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第6章 DB2の特徴的な機能紹介
<2009年12月> 第6章 DB2の特徴的な機能紹介 本書に含まれている情報は、正式なIBMのテストを受けていません。また、明記にしろ、暗黙的にしろ、なんらの保証もなしに配布されるものです。 この情報の使用またはこれらの技術の実施は、いずれも、使用先の責任において行われるべきものであり、それらを評価し、実際に使用する環境に統合する 使用先の判断に依存しています。それぞれの項目は、ある特定の状態において正確であることがIBMによって調べられていますが、他のところで同じまたは同 様の結果が得られる保証はありません。これらの技術を自身の環境に適用することを試みる使用先は、自己の責任において行う必要があります。 © Copyright IBM Japan Co., Ltd. 2009 内容 • Workload Manager • パーティショニング機能 • 行圧縮機能 • pureXML • オンラインでの表移動 2 © 2009 IBM Corporation Workload Manager 3 © 2009 IBM Corporation DB2 Workload Manager (WLM) 概要 • • • • きめ細かいワークロードの識別・分類 閾値による制御 (コスト、実行並行度、実行時間 etc) 実行優先度の制御 目的に応じたレポーティング ワークロード 識別・分類 WORKLOAD SERVICE CLASS DB2エンジンに組み 込まれた機能 Workload Manager 目的ごとに レポート 実行優先度の制御 WORKLOAD 暴走クエリーの閾値制御 4 © 2009 IBM Corporation 1.ワークロード分類し、サービスクラスに誘導 • WORKLOAD • • 接続ユーザー/アプリケーション名などによりアクティビティーを分類 SERVICECLASSに誘導 • SERVICE CLASS • 分類されたアクティビティーが実行される環境 アクティビティーの分類と誘導 WORKLOAD SERVICE CLASS アクティビティー実行環境 優先度を 上げる SC_HIGH APPL1 接続USER=USER10 WL_HIGH 個別にレ ポート WL_LOW APPL2 SC_LOW 接続USER=USER20 DB2 5 優先度を 下げる 個別にしき い値監視 © 2009 IBM Corporation 2.閾値によるワークロードの制御 ①Predictive: 予測的しきい 値の評価 アクティビティー 実行終了 例) 見積もりコストが10万を超えるアク ティビティーは実行しない アクティビティー 実行開始 ・ESTIMATEDCOST ②Proactive :並列度のし きい値評価 アクティビティー 実行の要求 例) アクティビティの並列度が 10を超えた場合はキューに待 機させる。 ・TOTALSCPARTITIONCONNECTIONS ・CONCURRENTDBCOORDACTIVITIES ・CONCURRENTWORKLOADOCCURRENCES 6 ③Reactive: 反応的しきい 値の評価 (進行中) 例)異常に長い時間がかかっ ている処理や、検索結果行が 膨大な処理を検出し停止する ・TOTALDBPARTITIONCONNECTIONS ・CONCURRENTWORKLOADACTIVITIES ・SQLROWSRETURNED ・ACTIVITYTOTALTIME ・CONNECTIONIDLETIME ・SQLTEMPSPACE © 2009 IBM Corporation V9. 7 3.設定可能なしきい値の種類 しきい値 説明 Predictive (予測的) ESTIMATEDSQLCOST 見積もりコスト Proactive(並列度) CONCURRENTDBCOORDACTIVI TIES 同時並行実行数 QUEUEDACTIVITIES キュー待機 SQLROWSRETURNED 結果行数 ACTIVITYTOTALTIME 合計実行時間 CONNECTIONIDLETIME 接続アイドル時間 SQLTEMPSPACE 一時表スペース使用量 AGGSQLTEMPSPACE 一時表スペース使用量 (サービスクラス毎) CPUTIME CPU時間 SQLROWSREAD 読み込み行数 CPUTIMEINSC CPU時間 (REMAP ACTIVITY用) SQLROWSREADINSC 読み込み行数 (REMAP ACTIVITY用) Reactive(反応的) 例えば「1000行以上の大量 検索は許可しない」という制 限が可能に。 7 V9.7 NEW! © 2009 IBM Corporation 4.SERVICE CLASSによる実行優先度の調整 • サービスクラスは、作業グループに対するユニークな実行環境 • それぞれのサービスクラスに異なるリソース優先度を割り当てる • サービスクラスで利用可能なリソースの調整 • CPU優先度制御 (AGENT PRIORITY) • AIX WLMとの連携による詳細な管理が可能 • I/Oプリフェチ優先度制御(PREFETCH PRIORITY) AGENT PRIORITY, PREFETCH PRIORITYを 設定する。 • 設定値: HIGH, MEDIUM, LOW WORKLOAD 接続ユーザー などで分類 WL_HIGH 優先度の高い処理 SERVICE CLASS SC_HIGH 優先度の高い サービスクラス で実行 SC_LOW WL_LOW 優先度の低い処理 8 優先度の低 いサービスク ラスで実行 © 2009 IBM Corporation パーティショニング機能 9 © 2009 IBM Corporation DB2機能によるアクセス効率の向上 • アクセス効率向上 • パーティションDB • データベースの区分化による性能向上 • クエリーを複数CPUにより並列処理 • データ分割による効率化 • スケーラブルな拡張性 • 可用性向上(パーティションレベル) データ データ ログ データ ログ データ APR MAY ログ データベース 履歴表A • パーティション表 • 表の区分化による性能向上 • 特定レンジのみアクセス • データの高速追加/削除 • 可用性向上(表スペースレベル) ログ JAN 区分の デタッチ FEB MAR 区分の アタッチ JAN MAY • マルチディメンション・クラスタリング(MDC)表 • 表のクラスター化による性能向上 • ブロックレベルでのアクセス • ブロック索引による効率化 • データの高速追加/削除 10 セル © 2009 IBM Corporation ハイ・パフォーマンスを支える並列処理 Database Partitioning Feature(DPF)による並列処理 1000区分までのスケーラビリティー 透過的データアクセス アプリケーションは意識することなく、複数サーバーによるス ケールアウトにより、並列処理を実現します。 • データベースの区分を持つサーバー群 • 全体で1つのデータベース • パラレル・オプティマイザーと高速通信経路で接続 • ハッシングにより均等にデータ分散 アプリケーション DB2クライアント どの区画に接続しても 同じ結果が返ってきます CPU CPU CPU 100TBのDBも100区分で 1TBのDB設計と同じ CPU CPU アプリケーション DB2クライアント CPU データベース 区画1 データベース 区画2 データベース 区画3 メモリー メモリー メモリー データ データ データ CPU ・・・ CPU データベース 区画N-1 メモリー データ CPU CPU データベース 区画N メモリー データ 単一データベース 11 © 2009 IBM Corporation ハイ・パフォーマンスを支えるパーティション表 • ひとつの表を複数の区分に分割 • 古い区分を高速にロールアウト (区分のデタッチ) • 既存データはオンライン状態で、新しい区分をロールイン (区分のアタッチ) • 区分単位でのアクセス性能向上 • 各区分は異なる表スペースに配置可能 パーティション表 日付などのレンジで区分に分割し整理する 売上履歴表 過去のデータは まとめて瞬時に 切り離し DETACH Jan Feb Mar Apr ATTACH 新規データを個 別にLOADして から区分を取り 付け Jan 読みたい区分の みにアクセス 12 © 2009 IBM Corporation ハイ・パフォーマンスを支える多次元分析機能 • 多次元クラスタリング(MDC)とは • 複数属性の値によってデータを分類して自動的に格納する機能 • 単一属性のクラスタでは実現できなかった「2008年9月」の「DB2」の「東京」というような複数の属 性をもつクラスタ • 次元別検索のパフォーマンス向上 • データ並べ替えを目的とした再編成不要 • 削除のパフォーマンスアップ(ブロック削除が可能) • 索引のサイズが小さい(索引はブロック・ベース(BID)) BID • レコードベースの通常の索引も同時に作成可能 サマリー表作成など 集計バッチにも効果 大 ブロック レコード 作成SQL例: セル CREATE TABLE MDC1 ( Date DATE,地域 CHAR(10),製品 VARCHAR(10), 年月 generated always as (INTEGER(Date)/100), ... ) 製品 ORGANIZE BY DIMENSIONS (年月, 地域, 製品) 次元 列名指定のみでメ ンテナンス不要 13 2008 2008年 年8月, 東京, 東京 , 2008 2008年 年9月, 2008 2008年 年9月, DB2 東京, 東京, 東京,, 東京 DB2 DB2 2008 2008年 年8月, 大阪,, 大阪 2008 2008年 年9月, 2008 2008年 年9月, Webspher 大阪,, 大阪 e 大阪,, 大阪 Webspher Webspher e e 地域 次元 年月 次元 © 2009 IBM Corporation 通常の表に保管されたデータ 必要な行へのアクセスのために大 量の不要な行も読み込む ひとつのクエリーを処理するのはひ とつのCPUのみ。 14 © 2009 IBM Corporation 複数パーティションにハッシュ分割(DBパーティショ ン) P1 P2 P3 ひとつのクエリーを複数のCPUを 使って並列に処理することができる 15 © 2009 IBM Corporation 複数パーティションにハッシュ分割して並列処理 P1 P2 P3 依然として不要なI/Oは存在。 可用性を損なうことなく大量 データの入れ替えを行いたい。 16 © 2009 IBM Corporation データをレンジ分割して保存(パーティション表) P1 P2 P3 Jan Feb 条件に合致したパーティショ Mar ンのみを参照すればよい パーティションの高速削除と 追加が可能 17 © 2009 IBM Corporation データをレンジ分割して保存(パーティション表) P1 P2 P3 Jan Feb Mar 未だ不要なI/Oが残っている 18 © 2009 IBM Corporation 各行をブロックに整理して保管(多次元クラスター表) P1 P2 P3 Jan Feb 同じ値を持った行同士を同じ ブロックに集めて保管。 Mar 必要な行を取り出すための I/Oが最小限で済む 19 © 2009 IBM Corporation 各行をブロックに整理して保管(多次元クラスター表) P1 P2 P3 Jan Feb Mar これ以上I/Oの効率を上げるこ とはできないか??? 20 © 2009 IBM Corporation 各ブロックに格納される行数を増やす(行圧縮) P1 P2 P3 Jan Feb 各ブロックにより多くの行を保管 し、ディスク容量の削減が可能。 Mar 必要な行を取り出すためのI/O がさらに少なくなる。 21 © 2009 IBM Corporation ブランク・ページ 22 © 2009 IBM Corporation 行圧縮機能 23 © 2009 IBM Corporation DB2でのデータ圧縮技術の歴史 • V8 GA~ • テーブル作成時の「VALUE COMPRESSION」 • V8 FixPak 4~ • バックアップイメージの圧縮 • V9.1 • 表の行圧縮 (Row Compression)の登場 • V9.5 • 辞書メンテナンスの機能強化 (ADC) • V9.7 • • • • 24 索引の圧縮 一時表の圧縮 XML(XDA)の圧縮 インラインLOBデータの圧縮 業界では DB2のみ © 2009 IBM Corporation 圧縮することのメリット ディスク使用量の削減 特に、繰り返しデータがあるような場合に効果的 バッファー・プールの使用率向上 より多くのデータが圧縮された状態でバッファープールに乗るため、 バッファープールヒット率の向上が期待できる ディスクへの読み書き量が削減できるため、特にI/Oネックのシステム にはパフォーマンス向上の効果がある ログ・ファイルへの書き出し量が削減される 25 © Copyright IBM Japan Systems Engineering Co., Ltd. 2009 行圧縮機能の概要 • 辞書を使った行レベルのデータ圧縮 (V9.1~) • 辞書には、レコードにある特定のパターンが記録される • ディスク使用量の削減 • より多くのデータが圧縮された状態でバッファープールに乗るため、バッファープール ヒット率の向上が期待できる • ディスクへの読み書き量が削減できるため、特にI/Oネックのシステムにはパフォー マンス向上の効果がある 名前 部署 給与 都道府県 区・市 郵便番号 Fred 500 10000 東京都 港区 24355 John 500 20000 東京都 港区 24355 Fred 500 10000 東京都 港区 24355 John 500 20000 東京都 港区 24355 … ディクショナリー Fred (01) 10000 (02) John (01) 20000 (02) … 01 500 02 東京都, 港 区,24355 … … 26 © 2009 IBM Corporation 索引圧縮の使用方法 • 索引圧縮を使用する場合 • CREATE INDEX、ALTER INDEXのCOMPRESS YESオプション使用 CREATE INDEX X01 ON T01 (C01) COMPRESS YES CREATE INDEX X02 ON T02 (C02) ALTER INDEX X02 COMPRESS YES REORG INDEXES ALL FOR TABLE T02 • 索引圧縮の解除方法 • ALTER INDEXのCOMPRESS NOオプション ALTER INDEX X02 COMPRESS NO REORG INDEXES ALL FOR TABLE T02 • ALTER後のREORG INDEXESするまでは、圧縮された状態で保持される 27 © 2009 IBM Corporation 新しい表関数①(ADMIN_GET_INDEX_COMPRESS_INFO) >>-ADMIN_GET_INDEX_COMPRESS_INFO--(--objecttype--,--objectschema--,--objectname--,--> >--dbpartitionnum--,--datapartitionid--)----------------------->< • objecttype • • objectschema • • • オブジェクト名(case-sensitive) dbpartitionnum • • データベース・パーティション番号(非データベース・パーティション環境:’-2’ or NULL) datapartitionid • 28 オブジェクトのスキーマ名 objectname • • オブジェクトタイプ(表:’T’ or NULL、索引:’I’ ) データ・パーティション番号(非データ・パーティション環境:’-2’ or ‘0’or NULL) 圧縮属性の確認、および圧縮によって節約できるリーフページ数の見積もり などが可能 © 2009 IBM Corporation 新しい表関数②(ADMIN_GET_INDEX_INFO) >>-ADMIN_GET_INDEX_INFO--(--objecttype--,,--objectschema--,--objectname--)-------------------------->< • Objecttype • • Objectschema • • 29 オブジェクトスキーマ Objectname • • オブジェクトタイプ(表:’T’ or NULL、索引:’I’ ) オブジェクト名 索引毎の圧縮情報、およびその表に定義されている全索引に対して必要 なサイズなどを確認可能 © 2009 IBM Corporation 索引圧縮の条件 圧縮表 非圧縮表 CREATE INDEX COMPRESS YES 圧縮 圧縮 CREATE INDEX COMPRESS NO 非圧縮 非圧縮 ALTER INDEX COMPRESS YES 圧縮 圧縮 ALTER INDEX COMPRESS NO 非圧縮 非圧縮 CREATE INDEX COMPRESS指定なし 圧縮 非圧縮 以前のリリースよりマイ グレーションされたDB 非圧縮 非圧縮 ※表の圧縮属性を変更しても、変更時点で既に存在している索引の圧縮属性は変更されない 30 © 2009 IBM Corporation (参考)圧縮表のパフォーマンスとCPUへの負荷 ト ラ ン ザ ク シ ョ ン /秒 圧縮表(表圧縮+圧縮索引(1個)) VS 非圧縮表 9000 8000 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 圧縮表 非圧縮表 Sel e 圧縮表: ct Up da t e( 索 Up 引キ ー列 da t e( 索 以外 ) Ins er t 引キ ー De lete 列) 索引圧縮+表圧縮 CPU(user) 1 Select 2.6 2 Update(索引キー列以外) 2.6 3 Update(索引キー列) 2.6 4 Insert 10.5 5 Delete 2.2 索引圧縮なし+表圧縮なし CPU(user) 6 Select 1.6 7 Update(索引キー列以外) 1.6 8 Update(索引キー列) 1.6 9 Insert 6.7 10 Delete 1.7 3分間、10userで計測 IndexBPヒット率(90.5~100%),DataBPヒット率(85.6~99.9%) 非圧縮表: IndexBPヒット率(86.2~100%),DataBPヒット率(73.9~99.7%) 圧縮により、バッファープールヒット率が向上し、パフォーマンスも向上した Select/Insert/Update/Deleteのすべてにおいて、より有効にCPUが使用されるようになった 31 © 2009 IBM Corporation 使用上の考慮点 • MDCブロック索引, カタログ表の索引, index specifications, XMLメタ索引, XMLパス索 引は圧縮対象外 • 圧縮表に対して新しく作成する索引は、明示的にCOMPRESS NOを指定しない限り、 圧縮索引となる • 一度圧縮索引として作成されたものを非圧縮に戻したい場合には、COMPRESS NOを指定してALTER INDEXを実行し、さらに索引再編成を行う • 非圧縮表に対して新しく作成する索引は、明示的にCOMPRESS YESを指定しない限 り、非圧縮索引となる • 一度非圧縮索引として作成されたものを圧縮したい場合には、COMPRESS YESを 指定してALTER INDEXを実行し、さらに索引の再編成を行う • V9.1、V9.5のデータベースをV9.7に移行しても、索引圧縮は行われない • 索引圧縮を使用するには、ALTER INDEX・・・COMPRESS YES、およびREORG INDEXを実行する 32 © 2009 IBM Corporation DB2 pureXML機能概要 33 © 2009 IBM Corporation DB2 pureXMLの歩み V9.7 XMLウェアハウスへ DPF V9.5 MDC pureXML機能強化 パーティション表 V9.1 Inline格納 XDA圧縮 pureXMLサポート 部分更新 オンライン索引再編成/索引作成 XML基本機能 XSLT UDF XML列/索引 スキーマエボリューション Global Temporary Table XQuery Replication 複数文書のdecompositoin 各種ユーティリティ Load parse/validationの詳細エラー 34 © 2009 IBM Corporation DB2におけるXMLデータの格納 • DB2のpureXML機能では、XMLデータを保持するための「XMLデータ型」を提供する • XMLデータ型はリレーショナル表の中に定義し、レコードの中の1カラムとして取り扱う • XMLデータは分解(Parse)されDOMに似た階層型のフォーマット(XDM)で格納される • 照会時にはParseしない • XML格納方法は2通り - inline格納/XDA(XML Data Area)格納 insert into dept values (1,……, ’<dept><emp>夏目漱石</emp></dept>’) dept表の論理構造 inline格納する表の定義 deptID … deptdoc 1 … <dept> … create table dept (deptID int,…, deptdoc xml inline length 10000 ) <emp>夏目漱石</emp> </dept> … リレーショナル deptID … … XML deptdoc 1 inline格納時のdept表の物理構造 35 XDA格納する表の定義 create table dept (deptID int,…, deptdoc xml) … LOBと類似だが bufferpoolを使用 リレーショナル deptID XML XDA(XML Data Area) deptdoc XML記述子 regions index XMLデータ XDA格納時のdept表の物理構造 © 2009 IBM Corporation XML照会の2つの方法 DB2 SERVER CLIENT DB2 Client / Customer Client Application SQL/XML Relational Interface XQuery XML Interface DB2 Storage: DB2 Engine Relational XML • XQueryを主言語とする • W3C XQuery標準で定義 • V9新機能 • XQueryにSQLを組み込むことも可能 • SQLを主言語とする • SQL/XML(SQLのXML用関数)の使用 • SQL標準で定義 • V8からサポート、V9で拡張 • SQLにXQueryを組み込むことができる 36 © 2009 IBM Corporation XML索引 • XMLカラムに対してユーザーが索引を作成 • 索引対象は、要素、属性 • XML索引は、CREATE INDEXステートメント中xmlpattern(XPath)を記述して指定 • XMLのデータ型はSQLデータ型にマップされる。 CREATE INDEX empindex ON company(docs) GENERATE KEY USING XMLPATTERN '/company/emp/@id' AS SQL DOUBLE • COMPANY表 1row 1row 37 XML索引を使って検索を実行 • ANDing/ORing COMPANYDOC (XMLデータタイプ列) (XML <company name="Company1"> <emp id="31201" salary="60000" gender="Female"> <name><first>Laura </first><last>Brown</last></name> <dept id="M25">Finance</dept> </emp> </company> <company name="Company2"> <emp id="31664" salary="60000" gender="Male"> <name><first>Chris</first><last>Murphy</last></name> <dept id="M55">Marketing</dept> </emp> <emp id="42366" salary="50000" gender="Female"> <name><first>Nicole</first><last>Murphy</last></name> 略 EMPINDEX索引 COMPANYDOC (DOUBLE) 31201 31664 42366 DOUBLE型の索引が作成される © 2009 IBM Corporation XMLスキーマ対応 • DB2は、XMLスキーマによるXMLインスタンスの妥当性検査をサポートする • XMLスキーマをXSR (XML Schema Repository)へ登録する必要がある • DB2では、妥当性検査はXMLインスタンス単位で行う • 妥当性検査を行うかどうか、どのXMLスキーマを使用するかは任意 • 1つのカラムに妥当性検査済みのXMLインスタンスと、検査されていないXMLインスタ ンスが混在しても良い • 1つのカラムに異なるXMLスキーマで妥当性検査されたXMLインスタンスが混在しても 良い XML • INSERT,IMPORT, (UPDATE)によるXMLインスタンスの投入時に実施可能 文書 38 登録 XSR DB2 INSERT XML Schema システム・カタログ XML Schema Validate Validな (妥当な) XML 文書 © 2009 IBM Corporation pureXML in DB2 V9.7 DPF DB2 XML Support MDC 2008年 2008年 9月, 東京,, 東京 2008年 2008 DB2年 9月, 大 阪, Webs phere XML 2008年 2008年 2008年 2008年 8月, 東 9月, 京, 2008年 2008年 東京,, DB2 東京 8月, 大 2008年 2008 DB2年 9月, 大 阪, 阪, Webs Websp phere here データ ウェアハウス 文書系XMLデータの パーティション表 J a n F e b M ar 管理/加工/検索 A pr 大量のXMLデータ 文書サイズが大きいXMLデータ 圧縮 •マニュアル •報告書/申請書 •条例/省令 •カルテ 39 など © 2009 IBM Corporation XML表の作成 – DPFサポート • DPF環境でもXML列を含む表の作成が可能 • DPF環境の既存の表にALTER TABLEでXML列の追加が可能 • どのパーティションからでもXSRオブジェクト(XMLスキーマなど)の登録/ 検索が可能 • SQL/XML, XQueryのパラレル実行可能 • パラレルのLOADが可能 • 制約 CREATE TABLE table1 ( col1 int, col2 xml, DISTRIBUTE BY HASH(col1)) • XML列をdistribution keyにすることはできない • distribution keyを持つXML表に対しuniqueなXML索引を持てない • V9.1/V9.5のXMLフォーマットを持つ表はDPF環境に分散できない => 表の再作成またはADMIN_MOVE_TABLEによる移行が必要 40 © 2009 IBM Corporation XML表の作成 – MDCサポート • XML列を含むMDC表の作成が可能 • MDC表にALTER TABLEでXML列の追加が可能 • MDCブロック索引と、XML索引を合わせて使用することが可能 CREATE TABLE MDC1 ( 製品 VARCHAR(10), 製品明細 XML) ORGANIZE BY DIMENSIONS (製品) • 制約 • XML列を次元(ORGANIZE BY節)に指定することはできない 41 © 2009 IBM Corporation XML表の作成 – パーティション表サポート • XML列を含む表をパーティション表にすることが可能 • パーティション表に対してALTER TABLEでXML列の追加が可能 • XDA用の表スペースは、パーティション表の表スペースに置くことも、 別表スペースに置くことも可能 CREATE TABLE t1(c1 INT, c2 INT, c3 XML) IN tbsp1, tbsp2, tbsp3 LONG IN tbsp6, tbsp7, tbsp8 PARTITION BY RANGE(c1) (STARTING FROM 1 ENDING 90 EVERY 30) • 制約 • XML列をpartition keyに することはできない tbsp1 tbsp2 tbsp3 t1.p1 t1.p2 t1.p3 XDA1 XDA2 XDA3 tbsp6 tbsp7 tbsp8 • XML索引はpartitioned index (ローカル索引)にすることはできない 42 © 2009 IBM Corporation XMLデータの圧縮 • DB2 V9.5では、基礎表に保持されたものがV9.5での圧縮対象 • V9.7ではXDAオブジェクトに保持されたXMLデータも圧縮対象 create table dept (deptID char(8),...,doc XML inline length 10000) データ・オブジェクト 圧縮可(V9.5) 43 ID … PR27 … PR28 … ACC … 索引オブジェクト DOC (XML) XML記述子 Region s Index 圧縮可(V9.7) XDAオブジェクト(XML Data) © 2009 IBM Corporation XMLデータの圧縮方法 create table dept (deptID char(8),...,doc XML) compress yes • 圧縮辞書の作成 • REORG TABLE (RESETDICTIONARYオプション) • すでに表にデータがある場合(ALTER TABLE COMPRESS YESで表属性を変更し REORG) • Automatic Dictionary Creation (ADC) • V9.5から • 表に一定量のデータが挿入されると自動的に辞書が作成され、データが圧縮される • LOAD REPLACE • V9.5から • 新規のテーブル作成/データを一時ExportしてLoadしなおす場合 • 自動的な辞書の作成または既存辞書の再利用が可能 • XDA圧縮辞書が作成されないケース (SQL2220Wが返される) • REORG、LOAD REPLACEを実行したが、XDAオブジェクトが空の場合 • XMLデータがV9.1、V9.5からのマイグレーションによるものの場合 • V9.7版のXDAフォーマットにするため、表の再作成が必要 • ADMIN_MOVE_TABLEプロシージャー(V9.7新機能)を使用可能 44 © 2009 IBM Corporation XML索引の圧縮 • ユーザー定義XML索引の圧縮可能 • 索引圧縮はV9.7新機能 • COMPRESS YESと指定された表に対する索引は自動的に圧縮 • CREATE INDEXで明示的に圧縮モードを指定 (COMPRESS [YES|NO]) 45 © 2009 IBM Corporation ブランク・ページ 46 © 2009 IBM Corporation 表のオンライン移動機能 ADMIN_MOVE_TABLEプロシージャー 47 © 2009 IBM Corporation 表のオンライン移動機能: ADMIN_MOVE_TABLEプロシージャー 表の読み書きを可能にしたまま、表を移動する ⇒ これまで表の再作成が必要だった変更作業をオンラインで実施できる • 別の表スペースへの移動 • ディスク配置の変更 • 表スペース作成時に表スペース単位で決定される定義の変更 (例:ページ・サイズ、エクステント・サイズなど) • 表の定義情報の変更 例えば… • • • • 索引定義 MDC表の次元列 (MDC表において各行の格納されるブロックを決定する列) パーティション表のレンジ定義 別 表スペース 表スペース データの圧縮/非圧縮/再圧縮 C1 C2 C1 C2 INSERT, DELETE, UPDATE 48 © 2009 IBM Corporation 表のオンライン移動機能の仕組み 表スペース1 INSERT, DELETE, UPDATE 表スペース2 ① ターゲット表 ソース表 C1 C2 ② C1 C2 表移動の5つのステップ ① 初期化 (INIT) -移動先表、トリガー、 ステージング表作成 -定義情報変更 ④ ② コピー (COPY) トリガー ③ ① ② ① ステージング表 表スペース1から表スペース2へ 表を移動させる場合 推奨: ・ソース表にユニーク索引をつける -差分データ更新される行が1つになるため ・作成ディスク・スペース容量を十分に確保する -ソース表に加え、 ターゲット表、ターゲット表に付随する索引、ステージング表の ための領域が必要、また、コピーに伴って必要となるログ量も考慮する必要がある 49 -データ・コピー -変更データ情報を ステージング表格納 ③ リプレイ(REPLY) -ステージング表からの 差分データ反映 ④ 切り替え(SWAP) ※アクセス不可 ⑤ クリーンアップ (CLEANUP) ※keepオプション(元表保持) © 2009 IBM Corporation Let’s go Lab7!! 50 © 2009 IBM Corporation