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愛知県公立大学法人 平成25年度業務実績報告書 参考資料

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愛知県公立大学法人 平成25年度業務実績報告書 参考資料
平成25年度業務実績報告書
参考資料
平成26年6月
愛知県公立大学法人
ページ
関連項目番号
1 新教養教育カリキュラム 【県立大学】
・ ・ ・ P
1
4②, 6, 7①
2 グローバル人材育成推進事業 【県立大学】
・ ・ ・ P
5
5③
3 新教養教育カリキュラムに関する外部評価
【県立大学】
・ ・ ・ P
7
15①, 79
4 共同図書環事業 【県立大学】
・ ・ ・ P
9
25③
5 学長特別教員研究費 【2大学】
・ ・ ・ P 10
32
6 認定看護師教育課程 【県立大学】
・ ・ ・ P 12
42①
7 履修証明プログラム
・ ・ ・ P 13
「医療分野ポルトガル語スペイン語講座」 【県立大学】
43①
8 アーティスト・イン・レジデンス事業 ・ ・ ・ P 14
47②, 48③,
54②, 58②
・ ・ ・ P 16
62①
【芸術大学】 9 愛知芸大芸術講座 【芸術大学】
1.新教養教育カリキュラム
【県立大学】
(概 要)
今日大学に求められている「グローバル人材の育成」、
「社会人基礎力を備えた人材の育成」に
は、学部専門教育だけではなく教養教育が重要な役割を果たすため、その企画・実施・評価・改
善を一貫して行う組織として、平成 25 年度より教養教育センターを新設しました。また、セン
ターに属する組織として教養教育準備委員会を設け、平成 26 年度からの新教養教育カリキュラ
ム及び実施体制について検討を重ね、策定しました。新カリキュラム策定にあたっては、常勤教
員担当授業の増加、ネイティブ教員が担当する「英語」授業の増加、多文化共生にかかる科目の
充実、演習型・フィールドワークの取り入れなど、抜本的な見直しを行いました。
<科目群のコンセプト及び主な新設科目の概要>
○
教養科目
(1) 人間への洞察 人間理解を深めるための科目群
主な新設科目
「古典を読む」
概
要
古くから読み継がれている文学作品や多くの国々で翻訳
されている世界的名著を読み、多面的な視点や評価基準を
身につける。
「名著を英語で読む」
「名著」と考えられる著述を英語で精読しながら、時代背
景も含めて表現内容を正確に理解し、言語的洞察力を涵養
する。
「知の遺産を読む」
人類全体の財産とも言える人文学や社会科学の文献を精
読することで人間理解を深める。
(2) グローバルな多文化共生 異文化・グローバル社会を理解するための科目群
主な新設科目
「日本と異文化の交流」
概
要
一方の軸足を日本において、日本と他国の相互作用を理解
し、グローバル時代の日本の特徴を考える。
「Japan Seen from Outside」 英語を使って、留学生とともに日本について学び、自国・
自文化について客観的かつ多角的に捉えられる力を身に
つける。
1
(3) 特別開講科目 トピカルなテーマに複数分野からのアプローチで迫る科目や、豊かな人間
性・創造力を育てるための芸術演習科目
主な新設科目
「県大エッセンシャル A」
概
要
学部・学科が中心となってオムニバス科目としてコーディ
ネートし、特定のテーマについて多角的なアプローチで迫
り、学問の広がりを知る。
(26 年度は、「ワンアジア財団」
による資金助成)
「県大エッセンシャル B」
全学科/専攻の教員が関わるオムニバス科目。各教員がど
のような知的探究を行っているのかを知り、
「いかに学ぶ
か」を考える。
「音楽の世界」
県立芸術大学院修了生による声楽作品を中心とした講義。
理論と実践により、芸術への総合理解を深め、芸術鑑賞力
を涵養する。
「美術の世界」
県立芸術大学非常勤講師による日本画・西洋画・現代美術
に関する講義。理論と実践により、芸術への総合理解を深
め、芸術鑑賞力を涵養する。
「地域に学ぶ」
地域に目を向け、問題発見と解決のための方策を理論とフ
ィールドワークによって学ぶ。
○
キャリア教育科目
(1) キャリア・スキル 自分の選択した職業に就いてキャリアを積んでいく時に必要となるス
キルを身につけるための科目群
・情報リテラシー、統計、文書表現力など、大学の勉学やキャリアの中で不可欠なスキルを
身につける。
主な新設科目
「日本語表現法」
概
要
社会人として必要な論理的文章や状況に応じた適切
な文章の作成力、要約力を鍛える。
2
(参考)教養教育カリキュラム新旧対照表
新
旧
教養教育科目
全学共通科目
授業科目
科目区分
単位数
情報科目
英語
ドイツ語
フランス語
外
国 スペイン語
語
科
目
ポルトガル語
ロシア語
中国語
韓国朝鮮語
日本語
人間への洞察
共生社会のすがた
情報処理A
授業科目
単位数
2
情報処理B
2
情報処理C
2
科目区分
英語I
4
英語Ⅰ
4
英語II
4
英語Ⅱ
4
World News (Listening Comprehension)
1
英語Ⅲ
4
Issues of Our Times (Discussion)
1
Introducing Japan (Presentation)
1
Expressing Your Ideas (Writing and Speaking)
1
ドイツ語I
4
ドイツ語Ⅰ
4
ドイツ語II
4
ドイツ語Ⅱ
4
ドイツ語Ⅲ
4
フランス語I
4
フランス語Ⅰ
4
フランス語II
4
フランス語Ⅱ
4
フランス語Ⅲ
4
スペイン語I
4
スペイン語Ⅰ
4
スペイン語II
4
スペイン語Ⅱ
4
スペイン語Ⅲ
4
外国語科目
ポルトガル語I
4
ポルトガル語Ⅰ
4
ポルトガル語II
4
ポルトガル語Ⅱ
4
ポルトガル語Ⅲ
4
ロシア語I
4
ロシア語Ⅰ
4
ロシア語II
4
ロシア語Ⅱ
4
ロシア語Ⅲ
4
中国語I
4
中国語Ⅰ
4
中国語II
4
中国語Ⅱ
4
中国語Ⅲ
4
韓国朝鮮語I
4
日本語I
4
日本語Ⅰ
4
日本語II
4
日本語Ⅱ
4
日本語Ⅲ
4
哲学入門
2
哲学
2
言語と思考
2
論理学
2
心理学入門
2
倫理学
2
人間の発達と心
2
文学
2
コミュニケーション論
2
コミュニケーション論
2
人間と文学
2
文化人類学
2
人間と芸術
2
法学
2
社会学入門 2
政治学
2
古典を読む
2
経済学
2
名著を英語で読む
2
社会学
2
知の遺産を読む
2
心理学
2
統計学
2
数学
2
物理学
2
教養基礎
日本国憲法
2
特別講義A
2
法学入門
2
特別講義B
2
政治学入門
2
特別講義C
2
経済学入門
2
社会調査入門
2
人文地理学入門
2
生涯教育論
2
社会福祉入門
2
社会問題と公共政策
2
愛知の産業と経済
2
日本の社会
2
特別講義
3
教
養 グローバルな
科 多文化共生
目
愛知の歴史と文化
2
東海地方の歴史・文化
2
日本の歴史と文化
2
日本の歴史・文化
2
アジアの歴史と文化
2
アジアの歴史・文化
2
ヨーロッパの歴史と文化
2
ヨーロッパの歴史・文化
2
北アメリカの歴史と文化
2
南北アメリカの歴史・文化
2
ラテンアメリカの歴史と文化
2
国際関係
2
世界の宗教
2
世界の宗教
2
世界の文学
2
世界の文学
2
民族と国家
2
民族と国家
2
国際関係
2
多文化社会とコミュニケーション
2
多文化社会におけるコミュニケーション
2
日本と異文化の交流
2
日本の文化
2
芸術の世界
2
人文地理学入門
2
日本国憲法
2
共生と法
2
ジェンダー論
2
社会調査入門
2
社会福祉
2
生涯教育論
2
臨床発達心理学
2
コミュニティにおけるコミュニケーション
2
日本の社会
2
Japan Seen from Outside
2
英語連続セミナー
2
日本の文化
2
教
養 グローバルな
科 多文化共生
目
社会における人間
科学技術と人間
教養のための科学
2
情報科学入門
2
物理学入門
2
生物学
2
科学と人間・社会
2
化学
2
情報科学の最前線
2
地球科学
2
科学史
2
科学史
2
生命の科学
2
科学技術と人間・社会
2
環境と共生
2
環境科学
2
地球科学入門
2
情報科学のものづくり
2
県大エッセンシャルA
2
キャリアデザイン
2
科学技術と人間
県大エッセンシャルB
2
音楽の世界
2
美術の世界
2
地域に学ぶ
2
情報リテラシーA
2
キ
情報リテラシーB
2
キャリア・スキル
リ
ア
教
育
科
目 キャリア形成支援
高度情報社会の理解
2
キャリアのための統計入門
2
日本語表現法
2
人生設計とキャリア
2
男女共同参画とライフコース
2
キャリア実践
2
キャリア実践
2
インターンシップ
2
インターンシップ
2
健康とからだの科学
2
健康科学
2
健康と感染予防
2
特別開講科目
ャ
健
康
・
ス
健康科学
キャリア教育科目
健康・スポーツ科目
キャンパスライフと健康
2
生涯スポーツ論
2
生涯スポーツ論
2
スポーツ実践演習
2
スポーツ実習
2
ー
ポ
ツ
科
目
スポーツの探究
4
2.グローバル人材育成推進事業
【県立大学】
(目 的)
愛知県立大学外国語学部を中心とした「学士課程における発展的留学制度を通したグローバ
ル・キャリア育成プロジェクト」が、平成 24 年度文部科学省の「グローバル人材育成推進事業」
に採択されました。
(全国 129 の国公私立大学から 152 件の申請、42 大学(42 件)が採択。東
海 3 県では本学を含め 2 校のみ)
。
本構想では、学部の専門の学修に加えて、海外留学を組み込み、留学前→留学中→留学後の
プロセスを、グローバル人材を育てる一貫した発展的教育過程として捉え、各段階で必要な能
力を育てる体系的なプログラム(
「グローバル人材プログラム」)を実施します。
このプログラムにより、卒業時までに、高度な英語能力を含む複数の外国語運用能力、国際
教養(日本の歴史や文化を含む)
、プレゼンテーション・スキル、情報リテラシー、コミュニケ
ーション力、異文化適応力、課題発見・解決力、マネジメント能力を備えた「グローバル・キ
ャリアに必要な普遍的能力、素養を持った人材」を育成します。プログラム実施にあたっては、
以下のような学習支援体制を整備しました。
・インターネットポートフォリオシステム manaba を活用した自律学習サポート
・e-Learning システムを利用した外国語自習サポート
・多言語学習センターiCoToBa での語学学習と留学サポート
(グローバル人材プログラムの概要)
<修了要件>
1.卒業時に、専攻外国語と第 2 外国語に関して、以下の目標レベルを満たしていること
英語
フランス語
スペイン語
ドイツ語
中国語
専攻外国語
TOEIC800点以上
実用フランス語技能検定試験準1級以上
DELE B1以上
ドイツ語技能検定試験2級以上
中国語検定試験2級以上
ポルトガル語
第2外国語(教養教育外国語科目)
TOEIC730点以上
実用フランス語技能検定試験3級以上
DELE A1以上
ドイツ語技能検定試験4級以上
中国語検定試験3級以上
外国語としてのポルトガル語検定試験
CIPLE以上
ロシア語
ロシア語能力検定試験4級以上
または、中級以上に相当する科目でA評価を4単位以上
韓国朝鮮語
ハングル能力検定試験3級以上、韓国語能力試験3級以上
日本語
日本語能力検定試験のN1合格
2.
「グローバル人材プログラム」指定科目から、26 単位を履修すること
3.
「グローバル人材プログラム」が指定する iCoToBa 開講科目を受講し、クラス修了試験に
合格すること
4.
「グローバル人材プログラム」指定講習会に出席し、指定の課題を提出すること
5
〔
「グローバル人材プログラム」指定科目一覧〕
科目区分
授業科目
愛知の歴史と文化
2
日本の歴史と文化
アジアの歴史と文化
A.国際教養
ヨーロッパの歴史と文化
2
北アメリカの歴史と文化
ラテンアメリカの歴史と文化
国際関係
B.プレゼンテーション・
2
基礎演習Ⅰ
スキル
必修 日本紹介
情報リテラシーA
情報リテラシーB
C.情報リテラシー
2
高度情報社会の理解
キャリアのための統計入門
D.広義の
コミュニケーション力
E.異文化適応能力
必修
多文化社会とコミュニケーション
2
2
キャリア実践
地域に学ぶ
英語連続セミナー
Japan seen from outside
日本と異文化の交流
研究各論(多文化共生論)
研究各論(異文化コミュニケーション)
必修
2
F.課題発見・問題解決力 必修
8
G.マネジメント能力
H.留学先履修科目
I.講習会等 ※4
2
研究各論(地域社会論)
比較文化セミナー
インターンシップ
リサーチ・発信プロジェクト
卒業論文
人生設計とキャリア
研究各論(NPO論)
学生共同プロジェクト
リサーチ・発信プロジェクト
海外協定大学修得科目
情報探索講座(初級)
必修
必修
2
必修
必修 情報探索講座(上級・外語編)
必修 留学体験発表会
26
6
設置単位
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
4
2
2
2
8
2
2
2
-
科目開設学部・学科
教養教育科目
各学科・専攻
iCoToBa
教養教育科目
教養教育科目
教養教育科目
国際関係
iCoToBa
教養教育科目
iCoToBa
各学科・専攻
教養教育科目
国際関係
iCoToBa
iCoToBa
図書館
図書館
-
3.新教養教育カリキュラムに関する外部評価
【県立大学】
1.実施日時
平成 25 年 9 月 17 日(火)12 時から 16 時(事前打ち合わせ 1 時間)
2.外部評価委員
①
京都府立大学副学長・教務部長・教養教育センター長
②
山口県立大学共通教育機構長
③
福井県立大学学術教養センター長
3.各委員による評価結果
① 京都府立大学副学長・教務部長・教養教育センター長
○ 主に評価すべき点
・教養教育への専任教員関与率の向上の実現にあたっては、公立大学が置かれて
いる厳しい財政事情も背景に高く評価できる。
・外国語学部を擁していることを活かし、多様な外国語科目を専任教員中心に設
定している点、上級履修を望む学生への対応も考慮されている点は、高く評価
される。
○ 主な改善を要する点
・同一法人である芸術大学との連携も話題となっていたが、是非積極的に活かし
ていただきたい。
・
「演習型・フィールドワーク」の導入については、今後の拡充が望まれる。
・
「県大エッセンシャル」の具体化、積極的な展開を期待する。
②
山口県立大学共通教育機構長
○
主に評価すべき点
・
「共通教育センター」ではなく、「教養教育センター」と銘打ったことは、各学
部の知的土台を全学的に問い続けるための統括機能を持つ組織としての看板と
考えられ、重要である。
・現実的条件を考慮しつつ、8 割以上の専任教員の教養教育参画を求めることを
具体化したことは意義深い。
・
「県大エッセンシャル」は、学科が中心となって組み立てるということで、相応
の知的インパクトを学生に提供できると考えられ、大いに期待される。
○ 主な改善を要する点
・
「県大エッセンシャル」の量と質に関わる関係の共有が当面の課題であると同時
に持続的に問われていくべき課題である。
・学生の実態、教育主体の意識と学習主体の意識の乖離を踏まえて、常に課題研
究を行ってほしい。
7
・演習・フィールドワークを具体的にどの科目に織り込むのか、担当できる教員
の能力をどう共同開発していくのかが、極めて重要な課題である。
③ 福井県立大学学術教養センター長
○ 主に評価すべき点
・
「人間の洞察」というタイトルで人文系の科目を充実させることは、全体のバラ
ンスがよくなったと考える。
・
「特別開講科目」として芸術系の科目や学科によるオムニバスの科目が用意され
ることは、学生への刺激になる。
・専任教員が教養教育に積極的に関わる方針を決定したことは、教養教育を根本
から見直し、抜本的な改革を目指すものとなっている。
○ 主な改善を要する点
・自然科学系の科目のうち、純粋な自然科学を扱う科目がもう少しあればよい。
・教養教育に対する認識を統一させるため、初年度 1 年生全員に対して、一括し
て教養教育のガイダンスを行ってほしい。
以上、3 名の外部評価委員からの意見をもとに、平成 26 年度の新カリキュラムへの反映
を、以下のとおり行った。
・地域に目を向け、フィールドワークを組み込んだ科目「地域に学ぶ」を追加した。
・
「県大エッセンシャル」を A・B の 2 科目設定することとし、
「県大エッセンシャル A」
では、専門分野や研究方法の異なる複数の研究者(外部講師を含む)によるオムニ
バス授業、
「県大エッセンシャル B」では、各学科/専攻から 1 名ずつの教員が担当
するオムニバス授業を実現させ、科目としての充実を図った。
・
「音楽の世界」及び「美術の世界」について、愛知県立芸術大学の専任教員を通し、
大学院修了生に担当を依頼した。
・
「情報科学のものづくり」を専任教員の専門性を活かした少人数制演習形式にて開講
することとした。
・新入生オリエンテーションにおいて、
「教養教育」に対する考え方や大学の方針等を
説明することとした。
8
4.共同図書環事業
【県立大学】
(概 要)
平成 20 年度文部科学省戦略的大学連携支援事業(※)「共同図書環(館)のネットワー
クシステムの構築と新たな教養教育プログラムの開発」を第 1 フェーズとして、補助事業
期間の平成 20 年∼22 年度に、愛知県立大学、愛知県立芸術大学、愛知淑徳大学、名古屋
外国語大学、名古屋学芸大学(以下連携校という)で取り組み、平成 23 年度からは第 2 フ
ェーズ「共同図書環事業」として事業継続しています。連携校の図書館が既存の蔵書とは
別に共同購入した教養書・専門書・一般書など約 16,000 冊の貸し借り、巡回展示、BOOK
PARTY 、講演会など様々なイベントを実施しています。また、Tosho Ring(連携校で共同
蔵書を構築し、運営するネットワークシステム)を活用し、図書検索だけでなく、書評投
稿・図書情報交換・図書交流を行いました。
平成 25 年度は、あいちトリエンナーレ 2013 パートナーシップ事業として協力し、引き
続き共同図書巡回展示などを実施するとともに、公益財団法人大幸財団「地域の学術文化
振興助成事業」への申請により採択された、芥川賞作家による共同図書環5周年記念講演
会も実施するなど、読書啓蒙、大学間での連携・交流を図りました。
(主な活動・取組)
・連携校図書館での共同図書購入・共同管理による図書の貸出
・書評機能
・学生選書ツアー
・BOOK PARTY(図書交流会・冊子発行等)
・共同図書巡回展示
※「戦略的大学連携支援事業」
国公私立大学間の積極的な連携を推進し、各大学における教育研究資源を有効活用することにより、
当該地域の知の拠点として、教育研究水準のさらなる高度化、個性・特色の明確化、大学運営基盤の強
化等を図ることを目的とした文部科学省が支援する事業。
9
5.学長特別教員研究費
【2大学】
(目 的)
学長のイニシアティブのもと、魅力あふれる大学づくりに向け、「創意ある取組み」「地域社会
のニーズに反映した研究活動」等の観点から、重点研究課題の選定、学部・研究科を超えた研究
プロジェクトの立ち上げの推進、先端的研究・萌芽的研究の支援を行います。若手研究者のオリ
ジナリティのある研究を支援するとともに、次年度以降は、地域の発展に貢献する研究にも重点
を置いた支援をしていきます。
<学長特別教員研究費
大学名
県大
25 年度採択状況>
学部
外国語学部
予算(千円)
研究の名称
アフリカ系アメリカ女性作家による抵抗の言語行
526
(9 件)
為
1,500
環大西洋文化研究における C.L.R.James の位置づ
けに関する研究
1,500
普遍的人権・国際連合・核不拡散とアルフォンソ・
ガルシア・ロブレスの生涯
日本文化学部
1,020
「私語り」の成立と展開
−日本とヨーロッパの言語文化における複合的新
研究−
1,619
大航海時代の戦国愛知
−16 世紀前後の日欧史料から−
教育福祉学部
845
身体運動における予測能力の発達に関する基礎研
究
500
社会的対応の困難な青少年の立ち直りに関する心
理学的研究
情報科学部
1,000
サービス産業における待ち行列システムの形態分
析
1,000
若手研究者
外国語学部
380
生物画像の数値化プログラム開発
紛争後社会におけるコミュニティ間共存と自己認
への助成
識の変化
(3 件)
び(ロンドン)デリーを中心に−
日本文化学部
情報科学部
−北アイルランド、ベルファストおよ
500
16・17 世紀における城下町景観の歴史地理学研究
1,520
視覚フィードバックを用いた動的目標に対する飛
行体自立制御システムの構築
10
芸大
美術学部
400
陶磁制作における映像資料のデジタルアーカイブ
(8 件)
化
1,350
富本憲吉のイギリス留学とイギリス・フランスに
おける中近東・アジア美術の研究
100
500
ホタルイカ生物発光の分子機構に関する研究
愛知県立芸術大学のロゴタイプにかかわるデザイ
ンガイドラインの開発
1,350
時系列を持つ史跡と景観のシュミレーションデザ
イン∼長久手市を中心に
音楽学部
400
戦前の『名古屋新聞』音楽記事索引のデータベー
ス化とその公開
500
400
エスパスジャポン(パリ)での小作品展の企画
吹奏楽におけるオーケストラのアレンジ曲へのア
プローチの解釈と研究
5,000,000
計
〔学長特別研究費採択状況〕
区分
24 年度
単位:千円(件数)
25 年度
県大
11,000( 9)
11,910(12)
芸大
5,000( 5)
5,000( 8)
計
16,000(14)
16,910(20)
11
6.認定看護師教育課程
【県立大学】
(概 要)
日本看護協会では平成 8 年に認定看護師制度を発足させ、専門分野を 21 分野まで広げ
ました。この間の社会の変化として、平成 18 年 6 月に「がん対策基本法」が公布され、
がん医療の専門的な知識及び技能を有する医療従事者の育成、医療機関の整備、がん患者
の療養生活の質の維持向上などが求められ、がん看護に携わる看護師の専門教育に対する
ニーズがますます高まっています。
本学では、より高度な看護専門職を求める社会的要請と、より高度なリカレント教育の
機会提供を願う看護職の要望にこたえて、看護実践センターの事業として、日本看護協会
が定める「がん化学療法看護」
「がん性疼痛看護」認定看護師教育課程を開設しています。
分野名
受講者
教育期間
がん化学療法看護
15 名
平成 25 年 4 月∼平成 25 年 9 月(6ヶ月間)
がん性疼痛看護
15 名
平成 25 年 10 月∼平成 26 年 3 月(6ヶ月間)
○資格認定制度
高度化・専門分化が進む医療現場における看護ケアの広がりと看護の質向上を目的に、看護界の総意
で資格認定制度が発足し、専門看護師、認定看護師、認定看護管理者の 3 つの資格があります。
日本看護協会では、教育機関の認定と専門の教育・研修を受けた看護職への資格認定とを行っていま
す。1996 年に専門看護師が初めて誕生し、1997 年に認定看護師が、1999 年に認定看護管理者が誕生し
ています。
○認定看護師
日本看護協会認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識
を用いて、水準の高い看護実践のできる者をいいます。看護現場において実践・指導・相談の 3 つの役
割を果たすことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献しています。
知識と技術(一部)
認定看護分野
がん化学療法看護
がん化学療法薬の安全な取り扱いと適切な投与管理、副作用症状のマネジメント
がん化学療法を受ける患者・家族のアセスメント及び、問題に対するマネジメント能力
向上のための支援
がん性疼痛看護
がん性疼痛の全人的ペインアセスメントと症状マネジメント
薬物療法の適切な使用と管理及びその効果の評価
12
7.履修証明プログラム「医療分野ポルトガル語スペイン語講座」
【県立大学】
(目 的)
愛知県にはポルトガル語スペイン語を母語とする中南米出身者が数多く居住し、命にか
かわる医療現場や日常的な場面でのコミュニケーション支援のニーズは非常に高く、地域
の大きな課題となっています。
愛知県立大学では、外国語学部および看護学部の教育研究の経験を活かし、医療分野ポ
ルトガル語スペイン語講座を「社会人学び直しニーズ対応教育推進プログラム」として文
部科学省から委託を受け、平成 19 年度から3年間開講してきたところですが、講座開講で
蓄積した実績を踏まえ、この分野でのコミュニケーション支援能力養成を継続発展させ、
地域社会のニーズに応えるため、主として医療関係従事者対象に、ポルトガル語またはス
ペイン語の授業及び定住外国人の状況やコミュニケーション支援などの基礎知識の授業を
開いています。
なお、この講座は学校教育法第 105 条の規定に基づき実施するものであり、2年間指定
の科目を履修し、修了要件を満たした方には、履修証明書を授与するものです。
<参考>学校教育法第 105 条
大学は文部科学省の定めるところにより当該大学の学生以外の者を対象とした特別の課程を編成し、こ
れを修了した者に対し、修了の事実を証する証明書を交付することができる。
〔25 年度受講者数〕
入門
初級
中級
合計
ポルトガル語
1人
15 人
2人
18 人
スペイン語
1人
18 人
3人
22 人
13
8.アーティスト・イン・レジデンス事業
【芸術大学】
(目 的)
国内外の著名なアーティストの滞在型招聘により、本学の学生・教職員と交流事業を実
施し、本学の国際化、芸術創造能力の向上を図ることによって、広く国際交流・文化振興
に寄与することを目的としています。
(内 容)
(1)招聘アーティスト(音楽 3 名、美術 1 組 3 名)
①
フェデリコ・アゴスティーニ(ヴァイオリニスト イーストマン音楽大学教授)
②
マイケル・シェリー(作曲家 バトラー大学教授)
③
ニーナ・ティッチマン(ピアニスト ケルン音楽大学教授)
④
ヘンク・コシュ(照明デザイナー、ドイツ)
クレメンス・メッツラー(グラフィックデザイナー、ドイツ)
長谷 高史(環境デザイナー)
(2)滞在期間
①
平成 25 年 6 月 26 日∼7 月 4 日
②
平成 25 年 7 月 19 日∼7 月 29 日
③
平成 25 年 11 月 23 日∼11 月 29 日
④
平成 25 年 12 月 16 日∼12 月 21 日
(3)企画
①
フェデリコ・アゴスティーニ「イタリア・ヴィルトゥオーゾの輝き」
企画
期間・場所
ヴァイオリン公開レッスン
6 月 26 日 芸大 合奏棟 大合奏室
室内楽公開レッスン
6 月 28 日 芸大 合奏棟 大合奏室
本学教授陣との演奏会
6 月 29 日 宗次ホール
本学学生との演奏会
ヴィバルディの『四季』
7月4日
14
長久手市文化の家 森のホール
②マイケル・シェリー「壊れた場所、それは光が差し込むところ」
企画
講演会
East Meets West Meets East
:Film Music Exchange
講演会
期間・場所
7 月 20 日 愛知芸術文化センター12 階
アート・スペース E,F
7 月 22 日 芸大 中リハーサル室
『マイケル・シェリーの音楽』
レクチャーコンサート
コラージュ!
作曲マスターコース
コンサート
『マイケル・シェリーの音楽』
7 月 23 日 名古屋大学・国際言語文化棟
7 月 25 日 芸大 中リハーサル室
7 月 27 日 女木島 MEGIHOUSE
③ニーナ・ティッチマン
企画
期間・場所
レクチャーコンサート
11 月 25 日 名古屋大学 豊田講堂ホール
ピアノリサイタル
11 月 26 日 芸大 中リハーサル室
公開レッスン
ピアノ独奏作品
公開レッスン
ピアノ室内楽作品
11 月 27 日 芸大 室内楽ホール
11 月 28 日 芸大 室内楽ホール
④ヘンク・コシュ、クレメンス・メッツラー、長谷 高史
「疑似留学体験とデザイン・ワークショップ」
企画
期間・場所
デザイン・ワークショップ
“24 hours Nagoya – show
me your city, your location
12 月 17 日∼12 月 19 日 芸大 デザイン棟
for your Park on Demand”
プレゼンテーション
12 月 20 日 芸大 デザイン棟・大学食堂
(4)その他の国際交流
◇ヴィラ九条山のレジデンスアーティスト講演
フランス政府のアーティストレジデンス施設であるヴィラ九条山からアーティスト
を招聘し、一般を対象とする講演や愛知芸大学生を対象とするワークショップを開
催。
・馬場法子(作曲家)レクチャー(学生による発表及び講評)5 月 23 日
15
9.愛知芸大芸術講座
【芸術大学】
(趣 旨)
平成19年度の大学法人化と同時にスタートしたサテライト講座について、平成24年
度から美術学部公開講座と一体化し、「愛知芸大芸術講座」としてリニューアルしました。
愛知芸術文化センターに限らず学内を含めサテライトギャラリーや県内文化施設(豊田市
美術館など)にも展開し、受講者と一体となって学ぶ「参加型」の講座を実施しています。
(内 容)
(1)講座内容
愛知芸術文化センターと連携し、カルチャーセンターとは異なる大学授業の専門的
かつ個性的な内容により、美術・音楽の講座を「座学」「ワークショップ」「公開レッ
スン」
「レクチャーコンサート」として提供しています。
(2)講座回数
21講座
・座学「現代美術作家の僕が文楽を演出する理由」始め3件
・ワークショップ「リニモ沿線の風景を描いてみよう」始め10件
・公開レッスン「日本の歌曲を歌う」 始め4件
・レクチャーコンサート「秋の夜長は 弦でおしゃべりを…」 始め4件
(3)対象者
一般
(4)講師
本学教員
(5)受講料
有料の場合:一般800円(当日1,000円)
学生500円(一部レッスン受講は3,000円)
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