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再商品化義務量の算定に係る量、比率等の算定方法について

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再商品化義務量の算定に係る量、比率等の算定方法について
資料3−2
再商品化義務量の算定に係る量、比率等の算定方法について
1.算定の目的
平成12年4月に「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」(以下「容器包
装リサイクル法」という。
)が完全施行され、現在、ガラス製容器、ペットボトル、プラスチック製
容器包装、紙製容器包装の再商品化が実施されている。
容器包装リサイクル法では、第 11 条、第 12 条、第 13 条において、特定容器利用事業者、特定容
器製造等事業者、特定包装利用事業者は、毎年度、主務省令で定める方法により算定される再商品化
義務量の再商品化をすることが義務づけられており、個々の特定事業者が再商品化義務量を算定する
ための手法を提示する必要がある。具体的には、第 11 条∼第 13 条、第2項、第1号及び第2号に掲
げる主務大臣が定める比率、量を提示することが求められており、製品・容器包装の流通経路に応じ
た排出データ等の収集と分析が必要となる。
国では、こうした背景を踏まえ、国内の容器製造事業者、容器包装製品の利用事業者を対象にその
利用、製造等に係る実態を調査するとともに、家庭からの容器包装廃棄物の排出実態を調査し、事業
者の容器包装廃棄物の再商品化義務量算定に係る量、比率を算定している。
2.算定方法
産業構造審議会により、再商品化義務量に関する省令・告示等に関する容器包装リサイクル法第 44
条に規定する意見聴取等にかける最終数値は以下に示すとおりである。
〈最終数値〉
C 業種別特定容器利用事業者総排出見込量(法第 11 条第2項第2号ニ)
業種別特定容器製造事業者総排出見込量(法第 12 条第2項第2号ニ)
資料3−1
表6
特定包装利用事業者総排出見込量(法第 13 条第2項第3号)
D 特定事業者責任比率(法第 11 条第3項)
表1−3
F 再商品化義務総量(法第 11 条第3項)
表1−4
G 特定容器比率(法第 11 条第2項第1号)
表2
I 業種別比率(法第 11 条第2項第2号イ)
表3
J 業種別特定容器利用事業者比率(法第 11 条第2項第2号ロ)
表4
K 事業系比率(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律施行
規則第 10 条及び特定容器製造等事業者に係る特定分別基準適合物の再商品化 表5
に関する省令第2条)
上記の最終数値算定のための基礎データについては、容器包装利用・製造等実態調査ならびに容器
包装廃棄物分類調査結果より算定される。
以下に、容器包装利用・製造等実態調査、容器包装廃棄物分類調査の方法について概略を示す。
1
(1)容器包装利用・製造等実態調査
①調査実施主体
・ 経済産業省、農林水産省、財務省、厚生労働省及び環境省の5省連名で実施。ただし、調査
票発送、調査票分析等本調査に係る業務は経済産業省・農林水産省両省で担当。
②調査方法
・ 統計報告調整法(昭和27年法律第148号)の規定による承認統計を実施。
・ 調査票は郵送で調査対象企業に送付。抽出調査。
・ 調査フロー、調査スケジュールは以下に示すとおり。
図
表
調査フロー
調査スケジュール
1 月∼3月
調査票設計、抽出計画策定
4月∼6月
発送準備(発送先確定、印刷)
6月12日∼
調査票発送
7月
説明会の開催(経済局、農政局共催)
上旬
7月15日
回収期限
7月∼9月
督促ハガキ発送、電話督促
9月
データ集計終了
中旬
11月12日
調査結果(最終数値)の公表
2
(2)容器包装廃棄物分類調査
①
調査実施主体
環境省
②
調査の目的
家庭から排出される一般廃棄物で市町村により分別収集されている容器包装廃棄物を調査し、容
器包装利用又は製造等事業者の業種ごと及び法の適用区分(適用又は適用除外)ごとの排出割合を
推定し、再商品化義務量算定のために必要な比率等の設定に関して基礎的なデータを収集すること
を目的とする。
③ 調査の内容
平成9年度から再商品化の対象となったガラスびん、平成12年度から対象となった紙製容器包
装及びプラスチック製容器包装について、市町村で分別収集されたものを分類し、業種ごと、法の
適用区分(適用又は適用除外)ごとの排出割合を集計する。
④
調査方法
1)調査対象
家庭から排出される一般廃棄物で市町村により分別収集されている資源ごみ等のうち、ガラス
びん、紙製容器包装及びプラスチック製容器包装(一戸建地区 2地区、共同住宅地区 1地区)
。
2)調査対象都市・地域
全国から選出した6都市について、それぞれ3地区。
3)調査実施時期
平成 20 年9月から 11 月に前期調査を、平成 21 年1月から2月に後期調査を実施。
4)分類・集計方法
・なお、PETボトルは、ラベルが剥がされた状態で分別排出されることが多く、必要なデータを
収集することが困難であることから、調査から除外した。
・収集したガラスびん、紙製容器包装及びプラスチック製容器包装を商品別に分類し、容器表面の
マークやラベルの記載事業者名等から利用事業者及び製造等事業者(紙製容器包装及びプラスチ
ック製容器包装は利用事業者のみ)を判別し、計量。
・利用事業者及び製造等事業者の業種、法の適用要件(従業員数及び売上高の総額)の状況等を調査。
・業種ごと、法の適用区分(適用又は適用除外)ごとに排出重量の比率を集計。
・各都市・業種ごと、法の適用区分ごとの排出重量の比率を単純平均し、全国の平均値を求めた。
3
3.算定結果
3.1
容器包装利用・製造等実態調査結果
(1)調査票の設計と対象事業者の抽出
①調査対象事業者の抽出
本調査では、次ページの図に示すように、容器包装を利用・製造等している可能性がある業種とし
て、製造業、卸売業、小売業、外食産業、農業、漁業を調査対象業種に選定した。また、これらの業
種別に抽出台帳を設定し、調査対象とする事業者を無作為に抽出した。
抽出にあたっては、業種別・規模別に誤差率が一定以下となるよう「抽出計画」を策定し、発送数
を決定した。なお、昨年度調査において容器包装の利用・製造等の量が大きかった事業者については、
調査精度を確保する観点から、次年度においても必ず調査対象に含めることとした。
本年度調査における発送数(未達分を除く)は合計で 36,548 件であった(次表参照)。
表
業種
製造業
卸売業
小売業
外食産業
農業
漁業
合計
調査対象事業者の抽出に用いた台帳と発送数
工業統計
抽出台帳
発送数
13,403
商業統計
13,380
事業所・企業統計
農林業センサス
漁業センサス
3,167
6,010
588
36,548
注)発送数に未達分は含まない
4
該当する可能性のある業態
①容器包装を付した製品
を製造・販売する者
家庭で消費される商品を製造(製造業)
家庭向けの商品を小売(小売業)
②商品に容器包装を付し
て販売する者
飲食品を飲食店が小売(飲食店業)
生産した農林産品を自ら販売(農業、林業)
容器包装を
用いる者
③①、②を他の者に委託す
る者
漁獲物を自ら販売(漁業)
コンビニ、スーパーなどでPBブランド品を企
画・販売(小売業)
農林産品に産地ブランドを付け販売(農事法人)
漁獲物に産地ブランドを付け販売(漁業組合)
捕捉できる統計台帳
工業統計
(ほぼ全業種)
商業統計(小売業)
事業所・企業統計
(飲食店)
世界農林業センサス
(農家・林家)
漁業センサス
家庭で消費される商品を輸入(輸入業)
⑤④を他の者に委託する
者
家庭で消費される商品を製造している者が商社
等に輸入委託(製造業)
コンビニ、スーパーなどでのPBブランド品を
企画・販売(小売業)
⑥容器を製造・輸入する者
⑦⑥を他の者に委託する
者
世界農林業センサス
商業統計
商業統計(卸売業)
工業統計
(ほぼ全業種)
商業統計(小売業)
容器を製造している者(製造業)
工業統計
容器を輸入している者(輸入業)
商業統計(卸売業)
全産業
図
調査対象とした業種と抽出台帳
※ 工場等で加工している
場合は①となり、工業統
計で捕捉
商業統計(小売業)
5
容器を製造等
する者
④容器包装が付された商
品を輸入する者
備考
※ 漁業組合は、商業統計で
捕捉可能
②調査票の設計
本調査では、再商品化義務量算定のための最終数値を算定する必要があることから、次図に示すと
おり、容器包装の素材別に「容器包装の利用・製造等の形態」「容器利用事業者について、容器包装
の利用量、容器を用いた商品の販売額」「容器製造等事業者について、出荷先別の容器の出荷量及び
販売額」を調査項目とした。
容器包装リサイクル法上、公表が義
務づけられている項目
本調査で明らかにする項目
﹁F 再商品化義務総量﹂
「D特定事業者責任比率」
容器包装別業種別規模別
「容器利用量」
「G特定容器比率」
容器別業種別
「容器利用商品販売額」
「I業種別比率」
「J容器利用事業者比率」
容器包装別業種別規模別
「家庭系排出見込量」
「K事業系比率」
「C排出見込量」
※各項目に大きな影響を与える調査結果項目を、太い矢印で表した。
図
再商品化義務量算定のための最終数値と容器包装利用・製造等実態調査項目との関係
また、本調査は悉皆ではなく抽出調査であることから、後述のとおり、集計データの拡大推計を行
う必要がある。その際、容器包装の利用・製造等を行っていない事業者分についても販売額等のデー
タが必要であることから、そのような事業者向けに簡易回答票を作成している。
具体的な調査票の調査項目とその用途は次表に示すとおりである。なお、調査票の設計にあたって
は、回答者の正確かつスムーズな回答を促進する観点から、毎年見直しを行っている。
6
表
調査項目とその用途
項目
フェイスシート
1.自ら営む業務の内容
とその販売額について
2.容器包装の利用又は
製造等の形態について
3.容器包装の利用の量
及び販売額
用途
従業者数
総販売額
業務毎の販売額
特定事業者か否かの判断に使用
委託受託の関係
容器包装利用・製造等の形態
容器利用商品販売額(①)
委託・受託の関係に起因する誤回答、利用・製造等の形
態に起因する誤回答を防ぐ
最終数値、特に「容器利用事業者比率」の算定
輸出品利用量(②)
拡大推計結果の補正(利用量≒製造量)
国内利用量(③)
排出見込量の算定(誤回答の防止)
、データチェック
調査結果の拡大推計に使用
自主回収認定容器利用量(④)
4.容器の製造の量及び
販売額
容器包装利用量(⑤)
事業系比率の算定
容器包装回収量(⑥)
排出見込量の算定(誤回答の防止)
、データチェック
⑤-⑥のうち業務用容器包装
量(⑦)
家庭系排出比率(⑧)
排出見込量の算定、データチェック
容器の販売額(①)
最終数値、特に「容器利用事業者比率」の算定
国内出荷量(②)
排出見込量の算定(誤回答の防止)
、データチェック
回収容器量(③)
②-③のうちの業務用出荷量
(④)
注)網掛けは簡易回答票に記載の項目
(2)調査票の発送・回収
本調査の回収状況は次表のとおりであり、発送数 36,548 票(未達分を除く)のうち 20,353 票を回
収した。回収率は 55.69%であり、平成 20 年度(55.02%)とほぼ同水準であった。
表
業種
製造業
卸・小売業
外食産業
農業
漁業
合計
本年度調査の回収状況
発送数
13,403
13,380
3,167
6,010
588
36,548
回収数
8,249
8,224
1,343
2,440
97
20,353
回収率
61.55%
61.46%
42.41%
40.60%
16.50%
55.69%
注)発送数に未達分は含まない
回収された調査票については、
「回答中での矛盾」、「異常値」、「記入不備」等のエラーチェックを
行った上で修正を加えたものを有効回答とした。有効回答数は 15,864 票、回収数に占める有効回答
数は 77.9%であった。
7
(3)回答データの集計(拡大推計と補正)
①拡大推計
本調査は悉皆調査ではなく抽出調査であることから、全事業者を対象とした数値となるよう、販売
額による拡大推計を行った。
拡大推計にあたっては、抽出業種別、抽出規模別に、対象事業者を抽出した既存統計(工業統計等)
の販売額合計値(b)とアンケート調査から得られた業務毎の販売額(「1.自ら営む業務の内容と
その販売額について」より)を基に以下に示す拡大係数を設定し、回答データ(容器包装の利用量、
販売額など)を拡大した。
既存統計の販売額合計値(b)
拡大係数=
アンケート調査から得られた販売額合計値
拡大したデータは、利用/製造別、容器包装種類別、業種別、事業者規模別に集計した。
②数値の補正
拡大推計後のデータを、最終数値算出の材料(検討基礎データ)としてまとめるために、以下の補
正を行った。
1)利用事業者の販売額の補正
最終数値の算出にあたっては、産業構造審議会での議論を踏まえ、「中身代+容器代×1/2(=商
品代−容器代×1/2)
」を利用事業者の販売額とした。
2)利用量と製造量の整合
利用事業者の容器利用量(輸出分を含む)と製造事業者の容器出荷量は、本来的に同一のもので
あることから、容器種類別・業種別にこれらの量が一致すると考え、補正を行った。
⇒容器包装利用・製造等実態調査結果に基づく検討基礎データを資料3−3に示す。
8
3.2
容器包装廃棄物分類調査
(1)調査対象都市及び地区等
①
調査対象都市
容器包装廃棄物分類調査(以下「分類調査」という。)では、東北1、関東2、中部1、関西1、
九州1の合計6都市を調査の対象とした。特例市1市及び一般市5市であり、うち2市が県庁所在
地である。人口規模は、5∼10 万人規模が2市、10 万人以上が4市である。なお、調査対象都市
は、前年度と同じとした。
表
調査対象都市の地域と人口規模及び前年(平成 18 年)度調査からの新規選定・継続の別
A市
B市
C市
D市
E市
F市
東北
関東
関東
中部
関西
九州
20 万人台
5∼10 万人
30 万人台
5∼10 万人
20 万人台
20 万人台
継続
継続
継続
継続
継続
継続
地域
人口規模
継続・新規
②
調査対象地区
各調査対象都市から、それぞれ次のような3地区を調査対象地区とした。
A地区:比較的古くからの戸建て住宅地区
B地区:比較的最近に開発された戸建て住宅地区
C地区:共同住宅地区
平成 18 年度調査から継続で同じ地区を選定した。
なお、ガラスびんに関する調査では、調査の対象地区だけでなく、当該市の他地区まで収集を拡
大して検体数を増やすようにした。
9
③ 調査対象都市におけるごみの分別収集区分等
ガラスびんは全調査対象都市で、紙製容器包装は2都市、プラスチック製容器包装は4都市で分
別収集をしていた。
プラスチック製容器包装を分別収集していない2都市については、プラスチック製容器包装のほ
とんどを可燃ごみとして収集していた。
表
各調査対象都市におけるごみの分別収集区分と収集頻度
資源ごみ
ガラスびん
紙製容器
包装
プラスチッ
ク製容器
包装
ペット
ボトル
他の資源
ごみ等
2回/月
2回/月
2回/月
4回/月
2回/月
2回/月
2回/週
1回/月
1回/2週
1回/2週
1回/週
1回/週
1回/2週
C市
2回/週
1回/2週
1回/2週
−
1回/週
1回/2週
1回/2週
D市
2回/週
2回/月
2回/月
−
2回/月
2回/月
2回/月
E市
2回/週
1回/月
1回/月
−
−
1回/月
1回/月
F市
2回/週
2回/月
2回/月
−
−
2回/月
2回/月
可燃ごみ
不燃ごみ
A市
2回/週
B市
④ 調査対象ごみ
調査対象ごみは、家庭から排出され市町村が収集するごみ(粗大ごみを除く。
)の全てとした。
⑤
調査期間
平成 20 年9月から 11 月に前期調査を、平成 21 年1月から2月に後期調査を実施した。
(2)分類方法等
①
分類方法
可燃ごみ、不燃ごみ及び調査対象資源ごみそれぞれについて、材質及び形状ごとに 68 項目に分
類して湿重量を計測し、容器包装廃棄物についてはラベル等から用途、事業者名等を調査した。
この分類によって、容器包装廃棄物以外を含む各調査対象都市から排出されたごみの組成割合と
ともに、上記分別収集区分ごとに占める容器包装廃棄物の割合等を分析した。
②
調査数量等
今年度における調査で、分類調査の対象となった各調査対象都市から排出された容器包装廃棄物
の調査数量及び湿重量は、表のとおり。
10
表
対象となった容器包装廃棄物の調査数量と重量
ガラスびん
ガラスびん
ガラスびん
無色
茶色
その他の色
調査数量
3,116 本
3,797 本
923 本
13,200 品目
33,182 品目
調査重量
667kg
614kg
390kg
351kg
234kg
③
紙製容器包装
プラスチック
製容器包装
平均値の算出方法
紙製容器包装とプラスチック製容器包装の全国平均値は、調査対象都市6市×3地区=18 地区を
単純平均して求めた。
また、ガラスびん各色の全国平均値は、排出本数が極めて少量の調査対象地区があったことから、
調査期ごとに各都市の3地区を合計し、6都市×2調査期=12 都市・調査期を単純平均して求めた。
(3)業種ごと及び法の適用区分ごとの排出割合の推定
①
ガラスびん各色の容器利用又は製造等事業者の業種ごと及び法の適用区分ごとの排出割合の推
定
採取したガラスびん各色について、ラベル等から判断される用途、ガラスびんに付けられている
製造等事業者を示す刻印、利用事業者名、重量及び商品名等を調査した。
業種の分類については、中身商品の用途から業種を分類した。
また、法の適用区分は、事業者名から、市販の企業等データベースを用いて、直近の売上高と従
業員数を照合し調査した。さらに法の適用除外と判断された企業等及びデータベースになかった企
業等は、当該事業者のホームページ及び財団法人日本容器包装リサイクル協会の再商品化義務履行
者リストで確認を行った上で除外とした。
自主回収認定容器については、認定品目リストを参照しながら、その対象となるビールびん及び
一升びん等を抜き出して適用除外に分類した。
②
紙製容器包装及びプラスチック製容器包装利用事業者の業種ごと及び法の適用区分ごとの排出
割合の推定
紙製容器包装とプラスチック製容器包装については、利用事業者のみを対象とした。採取した当
該容器包装について、ラベル等から判断される用途や利用事業者名、重量及び商品名等を調査した。
なお、業種の分類及び法の適用区分については、ガラスびんの場合と同様に判断し、調査を行っ
た。
⇒容器包装廃棄物分類調査結果に基づく検討基礎データを資料3−4に示す。
11
3.3 最終数値の算定
3.1∼3.2で得られたデータを用いて、再商品化義務量算定に係る最終数値(下記)を算定す
る。
資料3−1参照箇所
↓
◆第一段階:業種毎の再商品化義務量の算定に用いる比率
・特定事業者責任比率
⇒表1−3
・特定容器比率
⇒表2
・業種別比率
⇒表3
・業種別特定容器利用事業者比率
⇒表4
◆第二段階:個々の特定事業者の当該業種における再商品化義務量の算定に用い
る量・比率
・事業系比率
⇒表5
・当該業種全体の容器包装廃棄物の排出見込量
⇒表6
- 業種別特定容器利用事業者総排出見込量
- 業種別特定容器製造事業者総排出見込量
- 特定包装利用事業者総排出見込量
(1)業種毎の再商品化義務量の算定に用いる比率の算定【第一段階】
業種毎の再商品化義務量の算定に用いる「特定事業者責任比率」「特定容器比率」「業種別負担率」
「特定容器利用事業者比率」の算定の考え方は次ページに示すとおり。
※容器包装廃棄物分類調査については排出見込量の絶対量が存在しないため、全て排出見込量の比
率を用いて算定する(算定結果は資料3−3
5.参照)。また、販売額のデータについては、
容器包装利用・製造等実態調査のデータのみを用いる。
実態調査、分類調査の双方について「特定事業者責任比率」「特定容器比率」「業種別負担率」「特
定容器利用事業者比率」を算定したのち、以下の手順に従って値を算出する。
a)実態調査結果より求めた上記比率と分類調査結果より求めた上記比率を平均する。
b)各容器包装とも a)の2年移動平均値を最終数値とする。
12
1)適用除外事業者を含
めた利用事業者の特定
容器と特定包装の排出
見込量の比率で按分
(A:B)
3)適用除外事業者を含め
た特定容器の利用事業者
と製造等する事業者の販
売額を基にした比率で、
各業種部分の面積を按分
2)適用除外事業者を含め
た利用事業者の特定容器
の業種別の排出見込量の
比率で、特定容器に係わ
る部分を按分(X:Y:
Z)
利用事業者の
販売額※
適用除外事業者分を含む食
料品製造業の排出見込量 X
4)区分した各セル(ア~
キ)ごとに、排出見込量
の比で特定事業者分(網
かけ部分)と適用除外事
業者分とに按分
製造等事業者
の販売額
c
a
イ
ア
d
b
適用除外事業者を
適用除外事業者分を含
む清涼飲料等製造業の
排出見込量Y
含めた特定容器の
ウ
エ
利用事業者の排出
見込量A
適用除外事業者分を含む
○○業の排出見込量Z
オ
e
g
f
h
k
i
カ
l
j
m
特定包装の排
キ
出見込量 B
n
※厳密には利用事業者の販売額-
(1/2×製造等事業者の販売額)
c
a
X’
b
c
a
d
h
f
g
e
e
g
Y’
k
8)業種ごとに、特定容器
利用事業者と特定容器製
造事業者に係わる部分を
1とした場合の、特定容
器利用事業者の面積の割
合(網かけ部分に占める
薄い網かけ部分の面積割
合:食料品製造業であれば
a/(a+c))を算出
k
Z’
m
7)特定容器に係わる部分
を1とした場合の、各業
種(利用事業者+製造等
事業者)の面積の割合
(X’:Y’:Z’)を
算出
6)特定事業者責任部分を
1とした場合の、特定容
器に係わる部分の比率
(網かけ全体のうち、薄
い網かけ部分〈a、c、e、g、
i、k〉の割合)を算出
業種別比率
5)全面積を1とした場合
の、網かけ部分(a、c、e、
g、i、k、m)の占める割合を
算出
特定事業者責任比率
特定容器比率
特定容器利用事業者比率
図
l
n
i
i
j
業種毎の再商品化義務量の算定に用いる比率の算出手順
13
プラスチック製容器の利用事業者(食料品製造業)を例に、具体的な算定手順を以下に示す。
<特定事業者責任比率の算定>
① 除外事業者分を含めた特定容器と特定包装排出見込量の比率(A:B)で按分(ガラスびん、
PETボトルについては、100:0 となる)
。
※
(実態調査)A=93.83、B=6.17/資料3−3
プラ製容器包装の場合:
(分類調査)A=97.67、B= 2.33/資料3−4
◆実態調査データ/資料3−3
1.参照
参照
1.
(プラスチック製容器)
21年度調査結果
容器利用事業者
特定事業者 小規模事業者 ② 合計
食料品製造業
41.46
0.24
41.71
清涼飲料・茶・コーヒー製造業 ④ 6.90 ④ 0.04
6.94
酒類製造業
0.33
0.00
0.33
油脂加工製造業
6.79
0.01
6.80
医薬品製造業
2.23
0.00
2.23
化粧品製造業
6.89
0.01
6.90
小売業
16.78
0.12
16.90
その他製造業
11.90
0.12 ①,② 12.02
合計
93.28
0.55
93.83
包装
(%)
容器製造等事業者
合計
特定事業者 小規模事業者
40.90
0.02
40.92
7.45
0.00
7.45
0.42
0.00
0.42
6.24
0.00
6.24
3.82
0.00
3.82
6.19
0.00
6.19
17.04
0.00
17.04
17.93
0.00
17.93
99.98
0.02
100.00
包装利用事業者
特定事業者 小規模事業者①,⑤合計
6.05
0.12
6.17
⑤
◆分類調査データ/資料3−4
(プラスチック製容器)
平成21年度調査結果
容器
(%)
容器利用事業者
容器製造等事業者
特定事業者 小規模事業者 ② 合計
特定事業者 小規模事業者
合計
食料品製造業
51.43
1.62
53.04
清涼飲料・茶・コーヒー製造業④
2.56 ④
0.02
2.58
酒類製造業
0.04
0.00
0.04
油脂加工製品等製造業
7.64
0.21
7.85
医薬品製造業
2.68
0.00
2.69
化粧品等製造業
3.42
0.00
3.42
小売業
25.29
0.06
25.36
その他の事業
2.67
0.01①,② 2.68
計
95.73
1.94
97.67
包装
包装利用事業者
①,⑤合計
特定事業者 小規模事業者
2.32
0.01
2.33
⑤
② 除外事業者分を含めた特定容器の業種別排出見込量(X、Y、Z…)で、特定容器に係わる部
分をそれぞれ毎に按分する。
※
プラ製容器・食料品の場合:
(実態調査)44.45(=41.71÷93.83)/資料3−3
1.参照
(分類調査)54.31(=53.04÷97.67)/資料3−4
参照
14
③ ②で按分された業種別の比率のうち特定容器の部分を、適用除外事業者分を含めた「特定容器
を用いる事業者の販売額」と「製造等する事業者の販売額」の比率で、業種毎に按分し、業種
別利用製造別の比率を算定する。
※
プラ製容器・食料品の場合:利用 13,550,833 百万円、製造等 536,447 百万円/資料3−3
◆実態調査データ/資料3−3
2.参照
2.
(プラスチック製容器)
21年度調査結果
(百万円)
容器利用事業者
容器製造等事業者
特定事業者 小規模事業者 ③ 合計
特定事業者 小規模事業者 ③ 合計
食料品製造業
13,415,675
135,158 13,550,833
536,049
398
536,447
清涼飲料・茶・コーヒー製造業
2,091,237
2,795
2,094,032
59,997
0
59,997
酒類製造業
519,078
1,634
520,712
5,188
107
5,296
油脂加工製造業
523,994
1,386
525,380
62,447
7
62,454
医薬品製造業
5,418,043
2,639
5,420,682
69,728
0
69,728
化粧品製造業
1,913,300
1,586
1,914,887
123,882
0
123,882
小売業
17,284,550
58,676 17,343,226
149,510
0
149,510
その他の製造業
24,425,304
55,783 24,481,086
339,835
0
339,835
合計
65,591,181
259,658 65,850,839
1,346,637
512
1,347,149
④ 特定容器については③の業種別・利用製造別の比率に②の業種別比率を掛けて得られる比率に、
特定包装については②の業種別比率に、
「特定事業者分の排出見込量/適用除外分を含んだ排出
見込量」を掛け、業種別利用製造等別の“責任割合”を算出する。
※
プラ製容器・食料品利用事業者の場合
(実態調査) 特定事業者分 41.46、除外事業者分 0.24/資料3−3 1.参照
→「責任割合」=44.45×{13,550,833/(13,550,833+536,447)}×{41.46/(41.46+0.24)}=42.51
(分類調査) 特定事業者分 51.43、除外事業者分 1.62/資料3−4 参照
→「責任割合」=54.31×{13,550,833/(13,550,833+536,447)}×{51.43/(51.43+1.62)}=50.65
⑤ 特定容器・特定包装毎に④で求めた責任割合の合計を算出し、特定容器分の④の業種合計値(a)
に①で求めた比率(b)を、特定包装分の④の業種合計値(c)に(1−b)を、乗じたものの合計が、
「特定事業者責任比率」
(=a×b+c×(1-b))となる。
※
プラ製容器包装の場合
(実態調査) 特定容器の責任割合合計 99.43(a) /利用事業者及び製造事業者の全業種について②∼④を計算し合計
特定包装の責任割合合計 98.10(c) (=6.05÷6.17)/資料3−3 1.参照
→「特定事業者責任比率」=99.43×{93.83/(93.83+6.17)}
+98.10×{1−93.83/(93.83+6.17)}=99.35
(分類調査) 特定容器の責任割合合計 98.10(a) /利用事業者及び製造事業者の全業種について②∼④を計算し合計
特定包装の責任割合合計 99.58(c) (=2.32÷2.33)/資料3−4 参照
→「特定事業者責任比率」=98.10×{97.67/(97.67+2.33)}
+99.58×{1−97.67/(97.67+2.33)}=98.14
⇒「特定事業者責任比率」(99.35+98.14)/2=98.74
なお、最終数値は、H20 年値 95.69 との平均値
「特定事業者責任比率(最終数値)」(98.74+95.69)/2=97.21≒97(四捨五入)
15
<再商品化義務総量(F)の算定>
⑥ 再商品化義務総量(F)は、以下の数量のいずれか少ない量となる。
・ 環境大臣が定める平成 22 年度の分別収集総量に、(1)で算定した
「特定事業者責任比率
(D)」
を乗じた量に、前年度からの繰り越し量を足した量
・ 再商品化計画に定められる平成 22 年度の再商品化見込量に、(1)で算定した「特定事業者
責任比率(D)
」を乗じた量
※
プラ製容器包装の場合:分別収集計画量 935 千t、再商品化見込量 1,291 千t、特定事業者責任比率 97%
/資料3−1
⇒「再商品化義務総量」=935,000t×0.97=906,950t(資料3−1
表1−1、表1−2
表1−4)
<特定容器比率(G)
、業種別比率(I)
、業種別特定容器利用事業者比率(J)の算定>
⑦ 特定容器に関する責任割合の合計を、特定容器及び特定包装に関する責任割合の合計(⑤で算出)
で除した値を、特定容器比率(G)とする。
※
プラ製容器包装の場合
(実態調査) 特定容器の責任割合計 99.43、特定事業者責任比率 99.35
→「特定容器比率」=99.43×{93.83/(93.83+6.17)}/99.35×100=93.91
(分類調査) 特定容器の責任割合計 98.10、特定事業者責任比率 98.14
→「特定容器比率」=98.10×{97.67/(97.67+2.33)}/98.14×100=97.63
⇒「特定容器比率」(93.91+97.63)/2=95.77
なお、最終数値は、H20 年値 93.74 との平均値
「特定容器比率(最終数値)」(95.77+93.74)/2=94.76(資料3−1
表2)
⑧ ④で求めた特定容器毎各業種毎の責任割合(利用+製造)の合計を 100 として、各業種毎の比
率を算出する。これが特定容器の業種別比率(I)となる。
※
プラ製容器・食料品の場合
(実態調査)責任割合(利用+製造)44.20/利用事業者及び製造事業者分について②∼④を計算し合計
責任割合合計(利用+製造)99.43
→「業種別比率」=44.20/99.43=44.45
(分類調査)責任割合(利用+製造)52.72/利用事業者及び製造事業者分について②∼④を計算し合計
責任割合合計(利用+製造)98.10
→「業種別比率」=52.72/98.10=53.74
⇒「業種別比率」=(44.45+53.74)/2=49.10
なお、最終数値は、H20 年値 50.71 との平均値
「業種別比率(最終数値)」=(49.10+50.71)/2=49.90(資料3−1 表3)
⑨ 特定容器に関して業種毎に、特定利用事業者の責任割合④と製造等事業者の責任割合④との比
率を算出する。これが業種別特定容器利用事業者比率(J)となる。
※
プラ製容器・食料品の場合
(実態調査) 特定容器利用事業者の責任割合 42.51、特定容器製造事業者の責任割合 1.69
→「利用事業者比率」=42.51/(42.51+1.69)=96.17
(分類調査) 特定容器利用事業者の責任割合 50.65、特定容器製造事業者の責任割合 2.07
→「利用事業者比率」=50.65/(50.65+2.07)=96.08
⇒「利用事業者比率」=(96.17+96.08)/2=96.13
なお、最終数値は、H20 年値 96.26 との平均値
「利用事業者比率(最終数値)」=(96.13+96.26)/2=96.19(資料3−1 表4)
16
(参考)業種別特定容器利用事業者比率(
[プラスチック製容器]-[小売業]
)の算出手順について
特定容器利用事業者比率の最終数値は、容器包装利用・製造等実態調査(実態調査)結果と容器
包装廃棄物分類調査(分類調査)結果の平均値の2年移動平均により算出される。以下では、[プ
ラスチック製容器]-[小売業]の平成21年度最終数値について
①実態調査結果に基づく比率の算出
②分類調査結果に基づく比率の算出
③最終数値の算出
の順に算出手順を示す。
①実態調査(容器包装利用・製造等実態調査)結果に基づく比率の算出
・ 実態調査結果に基づく利用事業者比率については、利用事業者と製造等事業者の販売額比、特
定事業者と小規模事業者の排出見込量比を基に算定される。具体的には、下図に示す a÷(a
+b)の比率が利用事業者比率となる。
<算出結果>
製造等事業者の
販売額
149,510 百万円
利用事業者の販売額
17,343,226 百万円
利用事業者排出見込量比率
(特定事業者)16.78
利用事業者排出見込量比率
(小規模事業者)0.12
a
b
製造事業者排出見込量比率
(特定事業者)17.04
c
d
製造事業者排出見込量比率
(小規模事業者)0.00
1 辺の長さを 1 として
指数化
0.9915
0.0085
0.9927
a
b
1.0000
0.0073
c
d
0.0000
a=0.9915×0.9927=0.9842
b=0.0085×1.0000=0.0085
⇒ 利用事業者比率=0.9842÷(0.9842+0.0085)=0.9914
※端数処理のため数値は手計算と合わない場合がある。
17
<算出に用いたデータ>
・ 資料3-3「容器包装利用・製造等実態調査の結果について」の下記データ。
1.特定容器・特定包装を利用する事業者の排出見込量の比率及び特定容器を製造等する事業
者の排出見込量の比率
(プラスチック製容器)
21年度調査結果
容器利用事業者
特定事業者 小規模事業者
食料品製造業
41.46
0.24
清涼飲料・茶・コーヒー製造業
6.90
0.04
酒類製造業
0.33
0.00
油脂加工製造業
6.79
0.01
医薬品製造業
2.23
0.00
化粧品製造業
6.89
0.01
小売業
16.78
0.12
その他製造業
11.90
0.12
合計
93.28
0.55
合計
41.71
6.94
0.33
6.80
2.23
6.90
16.90
12.02
93.83
包装利用事業者
特定事業者 小規模事業者
6.05
0.12
合計
6.17
包装
(%)
容器製造等事業者
合計
特定事業者 小規模事業者
40.90
0.02
40.92
7.45
0.00
7.45
0.42
0.00
0.42
6.24
0.00
6.24
3.82
0.00
3.82
6.19
0.00
6.19
17.04
0.00
17.04
17.93
0.00
17.93
99.98
0.02
100.00
2.商品販売額・容器販売額
(プラスチック製容器)
21年度調査結果
(百万円)
容器利用事業者
特定事業者 小規模事業者
食料品製造業
清涼飲料・茶・コーヒー製造業
酒類製造業
油脂加工製造業
医薬品製造業
化粧品製造業
小売業
その他の製造業
合計
13,415,675
2,091,237
519,078
523,994
5,418,043
1,913,300
17,284,550
24,425,304
65,591,181
135,158
2,795
1,634
1,386
2,639
1,586
58,676
55,783
259,658
18
合計
13,550,833
2,094,032
520,712
525,380
5,420,682
1,914,887
17,343,226
24,481,086
65,850,839
容器製造等事業者
特定事業者 小規模事業者
536,049
59,997
5,188
62,447
69,728
123,882
149,510
339,835
1,346,637
398
0
107
7
0
0
0
0
512
合計
536,447
59,997
5,296
62,454
69,728
123,882
149,510
339,835
1,347,149
②分類調査(容器包装廃棄物分類調査)結果に基づく比率の算出
・ 分類調査結果に基づく利用事業者比率についても、実態調査と同様に、下図に示す a÷(a+b)
の比率が利用事業者比率となる。ただし、分類調査で把握できるのは、利用事業者の特定事業
者と小規模事業者の排出見込量比のみであるため、他のデータについては実態調査のデータを
採用している。
<算出結果>
製造等事業者の
販売額
149,510 百万円
利用事業者の販売額
17,343,226 百万円
利用事業者排出見込量比率
(特定事業者)25.29
a
b
製造事業者排出見込量比率
(特定事業者)17.04
利用事業者排出見込量比率
(小規模事業者)0.06
c
d
製造事業者排出見込量比率
(小規模事業者)0.00
1 辺の長さを 1 として
指数化
0.9915
※斜体は実態調査結果に
基づくデータ
0.0085
0.9974
a
b
1.0000
0.0026
c
d
0.0000
a=0.9915×0.9974=0.9889
b=0.0085×1.0000=0.0085
⇒ 利用事業者比率=0.9889÷(0.9889+0.0085)=0.9914
※端数処理のため数値は手計算と合わない場合がある。
19
<算出に用いたデータ>
・ 資料3-4「容器包装廃棄物分類調査の結果について」の下記データ。
(プラスチック製容器)
平成21年度調査結果
容器
(%)
容器利用事業者
容器製造等事業者
特定事業者 小規模事業者
合計
特定事業者 小規模事業者
合計
51.43
1.62
53.04
食料品製造業
2.56
0.02
2.58
清涼飲料・茶・コーヒー製造業
酒類製造業
0.04
0.00
0.04
油脂加工製品等製造業
7.64
0.21
7.85
医薬品製造業
2.68
0.00
2.69
化粧品等製造業
3.42
0.00
3.42
小売業
25.29
0.06
25.36
その他の事業
2.67
0.01
2.68
計
95.73
1.94
97.67
包装利用事業者
合計
特定事業者 小規模事業者
2.32
0.01
2.33
包装
③最終数値の算出
・ 最終数値は、実態調査結果と分類調査結果の平均値の2年移動平均により算出される(平成 21
年度の最終数値については次式に基づき算出)。
H21実態調査結果+H21分類調査結果
H20実態調査結果+H20分類調査結果
+
2
2
2
・ ①、②より、平成 21 年度調査結果に基づく値は以下のとおり。
実態調査結果=0.9914
分類調査結果=0.9914
・ 同様に平成 20 年度調査結果に基づく値についても算出。
実態調査結果=0.9913
分類調査結果=0.9911
・ 上記データより、平成 21 年度最終数値は以下のとおりとなる。
0.99141+0.9914
0.9913+0.9911
+
2
2
=0.9913
2
20
(2)個々の特定事業者の当該業種における再商品化義務量の算定に用いる量・比率の算定【第二段階】
個々の特定事業者の当該業種における再商品化義務量の算定に用いる「事業系比率」「当該業種全
体の容器包装廃棄物の排出見込量」の算定の考え方は以下に示すとおり。
a)当該業種全体の容器包装廃棄物の排出見込量
(実態調査)
・小規模事業者分を除く排出見込量
(分類調査)
・実態調査で得られた全業種合計の排出見込量(小規模事業者分を除く)に分類調査で求めた業種
別の比率を乗じた量
b)事業系比率
(実態調査)
小規模事業者分を除く排出見込量(ア)
・1−
小規模事業者分を除く容器包装利用量(イ)−小規模事業者分を除く自ら回収する容器包装量
(分類調査)
上記aの分類調査の排出見込量
・1−
上記aの分類調査の排出見込量+容器包装利用量(イ)−自ら回収する容器包装量−排出見込量(ア)
※上式の量は全て小規模事業者分を除く量
自ら回収する容器包装量に自主回収認定量は含まない
なお、第一段階と同様に、実態調査と分類調査の平均を取った後、2年移動平均値を最終数値とす
る。
具体的な算定手順を以下に示す。
<当該業種全体の容器包装廃棄物の排出見込量>
① 「実態調査」
、
「分類調査」を基に算定した基礎データの「容器別業種別(出荷業種別)規模別排出
見込量」のうち、適用規模分の数量。
※
プラ製容器・食料品の場合
(実態調査) 特定事業者排出見込量 394,157t(特定事業者排出見込量計 886,719t)/資料3−3
(分類調査) 排出比率 51.43(特定事業者分排出比率計 95.73)/資料3−4
→「排出見込量」=886,719×51.43/95.73=476,370
⇒「排出見込量」=(394,157+476,370)/2=435,263
なお、最終数値は、H20 年値 481,337 との平均値
「排出見込量(最終数値)」=(435,263+481,337)/2=458,300(資料3−1 表6)
21
7.
◆実態調査データ/資料3−3
7.
(プラスチック製容器包装)
21年度調査
実態調査
分類調査
(単位:t)
利用事業者 製造等事業者 利用事業者 製造等事業者
(容器)
食料品製造業
447,113 ② 476,370
①,② 394,157
65,596
81,394
23,714
清涼飲料・茶・コーヒー製造業
酒類製造業
3,159
4,600
357
油脂加工製造業
64,551
68,171
70,750
医薬品製造業
21,175
41,763
24,869
化粧品製造業
65,478
67,670
31,663
小売業
159,480
186,291
234,288
113,123
195,944
24,708
その他製造業
合計
886,719
1,092,946
886,719
(包装)
合計
分類調査
実態調査
利用事業者 製造等事業者 利用事業者 製造等事業者
①
57,552
◆分類調査データ/資料3−4
(プラスチック製容器)
平成21年度調査結果
容器
(%)
容器利用事業者
容器製造等事業者
特定事業者 小規模事業者
合計
特定事業者 小規模事業者
合計
食料品製造業
51.43
1.62
53.04
①
清涼飲料・茶・コーヒー製造業
2.56
0.02
2.58
酒類製造業
0.04
0.00
0.04
油脂加工製品等製造業
7.64
0.21
7.85
医薬品製造業
2.68
0.00
2.69
化粧品等製造業
3.42
0.00
3.42
小売業
25.29
0.06
25.36
その他の事業
2.67
0.01
2.68
① 95.73
計
1.94
97.67
包装
包装利用事業者
合計
特定事業者 小規模事業者
2.32
0.01
2.33
<事業系比率>
② 「実態調査」
、
「分類調査」を基に算定した基礎データの「容器包装別業種別(出荷業種別)規模別
排出見込量」を、
「容器包装別業種別規模別容器包装利用量(容器別出荷業種別規模別容器出荷
量)」から「容器包装別業種別(出荷業種別)規模別自主回収量(自主回収認定量を除く)
」を控除
した値で除した比率を 1 から引いた値(なお、自主算定方式を推奨するという観点から数値は
5%単位で切り下げ)
。
※
プラ製容器・食料品の場合
(実態調査) 排出見込量 394,157t、容器利用量 510,149t、自主回収量 6,023t/資料3−3 3.及び4.
(分類調査) 排出見込量 476,370t/資料3−3 7.
→「事業系比率」=100−(394,157+476,370)/{(510,149−6,023)×2−394,157+476,370}
×100=20.17
なお、最終数値は、H20 年値 17.24 との平均値
「事業系比率(最終数値)」=(20.17+17.24)/2=18.71≒15(5%単位で切り下げ)(資料3−1 表5)
22
◆実態調査データ/資料3−3
3
(紙製容器包装)(プラスチック製容器包装)
21年度調査結果
(容器)
食料品製造業
清涼飲料・茶・コーヒー製造業
酒類製造業
油脂加工製造業
医薬品製造業
化粧品製造業
小売業
その他の事業
(包装)
合計
◆実態調査データ/資料3−3
単位:トン
容器利用量(特定事業者)
容器利用量(特定事業者)
271,981
54,523
22,887
43,740
27,240
11,478
87,912
276,529
② 510,149
包装利用量(特定事業者)
包装利用量(特定事業者)
145,958
96,840
82,890
4,692
71,736
57,697
69,634
199,674
250,475
4.
(紙製容器包装)(プラスチック製容器包装)
21年度調査結果
(容器)
食料品製造業
清涼飲料・茶・コーヒー製造業
酒類製造業
油脂加工製造業
医薬品製造業
化粧品製造業
小売業
その他の事業
(包装)
合計
単位:トン
自ら回収する量(特定事業者)
738
35
42
6
13
78
1,727
4,820
自ら回収する量(特定事業者)
②
6,023
580
17
55
2,921
552
7,028
34,991
自ら回収する量(特定事業者)
自ら回収する量(特定事業者)
607
2,151
以上
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