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2016年版グローバルアウトソーシング サーベイ結果概要(抄訳
2016年版 グローバル アウトソーシング サーベイ結果概要(抄訳版) デロイト グローバル アウトソーシング サーベイについて グローバル アウトソーシング サーベイは、グローバルレベルでのアウトソーシングの実態・トレンド把握を目的に、 デロイトが隔年で実施しているサーベイである。 調査仕様 2016年のサーベイでは、「アウトソーシングの現状と今後」、「アウトソース先のロケーション」、「ベンダーマネジメン ト」、 「経験からの学び」等の質問項目を設定し、29ヵ国182社のアウトソーシング責任者から回答を得た。 図表1:売上規模 図表2:所属業界 10億ドル未満 250億ドル以上 専門・コンサルティング 6% 4% サービス 7% 14% 23% 27% 11% 150250億ドル 公共機関 エネルギー・資源 10億 – 50億ドル 情報・メディア 9% ・通信 11% ライフサイエンス ・ヘルスケア 25% 29% 27% 金融 50-150億ドル 図表3:従業員規模 100,000名 以上 図表4:回答企業の展開地域 12% 25,000 100,000名 10,000 25,000名 北アメリカ 27% ヨーロッパ アジア・太平洋 19% 南アメリカ 1,000 10,000名 1,000名 未満 90% 65% 56% 50% 30% 中東 12% アフリカ 1 40% 33% 消費財・ 工業製品 アウトソーシングの現状と今後 • アウトソーシングの活動度が最も高いのは依然としてIT領域であり、回答企業のうち72%がアウトソースしている • 現在、アウトソーシングを積極的に活用しているIT領域であっても、今後さらなる活用拡大が志向されている • 今後アウトソーシングの活用が最も見込まれる領域は経理・財務であり、回答企業の36%が拡大を検討している 図表5:現在アウトソーシングを活用している業務領域と今後の活用拡大する予定 現在アウトソーシングを活用 IT 72% 法務 不動産・設備 税務 人事 経理・財務 63% 今後アウトソーシングを活用拡大する予定 経理・財務 人事 32% IT 31% 不動産・設備 30% 調達 29% 60% 53% 47% 42% 36% 税務 2 17% アウトソース先のロケーション • アメリカ、インドはすでにアウトソーシング先として成熟しており、今後のアウトソーシング先として検討している企業 は少ない • 今後のアウトソーシング先としては、カナダやメキシコなどのアウトソーシング実績が豊富な国に加え、現時点では アウトソーシング実績が乏しいその他の国も候補となっている • 一方で、地政学上のリスクが高く、インフラが未発達なロシア、エジプト、ガーナ、ギリシャなどの国を避ける傾向に ある 図表6:アウトソース先のロケーション 将来的 発展途上 成熟 ※成熟度は、現時点で既にアウトソースをしている国を基準に判断 アメリカ 思わない 64% 11% インド 51% カナダ 24% 38% メキシコ 24% 34% ブラジル 24% 28% 思う 中国 21% 28% 89% フィリピン 21% 34% アイルランド 20% 34% ポーランド 20% 32% スペイン 19% 33% オーストラリア 17% 28% アルゼンチン 16% 24% イタリア 15% 29% チェコ 14% 32% インドネシア 13% 27% マレーシア 12% 31% ロシア 12% 18% トルコ 11% 24% コスタリカ 11% 31% イスラエル 10% 30% ニュージーラ… 10% 32% チリ 10% 34% コロンビア 10% 26% 南アフリカ 9% 32% ウルグアイ 9% 27% ベトナム 8% 28% ハンガリー 8% 31% ポルトガル 8% 35% ギリシャ 7% 19% ルーマニア 7% 38% パナマ 7% 28% エクアドル 7% 27% モロッコ 6% 22% エジプト 5% 18% アイスランド 5% 30% グアテマラ 5% 23% ニカラグア 4% 24% ガーナ 3% 18% ケニア 3% 22% 3 18% 19% 既にアウトソースしている アウトソースを予定または検討 している ベンダーマネジメント • ベンダーに関する課題意識は、「コスト」という定量要素に留まらず、「取り組み姿勢」や「レスポンスの悪さ」といった コミュニケーション要素、並びに「イノベーションの欠如」、「高品質なベンダーの減少」といった品質要素に多くの 課題があると認識されている • 課題解決には、「上位層へのエスカレーション」が最も一般的な対応策であるが、半数の回答企業は、「取引内容の 見直し」も対応策としている 図表7:ベンダーに関する課題 取り組み姿勢 (受動的過ぎる、もしくは能動的過ぎる) イノベーションの欠如 46% 33% 高品質なベンダーの減少 29% ベストプラクティスの欠如 25% レスポンスの悪さ 24% リソースの品質 23% コスト 22% ベンダー内の連携不足 22% サービスの品質 20% 複数ベンダー統合 20% 残置業務との連携不足 20% 問題なし 16% 陳腐化したソリューション 12% 過剰な変更要求 11% 図表8:課題解決に向けて実施した対応 上位層へのエスカレーション 68% 取引内容の見直し 49% ガバナンス強化 40% トレーニングの提供 36% 競争入札を増やす 35% ペナルティ適用 22% ベンダー管理機能の強化 正当な理由での契約解除 発注者都合による契約解除 17% 13% 8% 4 経験からの学び(1/2) • アウトソーシングで得られた効果としては、「コスト削減」が最も多いが、「中核ビジネスへの注力」、「キャ パシティの問題解決」、「品質向上」などのコスト削減以外の付加価値を認識している • 過去のアウトソースの経験から、回答企業が最も改善したい点が、「業務移管への十分な時間の投下」 である 図表9:アウトソーシングで得られた効果 コスト削減 59% 中核ビジネスへの注力 57% キャパシティの問題解決 47% 品質向上 31% グローバル展開の拡大 29% 業務ニーズとの合致 28% 業務ナレッジの獲得 28% 変革の促進 17% ビジネス環境の変化への対応 17% 規制への対応 13% 図表10:過去の経験を踏まえ、次回アウトソースする際に変えたいこと 業務移管への十分な時間の投下 31% より良いSLAの設計 28% 提案依頼書作成 / ベンダー選定への十分な時間の投下 28% ベンダー管理機能の強化 27% プロセス変更 20% アウトソース範囲の拡大 18% 異なる価格体系の採用 16% 競争入札の実施 16% アウトソース範囲の縮小 15% アドバイザー(第三者)の活用 15% なし シングルベンダー化 11% 7% 5 経験からの学び(2/2) • 80%の回答企業は、アウトソーシングを行うにあたり、第三者のアドバイザーを利用している • 半数以上の回答企業は、「移行後支援」を除くすべての領域において、アドバイザーが価値を提供した と考えている 図表11:直近のアウトソースの取り組みでアドバイザー(第三者)が提供した価値 アウトソーシングの取り組みにおける アドバイザーの利用状況 利用した場合、アドバイザーが価値を提供した業務 構想策定 常に利用している 利用していない 20% 効果算定 12% 68% 必要に応じ 利用している 76% 64% 情報提供依頼書・提案依頼書 作成/ベンダー選定 60% リスク/規制評価 58% 業務移管 57% 交渉・契約 53% 税務観点の評価 51% 移行後支援 6 40% 英文のサーベイ結果は、下記のサイトに掲載されています。 http://www2.deloitte.com/us/en/pages/operations/articles/global-outsourcing-survey.html デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 CFOサービス 〒100-6390 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング Tel 03-5220-8600 Fax 03-5220-8601 E-mail [email protected] www.deloitte.com/jp/dtc デロイト トーマツ グループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそのグ ループ法人(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、デロ イト トーマツ税理士法人およびDT弁護士法人を含む)の総称です。デロイト トーマツ グループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループの ひとつであり、各法人がそれぞれの適用法令に従い、監査、税務、法務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、 国内約40都市に約8,700名の専門家(公認会計士、税理士、弁護士、コンサルタントなど)を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしてい ます。詳細はデロイト トーマツ グループWebサイト(www.deloitte.com/jp)をご覧ください。 Deloitte(デロイト)は、監査、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリーサービス、リスクマネジメント、税務およびこれらに関連するサービスを、さ まざまな業種にわたる上場・非上場のクライアントに提供しています。全世界150を超える国・地域のメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、 高度に複合化されたビジネスに取り組むクライアントに向けて、深い洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスをFortune Global 500® の8割の企業に提供しています。“Making an impact that matters”を自らの使命とするデロイトの約225,000名の専門家については、Facebook、 LinkedIn、Twitterもご覧ください。 Deloitte(デロイト)とは、英国の法令に基づく保証有限責任会社であるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(“DTTL”)ならびにそのネットワーク組織を構 成するメンバーファームおよびその関係会社のひとつまたは複数を指します。DTTLおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組織体 です。DTTL(または“Deloitte Global”)はクライアントへのサービス提供を行いません。Deloitteのメンバーファームによるグローバルネットワークの詳細 は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください。 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり、その性質上、特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に対応す るものではありません。また、本資料の作成または発行後に、関連する制度その他の適用の前提となる状況について、変動を生じる可能性もあります。 個別の事案に適用するためには、当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき、本資料の記載のみに依拠 して意思決定・行動をされることなく、適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください。 Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited © 2016. For information, contact Deloitte Tohmatsu Consulting LLC. 7