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スライド - NTT
将来ネットワーク科学リサーチシンポジウム Jan29th 2016 ネットワーク × ソフトウエア = SDN ? 関屋 元義 (株)富士通研究所 本日のプレゼン ネットワーク 節点(ノード)と経路(リンク 又はエッジ)からなり、流れ (フロー)があるもの 有線通信または無線通信 による通信網 ソフトウエア × コンピューターシステム 上で何らかの処理を行う プログラムや手続き、お よびそれらに関する文書 を指す言葉 出展 Wikipedia SDN :Software Defined Networking ? 2 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED 情報通信システムの変遷 データやコンテンツの交換を支えるネットワークから アプリケーションの利用を支えるネットワークへ Application UI Data/Contents Data/ Contents Application UI: User Interface App UI Network 大型コンピュータ ワークステーション パーソナルコンピュータ Data/ Contents Network 2000年代 ~1990年代 通信システムは? Data/ Contents 2010年代~ ワークステーション IAサーバ(LINUX, etc) +インターネット パーソナルコンピュータ 情報システムはクラウドに App UI クラウドコンピューティング 仮想化技術で短時間で新技術や新サービスが創出 ⇒SDN 3 ©2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED おさらい SDN(Software Defined Networking) CPとDPの分離 Logical Centralize ソフトウエアとプログラマブルなハードウエアでネットワークを制御 仮想化とAPIにより多様なアプリケーションが容易に Application API Virtualization Logical Centralize Control API CP DP Separation 4 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED SDNにむけた一歩 パケットネットワークを例に 「サービス・利用者に適したネットワーク」の要求に対し 機器組込み・分散型だった経路交換・制御の外部・集中化で対応 既存のパケットネットワーク 相互の機器で制御 Control plane 情報を交換しながら (BGP,OSPF,他) Routing Table 自律分散的に 経路を決定 スイッチ・転送 OpenFlowによるパケットネットワーク 経路情報 Open OpenFlow 経路情報を 集中的に管理 Controller パケットスイッチ (Router, Ether) OpenFlow Protocol Control plane Routing Table Flow Table スイッチ・転送 Open OpenFlow SW Network 経路情報に 従ったSWの 設定はFlow Tableに記録 Network Control plane Control plane Routing Table スイッチ・転送 Routing Table スイッチ・転送 (BGP,OSPF,他) Control plane Routing Table Flow Table スイッチ・転送 (BGP,OSPF,他) Control plane Routing Table Flow Table スイッチ・転送 2007年に開始された米国NSF Clean Slate Internet Design Programの中で Stanford大学 Nick McKeown教授がOpenFlowを提唱 NSF: National Science Foundation 5 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED SDNが目指す 「使いこなす」 ネットワークへ 「ただつなぐ」からプログラマビリティの活用で「使いこなす」ネットワークへ Orchestrator Controller 多種多様なアプリ 高機能なネットワーク製品 Northbound IF プログラマビリティ提供 Ryu NORTHSTAR NEC DELL HP IBM Cisco Juniper Pica8 Arista “How SDN will shape networking”, Nick McKeown, BROCADE st 1 Open Networking Summit (2011/10) FUJITSU etc… Lagopus 6 様々なコントローラ Southbound IF 例: OpenFlow 単純なスイッチ製品 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED SDNで何ができるか? 変わるか? ITU-T Y.3300 SDNフレームワーク(2014/6)勧告に5つの目的 ネットワークビジネスサイクルを高速化 -サービス提供の高速化と機会損失の削減 ビジネスと技術の革新を早める アプリケーション レイヤ アプリケーション SDNコントロール レイヤ アプリケーションサポート リソース調停 リソース抽象化 -ハードウェア開発から制御アプリの開発にシフト ネットワーク運用の柔軟化で、トライアルが容易 顧客要求への対応を早める -特性の交渉と動的なネットワークリソース制御 リソース利用可能性と利用効率を改善 -リソースの仮想化とサービス提供までの自動化 ネットワークサービス起点のネットワーク リソースのカスタマイズ - アプリケーションに対するリソースの抽象化と 運用のプログラマ化で様々な要求に対応 リソースレイヤ コントロールサポート データ転送と処理 出典: ITU-T Y.3300 Figure 7-1 Concept of SDNを元に一部加筆 7 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED 将来のネットワークの役割 ネットワークの役割はITシステムの中核に 様々なシステム 例えばヘルスケア、テレマティクス が仮想世界(クラウド)や 実世界(スマートデバイス・センサー)を含めてネットワーク上に展開 あらゆる “コト” “モノ” “人” をネットワークが繋げる 仮想世界(クラウド) スマートグリッド テレマティクス フリート管理 ヘルスケア Twitter SNS Presence Skype センシング 実世界(スマートデバイス/センサー) スマートデバイス コピー機 Telephone email Network スマートコンセント 自動車 自販機 アクチュエート 川 実世界と仮想世界をつなぎ様々なサービスが展開 8 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED 求められる要件と機能 スケーラブル、 ヘテロジニアス、ダイナミック、モビリティ、ユビキタス、インテリジェント 膨大な数の接続デバイス、機器、スイッチ, etc. スケーラブル マルチレイヤー ドメイン 多様なサービス コト、モノ ヘテロジニアス インテリジェント 分散 抽象化 On-demand 短時間の障害復旧 信頼性 自律性 再現性 低遅延 ダイナミック 仮想化 安全性 Location independent AI モビリティ Automation and control ユビキタス Access everywhere 様々な機能要件を仮想ネットワークを通じて実現 9 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED ソフトウェアの世界のコンセプト・技術を活用 自律性 分散 安全性 再現性 オブジェクト指向 • 大規模 複雑な機能をプログラムするのに適した手法 • メソッド データ構造をカプセル化 • オブジェクト化で仮想NW間の独立性を意識、高い再利用性と 安全性 仮想ネットワークをオブジェクトとして扱う仕組み 抽象化 仮想化 仮想NWオブジェクトの記述を言語レベルで実現 • オブジェクト指向言語などオブジェクトに適した言語が登場 • Java Ruby C++など • ネットワークの振舞を記述するのに適したドメイン特化言語 言語化することで、アプリから扱いやすくサービスとの融合を推進 10 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED SDNを進化させ 運用者 開発者に優しく プログラミング App Network App 仮想 NW 1 Network App 3 2 抽象化 4 1 1 2 3 2 SDN 2 上からの抽象化 利用者の要求を具体化 抽象化 論理 3 SDN 物理 オブジェクト化 自己完結性 運用に優しく プログラミング アプリと同時にプログラミング 開発者に優しい 1 下からの抽象化 SDNが NW仮想化を容易に オブジェクト指向と言語で 抽象化とプログラマビリティの向上 11 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED 研究事例の紹介 (SPN コンセプト) オブジェクト指向の導入 Object-oriented Network Virtualization (OONV). 仮想ネットワークを “Virtual Network Object (VNO)” としてインスタンス化 VNO はライフサイクルを通じて仮想ネットワークサービスを実行・完結 ネットワークオブジェクト(VNO)としてその振舞(Behavior)を記述 実行 VNOを通じて 自律性と持続性 を実現 メソッドとして振舞を定義 実行 新たな概念のネットワーク SPN software-programed networking *. SDN : 仮想ネットワークをPysical/LogicalのPropertyとして定義し外部より制御 SPN: 自律的な運用を実現するためオブジェクトと動作として自己完結 * [Xi Wang et al Presented at Advanced Photonics for Communications Congress, July 2014] “Object-oriented Network Virtualization- An Evolution from SDN to SPN” 高いレベルの抽象化されたVNO プログラムに NetKAT言語の導入 オブジェクトごとの記述性と独立性を実現 注:NetKAT :Cornel大学が開発したネットワークプログラミング言語 代数的原理(KAT:Kleene Algebra for Test)に則る 12 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED SPNコンセプトの特徴 Software-Defined Networking (SDN) Software-Programmed Networking (SPN) • 集中制御 • 分散制御をネーティブに ・ 仮想ネットワークとしてサービス提供 • 仮想ネットワークとしてサービス提供 • 仮想ネットワークを 論理と物理の プロパティの集まりとして定義。 外部から動作を管理 • オブジェクトとしてプログラム 自己完結するネットワーク 自律的 スケーラブル カスタマイズ 13 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED SPN を用いた仮想ネットワークサービス 仮想NW サービス1 仮想NWオブジェクト myCloudVNO を利用 仮想NWオブジェクトの生成 “myCloudVON = new BigSwitchVONO(IDs, virtual node and link properties, etc.).” SPN (Software-programmed Networking) OS 仮想NWオブジェクト (VNO) プール VNO1 VNO Arbiter • VNO ベリフィケーション • アドミッション制御 • リソース管理 • ポリシー管理 • セキュリティ&AAA • 最適化 • etc. myCloudVNO Universal transceiver 16QAM Universal transceiver QPSK Long-haul Short-haul myCloudVON がメソッドを持つ Universal Universal transceiver transceiver 物理NW パケット オプティカル モニターメソッド: monitorPhysicalNetw ork() プロテクション remapTo(protection ServicePattern) 最適化(波長デフラグ): reOptimization(wavel ength) Node 2 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED SPN OS(プロトタイプ)の機能構成 仮想ネットワークをオブジェクトとして生成・管理 種々のアプリサービスを物理ネットワークのリソース管理から分離 各ユーザは各自の仮想ネットワークオブジェクトを使って自由に運用可能 構成要素 仮想ネットワークオブジェクト(VNO) • ネットワークの態様と振舞をカプセル化 Arbiterが実リソースと仮想ネットワークとの対応関係を管理 NetKAT(Network Kleene Algebra with Tests)がプログラマビリティと オブジェクトの自己完結性をサポート • コンパイルし、フォワーディングルールを生成、最終的にOpenFlowコマンドを生成 • 数学的理論の厳密な裏付け • ネットワーク全体を基本関数の組みあわせで表現 (Policy;topo)* • 不整合性を容易に排除可能 15 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED NetKAT言語 Kleene 代数とブール代数を基本とする KAT(Kleene Algebra for Test ) を ネットワークに拡張 (Cornell大学) Field switch | port | ethSrc | ethDst | 等 例 f =n Field f がnとマッチするか? 例 =a aに属さないパケットは除去 f←n Field f にnをセット 例 NetKATを用いた Topology とPolicyによる SWの記述 VNO1 Topology (sw = vs1 ∙ pt = 1) + (sw = vs1 ∙ pt = 2) + (sw = vs1 ∙ pt = 3) Switch vs1 has Port 1 & Switch vs1 has Port 2 & Switch vs1 has Port 3 h1 1 vs1 3 h3 2 SPN OSでは下記に利用 • 仮想ネットワークのトポロジー • 仮想と実のマッピング • SWのForwardポリシー VNO1 Policy (filter ipDst = h1) ∙ port 1 + (filter ipDst = h2) ∙ port 2 + (filter ipDst = h3) ∙ port 3 h2 All traffic with ipDst h1 goes to Port 1 & All traffic with ipDst h2 goes to Port 2 & All traffic with ipDst h3 goes to Port 3 16 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED 開発状況 2015年6月 ACM SOSR会議でデモ Xi Wang* Steffen Smolka^ Cong Chen* Nate Foster^ Paparao Palacharla* Motoyoshi Sekiya* *Fujitsu Labs of America, ^Cornell University “SPN OS:Object-Oriented Network Virtualization” 2015年11月 IEEE SDN-NFV 2015 Xi Wang*, Steffen Smolka^, Cong Chen*, Nate Foster^, Paparao Palacharla*, Motoyoshi Sekiya* *Fujitsu Labs of America, ^Cornell University ”Managing Network Services with Virtual Network Objects” 17 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED ユースケース(Plan) Use Case 1: Autonomous resiliency. Arbiter が定常的にVNOのプロテクション・レストレーションを計算しアップデート VNO が障害を発見、自動的にリカバー myCloudVNO myCloudVNO myCloudVNO myCloudVNO mapTo (MP1); detectFailure(); remapTo(MP2);restoreFrom(MP3); Use Case 2: ライブマイグレーション Arbiter がVNOのマイグレーション先のマッピングを計算 VNO が現在の対応関係からマイグレーション先の対応関係に移行 Use Case 3: オーバーサブスクリプション Arbiter が複数のVNOに共通リソースをマッピング 複数のVNOs が共通リソースを統計的にシェア (各SLAを満足する範囲で) 18 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED SPNの目指すイメージ VMとVNO High-level computer programming language (e.g. JAVA) Network (VNO) Compute (VM) High-level network programming language (e.g. NetKAT) VM Apps …. OS VM Apps CPU, Memory, OS Apps Disk Slice CPU, Memory, OS Slice CPU,Disk Memory, Disk Slice VNO Apps …. VNO OS Apps CPU, Memory, OS VN Disk Slice CPU, NetOS Memory, DiskPorts, Slice Nodes, Links Slice VM Manager Hypervisor VNO Arbiter SPN OS Physical Server Virtual Machine (VM) / Container is the right abstraction for Server Virtualization Physical Network Virtual Network Object (VNO) provide similar abstraction for Network Virtualization VM: Virtual Machine, VNO: Virtual Network Object, SPN: Software Programmed Networking, OS: Operating System ネットワークを仮想化しVMのように扱える世界へ 19 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED 将来に向けて Shannon Weaber コミュニケーションの問題のレベルC の重要性 A.The technical problem: how accurately can the message be transmitted B. The semantic problem: how precisely is the meaning ‘conveyed’ C. The effectiveness problem how effectively does the received meaning affect behavior? 情報ネットワークの世界へ (先駆的研究 H.Watanabe “Network theory of Information engines” ISCAS 93) Content Centric Networking Akira Ito, et.al., “Next-generation Network Architecture Led by Information-Centric Networking”, Fujitsu Sci. Tech. J, Vol. 52, No.1 ネットワークのソフトウエア化、プログラマビリティが一層進展 誤動作 誤りを防ぐ、見つけやすくする仕組み、論理的なプログラミング ネットワークの検証技術 Formal Method,Programming,Network のキーワード 学会レベルで盛んに • NetPL WS(新しい国際会議2015年)http://2015.ecoop.org/track/netpl-2015-workshop • NSFから$1.2Mのファンド Prof.Godfey (Univ of Illinois) “From Verification to Synthesis in Software Defined Networks” • “Network Verification” Tutorial SIGCOMM2015 George.V Nikolaj B Microsoft © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED まとめ ハードウエア ソフト × ネットワーク ソフトウエア ソフト ソフト ソフト ソフト ソフト 仮想 ネットワーク SDN 仮想世界(クラウド) スマートグリッド テレマティクス フリート管理 ソフト オブジェクト APP オブジェクト オブジェクト ヘルスケア Twitter センシング 実世界(スマートデバイス/センサー) オンデマンド SNS Presence オブジェクト指向 Skype 多様なサービス プログラム言語 Telephone email 仮想化 アクチュエート 形式手法 自律 Network SPN APP オブジェクト スマートデバイス コピー機 自販機 スマートコンセント 自動車 川 APP APP ソフトウエア技術を取り入れることで ネットワークがICTの中核に 21 © 2016 FUJITSU LABORATORIES LIMITED 22