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有価証券報告書 - Panasonic

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有価証券報告書 - Panasonic
有価証券報告書
事 業 年 度
(第 87 期)
自
至
平成22年4月1日
平成23年3月31日
目次
表紙
第一部 企業情報
第1
第2
第3
第4
企業の概況
1. 主要な経営指標等の推移 ……………………………………………………………………………………
2
2. 沿革 ……………………………………………………………………………………………………………
3. 事業の内容 ……………………………………………………………………………………………………
4
5
4. 関係会社の状況 ………………………………………………………………………………………………
5. 従業員の状況 …………………………………………………………………………………………………
8
13
事業の状況
1. 業績等の概要 …………………………………………………………………………………………………
14
2. 生産、受注及び販売の状況 …………………………………………………………………………………
3. 対処すべき課題 ………………………………………………………………………………………………
16
17
4. 事業等のリスク ………………………………………………………………………………………………
5. 経営上の重要な契約等 ………………………………………………………………………………………
18
20
6. 研究開発活動 …………………………………………………………………………………………………
7. 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ……………………………………………
23
24
設備の状況
1. 設備投資等の概要 ……………………………………………………………………………………………
27
2. 主要な設備の状況 ……………………………………………………………………………………………
3. 設備の新設、除却等の計画 …………………………………………………………………………………
27
29
提出会社の状況
1. 株式等の状況 …………………………………………………………………………………………………
30
(1) 株式の総数等
(2) 新株予約権等の状況
(3) 行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等
(4) ライツプランの内容
(5) 発行済株式総数、資本金等の推移
(6) 所有者別状況
(7) 大株主の状況
(8) 議決権の状況
第5
(9) ストックオプション制度の内容
2. 自己株式の取得等の状況 ……………………………………………………………………………………
33
3. 配当政策 ………………………………………………………………………………………………………
4. 株価の推移 ……………………………………………………………………………………………………
33
34
5. 役員の状況 ……………………………………………………………………………………………………
6. コーポレート・ガバナンスの状況等 ………………………………………………………………………
35
40
経理の状況
1. 連結財務諸表等 ………………………………………………………………………………………………
(1) 連結財務諸表
(2) その他
2. 財務諸表等 ……………………………………………………………………………………………………
(1) 財務諸表
46
90
(2) 主な資産及び負債の内容
(3) その他
第6
第7
提出会社の株式事務の概要 …………………………………………………………………………………… 118
提出会社の参考情報
1. 提出会社の親会社等の情報 ………………………………………………………………………………… 119
2. その他の参考情報 …………………………………………………………………………………………… 119
第二部 提出会社の保証会社等の情報 ………………………………………………………………………………… 120
[監査報告書]
【表紙】
【提出書類】
有価証券報告書
【根拠条文】
金融商品取引法第24条第1項
【提出先】
近畿財務局長
【提出日】
平成23年6月23日
【事業年度】
第87期(自
【会社名】
三洋電機株式会社
【英訳名】
SANYO Electric Co., Ltd.
【代表者の役職氏名】
代表取締役社長
【本店の所在の場所】
大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【電話番号】
06(6991)1181
【事務連絡者氏名】
財務本部
【最寄りの連絡場所】
大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【電話番号】
06(6991)1181
【事務連絡者氏名】
財務本部
【縦覧に供する場所】
三洋電機株式会社
平成22年4月1日
経理部
経理部
佐野
平成23年3月31日)
精一郎
部長
部長
至
王谷
王谷
泰介
泰介
(東京都台東区上野1丁目1番10号)
- 1 -
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
決算年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
決算年月
平成19年3月
平成20年3月
平成21年3月
平成22年3月
平成23年3月
1,949,907
1,918,163
1,717,774
1,556,596
1,489,497
継続事業税金等調整前当期純
利益(△損失)(百万円)
△16,084
59,158
△26,501
△28,981
20,628
当社帰属当期純利益
(△損失)(百万円)
△45,362
28,700
△93,226
△48,789
△35,161
-
-
-
-
△44,467
当社株主資本(百万円)
312,008
308,043
146,454
108,318
64,089
純資産額(百万円)
335,854
334,437
171,604
129,572
77,926
総資産額(百万円)
1,970,940
1,683,837
1,345,403
1,391,273
1,117,093
1.96
1.31
△25.00
17.64
10.44
△72.66
4.67
△15.18
△7.94
△5.73
△72.66
4.67
△15.18
-
-
15.8
18.3
10.9
7.8
5.7
△12.7
9.3
△41.0
△38.3
△40.8
-
44.97
-
-
-
△7,524
106,835
10,233
72,891
35,757
投資活動によるキャッシュ・
フロー(百万円)
△16,652
△36,012
△21,667
△80,810
△55,778
財務活動によるキャッシュ・
フロー(百万円)
61,788
△102,559
△39,021
68,766
△137,977
334,686
280,706
219,393
282,476
114,947
94,906
99,875
86,016
104,882
92,675
売上高(百万円)
包括利益(△損失)(百万円)
1株当たり当社株主資本
(円)
基本的1株当たり当社帰属当
期純利益(△損失)(円)
希薄化後1株当たり当社帰属
当期純利益(△損失)(円)
当社株主資本比率(%)
当社株主資本利益率(%)
株価収益率(倍)
営業活動によるキャッシュ・
フロー(百万円)
現金及び現金等価物の期末残
高(百万円)
従業員数(人)
(注)1.売上高には、消費税等は含まれていない。
2.当社の連結財務諸表は米国で一般に公正妥当と認められた会計原則に基づいて作成している。
3.当社株主資本、1株当たり当社株主資本、当社株主資本比率及び当社株主資本利益率は米国会計基準に基づ
き作成している。
4.米国財務会計基準審議会会計基準編纂書(以下「ASC」という。)205「財務諸表の表示-非継続事業」の規
定に基づき、平成20年3月期に携帯電話事業を非継続事業とした。これに合わせて過去数値について組替再
表示している。また、平成23年3月期に半導体事業を非継続事業とした。これに合わせて過去数値について
組替再表示している。ただし、平成19年3月期については、工数及び費用の面から実務的に困難であるため
組替再表示していない。
5.平成21年度よりASC810「連結」を適用している。また、この適用により、過年度の連結財務諸表を組替再表
示している。
6.平成22年度より、売上高にその他営業収益を含めている。これに伴い、過年度の連結財務諸表を組替再表示
している。
7.平成21年度、平成22年度の希薄化後1株当たり当社帰属当期純利益は、潜在株式が存在していないため記載
していない。
- 2 -
(2)提出会社の経営指標等
回次
第83期
第84期
第85期
第86期
第87期
決算年月
平成19年3月
平成20年3月
平成21年3月
平成22年3月
平成23年3月
1,215,914
1,417,946
1,001,783
911,212
845,318
△21,276
2,934
△24,407
△33,337
△22,619
△57,144
18,905
△100,536
△84,111
△89,260
322,242
322,242
322,242
322,242
322,242
1,872,338
182,542
1,872,338
182,542
1,872,338
182,542
6,158,053
-
6,158,053
-
246,029
246,029
246,029
-
-
純資産額(百万円)
346,108
359,848
256,296
176,004
85,793
総資産額(百万円)
1,218,538
1,148,590
983,625
1,007,800
815,645
7.51
9.75
△7.12
28.66
13.97
0.00
(0.00)
0.00
(0.00)
0.00
(0.00)
0.00
(0.00)
売上高(百万円)
経常利益(△損失)
(百万円)
当期純利益(△損失)
(百万円)
資本金(百万円)
発行済株式総数(千株)
普通株式
A種優先株式
B種優先株式
1株当たり純資産額(円)
1株当たり配当額(うち1株
当たり中間配当額)(円)
1株当たり当期純利益
(△損失)(円)
0.00
(0.00)
△9.31
3.08
△16.37
△13.69
△14.53
-
-
-
-
-
28.4
31.3
26.1
17.5
10.5
△15.2
5.4
△32.6
△38.9
△68.2
株価収益率(倍)
-
68.2
-
-
-
配当性向(%)
-
-
-
-
-
従業員数(人)
11,032
10,823
9,611
9,504
9,299
潜在株式調整後1株当たり当
期純利益(円)
自己資本比率(%)
自己資本利益率(%)
(注)1.売上高には、消費税等は含まれていない。
2.第83期及び第85期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は1株当たり当期純損失が計上されているため記
載していない。第84期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、希薄化効果を有している潜在株
式が存在しないため記載していない。第86期及び第87期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は潜在株式
が存在しないため記載していない。
- 3 -
2【沿革】
年月
沿革
昭和22年1月
井植歳男の個人経営で三洋電機製作所を守口市に設立
昭和22年2月
三洋電機製作所北條工場新設
昭和25年4月
三洋電機株式会社(資本金2千万円)設立
昭和25年9月
住道工場新設
昭和25年12月
滋賀工場新設
昭和29年4月
大阪証券取引所に上場
昭和29年12月
東京証券取引所に上場
昭和32年4月
淀川工場新設
昭和34年7月
東京三洋電機㈱設立
昭和35年11月
三洋電機貿易㈱設立
三洋電機(香港)有限公司設立
昭和36年3月
サンヨー・エレクトリック・インク(現 サンヨー・ノースアメリカ・コーポレーション)設立
昭和36年12月
中央研究所新設
昭和39年8月
洲本工場新設
昭和41年7月
鳥取三洋電機㈱ (現 三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱)設立
昭和44年4月
岐阜工場新設
三洋電機クレジット㈱設立
昭和44年6月
三洋丸紅(英国)㈱(現 三洋ヨーロッパ㈱)設立
昭和45年10月
開発研究所新設
昭和46年4月
㈱三洋電機商品センター(現 三洋電機ロジスティクス㈱)設立
昭和47年4月
三洋電子(シンガポール)㈱(現 三洋アジア㈱)設立
昭和51年5月
塩屋研究所新設
昭和51年9月
サンヨー・マニファクチャリング・コーポレーション設立 昭和58年9月
応用技術研究所新設
昭和59年6月
新潟三洋電子㈱ 設立
昭和60年10月
筑波研究所新設
昭和61年12月
東京三洋電機㈱と合併
昭和62年6月
㈱三洋ヴイ・エル・エス・アイ
平成元年6月
エンジニアリング 設立
ULSI研究所新設
生産技術研究所新設
平成元年10月
㈱三洋システムエンジニアリング(現 三洋ITソリューションズ㈱)設立
平成2年10月
三洋ライフ・エレクトロニクス㈱
平成8年2月
三洋電機自販機㈱設立
平成8年3月
決算期を11月30日から3月31日に変更
平成10年4月
三洋電機産機㈱(現 三洋電機販売㈱)設立
平成11年10月
三洋電機空調㈱(現 三洋電機サービス㈱)設立
平成13年10月
三洋ライフ・エレクトロニクス㈱が三洋電機貿易㈱と合併し、三洋セールスアンドマーケティング
設立
㈱に商号変更
平成14年4月
三洋電機自販機㈱を富士電機㈱に譲渡
平成15年10月
三洋コンシューママーケティング㈱
平成16年10月
三洋エプソンイメージングデバイス㈱
平成17年8月
新潟三洋電子㈱が岐阜三洋電子㈱と合併し、当社の半導体前工程部門の営業譲渡を受け、三洋半導
体製造㈱に商号変更
平成17年12月
三洋電機クレジット㈱の株式の一部を譲渡
平成18年7月
三洋半導体㈱
平成18年12月
三洋エプソンイメージングデバイス㈱の株式をセイコーエプソン㈱に譲渡
平成19年4月
三洋セールスアンドマーケティング㈱と合併
設立
設立
設立
- 4 -
年月
沿革
平成19年5月
三洋電機クレジット㈱の株式の全部を譲渡
平成20年4月
鳥取三洋電機㈱のフォトニクス事業を当社が承継するとともに、当社の生活家電事業及び車載機器
事業を分割し鳥取三洋電機㈱が承継し、三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱に商号変更
携帯電話事業を京セラ㈱に譲渡 平成21年12月
パナソニック㈱が当社株式を公開買付けの方法により取得し、当社の親会社となる
平成22年7月
平成23年1月
三洋電機ロジスティクス㈱の全株式を㈱LSホールディングスに譲渡
三洋半導体㈱の全株式をセミコンダクター・コンポーネンツ・インダストーリーズ・エルエルシー
平成23年3月
に譲渡
東京・大阪証券取引所株式市場における株式の上場廃止
(注) 平成23年4月1日付で、パナソニック㈱による株式交換により、当社はパナソニック㈱の完全子会社となった。
3【事業の内容】
当社及び連結子会社132社、持分法適用会社43社により構成され,エナジー部門、電子デバイス部門、デジタルシス
テム部門、コマーシャル部門、コンシューマエレクトロニクス部門、その他部門の6部門において、製造・販売・保
守・サービス等の活動を行っている。
なお、平成23年4月をもって、当社はパナソニック㈱の完全子会社となった。
次の6部門は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表(連結財務諸表注記)」に掲げる事業の
種類別セグメント情報の区分と同一である。
セグメント別の主要な製品及び主要会社名は次のとおりである。
主要会社名
主要製品
製造会社
販売・その他会社
(エナジー)
太陽光発電システム、環境対応車用二次電池、
三洋エナジー貝塚㈱、島根三
三洋ソーラーエナジーシステ
リチウムイオン電池、ニカド電池等
洋電機㈱、三洋ソーラー(オ
レゴン)㈲、三洋ハンガリー
ム㈱、サンヨー・ノースアメ
リカ・コーポレーション、三
㈲、三洋エナジー(蘇州)有
限公司
洋コンポーネントヨーロッパ
㈲、三洋電機(香港)有限公
司、台湾三洋捷能国際股份有
限公司、三洋エナジー(シン
ガポール)㈱
(電子デバイス)
光ピックアップ、キャパシタ、モーター等
三洋メディアテック㈱、三洋
電機(蛇口)有限公司、三洋ジ
三洋電子部品販売㈱、サンヨ
ー・ノースアメリカ・コーポ
ャヤ電子部品(インドネシ
ア)㈱、三洋オプトデバイス
レーション、三洋コンポーネ
ントヨーロッパ㈲、三洋電機
ベトナム㈲
(香港)有限公司
(デジタルシステム)
デジタルカメラ、プロジェクター、テレビ、デ
サンヨー・マニファクチャリ
サンヨー・ノースアメリカ・
ジタルオーディオ等
ング・コーポレーション、三
洋電子(東莞)有限公司、三洋
コーポレーション、三洋セー
ルス&マーケテイング・ヨー
ジャヤ電子部品(インドネシ
ア)㈱
ロッパ㈲、三洋電機(香港)
有限公司
- 5 -
主要会社名
主要製品
製造会社
販売・その他会社
(コマーシャル)
ショーケース、業務用厨房機器、大型エアコ
三洋東京マニュファクチャリ
三洋電機販売㈱、三洋電機産
ン、吸収式冷凍機、家庭用エアコン、コンプレ
ッサー、メディカルコンピューター、バイオ・
ング㈱、三洋アクア㈱、サン
ヨー・E&E・コーポレーシ
機システム㈱、三洋電機サー
ビス㈱、サンヨー・ノースア
医療関連機器、洗濯機等
ョン、大連三洋冷鏈有限公
司、大連三洋制冷有限公司、
メリカ・コーポレーション、
三洋セールス&マーケテイン
合肥栄事達三洋電器股份有限
公司、大連冰山集団有限公
グ・ヨーロッパ㈲、三洋電機
(香港)有限公司、三洋アジ
司、瀋陽華潤三洋圧縮機有限
公司、台湾三洋電機股份有限
ア㈱
公司
(コンシューマエレクトロニクス)
冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、掃除機、空気清
三洋電機コンシューマエレク
サンヨー・ノースアメリカ・
浄機、電動ハイブリッド自転車、カーナビゲー
ションシステム、カーオーディオ等
トロニクス㈱、三洋オートメ
ディア㈱
コーポレーション、三洋電機
(香港)有限公司
(その他)
グループ内の業務受託等
──────
- 6 -
三洋ITソリューションズ㈱
(事業系統図)
当社グループにおける主要な関係会社の事業の系統は、概ね次の図のとおりである。
- 7 -
4【関係会社の状況】
名称
住所
(親会社)
パナソニック㈱
大阪府
門真市
資本金
百万円
258,740
主要な事業の内容
議決権の
被所有割
合(%)
電気・電子機器等の製
造及び販売
81.3
関係内容
当社製品の販売、同社製品の購
入等の関係がある。
(注)有価証券報告書を提出している。
名称
住所
(連結子会社)
三洋ジーエスソフト
エナジー㈱
京都市
南区
三洋エナジー貝塚㈱
大阪府
貝塚市
島根三洋電機㈱
島根県
雲南市
三洋メディアテック
㈱
埼玉県
児玉郡
三洋東京マニュファ
クチャリング㈱
群馬県
邑楽郡
三洋アクア㈱
大阪府
守口市
三洋電機コンシュー
マエレクトロニクス
㈱
鳥取県
鳥取市
資本金
百万円
3,500
百万円
100
百万円
100
百万円
106
百万円
100
百万円
90
百万円
4,650
主要な事業の内容
議決権の
所有割合
(%)
関係内容
エナジー
51.0
当社製品の製造会社で、役員の
兼任等の関係がある。
エナジー
100.0
エナジー 100.0
電子デバイス
100.0
コマーシャル
100.0
コマーシャル
- 8 -
当社製品の製造会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
係がある。
当社製品の製造会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
係がある。
当社製品の製造会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
係がある。
当社製品の製造会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
100.0
係がある。また、三洋電機コン
(3.0)
シューマエレクトロニクス㈱が
3.0%の株式を保有している。
コンシューマエレクト
ロニクス
当社製品の製造会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
係がある。
100.0
当社製品の製造会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
係がある。
名称
住所
三洋アモルトン㈱
福島県
喜多方市
三洋ソーラーエナジ
ーシステム㈱
大阪府
守口市
三洋電子部品販売㈱
東京都
中央区
三洋電機販売㈱
東京都
台東区
三洋電機産機システ
ム㈱
東京都
江東区
三洋電機サービス㈱
東京都
江東区
三洋ITソリューシ
ョンズ㈱
大阪府
守口市
三洋ソーラー(オレ
ゴン)㈲
米国
オレゴン
サンヨー・マニファ
クチャリング・コー
ポレーション
米国
アーカンソ
ー
資本金
百万円
20
百万円
50
百万円
90
主要な事業の内容
エナジー
電子デバイス
百万円
301
百万円
7,500
百万円
100
千米ドル
57,395
千米ドル
63,835
100.0
エナジー
100.0
電子デバイス
百万円
2,000
議決権の
所有割合
(%)
100.0
コマーシャル
100.0
コマーシャル
その他
90.0
- 9 -
当社製品の販売会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
係がある。
当社製品の販売会社で、役員の
兼任等の関係がある。
当社製品の販売会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
係がある。
コンピュータ用ソフトウエアの
開発及び保守・運用受託会社
で、役員の兼任及び設備等の賃
貸借等の関係がある。
当社製品の米国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
100.0
る。また、三洋ソーラーUSA
(100.0)
㈱ほか1社が合計100.0%の株式
を保有している。
デジタルシステム
当社製品の製造会社で、役員の
兼任等の関係がある。
当社製品のアフターサービス、
部品販売、保守メンテナンスを
100.0 行う会社で、役員の兼任及び設
(0.0) 備等の賃貸借等の関係がある。
また、三洋電機販売㈱が0.0%の
株式を保有している。
エナジー
当社製品の販売会社で、役員の
兼任及び設備等の賃貸借等の関
100.0
係がある。また、三洋電機販売
(22.7)
㈱が22.7%の株式を保有してい
る。
コマーシャル
関係内容
100.0
当社製品の米国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
る。
名称
住所
サンヨー・E&E・
コーポレーション
米国
カリフォル
ニア
サンヨー・ノースア
メリカ・コーポレー
ション
米国
カリフォル
ニア
三洋ハンガリー㈲
ハンガリー
ドログ
三洋ヨーロッパ㈱
英国
ハートフォ
ードシャー
三洋コンポーネント
ヨーロッパ㈲
ドイツ
ミュンヘン
三洋セールス&マー
ケティング・ヨーロ
ッパ㈲
ドイツ
ミュンヘン
三洋エナジー
(蘇州)有限公司
中国
蘇州市
三洋電機
(蛇口)有限公司
中国
深セン市
資本金
千米ドル
24,700
千米ドル
402,162
千ユーロ
55,998
千英ポンド
173,021
千ユーロ
9,570
千ユーロ
511
千米ドル
42,500
千米ドル
38,000
主要な事業の内容
議決権の
所有割合
(%)
コマーシャル
当社製品の米国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
100.0 る。また、サンヨー・ノースア
(100.0) メリカ・コーポレーションが
100.0%の株式を保有してい
る。 エナジー
電子デバイス
デジタルシステム
コマーシャル
コンシューマエレクト
ロニクス
関係内容
100.0
当社製品の米国における販売及
び地域拠点業務を行う会社で、
役員の兼任等の関係がある。
エナジー
当社製品の欧州における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
100.0 る。また、三洋コンポーネント
(9.1) ヨーロッパ㈲が9.1%の株式を所
有している。
デジタルシステム
100.0
エナジー
電子デバイス
- 10 -
当社製品の中国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
96.4
る。三洋エナジー南淡㈱ほか2
(27.6)
社が合計で27.6%の株式を保有
している。
電子デバイス
当社製品の欧州における販売及
び地域拠点業務を行う会社で、
100.0
役員の兼任等の関係がある。ま
(100.0)
た、三洋ヨーロッパ㈱が100.0%
の株式を保有している。
エナジー
当社製品の欧州における販売及
び地域拠点業務を行う会社で、
役員の兼任等の関係がある。
当社製品の欧州における販売会
社で、役員の兼任等の関係があ
100.0
る。また、三洋セールス&マー
(100.0)
ケティング・ヨーロッパ㈲が
100.0%の株式を保有している。
デジタルシステム
コマーシャル
当社製品の中国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
100.0
る。また、三洋電機(香港)有
(100.0)
限公司が100.0%の株式を保有し
ている。
名称
住所
資本金
千米ドル
主要な事業の内容
関係内容
三洋電子(東莞)
有限公司
中国
東莞市
22,500
デジタルシステム
百万円
大連三洋冷鏈
有限公司
中国
大連市
コマーシャル
55.0
当社製品の中国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
る。
大連三洋制冷
有限公司
中国
大連市
コマーシャル
55.0
当社製品の中国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
る。
三洋電機
(香港)有限公司
香港
台湾三洋捷能国際股
份有限公司
台湾
台北市
三洋エナジー
(シンガポール)㈱
シンガポー
ル
三洋アジア㈱
シンガポー
ル
三洋オートメディア
㈱
マレーシア
ペナン
4,650
百万円
2,000
千香港ドル
1,013,000
千台湾ドル
88,250
千シンガ
ポールドル
7,000
千シンガ
ポールドル
945,484
千マレー
シアドル
101,119
議決権の
所有割合
(%)
エナジー
電子デバイス
デジタルシステム
コマーシャル
コンシューマエレクト
ロニクス
当社製品の中国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
100.0
る。また、三洋電機(香港)有限
(42.0)
公司が42.0%の株式を保有して
いる。
100.0
エナジー
100.0
エナジー
当社製品の香港における販売会
社で、役員の兼任等の関係があ
る。
当社製品の台湾における販売会
社で、役員の兼任等の関係があ
る。
当社製品のアジア地域における
販売会社で、役員の兼任等の関
100.0
係がある。また、三洋アジア㈱
(100.0)
ほか1社が合計100.0%の株式を
保有している。
コマーシャル
100.0
当社製品のアジア地域における
販売及び地域拠点業務を行う会
社で、役員の兼任等の関係があ
る。
コンシューマエレクト
ロニクス
- 11 -
当社製品のマレーシアにおける
製造会社で、役員の兼任等の関
100.0
係がある。また、三洋アジア㈱
(17.7)
が17.7%の株式を保有してい
る。
名称
住所
主要な事業の内容
千米ドル
三洋ジャヤ電子部品
(インドネシア)㈱
インドネシ
ア
西ジャワ州
三洋オプトデバイス
ベトナム㈲
ベトナム
バクザン
省 その他98社
名称
資本金
40,000
千米ドル
10,000
議決権の
所有割合
(%)
電子デバイス
デジタルシステム
当社製品のインドネシアにおけ
る製造会社で、役員の兼任等の
100.0
関係がある。また、三洋アジア
(100.0)
㈱が100.0%の株式を保有してい
る。
電子デバイス
100.0
当社製品のベトナムにおける製
造会社で、役員の兼任等の関係
がある。
住所
(持分法適用会社)
合肥栄事達三洋電器
股份有限公司
中国
合肥市
大連冰山集団
有限公司
中国
大連市
資本金
532,800
千人民元
140,600
千米ドル
瀋陽華潤三洋圧縮機
有限公司
中国
瀋陽市
台湾三洋電機股份
有限公司
台湾
台北市
その他39社
主要な事業の内容
千人民元
159,980
千台湾ドル
3,166,040
関係内容
議決権の
所有割合
(%)
関係内容
コマーシャル
当社製品の中国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
29.5
る。また、三洋電機(中国)有限
(9.2)
公司が9.2%の株式を保有してい
る。
コマーシャル
30.0
コマーシャル関連機器の製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
る。
コマーシャル
当社製品の中国における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
34.2
る。また、三洋電機(香港)有
(21.2)
限公司が21.2%の株式を保有し
ている。
コマーシャル
46.5
当社製品の台湾における製造会
社で、役員の兼任等の関係があ
る。
(注)1.主要な事業の内容欄には、事業の種類別セグメントの名称を記載している。
2. 議決権の所有割合欄の( )内数字は、間接所有割合で内数である。
3.上記子会社のうち、特定子会社は、三洋電子部品販売㈱、サンヨー・ノースアメリカ・コーポレーション、三
洋電機(香港)有限公司、三洋アジア㈱、三洋ジャヤ電子部品(インドネシア)㈱である。
4. 上記子会社のうち、重要な債務超過会社及び債務超過の額は次のとおりである。
三洋アモルトン㈱
三洋電機販売㈱
16,727百万円
7,065百万円
三洋電機サービス㈱ 6,053百万円
三洋ジーエスソフトエナジー㈱ 4,824百万円
三洋アクア㈱
4,711百万円
- 12 -
5.三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結
売上高に占める割合が10%を超えている。
主要な損益情報
①売上高 ②経常利益
③当期純利益
④純資産額
⑤総資産額
168,189百万円
5,191百万円
2,597百万円
20,820百万円
77,747百万円
5【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
(平成23年3月31日現在)
事業の種類別セグメントの名称
従業員数(人)
エナジー
14,681
電子デバイス
34,422
デジタルシステム
18,858
コマーシャル
13,016
コンシューマエレクトロニクス
8,275
その他
878
全社(共通)
2,545
合計
92,675
(注) 1.従業員数は、就業人員数を表示している。
2.従業員数が当連結会計年度末までの1年間において、12,207人減少している。その主な理由は、半導体事
業の譲渡によるものである。
(2) 提出会社の状況
(平成23年3月31日現在)
従業員数(人)
平均年齢
9,299
平均勤続年数
41歳 10ヵ月
事業の種類別セグメントの名称
19年
平均年間給与(円)
8ヵ月
6,263,028
従業員数(人)
エナジー
3,700
電子デバイス
774
デジタルシステム
1,572
コマーシャル
1,476
コンシューマエレクトロニクス
52
その他
4
全社(共通)
1,721
合計
9,299
(注) 1.従業員数は、就業人員数を表示している。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいる。 (3) 労働組合の状況
当社グループには、三洋電機労働組合が組織(組合員数15,529人)されており、全日本電機・電子・情報関連産
業労働組合連合会に属している。
なお、労使関係は安定している。
- 13 -
第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1) 業績
当年度の経済環境は、新興国における需要の拡大や各国の景気刺激策の効果もあり、一部で改善の兆しも見られ
たが、国内デフレ傾向や欧州金融不安の継続に加えて、急激な円高、グローバルでの価格競争激化、原材料価格の
上昇など、依然として先行き不透明感が拭えず、総じて厳しい状況で推移した。
このような中、当社グループでは、「シナジーの発揮による高収益企業への基盤確立」を目指して、エナジー事
業への経営資源の集中や収益源となる事業の競争力強化に取り組んだ。
具体的には、物流事業・半導体事業の他社への譲渡などの事業構造改革や、HIT太陽電池のパナソニックグル
ープの販売ルートでの本格的販売の開始や、環境対応車用二次電池事業の新工場の稼動などを推進した。
当年度は、連結売上高は、前年度比4.3%減少し1,489,497百万円となった。このうち国内売上高は、前年度比
7.6%減少し599,861百万円、海外売上高は、前年度比2.0%減少し889,636百万円となった。
利益面では、営業利益(注)は前年度比16.8%減少し33,575百万円となった。これは、価格下落、円高影響、材料
高騰の影響によるものである。
継続事業税金等調整前当期純利益は20,628百万円となったが、非継続事業である半導体事業の譲渡関連費用によ
り、35,161百万円の当社帰属当期純損失となった。
(注)営業利益(損失)は、日本の会計慣行に従い、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出し
ている。当社は、営業利益(損失)を表示することは、投資家が、当社の業績を日本の会社のそれと比較する
のに有益であると考えている。米国で一般に公正妥当と認められた会計原則では、連結損益計算書において、
特定の費用(例えば構造改革及び減損費用、異常な製品保証費等)は営業利益(損失)に含まれる。
事業の種類別セグメントの業績は次のとおりである。なお、当年度よりエナジー事業での周辺事業を含めた事業
戦略の一元化のため、組織変更を行っている。これに伴い、前年度についても組替再表示している。変更の内容に
ついては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表(連結財務諸表注記)」の「24.セグメント情
報」に記載のとおりである。
①エナジー部門
エナジー部門においては、太陽光発電システムは欧州で売上が減少したが、補助政策の効果で需要が好調な国
内での売上は増加した。一方、リチウムイオン電池は、ノートPC市場の減速に加え、韓国企業等とのグローバ
ルでの競争激化による価格下落の影響もあり、売上は減少した。
この結果、当部門の売上高は前年度比5.2%の減少の426,341百万円となり、事業別利益は前年度比42.7%減少
の14,304百万円となった。
②電子デバイス部門
電子デバイス部門においては、電子部品では、上半期が好調だった光ピックアップは、下半期に需要低迷の影
響を受けたことで、通期では前年並みの売上となった。一方、キャパシタは用途市場の拡大により、売上が増加
した。
この結果、当部門の売上高は前年度比5.5%減少の204,234百万円、事業別利益は前年度比40.3%増加の12,648
百万円となった。
③デジタルシステム部門
デジタルシステム部門においては、デジタルカメラでは、OEM・自社ブランドともに出荷台数が減少し、売
上が大幅に減少した。一方、テレビは主力の北米市場で減少となったものの、アジアでの販売拡大により、全体
としては前年並みの売上となった。
この結果、当部門の売上高は前年度比14.4%減少の280,437百万円、事業別利益は前年度比64.6%減少の3,531
百万円となった。 - 14 -
④コマーシャル部門
コマーシャル部門においては、ショーケースは中国をはじめとするアジアでの拡販により売上が増加し、バイ
オメディカ事業は国内外ともに売上が増加した。しかしながら、業務用空調機器は国内外ともに売上が減少し、
メディコム事業も国内の需要低迷により売上が減少した。また、物流事業の譲渡による影響もあり売上が減少し
た。
この結果、当部門の売上高は前年度比5.2%減少の394,076百万円となり、事業別利益は前年度比71.7%減少の
1,299百万円となった。
⑤コンシューマエレクトロニクス部門
コンシューマエレクトロニクス部門においては、生活家電では、炊飯器や掃除機などの特徴ある商品が好調に
推移し、売上は増加した。また、カーナビゲーションを中心とする車載機器も、国内補助政策の効果で売上が増
加した。
この結果、当部門の売上高は前年度比0.9%増加の242,351百万円、事業別利益は前年度比22.0%増加の11,482
百万円となった。
⑥その他部門
その他部門においては、当部門の売上高は前年度比175.9%増加の20,002百万円、事業別利益は前年度比
35.9%増加の507百万円となった。 (2) キャッシュ・フロー
当年度末の現金及び現金等価物(以下「資金」という。)は、167,529百万円(前年度比59.3%減)減少し、
114,947百万円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当年度における営業活動による資金収入は、35,757百万円(前年度は72,891百万円の資金収入)となった。
これは、仕入債務が44,065百万円減少したことなどによる。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当年度における投資活動による資金支出は、55,778百万円(前年度は80,810百万円の資金支出)となった。
これは、有形固定資産の購入による支払額が92,904百万円、売却による収入額が27,036百万円となったことなど
による。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当年度における財務活動による資金支出額は、137,977百万円(前年度は68,766百万円の資金収入)となった。
これは、長期負債の返済による支払額が158,661百万円となったことなどによる。
なお、「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」を合計したフリー・キ
ャッシュ・フローは前年度の7,919百万円のマイナスから12,102百万円悪化し、20,021百万円のマイナスとなっ
た。
- 15 -
2【生産、受注及び販売の状況】
(1) 生産実績
当年度における生産実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりである。
事業の種類別セグメントの名称
金額(百万円)
前年度比(%)
エナジー
426,975
△4.5
電子デバイス
184,752
△8.5
デジタルシステム
269,299
△18.0
コマーシャル
388,282
△4.9
コンシューマエレクトロニクス
233,742
△1.9
19,820
60.9
1,522,870
△6.9
その他
合計
(注) 1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引が含まれている。
2.上記の金額には、消費税等は含まれていない。
3.非継続となる事業に係る金額は除外している。
4. 当年度において、エナジー事業での周辺事業を含めた事業戦略の一元化のため、組織変更を行っている。
これに伴い、前年度についても組替再表示している。変更の内容については、「第5 経理の状況 1.連
結財務諸表等 (1)連結財務諸表(連結財務諸表注記)」の「24.セグメント情報」に記載のとおりである。
(2) 受注状況
原則として需要見込生産を行っている。
(3) 販売実績
当年度における販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、次のとおりである。
事業の種類別セグメントの名称
金額(百万円)
前年度比(%)
エナジー
426,341
△5.2
電子デバイス
204,234
△5.5
デジタルシステム
280,437
△14.4
コマーシャル
394,076
△5.2
コンシューマエレクトロニクス
242,351
0.9
20,002
175.9
△77,944
-
1,489,497
△4.3
その他
消去及び全社
合計
(注) 1. 上記の金額には、セグメント間の取引が含まれている。
2.上記の金額には、消費税等は含まれていない。
3.非継続となる事業に係る金額は除外している。
4.当年度において、エナジー事業での周辺事業を含めた事業戦略の一元化のため、組織変更を行っている。
これに伴い、前年度についても組替再表示している。変更の内容については、「第5 経理の状況 1.連
結財務諸表等 (1)連結財務諸表(連結財務諸表注記)」の「24.セグメント情報」に記載のとおりである。
- 16 -
3【対処すべき課題】
世界経済は、中国やインドをはじめとする新興国の内需拡大や各国の経済対策の効果により緩やかに回復する一方
で、欧州での金融システム不安や雇用情勢悪化の継続、さらには日本における東日本大震災の影響など、引き続き先
行き不透明感を抱えている。
このような中、パナソニックグループ全体としての戦略実行のスピードアップとさらなる総合力の発揮のため、ま
た、シナジー効果のより早期かつ確実な実現とその最大化を図るため、当社は、平成23年4月1日、パナソニック㈱
の完全子会社となった。今後、平成24年1月実施予定のパナソニックグループ全体の事業再編を経て、グローバル競
争を勝ち抜くことができる体制を確立していく。そのため、当社グループとしては、本年度、独自課題の解決と新体
制へのスムーズな移行を推進していく。
(1) 独自課題の解決
全事業の収益化に向けて、事業と商品の選択と集中を徹底するなど、抜本的な施策を実行する。さらに、継続
して経営体質強化の徹底的な取り組みを実行し、フリーキャッシュフロー創出力の向上や製品品質の向上を図っ
ていく。
(2) 新体制へのスムーズな移行
パナソニックグループの中期計画「GT12」の達成に向けて、エレクトロニクスNo.1の「環境革新企業」になる
というグループ目標のもと、当社は、完全子会社化によるディスシナジーを最小化させつつ、開発や商流の一元
化、重複部門の統合などを進めるとともに、経営リソースを適切にシフトし、事業拡大を図るなど、パナソニッ
クグループ全体の成長に向けた再編に取り組む。
当社グループを取り巻く経営環境が大きく変化する中、まずは平成23年度の課題に確実に対応することで、今後の
収益向上と企業価値最大化に邁進する。
- 17 -
4【事業等のリスク】
当社グループは、経営上のリスクを抽出・評価し、それぞれのリスクについて対策を講じ、損失を予防または軽減
する体制を構築し、リスク管理の強化を図っている。その中で、当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影
響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがある。
なお、文中における将来に関する事項は、当年度末(平成23年3月31日)現在において当社グループが判断したも
のである。
(1)経営リスク(商品品質、商品開発、消費者対応、環境、知的財産、コミュニケーション、販売、生産、事業戦
略、取引先、コンプライアンス・内部統制)
・当社グループの製品は、販売各国の法規制や公的基準を遵守し、設計及び製造しているが、すべてにおいて欠陥
がなく、将来リコールが発生しないとは限らない。
また、PL保険とリコール保険に加入しているが、その賠償請求あるいは損害に対して、将来においても十分に
カバーできている保証はない。大規模なリコール及び重大な品質問題や製造物責任の訴訟が発生した場合、当社
グループのブランド信用力を低下させると共に、その損害賠償コストが、業績に悪影響を与える可能性がある。
・当社グループの事業分野は、市場ニーズの変化が著しく、また、技術革新が急速に進行することから、既存の製
品・サービスが急速に陳腐化し、市場性を失う可能性がある。当社グループは、先進的で魅力的な製品、サービ
スの提供に努めているが、先端技術の開発や新製品・サービスの市場投入が最適に行われない場合、競争力を確
保できず、業績及び財務状況が悪化する可能性がある。
・当社グループは、知的財産の創造とその保護に努めているが、保有する知的財産権を不正使用した第三者による
類似商号、類似製品等の製造、販売を完全には防止できない可能性がある。また、当社グループが製造、販売す
る製品には他社からライセンスを受け製造しているものがあるが、今後、必要なライセンスを受けられない、若
しくは不利な条件でしかライセンスを受けられなくなる可能性もある。さらに、製品開発時には第三者の知的財
産権に対して細心の注意を払っているが、将来、知的財産権を侵害したとして第三者から不測の主張、提訴、若
しくは製品の輸出入差止めの申立がなされ、結果として予期しない費用の支払や製品の製造、販売の中止を余儀
なくされる可能性がある。
・近年、職務発明の対価やその帰属に関する訴訟が発生している。当社グループでも職務発明に関する規定を定
め、発明者に対して適切な支払いを行っているが、職務発明に基づいた訴訟による補償金の支払いが発生する可
能性がある。
・環境問題に関し、当社グループは、定期監査やグリーン調達など環境マネジメントを充実させ、製品への特定化
学物質の不使用化、土壌・地下水汚染の調査なども進めているが、部材仕入先の過失、過去の活動に起因する汚
染の顕在化、新たな法改正などにより、将来、業績だけでなく会社の信用にも悪影響が及ぶ可能性がある。
・当社グループの取引先については、十分な信用調査の上その取引を行っているが、偶発債務の発生等によりその
取引先との継続取引ができない可能性がある。その場合、一時的に製品及び部品の供給が停止したり、貸倒れの
発生により損害が発生する可能性がある。
・当社グループは、様々な取引先と良好な取引関係を築き円滑に取引を継続しているが、取引先の契約違反などに
より当社グループに多大な損害が発生する可能性があり、当該損害にかかる賠償を目的として取引先に対して訴
訟などを提起する可能性がある。また、当社グループ会社の過失により、取引先その他の関係者に損害を与え、
当社グループ会社に当該損害にかかる賠償責任が発生する可能性がある。この場合、当該損害、訴訟コストある
いは賠償額などが業績に悪影響を与える可能性がある。
・生産供給体制は、ボーダーレスとなっており、競合相手は、全世界に広がっている。 日米欧に加え、特に、韓
国、台湾、中国企業の技術力や生産性の向上が著しく、商品の急激な価格下落が起こっており、価格下落が予想
以上に進行し当社グループのコスト競争力が確保できない場合、業績に悪影響を及ぼす可能性がある。
・当社グループは様々な素材を使用しているが、社会情勢や需給関係のアンバランス、もしくは、投機による価格
操作等によりその価格が急騰する可能性がある。材料の調達に関しては、計画的に行っているが、急激な価格高
騰により材料費比率が大幅に増加する可能性がある。先渡取引等のリスクヘッジや固定費の削減等で対応を行う
が、急激な価格高騰はその対応を困難とし業績に悪影響を及ぼす可能性がある。
・当社グループは、三洋ブランド以外にOEMブランドでの生産比率が高い製品がある。また、部品の売上比率も
大きく、OEM先、もしくは、部品納入先の方針変更(二社購買方針や、コスト追求等)により受注の減少を引
き起こし、業績に悪影響を及ぼす可能性がある。
・当社グループは、製造、販売、研究開発等の分野において、技術提携、業務提携、合弁会社設立等、他社との提
携を必要に応じて進めている。しかし、様々な要因により、提携関係を継続できない場合や、十分な成果を得ら
れない可能性があり、それが業績に影響を及ぼすことがある。
- 18 -
・当社グループは、顧客等の個人情報や顧客及び取引先等の情報を入手することがある。これらの情報の保護につ
いて、種々対策を講じているが、情報の外部への流出の可能性は皆無ではない。情報の外部流出が起きた場合、
当社グループの信用低下や損害賠償責任が発生することもあり、業績に悪影響を及ぼす可能性がある。また当社
グループは、グループの事業活動に有用な営業秘密を保有しているが、その外部流出により、業績に悪影響を及
ぼす可能性がある。
・当社グループは、コンプライアンス(法令遵守)及びそのための内部統制の強化に努めている。しかし、その目
的が達成されず法令違反等が発生する可能性がある。このため業績に影響を及ぼす可能性がある。
(2)労務リスク(人事労務、安全衛生・労働災害)
・当社グループの商品の開発、生産にあたっては、十分なノウハウ、知識が必要であり、優秀な人材の確保とその
育成には重点的に取り組んでいるが、在籍従業員の流出防止や人材の確保が出来ない場合は、当社グループの将
来の成長及び業績に悪影響を及ぼす可能性がある。
・当社グループは、全社安全衛生方針に基づき、リスクアセスメントを実施するなど労働災害の防止に努めている
が、不測の状況による重大な事故・健康問題の発生により、労働力の損失及び社会的評価を著しく低下させる可
能性がある。
・感染症が多数の従業員に拡大した場合、人的な損失と長期にわたる事業活動の停止により経済的損失を負う可能
性がある。
(3)財務リスク
・急激な市況の変化による株価の下落や、土地価格の下落により当社グループ保有の資産価値が減少する可能性が
ある。
・当社グループは、急激な金利の変動が発生した場合、業績に悪影響を及ぼす可能性がある。 ・当社グループは、海外での取引比率が大きく、為替の変動には大きな影響を受ける。海外での生産比率の調整や
為替予約等でリスクヘッジに努めているが、完全にリスクの排除ができるとは限らない。今後、急激な為替変動
が発生した場合、業績に悪影響を及ぼす可能性がある。
・当社グループは、外部積立による退職年金制度を有している。今後、年金運用収益の悪化による年金資産価値の
下落や割引率の低下による退職給付債務の増加が保険数理損失を増加させ、将来、退職年金費用が増加する可能
性がある。
(4)政治・経済・社会リスク(海外安全)
・当社グループは、全世界に販売・生産拠点を構築しており、カントリーリスクの分散化をおこなっているが、各
国の急激な政策変更や経済変動等が発生した場合、一時的な損失の計上や、商品の供給に問題をきたす可能性が
ある。
・感染症の大流行やテロ等の突発事項により、該当国との取引が停滞し業績に悪影響を及ぼす可能性がある。
(5)災害・事故リスク(自然災害・事故)
・天災に関する被害については、その事業への影響を最小化するため費用対効果を検討の上、対策を実施している
が、想定外の天災については、その損害を免れず、生産停止等により顧客への信頼を失い業績の悪化につながる
可能性がある。
・当社グループでは、全社的にウイルス対策ソフトを導入しているが、コンピュータウイルスによる攻撃が起こっ
た場合、当社グループの拠点設備が被害を受け、一部の操業が中断し、生産及び出荷が遅延する可能性がある。
(6)パナソニック㈱による当社完全子会社化について
・パナソニック㈱は、当社の完全子会社化をめざして、平成22年8月23日から平成22年10月6日まで、当社株式の
全てを対象とする公開買付けを実施し、当社の発行済株式数(平成22年9月30日現在)に占める保有割合で
80.77%を保有した。その後、当社とパナソニック㈱は、平成22年12月21日開催の両社取締役会において、パナ
ソニック㈱を株式交換完全親会社とし、当社を株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、両社間
で株式交換契約を締結した。当社株式は、株式交換の効力発生日(平成23年4月1日)に先立つ平成23年3月29日
に上場廃止となった。
・当社は、パナソニック㈱による完全子会社化により、意思決定の迅速化、シナジーの最大化を図ることができ、
当社の企業価値がさらに向上すると考えているが、当初期待した効果が得られない可能性がある。また、当社が
パナソニック㈱の完全子会社になったことにより、当社グループの顧客が消極的な反応を示すなどのディスシナ
ジー効果が発生し、当社グループの経営及び事業運営に悪影響を及ぼす可能性もある。
- 19 -
5【経営上の重要な契約等】
(1) パナソニック㈱による当社の株式交換による完全子会社化について
当社は、平成22年12月21日開催の取締役会において、パナソニック㈱を株式交換完全親会社とし、当社を株式
交換完全子会社とする株式交換(以下「本株式交換」という。)を行うことを決議し、両社の間で株式交換契約(以
下「本株式交換契約」という。)を締結した。
本株式交換は、平成23年3月4日開催の当社の臨時株主総会の決議による本株式交換契約の承認を受けて行わ
れた。
また、本株式交換の効力発生日(平成23年4月1日)に先立つ平成23年3月29日に、当社株式は上場廃止となっ
た。
①株式交換契約の目的
当社及び当社の親会社であるパナソニック㈱は、平成22年7月29日開催のそれぞれの取締役会において、公開
買付けとその後の株式交換を行う方法により、平成23年4月を目処に、パナソニック㈱による当社の完全子会社
化を推進していくことを決議した。
パナソニック㈱は、その手続きの一環として、平成22年8月23日から平成22年10月6日まで、当社株式の全て
を対象とする公開買付け(以下「本公開買付け」という。)を実施した。その結果、パナソニック㈱は当社の発行
済み株式の80.77%を取得したが、パナソニック㈱は当社をパナソニック㈱の完全子会社とすることを企図してお
り、本公開買付けによりパナソニック㈱は当社株式の全て(当社が保有する自己株式を除く。)を取得できなかっ
たことから、パナソニック㈱及び当社は、本株式交換により、当社をパナソニック㈱の完全子会社とすることと
した。
本株式交換は、パナソニック㈱が当社を完全子会社化することにより、意思決定の迅速化とグループ・シナジ
ーの最大化を実現し、「エレクトロニクスNo.1の『環境革新企業』」の実現に向けた取り組みを加速し、当社の
企業価値の拡大のみならずパナソニックグループ全体の企業価値の拡大を図ることが目的である。
②株式交換の日(効力発生日)
平成23年4月1日
③株式交換の方式
パナソニック㈱を株式交換完全親会社、当社を株式交換完全子会社とする株式交換である。
④株式交換に係る割当ての内容
会社名
パナソニック株式会社
三洋電機株式会社
(株式交換完全親会社)
(株式交換完全子会社)
1
0.115
株式交換に係わる割当ての内容
株式交換により交付する株式数
普通株式:132,285,515株
(注) 1. 株式の割当比率
当社株式1株に対して、パナソニック株式0.115株を割当交付する。ただし、パナソニック㈱が保有す
る当社株式については、本株式交換による株式の割当ては行わない。
2.株式交換により交付する株式数
パナソニック㈱は、本株式交換に際して、本株式交換によりパナソニック㈱が当社株式(ただし、パナ
ソニック㈱が保有する当社株式を除く。)の全部を取得する時点の直前期の当社の株主(ただし、パナソ
ニック㈱は除く。)に対し、その保有する当社株式に代わり、その保有する当社株式の数の合計に0.115
を乗じた数のパナソニック株式を交付する。なお、当社は、平成23年2月25日開催の取締役会におい
て、会社法第178条の規定に基づき、自己株式を消去することを決議し、平成23年3月31日時点で保有
していた自己株式(本株式交換に関して行使される会社法第785条1項に定める反対株主の株式買取請求
に係る株式の買取りによって取得する自己株式を含む。)の全部を平成23年4月1日付で消却を行っ
た。
- 20 -
⑤株式交換に係る割当ての内容の算定根拠
株式交換比率の算定にあたって、パナソニック㈱は野村證券㈱を、当社はアビーム M&A コンサルティング
㈱及び三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券㈱を、それぞれの第三者算定機関として選定した。
野村證券㈱は、パナソニック株式については市場株価平均法を採用して算定を行った。当社株式については市
場株価平均法、類似会社比較法、ディスカウンテッド・キャッシュ・フロー法(以下「DCF法」という。)を、
それぞれ採用して算定を行った。
アビーム M&A コンサルティング㈱は、パナソニック株式については市場株価法、類似会社比準法、DCF
法を採用し算定を行った。当社株式については、本公開買付けにおける買付価格と同一の138円を採用した。
三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券㈱は、パナソニック株式及び当社株式のそれぞれについて、市場株価
分析、類似企業比較分析、類似取引比較分析、ディスカウンテッド・キャッシュ・フロー分析に基づく分析結果
を総合的に勘案して本株式交換比率の分析を行った。
パナソニック㈱及び当社は、これらの算定結果を参考に慎重に検討し、また、本株式交換に先立って行われた
本公開買付けの諸条件及び結果並びにパナソニック株式の市場株価水準その他の諸要因を勘案した上で、当社株
式の評価については、本公開買付けの買付価格と同一の価格を基準として両社間で交渉・協議し、株式交換比率
を決定した。
⑥株式交換後の株式交換完全親会社となる会社の資本金・事業の内容
名称
事業の内容
資本金
パナソニック株式会社
電気・電子機器等の製造・販売
258,740百万円
(2) 三洋電機ロジスティクス㈱の全株式の譲渡について
平成22年5月25日開催の取締役会において、当社は、保有する三洋電機ロジスティクス㈱の全株式について、
㈱LSホールディングスが実施する公開買付けに応募することを決議し、同日付で公開買付応募契約書を締結し,
平成22年7月30日、公開買付けが成立した。
(3) 三洋半導体㈱の全株式及び債権の譲渡等に関する譲渡契約について
当社は、平成22年7月15日に当社は半導体事業を譲渡する契約をオン・セミコンダクター・コーポレーション
との間で締結し、平成23年1月1日に譲渡を完了した。
詳細は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表(連結財務諸表注記)」の「3.非継続事
業」に記載している。
(4) 三洋精密㈱の株式譲渡について
当社は、平成22年12月9日開催の取締役会において、三洋精密㈱の全株式を日本電産㈱へ譲渡することを決議
し、同日付けで株式譲渡契約書を締結した。
詳細は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表(連結財務諸表注記)」の「4.売却予定
資産及び売却予定負債」に記載している。
(5) ㈱三洋キャッシュ・マネージメント・センター の吸収合併について
当社は、平成22年11月29日開催の取締役会において、業務の効率化と財務方針のグループ内への徹底力の強化
を図るため、当社100%出資の連結子会社である㈱三洋キャッシュ・マネージメント・センターを吸収合併するこ
とを決議した。また、同日付で両社は合併契約を締結した。
①合併の方法
当社を存続会社、㈱三洋キャッシュ・マネージメント・センターを消滅会社とする吸収合併方式である。
②合併期日
平成23年2月1日
③合併に係る割当ての内容
該当事項なし。
④引継資産・負債の状況
資産
74,818百万円
負債
74,252百万円
⑤吸収合併後の吸収合併存続会社となる会社の資本金・事業の内容
資本金
事業内容
322,242百万円
各種電気機械器具の製造・販売
- 21 -
(6) 三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱の完全子会社化について
当社及び三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱(以下「三洋CE」という。)は、平成23年1月28日開催の
それぞれの取締役会において、当社グループとしての経営戦略実行の迅速化及び成長領域への大胆な資源配分を
可能とする体制を構築するため、平成23年3月10日を効力発生日として、当社を株式交換完全親会社とし、三洋
CEを株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、両社の間で株式交換契約を締結した。
①株式交換の日(効力発生日)
平成23年3月10日
②株式交換の方式
当社を株式交換完全親会社、三洋CEを株式交換完全子会社とする株式交換である。
③株式交換に係る割当ての内容
株式交換により当社が三洋CEの発行済普通株式の全部を取得する時点の直前の三洋CEの株主(ただし、三洋
電機を除く。)に対し、対価として、その保有する三洋CEの普通株式1株につき、金207円の割合をもって金銭
を交付する。
④株式交換に係る割当ての内容の算定根拠
当社及び三洋CEは、本株式交換の対価算定にあたり、公正性・妥当性を確保するため、三洋CEより、当社
及び三洋CEから独立した第三者機関に対して、三洋CEの株式価値の算定を依頼した。
当該第三者機関は、三洋CEの株式価値について、ディスカウンテッド・キャッシュ・フロー方式(以下「DC
F方式」という。)及び修正簿価純資産方式を採用し、1株当たりの株式価値を算定した。
当社及び三洋CEは、上記算定結果、とりわけDCF方式を参考に、今後の業績の見込み等を勘案して双方協
議の上、上記対価を決定した。
⑤株式交換後の株式交換完全親会社となる会社の資本金・事業の内容
資本金
322,242百万円
事業内容
各種電気機械器具の製造・販売
(7) 技術導入契約について
契約会社名
相手方の名称
イーストマン・コダック・カンパ
ニー
セント・クレア・インテレクチュ
アル・プロパティー・コンサルタ
国名
(当社)
テクノロジー・プロパティズ・リ
ミテッド
インターナショナル・ビジネス・
マシーンズ・コーポレーション
テキサス・インスツルメンツ・イ
ンコーポレイテッド 契約期間
デジタルカメラに関する特
自平成13年4月1日
許実施権の取得
至平成23年3月31日
米国
デジタルカメラに関する特
許実施権の取得
自平成21年7月13日
至平成22年11月20日
米国
マイクロプロセッサに関す
る特許実施権の取得
自平成21年5月19日
至平成28年10月4日
半導体に関する特許実施権
自平成12年1月1日
の取得
至許諾特許満了日
半導体に関する特許実施権
の取得
自平成9年5月9日
至平成28年12月31日
米国
ンツ・インコーポレイテッド
三洋電機株式会社
契約の内容
米国
米国
(注)1.イーストマン・コダック・カンパニーとのデジタルカメラに関する特許実施権の許諾契約は、平成23年3月31日
をもって終了した。
2.セント・クレア・インテレクチュアル・プロパティー・コンサルタンツ・インコーポレイテッドとのデジタルカ
メラに関する特許実施権の許諾契約は、平成22年11月20日をもって終了した。
3.半導体事業の売却により、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションとの半導体に関する
特許実施権の許諾契約は、三洋半導体㈱へサブライセンスされ、テキサス・インスツルメンツ・インコーポレイ
テッドとの半導体に関する特許実施権の許諾契約は、三洋半導体㈱へ承継された。
- 22 -
6【研究開発活動】
当社グループは、独自の技術と新しい発想力で、「エナジー」、「エコロジー」、「エレクトロニクス」の事業領
域において、各事業部門と研究開発本部が連携して、グローバルに競争力のある商品の開発を行っている。
当年度のグループ全体の研究開発費は、58,549百万円である。
当年度における研究開発活動の成果は以下のとおりである。
(1) エナジー部門
主に、ソーラー事業部、HEV事業部、大型蓄電事業部、モバイルエナジーカンパニーが中心となって、世界最高
水準の変換効率を誇るHIT太陽電池、急拡大が期待される環境対応車用を含む二次電池、及びエネルギー最適活用
のためのスマートエナジーシステムに関わる基盤技術の研究開発を行っている。当年度の主な成果としては、
・HIT®接合部の最適化技術、新タブデザインの開発、及び量産品世界最高レベルのセル変換効率21.6%、モジュー
ル変換効率19.0%の達成。
・高性能インホイールモーター、高効率制御回路と動力用電池システム、専用充電器を高バランスで組み合わせた
電動スクーター向け電動駆動システムの開発。
・各種省エネ機器を制御するエネルギーマネジメントシステム、大型蓄電システムの充放電を制御するバッテリー
マネジメントシステム、創エネ・蓄エネ・省エネを最適に統合しコントロールするスマートエナジーシステムの
開発、及び加西グリーンエナジーパークでの実証実験開始。
などをあげることができる。
当部門に係る研究開発費は、16,837百万円である。
(2) 電子デバイス部門
主に、電子デバイスカンパニーが中心となって、製品の強みをさらに強化するためのデバイス・材料技術等の
開発や、独自のデバイスに関わる基盤技術の研究開発を行っている。当年度の主な成果としては、 ・パーソナルコンピュータ、ゲーム機器の高性能・小型軽量化に対応する低損失な小型・大容量品と液晶テレビの
バックライト向け高耐圧・小型大容量品の導電性高分子固体電解コンデンサの開発。
・CD、DVDに続き、今後急速に拡大が期待されるBlu‐rayディスク用途の高機能(高速/薄型化)・高信頼性光ピッ
クアップの開発。
などをあげることができる。
当部門に係る研究開発費は8,248百万円である。
(3) デジタルシステム部門
主に、デジタルシステムカンパニーが中心となって、デジタルカメラ・ムービーやプロジェクターなどに搭載
する画像処理・光学処理技術、ICレコーダーに搭載する音声処理技術など、付加価値の高いデジタル家電商品に関
わる基盤技術の研究開発を行っている。当年度の主な成果としては、 ・JIS C 0920 防水保護等級 IPX8対応により、水深3m、60分までの使用を可能とした、世界初防水対応フルハイ
ビジョンムービーカメラの開発。
・マイク連動録音シーンセレクト機能、飛び出すズームマイク(ズーム⇔ステレオ)を搭載した高音質&高機能ハイ
パフォーマンスPCMレコーダーの開発。
・超・短焦点ミラー投写光学ユニット、DLP®方式小型光学エンジンを搭載し、世界最短の投映距離約32cm(設置距
離2.4cm)を実現した3D対応 超・短焦点プロジェクターの開発。
などをあげることができる。
当部門に係る研究開発費は12,040百万円である。
(4) コマーシャル部門
主に、コマーシャルカンパニーが中心となって、省エネやCO2排出量削減に貢献する冷凍空調分野や最先端医療
分野に関連する環境関連基盤技術の開発、人々の健康や医療を支えるIT技術の開発、電解水による独自の空気浄化
技術に関わる基盤技術の研究開発を行っている。当年度の主な成果としては、 ・冷凍用CO2冷媒回路に三洋独自開発のスプリットサイクルを搭載し、高COP(R404A冷媒使用に比べ消費電力約10%
削減)の冷凍サイクルを実現したノンフロン冷凍機システムの開発。
・空調機の省エネ運転制御を行うe-CUT機能、及びデマンドコントローラー無しでピークカットを実現するPAC電流
値省エネ機能を搭載した小・中規模ビル向け「STAIMS mini/nano」の開発。
・大型施設向けダクト式空調に最適なウイルスウォッシャー機能搭載空間清浄システムでチャンバーBOX組込み方
式、エアハンドリングユニット組込み方式、及び床置ダクト形空調機(室内ユニット)一体方式を開発。
などをあげることができる。
当部門に係る研究開発費は13,291百万円である。
- 23 -
(5) コンシューマエレクトロニクス部門
主に、三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱が中心となって、人々の生活を豊かにする家電機器やカーナビ
ゲーションに関わる基盤技術の研究開発を行っている。当年度の主な成果としては、
・米粒を水に漬け柔らかくしてからミルをかける米ペースト製法により、家庭のお米から毎日手軽にパンを作るこ
とを可能にしたライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」の開発。
・起動時の自動車位置測位を素早く行なうクイックGPSを搭載し、12セグ地上デジタルTVチューナー搭載で業界最
薄、最軽量を実現したSSDポータブルナビゲーション「ゴリラ」の開発。
などをあげることができる。
当部門に係る研究開発費は6,057百万円である。
上記以外にセグメントに関連付けられない基礎的研究開発費が2,076百万円ある。
7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績に重要な影響を与える要因について分析
①当年度の概況
当年度の経済環境は、新興国における需要の拡大や各国の景気刺激策の効果もあり、一部で改善の兆しも見られ
たが、国内デフレ傾向や欧州金融不安の継続に加えて、急激な円高、グローバルでの価格競争激化、原材料価格の
上昇など、依然として先行き不透明感が拭えず、総じて厳しい状況で推移した。
このような中、当社グループでは、「シナジーの発揮による高収益企業への基盤確立」を目指して、エナジー事
業への経営資源の集中や収益源となる事業の競争力強化に取り組んだ。
・事業構造改革として、物流事業・半導体事業の他社への譲渡を実施し、また、モーター事業の他社への譲渡も決
定した。
・シナジーの最大化に向けて、パナソニックグループの販売ルートでのHIT太陽電池の販売を本格的に開始し
た。
・商品開発面では、世界で初めて家庭にあるお米から手軽にパンが作れるライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパ
ン)」を発売。供給量を大幅に超える予約により、予約を一時中止せざるを得なくなるほどの大きな反響があっ
た。
・環境対応用二次電池事業の新工場である「加西グリーンエナジーパーク」が完成した。
当年度は、連結売上高は、前年度比4.3%減少し1兆4,895億円となった。このうち国内売上高は、前年度比7.6%
減少し5,999億円、海外売上高は、前年度比2.0%減少し8,896億円となった。
利益面では、営業利益は前年度比16.8%減少し336億円となった。これは、価格下落、円高影響、材料高騰の影
響によるものである。
継続事業税金等調整前当期純利益は206億円となったが、非継続事業である半導体事業の譲渡関連費用により、
352億円の当社帰属当期純損失となった。
フリー・キャッシュ・フローは、前年度比121億円悪化し、200億円の支出超となった。
②当年度における特記事項
当社とパナソニック㈱は、パナソニック㈱が当社を完全子会社化し、意思決定の迅速化とグループ・シナジーの
最大化を実現することが、両社の企業価値向上に有益であると判断し、平成22年8月23日から同年10月6日までの
株式交換買付けの実施と、その後の株式交換を経て、平成23年4月1日をもって、当社はパナソニック㈱の完全子
会社となった。
③為替変動の影響
主要な外貨建取引を前年度為替レートで円換算した場合との為替影響額は、売上高で525億円の減少、営業利益
で19億円の減少となった。ただし、この試算は当年度の外貨建売上高、売上原価、販売費及び一般管理費に、前年
度の東京外国為替市場における期中平均レートを適用し算出している。
④経営成績の状況
<売上高>
当年度の売上高は、前年度比4.3%減少し1兆4,895億円となった。
部門別では、エナジー部門の売上高は、4,263億円で前年度比5.2%の減少となった。太陽光発電システムは欧州
での売上は減少したが、補助金政策の効果で国内の売上は増加した。一方、リチウムイオン電池は、ノートPC市
場の減速に加え、韓国企業等とのグローバルでの競争激化による価格下落の影響もあり売上は減少した。 電子デバイス部門の売上高は、2,042億円で前年度比5.5%の減少となった。電子部品では、光ピックアップは上
半期は好調だったが、下半期に需要低迷の影響を受けたことで、通期では前年並みの売上となった。一方、キャパ
シタは用途市場の拡大により、売上が増加した。
- 24 -
デジタルシステム部門の売上高は、2,804億円で前年度比14.4%の減少となった。デジタルカメラは、OEM・
自社ブランドともに出荷台数が減少し、売上が大幅に減少した。一方、テレビは主力の北米市場で減収となったも
のの、アジアでの販売拡大により、全体としては前年並みの売上となった。
コマーシャル部門の売上高は、3,941億円で前年度比5.2%の減少となった。ショーケースは中国をはじめとする
アジアでの拡販により売上が増加し、バイオメディカ事業は国内外ともに売上が増加した。しかしながら、業務用
空調機器は国内外ともに売上が減少し、メディコム事業も国内の需要低迷により売上が減少した。また、物流事業
の譲渡による影響もあり売上が減少した。
コンシューマエレクトロニクス部門の売上高は、2,424億円で前年度比0.9%の増加となった。生活家電では、炊
飯器や掃除機などの特徴のある商品が好調に推移し、売上が増加した。また、カーナビゲーションを中心とする車
載機器も、国内補助政策の効果で売上が増加した。
その他部門の売上高は、200億円で前年度比175.9%の増加となった。
連結売上高のうち国内売上高は5,999億円と前年度比7.6%の減少となり、海外売上高は、8,896億円と、前年度
比2.0%の減少となった。この結果、連結売上高に占める海外売上高の割合は、59.7%と前年度比1.4ポイント上昇
した。
<売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益>
当年度の売上原価は1兆2,224億円と前年度比321億円減少した。売上原価率は、前年度比1.4ポイント上昇し、
82.0%となった。
また、販売費及び一般管理費は、人件費の減少などにより、2,336億円と前年度比283億円減少し、販売費及び一
般管理費率は、15.7%と前年度比1.1ポイント下降した。
以上により、営業利益は、前年度比68億円減少し、336億円となった。
<受取利息及び配当金、支払利息>
当年度の受取利息及び配当金は、22億円となり、前年度比0.2億円の減少となった。また、支払利息は、有利子
負債の削減などにより、76億円となり、前年度比21億円の減少となった。
<その他の収益(費用)>
当年度のその他の収益(費用)は、前年度比543億円良化したものの、76億円の損失となった。これは、品質問
題対策費用を計上したことなどによるものである。
<当社帰属当期純利益> 当年度の継続事業税金等調整前当期純利益は206億円(前年度は290億円の損失)となった。法人税等の額は、
123億円(前年度は125億円)となった。
この結果、継続事業非支配持分帰属損益控除前当期純利益は83億円(前年度は415億円の損失)となり、当社帰
属当期純損失は352億円(前年度は488億円の損失)となった。
また、1株当たり当社帰属当期純損失は、前年度の7.9円から当年度は5.7円となった。
(2) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
①財務戦略
当社グループは運転資金及び設備投資資金を借入又は社債等により調達し、借入による運転資金の調達は、期限
が一年以内の短期借入金で、生産設備などの長期資金は、長期借入金及び社債で調達している。当年度末の短期借
入金(1年内返済長期負債を含む)は、前年度末比117億円減少の2,044億円で、社債及び長期借入金は、前年度末比
1,332億円減少の1,912億円となった。
②財政状態
<資産>
上記連結業績の結果、当年度末の総資産は1兆1,171億円と前年度末比2,742億円の減少となった。
流動資産は前年度末比2,684億円減少の6,047億円となった。これは、定期預金が前年度末比1,438億円減少し、
現金及び預金が前年度末比498億円減少したことや、棚卸資産が590億円減少したことなどによるものである。
投資及び貸付金は、前年度末比128億円増加の833億円となった。
有形固定資産は、事業売却などにより、前年度末比257億円減少し、3,582億円となった。
長期繰延税金は、前年度末比20億円減少の86億円となった。
その他の資産は、前年度末比91億円増加の623億円となった。
- 25 -
<負債及び資本>
当年度末の負債総額は、1兆392億円と前年度末比2,225億円の減少となった。この主な要因は、一年以内に期限
が到来する社債及び長期借入金、社債及び長期借入金が前年度末比1,603億円減少したことなどによるものであ
る。当社株主資本は641億円と前年度末比442億円減少したが、この主な要因は、利益剰余金が前年度末比352億円
減少したことなどによるものである。当社株主資本比率は前年度末比2.1ポイント悪化し、5.7%となった。
③キャッシュ・フロー
当年度末の現金及び現金等価物は、前年度末1,675億円減少し1,149億円となった。この主な要因は、手元資金の
充当による有利子負債の返済などによるものである。
当年度の営業活動による資金収入額は、仕入債務の減少により、前年度比371億円減少し、358億円となった。
投資活動による資金支出額は、有形固定資産及び投資有価証券の売却による収入もあり、前年度比250億円減少
し、558億円となった。
以上の営業活動と投資活動によるフリー・キャッシュ・フローは、前年度比121億円悪化し、当年度は200億円の
支出超となった。
また、財務活動による資金支出額は、長期負債の返済の増加及び新規借入の減少により、前年度比2,067億円増
加し、1,380億円となった。
④自己株式の取得状況
当年度における自己株式の取得・売却状況は、単元未満株式の買取請求等により241,036株増加し、当年度末自
己株式数は16,896,862株となった。
(3) 重要な会計方針及び見積り
重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表(連結財務諸
表注記)」の「2.主要な会計処理の方針」の項を参照。 - 26 -
第3【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
当社及び連結子会社では、次代を支えるエネルギービジネスへの経営資源の集中を加速するとともに、事業の選択
と集中を徹底し、当年度はエナジー部門及びデバイス部門を中心に全体で、83,810百万円の設備投資を実施した。
エナジー部門においては、HEV用二次電池・二次電池・太陽電池の生産設備等58,338百万円の設備投資を実施し
た。
電子デバイス部門においては、電子部品の生産設備等10,451百万円の設備投資を実施した。
デジタルシステム部門においては、デジタルカメラ・テレビの生産設備等2,659百万円の設備投資を実施した。
コマーシャル部門においては、ショーケースの生産設備等4,152百万円の設備投資を実施した。
コンシューマエレクトロニクス部門においては、カーエレクトロニクスの生産設備等3,040百万円の設備投資を実
施した。
上記の他、その他部門及び全社等において、合計5,170百万円の設備投資を実施した。
所要資金については、主として自己資金によっている。
2【主要な設備の状況】
当社及び連結子会社における主要な設備は、以下のとおりである。
(1)提出会社
(平成23年3月31日現在)
帳簿価額(百万円)
事業の種類別セグメン
トの名称
設備の内容
東京製作所
電子デバイス
産業機器等
(群馬県邑楽郡他)
コマーシャル
生産設備
事業所名
(所在地)
岐阜工場
(岐阜県安八郡)
滋賀工場
(滋賀県大津市)
住道工場
(大阪府大東市他)
加西工場
(兵庫県加西市)
洲本工場
(兵庫県洲本市他)
徳島工場
(徳島県板野郡他)
貝塚工場
(大阪府貝塚市)
二色の浜工場
(大阪府貝塚市)
研究所
(大阪府枚方市他)
本社
(大阪府守口市)
管理業務
エナジー
電子デバイス
デジタルシステム
エナジー
エナジー
エナジー
エナジー
エナジー
研究開発
全社統括業務
その他
設備
電池
生産設備
電子部品等
生産設備
電池
生産設備
電池
生産設備
電池
生産設備
電池
生産設備
電池
生産設備
研究開発
施設設備
その他
設備
建物
機械及び
その他
13,476
2,800
8,508
2,899
2,503
1,502
4,795
2,449
14,782
3,867
6,800
7,597
10,595
14,072
7,654
11,164
5,204
6,826
701
343
6,243
208
- 27 -
土地(面
積千㎡)
2,638
(1,099)
736
(288)
38
(42)
805
(96)
3,464
(212)
4,065
(116)
3,739
(177)
2,609
(49)
-
(-)
1,077
(59)
2,192
(17)
従業員数
(人)
リース資
産 建設仮勘
定
66
128
19,108
1,659
-
10
12,153
168
-
-
4,043
125
-
-
8,049
1,998
-
15,059
37,172
301
117
436
19,015
1,300
-
2,423
30,829
1,100
-
-
21,427
-
42
208
12,280
266
-
-
2,121
317
-
-
8,643
935
合計
(2)国内連結子会社
(平成23年3月31日現在)
帳簿価額(百万円)
会社名
所在地
三洋エナジー南淡㈱ 兵庫県
南あわじ市 佐賀県
佐賀三洋工業㈱
島根県
建物
生産設備
電子部品
生産設備
電池
エナジー
雲南市
設備の内容
電池
エナジー
電子デバイス 杵島郡
島根三洋電機㈱
事業の種類別セ
グメントの名称
生産設備
機械及び
その他
7,353
4,133
2,550
2,930
1,931
3,078
土地
(面積
千㎡)
879
(52)
204
(43)
726
(77)
従業員数
(人)
リース
資産
建設仮
勘定
-
503
12,868
967
-
280
5,964
506
-
-
5,735
487
合計
(3)海外連結子会社
(平成23年3月31日現在)
帳簿価額(百万円)
会社名
所在地
三洋エナジー(北京)
有限公司
中国
北京市
三洋ジャヤ電子部品
(インドネシア)㈱
三洋ソーラー(オレ
ゴン)㈲
事業の種類別セ
グメントの名称
設備の内容
電池
エナジー
生産設備
電子デバイス
インドネシア デジタルシステ
西ジャワ州
ム
デジタル
米国
オレゴン州
電池
エナジー
三洋エナジー(蘇州)
中国
蘇州市
生産設備
大連三洋圧縮機有限
中国
公司
大連市
電池
エナジー
生産設備
コマーシャル
機械及び
その他
2,651
7,036
1,648
6,451
1,033
4,674
2,588
2,043
2,030
2,061
882
3,100
土地
(面積
千㎡)
生産設備
電池
エナジー
イパリパーク
有限公司
カメラ等
生産設備
ハンガリー
三洋ハンガリー(有) ドログ・
建物
コンプレ
ッサー等
生産設備
-
(-)
-
(-)
164
(80)
177
(169)
-
(-)
-
(-)
従業員数
(人)
リース
資産
建設仮
勘定
-
69
9,756
1,932
-
1,084
9,183
18,817
-
74
5,945
200
-
4
4,812
1,159
-
349
4,440
1,894
-
110
4,092
1,450
合計
(注)1.金額には消費税等を含まない。
2.現在休止中の主要な設備はない。
3.上記以外に主要な連結会社以外からの賃借及びリース設備として、以下のものがある。
(1)提出会社
事業所名
(所在地)
滋賀工場
(滋賀県大津市)
貝塚工場
(大阪府貝塚市)
二色の浜工場
(大阪府貝塚市)
事業の種類別
セグメントの名称
設備の内容
電池
エナジー
生産設備
電池
エナジー
生産設備
電池
エナジー
賃借料又はリース料
(平成22年度)
(百万円)
従業員数
(人)
生産設備
125
52
-
309
266
235
(2)国内連結子会社
会社名
(所在地)
三洋エナジー南淡㈱
(兵庫県南あわじ市)
島根三洋電機㈱
(島根県雲南市)
事業の種類別
セグメントの名称
設備の内容
電池
エナジー
生産設備
電池
生産設備
エナジー
- 28 -
賃借料又はリース料
(平成22年度)
(百万円)
従業員数
(人)
967
202
487
691
3【設備の新設、除却等の計画】
(1)重要な設備の新設等
当連結会計年度後1年間の投資総額は61,100百万円であり、このうち、主な投資としては、エナジー部門で二次電
池、HEV用二次電池、太陽電池関連等46,100百万円(生産設備の拡充及び合理化)の設備投資を計画している。な
お、この設備投資に関する所有資金は自己資金で充当する予定である。
(2)重要な設備の除却及び売却
経常的な設備の更新のための除却及び売却を除き、重要な設備の除却及び売却の計画はない。
- 29 -
第4【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
種類
発行可能株式総数(株)
普通株式
7,489,000,000
計
7,489,000,000
②【発行済株式】
事業年度末現在発行数(株)
(平成23年3月31日)
種類
普通株式
計
提出日現在発行数(株)
(平成23年6月23日)
上場金融商品取引所名
または登録認可金融商
品取引業協会名
内容
6,158,053,099
6,124,087,307
-
単元株式数
1,000株 6,158,053,099
6,124,087,307
-
-
(注)平成23年3月29日付で東京証券取引所及び大阪証券取引所の上場廃止となっている。
(2)【新株予約権等の状況】
該当事項なし。
(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項なし。
(4)【ライツプランの内容】
該当事項なし。
(5)【発行済株式総数、資本金等の推移】
年月日
発行済株式総
数増減数
(千株)
発行済株式総
数残高
(千株)
普通株式
普通株式
4,285,715
平成21年9月18日~
6,158,053
A種優先株式
平成21年12月21日
(注)1
182,542
B種優先株式
資本金増減額
(百万円)
資本金残高
(百万円)
資本準備金増
減額
(百万円)
資本準備金残
高(百万円)
-
322,242
-
384,771
-
322,242
-
384,771
246,029
平成21年12月25日
(注)2
普通株式
A種優先株式
△182,542
6,158,053
A種優先株式
-
B種優先株式
△246,029
B種優先株式
-
(注)1.A種優先株式及びB種優先株式の取得請求権の行使に対し、普通株式を交付したことによる。
2.自己株式の消却による。
3.平成23年4月1日付で自己株式33,965,792株を消却したことにより、発行済株式総数は6,124,087,307株と
なっている。
- 30 -
(6)【所有者別状況】
(平成23年3月31日現在)
株式の状況(1単元の株式数 1,000株)
区分
政府及び地
方公共団体
株主数(人)
所有株式数
(単元)
所有株式数の
割合(%)
金融機関
金融商品取
引業者
その他の法
人
外国法人等
個人その他
個人以外
計
単元未満株
式の状況
(株)
個人
1
41
39
1,475
203
55
151,853
153,667
1
239,290
15,324
5,069,498
148,610
296
675,932
6,148,951
0.00
3.89
0.25
82.45
2.42
0.00
10.99
100.00
-
9,102,099
-
(注)1.自己株式36,170,160株は、「個人その他」欄に36,170単元及び「単元未満株式の状況」欄に160株含めて記
載している。なお、自己株式36,170,160株は株主名簿記載上の株式数であり、平成23年3月31日現在の実保
有株式数は16,635,448株である。
2.証券保管振替機構名義の株式は、「その他の法人」欄に26単元含めて記載している。
(7)【大株主の状況】
(平成23年3月31日現在)
氏名または名称
住所
パナソニック株式会社
大阪府門真市大字門真1006
株式会社三井住友銀行
所有株式数
(千株)
発行済株式総数に
対する所有株式数
の割合(%)
4,973,778
80.77
東京都千代田区丸の内1丁目1番2号
43,278
0.70
日本生命保険相互会社
大阪市中央区今橋3丁目5番12号
39,441
0.64
日本トラスティ・サービス信託
銀行株式会社(信託口)
東京都中央区晴海1丁目8-11
39,232
0.64
133 FLEET STREET LONDON EC4A 2BB,UK
(東京都港区六本木6丁目10番1号)
17,722
0.29
塩屋土地株式会社
兵庫県神戸市垂水区青山台1丁目28-14
17,467
0.28
日本マスタートラスト信託銀行
株式会社(信託口)
東京都港区浜松町2丁目11番3号
16,666
0.27
5AJ,UNITED KINGDOM
(東京都中央区月島4丁目16-13)
13,683
0.22
東京都千代田区丸の内1丁目9-1
12,826
0.21
東京都中央区晴海1丁目8-11
11,338
0.18
5,185,434
84.21
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL
(常任代理人 ゴールドマン・
サックス証券株式会社)
JP MORGAN SECURITIES
(常任代理人 株式会社みずほ
コーポレート銀行決済営業部)
ピー・エヌ・ピー・パリバ・セ
キュリティーズ(ジャパン)リ
ミテッド(ビー・エヌ・ピー・
パリバ証券会社)
日本トラスティ・サービス信託
銀行株式会社(信託口1)
計
125 LONDON WALL,LONDON,EC2Y
-
(注) 1.当社は自己株式を16,635千株(発行済株式総数に対する所有株式数の割合0.27%)有している。
2.平成23年4月1日を効力発生日として実施されたパナソニック株式会社との株式交換により、同日付でパナ
ソニック株式会社が当社の発行済株式の全てを取得した。
- 31 -
(8)【議決権の状況】
①【発行済株式】
(平成23年3月31日現在)
区分
株式数(株)
議決権の数(個)
内容
無議決権株式
-
-
-
議決権制限株式(自己株式等)
-
-
-
議決権制限株式(その他)
-
-
-
-
-
普通株式
完全議決権株式(自己株式等)
17,316,000
普通株式
普通株式(注)
完全議決権株式(その他)
6,131,635,000
普通株式
単元未満株式
9,102,099
発行済株式総数
6,158,053,099
総株主の議決権
-
-
6,112,100
1単元(1,000株)
-
未満の株式
-
-
-
6,112,100
(注)証券保管振替機構名義の株式26千株(議決権26個)が含まれている。また、株主名簿上は当社名義となっている
が実質的に所有していない株式19,534千株が含まれている。なお、当該株式には議決権はない。
②【自己株式等】
(平成23年3月31日現在)
所有者の氏名または名称
所有者の住所
自己名義所有
株式数(株)
他人名義所有
株式数(株)
所有株式数の
合計(株)
発行済株式総数
に対する所有株
式数の割合
(%)
三洋電機㈱
大阪府守口市
16,635,000
-
16,635,000
0.27
富田電機㈱
群馬県邑楽郡
408,000
-
408,000
0.01
エスティシー㈱
群馬県伊勢崎市
100,000
-
100,000
0.00
湖南電機㈱
滋賀県草津市
97,000
-
97,000
0.00
エーシーテクノサンヨー㈱
埼玉県さいたま市
45,000
-
45,000
0.00
旭鍍金工業㈱
大阪市旭区
29,000
-
29,000
0.00
㈱サンエイ
東京都板橋区
2,000
-
2,000
0.00
17,316,000
-
17,316,000
0.28
計
-
(注)このほか、株主名簿上は当社名義となっているが実質的に所有していない株式が19,534千株ある。
なお、当該株式数は「発行済株式」の「完全議決権株式(その他)」の中に含まれている。
(9)【ストックオプション制度の内容】
該当事項なし
- 32 -
2【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】
普通株式
会社法第155条第7号の規定に基づく取得及び会社法第155条第13号の規定に基づく取得
(1)【株主総会決議による取得の状況】
該当事項なし
(2)【取締役会決議による取得の状況】
該当事項なし
(3)【株主総会決議または取締役会決議に基づかないものの内容】
会社法第155条第7号の規定に基づく単元未満株式の買取請求による取得
区分
株式数(株)
当事業年度における取得自己株式
価額の総額(円)
373,198
50,002,709
-
-
当期間における取得自己株式
会社法第155条第13号の規定に基づく単元未満株式の買取請求による取得
区分
株式数(株)
当事業年度における取得自己株式
当期間における取得自己株式
(注)
価額の総額(円)
-
-
17,330,344
2,012,488,752
「当期間における取得自己株式」は、パナソニック株式会社との株式交換に関する会社法第785条第1項に基づ
く買取請求によるものである。
(4)【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
当事業年度
区分
株式数(株)
当期間
処分価額の総額
(円)
株式数(株)
処分価額の総額
(円)
引き受ける者の募集を行った取得自己株式
-
-
-
-
消却の処分を行った取得自己株式
-
-
33,965,792
8,493,464,301
合併、株式交換、会社分割に係る移転を行った取
得自己株式
-
-
-
-
16,113
6,306,881
-
-
16,635,448
-
-
-
その他
(単元未満株の買増請求による売渡し)
保有自己株式数
3【配当政策】
当社は、株主への利益還元を経営の最重要課題の一つとして考え、変化する経営環境に対応して実施すべき設備投
資や研究開発投資のための内部留保とのバランスを勘案しつつ、業績に裏づけられた安定的な配当を維持することを
基本方針としている。
当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としており、これらの剰余金の配当の
決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会である。
当社は、取締役会の決議により、毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる旨を定款に定めてい
る。
当期の配当については、財務状況により、無配とさせていただいた。
- 33 -
4【株価の推移】
(1)【最近5年間の事業年度別最高・最低株価】
普通株式 回次
第83期
第84期
第85期
第86期
第87期
決算年月
平成19年3月
平成20年3月
平成21年3月
平成22年3月
平成23年3月
最高(円)
324
241
297
279
159
最低(円)
148
120
110
138
80
(注)1.普通株式の株価は、東京証券取引所市場第一部による。
2.当社は、平成23年3月29日付けで上場廃止となった。
(2)【最近6月間の月別最高・最低株価】
普通株式 月別
平成22年10月
11月
12月
平成23年1月
2月
3月
最高(円)
138
138
138
137
130
127
最低(円)
131
130
128
127
123
80
(注)1.普通株式の株価は、東京証券取引所市場第一部による。
2.当社は、平成23年3月29日付けで上場廃止となった。
- 34 -
5【役員の状況】
役名
代表取締役
取締役社長
職名
社長執行役員
上席副社長執行役員
経営企画担当
代表取締役
経営体質強化担当
取締役副社長
IT担当
生産技術担当
副社長執行役員
エナジー事業担当
エナジーソリューシ
代表取締役
ョン担当
取締役副社長 グローバル渉外担当
コーポレートコミュ
ニケーション担当
海外営業本部長
氏名
佐野
生年月日
精一郎
昭和27年
11月20日生
古池
進
昭和20年
11月15日生
本間
充
昭和22年
11月6日生
- 35 -
略歴
昭和52年4月 当社入社
平成12年6月 総務・人事部長
平成13年4月 HRグループゼネラルマネ
ージャー
平成15年4月 人事ユニットリーダー
兼 産業保健ユニットリー
ダー
平成17年4月 執行役員 総務人事本部長
平成19年4月 社長執行役員(現任)
兼 事業執行責任者会議議
長
平成19年6月 代表取締役社長(現任)
平成23年4月 パナソニック㈱ 専務役員
(現任)
昭和45年4月 松下電器産業㈱(現 パナ
ソニック㈱)入社
平成9年4月 同半導体開発本部長
平成10年6月 同取締役
平成12年6月 同代表取締役常務
平成15年6月 同代表取締役専務
平成18年4月 同代表取締役副社長
兼 技術担当
兼 半導体社担当
平成22年2月 当社上席副社長執行役員
(現任)
兼 経営企画本部長
平成22年4月 生産技術担当(現任)
平成22年5月 経営体質強化担当(現任)
平成22年6月 代表取締役副社長(現任)
兼 IT担当(現任)
平成23年4月 経営企画担当(現任)
昭和45年4月 当社入社
平成14年4月 ソフトエナジーカンパニー
副社長
平成14年6月 執行役員
平成16年4月 常務執行役員
平成17年4月 専務執行役員
兼 パワーグループ長
兼 パワーグループモバイ
ルエナジーカンパニー社長
平成18年2月 取締役
平成18年4月 パワーグループ長
兼 EVOLUTIONPJ推進グルー
プ長
平成18年10月 グローバルマネジメント本
部長
平成19年9月 コーポレートCRM担当
平成20年4月 取締役副社長
兼 副社長執行役員
(現任)
兼 部品事業担当
兼 海外営業本部長
(現任)
平成21年6月 グローバル渉外担当
(現任) 平成22年4月 エナジー事業担当(現任)
兼 エナジーソリューショ
ン担当(現任)
平成22年6月 代表取締役副社長(現任)
平成23年6月 コーポレートコミュニケー
ション担当(現任)
任期
所有株式数
(千株)
注1
-
同上
-
同上
-
役名
職名
氏名
生年月日
略歴
任期
所有株式数
(千株)
昭和44年4月 松下電器産業㈱(現 パナ
ソニック㈱)入社
平成15年4月 同松下ホームアプライアン
ス社 副社長
平成15年6月 同役員
副社長執行役員
取締役副社長
平成18年2月 同常務役員
兼 アプライアンス事業担
資材購買担当
三洋電機コンシュー
マエレクトロニクス
㈱ 代表取締役会長
当
榎坂
純二
昭和21年
平成18年6月 同常務取締役
12月19日生
平成21年6月 同顧問
同上
-
同上
-
平成22年2月 当社副社長執行役員
(現任)
兼 コンシューマ事業担当
平成22年4月 資材購買担当(現任)
平成22年6月 取締役副社長(現任)
三洋電機コンシューマエレ
クトロニクス㈱
代表取締
役会長(現任)
昭和49年4月 当社入社
平成7年12月 ソフトエナジー事業本部
電池販売事業部
企画部長
平成15年4月 コンポーネント企業グルー
プ
モバイルエナジーカン
パニー副社長
平成17年4月 執行役員
取締役
専務執行役員
エナジーデバイスカ
ンパニー長
伊藤
正人
昭和28年
平成18年4月 パワーグループ モバイル
エナジーカンパニー社長
11月30日生
平成19年4月 パワーグループ
モバイル
エナジーカンパニー長
平成20年4月 常務執行役員
平成22年4月 専務執行役員(現任)
平成22年6月 取締役(現任)
平成23年4月 エナジーデバイスカンパニ
ー長(現任)
パナソニック㈱
同エナジー社
役員
社長
昭和45年4月 当社入社
平成4年2月 AV事業本部
テム事業部
ビデオシス
第三技術部長
平成15年4月 コンシューマ企業グループ
DIソリューションズカン
取締役
専務執行役員
品質・CS担当
デジタルシステム
カンパニー長
パニー副社長
久保
盛弘
昭和21年
平成17年4月 執行役員
12月21日生
平成20年4月 常務執行役員
平成21年4月 デジタルシステムカンパニ
ー長(現任)
平成22年4月 専務執行役員(現任)
兼 品質・CS担当
(現任)
平成22年6月 取締役(現任)
- 36 -
同上
-
役名
職名
氏名
生年月日
略歴
所有株式数
(千株)
任期
昭和46年4月 松下電器産業㈱(現 パナ
ソニック㈱)入社
平成13年6月 同AVC社 経理グループ
マネージャー
平成16年10月 同パナソニックAVCネッ
常務執行役員
財務本部長
取締役
トワークス社
松葉
健次郎
昭和24年
3月1日生
ー
経理センタ
所長
平成19年4月 同パナソニックAVCネッ
トワークス社
同上
-
監査役員
平成21年3月 同退職
平成22年2月 当社常務執行役員
(現任) 財務本部長(現任)
平成22年6月 取締役 (現任)
役名
職名
氏名
生年月日
略歴
所有株式数
(千株)
任期
昭和44年4月 松下電器産業㈱(現 パナ
ソニック㈱)入社
平成9年9月 同情報システム担当
常勤監査役
-
牧田
孝衞
昭和22年
3月26日生
平成15年6月 同役員
注2
平成20年4月 同常務役員
-
平成21年4月 同顧問
平成22年2月 当社顧問
平成22年6月 常勤監査役(現任)
昭和55年4月 松下電器産業㈱(現 パナ
ソニック㈱)入社
平成5年4月 松下電子工業㈱ 照明事業
本部 人事部 人事一課長
平成7年5月 同労政部 労政課長
監査役
-
下村
雅一
昭和31年
11月18日生
平成9年7月 松下電器産業㈱
人材開発課長
人事部
平成13年4月 同人事グループ 人材戦略
チームリーダー
平成17年12月 同人材育成室長
兼 ナレッジマネジメント
推進室長
平成21年4月 パナソニック㈱ 労政グル
ープマネージャー(現任)
平成23年6月 当社監査役(現任)
注3
-
昭和61年4月 松下電器産業㈱(現 パナソ
ニック㈱) 入社
平成7年4月 イギリス松下産業機器㈱
経理部長
平成14年4月 松下産業機器㈱ 経理グル
ープ 経理チーム 副参事
監査役
-
河内
信之
昭和39年
3月1日生
平成16年4月 松下電器産業㈱ 経理グル
ープ 人材開発チーム 参
事
平成19年6月 パナソニック マニュファ
クチャリング マレーシア
㈱ 出向
平成22年6月 パナソニック㈱ 経理グル
ープ 事業チーム 参事
平成23年4月 同経理グループ 事業管理
室 参事(現任)
平成23年6月 当社監査役(現任)
計
注3
(注)1.取締役の任期は平成23年6月22日開催の定時株主総会から1年である。
2.監査役 牧田 孝衞の任期は、平成22年6月22日開催の定時株主総会から4年である。
3. 監査役 下村 雅一、河内 信之の任期は、平成23年6月22日開催の定時株主総会から4年である。
4.監査役 下村 雅一、河内 信之は、会社法第2条第16号に定める「社外監査役」である。
- 37 -
-
-
5.当社では、取締役会のグループ全体の視点に立った意思決定と、経営全般に対する監視・監督の役割強化の
ため、また、会社業務の執行機能を強化するため、執行役員制度を導入している。
執行役員は、以下のとおり36名で構成されている。
役位
社長執行役員
上席副社長執行役員
氏名
佐野
古池
精一郎
進
担当
経営企画担当
兼 経営体質強化担当
兼
兼
IT担当
生産技術担当
エナジー事業担当
副社長執行役員
本間
充
兼
兼
エナジーソリューション担当
グローバル渉外担当
兼
兼
コーポレートコミュニケーション担当
海外営業本部長
資材購買担当
副社長執行役員
榎坂
純二
専務執行役員
伊藤
正人
エナジーデバイスカンパニー長
専務執行役員
久保
盛弘
品質・CS担当
兼 デジタルシステムカンパニー長
常務執行役員
松葉
健次郎
常務執行役員
前田
哲宏
常務執行役員
長沢
秀治
兼
有馬
秀俊
エナジーデバイスカンパニー
兼 ソーラー事業部長 知的財産担当
経営企画本部
副本部長
戦略担当
CTO
兼 強化事業推進本部長
津田
信哉
執行役員
吉年
慶一
デジタルシステムカンパニー
執行役員
川島
克久
品質・CS本部長
堀田
暁
副カンパニー長
経営企画本部長
兼 法務担当
執行役員
執行役員
会長 財務本部長 兼
常務執行役員
三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱
兼
兼
研究開発本部長 環境推進本部長
プロジェクター事業部長
海外営業本部 副本部長 執行役員
渡部
由夫
コマーシャルカンパニー長 執行役員
安藤
孝男
コマーシャルカンパニー
- 38 -
空調事業部長
役位
氏名
担当
執行役員
平尾
隆
海外営業本部
欧州・中東阿地域営業統括責任者
執行役員
野崎
勉
デジタルシステムカンパニー
兼 TV事業部長
電子デバイスカンパニー長
執行役員
高垣
真治
執行役員
吉田
和弘
エナジーデバイスカンパニー
執行役員
村田
正美
海外営業本部
執行役員
寺嶋
文敏
執行役員
大崎
博基
執行役員
大庭
功
執行役員
内藤
光昭
執行役員
中谷
善則
兼
光エレクトロニクス事業部長
エナジーデバイスカンパニー
兼
財務本部
副本部長
三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱
兼
監査担当
海外営業本部
アジア・インド地域営業統括責任者
副カンパニー長
圭三
兼
兼
執行役員 後藤
勝城 エナジーデバイスカンパニー
キャパシタ・カスタム事業戦略担当
メカトロニクス事業部長
執行役員
茨木
晃
電子デバイスカンパニー
執行役員
池内
弘
エナジーデバイスカンパニー
柴田
社長
内部統制推進室長
森
執行役員 副カンパニー長
大型蓄電事業部長
執行役員
高取
副カンパニー長
米州地域営業統括責任者
電子デバイスカンパニー
執行役員 副カンパニー長
光エレクトロニクス事業戦略担当
節雄
電子デバイスカンパニー
康祐
マーケティング本部長
兼 CRM本部 副本部長
兼
イオン電池事業部長
HEV事業部長
経営企画室長
バリューチェーン戦略室長
執行役員 矢島
孝應
ITシステム本部長
執行役員 小村
俊一
総務人事本部長
執行役員 有川
義幸
エナジーデバイスカンパニー ソーラー事業部
兼 ソーラー事業部 副事業部長
執行役員 加藤
隆一
コマーシャルカンパニー
兼
ヘルスケア事業担当
バイオメディカ事業部長
- 39 -
ソーラー販売事業部長
6【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1)【コーポレート・ガバナンスの状況】
(1)コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社は、当社の経営理念を実践し、企業価値を高めるためには、健全な経営システムのもと、適時・適切な情報
開示により経営の透明性を確保するなど、コーポレート・ガバナンスの充実が不可欠であると考えている。
また当社では、「コンプライアンス」を社会に対する責任を果たすための大切な基礎として捉えており、その徹
底が事業活動を継続していく上での不可欠の要件であると認識し、コーポレート・ガバナンスの強化とともに、グ
ループのコンプライアンス経営を積極的に推進している。当社では、グループの役員及び社員があらゆる企業活動
において守らなければならない指針として、当社グループの行動基準を制定し、さらにコンプライアンスを法令・
社内規定等の遵守のみならず企業倫理を含めて広範囲に定義づけ、行動基準を実践する上での具体的な行動規範を
定め、グループ役員及び社員に周知している。
(2)会社の機関の内容及び内部統制システムの整備の状況
①経営上の意思決定、執行及び監督に係る経営管理組織その他のコーポレート・ガバナンス体制の状況
・取締役及び取締役会
当社は定例の取締役会を毎月1回開催し、重要事項の決定及び業務執行状況の監督などを行っている。取締役
会におけるより慎重な審議を促進し、経営効率を向上させるため、業務執行取締役及び常勤監査役が出席する
経営会議を原則として毎月2回開催し、取締役会付議議案の事前審議を行うとともに、一定の業務執行に関す
る基本的事項及び重要事項に係る意思決定を行っている。
なお、当社は平成23年4月より「意思決定規定」を改定し、取締役会、経営会議及び社長をはじめとする各部
門責任者の意思決定の権限を明確化するとともに、各部門責任者の意思決定手続に「電子決裁システム」を導
入する等して意思決定の迅速化を図っている。また、中期計画及び各事業年度の計画を策定し、当社及びグル
ープ会社全体の目標を設定し、各部門においては、その目標達成に向け、具体策を立案・実行するとともに、
定期的に取締役会に業績報告を行うことにより、経営計画の達成状況について取締役会によるチェックを受け
ている。
平成23年6月23日現在、取締役会は取締役7名で構成されている。
・監査役及び監査役会
当社は会社法に基づき、監査役及び監査役によって構成される監査役会を設置しており、監査役会は原則とし
て月1回開催し、必要があるときは随時開催している。
監査役は、取締役会等重要な会議への出席、重要な決裁書類等の閲覧、本社部門・事業部門その他関係者の報
告聴取などにより、取締役の業務執行につき監査を実施している。
また、監査役は、内部監査部門等から定期的に内部監査結果の報告を受け、会計監査人から監査方針及び監査
計画を聴取し、随時監査に関する結果の報告ならびに説明を受け、相互連携を図っている。
なお、監査役監査の実効性を高め、かつ監査業務を円滑に遂行できようにするため、監査役会の直轄下に監査
役室を設置し、専任のスタッフを必要数配置している。
監査役会は、監査役室を受付窓口とする「監査役通報システム」を設置し、当社及びグループ会社の会計、会
計の内部統制及び監査の問題についての懸念や不正について、従業員等からの通報を直接受け付ける体制を構
築している。
なお、社外監査役 河内信之は、パナソニックグループ各社の経理部門において、長年にわたる業務経験を有
しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有している。
平成23年6月23日現在、監査役会は監査役3名(うち社外監査役2名)で構成されている。
- 40 -
・専門委員会
内部統制に関わる専門的事項について審議し、取締役会への提言、報告を行う専門委員会を設置し、ガバナン
ス体制を整備している。
人事・報酬委員会
主に株主総会に提出する取締役候補者の選任及び取締役の解任に関する議案、並びに執行役員など業務執
行上の重要な人事議案の審議と、取締役(及び執行役員)個人の報酬額決定に関する仕組みを審議する。 監査・ガバナンス委員会
主にコンプライアンス及び内部統制に関する議案を審議する。
平成23年4月よりこれまでの人事・指名委員会と報酬委員会の2つの委員会を統合し、人事・報酬委員会
と改めた。当委員会は、取締役等の人事や報酬などについて、公平公正な結論を導くために、社内取締役
と人事・法務などの担当役員を中心とした構成とし、グループ全体の視点及び専門的視点での審議がなさ
れることにより、透明性、客観性を確保している。
②内部統制システムの整備の状況
当社は、関係法令の遵守はもとより会社経営の健全化・効率化・透明化を図ることにより、ステークホルダー
の信頼を獲得し、グローバル企業としてのサステナビリティを高めるために、内部統制の整備に関する基本方針
を策定、内部統制システムを整備し、有効に運用している。なお、内部統制の整備に関する基本方針について
は、パナソニックグループの基本方針に合わせるため、平成23年4月より変更を行っている。
・内部監査
内部監査については、内部統制(業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関する法令等の遵
守、資産の保全)の充実、強化を図るため、社内に内部監査部門を設置し、業務運営の適法性や効率性等の確
保に努めている。
内部監査部門は、コンプライアンス担当部署と連携の上、コンプライアンスに関する内部監査を実施し、これ
らの活動を定期的に取締役会及び監査役(会)に報告している。万一コンプライアンス上問題となりうる事態
が発生した場合には、直ちにその状況・対策その他必要な事項を、取締役会及び監査役(会)に報告し、かか
る事態の再発を防止するための施策を策定し、当社及びグループ会社全体にその内容を周知徹底する体制を構
築している。
また、内部監査部門は、内部監査結果の報告等、監査役及び会計監査人と適宜情報交換を行うことで連携をと
り、監査の効率性・有効性を高め、監査品質の維持・向上を図っている。
平成23年6月23日現在、内部監査部門(監査室)は30名で構成されている。
・リスク管理
リスク管理については、執行役員1名を統括責任者とし、統括責任者を補佐する部署を置き、グループ全体の
リスク管理を横断的に統括、調整し、リスク管理の方針徹底と、全社に共通するリスク対応の課題解決を図
り、グループのリスク対応力の強化に努めている。
また、「リスクマネジメント推進規定」を制定し、リスクカテゴリー毎に責任部署を定め、当社及びグループ
会社全体のリスクを網羅的・総括的に管理し、リスクマネジメント体制を明確化している。
・コンプライアンス推進体制
コンプライアンスについては、コンプライアンス基本規定を定め、社長を総括責任者、執行役員1名をコンプ
ライアンス担当執行役員とし、本社部門に専門部署を設置するとともに、各部門毎に本社専門部署と連携した
推進体制を構築している。また、コンプライアンスホットラインの運用等を通じてコンプライアンスの監視機
能の強化に努めている。
- 41 -
・金融商品取引法による「財務報告に係る内部統制の有効性の評価」に係る一連の業務を推進する本社組織とし
て平成19年10月に内部統制推進室を設置し、財務報告に係る内部統制の自己評価の企画立案と推進、内部統制
推進体制の構築、及び経営者評価への集約等を行ってきた。株式交換による上場廃止に伴い、金融商品取引法
に基づく内部統制報告書の提出は不要となったものの、金融商品取引法に準じた範囲の自己評価に限らず、そ
の他の重要な業務リスクについてもモニタリングの対象に加えて統制活動の質的かつ量的な充実を図ってい
る。経営者は、内部監査部門(監査室)、内部統制部門(内部統制推進室、財務本部、ITシステム本部、法
務本部、経営企画本部など内部統制の各機能を主管する本社本部)と各事業部門の内部統制推進事務局からな
る内部統制推進体制を構築し、内部統制システムの整備を推進している。また、「財務報告に係る内部統制評
価」の進捗状況と結果について、内部統制推進室は内部監査部門と連携して定期的に取締役会及び監査役への
報告を行うとともに、必要に応じ会計監査人と協議を行っている。なお、現在では、米国企業改革法に基づく
財務報告に関する内部統制の経営者評価のため、親会社であるパナソニック株式会社に対して連結子会社とし
て報告を行っている。
・高度化・複雑化する会計基準に対応するため、本社部門に会計基準遵守・徹底をミッションとする検査専任者
を設置している。
・顧問弁護士からは、法律面での判断が必要な場合に適時アドバイスを受けている。また、会計監査人からは、
会計監査を通じて業務・会計面の改善につながる提案を受けている。
内部統制システムの概要を含むコーポレート・ガバナンス体制の模式図は以下のとおりである。
(平成23年6月23日現在)
- 42 -
③会計監査の状況
当社の平成22年度の会計監査は、有限責任 あずさ監査法人により実施され、その監査従事者は以下のとおり
である。
中尾正孝(業務執行社員)、松井理晃(業務執行社員)、宮林利朗(業務執行社員)
業務執行社員以外の監査従事者は、公認会計士 32名、会計士補等 64名である。
④会社と会社の社外取締役及び社外監査役の人的関係、資本的関係または取引関係その他の利害関係の概要
社外監査役である下村雅一、河内信之2名は、親会社であるパナソニック株式会社の社員である。
当社は、社外取締役を選任していないが、社外有識者を交えた監査・ガバナンス委員会の設置などにより、経
営の監視・監督機能は十分に機能する透明性の高い体制が整っていると判断している。
(3)役員報酬の内容
平成22年度における役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数は以下のと
おりである。
報酬等の種類別総額(百万円)
役員区分
取締役
報酬等の総額
(百万円)
基本報酬
ストック
オプション
賞与
退職慰労金
対象となる
役員の員数
(人)
244
244
-
-
-
10
監査役
(社外監査役を除く)
38
38
-
-
-
2
社外役員
30
30
-
-
-
3
(社外取締役を除く)
報酬等の総額及び対象となる役員の員数には、当期中に任期満了により退任した取締役2名を含んでいる。
役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針の内容及び決定方法
取締役の報酬決定方法は、人事・報酬委員会の審議結果に基づき、取締役会が決定する。個々の報酬額は、取締
役会から一任された代表取締役社長が、株主総会で承認された報酬枠の範囲内で、取締役会で決定された方法に基
づき決定する。
監査役の報酬決定方法及び個々の報酬額は、株主総会で承認された報酬枠の範囲内で、監査役会の合意に基づき
決定する。
(4)取締役の員数
当社の取締役は、9名以内とする旨を定款で定めている。
(5)取締役選任の決議要件
当社は、取締役の選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主
が出席し、その議決権の過半数をもって行い、累積投票によらないとする旨を定款で定めている。
- 43 -
(6)株主総会決議事項を取締役会で決議できるとした事項
①自己株式の取得
当社は、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって市場取引等により自己の株式を取得す
ることができる旨を定款で定めている。これは、機動的な資本政策の実施を可能とすることを目的とするもので
ある。ただし、平成23年4月1日を効力発生日として実施されたパナソニック株式会社との株式交換により、同
日付でパナソニック株式会社が当社の発行済株式の全てを取得している。
②中間配当
当社は、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年9月30日の最終の株主名簿に記載
または記録されている株主または登録株式質権者に対して剰余金の配当を行うことができる旨を定款で定めてい
る。これは、株主への機動的な利益還元の実施を可能とすることを目的とするものである。
③取締役の責任免除
当社は、会社法第426条第1項の規定により、任務を怠ったことによる取締役(取締役であったものを含
む。)の損害賠償責任を、法令の限度において取締役会の決議によって免除することができる旨を定款で定めて
いる。これは、取締役が期待される役割を十分に発揮できるよう、取締役の責任を軽減することを目的とするも
のである。
④監査役の責任免除
当社は、会社法第426条第1項の規定により、任務を怠ったことによる監査役(監査役であったものを含
む。)の損害賠償責任を、法令の限度において取締役会の決議によって免除することができる旨を定款で定めて
いる。これは、監査役が期待される役割を十分に発揮できるよう、監査役の責任を軽減することを目的とするも
のである。
(7)株主総会の特別決議要件
当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主
の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めている。
これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とす
るものである。
(2)【監査報酬の内容等】
①【監査公認会計士等に対する報酬の内容】
前連結会計年度
区分
当連結会計年度
監査証明業務に基づ
く報酬(百万円)
非監査業務に基づく
報酬(百万円)
監査証明業務に基づ
く報酬(百万円)
非監査業務に基づく
報酬(百万円)
提出会社
996
73
900
-
連結子会社
232
-
444
-
1,228
73
1,344
-
計
当連結会計年度の連結子会社の監査証明業務に基づく報酬には、三洋半導体㈱の事業譲渡に伴い米国証券取引委員
会へ提出した提出書類に係る監査報酬が含まれている。
②【その他重要な報酬の内容】
前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社の連結子会社の数社は、当社の監査公認会計士等と同一の
ネットワークに属しているKPMGに対して監査証明業務に基づく報酬を支払っている。
③【監査公認会計士等の提出会社に対する非監査業務の内容】
前連結会計年度において、当社がパナソニック㈱に提出した平成21年12月31日における連結貸借対照表残高の
記載された連結レポーティング・パッケージの検証業務及び国際財務報告基準に係る助言業務を委託している。
④【監査報酬の決定方針】
当社は、監査公認会計士等に対する監査報酬を決定するにあたり、監査公認会計士等より提示される監査計画
の内容をもとに、監査日数等を勘案し、会社法第399条第1項の定めのとおり、監査役会の同意を得た上で決定す
ることとしている。
- 44 -
第5【経理の状況】
連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
(1)当社の前連結会計年度(平成21年4月1日から平成22年3月31日まで)の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用
語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令」(平成21年内閣府令第73号)附則第2条2項の規
定に基づく改正前の「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下「連
結財務諸表規則」という。)第93条の規定により、当連結会計年度(平成22年4月1日から平成23年3月31日まで)
の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部を改正する内閣府令」(平成14年
内閣府令第11号)附則第3項に基づき、米国において一般に公正妥当と認められた会計原則による用語、様式及び作
成方法に基づいて作成している。
(2)当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下「財
務諸表等規則」という。)に基づいて作成している。
なお、前事業年度(平成21年4月1日から平成22年3月31日まで)は、改正前の財務諸表等規則に基づき、当事業
年度(平成22年4月1日から平成23年3月31日まで)は、改正後の財務諸表等規則に基づいて作成している。
監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、前連結会計年度(平成21年4月1日から平成22年3月
31日まで)及び当連結会計年度(平成22年4月1日から平成23年3月31日まで)の連結財務諸表並びに前事業年度(平
成21年4月1日から平成22年3月31日まで)及び当事業年度(平成22年4月1日から平成23年3月31日まで)の財務諸
表について、有限責任 あずさ監査法人により監査を受けている。
なお、あずさ監査法人は、監査法人の種類の変更により、平成22年7月1日をもって有限責任 あずさ監査法人とな
っている。
連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて
当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するために会計基準等の内容を適切に把握し、又は会計基準等の変更等につ
いて的確に対応することができる体制を整備している。具体的には、米国財務会計基準審議会や公益財団法人財務会計
基準機構等から情報を入手し、会計基準の継続的な動向の把握、会計処理方針の決定や開示書類の検討を行っている。
- 45 -
1【連結財務諸表等】
(1)【連結財務諸表】
①【連結貸借対照表】
平成21年度
(平成22年3月31日)
平成22年度
(平成23年3月31日)
区分
注記番号
(資産の部)
1.現金及び預金
123,635
73,881
2.定期預金
158,841
15,025
3.関係会社預け金
-
26,041
282,476
114,947
(注5)
290,702
240,002
21,864
16,574
(注7・8) △5,643
△3,708
(注6)
233,981
175,029
-
10,479
(注19)
5,502
5,182
(注7・10・16・17)
44,246
46,197
Ⅰ
流動資産
小計
4.受取手形及び売掛金
5.関係会社に対する受取手形
及び売掛金等
6.貸倒引当金
7.棚卸資産
8.売却予定資産
9.繰延税金
10. 前払費用及びその他
Ⅱ
(注8) (注4・10)
構成比
(%)
金額(百万円)
構成比
(%)
流動資産合計
873,128
62.8
604,702
54.1
投資及び貸付金
(注7・8・10)
40,558
35,664
(注7・9・10・16)
29,932
47,634
70,490
5.1
83,298
7.4
1.関係会社に対する投資
及び貸付金
2.投資有価証券及び
その他の投資
投資及び貸付金合計
Ⅲ
金額(百万円)
有形固定資産
(注10・11・13)
1.建物
356,657
308,827
2.機械及びその他
700,346
539,142
1,057,003
847,969
△789,058
△593,164
差引計
267,945
254,805
4.土地
89,095
81,691
5.建設仮勘定
26,855
21,692
383,895
27.6
358,188
32.1
小計
3.減価償却累計額
有形固定資産合計
Ⅳ
長期繰延税金
(注19)
10,523
0.7
8,565
0.8
Ⅴ
その他の資産
(注12・14)
53,237
3.8
62,340
5.6
1,391,273
100.0
1,117,093
100.0
資産合計
- 46 -
Ⅰ
平成21年度
(平成22年3月31日)
平成22年度
(平成23年3月31日)
区分
注記番号
(負債の部)
流動負債
金額(百万円)
構成比
(%)
金額(百万円)
構成比
(%)
1.短期借入金
(注13)
54,730
70,177
2.一年以内に期限の到来する
社債及び長期借入金
(注13)
161,368
134,229
3.支払手形及び買掛金
293,765
234,161
4.未払金及び未払費用
117,288
122,086
5.関係会社に対する支払手形
及び買掛金
7,087
10,120
6.設備関係支払手形及び
未払金
35,648
27,617
7.未払税金
8,421
9,496
-
6,188
40,937
40,318
8.売却予定負債
9.その他
Ⅱ
(注4・10・14)
(注10・14・16・17・19)
流動負債合計
719,244
51.7
654,392
58.6
固定負債
1.社債及び長期借入金
(注13・16)
324,372
191,165
2.未払退職・年金費用
(注14)
203,963
181,084
3.長期繰延税金
(注19)
7,508
7,158
6,614
5,368
固定負債合計
542,457
39.0
384,775
34.4
負債合計
1,261,701
90.7
1,039,167
93.0
(注15)
4.その他
(契約債務及び偶発債務)
契約債務及び偶発債務
- 47 -
平成21年度
(平成22年3月31日)
平成22年度
(平成23年3月31日)
区分
注記番号
(純資産の部)
322,242
23.2
322,242
28.9
平成22年3月31日
7,060,300,000株
平成23年3月31日
7,489,000,000株
平成22年3月31日
6,158,053,099株
平成23年3月31日
6,158,053,099株
-
-
-
-
平成22年3月31日
A種株式 182,600,000株
B種株式 246,100,000株
平成23年3月31日
A種株式 - 株
B種株式 - 株
平成22年3月31日
A種株式 - 株
B種株式 - 株
平成23年3月31日
A種株式 - 株
B種株式 - 株
322,242
23.2
322,242
28.9
2.資本剰余金
781,966
56.2
781,221
69.9
3.利益剰余金
△751,202 △54.0
△786,367 △70.4
4.その他の包括利益(△損失)
累計額
△238,162 △17.1
△246,467 △22.1
5.自己株式
△6,526
△0.5
△6,540
△0.6
平成22年3月31日
16,655,826株
平成23年3月31日
16,896,862株
108,318
7.8
64,089
5.7
21,254
1.5
13,837
1.3
純資産合計
129,572
9.3
77,926
7.0
負債及び純資産合計
1,391,273
100.0
1,117,093
100.0
Ⅰ
当社株主資本
1.資本金
金額(百万円)
普通株式
授権株式数
発行済株式数
優先株式
授権株式数
発行済株式数
小計
(注18)
当社株主資本合計
Ⅱ
非支配持分
- 48 -
構成比
(%)
金額(百万円)
構成比
(%)
②【連結損益計算書】
Ⅰ
区分
注記番号
収益
(自
至
平成21年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
金額(百万円)
百分比
(%)
(自
至
平成22年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
金額(百万円)
百分比
(%)
1.売上高
(注8)
1,556,596
100.0
1,489,497
100.0
2,228
0.1
2,209
0.1
3.その他
(注22)
13,397
0.9
21,925
1.5
収益合計
1,572,221
101.0
1,513,631
101.6
1,254,417
80.6
1,222,363
82.0
2.受取利息及び配当金
Ⅱ
売上原価及び費用
1.売上原価
(注20)
(注8)
2.販売費及び一般管理費
261,822
16.8
233,559
15.7
3.支払利息
9,683
0.6
7,562
0.5
(注22)
75,280
4.9
29,519
2.0
1,601,202
102.9
1,493,003
100.2
△28,981
△1.9
20,628
1.4
4.その他
売上原価及び費用合計
Ⅲ 継続事業税金等調整前当期純利益
(△損失)
Ⅳ
法人税等
(注19)
1.当期税額
12,418
0.8
14,496
1.0
2.繰延税額
56
0.0
△2,149
△0.2
法人税等合計
12,474
0.8
12,347
0.8
Ⅴ
継続事業非支配持分帰属損益控除前
当期純利益(△損失)
△41,455
△2.7
8,281
0.6
Ⅵ
非継続事業
(注3)
1.非継続事業税金等調整前損失
△9,345
△0.6
△44,037
△3.0
2.法人税等
659
0.0
△247
△0.0
△10,004
△0.6
△43,790
△3.0
非継続事業当期純損失
Ⅶ
非支配持分帰属損益控除前当期純損
失
△51,459
△3.3
△35,509
△2.4
Ⅷ
非支配持分帰属損益(控除)
△2,670
△0.2
△348
△0.0
Ⅸ
当社帰属当期純損失
△48,789
△3.1
△35,161
△2.4
基本的1株当たり当社帰属当期純利益
(△損失)
継続事業当社帰属当期純利益
(△損失)
(注21)
△6.31円
1.40円
非継続事業当社帰属当期純損失
△1.63円
△7.13円
当社帰属当期純損失
△7.94円
△5.73円
- 49 -
③【連結株主持分計算書】
当社株主資本
その他の包括利益(△損失)累計額
(百万円)
資本金(百万円)
区分
普通株式
平成21年3月31日現在
172,242
1.優先株式から普通株式への
転換
2.非支配持分からの
子会社株式の買取他
資本剰余金 利益剰余金
(百万円) 未実現有
優先株式 (百万円)
価証券評
(注18)
価損益
150,000
781,951
△702,409
△482
為替換算
調整額
年金債務
調整額
当社
株主資本
計
(百万円)
自己株式
(百万円)
計
△88,270 △160,059 △248,811
△6,519
150,000 △150,000
171,604
△55
△40
△2,670
△51,459
-
15
-
15
当期純損失
△48,789
△48,789
その他の包括利益(△損失)
合計
(百万円)
25,150
146,454
3.包括利益(△損失):
非支配持分
(百万円)
未実現有価証券評価損益
(437百万円税引後)
(注9)
5,732
5,732
5,732
当期実現利益の組替
(-百万円税引後)
480
480
480
為替換算調整額当期発生額
(274百万円税引後) △4,383
△4,383
△4,383
海外子会社の売却または清
算に伴う当期実現利益の組
替
1,631
1,631
年金債務調整額
(△384百万円税引後)
(注14)
7,189
7,189
7,189
△600
6,589
包括利益(△損失)計
△38,140
△3,308
△41,448
△533
△533
1,631
18
480
△56
△40
△40
33
33
33
△4
△4
5,730
△91,022 △152,870 △238,162
△6,526
108,318
21,254
129,572
△745
△5,573
△6,318
△348
△35,509
7.自己株式処分差損
△4
平成22年3月31日現在
322,242
-
781,966
△751,202
1.非支配持分からの
子会社株式の買取他
△745
2.包括利益(△損失):
△4,439
1,631
4.非支配持分への配当
5.自己株式の購入
(212千株)
6.自己株式の売却他
(83千株)
5,750
当期純損失
△35,161
△35,161
その他の包括利益(△損失)
△40
未実現有価証券評価損益
(△3百万円税引後)
(注9)
△512
△512
△512
当期実現利益の組替
(△426百万円税引後)
△1,041
△1,041
△1,041
為替換算調整額当期発生額
(△718百万円税引後) △21,089
△21,089
△21,089
海外子会社の売却または清
算に伴う当期実現利益の組
替
6,246
6,246
年金債務調整額
(4,870百万円税引後)
(注14)
8,091
8,091
8,091
656
8,747
包括利益(△損失)計
△43,466
△1,001
△44,467
△843
△843
6,246
-
△1,041
△1,309
△55
△55
41
41
41
△4
△4
4,177 △105,865 △144,779 △246,467
△6,540
64,089
6.自己株式処分差損
△4
平成23年3月31日現在
322,242
-
781,221
△786,367
普通株式(千株)
平成21年3月31日現在
△22,398
6,246
3.非支配持分への配当
4.自己株式の購入
(389千株)
5.自己株式の売却他
(148千株)
△512
優先株式(千株)
1,872,338 428,572 平成22年3月31日現在
6,158,053 -
平成23年3月31日現在
6,158,053 -
平成21年度に優先株式の全部につき、普通株式への転換請求がおこなわれたことにより、普通株式は4,285,715千株増加した。
それに伴い取得した優先株式は全株消却した。
- 50 -
△55
13,837
77,926
④【連結キャッシュ・フロー計算書】
Ⅰ
区分
注記番号
営業活動によるキャッシュ・フロー
(自
至
平成21年度
平成21年4月1日 (自
平成22年3月31日) 至
金額(百万円)
平成22年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
金額(百万円)
1.非支配持分帰属損益控除前当期純損失
△51,459
△35,509
2.営業活動によるキャッシュ・フローの
調整項目
(1)減価償却費及びその他の償却費
68,296
71,617
(2)有価証券及び投資有価証券売却損益
△82
△1,160
(3)有価証券及び投資有価証券評価損
809
3,758
(4)固定資産売却損益
1,970
△2,162
(5)固定資産減損
7,090
1,169
(6)繰延税金
203
△2,243
(7)持分法による投資損益
△1,316
△3,262
(8)資産及び負債の変動額
・売上債権の増減額(△は増加)
2,561
26,121
・棚卸資産の増減額(△は増加)
17,472
14,695
・その他の流動資産の増減額(△は増加)
7,150
3,181
・その他の資産の増減額(△は増加)
△14,884
△13,770
・仕入債務の増減額(△は減少)
58,767
△44,065
・未払税金の増減額(△は減少)
2,797
2,020
・その他の流動負債の増減額(△は減少)
△8,163
10,526
△18,320
4,841
72,891
35,757
1.売却可能有価証券等の購入
△14
△582
2.売却可能有価証券等の売却
227
5,016
3.有形固定資産の売却代金
1,927
27,036
4.有形固定資産の購入による支払額
△84,934
△92,904
5.定期預金の増減額(△は増加)
281
1,116
6.新規連結子会社株式の取得に伴う支出
△203
△270
7.新規連結子会社株式の取得に伴う収入
-
601
5,183
6,660
-
△2,342
△3,277
△109
△80,810
△55,778
(9)その他(純額)
営業活動によるキャッシュ・フロー計
Ⅱ
投資活動によるキャッシュ・フロー
8.子会社株式の売却に伴う収入
(注22) 9.事業譲渡による支出
(注3)
10.その他(純額)
投資活動によるキャッシュ・フロー計
- 51 -
Ⅲ
区分
注記番号
(自
至
平成21年度
平成21年4月1日 (自
平成22年3月31日) 至
金額(百万円)
平成22年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
金額(百万円)
財務活動によるキャッシュ・フロー
1.短期借入金の増減額(△は減少)
△6,820
18,035
2.長期負債の増加による入金額
209,106
5,347
3.長期負債の返済額
△132,910
△158,661
4.非支配持分の取得
△47
△1,568
5.非支配持分への配当金の支払額
△526
△1,087
6.その他(純額)
△37
△43
財務活動によるキャッシュ・フロー計
68,766
△137,977
Ⅳ
為替相場変動による現金及び現金等価物
への影響額
575
△7,758
Ⅴ
売却予定資産に含まれる現金及び現金等価物
(注4)
-
△1,773
Ⅵ
現金及び現金等価物の純増減額(△は減少)
61,422
△167,529
Ⅶ
現金及び現金等価物の期首残高
219,393
282,476
Ⅷ
新規連結子会社の現金及び現金等価物
1,661
-
Ⅸ
現金及び現金等価物の期末残高
282,476
114,947
- 52 -
(連結財務諸表注記)
1.会計処理の原則及び手続並びに連結財務諸表の表示方法
当社の連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められた会計原則に基づいて作成している。セグメント情報に
ついては、平成21年度よりASC280「セグメント情報」を適用した。これは、米国証券取引委員会(SEC)が公表し
た、米国で一般に公正妥当と認められた会計原則に基づくセグメント開示の免除規定の削除を要求した「外国企業の
開示強化」に基づくものである。
当社は、昭和44年にキュラソー預託証券(CDR)を発行するに当たり、昭和44年度に係る連結財務諸表を米国式で作
成し株主等へ開示したが、それ以後継続して米国式連結財務諸表を作成し開示している。さらに昭和52年、米国店頭
株式市場(NASDAQ)に米国預託証券(ADR)をアンスポンサードとして上場した際、米国証券取引委員会(SEC)に1934年証
券取引所法に基づく米国証券取引委員会規則12g3-2(b)の適用申請を行い、承認されている。そのため、様式20
-Fによる年次報告及び様式6-Kによる重要情報の開示は免除されてきたが、それに替わって米国式連結財務諸表
を含むアニュアルレポートをSECに提出してきた。なお、当社は平成18年11月1日にADRのNASDAQ上場を廃止したが、
上記のSECに承認された取扱が継続して適用されてきた。また、平成23年4月1日を効力発生日とするパナソニック
株式会社による当社株式の株式交換により、ADRがその持分としての効力を失効した。
当社が採用する会計処理の原則及び手続並びに連結財務諸表の表示方法のうち、わが国の連結財務諸表に関する会
計基準及び連結財務諸表規則に準拠して作成する場合との主要な相違内容は次のとおりであり、金額的に重要なもの
については継続事業税金等調整前当期純利益(△損失)(非継続事業利益を含む)に対する影響額を開示している。
(1)固定資産の圧縮記帳
固定資産の圧縮記帳額は、その固定資産の取得原価に振戻している。
(2)未払退職・年金費用
ASC715「報酬-退職給付」による保険数理により計算された未払退職・年金費用の給付債務を計上しており、平
成21年度及び平成22年度における影響額は、それぞれ13,042百万円(利益)及び543百万円(利益)である。
(3)デリバティブ
デリバティブの処理は、ASC815「デリバティブ及びヘッジ」に準拠している。
(4)包括利益
ASC220「包括損益」に準拠している。包括利益とは資本取引を除く資本勘定の増減と定義され、当社帰属当期純
利益とその他の包括利益から構成されている。その他の包括利益には未実現有価証券評価損益、未実現デリバティ
ブ評価損益、年金債務調整額、及び為替換算調整勘定の増減が含まれている。
(5)収益認識
収益の認識については、SEC職員会計広報第104号「財務諸表上の収益の認識」に準拠している。
(6)企業結合
企業結合の処理は、ASC805「企業結合」に準拠している。
(7)のれん及びその他の無形固定資産
のれん及びその他の無形固定資産の処理は、ASC350「無形資産-のれん及びその他」に準拠している。
(8)有益転換権
優先株式の有益転換権の処理は、ASC470「転換権及びその他オプションのある負債」に準拠している。
(9)リース会計
ASC840「リース」に基づき、リース取引の契約内容が一定のキャピタル・リースの条件に該当する場合には、最
低リース支払総額の現在価値またはリース資産の公正価値を有形固定資産及びキャピタル・リース未払金に計上し
ている。当該資産が償却資産の場合は、リース期間または見積耐用年数にわたり減価償却をしている。また、リー
ス料支払額とキャピタル・リース未払金の取崩額との差額は支払利息に計上している。
- 53 -
(10)新株発行費
新株発行費は、資本勘定の控除項目として処理することが米国の慣行であることから、これを費用として処理せ
ず、税効果考慮後の額を資本剰余金から直接控除している。
(11)変動持分事業体
ASC810「連結」に基づき、当社が議決権行使以外の手段で財務上の持分を支配している変動持分事業体を連結し
ている。
(12)有価証券
一定の条件を充たす負債証券及び持分証券の処理は、ASC320「投資-負債及び持分証券」に準拠している。これ
により、売却可能有価証券に分類された有価証券は公正価値により評価し、未実現評価損益は損益計算に含めず税
効果控除後の金額でその他の包括利益累計額として表示している。満期保有目的有価証券に分類された有価証券
は、償却原価により評価している。公正価値の下落が一時的でない場合には、減損を認識している。
- 54 -
2.主要な会計処理の方針
(1)連結の方針及び範囲
この連結財務諸表は当社及び子会社すべてを連結したものである。
出資比率20%以上50%以下の会社に対する投資額については、未実現利益を控除した後、投資原価に未分配利益
の持分を加えて評価している。
ASC810「連結」に基づき、当社が主たる受益者となる変動持分事業体を連結する。連結にあたっては、連結会社
間の重要な取引及び諸勘定はすべて消去している。当社が支配していないが、被投資会社に重要な影響を及ぼすと
判断された場合は、持分法により評価する。
当連結会計年度末の連結子会社は132社、持分法適用会社は43社である。
(2)会計上の見積り
一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して連結財務諸表を作成するためには、経営者による見積りや仮定
が必要とされ、それによって決算日現在の資産及び負債の報告金額、偶発資産及び負債の開示、並びに各連結会計
年度の収益及び費用の金額が影響を受けている。実際の結果は、これらの見積りと異なることもある。これらの見
積り及び仮定には、重要な項目として、固定資産の耐用年数、貸倒引当金や返品引当金、デリバティブ、繰延税金
資産、固定資産、棚卸資産、投資、受取手形及び株式に基づく報酬の評価、従業員に対する退職引当金、法人税の
不確実性及びその他の偶発債務に対する引当金などが含まれる。現在の経済環境がそのような見積りや仮定の不確
実性を内包する度合いは増している。
(3)外貨換算
外貨建の債権・債務は、各々の決算日の為替レートにより換算され、換算による為替差損益は、当期純利益(損
失)に含まれている。
海外連結子会社等の財務諸表の資産及び負債項目は、決算日の為替相場、損益項目は期中平均為替相場によって
円換算しており、その結果生ずる換算差額はその他の包括利益累計額の構成要素である為替換算調整額として、純
資産の部に計上している。
(4)現金等価物
定期預金を含め、取得日から3ヶ月以内に満期となる流動性の高い投資は全て現金等価物としている。
(5)負債証券及び持分証券
売却可能有価証券は公正価値で評価しており、その他の包括利益累計額の構成要素である未実現有価証券評価損
益は税引後の金額で純資産の部に計上している。また、売却可能有価証券は、その公正価値の下落が一時的である
場合を除き、正味実現可能価額まで評価減を行い、その金額は損益として認識される。売却に伴う損益の算定にお
ける原価は、移動平均法によっている。満期保有目的有価証券は、償却原価により評価している。公正価値の算定
が困難な有価証券は取得原価で評価している。
(6)貸倒引当金
当社及び連結子会社は営業債権について、顧客が期日までに返済する能力があるか否かを考慮し、回収不能額を
見積もった上で貸倒引当金を計上している。損失の見積りには期日経過債権の回収期間、過去の実績及び現在の経
営環境を含む様々な要因を考慮している。なお、特定の顧客について債務の返済が困難であることが明らかになっ
た場合には、債権の担保資産の公正価値を考慮の上、個別に引当を行っている。
また、貸付金については、貸付先の財政状態の悪化や支払遅延・法的手続開始の有無に基づき、契約条件に従っ
て回収出来ない可能性がある場合には回収不能見込額を見積り、貸倒引当金の計上を行っている。回収不能見込額
は、将来の見積キャッシュ・フローを実効利率で割り引いた現在価値、又は当該貸付金の市場価額あるいは担保物
件の公正価値に基づき算出している。
なお、金融債権につき、一定期間取引停止後弁済がない場合、債務者の資産状況、支払能力などから全額が回収
できないことが明らかになった場合や、法的整理等による切捨てがあった場合など、貸倒れに該当する事象が発生
した場合に債権を償却している。
(7)棚卸資産の評価
棚卸資産は、低価法で評価しており、製品及び仕掛品の取得価額は主として総平均法、原材料の取得価額は主と
して先入先出法によっている。
- 55 -
(8)有形固定資産及び減価償却
有形固定資産は重要な改良・追加工事を含めて取得価額で評価される。処分される場合には、当該有形固定資産
の取得価額及びその減価償却累計額は各々控除され、処分額を控除した差額は損益として認識される。
有形固定資産の減価償却費は、当該資産の耐用年数に基づき主として定額法で計算している。償却期間は、建物
が5年から50年、機械装置及び備品が2年から20年の範囲となっている。
維持・補修費用は、軽微な更新・改良を含め、発生時に費用計上される。
(9)長期性資産の減損
当社及び連結子会社は長期性資産の減損または処分に関する会計処理について、ASC360「有形固定資産」を適用
している。ASC360に基づき、有形固定資産などの長期性資産や償却対象の無形資産については、当該資産の帳簿価
額が回収できないという事象や状況の変化が生じた場合において、減損に関する検討を実施している。減損が生じ
ていると判断された場合、帳簿価額が公正価値を超過する金額について減損損失をその期に認識する。
(10)のれん及びその他の無形資産
企業結合により取得したのれん及び耐用年数が確定できない無形固定資産は償却せず、年一回及び減損の可能性
を示す事象または状況の変化が生じた時点で減損の判定を行っている。これらの資産の公正価値は一般的に割引キ
ャッシュ・フロー分析により算定している。
償却対象となる無形固定資産の償却方法は定額法であり、償却年数は主として5年である。
(11)広告宣伝費
広告宣伝費は原則として、発生時に費用計上している。
(12)研究開発費
研究開発費は原則として、発生時に費用計上している。
(13)製品保証引当金
製品保証引当金は収益の認識がなされた時点で過去の実績額に基づき計上している。
この製品保証引当金は、製品の性質や販売地域及びその他の要因ごとに定められた期間あるいは使用状況に応じ
て計上される。当社及び連結子会社は過去の無償保証実績に基づき製品保証引当金を認識している。
(14)法人税等
当社及び連結子会社は、資産負債法により、法人税等を計算している。
繰延税金は税務上の資産及び負債と、財務会計上の資産及び負債との差異に起因する将来の見積り税効果につい
て認識される。
繰延税金資産及び負債は現行の法定税率により測定され、税率変更による繰延税金資産及び負債への影響額は、
その税率変更が制定された期間の損益として認識される。
また、当社は50%超の可能性で実現が期待される場合のみ税務ポジションの影響を認識する。認識された税務ポ
ジションは50%を超える可能性で実現する最大金額で測定される。認識もしくは測定の変更は、変更の判断を行っ
た期間に反映される。
なお、法人税等に係る利息及び課徴金については、法人税等-当期税額に含めて表示している。
(15)デリバティブ
当社及び連結子会社は、外国為替及び金利の変動リスクを管理するためにデリバティブを利用している。利用し
ている主なデリバティブは為替予約、金利スワップ、通貨スワップ及び通貨オプションである。当社及び連結子会
社は、トレーディング目的及び投機目的のデリバティブ契約を締結していない。当社及び連結子会社はASC815「デ
リバティブ取引及びヘッジ」を適用している。当社及び連結子会社は原則として全てのデリバティブを貸借対照表
上、資産または負債のいずれかとして認識し、公正価値で測定している。ヘッジ会計が適用されないデリバティブ
の公正価値の変動は、基本的に当期の損益として計上している。ただし、キャッシュ・フローヘッジとして指定さ
れ、適格であると認められた場合、デリバティブの公正価値の変動についてはその他の包括利益の一項目として計
上し、ヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動が損益に影響を与える時点まで、損益の実現を繰延べている。当社
及び連結子会社はヘッジ取引にかかるヘッジ手段とヘッジ対象の関係とともにリスクの管理目的及び戦略を文書化
している。
- 56 -
(16)利益処分
会計年度末以降に確定される当期にかかわる現金配当は、連結決算上繰上方式に基づき計上され、当該会計年度
末の利益剰余金の控除項目となる。
(17)1株当たり当期純利益
基本的1株当たり当期純利益は、当期純利益を普通株式(除く自己株式)の期中加重平均株式数で除して算出し
ている。基本的1株当たり当期純利益の計算は、注記21に示すとおりである。
(18)収益の認識
当社は主に家庭用製品、産業用製品、製造機器及び消耗品等の売上を収益源としている。当社の収益認識は、取
引を裏付ける説得力のある証拠が存在すること、引渡しが行われたこと、所有権及び所有によるリスク負担が顧客
に移転されたこと、あるいはサービスが提供されたこと、販売価格が固定もしくは確定可能で、回収可能性が合理
的に確実であることのすべての条件を満たした時点において行っている。
製品の売上による収益は、一般に製品が顧客に受領された時点で認識される。製品の機能に関連した顧客検収条
件で取引される特定の製品の売上による収益は、それらの製品が顧客により受領され、かつ製品の機能的な特定の
基準の達成を当社が顧客に証明した時点で認識される。
当社は製品に欠陥があった場合等に返品を受ける方針としており、当該欠陥等について、製品保証引当金及び返
品調整引当金を計上している。
当社は過去より、消費者向け販売店に対する売上について、一定の費用を計上している。この費用は、一般的に
製品価格の下落を補償するための支払に充当され、連結損益計算書の売上高から控除されている。この価格調整費
用の見積額は売上が認識された時点で費用計上される。この見積りは、主に過去の実績または販売店との契約に基
づいている。
当社は、また、販売店にインセンティブ・プログラムを提供し、販売リベートを支払っている。これらのリベー
トは、ASC605「収益認識」の規定に従い、その収益が認識された時点、またはインセンティブが提示された時点の
いずれか遅い時点で費用計上され、売上高から控除される。
顧客から受け取り税務署に納付される税金は、連結損益計算書の収益から除外される。
(19)最近適用した会計基準
平成21年12月に、米国財務会計基準審議会は、ASU2009-16「金融資産の譲渡の会計処理」を発行した。ASU200916はASC860「譲渡及びサービス業務」を改正するものである。ASU2009-16は適格特別目的会社の概念を廃止してい
る。これに伴い、金融資産の譲渡人は、従来適格特別目的会社に該当していた譲受人を連結するか否かを評価する
必要がある。またASU2009-16は、ASC860の法的分離や実質的支配に付随する譲渡に関する会計基準を明確にし、金
融資産の一部譲渡に関する報告に関してより厳格な認識中止の要件を定めている。当社では平成22年4月1日より
開始する第1四半期連結会計期間より適用している。ASU2009-16の適用が当社の経営成績及び財政状態に与える重
要な影響はない。
平成21年12月に、米国財務会計基準審議会は、ASU2009-17「変動持分事業体に関与する企業の財務報告の改善」
を発行した。ASU2009-17はASC810「連結」を改正するものである。ASU2009-17は変動持分事業体の主たる受益者を
決定する際に、従来のような変動持分事業体の期待損失と期待残余利益に基づく定量的分析によって判断するので
はなく、変動持分事業体の経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動について指示する権限を有しているか、変動持
分事業体に潜在的に重要な影響を及ぼす損失を負担する義務を負うか(または、そのような便益を享受する権利を
有しているか)という定性的分析によって判断することを要求している。当社では平成22年4月1日より開始する
第1四半期連結会計期間より適用している。ASU2009-17の適用が当社の経営成績及び財政状態に与える重要な影響
はない。
平成22年7月に、米国財務会計基準審議会は、ASU2010-20「金融債権の信用の質及び貸倒引当金の開示」を発行
した。ASU2010-20はASC310「債権」を改正するものである。ASU2010-20は企業の信用リスク・エクスポージャー及
び貸倒引当金に関する開示の透明性を高めることを目的とし、企業の金融債権に内在する信用リスクの性質、貸倒
引当金を算定した際の信用リスクの分析と評価の方法並びに貸倒引当金の増減理由に関する開示を要求している。
当社では平成22年10月1日より開始する第3四半期連結会計期間より適用している。ASU2010-20は、本質的には開
示のみに関する規定のため適用による当社の経営成績及び財政状態に与える影響はない。
- 57 -
(20)新しい会計基準
平成22年12月に、米国財務会計基準審議会は、ASU2010-28「報告ユニットの帳簿価額がゼロまたはマイナスのケ
ースにおける、のれんの減損テストの第2ステップの実施時期」を発行した。ASU2010-28はASC350「無形資産-のれ
ん及びその他」を改正するものである。ASU2010-28は報告単位の帳簿価格がゼロまたはマイナスである場合におけ
る、のれんの減損テストの第1ステップの規定を改正し、のれんが減損している可能性が50%超であることを示す
不利な定性的要因が存在する場合はのれんの減損テストの第2ステップを実施することを要求している。ASU201028は平成22年12月16日以降から開始する連結会計年度及びその四半期連結会計期間より適用され、当社では平成23
年4月1日より開始する第1四半期より適用される。当社はASU2010-28が当社の経営成績及び財政状態に与える影
響を現在検討している。
(21)組替再表示
その他の営業収益
前連結会計年度に区分掲記していた「その他の営業収益」は、平成22年4月1日より開始する当連結会計年度よ
り「売上高」に含めて表示している。なお、前連結会計年度及び当連結会計年度の「その他の営業収益」は、それ
ぞれ62,692百万円及び51,785百万円である。
その他
前連結会計年度の連結財務諸表を、当連結会計年度の連結財務諸表の表示方法に合わせて組替再表示している。
(22)非継続事業の表示
連結財務諸表注記のうち、連結損益計算書関連の注記については、特段の記載のある場合を除き、非継続事業の
数値を除いている。
(23)後発事象
当社は後発事象について、当連結会計年度の有価証券報告書提出日である平成23年6月23日まで評価を行った。
その結果、開示すべき後発事象はなかった。
- 58 -
3.非継続事業
当社は昨今の経営環境の大きな変化を受け、経営資源を一層集中し、成長戦略を着実に実行する体制を検討してき
た。さらに、パナソニックグループとシナジー効果の創出などを含めて慎重に検討を重ねた結果、当社の半導体事業
の事業領域は当社の戦略分野・成長分野とは異なるものと判断し、三洋半導体㈱の全株式及び同社に対して有する貸
付金債権をオン・セミコンダクター・コーポレーションの100%子会社であるセミコンダクター・コンポーネンツ・イ
ンダストリーズ・エルエルシー(以下、SCI)に譲渡する契約を平成22年7月15日に締結し、平成23年1月1日に譲
渡を完了した。
平成22年11月30日に変更契約を締結した結果、譲渡完了時に譲渡対価の一部として現金で7,474百万円、金銭信託
で4,300百万円を受領し、残額としてSCIへの貸付金債権30,775百万円を取得した。譲渡金額は、当社が保有していた
三洋半導体㈱の株式、同社に対する貸付金債権及び半導体事業に対する知的財産権、並びに当社の海外子会社(三洋
コンポーネントヨーロッパ有限会社)が営んでいた半導体販売事業等の対価である。尚、同契約に基づく譲渡対価は
42,549百万円であり、事業譲渡損失として31,703百万円を計上した。
また、同変更契約により、当社は三洋半導体㈱及びその子会社に対して、譲渡日から2年間、250億円を上限とす
るコスト改善支援を行うこと、及びSCIは当社に対して譲渡日から2年間、三洋半導体㈱及びその子会社の業績が改
善した場合には三洋半導体㈱及びその子外社の売上総利益に基づき、一定の金額を支払うことで合意している。
当社はASC205「非継続事業」に基づき、電子デバイス部門の半導体事業の経営成績を連結損益計算書上、非継続事
業として独立表示している。連結キャッシュ・フロー計算書上は、非継続事業のキャッシュ・フローは独立表示せず
に継続事業のキャッシュ・フローと合算して表示している。なお、譲渡した事業に係る現金及び現金等価物と事業譲
渡の対価として受領した現金及び現金等価物の差額については、連結キャッシュ・フロー計算書上「事業譲渡による
支出2,342百万円」として計上している。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日に終了した会計年度に非継続事業として組替表示された同事業の経営成績
は次のとおりである。
項目
平成21年度
金額(百万円)
平成22年度
金額(百万円)
売上高
100,749
売上原価及び販売費及び一般管理費
108,824
78,283
非継続事業税金等調整前当期純損失
△9,345
△44,037
法人税等
非継続事業当期純損失
77,861
659
△247
△10,004
△43,790
4.売却予定資産及び売却予定負債
当社は、電子デバイス部門における精密・小型モータ事業を日本電産㈱に譲渡するため、同社と平成22年12月9日
に当社の100%子会社であり精密・小型モータ事業を営んでいる三洋精密㈱の全株式を譲渡する契約を締結した。
この株式譲渡は、精密・小型モータ事業を取り巻く環境について非常に厳しい状況が継続しており、その中で三洋
精密㈱が発展を図るためには、モータ事業のトップメーカーであり、技術開発や販売網など様々な面でシナジーが発
揮できる日本電産㈱への事業譲渡が最適であるとの判断によるものである。 当該株式譲渡の完了は平成23年7月1日以降を予定している。また、譲渡対価はクロージング時に一定の調整が行
われ変動することが見込まれるため、現時点では事業譲渡損益は確定できない。
平成23年3月31日現在、モータ事業に係る売却予定資産及び売却予定負債の主な内訳は次のとおりである。
平成22年度
金額(百万円)
売却予定資産
受取手形及び売掛金
3,531
棚卸資産
1,195
有形固定資産
3,243
その他
2,510
合計
10,479
平成22年度
金額(百万円)
売却予定負債
支払手形及び買掛金
2,909
未払金及び未払費用
936
その他
2,343
合計
6,188
- 59 -
5.売上債権の証券化
平成21年度及び平成22年度において、当社及び連結子会社は売上債権の譲渡を行っており、譲渡対象債権は主に第
三者が設立した特別目的会社等に売却し証券化されている。証券化の取引において、当社及び連結子会社はサービス
業務提供の義務を留保しているが、サービス業務提供の費用はサービス業務提供の収益とほぼ等しいため、サービス
資産及びサービス負債を計上していない。一部の売上債権の証券化において当社及び連結子会社は劣後の権益を留保
しており、その金額は、平成21年度は2,269百万円であったが、証券化スキームの変更に伴い、平成22年度は発生し
ていない。
平成21年度及び平成22年度における、売上債権の譲渡に伴う収入はそれぞれ124,034百万円、99,584百万円であ
り、損失は、平成21年度は212百万円、平成22年度は167百万円である。また、当社及び連結子会社が回収業務等を行
っている債権のうち未決済の金額は、平成21年度は11,603百万円、平成22年度は24,237百万円である。
6.棚卸資産
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の棚卸資産の内訳は以下のとおりである。
区分
平成21年度
製品(百万円)
平成22年度
122,076
84,689
仕掛品(百万円)
34,101
31,499
原材料(百万円)
77,804
58,841
233,981
175,029
合計(百万円)
7.金融債権及び貸倒引当金
平成23年3月31日現在、ASC310の開示対象となる金融債権は、「前払費用及びその他」、「関係会社に対する投
資及び貸付金」及び「投資有価証券及びその他の投資」に含まれている。
信用リスクに関する情報
当社及び連結子会社は、債権者の財政状態や支払状況等に基づき信用リスクを診断しており、債務者の財政状態
の悪化や支払遅延・法的手続開始の有無に基づき信用リスクが高いと判定される金融債権については、回収不能見
込額に対して個別に貸倒引当金を計上した上で個別貸倒引当金対象金融債権に区分している。それ以外の金融債権
については一般金融債権に区分し、経験率等に基づく信用リスクに応じた貸倒引当金を計上している。なお、一般
金融債権及び個別貸倒引当金対象金融債権は四半期ごとに区分を見直ししている。
平成23年3月31日現在における一般金融債権及び個別貸倒引当金対象金融債権の区分ごとの残高は次のとおりであ
る。
平成22年度
区分
貸付金
(百万円)
一般金融債権
個別貸倒引当金対象債権
合計
- 60 -
合計
(百万円)
31,390
31,390
61
61
31,451
31,451
8.投資及び貸付金
持分法適用の関連会社に関する要約財務情報は、次のとおりである。
平成23年3月31日現在、主要な関連会社(当社及び連結子会社の所有割合)は、台湾三洋電機股份有限公司(46.5
%)、大連冰山集団有限公司(30.0%)である。 項目
平成21年度
平成22年度
流動資産(百万円)
137,076
119,020
固定資産(百万円)
69,913
59,593
資産合計(百万円)
206,989
178,613
流動負債(百万円)
98,446
85,482
固定負債(百万円)
10,825
8,837
負債合計(百万円)
109,271
94,319
純資産(百万円)
97,718
84,294
純資産のうち当社持分(百万円)
38,094
31,988
関連会社に対する投資(百万円)
40,558
35,664
関連会社に対する貸付金(百万円)
1,135
61
関連会社に対する貸倒引当金(百万円)
△920
△61
項目
平成21年度
平成22年度
経営成績
売上高(百万円)
240,651
215,553
4,375
11,614
1,314
3,254
849
1,873
関連会社への売上高(百万円)
36,535
27,462
関連会社からの仕入高(百万円)
22,458
26,462
国内会社(社)
23
22
海外会社(社)
26
21
49
43
当期純利益(百万円)
当社及び連結子会社持分
当期純利益に占める持分(百万円)
配当金に占める持分(百万円)
関連会社との取引
関連会社数
合計(社)
関連会社に対する投資のうち、市場価格のあるものの連結貸借対照表価額と時価総額は次のとおりである。
項目
平成21年度
平成22年度
連結貸借対照表価額(百万円)
10,501
11,181
時価総額(百万円)
48,822
41,112
- 61 -
9.負債証券及び持分証券
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在、「投資有価証券及びその他の投資」に含まれる負債証券及び持分証
券は、次のとおりである。
平成21年度
区分
売却可能有価証券
原価
(百万円)(注)
公正価値
(百万円)
未実現評価利益
(百万円)
未実現評価損失
(百万円)
持分証券
9,782
15,949
6,412
245
売却可能有価証券計
9,782
15,949
6,412
245
満期保有目的有価証券
負債証券
2,373
1,887
60
546
満期保有目的有価証券計
2,373
1,887
60
546
合計
12,155
17,836
6,472
791
平成22年度
区分
売却可能有価証券
原価
(百万円)(注)
公正価値
(百万円)
未実現評価利益
(百万円)
未実現評価損失
(百万円)
持分証券
6,351
10,536
4,372
187
売却可能有価証券計
6,351
10,536
4,372
187
満期保有目的有価証券
負債証券
満期保有目的有価証券計
合計
-
-
-
-
-
-
-
-
6,351
10,536
4,372
187
(注)負債証券については償却原価である。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の満期保有目的有価証券の満期別情報は次のとおりである。
平成21年度
平成22年度
区分
原価(百万円)
公正価値(百万円)
原価(百万円)
公正価値(百万円)
1年以内
-
-
-
-
1年超、5年以内
-
-
-
-
2,373
1,887
-
-
2,373
1,887
-
-
5年超
合計
平成21年度及び平成22年度における売却可能有価証券の売却額はそれぞれ179百万円及び3,216百万円である。それ
に係る平成21年度の売却損益は8百万円(利益)及び5百万円(損失)であり、平成22年度の売却損益は747百万円
(利益)及び21百万円(損失)である。
- 62 -
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における売却可能有価証券の未実現評価損失及び公正価値を、投資カ
テゴリー別及び未実現損失が継続的に生じている期間別にまとめると以下のとおりである。
平成21年度
12ヶ月未満
区分
公正価値(百万円)
売却可能有価証券
12ヶ月以上
未実現評価損失
(百万円)
公正価値(百万円)
未実現評価損失
(百万円)
持分証券
615
245
-
-
売却可能有価証券計
615
245
-
-
満期保有目的有価証券
負債証券
満期保有目的有価証券計
合計
-
-
1,754
546
-
-
1,754
546
615
245
1,754
546
平成22年度
12ヶ月未満
区分
公正価値(百万円)
売却可能有価証券
12ヶ月以上
未実現評価損失
(百万円)
公正価値(百万円)
未実現評価損失
(百万円)
持分証券
381
187
-
-
売却可能有価証券計
381
187
-
-
満期保有目的有価証券
負債証券
満期保有目的有価証券計
合計
-
-
-
-
-
-
-
-
381
187
-
-
公正価値が取得価額を一定期間下回り続け、比較的短期間に回復が見込まれない場合、公正価値の下落が一時的で
ないと判断し減損を認識している。但し、満期保有目的有価証券については、公正価値の回復が予想される十分な期
間にわたって証券を保有する意思と能力の両方を有している等の要素も検討している。
売却可能有価証券について減損を認識した金額は、平成21年度において458百万円であり、平成22年度において404百
万円である。
平成23年3月31日現在、上記の表において、未実現評価損失を計上している売却可能有価証券は8銘柄である。ま
た、未実現評価損失については、未実現損失が継続的に発生している期間は、比較的短期間であること及びその他の
関連する要因に基づいて一時的な公正価値の下落であると判断している。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における原価法によって評価される市場性のない投資有価証券の投資
額は、それぞれ6,106百万円及び6,004百万円である。それぞれ公正価値を容易に算定出来ないため原価法で評価して
いるが、投資先の公正価値を著しく毀損する事象や状況の変化が認められた場合には減損を認識している。
- 63 -
10.公正価値の測定
ASC820「公正価値測定及び開示」は、公正価値を「測定日に市場参加者との通常の取引で資産の対価として受け取
る価格、または負債の移転の対価として支払う価格」と定義している。また、公正価値の測定に使用するインプット
情報の客観性レベルに応じて、以下の3つの区分から構成している。
レベル1・・・活発な市場における同一の資産・負債の市場価格
レベル2・・・①活発な市場における類似の資産・負債の観察可能な価格
②活発ではない市場における同一または類似の資産・負債の価格
③直接観察可能な、価格以外の市場における指標、または、直接観察可能ではないが、観察可能な市
場データから導き出される指標
レベル3・・・資産・負債の公正価値測定に用いられる指標で、観察不能なもの
経常的に公正価値で測定される資産及び負債
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の経常的に公正価値で測定される資産及び負債は以下のとおりであ
る。
平成21年度
項目
資産:
レベル1
金額
レベル2
金額
レベル3
金額
合計
金額
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
売却可能有価証券
15,949
-
-
15,949
-
102
-
102
15,949
102
-
16,051
デリバティブ
資産合計
負債:
デリバティブ
負債合計
-
718
-
718
-
718
-
718
平成22年度
項目
資産:
売却可能有価証券
レベル1
金額
レベル2
金額
レベル3
金額
合計
金額
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
負債:
デリバティブ
負債合計
-
-
10,536
-
30
-
30
10,536
30
-
10,566
デリバティブ
資産合計
10,536
-
1,227
-
1,227
-
1,227
-
1,227
売却可能有価証券
売却可能有価証券には上場株式が含まれており、十分な取引量と頻繁な取引がある活発な市場における調整不要
な市場価格を用いて公正価値を評価しているため、レベル1に分類している。
デリバティブ
デリバティブには為替予約や金利スワップなどが含まれている。これらの公正価値はブローカーから入手した相
場価格、すなわち、為替レートや金利といった観察可能な市場インプットを使用した価格モデルに基づき定期的
に検証されたものから導き出されているため、レベル2に分類している。
- 64 -
非経常的に公正価値で測定される資産及び負債
平成21年度及び平成22年度の連結会計期間における非経常的に公正価値で測定される資産及び負債は以下のとおり
である。
平成21年度
損益計上額
(△損失)
公正価値
項目
資産:
レベル1
レベル2
レベル3
合計
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
売却予定資産
-
-
11,830
11,830
△5,449
有形固定資産
-
-
1,450
1,450
△6,949
その他流動資産
-
-
1,399
1,399
△141
原価法投資
-
-
53
53
△281
-
-
14,732
14,732
△12,820
-
-
11,350
11,350
-
-
-
11,350
11,350
-
資産合計
負債:
売却予定負債
負債合計
平成22年度
損益計上額
(△損失)
公正価値
項目
資産:
レベル1
レベル2
レベル3
合計
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
金額
(百万円)
有形固定資産
-
-
-
-
△861
その他流動資産
-
-
580
580
△308
関連会社に対する投資
-
-
2,933
2,933
△3,331
-
-
3,513
3,513
△4,500
資産合計
売却予定資産及び売却予定負債
売却予定資産及び売却予定負債については、インカム・アプローチ法などを勘案しながら決定された事業譲渡にお
ける売却予定価格まで減額し、減損を認識している。当該公正価値は観察不能なインプットを用いて評価しているた
めレベル3に分類している。
有形固定資産
事業用資産については、帳簿価額が回収出来ない可能性を示す事象や状況の変化が生じた場合で、資産の帳簿価額
と割引前将来キャッシュ・フローの総額を比較し、帳簿価額が回収出来ないと判断された場合には公正価値まで減額
し、減損を認識している。これらの公正価値は、当該資産から生み出される将来キャッシュ・フロー等の観察不能な
インプットを用いて評価しているためレベル3に分類している。
その他流動資産
売却予定の資産としてその他流動資産に計上している遊休不動産等については、当該資産の公正価値が帳簿価額を
下回っている場合、その公正価値まで減額し、減損を認識している。これらの公正価値は、同種の資産の取引事例や
その他の評価技法(割引キャッシュフロー法等)に基づいた鑑定価格によって評価しており、それらの評価技法の中
には観察不能なインプットも含まれるためレベル3に分類している。
原価法投資
公正価値の下落が一時的でないと判断し減損を認識した非上場株式が含まれており、観察不能な特定の指標に基づ
いて公正価値を評価しているためレベル3に分類している。
関連会社に対する投資
売却が確定している関連会社投資について、当該資産の公正価値が帳簿価額を下回っているため、その公正価値ま
で減額し、減損を認識している。これらの公正価値は観察不能なインプット(対象銘柄における純資産価額)に基づ
いて評価しているためレベル3に分類している。
- 65 -
11.リース
当社及び連結子会社は、機械、備品及び建物等の一部をキャピタル・リース及びオペレーティングリースとして賃
借している。平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在、キャピタル・リースによる機械、備品及び建物等の取得
価額はそれぞれ30,641百万円及び15,345百万円、減価償却累計額はそれぞれ22,733百万円及び10,549百万円である。
平成21年度及び平成22年度のオペレーティング・リースによる賃借料はそれぞれ3,384百万円及び3,559百万円であ
る。
平成23年3月31日現在のキャピタル・リース及び解約不能なオペレーティング・リースによる最低リース料支払予
定額は以下のとおりである。
キャピタル・リース
オペレーティング・リース
支払予定額
平成23年度(百万円)
2,322
5,454
平成24年度(百万円)
1,796
4,744
平成25年度(百万円)
1,318
3,818
平成26年度(百万円)
913
3,185
平成27年度(百万円)
910
2,655
6
56
7,265
19,912
517
6,748
控除:1年以内返済分(百万円)
2,179
長期キャピタル・リース債務(百万円)
4,569
平成28年度以降(百万円)
最低リース料支払予定額総額(百万円)
控除:利息相当額(百万円)
最低リース料支払予定額の現在価値
(百万円)
12.のれん及びその他の無形資産
平成21年度及び平成22年度におけるのれんの帳簿価格の変動は、以下のとおりである。
平成21年度
平成22年度
期首残高(百万円)
-
-
当期取得額(百万円)
-
3,561
減損による当期減少額(百万円)
-
-
期末残高(百万円)
-
3,561
平成22年度に、デジタルシステム部門持分法適用会社を子会社化したことに伴い、のれんが3,561百万円発生し
た。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在におけるのれんを除く非償却対象無形資産は、主に施設利用権と電話
加入権で構成されており、その金額はそれぞれ721百万円及び788百万円である。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における、償却対象無形資産は以下のとおりである。
平成21年度
平成22年度
ソフトウエア
その他
合計
取得価額(百万円)
償却累計額(百万円)
取得価額(百万円)
償却累計額(百万円)
17,130
9,484
16,722
10,525
9,080
4,826
8,353
4,311
26,210
14,310
25,075
14,836
当期に取得した償却対象無形資産は2,862百万円であり、主なものはソフトウエア596百万円である。当期に取得し
たソフトウエア及び償却対象無形資産合計の加重平均償却年数は、それぞれ5年である。
なお、平成21年度及び平成22年度の償却対象無形資産の償却費の総額は、それぞれ3,341百万円及び3,116百万円で
ある。平成23年度以降の向こう5年間の償却費の見積り額は、それぞれ平成23年度2,643百万円、平成24年度1,944百
万円、平成25年度1,124百万円、平成26年度548百万円及び平成27年度256百万円である。
- 66 -
13.短期借入金、社債及び長期借入金
短期借入金(主として無担保)には当座借越、海外連結子会社の輸入荷為替手形の未決済残高を含めている。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の与信枠の未使用残高は、それぞれ概ね345,000百万円及び200,000百
万円である。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の短期借入金は次のとおりである。
平成21年度
平成22年度
区分
加重平均利率(%)
短期借入金
合計
金額(百万円)
加重平均利率(%)
金額(百万円)
2.51
54,730
1.98
70,177
54,730
70,177
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の社債及び長期借入金は以下のとおりである。
区分
長期借入金
期限
利率
平成21年度
平成22年度
(百万円)
(百万円)
(平成21年度)
平成22年~27年
0.60%~16.00%
(平成22年度)
平成23年~27年
0.74%~6.00%
担保付(注1)
1,948
1,299
無担保(注2)
381,566
247,347
国内普通社債(注3)
第17回無担保社債
平成22年6月
0.53 %
20,000
-
第18回無担保社債
平成25年6月
0.82 %
10,000
10,000
第19回無担保社債
平成23年8月
1.52 %
30,000
30,000
第20回無担保社債
平成26年8月
2.02 %
30,000
30,000
12,226
6,748
485,740
325,394
△161,368
△134,229
324,372
191,165
キャピタル・リース債務
小計
控除-1年以内期限到来額
合計
(注)1.連結子会社の借入等に際して平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の当該会社の有形固定資産簿価
4,405百万円及び5,511百万円がそれぞれ担保に供されている。
2.大部分の無担保借入金の契約書には、債権者による担保要求、あるいは保証要求に応ずる旨の規定がある。
3.社債を発行した当社及び連結子会社は、社債権者に同一または同等の担保を提供する場合を除き、いかなる
将来の借入に対してもそれらの会社の資産または財産の上に抵当権を設定することはできない。
平成23年3月31日現在の社債及び長期借入金の年度別期限到来額は次のとおりである。
期限
平成22年度
1年超
2年以内(百万円)
48,983
2年超
3年以内(百万円)
52,163
3年超
4年以内(百万円)
88,196
4年超
5年以内(百万円)
965
5年超(百万円)
858
合計(百万円)
191,165
- 67 -
14.年金及び退職金制度
当社及び主要な国内の連結子会社の従業員は、退職時の基本給あるいは退職金ポイント、勤続年数及び退職事由に
基づいて計算された退職金を一時金または年金として受給することができる。また、当社及び海外を含む一部の子会
社において確定拠出型年金制度等を採用している。
当社及び主要な連結子会社は、役員についても退職給付債務を計上しており、平成21年度及び平成22年度において
それぞれ131百万円及び131百万円である。
平成21年度及び平成22年度における当社及び連結子会社の退職年金費用(非継続事業含む)の構成は、次のとおり
である。
項目
平成21年度
平成22年度
勤務費用(百万円)
9,669
9,131
利息費用(百万円)
8,136
7,498
年金資産の期待収益(百万円)
△5,170
△7,567
過去勤務債務償却額(百万円)
△3,098
△3,430
10,975
9,989
362
297
20,874
15,918
純損失償却額(百万円)
縮小・清算による影響額(百万円)
期間純退職年金費用(百万円)
平成21年度及び平成22年度における当社及び主要な連結子会社の退職給付費用の決定に使用された年金数理上の前
提条件(加重平均)は以下のとおりである。
項目
平成21年度
平成22年度
割引率(%)
2.2%
2.0%
長期昇給率(%)
2.4%
2.3%
年金資産にかかる長期期待収益率(%)
3.2%
4.1%
年金資産にかかる長期期待収益率については、年金ファンド別に将来収益の予測や過去の運用実績を考慮して設定
している。その設定にあたっては、資産種類別に将来収益に対する予測や過去の運用実績を考慮している。
- 68 -
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における当社及び連結子会社の給付債務及び年金資産の変動並びに積
立状況は以下のとおりである。
項目
平成21年度
期首退職給付債務(百万円)
平成22年度
391,537
390,596
新規連結(百万円)
-
3,647
勤務費用(百万円)
9,669
9,131
利息費用(百万円)
8,136
7,498
23
18
17,377
△9,462
△32,666
△24,564
-
△5,693
縮小・清算による影響額(百万円)
△3,480
△146
期末退職給付債務(百万円)
390,596
371,025
期首年金資産の公正価値(百万円)
164,929
183,244
-
1,589
年金資産の実収益(百万円)
21,827
4,213
企業負担の掛金額(百万円)
19,566
19,610
23
18
△20,634
△19,212
-
△2,800
縮小・清算による影響額(百万円)
△2,467
-
期末年金資産の公正価値(百万円)
183,244
186,662
積立状況(百万円)
207,352
184,363
純認識額(百万円)
207,352
184,363
従業員負担の掛金額(百万円)
保険数理損失(△利益)(百万円)
支払額(百万円)
半導体事業の譲渡による減少(百万円)
新規連結(百万円)
従業員負担の掛金額(百万円)
支払額(百万円)
半導体事業の譲渡による減少(百万円)
平成21年度及び平成22年度における退職給付債務・年金資産の測定日は、それぞれ平成22年3月31日及び平成23年
3月31日である。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における当社及び連結子会社の累積給付債務は、それぞれ339,997百
万円及び321,994百万円であり、平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における予測給付債務が年金資産を上
回る年金制度の予測給付債務及び年金資産の公正価値、また累積給付債務が年金資産を上回る年金制度の累積給付債
務及び年金資産の公正価値は次のとおりである。
平成21年度
予測給付債務が年金資産を上回る年金制度: 平成22年度
予測給付債務(百万円)
387,977
368,369
年金資産の公正価値(百万円)
180,043
183,471
累積給付債務が年金資産を上回る年金制度: 累積給付債務(百万円)
335,385
317,195
年金資産の公正価値(百万円)
177,378
180,778
- 69 -
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における当社及び主要な連結子会社の給付債務の決定に使用された年
金数理上の前提条件(加重平均)は以下のとおりである。
項目
平成21年度
平成22年度
割引率(%)
2.0%
2.0%
長期昇給率(%)
2.3%
2.0%
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における連結貸借対照表における当社及び連結子会社の認識額は以下
のとおりである。
項目
平成21年度
平成22年度
その他の資産(百万円)
△582
△594
流動負債
4,102
3,041
-
963
未払退職年金費用(百万円)
203,832
180,953
純認識額(百万円)
207,352
184,363
その他(百万円)
売却予定負債(百万円)
当社及び連結子会社のその他の包括利益(△損失)累計額に含まれる過去勤務債務及び保険数理損失のうち、平成
23年度において期間純退職年金費用として償却される見込額は、次のとおりである。
項目
平成23年度
過去勤務債務償却額(百万円)
△3,566
純損失償却額(百万円)
8,992
平成23年度における当社及び主要な国内の連結子会社の年金資産への予想拠出額は、20,799百万円である。
平成23年度より以後10年の当社及び主要な国内の連結子会社の予想将来給付額は、次のとおりである。
期間
予想将来給付額
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度~平成32年度計
19,278百万円
18,319百万円
18,275百万円
18,307百万円
18,076百万円
97,780百万円
年金資産
当社の投資政策は、受給権者に対する将来の年金給付に対応できる十分な年金資産を確保すべく策定されている。ま
た、当社は、年金資産の長期期待収益率を考慮した上で、持分証券及び負債証券等の最適な組み合わせからなる基本ポ
ートフォリオを策定し、この指針に基づいて年金資産の投資を行っている。当社は、年金資産の長期期待運用収益と実
際の運用収益との乖離幅を毎年検証し、年金資産の長期期待収益率を達成していくために必要と判断した場合は、基本
ポートフォリオの見直しを行っている。
当社の年金資産は約40%を持分証券で運用し、約20%を負債証券で運用し、生命保険会社の一般勘定等のその他資産
で約40%を運用している。
持分証券は、主に証券取引所に上場されている株式であり、投資対象企業の経営内容、成長性等について十分な調査
分析を行い、業種、銘柄など適切な分散投資を行っている。
負債証券は、主に国債及び地方債などの公債、社債から構成されており、格付け、利率、償還日などの発行条件等に
ついて十分な調査分析を行い、発行体、発行条件を考慮し、適切な分散投資を行っている。
外国証券への投資については政治、経済の安定性、決済システム及び税制等の市場特性を十分に調査した上で、投資
対象国及び通貨を選定している。
生命保険会社の一般勘定は、一定の予定利率と元本が保証されている。
その他にはヘッジファンド、資産担保証券等のオルタナティブ資産が含まれている。ヘッジファンドについては、レ
ラティブ・バリュー戦略、株式ロング・ショート戦略、ディレクショナル・トレーディング戦略等を採用している。オ
ルタナティブ資産への投資については、運用会社、運用手法、投資対象商品のリスクリターン特性、流動性、及び評価
方法等について十分な調査分析を行い、価格変動リスク、信用リスク、流動性リスク等について管理している。
- 70 -
平成22年3月31日における当社及び連結子会社の資産種類別の年金資産の公正価値は以下のとおりである。なお、
公正価値の測定に使用されるインプットの3つのレベルの区分については、「注記10.公正価値の測定」に記載して
いる。
平成21年度 資産分類
レベル1
金額
(百万円)
投資形態
現金及び現金等価物
レベル2
金額
(百万円)
レベル3
金額
(百万円)
合計
金額
(百万円)
9,081
-
-
9,081
国内株式
23,348
-
-
23,348
外国株式
1,034
-
-
1,034
-
51,585
-
51,585
24,382
51,585
-
75,967
5,607
2,618
-
8,225
社債
98
150
-
248
信託合同口/投資信託(注3)
-
23,915
-
23,915
5,705
26,683
-
32,388
生命保険会社の一般勘定
-
39,039
-
39,039
その他
ヘッジファンド
-
21,001
-
21,001
資産担保証券
-
669
5,099
5,768
-
21,670
5,099
26,769
39,168
138,977
5,099
183,244
持分証券
信託合同口/投資信託(注1)
小計
国債及び地方債(注2)
負債証券
小計
小計
合計
(注)1.持分証券の信託合同口/投資信託は主に上場株式を対象として、約40%を国内株式、約60%を外国株式に
投資している。
2.国債及び地方債は、約30%を日本国債及び地方債、約70%を外国国債及び地方債に投資している。
3.負債証券の信託合同口/投資信託は主に国債及び地方債などの公債を対象として、約50%を国内の公債、
約50%を外国の公債に投資している。
- 71 -
平成23年3月31日における当社及び連結子会社の資産種類別の年金資産の公正価値は以下のとおりである。なお、
公正価値の測定に使用されるインプットの3つのレベルの区分については、「注記10.公正価値の測定」に記載して
いる。
平成22年度 資産分類
レベル1
金額
(百万円)
投資形態
現金及び現金等価物
レベル2
金額
(百万円)
レベル3
金額
(百万円)
合計
金額
(百万円)
11,586
-
-
11,586
国内株式
21,840
-
-
21,840
外国株式
1,631
-
-
1,631
71
49,487
-
49,558
23,542
49,487
-
73,029
6,204
2,464
-
8,668
101
129
-
230
-
23,429
-
23,429
6,305
26,022
-
32,327
生命保険会社の一般勘定
-
39,767
-
39,767
その他
ヘッジファンド
-
23,759
-
23,759
資産担保証券
-
700
5,494
6,194
-
24,459
5,494
29,953
41,433
139,735
5,494
186,662
持分証券
信託合同口/投資信託(注1)
小計
国債及び地方債(注2)
負債証券
社債
信託合同口/投資信託(注3)
小計
小計
合計
(注)1.持分証券の信託合同口/投資信託は主に上場株式を対象として、約40%を国内株式、約60%を外国株式に
投資している。
2.国債及び地方債は、約30%を日本国債及び地方債、約70%を外国国債及び地方債に投資している。
3.負債証券の信託合同口/投資信託は主に国債及び地方債などの公債を対象として、約50%を国内の公債、
約50%を外国の公債に投資している。
レベル1には、株式や国債及び地方債などの公債が含まれており、十分な取引量と頻繁な取引がある活発な市場に
おける調整不要な市場価格で評価している。
レベル2には、主に上場株式や国債及び地方債などの公債に投資している信託合同口/ 投資信託、社債や生命保
険会社の一般勘定が含まれている。信託合同口/投資信託は日常的に流通しており、運用機関により計算された純資
産総額の持分比率で評価している。社債は活発でない市場において業界団体などが発表する価格で評価している。生
命保険会社の一般勘定は元本に予定利率を付加して評価している。ヘッジファンドはほとんど上場株式、債券で運用
されており、純資産価値で評価している。
レベル3には、資産担保証券が含まれており、将来キャッシュフローと需給要因等の市場環境などを総合的に勘案
して評価している。
平成21年度及び平成22年度における当社及び連結子会社のレベル3に係る年金資産の変動は以下のとおりである。
項目
平成21年度
期首時価残高(百万円)
実現損益(百万円)
評価損益増減(百万円)
購入、売却等による純増減(百万円)
他の区分(レベル1、レベル2)との異動
(百万円)
期末時価残高(百万円)
- 72 -
平成22年度
7,176
5,099
344
621
△510
462
△1,911
△688
-
-
5,099
5,494
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における当社及び連結子会社の過去勤務債務、保険数理損失は、その
他の包括利益(△損失)累計額に含み認識しており、以下のとおりである。
項目
平成21年度
平成22年度
過去勤務債務(百万円)
30,131
27,267
保険数理損失(百万円)
△185,238
△169,413
税引前合計(百万円)
△155,107
△142,146
2,237
△2,633
△152,870
△144,779
税効果及び非支配持分(百万円)
税引後合計(百万円)
平成22年3月31日現在における当社及び連結子会社の、その他包括利益(△損失)累計額に含み認識している年金
資産及び退職給付債務の増減は、以下のとおりである。
項目
税効果考慮前
税効果
税効果考慮後
過去勤務債務償却額(百万円)
△3,098
36
△3,062
保険数理損失(百万円)
△1,072
473
△599
純損失償却額(百万円)
10,975
△125
10,850
6,805
384
7,189
計(百万円)
平成23年3月31日現在における当社及び連結子会社の、その他包括利益(△損失)累計額に含み認識している年金
資産及び退職給付債務の増減は、以下のとおりである。
項目
過去勤務債務償却額(百万円)
税効果考慮前
税効果
税効果考慮後
△2,864
42
△2,822
保険数理損失(百万円)
5,836
△4,768
1,068
純損失償却額(百万円)
9,989
△144
9,845
12,961
△4,870
8,091
計(百万円)
- 73 -
15.契約債務及び偶発債務
平成23年3月31日現在、有形固定資産購入に関する拘束約定の金額は7,822百万円である。
また、エナジー部門において、特定の原材料を平成32年までの期間にわたり購入する契約が結ばれている。これら
の契約による平成23年3月31日現在の購入契約残高は84,353百万円である。
平成23年3月31日現在の偶発債務は、注記5に記載している売上債権の証券化に伴う遡及義務等及び借入債務保証に
関する偶発債務であり、それぞれ2,928百万円及び168百万円である。当社は上記の売上債権の証券化に伴う遡及義務
等及び借入債務保証について損失発生の見込はないと考えている。
機械装置等の一部のセール・アンド・リースバック取引に伴い、当社はリース資産の一定価額を保証している。リ
ース終了時点で一定の条件が満たされる場合、当社に支払債務が発生する。この場合に当社が負うと予想される債務
の総額は、平成23年3月31日現在、最大で3,864百万円である。
当社及び連結子会社は、製品及びサービスの品質や性能等に関して、一定期間の保証をしている。平成21年度及び
平成22年度における製品保証引当金の推移は次のとおりである。
平成21年度
平成22年度
期首残高(百万円)
4,131
4,033
当期繰入額(百万円)
3,152
2,721
△3,320
△3,211
70
△171
4,033
3,372
支払額(百万円)
その他調整額(百万円)
期末残高(百万円)
当社及び連結子会社は、いくつかの訴訟を受けている。しかし、当社は、これらの訴訟が当社の連結財務諸表に重
要な影響を及ぼすことはないと考えている。
- 74 -
16.金融商品
当社及び連結子会社は、金融商品の公正価値算定を下記の前提と方法に基づいて行っている。
(1)現金及び現金等価物、売掛
金、短期貸付金、短期借入
金、、1年以内に期限の到来
- 現金化までの期間が短いため、公正価値は簿価とほぼ等しい。
する社債及び長期借入金、
買掛金
(2)有価証券
- 公正価値は市場価格に基づいて算定している。
(3)投資有価証券及びその他の
投資
- 市場性のある投資有価証券については、市場価格に基づいて算定している。
市場価格が存在しないものについては、公正価値の見積もりに過剰な費用を
要するため、公正価値の算定を行っていない。(注記9参照)
(4)長期貸付金
- 将来のキャッシュ・フローを適切な期末日の割引レートを使って計算した現
(1年内回収分を除く)
在価値に基づいて算定している。
(5)長期負債
(1年内返済分を除く)
- 将来のキャッシュ・フローを同一または類似債券の取引所の相場レートを使
って計算した現在価値に基づいて算定している。
(6)為替予約・通貨オプション
- 外国為替銀行の相場に基づいて算定している。
(7)金利・通貨スワップ
- 将来のキャッシュ・フローを適切な期末日の割引レート、為替レートを使っ
て計算した現在価値に基づいて算定している。
なお、当社及び連結子会社は金融商品をトレーディング目的及び投機目的には保有していない。また、金融商品を
保有するにあたり、取引先の契約不履行や金利及び為替の変動による重大な損失の発生する可能性は低いと考えてい
る。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の金融商品の公正価値は、次のとおりである。
平成21年度
借方(貸方) 平成22年度
想定元本等
(百万円)
簿価
(百万円)
公正価値
(百万円)
想定元本等
(百万円)
簿価
(百万円)
公正価値
(百万円)
長期貸付金
(貸倒引当金控除後)
-
-
-
-
28,251
28,307
長期負債
-
(324,372)
(330,109)
-
(191,165)
(194,653)
為替予約・売建
66,185
(807)
(807)
56,601
(1,086)
(1,086)
為替予約・買建
12,325
168 168 3,056
(111)
(111)
金利・通貨スワップ
33,702
23
23
31,170
-
-
(注)
公正価値の見積については、利用可能な市場情報及び適切な評価方法に基づいて算定している。
公正価値の見積については、相当高度な判断が必要とされ、従ってこの見積額は、現在の市場において実現可
能な金額を示しているものでない。前提または評価方法が変わった場合、見積公正価値に影響を及ぼす可能性
がある。
- 75 -
17.デリバティブ
リスク管理方針
当社及び連結子会社は世界のさまざまな場所において電子機器の生産、販売及び金融サービスを行っている。当社
及び連結子会社の事業活動は外国為替や金利の変動に関するリスクにさらされている。デリバティブは、社内で承認
されたリスクマネジメント規定に基づいて保有されており、当社及び連結子会社は、ある特定のデリバティブを、予
定取引も含めた外国為替及び金利の変動リスクを管理するために利用している。また、デリバティブ商品をトレーデ
ィング目的及び投機目的で契約していない。当社及び連結子会社は、デリバティブ商品に対して取引相手の不履行に
より信用損失を受けるリスクがあるが、取引相手の信用度が高いため、取引相手が義務不履行をする可能性は想定し
ていない。また、信用リスク関連の偶発特性を有するデリバティブ商品の契約はしていない。
外国為替リスク管理
当社及び一部の連結子会社は、外国為替のリスクマネジメント方針を策定し、当該方針に基づいて外国為替の変動
リスクを低減させ、極小化するためにデリバティブを利用している。主な先物為替予約、通貨スワップ及び通貨オプ
ションについては、ヘッジ会計を適用しておらず、当該契約の公正価値の変動から生じる損益と外貨建資産・負債か
ら生じる換算差損益は連結損益計算書の為替差損益に計上されている。平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在
における為替予約契約の想定元本残高は、それぞれ78,510百万円及び59,657百万円である。
金利リスク管理
当社及び一部の連結子会社は、金利のリスクマネジメント方針に基づいて金利の変動リスクを減少させるためにデ
リバティブを利用している。その具体的な目的は、借入債務の条件を調整することにより金利の変動に対処するこ
と、もしくは借入利息を低減させることにある。平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在における金利スワップ
契約の想定元本残高は、それぞれ33,702百万円及び31,170百万円である。
公正価値ヘッジ
当社及び一部の連結子会社は、固定金利借入債務を変動金利債務に変換するために金利スワップ契約を締結してい
る。調達コストは結果として変動金利借入金を直接調達した時よりも低くなる。金利スワップ契約の下では、想定元
本に基づいて計算された変動金利と固定金利の差額を交換する。
公正価値ヘッジとして指定されかつ適格であった金利スワップの公正価値及び公正価値の変動は重要ではないた
め、当連結会計年度の連結財務諸表に計上されていない。
キャッシュ・フローヘッジ
当社及び一部の連結子会社は、変動金利借入債務の将来の金利変動をヘッジするために変動金利受取、固定金利支
払の金利スワップ契約を締結している。
キャッシュ・フローヘッジとして指定されかつ適格であった金利スワップの公正価値及び公正価値の変動は重要で
はないため、当連結会計年度の連結財務諸表に計上されていない。
下記の表は、平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在並びに平成21年度及び平成22年度におけるリスク管理活
動に関してデリバティブ商品を数量的に要約している。
平成22年3月31日現在のデリバティブ商品の公正価値は、次のとおりである。
平成21年度
デリバティブ資産
連結貸借対照表
公正価値(百万円)
計上科目
ヘッジ手段として指定されて
いないデリバティブ商品
デリバティブ負債
連結貸借対照表
公正価値(百万円)
計上科目
金利に関する契約
その他資産
23
その他負債
-
外国為替に関する契約
その他資産
660
その他負債
1,299
合計
683
- 76 -
1,299
平成23年3月31日現在のデリバティブ商品の公正価値は、次のとおりである。
平成22年度
デリバティブ資産
ヘッジ手段として指定されて
いないデリバティブ商品
デリバティブ負債
連結貸借対照表
計上科目
公正価値(百万円)
連結貸借対照表
計上科目
公正価値(百万円)
金利に関する契約
その他資産
-
その他負債
-
外国為替に関する契約
その他資産
51
その他負債
1,248
合計
51
1,248
平成21年度び平成22年度におけるデリバティブ商品の連結損益計算書への影響は、次のとおりである。
平成21年度
ヘッジ手段として指定されて
いないデリバティブ商品
平成22年度
デリバティブ
損益計上科目
デリバティブ損益
(百万円)
デリバティブ
損益計上科目
デリバティブ損益
(百万円)
金利に関する契約
その他費用
△13
その他費用
△23
外国為替に関する契約
その他費用
△12
その他収益
5,952
合計
△25
5,929
デリバティブ商品に関する追加的情報は、連結財務諸表注記の「注記10.公正価値の測定」及び「注記16.金融商
品」に記載している。
- 77 -
18.優先株式
当社は、平成18年1月25日、構造改革の一段の加速・推進並びに今後のコア事業を中心とした成長戦略に必要な設
備投資等を行うために、大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ株式会社、ゴールドマン・サッ
クス・グループ及び株式会社三井住友銀行と株式引受契約を締結した。
平成18年2月24日開催の臨時株主総会において第1回A種優先株式182,600,000株及び第1回B種優先株式
246,100,000株の発行が承認され、平成18年3月14日に第1回A種優先株式及び第1回B種優先株式を182,542,200株及
び246,029,300株、発行価格それぞれ1株700円、合計127,780百万円及び172,220百万円で発行した。
なお、平成21年9月18日以降平成21年12月21日までの間において複数の株主によりその保有する第1回A種優先株
式及び第1回B種優先株式の全部につき、普通株式への転換請求が行われた。それに伴い当社が取得した第1回A種優
先株式及び第1回B種優先株式の全部につき、平成21年12月25日付で消却した。
発行した優先株式の概要は以下のとおりである。
〈第1回A種優先株式〉
①第1回A種優先株式1株(発行価額700円)は、平成19年3月14日以降平成38年3月13日までの間、当社普通株式10株
(転換比率1:10)に転換する旨の転換予約権を有している。したがって、第1回A種優先株式1株は、普通株式10株
に転換されることになる。
②第1回A種優先株式の配当金または中間配当金は、普通株主及び他の種類株主と同順位で、普通株式1株当たりの
配当金または中間配当金に、その時点の上記①の転換比率を乗じた額となっている。
③第1回A種優先株式の残余財産は、第1回A種優先株式1株につき700円を、普通株主に優先する。
④第1回A種優先株式は、株主総会において議決権を有する。
⑤第1回A種優先株式の1単元の株式数(100株)は、普通株式の1単元の株式数(1,000株)の10分の1となっている。
〈第1回B種優先株式〉
①第1回B種優先株式1株(発行価額700円)は、払込期日の翌日以降平成38年3月13日までの間、当社普通株式10株
(転換比率1:10)に転換する旨の転換予約権が付されている。したがって、第1回B種優先株式1株は、普通株式10
株に転換されることになる。
②第1回B種優先株式の配当金または中間配当金は、普通株主及び他の種類株主と同順位で、普通株式1株当たりの
配当金または中間配当金に、その時点の上記①の転換比率を乗じた額となっている。
③第1回B種優先株式の残余財産は、第1回B種優先株式1株につき700円を、普通株主に優先する。
④第1回B種優先株式は、法令に別段の定めがある場合を除き、株主総会において議決権を有しない。
⑤第1回B種優先株式の1単元の株式数(100株)は、普通株式の1単元の株式数(1,000株)の10分の1となっている。
なお、ASC480「負債と資本の区別」に基づいて検討を行った結果、当該優先株式には強制償還条項はなく、株式買
戻し及びその債務の自社資産による精算が要求される自社の発行済株式以外の金融商品ではなく、また、普通株式へ
の転換に際して発行数量が変動する条件もないため、資本に区分している。
- 78 -
19.法人税等
当社及び連結子会社は所得に対して種々の租税が課せられており、全体としてみれば平成21年度における法定税率
は40.7%、平成22年度は40.7%である。
平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の繰延税金資産及び負債の主な内訳は次のとおりである。
項目
平成21年度
平成22年度
繰延税金資産
退職給付債務(百万円)
83,192
74,419
未払費用(百万円)
21,716
26,125
221,077
209,465
17,849
9,893
2,102
1,949
46,718
27,187
9,404
16,772
事業税(百万円)
497
231
その他(百万円)
2,744
8,780
405,299
374,821
△389,213
△356,542
16,086
18,279
繰越欠損金(百万円)
棚卸資産(百万円)
貸倒引当金(百万円)
固定資産(百万円)
投資有価証券(百万円)
小計(百万円)
評価性引当金(百万円)
合計(百万円)
繰延税金負債
関連会社投資(百万円)
△6,714
△6,529
未実現有価証券評価損益(百万円)
△437
△1,163
その他(百万円)
△725
△4,371
△7,876
△12,063
8,210
6,216
合計(百万円)
繰延税金資産純額(百万円)
なお、平成22年3月31日及び平成23年3月31日現在の連結貸借対照表上、流動負債「その他」に含まれている繰延
税金負債は、各々307百万円及び373百万円である。
平成21年度及び平成22年度における法定税率と実効税率との差異は次のとおりである。
項目
平成21年度
法定税率
平成22年度
40.7%
評価性引当金の増減
損金不算入・益金不算入項目
税額控除
海外連結子会社の適用税率差
外国源泉税
その他
実効税率
- 79 -
40.7%
△90.3
27.1
△9.1
5.7
0.0
△0.7
10.7
△28.6
△8.0
14.5
13.0
1.2
△43.0
59.9
繰延税金資産の実現可能性の評価について、当社は繰延税金資産の一部または全部が実現する可能性が実現しない
可能性より大きいかどうかを考慮している。繰延税金資産の最終的な実現可能性は、一時差異が控除可能な期間及び
税務上の繰越欠損金の繰越可能期間における将来課税所得によって決定される。当社は、その評価にあたり、予定さ
れる繰延税金負債の戻し入れ、予測される将来課税所得及び税務戦略を考慮している。当社は、過去の課税所得水準
及び繰延税金資産が控除可能な期間における将来課税所得の予測に基づき、平成21年度及び平成22年度の評価性引当
金控除後における繰延税金資産は、実現する可能性が高いものと考えている。
繰延税金資産に対する評価性引当金の純増減額は、平成23年3月31日に終了した会計年度において32,671百万円の
減少である。
平成23年3月31日現在、将来の課税所得と相殺可能な繰越欠損金は526,703百万円であり、主として平成23年度か
ら平成29年度までの期間に控除期限を迎える。この内、494,629百万円は当社を含めた国内の関係会社に帰属する繰
越欠損金であり、平成23年度から平成25年度までの期間に268,052百万円の繰越期限が到来し、平成26年度から平成
28年度までの期間に110,982百万円の繰越期限が到来する。なお、ドイツ、マレーシア、イギリス、ハンガリー、ブ
ラジルにある連結子会社で計上している19,585百万円については、無期限に繰越可能である。
当社は海外連結子会社及び海外コーポレートジョイントベンチャーで発生した未分配利益の一部については、近い
将来、親会社へ配当が行われる見込みがないため、これに対応する繰延税金負債を認識していない。平成23年3月31
日現在、繰延税金負債を認識していない海外連結子会社及び海外コーポレートジョイントベンチャーにおいて発生し
た未分配利益は86,921百万円である。これらの未分配利益については、配当金の受領または株式の売却によってそれ
らの未分配利益が回収されると見込まれた時点で、繰延税金負債が認識されることになる。また、これらの海外連結
子会社及び海外コーポレートジョイントベンチャーの未分配利益に対する繰延税金負債を算定することは実務的に困
難である。
当社は平成19年4月1日よりASC740「法人所得税」(旧米国財務会計基準審議会による解釈指針第48号「法人税等
の不確実性に関する会計処理」)を適用した。
未認識税務ベネフィットの期首残高と期末残高との調整については以下のとおりである。
平成21年度
期首残高(百万円)
平成22年度
3,341
3,788
434
762
過年度の税務ポジションに関連する増加(百万円)
1,006
1,370
過年度の税務ポジションに関連する減少(百万円)
△611
△198
△38
△839
為替換算調整額(百万円)
△344
△409
期末残高(百万円)
3,788
4,474
当期の税務ポジションに関連する増加(百万円)
解決(百万円)
平成21年度末及び平成22年度末の未認識税務ベネフィットの金額は、各々3,788百万円及び4,474百万円であり、
認識された場合、実効税率を減少させる。
当社は、妥当な未認識税務ベネフィットを計上していると考えているが、税務調査の最終結果に関する不確実性
は、将来の実効税率に影響を与える可能性がある。平成23年3月31日現在において、今後12ヶ月以内に未認識税務
ベネフィットの重要な変動は予想していない。 利息及び課徴金については連結損益計算書上では法人税等に、連結貸借対照表上では未払税金及びその他の固定
負債に含まれている。平成23年3月31日における連結貸借対照表上の未払利息及び課徴金、及び連結損益計算書上
の法人税等に含まれる利息及び課徴金の金額には重要性がない。
日本の税務当局は、当社については平成20年度まで、国内子会社については平成15年度までの税務調査を完了し
ている。米国及び中国を含む海外の子会社については、各地の税務当局による平成14年度までの税務調査が完了し
ている。
- 80 -
20.研究開発費、物流費用及び広告宣伝費
(1)研究開発費
平成21年度及び平成22年度の研究開発費は、それぞれ58,561百万円及び58,549百万円である。
(2)物流費用
平成21年度及び平成22年度の販売費及び一般管理費に含まれている物流費用は、それぞれ22,905百万円及び
26,270百万円である。
(3)広告宣伝費
平成21年度及び平成22年度の販売費及び一般管理費に含まれている広告宣伝費は、それぞれ8,652百万円及び
6,402百万円である。
21.1株当たり当社帰属当期純利益
平成21年度及び平成22年度における1株当たり当社帰属当期純利益は次のとおりである。
項目
平成21年度
基本的1株当たり当社帰属当期純利益の計算
利益(百万円)(分子)
継続事業当社帰属当期純利益(△損失)
△38,785
普通株主に帰属しない金額
△17,882
調整後継続事業当社帰属当期純利益(△損失)
△20,903
非継続事業当社帰属当期純損失
△10,004
普通株主に帰属しない金額
△4,613
調整後非継続事業当社帰属当期純損失
△5,391
当社帰属当期純損失
△48,789
普通株主に帰属しない金額
△22,495
調整後当社帰属当期純損失
△26,294
株式数(千株)(分母)
加重平均株式数
3,309,783
基本的1株当たり当社帰属当期純利益(円)
継続事業当社帰属当期純利益(△損失)
△6.31
非継続事業当社帰属当期純損失
△1.63
当社帰属当期純損失
△7.94
(注)希薄化後1株当たり当社帰属当期純利益は、潜在株式が存在しないため記載していない。
- 81 -
平成22年度
8,629
-
8,629
△43,790
-
△43,790
△35,161
-
△35,161
6,141,213
1.40
△7.13
△5.73
22.連結損益計算書の補足情報
平成21年度及び平成22年度における連結損益計算書の補足情報は次のとおりである。
その他の収益及び費用
平成21年度
収益・その他の内訳
有価証券及び投資有価証券売却益(百万円)
賃貸料(百万円)
持分法による投資損益(百万円)
固定資産売却益(百万円)
その他(百万円)(a)
合計(百万円)
費用・その他の内訳
構造改革費用(百万円)(b)
為替差損(百万円)
有価証券及び投資有価証券評価損(百万円)
固定資産の減損(百万円)(c)
その他(百万円)(d)
合計(百万円)
平成22年度
76
334
792
776
1,314
3,254
-
2,000
11,215
15,561
13,397
21,925
15,616
1,649
2,154
3,893
772
3,743
6,822
1,169
49,916
19,065
75,280
29,519
(a)その他
平成21年度のその他の収益には、536百万円の技術援助等によるロイヤリティー収入を含む。
平成22年度のその他の収益には、760百万円の技術援助等によるロイヤリティー収入を含む。
また、平成22年度のその他の収益には以下の子会社株式の売却益が含まれている。
当社は、コマーシャル部門で物流業務を営む三洋電機ロジスティクス㈱について、当社が保有する全株式
を、ロングリーチグループが運用する投資ファンドの傘下にある㈱LSホールディングスが実施する公開買付け
に応募し、平成22年7月に当該会社の株式譲渡を完了した。
当社は株式譲渡後も同社へ物流業務の一部を委託している。
なお、当該取引において株式売却益4,582百万円が発生し、全額を収益・その他に計上しており、連結キャッ
シュ・フロー計算書上では「子会社株式の売却による収入6,660百万円」に含めて計上している。
- 82 -
(b)構造改革費用
平成21年度及び平成22年度において、それぞれ、15,616百万円及び1,649百万円の構造改革費用を計上してい
る。
平成21年度及び平成22年度の構造改革費用の内訳は、以下のとおりである。
平成21年度
エナジー(百万円)
平成22年度
991
757
電子デバイス(百万円)
2,823
239
デジタルシステム(百万円)
2,310
507
コマーシャル(百万円)
7,498
146
222
-
70
-
全社(百万円)
1,702
-
合計(百万円)
15,616
1,649
コンシューマエレクトロニクス(百万円)
その他(百万円)
エナジー部門
平成21年度において、子会社の清算による従業員への退職補助金等により、991百万円の構造改革費用を計上
している。主な内訳は、退職加算金711百万円、固定資産の減損268百万円である。
平成22年度において、事業閉鎖に伴う資産処分損等により、757百万円の構造改革費用を計上している。主な
内訳は、資産の処分損487百万円、退職加算金261百万円である。
電子デバイス部門
平成21年度において、キャリア支援の実施等により、2,823百万円の構造改革費用を計上している。主な内訳
は、退職加算金2,448百万円である。
平成22年度において、事業閉鎖に伴う退職加算金等により、239百万円の構造改革費用を計上している。主な
内訳は、退職加算金122百万円である。
デジタルシステム部門
平成21年度において、子会社の清算に関わる年金処理費用等により、2,310百万円の構造改革費用を計上して
いる。主な内訳は、清算に伴う年金処理費用1,498百万円、退職加算金561百万円である。
平成22年度において、部門閉鎖に伴う退職加算金等により、507百万円の構造改革費用を計上している。主な
内訳は、退職加算金349百万円である。
コマーシャル部門
平成21年度において、キャリア支援の実施等により、7,498百万円の構造改革費用を計上している。主な内訳
は、退職加算金7,077百万円である。
平成22年度において、欧州における事業の再編等により、146百万円の構造改革費用を計上している。主な内
訳は、退職加算金113百万円である。
コンシューマエレクトロニクス部門
平成21年度において、キャリア支援の実施等により、222百万円の構造改革費用を計上している。内訳は、退
職加算金222百万円である。
その他部門
平成21年度において、キャリア支援の実施等により、70百万円の構造改革費用を計上している。主な内訳は、
退職加算金69百万円である。
全社部門
平成21年度において、キャリア支援の実施により、1,702百万円の構造改革費用を計上している。内訳は、退
職加算金1,702百万円である。
- 83 -
平成21年度に計上された構造改革にかかる費用は以下のとおりである。
項目
退職給付費用
現金支出を伴わ
ない固定資産の
減損
現金支出を伴わ
ないその他資産
の評価減及び処
分損
その他の費用
合計
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
平成21年3月31日現在
663
-
-
605
1,268
12,790
268
248
2,310
15,616
-
△268
△248
-
△516
現金支出による取崩額
△13,319
-
-
△2,589
△15,908
平成22年3月31日現在
債務残高
134
-
-
326
460
債務残高
構造改革費用発生額
非現金支出費用
(注)
その他資産の評価減及び処分損には、棚卸資産、固定資産等に関連するものが含まれる。
平成22年度に計上された構造改革にかかる費用は以下のとおりである。
項目
退職給付費用
現金支出を伴わ
ない固定資産の
減損
現金支出を伴わ
ないその他資産
の評価減及び処
分損
その他の費用
合計
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
平成22年3月31日現在
134
-
-
326
460
845
-
745
59
1,649
-
-
△745
-
△745
現金支出による取崩額
△693
-
-
△115
△808
平成23年3月31日現在
債務残高
286
-
-
270
556
債務残高
構造改革費用発生額
非現金支出費用
(注)
その他資産の評価減及び処分損には、棚卸資産、固定資産等に関連するものが含まれる。
- 84 -
(c)固定資産の減損
平成21年度及び平成22年度において、それぞれ、6,822百万円及び1,169百万円の固定資産の減損を計上して
いる。これは、固定資産の将来の収益性を見直すと共に、売却予定資産に関して帳簿価額を公正価値まで減額
した結果である。固定資産の減損額は資産の公正価値が帳簿価額を下回る場合、その差額として計算される。
固定資産の公正価値は、主に見積将来キャッシュ・フローの現在価値として計算される。
平成21年度及び平成22年度の固定資産減損の内訳は、以下のとおりである。
平成21年度
エナジー(百万円)
平成22年度
2,891
-
734
363
-
38
1,938
664
コンシューマエレクトロニクス(百万円)
945
104
全社(百万円)
314
-
合計(百万円)
6,822
1,169
電子デバイス(百万円)
デジタルシステム(百万円)
コマーシャル(百万円)
平成21年度において、エナジー部門については、角形イオン電池のビジネス環境悪化等により減損を認識し
たものである。コマーシャル部門については、将来の収益性を見直したことにより減損を認識したものであ
る。なお、その他に構造改革費用として268百万円の固定資産減損を計上している。
平成22年度において、コマーシャル部門については、将来の収益性を見直したことにより減損を認識したも
のである。
(d)その他
平成21年度のその他の費用には、15,804百万円の主としてコマーシャル部門における商品の不具合による対
策費用を含む。 また、平成21年度のその他の費用にはエナジー部門の子会社事業譲渡の損失が含まれている。
当社は、エナジー部門(旧コンポーネント部門)におけるニッケル水素電池のうち自動車用途を除いたものに
係る事業、円筒形リチウム一次電池及びコイン型二次電池に係る事業並びにニカド電池用極板加工事業の一部
を、富士通㈱の子会社であるFDK㈱に譲渡するため、同社と平成21年11月に当社の100%子会社である三洋エ
ナジートワイセル㈱と三洋エナジー鳥取㈱を譲渡する契約を締結し、平成22年1月に当該会社の株式譲渡を完
了した。
本譲渡取引はパナソニック㈱による当社株式の公開買付けの実行に必要となる各国競争法当局の承認を得る
ために必要な措置であった。
当社は株式譲渡後も当該会社へニッケル水素電池の生産とニカド電池用極板の加工を委託している。
なお、当該取引において2社合計で10,183百万円の損失が発生し、全額を費用・その他に計上しており、連
結キャッシュ・フロー計算書上では「子会社株式の売却に伴う収入5,183百万円」に含めて計上している。
平成22年度のその他の費用には、2,049百万円の主としてコマーシャル部門における商品の不具合による対策
費用を含む。
23.連結キャッシュ・フロー計算書の補足情報
平成21年度及び平成22年度における連結キャッシュ・フロー計算書の補足情報は次のとおりである。 項目 平成21年度
支払利息の支払額(百万円)
法人税等の支払額(純額)(百万円)
平成22年度 14,109
7,434
8,990
12,400
重要な非資金取引に関する事項
平成22年度において、三洋半導体㈱の全株式及び同社に対して有する貸付金債権をオン・セミコンダクター・コ
ーポレーションの100%子会社であるSCIに譲渡したことにより、譲渡対価の一部として金銭信託4,300百万円、貸付金
債権30,775百万円を取得している。
また、平成21年度及び平成22年度のキャピタル・リースによる資産の取得額は、それぞれ1,171百万円及び691百
万円である。
- 85 -
24.セグメント情報
当社は従来セグメント情報について、わが国の連結財務諸表規則に基づき開示を行ってきたが、平成21年度より
ASC280「セグメント情報」を適用している。
【事業の種類別セグメント情報】
以下に報告されているセグメントは、当社の内部経営管理において、分離された財務情報を入手できる事業を構成
単位とし、最高意思決定者が業績評価、資源配分の意思決定のため、定期的に検討を行っている区分である。
事業の種類別セグメントは、当社の組織構造に基づき区分されている。「エナジー」には二次電池、太陽電池等
が、「電子デバイス」には電子部品等が、「デジタルシステム」にはデジタルカメラ、テレビ・プロジェクター等の
映像機器等が、「コマーシャル」にはショーケース、業務用厨房機器、空調機器、洗濯機等が、「コンシューマエレ
クトロニクス」には冷蔵庫等の家庭用機器、ナビゲーションシステム等が、「その他」にはグループ内支援業務の受
託等が含まれる。
売上高
平成21年度
平成22年度
金額(百万円)
金額(百万円)
エナジー
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
425,583
401,150
24,170
25,191
449,753
426,341
206,011
10,059
201,793
2,441
216,070
204,234
319,985
274,778
7,670
5,659
327,655
280,437
392,972
22,634
382,476
11,600
415,606
394,076
229,110
234,708
11,078
7,643
240,188
242,351
3,381
3,869
13,079
6,923
7,250
20,002
△ 99,926
△ 77,944
1,556,596
1,489,497
計
電子デバイス
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
計
デジタルシステム
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
計
コマーシャル
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
計
コンシューマエレクトロニクス
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
計
その他
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
計
消去及び全社
連結
- 86 -
事業別利益(△損失)
平成21年度
平成22年度
金額(百万円)
金額(百万円)
エナジー
24,943
9,018
14,304
12,648
9,962
4,591
3,531
1,299
9,414
373
△ 17,944
11,482
507
△ 10,196
40,357
33,575
電子デバイス
デジタルシステム
コマーシャル
コンシューマエレクトロニクス
その他
消去及び全社
連結
受取利息及び配当金
その他の収益
支払利息
その他の費用
継続事業税金等調整前当期純損失
2,228
2,209
13,397
△ 9,683
△ 75,280
21,925
△ 7,562
△ 29,519
△ 28,981
20,628
資産
平成21年度
平成22年度
金額(百万円)
金額(百万円)
エナジー
電子デバイス
477,700
221,858
458,970
126,509
デジタルシステム
コマーシャル
202,341
293,493
175,060
249,847
コンシューマエレクトロニクス
その他
133,669
9,020
53,192
120,355
15,789
△ 29,437
1,391,273
1,117,093
消去及び全社
連結
減価償却費
平成21年度
平成22年度
金額(百万円)
金額(百万円)
エナジー
電子デバイス
デジタルシステム
コマーシャル
コンシューマエレクトロニクス
その他
消去及び全社
連結
34,975
36,339
8,439
4,841
10,623
5,487
8,730
3,845
7,300
3,810
101
7,047
255
7,565
67,978
71,379
資本的支出
エナジー
電子デバイス
デジタルシステム
コマーシャル
コンシューマエレクトロニクス
その他
消去及び全社
平成21年度
平成22年度
金額(百万円)
金額(百万円)
45,105
58,357
7,656
5,006
10,548
2,936
6,773
3,138
5,428
3,165
90
3,459
116
5,319
連結
71,227
85,869
ASC205「財務諸表の表示-非継続事業」の規定に基づき非継続となった事業の損益を、事業の種類別セグメント情
報から控除している。
- 87 -
「消去及び全社」の費用には、基礎的研究費及び当社の本社管理部門に係る費用などが含まれている。また、資産
には、現金及び現金同等物、定期預金、投資及び配賦不能なその他の本社資産などが含まれている。
セグメント間における取引は第三者との取引と同様の価格で行われている。
当連結会計年度において、エナジー事業での周辺事業を含めた事業戦略の一元化のため、組織変更を行った。これ
に伴い、主として、パワーコンディショナー事業を「コマーシャル」から「エナジー」へ、電池用保護基板等の関連
事業を「電子デバイス」から「エナジー」へそれぞれ変更し、前連結会計年度についても合わせて組替再表示してい
る。 【地域別情報】
顧客の所在地別に分類した売上高、長期性資産は次のとおりである。
売上高
平成21年度
平成22年度
金額(百万円)
金額(百万円)
日本
649,023
599,861
アジア
501,316
505,920
北米
201,933
192,316
欧州
137,342
125,968
66,982
65,432
その他
連結
1,556,596
1,489,497
アジアのうち、中国
328,108
341,637
北米のうち、米国
185,686
173,646
長期性資産
平成21年度
平成22年度
金額(百万円)
日本
金額(百万円)
298,569
282,136
アジア
62,453
55,612
北米
14,848
12,078
欧州
7,562
8,058
463
304
383,895
358,188
38,952
34,472
その他
連結
アジアのうち、中国
ASC205「財務諸表の表示-非継続事業」の規定に基づき、非継続となった事業の売上高を地域別情報から控除して
いる。
日本、米国、中国を除いて、売上高を独立区分して開示する必要のある重要な国はない。また、日本、中国を除
いて、長期性資産を独立区分して開示する必要のある重要な国はない。
単一の外部顧客に対する売上高で重要なものはない。
- 88 -
⑤【連結附属明細表】
【社債明細表】
連結財務諸表注記13に記載
【借入金等明細表】
連結財務諸表注記13に記載
【資産除去債務】
当連結会計年度末及び直前連結会計年度末における資産除去債務の金額が当該各連結会計年度末における負債
及び純資産の合計額の100分の1以下であるため、記載を省略しております。
(2)【その他】
当連結会計年度における四半期情報
第1四半期
売上高(百万円)
継続事業税金等調整前四半期
純利益(△損失)(百万円)
当社帰属四半期純利益
(△損失)(百万円)
基本的1株当たり当社帰属四
半期純利益(△損失)(円)
第2四半期
第3四半期
第4四半期
自平成22年4月1日 自平成22年7月1日 自平成22年10月1日 自平成23年1月1日
至平成22年6月30日 至平成22年9月30日 至平成22年12月31日 至平成23年3月31日
387,392
391,049
370,825
340,231
12,290
6,798
4,132
△2,592
10,552
981
△9,213
△37,481
1.72
0.16
△1.50
△6.11
- 89 -
2【財務諸表等】
(1)【財務諸表】
①【貸借対照表】
(単位:百万円)
前事業年度
(平成22年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金
受取手形
売掛金
製品
仕掛品
原材料及び貯蔵品
前渡金
前払費用
短期貸付金
関係会社短期貸付金
未収入金
その他
貸倒引当金
※1
※1
※1
流動資産合計
固定資産
有形固定資産
建物
減価償却累計額
※2
当事業年度
(平成23年3月31日)
135,024
5,284
155,701
25,096
17,084
20,170
1
662
-
89,760
52,024
4,884
△4,991
18,611
3,480
※1
116,186
24,939
20,518
14,966
0
2,765
3,165
28,453
※1
47,504
4,656
△14,378
500,702
270,872
187,530
△123,906
建物(純額)
※1
※2
206,130
△128,925
63,623
構築物
減価償却累計額
※2
構築物(純額)
25,042
△19,566
77,204
※2
5,475
機械及び装置
減価償却累計額
※2
240,788
△172,749
機械及び装置(純額)
車両運搬具
減価償却累計額
車両運搬具(純額)
6,172
※2
250,388
△193,189
68,038
57,199
881
△752
916
△792
128
工具、器具及び備品
減価償却累計額
※2
工具、器具及び備品(純額)
土地
リース資産
減価償却累計額
リース資産(純額)
建設仮勘定
有形固定資産合計
- 90 -
26,419
△20,246
66,322
△58,657
124
※2
64,245
△57,303
7,664
6,942
38,070
443
△116
38,012
426
△196
326
229
19,594
18,272
202,923
204,157
(単位:百万円)
前事業年度
(平成22年3月31日)
無形固定資産
借地権
ソフトウエア
施設利用権
その他
821
5,505
68
129
821
5,347
102
128
6,525
6,400
15,938
245,888
366
-
4
372
882
29,039
2,985
4,225
△2,055
12,538
247,217
366
28,251
3
61
745
38,008
2,844
5,530
△1,351
297,648
334,215
507,098
544,773
1,007,800
815,645
無形固定資産合計
投資その他の資産
投資有価証券
関係会社株式
出資金
長期貸付金
従業員に対する長期貸付金
関係会社長期貸付金
破産更生債権等
長期前払費用
保険積立金
その他
貸倒引当金
投資その他の資産合計
固定資産合計
資産合計
負債の部
流動負債
支払手形
買掛金
短期借入金
関係会社短期借入金
1年内償還予定の社債
リース債務
未払金
未払法人税等
未払費用
繰延税金負債
前受金
預り金
従業員預り金
製品保証引当金
その他
当事業年度
(平成23年3月31日)
461
182,973
127,453
-
※1
※1
※1
※1
流動負債合計
20,000
87
61,101
427
23,411
87
497
21,101
8,309
1,337
1,617
448,867
- 91 -
※1
※1
※1
191
145,630
97,690
10,500
30,000
83
52,501
371
38,948
4
403
79,189
7,219
924
980
464,640
(単位:百万円)
前事業年度
(平成22年3月31日)
固定負債
社債
長期借入金
リース債務
繰延税金負債
退職給付引当金
関係会社事業損失引当金
資産除去債務
その他
固定負債合計
負債合計
純資産の部
株主資本
資本金
資本剰余金
資本準備金
資本剰余金合計
当事業年度
(平成23年3月31日)
70,000
230,090
238
2,037
63,518
15,417
-
1,625
40,000
141,288
146
1,763
54,950
25,380
395
1,287
382,929
265,211
831,796
729,851
322,242
322,242
384,771
384,771
384,771
384,771
利益剰余金
利益準備金
その他利益剰余金
特別償却準備金
退職給与積立金
配当準備積立金
繰越利益剰余金
33,904
33,904
12
300
14,160
△574,999
4
300
14,160
△664,256
利益剰余金合計
△526,622
△615,887
自己株式
△6,437
株主資本合計
173,953
84,644
2,570
△519
1,887
△739
2,051
1,148
176,004
85,793
1,007,800
815,645
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
評価・換算差額等合計
純資産合計
負債純資産合計
- 92 -
※3
△6,480
②【損益計算書】
(単位:百万円)
前事業年度
(自 平成21年4月1日
至 平成22年3月31日)
売上高
売上原価
製品期首たな卸高
当期製品製造原価
当期製品仕入高
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
※1
911,212
※1
845,318
※1, ※6
26,038
444,434
373,063
※1, ※6
25,096
442,341
330,919
※1
合計
※1
843,536
他勘定振替高
製品期末たな卸高
798,356
658
25,096
476
24,939
※2
製品売上原価
※2
817,781
売上総利益
772,941
93,431
販売費及び一般管理費
99,488
※3, ※6
△6,057
営業損失(△)
営業外収益
受取利息
受取配当金
受取賃貸料
販売権使用料
その他
1,589
5,425
4,630
-
3,547
※1
※1
72,377
94,029
※3, ※6
△21,652
※1
※1
※1
1,114
7,561
3,883
2,393
4,106
営業外収益合計
15,193
19,058
営業外費用
支払利息
社債利息
賃貸収入原価
商品対策費
公開買付対応費用
その他
6,038
1,424
2,682
16,795
5,685
9,845
4,157
1,166
2,201
3,312
-
9,187
※7
営業外費用合計
経常損失(△)
特別利益
固定資産売却益
投資有価証券売却益
関係会社株式売却益
関係会社清算益
貸倒引当金戻入額
抱合せ株式消滅差益
42,474
20,025
△33,337
△22,619
※4
特別利益合計
777
6
42
665
69
-
1,562
- 93 -
※7
91
568
9,488
363
1,192
546
※4
12,250
(単位:百万円)
前事業年度
(自 平成21年4月1日
至 平成22年3月31日)
特別損失
固定資産処分損
投資有価証券売却損
関係会社株式売却損
投資有価証券評価損
関係会社株式評価損
関係会社事業損失引当金繰入額
貸倒引当金繰入額
関係会社整理損
事業構造改革費用
減損損失
事業譲渡損
その他
※5
※8
※9
※10
特別損失合計
税引前当期純損失(△)
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
法人税等合計
当期純損失(△)
- 94 -
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
1,711
-
28
192
20,404
11,052
1,921
167
6,442
2,452
7,712
-
※5
549
397
144
17
990
5,085
7,148
1
-
661
63,282
234
※9
※10
52,085
78,513
△83,861
△88,882
378
△129
511
△133
249
378
△84,111
△89,260
【製造原価明細書】
区分
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
金額(百万円)
構成比
(%)
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
金額(百万円)
構成比
(%)
Ⅰ
材料費
348,028
79.0
344,552
77.2
Ⅱ
労務費
29,895
6.8
33,714
7.6
Ⅲ
経費(※1)
62,666
14.2
67,883
15.2
440,590
100.0
446,150
100.0
21,247
17,084
461,837
463,234
318
375
17,084
20,518
444,434
442,341
当期製造総費用
仕掛品期首たな卸高
合
計
他勘定振替高(※2)
仕掛品期末たな卸高
当期製品製造原価
(注)
(※1)このうち主なものは、減価償却費
前事業年度 24,752百万円、当事業年度 29,332百万円及び手数料
前事業年度 12,690百万円、当事業年度 13,001百万円である。
(※2)このうち主なものは前事業年度、当事業年度ともに固定資産への振替である。
原価計算の方法
原価計算は標準原価計算制度を採用し、期末において原価差額を配賦し、実際原価を算定している。
- 95 -
③【株主資本等変動計算書】
(単位:百万円)
(自
至
株主資本
資本金
前期末残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
資本剰余金
資本準備金
前期末残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
利益剰余金
利益準備金
前期末残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
その他利益剰余金
特別償却準備金
前期末残高
当期変動額
特別償却準備金の取崩
当期変動額合計
当期末残高
退職給与積立金
前期末残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
配当準備積立金
前期末残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
繰越利益剰余金
前期末残高
当期変動額
特別償却準備金の取崩
当期純損失(△)
- 96 -
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
322,242
322,242
-
-
322,242
322,242
384,771
384,771
-
-
384,771
384,771
33,904
33,904
-
-
33,904
33,904
194
12
△182
△7
△182
△7
12
4
300
300
-
-
300
300
14,160
14,160
-
-
14,160
14,160
△491,066
△574,999
182
△84,111
7
△89,260
(単位:百万円)
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
自己株式の処分
△3
△4
当期変動額合計
△83,932
△89,257
△574,999
△664,256
△442,507
△526,622
-
△84,111
△3
-
△89,260
△4
△84,114
△89,265
△526,622
△615,887
△6,404
△6,437
△40
△50
当期末残高
利益剰余金合計
前期末残高
当期変動額
特別償却準備金の取崩
当期純損失(△)
自己株式の処分
当期変動額合計
当期末残高
自己株式
前期末残高
当期変動額
自己株式の取得
自己株式の処分
当期変動額合計
当期末残高
株主資本合計
前期末残高
当期変動額
当期純損失(△)
自己株式の取得
自己株式の処分
当期変動額合計
当期末残高
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
前期末残高
当期変動額
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
繰延ヘッジ損益
前期末残高
当期変動額
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
- 97 -
6
6
△33
△43
△6,437
△6,480
258,101
173,953
△84,111
△40
△89,260
△50
3
1
△84,148
△89,308
173,953
84,644
△931
2,570
3,501
△682
3,501
△682
2,570
1,887
△873
△519
354
△219
354
△219
△519
△739
(単位:百万円)
(自
至
評価・換算差額等合計
前期末残高
当期変動額
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
純資産合計
前期末残高
当期変動額
当期純損失(△)
自己株式の取得
自己株式の処分
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
- 98 -
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
当事業年度
(自 平成22年4月1日
至 平成23年3月31日)
△1,805
2,051
3,856
△902
3,856
△902
2,051
1,148
256,296
176,004
△84,111
△40
△89,260
△50
3
3,856
1
△902
△80,291
△90,211
176,004
85,793
【重要な会計方針】
摘要
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
1.有価証券の評価基準及び (1)子会社株式及び関連会社株式
評価方法
移動平均法による原価法
(2)その他有価証券
①時価のあるもの
決算日の市場価格等に基づく時価法
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
(1)子会社株式及び関連会社株式
同左
(2)その他有価証券
①時価のあるもの
同左
(評価差額は全部純資産直入法、売
却原価は移動平均法)
②時価のないもの
移動平均法による原価法
2.デリバティブ等の評価基 デリバティブ
準及び評価方法
デリバティブ
時価法
3.棚卸資産の評価基準及び 評価基準
評価方法
評価方法
②時価のないもの
同左
同左
原価法(貸借対照表価額は収
評価基準
益性の低下に基づく簿価切下
げの方法)により算定
同左
製品、仕掛品は総平均法、原
材料及び貯蔵品は主として先
評価方法
同左
入先出法
4.固定資産の減価償却の方 (1)有形固定資産(リース資産を除く)
法
定額法による。
(1)有形固定資産(リース資産を除く)
同左
(2)無形固定資産(リース資産を除く)
定額法による。
(2)無形固定資産(リース資産を除く)
同左
自社利用のソフトウエアについては、社
内における利用可能期間(5年)に基づく
定額法、市場販売目的のソフトウエアにつ
いては、見込販売数量に基づく償却額と見
込販売有効期間(3年以内)に基づく均等
償却額とのいずれか大きい額を計上してい
る。
(3)リース資産 (3)リース資産 所有権移転外ファイナンス・リース取引
に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を
零とする定額法による。
なお、所有権移転外ファイナンス・リー
ス取引のうち、リース取引開始日が平成20
年3月31日以前のリース取引については、
通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計
処理によっている。
- 99 -
同左 摘要
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
当事業年度
(自 平成22年4月1日
至 平成23年3月31日)
(会計方針の変更)
従来、主要な有形固定資産の減価償却方法
──────
については、定率法を採用していたが、当
事業年度より定額法へと変更している。こ
の変更は、設備投資のコストを資産の使用
実態に応じて毎期平均的に配分するととも
に、見積り使用期間にわたる費用収益対応
をより良く反映するためである。また、主
要な有形固定資産の耐用年数についても併
せて見直しを行っている。従来の方法と比
較して、定額法への変更により、営業利
益、経常利益及び税引前当期純利益はそれ
ぞれ 4,774百万円増加しており、耐用年数
の見直しにより、営業利益、経常利益及び
税引前当期純利益はそれぞれ 8,252百万円
減少している。
5.引当金の計上基準
貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失
貸倒引当金
に備えるため、一般債権
については貸倒実績率に
同左
より、貸倒懸念債権等特
定の債権については個別
に回収可能性を検討し、
回収不能見込額を計上し
ている。
製品保証引当金 販売した製品の無償サー
ビス費用に充てるため、
必要見込額を計上してい
製品保証引当金
同左
る。
退職給付引当金
従業員の退職給付に備え 退職給付引当金
るため、当事業年度末に 同左
おける退職給付債務及び
年金資産の見込額に基づ
き計上している。
数理計算上の差異は、各
事業年度の発生時におけ
る従業員の平均残存勤務
年数による定額法により
按分した額をそれぞれ発
生の翌事業年度から費用
処理する。
関係会社事業損 関係会社の事業に係る損
失引当金
失の当社負担に備えるた
め、関係会社の財政状態
等を勘案し、当該関係会
社への投融資額を超えて
負担が見込まれる額を引
当計上している。
- 100 -
関係会社事業損
失引当金
同左
摘要
(自
至
6.ヘッジ会計の方法
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
外貨建債権債務及び外貨建予定取引に対
し、為替変動リスクをヘッジするため為替
当事業年度
(自 平成22年4月1日
至 平成23年3月31日)
同左 予約を行い、振当処理及び繰延ヘッジ処理
を行っている。また、有利子負債に対し、
金利変動リスクをヘッジするため金利スワ
ップを行い、特例処理の要件を満たしてい
る場合には特例処理を行っている。為替予
約、金利スワップとも社内の規定に基づき
行っており、ヘッジ有効性の判定について
はヘッジ手段とヘッジ対象に関する重要な
条件が同一であることを確認している。
7.その他財務諸表作成のた (1)消費税等の会計処理
めの重要な事項
税抜方式を採用している。
(2)連結納税制度の適用
連結納税制度を適用している。
(1)消費税等の会計処理
同左 (2)連結納税制度の適用
同左 【会計方針の変更】
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
資産除去債務に関する会計基準
──────
当事業年度より「資産除去債務に関する会計基準」(企
業会計基準第18号 平成20年3月31日)及び「資産除去債
務に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針
第21号 平成20年3月31日)を適用している。
これによる当事業年度の営業損失、経常損失及び税引前
当期純損失への影響は軽微である。
【表示方法の変更】
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
受取ロイヤリティーは、営業外収益の10/100以下であ
るため、営業外収益その他に含めている。
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
──────
なお、当期の受取ロイヤリティーは、920百万円であ
る。
為替差損は、営業外費用の10/100以下であるため、営
業外費用のその他に含めている。
──────
なお、当期の為替差損は、1,624百万円である。
公開買付対応費用は、営業外費用の10/100を超えたた
め、区分掲記した。
──────
なお、前期の公開買付対応費用は、662百万円である。
公開買付対応費用は、営業外費用の10/100以下であるた
──────
め営業外費用その他に含めている。
なお、当期の公開買付対応費用は、466百万円である。
──────
分掲記した。
なお、前期の販売権使用料は、65百万円である。
販売権使用料は、営業外収益の10/100を超えたため、区
- 101 -
【注記事項】
(貸借対照表関係)
前事業年度
(平成22年3月31日)
当事業年度
(平成23年3月31日)
(※1)関係会社に対する主な資産・負債
(※1)関係会社に対する主な資産・負債
(関係会社に対するもので区分掲記したものを除
(関係会社に対するもので区分掲記したものを除
く。)
く。)
(百万円)
(百万円)
受取手形
受取手形
79
104
売掛金
売掛金
74,985
105,365
未収入金
未収入金
34,197
41,775
買掛金
支払手形
33,481
10
未払金
買掛金
6,749
60,582
預り金
未払金
71,168
11,996
預り金
16,913
(※2)このうち取得価額より控除している圧縮記帳額
(※2)このうち取得価額より控除している圧縮記帳額
(百万円)
(百万円)
建物
建物
63
63
構築物
構築物
2
2
機械及び装置
機械及び装置
1,024
1,022
工具、器具及び備品
工具、器具及び備品
32
32
合計
合計
1,123
1,120
(※3)自己株式の消却
──────
当社は、平成23年2月25日開催の取締役会にお
いて、会社法第178条の規定に基づき自己株式
を消却することを決議し平成23年3月31日時点
で保有していた以下の株式につき平成23年4月
1日付で消却を行っております。
自己株式帳簿価額 6,480百万円
株式の種類 普通株式
株式数 16,635,448株
偶発債務
偶発債務
(借入金等に対する保証債務残高)
(借入金等に対する保証債務残高)
(百万円)
(百万円)
三洋半導体製造㈱
従業員(住宅借入金)
11,572
144
従業員(住宅借入金)
その他 1社
8,342
2
その他 4社
1,024
合計
146
合計
20,939
(借入金等に対する保証予約残高)
(借入金等に対する保証予約残高)
(百万円)
(百万円)
三洋電機サービス㈱
三洋電機サービス㈱
1,903
1,915
三洋半導体製造㈱
三洋半導体製造㈱
1,121
978
その他 3社
三洋精密㈱
692
519
合計
合計
3,412
3,716
(受取手形の割引高)
(受取手形の割引高)
(百万円)
(百万円)
輸出為替手形
受取手形
23,793
829
輸出為替手形
13,199
当社は、安定的な運転資金枠の確保のため、取引銀行4
当社は、安定的な運転資金枠の確保のため、取引銀行4
行と、貸出コミットメント契約を締結している。
行と、貸出コミットメント契約を締結している。
当事業年度末における貸出コミットメントに係る借入未
当事業年度末における貸出コミットメントに係る借入未
実行残高等はつぎのとおりである。
実行残高等はつぎのとおりである。
(百万円)
(百万円)
貸出コミットメントの総額
貸出コミットメントの総額
60,000
50,000
借入実行残高
-
借入実行残高
-
差引額
差引額
60,000
50,000
- 102 -
(損益計算書関係)
前事業年度
(自 平成21年4月1日
至 平成22年3月31日)
(※1)関係会社との主な取引
当事業年度
(自 平成22年4月1日
至 平成23年3月31日)
(※1)関係会社との主な取引
(百万円)
売上高
材料及び外注製品仕入高
営業外収益
(百万円)
604,247
売上高
570,552
468,048
材料及び外注製品仕入高
418,215
営業外収益
11,237
14,792
(このうち受取賃貸料
3,440)
(このうち受取賃貸料
2,759)
(
5,093)
(
受取配当金
7,141)
(
雑収入
4,055)
受取配当金
(※2)他勘定振替高
固定資産、販売費及び一般管理 (※2)他勘定振替高
固定資産、販売費及び一般管理
費等への振替高である。
費等への振替高である。
(※3)販売費及び一般管理費の主な内訳
(※3)販売費及び一般管理費の主な内訳
(百万円)
販売助成費
(百万円)
7,526
販売助成費
7,759
保管運搬費
7,705
保管運搬費
7,726
サービス費
5,164
サービス費
5,795
製品保証引当金繰入額
1,337
製品保証引当金繰入額
特許料
5,665
特許料
4,524
924
宣伝広告費
3,407
宣伝広告費
2,767
販売促進費
1,980
販売促進費
1,419
貸倒引当金繰入額
1,085
貸倒引当金繰入額
従業員給与手当
従業員給与手当
24,109
35
24,136
4,382
退職給付引当金繰入額
2,000
福利厚生費
4,843
福利厚生費
5,138
減価償却費
7,149
減価償却費
6,602
退職給付引当金繰入額
手数料
手数料
11,955
12,847
販売費及び一般管理費のうち販売費の割合は約43
%である。
販売費及び一般管理費に含まれる研究開発費は
販売費及び一般管理費のうち販売費の割合は約41
%である。
販売費及び一般管理費に含まれる研究開発費は
16,633百万円である。研究開発費は各費目に含ま
16,444百万円である。研究開発費は各費目に含ま
れているが、主な内訳は、従業員給与手当5,308
百万円、福利厚生費2,220百万円、減価償却費
れているが、主な内訳は、従業員給与手当5,586
百万円、福利厚生費2,006百万円、減価償却費
3,515百万円、手数料1,542百万円である。
3,394百万円、手数料1,783百万円である。
(※4)固定資産売却益の内訳
(※4)固定資産売却益の内訳
(百万円)
機械及び装置 (百万円)
33
機械及び装置 13
土地
57
その他
50
その他
20
合計
777
合計
91
土地
692
(※5)固定資産処分損の内訳
(※5)固定資産処分損の内訳
(百万円)
(百万円)
建物
466
建物
219
機械及び装置
918
機械及び装置
203
工具、器具及び備品
110
工具、器具及び備品
その他
215
その他
90
合計
1,711
合計
549
- 103 -
36
前事業年度
(自 平成21年4月1日
至 平成22年3月31日)
(※6)一般管理費及び当期製造総費用
に含まれている研究開発費
(百万円)
47,634
当事業年度
(自 平成22年4月1日
至 平成23年3月31日)
(※6)一般管理費及び当期製造総費用
に含まれている研究開発費
(百万円)
47,974
(※7)商品対策費は、商品の不具合に伴う対策費用やリ (※7)商品対策費は、商品の不具合に伴う対策費用やリ
コール費用などである。
コール費用などである。
(※8)コマーシャルカンパニー及び電子デバイスカンパ
ニーにおける生産の海外移管や一部事業の撤退等
──────
に加え、全社間接部門において機能の見直し等を
行ったことによる余力要員につき、雇用確保を前
提とした強化部門への要員再配置を行うととも
に、社外への新たなキャリアを求める従業員に対
して実施した特別退職加算金及びキャリア支援金
等である。
(※9)減損損失
(※9)減損損失
当社は、事業の種類、製品カテゴリー等を総合的
に勘案し、資産のグルーピングを行っている。
当社は、事業の種類、製品カテゴリー等を総合的
に勘案し、資産のグルーピングを行っている。
売却予定資産及び遊休資産における市場価値の下
落、また一部事業用資産において収益性の低下に
また一部事業用資産において収益性の低下により
投資額の回収が見込めなくなったため、当該資産
より投資額の回収が見込めなくなったため、当該
資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該
の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少
減少額を減損損失計上額として 2,452百万円を特
別損失に計上している。
減損損失については、次のとおりである。
業務用空調事業にかかる事業用資産(群馬県邑楽
郡) 590百万円
機械 246百万円、工具、器具及び備品 150百万
円、その他 193百万円
業務用食品機器事業にかかる事業用資産(群馬県
邑楽郡ほか)293百万円
額を減損損失計上額として 661百万円を特別損失
に計上している。
減損損失については、次のとおりである。
携帯電話向け角型リチウムイオン電池事業にかか
る事業用資産(京都府京都市) 430百万円
機械 360百万円、建物 67百万円、その他 2百万
円
その他の事業にかかる事業用資産(群馬県邑楽郡
ほか)230百万円
工具、器具及び備品 109百万円、建設仮勘定 84
工具、器具及び備品 125百万円、機械 80百万
円、その他 86百万円
その他の事業にかかる事業用資産(群馬県邑楽郡
百万円、その他 36百万円
ほか)788百万円
額により測定しており、正味売却価額について
は、資産の見積り処分価額、不動産鑑定評価額等
機械 371百万円、建設仮勘定 235百万円、その
他 181百万円
事業用資産については、回収可能額を正味売却価
を使用している。
遊休資産(栃木県足利市)514百万円
建物 493百万円、構築物 13百万円、その他 7百
万円
売却予定資産(茨城県つくば市ほか)265百万円
建設仮勘定 143百万円、建物 67百万円、その他
54百万円
事業用資産、処分予定資産、遊休資産について
は、回収可能額を正味売却価額により測定してお
り、正味売却価額については、資産の見積り処分
価額、不動産鑑定評価額等を使用している。
(※10)パナソニック㈱による当社株式の公開買付けの実 (※10)当社子会社の三洋半導体㈱の全株式及び同社に対
行に必要となる各国競争法当局の承認を得るため
に必要な措置として、当社グループが営むニッケ
ル水素電池のうち自動車用途を除いたものに係る
事業、円筒形リチウム一次電池及びコイン形二次
電池に係る事業並びにニカド電池用極板加工事業
の一部を譲渡したことによるものである。
- 104 -
する貸付金債権を譲渡したことによるものであ
る。
(株主資本等変動計算書関係)
前事業年度(自 平成21年4月1日
至
平成22年3月31日)
自己株式の種類及び株式数に関する事項
前事業年度末株式
数(千株)
当事業年度増加株
式数(千株)
当事業年度減少株
式数(千株)
当事業年度末株式
数(千株)
普通株式(注)1
16,084
211
17
16,278
A種優先株式(注)2
-
182,542
182,542
-
B種優先株式(注)3
-
246,029
246,029
-
16,084
428,783
428,588
16,278
合計
(注)1.普通株式の自己株式の増加211千株は、単元未満株式の買取りによる取得であり、減少17千株は、単元未満
株式の買増請求による売渡しによるものである。
2.A種優先株式の増加は、優先株式の普通株式を対価とする取得の請求によるものであり、減少は消却による
ものである。
3.B種優先株式の増加は、優先株式の普通株式を対価とする取得の請求によるものであり、減少は消却による
ものである。
当事業年度(自 平成22年4月1日 至
自己株式の種類及び株式数に関する事項
普通株式(注)
合計
平成23年3月31日)
前事業年度末株式
数(千株)
当事業年度増加株
式数(千株)
当事業年度減少株
式数(千株)
当事業年度末株式
数(千株)
16,278
373
16
16,635
16,278
373
16
16,635
(注) 普通株式の自己株式の増加373千株は、単元未満株式の買取りによる取得であり、減少16千株は、単元未満
株式の買増請求による売渡しによるものである。
- 105 -
(リース取引関係)
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以 リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以
外のファイナンス・リース取引
外のファイナンス・リース取引
(1)リース物件の取得価額相当額、減価償却累計額相当
額、減損損失累計額相当額及び期末残高相当額
(1)リース物件の取得価額相当額、減価償却累計額相当
額、減損損失累計額相当額及び期末残高相当額
減価償却 減損損失
期末残高
取得価額
累計額相 累計額相
相当額
相当額
当額
当額
(百万円)
(百万円)
(百万円) (百万円)
減価償却 減損損失
期末残高
取得価額
累計額相 累計額相
相当額
相当額
当額
当額
(百万円)
(百万円)
(百万円) (百万円)
機械及び装
置
10,044
4,385
943
4,715
機械及び装
置
7,030
3,390
330
3,309
工具、器具
及び備品
923
712
17
192
工具、器具
及び備品
315
235
17
62
その他
104
91
-
13
23
20
-
3
11,072
5,189
960
4,921
7,369
3,645
348
3,374
合計
その他
合計
取得価額相当額の算定は、有形固定資産の期末残高等
取得価額相当額の算定は、有形固定資産の期末残高等
に占める未経過リース料期末残高の割合が低いため、
支払利子込み法によっている。
に占める未経過リース料期末残高の割合が低いため、
支払利子込み法によっている。
(2)未経過リース料期末残高相当額等
(2)未経過リース料期末残高相当額等
(百万円)
(百万円)
1年内
1,667
1年内
1,142
1年超
3,444
1年超
2,286
合計
5,112
合計
3,428
リース資産減損勘定の残高
リース資産減損勘定の残高
190
53
未経過リース料期末残高相当額の算定は、有形固定資
産の期末残高等に占めるその割合が低いため、支払利
未経過リース料期末残高相当額の算定は、有形固定資
産の期末残高等に占めるその割合が低いため、支払利
子込み法によっている。
子込み法によっている。
(3)支払リース料、リース資産減損勘定の取崩額、減価償 (3)支払リース料、リース資産減損勘定の取崩額、減価償
却費相当額及び減損損失
却費相当額及び減損損失
(百万円)
支払リース料
リース資産減損勘定の取崩額
減価償却費相当額
減損損失
(百万円)
支払リース料
1,959
リース資産減損勘定の取崩額
366
減価償却費相当額
1,959
減損損失
0
1,674
137
1,674
0
(4)減価償却費相当額の算定方法
(4)減価償却費相当額の算定方法
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額
法によっている。
法によっている。
オペレーティング・リース取引
オペレーティング・リース取引のうち解約不能のもの
に係る未経過リース料
(百万円)
- 106 -
1年内
3,451
1年超
12,135
合計
15,586
(有価証券関係)
子会社株式及び関連会社株式で時価のあるもの
前事業年度(平成22年3月31日現在)
貸借対照表計上額
子会社株式
関連会社株式
時価
差額
721百万円
8,333百万円
7,611百万円
7,975百万円
37,986百万円
30,010百万円
(注)時価を把握することが極めて困難と認められる子会社株式及び関連会社株式
貸借対照表計上額
子会社株式
224,193百万円
関連会社株式
12,997百万円
これらについては、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難であると認められることから、上
表の「子会社株式及び関連会社株式」には含めておりません。
当事業年度(平成23年3月31日現在)
貸借対照表計上額
関連会社株式
7,975百万円
時価
差額
32,508百万円
24,532百万円
(注)時価を把握することが極めて困難と認められる子会社株式及び関連会社株式
子会社株式
関連会社株式
貸借対照表計上額
228,152百万円
11,089百万円
これらについては、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難であると認められることから、上
表の「関連会社株式」には含めておりません。
- 107 -
(税効果会計関係)
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の 1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の
内訳
内訳
繰延税金資産
(百万円) 繰延税金資産
(百万円)
退職給付引当金
退職給付引当金
25,845
22,359
未払費用
未払費用
8,740
15,248
投資有価証券
投資有価証券
137,508
61,628
貸倒引当金
貸倒引当金
2,441
6,400
関係会社事業損失引当金
関係会社事業損失引当金
6,273
10,327
棚卸資産
棚卸資産
4,264
4,823
固定資産
固定資産
15,555
19,229
繰越欠損金
繰越欠損金
141,085
169,604
その他
その他
1,246
1,354
繰延税金資産小計
繰延税金資産小計
342,961
310,975
評価性引当金
△342,961
評価性引当金
△309,212
繰延税金資産合計
繰延税金資産合計
-
1,763
繰延税金負債
繰延税金負債
その他有価証券評価差額金
△661
その他有価証券評価差額金
△437
特別償却準備金
△8
特別償却準備金
△3
現物出資課税繰延
△1,368
現物出資課税繰延
△1,368
仮払金
△87
仮払金
△4
△1,717
その他
繰延税金負債合計
△2,125
繰延税金負債合計
△3,531
△2,125
繰延税金負債の純額
△1,768
繰延税金負債の純額
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率 2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率
との差異の主なもの
との差異の主なもの
税引前当期純損失が計上されているため記載していな
税引前当期純損失が計上されているため記載していな
い。
い。
(企業結合等関係)
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
──────
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
共通支配下の取引等
1.(1)結合企業の名称及びその事業の内容、企業結
合の法的形式、結合後企業の名称並びに取引
の目的を含む取引の概要
①結合当事企業の名称
㈱三洋キャッシュ・マネージメント・センター
②事業の内容
企業財産の運用
③企業結合の法的形式
当社を存続会社とする吸収合併
④結合後企業の名称
三洋電機株式会社
⑤取引の目的を含む取引の概要
㈱三洋キャッシュ・マネージメント・センター
は当社グループのグループ内金融及び財務業務
の一部代行をしておりましたが、業務の効率化
と財務方針のグループ内への徹底力の強化を図
るために、同社を吸収合併することといたしま
した。
- 108 -
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
(2)実施した会計処理の概要
「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第
21号 平成20年12月26日)及び「企業結合会計基
準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」
(企業会計基準適用指針第10号 平成20年12月26
日)に基づき、共通支配下の取引として処理して
おります。
(3)承継した事業部門の資産、負債の額
(百万円)
流動資産
74,816
──────
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
固定資産
1
資産合計
74,818
流動負債
74,252
負債合計
74,252
純資産
566
2.(1)結合企業の名称及びその事業の内容、企業結
合の法的形式、結合後企業の名称並びに取引
の目的を含む取引の概要
①結合当事企業の名称
三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱
②事業の内容
各種電気機械器具の製造・販売
③企業結合の法的形式
株式交換
④結合後企業の名称
結合後企業の名称に変更はありません。
⑤取引の目的を含む取引の概要
当社は、当社グループとして経営戦略実行の迅
速化及び成長領域への大胆な資源配分を可能と
する体制を構築するために、主力事業を行う関
係会社について、完全子会社化を推進してきま
した。
当方針に従い、三洋電機コンシューマエレクト
ロニクス㈱についても、当該株式交換により当
社の完全子会社とすることを決定いたしまし
た。
当社は当該株式交換により当社が三洋電機コン
シューマエレクトロニクス㈱の発行済普通株式
の全部を取得する時点の直前の当社を除く三洋
電機コンシューマエレクトロニクス㈱の株主に
対し、その保有する三洋電機コンシューマエレ
クトロニクス㈱の普通株式1株につき207円の
割合で金銭を交付いたしました。
(2)実施した会計処理の概要
「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第
21号 平成20年12月26日)及び「企業結合会計基
準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」
(企業会計基準適用指針第10号 平成20年12月26
日)に基づき、共通支配下の取引として処理して
おります。
(3)子会社株式の追加取得に関する事項
取得原価
1,145百万円
- 109 -
(1株当たり情報)
摘要
(自
至
1株当たり純資産額(円)
1株当たり当期純損失(△)(円)
潜在株式調整後1株当たり当期純利益(円)
(注)
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
28.66
13.97
△13.69
△14.53
-
-
潜在株式調整後1株当たり当
期純利益は、潜在株式が存在
潜在株式調整後1株当たり当
期純利益は、潜在株式が存在
しないため記載していない。
しないため記載していない。
1株当たり当期純損失(△)の算定上の基礎は、以下のとおりである。
(自
至
前事業年度
平成21年4月1日
平成22年3月31日)
(自
至
当事業年度
平成22年4月1日
平成23年3月31日)
1株当たり当期純損失(△)
当期純損失(△)(百万円)
△84,111
△89,260
-
-
△84,111
△89,260
期中平均普通株式数(株)
3,310,216,507
6,141,598,469
転換比率考慮後期中平均優先株式数(株)
2,831,633,473
-
普通株主に帰属しない金額(百万円)
普通株式に係る当期純損失(△)(百万円)
(重要な後発事象)
該当事項なし。
- 110 -
④【附属明細表】
【有価証券明細表】
【株式】
銘柄
株式数(千株)
大連冷凍机股份有限公司
貸借対照表計上額
(百万円)
35,001
3,097
イオン㈱
1,992
1,920
三桜工業㈱
1,355
936
㈱ヤマダ電機
147
824
フジテック㈱
1,500
661
714
573
570,815
570
関西国際空港㈱
6
322
㈱ヤクルト本社
130
277
1,147
263
27,583
2,852
640,395
12,302
640,395
12,302
投資有価証
その他有
上新電機㈱
券
価証券
㈱LSホールディングス
㈱ベスト電器
その他(142銘柄)
小計
計
【その他】
種類及び銘柄
投資有価証
その他
券
有価証券
投資口数等(口)
投資事業有限責任組合への出資
(8銘柄)
小計
計
- 111 -
貸借対照表計上額
(百万円)
339
236
339
236
339
236
【有形固定資産等明細表】
資産の種類
前期末残高
(百万円)
〈有形固定資産〉
当期増加額
(百万円)
当期減少額
(百万円)
187,530
19,796
25,042
1,620
240,788
17,744
881
58
工具、器具及び備品
66,322
4,946
土地
38,070
53
リース資産
443
-
建設仮勘定
19,594
60,208
578,674
104,429
建物
構築物
機械及び装置
車両運搬具
有形固定資産計
〈無形固定資産〉
当期末残高
(百万円)
当期末減価償
却累計額また
は償却累計額
(百万円)
当期償却額
(百万円)
差引当期末残
高(百万円)
206,130
128,925
5,857
77,204
26,419
20,246
906
6,172
250,388
193,189
25,044
57,199
916
792
62
124
64,245
57,303
5,480
6,942
111
(-)
38,012
-
-
38,012
16
(-)
426
196
84
229
18,272
-
-
18,272
604,812
400,655
37,435
204,157
821
-
-
821
28,790
23,443
2,239
5,347
1,197
(74)
243
(-)
8,144
(382)
24
( 0)
7,022
(111)
61,531
(84)
78,290
(654)
-
821
-
27,153
2,098
施設利用権
191
66
29
(-)
229
126
9
102
その他
129
0
1
( 0)
128
-
-
128
28,296
2,166
29,969
23,569
2,249
6,400
36,496
12,797
41,871
3,862
1,697
38,008
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
借地権
ソフトウエア
無形固定資産計
長期前払費用
〈繰延資産〉
─────
繰延資産計
(注)1.当期減少額のうち(
(-)
461
( 1)
493
( 1)
7,422
( 5)
)内の金額は、減損損失であり内書である。
2.建物の当期増加額のうち主なものは、HEV事業部(新工場建設工事ほか)9,993百万円である。機械及び
装置の当期増加額のうち主なものは、モバイルエナジーカンパニー(リチウムイオン電池生産設備ほか)
6,981百万円である。
3.建設仮勘定の当期増加額のうち主なものは、機械及び装置(HEV事業部ほか)38,737百万円及び建物(H
EV事業部ほか)15,158百万円である。
4.建設仮勘定の当期減少額のうち主なものは、シンセティックリースに伴う資産の売却17,636百万円である。
5.長期前払費用の当期増加額のうち主なものは、ソーラー事業部(材料長期購入契約による)11,879百万円で
ある。 - 112 -
【引当金明細表】
前期末残高
(百万円)
区分
当期増加額
(百万円)
当期減少額
(目的使用)
(百万円)
当期減少額
(その他)
(百万円)
当期末残高
(百万円)
貸倒引当金
7,046
12,920
2,892
1,345
15,729
製品保証引当金
1,337
924
1,337
-
924
15,417
15,849
-
5,887
25,380
関係会社事業損失引当金
(注)1.貸倒引当金の当期減少額(その他)は、対象債権の減少等によるものである。
2.関係会社事業損失引当金の当期減少額(その他)は、対象会社への貸付金増加に伴う貸倒引当金への振替等
によるものである。
(2)【主な資産及び負債の内容】
当事業年度末(平成23年3月31日現在)における主な資産及び負債の内容は次のとおりである。
現金及び預金
①
内訳
金額(百万円)
現金
3
預金
当座預金
343
普通預金
17,012
通知預金
300
別段預金
6
定期預金
945
②
計
18,608
合計
18,611
受取手形
(相手先別内訳)
相手先
金額(百万円)
ト-カドエナジー㈱
1,744
ヤマハモーターエレクトロニクス㈱
166
東日本メディコム㈱ 98
東和産業㈱
86
太陽産業㈱
85
その他
1,299
合計
3,480
(決済期日別内訳)
期日
金額(百万円)
平成23年4月
570
5月
975
6月
1,215
7月以降
719
合計
3,480
- 113 -
③
売掛金
(相手先別内訳)
相手先
金額(百万円)
三洋電子部品販売㈱
10,093
サンヨー・ノースアメリカ・コーポレーション
8,837
三洋ソーラーエナジーシステム㈱
8,482
三洋電機産機システム㈱
6,249
三洋エナジー(蘇州)有限公司
5,490
その他
77,033
合計
116,186
(回収及び滞留の状況)
前期繰越高
(百万円)
当期発生高
(百万円)
(A)
(B)
155,701
(注)
859,861
当期回収高
(百万円)
(C)
次期繰越高
(百万円)
回収率(%)
(C)
─────
(A) + (B)
(D)
899,375
116,186
滞留期間(日)
×100
(A) + (D)
─────
2
──────
(B)
─────
365
88.6
58
消費税等の会計処理は税抜方式を採用しているが、上記金額には消費税等が含まれている。
④
棚卸資産
(製品及び仕掛品)
内訳
製品(百万円)
仕掛品(百万円)
エナジー
8,357
18,723
電子デバイス
3,417
516
デジタルシステム
1,741
471
11,358
806
57
-
7
-
24,939
20,518
コマーシャル
コンシューマエレクトロニクス
その他
合計
(原材料及び貯蔵品)
内訳
金額(百万円)
原材料
3,729
部品
7,972
貯蔵品
407
その他
2,857
合計
14,966
- 114 -
⑤
未収入金
内訳
金額(百万円)
材料売却未収入金
19,039
その他未収入金
28,465
合計
⑥
47,504
関係会社株式
内訳
金額(百万円)
子会社株式
228,152
関連会社株式
19,065
合計
247,217
⑦
支払手形
(相手先別内訳)
相手先
金額(百万円)
㈱サステック
176
㈱泉精器製作所
6
日本通運㈱
3
㈱オプトピア
2
エス・オー・シー㈱
1
その他
1
合計
191
(決済期日別内訳)
期日
金額(百万円)
平成23年4月
63
5月
47
6月
42
7月
38
合計
191
- 115 -
⑧
買掛金
(相手先別内訳)
相手先
金額(百万円)
住友信託銀行㈱
14,782
グローバルファクタリング㈱
11,759
日亜化学工業㈱
9,562
三洋ジャヤ電子部品(インドネシア)㈱
8,915
りそな決済サービス㈱
6,089
その他
94,520
合計
(注)
145,630
住友信託銀行㈱、グローバルファクタリング㈱、りそな決済サービス㈱に対する買掛金は、取引先が当社に対
する売掛債権を債権譲渡したことによるものである。
⑨
未払金
内訳
金額(百万円)
販売直接費
4,016
設備
25,707
諸経費
18,393
その他
4,383
合計
⑩
52,501
預り金
内訳
金額(百万円)
預り保証金
3,672
一時預り金等
75,517
合計
(注)
⑪
79,189
一時預り金等の主な内容は、三洋電機コンシューマエレクトロニクス㈱、三洋ソーラーエナジーシステム㈱等
の関係会社からの預り金である。
社債
内訳
金額(百万円)
第18回無担保社債
10,000
第19回無担保社債
30,000
第20回無担保社債
30,000
合計
(注)
70,000
このうち、30,000百万円は一年以内に償還予定であり、貸借対照表上流動負債に計上している。
- 116 -
⑫
長期借入金
相手先
金額(百万円)
シンジケートローン
218,937
その他
20,041
合計
(注)
238,979
1.シンジケートローンは、㈱三井住友銀行を幹事会社とする計26社の協調融資によるものである。
2.このうち、97,690百万円は一年内に返済予定であり、貸借対照表上流動負債に計上している。
⑬
退職給付引当金
内容
金額(百万円)
退職給付債務
268,568
年金資産
△136,849
未認識数理計算上の差異
△86,307
その他
9,538
合計
54,950
(3)【その他】
該当事項なし。
- 117 -
第6【提出会社の株式事務の概要】
事業年度
4月1日から3月31日まで
定時株主総会
6月中
基準日
-
剰余金の配当の基準日
9月30日
3月31日
1単元の株式数
1,000株
単元未満株式の買取り・買増し
取扱場所
(特別口座) 大阪市中央区北浜四丁目5番33号
住友信託銀行株式会社証券代行部
(特別口座) 株主名簿管理人
大阪市中央区北浜四丁目5番33号
住友信託銀行株式会社
取次所
- 買取・買増手数料
株式の売買の委託に係る手数料相当額として別途定める金額
電子公告とする。ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公
告による公告をすることができない場合には、日本経済新聞に掲載して
公告掲載方法
行う。
公告掲載URL
http://sanyo.com/ir/jp/ 株主に対する特典
なし
(注)1.当社定款の定めにより、単元未満株主は、会社法第189条第2項各号に掲げる権利、会社法第166条第1項の
規定による請求をする権利、株主の有する株式数に応じて募集株式の割当て及び募集新株予約権の割当てを
受ける権利及び株主の有する単元未満株式の数と併せて単元株式数となる数の株式を売り渡すことを請求す
る権利以外の権利を有していない。
- 118 -
第7【提出会社の参考情報】
1【提出会社の親会社等の情報】
当社は、金融商品取引法第24条の7第1項に規定する親会社等はない。
2【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出している。
(1)有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書
事業年度(第86期)(自 平成21年4月1日
至 平成22年3月31日)平成22年6月23日関東財務局長に提出
(2)内部統制報告書及びその添付書類 平成22年6月23日関東財務局長に提出
(3)四半期報告書及び確認書
(第87期第1四半期)(自
(第87期第2四半期)(自
平成22年4月1日
平成22年7月1日
至
至
平成22年6月30日)平成22年8月4日関東財務局長に提出 平成22年9月30日)平成22年11月5日関東財務局長に提出
(第87期第3四半期)(自
平成22年10月1日
至
平成22年12月31日)平成23年2月9日関東財務局長に提出
(4) 臨時報告書
平成22年6月25日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号の2(株主総会における議決権行使の結果)に基づく臨時
報告書である。
平成22年7月15日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第8号(重要な事業の譲渡)に基づく臨時報告書である。
平成22年11月30日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第7号の3(吸収合併)に基づく臨時報告書である。
平成22年12月21日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第6の2(株式交換による完全子会社)に基づく臨時報告書であ
る。
平成23年1月5日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第3号(特定子会社の異動)に基づく臨時報告書である。
平成23年1月28日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第6号の2(株式交換による完全親会社)に基づく臨時報告書で
ある。
平成23年3月7日関東財務局長に提出
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号の2(株主総会における議決権行使の結果)に基づく臨時
報告書である。
(5) 訂正臨時報告書
平成22年11月30日関東財務局長に提出
平成22年7月15日提出の企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第8号(重要な事業の譲渡)に基づく臨
時報告書に係る訂正臨時報告書である。
- 119 -
第二部【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし
- 120 -
独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書
平成23年6月23日
三洋電機株式会社
取締役会
御中 有限責任 あずさ監査法人
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
中尾
正孝
㊞
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
松井
理晃
㊞
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
宮林
利朗
㊞
<財務諸表監査>
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる三洋電機株式会社の平成21年4月1日から平成22年3月31日までの連結会計年度の組替再表示後連結財務諸表、すな
わち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結株主持分計算書、連結キャッシュ・フロー計算書及び連結附属明細表につ
いて監査を行った。この連結財務諸表の作成責任は経営者にあり、当監査法人の責任は独立の立場から連結財務諸表に対
する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監
査法人に連結財務諸表に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監査は、試査を基礎
として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全体とし
ての連結財務諸表の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎
を得たと判断している。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、米国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準(連結財務諸表注記
1及び2参照)に準拠して、三洋電機株式会社及び連結子会社の平成22年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終
了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認
める。 <内部統制監査>
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、三洋電機株式会社の平成22年
3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。財務報告に係る内部統制を整備及び運用並びに内部統制報告書を
作成する責任は、経営者にあり、当監査法人の責任は、独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにあ
る。また、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性があ
る。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制
監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準は、当監査法人に内部統制報告書に重要な虚偽の表示がないかどう
かの合理的な保証を得ることを求めている。内部統制監査は、試査を基礎として行われ、財務報告に係る内部統制の評価
範囲、評価手続及び評価結果についての、経営者が行った記載を含め全体としての内部統制報告書の表示を検討すること
を含んでいる。当監査法人は、内部統制監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、三洋電機株式会社が平成22年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内
部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報
告に係る内部統制の評価について、すべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以
上
上記は、当社(有価証券報告書提出会社)が、監査報告書及び内部統制監査報告書の原本に記載された事項を電子化し
たものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
独立監査人の監査報告書
平成23年6月23日
三洋電機株式会社
取締役会
御中 有限責任 あずさ監査法人
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
中尾
正孝
㊞
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
松井
理晃
㊞
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
宮林
利朗
㊞
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる三洋電機株式会社の平成22年4月1日から平成23年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸
借対照表、連結損益計算書、連結株主持分計算書、連結キャッシュ・フロー計算書及び連結附属明細表について監査を行
った。この連結財務諸表の作成責任は経営者にあり、当監査法人の責任は独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表
明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監
査法人に連結財務諸表に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監査は、試査を基礎
として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全体とし
ての連結財務諸表の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎
を得たと判断している。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、米国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準(連結財務諸表注記
1及び2参照)に準拠して、三洋電機株式会社及び連結子会社の平成23年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終
了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認
める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
上記は、当社(有価証券報告書提出会社)が、監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本
は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
独立監査人の監査報告書 平成22年6月23日
三洋電機株式会社
取締役会
御中 あずさ監査法人 指定社員
公認会計士
業務執行社員
中尾
正孝
㊞
指定社員
公認会計士
業務執行社員
松井
理晃
㊞
指定社員
公認会計士
業務執行社員
宮林
利朗
㊞
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる三洋電機株式会社の平成21年4月1日から平成22年3月31日までの第86期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照
表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び附属明細表について監査を行った。この財務諸表の作成責任は経営者にあ
り、当監査法人の責任は独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監
査法人に財務諸表に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監査は、試査を基礎とし
て行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全体としての
財務諸表の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと
判断している。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、三洋電機
株式会社の平成22年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績をすべての重要な点において
適正に表示しているものと認める。
追記情報
会計方針の変更に記載されているとおり、会社は当事業年度より主要な有形固定資産の減価償却方法及び耐用年数を変
更している。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以
上
上記は、当社(有価証券報告書提出会社)が、監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本
は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
財務諸表の範囲にはXBRLデータ自体は含まれていません。
独立監査人の監査報告書 平成23年6月23日
三洋電機株式会社
取締役会
御中 有限責任 あずさ監査法人
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
中尾
正孝
㊞
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
松井
理晃
㊞
指定有限責任社員
公認会計士
業 務 執 行 社 員
宮林
利朗
㊞
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる三洋電機株式会社の平成22年4月1日から平成23年3月31日までの第87期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照
表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び附属明細表について監査を行った。この財務諸表の作成責任は経営者にあ
り、当監査法人の責任は独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監
査法人に財務諸表に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監査は、試査を基礎とし
て行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全体としての
財務諸表の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと
判断している。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、三洋電機
株式会社の平成23年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績をすべての重要な点において
適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
上記は、当社(有価証券報告書提出会社)が、監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本
は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
財務諸表の範囲にはXBRLデータ自体は含まれていません。
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