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日体大アスリートサポートシステム
日体大アスリートサポートシステム 日体大アスリートサポートシステムとは 日体大アスリートサポートシステム(Nittaidai Athlete Support System:NASS)は、多くのオリン ピアン・パラリンピアンを輩出・育成するためのオール日体大体制による学生支援システムです。 2020 年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、日体大が掲げた目標でもあ る「70 名の本学の学生及び卒業生をオリンピアン・パラリンピアンとして輩出」を達成するため、様々な サポートを計画し、展開しています。 オリンピック・パラリンピックに採用されている競技種目を中心に、医・科学サポート、財政サポー サポート システムの 概要 ト、研究サポートが準備されています。また、全学生を対象に、スポーツ医・科学分野の知識や 技術を保有する学生の育成を目指した教育サポートも準備されています。 サポートの種類 医・科学サポート サポートの内容 1. パフォーマンス分析サポート P.4 2. トレーニングサポート P.5 3. メディカルサポート P.6 4. 心理サポート P.7 5. 栄養サポート P.8 財政サポート 強化に必要な諸経費 研究サポート 強化に必要な医・科学的研究 教育サポート 医・科学における各分野の知識・技術を保有した P.9 学生の育成 対象(本学学生) 日体 大には様 々な 競 技レ 〜 International level athlete)。そ の 競 技レベル に 応じたサポートが展 開さ れます。また学 生コー チや アナリストなど、選手として 競技を行わない学生も教 育 サポートや 研 究 サポートを 利用できます。 2 International level athlete す(Recreational athlete 競技レベル 全学生を 対象に サポート ベルの学 生が 在学していま National level athlete 種類 ● 医・科学サポート ● 財政サポート ● 研究サポート National collegiate level athlete Collegiate level athlete Recreational athlete Non - athlete ● 教育サポート 医・科学サポートの概要 医・科学サポートは競技力の向上をスポーツ医・科学の分野から総合的に支援するものであり、NASS の中心事業です。5 種類のサポートプログラム(パフォーマンス分析サポート、トレーニングサポート、 メディカルサポート、心理サポート、栄養サポート)からなり、学友会クラブからの要望をもとにプログラム の提供やプロジェクトの構築が行われます。プログラムの提供及びプロジェクトの構築は、学友会クラブの 指導者と NASS スタッフとの協議を経て実施されます。また、競技種目(オリンピック・パラリンピック に採用されている種目か否か)や競技レベルに応じて利用できるサポートが異なります。 プログラム 提供型 サポート 全ての競技種目が利用の対象となります。ラボベースの測定や指導、学内でのセミナー開催が 主な支援になります。競技種目横断的な既定の測定・調査が実施されます。 ● フィットネスチェック(体力測定、体組成測定ほか) ● 質問紙調査による心理チェック ● トレーニング指導 ● セミナーの開催(メディカル、フィットネス、心理、栄養) オリンピック・パラリンピックに採用されている競技種目が利用の対象となります。指導者と協 プロジェクト 構築型 サポート 議して年間計画を作成し、種目特性を考慮したテーラーメイドのプロジェクトを提供します。ラ ボベースの測定や指導だけではなく、競技会や合宿など、遠征先でのフィールドサポートも実施 可能です。 ● バイオメカニクス的手法・生理学的手法用いたレース分析 ● 映像・情報技術を活用したゲーム分析 ● 個別心理相談 ● 個別栄養相談 ● トレーナー派遣 サポートタイプ プログラム提供型サポート プロジェクト構築型サポート 既定のプログラム テーラーメイド サポート内容 ラボベース ラボベース フィールドベース オリンピック種目 ○ ○ ○ 非オリンピック種目 ○ ー ー 3 医・科学サポートの内容 1 パフォーマンス分析サポート アスリートの体力や技術、実際の競技における戦術等に関して評価・把握するために、 定量化できる側面からの分析サポートを行います。 フィットネスチェックサポート 身体能力の現状把握、トレーニング効果の評価、パフォーマンス予測などを目的とした体力測定を実施しています。体脂肪率、 最大酸素摂取量、等速性筋力、MRI による筋形態の測定など、種々の測定が実施できるように準備を行っています。また、 競技会やトレーニング現場において、生理学的測定(心拍変動、血中乳酸応答など)の支援も実施しています。 映像・情報技術サポート 映像分析・ディスカッションルームの運営を行っています。設置されたコンピューターには、映像分析や動作分析、ゲーム分析 を行えるソフトウェア(SPORTSCODE・ELITE、Dartfish、Frame-DIAS)がインストールされています。ソフトウェアの使 用・分析方法に関するセミナーの定期開催や、競技・トレーニング現場での映像即時フィードバックの支援も実施しています。 Air Playit Server Standard Movies Hi-speed & Standard Movies Windows MacOS Air Playit Client iOS Android Wi-Fi SD Cards 映像分析・編集ソフトウェア Wi-Fi base station 無料アプリを利用した映像配信システムによる映像の即時視聴 女性アスリートサポート 女性の生理的・心理的特性を理解し、女性特有の課題に対応したプログラム構築のための支援を行います。女性アスリート に発生しやすい障害や疾患の予防、月経周期に応じたコンディショニングに関するセミナーなども実施します。 4 2 トレーニングサポート スポーツトレーニングセンターと協力のもと、講習会の開催やトレーニング指導を行います。 また、競技種目の特性を踏まえたトレーニングプログラムの作成や、 クラブの強化目標に応じたトレーニングプランの提案も行います。 ストレングストレーニングサポート 筋力、パワー、筋持久力だけではなく、スピード、バランス、コーディネーションなどの筋機能を総合的に鍛えるための支 援を行います。定期的な測定・評価を踏まえ、長期展望に立ったトレーニングサポートを展開します。 フィットネストレーニングサポート NASS では、持久的な能力の改善や回復の促進 を手助けするためのトレーニングツールとして、 低酸素トレーニングシステムや体内深部クーリン グシステムを設置しています。体内深部クーリン グシステムは、激しい運動や活動により上昇した 深部体温を効率よく適温に戻すことを目的とし、 短時間での回復促進、パフォーマンス向上が期 待できます。 トレーニングセミナーの開催 各種トレーニングの実施方法、セットの組み方やレスト管理、 補助の方法など、実技指導を交えた講習会を開催します。 5 3 メディカルサポート 運動器スポーツ医学研究室、アスレティックトレーニング研究室及びスポーツ局の 医・科学サポートスタッフ(トレーナー)との連携・協力により、スポーツ外傷・障害の予防や アスレティックリハビリテーション、コンディショニングなどの支援を行います。 アスレティックトレーニングサポート トレーナー研究会の協力の下、サポートスタッフを派遣します。日常のトレーニング現場への派遣だけではなく、遠征(合 宿や競技会など)に帯同することも可能です。ウォーミングアップ / ダウンの指導、ストレッチング、テーピング、アイシング、 メディカルチェックの補助など、事前の打合せにより内容を決定し、トレーニングサポートと連携しながらメニュー作成や 指導補助を行います。また、クラブ単位ではなく、世田谷及び健志台キャンパスに設置されている AT ルームにて個別サポー トを受けることもできます。 コンディショニングセミナーの開催 コンディショニングとは『ピークパフォーマンスの発揮に必要な全ての要因を、ある目的に向かって計画的に望ましい状態に 整える』ことであり、その目的はパフォーマンスの向上(競技力の向上)と外傷・障害予防となります。コンディショニング に関する基礎知識を備え、自己管理能力を備えるアスリートを育成するため要望に応じた内容でセミナーを開催します。 世田谷 AT ルーム 健志台 AT ルーム AT ルーム開室スケジュール:月〜金、16:00 〜 19:30 6 4 心理サポート 主訴の確認 チーム・個別の 心理サポート 自己管理能力の高い選手を育成することを目的として、 心理講習会の開催や個別の心理サポートを実施しています。 主に以下の方法によりサポートを行います。 アセスメント 実施 ① メンタルトレーニングに関する助言 ② 技術練習に関する心理的な助言 ③ 社会心理的な側面に関する助言 ④ 心理的コンディショニングに関する助言 ⑤ 競技に関する心理検査の実施とフィードバック サポートスタッフ ミーティング プランニング 心理サポートの 年間プログラムの作成 心理サポートの 内容検討 心理講習会の開催 各競技の種目特性やクラブの要望に応じたプログ ラムを準備し、心理サポート研究会の協力を得な がら講習会を開催します。1 ヶ月に 1 回程度の頻 度で開催を計画しますが、各クラブの重要な大 会や期分け(シーズン)などを考慮しながら実施 の頻度と回数を決定します。 個別心理サポート 各選手の心理的課題に対して、スポーツ メンタルトレーニング指導士が中心とな り、個 別で心 理 サポートを実 施します。 ま た、 心 理 的 スキ ル の 向 上 に 加 えて、 教育的側面を考慮した社会的スキルの向 上も目的としています。 7 5 栄養サポート 栄養サポートでは、他のサポートと連携を図り、情報を共有しながら 栄養アセスメント(食意識や食事調査など)を行うことで選手の現状把握を行います。 その結果をもとに、競技目標を達成するための栄養に関する課題を抽出し、 その改善のための栄養サポート計画を提供し、実行するための支援を行います。 栄養アセスメントの実施 栄養アセスメントでは、選手あるいはチー ム (クラブ)の栄養状態を把握するために、 身体組成の測定、食習慣の調査、栄養素 摂取量の調査など、種々の測定・調査を 行います。 栄養セミナーの開催 栄養に関する基礎知識を はじめ、競技特性をふま えた栄養管理、試合期の 調整など期分けに応じた 栄養管理、トレーニング の目標にあわせた栄養管 理など、各クラブの要望 をふまえ実施します。 8 教育サポート アスリートサポートにおける様々な分野の知識・ 技術を保有した学生の育成を図るための支援を 行います。ポータブルな測定・計測機器を用い た即時測定や即時フィードバックの方法、機器 のメンテナンスや測定データの管理など、アス リートサポートに必要な教育に関して継続性を 持って実施します。 教育サポートの一つである、「 NASS スポーツ 科学セミナー」では、スポーツ科学・医学・情 報に関する講演やワークショップ等を開催して います。平成 27 年度は映像・情報技術に重点を 置いて開催しています。 在学生以外のアスリートの受け入れ オリンピックを目指す OB・OG のアスリート、さらに系列校を始めとする高校生も受け入れ対象とし、若きトップアスリートの タマゴたちをスポーツ医・科学の側面から支援することを計画しています。主にラボベースで測定や指導、学内で開催される セミナーへの参加など、プログラム提供型のサポートを利用できるように整備を進めます。 また、日本代表選手や代表候補選手などを受け入れることで、日本の国際競技能力向上のお手伝いが出来ないかと考え、その 受け入れ体制の整備も模索していきたいと考えています。 サポート選手 社会人 プロジェクト構築型サポート ラボベース ラボベース フィールドベース 日体大 OB・OG ○ ー ー その他(日本代表選手・代表候補選手など) ○ ー ー ○ ○ ○ ○ ー ー 日体大生(含む院生) 高校生 プログラム提供型サポート 日体大に入学する可能性がある選手 9 日本体育大学 総合スポーツ科学研究センター E-mail : [email protected] Tel : 03-5706-0931