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上座部 阿毘達磨 因縁 仏説論

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上座部 阿毘達磨 因縁 仏説論
上座部
阿毘達磨
因縁
仏説論
清水俊史
研究
背景
上座部
威
説一切有部を
聖典
仏教
保持
結晶
。
知
考
部派
構成
、仏滅数世紀後
蔵
一角
仏陀
経
高
“仏説”
権威性
。
適
動
阿毘達磨
“仏説”
教
根
七書 、他
典籍
経蔵
点
阿毘達磨
、「
」
直弟
三
律蔵
説
阿毘達磨
、狭義
一部 仏教者
有部
を体系化
纏
、仏陀
仏滅後
。
反応
形
仏陀自身
、
⑵
認
仏陀
現在
阿毘達磨
、経部(Sautrāntika)
投
⑵
著者
、有部
三蔵を権
阿毘達磨 数
理解
得
、“法性”
、
。
理由
散説
。事実、説一切有部
異
真意を確定
律
⑴
⑴
経
阿毘達磨
仏教者
収
、経・律・阿毘達磨
阿毘達磨
、文献学的
本/枝末分裂 後
子
諸部派
意味
権威性 疑義
仏陀
金口直説
阿毘達磨仏説論を展開
阿毘達磨 起源を巡 研究 数多 存在
。姉崎正治 [1899]; 木村泰賢 [4 (= 1922): pp. 27–72]; 水野弘元
[1978 (= 1964): pp. 21–23], [3: pp. 174–177]; 櫻部建 [1969: pp. 13–29] ; Frauwallner, E. (Kidd, S. F. tr.)[1995];
Anālayo[2014]
を参照。
姉崎正治 [1899: pp. 42.13–43.8]; Lamotte (Webb-Boin, S. tr.)[1988: p. 191.28–33]; 本庄良文 [1991] [2011a] を
参照。
本庄良文 [2011a: pp. 111.3–112.14] 、
阿毘達磨
最高 仏説
受容
点を
指摘
。
事情 上座部
同
。Anālayo[2014: p. 126.1–27] 、上座部
阿毘
達磨 一切智
理解
を指摘
。
加 本稿 後述
、DhsA.
(pp. 30.16–31.8)
、経 教
諸法を一面
分析
過
対 、阿毘達磨 諸法を全面的
分析
評価
。
DhsA. (p. 13.20–27)
阿毘達磨 『発趣論』
仏陀
一切智性智
顕現
説
。
上座部
点
先行研究
他方、上座部
⑶
指摘
、教団独自
有部
。
阿毘達磨
異
、有部
帰
。
阿毘達磨
座部正統派
、Kv.
」
仏説
論母(mātikā)
⑷
伝承
、
残
残
合誦
律蔵
二
異端派
、残
六書
「“声聞
現
、
仏説論を展開
著者
所説”
。
適
仏陀
過
反論
上
理論
、
保持
教
事績
論母
対
仏説
Kv.
全
一致を見
極
疑
、出処
怪
、
伝承
、
異
文献
阿毘達磨
。
阿羅漢
⑸
内容
、実際
律蔵
。
一致を見
仏陀
阿毘達磨
対
説
痕跡を、
、Dv. 4, 15
言及
程度
。
異論
。
五百人
合誦
全
、阿毘達磨
難
を上首
⑹
権威性
見出
、
部派
部派間
六書
仏陀直説
、阿毘達磨蔵
達磨
⑶
残
仏陀
第一結集伝承
蔵
数
仏教僧
設定
“一切智性智”
。
律蔵
七書を阿毘達磨
。
、仏陀直説
経蔵
211
編纂事情
権威を附託
解説
理解
主張
仏陀自身
別
一書を除
、上述
Kv.
外
、Kv.
全
、仏滅二百余年後
『論事』(Kathāvatthu, Kv.)
自身
仏説論
。
教理体系を説
上座部
因縁
経
、経蔵
対
、阿毘
教
疑義
、近代文献学
本庄良文 [1989] 、1)
「法性」
「隠没経」
「密意」
三
理論
阿毘達磨 仏説化
点、
2)
阿毘達磨仏説論 大乗仏説論 転用
点を明
大
注目を集
。
⑷
清水俊史 [2015c] を参照。
⑸
問題
「法」 合踊 中 阿毘達磨 含
。Dv. 4, 15 (p. 31.24–26)
「法」
合踊内容
「四部」
言及
、一方 Vin. (Vol. II p. 286.16–287.28)
「五部」を合誦
記
。
重要 点 、上座部
「小部」
狭義 広義 二
意味
、狭義
経蔵 第五部
を意味
、広義
阿毘達磨蔵 律蔵
「小部」
含
。
を受
DNA. 1 (Vol. I pp. 11.14–25.23) 説
第一結集伝承
、
「法」を合誦
、
「長部」「中部」
「相応部」
「増支部」
「阿毘達磨蔵」
「小部十五経」 順 合誦
理解
。
、第一結集
「小部」 合誦
、
阿毘達磨蔵 含
解釈 、上座部
阿毘達磨蔵 正統性
を確保
後付理論
考
。
根拠
、
遅
成立
考
北
伝資料
、
律(Vin.) 「法 律」 加 「阿毘達磨」を合誦
説
。塚本啓祥 [1980 (=
1966): pp. 182–192] を参照。従
、Vin. 記述
、当初
阿毘達磨を「法 律」
含
理解
考
。
、狭義 「小部」成立・受容史
別稿を用意
。
⑹
本庄良文 [2011a: pp. 112.16–113.11] 、1)部派間
阿毘達磨蔵 不一致 、経蔵 律蔵
比較
大
点、2)
阿毘達磨 本来 仏説
経蔵 似
似
点、3)
事情
有部 阿毘達磨
最高 仏説
を証
明
点を指摘
。本稿
述
、上座部
同 事情
考
。事実、
『順正理論』巻 1 (T29. 330a25–27)
、部派
阿毘達磨 内容 全 異
点
非仏説論 展開
(現代語訳
本庄良文 [2010: p. 185.17–19] を参照)
。
学
212
批判的研究を俟
挙
「
、
」
疑義
阿毘達磨
対抗
⑻
張
⑺
、後代
著
文献
創作
現
過
、阿毘達磨
仏陀
上座部
阿毘達磨
。
、
「実際 仏陀
焦点
を説
、仏陀
。
言葉
説
仏陀
」
得
金口
金口直説
主
史的真正性 阿毘達磨仏説論
。
有部
達磨非仏説論者
、
注目
特
礎
重要
、「仏陀
異
、阿毘達磨
上座部
論
現
研究
先行研究
三十三天
昇
部文献
確認
託
重要
、『法集論
細
触
説
DhsA.
扱
権威性を否定
。
十分
。
Skilling[2008]
Anālayo[2014]
二
説法
逸話
点、2)
役割を担
言
阿毘達磨を説法
伝承
阿毘達磨
⑼
点を指摘
、部派を超
阿毘達磨仏説論 言及
。例
阿毘達磨
本稿
挙
。
を広
』(Dhammasaṅganı̄-At..thakathā, DhsA.)
。次
阿毘達磨仏説
難
」
阿毘
上座部
進ん
、1)「三十三天
Skilling[2008: pp. 51.8–53.35]
⑺
五世紀
上座部
試
を立証
学研究 19
」
考察
伝承
仏説
権威性を附
、仏説論を中心
説
仔
Anālayo[2014]
説
Anālayo[2014: pp. 156.20–166.7]
研究
阿毘達磨仏説論
成立を考察
、必
上座
、
議論を網羅的
、上座部
伝承
VibhA. (p. 142.24–28):
Kasmā pan’ etesam
. suttānam
. vasena te gahitā ti? Ayam
. abhidhammo nāma na adhunākato, nāpi bāhirakaisı̄hi
vā sāvakehi vā devatāhi vā bhāsito. Sabbaññujinabhāsito pana ayam
. . Abhidhamme pi hi sutte pi ekasadisā va tanti
niddit.t.hā ti imass’ atthassa dı̄panattham
..
【問】
、何故
経(sutta) 基
、
〔阿毘達磨〕 把握
。【答】
阿毘達
磨
呼
。
全
同一
、新
作
、
(阿毘達磨) 一切智
聖文(tanti) 説示
、
、外道 仙人
勝者 所説
意味を明
、声聞、諸天
。阿毘達磨
説
、経
、
。
VibhMt.. (VRI: pp. 93.15–18):
Sabbaññujinabhāsito pana ayam
. etesam
. suttānam
. vasena
. , na paccekajinabhāsito, imassatthassa dı̄panattham
te gahitā. Katham
. panetena gahan.enāyamattho dı̄pito hotı̄ ti tam
. dassanattham āha “abhidhamme pi hi sutte pi
ekasadisā va tanti niddit.t.hā” ti. Sabbaññubhāsito ti pākat.ena suttantena sadisattā ayam pi sabbaññubhāsito ti
ñāyatı̄ ti vuttam
. hotı̄ ti.
⑻
⑼
「
、
(阿毘達磨) 一切智者
勝者 所説
」
、
「個々 勝者(辟支佛)(1)
所説
」
。
意味を明
、
経 基
、
〔阿毘達
磨〕 把握
。【問】
、
文言
、
意味 明
。【答】
を示
「阿毘達磨
、経
、全 同一 聖文(tanti) 説示
」 述
。一切智者 所説
一般 知
経 同一
、
一切智者 所説
知
、 説
。
(1) paccekajina
解釈
ApA. (p. 203.27–28) を参照。
Kv. 雖
論母 仏陀自身
置
理解
。
Skilling[2008: pp. 51.8–54.1] を参照。
上座部
「仏陀
三十三天
阿毘達磨を説
“証得 因縁”
。以上
、阿毘達磨
先行研究
因縁
仏説論
“説示 因縁”
仏説
成果 を受
本稿
聖典観
213
⑽
注目
教証
、上座部
⑿
詳
、DhsA.
説
三蔵形成史
、
一方
考察を加
阿毘達磨仏説論
研究を進
上
全体像
一視点を提
。
⒈ 阿毘達磨
誰
所説
阿毘達磨仏説/非仏説
上座部
纏
DhsA.
対
」
⑾
を明
示
阿毘達磨
説
上座部
議論
。
仏陀
。
著
、「阿毘達磨
、「経蔵・律蔵
阿毘達磨仏説論を展開
、五世紀
仏陀
阿毘達磨
、次
伝
所説
」
言及
」
阿毘達磨非仏説論者
論難
主張
登場
。
DhsA. (p. 28.15–20):
Tasmim
. t.hāne eko bhikkhu nisinno dhammakathika tvam
. sinerum
. parikkhipanto viya
dı̄ghasuttam
. āharasi, kim
. suttam
. nām’ etan ti āha. Abhidhammasuttam
. nāma, āvuso ti.
Abhidhammasuttam
. kasmā āharasi? Kim
. aññam
. buddhabhāsitam
. suttam
. āharitum
. na
vat.t.atı̄ ti? Abhidhammo kena bhāsito ti? Na eso buddhabhāsito ti.
場
坐
を引用
比丘
「説法者
経
名前
何
。
名前
他
一人
」
。「何
、
山を覆
」
阿毘達磨経を引用
経を引用
」
論難 対
」
。「
(阿毘達磨)
DhsA.
経・律・阿毘達磨
言
三蔵
を指摘
経
、阿毘達磨経
。仏陀
。「阿毘達磨
“仏陀 所説”
、阿毘達磨 仏陀 所説
言及
。「友
長
説
誰
ん」
を証明
説
。
、律蔵
。
DhsA. (p. 28.21–35):
Kim
. pana te, āvuso, vinayapit.akam
. uggahitan ti? Na uggahitam
. , āvuso ti. Avinayadhāritāya
maññe tvam
. ajānanto evam
. vadesı̄ ti. Vinayamattam eva, āvuso, uggahitan ti. Tam pi te
⑽
⑾
⑿
Anālayo[2014: p. 165.1–6]
、
地上
天界
説示
、阿
毘達磨 権威性を高揚
役立
点 言及
。
他 重要 先行研究
、馬場紀寿 [2011: pp. 209.1–210.17, pp. 213.12–214.3] 、有部 阿毘達磨仏
説論
核
「法性」 「隠没経」 理論 、上座部
仏説論
見
点を指摘
。
馬場紀寿 [2011] 、三蔵形成史を扱
研究
、上座部 阿毘達磨仏説論 詳細
触
。
佐々木閑 [2011: p. 90.8–16] 、
仏説論研究 大乗仏教起源論を紐解
可能性を指
摘
。
学
214
学研究 19
duggahitam
. , parisapariyante nisı̄ditvā niddāyantena uggahitam
. bhavissati; tumhādise hi
pabbājento vā upasampādento vā sātisāro hoti. Kim
. kāran.ā? Vinayamattassa pi duggahitattā; vuttañ h’ etam
. – “tattha anāpatti, na vivan.n.etukāmo iṅgha tāva, āvuso, suttantam
.
vā gāthāyo vā abhidhammam
vā
pariyāpun
assu,
pacchā
pi
vinayam
pariyāpun
issası̄”
ti
.
.
.
.
bhan.ati⒀ . “Suttante okāsam
kārāpetvā
abhidhammam
vā
vinayam
vā
pucchati,
abhi.
.
.
dhamme okāsam
. kārāpetvā suttantam
. vā vinayam
. vā pucchati, vinaye okāsam
. kārāpetvā
suttantam
. vā abhidhammam
. vā pucchatı̄” ti. Tvam
. pana ettakam pi na jānāsı̄ ti ettakena pi
paravādı̄ niggahito hoti.
「
友
、
律蔵を学
学ん
、
学
」
眠
」
知
を間違
学ん
」
。次
を学習
偈、
を〕許
〔質問
〔質問
を〕許
経、
知
“仏陀 所説”、
三蔵
仏説
MN. 32「大
存在
違
経」
〔世尊
律
」
質問を
学ん
。
律
質問を
質問を
。律
」
〔世尊
対論者
、
、
。
後 、律
⒁
〕仰
、
言及
引用
間違
、非難
経、
阿毘達磨
〕。
仏陀自身
。「律
阿毘達磨、
を〕許
⒂
律蔵
」
、居
、具足戒を受
阿毘達磨を学習
〕不犯
〔質問
毘達磨
」
、律
坐
出家
。【根拠1】「
”〔 語
2】「経
。「何故
。「律蔵を
。「友
。衆会
人
説
、経、
ん」
」
学ん
。
過誤
、学ん
言
。「
、“
。「友
含
続
、
。【根拠
。阿
説
否定
。
阿毘達磨
有力
根拠
。
DhsA. (pp. 28.35–29.12):
Mahāgosiṅgasuttam
. pana ito pi balavataram
. . Tatra hi dhammasenāpati sāriputtatthero
aññamaññam
. pucchitapañhañ ca vissajjanañ ca ārocetum
. satthu santikam
. gantvā
mahāmoggallānattherassa vissajjanam
. ārocento “idhāvuso sāriputta, dve bhikkhū
abhidhammakatham
. kathenti, te aññamaññam
. pañham
. pucchanti, aññamaññassa
⒀
⒁
PTS: omit, VRI: add ti bhan.ati
Vin. (Vol. IV p. 144.3–5) を参照。
波逸提法第 72 条〈毀毘尼戒〉
平川彰 [17: pp. 131–140] を参
照。
⒂
Vin. (Vol. IV p. 344.19–23) を参照。
[13: pp. 631–632] を参照。
比丘尼波逸提法第 95 条〈不得許可而間比丘戒〉
平川彰
上座部
阿毘達磨
因縁
仏説論
215
⒃
pañham
. put.t.hā vissajjenti, no ca sam
. sādenti, dhammı̄ ca nesam
. kathāpavattinı̄ hoti,
evarūpena kho, āvuso, sāriputta, bhikkhunā gosiṅgasālavanam
. sobheyyā” ti āha. Satthā
“ābhidhammikā nāma mama sāsane paribāhirā” ti avatvā suvan.n.āliṅgasadisam
. gı̄vam
.
⒄
unnāmetvā pun.n.acandasassirı̄kam
mahāmukham
pūretvā
brahmaghosam
nicchārento
.
.
.
“sādhu sādhu sāriputtā” ti mahāmoggallānattherassa sādhukāram
datvā
“yathā
tam
.
. moggallāno ca sammā byākaramāno byākareyya, moggallāno hi sāriputta dhammakathiko” ti
āha.
「大
経」
将
、
長老 、互
法
互
話
進ん
関
質問を
、互
」
首を起
教
、素晴
、
「
、
通
説法者
」
外
質問
答弁
。師
述
。
放棄
、彼
比丘
「阿毘達磨師(ābhidhammika)
、黄金
口を満
鼓を持
上
、梵音を発
⒆
」
長老
説明
⒇
説
述
偉大
通
正
法
行 、
、
⒅
」
満月
通
中
、二人 比丘 阿毘達磨 説を語
。友、
、私
。
、師
。「友、
林を輝
呼
〔根拠〕
質問 答弁を告
長老 答弁を告
。彼
有力
。
「
賛辞を与
、
、実
。
DhsMt.. (VRI: p. 22.21):
Ito pi balavataram
. ābhidhammikassa sādhukāradānena vicikicchāvicchedassa katattā.
「
有力
疑惑
要
「
阿毘達磨
、阿毘達磨
仏陀
、単
阿毘達磨
“仏陀
役割を担
⒃
⒄
⒅
⒆
⒇
、
経中
通
承認”
」
、阿毘達磨師
一掃
、比丘
通
部
〔根拠〕
賛辞
与
。
議論を交
承認を受
、
仏説
言及
対
仏陀
、
賛辞を与
理論
。
、
(sādhu sādhu)」 承認を受
、仏弟子
言葉
。例
、経蔵
PTS: tesam
. , VRI: nesam
.
PTS: mukham
. , VRI: mahāmukham
.
MN. 32 (Vol. I p. 218.15–16)
MN. 32 (Vol. I p. 218.16)
MN. 32 (Vol. I p. 218.17–18)
清水俊史 [2015c] [2015e] を参照。
対
仏説
重
仏陀
点
。
権威性を附託
「仏弟子
教
を説
、上座
上
、
重要
を仏
学
216
陀
承認
」
教説
経
仏説
阿毘達磨
毘達磨
数多
一層有力
、別
、
仏陀
理解
承認を以
。
承認を受
根拠
仏弟子
、MN. 32
、上座部
阿
。
「阿毘達磨」(abhidhamma)
上座部阿毘達磨を構成
部派
帰属
。
七論
仏陀在世時
経蔵・律蔵
、部派
全
阿毘達磨文献を
語
を客観的
保証
を指摘
阿毘達磨非仏説論者
“仏陀
証明
内容
金口直説
、阿毘達磨
存在
、
異
「阿毘達磨」
登場
見
「阿毘達磨」
散見
。DhsA.
語
等
以上、経蔵・律蔵
満足
釈家
因縁
経蔵・律蔵
現行
付託
賛辞を与
仏説
⒉ 阿毘達磨
、上座部
権威
仏陀
学研究 19
何時、何処
。
語
散見
伝持
、上座部
阿毘達磨七論
仏陀
。依然
出処
不確
、前節 1.
説
上座部
” を説明
弁
因縁(nidāna)
。
DhsA. (p. 29.27–31):
Athā pi evam
. vadeyya – sace abhidhammo buddhabhāsito, yathā anekesu suttasahassesu
“ekam
. samayam
. bhagavā rājagahe viharatı̄” tiādinā nayena nidānam
. sajjitam
. , evam assāpi
nidānam
. sajjitam
. bhaveyyā ti.
〔論難者
、幾千
因縁(nidāna)
」
疑義
主張
経
“
附
時、世尊
、
対
上座部 、次
三
阿毘達磨
因縁
阿毘達磨
王舎城
“仏陀 所説”
滞在
(阿毘達磨)
回答を提示
(因縁不要説)。第二
時
。「
因縁
方法
”
附
。
必要
得
〕次
上座部
証得
因縁
伝
、三十三天
主張
。第一
回答
第三
回答
、仏陀
母
諸天
。続
、阿毘達磨
菩提樹下
因縁
悟
を
阿毘達磨を説示
、
三
回答
清水俊史 [2015c]
対応
『中阿含』巻 48, 第 184 経 (T01. 728c09–11)
「尊者舍梨子。猶二比丘法師共論甚深阿毘曇。彼所
問事。善解悉知。答亦無礙。説法辯捷。尊者舍梨子。如是比丘起發牛角娑羅林」
。
一例を示
、
『雑阿含』巻 32, 第 917 経 (T02. 232c10); 『雑阿含』巻 47 (T02. 343a11); 『別訳雑阿含』巻 8,
第 143 経 (T28. 428b20); 『中阿含』巻 48, 第 184 経 (T01. 728c09–10); 『増一阿含』巻 20, 第 28, 5 経 (T02.
652b15); 『摩訶僧 律』巻 8 (T22. 295a28); 『四分律』巻 18 (T22. 686a10); B『十誦律』巻 21 (T23. 149b27)
を参照。
上座部
を順次考察
阿毘達磨
因縁
仏説論
217
。
⒉⒈ 因縁不要説
、阿毘達磨
因縁(nidāna)
不要
答弁を考察
。次
説
。
DhsA. (pp. 29.31–30.15):
So “jātakasuttanipātadhammapadādı̄nam
. evarūpam
. nidānam
. n’ atthi, na cetāni na
buddhabhāsitānı̄” ti pat.ikkhipitvā uttari pi evam
. vattabbo. pan.d.ita, abhidhammo nām’
esa sabbaññubuddhānam
. yeva visayo, na aññesam
. visayo. Buddhānañ hi okkanti
pākat.ā, abhijāti pākat.ā, abhisambodhi pākat.ā, dhammacakkappavattanam
. pākat.am
.,
yamakapāt.ihāriyam
. pākat.am
. , tidivakkamo pākat.o, devaloke desitabhāvo pākat.o,
devorohanam
. pākat.am
. . Yathā nāma cakkavattirañño hatthiratanam
. vā assaratanam
.
vā thenetvā yānake yojetvā vicaran.am
. nāma at.t.hānam
. akāran.am
. ; cakkaratanam
. vā
pana thenetvā palālasakat.e olambitvā vicaran.am
. nāma at.t.hānam
. akāran.am
. ; yojanappamān.am
. obhāsanasamattham
. man.iratanam
. vā pana kappāsapacchiyam
. pakkhipitvā
val.añjanam
. nāma at.t.hānam
. akāran.am
. . Kasmā? Rājārahabhan.d.atāya; evam eva abhidhammo nāma na aññesam
. visayo , sabbaññubuddhānam
. yeva visayo. Tesam
. vasena
desetabbadesanā . Buddhānañ hi okkanti pākat.ā . . . pe. . . devorohanam
. pākat.am
. . Abhidhammassa nidānakiccam
. vutte paravādinā
. nāma n’ atthi pan.d.itā ti. Na hi sakkā evam
sahadhammikam
. udāharan.am
. udāharitum
..
者
「『
』『
』『
。
“仏陀 所説”
言
象
』
。「賢者
、
他
、正等覚
明白
者
、阿毘達磨
対象
、法転輪
明白
PTS: ca tāni, VRI: cetāni
PTS: omit, VRI: add na
PTS: buddhānam
. , VRI: sabbaññubuddhānam
.
PTS: omit, VRI: add hi
PTS: vikkamo, VRI: tidivakkamo
PTS: evam
. evam
. , VRI: evam eva
PTS: aññesam
. avisayo, VRI: na aññesam
. visayo
PTS: desetabbā desanā, VRI: desetabbadesanā
PTS: udāhāram
. , VRI: udāharan.am
.
PTS 読
従
「
“仏陀 所説”
「一切智者
」 PTS 版
欠
。
」
因縁
否定
呼
、続
一切智者
次
諸仏
。諸仏 入胎
明白
、誕生
、双神変
明白
、三十三天
」
。
対
明白
昇
学
218
明白
転輪王
、天界
象宝
説示
、〔転輪王
、理由
籠
繋
走
〕輪宝を盗ん
、藁
、〔転輪王
入
道具
用
、
教
同様
一切智者
。
諸仏
。賢者
。実
入胎
荷車
照
、理由
。
。王
呼
、他
。彼
説示
者
下
役割
、異説者 妥当性
、理由
先
、. . . 中略. . . 天界
因縁
。例
走
〕一
対象
明白
明白
道理
、阿毘達磨
諸仏
、阿毘達磨
説
下
道理
。
対象
、天界
、車
。
宝珠を木綿
相応
明白
馬宝を盗ん
。
道理
学研究 19
明白
何
」
〔反〕例を
出来
。
DhsMt.. (VRI: p. 23.2–5):
Uttari pi evam
. vattabbo . . . pe. . . na aññesam
. visayo . . . pe. . . nidānakiccam
. nāma
natthı̄ ti apākat.ānam
. kāladesadesakaparisānam
. pākat.abhāvakaran.attham
. tadupadesasahitena nidānena bhavitabbam
. , aññesam
. avisayattā desako pākat.o, okkantikālādı̄nam
.
pākat.attā kālo ca, devaloke desitabhāvassa pākat.attā desaparisā ca pākat.ā ti kim
.
nidānakiccam
siyā
ti.
.
「続
次
略. . . 因縁
言
役割
場合
何
、〔
他
明白
時
衆会
明白
明
、
。
、因縁
因縁
役割
明瞭
因縁
明白
。入胎
時
明白
、
〔因縁
、1)広
、2)
、誰
弁護
対
、阿毘達磨
、二
、
、「阿毘達磨
因縁
伝承
』
、
「
」を明確
明白
仏陀
所説”
因縁(nidāna)
説
。
弁護
“仏陀
』(Suttanipāta)、『
、阿毘達磨
説示
衆会
何故
』(Jātaka)、『
、誰
過
。上座部
...中
説者
説
附
因縁 附
何時、何処
」
場所
説者
〕。天界
(Dhammapada)
二点
対象
説明を
対象
〔明白
『
教説
、時
状態
者
者
〕。
阿毘達磨
認
他
」
を〕明瞭
。
場所
. . . 中略. . .
因縁
「阿毘達磨
因縁
残
菩提樹下
。
不要
因縁
」
証得
、
、
附
意味
後
三十三天
上座部
⒉⒉ 証得
阿毘達磨
因縁
仏説論
219
因縁
、阿毘達磨
仏陀自身
、経蔵・律蔵
を明示
証明
悟
残
膨大
資料
。
“証得 因縁” を考察
言行録
。
上座部
、DhsA.
、阿毘達磨
、
。
述
仏陀自身
悟
“証得 因縁” を非常 複雑 方法
釈 DhsMt..
次
説
。
DhsA. (pp. 30.16–31.8):
Man.d.alārāmavāsı̄ tissabhūtitthero pana mahābodhinidāno esa abhidhammo nāmā ti
dassetum
. “yena svāham
. , bhikkhave, vihārena pat.hamābhisambuddho viharāmi tassa
padesena vihāsin” ti imam
. padesavihārasuttantam
. āharitvā kathesi. Dasavidho hi
padeso nāma – khandhapadeso āyatanapadeso dhātupadeso saccapadeso indriyapadeso paccayākārapadeso satipat.t.hānapadeso jhānapadeso nāmapadeso dhammapadeso ti. Tesu satthā mahābodhiman.d.e pañcakkhandhe nippadesena pat.ivijjhi, imam
.
temāsam
. vedanākkhandhavasen’ eva vihāsi. Dvādasāyatanāni at.t.hārasa dhātuyo nippadesena pat.ivijjhi, imam
. temāsam
. dhammāyatane vedanāvasena dhammadhātuyañ
ca vedanāvasen’ eva vihāsi.
Cattāri saccāni nippadesena pat.ivijjhi, imam
. temāsam
.
dukkhasacce vedanāvasen’ eva vihāsi. Bāvı̄satindriyāni nippadesena pat.ivijjhi, imam
.
temāsam
Dvādasapadikam
. vedanāpañcakaindriyavasena vihāsi.
. paccayākāravat.t.am
.
nippadesena pat.ivijjhi, imam
. temāsam
. phassapaccayā vedanāvasen’ eva vihāsi. Cattāro
satipat.t.hāne nippadesena pat.ivijjhi, imam
. temāsam
. vedanāsatipat.t.hānavasen’ eva vihāsi.
Cattāri jhānāni nippadesena pat.ivijjhi, imam
. temāsam
. jhānaṅgesu vedanāvasen’ eva
vihāsi. Nāmam
. nippadesena pat.ivijjhi, imam
. temāsam
. tattha vedanāvasen’ eva vihāsi.
Dhamme nippadesena pat.ivijjhi, imam
. temāsam
. vedanāttikavasen’ eva vihāsı̄ ti . Evam
.
thero padesavihārasuttantavasena abhidhammassa nidānam
. kathesi.
苑
を示
住
長老
「比丘
過
」
種
一部分
縁
行相
、私
最初
、
「
。蘊
一部分、念処
一部分、処
完全
、
阿毘達磨
悟
大菩提
を得
過
因縁を
方
経」
(SN. 45, 11)を引用
一部分、界
一部分、静慮
一部分、諦
一部分、名
一部分
説
一部分、根
一部分、法
一部分
。十
一部分、
。
PTS: dhātusaccaindriyapaccayākārasatipat.t.hānajjhānapadeso, VRI: dhātupadeso saccapadeso indriyapadeso paccayākārapadeso satipat.t.hānapadeso jhānapadeso
PTS: phassapaccayavedanāvasen’, VRI: phassapaccayā vedanāvasen’
PTS: -si, VRI: -sı̄ ti
SN. 45, 11 (Vol. V p. 12.17–19)
学
220
〔十種〕
師
受蘊
〔観察
三
月
〕過
月
三
通達
、
行相
受
〔観察
受念住
、
。諸法を全面的
〕過
縁を語
。
三
長老
月
転起を全面的
〕過
〔観察
受
五根
通達
、
〕過
〔観察
月
〕過
〔観察
三受
、「
通達
。四静慮を全面的
受
三
三
。四念住を全面的
受
、
、
受
月
通達
月
〔観察
〔観察
三
通達
〕過
静慮支
通達
通達
苦諦
縁
月
十八界を全面的
受
月
。十二支
三
三
、法界
、
月
、
三
通達
。名を全面的
〕過
、
。十二処
。二十二根を全面的
触を縁
、
五蘊を全面的
〕過
受
通達
〕過
〔観察
大菩提座
法処
。四諦を全面的
学研究 19
経」
〔観察
阿毘達磨
因
。
DhsMt.. (VRI: p. 23.6–8):
Yattha khandhādayo nippadesena vibhattā, so abhidhammo nāma, tasmā tassa nidānena
khandhādı̄nam
. nippadesato pi pat.ividdhat.t.hānena bhavitabbanti adhippāyena thero
“mahābodhinidāno abhidhammo” ti dasseti.
其
蘊
「
趣
因縁
、長老
上座部
一部分
全面的
蘊
「阿毘達磨
釈家
、其
全面的
大菩提
述
最初
(nippadesena)過
根拠
悟
違
言
次
」
、「菩提樹下
完全
、上座部
定義
を得
阿毘達磨
呼
。
通達
因縁を
(padena/ekadesena )過
、当然、世尊
」
分析
」
示
。
完全
」
SN. 45, 11
時
、一部分
、
悟
を得
過
世尊
方
述
余
。何故
「阿毘達磨
意
全面的
経
阿毘達磨証得
全面的 (nippadesena)分析
。
DhsA. (p. 2.28–34):
Suttantañ hi patvā pañcakkhandhā ekadesen’ eva vibhattā, na nippadesena; abhidhammam
.
patvā
pana
suttantabhājanı̄yaabhidhammabhājanı̄yapañhapucchakanayānam
. vasena
nippadesato vibhattā. Tathā dvādasāyatanāni, at.t.hārasa dhātuyo, cattāri saccāni, bāvı̄satindriyāni, dvādasapadiko paccayākāro.
SNt.. 45, 11 (VRI: Vol. III p. 112.15)
padena
ekadesena
同義語
用
。
上座部
経
五蘊 一面
一方、阿毘達磨
全面的
分析
阿毘達磨
因縁
分析
仏説論
、全面的
、経分別・阿毘達磨分別・問分
221
〔分析
〕
方法
〔五蘊 〕
。十二処・十八界・四諦・二十二根・十二支
縁
行相
。
同様
。
解釈
出来
可能
、SN. 45, 11
対
釈
確認
。
SN. 45, 11 (Vol. V p. 12.17–19):
Yena svāham
. , bhikkhave, vihārena pat.hamābhisambuddho viharāmi, tassa padesena vihāsim
..
比丘
、私 、最初 完全 悟 を得
過
方
一部分
過
。
SNA. 45, 11 (Vol. III pp. 128.25–129.20):
Tassa padesena vihāsin ti tassa pat.hamābhisambuddhavihārassa padesena.
Tattha
padeso nāma khandhapadeso āyatanadhātusaccaindriyapaccayākārasatipat.t.hānajhānanāmarūpapadeso dhammapadeso
ti nānāvidho.
Tam
. sabbam pi sandhāya – “tassa
padesena vihāsin” ti āha. Bhagavā hi pat.hamabodhiyam
. ekūnapaññāsadivasabbhantare
yathā nāma sattaratano
rājā attano vibhavasāradassanattham
. tam
. tam
. gabbham
. vivarāpetvā suvan.n.arajatamuttāman.iādı̄ni ratanāni paccavekkhanto vihareyya, evam eva
pañcakkhandhe nippadese katvā sammasanto paccavekkhanto vihāsi.
ad.d.hamāse tesam
. khandhānam
.
Tassa “ime sattā evarūpam
.
Imasmim
. pana
padesam
. vedanākkhandham eva paccavekkhanto vihāsi.
nāma sukham
. pat.isam
. vedenti, evarūpam
. dukkhan” ti
olokayato yāva bhavaggā pavattā sukhavedanā, yāva avı̄cito pavattā dukkhavedanā,
sabbā
sabbākārena upat.t.hāsi. Atha nam
. “micchādit.t.hipaccayāpi vedayitan” tiādinā
nayena pariggan.hanto vihāsi. . . . āyatana . . . dhātu . . . sacca . . . paccayākāra . . . jhāna
. . . nāmarūpa . . . . Pat.hamabodhiyañ hi ekūnapaññāsadivasabbhantare kusalādidhamme
nippadese katvā anantanayāni satta pakaran.āni paccavekkhanto vihāsi. Imasmim
. pana
ad.d.hamāse sabbadhammānam
. padesam
. vedanāttikam eva paccavekkhanto vihāsi.
「一部分
過
」
、「 最 初
完全
悟
を得
過
方
PTS: omit , VRI: tassa pat.hamābhisambuddhavihārassa padesena.
PTS: āyatanapadeso dhātusaccaindriyapaccayākārasatipat.t.hānajjhānanāmadhammapadeso, VRI: āyatanadhātusaccaindriyapaccayākārasatipat.t.hānajhānanāmarūpapadeso dhammapadeso
PTS: sattaratano, VRI: pattarajjo
PTS: me, VRI: tassa ime
PTS: sabbam
. , VRI: sabbā
PTS VRI
根(indriya) 記述を欠 。
PTS VRI
念住(satipat.t.hāna) 記述を欠 。
学
222
一部分
。
」
処. . . 界. . . 諦. . . 根. . . 縁
「一部分
世尊
、最初
覚
、全
〔
世尊〕
を〔感受
転起
〕」
同様
〔五〕蘊
「
有情
見渡
を「悪見を縁
。. . . 処. . . 界. . . 諦. . . 縁
〕七種
、
方法
半月
捉
種類
。
王
自
受〕
楽受
一切
方法
行相
覚
一部
三受
過
、
苦
、無間〔地獄〕
現
。
、
把握
過
四十九日
観察
捉
。
を観察
完全
法を全面的
、一切諸法
過
楽を感受
転起
威光
財物を観察
受蘊
、
」云々
善
様々
観察
行相. . . 静慮. . . 名色. . . 。最初
続
一部分、
述
一部
〔
感受
、蘊
金・銀・真珠・宝石
、有頂〔天〕
、
一部分
七宝を
五蘊を全面的
、
苦受
〔以上
」
、
部屋を開
半月
。
過
四十九日
財産を見
過
一部分
行相. . . 念住. . . 静慮. . . 名色. . . 法
。
、
学研究 19
、
過
。
を観察
過
。
、
悟
理解
蘊・処・界
を
面
種々
全面的
二点を踏
仏陀
次
。1)仏陀
諸要素を余
考究
全面的
“阿毘達磨”
菩提樹下
悟
を得
時
菩提樹下
観察
、2)一切諸法
定義
、同時
証得
、従
阿毘達磨
証得
。
⒉ ⒊ 説示
続
因縁
、仏陀
阿毘達磨
阿毘達磨を衆会
仏説
何時、何処
残
下
主張
仏陀
欠落を根拠
説
を解説
、先
説示
主張
検討
“証得 因縁”
記録を経蔵・律蔵
阿毘達磨 非仏説性を主張
次
“説示 因縁” を検討
者 対
。
DhsA. (p. 31.8–18):
SNt.. 45, 11 (VRI: Vol. III p. 112.15):
Padesenā ti ekadesena.
「一部分
PTS
VRI
PTS
従
従
」
、「一面
」
箇所 欠落 見
。VRI 基
「即位
王」
。
「我 」(me)
、VRI 「
。
補
読
」
(ime)
。
従
中
全
、上座部論師
。上座部
同様
欠
、
。
“説示 因縁”
上座部
阿毘達磨
因縁
仏説論
223
Gāmavāsı̄ sumanadevatthero pana het.t.hālohapāsāde dhammam
. parivattento “ayam
.
paravādı̄ bāhā paggayha araññe kandanto viya, asakkhikam
. ad.d.am
. karonto viya ca, abhidhamme nidānassa atthibhāvam pi na jānātı̄” ti vatvā nidānam
. kathento evamāha – ekam
.
samayam
bhagavā
devesu
viharati
tāvatim
sesu
pāricchattakamūle
pan
d
ukambalasilāyam
.
.
..
..
Tatra kho bhagavā devānam
. tāvatim
. sānam
. abhidhammakatham
. kathesi – “kusalā dhammā,
akusalā dhammā, abyākatā dhammā” ti.
村
住
異説者
、
腕を挙
判を行
者
、阿毘達磨
次
長老
言
。「
岩
、
三十三天
他 多
詳細
泣
因縁
阿毘達磨
法を誦
者
、
を知
」
述
説示
三十三天〔
」
伝承
残
裁
、因縁を語
樹下
世尊
説を語
「
証人
三十三天
。
上座部資料
伝
中
時、世尊
滞在
法、不善法、無記法”
阿毘達磨
森
、銅殿 下階
諸天〕
“善
。
上座部
。Vis.
広
、
知
渡
逸話
“説示 因縁” を次
。
Vis. (p. 390.33–391.13):
Bhagavā kira yamakapāt.ihāriyam
. katvā caturāsı̄tipān.asahassāni bandhanā pamocetvā
atı̄tā buddhā yamakapāt.ihāriyāvasāne kuhim
. gatā ti āvajjitvā tāvatim
. sabhavanam
.
gatā ti addasa.
Ath’ ekena pādena pathavı̄talam
. akkamitvā dutiyam
. yugandharapabbate patit.t.hapetvā puna purimapādam
. uddharitvā sinerumatthakam
. akkamitvā tattha
pan.d.ukambalasilātale vassam
. upagantvā sannipatitānam
. dasasahassacakkavāl.adevatānam
.
ādito pat.t.hāya abhidhammakatham
ārabhi.
Bhikkhācāravelāya
nimmitabuddham
māpesi.
.
.
So dhammam
. deseti. Bhagavā nāgalatādantakat.t.ham
. khāditvā anotattadahe mukham
.
dhovitvā uttarakurūsu pin.d.apātam
gahetvā
anotattadahatı̄re
paribhuñjati.
Sāriputtatthero
.
tattha gantvā bhagavantam
vandati.
Bhagavā ajja ettakam
.
. dhammam
. desesin ti therassa
nayam
. deti. Evam
. tayo māse abbocchinnam
. abhidhammakatham
. kathesi. Tam
. sutvā
ası̄tikot.idevatānam
. dhammābhisamayo ahosi.
伝 聞
、世尊 双神変を
双神変を
。
何処
足を持
、片足
上
行
地面を踏
山
、八万四千 者
」
考
、二〔歩目〕を
頂を踏ん
、
を縛
、「三十三天
脱
、
「過去仏
住処
行
山
」
、
岩
上
知
前
雨安吾
他
DhpA. 181 (Vol. III pp. 216.13–223.18); JāA. 483 (Vol. IV p. 265.12–20); ANA. i, 8, 1 (Vol. I p.
101.3–8); BvA. (p. 146.12–18)
を参照。
学
224
を過
、集
開示
世尊
一万
。乞食
世尊
、
「今日
。
楊枝を噛ん
、
湖畔
。
食
月
神格
起
、成道七年目
阿毘達磨を説
。
を受
述
蔵
因縁
残
「仏陀
三十三天
、加
座部文献
証明
比丘衆
仏在世時
。
〕理趣を与
を聞
八十百千
上座部
独自
言
。
伝承
、
を主張
上座部
「伝 聞 (kira)」
」
逸話
指摘
逸話
」
、経蔵
、
部派を超
筋書
阿毘達磨説示
編集
。
残
成立
、Skilling[2008]
説法
母 を
阿毘達磨を説示
伝承
。
難
礼拝
伝
DhsA. (pp. 16.19–17.12)
阿毘達磨を説
確認
逸話を
説得的
「
、世尊
仏陀 三十三天
を
上座部内
上
。
、
。
。
。
知
教
考
、
最後
法を説示
〔阿毘達磨
話
雨安吾
、
、阿毘達磨
必要不可欠
顔を洗
、長老
説を間断
、地上
“説示 因縁”
〔化仏〕
赴
」
説を最初
。
、DhpA. (Vol. III pp. 222.15–223.14)
教
湖
阿毘達磨
法現観
諸天
、阿毘達磨
、
法を説示
上座部伝承
仏陀
神格
化仏を
、
三
倶胝
鉄囲山
行
、
乞を
学研究 19
、他
SNA. 2, 1, 1 (Vol. I p. 103.10–14)
を参照。
上記 DhsA. (p. 31.8–18)
Vis. (p. 390.33–391.13)
言及
216.13–223.18)
上座部伝承
母親
阿毘達磨を説法
p. 165.7–12] 、
を通
母親 対
息子
義務 果
因縁
数多
律
元
資料
残
比較的後代
成立
上
因縁
仏教徒
間
部派
、広
通
、DhpA. 181 (Vol. III pp.
強調
。Anālayo[2014:
指摘
。
上座部 釈文献
「母親」 「阿毘達磨」 両要素 関連
説
。
『雑阿含』巻 19, 第 506 経 (T02. 134a07–c23); 『増一阿含』巻 28, 第 36, 5 経 (T02. 703b13–708c03)
三十三天 昇 母親 説法
旨 説
、阿毘達磨
触
。
、Pv. ii, 9 (pp.
36.9–37.6); MN. 134 (Vol. III p. 200.12–24)
、世尊 三十三天 昇
説法
、母親 阿毘達磨
触
。
Skilling[2008]
、三十三天 仏陀 説
説示 、部派 文献
内容 大
異
。
「阿毘達磨を説
」
上座部伝承 最 古 痕跡 Mil. (p. 350.2–4)
確認
。
箇所
漢訳
対応部を欠
、後代 上座部 独自 付与
箇所
考
。
上座部
阿毘達磨
因縁
仏説論
225
⒉⒋
以上
、阿毘達磨
両因縁
主張
論難
。
、経典
内
因縁
対
、“証得 因縁”
直接的 説
伝承
逸話
⒊
経蔵・律蔵
阿毘達磨
因縁
、“証得”
“説示”
複雑 経典解釈を前提
。
、権威
、上座部
上座部
、“説示 因縁”
上座部
記録
、必
。
説得的
。
阿毘達磨
前節⒉
教
検討
を受
、阿毘達磨
取
、
比丘衆
理解
、
。
阿毘達磨を
経緯を考察
点
考察を進
。論母
目次
役割
論母(mātikā) 成立
議題
七
、
論母
仏陀
承
論書
内容を示
阿毘達磨論書
。
附
阿毘達磨
設定
Dhs.
二
、
説示
を
。
設定
本項⒊ ⒈
論母
三十三天
比丘衆
本節 3.
⒊ ⒈ 論母
仏陀
中核
極
基
重要
要素
伝
、
「論
成立
、
釈(DhsA.)
果
次
論母」
二種類 論母
説明
。
一切法
分析
、
論母
。仏陀在世時
論母」 「経
、論書
成立
置
伝
、
。
DhsA. (p. 9.14–26):
Imasmim
. pana t.hāne pat.t.hānam
. samānetabbam
. . Kusalattikādayo hi dvāvı̄sati tikā nāma ,
hetū dhammā nahetū dhammā . . . pe. . . saran.ā dhammā aran.ā dhammāti ime satam
.
dukā.
Apare pi vijjābhāgino dhammā avijjābhāgino dhammā . . . pe. . . khaye ñān.am
.,
anuppāde ñān.an ti dvācattālı̄sa suttantikadukā nāma. Tesu dvāvı̄sati tikā satam
dukā
ti
.
ayam
. āhaccabhāsitā jinavacanabhūtā sabbaññubuddhena desitā sattannam
. pakaran.ānam
.
mātikā nāma.
desitā ti?
阿毘達磨
仏滅二百年後
承
Athāpare dvācattālı̄sa suttantikadukā kutopabhavā kena t.hapitā kena
Dhammasenāpatisāriputtattherappabhavā, tena t.hapitā, tena desitā ti. Ime
関係
編纂
重要
PTS: omit, VRI: add nāma
Kv.
要素
Anālayo[2014: pp. 100–110] を参照。
仏説
容認
。Kv.
根拠
編纂伝承
、
論母 仏陀 金口直説
清水俊史 [2015c] を参照。
伝
学
226
学研究 19
t.hapento pana thero na sāmukkam
. sikena attano ñān.ena t.hapesi. Ekuttariyam
. pana
ekanipātadukanipātasaṅgı̄tidasuttarasuttantehi samodhānetvā ābhidhammikattherānam
.
suttantam
. patvā akilamattham
. t.hapitā.
発趣
数
。善
三者一組
、因法、非因法. . . 中略. . . 有諍法、無諍法
百種
明分法、無明分法. . . 中略. . . 尽智、無生智
。
、二十二種
説
、勝者
論母
呼
現
言葉
現
経
論母
建立
、彼
、長老
自身
Dhs.
含
。
全
考
属
説示
七論
二者一組
、
。
、
。
生
、
「衆集経」
疲労
、〔
「十上経」
、「経
本経を“勝者
⒊ ⒉ 阿毘達磨
論母」
。
説
所説”
建立
論母」
組織
仏説
、仏説
、
認
説示
権威性
権威
DN. 33「衆集経」 二法
教説
集
建立
「経 論母」
「経
を建立
。
第二集、
経
DN. 33
伝
二者一組
。【答】法将
説示
、“声聞 所説”
疑問
論母
経
建立
第一集
属
。他
、伝持
説示
、彼
長老
経
仏陀
四十二種
、誰
智
二者一組
「経 論母」 四十二門 、伝承 上
理解
、
勝
三者一組
、百種 二者一組
、他
建立
、〕『増支部』
、阿毘達磨論師
四十二種
、一切智者
。【問】
、誰
長老
三者一組
二十二種
付託
合致
釈(DNA.)
。
読誦方法
設定
、阿毘達磨
読誦方法
長老
定
。
DhsA. (p. 17.12–19):
DhsMt.. (VRI: p. 17.11–14):
“Vijjābhāgino avijjābhāgino” ti evamādı̄su ettha viññātesu ābhidhammikattherā suttantam
. sun.antā cintentā
ca suttantesu “vijjābhāgino” tiādı̄su āgatesu atthassa viññātattā na kilamantı̄ti etamattham
. sandhāya vuttam
.
“ābhidhammikattherānam
. ...pe... akilamattham
. t.hapitā” ti.
「明分、無明分」
、
識
、経中 「明分」
意味 識
論師 長老
経
疲労
建立
経蔵 説
“声聞 所説”
仏説
権威
清水俊史 [2015e] を参照。
阿毘達磨師
長老
、経を聞
考
、疲労
。
意味
「阿毘達磨
」 説
。
付託
用例 数多 見
。
上座部
阿毘達磨
因縁
仏説論
227
Abhidhamme vācanāmaggo nāma sāriputtattherappabhavo. Mahāpakaran.e gan.anacāro
pi theren’ eva t.hapito. Thero hi iminā nı̄hārena dhammantaram
. amakkhetvā va sukham
.
gahetum
. dhāretum
. pariyāpun.itum
. vācetuñ ca pahotı̄ ti gan.anacāram
. t.hapesi. Evam
.
sante thero va pat.hamataram
ābhidhammiko
hotı̄
ti?
Na
hoti.
Sammāsambuddho
va
.
pat.hamataram
. ābhidhammiko. So hi nam
. mahābodhipallaṅke nisı̄ditvā pat.ivijjhi.
阿毘達磨
読誦方法
』〔
『発趣論』〕 数
長老
、
方法
長老
上
順序
別法を汚
数目を定
磨論師
。【答】
、彼
大菩提座
長老
定
、容易
受持
、憶持 、学習
。【疑】
〔阿毘達磨
。実
、長老
最初
、教示
最初
阿毘達
阿毘達磨論師
〕通達
読誦方法を定
DhsAt..
。『
、
。正等覚者
坐
現
。
。
理由
次
説明
。
DhsAt.. (VRI: p. 11.14–18):
Tathā therassa . . . pe. . . pi cā ti “abhidhamme vācanāmaggo nāmā” tiādinā abhidhamme vācanāmaggassa sāriputtattherasambandhitatā tassa ca teneva uppāditatā.
Yo hi bhagavatā devatānam
. desitākāro, so aparicchinnavāranayatantitāya ananto
aparimān.o na bhikkhūnam
. vācanāyoggo, yo ca therassa desitākāro, so atisam
. khittatāya.
Nātisaṅkhepanātivitthārabhūto pana pāt.hanayo therappabhāvito vācanāmaggo ti.
「同
長老
長老
結
」
...
現
「阿毘達磨
〕」云々
付
、「阿毘達磨
、
〕。
、世尊
行相
極
簡潔
老
現
読誦方法
、仏陀
三十三天
地上
読誦
比丘
説示
適
理解
〔
読誦方法
長老
彼
諸天
無限無量
比丘
読誦方法
説示
、比丘
。
行相
」〔
、無限定
読誦
過度
簡略
諸天
示
順番
適
方法
聖文
、長老
過度
詳細
示
を有
説示
説
方
。
母
説示
。
、
教説を、
。仏陀
説
を読誦
適
。
PTS: Abhidhammo, VRI: Abhidhamme
PTS: Mahāpakaran.agan.anacāro, VRI: Mahāpakaran.e gan.anacāro
PTS: pi, VRI: hi
PTS: hotı̄, VRI: pahotı̄
、一字一句
阿毘達磨
無限無量
編集
長
学
228
学研究 19
⒊⒊
、三十三天
説示
。
。
説示
仏陀
説
阿毘達磨
阿毘達磨
を伝
理解
「阿毘達磨
を意味
威性を
含意
地上
、
、阿毘達磨
、比丘
肉声
、
読誦方法
仏説
」
考
論母
新
。
、
教
伝
編纂
定義
、仏陀
中核
地上
比丘
場合
“仏説”
矛盾
上座部
仏陀
を意味
発
抽象的
権
。
結論
以上、本稿
⑴ 上座部
説
DhsA.
釈文献
、経
過
対
、仏陀
一切智性智
説一切有部
理解
⑵
説
仏陀
、阿毘達磨
教説
点
。
分析
分析
顕現
上座部
結論付
一切諸法を一面
一切諸法を全面的
阿毘達磨
同様
。次
。
評価
阿毘達磨
最高
。
“仏説”
。
場合
説”
阿毘達磨仏説論を考察
“仏説”
対
、後述
阿毘達磨
。従
場合
付託
、仏陀
教
全
因縁伝承
仏説
一致
、“声聞
、“仏陀
を意味
肉声”
所
を意味
抽象的概念を
含意
。
⑶
阿毘達磨
残
仏陀
、上座部
教説
離
疑義 投
毘達磨
高
内容
。DhsA.
教理内容
、
、【疑義A】仏陀
【疑義B】阿毘達磨
縁”
現
説
仏陀
所説
論難 、阿
集中
。
証明
を保証
対
語 現
、を
本当
史的真正性
。
“説示 因縁”
、経蔵・律蔵
阿毘達磨非仏説論者
成立
何時、何処 説
「阿毘達磨」
認
、
阿毘達磨
、 二点 取 上
蔵
権威性
、
因縁(nidāna) 附
上座部 、
【回答A】経蔵・律
、
【回答B】阿毘達磨
阿毘達磨
仏説
“証得 因
を証明
。
⑷
、
答
上座部
試
必
説得的
、上座部 経蔵・律蔵 「阿毘達磨」
。
語 見
、疑義A
対
回
、
上座部
語
上座部
蔵・律蔵
有部
阿毘達磨七論
等
経蔵・律蔵
語
⑸
疑義B
得
。
上座部
、阿毘達磨
仏陀
仏陀
⑹ 上座部
阿毘達磨
得
阿毘達磨
。
。
編纂伝承
次
証得
年
。
雨安吾
、
。
化仏
説法
赴
取
比丘
持
適
、
考案
。
毘達磨七論(Kv.
⑺
。“証得 因縁”
「阿毘達磨
縁”
因縁
説示
出来
、究極的
仏陀
説
説示
阿毘達磨
無限
読誦
、上座部
成立)
仏説
「伝
聞
(kira)」
十分
字義
。
、仏説
阿
。
を証明
取
伝
現行
、経典 残
上座部
必要
。
、阿毘達磨
、
、
残
権威を持
化仏を
、“説示
告白
因
、上座部
容認
経蔵・律蔵
。
経蔵・律蔵を再編集
上座部
諸天
比丘
読
過
根拠を提示
時
母親
、仏陀
仏陀
」
を証明
、経蔵・律蔵
。
段階
伝持
仏説
月
日
阿毘達磨
、阿毘達磨
、
三
加
伝
証得
を
乞を得
、難解 経典解釈を前提
仏陀
逸話
阿毘達磨
因縁
悟
を読誦
論母
二
因縁)、
菩提樹下
時間
、
帰
論母を新
比丘
(証
、自身
阿毘達磨を受
、自身
説
成道七年目
昇
乞食
代役を
阿毘達磨七
何時、何処
説示
、三十三天
月
。
方法を定
因縁
三
食
読誦
伝
悟
実際
阿
経蔵・律蔵
(説示
阿毘達磨
湖畔
無量
上座部
。仏陀
仏陀
阿毘達磨を説法
、説一切有部
説示
答
経
、説一切
、上座部
阿毘達磨七論
提示
因縁を
確認
、依然
因縁)、三十三天
二
語
見
部派
。
疑義B
対
。別
。
。事実、
点
229
散見
異質
不確
不明確
仏説論
証明
語
全
「阿毘達磨」
因縁
「阿毘達磨」
上座部
出処
言及
「阿毘達磨」
保持
毘達磨文献
論
阿毘達磨
実際
根拠
、阿毘達磨
新
因縁を付与
仏説
後代
上座部
証得
挙
阿毘達磨
仏説性を証明
困難
を権威
解釈
仏陀
伝
“仏説” を
逸話を用
必要
伺
証明
生
。
学
230
。
上座部
極
不安定
土台
阿毘達磨
上
成
立
最高
学研究 19
仏説
主張
、
。
Abbreviations
漢訳資料略号
『中阿含』
瞿曇僧伽提婆譯『中阿含經』 T01 (No. 26).
『雑阿含』
那跋陀羅譯『雜阿含經』 T02 (No. 99).
『増一阿含』
僧伽提婆譯『増壹阿含經』 T02 (No. 125).
『摩訶僧
佛陀跋陀羅共法顯譯『摩訶僧
律』
律』 T22 (No. 1425).
『四分律』
佛陀耶舍共竺佛念等譯『四分律』 T22 (No. 1428).
『十誦律』
弗若多羅共羅什譯『十誦律』 T23 (No. 1435).
『順正理論』
尊者衆賢造玄奘譯『阿毘達磨順正理論』 T29 (No. 1562).
略号
ANA.
Aṅguttaranikāya-At..thakathā (Manorathapūran.ı̄) - M. Walleser and H. Kopp (ed.),
Manorathapūran.ı̄: Buddhaghosa’s commentary on the Aṅguttara-Nikāya, 5 vols.,
1924–1957; Revised edition, vols. 1–2, London: Pali Text Society, 1967–1973;
Reprint, vols. 3–5, 1966–1979.
ApA.
Apadāna-At..thakathā - C. E. Godakumbura (ed.), Visuddhajanavilāsinı̄ nāma
Apadānat..thakathā, London: Pali Text Society, 1954.
ARIRIAB Annual Report of The International Research Institute for Advanced Buddhology at
Soka University [創価大学国際仏教学高等研究所年報].
BvA.
Buddhavam
. sa-At..thakathā (Madhuratthavilāsinı̄) - I. B. Horner (ed.), Madhuratthavilāsinı̄, nāma, Buddhavam
. sat..thakathā of Bhadantâcariya Buddhadatta
Mahāthera, London: Pali Text Society, 1946.
DhpA.
Dhammapada-At..thakathā - H. C. Norman (ed.), The Commentary on the Dhammapada, 5 vols., London: Pali Text Society, 1906; Reprint, London: Pali Text Society,
1970.
Dhs.
Dhammasaṅgan.ı̄ - E. Müller (ed.), Dhammasaṅgan.ı̄, London: Pali Text Society,
1885; Reprint, London: Pali Text Society, 1978.
DhsA. (pp. 30.16–31.8); DhsA. (p. 13.20–27) を参照。
上座部
DhsA.
阿毘達磨
因縁
仏説論
231
Dhammasaṅgan.ı̄-At..thakathā (Atthasālinı̄), E. Müller (ed.), Atthasālinı̄: Buddhaghosa’s Commentary, London: Pali Text Society, 1897; Revised edition, L.S.
Cousins (ed.), London: Pali Text Society, 1979.
DhsAt..
Dhammasaṅgan.ı̄-Anut.ı̄kā - Dhammagiri-Pāli-ganthamālā edition, vol.
130,
Abhidhammapit.ake Dhammasaṅgan.ı̄-Anut.ı̄kā, Igatapurı̄: Vipaśyanā Viśodhana
Vinyāsa, 1998.
DhsMt..
Dhammasaṅgan.ı̄-Mūlat.ı̄kā - Dhammagiri-Pāli-ganthamālā edition, vol.
130,
Abhidhammapit.ake Dhammasaṅgan.ı̄-Mūlat.ı̄kā, Igatapurı̄: Vipaśyanā Viśodhana
Vinyāsa, 1998.
DN.
Dı̄gha-Nikāya - T. W. Rhys Davids and J. E. Carpenter (eds.), Dı̄gha-nikāya, vols.
1–2, London: Pali Text Society, 1889–1903 (rep. 1966–1975); J. E. Carpenter (ed.),
vol. 3, 1911 (rep. 1976).
Dv.
Dı̄pavam
. sa - Hermann Oldenberg (ed.), The Dı̄pavam
. sa: an ancient Buddhist historical record, London: Williams and Norgate, 1879; Oxford: Pali Text Society, 2000.
JāA.
Jātaka-At..thakathā - Viggo Fausbøll (ed.), The Jātaka, together with its commentary,
being tales of the anterior births of Gotama Buddha, 6 vols., London: Pali Text
Society, 1877–1897; Reptint, Oxford: Pali Text Society, 1990–1991.
JPTS
Journal of the Pali Text Society.
Kv.
Kathāvatthu - A.C. Taylor (ed.), Kathāvatthu, 2 vols, London: Pali Text Society,
1894–1897; Combined reprint, London: Pali Text Society, 1979.
KvA.
Kathāvatthu-At..thakatā (Pañcapakaran.a-At..thakatā) - N.A. Jayawickrama (ed.),
Kathāvatthu Commentary: Pañcappakaran.atthakathā, London: Pali Text Society,
1979.
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Milindapañha - V. Trenckner (ed.), The Milindapañho: Being Dialogues between
King Milinda and the Buddhist Sage Nāgasena, London: Pali Text Society, 1986.
MN.
Majjhima-Nikāya - Vilhelm Trenckner (ed.), The Majjhima-Nikāya, 3 vols., London:
Pali Text Society, 1888–1902; Reprint, London: Pali Text Society, 1974–1979.
Pat.t.h.
Pat..thāna - C.A.F. Rhys Davids (ed.), vol. 1: Dukapat..thāna: being part of the Abhidhamma Pit.aka, London: Pali Text Society, 1906 (rep. 1988); vols. 2: Tikapat..thāna
of the Abhidhamma Pit.aka, 3 vols, London: Pali Test Society, 1921–1923 (rep. 1988).
PTS
Pali Text Society.
Pv.
Petavatthu - N. A. Jayawickrama (ed.), Vimānavatthu and Petavatthu, London: Pali
Text Society, 1977.
学
232
SN.
学研究 19
Sam
. yutta-Nikāya - Léon Feer (ed.), The Sam
. yutta-nikâya of the Sutta-pit.aka, 6 vols.,
London: Pali Text Society, 1884–1904; Reprint, London/Oxford: Pali Text Society,
1960–1990.
SNA.
Sam
. yuttanikāya-At..thakathā (Sāratthappakāsinı̄) - F. L. Woodward (ed.), Sāratthappakāsinı̄: Buddhaghosa’s commentary on the Sam
. yutta-nikāya, 3 vols., London:
Pali Text Society, 1929–1937; Reprint, London: Pali Text Society, 1977.
SNt..
Sam
. yuttanikāya-t.ı̄kā (Lı̄natthappakāsinı̄) - Dhammagiri-Pāli-ganthamālā edition,
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謝辞:本稿
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仏教
執筆
篤
釈文献
、本庄良文先生
御礼申
上
。
研究』, 山喜房佛書林.
佐々木閑先生
貴重
教示を賜
上座部
阿毘達磨
因縁
仏説論
235
The Nidāna and the Authentication of Abhidhamma Literature
in Theravāda Buddhism
Summary
This paper examines issues regarding the nidāna (anecdotal story about a text’s origin) and
the authentication of the texts known as Abhidhamma within Theravāda Buddhism. This study
presents the following findings:
⑴ Theravāda commentaries stipulate that in contrast to the Sutta Pit.aka which provides only
a single-faceted analysis of all existence, the Abhidhamma literature analyzes all existence and
manifests the omniscience of the Buddha. It is relevant that the adherents of Theravāda Buddhism,
like those of Sarvāstivāda, consider the Abhidhamma literature to be the highest of the Buddha’s
teachings.
⑵ However, differences between the teachings of the Buddha as contained in the Abhidhamma
literature and those in the Sutta Pit.aka give rise to two questions that appeared in the Theravāda
commentaries. Q1: Did the Abhidhamma literature truly exist during the time of the Buddha? Q2:
Why is no explanation present in the preface with regard to when and where the Buddha preached
the Abhidhamma literature?
⑶ In response to these questions, Theravāda commentators assert the following in an attempt to
show that the Abhidhamma literature indeed represents the teachings of the Buddha. A1: The
term Abhidhamma appears in the Sutta Pit.aka and Vinaya Pit.aka, and therefore it was already in
existence around the time of Buddha. A2: The nidāna of Abhidhamma literature has been implicitly passed down in the Theravāda tradition.
⑷ However, these responses are not sufficient to show that the Abhidhamma literature as handed
down within Theravāda presents the teachings of the Buddha. First, A1 alone does not prove
that Theravāda’s Abhidhamma literature existed during the time of the Buddha, because the word
Abhidhamma (or Abhidharma) is present in other schools of Buddhism. Secondly, A2 does not
conclusively address Q2 because the nidāna of Abhidhamma literature, not being included in the
authoritative Tipit.aka, plays a mere anecdotal role within the Theravāda tradition.
⑸ Thus, it is concluded that although Theravāda Buddhism may claim that the Abhidhamma
literature is the highest of Buddhist teachings, its authority is built on an extremely unstable foundation.
上座部
本研究
釈文献、論母、
科研費(若手研究(B)15K16622)
、仏陀 言葉
助成
成果
。
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