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国際競技大会情報ネットワーク形成支援事業

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国際競技大会情報ネットワーク形成支援事業
1/2
総
調査事案名
省庁名
(15)国際競技大会情報ネットワーク形成支援事業
文部科学省
組織
スポーツ庁
括
調査対象
予 算 額
調
査
票
平成 27 年度:62 百万円
(参考:平成 28 年度:36 百万円)
会計
一般会計
調査主体
本省
取りまとめ財務局
-
①調査事案の概要
②調査の視点
【事業概要】
国内の国際競技大会等の円滑な開催を目指し、国際競技大会に係る情報の収集・活用や積極的な情報発信が重要で
あり、またわが国にふさわしい国際競技大会の在り方を検討するため、海外における情報収集・発信活動を行えるネ
ットワーク形成を支援する環境の整備や新たな国際競技大会等の検討を行う。
【事業内容】
国内で国際競技大会を開催するために必要な情報ネットワークの形成を支援する環境の整備や、新たな国際競技大
会等を検討する(公募委託)。
(1)国際競技団体の本部が多数設置されているスイスのローザンヌ等の海外において、以下の事業を実施する。
○ 国際的なスポーツに関する情報収集を行い、国内の中央競技団体等と情報共有する。
○ 国際競技大会や国際会議、国際競技団体の本部等において、日本のスポーツ情報・大会開催能力のアピール、
日本の安全性等について、情報発信する。
○ 国際会議等に出席する中央競技団体の役員等が、現地での国際ネットワークを形成する際の支援を行う。
(2)ジュニアアスリートの国際競技大会派遣や国際審判員・国際競技大会サポートスタッフ等の国際的コミュニテ
ィへの積極的参加の支援を行う。
(3)新たな国際競技大会やスポーツ研究集会等の企画・立案に向けた検討を行う。
国際競技大会等での情報
収集・発信活動及びその支援
○ 国際競技大会や会議、国際団体の本部等において、日本
の安全性等について、直接情報発信し理解を得る。
○ 国際会議等に出席する NF 役員等を現地で支援する。
○ 世界のスポーツ情報をいち早く収集し、国内スポーツ団
体等と共有する。
○
厚みを持った人的ネットワークの構築
新たな国際競技大会
国際審判員・国際大会サポートスタッフに関
新たな国際競技大会
・スポーツ研究集会等
の企画・立案を有識者
により検討する。
する国際的コミュニティへの積極的な参加を支
援する。
○
ジュニアアスリートを国際競技大会に派遣
し、情報収集・発信活動に参画。
⑴
当該事業について、国内の
国際競技大会等の実施に真
に必要な情報が得られてい
るか検証する。
⑵
その他の類似の事業とし
て「国際情報戦略強化事業」
が存在しているが、①当該事
業との重複あるいは類似点
はないか、②体系だった戦略
に基づいて制度設計されて
いるか、といった点を検証す
る。
⑶
上記検証により、当該分野
の政策が効果的・効率的に執
行されるために必要な方策
について結論を得る。
【調査手法】
当該事業及び「国際情報戦略
強化事業」の受託者へ実地調査。
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総
調査事案名
括
調
査
票
(15)国際競技大会情報ネットワーク形成支援事業
③調査結果及びその分析
当該調査対象事業の受託団体に実地調査を実施。平成 27 年度の主な活動内容は以下のとおり。
① スイス・ローザンヌに拠点を設け調査員を派遣(非常駐、交代制)し、IF(国際競技連盟)とネットワーク
を形成し、国際競技大会関係の情報収集、国内スポーツ関係団体等が実施する国際交流活動を支援
② 国際会議等への参加、国際イベントでのブース展開、広報に係る強化支援セミナーの開催
③ 今後の国際スポーツイベントに求められるビジョン等について調査分析を実施
④今後の改善点・検討の方向性
⑴
別途の事業である「国際情報戦略強化事業」について、当該事業を受託している団体(全 9 団体)のうち 4 団
体に実地調査を実施。平成 27 年度の主な活動内容は以下のとおり。
① IF 役員ポスト獲得支援事業
・理事選に向けた各国へのロビー活動(旅費支援など)
・夏季オリンピック種目の競技団体の規約や理事就任の意思決定プロセス、他国の実施内容の調査分析
② IF 事務局スタッフ派遣支援事業
・ローザンヌ等に所在する IF 事務局へスタッフを派遣(常駐)、理事選やルール改定等に有効な情報の収集
⑴
当該調査対象事業について
は、他事業(「国際情報戦略強化
事業」)との重複や費用対効果が
明確でない内容があり、事業の
構成を再検討する必要。
⑵
海外拠点構築は、国際競技力
強化という観点で必ずしも不要
とは結論付けられないが、他事
業と重複しており、当該調査対
象事業として存続させることは
不適切であり、他事業と統合し、
全体的な戦略に基づき、重点
的・戦略的に実施する必要。
⑶
以上より、当該調査対象事業
は廃止した上で、他事業と一体
として実施することが効果的・
効率的と見込まれる部分(例:
海外拠点構築)については、そ
の必要性を再度精査した上で、
他事業との統合を検討する必
要。
⑵
⑶
実地調査による分析結果は下記のとおり。
① 当該事業のうち、イベント参加など(⑴②・③)は、行政事業レビューの活動指標におけるアウトカムも「国
際会議等への参加回数」とされており、ネットワーク形成等といった得られる成果との費用対効果が明確に
なっていない。
② 当該事業のうち、海外拠点構築によるネットワーク形成や情報収集(⑴①)は有効に機能している一方、下
記の問題あり。
・その他の事業(「国際情報戦略強化事業」)と具体的な活動内容が重複
・当該事業における「平時の海外ネットワーク形成」と「国際情報戦略強化事業」における「IF 役員ポスト獲
得運動」は本来連携すべきところ、別の事業ということもあり、バラバラに執行されている
(注)受託者からも、「これらの国際競技力強化につながる活動はパッケージとしてとらえ、理事選等のイベ
ント、各競技団体の状況、その時々の重点取組等を踏まえた戦略を立て実施すべき」との意見あり。
③ 海外に対する人的ネットワーク構築については、例えば、JICA が実施している人材育成事業や国際交流基金
が実施しているスポーツに係る各種交流事業も効果的であり、そうした事業との連携が必要。
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