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藤女子大学 自己点検・評価報告書 2015
藤女子大学 自己点検・評価報告書 2015 はじめに 本学自己点検・評価委員会は、2011 年からの大学基準協会の内部質保証を実現する認証 評価制度への改革に呼応して、2013 年度から 2014 年度にかけて内部質保証の実現に向けて 学内組織の設置と必要な学内規程の整備を行った。その結果、自己点検・評価を実施する 組織単位である学部・学科・研究科等の教育研究組織と教務部・学生部等の委員会および 事務局からの検証結果を自己点検・評価委員会へ報告することが義務づけられることにな り、自己点検・評価委員会は、各部局からの検証結果を受けて、改善策を決定し、大学改 革をさらに進展させる組織として機能するものとなった。 2016 年度に大学基準協会への認証評価を申請するにあたり、2015 年度はその資料作成に 取り組み、年度末には各部局から「総括的方針」、 「2015 年度の主要課題と計画」、 「中期(3 ~5 年)の主要課題と計画」からなる 2015 年度活動状況の点検・評価報告を受け、自己点 検・評価委員会による検証と総括を行った。この「2015 年度自己点検・評価報告書」は、 その結果を取りまとめ、2016 年度の活動につなげようとするものである。 内部質保証を実現する組織体としての自己点検・評価委員会にも喫緊の課題が残されて いる。ひとつは、2013 年度に改正した現行の自己点検・評価委員会規程は、内部質保証を 目的として明示していないことである。本学がその向上を図るとともに保証する大学とし ての質は、教職員との人格的触れ合いの中で育まれる学生ひとりひとりの躍動する精神と 教職員ひとりひとりの躍動する精神の相補的かつ支援的な働きがもたらすアウトカムであ る教育・研究活動および教育その他のサービスの質である。現行の自己点検・評価委員会 は、可及的早期にこのような内部質保証の実現に必要な学内組織として生まれ変わる必要 がある。さらにこの内部質保証を実現する学内組織は、とりわけ教職員によるファカルテ ィー・ディベロップメント活動および新たに大学設置基準に盛り込まれた大学運営につい てのスタッフ・ディベロップメントのための研修機会の設定などの取組みについて舵取り をすることが、もうひとつの喫緊の課題である。 藤女子大学 自己点検・評価委員会 目 次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 4.教務部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 5.学生部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 6.入試部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 7.図書館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 ・・・・・・・・・・・・・・ 25 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 1.文学部 2.人間生活学部 3.大学院人間生活学研究科 8.国際交流センター 9.文学部ファカルティ・ディベロップメント委員会 10.人間生活学部ファカルティ・ディベロップメント委員会 11.大学院ファカルティ・ディベロップメント委員会 12.事務局 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 主要課題と計画 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①定年退職・欠員等による学科教員の補充 2017 年度 英語文化学科 1 名 文化総合学科 2 名 2016 年 3 月 30 日 部 局: 文学部 責任者: 学部長 石田 晴男 点検・評価 1.総括的方針 教員組織、教育課程の整備 2.2015 年度の主要課題と計画 ①定年退職・欠員等による学科教員の補充 英語文化学科 2名 文学部所属外国語教員 1 名 図書館情報学課程教員 1 名 提出日: 変更なし ① 各部署の発議により定数委員会の決定により、選考 委員が立ち上げられ、公募による選考が行われた。選 考委員会には従来の選考委員に加えて学部長が加わ った。なお、図書館情報学課程においては加えて課程 維持のため、嘱託教員人事1名を追加して行い、各部 署の選考は概ね的確な専任教員人事が行われた。 ① 英語文化学科専任教員は構成上、教授の採用がのぞ まれる。 ②クラスター制の再検討 ② オープンカリキュラム制の活性化を意図して設け られたが、クラスターの構成、科目、卒業研究の履修 手続き等について、検討をクラスター制運営委員会に おいて検討を行う。 ③テーマ研究の成果の公表 ③ 教員間の研修・研鑽に益するため、さらに継続して いき、成果を残していく。講義内容・形態についてさ らに検討する。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・教員組織の整備は、今後も維持すべき課題である。教員の人事は、全学的な問題として 4 月に設置される 「学長室会議」で検討していく。 ②改善すべきこと ・教員の教育力、研究力アップは、全学的に取り組むべきである。 ・保護者懇談会は文学部でも検討する。地方での入試の説明会と同時に行ってはどうか。 ・クラスター制は、テーマ研究とともに FD の一貫と捉えているので重要なポイントであるが、さらなる検討 が必要である。 ③発展させるべきこと ・テーマ研究の成果の顕在化をはかることを文学部クラスター制運営委員会で検討する。報告・公表は、FD レター、紀要などが考えられる。 -1- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 主要課題と計画 提出日: 2016 年 3 月 28 日 部 局: 人間生活学部 責任者: 学部長 池田 隆幸 点検・評価 1.総括的方針 他者の QOL 向上に資する能力のある、藤女子大学生 らしい、やさしくしなやかな女性を育てる。 2.2015 年度の主要課題と計画 ①2018 年度3学科カリキュラム、ポリシー変更 人間生活学科:専門科目の年次配当を見直す、開設 科目のスリム化 食物栄養学科:質の高い藤らしい食物栄養学科の確認 保育学科:0~18 歳の子どもについて幅広く学ぶ学 科とする。 2016 年度方針に変更は無い。 ① 2018 年度からの大学共通科目による共通科目授業 について検討を行った。1年生の授業を 16 条校舎で 行い、共通科目の必修単位がこれまでより約 10 単位 増えることを前提に、各学科で専門科目年次配当を見 直し、開設科目のスリム化を目指した話し合いを行っ ている。 特に保育学科では、これまでの幼児教育に特化した 教育から、18 歳以下の子どもまで対象年齢を高めた 幅広い教育と免許を出せる学科へと転進するよう話 し合いを進め、学長への一次答申を提出した。現在教 員の配置案など具体化に向けて検討している。 ②人間生活学科 ② 異分野教員の授業を通じた交流による教育力の向 オムニバスで行っている「人間生活学概論」で、人 間生活学科の教員間での交流を行っている。違う教員 上 が同じテーマで話をすることで、視点の違いが浮き彫 りになるなどの新しい発見があり、教員の資質向上に も寄与している。 ③ ③食物栄養学科 教育力向上のため欠員となっている任期付教員の 食物栄養学科教員で数回の会議を行い、現状公衆栄 採用 養分野の教員が足りないことから、学長に当該分野の 教員(任期付)の採用をお願いしたところ許可された。 公募により条件を満たし本学に相応しい教員を採用 することができた。 ④保育学科 4 実習の学年配当などの見直し ④ 共通科目の再編と連動しながら、現在進めている。 ⑤地域連携の推進 学部点検・評価システムの構築 ⑤ 2015 年度は、ほとんど取り組んでいないので、継 続して 2016 年度事業計画とする。 ⑥職務専念義務の明確化、基準(申し合わせ)作成 ⑥ 2015 年度は、ほとんど取り組んでいないので、継 続して 2016 年度事業計画とする。詳しいものでは無 く、人間生活学部教員として当然必要な申し合わせ事 項を文書化する。 ⑦人間生活学部戦略・将来構想委員会創設 ⑦ 教授会の了承のもと9月に第1回委員会を行い、3 -2- 月までの半期で 4 回の会議を行い、人間生活学部の将 来構想について話し合いを進めている。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①受験生の確保 1.保護者懇談会の充実 2.オープンキャンパスに学生を巻き込む仕組み作り 3.高校教員対象の説明会開催 ①受験生の確保 1.2016 年度は保護者懇談会を行う予定なので、戦略・ 将来構想委員会で検討を行う。 2.オープンキャンパスについては、高校生に魅力のあ る分かりやすいものとするよう、学科で素案を作った 後で戦略・将来構想委員会で検討する。 3.高校教員対象の説明会もしくは談話会のようなも のを作るよう入試部委員会に働きかけた。 ②教員の教育力・研究力のレベルアップ 1.授業改善アンケートの評価指標を作る 2.満足度に対する寄与度の判定 3.アンケート結果の公開化、学生に対する返答公開 4.教員としての人間力の向上 ②教員の教育力・研究力のレベルアップ 2015 年度は、教員の教育意識を向上させるととも に授業について教員間での話し合いのきっかけとな るよう、授業改善アンケート評価上位者の授業公開・ 参観を行った。教員多忙のため参加者は1授業当たり 10 人前後であったが、教員の教育意識が高まったと 感じている。その効果もあって、2015 年度後期には、 「授業改善のためのアンケートを受けて」報告書は全 専任教員が提出した。2016 年度は中期計画実施に向 けて具体的な検討を続ける。 ③学生の面倒見アップ 1.学生情報の共有・学生相談室との連携 2.学生へのケア向上 ③学生の面倒見アップ 2015 年度は、「面倒見の良い大学」というキャッ チフレーズの声だけで具体的な取り組みは行ってい ない。2016 年度は学部長と学生部長との連絡を密に することで、学生面倒見北海道 No.1 大学を目指し、 連携したい。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・「2015 年度の主要課題と計画」および「中期の主要課題と計画」について継続して取り組む。 ②改善すべきこと ③発展させるべきこと ・学生の面倒見アップで、学生情報の共有・学生相談室との連携について、クラス担任との連携も重要であ ろう。 -3- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 主要課題と計画 提出日: 2016 年 3 月 24 日 部 局: 大学院人間生活学研究科 責任者: 研究科長 飯村 しのぶ 点検・評価 1.総括的方針 ○大学院の将来像をどのように描くかについての検討 ①入学者数の確保についての検討 大学院受験者数の減少により定員確保が困難な状 況が継続しているため、各専攻の入学定員数の削減に ついて検討する必要がある。人間生活学専攻に関して は、保育学科の大学院参加の方向とも合わせて考えて いく。 ②学部卒学生と社会人学生との同時教育・研究体制の 検討 現状では、人間生活学専攻・食物栄養学専攻ともに 学部からの入学生と社会人入学生が混在している。 2014 年度「大学院生活満足度調査」結果によると、 一部学部入学生から、授業によっては社会人の理解度 とペースが合わないとの意見が寄せられた。本研究科 は、学部からの入学生に対しては、より高度な知識・ 技術の教育・研究環境を提供すると共に、他大学出身 者あるいは大学院入学資格審査者、さらに本学の卒業 生など多様な社会人学生を受け入れていることもあ り、学部からの入学生と社会人学生に対して同時に満 足度の高い教育・研究体制を確保することに課題が生 じている。この点にどのように対応していくかについ ては将来的な検討課題である。 2.2015 年度の主要課題と計画 ①学部からの入学生確保 ・学内からの入学生への経済的支援の拡充 学部からの入学生確保に向けた経済的支援策とし て、2014 年度入学生から本学出身者の入学金(10 万 円)免除となった。さらに 2016 年度大学院入試から本 学出身者の入学検定料免除を実現させたい。 ・学内推薦制度の導入に関して 大学院での指導予定教員による推薦書と面接及び 学部における成績、あるいは1科目のみの試験を実施 するなど、方法はいくつか考えられる。 ○大学院の将来像について ① 各専攻の定員数の削減について具体的な検討はで きなかった。学長からは定員削減については、保育学 科の参画にも関わる問題であり、2016 年 1 月には保 育学科の意向として人間生活学専攻に子どもを研究 対象とする分野を新設して参画したいという考えを 確認したとの報告がなされた。これにより子どもから 高齢者までを研究対象とする人間生活学専攻となる ので、こうした方向ともあわせて 2016 年度以降の入 学者定員数を検討していく。 ② 食物栄養学専攻において学部生と社会人学生との 同時履修による時間割の編成に困難が生じた。こうし た状況を回避すべく 2017 年度以降も継続的に検討が 必要になる。 ① ・2015 年 9 月には本学部卒業《見込み》生の入学検 定料(3 万円)免除が承認された。入学検定料免除の 学生募集要項での周知は 2017 年度入試からとなる が、2016 年度入学試験受験者から適用されている。 ・学内推薦制度の導入に関しては、両専攻において具 体的な導入にむけての検討には至らなかった。継続し て 2016 年度事業計画とする。 ②社会人学生の通学条件を考慮して大学院授業の一 ②本年度も北 16 条校舎で一部の授業を実施した。来 部を北 16 条校舎で継続的に実施する 年度についても入学生の状況によって実施すること がある。 ③大学院人間生活学研究科の理念・目的の一部改正 研究科の理念・目的に関しては、2015 年度現在、 ③ 改正案が承認されたので、2016 年度の大学院学生 -4- 「人間生活学部を基礎とした修士課程であり、人間生 便覧から修正記載される。 活学科と食物栄養学科に対応する『人間生活学専攻』 と『食物栄養学専攻』が設けられている」と記述され ている。これに関して、大学基準協会による前回の認 証評価の際に、同一学部でありながら保育学科に対応 する修士課程がないのか、との指摘があった。したが って 2016 年度からは「人間生活学科と食物栄養学科 に対応する」という文言を削除する一部改正を検討す る。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①北 16 条校舎の改築にあたっては大学院としてとく ①食物栄養学専攻の栄養教諭専修免許状に必要な実 に食物栄養学専攻の栄養教諭専修免許状の取得に必 習室は北 16 条校舎の改築計画で実現する。それ以外 要な授業科目のための実習室が必要である。また今後 の大学院用講義室については学部と併用になる。 も北 16 条校舎内に大学院用講義室の確保が必要であ る。 ②子どもを研究対象とした分野の修士課程設置にむ けて この課題については、人間生活学専攻への分野の設 置を念頭に保育学科との検討をかさねている段階で ある。2015 年度現在、人間生活学専攻に保育学科所 属教員が 2 人配置され、それぞれ講義(2 単位)と演習 (4 単位)及び特別研究(6 単位)を担当している。今後 も保育学科の教員を大学院担当に含めていくように して、人間生活学専攻に保育学系の 1 分野を増設する 方向が現実的であると考えられる。保育学科において も 2014 年 9 月前後から大学院WGを組織し検討に入 っており、2014.12.15 付けで「保育学科の大学院へ の参加に関する学科会議の決定について」の文書《別 紙参照》が、保育学科主任から研究科長、学部長宛に 提出されている。今後も保育学科の将来構想との関連 で実現方向を探っていく必要がある。 ③研究科の教育課程の見直しについて 人間生活学専攻では、ここ3~5年以内に複数人の 教員の退職が見込まれる。2018 年から 2020 年を見据 えて、学部人間生活学科のカリキュラムの見直しと並 行して大学院人間生活学専攻のカリキュラムの見直 しが必要になる。その際には保育学科の担当者による 新たな分野の開設も視野に入れる。 ② 子どもを研究対象とした分野を人間生活学専攻に 増設することは、研究科委員会及び保育学科での検討 経過を踏まえて、早急に実現可能な状況であることが 確認された。2016 年度以降、人間生活学専攻と保育 学科で具体的な検討を進める。 ③ 2018 年度以降における複数教員の定年退職を見込 んで、とくに人間生活学専攻の教育課程の見直しと保 育学科の担当者による新たな分野開設をあわせて、 2016 年度から具体的に検討していく。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・大学院の教育課程は、2015 年度までには食物栄養学専攻を中心に開設科目が増加・整理された。現状を次 年度以降も維持していく。 ②改善すべきこと ・大学院の入学定員数については、両専攻ともにどのように修正していくか検討が必要である。 ③発展させるべきこと ・今後の大学院の発展に向けては、保育学科の大学院参加を実現することが一つの方策になる。 -5- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 主要課題と計画 提出日: 2016 年 2 月 27 日 部 局: 教務部 責任者: 教務部長 名畑 嘉則 点検・評価 1.総括的方針 本学の教育目的を実現するため、環境面を可能な限 り整備する。 2.2015 年度の主要課題と計画 ①成績評価基準の導入 ① 成績評価基準を本格的に導入した。GPA 導入に合わ せて成績を A+、A、B、C、F の 5 段階とし、授業シラ バスに記載する到達目標の到達度に応じて評価する システムとした。 到達目標の設定については、教員による個人差があ り本質的に平準化は難しいが、教務部委員会として成 績の各段階ごとに割合の目安を定め、なるべくその目 安に適合するように目標設定をするよう各教員に呼 びかけ、さらに成績確定後には教員ごとの成績評価の 割合をデータ化して配布し、教員各自の自己点検評価 の材料とすることなどにより、平準化に向けた努力は なされている。 ②GPA の導入 ② GPA を 2016 年度から導入することを決定した。 GPA の活用方法として、まずは極端に数値の低い学生 に対して担任・主任・学部長等が退学勧告を視野に入 れた指導を行うための指標とすることとした。 GPA の活用については、最低限の利用目的と基準を 定めたのみに止まるため、今後、GPA データの蓄積を 踏まえながらより詳細な基準や有意義な利用方法を 検討してゆく必要がある。 ③学修支援体制の検討 ③ ポータルの事前事後学習機能の活用促進を目指し て、教員向けの説明会を行った。 学修支援体制の構築を目指し、「ラーニングコモン ズ準備会議」において、図書館・情報メディアセンタ ーとも共同して、学生協働を視野に入れた検討を行っ た。 ポータルの説明会に参加した教員は少なく、十分な 周知がなされたとは言えない。今後はさらに有効な周 知方法を検討する必要がある。 学修支援体制の構築に関しては、「ラーニングコモ ンズ準備会議」における検討を通じ、図書館情報学課 程受講学生を中心に学習支援ボランティア等を組織 化するには制約が大きいことが判明した。今後は別な 形態での実現をも視野に入れて検討を続ける。 ④教務関係諸規程の整備 ④ 学校教育基本法改正に伴い、本学教務関係諸規程に -6- おける、大学の意思決定への教授会の関与のし方に関 する条文の改正を行った。 各学科の意見を聴取しながら検討を進め、2 月中に は成案を得、3 月 16 日の両学部教授会で報告される。 検討作業は順調に進行したと言える。 ⑤学生懲戒規程案の作成 ⑤ 学校教育法施行規則の改正に伴い、「学生に対する 退学,停学及び訓告の処分の手続」を定める必要から、 「藤女子大学学生懲戒に関する規程」を新規に制定す るため、教務部において原案を作成した。 規程原案は学生部との協議・修正を経た上で、3 月 9 日の人間生活学部教授会、10 日の文学部教授会で提 案、承認される見込みである。文言の修正等でやや時 間を要したが、制定に至る作業はほぼ順調に進行した と言える。 ⑥学生の学修状況調査の実施 ⑥ 2014 年度に引き続き、全学生を対象にアンケート を実施した。 集計結果は公表されているが、分析は十分になされ ているとは言えない。今後は分析を踏まえた対策立案 に向けて努力する。 ⑦Eラーニングに関する教員の意識調査の実施 ⑦ 本学におけるEラーニング導入の検討資料とする ため、両学部 FD 委員会と共同で非常勤講師を含む全 教員を対象に、Eラーニングに関する意識調査のアン ケートを実施した。 Eラーニング導入に関しては、今後とも両学部 FD 委員会と連携をとって検討を進めるほか、「ラーニン グコモンズ準備会議」を発展継承する会議体において も検討課題としてゆく。 ⑧卒業生に対する学修達成度調査 ⑧ 自己点検・評価委員会の依頼により、卒業生を対象 に、本学における学修の達成度を自己評価してもらう ためのアンケートを作成した。3 月 21 日の学位記授 与式において実施の予定。 アンケートの内容は大学のディプロマ・ポリシーお よび両学部のディプロマ・ポリシーの各項目に含まれ る最大公約数的な要素について達成度を問うもので、 可能な限り回答しやすい設問に努めたが、紙幅の制限 もあり、詳しい評価基準までを提示することはできな かった。今後はこのような学修達成度の自己評価をシ ステム化し、ポートフォリオのような形で運用するこ となども視野に、詳細な評価基準の検討も必要となる と考えられる。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①LMS、e ポートフォリオ、e ラーニングの導入 学生の入学から卒業までの学修状況やキャリア形 成を総合的に把握し指導するため、2018 年度をめど に LMS、ポートフォリオを導入する。 2016 年度からシステムの導入を検討し、2017 年度よ ① 本計画の実現に向けては以下のような課題・問題点 がある。 ・教務部だけでなく、大学全体の協力が必須であるこ と。 -7- り試行する。きめ細やかな指導により、学習意欲の低 ・費用負担が大きいこと。 下による休退学削減を目指す。 ・教員負担軽減のためには、カリキュラムのスリム化 e-ラーニングの活用により、入学前教育、導入教育 が必要となること。 を強化し、学力差を減らす。 ② ②語学科目に苦手意識なく学べる環境作り 本計画の実現に向けては以下のような課題・問題点 英語が母語でない留学生との英語での交流の機会 がある。 を通じて、苦手意識を克服する機会を作る。 ・交換留学生数が少ないこと。 ・学生の自主的参加は難しいこと。 ③アクティブ・ラーニングの推進 従来のような知識の伝達を中心とした授業から、学 生が主体性を持って多様な人々と協力して問題を発 見し、解を見いだしていくアクティブ・ラーニングの 導入を推進し、学生の能動的な学修への参加を引き出 し、学修成果の一層の向上を目指す。 具体的には、2018 年度をめどに、少人数のチーム ワーク、集団討論、反転授業等を授業に取り入れるた め、2016 年度から教室設備のハード面と授業運営シ ステムの導入等ソフト面を検討する。多くの授業で実 施できるよう、複数のアクティブ・ラーニング用教室 を用意する。コンピュータ室も現在のような固定式の PC ではなく、様々な場面に活用できるような教室に 変更する。また、1例として、2017 年度より「女性 とキャリア」で授業運営システムを試行し、社会的・ 職業的自立に向けて必要な基盤となる能力の育成を 図ることにもつなげていく。授業運営システムを導入 し、グループ編成を容易に変更可能にすることで他者 との交流が促進されることが期待できる。 ③ 本計画の実現に向けては以下のような課題・問題点 がある。 ・コミュニケーション能力の育成は、学部学科混合ク ラスでアクティブ・ラーニングを取り入れるのが効果 的だが、現状の「女性とキャリア」では、混合クラス で編成するのは時間割上難しいと予想されること。 ・システム設置に関しての費用負担が大きいこと。 ④ ④地域社会の諸問題への取組 本計画の実現に向けては以下のような課題がある。 大学の生き残りにかけても、もっと大学が目立つこ とを意識し、他大学と比べ大きく出遅れている民産官 ・広報、プレスリリースの強化。 ・地域との関わり強化。 連携を強化する。 アクティブ・ラーニングの課題を地域や企業から提 案してもらうことが可能となり、成果は大学の広報の 素材にもなりうる。 この分野のことなら藤女子大学(の○○先生)、と いう認識を道民に植え付けられるようなアピールが 出来る教育研究を計画する。 ⑤出席管理システムの導入 学生の休退学が増加している。問題のある学生の早 期発見の一助として、また指導の一環、成績の厳格化 のために出席管理システムを導入する。 人間生活学部では、厚生労働省管轄の養成課程で出 席管理が義務付けられており、北16条キャンパスで 文学部の学生と授業を受けることになれば、システム 導入で教員の負担を軽減できる。 ⑤ 本計画の実現に向けては以下のような課題・問題点 がある。 ・費用負担が大きいこと。 ・ただし、他のシステムとともに総合的に導入、活用 すれば費用負担を減らすことが可能である。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・「2015 年度の主要課題と計画」および「中期の主要課題と計画」について継続して取り組む。 ・GPA が有効な指標として機能するよう、その活用方法と成績評価基準に関する検討を継続していく必要があ -8- る。 ②改善すべきこと ・学修支援体制、およびアクティブ・ラーニング推進についての検討については、教務部だけでなく、FD 等 の各部署と連携しながら当っていく必要がある。 ③発展させるべきこと ・2018 年度からの共通科目についての検討を加える。 ・教員の負担軽減、また学びの道筋を見つけやすくするためにも、学科専門科目のスリム化を図る検討をす る。 ・GPA の標準化は、教務部では目安を示しているが、卒論に関しては評価基準を作る方向での検討のほか、GPA が卒業判定に使われることを含め、可及的早急に取り掛かる。 ・LMS 等の新規システムの導入については、費用の試算等も含め、より具体的な計画を立てる必要がある。 -9- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 主要課題と計画 提出日: 2016 年 2 月 22 日 部 局: 学生部 責任者: 学生部長 小山 充道 点検・評価 1.総括的方針 すべての藤女子大学生が、「より生き生きと自分の 個性を発揮することができる学生生活を送る」ことを 目標として、可能な限りの学生支援を行う。 2016 年度方針に変更はない。 2.2015 年度の主要課題と計画 学生部の担当業務は多岐にわたる。その中でも、 全業務に関する点検評価については、別紙参照のこと 2015 年度は下記に示す留意点の遂行に力を注ぐ。実 施にあたっては、将来を見据えた「より充実した学生 支援」を念頭に学生支援にあたる。 ①学生部では学生の日常生活における安全を図る目 的で、学生課窓口での相談、プライバシーに触れる SNS 関連の問題、カルト・マルチ商法等の勧誘、喫煙、 自動車事故、自転車安全利用、盗難、犯罪・防犯、不 審者、無許可駐車等、さまざまな困りごとに関して対 応している。これらに関する実態について資料整理を 行うことで、本学の困りごとに関する傾向について分 析する。 ①困りごとのほとんどについては即応、個別的対応を とってきた。その効果が自己評価に表れている(別紙 参照)。しかし「ネット利用、駐輪場利用、バス利用」 上のマナーについては対応が不十分であり、「マナー 教育」として次年度の課題として残る。 ②外部から本学に寄せられる苦情内容の分析を行い、 ②学生のバス里利用などに関する近隣住民からの苦 望ましい地域社会とのつながりについて検討を行う。 情に対処するため、地域との連携を深める必要があ る。地域の方々との話し合いの場を持つなど、実現可 能な方策の検討を行う。 ③大学院生を対象とした奨学金の方策に関する検討 ③大学院生への経済的支援をより充実させる一つの を行う。 方策として 2014 年度は学内の同窓会藤の実奨学金 (給付)の採用枠の拡大を同窓会に申し入れた。 ④そのほかの業務に関する点検評価 ④別紙にまとめた。その結果、全業務について 5 段階 評価で 4~5 となった。次年度は達成不十分な項目に ついて検討していく。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①ボランティア活動の活性化を図る。 現在、ボランティア活動は教育課程内外で実施され ている。2015 年 6 月現在、本学のマンドリンクラブ は札幌市立病院ひまわり学級や高齢者施設からの演 奏依頼に応えたり、夏祭りに積極的に参加したりして いる。また本学カトリックセンターでは、東北被災地 での震災ボランティア活動を継続。外部団体である が、昨年度大学祭に招聘し活動を披露した「一世一代 時代組」は豊平河川敷等でのゴミ拾いを活動のひとつ に据えていることを吐露し、喝采を浴びた。大学周辺 のゴミ拾い、花壇づくり等の活動は、自ずから社会と の関わりを生み出し、学生の自律やマナー向上にもつ ながる動きとなる。講義関連のボランティア活動につ ①現在、ボランティア活動は、部署により独自に実施 されている。得られた成果に関する情報管理も散逸し ている現状がある。将来は、「藤女子大学ボランティ ア活動支援部門(仮称)」が、ボランティア活動の実 施および成果の情報管理を一手に担うことになる。 -10- いては、たとえば人間生活学科の福祉系講義において 「ボランティア活動」はキーワードとなっている。 今後、社会が大学生に何を要請しているのかを見分 けながら、教育課程内外において展開されているボラ ンティア活動を整理したのちに、最初の一歩として 「ボランティア活動を支援する部門の構築」をめざ す。このとき、本部門の役割と業務を明確にする。将 来的には、本部門は藤女子大学に学ぶすべての学生の ボランティア活動を支える基幹部門となる。 ②クラブ・サークル活動等、学生会活動の成果の評価 に関する検討を行う。 現在、教育課程外活動として実施されているクラ ブ・サークル活動等、学生会活動の成果をどのように 評価し、成果の還元をどのような形で公開するかにつ いての検討を行う。具体例として、クラブ活動の成果 を何らかの形があるものに置き換え評価する(例:何 らかの単位)等、成果の評価方法の多様性について検 討を行う。ある目的をもったクラブ・サークル活動→ 活動内容→活動の成果→活動の評価という流れは、 plan-do-check-action という PDCA サイクルに沿う。 すでに PDC はなされているが、今後は未整備の A につ いて検討する。PDCA サイクルが循環することで学生 会活動がより積極的なものになっていくことを期待 する。 ②教育課程外の学生会活動の成果の評価として、教育 課程内の科目履修で認定される単位付与が果たして 可能なのか、それが困難であるならば、どのような評 価の方策があるのかについて探る。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと 〔生活支援〕 ・交通安全、カルト問題、不審者接近ほか身の安全に関する対策。 〔経済支援〕 ・現在稼働中の奨学金制度を維持する。 〔課外活動支援〕 ・大学祭およびクラブ活動等学生の主体性を尊重し、自主性の向上を図る。 ②改善すべきこと 〔生活支援〕 ・ネット利用時、駐輪場利用時や通学時のバスマナー(私語を慎む)等、マナーの向上を図る。 ・学生談話スペースの確保。 ・花川キャンパスグランドの整備に関する事項(施設課との連携)。 ・学外者からの苦情に対する対応(地域連携を視野に)。 〔課外活動支援〕 ・ボランティア活動の一元化(統括する部門の設置)に関する検討。 ・ピアサポートとして、OG の高校訪問など入試広報で活用できないか。 ・クラブ活動を、受験生に対してアピールができるようにする。 ③発展させるべきこと 〔生活支援〕 ・防災訓練の実質化。 ・休退学者の増加についての対策の検討。 〔経済支援〕 ・給付型奨学金の創設に関する検討。 -11- (別紙) 2015年度 学生部(学生課)の業務点検評価 総括的方針:「すべての藤女子大学生が、より生き生きと自分の個性を発揮し、自ら人間的な成長と自立を図ることができる学生生活を送ることを目標として、可能な限りの学生支援を行う。」 大項目 (Plan1-計画1) I. 生活支援 中項目 (Plan2-計画2) 1〕学生生活全般 小項目 (Plan3‐計画3) 新入生ガイダンス 現状(Do‐実行) 現職の警察官による講演を行っている。 (交通安全、違法薬物、カルト) 証明書発行・管理 食堂・購買 滞ることなく、発行できている。 ・毎年、学生利用者モニターにて満足度調査を実施し、好 評価を得ている。 ・食堂については、特定給食施設として届出をし、栄養管 理に務めている。 防災訓練 年に1度大学祭準備日に実施。積極的に参加するよう学 生に呼びかけ、円滑に避難誘導もできた。 2〕通学全般 通学バス運行調整(花 朝・夕に数本、地下鉄駅から専用の通学バスを運行して 川キャンパス) いる。 自転車 2015年6月の道路交通法改正に伴う自転車走行の規制 強化について掲示を行っている。 近年、大きな怪我に繋がる事故は起きていない。 自動車 自動車利用許可・自動車安全講習を実施している。 花川キャンパスについては、許可証を発行した学生が利 用する駐車スペースがある。 3〕怪我・防犯など安全 ネット関連 具体例を挙げたSNS利用時の注意喚起プリントを作成、 管理 全学生に配布した。 アルコール事故 新年度ガイダンスの注意項目に掲載し、注意喚起を図っ た。アルコールハラスメント防止の掲示を行っている。 アルバイト時の諸問題 学内で掲示するアルバイト募集については、常に学生課 (係)で内容を確認し、学生に周知している。 クラブ活動等のトラブ 特になし。 ル 怪我 大きな怪我に繋がる事件・事故は起きていない。 学研災・賠保険の説明をして、事故が報告された時には 対応している。 学生食堂食中毒等 特定給食施設として届出し、年に1度、保健所の指導をう けている。 カルト・連れ去り等勧 喫煙 学外者からの苦情 5段階評価 5 5 4 登校者が限られるため、全学的な訓練には至っていない。 4 時間帯によっては混雑している。 4 駐輪場マナーが悪い(通路への駐輪、駐輪場外駐輪など)。 4 花川キャンパスについては、無許可学生による自動車の乗り 入れが若干見受けられる。よりいっそうの自動車利用許可の 周知を図る。 インターネットでの情報発信に対するリスク認識が不十分な学 生も見受けられる(例:ツイッターに授業中の写真を投稿)。 とくに課題なし。 4 5 5 4 深夜の高額アルバイト等、学業に支障をきたすおそれのある 業務についての掲示の是非について検討する。 部長の引き継ぎなどが行なわれていないケースが多々ある。 5 救命(AED等)講習の実施を検討する。 4 特定給食施設の場合は食事利用者のBMI値を保健所に報告 しなければならないが、現在は個人情報の観点から算出して いない。この対応について、札幌市から「特に指導の必要な し」との返答を得ている。 過去にはカルトまがいの勧誘被害があった。 花川キャンパスの食堂前出入り口に、時々吸殻がある。 掲示、ポータルサイト、書面配布、必修授業の際に教員による 注意に加えて、よりいっそう効果的な指導法について検討す る。 忌引きなどが伴わない長期休暇中の事案については報告され ない場合がある。 貴重品管理の意識向上をよりいっそう図る。 機能している。 ・PC室におけるUSBメモリの抜き忘れが多い。 ・財布、スマートフォン、学生証など貴重品の忘れ物が多い。 空き教室を代用している。 5 4 3 学生の親族(親)が亡くなられた場合は、大学、学科より 弔電と香典を出す。 特になし 札幌北警察署員と連携し相談できる体制にある。 届いた物で持ち主が判明した場合は、電話、ポータルサイ トにて通知している。 4〕環境整備に関する 学生談話室 北16条キャンパス改築工事に伴い、談話スペースが不足 事項 している。 花川キャンパスグラウ 数年に一度位の頻度で、業者に整備を依頼している。 ンドの整備 II. 経済支援 1〕奨学金、学費貸与 日本学生支援機構奨 日本学生支援機構が定めた採用基準を満たした学生に 等に関する事項 学金 ついては、すべて希望する奨学金の貸与が受けられた。 学内奨学金 貸与型奨学金(キノルド司教記念奨学金)は申込者が減 少傾向にある。 その他の奨学金 市町村や民間奨学金について、奨学金掲示板で周知して いる。 2015年度に自主的に行われた活動は次のとおり。 III. 課外活動支援 1〕学生会、クラブ・同 自主的に行なう活動 好会 ・学内の音楽系サークルを一同に集めての、合同コン サートの開催 ・定期公演、定期演奏会の実施 ・各種大会やコンテストへの出場 ・花川キャンパスで球技大会を開催 学生会執行部 現在の学生会執行部の活動は次のとおり。 ・クラブ連合会議の招集、実施 ・大学行事への協力(新歓フェス、クリスマス会) 学生表彰 ・顕著なクラブ活動をした団体を学生部長賞として表彰す る。 ・2015年の活動における学生部長賞のエントリー数が非 常に多く、内容も活発な様子が伺える。 2〕大学祭 藤陽祭(北16条キャン 大学祭実行委員を中心に多くの学生が自主的に出店、参 パス) 加できた。 藤花祭(花川キャンパ 大学祭実行委員を中心に多くの学生が自主的に出店、参 ス) 加できた。 3〕ボランティア活動 クラブ活動によるボラ ボランティア活動を目的としたクラブ団体が複数ある。 ンティア 音楽系クラブは定期的にボランティア演奏活動をしてい る。 震災被災地ボランティ 被災地ボランティア活動先へ担当職員も同行し、実態を把 ア 握、今後の活動継続、発展について一考した。 奨励金を交付するボラ ボランティア奨励金の交付を行った(例:手稲夏あかり、育 ンティア 児応援隊など・・・花川キャンパス) その他のボランティア ・学科や課程で募集する定期的なボランティア活動(小学 校の外国語活動、特別学級の個別指導補助等)を行って いる。 ・ 外部から依頼のあったボランティア募集については学生 課で内容を確認し、ボランティア掲示板で周知している。 4〕インターンシップ 保険 事前にインターンシップの届出を行なった活動については 精査し、学生部長の認めた活動はインターンシップ保険の 対象としている。 IV. その他の支援 1〕学生対応 相談事 学生相談室の閉室時間や混雑時、悩み、困りごと、話し相 手を求めた学生への対応。内容によっては関連部署と連 携をとり、困りごとが緩和できるよう調整している。 2〕オープンキャンパス はじめての一人暮らし 住居について説明し、必要時に女子学生会館等の資料を について 学生に提供している。 予約申請の奨学金に 日本学生支援機構の奨学金について、高校在学中の予 ついて 約や入学時の手続きを説明している。 通学について 通学方法・時間・交通費等、大学周辺環境について説明 している。 4 -12- 交通安全、違法薬物、カルト問題について現職の警察官によ る講演で啓発を行っているが、2年以上の在学生については 周知され、現在のところ問題は起こっていないため、同席を促 していない。 即日発行、時間外発行についてはケースバイケースで発行。 北16条、花川キャンパスの食堂メニュー価格に格差がある。 食堂・購買とも、利用者への更なる安価提供ができるよう検討 する。 4 事故につながる勧誘事案はない。 キャンパス内、敷地内では禁煙としている。 花川キャンパス行きのバス車内の私語騒音についての苦 情 学生本人および親族 の死去 盗難 犯罪・防犯、不審者 落し物、忘れ物 課題と改善(Act‐改善) (Check-評価) 5 5 4 4 4 5 4 5 授業でグラウンドが使用されていない。現状は一部のクラブが 利用するのみ。 ・多くの学生が希望する給付型奨学金(返還の義務無し)の採 用枠が少ない。 ・奨学金を親が管理している学生が多く、生活費として使用さ れ学費にならないケースがある。 (例:奨学金月額10万以上にもかかわらず、学費の支払いが 困難) 5 団体によって活動格差がある。 5 5 5 ・リーダー研修の実施。 ・統括的な立場の学生会執行部に積極的に所属したがる学生 が減少傾向にある。 世代間(学年、部長になる者)での意欲などが異なり、活動に ばらつきがある。 5 北16条キャンパスについては改築工事の関係で調理室が無く なった。 特になし。 5 特になし。 4 これまで主管となっていたカトリックセンターが休室状態にあ り、今後の活動継続について勘考する必要がある。 奨励金の主な使い道は交通費である。 5 5 様々な学科やクラブ、団体でボランティア活動を実施している が、取りまとめる部署がない。 5 届出をせずに参加したインターンシップについては、保険の対 象外となる。 5 カトリックセンターが休室したことにより、孤立(友達の少ない) した学生が居場所を失っているように感じる。 5 大学の学生寮がない。 4 学内奨学金の予約申請ができるシステム作りを検討する。 5 特になし。 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 主要課題と計画 提出日: 2016 年 2 月 27 日 部 局: 入試部 責任者: 入試部長 中河原 俊治 点検・評価 1.総括的方針 文科省等の動きを見ながら引き続き情報収集を行 2018 年より 18 才人口の減少が始まること(2018 年 問題)に対する受験生確保、並びに 2020 年新入試の う。 制度改革に向けて、遅滞なく検討を行う。後者の検討 は教務事項と深く関連するため、教務部との連携を深 めながらとりくむ。そしてその改革の成果を高校並び に社会に対し広く有効に周知していくことをもって 2018 年問題への対処とする。 2.2015 年度の主要課題と計画 ① ①一般入試、推薦入試等の入試業務の確実な実施。 推薦入試は終了、一般入試は現時点でA日程まで終 入試部委員会を通して、問題作成・校正ならびに入 試実施手順を確認し確実性を向上させる。また、今年 了しているが、願書受付~試験実施~合格発表まで問 度はセンター試験実施の担当であるので遺漏なく実 題なく実施された。 問題作成・校正については、試験実施前に数件の問 施する。 題訂正が発生したが、受験生への通知は問題なく完了 しており、今日現在外部からの指摘もない。 大学入試センター試験は、本学会場では例年同様一 つのミスもなく終了している。 ②入試広報活動並びに情報収集活動。 ・進学相談会等を通して積極的に大学紹介を行なう。 昨年は 101 回参加したが、今年はこれを 110 回に増加 する。 ・高校訪問を強化し、大学紹介活動並びに 2020 年新 入試などに関する情報収集に努める。昨年は延べ 39 校を訪問したが、今年はこれを 50 校に増やす。 ・とくにカトリック校推薦入試について近年入学後の 学業不振者が複数生じているため、該当校を訪問し協 議を行なう。 ② ・予定を下回る 97 回に留まった。今回より参加を検 討していた「北海道新聞社主催秋の進学相談会」、な らびに「毎日新聞社主催の進学相談会」に対して、価 格と実績の折り合いが付かず結局参加を見合わせる こととなったため。また、例年参加している青森での 進学相談会も参加者の人繰りが付かずに不参加とな ったことなどが響いた。 ・今年も延べ 39 校に留まり目標数を下回った。しか し、数だけ見れば変わっていないが、今年は 2020 年 度新入試に関する高校の動向だけではなく、高校にお けるアクティブ・ラーニングの現状など、本学がター ゲットとしたい各地域の進学校でのヒアリングを強 化したため、1 校における平均訪問時間が通常 10 分 程度のところ、今年は 20~30 分、長いところでは 1 時間近く時間を要し、訪問できる数を増やせなかった 反面、より深い情報収集につながった。高校訪問にか けられる人員と時間に限りがある以上、次年度も中身 の濃い情報収集に努めつつ、今年よりも訪問数を 1 校 でも増加できるように努める。 ・本学への入学実績の有る全てのカトリック校へ入試 部長が訪問し、協議を行なった。報告は別に提出済み。 ③2020 年新入試準備会議の運営 ③ 中間まとめが 9 月 16 日に公表された。引き続き情 8 月末に文科省専門家会議よりセンター後継試験の 概要が中間まとめとして公表される予定であり、それ 報収集をしている。 -13- と大学個別試験との関係も含め、情報収集を進め検討 を開始する。 ④今年度より正規の大学案内に先立って「大学紹介パ ④ ンフレット」を作成。 ・作成に当たっては、極力新しい情報を掲載し、なお ・新年度になった 4 月から大学案内が納品される 7 月 までの約 3 ヶ月の間、昨年までは過年度の大学案内を かつコンパクトにまとまったものを心がける。 受験生に配布していたが、今年は新たなパンフレット を配布することができた。また、サイズも情報もコン パクトにすることで、これから大学進学を検討する高 校 1,2 年生に対しても本学を周知しやすいツールと なったであろうことは、高校訪問での高校教員の反応 からも見て取れた。出張講義に教員が持参しやすいと いうメリットもあり、出張講義先での配布数増加とい う効果もあった。 紹介パンフレットは大学案内と異なり、年度を固定せ ず複数年使用できる内容としていることから、次年度 も継続して使用する予定である。 ・上ノ国高校、釧路明輝高校等これまで参加していな ・今回より新規に参加したのは「小樽明峰高校」「飛 かった高校内ガイダンスに積極的に参加する。受験、 鳥未来高校」「上ノ国高校」「海星学院高校」「釧路 入学実績のない高校であっても、藤女子大学卒業生の 明輝高校」の 5 校に加えて、校内ガイダンスそのもの 教員が勤める高校では校内ガイダンスに本学を呼ぶ が初開催となる「藤女子高校」の計 6 校。藤女子高校 傾向があることから、そうした呼びかけには積極的に は各学科から教員 1 名ずつ計 6 名体制で臨み、相談者 応えて行きたい。 も 56 名を記録した。「飛鳥未来」は卒業学年担任、 「上ノ国」は進路指導部長が本学卒業生であり、この うち「飛鳥未来」からは今回推薦ならびに一般入試A で受験者が出た。(残念ながら推薦一般とも不合格) ・北見藤対象の出張進学説明会を 2 年ぶりに入試部長 ・北見藤対象出張進学説明会は、今回 2 年ぶりにフル +各学科教員 1 名ずつのフルメンバー体制で復活す 体制で復活した。先方の高校側からの報告では、生徒 る。昨年は両学部長 2 名の参加で行なったが、北見藤 たちの反応も一様に藤女子大学への興味と親近感が からはやはり全学科が揃う以前の体制が良いとの指 増したと好評であったとのこと。その影響かどうかは 摘があったため。姉妹校との連携という意味では先方 定かでないが、今年度北見藤からの姉妹校推薦受験者 は前年の 8 名の 2 倍近い 15 名に達した。 の意向は無視できないと思う。 ・入試課以外の他課との連携を強め、そこで得た情報 ・2015 年度分については 2016 年 4 月にアンケートを を入試課ブログに掲載。入試関連の堅い記事のみにと 実施するため現時点で不明だが、毎年 4 月の新入生オ どまらず、学生の顔が見えて受験生たちに親しみと共 リエンテーション期間に F-Station にて実施する新 入生向け入試に関するアンケートにおける入試課ブ 感を得てもらえるようなブログづくりに努める。 ログの認知度は一昨年 20.2%から昨年 36.6%に増加 しており、受験生ナビを開始した 2013 年 12 月から 徐々に受験生に浸透してきていることがわかる。ま た、本学のホームページ管理を行う業者(ノースグラ フィック)からも、受験生ナビにおいて入試課ブログ の閲覧が増加しているという報告も受けている。 ただし、入試課ブログの更新は受験生が受験生ナビを 訪問しなければ気づいてもらえないため、2016 年 3 月からは新たに、友だち登録をしてくれた受験生に直 接メッセージを送ることができる LINE@を開設し、入 試課ブログと合わせて受験生への情報発信に努める。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①2018 年度問題(18 歳人口の急激な減少)対応 ① 高校訪問を強化し、少なくとも道内主要高校と大学 計画に変更を加えず、実績を作っていく。 との強い関係を構築する。 進学相談会への参加を強化し、受験生と直接接触す る機会を増やす。 -14- ② ②2020 年新入試対応 文科省等の動きを見ながら引き続き情報収集を行 準備会議での予備的検討をもとに全学での検討会 議を組織する。教務課などと連携して、授業改革に基 う。 づいた入試制度を設計する。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・2018 年問題、2020 年入試改革のための周到な準備を継続していく。 ②改善すべきこと ・高校訪問は、高校としての考えのほか文部科学省からの通知に対する高校側の対応を含む情報収集と本学 紹介の 2 つの目的があり強化する。 ・高校訪問時には、学科教員だけだと他学科の情報はわからないため入試課職員と共にできるだけ教員が直 接高校と話をする機会を設け大学全体のプレゼンテーションができるようにする。特に人間生活学部では、 各学科で積極的に高校を訪問し推薦入学者増に取り組む推薦入試倍増計画を検討しているのでこれと連動す る。これに伴い、例えば「女子大学の特徴とは?」を含む Q&A などの資料を用意する必要がある。 ・卒業生の力は大きいので活用する。卒業後、高校教員に就いている動向を把握し、積極的に訪問対象とす る。 ③発展させるべきこと ・カトリック校推薦で指定校、推薦基準等を見直し、実質的に優秀な入学生を得ること。カトリック校推薦 入学者は、ボランティア活動に積極的に参加するなどといった面で他の学生によい影響を与えている。 -15- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 主要課題と計画 提出日: 2016 年 3 月 31 日 部 局: 図書館 責任者: 図書館長 木村 信一 点検・評価 1.総括的方針 本館は、文学部の学習図書館及び研究図書館として の機能を整備するとともに、本学の総合図書館、保存 図書館としての機能を整備する。 花川館は、人間生活学部の学習図書館及び研究図書 館としての機能を整備する。 2.2015 年度の主要課題と計画 ①図書館サービスの充実 ・ラーニング・コモンズの設置 ・開館時間の拡大 ②電子図書館機能の充実 ① ・2015 年 4 月 6 日本館図書館内にラーニング・コモ ンズを開設した。開設に先立ち、2014 年 11 月に学長 の諮問を受けて「ラーニング・コモンズ準備会議」を 立ち上げ、運営方針及び必要什器等の検討を行った。 2015 年度も協議を継続し、学生協働を中心とした運 営、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業等の促 進を視野に、ラーニング・コモンズの活用に向けた検 討を行っている。 学生協働については図書館情報学課程の授業等の 協力を得て検討をしてきたが、まだ実現できる体制は 整っていない状況である。 新たに建築される新棟には、アクティブ・ラーニン グスペースの設置が決まっている。このスペースの活 用を含めて、アクティブ・ラーニングの促進に向けて 協議を深めていく必要がある。 ・本館については、土曜日に授業があること、卒業生 等の利用が多いことから、7 月より土曜日の閉館時間 を 15 時から 17 時に繰り下げ、利用時間を拡大した。 人間生活学部の「学生の声」に寄せられた要望によ り、花川館の開館時間を午前 9 時から午前 8 時 50 分 に 10 分繰り上げて開館した。 (2016 年 1 月 21 日~2 月 8 日までの試行) ② 2015 年 4 月より、外国雑誌の電子ジャーナル群で ある「Academic Search Premier」を、図書館、各学 科、大学院、課程による経費負担(共通経費化)で導 入した。なお、利用しやすくするために横断検索を可 能とするディスカバリーサービスを導入した。 電子ジャーナルや電子データベースについては利 用状況を勘案しながら見直しを行うことも必要であ る。 ③学習支援 ・学習基本図書の整備を重点項目として取り組み、シ ・シラバス掲載資料(講義関連資料)の整備 単位制の実質化が求められ、学生が自ら学ぶ学習の ラバス掲載資料及び講義関連資料の整備充実を図る 重要性が再確認されており、それらの支援を行うこと こととし、入手可能な未所蔵資料を受入した。 が大学図書館にも求められている。 -16- ・資料の更新 ・購入希望資料 ・実習生の受入れ ④教育活動支援 ・情報リテラシー教育の支援充実 ・内容が短期間で更新される自然科学系の資料(主に 花川館所蔵資料)については、漏れの無いよう最新版 を購入した。 ・購入希望図書制度の活用で、学生や教職員からの希 望資料を受け入れした。 本 館:298 件中、238 件購入(既蔵、入手不可等 60 件) 花川館:47 件中、37 件購入(既蔵、入手不可等 10 件) ・本学図書館情報学課程の実習生 2 名を受入れした。 (期間は 8/31~9/4 の 5 日間) ・図書館の利用法、電子データベースの利用方法、電 子ジャーナルの利用方法等のガイダンスを定期的に 実施するとともに、利用者の希望に応じて随時開催し た。両学部とも増加傾向にある。 本 館:ガイダンス 12 回 190 人 花川館:ガイダンス 48 回 670 人 ⑤研究活動支援 ⑤ ・藤女子大学機関リポジトリの構築 レファレンスサービスの高度化を図る研修として、 本学独自の論文データベースを NII(国立情報学研 国立国会図書館のレファレンス研修がある。今年度に 究所)の共同利用サーバー(JAIRO Cloud)を利用し ついては職員を受講させることが出来なかった。 て構築する件については、2015 年 3 月の図書館委員 会の承認を得て、そのための準備をすすめているとこ ろである。2016 年 9 月の公開に向けて、担当職員が 研修会に参加し、図書館委員会においては藤女子大学 機関リポジトリの運用指針を検討している。 ・レファレンスサービスの高度化 例年、学生や教員から図書館の調査・案内カウンタ ーに様々な参考質問や調査の申込みがある。内容が多 岐に渡ることから、専門的知識を有する職員の配置及 び育成に努める。 ⑥資料の適切な管理と保存 ・蔵書点検 ・2015 年 8 月 18 日~19 日に花川館全資料(約 10 万 冊)の蔵書点検を行った。点検結果で不明資料は固定 資産図書 39 冊、消耗図書 15 冊の計 54 冊であった。 ・重複資料や破損・汚損資料、不明本等の除籍処理を ・資料の除籍 図書資料については毎年計画的な除籍を行う。雑 行った。本館固定資産図書:883 冊、花川館固定資産 誌・視聴覚固定資産資料の除籍は今年度の予定はな 図書:617 冊合計 1,500 冊の除籍を行った。視聴覚消 し。今後も固定資産の除籍については、関係部署と調 耗扱いのビデオテープについては、テープ劣化により 利用が困難なもの等について除籍を行った。 整の上、除籍を行う。 ⑦広報活動 ・図書館ホームページのリニューアル ・図書館だより ・9 月より図書館ホームページをリニューアルした。 メニューはプルダウン表示方式とし、よく使うコンテ ンツをトップページにまとめた。 ・2015 年 4 月(89 号)、2015 年 10 月(90 号)を発 行。図書館のリニューアル、ラーニング・コモンズ関 連の記事を掲載した。4 月号については、新入生図書 館オリエンテーションで配付している。 ⑧社会貢献 ・石狩市民図書館との相互協力を継続するとともに、 石狩市民図書館協議会委員として協議会に 3 回出席 した。 -17- ・地域の中学生職業体験学習の受入(花川館) 石狩市立樽川中学校 2 年生 3 名(11 月 5 日~6 日) ・北海道武蔵女子短期大学 図書館探検同好会の見学 (本館)「施設見学と各種図書館業務の説明」 学生 12 名、教員 1 名(10 月 30 日) ⑨ ⑨業務改善 本学図書館では日本十進分類法の 6 版を主に(一部 ・図書整理業務の簡素化 日本十進分類法の新版(10 版)発行にあわせて、 7 版、8 版、9 版を採用)採用しているが、新版(10 版)に切り替えるための準備が進まなかった。 旧版からの切り替え準備をすすめる。 ・図書館情報システムの更新 2017 年 2 月~3 月の導入に向けて準備をすすめてい る。現在、図書館内のシステム・ワーキング・グルー プにおいて、各業務システムの検証作業を行い、2016 年夏からは業者を交えての本格的な作業に入る予定 である。 ⑩学外関係機関との連携 2015 年度~2016 年度については、北海道地区私立 大学図書館協議会の幹事館、同協議会の図書館職員研 究集会の企画委員を務める。また、私立大学図書館協 議会においても東地区部会(北海道ブロック)理事校 を務める。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①藤女子大学機関リポジトリの構築 NII(国立情報学研究所)の共同利用サーバー(JAIRO Cloud)を活用し、本学独自の論文データベースを構 築する。公開時期は 2016 年 9 月を予定。本学の研究 成果物である紀要類の電子化を中心とした機関リポ ジトリの構築により、本学の研究成果を広く発信し、 社会への還元を図る。 ②ラーニング・コモンズの活用方法の検討 ラーニング・コモンズの活用方法について検討す る。各種講演会、ガイダンス、イベント等の企画や教 職員との連携も充実させ学修支援のアイディアを考 える。 ③図書館と学生協働について ラーニング・コモンズに限らず、図書館と学生が一 緒になって活動できる場設ける。例えば、学生による 選書ツアー、POP による資料の展示、図書館グッズの 提案等。 ④開館時間の拡大 本館と花川館の開館時間を授業期に限り、午前 9 時 から午前 8 時 50 分に変更する。 (当面は試行とする。) ⑤図書館業務の効率化 本館図書館事務室が一体化されたことを受けて、更 なる業務の効率化を目指す。(担当係を超えて業務を サポートできる体制づくりを考える。) -18- ⑥教員指定図書制度(リザーブブック) 基本図書等をまとめた分野別リザーブブックや学 科別リザーブブックなどの制度についても検討する。 ⑦NDC(日本十進分類法)新版(10 版)への切り替え 現在、本学では NDC6 版を使用して図書の分類を実 施している。新分野の著作も増加し、旧版の読み替え での作業は複雑化しており、極力利用者サービスに影 響が及ばないよう配慮しながら新版への切り替えを 検討する。 ⑧資料の劣化対策 本学はマイクロフィルム 1,428 本、マイクロフィッ シュ 41 点を所蔵しているが、近年劣化が進行してい る状況である。これらの保存方法、例えば電子媒体に 変換して保存することなどの検討をする。 ⑧ 保存環境が悪いこともあり資料の劣化は進んでい る。専用の保存キャビネット、電子媒体への変換は経 費が高額になることから、年次計画を立てて進める必 要がある。 ⑨地域資料の充実 本学教員及び学生が地域と連携する事業を行う例 も増えており、特に札幌や石狩周辺の市町村史などの 関連資料の収集に努める。 ⑩花川館の整備 花川館の狭隘化対策(書架及びスペースの拡充)。 ラーニング・コモンズスペースの設置の検討。 空調環境の整備。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・「2015 年度の主要課題と計画」および「中期の主要課題と計画」について継続して取り組む。 ・保管資料のマイクロフィルムは利用されていないが、保存すべきものと判断し維持する。 ②改善すべきこと ・特に卒論の時期など開館時間の延長を望む声が多いので検討を要する。 ・花川図書館の空調設備環境の改善を早急に行う。 ・シュマウス文庫は本学の成り立ちにとって大切なものであるが、利用されるようなものではないと思われ、 保存するなら別の場所でもよいであろう。 ③発展させるべきこと ・ラーニング・コモンズの活用 -19- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 主要課題と計画 提出日: 2016 年 3 月 26日 部 局: 国際交流センター 責任者: 国際交流センター長 伊藤 明美 点検・評価 1.総括的方針 学生の国際的資質とスキルの向上に寄与するため、 多様な派遣先を確保するとともに、派遣・受け入れ留 学生の数を増やすこと。 2.2015 年度の主要課題と計画 ①派遣留学生の選出に関わる事項 ・留学効果を上げる手段の一つとして、派遣学生の選 抜基準をより高く設定する。具体的には、短期語学研 修参加者以外は、渡航先によらず、本学での学修状況 を勘案して選考を行う。 ① ・日本学生支援機構が定める成績評価係数を利用し て、長期派遣の場合は 2.3 ポイント、半期派遣につい ては 2.0 ポイント以上であることが望ましいとする 選考基準を設けた。応募者が 1 年生である場合は、正 式な合否の決定を成績発表後に行った。 結果的に、帰国後の大学生活も射程に入れた中・長 期目標を持って留学できる学生の応募が増えた可能 性が高い。 ・面接前に、希望派遣先に関する図書一覧を配布し、 ・学生の留学先に関する事前学習は、必ずしも十分と 社会・文化などに関わる学習を促して、その成果を面 は言えず、依然、そのための指導の工夫が求められる。 接で確認する。 ・英語圏への派遣同様に、台湾や韓国への長期派遣を ・今年度は中国語や韓国語の外部試験や課外授業導入 希望する学生の語学レベル向上を図る。 など具体的な方策に関する検討には至らなかった。 ②協定校・プログラム内容の拡充 ・2015 年度後期からカナダ半期留学(後期)を開始す る。同時に、派遣前後に英語能力試験を受験させ、留 学の成果を評価する。 ② ・カナダ半期留学は学生のニーズが高く、学生たちの 満足度も高かった。しかし、派遣後の英語能力試験(ス ピーキングは含まず)の結果は派遣前とおよそ変化が なく、今後、受験させる試験の種類を含めて検討する 必要がある。 ・フィリピンのミリアム大学と包括協定を結び、本学 ・ミリアム大学とは、プログラム内容について種々議 からの派遣を検討する。 論を重ね、2016 年度内に引率短期英語研修を実施す る予定である。治安の問題もあり、まずは引率付きの 研修から始めることは学内外から評価を得た。 ・本学学生のニーズが高い中国語、韓国語の半期留学 ・中国語・韓国語半期研修の 2017 年度実施に向け台 を実施するために、台湾および韓国の協定校と協議を 湾と韓国の計 3 大学と内容を検討中である。 する。 ・応募者数は少なかったものの、長年、見送りが続い ・上海外国語大学は、手厚い語学指導で知られ、参加 ていた上海での短期語学研修を再開する。 学生の満足度は高かった。しかし、私費あるいは中国 政府・日中友好協会等の招聘留学は、学生の経済的負 担が少なく、本学協定校への一定数以上の派遣希望者 を継続的に募るためには、より魅力あるプログラム内 容と経費の削減に関わる工夫も必要である。 ③派遣・受入れ留学生の学修・生活支援 ・派遣留学生向けにいくつかの事前研修を実施する。 (海外留学安全対策協議会(JCSOS)による海外危機 管理セミナーと異文化コミュニケーション・セミナ ー) ③ ・フランスでのテロ発生を受け、海外危機管理セミナ ーは、海外留学安全対策協議会(JCSOS)と国際交流 センターが共同で指導内容を検討した。また、本学講 師による異文化コミュニケーション・セミナーを試験 的に実施した。また、留学後の対応としては、長期派 -20- ・留学を希望する学生が、応募前に自らの学修状況を 確認することのできるチェックシートを作成する。ま た、必要単位数や帰国後の卒論などについて広く助言 を求めることのできる「留学相談窓口」を各学科に設 置してもらう。 ・受入留学生の学修支援については、本学の長期派遣 留学経験者や日本語教員養成課程に在籍する学生な ど、ボランティアによるチューターをつけることや、 なでしこの支援等で対応する。 遣者を対象に一人 1 時間~1 時間半程度のヒアリング 調査を行い、応募時の計画書などをみせながら、留学 経験の振り返りと帰国後の学生生活全般についての 助言を行った。 一方、留学経験振り返りのためのセミナーについて は、講師・学生の時間調整などの課題があり、今年度 は見送った。留学の成果を帰国後の学修や就職に生か すためにも、事前・事後のセミナーをどのように提供 できるか、今後、より詳しく検討する必要がある。 ・留学前の学修チェックシートや学科の留学相談窓口 設置によって、学生は卒論、就活など、帰国後の学生 生活をより具体的にイメージできるようになり、同時 に留学目的もより明確化されるという効果があった。 ・受入留学生については、留学生一人につき、二人以 上のチューターを割り当て、必要に応じて国際交流セ ンターの職員や日本語講義を担当する教員(非常勤) も対応しているものの、友人作りに困難を覚える留学 生も多く、支援の在り方にはさらなる工夫が必要であ る。 また、受入留学生の生活ならびに精神的支援として は、学内クラブ「国際交流クラブなでしこ」が、さま ざまなイベントを企画・実施できるよう支援した。た とえば、今年度は大学祭、創作書道、札幌探訪など、 例年実施されている企画のほか、「北海道観光」をテ ーマに定山渓温泉で研修が企画され、留学生の満足度 が高かった。 ④奨学金 ④ ・長期派遣留学に加えて、短期語学研修者にも学外か ・長期派遣 8 名、短期 21 名(人間生活学部のフィ ら給付奨学金を獲得する。 ールドワーク割当を含めると 28 名)分の JASSO 奨学 金を獲得した。受入留学生についても 3 名分を獲得す ることができた。大学の国際化はグローバル人材育成 につながることから、派遣・受入留学者の数を増やす ことは必至であり、そのためにも学内外のさらなる奨 学金獲得のための方法を検討する必要がある。 ・「留学生研修活動援助制度」(一人上限 2 万円)を ・今年度は、すべての受入留学生が「留学生研修活動 活用して、受入留学生の活動を推進する。 援助制度」を利用したが、研修の種類・内容によって は援助金の増額が必要であり、今後、学生部とも連携 しながら検討したい。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①地域社会との連携やグローバル化に対応するため に、派遣留学のプログラムと派遣先の多様化が必要。 たとえば、語学研修に加えて、学生の専門に関連させ たスタディ・ツアーやボランティア・ツアー、あるい はインターンシップなどを含む海外短期研修なども 検討する。 ②本学で開講される第二外国語には、中国語、韓国語 の他、フランス語・ドイツ語もあることから、これら 言語の短期語学研修が可能な大学との協定を考える。 -21- 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・派遣、受入留学生に対するセンター職員ならびに教員の支援 ②改善すべきこと ・受入留学生に対する学生支援の在り方。 ・語学力の低下が顕著で、長期派遣の基準を充たさない学生が多い。外国語教育研究センターとも協力し、 語学力の底上げを図る。GPA の活用が大切になる。 ③発展させるべきこと ・協定校・協定先の拡充とプログラム内容の充実。ミリアム大学と包括協定を締結したので、今後は短期、 長期派遣の可能性を検討する。 ・派遣・受入留学生の数的拡大 ・派遣留学生のための事前事後のオリエンテーションならびにセミナー ・奨学金の獲得 -22- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 提出日: 部 局: 責任者: 主要課題と計画 1.総括的方針 学部ディプロマ・ポリシーの実現にむけ必要とされる行 動計画の策定とその成果の定期的検証 2.2015 年度の主要課題と計画 ①アンケートの有効利用のための方策の検討と実施 2016 年 3 月 25 日 文学部ファカルティ・ディベロッ プメント委員会 委員長 野手 修 点検・評価 2016 年度方針に変更は無い ①学生による授業アンケート評価はウェブにより公開され ているが、2015 年度より学生自由記述欄を PDF 化し FD 委員会にて閲覧可能にした。2015 年度ニュースレターで その概要を報告した。2016 年度においても定期的にニュ ース・レターによる情報の共有を継続するとともに教員に よるフィードバックの充実などさらなる改善をめざす。加 えて個々の教員による授業改善の成果の共有を促進す るため、授業見学を検討する。テーマ研究については、 講義を担当した教員の座談会を実施し、その結果を公表 する予定。 ②e ラーニングの導入のアンケート ②2015 年度の授業改善のための一環として e ラーニング の導入の可否についてアンケートを実施した。 ③初年度授業の充実 ③基礎学力を改善するため「文章表現」が開講されてい たが、学部の全学生が履修するには充分ではなかった ため、2015 年度コマを増設した。2016 年度以降は必修 化にむけ関連部署と協議を継続する。 ④FD 活動に関する外部機関による研修への参加 ④FD・SD 活動に関わる研修への参加、FD 関連の情報 収集がなされ、その結果について FD 委員会内部で報告 された。2016 年度においてはより多くの研修に参加する よう FD 委員にはたらきかけ、FD 活動の活性化を図る。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①授業改善にむけた情報収集 ①学生による授業アンケートを継続するとともに、ニュー ス・レターをつうじた授業アンケートの有効利用、共通科 目など新たな授業形態への対応などについて検討を実 施する。FD 関連の研修への参加により FD にかかわる最 新情報を入手し FD 活動の活性化に努める。 ②教育環境の整備 ②アクティブ・ラーニングの促進にむけた e ラーニング導 入の検討、テーマ研究の活性化、初年度教育の改善・充 実の実現にむけ関連部署との協議を継続し、学部 FD と しての対応およびアクション・プログラムを策定する。 ③教育成果の測定・検証の改善 ③学部の教育成果の測定をより客観的な基準に基づき 実施するための方策を検討する。外国語教育や英語エ キスパートプログラムにおける参加学生への教育効果の 測定など FD の対象として情報の共有化のための検討を 進める。 -23- 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・共有している問題意識はあるので、アンケートや外部機関による研修参加など、FD 関連の情報収集を継続 する。 ②改善すべきこと ・授業改善アンケートについては、PDCA サイクルを回し、結果を学生に還元すべきである。 ・授業改善が個々の教員に任されているため教員間の情報共有ができていないこと。 ・教育効果の測定のための客観的な基準が不明確であるため、FD 活動の目標が定めにくいこと。 ・英語エキスパートプログラムについて、外部試験を利用し学習効果をはかる必要がある。またその結果を学 内に公表し、改善に活かすことが必要である。 ・FD 活動について両学部で理解を共有できるよう、研修会等の合同開催も目指す。 ③発展させるべきこと ・教育環境の整備へむけた教育成果の測定・検証の改善。クラスター制の卒業論文は、所属学科以外の教員 に卒論指導を受けることでより公平な評価がなされるため FD の検証の重要な例となる。 -24- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 提出日: 部 局: 責任者: 主要課題と計画 1.総括的方針 人間生活学部におけるファカルティ・ディベロップ メント(教員が教育の質的向上を図るために組織的に 取り組む活動をいう)の推進を目的として、教員資質 ならびに教育方法の向上に取り組んでいく。 2.2015 年度の主要課題と計画 ①教員相互の授業公開の実質化 2016 年 2 月 26 日 人間生活学部ファカルティ・デ ィベロップメント委員会 委員長 菊地 和美 点検・評価 ① 授業公開は、教員資質向上の一助とするために、前 期 2 回(「教育方法論」参観7名、「特別活動(栄養 教諭)」参観7名)、後期 4 回(人間生活学科「地域 と女性」参観 4 名、保育学科「保育内容(健康Ⅱ)」 参観 5 名・「乳児保育」参観 4 名、食物栄養学科「基 礎栄養学 A」参観 8 名)の実施であった。 ②「授業改善のためのアンケート」の実施について ② 2015 年度「授業改善のためのアンケート」は、前 期 238 科目(実施率 98.8%)、後期 185 科目(実施 率 92.0%)について解析した。「授業改善のための アンケート」を受けて、報告書の作成を全教員に依頼 し、前期は専任教員 100%、非常勤講師 69.7%の回収 率であった。アンケート結果と報告書は藤女子大学ホ ームページで公開している。 http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/questionnaire/ 「授業改善のためのアンケート」の学生自由記入欄 については、前期 291 枚、後期 377 枚の回答が得られ た。学生からの授業環境などの要望については、状況 を確認後、学生へ掲示している。 ③FD 研修会について ③ 学内における FD 研修会の企画・実施は今後の課題 となっている。 人間生活学部 FD 委員は、学外で開催されている FD 研修会に積極的に参加し、報告書の作成ならびに教授 会で報告し、教員資質向上の一助としている。2015 年度に FD 委員が参加した研修会は、教育改革ICT 戦略大会、IDE 大学協会北海道支部IDE大学セミナ ー、初年次教育学会、日本リメディアル教育学会大会、 アクティブ・ラーニング導入ワークショップ、北海道 地区 FD・SD 推進協議会であり、内容については、ニ ュースレターにまとめ、発行している。 2015 年度には人間生活学部 FD 委員によるテキスト の紹介がなされた「インストラクショナルデザイン (島宗理著、米田出版)」。 -25- ④カリキュラム・チェックリストの作成 ④ カリキュラム・チェックリストの作成について、 2013 年度より、継続課題となっている。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①人間生活学部における教員の教育力・研究力のレベ ① 人間生活学部における教員の教育力・研究力のレベ ルアップに向けて ルアップに向けて、文学部 FD 委員会との情報共有化 ならびに関係部署との連携、学内 FD 研修会の企画・ 実施、学外 FD 研修会への参加、他大学の取組に関す る調査などを継続課題として取り挙げていく。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・教員相互の授業公開は、効果的であった。現状を維持し、次年度以降も実施していく。 ②改善すべきこと ・「授業改善のためのアンケート」については、結果を活かした授業改善への検証ならびに公開方法の検討 が必要である。 ③発展させるべきこと ・FD 研修の発展に向けては、人間生活学部 FD 委員会 2015 年度総括において、次年度以降、学内研修会の企 画・実施を具体的に検討していくことを確認している。その際、FD 活動について両学部で理解を共有できる よう、研修会等の合同開催も目指す。 -26- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 提出日: 部 局: 責任者: 主要課題と計画 1.総括的方針 大学院におけるファカルティ・ディベロップメント (教員が教育の質的向上を図るために組織的に取り組 む活動をいう)の推進を目的として、教員資質ならび に教育方法の向上に取組んでいく。 2.2015 年度の主要課題と計画 ①大学院教育における環境整備について 2016 年 3 月 31 日 大学院ファカルティ・ディベロッ プメント委員会 委員長 菊地 和美 点検・評価 ① 大学院教育環境の整備として、通常時間帯の授業の ほかに場合によって夜間ならびに土日や北 16 条キャ ンパスでの開講、skype(スカイプ)を利用し、社会人 や遠隔地の大学院生にも対応している。 大学院では授業の一部を公開講座として、実施して いる(2015 年度 栄養統計学概論、食品品質学特論 Ⅲ、生体機能学特論Ⅲ、公衆栄養学特論Ⅱ等、実施)。 ②「大学院生活満足度調査」の実施について ・2014 年度「大学院生活満足度調査」を受けて、大 学院FD委員会で検討し、今後の課題として確認した 項目は以下のとおりである。 (1) 大学院生の授業以外での役割 (2) TAの件 (3) 修了後の就職支援 (4) 研究へのサポート体制の問題点 (5) その他 ② 「大学院生活満足度調査」は、大学院の教育内容に ついて総合的な評価をするために、調査の項目とし て、カリキュラムや修士論文作成指導、教育施設、学 生支援システムの各種サポート体制など、研究から生 活満足度を含めた大学院全般を含む内容を取り挙げ て検討している。 2014 年度「大学院生活満足度調査」では、大学院 FD 委員会において得られた結果を検討し、今後の課 題を研究科委員会に報告した (配付 15 名、 回収 11 名) 。 調査結果と報告書は藤女子大学ホームページで公 開し、学内掲示も行っている。 http://www.fujijoshi.ac.jp/guide/questionnaire/ ・2015 年度「大学院生活満足度調査」には、「在学 2015 年度の結果については、現在集計中である。 中に大学院人間生活学研究科のディプロマ・ポリシー に掲げている 『個人や社会の QOL の向上に貢献でき る』力をどの程度身につけたか」を検証するため、質 問に取り入れることとした。 ③大学院 FD 研修会について ③ 大学院における FD 研修会の企画は、人間生活学部 FD 委員会と連携しながら実施している。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 ①大学院における教員の教育力・研究力のレベルアッ ① プに向けて 大学院における教員の教育力・研究力のレベルアッ プに向けて、FD 研修会の企画・実施、学外 FD 研修会 への参加、他大学院の取組に関する調査などを継続課 題として取り挙げていく。 -27- 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・より高度な知識・技術の教育・研究環境を提供するために、大学院の教育環境について現状を維持し、次 年度以降も整備にむけて取り組んでいく。 ②改善すべきこと ・「大学院生活満足度調査」については、得られた結果を活かして、大学院修了後の就職支援、TA の件、研 究へのサポート体制に対する検討が必要である。 ③発展させるべきこと ・大学院 FD 研修の発展に向けては、人間生活学部 FD 委員会とも連携し、学内研修会の企画・実施を具体的 に検討していく。 -28- 2015 年度活動状況についての点検・評価報告 提出日: 2016 年 2 月 27 日 部 局: 事務局 責任者: 事務局長 井上 泰則 <事務局> 主要課題と計画 点検・評価 1.総括的方針 事務局職員の職能強化と拡大 2.2015 年度の主要課題と計画 「大学業務を支援する事務組織が設置され、十分に機 能しているか」 ①国際交流室の設置 国際交流センター規程の改正と併せ、国際交流室所 従前、国際交流センターの事務を担当する職員とし 属職員を国際交流センター運営委員会の正規構成員 てセンター職員を置いていたが、事務局の組織として 位置づけが不明確であったことから、事務局の組織部 とすることで、教職協同の体制を整えた。 署として「国際交流室」を新設する。 ②教学委員会への職員参画 2015 年度の事務局は、大きな組織改変や職員異動 教務部委員会・学生部委員会・入試部委員会・図書 委員会の各規程の改正により、職員がそれらの正規構 はなかったが、教務部委員会等の教学組織の正規構成 成員として加わり、教職協同で担当事項を審議・運営 員として職員が参画したことで、教職協同の実質化の 一歩となった。 することとしている。 ③職員の異動 2014 年度退職者の補充として採用人事を実施する。 「事務職員の意欲・資質の向上を図るための方策を講 じているか」 ①SD クラブの活動の活性化 職員採用は 7 月にホームページで公募し、50 名ほ どの応募者の中から、3 名を内定、2016 年 4 月1日採 用予定とした。 年度内の部署異動はなし。臨時職員 2 名採用(総務 課・キャリア支援課) 専任職員 61 名で、9 課 1 事務室 5 係、2 室及び保健 センター、教務助手 5 学科を運営しており、1 人部署 あるいは 1 人担当の職掌もあり、組織効率の向上のた め、また担当業務の量的平準化を図るために、人事の 流動化や統廃合等が必要である。 SD クラブは以下の 5 回の研修勉強会を実施した。 ・2015.5.25<最近の私学補助金の動向について> ・2015.7.01<日本の就職状況について> ・2015.7.28<就職状況についてのグループワーク> ・2015.12.1<若手職員懇話会報告・教務の課題・ボ ランティア報告・広報組織・新築予定建物への要望> ・2015.03(予定)<大学改革推進事業採択のための課題> 以上の発表者は、会計課・キャリア支援課・学生課・ 教務係・入試課職員であり、年々発表者は増加してお り、活動が職員間で浸透してきている。 職員の意欲・資質向上に関しては、SD クラブの活 動が活発化してきており、そうした活動の成果が、業 務改善また教育改革等に具現する取組みに繋がるよ う進めていく。 -29- ②その他、外部機関への研修派遣 日本私立大学協会本部の職掌別研修会、同北海道支 部の階層別研修会等へ 52 名(延べ数)を派遣してい る。また、進学オリエンテーション等の入試広報業務 にも進学アドバイザーとして、他課所属の特に若手職 員を派遣することで、本学の教育内容の理解を深め、 かつ発信できる能力の向上を目指している。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 中期的な計画の策定には至らなかった。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・「2015 年度の主要課題と計画」について継続して取り組む。 ②改善すべきこと ・「中期の主要課題と計画」を策定する。 ③発展させるべきこと ・SD クラブの活動は参加者がほぼ固定してきたので、さらなる活性化をはかる。 ・2017 年度に向けて組織の見直しを行う。 -30- <財務> 主要課題と計画 点検・評価 1.総括的方針 帰属収支差額 10 パーセント維持を目安とした収支 均衡 学納金を主として安定的な収入源泉の確保と支出 の総額抑制 2.2015 年度の主要課題と計画 「教育研究を安定的に遂行するために必要かつ十分 な財政的基盤を確立しているか」 ①2014 年度決算 資金収入については、文部科学省の耐震改修補助事 業として実施した講堂・図書館棟の耐震改修工事に対 する補助金が 1 億 2 千万円、講堂椅子更新のための特 別寄付金 7 千万円及び私学事業団からの借入額 3 億円 が主な増額要因であるが、対応する資金支出において 当該改修工事及び取替更新費用等として建物勘定に 6 億 5 千万円ほど計上している。このため講堂棟の改修 費用については 1 億 6 千万円が自己調達となったが、 経常収支の内に吸収しており、特定引当資産の取崩し は行っていない。 消費収支については、耐震改修工事に伴い基本金に 4 億 5 千万円組入れたことによって消費収支差額は 6 千 万円ほどのマイナスとなり、累積支出超過額も 2 年連 続で増加した。このため、財務比率では貸借対照表関 係比率は概ね前年より若干悪化したものの、補助金収 入の増加により、人件費比率等の消費収支関係比率は 表面的に改善されたものが多い。 ②2015 年度予算 本年度予算は、北 16 条キャンパスの本館・旧館の 耐震改築を、文部科学省の耐震改築補助金の募集動向 を注視しながら、段階的に工事を進めることとして編 成した。そのため改築工事の前工事として旧館及び本 館南校舎の解体費用と仮移設工事費用については、予 備費として 1 億 5 千万円を計上している。 その他の予算編成は例年通り、ゼロシーリングを継 続しているが、両校舎の教室の AV 設備の更新等の教 育環境整備については措置している。 3.中期(3~5 年)の主要課題と計画 本学の財政状況は、大規模工事や大型の設備等の要 因を除いた年間収支については、収入超過となってい る。しかしながら費目別の収支については、近年特に 厳しさを増している。授業料等の学納金は、入学定員 の 1.1 倍を目処として確保してきていることから、17 年間据え置いているものの、年額 21 億円前後で安定 してはいるが、入学定員充足が減少傾向にあることは 否めない。また私学助成の動向からも入学定員管理に ついては厳しさを増しており、平成 31 年頃より入学 定員充足が上下どちらであっても助成金にペナルテ ィを付すことも示されている。その他経常費補助金全 般についても、私立大学等改革総合支援事業のように 採択制による選別化が進んでおり、座して増加するよ 2014 年度決算に関しては、単年度に行った特別な 改修事業費について、財務上の影響を最小にすること を意図した資金繰りの結果であり、本学の財政状況を 大きく変えるものではない。 増加した負債額である借入金は、2015 年度から 5 年間で償還する予定であり、既存借入金と併せての年 間償還額は 8 千 6 百万円となるが、償還原資は手当て している。 本年度の執行中の予算については決算後にあらた めて報告するが、耐震改築事業については、文部科学 省耐震改築補助金の平成 27 年度補正予算にて申請し ていることから、新棟建築工事が年度内着手となるた め、年度末の補正予算として建設仮勘定 5 億円程度を 経常する予定である。 2010 年度に策定した中期財政計画の最終年度であ る 2014 年度は、講堂・図書館棟の耐震改修等、策定 当初の計画外の事業により、累積消費収支差額に予実 算乖離が大きかった。 2015 年度は、北 16 条キャンパスの耐震改築事業に 着手しており、2016 年度以降の資金繰りを策定して 当該事業を進めているが、大学改革をも見据えた中期 財政計画を早急に取りまとめる。 -31- うな状況にはない。 支出面では、その過半を占める人件費が、国の財 政・経済情勢から給与水準が相当期間据え置きあるい は減少傾向であったが、直近 2 年ほどはベースアップ をはじめとして増加傾向に転じている。本学では、 2000 年の改組以降教職員の新旧交代が適宜すすんだ こともあって、人件費の総額抑制が果たされてきた が、今後は厳しい状況が予測される。また教育環境の 整備については、北 16 条キャンパスの耐震整備事業 が 2018 年度まで続く見込である他、IT 環境やキャン パスアメニティ等、充実した教育環境を提供するため のコストは間断なく増加していく。 こうしたことから、収入源泉の多様化と支出抑制は 継続するものの、学納金改訂について早急に検討する ことが必要と考える。 4.自己点検・評価委員会の総括 ①維持すべきこと ・「2015 年度の主要課題と計画」および「中期の主要課題と計画」について継続して取り組む。 ②改善すべきこと ③発展させるべきこと ・保護者に対し目的を定めた寄付をもっと積極的に募ってはどうか。 -32-