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日本語版補足資料

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日本語版補足資料
世界人口白書 2009
気候変動のミレニアム開発目標への影響(第 4 章 40 ページ)
目
標
目標 1
極度の貧困と飢餓の撲滅
気 候 変 動 の 影 響 予 測
 家、水道、健康、社会基盤などの生活・生計基盤が被害を受け、
人々の生計手段が損なわれる。
 主食穀物の収穫が減り、食糧安全保障に影響が出る。
 自然体系と資源、社会基盤、労働生産性が変化することで、所得
機会が減り、経済成長に打撃を受けることがある。
 資源活用に関する社会的緊張から紛争に発展し、それが生活や生
計の不安定化につながり、集団移住を強いることになる。
目標 2
 生計手段の喪失と自然災害の結果、子どもの教育機会が減り、子
初等教育の完全普及の達成
ども、とくに女子の多くが学校を辞めさせられ、水汲みなどの家
事や所得を得る仕事に駆り出されたり、家族の世話をさせられた
りする。
 栄養不良と疾病により通学率が低下し、学校に行ったとしても学
習能力が低下する。
 強制退去や移住により教育が受けにくくなる。
目標 3
 女性は、農業など生計のために自然環境に依存する度合いが高
ジェンダーの平等推進と女性
く、このためジェンダー不平等の実態が悪化する。これにより女
の地位向上
性の健康状態はさらに悪くなり、意思決定プロセスに参加し、所
得を得る仕事に従事する時間はますます少なくなる。
 女性・少女は家事の責任を担い、水や飼料、薪、ときに食べ物を
確保する役目を負う。気候ストレスのあるとき、これらの天然資
源が欠乏するところで、女性は一層の労働を強いられる。
 資産の少ない女性が世帯主となっている場合には気候変動に関
連した災害の被害をとくに受けやすい。
目標 4
 熱波、洪水、干ばつ、ハリケーンによる死亡と疾病
乳幼児死亡率の削減
 乳幼児と妊婦は(マラリアやデング熱などの)動物媒介性感染症
や(コレラや赤痢などの)水を媒介とする感染症にとくにかかり
やすいが、これらの疾病に罹かる人が増え、蔓延する地域が拡大
する可能性がある。
 水と食糧の不足が乳幼児の健康に悪影響を及ぼす。
目標 5
 飲用水の質の低下と量の不足が、妊産婦の健康に悪影響を及ぼ
妊産婦の健康の改善
す。
 食糧不足が栄養不良の拡大をもたらす。
 洪水や干ばつが水を媒介とする感染症を蔓延させ、妊産婦の健康
に影響を与える。
目標 6
 水不足と気温上昇で疾病にかかりやすくなる。
HIV/エイズ、マラリア
 HIV/エイズ感染者のいる世帯は生活のための資産が少ない。また
その他の疾病の蔓延の防止
栄養不良により疾病のマイナス面を助長する。
目標 7
 生態系と天然資源の質と生産性が変質し、取り返しのつかない損
環境の持続可能性の確保
害を受けることもある。
 生物多様性が貧弱になり、環境が現状より悪化する。
 生態系と人間の境界と接触のあり方が変質して、生物多様性が喪
失し、多くの人、とくにアフリカの人たちの生計の基本的サポー
ト体系が喪失する。
目標 8
 気候変動は地球規模の問題であり、課題である。これに対応する
開発のためのグローバルなパ
には、世界的な協力、なかでも開発途上国が気候変動の影響に適
ートナーシップの推進
応できるように協力する必要がある。
 気候の影響で国際関係が緊張することもある。
出典:United Nations Framework Convention on Climate Change. 2007. Climate Change: Impacts, Vulnerabilities and
Adaptation in Developing Countries. Bonn: United Nations Framework Convention on Climate Change Secretariat.
1
世界人口白書 2009
気候変動による危険(第 1 章 16 ページ)
地球の平均気温は今世紀末までに 6.4℃も上昇すると考えられる。
地球の気温の上昇が 2.5℃以上になると、動植物の種の 30%は絶滅するだろう。
水の温度上昇と酸性化が進み、世界中の珊瑚礁を形成するサンゴの 3 分の1が絶滅するだろう。
地球の平均水面は今世紀末までに 43 センチも上昇するだろう。
今世紀の後半になると北極の氷は夏の間、全部消えるだろう。
厳しい干ばつのため、6 カ国のうち 1 カ国は毎年食糧不足に直面するだろう。
2075 年までに、30 億から 70 億の人々が慢性的な水不足に直面するだろう。
図 4.2
不均衡な負担(第 4 章 43 ページ)
現在までに人間の活動で引き起こされた気候変動のほとんどは先進諸国に責任があるが、2000 年までに起
こった気候変動の結果として、先進諸国の人々より貧しい諸国の人々、なかでもアフリカの人々が死亡する可
能性が高いと予想されている。
上図: 2002 年の化石燃料の二酸化炭素排出量に応じて作成
下図: 世界保健機関の 20 世紀後半からの気候変動による 1 人当たりの死亡率の地域別推計をもとに作成
2
世界人口白書 2009
人口が多い上位 10 カ国
国名
順位
参考統計資料
妊産婦死亡率が 1000 を超える国
人口(人)
順位
国名
妊産婦死亡率
世界
68 億 2940 万
1
中国
13 億 4580 万
2
インド
11 億 9800 万
1
シエラレオネ
2100
3
米国
3 億 1470 万
2
アフガニスタン
1800
4
インドネシア
2 億 3000 万
3
ニジェール
1800
5
ブラジル
1 億 9370 万
4
チャド
1500
6
パキスタン
1 億 8080 万
5
アンゴラ
1400
7
バングラデシュ
1 億 6220 万
6
ソマリア
1400
8
ナイジェリア
1 億 5470 万
7
ルワンダ
1300
9
ロシア
1 億 4090 万
8
リベリア
1200
10
日本
1 億 2720 万
9
ブルンジ
1100
10
コンゴ民主共和国
1100
11
ギニアビサウ
1100
12
マラウイ
1100
13
ナイジェリア
1100
14
カメルーン
1000
(出生 10 万対)
世界全体
参考
女性の平均寿命が短いか、または同じの国
順位
平均寿命(年)
平均寿命(年)
男
女
世界全体
65.8
70.2
1
アフガニスタン
44.3
44.3
2
スワジランド
47.1
45.5
3
ボツワナ
55.1
54.8
日本
79.4
86.5
参考
国名
日本
400
6
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