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「かけ橋」32号 - NVC新潟国際ボランティアセンター

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「かけ橋」32号 - NVC新潟国際ボランティアセンター
特 集 P. 02 ・バザー実行委員長より
・ボランティアスタッフの声
・ご協力いただいた皆様
・アンケート結果
ホットニュース
P. 12 プロジェクト最新情報
・ベトナム奨学金
・ベトナムキークワン寺事業
・ラオス
・バングラデシュ
P. 17 イベント参加報告
・10 月 11~12日
古町どんどん(第 4 回市民活動フェスタ)
・8 月 1 ~ 3 日
にいがた国際交流フェスタ
・9 月 20 ~ 21 日
第17回全国ボランティアフェスティバルにいがた
リレートーク
P. 18 鈴木 晴夫 さん
今泉 奉文 さん
福田 忠弘 さん
岡 美恵子 さん
お 知らせ
P. 20 第53 回地球を知る講座
/ 第4 回ハチプロセミナーのお知らせ
助成金研究会(仮称)が動き出します。
第20回
2008 年 11 月 1 日(土)
・2 日(日) 東北電力グリーンプラザ
特集 愛のかけ橋バザー
第 20 回愛のかけ橋バザー終了のお礼
バザー実行委員長 窪田 雅企
今回で第 20 回目を迎えた「愛のかけ橋バザー」
が関係各位をはじめ、会員やボランティアの皆様の多
大なる御協力によって、事故もなく無事に終了しました
売上+ 寄付・募金:1,050,159 円
参加ボランティア人数:延べ 309人
入場者数:1,248 人
(11/1 568 人 11/2
680 人)
ことに厚く御礼申し上げます。
HOT NEWS
前日の準備・当日の設営・実働・後片付けに、市内
はもとより県内そして北は弘前から南は京都まで多くの
皆様の献身的で精力的なお力添えがあったからこそ滞
りなく終了することが出来ました。本当にありがとうご
ざいました。
リレートーク
昨年まで親しんで来た新潟中郵便局の体育館が諸
般の事情で今回は使用できず、 第1回バザーの会場
であった東北電力グリーンプラザでの開催となりまし
た。東北電力新潟支店様には快く会場をお貸しくださ
り心よりお礼申し上げます。
というのが本音であり申し訳ない次第であります。
しかし、バザー実行委員会が始まる前から言ってい
た「楽しいバザー、負担にならないバザーをしよう。」
は出来たのではなかっただろうか。参加した皆さんは
いかがでしたか。
今年で 20 回を迎え時代の流れからすればいろんな
面で過渡期であるといわざるを得ない状況で、今まで
と違った方向性が必要だと感じました。
来年も新潟中郵便局が使える保証はなく、また、東北
電力グリーンプラザをお借りできるのも1日のみである。
東北電力グリーンプラザは、 現在のスタッフのほと
事務局だより
んど全員にとって初めての会場であり、 一体どうなる
ものか、 会場スペースは約四分の一、 準備期間も前
日 1 日のみ、当日の朝に会場の設営…。本当に出来
るのだろうか?お客さんは来て下さるだろうか?前回ま
では古町どんどんの人出に合わせていたが、 今回は
古町からも柾谷小路からも離れている…。街宣も今ま
でのようなスポット定位置ではなく、 古町十字路から
約 150 メートルのライン街宣であり、最低 15 人は必
要、また、 交代要員も含め 30 人の人員確保が出来
るか…。バザー時間も以前より時間を短縮しての短期
決戦!開催日も以前に比べ約 2 週間も遅い。気温が低
く街宣の人の健康状態も心配だ…。会場決定まで時
間がかかり様々な面で準備の出足も遅れ昨年に比べ
れば 3 ヶ月は遅い。バザー実行委員も昨年に比べた
ら三分の一、大学生は本当に来てくれるだろうか?
会場のスペースの関係で毎年恒例の民族衣装・ヘ
ナペインティング・健康診断・ゲームなどのイベントは
全てなし。これも集客の面から言えばデメリットであっ
た。またそのために在新潟の留学生の姿も今年は少な
このような中で皆様の率直なご意見をお聞きしたい
のです。来年のバザーは今までの形にとらわれず斬新
なアイデア、 奇抜な発想をお聞きしたいと思っていま
す。遠慮なくご意見をお願いいたします。その意見を
一つずつ現実に可能かをこれからいっしょに考えていき
たいと思っています。
今現在思い浮かぶのは「アジア食のイベント」
「縁日・
民族ファッションショー等の屋外イベント」などです。
あと新しい会員の確保が必要です。やはり今現在の
会員の方を見ていると楽しいスタディーツアーに参加
した人たちが主流です。今回のバザーでもやはり来年
のスタディーツアーの募集要項を示すなど、若者の年
齢層に興味を持っていただく企画が足りなかったと思っ
ています。
数多くの手落ち、段取りの悪さは心よりお詫び申し
上げます。申し訳ありませんでした。反省はつきませ
んが、ご協力を賜りました皆様に心よりお礼申し上げ
ます。
今回の収益金も「新潟発 心の輸出」 として有
効に使われ、 NVC の熱意が現地に直接届くことが最
く NVC バザーらしさに欠けた。
大の喜びであり、また皆様に自負して頂きたいことだ
しかし、そういった状況の中で実行委員のスタッフ
と思っております。これからも市民の皆様に愛される
が仕事の合間を見てそれぞれの立場でやっていただい
「NVC 愛のかけ橋バザー」になることを祈念してやみ
たので何とか終えることが出来ました。実行委員長の
私は特にこれといったことも出来ずに終わってしまった
ません。ありがとうございました。そして、 本当にお
疲れ様でした。
2
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
愛のかけ橋バザー
食器・キッチン用品コーナー
谷田 英
はじめてのバザー会場 「東北電力グリーンプラ
ザ」。しかも記念すべき 20 回目の愛のかけ橋バ
ザー。 1 日目の午前中、 値付けしていただいた品物
を1階に降ろすとき、これだけの量をテーブル2つに
おいてバザーがスタートした。
テーブルのうえ以外に 10 円、 100 円のみの品物
を段ボールに入れて机の足の方においたら、お客が
そのダンボールに殺到した。危ないので急遽会場の
が足りず、しばらくは目の配りように苦慮した。来年
からは、 均一コーナーを新しく設けチーフを置くこと
を提案させていただきたい。
会場がこれまでより狭く、 販売時間が短くなり、 入
足元まで並べた為気をつかいましたが、どうにか販
売する事が出来ました。 感じた事は、どんなに安く
してもお客様にとって不要なものは買わないという
事です。これは来場された方の中にも何人かの人が
言っておられました。寄付していただく段階でもう少
し考えてみる必要があるのではないかと思います。
完売を目指しても相当数の品物が残る事、 そしてそ
れを売値なく処分してしまうことに少し胸の痛む思い
がしました。 今年のバザーは、さまざまな件で大変
だったと思いますが、 沢山の来場者とボランティア
の明るい笑顔でのりきった事に拍手!
!
リレートーク
真ん中にもっていったら、 今度はその代金をもらう手
り場に苦労しました。 お客様が商品をみられる台の
HOT NEWS
並べられるのだろうかと心配したが、 後ろのほうにも
今年はバザー会場が、 ずい分縮小されたため売
特集 愛のかけ橋バザー
日用品コーナー
安田 智子
場者数も減った。 従って売り上げもほぼ半減した。
事務局だより
各事業も縮小せざるを得ないのかもしれない。
事務所問題もある。これからのNVC事業を見直さな
ければならないのかもしれない。
しかし、 いつものようにバザーは若い学生さんた
ちの熱気と、 熟年者たちのコンビで今年も楽しかっ
た。こんなに若い人の多い組織は私の周りにはない。
お世話になりました。
「新潟の地から、 世界へ。 心の輸出」 事業。こ
れからも微力ながらお手伝いさせていただきたい。
▲ 食器・キッチン用品コーナー
アンティーク・均一コーナー
加藤 健太
今年のバザーは会場の変更や制限もあり、 厳しい
バザーになったのではないかと思います。
2 日間のバザーで私が特に気になったのがお客さ
まの財布の紐の堅さです。 去年よりも更に品物を見
る目が厳しくなり、 良いものが安くても必要ではない
様な物は中々売れませんでした。 手に取っても戻す
人も多く見られ、もはや安いだけでは買って貰えなく
なったことを痛感せずにはいられませんでした。
この傾向は今後も続くと考えられます。 品物の展
示方法や値つけの他、 品物の勧め方や接客の仕方
などに更なる工夫が必要なのではないでしょうか。
▲ アンティーク・均一コーナー
3
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
愛のかけ橋バザー
特集 愛のかけ橋バザー
食品コーナー
若月 章
バングラデシュコーナー
藤崎 千代子
HOT NEWS
今回は会場を新潟中郵便局から東北電力グリーン
バザー会場が中郵便局から東北電力グリーンプラ
プラザに変更しての開催となりました。 勤務校の県
ザに変わり、 かなり様変わりした。 大きくは、 会場
立女子短大生も同じコーナーを担当してくれるとのこ
が狭くなったこと、 準備からバザー終了まで 3 日間
とで、 第1日目のコーナーチーフをお引き受けしまし
の短期決戦だったことの 2 点が挙げられる。
た。 今年も新潟中央青果 ( 株 ) 様、 丸一新潟青果
参加した友人の話を聞くと、 明るくて、 好感がもて
( 株 ) 様、 JA 新潟みらい様を始め、 市民の皆さんか
るとのこと。 準備する立場からみると、 会場が狭く
らも多くの新鮮な果物や野菜またお米等を提供して
なり、 3 日間の短期決戦だったので、 それほど疲労
いただいたことに感謝しながら、 声を張り上げ販売
を感じなかった。
させていただきました。振り返ると会場のグリーンプ
交通費をかけて駆けつけてくれた学生諸君のよく
ラザは我がNVCがバザーに初めて取組んだ場所で
いき届いた機敏な対応に感謝、 感謝である。
す。これまでの活動や触れ合った皆さんのことなど
より良い商品を集めて、 売り上げを上げる努力が必
をあれこれ振り返りながら、 初心に帰ることができま
要だと思う。
リレートーク
した。 今回も世代を超えた参加者の皆さんからエネ
ルギーと無償の奉仕の尊さを学ばせてもらいました。
事務局だより
▲ バングラデシュコーナー
▲ ベトナムコーナー・NVCコーナー
13 ~ 15 世紀のヨ-ロッパの尼僧院にさかのぼるとの
ベトナムコーナー
高橋 節子
こと。フランス時代の影響もあってベトナムに生き残っ
た技術でしょうか?中無地で入学祝、 結婚祝等何にで
今年のバザ-用ベトナム商品は、 9 月上旬の奨学金
も使えるしこんなカ-ドのラブレタ-なんてどんなに素敵
関係事業調査の合間を縫って仕入れてきました。一人
かと私は年甲斐も無く舞い上がって求めてきました。冷
でも持ち帰れるよう嵩張らない品を、そして売れ残り
静になってみると果たして売れるか気がかりでしたが心
が出ないよう私たちの感覚に合った物をと心がけ以下
配無用でした。顧客の皆様のお目は高い!
のようなりました。
というわけで今年仕入れたものは目出度く完売。一日
1.WOCA の売店にてこれからの季節向きの織柄も落ち
着いたマフラ- 8枚と3個一組の入れ子式袋物 3 個。
2.日本人観光客に人気という雑貨店にて携帯電話のケ
-スにもなる首からかけられる小ケ-ス 15 個と、ペ
ン入や化粧品入れにもなるポ-チ 6 個、 いずれも
目で目途がつきましたので二日目は学生さんにお任せし
精巧な刺繍入り。
4
て私は値段付けを担当した食品売り場にシフトしました。
ベトナムには足を運べば私たちの感覚に合う手の込
んだ商品を比較的安価に手にいれることはまだ可能で
す。問題は誰がどのような機会に仕入れを行うかだと
思います。
3.ホ-チミン市一番といわれる書店にてグリ-ティング
カ-ド 16 枚。
ん、 東京から駆けつけてテキパキと販売実務をこなし
これは単なる印刷ではなく、 細い色つき紙テ-プを立
て下さった多賀ゼミの 2 学生さん、 鮮やかなアオザイ
体的に貼り付けてそれはそれは素敵にデザインした今
姿で売り場に華をそえて下さった事業創造大学院大學
までに見たことも無いカ-ドでした。何でもその起源は
のベトナム人留学生の皆様に心から御礼申し上げます。
総ての買い物に付き合って下さった現地代表のリンさ
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
愛のかけ橋バザー
今回私達はアルゼンチンでフェアトレードとして購
の時に、 えりかさんと私でたっぷり仕入れをして、
入してきたものを中心に販売し、フリーペーパーの
今回のバザーに参加しました。 売り上げベスト3は、
配布やマテ茶の試飲なども行い、 バザーに来て下
1位カエルの楽器(大)、2位タイシルクスカーフ
さった方々と和気あいあいと交流しました。またバ
(大)、3位ゾウさんポーチやキーホルダー、でした。
ザーに関わっている方々とも深く交流する事ができ、
カエルもスカーフも小さいものより大きいものがよく
新たな繋がりができた事は、 私達にとって大きな財
売れて、なるほど新発見。「絶対売れる!」と思って
産となりました。 NVC と地元、 新潟と世界、そして
買ってきたラーメンは全く人気がなかったです(涙)。
日本各地にいる個人と個人をも繋げてくれるこのバ
売れた売れないに一喜一憂しながら、 楽しくプチバ
ザーが今後もずっと続いていってほしいと思います。
イヤーの仕事をすることができました。ぜひまたやり
最後に、 今回のバザーを通してアルゼンチンと新
たいです!
潟にかけ橋が架かった事を嬉しく思います。またこの
HOT NEWS
今年の夏、タイで友人の結婚式がありました。そ
特集 愛のかけ橋バザー
アルゼンチン・ケニアコーナー
稲垣 伴憲
タイコーナー(プチバイヤー)
芳賀 理江
ような素晴らしい機会を提供して下さった NVC 関係
リレートーク
者の皆様、 本当にありがとうございました。
事務局だより
▲ タイコーナー
▲ アルゼンチン・ケニアコーナー
バザーで情報発信!NVC コーナー
渡邉 順美
今年は、 例年の約4分の1の広さの会場で、 活動
紹介のパネル展示・ビデオ放映用のテレビの設置も
危ぶまれましたが、 何とか入口付近に設置すること
ができました。 活動紹介のパネル・ビデオを熱心に
見てくださった方、 バングラデシュの井戸水を、自
分と同年代の子どもたちが運んでいる写真を見て驚
いていたお子さん、ご自分の海外での体験談などを
お話しくださった方など、 NVC の活動紹介はもちろ
んのこと、 お客様との交流を通じて、 私自身も様々
な情報を得ることができました。また、お忙しい中、
アンケートにご記入いただいたお客様、 本当にあり
がとうございました。今後、より効果的に NVC の情
報を発信するために、活動紹介のビデオにキャプショ
▲ 入口に設置した NVC 活動紹介パネル
ンを入れる、 パネルに事業実施地が一目でわかる地
図を加えるなど、できるところから取り組んでいきた
いと考えています。
5
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
愛のかけ橋バザー
特集 愛のかけ橋バザー
「バザーロード:
人が作る人をつなぐための道」
街頭宣伝・ボランティアコーディネート
三上 杏里
今年の街宣を振り返ると、二つのことが印象に残っ
ています。
それは第一に、皆さんがエネルギッシュに街宣をして
くれた、ということです。コーラス隊を作って歌いな
がら宣伝してくれた人、本町モールの中を大きな声で
HOT NEWS
練り歩き宣伝をしてくれた人、 看板を持ちながら多く
の人にチラシを配ってくれた人。本当に多くの人にバ
ザーをピーアールしてくれました。毎年皆さんのパワー
に支えられていると思います。
第二としては、 人が多く集まる古町モールからバ
ザー会場までお客さんを誘導できる導線:通称バザー
リレートーク
ロード(バザーへの道)を作ることができたというの
も大きな効果です。スタッフの皆さんが街に立ち、街
ごみについて
藤井 ゆみ子
新潟市も今春からごみの有料化が始まったため、
寄付品は新品に限ったほか、 毎回大量に残る衣類
や、 電化製品安全法による再販制限がかかる古い
品物が集まる可能性の高い電化製品は扱わない等、
ごみの発生抑制策を講じさせていただきました。ま
た、 バザー当日は、 進行とともに会場全体も片付い
ていくよう、 各売り場から出るごみを随時、 各売り
場担当から2階に運び上げてもらう計画だったのです
が、 結局、 事務局担当が会場を回ってごみを集める
ことになりました。最後の片付けは今年もやはりドタ
バタしてしまい、最後はスタッフの皆さんの好意に頼
り何とか始末できた感じでした。 次回はもう少しス
マートに!(と、 毎年同じことを言ってます。)
宣をしながら数時間街を観察して効果的な街宣スポッ
トを分析し、 意見交換をしながらバザーロードを作る
ことができました。このおかげで予定していたよりも
多くのお客さんを呼び込むことができたと思います。
事務局だより
このバザーロードは、大きな看板を置いたり、矢印
を道に書いたりして作ったものではありません。街宣
スタッフによる「人の道」によって作られたものにな
ります。人と人とがつながってそして新たに人を呼ぶ、
という NVC が昔から大切にしてきた「人とのつながり」
を感じることができました。これを忘れずに、 来年に
向けてまた皆さんと一緒に頑張りたいと思います。
新潟大学 国際ボランティアサークル
和田 沙央里
▲ 街頭宣伝( 弘前大学スタッフ )
県立新潟女子短期大学 NicolvE
中山 優
私は今回初めて NVC バザーに参加させて頂きま
私は街宣係として広告配り、 呼びかけをしました。
した。 街頭宣伝でビラを配っていると「今年もやっ
嬉しかったことは、 お客様が興味をもって話を聞い
ているの?」 と聞いてくださる方や 「今行ってきた
てくれたことや、 毎年バザーを心待ちにしている方
よ。」と言って買った品物を見せてくださる方々がい
がたくさんいらっしゃったことです。また、 バザー帰
て、このバザーがいかに地域の方に浸透しているか
りのお客様が袋いっぱいの商品を抱えて 「いっぱい
がわかりました。皆さんが笑顔で話しかけてくださる
買ったよ」と言って大変喜んで帰っていった姿が印
ので、こちらも楽しく笑顔で宣伝活動をさせて頂きま
象的でした。
した。
愛のかけはしバザーは、 国際協力について考える
このバザーでは NVC 会員の方々をはじめたくさ
よい機会となりました。国際協力は難しいことのよう
んの方とのつながりを感じることができました。そし
に捉えられがちですが、 少しの意識の持ちようで誰
て自分もその中の一人として活動できたことを嬉しく
にでも可能であると感じ、できることから始めようと
思っています。ありがとうございました。
思いました。
愛のかけはしバザーがこれからも続いていくことを
6
願っています。
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
愛のかけ橋バザー
ただきました。 会場入り口でのご案内を担当してい
ザーに参加させていただきました。「遠くからご苦労
た際、 バザーに来られた方々が皆笑顔になってらっ
様でした」と皆さんに温かく迎えていただき、 何か
しゃるのを見て、 私自身も自然と笑顔になりました。
一つはバザーに貢献して弘前に帰ろう、と決意して
バザーを通じてお客様も私たちスタッフ自身も元気を
の参加でした。
もらっているのだと感じました。
活動中、 路上で声をかけた方から「郵便局のバ
あるお客様がお帰りの際に 「とても気持ちの良い
ザーでしょ?毎年行ってるわよ」とお返事をいただい
バザーだった。 来年もまた来るよ」 と声をかけてく
たり、 趣旨を理解してたくさんお買い物をしていた
ださいました。お客様のおっしゃるとおり NVC 愛の
だいたりするたびに、確実に NVC の活動が 「地方」
かけ橋バザーは 「気持ちの良い」 と言う言葉が非
から「世界」 へ発信していること、 そしてこれから
常にぴったりなバザーであると思います。 そのよう
の可能性の大きさを見ることができました。
なバザーに関われたことを大変うれしく思っておりま
国際協力という、 同じ志を持つ仲間とたくさん出
す。ありがとうございました。
会えたことも大変貴重な経験でした。この出会いと
巡り合いの奇跡が、 大きな地方発のネットワークと
なっていくことをこれから願っています。
リレートーク
昨年に続き、 今年度は弘前大学から 2 名 NVC バ
HOT NEWS
昨年度に続き、今年度も街頭宣伝を担当させてい
特集 愛のかけ橋バザー
弘前大学
吉田 美沙都
早稲田大学社会科学部3年
中山 明子
早稲田大学社会科学部3年
渡辺 慎平
事務局だより
私は NVC に地方 NGO の魅力を感じました。 バ
ザーにスタッフとして参加させていただき、 最も印
象的であったのは地域住民との絆の強さです。そし
て、 NVC は地域に根付いた NGO であること。 地
域の人に愛されている NGO と言っても良いのかもし
れません。 言ってしまえば、 その地域の自治会なの
では?と勘違いしてしまうくらいでした。
国際協力の現場となる NGO がその地域に愛され
ることだけでも十分な価値があります。 東京を含め
その他の地域にも地域の人に愛される NGO が多数
▲ 食器・キッチン用品コーナー(弘前大学スタッフ)
できたら、 日本にはすごいことが起きるのではない
かと感じました。
▲ 早稲田大学
▲ バザー会場外観
7
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
愛のかけ橋バザー
特集 愛のかけ橋バザー
明倫短期大学歯科技工士学科 1 年
高宮 総一
愛のかけ橋バザーはラオス、 ベトナム、 バングラ
デシュでの教育支援、 農村支援、 学校建設などの
目的があることを知り参加しました。また、 他の大
学のボランティアサークルの方や、 一般の方たちも
▲ 食品コーナー( 明倫短期大学スタッフ)
多く参加協力しているのには驚きました。自分の担
HOT NEWS
当は食品売り場で、 商品知識がないのにかかわらず
質問されることが多く販売に苦労しました。 他の学
校の学生さんとも交流があり、 普段とは違う環境下
で、 大変勉強になりました。なかなか自分では海外
における支援活動に協力する機会もないので、この
リレートーク
バザーの収益金が有効に使われることを心から願い
ます。
入船小学校 3年
那賀 みずき
私はくぼてぃーにさそわれてバザーの合宿に参加
しました。スタッフのお昼のお手伝いをしたり、クッ
キー売り場で大きな声でがんばって売りました。
はじめはなかなか売れませんでした。くぼてぃーに
「ししょくを出してもいい?」とお願いしました。くぼ
てぃーが買ってくれたクッキーをししょくに出して食べ
クッキーコーナー
窪田 雅企
てもらったら、だんだん売れるようになりました。終
わるまでに完売しました。ヤッター!
事務局だより
新しい試みとして知人からクッキーを仕入れサガン
キッズクラブの子どもたちに手伝ってもらいました。
可愛い売り子さん如何でしたか?お騒がせしました。
小さい子どもがマシュマロもかってくれました。売
れるととってもうれしかったです。そして困っている
ひとのやくにたててすこしうれしいです。 大人や大
学生などいっぱいのスタッフがいました。みんながが
んばっていました。えらいとおもいました。
くぼてぃーにしかられたりもしました、ごめんなさ
入船小学校 1年
なか のぞみ
い。でも楽しいバザーでした。こんどお友だちをさ
そってさんかしたいです。
私はおねえちゃんといっしょにはじめてバザーにき
ました。1にちめはすこしがんばったけど、2にちめ
はつかれてあまりしませんでした。ひとがいっぱいい
てつかれました。でもたのしかったです。
豊照小学校 4年
長谷川 美音奏
私は10月の古町どんどんでもえちゃんとNVCバ
ザーのチラシをくばりました。自分でもどんなバザー
豊照小学校 4年
丸山 萌
か楽しみでした。
バザーは第1日目だけ参加しました。 バザーでは
初めてバザーの売り子をしました。クッキーを売る
のはなかなかむずかしかったです。はじめはあんまり
売れませんでした。それは大きな声を出すのが恥ず
かしかったからです。いっしょのみずきちゃんは大き
な声を出してがんばっていました。
売れたときはうれしかったです。少しつかれました
がまた来年も参加したいです。
スタッフの昼食のお弁当のお手伝いをしました。 そ
れから交代でクッキー売り場に行きました。思ったよ
りたくさんのお客さんが来ていて、びっくりしました。
のんちゃんと大きな声で売りました。
いろいろな人が買ってくれてうれしかったです。こ
のお金はアジアの困った人の役にたつなんてびっくり
しました。 つかれたけどまた来年も参加したいと思
います。ありがとうございました。
8
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
特集 愛のかけ橋バザー
新潟国際ボランティアセンター
2008 年愛のかけ橋バザー
今年も多くの皆様よりご協力をいただき、 本当にありがとうございました。
商品のご提供、ご寄付、会場設営、商品搬入、値段付け、当日の販売、会場・
備品の貸与など「愛のかけ橋バザー」は、皆様のご協力なしには成り立ちません。
皆様のご協力に心より御礼申し上げます。
企業
朝日新聞新潟総局
(株)NST 新潟総合テレビ
毎日新聞新潟支局
東北電力(株)新潟支店
新潟交通(株)
(有)宮寿し
プチフール
Komm zu mir( コム ツー ミーア )
NHK 新潟放送局
(株)週刊朝日だより
テレビ新潟(TeNY)
(株)UX 新潟テレビ 21 (株)新潟日報社
(株)BSN 新潟放送
市報にいがた
BSN ラジオ「大倉修吾の縁歌劇場」
相村 誠
五十嵐 瑛
伊藤 百合子
大塚 美郷
面川 雅博
金子 洋二
久須美 朝子
小島 一美
小林 裕子
斎藤 恭子
佐藤 信幸
進藤 みき
須田 順子
高柳 恵
田辺 妃沙子
飛沢 彩子
長澤 フミ
西村 智奈美
原 敏明
藤崎 千代子
堀内 フミ
丸山 信子
宮田 春夫
山井 和緒
吉田 真由子
和氣 未奈
熊西 美智子
田中 正規
新井 規之
石川 恵里加
井上 裕子
大見 真佐子
加藤 健太
神戸 優香里
窪田 雅企
小林 千恵子
小山 美春
佐藤 明夫
嶋田 正義
鈴木 直美
袖山 由美子
瀧澤 陽子
谷口 良
内藤 美和
中山 明子
野村 章子
廣瀬 麻衣
古口 裕理
前谷 明日香
三上 杏里
八子 友子
山口 力
李 相福
渡邉 直子
渡辺 悠介
長谷川 美音奏
阿部 あきら
五十嵐 夏美
稲垣 伴憲
大友 渉
加賀 智恵
川島 芙美子
工藤 啓子
後藤 文子
小柳 和子
斉藤 知佳子
澤田 ヨミ
杉山 健太
清田 健太郎
高山 美結
谷 知美
冨岡 昴
中嶋 悠
野崎 直人
樋熊 須美子
藤田 マリ子
本間 千鶴
丸山 萌
宮山 彌生
山際 敦
吉田 美沙都
和田 沙央里
堀 彩香
那賀 希
阿部 美恵子
池田 有希
稲宮 昌子
大渕 智絵
樫野 公子
川瀬 才子
工藤 知子
小林 キミ子
小山 千都子
酒井 悠里
三須 瑞世
鈴木 こずえ
関 洋介
瀧澤 勇人
谷内 友紀
富川 四郎
長屋 恵理香
野澤 郁子
平岩 節
藤塚 律子
本間 莉恵
三浦 真
守木 葵
山口 航平
米山 麻美
渡辺 慎平
山田 桃子
那賀 瑞希
有賀 珠恵
石川 由依
今井 愛子
大森 麗奈
加藤 徹
菊地 亜弥香
剣持 直哉
小林 俊枝
今野 えりか
佐藤 京子
嶋田 真千代
鈴木 晴夫
高橋 節子
竹中 千代子
田村 文江
中川 マサ子
中山 優
芳賀 理江
福田 力也
朴 哲秀
前野 春樹
峯村 康明
矢沢 啓輔
山田 和子
若井 千遙
渡邉 順美
本間 和輝
矢吹るみ子
飯塚 孝志
石渡 康子
内山 歩維
岡 美恵子
金子 愛
桐山 カツ子
剣持 政幸
小林 ミヨ
斉藤 恵美子
佐藤 邦彦
シルファ あゆみ
鈴木 真佐子
高橋 美菜希
立本 正子
茅野 育恵
長崎 諒太
鳴海 孝子
橋本 タカ子
藤井 亜莉沙
星野 幸子
松浦 直人
宮川 文
安田 智子
山田 信
若井 良江
渡辺 佳貴
那須野 尽志
この名簿は、ご記入いただいた協力者名簿にもとづき、順不同、敬称略で掲載させていただきました。
不手際によりお名前の掲載漏れがございましたら、どうぞお許し下さい。
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
飯塚 祐貴
市川 可南子
大澤 麻実
小野 弘子
金子 征子
櫛谷 圭司
幸村 重弥
小林 伸子
斉藤 喜平
佐藤 正三
事務局だより
新潟市立新潟小学校
新潟市立白山小学校
弘前大学人文学部国際協力論ゼミナール
事業創造大学院大学有志
新潟市立下山中学校有志
新潟市立豊照小学校有志
新潟市立入船小学校有志
天理教新寄冶分教会
天理教寄岡分教会
ユニフェム東京
(財)北方文化博物館
(社)新潟県地域総合研究所
リレートーク
教育機関
県立新潟女子短期大学 Nicolve
新潟大学国際ボランティアサークル
早稲田大学社会科学部平和学研究ゼミナール
明倫短期大学歯科技工士学科有志
個人
団体
JA新潟みらい
サガンキッズクラブ
道上ヶ丘自治会シニアクラブ 西村ちなみ事務所
愛のかけ橋バザー 「ケニア・アルゼンチンチーム」
HOT NEWS
メディア
マス (株)NTT東日本新潟支店
沢井化粧品店
新潟中央青果(株)
丸一新潟青果(株)
アフリカンベーカリーカフェ ナミテテ 須貝 直美
高宮 総一
田中 恵美子
傳 よう
中澤 さちえ
新津 厚子
橋本 めぐみ
藤井 由美子
細貝 哉都子
松木 省吾
宮澤 美智子
谷田 英
湯本 貞子
若月 章
渡辺 米子
北村 泰
9
お客様アンケート
特集 愛のかけ橋バザー
お
客
様
ア ン ケ ート
の
概
要
バザー会場で実施したお客様アンケートの概要です。ご多忙のところ
アンケートにご協力いただきましたお客様に心より御礼申し上げます。
(お客様来場者数 1,248人、 回答者数 122 人、 回答率 9.8%)
1)お客様の年代・性別・ご来場回数等
アンケートにお答えいただいた方の 6 割以上が女性であり(図1)、7割以上が 50 歳代以上のお客様
でした(図 2)。また、会場・開催時期の変更にもかかわらず、約半数の方が 2 回目以上のリピーター
のお客様でした(図 3)。
HOT NEWS
70代以上 24%
男性 35%
10 歳未満 1%
10代 2%
20代 2%
30代 5%
60代
29%
40代 13%
リレートーク
女性 65%
50代 24%
図 1 性別
図 2 年代
2)広報について
事務局だより
「バザーを何で知りましたか?」という問いに対しては、マスメディ
アよりも、 当日の街頭宣伝・知人等からの口コミ、 ポスター・チ
ラシの割合が上回っています。 地道な街頭宣伝、 口コミの成果
とも言えますが、 宣伝不足、 宣伝が遅い等の指摘もあり、マス
メディアを通じた効果的な広報も今後の課題です。(図 4)
3 回目以上
31%
はじめて53%
2 回目
16 %
3)関心のある売り場
食品・青果等の定番商品に加えて、 NVC バザーの特色である各
国の商品にも興味を持っていただきました(図5)。
図 3 ご来場回数
4)会場について
会場の変更に伴い、 お客様の声が気になるところでしたが、 回
答いただいた範囲では、 概ね満足していただいたようです(図
6)。しかし、 品物の並べ方、レイアウト等について改善のご指
摘もあり、 今後の課題も残されました。
5)愛のかけ橋バザーの趣旨について
回答いただいた約半数の方が、このバザーの趣旨についてご存
じでしたが、 例年どおり、「値段が高い」「フリーマーケットより
安くして!」等の指摘もあり、趣旨について更なる周知が必要です。
全体 9%
均一・雑貨・
アンティーク
10%
キッチン用品・
食器7%
タオル 3%
活動紹介1%
NVC 会員 6%
テレビ 8%
ラジオ 4%
その他 5%
知人・友人・家族
13%
当日の
街頭宣伝
31%
ポスター・チラシ
16%
新聞 17%
図 4 バザーを何で知りましたか ?
回答無 18%
他がよい 18%
日用品 24%
食品・青果
22%
このままでよい 64%
各国の商品 24%
10
図5 関心を持った売り場
図6 会場について
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
6)お客様の声
回答無 5%
・手作り感がよい。活気があっていい感じ。
・大勢の人に来てもらって前と同じ収入が得られるよう願っています。
・ボランティアは大好き、 高齢で参加できないけど、 若い人は大
いに活躍してください。
・単にモノを買うだけでなく、 現地に行かれた人の話しを直接聞く
ことができて、とても有意義でした。
知っている 58%
特集 愛のかけ橋バザー
今日はじめて知った
37%
・若い方々が熱心な運営、尊敬します。
・皆さんが明るく親切に応対してくださって気持ちが良かった。
・安心、安全、平和な世界、社会、国際交流が必要と思う。
・国際交流の為に活動をしておられる皆様に頭が下がります。多く
の方に知っていただき、 社会貢献していただきたいです。 NPO
活動も寄付で成り立つ部分がありますので、 運営が難しいのでは
ないでしょうか。がんばってください。
~来年度に向けて~(抜粋)
・もし大学でのバザーや NVC に関する広報が
充実すれば、 今回バザーに足を運んでくれた
方々の中で全体的に少なかった学生も、 増えて
くれるかもしれません。日用品には興味を示さないかも
しれませんが、 海外で購入してきたものには興味を持つ
でしょうし ( 私自身がそうであるため )、 そこから海外の
事に関心を持ってくれるかもしれません。
・今年のバザーは例年に比べ広報や企画が遅れていたと
感じるので、 次回はこれを踏まえて早くから行動を開始
して、 学生の参加ももっと促していくべきだと思います。
・例年見られる在留外国人の方が見えなかったので、ど
のように広報したのか疑問でした。
・買い物の際エコバッグの持参を促すようビラ等で告知する。
・NVCの活動をもっと知ってもらうために、 若い人のバ
ザー参加 ( スタッフとしてでなくお客さんとして ) を増や
・扱う品物の範囲を絞り込むこと等、 今年
のやり方は概ね妥当だったと思います。
事務局だより
・新潟県内の大学への更なる広報が必要。
リレートーク
ボランティアスタッフアンケート
HOT NEWS
図7 愛のかけ橋バザーの趣旨について ・バザースタッフの人員配置ですが、 事前
に参加する人数がある程度把握できるのであれ
ば、 希望などを聞いたうえで配置をスムーズに行
え、 当日の商品準備の段階から深く関われるので
はないかと思います。
・街頭宣伝と売り子は交代制にすべきではないか
と思います。 街頭宣伝を担当していたのですが
「どんな商品があるのか」と聞かれた際に詳しく
お答えすることが出来なかったからです。もしく
は、 街頭宣伝の看板に商品の写真をつけるなど
して、 お客様の興味を引くことがよいのではない
かと思います。
すべきだと思う。
・続けていくことが重要である。
・とても楽しいバザーでした。 一人一人のがんばりによって成立している
ものだと実感しました。 来年も予定が合えば参加したいです。どうもあり
がとうございました。
・バザーに出される安い物品を必要としている人が利用でき、さらにその利益を
海外などでの NVC の慈善活動に利用するというサイクルができればと思います。
・ワンデーコンパクトバザーを目指し、 準備作業の効率化を図るとともに、 他の
会場の開拓や、 収益が期待できる新しいコーナーの模索を行っていきましょう。
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
11
ベトナム奨学金事業
特集 愛のかけ橋バザー
こ
の 事 業 は、 1995 年 に NVC が 開 始した 「 ベト
ナム未 来プロジェクト」(VFP) の一 環として、
1998 年度から 10 年にわたって実施されている。現在、
「NVC 奨学金」「連合新潟奨学金」「皆川奨学金」「大
学婦人協会新潟支部奨学金」「河合・志田奨学金」「稲
宮奨学金」の 6 件の基金を一括して NVC が窓口となり、
ホーチミン市学生支援センター(SAC)の協力により、
経済的困窮度が高く成績が優秀なベトナムの大学生に
HOT NEWS
対して、 入学年度から卒業年度まで年1万円ずつ支給
している。 昨年度までの 10 年間で、 支給者数はのべ
おいて受給中の人には卒業まで支給を継続する。
(2)「NVC 奨学金」 は、 新年度より 4 年間、 毎年
5 人の新入生に支給する(前年度の卒業生数と同数
の新入生に支給するという現行の方法はとらない)。
また、その最終年において受給中の人には、 卒業ま
で支給を継続する。
(3)「大学婦人協会新潟支部奨学金」「河合・志田
奨学金」「稲宮奨学金」 の 3 件については、 新年
度より4年間、 現行どおりの方法で支給する。また、
その最終年において受給中の人には、 卒業まで支給
リレートーク
601 人に達した。
今年度(2008 年秋~ 09 年夏)の奨学金支給計画
の検討の中で、 上記の 6 件の基金のうち「連合新潟
奨学金」 と「皆川奨学金」 の 2 件が、もしも昨年度
(4) 2012 年以降の NVC の奨学金プロジェクトのあ
と同数の新入生に奨学金を支給すると、その全員の卒
上記の文章中で 「新たな支給をしない」というのは
業を待たずに基金が枯渇し奨学金を在学途中で支給で
「奨学金を受給する新入生を選ばない」という意味で
きなくなることが明らかになった。また、「NVC 奨学金」
あり、 既に支給している学生に対しては従来の方針の
についても数年後には同様の状況に陥る見通しであるこ
とおり、(成績不良などで受給資格を失わない限り)卒
を継続する。
り方については、NVC と SAC の間で別途協議する。
事務局だより
とがわかった。そのため、これらの 3 件の基金による奨
業まで年1万円の奨学金支給を継続する。また、 ( 2)
学金支給者数を調整する必要が生じた。
~ ( 4) にあげたように、「NVC 奨学金」 が新たな支給
この状況を受けて、2008 年 8 月 31 日~ 9 月 3 日に
を停止せざるを得なくなる 4 年後に合わせて、いまのと
「事業調査」としてベトナム奨学金事業担当の運営委
ころ問題が切迫していない 「大学婦人協会新潟支部奨
員 2 名(櫛谷圭司および高橋節子)がホーチミン市に
学金」「河合・志田奨学金」「稲宮奨学金」 の 3 件に
赴き、 9 月 1 日に現地で奨学金支給の実務を担当して
ついても現行の支給方法をいったん終了し、 その後に
いる SAC との間で今後の支給方針について協議を行っ
ついては NVC が奨学金プロジェクト全体のあり方を再
た。その際に、 NVC の方針案として提示したのが以下
検討した上で決定し、その結果にもとづいて SAC と協
の4項目である。協議の結果、これらについてSACか
議しようと考えている。
ら基本的に同意を得ることができた。なお、文中の 「新
このように財政的な曲がり角に来ているベトナム奨学
年度」 は 「2008 ~ 09 年」、「昨年度」 は 「2007 ~
金事業であるが、 当面は昨年度の総数(81 人)から
08 年」を意味し、また (1) ~ (3) の各項目のいずれにも、
少しずつ人数を減少させていくため、 経済的に困難な
レポ-ト不提出や著しい成績低下により受給資格を失っ
ベトナム人学生を援助するという奨学金事業の意義は、
た学生補充はしない、という意味の文が付記される。
まだしばらくの間は保っていくことになる。 NVC ではそ
(1)「連合新潟奨学金」と「皆川奨学金は」 は新
年度以降、 新たな支給をしない。ただし、 昨年度に
の間を利用して、 2011 年以降も奨学金プロジェクトを
継続するか否か、 継続する場合の基金の見通しや中
止する場合の代替事業の可能性、といった基本
的な問題を検討することが必要である。その際、
基金に多少の余裕があるか期限の取り決めがない
「大学婦人協会新潟支部奨学金」「河合・志田
奨学金」「稲宮奨学金」 のドナーの方々の意向
が重要であることは言うまでもない。
ところで、ベトナムの学生に支給する奨学金の
金額について、 1 人に年 1 万円というのは少な
すぎるのではないか、という疑問がしばしば聞か
れる。事業開始から 10 年で現地の物価もかなり
上昇しており、これは当然の心配である。だが現
12
地の関係者との意見交換では、「支給額を 2 倍
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
ベトナムキークワン寺事業
にして人数を半分にするよりは現在のままの方がよい」
「ホーチミン市と地方ではお金の価値が違い、 1 万円
があるために学業を継続できる人もまだ多い」といった
声が聞かれた。また上述のように、 今年度から支給人
給者数の減少を早めることにつながってしまう。この問
題は 2011 年以降の事業継続をめぐる議論の中で検討
するのがよいと思われる。
このベトナム奨学金事業が現地の学生に歓迎されて
SAC の主催による奨学金支給セレモニーに参加し、ホー
チミン市内の 18 の大学・専門学校に通う計 51 人の奨
学金受給者(今年度の新入生 11 人はまだ決定してい
ないので除く)の嬉しそうな笑顔に接して、確認するこ
とができた。 いずれも新入生の時に各基金のドナーに
よって、 複数の候補者の中から選ばれた地方出身者で
た者もいる中で、 成績が優秀なため今年も継続支給が
決定し、 その証書を受け取る儀式である。 年1万円と
が毎月足しげく通い物資の支援を行っている。月に一
度のスペシャルミール(特別な食事)ではお肉のたっ
ぷり入ったシチューなど普段より豪華な食事がふるま
われる。また、 子供たちにはミルクやおむつ、 少女に
はサニタリーナプキン、 施設には洗剤など、 その時々
のニーズに合わせた支援している。リンさんは今年の
夏、 子供たちをビーチに連れて行く計画もしていた。
「Otherwise everyday is same. ( そうでもしてあげな
ければ毎日が同じだから・・)」リンさんの言葉だ。リン
さんの月一度の訪問は物資の支援だけでなく心の支援
にもなっているに違いない。
センター 2 は副住職のハンさんが管理していること
から物資でなく支援金を送っている。ここで生活する青
年たちはマッサージなどの教育を受けている。ただ障
害者が仕事を得ることはベトナムの社会ではやさしいこ
いう金額に対する感謝だけでなく、 海外の団体から認
とではなく自立は難しい。
められたことに対する誇らしさと嬉しさの表情なのかも
お寺の副住職ハンさんはレストラン経営、 民芸品販
しれない。
売、農園など自立への道を探ってはいるが NVC の支援
政府や民間財団の奨学金事業の中には、 一握りの
の最終目的であるキークワン寺自立には未だにいたっ
秀才に日本留学の機会や資金を提供し若きエリートを養
ていないのが現状である。またハンさんは国から土地
成しようとするものがあるが、 NVC の奨学金事業はそ
の提供を受け、キークワン寺の様な子供のケアセンター
れとは異なり、 金額は少ないが文字通り草の根的な支
機能を持ったお寺の建設の依頼を受けている。キーク
援をベトナムの多くの若者に与えている。その意義は、
ワンからは NVC の支援継続、 拡張の期待の声も聞か
急速な経済発展の陰で貧富の格差が拡大しているベト
れるが現状の NVC の財政状況では難しい。しかし今年
ナムにおいて、まだしばらくの間は小さくないと思われる。
度は支援の規模を縮小したものの、キークワン寺への支
(櫛谷 圭司)
事務局だより
ある。在学途中で成績不良のために支給を打ち切られ
るセンター1では、 NVC のベトナム現地代表のリンさん
リレートーク
いることは、 前述の事業調査の 3 日目、 9 月 3 日に
約 90 名の幼児を含む小さな子供たちが生活してい
HOT NEWS
数を減少させていく中で、 いま支給額を増額すると支
紹介したい。
特集 愛のかけ橋バザー
N
▲ NVC-SAC 交渉メンバー
VC では 1998 年からベトナムキークワン寺盲学
校を支援している。 現在も約 180 名の子供や青
年がセンター 1 とセンター 2 に分かれて生活している。
今回は NVC がどのような支援を行っているか具体的に
援は可能な限り続けていく方針だ。
(小林 伸子)
▲ センター1 支援物資が届いた
▲ センター2 青年たちの食事風景
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
13
ラオス
カムアン県からサワナケート県へ:
ラオスにおけるJVCとの共同事業の現状と展望
特集 愛のかけ橋バザー
N
VCは、 2004 年よりカムアン県での農林複合プロ
ジェクトの一部を、JVCとの共同事業として行って
きた。このたび、 2008 年 10 月にJVCラオスはサワナ
ケート県へとプロジェクト地を移した。それに伴い、JVC
ラオス東京事務所の川合千穂さん、 新規スタッフとして
サワナケート事務所で活動を行うグレン・ハントさんが来
県し、 詳細を説明して下さった。以下に新規プロジェクト
HOT NEWS
の概要を述べたい。
サワナケート県は、 西をタイ、 東をベトナムに挟まれて
いて、商業用地として近年注目を浴びており、タイ・ベト
ナムなどの企業による商品作物栽培、 国際企業による大
▲ ナーカノン PRA 調査
型植林事業が増えている。こうした開発が増えることによ
リレートーク
り、 豊かな森に基づく伝統的な生活様式が失われ、 貧富
の差が拡大している。このような問題を抱える同県には
15 の郡があるが、 そのうち最貧困部に指定されている
ピン県、アサポン県の2群(15 村、 約 1,200 世帯)を
活動対象とする。調査の結果、 村が抱えている問題は、
主に米不足、自然資源の不足、そして家畜の死であるこ
事務局だより
とが分かった。 現在は準備期間として県農林局との契約
交渉、 試験的な活動などを行いながら、 情報を収集して
いる。今後も引き続き調査を進めるとともに、 森林保全・
生活改善を2本柱として活動を行っていく、とのことであ
る。こうした活動を、NVCとして今後支援をしていきたい。
(関 洋介)
14
▲ ベトナム植林企業
※上掲の写真と地図は JVC よりご提供いただきました
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
バングラデシュ
特集 愛のかけ橋バザー
マムン・パトワリさんにお会いして
マ
ムン・パトワリさんは、 2001 年から 3 年間、 NVC
が支援している補習教室で勉強した後、 現在、 中
学校に通っている 13 歳の少年です。マムンさんと一緒に
補習教室で学んだ同級生は 10 名近くいましたが、 中学校
まで進学した方は 3 名のみで、 他は、 家事手伝いや商店
HOT NEWS
などで働いているそうです。一緒に進学した補習教室卒業
生の 3 名のうち、マムンさんともう1名は、 政府の特待生
奨学金をもらっており、 年間給付額は、 2,350 タカ(日本
円で約 3,300 円)だそうです。 マムンさんは、 2 年後、
カレッジへの進学も希望しており、 将来は船のエンジニア
聡明な少年に成長したマムンさんに感銘を受けたと同時
に、 補習教室の先輩として、 少しの時間でもよいので、 現在いる 2 名の先生をサポートして、 後
輩たちの勉強を見てもらえたら、 後輩たちの励みになるのではないかと思いました。また、 13 歳
リレートーク
になることが夢とのこと。 短時間のインタビューでしたが、
ですでに働いている他の卒業生たちの様子も大変気になります。補習教室も開始後すでに 8 年が
経過しました。確かに、 補習教室を実施した結果、 公立小学校の退学率は下がっていますが、 卒
えしていきたいと考えています。
(渡邉順美)
事務局だより
業生たちは実際にどのような暮らしをしているのか、 今後はできるだけ具体的な形で皆さんにお伝
スタディツアーの感想
2
008 年 8 月 13 日 17 時、 香港経由の便に搭乗し、 現地時間 14 日の早朝、 00:25 に到着。
ゲストハウスの送迎車で定宿ドウエルハウスへ。
14 日午前中、 北大に留学していた 4 人の歯科医師が日本の援助で新設した歯科大学を見学さ
せてもらう。スラムの近辺に建てられた 4 階建てのビルディング。日本からの援助のマークがつい
た新品の医療機器が並び、これから入るエレベーターのための空間が口をあけていた。 6 階まで延
ばす予定だが患者をとっていた。逞しさに敬服する。午後、バザー商品の買出しに出かける。キリ
スト教と少数民族の関係の店を回り、どれが売れるかしらと迷いながら、買い付ける。
15 日 9 時にカウンターパート、通訳、渡邊さんと私の 4 名でドッキンバリア(サウスバリア)村
に向かう。NVC 補習学校の生徒たちは元気で迎えてくれる。生徒たちは、 5 月に渡邊さん夫婦の
訪問をうけ、 一緒にソフトバレーボールを楽しんだ思い出があり、「ご主人はこないのか?」と質問
する。よほど楽しかったらしい。午後から既設の深井戸を見る。 1 つの井戸には NVC と刻印されて
いたが、他の 2 つにはない。 NVC の刻印を頼んだ。次回には確認する必要がある。雨季だったの
で、低地にあった道は小川になり、急ごしらえの竹橋を渡る。補習学校の男の子が対岸で手を差し
伸べてひっぱってくれた。
翌 16 日、 6 時ごろ小船で対岸の工場地帯?を見に行く。精米工場、ナイロンの糸を作る工場な
どを覗く。発展途上の工場だが、 朝早くから働いていた。川端の公園で女性の路上生活者が、 朝
15
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
特集 愛のかけ橋バザー
食の支度をしていた。バングラデシュの社会見学。
朝食後、ミナエコリ識字教室を見せてもらう。 NVC が村を支援するに至った経緯を話した。新潟
大学に留学していたカベリさん(NVC バングラデシュ代表)のお姉さんとの関係がきっかけだった
と話すと、 彼女は身を乗り出して、「この村には援助が必要で、 受け入れる好機だと思った」と生
き生きと強調する。出番をつくることが大切だと思った。識字教室のお母さんたちは競って名前を
書いた小黒板をかざして勉強の成果をみせてくれた。
深井戸を掘る地点を決めるために、 村中を歩き回った。カウンターパートについて行くと、 近隣
HOT NEWS
の人々(主として男性と子ども、たまに女性)が集まり、口々に大声で必要性を強調する。夕方、
補習教室の修了生で中学に通っているマムン君が、中間試験の最中だったが、会いに来てくれた。
3 名が中学に通っているという。補習教室の修了生のその後を知りたいという私たちの要望にこた
えてのことだった。これらの子らに奨学金があげられたらいいな、と思った。
17 日、チャンドプルからダッカに直行する。18 日、 大雨に降り込められ、ゲストハウスで待機
リレートーク
と休養。晴れ間を見てスーパーに行き、バザー用の紅茶などを買い求める。
夕方から、カウンターパートの夫婦が来て、ミーティング。いくつか要望する。①補習教室 8 年
間の修了生の追跡調査。マムン君のような修了生が補習教室に来て、勉強を手伝ったらどうか、と
提案。②識字教室では 12 月の修了時に、 卒業生に一斉にヤギが渡るように、と要望する。③深
井戸については、 2008 年度は 3 本の予定。資金の寄付者に見せるため、 掘るところの写真を要
望した。NVC の財政は厳しくなってきていることを告げた。カベリさんが刺繍のハンカチや小袋など、
事務局だより
バザー用品を多数寄付してくれた。
村の人々が親しみをもって迎えてくれていると感じた。8 年の年月の重みであろう。バングラデシュ
の社会勉強もできた実りあるスタディツアーだった。
(藤崎 千代子)
▲ 深井戸の設置予定地に人々が集まった
16
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
イベント参加報告
2008 年 10 月 11 日、 12 日の2日間、「古町どんどん」を会場
として開催された第 4 回市民活動フェスタに出展しました。古町ど
んどんは、 新潟市の繁華街 古町で開催される商店街の祭りで、
ステージイベント、 路上ライブ、フリーマーケットなどのイベントや
飲食屋台が多数出店しているイベントです。
特集 愛のかけ橋バザー
古町どんどん( 第4 回市民活動フェスタ)に出展!
NVC のブースでは、 活動紹介のパネル展示、 書籍やベトナム・
HOT NEWS
バングラデシュ手工芸品等の販売、 バザーチラシの配布を行いま
した。目抜き通りの柾谷小路に近い場所でブースを出展することが
できたお陰で、2日間で 200 枚近くのバザーチラシを配布するこ
とができました。 例年、この時期にバザーを行っていたため、 お
客様から「今年のバザーは行わないの?」 とか、「今日は中郵便
局でもバザーを行っているの?」 等の質問をいただきました。今後
▲古町どんどん
ような大規模なイベントの場を効果的に活用した情報発信を積極的
に行っていきたいと考えています。
リレートーク
は、ステージイベントで民族衣装ファッションショーを行う等、この
国際交流フェスタ・全国ボランティアフェスティバル
イベントに参加し、他の参加団体と交流を深めるとともに、来場された人々に対して日頃の活動の紹介をし
てきました。(詳しくは、ハチプロレポート Vol.3 をご覧ください)
事務局だより
2008 年 8 月と 9 月に、 朱鷺メッセにて大規模なイベントが開催されました。 NVC/ ハチプロはそれらの
■ 8 月のイベント:にいがた国際交流フェスタに参加してきま
した!
2008 年 8 月 1 ~ 3 日の 3 日間、 朱鷺メッセにて 「にいがた国際
交流フェスタ」(主催:
(財)新潟県国際交流協会)が開催されまし
た。このフェスタは、 新潟県に近いロシア、 中国、 韓国をはじめと
した世界各国への理解を深める為に開催されたものです。このフェ
スタに活動紹介ブース出展という形で参加し、来場された多くの方々
に NVC/ ハチプロの活動紹介を行ってきました。
(橋本めぐみ)
▲ にいがた国際交流フェスタ
■ 9 月のイベント:「第 17 回全国ボランティアフェスティバ
ルにいがた」 に参加してきました
2008 年 9 月 20 日と 21 日の2日間、 朱鷺メッセで「第 17 回全国
ボランティアフェスティバルにいがた」 が開催されました。全国から
ボランティア団体が集合するというこの大規模なイベントでブース出
展を行い、 NVC/ ハチプロの活動紹介を行ってきました。また、 新
潟の NPO 団体と企業が意見を交換しあうトークイベント「新潟発!ボ
ランティアミッション 2008」に参加してきました。トークにはシドニー
オリンピック水泳銀メダリストの中村真衣さんがゲストとして参加され
▲ 第 17 回全国ボランティアフェスティ
バルにいがた
ており、多くの人と活発な意見交換をすることができました。
(五十嵐美紀、三上杏里)
17
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
特集 愛のかけ橋バザー
前回(かけ橋 31 号)
前回(かけ橋 31 号)
芳賀理江さんからバトンタッチ
HOT NEWS
鈴木 晴夫さん
三浦真さんからバトンタッチ
運営委員(新発田市)
福田 忠弘さん
運営委員(鹿児島市)
リレートーク
事務局だより
私が NVC と関わりを持ったのは 5 年前にベトナム
今年出版された『地方発国際 NGO の挑戦:グロー
スタディーツアーに参加したときでした。まだ会員
カルな市民社会へ向けて』(明石書店刊)を、 すで
でもなく一般からの参加でした。 最初はケニアのス
にお読みいただけたでしょうか。この本は、 新潟だ
タディツアーを見つけましたが期間が長いため断念。
けではなく、 僕が住んでいる鹿児島の書店にも並ん
次の年にバングラディッシュを見て、これまた長いた
でいます。
め断念。そしてようやくベトナムを見つけた瞬間『こ
この本の出版に関して、出版実行委員会の事務局
れだ』と思い参加を決意しました。
長を務めさせて頂きましたが、なかなか大変な仕事
私が最初に国際交流に興味を持ったのは、 某旅行
でした。実行委員の皆さんからも多くのご尽力を賜り
会社の外人旅行事業部に所属し、スポーツ関係 ( 東
ました。 本の企画を練ったり、 出版助成金の申請を
京マラソン、 世界陸上など )、ミュージカル、 国際
したりして、 出版までに3年の月日を費やしました。
会議など、 100 を超える国と地域の人々と交流を重
できあがった本は総ページ数 351 ページ、 価格も
ねてきました。 15 年前に新潟に戻り何か国際的な活
3000 円と高くなってしまいました。 今だから話せる
動するものはないのかなと、 物足りなく感じていたと
ことですが、 原稿が完成し、 出版社に入稿した時に
きに NVC と出会いました。ベトナムに続きバングラ
は、なんと、ページ数が 500 ページ近くありました。
ディッシュのスタディーツアーに芳賀さんたちと参加
それを削りに削って、 何とか現在のページ数と価格
しました。 ベトナムの障害にも負けない一生懸命な
にすることができました。 NVC の 18 年間のさまざま
姿、子供たちの真直ぐな目、バングラディッシュの楽
な活動を具体的な報告書とするには、5冊ぐらい必
しくまた明るく勉強する母親達が印象的でした。 豊
要になるのではないかと感じました。 今回、 写真の
かさとは決して物ではなく、 心の豊かさだと感じまし
選定に関してはインターネットの無料アンケートのサ
た。
イトを利用して、 出版実行委員会、 運営委員の間で
また、 今年は念願かなってアフリカに 2 度行くこと
投票を行ないましたが、本に掲載できなかったものの
になりました。チュニジアとケニアですが、どちらも
なかにも、 非常に良い写真がたくさんありました。今
私の運命を大きく変えることになりました。
後は写真だけの書籍を刊行するか、もしくはインター
アフリカも熱い ( 情熱的な ) 国ですが、 語るには
ネットの写真集のサイトを開設するのもおもしろいの
スペースがなくなってきました。
ではないかと思っています。
長い目でアジア、アフリカを見守りたいと思います。
出版に関してご協力いただいた方々、 本をご購入
次回は…熱く語って頂きたいと思います。
いただいた方々、 本当にありがとうございました。
宮田春夫先生にアフリカについて
宮田先生、これからもご指導よろしくお願い致します。
次回は…独自の国際交流を行なっている涌
毎 年、 海 外にお出かけになり、
井秀夫さんにバトンを引き継ぎたいと思います。 精
力的に世界を飛び回る涌井さんのパワーにはいつも
圧倒されます。僕も見習わなくては。。。。
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新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
特集 愛のかけ橋バザー
前回(かけ橋 31 号)
前回(かけ橋 31 号)
大友渉さんからバトンタッチ
(新潟市)
岡 美恵子さん
運営委員(新潟市)
私が NVC と出会ったのは、 大学1年生の時に環境
専従スタッフは置かず、 人件費はかけない。だって、
活動をする中で知り合った別の大学の方から、バザー
みんなボランティアだもん!」 この精神は健在です。
のお手伝いに誘っていただいたことがきっかけでし
新年会に誘われて、 ちょっとだけ顔を出したつも
た。その最初に参加したバザーが私に衝撃的な影響
りが、自己紹介の渦に巻き込まれ、 会員の語る熱い
を与え、 翌年度の春からは環境活動に加えて、 平和
思いについ釣られ、 「 私も会員になります 」 と宣言し
活動や国際ボランティア活動にも関わり始めました。
てしまったことから入会した、 受け身型の会員です。
最近は外国人留学生たちと一緒にコンサートをする
その一方、 NVC 立ち上げの現場を傍から見ていた
『 Love Earth 』という企画に関わっています。 一緒
数少ないひとりでもあります。法人格もなく、きちん
に会議をしたり、 歌や踊りの練習をしたり、ご飯やカ
とした事務所も専従スタッフもいない団体が、 果たし
ラオケも一緒に行ったりなんかして、 楽しくて仕方あ
てうまく機能するものかと、 暫く遠くで眺めていまし
りません。漢字を教えたり、外国の単語を教わったり、
たが、 会員となって運営に少し関わってみて、 援助
日本の文化を教えたり、口笛の上手な吹き方を教わっ
を求めている人達への深い想像力がパワーとなり、
たり ( 笑 )、とても刺激的です。こうした活動で面白
会を動かしていることを知りました。
いのは、 環境活動のように 「人に教える」ことが多
ところで現在私の NVC での活動は、 会費納入と
いのではなく、「互いの理解を深め合う」 のを日々感
年に一度のバザーです。たった二日の非日常が、 不
じるということです。 逆に言えば、 環境問題は 「環
思議と一年の活力になっています。華やかな ( ? ) 販
境に良いこと」をするのであり、 その方向性は割と
売だけでなく、 値段付け、 街頭宣伝や段ボールの回
統一的で目指すゴールがわかり良いのですが、「国
収等、 裏方仕事も大変です。また商品の提供、 集
際的に良いこと」というのは様々であって、人によっ
荷、 会場設営、 いろんな仕事が待っています。しか
て多種多様な『想い』があることを感じながら活動
し年齢、 職業関係なく、 初めて出会う人とも力を合
を続けています。
わせ、 労を惜しまずやってしまう、 不思議な力の集
今までしてきたそれぞれの活動に、 素晴らしい出
合体、それが NVC のバザーです。 NVC の醍醐味を
会いがたくさんありました。来年から社会人になって
まだ体験していない皆さん、 運営、 バザーに参加し
も、 今まで続けてきた活動を忙しいことを理由にして
てみませんか。
諦めてしまわず続けていけたら嬉しいなぁと思う、 大
では次回バザー会場でお会いしましょう。
学生最後の秋です。
次回は…チャーミングな笑顔に甘い声。 見
バ ザ ー で お 世 話になりました。
次回は…り合いだったのですが、 今では同
掛けは小さいのに大きさとやすらぎを感じてしまう谷
じ大学・学科の後輩で、 同じサークルで活動してい
田英さん。楽しいお話を宜しく
!
別の大学にいらっしゃる頃から知
事務局だより
「NGO って何?」 そんな時代に設立した NVC。「
リレートーク
みなさんこんにちは!新潟大学4年生の今泉です。
HOT NEWS
今泉 奉文さん 藤井由美子さんからバトンタッチ
る森井陽さんにバトンタ~ッチ!優しくて誰にでも愛さ
れる、月のように素敵な人です。
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新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
特集 愛のかけ橋バザー
HOT NEWS
日時:2009 年 1 月 31 日(土) 14:00 ~ 17:00
会場:新潟市総合福祉会館 401・402 号室
(新潟市中央区八千代 1 丁目 3 番 1 号)
講師:
(社)日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)宮川眞一先生
(JOCS バングラデシュ派遣医師)
【宮川眞一先生プロフィール】
リレートーク
愛媛県宇和島市生まれ。同郷の故岩村昇氏(元 JOCS ネパール派遣ワーカー)
に影響を受け、 海外医療協力を志す。神学部を経て医学部へ進学、 心療内科
医に。 2005 年 9 月、 JOCS ワーカーとしてバングラデシュへ赴任。 語学等の
研修を終えて 2006 年 5 月チャンドラゴーナ・キリスト教病院で活動開始。 3 年
にわたる現地での活動を終え、 2008 年 9 月帰国。
★講座終了後に新年会&懇親会を予定しています。
事務局だより
個々の事業担当者・提案者が助成金獲得作業も全ても行うのは大変です。
そこで、次のような活動 ( 案 ) を行う「助成金研究会」( 仮称 ) を設けて、事業
担当者等の負担を軽減するとともに、 獲得の可能性を高めたいと思います。
研究会への参加、 助言等の希望のある方など、 事務局まで御連絡下さい。
【御連絡先】 電話 025-378-5374 e-mail [email protected]
( まずは、宮田、藤崎、面川、窪田、三上の各運営委員で始めます。)
(a) 助成金情報の収集と提供
(b) 次の点についての助言
・助成の趣旨等に応じた事業内容の修正
・プロジェクト評価方法等を踏まえた計画書・申請書の書き方
(c) 助成金獲得戦略についての研究及び提言
NVC : Niigata International Volunteer Centre
発行者:特定非営利活動法人 新潟国際ボランティアセンター
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〒 951-8507 新潟市中央区西堀前通 6 番町 894 番地 1
西堀 6 番館ビル 3 階 新潟市市民活動支援センター内
ホームページ:http://www.nvcjapan.org
E-mail:[email protected] Phone:025-378-5374
新潟国際ボランティアセンター かけ橋 32 号
発行日:2008 年 12 月 24 日
編 集:NVC 事務局
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