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ユニキャリア株式会社、TCM株式会社及び日産フォークリフトの 事業再

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ユニキャリア株式会社、TCM株式会社及び日産フォークリフトの 事業再
平成24年6月22日
ユニキャリア株式会社、TCM株式会社及び日産フォークリフトの
事業再構築計画のポイント
ユニキャリア株式会社は、TCM株式会社及び日産フォークリフト株式会社を完全
子会社化し、TCM株式会社及び日産フォークリフト株式会社を統合させることによ
り、一貫した開発・生産・調達・販売体制を構築し、意志決定の迅速化、事業活動
の効率化を図ります。
支援措置
日産自動車
②8/1
子会社株式
革新機構
日立建機
① 8/1
増資
②8/1
子会社株式
登録免許税の
軽減 ①③
長期資金
調達支援
ユニキャリア(株)
海外法人
日産フォークリフト(株)
TCM(株)
③合併予定
【生産性の向上】
・平成26年度に平成22年度と比較してROEを5.2%ポイント向上させる。
【財務内容の健全性】
・有利子負債/キャッシュフロー 10倍以内
・経常収支比率 100%以上
【事業革新】
・新車フォークリフト事業の製造原価率を平成22年度と比較して6.4%低減させる。
【従業員の推移】
・1,818人→3,129人
・事業再構築に伴う出向・解雇の予定はない。
※TCM(株)及び日産フォークリフト(株)の合併に伴い従業員が転籍予定。
【計画の実施期間】
・平成24年8月~平成27年3月
様式第三(第5条関係)
認定事業再構築計画の内容の公表
1. 認定した年月日
2. 認定事業者名
平成24年6月22日
ユニキャリア株式会社
TCM株式会社
日産フォークリフト株式会社
3. 事業再構築の目標
(1)
事業再構築に係る事業の目標
ユニキャリア株式会社(以下「ユニキャリア」
)は、株式会社産業革新機構(以下「産業革新機
構」)
、日立建機株式会社(以下「日立建機」)及び日産自動車株式会社(以下「日産自動車」)
からの出資を受け、TCM株式会社(以下「TCM」)及び日産フォークリフト株式会社(以下
「日産フォークリフト」
。TCM と日産フォークリフトを総称して、以下「対象会社」)のフォー
クリフト事業を取得して完全子会社化し、その後 TCM と日産フォークリフトが合併すること
で、対象会社の事業を再構築する。
TCM は、1949 年に東洋運搬機製造株式会社として設立されたフォークリフトメーカーであ
る。同社は、1949 年に国産初のフォークリフトを製造するなど当業界のパイオニア的な企業で
あり、現在ではエンジン式フォークリフト(特に 5 トン超の大型フォークリフト)の他、ホイ
ールローダー及び除雪車等の建車並びに港湾用の特機に強みがある。
日産フォークリフトは、1957 年に日産自動車の産業機械事業部として創立されたフォークリ
フトメーカーである(2010 年には会社分割により日産自動車から分社)
。同社は、エンジン式
フォークリフトに技術的な強みがあり、車両のほかエンジンユニットの外販も行う。
フォークリフトの世界市場は、金融危機で緊縮したものの回復し、今後は新興国需要に牽引
され、高い成長が見込まれている。また、先進国を中心として環境規制が強化され、排ガス抑
制等の環境配慮型製品へのニーズが高まっている。このような市場環境を背景に、フォークリ
フト業界では規模の経済の効果を高めるための合従連衡が着実に進んでいる。
先進国市場では主にハイエンド製品にフォーカスしたトッププレイヤー2 社が席巻しており、
新興国市場ではローコストの中国勢が台頭してきている。一方の国内市場では、対象会社を含
め、大企業グループのノンコア事業部門としてのサブスケールのプレイヤーが数多く存在する
過当競争の状況である。
かかる市場の状況や競合の動向に鑑みると、対象会社を含め国内フォークリフトメーカーは、
今後は新興国プレイヤーの追い上げを受け、トッププレイヤーとの間で次第に板ばさみになっ
ていく恐れがある。
しかしながら、対象会社が製造するフォークリフトは、堅牢性や安全性及びこれらを支える
技術力において、国内外の顧客より高い評価を得ている。ユニキャリアは、高い技術力と優良
な顧客基盤を持つ対象会社の事業を承継して統合し、フォークリフト専業の企業に再構築する
ことで、これまで対象会社単独では成し得なかった大胆な成長戦略を実行することを目指す。
具体的には、対象会社の既存の事業を維持・発展させるとともに、ASEAN を中心とした新興
国市場や環境対応技術などの特定の分野に対して経営資源を集中投下することにより、未だ勢
力図の固まっていない成長市場において高いシェアを獲得することを目指すものである。
ユニキャリアは、日立建機及び日産自動車から対象会社の株式を譲り受け、ユニキャリアの
株主である産業革新機構のネットワーク、並びに日立建機及び日産自動車の技術やノウハウを
活用して、生産設備の抜本的改革、新製品の開発、新たな販売チャネルの開拓、システムや組
織体制の刷新などの改革に取り組む。これにより、収益力の向上や新たな需要を拡大し、事業
価値の更なる向上を目指す。
(2)
生産性及び財務内容の健全性の向上を示す数値目標
生産性の向上としては、平成 26 年度には、平成 22 年度と比較して、自己資本当期純利益率
を、3.7%から 8.9%に 5.2%ポイント向上させることを目標とする。
1
4.事業再構築の内容
(1) 事業再構築に係る事業の内容
①中核的事業
産業車両等の開発・製造・販売事業
②選定理由
TCM は、1949 年に国産初のフォークリフトを製造するなど当業界のパイオニア的な企業
であり、現在では、エンジン式フォークリフト(特に 5 トン超の大型フォークリフト)、ホ
イールローダー及び除雪車等の建車並びに港湾用の特機に高い技術力とノウハウを有してい
る。また、日産フォークリフトは、エンジン式フォークリフトに高い技術的な強みがあり、
車両のほかエンジンユニットの外販も手がけている。一方のフォークリフトの世界市場は、
新興国での新規需要の伸長や先進国での環境規制強化を背景に、今後も成長が見込まれてい
る。当社の株主である産業革新機構のネットワーク、日立建機及び日産自動車の技術やノウ
ハウを活用して、生産設備の抜本的改革、新製品の開発、新たな販売チャネルの開拓、シス
テムや組織体制の刷新などの改革に取り組むことで収益力の向上や新たな需要を拡大し、事
業価値の更なる向上を図ることが可能であると判断している。
③事業再構築に係る事業の内容
ユニキャリアが TCM 及び日産フォークリフトを完全子会社化し、TCM 及び日産フォーク
リフトが合併することで、合併後新会社において一貫した開発・生産・調達・販売体制を構
築し、意思決定の迅速化、事業活動の効率化を図る。
なお、当該事業再構築計画は過剰供給構造の解消を妨げるものではなく、また国民経済の
国際経済環境と調和のとれた健全な発展を阻害するものではない。
【事業の構造の変更】
(事業に必要な資産(株式)の譲受け)
ユニキャリアは、対象会社の発行済株式の全部を譲り受ける。
<譲渡会社:日立建機>
名称:
日立建機株式会社
住所:
東京都文京区後楽二丁目 5 番 1 号
代表者の氏名: 代表執行役 辻本雄一
81,576,590,000 円
資本金:
<譲渡会社:日産自動車>
名称:
日産自動車株式会社
住所:
神奈川県横浜市神奈川区宝町 2 番地
代表者の氏名: 代表取締役 カルロス ゴーン
605,813,734,035 円
資本金:
<譲受会社>
ユニキャリア株式会社
名称:
住所:
東京都千代田区丸の内一丁目 6 番 5 号
代表者の氏名: 代表取締役 千葉大介
200,000,000 円
資本金:
TCM 及び日産フォークリフトの発行済株式の全部
譲受株式:
【株式譲受けのスケジュール】
株式譲渡契約の締結: 平成 24 年 4 月 20 日
株式譲受実行予定日: 平成 24 年 8 月 1 日(予定)
(合併)
TCM 及び日産フォークリフトは合併することを予定している。
【合併のスケジュール】
合併契約の締結:
平成 25 年 3 月 1 日(予定)
合併効力発生日:
平成 25 年 4 月 1 日(予定)
(外国法人の設立)
海外に新会社を設立することを予定している。
2
【設立のスケジュール】
設立日:
平成 25 年 4 月 1 日(予定)
【事業革新】
ユニキャリアは、地域最適生産によるコスト競争力を確立するため、海外に、大規模生
産工場を新設し、原価を低減させてコスト競争力を確保する。
平成 26 年度において、新車フォークリフト事業の製造原価率を、平成 22 年度の 84.8%
から、79.3%とし、6.4%低減させることを目標とする。
(増資)
ユニキャリアは、産業革新機構、日立建機及び日産自動車を引受人とする合計
37,100,000,000 円の株主割当増資を実施する。これにより、対象会社の株式取得代金の一部
に充当する。
【株主割当増資のスケジュール】
37,100,000,000 円(うち 18,550,000,000 円を資本金に組入れ)
増資額:
200,000,000 円
増資前の資本金:
18,750,000.000 円
増資後の資本金:
増資の方法:
産業革新機構、日立建機及び日産自動車を引受人とする株主割
当増資
増資実行日:
平成 24 年 8 月 1 日(予定)
(2)
事業再構築を行う場所の住所
東京都千代田区丸の内一丁目 6 番 5 号
ユニキャリア株式会社
大阪府大阪市西区京町堀一丁目 15 番 10 号
TCM株式会社
神奈川県横浜市西区高島一丁目 1 番 1 号
日産フォークリフト株式会社
(3)
関係事業者・外国関係法人
海外法人(ユニキャリアの 100%子会社。設立予定)
(4)
事業再構築を実施するための措置の内容
別表のとおり
5.事業再構築の開始時期及び終了時期
開始時期:
平成 24 年 8 月
終了時期:
平成 27 年 3 月
6.事業再構築に伴う労務に関する事項
(1) 事業再構築の開始時期の従業員数
ユニキャリア株式会社:
TCM株式会社:
日産フォークリフト株式会社:
海外法人:
(2)
事業再構築の終了時期の従業員数
ユニキャリア株式会社:
旧TCM株式会社:
旧日産フォークリフト株式会社:
海外法人:
5 名(平成 24 年 3 月末)
1,756 名(平成 24 年 3 月末)
57 名(平成 24 年 3 月末)
0 名(平成 24 年 3 月末)
8 名(平成 27 年 3 月末予測)
2,361 名(平成 27 年 3 月末予測)
302 名(平成 27 年 3 月末予測)
459 名(平成 27 年 3 月末予測)
3
TCM 及び日産フォークリフトは、平成 25 年 4 月 1 日に合併する予定である。
(3)
事業再構築に充てる予定の従業員数
ユニキャリア株式会社:
旧TCM株式会社:
旧日産フォークリフト株式会社:
海外法人:
8名
2,361 名
302 名
459 名
(4)
(3)中、新規に採用される従業員数
1,231 名
(5)
事業再構築に伴い出向または解雇される従業員数
出向予定人員数 なし
転籍予定人員数 未定(TCM 及び日産フォークリフトの合併に伴い、消滅会社から存続会社
へ転籍予定)
解雇予定人員数 なし
7.事業再構築に係る競争に関する事項
事業再構築によりユニキャリア株式会社が、株式会社産業革新機構、日立建機株式会社及び
日産自動車株式会社から出資を受け、TCM株式会社及び日産フォークリフト株式会社のフォ
ークリフト事業を取得して完全子会社化し、その後TCM株式会社と日産フォークリフト株式
会社が合併しても、各社の営む事業の属する事業分野において、適正な競争は確保される。
4
別表
措置事項
実施する措置の内容及びその実施する時期
期待する支援措置
事業の構造の変更
事業に必要な資産(株式)の ユニキャリアは、対象会社の発行済株式の全部を譲り受け 租税特別措置法第 80 条
譲受け
第 1 項第 2 号・第 5 号(認
る。
定事業再構築計画等に基
<譲渡会社:日立建機>
づき行う登記の税率の軽
名称:
日立建機株式会社
住所:
東京都文京区後楽二丁目 5 番 1 号
代表者の氏名: 代表執行役
資本金:
辻本雄一
81,576,590,000 円
<譲渡会社:日産自動車>
名称:
日産自動車株式会社
住所:
神奈川県横浜市神奈川区宝町 2 番地
代表者の氏名: 代表取締役
資本金:
カルロス ゴーン
605,813,734,035 円
<譲受会社>
名称:
ユニキャリア株式会社
住所:
東京都千代田区丸の内一丁目 6 番 5
号
代表者の氏名: 代表取締役
資本金:
譲受株式:
千葉大介
200,000,000 円
TCM 及び日産フォークリフトの発
行済株式の全部
【株式譲受けのスケジュール】
外国法人の設立
株式譲渡契約の締結:
平成 24 年 4 月 20 日
株式譲受実行予定日:
平成 24 年 8 月 1 日(予定)
海外に新会社を設立することを予定している。
【設立のスケジュール】
設立日:
合併
平成 25 年 4 月 1 日(予定)
TCM 及び日産フォークリフトは合併する。
①
当事会社
名称:TCM株式会社
住所:大阪市西区京町堀一丁目 15 番 10 号
代表者:代表取締役 濱田 秀樹
資本金:9,759,615,606 円
名称:日産フォークリフト株式会社
住所:神奈川県横浜市西区高島一丁目 1 番 1 号
代表者:代表取締役 志岐 彰
資本金:495,000,000 円
②
合併の効力発生日
平成 25 年 4 月 1 日(予定)
事業革新
5
減)
長期資金調達支援(二段
階融資)
法第 2 条第 4 項第 2 号ホ
ユニキャリアは、地域最適生産によるコスト競争力を確立
するため、海外に、大規模生産工場を新設し、原価を低減
させてコスト競争力を確保する。
平成 26 年度において、新車フォークリフト事業の製造原
価率を、平成 22 年度の 84.8%から、79.3%とし、6.4%低
減させることを目標とする。
2.任意的記載事項の内容
措置事項
実施する措置の内容及びその実施する時期
資本の相当程度の増加
①
増資前の資本金:200,000,000 円
租税特別措置法第 80 条
②
増加する資本金:18,550,000,000 円
第 1 項第 1 号(認定事業
(増加する資本準備金:18,550,000,000 円)
③
再構築計画等に基づき行
増資の方法:産業革新機構、日立建機及び日産自動 う登記の税率の軽減)
車を引受人とする株主割当増資
④
期待する支援措置
増資の時期:平成 24 年 8 月 1 日(予定)
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