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日本語 - 広島大学原爆放射線医科学研究所
– 77 – 広大原医研年報第 55 号,2014 放射線災害医療研究センター 血液・腫瘍内科研究分野研究概況 授 一 授 兵 頭 英 出 夫(〜平成 26 年 3 月 31 日) 講 師 三 原 圭 一 朗 講 師 大 島 久 美(平成 25 年 5 月 1 日~) 助 教(診療講師) 勝 谷 慎 也* 助 教 今 川 助 教 黒 田 芳 明 生 樽 谷 美 保 大学院生(医科診療医) 吉 田 徹 巳* 大学院生(医科診療医) 美 山 貴 彦* 大学院生(医科診療医) 美 濃 達 治* 大学院生(医科診療医) 奥 野 医 科 診 療 医 粟 屋 忠 祐*(平成 25 年 4 月 1 日~) 非 常 勤 医 師 杉 原 清 香**(〜平成 25 年 10 月 31 日) 教 准 大 教 学 院 戸 辰 夫 * 潤* 萌 *広島大学病院血液内科 **エイズ予防財団 (平成 26 年 3 月 31 日現在) 血液・腫瘍学は、造血・免疫・止血などの根幹的な生体機能の解明とそれらの恒常性破綻に伴う種々の血 液疾患、特に造血器腫瘍に対する診断治療技術の確立を目指す臨床医学の一分野である。また急性および晩 発性放射線障害は造血系や免疫系の破綻を伴うため、放射線災害に対する科学的な救援プログラムの開発に も血液・腫瘍学が果たす役割は大きい。特に近年では、分子標的医薬品や毒性減弱型造血幹細胞移植療法な ど従来のパラダイムを大きく変革するような治療技術の開発が急速に進んでおり、難治性造血器疾患の長期 生存率は著しく向上している。われわれは「ヒロシマ」という歴史的な地において, この血液・腫瘍学の広 大な海図の上に新しい潮流を作っていくことを目指して、造血幹細胞移植をプラットフォームとする包括的 な細胞免疫療法・緊急被ばく医療への応用が可能な組織再生療法の開発を目標とした研究を進めている。 また、当研究分野は広島大学病院血液内科における診療教育活動にも従事している。白血病・悪性リンパ 腫・骨髄腫などの造血器腫瘍や止血凝固異常症・その他の難治性血液疾患に対して,科学性に立脚するのみ ではなく臨床的対話と QOL を重視して院内各所との緊密な連携の下に重層的なチーム医療を提供している。 平成 25 年(1 月~12 月)に当科で診療した患者数は,延べ人数で, 外来 1,989 名,入院 569 名である。さ らに、これらの疾患に対する新規治療法の開発を目指して多くの臨床試験にも取り組んでいる。平成 25 年 度は特発性血小板減少性紫斑病に対する抗 CD20 抗体(リツキシマブ)の臨床研究にかかわる業績で、勝谷 – 78 – 助教が病院長表彰を受けた。 以下には、主な研究の進捗状況を報告する。 1. 研究題目: 次世代シーケンサーを用いた超高解像度免疫モニタリング法の開発 参加研究者:美山貴彦, 大島久美, 鈴木隆二*, 一戸辰夫 (*国立病院機構相模原病院臨床研究部) 目的:ヒトの獲得免疫系は 100 万種類以上の多様性を有する T 細胞と B 細胞によって構成されている。 それらの生体内動態を個々のクローンのレベルで正確にモニタリングすることが可能となれば、きわめ て広範囲の医学領域に多くの新知見をもたらすことが期待される。そこで、本研究では、近年飛躍的に 進歩した大規模高速 DNA シーケンス技術を用いて個々の T 細胞および B 細胞クローンの網羅的かつ定 量的な検出を実現する超高解像度レパトワ解析技術を開発するとともに、その臨床応用を目的とする。 経過:T 細胞受容体および B 細胞受容体遺伝子の相補性決定領域(CDR3)遺伝子配列をアダプターラ イゲーション PCR によって増幅し、ロングリードの次世代シーケンサープラットフォームを用いて網 羅的に解析・同定する技術を共同研究によって確立した。今後、この新技術を用いて造血幹細胞移植後 の患者末梢血における免疫再構築の解析を行うことを計画中である。 2. 研究題目: 間葉系幹細胞の有する造血支持能を薬理学的に賦活化する物質の同定 参加研究者:八尾尚幸*1, 吉岡 聡*1, 岩佐磨佐紀*1,2, 三浦康生*1, 一戸辰夫, 前川 平*1 (*1 京都大学医学部附属病院輸血細胞治療部, *2 滋賀医科大学消化器・血液内科) 目的:間葉系幹細胞(mesenchymal stem/stromal cells, MSC)は自己複製能と骨細胞・脂肪細胞・軟 骨細胞などへの多分化能を有する体性幹細胞であり、多様な組織の修復と再生を可能とする細胞ソース としてその臨床応用が精力的に進められている。本研究では、骨髄由来 MSC の有する造血幹細胞の増 殖支持能を賦活化する物質を同定し、化学療法・放射線照射に伴う造血障害に際して、造血機能や免疫 再構築の回復を促進するための新規治療技術を開発することを目標とする。 経過:MSC の CD34 陽性造血前駆細胞支持能を副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone, PTH)が、 カドヘリン-11 の発現に依存的に賦活化すること、また、致死量の全身放射線照射を行ったマウス骨髄 移植モデルにおいて移植後短期間の PTH の投与は移植造血細胞の生着を促進することを明らかにした。 3. 研究題目: C/EBPβが間葉系幹細胞の系列特異的な造血支持能に与える影響の検討 参加研究者:吉岡 聡*, 八尾尚幸*, 三浦康生*, 一戸辰夫, 前川 平* (*京都大学医学部附属病院輸血細胞治療部) 目的:転写因子 C/EBPβは顆粒球系造血系細胞や脂肪細胞・肝細胞・乳腺上皮細胞など多くの細胞の分 化過程に関与することが知られているが、その MSC における機能は不明である。本研究では C57BL/6 系をバックグラウンドとする C/EBPβノックアウト(KO)マウスを用いて、C/EBPβの欠損が MSC の系 列特異的な造血支持能に与える影響を検討する。 経過:C/EBPβ−KO マウスでは B 細胞前駆細胞が減少していること、KO マウス骨髄由来の MSC では CXCL12 の発現量が低下しており、野生型マウス由来の KSL 細胞と共培養を行うと KSL 細胞の B 細 胞分化を抑制することが判明した。このような B 細胞分化の障害は共培養系への CXCL12 の添加によ ってレスキュー可能であったことから、MSC の発現する C/EBPβは、造血幹細胞の B 細胞初期分化に 重要な役割を果たしていることが明らかとなった。 4.研究題目:抗 CD38 キメラ型レセプター導入 T 細胞を用いた成人 T 細胞白血病に対する細胞免疫療法の 開発 参加研究者:三原圭一朗, 吉田徹巳, 北中 明*, 下田和哉*, 一戸辰夫 (*宮崎大学内科学講座消化器血液学分野) 目的:成人 T 細胞白血病(adult T-cell leukemia, ATL)の治療成績は、同種造血幹細胞移植や抗 CCR4 抗体などの新規治療法の導入等によって以前より改善しているが、依然として化学療法抵抗症例に対す る救援治療の選択肢は少ない。本研究では、われわれの開発した抗 CD38 キメラ型抗原レセプター導 – 79 – 入ヒト T 細胞(CD38-CAR-T)の ATL 細胞株に対する殺細胞効果を検討する。 経過: CD38 の発現量が異なる複数の ATL 細胞株と CD38-CAR-T 細胞との共培養を行ったところ、 CD38-CAR-T 細胞は CD38 の発現量に依存的に ATL 細胞株に対する殺細胞効果を示した。また CD38 低発現 ATL 細胞株を総トランスレチノイン酸(all-trans retinoic acid, ATRA)で刺激すると CD38 の発 現が誘導され, それらの細胞に対して CD38-CAR-T 細胞は極めて効率的に抗腫瘍効果を発揮した。今 後はさらに、ATL 細胞を移植したヒト化免疫不全マウスを用いて、in vivo での CD38-CAR-T 細胞の 有効性を確認する予定である。 5. 研究題目:造血器腫瘍幹細胞・前駆細胞の遺伝子プロファイリングと体細胞変異の同定 参加研究者:粟屋忠祐, 奥野 萌, 美濃達治, 美山貴彦, 吉田徹巳, 黒田芳明, 今川 潤, 勝谷慎也, 大島久美, 三原圭一朗, 兵頭英出夫, 金井昭教*,松井啓隆*, 一戸辰夫 (*がん分子病態研究分野) 目的:近年の次世代シーケンサーによる遺伝子変異同定技術の進歩により、造血器腫瘍を初めとする多 くの悪性腫瘍で、腫瘍の発症や進展に関わる体細胞遺伝子変異の同定が進んだが、これらの変異が腫瘍 幹細胞や前駆細胞にどのような遺伝子発現様式の変化をもたらし、自己複製能や増殖能の獲得につなが るのかに関しては、まだ明確になっていない。本研究計画は、患者由来の腫瘍細胞から腫瘍幹細胞・前 駆細胞を含むと想定される細胞分画を単離し、RNA シーケンス法で網羅的かつ半定量的に遺伝子発現 様式を解析することによって造血器腫瘍の発症機構を解明するとともに、将来的な患者の層別化治療な どに有用な基礎的データを構築することを目的とする。 経過:広島大学ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理委員会の承認を受け、現在、参加症例を登録中である。 6. 研究題目:造血器腫瘍・難治性出血血栓性疾患に対する新規薬物療法の臨床開発 参加研究者:粟屋忠祐、奥野 萌、美濃達治、美山貴彦、吉田徹巳、黒田芳明, 今川 潤, 勝谷慎也、 大島久美, 三原圭一朗, 兵頭英出夫, 一戸辰夫 目的:白血病・リンパ腫に代表される造血器腫瘍の治療成績は経年的に向上しているが、依然として従 来の薬物療法では根治が期待できない疾患・病型が多数存在する。本研究では、これらの難治性造血器 腫瘍の治療成績向上のため、新規の化学療法や分子標的医薬品の臨床開発を目的とする。 経過:悪性リンパ腫に対する自家末梢血幹細胞移植、急性前骨髄球性白血病などに対する新規薬物療 法の自主臨床試験を開始しており、B 細胞リンパ腫, 骨髄腫に対する新規分子標的医薬品の開発にかか わる 5 件の国際臨床試験にも参加中である。また、難治性出血血栓性疾患に対する治療薬としての薬 事承認を目指した抗体医薬品の臨床試験にも参加中である。 7.研究題目:血液疾患患者の QOL 向上に関する研究 参加研究者:大島久美, 杉山一彦*, 一戸辰夫 (*広島大学病院がん化学療法科) 目的:支持療法の進歩、毒性の少ない抗がん剤や分子標的薬の進歩により、造血器腫瘍の治療成績の 向上は著しい。高齢者に対しても長期生存をもたらすがん治療が可能となっている。それに伴い、これ らの治療実施中、治療終了後の quality of life(QOL)の維持が重要な課題となっている。本研究では、 造血器腫瘍患者、造血幹細胞移植施行患者の QOL 向上のため、新たな評価方法や治療方法、サポート システムなどの臨床開発を目的とする。 経過:外来化学療法を安全に行うための情報通信技術(ICT)を用いた患者支援システムの開発、造血 幹細胞移植時の妊よう性温存可能な移植前処置方法の開発、造血幹細胞移植時の QOL 及び気分状態を 予測する移植前心理指標の開発、移植後長期生存患者の QOL 全国調査などの研究を実施中である。 – 80 – 平成 25 年 1 月~12 月の診療統計 1.一般診療患者性別分類 5.死亡者疾患分類 男 女 1043 946 計 1989 疾 2.一般診療患者年齢・性別患者数(実数) 性別 男 女 計 0 16 70 129 136 147 219 222 104 0 9 53 93 109 134 244 204 100 0 25 123 222 245 281 463 426 204 0 0 0 1043 946 年齢 0 歳~09 10 歳~19 20 歳~29 30 歳~39 40 歳~49 50 歳~59 60 歳~69 70 歳~79 80 歳以上 不 明 計 1989 患 名 1) 血液疾患 白血病 骨髄増殖性腫瘍 骨髄異形成症候群 悪性リンパ腫 骨髄腫 再生不良性貧血 その他の貧血 顆粒球減少症 血小板減少症 出血傾向 その他の血液疾患 小 5 1 8 15 5 1 0 1 0 0 2 38 計 0 0 0 0 2)血液疾患以外のがん 3)消化器系疾患 4)循環器系疾患 5)その他の疾患 38 計 3.一般診療患者分類別患者数(実数) 被爆者 非被爆者 男 女 計 86 957 82 864 168 1821 1043 計 946 1989 4.外来および入院患者疾病別系統分類 本年度 新患者数 入 院 患者数 131 66 100 479 140 61 95 42 277 136 175 26 25 33 138 40 12 39 24 81 27 109 62 7 59 275 83 7 9 12 17 8 13 小 計 2)血液疾患以外のがん 3)消化器系疾患 4)循環器系疾患 5)ドナー 6) その他の疾患 小 計 1702 21 10 11 28 217 287 554 15 6 6 27 58 112 2 0 1 2 19 24 計 1989 666 576 患 名 1)血液疾患 白血病 骨髄増殖性腫瘍 骨髄異形成症候群 悪性リンパ腫 骨髄腫 再生不良性貧血 その他の貧血 顆粒球減少症 血小板減少症 出血傾向 その他の血液疾患 死 亡 者 数 剖 検 数 剖 検 率 男 女 計 26 12 38 2 0 2 7.69 0 5.26 (このデータ処理は原医研電算機 外 来 患者数 疾 6.剖検状況 Dell PowerEdge R910 他によった) – 81 – A. 原 著 1. Hirokawa M, Fukuda T, Ohashi K, Hidaka M, Ichinohe T, Iwato K, Kanamori H, Murata M, Sakura T, Imamura M, Adachi S, Suzuki R, Morishima Y, Sakamaki H; PRCA Collaborative Study Group. Efficacy and long-term outcome of treatment of pure red cell aplasia after allogeneic stem cell transplantation from major ABO-incompatible donors. Biol Blood Marrow Transplant. 2013 July;19(7):1026-32. (I) 2. Zwick C, Held G, Auth M, Bernal-Mizrachi L, Roback JD, Sunay S, Iida S, Kuroda Y, Sakai A, Ziepert M, Ueda R, Pfreundschuh M, Preuss KD. Over one-third of African-American MGUS and multiple myeloma patients are carriers of hyperphosphorylated paratarg-7, an autosomal dominantly inherited risk factor for MGUS/MM. Int J Cancer. EPub 2014 Jan 20. (I) 3. Miura Y, Yoshioka S, Yao H, Takaori-Kondo A, Maekawa T, Ichinohe T. Chimerism of bone marrow mesenchymal stem/stromal cells in allogeneic hematopoietic cell transplantation: is it clinically relevant? Chimerism. 2013 July-Sep;4(3):78-83. (I) 4. Yoshihara M, Itamura H, Fukushima N, Itoh M, Furukawa K, Nagatomo D, Kamachi K, Kitamura H, Shindo T, Kubota Y, Sueoka E, Morita S, Ichinohe T, Kimura S. Therapeutic management in cardiac lymphoma. Leuk Lymphoma. EPub 2013 Sept 3. (I) 5. Katsutani S, Tomiyama Y, Kimura A, Miyakawa Y, Okamoto S, Okoshi Y, Ninomiya H, Kosugi H, Ishii K, Ikeda Y, Hattori T, Kanakura Y. Oral eltrombopag for up to three years is safe and well-tolerated in Japanese patients with previously treated chronic immune thrombocytopenia: an open-label, extension study. Int J Hematol. 2013 Sep;98(3):323-30. (I) 6. Ashizawa M, Kimura S, Wada H, Sakamoto K, Sato M, Terasako K, Kikuchi M, Nakasone H, Okuda S, Kako S, Yamazaki R, Oshima K, Matsuura K, Ohmori T, Madoiwa S, Nishida J, Mimuro J, Tabei K, Sakata Y, Kanda Y. Acquired factor V inhibitor associated with life-threatening bleeding and a mixing test result that indicated coagulation factor deficiency. Hematology. 2013 Sep;18(5):300-4. 7. Yoshida N, Oda M, Kuroda Y, Katayama Y, Okikawa Y, Masunari T, Fujiwara M, Nishisaka T, Sasaki N, Sadahira Y, Mihara K, Asaoku H, Matsui H, Seto M, Kimura A, Arihiro K, Sakai A. Clinical significance of sIL-2R levels in B-cell lymphomas. PLoS One. 2013 Nov 13;8(11):e78730.(I) 8. Harada T, Ozaki S, Oda A, Tsuji D, Ikegame A, Iwasa M, Udaka K, Fujii S, Nakamura S, Miki H, Kagawa K, Kuroda Y, Kawai S, Itoh K, Yamada-Okabe H, Matsumoto T, Abe M. Combination with a defucosylated anti-HM1.24 monoclonal antibody plus lenalidomide induces marked ADCC against myeloma cells and their progenitors. PLoS One. 2013 Dec 26;8(12):e83905.(I) 9. Kanda Y, Kanda J, Atsuta Y, Fuji S, Maeda Y, Ichinohe T, Takanashi M, Ohashi K, Fukuda T, Miyamura K, Mori T, Sao H, Kobayashi N, Iwato K, Sawada A, Mori S; HLA Working Group of the Japan Society for Hematopoietic Cell Transplantation. Changes in the clinical impact of high-risk human leukocyte antigen allele mismatch combinations on the outcome of unrelated bone marrow transplantation. Biol Blood Marrow Transplant. EPub 2014 Jan10. (I) 10. Takasu M, Tamura T, Kaichi Y, Tanitame K, Akiyama Y, Date S, Sakai A, Kuroda Y, Awai K. Magnetic resonance evaluation of multiple myeloma at 3.0 Tesla: how do bone marrow plasma cell percentage and selection of protocols affect lesion conspicuity? PLoS One. 2014 Jan 28;9(1):e85931. (I) 11. Ohno Y, Saeki K, Yasunaga S, Kurogi T, Suzuki-Takedachi K, Shirai M, Mihara K, Yoshida K, Voncken JW, Ohtsubo M, Takihara Y. Transcription of the Geminin gene is regulated by a negative-feedback loop. Mol Biol Cell. EPub 2014 Feb 19. (I)(G) – 82 – 12. Takasu M, Kaichi Y, Awai K, Asaoku H, Kuroda Y, Sakai A. Vertebral fracture risk of multiple myeloma assessed by a CT-based finite element and trabecular structure analysis. Clin Lymphoma Myeloma Leuk. 2014 Feb;14(1):12-3. (I) 13. Ozaki S, Harada T, Saitoh T, Shimazaki C, Itagaki M, Asaoku H, Kuroda Y, Chou T, Yoshiki Y, Suzuki K, Murakami H, Hayashi K, Mina R, Palumbo A, Shimizu K; Japanese Society of Myeloma; European Myeloma Network. Survival of multiple myeloma patients aged 65-70 years in the era of novel agents and autologous stem cell transplantation. A multicenter retrospective collaborative study of the Japanese Society of Myeloma and the European Myeloma Network. Acta Haematol. 2014;132(2):211-9. (I) 14. Yoshioka S, Miura Y, Yao H, Satake S, Hayashi Y, Tamura A, Hishita T, Ichinohe T, Hirai H, Takaori-Kondo A, Maekawa T. CCAAT/enhancer-binding protein β expressed by bone marrow mesenchymal stromal cells regulates early B-cell lymphopoiesis. Stem Cells. 2014 Mar; 32(3):730-40. (I) 15. Fukushima N, Itamura H, Wada H, Ikejiri M, Igarashi Y, Masaki H, Sano M, Komiyama Y, Ichinohe T, Kimura S. A novel frameshift mutation in exon 4 causing a deficiency of high-molecular-weight kininogen in a patient with splenic infarction. Intern Med. 2014; 53(3):253-7. (I) 16. Yao H, Miura Y, Yoshioka S, Miura M, Hayashi Y, Tamura A, Iwasa M, Sato A, Hishita T, Higashi Y, Kaneko H, Ashihara E, Ichinohe T, Hirai H, Maekawa T. Parathyroid hormone enhances hematopoietic expansion via upregulation of cadherin-11 in bone marrow mesenchymal stromal cells. Stem Cells. EPub 2014 Mar 19. (I) 17. 小島裕人,一戸辰夫:第16回国際適合性ワークショップの報告. 日本組織適合性学会誌 20(1):57-61, 2013. 18. 一戸辰夫:HLAバリアを克服する造血幹細胞移植. 細胞 45(11):516-9, 2013. B. 学会発表 1. 野沢和江,力徳美智子, 水野佳子, 伊藤泰,松本瑞生,大島久美, 武田京子. 当院における輸血副作用報告 の現状. 第 61 回日本輸血・細胞治療学会総会, 横浜, 2013 年 5 月 16 日. 2. 坂田文, 力徳美智子, 竹川英子, 大島久美. 聖路加国際病院内科病棟における赤血球輸血の実際. 第 61 回日本輸血・細胞治療学会総会, 横浜, 2013 年 5 月 16 日. 3. Ichinohe T. The expanding role of long-term fetal/maternal microchimerism in allogeneic hematopoietic cellular therapy. Symposium on chimerism, Graz, Austria, May 30, 2013. 4. 黒柳貴子, 中野絵里子, 扇田信, 宮尾桜, 小田ちひろ, 石丸博雅, 細谷要介, 北野敦子, 玉橋容子, 大 島 久美. アンケート調査から見えて来た外来化学療法時の患者支援体制の在り方 第 11 回日本臨 床腫瘍学会総会, 仙台, 2013 年 8 月 30 日. 5. 宮尾桜, 黒柳貴子, 大島久美. 外来化学療法中の患者からの電話相談に関する検討. 第 11 回日本臨床 腫瘍学会総会, 仙台, 2013 年 8 月 30 日. 6. 一戸辰夫. さい帯血移植における HLA 適合性. 第 22 回日本組織適合性学会大会, 福島, 2013 年 9 月 14 日. 7. 下嶋典子, Ni Lee, 勇井克也, 中西真理, 貝森淳哉, 矢澤浩治, 吉澤 淳, 長谷川 淳, 米田龍生, 森井武 志, 吉田克法, 一戸辰夫, 高原史郎, 上本伸二, 喜多英二, 羽竹勝彦, Geraghty DE, 石谷昭子. 免疫 細胞上の HLA-F の多様な発現様式. 第 22 回日本組織適合性学会大会, 福島, 2013 年 9 月 15 日. 8. 一戸辰夫. 造血細胞移植における組織適合性 UPDATE. 第 22 回日本組織適合性学会大会, 福島, 2013 年 9 月 16 日. – 83 – 9. Yao H, Miura Y, Yoshioka S, Yoshioka S, Iwasa M, Sato A, Hayashi Y, Tamura A, Ichinohe T, Tohyama K, Hirai H, Maekawa T. Proliferation and differentiation of hematopoietic cells by osteogenic-inducedbone marrow MSCs. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 12, 2013. 10. Mihara M, Yoshida T, Mino T, Bhattachayya J, Kimura A, Takihara Y, Ichinohe T. ATRA enhances the effect of anti-CD38 chimeric antigen receptor in acute myeloid leukemia cells. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 12, 2013. 11. Okuno M, Kuroda Y, Mino T, Yoshida T, Miyama T, Saito S, Imagawa J, Katsutani S, Mihara K, Hyodo H, Ichinohe T. Bortezomib-based therapy is feasible and effective in AL amyloidosis associated with myeloma. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 12, 2013. 12. 末岡榮三朗, 柘植 薫, 福島伯泰, 久保田 寧, 吉原麻里, 蒲池和晴, 北村浩晃, 吉村麻里子, 進藤 岳郎, 一戸辰夫. HTLV-1 ウィルス関連疾患診療ネットワーク構築のための佐賀県における総合的な 取り組み. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 13, 2013. 13. Mino T, Mihara K, Yoshida T, Imagawa J, Katsutani S, Takihara Y, Ichinohe T. Monthly administration of rituximab in ocular adnexal mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 11, 2013. 14. Kuroda Y, Okuno M, Yoshida T, Miyama T, Okikawa Y, Hyodo H, Ichinohe T. Allogeneic HCT for multiple myeloma for durable resistance to high-dose melphalan and novel agents. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 11, 2013. 15. Saito S, Fujii T, Takata N, Ichinohe T. Assessmet of atherosclerosis using PWV/ABI in adult hemophilic patients. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 11, 2013. 16. Imagawa J, Tanaka H, Shimomura T, Munemasa S, Niimi H, Ito T, Kimura A, Kido M, Okikawa Y, Ichinohe T. Survey of health-related quality of life in CML patients treated with tyrosine kinase inhibitors. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 12, 2013. 17. Miyama T, Harada Y, Ichinohe T, Harada H. RUNX3 overexpression may participate in the development of MDS/AML. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 12, 2013. 18. Kamachi K, Fukushima N, Kitamura H, Yoshihara M, Itamura H, Yoshimura M, Yokoo M, Ide M, Shindo T, Kubota Y, Ando T, Ichinohe T, Sueoka E, Ohshima K, Kimura S. A case of anaplastic large cell lymphoma, ALK- with T-LGL leukemia expressing aberrant phenotype. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 12, 2013. 19. Kitamura H, Kubota Y, Kaneko Y, Kamachi K, Yoshihara M, Itamura H, Shindo T, Fukushima N, Ando T, Ichinohe T, Sueoka E, Aoki Y, Kimura S. Is there any environmental difference to the occurrence of CRBSI in hematological patients? 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 12, 2013. 20. 新美寛正, 今川 潤, 太田逸朗, 宗正昌三, 下村壮司. 高用量のダサチニブが奏効した e8a2 バリアン トタイプ CML の一例. 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 12, 2013. 21. 宮川義隆, 勝谷慎也, 矢野尊啓, 野村昌作, 西脇嘉一, 冨山佳昭, 東原正明, 安藤 潔, 西川政勝, 尾 崎 勝俊. 慢性特発性血小板減少性紫斑病に対するリツキシマブの R-ITP 医師主導試験 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 13, 2013. 22. Sunami K, Fuchida S, Matsumoto M, Yoshida T, Murayama T, Miyamoto T, Otsuka E, Fujishima N, Izumi T, Tamaki S, Hiramatsu Y, Kuroda Y, Hayashi T, Tamura H, Takamatsu H, Urata R, Kiguchi T, Shimomura T, Yujiri T, Togitani K, Nagafuji K, Akashi K, Harada M. Lenalidomide – 84 – consolidation and maintenance therapy after auto-PBSCT for multiple myeloma (JSCT MM10). 75th Annual Meeting of the Japanese Society of Hematology, Sapporo, Hokkaido, Japan. October 13, 2013. 23. 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