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外国語学部英米語学科

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外国語学部英米語学科
外国語学部英米語学科
専任教員一覧
明海大学
2015 年 10 月現在
「人生、楽しく、にぎやかに!」の人
大津由紀雄 教授
■ 自己紹介
あんなに賢いチンパンジーでも歯が立たないことば。人間の赤ちゃんはこともなげにその壁を乗り越え
ていく。この違いの秘密はどこにあるのだろう。そんなことを考えて続けて、40 年近くたちました。答え
はいまだ遠い先に。霧のかなたに姿が見えたかなと思ったら幻想だったり、意外なところに道しるべが
あったりする。結局、目的地には辿りつけない、いや、目的地すらはっきりしない。でも、そんな旅はじ
つに楽しいものです。
こうした思索のなかで見つけた、いろいろな話題をみなさんに投げかけ、みんなでいろいろと議論して
みたい。いつもそんなことを考えています。一緒にどうですか。
あ、趣味ですか。趣味は島津亜矢という歌手です。一応、「演歌歌手」ということになっていますが、い
ろいろなジャンルの歌をこなせる、すごい歌手です。わたくしの「大津研ブログ」に紹介してありますの
で、いつか覗いてみてください。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/11/blog-post_12.html
http://oyukio.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html
http://oyukio.blogspot.jp/2014/05/blog-post_19.html
■ 学生からのコメント
Professor Yukio Otsu is the vice president of Meikai University and professor in the English
language department and the graduate school of applied linguistics. He obtained a PhD in
linguistics at MIT (USA) and has since pursued a wide variety of research such as child
language acquisition, syntax analysis and English language education. He also has a long list
of publications, from highly specialized scholastic articles to light reading educational books
for children.
In addition to his active research life, he's a passionate educator. In teaching all levels,
Prof. Otsu's slogan is "Think!" A class with Prof. Otsu might be better described as a
"guided dialogue." Whether it be generative grammar, English education or what you had for
lunch, he takes you along on a scientific thought process and at some point you find yourself
reaching conclusions you’ve never imagined before. His classes will change how you see the
world. (Joe Tabolt, graduate student)
映画好きで
マンガを描くのが得意な
「昭和」の少年
津留崎毅 教授
■ 自己紹介
私の専門は、英語学の統語論です。統語論とは、文構成の原理やプロセスの研究ですが、簡単にいえ
ば「文法の研究」です。担当科目は、「英文法研究」、「英語学特講Ⅰ」、「英米語学科ゼミ」などです。私
の授業では、中学校や高等学校で教えられている英文法の見直しをします。文法といえば、覚えるべ
き内容がすでに確定され、学生はただそれを覚えるだけの「終わってしまった分野」のように感じる人
がいるかもしれませんが、実は、そうではありません。文法は、ダイナミックでエキサイティングな生きた
研究分野なのです。中・高で学ぶ文法は、あくまでも一つの「分析案」あって決して絶対的なものではな
いことを実感してみませんか?
■ 学生からのコメント
自分が初めて受講した津留崎先生の授業は、2 年生の時の「英文法研究」でした。それは中高で学ん
だ英文法をさらに発展させ、新たな視点で見ていくというものでした。具体的には、特に、伝統文法で従
属接続詞と呼ばれていたものを前置詞に含めてしまうという、カテゴリーの範囲の拡大に衝撃を受けま
した。それから先生の研究分野に興味を持ち、「英語学特講Ⅰ」、「英米語学科ゼミ」を履修させていた
だき、今は「卒業論文」でもお世話になっています。もちろん斬新な内容が多く、決して簡単なものばか
りではありませんが、先生がわかりやすく説明して下さるので安心して受講できます。また、補充プリン
トなども用意してくださり、学生にとても親身になって指導してくださります。津留崎先生のおかげで充
実した学生生活を送ることができています。
"I admire your haircut!"
(Glass-sensei's nick name is
"Papa.")
Jesse Glass 教授
■ 自己紹介
My area of special interest is Literature--especially poetry.
I tell students to do their best in my classes and I encourage them to use their
imaginations.
I teach British and American literature: drama, short stories and poetry. In the Meikai
graduate school I teach comparative literature. I also teach British and American history,
research writing, and am the coordinator for Listening II classes.
Meikai is a wonderful opportunity to learn from some very fine teachers. Work hard in
your classes and do your best--and don't forget to laugh, make friends and have fun too!
■ 学生からのコメント
ジェシーの授業はユーモアがあり、とても楽しく学ぶことが出来ます。先生の優しく明るいその人柄が
授業にも出ています。ネイティブの先生ということもあって、授業を受けながら生の英語に触れられると
いう部分もとても魅力的でおすすめです。とにかく先生がいつも明るくニコニコ話しかけてくれるのでと
っても楽しいです。身体を使って英語を覚えたりするのでとてもわかりやすくておすすめです!
楽しく学びながら、
必ず目標を達成する
河原伸一 教授
■ 自己紹介
「広く国際未来社会で活躍し得る有為な人材」を育成するという明海大学の建学の精神に魅力を感じ、
10 年ほど前に「霞が関」から転職してきました。霞が関勤務のときは、外交(茶)・公用(緑)パスポート
を使い、世界を飛び回っていました。日曜日の午前中に子供の運動会で走ったり、綱引きをしたりして、
酸素吸入が必要なほどへとへとに疲れ切っているのに夕方の便で米国へ 1 か月間出張したり、突然 3
年間のモスクワ勤務を内示され、1 日 24 時間 3 か月間、必死でロシア語を学んだことなどが走馬灯の
ように浮かびます。グローバル・スタディーズ専攻(GSM)教員のひとりとして、グローバルに活躍する
人材をひとりでも多く本学から輩出したいと強く思っています。一緒に「世界」を飛び回ってみません
か。
■ 学生からのコメント
河原ゼミでは、身近な企業の研究に取り組んでいます。元外交官の河原先生や第一線で活躍されて
いる社会人の方から聞くお話は、いつも面白く、ためになります。また、先生の TOEIC の授業のおかげ
で、750 点だったスコアが、たった半年で 830 点に、もう半年後には 895 点に伸びました。理解出来なか
ったことを質問すると、私達がわかるまで最後まで丁寧に詳しく説明して下さいます。先生の授業には
感謝せざるを得ません。また、先生は何カ国語も堪能だから、一緒にお話するだけで勉強になる存在
です!
変わりたいあなたを本気で変えます
グローバル人材を目指すあなたを
徹底サポートします
小林裕子 教授
■ 自己紹介
英米語学科ではグローバルスタディーズ専攻の授業を中心に担当しています。また、外国語学共通科
目も担当しており、日本語学科や中国語学科の皆さん対象の授業も担当しています。私の専門は通訳
研究で、現在は司法通訳を取り巻まく諸問題を研究しています。通訳の際にどのようにして最適な日
本語を選択していくかに関しては、厳しく授業を進めています。担当科目は『時事英語』『Advanced
Business English』『Interpreting Skills』『北アメリカ研究』などです。グローバルに活躍したくなるような学
生さんを育てるために、学習資料には英字新聞を使いながら、世界で今、起きている政治・経済・文化
などの問題をディスカッションも取り入れながら授業を進めています。時事問題を読み解きながら就職
活動にも活かすことができる社会常識や一般教養も身につけていきます。GSM 専攻でインターンシッ
プを希望する学生さんへの積極的なサポートもしています。インターンシップは大学で身につけた問題
発見能力や問題解決能力、そしてコミュニケーション能力を試す機会としてとても重要です。社会人とし
て必要な知識と教養が自然に頭の中に整理されて収められていく授業を心がけています。厳しさと優
しさで皆さんが大きく成長するお手伝いをします。
■ 学生からのコメント
小林先生は、私たち学生の一人一人と真摯に向き合い、時に厳しく時に優しく、愛のある指導をしてく
ださいます。授業内でのお話もとても面白く、知れば知るほど楽しくて素敵な先生です。ゼミでは主に英
字新聞などを和訳し、そのトピックについて議論します。リアルタイムな世界情勢を英語と共に学び、社
会に出る上で必要な知識を身につけることができます。
英語を通して人とつながり、
心をつなぐ
高田智子 教授
■ 自己紹介
専門は英語教育。中学生の頃から、英語は私にとって生きたことばでした。日々NHK『基礎英語』を聞
き、英詩や歌を口ずさみ、英語劇やスピーチコンテストなど、英語を使う機会に片端から手を出しました。
今思えば可笑しくなるほど単純ですが、英語を通して未知の世界とつながることに魅せられました。こ
の楽しさを伝えたいと思ったのが英語教育を志すきっかけとなりました。
本学では中・高等学校の英語教員を目指す学生達に、英語科教育法や英語教育特講などを教えてい
ます。英語の先生になるための勉強には際限がありません。実際に教壇に立つと、さまざまな疑問や
課題に直面します。そのようなとき解決の拠り所となるのは基礎理論です。英語科教育法では、学習
指導要領を正しく理解し、第二言語習得理論を踏まえた 4 技能の指導法を学びます。英語教育特講の
テーマはテストです。測りたい能力を測るテストを作成するための基礎理論を学び、実際にテストを作
成して学生同士で出題し合い、検討します。
指導理論や指導技術を中心に授業を進めますが、それ以前に大切なのは、英語コミュニケーションを
通して人と関わる心のあり方を形成することだと思います。寛容で柔軟な姿勢があってこそ、英語を使
う意義も価値も高まると考えます。
研究面では、日本の中・高等学校におけるシラバス・デザインを研究しています。中・高等学校の先生
方との勉強会を通して指導および評価の改善に取り組み、空理空論ではない、生きた英語教育学を目
指しています。
■ 学生からのコメント
高田智子先生の授業を通して、英語教授法やテストの作成方法を学びました、また折に触れて、英語
の歌、諺、語源などが話題になり、今まで知らなかった英語学習の楽しみも知りました。教育実習に行
った際、講義で教わった理論やさまざまな知識を最大限に活用し、生徒により良い学びを提供すること
ができました。英語教師になるための土台を作ることができたと思います。
ゼミ生いわく、
“器用で気さく、神がすべてを与えた
美しき社会言語学者”
川成美香 准教授
■ 自己紹介
私の専門分野は社会言語学です。英語と日本語を中心に、「ことば、文化、社会、教育」をキーワードと
するさまざまな現象が研究対象です。最近の研究テーマは、ミクロ的視点では社会文化的アプローチ
による第二言語習得や異文化コミュニケーション能力について。またマクロ的視点では、ヨーロッパの
言語政策を日本の英語教育改善のために応用する研究をしています。
授業では、社会言語学の入門コースとしての講義やゼミにおいて、「ことばのバリエーション」(言語の
性差・年齢差・社会階級差・地域差など)や、「ことばと文化」(日英語の丁寧表現やポライトネス・ことば
のイメージなど)や、「ことばの運用」(日英語の会話スタイル・バイリンガリズムやコード切り替え・非言
語伝達など)のトピックを扱っています。学生の主体的な学びが重要であるとの考えから、一方通行の
講義だけにとどまりません。グループワーク・ディスカッション・プレゼンテーションをとり入れ、自由な雰
囲気のなかで躍動感にあふれる授業をめざしています。
■ 学生からのコメント
川成先生の授業で学ぶ社会言語学、最初は難しそうなイメージでしたが、実は私たちのごく日常的な
言語行動に深くかかわっている学問です。何気ない日本語の会話でも、そのことばの奥には、無意識
のうちに了解し合っているルールがあります。あいづちの打ち方や、間の取り方が適切であれば会話
は心地のよいキャッチボールになります。ですから英語となると私たちは、語彙や文法だけでなく、ネイ
ティブスピーカーなら誰もがわきまえている会話のルールなどを、意識的に身につけなければならない
のです。このような文法書には書かれていない「見えざることばの使い方のルール」や「日英語の認識
や習慣の相違」を、私たちは社会言語学から学ぶことができます。
また、川成先生のゼミでは、ゼミ論文を執筆します。ゼミ論の書き方、テーマ設定、リサーチや分析方
法に至るまで、先生はゼミ生の意見に真剣に耳を傾け、アドバイスをしてくださいます。全員が無事に
そして楽しくゼミ論を完成することができました。学問的興味や知的好奇心を満喫したい方、ぜひ川成
ゼミに集合してください。
Enjoy life and take on
new challenges
松井順子 准教授
■ 自己紹介
Hello. My name is June-ko. I’m in charge of Interpreting, Phonetics, and Discussion and
Debate. Interpreting is an interesting field, which opens doors to situations and people one
would never meet or encounter normally. It is a field where one can continue growing and
studying. Phonetics is important because sounds are a vital part of our daily lives, and
essential for communication. Interpreting activities at Meikai include interpreting contests,
participating in interpreting guide tours, training, interpreting camps, etc. In Discussion and
Debate, we learn to discuss and debate topics from a wide range of fields. Discussion and
Debate practice makes it possible to talk more freely impromptu about issues that affect
our daily lives. I look forward to seeing you in class or at my interpreting club.
■ 学生からのコメント
松井先生は、通訳関連の科目と音声学を教えていらっしゃいます。授業では細かい指導で、一人一人
に親切で、みんなを笑顔にしてくれる優しい方です。先生は、授業外でも気さくに英語で話しかけて下さ
るので、先生との対話を通じて、自然に英語を聴いたり話したりする練習にもなります。また、先生のク
ラスを通して、人生の中でとても大切なものを色々と学ぶことができました。
教員を目指すあなたを
応援します。
見た目は体育、でも中身は
熱血英語教師
金子義隆 准教授
■ 自己紹介
私の専門は英語教育で、特に教員養成です。主な担当科目は「英語科教育法」「英語教育特講」「英語
教育学概論」「英米語学科ゼミ」、そして「Advanced Listening Skills」です。
人は誰でも意識的に、または無意識的に人の役に立ちたいと思っています。そして、人の役に立てれ
ばうれしいと思います。もし、あなたも好きな英語を誰かに教えて喜んでもらえれば、うれしいですよね。
私はみなさんが英語教員になる夢を実現することをお手伝いしています。
私は英語教員育成のために、授業では理論と実践を結び付けて指導しています。人は第二言語(英語)
をどのように学ぶのか。これはとても難しいテーマです。脳の中で起こっていることなので、それを直接
観察することはできません。しかし、近年の研究の結果、少しずつ解明されてきました。そして、それに
よって構築された理論に基づいた指導法は実際に効果があるのです。また、一般的に効果的だと知ら
れる英語の学習法・指導法は第二言語習得理論に則っている場合がよくあります。ですから、みなさん
が理論をしっかりと理解し、それに裏打ちされた指導法を身につけられるように授業を行なっておりま
す。
■ 学生からのコメント
金子義隆先生は、英語教育学を専門としていて、英米語学科の主に教育関係の授業を指導していま
す。先生は、とてもフレンドリーで学生の私たちによく声をかけてくれます。また、授業に関する質問に
も快く答えてくれて、難しい問題の時には一緒に悩み、一緒に考えてくれます。先生の主要研究テーマ
は、動機づけを高める英語指導に関する研究です。そのため、授業内でも学生の学習意欲、いわゆる
動機づけを上げるため、様々な工夫を組み込んでいます。将来教員を目指している方には、特に参考
になるはずです。是非、これからもっと多くの方々に先生の授業を受けてもらいたいです。
楽しむこと。
見つけること。
ひろがること。
嶋田珠巳 准教授
■ 自己紹介
研究テーマは、英語の多様性と言語のダイナミズム。世界の多様な英語にどのような連続性があるの
か、英語が新たに土地に根づくとき、あるいは言語話者に取り入れられるとき、そこにどのような現象、
形態が生まれるのか、といったことを中心に考えています。これまでとくにみてきたのが、英国のお隣、
アイルランドに息づいた英語。アイルランドは、日常のことばがアイルランド語から英語に替わる言語
交替を経験しているのですが、そこで形成されたアイルランド英語の言語的性質と人々の言語意識を、
実際に現地に行って、すこしずつ知ること、明らかにすることをしています。言語の個性、言語接触、人
との出会い。ますます興味は尽きません。
担当科目の一つ「英語学特講 III」では、身近なことばの問題をみんなで考えながら、英語を含めた言
語を理解するための言語学、社会言語学の素養をつくります。「英米語学科ゼミ」では、なによりゼミ生
が楽しくやっています。自分の興味をとことん知ること語ること、文献の内容をきちんと理解すること、
自分の思考を磨き表現すること、仲間といっしょに高め合うこと。どんな仕事に就くにも、未来を切り拓く
にも、その基礎となる力が必要です。主体的に取り組めるあなた、ぜひ。
■ 学生からのコメント
嶋田先生は社会言語学がご専門の先生です。授業では主にテキストを基に社会言語学とは一体何を
研究対象とするのか、その考え方など基礎から丁寧に勉強していきます。学生からテキストの内容に
関する質問をすると先生はその問いに対しての答えに留まらず、それに関連する他の研究や人物など
まで取り入れテキスト以上の内容を学ぶことが出来ます。その結果、テキストがほとんど進行しないこ
ともたまにありますが、先生の明るい口調で繰り広げられる詳しい解説で学生全員が楽しく学んでいま
す。また、先生は学生が行っている研究にも様々なご意見やご質問をくださいます。学生自身が今まで
思いつかなかった視点からのご指摘を頂くことも多々あり、それを基に研究をさらに深めていくことが出
来ます。学生はお互いの個性を尊重し合う事で斬新なアイデアや意見を出すことができます。また 1 人
1 つそれぞれの長所に合わせた役割を持ち、長所や得意なことに気付くことによって自分に自信を持ち
成長することができます。
寅さんと笑点をこよなく愛する
粋でいなせな
異文化コミュニケーション学徒
原 和也 准教授
■ 自己紹介
私の専門分野は、コミュニケーション論(異文化と対人)です。授業で扱う分野は多岐に渡りますが、そ
の中でも、私自身が最近楽しみながら学んでいるのは、コミュニケーション論特講 I-a のテーマである
「非言語コミュニケーション論」です。ここで、日常のコミュニケーションについて考えてみましょう。あな
たは、声や表情から相手の感情をどの位読み取っていますか。写真を撮る時にVサインをしたことがあ
るかもしれませんが、なぜ「ピース」とも言うのでしょうか(英国では手の甲を相手に向け提示したら、侮
辱のサインとして受け取られます)。照れ隠しの際、なぜ頭を掻いてしまうのでしょうか。ふと考えてみる
と、意識的あるいは無意識的におこなっているしぐさが結構あるものです。また、会話において、どの
位の対人距離が快適でしょうか。体のどの部分をタッチし、また避けるでしょうか。間や沈黙にはどのよ
うな意味が込められているでしょうか。私の授業では、身体動作、顔の表情、視線、周辺言語、沈黙、
身体接触、対人距離、時間、色彩、衣服や装飾品のメッセージ性について学び、フィールドワーク調査
も行います。理論的なことを学ぶだけでなく、体験型のエクササイズや、自己分析課題を通じて、人間
の行動と心理のメカニズムに迫っていきます。そして、異文化コミュニケーションにおいて不要な誤解を
招かないよう、注意すべき点もお伝えします。授業を通じて様々な「気づき」を経験し、自己を理解し、
他者への共感意識を高め、バランスの取れたコミュニケーション能力を育成しませんか。
■ 学生からのコメント
原先生の授業では誰もが日常生活で行う「コミュニケーション」がテーマなため、とても取り組みやすい
です。皆さんが日々何気なく行うコミュニケーションを、改めて見直し、分析することで、新しい発見に繋
がる楽しさがあります。
授業において、なかなか自分の考えが上手く伝えられないことがありましたが、原先生がさりげなくフォ
ローして下さり、しっかりと重要な点をカバーしてくださりました。学生が自然と意見を述べやすい環境
があると思います。また、原先生の授業は、文献、データ等、根拠に基づいて物事を考える機会が多い
ので、論理的思考能力を磨く機会にもなります。コミュニケーションに興味があり、論理的に考える力を
鍛えたい方は、原先生の授業を受講してみてください。
ベースギターを片手に、
ことばの神髄を求める、
英米語学科の気さくなあんちゃん
◆新任 瀧田 健介 准教授
■ 自己紹介
私の専門は理論言語学です。理論言語学は、英語や日本語といった個別の言語がどのような性質を
もっているかを詳細に研究し、さらにそれらの個別言語に共通する一般的な原理を深く追及することに
よって、人間だけが持つ「言語」という能力の本質を解明する学問分野です。私の担当する「比較言語
研究」や「英米語学科ゼミ」では、この理論言語学という一般にはあまりなじみのない学問分野が、い
かに好奇心を掻き立てられるものであるかを伝えられるよう奮闘しています。また、私自身はここ数年
「省略」と呼ばれる現象に特に興味を持って研究しています。例えば、「何を食べたの」と聞かれて、「カ
レーを大盛りで食べた」という意味で単に「カレーを大盛りで」と答えることができます。どうやら、「食べ
た」という部分が最初の質問にあるため、その返答ではその部分を省略できるようです。では同じ質問
に対して「何も」と答えたらどうでしょう。この場合答えた内容は「何も食べた」ではなく、「何も食べなか
った」でなければなりません。しかし、「食べなかった」という部分は最初の質問には存在していません。
また、「食べなかった」という部分が自由に省略できるなら、同じ質問に対して「カレーしか食べなかった」
という意味で「カレーしか」と答えられてもよさそうなものですが、この返答は、非常に不自然に感じられ
ます。なぜなのでしょうか。このような「なぜ」を、一緒に考えてみませんか。
■ 学生からのコメント
瀧田先生の授業は言語学を主としており、ことばについての「なぜ」を考えます。日本文や英文を並べ
て、文法的なことも交えながら「なぜこの文は成り立つのに、この文は成り立たないのか」と自分なりに
考えていきます。自分が面白いと思う「なぜ」を見つけ、その意見を皆でシェアし、自分なりにその「なぜ」
の答えを出します。人に自分の意見を伝えられるようになることで、より深くより良い解法になっていくと
思います。英語をまた違った視点で学んでいくことが出来ます。
普段は英語教師、
たまにアマチュアジャーナリスト、
24時間言語ウォッチャー
山泉 実 講師
■ 自己紹介
去年の4月から明海大学で英語と言語学を教えています。
専門は言語学です。英語にも日本語にも同じように興味を持って日々観察しています。言語は音や文
字という形を使って意味を伝えるものですから、その研究も探求の中心が形にある分野と意味にある
分野に分かれますが、私は後者の方を主に研究しています。
今年度は Grammar、英語 II、フレッシュパーソンセミナー、英語学概論、ゼミの授業を担当しています。
どの授業でも、言葉の細部にまで注意を向けられるような感覚を伸ばしてほしいと思っています。英語
学概論の授業では、英語を日本語と比べながら、その規則性を学びます。この授業を通じて、言語の
面白さに気付いてもらえたらと思います。
ゼミでは意味論・語用論を扱っています。受講者が少ないため、毎週全員に当番が回ってくるため大変
そうですが、講義を受け身の姿勢で聞くのとは違う学習スタイルを身につけてほしいと思って温かく見
守っています。
その他に、ボランティアですが、ある英語のウェブサイトで唯一の日本人日本特派員として、英語で記
事を書いて、日本のニュースや文化を発信することもたまにしています。どんなウェブサイトか気になる
人は検索してみましょう。日本が世界をリードしている(いた?)分野についてのウェブサイトで、英語の
勉強にも役立つと思います。私にとってもネイティブ・スピーカー達とのこの活動は、大いに英語の勉強
になっています。
■ 学生からのコメント
山泉実先生の授業では、英語の音声学や形態論などについて日本語と英語を通じて学びます。授業
を通じて日本語と英語の語学的な共通点と相違点を知り、英語の面白さに改めて気づきました。また
日本語の奥深さにも気付きました。音声学では無意識にしている発音でも、いろいろな種類の発音が
あると知り、普段の生活も楽しくなりました。英語の細かいところまで学びたいというあなたにぜひお勧
めです。
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