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子ども・青少年希望 プラン

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子ども・青少年希望 プラン
さいたま
ゆ
め
子ども・青少年希望プラン
《平成 22 年度~平成 26 年度》
~「子どもが輝く“絆”で結ばれたまち」を目指して~
平成 22 年3月
さいたま市
はじめに
子どもは次の世代を担う、私たち社会全体の宝です。子どもがたくさん集まる場所は、元
気や笑顔が満ち溢れています。地域に活力がみなぎるためには、親や家族という枠にとどま
らず、市民・事業者・行政が協働し、私たちが暮らす社会全体で子どもを育てていくことが
大切です。
近年、都市化や核家族化の進展に伴い、地域のネットワークや、人と人とのコミュニケー
ションが希薄になってきていると言われますが、便利なはずのインターネットや携帯電話な
どのコミュニケーションの道具を、私たちが上手に使いこなせていない状況もあるかもしれ
ません。また、科学技術の進歩により、情報の速度がどんどん速くなる現代において、時間
をかけてじっくりと築き上げてきた、家族の絆、地域の絆、社会の絆など、
“人と人の絆”が、
保ちにくくなっているのかもしれません。しかし、このような時だからこそ私たち大人は、
次の世代を担う子どもにたっぷりと愛情を注ぎ、じっくりと向き合いながら、時間をかけて
育てていく必要があると思います。
本市は他の自治体と比べ、比較的若い世代の方が多く住んでおり、子どもや子育てに対し
ての関心が高い都市です。私は、
「子どもが輝く“絆”で結ばれたまち」を理想の都市ビジョ
ンとして目指しており、若い世代の方が、子どもを安心して産み、育てることができ、子育
てをすることにより、大きな喜びを感じられるようなまちにしていきたいと考えております。
ゆ
め
今回策定いたしました「さいたま 子ども・青少年希望プラン」は、平成26年度までの今
後5年間、本市の子ども・青少年施策をどのように展開していくかという方向性を示したも
のです。前期の計画に、新たに青少年の分野を盛り込み、妊娠・出産から青少年に至るまで、
子どもが成長する過程を、時間軸で1つに捉えた計画といたしました。
今後は、本計画に基づいて、着実に子ども・青少年施策を推進していくことにより、子ど
もを育て、子どもと共に育つ喜びが市民の皆様の間に広がり、一人ひとりの「子どもが輝く
“絆”で結ばれたまち」の実現に向けて、一層の努力をしてまいります。
おわりに、本計画の策定にあたり、貴重なご意見・ご提言を賜りました、さいたま市社会
福祉審議会児童福祉専門分科会委員、本計画策定委員会委員の皆様をはじめ、市民の皆様方
や関係各位の方々に心から感謝申し上げます。
平成22年3月
さいたま市長
清水
勇人
目
第1章
次
計画策定に当たって
1
計画策定の背景.....................................................................................................................................3
2
国の動向 ...................................................................................................................................................4
3
計画の位置付け.....................................................................................................................................6
4
計画の期間...............................................................................................................................................7
5
計画の対象...............................................................................................................................................7
第2章
さいたま市の現況
1
人口動態と子どものいる世帯.................................................................................................... 11
2
少子化の動向...................................................................................................................................... 14
3
母子保健の状況................................................................................................................................. 19
4
保育環境・教育環境の状況......................................................................................................... 21
5
青少年を取り巻く状況 .................................................................................................................. 23
6
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する状況............................ 28
7
さいたま市アンケートからみる現状と課題 ....................................................................... 36
第3章
前期計画等の振り返り[達成状況と課題]
ゆ め
1 前期計画「さいたま 子ども・子育て希望プラン」 ...................................................... 59
2
さいたま市青少年健全育成計画 ............................................................................................... 67
第4章
計画の基本的な考え方
1
計画の基本方針................................................................................................................................. 71
2
計画策定の視点................................................................................................................................. 71
3
計画推進の視点................................................................................................................................. 73
4
基本目標 ............................................................................................................................................... 74
5
施策の体系........................................................................................................................................... 76
基本目標1
親と子ども・青少年が安心して健やかに暮らせるまちづくり ........ 77
基本目標2
子ども・青少年が育つすべての家庭を支援する仕組みづくり ........ 80
基本目標3
働きながら子育てをしている家庭を支援する体制づくり.................. 82
基本目標4
子ども・青少年の人権が尊重され、のびのびと心豊かに成長
できる社会づくり.................................................................................................... 83
基本目標5
安心して子育てができる生活・都市環境づくり ..................................... 84
基本目標6
次代を担う子ども・青少年の自立を支援する環境づくり.................. 84
第5章
重点プログラム
1
さいたま市子ども総合条例等の制定 ..................................................................................... 89
2
児童虐待ゼロの推進 ....................................................................................................................... 90
3
保育所・放課後児童クラブ「待機児童ゼロプロジェクト」の推進....................... 92
4
「子育てパパ応援プロジェクト」の推進............................................................................ 94
5
(仮称)子ども総合センターの整備 ..................................................................................... 96
6
青少年が安心して活動できる居場所づくり ....................................................................... 98
第6章
施策の展開
1
親と子ども・青少年が安心して健やかに暮らせるまちづくり .............................103
2
子ども・青少年が育つすべての家庭を支援する仕組みづくり .............................122
3
働きながら子育てをしている家庭を支援する体制づくり .......................................135
4
子ども・青少年の人権が尊重され、のびのびと心豊かに成長できる
社会づくり .......................................................................................................................................142
5
安心して子育てができる生活・都市環境づくり ..........................................................148
6
次代を担う子ども・青少年の自立を支援する環境づくり .......................................150
資料編
さいたま市社会福祉審議会児童福祉専門分科会委員名簿.................................................169
(仮称)さいたま 子ども・青少年希望(ゆめ)プラン策定委員会委員名簿..............170
計画の策定経過........................................................................................................................................171
用語解説 ......................................................................................................................................................172
第1章
計画策定に当たって
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
第1章
1
計画策定に当たって
計画策定の背景
我が国の総人口が平成17年、初めて減少に転じ、出生数106万人、合計特殊出生率
1.26と、ともに過去最低を記録するなど、日本の少子化は従来の予想を上回るペースで
進行しました。合計特殊出生率はその後わずかに上昇し、平成20年には1.37となりま
したが、人口を維持する水準である2.08と比較すると大きく下回っている状況です。
少子化は、労働人口の減少、特に若年労働力の縮小などによる国力の衰退や、年金、
医療、介護などの社会保障費の負担増大などを招く大きな課題です。その要因としては、
一般的に晩婚化・未婚化が挙げられますが、結婚観の変化や女性就業者の増加の影響も
大きく、また、年功序列制度や終身雇用制度の崩壊により男性の収入見通しが不安定に
なったことや、仕事と子育ての両立が難しいといった社会環境なども指摘されます。
これらの状況を踏まえ、国は、平成19年12月に「子どもと家庭を応援する日本」重
点戦略をまとめ、
「働き方の見直しによる仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)※
の実現」を推進し、国民の希望する結婚や出産・子育ての実現を支える社会的基盤の構
築を目指すこととしています。
また、全国の待機児童数が平成20年度に5年ぶりに増加に転じたこともあり、保育施
策を充実・強化し、推進するための「新待機児童ゼロ作戦」を展開しています。
さいたま市は、首都東京の近郊地域として住宅市街地が拡大し、子育て世代を中心に
人口が増加してきたことから、子育てしやすいまちづくりを目指し、様々な少子化対策・
子育て支援施策を重点的に展開してきました。そして、平成17年3月には、次世代育成
ゆ
め
支援対策推進法に基づく前期行動計画である「さいたま 子ども・子育て希望プラン」
(以
下「前期計画」という。)を策定し、次代を担う子どもたちが健やかに育つ環境の整備に
取り組んできました。
今後は、子ども・子育てのみならず、その延長線上にある青少年の健全育成も一体と
して捉え、妊娠・出産から乳幼児期を経て、青少年期に至るまで一貫した施策の展開を
推進していく必要があることから、「さいたま市青少年健全育成計画」を包含した、「さ
ゆ め
いたま 子ども・青少年希望プラン」
(次世代育成支援対策後期行動計画)
(以下「後期計
画」という。)を策定することにより、「子育てしやすいまち
若い力の育つまち」の実
現を目指していきます。
※仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス):仕事と生活(育児・介護・地域活動等)を両立させながら、多様な
生き方を実現していこうという考え方。
3
2
国の動向
前期計画策定後の、主な子育て支援関係施策は次のとおりです。
(1)「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」及び「仕事と生活
の調和推進のための行動指針」の策定
共働き世帯が増加し、人々の生き方が多様化する中で、出産前に就労していた女性
が出産を機に退職するという状況があります。
平成19年12月に決定された「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲
章」は、仕事と生活の調和の実現に官民一体となって取り組んでいくための大きな方
向性を提示したものです。
この憲章では、仕事と生活の調和が実現した社会とは、「国民一人ひとりがやりが
いや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活など
においても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選
択・実現できる社会」であるとしています。このような社会の実現のために、企業と
働く者、国民、国・地方公共団体の取り組みについて、「仕事と生活の調和推進のた
めの行動指針」が策定されました。
ここでは、①就労による経済的自立が可能な社会、②健康で豊かな生活のための時
間が確保できる社会、③多様な働き方・生き方が選択できる社会を目指すための数値
目標が掲げられています。
【仕事と生活の調和推進のための行動指針に掲げられた数値目標】
現状注1
指標
就業率
10年後の目標値(平成29年)
25~44歳女性
64.9%
69~72%
60~64歳男女
52.6%
60~61%
フリーターの数
187万人
144.7万人以下
週労働時間60時間以上の雇用者 注2
の割合
10.8%
半減
年次有給休暇取得率
46.6%
完全取得
第1子出産前後の女性の継続就業率
38.0%
55%
育児休業取得率
男性の育児・家事時間
(6歳未満児のいる家庭)
女性 72.3%
80%
男性
10%
0.5%
1日当たり60分
2時間30分
保育サービス(3歳未満児)
38%
20.3%
放課後児童クラブ(小学1年~3年)
60%
19.0%
注1:行動指針が策定された平成19年12月時点での直近の数値。
注2:ここでいう雇用者とは、非農林業で、会社、団体、官公庁または自営業主や個人家庭に雇われて給
料、賃金を得ている者をいい、会社、団体の役員も含む。自営業主、家族従業者は含まない。
保育等の子育てサービスを提供して
いる割合
4
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)子ども・若者育成支援推進法の公布
平成21年7月に公布され、平成22年4月に施行されることが決まった「子ども・
若者育成支援推進法」は、その対象を乳幼児期から30歳代までに拡大して「子ども・
若者」としています。
児童虐待、いじめ、少年による重大事件の発生、有害情報の氾濫など、子ども・若
者をめぐる環境の悪化や、ニートやひきこもり、不登校、発達障害等の精神疾患など
子ども・若者の抱える問題の深刻化などに対応するためには、従来の個別分野におけ
る縦割りの対応では限界があることから、この法律によって、子ども・若者育成支援
施策の総合的な推進の枠組みを整備し、社会生活を円滑に営む上で困難を有する子ど
も・若者を支援するためのネットワークを整備することとしています。
(3)次世代育成支援対策推進法の改正
地域や職場における子育て支援を充実させるため、次世代育成支援対策推進法が改
正され、平成21年4月から施行されました。これにより、仕事と家庭の両立を支援
するための雇用環境の整備等について、事業主が策定する「一般事業主行動計画」は、
301人以上の企業については、都道府県労働局への届出だけでなく、公表、従業員へ
の周知についても義務付けされました。
また、平成23年4月1日からは、101人以上の企業についても、行動計画の策定・
届出及び公表・従業員への周知が義務となります。
【仕事と家庭の両立支援に関する行動計画の策定・届出企業の範囲拡大】
企業規模
301人以上
300人以下101人以上
従来
平成23年4月1日以降
義務
義務
努力義務
100人以下
義務
努力義務
【行動計画の公表及び従業員への周知徹底】
企業規模
従来
301人以上
300人以下101人以上
規定なし
平成21年4月1日以降
平成23年4月1日以降
義務
義務
努力義務
100人以下
5
義務
努力義務
3
計画の位置付け
次世代育成支援対策行動計画は、少子化の流れを変えるために集中的・計画的な取り
組みを促進することを目的とする「次世代育成支援対策推進法」によって、地方公共団
体に策定が義務付けられた計画です。
計画期間は5か年とし、この間に達成すべき目標事業量、施策目標など具体的な定量
的目標の設定が必要とされているとともに、その達成状況の検証などの事後評価とその
結果の公表が求められています。
次世代育成支援対策行動計画は、次世代をはぐくむ若い世代の支援を含む「子育ての
社会化」を目指すものであり、あらゆる行政施策を子育ての面から見直し、統合した行
動計画として位置付けられています。
後期計画は、本市の全体的な計画である「さいたま市総合振興計画」の下に、
「さいた
ま市保健福祉総合計画」の部門別計画として位置付けます。
【他の計画との関連】
国の法・関連計画
さいたま市総合振興計画
次世代育成支援対策推進法
食育推進計画
子ども・若者育成支援推進法
子ども・子育てビジョン
県の関連計画
埼玉県子育て応援行動プラン
(埼玉県子育てコバトンプラン)
ヘルスプラン
食育推進基本計画
障害者総合支援計画
健やか親子21
次世代育成支援対策
行動計画
高齢 者 保 健 福 祉 計 画 ・
介護保険事業計画
男女共同参画社会基本法
さいたま市保健福祉総合計画
【地域福祉計画】
21
その他の
関連計画
教
育
住
宅
交
通
環
境
情
報
埼玉県青少年健全育成プラン
第2期埼玉県障害者支援計画
社会福祉協議会
地域福祉活動計画
埼玉県高齢者支援計画
すこやか彩の国21プラン
彩の国健やか親子21
また、後期計画は、保育計画(児童福祉法第56条の8に規定)と母子家庭及び寡婦自立
促進計画(母子及び寡婦福祉法第11条に規定)、そして子ども・若者計画(子ども・若者
育成支援推進法第9条に規定)それぞれの計画を含むものとします。
6
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
4
計画の期間
次世代育成支援対策行動計画は5年ごとに策定するものとされており、本後期計画は、
平成22年度から平成26年度までをその計画期間とします。
【計画の期間】
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
16年度
17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
22年度
23年度
24年度
25年度
26年度
ゆ め
計画
策定
子ども・子育て希望プラン(前期計画)
見直し
計画
策定
5
ゆ
め
子ども・青少年希望プラン(後期計画)
青少年健全育成計画
計画の対象
次代を担う子どもや青少年が健やかに生まれ育つためには、家庭はもとより、市民・
事業者・行政が社会全体で取り組む必要があります。
そのため、計画の対象は、すべての子ども・青少年(概ね24歳まで)とその家庭、事
業者、行政などすべての個人及び団体とします。
7
第2章
さいたま市の現況
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
第2章
1
さいたま市の現況
人口動態と子どものいる世帯
(1)総人口と年少人口の推移
本市の人口は、平成21年1月1日現在1,211,657人で、平成15年から増加傾向
で推移しています。年少人口(15歳未満)は、平成21年1月1日現在172,165人
で、人口の増加に伴い横ばいで推移していますが、年少人口割合は14.2%で減少傾
向にあります。
【総人口と年少人口の推移】
(人)
1,400,000
1,200,000
1,000,000
(%)
15.5
1,162,854 1,172,741 1,181,025 1,187,225 1,193,456 1,202,101
14.8
1,211,657
15.0
14.7
14.6
14.5
800,000
14.4
14.3
14.5
14.2
600,000
14.0
400,000
200,000
171,811
172,026
172,964
172,705
172,290
172,297
172,165
0
13.5
13.0
平成15年
平成16年
平成17年
総人口
平成18年
年少人口
平成19年
平成20年
平成21年
年少人口割合
資料:埼玉県町(丁)字別人口調査(平成17年までは旧岩槻市との合計数値)各年1月1日現在
11
(2)総人口と年少人口の将来推計
本市の人口推計は、平成26年には1,264千人、平成29年には1,287千人になる
と推計され、総人口については増加傾向が見込まれます。老年人口(65歳以上)は
増加し、年少人口は平成26年には168千人、平成29年には164千人まで減少し、
年少人口割合も平成26年には13.3%、平成29年には12.8%になると推計されます。
【総人口と年少人口の将来推計】
(千人)
1,400
1,200
老年人口(65歳以上)
1,000
800
600
生産年齢人口(15~64歳)
400
200
年少人口(15歳未満)
0
平成10年
平成14年
平成18年
平成22年
平成29年
平成26年
資料:平成21年までは埼玉県(丁)字別人口調査、平成22年以降は平成17年から平成21年(各年4
月1日)の住民基本台帳人口を基にコーホート変化率法により推計した値。
※コーホートとは、同年(または同期間)に出生した集団のことをいい、コーホート変化率法とは、コ
ーホートごとの5年間の人口増減を変化率としてとらえ、その率が将来も大きく変化しないものと推
計し、0~4歳の子ども人口を15~49歳女子人口との比率により推計する方法。
(3)世帯の家族類型
国勢調査による家族類型別世帯は、
「夫婦のみ」世帯、
「女親と子ども」世帯の占め
る割合が年々増加しており、
「夫婦と子ども」世帯は平成2年から9.3ポイント減少し
ています。また、単独世帯の増加も顕著です。
【世帯の家族類型】
核家族世帯
夫婦と
子ども
夫婦のみ
女親と
子ども
1.1
45.9
14.0
平成2年
男親と
子ども
5.5
その他の
親族世帯
0.3
11.4
16.7
5.7
42.1
18.7
19.6
0%
36.6
20%
40%
25.5
8.6
0.6
1.3
平成17年
24.1
0.5
6.1
39.4
21.9
9.9
1.2
平成12年
単独
世帯
0.4
1.2
平成7年
非親族
世帯
6.6
60%
27.7
7.6
80%
100%
資料:国勢調査(平成12年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
※「男(女)親と子ども」世帯は、親の配偶関係や子どもの年齢に制限がなく、単身赴任などで同居
していない場合なども含まれる。
12
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(4)母子世帯の推移
国勢調査による母子世帯数は、平成7年以降増加しつづけ、平成17年時点では
5,298世帯となり、平成12年時点の4,229世帯から1,069世帯の増加となっていま
す。また、母子世帯人員は平成17年時点で13,966人、1世帯当たり2.64人となっ
ています。
【母子世帯の推移】
(世帯)
6,000
5,000
4,025
4,000
3,000
10,785
(人)
18,000
5,298
16,000
13,966
14,000
12,000
4,229
3,874
3,471
10,000
11,018
10,059
8,000
8,824
2,000
6,000
4,000
1,000
2,000
0
0
昭和60年
平成2年
平成7年
母子世帯数
平成12年
平成17年
母子世帯人員
資料:国勢調査(平成12年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
※母子世帯とは、未婚、死別または離別の女親と、その未婚の20歳未満の子どものみから成る
一般世帯(他の世帯員がいないもの)をいう。
(5)父子世帯の推移
国勢調査による父子世帯数は、平成17年時点で744世帯、世帯人員は1,915人と
なっており、1世帯当たり2.57人となっています。
(世帯)
1,000
800
【父子世帯の推移】
2,148
819
2,024
1,714
789
682
600
(人)
2,500
1,749
1,915
2,000
744
670
1,500
400
1,000
200
500
0
0
昭和60年
平成2年
平成7年
父子世帯数
平成12年
平成17年
父子世帯人員
資料:国勢調査(平成12年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
※父子世帯とは、未婚、死別または離別の男親と、その未婚の20歳未満の子どものみから成る
一般世帯(他の世帯員がいないもの)をいう。
13
2
少子化の動向
(1)合計特殊出生率の推移
本市の合計特殊出生率の推移は、平成13年以降増減を繰り返し、平成17年に1.16
まで低下した後わずかに上昇傾向となり、平成20年時点では1.24となりましたが、
全国の1.37、県の1.28より下回っており、人口を維持する2.08に比べると大きく
下回っています。
【合計特殊出生率の推移】
1.4
1.33
1.34
1.32
1.32
1.29
1.3
1.25
1.24
1.2
1.37
1.29
1.26
1.23
1.22
1.21
1.24
1.26
1.28
1.22
1.24
1.23
1.19
1.21
1.20
1.22
1.16
1.1
平成
13年
平成
14年
平成
15年
平成
16年
さいたま市
平成
17年
平成
18年
埼玉県
全国
平成
19年
平成
20年
資料:平成16年までは埼玉県保健統計年報 保健医療部保健医療政策課公表の数字(岩槻市を含まない)
平成17年から平成19年はさいたま市保健福祉局 保健所 保健総務課公表の数字(住民基本台帳
人口(外国人含む)による)
平成20年は厚生労働省人口動態調査の数字
※合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したものであり、一人の女性
が一生に産む子どもの数に相当する。一般にはその年の各年齢の出生率を合計した「期間」合計特殊
出生率が用いられる。
14
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)出生数、出生率(人口千人対)の推移
出生数は平成20年に前年度から微増の10,920人となり、出生率は平成17年以降
9.1‰程度で推移しています。
【出生数、出生率の推移】
(人)
14,000
11,406
12,000
11,440
11,082
11,267
10,885
10,577
(‰)
12.0
10,837
10,920
11.0
10,000
10.0
8,000
10.0
9.9
6,000
9.5
9.0
9.6
9.1
9.1
4,000
9.1
9.0
8.0
7.0
2,000
0
6.0
平成
13年
平成
14年
平成
15年
平成
16年
平成
17年
出生数
平成
18年
平成
19年
平成
20年
出生率
資料:埼玉県保健統計年報(平成16年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
※ ‰(パーミル)=千分率
(3)未婚率の推移
国勢調査によると、平成17年時点の男性の未婚率は、30~34歳が48.0%、35
~39歳は28.4%、40~44歳では20.4%で5人に1人が未婚者となっています。平
成12年に比べ、25~49歳ではいずれも未婚率が上昇しています。
平成17年時点の女性の未婚率は25~29歳が59.7%、30~34歳が30.9%、35
~39歳が16.9%となっており、女性も20~49歳で未婚率が上昇しており、特に25
~34歳の上昇率が顕著となっています。
【未婚率の推移】
(%)
(%)
100.0
【男性】
100.0
90.0
94.4
93.4
95.4
95.4
70.0
60.0
68.7
66.3
22.2
17.3
12.7
11.9
7.0
平成2年
平成7年
20~24歳
90.9
90.3
87.5
70.0
59.7
53.9
50.0
46.6
40.0
40.0
28.4
20.7
86.1
60.0
36.9
33.8
10.0
0.0
74.4
42.4
30.0
20.0
72.4
48.0
50.0
40.0
90.0
80.0
80.0
【女性】
24.0
16.9
14.6
20.4 20.0
15.6
10.0
0.0
平成12年
25~29歳
30.9
24.4
30.0
平成17年
30~34歳
13.5
7.1
5.0
3.6
平成2年
35~39歳
18.1
15
7.4
平成12年
平成17年
40~44歳
資料:国勢調査(平成12年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市を含む)
10.6
7.8
6.0
5.0
平成7年
16.9
12.0
9.3 6.3
45~49歳
(4)年齢別労働力率の推移
国勢調査によると、平成17年時点の男性の労働力率は、平成12年より低下してき
ています。20~24歳では63.2%、25~29歳でも90%に達していません。
平成17年時点の女性の労働力率は、25歳以上において平成12年より上昇してい
ます。特に30~34歳、35~39歳の上昇率が大きくなっています。
結婚、出産、育児期に女性が離職し、子育てが終わると再び労働力となる、いわゆ
る女性の労働力率の「M字型曲線」は緩やかになってきており、平成12年からは30
~34歳より35~39歳の労働力率が低くなっています。
【年齢別労働力率の推移】
【男性】
(%)
100.0
90.0
92.4
89.2
94.1 95.1 95.5 94.8
90.0
80.0
80.0
70.0
70.0
60.0
【女性】
(%)
100.0
71.4
66.9
63.4
61.9
60.0
63.2
50.0
50.0
40.0
40.0
30.0
30.0
20~
24歳
25~ 30~
29歳 34歳
35~
39歳
40~ 45~
44歳 49歳
平成2年
50~
54歳
平成7年
66.7
56.3
54.0
20~
24歳
平成12年
25~
29歳
30~
34歳
35~ 40~
39歳 44歳
45~
49歳
50~
54歳
平成17年
資料:国勢調査(平成12年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市を含む)
※年齢別労働力率とは、年齢別人口に占める労働力人口(休業者を含む就業者と完全失業者の合計)の割
合(平成17年は労働力状態不詳を除く)。非労働力人口は家事、通学、その他(高齢者など)となる。
16
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(5)母の年齢階級別出生数の推移
母の年齢階級別出生数は、平成13年以降は25~29歳での出生数が減少傾向、35
~39歳の出生数が増加傾向となっており、晩産化の進行がうかがえます。
(人)
5,000
【母の年齢階級別出生数の推移】
4,442
4,594
4,560
4,500
4,000
4,298
4,840
4,170
3,500
3,647
3,035
3,400
2,500
1,444
4,513
4,364
3,099
2,923
2,882
2,197
2,393
840
849
3,929
3,000
2,000
4,365
1,628
1,499
1,874
1,758
1,908
1,500
956
1,000
1,101
500
131
112
0
平成
13年
15~19歳
934
858
206
210
887
1,098
180
174
137
平成
14年
114
平成
15年
20~24歳
平成
16年
124
25~29歳
平成
17年
100
30~34歳
215
平成
18年
103
314
110
261
平成
19年
35~39歳
97
平成
20年
40~44歳
資料:埼玉県保健統計年報(平成16年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
17
(6)婚姻数、婚姻率(人口千人対)の推移
婚姻数は、平成19年までは減少傾向で推移していましたが、平成20年にやや増加
し、婚姻率も6.3‰に上昇しています。
【婚姻数、婚姻率の推移】
(件)
9,000
8,042
8,000
(‰)
9.0
7,770
7,697
7,308
7,345
7,346
7,113
7,528
7,000
6,000
8.0
7.0
7.0
5,000
6.7
6.6
6.2
6.3
6.2
4,000
5.9
6.3
6.0
5.0
4.0
3,000
2,000
3.0
平成
13年
平成
14年
平成
15年
平成
16年
婚姻数
平成
17年
平成
18年
平成
19年
平成
20年
婚姻率(人口千対)
資料:埼玉県保健統計年報(平成16年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
(7)離婚数、離婚率(人口千人対)の推移
離婚数は、平成14年から平成18年までは減少傾向にありましたが、平成19年に
一旦軽微な増加を示し、平成20年に再び減少しています。
【離婚数、離婚率の推移】
(件)
2,500
2,360
2,376
2,344
2,333
(‰)
2.50
2,227
2,161
2,222
2,170
2.00
2,000
2.06
2.06
2.01
1.99
1.91
1.81
1.85
1.81
1.50
1,500
1.00
1,000
平成
13年
平成
14年
平成
15年
平成
16年
離婚数
平成
17年
平成
18年
平成
19年
平成
20年
離婚率(人口千対)
資料:埼玉県保健統計年報(平成16年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
18
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
3
母子保健の状況
(1)低出生体重児数、低出生体重児出生率の推移
2,500g未満の低出生体重児数は、平成20年には1,051人、出生率は9.6%とな
っています。平成18年から1,000人を下回っていましたが、平成20年に再び1,000
人を超えています。
【低出生体重児数、低出生体重児出生率の推移】
(人)
1,400
1,200
1,049
1,071
1,079
1,112
1,052
1,000
979
952
(%)
12.0
1,051
10.0
800
600
400
11.0
9.2
9.4
9.9
9.7
9.9
9.6
9.0
8.8
9.0
8.0
200
0
7.0
平成
13年
平成
14年
平成
15年
平成
16年
低出生体重児数
平成
17年
平成
18年
平成
19年
平成
20年
低出生体重児出生率
資料:埼玉県保健統計年報(平成16年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
(2)乳児死亡数、乳児死亡率(出生千人対)の推移
生後1年未満の乳児死亡数は、平成20年には28人、死亡率は2.6‰となっており、
平成13年と比較すると、11人減少しています。
【乳児死亡数、乳児死亡率の推移】
(人)
50
40
30
(‰)
4.0
39
33
3.4
20
32
27
27
3.5
31
28
22
2.9
2.8
10
2.8
2.6
2.4
3.0
2.0
2.6
平成
19年
平成
20年
2.5
2.0
0
平成
13年
平成
14年
平成
15年
平成
16年
乳児死亡数
平成
17年
平成
18年
乳児死亡率
資料:埼玉県保健統計年報(平成16年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
19
(3)新生児死亡数、新生児死亡率(出生千人対)の推移
生後28日未満の新生児死亡数は、平成20年には13人、死亡率は1.2‰となってお
り、平成13年と比較すると、5人減少しています。
【新生児死亡数、新生児死亡率の推移】
(人)
(‰)
25
3.0
21
20
18
2.5
16
14
15
14
13
14
13
1.9
10
1.6
2.0
1.5
1.4
1.2
1.3
1.2
1.3
1.2
5
1.0
0.5
0
0.0
平成
13年
平成
14年
平成
15年
平成
16年
新生児死亡数
平成
17年
平成
18年
平成
19年
平成
20年
新生児死亡率
資料:埼玉県保健統計年報(平成16年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
(4)死産数、死産率(出産千人対)と周産期死亡数、周産期死亡率(出産千人対)
の推移
妊娠12週以後の死産数は、平成19年には232人まで減少しましたが、平成20年
に再び増加して255人、死産率は22.8‰となっています。
妊娠満22週以後の死産と生後7日未満児の死亡を合わせた周産期死亡数は、平成
20年には35人、周産期死亡率は3.2‰となっており、平成13年と比較すると、32
人減少しています。
【死産数、死産率と周産期死亡数、周産期死亡率の推移】
(人)
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
26.5
25.0
67
293
68
312
(‰)
30.0
24.7
60
24.8
36
281
25.8
38
22.3
53
21.0
22.8
47
35
25.0
20.0
15.0
286
280
248
232
255
10.0
5.0
5.7
5.8
5.3
3.1
3.6
4.8
4.3
3.2
平成
13年
平成
14年
平成
15年
平成
16年
平成
17年
平成
18年
平成
19年
平成
20年
死産数
周産期死亡数
死産率
0.0
周産期死亡率
資料:埼玉県保健統計年報(平成16年までは旧浦和市、大宮市、与野市、岩槻市の合計数値)
20
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
4
保育環境・教育環境の状況
(1)保育所(園)入所児童数
保育所(園)の入所児童数は年々増加し、平成21年には10,923人となり、平成
17年から12.1%の増加となっています。
一方、幼稚園の園児数は減少傾向で推移しています。
【保育所(園)入所児童数】
(人)
25,000
22,914
22,635
22,325
22,011
21,575
20,000
15,000
10,000
9,740
10,396
10,057
10,732
10,923
5,000
平成17年
平成18年
平成19年
保育所(園)入所児童数
平成20年
平成21年
幼稚園児数
※保育所(園)入所児童数は各年5月1日現在、幼稚園児数は各年5月1日現在
(2)保育所待機児童数
保育所の待機児童数は平成17年の258人から減少傾向にあり、平成21年には
177人となっています。
【保育所待機児童数】
(人)
300
258
250
220
206
219
200
177
150
100
50
0
平成17年
平成18年
平成19年
保育所待機児童数
※各年4月1日現在
21
平成20年
平成21年
(3)放課後児童クラブ入室児童数及び施設数
放課後児童クラブの入室児童数及び施設数は、対前年度増減がいずれも増加してい
ます。1年生~6年生の平成21年度の入室児童数は6,669人で、平成17年度から
1,337人の増加となっています。また、施設数は平成21年度が155か所で、平成17
年度から36か所の増加となっています。
【放課後児童クラブ入室児童数及び施設数】
(人)
7,000
6,403
6,500
6,019
6,000
5,500
5,332
5,000
669
4,500
4,000
5,637
(か所)
200
6,669
963
891
180
836
726
155
146
4,911
4,663
125
119
3,500
137
5,706
5,512
5,183
160
140
120
3,000
100
平成17年
平成18年
平成19年
1年生~3年生
平成20年
4年生~6年生
平成21年
施設数
※各年4月1日現在
(4)放課後児童クラブ待機児童数
放課後児童クラブの待機児童数は、平成21年度現在、531人で前年度より71人の
増加となっており、近年では最も多い待機児童数となっています。
【放課後児童クラブ待機児童数】
(人)
600
531
461
500
400
430
398
460
300
200
100
0
平成17年
平成18年
平成19年
平成20年
放課後児童クラブ待機児童数
※各年4月1日現在
22
平成21年
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(5)小学校・中学校・高等学校の状況
市立小学校児童数は、増減を繰り返し平成21年度現在、68,368人となっていま
す。学校数は2校増加し、102校となっています。
市立中学校生徒数は、増加傾向で推移し平成21年度現在、31,275人となってお
り、学校数も1校増加し、57校となっています。
市立高校生徒数は、減少傾向で推移し平成21年度現在、3,867人となっています。
【小学校・中学校・高等学校の児童・生徒数】
(人)
110,000
90,000
29,448
3,979
4,066
4,109
100
30,069
100
30,786
3,900
101
(校)
120
3,867
30,963
102
101
80
70,000
56
50,000
57
56
68,558
68,597
57
57
68,380
68,528
60
40
68,368
30,000
20
4
4
4
4
4
10,000
平成17年
平成18年
平成19年
市立小学校児童数
市立小学校数
※資料:学校基本調査
5
100
31,275
平成20年
市立中学校生徒数
市立中学校数
0
平成21年
市立高校生徒数
市立高校数
各年5月1日現在
青少年を取り巻く状況
(1)青少年(6~24歳)人口の推移
6~24歳人口は、平成21年1月1日現在231,806人でわずかながら減少傾向に
あり、総人口に占める割合は19.1%となっています。
(人)
1,400,000
1,200,000
1,000,000
【青少年人口の推移】
1,162,854 1,172,741 1,181,025 1,187,225 1,193,456 1,202,101 1,211,657
20.3
20.0
19.7
19.6
19.4
19.3
19.1
(%)
22.0
21.0
20.0
800,000
19.0
600,000
18.0
400,000
236,291
234,470
233,172
232,134
232,017
231,868
231,806
200,000
17.0
16.0
0
15.0
平成15年
平成16年
総人口
平成17年
平成18年
6~24歳人口
平成19年
平成20年
平成21年
6~24歳人口割合
資料:埼玉県町(丁)字別人口調査(平成17年までは旧岩槻市との合計数値)各年1月1日現在
23
(2)不登校児童・生徒数の推移
本市で、平成19年度中に連続または断続して30日以上欠席した児童・生徒のうち、
不登校は、小学生で266人、中学生で1,056人となっています。
小学生では平成18年度から56人減少していますが、中学生ではほぼ横ばいで、平
成15年度以降の推移をみると、増加傾向にあります。
【不登校児童・生徒数の推移】
【小学生】
【中学生】
(人)
1,200
(人)
1,200
1,000
1,000
800
800
600
400
200
0
15
308
301
111
0
16
17
134
322
282
1
90
38
0
83
81
経済的理由
資料:埼玉県総務部統計課
不登校
1,062
1,056
35
14
24
24
200
0
9
0
平成15 平成16 平成17 平成18 平成19
年度
年度
年度
年度
年度
平成15 平成16 平成17 平成18 平成19
年度
年度
年度
年度
年度
病気
963
1,003
841
400
266
0
7
8
0
600
16
4
11
病気
その他
不登校
その他
学校基本調査
ゆ
め
平成20年度に実施した「さいたま 子ども・青少年希望プラン策定に係るアンケー
ト調査」
(以下「さいたま市アンケート」という。
)においても、現在学校に行きたく
ないと思うことが「ある」と回答した生徒は、小学生高学年で36.1%、中学生で
41.5%、高校生で51.9%となっています。
【「学校に行きたくない」と思ったこと】
3.6
小学校高学年
n=670人
中学生
n=926人
高校生
n=627人
40.6
32.5
8.1
9.6
0%
37.0
33.4
32.2
42.3
25%
いつもそう
思っている
そう思ったことは
1度もない
50%
ときどきそう
思うことがある
無回答
資料:さいたま市アンケート(平成20年12月調査)
24
22.7
0.6
21.0
0.5
0.5
15.5
75%
100%
そう思ったことは
あるが、今はない
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(3)携帯電話やインターネットの利用について
平成21年4月に施行された「青少年が安全に安心してインターネットを利用でき
る環境の整備等に関する法律(青少年インターネット環境整備法)」は、有害サイト
へのアクセスを制限するサービス(フィルタリング)の普及・促進による、
「子ども・
青少年を有害情報から守り、適切にインターネットを利用できる取り組み」を、家庭
や関係事業者に求めています。
埼玉県が平成20年に県内公立中学校1~3年生とその保護者を対象に行った「携
帯電話等に関する実態調査」では、中学生本人3,023人のうち58.8%が携帯電話を
「持っている」と答えています。携帯電話を持っている1,778人のうち56.7%が情
報サイトにアクセスして画面を見ることがあると答えています。
【携帯電話の所持率】
【情報サイトへのアクセス】
無回答
0.8%
持って
いない
41.2%
見ることは
ない
42.4%
持っている
58.8%
見ることが
ある
56.7%
中学生
n=1,778人
中学生
n=3,023人
資料:埼玉県
携帯電話等に関する実態調査(平成20年7~8月調査)
また、フィルタリングサービスについて「知っている」と答えたのは、中学生の保
護者2,537人のうち84.0%、中学生本人3,023人のうち53.6%となっています。
【フィルタリングサービスの認知度】
無回答
2.2%
知らない
13.8%
無回答
0.9%
知らない
45.5%
知っている
84.0%
知っている
53.6%
中学生の保護者
n=2,537人
資料:埼玉県
携帯電話等に関する実態調査(平成20年7~8月調査)
25
中学生
n=3,023人
さいたま市アンケートにおいて、自分専用の携帯電話の所持について「持っている」
と回答したのは、小学校高学年で30.0%、中学生で59.6%、高校生では97.8%と
なっています。携帯電話やパソコンでのインターネットの利用程度では、「よく利用
する」と「時々利用する」を合わせると、小学校高学年の5割以上、中学生の7割以
上、高校生の約9割となっています。
【自分専用の携帯電話の所持】
小学校高学年
n=670人
中学生
n=926人
高校生
n=627人
30.0
68.4
59.6
1.6
38.1
1.0
1.3
97.8
0%
25%
50%
持っている
2.3
75%
100%
持っていない
無回答
【携帯電話(PHS)やパソコンでのインターネットの利用程度】
小学校高学年
n=670人
中学生
n=926人
高校生
n=627人
19.4
33.9
23.0
20.1
47.3
28.2
25%
よく
利用する
2.6
1.4
0.8
20.7
50%
時々
利用する
9.3
12.6
72.2
0%
3.6
ほとんど
利用しない
4.8
75%
利用した
ことがない
100%
無回答
資料:さいたま市アンケート(平成20年12月調査)
(4)フリーター、ニートの状況
平成21年版青少年白書によると、青少年の雇用者のうち、正規雇用以外の比率が
増加傾向にあり、平成19年は、15~19歳で72%、20~24歳で43%と、他の年
齢層より高くなっています。
(%)
80
70
60
50
40
30
20
10
0
【正規の職員・従業員を除いた雇用者の比率の推移】
72
43
31
28
28
26
平成4年
平成9年
15~19歳
30~34歳
平成14年
20~24歳
35~39歳
平成19年
25~29歳
40~44歳
資料:内閣府 平成21年版青少年白書
注:会社などの役員を除く雇用者のうち、正規の職員・従業員を除いた雇用者の割合。
26
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
また、
「ニート」に近い概念である若年無業者(15~34歳の非労働力人口のうち、
家事も通学もしていない者)の数は、平成14年から、64万人前後となっています。
【若年無業者の推移】
(万人)
70
60
50
40
30
20
10
0
9
11
11
10
9
11
11
13
10
11
13
13
10
13
15
10
11
12
13
12
13
12
12
13
15
12
13
8
8
9
9
9
9
9
9
8
17
18
18
19
18
18
19
18
18
19
20
18
18
18
17
16
18
16
17
16
16
12
11
10
9
10
9
9
平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成
5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
15~19歳
20~24歳
25~29歳
30~34歳
資料:内閣府 平成21年版青少年白書
さいたま市アンケートにおいては、18~24歳389人のうち44.8%が何らかの仕
事に就いていますが、そのうち、パート・アルバイトが9.0%、契約社員・派遣社員
が3.9%となっています。
【就業状況】
3.9
18~24歳
n=389人
28.0
3.6
9.0
45.2
9.7
0.3
0.3
0%
25%
会社員・公務員
契約社員・派遣社員
その他の仕事
その他
50%
75%
パート・アルバイト
家族従業者
学生
無回答
資料:さいたま市アンケート(平成20年12月調査)
27
100%
6
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する状況
(1)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の認知度
後期計画の策定に当たり、行動計画策定指針の基本的な視点に新たに追加された
「仕事と生活の調和実現の視点」は、『国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じな
がら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て
期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現出来る社会を
目指す』という考え方であり、これに基づく取り組みは、共働き家庭への子育て支援
のみならず、すべての子育て家庭における生活の充実や、地域社会とのつながり強化
の足がかりとして、また、少子化対策といった観点からも重要です。
平成19年に「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定され
たのをはじめ、平成20年1月には内閣府に「仕事と生活の調和推進室」が設置され、
8月には厚生労働省が「仕事と生活の調和推進プロジェクト」をスタートさせました。
このような国の動きを受け、現在では、国だけではなく、地方自治体や企業、民間団
体などの取り組みが進められています。
しかしながら、内閣府「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する
特別世論調査」(平成20年)によると、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バラ
ンス)という言葉をどの程度ご存知ですか」という質問に対し、「名前を聞いたこと
がある」人の割合は約4割で、「名前も内容も知っている」人の割合は約1割にとど
まっており、まだ十分に知られていない状況です。
【仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の認知度】
n=1,839人
9.8
0%
26.6
60.1
25%
50%
75%
名前も内容も知っている
名前は聞いたことがあるが、内容までは知らない
名前も内容も知らない
わからない
3.5
100%
資料:内閣府「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する特別世論調査」
(平成20年6月)
さいたま市アンケートにおいても、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を知
っている人の割合は、就学前児童を持つ保護者の15.5%、小学校児童を持つ保護者
の9.5%という結果となっています(41、42ページ参照)
。
本市は、八都県市※共同のワーク・ライフ・バランスキャンペーンとして定時退庁
や働き方の見直しについて呼びかけを行うほか、子どもフォーラムにおいて父親の育
児参加をテーマとするなど、周知・啓発に取り組んできましたが、まだ認知度は低く、
今後一層の推進が必要です。
※八都県市:さいたま市、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県、横浜市、川崎市、千葉市
28
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)共働き世帯数の推移
我が国の共働き世帯は増加傾向にあり、平成9年からは雇用者の共働き世帯(注1)
の数が男性雇用者と無業の妻からなる世帯(注2)の数を上回って推移しています。
【共働き世帯等世帯数の推移】
(万世帯)
1,100
1,013
1,050
988
977
951 951 949 961
1,000
949 956
943
942
955
929
946 930
914 929
937
950
897
888
900
927
903 915 930 908
921
912 916
850
877
889
890 894
870 875 863 854 851
800
823
750 771 783
雇用者の共働き世帯
男性雇用者と無業の妻からなる世帯
700
昭和
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
63年
2年
4年
6年
8年
10年
12年
14年
16年
18年
1,011
825
平成
20年
資料:内閣府「平成21年版 男女共同参画白書」
注1:
「雇用者の共働き世帯」とは、夫婦ともに非農林業雇用者の世帯。
「雇用者」とは、会社、団体、官
公庁または自営業主や個人家庭に雇われて給料、賃金を得ている者及び会社、団体の役員。
注2:「男性雇用者と無業の妻からなる世帯」とは、夫が非農林業雇用者で、妻が非就職者(非労働人口
及び完全失業者)の世帯。
注3:昭和63年から平成13年は総務省「労働力調査特別調査」
(各年2月)より、平成14年以降は「労
働力調査(詳細結果)
」(年平均)より作成。
さいたま市アンケートによると、就学前児童を持つ世帯の33.8%が共働き世帯、
小学校児童を持つ世帯の48.3%が共働き世帯となっています。さらに、現在就労し
ていない母親の就労希望も高くなっています。
【子どもを持つ世帯の働き方の状況】
就学前児童
4.1
n=1,397人
小学校児童
7.5
n=2,334人
0%
19.5
14.3
60.9
36.3
12.0
1.2
43.7
25%
50%
ひとり親
フルタイムとパートの共働き
その他
0.4
75%
フルタイムの共働き
専業主婦(夫)
100%
※父親・母親ともに就労状況を回答した人数を母数(n)としている。
【就労していない母親の就労希望】
就学前児童
n=990人
小学校児童
n=1,177人
17.3
71.4
27.3
0%
52.3
25%
1年以内に就労希望あり
就労希望なし
50%
資料:さいたま市アンケート(平成20年12月調査)
29
10.7
19.3
75%
1年より先の就労希望あり
無回答
0.6
1.1
100%
また、就学前児童の母親の就労状況をみると、「以前は就労していたが、現在は就
労していない」割合が過半数を占め、出産を機に離職したケースが多いことがうかが
えます(37ページ参照)。
就労希望がありながら、実際には就労していない母親が多く、出産を機とした離職
が多いことからも、子育て期において、母親が仕事を続けていくのが難しい状況がう
かがえます。女性に対する就労支援策や、仕事と子育ての両立に向けた施策が課題と
なっています。
(3)フルタイム労働者に占める週60時間以上働く人の割合
「仕事と生活の調和推進のための行動指針」に掲げられた数値目標のひとつに、週
労働時間60時間以上の雇用者の割合を、平成19年の10.8%から、平成29年には半
減させるという項目があります。
さいたま市アンケートによると、フルタイム就業の1週間当たり労働時間は、就学
前児童を持つ父親で61時間以上が18.4%、小学校児童を持つ父親で16.8%となっ
ており、行動指針の目標値より高い結果となっています。
父親の子育てへの参加を応援し、健康で豊かな生活のための時間を確保するために
も、事業所等の取り組みが求められます。
【フルタイムの1週間当たり労働時間(父親)
】
【フルタイムの1週間当たり労働時間(母親)
】
13.5
10.1
13.6
14.4
34時間以下
35~40時間
41~50時間
9.0
8.6
5.8
5.1
1.7
1.6
1.9
1.5
6.2
6.9
71~80時間
81~90時間
91時間以上
無回答
0%
10%
31.4
51~60時間
61~70時間
71~80時間
81~90時間
就学前児童
n=1,605人
小学校児童
n=2,556人
20%
30%
47.3
17.5
21.3
41~50時間
21.7
20.3
61~70時間
53.3
35~40時間
26.5
51~60時間
25.2
22.2
34時間以下
91時間以上
無回答
40%
資料:さいたま市アンケート(平成20年12月)
30
2.2
4.6
0.7
1.2
0.4
0.5
0.0
0.0
0.0
0.0
0.7
2.9
0%
10%
就学前児童
n=274人
小学校児童
n=414人
20%
30%
40%
50%
60%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(4)育児休業取得の状況
厚生労働省の調査では、女性の育児休業取得率は平成20年度には90%を超えてい
ますが、男性の取得率は1.23%で、平成19年度調査(1.56%)より0.33ポイント
低下しました。
【育児休業取得率の推移】
(女性:%)
(男性:%)
5.00
100.0
4.50
90.0
80.0
70.6
89.7
90.6
64.0
70.0
60.0
72.3
3.50
56.4
3.00
49.1
2.50
50.0
40.0
2.00
1.56
1.23
30.0
20.0
10.0
4.00
0.42
0.56
0.33
0.12
1.50
1.00
0.50
0.50
0.00
0.0
平成
8年
平成
9年
平成
10年
平成
11年
平成
12年
平成
13年
平成
14年
女性
平成
15年
平成
16年
平成
17年
平成
18年
平成
19年
平成
20年
男性
資料:厚生労働省「平成20年度雇用均等基本調査」結果概要より作成。
※数値は、調査前年度1年間の出産者(男性の場合は配偶者が出産した者)の数のうち、調査時点ま
でに育児休業を開始した者(開始予定の申出をしている者を含む。)の割合。
平成18年度に実施した「さいたま市男女共同参画に関する市民意識調査」による
と、男性が育児休業・介護休業・子の看護休暇を取得する制度についての考えは、
「男
性も育児・介護休業・子の看護休暇を取ることは賛成だが、現実的には取りづらいと
思う」が76.0%と最も多くなっています。特に男性の30歳代、女性の20歳代で9
割前後となっています。
また、その理由については、男性では「職場に取りやすい雰囲気がないから」が最
も多く、女性では「男性が取ることについて社会全体の認識が十分にないから」が最
も多くなっています。
社会全体の理解が浸透していないことや、近年の不況により、男性の育児休暇取得
は依然取りづらい状況が続いています。
31
【男性が育児・介護休業等を取得することについての考え】
単位:%
男性も育児・
介護休業・子
の看護休暇を
積極的に取る
べきである
男性も育児・
介護休業・子
の看護休暇を
取ることは賛
成だが、現実
的には取りづ
らいと思う
育児・介護は
女性がするべ
きであり、男
性が休業・休
暇を取る必要
はない
わから
ない
その他
無回答
1,931
15.6
76.0
3.0
2.6
0.9
1.8
100.0
743
17.0
74.8
4.0
1.6
0.8
0.8
100.0
20歳代
78
21.8
75.6
0.0
0.0
0.0
0.0
100.0
30歳代
129
8.5
87.6
2.3
0.8
0.8
0.8
100.0
40歳代
117
17.9
76.1
4.3
0.0
0.9
0.9
100.0
50歳代
159
13.8
77.4
4.4
1.9
1.3
1.3
100.0
60歳代
163
23.3
69.9
2.5
1.2
0.6
0.6
100.0
95
17.9
60.0
10.5
6.3
1.1
1.1
100.0
1,083
14.2
78.6
2.2
2.6
0.8
0.8
100.0
20歳代
146
6.8
90.4
0.7
0.7
0.7
0.7
100.0
30歳代
234
13.7
82.1
2.1
0.9
0.4
0.4
100.0
40歳代
198
14.1
83.3
1.0
0.5
0.5
0.5
100.0
50歳代
201
13.4
78.1
2.0
4.0
1.0
1.0
100.0
60歳代
201
21.4
66.7
4.0
3.5
1.5
1.5
100.0
70歳以上
100
13.0
69.0
4.0
9.0
1.0
1.0
100.0
対象(人)
全体
計
男性
70歳以上
計
女性
資料:さいたま市男女共同参画に関する市民意識調査報告書(平成18年8月調査)
※性別、年齢の「無回答」があるため、全体の数値とは一致しない。
【男性が育児・介護休業等を取得しづらい理由】(複数回答)
56.1
52.9
58.5
職場に取りやすい雰囲気がないから
54.7
男性が取ることについて社会全体の
認識が十分にないから
47.3
59.7
45.2
50.0
42.1
取ると仕事上周囲の人に迷惑がかかるから
25.8
23.9
28.0
取ると人事評価や昇給などに悪い
影響があるから
25.2
30.6
22.0
仕事が忙しいから
24.9
24.1
25.4
取ると経済的に困るから
17.0
18.0
16.8
周囲に取った男性がいないから
わからない
0.7
1.1
0.4
2.2
1.8
2.4
その他
無回答
全体 n=1,468人
男性 n=556人
女性 n=851人
0.9
0.4
0.9
0%
25%
50%
資料:さいたま市男女共同参画に関する市民意識調査報告書(平成18年8月調査)
※性別の「無回答」があるため、全体の数値とは一致しない。
32
75%
計
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(5)家事・育児について
社会生活基本調査(平成18年)によると、共働き世帯、専業主婦世帯にかかわら
ず、夫の生活時間の使い方はほとんど変化がなく、「家事・育児・介護等」に費やす
時間は1日あたり30分程度となっています。
一方、妻は専業主婦で約7時間、働いている場合でも3時間半~4時間程度を「家
事・育児・介護等」に費やしています。また、働く時間が長いほど「自由時間」が減
っており、妻が自由時間を減らして家事・育児・介護等を行っているという、妻の負
担が大きい現状が浮かび上がってきます。
また、6歳未満児のいる夫の家事・育児時間について他の先進国と比較すると、日
本の夫の育児時間は諸外国の夫の約1/2、家事関連時間全体では1/2から1/3程
度と、極端に少ない状況となっています。
【夫婦の生活時間】
妻
10時間01分
4時間57分
4時間15分
共働き世帯
共 働 き 世 帯の
う ち 妻 の 週間
就 業 時 間 が 35
時間以上
4時間47分
30分
夫
10時間10分
妻
9時間55分
夫
10時間06分
8時間08分
6時間36分
5時間13分
3時間25分 4時間03分
33分
8時間19分
5時間01分
4分
妻
6時間52分
10時間20分
夫 が 有 業 で妻
が無業の世帯
6時間43分
39分
夫
10時間16分
7時間49分
5時間15分
睡眠・食事等
仕事・通勤等
家事・育児・介護等
自由時間(3次活動時間)
資料:総務省「社会生活基本調査」(平成18年)より作成。
※3次活動時間とは、1次活動(睡眠、身の回りの用事、食事)
、2次活動(通勤・通学、仕事、学業、
家事、介護・看護、育児、買い物)以外の、各人が自由に使える時間における活動のこと。
33
【6歳未満児のいる夫の家事・育児時間】
1:00
日本
0:33
3:13
アメリカ
1:05
2:46
イギリス
1:00
2:30
フランス
0:40
3:00
ドイツ
0:59
3:21
スウェーデン
1:07
3:12
ノルウェー
1:13
0
1
2
3
家事関連時間全体
うち育児の時間
4
(時間)
資料:内閣府「平成21年版 男女共同参画白書」
※日本の数値は「夫婦と子どもの世帯」に限定した夫の時間である。
さいたま市アンケートにおいて、妊娠がわかってからの配偶者・パートナーの対応
では、「家事を手伝ってくれるようになった」が約6割に上っています。
しかし、その一方で、「出産・育児について勉強するようになった」や「上の子の
世話をしてくれるようになった」は2割程度、「早く帰宅するようになった」は約1
割にとどまり、協力体制が十分でないことがうかがえます。
【妊娠がわかってからの配偶者・パートナーの対応】
(複数回答)
63.9
家事を手伝ってくれるようになった
23.6
出産・育児について勉強するようになった
22.0
買い物や散歩に付き添ってくれるようになった
4.1
胎教に良いことを工夫してくれる
早く帰宅するようになった
10.5
タバコをやめた、または分煙してくれた
12.5
上の子の世話をしてくれるようになった
26.4
その他
2.7
特に変化はない
1.7
無回答
0%
資料:さいたま市アンケート(平成20年12月)
34
妊婦
n=296人
16.9
25%
50%
75%
100%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
また、出産後に配偶者・パートナーに担ってほしい役割については、「相談にのっ
てほしい」との回答は6割未満、8割以上が「育児を手伝ってほしい」
、約7割が「家
事を手伝ってほしい」と答えています。
このことから、配偶者・パートナーには、実際に育児や家事への参加を望む傾向が
強く、特に育児への協力を望んでいることがうかがえます。
【出産後、配偶者・パートナーに担ってほしい役割】
(複数回答)
70.9
家事を手伝ってほしい
83.8
育児を手伝ってほしい
58.8
相談にのってほしい
その他
3.7
特にない
3.0
妊婦
n=296人
1.7
無回答
0%
25%
50%
75%
100%
資料:さいたま市アンケート(平成20年12月)
母親の家事や育児に対する負担を軽減し、仕事と生活の両立を図るために、父親の
家事・育児への積極的な参加が求められていますが、同時に、働き方の改善など、父
親が家事・育児に参加できる環境づくりも必要となっています。
35
7
さいたま市アンケートからみる現状と課題
本市では、平成20年度に市民のアンケート調査を実施しました。調査の種類と配布、
回収状況は次のとおりです。
※本文中では就学前児童を持つ保護者を「就学前児童」
、小学校児童を持つ保護者を「小学校児童」と表
記しています。
※調査結果については小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%に合致しない場合
があります。また、複数回答は合計すると100%を超える場合があります。
種類
就学前児童世帯
小学校児童世帯
小学生本人
中学生本人
高校生本人
青年
ひとり親世帯
妊婦
対象者
配布数(件)
就学前児童(0~5歳)を持つ保護者
小学校児童(1~4年生)を持つ保護者
小学校5・6年生
中学校1~3年生
高校1~3年生
18~24歳の青年
ひとり親家庭(母子・父子世帯)
平成20年12月の妊娠届提出者
回収数(件)
3,000
1,715
3,500
2,924
700
673
1,200
948
640
631
1,050
389
2,150
808
760
296
(1)就学前児童・小学校児童の保護者
▼
世帯構造の特性と子どもの“保育力”について
○子どもと同居・近居している家族の続柄では、
「祖父母が同居」または「祖父が近く」
ないしは「祖母が近く」に住んでいる方が就学前児童で約5割、小学校児童で約4
割となっています。
○主な親族等協力者の状況については、
「緊急時もしくは用事の際には祖父母等の親族
に預かってもらえる」が就学前児童が約6割、小学校児童も4割を超えており、子
どもの預かりなど必要に応じて保護者の“養育力(保育力)”を補完してもらえる環
境下の世帯が比較的多くなっています。
○その一方で、
「
(親族や友人・知人の)いずれもない」と回答した世帯がいずれも15%
前後あります。
【主な親族等協力者の状況】(複数回答)
日常的に祖父母等の親族に
預かってもらえる
緊急時もしくは用事の際には
祖父母等の親族に預かってもらえる
日常的に子どもを預けられる
友人・知人がいる
緊急時もしくは用事の際には子ども
を預けられる友人・知人がいる
17.9
20.4
43.9
59.2
3.7
9.2
22.1
35.3
就学前児童
n=1,715人
小学校児童
n=2,905人
15.3
14.4
いずれもない
2.8
4.8
無回答
0%
36
25%
50%
75%
100%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
▼
母親の就労状況と今後の意向について
○就学前児童の母親の就労状況をみると、
「以前は就労していたが、現在は就労してい
ない」割合が過半数を占め、出産を機に離職したケースが多いことがうかがえます。
その一方で、「就労している(フルタイム:病休・育休・介護休業中は含まない)」
が16.0%、
「就労している(パートタイム・アルバイト等)
」15.4%となっており、
母親の“就労率”が3割に上る状況です。
○一方、小学校児童では、「就労している(パートタイム・アルバイト等)」と答えた
母親の割合が3割を超え、
「就労している(フルタイム:病休・育休・介護休業中は
含まない)
」を含むと母親の“就労率”が5割近くになる結果です。
【母親の就労状況】
3.4
就学前児童
n=1,715人
16.0
15.4
52.3
小学校児童
n=2,905人
35.1
14.3
0%
33.2
25%
50%
就労している(フルタイム;病休・
育休・介護休業中は含まない)
就労している(フルタイムだが、
病休・育休・介護休業中)
これまでに
就労したことがない
▼
5.4 7.5
0.6
7.3
9.6
75%
100%
就労している
(パートタイム、アルバイト等)
以前は就労していたが、
現在は就労していない
無回答
子育てに関する考え方について
○子育てについては、いずれも7割以上が「とても楽しい」または「楽しいと感じる
方が多い」と答えており、子育てに楽しさを感じられる方が多くなっています。少
数ではあるものの、つらいと感じる保護者が4%前後となっています。
【子育ての楽しさ】
3.4
就学前児童
n=1,715人
16.9
60.7
18.1
0.6
3.9
小学校児童
n=2,905人
15.0
0%
57.9
25%
22.2
50%
とても楽しい
どちらともいえない
とてもつらい
37
0.3
75%
楽しいと感じる方が多い
つらいと感じる方が多い
無回答
0.3
0.8
100%
▼
子育てに関する悩み等と相談先について
○一方、子育てに関しての悩みや気になることをみると、就学前児童では「子育てで
出費がかさむこと」が45.4%、「仕事や自分のやりたいことが十分できないこと」
が33.1%となっており、経済的な負担や、子育てにかかる時間、食事、病気やしつ
けのことなどで不安を抱えています。小学校児童では「子どもを叱りすぎているよ
うな気がすること」が42.7%で最も多く、子どもへの接し方や教育などで悩みが多
くなっています。
【子育てに関しての悩みや気になること(上位7項目)】
(複数回答)
就学前児童 n=1,715人
小学校児童 n=2,905人
子どもを叱りすぎている
ような気がすること
45.4
子育てで出費がかさむこと
仕事や自分のやりたい
ことが十分できないこと
33.1
食事や栄養に関すること
25.7
病気や発育・発達に関する
こと
25.4
しつけの仕方がわからない
24.8
子どもとの時間を
十分にとれない
22.3
子どもの教育に関すること
22.1
0%
20%
42.7
39.8
子どもの教育に関すること
友だちづきあい(いじめ等
を含む)に関すること
子どもとの時間を
十分にとれない
仕事や自分のやりたい
ことが十分できないこと
病気や発育・発達に関する
こと
27.4
20.4
20.2
18.5
16.6
食事や栄養に関すること
40%
60%
0%
20%
40%
○子育てに関する悩みや不安の相談先は、いずれの児童も「配偶者・パートナー」が
最も多く、次いで「知人、友人」
、
「父母(子どもの祖父母)
」などが多くなっていま
すが、それ以外の相談先をみると、就学前児童は「子育ての仲間」が約5割、
「保育
士、幼稚園の先生、学校の先生」が約3割となっています。
【子育てに関する悩みや不安の相談先(上位8項目)
】
82.4
77.7
配偶者・パートナー
65.1
69.4
知人、友人
68.8
父母(子どもの祖父母)
52.5
50.6
子育ての仲間
34.7
30.9
保育士、幼稚園の先生、学校の先生
16.6
25.0
22.2
その他の親族
就学前児童
n=1,715人
小学校児童
n=2,905人
7.7
2.6
5.4
1.0
医師・看護師など
保健所・保健センターの職員
0%
38
20%
40%
60%
80%
100%
60%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
▼
親同士のつきあいや仲間づくりについて
○親同士のつきあいや、子育てグループの状況をみると、「子育ての悩みを話したり、
親子で交流を持てる友人がいる」がいずれの児童も7割を超え、今後の子育ての仲
間づくりの機会への参加意向では、就学前児童の66.4%、小学校児童の45.2%が
「参加したい」と回答しており、就学前児童の方が参加意向は高くなっています。
【親同士のつきあいや、子育てのグループについて】
(複数回答)
地域の子育てサークルや
子育て支援団体などに入っている
9.8
3.9
学校のPTA活動や地域の
ボランティア活動に参加している
11.0
31.6
子育ての悩みを話したり、
親子で交流を持てる友人がいる
74.8
72.0
同じくらいの子どもの親との
つきあいはあまりない
17.7
14.3
就学前児童
n=1,715人
小学校児童
n=2,905人
2.6
3.4
無回答
0%
25%
50%
75%
100%
【子育ての仲間づくりの機会への参加意向】
4.9
就学前児童
n=1,715人
小学校児童
n=2,905人
16.7
6.1
49.7
39.1
0%
▼
41.2
25%
1.9
26.8
50%
75%
ぜひ参加したい
できれば参加したい
参加したくない
無回答
2.0
11.6
100%
あまり参加したくない
保育サービス等の利用について
○保育サービスや放課後児童クラブの利用状況をみると、保育サービスでは5割近く、
放課後児童クラブでは、約1割の利用がみられます。また、保育サービスを利用し
ている就学前児童835人のうち、現在利用しているサービスは「幼稚園(通常の就
園時間)
」が45.1%、
「認可保育所」が36.5%となっています。
【保育サービスの利用状況】
【放課後児童クラブの利用状況】
無回答 0.8%
利用して
いない
50.6%
無回答 1.1%
利用して
いる 48.7%
利用して
いる 12.0%
利用して
いない
86.9%
就学前児童
n=1,715人
39
小学校児童
n=2,905人
○利用したい、または不足している保育サービス等では、
「認可保育所」、
「幼稚園(通
常の就園時間)」に続いて、「私立幼稚園の預かり保育」が23.9%、「一時預かり」
が22.7%と続いており、保育所や幼稚園を利用した「預かり保育」、「一時預かり」
等のニーズが多くなっています。
【利用したい、または不足している保育サービス等(上位5項目)
】
(複数回答)
30.1
認可保育所
幼稚園(通常の就園時間)
25.8
23.9
私立幼稚園の預かり保育
一時預かり
22.7
病児・病後児保育
22.5
0%
10%
20%
就学前児童
n=1,715人
30%
40%
50%
○小学校4年生以降の児童の放課後の過ごし方については、
「習い事をさせたい」が4
割を超えている一方で、
「放課後児童クラブを利用したい」または「放課後子ども教
室を利用したい」と答えている方も5割近くとなっています。また、
「放課後児童ク
ラブを利用したい」は17.0%おり、その中の8割近くが「6年生まで」継続して利
用したいと答えています。
【小学校4年生以降の放課後の過ごし方への希望】 【放課後児童クラブの利用希望学年】
(複数回答)
放課後児童クラブを
利用したい
放課後子ども教室
を利用したい
無回答
5.1%
17.0
30.5
5年生まで
4.0%
43.6
習い事をさせたい
利用を希望する
サービスは特にない
22.7
8.3
その他
小学校児童
n=2,905人
4.8
無回答
0%
▼
4年生まで
11.7%
20%
40%
6年生まで
79.1%
小学校児童
n=494人
60%
子育て支援サービスの認知度・利用状況・利用意向について
○市が実施している各種子育て支援サービスの認知度は総体的に高い結果となってお
り、就学前児童では、保健センター等が実施する「講座・教室」、「健康診査」、「相
談・指導」等の認知度は高いが、県の事業の認知度が低くなっています。また、利
用状況は「乳幼児健康診査」、「幼児歯科健康診査」などの利用率は高いものの、そ
れ以外は認知度に比べかなり利用率が低くなっています。
40
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
○今後の利用意向をみると、就学前児童では「子育て支援医療費助成事業」
(88.4%)
、
「パパ・ママ応援ショップ優待カード」
(85.5%)などが多く、小学校児童では「パ
パ・ママ応援ショップ優待カード」
(75.6%)
、
「小児救急電話相談事業(♯8000)
」
(66.6%)などが多くなっています。
認知度に比べて利用意向が高いサービスは、就学前児童では「医療なび」、「小児救
急電話相談事業(♯8000)
」、
「子ども急患電話相談」などとなっており、小学校児
童では「小児救急電話相談事業(♯8000)」となっています。
【子育て支援サービスの認知度・利用状況・利用意向(就学前児童)】
単位:%
利用意向
(今後利用し
たい)
認知度
(知っている)
利用状況
(利用したこ
とがある)
保健センターが実施する講座・教室
94.2
55.8
31.9
保健センターで実施する育児相談
91.4
45.2
41.7
妊婦健康診査
80.3
60.5
50.3
乳幼児健康診査
97.9
96.2
72.8
幼児歯科健康診査
95.4
81.7
73.6
妊産婦・新生児訪問指導
89.7
34.6
29.9
保健所・保健センターが実施する乳幼児家庭訪問
71.5
13.6
25.8
家庭教育に関する学級・講座
32.9
6.0
40.8
教育相談室・特別支援教育相談センター
26.5
2.6
40.4
保育所や幼稚園の園庭等の開放
65.6
29.4
59.8
児童センター
80.6
53.1
69.7
子育て応援ダイヤル
55.5
6.1
44.7
子育て応援ブック
78.0
56.3
69.8
子育てきっかけ応援ブック
51.8
35.9
64.2
さいたま子育てWEB
47.5
28.7
56.0
ハローエンゼル訪問事業
19.4
5.0
23.5
のびのびルーム
49.2
16.1
37.4
子育て支援センター
70.8
38.3
48.0
私立幼稚園で実施する預かり保育
74.7
30.8
60.8
家庭児童相談室
34.4
1.8
45.3
子ども急患電話相談
51.7
15.8
81.3
医療なび
15.1
6.5
78.8
子育て支援医療費助成事業
79.8
71.4
88.4
パパ・ママ応援ショップ優待カード(県の事業)
90.3
47.6
85.5
小児救急電話相談事業(#8000)(県の事業)
32.8
9.2
82.3
子育てアドバイザー(県の事業)
6.5
0.8
31.0
子育てマスター、子育てマネージャー(県の事業)
3.6
0.2
26.4
地域子育て応援タウン(県の事業)
3.3
サービス
ワーク・ライフ・バランス
15.5
41
【子育て支援サービスの認知度・利用状況・利用意向(小学校児童)】
認知度
(知っている)
放課後児童クラブ(学童保育)
96.1
20.2
19.6
放課後子ども教室
31.0
2.5
49.1
ファミリー・サポート・センター
53.1
2.3
16.1
児童センター
73.2
48.8
51.5
教育相談室・特別支援教育相談センター
50.4
5.1
24.8
さわやか相談室
63.5
2.4
26.7
保健所・保健センターによる相談
75.4
21.1
17.9
子育て応援ブック
55.3
22.5
43.3
さいたま子育てWEB
22.7
7.1
29.8
就学援助制度
67.5
7.9
16.1
子育て支援医療費助成事業
73.6
42.4
61.7
パパ・ママ応援ショップ優待カード(県の事業)
85.2
36.7
75.6
小児救急電話相談事業(#8000)(県の事業)
30.9
9.1
66.6
子育てアドバイザー(県の事業)
7.3
0.3
17.4
子育てマスター、子育てマネージャー(県の事業)
3.0
0.2
13.3
地域子育て応援タウン(県の事業)
2.5
ワーク・ライフ・バランス
9.5
サービス
▼
単位:%
利用意向
(今後利用し
たい)
利用状況
(利用したこ
とがある)
子どもの遊び場について
○近所の子どもの遊び場について日ごろ感じていることでは、
「雨の日に遊べる場所が
ないこと」が最も多く66.5%、次いで「思い切り遊ぶために十分な広さがない」が
35.9%、
「遊具などの種類が充実していない」が31.9%となっています。
【近所の子どもの遊び場について日ごろ感じていること(上位6項目)(小学校児童)
】
(複数回答)
雨の日に遊べる場所がない
66.5
思い切り遊ぶために十分な広さがない
35.9
遊具などの種類が充実していない
31.9
遊び場周辺の道路が危険である
27.8
近くに遊び場がない
24.3
緑などの自然が少ない
14.7
0%
42
小学校児童
n=2,905人
25%
50%
75%
100%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
▼
子どもとの外出の際の困りごとについて
○子どもとの外出の際の困りごとをみると、就学前児童では「交通機関や建物がベビ
ーカーでの移動に配慮されていないこと」が37.9%、「買い物や用事の合間の気分
転換に子どもを遊ばせる場所がない(少ない)こと」が35.2%となっています。
小学校児童では「暗い通りや見通しのきかないところが多く、犯罪の被害にあわな
いか心配である」が45.0%で最も多く、次いで「歩道や信号がない通りが多く、安
全に心配があること」が35.0%となっています。
【子どもとの外出の際の困りごと(上位6項目)】
(複数回答)
交通機関や建物がベビーカーでの
移動に配慮されていないこと
37.9
買い物や用事の合間の気分転換に、
子どもを遊ばせる場所がない(少ない)こと
35.2
歩道の段差などがベビーカーや自転車
の通行の妨げになっている
32.4
歩道や信号がない通りが多く、
安全に心配があること
31.7
暗い通りや見通しのきかないところが多く、
犯罪の被害にあわないか心配である
30.6
小さな子どもとの食事に配慮された
場所がない(少ない)こと
就学前児童
n=1,715人
28.6
0%
20%
40%
暗い通りや見通しのきかないところが多く、
犯罪の被害にあわないか心配である
45.0
歩道や信号がない通りが多く、
安全に心配があること
35.0
歩道の段差などが自転車の
通行の妨げになっている
28.6
緑や広い歩道が少ない等、街並み
にゆとりやうるおいがないこと
28.1
買い物や用事の合間の気分転換に、
子どもを遊ばせる場所がない(少ない)こと
26.5
小さな子どもとの食事に配慮された
場所がない(少ない)こと
小学校児童
n=2,905人
10.6
0%
43
60%
20%
40%
60%
▼
重点的に取り組むべき事項(施策ニーズ)について
○子育て支援のために、さいたま市に重点的に取り組んでほしいことは、いずれの児
童も第1位は「小児救急医療など小児医療の充実」で、就学前児童が66.8%、小学
校児童が62.9%、第2位は「子育てに伴う経済的支援の充実」で、就学前児童が
66.1%、小学校児童が55.5%、第3位は「子ども、子連れの親が安全・安心に通
行できる道路交通環境の整備」で、就学前児童が49.0%、小学校児童が46.1%と
なっています。
【子育て支援のためにさいたま市に重点的に取り組んでほしいこと(上位6項目)】
(複数回答)
66.8
62.9
小児救急医療など小児医療の充実
66.1
子育てに伴う経済的支援の充実
55.5
子ども、子連れの親が安全・安心に
通行できる道路交通環境の整備
49.0
46.1
仕事と生活のバランスがとれた多様な
働き方の実現、働き方の見直しによる
仕事と子育ての両立の推進
36.3
28.5
延長保育、休日保育など保育サービスの充実
35.2
32.5
就学前児童
n=1,715人
産後支援や一時保育など
子育て支援サービスの充実
34.2
28.9
小学校児童
n=2,905人
0%
44
25%
50%
75%
100%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)小学生・中学生・高校生本人
▼
親とのかかわり
○父親・母親のしつけについては、小・中・高校生いずれも同様の傾向が出ており、
小学生では「とてもきびしいと思う」、「どちらかといえば、きびしいと思う」を合
わせると「父親」が約6割、
「母親」は7割近くとなっていますが、高校生では「父
親」が約4割、
「母親」が約5割となっています。子どもの成長とともに父親・母親
の接し方に変化がみられます。
【父親のしつけについて】
【母親のしつけについて】
2.5
小学校高学年
6.8
n=604人
中学生
7.9
n=832人
高校生
5.5
n=562人
55.5
33.1
45.3
39.5
33.5
0%
25%
51.8
50%
75%
とてもきびしい
と思う
とてもあまい
と思う
2.0
2.2 小学校高学年 11.8
n=654人
中学生
2.8
4.4
10.7
n=901人
0.2
高校生
6.2
7.8
1.2
n=614人
0%
100%
どちらかといえば、
きびしいと思う
父親/母親はいない
56.4
28.3
1.5
2.3
50.5
34.5
42.7
2.0
5.9 1.1
44.1
25%
50%
75%
100%
どちらかといえば、
あまいと思う
無回答
○親との会話については、父親と母親では差があり、
「よく話す」では、小学生は「父
親」56.5%、「母親」82.4%、中学生は「父親」37.3%、「母親」68.7%、高校
生では「父親」29.0%、
「母親」60.6%となっており、いずれも父親との会話が少
なく、その理由は「親が仕事などで忙しく、なかなか話す機会がないから」、「話を
するのがめんどうだから」が多くなっています。
【父親との会話について】
【母親との会話について】
1.7 0.2
1.2
小学校高学年
n=604人
中学生
n=832人
高校生
n=562人
56.5
37.3
29.0
0%
37.4
41.5
25%
50%
よく話す
小学校高学年
31.1
8.9 2.3
n=654人
中学生
18.3 4.9 2.2
n=901人
高校生
21.2 7.3 1.1
n=614人
75%
100%
どちらかと
いえば、話す
45
82.4
14.1
68.7
21.8
60.6
0%
あまり
話さない
25%
ほとんど
話さない
50%
1.7
0.9
31.3
6.3 2.3
1.0
6.2 1.0
75%
100%
無回答
○また、未成年者が非行に走る原因(背景)にあるものでは、中・高校生ともに「家
庭のぬくもりや家族同士のふれあいが不足していること」が7割近く、次いで「家
庭で過保護、放任し過ぎること」が、高校生で55.2%、中学生で45.2%となって
います。中・高校生本人も、親子のふれあい、コミュニケーションの不足を感じて
いることがうかがえます。
【未成年者が非行に走る原因(背景)にあると思うもの(上位7項目)
】(複数回答)
家庭のぬくもりや家族同士のふれあいが
不足(欠如)していること
69.4
66.7
45.2
家庭で過保護、または放任し過ぎること
非行につながる有害情報や歓楽の場が氾濫
するなど社会環境が悪化していること
44.2
40.7
子どもの模範(手本)となるべき大人自身のモラル
(道徳意識)や規範意識が低下していること
41.6
学校の先生との信頼関係が
低下していること
52.2
34.0
22.8
子ども自身にも、自分を抑制する
心のたくましさが欠けていること
中学生
n=926人
31.0
38.4
子どもにとって、将来に向けたゆめや希望、
目標を見つけにくくなっていること
高校生
n=627人
30.5
23.4
0%
▼
55.2
25%
50%
75%
100%
将来の「ゆめ」や「目標」について
○将来の「ゆめ」や「目標」については、いずれも8割近くが「持っている」と答え
ています。その「ゆめ」や「目標」を実現していくために、親や先生など周りの大
人にどのような手助けをしてもらいたいかたずねると、「ゆめや目標を見つけたり、
ゆめの実現に向けて迷いやわからない事があったときにしっかりアドバイスしてほ
しい」と答えた割合が最も高く、いずれも4割前後となっています。
【「ゆめ」や「目標」の実現に必要な周りの大人からの手助け】
1.2
小学校高学年
n=596人
20.3
44.8
14.4
18.6
0.7
5.4
中学生
n=740人
22.8
高校生
n=482人
39.7
20.5
0%
16.2
39.8
25%
11.8
50%
14.1
15.3
0.5
13.1
75%
0.6
100%
大人の意見を押しつけないで、自分の考え方をきちんと聞いてほしい
ゆめや目標を見つけたり、ゆめの実現に向けて迷いやわからない事があった
ときにしっかりアドバイスしてほしい
金銭的な援助をしてほしい
静かに見守ってほしい
とくに望むことはない
無回答
46
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
▼
地域活動への参加の促進
○地域の行事等への参加状況をみると、小学生では27.2%とおよそ4人に1人が「積
極的に(自分から進んで)参加している」と答えている一方で、中学生と高校生で
はその割合がいずれも10%未満にまで下がっています。
【最近1年間の地域の行事や活動への参加状況】
小学校高学年
n=670人
中学生
7.3
n=926人
高校生
4.8
n=627人
0%
27.2
55.8
14.9
43.6
2.1
48.1
28.9
1.0
65.2
25%
1.1
50%
75%
積極的に(自分から
進んで)参加している
まったく参加していない
100%
1.2回程度参加した
無回答
(3)青年(18歳~24歳)
▼
将来の希望など
○あなたが望む職場や働き方については、「人間関係がよい職場」が80.7%で最も多
く、次いで「将来の不安がなく安定している職場」が56.3%、「収入が多い職場」
が55.5%となっており、周囲とのコミュニケーションが大切だと感じている人が多
くいます。
【あなたが望む職場や働き方(上位8項目)
】(複数回答)
人間関係がよい職場
80.7
将来の不安がなく安定している職場
56.3
収入が多い職場
55.5
休暇がとれ、残業が少ない職場
52.2
自分の才能が生かせる職場
45.8
健康や経済面への支援がある職場
33.4
世の中のためになる仕事をする職場
18~24歳
n=389人
24.7
男女差別のない職場
19.8
0%
47
25%
50%
75%
100%
○将来に向けた夢や目標は、「家族や友人などと円満に楽しく堅実な暮らしをしたい」
が65.0%で最も多く、次いで「収入を増やし、豊かな生活をしたい」が41.6%と
なっており、それを実現するために実行していることは、
「資格取得を目指している」
が36.2%、「学校や語学教室などでの専門的な勉強」24.2%、「人脈を広げるよう
にしている」23.7%などとなっています。
【将来に向けた「夢」や「目標」
(上位6項目)】
(複数回答)
家族や友人などと円満に
楽しく堅実な暮らしをしたい
65.0
41.6
収入を増やし、豊かな生活をしたい
自分の見識を広めたり、専門的
な知識を修得したりしたい
38.8
好きなことをしながら気ままに生活したい
36.5
自分の趣味や個性、才能を
活かして開業したい(起業したい)
自分の個性、技能を活かして
国際的な場で貢献したい
13.6
11.6
0%
【
18~24歳
n=389人
25%
50%
75%
100%
将来の夢や希望を実現するために実行していること(上位7項目)】
(複数回答)
36.2
資格取得を目指している
学校や語学教室などでの専門的な勉強
24.2
人脈を広げるようにしている
23.7
21.1
資金をためている
独学で必要な勉強をしている
17.7
14.1
練習やトレーニングをしている
特に何もしていない
24.7
0%
48
10%
20%
30%
18~24歳
n=389人
40%
50%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
▼
結婚観について
○結婚したいという願望は、7割前後は持っており、結婚後の女性の生き方について
希望する考え方では、
「結婚や出産を機に退職し、家事や育児に専念したり、趣味を
大切にしたい」が27.5%で最も多く、次いで「結婚や出産を機に一旦退職するが、
子育て後には再び復職したい」が24.9%、「結婚し子どもを持っても、仕事を出来
る限り続けたい」が23.7%となっています。仕事を続けたい、あるいは復職したい
と思う割合が5割を超えています。
【結婚についての考え】
3.3
18~24歳
n=389人
17.0
0%
3.3
50.1
25%
いい相手がいれば、
すぐに結婚したい
時期の希望はないが、
いずれは結婚したい
結婚はしたくない
50%
その他
20.3
1.8
0.3
3.9
75%
100%
まもなく結婚する
ことが決まっている
いい相手と出会わなかったら
無理にする必要はない
すでに結婚している
無回答
【結婚後の女性の生き方について希望する考え方】
3.1
18~24歳
n=389人
27.5
0%
24.9
25%
3.9
15.9
23.7
50%
75%
結婚や出産を機に退職し、家事や育児に
専念したり、趣味を大切にしたい(してほしい)
結婚や出産を機に一旦退職するが、
子育て後には再び復職(就職)したい(してほしい)
結婚し子どもを持っても、仕事を
出来る限り続けたい(けてほしい)
結婚するが、仕事を優先し、特に子どもを持とうとは
思わない
その他
特に考えていない
無回答
49
1.0
100%
▼
地域活動・ボランティア活動への参加の促進
○地域に対する愛着度は、
「好きである」が40.1%、
「どちらかといえば好きである」
と合わせると72.5%が住んでいる地域に愛着を持っています。
【住んでいる地域が好きか】
1.5
18~24歳
n=389人
40.1
32.4
3.6
0%
25%
50%
好きである
あまり好きではない
何とも思わない
無回答
0.3
19.3
2.8
75%
100%
どちらかといえば好きである
嫌いである
わからない
○地域活動やボランティア活動への参加状況をみると、389人のうち、地域活動では
約5割、ボランティア活動では約3割が「参加したことがない」と答えています。
(4)ひとり親世帯
▼
就労状況
○現在の就労状況は、
「勤め人(フルタイム)
」が約5割、
「パート・アルバイト」が約
3割となっています。
【現在の就労状況】
0.5
ひとり親
n=788人
50.5
29.2
7.7
9.4
0.9
1.8
0%
25%
50%
75%
100%
勤め人(フルタイム)(産休・育休・病休・介護休暇中を含む)
パート・アルバイト
自営業・家族従業員・内職
無職
学生
その他
無回答
○就労している703人の普段の日の帰宅時間は、「午後6時台」が26.9%で最も多く
なっている一方、「午後8時台以降」は24.9%となっており、休日出勤が「ある」
は43.8%、残業が「ある」は64.8%となっています。
50
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
▼
子育てについて
○子どもといっしょに過ごす程度をみると、
「ほとんど毎日」が7割以上となっている
一方、2割の方が「週に数回」または「休みの日くらい」と答えています。
【子どもといっしょに過ごす程度】
ほとんど
ない 3.6%
無回答
0.6%
休みの日
くらい
11.4%
週に数回
10.2%
ほとんど
毎日 74.2%
ひとり親
n=788人
○また、子育てについて不満がある理由をみると、「忙しくて十分な時間が取れない」
が8割以上となっており、自分の仕事などに時間を取られて子どもとふれあう時間
が取れないことに不満を持っている人が多くなっています。
【子育てについて不満な理由】(複数回答)
82.6
忙しくて十分な時間が取れない
悩みや相談に乗ってくれる仲間・
友人が近くにいない
悩みや相談に乗ってくれる
専門的な人や機関がない・少ない
一緒に子育てを楽しむことの
できる仲間・友人が近くにいない
17.4
16.1
17.4
2.3
子どもに愛情が持てない
その他
無回答
15.1
ひとり親
n=218人
0.5
0%
51
25%
50%
75%
100%
○子どもを預けるところがあると回答した人が、子どもの保育で困っていることをみ
ても、「子どもが病気の時でも、仕事を休めない」が3割以上となっています。
【子どもの保育で困っていること】(複数回答)
子どもが病気の時でも、
仕事が休めない
子どもが病気の時、仕事を
何日も休まなければならない
仕事の都合で、保育所(園)等の迎
えの時間に間に合わないことがある
仕事の都合で、保育所(園)の
ほかに別なところに預けている
日曜、祝日に仕事がある時、子ども
を預ける適当な人や場所がない
35.8
35.8
17.4
6.3
18.9
7.9
その他
25.8
特にない
ひとり親
n=190人
5.3
無回答
0%
10%
20%
30%
40%
50%
○小・中学生の子どもの生活面について心配なことでは、「学力について不安である」
が33.7%で最も多く、次いで「子どもが安心して放課後を過ごせる場所がない」が
12.7%となっています。
【子どもの生活面について心配なこと(上位6項目)
】
(複数回答)
学力について不安である
33.7
子どもが安心して放課後を過ごせる
場所がない
戸外で遊ぼうとしない
12.7
11.3
10.5
遊びに行くと帰宅が遅くなる
9.6
友達と遊んでばかりいる
ひとり親
n=591人
8.8
塾や習い事に行かない・行きたがらない
0%
52
10%
20%
30%
40%
50%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
○緊急時に近所で子どもの世話を頼めるところがあるかの質問には、
「ない」が49.4%
と半数となっており、同じ歳ごろの子どもを持つ友人の有無についても「いない」
が55.3%と過半数に及んでいます。
【緊急時に近所で子どもの世話を頼めるところ】 【同じ歳ごろの子どもを持つ友人の有無】
無回答
1.4%
ない
49.4%
無回答
1.6%
ある
49.2%
いる
43.0%
いない
55.3%
ひとり親
n=788人
ひとり親
n=788人
▼
経済的支援の充実
○子育てで困っていることについては、788人のうち6割近くが「子どもにかかる金
銭的な負担が大きい」と答えており、ひとり親になった時困ったことや現在特に困
っていることでも、5割以上が「収入・生計の維持」と答えています。
○サービスの利用意向をみると、
「ひとり親家庭等の医療費助成」が65.6%、
「ひとり
親家庭児童就学支度金制度」が57.1%、
「児童扶養手当」が56.7%となっています。
【ひとり親世帯支援サービス(施策)や施設の利用意向(上位7項目)
】(複数回答)
ひとり親家庭等の医療費助成
65.6
ひとり親家庭児童就学支度金制度
57.1
児童扶養手当
56.7
50.0
就学援助制度
入居支援制度
32.4
母子家庭自立支援教育訓練給付金
31.9
母子家庭等就業・自立支援センター
30.5
0%
53
25%
ひとり親
n=788人
50%
75%
100%
(5)妊婦
▼
母子保健・医療体制の整備
○母子保健サービスについて今後重要だと思うことでは、
「産科・婦人科医や助産師な
ど医療体制の充実」と「緊急時に適切かつ迅速に対応できる医療のネットワークの
整備」がともに7割を超えています。
【母子保健サービスについて今後重要だと思うこと(上位6項目)
】
(複数回答)
産科・婦人科医や助産師など医療体制の充実
74.3
緊急時に適切かつ迅速に対応できる
周産期医療のネットワークの整備
74.0
妊婦健康診査の充実
41.9
育児の不安や悩みに対する相談体制の充実
32.8
妊婦の悩みや不安に対処できるこころの
ケア体制の充実
妊婦の栄養・食生活や生活習慣病
にかかわる指導
30.1
妊婦
n=296人
24.7
0%
25%
50%
75%
100%
○また、少子化対策として今後重要だと思うことでは、「妊婦健診の費用の援助」が
70.6%、「出産費の援助」が68.9%、「身近で安心して産むことができる出産施設
の確保」が57.1%となっています。
【少子化対策として今後重要だと思うこと(上位6項目)
】(複数回答)
妊婦健診の費用の援助
70.6
68.9
出産費の援助
身近で安心して産むことが
できる出産施設の確保
小児科医療機関の充実
57.1
56.1
育児手当(育児中)の援助
53.7
52.0
夜間・救急医療の充実
0%
54
25%
50%
妊婦
n=296人
75%
100%
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
▼
出産後の就労
○出産後の就労については、「出産後も(継続して)働きたい」が15.2%、「出産後、
育児休業制度を利用し、その後職場に復帰したい」が19.6%となっており、3割以
上が就労を希望しています。
【出産後の就労(継続)意向】
2.0
妊婦
n=296人
15.2
0%
19.6
13.9
25%
19.6
50%
3.7
26.0
75%
100%
出産後も(継続して)働きたい
出産後、育児休業制度を利用し、その後職場に復帰したい
働きたいが、出産を機に仕事はやめるつもり
働く考えはないので、出産を機に仕事はやめるつもり
今も働いておらず出産後も働く考えはない
その他
無回答
○さらに、女性が出産後も就労できるために必要なことをみると、
「自分の状況・ニー
ズに合った使い勝手のいい保育サービスが提供されること」が47.3%、「働きなが
ら子育てできる適当な仕事があること」が29.7%となっています。
【出産後の就労(継続)意向】
1.7
2.7
妊婦
n=296人
47.3
0%
29.7
25%
50%
4.4
13.5
75%
自分の状況・ニーズに合った使い勝手のいい保育サービスが提供されること
働きながら子育てできる適当な仕事があること
自分の知識、能力にあう職場があること
子育てや家事について、配偶者(パートナー)や家族の理解と協力が得られること
職場の理解
その他
無回答
55
0.7
100%
第3章
前期計画等の振り返り
[達成状況と課題]
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
第3章
前期計画等の振り返り[達成状況と課題]
本市では、前期計画等に基づいて、子育て支援施策及び青少年関連施策を着実に推進し
てきました。
計画に記載された関連事業については、毎年事務事業評価を実施し、その振り返りを行
い、事業の改善や新規事業を展開しながら、様々な社会環境における変化への対応を図っ
てきました。
ゆ
1
め
前期計画「さいたま 子ども・子育て希望プラン」
(1)基本目標1
安心して妊娠、出産、子育てができ親と子が共に健やかに暮ら
せるまちづくり
安心して妊娠・出産ができる環境づくりとして、妊婦健康診査の公費負担回数を平
成21年度から14回に拡大しました。また、平成20年2月に自治医科大学附属さい
たま医療センター南館が整備され、地域周産期医療への対応が図られました。
さらに、小児救急医療体制の充実・強化策として、平成19年度に「子ども急患電
話相談」を開始し、また、医療機関検索サイト「医療なび」を開設しました。平成
21年3月には、さいたま市民医療センターを開設し、24時間体制の第二次小児救急
医療機能の継続を図りました。
親子の健やかな成長のための支援策としては、発育や発達の経過観察が必要と判断
された乳幼児を対象とした発達健康診査を、平成18年度から各区開催としたほか、
集団指導の場である親子教室を開始しました。
また、子育てにかかる経済的負担の軽減策として、子育て支援医療費助成制度を平
成20年度から開始し、平成21年10月からは、入院・通院ともに中学3年生まで助
成対象年齢を拡大しました。
事務事業評価による進行状況をみると、達成率の低い事業はなく、概ね適切に事業
が実施され、基本目標が達成されている状況ですが、さいたま市アンケートでは、安
心感のある産科・婦人科医や助産師などによる医療体制の更なる充実や、緊急時に適
切かつ迅速に対応できる周産期母子医療体制の拡充が求められています。
59
策
事業数
施
名
年間目標達成率
4
3
2
1
-
基本目標1
60
30
7
23
1-1 安心して妊娠、出産できる環境づくり
13
7
2
4
1-1-1 妊婦の健康管理体制の充実
4
2
1
1
1-1-2 妊娠、出産に関する相談・支援体制の充実
6
4
1
1
1-1-3 周産期医療体制の充実
1
1-1-4 生涯を通じた女性の健康支援の実施
2
1
22
12
2
8
6
4
1
1
9
3
1
5
1-2-3 子どもの頃からの望ましい生活習慣の確立
4
4
1-2-4 感染症予防対策の充実
3
1
10
3
1-3-1 子どもの事故防止対策の推進
2
1
1-3-2 小児救急医療体制の整備
2
2
1-2 親子の健やかな成長のための支援
1-2-1 健康診査と健康診査後の支援体制の充実
1-2-2
子どもの健康や子育てに関する相談・支援
体制の充実
1-3 親子が安心して生活できる環境づくり
1-3-3
子どもの病気に対する医療給付と健康支援
体制の充実
1
6
1-4 思春期のこころと身体の健康づくり
8
1-4-1 思春期の健康教育の推進
2
1-4-2 思春期保健相談体制の充実
6
2
1-5 食を通じた心身の健全育成
7
6
乳幼児から発育・発達段階に応じた食育の
1
推進
1-5-2 「食」の安全・安心に関心を持つための機
3
会の提供
1-5-3 学校給食等を通じて「食」への理解を深め
3
るための教育の推進
※年間目標達成率 4:≧70% 3:≧50% 2:≧30%
定していない事業
2
1
2
1
1
1
5
2
4
2
2
1-5-1
60
6
2
1
1
3
3
1:<30%
-:数値目標を設
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)基本目標2
子育てをしているすべての家庭を支援する仕組みづくり
子育て支援の拠点づくりとして、親子のふれあい・相談・情報交換の場である単独
型子育て支援センターを新たに5か所開設したほか、放課後児童クラブを午前中に開
放する、
「のびのびルーム事業」を実施しました。
また、子育てに関する情報提供として、平成17年度に子育て支援総合コーディネ
ーターを配置し、平成18年度には、「さいたま子育てWEB」を開設するとともに、
サービス情報に関する利用者からの電話相談に応じる、「子育て応援ダイヤル」を開
設しました。さらには、子育て応援ブックや、区ごとの地域情報をまとめた子育てき
っかけ応援ブックを発行しました。
生活支援としては、平成17年度から、午後10時まで子どもを預かるトワイライト
ステイ事業を実施し、平成19年度からは、体調不良の保護者を抱える家庭にヘルパ
ーを派遣する子育てヘルパー派遣事業や、疾病や育児疲れなどで子どもの養育が一時
的に困難な場合に、一定期間児童養護施設などで子どもを預かる、子どもショートス
テイ事業を開始しました。
事務事業評価による進行状況をみると、概ね順調に推移していますが、商店街の空
き店舗の活用やひとり親家庭等への就業支援について、制度の周知や啓発などを検討
する必要があります。
また、子育て支援ネットワークについても、子育てを応援する者への支援が課題と
され、特に区レベルのネットワークのあり方が課題となっています。
策
事業数
施
名
年間目標達成率
4
3
2
1
-
基本目標2
60
37
6
3
1
13
2-1 子育て支援体制の整備
27
16
5
2
1
3
2-1-1 市レベル支援体制の整備
8
6
2
2-1-2 区レベル支援体制の整備
5
3
1
2-1-3 地域レベル支援体制の整備
8
5
1
6
2
1
7
4
16
7
2-3-1 子育て・生活支援策の充実
7
4
2-3-2 就業支援策の推進
3
1
2-3-3 養育費確保・相談体制等の充実
2
1
1
2-3-4 経済的支援
4
1
3
2-1-4
子育てを地域社会で支えている方への支援
体制の整備
2-2 子育て家庭への経済的支援
2-3 ひとり親家庭等への支援
61
1
2
1
2
3
1
1
7
3
1
1
策
事業数
施
名
年間目標達成率
4
2-4 家庭・地域における男女共同参画推進の促進
10
10
2-4-1 子育てへの男女共同参画の促進
7
7
2-4-2 女性に対する暴力のないまちづくり
3
3
(3)基本目標3
3
2
1
-
働きながら子育てをしている家庭を支援する体制づくり
女性の社会進出の高まりや働き方の多様化に対応し、認可保育所やナーサリールー
ム、家庭保育室の整備を推進するとともに、私立幼稚園の預かり保育や、認定こども
園の整備を図り、さらに、放課後児童クラブについては、民設放課後児童クラブの委
託料等の大幅な拡充を実施し、保護者負担の軽減や施設整備の拡充を進めました。
また、多様な保育ニーズに対応するため、保育園の延長保育を拡充するとともに、
一時保育、病児保育、休日保育の拡充を図りました。
子育てと仕事が両立しやすい雇用環境の整備については、平成19年度から、八都
県市共同の取り組みであるワーク・ライフ・バランス推進キャンペーンを実施してき
ました。
しかし、母親の潜在的就労ニーズはこれらの施策の推進を上回る状況であり、平成
21年4月現在、保育所待機児童数177人、放課後児童クラブ待機児童数は531人と
なっており、更なる待機児童解消への取り組みが必要な状況にあります。
また、ワーク・ライフ・バランスの推進についても、さいたま市アンケートでは、
その認知度が就学前児童の保護者で15.5%と低く、更なる取り組みが必要とされて
います。
事務事業評価の進行状況をみると、幼稚園と保育所の一体施設の整備(認定こども
園の整備)について、認可保育所整備を希望する幼稚園が少なく、整備が進んでいな
いため、引き続き制度の周知に努めるとともに、事業推進を図るための工夫が課題と
なっています。
62
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
【前期計画の目標年度(平成21年度)における目標と現状】
取り組み内容
目標(定員)
認可保育所の整備
現状(定員)
10,000
10,503
認定こども園の整備 [幼保一体含む]
400
93
ナーサリールームの整備
600
2,488
家庭保育室の整備
推
進
幼稚園における預かり保育の促進
推
進
放課後児童クラブの整備
5,620
取り組み内容
目標(か所数)
充
実
5,706
現状(か所数)
延長保育事業(2時間)の拡充
18
22
トワイライトステイ事業の拡充
1
1
ショートステイ事業の拡充
1
5
休日保育事業の拡充
4
5
一時保育事業の拡充
37
46
5
3
26
40
病児・病後児保育事業の実施
保育所併設型子育て支援センターの拡充
策
事業数
施
名
年間目標達成率
4
基本目標3
40
29
3-1 多様な保育サービスなどの充実
21
3-1-1 待機児童の解消
3-1-2 多様な保育ニーズへの対応
3-1-3 保育サービスの質の確保と向上
3-2 放課後児童健全育成事業の充実
3-3 子育てと仕事が両立しやすい雇用環境の整備
63
3
1
2
1
-
1
3
6
13
1
3
4
7
4
1
2
11
8
3
1
11
8
8
8
3
1
1
1
2
(4)基本目標4
子どもの人権が尊重され、のびのびと心豊かに成長できる社会
づくり
虐待やいじめが社会問題として深刻化しており、より子育て家庭を地域で見守る体
制が必要となっていることから、要保護児童対策地域協議会による関係機関の連携強
化を行いました。
児童虐待は、子育てに対する不安や育児協力者の不在などが重なって発生すること
も多いことから、妊産婦・新生児訪問指導の実施に加え、平成20年7月から、生後4
か月までの乳児を持つすべての家庭を訪問するハローエンゼル訪問事業を開始しま
した。相談窓口を周知するなど育児負担の軽減に努めています。
また、児童虐待専用の電話による通告受理体制を24時間365日で実施することと
し、虐待の早期発見・早期対応を図りました。
しかしながら、児童虐待にかかる通告受付件数は、平成18年度389件、平成19
年度520件、平成20年度541件と、年々増加していることから、更なる取り組みが
必要な状況です。
子どもの安全の確保としては、地域の協力を得て、青少年育成巡回活動等を行う団
体への支援を行いました。
発達障害を含む障害のある児童生徒を支援するために、平成18年7月には、市立
養護学校内に特別支援教育相談センターを開設しました。
事務事業評価の進行状況をみると、概ね順調に推移していますが、道路照明灯の設
置拡大が望まれています。また、有害図書等の規制について目標を達成しておらず、
今後積極的に有害環境に関する情報を収集する必要があります。
防犯や安全の確保は、地域ぐるみで推進する必要があることから、地区公民館の防
犯・防災教室の開催を推進するほか、各区において、地域における事業展開を推進す
る必要があります。
策
事業数
施
名
年間目標達成率
4
基本目標4
4-1 子どもの権利を尊重し、地域で見守る体制の整
備
4-2 子どもの相談・支援体制の充実
4-2-1 子どもの虐待防止対策の充実
4-2-2
社会的養育が必要な子どもへの支援体制の
充実
4-3 子どもの安全の確保
4-4 障害・発達に遅れのある子どもへの支援
64
3
2
1
1
-
36
19
5
11
5
3
2
12
5
1
6
8
3
1
4
4
2
11
6
8
5
2
2
1
2
3
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(5)基本目標5
子育てにやさしい環境づくり
安心して子どもを生み、育てることができる都市環境を整備するため、駅のエレベ
ーターの整備等、道路交通環境や建築物等のバリアフリー化を進めてきました。
また、こころのバリアフリーの促進・啓発を行うとともに、小・中学校を含む公共
施設の耐震化を図りました。
さらに、福祉のまちづくりに関する施策を総合的に進めるための指針や、ユニバー
サルデザイン指針を策定しました。
事務事業評価の進行状況をみると、概ね順調に推移していますが、福祉のまちづく
りモデル地区事業を推進するため、市民・事業者・行政の更なる連携が求められてい
ます。
また、多家族世帯や母子世帯に対し入居優遇措置が図られる、特定優良賃貸住宅供
給促進事業において、空き室が発生している状況があることから、新規の供給につい
ては検討が必要な状況となっています。
策
事業数
施
名
年間目標達成率
4
3
2
1
-
基本目標5
6
5
1
5-1 安心して外出ができる快適な生活・都市環境の
整備
4
3
1
5-2 住宅環境の整備
2
2
(6)基本目標6
次代を担う親となるための人づくり
きめ細かな教育の推進として、少人数指導サポートプラン臨時教員補助員を全小・
中学校に配置し、知育の総合的な振興策である「学びの向上さいたまプラン」に基づ
き、基礎学力の定着に取り組みました。また、平成17年度から小・中一貫「潤いの
時間」を創設し、平成19年度から「人間関係プログラム」、「英会話」を全校で実施し
ました。
教育環境の整備としては、平成19年度までに全小・中学校に学校図書館用コンピ
ュータを整備するとともに、学校図書館司書を全小・中学校に配置しました。
また、創意ある学校施策の推進としては、大学と連携した「さいたま教育コラボレ
ーション構想」を推進するとともに、平成19年4月には、併設型の中高一貫教育校
である浦和中学校を開校しました。
地域に根ざした教育の推進としては、平成20年度から、学校地域連携コーディネ
ーターの各小・中学校配置を開始しました。
65
さらに、子ども潤いプラン、子ども読書推進計画、スポーツ振興計画を確実に推進
し、豊かなこころと知性をはぐくむことができる教育と、子どもが様々な体験学習が
できる自然あふれる場や、文化芸術に親しむ環境の充実を図りました。
子どもたちが安心してすごせる居場所づくりとしては、平成19年度から放課後子
ども教室を開始し、また、学校体育施設の開放や余裕教室の整備活用、街区公園の整
備などを進めました。
さらには、本市の中長期的な目指すべき教育の方向性を明確に示すとともに、学
校・幼稚園・保育園・企業、家庭、地域、行政の連携のもと、教育行政を総合的・計
画的に推進するため、平成21年3月に、さいたま市教育総合ビジョンを策定しまし
た。
事務事業評価の進行状況をみると、事業は概ね順調に推移していますが、特色ある
学校づくり推進校の成果を他校に広めることや、全体的に老朽化が進む学校施設の改
修などが課題となっています。
策
事業数
施
名
年間目標達成率
4
3
2
1
-
基本目標6
36
25
6-1 潤いのある教育の推進
16
14
2
6-1-1 きめ細かな教育の推進
7
6
1
6-1-2 教育環境の整備
5
4
1
6-1-3 創意ある学校施策の推進
2
2
6-1-4 地域に根ざした教育の推進
2
2
14
7
3
6
4
2
6-2 心を育てる教育と体験活動の充実
6-3 子どもたちが安心してすごせる居場所づくり
66
5
6
4
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
2
さいたま市青少年健全育成計画
本市では、さいたま市青少年健全育成計画を平成18年3月に策定し、各種関連事業を
推進してきました。
本計画では、青少年の自立を支援する環境づくりとして、青少年主張大会や青少年ボ
ランティア体験講習の実施により、青少年の社会参画や地域活動を推進するとともに、
児童センターの整備推進や地域子ども教室(平成19年度から放課後子ども教室)の推進、
早期企業家教育事業、キャリア教育の推進等により、青少年の活動の場づくりや就労支
援を推進しました。
しかしながら、青少年を取り巻く環境は著しく変化しており、家庭や学校以外に青少
年が安心して活動できる場所がさらに必要な状況となっています。
また、年齢が上がるにつれ、地域行事への参加が少なくなっており、青少年が興味を
持つような施策の充実が必要です。
青少年が安心して健やかに暮らせる環境づくりとしては、発達段階に応じた保健・医
療や、食育、健康教育を推進するとともに、人権教育や子ども虐待フォーラムを開催す
ることなどにより、児童虐待・いじめの防止に取り組みました。
また、青少年育成巡回活動や非行防止キャンペーンを実施し、犯罪のない、明るく、
人にやさしいまちづくりを推進しました。
また、家庭・地域・学校の連携により、青少年団体や様々な状況の青少年を支援する
ほか、家庭教育学級や子育て講座等を開催し、家庭の教育機能の向上や学校と地域が連
携した青少年育成に取り組みました。
事務事業評価の実施状況をみると、事業は概ね適正に実施されていますが、思春期の
健康教育事業は、学校からの実施依頼が少なく、また、思春期ピア・エデュケーション
事業についても参加者が少ないことから、検討が求められています。
67
策
事業数
施
名
基本目標1 青少年の自立を支援する環境づくり
1
青少年の自主的活動の推進
2
青少年の就労支援
基本目標2
A
B
39
43
36
10
3
(1)
(1)
40
(6)
8
青少年の健康づくりの推進
2
青少年の人権の尊重
D
E
1
36
1
3
健全で安心・安全な地域環境づくりの推進
(2)
9
16
家庭・地域・学校の連携による支援
体制づくり
1
家庭の教育力の向上
2
学校教育の充実
3
青少年団体・青少年リーダーの育成
4
連携・協力体制の構築
23
(3)
35
3
5
2
3
2
4
(1)
8
15
(2) (1)
15
20
(10) (4) (6)
17
7
(3)
(3)
7
5
7
4
(4)
158
3
2
4
(2)
0
4
(1) (3)
70
(32) (15)
C:改善の余地あり
10
(1)
(2)
68
22
(1) (1)
(1)
事業合計
7
(3) (3)
(1)
B:概ね適切
C
(16) (8) (8)
73
青少年が安心して健やかに暮らせる
環境づくり
※実施状況 A:適切・十分
統合・終了
83
平成20年度事業実施状況
(15) (7) (8)
1
基本目標3
※( )内は再掲事業数
85
2
1
(17)
D:不適切・不十分
E:事業の完了・
第4章
計画の基本的な考えかた
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
第4章 計画の基本的な考え方
1 計画の基本方針
さいたま市の未来を担う子ども・青少年が、心身ともに健やかに育ち、自立する
ゆ め
ために、市民・事業者・行政を絆で結び、子ども・青少年の希望をかなえる「子育
てしやすいまち 若い力の育つまち」を実現します。
2 計画策定の視点
本計画は、それぞれの立場から子ども・青少年が健やかに育つ、育てる環境整備を考慮し
て、以下に示す3つの視点から策定しています。
Ⅰ すべての家庭の子育て力の向上を支援する視点
Ⅱ 子ども・青少年の視点
Ⅲ 社会全体で支援する視点
Ⅰ すべての家庭の子育て力の向上を支援する視点
核家族化や都市化の進展等、社会環境の変化や、市民の価値観の多様化に伴い、子ども・
青少年の育成に係るニーズが多様化していることから、各々の利用者の立場に立った、柔
軟で総合的かつ質の高い取り組みが必要とされています。
この計画においては、子ども・青少年とその家族が健やかに安心して生活できる環境づ
くりを進めていくため、保健・医療・福祉・教育・社会・産業等の分野における効果的・
効率的な支援体制を確立し、家庭生活と仕事の両立支援の視点や、すべての子ども・青少
年とその家庭を支援する視点に立った取り組みを位置付けます。また、社会的養護を必要
とする子どもの増加や虐待等の増加といった状況に対応するため、
社会的養護体制につい
て、質・量ともに、その充実を図ります。
71
Ⅱ 子ども・青少年の視点
次代を担う子ども・青少年が心身ともに健やかに育つため、若い力が自立できる環境づ
くりが必要とされています。
ゆ め
この計画においては、子ども・青少年自身が自らの力で希望を実現できるように、大人
や社会の視点からだけではなく、子ども・青少年の幸せを第一に考え、子ども・青少年の
視点に立った取り組みを進めていきます。
Ⅲ 社会全体で支援する視点
子ども・青少年は次代を担う親となるという認識の下、彼らが豊かな人間性を形成し、
自立して家庭を持つことができるよう、成長の各段階において、子ども・青少年の様々な
健全育成の支援が必要とされています。
この計画においては、子ども・青少年の育成についての第一義的責任は親(保護者)に
あるという基本的認識の下に、地域における社会資源を十分かつ効果的に活用し、市民・
事業者・行政など社会全体が絆で結ばれ、その役割を担いながら相互に連携・協力し、次
世代の育成を支援するという視点に立った取り組みを進めていきます。
72
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
3 計画推進の視点
(1)役割分担による施策の推進
計画施策を効果的に推進するため、市民・事業者・行政の役割分担を明確にし、社会全
体を“絆”で結ぶ核として、
「さいたま市子ども総合条例等」を制定します。
これによって「市民の責務」
、
「事業者の責務」
、
「行政の責務」など、それぞれの子育て
に関する役割を規定し、
各々の責務を明確にするとともに、
柔軟に適切な関係性を持って、
各事業を推進していきます。
(2)児童福祉専門分科会による進行管理
さいたま市社会福祉審議会児童福祉専門分科会で計画の進行管理を図ります。
(3)事務事業評価の活用
本計画・関連事業の推進については、事務事業評価を活用し、その実施状況や進捗状況
を振り返りながら、各々の事業の改善や、新規事業の創出を図っていきます。
(4)全庁横断的な施策の推進
さいたま市次世代育成支援対策総合推進本部において、全庁横断的な連携を図り、総合
的な視点から各施策を推進します。
【計画の推進体制】
※PDCAサイクルとは、市が行っている事業について、計画を立て(Plan)
、実施(Do)し、事業終了後に、結果を
評価(Check)し、改善(Action)し、次の計画に反映させていくという仕組み。
73
4 基本目標
本計画では、
「さいたま市の未来を担う子どもや青少年が心身ともに健やかに育つ『子育
てしやすいまち 若い力の育つまち』
」の実現を目指して、次の6つを「さいたま 子ども・
ゆ め
青少年希望プラン」における基本目標として、各施策を推進していきます。
(1)親と子ども・青少年が安心して健やかに暮らせるまちづくり
(2)子ども・青少年が育つすべての家庭を支援する仕組みづくり
(3)働きながら子育てをしている家庭を支援する体制づくり
(4)子ども・青少年の人権が尊重され、のびのびと心豊かに成長できる社会づく
り
(5)安心して子育てができる生活・都市環境づくり
(6)次代を担う子ども・青少年の自立を支援する環境づくり
1
親と子ども・青少年が安心して健やかに暮らせるまちづくり
すべての子ども・青少年が健やかに成長するために、親と子ども・青少年の健康の保持・
増進、相談支援体制の充実をはじめ、子育て家庭の様々なニーズに対応した多面的で厚みの
あるサービスが望まれています。
安心して妊娠、出産ができ、親が子育てに自信を持ち、子ども・青少年が心身ともに健や
かに育つよう、市民のニーズに応じた母子保健サービスを提供するとともに、社会全体で子
育てを支援し、健やかに暮らせるまちづくりを進めます。
2
子ども・青少年が育つすべての家庭を支援する仕組みづくり
子ども・青少年を持つ家庭が抱える様々な負担感を解消するために、親子がともに生活を
楽しみ、育ち、育てられる喜びを感じることができるようになること、そして社会全体で子
育て家庭を支えることが必要です。
そのために、子育て支援の環境を総合的に整備し、男女が協力して子ども・青少年を生み
育てる文化の醸成を図るとともに、地域特性に配慮した、子育てをしているすべての家庭を
支援する仕組みづくりを進めます。
74
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
3
働きながら子育てをしている家庭を支援する体制づくり
少子化・都市化・核家族化の進行、男女共同参画社会の拡充等、保護者の就労環境を含む
社会環境の変化により、男性・女性がともに社会生活、家庭生活における責任を共有し、仕
事と子育ての両立を推進することが必要とされています。
そのために、多様な保育サービスの提供や子育てしやすい就労環境の促進など、仕事と子
育ての両立支援の環境を整備するとともに、働きながら子育てをしている家庭を支援する体
制づくりを進めます。
4
子ども・青少年の人権が尊重され、のびのびと心豊かに成長
できる社会づくり
子ども・青少年一人ひとりが、個性を活かし、健やかにゆとりを持って成長するためには、
大人や社会の視点からだけではなく、子ども・青少年の視点に立って、子ども・青少年が一
人の人間として認められ、尊重される環境づくりを進める必要があります。
そのために、援助を必要とする子どもの安定した生活の保障と自立の支援を進め、子ど
も・青少年が本来持っている自らをはぐくもうとする力を伸ばすとともに、子ども・青少年
を事故や犯罪から守る、健全な社会環境を創出するため、子ども・青少年の人権を尊重し、
彼らがのびのびと心豊かに成長できる社会づくりを進めます。
5
安心して子育てができる生活・都市環境づくり
ベビーカーを使う人や、妊婦・子ども連れが移動しやすい、バリアフリーのまちづくりを
進めるとともに、子育て家庭や子ども・青少年が安心して快適に生活できる都市環境・住環
境の整備を図ることにより、安心して子育てができる生活・都市環境づくりを進めます。
6
次代を担う子ども・青少年の自立を支援する環境づくり
将来、親となる現在の子ども・青少年が、たくましさとやさしさを備えつつ、豊かな家庭
を築き、次世代の子ども・青少年を生み育てることに希望を抱ける気運を醸成することは、
根本的な少子化対策のひとつです。
そのため、豊かな人間性・社会性を身に付けるための教育を推進し、個性の尊重を基本に
据え、様々な体験活動や学習の機会を提供するとともに、豊かな遊びの場や自然に恵まれた
生活環境を整備することにより、子ども・青少年の自立を支援する環境づくりを進めます。
75
5 施策の体系
「さいたま市の未来を担う子どもや青少年が心身ともに健やかに育つ『子育てしやすいま
ち 若い力の育つまち』
」の実現を目指して、基本目標ごとに関連する基本施策を以下のと
おり体系付け、総合的な取り組みを進めます。
《基本方針》
《基本目標》
さいたま市の未来を担う子どもや青少年が心身ともに健やかに育つ
「子育てしやすいまち 若い力の育つまち」を目指して
1
2
3
4
5
6
《基本施策》
関連事業
掲載ページ
①安心して妊娠、出産できる環境づくり
103P
②親子の健やかな成長のための支援
106P
③親子が安心して生活できる環境づくり
110P
④食育の推進等による心身の健全育成
111P
⑤青少年のこころと身体の健康づくり
114P
⑥健全で安心・安全な地域環境づくりの推進
115P
⑦子どもたちや青少年が安心して過ごせる居場所づくり
120P
①子育て支援体制の整備
122P
②子育て家庭への経済的支援
129P
③ひとり親家庭等への支援
130P
④家庭・地域における男女共同参画の促進
133P
①多様な保育サービスなどの充実
135P
②放課後児童健全育成事業の充実
139P
③子育てと仕事が両立できる環境の整備
140P
子ども・青少年の人権
が尊重され、のびのび
と心豊かに成長でき
る社会づくり
①子ども・青少年の権利を尊重し、地域で見守る体制の整備
142P
②子ども・青少年の相談・支援体制の充実
143P
③障害・発達に遅れのある子どもへの支援
146P
安心して子育てがで
きる生活・都市環境づ
くり
①安心して外出ができる快適な生活・都市環境の整備
148P
②住宅環境の整備
149P
①さいたま市教育総合ビジョンの推進
150P
②青少年の自主的活動の推進
154P
③青少年団体・青少年リーダーの育成
162P
④連携・協力体制の構築
163P
⑤青少年の就労支援
165P
親と子ども・青少年が
安心して健やかに暮
らせるまちづくり
子ども・青少年が育つ
すべての家庭を支援
する仕組みづくり
働きながら子育てを
している家庭を支援
する体制づくり
次代を担う子ども・
青少年の自立を支援
する環境づくり
76
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
基本目標1 親と子ども・青少年が安心して健やかに暮らせるまちづくり
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 妊婦の健康管理体制の充実
1 母子健康手帳
3 妊婦歯科健康診査
2 妊婦健康診査
4 妊娠高血圧症候群等療養援助費支給事業
2 妊娠、出産に関する相談・支援体制の充実
基本施策1
安心して妊娠、出産
できる環境づくり
5 母親学級
7 ふたごっちクラブ
9 妊産婦・新生児訪問指導
6 両親学級
8 出生連絡票
3 周産期医療体制の充実
103ページ
10 地域周産期母子医療センターの増設
4 生涯を通じた女性の健康支援の実施
11 女性のヘルスチェック
12 不妊治療支援事業
1 健康診査と健康診査後の支援体制の充実
13
14
15
16
17
18
乳幼児健康診査(4か月児、10か月児、1歳6か月児、3歳児)
幼児歯科健康診査
乳幼児精密健康診査(4か月児、10か月児、1歳6か月児、3歳児)
乳幼児健康診査未受診児フォロー(4か月児、1歳6か月児、3歳児)
乳幼児発達健康診査
乳児マス・スクリーニング検査事業
2 子どもの健康や子育てに関する相談・支援体制の充実
基本施策2
親子の健やかな成長
のための支援
106ページ
19
21
23
25
7
育児相談
親子教室
母子訪問指導
子育て不安電話相談の実施
ふたごっちクラブ
20
22
24
26
9
育児学級
(子育てに関する)地区健康教育
ハローエンゼル訪問事業
保健福祉通訳ボランティア
妊産婦・新生児訪問指導
3 子どもの頃からの望ましい生活習慣の確立
27 離乳食教室
28 むし歯予防教室
29 保育所等職員歯科研修会
20 育児学級
22 (子育てに関する)地区健康教育
4 感染症予防対策の充実
30
31
32
2
定期予防接種
感染症予防に関する健康教育
感染症発生状況等についての情報提供
妊婦健康診査
77
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 子どもの事故防止対策の推進
33 母親学級、離乳食教室時における事故防止対策の普及啓発
基本施策3
親子が安心して生活
できる環境づくり
110ページ
2 小児救急医療体制の整備
34 小児救急医療体制の整備及び適正受診の促進
3 子どもの病気に対する医療給付と健康支援体制の充実
35
37
39
40
子育て支援医療費の助成
自立支援医療(育成医療)給付
小児慢性特定疾患治療研究事業
長期療養児に対する療養指導事業
36 未熟児養育医療給付
38 結核児童療育医療給付
1 ライフステージに応じた食育の推進
41
43
19
27
基本施策4
食育の推進等による
心身の健全育成
保育所入所児童への食育
42 食育推進事業
生活習慣病予防普及啓発事業(食育) 5 母親学級
育児相談
22 (子育てに関する)地区健康教育
離乳食教室
44 栄養教諭・学校栄養職員等向け学校訪問指導
2 学校における食育の推進
44 栄養教諭・学校栄養職員等向け学校訪問指導
45 栄養教諭・学校栄養職員等向け研修
46 栄養教諭の配置
47 学校における食育の推進
48 生活習慣病予防学校検診
111ページ
3 「食」の安全・安心に関する取り組みの充実
49 食の安全に関する情報提供・相談事業
50 食の安全を確保するための監視、指導、検査
42 食育推進事業
1 思春期保健相談体制の充実
基本施策5
青少年のこころと
身体の健康づくり
51
53
54
55
57
思春期の専門相談事業
52 不登校・いじめ対策
教育相談室での電話・面接・相談事業
学校精神科医・産婦人科医による健康相談・健康指導
子どものこころとからだの健康相談
56 ひきこもり対策
子どもの精神保健相談室
2 青少年の健康づくりの推進
114ページ
42 食育推進事業
64 喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育の推進
78
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 有害環境の浄化
58 大宮駅周辺環境浄化パトロール
59 屋外広告物適正化推進事業
2 問題行動・非行の防止
基本施策6
健全で安心・安全な
地域環境づくりの
推進
115ページ
60 青少年育成巡回活動
61 社会を明るくする運動・青少年非行根絶キャンペーン
62 非行防止対策の推進
63 「ダメ。ゼッタイ。
」薬物乱用防止運動 Jリーグキャンペーン
64 喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育の推進
65 放置自転車対策事業
66 青少年健全育成研修会
67 青少年育成推進大会
68 有害な図書等の規制
295 青少年健全育成地域の集い事業
3 安心・安全なまちづくりの推進
69 さいたま市交通指導員設置事業 70 学校安全ネットワークの構築
71 警備員の配置
72 交通安全施設設置事業
73 あんしん歩行エリアの整備
74 歩道整備事業
75 防犯対策事業
76 交通安全教室事業
77 子ども自転車実技試験事業
78 ヒヤリハットマップ・防犯安全マップの作製
79 東浦和駅前クリスマスツリー点灯式事業
80 自転車による保育園や幼稚園などへの安全な送迎を支援
81 青少年への声かけの推進
213 街区公園の整備
214 身近な公園・広場の整備
基本施策7
子どもたちや青少年
が安心して過ごせる
居場所づくり
120ページ
82 放課後チャレンジスクール(旧放課後子ども教室)
83 放課後子どもプランの推進
84 余裕教室の整備活用
85 児童センター
86 青少年活動センター運営事業
87 グリーンライフ猿花キャンプ場運営事業
88 青少年のための活動拠点のあり方についての調査・検討
213 街区公園の整備
214 身近な公園・広場の整備
236 学校5日制対応事業
79
基本目標2 子ども・青少年が育つすべての家庭を支援する仕組みづくり
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 市レベルの支援体制の整備
89
90
92
94
95
96
97
98
子育て支援拠点の整備
子育て支援総合コーディネート事業
91 さいたま子育てWEB
子育て支援ネットワーク
93 子育て応援ブック
ファミリー・サポート・センター事業
子育てヘルパー派遣事業
子どもショートステイ事業
子育て・家庭教育の支援
専門相談機能の集約と「なんでも相談窓口」の設置
2 区レベルの支援体制の整備
99 単独型子育て支援センターの拡充
100 一時預かり事業(子育て支援センター)
101 各区子育てガイドマップの配布
102 子育て相談
103 ブックスタート事業
85 児童センター
基本施策1
子育て支援体制の
整備
122ページ
3 地域レベルの支援体制の整備
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
のびのびルーム
保育所併設型子育て支援センター
公民館における子育てセミナー・サロンなど
保育所地域活動
地域健康福祉連絡会の設置・運営
健康福祉推進員制度の確立
健康福祉地区における子育て活動の支援
世代間交流事業の充実
家庭教育学級事業
子育て支援情報交換会
4 子育てを地域社会で支えている方への支援体制の整備
114
115
116
117
118
119
基本施策2
子育て家庭への経済
的支援
民生委員・児童委員の活動への支援
地域福祉におけるボランティア・NPOなどの活動支援
市民活動の支援
ボランティアセンターなどの活動促進
生涯学習関連施設での人材活用促進
商店街振興事業
120 子ども手当(児童手当)
121 助産の実施
122 幼稚園就園の支援
123 就学援助
124 外国人学校児童生徒保護者への補助金交付
125 交通遺児等奨学金の支給
126 入学準備金・奨学金の貸付
35 子育て支援医療費の助成
129ページ
80
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 子育て・生活支援策の充実
127 母子生活支援施設における支援
128 保育所、放課後児童クラブの優先利用
129 母子緊急一時保護事業
130 市営住宅における母子世帯等の入居の優遇
131 さいたま市入居支援制度
95 子育てヘルパー派遣事業
2 就業支援策の推進
基本施策3
ひとり親家庭等への
支援
130ページ
132 母子家庭等就業・自立支援センター事業
133 就業に向けた能力開発支援
3 養育費確保・相談体制等の充実
134 母子自立支援員による相談事業
135 養育費取得に関する情報提供と相談の実施
102 子育て相談
4 経済的支援
136
137
138
139
児童扶養手当
ひとり親家庭などへの医療費の支給
母子・寡婦福祉資金貸付制度の実施
ひとり親家庭児童就学支度金支給制度
1 子育てへの男女共同参画の促進
基本施策4
家庭・地域における
男女共同参画の促進
133ページ
140 男女共同参画に関する法令の周知
141 男女共同参画の視点からの慣行の見直し
142 NPO・ボランティア等の活動への参加促進
143 男女共同参画に関する講座・講演会の開催
144 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する講座の開催
145 男性のための講座の開催
146 父親の1日保育士・教諭体験
99 単独型子育て支援センターの拡充
112 家庭教育学級事業
177 ワーク・ライフ・バランス会議の開催
178 八都県市共同でのワーク・ライフ・バランス推進
179 ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティに関する情報提供
2 女性に対する暴力のないまちづくり
147 DV防止法の啓発
148 DV相談事業の充実
81
基本目標3 働きながら子育てをしている家庭を支援する体制づくり
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 待機児童の解消
149
151
153
154
155
基本施策1
多様な保育サービス
などの充実
135ページ
認可保育所の整備
150 認定こども園の整備
ナーサリールームの整備
152 家庭保育室の整備
事業所内保育施設
幼稚園における預かり保育制度の普及促進
こども送迎センターの創設
156 家庭的保育事業
2 多様な保育ニーズへの対応
157 低年齢児保育
158
159 休日保育
160
161 一時預かり事業(保育所)
162
163 保育料の検討
164
165 幼保窓口一本化
94 ファミリー・サポート・センター事業
96 子どもショートステイ事業
延長保育
障害児保育
病児・病後児保育
トワイライトステイ事業
3 保育サービスの質の確保と向上
166 保育士の研修
167 認可外保育施設への指導・監督
基本施策2
放課後児童健全育成
事業の充実
168
169
170
171
172
173
83
放課後児童健全育成事業の実施
放課後児童クラブの施設整備
保育料(指導料)の保護者負担の平準化
保育の質の向上
放課後児童健全育成事業における障害児保育
特別支援学校放課後児童対策事業
放課後子どもプランの推進
139ページ
基本施策3
子育てと仕事が両立
できる環境の整備
140ページ
174 労働基準法等の普及・啓発
175 女性の職業能力開発事業
176 女性の再就職に関する支援
177 ワーク・ライフ・バランス会議の開催
178 八都県市共同でのワーク・ライフ・バランス推進
179 ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティに関する情報提供
180 事業所を対象とする講座の実施
140 男女共同参画に関する法令の周知
141 男女共同参画の視点からの慣行の見直し
142 NPO・ボランティア等の活動への参加促進
143 男女共同参画に関する講座・講演会の開催
144 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する講座の開催
185(仮称)さいたま市子ども・青少年フォーラムの開催
82
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
基本目標4 子ども・青少年の人権が尊重され、のびのびと心豊かに成長
できる社会づくり
≪基本施策≫
基本施策1
子ども・青少年の権利
を尊重し、地域で見守
る体制の整備
≪関連事業≫
181 さいたま市子ども総合条例等の制定
182 要保護児童対策地域協議会
183 子どもの権利を守る啓発活動
184 人権教育
185(仮称)さいたま市子ども・青少年フォーラムの開催
142ページ
1 子ども・青少年の虐待防止対策の充実
基本施策2
子ども・青少年の
相談・支援体制の充実
143ページ
186 オレンジリボンキャンペーンの実施
187 子ども虐待予防家庭訪問事業
188 ふれあい親子支援事業の充実
189 虐待ハイリスク妊産婦地域支援事業(周産期からの虐待予防強化事業)
190 お母さんの心の健康相談事業
191 24時間・365日体制強化事業
192 児童虐待防止家族支援事業
193 虐待発生予防・援助における職員の能力の向上
194 児童相談所における支援
9 妊産婦・新生児訪問指導
16 乳幼児健康診査未受診児フォロー(4か月児、1歳6か月児、3歳児)
19 育児相談
23 母子訪問指導
24 ハローエンゼル訪問事業
25 子育て不安電話相談の実施
2 社会的養育が必要な子ども・青少年への支援体制の充実
195 乳児院による支援
196 児童養護施設による支援
197 里親制度
198 専門相談機関の集積と連携の推進
199 総合相談・手続きワンストップサービスの構築
52 不登校・いじめ対策
53 教育相談室での電話・面接・相談事業
56 ひきこもり対策
96 子どもショートステイ事業
98 専門相談機能の集約と「なんでも相談窓口」の設置
129 母子緊急一時保護事業
基本施策3
障害・発達に遅れの
ある子どもへの支援
146ページ
200 心身障害児総合療育機能の充実
201 障害児療育システムの構築
202 発達障害者(児)に対する支援の充実
203 幼稚園・保育所への支援
204 障害児(者)生活サポート事業の充実
205 特別児童扶養手当の給付
206 障害児福祉手当の給付
207 特別支援教育事業
208 発達障害者支援センターの整備・充実
37 自立支援医療(育成医療)給付
160 障害児保育
173 特別支援学校放課後児童対策事業
83
基本目標5 安心して子育てができる生活・都市環境づくり
≪基本施策≫
基本施策1
安心して外出ができ
る快適な生活・都市
環境の整備
≪関連事業≫
209 市民・関係事業者の意識啓発の推進
210 子育てや子どもに配慮した施設の整備
211 交通バリアフリー法関連事業の推進
212(仮称)赤ちゃんの駅認証事業
213 街区公園の整備
214 身近な公園・広場の整備
80 自転車による保育園や幼稚園などへの安全な送迎を支援
148ページ
基本施策2
住宅環境の整備
215 特定優良賃貸住宅供給促進事業
216 市営住宅建替え事業
130 市営住宅における母子世帯等の入居の優遇
149ページ
基本目標6 次代を担う子ども・青少年の自立を支援する環境づくり
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 きめ細かな教育の推進
217
219
221
223
224
225
226
少人数指導の充実
218 環境教育・学習の推進
国際教育・交流事業
220 情報教育の充実
メディアリテラシー教育推進事業
222 教育相談・相談室運営事業
小・中一貫「潤いの時間」の展開
心の教育推進計画「子ども潤いプラン」の推進
ライフステージに応じた学習機会の提供
学習支援事業
2 教育環境の整備
基本施策1
さいたま市教育総合
ビジョンの推進
227 過大規模校解消事業
229 学校図書館の充実
228 学校施設改修等推進事業
230 学校給食施設整備事業
3 創意ある学校施策の推進
150ページ
231 中高一貫教育の推進
232「さいたま教育コラボレーション構想」の推進
4 地域の教育力との連携
233 夢工房 未来(みら)くる先生 ふれ愛推進事業
234 地域に開かれた学校運営事業
235 部活動指導員派遣事業
236 学校5日制対応事業
237「さいたま土曜チャレンジスクール」推進事業
84
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 地域活動への参画の推進
238 認知症サポーター養成事業
239 親子対象事業
240 子ども体験学習支援事業
241 ロボット工房への支援
242 少年少女発明クラブへの支援
243 子ども情報化社会対応事業
244 子ども博物館の整備
245 科学や歴史に親しむ機会の充実
246 交流促進事業
247 子ども造形ひろば(五反田会館・三つ和会館)
248 成人式
249 青少年の主張大会
250 青少年育成事業支援
251 市民活動サポートセンター大規模フェスティバル・中規模交流会事業
252 子ども探検隊
253 親子ふれあい米作り体験
42 食育推進事業
111 世代間交流事業の充実
254 少年少女サッカー教室
300 早期起業家教育事業
301 中学生職場体験事業
2 スポーツ・レクリエーション活動の推進
254
256
257
258
259
260
276
基本施策2
青少年の自主的活動
の推進
154ページ
少年少女サッカー教室
255 スポーツ少年団活動への支援
総合型地域スポーツクラブの育成・活動支援
ロッテマリーンズ軟式野球教室
スポーツリーダーの育成・活動支援
スポーツボランティアの育成・活動支援
学校体育施設開放事業
240 子ども体験学習支援事業
高校選抜サッカー選手団海外派遣事業
3 文化活動の振興
261
262
263
265
267
268
269
270
272
103
音楽鑑賞教室事業
青少年による郷土芸能伝承活動支援事業
子ども文化祭
264 子ども文庫事業
地域での読み聞かせ活動の支援
266 おはなし会
緑区子ども文化推進事業支援
文化芸術教育及び文化芸術鑑賞機会の充実
緑区のびのび子育て広場事業支援
緑区子どもまつり事業支援
271 緑区かかしランド事業
めざせルーブル美術館子ども絵画教室
ブックスタート事業
4 国際交流の推進
273
274
276
277
279
スポーツ少年団海外姉妹友好都市相互派遣事業
市立中学校国際交流事業
275 市立高等学校海外交流事業
高校選抜サッカー選手団海外派遣事業
国際理解教育の推進
278 特色ある外国語教育の推進
帰国児童・生徒、外国人児童・生徒の受入体制の充実
5 自然とのふれあいの推進
280
282
283
284
285
286
287
288
253
環境教育推進事業支援
281 自然の教室事業
舘岩と尾瀬の自然に親しむ親子の集い事業
ときめき舘岩の冬・親子の集い事業
上下交流事業「野外水道教室」
コシヒカリの郷子ども自然体験村
さるはなキャンプフェスタ・親子の集い
学校給食用牛乳パックリサイクル事業
ディスカバリー事業
218 環境教育・学習の推進
親子ふれあい米作り体験
85
≪基本施策≫
≪関連事業≫
1 青少年関係団体への支援
基本施策3
青少年団体・青少年
リーダーの育成
162ページ
289 青少年団体補助事業
290 市民啓発活動の推進
250 青少年育成事業支援
2 青少年活動のリーダー養成
291
292
293
258
259
野外キャンプ指導者養成
体験活動を支援する人材の育成・活用
体験活動を支援するプレイリーダーの養成・活用
スポーツリーダーの育成・活動支援
スポーツボランティアの育成・活動支援
1 相談体制の整備
294 青少年相談事業
88 青少年のための活動拠点のあり方についての調査・検討
基本施策4
連携・協力体制の
構築
2 青少年育成関係団体等の連携強化
295 青少年健全育成地域の集い事業
296 家庭・学校・地域の連携強化
67 青少年育成推進大会
81 青少年への声かけの推進
163ページ
3 首都圏における連携の推進
297 八都県市との連携
1 青少年の就労意識の向上
298 情報提供等による就労意識の啓発
299 障害者支援事業
基本施策5
青少年の就労支援
165ページ
2 職業訓練・キャリア教育の推進
300
301
302
303
304
305
306
早期起業家教育事業
中学生職場体験事業
就労のためのキャリアアップ
若者対象の就業体験や職業訓練の支援
インターンシップの実施
自分の未来を探してみよう事業
地域技術人材育成事業
86
第5章
重点プログラム
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
第5章
1
重点プログラム
さいたま市子ども総合条例等の制定
■重点プログラム
●さいたま市子ども総合条例等の制定
すべての子ども・青少年を健やかにはぐくみ、一人ひとりの子ども・青少
年を輝かせるために、市民・事業者・行政を絆で結び、子育てに関する担い
手各々の役割と協働の理念を明確にした、さいたま市子ども総合条例等を制
定します。
■趣旨・ねらい
これまで、子ども・青少年に関する施策を推進する上で、市民・事業者・行政それぞ
れにおける、子育ての役割分担を明確にした規程がありませんでした。今後は、役割分
担を明確にして、社会全体が“絆”で結ばれた取り組みを推進する必要があります。
市民・事業者・行政を絆で結び、各々が適切な関連性を持ちながら協働することによ
り、様々な施策や事業を推進していきます。
■取り組み内容
市民・事業者・行政など社会全体が絆で結ばれ、子ども・青少年を健やかにはぐくむ
ための子ども総合条例等を平成22年度末までに制定します。現在、さいたま市社会福祉
審議会児童福祉専門分科会において検討を行っています。
制定後は、子ども総合条例等の理念に基づき、その理念を具現化するための各種子ど
も・青少年施策を推進していきます。
【さいたま市子ども総合条例等】
89
2
児童虐待ゼロの推進
■重点プログラム
●児童虐待ゼロの推進
児童虐待の発生予防から、早期発見・早期対応、保護・支援、家族の再統
合まで切れ目のない総合的な支援を行います。
■趣旨・ねらい
児童虐待は深刻な社会問題であり、全国の児童相談所への児童虐待に関する通告件数
は年々増加し、平成20年度では42,000件を超えています。
本市においても虐待の通告件数は増加傾向にあり、平成20年度では541件となってい
ます。そのうち身体的虐待が38.3%と最も多く、次いで心理的虐待が30.3%となって
います。虐待相談の経路は、近隣知人、家族親戚からの相談が多く寄せられています。
さいたま市アンケートにおいても、子育てに関する悩みや気になることに係る質問に
ついて、小学校児童を持つ保護者の4割が「子どもを叱りすぎているような気がする」
と回答し、また、ひとり親世帯の5割強の保護者は、子育ての悩みなどを相談できる「同
じ歳ごろの子どもを持つ友人がいない」と回答しています。
このため、本市では、児童虐待の発生予防、早期発見・早期対応が適切に実施できる
よう地域や関係機関との連携を強化しながら相談体制を充実させるとともに、職員の適
正配置・対応能力及び支援能力の向上を推進し、複雑困難な問題を抱えた家庭や虐待を
受けた児童を総合的に支援します。
■現
状
【虐待の通告種別受付件数】
【虐待の経路別通告受付件数】
単位:件
医療機関
児童福祉施設等
警察等
学校
教育委員会等
県市町村
そ の他
合計
平成17
年度
71
84
1
37
5
1
12
4
16
40
1
40
10
322
平成18
年度
77
106
11
57
1
1
14
4
33
38
1
37
9
389
平成19
年度
87
141
7
59
7
13
19
16
61
56
2
43
9
520
平成20
年度
102
146
8
74
2
10
22
16
51
44
0
59
7
541
性的
541 18
389
14
95
99
134
164
130
152
125
181
230
207
平成17
年度
平成18
年度
平成19
年度
322
14
96
87
保健所
26
児童委員
520
福祉事務所
100
0
心理的
児童本人
300
200
ネグレクト
近隣知人
500
400
身体的
家族親戚
(件)
600
平成20
年度
資料:さいたま市児童相談所
90
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
■取り組み内容
1
虐待発生予防
●
児童虐待は、子育てに関する負担が大きくなることが要因となってどの家庭にも起
きる可能性があります。そこで、子育て負担が深刻化する前に、相談できるところを
伝えることが大切であるため、ハローエンゼル訪問事業や妊産婦・新生児訪問指導、
育児相談などの個別支援を積極的に行うことにより、児童虐待の発生を防ぎます。
●
家庭訪問による個別支援が専門的・継続的に行えるよう体制の充実を図り、虐待発
生の可能性が高い家族を支援します。また、相談・支援体制の充実に向け、児童福祉
司、児童心理司、保健師等を増員するとともに、職員の資質向上を図るための体系的
な研修プログラムを策定し、児童虐待防止関連の人材育成・啓発を行います。
早期発見・早期対応
2
●
24時間児童虐待電話相談事業、虐待通告後48時間以内の安全確認を継続して行い
ます。
●
虐待を受けた子どもをはじめとする要保護児童の早期発見や迅速な支援を図るため、
関係機関がその子どもに関する情報の交換や支援方針を共有するための協議などを行
う『要保護児童対策地域協議会』の体制を充実させ、地域における関係機関の連携強
化を図ります。
【さいたま市要保護児童対策地域協議会の概要】
さいたま市要保護児童対策地域協議会
代表者会議
区レベル
【関係機関の代表者ま
たはそれに準じる者】
・要保護児童等の情報
共有、実態把握
・協議会の活動状況の
評価 等
区会議
【区内関係機関の
代表者またはそれ
に準じる者】
・区内の要保護児童
等の情報共有、実
態把握
・情報を各組織の末
端職員まで伝達
し共有するシス
テムの構築 等
事例検証会議
【代表者会議で選任された者】
・重篤な虐待事例の検証
・要保護児童等の支援方法の検討
報告
実務者会議
【課題に応じて、区内
関係機関からリーダ
ークラスの職員、担当
者を招集】
・支援事例の情報交換
・個別ケース会議で挙
がった課題の検討、
アドバイス 等
ケース検討
会議
【個別事例に直
接関係する者】
・介入、支援の検
討及び直接に
支援の実施
・経過観察、報告
及びその評価、
以後 の方針 決
定
移行
社会福祉審議会
(仮称)児童虐待検証専門分科会
【社会福祉審議会の委員または臨時委員】
・重篤な児童虐待事例の検証
・児童虐待の防止等のために必要な調査研究
※重篤な児童虐待事例の検証について、客観性を担保するため、事例検証組織をさいたま市社会福祉審
議会のもとで再構築します。
3
被虐待児に対するアフターケアや家族再統合
●
虐待事例に対する継続指導の充実を図り、虐待の再発を予防するとともに、児童精
神科医師を配置し子どものこころのケアを進めていきます。
●
一時保護・施設入所した子どもと、その保護者等の家族に対する家族支援プログラ
ムの充実を図り、家族再統合を促進します。
●
里親制度の普及・啓発のための公開講座等を継続的に企画・実施することにより、
里親の登録数を増やし、里親委託を推進します。
91
3
保育所・放課後児童クラブ「待機児童ゼロプロジェクト」の推進
■重点プログラム
●
保育所・放課後児童クラブの「待機児童ゼロプロジェクト」の推進
認可保育所の整備だけでなく、ナーサリールーム・家庭保育室の整備、幼稚
園における預かり保育、家庭的保育、事業所内保育などの事業を複合的に組み
合わせることにより、保育の受け入れ枠を拡大し、総合的に待機児童の解消を
目指します。
放課後児童クラブについても、NPO法人などが運営する民設放課後児童ク
ラブの新設や規模の拡大を促進し、待機児童の解消を目指します。
■趣旨・ねらい
国は、平成20年2月、希望するすべての人が安心して子どもを預けて働くことができ
る社会を目指し、「新待機児童ゼロ作戦」を発表しました。さいたま市アンケートでは、
就学前児童の母親の3割は就労し、現在就労していない母親の9割近くも、今後の就労
を希望しており、保育所はもとより、就労家庭の子どもの放課後などにおける生活の場
である「放課後児童クラブ」へのニーズも高まっています。
このため、本市では、保育所・放課後児童クラブの待機児童の解消を優先課題として
取り組んでいきます。
■現
1
状
保育所待機児童
平成21年4月1日現在、認可保育所の定員は10,503人であり、待機児童数は177
人となっています。
2
放課後児童クラブの待機児童
平成21年4月1日現在、放課後児童クラブの入室児童数(小学校1年生~3年生)
は5,706人、待機児童数は531人となっています。
■取り組み内容
1
保育所待機児童の解消
認可保育所の整備、ナーサリールーム・家庭保育室の整備、幼稚園における預かり
保育、家庭的保育、事業所内保育などの事業を複合的に組み合わせることにより、保
育の受け入れ枠を拡大し、総合的に待機児童の解消を目指します。
また、多様化している保育ニーズに対応するため、延長保育や一時預かり、病児・
病後児保育などの保育サービスを充実させるとともに、子育て中の親子のふれあいの
場づくりとして、子育て支援センターの整備拡充を図ります。
92
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
2
放課後児童クラブの待機児童解消
保護者が就労などにより昼間家庭にいない小学生のための、適切な遊びや生活の場
づくりとして、NPO法人などが運営する民設放課後児童クラブの新設や、規模の拡
大を促進し、待機児童の解消を目指します。
【待機児童解消に向けての整備目標】
単位:人
平成21年度(定員)
認
10,503
12,403
1,900増
認定こども園の整備(幼保一体含む)
93
113
20増
備
0
60
60増
ナーサリールーム・家庭保育室の整備
2,488
3,988
1,500増
進
9
74
65増
幼稚園における預かり保育の促進
充実
充実
-
13,093
16,638
3,545増
5,706
7,506
1,800増
事
庭
業
保
的
所
育
所
保
内
の
育
保
小
の
育
の
整
増減
備
家
可
平成26年度(定員)
整
促
計
放 課 後 児 童 ク ラ ブ の 整 備
【多様な保育ニーズに対応するための整備目標】
単位:か所
平成21年度(か所数) 平成26年度(か所数)
延
長
充
119
143
24増
( う ち 2 時 間 以 上 実 施 )
22
27
5増
トワイライトステイ事業の拡充
1
2
1増
シ ョ ー ト ス テ イ 事 業 の 拡 充
5
7
2増
休
充
5
6
1増
一 時 預 か り 事 業 の 拡 充
46
52
6増
病児・病 後児保育 事業の実 施
3
8
5増
単独型子育て支援センターの拡充
7
10
3増
併設型子育て支援センターの拡充
40
51
11増
日
保
保
育
育
事
事
業
業
の
の
拡
増減
拡
93
4
「子育てパパ応援プロジェクト」の推進
■重点プログラム
●「子育てパパ応援プロジェクト」の推進
働き方や仕事の進め方を見直し、自分と他人の生活を尊重する「ワーク・
ライフ・バランス」の考え方を浸透させ、だれもが子育てに参加できる環境
づくりを進めるとともに、父親が子育てに参加するきっかけづくりや、親と
してのあり方の啓発を行い、父親の子育てを応援します。
■趣旨・ねらい
家庭、仕事、そして地域生活を充実させることができる社会の実現を目指す「仕事と
生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)
」の考え方により、社会の抱える様々な問題を
解決しようとする動きが高まっています。
その中でも、核家族化や、地域社会のつながりの希薄化による、親の孤立、育児への
負担・不安感の増加、共働き家庭の増加、男女共同参画の浸透による意識の変化等の課
題に対応するため、家庭における父親の子育て参加を推進することが必要です。
これらを踏まえ、父親が子育てに参加できる社会体制づくりを行うとともに、父親が
子どもとふれあう機会や育児について考える機会を提供することで、父親の子育て参加
を進めていきます。
■現
1
状
ワーク・ライフ・バランスの推進
平成19年度から3年間、八都県市として、
「ワーク・ライフ・バランス推進キャン
ペーン」を実施し、企業、市民、職員への啓発を行うほか、先進企業の事例集の作成
などを行い、ワーク・ライフ・バランスの推進を図ってきました。平成20年度のさ
いたま市アンケートにおいては、ワーク・ライフ・バランスの認知度は、就学前児童
を持つ保護者の15.5%、小学校児童を持つ保護者の9.5%となっています。
2
父親の子どもとのふれあいの場の提供
6か所の子育て支援センターにおいて、父親も参加しやすい土曜日に開所している
ほか、父親主体の講座やイベントを年に1~2回程度開催しています。また、保育所
や幼稚園において1日保育士・教諭体験を実施していますが、今まで父親の参加はあ
りませんでした。
94
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
3
父親が子育てについて考える場の提供
平成20年度に、乳幼児の保護者を対象として、子育てアドバイザーやコーチング
の専門家を招き、自己分析や親同士の交流を行うなど、「親としての自覚や力をつけ
るための講座」を公民館(5館)において実施しました。
■取り組み内容
1
子育て世代のワーク・ライフ・バランス認知度の向上
商工会議所・NPO法人などを構成員とするワーク・ライフ・バランス会議の実施
や、ワーク・ライフ・バランスホームページを作成します。
また、「さいたま市子どもフォーラム」において意識啓発に努め、子育て世代の認
知度を高めていきます。
2
平成20年度
平成26年度
就学前児童保護者 15.5%
小学校児童保護者 9.5%
45%
父親の子どもとのふれあいの場の提供
①子育て支援センターの土曜日の開所を進めます。
平成20年度
平成26年度
6か所
10か所
②各子育て支援センターで父親主体の講座やイベントの実施回数を増やします。
平成20年度
平成26年度
年1~2回
年12回
③父親の1日保育士・教諭体験への参加を促します。
3
平成20年度
平成26年度
0人
1,280人/年
父親が子育てについて考える場の提供
親の学習プログラムを策定し、公民館で子育てパパ・ママ向けの講座を実施します。
平成20年度
平成26年度
5館
市内全館
95
5
(仮称)子ども総合センターの整備
■重点プログラム
●(仮称)子ども総合センターの整備
子ども・青少年、家庭、地域を取り巻く課題に総合的に取り組むとともに、地域
の子育て機能を総合的に支援し、総合相談機能を備える中核施設『(仮称)子ども
総合センター』を整備します。
■趣旨・ねらい
子ども・青少年や家庭を取り巻く状況を見ると、少子化の進行、地域のつながりの希
薄化、育児ストレスの増加、家庭の教育力の低下、児童虐待の増加等、様々な課題が存
在します。
これら子ども・青少年、家庭を取り巻く課題に総合的に取り組むとともに、地域の子
育て機能を総合的に支援します。
■現
状
子ども・青少年、家庭を取り巻く現状として、少子化の進行、地域のつながりの希薄
化、育児ストレスの増加、家庭の教育力の低下、児童虐待の増加等、様々な課題が存在
しますが、それらに係る市民からの相談に一体的に対応できる分かりやすい相談窓口が
ありません。また、様々な地域の課題に対応する「地域の子育て支援力」を推進する必
要があります。
■取り組み内容
児童相談所、こころの健康センター、教育相談所等を一体的に整備して、市民に分か
りやすい総合相談体制を構築するとともに、子ども・青少年に関する問題に総合的に対
応し、市民・事業者・行政が絆で結ばれた地域の子育て支援力の向上を進めます。
96
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
【(仮称)子ども総合センターのコンセプト・方向性(案)と施設機能イメージ】
施設のコンセプト・方向性
子ども・家庭を取り巻く課題に総合的に取り組み、子ども・家庭、地域の
子育て機能を総合的に支援する、さいたま市らしさを生かした中核施設
~市民・事業者・行政が絆で結ばれた子どもが輝くまちの実現を目指して~
施設の目的
施設機能イメージ
子ども・保護者等をはじめとした市民
相談・通告
通所・入所
相談・手続きのための利用
①
プログラムでの利用
自由な利用
総合相談
実現
児童相談所
と相談への
(市民相談ひろば)
・世代間交流
プログラムの
開催
・プレ イリ ーダ
ーの養成
子どもケアホーム
の場の実現
教育相談本部・
教育相談室
特別支援教育
相談センター
市民コンタクトスクエア
併設一時
保護所
通所・
入所型ケア施設
子ども・市民
の活動・交流
連携機能強化
②
こころの健康
センター
誘導
・相談ケース
の対応先
協議
・相談対応
チームの
編成
[屋外施設]
親子ひろば
乳幼児親子の
居場所
・世代間交流
プログラムの
開催
・プ レイリ ーダ
ーの養成
なんでも
子育て
子ども
サービス
手続き窓口 相談窓口
アイデア
フィールド
ユース
スペース
小学生の居場所
中高生の居場所
屋内外
連動
プログ
ラムの
開催
・世代間交流プログラムの開催
・プレイリーダーの養成
・新規プログラムの検証
・市民ニーズ
の把握
情報交換掲示板、
個人カルテのデータベース管理
・市民ニーズの把握
冒険
はらっぱ
水と緑の
憩い
スペース
コミュニティ
活動・
生涯学習
推進の場
地域福祉
拠点
・新規プログラムの検証
企画・研究機能
③
市全体の
世代間交流・活動拠点
機能
総合相談・総合手続機能
専門相談機能
サービスの
自由な利用
市民活動での利用
プログラムでの利用
相談プログラム
の新規開発、実践
子ども研究センター
子育て支援
情報の一元化と活用
力の向上
研修プログラムの開発
・随時情報収集・発信
・情報交換掲示板、
個人カルテのデータ
ベース管理
子育て支援プログラム、
ケアプログラム等の開発
「地域の子育て」支援機能
④
地域における
活動支援
人材育成・研修
子育て支援
ネットワークの推進
地域活動、
世代間交流
の推進
専門スタッフへの研修実施
子育て支援者、市民への
研修実施
各種プログラムの普及、 巡回相談の統括
活動従事者自身の
相談対応
市内の専門機関・地域の関連機関
97
・各機関の連携体制づくり
・市全域での相談対応
意識向上
6
青少年が安心して活動できる居場所づくり
■重点プログラム
●青少年が安心して活動できる居場所づくりの推進
青少年の地域行事やイベントへの参画を促すとともに、放課後の活動の場、自主
的に活動できる場や機会を提供します。
■趣旨・ねらい
都市化の進展や、インターネット・携帯電話の普及など、情報化の進展により、青少
年を取り巻く環境が大きく変化しています。このため、対人関係の希薄化やコミュニケ
ーション能力の低下、体験不足により、青少年の自立の遅れが指摘されており、困難を
抱える青少年が増えています。
また、コンビニやゲームセンター、公園などに集まっている青少年が増えるとともに、
青少年が、エネルギーを発散し、地域で安心して過ごせる居場所も少なくなっています。
このため、青少年が、家庭や学校以外で、同世代、異世代とのふれあいや交流、自主
的活動のできる居場所づくりを推進し、青少年の自主性や社会性をはぐくみます。
■現
状
青少年の地域参画については、年齢が上がるほど少なくなっています。また、従来か
らある公共施設には、青少年が気軽に立ち寄れ、自主的な活動や体験のできる青少年に
特化した施設がありません。
さいたま市アンケートによると、放課後を過ごすことが多い場所は、
「自分の家」以外
では、小学校高学年で「友達の家」、「塾や習い事の教室など」が多く、中学生では「学
校」、「塾や習い事の教室など」が多くなり、高校生になると「学校」の次に「デパート
などの商業施設」となっています。公共の施設で過ごす児童・生徒は1割にも満たない
状況です。
また、最近1年間の地域行事や活動への参加状況は、小学校高学年の14.9%、中学生
の48.1%、高校生の65.2%、18~24歳の55.0%が参加していないと回答しています。
98
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
【放課後を過ごすことが多い場所】(複数回答)
76.0
自分の家
友だちの家
43.3
16.4
8.3
22.7
学校(クラブ活動などをふくむ)
60.3
62.0
41.6
塾や習いごとの教室など
53.1
12.6
公園や広場など
38.1
5.9
2.1
6.7
2.7
4.6
公共の建物(公民館、図書館など)
1.6
4.0
8.5
コンビニエンスストア
1.6
2.9
3.7
ゲームセンター
ファーストフード店
87.9
75.1
0.3
1.1
8.8
カラオケボックス
0.0
1.0
4.9
デパートなどの商業施設
5.2
3.8
その他
3.7
2.5
4.9
15.5
小学校高学年 n=670人
中学生 n=926人
高校生 n=627人
1.0
0.8
1.0
無回答
0%
25%
50%
75%
100%
資料:さいたま市アンケート(平成20年12月調査)
■取り組み内容
青少年の地域行事やイベントへの参画を促すとともに、自主的な活動の場や機会を提
供するほか、相談対応を充実させ、様々な青少年のニーズにこたえる居場所づくりを進
めます。
青少年が多様な人々とのふれあいや交流、自主的活動ができるとともに、相談機能を
持った活動拠点を整備し、地域や他の関係機関と連携しながら、その運用を図ります。
児童センターは未整備区に優先して設置し、行政区に最低1館設置することを目標と
して、利用者の利便性や行政区の面積・児童数なども考慮して整備します。
また、放課後チャレンジスクール、世代間交流事業などで異世代や地域の交流を行い、
青少年の居場所づくり事業を充実させていきます。
【青少年の居場所づくりにおける整備目標】
単位:か所
平成21年度
平成26年度
ー
16
19
放課後チャレンジスクール
20
102(全小学校区)
児
童
セ
ン
タ
99
増減
3増
82増
第6章
施策の展開
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
第6章
施策の展開
※関連事業のうち、 新規 と表記のある事業は、後期計画から新たに掲載された事業です。
1
親と子ども・青少年が安心して健やかに暮らせるまちづくり
基本施策1
安心して妊娠、出産できる環境づくり
からだ
こころと身体の変化が著しい時期である妊娠、出産期において、妊産婦やその夫、家
族の不安や悩みを解消または軽減するため、安心して妊娠、出産できる環境を整備する
とともに、不妊相談への対応を図っていきます。
【関連事業】
(1)妊婦の健康管理体制の充実
妊婦健康診査や必要な援護費の支給について、市民が利用しやすい体制の充実を
図ります。
各種広報媒体により事業周知を図るとともに、各事業において、市民のニーズを
的確に把握しながら実施していきます。
1)母子健康手帳
≪保健センター≫
母子健康手帳は、妊娠・出産・子育てに関する母親と子どもの健康状態などを一
貫して記録することができ、妊産婦及び乳幼児の保健指導の基礎資料となるもので
す。受け取る対象の方全員が、早期に交付を受けられるよう、広報等を通じ周知を
行います。
2)妊婦健康診査
≪保健センター≫
妊婦を対象に、妊娠中の異常をできるだけ早く発見するとともに、おなかの赤ち
ゃんの健全な発育を促すため、委託医療機関にて実施している妊婦一般健康診査に
ついて、公費負担の拡大を図るとともに、里帰り出産等の妊婦の利便性を高めてい
きます。
3)妊婦歯科健康診査
≪保健センター≫
母親学級において妊婦歯科健康診査・ブラッシング実習を実施し、妊娠中の口腔
衛生の重要性と乳幼児期のむし歯予防についても啓発していきます。
103
4)妊娠高血圧症候群等療養援助費支給事業
≪疾病予防対策課≫
妊娠高血圧症候群・糖尿病・貧血・産科出血及び心疾患で7日以上入院治療した
妊産婦の方を対象として、療養費の一部を支給します。
(2)妊娠、出産に関する相談・支援体制の充実
妊娠・出産についての悩みや不安の解消、または軽減を図るため、相談・支援体
制を充実させます。
5)母親学級
≪保健センター≫
初妊婦を対象に、妊婦同士が仲間づくりをしながら、こころと身体を健やかに保
つための、妊娠・出産・子育てに関する講義や調理実習などを、区役所保健センタ
ーにて引き続き実施します。
6)両親学級
≪保健センター≫
初妊婦と、その夫を対象に、妊娠・出産・子育てに対する父親の理解と参加を促
し、両親が協力して子育てに取り組む姿勢を持てるようになることを目的として、
親の役割などに関する講義やお風呂の入れ方の実習などを、区役所保健センターに
て引き続き実施します。
7)ふたごっちクラブ
≪保健センター≫
ふたご以上を妊娠している方と、ふたご以上の乳児を育てている保護者が交流す
ることにより、共通する不安を解消または軽減することを目的として、ふたご以上
の妊娠・出産・子育てについての講義や相談を、区役所保健センターにて引き続き
実施します。今後は、参加者の増加に向けた取り組みを行います。
8)出生連絡票
≪保健センター≫
産婦・新生児を早期に把握し、必要に応じて家庭訪問や相談を行い子育て不安を
軽減するため、多くの方に出生連絡票を提出していただけるよう、PRの機会を増
やします。
9)妊産婦・新生児訪問指導
≪保健センター≫
新生児及び乳児とその親(里帰り出産を含む)や、妊婦健康診査の結果、保健指
導が必要な方に対し、妊産婦・新生児の健康を増進し、子育て不安を解消または軽
減するため、助産師等が実施している訪問指導について、引き続き産後うつスクリ
ーニングテストを活用するなど、充実を図ります。
104
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(3)周産期医療体制の充実
出産前後における母親と子どもが、適切な医療が受けられるよう、周産期医療体
制の充実を図ります。
10)地域周産期母子医療センターの増設
≪地域医療課≫
ハイリスクな妊産婦や胎児、新生児に対応した周産期医療体制を整備するため、
自治医科大学附属さいたま医療センターにおける地域周産期母子医療センターの
設置を促進します。
また、産科医等の確保のために分娩手当を支給している医療機関に対して、財政
支援を行うことによって、産科医等の処遇を改善し、分娩の受け入れ拡大を図りま
す。
(4)生涯を通じた女性の健康支援の実施
女性の健康問題に対し、相談体制の整備を図るなど、生涯を通じた女性の健康を
支援するとともに、不妊に関する相談・支援体制の充実を図ります。
11)女性のヘルスチェック
≪保健センター≫
18歳から39歳の女性を対象に、健康づくりの一環として生活習慣病や貧血など
の早期発見及び予防を図り、生活習慣病予防のため指導が必要な方の事業への参加
をより一層強化していきます。
12)不妊治療支援事業
≪地域保健支援課≫
不妊に悩む方を支援するため、不妊の専門的な相談、こころの悩み相談などを引
き続き実施します。
また、リーフレット等により、不妊に関する情報提供や正しい知識の啓発を行う
とともに、相談従事者の資質の向上を図ります。
不妊治療のうち、医療保険が適用されない体外受精・顕微授精の不妊治療費の一
部助成を実施します。
105
基本施策2
親子の健やかな成長のための支援
子育てをしている親の不安を解消または軽減するため、子育てに関する情報提供や相
談体制の充実を図ります。また、各種健康診査等を通じて、子どもがより健康的な生活
を送ることができるよう支援していきます。
【関連事業】
(1)健康診査と健康診査後の支援体制の充実
健康診査や療育体制への関心・需要が高く、求められる内容も多様化しています。
乳幼児の健康増進を図り、子育てをする親への育児支援、虐待の早期発見の場とし
ての健康診査の充実及び健康診査後の支援体制や、未受診者へのフォロー体制の充
実を図ります。
13)乳幼児健康診査(4か月児、10か月児、1歳6か月児、3歳児)
≪保健センター≫
市内委託医療機関にて乳幼児健康診査を引き続き実施し、受診率の向上を図りま
す。
14)幼児歯科健康診査
≪保健センター≫
市内委託医療機関にて、幼児歯科健康診査を引き続き実施します。受診率の向上
と3歳児のむし歯保有者率の低下を図るため、1歳6か月児歯科健診時に希望者に
対して2回フッ素塗布を実施します。
15)乳幼児精密健康診査(4か月児、10か月児、1歳6か月児、3歳児)
≪保健センター≫
乳幼児健康診査において、より精密な健康診査を行う必要があると認められた子
どもを対象に、疾病及び発達の遅れの早期発見、早期治療を図るため、委託医療機
関にて、乳幼児精密健康診査を引き続き実施します。
16)乳幼児健康診査未受診児フォロー(4か月児、1歳6か月児、3歳児)
≪保健センター≫
乳幼児健康診査を受診していない子どもの現在の状況や、その保護者の不安や悩
みを把握するため、アンケートを送付し、必要に応じて保健師等による家庭訪問や
電話相談などを引き続き実施します。また、アンケート返信のない未把握者の確認
を行います。
106
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
17)乳幼児発達健康診査
≪保健センター≫
乳幼児健康診査、育児相談、電話相談などで、身体の発育・精神や言語の発達に
ついて経過観察が必要と判断された乳幼児を対象に、発育・発達を支援していくた
め、乳幼児発達健康診査を行います。発達健診後の支援体制について、関係機関と
の連携を調整していきます。
18)乳児マス・スクリーニング検査事業
≪地域保健支援課・保健科学課≫
フェニルケトン尿症等の先天性代謝異常、先天性甲状腺機能低下症を早期に発
見・治療するためマス・スクリーニング検査を実施します。また、さらに多くの疾
患の検査ができるよう調査・研究を行います。
(2)子どもの健康や子育てに関する相談・支援体制の充実
社会環境の変化から、育児不安を持つ親が増加し、子育ての負担が母親に重くか
かっている状況であり、不安や悩みを解消するため、相談・支援事業の充実を図り
ます。
19)育児相談
≪保健センター≫
子どもの発達や子育て不安などに関し適切な保健指導を行い、保護者の不安の解
消や、子どもの健全な発達を促します。来所者数に応じて実施回数の増加を図り、
安全に実施するため、スタッフ数を充実させます。
20)育児学級
≪保健センター≫
乳児とその保護者を対象に、子育てについての学習、親子の遊びを通じてのふれ
あい、子育てについての悩みを話し合う等、参加した保護者同士が情報交換をでき
る機会を作ります。各区の状況に応じて実施回数や定員を増やし、希望する方が参
加できるようにします。
21)親子教室
≪保健センター≫
各区支援課と連携し、乳幼児健診や電話相談等から発達や情緒の遅れの不安があ
るお子さんとその親を対象に、集団による指導や交流ができる場を提供しています。
また、終了後の相談の場の充実を図るため、療育機関との連携・調整を強化して
いきます。
22)(子育てに関する)地区健康教育
≪保健センター≫
保育所、児童センター、公民館、小学校等、各地区の関係機関と連携し、健康教
育を実施します。
107
23)母子訪問指導
≪保健センター・地域保健支援課≫
乳幼児とその保護者の健康増進と子育て不安の解消を図るため、保健師等による
家庭訪問を引き続き実施します。
新規
24)ハローエンゼル訪問事業《子育て支援課》
生後4か月までの乳児がいる家庭を対象に、地域の子育て支援経験者が訪問し、
子育てに関する情報提供や相談などを行うことにより、保護者が安心して子育てが
できる環境の整備と乳児の健全育成を図るとともに、乳児のいる家庭と地域社会を
つなぐ最初の機会を提供します。
25)子育て不安電話相談の実施
≪地域保健支援課≫
子育てが孤立化し、困りごとの相談ができずに子育ての不安を感じている親から
の相談を受けるため、専用の電話相談を実施します。また、本事業の市民への周知
と更なる相談体制の充実を図ります。
26)保健福祉通訳ボランティア
≪保健センター≫
外国人に対する母子保健サービスの向上を図るため、保健指導上通訳が必要な市
民の方を対象に、保健福祉通訳ボランティアを派遣し言語通訳を行います。
7)ふたごっちクラブ
→ 104ページに掲載
9)妊産婦・新生児訪問指導
→ 104ページに掲載
(3)子どもの頃からの望ましい生活習慣の確立
社会環境や生活様式の多様化により、子どもの生活リズムや、基本的な生活習慣
が乱れ、朝食の欠食などの食生活の問題や、むし歯等の健康問題が生じています。
乳幼児期から、生活のリズムや食生活、歯・口について、正しい知識の普及や情
報の提供ができる機会を設け、望ましい生活習慣の確立を支援します。
27)離乳食教室
≪保健センター≫
保護者の離乳食に対する不安感の解消を図るとともに、子どもの様子をみながら、
段階を追って離乳食を進めるため、事業内容の充実を図ります。また、保護者に正
しい食習慣を理解してもらい、乳児の健全な育成を図ります。
28)むし歯予防教室
≪保健センター≫
むし歯のない健康な子どもの育成を図るため、望ましい生活習慣の形成等保護者
への啓発を区役所保健センターで実施します。さらに、保育所(園)等においても
保護者への啓発を重視し、実施回数の増加に積極的に取り組みます。
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ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
29)保育所等職員歯科研修会
≪地域保健支援課≫
保育所等の職員が主体的に口腔保健活動ができるように支援する研修会を実施
します。保健センターで実施している園児対象のむし歯予防教室と連携しながら実
施していきます。
20)育児学級
→ 107ページに掲載
22)(子育てに関する)地区健康教育
→ 107ページに掲載
(4)感染症予防対策の充実
予防接種は非常に効果の高い感染症の予防手段であるため、適切な時期の予防接
種を勧奨するとともに、妊婦健康診査において感染症に関する検査を実施します。
また、新たな感染症や過去に流行した感染症の流行が懸念される中、感染症に対
する正しい知識を身に付けることができるよう、その流行状況や予防策について、
情報提供を行います。
30)定期予防接種
≪保健センター≫
平成24年までの麻しん排除とその後の維持を目標にした「麻しん排除計画」に
基づき、麻しん・風しんの予防接種において、教育委員会と連携し、学校での取り
組み状況等を把握した上で、期別ごとの未接種者に対する効果的な接種勧奨時期及
び勧奨内容を見直し、接種率の向上を図るとともに、市民の健康保持を図ります。
31)感染症予防に関する健康教育
≪疾病予防対策課≫
感染症発生動向に応じて、発生予防及びまん延予防のための健康教育を実施しま
す。
また、学校独自で養護教諭等が健康教育に活用できる資料の提供や、研修等を行
います。
32)感染症発生状況等についての情報提供
≪疾病予防対策課・保健科学課≫
感染症の予防やまん延防止を目的に、感染症の流行状況や予防策を、ホームペー
ジなどで迅速に公開します。また、ホームページの内容を充実させます。
2)妊婦健康診査
→ 103ページに掲載
109
基本施策3
親子が安心して生活できる環境づくり
子どもの大切な命を守るため、小児救急医療体制の充実を図ります。
また、子どもの病気に対する医療給付を行い、小児慢性特定疾患など長期の療養が必
要な子どもと家庭を支援していきます。
【関連事業】
(1)子どもの事故防止対策の推進
乳幼児の死亡原因のうち、
「SIDS」は減少傾向ではあるものの、
「不慮の事故」
とともに依然として多いことから、乳幼児の事故防止方策や、
「SIDS」の発生を
防ぐための方策と知識について、情報提供を行います。
33)母親学級、離乳食教室時における事故防止対策の普及啓発
≪保健センター≫
母親学級、離乳食教室時に「子どもの事故防止」、
「SIDS」啓発用パネルを掲
示し、より多くの方に周知します。
(2)小児救急医療体制の整備
小児科医の不足等による小児救急医療の充実が叫ばれている中、初期救急と二次
救急の診療体制を確立し、正しい受診方法の普及啓発を図ります。
34)小児救急医療体制の整備及び適正受診の促進
≪地域医療課≫
重層的な小児救急医療体制の確立を図るとともに、小児救急医療機関への適正受
診を促進します。
(3)子どもの病気に対する医療給付と健康支援体制の充実
長期にわたり療養が必要な子どもに対して、経済状況等に配慮しながら医療費の
給付を行い、保護者の経済的負担を軽減するとともに、健康支援を充実させます。
35)子育て支援医療費の助成
≪年金医療課≫
0歳から中学校卒業前までの乳幼児・児童を養育している方に対し、子どもが病
気やけがで医療機関などにかかった場合に、医療費の保険診療一部負担金等の助成
を引き続き実施するとともに、制度の拡充などを国へ要望します。
36)未熟児養育医療給付
≪疾病予防対策課≫
出生児の体重が2,000g以下、医師が入院養育を必要と認めた新生児に対し、必
要な医療費の給付を実施します。
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ゆ
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
37)自立支援医療(育成医療)給付
≪疾病予防対策課≫
身体に障害のある子どもまたは、現存する病気を放置すると障害を残すと認めら
れる子どもであって、確実な治療効果が期待できる場合に、医療費の給付及び補装
具の交付を実施します。
38)結核児童療育医療給付
≪疾病予防対策課≫
結核にかかっている子どもに対し、医療費の給付とともに入院中の療養生活の支
援を実施します。
39)小児慢性特定疾患治療研究事業
≪疾病予防対策課≫
小児の慢性疾患のうち、小児がん、腎疾患等の特定の病気(小児慢性特定疾患)
について治療研究を行い、小児慢性特定疾患に関する医療の確立と普及を図るとと
もに、患者家庭の負担を軽減するため、必要な医療費の給付を実施します。
40)長期療養児に対する療養指導事業
≪疾病予防対策課≫
病気により長期にわたり療養を必要とする子どもの健やかな成長を支援するた
め、子どもの療養生活に関する指導や、保護者同士の交流、病気についての知識の
普及を図ります。また、地域の社会資源等の情報提供を行います。
基本施策4
食育の推進等による心身の健全育成
乳幼児期から生涯にわたって、健康で豊かな人間性をはぐくむために「食育」を推進
し、食の安全・安心に関する取り組みを充実させます。
平成19年度に策定した「さいたま市食育推進計画」や「さいたま市食の安全基本方針」
に基づき毎年度策定している「食の安全基本方針アクションプラン」により、積極的に
事業を推進していきます。
【関連事業】
(1)ライフステージに応じた食育の推進
乳幼児期から、発育・発達段階に応じた食育を推進し、子どもから親へ関心を広
げ、生活習慣病の予防につなげていきます。
41)保育所入所児童への食育
≪保育課≫
公立保育園各園に合った食育年間計画を作成し、歳児別に食育を実施します。ま
た、私立保育園にも拡大するよう働きかけを行います。
111
42)食育推進事業
≪地域保健支援課≫
地域の特性を生かし、食育推進計画の目標に合わせた事業を実施していきます。
新規
43)生活習慣病予防普及啓発事業(食育)
≪保健センター≫
さいたま市食育推進計画に基づいた食育の推進を保健センター食育推進事業と
して、企画、実施していきます。また、現在区の状況に合わせて生活習慣病予防事
業の中で実施している食育関連事業を整理し、保健センターが担うべき食育事業と
して内容の充実を図ります。さらに、保護者に正しい食習慣を理解してもらい、子
どもの健全な育成を図ります。
5)母親学級
→ 104ページに掲載
19)育児相談
→ 107ページに掲載
22)(子育てに関する)地区健康教育
27)離乳食教室
→ 107ページに掲載
→ 108ページに掲載
44)栄養教諭・学校栄養職員等向け学校訪問指導
→ 112ページに掲載
(2)学校における食育の推進
生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、
学校において、食に関する様々な知識が得られ、食を選択する判断力が楽しく養え
るような学習等の取り組みを推進し、食について考える習慣を身に付けていきます。
44)栄養教諭・学校栄養職員等向け学校訪問指導
≪健康教育課≫
学校を訪問し、各学校の実情や課題に対して適切に指導助言することにより、栄
養教諭・学校栄養職員等の運営、指導面の充実を図ります。
45)栄養教諭・学校栄養職員等向け研修
≪健康教育課≫
栄養教諭・学校栄養職員等を対象とした研修会を実施し、資質の向上を図ります。
新規
46)栄養教諭の配置
≪健康教育課≫
児童生徒への個別指導や、各教科、特別活動、総合的な学習の時間における指導、
給食の管理等を行う栄養教諭への年次研修を実施し、その資質向上を図ります。
新規
47)学校における食育の推進
≪健康教育課≫
平成24年度までにすべての市立小・中学校で、農業体験事業の活用などにより、
「学校教育ファーム」を実施するとともに、地元生産者との情報交換会を各区で実
施し、地場産物の活用を推進し、地元産米の活用と米飯実施回数の増加を図ります。
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
また、子どもたちの食への関心を高めるため、市内の地元シェフによる学校給食
を実施し、食育の推進を図ります。
さらに、食育理解のため市民や保護者向けのシンポジウム等を開催します。
48)生活習慣病予防学校検診
≪健康教育課≫
小学校1年生、4年生、中学校1年生で、標準体重の135%(肥満度35%)以
上の者のうち、受診を希望する者に対して検診及び医師、栄養教諭・学校栄養職員
等による指導を実施します。
また、検診終了後は、引き続き各学校において、学校栄養職員等が栄養指導を中
心とした継続指導・経過観察を行い、子どもたちの健康管理に努めます。
(3)「食」の安全・安心に関する取り組みの充実
市民が健康な生活を送ることができるよう、様々な情報を提供するとともに、監
視指導を行うなど、安全で安心できる食生活の確保に努めます。
49)食の安全に関する情報提供・相談事業
≪食品安全推進課≫
食の安全フォーラム(タウンミーティング)や、小・中学生を対象とした食品衛
生に関する啓発など、食の安全に関する「リスクコミュニケーション」を推進しま
す。
また、夏のO157等食中毒、冬のノロウイルス対策など、食中毒予防啓発等を行
います。
さらには、
「食育なび」等を活用し、食に関する様々な情報を提供します。
50)食の安全を確保するための監視、指導、検査
≪食品安全推進課≫
食品衛生監視指導計画に基づき、高齢者・幼児等食のハイリスク者対策、食中毒
防止のため食肉の生食等防止対策を行うほか、大規模製造業や食品の物流拠点であ
る市場において、重点的かつ効率的な監視指導を行います。
また、市内を流通する食品の安全確保のため、収去等の検体数を拡充するととも
に、検査対象食品・項目の拡充を図ります。
42)食育推進事業
→ 112ページに掲載
113
基本施策5
青少年のこころと身体の健康づくり
思春期における問題は、それから後の生活に大きな影響を及ぼす場合があります。
思春期の子ども・青少年の抱える不安や悩みを解消し、心身ともに健やかに成長する
ことができるよう、相談体制の充実を図ります。
【関連事業】
(1)思春期保健相談体制の充実
思春期におけるひきこもり・不登校等の問題は、大きな社会問題となっており、
子どもへの対応に悩む保護者も多くいます。また、集団不適応や軽度発達障害など
の相談も増加傾向にあることから、関係機関が連携して、相談体制の充実や、質的
向上を図っていきます。
51)思春期の専門相談事業
≪こころの健康センター≫
複雑困難事例に対応できるよう、職員のスキルアップを図るとともに、講演会や
グループワークを実施するほか、新たな支援プログラムの構築に取り組みます。ま
た、親の対応が子どもの精神面に与える影響が大きいことから、親の支援を目的に
したグループワークを実施します。
52)不登校・いじめ対策
≪指導2課≫
調理実習・図書館整理・清掃活動・幼稚園保育体験などの体験活動を通して、不
登校の児童生徒の豊かなこころや社会性を育成します。
また、不登校に係る調査研究協力校の取り組みを充実させるとともに、学校訪問
を通して、校内教育相談体制の充実を図ります。さらに、スクールカウンセラーや
さわやか相談員に対し研修会等を通して資質の向上を図ります。
53)教育相談室での電話・面接・相談事業
≪指導2課≫
市内に在住する幼児から高校生、その保護者、教職員を対象として、友達とうま
くつきあえない、いじめにあっている、身体や性のことで悩んでいるなどの教育上
の課題に対応するため、力量のある相談員を増員するとともに、地域に根ざした教
育相談室で相談活動を推進します。
54)学校精神科医・学校産婦人科医による健康相談・健康指導
≪健康教育課≫
児童生徒のこころと身体の健康問題に係る、学校からの依頼に対して、学校精神
科医及び学校産婦人科医が指導や助言を行います。
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ゆ
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
55)子どものこころとからだの健康相談
≪地域保健支援課≫
子どものこころや身体の専門医や子ども専門の心理士が、電話や面接による健康
相談を実施します。
56)ひきこもり対策
≪精神保健課・こころの健康センター≫
保健所やこころの健康センターなどにおいて、本人・家族からの相談に応じ、一
人ひとりの状況に合わせ、関係機関との連携の下で社会復帰に向けた支援を行いま
す。
新規
57)子どもの精神保健相談室
≪こころの健康センター≫
こころの健康センター内に「子どもの精神保健相談室」を設置し、小学校高学年
から中学生までの本人や家族などを対象に、こころの問題に対する相談を実施しま
す。必要に応じ、学校や医療機関などとの連携を行います。
(2)青少年の健康づくりの推進
青少年が心身ともに健康に成長するよう、食育や薬物に関する対策を推進します。
42)食育推進事業
→ 112ページに掲載
64)喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育の推進
基本施策6
→ 116ページに掲載
健全で安心・安全な地域環境づくりの推進
子ども・青少年を取り巻く環境は大きく変化しており、様々な誘惑や犯罪、事故に巻
き込まれないように、関係機関が連携を図り、有害環境の浄化や、非行・問題行動の予
防・再発に努めます。
また、地域社会が子ども・青少年を見守り、安心して地域で活動できるよう、犯罪の
ないまちづくりや人にやさしいまちづくりの推進に取り組みます。
【関連事業】
(1)有害環境の浄化
まちには社会的に未成熟な青少年の興味を高揚する情報やモノがあふれており、
その中には青少年にとって有害なものも含まれています。
このため、埼玉県青少年健全育成条例の趣旨を踏まえ、警察・行政・学校・事業
者・市民が連携し、青少年の非行を誘発あるいは犯罪の発生が懸念されるような有
115
害な環境の浄化に努めます。
58)大宮駅周辺環境浄化パトロール
≪青少年育成課≫
青少年の健全育成・非行防止のため、大宮駅周辺のパトロールを実施します。
59)屋外広告物適正化推進事業
≪都市計画課≫
屋外広告物についての規制や意識啓発を行うとともに、ボランティア団体との協
働による違反広告物の撤去等を実施し、屋外広告物の適正化を推進することで、青
少年に悪影響を与える環境の浄化を図ります。
(2)問題行動・非行の防止
近年、青少年が犯罪の被害者・加害者になるケースが目立つようになっています。
また、喫煙や飲酒の低年齢化や、青少年への薬物汚染なども問題になっています。
家庭・地域・学校が連携を図り、青少年の問題行動の早期発見や非行の防止、指
導の徹底に努め、青少年の非行を抑制します。
60)青少年育成巡回活動
≪青少年育成課≫
青少年の非行防止と安全確保、並びに地域環境の整備を図るため、各地域におい
て巡回活動を実施します。
61)社会を明るくする運動・青少年非行根絶キャンペーン
≪見沼区、中央区、桜区、浦和区、南区、緑区、岩槻区福祉課≫
社会を明るくする運動・青少年非行根絶キャンペーンの趣旨を幅広く訴え、意識
の高揚を図るため、社会を明るくする運動強調月間及び非行問題に取り組む特別強
調月間に、青少年健全育成にかかわる団体等が、駅周辺で啓発活動を実施します。
62)非行防止対策の推進
≪青少年育成課≫
学校・警察・青少年育成団体等と連携し、地域における巡回活動・街頭補導・キ
ャンペーンなどを実施して、地域の環境浄化や非行防止活動などを推進します。
63)「ダメ。ゼッタイ。」薬物乱用防止運動
Jリーグキャンペーン
≪環境薬事課≫
浦和レッドダイヤモンズ及び関係機関の協力を得て、Jリーグサッカー観戦の来
場者に対し、啓発資材の配布、キャンペーン用横断幕の掲示等薬物乱用防止の啓発
活動を実施します。
64)喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育の推進
≪健康教育課≫
小・中学生に対して、薬物乱用(喫煙、飲酒も含む)防止に関するアイデア及び
感想文を募集し、優秀作品について表彰するとともに、PTA・教職員に対し、薬
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
物乱用防止に関する講演会を開催します。
また、喫煙、飲酒、薬物乱用防止に関するパンフレット等を配布するとともに各
学校の児童生徒の実態に応じて、薬物乱用防止教室を実施します。
65)放置自転車対策事業
≪都市交通課≫
小学生を対象に、放置自転車追放の啓発ポスターコンクールを実施し、放置自転
車への問題意識を高めることで、青少年の自転車駐輪に対する正しい行動を促しま
す。
66)青少年健全育成研修会
≪青少年育成課≫
すべての市民が青少年の健全育成に関心を持ち、学校・家庭・地域がそれぞれの
立場から協働して青少年の健全育成に取り組めるよう、広く市民に対する青少年健
全育成研修会を開催します。
67)青少年育成推進大会
≪青少年育成課≫
青少年健全育成の全市的な気運を高めるため、青少年団体及び個人の業績を表彰
し、青少年健全育成活動の振興を図ります。
68)有害な図書等の規制
≪青少年育成課≫
埼玉県が、埼玉県青少年健全育成条例に基づき、コンビニや自動販売機などにあ
る、青少年の健全な成長を阻害するおそれのある図書やビデオ、玩具を指定し規制
していることに協力し、推進します。
295)青少年健全育成地域の集い事業
→ 164ページに掲載
(3)安心・安全なまちづくりの推進
地域社会全体が子ども・青少年の成長を見守り、子ども・青少年がのびのびと地
域で活動できるよう、交通事故や犯罪の発生防止に努めます。
69)さいたま市交通指導員設置事業
≪交通防犯課≫
児童・生徒の朝の登校時における交通安全・交通事故防止のために配置している
「さいたま市交通指導員」の、更なる人員充実を図るとともに、研修会や実地指導
の場を積極的に提供し、その資質向上に努めることで、地域ぐるみで見守る子ども
たちの安心・安全な登校を推進します。
70)学校安全ネットワークの構築
≪健康教育課≫
すべての小学校において、不審者の侵入を防ぎ、児童の安全を確保するため、学
校防犯ボランティアを配置するとともに、学校安全ネットワークを充実させること
117
で、子どもたちの安全を確保します。
71)警備員の配置
≪健康教育課≫
不審者の犯罪被害から子どもを守る対策として、市立小学校及び特別支援学校に
警備員を配置します。
72)交通安全施設設置事業
≪交通防犯課≫
交通安全施設として、道路照明灯を年間1,400灯、道路反射鏡を年間400基設
置し、子どもや市民の生活安全を守ります。また、道路照明灯のLED化を推進す
るため、計画的にLED照明灯を設置し、エコ社会化に貢献します。
73)あんしん歩行エリアの整備
≪道路環境課≫
市街地内の事故発生率が高い地域について、毎年2地区ずつ「あんしん歩行エリ
ア」の整備を行うとともに、公安委員会と連携した面的・総合的な交通安全対策を
進めることで、歩行時の子どもの安全を確保します。
74)歩道整備事業
≪道路環境課≫
自動車や自転車、歩行者の交通量が多く、通行に危険な区間や学童の通学路とな
っている区間について歩道を設置し、安全な通行路、通学路を確保することで、交
通事故を防止します。
75)防犯対策事業
≪交通防犯課・10区コミュニティ課≫
自主防犯活動の支援、青色防犯パトロールの実施、地域防犯ステーションの活
用・整備を行うとともに、自主防犯活動団体の意識向上や防犯対策の強化を図り、
犯罪の抑制や地域で子どもの安全を守る体制を推進します。
(交通防犯課)
防犯啓発と地域の治安向上を目指し、区役所職員が「青色回転灯搭載車」を運行
し、子どもたちの下校時間に合わせて防犯パトロールを行います。
また、区における各団体と連携し防犯講演会や講習会などを実施し、地域で子ど
もの安全を見守る体制を支援します。
(10区コミュニティ課)
76)交通安全教室事業
≪交通防犯課≫
幼児や小学生を対象に交通安全教室を実施し、子どもたちに対してわかりやすく
交通ルールを説明し、安全意識を啓発することで、子どもたちが正しい交通ルール
の実践を図り、自らの身を自身で守れるように支援します。
新規
77)子ども自転車実技試験事業
≪見沼区くらし応援室≫
小学校の校庭に設定された擬似道路において、子どもたちが自転車の発進や横断
歩道の渡り方を学び、一時停止標識のある場合の対応などの課題に挑戦します。
また、自転車の乗り方に関する法令から出題される学科問題10問に挑戦します。
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ゆ
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
新規
78)ヒヤリハットマップ・防犯安全マップの作製
≪桜区くらし応援室・緑区コミュニティ課≫
通学路の危険箇所の現地調査、専門家の講評などを基に、区内小学校区単位でヒ
ヤリハットマップ・防犯安全マップを作製します。
新規
79)東浦和駅前クリスマスツリー点灯式事業
≪緑区コミュニティ課≫
区内の地域経済活性化を目的とし、区民が安心・安全に暮らせるようにと願いを
込めてクリスマスツリー点灯式を実施します。また、区内小・中学生による楽器演
奏を行います。
新規
80)自転車による保育園や幼稚園などへの安全な送迎を支援
≪道路環境課・交通防犯課・都市交通課≫
自転車で保育園や幼稚園へ子どもを送迎する時や、ショッピングに出かける時な
ど、安全・利便に移動できるよう、幹線道路の歩道整備を進めます。また、安全基
準を満たした「幼児2人同乗自転車」の使用及び安全利用について広報・啓発を行
うほか、その規格に対応した駐輪場を整備し、子どもの安全を守るとともに、安心
して外出できる環境づくりを進めます。
新規
81)青少年への声かけの推進
≪青少年育成課≫
登下校時や巡回活動時において、地域の方々による声かけを推進し、子どもたち
の安全を見守るとともに、地域とのつながりを深めることで、青少年の健全育成を
図ります。
213)街区公園の整備
→ 148ページに掲載
214)身近な公園・広場の整備
→ 148ページに掲載
119
基本施策7
子どもたちや青少年が安心して過ごせる居場所づくり
子ども・青少年が健やかに、たくましく育つことができるよう、身近な公園、自然と
ふれあえる施設や空間を充実させるとともに、安全な都市環境に配慮し、子ども・青少
年が安心して過ごせる“場”を整備します。
【関連事業】
新規
82)放課後チャレンジスクール(旧放課後子ども教室)
≪青少年育成課≫
放課後や週末等に、小学校等を活用し安心・安全な子どもの活動拠点を設けるこ
とにより、地域の方々の参画を得ながら、子ども達がスポーツや文化活動、地域住
民との交流活動等を通じ、心豊かで健やかに育まれる環境づくりを推進します。ま
た、「さいたま土曜チャレンジスクール」と一体的に整備・拡充し、全小学校区で
の実施を目指します。
平成21年度
102か所
20か所
新規
83)放課後子どもプランの推進
平成26年度
(全小学校区)
≪青少年育成課≫
平成20年度に策定した、さいたま市放課後子どもプラン事業計画に基づき、留
守家庭児童を対象とした放課後児童クラブと、すべての子どもを対象とした放課後
チャレンジスクール(旧放課後子ども教室)を連携して実施していきます。
84)余裕教室の整備活用
≪学校施設課≫
安心・安全な教育環境を提供するため、学校の施設整備を計画的かつ効率的に進
めるとともに、余裕教室を社会教育施設や社会福祉施設として市民に開放するなど、
学校施設の有効利用を図ります。
85)児童センター
≪青少年育成課≫
子どもや保護者が交流し、親子で一緒に運動や工作などの体験ができ、また、各
種催し物や子育てサークル・子ども会の開催など、地域組織の活動を支援する児童
センターの充実を図ります。
行政区に最低1館設置することを目標とし、未整備区である浦和区・緑区を優先
することとしますが、利用者の利便性や行政区の面積・児童数などにも配慮し整備
を進めます。
平成21年度
平成26年度
16か所
19か所
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ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
86)青少年活動センター運営事業
≪青少年育成課≫
青少年団体の活性化や地域の発展を図るため、青少年の健全育成を目的とする団
体に活動の場を提供します。
87)グリーンライフ猿花キャンプ場運営事業
≪青少年育成課≫
青少年や青少年団体が、集団野外宿泊、デイキャンプ、レクリエーション、自然
体験等を通して、社会性、協調性、ルールや命の大切さなどを学ぶ施設として、利
用の推進を図ります。
88)青少年のための活動拠点のあり方についての調査・検討
≪青少年育成課≫
青少年・青少年団体が自主的に活動・研修等ができる「青少年の居場所」や青少
年に対する相談事業、青少年補導等の活動拠点の設置について検討します。
213)街区公園の整備
→ 148ページに掲載
214)身近な公園・広場の整備
236)学校5日制対応事業
→ 148ページに掲載
→ 153ページに掲載
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2
子ども・青少年が育つすべての家庭を支援する仕組みづくり
基本施策1
子育て支援体制の整備
子育てをしている家庭の負担感や不安感を軽減するために、様々な支援策を充実させ
るとともに、多様なニーズに対応できるよう、市レベル・区レベル・地域レベルの子育
て支援体制の整備を進めます。
また、地域の中で子育てを支援する体制や市民の自発的・主体的な活動、ボランティ
ア活動の支援を行い、様々なコミュニティづくりや交流事業を進め、地域と子ども・青
少年のふれあいを促進します。
【関連事業】
(1)市レベルの支援体制の整備
本市のすべての子育て家庭が安心して子育てできるよう、市レベルで市民・事業
者・行政の連携を推進するため、子育て支援ネットワークの充実を図ります。
新規
89)子育て支援拠点の整備
≪子育て企画課≫
子育て中の方が子どもを連れて気軽に集まり、情報交換や友達づくり・相談など
ができる子育て支援センターや「のびのびルーム」、子どもや保護者が交流し、地
域活動を支援する児童センター等を整備するとともに、地区社会福祉協議会や、民
生委員・児童委員協議会、育児サークルなどが実施する子育てサロン活動を推進し、
市民が利用しやすい小学校区を単位として、子育て支援拠点の適正配置を図ります。
平成21年度
平成26年度
小学校区の約70%
小学校区の約83%
90)子育て支援総合コーディネート事業
≪子育て支援課≫
地域の子育て事情や制度に精通した「子育て支援総合コーディネーター」が子育
てに関する情報を提供する「子育て応援ダイヤル」を運営し、多彩に展開されてい
る子育て支援事業の中から、すばやく市民に必要な情報を提供します。
91)さいたま子育てWEB
≪子育て支援課≫
市内の子育て支援制度や施設情報、子育て支援団体の情報を提供するほか、子育
て相談や掲示板機能を備えた「子育てWEB」を管理・運営することで、だれもが
手軽に子育て支援に関する情報を収集し、多彩に展開されている子育て支援事業の
中から必要なものを選択できる環境を整えます。
122
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
また、サービス情報の収集・提供を強化するとともに、市民や子育て支援ネット
ワークの構成員が、各情報を参照し、瞬時に適切な情報を得られるよう、利便性と
機能の改善を図ります。
92)子育て支援ネットワーク
≪子育て企画課・子育て支援課・青少年育成課≫
子育て支援ネットワークの適切な運営に努めるとともに、同ネットワークの機能
強化を目指し、ネットワークの構成員に対し、その各々が市民の視点から適切な連
携が図れるよう、その技能や意識の向上に向けた指導を推進します。
また、本ネットワークの構成員の拡充を図り、子ども・若者支援地域協議会とし
ての機能を持たせます。
【子育て支援ネットワーク】
総合療育センター
社会福祉事業団
市子育て支援ネットワーク
市社会福祉協議会
学識経験者
保健所
療育センター
(仮称)子ども総合センター
【市子育て支援ネットワークの本部として】
 各機関、区子育て支援ネットワークからの情
報集約、各機関に向けた情報提供
 各機関、地域の機関への研修の企画・実施
 IPW推進、検証、改善
 専門機関の経験・ノウハウ提供
 相談対応、子育て支援に関する施策の企
画・調整 等
NPO・ボランティア
児童相談所
こころの健康センター
保護観察所
教育相談本部・教育相談室
特別支援相談センター
子どもケアホーム
少年サポートセンター
教育研究所
子育て支援センター
生涯学習総合センター
子育て支援課
医療機関
保健センター
ハローワーク
所管
区子育て支援ネットワーク
子育てサークル
子ども会・青少年育成各地区会
民生・児童委員
保健センター
市民団体
区(10区)
小学校・中学校
障害児通園施設
【区子育て支援ネットワークの本部として】
 区の「家庭児童相談員」を区の本部とし
て位置づけ、区レベルの子どもに関する
総合相談を実施
 地域の担い 手 から の情 報集約 、各 施
設・担い手に向けた情報提供
児童センター
地域子育て支援センター
公民館
区社会福祉協議会
NPO・ボランティア
幼稚園・保育園
※本ネットワークは、
「子ども・若者育成支援推進法」に基づく『地域における子ども・若者育成支援
ネットワーク(地域協議会)』として位置付ける。
※(仮称)子ども総合センターは、
「子ども・若者育成支援推進法」に基づく『子ども・若者総合相談
センター』として位置付ける。
123
93)子育て応援ブック
≪子育て支援課≫
子育て支援制度や施設情報などをよりわかりやすく、見やすく「子育て応援ブッ
ク」としてまとめ、各窓口で配布することで、情報を必要とするすべての方に子育
て支援に関する情報を届けます。
94)ファミリー・サポート・センター事業
≪子育て支援課≫
育児の援助を受けたい人(依頼会員)と、育児の援助を行いたい人(提供会員)
の会員組織で、会員相互による援助活動をサポートするファミリー・サポート・セ
ンターの事業委託を検討し、より円滑な支援活動を行えるようにすることで、仕事
による臨時的・一時的な保育ニーズに対応し、仕事と育児の両立を支援します。
また、「病児・緊急サポート事業」の実施について検討し、仕事と子育ての両立
における課題のひとつである、子どもの病気など不測の事態に対応できるような体
制を整備します。
95)子育てヘルパー派遣事業
≪子育て支援課≫
保護者が体調不良で、昼間、家事や育児の手伝いをしてくれる方がいない等、一
定条件を満たす子育て家庭に、保護者の在宅時にホームヘルパーを派遣し、家事・
育児援助を行う事業を実施します。また、本事業の更なる周知に努めるとともに、
援助内容や援助要件、利用料金等について再検討し、利用者の拡大、利用の促進を
図ります。
96)子どもショートステイ事業
≪子育て支援課≫
保護者の病気や入院、災害、事故などにより、児童の養育が困難になった場合な
ど、児童養護施設などにおいて一時的に児童を短期間(7日以内)預かるショート
ステイ事業を実施し、緊急時における子育ての負担を解消します。
平成21年度
平成26年度
5か所
7か所
97)子育て・家庭教育の支援
≪生涯学習振興課≫
家庭教育力の向上を支援するため、小・中学生の保護者を対象として、子どもを
取り巻く社会環境への理解を深め、子どもとのかかわり方について考える学習の機
会や場づくりを進めます。
新規
98)専門相談機能の集約と「なんでも相談窓口」の設置
≪子育て企画課≫
(仮称)子ども総合センターに、児童相談所・こころの健康センター・子どもサ
ポートステーション等を一体的に設け、縦割を廃した「なんでも相談窓口」を設置
し、子ども・青少年や家庭からの相談に、複数の専門機関が協働して一体的に応じ
124
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
られるようにします。
(2)区レベルの支援体制の整備
区役所・保健センター・単独型子育て支援センターなど区レベルの拠点で、子育
てに関する情報の提供、子育て相談、子育て家庭同士の交流機会の提供などを行い
ます。
99)単独型子育て支援センターの拡充
≪子育て支援課≫
親子のふれあい、親同士の出会いの場、育児相談や子育てに係る情報提供を行う
場として、区内全域から広く市民の利用が見込まれる子育て支援センターを、各区
に1か所整備し、子育ての不安感・負担感の軽減を図るとともに、すべての単独型
子育て支援センターで土曜日の開所を実施しながら利用機会を拡大し、父親の育児
参加を推進します。
平成21年度
平成26年度
7か所
新規
10か所
100)一時預かり事業(子育て支援センター)
≪子育て支援課≫
育児疲れのリフレッシュ、買い物、通院など、短時間子どもと離れて用事を済ま
せたいときに子どもを預かる一時預かり事業を、交通の便の良い単独型子育て支援
センターで始めます。
101)各区子育てガイドマップの配布
≪子育て支援課≫
地域の子育て支援施設や子育てサークルの情報などを掲載した「子育てきっかけ
応援ブック」をより充実した内容で提供することで、仲間づくりや育児相談の場に
出かけるきっかけを作り、育児不安・負担の解消を目指します。
102)子育て相談
≪子育て支援課≫
各区役所で実施している家庭児童相談において、相談員の資質、問題処理能力、
技術等を向上させ、関連機関との連携強化を図ることで、子育てに関する相談体制
を強化し、保護者の子育てに対する不安を解消します。
103)ブックスタート事業
≪子育て支援課≫
図書館職員などが読み聞かせのアドバイスを行いながら、絵本を介した親子のふ
れあいを推進するブックスタート事業について、図書館によるアフターフォローや
ボランティア、主任児童委員の協力について検討し、地域密着事業として推進して
いくことで、親子のコミュニケーション力の向上、地域で子育てを応援する環境づ
くりを推進します。
125
85)児童センター
→ 120ページに掲載
(3)地域レベルの支援体制の整備
子育て家庭の負担感・不安感の軽減や、子育てを楽しく行える環境づくりを行う
ため、地域バランスを考慮しながら身近な場所に、のびのびルーム、保育所併設型
子育て支援センター、子育てサロンなどを整備し、居場所づくりや仲間づくりを応
援します。
104)のびのびルーム
≪子育て支援課≫
放課後児童クラブの午前中の空き時間を利用し、親子の集いの場、遊びの場とし
て実施している「のびのびルーム」を、類似の場と整理・統合を行いながら整備す
ることで、各地域における集いの場の利用度を高め、より身近な生活の場での子育
て支援体制を構築します。
105)保育所併設型子育て支援センター
≪保育課≫
育児相談、子育て中の保護者の仲間づくりを進めるため、子育てサークルの育成
支援、子育てサロンの開設などを実施する、地域に密着した保育所併設型子育て支
援センターを拡充し、事業内容の充実を図ります。
平成21年度
平成26年度
40か所
51か所
106)公民館における子育てセミナー・サロンなど
≪生涯学習総合センター・公民館≫
地区公民館や生涯学習総合センターにおいて、子育てセミナー、子育てサロン等、
子育て世帯により身近な集いの場を提供することで、子育ての不安・負担の軽減、
子育てスキルの向上を図ります。
107)保育所地域活動
≪保育課≫
保育所を地域に開かれた社会資源として活用し、子育て家庭への支援を行うため、
0~3歳までの子どもと保護者を対象に保育所の園庭を開放する「なかよし広場」
について、さらに魅力あるものとするため内容の充実を図ります。
108)地域健康福祉連絡会の設置・運営
≪福祉総務課≫
健康福祉地区内のボランティア団体、民生委員・児童委員、食生活改善推進員、
社会福祉法人などが、それぞれの活動や支援情報を必要に応じて共有するとともに、
地区内の健康福祉ニーズの把握や改善の検討、関係機関との連絡・調整などを行え
るよう、「地域福祉行動計画」の策定、地域福祉コーディネーターの配置がなされ
126
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
た健康福祉地区には、地域福祉を活性化させるための新たな取り組みができるよう
支援しながら、
「地域健康福祉連絡会」の設置を進めます。
また、新たに、地域福祉行動計画を策定する地区では、「地域ケア」、「見守り支
援ネットワーク」に関する取り組みを盛り込めるよう働きかけていきます。
109)健康福祉推進員制度の確立
≪福祉総務課≫
健康福祉地区内の地域健康福祉連絡会の運営や、市民全体の健康福祉活動のつな
ぎ役を担う健康福祉推進員を健康福祉地区ごとに配置できるよう支援します。
また、健康福祉推進員に望まれる役割としての、地域における課題の整理、改善
計画の立案、事業実施の調整が円滑に実施できるようスキルアップを図るとともに、
「ふれあい福祉基金運用補助事業」等の各種地域福祉推進制度を活用できるよう働
きかけを行います。
110)健康福祉地区における子育て活動の支援
≪子育て支援課≫
健康福祉地区において、子どもを守り・育てる地域福祉活動が推進され、特に、
地域とのコミュニケーションを取ることが難しい援護を必要とする方々の子育て
を支えることができるよう、各地区が「地域福祉行動計画」を策定する際、児童委
員を含む地域健康福祉連絡会の子育てに係る取り組みが具現化し、それが地域で継
続的に展開されるよう啓発を図ります。
111)世代間交流事業の充実
≪高齢福祉課≫
高齢者の生きがいと積極的な社会参加、青少年の健全育成を促進するため、5歳
から中学生までの児童と60歳以上の高齢者が、ともに参加するスポーツ・レクリ
エーションやおもちゃ作りなどのふれあい事業に助成し、また、助成制度の周知、
活用を図りながら、更なる世代間の交流を促進します。
112)家庭教育学級事業
≪公民館≫
学校、PTAと連携し、地区公民館において、家庭教育学級を実施し、家庭の教
育力の向上と地域社会の活性化を促進します。また、親の学習について調査・研究
するとともに、親自身の学習のありかたを検討する委員会を設け、親の学習プログ
ラムの作成や親学アドバイザーの育成、親の学習講座の実施について検討し、親の
学習力の強化を促進し、子育てに関する不安を減少させ、安心して子育てができる
よう支援します。
新規
113)子育て支援情報交換会
≪見沼区支援課≫
区内の子育て支援事業に携わる機関同士が相互に連携し、情報交換を図るため、
見沼区子育て支援情報交換会を開催します。また、「子育てはじめましてサロン」
を毎月1回開催します。
127
(4)子育てを地域社会で支えている方への支援体制の整備
地域と家庭が連携して子育てを行うには、民生委員・児童委員、自治会、婦人会、
老人クラブ、子ども会、子育てサークル、PTA、商店会、ボランティア、NPO
団体、福祉団体など、地域社会の様々な人材や組織の協力が不可欠であることから、
これら担い手の方々への支援を推進していきます。
114)民生委員・児童委員の活動への支援
≪福祉総務課≫
地域において様々な相談対応や援助を行うなど、地域福祉の推進に努める民生委
員・児童委員の活動強化や資質向上を促進するため、民生児童委員協議会及び各種
研修の内容を充実させます。
115)地域福祉におけるボランティア・NPOなどの活動支援
≪福祉総務課≫
ボランティアセンター、地域福祉情報・研修センターの機能を、関係団体の連携
のもとに拡充し、ボランティア・NPO・NGO活動の推進のため、情報の提供、
育成援助、活動の場の提供、需要の調整などを実施します。
また、市内の地域健康福祉活動の充実を目指し、ボランティア・NPO・NGO
団体や福祉団体が安定的な運営と効率的な事業の執行を確保することができるよ
う、ふれあい福祉基金を活用して助成を行うとともに、各区のボランティアセンタ
ー機能の充実を支援します。
新規
116)市民活動の支援
《市民活動支援室》
市民活動サポートセンターにおいて、市民や市民活動団体に対し、活動の場や交
流・学習の機会の提供、市民活動に有益な情報の発信等、多様な支援を行うととも
に、市民の資源と市の資源を出し合って造成する基金を活用して、市民活動団体に
財政支援を行うマッチングファンド制度を実施します。
117)ボランティアセンターなどの活動促進
≪福祉総務課≫
ボランティアの養成・確保や活動の活性化のため、市社会福祉協議会が設置運営
するボランティアセンター機能の充実を支援するとともに、地域福祉活動の担い手
の育成や総合的な福祉関連情報の提供機能を確立し、その機能の充実を図ります。
118)生涯学習関連施設での人材活用促進
≪生涯学習振興課≫
地域づくりの人材について、公民館・地域レベルの施設における主催事業や自主
企画事業などで、その活用を促進します。
また、公民館など、生涯学習関連施設での活動を足がかりに、活躍の場を広げて
いけるよう支援します。
128
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
119)商店街振興事業
≪商工振興課≫
商店街や、商店街と連携する社会福祉法人・NPO法人等が、商店街の空き店舗
を活用して行う子育てサロンなどに対し「さいたま市商店街活性化推進事業(空き
店舗活用型)」により助成を行い、地域の活性化、コミュニティの形成、充実を図
ります。
基本施策2
子育て家庭への経済的支援
子どもを安心して生み育てるためには、子育て家庭の経済的負担の軽減を図ることが
重要であることから、国の動向を注視しながら、子育てにかかる費用軽減のための直接
的・間接的な支援を行います。
【関連事業】
120)子ども手当(児童手当)
≪子育て支援課≫
子育て家庭の経済的負担の軽減や少子化対策の一環として支給される手当の制
度啓発を充実させるとともに、円滑な事業運営を行い、対象となるすべての家庭が
スムーズに支援を受けられるような体制を作ります。
121)助産の実施
≪子育て支援課≫
保健上必要があるにもかかわらず、経済的な理由で出産費が支払えない場合、指
定された助産施設において入院助産を行います。入所要件を満たす場合には、生活
保護受給の有無を問わずに助産を実施することで、すべての人が安心・安全に出産
ができるよう支援します。
122)幼稚園就園の支援
≪保育課≫
幼稚園に通園している園児の保護者に対し、市町村民税額が一定限度以下の家庭
に就園奨励費補助金を支給するほか、私立幼稚園に通園している園児の保護者に私
立幼稚園園児教育費助成金を交付します。
123)就学援助
≪学事課≫
経済的な理由により就学困難と認められる小・中学生の保護者に対して、学用品
費・給食費・医療費などの一部を援助します。
124)外国人学校児童生徒保護者への補助金交付
≪学事課≫
外国人学校に在籍する児童生徒の保護者に補助金を交付します。
129
125)交通遺児等奨学金の支給
≪学事課≫
父母などが交通事故により死亡または心身に著しい障害がある状態となった場
合、その遺児などの保護者に対して奨学金を支給します。
126)入学準備金・奨学金の貸付
≪学事課≫
学ぶ意欲がありながら、経済的な理由により修学が困難な高校生・大学生などに、
無利子で入学準備金や奨学金の貸付けを行います。
35)子育て支援医療費の助成
基本施策3
→ 110ページに掲載
ひとり親家庭等への支援
ひとり親家庭は増加傾向にあることから、経済的・精神的負担などの軽減を図るため、
各種助成の充実を図るとともに、在宅サービスの提供など、日常生活を支援する施策の
充実に努め、ひとり親家庭が安定した生活を送り自立できるように支援します。
【関連事業】
(1)子育て・生活支援策の充実
ひとり親家庭等の子育てにかかる時間的・経済的負担は大きく、更なる直接的・
間接的な支援の充実を図ります。
127)母子生活支援施設における支援
≪子育て支援課≫
18歳未満の子どもを養育している母子家庭の母親が、生活上の問題のため子ど
もの養育が十分にできない場合に、母子生活支援施設において母子の生活を支援し
ます。また、入所者が自立し退所できるように支援体制を強化するとともに、より
多くの家庭が入所できるよう施設の修繕を行い、すべての母子家庭の方が安心・安
定した環境で子育てができるよう支援します。
128)保育所、放課後児童クラブの優先利用
≪保育課、青少年育成課≫
ひとり親が、子育てと仕事の両立を図ることができ、生活の安定と自立を促進す
るために、保育所の入所及び放課後児童クラブの入室における審査基準点の加点な
どによる優遇措置を講じます。
129)母子緊急一時保護事業
≪子育て支援課≫
緊急に保護を要する母子を母子生活支援施設に入所させ、当面必要な保護を行う
母子緊急一時保護事業を推進します。
130
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
130)市営住宅における母子世帯等の入居の優遇
≪住宅課≫
市営住宅において、母子世帯・生活保護世帯・高齢者や障害者の入居の優遇を実
施し、ひとり親家庭等への経済的負担の軽減を行います。
新規
131)さいたま市入居支援制度
≪住宅課≫
民間賃貸住宅への入居を拒まれがちな高齢者・障害者・ひとり親世帯等に対し、
「情報提供」と「家賃債務保証」により、入居を支援します。
95)子育てヘルパー派遣事業
→ 124ページに掲載
(2)就業支援策の推進
ひとり親家庭等の自立のために、民間企業とともに、各種支援制度の充実を図り
ます。また、国の動向を注視し、他政令市との連携も図っていきます。
132)母子家庭等就業・自立支援センター事業
≪子育て支援課≫
相談から情報提供まで、一貫した就労支援サービスを提供するとともに、生活安
定のための専門家による相談等を行う母子家庭等就業・自立支援センター事業を行
い、母子家庭の母親などの就業・自立を促進します。また、更なる事業の周知を図
るとともに、母子家庭に対する就労支援・相談業務等の充実など、積極的な就労支
援を行うことで、すべての母子家庭の母親が経済的に自立し、安定した環境で子育
てができるよう支援します。
133)就業に向けた能力開発支援
≪子育て支援課≫
母子家庭の母親の主体的な能力開発の取り組みを支援するため、教育訓練講座を
受講した場合に経費の一部を助成する自立支援教育訓練給付金制度を実施するほ
か、就職に有利な資格取得のため、2年以上養成機関に通う場合に高等技能訓練促
進費を支給し、生活の負担軽減を図ると同時に就業に向けての支援を強化し、母子
家庭の経済的自立を支援します。
(3)養育費確保・相談体制等の充実
ひとり親家庭等の相談件数は増加しており、更なる支援が必要となっていること
から、情報提供に努めるとともに、より相談しやすい体制の充実を図ります。
134)母子自立支援員による相談事業
≪子育て支援課≫
母子家庭や寡婦の方を対象とした生活相談を行うほか、子どもの修学資金等、福
祉資金の貸付に関する相談や、職業能力の向上に関する就業支援を行い、母子家庭
の自立につながる長期的な視点に立った相談体制の充実を図ります。
131
135)養育費取得に関する情報提供と相談の実施
≪子育て支援課≫
養育費取得に関する相談機関や各種支援策などの情報提供を行うほか、母子家庭
等就業・自立支援センターで養育費相談を実施し、ひとり親家庭の経済的負担軽減
を支援します。
102)子育て相談
→ 125ページに掲載
(4)経済的支援
近年の景気低迷の中、養育費の確保が難しくなっていることから、経済的支援制
度について市民に周知するとともに、必要とするすべての方が制度を利用できるよ
うにします。
136)児童扶養手当
≪子育て支援課≫
父親のいない家庭や、父親が一定の障害の状態にある家庭の、生活の安定・自立
の促進を図るため、一定の所得を超えない母子家庭等に児童扶養手当を支給するほ
か、父子家庭も手当の対象となった場合には、速やかに手当の支給を開始し、すべ
てのひとり親家庭を支援します。
137)ひとり親家庭などへの医療費の支給
≪年金医療課≫
一定の所得を超えない母子家庭・父子家庭・父または母が障害者である家庭など
のいわゆる「ひとり親家庭など」に対し、医療費の保険診療一部負担金等を助成し
ます。
138)母子・寡婦福祉資金貸付制度の実施
≪子育て支援課≫
母子や寡婦に対して、必要な資金を貸す母子・寡婦福祉資金制度を推進し、母子
家庭の母及び寡婦の方の経済的自立や、扶養している児童の福祉増進を図ります。
139)ひとり親家庭児童就学支度金支給制度
≪子育て支援課≫
小学校または中学校に入学予定の児童を養育している、市町村民税非課税世帯
(生活保護世帯を除く)のひとり親家庭に、児童の入学準備に必要な経費の一部を
助成し、ひとり親家庭の経済的負担を軽減します。
132
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
基本施策4
家庭・地域における男女共同参画の促進
男女が互いに生き方を尊重し合い、地域とつながりながら、主体的に子育てをしてい
くため、また、互いの人格が尊重された家庭・地域社会で子どもが成長していけるよう、
家庭・地域社会における男女共同参画を促進します。
【関連事業】
(1)子育てへの男女共同参画の促進
男女が互いに生き方を尊重し合いながら主体的に子育てに参加し、地域社会とつ
ながりながらその責任をともに担っていくため、男女共同参画意識の醸成、両親で
の子育てを促す機会の提供、また、ワーク・ライフ・バランス普及・啓発などを行
い、子育ての男女共同参画の促進を図ります。
140)男女共同参画に関する法令の周知
≪男女共同参画課≫
市民や事業者の男女共同参画に対する理解を深めるため、男女共同参画社会基本
法、DV防止法、男女雇用機会均等法などの男女共同参画に関する法律並びに、さ
いたま市男女共同参画のまちづくり条例に関する情報を定期的、継続的に提供しま
す。
141)男女共同参画の視点からの慣行の見直し
≪男女共同参画課≫
性別による固定的な役割分担意識や、それに基づく社会制度や慣行を見直し、市
民の男女平等意識の向上を図るため、男女共同参画社会情報誌「You&Me~夢
~」等により、啓発・情報提供を行います。
142)NPO・ボランティア等の活動への参加促進
≪男女共同参画課≫
男女共同参画に関連したNPO・ボランティア活動への市民参加促進のための情
報の収集・提供をするとともに、関連団体との連携による講座を開催します。
143)男女共同参画に関する講座・講演会の開催
≪男女共同参画課≫
男女共同参画に関する講座・セミナーを開催し、市民が男女共同参画に関する知
識と理解を深める機会を提供します。
新規
144)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する講座の開催
≪男女共同参画課≫
仕事と生活(家事・育児・介護・地域活動・趣味など)との両立に関する講座や、
男女がともに家庭的責任を担うことへの理解を深めるための講座を開催します。
133
新規
145)男性のための講座の開催
≪男女共同参画課≫
これまで仕事中心の生活を送ることの多かった男性を対象に、家庭・地域生活へ
の参加を促進するための講座を開催します。
新規
146)父親の1日保育士・教諭体験
≪保育課≫
父親の子育て参加を応援するため、認可保育所・幼稚園・ナーサリールーム・家
庭保育室で保育士等の業務補助を行う、父親の1日保育体験を実施します。
99)単独型子育て支援センターの拡充
112)家庭教育学級事業
→ 125ページに掲載
→ 127ページに掲載
新規
177)ワーク・ライフ・バランス会議の開催
新規
178)八都県市共同でのワーク・ライフ・バランス推進
新規
179)ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティに関する情報提供
→ 141ページに掲載
→ 141ページに掲載
→ 141ページに掲載
(2)女性に対する暴力のないまちづくり
配偶者などからの暴力は、個人の尊厳を害し、男女平等の実現の妨げとなるとと
もに、子どもの前で暴力が行われることは、子どもに著しい心理的外傷を与えるこ
ととなります。そのため、DV(ドメスティック・バイオレンス)に関する意識啓
発や相談体制の整備を図ります。
147)DV防止法の啓発
≪男女共同参画課≫
男女共同参画社会情報誌「You&Me~夢~」等において、DVに関するコラム
や相談内容などの情報を、定期的、継続的に市民に提供することで、DVに対する
認識や防止への意識を向上させ、DVの根絶を目指します。
また、若年層を対象とする啓発活動を推進します。
148)DV相談事業の充実
≪男女共同参画課≫
女性の悩み相談を実施し、DV被害者の相談に応じ、自立支援に必要な情報提供
を行います。一人で悩むことなく、相談機関を利用するよう、広く周知を図ります。
134
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
3
働きながら子育てをしている家庭を支援する体制づくり
基本施策1
多様な保育サービスなどの充実
子育てと仕事の両立を支援するため、保育所の整備や一時預かり・延長保育・休日保
育など、核家族世帯やひとり親世帯の増加及び、就労形態の多様化に対応した様々な保
育サービスを推進します。
【関連事業】
(1)待機児童の解消
保育ニーズは依然として高く、保育所待機児童の解消は最重点課題となっていま
す。保育を希望する方が保育を受けられるよう、保育所や保育施設の整備を進め、
待機児童の解消を図ります。
149)認可保育所の整備
≪保育環境整備室≫
待機児童が多く、保育需要の高い地域を中心に、積極的に保育所の新設や定員増
により整備を進め、待機児童解消を目指します。
また、老朽化した保育所は、児童の安全確保のため、大規模修繕や改築の計画を
策定し、公立保育所の建替え時においては、土地の貸与などを行い、民間活力を導
入します。
さらに、将来の児童数の変動による施設整備のあり方も含め、公立保育所のあり
方を学識経験者等を入れた会議組織により検討します。
環境教育の一助となるよう、公立保育園の園庭の一部の芝生化を実施します。
150)認定こども園の整備
平成21年度
平成26年度
定員10,503人
定員12,403人
≪保育環境整備室≫
認定こども園制度を踏まえた、幼稚園と保育所の一体施設の整備を進めます。
平成21年度
平成26年度
定員93人
定員113人
(幼保一体含む)
(幼保一体含む)
151)ナーサリールームの整備
≪保育環境整備室≫
市との契約に基づいて保育に欠ける0~5歳児を保育する、市の独自基準を満た
したナーサリールームを、認可保育所の整備状況を勘案しつつ認定し、待機児童の
135
解消を図ります。また、各保育施設について、経営分析や運営法人の財務状況の確
認を行い、運営の適正化を図ります。
ナーサリールーム
家庭保育室
152)家庭保育室の整備
平成21年度
平成26年度
定員2,488人
定員3,988人
≪保育環境整備室≫
市との契約に基づいて、保育に欠ける0~3歳児を保育する、市の独自基準を満
たした家庭保育室の設置を促進します。認可保育所が不足し、待機児童が多数存在
する地域を優先的に、ナーサリールームと同様に整備していきます。
153)事業所内保育施設
≪保育環境整備室≫
事業所内保育施設の設置を検討している企業・事業所における事業所内保育施設
の設置を推進します。さらに、事業所内だけでなく、地域の児童も受け入れるさい
たま市地域型事業所内保育施設の設置を推進します。
平成21年度
平成26年度
定員9人
定員74人
154)幼稚園における預かり保育制度の普及促進
≪保育課≫
市独自の預かり保育補助制度の普及・促進を図ります。
また、各幼稚園における預かり保育の状況を「子育て応援ブック」や「子育てW
EB」において情報提供し、保育所待機児童の解消に寄与しつつ、施設運営の充実・
推進を図ります。
155)こども送迎センターの創設
≪保育環境整備室≫
保育所待機児童解消策の一環として、保育所整備と併せ、こども送迎センターの
創設について検討を行います。
新規
156)家庭的保育事業
≪保育環境整備室≫
家庭的保育事業の実施に必要な研修を実施するほか、連携保育所・家庭的保育支
援員等、支援体制の整備を図ります。
平成21年度
平成26年度
-
定員60人
136
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)多様な保育ニーズへの対応
多様な就業形態や地域の保育ニーズに対応した弾力的できめ細かな保育サービス
を提供します。
157)低年齢児保育
≪保育課≫
保育需要の高い低年齢児(0~2歳児)、特に1~2歳児保育の受け入れ枠を拡
大します。
158)延長保育
≪保育課≫
通常保育時間(11時間)を延長して開所する保育所を拡充します。また、2時
間以上の延長保育を行う保育所を拡充します。
159)休日保育
平成21年度
平成26年度
実施か所
119か所
143か所
(うち2時間以上)
22か所
27か所
≪保育課≫
休日保育事業の拡大について、需要の動向を見ながら検討します。
160)障害児保育
平成21年度
平成26年度
5か所
6か所
≪保育課≫
私立保育園での受け入れ数増加を推進します。
161)一時預かり事業(保育所)
≪保育課≫
保護者の就労形態の多様化や疾病などやむを得ない事由により、一時的に家庭に
おける育児が困難な場合や保護者の育児疲れなどの解消に対応するため、児童の一
時預かりを行う保育所を拡充します。
162)病児・病後児保育
平成21年度
平成26年度
46か所
52か所
≪保育環境整備室≫
保育所などに通所中の児童が、病気または病気回復期のため集団保育が困難な時
期に、病院または保育所などの専用スペースで一時的に預かる、病児・病後児保育
の実施施設を拡充します。将来的に、各区1か所ずつの開設を目指します。
平成21年度
平成26年度
3か所
8か所
137
163)保育料の検討
≪保育課≫
国の動向を踏まえながら、保育料について検討します。
164)トワイライトステイ事業
≪保育環境整備室≫
保護者が、仕事や、緊急の必要により帰宅が遅くなる場合など、平日の夕方から
夜間まで子どもを預かる、トワイライトステイ事業を実施します。
165)幼保窓口一本化
平成21年度
平成26年度
1か所
2か所
≪保育課≫
市民の利便性向上のため、幼稚園関連業務と保育園関連業務の窓口の一本化につ
いて検討します。
94)ファミリー・サポート・センター事業
96)子どもショートステイ事業
→ 124ページに掲載
→ 124ページに掲載
(3)保育サービスの質の確保と向上
保育の質を確保するためには保育人材の質が重要であるため、その資質の向上を
支援します。
166)保育士の研修
≪保育課≫
保育士の資質向上のため、研修体系を作成し、研修を充実させます。また、さい
たま市保育研究大会を実施します。
167)認可外保育施設への指導・監督
≪保育環境整備室≫
認可外保育施設への立入調査や改善指導に加え、研修への参加を促進するなど、
認可外保育施設の適切な運営を推進します。
138
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
基本施策2
放課後児童健全育成事業の充実
就労などにより保護者が昼間家庭にいない小学生の子どもたちが、放課後・学校長
期休業日などを過ごす放課後児童健全育成事業を充実させ、就学児を持つ共働き世帯
やひとり親世帯の子育て環境整備に努めます。
また、待機児童の解消や子どもの保育環境の向上、保育料(指導料)の保護者負担
の平準化など様々な課題を解決するための取り組みを行い、放課後児童健全育成事業
の充実を図ります。
【関連事業】
168)放課後児童健全育成事業の実施
≪青少年育成課≫
就労などにより保護者が昼間家庭にいない小学生に、適切な遊びや生活の場を与
え、健全な育成・指導を図るとともに、子ども同士の交流・活動を通して、自主性、
社会性、創造性の向上を図るため、公設民営で行っている公設放課後児童クラブ・
民設民営で行っている民設放課後児童クラブで放課後児童健全育成事業を実施し
ます。
また、放課後児童クラブの受け入れ対象学年については、小学6年生までを受け
入れるものとします。ただし、公設放課後児童クラブでの受け入れは原則として小
学3年生までとし、小学4年生から6年生については、待機児童の推移を注視しつ
つ、検討します。
※公設民営とは、さいたま市放課後児童クラブ条例に基づいて管理運営されているものであり、そ
れ以外のものが設置運営したものは民設民営に該当する。
169)放課後児童クラブの施設整備
≪青少年育成課≫
小学校1年生から3年生までの待機児童対策を最優先に施設整備を行います。併
せて公設・民設ともにクラブのない未整備小学校区にクラブの開設を検討していき
ます。
施設整備に当たっては、原則として民設民営での施設整備を促進するため、余裕
教室の利用を引き続き検討していくとともに、適正規模の民間施設を確保できるよ
う家賃補助の限度額を見直します。
特に、待機児童が多く、施設確保が困難な地域については、引き続き公的施設の
設置及び無償貸与など様々な手法を検討し整備を進めます。
また、児童一人当たりの生活スペースを1.65㎡以上確保するよう、保育環境の
向上を図ります。
平成21年度
平成26年度
定員5,706人
定員7,506人
139
※民設とは、原則としてNPO法人・社会福祉法人・学校法人・株式会社等が自ら施設を用意した
ものとするが、市の施設を貸与された場合も含むものとする。
170)保育料(指導料)の保護者負担の平準化
≪青少年育成課≫
保育料(指導料)については、公設放課後児童クラブ及び民設放課後児童クラブ
のこれまでの実績、実情を踏まえ、保護者負担の平準化に向けた検討を行います。
新規
171)保育の質の向上
≪青少年育成課≫
子どもの安心・安全な生活の場を確保し、保護者の仕事と子育ての両立を支援す
るため、指導員の専門性を高めていく研修を充実させるとともに、人材確保のため
の支援策を検討し保育の質の更なる向上を目指します。
また、「さいたま市放課後児童健全育成事業実施要綱」の遵守徹底を図り、市の
放課後児童健全育成事業の統一的な事業実施を進めます。
172)放課後児童健全育成事業における障害児保育
≪青少年育成課≫
指導員の研修の充実及び専門家による相談体制の整備を進め、入室の促進や保育
内容の充実を図ります。
173)特別支援学校放課後児童対策事業
≪青少年育成課≫
県内の特別支援学校等に通学する障害のある児童を、放課後などの一定期間、組
織的に指導する特別支援学校児童クラブに対して、人件費や家賃等の助成を行い、
障害のある児童の集団生活と健全育成の場を確保します。
83)放課後子どもプランの推進
基本施策3
→ 120ページに掲載
子育てと仕事が両立できる環境の整備
男女がお互いに各々の生き方を尊重し合いながら、子育てに参加し、その責任をとも
に担っていくため、ワーク・ライフ・バランスやダイバーシティの考え方の周知と、よ
り良い働き方の推進を図ります。
【関連事業】
174)労働基準法等の普及・啓発
≪労働政策課≫
市民や事業者に対して、リーフレットの配布、労働学院の開催などにより、男女
雇用機会均等法、育児・介護休業法などについて普及・啓発を行うことで、市民が
自らに保障された権利を活用し、仕事と子育てが両立できるような職場内の環境を
醸成します。
140
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
175)女性の職業能力開発事業
≪労働政策課≫
勤労女性施設で職業実務講座を開催し、職業能力を向上することで、再就職の促
進や女性のキャリアアップを図ります。
176)女性の再就職に関する支援
≪労働政策課≫
女性の再就職支援セミナーの開催、ふるさとハローワークの活用により、女性の
再就職を促進します。
新規
177)ワーク・ライフ・バランス会議の開催
≪子育て企画課≫
商工会議所、NPO法人などを構成員とした、ワーク・ライフ・バランス会議を
開催し、ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティの推進に向け、企業や民間の
担い手と連携を進めます。
新規
178)八都県市共同でのワーク・ライフ・バランス推進
≪子育て企画課≫
東京都や横浜市など、八都県市で情報共有・意見交換等を行い、首都圏でのワー
ク・ライフ・バランスの浸透を図ることで、すべての市民が仕事と子育てを両立で
きる環境づくりを進めます。
新規
179)ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティに関する情報提供
≪子育て企画課≫
さいたま市のホームページや情報誌などを活用し、ワーク・ライフ・バランス、
ダイバーシティといった考え方を周知するとともに、それらに関するイベント、実
践例や体験談などの情報を提供し、子育て期においても自身の望む生き方が実践で
きるよう意識啓発を行います。
新規
180)事業所を対象とする講座の実施
≪男女共同参画課≫
市内事業所からの要望に対し講師を派遣して、男女共同参画講座(ワーク・ライ
フ・バランスや女性の能力活用など)を開催します。
140)男女共同参画に関する法令の周知
→ 133ページに掲載
141)男女共同参画の視点からの慣行の見直し
→ 133ページに掲載
142)NPO・ボランティア等の活動への参加促進
143)男女共同参画に関する講座・講演会の開催
新規
→ 133ページに掲載
→ 133ページに掲載
144)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する講座の開催
ージに掲載
185)(仮称)さいたま市子ども・青少年フォーラムの開催
141
→ 142ページに掲載
→ 133ペ
4
子ども・青少年の人権が尊重され、のびのびと心豊かに成長
できる社会づくり
基本施策1
子ども・青少年の権利を尊重し、地域で見守る体制の整備
市民に対し、子どもの権利に関する啓発を行うとともに、地域社会で見守る体制を整
備・推進することにより、すべての子ども・青少年が、より尊重される社会を実現しま
す。
【関連事業】
181)さいたま市子ども総合条例等の制定
≪子育て企画課≫
市民・事業者・行政など社会全体が絆で結ばれ、子ども・青少年を健やかにはぐ
くむための、子ども総合条例等を制定します。
182)要保護児童対策地域協議会
≪子育て支援課≫
虐待を受けた子どもをはじめとする、保護を要する子どもについての情報交換や、
支援を行うための協議を行う要保護児童対策地域協議会を充実させ、関係機関の連
携強化を図るとともに、虐待防止のための啓発事業を実施し、虐待の予防から早期
発見、早期対応、地域でのケアを適切に行うとともに、家族再統合を円滑に図るた
めの体制を整えます。
183)子どもの権利を守る啓発活動
≪子育て支援課≫
児童虐待根絶に向け、市報、ホームページ、さいたま子育てWEBなどを通じた
広報、オレンジリボンキャンペーンの実施などにより、様々な虐待防止の啓発を図
り、児童虐待のない社会づくりを推進します。
184)人権教育
≪人権教育推進室≫
学校の教育活動全体を通じて、人権意識の高揚を図り、人権について正しい理解
を深めることにより、同和問題をはじめとする様々な人権問題を解決しようとする
幼児児童生徒を育成するため、人権教育を推進します。
また、公民館などにおいて「子どもの権利と人権」などのテーマによる講座の実
施を推進します。
185)(仮称)さいたま市子ども・青少年フォーラムの開催
≪子育て企画課・青少年育成課≫
毎年「(仮称)さいたま市子ども・青少年フォーラム」を開催し、子ども・青少
年をめぐる様々な課題について市民の理解を深めます。
142
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
基本施策2
子ども・青少年の相談・支援体制の充実
虐待や不登校など、社会的な支援を必要とする子ども・青少年が、こころを開いて、
気軽にアドバイスや支援を受けることのできる体制を整備するとともに、被害の予防や、
被害にあった子ども・青少年の保護、適切な指導や援助・養育・療育を行う体制を整備
します。
【関連事業】
(1)子ども・青少年の虐待防止対策の充実
児童虐待を防止し、すべての児童の健全な心身の成長や社会的自立を促すため、
発生予防から早期発見・早期予防、保護・支援、家族の再統合に至るまで、切れ目
のない総合的な支援を充実させます。
新規
186)オレンジリボンキャンペーンの実施
≪子育て支援課≫
児童虐待防止に向けた啓発活動「オレンジリボンキャンペーン」を展開し、市民
の方に児童虐待について正しい知識と理解を深める機会を提供するとともに、通告
義務や相談機関の周知を図ります。
187)子ども虐待予防家庭訪問事業
≪保健センター・地域保健支援課≫
子育ての不安や虐待の恐れ・リスクを抱える家庭に対し、支援員が専門的・継続
的に家庭訪問し、相談対応・支援を行うことにより、虐待の発生の予防や早期発見
を図ります。
188)ふれあい親子支援事業の充実
≪地域保健支援課≫
子育ての不安を抱える母親、または母子関係に困難を感じている母親(被虐待経
験を持つ母親を含む)を対象に、自身が抱える問題を安心して語る場所と時間を提
供することにより、母親の心理的な安定を図り、適切な育児の実践と児童虐待の発
生を予防することを目的に、ふれあい親子支援事業を実施します。
189)虐待ハイリスク妊産婦地域支援事業(周産期からの虐待予防強化事業)
≪地域保健支援課・保健センター≫
出産を扱っている病院を受診した妊産婦に、医師の専門的見地から気になること
があった場合、医療機関から保健所への連絡に基づき、保健師が母親への支援を行
う虐待ハイリスク妊産婦地域支援事業・周産期からの虐待予防強化事業を実施しま
す。
また、連携する医療機関との定期的な連絡会や、保健師等の資質向上のための研
修会を開催します。
143
新規
190)お母さんの心の健康相談事業
≪地域保健支援課≫
産後うつや子育て不安で悩むお母さんを対象とした、こころの健康相談を実施し
ます。
191)24時間・365日体制強化事業
≪児童相談所≫
24時間虐待通告電話相談による児童虐待の早期発見と、早期対応を強化するた
め、今後も48時間以内の児童の安全確認を実施していくとともに、夜間休日を問
わずいつでも通告・相談に応じられる体制の充実強化を図ります。
また児童福祉司、児童心理司、電話相談員の更なる専門技術の向上のため、研修
の充実を図り、迅速かつ的確に対応します。
192)児童虐待防止家族支援事業
≪児童相談所≫
虐待を受けた子どもとその保護者等の家族再統合への取り組みの充実を図るた
め、精神科医師や弁護士及び相談業務に精通した専門家に助言を受け、相談援助活
動の充実を図ります。また、家族支援のための評価やプログラムによる家族再統合
の促進を図ります。
193)虐待発生予防・援助における職員の能力の向上
≪子育て支援課・児童相談所・地域保健支援課≫
急増する児童虐待相談に対応するため、児童相談所の職員の専門性を強化すると
ともに、各区支援課等を交えた研修の充実を進めるほか、地域の主任児童委員等を
対象にした研修を実施し、虐待予防の充実を図ります。
194)児童相談所における支援
≪児童相談所≫
増加する児童虐待相談等への迅速かつ適切な対応の確保をするため、職員を増員
し、関係機関と連携を深め、専門性を高めるための職員の育成を行い、あらゆる児
童相談に対応できる体制を推進します。
9)妊産婦・新生児訪問指導
→ 104ページに掲載
16)乳幼児健康診査未受診児フォロー(4か月児、1歳6か月児、3歳児)
ージに掲載
19)育児相談
→ 107ページに掲載
23)母子訪問指導
新規
→ 108ページに掲載
24)ハローエンゼル訪問事業
25)子育て不安電話相談の実施
→ 108ページに掲載
→ 108ページに掲載
144
→ 106ペ
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)社会的養育が必要な子ども・青少年への支援体制の充実
子ども・青少年への、状況に応じた適切な支援を行い、社会的養育が必要な子ど
も・青少年の成長と自立を促します。
195)乳児院による支援
≪子育て支援課≫
児童虐待等により家庭において養育困難になった乳幼児の保護を目的とした、乳
児院の定員の増員を図るなど、適切な養育体制整備に努めます。
196)児童養護施設による支援
≪子育て支援課・児童相談所≫
家庭における様々な事情により、家庭での養育が困難な児童を入所させ、その自
立を支援します。また、施設職員や里親と担当児童相談所職員の連絡を密にして、
入所している子ども一人ひとりについて、過去の生活環境を考慮するなど、適切な
養育体制の整備に努めます。
197)里親制度
≪児童相談所≫
里親基礎研修・継続研修を実施し、里親制度に関する知見を深め、養育能力の向
上を図るとともに、さらに虐待を受けた児童に対応できるよう里親を支援します。
また、里親になるための公開講座等を継続的に企画・実施することにより、里親
の登録数を増やし、里親委託を推進します。
平成21年度
平成26年度
6.4%
12%
里親委託率
新規
198)専門相談機関の集積と連携の推進
≪子育て企画課≫
(仮称)子ども総合センターに、児童相談所、こころの健康センター、教育相談
室等、各分野の専門機関を集積し、それぞれの経験、ノウハウを共有し、市民から
の相談や様々な課題の解決において連携を推進します。
新規
199)総合相談・手続きワンストップサービスの構築
≪子育て企画課≫
子ども・家庭が抱える多様な問題に応じられる総合相談窓口と、子どもに関連し
た行政サービスの手続き等ができる窓口を、(仮称)子ども総合センターに一体的
に整備することにより、相談から手続きまでワンストップで対応する体制を構築し
ます。
52)不登校・いじめ対策
→ 114ページに掲載
53)教育相談室での電話・面接・相談事業
56)ひきこもり対策
→ 115ページに掲載
145
→ 114ページに掲載
96)子どもショートステイ事業
新規
→ 124ページに掲載
98)専門相談機能の集約と「なんでも相談窓口」の設置
129)母子緊急一時保護事業
基本施策3
→ 124ページに掲載
→ 130ページに掲載
障害・発達に遅れのある子どもへの支援
障害の早期発見、早期療育を推進し、障害の軽減を図るとともに、障害のある子ども
が健やかに成長できるよう、生活上のサポートや特別支援教育の充実を図ります。
【関連事業】
200)心身障害児総合療育機能の充実
≪総合療育センターひまわり学園総務課≫
医療・福祉・教育が一体となり、心身障害児等の早期診断、早期治療を行い、そ
の障害に応じた療育を総合的に実施するとともに、健やかな成長・発達を促すため、
心身障害児総合療育機能の充実を図ります。また、発達相談支援体制を構築するた
め、新評価システム・新指導法の有効性の検証、効果的な地域支援策の構築と事業
成果の普及に努め、併せて発達障害者支援センターとの連携を図ります。
201)障害児療育システムの構築
≪障害福祉課≫
療育施設の未整備地区である市の北東部に、
(仮称)春野地区障害児通園施設(平
成23年度開設予定)の開設準備を進めるとともに、総合療育センターひまわり学
園や療育センターさくら草、保健センター、福祉事務所、通園施設等と連携を図り
ながら、障害の早期発見・早期療育を行います。
202)発達障害者(児)に対する支援の充実
≪障害福祉課≫
平成21年10月に開設された発達障害者支援センターとの連携を進めるととも
に、自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥
多動性障害等の発達障害児を早期に発見し、就学前及び学校における発達支援を強
化しながら、適切な発達支援を進めます。
また、発達障害者(児)やその家族が、安心して地域で生活していけるように、
発達障害者支援体制整備検討委員会を設置し、支援体制や支援センターの運営状況
等の検討・検証を行います。
203)幼稚園・保育所への支援
≪障害福祉課≫
総合療育センターひまわり学園や療育センターさくら草、発達障害者支援センタ
ーとの連携を進めるとともに、幼稚園・保育所における発達障害児支援の連携体制
146
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
や、職員の理解啓発・研修のあり方について、発達障害者支援センター及び発達障
害者支援体制整備検討委員会において、検討・検証を進めます。
また、発達障害者支援体制整備検討委員会において、幼稚園や保育所の発達障害
児やその家族が安心して地域で生活していけるように、発達障害児の支援体制整備
に向けた検討・検証を行います。
204)障害児(者)生活サポート事業の充実
≪障害福祉課≫
在宅の障害児(者)の地域生活を支援するため、身近な場所における一時預かり、
派遣による介護、送迎、外出援助などのサービスを実施します。
205)特別児童扶養手当の給付
≪障害福祉課≫
家庭において心身に重度または中度の障害がある、20歳未満の児童を育ててい
る父母または養育者に手当を支給します。
206)障害児福祉手当の給付
≪障害福祉課≫
20歳未満で、心身に重度の障害があるため、日常生活に常時介護を必要とする
方に、手当を支給します。
207)特別支援教育事業
≪指導2課≫
障害のある児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じて適切な教育的支援を受
けられるよう、特別支援教育相談センターにおける相談・支援、特別支援ネットワ
ーク連携協議会による学校コンサルテーション、特別支援教育推進学校訪問などを
実施するとともに、
「潤いファイル(個別の指導計画)
」の配布、特別支援学級行事
等助成及び改良笛・拡大教科書の無償貸与・給付を行うなど、「さいたま市特別支
援教育推進計画」に基づき特別支援教育の充実を図ります。
新規
208)発達障害者支援センターの整備・充実
≪障害者総合支援センター≫
これまで相談支援の受け皿の乏しかった満18歳以上の成人期を中心に、対人関
係、コミュニケーション、就労といった発達障害者(児)に特有な諸問題への対応
を図り、継続的な相談支援を実施します。
また、連絡協議会の開催等を通し、地域での支援体制を整備していくとともに、
啓発活動の一環としてホームページの立ち上げや研修会を開催します。
37)自立支援医療(育成医療)給付
160)障害児保育
→ 111ページに掲載
→ 137ページに掲載
173)特別支援学校放課後児童対策事業
→ 140ページに掲載
147
5
安心して子育てができる生活・都市環境づくり
基本施策1
安心して外出ができる快適な生活・都市環境の整備
安心して子どもを生み育てるため、道路交通環境、建築物等に配慮した生活・都市空
間のバリアフリー化が重要であることから、安心して外出でき、のびのびと子育てがで
きるよう、安全で快適な生活・都市環境の整備を進めます。
【関連事業】
209)市民・関係事業者の意識啓発の推進
≪福祉総務課≫
「さいたま市だれもが住みよい福祉のまちづくり条例」と、福祉のまちづくりを
総合的、計画的に推進するための基本となる「推進指針」により、市民、事業者と
市が一体となって、福祉のまちづくりに取り組めるよう、意識啓発を図ります。
210)子育てや子どもに配慮した施設の整備
≪福祉総務課≫
すべての市民にとってやさしいまちを実現するため、公共施設の新築や既存施設
の改修等において、授乳及びオムツ替え場所の設置や、出入り口・廊下・階段・エ
レベーター・トイレ等の構造及び施設に関する基準を定めた「さいたま市だれもが
住みよい福祉のまちづくり条例」によるバリアフリー化を推進します。
211)交通バリアフリー法関連事業の推進
≪都市交通課≫
鉄道駅舎の改札口内外のバリアフリー化整備及び交通バリアフリー基本構想に
おける各特定事業の進行管理を実施し、交通バリアフリーを推進することで、安心
して子育てができる環境整備を行います。
新規
212)(仮称)赤ちゃんの駅認証事業
≪子育て企画課≫
市内の様々な外出先や交通の拠点等のうち、授乳やおむつ替えができる標準機能
を整備した施設等に「(仮称)赤ちゃんの駅」という認証を与え、市全体で子育て
に優しい意識を醸成しながら、乳幼児とその保護者が安心・気軽に外出し、各施設
等で快適に過ごせる環境づくりを進めます。
213)街区公園の整備
≪都市公園課≫
市民がどこからでも歩いていける範囲で街区公園を整備し、安全で快適な遊び空
間を確保します。
214)身近な公園・広場の整備
≪都市公園課≫
企業や住民との協働により、小規模な公園や子ども広場、児童遊園などを多数整
148
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
備し、家の近くに安全な子どもの遊び場を確保することで、親だけでなく近隣住民
など地域ぐるみで子どもを見守れるような環境づくりに努めます。
新規
80)自転車による保育園や幼稚園などへの安全な送迎を支援
基本施策2
→ 119ページに掲載
住宅環境の整備
子育て世帯の住宅の確保や、子育て環境の整った住居を確保しやすい仕組みづくりを
推進します。
【関連事業】
215)特定優良賃貸住宅供給促進事業
≪住宅課≫
市認定の優良な民間賃貸住宅に入居する一定収入以下の中堅所得世帯に対し、家
賃の一部を補助することで、子育て世代の住居の確保を支援します。
216)市営住宅建替え事業
≪住宅課≫
老朽化した市営住宅の建替えを実施する際、一定の規模以上の住宅については、
子育て支援施設などの福祉施設と併設を検討することで、子育て世帯が住み良い住
宅環境づくりを目指します。
130)市営住宅における母子世帯等の入居の優遇
149
→ 131ページに掲載
6
次代を担う子ども・青少年の自立を支援する環境づくり
基本施策1
さいたま市教育総合ビジョンの推進
子どもが、学校で健やかにゆとりを持って過ごすことができるよう、一人ひとりの子
どもに目をかけ、手をかけるとともに、落ち着いた教育環境の中で、生き生きとした表
情の子どもを育てる教育を推進します。
【関連事業】
(1)きめ細かな教育の推進
児童生徒一人ひとりの個性や能力が発揮できるよう、多様な学習形態や指導方法、
指導内容の充実を図るとともに、特色ある学校づくりを推進します。
217)少人数指導の充実
≪教職員課≫
子どもたちの個性に応じた指導を行うため、少人数指導サポートプラン臨時教員
補助員の全小・中学校への配置を継続します。
218)環境教育・学習の推進
≪環境総務課≫
環境保全標語・ポスター作品コンクールの実施や、小・中学生が中心となって活
動している「こどもエコクラブ」に対する活動支援を行うなど、環境教育・学習の
推進を図ります。
219)国際教育・交流事業
≪指導1課≫
市立中学校の生徒などを海外に派遣する国際交流活動、外国語指導助手や地域に
在住する外国人のボランティアによる国際教育の充実を目指し、外国語指導助手等
指導者の活用方法を検討するとともに、その資質・指導力を向上させるための研修
を推進します。
また、帰国・外国人児童生徒の動向に注目し、日本語指導員の登録者の増加や資
質の向上を目指します。
220)情報教育の充実
≪教育研究所≫
児童生徒及び教職員の情報活用能力の育成のため、研修会の開催・委員会での研
究・コンピュータ等の情報機器の整備を行い、学校におけるICTの活用を推進し
ます。
150
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
新規
221)メディアリテラシー教育推進事業
≪教育研究所≫
児童生徒が情報を適切に選択し、活用できる力を身に付けられるようメディアリ
テラシー教育を充実させていきます。
携帯電話やインターネットの安全な使い方に詳しい講師を携帯・ネットアドバイ
ザーとして委嘱し、児童生徒・保護者・地域・教職員を対象とした「携帯・インタ
ーネット安全教室」をすべての市立小・中・特別支援学校で実施します。
222)教育相談・相談室運営事業
≪指導2課≫
全市立中学校にスクールカウンセラーとさわやか相談員を配置し、いつでも相談
に応じられる体制を整え、カウンセリング等により、児童生徒のこころの悩みや不
安を解消します。
また、不登校問題の解決を図るために、スクールカウンセラーやさわやか相談員
の小学校における活動を工夫し、より多くの児童・保護者及び教職員が相談できる
体制を整え、早期の解決を目指します。
223)小・中一貫「潤いの時間」の展開
≪指導1課≫
小・中一貫したカリキュラムのもと、児童生徒にコミュニケーション能力及び適
切な人間関係の構築に必要な技術を身に付けさせ、国際社会をたくましく豊かに生
きる力を育成します。そのために、外国語指導助手等、指導者への訪問指導や中核
となる教員の育成、小・中学校連携のための授業研究会の開催、市PTA協議会と
の連携などによる「英会話」の充実及び「人間関係プログラム」の充実と効果測定結
果を分析した「学級のまとめシート」の効果的な活用を図ります。
224)心の教育推進計画「子ども潤いプラン」の推進
≪指導2課≫
子ども潤いプランの推進のため「子ども潤いプラン推進委員会」を設置するとと
もに、学校・家庭・地域社会等へ子ども潤いプランの啓発を図ります。
225)ライフステージに応じた学習機会の提供
≪生涯学習振興課≫
「さいたま市生涯学習推進計画」に基づき、生涯学習関連事業を体系的に整理し
て情報提供するとともに、関係各課と連携して効率的な事業展開を行います。
新規
226)学習支援事業
≪大宮区福祉課≫
被保護世帯(対象世帯)に学習支援プログラムを案内し、参加する児童生徒の基
礎学力を確保し、各々の学習能力の向上を図ります。
151
(2)教育環境の整備
多様化、高度化する教育に対応するため、また、児童生徒が社会の変化に的確に
対応する能力をはぐくむため、教育環境の整備を図ります。
227)過大規模校解消事業
≪教育総務課・学校施設課・学事課≫
過大規模校の解消のため、児童数の増加が見込まれる小学校において施設整備を
進めるほか、周辺学校との通学区域の見直し等の検討を進めます。
また、大和田地区における新設校の建設に向けて、準備を進めます。
228)学校施設改修等推進事業
≪学校施設課≫
学校施設の安全性・快適性を確保するため、老朽化した校舎の改修や改築を行う
とともに、平成24年度の耐震化完了に向け、計画的に耐震補強工事を進めます。
また、武道場未設置の中学校で武道場整備を進めます。
229)学校図書館の充実
≪教職員課・教育研究所≫
児童生徒の読書活動の推進と学習活動の充実を図るため、学校図書館司書の研修
会を開催します。
さらに、Webページによる学校図書館の支援ページの充実や学校図書館コンピュ
ータの活用の推進を図ります。
230)学校給食施設整備事業
≪学校施設課≫
児童生徒に、学校や地域の特色を生かした給食の提供や、きめこまやかな食の指
導を行うため、計画的に単独校調理場未設置校へ給食室を整備します。
(3)創意ある学校施策の推進
新たな学校教育の仕組みを導入したり、大学と小・中学校との連携を図るなど、
創意ある学校施策を推進します。
231)中高一貫教育の推進
≪指導2課≫
浦和中学校の検証と評価及び、その成果の反映を行い、学校教育計画に基づいた
質の高い中高一貫教育を推進します。
232)「さいたま教育コラボレーション構想」の推進
≪指導1課≫
大学と連携し、学生学習ボランティアを配置し、児童生徒にきめ細かな個別指
導・支援を行うとともに、学生のキャリア教育の推進を図ります。
また、大学教授等を教員研修の講師として招くなど、教員の資質向上と学校教育
の一層の充実を図ります。
152
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
(4)地域の教育力との連携
地域に開かれた学校教育を推進するため、地域の人材が学校の授業や学校運営へ
参画できる仕組みの充実を図ります。
新規
233)夢工房
未来(みら)くる先生
ふれ愛推進事業
≪指導1課≫
市立小・中学校等に、文化芸術及びスポーツの分野においてトップレベルの実績
があり、本市にゆかりのある方を中心とした「未来(みら)くる先生」を派遣する
ことを通して、児童生徒の好奇心や感動する心などをはぐくむとともに、郷土愛や
望ましい勤労観、職業観を育成します。
234)地域に開かれた学校運営事業
≪指導1課・教育総務課≫
各学校において、家庭・地域の声を生かし、地域の学校として運営を行うため、
学校評議員制度を導入し、開かれた学校づくりを進めます。
学校ボランティア、地域住民、諸団体と学校との連絡・調整を行う学校地域連携
コーディネーターを市立小・中学校に配置し、学校・家庭・地域の連携を強化しま
す。
235)部活動指導員派遣事業
≪指導1課≫
市立小・中・高等学校において、地域の人材を活用し、運動部・文化部に派遣す
る専門性を有する指導員を増員し、活動の充実を図ります。
236)学校5日制対応事業
≪公民館≫
学校完全5日制に対応した、
「親子公民館」
、
「子ども土曜日講座」などを開催し、
地域の教育力の向上を図るとともに、子どもの居場所づくりを推進します。
新規
237)「さいたま土曜チャレンジスクール」推進事業
≪教育総務課≫
希望する児童生徒が土曜日などに自主的な学習(補習・ものつくりなど)に取り
組む、「さいたま土曜チャレンジスクール」をすべての市立小・中・高等学校で実
施します。また、
「放課後チャレンジスクール」と一体的に整備・拡充を図ります。
153
基本施策2
青少年の自主的活動の推進
青少年が、自主性、創造性を十分に発揮しながら、自立した社会人となるよう、地域
の主体的な活動に対する青少年の参画を推進するとともに、スポーツ・レクリエーショ
ン活動、文化活動、国際交流活動等への参画を推進します。
また、本市の豊かな自然環境を生かした活動の場や、青少年が安心して活動できる居
場所づくりを推進します。
【関連事業】
(1)地域活動への参画の推進
青少年が積極的に地域活動に参画し、地域づくりの担い手として、自覚と自信を
持つことができるよう、企業、学校、関係機関等と連携を図りながら、青少年の様々
な社会体験・生活体験を推進します。
また、青少年による仲間づくりや自主的活動に対する支援として、同世代間・異
年齢間の交流の場や機会の拡充を図るとともに、ボランティア活動に関する情報も
含めて、各種媒体を通じて青少年活動に関する情報提供・広報活動を行います。
新規
238)認知症サポーター養成事業
≪高齢福祉課≫
認知症の人やその家族に対する理解を深めるため、
「認知症サポーター養成講座」
を開催するとともに、より多くのサポーターを養成するため、各市民団体や学校、
市民に対し事業の周知を図ります。
239)親子対象事業
≪公民館≫
各公民館において、親子パン作り教室、親子公民館、親子クッキングなど、小学
生の親子を対象とした講座を実施し、親子の交流の場、小学生の自発的な活動の場
を提供することで、子どもの健やかな成長と自立心をはぐくみます。
240)子ども体験学習支援事業
≪公民館≫
各公民館において、工作、料理、絵画、映画、科学教室などの学習・文化講座や
ジャズダンス、スポーツチャンバラ、卓球教室、デイキャンプなどのスポーツ・野
外活動講座を実施し、子どもの自発的な活動の場、自己表現の場、体を動かす場を
提供することで、子どもの自立心や想像力、表現力、健康な身体をはぐくみます。
新規
241)ロボット工房への支援
≪経済政策課≫
市内の製造企業等の協力により開催する製作教室への支援を通じて、小・中学生
のものづくりへの興味を喚起し、ものづくり人材を育成します。
154
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
242)少年少女発明クラブへの支援
≪経済政策課≫
工作教室や体験学習などの学習会を開催する少年少女発明クラブへの支援を通
じて、小・中学生の科学技術に対する興味を喚起し、創造性豊かな人間育成を図り
ます。
243)子ども情報化社会対応事業
≪生涯学習総合センター・公民館≫
各公民館で青少年を含む市民を対象としたパソコン教室を実施し、高度情報化社
会に対応できる人材育成を推進することで、子どもの可能性を広げ、多様で大量の
情報から取捨選択する能力をはぐくみます。
新規
244)子ども博物館の整備
≪子育て企画課・サッカープラザ準備室≫
子どもの創造力と豊かなこころをはぐくみ、豊かなかかわりあいを実現する子ど
も博物館を整備します。
245)科学や歴史に親しむ機会の充実
≪宇宙劇場・青少年宇宙科学館・市立博物館・民家園・見沼くらしっく館≫
宇宙劇場や青少年宇宙科学館、市立博物館、浦和くらしの博物館民家園などにお
いて、子どもが科学や歴史に親しむ機会の充実を図ります。
246)交流促進事業
≪指導2課≫
障害のある児童生徒と障害のない児童生徒相互の交流や、社会参加、共同学習を
推進するよう、学校教育の指針に位置付け、推進します。
247)子ども造形ひろば(五反田会館・三つ和会館)
≪人権教育推進室・人権政策推進課≫
「自分発見!チャレンジさいたま」の一環として、小学生を中心とした子どもた
ちが工作を行う「子ども造形ひろば」を開催し、子どもの創造力の向上や自立心を
はぐくみます。また、テーマ選定を工夫することにより、参加者の関心を高め、幼
児や父母の参加にも配慮することで、親子のふれあいや、異年齢間及び地域との交
流を図る場とし、子どもの健全育成を推進します。
248)成人式
≪青少年育成課≫
成人の日に新しい人生の門出を祝福し、成人としての自覚を促すとともに、将来
の幸せを祈念するため、成人式を実施します。
249)青少年の主張大会
≪青少年育成課≫
青少年が日々の生活の中で思っていることや感じていることを自分の言葉とし
てまとめ、発表することにより、広い視野に立って物事を考える力と、自分の言葉
で正しく表現し、伝え合う力を養います。
155
また、大会を通して多くの方々の青少年に対する理解を深め、青少年の健全育成
を推進します。
新規
250)青少年育成事業支援
≪青少年育成課≫
青少年の社会参画を図るために、自主的な活動や、青少年の育成に資する団体活
動を支援します。
新規
251)市民活動サポートセンター大規模フェスティバル・中規模交流会事業
≪市民活動支援室≫
「市民活動サポートセンター大規模フェスティバル・中規模交流会事業」を開催
し、市民活動団体相互の連携を強めるとともに、市民活動への関心を高め、理解を
深めることで、市民の地域活動を支援します。
新規
252)子ども探検隊
≪岩槻区コミュニティ課≫
区内の小学校3~6年生を対象に、区民の方と協働し、子どものまちづくりの参
画意識を醸成するため、市内の自然、歴史、文化を題材とし、地域の再発見を促し
ます。
新規
253)親子ふれあい米作り体験
≪桜区・緑区コミュニティ課≫
田植えや稲刈りなど、米作りを親子で行うことにより、収穫の喜びを体験し、自
然と食の大切さを学びます。
42)食育推進事業
→ 112ページに掲載
111)世代間交流事業の充実
→ 127ページに掲載
254)少年少女サッカー教室
→ 157ページに掲載
300)早期起業家教育事業
→ 165ページに掲載
301)中学生職場体験事業
→ 166ページに掲載
156
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)スポーツ・レクリエーション活動の推進
青少年が、スポーツやレクリエーション活動を通じて地域の様々な人々と交流し、
ルールを守る大切さ、チームワークの大切さ、団体行動の楽しさ・難しさなどを学
ぶことができるよう、総合型地域スポーツクラブの活動を支援するとともに、学校
の体育館や校庭等の開放など、身近なスポーツ・レクリエーション活動の場の整備・
充実を図ります。
254)少年少女サッカー教室
≪大宮区・北区・西区・見沼区コミュニティ課≫
スポーツを通じた青少年の健全育成及びサッカーのまちづくりを推進するため、
「少年少女サッカー教室」を実施します。
255)スポーツ少年団活動への支援
≪スポーツ振興課≫
スポーツ少年団の育成、少年団指導者の資質向上など、スポーツ少年団活動を支
援します。
256)総合型地域スポーツクラブの育成・活動支援
≪スポーツ振興課≫
総合型地域スポーツクラブの育成に積極的に取り組み、総合型地域スポーツクラ
ブの活動及び広報活動を支援します。
257)ロッテマリーンズ軟式野球教室
≪スポーツ企画課≫
市内に練習場を構えるプロ野球球団ロッテマリーンズの選手・コーチによる野球
教室を実施し、小学生野球愛好者の輪の拡大、野球競技の更なる普及発展を図り、
また、青少年が野球のルールやマナーを学ぶことにより、青少年の健全育成を推進
します。
258)スポーツリーダーの育成・活動支援
≪スポーツ振興課≫
日独スポーツ少年団交流会を通じ、青少年リーダーの育成強化を推進します。
259)スポーツボランティアの育成・活動支援
≪スポーツ振興課≫
高校生・大学生を対象とし、地域のスポーツボランティア体験会を実施するとと
もに、各区のスポーツ振興団体の育成と、その活動を推進します。
260)学校体育施設開放事業
≪スポーツ振興課≫
スポーツに対する市民ニーズが高まる中、だれもが手軽にスポーツ・レクリエー
ション活動に親しめるよう、各学校ごとに開放運営委員会を設置し、利用希望の調
整を図りながら、市立小・中学校の校庭・体育館等を学校教育に支障のない範囲で、
広くスポーツ・レクリエーション団体に開放します。
240)子ども体験学習支援事業
→ 154ページに掲載
157
276)高校選抜サッカー選手団海外派遣事業
→ 160ページに掲載
(3)文化活動の振興
青少年が地域の伝統文化を学び、優れた文化芸術を体感することは、豊かな人間
性をはぐくむ上で重要です。
このため、青少年の文化活動に対する関心を高め、青少年を対象とした地域の伝
統文化の学習や伝承活動を促進するとともに、優れた文化芸術を鑑賞する機会の拡
充を図ります。
261)音楽鑑賞教室事業
≪指導1課≫
市立小・中学校の児童生徒を対象に、管弦楽鑑賞教室を実施します。
262)青少年による郷土芸能伝承活動支援事業
≪青少年育成課≫
青少年の健全育成及び郷土芸能を伝承する目的を持った団体活動を支援します。
263)子ども文化祭
≪文化振興課≫
市内で様々な活動をしている子どもを中心としたグループへ発表の場を提供す
る、「さいたま市の明日の文化を担う子どもたちを育て、さいたま市の文化振興に
寄与する事業」に対して、多彩な団体による多数の参加を促すため、アドバイスや
イベント実施のサポートを行い、イベントを通じた子どもの自主性、表現力、感性
の育成を促します。
264)子ども文庫事業
≪公民館≫
地区公民館で児童書の貸し出し、読み聞かせ、工作教室等を開催し、読書などを
通じた心豊かな子どもの育成を推進します。
265)地域での読み聞かせ活動の支援
≪中央図書館資料サービス課≫
地域のボランティアグループが市内全地域の小学校で実施する読み聞かせ活動
等を支援し、多くの子どもたちに読書の楽しさを知ってもらうことで、各々の読書
への関心を高め、豊かな人格の形成を推進します。
266)おはなし会
≪中央図書館資料サービス課(各図書館)≫
各図書館で、子どもや赤ちゃんと保護者を対象として、絵本の読み聞かせなどを
実施し、本との出合いの場、読書を通じた親子のコミュニケーション方法を提供す
ることで、各々の読書への関心を高め、子どもの豊かな人格の形成を推進します。
267)緑区子ども文化推進事業支援
≪緑区コミュニティ課≫
市民が、絵本と子どものかかわりについて学び、地域の子どもの文化推進に寄与
158
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
する事業を支援します。
268)文化芸術教育及び文化芸術鑑賞機会の充実
≪うらわ美術館≫
地域の芸術家と連携を図りながら、芸術教育や芸術鑑賞機会の充実を図るととも
に、児童生徒が参加しやすいプログラムや手法について検討します。
また、各小・中学校からの要請により、美術館収蔵の「本の作品」等を使った出
張授業を行います。
新規
269)緑区のびのび子育て広場事業支援
≪緑区コミュニティ課≫
乳幼児とその保護者を対象にした体験学習などを行うことにより、子どもの支援
を図ろうとする事業を支援します。
新規
270)緑区子どもまつり事業支援
≪緑区コミュニティ課≫
子どもたちの感性をはぐくみ、豊かな成長を促すために、子ども向けのイベント
を行い、子どもの文化推進に寄与している事業を支援します。
新規
271)緑区かかしランド事業
≪緑区コミュニティ課≫
ふるさとの自然と歴史・文化に関心を持ち、わが街を誇りとする人づくりを行う
ことを目的とし、区内の児童生徒が、かかしやポスターの制作・展示を行います。
新規
272)めざせルーブル美術館子ども絵画教室
≪緑区コミュニティ課≫
小学生の活躍の場を作ることや、地域活動に参加するきっかけ作りを活動テーマ
として絵画教室を開催し、「学びたい人と教えたい人」との出会いの場を提供しま
す。
103)ブックスタート事業
→ 125ページに掲載
(4)国際交流の推進
国際化が進展する中にあって、青少年が国際感覚を身に付けることが大切である
ことから、姉妹・友好都市と、市内の青少年の相互交流を図るとともに、サッカー、
野球、盆栽、漫画、人形など、本市の多様な地域資源を活用した青少年の国際交流
活動を推進します。
また、青少年が諸外国の文化を理解し、外国人とのコミュニケーション能力を高
めることができるよう、学校教育や生涯学習の場において、国際理解教育の充実や
外国語の習得機会の拡充を図ります。
273)スポーツ少年団海外姉妹友好都市相互派遣事業
≪国際課≫
スポーツ少年団を姉妹友好都市へ相互派遣し、スポーツやホームステイによる国
159
際交流、市内視察を行うことで、国際的な視野を持った人材を育成します。
274)市立中学校国際交流事業
≪指導1課≫
海外でのホームステイ、現地の中学校での授業体験や文化交流を通して、語学学
習や異文化への興味・関心を高めるため、研修内容の精選を図りながら、市立中学
校の生徒を海外に派遣します。
275)市立高等学校海外交流事業
≪指導1課≫
市立高等学校と海外の高等学校が交流する市立高等学校海外交流事業を推進し
ます。
276)高校選抜サッカー選手団海外派遣事業
≪スポーツ企画課≫
高校生を、サッカーを通じたスポーツ大使として海外に派遣し、サッカー先進国
の環境を学び、技術の習得を図り、スポーツの振興を促すとともに、海外での生活
体験や人々との交流を通して、国際社会に対する理解を深めます。
277)国際理解教育の推進
≪指導1課≫
自国や他国の伝統・文化を理解し、互いを尊重する資質や、異なる文化を持つ人々
と共生できる能力をはぐくむため、国際教育主任の研修会を実施します。
また、市立小・中学校と海外の学校との作品交流等を行う機会の提供や、異文化
理解を推進する教材の貸し出し等を行い、国際理解教育を推進します。
278)特色ある外国語教育の推進
≪指導1課≫
国際社会において相手の立場を尊重しつつ、自分の意思を積極的に外国語で表現
しようとする意欲・態度を育成するため、外国語指導助手(ALT)の活用、少人数
指導の実施、小・中一貫「潤いの時間」における「英会話」の研究推進など、特色
ある外国語教育を推進します。
279)帰国児童・生徒、外国人児童・生徒の受入体制の充実
≪指導1課≫
帰国・外国人児童生徒の学校生活への適応を促進するとともに、日本語指導員の
登録者数を増やすなど受け入れ体制を充実させ、教育の国際化を推進します。
160
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
(5)自然とのふれあいの推進
青少年が、自然や命の尊さを学び、生きる力をはぐくむことができるよう、自然
を生かした遊び場の提供や自然体験機会の拡充を図ります。また、青少年が、自然
の厳しさや人の恩恵、命の尊さなどを学ぶことができるよう、人と自然が調和して
生きていくことの重要性などを知るための事業を推進します。
280)環境教育推進事業支援
≪緑区コミュニティ課≫
基本理念である地球環境を考えたまちづくりの推進を図るため、環境問題をテー
マにした事業を支援します。
281)自然の教室事業
≪舘岩少年自然の家≫
市内小・中学生を対象に、「自然に触れ、自然に学び、自然で鍛える」を基本理
念に、自然の教室事業を推進し、豊かな自然環境の中での自然体験活動や集団宿泊
を通じて、児童生徒の健全な育成を図ります。
282)舘岩と尾瀬の自然に親しむ親子の集い事業
≪舘岩少年自然の家≫
小学生とその保護者を対象に、「舘岩と尾瀬の自然に親しむ親子の集い事業」を
推進し、尾瀬ハイキングなどの自然体験や集団宿泊を通じて、親子の絆や自然に対
する理解を深めます。
283)ときめき舘岩の冬・親子の集い事業
≪舘岩少年自然の家≫
小学生とその保護者を対象に、ときめき舘岩の冬・親子の集い事業を推進し、ス
キーなどの自然体験や集団宿泊を通じて、親子の絆や自然に対する理解を深めます。
284)上下流交流事業「野外水道教室」
≪水道総務課≫
小学生とその保護者を対象に、野外水道教室やダム見学、川遊びなどの体験会を
開催し、上下流地域の住民の交流や水とのふれあいの場を提供することで、青少年
とその家族のダムや水源に対する知識の向上、水源地域や水に感謝する心と住民相
互に連携する心を醸成します。
285)コシヒカリの郷子ども自然体験村
≪青少年育成課≫
小・中学生を対象に、新潟県南魚沼市の自然の中で、「コシヒカリの郷子ども自
然体験村」を開催し、農業体験や野外活動を通して、自然や相互協力の大切さを学
びます。
286)さるはなキャンプフェスタ・親子の集い
≪青少年育成課≫
猿花キャンプ場において「さるはなキャンプフェスタ・親子の集い」を開催し、
親子が野外キャンプ生活を通じて、自然に学び、親子のふれあいを深めます。
161
287)学校給食用牛乳パックリサイクル事業
≪廃棄物対策課≫
環境にやさしく、資源を大切にする意識を醸成するため、小学生が給食用牛乳パ
ックのリサイクルを体験し、再生品が戻ってくる仕組みを学習する事業を推進しま
す。
288)ディスカバリー事業
≪青少年育成課≫
学校や学年の異なる友達と一緒に様々なイベントを体験し、コミュニケーション
の取り方や、社会性、自主性を学ぶ機会を提供することで、青少年の社会参加を支
援します。
218)環境教育・学習の推進
新規
→ 150ページに掲載
253)親子ふれあい米作り体験
基本施策3
→ 156ページに掲載
青少年団体・青少年リーダーの育成
青少年活動団体の自主的な活動を支援するとともに、青少年活動を先導していくリー
ダーを育成します。
【関連事業】
(1)青少年関係団体への支援
青少年関係団体は、青少年の健全育成はもとより、社会への奉仕・扶助、心身の
鍛錬等様々な目標を持って活動しています。このような団体に対して、情報提供や
団体間の連携強化、活動に対する支援などを行い、団体活動の活性化を図ります。
289)青少年団体補助事業
≪青少年育成課≫
青少年団体の自主活動や育成組織活動を促進するためのボランティア活動・イベ
ント事業などについて、青少年団体等に補助を行い、青少年の健全育成を推進しま
す。
290)市民啓発活動の推進
≪青少年育成課≫
市民全体に青少年健全育成の意識の高揚を図るため、青少年育成さいたま市民会
議を中心に啓発事業を推進します。
新規
250)青少年育成事業支援
→ 156ページに掲載
162
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さいたま 子ども・青少年希望プラン
(2)青少年活動のリーダー養成
青少年の地域社会における活動を促進するためには、その中心となる青少年リー
ダーの育成が必要です。
このため、スポーツ・レクリエーション、文化活動、教育など、様々な分野で活
躍している市民や関係者の確保に努めるとともに、新たにリーダーを養成するため
の研修事業を推進します。
291)野外キャンプ指導者養成
≪青少年育成課≫
アウトドアの意義、楽しさを理解させ、キャンプカウンセラーとして適切な資質
を有する人材を育成するために、指導者を対象に、研修を実施します。
292)体験活動を支援する人材の育成・活用
≪青少年育成課≫
青少年が、年下の子どものお兄さんやお姉さんとして、子どもの面倒をみること
で人間理解を深め、社会貢献意識や次世代を育てるこころを養う機会となるよう、
ボランティア参加プログラムを推進します。
293)体験活動を支援するプレイリーダーの養成・活用
≪スポーツ振興課≫
市内の高等学校、大学などと連携しながら、学校外で子どもの体験活動を補助・
支援するボランティアやプレイリーダーなどの活動を支援するとともに、人材育成
研修の実施、新たな人材の確保を進めます。
258)スポーツリーダーの育成・活動支援
→ 157ページに掲載
259)スポーツボランティアの育成・活動支援
基本施策4
→ 157ページに掲載
連携・協力体制の構築
青少年の成長と自立を地域全体で支援していくため、相談体制の整備を進めるととも
に、関係機関の連携強化を図ります。
【関連事業】
(1)相談体制の整備
友達や保護者に言えないような悩みを抱えた場合や、相談相手が身の回りにいな
い場合は、青少年が一人で悩みを抱え込み、問題の解決に時間がかかることも考え
られます。
このため、関係機関や市民団体等と連携を図りながら、青少年が気軽に相談でき
163
る体制を、利用しやすさに配慮して整備します。また、児童虐待やひきこもりなど、
その解決に際して専門知識が必要な課題に対しては、専門職員を配置した相談体制
を整備します。
294)青少年相談事業
≪指導2課≫
学校・保健・医療・福祉などの関係機関の連携を強化し、児童生徒や保護者を対
象にした電話相談・面談相談等、相談体制の整備を図ります。
また、市民のニーズを把握し、市民にとって身近で相談しやすい市立教育相談室
を設置し、気軽に相談でき、初期段階で課題や悩みが改善、解消できるように充実
を図ります。
88)青少年のための活動拠点のあり方についての調査・検討
→ 121ページに掲載
(2)青少年育成関係団体等の連携強化
青少年の健全育成に地域全体で取り組んでいくため、青少年育成にかかわる諸団
体の連携を強化するとともに、非行防止や、地域の安全のためのネットワークを構
築します。
295)青少年健全育成地域の集い事業
≪指導2課≫
市内小・中・高・特別支援学校のPTA、保護者、学校関係者を集め、児童生徒
の健全育成をテーマとした地域の集いを、地域ぐるみで開催します。
296)家庭・学校・地域の連携強化
≪指導2課≫
児童生徒の不登校やいじめなどの課題解決のために、学校・地域・教育委員会・
関係機関が合同で会議を持つなど、連携しながら課題解決に取り組みます。
67)青少年育成推進大会
新規
→ 117ページに掲載
81)青少年への声かけの推進
→ 119ページに掲載
(3)首都圏における連携の推進
青少年の生活圏が広域化する中、青少年が犯罪に巻き込まれる事件や青少年によ
る犯罪が増加していることから、首都圏の八都県市で共同し、広域的課題に取り組
みます。
297)八都県市との連携
≪青少年育成課≫
青少年を取り巻く様々な問題は、都県市域を超えて共通化しており、また青少年
の行動範囲も首都圏を中心として広域化しているため、八都県市で青少年行政主管
164
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
課長会議を開催し、青少年を巡る様々な課題に係る共通認識を図るとともに、広域
的な課題解決に取り組みます。
基本施策5
青少年の就労支援
青少年が社会的に自立していくために、就労は重要であることから、青少年の就労意
欲の向上を図るとともに、就労を希望する青少年に対する職業訓練を実施します。
【関連事業】
(1)青少年の就労意識の向上
就労状態が不安定なフリーターの存在や、低い就労意欲、就労機会に恵まれない
などにより、青少年の社会的自立の遅れが社会問題となっています。
このため、青少年の発達段階に応じて勤労観・職業観を醸成するとともに、青少
年を対象とするセミナーの開催等、啓発事業を推進します。
また、青少年の就労に関する悩みや相談に対応するため、各種情報の提供を推進
します。
298)情報提供等による就労意識の啓発
≪労働政策課≫
若年者を対象に、労働ガイドブックや技能職ガイドブックを配布し、就労意識の
啓発を図ります。
新規
299)障害者支援事業
≪障害者総合支援センター≫
障害者の就労支援について、ハローワーク、県、事業所などの関係機関との連携
を進めながら、就労準備性を高める研修や実習の充実を図ります。
(2)職業訓練・キャリア教育の推進
青少年の就労意欲の向上と就労支援のため、企業や関係機関と連携を図りながら、
学校での職業体験やキャリア教育を推進するとともに、主に学生を対象としたイン
ターンシップ制度を拡充します。
300)早期起業家教育事業
≪経済政策課≫
市内事業者や地域住民等との連携により、小・中学生を対象に、ビジネス活動の
一連の流れの実践的な体験を通じて、就業や地域資源に対する興味を喚起し、起業
家精神を醸成するとともに、市全体で起業家教育を推進する環境を創出していきま
す。
165
301)中学生職場体験事業
≪指導1課≫
キャリア教育の視点から、市立中学生を対象に、勤労観、職業観をはぐくみ、学
ぶことの意義を考える機会とするために、地域の事業所等の協力を得て、さいたま
市中学生職場体験事業「未来(みら)くるワーク体験」を推進します。
302)就労のためのキャリアアップ
≪労働政策課≫
就職活動に役立つ実践的なノウハウを習得させるための就職支援セミナーを実
施するとともに、就労に関する悩みや相談に対応するため、キャリアコンサルティ
ングを実施します。また勤労女性施設では、職業実務講座を開催するなど、職業能
力の向上を推進します。
303)若者対象の就業体験や職業訓練の支援
≪労働政策課≫
企業での就業体験事業を実施するほか、若者の実践的な職業能力習得のための認
定職業訓練校の運営支援を行い、若者の就職を促進します。
304)インターンシップの実施
≪人事課≫
若者の職業観の醸成や、就業意識の向上、実践力の習得を促すため、大学等と連
携を図り、インターンシップを実施します。
新規
305)自分の未来を探してみよう事業
≪青少年育成課≫
青少年の自立支援のため、様々な講座や体験機会を提供することで、自分を見つ
めなおす機会を与え、青少年の未来への価値観を育成する一助とします。
新規
306)地域技術人材育成事業
≪経済政策課≫
高校生を対象に、企業と学校との連携による、ものづくり分野における実践的な
人材育成事業として、インターンシップ及びデュアルシステムを実施し、若手人材
の職業観の醸成と、地域での優秀な人材の雇用確保を推進します。
※担当所管は、平成22年4月1日現在のものです。
166
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
資
料
編
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
さいたま市社会福祉審議会児童福祉専門分科会委員名簿
氏
名
所
属(役 職)
備
考
会長
垂水
謙児
十文字学園女子大学専任講師
副会長
吉川
はる奈
埼玉大学教育学部准教授
委員
浅沼
康雄
さいたま市私立幼稚園協会会長
委員
井出
英
さいたま市中学校長会長
~H21.3.31
委員
伊藤
巌
さいたま市社会福祉協議会副会長
H21.9.16~
委員
岩崎
清
さいたま市社会福祉協議会副会長
~H21.6.4
委員
岩松
珠美
市民公募委員
~H21.3.31
委員
内田
伴之
児童養護施設ホザナ園施設長
委員
内山
ひで
さいたま市母子寡婦福祉会会長
委員
大倉
浩
埼玉弁護士会
~H21.3.31
委員
緒方
恭子
さいたま市教育委員会委員長
~H21.3.31
委員
木村
栄二
さいたま市立小学校校長会会長
~H21.3.31
委員
工藤
啓介
埼玉弁護士会
H21.4.1~
委員
郡司
禮子
さいたま市民生委員児童委員協議会主任児童委員連
絡会部会長
委員
剣持
浩
さいたま市私立保育園協会会長
委員
塩浦
綾子
さいたま市里親会会長
委員
髙取
廣美
さいたま市立小学校校長会(土合小学校長)
H21.4.1~
委員
永冨
加代子
市民公募委員
H21.4.1~
委員
野口
英世
さいたま市中学校長会(白幡中学校長)
H21.4.1~
委員
濱野
幸江
さいたま市教育委員会委員
H21.4.1~
委員
平沼
一幸
さいたま商工会議所(埼玉トヨペット取締役社長)
H21.4.1~
委員
福田
博之
連合埼玉(さいたま市地域協議会議長)
委員
松本
辰美
さいたま市4医師会連絡協議会
委員
丸山
郁代
さいたま市私立保育園協会会長
臨時委員
鈴木
幸子
埼玉県立大学教授
臨時委員
野原
和子
さいたま市保健愛育会大久保地区会長
臨時委員
羽鳥
孝
さいたま市歯科医師会副会長
(50音順、敬称略)
169
ゆ
め
(仮称)さいたま 子ども・青少年希望プラン策定委員会委員名簿
氏
名
所
属(役 職)
備
考
委員
相澤
仁
国立武蔵野学院長
委員
朝霧
紀美江
さいたま市保健愛育会理事
H21.11.1~
委員
荒井
哲
さいたま市PTA協議会理事
H21.11.1~
委員
関根
すみ子
さいたま市保健愛育会副愛育長
~H21.10.31
委員
池之上 成美
さいたま市ボーイスカウト協議会プログラム委員長
委員
牛山
元喜
さいたま浦和地区保護司会会長
~H21.10.31
委員
宇野
三花
社団法人埼玉中央青年会議所
H21.11.1~
委員
江原
悦子
さいたま商工会議所女性会副会長
委員
大久保 えりか
市民公募委員
委員
金澤 千津子
さいたま浦和地区保護司会会長
委員
木村
通恵
さいたま市男女共生推進団体連絡協議会企画部長
委員
久世
晴雅
青少年育成さいたま市民会議会長
委員
久保
貴
さいたま保護観察所長
~H20.10.31
委員
齋藤
清幸
さいたま市立高等学校校長会(浦和南高等学校長)
~H21.3.31
委員
佐東
雄二
さいたま市立高等学校校長会(大宮西高等学校長)
H21.5.20~
委員
関
委員
瀬戸口 憲二
さいたま人権擁護委員協議会
~H21.10.31
委員
髙石
光治
さいたま市警察部長
H21.5.20~
委員
土橋
紀美子
さいたま人権擁護委員協議会さいたま部会監事
H21.11.1~
委員
中目
貴子
さいたま市保育園保護者連絡会会長
委員
西田
隆良
さいたま市学童保育連絡協議会会長
委員
西山
鶴生
さいたま市自治会連合会副会長
委員
仁平
総
さいたま家庭裁判所首席家庭裁判所調査官
委員
根岸 せつ子
さいたま市ガールスカウト連絡協議会埼玉県支部副
支部長
委員
平野
憲治
さいたま市民生委員・児童委員協議会理事
委員
廣川
洋一
さいたま保護観察所長
委員
村田
廷子
さいたま大宮地区更生保護女性会会長
委員
村山
幸央
さいたま市警察部長
~H21.3.31
委員
山田
和弘
社団法人埼玉中央青年会議所副理事長
~H21.10.31
委員
山田
祐司
さいたま市PTA協議会理事
~H21.10.31
委員
和田
喜美
NPO法人さいたま市ナーサリールーム保育連絡会
理事
昌美
H21.11.1~
市民公募委員
H21.3.18~
(50音順、敬称略)
170
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
計画の策定経過
年
月 日
内
容
ゆ
平成20年10月9日
平成20年10月30日
平成20年10月30日
 アンケート調査票について
平成20年度第1回子ども部会
 個別アンケート調査票について
平成20年度第1回青少年部会
 個別アンケート調査票について
ゆ
平成21年3月18日
平成21年8月5日
平成21年8月26日
平成21年12月18日
め
(仮称)さいたま 子ども・青少年希望プラン第2回策定委員会
 アンケート調査の集計結果について
ゆ
平成21年5月20日
め
(仮称)さいたま 子ども・青少年希望プラン第1回策定委員会
め
(仮称)さいたま 子ども・青少年希望プラン第3回策定委員会
 アンケート調査の集計結果について
平成21年度第1回子ども部会
 基本方針、基本的な視点、施策体系(案)について
平成21年度第1回青少年部会
 基本方針、基本的な視点、施策体系(案)について
平成21年度第1回さいたま市社会福祉審議会児童福祉専門分科会
ゆ め
兼(仮称)さいたま 子ども・青少年希望プラン第4回策定委員会
 計画(案)骨子について
平成22年1月22日
平成21年度第2回さいたま市社会福祉審議会児童福祉専門分科会
ゆ め
兼(仮称)さいたま 子ども・青少年希望プラン第5回策定委員会
 計画(素案)について
平成22年2月10日~
3月9日
平成22年3月23日
パブリックコメント
 計画(案)に対する市民からの意見募集
平成21年度第3回さいたま市社会福祉審議会児童福祉専門分科会
ゆ め
兼(仮称)さいたま 子ども・青少年希望プラン第6回策定委員会
 計画(案)について
171
用語解説
DV
P133、134
ドメスティック・バイオレンス(domestic violence)の略。家庭内暴力のこと。夫婦
間の暴力や、子どもから親への暴力、児童や高齢者の虐待などを含む概念。一般的には、
夫や恋人など親密な関係にある、または、あった男性から女性に対して振るわれる暴力の
ことを指す。社会に対する適応性の低さが、DV加害者になる一つの要因と考えられてい
る。
ICT
P150
イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン & コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン テ ク ノ ロ ジ ー ( Information and
Communication Technology)の略。情報通信技術のこと。情報技術「IT」に、通信
「C」の観点を取り入れたもので、情報・知識の共有と、その活用に資するネットワーク
技術。
LED照明
P118
発光ダイオード(Light Emitting Diode(LED))を利用した照明のこと。LEDは
電気を通すことで光を放つ半導体。従来の照明に比べ消費電力が非常に少なく、寿命が長
いため、二酸化炭素排出量の削減が期待される。
NPO・NGO
P93、95、128、129、133、140、141
NPOは、Non Profit Organizationの略。民間非営利組織のこと。NGOは、Non
Governmental Organizationの略。民間非政府組織のこと。どちらも、利潤を目的とせ
ず、社会的な活動を行う民間組織をこのように呼ぶものだが、国際的な活動の場において
は、特に各国家の政府と対比してNGOと呼ぶことが多い。
SIDS
P110
乳幼児突然死症候群(sudden infant death syndrome)の略。
それまでの健康状態や既往歴からはまったく予期できない、原因不明の乳幼児の突然死。
生後1~4か月の時期に最も多く、窒息などの事故ではなく、睡眠中に何の前ぶれもなく
亡くなってしまうもの。
育児休業制度
P55
子どもが生まれたあと、原則1年間(保育所に預けられないなどの事情がある場合は最
長1年半)子の養育のために勤務を休業することができる制度。育児・介護休業法に規定
される。
172
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
※育児・介護休業法:「育児休業、介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関
する法律」の略。育児または家族の介護を行う労働者の職業生活と家庭生活との両立が
図られるよう支援し、その福祉を増進することを目的としている。
オレンジリボンキャンペーン
P142、143
栃木県小山市の団体「カンガルーOYAMA」の取り組みを起源とする児童虐待防止運
動で、一人でも多くの人に関心を持ってもらい、行動を起こしてもらおうとするもの。自
治体、児童福祉関係者、各種団体や企業等、全国へその運動が広がっている。
厚生労働省は2007年から児童虐待防止推進月間にその取り組みを展開している。
家庭的保育事業
P136
保育士または看護師の資格を有する家庭的保育者(保育ママ)が、保育所と連携しなが
ら自身の居宅等において、少数の、主に3歳未満児を保育する事業
学校栄養職員・栄養教諭
P112、113
小学校、中学校及び特別支援学校の小学部・中学部に配置され、食に関する指導と学校
給食の管理を一体として担う者。
学校栄養職員は管理栄養士・栄養士の資格を持ち、給食の献立作成、食生活の指導など
を行う。
栄養教諭は、管理栄養士・栄養士の資格と、教育の専門家である栄養教諭の資格を持ち、
栄養や食事に関して指導教育し、
「食に関する望ましい習慣や自己管理能力」を身に付けさ
せるとともに、他の教科、家庭、地域とも連携して食に関する啓発を行う。
学校評議員制度
P153
地域の方々や有識者などが、評議員として学校運営に積極的に参画することで、学校が
保護者や地域住民等の意向の把握や反映を行うとともに、その協力を得ることを目的とす
る制度。
さわやか相談員
P114、151
いじめや不登校に対応するため、市立全中学校に設置されている「さわやか相談室」に
おいて、児童生徒のこころの悩みに対して相談に応じる職員。
社会福祉協議会
P122、128
民間の社会福祉活動を推進することを目的とした営利を目的としない民間組織。社会福
祉協議会は、地域に暮らす市民のほか、民生委員・児童委員、社会福祉施設・社会福祉法
人等の社会福祉関係者、保健・医療・教育など関係機関の参加・協力のもと、地域の人々
が住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現を目指し
173
た様々な活動を行っている。
各種の福祉サービスや相談活動、ボランティアや市民活動の支援、共同募金運動への協
力など、地域の福祉増進に取り組んでいる。
社会福祉審議会
P73、89、91
社会福祉法に基づき、社会福祉に関する事項を審議するために、都道府県、指定都市、
中核市に設置される機関で、長の監督に属し、その諮問に答えるとともに、関係行政庁に
意見を具申する。委員は市議会議員、社会福祉に従事する者及び学識経験者の内から市長
が任命する。各専門領域別に専門分科会と調査部会を持つ。
周産期医療
P59、60、105
妊娠や分娩(ぶんべん)時の母体と胎児・新生児の生命の安全及び健康に関する医療分野。
産科・小児科双方からの一貫した総合的な体制が必要になる。
食育
P60、67、111、112、113、115
心身の健康の基本となる、食生活に関する様々な教育を行うこと。食べる物を選ぶ力、
食べ方、調理法、味覚形成、食べ物の生育に関する知識や豊かな食生活の楽しみを覚える
等の力を付けることを目指す。
社会を明るくする運動
P116
法務省が主催する全国的な運動で、すべての国民が、犯罪や非行の防止と、罪を犯した
人たちの更生について理解を深め、力を合わせて犯罪のない地域社会を築こうとする運動。
食品衛生監視指導計画
P113
安心して食生活を送れるように、製造から流通、消費まで、総合的な食の安全確保を目
指した計画。食品衛生法に規定がある。
ダイバーシティ
P134、140、141
「多様性」(diversity)という意味。性別や年齢、民族・出身地・国籍、障害の有無、
言語や文化、価値観などの違いにかかわりなく、すべての人が持つ力を最大限に活かそう
とする概念。
地域型事業所内保育施設
P136
労働力の確保を目指すとともに、福利厚生サービスの一環として、各事業者が保育サー
ビスを行っている施設で、事業所の就労者のほか、地域の子どもも入所対象としている。
174
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
ニート(NEET)
P5、26、27
Not in Employment Education or Training の略。職に就いていず、学校機関に所属
もしていず、そして就労に向けた具体的な動きをしていない若者を指す。
認定こども園制度
P135
幼稚園、保育所等のうち、保護者の就労状況にかかわらず幼児教育・保育を一体的に行
う機能と、地域におけるすべての子育て家庭を対象に、子育て不安に対応した相談活動や
親子の集いの場の提供などの子育て支援を行う機能を備えた施設で、都道府県知事から認
定を受ける。
バリアフリー
P65、75、148
高齢者や障害者の行動を妨げる物理的な障壁を取り除くこと。基本的には、車椅子が通
れる廊下幅の確保や段差の解消、手すりの設置、点字案内板の設置などにより町中の建築
的な障壁を取り除こうとすること。今日では、バリアフリーは、物理的な障壁を取り除く
ことだけでなく、制度的、心理的、または情報の活用においても存在すると考えられ、そ
れらを含む生活全般に関連して考慮すべきであるとされている。
ファミリー・サポート・センター
P42、124、138
就労と育児を両立させる目的の、地域住民同士による相互互助のサービス。預かる側の
提供会員とサービス利用側の依頼会員が共に登録し、アドバイザーが組み合わせ、相互援
助する仕組み。
フェニルケトン尿症
P107
アミノ酸代謝異常が原因で起きる遺伝性の疾患。生後一か月頃から頭髪や皮膚の色素の
減少が目立ち、知能発達障害や痙攣(けいれん)発作が現れる。
母子生活支援施設
P130
配偶者のいない女性、また、それに準ずる事情にある女性と、その方が養育すべき18
歳未満の子どもが入所できる施設。子どもの健やかな成長を目的とし、生活の安定・自立
を促進する。
マス・スクリーニング検査
P107
先天性代謝異常症や先天性甲状腺機能低下症など、早く治療をすれば発達障害や、病気
の進行を阻止できる疾患を対象に、早期発見を目的とした検査。
175
民生委員・児童委員
P122、126、128
民生委員法に基づき都道府県知事の推薦を受けて厚生労働大臣が委嘱する非常勤特別職
の公務員。
住民の生活状態の把握、要援助者の自立への相談・助言・援助、社会福祉事業者または
社会福祉活動者との密接な連携・活動支援、福祉事務所その他の関係行政機関の業務への
協力などを行う。児童委員は、児童福祉法に基づき市町村の区域に、厚生大臣の委嘱によ
り置かれる民間奉仕者。担当区域の児童・家庭などの実情把握、相談援護、関係機関への
要保護児童の連絡、住民からの忠告の仲介、児童健全育成活動を行う。
ユニバーサルデザイン
P65
1990年代に登場した新しいもの作りの概念。①誰にも公平に使用できること
で直感的に使用法がわかること
③エラーへの寛容性があること
②簡単
④低い身体的負荷であ
ることなどの基準により、身の回りのものから住宅、建築、都市空間のデザインまで、す
べての人に使いやすく汎用性のある製品、環境、情報の構築実現を目指したもの。
176
ゆ
め
さいたま 子ども・青少年希望プラン
さいたま市次世代育成支援対策行動計画(後期計画)
《平成22年度~平成26年度》
発
行
企画・編集
平成22年3月
さいたま市保健福祉局
子ども未来部子育て企画課
〒330-9588 さいたま市浦和区常盤6-4-4
T E L
048-829-1909
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