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(調査研究報告)(PDF:2811KB)
平
成
24 年
度
新潟市衛生環境研究所年報
( 調査研究報告 )
第 37 号
Annual Report
of
Niigata City Institute of Public Health and Environment
新 潟 市 衛 生 環 境 研 究 所
NIIGATA CITY INSTITUTE OF PUBLIC HEALTH AND ENVIRONMENT
も
く
じ
(1)VNTR 法を用いた結核菌の遺伝子型別について---------------------- 1
(2)環境水などから検出した大腸菌の病原因子保有率について------------- 4
(3)国産および輸入二枚貝からの下痢症ウイルス遺伝子の検出状況について- 7
(4)下水における下痢症ウイルス遺伝子の検出状況について(第 1 報)----- 10
(5)新潟市における風しんウイルスの検出状況--------------------------- 15
(6)新潟市における 2012/13 シーズンのインフルエンザウイルスについて--- 18
(7)GC/MSおよびLC/MS/MSによる
農作物中の残留農薬一斉試験法の妥当性評価について------------ 22
(8)新潟市河川における水生底生生物実態調査(第 11 報)---------------- 55
(9)新潟市における酸性雨の状況調査----------------------------------- 62
(10)通船川におけるカルベンダジム汚染実態調査(第 3 報)--------------- 68
(11)新潟市における海塩影響調査(第 3 報)----------------------------- 72
調査研究報告(1)
VNTR法を用いた結核菌の遺伝子型別について
小林 元
概
要
保健所保健管理課の依頼により市内医療機関で分離された結核菌株17件について反復配列多
型分析(Variable numbers of tandem repeats;VNTR)法よる遺伝子型別を行った。
JATA(12)-VNTR分析法を行ったところ、17件のうち、12領域すべて一致したものは1組(2件)、
1領域違いのものが1組(2件)であった。しかし、疫学情報の不足により、菌株の異同判定には至
らず、今後の課題が明確になった。
1
はじめに
概要を報告する。
結核集団感染において感染拡大防止策等を
検討する場合、集団の正確な疫学像を把握す
2
方法
(1)材料
ることが重要である。このため、患者の行動
新潟市内の医療機関において分離された患
や接触者の範囲等の実地疫学調査情報と、ツ
ベルクリン反応、QFT (結核菌特異蛋白刺激
者由来菌株18件を用いた。
(2)DNA抽出
性遊離インターフェロン-γ測定)、胸部X線所
液体培地の底部に沈殿した菌体を純水に浮
見等の臨床情報をもとに感染源、感染経路、
遊させ、オートクレーブにより加熱処理後遠
感染の広がりなどを推定していた。近年の結
心し、上清をDNAテンプレートとした。
核菌の分子疫学研究の進展に伴い、実地疫学
(3)VNTR分析法
調査の情報と臨床情報に加えて分子疫学調査
JATA(12)-VNTR分析法は、結核菌VNTR
の情報を連動させることで、より正確な集団
ハンドブック第一版3)に準じて行った。電気
感染の実像を確認することができるとされて
泳動には0.5×TBE bufferと2%アガロース
いる1)。
(NuSieve 3: 1Agarose)を用いた。
結核菌の分子疫学解析は従来、制限断片長
3
多型分析(Restriction Fragment Length
結果および考察
JATA(12)-VNTR 分析法の結果を表 1 に
Polymorphism;RFLP)法が世界標準法であ
示す。分析に用いた 18 件中 17 件については
ったが、近年、より操作が簡便で結果のデー
増幅産物が検出され、反復数の換算が可能で
タベース化が容易な反復配列多型分析
あったが、1 件については増幅産物が検出さ
(Variable numbers of tandem repeats;
れず反復数の換算ができなかった。反復数の
VNTR)法が確立され、国内標準法としては
換算が可能であった 17 件についてプロファ
JATA(12)-VNTR分析法が提唱されている2)。
イルの比較を行ったところ、菌株 No.1 と菌
今回、JATA(12)-VNTR分析法による結核菌
株 No.20 が 12 領域すべて一致した。また、
の遺伝子型別を行い、若干の知見を得たので
菌株 No.2 と菌株 No.5 が 12 領域中 11 領域一
-1-
致した。
だし、
どの領域を追加すべきか等については、
菌株No.1と菌株No.20については受診医療
さまざまな報告がなされているため、今後さ
機関が同じであり、同一株である可能性があ
らなる情報収集・検討が必要である。
る。しかし、菌株の異同判定には、より詳細
また、今回搬入された18件についてJerzy
ら5)により報告されているPCR法のプライマ
な実地疫学情報が必要であると思われる。
菌株No.2と菌株No.5については詳しい実
ーを用いて結核菌群鑑別を行ったところ、
地疫学情報はないが、受診医療機関が異なる
VNTR分析法で増幅産物が検出された17件
ため、患者間の関連性が薄い可能性がある。
についてはM.tuberculosis (+)、検出されなか
実地疫学情報で関連性の薄い臨床分離株の伝
った1件についてはM.avium(+)であった。今
播経路や集団発生を推定する場合には、
後はVNTR分析法を行う前に結核菌群鑑別
JATA(12)-VNTR分析法の型別分解能は十分
PCRを実施し、結核菌群であることを確認す
でない可能性がある4)ため、VNTR分析法の
ることが望ましいと考える。
追加領域の解析が必要であると思われる。た
表 1 JATA(12)-VNTA 分析法の結果
1
2
3
4
5
JATA
6
7
8
9
10
11
12
A
2
3
3
3
3
3
7
4
5
7
7
4
A
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3
3
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4
3
A
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1
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5
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6
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4
B
5
C
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3
3
3
3
3
5
4
5
7
8
4
7
A
4
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4
5
7
10
4
8
B
3
3
2
3
3
2
7
3
2
4
8
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9
B
3
3
3
4
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3
6
5
5
7
2
5
10
B
4
1
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2
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4
4
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B
4
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3
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5
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B
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1
3
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4
5
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8
5
13
B
2
3
1
3
3
2
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4
3
11
5
3
14
A
4
1
5
2
7
4
7
4
5
5
8
5
15
B
4
1
3
2
6
4
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4
5
8
9
5
16
A
2
3
1
3
3
2
5
3
3
12
5
3
18
A
3
2
4
3
6
1
7
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5
7
8
3
19
A
5
3
2
3
3
3
9
4
3
6
11
2
20
A
2
3
3
3
3
3
7
4
5
7
7
4
菌株No.
受診医療機関
1
2
備考
結核菌群鑑別PCRを実施
M.avium(+)のため除外
※菌株No.6およびNo.17は欠番
4
まとめ
域の解析や実地疫学情報もあわせて総合的に
JATA(12)-VNTR 分析法は RFLP 分析法に
判断しなければならない。しかし、今回の事
比べ、迅速・簡便であり、集団感染が疑われ
例では実地疫学情報を保健所から入手してお
る事例における積極的疫学調査等に非常に有
らず、JATA(12)-VNTR 分析法の解析だけで
用であると思われる。ただし、VNTR 分析法
は菌株の異同判定は困難であった。今後は実
における菌株の異同判定については明確な基
地疫学情報、分子疫学情報を総合的に判断で
準(何か所の領域が異なれば別株と判定する
きるよう、保健所との情報共有・連携を図り
か等)が明らかにされていない 6)ため、追加領
たい。
-2-
また、日本国内で分離される結核菌は遺伝
7)岩本朋忠:結核菌北京型ファミリーの集団遺
子型に基づく分類で北京型株(Beijing
伝学的解析から推察される日本国内定着型遺
genotype strain)と呼ばれているものが約 8
伝系統群の存在と遺伝系統別薬剤耐性化傾向
割を占めている。北京型株は感染伝播力が優
の違い,結核,Vol.84,2009
れている、薬剤耐性と関連性が高い、発病・
8)向井純,他:結核集団感染事例における分子
再発を引き起こしやすい、BCG 接種による免
疫学解析法としての Variable Numbers of
疫の影響を受けにくい等の研究報告 7)がなさ
Tandem Repeats 法の検討,東京都健康安全
れており、北京型株と非北京型株とでは
研究センター年報,58,2007
VNTR 分析法のそれぞれの領域において、反
復数の多様性に大きな差があるという報告 8)
もある。これらのことから、結核菌の分子疫
学情報として北京型分類は有用な情報である
と考えられるため、今後、分子疫学調査の一
環として北京型分類を実施できるよう準備を
進めたい。
今後も保健所と連携を図りながら情報収
集・検討を重ね、地域における結核対策の一
助となるよう、分子疫学情報の分析およびデ
ータの蓄積を進めたい。
文献
1)感染症法に基づく結核の接触者健康診断の
手引き(改訂第4版),2010
2)前田伸司,他:国内結核菌型別のための迅
速・簡便な反復配列多型(VNTR)分析システム
―JATA(12)-VNTR 分 析 法 の 実 際 ― 結 核 ,
Vol.83,2008
3)地方衛生研究所全国協議会保健情報疫学部
会マニュアル作成ワーキンググループ:結核菌
VNTR ハンドブック第一版,2012
4)和田崇之,他:結核菌の縦列反復配列多型
(VNTR)解析に基づく分子疫学とその展望―大
阪市の例―,結核,Vol.85,2010
5)Jerzy K. Kulski et al.:Use of a Multiplex
PCR To Detect and Identify Mycobacterium
avium
and
M.intracellulare
in
Blood
Culture Fluids of AIDS Patients,Journal of
Clinical Microbiology,Vol.33,1995
6)前田伸司,他:共通化した反復配列多型
(VNTR)分析法による結核菌の型別,第 83 回
総会シンポジウム,結核,Vol.84,2009
-3-
調査研究報告(2)
環境水などから検出した大腸菌の病原因子保有率について
松井洋子,足立玲子,高橋裕子
概
要
河川水,海水,下水から分離した大腸菌株 267 株について大腸菌の病原因子 9
因子のマルチプレックスPCRを実施した結果 VT,eae,astA,afaD 遺伝子を
検出し,病原因子の検出率は 10.1%であった。
はじめに
コリマーク寒天培地(栄研化学)を使用した。
大腸菌(Escherichia coli)はヒトの腸管内
正常細菌叢の一つでありほとんどは病原性を
メンブランフィルター上に発育した大腸菌
数を測定後,フィルター上の青から青紫のコ
持たないが,一部に下痢を引き起こすものが
ロニーを釣菌し再分離後のコロニーを検体と
あり,「下痢原性大腸菌」と総称されている。
下痢原性大腸菌は乳幼児の胃腸炎の病原菌と
し,βグルクロニダーゼ陽性,βガラクトシ
ダーゼ陽性,インドール産生能陽性,クエン
して 1927 年に報告されその後多くの報告が
酸(Simmons)試験陰性となった株を大腸菌
1)
なされてきた 。
2012 年 1 月から下痢原性大腸菌の分類が
と判定した。大腸菌と決定した株について,
平成 23 年度 国立感染症研究所短期細菌研
改定され,腸管出血性大腸菌(以下 EHEC),
修テキストの方法により大腸菌病原因子の
腸管毒素原性大腸菌(以下 ETEC),腸管侵
入性大腸菌(以下 EIEC),腸管病原性大腸菌
PCR を実施した。すなわち EHEC について
は VT 遺伝子を, ETEC については LT,ST
(以下 EPEC),腸管凝集付着性大腸菌(以
遺伝子を,EIEC については invE 遺伝子を,
降 EAggEC),その他の下痢原性大腸菌の6
種類に区別するようになった。これらの下痢
原性大腸菌は正常細菌叢の大腸菌と鑑別する
EPEC については eae 遺伝子,bfpA 遺伝子
を,EAggEC については aggR 遺伝子を,そ
の他の下痢原性大腸菌については afaD 遺伝
ためには病原因子を検索する必要がある2)。
河川水と海水の大腸菌数の調査依頼を利用
子,astA 遺伝子の 9 遺伝子についてマルチプ
レックスPCRを実施した。病原因子を検出
して病原因子を調べる機会があったので報告
した株について病原大腸菌免疫血清(デンカ
する。
生研)を用いて O 群血清型別を,O 群が決定
した株については同免疫血清を用いて H 型
材料
別を実施した。
環境省からの調査依頼による要測定指標の
調査に用いた河川水並びに海水からの大腸菌
下水については大腸菌数測定後のコロニー
を釣菌し純培養後の株を河川水と同様に実施
を検体とした。河川水は 2012 年 5,8,11 月
した。
に,海水については 6,7,9,10 月に実施し
た。
結果
また下水は,下水処理場に流入する浄化前
河川水 178 株,海水 42 株,下水 79 株,合
の流入水を検体とした。採取は 7,8,9,10,
11,12 月に実施した。
計 299 株の青から青紫色コロニーを釣菌した
結果,それぞれ 146 株,42 株,79 株の合計
267 株を大腸菌と判定した(表1)。大腸菌と
方法
河川水,海水の大腸菌数の測定は「要測定
判定できなかった株はインドール反応陰性株
や硫化水素産生株であった。ES コリマーク
指標(大腸菌数)の測定について」3) に従い
寒天培地から釣菌したコロニーのうち大腸菌
測定し,測定後の大腸菌のコロニーを使用し
た。大腸菌測定に用いた酵素基質培地は ES
と判定した株は 89.3%であった。
-4-
表 1
検体別のコロニー釣菌株数と大腸菌株数
釣菌
河川水
海水 下水
合計
178
42
79
299
146
42
79
267
82.0
100.0
100.0
89.3
株数
大腸菌 株数
大腸菌 判定率(%)
示した。EHEC の病原因子である VT 遺伝子
を河川水から 1 株検出した。EPEC の病原因
は astA 遺伝子 3 株 3.8%であり,全体での病
原因子検出率は,10.1%であった。同一株で
複数の病原因子を保有する株は検出しなかっ
子である eae 遺伝子を河川水から同一採取日
た。
の一か所から 5 株検出した。その他の下痢原
性大腸菌の病原因子である astA 遺伝子と
デンカ生研の病原大腸菌免疫血清を用いた
血清型別試験では,VT 遺伝子を検出した 1
afaD 遺伝子では astA 遺伝子が河川水から
株が O74: HNM
(NM は非運動性)であった。
14 株,海水から 3 株,下水から 3 株検出し,
afaD 遺伝子は河川水から 1 株検出した。
eae 遺伝子を検出した河川水の 5 株は,同一
ETEC の病原因子である LT,ST 遺伝子と,
も OUT(UT は免疫血清に凝集しない)であ
EIEC の病原因子である invE 遺伝子は,今回
の調査では検出しなかった。
った。astA 遺伝子を検出した河川水 14 株で
は O94: HUT と O78:HNM の計 2 株で,そ
検出した大腸菌 267 株中の病原因子保有率
れ以外の 12 株は OUT であった。また astA
は,VT 遺伝子が 1 株 0.4%,eae 遺伝子が 5
株 1.9%,astA 遺伝子 20 株 7.5%,afaD 遺
遺伝子を検出した海水の 3 株と,下水からの
3 株,afaD 遺伝子を検出した河川水からの 1
PCR による病原因子の検出状況を表 2 に
採取日の同一検体からの検出であり,5 株と
伝子 1 株 0.4%であった。
株も OUT であった。afaD 遺伝子を検出した
また検体別では,河川水 146 株中で VT 遺
伝子,eae 遺伝子,astA 遺伝子,afaD 遺伝
子を検出し 21 株,14.4%,海水 42 株中では
河川水は同日採水時に astA 遺伝子を検出し
ており 2 種類の遺伝子を検出したことになる
が,いずれも OUT であった。
astA 遺伝子 3 株の 7.1%,下水の 79 株中で
表 2
病原因子検出状況と血清型別
河川水 血清型別
海水 血清型別
下水
血清型別
*
病原因子別検出数(率%)
VT遺伝子
1
O74:HNM
1 (0.4%)
eae 遺伝子
5
OUT
5 (1.9%)
astA 遺伝子
14
O94:HUT
3
OUT
3
OUT
20 (7.5%)
O78:HNM
OUT
afaD 遺伝子
1
検体別病原因子
21
3
14.4%
7.1%
検出数 率(%)
OUT
1 (0.4%)
3
27
3.8%
10.1%
*血清型別 OUT untypable, HNM non motility
ーを釣菌し病原因子の検索をする機会を得た。
考察
大腸菌検出用の酵素基質培地の使用により
EHEC,ETEC,EIEC による病原性の発
大腸菌を視覚的にとらえて菌数を数えること
ができるようになり,河川水,海水の汚染指
生機序と病原因子の関係はすでに解明されて
いるが,EPEC や EAggEC ,その他の下痢
標が大腸菌群数から大腸菌数のシフトを検討
原性大腸菌については十分に解明されている
される中,環境省の調査依頼を受けた大腸菌
数測定後のメンブランフィルター上のコロニ
とは言い難く,病原因子の役割についても研
究が進められている状況にある。
-5-
今回の調査では病原因子を検出した大腸菌
で,汚水が下水処理場に流れこみ,浄化処理
株 は 27 株 (8 パ タ ー ン )10.1% で あ っ た 。
後の排水として河川に放流されやがて海に流
EHEC の病原因子である VT 遺伝子を河川水
から検出したが,この 1 株についてイムノク
れ込む環境循環の中で,ヒトの下痢症にかか
わる大腸菌の病原因子の保有状況を調査した。
ロマト法で VT 毒素の産生性を調べた結果,
調査件数は少ないものの 10.1%が何らかの病
毒素産生能は認められなかった。また ETEC
の病原因子である LT,ST 遺伝子と,EIEC
原因子を保有していた。今後,環境水等から
分離された大腸菌の病原因子保有株とヒトの
の病原因子である invE 遺伝子と,EAggEC
臨床由来株との比較が必要と思われる。
の病原因子である aggR 遺伝子は検出しなか
った。EPEC の主な病原因子は eae 遺伝子と
最後に河川水,海水,下水の試料提供をい
ただいた環境対策課,並びに中部下水処理場
bfpA 遺伝子とされているが,eae 遺伝子につ
に深謝いたします。
いては EPEC に限らず EHEC などの患者株
からも検出されている病原因子である。河川
参考文献
水から eae 遺伝子を検出したが,bfpA 遺伝子
1) 坂崎利一
編集:新訂
食水系感染症と
は検出しなかった。その他の下痢原性大腸菌
の病原因子である afaD 遺伝子と astA 遺伝子
細菌性食中毒
2) 特集 下痢原性大腸菌
2011 年現在:病
については,afaD 遺伝子はいずれからも検出
原微生物検出情報
しなかった。astA 遺伝子は河川水,海水,下
水のいずれからも検出し検出率が 7.5%であ
1月
3) 平成 23 年 3 月 24 日付け環水大水発第
110324001 号
り,どの病原因子よりも高率に検出した。
astA 遺伝子は EPEC や EAggEC の多くの
や家
4) 仲西寿男・丸山務著:食品由来感染症と
食品微生物 中央法規
検出しているが,病原性に
5) 湧嶋美津子ほか:非定形下痢原性大腸菌
菌が保有しており,集団食中毒の事例
畜の糞便からも
5)
Vol.31 No.1 2012 年
4)
について 1
かかわる役割について十分に解明されていな
い状況にある1)。
EHEC の O157,O26 や ETEC の O6 など
271-284(2010)
の血清型での呼称はよく知られているが,従
来からの EPEC の判定基準では O1 や O18
などの O 群型別での結果で報告されている
ケースが多く,病原遺伝子である eae 遺伝子
が陽性の株は少数であったと報告されている
。2012 年の下痢原性大腸菌分類の改正によ
2)
り EPEC の判定基準が血清型別から病原因
子による分類に改正されたことにより従来か
ら報告されている O 群型別には頼らず病原
因子保有による成績で報告する事となった。
今回の調査では O 型別が判明した株は 3 株
1.1%にとどまった。
まとめ
大腸菌はヒトや動物の正常細菌叢の一つで
あるが,同時に河川水や海水などの環境中に
も常在する菌である。ほとんどの大腸菌は病
原性を持たないが一部の大腸菌は病原因子を
保有し腸管感染症などの原因菌となる場合も
ある。今回の調査では,日常生活の営みの中
-6-
生 活 衛 生 Vol.54
No4
調査研究報告(3)
国産および輸入二枚貝からの下痢症ウイルス遺伝子の検出状況について
齋藤 哲也
足立 玲子
概
桃井 拓也
要
国産と輸入二枚貝について,下痢症ウイルスや A 型肝炎ウイルスを調査した結果,平成 24
年度の夏季については,下痢症ウイルス遺伝子や A 型肝炎ウイルス遺伝子の検出はなかったが,
冬季には,ノロウイルスおよびアイチウイルス遺伝子の検出をみた。
ノロウイルス(NV)・サポウイルス(SaV)・ア
ストロウイルス(AstV)などの下痢症ウイルス 1)
はアサリ・シジミについては 5 個の中腸線を 1
検体とし,合計で 42 検体の二枚貝(カキ 28 検
体・ハマグリ 8 検体・アサリ 3 検体・シジミ 3
は,人の体内に侵入すると急性胃腸炎を引き起
検体)を調査した。
こす。特に NV はカリシウイルス科に属し,冬
季に多発するウイルス性食中毒の主な原因のウ
PBS(-) 45 mL で乳剤を作成し,10,000 rpm
× 20 min 冷却遠心を行い,上清にポリエチレ
イルスである 2)。ウイルスゲノムを比較するこ
ングリコール(Mw = 6,000)を 10%,1M NaCl
とにより,GenogroupⅠ(GⅠ)と GenogroupⅡ
(GⅡ)の遺伝子群に分類され 3,4),さらにそれぞ
水溶液を添加し,4℃で一昼夜保管した。その
後,10,000 rpm × 20 min 冷却遠心を行い,
れに多くの遺伝子型が存在する 5)。
上清を捨て,沈渣を滅菌蒸留水 2 mL に浮遊さ
A 型肝炎ウイルス(HAV)はピコルナウイルス
科に属し,経口感染により,発熱や下痢を伴っ
せ,30%ショ糖を重層させた後,40,000 rpm ×
120 min 冷却遠心を行った。上清を捨て,沈渣
1.はじめに
た急性肝炎を発症させるため,ウイルス性食中
を PBS(-)で洗浄した後,滅菌蒸留水 200 μl 中
毒において非常に注意しなくてはいけないウイ
ルスの一つである 6)。
に浮遊させ検体とした。
ウイルス性食中毒の場合,ウイルスに感染し
2)方法
た調理従事者による食品汚染や自然環境下に存
在するウイルスによる食品の汚染がある。ウイ
NV については厚生労働省通知 9)に準じて行
った。他の下痢症ウイルスおよび HAV につい
ルス性食中毒が認識されてきた 2000 年代は自
ては厚生労働省通知
然環境下でのウイルスによる食品の汚染が多く
報告されており,原因とされる食品はカキ等の
所のウイルス性下痢症診断マニュアル第 3 版
に準じて行った。
二枚貝が多い 7)。しかし,近年は調理従事者に
陽性を認めた PCR 産物の遺伝子解析は,各
10)および国立感染症研究
よる食品の汚染が数多く報告されている
今回,国産および輸入二枚貝(カキ・ハマグ
種プライマー(表 1)を用いて遺伝子領域の一部
を増幅し,得られた増幅産物を QIAquick PCR
リ・シジミ・アサリ)について,下痢症ウイルス,
Purfication Kit (QIAGEN) に よ り 精 製 し ,
HAV 及びエンテロウイルス(EnV)の汚染実態
を調査したので,報告する。
BigDye○R Terminator v3.1 Cycle Sequencing
Kit (Applied Biosystems) を 用 い ,
8)。
3500GeneticAnalyzer (Applied Biosystems)で
ダイレクトシーケンス法により遺伝子塩基配列
を決定し遺伝子型別を行った。
2.材料と方法
1)材料
平成 24 年度に新潟市内で市販されていた二
枚貝(カキ・ハマグリ・アサリ・シジミ)パッ
ク詰め及び,
収去を行ったカキを検査材料とし,
3.結果
下痢症ウイルス遺伝子及び HAV の検出結果
カキ・ハマグリについては 3 個の中腸線,また
を表 2 に示した。
-7-
様々な遺伝子を調査した結果,カキ 2 検体か
染される機序として,人の糞便等で汚染された
らアイチウイルス(AiV)遺伝子,
カキ 1 検体から
海水域で成長することにより,摂餌行動中にプ
NV 遺伝子が検出された。
AichiV を検出した 2 検体について,ダイレク
ランクトンとともに NV 等のウイルスも同時に
消化器官に取り込み中腸線にウイルスを濃縮し,
トシーケンス法により遺伝子塩基配列を調べた
汚染されると考えられている 12-14)。したがって,
結 果 , Aichi virus isolate VN-640/03
polyprotein gene (EF079162)と Aichi virus
今回ウイルス遺伝子が検出されたカキはウイル
スが存在する海域で育てられたと考えられる。
isolate
J-4827/02
polyprotein
gene
(EF079154)に近縁であった。
NV を検出した 1 検体について,ダイレクト
カキは生で内臓も食べる習慣があるため,現在
シーケンス法により遺伝子塩基配列を調べた結
定がない為,
多くは海岸沿いで養殖されている。
果 , G Ⅱ .4 で あ り , Hu/G Ⅱ .4/Hong
Kong/CUHK3630/2012/CHN に近縁であった。
つまり,人の糞便等で汚染された河川水の影響
を受けやすい。今回の調査では,加熱調理用の
流通しているカキは生食用と加熱調理用に分け
られている。加熱調理用のカキは養殖水域の指
NV 以外の下痢症ウイルス(SaV・AstV・
みウイルス遺伝子が検出された。
Rota(A,C 群))は検出されなかった。また,HAV
及び EnV は検出されなかった。
AiV は胃腸炎の原因ウイルスで,1989 年に
愛知県で集団発生した胃腸炎患者から初めて分
離されたウイルスである 15)。ウイルスの存在が
4.考察
今回の調査で検出されたウイルス遺伝子は
明らかになって以降東南アジア,パキスタン,
ドイツ,ブラジルでも検出された報告がある 16)。
NV(陽性率2.4 %)とAiV(陽性率4.8 %)であった。
他の下痢症ウイルスと比較して検出頻度が低く,
また,NV 遺伝子及び AiV 遺伝子が検出された
検体は,冬季に採取された加熱調理用のカキで
NV と混合して検出される場合が多い。今回調
査した検体でも NV と AiV は同じ検体で検出さ
あった。
れた。
今回の調査で検出した NV の陽性率(2.4%)は
2000 年代に他機関で実施された調査の数値よ
りも低かった 11)。これは,原因食品として二枚
今回の調査では HAV は検出されなかった。
高齢者で HAV を発症した際重症化することが
多く,ハイリスク群として注意を要する 17),18)。
貝が多く報告されていた 2000 年頃より,ウイ
ルスによる食中毒が広く認識され,生産者の出
したがって今後とも NV などの下痢症ウイルス
だけではなく HAV についても注意が必要であ
荷前の浄化洗浄や自主検査などにより,ウイル
る。
スに汚染されている二枚貝が市場へ提供自粛さ
れているため各ウイルス遺伝子の検出率が低く
今後とも各ウイルスについて汚染の調査を行
い,注意を続けていくことが必要である。
なったと考えられる。
表 2 二枚貝における各種ウイルス遺伝子の
保有状況
また,冬季に採取した二枚貝のみにウイルス
遺伝子を検出したのは,カキなどの二枚貝が汚
ウイルス
表 1 プライマー
ウイルス
プライマー
NV G1
G1-SKF / G1-SKR
NV G2
G2-SKF / G2-SKR
SaV
AstV
SVF22 / SVR2
AST-S1~S4 / END
RotaV (group A)
Beg9 / VP7-1
RotaV (group C)
AiV
G8NS1 / G8NA2
C94b / 264k
HAV
300 / 516
EnV
OL-68 / VP4
-8-
陽性数/検体数
陽性率[%]
NV
SaV
1 / 42
0 / 42
2.4
0
AstV
0 / 42
0
RotaV
AiV
0 / 42
2 / 42
0
4.8
HAV
0 / 42
0
EnV
0 / 42
0
1) 牛島廣治:ヒト急性胃腸炎の起因ウイルス,
14) 佐野大輔 他:水中病原ウイルスによる水
環境汚染の実態,モダンメディア
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7) 食品ウイルス性胃腸炎集団発生実態調査研
究班。最近 5 年間の食品媒介ウイルス性胃腸炎
集団発生全国実態調査総合報告書。食品媒介ウ
イルス性胃腸炎集団発生実態調査研究班
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子が検出された食中毒事例―堺市, 病原微生物
検出情報,32(12)364-365,2011
9) 厚生労働省医薬局食品安全部監視安全課長
通知:ノロウイルスの検出法について.平成 15
年 11 月 5 日,食安監第 1105001 号(2003).
10) 厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課長
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0816001 号(2002).
11) 杉枝正明 他:第 18 回日本食品微生物学会
学術総会,講演要旨集,1997.47
12) 全国ウイルス性食中毒研究班:ウイルス性
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対応整備に関する研究,平成 11 年度報告書
(2000)
13) 西尾治 他:ノロウイルスによる食中毒に
ついて,食品衛生学雑誌 2005;46:235-245
-9-
調査研究報告(4)
下水における下痢症ウイルス遺伝子の検出状況について(第1報)
齊藤 哲也
足立 玲子
概
桃井 拓也
要
下水処理場の流入水における下痢症ウイルスの遺伝子を調査した結果,採取した全ての
検体において,何らかの下痢症ウイルスの遺伝子を検出した。流入水から検出されたノロ
ウイルス GⅡのウイルス量が多くなれば市内定点からの報告数も増加傾向がみられ,コク
サッキーA 群 1 型が見られた週の前後では手足口病およびヘルパンギーナの報告が増加し
た。
また,食中毒事例の発生,集団・散発の感染症事例が報告されなかったにも係わらず,
サポウイルス,アストロウイルス,アデノウイルスの遺伝子が検出された。このように,
下水を調査することは市内における流行状況の把握や地域に存在しているウイルスを継続
的に監視することができ,下水は公衆衛生上有用な検体と思われる。
1. 目的
2. 方法
嘔吐や下痢を主症状とする急性胃腸炎の
1) 下水流入水の採取
原因として,細菌,ウイルス,原虫などが
2012 年 4 月から 2013 年 3 月の間,17
あり,今日の傾向としてウイルス性による
週( 4 月) 21 週( 5 月) 26 週( 6 月) 30 週( 7
1)。食中毒事例や集団感染事例
月) 34 週( 8 月) 39 週( 9 月) 43 週( 10 月)
の原因とされるノロウイルスなどの下痢症
46 週( 11 月) 50 週( 12 月) 4 週( 1 月) 8
ウイルスはその事例に係る吐物や便と共に
週( 2 月) 13 週( 3 月)において市内の 1 下
下水処理場へ流れ込む。平成 22 年における
水処理施設(計画処理人口:約 275,000
新潟市内の下水道普及率は 78.7%(http://
人,処理方法:標準活性汚泥法)から約
www.city.niigata.lg.jp/kurashi/jyogesuido/
2L の流入水を採取した。
報告が多い
gesui/keikaku/fukyuu.html)であり,この
2) 検査項目
処理場に入り込んでくる汚水から感染症の
ノロウイルス,サポウイルス,アスト
リスク評価および市中に循環する下痢症ウ
ロウイルス,A 群ロタウイルス,C 群ロ
イルスが把握できる可能性がある。
タウイルス,アデノウイルス,エンテロ
今回,感染症発生動向調査における感染
性胃腸炎患者の定点あたりの報告数と下水
の流入水中の下痢症ウイルスの遺伝子検出
ウイルス,大腸菌群数および大腸菌数
3) ウイルスの濃縮方法
3,000rpm×30 分遠心後,上清約 1L を
用いポリエチレングリコール 6000 を
状況の関連性について検討した。
-10-
10%,1MNaCl 溶液を添加し(以下,PEG
伝子は,43 週および 2013 年 の 4 週の流入
濃縮)し,4℃で一昼夜保管し,10,000rpm
水を除いて,また GⅡ遺伝子は採水した週
×30 分遠心した。その沈査に滅菌蒸留水
全てに検出された。検出されたウイルス量
2ml を加え,12,000rpm×20 分遠心後上
は GⅠでは最大 1.8×103/5μ で,GⅡでは
清に 30%ショ糖を重層し,40,000rpm×
最大 3.0×104/5μ ,最少 1.4×10/5μ であ
120 分遠心した。その沈査を滅菌蒸留水
った。
400μl で溶解し濃縮検体とした。
ノロウイルス遺伝子の検出状況と感染症
4) ウイルスの検出方法
発生動向調査に係る感染性胃腸炎の定点報
3)の検体から RNA 抽出は QIAamp
告数との関連は,ノロウイルス GⅡ遺伝子
Vial RNA Mini Kit(QIAGEN)を使用し,
のウイルス量が増加した 50 週にかけて,そ
DNaseⅠ処理を行った。ノロウイルス,
の報告数に増加傾向が認められた。
(図 1)
。
サポウイルス,アストロウイルスおよび
また,検出された各ウイルスの遺伝子塩
エンテロウイルスの検体は random
基配列を解析した結果,ノロウイルス GⅠ
primer を用いて逆転写し,Super Script
では多様な遺伝子型が認められたが,GⅡ
Ⅱ(invitrogen)を用い cDNA を作製した。
ではほとんどが GⅡ.4 でありさらに 43 週か
A 群ロタウイルスおよび C 群ロタウイ
ら は Hu/G Ⅱ .4/Sydney/NSW0514/2012
ルスについては,DNaseⅠで処理した後,
/AU および Hu/GⅡ.4/HongKong/CUHK
ジメチルスルホキシド(和光)を 10%添加
3620 /2012/CHN など変異したノロウイル
し , 97 ℃ 5 分 後 急 冷 し た も の に ,
スに近縁なものが翌年 13 週まで検出され
SuperScriptⅡ(invitrogen)を用い,cDNA
た。50 週に検出した変異ノロウイルス GⅡ
とした。
の新たな変異株とその前後に発生した食中
アデノウイルスについては,RNA 抽出
毒事例および社会福祉施設で発生した集団
液を 98℃10 分処理したものを使用した。
事例から検出したノロウイルス GⅡの塩基
各ウイルスの検出方法は病原体検査マ
配列は一致した(図 2)
。
サポウイルス遺伝子は 26 週,39 週から
ニュアルおよび通知等に準じ実施した。
5) 遺伝子解析
50 週,2013 年 8 週および 13 週に検出され
た。遺伝子型においては 26 週および 39 週
検出した増幅産物は,シーケンサー
ABI 3500 Genetic Analyzer(Applied
で GⅠ.2 を,43 週からは 50 週で GⅠ.1 を,
Biosystems)を用い塩基配列の解析を実
翌年の 8 週および 13 週で GⅠ.2 が認めら
施した。
れた。
3. 研究結果
アデノウイルス遺伝子は 17 週から 26 週
2012 年 4 月から 2013 年 3 月においては,
に,43 週,50 週,8 週で検出された。遺伝
下水流入水から多種多様な下痢症ウイルス
子型においては 17 週から 26 週,および翌
の遺伝子が検出された(表 1)
。C 群ロタウ
年の 8 週にかけて type41 および 1 が,43
イルス遺伝子は検出されなかった。
週,50 週では type31 型が認められた。
ノロウイルス遺伝子については,GⅠ遺
-11-
A 群ロタウイルス遺伝子は 17 週のみに検
出され,遺伝子型は G2 であった。この週
中毒事例や福祉施設で検出された GⅡ.4 変
前後に市内医療機関(小児科)からの患者
異株と遺伝子塩基配列は相同性が認められ
から検出された遺伝子の塩基配列とこの流
た。この変異株の流行は英国,オランダ,
入水から検出した A 群ロタウイルス遺伝子
オーストラリア,フランスなど世界的な流
の塩基配列は一致した(図 3)
。
行がみられた 3)。
エンテロウイルス遺伝子は 26 週のみ検
サポウイルスは,ノロウイルスに次いで
出され,遺伝子型はコックサッキーA 群 1
多く検出された。検出された週の前後でサ
型であった。
ポウイルスよる食中毒事例や感染症事例は
アストロウイルス遺伝子は 26 週および
報告されなかったが,市内ではサポウイル
30 週に検出し,遺伝子型はⅠ型であった。
スを保有した者が常に存在していたことに
また,下水流入水における雨水混入の影
なる。サポウイルスはノロウイルスに隠れ
響を測るため,大腸菌群数および大腸菌数
てしまい,見逃しがちな病原体であるが,
を検査したが,どちらも全ての検体におい
ノロウイルス同様にヒト-ヒト感染が考え
て採取した週において
104cfu/ml
から
られること
4)から食中毒調査でノロウイル
105cfu/ml の値がみられたことから大きな
ス陰性の際には,サポウイルスの検索も行
影響はなかったものと思われた。
う必要がある。
4. 考察
アストロウイルスは夏季(26 週,30 週)に
1 年間にわたり下痢症ウイルス遺伝子の
検出したが,市内中央区で散発的な流行が
検出を試み,その結果,調査を実施した全
あった可能性が考えられる。エンテロウイ
ての週でウイルス遺伝子の検出を認めた。
ルスにおいても同様に夏季(26 週)で検出し
ノロウイルスについて,下水流入水から
た。新潟市感染症発生動向調査病原体検出
検出したそのコピー数は,GⅠと GⅡとを
情報の検体採取週の情報より,この 26 週前
比較すると,GⅡの方がより多かった。こ
後で手足口病およびヘルパンギーナの報告
のことは GⅠより GⅡが人の腸管で増殖し
が増加していた。手足口病およびヘルパン
やすい結果と考えられる。また,その下水
ギーナの病原体として,コクサッキーウイ
流入水から検出されたノロウイルス GⅡの
ルス A 群 1 型も報告されていることから,
コピー数が増加すると,医療機関からの感
市内の流行状況が直接下水に反映された結
染性胃腸炎患者数の報告が多くなる傾向が
果と思われる。
見られた。このことは,集団事例や散発事
このように,下水流入水を検査し下痢症
例が多発したことによるものと思われる。
ウイルスの遺伝子の検出を調査することは
GⅡの遺伝子型別は,GⅡ.4 が多く検出され
市内における感染症事例の発生の予測や,
る傾向があった。このことは GⅡ.4 の新し
当該ウイルスの流行状況を示唆するものと
い変異株の発生によるものと考えられる 2)。
考えられる。
ノロウイルス GⅡ.4 変異株は 50 週の時点で
下痢症ウイルスの感染経路としてヒト→
市内に既に入り込んで流行を引き起こして
環境(河川,海)→二枚貝→人と考えられ
いた可能性が強く,その前後で発生した食
ており,今後は下水処理場の汚泥と流入水
-12-
との検出状況の比較,放流水や河
河川水から
状 況 , 病 原 微 生 物 検 出 情 報 ,33(12)333
の検出および河口に生息している二枚貝か
-334,2012.
らの検出を考えてみたい。
3)ノロウイルス遺伝子型 GⅡ.4 変異型の急
5.文献
速 な 拡 大 , 病 原 微 生 物 検 出 情 報 ,34(2)45
1)厚生労働省医薬食品局食品安全
全部監視安
-48,2013.
全課長通知:ノロウイルスによる
る食中毒の
4)藪内益郎
発生予防について.平成 25 年 1 月 11 日,食
るサポウイルスによる集団嘔吐下痢症事例
安監発 0111 第 2 号(2013).
- 和 歌 山 市 , 病 原 微 生 物 検 出 情 報 ,29(2)48
2)野田 衛 他:ノロウイルス GⅡ.4 の新し
-49,2008.
い変異株の遺伝子解析と全国にお
おける検出
-13-
他:身体障害者療語
語施設におけ
24-200_FD_
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
Hu/GII.4/Sydney/NSW0514/2012/AU
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
24-203_FD_
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
24-199_FD_
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
24-198_FD_
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
24-213_IF_
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
24-212_IF_
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
24-209_sewage_
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
24-210_IF_
AGATGGCGTCGAGTGACGCCAACCCATCTGATGGGTCCGCAGCCAACC
************************************************
24-200_FD_
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
Hu/GII.4/Sydney/NSW0514/2012/AU
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
24-203_FD_
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
24-199_FD_
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
24-198_FD_
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
24-213_IF_
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
24-212_IF_
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
24-209_sewage_
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
24-210_IF_
TCGTCCCAGAGGTCAACAATGAGGTTATGGCTCTGGAGCCCGTTGTTGGT
**************************************************
FD:食中毒事例株
図2
IF:集団事例株
sewage:下水流入水由来株
ノロウイルス GⅡ.4 変異株,下水流入水由来株食中毒事例株
および集団事例株の塩基配列の相同性
24_40patient TACATATTAAAAACTATAACTAATACAATGGACTACATAATTTTTAGATTTTTAATACTC
24_41sewage
TACATATTAAAAACTATAACTAATACAATGGACTACATAATTTTTAGATTTTTAATACTC
24_36patient TACATATTAAAAACTATAACTAATACAATGGACTACATAATTTTTAGATTTTTAATACTC
24_37patient TACATATTAAAAACTATAACTAATACAATGGACTACATAATTTTTAGATTTTTAATACTC
************************************************************
24_40patient ATCGCTCTGATGTCACCATTTGTGAAGACGCAAAATTACGGCATGTATTTACCAATAACG
24_41sewage
ATCGCTCTGATGTCACCATTTGTGAAGACGCAAAATTACGGCATGTATTTACCAATAACG
24_36patient ATCGCTCTGATGTCACCATTTGTGAAGACGCAAAATTACGGCATGTATTTACCAATAACG
24_37patient ATCGCTCTGATGTCACCATTTGTGAAGACGCAAAATTACGGCATGTATTTACCAATAACG
************************************************************
24_40patient GGATCACTAGACGCTGTATACACAAATTCAACTAGTGGAGAATCATTTCTAACTTCAACG
24_41sewage
GGATCACTAGACGCTGTATACACAAATTCAACTAGTGGAGAATCATTTCTAACTTCAACG
24_36patient GGATCACTAGACGCTGTATACACAAATTCAACTAGTGGAGAATCATTTCTAACTTCAACG
24_37patient GGATCACTAGACGCTGTATACACAAATTCAACTAGTGGAGAATCATTTCTAACTTCAACG
************************************************************
patient:患者(小児)由来株
図3
sewage:下水流入水由来株
A 群ロタウイルスの下水流入水由来株および患者(小児)由来株の相同性
-14-
調査研究報告(5)
新潟市における風しんウイルスの検出状況
山本
概
一成
要
新潟市における 2012 年 4 月から 2013 年 3 月の感染症発生動向調査における搬入検体のうち,
風しんウイルスの検査を実施したものは 14 症例で 41 検体であった。遺伝子検査と細胞培養の
検査により,風しんウイルスを 7 症例より検出した。また,風しんウイルス陽性 7 症例のうち
1症例は,保健所の疫学調査と遺伝子解析の結果より輸入症例と思われた。
1 はじめに
2 材料と方法
風しんは,発熱,発疹,リンパ節腫を主症
状とする感染症である。不顕性感染のことも
多く,発症したとしても予後は良好である。
しかし,妊娠初期の妊婦が風しんウイルスに
感染すると先天性風しん症候群(congenital
rubella syndrome,CRS)の発生原因となる。
1)材料
2012 年 4 月から 2013 年 3 月に,病原体定
点医療機関などで風しんウイルス等を疑い採
取された咽頭ぬぐい液,血液,尿検体で遺伝
子検出または細胞培養より分離された 7 症例
を対象とした。
CRS の予防として,1977 年~1995 年 3 月まで
女子中学生へのワクチンの定期接種が行われ
た。1995 年 4 月から男女中学生と生後 12~90
カ月未満の男女への定期接種が始まったが,
義務接種から努力義務接種に変わった。1989
年度~1992 年度にかけては麻疹ワクチン接
種時に MMR ワクチン(麻疹風疹おたふくかぜ
混合ワクチン)が選択可能であった。
風しんは,
春~夏に流行し 1990 年代前半ま
で 5~6 年ごと(1976,1982,1987,1992 年)
に大規模な流行が認められてきたが,1995 年
度以降全国的な流行はみられていなかった。
図 1 週別風しん患者報告数
しかし,2011 年アジアで大規模な流行があり,
海外で感染し発症する成人男性と職場での集
団発生事例が報告されるようになった。2010
14
12
年,87 例であった報告数が,2011 年に 371
10
患者数
例,2012 年には 2,353 例となり,2013 年は第
12 週で 2012 年 1 年間の報告数を上回り,第
2009
8
2010
6
2011
14 週で 3,480 例となった(図 1)
。1)
4
新潟市においても 2009 年~2011 年の報告
数は 1 例であったが,2012 年に 5 例,2013
2012
2
2013
0
1 3 5 7 9 11131517192123252729313335373941434547495153
年は第 13 週で 7 例の風しん報告がみられた
風しん患者報告週
(図 2)
。当所でも,感染症発生動向調査にお
ける搬入検体より風しんウイルスを検出した。
図 2 新潟市風しん患者累積報告数
また,検出された検体について遺伝子解析を
行ったので報告する。
2)方法
ウイルス分離は,24well のマイクロプレ-
-15-
トに単層形成した細胞
(MDCK,LLC-MK2,HEp-2,
30 代 3 例,40 代 2 例および 50 代 1 例で,ワ
HeLa,Vero,RD-18s,Caco2)を用いて常法に
クチン接種歴が不明 5 例および無 2 例であっ
従い,2 週間を 1 代継代期間として細胞培養
を行い細胞変性効果(CPE)の有無の確認をし
た。30 代以上の男性の場合,ワクチンの定期
接種機会がなかったためと思われる。また,
た。
ワクチン接種歴ありと認識している者の抗体
遺伝子検査は,各検体 140μl を用いて
QIAamp Viral RNA Mini Kit(QIAGEN)で RNA
保有の一致率に比べ,ワクチン接種歴がなく
風しん罹患歴ありと認識している者の抗体保
抽出を行い,
病原体検出マニュアルに準拠し,
有一致率は低く,問診による風しん既往歴の
非構造蛋白質(NS)とエンベロ-プ蛋白質(E1
領域)を OneStep RT-PCR Kit(QIAGEN)を用
判断は困難と言われている。1)3)
症例 1 は,麻しんウイルスの感染が疑われ
2)
いて遺伝子増幅した。
増幅された E1 領域 PCR
搬入されたが,麻しんウイルスは検出されず
反応増幅産物を QIA‐Quick PCR Purification Kit (QIAGEN)を用いて精製 DNA を得た。
咽頭ぬぐい液および尿より風しんウイルスを
検出した。麻しんと風しんは臨床症状での診
nator v3.1 Cycle Sequencing Kit(Applied
Biosystems)を,シークエンス反応産物の精
断は困難であり 4),検査による鑑別が必要で
あると思われる。
症例5は,臨床検体からの遺伝子検査では
製には,BigDye XTerminato Kit(Applied
風しんウイルスを検出できなかったが,細胞
Biosystems)を用い,Applied Biosystems
3500 ジェネティックアナライザーを用いて
培養より風しんウイルス検出した。しかし,
培養上清より E1 領域は検出できなかった。
塩基配列を決定した。MEGA5 遺伝子解析ソフ
症例 7 は,細胞培養が陰性のため臨床検体
トで E1 領域 739bp の系統樹解析を行った。
より遺伝子型等を確認した。
風しんウイルスの遺伝子型決定は,世界的
シークエンス反応には,BigDye Termi-
3 結果および考察
に E1領域の 739bp の配列を解析することと決
2012 年 4 月から 2013 年 3 月に搬入された
検体のうち遺伝子検出または細胞分離された
7 症例の疫学情報と検査状況を表 1 に示す。
められている。E1 領域を検出できた 6 症例に
ついて系統樹解析の結果は,1E が 4 例,2B
が 2 例の混在であった。症例 7 の 1E 以外は,
表以外に風しんウイルスを 7 症例について
実施した。風しんウイルスは検出されなかっ
国内で流行したウイルスと同一のクラスター
を形成し,特異的なウイルスでなかったと思
たが,ヒトヘルペスウイルス 6B 2 例,EB ウ
われる。しかし,症例 7 は疫学情報と系統樹
イルス 1 例が検出された。
風しんウイルスが検出された 7 症例の性別は
解析の結果より,海外感染の輸入症例と強く
示唆された(図 3)
。
すべて男性であった。年齢別では 10 代 1 例,
4 まとめ
表1 患者の疫学情報と検査状況
症例 年齢 性別
1
19
2
36
3
43
4
34
5
51
6
36
7
43
発病日
検体採取月日
検体材料
咽頭ぬぐい液
男 2012年7月16日 2012年7月19日 血液
尿
咽頭ぬぐい液
男 2012年8月1日 2012年8月2日
血液
咽頭ぬぐい液
男 2013年2月27日 2013年2月28日 血液
尿
咽頭ぬぐい液
男 2013年2月28日 2013年3月2日 血液
尿
咽頭ぬぐい液
男 2013年3月2日 2013年3月2日 血液
尿
咽頭ぬぐい液
男 2013年3月16日 2013年3月16日 血液
尿
咽頭ぬぐい液
男 2013年3月18日 2013年3月22日 血液
尿
臨床症状
リンパ節腫脹
ワクチン歴
感染地域(推定)
1回目 2回目
発疹
39.9
○(全身)
-
咳
1E
38.5
○(全身)
○
口内炎,下腿筋肉痛
1E
不明 不明 国内
39
○
-
関節炎,咽頭炎,咳,結膜充血
1E
不明 不明 国内
38.1
○
○(後頸部)
2B
不明 不明 国内
-
○
-
-
不明 不明 国内
37.4
○
○(右耳後頸部)
2B
不明 不明 国内
微熱
○
○
-16-
関節痛,咳
その他
遺伝子型
発熱
1E
無
無
無 国内
無 海外
風しん発症者の多くは予後良好であり,不
検査材料の採取にご協力いただきました各医
顕性感染の場合もある。しかし,妊娠初期の
療機関および施設等の方々に深謝いたします。
妊婦が感染すると CRS の発生原因となったり
血漿板減少性紫斑病(1/3,000~5,000 人)
,
文献
急性脳炎(1/4,000~6,000 人)などの合併症
1) 国立感染症研究所:病原微生物検出情報,
5)
をみることもある。 風しん患者の増加に伴
い,CRS や合併症の増加が懸念される。この
33,87-108,2013.
2)国立感染症研究所 病原体検出マニュアル
風しん第 2 版
ことから,妊娠可能年齢の女性やパートナー
のみならず一般成人に対しても,ワクチン接
種の勧奨等を行う必要がある。
3)廣澤浩,他:感染症学雑誌,62,652-656,
1987.
世界保健機関(WHO)を中心に麻しんに引
4) 国立感染症研究所:病原微生物検出情報,
き続き CRS および風しんの排除が目標に掲げ
られている。そのためには,ワクチン接種率
32,252-268,2011.
5)田代眞人,牛島廣治(編)
:ウイルス感染症
の向上はもちろんだが,国内および地域にお
の検査・診断スタンダード,羊土社,2011.
いてどのようなウイルス株が流行していてい
るのか遺伝子解析等を行いデータを蓄積して
いくことが必要である。
図 3 風しんウイルス E1 領域(739bp)の系統樹
謝辞
-17-
調査研究報告(6)
新潟市における 2012/13 シーズンのインフルエンザウイルスについて
山本
概
一成
要
新潟市における 2012/13 シーズンのインフルエンザウイルスは,2013 年の第 4 週をピークと
する流行であった。分離した AH3N2 亜型インフルエンザウイルス(以下 A/H3N2 亜型)の抗原性
は,ワクチン株と類似株が大半を占めていたがわずかに抗原性の変化した株がわずかみられた。
A(H1N1)pdm09 亜型インフルエンザウイルス(以下 A(H1N1)pdm09 亜型)はワクチン株と類似株
であった。B 型インフルエンザウイルス(以下 B 型)の山形系統の抗原性は,ワクチン類似株
とわずかに抗原性の変化した株がみられた。また,A(H1N1)pdm09 亜型(3 検体),A/H3N2 亜型
(104 検体),および B 型(2 検体)について薬剤耐性遺伝子変異の調査したところ,A/H3N2 亜
型で 1 検体,K249E のアミノ酸の変異を認めたが薬剤耐性株ではなかった。
1
ルエンザウイルスの分離状況と分離株の性
はじめに
状検査および薬剤耐性遺伝子変異の調査の
結果について報告する。
インフルエンザは冬期に発生し,4 月~5
月に減少する冬期流行パターンを示す。イン
フルエンザの原因となるインフルエンザウイ
ルスは A 型,B 型,C 型がある。そのうち主
にヒトのインフルエンザの原因になるのは A
2
材料と方法
1)材料
型と B 型である。A 型,B 型インフルエンザ
2012 年 11 月から 2012 年 3 月までに,病
ウイルスは人獣共通感染症で突然変異を起こ
原体定点医療機関などでインフルエンザあ
しやすく,ヒトではウイルスに対する免疫の
るいはインフルエンザ様疾患の患者より採
持続も短いため,毎年流行を繰り返す。不連
取された咽頭ぬぐい液,鼻腔ぬぐい液,吸
続変異により,過去にスペインかぜ(H1N1 亜
引痰からウイルス分離および遺伝子検出さ
型),アジアかぜ(H2N2 亜型),香港かぜ(H3N2
れた 109 検体を材料とした。
亜型),ソ連かぜ(H1N1 亜型)などの,新型 2)方法
が出現しパンデミックを引き起こしてきた。
ウイルス分離は,24well のマイクロプレ
2009 年の A(H1N1)pdm09 亜型の出現は記憶に
ートに単層形成した細胞(MDCK,LLC-MK2,
新しい。
HEp-2,HeLa,Vero,RD-18s,Caco2)を用
インフルエンザは,5 類感染症(感染症の予
いて常法に従い,2 週間を 1 代継代期間と
防及び感染症の患者に対する医療に関する法
して細胞培養を行い細胞変性効果(以下
律)に分類されており,感染症法に基づく感
CPE)の有無の確認をした。
染症発生動向調査では,全国約 5,000 のイン
CPE が確認されたウイルス株の型別同定
フルエンザ定点医療機関(小児科 3,000,内
は,国立感染症研究所(以下感染研)から
科 2,000)から,インフルエンザと診断され
配布された「2012/13 シーズン用インフル
た患者数などの情報が報告されている。また,
エンザウイルス同定キット」を用いて病原
地方衛生研究所では,インフルエンザウイル
体検出マニュアルに準拠し,0.75%モルモ
ス遺伝子検出やウイルス分離を実施し,抗原
ット血球を使用して赤血球凝集試験,赤血
解析などの性状検査を実施しており,この結
球凝集抑制試験(以下 HI)により実施した。
果は中央感染症情報センターで集約され,イ 3)薬剤耐性遺伝子変異の解析
ンフルエンザウイルスの流行予測およびワク
A(H1N1)pdm09 亜型の薬剤耐性遺伝子変
チン株選定に活用されている。
異検出は,インフルエンザ診断マニュアル
2012/13 シーズンの新潟市におけるインフ
(第 2 版)1)に準じた。
-18-
A/H3N2 亜型と B 型の薬剤耐性遺伝子変異検
3 検体が D151G/D,1 検体が K249E のアミノ
出については,QIAamp Viral RNA Mini Kit
酸の変異がみられた。101 検体は D151V,
(QIAGEN)を用いて RNA 抽出を行い,NA 領
域の薬剤耐性遺伝子変異を検出した。プライ
Q226H,G248R,K249E,R292K のアミノ酸の
変異はみられなかった。また,B 型 3 検体
マーや標的遺伝子の増幅方法は,長島ら 2)の
は R152K,D198E,I222T のアミノ酸の変異
報告を参考に,OneStep RT-PCR Kit(QIAGEN)
を用いて実施した。増幅された PCR 反応産物
はみられなかった。
A/H3N2 亜型および B 型の NA 遺伝子系統
を QIAQuick PCR Purification Kit (QIAGEN)
樹を図 1,図 2 に示す(●は,2012/13 シー
を用いて精製 DNA を得た。
シークエンス反応には,BigDye Terminator
ズンのワクチン株および 2013/14 北半球イ
ンフルエンザウイルスシーズンに推奨され
v3.1 Cycle Sequencing Kit(Applied Biosys-
るワクチン株,●は,2012/13 シーズンの
tems)を,シークエンス反応産物の精製には,
BigDye XTerminator Kit
(Applied Biosyste-
ワクチン株,●は,2013/14 北半球インフ
ルエンザウイルスシーズンに推奨されるワ
ms)を用い,Applied
クチン株 5))。
Biosystems
3500 ジ
ェネティックアナライザーを用いて塩基配列
を決定した。
得られた塩基配列を基に遺伝子解析ソフト
MEGA5 を用いて系統樹解析およびアミノ酸配
列解析を行った。Monto ら 3)および Sheu ら 4)
を参考に,A/H3N2 亜型については,D151V,
Q226H,G248R,K249E,R292K を B 型について
は,R152K,D198E,I222T の薬剤耐性遺伝子
変異の有無について確認した。A(H1N1)pdm09
亜型については,Real Time PCR 法にて H275Y
の薬剤耐性遺伝子変異を確認した。
3
結果
搬入された検体より検出されたインフルエ
ンザウイルスは,A(H1N1)pdm09 亜型 3 検体,
A/H3N2 亜型 104 検体, B 型 2 検体(山形系統)
であった。しかし,A/H3N2 亜型で遺伝子検出
のみ陽性 2 検体,細胞培養で分離できたが,
HA 価の上がらない検体が 1 検体あった。
感染研から配布された「2012/13 シーズン
用インフルエンザウイルス同定キット」にて
HI 試験を実施した結果,A(H1N1)pdm09 亜型 3
検体は,A/California/7/2009(H1N1)pdm09(ホ
モ価 640)に対し HI 価 640 であった。A/H3N2
亜型 101 検体は,抗 A/Victoria/361/2011(ホ
モ価 1280~2560)に対し HI 価 640~2560 で
あった。また,B 型 2 検体は抗 B/Wisconsin/
1/2010(ホモ価 320~640)に対し HI 価 80~
320 であった。
薬剤耐性遺伝子変異について調査したとこ
ろ,A(H1N1)pdm09 亜型 3 検体は H275H でアミ
ノ酸の変異はみられなかった。A/H3N2 亜型で
-19-
図1
A/H3N2 亜型 NA 遺伝子の分子系統樹
A/H3N2 亜型の流行を示していた(図 4)
。
A(H1N1)pdm09
亜型(3検体)
3%
B型山形系統
(2検体)
2%
A/H3N2亜型
(104検体)
95%
図 4 当所搬入検体の分析結果
感染研より配布された同定および抗原性解
析用抗血清は,A 型はワクチン株である A/
California/07/2009(H1N1pdm09)と A/
図 2 B 型 NA 遺伝子の分子系統樹
Victoria/361/2011(H3N2)の抗血清で,B 型
4 考察
はワクチン株である B/Wisconsin/1/2010(山
形系統)とワクチン株ではないが,疫学的に
新潟市における 2012/13 シーズンのインフ
重要なビクトリア系統の B/Brisbane/60/200
エンザ流行状況(図 3)は,週報で 2012 年第
50 週に定点医療機関(小児科 17,内科 9)の
8 の抗血清であった。この抗血清を用いた HI
試験は,型別同定と同時に抗原性の変異を知
定点当たりの報告数が 1 を超えて流行期に入
ることができる。
り,2013 年第 3 週には警報開始基準値を超え、
第 4 週には今シーズン最多
(定点当たり 64.62
人)となった。その後,継続的に減少し第 14
A(H1N1)pdm09 亜型はホモ価(標準抗原とそ
の株で免疫して得られた抗血清を反応させた
ときの HI 価)640 倍に対し 3 検体すべてが,
週で定点当たり 1 を下回った。
HI 価 640 でワクチン類似株であった。A/H3N2
亜型はホモ価 1280~2560 倍に対し HI 価が 2
70
定
点
当
た
り
患
者
報
告
数
倍差のワクチン類似株は 98 検体(97.0%),HI
60
価が 4 倍差のわずかながら抗原性の変化のみ
られた株は 3 検体(3.0%)であり,ワクチン類
50
40
全国
30
県
20
市
似株が主流であった。また, NA 遺伝子によ
る系統樹解析のクラスター構成からも,ほと
んどの検体が 2012/13 シーズンワクチン株と
類似株であることが示唆された。A/H3N2 亜型
10
で HA 価が上がらなかった 1 検体について HA
遺伝子のアミノ酸解析を行ったところ,
Q33R,
0
44 46 48 50 52 2
4
6
8 10 12 14 16
S45N,T48I,A198S,V223I,V223I,S278K,N312S
患者報告週
を有する Victoria208 クレードに属しサブク
レード 3C であった。また,B 型はホモ価 320
図 3 週別インフルエンザ患者発生状況
に対し HI 価が 2 倍差のワクチン類似株 1 検体,
今シーズンの国内流行の主流は,A/H3N2 亜
型であり A(H1N1)pdm09 亜型および B 型もみら
HI 価が 4 倍差のわずかながら抗原性の変化の
みられた株 1 検体であった。わずかながら抗
れた。B 型は,ビクトリア系統と B 型山形系
原性の変化のみられた検体は, B 型の NA 遺
5)
統の混合流行で比率は 2:3 といわれている 。
当所に搬入された検体の分析結果も
-20-
伝子による系統樹解析より 2012/13 シーズン
のワクチン株より 2013/14 北半球インフルエ
ンザウイルスシーズンに推奨されるワクチン
株に近いものであった。このことより,市中
において 2 種の山形系統ウイルスが流行して
いたことが推察される。
A/H3N2 亜型,B 型ともアミノ酸配列解析よ
り薬剤耐性株はみられなかった。
しかし,
A/H3
N2 亜型 3 検体で,151 位のアミノ酸がアスパ
ラギン酸(D)からアスパラギン酸とグリシン
(G)の混合パターンに変異していた。また,
1 検体で 249 位のアミノ酸がリシンからグル
タミン酸に変異していた。D151G/D,D151N ま
たは K249E の変異株は,ザナミビルに対し薬
剤感受性能の低下が知られており 4)6),ザナ
ミビルに対する薬剤感受性低下が考えられる
分離株である。D151G/D または D151N 変異は
細胞培養中にも起るとも言われているので臨
床検体で NA 遺伝子解析を実施した。
その結果,
D151D であった。K249E の変異株は,感染研の
薬剤耐性試験において薬剤感受性株であった。
日本は世界最大の抗インフルエンザ薬使用
国である。薬剤耐性株を迅速に把握すること
は,公衆衛生上重要でありワクチンや薬剤の
有効性などの動向を探る上でも,抗原性解析
や薬剤耐性遺伝子変異の調査は今後も継続し
ていく必要がある。
謝辞
検査材料の採取にご協力いただきました各医
療機関および施設等の方々に深謝いたします。
文献
1)国立感染症研究所:病原体検出マニュアル,
インフルエンザ診断マニュアル(第 2 版),
平成 24 年 3 月.
2)長島真美,他:東京都健康安全センター研究
年報,60,61-66,2009.
3)Monto,A.S.,McKimm-Berschkin,J.L.,et al.:
Antimicrobial Agents and Chemotherapy.,
50,2395-2402,2006.
4)Sheu,T.G.,Deyde,V.M.,et al.:
Antimicrobial Agents and Chmotherapy.,
52,3284-3292,2008.
5)
国立感染症研究所:病原微生物検出情報,
34,
141-145,2012.
6)長島真美,他:東京都健康安全センター研究
年報,62,57-63,2011.
-21-
調査研究報告(7)
GC/MS および LC/MS/MS による農作物中の残留農薬一斉試験法の妥当性評価について
小林華奈子 八木昌子 田邊純一
概
要
「食品中に残留する農薬等に関する試験法の妥当性評価ガイドライン」に基づき、当所で採用
している GC/MS および LC/MS/MS による残留農薬一斉試験法について、農作物 5 種を試料に、
農薬等 188 項目を分析対象として妥当性評価を行った。
検量線の相関性が得られなかった農薬等として、高濃度範囲ではチアメトキサムおよびミルベ
メクチンを、低濃度範囲ではアバメクチンおよびミルベメクチンを妥当性評価の対象から除外し
た。
選択性、真度、精度、定量限界について妥当性評価を行ったところ、試料および添加濃度に関
わらず妥当性のとれない農薬等は、GC/MS 分析対象農薬等ではメタミドホスの 1 項目、
LC/MS/MS 分析対象農薬等ではイソキサフルトール、オキシカルボキシン、チアベンダゾール、
トラルコキシジム、ピラゾレートの 5 項目、計 6 項目であった。
1
はじめに
平成 19 年 11 月に厚生労働省は「食品中に残留する農薬等に関する試験法の妥当性評価ガ
イドライン」を策定した。
試験法の妥当性評価とは、食品中に残留する農薬等の濃度が、食品規格に適合しているか否
かを判定するために使用する試験法について、検査機関自らがその性能評価を行い、信頼でき
る分析結果が得られる試験法であることを確認することである。
妥当性が確認された試験法を使用し、日常の精度管理を適正に行うことで、分析結果ひいて
は適合判定の信頼性が保証されるものである。
今回、当所で採用している GC/MS および LC/MS/MS による残留農薬一斉試験法について、
農作物 5 種を試料に、農薬等 188 項目を分析対象として妥当性評価を行ったので報告する。
2
調査方法
(1) 実験計画
ガイドラインに基づき、分析対象農薬等の標準を、各農薬等の基準値に近い一定の濃度
として 0.1ppm、一律基準濃度として 0.01ppm、それぞれ予め試料に添加した。
なお、選択性を評価するため、農薬等の標準を添加していないブランク試料も 1 作物
につき 1 個準備した。
また、真度および精度を評価するため、各添加濃度について、実施者 2 名がそれぞれ
添加試料を 1 日 1 回 2 併行、3 日間実施する枝分かれ実験計画とした(図1)。
-22-
図1 枝分かれ実験計画
(2) 実施計画
ア 試料選定
当所において過去 5 年間、収去検査の多い農作物で、新潟市内で市販されているも
のを使用した。
ガイドラインを参考にこまつな(葉緑素を多く含む野菜)、キャベツ(イオウ化合物を
含む野菜)、なし(果実)を選択した。また、水分の多い野菜としてきゅうり、脂質の多
い野菜としてえだまめを選択した。それぞれ予めフードプロセッサーで細切均一化した。
イ
分析対象農薬等
GC/MS 分析対象農薬等 153 項目(表1)、LC/MS/MS 分析対象農薬等 35 項目(表2)、
計 188 項目を分析対象とした。
なお、1 項目の分析対象農薬等について、クロマトグラム上に複数のピークが検出さ
れるものは枝番号で示した。
また、GC/MS 分析対象農薬のγ-BHC については、α、β、γおよびδ-BHC の
総和(BHC)として 1 項目、γ-BHC 単独(リンデン)で 1 項目とした。
(3) 試験法
ア 試薬等
固層抽出用ミニカラム:シグマアルドリッチジャパン合同会社製 スペルクリン
ENVI-CarbⅡ/SAX/PSA(各層 500mg、12mL 多層式チュ
ーブ)をアセトニトリル:トルエン(3:1)10mL で予めコ
ンディショニングした。
PEG200 および PEG400:和光純薬工業株式会社製 一級
その他の試薬は、厚生労働省通知の「GC/MS による農薬等の一斉試験法(農作物)」
および「LC/MS による農薬等の一斉試験法 I(農作物)」に記載のものを使用した。
イ
試験溶液の調製
厚生労働省通知の「GC/MS による農薬等の一斉試験法(農作物)」および「LC/MS
による農薬等の一斉試験法 I(農作物)」に準じて行った。
なお、両試験法は最終溶媒および定容量以外の前処理は同一であるので、固相抽出後
からそれぞれの試験法へ枝分かれするフローとした(図2)。
ウ 装置および測定条件
(ア) GC/MS
ガスクロマトグラフ質量分析装置:アジレント・テクノロジー株式会社製
Agilent 5975 GC/MSD システム
カラム:アジレント・テクノロジー株式会社製 HP-5ms φ0.25mm*30m
(膜厚 0.25μm)
-23-
カラム温度:70℃(2 分)→25℃/分→150℃(0 分)→3℃/分→200℃(0 分)→8℃/分
→300℃(4 分)
キャリヤーガス:ヘリウム
平均線速度:50cm/sec(コンスタントプレッシャーモード)
注入口温度:230℃
注入量:2μL(パルスドスプリットレス注入、パルス圧 30psi)
イオン化法:EI
分析モード:SIM
イオン源温度:230℃
四重極温度:150℃
定量下限値:0.01ppm
(イ) LC/MS/MS
高速液体クロマトグラフ:アジレント・テクノロジー株式会社製
Agilent 1200 LC システム
質量分析装置:エービー・サイエックス社製 API3200
カラム:関東化学株式会社製 マイティシル RP-18AP φ2.0*150mm
(5μm)
カラム温度:40℃
移動相:A 0.1%ギ酸溶液、B 0.1%ギ酸アセトニトリル
グラジエント:0 分(A:B=90:10)→15 分(A:B=10:90)
→25 分(A:B=10:90)
流速:0.2mL/min
注入量:5μL
表3
イオン化法
分析モード
イオンスプレー電圧
イオン源温度
定量下限値
MS 条件
ESI(+)
MRM
5.0kV
500℃
0.01ppm
ESI(-)
MRM
-4.5kV
500℃
0.01ppm
エ 定量
(ア) GC/MS
25 、 50 、 100 、200 、 400 、 800ppb の農 薬 等 標準 系 列 に つ い て 、 そ れぞ れ
PEG200 および 400 を各 50ppm となるよう添加し、調製した。
検量線は各標準系列のピーク面積による絶対検量線法(2 次曲線、原点強制通過)
とし、添加濃度 0.1ppm の試験溶液は 25~800ppb の濃度範囲、ブランク試料溶液
および添加濃度 0.01ppm の試験溶液は 25~400ppb の濃度範囲で定量した。
(イ) LC/MS/MS
5、10、20、50、100、200ppb の農薬等標準系列を調製した。
検量線は各標準系列のピーク面積による絶対検量線法(直線または 2 次曲線)とし、
添加濃度 0.1ppm の試験溶液は 5~200ppb の濃度範囲、ブランク試料溶液および
添加濃度 0.01ppm の試験溶液は 5~100ppb の濃度範囲で定量した。
-24-
3
調査結果と考察
妥当性評価を行うにあたり、各分析対象農薬等の検量線ついて、標準系列の濃度とピーク面
積との相関性の評価を行った。
また、ガイドラインに基づき、選択性、真度、精度、定量限界について妥当性評価を行った。
(1) 検量線
各作物の試験毎に得られた計 5 回分の検量線の近似式について、相関係数の平均値が
0.995 未満であったのは、5~200ppb の濃度範囲の検量線で LC/MS/MS 分析対象農薬で
あるチアメトキサム、ミルベメクチン A3 の 2 化合物、5~100ppb の濃度範囲の検量線
で LC/MS/MS 分析対象農薬であるアバメクチン B1a、ミルベメクチン A3 の 2 化合物で
あった。これらの農薬は妥当性評価の対象から除外した。
(2) 選択性
ブランク試料を試験法に従って試験し、定量を妨害するピークが認められた場合は、妨
害ピークの面積を基準値あるいは定量限界に対応する濃度の標準液から得られるピーク面
積と比較し、表4に示す条件を満足しているか確認した。妨害ピークの許容範囲が目標値
を超える項目を灰色で示す(表6から表25)。
表4 妨害ピークの許容範囲
定量限界と基準値の関係
定量限界≦基準値 1/3
定量限界>基準値 1/3
妨害ピークの許容範囲
<基準値濃度に相当するピークの 1/10
<定量限界濃度に相当するピークの 1/3
こまつなは 13 項目、キャベツは 2 項目、なしは 6 項目、きゅうりは 8 項目、えだまめ
は 15 項目の農薬が不適となったが、その他の農薬は条件を満足していた。
(3) 真度
1 作物・1 添加濃度について得られた試験結果、計 12 データの平均値の添加濃度に対
する比を求め、表5に示す目標値と比較した。回収率が 70%未満の項目を赤色、120%を
超える項目を青色で示す。
添加濃度 0.1ppm では、こまつなは 17 項目、キャベツは 22 項目、なしは 28 項目、き
ゅうりは 27 項目、えだまめは 18 項目の農薬が不適となった(表6から表15)。
添加濃度 0.01ppm では、こまつなは 27 項目、キャベツは 34 項目、なしは 26 項目、
きゅうりは 32 項目、えだまめは 20 項目の農薬が不適となった(表16から表25)。
その他の農薬は目標値を満足していた。
GC/MS 分析対象農薬、LC/MS/MS 分析対象農薬ともに、添加濃度 0.01ppm の方が
0.1ppm よりも、回収率が目標値である 70~120%の範囲内から外れる項目が多くなった。
GC/MS 分析対象農薬のうち、シフルトリン等のピレスロイド系農薬は回収率が高めに
なる傾向があった。また、LC/MS/MS 分析対象農薬は全体的に回収率が低めになる傾向
があり、回収率が 120%を超えた項目は添加濃度 0.1ppm における、こまつなのイミダク
ロプリドのみであった。
添加濃度に関わらず、5 作物中 3 作物以上で回収率が 70%に満たない項目は GC/MS 分
析対象農薬ではキントゼン、テルブホス、プロパクロール、メタミドホスの 4 項目、
LC/MS/MS 分析対象農薬ではアザメチホス、イソキサフルトール、オキシカルボキシン、
ジメチリモール、チアベンダゾール、トラルコキシジム、ピラゾレートの 7 項目であっ
た。また、回収率が 120%を超える項目は GC/MS 分析対象農薬のシフルトリン、フサラ
イドの 2 項目であった(表26から表29)。
-25-
(4) 精度
1 作物・1 添加濃度について得られた試験結果、計 12 データについて一元配置分散分
析を行い、併行精度および複数の実施者または実施日による室内精度を求め、表5に示す
目標値と比較した。併行精度が目標値から外れる項目を橙色、室内精度が目標値から外れ
る項目を黄色で示す。
添加濃度 0.1ppm では、こまつなは 12 項目、キャベツは 11 項目、なしは 17 項目、き
ゅうりは 7 項目、えだまめは 17 項目の農薬が不適となった(表6から表15)。
添加濃度 0.01ppm では、こまつなは 41 項目、キャベツは 20 項目、なしは 19 項目、
きゅうりは 16 項目、えだまめは 20 項目の農薬が不適となった(表16から表25)。
その他の農薬は目標値を満足していた。
表5 真度および精度の目標値
濃度(ppm)
0.001<~≦0.01
0.01<~≦0.1
真度(%)
70~120
70~120
併行精度(RSD%)
25>
15>
室内精度(RSD%)
30>
20>
GC/MS 分析対象農薬、LC/MS/MS 分析対象農薬ともに、添加濃度 0.01ppm の方が
0.1ppm よりも、併行精度および室内精度が目標値から外れる項目が多くなった。
添加濃度に関わらず、5 作物中 3 作物以上で併行精度または室内精度が目標値から外れ
る項目は GC/MS 分析対象農薬ではテクナゼン、トリアレート、フサライドの 3 項目、
LC/MS/MS 分析対象農薬ではイミダクロプリド、オキシカルボキシン、クロチアニジン、
トラルコキシジム、ピラゾレートの 5 項目であった(表30から表33)。
(5) 定量限界
基準値が定量限界と一致している場合、添加試料の試験結果に基づく真度、併行精度お
よび室内精度が表5の目標値を満足していること、また、定量限界濃度に対応する濃度か
ら得られるピークが S/N 比≧10 であることを確認した。
全ての作物、農薬で目標値を満足していた。
4
まとめ
当所で採用している GC/MS および LC/MS/MS による残留農薬一斉試験法について、農作
物 5 種を試料に、農薬等 188 項目を分析対象として妥当性評価を行った。
検量線の相関性が得られなかった農薬等として、高濃度範囲ではチアメトキサムおよびミル
ベメクチンを、低濃度範囲ではアバメクチンおよびミルベメクチンを妥当性評価の対象から除
外した。
添加濃度 0.1ppm では、こまつなは 167 項目、キャベツは 158 項目、なしは 150 項目、き
ゅうりは 156 項目、えだまめは 160 項目の農薬等が検査可能である。
添加濃度 0.01ppm では、こまつなは 117 項目、キャベツは 124 項目、なしは 140 項目、き
ゅうりは 126 項目、えだまめは 140 項目の農薬等が検査可能である。
試料および添加濃度に関わらず妥当性のとれない農薬等は、GC/MS 分析対象農薬等ではメ
タミドホスの 1 項目、LC/MS/MS 分析対象農薬等ではイソキサフルトール、オキシカルボキ
シン、チアベンダゾール、トラルコキシジム、ピラゾレートの 5 項目、計 6 項目である。
試験法の更なる信頼性確保のため、今後も試料数を増やして試験法の妥当性評価を進め、市
民の食の安心・安全の確保に努めたい。
5
文献
(1) 食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法について
(平成 17 年 1 月 24 日付け食安発第 0124001 号)
(2) 食品中に残留する農薬等に関する試験法の妥当性評価ガイドラインの一部改正について
-26-
(平成 22 年 12 月 24 日付け食安発 1224 第 1 号)
(3) 大坂郁恵、小林晴美、長田淳子、石井里枝、高橋邦彦、戸谷和男、菊池好則、松本隆二、
青羽信次:LC/MS/MS による農産物中の残留農薬一斉分析法の開発及び妥当性評価.埼
玉県衛生研究所報,43,50-62,2009
(4) 高橋邦彦、菊池好則、戸谷和男、大坂郁恵、長田淳子、石井里枝、松本隆二:GCMS/MS を用いた野菜および果実中の残留農薬一斉分析法の妥当性評価について.埼玉県
衛生研究所報,44,33-47,2010
-27-
表1
GC/MS 分析対象化合物名と測定イオン
化合物名
定量 定性
化合物名
1
169 141 72 トリアレート
EPN
235 165 73 トリブホス(DEF)
2-1 op`-DDT
2-2 pp`-DDD
235 165 74 トリフルラリン
2-3 pp`-DDE
246 318 75 トリフロキシストロビン
2-4 pp`-DDT
235 165 76 トルクロホスメチル
3
122 107 77 トルフェンピラド
XMC
4-1 α-BHC
181 219 78 ナプロパミド
4-2 β-BHC
219 181 79 ニトロタールイソプロピル
183 219 80 ノルフルラゾン
4-3,5 γ-BHC
4-4 δ-BHC
181 219 81 パクロブトラゾール
217 173 82 パラチオン
6
アザコナゾール
7
146 223 83 パラチオンメチル
アセトクロール
8
200 215 84-1 ビテルタノール1
アトラジン
227 212 84-2 ビテルタノール2
9
アメトリン
10 アラクロール
160 188 85 ピペロホス
263 293 86 ピラクロホス
11-1 アルドリン
11-2 ディルドリン
263 277 87 ピラゾホス
12 イサゾホス
257 161 88 ピリダフェンチオン
313 105 89 ピリプロキシフェン
13 イソキサチオン
14-1 イソフェンホス
213 255 90 ピリミホスメチル
201 229 91 ビンクロゾリン
14-2 イソフェンホスオキソン
15 イソプロカルブ
121 136 92 フィプロニル
118 162 93 フェナミホス
16 イソプロチオラン
17 イプロベンホス
204 246 94 フェナリモル
18 イマザメタベンズメチルエステル 187 256 95 フェニトロチオン
222 162 96 フェノチオカルブ
19 エスプロカルブ
20 エチオン
231 153 97-1 フェノトリン1
109 173 97-2 フェノトリン2
21 エディフェンホス
22 エトフメセート
161 286 98 フェンスルホチオン
23 エトプロホス
158 200 99 フェンチオン
292 181 100 フェントエート
24 エトリムホス
25-1 α-エンドスルファン
241 339 101-1 フェンバレレート1
195 237 101-2 フェンバレレート2
25-2 β-エンドスルファン
26 エンドリン
263 281 102 フェンブコナゾール
175 258 103 フェンプロパトリン
27 オキサジアゾン
28 オキサジキシル
163 132 104 フェンプロピモルフ
29 オキシフルオルフェン
252 361 105 フサライド
159 213 106 ブタミホス
30 カズサホス
31 カルフェントラゾンエチル
312 340 107 ブピリメート
146 157 108 ブプロフェジン
32 キナルホス
33 キノキシフェン
237 307 109 フラムプロップメチル
34 キノクラミン
172 144 110 フルアクリピリム
295 237 111 フルシラゾール
35 キントゼン
36 クレソキシムメチル
116 206 112 フルトラニル
204 125 113 フルトリアホール
37 クロマゾン
38 クロルタールジメチル
301 332 114 フルミオキサジン
39 クロルピリホス
314 197 115 フルミクロラックペンチル
286 125 116 プレチラクロール
40 クロルピリホスメチル
41 クロルフェナピル
247 363 117 プロシミドン
267 323 118 プロチオホス
42-1 クロルフェンビンホスE
42-2 クロルフェンビンホスZ
267 323 119 プロパクロール
127 213 120 プロパニル
43 クロルプロファム
44 シアノホス
243 109 121-1 プロパルギット1
45 ジエトフェンカルブ
124 267 121-2 プロパルギット2
340 253 122-1 プロピコナゾール1
46 ジクロホップメチル
47 ジクロラン
206 176 122-2 プロピコナゾール2
181 197 123 プロピザミド
48-1 シハロトリン1
48-2 シハロトリン2
181 197 124 プロフェノホス
49 ジフェナミド
167 239 125 プロポキスル
323 265 126 ブロマシル
50-1 ジフェノコナゾール1
50-2 ジフェノコナゾール2
323 265 127 プロメトリン
206 163 128 ブロモブチド
51-1 シフルトリン1
51-2 シフルトリン2
206 163 129 ブロモプロピレート
51-3 シフルトリン3
206 163 130 ヘキサジノン
206 163 131 ベナラキシル
51-4 シフルトリン4
52-1 シペルメトリン1
181 163 132 ベノキサコール
181 163 133-1 ヘプタクロル
52-2 シペルメトリン2
52-3 シペルメトリン3
181 163 133-2 ヘプタクロルエポキシド
181 163 134-1 ペルメトリン1
52-4 シペルメトリン4
53 シマジン
201 186 134-2 ペルメトリン2
54 ジメタメトリン
212 255 135 ペンディメタリン
295 109 136 ベンフルラリン
55-1 ジメチルビンホスE
55-2 ジメチルビンホスZ
295 109 137 ベンフレセート
87 125 138 ホサロン
56 ジメトエート
57 ジメピペレート
119 145 139-1 ホスチアゼート1
58 ダイアジノン
179 304 139-2 ホスチアゼート2
100 257 140 ホスファミドン
59 チオベンカルブ
60 テクナゼン
261 203 141 ホスメット
329 331 142 マラチオン
61 テトラクロルビンホス
62 テトラコナゾール
336 171 143 ミクロブタニル
63 テトラジホン
356 159 144 メタミドホス
127 288 145 メタラキシル
64 テニルクロール
65 テブコナゾール
250 125 146 メチダチオン
333 171 147 メトキシクロール
66 テブフェンピラド
67 テフルトリン
177 197 148-1 メトミノストロビン-E
181 253 148-2 メトミノストロビン-Z
68-1 デルタ_トラロメトリン1
68-2 デルタ_トラロメトリン2
181 253 149 メトラクロール
69 テルブホス
231 153 150 メフェナセット
112 168 151 メプロニル
70-1 トリアジメノール1
70-2 トリアジメノール2
112 168 152 モノクロトホス
208
57 153 レナシル
71 トリアジメホン
表2
定量 定性
268
86
169 314
306 264
116 222
265 250
383 171
128 271
236 254
303 173
236 167
291 139
263 109
170 141
170 141
320 140
360 194
221 232
340 199
136 226
290 276
285 187
367 213
303 154
139 219
277 260
160
72
183 123
183 123
292 156
278 169
274 246
167 419
167 419
198 129
181 265
128 129
243 272
286 200
273 208
172 305
276 335
320 352
233 206
173 323
123 219
354 287
423 308
238 162
283
96
309 267
120 176
161 217
135 173
135 173
259 173
259 173
173 255
339 139
110 152
205 231
184 241
119 232
341 183
171 252
148 206
120 259
272 100
353 237
183 163
183 163
252 281
292 264
163 256
182 367
195 283
195 283
127 264
160 317
173 158
179 288
141
94
206 160
145 125
227 274
238 191
238 196
162 238
192 136
119 269
127 192
153 136
-28-
LC/MS/MS 分析対象化合物名と測定イオン
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33-1
33-2
34
35
化合物名
親イオン 子イオン
325 183
アザメチホス
アジンホスメチル
318 132
368 125
アニロホス
896 305
アバメクチンB1a
360 251
イソキサフルトール
321 119
イプロバリカルブ
256 209
イミダクロプリド
528 203
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
268 175
オリザリン
345
78
キザロホップエチル
373
91
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
336 238
クロチアニジン
250 132
クロマフェノジド
395 175
クロメプロップ
324 120
クロリダゾン
222
92
シフルフェナミド
413 295
シメコナゾール
294
70
210
71
ジメチリモール
チアクロプリド
253 126
チアベンダゾール
202 175
チアメトキサム
292 211
トラルコキシジム
328 254
ナプロアニリド
290 143
ピラゾレート
439
91
ピリフタリド
319 139
フェノキシカルブ
302
88
E,Z-フェリムゾン
255
91
フェンメディファム
318 136
ブタフェナシル
492 331
383 195
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
431 105
ミルベメクチンA3
551 337
ミルベメクチンA4
565 240
メトキシフェノジド
367 149
ラクトフェン
479 344
試料 20g(添加濃度:0.1ppm または 0.01ppm)
↓ アセトニトリル 50mL
ホモジナイズ、吸引ろ過
↓
ろ紙上残留物
↓ アセトニトリル 20mL
ホモジナイズ、吸引ろ過
↓
ろ液
ろ液
↓ アセトニトリル
定容 100mL
↓
抽出液 25mL
塩化ナトリウム 12g
0.5mol/L リン酸緩衝液 25mL
振とう
↓
アセトニトリル層
↓ 無水硫酸ナトリウム 6g
脱水、ろ過
↓
ろ液
↓
減圧濃縮、乾固
↓
残留物
↓ アセトニトリル:トルエン(3:1)2mL 2 回
超音波振とう
↓
固層抽出用ミニカラム負荷
↓ アセトニトリル:トルエン(3:1)20mL
抽出液
↓
窒素吹付濃縮
↓ アセトン
定容 2mL
↓
抽出液 1.6mL
抽出液 0.4mL
↓ アセトン 1mL 2 回
↓
窒素吹付濃縮
窒素吹付乾固
↓
アセトニトリル:水(4:6)
乾固
↓
残留物
↓ アセトン
定容 0.8mL
定容 1mL
↓
↓
試験溶液(GC/MS)
試験溶液(LC/MS/MS)
図2 当所の残留農薬一斉試験法のフロー
-29-
表6 こまつなの妥当性評価結果(GC/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.1ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
×
○
○
×
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
○
×
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
102.8
1.7
3.7 ナプロパミド
95.8
1.6
5.5 ニトロタールイソプロピル
99.2
5.7
7.7 ノルフルラゾン
96.9
2.8
6.5 パクロブトラゾール
88.6
2.9
4.7 パラチオン
88.3
2.9
4.7 パラチオンメチル
89.9
0.9
1.2 ビテルタノール
97.2
8.1
8.2 ピペロホス
94.1
1.1
3.0 ピラクロホス
91.6
2.4
3.7 ピラゾホス
85.7
1.8
3.4 ピリダフェンチオン
89.2
2.2
2.2 ピリプロキシフェン
97.5
3.3
5.9 ピリミホスメチル
89.5
4.4
9.5 ビンクロゾリン
91.6
4.2
6.3 フィプロニル
98.3
1.4
2.3 フェナミホス
96.9
1.5
2.2 フェナリモル
89.9
4.2
6.3 フェニトロチオン
92.5
1.5
2.2 フェノチオカルブ
3.6
13.3 フェノトリン
127.3
104.7
1.9
16.7 フェンスルホチオン
92.3
1.3
2.1 フェンチオン
93.3
3.0
4.3 フェントエート
87.2
3.4
3.5 フェンバレレート
94.4
1.9
3.6 フェンブコナゾール
101.9
2.8
9.4 フェンプロパトリン
99.9
2.1
3.1 フェンプロピモルフ
103.2
2.0
3.4 フサライド
102.3
2.2
3.6 ブタミホス
85.7
3.7
9.9 ブピリメート
93.6
3.3
5.1 ブプロフェジン
96.4
0.6
2.5 フラムプロップメチル
96.0
2.4
4.0 フルアクリピリム
94.2
1.1
2.3 フルシラゾール
73.2
3.5
6.6 フルトラニル
1.4
4.3 フルトリアホール
131.4
87.8
2.0
2.2 フルミオキサジン
88.3
1.6
2.8 フルミクロラックペンチル
94.2
1.4
2.9 プレチラクロール
87.9
1.6
2.0 プロシミドン
109.9
1.4
3.8 プロチオホス
99.8
1.1
1.4 プロパクロール
92.0
2.4
4.8 プロパニル
81.9
2.1
2.2 プロパルギット
103.9
1.0
3.8 プロピコナゾール
94.8
3.5
5.4 プロピザミド
92.5
1.7
2.4 プロフェノホス
1.7
7.3 プロポキスル
129.5
106.9
3.3
9.0 ブロマシル
103.7
4.4
4.7 プロメトリン
1.8
7.9 ブロモブチド
126.1
112.9
2.9
16.6 ブロモプロピレート
97.2
1.0
3.2 ヘキサジノン
89.4
2.6
3.3 ベナラキシル
96.3
1.3
3.5 ベノキサコール
92.0
1.1
3.6 ヘプタクロル
96.0
1.5
2.6 ペルメトリン
91.7
2.1
3.4 ペンディメタリン
96.8
1.4
2.6 ベンフルラリン
9.9
28.5 ベンフレセート
52.5
100.8
3.1
3.7 ホサロン
100.9
1.6
3.7 ホスチアゼート
92.4
4.5
8.6 ホスファミドン
99.8
1.4
6.6 ホスメット
102.8
1.6
4.5 マラチオン
112.8
2.2
10.8 ミクロブタニル
89.4
2.5
3.5 メタミドホス
4.3
11.4 メタラキシル
123.6
73.6
4.7
7.2 メチダチオン
96.2
2.1
2.8 メトキシクロール
98.3
1.1
2.4 メトミノストロビン
91.4
58.3 メトラクロール
29.0
100.8
1.4
2.6 メフェナセット
84.2
4.6
6.3 メプロニル
105.2
1.7
3.3 モノクロトホス
90.5
2.1
2.6 レナシル
112.8
5.0
11.2
-30-
選択性
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
99.7
97.5
78.0
128.9
99.5
98.4
108.9
109.0
102.7
97.3
101.5
116.6
92.2
90.2
97.4
81.5
107.2
98.7
97.2
108.1
79.1
93.3
92.2
118.7
103.8
109.9
98.2
169.9
101.2
108.4
98.8
92.1
106.3
104.5
103.2
101.7
93.7
104.4
94.8
96.6
97.2
72.8
97.6
98.3
94.6
93.1
98.9
106.4
95.6
98.3
94.0
96.9
99.0
100.5
90.7
87.6
109.5
98.0
77.9
93.2
119.3
99.0
90.5
91.6
102.1
104.2
23.3
95.9
95.9
92.8
99.7
96.6
107.3
113.3
87.1
99.2
1.7
1.3
2.0
3.5
1.4
1.7
2.7
3.5
1.2
3.6
3.1
1.4
1.6
1.6
1.3
5.0
1.8
1.4
1.8
2.1
3.0
1.1
0.9
2.7
2.5
1.3
1.3
16.2
1.5
5.2
1.9
3.2
3.0
0.7
1.3
1.8
4.0
5.0
1.2
1.0
1.3
3.4
1.1
3.2
2.0
1.1
2.6
6.9
1.2
1.0
1.3
3.6
1.7
1.9
1.8
2.3
1.3
1.5
2.8
2.0
1.2
2.1
1.2
2.9
1.4
1.6
4.0
1.4
1.8
5.0
2.8
1.1
3.5
1.4
1.4
1.6
2.6
3.2
4.3
5.1
2.2
3.4
7.3
5.3
3.5
4.1
5.4
12.0
2.0
2.4
3.1
10.9
5.2
2.7
3.8
4.8
5.8
3.9
2.4
7.5
5.7
5.9
2.7
184.7
1.9
16.7
3.9
6.2
5.0
5.3
3.3
7.9
10.8
10.7
4.5
1.4
2.2
6.3
2.4
4.2
3.2
1.5
3.8
15.2
3.3
2.0
1.7
6.0
3.7
3.5
2.4
3.6
4.0
1.7
3.9
2.3
2.4
5.0
4.8
8.0
4.1
3.6
102.1
2.0
6.0
5.5
3.6
2.1
5.4
7.9
5.6
5.1
表7 こまつなの妥当性評価結果(GC/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.01ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
×
○
○
×
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
○
×
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
96.4
8.7
17.8 ナプロパミド
122.1
3.2
11.6 ニトロタールイソプロピル
115.7
4.3
8.4 ノルフルラゾン
116.9
2.5
6.8 パクロブトラゾール
105.9
1.9
7.8 パラチオン
27.2 パラチオンメチル
65.3
17.0
93.9
2.7
3.9 ビテルタノール
101.8
1.6
3.0 ピペロホス
101.0
5.0
6.6 ピラクロホス
98.8
2.3
4.4 ピラゾホス
93.6
1.1
3.6 ピリダフェンチオン
95.3
6.4
6.6 ピリプロキシフェン
107.9
10.0
22.9 ピリミホスメチル
86.9
32.2 ビンクロゾリン
22.7
109.6
2.8
10.0 フィプロニル
108.4
2.2
2.8 フェナミホス
106.6
5.1
5.4 フェナリモル
91.9
5.9
7.1 フェニトロチオン
104.1
1.6
6.3 フェノチオカルブ
54.7 フェノトリン
234.3
46.0
105.9
14.5
24.1 フェンスルホチオン
99.0
5.0
6.2 フェンチオン
109.3
5.4
7.9 フェントエート
95.1
1.3
3.2 フェンバレレート
101.0
5.3
5.2 フェンブコナゾール
112.1
6.8
10.7 フェンプロパトリン
111.3
3.8
10.3 フェンプロピモルフ
112.6
4.9
9.7 フサライド
112.3
4.2
5.2 ブタミホス
12.7
36.3 ブピリメート
144.3
93.1
5.0
7.4 ブプロフェジン
100.1
1.0
4.1 フラムプロップメチル
105.8
4.3
5.1 フルアクリピリム
106.3
2.4
2.9 フルシラゾール
74.7
4.8
8.0 フルトラニル
2.2
7.6 フルトリアホール
147.5
94.0
2.8
4.0 フルミオキサジン
93.4
4.8
6.1 フルミクロラックペンチル
105.4
2.8
4.3 プレチラクロール
95.8
3.5
5.7 プロシミドン
4.6
3.8 プロチオホス
124.6
108.5
3.5
4.7 プロパクロール
114.9
8.6
10.4 プロパニル
81.5
4.0
4.2 プロパルギット
114.1
8.0
7.9 プロピコナゾール
97.7
5.3
7.5 プロピザミド
101.7
3.4
5.5 プロフェノホス
2.1
16.2 プロポキスル
209.0
19.2 ブロマシル
147.2
15.2
7.3
7.3 プロメトリン
122.1
4.1
21.9 ブロモブチド
191.5
9.3
44.6 ブロモプロピレート
159.2
102.8
5.2
5.3 ヘキサジノン
88.3
3.5
5.2 ベナラキシル
102.1
4.5
3.7 ベノキサコール
98.5
2.6
6.1 ヘプタクロル
105.1
3.0
4.9 ペルメトリン
98.2
1.9
3.0 ペンディメタリン
107.5
1.4
3.2 ベンフルラリン
28.9 ベンフレセート
52.7
15.4
116.3
3.4
6.0 ホサロン
114.9
5.6
5.8 ホスチアゼート
94.6
6.6
7.9 ホスファミドン
106.0
1.5
7.5 ホスメット
106.4
1.3
4.7 マラチオン
7.6
19.2 ミクロブタニル
143.8
110.2
2.4
5.5 メタミドホス
6.8
26.3 メタラキシル
149.9
75.7
3.1
6.7 メチダチオン
105.2
36.8 メトキシクロール
24.1
113.0
3.0
4.2 メトミノストロビン
179.9 メトラクロール
222.7
25.0
4.0
6.1 メフェナセット
123.8
100.9
4.1
6.2 メプロニル
119.5
2.3
7.7 モノクロトホス
98.3
1.0
3.5 レナシル
114.6
4.1
7.7
-31-
選択性
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
112.5
114.0
68.2
157.4
124.0
122.1
141.2
118.8
117.3
97.5
114.7
154.9
101.6
99.9
102.2
87.7
129.9
116.7
110.2
124.5
108.3
106.5
94.6
175.3
108.9
138.1
112.0
1116.1
115.5
115.8
111.5
84.2
124.1
95.7
116.7
108.6
99.3
119.2
106.3
109.0
106.9
74.2
107.0
102.2
89.6
94.1
113.2
119.3
103.8
109.1
100.6
104.9
102.2
104.9
104.2
95.5
129.7
121.5
80.8
100.6
111.4
110.9
85.6
115.0
122.0
113.9
21.0
105.4
92.1
163.1
107.8
107.3
115.5
109.4
138.3
108.9
2.4
6.9
4.4
28.5
3.2
3.3
3.7
5.8
1.3
3.5
4.8
8.5
1.6
4.4
1.4
3.6
2.3
3.6
2.8
10.6
2.8
3.1
1.5
3.1
4.8
2.7
3.4
71.2
4.1
35.4
3.9
10.3
4.9
6.0
0.7
7.5
5.4
5.3
1.6
1.6
1.7
4.6
4.6
3.5
4.4
3.7
5.1
7.5
6.0
3.9
2.2
5.1
5.5
4.5
2.5
1.3
1.7
2.6
5.1
1.6
4.6
25.2
11.5
3.4
1.6
1.6
13.1
3.1
35.6
11.6
3.4
1.7
16.6
26.0
6.6
1.8
3.5
6.9
6.5
26.1
4.0
5.1
9.7
6.6
9.1
3.7
5.6
19.8
3.5
6.5
6.9
12.7
8.8
4.1
4.0
19.0
5.3
7.0
6.1
27.8
6.7
12.7
8.7
192.6
3.3
83.7
4.1
16.0
7.1
5.9
2.2
6.7
11.4
13.3
8.6
2.6
2.7
7.7
5.9
4.8
4.7
3.7
7.5
13.6
7.1
4.6
5.3
6.5
4.5
6.4
6.4
3.4
6.2
3.3
5.9
2.5
52.3
38.7
13.0
15.7
5.5
2.9
79.1
6.8
54.7
28.4
4.2
3.5
16.1
40.2
47.2
4.6
表8 こまつなの妥当性評価結果
表9 こまつなの妥当性評価結果
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.1ppm)
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
アバメクチンB1a
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.01ppm)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
50.7
97.0
97.7
69.7
54.3
104.3
121.2
95.5
39.0
101.9
92.4
96.2
84.1
103.7
86.4
84.7
98.2
103.3
76.2
89.8
37.9
1.8
96.1
28.4
104.0
96.6
106.2
79.3
99.3
75.2
90.0
101.4
81.4
12.8
11.0
3.4
48.0
7.8
3.1
23.2
3.3
22.7
2.6
6.3
3.8
14.1
5.0
5.7
13.8
2.3
3.3
12.0
8.1
11.3
28.0
4.4
27.6
10.0
4.6
1.3
5.7
6.1
6.6
4.9
2.4
5.8
27.5
15.4
7.3
49.0
17.8
3.7
22.5
4.2
43.5
5.7
5.9
4.6
23.4
8.2
9.1
14.6
5.6
5.7
18.6
9.7
57.3
146.5
10.1
50.5
8.9
3.8
6.1
10.9
10.2
7.2
6.0
6.0
10.5
-32-
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
チアメトキサム
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
40.7
78.7
85.7
54.6
94.7
111.2
88.1
34.8
99.3
81.4
80.0
95.2
90.6
85.9
62.0
89.4
93.2
64.5
82.6
33.1
45.9
0.6
113.3
22.3
90.2
84.3
93.8
77.9
71.5
66.7
87.7
102.2
56.2
28.7
26.4
6.7
14.0
9.2
38.1
6.9
12.9
2.9
16.8
4.3
32.2
10.2
8.7
30.8
5.3
9.1
8.6
9.8
17.5
61.3
49.1
8.7
18.8
3.3
9.2
10.5
20.9
12.5
4.1
5.9
1.8
70.8
48.2
33.8
10.8
18.7
9.1
44.2
8.1
70.5
5.0
14.7
8.6
35.0
29.9
18.0
33.5
8.9
10.7
19.1
12.6
68.8
80.4
163.0
11.4
68.2
20.4
9.5
9.2
23.3
59.8
11.8
11.3
6.1
80.1
表10 キャベツの妥当性評価結果(添加濃度 0.1ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
106.7
3.7
4.5 ナプロパミド
96.8
4.3
3.9 ニトロタールイソプロピル
79.3
6.8
6.9 ノルフルラゾン
84.0
3.6
5.5 パクロブトラゾール
74.8
4.0
7.1 パラチオン
89.5
4.8
4.2 パラチオンメチル
90.7
3.8
4.3 ビテルタノール
94.3
4.3
3.7 ピペロホス
94.8
3.6
3.2 ピラクロホス
91.8
3.5
3.6 ピラゾホス
77.2
3.6
6.6 ピリダフェンチオン
84.0
4.2
4.5 ピリプロキシフェン
95.0
3.9
4.3 ピリミホスメチル
101.7
4.2
10.8 ビンクロゾリン
70.3
6.9
9.0 フィプロニル
97.9
3.8
3.4 フェナミホス
91.2
4.4
4.6 フェナリモル
76.5
4.2
10.4 フェニトロチオン
89.7
3.9
4.5 フェノチオカルブ
117.6
2.7
13.4 フェノトリン
105.6
3.8
5.2 フェンスルホチオン
93.4
3.6
3.2 フェンチオン
70.3
7.9
11.0 フェントエート
82.3
4.2
5.6 フェンバレレート
97.1
3.8
3.3 フェンブコナゾール
95.1
4.0
6.6 フェンプロパトリン
100.2
3.8
3.3 フェンプロピモルフ
105.2
3.6
4.2 フサライド
102.1
3.9
3.5 ブタミホス
6.7
10.1 ブピリメート
69.7
92.4
3.6
3.1 ブプロフェジン
93.3
4.3
4.0 フラムプロップメチル
98.1
4.4
3.7 フルアクリピリム
96.1
3.9
3.3 フルシラゾール
9.3
16.7 フルトラニル
53.5
4.1
4.3 フルトリアホール
124.0
80.2
4.1
6.2 フルミオキサジン
88.4
4.0
3.7 フルミクロラックペンチル
91.9
4.6
5.4 プレチラクロール
81.6
4.4
4.8 プロシミドン
112.1
3.9
3.7 プロチオホス
100.1
4.0
4.3 プロパクロール
86.8
4.2
6.9 プロパニル
74.8
4.0
4.8 プロパルギット
102.4
3.4
4.5 プロピコナゾール
97.7
3.4
3.0 プロピザミド
88.0
3.9
4.4 プロフェノホス
3.2
6.8 プロポキスル
129.0
103.9
3.2
7.1 ブロマシル
110.3
3.2
12.8 プロメトリン
3.0
5.3 ブロモブチド
134.6
3.1
10.9 ブロモプロピレート
138.8
110.7
33.9 ヘキサジノン
17.8
88.2
3.6
4.1 ベナラキシル
101.0
2.0
7.5 ベノキサコール
93.8
4.3
5.1 ヘプタクロル
90.6
3.9
4.6 ペルメトリン
88.8
4.2
6.4 ペンディメタリン
95.2
3.7
4.1 ベンフルラリン
53.4 ベンフレセート
22.7
30.7
98.2
3.8
3.6 ホサロン
101.6
4.5
6.6 ホスチアゼート
99.6
4.1
3.8 ホスファミドン
94.7
4.2
4.9 ホスメット
96.0
4.5
6.7 マラチオン
111.3
3.1
7.6 ミクロブタニル
84.8
3.9
7.7 メタミドホス
2.4
13.9 メタラキシル
128.5
8.6
15.6 メチダチオン
55.3
90.5
3.6
6.7 メトキシクロール
98.0
3.8
3.7 メトミノストロビン
93.9
12.6
38.0 メトラクロール
98.6
4.0
3.6 メフェナセット
72.7
6.5
12.1 メプロニル
102.7
3.8
4.4 モノクロトホス
87.1
4.0
4.7 レナシル
123.9
3.4
13.4
-33-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
100.5
99.0
80.7
103.9
96.8
89.8
115.0
112.4
96.5
94.4
104.5
119.3
90.2
89.9
92.9
97.3
112.3
99.2
101.0
116.4
94.1
90.9
89.8
116.1
112.9
109.3
96.2
238.7
99.4
103.7
98.5
96.6
117.2
95.0
100.6
98.1
107.9
111.6
94.7
95.6
96.0
61.9
96.8
88.9
88.4
88.6
95.2
89.1
96.9
98.6
92.4
100.9
96.9
104.7
86.4
77.5
115.4
101.1
68.0
92.2
118.2
106.4
93.0
95.1
99.4
101.0
23.1
97.5
101.1
103.3
99.9
95.6
112.6
120.2
84.9
100.7
3.9
4.9
4.0
3.8
3.9
4.0
3.9
3.9
4.1
4.3
3.9
2.4
3.9
3.9
3.9
3.4
3.6
3.6
3.7
3.4
3.8
2.3
4.5
3.2
1.7
3.3
3.5
24.1
4.2
3.1
4.1
4.1
2.4
3.4
3.9
3.4
3.5
3.8
4.5
4.7
4.5
8.8
3.5
3.8
4.2
4.0
3.8
5.7
3.5
2.8
3.6
4.1
4.3
3.5
3.8
4.1
2.8
4.2
7.3
4.0
2.1
6.2
5.9
3.4
3.8
4.1
7.8
3.8
3.7
3.6
4.3
4.1
2.0
3.0
5.9
3.7
3.5
6.1
3.8
4.4
4.4
4.1
3.4
4.8
8.2
6.7
4.7
11.9
4.4
3.7
4.1
3.9
4.3
5.2
3.1
5.0
7.2
5.9
4.8
7.9
4.1
7.2
6.5
78.0
4.1
13.8
3.5
3.9
2.8
4.7
3.3
7.6
6.1
10.7
4.2
4.1
3.9
10.3
3.4
3.9
5.0
4.1
3.3
5.4
3.6
3.6
3.5
4.1
4.0
4.0
3.9
7.9
3.1
4.0
11.6
3.9
4.0
9.4
6.6
6.3
4.5
4.4
66.6
3.3
4.0
5.1
3.5
4.2
8.4
11.2
6.3
5.0
表11 キャベツの妥当性評価結果(添加濃度 0.01ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
5.7
7.6 ナプロパミド
134.5
110.7
2.3
7.3 ニトロタールイソプロピル
81.3
9.0
11.4 ノルフルラゾン
95.0
4.2
11.2 パクロブトラゾール
85.0
6.1
12.8 パラチオン
86.3
5.9
11.6 パラチオンメチル
89.9
4.8
4.9 ビテルタノール
95.1
5.3
7.7 ピペロホス
93.1
4.9
4.4 ピラクロホス
94.5
3.2
8.1 ピラゾホス
82.3
4.2
9.9 ピリダフェンチオン
81.1
5.1
10.5 ピリプロキシフェン
106.1
8.0
6.3 ピリミホスメチル
93.9
4.4
10.4 ビンクロゾリン
75.8
8.7
15.5 フィプロニル
105.1
3.2
5.3 フェナミホス
89.6
5.9
12.0 フェナリモル
93.4
9.8
23.0 フェニトロチオン
95.8
3.4
9.2 フェノチオカルブ
14.0
41.6 フェノトリン
183.8
11.9
13.4 フェンスルホチオン
134.5
95.2
3.9
4.7 フェンチオン
85.5
12.1
21.0 フェントエート
85.7
4.8
11.4 フェンバレレート
108.6
5.6
4.5 フェンブコナゾール
108.1
7.9
14.0 フェンプロパトリン
113.7
3.6
6.3 フェンプロピモルフ
4.4
8.5 フサライド
122.6
116.8
4.0
7.8 ブタミホス
77.5
9.8
24.0 ブピリメート
77.0
4.6
7.8 ブプロフェジン
95.2
3.6
11.6 フラムプロップメチル
110.6
2.8
5.0 フルアクリピリム
95.3
4.0
7.3 フルシラゾール
26.1 フルトラニル
52.0
15.6
2.6
9.0 フルトリアホール
154.1
81.4
6.1
12.3 フルミオキサジン
88.2
3.4
3.4 フルミクロラックペンチル
98.2
2.2
10.1 プレチラクロール
79.1
5.2
7.6 プロシミドン
3.3
6.8 プロチオホス
127.7
104.8
4.7
8.0 プロパクロール
96.3
6.0
9.4 プロパニル
5.2
7.0 プロパルギット
67.7
116.1
4.6
8.4 プロピコナゾール
103.1
4.1
4.8 プロピザミド
87.9
5.7
8.7 プロフェノホス
3.7
12.1 プロポキスル
203.2
55.2 ブロマシル
140.8
50.6
11.7
21.8 プロメトリン
128.5
5.9
5.8 ブロモブチド
212.1
5.3
26.3 ブロモプロピレート
231.4
129.0 ヘキサジノン
363.4
98.1
78.7
4.4
8.0 ベナラキシル
73.7 ベノキサコール
227.6
20.5
93.2
5.4
10.9 ヘプタクロル
90.1
4.1
8.8 ペルメトリン
103.3
4.8
13.0 ペンディメタリン
104.0
3.1
7.2 ベンフルラリン
72.0 ベンフレセート
26.3
46.5
103.9
3.4
9.6 ホサロン
113.9
3.0
15.0 ホスチアゼート
107.2
3.6
3.6 ホスファミドン
100.6
3.4
11.4 ホスメット
96.1
4.7
17.3 マラチオン
6.7
14.1 ミクロブタニル
148.5
92.3
7.0
14.1 メタミドホス
8.6
16.8 メタラキシル
187.6
11.4
27.0 メチダチオン
49.6
101.1
28.2 メトキシクロール
21.4
93.0
4.1
8.5 メトミノストロビン
109.8 メトラクロール
313.7
30.2
114.4
2.9
13.6 メフェナセット
80.0
9.3
18.6 メプロニル
118.1
4.2
7.5 モノクロトホス
89.7
3.9
8.2 レナシル
169.2
12.3
24.8
-34-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
118.8
108.2
67.3
121.7
111.1
96.2
150.4
143.1
100.9
79.7
129.3
161.5
92.9
90.5
91.2
98.8
135.2
113.2
109.4
169.9
127.5
99.6
87.5
154.4
115.6
144.7
108.3
1565.4
116.5
136.5
116.8
110.7
160.1
84.0
116.4
95.7
109.4
163.5
105.6
99.8
109.0
63.8
98.2
96.3
84.0
82.3
99.6
90.8
96.4
101.4
93.3
107.5
99.0
116.6
88.1
79.9
151.0
123.2
61.5
98.8
164.8
176.0
97.4
130.9
116.7
105.8
19.2
100.8
99.2
126.0
110.9
101.8
144.2
191.9
101.5
115.0
2.5
4.4
5.9
4.4
2.7
4.0
4.5
4.9
6.3
7.6
4.7
10.9
3.9
4.2
4.7
5.1
3.1
4.1
2.7
7.5
2.4
2.0
4.0
7.0
4.2
6.5
7.1
77.1
2.6
37.9
3.0
5.9
3.9
6.2
1.8
5.4
8.3
10.8
4.6
2.4
1.9
12.1
4.9
5.7
5.7
5.1
4.2
7.7
5.1
5.0
4.8
4.7
4.8
10.8
4.1
5.3
3.2
4.0
9.6
2.8
7.0
29.9
5.6
3.9
5.7
3.7
13.1
3.4
5.2
6.1
7.0
3.1
12.9
15.7
5.4
4.0
4.2
16.6
7.8
14.7
14.4
13.4
12.0
21.7
25.7
17.4
22.9
22.4
10.4
4.8
16.0
14.2
9.6
15.4
4.7
10.4
7.3
11.9
13.0
18.2
5.4
10.6
12.9
124.0
14.1
48.1
2.6
5.6
5.7
15.1
8.5
16.6
15.3
27.0
9.0
6.4
10.9
15.9
8.4
7.8
11.1
7.8
8.0
7.4
11.2
7.2
5.8
6.6
10.8
8.8
7.8
12.5
9.9
15.5
17.8
5.9
7.2
51.7
6.8
36.6
10.3
14.8
49.9
6.7
11.3
12.1
7.4
8.5
20.0
34.0
9.0
10.2
表12 キャベツの妥当性評価結果
表13 キャベツの妥当性評価結果
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.1ppm)
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.01ppm)
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
アバメクチンB1a
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
57.1
88.3
100.3
80.8
59.8
98.1
82.4
98.0
56.6
97.3
86.7
96.3
88.4
101.7
87.7
76.5
93.6
100.9
66.6
92.9
49.8
1.0
96.9
42.2
99.0
89.7
93.7
82.4
96.3
87.6
91.4
105.5
74.6
4.0
6.2
4.8
12.9
4.9
4.3
13.4
4.7
3.9
4.6
5.7
4.8
11.6
4.5
7.4
10.4
6.9
3.8
5.7
11.0
4.4
131.0
5.6
9.6
7.7
7.2
4.2
6.9
11.7
4.9
5.4
4.7
12.6
16.2
8.0
4.6
30.0
7.2
6.3
22.0
5.3
16.3
5.3
5.9
5.7
23.6
6.1
6.7
22.8
8.7
7.8
14.5
9.1
10.8
114.4
7.2
20.5
8.2
7.7
4.2
11.4
13.6
5.8
6.1
4.7
11.0
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
チアメトキサム
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
-35-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
67.5
100.4
97.3
62.0
99.8
86.3
95.0
55.1
98.6
87.5
92.3
80.0
95.0
90.4
66.4
93.3
97.1
69.8
92.7
48.7
83.2
0.4
107.9
35.5
93.3
96.1
98.3
96.5
83.9
93.2
95.7
116.9
50.3
17.2
20.8
4.0
9.7
10.6
28.9
7.5
19.0
4.2
11.4
3.9
27.3
6.7
14.5
16.6
5.1
11.0
10.6
5.7
17.5
25.9
152.4
9.1
17.4
11.3
5.8
16.5
22.1
23.0
6.8
8.3
2.7
35.4
17.7
21.7
7.4
11.0
10.7
44.6
10.7
18.3
5.9
13.8
6.3
25.4
24.3
13.8
30.0
7.4
12.8
10.6
11.2
15.8
26.6
267.6
9.3
34.8
14.2
12.3
14.5
20.3
41.8
7.9
7.3
4.1
92.4
表14 なしの妥当性評価結果(添加濃度 0.1ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
86.6
2.1
9.7 ナプロパミド
82.7
2.2
4.9 ニトロタールイソプロピル
6.2
10.3 ノルフルラゾン
67.1
72.0
3.9
5.7 パクロブトラゾール
5.4
11.7 パラチオン
64.0
77.7
1.9
4.6 パラチオンメチル
75.9
1.8
4.4 ビテルタノール
77.2
3.2
4.6 ピペロホス
78.1
2.4
5.3 ピラクロホス
80.5
2.1
4.4 ピラゾホス
3.4
5.7 ピリダフェンチオン
68.5
71.8
1.9
4.4 ピリプロキシフェン
93.1
1.9
3.3 ピリミホスメチル
102.0
12.1
20.3 ビンクロゾリン
4.7
11.4 フィプロニル
63.8
78.8
2.3
4.9 フェナミホス
76.2
1.6
4.3 フェナリモル
90.7
4.0
4.6 フェニトロチオン
76.8
2.4
3.9 フェノチオカルブ
90.0
2.3
5.3 フェノトリン
90.6
2.0
5.1 フェンスルホチオン
77.2
2.0
5.0 フェンチオン
5.4
14.1 フェントエート
63.9
73.3
3.0
4.8 フェンバレレート
78.5
2.0
4.3 フェンブコナゾール
81.8
2.7
3.2 フェンプロパトリン
79.4
2.1
5.0 フェンプロピモルフ
84.5
1.8
3.0 フサライド
81.1
2.1
5.0 ブタミホス
4.4
11.2 ブピリメート
63.7
79.9
1.9
4.2 ブプロフェジン
81.4
2.1
4.4 フラムプロップメチル
78.4
1.9
4.6 フルアクリピリム
76.6
2.1
4.9 フルシラゾール
8.2
27.9 フルトラニル
44.7
116.2
2.6
3.0 フルトリアホール
2.8
6.9 フルミオキサジン
67.8
74.0
1.8
5.4 フルミクロラックペンチル
79.0
2.5
4.0 プレチラクロール
2.0
5.3 プロシミドン
69.3
94.9
1.8
3.2 プロチオホス
86.1
2.0
4.5 プロパクロール
77.5
2.6
15.7 プロパニル
2.0
5.8 プロパルギット
66.9
81.4
27.2 プロピコナゾール
26.2
78.7
1.6
3.9 プロピザミド
3.0
11.4 プロフェノホス
66.6
94.0
2.3
5.1 プロポキスル
84.3
3.8
4.1 ブロマシル
88.4
3.7
7.0 プロメトリン
96.7
2.7
5.4 ブロモブチド
96.2
5.3
7.4 ブロモプロピレート
78.0
4.6
6.6 ヘキサジノン
74.5
2.1
4.7 ベナラキシル
85.3
2.2
5.0 ベノキサコール
77.3
2.2
3.8 ヘプタクロル
73.9
2.0
3.8 ペルメトリン
74.2
2.8
6.5 ペンディメタリン
79.0
2.2
3.2 ベンフルラリン
11.9
67.7 ベンフレセート
24.4
84.3
1.7
3.8 ホサロン
84.7
2.7
7.0 ホスチアゼート
77.8
2.1
4.9 ホスファミドン
82.6
2.3
3.9 ホスメット
82.3
1.8
4.3 マラチオン
89.0
3.5
4.0 ミクロブタニル
72.9
3.0
5.4 メタミドホス
93.8
1.8
6.2 メタラキシル
7.0
23.2 メチダチオン
50.8
80.3
4.3
11.5 メトキシクロール
79.9
2.1
5.4 メトミノストロビン
110.6
64.4 メトラクロール
31.7
79.8
2.0
4.7 メフェナセット
5.7
16.4 メプロニル
59.8
79.9
1.9
3.6 モノクロトホス
75.6
2.6
4.2 レナシル
85.9
3.0
6.1
-36-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
81.6
76.5
69.7
85.0
82.0
79.0
89.1
83.1
84.1
77.3
77.5
87.9
78.4
73.6
82.7
80.1
88.1
86.8
76.5
84.1
86.2
77.7
81.6
86.1
81.9
88.4
79.6
433.3
83.7
87.7
80.1
78.5
87.2
87.5
85.7
76.5
73.6
81.9
82.5
82.0
86.9
56.4
77.4
79.3
80.4
75.1
85.4
70.2
87.7
79.7
76.3
78.7
76.7
79.9
73.3
66.4
86.2
83.3
57.4
80.2
93.8
95.9
56.0
80.5
85.4
85.9
28.4
80.3
83.5
87.1
81.4
82.8
90.2
94.7
67.2
83.0
2.2
3.4
1.6
2.3
2.7
2.2
4.9
2.3
2.0
2.6
2.1
2.6
2.4
2.0
2.0
2.1
1.8
1.9
2.2
2.7
4.6
2.6
2.4
2.6
2.0
3.5
2.0
40.4
1.9
4.4
2.2
2.2
1.8
2.1
2.2
2.0
2.4
2.8
2.4
2.0
3.4
5.3
2.2
3.3
2.1
1.6
1.9
10.0
29.8
2.4
1.8
1.9
2.0
1.8
1.9
4.2
2.7
2.4
5.0
2.1
1.9
8.9
2.6
3.7
2.2
2.1
5.1
1.9
2.4
1.6
1.9
2.0
4.5
4.2
1.6
2.2
4.4
8.3
4.7
3.3
4.9
4.3
5.8
4.1
4.2
3.6
4.7
3.3
4.2
4.9
5.4
3.7
4.3
3.2
3.5
4.6
6.5
3.4
6.0
5.7
3.3
3.5
3.8
97.6
6.4
8.6
4.2
5.7
3.3
4.3
4.0
3.0
5.6
8.7
6.2
5.4
6.4
14.9
4.8
5.2
4.5
4.0
8.8
15.0
28.1
4.9
4.7
4.8
4.3
4.8
4.3
7.7
3.5
6.8
14.3
4.1
3.6
12.4
29.8
7.6
4.3
3.7
11.4
4.8
4.1
3.3
4.4
4.2
4.7
4.6
10.1
3.8
表15 なしの妥当性評価結果(添加濃度 0.01ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
92.5
9.0
14.2 ナプロパミド
91.6
1.1
2.3 ニトロタールイソプロピル
75.4
7.6
13.5 ノルフルラゾン
76.9
2.8
14.0 パクロブトラゾール
6.7
27.1 パラチオン
68.4
87.6
5.0
8.6 パラチオンメチル
81.1
4.8
5.3 ビテルタノール
80.7
3.6
3.5 ピペロホス
81.1
3.7
4.5 ピラクロホス
84.1
1.9
6.1 ピラゾホス
70.1
4.4
12.7 ピリダフェンチオン
5.3
14.2 ピリプロキシフェン
69.3
98.5
5.2
14.1 ピリミホスメチル
86.0 ビンクロゾリン
244.2
51.0
6.5
22.7 フィプロニル
58.8
84.9
3.1
3.8 フェナミホス
71.9
5.2
14.8 フェナリモル
100.7
6.2
13.0 フェニトロチオン
80.8
2.2
8.9 フェノチオカルブ
6.6
26.8 フェノトリン
123.9
118.7
12.8
20.7 フェンスルホチオン
82.5
2.8
3.3 フェンチオン
10.9
30.9 フェントエート
61.2
71.2
4.3
16.5 フェンバレレート
91.0
2.4
7.4 フェンブコナゾール
89.9
3.4
6.6 フェンプロパトリン
93.8
2.9
2.9 フェンプロピモルフ
103.9
7.8
9.4 フサライド
79.8
6.2
8.4 ブタミホス
10.1
26.9 ブピリメート
59.3
81.6
3.9
5.3 ブプロフェジン
80.3
3.3
4.2 フラムプロップメチル
88.4
3.6
3.7 フルアクリピリム
72.0
5.3
10.4 フルシラゾール
12.2
52.3 フルトラニル
35.4
5.8
5.8 フルトリアホール
144.3
5.2
18.5 フルミオキサジン
67.4
76.9
3.8
4.9 フルミクロラックペンチル
82.6
1.6
7.4 プレチラクロール
5.0
15.0 プロシミドン
67.0
110.5
6.5
6.7 プロチオホス
95.1
2.9
6.1 プロパクロール
87.3
31.9 プロパニル
23.7
3.3
16.9 プロパルギット
60.2
81.4
29.1 プロピコナゾール
20.5
84.4
3.6
3.5 プロピザミド
9.9
23.8 プロフェノホス
66.3
109.1
6.4
6.9 プロポキスル
100.1
3.8
13.5 ブロマシル
100.4
8.1
19.0 プロメトリン
107.1
7.3
7.3 ブロモブチド
115.0
8.0
13.7 ブロモプロピレート
92.8
17.9 ヘキサジノン
19.9
74.2
3.4
5.1 ベナラキシル
103.6 ベノキサコール
200.5
65.2
70.6
4.6
12.5 ヘプタクロル
75.1
3.1
6.2 ペルメトリン
72.8
5.9
14.9 ペンディメタリン
85.1
1.6
7.0 ベンフルラリン
97.1 ベンフレセート
17.7
40.4
88.9
3.5
9.8 ホサロン
93.9
6.6
5.8 ホスチアゼート
87.2
4.3
3.9 ホスファミドン
86.7
2.5
3.5 ホスメット
83.9
4.2
6.1 マラチオン
101.8
5.0
8.2 ミクロブタニル
73.1
6.1
18.6 メタミドホス
117.2
8.5
15.2 メタラキシル
14.8
54.6 メチダチオン
38.4
98.1
130.5 メトキシクロール
34.8
86.2
4.5
7.6 メトミノストロビン
100.6 メトラクロール
374.7
35.5
85.7
4.7
11.6 メフェナセット
12.4
36.0 メプロニル
53.7
87.3
2.9
7.3 モノクロトホス
76.2
4.3
14.0 レナシル
101.1
5.6
18.1
-37-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
92.0
73.9
65.1
88.1
85.0
72.8
89.1
84.2
77.9
65.0
74.9
104.1
80.8
76.0
79.2
76.1
94.4
92.6
78.1
99.1
106.6
83.3
82.1
91.4
91.6
101.2
92.1
2202.6
81.7
152.4
92.2
92.0
106.4
86.4
95.1
73.1
66.7
98.0
92.6
89.1
122.6
51.9
80.0
86.1
77.5
69.4
84.6
71.3
77.4
87.2
77.8
84.2
76.2
94.0
72.5
65.5
93.7
89.6
44.6
84.8
102.1
216.4
67.2
85.1
91.1
89.5
25.8
91.3
80.6
103.8
90.8
90.1
107.4
136.1
63.5
85.8
4.7
6.3
3.2
4.8
5.7
3.0
4.7
9.2
9.0
7.2
11.6
4.3
1.8
3.4
4.1
7.0
3.9
3.8
3.8
8.3
3.5
2.1
2.3
6.4
6.6
3.9
3.2
43.4
4.3
25.2
4.9
4.0
3.7
2.9
2.4
3.2
7.6
6.7
1.6
2.2
13.6
11.5
6.2
4.0
4.8
5.3
3.0
12.7
8.2
3.7
4.2
5.8
3.5
2.8
3.7
5.4
5.3
4.5
12.7
1.2
4.8
23.4
11.1
4.5
3.1
3.4
3.8
3.4
10.4
4.3
3.1
1.6
13.8
16.4
4.8
4.3
3.9
8.3
5.6
8.5
9.0
12.4
4.6
16.0
17.0
15.6
15.6
11.3
6.3
8.3
5.6
19.0
6.0
12.5
9.8
14.5
3.1
9.2
3.4
8.6
13.3
7.1
7.4
108.3
5.9
49.4
4.5
5.7
5.9
7.8
4.5
9.3
18.1
24.0
2.8
3.0
11.3
28.9
13.1
5.5
5.6
9.5
9.8
11.7
13.4
5.3
7.1
6.8
6.1
3.6
12.4
18.8
8.0
7.2
35.0
7.4
7.2
73.0
29.1
11.9
7.0
4.8
17.9
4.0
13.0
10.6
5.8
4.5
19.7
31.9
26.7
9.9
表16 なしの妥当性評価結果
表17 なしの妥当性評価結果
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.1ppm)
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
アバメクチンB1a
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.01ppm)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
54.5
99.0
96.1
79.7
57.6
98.2
78.7
96.7
33.9
101.4
94.9
96.1
82.0
106.9
90.1
91.9
97.0
97.7
87.7
97.6
40.2
0.1
100.9
29.8
96.1
89.2
98.8
75.5
89.2
99.2
92.4
101.7
87.0
6.6
6.5
5.9
26.8
2.6
5.0
15.5
2.3
10.9
1.3
3.1
4.4
19.0
4.6
2.0
18.4
2.7
6.1
7.4
5.1
11.0
304.4
6.2
13.8
6.8
3.6
4.2
5.3
11.1
4.6
4.7
1.4
8.0
14.6
11.1
4.5
33.3
10.4
4.7
32.4
4.9
25.4
2.3
5.4
4.0
21.5
5.8
4.1
14.8
3.8
5.5
10.0
10.5
64.1
299.8
8.1
21.8
10.2
4.7
7.7
6.9
13.6
5.3
6.5
2.4
9.5
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
チアメトキサム
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
-38-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
50.0
87.7
90.7
50.1
85.3
80.1
94.1
22.5
97.1
81.9
92.1
75.4
91.9
88.5
91.9
93.0
86.4
78.7
89.5
41.0
91.0
0.0
99.9
23.9
91.4
83.0
88.2
65.8
90.5
91.3
88.5
101.2
70.7
13.3
16.7
3.8
13.9
5.0
33.6
10.0
26.2
3.6
12.8
3.3
21.7
8.5
5.7
10.4
8.7
6.2
16.2
5.7
24.3
12.6
346.4
9.4
13.6
8.6
5.1
4.1
11.7
18.4
2.9
4.2
2.0
39.7
20.0
25.5
6.3
18.5
9.8
31.5
8.9
32.1
6.0
15.2
3.9
20.4
8.3
12.4
12.0
9.2
8.9
12.5
5.4
25.2
20.3
346.4
9.8
25.4
11.4
8.7
11.0
16.0
21.0
4.5
5.9
4.3
43.7
表18 きゅうりの妥当性評価結果(添加濃度 0.1ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
103.6
3.8
5.2 ナプロパミド
100.8
2.5
5.2 ニトロタールイソプロピル
80.5
7.0
9.5 ノルフルラゾン
88.8
4.2
7.9 パクロブトラゾール
81.0
5.9
9.8 パラチオン
92.1
3.2
5.4 パラチオンメチル
93.3
2.2
4.4 ビテルタノール
95.1
2.0
3.5 ピペロホス
93.5
1.7
3.2 ピラクロホス
95.2
2.8
5.3 ピラゾホス
84.0
3.7
7.3 ピリダフェンチオン
87.8
3.5
6.4 ピリプロキシフェン
112.8
3.4
6.1 ピリミホスメチル
104.2
5.1
8.5 ビンクロゾリン
74.9
9.5
15.1 フィプロニル
99.1
1.9
4.1 フェナミホス
95.1
2.6
5.0 フェナリモル
103.3
6.6
18.8 フェニトロチオン
103.5
3.0
4.2 フェノチオカルブ
9.1
10.3 フェノトリン
121.4
111.0
3.5
4.8 フェンスルホチオン
95.7
1.7
2.9 フェンチオン
80.4
8.6
13.2 フェントエート
86.9
4.4
7.6 フェンバレレート
98.0
1.7
3.2 フェンブコナゾール
103.5
6.0
12.6 フェンプロパトリン
102.7
1.9
4.1 フェンプロピモルフ
108.6
3.1
5.3 フサライド
102.7
2.3
3.2 ブタミホス
80.6
6.1
10.6 ブピリメート
98.0
2.7
5.1 ブプロフェジン
96.2
2.4
4.6 フラムプロップメチル
100.4
2.2
3.8 フルアクリピリム
91.1
2.4
4.0 フルシラゾール
9.7
15.4 フルトラニル
60.7
2.6
5.9 フルトリアホール
130.5
84.4
4.7
8.4 フルミオキサジン
89.0
1.9
3.6 フルミクロラックペンチル
92.9
3.4
5.4 プレチラクロール
86.3
3.2
5.3 プロシミドン
113.1
1.5
4.8 プロチオホス
102.7
2.4
4.6 プロパクロール
90.6
4.7
8.2 プロパニル
79.6
3.6
6.2 プロパルギット
107.1
3.2
4.9 プロピコナゾール
100.4
2.5
5.0 プロピザミド
82.6
5.1
7.9 プロフェノホス
4.1
8.4 プロポキスル
131.7
107.0
3.7
9.5 ブロマシル
119.1
7.2
15.4 プロメトリン
3.8
4.1 ブロモブチド
129.6
5.3
7.8 ブロモプロピレート
139.4
97.6
6.2
8.0 ヘキサジノン
89.2
2.2
4.5 ベナラキシル
103.6
3.9
4.8 ベノキサコール
95.1
3.9
6.1 ヘプタクロル
93.1
1.8
4.5 ペルメトリン
88.6
4.0
8.1 ペンディメタリン
98.2
2.7
4.8 ベンフルラリン
49.9 ベンフレセート
36.1
31.4
109.8
2.2
4.2 ホサロン
103.5
4.4
5.7 ホスチアゼート
102.2
2.3
4.6 ホスファミドン
102.1
3.2
6.5 ホスメット
103.7
4.3
8.1 マラチオン
7.6
16.2 ミクロブタニル
123.4
88.0
4.5
8.2 メタミドホス
6.1
9.7 メタラキシル
128.4
8.8
17.9 メチダチオン
61.1
102.7
3.0
4.6 メトキシクロール
99.1
2.2
3.5 メトミノストロビン
93.1
37.0 メトラクロール
30.6
103.5
2.2
3.7 メフェナセット
74.1
9.0
14.0 メプロニル
106.5
2.5
6.8 モノクロトホス
90.1
3.6
6.3 レナシル
132.0
5.4
12.2
-39-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
104.9
93.8
82.4
115.9
95.2
89.8
116.9
115.6
107.3
102.1
105.3
129.2
97.0
89.9
96.1
92.2
112.5
108.0
101.8
116.3
90.5
86.3
94.7
117.3
110.9
110.2
99.4
253.7
100.7
117.2
101.8
99.1
118.5
101.4
105.1
103.0
107.4
126.8
100.8
97.2
98.4
67.4
98.9
101.7
96.0
91.0
98.9
84.9
108.7
96.4
93.3
103.5
101.6
104.4
90.6
83.5
117.3
96.6
71.1
94.0
124.8
109.4
92.8
111.9
104.9
104.0
33.9
96.9
107.3
110.5
102.4
98.7
120.9
124.5
87.0
104.6
2.5
4.4
2.8
3.5
3.2
3.6
4.1
4.6
4.2
3.7
3.3
5.9
2.9
2.2
2.8
4.0
3.5
2.9
1.9
5.6
4.2
5.2
2.0
4.6
2.4
3.6
2.8
42.0
2.5
7.7
2.5
1.5
2.5
1.7
2.3
3.2
3.6
5.8
2.1
2.0
1.4
9.8
2.2
3.9
2.7
2.6
1.8
4.7
3.6
2.6
2.5
2.9
2.4
3.0
3.2
4.8
3.3
2.3
7.7
2.7
2.8
4.9
3.5
3.1
2.5
3.1
8.7
1.9
2.7
4.4
2.0
2.5
6.9
5.2
2.8
2.2
4.0
4.8
5.2
4.3
5.4
5.7
4.7
7.8
8.7
9.3
5.6
14.7
4.8
4.1
5.2
7.1
6.5
4.6
3.1
8.7
4.9
11.6
4.9
7.7
3.8
9.5
6.0
91.7
4.7
17.3
4.7
4.2
3.9
4.7
4.6
6.7
8.5
14.8
4.3
4.6
3.9
15.7
4.6
6.4
7.0
4.2
3.8
6.9
3.2
3.5
4.0
5.6
5.5
6.4
5.5
8.4
6.9
4.4
11.0
5.1
5.5
6.7
5.9
3.8
4.7
4.1
12.1
3.5
3.8
8.9
3.0
4.5
12.4
14.6
4.8
5.4
表19 きゅうりの妥当性評価結果(添加濃度 0.01ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
108.4
10.2
13.5 ナプロパミド
107.6
3.4
4.6 ニトロタールイソプロピル
75.5
6.3
15.5 ノルフルラゾン
92.1
4.3
12.4 パクロブトラゾール
84.0
5.2
17.2 パラチオン
76.8
10.0
14.7 パラチオンメチル
93.4
3.0
4.0 ビテルタノール
94.2
4.5
4.0 ピペロホス
102.4
2.6
3.8 ピラクロホス
93.1
4.8
5.5 ピラゾホス
85.0
2.9
9.2 ピリダフェンチオン
81.3
4.8
11.0 ピリプロキシフェン
119.2
5.9
7.3 ピリミホスメチル
44.7 ビンクロゾリン
134.0
34.7
6.9
24.5 フィプロニル
69.0
103.2
3.8
3.6 フェナミホス
91.7
6.4
7.0 フェナリモル
105.3
10.9
18.6 フェニトロチオン
5.5
9.3 フェノチオカルブ
141.0
88.6
12.4
56.9 フェノトリン
6.6
7.0 フェンスルホチオン
134.3
100.6
2.6
4.0 フェンチオン
84.5
7.8
24.2 フェントエート
81.1
5.4
12.3 フェンバレレート
102.6
2.6
3.6 フェンブコナゾール
105.2
5.3
13.0 フェンプロパトリン
112.1
2.8
4.7 フェンプロピモルフ
5.4
10.2 フサライド
120.8
110.3
5.9
12.8 ブタミホス
88.2
4.9
16.6 ブピリメート
92.3
2.8
5.8 ブプロフェジン
92.4
4.9
4.4 フラムプロップメチル
110.1
3.2
5.4 フルアクリピリム
100.4
4.2
8.8 フルシラゾール
6.6
29.8 フルトラニル
49.4
2.8
6.8 フルトリアホール
141.3
80.3
3.5
14.4 フルミオキサジン
87.5
2.3
3.6 フルミクロラックペンチル
97.1
4.7
10.2 プレチラクロール
81.8
4.1
7.9 プロシミドン
5.6
5.3 プロチオホス
122.2
105.7
5.6
4.2 プロパクロール
86.9
5.3
12.0 プロパニル
3.2
9.4 プロパルギット
68.9
112.7
10.4
9.1 プロピコナゾール
102.6
3.5
4.9 プロピザミド
75.3
6.6
11.8 プロフェノホス
6.8
10.7 プロポキスル
175.0
114.2
6.1
11.5 ブロマシル
9.9
32.0 プロメトリン
120.7
7.1
15.9 ブロモブチド
171.4
7.6
28.5 ブロモプロピレート
167.0
97.7
5.8
19.2 ヘキサジノン
79.4
4.0
5.1 ベナラキシル
69.6 ベノキサコール
256.5
29.1
86.8
8.3
8.2 ヘプタクロル
91.0
4.1
4.6 ペルメトリン
81.5
5.6
14.0 ペンディメタリン
104.0
3.6
4.8 ベンフルラリン
71.3 ベンフレセート
28.9
25.3
4.4
5.0 ホサロン
124.0
106.9
4.6
8.8 ホスチアゼート
105.4
4.0
5.9 ホスファミドン
104.7
4.9
5.0 ホスメット
96.5
5.4
9.4 マラチオン
7.5
16.6 ミクロブタニル
140.1
87.4
4.6
15.7 メタミドホス
9.8
20.3 メタラキシル
151.6
7.9
32.4 メチダチオン
46.4
33.5 メトキシクロール
124.8
40.5
99.3
3.8
4.4 メトミノストロビン
106.5
146.6 メトラクロール
168.1
3.7
4.5 メフェナセット
138.3
9.2
22.3 メプロニル
63.8
119.5
3.8
7.0 モノクロトホス
86.5
4.6
10.1 レナシル
178.7
4.1
17.0
-40-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
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○
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○
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○
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×
○
○
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○
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○
○
○
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○
○
○
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○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
123.6
92.5
68.4
126.0
98.2
82.8
127.5
121.9
99.3
83.0
112.1
155.3
102.5
89.9
90.5
102.9
117.6
117.4
107.7
139.8
125.4
85.1
86.9
140.7
106.4
114.5
108.1
495.8
109.7
135.1
117.4
96.9
155.8
88.3
118.2
106.7
94.2
160.8
115.5
107.9
103.0
60.5
101.4
105.9
85.2
83.8
105.9
84.6
126.3
91.3
93.6
107.5
101.2
94.2
86.5
78.1
134.3
101.7
54.2
94.9
132.5
117.1
87.9
137.9
114.0
103.4
28.9
103.4
107.7
101.2
114.6
104.0
145.0
96.7
82.3
112.6
3.4
6.2
3.2
8.3
8.9
8.2
5.5
6.9
8.4
7.2
7.2
7.0
3.8
4.0
7.3
6.7
6.0
6.3
2.9
5.9
2.4
6.2
5.7
12.7
7.4
7.3
4.2
99.2
6.0
29.8
2.8
6.0
3.4
6.2
3.4
3.4
8.4
5.2
2.7
3.2
4.2
6.4
5.9
2.5
6.2
5.1
4.3
7.5
4.0
5.3
3.8
4.5
3.3
13.1
4.3
4.3
4.9
6.1
8.8
4.5
6.6
17.9
9.6
6.1
6.0
6.1
10.6
3.1
4.6
5.1
3.0
3.7
10.3
22.9
8.7
4.4
3.9
11.8
4.8
11.9
9.2
7.2
14.8
13.3
12.6
14.7
8.8
24.6
5.5
5.0
7.9
10.6
10.6
4.8
4.4
11.0
2.9
14.4
6.5
19.2
15.0
25.5
8.3
175.1
4.7
53.0
3.0
8.0
6.3
5.5
2.9
10.1
14.3
22.1
3.2
3.6
4.5
25.8
5.1
5.2
7.6
6.0
3.8
9.9
6.9
28.1
4.1
6.0
8.8
28.1
7.5
13.2
6.6
5.6
20.4
6.9
19.5
41.4
11.7
7.7
6.2
5.8
17.6
4.6
5.5
12.9
3.8
4.5
23.2
52.7
23.3
4.8
表20 きゅうりの妥当性評価結果
表21 きゅうりの妥当性評価結果
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.1ppm)
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.01ppm)
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
アバメクチンB1a
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
選択性
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
67.8
104.1
101.7
57.4
54.1
100.2
100.8
99.9
57.7
100.4
92.3
99.1
97.2
107.4
89.1
82.8
93.6
100.8
59.9
101.5
61.8
1.4
97.7
45.6
102.8
90.3
103.6
88.9
104.3
85.0
95.8
104.9
86.6
9.2
10.6
2.5
25.9
7.4
3.9
24.7
3.6
10.1
2.7
4.2
2.5
13.2
2.5
5.6
13.1
4.6
4.0
11.0
5.7
10.7
36.2
5.5
4.7
9.5
7.6
3.4
4.2
5.0
4.6
5.8
1.5
10.3
15.9
16.2
3.6
34.7
16.6
5.4
18.0
5.5
17.2
3.8
4.3
6.2
21.9
4.9
6.6
14.5
4.8
7.5
11.7
8.1
19.2
151.9
4.1
13.2
11.7
6.5
3.0
9.0
9.8
7.0
7.4
2.0
14.7
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
チアメトキサム
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
-41-
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
70.1
104.8
83.6
51.3
93.2
97.5
89.0
54.0
92.2
85.0
87.4
90.8
98.2
89.0
90.6
93.9
96.7
50.4
94.3
53.9
84.9
0.0
104.1
38.6
91.1
90.7
90.4
86.8
83.6
76.3
89.9
106.0
97.3
16.6
38.4
5.1
9.0
4.6
43.0
7.1
12.6
3.2
8.0
5.2
14.0
10.2
14.4
12.3
10.3
6.6
8.0
9.2
14.4
31.8
―
4.5
10.2
6.3
7.3
4.3
17.5
8.0
9.7
7.9
1.4
17.6
20.1
31.0
8.1
19.7
4.9
48.7
9.2
23.5
7.1
11.2
4.4
25.5
10.6
12.2
15.6
9.6
8.8
14.5
9.1
11.8
32.8
―
6.7
20.9
7.9
7.1
6.5
23.0
21.7
15.5
9.9
2.2
24.2
表22 えだまめの妥当性評価結果(添加濃度 0.1ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
94.7
2.6
5.3 ナプロパミド
100.2
2.2
2.9 ニトロタールイソプロピル
89.8
2.7
3.3 ノルフルラゾン
90.3
2.2
2.9 パクロブトラゾール
84.1
2.8
3.9 パラチオン
82.1
1.5
2.7 パラチオンメチル
87.7
2.7
2.4 ビテルタノール
87.3
1.6
1.5 ピペロホス
87.7
2.3
2.1 ピラクロホス
89.7
2.1
2.6 ピラゾホス
77.4
2.4
3.5 ピリダフェンチオン
83.5
2.1
2.1 ピリプロキシフェン
3.4
6.0 ピリミホスメチル
139.8
110.1
8.3
16.5 ビンクロゾリン
84.0
3.4
4.6 フィプロニル
88.2
1.6
2.1 フェナミホス
88.6
2.4
2.0 フェナリモル
76.0
3.2
4.3 フェニトロチオン
85.8
2.1
2.5 フェノチオカルブ
102.7
1.2
9.0 フェノトリン
106.0
12.7
13.0 フェンスルホチオン
86.3
1.8
1.5 フェンチオン
84.9
4.0
4.5 フェントエート
84.4
2.4
2.8 フェンバレレート
86.9
1.9
1.7 フェンブコナゾール
89.4
3.5
3.9 フェンプロパトリン
89.4
1.6
2.8 フェンプロピモルフ
91.5
1.1
2.5 フサライド
90.6
2.4
2.5 ブタミホス
81.4
4.4
5.0 ブピリメート
89.4
1.8
2.7 ブプロフェジン
89.2
1.3
2.2 フラムプロップメチル
86.2
2.1
2.2 フルアクリピリム
73.9
2.4
2.6 フルシラゾール
5.7
6.3 フルトラニル
67.4
1.6
3.5 フルトリアホール
124.5
82.6
2.5
2.7 フルミオキサジン
83.1
2.1
2.3 フルミクロラックペンチル
87.0
2.0
2.6 プレチラクロール
83.3
2.5
2.6 プロシミドン
102.0
1.1
3.0 プロチオホス
94.6
2.1
2.4 プロパクロール
87.9
2.7
4.4 プロパニル
80.0
2.7
3.1 プロパルギット
96.9
3.7
3.9 プロピコナゾール
89.4
1.7
2.9 プロピザミド
75.1
3.0
4.4 プロフェノホス
113.0
1.4
3.2 プロポキスル
94.0
4.1
7.4 ブロマシル
92.2
2.9
6.1 プロメトリン
104.9
2.5
10.0 ブロモブチド
100.9
1.9
5.2 ブロモプロピレート
89.2
3.8
4.8 ヘキサジノン
83.0
2.0
1.9 ベナラキシル
94.3
2.1
2.5 ベノキサコール
85.7
1.9
3.1 ヘプタクロル
87.2
1.8
1.8 ペルメトリン
86.3
2.6
3.0 ペンディメタリン
88.5
1.8
2.2 ベンフルラリン
14.0
17.8 ベンフレセート
54.7
103.1
3.1
5.0 ホサロン
91.8
2.4
2.6 ホスチアゼート
84.2
1.8
3.0 ホスファミドン
92.6
1.9
2.8 ホスメット
93.5
2.1
4.0 マラチオン
99.1
3.2
5.0 ミクロブタニル
84.0
2.1
2.5 メタミドホス
102.2
3.7
7.8 メタラキシル
5.0
6.8 メチダチオン
66.0
86.4
3.7
12.2 メトキシクロール
88.5
2.0
2.0 メトミノストロビン
45.5 メトラクロール
123.3
26.6
89.4
1.6
1.6 メフェナセット
78.4
3.5
4.5 メプロニル
97.1
1.6
2.6 モノクロトホス
86.7
2.1
2.6 レナシル
93.5
1.8
10.2
-42-
選択性
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
89.8
79.6
76.3
96.6
86.9
84.6
93.1
95.0
101.4
90.0
82.7
97.0
86.4
84.1
75.5
71.4
92.7
92.2
87.9
93.5
71.1
73.4
89.0
99.6
91.4
97.2
81.8
347.9
91.2
96.8
88.0
84.4
97.4
93.5
94.0
88.4
80.2
86.0
89.8
91.6
90.9
77.1
89.8
83.5
91.1
86.3
91.8
87.0
88.8
89.7
87.2
88.9
88.0
89.0
93.6
82.2
96.6
82.4
76.0
89.6
101.7
108.0
91.8
79.3
93.6
93.7
39.8
89.6
93.1
119.7
91.9
90.7
97.2
101.2
82.4
80.9
1.7
2.7
1.4
2.0
2.6
3.0
2.2
1.6
1.2
3.9
1.8
2.2
2.0
2.0
5.7
3.4
2.6
2.8
1.8
1.7
3.7
3.0
2.1
1.8
0.8
2.2
1.7
38.8
2.7
4.6
1.6
1.9
1.3
3.1
2.5
2.2
1.3
1.8
1.6
1.7
2.0
4.7
1.7
2.8
2.6
1.9
2.4
2.6
1.8
1.7
1.7
1.4
1.6
1.5
2.4
2.9
2.1
2.6
3.9
1.7
1.7
5.5
3.8
2.6
29.2
3.4
3.6
1.8
1.8
3.0
1.9
1.7
3.5
2.2
2.0
27.9
2.0
3.6
2.1
3.8
3.4
2.9
8.2
3.0
4.0
4.0
2.9
6.4
2.2
1.8
11.2
6.7
5.5
2.6
2.9
2.9
5.0
5.7
2.4
8.9
4.7
3.9
2.0
85.1
2.5
9.2
2.7
2.1
2.6
5.2
3.5
3.8
8.5
7.7
1.8
2.2
2.1
5.9
3.4
7.4
3.6
1.9
2.6
4.0
1.8
1.5
1.6
2.6
2.2
3.2
3.1
3.4
5.3
4.1
4.0
2.0
5.7
7.7
5.8
7.8
31.1
4.9
4.9
1.6
1.9
4.6
2.3
1.8
5.2
6.5
5.0
29.2
表23 えだまめの妥当性評価結果(添加濃度 0.01ppm)
評価項目(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
選択性
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
評価項目(%)
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
農薬名
119.5
5.0
10.1 ナプロパミド
111.3
5.5
9.7 ニトロタールイソプロピル
100.0
3.1
4.7 ノルフルラゾン
101.1
3.6
3.8 パクロブトラゾール
96.7
2.3
10.5 パラチオン
15.5 パラチオンメチル
53.3
15.9
88.0
3.9
4.8 ビテルタノール
161.7 ピペロホス
515.9
70.4
89.0
3.3
3.3 ピラクロホス
93.6
1.6
3.7 ピラゾホス
79.6
3.6
5.7 ピリダフェンチオン
83.1
2.5
2.4 ピリプロキシフェン
7.7
19.6 ピリミホスメチル
170.0
70.5 ビンクロゾリン
270.2
17.8
91.2
3.2
4.1 フィプロニル
96.9
2.9
2.9 フェナミホス
89.6
3.9
4.2 フェナリモル
90.9
6.9
10.1 フェニトロチオン
91.1
2.6
4.7 フェノチオカルブ
3.5
22.8 フェノトリン
136.0
96.2 フェンスルホチオン
161.7
96.7
88.9
2.0
3.0 フェンチオン
97.7
2.4
5.7 フェントエート
88.0
1.3
3.8 フェンバレレート
92.9
2.2
4.0 フェンブコナゾール
97.2
1.6
8.6 フェンプロパトリン
97.0
2.8
2.7 フェンプロピモルフ
94.1
3.7
5.5 フサライド
94.5
5.5
4.4 ブタミホス
102.5
2.4
4.1 ブピリメート
92.2
2.8
2.8 ブプロフェジン
90.3
1.4
4.4 フラムプロップメチル
100.8
4.0
3.6 フルアクリピリム
77.3
4.4
5.4 フルシラゾール
7.4
6.2 フルトラニル
67.2
2.4
4.1 フルトリアホール
133.4
85.7
2.7
3.1 フルミオキサジン
85.0
2.5
4.2 フルミクロラックペンチル
93.3
2.3
3.8 プレチラクロール
85.8
2.9
3.3 プロシミドン
111.9
3.9
4.4 プロチオホス
110.0
3.0
12.1 プロパクロール
118.5
4.2
18.6 プロパニル
75.8
2.3
2.8 プロパルギット
104.0
9.0
9.2 プロピコナゾール
101.1
4.0
3.8 プロピザミド
74.8
4.2
6.3 プロフェノホス
38.3 プロポキスル
228.0
20.5
105.7
47.1 ブロマシル
51.7
100.4
5.0
12.1 プロメトリン
10.1
20.7 ブロモブチド
126.2
49.7 ブロモプロピレート
158.8
20.7
96.2
3.5
4.5 ヘキサジノン
80.1
2.4
3.2 ベナラキシル
100.4
2.8
5.7 ベノキサコール
79.7
4.0
6.1 ヘプタクロル
92.7
2.3
3.0 ペルメトリン
93.0
2.2
6.2 ペンディメタリン
94.2
3.1
5.2 ベンフルラリン
11.6
14.1 ベンフレセート
54.5
115.5
4.6
5.7 ホサロン
93.1
5.7
8.9 ホスチアゼート
89.4
3.9
4.0 ホスファミドン
97.7
2.0
3.6 ホスメット
90.6
4.7
9.1 マラチオン
111.9
1.8
5.6 ミクロブタニル
89.6
1.3
3.9 メタミドホス
8.3
13.7 メタラキシル
126.8
2.5
11.0 メチダチオン
62.9
91.2
69.1 メトキシクロール
54.7
87.1
8.8
10.7 メトミノストロビン
92.8 メトラクロール
489.8
39.0
105.9
2.9
2.6 メフェナセット
81.3
3.6
6.0 メプロニル
118.2
3.8
3.2 モノクロトホス
91.9
1.4
3.8 レナシル
134.3
6.0
8.5
-43-
選択性
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
100.7
82.2
73.2
97.4
93.5
85.6
108.0
105.4
112.9
88.0
94.2
110.6
90.9
89.5
81.7
73.9
103.6
100.9
92.4
108.4
100.0
78.7
87.6
126.0
112.2
109.8
90.9
2325.1
90.4
155.1
96.1
69.4
112.0
84.6
96.4
82.6
91.9
104.5
100.6
96.9
101.8
81.0
100.6
82.7
80.9
84.2
103.1
91.7
94.5
94.4
89.6
95.3
90.2
104.0
97.5
83.1
114.0
91.9
72.6
96.9
107.2
202.8
85.3
93.8
102.0
90.4
41.3
97.4
101.9
153.0
98.6
97.7
112.3
134.4
82.2
89.2
2.5
4.6
2.7
6.4
5.5
4.3
7.2
3.4
3.1
3.5
4.2
8.7
0.8
3.6
8.4
5.8
3.3
2.6
1.6
6.8
3.1
2.9
2.4
7.2
4.0
9.3
1.6
23.3
18.0
13.6
1.8
7.3
1.7
4.2
5.6
3.6
5.4
4.7
2.1
1.5
2.4
3.6
5.9
5.4
3.1
3.5
2.1
5.1
5.7
2.0
2.4
2.6
9.4
2.5
2.3
2.5
5.0
3.0
6.1
1.9
12.6
16.1
7.1
7.5
135.2
2.8
4.4
2.0
9.8
10.0
2.5
0.9
3.5
6.0
11.3
20.3
2.6
5.8
2.6
13.7
7.1
6.3
13.2
2.5
4.2
2.9
4.2
8.5
4.1
3.5
7.8
9.8
7.7
7.1
3.2
5.8
3.0
13.3
7.6
20.4
3.3
10.2
3.0
108.7
14.8
42.1
3.2
7.3
4.0
14.7
4.9
5.1
5.3
4.8
3.5
3.9
4.0
4.4
9.1
7.9
10.1
4.2
5.0
9.5
4.9
2.6
3.5
3.0
9.9
11.7
6.1
5.4
9.9
5.8
6.1
2.6
10.6
50.6
11.1
10.5
151.8
9.3
10.3
2.2
9.7
18.0
4.4
3.6
9.1
22.3
16.4
20.8
表24 えだまめの妥当性評価結果
表25 えだまめの妥当性評価結果
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.1ppm)
(LC/MS/MS 分析対象農薬、添加濃度 0.01ppm)
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
アバメクチンB1a
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
47.1
88.7
84.5
54.4
57.1
106.8
87.6
84.2
36.3
101.5
76.1
78.6
89.8
93.0
68.3
90.5
84.3
104.4
55.4
91.2
11.5
0.1
82.4
22.5
101.3
89.3
88.0
77.6
81.5
84.2
76.2
98.6
67.2
17.2
7.1
3.8
38.2
5.7
7.3
19.7
2.9
19.1
2.6
8.7
5.1
19.5
7.6
10.0
20.4
7.8
6.7
9.0
12.4
22.8
110.0
4.5
7.8
16.2
3.7
9.8
12.1
9.7
5.5
4.5
1.5
11.0
19.0
19.6
9.5
49.6
10.9
8.5
21.2
4.8
35.7
3.4
10.1
9.9
20.7
8.3
14.3
28.7
14.2
7.6
16.4
21.8
50.5
187.0
8.7
21.3
19.3
6.7
10.5
18.3
20.1
14.5
7.4
3.7
32.8
評価項目(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
チアメトキサム
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
-44-
選択性
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
真度
併行精度 室内精度
(回収率)
36.1
103.1
78.0
57.3
106.7
91.1
82.8
29.2
98.8
74.4
75.4
77.7
84.8
73.8
74.9
81.3
101.9
44.1
81.3
17.2
78.8
0.0
82.9
20.3
88.0
99.7
89.4
73.6
82.1
80.4
76.6
97.0
68.6
13.4
28.1
5.7
10.4
12.6
13.7
7.1
33.1
3.4
8.4
7.0
25.8
13.7
16.1
20.6
10.9
7.3
12.2
15.9
18.2
17.4
―
6.0
37.5
19.0
6.1
13.2
12.2
21.0
10.1
15.3
2.8
40.6
19.2
34.5
6.8
21.9
13.0
28.1
13.2
43.5
6.4
23.5
9.7
28.8
17.0
17.9
28.8
9.6
14.0
24.7
20.8
53.0
23.6
―
14.6
35.1
15.8
9.9
16.7
20.6
35.2
10.4
14.1
3.7
54.2
表26
作物 名・回 収率 (% )
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
GC/MS 分析対象農薬等と回収率(添加濃度 0.1ppm)
作 物名・回 収率(% )
添加濃度0.1ppm
添加濃度0.1ppm
こまつな キャベツ
なし
きゅうり えだまめ 農薬名
こまつな キャベツ
なし
きゅうり えだまめ
102.8
106.7
86.6
103.6
94.7 ナプロパミド
99.7
100.5
81.6
104.9
89.8
95.8
96.8
82.7
100.8
100.2 ニトロタールイソプロピル
97.5
99.0
76.5
93.8
79.6
99.2
79.3
80.5
89.8 ノルフルラゾン
78.0
80.7
82.4
76.3
67.1
69.7
96.9
84.0
72.0
88.8
90.3 パクロブトラゾール
103.9
85.0
115.9
96.6
128.9
88.6
74.8
81.0
84.1 パラチオン
99.5
96.8
82.0
95.2
86.9
64.0
88.3
89.5
77.7
92.1
82.1 パラチオンメチル
98.4
89.8
79.0
89.8
84.6
89.9
90.7
75.9
93.3
87.7 ビテルタノール
108.9
115.0
89.1
116.9
93.1
97.2
94.3
77.2
95.1
87.3 ピペロホス
109.0
112.4
83.1
115.6
95.0
94.1
94.8
78.1
93.5
87.7 ピラクロホス
102.7
96.5
84.1
107.3
101.4
91.6
91.8
80.5
95.2
89.7 ピラゾホス
97.3
94.4
77.3
102.1
90.0
85.7
77.2
84.0
77.4 ピリダフェンチオン
101.5
104.5
77.5
105.3
82.7
68.5
89.2
84.0
71.8
87.8
83.5 ピリプロキシフェン
116.6
119.3
87.9
97.0
129.2
97.5
95.0
93.1
112.8
92.2
90.2
78.4
97.0
86.4
139.8 ピリミホスメチル
89.5
101.7
102.0
104.2
110.1 ビンクロゾリン
90.2
89.9
73.6
89.9
84.1
91.6
70.3
74.9
84.0 フィプロニル
97.4
92.9
82.7
96.1
75.5
63.8
98.3
97.9
78.8
99.1
88.2 フェナミホス
81.5
97.3
80.1
92.2
71.4
96.9
91.2
76.2
95.1
88.6 フェナリモル
107.2
112.3
88.1
112.5
92.7
89.9
76.5
90.7
103.3
76.0 フェニトロチオン
98.7
99.2
86.8
108.0
92.2
92.5
89.7
76.8
103.5
85.8 フェノチオカルブ
97.2
101.0
76.5
101.8
87.9
117.6
90.0
102.7 フェノトリン
108.1
116.4
84.1
116.3
93.5
127.3
121.4
104.7
105.6
90.6
111.0
106.0 フェンスルホチオン
79.1
94.1
86.2
90.5
71.1
92.3
93.4
77.2
95.7
86.3 フェンチオン
93.3
90.9
77.7
86.3
73.4
93.3
70.3
80.4
84.9 フェントエート
92.2
89.8
81.6
94.7
89.0
63.9
87.2
82.3
73.3
86.9
84.4 フェンバレレート
118.7
116.1
86.1
117.3
99.6
94.4
97.1
78.5
98.0
86.9 フェンブコナゾール
103.8
112.9
81.9
110.9
91.4
101.9
95.1
81.8
103.5
89.4 フェンプロパトリン
109.9
109.3
88.4
110.2
97.2
99.9
100.2
79.4
102.7
89.4 フェンプロピモルフ
98.2
96.2
79.6
99.4
81.8
103.2
105.2
84.5
108.6
91.5 フサライド
169.9
238.7
433.3
253.7
347.9
102.3
102.1
81.1
102.7
90.6 ブタミホス
101.2
99.4
83.7
100.7
91.2
85.7
80.6
81.4 ブピリメート
108.4
103.7
87.7
117.2
96.8
69.7
63.7
93.6
92.4
79.9
98.0
89.4 ブプロフェジン
98.8
98.5
80.1
101.8
88.0
96.4
93.3
81.4
96.2
89.2 フラムプロップメチル
92.1
96.6
78.5
99.1
84.4
96.0
98.1
78.4
100.4
86.2 フルアクリピリム
106.3
117.2
87.2
118.5
97.4
94.2
96.1
76.6
91.1
73.9 フルシラゾール
104.5
95.0
87.5
101.4
93.5
73.2
103.2
100.6
85.7
105.1
94.0
53.5
44.7
60.7
67.4 フルトラニル
116.2
101.7
98.1
76.5
103.0
88.4
131.4
124.0
130.5
124.5 フルトリアホール
87.8
80.2
84.4
82.6 フルミオキサジン
93.7
107.9
73.6
107.4
80.2
67.8
88.3
88.4
74.0
89.0
83.1 フルミクロラックペンチル
104.4
111.6
81.9
86.0
126.8
94.2
91.9
79.0
92.9
87.0 プレチラクロール
94.8
94.7
82.5
100.8
89.8
87.9
81.6
86.3
83.3 プロシミドン
96.6
95.6
82.0
97.2
91.6
69.3
109.9
112.1
94.9
113.1
102.0 プロチオホス
97.2
96.0
86.9
98.4
90.9
99.8
100.1
86.1
102.7
94.6 プロパクロール
72.8
77.1
61.9
56.4
67.4
92.0
86.8
77.5
90.6
87.9 プロパニル
97.6
96.8
77.4
98.9
89.8
81.9
74.8
79.6
80.0 プロパルギット
98.3
88.9
79.3
101.7
83.5
66.9
103.9
102.4
81.4
107.1
96.9 プロピコナゾール
94.6
88.4
80.4
96.0
91.1
94.8
97.7
78.7
100.4
89.4 プロピザミド
93.1
88.6
75.1
91.0
86.3
92.5
88.0
82.6
75.1 プロフェノホス
98.9
95.2
85.4
98.9
91.8
66.6
94.0
113.0 プロポキスル
106.4
89.1
70.2
84.9
87.0
129.5
129.0
131.7
106.9
103.9
84.3
107.0
94.0 ブロマシル
95.6
96.9
87.7
108.7
88.8
103.7
110.3
88.4
119.1
92.2 プロメトリン
98.3
98.6
79.7
96.4
89.7
96.7
104.9 ブロモブチド
94.0
92.4
76.3
93.3
87.2
126.1
134.6
129.6
112.9
96.2
100.9 ブロモプロピレート
96.9
100.9
78.7
103.5
88.9
138.8
139.4
97.2
110.7
78.0
97.6
89.2 ヘキサジノン
99.0
96.9
76.7
101.6
88.0
89.4
88.2
74.5
89.2
83.0 ベナラキシル
100.5
104.7
79.9
104.4
89.0
96.3
101.0
85.3
103.6
94.3 ベノキサコール
90.7
86.4
73.3
90.6
93.6
92.0
93.8
77.3
95.1
85.7 ヘプタクロル
87.6
77.5
83.5
82.2
66.4
96.0
90.6
73.9
93.1
87.2 ペルメトリン
109.5
115.4
86.2
117.3
96.6
91.7
88.8
74.2
88.6
86.3 ペンディメタリン
98.0
101.1
83.3
96.6
82.4
96.8
95.2
79.0
98.2
88.5 ベンフルラリン
77.9
71.1
76.0
68.0
57.4
93.2
92.2
80.2
94.0
89.6
52.5
22.7
24.4
36.1
54.7 ベンフレセート
100.8
98.2
84.3
109.8
103.1 ホサロン
119.3
118.2
93.8
101.7
124.8
100.9
101.6
84.7
103.5
91.8 ホスチアゼート
99.0
106.4
95.9
109.4
108.0
92.4
99.6
77.8
102.2
84.2 ホスファミドン
90.5
93.0
92.8
91.8
56.0
99.8
94.7
82.6
102.1
92.6 ホスメット
91.6
95.1
80.5
111.9
79.3
102.8
96.0
82.3
103.7
93.5 マラチオン
102.1
99.4
85.4
104.9
93.6
112.8
111.3
89.0
99.1 ミクロブタニル
104.2
101.0
85.9
104.0
93.7
123.4
89.4
84.8
72.9
88.0
84.0 メタミドホス
23.3
23.1
28.4
33.9
39.8
93.8
102.2 メタラキシル
95.9
97.5
80.3
96.9
89.6
123.6
128.5
128.4
73.6
95.9
101.1
83.5
107.3
93.1
55.3
50.8
61.1
66.0 メチダチオン
96.2
90.5
80.3
102.7
86.4 メトキシクロール
92.8
103.3
87.1
110.5
119.7
98.3
98.0
79.9
99.1
88.5 メトミノストロビン
99.7
99.9
81.4
102.4
91.9
91.4
93.9
110.6
93.1
96.6
95.6
82.8
98.7
90.7
123.3 メトラクロール
100.8
98.6
79.8
103.5
89.4 メフェナセット
107.3
112.6
90.2
97.2
120.9
84.2
72.7
74.1
78.4 メプロニル
113.3
94.7
101.2
59.8
120.2
124.5
105.2
102.7
79.9
106.5
97.1 モノクロトホス
87.1
84.9
87.0
82.4
67.2
90.5
87.1
75.6
90.1
86.7 レナシル
99.2
100.7
83.0
104.6
80.9
112.8
123.9
85.9
132.0
93.5
-45-
表27
LC/MS/MS 分析対象農薬等と回収率(添加濃度 0.1ppm)
作 物 名 ・ 回 収 率 (% )
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
アバメクチンB1a
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
ピリフタリド
フェノキシカルブ
E,Z-フェリムゾン
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
添加濃度0.1ppm
こまつな キャベツ
なし
きゅうり えだまめ
50.7
97.0
97.7
69.7
54.3
104.3
121.2
95.5
39.0
101.9
92.4
96.2
84.1
103.7
86.4
84.7
98.2
103.3
76.2
89.8
37.9
1.8
96.1
28.4
104.0
96.6
106.2
79.3
99.3
75.2
90.0
101.4
81.4
-46-
57.1
88.3
100.3
80.8
59.8
98.1
82.4
98.0
56.6
97.3
86.7
96.3
88.4
101.7
87.7
76.5
93.6
100.9
66.6
92.9
49.8
1.0
96.9
42.2
99.0
89.7
93.7
82.4
96.3
87.6
91.4
105.5
74.6
54.5
99.0
96.1
79.7
57.6
98.2
78.7
96.7
33.9
101.4
94.9
96.1
82.0
106.9
90.1
91.9
97.0
97.7
87.7
97.6
40.2
0.1
100.9
29.8
96.1
89.2
98.8
75.5
89.2
99.2
92.4
101.7
87.0
67.8
104.1
101.7
57.4
54.1
100.2
100.8
99.9
57.7
100.4
92.3
99.1
97.2
107.4
89.1
82.8
93.6
100.8
59.9
101.5
61.8
1.4
97.7
45.6
102.8
90.3
103.6
88.9
104.3
85.0
95.8
104.9
86.6
47.1
88.7
84.5
54.4
57.1
106.8
87.6
84.2
36.3
101.5
76.1
78.6
89.8
93.0
68.3
90.5
84.3
104.4
55.4
91.2
11.5
0.1
82.4
22.5
101.3
89.3
88.0
77.6
81.5
84.2
76.2
98.6
67.2
表28
作物 名・回 収率 (% )
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
GC/MS 分析対象農薬等と回収率(添加濃度 0.01ppm)
作 物名・回 収率(% )
添加濃度0.01ppm
添加濃度0.01ppm
こまつな キャベツ
なし
きゅうり えだまめ 農薬名
こまつな キャベツ
なし
きゅうり えだまめ
96.4
92.5
108.4
119.5 ナプロパミド
112.5
118.8
92.0
123.6
100.7
134.5
122.1
110.7
91.6
107.6
111.3 ニトロタールイソプロピル
114.0
108.2
73.9
92.5
82.2
115.7
81.3
75.4
75.5
100.0 ノルフルラゾン
68.2
67.3
65.1
68.4
73.2
116.9
95.0
76.9
92.1
101.1 パクロブトラゾール
88.1
97.4
157.4
121.7
126.0
105.9
85.0
68.4
84.0
96.7 パラチオン
124.0
111.1
85.0
98.2
93.5
86.3
87.6
76.8
96.2
72.8
82.8
85.6
65.3
53.3 パラチオンメチル
122.1
93.9
89.9
81.1
93.4
88.0 ビテルタノール
141.2
150.4
89.1
127.5
108.0
101.8
95.1
80.7
94.2
118.8
84.2
105.4
515.9 ピペロホス
143.1
121.9
101.0
93.1
81.1
102.4
89.0 ピラクロホス
117.3
100.9
77.9
99.3
112.9
98.8
94.5
84.1
93.1
93.6 ピラゾホス
97.5
79.7
83.0
88.0
65.0
93.6
82.3
70.1
85.0
79.6 ピリダフェンチオン
114.7
129.3
74.9
112.1
94.2
95.3
81.1
81.3
83.1 ピリプロキシフェン
104.1
110.6
69.3
154.9
161.5
155.3
107.9
106.1
98.5
119.2
170.0 ピリミホスメチル
101.6
92.9
80.8
102.5
90.9
86.9
93.9
99.9
90.5
76.0
89.9
89.5
244.2
134.0
270.2 ビンクロゾリン
109.6
75.8
91.2 フィプロニル
102.2
91.2
79.2
90.5
81.7
58.8
69.0
108.4
105.1
84.9
103.2
96.9 フェナミホス
87.7
98.8
76.1
102.9
73.9
106.6
89.6
71.9
91.7
89.6 フェナリモル
129.9
135.2
94.4
117.6
103.6
91.9
93.4
100.7
105.3
90.9 フェニトロチオン
116.7
113.2
92.6
117.4
100.9
104.1
95.8
80.8
91.1 フェノチオカルブ
110.2
109.4
78.1
107.7
92.4
141.0
234.3
183.8
123.9
88.6
136.0 フェノトリン
99.1
108.4
124.5
169.9
139.8
105.9
118.7
108.3
127.5
106.6
125.4
100.0
134.5
134.3
161.7 フェンスルホチオン
99.0
95.2
82.5
100.6
88.9 フェンチオン
106.5
99.6
83.3
85.1
78.7
109.3
85.5
84.5
97.7 フェントエート
94.6
87.5
82.1
86.9
87.6
61.2
95.1
85.7
71.2
81.1
88.0 フェンバレレート
91.4
175.3
154.4
140.7
126.0
101.0
108.6
91.0
102.6
92.9 フェンブコナゾール
108.9
115.6
91.6
106.4
112.2
112.1
108.1
89.9
105.2
97.2 フェンプロパトリン
101.2
114.5
109.8
138.1
144.7
111.3
113.7
93.8
112.1
97.0 フェンプロピモルフ
112.0
108.3
92.1
108.1
90.9
112.6
122.6
103.9
120.8
94.1 フサライド
1116.1
1565.4
2202.6
495.8
2325.1
112.3
116.8
79.8
110.3
94.5 ブタミホス
115.5
116.5
81.7
109.7
90.4
144.3
77.5
59.3
88.2
102.5 ブピリメート
115.8
136.5
152.4
135.1
155.1
93.1
77.0
81.6
92.3
92.2 ブプロフェジン
111.5
116.8
92.2
117.4
96.1
100.1
95.2
80.3
92.4
90.3 フラムプロップメチル
84.2
110.7
92.0
96.9
69.4
105.8
110.6
88.4
110.1
100.8 フルアクリピリム
124.1
160.1
106.4
155.8
112.0
106.3
95.3
72.0
100.4
77.3 フルシラゾール
95.7
84.0
86.4
88.3
84.6
74.7
116.7
116.4
95.1
118.2
96.4
52.0
35.4
49.4
67.2 フルトラニル
147.5
154.1
144.3
141.3
133.4 フルトリアホール
108.6
95.7
73.1
106.7
82.6
94.0
81.4
80.3
85.7 フルミオキサジン
99.3
109.4
66.7
94.2
91.9
67.4
93.4
88.2
76.9
87.5
85.0 フルミクロラックペンチル
119.2
98.0
104.5
163.5
160.8
105.4
98.2
82.6
97.1
93.3 プレチラクロール
106.3
105.6
92.6
115.5
100.6
95.8
79.1
67.0
81.8
85.8 プロシミドン
109.0
99.8
89.1
107.9
96.9
110.5
111.9 プロチオホス
106.9
109.0
122.6
103.0
101.8
124.6
127.7
122.2
108.5
104.8
95.1
105.7
110.0 プロパクロール
74.2
81.0
63.8
51.9
60.5
114.9
96.3
87.3
86.9
118.5 プロパニル
107.0
98.2
80.0
101.4
100.6
81.5
67.7
60.2
68.9
75.8 プロパルギット
102.2
96.3
86.1
105.9
82.7
114.1
116.1
81.4
112.7
104.0 プロピコナゾール
89.6
84.0
77.5
85.2
80.9
97.7
103.1
84.4
102.6
101.1 プロピザミド
94.1
82.3
83.8
84.2
69.4
101.7
87.9
75.3
74.8 プロフェノホス
113.2
99.6
84.6
105.9
103.1
66.3
209.0
203.2
109.1
175.0
228.0 プロポキスル
119.3
90.8
71.3
84.6
91.7
100.1
114.2
105.7 ブロマシル
103.8
96.4
77.4
126.3
94.5
147.2
140.8
122.1
128.5
100.4
120.7
100.4 プロメトリン
109.1
101.4
87.2
91.3
94.4
107.1
100.6
93.3
77.8
93.6
89.6
191.5
212.1
171.4
126.2 ブロモブチド
159.2
231.4
115.0
167.0
158.8 ブロモプロピレート
104.9
107.5
84.2
107.5
95.3
102.8
92.8
97.7
96.2 ヘキサジノン
102.2
99.0
76.2
101.2
90.2
363.4
88.3
78.7
74.2
79.4
80.1 ベナラキシル
104.9
116.6
94.0
94.2
104.0
102.1
100.4 ベノキサコール
104.2
88.1
72.5
86.5
97.5
227.6
200.5
256.5
98.5
93.2
70.6
86.8
79.7 ヘプタクロル
95.5
79.9
78.1
83.1
65.5
105.1
90.1
75.1
91.0
92.7 ペルメトリン
93.7
114.0
129.7
151.0
134.3
98.2
103.3
72.8
81.5
93.0 ペンディメタリン
121.5
123.2
89.6
101.7
91.9
107.5
104.0
85.1
104.0
94.2 ベンフルラリン
80.8
72.6
61.5
44.6
54.2
52.7
26.3
17.7
28.9
54.5 ベンフレセート
100.6
98.8
84.8
94.9
96.9
116.3
103.9
88.9
115.5 ホサロン
111.4
102.1
107.2
124.0
164.8
132.5
114.9
113.9
93.9
106.9
93.1 ホスチアゼート
110.9
176.0
216.4
117.1
202.8
94.6
107.2
87.2
105.4
89.4 ホスファミドン
85.6
97.4
87.9
85.3
67.2
106.0
100.6
86.7
104.7
97.7 ホスメット
115.0
130.9
85.1
137.9
93.8
106.4
96.1
83.9
96.5
90.6 マラチオン
116.7
91.1
114.0
102.0
122.0
143.8
148.5
101.8
140.1
111.9 ミクロブタニル
113.9
105.8
89.5
103.4
90.4
110.2
92.3
73.1
87.4
89.6 メタミドホス
21.0
19.2
25.8
28.9
41.3
149.9
187.6
117.2
151.6
126.8 メタラキシル
105.4
100.8
91.3
103.4
97.4
75.7
92.1
99.2
80.6
107.7
101.9
49.6
38.4
46.4
62.9 メチダチオン
105.2
101.1
98.1
124.8
91.2 メトキシクロール
163.1
126.0
103.8
101.2
153.0
113.0
93.0
86.2
99.3
87.1 メトミノストロビン
107.8
110.9
90.8
114.6
98.6
222.7
313.7
374.7
106.5
489.8 メトラクロール
107.3
101.8
90.1
104.0
97.7
114.4
85.7
105.9 メフェナセット
115.5
107.4
112.3
123.8
138.3
144.2
145.0
100.9
80.0
53.7
63.8
81.3 メプロニル
109.4
191.9
136.1
96.7
134.4
119.5
118.1
87.3
119.5
118.2 モノクロトホス
101.5
82.3
82.2
138.3
63.5
98.3
89.7
76.2
86.5
91.9 レナシル
108.9
115.0
85.8
112.6
89.2
114.6
169.2
101.1
178.7
134.3
-47-
表29
LC/MS/MS 分析対象農薬等と回収率(添加濃度 0.01ppm)
作 物 名 ・ 回 収 率 (% )
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
チアメトキサム
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
E,Z-フェリムゾン
ピリフタリド
フェノキシカルブ
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
添加濃度0.01ppm
こまつな キャベツ
なし
きゅうり えだまめ
40.7
78.7
85.7
54.6
94.7
111.2
88.1
34.8
99.3
81.4
80.0
95.2
90.6
85.9
62.0
89.4
93.2
64.5
82.6
33.1
45.9
0.6
113.3
22.3
90.2
84.3
93.8
77.9
71.5
66.7
87.7
102.2
56.2
-48-
67.5
100.4
97.3
62.0
99.8
86.3
95.0
55.1
98.6
87.5
92.3
80.0
95.0
90.4
66.4
93.3
97.1
69.8
92.7
48.7
83.2
0.4
107.9
35.5
93.3
96.1
98.3
96.5
83.9
93.2
95.7
116.9
50.3
50.0
87.7
90.7
50.1
85.3
80.1
94.1
22.5
97.1
81.9
92.1
75.4
91.9
88.5
91.9
93.0
86.4
78.7
89.5
41.0
91.0
0.0
99.9
23.9
91.4
83.0
88.2
65.8
90.5
91.3
88.5
101.2
70.7
70.1
104.8
83.6
51.3
93.2
97.5
89.0
54.0
92.2
85.0
87.4
90.8
98.2
89.0
90.6
93.9
96.7
50.4
94.3
53.9
84.9
0.0
104.1
38.6
91.1
90.7
90.4
86.8
83.6
76.3
89.9
106.0
97.3
36.1
103.1
78.0
57.3
106.7
91.1
82.8
29.2
98.8
74.4
75.4
77.7
84.8
73.8
74.9
81.3
101.9
44.1
81.3
17.2
78.8
0.0
82.9
20.3
88.0
99.7
89.4
73.6
82.1
80.4
76.6
97.0
68.6
表30
GC/MS 分析対象農薬等と併行精度および室内精度(添加濃度 0.1ppm)
添加濃度0.1ppm
なし
作物名・併行精度・
室内精度(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
こまつな
併行精度
1.7
1.6
5.7
2.8
2.9
2.9
0.9
8.1
1.1
2.4
1.8
2.2
3.3
4.4
4.2
1.4
1.5
4.2
1.5
3.6
1.9
1.3
3.0
3.4
1.9
2.8
2.1
2.0
2.2
3.7
3.3
0.6
2.4
1.1
3.5
1.4
2.0
1.6
1.4
1.6
1.4
1.1
2.4
2.1
1.0
3.5
1.7
1.7
3.3
4.4
1.8
2.9
1.0
2.6
1.3
1.1
1.5
2.1
1.4
9.9
3.1
1.6
4.5
1.4
1.6
2.2
2.5
4.3
4.7
2.1
1.1
29.0
1.4
4.6
1.7
2.1
5.0
キャベツ
室内精度
3.7
5.5
7.7
6.5
4.7
4.7
1.2
8.2
3.0
3.7
3.4
2.2
5.9
9.5
6.3
2.3
2.2
6.3
2.2
13.3
16.7
2.1
4.3
3.5
3.6
9.4
3.1
3.4
3.6
9.9
5.1
2.5
4.0
2.3
6.6
4.3
2.2
2.8
2.9
2.0
3.8
1.4
4.8
2.2
3.8
5.4
2.4
7.3
9.0
4.7
7.9
16.6
3.2
3.3
3.5
3.6
2.6
3.4
2.6
28.5
3.7
3.7
8.6
6.6
4.5
10.8
3.5
11.4
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併行精度
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3.8
12.6
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3.8
4.0
3.4
室内精度
併行精度
4.5
3.9
6.9
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4.2
4.3
3.7
3.2
3.6
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13.4
-49-
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2.0
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1.7
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2.3
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31.7
2.0
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2.6
3.0
室内精度
9.7
4.9
10.3
5.7
11.7
4.6
4.4
4.6
5.3
4.4
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20.3
11.4
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5.0
14.1
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3.2
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15.7
5.8
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3.9
11.4
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4.1
7.0
5.4
7.4
6.6
4.7
5.0
3.8
3.8
6.5
3.2
67.7
3.8
7.0
4.9
3.9
4.3
4.0
5.4
6.2
23.2
11.5
5.4
64.4
4.7
16.4
3.6
4.2
6.1
きゅうり
併行精度
3.8
2.5
7.0
4.2
5.9
3.2
2.2
2.0
1.7
2.8
3.7
3.5
3.4
5.1
9.5
1.9
2.6
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3.0
9.1
3.5
1.7
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1.7
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1.9
3.1
2.3
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1.9
3.4
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4.1
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4.0
2.7
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2.2
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2.3
3.2
4.3
7.6
4.5
6.1
8.8
3.0
2.2
30.6
2.2
9.0
2.5
3.6
5.4
えだまめ
室内精度
5.2
5.2
9.5
7.9
9.8
5.4
4.4
3.5
3.2
5.3
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10.3
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12.6
4.1
5.3
3.2
10.6
5.1
4.6
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4.0
15.4
5.9
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3.6
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4.8
4.6
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6.2
4.9
5.0
7.9
8.4
9.5
15.4
4.1
7.8
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4.5
4.8
6.1
4.5
8.1
4.8
49.9
4.2
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6.5
8.1
16.2
8.2
9.7
17.9
4.6
3.5
37.0
3.7
14.0
6.8
6.3
12.2
併行精度
2.6
2.2
2.7
2.2
2.8
1.5
2.7
1.6
2.3
2.1
2.4
2.1
3.4
8.3
3.4
1.6
2.4
3.2
2.1
1.2
12.7
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4.0
2.4
1.9
3.5
1.6
1.1
2.4
4.4
1.8
1.3
2.1
2.4
5.7
1.6
2.5
2.1
2.0
2.5
1.1
2.1
2.7
2.7
3.7
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1.4
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2.5
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1.9
1.8
2.6
1.8
14.0
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1.8
1.9
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3.2
2.1
3.7
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3.7
2.0
26.6
1.6
3.5
1.6
2.1
1.8
室内精度
5.3
2.9
3.3
2.9
3.9
2.7
2.4
1.5
2.1
2.6
3.5
2.1
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16.5
4.6
2.1
2.0
4.3
2.5
9.0
13.0
1.5
4.5
2.8
1.7
3.9
2.8
2.5
2.5
5.0
2.7
2.2
2.2
2.6
6.3
3.5
2.7
2.3
2.6
2.6
3.0
2.4
4.4
3.1
3.9
2.9
4.4
3.2
7.4
6.1
10.0
5.2
4.8
1.9
2.5
3.1
1.8
3.0
2.2
17.8
5.0
2.6
3.0
2.8
4.0
5.0
2.5
7.8
6.8
12.2
2.0
45.5
1.6
4.5
2.6
2.6
10.2
添加濃度0.1ppm
なし
作 物名 ・併 行 精度 ・
室 内精 度(%)
農薬名
ナプロパミド
ニトロタールイソプロピル
ノルフルラゾン
パクロブトラゾール
パラチオン
パラチオンメチル
ビテルタノール
ピペロホス
ピラクロホス
ピラゾホス
ピリダフェンチオン
ピリプロキシフェン
ピリミホスメチル
ビンクロゾリン
フィプロニル
フェナミホス
フェナリモル
フェニトロチオン
フェノチオカルブ
フェノトリン
フェンスルホチオン
フェンチオン
フェントエート
フェンバレレート
フェンブコナゾール
フェンプロパトリン
フェンプロピモルフ
フサライド
ブタミホス
ブピリメート
ブプロフェジン
フラムプロップメチル
フルアクリピリム
フルシラゾール
フルトラニル
フルトリアホール
フルミオキサジン
フルミクロラックペンチル
プレチラクロール
プロシミドン
プロチオホス
プロパクロール
プロパニル
プロパルギット
プロピコナゾール
プロピザミド
プロフェノホス
プロポキスル
ブロマシル
プロメトリン
ブロモブチド
ブロモプロピレート
ヘキサジノン
ベナラキシル
ベノキサコール
ヘプタクロル
ペルメトリン
ペンディメタリン
ベンフルラリン
ベンフレセート
ホサロン
ホスチアゼート
ホスファミドン
ホスメット
マラチオン
ミクロブタニル
メタミドホス
メタラキシル
メチダチオン
メトキシクロール
メトミノストロビン
メトラクロール
メフェナセット
メプロニル
モノクロトホス
レナシル
こまつな
併行精度
1.7
1.3
2.0
3.5
1.4
1.7
2.7
3.5
1.2
3.6
3.1
1.4
1.6
1.6
1.3
5.0
1.8
1.4
1.8
2.1
3.0
1.1
0.9
2.7
2.5
1.3
1.3
16.2
1.5
5.2
1.9
3.2
3.0
0.7
1.3
1.8
4.0
5.0
1.2
1.0
1.3
3.4
1.1
3.2
2.0
1.1
2.6
6.9
1.2
1.0
1.3
3.6
1.7
1.9
1.8
2.3
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1.5
2.8
2.0
1.2
2.1
1.2
2.9
1.4
1.6
4.0
1.4
1.8
5.0
2.8
1.1
3.5
1.4
1.4
1.6
室内精度
2.6
3.2
4.3
5.1
2.2
3.4
7.3
5.3
3.5
4.1
5.4
12.0
2.0
2.4
3.1
10.9
5.2
2.7
3.8
4.8
5.8
3.9
2.4
7.5
5.7
5.9
2.7
184.7
1.9
16.7
3.9
6.2
5.0
5.3
3.3
7.9
10.8
10.7
4.5
1.4
2.2
6.3
2.4
4.2
3.2
1.5
3.8
15.2
3.3
2.0
1.7
6.0
3.7
3.5
2.4
3.6
4.0
1.7
3.9
2.3
2.4
5.0
4.8
8.0
4.1
3.6
102.1
2.0
6.0
5.5
3.6
2.1
5.4
7.9
5.6
5.1
キャベツ
併行精度
3.9
4.9
4.0
3.8
3.9
4.0
3.9
3.9
4.1
4.3
3.9
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3.5
24.1
4.2
3.1
4.1
4.1
2.4
3.4
3.9
3.4
3.5
3.8
4.5
4.7
4.5
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3.5
3.8
4.2
4.0
3.8
5.7
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3.5
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7.8
3.8
3.7
3.6
4.3
4.1
2.0
3.0
5.9
3.7
室内精度
3.5
6.1
3.8
4.4
4.4
4.1
3.4
4.8
8.2
6.7
4.7
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3.3
5.4
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3.6
3.5
4.1
4.0
4.0
3.9
7.9
3.1
4.0
11.6
3.9
4.0
9.4
6.6
6.3
4.5
4.4
66.6
3.3
4.0
5.1
3.5
4.2
8.4
11.2
6.3
5.0
-50-
併行精度
2.2
3.4
1.6
2.3
2.7
2.2
4.9
2.3
2.0
2.6
2.1
2.6
2.4
2.0
2.0
2.1
1.8
1.9
2.2
2.7
4.6
2.6
2.4
2.6
2.0
3.5
2.0
40.4
1.9
4.4
2.2
2.2
1.8
2.1
2.2
2.0
2.4
2.8
2.4
2.0
3.4
5.3
2.2
3.3
2.1
1.6
1.9
10.0
29.8
2.4
1.8
1.9
2.0
1.8
1.9
4.2
2.7
2.4
5.0
2.1
1.9
8.9
2.6
3.7
2.2
2.1
5.1
1.9
2.4
1.6
1.9
2.0
4.5
4.2
1.6
2.2
室内精度
4.4
8.3
4.7
3.3
4.9
4.3
5.8
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4.2
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4.0
3.0
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29.8
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11.4
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3.3
4.4
4.2
4.7
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10.1
3.8
きゅうり
併行精度
2.5
4.4
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3.6
4.1
4.6
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3.7
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2.8
4.0
3.5
2.9
1.9
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4.2
5.2
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4.6
2.4
3.6
2.8
42.0
2.5
7.7
2.5
1.5
2.5
1.7
2.3
3.2
3.6
5.8
2.1
2.0
1.4
9.8
2.2
3.9
2.7
2.6
1.8
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3.6
2.6
2.5
2.9
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3.0
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2.8
2.2
えだまめ
室内精度
4.0
4.8
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15.7
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12.4
14.6
4.8
5.4
併行精度
1.7
2.7
1.4
2.0
2.6
3.0
2.2
1.6
1.2
3.9
1.8
2.2
2.0
2.0
5.7
3.4
2.6
2.8
1.8
1.7
3.7
3.0
2.1
1.8
0.8
2.2
1.7
38.8
2.7
4.6
1.6
1.9
1.3
3.1
2.5
2.2
1.3
1.8
1.6
1.7
2.0
4.7
1.7
2.8
2.6
1.9
2.4
2.6
1.8
1.7
1.7
1.4
1.6
1.5
2.4
2.9
2.1
2.6
3.9
1.7
1.7
5.5
3.8
2.6
29.2
3.4
3.6
1.8
1.8
3.0
1.9
1.7
3.5
2.2
2.0
27.9
室内精度
2.0
3.6
2.1
3.8
3.4
2.9
8.2
3.0
4.0
4.0
2.9
6.4
2.2
1.8
11.2
6.7
5.5
2.6
2.9
2.9
5.0
5.7
2.4
8.9
4.7
3.9
2.0
85.1
2.5
9.2
2.7
2.1
2.6
5.2
3.5
3.8
8.5
7.7
1.8
2.2
2.1
5.9
3.4
7.4
3.6
1.9
2.6
4.0
1.8
1.5
1.6
2.6
2.2
3.2
3.1
3.4
5.3
4.1
4.0
2.0
5.7
7.7
5.8
7.8
31.1
4.9
4.9
1.6
1.9
4.6
2.3
1.8
5.2
6.5
5.0
29.2
表31
LC/MS/MS 分析対象農薬等と併行精度および室内精度(添加濃度 0.1ppm)
作物 名・ 併行 精度 ・
室内精 度(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
アバメクチンB1a
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
E,Z-フェリムゾン
ピリフタリド
フェノキシカルブ
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
こまつな
併行精度
12.8
11.0
3.4
48.0
7.8
3.1
23.2
3.3
22.7
2.6
6.3
3.8
14.1
5.0
5.7
13.8
2.3
3.3
12.0
8.1
11.3
28.0
4.4
27.6
10.0
4.6
1.3
5.7
6.1
6.6
4.9
2.4
5.8
室内精度
27.5
15.4
7.3
49.0
17.8
3.7
22.5
4.2
43.5
5.7
5.9
4.6
23.4
8.2
9.1
14.6
5.6
5.7
18.6
9.7
57.3
146.5
10.1
50.5
8.9
3.8
6.1
10.9
10.2
7.2
6.0
6.0
10.5
キャベツ
併行精度
4.0
6.2
4.8
12.9
4.9
4.3
13.4
4.7
3.9
4.6
5.7
4.8
11.6
4.5
7.4
10.4
6.9
3.8
5.7
11.0
4.4
131.0
5.6
9.6
7.7
7.2
4.2
6.9
11.7
4.9
5.4
4.7
12.6
室内精度
16.2
8.0
4.6
30.0
7.2
6.3
22.0
5.3
16.3
5.3
5.9
5.7
23.6
6.1
6.7
22.8
8.7
7.8
14.5
9.1
10.8
114.4
7.2
20.5
8.2
7.7
4.2
11.4
13.6
5.8
6.1
4.7
11.0
-51-
添加濃度0.1ppm
なし
併行精度
6.6
6.5
5.9
26.8
2.6
5.0
15.5
2.3
10.9
1.3
3.1
4.4
19.0
4.6
2.0
18.4
2.7
6.1
7.4
5.1
11.0
304.4
6.2
13.8
6.8
3.6
4.2
5.3
11.1
4.6
4.7
1.4
8.0
室内精度
14.6
11.1
4.5
33.3
10.4
4.7
32.4
4.9
25.4
2.3
5.4
4.0
21.5
5.8
4.1
14.8
3.8
5.5
10.0
10.5
64.1
299.8
8.1
21.8
10.2
4.7
7.7
6.9
13.6
5.3
6.5
2.4
9.5
きゅうり
併行精度
9.2
10.6
2.5
25.9
7.4
3.9
24.7
3.6
10.1
2.7
4.2
2.5
13.2
2.5
5.6
13.1
4.6
4.0
11.0
5.7
10.7
36.2
5.5
4.7
9.5
7.6
3.4
4.2
5.0
4.6
5.8
1.5
10.3
室内精度
15.9
16.2
3.6
34.7
16.6
5.4
18.0
5.5
17.2
3.8
4.3
6.2
21.9
4.9
6.6
14.5
4.8
7.5
11.7
8.1
19.2
151.9
4.1
13.2
11.7
6.5
3.0
9.0
9.8
7.0
7.4
2.0
14.7
えだまめ
併行精度
17.2
7.1
3.8
38.2
5.7
7.3
19.7
2.9
19.1
2.6
8.7
5.1
19.5
7.6
10.0
20.4
7.8
6.7
9.0
12.4
22.8
110.0
4.5
7.8
16.2
3.7
9.8
12.1
9.7
5.5
4.5
1.5
11.0
室内精度
19.0
19.6
9.5
49.6
10.9
8.5
21.2
4.8
35.7
3.4
10.1
9.9
20.7
8.3
14.3
28.7
14.2
7.6
16.4
21.8
50.5
187.0
8.7
21.3
19.3
6.7
10.5
18.3
20.1
14.5
7.4
3.7
32.8
表32
GC/MS 分析対象農薬等と併行精度および室内精度(添加濃度 0.01ppm)
添加濃度0.01ppm
なし
作物名・併行精度・
室内精度(%)
農薬名
EPN
DDT
XMC
BHC
γ-BHC
アザコナゾール
アセトクロール
アトラジン
アメトリン
アラクロール
アルドリン,ディルドリン
イサゾホス
イソキサチオン
イソフェンホス
イソプロカルブ
イソプロチオラン
イプロベンホス
イマザメタベンズメチルエステル
エスプロカルブ
エチオン
エディフェンホス
エトフメセート
エトプロホス
エトリムホス
エンドスルファン
エンドリン
オキサジアゾン
オキサジキシル
オキシフルオルフェン
カズサホス
カルフェントラゾンエチル
キナルホス
キノキシフェン
キノクラミン
キントゼン
クレソキシムメチル
クロマゾン
クロルタールジメチル
クロルピリホス
クロルピリホスメチル
クロルフェナピル
クロルフェンビンホス
クロルプロファム
シアノホス
ジエトフェンカルブ
ジクロホップメチル
ジクロラン
シハロトリン
ジフェナミド
ジフェノコナゾール
シフルトリン
シペルメトリン
シマジン
ジメタメトリン
ジメチルビンホス
ジメトエート
ジメピペレート
ダイアジノン
チオベンカルブ
テクナゼン
テトラクロルビンホス
テトラコナゾール
テトラジホン
テニルクロール
テブコナゾール
テブフェンピラド
テフルトリン
デルタ,トラロメトリン
テルブホス
トリアジメノール
トリアジメホン
トリアレート
トリブホス(DEF)
トリフルラリン
トリフロキシストロビン
トルクロホスメチル
トルフェンピラド
こまつな
併行精度
8.7
3.2
4.3
2.5
1.9
17.0
2.7
1.6
5.0
2.3
1.1
6.4
10.0
22.7
2.8
2.2
5.1
5.9
1.6
46.0
14.5
5.0
5.4
1.3
5.3
6.8
3.8
4.9
4.2
12.7
5.0
1.0
4.3
2.4
4.8
2.2
2.8
4.8
2.8
3.5
4.6
3.5
8.6
4.0
8.0
5.3
3.4
2.1
15.2
7.3
4.1
9.3
5.2
3.5
4.5
2.6
3.0
1.9
1.4
15.4
3.4
5.6
6.6
1.5
1.3
7.6
2.4
6.8
3.1
24.1
3.0
25.0
4.0
4.1
2.3
1.0
4.1
室内精度
17.8
11.6
8.4
6.8
7.8
27.2
3.9
3.0
6.6
4.4
3.6
6.6
22.9
32.2
10.0
2.8
5.4
7.1
6.3
54.7
24.1
6.2
7.9
3.2
5.2
10.7
10.3
9.7
5.2
36.3
7.4
4.1
5.1
2.9
8.0
7.6
4.0
6.1
4.3
5.7
3.8
4.7
10.4
4.2
7.9
7.5
5.5
16.2
19.2
7.3
21.9
44.6
5.3
5.2
3.7
6.1
4.9
3.0
3.2
28.9
6.0
5.8
7.9
7.5
4.7
19.2
5.5
26.3
6.7
36.8
4.2
179.9
6.1
6.2
7.7
3.5
7.7
キャベツ
併行精度
5.7
2.3
9.0
4.2
6.1
5.9
4.8
5.3
4.9
3.2
4.2
5.1
8.0
4.4
8.7
3.2
5.9
9.8
3.4
14.0
11.9
3.9
12.1
4.8
5.6
7.9
3.6
4.4
4.0
9.8
4.6
3.6
2.8
4.0
15.6
2.6
6.1
3.4
2.2
5.2
3.3
4.7
6.0
5.2
4.6
4.1
5.7
3.7
50.6
11.7
5.9
5.3
98.1
4.4
20.5
5.4
4.1
4.8
3.1
46.5
3.4
3.0
3.6
3.4
4.7
6.7
7.0
8.6
11.4
21.4
4.1
30.2
2.9
9.3
4.2
3.9
12.3
室内精度
併行精度
7.6
7.3
11.4
11.2
12.8
11.6
4.9
7.7
4.4
8.1
9.9
10.5
6.3
10.4
15.5
5.3
12.0
23.0
9.2
41.6
13.4
4.7
21.0
11.4
4.5
14.0
6.3
8.5
7.8
24.0
7.8
11.6
5.0
7.3
26.1
9.0
12.3
3.4
10.1
7.6
6.8
8.0
9.4
7.0
8.4
4.8
8.7
12.1
55.2
21.8
5.8
26.3
129.0
8.0
73.7
10.9
8.8
13.0
7.2
72.0
9.6
15.0
3.6
11.4
17.3
14.1
14.1
16.8
27.0
28.2
8.5
109.8
13.6
18.6
7.5
8.2
24.8
-52-
9.0
1.1
7.6
2.8
6.7
5.0
4.8
3.6
3.7
1.9
4.4
5.3
5.2
51.0
6.5
3.1
5.2
6.2
2.2
6.6
12.8
2.8
10.9
4.3
2.4
3.4
2.9
7.8
6.2
10.1
3.9
3.3
3.6
5.3
12.2
5.8
5.2
3.8
1.6
5.0
6.5
2.9
23.7
3.3
20.5
3.6
9.9
6.4
3.8
8.1
7.3
8.0
19.9
3.4
65.2
4.6
3.1
5.9
1.6
40.4
3.5
6.6
4.3
2.5
4.2
5.0
6.1
8.5
14.8
34.8
4.5
35.5
4.7
12.4
2.9
4.3
5.6
室内精度
14.2
2.3
13.5
14.0
27.1
8.6
5.3
3.5
4.5
6.1
12.7
14.2
14.1
86.0
22.7
3.8
14.8
13.0
8.9
26.8
20.7
3.3
30.9
16.5
7.4
6.6
2.9
9.4
8.4
26.9
5.3
4.2
3.7
10.4
52.3
5.8
18.5
4.9
7.4
15.0
6.7
6.1
31.9
16.9
29.1
3.5
23.8
6.9
13.5
19.0
7.3
13.7
17.9
5.1
103.6
12.5
6.2
14.9
7.0
97.1
9.8
5.8
3.9
3.5
6.1
8.2
18.6
15.2
54.6
130.5
7.6
100.6
11.6
36.0
7.3
14.0
18.1
きゅうり
併行精度
10.2
3.4
6.3
4.3
5.2
10.0
3.0
4.5
2.6
4.8
2.9
4.8
5.9
34.7
6.9
3.8
6.4
10.9
5.5
12.4
6.6
2.6
7.8
5.4
2.6
5.3
2.8
5.4
5.9
4.9
2.8
4.9
3.2
4.2
6.6
2.8
3.5
2.3
4.7
4.1
5.6
5.6
5.3
3.2
10.4
3.5
6.6
6.8
6.1
9.9
7.1
7.6
5.8
4.0
29.1
8.3
4.1
5.6
3.6
25.3
4.4
4.6
4.0
4.9
5.4
7.5
4.6
9.8
7.9
40.5
3.8
168.1
3.7
9.2
3.8
4.6
4.1
室内精度
13.5
4.6
15.5
12.4
17.2
14.7
4.0
4.0
3.8
5.5
9.2
11.0
7.3
44.7
24.5
3.6
7.0
18.6
9.3
56.9
7.0
4.0
24.2
12.3
3.6
13.0
4.7
10.2
12.8
16.6
5.8
4.4
5.4
8.8
29.8
6.8
14.4
3.6
10.2
7.9
5.3
4.2
12.0
9.4
9.1
4.9
11.8
10.7
11.5
32.0
15.9
28.5
19.2
5.1
69.6
8.2
4.6
14.0
4.8
71.3
5.0
8.8
5.9
5.0
9.4
16.6
15.7
20.3
32.4
33.5
4.4
146.6
4.5
22.3
7.0
10.1
17.0
えだまめ
併行精度
5.0
5.5
3.1
3.6
2.3
15.9
3.9
70.4
3.3
1.6
3.6
2.5
7.7
17.8
3.2
2.9
3.9
6.9
2.6
3.5
96.7
2.0
2.4
1.3
2.2
1.6
2.8
3.7
5.5
2.4
2.8
1.4
4.0
4.4
7.4
2.4
2.7
2.5
2.3
2.9
3.9
3.0
4.2
2.3
9.0
4.0
4.2
20.5
51.7
5.0
10.1
20.7
3.5
2.4
2.8
4.0
2.3
2.2
3.1
11.6
4.6
5.7
3.9
2.0
4.7
1.8
1.3
8.3
2.5
54.7
8.8
39.0
2.9
3.6
3.8
1.4
6.0
室内精度
10.1
9.7
4.7
3.8
10.5
15.5
4.8
161.7
3.3
3.7
5.7
2.4
19.6
70.5
4.1
2.9
4.2
10.1
4.7
22.8
96.2
3.0
5.7
3.8
4.0
8.6
2.7
5.5
4.4
4.1
2.8
4.4
3.6
5.4
6.2
4.1
3.1
4.2
3.8
3.3
4.4
12.1
18.6
2.8
9.2
3.8
6.3
38.3
47.1
12.1
20.7
49.7
4.5
3.2
5.7
6.1
3.0
6.2
5.2
14.1
5.7
8.9
4.0
3.6
9.1
5.6
3.9
13.7
11.0
69.1
10.7
92.8
2.6
6.0
3.2
3.8
8.5
作物名・併行精度・
室内精度(%)
農薬名
ナプロパミド
ニトロタールイソプロピル
ノルフルラゾン
パクロブトラゾール
パラチオン
パラチオンメチル
ビテルタノール
ピペロホス
ピラクロホス
ピラゾホス
ピリダフェンチオン
ピリプロキシフェン
ピリミホスメチル
ビンクロゾリン
フィプロニル
フェナミホス
フェナリモル
フェニトロチオン
フェノチオカルブ
フェノトリン
フェンスルホチオン
フェンチオン
フェントエート
フェンバレレート
フェンブコナゾール
フェンプロパトリン
フェンプロピモルフ
フサライド
ブタミホス
ブピリメート
ブプロフェジン
フラムプロップメチル
フルアクリピリム
フルシラゾール
フルトラニル
フルトリアホール
フルミオキサジン
フルミクロラックペンチル
プレチラクロール
プロシミドン
プロチオホス
プロパクロール
プロパニル
プロパルギット
プロピコナゾール
プロピザミド
プロフェノホス
プロポキスル
ブロマシル
プロメトリン
ブロモブチド
ブロモプロピレート
ヘキサジノン
ベナラキシル
ベノキサコール
ヘプタクロル
ペルメトリン
ペンディメタリン
ベンフルラリン
ベンフレセート
ホサロン
ホスチアゼート
ホスファミドン
ホスメット
マラチオン
ミクロブタニル
メタミドホス
メタラキシル
メチダチオン
メトキシクロール
メトミノストロビン
メトラクロール
メフェナセット
メプロニル
モノクロトホス
レナシル
こまつな
併行精度
2.4
6.9
4.4
28.5
3.2
3.3
3.7
5.8
1.3
3.5
4.8
8.5
1.6
4.4
1.4
3.6
2.3
3.6
2.8
10.6
2.8
3.1
1.5
3.1
4.8
2.7
3.4
71.2
4.1
35.4
3.9
10.3
4.9
6.0
0.7
7.5
5.4
5.3
1.6
1.6
1.7
4.6
4.6
3.5
4.4
3.7
5.1
7.5
6.0
3.9
2.2
5.1
5.5
4.5
2.5
1.3
1.7
2.6
5.1
1.6
4.6
25.2
11.5
3.4
1.6
1.6
13.1
3.1
35.6
11.6
3.4
1.7
16.6
26.0
6.6
1.8
室内精度
3.5
6.9
6.5
26.1
4.0
5.1
9.7
6.6
9.1
3.7
5.6
19.8
3.5
6.5
6.9
12.7
8.8
4.1
4.0
19.0
5.3
7.0
6.1
27.8
6.7
12.7
8.7
192.6
3.3
83.7
4.1
16.0
7.1
5.9
2.2
6.7
11.4
13.3
8.6
2.6
2.7
7.7
5.9
4.8
4.7
3.7
7.5
13.6
7.1
4.6
5.3
6.5
4.5
6.4
6.4
3.4
6.2
3.3
5.9
2.5
52.3
38.7
13.0
15.7
5.5
2.9
79.1
6.8
54.7
28.4
4.2
3.5
16.1
40.2
47.2
4.6
キャベツ
併行精度
2.5
4.4
5.9
4.4
2.7
4.0
4.5
4.9
6.3
7.6
4.7
10.9
3.9
4.2
4.7
5.1
3.1
4.1
2.7
7.5
2.4
2.0
4.0
7.0
4.2
6.5
7.1
77.1
2.6
37.9
3.0
5.9
3.9
6.2
1.8
5.4
8.3
10.8
4.6
2.4
1.9
12.1
4.9
5.7
5.7
5.1
4.2
7.7
5.1
5.0
4.8
4.7
4.8
10.8
4.1
5.3
3.2
4.0
9.6
2.8
7.0
29.9
5.6
3.9
5.7
3.7
13.1
3.4
5.2
6.1
7.0
3.1
12.9
15.7
5.4
4.0
室内精度
4.2
16.6
7.8
14.7
14.4
13.4
12.0
21.7
25.7
17.4
22.9
22.4
10.4
4.8
16.0
14.2
9.6
15.4
4.7
10.4
7.3
11.9
13.0
18.2
5.4
10.6
12.9
124.0
14.1
48.1
2.6
5.6
5.7
15.1
8.5
16.6
15.3
27.0
9.0
6.4
10.9
15.9
8.4
7.8
11.1
7.8
8.0
7.4
11.2
7.2
5.8
6.6
10.8
8.8
7.8
12.5
9.9
15.5
17.8
5.9
7.2
51.7
6.8
36.6
10.3
14.8
49.9
6.7
11.3
12.1
7.4
8.5
20.0
34.0
9.0
10.2
-53-
添加濃度0.01ppm
なし
併行精度
4.7
6.3
3.2
4.8
5.7
3.0
4.7
9.2
9.0
7.2
11.6
4.3
1.8
3.4
4.1
7.0
3.9
3.8
3.8
8.3
3.5
2.1
2.3
6.4
6.6
3.9
3.2
43.4
4.3
25.2
4.9
4.0
3.7
2.9
2.4
3.2
7.6
6.7
1.6
2.2
13.6
11.5
6.2
4.0
4.8
5.3
3.0
12.7
8.2
3.7
4.2
5.8
3.5
2.8
3.7
5.4
5.3
4.5
12.7
1.2
4.8
23.4
11.1
4.5
3.1
3.4
3.8
3.4
10.4
4.3
3.1
1.6
13.8
16.4
4.8
4.3
室内精度
3.9
8.3
5.6
8.5
9.0
12.4
4.6
16.0
17.0
15.6
15.6
11.3
6.3
8.3
5.6
19.0
6.0
12.5
9.8
14.5
3.1
9.2
3.4
8.6
13.3
7.1
7.4
108.3
5.9
49.4
4.5
5.7
5.9
7.8
4.5
9.3
18.1
24.0
2.8
3.0
11.3
28.9
13.1
5.5
5.6
9.5
9.8
11.7
13.4
5.3
7.1
6.8
6.1
3.6
12.4
18.8
8.0
7.2
35.0
7.4
7.2
73.0
29.1
11.9
7.0
4.8
17.9
4.0
13.0
10.6
5.8
4.5
19.7
31.9
26.7
9.9
きゅうり
併行精度
3.4
6.2
3.2
8.3
8.9
8.2
5.5
6.9
8.4
7.2
7.2
7.0
3.8
4.0
7.3
6.7
6.0
6.3
2.9
5.9
2.4
6.2
5.7
12.7
7.4
7.3
4.2
99.2
6.0
29.8
2.8
6.0
3.4
6.2
3.4
3.4
8.4
5.2
2.7
3.2
4.2
6.4
5.9
2.5
6.2
5.1
4.3
7.5
4.0
5.3
3.8
4.5
3.3
13.1
4.3
4.3
4.9
6.1
8.8
4.5
6.6
17.9
9.6
6.1
6.0
6.1
10.6
3.1
4.6
5.1
3.0
3.7
10.3
22.9
8.7
4.4
室内精度
3.9
11.8
4.8
11.9
9.2
7.2
14.8
13.3
12.6
14.7
8.8
24.6
5.5
5.0
7.9
10.6
10.6
4.8
4.4
11.0
2.9
14.4
6.5
19.2
15.0
25.5
8.3
175.1
4.7
53.0
3.0
8.0
6.3
5.5
2.9
10.1
14.3
22.1
3.2
3.6
4.5
25.8
5.1
5.2
7.6
6.0
3.8
9.9
6.9
28.1
4.1
6.0
8.8
28.1
7.5
13.2
6.6
5.6
20.4
6.9
19.5
41.4
11.7
7.7
6.2
5.8
17.6
4.6
5.5
12.9
3.8
4.5
23.2
52.7
23.3
4.8
えだまめ
併行精度
2.5
4.6
2.7
6.4
5.5
4.3
7.2
3.4
3.1
3.5
4.2
8.7
0.8
3.6
8.4
5.8
3.3
2.6
1.6
6.8
3.1
2.9
2.4
7.2
4.0
9.3
1.6
23.3
18.0
13.6
1.8
7.3
1.7
4.2
5.6
3.6
5.4
4.7
2.1
1.5
2.4
3.6
5.9
5.4
3.1
3.5
2.1
5.1
5.7
2.0
2.4
2.6
9.4
2.5
2.3
2.5
5.0
3.0
6.1
1.9
12.6
16.1
7.1
7.5
135.2
2.8
4.4
2.0
9.8
10.0
2.5
0.9
3.5
6.0
11.3
20.3
室内精度
2.6
5.8
2.6
13.7
7.1
6.3
13.2
2.5
4.2
2.9
4.2
8.5
4.1
3.5
7.8
9.8
7.7
7.1
3.2
5.8
3.0
13.3
7.6
20.4
3.3
10.2
3.0
108.7
14.8
42.1
3.2
7.3
4.0
14.7
4.9
5.1
5.3
4.8
3.5
3.9
4.0
4.4
9.1
7.9
10.1
4.2
5.0
9.5
4.9
2.6
3.5
3.0
9.9
11.7
6.1
5.4
9.9
5.8
6.1
2.6
10.6
50.6
11.1
10.5
151.8
9.3
10.3
2.2
9.7
18.0
4.4
3.6
9.1
22.3
16.4
20.8
表33
LC/MS/MS 分析対象農薬等と併行精度および室内精度(添加濃度 0.01ppm)
作物 名・ 併行 精度 ・
室内精 度(%)
農薬名
アザメチホス
アジンホスメチル
アニロホス
イソキサフルトール
イプロバリカルブ
イミダクロプリド
インドキサカルブ
オキシカルボキシン
オリザリン
キザロホップエチル
クロキントセット-1-メチルヘキシルエステル
クロチアニジン
クロマフェノジド
クロメプロップ
クロリダゾン
シフルフェナミド
シメコナゾール
ジメチリモール
チアクロプリド
チアベンダゾール
チアメトキサム
トラルコキシジム
ナプロアニリド
ピラゾレート
E,Z-フェリムゾン
ピリフタリド
フェノキシカルブ
フェンメディファム
ブタフェナシル
フラチオカルブ
ベンゾフェナップ
メトキシフェノジド
ラクトフェン
こまつな
併行精度
28.7
26.4
6.7
14.0
9.2
38.1
6.9
12.9
2.9
16.8
4.3
32.2
10.2
8.7
30.8
5.3
9.1
8.6
9.8
17.5
61.3
49.1
8.7
18.8
3.3
9.2
10.5
20.9
12.5
4.1
5.9
1.8
70.8
室内精度
48.2
33.8
10.8
18.7
9.1
44.2
8.1
70.5
5.0
14.7
8.6
35.0
29.9
18.0
33.5
8.9
10.7
19.1
12.6
68.8
80.4
163.0
11.4
68.2
20.4
9.5
9.2
23.3
59.8
11.8
11.3
6.1
80.1
キャベツ
併行精度
17.2
20.8
4.0
9.7
10.6
28.9
7.5
19.0
4.2
11.4
3.9
27.3
6.7
14.5
16.6
5.1
11.0
10.6
5.7
17.5
25.9
152.4
9.1
17.4
11.3
5.8
16.5
22.1
23.0
6.8
8.3
2.7
35.4
室内精度
17.7
21.7
7.4
11.0
10.7
44.6
10.7
18.3
5.9
13.8
6.3
25.4
24.3
13.8
30.0
7.4
12.8
10.6
11.2
15.8
26.6
267.6
9.3
34.8
14.2
12.3
14.5
20.3
41.8
7.9
7.3
4.1
92.4
-54-
添加濃度0.01ppm
なし
併行精度
13.3
16.7
3.8
13.9
5.0
33.6
10.0
26.2
3.6
12.8
3.3
21.7
8.5
5.7
10.4
8.7
6.2
16.2
5.7
24.3
12.6
346.4
9.4
13.6
8.6
5.1
4.1
11.7
18.4
2.9
4.2
2.0
39.7
室内精度
20.0
25.5
6.3
18.5
9.8
31.5
8.9
32.1
6.0
15.2
3.9
20.4
8.3
12.4
12.0
9.2
8.9
12.5
5.4
25.2
20.3
346.4
9.8
25.4
11.4
8.7
11.0
16.0
21.0
4.5
5.9
4.3
43.7
きゅうり
併行精度
16.6
38.4
5.1
9.0
4.6
43.0
7.1
12.6
3.2
8.0
5.2
14.0
10.2
14.4
12.3
10.3
6.6
8.0
9.2
14.4
31.8
―
4.5
10.2
6.3
7.3
4.3
17.5
8.0
9.7
7.9
1.4
17.6
室内精度
20.1
31.0
8.1
19.7
4.9
48.7
9.2
23.5
7.1
11.2
4.4
25.5
10.6
12.2
15.6
9.6
8.8
14.5
9.1
11.8
32.8
―
6.7
20.9
7.9
7.1
6.5
23.0
21.7
15.5
9.9
2.2
24.2
えだまめ
併行精度
13.4
28.1
5.7
10.4
12.6
13.7
7.1
33.1
3.4
8.4
7.0
25.8
13.7
16.1
20.6
10.9
7.3
12.2
15.9
18.2
17.4
―
6.0
37.5
19.0
6.1
13.2
12.2
21.0
10.1
15.3
2.8
40.6
室内精度
19.2
34.5
6.8
21.9
13.0
28.1
13.2
43.5
6.4
23.5
9.7
28.8
17.0
17.9
28.8
9.6
14.0
24.7
20.8
53.0
23.6
―
14.6
35.1
15.8
9.9
16.7
20.6
35.2
10.4
14.1
3.7
54.2
調査研究報告(8)
新潟市河川における水生底生生物実態調査(第 11 報)
猪股秀子
大野耕栄
概
真田和衛
岡田裕美
要
当所では、平成 17 年度に作成した調査基本計画に基づき、新潟市の河川水域環境について毎
年調査を行っている。今年度は 3 年前に調査した西川について再び調査し、前回との比較検討を
行った。その結果、4 地点のうち上流、中流-1、下流の 3 地点で、ASPT 値と水質階級が 3 年前
より低下した。一方,中流-2 だけは低下が見られず前回と同様だった。この地点では、水質の悪
化も見られず、河畔が水田で、水生生物が生息するための環境が維持されていたと推察される。
1 はじめに
新潟市の河川について水環境を評価するため、平成 14 年度から水生底生生物を実施している。
平成 24 年度は、
平成 21 年度に調査した西川の 4 地点について調べ比較検討したので報告する。
2 調査方法
(1)調査日
平成 24 年 5 月 28 日
(2)調査地点(図 1)
St.1 西川上流 (燕市興農橋)
St.2 西川中流-1(新潟市西蒲区前田橋)
St.3 西川中流-2(新潟市西区小明橋)
St.4 西川下流 (新潟市西区新通橋)
日本海
信濃川
St 4
新通橋
St 3
西川
St 2
小明橋
前田橋
St 1
興農橋
図 1 調査地点
-55-
阿賀野川
(3) 調査項目
1) 周辺環境調査
河川幅、水深、流速、底質性状、護岸状況
2) 生息生物調査
水生底生生物(科レベルの分類)
3 ) 理化学調査
気温、水温、透視度、pH、溶存酸素、化学的酸素要求量(以下 COD と表示)、
生物学的酸素要求量(以下 BOD と表示)
、全窒素、全りん、クロロフィル a、電気伝導率
(4) 評価方法
評価方法は、生物による河川環境の評価とし、スコア法と水質階級法により行った。
1) スコア法
「生物等による水環境評価マニュアル(環境庁水質保全局)
」により 62 の科レベルの指標生物
に 1~10 までのスコアが設定され、きれいな川にすむ生物ほど数字が大きい。
地点毎に採集された指標生物の平均スコア値(以下 ASPT 値という)を算出し、ASPT 値が
10 に近いほど汚濁の程度が少なく自然状態に近い人為的影響の少ない河川環境であると評価
する方法。
2) 水質階級法
「川の生き物を調べよう(環境庁水質保全局建設省河川局編)」により 30 種類の指標生物を、
きれいな水(水質階級Ⅰ)
、少しきたない水(水質階級Ⅱ)
,きたない水(水質階級Ⅲ)、大変
きたない水(水質階級Ⅳ)の 4 階級に分類し、多くの種類が採集された生物の階級で河川環
境の評価を行う方法。
3 調査結果
(1) 周辺環境調査
西川は、信濃川の大河津分水から取水され、西蒲原の中心を流れ新潟市で再び信濃川に合流す
る全長 44.5km の河川である。今回の調査では、燕市の興農橋と新潟市の 3 地点を対象とした。
各調査地点の状況を表 1 に示した(巻末 調査地点の写真参照)
。
表1 河川および周辺の状況 西川
調査地点
調査項目
上流
中流-1
中流-2
下流
St.1興農橋
St.2前田橋
St.3小明橋
St.4新通橋
川幅 (m)
18
12
12
11
水深(cm)
80
55
70
45
採集場所
左岸
左岸
v
右岸
流速(cm/sec)
0.9
0.4
0.4
0.03
底質
泥
泥
泥
泥
護岸(右岸)
矢板
自然地
矢板・自然地
コンクリート
矢板
コンクリート
護岸(左岸)
矢板
矢板
水際線(右岸)
植物生息・護岸あり
植物生息
水際線(左岸)
植物生息・護岸あり 植物生息・護岸あり
植物生息・護岸あり 護岸(コンクリート)
植物生息
植物生息
植物まばら
住宅まばら
水田
住宅地
水田・畑地
---
---
---
植物まばら
植物繁茂
水田
住宅地
水田・畑地
矢川ふれあい公園
---
橋の下工事中
---
菓子工場
---
---
河床型
瀬
淵
淵
淵
採集範囲(m)
約12m
約12m
約15m
約 5m
河畔(右岸)
河畔(左岸)
-56-
(2)生息生物調査
各調査地点の結果について、過去の結果と比較し表 2、表 3 に示した。
また、採集された個体数について表 4 に示したが、採集範囲が均一ではないため、単純な比
較はできない。
1) 西川上流
(St.1)
スコア 9 のフタオカゲロウやマダラカゲロウが採集され、 ASPT 値は 6.8 で,3 年前の 8.3 よ
り低下した。水質階級法では、イソコツブムシが採集されたのでⅢ(少しきたない水)と判定さ
れ、前回のⅠ(きれいな水)より低下した。総個体数は 25 で、今回の 4 地点の中では一番多か
った。
2) 西川中流-1 (St.2)
スコア 9 のカワトンボとスコア 3 のユスリカが採集され ASPT 値は 3.7 で、3 年前の 6.8 より
低下した。水質階級法では,アメリカザリガニが採集されたのでⅣ(非常にきたない水)と判定
され、前回のⅡより低下した。総個体数は 14 だった。
3) 西川中流-2 (St.3)
スコア 9 のフタオカゲロウやスコア 7 のシマトビケラ、カワトンボが採集され、ASPT 値は、
6.5 となった。これは 3 年前の 6.3 とほぼ同様であった。今年も水質階級法の指標生物は採集さ
れなかった。総個体数は 9 と少なかった。
4) 西川下流 (St.4)
スコア 7 のカワトンボやスコア 3 のユスリカ(鰓なし)とスコア 1 のミミズが採集され、ASPT
値は、3.7 で 3 年前の 5.0 よりやや低下した。水質階級法も、3 年前のⅢから、今回Ⅳと判定され
低下した。総個体数は 6 で少なかった。
表2 平成21年と平成24年のスコア法による水生底生生物調査結果
西川
指標生物
目
カゲロウ目
科
上流
中流-1
中流-2
下流
St.1興農橋
St.2前田橋
St.3小明橋
St.4新通橋
H21
H21
H21
スコア H21
フタオカゲロウ科
9
○
ヒラタカゲロウ科
9
○
コカゲロウ科
6
マダラカゲロウ科
9
トンボ目
カワトンボ科
7
トビケラ目
シマトビケラ科
7
ハエ目
ユスリカ科(腹鰓なし)
3
ニナ目
カワニナ科
8
ミミズ綱
ミミズ綱
1
ヨコエビ目
ヨコエビ科
H24
H24
○
H24
H24
○
1
--
○
2
○
○
○
○
○
○
3
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
6
--
○
9
4
5
○
○
○
7
--
総スコア
25
27
27
11
19
26
10
11
総科数
3
4
4
3
3
4
2
3
ASPT値(平均スコア)
8.3
6.8
6.8
3.7
6.3
6.5
5.0
3.7
○:採集された生物を示す。
-57-
写真
No
表3 平成21年と平成24年の水質階級法による調査結果
西川
水質階級
指標生物
Ⅰ(きれいな水)
ヒラタカゲロウ
Ⅱ(少しきたない水)
カワニナ
上流 中流-1
中流-2
下流 St.1興農橋
St.2前田橋
St.3小明橋
St.4新通橋
H21
H21
H21
H21
H24
H24
H24
○
--
イソコツブムシ
Ⅳ
アメリカザリガニ
--
○
○
エラミミズ
水質階級の判定
-○
Ⅰ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅳ
---
---
Ⅲ
○:採集された生物を示す。
(3) 理化学調査結果
理化学調査結果を平成 21 年度の結果と併記して表 5 に示した。
表5 平成21年と平成24年の理化学調査結果 西川
調査地点
上流 中流-1
中流-2
下流
St.1興農橋
St.2前田橋
St.3小明橋
St.4新通橋
H21
H24
H21
H24
H21
H24
H21
H24
天候
くもり
雨
くもり
くもり時々雨
くもり
雨
くもり
くもり
気温
17.6
18.6
17.8
18.7
20.8
15.5
20.5
19.2
18.7
調査項目
8
○
(非常にきたない水)
H24
○
Ⅲ(きたない水)
写
真
No.
水温
15.5
15.0
16.4
15.7
17.5
16.6
19.6
透視度
50以上
46
45
42
45
25
37
24
pH
7.3
7.2
7.1
7.1
7.0
6.8
7.1
6.9
溶存酸素 (mg/l)
9.0
9.9
8.2
9.5
7.6
7.7
7.6
7.8
COD (mg/l)
2.3
1.9
3.9
2.9
4.1
4.1
4.8
4.5
BOD (mg/l)
---
0.9
---
1.2
---
1.7
---
1.9
全窒素 (mg/l)
0.80
0.68
0.98
0.79
0.91
0.88
1.0
1.0
全りん (mg/l)
0.063
0.046
0.11
0.080
0.11
0.13
0.12
0.14
クロロフィルa (μg/l)
3.2
2.6
3.8
3.7
2.1
7.6
2.2
7.1
電気伝導率 (mS/m)
12
10
14
11
13
11
19
20
底質の含水量(%)
---
40
---
47
---
51
---
29
底質の強熱減量(%)
---
14
---
15
---
24
---
4.3
-58-
Ⅳ
9
4 まとめ
今回の生物調査では、4 地点のうち上流、中流-1、下流の 3 地点は、ASPT 値と水質階級が低
下したが、中流-2 は前回(3 年前)と同様であった。
また、理化学調査では、上流と中流-1 は COD や全窒素が前回より低下し改善がみられたが、
中流-2 と下流ではほぼ前回と同様であった。
このことから、中流-2 では ASPT 値及び水質に変化が見られず、水生生物が生育するための環
境が維持されていることが推察された。
しかし、全体としては水質が改善もしくは横ばいにも関わらず、ASPT 値や水質階級は低下し
ており、逆の現象が見られた。
一般に生物指標は、ある程度の期間の水質を反映するものとされているのに対し、理化学調査
は、調査日だけの測定値であり、長期間の水質を表すものではない。
このことから、特に ASPT 値の低下が目立つ中流-1 について、長期的水質状況を探るため、毎
月 1 回継続して測定している西川の環境基準点である西川橋(前田橋に近いところ)の BOD 値
の年間平均(75%値)をグラフにした。
(図 2)
2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23
図2 西川橋のBOD75%値
この結果、今回調査で COD は 3 年前の 3.9 から 2.9mg/l とかなりの改善が見られていたが、
長期的な視点では、それほど大きな変化は見られない。このことから、水質改善という逆の現象
は特に見られないことがわかったが、ASPT 値が大幅に低下した結果を説明できるものではなく、
底質の性状や流速、更には周辺環境など様々な要因が総合的に影響しているものと思われた。
これまで、10 年間水生生物調査を行ってきたが、川の上流では ASPT 値が高く、下流に行くに
従って ASPT 値が低くなり、同様に BOD や COD などの理化学検査項目も汚濁が増加するとい
う傾向が見られた。このことから、単純に ASPT 値と水質の関連を見ていた。しかし、今回の西
川の調査結果から、必ずしも常にこうした傾向を示すとは限らず、理化学的な水質に変化が見ら
れない場合でも、河川環境という視点では変化が生じ、生息生物が変わっていく可能性が示唆さ
れた。
参考文献
1) 猪股秀子,斎藤和子,小林秀昭,岸洋志: 新潟市における大型底生動物による河川水域環境
評価と評価法の検討,全国環境研会誌 Vol.35,No.4,2010
2)川合禎次:日本産水生昆虫検索図説,東海大学出版会,1958
3) 山崎正敏:河川の生物学的水域環境評価基準の設定に関する研究,
全国公害研会誌 Vol. 21 No.3,
1996
4) 環境庁水質保全局:平成 11 年度水生生物等による水環境評価手法検討調査,p19,2000
-59-
表6 調査結果のまとめ
西川
ASPT値
水質階級
総科数
周辺環境
上流
St1 興農橋
8.3 → 6.8
Ⅰ→Ⅲ
中流-1
St2 前田橋
6.8 → 3.7
Ⅱ→Ⅳ
中流-2
St3 小明橋
6.3 → 6.5
無→無
下流
St4 新通橋
5.0 → 3.7
Ⅲ→ Ⅳ
変化なし(3→3)
変化なし(4→3)
変化なし(3→4)
変化なし(2→3)
変化なし
変化なし
変化なし
変化なし
透視度: 50以上→46
COD: 2.3→1.9
水質調査 全窒素: 0.80→0.68
全りん: 0.063→0.046
他は変化なし
透視度: 45→42
COD: 3.9→2.9
全窒素: 0.98→0.79
全りん: 0.11→0.080
他は変化なし
生物(ASPT値,水質階級
法)による評価は悪化。理
総合評価 化学は,CODなどが低下
し,やや改善。
生物(ASPT値,水質階級
法)による評価は悪化。理
化学は,CODなどが低下
し,やや改善。
透視度: 45→25
透視度: 37→24
COD: 4.1→4.1
COD: 4.8→4.5
全りん: 0.11→0.13
全りん: 0.12→0.14
クロロフィルa: 2.1→7.6 クロロフィルa: 2.2→7.1
他は変化なし
他は変化なし
生物(ASPT値)による評
価は,変化なし。 理化学
は,透視度が低下し,COD
は変化なし。
生物(ASPT値,水質階級
法)による評価は悪化。理
化学は,透視度が低下し,
CODは変化なし。
調査地点の写真
St.1 西川上流(新潟県燕市興農橋)
St.2 西川中流(新潟市西蒲区前田橋)
St.3 西川中流(新潟県西区小明橋)
St.4 西川下流(新潟市西区新通橋)
-60-
生物の写真
写真1
写真2
写真3
分類 カゲロウ目
分類 コカゲロウ目
分類 カゲロウ目
フタオカゲロウ科
コカゲロウ科
マダラカゲロウ科
スコア 9 水質階級 --- スコア 6 水質階級 --- スコア 9 水質階級 --写真4
写真5
写真6
分類 トンボ目
分類 トビケラ目
分類 ハエ目
カワトンボ科
シマトビケラ科
ユスリカ(鰓なし)科
スコア 7 水質階級 --- スコア 7 水質階級 --- スコア 3 水質階級 --写真7
写真8
写真9
写真なし
分類 ミミズ綱
スコア
1
分類 ワラジムシ目
コツブムシ科
イソコツブムシ
水質階級 --- スコア --- 水質階級
-61-
分類 ミミズ綱
エラミミズ
Ⅲ
スコア --- 水質階級
Ⅳ
調査研究報告(9)
新潟市における酸性雨の状況調査
真田和衛,河合友香,阿部秀人,大野耕栄
概 要
新潟市では、平成 12 年度から本研究所及び大山測定局において降水(酸性雨)の状況の調査を実施し
ている。平成 24 年度の本研究所の調査結果と過去平均(平成 16~23 年度)を比較すると、pH はやや低
下し、降水量はやや少なかった。一方、降水イオン成分濃度では、冬から春にかけての濃度上昇が顕著で、
特に海塩由来成分濃度が高くなり、降水量の減少にもかかわらず降下量が増加した。地点間の比較(工場
に近接している地点:大山測定局)
、
(工場に近接していない地点:衛生環境研究所)では、大山測定局の
方がアンモニウムイオン及び非海塩硫酸イオンの濃度が高く、近接の工場の影響を受けていることが示唆
された。
1
はじめに
酸性雨は、自然環境等への影響が懸念され、
その実態把握が広域的に進められている。新
潟市では、平成 12 年度から全国環境研協議会
の全国調査に参加し、継続調査を実施してい
る。以下、過去調査のうち平成 16 年度以降の
結果と 2 か所の測定地点について比較しなが
ら、平成 24 年度の調査結果を報告する。
2 調査方法
(1)調査地点 (図 1)
地点 A 新潟市衛生環境研究所屋上(地上高 15m)
新潟市西区小新 2151-1
(北緯 37 度 52 分 35 秒 東経 138 度 59 分 06 秒)
東側に田園、西側は住宅地がある。
海岸からの距離は,約 2km
地点 B 大山一般大気測定局屋上(地上高 4.4m)
新潟市東区大山台 2-8-13
(北緯 37 度 55 分 58 秒 東経 139 度 02 分 57 秒)
北側に公園、南側に住宅地、周辺に工場
地域がある。
海岸からの距離は、約 1.5km
(3)試料採取
① 採取方法
降雨時開放型装置(開口部:314cm2)
② 採取単位
2 週間
(4)測定内容
① 測定項目
降水捕集量、pH、電気伝導率、
イオン成分濃度(SO42-, NO3-, Cl-, NH4+, Na+,
K+, Ca2+, Mg2+)
② 測定方法
湿性沈着モニタリング手引き書(第 2 版)
(イオン成分濃度はイオンクロマトグラフ法)
B
3 調査結果と考察
(1) 衛生環境研究所
平成 24 年度の衛生環境研究所における年間
値を表 1 に示す。
硫酸イオンとカルシウムイオンについては、
ナトリウムイオンをすべて海塩由来のものと
仮定して、海塩中のそれぞれのイオンの存在
割合から算出した海塩由来分を差し引いたも
のを非海塩由来成分(nss = non-sea salt)と
した。
調査地点(・印)
① 降水量
降水量は降水捕集量から算出した。年間降水
量は 1,628mm で過去平均 1,827mm よりかなり
少なく、平成 16 年度以降最低であった(表 1)。
北
・
A
図1
(2)調査期間
平成 24 年 4 月~平成 25 年 3 月
-62-
表1
測定結果一覧表
(単位
地点 A:衛生環境研究所
降水量
pH
Na
Cl
Mg²
NO
NH
nss-SO ²
nss-Ca
降水量:mm,イオン成分:μmol/l)
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
1973.0
1666.9
1942.5
1792.1
1769.8
1778.0
1792.9
1899.3
1627.7
1826.8
4.57
173
198
19.7
18.8
18.6
18.2
3.3
4.51
164
193
19.9
23.8
23.5
23.7
6.0
4.68
163
190
19.1
19.4
20.8
18.6
4.8
4.53
121
140
14.8
25.1
25.1
22.9
5.4
4.62
170
185
18.7
19.8
20.6
18.8
4.2
4.69
175
194
19.6
18.8
17.2
16.4
4.6
4.67
153
166
17.5
21.6
20.1
15.8
4.7
4.67
99.1
106
11.1
17.8
16.1
13.2
2.8
4.60
220
236
20.0
22.9
20.0
17.7
4.7
4.62
152
172
17.6
20.6
20.2
18.4
4.5
降水量の経年変化は、平成 19 年度以降ほぼ横ば
い(1,770~1,790mm)で推移していたが、昨年
度はやや多く今年度はかなり少なかった(表 1)。
降水量の年間変動(月平均)は、過去平均と比
較して、11 月はかなり多かったが、全体的に少な
く、特に 8 月は顕著であった(図 2)。
② 降下量
降下量は、降水中のイオン成分の濃度と降水量
から算出した。イオン成分の年間総降下量は、
31.5g/m2 と過去平均 27.0g/m2 よりかなり多かっ
。
た(表 2)
降下量は、海塩、非海塩の両成分とも増加して
いるが、海塩成分の増加が大きく、占める割合も
大きくなり、過去平均よりやや大きい 81.0%で、
あった(表 2,図 3)。
経年変化を見ると平成 21 年度からやや減少傾
向が続いていたが、今年度は増加に転じた(図 3)。
年間変動では、例年冬期(11 月~2 月)は降水
量が多く、海塩由来成分濃度も高くなるため、降
下量が多くなるが、今年度はその傾向が顕著であ
った(図 4)。
③ pH
pH は、年間平均が 4.60 であり、過去平均 4.62 と
。
ほぼ同値であった(表 1)
pH の経年変化では、4.5~4.7 の範囲内で変動
しているが,今年度は近 3 年より若干低くなって
いる(表 1)。
pH の年間の変動(月平均)は、過去平均と比較し
て、4 月、6 月及び 1 月が高く、5 月及び 1 月が低
。
かった。特に 5 月は著しく低かった(図 5)
図2
表2
過去平均
降水量の年間変動(mm/日)
降下量における海塩成分の占める割合
研究所
降下量(g/m2/年)
海塩成分の降下量(g/m2/年)
割合(%)
図3
図4
27.0
25.5
20.6
81.0
76.3
降下量の経年変化(g/m2/年)
降下量の年間変動(mg/m2/日)
④ 降水イオン成分濃度
年間濃度は、過去平均と比較して、非海塩成分
はやや高くなっているが、海塩成分(特にナトリ
ウムイオン及び塩化物イオン)は著しく高くなっ
。
ている(表 1)
図5
-63-
過去平均
31.5
pH の年間変動
経年変化では、一昨年度まで非海塩性硫酸イオ
ン濃度で減少傾向が見られ、その他のイオン成分
濃度はほぼ横ばいであったが、昨年度はすべての
イオン濃度が減少し、今年度はすべてのイオン濃
度が増加した。特に海塩成分濃度は過去最大とな
っている(表 1)。
海塩由来成分イオン(ナトリウムイオン、塩化物
イオン及びマグネシウムイオン)は、例年、季節風
の影響を受けて冬期(11 月~2 月)に濃度が高く
なる傾向が見られる。今年度も同様の傾向が見ら
れ、その濃度は過去平均と比較すると 12 月、1 月
はかなり高くなっている(図 6,7)。
非海塩由来成分では、硝酸イオンとアンモニウ
ムイオンは極めて良く相関している。また、非海
塩の硫酸イオンやカルシウムイオンも過去平均を
見ると概ね同様の変動を示しており、春高く、夏
から秋は低く、
冬から春に上昇する(図 8,9,10,11)。
今年度は、5 月に非海塩カルシウムイオンを除く
各非海塩成分濃度が高くなった。
非海塩カルシウムイオンは黄砂の飛来によるも
のが大きいが、5 月の非海塩カルシウムイオンの
濃度が過去平均とほぼ同じであること(図 11)及び
pH が過去平均よりかなり低いこと(図 5)から、黄
砂の飛来以外の何らかの影響があり、非海塩イオ
ンが運ばれて来たと推察される。
(2)地点間の比較
新潟市衛生環境研究所(地点 A)
(以下研究所) 図
と大山一般大気測定局(地点 B)
(以下大山測定局)
の 2 地点における測定結果の比較を行った。
降水量
降水量の年間値を比較すると、大山測定局が研
。
究所よりやや多かった(表 3)
経年で比較しても、大山測定局が研究所よりも
多い傾向が見られる(図 12)。
降水量の年間変動では、2 地点ともほぼ同じ変
動であった。
図6
ナトリウムイオン濃度の年間変動(μmol/l)
図7
塩化物イオン濃度の年間変動(μmol/l)
図8
硝酸イオン濃度の年間変動(μmol/l)
図9
アンモニウムイオン濃度の年間変動(μmol/l)
図 10 非海塩硫酸イオン濃度の年間変動(μmol/l)
①
②
降下量
イオン成分の年間総降下量は、大山測定局が研
究所より 1~2 割ほど多かった(表 3)。
これは、降水量の比率より高く、濃度的にも大
山測定局が高いことを反映している。
内容的には、海塩由来成分、非海塩由来成分の
いずれも大山測定局の方が多かった。
両地点とも降下量における海塩由来成分の占め
る割合は 80%程度とかなり高く、海岸に近いとい
う地理的条件から冬の季節風による影響が強いこ
とが伺える。
図 11 非海塩カルシウムイオン濃度の年間変化
(μmol/l)
表3
降水量、降下量比較表
研究所
大山測定局
降水量(mm)
1627.7
1697.1 (104%)
降下量(g/m2/年)
31.5
35.6 (113%)
・海塩成分
25.5
28.2 (111%)
・非海塩成分
6.0
7.4 (123%)
海塩割合(%)
81.0
79.2
※( )内は、研究所を 100%とした時の値
図 12 降水量の経年変化(mm/年度)
-64-
経年変化では、平成 19 年度から平成 21 年度ま
で 2 地点ともほぼ同じ降下量であったが、平成 22
年度から平成 24 年度は大山測定局が多かった。こ
の理由としては、大山測定局の方が降水量が多く、
イオン成分濃度も高かったためである(図 13)。
降下量の年間変動では、2 地点間に差はなく、
ともに冬期(11 月~3 月)に多い傾向が見られた。
図 13 降下量の経年変化(g/m2/年)
③ pH
pH の経年変化では、平成 20 年度から大山測定局
が研究所よりやや高い結果となっており、今年度は
0.06 高かった(図 14)。
pH の年間変動は、2 地点とも同様の変動が見ら
。
れた(図 15)
降水イオン成分濃度
研究所並びに大山測定局のイオン成分濃度を表
4 に示した。
海塩由来成分であるナトリウムイオン、塩化物
イオン及びマグネシウムイオンでは、大山測定局
が研究所よりもやや高い値となった。(表 3)
大山測定局の方が海岸から近いため、海塩由来
成分の影響をより強く受けることが考えられる。
非海塩由来成分では、硝酸イオンが比較的 2 地
点間で差が小さいのに比べ、非海塩の硫酸イオン
やカルシウムイオン及びアンモニウムイオンはか
なり大山測定局が高くなっている。
経年変化では、ナトリウムイオンなどの海塩由
来成分では、若干大山測定局が高い値で推移して
いるが、大きな違いは見られず、今年度は両者と
も前年度よりかなり高くなった(図 16)。
硝酸イオン及び非海塩カルシウムイオンの経年
変化では、2 地点間に大きな差が認められない。
一方、アンモニウムイオン及び非海塩硫酸イオ
ンでは、毎年度大山測定局が研究所より高くなっ
ている(図 17)。
年間変動をみると、アンモニウムイオンや非海
塩硫酸イオンは、ほぼ一年を通して大山測定局が
研究所より高い値を示し、8 月、9 月に差が大きか
。
った(図 17)
アンモニウムイオン及び硫酸イオンは産業活動
等に起因する要素が強く、大山測定局で高いこと
は、近接の工場からの影響を受けていることが考
えられる。
図 14
pH の経年変化
図 15
pH の年間変動
④
-65-
表4
Na+
ClMg2+
NO3NH4+
nss-SO42nss-Ca2+
イオン成分比較表(μmol/l)
研究所
大山測定局
220
234
(106%)
236
249
(106%)
20.0
25.9 (130%)
22.9
25.0
(109%)
20.0
27.5
(138%)
17.7
21.0
(119%)
4.7
6.8
(145%)
※( )内は、研究所を 100%とした時の値
図 16
ナトリウムイオンの経年変化(μmol/l)
図 17
アンモニウムイオンの経年変化(μmol/l)
図 18
アンモニウムイオンの年間変動(μmol/l)
4
まとめ
平成 24 年度の降水量は、研究所、大山ともに過
去平均よりやや少なかった。
pH は 2 地点ともやや低くなった。近年は、研
究所に比べ大山測定局がわずかながら高くなって
いる。
降水中のイオンの年平均濃度については、測定
したすべてのイオン濃度が増加した。
これは、比較的濃度が高くなる冬季(11 月~3
月)が例年よりイオン濃度が高かったこと及び 5
月に非海塩成分イオン濃度が高かったことが原因
と考えられる。
総降下量は、降水量が減少したにもかかわらず、
イオン濃度の増大が大きく、結果として 2 地点と
も過去平均より高くなった。
アンモニウムイオン濃度及び非海塩性硫酸イオ
ン濃度は大山測定局が研究所より高い値が経年的
にも継続しており、大山測定局に近接している工
場の影響が考えられる。
今年度の測定結果を通じて特に注目されたのは、
5 月に pH が過去平均に比して 0.5 ほど低くなり,
非海塩カルシウムイオンを除く非海塩イオンの濃
度が高くなっていたことである。
原因については不明であるが、研究所、大山測
定局 2 地点とも同様の結果になっていることから、
局地的な発生は考えにくく、もっと広範囲な事象
の影響が思量される。
酸性雨問題は、局地的な大気汚染物質発生源の
みならず、気象条件や大陸における産業活動に伴
う越境大気汚染も考慮しなければならない。
今後も全国的、広範囲な情報を収集しながら、
降水(酸性雨)の状況を継続して調査を行う必要
がある。
-66-
参考文献等
・ 湿性沈着モニタリング手引き書(第2版)
(環境省地球環境局環境保全対策課)
・ 酸性雨調査方法(酸性雨調査法研究会)
・ 酸性雨対策調査総合とりまとめ報告書
(酸性雨対策検討会)
・ 気象庁ホームページ
平成24年度 酸性雨調査測定結果 (衛生環境研究所)
捕集期間
開始日
終了日
3月26日
4月9日
4月9日
4月23日
4月
4月23日
5月7日
5月7日
5月21日
5月
5月21日
6月4日
6月4日
6月18日
6月
6月18日
7月2日
7月2日
7月17日
7月
7月17日 7月30日
7月30日 8月13日
8月
8月13日 8月27日
8月27日 9月10日
9月
9月10日 9月24日
9月24日 10月9日
10月9日 10月22日
10月
10月22日 11月5日
11月5日 11月19日
11月
11月19日 12月3日
12月3日 12月17日
12月
12月17日 12月28日
12月28日 1月11日
1月
1月11日 1月28日
1月28日 2月12日
2月
2月12日 2月25日
2月25日 3月11日
3月
3月11日 3月25日
加重平均(降水量は合計)
降下物量(mg/m2/年)
月
降水量
(mm)
77.5
40.3
55.6
52.4
8.6
31.1
26.4
172.3
7.3
13.0
13.0
105.9
67.9
95.1
40.8
110.4
190.7
91.7
105.9
31.8
86.1
53.8
22.5
52.4
25.4
49.6
1627.7
pH
5.10
5.19
4.72
4.32
4.32
4.81
5.42
4.90
4.08
4.59
4.72
4.78
4.67
4.85
4.60
4.82
4.60
4.40
4.63
4.48
4.45
4.00
4.18
4.42
5.15
4.87
4.60
電気伝導率 Na
(μS/cm) (mg/l)
95.5
12.61
6.6
0.30
16.7
0.62
38.3
1.24
32.8
0.17
12.0
0.07
5.6
0.20
9.9
0.12
52.0
0.24
43.8
4.36
16.0
0.54
11.5
0.34
14.8
0.41
34.6
3.85
25.1
1.25
37.5
4.25
47.5
4.95
70.0
7.04
121.0
17.12
88.4
9.72
74.6
8.74
159.3
16.27
96.5
9.76
57.1
5.20
63.1
5.42
31.8
2.58
48.77
2.97
4827
NH
(mg/l)
0.91
0.11
0.37
0.96
0.99
0.40
0.25
0.36
1.32
0.32
0.36
0.16
0.23
0.15
0.40
0.17
0.18
0.37
0.08
0.21
0.24
0.87
0.55
0.47
1.51
0.47
1.42
2311
K
(mg/l)
0.48
0.02
0.04
0.06
0.03
0.03
0.02
0.01
0.03
0.14
0.05
0.02
0.02
0.11
0.06
0.13
0.18
0.30
0.59
0.36
0.32
0.67
0.39
0.23
0.31
0.16
8.35
13586
Mg
(mg/l)
1.49
0.04
0.08
0.18
0.05
0.01
0.02
0.02
0.04
0.52
0.06
0.04
0.05
0.43
0.16
0.47
0.58
0.83
1.90
1.12
0.97
1.86
1.12
0.60
0.72
0.33
0.36
585
Ca (mg/l)
1.18
0.08
0.13
0.52
0.27
0.09
0.04
0.04
0.12
0.21
0.08
0.04
0.06
0.16
0.18
0.21
0.30
0.81
0.62
0.65
0.42
0.85
0.48
0.51
1.89
0.64
5.06
8231
Cl
(mg/l)
20.20
0.50
1.07
2.05
0.46
0.20
0.36
0.23
0.49
7.22
0.92
0.59
0.72
6.61
2.11
7.10
8.42
11.30
28.10
17.30
14.30
27.30
14.70
8.14
8.74
4.18
0.19
316
NO
(mg/l)
3.08
0.46
1.00
2.62
2.84
1.40
0.47
0.82
5.71
1.41
0.94
0.78
1.11
0.70
1.49
0.81
0.99
2.21
0.71
1.25
1.00
4.59
2.89
1.86
4.32
1.62
0.38
618
SO
(mg/l)
5.73
0.46
1.39
3.98
2.97
1.00
0.47
0.95
3.09
2.17
1.30
0.77
0.86
1.78
1.70
1.85
2.57
4.48
5.28
5.02
4.17
9.79
7.01
4.12
6.67
2.95
0.58
949
電気伝導率 Na
(μS/cm) (mg/l)
111.1
14.58
9.0
0.30
13.4
0.36
40.2
1.13
23.8
0.24
18.6
0.09
13.0
1.01
10.9
0.13
517.0
7.53
70.4
7.15
30.9
1.05
12.5
0.35
19.6
0.51
31.8
3.44
33.6
2.06
41.6
4.82
42.9
4.33
76.6
7.76
118.2
16.32
102.6
12.84
71.5
8.12
112.3
11.43
78.5
8.82
72.7
7.44
78.2
7.68
32.3
2.69
51.90
3.37
5725
NH
(mg/l)
1.02
0.32
0.45
1.23
1.15
0.67
0.35
0.41
25.84
0.61
0.96
0.29
0.62
0.17
0.61
0.26
0.29
0.48
0.13
0.44
0.40
0.67
0.71
0.85
1.42
0.51
1.55
2635
K
(mg/l)
0.58
0.04
0.05
0.09
0.04
0.04
0.05
0.01
0.66
0.25
0.04
0.02
0.03
0.11
0.11
0.15
0.17
0.31
0.58
0.45
0.33
0.47
0.36
0.31
0.36
0.15
8.83
14988
Mg
(mg/l)
1.73
0.04
0.07
0.17
0.05
0.02
0.10
0.02
1.14
0.89
0.12
0.04
0.06
0.38
0.28
0.55
0.51
0.93
1.83
1.43
0.92
1.37
1.01
0.87
0.98
0.34
0.50
843
Ca (mg/l)
1.57
0.49
0.35
0.55
0.36
0.16
0.12
0.06
3.78
0.63
0.12
0.07
0.15
0.14
0.33
0.23
0.28
0.93
0.63
0.78
0.43
0.62
0.54
0.75
2.16
0.78
5.38
9123
Cl
(mg/l)
23.42
0.62
0.69
1.84
0.43
0.27
1.76
0.25
13.03
11.31
2.02
0.62
0.83
5.72
3.54
8.33
7.38
12.60
26.80
22.00
13.20
18.50
13.40
11.70
12.10
4.34
0.21
363
NO
(mg/l)
3.68
0.83
0.98
2.83
2.45
1.47
0.53
0.82
63.81
2.65
1.49
0.81
1.59
0.62
2.04
0.77
0.96
2.51
0.82
1.43
1.13
2.92
2.38
2.16
4.84
1.88
0.47
800
SO
(mg/l)
6.66
1.04
1.70
4.56
2.98
1.96
1.16
1.16
62.52
4.53
2.78
1.03
1.79
1.68
2.49
2.17
2.60
4.93
5.13
5.93
4.31
6.58
5.36
5.63
7.53
3.31
0.63
1068
平成24年度 酸性雨調査測定結果 (大山測定局)
月
開始日
終了日
3月26日
4月9日
4月9日
4月23日
4月23日
5月7日
5月7日
5月21日
5月
5月21日
6月4日
6月4日
6月18日
6月
6月18日
7月2日
7月2日
7月17日
7月
7月17日 7月30日
7月30日 8月13日
8月
8月13日 8月27日
8月27日 9月10日
9月
9月10日 9月24日
9月24日 10月9日
10月9日 10月22日
10月
10月22日 11月5日
11月5日 11月19日
11月
11月19日 12月3日
12月3日 12月17日
12月
12月17日 12月28日
12月28日 1月11日
1月
1月11日 1月28日
1月28日 2月12日
2月
2月12日 2月25日
2月25日 3月11日
3月
3月11日 3月25日
加重平均(降水量は合計)
降下物量(mg/m2/年)
4月
降水量
(mm)
84.6
39.7
71.1
60.9
14.8
26.1
27.0
153.6
0.3
4.1
13.8
91.9
66.4
107.1
30.8
128.3
199.0
81.6
102.7
33.9
82.8
110.6
26.7
55.2
30.5
53.8
1697.1
pH
5.36
6.18
5.03
4.36
4.68
4.61
5.34
4.83
3.33
4.48
4.48
4.81
4.64
4.86
4.56
4.87
4.66
4.42
4.59
4.64
4.60
4.20
4.55
4.62
5.51
4.97
4.66
-67-
調査研究報告(10)
通船川のカルベンダジム実態調査(第3報)
北
弘美
猪股
秀子
概
要
斎藤
和子
当所では,内分泌かく乱化学物質(以下,環境ホルモンと記す)の疑いのあるベノミルの加
水分解物カルベンダジムが毎年高濃度に検出されている河川について,その発生源を探るため
平成 20 年度より調査してきた。
その結果,発生源に近いと思われる河川流域は特定できたものの,発生源の解明には至らな
かった。
1
はじめに
新潟市では平成 12 年度より環境ホルモンの疑いがあるとしてリストアップされた化学物質
について,市内河川で継続的に調査を実施している。これまでの結果から,ベノミルの分解物
カルベンダジムは環境基準点である山ノ下橋(通船川)において毎年検出され,検出濃度も高
い。
このような状況を踏まえ,調査地点を増やし汚染源の追跡を行ったところ,第 1 報 1)および
第 2 報 2)のとおりカルベンダジムの発生源は通船川ではなく栗ノ木川下流域(閘門西)である
ことが示唆されたことから,汚染源の特定のため事業場排水の調査等を行ったので報告する。
表1 調査対象物質の概要
2 調査方法
(1) 調査対象物質
一般名
ベノミル
カルベンダジム
Benomyl
Carbendazim
分子量
290.6
191.2
用途
殺菌剤
主に工業用防カビ剤
農薬取締法
登録
1999年失効
0.02mg/L以下
-
調査対象物質の概要を表1に示す。
ベノミルは殺菌剤として使用されている一
般的な農薬であり,環境中に放出されると加
水分解しやすく,安定なカルベンダジムとな
る。
一方,カルベンダジムは現在農薬としての
登録は失効しており,防カビ剤などの化学薬
品として使用されている。
環境中のベノミルを定量するには,ベノミ
構造式
水道法
(管理目標値)
食品ごとに基準値あり
食品衛生法
(残留農薬)
0.07~7ppm
(カルベンダジムに換算した基準値)
ルそのものを直接検出することができないた
安定性
め,分解物であるカルベンダジムを定量し,
換算することになっている。
水溶液中
備 考
強酸・強アルカリで分
50℃以下で少なくとも2
解,水分の存在で徐々
年間安定
に分解
カルベンダジム等に加
水分解
安定
ベンゾイミダゾール系殺
環境ホルモンの疑いが 菌剤のベノミル等が農
あるとしてリストアップさ 作物中あるいは環境で
代謝,分解して生成す
れている。
る
(2) 調査地点の概要
調査地点およびこれまでの検出状況を図1,表2に示す。
通船川は,信濃川の支流で,信濃川下流部右岸に広がる東新潟地域を流下している排水河川
である。周辺には貯木場や工場地帯があり,信濃川に入る直前で栗ノ木川が合流している。こ
の合流地点でポンプにより信濃川に排水している。ポンプにより排水されていない時間帯では,
付近流域一帯がたまり水となっている状況が見られる。
-68-
日 本 海
信
濃
川
信
濃
川
山ノ下橋
山の下閘門排水機場
阿
賀
野
川
閘門東
通船川
鴎橋
閘門西
貯木場
栗
ノ
木
川
貯木場
工 場 地 帯
両新橋
薬師橋
図1 調査地点
(3) 調査内容
①
表2 カルベンダジム検出状況(平成20年度~平成22年度)
カルベンダジム濃度の季節変動
調査(由来物質の特定)
環境省の見解 3)にもあるように,通
年でカルベンダジムが検出されれば,
化学工業品として使用されたカルベン
ダジムに由来する可能性が考えられる。
一方,農薬ベノミル由来であれば,
季節的に使用量が大きく変動するもの
と想定し,季節変動を見ることとした。
平成20年度
年月
調査地点
上流
11
平成21年度
3
下流
8
3
10
0.21
閘門東
0.13
0.21
0.89
山ノ下橋
0.11
0.15
0.21
0.17
11.1
0.37
0.1未満
4.5
0.13
0.20
0.29
0.16
両新橋
0.1未満 0.1未満 0.1未満 0.1未満 0.1未満 0.1未満 0.1未満
調査期間:平成 23 年 4 月から平成 24 年 3 月まで(月 1 回)
調査地点:通船川および栗ノ木川の下流域 3 地点(閘門東,山ノ下橋,閘門西)
②
事業場排水及び周辺流域調査(発生源の特定)
比較的高濃度でカルベンダジムが検出された閘門西付近では,測定時水温が高温かったこと
から,近隣の工場から高温で排出される排水の影響であるものと思われた。このようなことか
ら,閘門西付近に大量に排水を排出している事業場について,排水の検査を実施した。直近の
河川流域 2 地点についても併せて検査を実施した。
調査期日:平成 24 年 6 月 13 日,7 月 19 日,平成 25 年 1 月 10 日・2 月 20 日
計4回
調査対象:事業場排水 1 件(A 製紙工場排水)
河川水 2 地点(排水出口,閘門西)
(4) 分析方法
農薬等の環境残留実態調査分析法(環境庁水質保全局
3
平成 12 年 1 月)に準じて行った。
結果
結果を表3に示す。排水の影響を見るために,水温を併せて記載した。
カルベンダジムは平成 23 年 5,6,9,11 月に検出されたが,平成 23 年 12 月以降は検出
-69-
3
0.1未満 0.1未満
閘門西
上流
平成22年度
薬師橋 0.1未満 0.1未満 0.1未満
鴎橋
通
船
川
栗
ノ
木
川
7
(単位:μ
g/L)
されず,事業場排水からも検出されなかった。
表3 下流域および事業場排水のカルベンダジム濃度 (単位:μg/L)
河川水
4月
気温 16.3℃
水温℃
5月
気温 19.1℃
水温℃
6月
気温 25.3℃
水温℃
7月
気温 35.2℃
平成
23年
水温℃
8月
気温 29.6℃
水温℃
9月
気温 30.1℃
水温℃
10月
気温 16.5℃
水温℃
11月
気温 14.0℃
水温℃
12月
気温 7.4℃
水温℃
1月
気温 3.7℃
水温℃
2月
平成
24年
気温 -0.0℃
水温℃
平成
25年
4
閘門西
0.1未満
0.1未満
0.1未満
14.0
14.8
19.7
0.29
0.20
0.52
22.6
20.4
25.0
0.1未満
0.1未満
0.30
26.3
23.5
27.5
0.1未満
0.1未満
0.1未満
29.5
29.0
32.0
0.1未満
0.1未満
0.1未満
30.5
27.0
27.2
0.74
0.63
1.8
28.5
22.5
30.0
0.1未満
0.1未満
0.1未満
25.0
19.5
22.8
1.0
0.38
0.38
22.2
18.0
19.3
0.1未満
0.1未満
0.1未満
18.2
11.1
18.0
0.1未満
0.1未満
0.1未満
17.2
9.5
14.5
0.1未満
0.1未満
0.1未満
7.5
11.5
0.1未満
0.1未満
水温℃
22.2
18.0
19.3
---
---
---
水温℃
26.5
25.2
29.0
-------
-------
0.1未満
0.1未満
---
10.8
8.3
15.0
7月
1月
2月
気温 -0.7℃
山ノ下橋
2.0
6月
気温 28.0℃
閘門東
0.1未満
3月
気温 4.0℃
排水
水温℃
排水出口 A製紙工場
0.1未満
--0.1未満
0.1未満
0.1未満
---
0.1未満
--0.1未満
0.1未満
0.1未満
---
まとめ
環境基準点の山の下橋で毎年高濃度に検出されるカルベンダジムの発生源を解明するため,
流域の汚染状況を通年で調査するとともに,第 2 報で汚染源があると推測された閘門西に放流
する事業場排水の調査を実施した。
平成 23 年度は毎月 1 回の測定を実施し,季節的な動向を探った。その結果、平成 21 年度に
見られたような高濃度事例は見られず,比較的低濃度であるとともに,半数以上で未検出とい
う結果になった。
一方,平成 24 年 6 月から 4 回に渡って実施した排水検査では,いずれも検出されなかった。
しかし,この間,流域河川でも検出されておらず,過去の高濃度事例における当事業場排水の
影響を否定するには至らなかった。
以上のことから,幸いにもカルベンダジムによるこの流域での汚染状況は改善されており,
過去の調査で見られたような高濃度の状態ではないことが判明した。
その一方,発生源の解明という当初の目的からすれば,カルベンダジムで汚染された状況が
生じていないことから現状での追跡は困難となった。
これまでの調査を通じて,汚染源として,農薬由来は,上流部での検出が見られず農地から
の流入が考えられないことや明確な季節変動は認められないことから可能性は低く,一方の事
業系の化学薬品由来にしては濃度変動が比較的あることから製造工程等で常時使われているも
のではないと思われた。
-70-
環境ホルモンの疑いがあるベノミルの分解物,カルベンダジムの高濃度事例を受け,その発
生源の解明に取り組んできた。これまでの検出事例としては,製材業者による木材用防カビ剤
流出事故 4)や製紙工場排水での検出 5)など,製紙・木材関連の排水が関与している事例が報告
されており,当該調査流域についても貯木場や製紙工場が立地している地域であることから,
そうした観点を含めて調査を進めてきた。
結果として,原因解明には至らなかったものの,カルベンダジム濃度の低減を受け,問題と
した汚染状況は解消した。今後とも,こうした異常水質事例に対して,積極的にその解明に取
り組んでいきたい。
5
引用・参考文献
1) 平成 21 年度
新潟市衛生環境研究所
年報
第 34 号(新潟市衛生環境研究所)
2) 平成 22 年度 新潟市衛生環境研究所 年報 第 35 号(新潟市衛生環境研究所)
3) 平成 12 年度農薬の環境動態調査の結果について(環境省環境管理極土壌環境課農薬環境管
理室)
4) 北上川による水質事故事例について(岩手管環境保健研究センター 年報第 9 号 平成 21 年
度)
5) 県内河川における外因性内分泌撹乱化学物質調査結果について(佐賀県環境センター年報
第 18 号
(2006))
-71-
調査研究報告(11)
新潟市における海塩影響調査(第3報)
立川正幸、小林秀昭
概
要
新潟市は、日本海に面し冬の季節風を強く受けて海塩の影響が大きい地域となっている。この海
塩については、雨水中に溶け込み降雨として降下するものと海塩粒子として飛散するものがある。
このうち、家屋等に塩害として被害を及ぼすのは海塩粒子の方で、直接雨の当たらない軒下等で見
られる。
この海塩粒子の飛散状況を把握するために、平成 19 年度から 20 年度にかけて実施した「新潟市
における海塩影響調査」において、海塩の測定規格である「ドライガーゼ法」を簡便にした測定法
(「簡易ドライガーゼ法」
)を考案した。
そこで、今回、
「簡易ドライガーゼ法」を用いて新潟市内の 2 地点において、地上と建物の屋上そ
れぞれの海塩飛散量を年 4 回調査し、その比較を行った。
その結果、同じ地点でも高さによって海塩飛散量が異なり、同じ高さで比較した場合は、海岸に
近い地点の方が海塩の飛散量が多く、また、春から夏の時期は海塩飛散量が少なく、新潟市内の海
塩飛散量のほとんどは秋から冬の時期のものであることがわかった。
1
調査の方法
方向が日本海となる。周辺は住宅地と田園で、
①捕集方法
高い建物はない。また、秋葉区役所は、海岸か
新潟市における海塩影響調査(第2報)で報
ら約 16km に位置し、北西方向が日本海となる。
告した、JIS Z 2382(1998)「大気環境の腐食性を
新潟平野の端に近く標高は 5m程度となってい
評価するための環境因子の測定」にある大気浮
て、周辺に高い建物はない。
遊塩分の測定方法の「ドライガーゼ法」を簡便
にした方法(以下「簡易ドライガーゼ法」とい
日本海
う。)で行った。
②捕集期間
1 回の捕集期間は約 30 日間とし、それを年に
衛生環境研究所
海岸から約 2km
4 回(5~6 月、8~9 月、11~12 月、2~3 月)
秋葉区役所
海岸から約 16km
行った。
③測定地点
設置場所は、当研究所と秋葉区役所の 2 地点
図 1 測定地点(新潟市における位置)
でそれぞれ地上から 2mの場所と屋上の床から 1
mの場所の計 4 ヶ所とした。当研究所の屋上は 4
階相当の高さ、秋葉区役所の屋上は 8 階相当の
④測定項目
海塩の指標は、第2報で検討した結果を受け
てナトリウムイオンとした。
高さとなっている。
当研究所は、海岸から約 2km に位置し、北西
-72-
⑤捕集量の算出
海塩を捕集したガーゼは、100ml の広口ポリ
容器に入れ、蒸留水 50ml を加えたのち、10 分
ることの影響が考えられたが、はっきりしたこ
とはわからなかった。
間振とう機で振り混ぜ、溶液を 0.2μm メンブラ
ンフィルターでろ過して、イオンクロマトグラ
フ装置(ダイオネクス、DX-320)で測定した。
測定濃度から捕集量を算出し、日平均捕集量
(μg/cm2/日)を求めた。
2
調査の結果
①捕集位置(高さ)の影響
同じ場所で高さが異なることによって海塩飛
散量が異なるかどうかを確認した。当研究所の
図 3 高さによる海塩飛散量の差
(区役所の地上と屋上、Na(μg/cm2/日)
地上と屋上で測定した結果を図 2 に示す。飛散
量が少なかった 5~6 月、8~9 月では、地上と
②海からの距離の影響
屋上でほとんど差は見られなかったが、11~12
海からの距離が異なる 2 地点で海塩飛散量が
月、2~3 月では、それぞれ 1.3 倍、2.2 倍と地上
どの程度異なるのかを確認した。当研究所と秋
で高い値となった。
葉区役所のそれぞれ地上 2mで測定した結果を
図4に示す。5~6 月、8~9 月では、研究所がわ
ずかに高い値となったが、11~12 月、2~3 月で
は、それぞれ 7.1 倍、8.3 倍と研究所が高い値と
なった。
この結果は、海岸までの距離が近いほど海塩
の飛散量が多いという、予想された結果のとお
りであった。
図 2 高さによる海塩飛散量の差
(当研究所の地上と屋上、Na(μg/cm2/日)
同様に秋葉区役所の地上と屋上で測定した結果
を図 3 に示す。年間を通して、地上よりも屋上
の方が高い値となり、その比は 2.5~4 倍であっ
た。
研究所では地上の方が高く、秋葉区役所では
図 4 海からの距離による海塩飛散量の差
屋上の方が高い値となった。秋葉区役所の屋上
(当研究所と秋葉区役所いずれも地上 2m、
は高さが高く、冬にはかなり強い風が吹いてい
-73-
Na(μg/cm2/日)
③季節風による影響
らず変動が大きい時と小さい時があった。
第2報で簡易ドライガーゼ法と季節風の平均
また、各捕集時期ごとに捕集に使用しなかっ
風速を比較し、冬季に吹く西から北方向の風が
た洗浄済みガーゼ 2 枚をブランクとして試料と
海塩の飛散に大きく影響し、相関があることが
同様に測定した。このブランク試料のばらつき
わかっていたが、今回の調査でも、海からの距
も比較的大きく、ナトリウムが人の手等から汚
離及び高さに関わらず、春から夏の時期と比較
染されている可能性があるため、各捕集時期ご
し、秋から冬の時期の海塩の飛散量が多いこと
とに低い方の値をブランク値として採用し、計
がわかった(図 1 及び図 2)。
算に用いた。
地点ごとに 4 回の捕集量の合計と各時期の割
合を算出した結果を表 1 に示す。研究所では、
表 2 捕集時期ごとの測定結果及びその変動
地上屋上ともに年間の 90%以上が秋と冬に捕集
単位:μg/cm2/日、%
研究所
したものであった。秋葉区役所でも、地上屋上
ともに年間の 80%以上が秋と冬に捕集したもの
であった。
表 1 付着量合計に対する各時期の割合
単位:%
変動
係数
秋葉
区役所
変動
係数
5~6
屋上
0.018
13
0.018
7
月
地上
0.016
16
0.005
7
8~9
屋上
0.005
23
0.016
22
月
地上
0.006
12
0.004
11
研究所
屋上
研究所
地上
区役所
屋上
区役所
地上
11~
屋上
0.150
16
0.084
35
12 月
地上
0.200
34
0.028
11
5~6 月
6
3
9
7
2~3
屋上
0.134
10
0.090
7
8~9 月
2
1
8
5
月
地上
0.299
7
0.036
18
11~12 月
49
38
40
38
2~3 月
44
57
43
49
3 まとめ
平成 19 年度、20 年度で考案した簡易ドライ
ガーゼ法を用いて海塩飛散量の測定を行い、各
④捕集時期ごとの測定結果及びその変動
今回の調査は、秋葉区役所では捕集器を 3 台
種比較を行った結果、同じ地点でも高さが異な
とし、研究所では捕集器を 5 台としたが、同じ
ることによって海塩飛散量に差が見られること、
場所での測定のばらつきがどの程度であるかを
地上から同じ高さの場合、海岸からの距離が近
あわせて調査した。
いほど海塩飛散量が多いこと、捕集時期による
それぞれ測定した結果について、スミルノ
比較では、春から夏は少なく秋から冬に海塩飛
フ・グラブス検定で有意水準を 5%として行い、
散量が多く、新潟市内における海塩のほとんど
これを外れたものは除外し平均したものを結果
は秋から冬の時期に飛散したものであることが
とした。検定で除外したものは、64 試料中 1 試
わかった。また、今回の調査では同じ地点で同
料であった。最終的に結果とした値とそれぞれ
時に捕集したものでも、捕集量のばらつきが見
の変動係数を表 2 に示す。
られることがわかった。
この結果からは、海塩飛散量の多少にかかわ
今後は、地点数を増やし新潟市内の海塩飛散
量の状況をより詳しく調査したい。
-74-
新潟市衛生環境研究所の案内図
○JR:越後線寺尾駅(新潟駅から15分)下車,徒歩20分
○バス:新潟駅-内野営業所線 坂井東2丁目下車,徒歩7分
新潟駅-信楽園病院線 坂井東2丁目下車,徒歩7分
○自家用車:新潟西バイパス 小新インターまたは亀貝インターから 5 分
新 潟 市 衛 生 環 境 研 究 所 年 報
(調査研究報告)
第 3 7 号
平成24年度
平成 25 年 9 月発行
編集・発行
新潟市衛生環境研究所
〒950-2023
新潟市西区小新 2151 番地 1
TEL 025(231)1231
FAX 025(230)5818
e-mail:e i s e i . r c @ c i t y . n i i g a t a . l g . j p
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