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サービス産業の起業、資金調達、 人材育成、知的財産

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サービス産業の起業、資金調達、 人材育成、知的財産
第3回サービス産業フォーラム資料
資料3
サービス産業の起業、資金調達、
人材育成、知的財産に関する論点
平 成 14年 2月 27日
経 済 産 業 省
商 務 情 報 政 策 局
目 次
Ⅰ.サービス産業におけるイノベーション
・・・ 1
Ⅱ.起業
・・・ 4
Ⅲ.資金調達
・・・12
Ⅳ. 人材育成
・・・17
Ⅴ. 知的財産
・・・28
Ⅰ.サービス産業におけるイノベーション
我が国においてはサービス経済化が進展しているが、サービス産業の生産性の伸びは低水準に止
まっている。消費が成熟し、人件費が国際的に比較して非常に高い我が国においてはサービス産
業におけるイノベーションの促進が重要である。我が国経済においては、内需の占める比率が圧
倒的に大きく、輸出型産業の競争力を高める以上に内需型産業の生産性を高めていくことが極め
て重要になっている。
120
140.0
100
100
人件費の国際比較
80
60
130.0
40
28
16
20
4
4
全産業
製造業
サービス業
【図:国内産業の労働生産性の比較】
3
0
深
セ
ン
ジ
ャ
カ
ル
タ
バ
ン
コ
ク
シ
ン
ガ
ポ
ー
ル
ソ
ウ
ル
横
浜
120.0
(ジェトロセンサー2001年4月)
110.0
我が国の国内総生産と輸出入
100.0
名目GDP
502.6
輸出
90.0
48.6
1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年
輸入
出所)内閣府「国民経済計算年報」
41.5
鉱工業製品輸入
25.6
製品以外輸入
15.9
0
100
200
300
400
500
600
1
【イノベーションの例】
カラオケボックス市場は、普及し始めてから10年程度で5∼6千億円規模に達し
、関連消費は、1兆円を超える規模となった。背景にはハード及びソフトのイノ
ベーションが存在する。
[カラオケボックスの市場規模推移]
(億円)
7,000
6,340
−事業用カラオケ関連消費:1兆113億円−
6,600
5,530
6,000
5,660
5,000
3,000
酒場市場
2,000
1,000
ユーザー市場
(1兆113億円)
その他(573億円)
3,770
4,000
[カラオケ関連消費(
1999年度)]
(3,883億円)
1,250
290
0
1987
1989
1991
1993
1995
1997
1999
出所:レジャー白書各年版より作成
[カラオケボックス関連イノベーション]
年
1984
1987
1992
1997
イノベーション
CD/LDカラオケの登場
カラオケボックスが普及し始める
通信カラオケが登場
マルチメディアカラオケが登場
出所:全国カラオケ事業者協会
カラオケボックス
(5,657億円)
ディーラー市場
(2,862億円) その他(
177億円)
販売(805億円)
賃貸借取引
(1,880億円)
メーカー市場
(1,014億円)
(ハード・ソフト等
の販売)
出所:全国カラオケ事業者協会
2
【異分野サービス、海外モデル(
例)】
コンビニエンスストアは、従来の小売りの枠を超え、様々なサービスを提供する生
活の拠点となっている。
海外ビジネスモデルの導入・改善により、不況下で外資系カフェ等が大幅に成長。
[異分野サービスの融合]
[海外ビジネスモデルの導入]
[
大手コンビニの提供するサービス]
n電器製品を用いたサービスの提供
lコピーサービス
lFAXサービス
n異分野民間サービスの提供
lDPEサービス
l宅急便サービス
lファミリーバイク自賠責保険加入
lカタログギフト
l各種カード販売
l各種チケットの予約・販売
l通信販売代金代金収納サービス
lゲームソフトの販売
l音楽CDの販売
l雑誌定期購読予約サービス
lインターネット代金収納サービス
lEショッピングで購入した書籍の受渡サービス
lお食事配達サービス
l銀行ATMの設置
n公共サービスの提供
l公共料金の収納
l切手・葉書・印紙の販売
lごみ処理券の販売
※イタリックで書かれたサービスは、1998年以降に開始されたもの
[
大手外資系カフェの店舗数と売上高推移]
店舗数
500
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
売上高(億円)
560 600
435
476
500
売上高(億円)
店舗数
321
291
300
194
4
16
3
1996
44
12
1997
400
129
97
200
100
40
0
1998
1999
2000
2001 2002※
出所:野村證券、スターバックス コーヒー ジャパン決算短信
3
Ⅱ.起業
我が国における開業率は低水準であるが、革新的な技術、経営はベンチャー企
業において導入されやすく、イノベーションを促進するためには起業を増加さ
せる必要がある。
GDP成長率と開業率の関係(1988
1988年から
年から1996
1996年の平均)
年の平均)
(注)豪州成長率は1995∼99年の平均、独成長率は1990∼99年の平均
(出所)OECD; European Observatory for SMEs, Fifth Annual Report
4
【起業の環境】
我が国の起業環境は、制度面でも、社会面でも、国際的に見て大きく立ち
遅れている現状。
欧米諸国に比べ、起業家に対する社会的評価は低く、また、起業のための
手続やコストも高い。
起業家が社会的に評価されていると回答した人の割合
“State of Entrepreneurship Country summaries”
summaries” Japan-(抜粋)
(
各国比較)
■ Japanese culture is generally not supportive of entrepreneurship
entrepreneurship..
米 国
91.0
カナ ダ
88.0
英 国
(%)
In addition, banks often lack the capability to assess new business ventures.
38.0
日 本
■ Japan
Japan’
’
s tax system and regulatory structure tend to discourage
entrepreneurship..
entrepreneurship
8.0
0
20
40
■ Because of significant structual changes in the financial sector in japan
japan,, many
banks are reluctant to lend to entrepreneurs.
60
80
100
A high rate of taxation on capital gains and stock options penalizes
entrepreneurial success.
資料:グローバル・アントレプレナーシップ・モニター:99年版レポート
例
手続所要時間
印紙、登記等費用
資料:グローバル・アントレプレナーシップ・モニター:01年版レポート
日 本
米 国
最低2週間程度
1∼2日
(登記証明書類の発行に時間がかかるなど)
(自分で行う場合)
28
28∼
∼30
30万円程度
万円程度 (自分で行う場合)
10ド
10
ドル程度 (自分で行う場合)
その2倍 (司法書士に頼む場合)
200ド
200
ドル程度 (会社に頼む場合)
5
【これまでのベンチャー施策】
ベンチャー企業の事業環境整備のために、政府としても人材、資金、技術の
各側面からなる三位一体の施策を講じてきたところ。
人材確保
資金調達
間接金融
技術
直接金融
○事業者に対する出資
予算・金融支援措置
○支援人材の充実(「中小企業ベンチャー総合
支援センター」
事業、都道府県中小企業支援
センター事業、地域中小企業支援センター事
業、コーディネーター活動支援事業、新規事
業人材サポートプログラム等)
○起業家教育の充実(起業家精神涵養教材等
開発普及事業、先導的起業家育成システム
実証事業等)
○インターンシップの推進(インターンシップ・
プログラム支援事業)
○融資
・産業基盤整備基金による出資
○SBI
R(中小企業技術革新制度)
・新規開業支援融資制度
(国民生活金融公庫)
(新事業創出促進法改正:H12年3月2日∼)
○産学連携支援(産業技術総合研究所におけ
・中小企業投資育成株式会社による出資
る中小企業支援型研究開発の実施、産業技
・日本政策投資銀行による低利融資
(新事業創出促進法改正:H12年3月2日∼)
○社債引受・保証
術実用化補助事業、技術移転機関(TLO)
の
・中小企業金融公庫の成長新事業育成
特別融資(H12年2月17日∼)
・中小企業金融公庫の成長新事業育成特別
事業活動に対する支援、地域コンソーシアム
融資(H12年2月17日∼)
研究開発制度等)
(ワラント債取得による資金供給)
○知的基盤整備(知的基盤2010プログラム
・信用保証協会による社債保証
等)
業 (新事業創出促進法、中小創造法、中小企業
経営革新法)
)
・都道府県ベンチャー財団による社債等引受
○知的財産権の流通・活用支援(特許流通
○投資事業組合に対する出資
データベースの整備、特許流通アドバイザー
・産業基盤整備基金(
新事業創出促進法、
産業再生法、新事業創出促進法改正によ
・「特定投資事業組合」に対する公的出資
の派遣、特許電子図書館(IPDL)における
(新事業創出促進法改正:H12年3月2日∼)
情報サービスの充実等)
る特例措置)
○補助金
・中小企業総合事業団による新事業開拓促
○債務保証
・信用保証協会(創業者、認定ベンチャー企
進出資事業
・新事業開拓助成金(
中小企業総合事業団)
税制
○ストックオプション税制(
H10年度∼)
※H14年 4月 1日より、税制適格対象者(自社の役
職員のみ→自社及び50%超直接間接子会社の
役職員まで)及び年間権利行使総額(
1000 万円
→1200 万円)
が拡充。
○エンジェル税制(H9年6月∼)
※平成12年度から拡充
○創業10年以内の中小企業、一定のベンチャー企業(認定企業)に対する留保金課税の適用停止
※H14年 4月 1日より、「経営革新を志向する中小・ベンチャー企業」(試験研究費及び開発費の対売
上高比率が3%超の中小企業)についても適用停止の予定。
※H14年4月1日より、「経営革新を志向する中小・ベンチャー企業」(
試験研究費及び開発費の対売
上高比率が3%超の中小企業)についても運用停止。
○設立5年以内の中小企業等に対する欠損金の繰戻し還付制度(H11年度∼、H16年 3月31日まで)
○中小企業投資促進税制(
H16年3月31日まで)
○中小企業技術基盤強化税制(H15年3月31日まで)
○中小企業技術基盤強化税制の拡充(H14
○増加試験研究税制 ※ H11年度から拡充(
H15年3月31
年 3月 31日まで)
日まで)
○増加試験研究税制の拡充(H11年度∼)
※平成14年度から拡充
制度
○ストックオプション制度(
H9年度∼)
(原則)自社の従業員等/発行済株式総数の1/10
※H14年 4月 1日より、上記制限が撤廃
(特例)新事業創出促進法の認定企業
:
外部の支援者/総数の 1/3
(新事業創出促進法改正:H12年3月2日∼)
○労働移動の円滑化(雇用関連制度の規制緩和)
・労働者派遣の円滑化
(労働者派遣法改正:
H11年12月1日∼)
・確定拠出年金制度の導入(
H13年 10月1日∼)
○未登録・未上場株式の流通促進(H9年 4月∼)
○企業年金・
証券投資信託の運用規制の緩和(H9年∼)
○TLO支 援(大学等技術移転促進法:H10年8月∼)
○株式市場の活性化
○日本版バイ・ドール制度の導入
・ブックビルディング方式の導入(
H9年9月∼)
(産業再生法:
H11年10月∼)
・登録基準の緩和(
H10年12月∼)
○国立大学教官等の民間企業役員兼業規
・公開前規制の緩和(
H11年 7月 1日∼)
制の緩和
・マザーズ、ナスダック・ジャパン等の市場の創設
○創造的な中小企業に対する特許料等の軽減
○無議決権株式(優先株)の発行要件緩和(産業再生法〔MBO/EBO関連〕、新事業創出促進法改正)
(産業技術力強化法:H12月4月∼)
※H14年4月1日より,議決権優先株式一般が発行可能
6
【中小企業挑戦支援法】
○創業・
開業時においては、最大の課題が資金調達。
○資本金の確保(
株式会社については1000万円、有限会社については300万円)
など
資金調達が創業・
開業のハードルになっている点を緩和し、会社設立に係る手続を簡素
化する「
中小企業挑戦支援法」
が昨年成立し、2月1日から施行されている。
(
措置内容)
①新たに創業する者に最低資本金規制の適用を受けない会社設立を認めるとともに、設立後5年間は当該規制を適用しない。
②払込取扱機関の払込金保管証明を受ける義務等を免除する。
③債権者保護の観点から、開示義務、配当制限等を課す。
創業時の課題
開業費用の分布状況(不動産購入の有無)
(%)
70
60
500 万円未満
500 万円以上
1,000万円以上
1,500万円以上
1,000 未満
1,500万円未満
2,000万円未満
2,000 万円以上 〈平均〉
50
全体
(
単位:
%)
24.4
29.3
15.5
9.7
21.1
1,537 万円
40
30
62.3
49.7
41.3
20
20.2
10
不動産を購入した 6.4
14.7
不動産を購入せず
27.1
15.5
12.8
50.6
15.4
31.3
15.5
0
資金調達
取引先の開拓
人材の確保
財務・会計
資料:中小企業庁「
企業創造的活動実態調査」11年12月
(
注) 複数回答のため合計は100を越える。
3,579 万円
9.2
16.8
1,235 万円
技術・研究開発
国民生活金融公庫
「2001年版新規開業白書」(2001年7月)
7
【起業促進に向けた課題】
起業の促進のために、資金調達、マーケティングなどの事業上の課題もさる
ことながら、「失敗した際の生活リスク」に対する不安などの指摘も強い。
創業時の困難性
60 資金面の困難性 マーケティング面
の困難性
49.4
50
40
33.4
人材・経営能力面の
困難性
34.2
制度・手続面
の困難性
32.4
30
21.8
21.5
20
9.9
10
8.7
11.2
8.7
4.3
3.7
そ の他
資料:中小企業庁「創業環境に関する実態調査」
2001年12月
(注)複数回答のため合計は100を越える。
3.9
専 門 家 のア ド バ イ ス
を得 る こと
事 業 分 野 の選 定
ア イ デ ア の事 業 化 実 現
創 業 す る 場 所 の選 定
事 業 分 野 にお ける 規 制 の
存在
開 業 に伴 う 各 種 手 続 き
財務
法
・ 務等 の
知 識 の習 得
分
・ 析
経 営 全 般 に必 要 な
ノ
知識
・ ウ ハウ の 習 得
人 材 の確 保
市 場 の調 査
仕 入 先 の開 拓
販 売 先 の開 拓
創 業 資 金 の調 達
自己 資金不足
0
16.6
15.8
資料:中小企業庁「中小企業創造的活動実態調査」98年12月
(注)複数回答のため合計は100を越える。
8
【フランチャイズ・
ビジネス(FC)
の活用】
就業者の約半数の人が独立・開業に関心を示しているが、FCは本部から経営ノウ
ハウの提供が受けられることなどから比較的開業リスクが小さく、起業・
独立の形態
として潜在可能性の大きいビジネスである。
また、FCを行っている人の前職を見ると、サラリーマンからの転職が圧倒的に多く、
サラリーマンからの起業の受け皿としての役割が期待できる。
[独立・開業に関するアンケート]
労働者の10%が独立開業に強い意欲。
[フランチャイズ起業者の前職]
前職は約半分がサラリーマン。
具体的にある
10%
その他
20%
サービス
6%
ない
53%
[フランチャイズの売上高推移]
会社員
48%
飲食
5%
具体的ではないが
ある37%
小売・卸売
21%
サービスフランチャイズの伸びが急速に拡大。
(兆円)
20
17.8兆
3.2
15
出所:ライフデザイン研究所「2002年1月調査」
[フランチャイズ売上高伸び率上位10業種(99∼00年)]
10
生活関連フランチャイズが上位を独占。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
業種
リサイクル販売
自動車整備
CD・ビデオレンタル
中古書籍等販売
総合リース・レンタル
洗濯・理容・浴場
ディスカウントストア
家具・家庭用品小売
洋服リフォーム
カレー・牛丼
増加率
39.8%増
14.1%増
11.8%増
11.7%増
8.6%増
7.2%増
6.8%増
6.2%増
6.1%増
5.4%増
出所:日本フランチャイズチェーン協会
分類
(小売)
(サービス)
(サービス)
(小売)
(サービス)
(サービス)
(小売)
(小売)
(サービス)
(外食)
5
8.0兆
0.9
12.3兆
1.4
3.9
2.8
2.4
8.1
10.6
サービス
外食
小売
4.7
0
89
94
00
出所:日本フランチャイズチェーン協会、(
直営店、加盟店の合計額)
9
【SOHO等多様な自営形態の実態】
我が国においては、SOHO等、新たな形態の自営業者が拡大しつつあるが、
我が国ではデータ入力やテープ起こしといった単純業務が多く、米国のよう
に高度なスキルを活用してそれなりの年収をあげることのできる専業型SOH
Oは少ないといわれている。
(日本労働研究機構の推計によれは我が国のSOHO事業者数は約40万人)
[在宅ワーカーの性別・年齢]
<在宅ワーカーの性別>
<在宅ワーカーの年齢>
13.5
女性
24.4
[日本におけるSOHO業種ランキング]
52.2
41.9
29.7
13.5
1.3
23.4
男性
22.0
16.0
32.0
24.0
6.0
0%
20%
男性
40%
60%
80%
100%
0%
女性(子供有り) 女性(子供無し)
20%
40%
60%
80%
100%
∼29 30∼34 35∼39 40∼49 50∼
1
2
3
4
5
6
7
8
9
出所:「在宅ワーキングフォーラム」調べ(1997∼99年)
出所:「在宅ワーキングフォーラム」調べ(1997∼99年)
[米国における自宅基盤事業者ランキング]
[全就業者との年収比較]
(時間/週)
全体
在宅ワーカー
∼30
全就業者
30∼39
40∼
0
100
200
全就業者
300
在宅ワーカー
出所:「在宅ワーキングフォーラム」調べ(1997∼99年)
ワープロ/データ入力
DTP/電算写植
クリエイティブワーク(デザインなど)
ソフト関連
ライター
テープ起こし
翻訳
設計・
製図・
CAD
その他
400
500
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ビジネスコンサルティング
コンピュータサービス、プログラミング
金融コンサルティング
マーケティング、広告
医療サービス
グラフィックアート
広報
不動産
執筆、著述
小売
出所:“Workingsolo”
10
<SOHOの具体的事例>
[プロジェクトチーム型]
発注者
◎コンピュータ技術者A氏
[共同組合型]
発注者
○組合が仕事を受注し、能力に応じ
て組合員に割り振る。
○一つの受注案件毎にチーム体
制を敷き、業務にあたる。緩や
かな共同受注体制と言える。
○会計代行、営業支援、教育・指導
などの支援や、福利厚生制度も充実
。
○協力者は知人・友人同士の場
合が多いが、掲示板などで求人
するケースもある。
[エージェント登録型]
発注者
エージェント
◎B事業共同組合
◎民間エージェントC社
○約400人のコンピュータ技術者
が加盟しており、ほとんどが個人事
業主。
[仲介・
マッチング型]
○Webサイト上で、SOHOは自ら
のスキル情報を、発注者側からは発
注案件を登録しておき、それらの情
報を互いに見て接触。
○SOHO400人余を登録。
○発注者より業務を受託し、社員の
マネジメントの元、適切なSOHO
に割り振る。(都度委託契約を結ぶ
)
○登録しているSOHOの分野は、
文書作成、データ処理、デザイン、
DTP、開発など多岐にわたる。
○教育研修メニュー(有料)を用意
し、スキルアップを支援している。
◎Webサイト運営 D社
Webマッチングサイト
○契約はSOHOと発注者間で直接
行い、自らは契約当事者とならない
。
○サイト運営費として、契約金額の
5%を受注者より徴収。
○Webを通すことによって契約まで
のやり取りのログが残り、トラブル
防止につながっている。
11
Ⅲ.資金調達
サービス産業は固定資産の資産に占める比率が小さいため、固定資産を担保と
しての間接金融による資金調達は難しい。
[1社あたりBSの業種間比較]
[
製造業]
流動資産
45.7%
(732億円)
流動負債
33.4%
(536億円)
固定負債
20.3%
(326億円)
固定資産
54.3%
(870億円)
資本
46.2%
(741億円)
[
サービス業]
流動資産
67.5%
(1,359億円)
固定資産
32.5%
(655億円)
流動負債
52.9%
(1,065億円)
固定負債
25.6%
(516億円)
資本
21.5%
(433億円)
出所:日経経営指標より作成
12
【我が国の新規公開企業数と公開年数】
ベンチャー企業向け3市場における新規公開企業数は近年の株式市況の低迷にも
かかわらず、高水準にある。特にMothers等の開設以来、会社設立から株式公開
までの年数も短縮化の傾向にある。
【
新興3市場における新規公開企業数と設立から公開までの年数の変遷】
JASDAQ
Mot
h
e
r
s
旧Nasdaq Japan
(日本証券業協会) (東京証券取引所) (大阪証券取引所)
180
1963.2設立
164
160
137 137
140
件数
120
114 114
107 107
1994年
105 105
97
100
80
60
1993年
147
62 62
55 55
73 75
68
40
27
40
20
100
97
43
7
2
1995年
1996年
1997年
24
8
0
1998年
1999年
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
JASDAQ
Mothres
Nasdaq Japan
2001
2002
2000年
年
全体
2001年
2002年
1999.12設立
55
(28年5ヶ月)
107
(31年5ヶ月)
137
(32年4ヶ月)
114
(29年6ヶ月)
105
(26年5ヶ月)
62
(25年6ヶ月)
73
(26年2ヶ月)
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
27
(8年8ヶ月)
97
(21年11ヶ月)
−
2
97
(28年9ヶ月)
−
(2年3ヶ月)
7
(11年2ヶ月)
68
8
全 体
2000.6設立
−
40
(15年7ヶ月)
43
(11年11ヶ月)
24
55
(28年5ヶ月)
107
(31年5ヶ月)
137
(32年4ヶ月)
114
(29年6ヶ月)
105
(26年5ヶ月)
62
(25年6ヶ月)
75
(25年6ヶ月)
164※
(22年3ヶ月)
147
(18年6ヶ月)
100
(
括弧内は設立から公開までの平均年数)
※店頭、東証等他市場からナスダックジャパンに公開換え・重複上場した7社を含む。
13
【サービス業を前提としない上場基準】
製造原価報告書はサービス企業にとって記載が難しい記載事項が多い。また、目
論見書は過去情報中心に構成されるため、小規模企業/設立したばかりの企業/
新しいビジネスモデルの企業等が多いサービス業には、記載が難しい。
[各主体が保有・期待する情報内容のギャップ]
[製造原価報告書作成に必要な項目]
材料費
100%
製造経費
労務費
役員報酬
給与手当
賞与
退職金
雑給
法定福利費
福利厚生費
賞与引当金繰入額
退職引当金繰入額
投資家・アナリスト
が必要とする情報
外注加工費
荷造発送費
修繕費
電力費
水道光熱費
支払報酬
研究開発費
教育研修費
地代家賃
賃借料
リース料
租税公課
雑費
将来情報
材料仕入
材料仕入値引
期首原材料棚卸高
期末原材料棚卸高
公開・上場を
目指す企業の
全保有情報
証券会社が
要求する情報
目論見書
仕掛品
期首仕掛品棚卸高
期末仕掛品棚卸高
他勘定振替
過去情報
100%
目論見書は過去情報中心に記載
↓
小規模企業
設立したばかりの企業 中心のサービス業には記載困難
新しいビジネスモデルの企業
出所:野村総合研究所
14
【ベンチャーキャピタル投資の状況】
我が国のベンチャーキャピタル投資額(VC企業の本体投資+VC
企業が投資家を募って行う組合投資)の推移を見ると、バブル崩壊後
一時的に縮小を見せたものの、93年以降は回復基調。97∼99年
は減少したものの2000年は若干復調。
しかしながら、日本のVC投資は米国に比べ、ストック、フローと
もに1/20以下の水準。
【日米VC投資額(フロー)推移】
【日米VCの投資残高(ストック)推移】
120,000
250,000
103494
209846
100,000
200,000
︵
億円、百万ドル︶
︵
億円、百万ドル︶
80,000
59372
60,000
142968
150,000
90886
100,000
40,000
65093
21981
50,000
17213
20,000
40164
48928
10,000
11211
5471
1511
8,000
1644
2427
0
1995
1996
1997
2004
1998
1157
1999
2301
2000
0
8258
9193
8391
7695
7757
8155
1995
1996
1997
1998
1999
2000
6,000
注:米国のVC投資の約8∼9割は組合投資によるもの 。 日本:経済産業省・VEC(ベンチャー・エンタープライズ・センター)調査、米国 :
Venture Economics資料
15
【コンテンツファイナンス研究会】
中小のベンチャーが大半であるコンテンツ制作企業が自ら資金調達を行うための多
様な手段が確立されるよう、コンテンツ制作に対する円滑な資金調達を阻む問題点
の調査、解決策の検討を行う。3月に最終報告予定。
具体的検討項目
○信託関連法
−コンテンツ制作者の資金調達スキームとしての信託スキームの有効性を検証。(信
託業法関連法制度の見直し)
○商品ファンド法
−過去の商品ファンド法の実績等について評価、制度の見直しを提言。
○組合関連制度
−民法上の組合、商法上の組合、中小企業投資事業組合等のメリット・デメリットの検
討。
○税制の整理
−上記それぞれのスキームに関連する税制の見直し。
○リスクマネジメント手法
−完成保証、信用補完等のリスクマネジメント手法を整理、あり方を検討。
○著作権等の評価手法
−著作権等のあるべき評価手法について提言を行うとともに、評価手法を確立していく
ための仕組みを検討。
16
Ⅳ.人材育成
我が国の労働力の質は世界の中でも最高水準に位置するが、規格型の人材が多く
、経済のフロンティアを切り拓く独創的な人材に乏しいとの指摘がある。
[各国の15歳児の学力比較 (
2000年 OECD 生徒の学習到達度調査:PISA)]
順位 総合読解力 順位 情報の取出し 順位
解釈
7 イギリス
6 日本
8 日本
8 日本
8 イギリス
10 イギリス
14 フランス
10 フランス
13 フランス
15 アメリカ
15 アメリカ
15 アメリカ
21 ドイツ
21 ドイツ
21 ドイツ
(参加32ヶ国中)
順位
2
5
11
17
24
熟考・評価
イギリス
日本
アメリカ
フランス
ドイツ
順位
1
8
10
19
20
数学的リテラシ 順位 科学的リテラシ
日本
2 日本
イギリス
4 イギリス
フランス
12 フランス
アメリカ
14 アメリカ
ドイツ
20 ドイツ
出所:文部科学省
[各国の高等教育(大学、他の高等教育機関)
への進学率]
出所:文部科学省
17
【我が国の初等教育におけるサービス産業の位置づけ】
我が国経済では、サービス産業の比率が圧倒的に大きいにも関わらず、初等教育
においては、いまだに農林水産業、工業を中心として産業構造が捉えられており、
サービス産業の現状や課題について詳細に学ぶ機会は提供されていない。
○中学教科書における各産業の記述の例
農林水産業
工業
サービス産業
ページ数
6
6
2
主要項目
米 、 野 菜 、 果
物、林業、水産
業
日本各地の農作
物
太平洋ベルト、
地方の工業、地
場産業
日本各地の伝統
的工芸品
商業、観光産業
と テ ー マ パ ー
ク、リゾート
なし
コラム
南九州の畜産
(1ページ)
課題
自給率
日本の公害と地 沖縄県の第三次
域 ( 1 ペ ー ジ ) 産 業 ( 1/3 ペ ー
ジ)
産業の空洞化
リゾート開発の
環境破壊
地域
(「 中 学 社 会 地 理 」 教 育 出 版 )
18
「中学社会 地理」教育出版 p184,185抜粋
19
【日米の職業訓練機関の比較】
米国のコミュニティ・カレッジは、地方政府、地域企業、大学等の教育機関との
密接な連携の下に成果重視のプログラムを提供することによって、在職従業員の
能力向上、離職者の転職能力の向上に寄与しているとの評価。
[公共職業訓練所とコミュニティ・カレッジの比較]
公共職業訓練所(
日本)
形 態 308校(13年度)
コミュニティーカレッジ(
アメリカ)
うち国(
雇用・
能力開発機構)
立 73校
都道府県立
216校
障害者職業能力開発校
19校
※その他民間訓練機関への委託あり
1163校(13度)
学生数 12年度24万人(うち委託17万人)
542万人(
9
年度)
13年度上半期見込29万人(
年間計画46万人うち委託37万人)
うち公立
980校
私立
152校
先住民向け 31校
うち全日制199万人
うち30歳以上の入学者32%
期 間 6ヶ月以下(
場合によっては1年以下)
1もしくは2年
(
施設においては概ね6ヶ月、委託期間においては概ね3ヶ月)
大学へ 不可
の編入
費 用 無料(
雇用保険加入者、教材費のみ実費)
可。全学生の51%が4年生大学へ、14%は2年で卒業
(
残り35%はそもそも大学へ進学できない専門コース)
年間平均(10年度) 公立1318ドル 私立7536ドル
(4年制大学平均 公立3110ドル 私立13392ドル)
出所:National Profile of Community Colleges Trends & Statistics 他
20
【企業内の人材育成の現状】
従来、日本企業は社内研修等を通じた人的資源への投入に強みがあると言われ
てきたが、欧米企業の方が日本企業をはるかに上回る教育投資を行っているのが
実態。
[各国の研修費用比較(1997年度)]
日本
年間給与支払総額
に対する研修費用
の割合(
%)
1.0
米国
1.8
EU
3.0
研修を受講する
46.5
従業員の割合(
%)
74.5
従業員一人当たり 14,157
の外部企業に支払
った研修費用(
円)
23,702
全社員の研修に支 ▲0.5
払う金額の増減率
(
%)
(
96~97年)
20.5
カナダ
1.7
73.9
44,714
10.1
[コーポレートユニバーシティの概要]
70.3
25,318
・人材開発の手段として、企業内に設置された大学レベル
の研究機関。
・現在、全米に約1,600校が存在し、設立企業は製造業か
らハイテク、流通にまで及ぶ。
・最大手の一つであるモトローラ大学は、400人のフルタイ
ム教授、800人の契約教授、年間10万人の学生を擁する。
・こうした社員教育に対する米国企業のコミットメントは、社
員教育重視と言われる日本企業のスタンダードと比べても
大きい。
10.4
出所:産能大学「人的資源開発における戦略的投資とその評価・
効果測定に関する基礎調査」
[コーポレートユニバーシティ設置している米国企業の例]
AT&T (通信)、General Electric (電機)、General
Motors (自動車)、Intel Corporation (コンピューター)、
McDonalds Corp. (外食)、Motorola, Inc. (通信機器)、
Sears Roebuck & Company (流通)、United Healthcare
(医療)、The Walt Disney Company (映画)
21
【研修費用の負担】
雇用の流動化に伴い職業訓練投資の主体は企業から個人に移りつつあるが、個人
所得から研修費用を支出した場合に所得から控除される要件が限定されており、
税制が必ずしも個人の職業訓練投資を促進する体系となっていない。
○企業又は個人事業者の研修費用
法人税(所得税)上、費用として計上
○個人の研修費用
所得税法上、「給与所得者の特定支出の控除の特例」(第57
条の2)により、①通勤費用、②転居費用、③研修費用、④
資格取得費用、⑤単身赴任者の帰宅費用、で雇主により証明
され、給与所得控除額を超える場合以外は控除が不可能
22
【若年失業率の増加とOJT機会の喪失】
不況の長期化により、若年失業率とフリーターが急激に増加している。このこと
により、若者がOJT等を通じて職業能力を高める機会が失われ、景気回復後も
格差の拡大等の中長期的な経済的、社会的問題につながることが懸念される。
[フリーター数推移 ※ ]
[年齢階層別完全失業率推移]
(%)
10
9
8
7
6
4.7
5
3.4
4
3
2.2
2
1
0
全体
(万人)
250
9.2
6.7
5.6
4.5
5.5
4.2
2.5
1992
1997
2000
3.2
2.1
1.2
2.5
151
150
4.0
3.2
2.3
1.5
193
200
101
100
2.2
1.5
1.0
50
0
15∼24
25∼34
35∼44
45∼54
55∼64
65以上
(年齢区分)
出所:総務省 国勢調査
1992
1997
2000
(年)
出所:厚生労働省
※フリーターの定義
年齢が15∼34歳で、(1)現在就業している者について勤め先における呼称が「アルバイト」又は「パート」である雇用者で、男
性については継続就業年数が1∼5年未満の者、女性については未婚で仕事を主にしている者、(2)現在無業者の者について
は家事も通学もしておらず「アルバイト・パート」の仕事を希望する者。
総務省統計局「
就業構造基本調査」
を基に特別集計。
出所:厚生労働省
23
【技術経営(
MOT)人材の必要性】
○我が国の科学技術イ
研究開発支出:
2
位、
1
位)
。
し
○我が国の科学技術イン
ンフ
フラ
ラ分野の
分野の水準は4
水準は49
9か
か国中2
国中2位(
位(
研究開発支出:
2
位、特許取得:
特許取得:
1
位)
。
し
か
起業家精神の普及度4
4
かし
し、
、マ
マネ
ネジ
ジメ
メン
ント
ト分野の水準に
分野の水準に関し
関して
ては
は4
41
1位(
位(
起業家精神の普及度49
9位、
位、事業化の
事業化の普及度:
普及度:
48
8位
位
)
と
低い評価。
MD
)
と
低い評価。(
(ス
スイ
イス
スI
I
MD2
20
00
02
2年世界競争力レ
年世界競争力レポ
ポー
ート
ト)
)
○一方、
ン
○一方、我が国のイ
我が国のイノ
ノベ
ベー
ーシ
ショ
ョ
ンを
を加速し
加速し産業競争力の強化を
産業競争力の強化を図る
図るた
ため
めに
には
は、
、研究開発への投資だ
研究開発への投資だけ
けで
で
なく
、
技術成果を
MOT
Management
なく
、
技術成果を事業に
事業に結びつけ経済的付加価値に転換するマネジメ
結びつけ経済的付加価値に転換するマネジメン
ント
ト(
(
MOT:
:
Management of
of
Technology)
が
Technology)
がで
でき
きる
る人材の育成が必要。
人材の育成が必要。
○米国の大学・
大学院で
○米国の大学・
大学院では
は、
、既に
既に2
20
00
0を
を数えるMOT
数えるMOTコ
コースが設置さ
ースが設置され
れ、
、年間1
年間1万人規模のMOT
万人規模のMOT人材
人材
を
を輩出し
輩出して
てい
いる
ると
と想定さ
想定され
れる
るが
が、
、我が国では、
我が国では、平成1
平成15
5年度数百人程度と
年度数百人程度と不十分と
不十分と言わざ
言わざる
るを
を得ない状
得ない状
況。
況。
■オペレーション・マネジメント ●オペレーションとプロダクション、サプライに対する理論と実践 等
180
159 (1994)
●技術獲得・戦略的提携戦略論(含:アライアンス、M&A)
●イノベーションプロセス論
140
●プロジェクト・マネジメント
120
●企業間/組織間技術移転論(理論と実践、ワークプロセス等) 等
■テクノロジー・マーケティング ●技術革新実現のためのマーケティング、グローバルテクノロジーマーケティング 等
■技術経営財務・会計論
●ファイナンシング、会計論 等
●技術経営リーダーシップ論
■技術経営組織論
●技術人事モティベーション管理・行動学(含:行動科学)
●意思決定論 等
●技術開発プロジェクトの事業化戦略論(含: コンセプト、デザイニング)
■技術経営戦略論・概論
●技術予測・評価手法論(含:フレームワーク、コアコンピタンスとフォーカシング、統計論 )
●グローバルな視点に基づく技術経営国際戦略論
R&Dの展開容易性
NIST(米商務省標準技術院)発表資料
160
●知識経営論
■テクノロジー・プロセス
・マネジメント ●知的財産権活用戦略論
●技術経営概論(含:技術開発倫理、ネゴシエーション、コミュニケーション) 等
技術経営プログラム例
100
Engineering Management 34
Management of Technology 20
Master of Engineering Management 13
Technology management 7
Industrial management 7
System Engineering 4
80
60
40
20
プログラム数
(累計)
(from Kocaoglu,1994)
0
1945 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 設立年度
米国大学/大学院のMOTプログラム数
24
ITスキル標準のスキル・フレームワーク
職種
セールス
コンサルタント
ITアーキテクト
プロジェクトマネジメント
アプリケーション
スペシャリスト
I
T
スペシャリスト
ソフトウェア
デベロップメント
カスタマサービス
オペレーション
エデュケーション
インストラクション
研修企画
カスタマサポート
ネットワークオペレーション
システムオペレーション
ファシリティマネジメント
ソフトウェア
ハードウェア
応用ソフト
ミドルソフト
基本ソフト
業務パッケージ
業務システム
セキュリティ
分散コンピューティング
ネットワーク
データベース
システム管理
プラットフォーム
ソフトウェア開発
eビジネスソリューション
ネットワークサービス
アウトソーシング
システムマネジメント
システム開発/アプリケーション開発/
システムインテグレーション
セキュリティ
ネットワーク
データサービス
アプリケーション
パッケージ適用
I
T
BT
(
Business Transformation)
メディア利用型セールス
訪問型製品セールス
訪問型コンサルティングセールス
マーケットコミュニケーション
販売チャネル戦略
マーケティングマネジメント
専門分野
マーケティング
レベル7
ハ
イ
レ
ベ
ル
レベル6
レベル5
ミ
ド
ル
レ
ベ
ル
エ
ン
ト
リ
レ
ベ
ル
レベル4
レベル3
レベル2
レベル1
ハイレベル:社内において当該職種/専門分野に係るテクノロジやメソドロジ、ビジネスをリードするレベル。特にレベル7は、市場全体から見ても先進的なサービスの開拓や市場化をリードする。スキル開発においても、社内戦略の策定・実行に大きく貢献することが求められる。
ミドルレベル:スキルの専門分野が確立し、自らのスキルを駆使することによって、業務上の課題の発見・解決をリードすることができるレベル。スキル開発においても、自らのスキルの研鑽を止めることなく、また、下位レベルの育成に積極的に貢献することが求められる。
エントリレベル:
スキルの専門分野が確立するにはいたっておらず、当該職種の上位レベルの指導の下で、業務上における課題の発見・
解決を行うことができるレベル。スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められる。
25
高度専門人材の育成支援
<平成14年度補正予算:89.1億円>
1. 趣 旨
3.具体的な事業構成
①
① 高度専門人材育成のための基盤構築
高度専門人材育成のための基盤構築
経営、ベンチャー、事業再生等、ニーズが高く
経営、ベンチャー、事業再生等、ニーズが高く
重要な高度専門人材について、
求められる能
重要な高度専門人材について、
求められる能
力・
スキルの体系化やスキル標準の策定、
力・
スキルの体系化やスキル標準の策定、カ
カリ
リ
キュラム・
教材開発等に取り組むことにより、
効
キュラム・
教材開発等に取り組むことにより、
効
• 人材ニーズ調査(全国10万社アンケート、企業1400社・経営者2000人インタビュー)
• 高度人材の行動特性(
コンピデンシー)
等に関する共通のスキル基準の策定
• 研修機関・
求人情報に関するプラットフォーム構築(
実際の能力開発・
就職の円滑化)
果的な育成を進めるための環境を整備する。
果的な育成を進めるための環境を整備する。
連 携
②
② 分野別の高度専門人材育成プログラムの整備
分野別の高度専門人材育成プログラムの整備
2.事 業 体 系
①市場(
企業)
ニーズの的確な把握
①市場(
企業)
ニーズの的確な把握
②重要な職業
職種の特定と業務内容の明確化
②重要な職業・・
職種の特定と業務内容の明確化、、
求められる能力・
スキルの特定と体系化
求められる能力・
スキルの特定と体系化
③各職業・
職種に応じたスキル標準(
スキルスタ
③各職業・
職種に応じたスキル標準(
スキルスタ
ンダード)
の策定
ンダード)
の策定
産業競争力強化
付加価値拡大
創業・起業促進
経営資源の有効活用、経営リス
クの低減、事業再生等のための
知識・
スキルを有し、企業の競争
力強化に資する人材を育成する
ためのシステムを開発
先端産業分野における付加価
拡大等に資する高度人材育成
ためのシステムを開発
創業・
起業のための知識・ノウハ
ウや、創業支援のためのスキル
を有する人材を育成するための
システムを開発
④研修カリキュラム・
教材の開発
④研修カリキュラム・
教材の開発
技術経営(
M
人材
技術経営(
MO
OT
T)
)
人材
事業再生人材
事業再生人材
⑤モデル研修によるスタンダード・
カリキュラムの
⑤モデル研修によるスタンダード・
カリキュラムの
実証
実証
プロジェクト・
プログラムマネジメント人材
プロジェクト・
プログラムマネジメント人材
リスク・
マネージャー
リスク・
マネージャー
⑥スタンダード等のオープンソース化
⑥スタンダード等のオープンソース化
地域産業金融活性化人材
地域産業金融活性化人材
IT人材
バイオ産業人材
地域総合プロデューサー
高度営業・
マーケティング人材
ファッション産業起業人材
独立系コンテンツクリエーター
技術経営(
MOT)人材
技術経営(
MOT)人材
ベンチャーキャピタリスト
人材
ベンチャーキャピタリスト
人材
26
【コンテンツ産業の人材育成】
コンテンツの価値を最大化し、優れたコンテンツが生み出され続けるよう、クリエー
ションがビジネスに結びつき、きちんと利益が還元され、優秀な才能が惹き付けられ
る仕組みを作る。
具体策
①コンテンツ・プロデュース機能強化
コンテンツのマルチユースにより価値を最大化するプロデュース機能の強化を目指し、知
的財産管理・海外取引実務などコア・カリキュラムの整備を図るとともに、大学等の人材育
成機関を組織化し、カリキュラムの実証を行う。
②コンテンツ・クリエーター育成
クリエーション機能強化を目指し、クリエーターの技能に関するスキルスタンダードの設定、
国内表彰制度の再編等を含む体系だった育成プログラムを策定する。
③地域上映事業者の育成
地域における上映型コンテンツ流通・サービスを活性化するため、コンテンツの選択や上
映実施に関するスキルスタンダードの設定、ノウハウの蓄積等を含む体系だった育成プロ
グラムを策定する。
27
Ⅴ.知的財産
我が国は世界有数の「知的財産立国」実現を国家戦略としているが、サービス産
業発展のためにも知的財産に関する総合戦略が不可欠。
○知的財産立国実現のための4つの視点
1.知的創造時代を担う人的基盤の構築
知的創造に従事する研究者・開発者、知的財産サービス提供者を育成するとともに、広く国民一般の啓発活動
に努める。
2.大学・研究機関における知的財産の一層の創出、蓄積
大学・研究機関から、先端技術分野の知的財産の創出を加速化する。
3.企業経営における知的財産の積極的活用
知的財産を核とした事業戦略を遂行するための環境を整備する。
4.海外における知的財産の保護強化
我が国の知的財産を、海外においても強力に保護する。
(「産業競争力と知的財産を考える研究会」報告書−経済産業省)
28
【ビジネスモデル特許】
米国におけるビジネス方法に関する特許を巡る訴訟等を契機に、日本においても
ビジネス関連発明の出願が増加している。ただし、サービス業による出願は必ず
しも多くない。
技術分野別出願件数内訳
ビジネス関連発明の出願件数(特許のみ)
支払い、決済
5%
金融・保険業
9%
5000
ビジネス関連発明ではあるが、
他技術に主要な特徴がある出願
4000
ビジネス関連発明自体を
主要な特徴とする出願
業務システム
52%
電子商取引
34%
3000
2000
1000
2000年出願上位100社の業種別出願件数比率
(ビジネス分野)
出願年(四半期)
2001Q4
2001Q3
2001Q2
2001Q1
2000Q4
2000Q3
2000Q2
2000Q1
1999Q4
1999Q3
1999Q2
1999Q1
1998Q4
1998Q3
1998Q2
1998Q1
1997Q4
1997Q3
1997Q2
0
1997Q1
出願件数
6000
金融・保険業
建 設 2 % その他
2%
6%
化学
3%
機械
3%
精密機器
3%
(2001年)
サービス
5%
その他製造
5%
通信
7%
電気機器
64%
29
【コンテンツ産業における著作権の保護】
アニメ、ゲーム、マンガなど我が国のコンテンツは、アジアを中心に海賊版の横行に
よって正規版による海外展開が困難な状況。また、インターネット上でのコンテンツ
流通については、著作権の処理ルールが未だ確立していない上、違法コピー、違法
交換などが横行するなど、権利保全が不充分。
具体策
①海賊問題への対応などによる海外市場への展開
・コンテンツ海外流通促進機構(平成14年8月設立)を活用し、アジアにおける政
府間交渉等を通じた海賊版の撲滅と人材等業界間交流の促進を図る。
・共同事務所・海外市場調査・広報などについてのジェトロの活用、海賊版被害等
についての貿易保険の適用、海外FS調査・コンテンツのローカライゼーション・海
賊版訴訟費用・共同制作等に対する支援措置の創設等総合的な海外展開支援
プログラムを策定する。
②ブロードバンドの市場としての立ち上げと安全性確保
・簡易・迅速な権利処理の仕組みや許諾利用料のあり方などの民民ルール(団体
協約等)を早急に確立するため、日本経団連における権利者団体−利用者間の
合意形成を支援。
・ブロードバンドを不正利用のないセキュアな流通ルートとするため、不正コピー防
止技術や関係法制度のあり方について検討し、技術的保護手段の確立及び実
施のための環境整備を行う。
30
【著作権等を活用した新しいビジネスの創出】
アニメ、マンガなど国際競争力を有する我が国コンテンツについて、戦略的にその
著作権等を有効利用することにより、新たなマーケットを開拓する。
具体策
①映画、アニメなど映像コンテンツの保護期間の延長(案)
小説、音楽などの著作物は、著作者の生存期間中プラス死後50年間権利を保護している
一方、現在、映画、アニメなど映像コンテンツは、作品の公表後50年間の保護に限定され
ている。欧米に比しても保護期間は短く(米国95年、EU70年間)、こうした現状を踏まえ
、映像コンテンツの保護期間を公表後70年間に延長し、国際競争力の高い我が国映像コ
ンテンツの有効利用を促進する。
②コミック等における貸与ビジネスの展開促進
映画、TVアニメ、ゲーム、キャラクター商品など様々にマルチユースされるコミックは、「コ
ンテンツの宝」との認識の下、著作者の創作意欲を高めるべく、著作者に適切なリターン
の確保を図るとともに、コミックを媒体とした新業態ビジネス(マンガ喫茶、レンタルコミック
等)に対応した新たなビジネスモデルの創出を図るため、所要のルールづくりを行う。
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