Comments
Description
Transcript
日野における燃料電池バスの取り組み
愛知県 水素エネルギ社会形成研究会キックオフセミナー 1 日野における燃料電池バスの取り組み 2015年3月20日 日野自動車株式会社 2 商用車の環境技術開発の前提 商用車の使命 人や物を目的地に届ける 低コストで (車両価格、燃費、 メンテナンスetc) 確実に 積載量を確保し 環境にやさしく 環境対応 両立 商用車ならではの 顧客ニーズに対応 環境性能と商用車機能の両立が必要 3 日野の環境対応 多様な燃料への対応 燃料消費量の低減 の改良 ハイブリッド 天然ガス・代替燃 システムの改良 料対応 従来パワートレーンの改良 車両電動化 ディーゼルエンジン 排出ガスの削減 (低CO2・NOx・PM) HV・PHV EV FCV 次世代パワートレーンの開発 パワートレーン技術が環境対応の要 空力性能向上 車両軽量化 タイヤの転がり 抵抗低減 : 車両改良 4 大型商用車の環境対応技術棲み分けイメージ 5 商用車(トラック・バス)の特徴 ◆ 多様な車種 • 用途に応じて車両の種類が多く、少量多種生産 • 使われ方が多様、走行パターン、条件も相違大 • 同時に多くの車型のFC化は困難であるが、路線バス等のように 走行範囲が限定され、インフラ普及度の影響を受けにくい車種も存在 ◆ 耐久性、信頼性 • 一般に走行距離が長く、耐用年数も長い • 高速走行主体の大型トラック等では10万キロ/年以上走行 • 特定の走行パターンを継続する車種も多い ◆ 経済原則が基本 • 運行経費、積載効率、輸送効率等のメリットで選択される • 一部ユーザーでは環境性能アピールのため導入されるケースもある • 燃費は大手を中心に管理ツールの導入が進み、詳細な比較をされる 6 市場導入を目指した開発 環境省 技術開発・実証事業 平成25年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業 交通低炭素化技術開発分野 事業名 代表事業者 共同実施者 概要 大型路線用 燃料電池バ スの開発 日野自動車 (株) トヨタ自動車 将来の燃料電池搭載車両の普及に向けて、公共性、 環境性の観点からニーズの大きい大型路線燃料電池 (株) バスの開発を実施する。燃料電池を商用車に適用する 際の大きな課題として動力性能、信頼性、耐久性等の 確保があげられる。 これらに対して燃料電池システム単体、それを搭載した 大型路線バスを製作し、性能、信頼性、耐久性を評価 し、市場投入に必要とされるこれらに関する技術開発を 実施する。 ※環境省発表資料より 各省庁とも連携をとりながら、開発を推進 7 燃料電池バスの構造イメージ 1.燃料電池システム屋根上搭載、車体ルーフ周り変更、強度確保 2.車両ホイールベース延長により客室ノンステップ空間拡大 ベース車:大型路線バス ベース車:大型路線バス 燃料電池バス 燃料電池バス 【車両全体図】 項目 課題 耐久性 12年(目標) 性能 登坂能力 商品性 定員・ユニバーサルデザイン 信頼性 点検整備・故障修理性 8 普及に向けた足許の課題 1.路線バスアフターサポート • 正常路線運行をサポートする技術蓄積 日常点検、定期点検 故障診断ツールの整備 異常時の対応処置(アフターサービス体制) 定期交換部品の寿命把握と運行の定着化 2.インフラ ・水素スタンドの規模 容量(普及台数と連携した供給能力、設置箇所) 敷地(バスの転回可能な敷地面積) 特に初期の普及が期待される大都市での具体的計画 ・水素インフラの世界的動向も視野に入れた計画的スタンド普及 遠い将来の夢と考えられていた技術を現実に!!