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平成23年度農林センター試験研究成績報告会 報告概要
平 成 23年 度 農 林 センター 試 験 研 究 成 績 報 告 会 報告概要 <口頭発表> 1 ∼ 京 都 の 米 で、京 都 の 酒 を∼ 酒 造 用 「掛 米 」新 品 種 の 育 成 オ 作物部 ザキ コウ ジ 尾崎耕二 京 都 ブ ラ ン ド の 日 本 酒 づ く り を 支 援 す る た め、 原 料 米 の 約 7 割 を 占 め る 掛 米( 仕込 み途 中に 加え る蒸米 の こ と) に適し た京 都 府 オ リ ジ ナ ル 品 種の 育成 に 取 り 組 ん で お り 、 平 成 24 年 中 に 品 種 登 録 出 願 予 定 で す 。 新 品 種 候 補 の 特 徴 や 生 産 現 場・ 酒 造 業 界 等 と 連 携 し た 取 り 組 み を 紹 介 し ま す 。 2 万 願 寺 トウガラシ の 平 面 仕 立 てによる 省 力 ・軽 作 業 化 園芸部 ミ ムラ 三村 ユタカ 裕 省 力 軽 作 業 化を 目指 した平 面 仕 立て は、慣 行( V字) 仕立 てと比 較し て作 業 時 間 、 活 動 エ ネ ル ギ ー と も 減 少 し 、 同 等 以 上の 収 量 が 得 ら れ ま す 。 ま た 、 同 仕 立て で は、土 壌 病 害 に強い 「台パ ワ ー 」 台木が 利用で き ま す 。 アサ 3 施 設 軟 弱 野 菜 に お け る有 機 肥 料 施 用 技 術 環境部 イ シン イチ 浅井信一 コ マ ツ ナ 、 ミ ズ ナ 、 シ ュ ン ギ ク 、 ホ ウ レ ン ソ ウ の 周 年 栽 培 に お い て、 菜 種 油 粕 等の 有 機 肥 料 を施 用して 3年 間 栽 培し、 化 成 肥 料 と 同等 の収量 、品 質を 得ました 。な お、 土壌 のpH 等は 適正 に推移 しましたが 、土壌養分 が蓄 積す る た め減肥 が必要 でした 。 4 エビイモ 新 品 種 「京 都 えびいも2号 」生 産 拡 大 に 向 け た取 組 と現 地 実 証 園芸部 シロ タ コウ ジ 城田浩治 収量性 の向 上と 「こえびちゃん 」に 代表される 小芋の 需要 に対応 した 新品 種 「 京 都 え び い も 2 号 」 の 生 産 拡 大 の た め 、 府 内 1 1 か 所 に 現 地 試 験ほ 場 を 設 定 し 、 生 産 力 の 確 認 及 び 種 イ モ 確 保 の た め の活 動 を 行 い ま し た 。 -1- < ポスター 発 表 > 1 エダマメ新 商 品 『京 夏 ずきん 』の 8 月 上 旬 出 荷 の 実 現 作物部 スギ モト ミツル 杉本 充 平 成 22 年 に デ ビ ュ ー し た 大 莢 ・ 良 食 味 の 丹 波 黒 大 豆 系 エ ダ マ メ 『 京 夏 ず きん 』は 、昨 年の 出荷ピ ー ク が 8 月 中 旬 で し た 。本 年 度、 8 月上旬 から 下旬 にかけて連続出荷 するための播種期を 明らかにしました。 イマ 2 特 別 栽 培 米 の 生 産 拡 大 に 向 け た 生 育 ・品 質 の 安 定 化 作物部 イ ヒサ ト 今井久遠 特 別 栽 培 米 は 、特 別 栽 培 農 産 物 表 示ガ イ ド ラ イ ン に基 づき 、農 薬 及 び 化学 肥料 を慣 行 栽 培か ら半 減す る こ と が要 件と な っ て い ま す 。そ こ で 、 この 要件 をクリアしつつ、 生産・ 品質を 安定させる施肥法等 を紹介 します 。 3 夏 秋 ナ スの 省 力 ・軽 作 業 化 栽 培 技 術 の 開 発 園芸部 タカ ギ マサ オ 髙木真男 京 都 府 の果 菜 類 の 主力品目 で あ る 露 地 夏 秋ナ スは 、 労力負担 が 大き く、 省 力 化 が 求 め ら れ て い ま す 。そ こ で 、省 力 ・ 軽 作 業 化 栽 培 技 術 の 確 立 を 目 指 し 、 今 年 度 は 台 木 及 び 穂 木 品 種の 組 合 せ と 仕 立 て 法 を 検 討 し ま し た 。 シロ 4 桂 ウ リの 特 性 を活 か した 加 工 品 開 発 園芸部 タ コウ ジ 城田浩治 京 の伝 統 野 菜 「桂 ウリ 」に 様々 な 食品機能性成分が含 まれることを 府立大 学 と 共 同 研 究 で 見 い だ し ま し た。 こ れ を 利 用 し て 、 奈 良 漬 け の 原 料 と し て の 利用 だ け で な く 、 機 能 性 食 品 と し て 桂 ウリを 加工す る こ と を試み ま し た 。 タケ モト テツユキ 5 アンケートによる「 京 都 花 物 語 」品 目 の 印 象 調 査 園芸部 竹本哲行 花 き 生 産 で は 新 規 性 、 独 自 性 、 希 少 性 が 求 め ら れ て い ま す 。 そ こ で 、 「京 都 らしい 」鉢花 の 生産 を 振 興するため 、 消費者 に 京都 に ゆ か り の あ る 品目 の 印象 や購入 してもよいと 思う草 姿について調 査しました。 -2- 6 獣 害 防 除 柵 の 設 置 ・管 理 に関 す る研 究 環境部 シバ ハラ アツシ 芝原 淳 獣 害 対 策 は 、「 生 息 地 管 理 」、 「集 落 ・ 農 地 の 管 理 」、「 個 体 数 管 理 」 を 総 合 的 に 実 施 す る こ と が 重 要 で す 。「 集 落 ・ 農 地 の 管 理 」 と し て 、 集 落 を 囲 む よ う に 設 置 す る す み わ け 柵 に つ い て 、野 生 獣 の 通 過 状 況 及 び 破 損 状 況 を 調 査 し 、 設置効果と 維持管理上の 留意点 を明らかにしました 。 オカ ドメ カズ ノブ 7 L E D光 源 トラップや 色 板 粘 着 トラップを利 用 した害 虫 防 除 環境部 岡留和伸 近 年 、開 発 さ れ た 正 確 に 特 定 の 波 長 域 の 光 を 発 す る こ と が で き る L E D( 発 光 ダ イ オ ー ド )を 利 用 し た 光 源 ト ラ ッ プや 、光 の 反 射 率 を コ ン ト ロ ー ル し て 、 より 多くの 害虫を 誘殺す る色板粘着トラップ を開発 しています。 ナカ ニシ ヒロ アキ 8 乳 苗 疎 植 による省 力 ・低 コスト化 を目 指 した飼 料 米 栽 培 企画室 中西宏彰 飼 料 用 米 専 用 品 種 「夢 あ お ば」 を 用い 、省 力・ 低 コ ス ト化 を図 る た め 、乳 苗と 疎植 を組 み合 わ せ た技術 に つ い て 検討し ま し た。育 苗 期 間の短 縮と 苗箱 使 用 数 を 削 減 し た 乳 苗 疎 植 は 、 籾 収 量 が 1 t / 10 a超 と 多 収 で あ り 、 省 力 ・ 低コスト化 を図る 上で有 望な技 術です 。 9 飼 料 米 を使 って生 産 された「さくらこめたまご」の 消 費 者 評 価 ナカ ニシ ヒロ アキ 企画室 中西宏彰 飼料米 を活 用 した 「さくらこめたまご 」に つ い て 、消費者 を対 象に アンケ ート 調査 を行 い ま し た 。消 費 者は 府 内 産や飼 料 米 混 合 な ど の 情報を 得る こ と で 、 販 売 金 額 を 上 乗 せ し て も 購 入 す る こ と が わ か り、 情 報 提 供 が 新 た な 消 費 者層 の拡大 につながることが明 らかになりました。 -3-