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六稜トークリレー 2009 年 6 月 13 日 ビデオメッセージ【1】 橋下 徹 (100

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六稜トークリレー 2009 年 6 月 13 日 ビデオメッセージ【1】 橋下 徹 (100
六稜トークリレー
2009 年 6 月 13 日
ビデオメッセージ【1】 橋下 徹
(100 期) 大阪府知事
聞き手:松岡信道 (111 期) 豊中市議
松岡:北野高校時代の成績はいかがでしたか?
橋下:最悪やったね。560 数人中、560 番くらいでした(笑)。現役や浪人で京大に行っ
たメンバーもいましたが、僕をはじめ数人は落第ぎりぎりの成績でした。
松岡:追試を受けながらですか?
橋下:追試はしょっちゅう受けていました。北野高校も粋な配慮をしてくれたのは、同じ
問題が 3 回くらい出て、それをクリアしたら OK ということもありました。
松岡:3 年生の時には花園の全国大会に出場されましたが、部活動はどうでしたか?
橋下:これも最悪やったね。入部して 1 ヵ月めくらいから、辞めたいと言い出したんです
が、周りからもうちょっとがんばれと言われ、僕自身も辞める勇気はありませんで
した。でも、毎日が辛くて、天気予報が雨だとものすごくうれしかった(笑)。
松岡:そうだったんですか。
橋下:僕は、ラグビーに命をかけるとか、勉強に命をかけるとかしなくても、普通にコミ
ュニケーションをとりながらやっていたらいいのではないかと思います。
松岡:僕は、赤井さんや露峰さんにお会いして、怖い先輩だと思いますが、知事はどう感
じておられましたか?
橋下:怖かったですか? もちろん、練習の時には気合を入れないといけないので厳しか
ったかも知れないけど、終わると優しかったですよ。それに、部活を通して縦のつ
ながりができました。僕がメディアに出るようになったのは、MBS の井口先輩の紹
介でラジオに出たのがきっかけです。それがなければ、今、知事になっていないで
しょう。そういう意味で、先輩方とのつながりは強いと思います。
松岡:弁護士になってからも、テレビで花園での全国大会のことを話されていることがあ
りますが、あの時の一番の思い出はどんなことですか?
橋下:いやでしかたがなかったです。
松岡:その時もですか?(笑)
橋下:どんどん勝ち進んでいたので、勝たなければしょうがなかったんです。たまたま、
林からパスが来たので、ボールを持って走ろうとしたら、前にいた相手の選手が足
を怪我していたので、2 歩走ったらトライできました。ほかにも色んな偶然が重な
って、とてもありがたかったですね。僕は、学校を背負ってとか、全人生をかけて
ラグビーをやろうとまでは、考えていませんでした。あの時、熱い“ふり”をして
いたのは木下ぐらいです。こんなことを言うと、本日ご出席の先輩方に叱られるか
も知れませんが(笑)。
松岡:実は、僕も最初は野球をしたかったんです。ところが、ラグビー部の先輩に誘われ
て入ったら、抜けられなくなったのです。
橋下:重く考えない方がいいですよ。高校でクラブをやろうというくらいの気持ちでいい
のではないかな。
◇
◇
◇
◇
◇
皆さん、ご無沙汰しています。100 期生、11 番ウィングをやっていた橋下です。
(ラグビーをすることについて)あまり重く考えなくてもいいのではないかと思います。
高校のクラブ活動の 1 つというくらいに考えて、とにかくやってみることです。やってみ
たら、練習がしんどくて辞めたいと思うこともあるでしょうが、そういう経験は、社会人
になってみると、本当によかったと思えるのです。
社会に出ると、いろいろ七面倒くさいことや、うっとうしい話が山ほど出てきます。で
も、ラグビー部時代の練習、特に合宿に比べれば、社会人になっても、あれ以上しんどい
ことはありません(笑)。僕にとっても、北野でラグビーを 3 年間やったことは、社会人に
なって耐える力がついたと思います。また、北野のラグビー部の先輩・後輩との縦の関係
は非常に強く、社会人になった後、その素晴らしさを実感しています。
ラグビー部員が少ないのは残念ですが、これは、ラグビー協会が悪いのではないでしょ
うか。先が見えないところに子供たちは入ってきません。協会の考え方、特にアマチュア
リズムやラグビー魂などにとらわれて、古いものを踏襲するのがいいという、まさに、今
の行政と同じような考え方を持ち続けてきた結果、衰退してきているのです。組織は、変
革と挑戦が必要です。
霞ヶ関や大阪府庁もそうですが、行政は過去のものを続けることで、
結局衰退しています。
そうならないためにも、特に、北野高校の OB の皆さんは、ラグビー協会にたくさん入
っておられるので、変革と挑戦でラグビー界を変えていってほしいと思います。若い世代
がラグビーの世界に入ってきたら、光が見えて、将来の展望が開けるようにするのがラグ
ビー協会の務めだと思います。今のラグビーは、ラグビー界を牽引する指導者がしっかり
していないから、悲惨な状況になっているのだと思います。行政や国も同様で、指導者が
しっかり将来の展望を示すことができなければ、衰退してしまいます。
北野の OB の皆さん、ラグビー協会に多数入っておられると思いますので、若い世代が
ラグビーに魅力を感じられるよう、しっかりと光を見せてあげてください。どうぞよろし
くお願いいたします。
これで、ラグビー協会からの票は完全に落としたでしょうね(笑)。
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