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NEXCO 東日本 Ver.1
(平成22年 6月版) 民営化4年半を振り返って【資料編】 ∼当社における事業運営の具体的な取り組みと成果∼ 平成22年 6月 東日本高速道路株式会社 ◇当社における事業運営の具体的な取り組みと成果 1)「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 2)高速道路ネットワークの効率的・早期の整備 3)環境を重視した事業運営 4)新たな事業へのチャレンジ 5)その他の取組み 東京湾アクアライン(海ほたるPA) 1 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ① ○ 1年365日、24時間体制で管理・運営を実施、高速で走行されるお客さまの安全・安心を確保し 快適な走行空間を提供 ○ 高速道路を維持管理していく全ての業務を総合的にマネジメント (料金収受業務) (維持修繕業務) 高速道路をまたぐ橋梁の コンクリート剥落対策工事 雪氷作業による 冬季交通の確保 橋梁の耐震補強工事 高速道路の維持管理・債務返済等のために 「高速道路ご利用のお客さま」からの料金収受 安全・安心・快適な高速道路空間 (保全点検業務) (交通管理業務) 高速道路を維持管理し ていく全ての業務を総 合的にマネジメント 気象変動・事故等の情報収集対応 関連設備(情報板等)の制御 事故処理支援・落下物処理 等に対する交通確保 2 高速道路の老朽化・健全度等の把握 ⇒適正なメンテナンスへの反映 管理運営の体制(現場を重視した管理運営体制) ○ 現場を重視した体制で、 365日、24時間、お客さまの「安全・安心・快適」を確保 ○ 現場に密着したグループ会社との「コラボ(協働)体制」により、お客さま目線で「より良いサービス」を「より効率的 」に提供、「緊急時にも迅速」に対応 (岩槻道路管制センターの例)(平成21年度) ■関東エリア全1,219kmを一元管理 ■24時間体制 ■年間約10万件の異常事象処理に対応 《 岩槻道路管制センター 》 緊急時の対応 NEXCO 道路管制 センター 情報提供 【 お客さま 】 緊急時の対応 地域に密着した事業実施 サービス向上 緊急時の迅速な対応 サービス提供 現地の対応 連携 《 現 地 組 織 》 NEXCO管理事務所 ・総合的にマネジメント ・グループ会社との協働体制 緊急時主な役割 交通管理業務 事業所 料金収受業務 料金所 維持修繕業務 事業所 連携 高速隊(警察) 保全点検等業務 事業所 休憩所事業 支店 ・事故・故障車対応 ・緊急点検、交通規制 等 ・お客さま対応 ・料金所閉鎖対応 等 ・緊急点検 ・道路復旧工事 等 ・緊急点検 ・施設復旧工事 等 ・お客さまの安全確保 ・情報提供、炊き出し 等 ・交通管理パトロール ・法令違反車両の指導 ・料金収受、ETCモニタリング ・お客さま対応 ・道路保全 ・維持修繕 ・保全点検、施設点検 ・施設保全工事 ・商業施設の管理運営 ・お客さま対応 3 グループ専門子会社とのコラボ(協働)体制の事例 ① ○当社と専門子会社が、グループ目標の共有と最適な役割分担のもと迅速な意思決定と責任をもっ た自主的な業務遂行を行うコラボ(協働)体制を構築 【 例 】 《 雪氷対策作業の業務フロー 》 ここが変わりました これまで(請負契約) NEXCO 一般市場会社 コラボ体制の成果 現在(包括協定) 業務管理者 (総括責任) 業務実施責任 専門子会社 NEXCO 専門子会社の自主的な業務遂行 ※ ※:通行止等の警察協議が予想 される場合は、NEXCOによる 作業指揮へ移行 合同判定による迅速な意 思共有 雪氷判定会 専門子会社の責任をもっ た自主判断作業により、 雪氷作業の要員確保から、 作業判断、作業完了まで の時間が短縮 凍結防止剤の納入・管理 業務を専門子会社の自 己管理にしたことにより、 一連の事務手続きや散 布作業が効率化 コラボ体制により、NEXCOから専門子会社 へ役割分担を委譲した箇所 凍結防止剤の管理 ◇専門子会社は、NEXCOの100%出資子会社であり、成果を共有するとともに、連結会計により経営の透明性も向上 ◇日常的な改善活動を実施しながら、業務の効率性とお客さま満足度の向上に努めている 4 グループ専門子会社とのコラボ(協働)体制の事例 ② ※ポットホールとは、突発的に舗装に出来る小さな穴のこと ポットホール(PH)補修 ○メンテ会社以外の専門子会社は、PHの応急補修の訓練により補修技能を 修得 ○現地でPH発見即補修することにより、お客様の安全性を向上 ○PHの情報収集や補修履歴の登録等の役割分担を見直し、業務を効率化 パト会社のポットホール補修訓練の様子 【 例 】 《 ポットホール補修の業務フロー 》 ここが変わりました これまで(G協働前) コラボ体制の成果 現在(G協働後) NEXCO メンテ パト,エンジ トール,お客様 NEXCO メンテ パト,エンジ トール,お客様 PH発見 PH発見 PH発見 PH情報 PH発見 PH発見 PH発見 PH情報 情報集約 不可能 応急補修 応急補修 応急補修 メンテ以外のG会社がPH を補修する際の判断基準 を規定することにより、安 全に補修可能な範囲を確 定 補修判断 情報集約 応急補修 可能 応急補修 迅速に補修の判断ができる ように工夫 本補修 本補修 補修履歴の登録 (エンジ担当) 補修履歴の登録 メンテ以外対応分 補修履歴の登録 メンテ対応分 NとG間、G間の役割分担を見直した箇所 5 メンテでPHの情報を集約 することにより、NEXCO からメンテへ指示する時 間を短縮 メンテ以外のG会社がPH を補修することにより、PH 発見後、メンテの現場到 着を待つまでもなく、迅速 に対応し、お客様の安全 を確保 補修履歴をシステムに登 録する役割分担を明確に し、登録漏れを防止 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ② ○ 当社の管理する路線の約6割が「最大積雪深1m以上の地域」を通過 ○ 昼夜にわたる雪氷作業(除雪、凍結防止剤散布等)でお客さまの交通安全を確保 【GPSを活用し効率的な作業を実施】 【冬季交通確保】 ・地域・気象特性に合わせた雪氷作業を実施 ・GPSを活用し雪氷作業車両の位置をリアル タイムに把握 ・迅速かつ効率的な作業を実施 ・都市間を結ぶ山岳豪雪地等における 冬季交通の確保 ・地域や気象の特性に応じた除雪作業や 雪崩対策等を実施 (除雪作業) (人力による雪崩対策) (イメージ図) 6 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ③ ○ 当社と専門子会社とのコラボ体制により、地震等の大規模災害に迅速に対応 平成19年度の新潟県中越沖地震では、地震発生の約4時間後に緊急車両の通行を、約56時間後 にお客さまの通行を確保。さらにSAを自衛隊の臨時基地として提供、現地の炊出し対応等も実施。 (震災直後の状況) (発災後 約4時間 ⇒ 緊急車両の通行確保) 通行確保 後方支援 (発災後 約56時間 ⇒ お客さまの通行確保) (SAにおける臨時基地の状況) 【参考】 H16.10.23 新潟県中越地震 (M 6.8) H19. 7.16 新潟県中越沖地震 (M 6.8) SAを震災時に臨時基地として提供 7 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ④ ○ お客さまの「安全・安心」を確保するための投資を推進 【交通安全対策】 ・高速道路の死傷事故率(H20)は全道路の約1/12 高機能(排水性)舗装の施工 強化型防護柵(中央分離帯) ・当社における死傷事故率は、H18年度からH20年度で 約2割減少※ ※<NEXCO東日本管内死傷事故率(実績)> 10.0件/億台㌔(H18年度)⇒7.6件/億台㌔(H20年度) ・交通事故防止のための高機能(排水性)舗装や中央分 離帯の強化、救急医療機関へ迅速に搬送できる施設 (ヘリポート・救急車入退 出路等)の整備を推進 「通常」舗装 高機能(排水性)舗装 ※<整備率> 55.6%(H18年度末)⇒65.9%(H21年度末) ※<整備率> 85.2%(H18年度末)⇒93.9%(H21年度末) 【高機能舗装の実施状況】 民営化後4年間で約500億円を投資 平成21年度末迄で約66%を高機能舗装化 (高機能舗装化による事故低減効果)※ 【救急体制の支援】 (ドクターヘリのヘリポート整備) (救急車入退出路の整備) 万一の事故でも・・・ 離着陸訓練状況 8 ※ : 対策実施前後1年 路面湿潤時 事故多発地点 における比較 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑤ ○ 交通安全対策・渋滞緩和対策のための付加車線工事などを推進 渋滞原因の約8割が交通集中によるもの。ボトルネック改善のため加減速車線の延伸や上り坂での付加車線設置、視距改良な ど交通安全対策・渋滞緩和対策を推進。 渋滞の発生原因(平成21年) 工事 約1% その他 約2% 対策のイメージ図 事故 約16% 交通集中 約81% 常設LED標識を活用した渋滞緩和対策 東北道 羽生∼館林間 対策前 10箇所、約8kmの改良 を実施 対策後 加速車線の延伸(L=1.7km) 東北道 矢板IC付近(上り) 〔平成22年7月16日完成予定〕 付加車線の設置(L=1.5km) 関越道 花園∼嵐山PA間(上り) (工事中) 9 線形改良(視距の拡幅)※東北道 白石∼仙台南間 〔平成22年7月16日完成予定〕 ※前方見通しの改良による安全性向上(車線シフト+路肩拡幅) 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑥ ○ 交通安全対策・渋滞緩和対策のための拡幅工事を推進し、6区間約36kmを新たに4車線化 拡幅工事中の状況(磐越道) 交通混雑期の渋滞が改善(磐越道の事例) お盆などの交通混雑期に、上り坂やトンネルなどの速度低下箇所で渋滞が発生。 4車線化工事の完成により渋滞が大幅に減少。 平成21年5月のゴールデンウィークは新しい料金割引により、過去の交通量を 1.5倍上回る約4万台/日のご利用となりましたが、交通集中による渋滞は発 生していない。 拡幅前(2車線) 拡幅後(4車線) 磐越道 磐越道 三春PA付近の事例 10 4車線化(拡幅)した区間 拡幅延長 供用日 (km) (拡幅) 路線名 区 間 磐越道 いわきJCT∼いわき三和 4.1 H20.11 磐越道 差塩PA∼小野 7.2 H20.11 磐越道 小野∼阿武隈高原SA 4.8 H18.11 磐越道 阿武隈高原SA∼船引三春 6.3 H19.11 磐越道 船引三春∼郡山東 4.9 H20.11 上信越道 豊田飯山∼信濃町 8.6 H21.11 計 6区間 35.9 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑦ ○ 当社の橋梁の約4割が開通後20年以上を経過。今後、年々老朽化が進展 ○ 橋梁の劣化対策や災害に強いネットワークを構築するための耐震補強等、お客さまの「安全・安心」 を確保するための投資を推進 NEXCO東日本 橋梁経過年数 (H22.4現在) 500 20 450 経年10年未満 400 経年10年以上20年未満 平均経過年 19.4年 10年未満 18.7% 10年以上20年未満 38.0% 20年以上30年未満 28.7% 30年以上 14.6% 経年20年以上30年未満 橋 350 梁 300 延 長 250 経年30年以上 18 16 14 12 平均経過年数 ︵ 10 200 8 ︶ ㎞ 150 6 100 4 50 2 0 0 S35 S37 S39 S41 S43 S45 S47 S49 S51 【橋梁補修費(耐震補強除く)】 S53 S55 S57 S59 S61 S63 H2 橋梁の耐震補強工事 平成21年度:約37億円を実施 今後は経年変化により120億円/年を予定 【耐震補強の進捗状況】 民営化後の4年間半で約148億円を投資 平成22年度末までに完了を目指す ※<耐震補強進捗率> 78%(H18年度末) ⇒ 97%(H21年度末) 11 H4 H6 H8 H10 H12 H14 H16 H18 H20 高速道路をまたぐ橋梁の コンクリート剥落対策工事 H22 平 均 経 年 数 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑧ ○ 積極的な技術開発・新技術の採用、子会社とのコラボ体制の構築で効率的な管理運営を実施 【新技術・新工法採用による管理の効率化】 キャビテーション技術を活用した 高速清掃作業状況 高速移動によるレーザー照射式トンネル内ひび割れ調査 ・新技術・新工法の採用により効率的な道路管 理を実施 ・トンネル清掃やひび割れ調査等において従来 行っていた車線規制などの作業や時間を削減 ・新型照明開発によるコスト縮減を実施 【経験とノウハウを活かした管理の効率化】 ・子会社と一体となり社員自らが考案・創意 工夫し業務効率化等の具体的な成果を追求 冬季視線誘導用フラッグの取付簡略化 TIネットワーク(技術提案の受付窓口) http:www.e-nexco.co.jp/bids/tinet/ 《例》冬季視線誘導用フラッグ取付方法の簡 略化により従来行っていた標識取外し作 業等の不要化を実現 標識の取外し作業が不要 取付をワンタッチ化 【適正なメンテナンスの実施】 例:水の浸食から橋を守る防水工事 ・構造物等の定期的な調査を行い健全度・損傷度等 から適正なメンテナンス頻度を検討 ・適正な頻度によるメンテナンスを実施することで大規 模補修の抑制や構造物等の長寿命化を推進 防水層 ※<管理費用㌔コスト> 42.9百万円/km(H18年度実績) ⇒ 42.7百万円/km(H21年度実績) (管理延長は平年化した値を用いて算出) 12 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑨ ○ 高速道路と休憩施設を一体的に管理・運営し、きめ細かな、地域に密着したサービスを提供、 災害時にもお客さまの安全・安心を確保 【きめ細かなサービス等の提供】 ・ 33箇所のSAPAにエリアコンシェルジェを配置し、お客 (エリアコンシェルジェ) (一般道側に設けられた入口) さまからの高速道路に対する様々なご要望(渋滞情報、 料金案内、道路案内等)に対し、きめ細く対応 ・ SAPAの一般道側にも入口、駐車場を設置し、沿道地 域の方々にもご利用可能な環境づくり 【安全・安心の確保】 ・地震等の大規模災害時には現地での臨機な対応も実施 《現地における対応例》 ・ SAPA等において高速道路内に残されたお客さまに対し 「飲料水、おにぎり、毛布」などを無償提供 ・ 被災地域における自衛隊支援活動車両の調整・修理を行う 拠点として、駐車場などを臨時基地として提供 (平成16・19年度 越後川口SA) 13 (自衛隊臨時基地の状況) 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑩ ○ 休憩施設の快適性を向上させるとともに、多様なサービスを提供 【快適なトイレ空間】 (温水洗浄便座) (子供用小便器) (ベビーシート) ・ 快適なトイレ空間の創出・ユニバーサルデザインの 採用等を実施 「温水洗浄便座」※ 「幼児用設備(ベビーシート等)」 「オストメイト対応トイレ」 等を導入 ※暖房・洗浄便座整備率 11%(H18年度末) ⇒ 100%(H20年度末完了) (段差のない休憩施設の入口) (Pasar(パサール)) 【快適な休憩施設】 ・全てのお客さまに快適にご利用いただける SAPAを目指しバリアフリー化※等を実施 ※バリアフリー化率 : 67.6%(H18年度末) ⇒ 75.8%(H21年度末) ・サービスの個性化を目指し独自ブランドの 商業施設「Pasar(パサール) 」を展開 (H22.5末現在 4箇所) (スマートIC) 【スマートICの整備】 ・SAPA等にスマートICを整備、お客さまの 利便性を向上 (H22.5末現在 29箇所) 道央道 輪厚PAスマートIC(下り) 14 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑪ ○ 独自ブランドの「道ナカ」商業施設 Pasar(パサール) を順次オープン Pasarでは、複数のテナントを導入し、お客さまの選択肢の拡大やテナント間の競争によるお客さまサー ビスの向上を通じ、ご利用されるお客さまに評価いただけるエリアづくりを推進 Pasar幕張に続き ○東北道 Pasar羽生(下り) 平成21年 11月18日 オープン ○関越道 Pasar三芳(上り) 平成21年 12月16日 オープン (平成22年度内グランドオープン) 旬撰倶楽部 関越道 Pasar三芳(上り) (平成21年12月オープン) 関越道 Pasar三芳(上り) 「Pasar(パサール)は、SA・PAの新しい商 業施設のブランドで、「パーキングエリア」の 「PA」、「サービスエリア」の「SA」、リラクゼー ション(Relaxation)の「R」を組み合わせたも のであり、また、インドネシア語で「市場」を意 味します。 SA・PAの新しい形として、「旅の途中に立 寄ってほっと一息つける場所」、「旅の途中 で楽しく過ごせるにぎわいの場」をお客さまに 提案していきたいとの思いを込めています。 15 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑫ ○SA・PAレストランのメニュー開発促進を図るため、シェフが競い合う新メニューコンテストを実施 【第4回 NEXCO東日本新メニューコンテスト】 ・ テーマ 『∼地域の美味しもの再発掘!∼ 心も体も元気なご当地メニュー 』 ①管内7ブロックの予選会(11月下旬∼12月中旬) ②予選会を勝ち抜いた11店舗のシェフによる決勝大会 ■開催日 : 平成22年2月25日(木) ■場所 : 学校法人 香川栄養学園 香川栄養専門学校 (東京都豊島区) ■審査員 : 審査員長 陳 建一氏ほか著名人を起用 ■表彰 : グランプリ 1メニュー、 特別審査員賞 3メニュー、Web大賞 1メニュー 第4回グランプリメニュー 東北自動車道 那須高原SA(上) 高原の息吹∼那須三銃士 八汐と共に∼」 ③専用ホームページから参加いただくWeb投票 ■実施期間 : 平成21年12月下旬∼平成22年2月中旬 ■実施方法 : 期間中、専用のホームページを開設 決勝大会参加メニューの中から、お客さまが食べたい と思われるメニューに投票 16 Web大賞メニュー 東北自動車道 岩手山SA(下) 「采彩鶏とほうれん草の元気丼」 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑬ ○ 休憩施設は地域のショーウィンドウ。地域や先進的な企業と連携・提携し、多様なサービスを提供。 【地域との連携(地域のショーウィンドウ化)】 (E-NEXCO 野菜市場) ・地域の特性や立地条件に応じて特徴のあるSA PAを目指し地域との連携を強化 (どら弁当) ・地元の野菜・果物・特産品 ⇒ 「E-NEXCO野菜市場」(8店舗で営業中) ・地産地消の推進 ⇒ 地元食材を使用したメニューや地域産品の 品揃えの充実 ・地域を代表する特産物・食材 ⇒ 「どら(道楽)弁当」 の販売 (E-NEXCO LODGE) (シアトル系カフェ) 【多様なニーズに対応(複数テナントの導入)】 ・多様なニーズ・利便性向上を目指しコンビニや シアトル系カフェを導入 ⇒ コンビニエンスストア : 26店舗で営業中 シアトル系カフェ : 13店舗で営業中 ・長距離ドライブや長期旅行に対応した宿泊施設 「E-NEXCO LODGE」を展開 ⇒ E-NEXCO LODGE 佐野SA店 東北道 佐野SA 平成20年7月オープン 17 東関東道 酒々井PA(下り) 平成20年3月オープン (客室内) 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑭ ○ 当社独自の企画割引を積極的に実施し、お客さまの多様なニーズに対応 ○ 地域と連携することにより、付加価値を高め、より魅力的な商品を開発 ○ 新たな取り組みとして、現金などETC以外でご利用されるお客さま向けの商品を発売 【企画割引 「ドラ割」 ほか】 ・ 地元観光協会や観光施設等と連携 ・ 各地域の観光シーズンなどに企画割引を展開 ・ 地域連携により「9種類2万件」のご利用 (平成21年度) 《割引例①》 ETCでご利用のお客さま向け 「ドラ割」 商 品 名 : にいがた観光周遊パス 対象期間 : 平成21年5月13日∼7月31日 ご利用料金: 9,000円(普通車、首都圏発着型、3日間) 特 典 : 高速料金の割引と新潟県内観光施設等での優待 販売実績 : 約1,650名のお客様がご利用 《割引例②》 現金などでご利用のお客さま向け 商 品 名 : 北海道夏ワリ・秋ワリチケット 対象期間 : 平成21年8月7日∼17日 、 9月18日∼28日 ご利用料金: 6,950円(普通車、3日間) 特 典 : 高速料金の割引と抽選で北海道特産品のプレゼント 販売実績 : 約4,800名のお客様がご利用 18 1) 「安全・安心・快適」な高速道路空間の提供 ⑮ ○ お客さまセンターを開設し1年365日・24時間体制でお客さまの声を受付 ○ 経営に直結させることにより、お客さまの声を事業運営に迅速に反映 「お問い合わせ」の内訳(平成21年度) 【お客さまセンター設立の目的】 ・業務の効率化(一元化)、業務・サービス改善に 反映させお客さま満足の向上を図る 【お客さまの声への対応】 ・日平均約2,000件のお問合せ、ご意見・ご要望 に対応(平成21年度実績) (最大受付件数:約4,400件/日) (お問合せ98%、ご意見・ご要望2%) 建設 その他 7.4% 0.5% サービスエリア 4.3% 道路案内 4.3% ETC 6.1% 割引制度 36.7% 高速道路関 連ビジネス 3.6% 交通 16.6% 料金関係 20.5% ・これらは担当部署に速やかに連絡し対応 ・さらに蓄積されたデータは、社内でデーターベ ース化 ⇒ 様々な角度から分析 19 (お客さまセンターの状況) 2) 高速道路ネットワークの効率的・早期の整備 ① ○ 民営化後の4年半で、24区間244kmの高速道路を新たに開通(平成22年5月末現在) ○ 内21区間は協定で定められた工期を短縮し、整備効果を早期に発現(平均 約2ヶ月) 【供用実績】 ③∼④道央道 落部∼国縫 (38km) (平成22年5月末現在) 【北関東道の例】 ①∼② 道東道 占冠∼十勝清水 (47km) 平成23年GW前 開通予定 宇都宮 笠間西 ⑪ ⑦ 常磐道 山元∼亘理 (12km) 水戸 ⑧ ⑧ 北関東道 伊勢崎∼太田桐生 (16km) ⑨ 北関東道 佐野田沼∼岩舟J (5km) ⑩∼⑬ 北関東道 宇都宮上三川∼友部 (40km) 佐⑨ 野 田 沼 IC ⑫ ⑬ 平成22年4月17日開通 北関東道は総延長約150kmのうち約8割が開通 ⑭∼⑮ 圏央道 鶴ヶ島J∼桶川北本 (13km) ⑯ 東関道 茨城空港北∼茨城町J (9km) ⑱∼⑲ 圏央道 つくば牛久∼稲敷 (18km) 将来 館山道 君津∼富津中央 (9km) 約1時間50分 横浜横須賀道路 佐原∼馬堀海岸 (4km) 短縮 約2時間10分 圏央道 あきる野∼八王子J(10km) ※東日本分0.4㎞ 20 前橋∼水戸間が2時間以上の短縮 間 1時 1時 圏央道 木更津東∼木更津J (7km) 約 短縮 約1時間20分 ⑳ 東京外環道 三郷J∼三郷南 (4km) 間 20 分 ⑰ 圏央道 つくば中央∼つくばJ (4km) 約 ⑤ 日東道 中条∼荒川胎内 (10km) ⑩ 前橋 ⑥ 仙台北部道路 利府しらかし台∼富谷J (7km) 短縮 約40分 2) 高速道路ネットワークの効率的・早期の整備 ② ○ 新技術・新工法の積極的な採用、資材の調達方式の見直し、設計における工夫等により民営化 後開通した24区間で協定に対し、平均で約2割の建設費削減を達成 【道路建設費の削減】 (平成22年5月末までの供用済み路線の建設費(24区間)) 6,000 従来のRC床版による多主桁構造から、耐荷力・耐久性に優れた PC床版に変更することで、強度を損なうことなく構造の簡素化を 図っています。 約2割削減 5,000 (億円) 【鋼橋の少数主桁化】 4,000 約4,700億円 3,000 約3,600億円 2,000 協定の建設費 実際の建設費 【最適調達推進への取組み】 ・会社が直接資材を一括して競争入札、そのスケールメリット活 かし安価に調達し、施工業者に支給することでコストを削減 ・品質管理、性能確認、納品までの工程管理を会社自ら実 施することにより実現 従来形式 21 新形式 2) 高速道路ネットワークの効率的・早期の整備 ③ ○ 民営化後、建設資金の自己調達比率を段階的に引き上げ、平成22年度以降は100%自己調達 ○ 経営の効率化・透明性の向上を図り、高い格付けを確保(低金利での資金調達を実現) 民営化以降、着実かつ安定的に資金調達を実施(社債の格付けも国債並み) 政府保証債は段階的に低減し、平成22年度以降は100%政府保証なしの当社 による資金調達 道路資産の建設に要する調達資金の構成 (工事完成後、資産・債務を機構に引渡すもの) (億円) 3,000 57% 【参考:第6回社債】(H21.10.8発行、H24.9.20償還) 《格付》 ㈱格付投資情報センター(R&I) : AAA ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MDY) : Aa2 《利率》 年0.42% ※詳細は当社HP IR情報のサイトをご覧ください (政府保証債シェア) 60% 金融機関からの借入れ 普通社債 2,500 50% 政府保証債 政府保証債のシェア 40% 2,000 29% 1,500 350 1,000 25% 30% 1,250 1,200 20% 250 http://www.e-nexco.co.jp/ir/bond_rate/ 250 500 1,100 800 400 600 600 500 5% 100 0 平成18年度 22 平成19年度 平成20年度 10% 平成21年度 0% 平成22 年度 平成22年度 「0%」 政府保証債 発行なし 3) 環境を重視した事業運営 ① ○ 環境への取り組みを経営上の重要課題と位置付け、『自然にやさしい道づくり』、『沿道の生活環境 や自然環境と調和した道づくり』を推進 【自然にやさしい道づくり(エコロード)の推進】 ○モニタリング <エコロードとは> 道路構造の見直しや既存林の保全、貴重植物の 移植、両生類などの産卵地の整備、小動物の道路 横断抑止、猛禽類の保護など生物多様性への影 響を緩和させる保全策を検討し、道路整備に反映 自然環境保全の取 組みは、建設完了 後も経過年数に応 じて調査を実施。得 られた知見は新た な自然環境の取組 みに反映 ○水生植物の生息・生育環境の整備(道東自動車道の事例) 着工前 多自然型調整池を整備した圏央道 あきる野IC 完 成 復元工事中 23 3) 環境を重視した事業運営 ② ○ 環境のこれから のための新たな取り組み 【電気自動車普及促進への取組み】 ○横浜横須賀道路の横須賀パーキングエリア(PA) 等、 神奈川県内のPA4箇所に、電気自動車用急速充電器 を設置 (保土ヶ谷PA(下)、都筑PA(上)、横須賀PA(上・下)に設置済み) ○業務用車両として電気自動車2台を導入 (三菱自動車 i-MiEV、富士重工業 プラグインステラ) 【環境対応型技術導入への取組み】 (電気自動車充電スタンド 保土ヶ谷PA 下り) (電気自動車) (横須賀PA:太陽光発電(10kw)) ○環境対応型技術を活用した設備を新たに導入 (太陽光発電によるトイレへの電力供給、LED照明、路面温度の上昇を抑え る舗装、壁面緑化など) ※横須賀PAでは、環境緑地帯やビオトープの整備等、「自然に やさしい道づくり」を体感していただけるエリアに改修 24 (常磐道 山元IC:太陽光発電(100kw) ) 3) 環境を重視した事業運営 ③ ○ 環境にやさしい『ECOインター』の整備を推進 ・太陽光発電設備を取り入れ、インターチェンジで使用する日中電力の一部に活用 ※太陽光発電は、立地条件や気象条件等を考慮して導入 ・情報板や照明器具など省エネルギー設備を設置 太陽光発電 ECO電気設備 ECO道路照明 ECOゲート照明 ECO情報板 ECO標識 低消費電力のランプや、LEDを使用した省エネ電気設備を建設します。 料金所の屋根にソーラパネル を設置し、発電を行ないます。 ECO料金所 インターチェンジで消費する電気量を約2割削減、CO2を年間約15t削減します。 25 LED室内照明 断熱材 遮熱塗装 断熱建材、省エネ機器を使用して省エネ性能が高い 料金所を建設します。 3) 環境を重視した事業運営 ④ ○緑のリサイクル(堆肥) 【緑のリサイクルの推進】 樹木の剪定や草刈などの作業で発生する植物廃材は約 12万㎥(平成20年度実績) 植物廃材を堆肥やチップ材として建設工事等で再利用 するなど発生量の約90%を 緑のリサイクル として活用 堆肥製造 草 刈 緑のリサイクル 緑のリサイクル状況(平成20年度) 焼却な ど 9% 現場利用 その他 18% 植物廃材の 年間発生量 1 2 3 , 4 9 0 m3 チッ プ・ マルチ ング材 14% 堆 肥 ○緑のリサイクル(チップ材) 堆肥化 59% チップ材 リサイクル 91% 26 横浜横須賀道路 横須賀PA 4) 新たな事業へのチャレンジ ①経験・技術力を活用 ○ 計画∼建設∼管理までの一体的な運営による経験・技術力を活用 【栃木県道路公社からの交通管理業務の受注】 【秋田県から可変標識装置保守点検業務の受注】 栃木県道路公社管理の「日光宇都宮道路」にお ける交通管理業務を受注 秋田県内の無料自動車専用道路(琴丘能代道路他3路 線)の可変標識装置保守点検業務を受注 専門子会社名 ㈱ネクスコ・エンジニ アリング東北 ㈱ネクスコ・エンジニ アリング東北 ㈱ネクスコ東日本エン ジニアリング ㈱ネクスコ東日本エン ジニアリング ㈱ネクスコ東日本パト ロール 子会社の業務内容 道路点検・設備保 守等業務 受注件名 自動車専用道路可変標識装置保守点検委託 秋田県 秋田管内本荘地区(日沿道)道路巡回業務 東北地方整備局 秋田河川国道事務所 道路施設保守管理業務委託 その1 ベトナム国 ITS基準・運用計画の策定支援調査 交通管理業務 発注者 交通管理業務委託 27 栃木県道路公社 独立法人国際協力機構 (JICA) 栃木県道路公社 4) 新たな事業へのチャレンジ ①経験・技術力を活用 ○ 海外の高速道路プロジェクトを技術支援。開発途上国の高速道路ネットワーク構築に貢献 ●インド・ハイデラバード外環道路事業(調査・設計) ●アルジェリア東西高速道路(工事) ニューデリー グルガオン ハイデラ外環道 ハイデラバード (アルジェリア東西高速道路) インド・ハイデラバード外環状道路 ●初の海外事務所設置(平成22年5月31日) 世界でも最大規模の高速道路整備が今後見込まれているインドにおいて、NEXCO東日本の拠点として インドに駐在員事務所を設置 ⇒ 設置場所:グルガオン市(ニューデリー近郊) 28 4) 新たな事業へのチャレンジ ②新たな事業分野へチャレンジ (E−NEXCOドライブプラザ) 【Web事業】 ・ドライブ旅行サイト「E−NEXCO ドライブプラザ(ドラぷら)」を開設 ・高速料金検索、他企業サイト等と連携してSAPA情報等を提供 ・広告事業(バナー広告等)・web通販事業等を展開 ※アクセス実績(H21.4∼H22.3平均) : 約3千万PV/月 【カード事業】 ・オフィシャルカード「E−NEXCO pass」を発行 《主な特徴》 「業界初のカードポイントを高速料金やSAPAの買物に利用できるサービス」 「高速料金やSAPAの買物での利用でカードポイントを2倍付与する特典」 「電子マネー搭載でかざすだけ(サインレス)で買物ができる」 電子マネー:VisaTouch/Smartplus ⇒お客さまの利便性及びサービスの向上、ETCの普及に寄与 ※累計会員数(H22.5月末) : 約21万人 【資産活用事業】 ・当社が管理する高速道路の高架下空間や保有資産を活用し、駐車場・ 倉庫・オフィス等を展開(コンビニ等幅広い業態の参入も検討) ※資産活用実績(H22.5月末) : 57箇所 29 (E−NEXCO pass) 「E-ENXCO pass」 (クレジットカード) 「 E-ENXCO pass」 (ETCカード) (高架下駐車場) 5) その他の取組み ①地方自治体との連携強化 ○ 宮城県、群馬県及び長野県との間で、地域活性化や高速道 路の利用促進等を目的とした包括的連携協定を各々締結 【主な取り組み】 (1)災害対策 ○大規模災害発生時などの緊急時における相互協力 (2)観光振興 ○観光キャンペーンへの協力等 観光キャンペーン等の一例 (3)県特産品の販売等 ○SA・PA、ホームページで県特産品の販売 ○SA・PAのレストランでの県産品メニューの販売 (4)技術提携 ○良好な道路整備・管理のための技術面での連携協力 上信越道 横川SA 【群馬県産品(こんにゃく、きのこ等)メニュー】 30 5) その他の取組み ②CSRレポート2009の発行 2009年10月発行 NEXCO東日本が果たすべき社会的責任の根幹は、高速道路事業を効率的かつ公 正に運営し、安全・安心・快適・便利な道路空間を提供することです。 このレポートは、高速道路という公共性の高い事業を行っている当社が、どのような 考え方で、どのような活動に取り組んでいるかをまとめたものです。 【概 要】 ① 2008年度の取り組みの柱を「特集」に掲載 ② NEXCO東日本の主な取り組み (取り組み状況、今後の目標) を掲載 ③ 「環境」、「社会」、「経済」の3分野について記載 CSRレポート 2009 31 5) その他の取組み ③高速道路関連社会貢献事業の取組み ○ 高速道路利用者等に対する安全性、信頼性及びサービス向上を図る社会貢献事業を 行うため、高速道路関連社会貢献協議会を平成17年度に発足 ○ 事業総額は、概ね200億円で高速道路に関連していた企業(いわゆるファミリー会社)が拠出 【主な事例】 AEDの普及活動 全てのSA・PA、料金所にAEDを設 全てのSA・PA、料金所にAEDを設 置及び救命救急の教育を支援 置及び救命救急の教育を支援 オストメイト対応トイレの整備 ドクターヘリ講習会の支援等 SA・PAへのオストメイト(人工肛門等 SA・PAへのオストメイト(人工肛門等 保有者)対応のトイレ整備を支援 保有者)対応のトイレ整備を支援 日本航空医療学会開催のドクターヘリ 日本航空医療学会開催のドクターヘリ 講習会の支援、ヘリポート整備を支援 講習会の支援、ヘリポート整備を支援 ※他に「非常用救援物資の備蓄」、「高速道路活用の研究」、 「逆走防止機器の開発整備」 、 「電気自動車の急速充電器の設置」、「太陽光発電設備の設置」なども支援 32