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年報 2010年(No.41) - Hiroshima University
<Figures of the year> Respirology group Plasminogen activator inhibitor-1: PAI-1 は肺線維症 の進行に関与しており,PAI-1 ノックアウトマウス を用いた各種実験から,PAI-1 による肺の線溶系抑 制が肺線維化の鍵となる要素の一つであることが 示されている。本研究ではまず,ヒト肺線維症組 織における PAI-1 発現の有無とその局在を免疫染 色で確認した。その結果,PAI-1 の発現が気道及び 気腔側に集中していることから,siRNA 導入法と して経気道的投与が有効である可能性が示され た。そこで,PAI-1-siRNA 経鼻投与がブレオマイシ ン誘導肺線維症モデルマウスの BALF 中 PAI-1 レ ベル及び肺組織の線維化を抑制するかを検討し, そのいずれもが抑制されることを証明した。PAI-1 抑制による肺線維化抑制の機序としては,上皮間 葉移行の抑制が関与している可能性があることを 証明した。本研究により,PAI-1 が肺線維症治療の 有望な標的分子であり,siRNA の経気道投与が肺 線維症の治療手段となりうる可能性が示された。 Senoo T. et al. Suppression of plasminogen activator inhibitor-1 by RNA interference attenuates pulmonary fibrosis. Thorax 65: 334-340, 2010 Nephrology group 近年,Peroxisome proliferator-activated receptor-γ と線維化の関連が論じられており,その内因性 アゴニストである 15-Deoxy-12, 14-prostaglandin J2(15d-PGJ2)の線維化抑制効果が示唆されて いる。我々は図の如く,ヒト腹膜中皮細胞 (HPMC)を用いた Angiotensin II 刺激培養実験 において,15d-PGJ2 が Fibronectin(FN)産生を 抑制することを明らかにした。また,15d-PGJ2 は Hepatocyte growth factor(HGF)産生を促し, その受容体である c-Met のリン酸化を促進する ことを確認した。図ではさらに,c-Met 阻害薬 (PHA-665752)が 15d-PGJ2 の効果を抑制する こ と を 示 し て い る 。 以 上 よ り , 15d-PGJ2 は HPMC において抗線維化作用を有し,その抑制 経路として HGF/c-Met の関与が示唆された。 Yokoyama Y. et al. 15-Deoxy-12, 14-prostaglandin J2 inhibits angiotensin II-induced fibronectin expression via hepatocyte growth factor induction in human peritoneal mesothelial cells. Ther Apher Dial 14: 43-51, 2010 Endocrinology group アルドステロン合成を担うアルドステロン合成酵素 (CYP11B2)の SNP(C-344T, rs1799998)は,動脈硬 化症と関連することが報告された。また,アルドステ ロンによる動脈硬化症の発症には,心臓や血管局所に おける CYP11B2 の発現やそれに伴う慢性炎症の関与 が示唆されている。しかし,この SNP と炎症の関連 について全く報告されておらず,日系米人を対象に, 高感度法で測定した CRP を用い,その関連を検討し た。CC genotype では,他の genotype に比較し,加齢 に伴う CRP の上昇が顕著であることがわかった。図 は,年齢と CRP の関連を genotype 別に二次曲線で表 したものであり,CC genotype では高齢者ほど CRP が 高いこ とを 示して いる 。この 結果 か ら, CYP11B2 C-344T の CC genotype では,慢性炎症を介した動脈硬 化症が惹起されやすいことが示唆された。 Oki K. et al. Aldosterone synthase (CYP11B2) C-344T polymorphism affects the association of age-related changes of the serum C-reactive protein. Hypertens Res 33: 326-330, 2010 広島大学理念五原則 1. 2. 3. 4. 5. 平和を希求する精神 新たなる知の創造 豊かな人間性を培う教育 地域社会・国際社会との共存 絶えざる自己変革 教室憲章 広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子内科学 1. 2. 3. 既存の知識にとらわれず,臨床分子内科学創学の志を 持つこと 国益に沿った社会貢献を目標とすること 明確な学術業績追求姿勢を持つこと 教室運営理念 広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子内科学 1. 2. 3. 4. 5. 開示された評価基準 適材適所 診療は草の根から,研究は国際的に 高いモラルを持つ医師の養成 権威に屈しないこと -1- 心得 優れた集団では,二律背反則が成り立つ 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 安全性を高めると,効率が下がる 規律を強化すると,創意工夫がなくなる 監視を強くすると,士気が下がる マニュアル化が進むと,自主性がなくなる フールプルーフは技術低下を招く 責任をキーパーソンに集中すると,集団はバラバラになる 責任を厳重にすると事故隠しが起こる 情報公開すると,過度に保守的となる -2- 目 次 巻頭言(河野修興 教授) 第Ⅰ部 研究活動 A.執筆 B.発表 C.研究助成金等 D.賞 第Ⅱ部 教育活動 A.医学部医学科 B.大学院 C.学位取得者 D.教育助成金等 第Ⅲ部 診療活動 A.入院患者 B.死亡例 C.特殊検査・治療 第Ⅳ部 学会活動 A.当科主催学会一覧 教室員・研究生・技術員名簿 医師所属学会・認定医・専門医等一覧 平成 22 年度新入局者紹介 あとがき(朋部 登 准教授) -3- 巻頭言 「東北関東大震災:死亡者への鎮魂と復興への願い」 教授 河野修興 平成 23 年 3 月 11 日午後 2 時 46 分頃発生した東北関東大震災は,大地震・ 大津波・原発の放射能漏洩という三重苦をもたらしている。震災後 19 日経つ というのに,福島第一原子力発電所の放射能漏出事故の先行きは全く不透明で ある。 長崎や小生の住む広島は原爆投下を受け多数の人命を失った。小生の親族に も原爆を受けた者は多数いる。内科医であった父の従兄は現在の平和公園の中, 「慈仙寺の鼻」で医院(阿戸医院)を開設していたのだが,一瞬で消滅してし まった。小町で産科医院を開業していた家内の大叔父一家も爆死した。彼らの ように原爆爆発による爆風,熱射や放射能の急性障害で即死した人々以外でも, 家内の両親の如く何とか生き延びた人々も原爆被爆者は放射能の後障害の恐 怖におびえ続けてきたことを忘れてはならない。 小生,地震発生時には本郷で日本内科学会理事会に出席していた。航空便に よる日帰り予定であったのだが,とりあえず東京駅まで徒歩で向かった。東京 駅は何千という人々で埋め尽くされていた。亣通手段がなく,羽田まで行くこ とは不可能であった。携帯電話は全く通じない。ホテルはどこも満室であった。 寒空での野宿も想定した時,それまで新幹線も運休していたのだが,線路の安 全が確認できたらしく,数本の列車が西向きに発車することになった。間一髪 で 19 時 35 分東京発博多行きの「のぞみ」に乗り込めた。ところが,この列車 は突然新大阪止まりにするとのアナウンスがあった。詐欺だと騒いでも埒も無 いとあきらめた。新横浜を過ぎ,携帯電話が通じるようになったので家内に連 絡し,名古屋,京都,大阪のホテルを探してもらったが,何処も満室というこ とであった。その後,一本遅発の「ひかり」が岡山まで運行するというアナウ ンスがあり,急いで家内に連絡し,岡山の全日空ホテルに一室を予約すること ができた。新大阪で乗り換えし,午前 1 時 40 分頃岡山駅に到着できた。 新幹線の車両の中ではニュースをみることもできず,携帯電話も電池切れで 何の情報も得られなかったため,ホテルの一室で初めてテレビニュースを見る ことができた。東北地方沿岸部を襲った津波の激烈さと惨状に恐怖を覚え,疲 れていたにもかかわらずほとんど眠ることができなかった。 -4- 西欧諸国が世界に君臨する基盤を作った自然科学は自然の真理を追求する 手段である。我々,医学者や医師も自然を研究する自然科学者でなければなら ない。ところが,自然を研究する科学者の中には,ともすれば驕り高ぶり,自 然を征朋するとか征朋したなどと安易に思いがちな軽薄才子が出没しがちで ある。しかし,努々そのような科学者であってはならないし,そのような愚か な科学者を育ててはならない。今回の震災は,自然の脅威の中で私達人間がい かに脆く弱い存在であるかを決して忘れてはいけないことを強く示唆してい る。一方で,生存した被災者の方々が,家族愛や地域の人々の協力によって懸 命に復興への糸口をつかもうと努力している姿を垣間見ることもできる。 3 月 28 日現在,死者は1万 872 人,警察に届け出があった行方不明者は1 万 6244 人と発表されている。亡くなられた方々には深い哀悼の念を捧げる 日々が続いている。また,行方不明者の中から尐しでも多くの人が存命であっ てほしいと願わずにはいられない。オール日本人が「何クソッ!という精神」 を持ち,震災からの復興が順調であることを祈るのみである。 ところで,「何クソッ!という精神」は講道館柔道の創始者嘉納治五郎先生 が教壇で使われた言葉である。柔道の命名者としてはよく知られているが,学 習院教頭,東京高等師範学校(現,筑波大学)や第五高等学校(現,熊本大学) の校長も務め,灘中学校(現,灘中学校・灘高等学校)の設立にも尽力してい るなど,公教育の設立者の草分けでもある。また,講道館では弟子に柔道の稽 古をさせるのみではなく,柔術諸派や合気道,杖術など,新旧の武道も積極的 に勉強させ,稽古させた。日本人初の IOC 委員にも就任し,昭和 15 年開催予 定であった「幻の東京オリンピック」の招致にも成功している。治五郎先生の 生徒にはその後の日本を支えた人物がキラ星のごとく並んでいるのであるが, その生徒達が高齢になっても覚えていた治五郎先生とは「何クソッ!」という 精神を叩き込まれたことだけであったという逸話もある。 現在のわが国と国民の精神構造には「何クソッ!という精神」が不足してい るように思える。日本の教育界を作った偉人の一人である嘉納治五郎先生の 「何クソッ!という精神」を日本に取り戻すべきであると思うのである。 角川 one テーマ 21 に「デフレの正体」という新書版がある。2010 年度現在, 日本に蔓延しているデフレや不景気の実態,原因,改善策を述べたものである。 私なりにその内容をまとめてみると, (1)1990 年と比較して 2010 年には貿易 黒字は 4 倍程度拡大している。赤字などとはとんでもない誤解である。 (2)ア メリカ,ドイツ,中国(香港を含む),台湾,韓国など主要国に対する黒字は おおむね大きく拡大中である。(3)これら諸国の考えは,「こんなに黒字を拡 -5- 大している日本が不景気?もっと貿易黒字を拡大したい?日本が不景気など とはチャンチャラおかしい!この貪欲なエコノミックアニマルめ!寝言は寝 て言え!ふざけるな!」(この表現は,著者の記述ではなく,内容を読んだ結 果,小生の頭で感じたことであることを断っておく)。 (4)この貿易黒字は資 本家や一部の会社が独占しており,日本国内には回っていない。そして,彼ら はこの貿易黒字を外国資本への投資によって運用し,更に大もうけをしている。 (5)内需は縮小の一途を辿っている。(6)内需拡大を誘導しない限り,デフ レは改善しない。 (7)内需拡大の方策であるが,これには一つしか方法がない。 お金を使う必要度が高い比較的若年労働者層(本来は子供を作り子供を養う必 要がある世代とおおよそ一致する)が使えるお金を増やす必要がある。 (8)彼 らの賃金を上げる必要がある。 (9)同時に,お金をある程度以上保有している が,めぼしい物はほぼ揃っていて,もはや欲しいものがほとんどないため,お 金を使わない比較的裕福な高齢者層のお金を若年層へ移動させることが容易 となる社会の仕組みを早急に作る必要がある。(10)一方で,このような日本 の圧倒的な貿易黒字の現在においても,日本が赤字を出しているヨーロッパの 国が 3 つある。それはスイス,フランス,イタリアである。スイスは薬や高級 腕時計,フランスは超高級ブランド製品やワイン,イタリアはブランド革製品 やフェラーリなど超高価な乗用車など,高品質のブランド製品が日本への主力 輸出品である。 (11)日本人がこれらのブランド製品を買いまくるため,この 3 カ国に対する日本の収支は赤字になっているのだが,同時に日本の得意なハイ テク産業の産物はこれらに比べて儲けは大きくないということでもある。 (12) 日本の若年労働者の賃金が安くなった原因は,ハイテク産業をはじめ多くの会 社が,大量生産に走り,安売り競争を激化してきたからである。(13)製品価 格を安くする際に削ってきたものは,付加価値額(高級ブランドイメージ)と 賃金である。(14)デフレ脱却には製品やサービスの付加価値額(ブランドイ メージ)と労働者の賃金を上げる必要がある。(15)日本に必要なことは,イ ンドの自動車製造会社タタが製造している Nano のような安価な乗用車に対抗 できる安物自動車を作ることではなく,フェラーリやランボルギーニよりも優 れた高級車を作ることである。「デフレの正体」に書かれていることは,おお よそ以上のような内容であると読んだ。やはり「日本の科学,技術,文化は世 界二位では駄目で,世界一でなければならない」, 「ブランドは世界一であると ころに価値がある」と確信したのである。 この本の著者である藻谷浩介氏が朝のテレビ番組で興味深いことを言って おられた。2012 年度の入学試験には日本中がアッと驚いたカンニング法が登 -6- 場したことがニュースとなっている。高機能型携帯電話を使って入試問題の回 答を広く世間に問い,寄せられた解答をこれまた携帯電話で盗み見て,入試の 解答としたわけである。事件は京都大学の入試であからさまになったものであ るが,その前に既に早稲田大学や他の大学でも同様の手法を使ったらしい。し かも早稲田大学は既に合格させていたという。私学の雄,早稲田大学の面目は 丸つぶれである。この事件に対するコメントとして,藻谷氏は,「現在の入学 試験で使われている問題そのものにも既に大きな弊害がある。知識を問うので はなく,知識を基にして何を考え,何を創造するか。そのような能力を試す入 学試験を実施しなければならない時代がやってきたと考えるべきである」と述 べておられた。さすが「デフレの正体」の著者はすごい。 また,この入学試験問題公開カンニングに対するコメントは NHK の解説委 員など多くのコメンテーターが述べていたが,実は大学教育にも既に大変に大 きな不都合が拡がっている。それは学生が提出するレポートである。宿題とし てのレポートとして,インターネットなどで調べた内容をそのままコピー・ペ ースト(コピ・ペー)して提出する輩が相当多数になっているのである。小生 が医学部長を務めていた頃,広島大学西条キャンパスの食堂で昼食を摂った際, 混み合っていたので某学部の学生 3 名と相席をした。その際,彼らは,彼らの 指導教員と講義の内容についてたわいない話をしていたのだが,その途中, 「で も,入学してから,とにかくインターネットのコピ・ペーは上手くなったよね」 と発言した学生がいた。小生の出したレポートにもその類の解答が散見される ようになり,私なりに対策に悩んでいた時でもあったので,「君たち,コピ・ ペーのレポートなら出さない方がいいよ。そんなことはやめるべきだよ」と, 強く注意をした。この食堂での出来事を,その直後に開かれた広島大学の部局 長意見亣換会で指摘したのだが,学長が「それは本当か?」と質問しただけで, 他の部局長からの発言はなく,尻切れトンボになってしまった。藻谷氏の意見 は,大学のこのような実態に対して述べられたものでもあったのであろう。現 在,インターネット情報のコピ・ペーの有無を検索するためのソフトが 200 万 円程度で流通しているらしい。これも現実の弊害を抑制するためには必要なこ とであると思われるが,問題はそれだけで解決することではなく,国民の教育 や研究に対する姿勢, 「何クソッ!という精神」の欠落こそ重大である。 「何ク ソッ!という精神」を本当に有していたならばこのような事態は訪れなかった に違いないと思うのである。 また,医学部医学科は 6 年制であり,幸い就職活動もそれほどひどくはない が,学問の専門性と就職分野の関連が弱い 4 年制大学学部では本格的就職活動 -7- が 3 年生時から始まっていると聞く。如何に就職氷河期とはいっても,学業を 行う時間は十分に存在するのであろうか?大学では何をしているのかとの疑 問を持たざるを得ない。 ここまで考えたところで,数年前,中国政府の幹部がオーストラリアの首相 に述べた次のようなことを思い出した。日本に対するオーストラリアの姿勢を 問われた際,中国政府幹部曰く「あんな国は放っておきなさい。50 年もしな いうちにこの世からなくなりますよ」と,答えたというわけだ。 「何クソッ!」「ふざけるな!日本を舐めるなよ!」 -8- 第Ⅰ部 研究活動 A.執筆(平成 22 年 1 月 1 日~平成 22 年 12 月 31 日) B.発表(平成 22 年 1 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) C.研究助成金等(平成 22 年 1 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) D.賞(平成 22 年 1 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) 注1) 同門会員である,同門会員でない,に関わらず,その研究が行われ た期間に分子内科学(旧第二内科)に所属していなかった先生方に は,*(アスタリスク)を添付しました(ただし,留学中を除く) 。 注2) 収載対象期間は年度区切り(平成 22 年 4 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日)を基本としましたが,執筆物については発行月日が不明なもの も含まれるため年区切り(平成 22 年 1 月 1 日~同年 12 月 31 日)と しました。また,平成 22 年 1 月 1 日~同年 3 月 31 日の発表,研究 助成金等,賞については昨年の年報に収載されていないため,本年 度の年報に収載しました。 -9- A.執 筆 [原著(英文)] <呼吸器グループ> 1. Kitahara Y, Hattori N, Yokoyama A, Yamane K, Sekikawa K*, Inamizu T*, Kohno N. The influence of lung function on exercise capacity in patients with type 2 diabetes Hiroshima J Med Sci 59: 7-13, 2010 Patients with type 2 diabetes have impaired exercise capacity. While numerous factors are known to contribute to impaired exercise capacity, the role of lung function remains unclear. We conducted the present study to investigate the influence of lung function on exercise capacity in patients with type 2 diabetes. Cardiopulmonary exercise testing was carried out in 31 male patients with type 2 diabetes without diabetic complications or cardiopulmonary diseases. Patients with abnormal spirometry results such as a percentage of predicted forced vital capacity (%FVC) <80% and/or a ratio of forced expiratory volume in one second (FEV1) to FVC (FEV1/FVC) <70% were excluded from the study. We used the . percentage of predicted maximal oxygen uptake (%VO2max) as an index of . exercise capacity. The correlations between %VO2max and lung function and other factors known to be associated with impaired exercise capacity were then . assessed. Univariate analysis revealed %VO2max correlated significantly with percentage of predicted FEV1 (%FEV1), duration of type 2 diabetes, regular exercise habits, and systolic and diastolic blood pressures. In a multivariate analysis, %FEV1 and regular exercise habits were found to be independent . determinants of %VO2max. A mild reduction in %FEV1, which may be a complication of diabetes, is associated with impaired exercise capacity in patients with type 2 diabetes. When evaluating spirometric values in patients with type 2 diabetes, a reduction in %FEV1 should be noted even when both %FVC and FEV1/FVC are within normal limits. - 10 - 2. Senoo T, Hattori N, Tanimoto T, Furonaka M, Ishikawa N, Fujitaka K, Haruta Y, Murai H, Yokoyama A, Kohno N. Suppression of plasminogen activator inhibitor-1 by RNA interference attenuates pulmonary fibrosis Thorax 65: 334-340, 2010 BACKGROUND AND AIM: There is a growing body of evidence demonstrating that plasminogen activator inhibitor-1 (PAI-1) is involved in the progression of pulmonary fibrosis. In fact, PAI-1 knockout mice are protected from bleomycin-induced pulmonary fibrosis. This study was conducted to determine whether the intrapulmonary administration of small interfering RNA (siRNA) targeting PAI-1 (PAI-1-siRNA) limits the development of bleomycin-induced pulmonary fibrosis. METHODS: Lung biopsies from patients with idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) were stained for PAI-1. The distribution of siRNA in the lung, the PAI-1 level in bronchoalveolar (BAL) fluid and the extent of fibrotic changes in the lung were evaluated following the intranasal administration of PAI-1-siRNA in a mouse model of bleomycin-induced pulmonary fibrosis. The effect of PAI-1-siRNA on the epithelial to mesenchymal transition (EMT) was also evaluated using a mouse lung epithelial cell line, LA-4. RESULTS: PAI-1 was overexpressed in the hyperplastic type 2 pneumocytes lining the honeycomb lesions of patients with IPF. The single intranasal instillation of PAI-1-siRNA resulted in the diffuse uptake of siRNA into the epithelial cells lining the dense fibrotic lesions. The repeated administration of PAI-1-siRNA initiated during either the inflammatory or the fibrotic phase into bleomycin-injured mice reduced the PAI-1 level in BAL fluid and limited the accumulation of collagen in the lungs. EMT induced by transforming growth factor (TGF ) in LA-4 cells was inhibited by transfection with PAI-1-siRNA. CONCLUSIONS: The direct suppression of PAI-1 in the lung by the intrapulmonary administration of PAI-1-siRNA attenuated the development and progression of pulmonary fibrosis. The inhibition of EMT may be, at least in part, involved in this effect. - 11 - 3. Yamane T, Hattori N, Kitahara Y, Haruta Y, Sasaki H*, Yokoyama A, Kohno N. Productive cough is an independent risk factor for the development of COPD in former smoker Respirology 15: 313-318, 2010 The presence of productive cough was an independent risk factor for the development of COPD in Japanese men, particularly former smokers. Stage 0 disease, as defined in GOLD 2001 guidelines, is relevant for the identification of subjects at risk of developing COPD. BACKGROUND AND OBJECTIVE: It has yet to be determined whether the presence of productive cough is a risk factor for the development of COPD. The aim of the present study was to obtain more information on this potential association in Japanese men. METHODS: Seven hundred and eighty-three men with normal spirometry who did not have respiratory disease were recruited. The subjects were divided into three groups: group A, non-smokers; group B, those with a positive smoking history without productive cough; and group C, those with a positive smoking history and productive cough. The incidence rates of COPD were compared among the three groups and the relative risks for the development of COPD were assessed. RESULTS: During the mean follow-up period of 33.6 ± 20.4 months, 19 (2.4%) subjects developed COPD. The incidence rate of COPD was significantly higher in group C than in group B (10.1 vs. 2.2%, p=0.003). A multivariate analysis of data for all subjects, current smokers and former smokers revealed that productive cough was an independent risk factor for the development of COPD in all subjects and former smokers but not in current smokers. CONCLUSIONS: Productive cough was an independent risk factor for the development of COPD in Japanese men. In particular, former smokers who complain of this symptom should be regarded as being at high risk for the development of COPD. The data suggested that stage 0 disease, as defined in the Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease 2001 guidelines, is relevant for the identification of subjects at risk of developing COPD. - 12 - 4. Kohno H, Amatya VJ*, Takeshima Y*, Kushitani K*, Hattori N, Kohno N, Inai K*. Aberrant promoter methylation of WIF-1 and SFRP1, 2, 4 genes in mesothelioma Oncol Rep 24: 423-431, 2010 WIF-1 is a negative regulator of the Wnt-signaling pathway that may have important implications for tumorigenesis. Microarray analysis of whole genome expression in mesothelioma tissue revealed down-regulation of 491 genes and up-regulation of 167 genes involved mainly in Jak-STAT signaling (8 genes), MAPK signaling (16 genes) and Wnt signaling (13 genes) pathways. Of these, WIF-1 gene was down-regulated in mesothelioma 72-fold compared to normal tissue. We also analyzed WIF-1 and SFRPs promoter methylations in 46 mesothelioma tissues, 8 mesothelioma cell lines by methylation-specific polymerase chain reaction (MSP). WIF-1 promoter methylation was observed in 34 of 46 mesothelioma tissues (73.9%) and in all 8 mesothelioma cell lines. SFRP1, 2 and 4 promoter methylation was observed in 21 of 37 (56.8%), 26 of 42 (61.9%) and 17 of 36 (47.2%) mesothelioma tissues, respectively. Promoter methylation of any WIF-1 and/or SFRP genes was observed in 44 of 46 (95.6%) mesothelioma tissues. The treatment of mesothelioma cell lines with 5-aza-2’-deoxycytidine (5-aza-2dC) showed WIF-1 promoter methylation recovery followed by restoration of WIF-1 expression in 6 of 8 mesothelioma cell lines. The cytoplasmic expression of -catenin was observed in 38 of 43 cases of mesothelioma without any nuclear reactivity. The eight mesothelioma cell lines and 27 cases of mesothelioma examined showed no mutation in exon 3 of -catenin suggesting no alteration of canonical Wnt signaling pathway. Our data suggest that WIF-1 promoter methylation is a common event in mesothelioma. - 13 - 5. Ohashi N, Yamamoto H, Horiguchi J*, Kitagawa T, Kunita E, Utsunomiya H, Oka T, Kohno N, Kihara Y*. Association between visceral adipose tissue area and coronary plaque morphology assessed by CT angiography JACC Cardiovasc Imaging 3: 908-917, 2010 OBJECTIVES: We sought to investigate the association between visceral adipose tissue (VAT) with the presence, extent, and characteristics of noncalcified coronary plaques (NCPs) using 64-slice computed tomography angiography (CTA). BACKGROUND: Although visceral adiposity is associated with cardiovascular events, its association with NCP burden and vulnerability is not well known. METHODS: The study population consisted of 427 patients (age 67 ± 11 years; 63% men) with proven or suspected coronary artery disease who underwent 64-slice CTA. We assessed the presence and number of NCPs for each patient. The extent of NCP was tested for the difference between high (≥2) and low (≤1) counts. We further evaluated the vulnerable characteristics of NCPs with positive remodeling (remodeling index >1.05), low CT density (≤38 HU), and the presence of adjacent spotty calcium. Plain abdominal scans were also performed to measure the VAT and subcutaneous adipose tissue area. RESULTS: A total of 260 (61%) patients had identifiable NCPs. Multivariate analyses revealed that increased VAT area (per 1 standard deviation, 58 cm2) was significantly associated with both the presence (odds ratio [OR]: 1.68; 95% confidence interval [CI]: 1.28 to 2.22) and extent (OR: 1.31; 95% CI: 1.03 to 1.68) of NCP. Other body composition measures, including subcutaneous adipose tissue area, body mass index, and waist circumference were not significantly associated with either presence or extent of NCP. Increased VAT area was also independently associated with the presence of NCP with positive remodeling (OR: 1.71; 95% CI: 1.18 to 2.53), low CT density (OR: 1.69; 95% CI: 1.17 to 2.47), and adjacent spotty calcium (OR: 1.52; 95% CI: 1.03 to 2.27). CONCLUSIONS: Increased VAT area was significantly associated with NCP burden and vulnerable characteristics identified by CTA. Our findings may explain the excessive cardiovascular risk in patients with visceral adiposity, and support the potential role of CTA to improve risk stratification in such patients. - 14 - 6. Ueda K*, Takami S*, Saichi N*, Daigo Y*, Ishikawa N, Kohno N, Katsumata M*, Yamane A*, Ota M*, Sato TA*, Nakamura Y*, Nakagawa H*. Development of serum glycoproteomic profiling technique; simultaneous identification of glycosylation sites and site-specific quantification of glycan structure changes Mol Cell Proteomics 9: 1819-1828, 2010 Characterization and interpretation of disease-associated alterations of protein glycosylation are the central aims of the emerging glycoproteomics projects, which are expected to lead to more sensitive and specific diagnosis and improve therapeutic outcomes for various diseases. Here we report a new approach to identify carbohydrate-targeting serum biomarkers, termed isotopic glycosidase elution and labeling on lectin-column chromatography (IGEL). This technology is based on glycan structure-specific enrichment of glycopeptides by lectin-column chromatography and site-directed tagging of N-glycosylation sites by 18O during the elution with N-glycosidase. The combination of IGEL with 8-plex isobaric tag for relative and absolute quantitation (iTRAQ) stable isotope labeling enabled us not only to identify N-glycosylation sites effectively but also to compare glycan structures on each glycosylation site quantitatively in a single LC/MS/MS analysis. We applied this method to eight sera from lung cancer patients and controls, and finally identified 107 glycopeptides in their sera, including A2GL_Asn151, A2GL_Asn290, CD14_Asn132, CO8A_Asn417, C163A_Asn64, TIMP1_Asn30, and TSP1_Asn1049 which showed the significant change of the affinity to Concanavalin A (ConA) lectin between the lung cancer samples and the controls (p<0.05 and more than twofold change). These screening results were further confirmed by the conventional lectin-column chromatography and immunoblot analysis using additional serum samples. Our novel methodology, which should be valuable for diverse biomarker discoveries, can provide high-throughput and quantitative profiling of glycan structure alterations. - 15 - 7. Sato N*, Yamabuki T*, Takano A, Koinuma J*, Aragaki M*, Masuda K, Ishikawa N, Kohno N, Ito H*, Miyamoto M*, Nakayama H*, Miyagi Y*, Tsuchiya E*, Kondo S*, Nakamura Y*, Daigo Y*. Wnt Inhibitor Dickkopf-1 as a Target for Passive Cancer Immunotherapy Cancer Res 70: 5326-5336, 2010 Dickkopf-1 (DKK1) is an inhibitor of Wnt/-catenin signaling that is overexpressed in most lung and esophageal cancers. Here, we show its utility as a serum biomarker for a wide range of human cancers, and we offer evidence favoring the potential application of anti-DKK1 antibodies for cancer treatment. Using an original ELISA system, high levels of DKK1 protein were found in serologic samples from 906 patients with cancers of the pancreas, stomach, liver, bile duct, breast, and cervix, which also showed elevated expression levels of DKK1. Additionally, anti-DKK1 antibody inhibited the invasive activity and the growth of cancer cells in vitro and suppressed the growth of engrafted tumors in vivo. Tumor tissues treated with anti-DKK1 displayed significant fibrotic changes and a decrease in viable cancer cells without apparent toxicity in mice. Our findings suggest DKK1 as a serum biomarker for screening against a variety of cancers, and anti-DKK1 antibodies as potential theranostic tools for diagnosis and treatment of cancer. - 16 - 8. Hamaguchi N*, Hamada H, Miyoshi S*, Irifune K*, Ito R*, Miyazaki T*, Higaki J*. In vitro and in vivo therapeutic efficacy of the PPAR- agonist troglitazone in combination with cisplatin against malignant pleural mesothelioma cell growth. Cancer Sci 101: 1955-1964, 2010 Malignant pleural mesothelioma (MPM), an aggressive and refractory tumor type, is increasing in frequency throughout the world. Peroxisome proliferator activated receptor- (PPAR-) agonists have anticancer activity against several cancer cell lines in vitro and in vivo. However, there have been no reports that PPAR- agonists induce growth inhibition of MPM cell lines. In this study, we investigated the inhibitory effect of a PPAR- agonist in combination with an anticancer agent on MPM cell growth in vitro and in vivo. We examined the therapeutic efficacy of the PPAR- agonist troglitazone (TGZ) in combination with cisplatin against a human MPM cell line, both in vitro and orthotopically inoculated into severe combined immunodeficient (SCID) mice. Troglitazone (TGZ) alone inhibited MPM cell growth in vitro in a dose-dependent manner via induction of G1 cell cycle arrest and apoptosis. The combination of TGZ and cisplatin showed an additive inhibitory effect on MPM cell growth compared to treatment with either individual drug. Treatment with 500 mg/kg or 1000 mg/kg TGZ effectively inhibited the production of thoracic tumors and pleural effusion in EHMES-10 cell-bearing SCID mice. Moreover, treatment with 500 mg/kg TGZ in combination with 3 mg/kg cisplatin more effectively prolonged survival compared to treatment with either individual drug. These results suggest that TGZ in combination with cisplatin may become a novel therapy for MPM. (愛媛大学での業績) - 17 - 9. Miyoshi S*, Hamada H, Kadowaki T*, Hamaguchi N*, Ito R*, Irifune K*, Higaki J*. Comparative evaluation of serum markers in pulmonary sarcoidosis Chest 137: 1391-1397, 2010 BACKGROUND: Although several serum markers have shown their ability to reflect lymphocytic alveolitis and disease progression in pulmonary sarcoidosis, to our knowledge no prior study has made comparative evaluations of these markers. METHODS: Forty-three patients with pulmonary sarcoidosis were enrolled. BAL fluid (BALF) cells were analyzed, and serum levels of serum amyloid A (SAA), soluble interleukin 2 receptor (sIL-2R), lysozyme, angiotensin-converting enzyme (ACE), and the mucin-like, high-molecular-weight glycoprotein KL-6 were measured at disease presentation. Clinical data, including chest radiographs, were collected at presentation and during follow-ups. Univariate and multivariate analyses were used to identify markers best predictive of increased parenchymal infiltration. RESULTS: Significantly higher serum levels of sIL-2R, lysozyme, and KL-6 were found in patients with parenchymal infiltration compared with those without parenchymal infiltration. The numbers of total cells and lymphocytes in BALF were significantly higher in patients with parenchymal infiltration. Serum levels of sIL-2R, lysozyme, and KL-6 were significantly correlated with the numbers of total cells, lymphocytes, and CD4+ T lymphocytes in BALF. At the cutoff levels determined by receiver operating characteristic curves, sIL-2R, lysozyme, KL-6 serum levels, and the number of BAL lymphocytes showed significant correlations with increased parenchymal infiltrations by univariate analysis. However, multivariate analysis revealed that only KL-6 was a predictor of increased parenchymal infiltration. CONCLUSION: Our results suggest that initial serum sIL-2R, lysozyme, and KL-6 levels may reflect lymphocytic alveolitis in pulmonary sarcoidosis. Furthermore, initial serum KL-6 tends to associate with increased parenchymal infiltration in pulmonary sarcoidosis. (愛媛大学での業績) - 18 - 10. Takemura Y*, Satoh M*, Satoh K*, Hamada H, Sekido Y*, Kubota S*. High dose of ascorbic acid induces cell death in mesothelioma cells Biochem Biophys Res Commun 394: 249-253, 2010 Malignant mesothelioma is an asbestos-related fatal disease with no effective cure. Recently, high dose of ascorbate in cancer treatment has been reexamined. We studied whether high dose of ascorbic acid induced cell death of four human mesothelioma cell lines. High dose of ascorbic acid induced cell death of all mesothelioma cell lines in a dose-dependent manner. We further clarified the cell killing mechanism that ascorbic acid induced reactive oxygen species and impaired mitochondrial membrane potential. In vivo experiment, intravenous administration of ascorbic acid significantly decreased the growth rate of mesothelioma tumor inoculated in mice. These data suggest that ascorbic acid may have benefits for patients with mesothelioma. (愛媛大学での業績) - 19 - 11. Oshita H, Sakurai J*, Kamitsuna M* Semi-quantitative procalcitonin test for the diagnosis of bacterial infections: clinical use experience in Japan J Microbiol Immunol Infect 43: 222-227, 2010 BACKGROUND AND PURPOSE: The efficacy of the rapid semi-quantitative procalcitonin (PCT) test for the diagnosis of bacterial infection was evaluated in patients with systemic inflammatory response syndrome. METHODS: A retrospective observational study was performed from June to December 2008 at the Chugoku Rosai General Hospital, Japan. This study analyzed consecutive patients (both outpatients and inpatients) who developed systemic inflammatory response syndrome and whose PCT test was measured semi-quantitatively within 24 hours of onset, or at the first hospital visit. Based on the clinical diagnosis, the patients were divided into two groups. Group I comprised patients with a bacterial infection, and group II comprised patients with a non-bacterial infection, or non-infectious disease. Receiver operating characteristic curves were used to evaluate the diagnostic value of the semi-quantitative PCT test kit, C-reactive protein levels and white blood cells counts for the detection of bacterial infections, and the areas under the resulting curves were compared. RESULTS: A total of 168 patients were included and divided into groups I (n=112) and II (n=56). Group I showed a significantly higher percentage of positive PCT tests (≥0.5 ng/mL) than group II (67.8% vs. 19.6%, p<0.001). PCT showed a sensitivity of 67.8% [95% confidence interval (CI) =58.4-76.4] and a specificity of 80.4% (95% CI =67.6-89.8). The areas under the resulting curves for PCT (0.764) were significantly larger than those seen for C-reactive protein (0.650, p=0.02) and white blood cells (0.618, p=0.006). CONCLUSION: The semi-quantitative PCT test is as useful for distinguishing bacterial infection from other inflammatory diseases in common clinical practice as the quantitative PCT. (中国労災病院での業績) - 20 - <腎臓グループ> 12. Yokoyama Y, Masaki T*, Kiribayashi K*, Nakashima A, Kokoroishi K, Ogawa T*, Kohno N, Yorioka N 15-Deoxy-12, 14-prostaglandin J2 inhibits angiotensin II-induced fibronectin expression via hepatocyte growth factor induction in human peritoneal mesothelial cells Ther Apher Dial 14: 43-51, 2010 15-Deoxy- 12, 14 -prostaglandin J2 (15d-PGJ2) is an endogenous peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR) agonist that suppresses progressive matrix deposition; however, little is known about the effects of 15d-PGJ2 on human peritoneal mesothelial cells (HPMCs). We investigated the following: (i) the expression of PPAR; (ii) the effect of 15d-PGJ2 on angiotensin II (Ang II)-induced fibronectin (FN) expression and secretion; (iii) the effect of 15d-PGJ2 (with or without Ang II and with or without the specific PPAR antagonist GW9662) and pioglitazone, a synthetic PPAR agonist, on hepatocyte growth factor (HGF) expression and secretion; (iv) the effect of HGF on Ang II-induced FN expression and secretion; (v) the expression of c-Met (a specific HGF receptor) and its phospho-signal; and (vi) the involvement of HGF in the effect produced by 15d-PGJ2 using selective c-Met inhibitor PHA-665752. The presence of PPAR was detected by western blot analysis. 15d-PGJ2 inhibited Ang II-induced FN expression and increased HGF expression, even in the presence of Ang II. This effect of HGF expression was completely prevented by co-treatment with GW9662. Additionally, upregulation of HGF secretion induced by 15d-PGJ2 and HGF production induced by pioglitazone was revealed. We demonstrated the presence of c-Met, and presented evidence that HGF inhibits Ang II-induced FN expression and activates phosphorylation of c-Met, which is blocked by PHA-665752; 15d-PGJ2 also activated c-Met phosphorylation. Furthermore, PHA-665752 attenuates the inhibitory effects of 15d-PGJ2 on FN secretion. These findings suggest that 15d-PGJ2 has a novel and potent antifibrotic effect in HPMC and this action is likely mediated by HGF. - 21 - 13. Hirai T*, Nakashima A, Shiraki N*, Takasugi N*, Yorioka N. Dose conversion ratio one year after switching from epoetin alpha to darbepoetin alpha in Japanese hemodialysis patients Int J Artif Organs 33: 283-289, 2010 BACKGROUND/AIMS: Darbepoetin alpha is effective for renal anemia when epoetin is insufficient. We previously reported that the dose conversion ratio from epoetin alpha to darbepoetin alpha was 1:350.5 after 24 weeks of follow-up. This study assessed the conversion ratio in stable Japanese hemodialysis patients after 52 weeks. METHODS: A total of 104 hemodialysis patients who were stable on intravenous epoetin alpha were switched to intravenous darbepoetin alpha according to the 1:200 rule. Then they were followed for 52 weeks to assess changes of hemoglobin and the darbepoetin alpha dose. RESULTS: Eighty-five patients completed the study. Their hemoglobin increased very rapidly during the first 8 weeks. The final conversion ratio was 1:286.6 at 52 weeks. Darbepoetin alpha showed similar efficacy in diabetics and non-diabetics. Patients switching from a high epoetin alpha dose (≥4500 IU/week) had a higher conversion ratio compared with those switching from a low dose (<4500 IU/week). CONCLUSIONS: The dose conversion ratio of 1:200 was unsuitable and led to a rapid increase of hemoglobin. A conversion ratio of 1:250 to 1:300 should be employed when switching from epoetin alpha to darbepoetin alpha in Japanese patients. - 22 - 14. Hirai T*, Nakashima A, Takasugi N*, Yorioka N. Response of secondary hyperparathyroidism to cinacalcet depends on parathyroid size Nephron Clin Pract 114: c187-193, 2010 BACKGROUND/AIMS: Several reports have indicated that the measurement of parathyroid gland size assists the management of patients with secondary hyperparathyroidism. This study examined whether parathyroid gland enlargement influenced the response of secondary hyperparathyroidism to cinacalcet. METHODS: Clinically stable hemodialysis patients with secondary hyperparathyroidism that was resistant to conventional treatment received cinacalcet for 6 months. Based on the parathyroid gland size measured by ultrasonography, the patients were divided into group S (gland <500 mm3) and group L (gland ≥500 mm3). Serum levels of intact parathyroid hormone (intact PTH), bone-specific alkaline phosphatase, osteocalcin, and cross-linked N-terminal telopeptide of type 1 collagen were measured over time. RESULTS: Twenty-four patients completed the study. In group S, all markers of bone metabolism and intact PTH were significantly decreased after 3 months of cinacalcet treatment. In contrast, there were no significant changes of these parameters, except for intact PTH, after 3 months in group L. After 6 months of cinacalcet treatment, however, all of the markers of bone metabolism were significantly decreased in both groups. CONCLUSIONS: The response to cinacalcet differed between groups S and L. Thus, the presence of parathyroid enlargement (nodular hyperplasia) may delay the response of secondary hyperparathyroidism to cinacalcet. - 23 - 15. Hirai T*, Nakashima A, Takasugi N*, Yorioka N. Association of nodular hyperplasia with resistance to cinacalcet therapy for secondary hyperparathyroidism in hemodialysis patients Ther Apher Dial 14: 577-82, 2010 There have been few long-term prospective studies investigating the effect of cinacalcet on secondary hyperparathyroidism with or without nodular hyperplasia. We examined whether the effect of cinacalcet on secondary hyperparathyroidism differed between patients with or without nodular hyperplasia. Stable hemodialysis patients with secondary hyperparathyroidism resistant to conventional treatment received cinacalcet for 12 months. Based on ultrasonography findings, patients were divided into group S (gland <500 mm3 without nodular hyperplasia) and group L (gland ≥500 mm3 with nodular hyperplasia). Serum levels of intact parathyroid hormone, bone-specific alkaline phosphatase, osteocalcin, and cross-linked N-terminal telopeptide of type 1 collagen were measured. Thirty-one patients completed the study. The changes of parameters from the baseline did not differ significantly between the two groups after 6 months. However, the percentage reduction of each parameter was significantly smaller in group L compared with group S after 12 months. Nodular hyperplasia is associated with resistance to cinacalcet therapy in patients on chronic dialysis with secondary hyperparathyroidism. - 24 - <内分泌・糖尿病グループ> 16. Oki K, Yamane K, Satoh K*, Nakanishi S, Yamamoto H, Kohno N. Aldosterone synthase (CYP11B2) C-344T polymorphism affects the association of age-related changes of the serum C-reactive protein Hypertens Res 33: 326-330, 2010 Aldosterone participates in vascular and myocardial inflammation either directly or indirectly through blood pressure (BP). Aldosterone synthase (CYP11B2) C-344T polymorphism may influence the severity of systemic inflammation. A total of 398 Japanese Americans (152 men and 246 women, age 19-92 years) from the Hawaii-Los Angeles-Hiroshima study were enrolled. BP and serum levels of C-reactive protein (CRP) were measured, and the CYP11B2 C-344T polymorphism, rs1799998, was determined. No influence of the polymorphism on baseline characteristics such as systolic, diastolic and mean BP, pulse pressure or serum CRP levels was observed. In all genotypes, systolic BP showed a significantly positive correlation with age (TT (n=178): r=0.283, P<0.001; TC (n=164): r=0.213, P=0.006; and CC (n=56): r=0.289, P=0.031). However, the regression coefficients of systolic BP with age were not different across genotypes. According to the results of univariate and multivariate analyses with adjustment for BP, the serum CRP level increased with age only in subjects with the CC genotype (P=0.027 and P=0.004, respectively), and elevation of serum CRP was mainly observed in the elderly population (aged ≥60 years). Moreover, the regression coefficient of CRP levels with age was significantly steeper in subjects with the CC genotype than in those with the TC or TT genotype (P=0.028). The CC genotype of the CYP11B2 C-344T polymorphism was associated with an age-dependent increase in the serum CRP level independent of BP, and may contribute to a cardiovascular phenotype by promoting vascular inflammation. - 25 - <留学先での業績> 17. Ishikawa N, Ohlmeier S*, Mazur W*, Salmenkivi K*, Myllärniemi M*, Kinnula VL* Hemoglobin in human lung, its loss in Pulmonary Fibrosis but not in Chronic Obstructive Pulmonary Disease Respir Res 11: 123, 2010 BACKGROUND: Idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) and chronic obstructive pulmonary disease (COPD) are disorders of the lung parenchyma. They share the common denominators of a progressive nature and poor prognosis. The goal was to use non-biased proteomics to discover new markers for these diseases. METHODS: Proteomics of fibrotic vs. control lung tissue suggested decreased levels of several spots in the lung specimens of IPF patients, which were identified as Hemoglobin (Hb) and monomers and Hb complexes. The Hb and monomers and complexes were investigated in more detail in normal lung and lung specimens of patients with IPF and COPD by immunohistochemistry, morphometry and mass spectrometry (MS). RESULTS: Both Hb monomers, in normal lung, were expressed especially in the alveolar epithelium. Levels of Hb and monomers and complexes were reduced/lost in IPF but not in the COPD lungs when compared to control lung. MS-analyses revealed Hb modification at cysteine105 (Cys105), preventing formation of the Hb complexes in the IPF lungs. Hb and Hb were expressed as complexes and monomers in the lung tissues, but were secreted into the bronchoalveolar lavage fluid and/or induced sputum supernatants as complexes corresponding to the molecular weight of the Hb tetramer. CONCLUSIONS: The abundant expression of the oxygen carrier molecule Hb in the normal lung epithelium and its decline in IPF lung are new findings. The loss of Hb complex formation in IPF warrants further studies and may be considered as a disease-specific modification. - 26 - 18. Cui A*, Anhenn O*, Theegarten D*, Ohshimo S, Bonella F*, Sixt SU*, Peters J*, Sarria R*, Guzman J*, Costabel U*. Angiogenic and angiostatic chemokines in idiopathic pulmonary fibrosis and granulomatous lung disease Respiration 80: 372-378, 2010 BACKGROUND: Angiogenesis-angiostasis balance and leukocyte recruitment are influenced by different concentrations of distinct chemokines. OBJECTIVE: To investigate the relative contribution of angiogenic and angiostatic CXC chemokines to the pathogenesis of idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) and granulomatous lung diseases, we examined the in vitro production of an angiogenic chemokine (IL-8), and 2 angiostatic chemokines (IP-10 and MIG) by alveolar macrophages. METHODS: Alveolar macrophages from 16 patients with granulomatous lung diseases [8 with sarcoidosis, 8 with extrinsic allergic alveolitis (EAA)], 16 patients with IPF, and 8 control subjects were cultured for 24 h. IL-8, IL-18, IP-10 and MIG in the culture supernatants were measured by a fluorescent bead-based multiplex technique. RESULTS: In IPF patients, IL-8 was increased and correlated with bronchoalveolar lavage (BAL) neutrophils, whereas the levels of IP-10 and MIG were normal. In sarcoidosis and EAA patients, IL-8, IP-10, and MIG were all increased and IP-10 and MIG correlated with IL-18, a Th1 cytokine, and the percentage and number of BAL lymphocytes. CONCLUSIONS: The difference in the expression of CXC chemokines and a Th1 cytokine may contribute to the different immunopathogenesis, clinical course and responsiveness to treatment of these diseases. - 27 - 19. Nakashima A, Carrero JJ*, Qureshi AR*, Miyamoto T*, Anderstam B*, Bárány P*, Heimbürger O*, Stenvinkel P*, Lindholm B* Effect of circulating soluble receptor for advanced glycation end products (sRAGE) and the proinflammatory RAGE ligand (EN-RAGE, S100A12) on mortality in hemodialysis patients Clin J Am Soc Nephrol 5: 2213-2219, 2010 BACKGROUND AND OBJECTIVES: The soluble receptor of advanced glycation end products (sRAGE) may exert anti-inflammatory protective roles on the vasculature. In contrast, the RAGE ligand S100A12 (also known as EN-RAGE) contributes to inflammation and the development of atherosclerosis in animal models. Whether alterations at this level contribute to the increased mortality observed in patients on dialysis is currently unknown. DESIGN, SETTING, PARTICIPANTS MEASUREMENTS: Prospective study including 184 prevalent hemodialysis patients and 50 healthy controls matched for age and gender. Plasma concentrations of S100A12 and sRAGE were studied in relation to risk profile and mortality after a median follow-up period of 41 months. RESULTS: S100A12 and sRAGE levels were significantly elevated in hemodialysis patients compared with healthy controls. S100A12 had a strong positive correlation with C-reactive protein and IL-6, whereas sRAGE negatively associated with C-reactive protein. S100A12, but not sRAGE, was independently and positively associated with clinical cardiovascular disease (CVD). During follow-up, 85 (33 cardiovascular-related) deaths occurred. Whereas sRAGE did not predict mortality, S100A12 was associated with both all-cause (per log10 ng/ml hazard ratio [HR] 1.93, 95% confidence interval [CI]: 1.18 to 3.15) and CVD-related (HR 3.23, 95% CI: 1.48 to 7.01) mortality, even after adjustment for age, sex, vintage, and comorbidities. Further adjustment for inflammation made the predictive value of S100A12 disappear for all-cause mortality, but still persisted in CVD-related mortality. CONCLUSIONS: Circulating S100A12 and sRAGE are both elevated in hemodialysis patients. However, only S100A12 associates with mortality, partly explained by its links with inflammation. - 28 - 20. Carrero JJ*, Qureshi AR*, Nakashima A, Arver S*, Parinis P*, Lindholm B*, Bárány P*, Heimbürger O*, Stenvinkel P* Prevalence and clinical implications of testosterone deficiency in men with end-stage renal disease Nephrol Dial Transplant 26: 184-190, 2010 BACKGROUND: Abnormally low serum testosterone levels were recently associated with an increased mortality risk in male dialysis patients. However, the prevalence of testosterone deficiency in end-stage renal disease (ESRD) is not well defined. We hereby explore the prevalence and correlates of clinical testosterone deficiency in a large cohort of ESRD male patients. METHODS: Two hundred and sixty ESRD men [median age 59 (25th-75th percentile 48-67) years] were included. Testosterone concentration and testosterone deficiency (<10 nmol/L) were studied in relation to clinically evident cardiovascular disease and markers of inflammation at baseline as well as deaths registered during the following 36 months. RESULTS: Testosterone deficiency was present in 44% of the patients, while 33% showed testosterone insufficiency (10-14 nmol/L), and only 23% had normal testosterone values (>14 nmol/L). Testosterone was strongly and inversely correlated to inflammatory markers (CRP, IL-6 and fibrinogen), even after correction for age and sex hormone-binding globulin. In a crude spline curve, low testosterone concentrations were associated with worse outcome. A clinical condition of testosterone deficiency was independently associated with cardiovascular co-morbidity [odds ratio (OR) 2.51; 95% confidence interval (CI) 1.32-4.76] and death (OR 2.00; 95% CI 1.01-3.97) in logistic regression analyses. CONCLUSIONS: Testosterone deficiency is a common finding among male ESRD patients, and it is independently associated with inflammation, cardiovascular co-morbidity and outcome. Future studies are needed to determine the potential adverse effects of male hypogonadism in ESRD and the possibility of improving risk profile, quality of life, and ultimately outcome with testosterone supplementation in these patients. - 29 - [原著(邦文)] <呼吸器グループ> 1. 三好誠吾*,濱田泰伸,片山均*,入船和典*,洲脇俊充*,中西徳彦*, 阿部聖裕*,城内謙治*,山本昭彦*,西村一孝*,加藤亜希*, 濱口直彦*,伊東亮治*,檜垣實男* 気管支喘息におけるサルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸エステ ル配合剤の相乗的改善効果と安全性の検討 新薬と臨床 59: 1601-1608, 2010 目的:吸入ステロイド薬(inhaled corticosteroid: ICS),サルメテロール (salmeterol: SLM)を併用しているにもかかわらずコントロール不十分な 気管支喘息患者 23 例を対象に,ほぼ同用量のサルメテロール/フルチカゾ ン プ ロ ピ オ ン 酸 エ ス テ ル 配 合 剤 ( salmeterol/fluticasone propionate combination: SFC)へ変更し,その後 8 週間にわたり有効性(末梢気道を含 む呼吸機能や臨床症状に対する効果)および安全性の検討を行った。結果: . . SFC の投与開始後,1 秒量,ピークフロー,V25,V 25/HT,最大中間呼気 流量の有意な改善を認め,喘息コントロールテストの点数も有意に改善し た。安全性に関しては口腔内カンジダ症を 1 例に認めたのみであった。結 語:SFC は ICS/SLM 併用中の気管支喘息患者において,末梢気道を含む呼 吸機能および喘息コントロールの改善に有効であり,安全性の高い薬剤で あることが示唆された。 (愛媛大学での業績) - 30 - 2. 尾下豪人,櫻井穣司*,上綱雅一* プロカルシトニン半定量検査の呼吸器科診療における有用性の検討 臨床病理 58: 670-675, 2010 プロカルシトニン(PCT)と既存の炎症マーカーである CRP や白血球数と を比較することで PCT が呼吸器領域の細菌感染症の診断や予後の推定に どの程度有用か検討した。全身性炎症性反忚症候群の基準を満たし,PCT を測定した 87 例を対象とした。 呼吸器細菌感染症では 55.7%で陽性を示し, 非細菌感染症の 15.4%と比べて有意に高かった。同時に測定した CRP,白 血球数と PCT の診断能を ROC 曲線で比較したところ,統計学的有意差は ないものの PCT の診断能が最も高かった。呼吸器細菌感染症 61 例を発症 後 2 ヵ月以内の転帰によって生存例と死亡例に分類した。PCT 2+以上を陽 性としたところ死亡例では 11 例中 8 例で陽性を示し,生存例よりも陽性率 が有意に高かった。白血球数,CRP は両群で有意差は認めなかった。また, PCT 2+以上の症例における死亡率は 36.4%で,2+未満の症例の 7.7%と比べ て有意に予後不良であった。 (中国労災病院での業績) - 31 - [症例報告(英文)] <呼吸器グループ> 1. Miyoshi S*, Hamada H, Katayama H*, Hamaguchi N*, Kadowaki T*, Ito R*, Irifune K*, Miyazaki T*, Higaki J*. Pulmonary tumor thrombotic microangiopathy associated with lung cancer J Cardiology Cases 1: e120-e123, 2010 We describe a case of pulmonary tumor thrombotic microangiopathy (PTTM) associated with lung cancer. A 63-year-old woman, who had been treated for lung cancer, was admitted to our hospital because of progressive dyspnea. Chest CT films showed reticular shadows in the middle and left upper lobes, and echocardiography revealed severe pulmonary hypertension. Because drug induced pneumonitis and either pulmonary thromboembolism or pulmonary tumor embolism were suspected, corticosteroid and anti-coagulant therapy were administered. Despite these treatments, she died 50 days after admission. Postmortem examination revealed PTTM associated with lung cancer. PTTM should be considered in cancer patients who show progressive respiratory failure and pulmonary hypertension. (愛媛大学での業績) - 32 - 2. Miyoshi S*, Hamada H, Katayama H*, Hamaguchi N*, Irifune K*, Ito R*, Ohtsuki Y*, Yoshino T*, Higaki J*. A case of pulmonary nodular lymphoid hyperplasia with a resected cavity, followed by spontaneous regression of remaining lesions Intern Med 49: 1617-1621, 2010 A 50-year-old man was admitted to our hospital for examination of an abnormal shadow on chest radiography. Computed tomography revealed multiple small nodular shadows in bilateral lung fields, with cavitation in a right S3 lesion that was resected by video-assisted thoracoscopic surgery. Histopathological examination revealed marked proliferation of lymphoid tissue, including many plasma cells that were polyclonal in nature. This case was considered to be pulmonary nodular lymphoid hyperplasia (PNLH). Several residual nodules spontaneously disappeared during the 6 years of follow-up. This was a rare case of PNLH with a resected cavity, followed by spontaneous regression of the remaining lesions. (愛媛大学での業績) - 33 - <腎臓グループ> 3. Hirashio S, Izumi K*, Ueno T, Arakawa T, Naito T*, Taguchi T*, Yorioka N Point mutation (C to T) of the LCAT gene resulting in A140C substitution J Atheroscler Thromb 17: 1297-1301, 2010 Familial lecithin: cholesterol acyltransferase (LCAT) deficiency is an autosomal recessive disorder characterized by corneal opacity, hemolytic anemia, proteinuria, and a low serum level of high-density lipoprotein cholesterol (HDL-C). Also, LCAT activity is remarkably decreased or absent. A 57-year-old Japanese man presented with corneal opacity, proteinuria, and a very low serum level of HDL-C. His LCAT activity was too low to measure. From clinical observations and results of examinations, we suspected LCAT deficiency. We performed a kidney biopsy and gene analysis. Light microscopy revealed the vacuolation of glomerular capillary tufts. Electron microscopy revealed small deposits in the glomerular basement membrane (GBM), extracellular matrix, and vascular endothelial cells. We identified a homozygous C to T point mutation at nucleotide 501 (g.501 C>T) of exon 4 at codon 140, resulting in an arginine (Arg) to cysteine (Cys) amino acid substitution (A140C) in the patient. These findings were characteristic of LCAT deficiency, which was confirmed to be due to a mutation that has only been reported in Japan. - 34 - [症例報告(邦文)] <呼吸器グループ> 1. 石山さやか,藤高一慶,田中惣之輔,岩本博志,石川暢久,春田吉則, 朋部登,河野修興 両側副腎転移を呈し治療抵抗性であった肺紡錘細胞癌の 1 例 広島医学 63: 626-629, 2010 55 歳男。発熱,咳嗽,右側腹部痛を主訴とした。胸腹部 CT にて右上葉肺 門に内部不均一な径 4cm 大の腫瘤を認めたほか,右肺門および縦隔リンパ 節腫大と両側副腎の腫瘤が確認された。気管支生検の結果は class V,右副 腎の穿刺ドレナージ排液の細胞診も class V であったが,いずれも組織型の 同定には至らず,臨床的に原発性肺癌(非小細胞癌,T2N2M1,stage IV) と診断した。疼痛緩和を目的とした放射線照射によって右副腎転移巣の縮 小と疼痛の軽減が得られたが,化学療法には抵抗性で急速な腫瘍の増大を 認め,最終的には癌性腹膜炎からの胃穿孔を契機に死亡した。剖検にて右 上葉の腫瘤は紡錘形および多形性の目立つ腫瘍細胞が密に増生して肉腫様 の所見を示し,免疫組織染色で CAM5.2 の発現を認めたことより,紡錘細 胞癌と診断した。 - 35 - 2. 春田吉則,杉山文,中川三沙,出口奈穂子,宮本真太郎 ブデソニド/ホルモテロール配合剤の投与により喘鳴・夜間呼吸困難の速 やかな消退に伴って QOL の著明な改善が得られた喘息の 1 例 Therapeutic Research 31: 1639-1643, 2010 気管支喘息(以下,喘息)は,気道狭窄と気道過敏性の亢進が認められる 気道の慢性炎症性疾患であり,吸入ステロイド薬(ICS)は長期管理の第一 選択薬と位置づけられている。ICS/長時間作用型2 刺激薬(LABA)配合 剤は,ICS 卖剤の低~中用量で十分にコントロールできない場合に推奨さ れており,現在,わが国では二つの配合剤が臨床使用可能である。その一 つ,ブデソニド/ホルモテロール配合剤(BUD/FM:シムビコートタービュ ヘイラー®)を,喘鳴,夜間の呼吸困難,睡眠障害を主訴として来院した 81 歳女性に処方したところ,処方開始日より速やかに夜間の症状が消失し, 就眠が可能となった。また,2 週後には呼吸機能および気道抵抗・炎症な ども明らかに改善し,夜間発作に対する不安が解消されたことで mini AQLQ で評価した QOL の著明な改善が得られた。BUD/FM は,1 剤で速や かな効果発現と喘息コントロールが可能な特徴を有する。症状の改善に伴 い QOL 改善が得られる,患者にとって安心感のある喘息治療薬であり,高 齢で小柄な女性であっても吸入しやすい ICS/LABA 配合剤である。今後, 臨床での幅広い活用が期待される。 - 36 - 3. 大森慶太郎,麻生光美*,小林隆彦*,奥本賢*,藤井隆之*,松原賢治*, 丸山典良*,渡辺章文*,島津幸枝*,高尾信一* 広島県の好発地域にある当院で経験した日本紅斑熱の 3 例 広島医学 63: 170-174, 2010 症例 1(60 歳代女性) ;全身紅斑,発熱,意識混濁で入院となった。意識は JCS 2,体温 40.5 度,四肢優位で全身性に小豆大の紅斑,右大腻部内側に 刺し口様の 5mm 大の暗赤色皮疹が認められた。ツツガムシ病を疑い,ミノ サイクリン(MINO)内朋とパズフロキサシン(PZFX)の点滴を行なった ところ軽快し,第 5 病日目に退院となった。尚,後日,ツツガムシ抗体陰 性が判明し,精査で日本紅斑熱と診断された。症例 2(60 歳代男性) ;発熱, 全身紅斑,振戦の出現で入院となった。体温 39.0 度,四肢優位で全身性に 小豆大の紅斑が認められ,日本紅斑熱を疑い,MINO 点滴を行なったとこ ろ,解熱となり,第 8 病日目に退院となった。尚,後日の精査で日本紅斑 熱と診断された。症例 3(70 歳代女性) ;悪寒,発熱,倦怠感で受診となり, 感冒の診断で解熱鎮痛剤を処方されるも症状の持続と全身紅斑の出現した ため再受診となった。体温 39.5 度,全身性に小豆大の淡い紅斑がみられ, 日本紅斑熱を疑い,外来での MINO の内朋にて解熱した。尚,後日の精査 で日本紅斑熱と診断された。 (公立みつぎ総合病院での業績) - 37 - 4. 大森慶太郎,鉄原健一*,平本博文,庄田浩康*,實藤隼人*, 岡本直樹* 空洞を伴い急速に増大する肺多発腫瘤影で発見された小腸原発悪性リン パ腫の 1 剖検例 日呼吸会誌 48: 497-501, 2010 症例は 72 歳男性。2008 年 8 月より心窩部痛,呼吸困難,咳嗽が出現。11 月初めより呼吸困難増悪し,当院へ紹介された。胸部 CT では,両側肺に 多発腫瘤影を認め,内部に Air bronchogram や肺血管陰影,空洞を伴ってい た。経気管支肺生検,CT ガイド下肺生検では低分化癌の診断であった。転 移性肺腫瘍を考え精査を行ったが原発巣は不明であった。その後,第 18 病日の CT では肺腫瘤影は急速に増大し,内部の空洞も増大した。また十 二指腸から空腸起始部に空洞を伴った腫瘤も認めた。原発不明癌として化 学療法を開始したが,効果なく第 51 病日永眠された。病理解剖の結果,小 腸原発悪性リンパ腫と肺転移と診断した。肺悪性リンパ腫では,腫瘤影や 浸潤影が,気管支血管束周囲に分布し,陰影内部に Air bronchogram や肺血 管陰影を伴うことが特徴の一つとされるが,空洞形成することはまれであ る。本例は特徴的な肺転移像を呈した小腸原発悪性リンパ腫で,貴重な症 例と思われ報告する。 (北九州総合病院での業績) - 38 - 5. 白石幸子*,濱田泰伸,伊東亮治*,入船和典*,濱口直彦*,三好誠吾*, 加藤亜希*,檜垣實男* 内視鏡的バルーン拡張術と外科的治療が有用であった挿管後気管狭窄症 の1例 気管支学 32: 342-346, 2010 背景.挿管後気管狭窄症は外科的治療が第一選択とされるが,近年では内 視鏡的治療の有用性も報告されている。症例.34 歳,女性。2007 年,咳を 主訴に近医を受診した際,気管支喘息として治療を受けた。2008 年 12 月, 抗精神病薬の大量内朋のため気管挿管され,3 日間の人工呼吸管理が施行 された。2009 年 1 月,発熱と呼吸困難を認め,感染による気管支喘息の増 悪として治療された。しかしながら呼吸困難は改善せず,胸部 CT で高度 の気管狭窄を指摘されたため,2009 年 2 月,当院へ救急搬送された。気管 支内視鏡下にバルーン拡張術を行い気道を確保した。気管狭窄の原因とな る器質的疾患を認めず,気管挿管約 1 ヵ月後の胸部 X 線写真で挿管前には 認めなかった気管狭窄を認めたため,挿管後気管狭窄症と診断した。バル ーン拡張術後に狭窄部肉芽除去瘢痕拘縮除去術を施行し,再発なく経過良 好である。結論.挿管後の気管狭窄症に対して,内視鏡的治療に外科的治 療の追加が有用であった。 (愛媛大学での業績) - 39 - [総説(邦文)] <呼吸器グループ> 1. 河野修興,村井博,春田吉則,藤高一慶,金原正志,岩本博志 呼吸器内科学の進歩 広島県内科会会誌 11: 6-9, 2010 2. 河野修興 間質性肺炎の基礎と臨床 山口県医学会誌 44: 11, 2010 3. 村井博,河野修興 間質性肺炎の診断と治療のすすめかた Medical Practice 27: 611-617, 2010 4. 石川暢久,河野修興 VNTR(variable number of tandem repeats)遺伝子多型による癌の進行度 診断 Surgery Frontier 17: 56-58, 2010 5. 石川暢久,河野修興 間質性肺炎と肺癌 癌と化学療法 37: 6-9, 2010 6. 朋部登 特発性肺線維症の新規治療薬 分子呼吸器病 14: 36-37, 2010 7. 朋部登 間質性肺炎治療法の新展開-抗凝固・線溶療法について 呼吸と循環 58: 383-387, 2010 - 40 - 8. 朋部登 肺線維症に対するトシル酸スプラタストの効果 呼吸 29: 538-539, 2010 9. 中川三沙,春田吉則 【耳鼻咽喉科からみた喘鳴・喘息】 喘鳴・喘息の鑑別診断 ENTONI 118: 7-15, 2010 <腎臓グループ> 10. 頼岡德在 慢性腎臓病(CKD)の管理-薬剤性腎障害を含めて- 広島県内科会会誌 10: 15-19, 2010 11. 頼岡德在 深めよう腎臓病の知識-今,何故腎臓病が注目されるのか- 保健福祉総合施設誌 15: 13, 2010 12. 横山敬生,土井盛博*,川合徹*,頼岡德在 特集 PPAR アゴニスト-基礎・臨床研究の最新動向-PPAR アゴニス トの最新動向 PPAR アゴニストが標的とする各種疾患 日本臨床 68: 317-322, 2010 13. 土井俊樹,柴田ゆうか*,頼岡德在 その症状,なんの病気 CKD 編(3)高血圧(腎性) クリニカル・ファーマシスト 2: 308-311, 2010 14. 平塩秀磨,頼岡德在 脳卒中-透析患者の合併症マネージメント Mebio 27: 68-74, 2010 15. 川岡孝一郎,柴田ゆうか*,頼岡德在 その症状,なんの病気 腎性貧血 クリニカル・ファーマシスト 2: 82-85, 2010 - 41 - 腎疾患 <内分泌・糖尿病グループ> 16. 平野雅俊,中西修平,山根公則 日本人・日系米人の大血管疾患-ハワイ・ロサンゼルス・広島スタディよ り 日本臨牀 68: 857-860, 2010 17. 大野晴也,浅野知一郎* エネルギー代謝における運動の分子機構にせまる Life Style Medicine 4: 192-196, 2010 18. 大野晴也,浅野知一郎* ナトリウム/グルコース共役輸送担体 2(SGLT2)阻害薬 内分泌・糖尿病・代謝内科 31: 22-26, 2010 19. 大野晴也,浅野知一郎* SGLT 阻害薬 Diabetes Frontier 21: 491-496, 2010 20. 大野晴也,浅野知一郎* 歯周炎症とインスリン抵抗性 Diabetes Frontier 21: 549-552, 2010 - 42 - [著書(邦文)] <呼吸器グループ> 1. 河野修興 慢性好酸球性肺炎 今日の診断指針 第 6 版 金澤一郎,永井良三 総編集 医学書院,東京 993-994, 2010 2. 朋部登,河野修興 VII.IPF の臨床と診断 6)新しい線維化マーカー(1)KL-6 特発性肺線維症(IPF) 杉山幸比古 編 医薬ジャーナル社,大阪 124-129, 2010 3. 朋部登,河野修興 放射線肺炎 呼吸器疾患-最新の治療-2010-2012 貫和敏博,杉山幸比古,門田淳一 編 单江堂,東京 367-369, 2010 4. 石川暢久,河野修興 II.間質性肺疾患の診断・検査-画像と病理がわかる- 特殊検査の手順と解釈 E.疾患マーカー・ 1a.疾患マーカー:KL-6 間質性肺疾患診療マニュアル 久保惠嗣,藤田次郎 編集 5. 单江堂,東京 123-125, 2010 濱田泰伸 III.間質性肺疾患の病態と治療マニュアル C.薬剤性間質性肺炎 環器治療薬 間質性肺疾患診療マニュアル 久保惠嗣,藤田次郎 編集 单江堂,東京 267-270, 2010 - 43 - 4.循 <腎臓グループ> 6. 荒川哲次,頼岡德在 手術後急性腎不全 急性腎不全・AKI ハンドブック 菱田明 編著 中外医学社,東京 137-142, 2010 7. 荒川哲次,頼岡德在 置換液 アフェレシスマニュアル 改訂第 3 版 一般社団法人日本アフェレシス学会 編集 学研メディカル秀潤社,東京 178-183, 2010 8. 荒川哲次,頼岡德在 急速進行性糸球体腎炎(ANCA 関連血管炎を除く) アフェレシスマニュアル 改訂第 3 版 一般社団法人日本アフェレシス学会 編集 学研メディカル秀潤社,東京 240-245, 2010 <内分泌・糖尿病グループ> 9. 山根公則 生活習慣病対策の重要性 予防医学指導士テキスト 奥田久徳,原田康夫 監修 日本予防医学会,岡山 165-173, 2010 10. 山根公則,中西修平,河野修興 日系米人医学調査からうかがえる日本人の近未来像-ハワイ・ロサンゼル ス・広島スダディより- 糖尿病学の進歩(第 44 集)2010 社団法人日本糖尿病学会 編集 診断と治療社,東京 344-347, 2010 11. 粟屋智一,山根公則 重篤な感染症 糖尿病研修ノート 永井良三 総監修,門脇孝 責任編集 診断と治療社,東京 446-449, 2010 - 44 - [研究班報告書(邦文)] <呼吸器グループ> 1. 谷脇雅也,朋部登,石川暢久,高野淳*,吉岡宏治,田中惣之輔, 大下慎一郎,濵井宏介,河野修興 分担研究報告書“間質性肺炎の遺伝子発現プロファイルの解析と臨床忚 用” 厚生労働科学研究 難治性疾患克朋研究事業 びまん性肺疾患に関する調 査研究班 平成 21 年度研究報告書 131-136, 2010 - 45 - [その他] <呼吸器グループ> 1. 河野修興 質疑忚答;間質性肺炎の経過観察と治療 日本医事新報 4489: 76-77, 2010 2. 濱田泰伸 気管支喘息における吸入ステロイド薬の重要性 宇摩医師会報 128: 9-11, 2011 3. 濱田泰伸 呼吸器感染症の治療 レスピラトリーキノロンをどう使う? 八幡浜医師会報 72: 41, 2011 4. 三好誠吾*,濱田泰伸,濱口直彦*,白石幸子*,入船和典*,伊東亮治*, 檜垣實男* KL-6 はサルコイドーシスの胞隔炎の指標となるか? 第 80 回 間質性肺疾患研究会討議録 110-115, 2010 <腎臓グループ> 5. 頼岡德在 第 40 回日本腎臓学会西部学術大会 HIROSHIMA KANKO CONVENTION 79: 6, 2010 <内分泌・糖尿病グループ> 6. 山根公則 糖尿病の新しい診断基準 広島市内科医会報 67: 30-32, 2010 7. 山根公則 糖尿病の治療~新時代の幕開け~ 広島県内科医会会誌 11: 10-14, 2010 - 46 - (HIROSHIMA KANKO CONVENTION 79: 6, 2010 より) - 47 - - 48 - - 49 - B.発 表 1.国際学会 一般演題 The 14th International Congress of Endocrinology (2010.3.26~30 Kyoto) 1. Aldosterone synthase (CYP11B2) C-344T polymorphism affects the association of age-related changes of the serum C-reactive protein ○Oki K, Shiwa T, Asao T, Sugihiro T, Sakashita Y, Oda Y, Awaya T, Nakanishi S, Yamane K, Kohno N 2. Assessment of urinary cortisol excretion levels by different immunoassay kits for diagnosis of subclinical Cushing’s syndrome ○Shiwa T, Oki K, Hirano M, Maeda S, Asao T, Sugihiro T, Awaya T, Nakanishi S, Yamane K, Kohno N 3. Efficacy of high-dose dexamathasone suppression test for diagnosis of subclinical Cushing’s syndrome ○Shiwa M, Oki K, Shiwa T, Hirano M, Maeda S, Sakashita Y, Awaya T, Nakanishi S, Yamane K, Kohno N American Thoracic society international Conference 2010 (2010.5.14~19 New Orleans) 4. Intra-airway Administration of Small Interfering RNA Targeting PAI-1 Suppresses Allergic Airway Inflammation, Airway Hyperresponsiveness, And Airway Remodeling In a Murine Asthma Model ○Miyamoto S, Hattori N, Senoo T, Iwamoto H, Onari Y, Kanehara M, Ishikawa N, Fujitaka K, Haruta Y, Murai H, Yokoyama A, Kohno N - 50 - The 2nd Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes (2010.5.28~29 Okayama) 5. Metabolic Syndrome Predicts New Onset of Type 2 Diabetes in Japanese-Americans -Findings from the Hawaii-Los Angeles-Hiroshima Study○Sakashita Y, Nakashima R, Maeda S, Hirano M, Asao T, Sugihiro T, Awaya T, Nakanishi S, Yamane K, Kohno N The Endocrine Society’s 92nd Annual Meeting (2010.6.19~22 San Diego) 6. Resistance to Thyroid Hormone Complicated with Graves’ Disease in a Patient with Thyroid Hormone Receptor Gene Mutation (G251R) ○Shiwa T, Oki K, Hirano M, Maeda S, Asao T, Sugihiro T, Awaya T, Nakanishi S, Yamane K, Kohno N 7. Efficacy of urinary cortisol excretion level for diagnosis of subclinical Cushing’s syndrome ○Mouri M*, Oki K, Shiwa T, Dai N*, Awaya T, Nakanishi S, Yamane K, Kohno N American Diabetes Association’s 70th Scientific Sessions (2010.6.25~29 Orlando) 8. 4F2hc associates with and stabilizes GLUT1 protein and increases glucose transport activity ○Ohno H, Nakatsu Y*, Okubo H, Cui X*, Nakamichi A*, Sakoda H*, Fujishiro M*, Kikuchi T*, Kushiyama A*, Kamata H*, Asano T* (医化学教室での業績) 2010 European Respiratory Society Annual Congress (2010.9.18~22 Barcelona) 9. Serial change in serum KL-6 levels correlate with the pulmonary function variables in cystic fibrosis ○Ohshimo S, Bonella F*, Cai M*, Kohno N, Guzman J*, Costabel U* - 51 - 10. Airway resistance assessed by impulse oscillometry at varying respiratory rate and the effect of pretreatment with short-acting 2 agonist in COPD patients ○Iwamoto H, Haruta Y, Nakagawa M, Miyamoto S, Hattori N, KohnoN 11. Suppression of plasminogen activator inhibitor-1 by RNA interference attenuates pulmonary fibrosis ○Senoo T, Hattori N, Ishikawa N, Fujitaka K, Haruta Y, Murai H, Yokoyama A, Kohno N 12. Intra-airway Administration of Small Interfering RNA Targeting PAI-1 Suppresses Allergic Asthma in a Murine Model ○Miyamoto S, Hattori N, Senoo T, Iwamoto H, Onari Y, Kanehara M, Ishikawa N, Fujitaka K, Haruta Y, Murai H, Yokoyama A, Kohno N American Society of Nephrology 41st Annual Meeting and Scientific Exposition (2010.11.18~21 Denver) 13. Dec1 regulates circadian variation of blood pressure ○Nakashima A, Kawamoto T*, Noshiro M*, Honda K*, Ozaki N*, Ueno T, Taniguchi Y*, Tanaka J*, Yorioka N, Kato Y* 14. Mizoribine Ameliorates Hypertension and Renal Injury Caused by Aldosterone-Salt Treatment ○Doi T, Kawaoka K, Yorioka N 15. Inhibitory effect of mesenchymal stem cells on the progression of experimental peritoneal fibrosis in a rat model ○Ueno T, Nakashima A, Taniguchi Y*, Kawamoto T*, Kato Y*, Yorioka N - 52 - 2.国内学会総会 教育講演 第 44 回糖尿病学の進歩 (2010.3.5~6 大阪) 1. 日系米人医学調査から窺える日本人の近未来像-ハワイ・ロサンゼル ス・広島スダディより- ○山根公則,中西修平,河野修興 日本呼吸器学会 第 31 回生涯教育講演会 (2010.4.22 京都,2010.10.30 広島) 2. 間質性肺炎の診療に血清マーカーがもたらした進歩 ○濱田泰伸 シンポジウム 第 26 回日本医工学治療学会総会 (2010.4.2~4 東京) 3. 培養ヒト腹膜中皮細胞における 15d-PGJ2 のファイブロネクチン産生抑 制効果 ○横山敬生,頼岡德在 ワークショップ 第 33 回日本呼吸器内視鏡学会学術集会 (2010.6.9~10 横浜) 4. 当院において気管支肺胞洗浄を行った膠原病肺症例の臨床的検討 ○河瀬成穂,吉岡宏治,田中惣之輔,宮本真太郎,岩本博志, 西野亮平,庄田浩康,石川暢久,春田吉則,朋部登,河野修興, 大朏祐治* 第 33 回日本分子生物学会年会・第 83 回日本生化学会大会 合同大会 (2010.12.7~10 神戸) 5. Dec1 regulates circadian variation of blood pressure via Na/K-ATPase ○中島歩,河本健*,加藤幸夫* - 53 - 一般演題 第 83 回日本内分泌学会学術集会 (2010.3.25~28 京都) 6. Cushing 症候群術後に ACTH 卖独欠損症と診断した 1 症例 ○藤田朗*,志和亜華,沖健司,浅生貴子,小田賀明,坂下有, 粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興 7. 色素沈着を認めなかった ACTH 不忚症の 1 例 ○橋本東樹*,沖健司,志和亜華,平野雅俊,前田修作,杉廣貴史, 粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興 第 50 回日本呼吸器学会学術講演会 (2010.4.23~25 京都) 8. 特発性間質性肺炎の日本・ヨーロッパ比較研究 ○大下慎一郎,吉岡宏治,田中惣之輔,金原正志,石川暢久, 藤高一慶,長尾早江子,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 9. 高齢者喘息の治療状況についての実態調査 ○岩本博志, 春田吉則, 大成洋二郎*, 保澤総一郎*, 杉山文, 中川三沙, 宮本真太郎, 金原正志, 藤高一慶, 長尾早江子, 村井博, 朋部登, 河野修興 10. 胸腔鏡下肺生検を行ったびまん性肺疾患症例の検討 ○吉岡宏治,石川暢久,田中惣之輔,長尾早江子,藤高一慶, 春田吉則,村井博,朋部登,横山彰仁*,河野修興,大朏祐治* 11. 喘息モデルマウスにおける PAI-1(Plasminogen activator inhibitor-1)に 対する siRNA の経気道投与の効果 ○宮本真太郎,朋部登,出口奈穂子,妹尾直,岩本博志, 大成洋二郎,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,村井博,横山彰仁, 河野修興 - 54 - 12. マウス血行転移モデルを用いたヒト抗 APN 抗体の抗腫瘍効果の検討 ○秋田慎,朋部登,濵井宏介,高野淳,石川暢久,藤高一慶, 春田吉則,村井博,河野修興 13. Bach1 ノックアウトマウスにおけるエラスターゼ誘発肺気腫に関する 検討 ○河瀬成穂,朋部登,秋田慎,妹尾直,石川暢久,藤高一慶, 長尾早江子,春田吉則,村井博,河野修興 14. 毒ガス障害者の予後調査-肺癌を中心に- ○向田賢市,大成洋二郎*,近藤圭一*,森田直樹*,岩本博志, 金原正志,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 15. 肺癌細胞の転移に対する PAI-1 の関与に関する検討 ○益田武,濵井宏介,秋田慎,妹尾直,高野淳,春田吉則, 村井博, 朋部登,河野修興 16. アンケート調査による慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診療実態に関す る疫学的検討 ○出口奈穂子,春田吉則,金原正志,藤高一慶,長尾早江子, 村井博,朋部登,河野修興 17. 当科における 80 歳以上の非小細胞肺癌治療の現状 ○小野智代,出口奈穂子,庄田浩康,金原正志,石川暢久, 藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 18. 様々な間質性肺炎における再生肺胞上皮の SP-A,SP-D 陽性核内封入 体について ○大朏祐治*,中西徳彦*,濱口直彦*,濱田泰伸,横山彰仁*, 朋部登,河野修興 19. 大久野島毒ガス傷害者の死因調査 ○大成洋二郎*,春田吉則,向田賢市,近藤圭一*,森田直樹*, 岩本博志,朋部登,河野修興 - 55 - 20. 一般病院における結核性胸膜炎の臨床的検討 ○大森慶太郎,麻生光美*,小林隆彦*,奥本賢*,藤井隆之*, 松原賢治*,丸山典良,* 渡辺章文* (公立みつぎ総合病院での業績) 第 22 回日本アレルギー学会春季臨床大会 (2010.5.8~9 京都) 21. オマリズマブが奏効した月経前喘息の 1 例 ○宮本真太郎,春田吉則,杉山文,中川三沙,出口奈穂子, 岩本博志,大成洋二郎*,金原正志,石川暢久,藤高一慶,村井博 朋部登,河野修興 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会 (2010.5.27~29 岡山) 22. 血清尿酸値と 2 型糖尿病発症の関係-ハワイ・ロサンゼルス日系米人 医学調査より ○中西修平,山根公則,粟屋智一,沖健司,小田賀明,坂下有, 杉廣貴史,浅生貴子,志和亜華,河野修興 23. CKD が動脈硬化に及ぼす影響には糖尿病の存在が大きく関与してい る ○小田賀明,志和亜華,杉廣貴史,浅生貴子,平野雅俊, 前田修作,坂下有,沖健司,粟屋智一,中西修平,山根公則, 河野修興 24. 日系米人におけるメタボリックシンドロームと血清尿酸値・糸球体濾 過量との関連 ○坂下有,中西修平,志和亜華,平野雅俊,前田修作,杉廣貴史, 浅生貴子,粟屋智一,山根公則,河野修興 25. 日系米人における糖尿病発症と栄養摂取状況の検討 ○杉廣貴史,志和亜華,平野雅俊,前田修作,浅生貴子,坂下有, 小田賀明,沖健司,粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興 - 56 - 26. GLUT1 と相互作用する膜タンパク質 4F2hc は,GLUT1 の安定性に関 与し糖取り込みを増加させる ○大野晴也,中津祐介*,大久保博史,崔興龍*,中道淳仁*, 岩下未咲*,熊本園子*,迫田秀之*,藤城緑*,菊池貴子*, 櫛山暁史*,浅野知一郎* (医化学教室での業績) 27. 日系米人における Mg と耐糖能及び動脈硬化に関する検討 ○前田修作,志和亜華,平野雅俊,浅生貴子,杉廣貴史,坂下有, 小田賀明,粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興 28. Pin1 のマクロファージ及び脂肪細胞機能における役割解明 ○大久保博史,中津祐介*,大野晴也,櫛山暁史*,迫田秀之*, 岩下未咲*,神名麻智*,菊池貴子*,西村英紀*,内田隆史*, 浅野知一郎* (医化学教室での業績) 第 33 回日本呼吸器内視鏡学会学術集会 (2010.6.9~10 横浜) 29. 当院における喀血症例の検討 ○濵井宏介,益田武,小野智代,井原大輔,出口奈穂子,妹尾直, 大下慎一郎,金原正志,藤高一慶,村井博,朋部登,河野修興 第 53 回日本腎臓学会学術総会 (2010.6.16~18 神戸) 30. 難治性ネフローゼ症候群におけるミゾリビンパルス療法の検討 ○横山敬生,土井俊樹,頼岡德在 31. ラット腹膜繊維化モデルにおける間葉系幹細胞の効果 ○上野敏憲,中島歩,谷口良彦*,本田清昌*,荒川哲次, 白木伸明,高橋俊介*,加藤幸夫*,頼岡德在 - 57 - 32. アルドステロン塩分負荷高血圧ラットモデルにおけるミゾリビンの腎 保護効果 ○土井俊樹,谷口良彦*,頼岡德在 33. 血液透析(HD)患者における起床時高血圧と LVH の関連 ○吾郷里華,内藤隆之*,落合真理子*,浜口直樹*,中島歩, 頼岡德在 第 55 回 日本透析医学会学術集会 (2010.6.16~18 神戸) 34. 血液浄化療法を施行し救命しえたパラコート中毒の一例 ○山内崇宏,江崎隆*,勝谷昌平*,頼岡德在 第 42 回日本動脈硬化学会総会・学術集会 (2010.7.15~16 岐阜) 35. High density lipoprotein subfractions (HDL2, HDL3) and risk of atherosclerosis in Japanese-Americans ○前田修作,志和亜華,平野雅俊,浅生貴子,杉廣貴史,坂下有, 粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興 第 32 回 日本呼吸療法医学会 学術総会 (2010.7.24~25 東京) 36. HFOV による呼吸管理が有用であった閉塞性気管支炎の一例 ○大下慎一郎,岩崎泰昌*,林容子*,飯干亮太*,國廣龍雄*, 皿田和宏*,太田浩平*,大谷直嗣*,武田卓*,廣橋伸之*, 谷川攻一* (広島大学病院集中治療部での業績) 第 69 回日本癌学会学術総会 (2010.9.22~24 大阪) 37. Krebs von den Lungen-6 (KL-6) is a useful biomarker of life-threatening EGFR-TKI related interstitial lung disease ○Kawase S, Hattori N, Ishikawa N, Takano A*, Horimasu Y, Isobe T*, Hamada H, Yokoyama A*, Kohno N - 58 - 第 51 回日本肺癌学会総会 (2010.11.3~4 広島) 38. 低 Na 血症を来した小細胞肺癌の検討 ○堀益靖,金原正志,岩本博志,大下慎一郎,石川暢久, 藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 39. 肺癌化学療法中の発熱性好中球減尐症に対してのプロカルシトニン測 定の有用性 ○大森慶太郎,金原正志,岩本博志,大下慎一郎,石川暢久, 藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 40. 当院において経験した肺多形癌 7 例の検討 ○平本博文,岩本博志,金原正志,石川暢久,藤高一慶, 春田吉則,村井博,宮田義浩*,朋部登,岡田守人*,河野修興 第 53 回日本甲状腺学会 (2010.11.11~13 長崎) 41. 重症妊娠悪阻による Non thyroidal illness との鑑別に苦慮した中枢性甲 状腺機能低下症の 1 例 ○粟屋智一,浅生貴子,志和亜華,杉廣貴史,沖健司,中西修平, 山根公則 第 60 回日本アレルギー学会秋季学術大会 (2010.11.25~27 東京) 42. Master Screen IOS-J と Most Graph-01 の相関についての検討 ○中川三沙,杉山文,出口奈穂子,宮本真太郎,岩本博志, 大成洋二郎*,金原正志,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,村井博, 朋部登,濱田泰伸,河野修興 第 20 回臨床内分泌代謝 Update (2011.1.28~29 札幌) 43. 10 年間のリチウム治療後に発症し治癒した完全腎性尿崩症の 1 例 ○志和亜華,沖健司,志和麻実,浅生貴子,粟屋智一,中西修平, 山根公則 - 59 - 44. 左副腎腫瘍を合併した Cushing 病の 1 例 ○志和麻実,志和亜華,岸本瑠衣,久保田益亘,大黒景子, 前田修作,平野雅俊,浅生貴子,粟屋智一,中西修平,山根公則 - 60 - 3.国内学会地方会 大会長講演 第 40 回日本腎臓学会西部学術大会 (2010.10.8~9 広島) 45. PD complete を夢みて ○頼岡德在 特別講演 第 27 回中国四国小児腎臓病学会 (2010.10.10 広島) 46. 腎臓内科医のひとりごと-腎臓小児科医へ- ○頼岡德在 教育講演 日本医師会生涯教育協力講座 (2010.10.23 広島) 47. COPD の管理,リハビリテーション ○濱田泰伸 第 43 回日本内科学会四国支部主催生涯教育講演会 (2010.11.7 松山) 48. 慢性閉塞性肺疾患の診断と治療 ○濱田泰伸 第 76 回日本呼吸器学会近畿地方会 (2010.12.11 大阪) 49. 特発性間質性肺炎をめぐる最新の話題 ○河野修興 - 61 - シンポジウム 第 63 回広島医学会総会 (2010.11.14 広島) 50. がん診療 up to date~開業医に役立つ最新の知識~;肺癌領域 ○藤高一慶 ワークショップ 第 40 回日本腎臓学会西部学術大会 (2010.10.8~9 広島) 51. 低栄養を認めない長期血液透析患者において Osteoprotegerin 高値は生 命予後の危険因子である ○中島歩,Carrero J*,Qureshi A*,平井隆之*,高杉敬久*, 上野敏憲,谷口良彦*,Lindholm B*,頼岡德在 教育セミナー 第 40 回日本腎臓学会西部学術大会 (2010.10.8~9 広島) 52. 臨床医にとって必要な薬剤性肺障害の考え方 ○河野修興 ランチョンセミナー 第 40 回日本腎臓学会西部学術大会 (2010.10.8~9 広島) 53. 酵素補充療法の治療効果を免疫染色法にて評価した古典型 Fabry 病の 一例 ○平塩秀磨 - 62 - 一般演題 第 10 回日本内分泌学会中国支部学術集会 (2010.3.6 山口) 54. ガドリニウムを用いた副腎静脈サンプリングを施行した原発性アルド ステロン症の 1 例 ○前田和也*,沖健司,志和亜華,光波直也*,藤井雄一*, 西岡健司*,寺川宏樹*,粟屋智一,中西修平,山根公則, 河野修興 55. バセドウ病を合併した甲状腺ホルモン不忚症の 1 例 ○梶間理恵*,志和亜華,沖健司,平野雅俊,前田修作,浅生貴子, 杉廣貴史,坂下有,小田賀明,粟屋智一,中西修平,山根公則, 河野修興 第 102 回日本内科学会中国地方会 (2010.5.22 岡山) 56. 毒ガス傷害者における酸化ストレスマーカーの検討 ○中西修平,山根公則,朋部登,河野修興 57. 当科で経験した Churg-Strauss 症候群の臨床的検討 ○中村有美,河瀬成穂,岩本博志,春田吉則,村井博,朋部登, 大岩寛*,熊谷和彦,杉山英二*,河野修興 58. エルロチニブ投与により脳転移巣が消失した肺扁平上皮癌の1例 ○長嶋信行*,出口奈穂子,大下慎一郎,金原正志,藤高一慶, 春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 59. 転移巣が 131I-MIBG シンチ陰性,18F-FDG PET 陽性であった SDHB 遺 伝子変異を有する悪性副腎外褐色細胞腫の 1 例 ○松井希乃*,志和亜華,沖健司,平野雅俊,前田修作,浅生貴子, 粟屋智一,中西修平,山根公則,河野修興 - 63 - 第 45 回日本呼吸器学会中国・四国地方会 (2010.7.16~17 徳島) 60. 空洞内部を観察しえた慢性壊死性肺アスペルギルス症(CNPA)の一 例 ○中村有希*,井原大輔,平本博文,田中惣之輔,岩本博志, 金原正志,藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 61. 緊張性気胸を合併した Churg-Strauss 症候群の 1 例 ○前田和也*,岩本博志,大森慶太郎,宮本真太郎,金原正志, 藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 62. 蟹の素揚げから感染したと考えられるウエステルマン肺吸虫症の1例 ○山岡千尋*,小野智代,中村有美,堀益靖,宮本真太郎, 岩本博志,金原正志,藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登, 河野修興 第 49 回日本肺癌学会中国・四国支部会 (2010.7.16~17 徳島) 63. Gefitinib 投与中に癌性髄膜炎を発症し,Erlotinib が有効であった肺腺 癌の 3 症例 ○天野美緒*,金原正志,岡本與平,河野秀和,妹尾直, 田中惣之輔,岩本博志,藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登, 河野修興 64. 当院で経験した大細胞神経内分泌癌(LCNEC)の臨床的検討 ○清水美奈子*,出口奈穂子,岩本博志,大下慎一郎,金原正志, 石川暢久,藤高一慶,春田吉則,村井博,宮田義浩*,朋部登, 岡田守人*,河野修興 - 64 - 第 40 回日本腎臓学会西部学術大会 (2010.10.8~9 広島) 65. 閉経後女性透析患者における血清テストステロン値と動脈硬化につい て ○白木伸明,中島歩,杉屋直子,谷口良彦*,川合徹*,桐林慶*, 高杉敬久*,頼岡德在 66. 高度の尿細管間質性障害を呈した IgG4 関連腎炎の一例 ○川岡孝一郎,平塩秀磨,山田敬子,心石敬子,荒川哲次, 金原幸司*,頼岡德在 67. 両下肢紫斑を契機に診断された IgG4 関連腎炎の一例 ○山内崇宏,勝谷昌平*,江崎隆,頼岡德在 68. 左上大静脈遺残を有する患者にブラッドアクセスカテーテルを挿入し 血管走行の判断に苦慮した一例 ○清水美奈子*,平塩秀磨,江崎隆,山内崇宏,土井俊樹, 横山敬生,頼岡德在 69. 感染性心内膜炎から脳室内膿瘍を合併し集学的加療で膿瘍が改善した 超高齢血液透析患者の一例 ○長嶋信行*,平塩秀磨,江崎隆,山田敬子,横山敬生, 大下智彦*,頼岡德在 70. 最近当院で尿異常,腎機能障害精査の過程で発見された paraprotein 腎 症の 3 症例 ○中村有希*,平塩秀磨,山内崇宏,江崎隆,上野敏憲,横山敬生, 頼岡德在 71. 劇症 1 型糖尿病に IgA 腎症を合併し扁桃摘出およびステロイドパルス 治療を行い良好な経過を辿った 1 例 ○前田和也*,平塩秀磨,川岡孝一郎,横山敬生,頼岡德在 - 65 - 日本糖尿病学会中国四国地方会第 48 回総会 (2010.10.29~30 愛媛) 72. 血清尿酸値と sdLDL の関係に耐糖能が及ぼす影響 ○中西修平,粟屋智一,山根公則,浅生貴子,杉廣貴史, 志和亜華,河野修興 73. 2 型糖尿病腎症における高用量アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬ロサ ルタンの腎保護効果の検討 ○浅生貴子,志和亜華,平野雅俊,前田修作,杉廣貴史, 粟屋智一,中西修平,山根公則 74. 糖尿病患者における血糖コントロールと睡眠の関係-外来でのアンケ ートから- ○志和麻実,中西修平,志和亜華,平野雅俊,前田修作, 浅生貴子,杉廣貴史,粟屋智一,山根公則 75. 急激な血糖コントロールの悪化で発見された褐色細胞種の一例 ○大谷一郎*,大黒景子,志和麻実,志和亜華,浅生貴子, 粟屋智一,中西修平,山根公則 第 103 回日本内科学会中国地方会 (2010.11.13 岡山) 76. Streptococcus pyogenes による重症肺炎の 1 症例 ○森田知世*,中村有美,岩本博志,石川暢久,金原正志,藤高一 慶,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 77. 血液透析を要した微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)の一例 ○山根亜紀*,門前まや,土井俊樹,山内崇宏,平塩秀磨, 横山敬生,田口尚*,頼岡德在 78. 術後に著明な血糖値の改善を認めた副腎褐色細胞腫の1例 ○金谷雄平*,大黒景子,志和亜華,志和麻実,岸本瑠衣, 浅生貴子,杉廣貴史,粟屋智一,中西修平,山根公則 - 66 - 79. 高血圧性心不全を契機に診断された副腎癌の 1 例 ○大屋一輝*,志和麻実,志和亜華,岸本瑠衣,大黒景子, 前田修作,浅生貴子,粟屋智一,中西修平,山根公則 第 63 回広島医学会総会 (2010.11.14 広島) 80. 広島県における高齢者喘息調査 医師向けアンケート結果 ○中川三沙,杉山文,出口奈穂子,宮本真太郎,岩本博志, 大成洋二郎,金原正志,石川暢久,藤高一慶,春田吉則,村井博, 朋部登,河野修興 第 19 回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会 (2011.1.22 新居浜) 81. 経過観察中に骨髄異形成症候群(MDS)を発症し,MDS の肺病変が 疑われた間質性肺炎の 1 例 ○石川賢一,田中惣之輔,岩本博志,金原正志,石川暢久, 藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 82. 多発肺内結節を呈した MALT リンパ腫の 1 例 ○高橋梨紗,出口奈穂子,妹尾直,金原正志,石川暢久, 藤高一慶,春田吉則,村井博,朋部登,河野修興 第 11 回日本内分泌学会中国支部学術集会 (2011.3.5 岡山) 83. 副腎癌との鑑別を要した副腎 blackadenoma の 1 例 ○六車一樹,志和麻実,志和亜華,久保田益亘,大黒景子, 前田修作,平野雅俊,浅生貴子,粟屋智一,中西修平,山根公則 - 67 - C.研究助成金等 I 文部科学省科学研究費 1. 平成 20-22 年度 基盤研究一般(C)No. 20590924 「肺癌の人種的な差異の解明と新たな治療戦略の開発」 研究代表者:石川暢久 2. 平成 22-22 年度 基盤研究一般(B)No.22390165 「難治性呼吸器疾患に対する経気道的粉末製剤投与による核酸治療及 び分子標的治療の開発」 研究代表者:朋部登 3. 平成 22-24 年度 基盤研究一般(C)No. 22590983 「日系米人における心血管イベント発症予知因子の日本人への忚用」 研究代表者:山根公則 4. 平成 22-22 年度 若手研究(B)No.22790758 「気管支喘息・間質性肺炎モデルマウスにおける亜鉛キレート剤の効果 の検討」 研究代表者:岩本博志 5. 平成 22-22 年度 若手研究(B)No.22790757 「気道および肺線維化のシグナル抑制分子による制御」 研究代表者:庄田浩康 ※広島鉄道病院へ異動のため辞退 - 68 - II 厚生労働省科学研究費 1. 厚生労働省科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克朋研究 「びまん性肺疾患に関する調査研究」 主任研究者:杉山幸比古* 分担研究者:河野修興 2. 厚生労働省科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイ エンス総合研究 「薬剤性肺障害における遺伝子マーカーに関する遺伝子学的検討等に 係る研究」 主任研究員:久保惠嗣* 分担研究員:河野修興 3. 厚生労働省科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克朋研究 「特発性肺線維症急性増悪及び薬剤性肺障害に関与する日本人特異的 遺伝素因に関する研究 」 研究代表者:荻原弘一* 研究分担者:朋部登 4. 厚生労働省科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克朋研究 「進行性腎障害に関する調査研究」 主任研究者:松尾清一* 研究協力者:頼岡德在 - 69 - 5. 厚生労働省科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 効果的医療技術の確立推進臨床研究 「糖尿病における血管合併症の発症予防と進展抑制に関する研究(JDC Study) 」 主任研究者:山田信博* 分担研究者:山根公則 III 厚生労働省受託研究費 1. 「毒ガス従事者等に対する健康診断及び毒ガス障害に関する調査研究 事業」 班長:河野修興 - 70 - Ⅳ 1. そ の 他 平成 22 年度広島大学学長裁量経費 「ウエアラブルな人工肺の開発に向けた有機新材料の開発とこの電気 信号による制御技術の開発」 プロジェクトリーダー:河野修興 2. 日本透析医会研修委員会学術研究助成事業 平成 22 年度学術研究助成 「血液透析患者における肝炎ウイルス感染率と生命予後」 研究代表責任者:頼岡德在 3. 平成 21-22 年度 岡本記念肺線維症研究基金 「Plasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)を標的とした肺線維症治療法 の開発」 研究代表者:朋部登 4. 広島大学大学院医歯薬学総合研究科若手研究者等海外派遣プログラム 組織的な若手研究者等海外派遣プログラム 医療系:アジア・環太平 洋ネットワークを通した若手研究者・医療人による学際的研究の展開 長期派遣 研究代表者:石川暢久 5. 平成 22 年度 財団法人緑風会教育研究若手研究者助成金 「siRNA 吸入用微粒子製剤の肺組織到達性と遺伝子抑制機能の評価」 研究代表者:井原大輔 6. 平成 22 年度 財団法人緑風会教育研究助成金 「Propagermanium はアルドステロンによる腎障害を軽減する」 研究代表者:川岡孝一郎 - 71 - 7. 第 8 回日本心臓財団・アステラス・ファイザー「動脈硬化 Update」研 究助成金 「HDL の役割に視点をおいた動脈硬化性疾患の新規危険因子の検索- 日系米人医学調査における多面的検討-」 研究代表者:中西修平 8. 平成 22 年度財団法人日本糖尿病財団・ノバルティスファーマ研究助成 金 「HDL 代謝の糖尿病発症に対する作用機序の解明」 研究代表者:中西修平 9. 第 23 回日本心臓財団・バイエル薬品海外留学助成 「原発性アルドステロン症における miRNA の役割」 研究代表者:沖健司 - 72 - D.賞 1. 社団法人日本腎臓学会 第 13 回(2009 年度)優秀論文賞 頼岡德在(2010 年 6 月 16 日受賞) “Pathological influence of obesity on renal structural changes in chronic kidney disease” Clin Exp Nephrol 13: 332-340, 2009 Kato S*, Nazneen A*, Nakashima Y*, Razzaque MS*, Nishino T*, Furusu A*, Yorioka N, Taguchi T* 2. 第 40 回 日本腎臓学会西部学術大会 優秀演題賞 「低栄養を認めない長期血液透析患者において Osteoprotegerin 高値は生 命予後の危険因子である」 中島歩 3. 第 12 回 修道医会 学術奨励賞 “DEC1 modulates the circadian phase of clock gene expression” 中島歩 4. 平成 22 年度 財団法人緑風会教育研究奨励賞 「siRNA 吸入用微粒子製剤の肺組織到達性と遺伝子抑制機能の評価」 井原大輔 - 73 - 第Ⅱ部 教育活動 A.医学部医学科(平成 22 年 4 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) 1.講義責任者 2.講義担当者 3.外来・病棟実習 B.大学院(平成 22 年 4 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) 1.講義責任者 2.大学院生の研究テーマ C.学位取得者(平成 22 年 1 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) D.教育助成金(平成 22 年 4 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) 注1) 同門会員である,同門会員でない,に関わらず,その研究または講 義が行われた期間に分子内科学(旧第二内科)に所属していなかっ た先生方には,*(アスタリスク)を添付しました(ただし,留学中 を除く) 。 注2) 収載対象期間は年度区切り(平成 22 年 4 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日)を基本としましたが,平成 22 年 1 月 1 日~同年 3 月 31 日の学 位取得者回想録については昨年の年報に収載されていないため,本 年度の年報に収載しました。 - 74 - A.医学部医学科 1. 講義責任者 1. 教養ゼミ 責任者 :河野修興 開講区分 :前期 開講部局 :医学部 2. 症候診断治療学 責任者 :河野修興 開講区分 :集中 開講部局 :医学部医学科 2. 講義担当者 総 論 :河野修興,頼岡德在,杉山英二*,朋部登, 山根公則,村井博,春田吉則,熊谷和彦,石川暢久, 中西修平,金原正志,横山敬生 呼 吸 器 :河野修興,朋部登,村井博,春田吉則,藤高一慶, 石川暢久,金原正志,岩本博志 内分泌・糖尿病 :山根公則,中西修平,粟屋智一 腎 臓 :頼岡德在 アレルギー :春田吉則 膠 :杉山英二*,熊谷和彦 原 病 - 75 - 3. 外来・病棟実習 <呼吸器内科> 月 火 8:30 症例検討会(入院棟カンファレンス室 2) 10:00 病棟回診(6 階西病棟) 11:00 学生実習オリエンテーション(6 階西病棟) 12:15 ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階) 13:30 内科診断学小講義(6 階西病棟カンファレンス室) 14:30 病棟実習(6 階西病棟) 17:30 本日の小括(臨床研究棟 4 階) 8:30 外来実習(内科外来),病棟実習,肺機能検査(生理検 査室) 水 木 金 13:30 胸部画像小講義(6 階西病棟カンファレンス室・第 1 週) 14:30 病棟実習,気管支鏡検査(外来棟 1 階放射線科 8 番) 16:30 呼吸器カンファレンス 1(5 階西病棟カンファレンス室) 18:30 本日の小括 8:30 外来実習,病棟実習 13:30 病棟実習 17:00 本日の小括 8:30 外来実習,病棟実習,気管支鏡検査 13:30 病棟実習 15:00 胸部画像小講義(6 階西病棟カンファレンス室・第 2 週) 16:30 呼吸器カンファレンス 2(5 階西病棟カンファレンス室) 18:30 本日の小括 8:30 外来実習,病棟実習,肺機能検査 12:15 ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階・第 2 週) 14:00 病棟実習 15:00 呼吸機能検査小講義(臨床研究棟 4 階・2 内科最終日) 16:00 臨床実習の総括(臨床研究棟 4 階) - 76 - <内分泌・糖尿病内科> 月 火 水 木 金 8:30 症例検討会(入院棟カンファレンスルーム 2) 10:00 病棟回診(9 階西病棟) 11:00 学生実習オリエンテーション(9 階西病棟) 12:15 ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階) 13:30 内科診断学小講義(6 階西病棟カンファレンス室) 14:30 病棟実習(9 階西病棟) 17:30 本日の小括(臨床研究棟 4 階) 8:30 外来実習(内科外来) ,病棟実習 13:30 胸部画像小講義(6 階西病棟カンファレンス室・第 1 週) 14:30 病棟実習 17:30 本日の小括(臨床研究棟 4 階) 8:30 外来実習(内科外来) ,病棟実習 10:00 頸動脈エコー実習(内科外来) 14:00 病棟実習(9 階西病棟) 16:00 内分泌・糖尿病カンファレンス・回診(9 階西病棟) 8:30 外来実習(内科外来) ,病棟実習 14:00 糖尿病小講義(9 階西病棟カンファレンス室) 15:00 胸部画像小講義(6 階西病棟カンファレンス室・第 2 週) 16:00 病棟実習(9 階西病棟) 17:30 本日の小括(臨床研究棟 4 階) 8:30 外来実習(内科外来) ,病棟実習 12:15 ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階・第 2 週) 14:00 病棟実習 15:00 呼吸機能検査小講義(臨床研究棟 4 階・2 内科最終日) 16:30 臨床実習の総括(臨床研究棟 4 階・第 2 週) - 77 - <腎臓内科,リウマチ・膠原病科> 月 火 8:30 症例検討会(入院棟カンファレンス室 2) 9:30 病棟回診(9 階東病棟) 11:00 学生実習オリエンテーション(9 階東病棟) 14:00 腎臓内科小講義(9 階西病棟カンファレンス室) 15:00 病棟実習(9 階東・6 階西病棟) 9:00 外来実習(内科外来・透析内科) 13:00 病棟実習(9 階東・6 階西病棟) 16:30 リウマチ・膠原病科カンファレンス(5 階西病棟カンフ ァレンス室) ,教授回診 水 9:00 免疫染色実習 1(臨床研究棟 1 階 病理部) 9:30 腎生検見学(9 階東病棟) 11:30 腎臓内科ランチョンセミナー(臨床研究棟 4 階) 13:00 腎臓内科カンファレンス(9 階西病棟カンファレンス室) 教授回診 15:30 木 9:00 免疫染色実習 2(臨床研究棟 1 階 病理部) 病棟実習(9 階東・6 階西病棟) 10:00 リウマチ・膠原病内科小講義(霞総合研究棟 303 号室) 13:00 リウマチ・膠原病科小講義,リウマチ・膠原病科レポー トチェック(霞総合研究棟 222 号室) 15:30 腎臓内科小講義,腎臓内科レポートチェック(9 階西病 棟カンファレンス室) 18:00 金 腎生検カンファレンス(9 階西病棟カンファレンス室) 9:00 外来実習(内科外来・透析内科) 13:00 病棟実習(9 階東・6 階西病棟) 16:00 実習総括(9 階東病棟) - 78 - B.大 学 院 1. 講義責任者 1. 予防医学・健康指導特論 I 責任者 :河野修興 開講区分 :前期 開講部局 :医歯薬学総合研究科修士課程医歯科学専攻 2. 臨床腫瘍学総論 責任者 :河野修興 開講区分 :前期 開講部局 :医歯薬学総合研究科博士課程 3. 分子内科学特別演習 責任者 :河野修興 開講区分 :前期・後期 開講部局 :医歯薬学総合研究科博士課程 4. 分子内科学特別実験 責任者 :河野修興 開講区分 :前期・後期 開講部局 :医歯薬学総合研究科博士課程 5. 予防医学・健康指導特論 II 責任者 :河野修興 開講区分 :後期 開講部局 :医歯薬学総合研究科修士課程医歯科学専攻 6. 集学的がん治療の実際 責任者 :河野修興 開講区分 :集中 開講部局 :医歯薬学総合研究科博士課程 - 79 - 2. 大学院生の研究テーマ 氏 名 河面 智之 研 究 題 目 コレトリコンボを用いた高脂血症患者の脂質プロフィール (H14 年 4 月〜) 分析の有用性についての研究 西野 亮平 肺癌の新規バイオマーカーならびに治療標的分子の開発 (H16 年 4 月〜) 吾郷 理華 血液透析患者における左心室肥大への朝高血圧の重要性 (H17 年 4 月〜) 塩田 直樹 誘発喀痰を用いた気道炎症の評価 (H17 年 4 月〜) 吉岡 宏治 間質性肺炎における新規血清マーカーSLAK の有用性に関 (H17 年 4 月〜) する検討 小田 賀明 アディポカインの糖代謝に与える影響 (H18 年 4 月~) 坂下 有 メタボリックシンドロームの発症と予知因子に関する研究 (H18 年 4 月~) 田中 惣之輔 肺癌における KL-6 分子の臨床的意義に関する検討 (H18 年 4 月~) 土井 俊樹 ラットにおけるアルドステロンによる腎組織障害の研究 (H18 年 4 月〜) 宮本 真太郎 気管支喘息に対する線溶系を忚用した遺伝子治療の開発 (H18 年 4 月~) 秋田 慎 肺癌に対する抗体療法の研究 (H19 年 4 月~) 浅生 貴子 Preclinical Cushing 症候群における糖代謝異常についての検 (H19 年 4 月~) 討 上野 敏憲 ラット腹膜硬化モデルにおける,間葉系幹細胞投与による (H19 年 4 月~) 腹膜線維化についての検討 河瀨 成穂 肺線維症と COPD に対する新規治療の研究 (H19 年 4 月~) 白木 伸明 閉経後透析患者のテストステロンと動脈硬化の関連につい (H19 年 4 月~) て - 80 - 杉廣 貴史 HDL-C の分画,粒子サイズと動脈硬化との関係 (H19 年 4 月~) 向田 賢市 COPD 患者における呼気水を用いた治療介入研究 (H19 年 4 月~) 心石 敬子 腹膜中皮細胞障害に関与する遺伝子の網羅的解析と機序の (H20 年 4 月~) 解明 濵井 宏介 間質性肺炎における新規バイオマーカーの臨床忚用に関す (H20 年 4 月~) る研究 平塩 秀磨 透析患者におけるテロメア不安定性機構の解明 (H20 年 4 月~) 平野 雅俊 生活習慣が脂質代謝に及ぼす影響に関する研究 (H20 年 4 月~) 前田 修作 糖尿病における酸化ストレスと血管合併症に関する研究 (H20 年 4 月~) 益田 健 肺癌の新たな診断法と治療開発に関する研究 (H20 年 4 月~) 井原 大輔 siRNA 吸入用微粒子製材の肺組織到達性と遺伝子抑制機能 (H21 年 4 月~) の評価 大久保 博史 RELM-の糖代謝,動脈硬化等に及ぼす影響についての研 (H21 年 4 月~) 究 尾下 豪人 肺癌新規治療標的分子の同定と臨床忚用に関する研究 (H21 年 4 月~) 川岡 孝一郎 ラットにおけるアルドステロンによる腎組織障害の研究 (H21 年 4 月~) 志和 亜華 インクレチン分泌と糖代謝の関連について (H21 年 4 月~) 堀益 靖 間質性肺炎の人種的な違いを臨床像ならびに分子像より明 (H21 年 4 月~) らかにする研究 益田 武 肺癌の浸潤,転移への Plasminogen activator inhibitor-1 の関 (H21 年 4 月~) 与の検討 山田 敬子 透析患者の予後に影響を及ぼす因子の検討 (H21 年 4 月~) 大森 慶太郎 肺線維症に対する新規治療薬の開発 (H22 年 4 月~) - 81 - 小野 智代 非特異性間質性肺炎(NSIP)におけるシクロスポリンの効 (H22 年 4 月~) 果について 岸本 瑠衣 15q11-13 遺伝子変異マウスでの肥満発症のメカニズムにつ (H22 年 4 月~) いての検討 久保田 益亘 甲状腺機能と脂質代謝異常について (H22 年 4 月~) 出口 奈穂子 網羅的発現解析を用いた間質性肺炎の病態の解明に関する (H22 年 4 月~) 研究 中村 有美 放射線肺炎の病態解析研究 (H22 年 4 月~) 平本 博文 誘発喀痰を用いた慢性気道疾患の病態の解明に関する研究 (H22 年 4 月~) 岡本 與平 肺癌に対する新規治療法の開発 (H22 年 10 月~) 杉山 文 インパルスオシロメトリー法による閉塞性および拘束性肺 (H22 年 10 月~) 疾患の検討 中川 三沙 閉塞性肺疾患患者における気道抵抗の検討 (H22 年 10 月~) - 82 - C. 学 位 取 得 者 1. 沖 健司 平成 12 年 大阪医大卒 (内分泌・糖尿病) 甲-5074 2. 山根 高 平成 13 年 広大医卒 (呼吸器) 甲-5235 3. 妹尾 直 平成 11 年 日大医卒 (呼吸器) 甲-5274 4. 河野秀和 平成 11 年 久大医卒 (呼吸器) 甲-5317 5. 杉屋直子 平成 13 年 高知大医卒 (腎臓) 甲-5347 6. 大野晴也 平成 14 年 広大医卒 (内分泌・糖尿病) 甲-5537 7. 落合真理子 昭和 58 年 広大医卒 (腎臓) - 83 - 乙-4127 沖 健司 平成 12 年 大阪医大卒 甲-5074 2010/2/24 Oki K, Yamane K, Satoh K*, Nakanishi S, Yamamoto H, Kohno N. Aldosterone synthase (CYP11B2) C-344T polymorphism affects the association of age-related changes of the serum C-reactive protein Hypertens Res 33: 326-330, 2010 Aldosterone participates in vascular and myocardial inflammation either directly or indirectly through blood pressure (BP). Aldosterone synthase (CYP11B2) C-344T polymorphism may influence the severity of systemic inflammation. A total of 398 Japanese Americans (152 men and 246 women, age 19-92 years) from the Hawaii-Los Angeles-Hiroshima study were enrolled. BP and serum levels of C-reactive protein (CRP) were measured, and the CYP11B2 C-344T polymorphism, rs1799998, was determined. No influence of the polymorphism on baseline characteristics such as systolic, diastolic and mean BP, pulse pressure or serum CRP levels was observed. In all genotypes, systolic BP showed a significantly positive correlation with age (TT (n=178): r=0.283, P<0.001; TC (n=164): r=0.213, P=0.006; and CC (n=56): r=0.289, P=0.031). However, the regression coefficients of systolic BP with age were not different across genotypes. According to the results of univariate and multivariate analyses with adjustment for BP, the serum CRP level increased with age only in subjects with the CC genotype (P=0.027 and P=0.004, respectively), and elevation of serum CRP was mainly observed in the elderly population (aged ≥60 years). Moreover, the regression coefficient of CRP levels with age was significantly steeper in subjects with the CC genotype than in those with the TC or TT genotype (P=0.028). The CC genotype of the CYP11B2 C-344T polymorphism was associated with an age-dependent increase in the serum CRP level independent of BP, and may contribute to a cardiovascular phenotype by promoting vascular inflammation. -------------------------------------------------------------------------------------------------学位取得にあたり思うこと 平成 12 年卒 沖 健司 この度は河野修興教授,山根公則先生をはじめ,分 子内科学の諸先生方のご指導により学位を取得する ことが出来たことに,心より感謝申し上げます。 私は,広島大学での 2 年間の研修後,東広島医療セ - 84 - ンターで 3 年間の後期研修をさせて頂き,平成 17 年 4 月に大学院に入学い たしました。東広島医療センターでは,一般内科をはじめ,多くの内分泌 代謝疾患の診療に携わることができました。大学院の研究テーマにも繋が った内分泌疾患に興味を持つことになったのも,東広島医療センターでの 研修期間中のことでした。当時,原発性アルドステロン症や副腎腫瘍は希 尐な症例と考えられていましたが,かなりの頻度でそれらの症例が潜在す ることが明らかになり始めた時期でした。これらの疾患の診断や発症に関 わる因子の研究をしたいと,漠然と考え大学院に入学しました。 大学院入学直後に,研究テーマを決めなければならず,内分泌疾患にこ だわった研究をしたいと我儘を言ったことをよく覚えています。しかし, 河野修興教授や山根公則先生に,これらに関連した研究テーマを快く頂け たことに大変感謝しています。内分泌疾患に対する研究の蓄積が無いため, 従来からの日系米人研究を対象とし,テーマを考えるようにと指導を頂き ました。その際に与えられたテーマが「アルドステロン合成酵素の遺伝子 多型と動脈硬化症に関わる研究」でしたが,結果的にこのテーマで学位を とらせて頂くことができ,本当に感謝しております。また,1970 年代より 日系米人研究を継続してこられた諸先生方にも,心よりお礼を申し上げま す。 大学院に入学後の 1 年間は,大学病院での診療に主に従事いたしました。 東広島で経験したときと同様,大学病院でも原発性アルドステロン症や副 腎腫瘍症例の発掘に着手し始めたところ,院内での症例数は右肩上がり, 関連病院などからの紹介患者数も次第に増えていき,5 年間で約 200 例の 症例を経験させて頂きました。コルチゾールを僅かに産生するプレクリニ カルクッシング症候群の診断基準など,まだ曖昧であり,ひとつひとつの 内分泌検査を丁寧に行い,そのデータ収集を行ってまいりました。その結 果,デキサメサゾン抑制試験のカットオフ値についてまとめることができ ましたが,学位審査に間に合わなかったことが残念で仕方ありません。デ キサメサゾン抑制試験に限らず,その他の内分泌検査についても,まだま だ診断基準が確立されておりません。そして,原発性アルドステロン症の 局在診断や治療法,これらの疾患の病因など,明らかにされていないこと が多々あることもわかりました。 現在は,University of Mississippi Medical Center でアルドステロン分泌に 関わる因子の基礎研究をしております。大学院在籍中に得た臨床における 疑問点を,尐しでも解明できたらと考えています。そして,大学院で培っ - 85 - た知識や考え方により,医療・医学に対する視野が広がったことを実感し ており,今後の臨床に必ず役立つであろうと思っています。後輩の先生方 にも,是非大学院での研究を勧めたいと思います。お世話になった諸先生 方へのお礼をもって,最後の挨拶とさせていただきます。本当にありがと うございました。 - 86 - 山根 高 平成 13 年 広大医卒 甲-5235 2010/3/23 Yamane T, Hattori N, Kitahara Y, Haruta Y, Sasaki H*, Yokoyama A, Kohno N. Productive cough is an independent risk factor for the development of COPD in former smokers Respirology 15: 313-318, 2010 The presence of productive cough was an independent risk factor for the development of COPD in Japanese men, particularly former smokers. Stage 0 disease, as defined in GOLD 2001 guidelines, is relevant for the identification of subjects at risk of developing COPD. BACKGROUND AND OBJECTIVE: It has yet to be determined whether the presence of productive cough is a risk factor for the development of COPD. The aim of the present study was to obtain more information on this potential association in Japanese men. METHODS: Seven hundred and eighty-three men with normal spirometry who did not have respiratory disease were recruited. The subjects were divided into three groups: group A, non-smokers; group B, those with a positive smoking history without productive cough; and group C, those with a positive smoking history and productive cough. The incidence rates of COPD were compared among the three groups and the relative risks for the development of COPD were assessed. RESULTS: During the mean follow-up period of 33.6 ± 20.4 months, 19 (2.4%) subjects developed COPD. The incidence rate of COPD was significantly higher in group C than in group B (10.1 vs. 2.2%, p=0.003). A multivariate analysis of data for all subjects, current smokers and former smokers revealed that productive cough was an independent risk factor for the development of COPD in all subjects and former smokers but not in current smokers. CONCLUSIONS: Productive cough was an independent risk factor for the development of COPD in Japanese men. In particular, former smokers who complain of this symptom should be regarded as being at high risk for the development of COPD. The data suggested that stage 0 disease, as defined in the Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease 2001 guidelines, is relevant for the identification of subjects at risk of developing COPD. - 87 - 学位取得にあたり思うこと 平成 13 年卒 山根 高 この度は河野修興教授,横山彰仁教授,朋部登先生 をはじめとした分子内科学の諸先生方のご指導によ り学位を習得することが出来たことを心より感謝申 し上げます。私が大学院に進学した理由は,広島原爆 障害対策協議会健康管理・増進センターに勤務してい たときに当センターでの健診者や被爆者の健診成績を解析することにより 疾患の原因を明らかにしていくことに臨床研究の面白みを見出したことに 始まります。それまでは市中病院で研究論文や解析と無縁の生活を送って いたので,解析することは初めてであり,所長の佐々木英夫先生をはじめ とする諸先生方に解析のイロハを懇切丁寧に教えていただき,抵抗なく興 味が湧いたことを思い出します。 大学院一年目と二年目は吉島病院に勤務しながら,社会人大学院生活が 始まりました。横山先生から COPD Stage 0 に関する疫学研究のテーマをい ただき,健診データを解析し始めました。COPD Stage 0 は,2001 年に Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) ガイドラインから COPD の病期分類で初めて導入されたリスク期で,喫煙歴と咳・痰症状を 有する者と定義されたものです。2001 年に導入されて以降 Stage 0 に関す る論文が欧米では発表され,COPD 発症の独立した危険因子であると肯定 的なものと否定的なものがあり,肯定的な論文が尐ないこと理由から 2006 年 GOLD ガイドラインから Stage 0 は病期分類から削除され,公衆衛生的 なメッセージとなりました。日本人では Stage 0 が COPD 発症の独立した 危険因子であるか否か検討した結果,Stage 0 が独立した危険因子であり, 特に 1 年以上禁煙している既喫煙者で咳・痰症状があるものには顕著であ ったことより論文作成にこぎつけることができました。しかし,咳・痰症 状を有する者は無い者に比べてかなり尐なく,1 年以上禁煙している既喫 煙者ではさらに数が尐なくなるため,本研究を大規模な健診成績で再検討 する目的で 2007 年 3 月より広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センタ ー,NTT 西日本中国健康管理センター,吉島病院,グランドタワーメディ カルコートの各施設にご協力をいただいて疫学調査を 2017 年まで行って います。 河野教授のご高配により,大学院三年目から横山先生が教授に就任され た高知大学に異動となり,診療や研究以外に今までは経験することがなか - 88 - った学生への教育を任せていただき,貴重な経験をさせてもらっています。 大学院での経験は診療と関係ないものではなく,患者さんへの検査アプロ ーチや治療方針,面接の際に大いに役立ち,改めて貴重な経験をさせてい ただいた河野教授をはじめとした諸先生方にこの場を借りてお礼を申し上 げます。 最後になりますが,論文作成に親身にご指導してくださった朋部登准教 授,健診データを提供してくださった広島原爆障害対策協議会健康管理・ 増進センター,その他いつも温かくご指導していただいた多くの先生方に 心から感謝いたします。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしま す。 - 89 - 妹尾 直 平成 11 年 日大医卒 甲-5274 2010/5/27 Senoo T, Hattori N, Tanimoto T, Furonaka M, Ishikawa N, Fujitaka K, Haruta Y, Murai H, Yokoyama A, Kohno N. Suppression of plasminogen activator inhibitor-1 by RNA interference attenuates pulmonary fibrosis Thorax 65: 334-340, 2010 BACKGROUND AND AIM: There is a growing body of evidence demonstrating that plasminogen activator inhibitor-1 (PAI-1) is involved in the progression of pulmonary fibrosis. In fact, PAI-1 knockout mice are protected from bleomycin-induced pulmonary fibrosis. This study was conducted to determine whether the intrapulmonary administration of small interfering RNA (siRNA) targeting PAI-1 (PAI-1-siRNA) limits the development of bleomycin-induced pulmonary fibrosis. METHODS: Lung biopsies from patients with idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) were stained for PAI-1. The distribution of siRNA in the lung, the PAI-1 level in bronchoalveolar (BAL) fluid and the extent of fibrotic changes in the lung were evaluated following the intranasal administration of PAI-1-siRNA in a mouse model of bleomycin-induced pulmonary fibrosis. The effect of PAI-1-siRNA on the epithelial to mesenchymal transition (EMT) was also evaluated using a mouse lung epithelial cell line, LA-4. RESULTS: PAI-1 was overexpressed in the hyperplastic type 2 pneumocytes lining the honeycomb lesions of patients with IPF. The single intranasal instillation of PAI-1-siRNA resulted in the diffuse uptake of siRNA into the epithelial cells lining the dense fibrotic lesions. The repeated administration of PAI-1-siRNA initiated during either the inflammatory or the fibrotic phase into bleomycin-injured mice reduced the PAI-1 level in BAL fluid and limited the accumulation of collagen in the lungs. EMT induced by transforming growth factor (TGF ) in LA-4 cells was inhibited by transfection with PAI-1-siRNA. CONCLUSIONS: The direct suppression of PAI-1 in the lung by the intrapulmonary administration of PAI-1-siRNA attenuated the development and progression of pulmonary fibrosis. The inhibition of EMT may be, at least in part, involved in this effect. - 90 - 学位取得にあたり思うこと 平成 11 年卒 妹尾 直 この度,河野修興教授,朋部登准教授をはじめ多く の先生方の御指導により学位を取得できましたこと を,心より感謝申し上げます。 私は広島大学病院内科ローテーション終了後,JA 尾 道総合病院,東広島医療センターで呼吸器内科医とし て臨床に従事しておりました。各病院では良き上司に恵まれており,気道 ステントや超音波気管支鏡などの手技や肺癌,結核をはじめ様々な疾患に ついての御指導いただき,呼吸器内科医として充実した日々を過ごしてお りました。一方で私は研修医時代大学病院で呼吸器内科を選択できなかっ たこともあり大学病院での呼吸器診療に従事する機会がなく,大学病院で 診療を学びたいと考えるようになりました。また,臨床への礎を築くには 基礎研究がかかせず,実際どのようにして臨床における仮説を基礎研究で 証明していくのか興味を抱くようになり,大学院入学への道を選択しまし た。 大学院 1 年目は長崎病院で内科医として従事しながら社会人大学院生と して研究をおこなうことになりました。ちょうどその年に北野病院から朋 部先生が赴任して来られ,私に「ブレオマイシン肺線維症モデルマウスに PAI-1 を抑制する siRNA を導入することで線維化を抑制しうるか」を証明 せよとの課題を頂きました。これはそれまで朋部先生が留学中に PAI-1 ノ ックアウトマウスなどを使用して証明された線溶系のキーファクターであ る PAI-1 を抑制することで線維化が抑制できるとの事象を遺伝子治療とし て忚用するというもので,その当時の私にはどのようにそれを証明してい くか皆目検討がつきませんでした。そのようなとき,朋部先生はまず何の 実験手技を習得し,何を証明するべきかの道筋を細かく御指導いただきま した。そこで,その当時大学院生で精力的に実験されていた庄田先生に忙 しい合間をぬって遺伝子工学の基礎実験について細かく手解きを受け,自 分自身も基礎実験に関する本を読み,失敗を繰り返しながらでも徐々に実 験手技が身についていきました。 大学院2年目からは大学病院で臨床に従事させていただきながら実験す る日々となりました。この頃よりブレオマイシン肺線維症モデルマウスに PAI-1 に対する siRNA を投与する段階になりましたが,私にとって幸運で あったのはそれまで当教室で途絶えていたモデルマウスの作成や線維化の - 91 - 評価法について風呂中先生,谷本先生がすでに確立されており,私の実験 についても先輩方の御指導があり,徐々に結果がついていくようになりま した。実験結果の論文作成に関しては朋部先生のご指導により完成させる ことができ,論文掲載の運びとなりました。 大学院の研究で身についた考え方はそれまでの臨床だけに携わっていた ときの考え方とは大きく異なり,臨床で起こる事象につき,より深く真実 を追究し,科学的に解析し還元するといったものであり,微力ではありま すが医師として成長できたのではないかと考えております。また,今後は さらに知識を積み重ね,後輩の先生に基礎研究や臨床面で的確に道筋が示 せるような医師を目指していこうと考えております。 最後に,研究課題の提案から実験,論文作成まですべての面で御指導い ただきました朋部先生,ならびに多くの先生方に御礼申し上げます。今後 とも御指導,御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 - 92 - 河野 秀和 平成 11 年 久大医卒 甲-5317 2010/9/16 Kohno H, Amatya VJ*, Takeshima Y*, Kushitani K*, Hattori N, Kohno N, Inai K*. Aberrant promoter methylation of WIF-1 and SFRP1, 2, 4 genes in mesothelioma Oncol Rep 24: 423-431, 2010 WIF-1 is a negative regulator of the Wnt-signaling pathway that may have important implications for tumorigenesis. Microarray analysis of whole genome expression in mesothelioma tissue revealed down-regulation of 491 genes and up-regulation of 167 genes involved mainly in Jak-STAT signaling (8 genes), MAPK signaling (16 genes) and Wnt signaling (13 genes) pathways. Of these, WIF-1 gene was down-regulated in mesothelioma 72-fold compared to normal tissue. We also analyzed WIF-1 and SFRPs promoter methylations in 46 mesothelioma tissues, 8 mesothelioma cell lines by methylation-specific polymerase chain reaction (MSP). WIF-1 promoter methylation was observed in 34 of 46 mesothelioma tissues (73.9%) and in all 8 mesothelioma cell lines. SFRP1, 2 and 4 promoter methylation was observed in 21 of 37 (56.8%), 26 of 42 (61.9%) and 17 of 36 (47.2%) mesothelioma tissues, respectively. Promoter methylation of any WIF-1 and/or SFRP genes was observed in 44 of 46 (95.6%) mesothelioma tissues. The treatment of mesothelioma cell lines with 5-aza-2’-deoxycytidine (5-aza-2dC) showed WIF-1 promoter methylation recovery followed by restoration of WIF-1 expression in 6 of 8 mesothelioma cell lines. The cytoplasmic expression of -catenin was observed in 38 of 43 cases of mesothelioma without any nuclear reactivity. The eight mesothelioma cell lines and 27 cases of mesothelioma examined showed no mutation in exon 3 of -catenin suggesting no alteration of canonical Wnt signaling pathway. Our data suggest that WIF-1 promoter methylation is a common event in mesothelioma. - 93 - 学位取得にあたり思うこと 平成 11 年卒 河野 秀和 私が入局したはずの分子内科学(第二内科)から病 理学(第二病理)教室の大学院に入学させていただき ましたきっかけは,おそらく,事前の大学院志望アン ケートで,研究したいテーマとして 2005 年 6 月のク ボタ・ショックで話題となっていた中皮腫を挙げたこ とと認識しています。なぜなら,病理学教室では,中皮腫の診断・研究を していたからです。最初は,学生時代の顕微鏡実習,ホルマリン臭の中の 病理学実習といやな思い出ばかり浮かび,一時期,大学院進学を止めよう か悩みましたが,当時の上司だった島根大学呼吸器内科助教授の礒部先生 (現島根大学呼吸器・化学療法内科教授)に御相談したところ, 『第二病理 は第二内科出身の優秀な多くの先輩が勉強された伝統のある教室で,尐し 臨床を離れて,違う分野をみるのも勉強になるよ』とアドバイスをいただ き決心がつきました。しかし,4 月になって,大きな問題に気が付きまし た。臓器を固定(防腐)するためのホルマリン液,この液体から発せられ る刺激臭にどうしてもなじめず,咳き込み,涙と鼻水をたれ流し,一時期 は夕方になると頭痛がでるといった症状に悩まされました。3 年生頃から は,かなり免疫力がつきましたが,結局,慣れないまま終わってしまいま した。 さて,私が病理学の井内教授から与えられたテーマは,中皮腫のメチル 化についてというものでした。恥ずかしながら,大学院に入学する前は, 中皮腫を臨床で診たこともなく,組織型の分類の詳細もわからない状態で した。私が実験に用いた材料は,手術材料と剖検材料を合わせて中皮腫組 織 46 例で,剖検材料の多くは約 20 年近く前のものでした。研究に関して は,これらのサンプルを用い,様々な癌腫でメチル化により down-regulate されている Wnt-signaling pathway 関連遺伝子の WIF-1 遺伝子について主に 免疫染色や PCR を行いました。結果に関しては,与えられたテーマを解明 するには至らない結果となりましたが,この 4 年間で中皮腫と肺癌の診断 病理に関しては,大変勉強させていただきました。今では,このような現 場で学ぶ機会を与えて下さったことに大変感謝しております。 現在は,再び臨床の場で呼吸器内科の診療に従事させていただいており ますが,4 年間のブランクを取り戻すのに苦労している毎日です。今後も 先輩の諸先生方にご教授を賜りながら,さらに研鑚を積んで行く所存であ - 94 - りますが,学位を取得するにあたり,今後は,教わるばかりではなく,自 分自身でも自分に問題を提起し,自分で解決する力を養っていきたいと考 えています。 - 95 - 杉屋 直子 平成 13 年 高知大医卒 甲-5347 2010/9/30 Sugiya N, Nakashima A, Takasugi N*, Kawai A*, Kiribayashi K*, Tanaka J*, Kohno N, Yorioka N. Endogenous estrogen may prevent bone loss in postmenopausal hemodialysis patients throughout life Osteoporos Int 2010 July (Epub ahead of print) Postmenopausal hemodialysis patients are at risk of complications related to renal mineral and bone disorder, and postmenopausal osteoporosis. In 112 postmenopausal hemodialysis patients, free estrogen index was positively correlated with bone mineral density (BMD) Z-score and the annual percent change of BMD in multiple regression analysis. Endogenous estrogen may prevent bone loss in postmenopausal hemodialysis patients throughout life. INTRODUCTION: Women on dialysis are not only at risk of developing mineral and bone disorder, but also suffer from postmenopausal osteoporosis. We assessed the effect of sex hormones on bone metabolism in postmenopausal hemodialysis patients. METHODS: We enrolled 112 postmenopausal hemodialysis patients with a mean age of 68.4 ± 10.4 years. We measured the serum levels of estradiol, testosterone, sex hormone-binding globulin (SHBG), and intact parathyroid hormone (intact-PTH), as well as bone metabolism parameters and radial bone mineral density (BMD). The free estrogen index (FEI) was calculated from the estradiol and SHBG values. After conventional dialysis was performed for 12 months, BMD was measured again and the annual percent change was calculated. Estradiol and SHBG were also measured in 25 postmenopausal women without chronic kidney disease. RESULTS: Estradiol levels were higher in the hemodialysis patients than in the postmenopausal women without chronic kidney disease. In patients with relatively normal bone turnover (intact-PTH: from 150 to 300 pg/ml), the FEI showed a positive correlation with the BMD Z-score. The annual percent change of BMD showed a positive correlation with the FEI according to multiple regression analysis. CONCLUSIONS: Endogenous estrogen may prevent bone loss in postmenopausal hemodialysis patients throughout life. - 96 - 学位取得にあたり思うこと 平成 13 年卒 杉屋 直子 この度は,多くの先生方にご指導いただき学位を取 得することができましたことを,心より感謝申し上げ ます。私が大学院へのお話をいただいたのは,4 年前, 育児休暇の最中でした。研究活動に興味はありました が,せっかくそのチャンスを頂いたにもかかわらず, 仕事復帰と同時に進学もすることで家庭に負担をかけない自信もなく,深 く悩みました。結局,後悔のないよう研究は時間がかかっても,尐しずつ 進めることで挑戦してみることに決めました。 関連病院への復帰が決まっており,テーマは一度きちんと勉強してみた かった臨床研究を選びました。10 ほど案を作って腎グループの先輩先生方 にみて頂きましたが,実現不可能なものが多かったようで,結局そのうち の 1 つだけに OK を頂く運びとなりました。それが, 「閉経後血液透析女性 の内因性性ホルモンが動脈,骨代謝に与える影響」でした。血液透析患者 は心血管イベントリスクも骨折リスクも高いのに,閉経が関与しさらに上 昇するそれらのリスクに対忚した治療ガイドラインが透析技術の進歩した 現在でも無い?そんな疑問から始まった研究でした。データ収集に関して は,関連病院の先生方はもちろん,快く研究に参加し時には私に励ましの お言葉をかけて忚援してくださった 140 名の女性透析患者さんには大変感 謝いたしております。 何とか卒業まで辿り着きましたが,文献検索・論文作成は常に夜中の作 業で,一人で煮詰まり一体何を始めてしまったのだろう・・?と自分でや りたかった事ながら,研究をするその意味すらわからなくなった事が幾度 かありました。しかしそんな時,解決の糸口を示して励ましてくださった のはいつも腎グループの先輩方でした。また,最初から私のエストロゲン をメインとした研究に興味を持って下さり,臨床研究の計画段階から論文 の書き方まで幾度となく丁寧に指導して下さった中島歩先生には大変感謝 いたしております。3 年生に入り,自信を持って投稿した内容が reject で返 る残念な思いを 5 回経験しましたが,折れそうだった気持ちを「もっと強 気でいきなさい!!」と田中純子教授に背中を押していただき,挑戦のよ うに投稿した雑誌から revise が届いた時は,まだ accept でもないのに感動 の涙だった事は忘れられません。 私は今まで目の前の診療に対忚することしか知らず,またそれで精一杯 - 97 - でしたが,この研究活動を通じ,能動的に発信されている先輩先生方の研 究の数々をあらためて尊敬するようになりました。臨床上の 1 つの疑問を 論文という形でまとめることができたのは,河野教授,腎グループの先生 方,統計処理をご指導くださった田中教授による言葉では言い尽くせない ほどたくさんの支え,忍耐強いご指導のおかげにほかなりません。臨床・ 研究・子供達と,そのどれもが大切で絞りきれず,欲張った結果として私 を取り巻く皆様に大変な負担をかけてしまった事を自覚しております。し かし,どこへ行っても温かい対忚を頂けたことが今回の結果につながった ものと感謝の気持ちで一杯です。今後は,臨床医を続ける事でこれまでに 受けたこの大きすぎるご恩に尐しでもお返しできるよう,努力して参りた いと思っております。 - 98 - 大野 晴也 平成 14 年 広島大医卒 甲-5537 2011/3/23 Ohno H, Nakatsu Y*, Sakoda H*, Kushiyama A*, Ono H*, Fujishiro M*, Otani Y*, Okubo H*, Yoneda M*, Fukushima T*, Kamata H*, Nishimura F*, Kurihara H*, Katagiri H*, Oka Y*, Asano T*. 4F2hc stabilizes GLUT1 protein and increases glucose transport activity Am J Physiol Cell Physiol 2011 January (Epub ahead of print) GLUT1 is widely distributed throughout various tissues and contributes to insulin-independent basal glucose uptake. Using a split-ubiquitin membrane yeast two-hybrid system, we newly identified 4F2hc as a membrane protein interacting with GLUT1. Though 4F2hc reportedly forms heterodimeric complexes between amino acid transporters, such as LAT1 and LAT2, and regulates amino acid uptake, we investigated the effects of 4F2hc on GLUT1 expression and the associated glucose uptake. First, FLAG-tagged 4F2hc and HA-tagged GLUT1 were over-expressed in HEK293 cells and their association was confirmed by co-immunoprecipitation. The GFP-tagged 4F2hc and DsRed-tagged GLUT1 showed significant, but incomplete, co-localization at the plasma membrane. In addition, an endogenous association between GLUT1 and 4F2hc was demonstrated using mouse brain tissue and HeLa cells. Interestingly, over-expression of 4F2hc increased the amount of GLUT1 protein in HeLa and HepG2 cells with increased glucose uptake. In contrast, siRNA-mediated 4F2hc gene suppression markedly reduced GLUT1 protein in both cell types, with reduced glucose uptake. While GLUT1 mRNA levels were not affected by over-expression or gene silencing of 4F2hc, GLUT1 degradation after the addition of cycloheximide was significantly suppressed by 4F2hc over-expression and increased by 4F2hc siRNA treatment. Taken together, these observations indicate that 4F2hc is likely to be involved in GLUT1 stabilization and to contribute to the regulation of not only amino acid but also glucose metabolism. - 99 - 学位取得にあたり思うこと 平成 14 年卒 大野晴也 この度は,浅野教授,河野教授,鎌田准教授をはじ め,多くの先生方のご指導により,学位を取得するこ とができましたことを心より感謝申し上げます。 私は平成 14 年に広島大学を卒業し,広島大学病院 および県立広島病院で臨床研修をさせていただいた 後に,広島大学分子内科学に入局しました。内分泌および糖尿病診療を専 門として,広島市民病院そして広島総合病院という,広島県内でも屈指の 患者数を誇る病院で臨床に従事させていただきました。河村智一先生や石 田和史先生より日常臨床だけでなく学会発表まで幅広くご指導いただき, 臨床研究にも興味を持ち始めた頃,山根公則先生から大学院への進学を勧 めていただきました。当然そのまま分子内科学で臨床研究に携わることに なるだろうと考えていたのですが,山根先生より勧めていただいたのは, 前年に医化学教室の教授として赴任された浅野知一郎先生の研究室での院 生生活でした。同研究室には私が進学する半年前より,既に米田真康先生 が赴任されており,基礎実験にほとんど接したことのない私に,実験に関 する様々な技能や知識などをこと細かくご教授いただきました。初めての 実験に当たり良いスタートダッシュが切れたのも,先に道を切り開いてい いただいていた米田先生がいらっしゃったおかげです。もちろん主指導教 官である浅野教授には 4 年間に渡り,個々の実験手技から大局的なものの 見方まで丁寧にご指導いただきました。平成 21 年と平成 22 年にはアメリ カ糖尿病学会で発表する機会があり,その際同行された浅野教授と寝食を 共にさせていただいたことは今でも忘れ得ない思い出です。河野教授にも 折にふれ実験を進める上での様々なアドバイスをいただきました。ありき たりな言い方ではありますが,こうして今回私がどうにか実験結果を一つ の論文にまとめて学位を取得するに至ることができたのも,たくさんの 方々からご指導,ご協力をいただいたおかげであると深く感謝しておりま す。 学位論文として取り組んだ研究は,糖輸送担体と結合するタンパクの新 - 100 - 規同定とその機能解析についてでした。グルコースの細胞内への取り込み は GLUT などの糖輸送担体により細かく調整されており,その機能や発現 調節は糖尿病などの糖代謝異常や,腫瘍の発育などに大きく関与していま す。yeast two hybrid 法は結合タンパクのスクリーニング法として広く用い られている方法ですが,膜タンパク同士の相互作用の解析は困難とされて います。今回は split-ubiquitin 法での yeast two hybrid システムを用いること で膜タンパクのスクリーニングを可能とし,GLUT1 や GLUT4 などと相互 作用を有するタンパクを同定することを目的として研究を始めました。約 2 年間,酵母と格闘しつづけた後に,GLUT1 と結合するタンパクとして 4F2hc というアミノ酸取り込みに関わる膜タンパクを同定することができ ました。ここからは比較的順調に実験は進み,その 4F2hc が GLUT1 と結 合して発現量を増加させることで,細胞内への糖取り込みを増加させてい ること,また 4F2hc が GLUT1 の安定性に関与することでリソソームでの 分解が抑制されていることなどをまとめて一つの論文とすることができま した。 まさか自分が基礎研究に携わることになるなど考えてもいなかったです が,地道に何度も基礎研究を積み重ねていってようやくひとつの小さな真 実に辿り着くという過程を経験したことで,現在の医療がいかに多くの知 恵と努力が集まって成り立っているのかを,身を持って実感することがで きました。検査結果ひとつとってみても,大学院に進学する前とは全然違 う解釈を持つことができ,臨床の技術の幅も大きく広がっています。この 大学院生活で得た経験や技術を是非後進にも伝えていきたいと考えていま す。今後とも変わらぬご指導,ご鞭撻の程なにとぞよろしくお願い申し上 げます。 - 101 - 落合 真理子 昭和 58 年 広島大医卒 乙-4127 2010/11/25 Ochiai M*, Nakashima A, Takasugi N*, Kiribayashi K*, Kawai T*, Usui K*, Shigemoto K*, Hamaguchi N*, Kohno N, Yorioka N. Vitamin K2 alters bone metabolism markers in hemodialysis patients with a low serum parathyroid hormone level Nephron Clin Pract 117: c15-19, 2011 BACKGROUND: A low level of intact parathyroid hormone (PTH) is an indicator of adynamic bone disease in hemodialysis patients, and is associated with a significant increase of all-cause mortality. Thus, effective treatment for adynamic bone disease is required. We previously investigated the effect of vitamin K2 on adynamic bone disease. In this study, we assessed the efficacy of oral vitamin K2 in a controlled trial. METHODS: Forty hemodialysis patients with low intact PTH levels (<100 pg/ml) were randomly divided into two groups, which were a vitamin K2 group receiving oral menatetrenone (45 mg/day) for 1 year and a control group without vitamin K2 Venous blood samples were collected at baseline and during the study for measurement of bone metabolism parameters. RESULTS: Thirty-three patients completed follow-up. There was a significant increase of the serum intact osteocalcin level after 1 month of vitamin K2 administration. Serum levels of intact PTH, bone alkaline phosphatase, and cross-linked N-terminal telopeptide of type I collagen increased significantly after 12 months in the vitamin K2 group. The serum osteoprotegerin level was decreased after 12 months in the vitamin K2 group, but the change was not significant. CONCLUSION: Vitamin K2 therapy improves bone remodeling in hemodialysis patients with a low intact PTH level. -------------------------------------------------------------------------------------------------学位取得にあたり思うこと 昭和 58 年卒 落合 真理子 この度,河野教授,頼岡教授をはじめ,多くの先生 がたの御指導を賜り,学位を取得することができまし た。心より感謝申し上げます。論文は多施設で収集さ れたデータをまとめたもので,原田病院,中央内科ク - 102 - リニック,博愛クリニック,クレア焼山クリニック,尾道クリニックの皆 様に御協力いただきました。50 歳を過ぎて,このようなことがあろうとは 夢にも思いませんでした。学位論文を書いてみないかと勧めてくださって, テーマを与えてくださった頼岡教授と,丁寧な御指導をいただいた中島歩 先生への感謝は言葉に尽くせません。本当にありがとうございました。 私は昭和 58 年に広島大学を卒業後,大学院に進学することなく,2 年の 研修期間を経て畑賀病院,三原市医師会病院,尾道クリニックで勤務させ ていただきました。2 人の子供を育てながら勤務継続だけでも当時の私に とっては大変なことで,研究生として週 1 回大学に顔をだすのが精一杯で した。 夫がドイツ Hannover 医科大学に留学した時に,同大学の外国人留学生 担当秘書のすすめにより,急遽留学生にしてもらい,同大学の腎臓内科の Labo で 2 年勉強させていただきました。北ドイツの寒く長い冬に,じっ と家にいるとよくないという暖かい配慮でした。大学へ通うための亣通機 関の定期券のことから,子供をあずける幼稚園・小学校まで心配してもら って,オペラやコンサートのチケットをいただいたりもしました。勉強す るにはもってこいのチャンスでしたが,実験も研究もしたことがない私に はすべてが冒険でした。 免疫染色,Western blotting,ELISA 法などの手技を用いて,腎移植をさ れた遺伝性腎疾患の患者さんの血液中に存在する正常腎組織に対する抗 体を調べるという難しいテーマでした。ドイツ語は話せず,英語もしどろ もどろで,ヒトの血清や腎組織をもらうだけで大変な苦労でした。実験手 技もゼロからスタートでしたが,専門職の技術員が大勢いる環境だったの で教えてもらう機会には恵まれました。2 年の月日は長いようで短く,手 技が確立してきた頃にベルリンの壁が崩壊し,論文の原稿ができた頃に湾 岸戦争がおこりました。こうした社会情勢の変化と自分は直接関係ないは ずでしたが,日本へ帰りたい気持ちが日増しに大きくなり,研究は同教室 の女性ドイツ人医師に引き継いでもらって帰国することにしました。主人 は留学延長して研究中でしたし,子供たちはそれぞれ現地の小学校と幼稚 園が気に入っていました。お世話になったドイツ人教授に「どうして,そ んなに日本へ帰りたいのか」と尋ねられましたが,「日本人なので故郷に 帰りたくなった」としか返答できませんでした。今ふりかえって,大変申 し訳ないことをしたと思い,お世話になった皆さんにお詫びの気持ちと感 謝の気持ちでいっぱいです。 - 103 - その後は再び病院勤務であわただしい毎日にもどりましたが,身近な臨 床の問題を学会発表したり論文にしたりするよう努力しました。透析患者 さんの二次性副甲状腺機能亢進症は,新薬が次々と開発されたこともあっ て,大変興味深いテーマでした。副甲状腺ホルモン値が高い高回転骨症の 治療はガイドラインもでて,治療成績をみるのは楽しみでもありました。 一方,副甲状腺ホルモンが低い低回転骨症は腎性骨症のなかで,最も多い 病型であるにもかかわらず,有効な治療手段がないまま経過観察の状態に なっています。このままでよいのだろうかという疑問がありました。今回 の学位論文は透析患者の低回転症に対するビタミン K2 の投与の効果をみ たものです。循環器疾患のためにワーファリンを朋用する患者さんが激増 するなかで,ワーファリンも,ビタミン D も朋用していない低回転骨症の 透析患者さんを登録していただいて,ビタミン K2 の効果をみました。1 年 間の control trial でビタミン K2 は骨代謝マーカーを上昇させるという結果 がでました。ビタミン K2 投与は低回転骨症において骨のカルシウム・リン 代謝における緩衝機能を改善する有効な手段と考えられ,身近な疑問に対 する回答がでたことをうれしく思います。 皆様のおかげで,この年になるまで元気に働き学び続けることができま した。時間と健康と人の心は恵まれるもので買うことができないと,しみ じみ思います。感謝の気持ちを忘れず,今後も自分にできることを一生懸 命やっていこうと思います。本当にありがとうございました。 - 104 - D.教育助成金等 I 文部科学省大学改革推進等補助金 1. 平成 19 年度 がんプロフェッショナル養成プラン 整理番号 01 「銀の道で結ぶがん医療人養成コンソーシアム」 (平成 19 年度より事業継続中) 申請担当大学:鳥取大学,広島大学,島根大学 広島大学統括責任者:河野修興(平成 20 年 10 月 1 日~) - 105 - 第Ⅲ部 診療活動 (平成 22 年 1 月 1 日~平成 22 年 12 月 31 日) A. 入院患者 B. 死亡例 C. 特殊検査・治療 - 106 - A.入 院 患 者 (平成 22 年 1 月 1 日〜12 月 31 日までに当科へ入院した患者) 主病名による入院回数 延べ症例数 呼吸器内科 合計 平均入院期間(日) 575 15.6 332 18.7 298 19.8 17 11.8 転移性肺腫瘍 8 4.4 悪性リンパ腫 7 2.3 胸腺癌 2 33.5 間質性肺炎 88 14.0 胸部異常陰影 22 4.5 肺炎(感染性) 21 15.5 睡眠時無呼吸症候群 16 1.0 サルコイドーシス 11 7.2 喀血 11 6.1 非結核性抗酸菌症 7 10.4 気胸 6 11.3 結核疑い 4 2.0 肺化膿症 3 9.7 喘息 3 8.0 心不全 3 4.3 Churg-Strauss 症候群 2 32.5 放射線肺炎 2 19.5 肺動脈血栓塞栓症 2 18.0 薬剤性肺炎 2 8.5 誤嚥性肺炎 2 8.0 顕微鏡的多発血管炎 2 5.5 COPD 1 27.0 ニューモシスティス肺炎 1 19.0 胸部悪性腫瘍 原発性肺癌 悪性胸膜中皮腫 - 107 - 慢性気管支炎 1 18.0 マイコプラズマ肺炎 1 15.0 PIE 症候群 1 14.0 過敏性肺臓炎 1 12.0 Sweet 病 1 9.0 インフルエンザ 1 8.0 ウエステルマン肺吸虫症 1 5.0 肺胞出血 1 5.0 気管支異物 1 3.0 慢性咳嗽 1 2.0 リンパ脈管筋腫症 1 2.0 アレルギー性気管支肺アスペルギルス症 1 2.0 好酸球増多症 1 1.0 特発性 CD4 減尐症 1 1.0 ANCA 関連血管炎 1 1.0 アナフィラキシー 1 1.0 好酸球性肺炎 1 1.0 その他 6 11.0 延べ症例数 腎臓内科 合計 平均入院期間(日) 350 14.4 132 13.2 IgA 腎症 70 5.6 膜性腎症 16 (10) 24.9 糖尿病性腎症 15 (8) 17.8 7 (0) 4.0 ループス腎炎 13 (2) 23.6 PD 腹膜炎 13 14.1 慢性腎不全 メサンギウム増殖性腎炎 微小変化型ネフローゼ 9 (9) 糸球体腎炎(病型分類不能) 9 6.0 minor abmormality 8 4.0 ANCA 関連腎炎 7 49.7 病型分類不能ネフローゼ症候群 7 23.3 - 108 - 30.8 急性腎不全 6 17.0 膜性増殖性糸球体腎炎 7 (4) 19.9 良性腎硬化症 6 6.6 Fabry 病 6 1.5 紫斑病性腎炎 4 6.3 IgG4 関連疾患 3 17.0 アミロイドーシス 3 (2) 13.0 Thin Basement Membrane Disease 3 4.0 肥満関連腎症 3 3.0 高血圧性腎障害 2 11.0 膠原病関連腎疾患 2 3.0 骨髄腫腎 1 14.0 尿路感染症 1 5.0 尿細管間質性腎炎 1 4.0 痛風腎 1 4.0 その他 7 14.1 (カッコ内はネフローゼ症候群の数) 延べ症例数 内分泌・糖尿病内科 合計 平均入院期間(日) 195 13.0 112 17.0 1 型糖尿病 7 15.7 2 型糖尿病 97 15.2 糖尿病性ケトアシドーシス 2 18.5 糖尿病性腎症 1 21.0 その他の糖尿病 5 14.4 2 78.0 19 7.0 バセドウ病 4 10.3 褐色細胞腫 4 9.8 下垂体機能低下症 4 6.2 クッシング症候群 4 27.0 中枢性甲状腺機能低下症 3 3.0 糖尿病 副腎腫瘍 原発性アルドステロン症 - 109 - 副腎癌 3 12.0 低血糖 3 5.7 甲状腺機能低下症 2 3.0 ACTH 卖独欠損症 2 30.0 二次性高血圧 2 4.5 AIMAH 1 17.0 Gitelman 症候群 1 6.0 副腎皮質機能低下症 1 4.0 副甲状腺機能亢進症 1 2.0 その他 2 36.5 - 110 - B.死 亡 例 症例 解剖 原発性肺癌 12 1 間質性肺炎 11 4 急性呼吸不全 1 0 閉塞性細気管支炎 1 0 肺胞出血 1 0 肺炎 1 0 COPD 1 1 膿胸 1 1 アミロイドーシス 1 1 過敏性肺臓炎 1 0 クッシング症候群術後 1 1 ループス腎炎 1 1 ネフローゼ症候群 1 0 34 10 合計 - 111 - C.特殊検査・治療 呼吸器内科 原発性肺癌(新規) 84 手術(外科転科) 29 化学療法 and/or 放射線治療 107 緩和的治療 7 気管支ファイバー 391 うち生検あり 171 うち BAL あり 82 うち EBUS あり 27 呼気凝集液 2 誘発喀痰 3 ポリソムノグラフィー(PSG) (呼吸器のみ) 20 (腎臓・内分泌のみ) 0 (循内・神内・心外等の他科を含む) 19 腎臓内科 腎生検 121 扁摘パルス 29 新規透析導入 20 血液透析 18 腹膜透析 2 腹膜透析に血液透析の併用を導入 5 腹膜透析から血液透析へ変更 3 内分泌・糖尿病内科 頸動脈エコー(内膜中膜複合体肥厚度測定) 130 脈波伝播速度 130 持続皮下インスリン注入療法(CSII) 3 成長ホルモン補充療法(在宅自己注射) 5 - 112 - 糖尿病教室 131 120 I 治療 37 内分泌腺腫瘍 37 手術(外科転科) 14 - 113 - 第Ⅳ部 学会活動 (平成 22 年 1 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) A. 当科主催学会一覧 注)収載対象期間は年度区切り(平成 22 年 4 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日)を基本としましたが,平成 22 年 1 月 1 日~同年 3 月 31 日の学会 記録については昨年の年報に収載されていないため,本年度の年報に 収載しました。 - 114 - A. 当科主催学会一覧 1. 平成 21 年度日本医史学会広島支部総会 (2010.1.9 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 基礎研究棟セミナー 室 2) 会長 河野修興 2. 第 40 回日本腎臓学会西部学術大会 (2010.10.8~9 広島国際会議場) 大会長 頼岡德在 3. 日本呼吸器学会第 31 回生涯教育講演会 (2010.10.30 広島国際会議場) 秋期会長 河野修興 4. 日本糖尿病学会第 4 回中四国糖尿病研修セミナー (2010.12.5 広島国際会議場) 世話人 山根公則 5. 平成 22 年度日本医史学会広島支部総会 (2011.1.8 広島大学医学部医学資料館) 会長 河野修興 - 115 - 教室員・研究生・技術員 名簿 (平成 22 年 4 月~平成 23 年 3 月) 氏 名 卒 業 年 階 職 辞令年月日 河野 修興 昭和 53 年 教 授 平成 12.11. 1 山根 公則 昭和 59 年 診療教授 平成 22.10. 1 朋部 登 昭和 62 年 准教授 平成 19. 4. 1 村井 博 昭和 63 年 講 平成 20. 4. 1 春田 吉則 平成元年 〃 平成 19. 6. 1 藤高 一慶 平成 5 年 診療講師 平成 22. 8. 1 石川 暢久 平成 6 年 中西 修平 平成 8 年 〃 平成 20. 2.25 金原 正志 平成 8 年 〃 平成 21. 4. 1 岩本 博志 平成 11 年 〃 平成 22. 4. 1 助 師 教 平成 17.10. 1 【学内他講座・院内他科在籍者】 氏名/卒業年 所属/階職 辞令年月日 頼岡 德在 平成 17.10.1 昭和 47 年 濱田 泰伸 平成元年 熊谷 和彦 平成 4 年 粟屋 智一 平成 9 年 大下慎一郎 平成 10 年 横山 敬生 平成 10 年 荒川 哲次 平成 10 年 中島 歩 平成 11 年 医歯薬学総合研究科腎臓病制御学講座 寄附講座教授 保健学研究科心身機能生活制御科学講座 平成 22. 4. 1 教授 広島大学病院リウマチ・膠原病診療科 平成 21. 1. 1 講師 広島大学病院臨床研究部 平成 19. 4. 1 病院助教 広島大学病院集中治療部 平成 20. 4. 1 病院助教 医歯薬学総合研究科腎臓病制御学講座 平成 20. 4. 1 寄附講座助教 広島大学病院透析内科 平成 20. 6. 1 病院助教 医歯薬学総合研究科病態情報医科学講座 平成 22. 4. 1 助教 - 116 - 【医科診療医】 氏 名 卒 業 年 氏 名 卒 業 年 河野 秀和 平成 11 年 妹尾 直 平成 11 年 田中惣之輔 平成 11 年 土井 俊樹 平成 11 年 心石 敬子 平成 13 年 川岡孝一郎 平成 14 年 平塩 秀磨 平成 14 年 大黒 景子 平成 16 年 山内 崇宏 平成 16 年 志和 麻実 平成 17 年 門前 まや 平成 19 年 【大学院生】 氏 名 卒 業 年 入 学 年 月 日 河面 智之 平成 9 年 平成 14. 4. 1 西野 亮平 平成 10 年 平成 16. 4. 1 吾郷 里華 平成 11 年 平成 17. 4. 1 塩田 直樹 平成 11 年 〃 吉岡 宏治 平成 11 年 〃 田中惣之輔 平成 11 年 土井 俊樹 平成 11 年 〃 小田 賀明 平成 12 年 〃 坂下 有 平成 13 年 〃 宮本真太郎 平成 13 年 〃 向田 賢市 平成 10 年 上野 敏憲 平成 12 年 〃 白木 伸明 平成 12 年 〃 秋田 慎 平成 14 年 〃 浅生 貴子 平成 14 年 〃 大野 晴也 平成 14 年 〃 河瀬 成穂 平成 14 年 〃 杉廣 貴史 平成 14 年 〃 心石 敬子 平成 13 年 平塩 秀磨 平成 14 年 〃 益田 健 平成 14 年 〃 濵井 宏介 平成 15 年 〃 平野 雅俊 平成 15 年 〃 平成 18. 4. 1 平成 19. 4. 1 平成 20. 4. 1 - 117 - 前田 修作 平成 15 年 川岡孝一郎 平成 14 年 山田 敬子 平成 14 年 〃 井原 大輔 平成 15 年 〃 尾下 豪人 平成 15 年 〃 大久保博史 平成 16 年 〃 志和 亜華 平成 16 年 〃 益田 武 平成 16 年 〃 堀益 靖 平成 17 年 〃 出口奈穂子 平成 14 年 小野 智代 平成 15 年 〃 大森慶太郎 平成 16 年 〃 平本 博文 平成 16 年 〃 岸本 瑠衣 平成 17 年 〃 久保田益亘 平成 17 年 〃 中村 有美 平成 18 年 〃 岡本 與平 平成 13 年 中川 三沙 平成 15 年 〃 杉山 平成 16 年 〃 文 〃 平成 21. 4. 1 平成 22. 4. 1 平成 22. 10. 1 【研究生】 氏 名 卒 業 年 石山さやか 平成 17 年 【教務補佐員】 坂本有規子(腎臓病制御学講座) 【技術補佐員】 土本 真実 【事務補佐員】 沢井 水江 吉岡 純 三宅 晶子 越 正岡 宙理 池本はるか 明子 兼田 祐子(腎臓病制御学講座) 松葉 美鈴(腎臓病制御学講座) - 118 - 医師所属学会・認定医・専門医・社会貢献活動等一覧 (平成 22 年 4 月~平成 23 年 3 月) 河野修興(昭和 53 年 ① 広島大学 広島大学医学部卒業) 関連 広島大学学長選考会議学内委員 広島大学日系移民環境影響医科学プロジェクト研究センター長 広島大学入学者選抜制度検討 WG 委員 広島大学医学部医師会理事 広島大学病院運営会議委員 広島大学病院医科領域運営委員会委員 広島大学病院人事亣流委員会委員 広島大学病院脳死臓器移植レシピエント適忚評価委員会 広島大学校友会設立発起人及び設立後の役員(理事) 財団法人広島大学後援会選考委員会委員 広島大学医学部教務・学生生活委員会委員 学長特命広島大学地域災害対策本部長 広島大学病院病院長候補者選考管理委員会委員 広島大学東千田本部跡地活用検討 WG 座長 ② 省庁,放影研,広島県,広島市 関連 厚生労働省肺移植の基準等に関する作業班班員 財団法人放射線影響研究所広島地元連絡協議会委員 日本学術振興会科学研究費委員会専門員 国家公務員共済組合連合会ガス障害認定審査委員会委員 財団法人広島県健康福祉センター理事・副会長・特定健診等専門委員会委員長 広島県がん対策推進協議会委員 県立広島病院地域医療支援病院運営委員会委員 広島県地域保健対策協議会常任理事・副会長 広島県社会保険診療報酬支払基金幹事 広島県地域保健対策協議会地域医療研修部会・医療従事者確保検討部会委員 広島県地域医療体制確保専門委員会委員長 広島県地域保健対策協議会メタボリックシンドローム予防特別委員会委員長 広島県スポーツドクター協会顧問 広島市成人病検診精度管理協議会委員 - 119 - 広島市連合地区地域保健対策協議会救急医療体制検討委員会基本問題協議会 委員長 ③ 医師会 関連 広島県医師会代議員 広島県医師会「被爆医療関連施設」懇話会委員 広島県医師会広島医学会賞選考委員会委員 広島県医師会 IPPNW 広島県支部副支部長 ④ 学会 関連 日本内科学会(認定医,指導医,理事(認定医制度担当),代議員,中国支部 評議員(幹事) ,中国支部運営協議会委員,総務委員会委員) 日本呼吸器学会(専門医,指導医,理事,代議員,肺移植検討委員会委員,雑 誌編集委員会委員長) 日本肺癌学会(理事,評議員) 日本癌学会(評議員) 日本臨床腫瘍学会(暫定指導医,評議員) 日本アレルギー学会(評議員) 日本老年学会(専門医,評議員) 日本腎臓学会(会員) 日本感染症学会(会員) 日本リウマチ学会(会員) 日本呼吸器内視鏡学会(評議員) 日本結核病学会(中国四国地方会評議員) 日本癌治療学会(評議員) 日本循環器学会(会員) 日本糖尿病学会(会員) 日本透析医学会(会員) 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会(評議員) 日本医史学会(支部長) American College of Chest Physicians(フェロー) American Thoracic Society(会員) European Respiratiory Society(会員) Asian Pacific Society of Respirology(会員) - 120 - 肺・心肺移植関連協議会委員 日本循環器学会・日本呼吸器学会心肺同時移植適忚検討小委員会委員 肺・心肺移植関連学会協議会中央肺移植適忚検討委員会委員 肺移植実施例評価委員会委員 ⑤学術誌 関連 「呼吸」編集幹事 「THE LUNG perspectives」編集アドバイザー 「COPD Frontier」編集アドバイザー 「Journal of Thoracic Oncology」日本語版編集顧問 ⑥その他 大久野島毒ガス傷害研究会会長 中国泰安市泰山医学院客員教授 徳島大学非常勤講師 高知大学非常勤講師 財団法人土谷記念医学振興基金評議員 頼岡德在(昭和 47 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医,中国支部評議員),日本腎臓学会(専門医,法人評議 員),日本透析医学会(理事,腎不全総合対策委員会委員長,評議員),日本ア フェレシス学会(専門医,理事,評議員),日本医工学治療学会(会員,理事, 評議員) ,日本糖尿病学会(会員),日本透析医会(会員),日本高血圧学会(会 員),日本東洋医学会(会員),日本和漢薬学会(会員) ,日本リウマチ学会(会 員) ,International Society of Nephrology(会員) ,American Society of Nephrology (会員) ,International Society for Apheresis(会員),European Renal Association (会員) ,National Kidney Foundation(会員) ,International Society for Peritoneal Dialysis(会員) 中国腎不全研究会理事 腎と脂質研究会世話人 IgA 腎症研究会助成選考委員会 - 121 - 濱田泰伸(平成元年 愛媛大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医,指導医,中国支部評議員),日本呼吸器学会 (専門医,指導医,中国・四国支部代議員,代議員) ,日本呼吸器学会雑誌編 集委員会委員,日本呼吸器学会肺生理専門委員会委員,日本肺癌学会(会員, 中国・四国支部評議員),日本アレルギー学会(専門医,指導医,代議員),日 本呼吸器内視鏡学会(専門医,指導医),日本老年医学会(専門医) ,日本結 核病学会(会員,中国四国地方会評議員),がん治療認定医機構(暫定教育 医,がん治療認定医) ,日本臨床腫瘍学会(暫定指導医),日本癌学会(会員) , 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会(会員),日本サルコイドーシス学 会(会員) ,日本感染症学会(会員) ,日本循環器学会(会員) ,日本臨床ス ポーツ医学会(会員) ,日本体力医学会(会員),American Thoracic Society (会員) ,European Respiratory Society(会員),日本医師会認定産業医,日 本医師会認定健康スポーツ医 広島県特定疾患対策協議会委員 広島県教職員健康審査会委員長 広島県医師会スポーツ医部会委員 広島県体育協会スポーツ医・科学委員会委員 広島県体育協会メディカルチェック班副班長 広島健康福祉センター理事 広島健康福祉センター特定健診専門委員会委員 - 122 - 山根公則(昭和 59 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医,指導医,中国支部評議員),日本糖尿病学会 (評議員,専門医,研修指導医,専門医認定委員),日本内分泌学会(専門医, 研修指導医),日本病態栄養学会(評議員),日本予防医学会(評議員),日本 甲状腺学会(会員),日本動脈硬化学会(会員),日本肥満学会(会員),日本 老年医学会(会員) ,日本糖尿病合併症学会(会員),日本体質医学会(会員), 日本肺癌学会(会員) ,日本透析医学会(会員) 広島県地域保健対策協議会メタボリックシンドローム予防特別委員会委員 広島県医師会糖尿病対策推進会議委員 広島県教職員健康診査一般審査会委員 広島地方裁判所所属専門委員 日本糖尿病協会広島県支部代議員 広仁会(広島大学医学部同窓会)幹事 広島大学校友会幹事 朋部 登(昭和 62 年 京都大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医,指導医,中国支部評議員),日本呼吸器学会 (専門医,中国・四国支部評議員),日本呼吸器学会財務委員会委員,日本癌 学会(会員) ,日本肺癌学会(会員,中国・四国支部評議員) ,日本呼吸器内視 鏡学会(会員),日本臨床腫瘍学会(会員),がん治療認定医機構(暫定教育医), 日本糖尿病学会(会員) ,日本アレルギー学会(会員) 厚生労働省毒ガス障害者認定検討委員 広島県地域保健対策協議会がん対策推進協議会がん検診部会委員, 広島県地域保健対策協議会がん対策推進協議会肺がん対策ワークショップ委 員 広島県地域保健対策協議会メタボリックシンドローム予防特別委員会委員 広島県健康管理手当等審査事務嘱託医 広島県在外被爆者医療審査会委員 広島大学附属学校(広島地区)感染症対策委員 広島大学大学院医歯薬学総合研究科教育委員会医学専門委員会委員 広島大学大学院医歯薬学総合研究科広報委員会委員 広島大学病院放射線部運営委員会委員 広島大学がんプロフェッショナル養成プラン運営委員会委員 高知大学非常勤講師 - 123 - 村井 博(昭和 63 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医,指導医,中国支部評議員),日本呼吸器学会(専門医, 指導医,中国・四国支部評議員,代議員),日本肺癌学会(会員,中国・四国 支部評議員),日本アレルギー学会(会員),日本感染症学会(会員),日本 呼吸ケア・リハビリテーション学会(会員),産業医(有),身体障害者福祉法 指定医(呼吸機能障害) 広島県社会福祉審議会身体障害者審査部会委員 厚生労働省受託研究 毒ガス傷害者研究班幹事 広島大学霞地区産業医 春田吉則(平成元年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医,指導医,中国支部評議員),日本呼吸器学会(専門医, 中国・四国支部評議員,代議員),日本アレルギー学会(専門医,指導医,代 議員),日本感染症学会(会員),日本肺癌学会(会員,中国・四国支部評議 員),日本臨床腫瘍学会(会員),日本老年医学会(会員),日本糖尿病学会 (会員) ,American College of Chest Physicians(フェロー),産業医(有) ,身体 障害者福祉法指定医(呼吸機能障害) 広島県地域保健対策協議会「地域医療体制確保専門委員会」委員 広島市健康福祉局障害福祉部審査委員 厚生労働省受託研究 毒ガス傷害者研究班幹事 広島県内科会幹事 熊谷和彦(平成 4 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医),日本呼吸器学会(会員),日本リウマチ学会(専門 医),日本呼吸器内視鏡学会(会員) 藤高一慶(平成 5 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医,指導医),日本呼吸器学会(専門医),日本呼吸器内 視鏡学会(専門医,指導医),日本肺癌学会(会員),日本癌学会(会員), 日本癌治療学会(会員),がん治療認定医機構(暫定教育医),日本臨床腫瘍 学会(暫定指導医),日本糖尿病学会(会員) ,日本透析医学会(会員) ,日本 老年医学会(会員) - 124 - 石川暢久(平成 6 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医,指導医),日本呼吸器学会(専門医),日本 アレルギー学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本呼吸器内視鏡学会(専 門医,指導医),日本癌治療学会(会員),がん治療認定医機構(暫定教育医, がん治療認定医),日本臨床腫瘍学会(暫定指導医),日本糖尿病学会(会員), 日本透析医学会(会員) ,日本老年医学会(会員) 中西修平(平成 8 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医),日本糖尿病学会(専門医,研修指導医),日 本内分泌学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本動脈硬化学会(会員),日 本糖尿病合併症学会(会員),日本透析医学会(会員) ,日本病態栄養学会(会 員) 金原正志(平成 8 年 島根医科大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医),日本呼吸器学会(専門医),日本呼吸器内視鏡学会 (専門医),日本肺癌学会(会員),日本臨床腫瘍学会(会員),日本糖尿病 学会(会員),日本透析医学会(会員) 粟屋智一(平成 9 年 東邦大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医) ,日本糖尿病学会(会員) ,日本内分泌学会(会 員),日本甲状腺学会(会員),日本臨床薬理学会(会員),American Society of Human Genetics(会員) 荒川哲次(平成 10 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医) ,日本腎臓学会(専門医) ,日本透析医学会(専 門医),日本肺癌学会(会員),日本糖尿病学会(会員),日本循環器学会(会 員) ,日本アフェレシス学会(会員) 横山敬生(平成 10 年 東京医科大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医) ,日本腎臓学会(専門医) ,日本透析医学会(専 門医),日本アフェレシス学会(会員),日本肺癌学会(会員),日本糖尿病学 会(会員) - 125 - 大下慎一郎(平成 10 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医,指導医),日本呼吸器学会(専門医),日本 肺癌学会(会員),日本呼吸器内視鏡学会(専門医,指導医),日本癌治療学 会(会員),日本癌学会(会員),日本臨床腫瘍学会(会員),日本呼吸療法 医学会(会員),日本救急医学会(会員),日本集中治療医学会(会員),産 業医(有),American College of Physicians(会員),European Respiratory Society (会員) ,World Association of Sarcoidosis and Other Granulomatous Diseases(会員), 日本外傷診療研究機構(JATEC プロバイダー) ,日本 ACLS 協会(ACLS プ ロバイダー,BLS ヘルスケアプロバイダー) 岩本博志(平成 11 年 九州大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医),日本呼吸器学会(専門医),日本アレルギー学会(会 員),日本肺癌学会(会員),日本呼吸器内視鏡学会(会員),日本臨床腫瘍 学会(会員),日本糖尿病学会(会員) 中島 歩(平成 11 年 山梨医科大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医),日本腎臓学会(専門医,学術評議員),日本 透析医学会(専門医,指導医),日本肺癌学会(会員) ,日本糖尿病学会(会員), 日本アフェレシス学会(会員),日本医工学治療学会(会員),日本骨代謝学会 (会員) ,日本時間生物学会(会員) ,American Society of Nephrology(会員) 河野秀和(平成 11 年 久留米大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医),日本呼吸器学会(会員),日本肺癌学会(会員), 日本呼吸器内視鏡学会(会員) 妹尾 直(平成 11 年 日本大学医学部卒業) 日本内科学会(総合内科専門医),日本呼吸器学会(専門医) ,日本アレルギー 学会(専門医),日本呼吸器内視鏡学会(専門医),日本癌治療学会(会員), 日本肺癌学会(会員),日本臨床腫瘍学会(会員),日本感染症学会(会員), 日本糖尿病学会(会員),American Thoracic Society(会員),European Respiratory Society(会員) - 126 - 山内崇宏(平成 16 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医),日本腎臓学会(会員),日本透析医学会(会員),日 本糖尿病学会(会員),日本リウマチ学会(会員),日本アフェレシス学会(会 員) ,日本腹膜透析学会(会員) 大黒景子(平成 16 年 川崎医科大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医),日本糖尿病学会(会員),日本内分泌学会(会員), 日本病態栄養学会(会員) 志和麻実(平成 17 年 愛媛大学医学部卒業) 日本内科学会(認定医),日本糖尿病学会(会員) ,日本内分泌学会(会員) 門前まや(平成 19 年 広島大学医学部卒業) 日本内科学会(会員) ,日本腎臓学会(会員),日本透析医学会(会員) - 127 - 平成 22 年度新入局者紹介 ① 氏名(ふりがな):卒業年次 ② 学歴・職歴(卒業高校,大学,大学院,勤務病院) ③ 趣味,特技,座右の銘,尊敬する人など ④ 所属グループ,第二内科に入局しての抱負 ① 濱田 泰伸(はまだ ひろのぶ):平成元年卒 ② 愛媛県立松山東高校卒 愛媛大学医学部卒 愛媛大学大学院卒 平成 11 年 4 月‐愛媛大学医学部附属病院 助手 平成 17 年4月‐愛媛大学医学部附属病院 講師 平成 22 年 4 月‐広島大学大学院保健学研究科 教授 ③ 趣味:旅行,音楽鑑賞 特技:皿回し。結婚式や祝賀会など依頼があればどこへでも・・・。 座右の銘:駑馬十駕 ④ 呼吸器グループ 広島大学大学院保健学研究科に赴任して参りました。皆さんと一緒に研究, 診療を行っていきたいと思います。ご指導,ご鞭撻の程,宜しくお願いいたします。 ① 岡本 與平(おかもと よへい):平成 13 年卒 ② 広島学院高校卒 東京慈恵会医科大学医学部卒 平成 13 年 4 月‐東京慈恵会医科大学附属病院 初期臨床研修 平成 18 年 4 月‐国立がんセンター中央病院 平成 20 年 4 月‐県立広島病院 臨床腫瘍科 平成 22 年 4 月‐広島大学病院 呼吸器内科 平成 22 年 10 月‐広島大学大学院 ③ 趣味:ゴルフ - 128 - レジデント 特技:合宿 座右の銘:一身独立 尊敬する人:高木兼寛 ④ 呼吸器グループ 御指導の程よろしくお願いいたします。 ① 長野 学(ながの がく):平成 19 年 ② 広島学院高校卒 岡山大学医学部卒 平成 19 年 4 月‐広島鉄道病院 初期臨床研修 平成 21 年 4 月‐広島鉄道病院 内科 平成 22 年 4 月‐三次中央病院 内科 ③ 趣味:車,音楽鑑賞 特技:人間観察 座右の銘:他人に干渉しない 尊敬する人:父 ④ 内分泌・糖尿病グループ 今年内分泌・糖尿病グループに入局いたしました。まだまだ若輩 者でございますが,多くの立派な先輩方に尐しでも近づけるよう,精進する毎日です。今後と もご指導・ご鞭撻の程,何卒よろしくお願い申し上げます。 ① 秋山 朊子(あきやま ともこ):平成 20 年卒 ② 広島大学附属高等学校卒 近畿大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐県立広島病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐国立病院機構呉医療センター 糖尿病・内分泌・ 代謝内科 ③ 趣味:旅行,ビオラ,登山,テニス 特技:すぐに熟睡できること - 129 - ④ 内分泌・糖尿病グループ この 4 月から内分泌・糖尿病グループで大変御世話になっており ます。現在暖かい御指導の元,呉医療センターにて研修に励んでおりますが,わからない事も 多く日々奮闘しております。御迷惑をおかけすることも多々あると思いますが,今後ともどう ぞよろしくお願いいたします。 ① 入福 泰介(いりふく たいすけ):平成 20 年卒 ② 土佐高等学校卒 高知大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐県立広島病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐県立広島病院 腎臓内科 ③ 趣味:掃除,洗濯 特技:バスケットボール 座右の銘:断固たる決意が必要なんだ! 尊敬する人:小川 貴彦 先生,内藤 隆之 先生 ④ 腎臓グループ 目指すは,救急にも対忚し得る腎臓内科医です。そのため,現在は救命セン ターで全身管理,急性血液浄化などを勉強中しております。目標としている腎臓内科の先生方 に尐しでも近づけるよう努力してまいりますので,今後ともよろしくお願いいたします。 ① 小川 喬史(おがわ たかし):平成 20 年卒 ② 愛光学園高等部卒 広島大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐広島大学病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐中国労災病院 呼吸器内科 ③ 趣味:ヨット・スノーボード・漫画 特技:料理 ④ 呼吸器グループ まだまだ右も左も分からぬ若輩者ではありますが,日々先輩方から尐しで も多くのことを学ぼうと努力しております。今後とも,ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い いたします。 - 130 - ① 小川 寛子(おがわ ひろこ):平成 20 年卒 ② ノートルダム清心高等学校卒 愛媛大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐広島大学病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐広島市立安佐市民病院 代謝内分泌科 ③ 趣味:ミュージカル観賞,パン作り 特技:いつでもどこでも寝られる 座右の銘:七転び八起き ④ 内分泌・糖尿病グループ 日々新たな気持ちで診療に取り組もうと思っております。これか らもご指導よろしくお願いいたします。 ① 兒玉 愛梨(こだま あいり):平成 20 年卒 ② 広島県立広島井口高校卒 広島大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐広島大学病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐県立広島病院 呼吸器内科・リウマチ科 ③ 特技:水泳 座右の銘:為せば成る ④ 呼吸器グループ 楽しい中にもアカデミックな雰囲気のある第二内科に入局して半年が過ぎ ました。現在,先輩方の熱心なご指導のもとで勉強しています。まだまだ未熟者ですが,思い やりのある内科医を目指して頑張りますので今後とも御指導の程よろしくお願いいたします。 ① 小武家 和博(こぶけ かずひろ):平成 20 年卒 ② 広島工業大学附属広島高校(現なぎさ高校)卒 大阪府立大学農学部卒 群馬大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐広島大学病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐三原市医師会病院 - 131 - 内科 ③ 趣味:読書,映画鑑賞,twitter,カラオケ等 インドア派 motto:とりあえず,やってみればなんとかなる 尊敬する人:故 田坂千佳先生 ④ 内分泌・糖尿病グループ 諸先輩方と周りの皆様の温かい言葉に支えられてこれまでやって くることができました。目の前のことを,一歩一歩を着実に踏みしめていくこと,それが尐し でもご恩返しするための道だろうと思います。常に学ぶ姿勢を忘れずに進んでいきたいと存じ ます。これからもご指導お願い申し上げます。 ① 坂本 信二郎(さかもと しんじろう) :平成 20 年卒 ② 修道高校卒 広島大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐広島市立広島市民病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐広島市立広島市民病院 呼吸器内科 ③ 趣味:バスケ・釣り 座右の銘:よく食べ,よく学び,よく食べる 尊敬する人:出会う人すべてです ④ 呼吸器グループ まだまだ専門に入ったばかりで若輩者ではございますが,皆様のご指導の 下,日々進歩していきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ① 佐々木 啓介(ささき けいすけ):平成 20 年卒 ② 川崎医科大学附属高校卒 川崎医科大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐大和会東大和病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐広島市立安佐市民病院 呼吸器内科 ③ 趣味:ゴルフ,旅行 特技:剣道 尊敬する人:父親 - 132 - ④ 呼吸器グループ 大学・研修医時代も県外にいましたので約 10 年ぶりに広島に戻ってきまし た。やっと可部の町にも慣れてきました。これからもよろしくお願いいたします。 ① 中増 昭久(なかます あきひさ):平成 20 年卒 ② 広島学院高等学校卒 福岡大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐広島鉄道病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐JA 広島総合病院 呼吸器内科 ③ 趣味:音楽鑑賞,楽器収集 座右の銘:One today is worth two tomorrows 尊敬する人:レナード・バーンスタイン ④ 呼吸器グループ 自分の力不足に悩んだり,患者さんに感謝の言葉をいただきうれしい思い をしたり,日々成長をする必要を感じながらも,楽しく仕事をしています。まだまだ未熟者で ご迷惑をおかけするとは思いますが,ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 ① 真島 菜々子(ましま ななこ):平成 20 年卒 ② ノートルダム清心高等学校卒 広島大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐県立広島病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐呉共済病院 腎臓内科 ③ 趣味:カープ観戦 座右の銘:良妻賢母 ④ 腎臓グループ 尊敬する先輩方の背中を追いかけて腎臓グループに入局させて頂きました。 現在は産休中でつかの間のゆとり生活を満喫中ですが,復帰した際にはまた厳しくご指導頂け ればと思います。よろしくお願いいたします。 - 133 - ① 実綿 慶(みわた けい):平成 20 年卒 ② 広島大学附属高等部卒 広島大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐広島大学病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐JA 尾道総合病院 呼吸器内科 ③ 趣味:野球 特技:けん玉 尊敬する人:イチロー ④ 呼吸器グループ 今年度より呼吸器内科医として働かせていただき,プレッシャーに感じる こともありますが,大変勉強になり,ありがたいことだと思っております。日々勉強で,頑張 ってまいりたいと思っております。今後とも御指導の程よろしくお願いいたします。 ① 毛利 慧(もうり さとし):平成 20 年卒 ② 高水高校卒 獨協医科大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐獨協医科大学越谷病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐広島赤十字原爆病院 内分泌・代謝内科 ③ 趣味:スポーツ観戦(ゴルフ,野球など) 特技:ゴルフ 座右の銘:一期一会 尊敬する人:母方の祖父 ④ 内分泌・糖尿病グループ 初期研修を終えたばかりでまだ半年間と未熟者でありますが,今 後とも日々頑張って研修していきたいと考えております。今後とも御指導の程よろしくお願い いたします。 - 134 - ① 餘家 浩樹(よけ ひろき):平成 20 年卒 ② 愛媛県立大洲高等学校卒業 広島大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐JA 広島総合病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐JA 広島総合病院 呼吸器内科 ③ 趣味:ヨット,ゲーム 特技:寝ること 座右の銘:やまない雤はない 尊敬する人:織田信長 ④ 呼吸器グループ まだまだ未熟ですが,呼吸器グループの一員として,臨床および研究に携 わっていけるように頑張ります。ご指導よろしくお願いいたします。 ① 横山 尚子(よこやま なおこ) :平成 20 年卒 ② 広島県立尾道北高等学校卒 広島大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐中国労災病院 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐広島市立安佐市民病院 呼吸器内科 ③ 趣味:昼寝 座右の銘:人間万事塞翁が馬 ④ 呼吸器グループ いろいろな症例にふれ,分からないことばかりですが頑張って研修を行っ ています。まだまだ未熟者ですが,ご指導,ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 ① 渡部 雅子(わたなべ まさこ) :平成 20 年卒 ② ノートルダム清心高等学校卒 広島大学医学部卒 平成 20 年 4 月‐国立病院機構呉医療センター 初期臨床研修 平成 22 年 4 月‐国立病院機構呉医療センター 呼吸器内科 ③ 趣味:旅行 舞台鑑賞 - 135 - 特技:着付け 座右の銘:笑う門には福来る 尊敬する人:祖父母 ④ 呼吸器グループ 今年度入局しました。初期研修医から引き続き呉医療センターで働いてい ます。頼りになるやさしい先輩方から学ぶものは数多く,日々がとても充実しています。肺癌 を専門に学びたかったので呼吸器内科を選びました。患者さんの横で一緒に治療していく医師 になるのが目標です。いつまでも初心を忘れず,研修に励みたいと思います。今後ともご指導・ ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 - 136 - あとがき 准教授(研究委員長) 朋部 登 広島大学大学院分子内科学(旧第二内科)の年報 No. 41 が出来上がりま した。今回の年報 No. 41 では,収載する業績等の対象期間を従来の「年区 切り」から「年度区切り」へ改めるための移行措置として,学会発表や大 学院生の学位等の業績について 1 年 3 カ月分を掲載しております。このた め発行が若干遅れ,また内容がやや煩雑になってしまったことをまずお詫 び申し上げます。 わが国では明治以降,暦年とは別に,4 月 1 日に始まり 3 月 31 日に終わ る学校年度あるいは事業年度が広く採用されており,分子内科学教室の研 究,教育ならびに診療活動も,この年度に基づいて行われています。年報 は 1 年間の教室の活動を総括するものでありますので,年度に従って業績 を収載するのが本来の形と考えて今回より修正を試みた次第です。ただし, 執筆物と診療活動に関しては,データ収集の都合上,引き続き「年区切り」 を維持しております。これらに関しても,今後可能であれば切り替えてい く方針です。 さて,2010 年度を振り返ってみますと,自然の猛威を見せつけられた一 年であったように思います。夏には記録的な猛暑によって熱中症になる人 が続出し,漁業や農業に深刻な被害が及びました。一方で冬には山陰地方 や福島の会津地方などで記録的な大雪に見舞われ,多数の車や列車が大雪 の中に閉じ込められる被害がありました。年明け以降も,宮崎の新燃岳噴 火,ニュージーランド・クライストチャーチの大地震などの自然災害が相 次ぎ,3 月 11 日には国内観測史上最大と言われる M9.0 の巨大地震が東日 本を襲いました。地震そのものによる被害もさることながら,想像を絶す る巨大津波に町が丸ごと飲み込まれ,人々の日常生活が一瞬のうちに奪い 去られていく光景に,私たちの誰もが戦慄と恐怖を覚えました。亡くなら れた方々に心から哀悼の意を表するとともに,不自由な生活を強いられて いる被災者の方々に対し,われわれとしてできる限りの支援を行っていき たいと考えております。 一方で広島大学病院に目を移しますと,2009 年度末から始まった新診療 棟の建設が順調に進んでおります。これは現在の老朽化した外来棟に替わ るもので,地上 5 階・地下 1 階建て,延床面積 38,560 m2 の中に医科・歯 - 137 - 科外来機能を集約し,放射線治療施設や手術センター,術後 ICU などが併 設される予定です。また,大学病院における診療科としての第二内科は, 「呼吸器内科」 , 「内分泌・糖尿病内科」,「腎臓内科」という臓器別診療科 に分割され,さらにそれぞれの診療科での診療報酬等が計算されるという 世知辛い事態も発生しておりますが,患者へより良い医療を提供するとい う「第二内科」としての診療姿勢はどの診療科も変わらず保持していく所 存であります。 2010 年度の分子内科学の研究業績をみますと,国内における学会発表の 数が昨年よりも減尐傾向にあるものの,国際学会での発表や論文の執筆数 については,量・質ともに昨年と同等あるいはそれ以上の水準を維持でき ているのではないかと思います。近年,医学雑誌の論文受理のハードルが どんどん上昇し,一つの論文を仕上げてから実際に掲載されるまでの時間 が加速度的に長期化してきている感はありますが,今後も世界に通用する, 質の高い研究成果を出すことを目標に頑張っていく所存です。 さて,本年度も,派遣医師不足で大変なご苦労をおかけしてしまった関 連病院の先生方には心よりお詫び申し上げます。また,学生や研修医の教 育に対し,強力かつきめ細やかなご助力を賜った先生方には,深く感謝致 します。現在,大学の内科医局へ入局する医師数が激減しており,医師不 足に苦しんでいるのは第二内科だけではありません。大学の各医局が医師 を一人でも多く入局させようと,小さなパイを奪い合っているような状況 です。このような厳しい状況の中で,分子内科学の領域に興味を持って, 入局してもらえる医師数を尐しでも増やそうと我々も創意工夫を凝らして いるところでありますので,先生方にもより一層のご理解,ご協力をお願 い申し上げます。 2011 年度も医局員一同一致団結して困難を乗り越えていく所存ではあ りますが,同門会の皆様方のお力がなければそれも容易ではありません。 本年の多大なるご協力に厚く御礼申し上げますと共に,今後のご指導を引 き続きお願い申し上げて本稿を終えたいと思います。 - 138 -