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(2015年)教育文化学部FD報告書

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(2015年)教育文化学部FD報告書
2015 年度
宮崎大学教育文化学部 FD 報告書
教育文化学部 FD 委員会
2016 年 3 月
-1-
2015 年度
宮崎大学教育文化学部 FD 報告書
目次
I.2015 年度 FD 委員会活動 …………………………………………………… 3
1.FD 委員名簿 ……………………………………………………………… 3
2.2015 年度の方針 ………………………………………………………… 3
3.委員会の開催と議事要約等 ……………………………………………
3
4.学部重点経費の申請と活動報告 ………………………………………
6
Ⅱ.主な FD 活動と実施報告 …………………………………………………… 9
1.「学生による授業評価」…………………………………………………… 9
2.「授業公開」………………………………………………………………… 18
3.「授業改善シート」………………………………………………………… 23
4.「附属学校園を活用した FD 活動………………………………………… 51
5.「FD フォーラム」………………………………………………………… 71
6.「FD 懇談会」……………………………………………………………… 81
7.その他 …………………………………………………………………… 102
-2-
Ⅰ.2015 年度 FD 委員会活動
1. FD 委員名簿
氏 名
講座
委員長
山田 利博
国語
副委員長
村端 五郞
英語
委 員
高橋 高人
心理
委 員
柏葉 武秀
哲学
委 員
葛西 寛俊
音楽
委 員
下村 崇
理科
委 員
丸山 亜子
地域政策
委 員
吉田 好克
フランス語
2.2015 年度の方針
2015 年度の方針としては、例年実施しているものとして、
「学生による授業評価」「授
業公開」
「授業改善シート」
「FD フォーラム」
「FD 懇談会」
、前年度から始まり、今年度も継
続されることが決定した「附属学校園を活用した FD 活動」に加え、新たなものとして、
「学
生による授業評価」の学部 HP による公表という課題が加わることとなった。なお、前年度、
全学の FD 専門委員会から与えられた課題、
「学生による授業評価」の「申し合わせ」の策
定については、来年度改組が行われ、すべての規定・申し合わせが作り直されることに鑑み、
FD 専門委員会委員長の許しを得、今年度は「試行」にとどめ、正式な制定は来年度の FD 委
員会に委ねることとなった。
その他に、前年度の反省により、
「FD フォーラム」の FD としての性格を高めるため、教
員間の議論の時間に余裕を持たせることを企図して、今年度は前期と後期と1回ずつ、計 2
回行うことが、最初の FD 委員会で確認された。
3.委員会の開催と議事要約
例年のことだが、FD 委員会は「実働委員会」であるため、最初に今年度の方針・各委員の
役割分担を確認した後は、基本的にはメール会議を中心に、それぞれの委員に動いて貰っ
た。具体的には次に掲げる議事要約等を参照して欲しい。
(1)第1回委員会議事要約(資料については割愛。以下同じ)
-3-
日時:2015 年 4 月 30 日(木) 8:50~10:20
場所:第一会議室
出席者:山田 利博(委員長)、村端 五郎(副委員長)、高橋 高人、葛西 寬俊、
下村
崇、柏葉
武秀(学校教育)
1.メンバー及び委員会活動内容の確認(資料1および2)
自己紹介によるメンバー確認の後、資料により委員長から委員会の職責について説
明があった。
2.報告
1)第1回全学 FD 専門委員会(4月 24 日開催)の報告(資料2)
資料に基づき、委員長から説明があった。
2)その他
特になし。
3.審議決定事項
1)委員の役割分担について
決定に至らず、次回委員会まで保留となった。
2)
「学生による授業評価」について(資料3)
①申し合わせ案
②評価項目
委員長から原案が示され、次回委員会までに各委員で検討することとなった。
3)
「授業公開」の実施形態について(資料2)
昨年度、開催時期を変更してはどうかとの希望が、国語講座から出されたことが紹
介され、審議の上、今年度は学期中程に 2 週間、行うこととなった。
4)
「FD フォーラム」について
昨年度と同様、今年度も「附属学校園を活用した FD 活動」のテーマを継続すること
とし、今年度はフォーラムを二回行うか、昨年度同様一回の場合は、発表者を絞り、
討論の時間を長くすることが確認された。
5)
「FD 懇談会」について
-4-
昨年度と同様、テーマを委員会で指定することとした。
6)その他
特になし。
(2)第 2 回議事要約
日時:2015 年5月 28 日(木) 8:40~9:40
場所:第二会議室
出席者:山田 利博(委員長)、村端 五郎(副委員長)、高橋 高人、柏葉 武秀、
葛西 寬俊、下村
崇(学校教育)、吉田 好克(人間社会)
1.前回議事要約(修正案)の確認(資料 1)
原案通り承認された。
2.報告
1)
「FD フォーラム」について
附属での土曜講座が6月から 12 月の間で計画されていることが委員長から報告
され、フォーラムは 10 月と 1 月の第二水曜(それぞれ 14 日、13 日)の線が濃厚
であることが予告された。詳細は、すべての講座の日程が附属から届き次第、委
員長・副委員長及びフォーラム担当者の間で詰められることとなった。
2)その他
特になし。
3.審議決定事項
1)
「学生による授業評価」について(資料2)
①申し合わせ案
②評価項目
「申し合わせ」策定は来年度でも良いことが、FD 専門委員会委員長に了承され、
今年度は「試行期間」と位置づけられた。その結果①は、当面「必修で 20 名以上
の受講者がいる科目」を対象とすることが決定された。なお、①,②の詳細は別
紙の通り。
2)委員の役割分担について
次のように決定された。
-5-
総括:委員長・副委員長
「学生による授業評価」担当:高橋委員・
(下村委員)
「FD フォーラム」
担当:丸山委員・
(葛西委員)
「授業公開」
担当:(柏葉委員)
・
(吉田委員)
3)その他
葛西委員より、フォーラム用ポスター作成費を学部重点経費で要求すること
が提案され、承認された。
(3)第 3 回委員会(メール会議)
日時:2015 年 6 月 16 日から 19 日
内容:報告と審議決定事項が一つずつ
報告:「FD フォーラム」担当の丸山委員が病気療養中であるため、柏葉委員に兼任頂くこと
審議決定事項:FD 専門委員会の依頼による「学生による授業評価」の公表項目の決定
→審議の結果、今年度は全学共通項目の 4 つを公開することになった。
(4)その他のメール会議等
第1回 FD フォーラム前の 11 月 1 日、当日の運営に関するメール会議を、FD フォーラム
担当者間で行った。その結果、資料受付・柏葉委員、司会・葛西委員、開会の挨拶・山田委
員長、閉会の挨拶・村端副委員長に決まった。なお第 2 回は基本的にはこれを踏まえ、最初
に山田委員長が「学生による授業評価」の分析を行う関係で、開会の挨拶・村端副委員長、
閉会の挨拶・河原附属学校園統括長の予定であったが、当日、河原統括長と葛西委員が職務
により、それぞれ欠席、遅刻となったため、司会は村端副委員長の兼任、閉会の挨拶は山
田委員長が代理で行った。
4.学部重点経費の申請と活動報告
FD 委員会は基本的に予算を有さないため、前年度同様、必要経費(インクカートリッジ、
FD フォーラム告知用ポスター用紙、写真撮影用 SD カード、パソコンを経由して写真を HD
に保存するためのケーブル等)を学部重点経費として申請し、その採択を受けた。前年度
までの委員長が、この他に必要な物品はほとんど揃えておいてくれたため、今年度は経費
に聊か余裕が出たので、臨時で行ったアンケートの集計をするため、学生も一人雇用した。
以下がその報告書である。
2015 年度教育文化学部 FD 委員会活動報告
-6-
宮崎大学教育文化学部 FD 委員会
( 山田 利博(委員長)、村端
(学校教育)、吉田
五郎(副委員長)、柏葉 武秀、高橋 高人、葛西
寛俊、下村
崇
好克、丸山 亜子(人間社会) )
はじめに
教育文化学部 FD 委員会では、学部重点経費を受けて、以下の学部 FD 活動を潤滑に行った。
1.活動内容
1)2015 年度前期・後期「学生による授業評価」
本活動は毎年定例で行っている活動であり、本年度も前期は 2015 年7月6日~8月7
日、後期は 2016 年1月 25 日~2月 17日に実施した。まず、Webclass 上で、「学生によ
る授業評価」の実施に関するアンケートを行った後、対象科目について「学生による授業
評価」を実施いただき、そのデータを集計・保存(一昨年度購入外付けハードディスクに)
し、結果は紙に印刷して、担当教員に封筒で届けた。
2)2015 年度前期・後期「授業公開」
本活動も毎年定例で行っている活動であり、本年度も前期は 2015 年6月 29 日~7 月 10
日)、後期は 2015 年 12 月7日~12 月 18 日に実施した。まず、Webclass 上で、
「授業公開」
の実施に関するアンケートを行った後、その結果の一覧(公開授業科目、担当者、公開日
時、教室、注意事項等)を学部内外に公表して、実施した。さらに、授業参加者の意見や
感想文を本委員会が収録した。また、委員長が参観した授業は、担当教員の許可を得て、
デジタル化メレで撮影し、ハードディスクに保存している。
3)2015 年度前期・後期「授業改善シート」
本活動も毎年定例で行っている活動であり、本年度も前期は 2015 年 8 月 6 日~9 月 30
日)
、後期は 2016 年 2 月 15 日~3 月 31 日に実施している。Webclass 上での「授業改善
シート」の入力(4 科目まで)を依頼し、そのデータをハードディスクに集計・保存する。
4)2015 年度学部 FD フォーラム等
本年度は 2015 年 11 月 11 日と 2016 年2月 10 日の 2 回、①「学生による授業評価」の
分析(担当:学部 FD 委員会)
、②「附属学校園を活用したFD活動」
(附属学校「土曜講
座」担当教員)という 2 つのテーマで実施した。当日は配付資料と PowerPoint を用いて、
①については FD 委員長が 2014 年度前期から 2015 年度前期の 3 期に亘る「学生による授
業評価」の結果分析と比較検討を報告し、②では附属学校園統括長の趣旨説明と、8名の
講師による授業報告およびそれに対する討論がなされた。また、当フォーラムについての
-7-
アンケート調査(紙媒体)を実施した。
さらに本年度は初の試みとして、教育学研究科・学部と共催という形で、2016 年 1 月 13
日に、本学部の教職員に止まらず、全学の教職員を対象としたハラスメント防止研修を行
った。これも当日アンケート調査(紙媒体)を実施し、意見の集約を見た。
3 つの行事とも、デジタルカメラで撮影し、ハードディスクに保存している。
5)2015 年度学部 FD 懇談会
本年度は 2013 年3月1日~3 月 31 日に、専門性の近い各小講座等による FD 懇談会を
実施すべく、各講座に依頼した。テーマは、①各小講座等の授業における教育方法や教育
内容、授業評価について、②今年度から始まりました「学生による授業評価」の公開への
御意見・御要望等、③その他、FD 活動に関する自由なご意見について、を設定した。小
各講座等の FD 懇談会報告書は本 FD 委員会が収録し、ハードディスクに保存しつつある。
6)その他「附属学校園を活用した FD 活動」
本年度も昨年度に引き続き、附属学校園と連携した「附属学校園を活用した FD 活動」
を行った。本年度は大学教員が担当する「土曜講座」がメインで、本 FD 委員会委員も積
極的に参加した。委員長は、「土曜講座」のほとんどを参観し、一昨年度に購入したデジ
タルカメラを用いて授業の様子を撮影し、ハードディスクに保存している。また、既に述
べたように、それをテーマとして 2 回の FD フォーラムを行い、そこで多くの教員の間で
議論することによって、FD としての性格をより強めた。
また、本年度から始まった地域志向専門教育に対する学生の意識調査等も行い、これか
らの地域志向専門教育のあり方を探った。そのアンケートの集計のため、学生を一人雇用
した。
2.費用の使途
本年度学部重点経費で購入した、封筒・FD フォーラム告知用ポスター用紙・インクカー
トリッジ・SD カード・デジタルカメラから画像を取り出すためのケーブル・見出し用タッ
クラベル・アンケート集計用学生雇用は、上記の活動内容にまとめたように、有効に活用し
た。
3.次年度以降に対する提案
本委員会で一番使用するのはコピー代=印刷費であるのに、それを捻出する手段が現在
のところ無い。せっかく学部重点経費を頂いても、それに使用することが出来ず、事務ま
たは各講座のコピー費に依存しているのが現状である。次年度からそれに対応できる方策
を作られるか、委員会用のコピーカードを設けて欲しい。
-8-
Ⅱ.主な FD 活動と実施報告
1.「学生による授業評価」
(1)実施概要
前年度報告書にもある通り、本学部の「学生による授業評価」は、該当する学生に Web
で回答を入力して貰い、それを FD 委員会が集計するという形式である。しかし、作業量が
あまりに膨大であるため、本年度から事務部の協力を得、基礎的データの整形は、そちら
で担当して貰えることとなった。これで聊かでも教員の負担が減れば慶賀であるが、もう
少し年度を重ねてみないと何とも言えない。
今年度からの変更点はあと二つある。①評価項目の修正と②実施科目の選定方法である。
①は前年度からの引き継ぎで、全学統一項目の導入に伴い、その他の項目も若干修正し
た。その詳細は(2)に掲げる。
②も前年度からの引き継ぎであるが、本学部での「学生による授業評価」の実施率が、
他学部に比べて少ないとの、FD 専門委員会での指摘が発端と聞いている。しかしながら本
学部の科目は、その専門性に起因して、受講者が一桁などという、小規模の授業がかなり
の数を占める。統計的な見地からしても、そのような科目まで「学生による授業評価」を
行っても、結果にあまり意味がないことは明らかであり、実施率を上げることも大事だが、
有意味な結果をどのように担保するかという問題が生じた。そこで本年度は仮に、
「20 名以
上受講者がおり、実習等、受講者全員が集まる機会がほぼなく、アンケート実施が不可能
なものを除いた科目」を対象と定め、これまでの授業担当者による自己申告制から、FD 委
員会が依頼する形に改めた。その結果、対象科目となった数は、前期が 90、後期が 86 であ
り、前期・後期共に 63 科目が回答してくれた。これはそれぞれ 70%、73%に当たり、全学
の目標である 75%という数には残念ながら届かなかったが、極めて近いところまでは迫れ
たと言えよう。しかも見て分かるように増加傾向にはあるから、来年度が楽しみと言える。
この詳細は(3)に掲げるが、全体から導き出される結論の一つをここで述べておけば、
実施科目を昨年度の倍近くにしても全体的傾向にさほど大きな変化はなく、数は少なかっ
たにせよこれまでの調査も、「標本」としては充分な意味を持っていたと思われる。
(2)
「学生による授業評価」の設問項目と回答項目
今年度の「学生による授業評価」の設問項目と回答項目は、全学の依頼もあって例年と
は異なり、次のようなものであった。
【設問項目】
-9-
問5: 担当教員の話し方や板書等は満足できるものだった。
問6: 担当教員の授業態度は、教えることに熱心だった。
問7: 担当教員は、この授業で受講生の積極的な発言や発表や活動を促した。
問8: 担当教員は、受講者に自学自習を促した。
問9: 担当教員は、授業の進め方・内容について、受講者の意見や要望を聞こうとし
た。
問10: この授業のシラバスを、科目選択の参考や準備学修等に利用したか。
問11: 授業の難易度のレベルは、適切なものだった。
問12: 興味深い授業だった。
問13: この授業の到達目標を達成できたか。
問14: この授業の事前準備、授業後の学修、試験準備に要した学習時間は、1 週間
当たり平均何時間か。
問15: 総合的に判断して、わたし(回答者)は、この授業の進め方・内容に満足し
た。
問16: その他、この授業について意見や感想を自由に述べてください。
【回答項目】
問14と16を除き、回答は、
1.そう思う 2.どちらかといえばそう思う 3.どちらかといえばそう思わない
4.そう思わない 5.無回答
のいずれか。問14は、
1.4時間以上 2.2~4時間程度 3.1~2時間程度 4.1時間未満
5.無回答
であった。
(3)
「学生による授業評価」の結果分析
(2)に掲げた12項目のうち、形は多少違うにしても、昨年度までと共通するものは
問10、13、14を除いた9項目である。問16は比較不可能であるから、残る8項目
について、前年度の前・後期と現時点で集計が完了している今年度前期の比較は次の通りで
ある。なお、前年度までは学校教育課程の他に人間社会課程の分析も行われていたが、同
課程は3年後の廃止が既に決定しているので、本年度はその集計は特に行わなかった。
- 10 -
問5: 担当教員の話し方や板書等は満足できるものだった。
最初にも述べたように、前年度前・後期と今年度前期に大きな違いはなく、今年度の回答
項目で言えば、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせると90%近
くの学生が「満足」と答えているので、ほぼ良い授業が行われていると思量される。
問6: 担当教員の授業態度は、教えることに熱心だった。
- 11 -
これも、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて90%を超える
学生が、「教員は熱心」と評価している。
問7: 担当教員は、この授業で受講生の積極的な発言や発表や活動を促した。
これも、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて90%近くの学
生が、
「担当教員は、受講生の積極的な発言や発表や活動を促した」と捉えている。最近重
んじられるアクティブ・ラーニングも、本学部では既にかなり根付いていると評価できよ
う。
- 12 -
問8: 担当教員は、受講者に自学自習を促した。
これも、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて90%弱の学生
が、「担当教員は自学自習を促した」と捉えている。
問9: 担当教員は、授業の進め方・内容について、受講者の意見や要望を聞こうとした。
- 13 -
これも、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて90%前後の学
生が、「担当教員は、授業の進め方・内容について、受講者の意見や要望を聞こうとした」
と評価している。
問11: 授業の難易度のレベルは、適切なものだった。
これも、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて90%を超える
学生が、「授業の難易度のレベルは、適切なものだった」と評価している。
問12: 興味深い授業だった。
- 14 -
これも、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて90%を超える
学生が、「興味深い授業だった」と思っている。
問15: 総合的に判断して、わたし(回答者)は、この授業の進め方・内容に満足した。
これも、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて90%前後の学
生が、
「総合的に判断して満足」と答えている。最初の問5の回答と合わせれば、本学部の
授業は、ほぼ良い授業と言えると思うが、今年度から入った項目も、参考までに掲げてお
けば、次の如くである。
- 15 -
問10: この授業のシラバスを、科目選択の参考や準備学修等に利用したか。
これによれば、
「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて、ほぼ 85%
の学生が、何らかの形でシラバスを使っている。授業に対する満足度等から比べるとやや
低いが、シラバスもまあまあ定着していると言えよう。
問13: この授業の到達目標を達成できたか。
これによれば、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の二つを合わせて、90%
を超える学生が、「到達目標を達成できた」と考えている。これについては教員側の意見と
すりあわせてみる必要があるだろう。
- 16 -
問14: この授業の事前準備、授業後の学修、試験準備に要した学習時間は、1 週間当た
り平均何時間か。
これによれば、ほとんどの学生が、4 時間に達していないことになる。複数の科目を学ば
ねばならない学生の立場に立てば、無理からぬところとも言えようが、「単位の実質化」と
いう点から言えば、難しいところがある。今後どのくらいの学習時間が必要かということ
は、教員側も話し合っていかねばならないところであろう。
以上の結果をまとめると、本学部で行われている授業は、割合質が高いものと位置づけ
ることが出来ようが、学生のを如何に学習に向かわせるかについては、今後とも議論が必
要ということになるであろう。
- 17 -
2.
「授業公開」
本年度も例年通り、前・後期各一度「授業公開」を行った。方法はこれも例年通り、公
開日の 3 週間ほど前から 2 週間、公開する科目を web 入力の形で各教員から募り、1 週間前
には周知するという形を採った。
今年度の公開日は、前期は 6 月 29 日(月)~7 月 10 日(金)、後期は 12 月7日(月)~
12 月 18 日(金)の 2 週間であった。これは、前年度寄せられた、
「学期末に授業公開を行
うと慌ただしい」、
「3 週間以上あるのは長すぎる」等の声を反映した結果である。
公開科目数は、前期・後期共に 19 科目(うち、前期はその約 70%に当たる 13 科目、後
期は約 60%に当たる 12 科目が他学部にも公開)であった。
詳細は次に掲げる表の通り。
前期(注:「いつでも OK」とは、公開期間ならいつ来ても OK の意。後期も同じ)
担当者
高橋るみ子
阪本幹子
米村 敦子
山田 利博
上原徳子
三輪佳見
阪本幹子
塚本泰造
葛西寛俊
中村佳文
河原国男
中村 佳文
科目名
実技指導法II
ソルフェージュ
住居学(製図を含む。)
国文学講義I
中国の言語と文化
体育科教育研究IA
ピアノI
国語学演習I
伴奏法
初等国語教育研究IA
教育本質論A
中等国語教育研究Ⅰ
公開日
7月13日
6月29日
6月29日
いつでもOK
期間中いつでも構いません。
7月6日
6月29日
いつでもOk
7月7日
いつでもOK
いつでもOK
いつでもOK
6月25日(木) 19:00〜 地域の公
共ホールを会場に、裏方も含めて、
高橋るみ子 比較芸術文化演習(舞踊系)
舞踊文化を丸ごと体験する授業で
す。
河原国男
教育本質論B
いつでもOK
関 周一
日本の歴史と文化
いつでもOK。
山田利博
国文学史I
いつでもOK。
塚本泰造
プレゼンテーション論
いつでもOk
塚本泰造
国語学I
いつでもOK
篠原 久枝 調理学実習
7月5日
- 18 -
公開方法
学部外にも
学部内
学部内
学部外にも
学部外にも
学部外にも
学部内
学部外にも
学部外にも
学部外にも
学部内
学部外にも
学部外にも
学部内
学部外にも
学部外にも
学部外にも
学部外にも
学部内
後期
担当者
塚本泰造
柏葉武秀
秋山博臣、下村崇
有井秀和
村端五郎
柏葉 武秀
塚本 泰造
松永智
山田 利博
山田 利博
授業名
国語学Ⅱ
哲学史I
物理学演習II
化学基礎実験I
英語学概論
倫理学
国語学演習Ⅱ
実技指導法Ⅵ
映像文化論
国文学講義Ⅳ
藤井久美子
現代中国文化論
村端 五郎
三輪佳見
山田 利博
葛西寛俊
関周一
塚本 泰造
下村 崇
河原国男
英語学演習II
体育科教育研究ⅡB
国文学演習Ⅲ
比較芸術文化論Ⅱ(音楽系)
日本史概説
アジアの言語と文化
物理学基礎実験I
学校と教員の歴史
公開日
公開方法
いつでもOk
学部外にも
いつでもOK
学部外にも
いつでも可。
学部内
12月14日
学部内
いつでも結構です
学部外にも
いつでもOK
学部外にも
いつでもOK
学部外にも
未解答
学部内
いつでもOK。
学部外にも
いつでもOK。
学部外にも
12月9日は教員による講義が主となる授業
日です。
12月16日は学生の発表を主とした授業日で 学部外にも
す。
どちらも公開いたします。
いつでも結構です
学部内
12月16日
学部外にも
いつでもOK。
学部外にも
12月11日
学部内
12月18日(金)のみ。12月11日は休講。
学部外にも
12/4は出張ですので、それ以外はいつでもOk
学部外にも
いつでも可。
学部内
いつでもOK
学部内
このうち、授業参観者についての報告があったのは8科目、9件であった。中でも今年
度特筆すべきは、今年度初めて学部外からの参観者が出たことで、はじめにその3件の感
想を、寄せてくれた方の所属だけを示して掲げる。
○国語学演習Ⅰ
・
(語学教育センター)
学生が発表するだけでなく、聞き手の学生とのインタラクションがあり、聞き手に話
をまとめてもらうなど、発表者がより実践的な経験を短時間でできる工夫がありました。
時間が余った場合にどうするか考えさせる場面もあり、学生が真剣に考えているのがよ
く分かりました。
Evernote はいろいろな人に薦められていながらどう使うかなかなかイメージがわかな
かったのですがこの授業では効果的に使われていました(読点を打つべきところもある
が、原文のまま:記載者注)。自分でも活用してみようと思います。とても参考になりま
した。
○プレゼンテーション論
・
(語学教育センター)
- 19 -
受講者がつい人に伝えたくなるようなタスクを時間内に十分できる分量で提示されて
いて、何をしなければならないか明確に把握して取り組めている様子がよく分かります。
各人が凝った作品を作っていて、モチベーションが高い状態で参加できていると感じ
ました。
この状態になるまでの下地作りに力を入れられていることと思います。初回から見せ
ていただきたかったです。
・
(工学教育研究部)
自分の担当授業をアクティブラーニング形式で行っており、塚本先生の「教室前方に
集合させて解説」→「席へ戻って作業」というスタイルはメリハリが効いて良いと感じ
ました。
また、学生の相互鑑賞の時間に、どのように組を作るのか全くフォローしなくても、
自分達で上手く2~3人グループを作っていたのも、今までの教室内ワークの成果であ
ろうと感じました。最後のワークは、なかなか難しく、学生諸氏がもくもくと取組んで
いるのに驚きました。
建物を同じくする語学センターの教員のみならず、遠く、工学部からの参観者がいたこ
とは評価に値するであろう。今後もこの輪が広がっていくことを祈念する。
続いて、本学部教員の感想を掲げる。
〇国語学Ⅰ
昨年に引き続き参観させて戴き、有り難うございまし
た。
お陰様で良い写真も撮れました。一枚例示→
いつもながら完璧なアクティブラーニングで、非常に
参考になります。
特に、「国立」ならではの空いた教室スペースを利用し
て学生を移動させる試みは、学生にとっては良い気分転
換ともなり、また授業の中に一つのリズムを生み出す効
果も期待され、学生の集中力を持続させる要因の一つと
なっていると思います。
僕も是非まねしたい気持ちはあるのですが、「古典文学」という専門柄、このような工夫
を導入することはなかなか難しく(中村先生のように、登場人物の動作をさせながらの朗読
というのも考えられますが、平安文学だと常に動作があるものでもありませんし)、もう少
し考えを深めたいと思います。
- 20 -
〇英語学演習Ⅱ
・
学生主体の授業展開となるように工夫されており、大変参考になった。シラバス通り
に学生の能力のアップが果たされていることが実感できるものであった。教員のコメン
トも、学生の関心を広げたり深めたりするもので、自分の授業を省みる上でとても勉強
になった。
○化学基礎実験 I
・学生が自分で考え自主的に実験できるよう教員からあまり教えることはせず、一方で大
きな間違いを犯さないように気を配って指導していた。この点は自分が物理学実験の指
導を行う場合に参考になると感じた。
○日本史概説
・ コメントシートを使って学生の意見をくみ上げ、また、OHP も効果的に使い、興味深い
授業だった。前回の学生の質問に丁寧に回答されていたのも、非常に良いと思った。
欲を言えば、こちらが不慣れだったせいもあろうが、配付資料が多すぎて、時々追い
切れないことがあった。次はどの資料を見るか、もう少し丁寧な説明があっても良いか
もしれない。
また、「日本史」という科目の性質上、仕方のないことも良く分かるが、最後のコメン
トシート以外にも、もう少し学生の活動を取り入れても良いかもしれない。
○現代中国文化論
・
たまたま、そういう回だったこともあるが、学生が主体的に発表し、パワポ・プリン
トアウト資料にも工夫を凝らし、評価もするという、アクティブラーニングの見本とも
なる授業で、大変良かった。
欲を言えば、教員のコメントがもう少しあっても良かったかもしれないし、web 上の資
料だけで出来てしまう発表ではなく、もう少し実体験が伴う発表の方が良かったかもし
れない。まあ、内容からして難しいところであるかも知れないが。
○映像文化論
・ テーマにかかわる説明とそれを確かめる映像を見る時間の分配がとてもバランス良く、
学生の注意力を持続させる授業構成が大変参考になりました。
また感想文の提出によって学習のフィードバックがきちんと行われていて、講義的内
容の授業運営の見本となる授業でした。
内容も学生にとって親しみやすく、見える範囲の学生の表情が輝いていたのが印象的
- 21 -
でした。私も教員の該博な知識に裏付けられた情熱に圧倒され、とても元気づけられま
した。
初めて授業参観に参加しましたが大変良い刺激になり、今後もこうした機会を利用し
たいと思います。
一昨年度は3件、昨年度は上がっていないから、ある程度評価できる数字と思われるが、
当然ながら圧倒的に少ない。これは、毎年「授業公開」を行う教員が固定しており、その
結果、公開される科目も類似してくるので、参観する科目選択の幅が狭くなっていること
も一因と考えられる。もっと多数の教員の参観を願いたい。
それと、ここに掲げた表には出ていないが、参観手続きとして、
「事前連絡が必要」とい
う場合、学部外の教員から、
「どこに連絡すれば良いか分からない」という声が寄せられた。
「授業担当教員に連絡」という文言を、どこかに入れる必要がある。
この項目の最後として、授業風景の撮影を許可してくれた教員で、既に掲げた「国語学
Ⅰ」を除く授業風景を掲げておく。
- 22 -
3.
「授業改善シート」
(1)実施状況
「授業改善シート」は毎学期末に、自己の授業の分析・反省をこめて(2)に掲げる 31
問に4科目まで Web 上で答え、その情報を学部全体で共有しようとするもので、今年度は、
前期は 8 月 6 日~9 月 30 日、後期は 2 月 15 日~3 月 31 日に行った。回答数はそれぞれ、
48 科目、39 科目である。その詳細は次の通り。
(2)設問内容と回答内容
これについては、本年度変更したところは特にないが、参考までに次に掲げる。
問1
以下の回答は授業科目毎に記入してください。(複数授業科目を担当している方は、
担当授業科目毎に記入してください。オムニバス形式の授業については、科目コードによ
り集計しますので、自分の担当分について回答してください。
)
授業科目名を記入してください。
問2 科目コードを(半角、英字は大文字で)記入してください。
問3 担当教員名を記入してください。
問4 授業形態について、該当するものにチェックをつけてください。
1.講義 2.演習 3.実験・実習
問5 科目登録者数を(半角で、単位をつけずに)記入してください。
問6 担当形式について、該当するものにチェックをつけてください。
1.単独で担当 2.オムニバス形式
問7 問6で「オムニバス形式」と回答した方は、担当者数及び担当した授業回数を記入
してください。
(1) 担当者数を(半角で)記入してください。
(2) 授業回数を(半角で)記入してください。
問8
成績評価方法について。該当するものにチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.期末評価(試験又はレポートのみ)
2.平常点
3.中間評価(試験又はレポート)
4.その他
- 23 -
問9 この科目の成績評価内訳について。それぞれに人数を(半角で、単位をつけずに)
記入してください。
(1) 秀(90 点以上) (2) 優(80-89 点) (3) 良(70-79 点) (4) 可(60-69 点)
(5) 不可(59 点以下)
問10 学生の成績から見た授業の達成目標(シラバスに記載)の達成状況について。該
当するものにチェックをつけてください。
1.期待した水準を大きく上回る
2.期待した水準を上回る
3.期待した水準にある
4.期待した水準を下回る
5.その他
問11 休講回数に対応する数字にチェックをつけてください。
(オムニバスの場合、担当
授業回数中の何回かが該当します。
)休講回数が0(ゼロ)の場合は、
(16)にチェックを
つけてください。
例: 担当分のうち 1 回休講した場合 → 1
1. 2.
3. 4. 5. 6. 7. 8.
9.
10. 11. 12. 13. 14. 15. 16.
問12 休講に対する代替措置について。
1.あり・補講 2.あり・補講以外 3.その他
問13 シラバスの活用について。該当するものにチェックをつけてください。
(複数選択
可)
1.学期始めの授業説明に活用
2.学期中の授業の進行に活用
3.学期末の成績評価の説明に活用
4.特に活用していない
5.その他
問14 答案・レポートの取り扱いについて。該当するものにチェックをつけてください
1.保管あり・返却あり 2.保管あり・返却なし
3.その他
問15 当該授業について、今年度、工夫および工夫の継続(以下、これを「工夫等」と
いう。
)を行った項目にチェックをつけてください。
(複数選択可)なお、問 16、問 17、問
18 の回答のために、チェックした番号をメモしておくと便利かもしれません。
1.話し方や板書等 2.授業への態度 3.受講生との対話
4.自主学習の促し 5.難易度のレベルやわかりやすさ 6.興味深い授業
7.授業改善のための意見聴取
8.教材(配付資料やスライド、教科書等)の工夫等
- 24 -
9.授業の内容編成の工夫等 10.特になし 11.その他
問16 問15でチェックした工夫等について。学生から出された意見や学生の学習・理
解状況等を踏まえて行った項目にチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.話し方や板書等 2.授業への態度 3.受講生との対話
4.自主学習の促し 5.難易度のレベルやわかりやすさ 6.興味深い授業
7.授業改善のための意見聴取
8.教材(配付資料やスライド、教科書等)の工夫等
9.授業の内容編成の工夫等 10.特になし 11.その他
問17 問15でチェックした工夫等について。教員間の懇談や授業公開・研修会等を踏
まえて行った項目にチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.話し方や板書等 2.授業への態度 3.受講生との対話
4.自主学習の促し 5.難易度のレベルやわかりやすさ 6.興味深い授業
7.授業改善のための意見聴取
8.教材(配付資料やスライド、教科書等)の工夫等
9.授業の内容編成の工夫等 10.特になし 11.その他
問18 問15でチェックをつけたもののうち、特に力を入れたもの一つについて、その
工夫等の内容を具体的に記入してください。
まず項目番号をチェックしてください。
1.
2. 3. 4. 5. 6. 7.
8.
9.
10. 11.
問19 次に具体的内容を記入してください。内容が本年度前期の別の授業科目について
の回答と同じ場合は、「前期○○科目と同じ。
」と記入してください。
(記述式)
問20 学術の発展・動向や社会の変化等を授業に反映するために行った工夫等について。
該当するものにチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.各種データの活用 2.各種研究成果等の活用
3.新聞報道等の活用
4.現状視察等 5.特になし 6.本授業では必要ない 7.その他
問21 問20でチェックをつけたもののうち、特に力を入れたものがあればそれについ
て、その工夫等の内容を具体的に記入してください。
まず項目番号をチェックしてください。
1.
2. 3. 4. 5. 6.
- 25 -
問22 次に具体的内容を記入してください。(記述式)
問23 この授業で行った学習指導法上の工夫等について。該当するものにチェックをつ
けてください。
(複数選択可)
1.少人数授業 2.対話・討論型授業 3.フィールド型授業
4.メディア(映像教材等)の活用 5.コンピュータ等、情報機器の活用
6.TA の活用 7.学生による発表の活用 8.実験・実習的活動の導入
9.教材の工夫 10.特になし 11.その他
問24 問23でチェックをつけたもののうち、特に力を入れたものがあればそれににつ
いて、その工夫等の内容を具体的に記入してください。
まず項目番号をチェックしてください。
1.
2. 3. 4. 5. 6. 7.
8.
9.
10. 11.
問25 次に具体的内容を記入してください。(記述式)
問26 授業時間外の学習を促す措置について。該当するものにチェックをつけてくださ
い。
(複数選択可)
1.レポート 2.小テスト 3.中間テスト 4.授業外の学習指示
5.特になし 6.その他
問27 問26で4にチェックをつけた場合は、その内容を具体的に記入してください。
(記述式)
問28 次年度に向けてこの授業について工夫したいと考える課題があれば、該当するも
のにチェックをつけてください。(複数選択可)
1.授業目標 2.授業方法 3.授業の内容構成
4.特になし 5.その他
問29 問28でチェックをつけたものについて特に力を入れたいことがあれば、その具
体的内容を記入してください。
まず項目番号をチェックしてください。
1.
2. 3. 4. 5.
問30 次に具体的内容を記入してください。(記述式)
問31 授業の工夫・改善のために必要な設備の改善等について、意見・要望があれば記
- 26 -
入してください。(記述式)
(3)寄せられた回答
問 1~3は割愛し、問4以降を次に掲げる。
問4
授業形態について、該当するものにチェックをつけてください。
1.講義→前期 28(58.3%)、後期 16(41.0%)
2.演習→前期 16(33.3%)、後期 14(35.9%)
3.実験・実習→前期2(4.2%)、後期5(12.8%)
4.未回答→前期2(4.2%)、後期4(10.2%)
問5
科目登録者数を(半角で、単位をつけずに)記入してください。
1.1~25 人(前期 31(64.6%)
、後期 21(53.8%)
)
2.26~50 人(前期 2(4.2%)
、後期 4(10.3%))
3.51~75 人(前期 10(20.8%)
、後期 8(20/5%)
)
4.76~100 人(前期 2(4.2%)
、後期 2(5.1%)
)
5.101 人超(前期 1(2.1%)
、後期 0(0%)
)
6.未回答(前期 2(4.2%)、後期 4(10.3%)
)
問6
担当形式について、該当するものにチェックをつけてください。
1.単独で担当(前期 39 科目(81.2%)
、後期 31 科目(79.4%)
)
2.オムニバス形式(前期 9 科目(18.8%)
、後期 4 科目(10.3%)
)
3.未回答(前期 0 科目、後期 4 科目(10.3%)
)
問7
問6で「オムニバス形式」と回答した方は、担当者数及び担当した授業回数を記入
してください。
(1) 担当者数を(半角で)記入してください。
2人(前期 9 科目、5 科目)
(2) 授業回数を(半角で)記入してください。
7 回(前期 4 科目、後期 3 科目)
、8 回(前期 2 科目、後期 2 科目)
9 回(前期 1 科目)
、14 回(前期 2 科目)
問8
成績評価方法について。該当するものにチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.期末評価(前期 41 科目(85.4%)、後期 30 科目(76.9%)
)
2.平常点(前期 40 科目(83.3%)
、後期 26 科目(66.7%)
)
3.中間評価(前期 18 科目(37.5%)、後期 15 科目(38.5%)
)
- 27 -
4.その他(前期、後期共に 0)
問9
この科目の成績評価内訳について。それぞれに人数を(半角で、単位をつけずに)
記入してください。
(1) 秀(90 点以上)
(前期 173 人(13.6%)
、後期 136 人(12.7%)
)
(2) 優(80-89 点)
(前期 557 人(43.7%)、後期 372 人(34.7%)
)
(3) 良(70-79 点)
(前期 361 人(28.3%)、後期 342 人(31.9%)
)
(4) 可(60-69 点)
(前期 123 人(9.7%)
、後期 145 人(13.5%)
)
(5) 不可(59 点以下)
(前期 60 人(4.7%)
、後期 76 人(7.1%)
)
問10 学生の成績から見た授業の達成目標(シラバスに記載)の達成状況について。該
当するものにチェックをつけてください。
1.期待した水準を大きく上回る(前期1人(2.1%)
、後期 2 人(6.1%)
)
2.期待した水準を上回る(前期 10 人(21.3%)
、後期 10 人(30.3%)
)
3.期待した水準にある(前期 31 人(66.0%)
、後期 15 人(45.5%)
)
4.期待した水準を下回る(前期 5 人(10.6%)
、後期 6 人(18.2%)
)
5.その他(前期、後期共に 0 人)
問11 休講回数に対応する数字にチェックをつけてください。
(オムニバスの場合、担当
授業回数中の何回かが該当します。
)
休講なし→前期 32 科目(69.6%)
、後期 19 科目(57.6%)
1回
→前期 9 科目(19.6%)
、後期 9 科目(27.3%)
2回
→前期 3 科目(6.5%)、後期 4 科目(12.1%)
3回
→前期 2 科目(4.3%)、後期 1 科目(3.0%)
5回
→前期なし、後期 1 科目(3.0%)
問12 休講に対する代替措置について。
1.あり・補講
→前期 4 科目(21.1%)
、後期 5 科目(29.4%)
2.あり・補講以外→前期 11 科目(57.9%)
、後期 8 科目(47.1%)
3.その他
→前期 4 科目(21.1%)
、後期 4 科目(23.5%)
問13 シラバスの活用について。該当するものにチェックをつけてください。
(複数選択
可)
1.学期始めの授業説明に活用→前期 46 科目(67.6%)
、後期 32 科目(68.1%)
2.学期中の授業の進行に活用→前期 10 科目(14.7%)
、後期 6 科目(12.8%)
- 28 -
3.学期末の成績評価の説明に活用→前期 11 科目(16.2%)
、後期 6 科目(12.8%)
4.特に活用していない→前期 1 科目(1.5%)
、後期 3 科目(6.4%)
5.その他→前期、後期共に 0
問14 答案・レポートの取り扱いについて。該当するものにチェックをつけてください
1.保管あり・返却あり→前期 17 科目(33.3%)
、後期 9 科目(20.5%)
2.保管あり・返却なし→前期 26 科目(55.3%)
、後期 17 科目(38.6%)
3.その他→前期 8 科目(21.6%)
、後期 18 科目(40.9%)
問15 当該授業について、今年度、工夫および工夫の継続(以下、これを「工夫等」と
いう。
)を行った項目にチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.話し方や板書等→前期 8 科目(5.1%)
、後期 7 科目(6.4%)
2.授業への態度→前期 9 科目(5.8%)
、後期 5 科目(4.6%)
3.受講生との対話→前期 18 科目(11.5%)
、後期 11 科目(10.1%)
4.自主学習の促し→前期 24 科目(15.4%)
、後期 17 科目(15.6%)
5.難易度のレベルやわかりやすさ→前期 23 科目(14.7%)
、後期 20 科目(18.3%)
6.興味深い授業→前期 22 科目(14.1%)
、後期 13 科目(11.9%)
7.授業改善のための意見聴取→前期 6 科目(3.8%)
、後期 2 科目(1.8%)
8.教材(配付資料やスライド、教科書等)の工夫等
→前期 20 科目(12.8%)
、後期 10 科目(9.2%)
9.授業の内容編成の工夫等→前期 24 科目(15.4%)
、後期 20 科目(18.3%)
10.特になし→前期 1 科目(0.6%)
、後期 2 科目(1.8%)
11.その他→前期 1 科目(0.6%)
、後期 2 科目(1.8%)
問16 問15でチェックした工夫等について。学生から出された意見や学生の学習・理
解状況等を踏まえて行った項目にチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.話し方や板書等→前期 3 科目(3.1%)
、後期 1 科目(1.8%)
2.授業への態度→前期 4 科目(4.1%)
、後期 0
3.受講生との対話→前期 8 科目(8.2%)
、後期 6 科目(10.5%)
4.自主学習の促し→前期 14 科目(14.3%)
、後期 3 科目(5.3%)
5.難易度のレベルやわかりやすさ→前期 18 科目(18.4%)
、後期 11 科目(19.3%)
6.興味深い授業→前期 17 科目(17.3%)
、後期 6 科目(10.5%)
7.授業改善のための意見聴取→前期 4 科目(4.1%)
、後期 1 科目(1.8%)
8.教材(配付資料やスライド、教科書等)の工夫等
→前期 9 科目(9.2%)
、後期 4 科目(7.0%)
9.授業の内容編成の工夫等→前期 10 科目(10.2%)
、後期 12 科目(21.1%)
- 29 -
10.特になし→前期 11 科目(11.2%)
、後期 11 科目(19.3%)
11.その他→前期なし、後期 2 科目(3.6%)
問17 問15でチェックした工夫等について。教員間の懇談や授業公開・研修会等を踏
まえて行った項目にチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.話し方や板書等→前期 2 科目(3.6%)
、後期なし
2.授業への態度→前期 1 科目(1.8%)
、後期なし
3.受講生との対話→前期 5 科目(8.9%)
、後期 1 科目(2.4%)
4.自主学習の促し→前期 7 科目(12.5%)
、後期 5 科目(11.9%)
5.難易度のレベルやわかりやすさ→前期 3 科目(5.4%)
、後期 7 科目(16.7%)
6.興味深い授業→前期 4 科目(7.1%)
、後期 1 科目(2.4%)
7.授業改善のための意見聴取→前期、後期共になし
8.教材(配付資料やスライド、教科書等)の工夫等
→前期 6 科目(10.7%)
、後期 6 科目(14.3%)
9.授業の内容編成の工夫等→前期 7 科目(12.5%)
、後期 5 科目(11.9%)
10.特になし→前期 21 科目(37.5%)
、後期 17 科目(40.5%)
11.その他→前期、後期共になし
問18 問15でチェックをつけたもののうち、特に力を入れたもの一つについて、その
工夫等の内容を具体的に記入してください。
まず項目番号をチェックしてください。
1.話し方や板書等→前期なし、後期 1 科目(3.1%)
2.授業への態度→前期後期共になし
3.受講生との対話→前期 1 科目(2.9%)
、後期 2 科目(6.3%)
4.自主学習の促し→前期 8 科目(22.9%)
、後期 5 科目(15.6%)
5.難易度のレベルやわかりやすさ→前期 4 科目(11.4%)、後期 7 科目(21.9%)
6.興味深い授業→前期 5 科目(14.3%)
、後期 3 科目(9.4%)
7.授業改善のための意見聴取→前期、後期共になし
8.教材(配付資料やスライド、教科書等)の工夫等
→前期 9 科目(25.7%)
、後期 5 科目(15.6%)
9.授業の内容編成の工夫等→前期 7 科目(20.0%)
、後期 7 科目(21.9%)
10.特になし→前期 1 科目(2.9%)
、後期 1 科目(3.1%)
11.その他→前期なし、後期 1 科目(3.1%)
問19 次に具体的内容を記入してください。内容が本年度前期の別の授業科目について
の回答と同じ場合は、
「前期○○科目と同じ。」と記入してください。
(記述式)
- 30 -
1. 話し方や板書等(前期なし、後期 1 科目)
・後期記述なし。
3.受講生との対話(前期 1 科目、後期 2 科目)
・初回の授業に名札カードを作成させ、常時机上に提示するよう求め、名前や専攻が把握
できるようにした。その上で、班別活動を多く取り入れ各班の学生と個別対応できる場
面を求めた。班は時に専攻などを違えて攪拌し、日常生活で話さない学生同士の対話を
創る工夫もした。後期は図書館ラーニングコモンズを利用し、より対話を中心にした授
業展開を模索中である。
(前期・学校教育・講義)
・人数が多い授業ではあったが、授業時のコメントシートの往復や、グループ討論に基づ
くミニホワイトボードを活用した発表など、授業形態を工夫した。TAを採用し、グル
ープの意見整理や文字授業へのコメントも行ってもらった。
(後期・学校教育・講義)
・学生による発表及び学生同士の意見交換(後期・学校教育・演習)
4.自主学習の促し(前期 8 科目、後期 5 科目)
・学習カルテを毎授業時間の終わり書かせ,授業のポイント,疑問点,自主学習した内容
を書かせた。(前期・学校教育・講義)
・問題プリントを配布し授業中に学生に解答発表をさせた。内容は次元勘定、行列、微分
積分、ベクトル、複素数、微分方程式の解法で、基本的な数学の問題から物理と化学に
絡む応用問題まで用意した。解答発表をさせた際には、高校で既に習っている内容かど
うかの確認をしつつ、習っていないものについては補足説明を行った。また、授業後に
演習について来れているかどうか数名の学生に確認した。難しいという意見が出たが、
全くついて来れてないという事でもなかった。内容の理解が追いついていない学生に対
しては、問題を繰り返し解くよう伝えた。また、授業内で解答しきれなかった問題の一
部をレポートとして提出させ、不正解が多い学生には解きなおして再提出させた。
(前期・
学校教育・演習)
・グループワークで、いくつかのグループが時間外の作業を行った。
(前期・学校教育・演
習)
・英語関連の演習の場合、回の担当者はよく資料を読み込み、わかりやすい発表をするが、
担当でない場合には、経験上、学習の質が大幅に低下することが多い。そこで、本授業
では、回の担当者を決めず、学生それぞれの学習進度に応じて、1週間の学習の成果を
発表させる学習形式を採用した。その結果、各学生の学習が深まり、授業での議論も広
がりと深まりを見せた。
(前期・学校教育・演習)
・学生には模擬授業実施を課しているため、指導案作成や授業の進め方に関して十分準備
して臨むよう指示している。
(前期・学校教育・演習)
・今年度から、試験的に Evernote を活用して、お互いの作業過程を「見える」化し、教員
はその作業プロセスにコメントする・アドバイスする形を後半から取り入れました。
- 31 -
発表順が後半になるにつれ、課題設定とそれを実演するプレゼン力、さらに準備の必要
性が実感できたようです。教科書に書いてあることをまとめても深くならないこと、授
業できるためには教材を深く勉強しておくこと、これらが実感として語られていました。
(前期・学校教育・演習)
・100m 走ではポストテストのため、各自が自己の長所・短所を分析して練習計画を作成し、
これに基づく自主練習の実施を課した。
(前期・学校教育・実験・実習)
・毎時間,作品の譜読みや,作曲者名・作品名の暗記,指定作品の鑑賞,作曲家などに関
するプレゼンテーション準備などの課題を課すようにした。課題内容と取り組み状況の
記録用紙を配布し,使用を勧めた。授業の節目節目のテストによって,学修状況を確認
させ,さらなる自主学習への取り組みを促すようにした。(後期・学校教育・講義)
・授業開始直後から,授業時の飲食の禁止や飲み物を机上に置くなどの行為をたびたび注
意した。(後期・学校教育・講義)
・前年度の科目の復習テストからはじめ,理解が不十分な部分を確認させた。(後期・学校
教育・講義)
・技術習得の遅れている学生に用具を貸し出して自主練習を促した。
(後期・学校教育・実験
・実習)
・後期あと一つは記述なし。
5.難易度のレベルやわかりやすさ(前期 4 科目、後期 7 科目)
・理解が不十分と感じたときは、再度説明したり、より詳しく説明したり、当てて答えさ
せたり等を行った。
(前期・学校教育・講義)
・授業回数を重ねるにつれ,一部受講生の学力(基礎的音楽能力を含む)が非常に低いこと
が明らかになってきた。そのため,受講生から意見を聴取し,演習の進度を遅くしたり,
使用する用語を簡単なものに改めたりした。
(前期・学校教育・演習)
・佐藤進一『古文書学入門』を、受講生に分担して、その内容についてレジュメを作って
報告させ、収載している史料を音読させて意味を説明させた。その折に学生の理解を助
ける内容を説明し、また学生の読み方と解釈を訂正しつつ、丁寧に説明した。ついで都
城島津家文書(本田文書)について資料を作成させた上、音読と解釈をさせたが、同様
に学生の理解を助ける内容を説明し、また学生の読み方と解釈を訂正しつつ、丁寧に説
明した。説明にあたっては学生の理解度を考慮してわかりやすさを心がけた。(前期・学
校教育・演習)
・当該科目に関する学生の既習得度が低いことが初回の授業で判明したので、内容を簡素
化し、かつ到達目標に至ることができるよう、例年では個々に行わせる作業を共同作業
に変更し、複数名で 1 つの学びができるように改善を試みた。(前期・学校教育・実験・実
習)
・小・中・高等学校の学習内容と関連させた講義を心掛けるとともに、基本の説明の後に
応用質問を行って基礎知識の定着に努めた。
(後期・学校教育・講義)
- 32 -
・1カ所説明が込み入っていて長くなるところがある。それを説明するにはいくつかの方
法があるが、どれもなかなかイメージしにくいと思われる。今年した方法は、幾分分か
り易いかなと思われ、採用し、分かり易く組み直した。
(後期・学校教育・講義)
・前期ソルフェージュと同じ。
(後期・学校教育・演習)
・具体的な話をして分かりやすいようにした。
(後期・学校教育・演習)
・内容が抽象的なため、具体例を多く使用した。しかし、入れる場所、注目のさせ方等も
う少し工夫の余地があったかなと思う。
(後期・学校教育・演習)
・前期の声楽概論と同じ。
(後期・学校教育・実験・実習)
・前期の声楽 I と同じ。
(後期・学校教育・実験・実習)
6.興味深い授業(前期 5 科目、後期 3 科目)
・家庭科の教科への関心は決して高いといえないので,他教科とのつながりを踏まえた教
科内容を示し,関心を持ってもらいやすくしている。(前期・学校教育・講義)
・学校教育課程の学生たちには、国語学が少しでも身近な存在にあるように、教材をあえ
てよく目にするもの(歌詞・サブカルチャー)から取り上げました。
今年度特に好評だったのは「外行語」を交えた語種論でした。外来語批判だけでなく、
実は外へ日本語が進出し、その国の言葉として取り入れられている事実(
「ひきこもり」
など)に気づかせることを課題としました。視点が増えた喜びがあったようです。
(前期・
学校教育・講義)
・西嶋定生「東アジア世界と日本史」をテキストとし、学生は分担して、その内容を要約
し、関連事項を調べ、コメントをつけて、レジュメを作成して、口頭報告を行った。学
生の報告内容やコメントに即して、受講生に疑問や意見を発言させるよう指導した。そ
の際に、学生が発言しやすいように、補充する内容を説明して、学生のヒントになるよ
う配慮した。その内容は、学生の興味をひくような具体的な歴史事象や歴史の見方にな
るものを即興で用意した。
(前期・学校教育・演習)
・無意味な計算に終わってしまいがちなので、特に内容が必要とされる具体的な場合を説
明するときは、次数を3次等の低い場合に行い、何をやっているのかその意味が分かる
ように配慮した。証明については、次数が低い場合の説明も入れて、一般の場合の理解
は無理強いしないように努めた。
(前期・学校教育・演習)
・人間社会課程の学生たちには、一方通行型にならないことと、3 年生の受講も多かったの
で、応用問題的な、思考を必要とする課題を最後に設ける回数を増やしました。
特に辞書の分析、読み方の時には、学校教育課程に学生たちには見られない興味と関心
を示してくれました。(前期・地域文化・講義)
・学生にとって、現在の興味と将来へつながる興味の 2 点を意識して取り組んだ。(後期・
学校教育・講義)
・教育実習での学びを生かせるように教材作りの演習を取り入れた。
(後期・学校教育・演習)
・後期あと一つは記述なし。
- 33 -
8.教材の工夫等(前期 9 科目、後期 5 科目)
・古典はどうしても現代では見られないものを扱わなくてはならないため、パソコン等を
駆使して、ビジュアル教材を多く使用した。
(前期・学校教育・講義)
・積極的な学習を促すワークシートの活用や演習も取り入れた。パワーポイントによる視
覚資料も活用した。
(前期・学校教育・講義)
・知的障害のメカニズムおよび適応機能についての医療知識を中心に解説する。また、知
的障害のある子どもやその家族への支援体制についても触れ、家族全体を見据えた障害
理解の重要性について討議する。
(前期・学校教育・講義)
・小テストを実施するようにした。それに伴って自主学習をするように促した。
(前期・学
校教育・講義)
・文学史は、下手をすると非常に味気ない授業になるので、そうならないように、学生の
興味・関心を惹けるビジュアル教材を多用した。
(前期・学校教育・講義)
・教科書として『唐物の文化史』を指定し、同書の各章の内容、関連した内容、同書には
言及されていないが授業目標との関連から必要な内容とを組み合わせて授業内容を編成
した。毎回、資料を配布し、重要な箇所を空欄にしたレジュメと参考文献を提示した。
特に留意したのは、学生の質問への回答と、誤解の訂正をレジュメに掲載したことであ
る。毎回の授業で学生にコメントペーパーを書かせ、そこに記入された感想や質問につ
いて、質問への回答と、誤って理解した点を掲載するようにした。それは大部になり、
毎回の授業内容の箇所の2~3倍になるのが通例であった。また写真・映像・地図など
を配布資料およびスクリーン上に投影し、理解の一助とした。(前期・学校教育・講義)
・共同執筆した副教材の効果的な活用を図ることがで、学びの多い授業を展開することが
できた。同じく、昨年度に実施した調査研究「学校体育活動における複数の指導者によ
る効果的な授業の在り方」
(文部科学省)を活用し、学びの多い授業を展開することがで
きた。
(前期・学校教育・演習)
・学習経験が2年以上の学生が対象であるため、個々人の特性に合った課題曲を選定し、
学びの充実感が味わえるように支援した。(前期・学校教育・演習)
・前期あと一つは記述なし。
・今年度は高校倫理との関連を強く意識した講義構成をとった。個々の哲学者の学説を紹
介するときに、高校倫理の教科書で取り上げられているトピックを取り入れてみた。
(後
期・学校教育・講義)
・受講生の感想をとりあげ足り,映像資料を用いたりした。
(後期・学校教育・演習)
・前期「日本の歴史と文化」科目と同じ。
(後期・地域文化・講義)
・内容については、文字論を英語との対比で行ったトピックを導入したことがあげられま
す。
(後期・地域文化・講義)
・講読演習の成果を高めるため、文法参考書を適宜併用し、繰り返し参照しながら授業を
進めた。(後期・地域文化・演習)
- 34 -
9.授業の内容編成の工夫等(前期 7 科目、後期 7 科目)
・
「高齢者の心身の特徴とスポーツ」に関して、高齢者のグランドゴルフのプレーに参加す
ることにより、その実態を把握した上で理論に入るという順序性を重視した。(前期・学
校教育・講義)
・学習指導要領との関連や学生に取り組ませる教材研究の内容について検討・工夫した。
(前
期・学校教育・講義)
・第一段階.総務省情報通信白書等より,情報通信技術の社会への浸透及び産業・生活への
影響について,具体的に把握させた。
第二段階.情報通信技術の普及により必要となってきた,児童生徒への情報モラルなど
の指導に留意点について,教育の情報化に関する手引きなどで,確認させた。
第三段階.情報モラルなどの授業設計をさせ,発表させた。
以上の各段階において,ノートパソコンを持参させ,インターネットにアクセスさせな
がら,グループ毎に協議させた。第三段階では,2 年生に対して,3・4 年生に指導的な
役割も求めた。
(前期・学校教育・講義)
・小・中学校の学習指導要領「家庭」の衣生活教育の内容を踏まえて、基礎知識を定着さ
せられるように考慮した。
(前期・学校教育・講義)
・本科目が概論であるため、高等学校生物の内容を全般的に幅広く取り扱うことに努めた。
(前期・学校教育・講義)
・3 回ほどの概論内容を終えた後は、4 人 1 組の班編制をして模擬授業の構想。実践を 2 週
単位で繰り返した。教材ジャンルごとに班内で授業構想について課題発見・解決の議論
をし、担当者が授業実践をする形式となる。また模擬授業後は、全員からコメントシー
トが担当者にわたり授業の客観視ができる工夫をした。教職大学院及び派遣の現職教員
の方の参加を得て、現場の視点も随所に付加され大変意義ある学びとなった。(前期・学
校教育・講義)
・前期あと一つは記述なし。
・授業編成について成功 1 点と失敗1点があげられます。
成功したのは一回目の INTRODUCTION の内容です。
昨年度は、教材として CM を活用することにこだわっていたようです。
「ら抜きことば」
をとりあげましたが、学生たちの反応は今ひとつでした。今年度は、この講義の眼目の
一つである「「日本語」を複数形として考えること」から、多様性にかかわる活動課題を
実践しました。一回目のグループの緊張をほぐす活動につながり、ようやく定番ができ
たかというところです。
失敗した点は、「レトリック」と「言語の線条性」の両トピックの配置が逆であったと
気づいたことです。来年度は「言語の線条性」から「レトリック」へと展開する予定で
す。
(後期・学校教育・講義)
・身体的な観点から捉えた言語論を前半に持ってきたが、この科目の焦点をぼやけさせる
- 35 -
にとどまりました。
(後期・学校教育・講義)
・学生がどのような指揮をしているか客観的に確認できるよう YouTube の「限定公開」URL
にアップロードし,予習・復習に活用させた。(後期・学校教育・演習)
・学習内容をユニットに分け,講義で知識の整理と議論のポイントを明確にするというス
テップを経てグループ討議という流れで行った。
(後期・学校教育・演習)
・3 年生が対象ということもあり、授業型の発表を取り入れました。また、その授業の発表
の到達度を、他者のコメントから発表者が自覚するかたちを取り入れました。
具体的には、20 分の発表の後、以下の問いを出させることにしています。
「授業発表を聞いて分かったことを一つあげて下さい」
「もっと知りたいと思ったことをあげて下さい」
これを 2 クールくり返しました。
さらに Evernote を活用し、全員に見える形で準備段階を行わせました。
(後期・学校教育・演習)
・
従来「英語文化論」は E. D. Hirsch, Jr.等が提唱する Cultural Literacy という概念
に基づいた枠組みで編集された英文の事典(
「Dictinary ofCultural Literacy」
)及び
その理論書(「Cultural Literacy」
)に含まれる教育との関連についてのエッセイを読む
ことを主眼として来たが、今年度はそれに加えて上記書物と同趣旨で編集された国内市
販のテキストを用いて後半は具体的な事項に関する英文を読んで検討する作業を行なっ
た。
(後期・地域文化・演習)
・後期あと一つは記述なし。
10.特になし(前期 1 科目、後期 1 科目)
・前期、後期共に記述なし。
11.その他(前期なし、後期 1 科目)
・事前学習と授業でのグループ学習により、学生が主体的に学習できる環境づくりに努め
た。また、事前学習にもとづいた小テストを毎回実施したが、その内容と授業内容の連
動に努めた。(後期・学校教育・講義)
問20 学術の発展・動向や社会の変化等を授業に反映するために行った工夫等について。
該当するものにチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.各種データの活用→前期 9 科目(15.5%)
、後期 8 科目(16.7%)
2.各種研究成果等の活用→前期 19 科目(32.8%)
、後期 12 科目(25.0%)
3.新聞報道等の活用→前期 9 科目(15.5%)
、後期 8 科目(16.7%)
4.現状視察等→前期 3 科目(5.2%)
、後期 2 科目(4.2%)
5.特になし→前期 6 科目(10.3%)
、後期 10 科目(20.8%)
6.本授業では必要ない→前期 11 科目(19.0%)
、後期 7 科目(14.6%)
7.その他→前期 1 科目(1.7%)
、後期 1 科目(2.1%)
- 36 -
問21 問20でチェックをつけたもののうち、特に力を入れたものがあればそれについ
て、その工夫等の内容を具体的に記入してください。
まず項目番号をチェックしてください。
1.各種データの活用→前期 4 科目(18.2%)
、後期 2 科目(10.5%)
2.各種研究成果等の活用→前期 13 科目(59.1%)
、後期 9 科目(47.4%)
3.新聞報道等の活用→前期 1 科目(4.5%)
、後期 4 科目(21.1%)
4.現状視察等→前期 1 科目(4.5%)、後期なし
5.特になし→前期 1 科目(4.5%)
、後期 2 科目(10.5%)
6.本授業では必要ない→前期 2 科目(9.1%)
、後期 2 科目(10.5%)
7.その他→前期、後期共になし。
問22 次に具体的内容を記入してください。
(記述式)
1.各種データの活用(前期 4 科目、後期 2 科目)
・国際的な教育調査の結果と学習指導要領や求められる授業との関係について取り上げた。
(前期・学校教育・講義)
・子どもたちの現状を知る必要があるので,最新の子どもに関する調査資料を示し,今の
子どもたちの生活実態をつかめるようにしている。
(前期・学校教育・講義)
・PISA や TIMSS といった国際学力調査のデータを用いた。(前期・学校教育・講義)
・前期あと一つは記述なし。
・対照言語学の見解、特に影山太郎、高見健一の研究成果を分かりやすく、洋楽の歌詞を
活用して教材化しました。
(後期・地域文化・講義)
・後期あと一つは記述なし。
2.各種研究成果等の活用(前期 13 科目、後期 9 科目)
・学会の動向は常にチェックしている。
(前期・学校教育・講義)
・日本小児科学会、日本小児神経学会、日本小児精神神経学会で発表された研究成果を講
義に盛り込んだ。(前期・学校教育・講義)
・生物の系統分類は,分子系統学を取り入れることによって大きく変わってきている。こ
の考え方をわかりやすく取り入れる工夫をした。
(前期・学校教育・講義)
・解りやすさを重視しつつ、現象の理解にとどまらず、論理的に解釈する習慣付けを期待
できる授業を実施した。
(前期・学校教育・講義)
・現状の現場の状況を反映した新刊書物及び研究学会で得られた授業実践などを積極的に
紹介し、学生の興味関心に応えるとともに、実習で活用できる内容を目指した。
(前期・
学校教育・講義)
・大きく2点あります。
1
外行語についての記事および先行研究(井上史雄氏など)の成果を取り入れたこと。
- 37 -
そしてそのことに関するオリジナルの素材(外国映画の予告編)
。
2
文字表記をカタカナ表記語にしぼって展開した点 秋月氏、奥垣内氏の研究成果、
及び卒業生の研究成果を紹介して、カタカナ文字の印象に基づく使い分け、及び、現在、
代表的なカタカナ表記語と思われるもの(ノリ、ハマるなど)を具体的に提示し、考え
させました。
その他、ワークシートの設問の表現や、発表の例示など改訂を少し加えています。
(前期・
学校教育・講義)
・絶えず学会の動向はチェックしている。
(前期・学校教育・講義)
・各テーマに関する近年の研究成果をできるだけ盛り込んで、内容を構成した。
(前期・学
校教育・講義)
・設問 19 と同じ。
(前期・学校教育・演習)
・設問 19 で述べた解説に際して、
『古文書学入門』には述べられていない研究成果につい
て言及した。また博物館の展示などに関する情報を示し、史料に関する興味を持たせよ
うと配慮した。
(前期・学校教育・演習)
・学習内容に関わりのある論文の内容を紹介したり、最近の研究動向について随時情報の
提供を行った。
(前期・学校教育・演習)
・テキストの発表以後の研究成果について、補充事項として解説した。また博物館の展示
などに関する情報を示し、史料に関する興味を持たせようと配慮した。
(前期・学校教育・
演習)
・前期あと一つは記述なし。
・容易に入手できる情報の曖昧さについて、自己判断の基準として重要な項目について学
術的成果を示しつつ、基礎知識や基礎技術に関する理解を促した。
(後期・学校教育・講義)
・県内であった実際の生徒指導上のトラブルについて,生徒指導上の観点から対策を考察
するレポートを2回提出させ,現実感を持たせる試みを行った。
(後期・学校教育・講義)
・最近の研究の成果を紹介した。また,公開されている動画や画像を活用した。
(後期・学
校教育・講義)
・
以下それぞれのトピックでの改訂について述べる。
INTRODUCTION 金田一春彦『日本語』を再活用
多様性:地域Ⅰ・Ⅱ
言語地図シートの改訂、
『九州方言の底力』活用
多様性:集団 窪薗『新語はこうして作られる』活用
多様性:関係 英語との比較を加える
言語表現:談話と会話
秋田実のお笑いの型を参考
言語表現:ノンバーバル 主に東山安子の研究成果を活用
言語表現:書字と打字 エモティコンの分析、中島恵子「はらっぱ」の楽譜、共感覚
比喩の研究成果を活用
言語表現:レトリック 瀬戸賢一の分類を活用
- 38 -
言語表現:線条性と創造性
谷川俊太郎の詩についての著作を参考
歴史:五十音図といろは歌、通時と共時
総合
特になし
ヒント論文の精選、
『これから研究を書くひとのためのガイドブック』活用
(後期・学校教育・講義)
・小学校での学力形成についての着目点や、アクティブラーニングを取り入れた授業実践
研究についての事例を取り入れた。
(後期・学校教育・講義)
・授業内容に関連する追加資料を提供した。
(後期・学校教育・演習)
・後期あと三つは記述なし。
3.新聞報道等の活用(前期 1 科目、後期 4 科目)
・インターネット、新聞等で報道された、関連する最新科学トピックについて積極的に紹
介した。(前期・学校教育・講義)
・学生が現在の動向への意識を高められるよう、新聞やインターネット上のニュースを活
用した。(後期・学校教育・講義)
・倫理学的な問いを講義中に発するさいに、可能なかぎり最近メディアで取り上げられた
事象を例にしている。(後期・学校教育・講義)
・宮崎県域の歴史について言及する際に使用した。特に講義期間中、
『宮崎日日新聞』にお
いて、日向国府の特集記事が連載されたため、それを全て(6 回分)を印刷して学生に配
布し、発掘調査やその成果について解説した。(後期・地域文化・講義)
・講読教材選定にあたってアクチュアリティに留意した。(後期・地域文化・演習)
4.現状視察等(前期 1 科目、後期なし)
・4 年生の公立実習視察内容を、的確に模擬授業の助言に活用した。
(前期・学校教育・講義)
5.特になし(前期 1 科目、後期 2 科目)
・前期、後期共に記述なし。
6.本授業では必要ない(前期 2 科目、後期 2 科目)
・特になし。(前期・学校教育・演習)
・あとは記述なし。
7.その他(前期、後期共になし)
・前期、後期共に記述なし。
問23 この授業で行った学習指導法上の工夫等について。該当するものにチェックをつ
けてください。
(複数選択可)
1.少人数授業→前期 3 科目(3.0%)
、後期 3 科目(4.0%)
2.対話・討論型授業→前期 22 科目(21.8%)
、後期 14 科目(18.7%)
3.フィールド型授業→前期 4 科目(4.0%)
、後期 1 科目(1.3%)
4.メディア(映像教材等)の活用→前期 11 科目(10.9%)
、後期 8 科目(10.7%)
5.コンピュータ等、情報機器の活用→前期 8 科目(7.9%)
、後期 6 科目(8.0%)
- 39 -
6.TA の活用→前期 1 科目(1.0%)
、後期 2 科目(2.7%)
7.学生による発表の活用→前期 24 科目(23.8%)
、後期 15 科目(20.0%)
8.実験・実習的活動の導入→前期 8 科目(7.9%)
、後期 7 科目(9.3%)
9.教材の工夫→前期 16 科目(15.8%)
、後期 14 科目(18.7%)
10.特になし→前期 1 科目(1.0%)
、後期 2 科目(2.7%)
11.その他→前期 3 科目(3.0%)
、後期 3 科目(4.0%)
問24 問23でチェックをつけたもののうち、特に力を入れたものがあればそれににつ
いて、その工夫等の内容を具体的に記入してください。
まず項目番号をチェックしてください。
1.少人数授業→前期、後期共になし。
2.対話・討論型授業→前期 9 科目(25.7%)
、後期 3 科目(11.1%)
3.フィールド型授業→前期 1 科目(2.9%)
、後期なし。
4.メディア(映像教材等)の活用→前期 1 科目(2.9%)
、後期 2 科目(7.4%)
5.コンピュータ等、情報機器の活用→前期 1 科目(2.9%)
、後期 1 科目(3.7%)
6.TA の活用→前期なし、後期 1 科目(3.7%)
7.学生による発表の活用→前期 12 科目(34.3%)
、後期 10 科目(37.0%)
8.実験・実習的活動の導入→前期 1 科目(2.9%)
、後期 4 科目(14.8%)
9.教材の工夫→前期 4 科目(11.4%)
、後期 4 科目(14.8%)
10.特になし→前期 3 科目(8.6%)
、後期 1 科目(3.7%)
11.その他→前期 3 科目(8.6%)
、後期 1 科目(3.7%)
問25 次に具体的内容を記入してください。
(記述式)
2.対話・討論型授業(前期 9 科目、後期 3 科目)
・専門知識の定着を図るため、初めに基礎知識を学生の目線で理解できるように伝え、次
にその知識をもとにした学生同士の討論を行った。
(前期・学校教育・講義)
・価値観の違いを確認させるために,意見交換できる場を設けるようにしている。(前期・
学校教育・講義)
・上述の学習カルテには,毎回コメントを書いた。
(前期・学校教育・講義)
・
「分からない」という答えが出ないように、さらに、すぐにはわからないけれどよく考え
れば分かるような問を捻出した。
(前期・学校教育・講義)
・班別の音読活動などを行い、実習で即実践できる方法について活動型の学びを深めた。
(前
期・学校教育・講義)
・各人の進度状況や理解度を把握するために、個人レッスン形式によって、対話を交えな
がら授業を進めた。
(前期・学校教育・演習)
・グループで指導案を作成させた。
(前期・学校教育・演習)
- 40 -
・1週間で行った各学生の学習成果や疑問点などを毎授業で発表させた。
(前期・学校教育・
演習)
・教養的な方向に流れるのではなく、話し合いや発表など、自分の発言を保証されている
時間帯を多く設けることにしました。「知っている」
「覚えた」だけではなく、
「私はこう
思う」
「同じ意見だ」
「ちがう意見だ」と安心して発言できるグループ作りを意識的に増
やしました。15 回の授業で 4 グループ経験させました。
(前期・地域文化・演習)
・グループでの意見交換、事前学習内容の確認などを取り入れた。(後期・学校教育・講義)
・学生の考えや基準にしている知識等を明らかにして、結論への道筋を理解できるように
した。
(後期・学校教育・講義)
・例年どおり、2 回のグループワークを行う。それに基づいたレポート作成を冬休みの課題
とした。(後期・学校教育・講義)
3.フィールド型授業(前期 1 科目、後期なし)
・問 19 で述べたとおり。
(前期・学校教育・講義)
4.メディア(映像教材等)の活用(前期 1 科目、後期 2 科目)
・設問 19 とダブルが、ビジュアル教材は多用した。
(前期・学校教育・講義)
・必要に応じて,画像,動画を活用した。
(後期・学校教育・講義)
・様々な歌手の CD や DVD を鑑賞させることによって、望ましい声のイメージを持たせるこ
とを心がけた。
(後期・学校教育・演習)
5.コンピュータ等、情報機器の活用(前期 1 科目、後期 1 科目)
・学術用語を、学生に分かりやすく説明するために、映像教材を用いた。
(前期・学校教育・
講義)
・Evernote を共有して、お互いの準備の状況が見られるようにしました。そのことで発表
までどのような文献に当たり、問いを考えて、また改訂していったのかが共有できるよ
うになりました。
指導する側も、発表者の勘違いの部分を事前に修正できました。
(後期・学校教育・演習)
6.TA の活用(前期なし、後期 1 科目)
・ピアノを弾ける TA を雇用し,演習において活用した。
(後期・学校教育・演習)
7.学生による発表の活用(前期 12 科目、後期 10 科目)
・学生による模擬指導やそれについての協議が充実するようにした。
(前期・学校教育・講義)
・できるだけ授業内に学生の意見発表の機会を作って、知識定着の課程を確かめながら授
業を進めた。(前期・学校教育・講義)
・グループを設け、個人による思考の後、グループ相談・話し合い、そして代表の発表、
という流れが基本的に確立できたかと思います。
(前期・学校教育・講義)
各回の授業で 6 割~7 割ほど活動時間を設定できました。
(前期・学校教育・講義)
・素材研究を充実させるため種目ごとに調べてきたことを発表させた。
(前期・学校教育・講
義)
- 41 -
・15 分間の模擬授業実践を全員が実施した。
(前期・学校教育・講義)
・解答発表を行う際に将来教員として教壇に立つ事を意識し、丁寧な説明を心がける事、
受講生の方を向いて説明する事、板書の仕方を指導した。(前期・学校教育・演習)
・学生による発表が本授業の根幹なので、学生が適切に要点をおさえて資料を作成してい
るかを細かく点検しつつ、報告をさせた。要約の不十分さや誤字などを特に指導した。
(前期・学校教育・演習)
・学生による模擬授業を重視している。
(前期・学校教育・演習)
・設問 19 で述べたような学生の発表が、本授業の根幹である。学生の報告内容やコメント
に即して、受講生が疑問や意見を自由に発言できるような雰囲気をつくり、活発な議論
が展開できるように配慮した。
(前期・学校教育・演習)
・学生同士で発表して、他者の意見を共有することで学びの深まりに繋げることを目指し
た。
(前期・学校教育・実験・実習)
・学生が能動的に学習に取り組むために、講義の初回に後半は各自が興味を持った内容に
ついて発表を行う旨を告知し、講義をする際も折に触れて準備の仕方について話をし、
経過を報告もしてもらった。授業内容に興味を持っていない学生が多いので、この方法
をとったことで学生は否応なしに教科書を読み込んだり講義を聴きながらテーマを考え
たりしたようである。結果として、個性的でおもしろい発表が数多くみられ、成功した
といえる。
(前期・地域文化・講義)
・前期あと一つは記述なし。
・古楽や現代音楽の演奏発表,学生によるプレゼンテーション,新聞作りなどのアクティ
ブラーニングを授業内に多く組み込み,学生が能動的に学修できるように工夫した。
(後期・学校教育・講義)
・学生が考え、学びを深められるよう、基礎知識の提供後に、学生自身の発表の機会を複
数回設けた。(後期・学校教育・講義)
・日本語やことばに関する事柄は、知識として吸収する面もあるけれども、言語=活動と
して実感の後定着させることも必要であると考えています。
この授業では以下の活動を取り入れました。
・INTRODUCTION
・多様性
出身地域別配置による活動
・言語表現
・歴史
音読劇
漫才
お見合い型出会いのゲーム
ノンバーバルのカタログ発表
音読
異化ゲーム
ハ行転呼音を擬人法で発表(後期・学校教育・講義)
・人数が多い授業ではあったが、授業時のコメントシートの往復や、グループ討論に基づ
くミニホワイトボードを活用した発表など、授業形態を工夫した。TAを採用し、グル
ープの意見整理や文字授業へのコメントも行ってもらった。
(後期・学校教育・講義)
・
「分かりません。
」という回答があれば、そのような回答が出てこないような問いかけに
変えて質問し直すなどの工夫をした。(後期・学校教育・講義)
- 42 -
・学生による発表をとおして、他人のプレゼンテーションの工夫を学び、またお互いの習
熟度を感知させることに依って学修意欲の向上を図ることができた。
(後期・学校教育・演
習)
・分からない、といった答えが出ないように工夫した。例えば、4つある黒板のうちどれ
にヒントとなる内容があるか?等の形で問いかけた。(後期・学校教育・演習)
・学習指導案の発表及び模擬授業とその後の協議(後期・学校教育・演習)
・基本的に各回各受講者最低一回は発表の機会を与えた。(後期・地域文化・演習)
・後期あと一つは記述なし。
8.実験・実習的活動の導入(前期 1 科目、後期 4 科目)
・実際に造形遊びの活動を行ったり、描画体験をさせ、子どものつまずきを想定させた。
また、鑑賞活動を行うことで、子どもに寄り添う指導の在り方について考える機会を設
けた。
(前期・学校教育・講義)
・教育実習での学びを振り返りながら教材の提案や指導上の留意点を考慮できるように演
習を取り入れ考察させた。
(後期・学校教育・演習)
・後期あと三つは記述なし。
9.教材の工夫(前期 4 科目、後期 4 科目)
・設問 19 の回答と同じである。
(前期・学校教育・講義)
・前述の通り,基礎的音楽能力の著しく低い学生が見られたため,比較的容易な教材を選
択したり,課題の分量を軽減したりした。(前期・学校教育・演習)
・進める中で、次回の内容に触れる内容のレポートを低い次数の場合に問う問題を出し、
自然に予習となるように、一部はした。
(前期・学校教育・演習)
・陸上競技で普通行うことのない円盤投げややり投げ、棒高跳びといった種目を実施した。
(前期・学校教育・実験・実習)
・童謡や唱歌を題材にすることは増えたという程度です。15 回の構成がそもそも良い設計
ではなかったので、当たり外れの多い授業になりました。(後期・学校教育・講義)
・学生の個性を伸ばすことのできる、ステップアップした課題曲を与え、負荷を克服する
ように促した。
(後期・学校教育・実験・実習)
・中世の荘園公領制や中世法、自力救済等が、主要なテーマであったが、口頭で説明する
だけではわかりにくい。そこで概念を説明するため、図解し、パワーポイントやレジュ
メにおいて提示した。(後期・地域文化・講義)
・設問 19 に同じ。
(後期・地域文化・講義)
10.特になし(前期 3 科目、後期 1 科目)
・前期、後期共に記述なし。
11.その他(前期 3 科目、後期 1 科目)
・コメントのうち上位 1 割程度のものを B4 裏表に印刷して選択して次回の授業開始前に配
付する。(前期・学校教育・演習)
- 43 -
・毎回、外部指導者(芸術家)と連携・協力し、効果的な授業づくりを行ったことで、学
びの多い活動が展開された。
(前期・学校教育・演習)
・前期あと一つ記述なし。
・テニス技術書にはほとんど書かれていないが、技術習得上重要と思われるポイントをま
とめて配布した。(後期・学校教育・実験・実習)
問26 授業時間外の学習を促す措置について。該当するものにチェックをつけてくださ
い。
(複数選択可)
1.レポート→前期 22 科目(36.1%)
、後期 16 科目(30.8%)
2.小テスト→前期 5 科目(8.2%)
、後期 5 科目(9.6%)
3.中間テスト→前期 3 科目(4.9%)
、後期 5 科目(9.6%)
4.授業外の学習指示→前期 19 科目(31.1%)
、後期 20 科目(38.5%)
5.特になし→前期 6 科目(9.8%)
、後期 3 科目(5.8%)
6.その他→前期 6 科目(9.8%)
、後期 3 科目(5.8%)
問27 問26で4にチェックをつけた場合は、その内容を具体的に記入してください。
(記述式)
・シラバスは配布してあるので、その時間にやる箇所に、事前に目を通しておくよう指示。
(前期・学校教育・講義)
・提示した複数テーマの中から各自が選択・調査して発表する。
(前期・学校教育・講義)
・授業で学んだことを活かすよう、ボランティア等の実践活動への参加を促した。(前期・
学校教育・講義)
・学習指導要領との関係や,教科書,その他の指導資料に取り上げられている事例につい
て調査するように指示した。
(前期・学校教育・講義)
・授業内容に関連する課題を課した。それを元にグループ討議で内容を深め,発表を行わ
せた。
(前期・学校教育・講義)
・1.情報化の現状と課題についての整理
2.情報モラルなどに関する授業設計(指導計画)
(前期・学校教育・講義)
・テキストの該当頁に関しては、講義の前後に必ず読んで知識レベルの理解をしておくこ
とを促した。授業では、その知識について活動を通じて腑に落ちる機会であることを強
調した。(前期・学校教育・講義)
・自宅での学習・復習の啓発(前期・学校教育・講義)
・指定テキストについて各回の課題解決における基礎知識として、必ず読んでおくように
指示した。
(前期・学校教育・講義)
・次回の授業で扱う教科書の範囲を示し、該当箇所を通読する予習・復習を指示した。教
科書を使用しない回については、それに代わる文章(文献からの抜粋)を前の週に配布
- 44 -
して、予習・復習に使用させた。毎回、配布する資料に参考文献を提示した。そのうち
の 10 冊については、附属図書館のリザーブブックとして、読むことを勧めた。
(前期・学
校教育・講義)
・各自、発達段階にふさわしい教材開発にチャレンジし、授業の中で発表・報告した。
(前期・学校教育・演習)
・毎時復習を行うことが次時の深い理解に繋がるということを強く伝えた。
(前期・学校教
育・演習)
・与えた課題曲について、歌詞解釈から作曲背景を調べることと、授業で見出した技術的
課題についての復習を課した。
(前期・学校教育・演習)
・報告のための資料を作成し、史料の解釈をするための辞典・事典の活用を特に指示した。
(前期・学校教育・演習)
・学習テーマ(
「英語会話はどのように運ぶのか」
)に関する英文資料の購読。
(前期・学校
教育・演習)
・問 25 に記したとおり、模擬授業実施のための事前準備。
(前期・学校教育・演習)
・各自の担当部分に関わる文献を紹介し、その内容をレジュメに盛り込むよう指導した。
(前期・学校教育・演習)
・既に、上に記していますが、オンラインのノート上に自分たちの考えを「見える化」す
ることで、自然と切磋琢磨の状態に移行することができました。発表後のコメントもお
互いつけ合っていました。
(前期・学校教育・演習)
・毎回、学生と協議の上で宿題を課し、それを基に授業を進め、宿題の意義を実感させる
授業を展開した。(前期・学校教育・実験・実習)
・問 19 に述べたとおり。
(前期・学校教育・実験・実習)
・授業内に 10 分を上限として発表した内容に対する、他の学生の意見や教員のアドバイス
をいかして、学期末のレポートを制作した。
(前期・地域文化・講義)
・毎時間,作品の譜読みや,作曲者名・作品名の暗記,指定作品の鑑賞,作曲家などに関
するプレゼンテーション準備などの課題を課すようにした。
(後期・学校教育・講義)
・講義の前後に教科書指定頁を読むよう指示している。
(後期・学校教育・講義)
・
“学修”について,たびたび説明し,促した。ただし,学生たちは,授業外の学習をある
程度行っている者とまったく行っていない者に2分されており,授業外の学習にまった
く思考が向かない者が少なくなかったように感じられた。(後期・学校教育・講義)
・資料を渡して次回までに読んでこさせ、その内容を次回の授業時に話し合わせるなどし
た。
(後期・学校教育・講義)
・演習「時計づくり」の制作活動について、身の回りにある時計を振り返りそのデザイン
性などに注目することを促し、時間外での制作活動を勧めた。(後期・学校教育・演習)
・予習復習の指示を行った。(後期・学校教育・演習)
・グループ発表準備のため,役割分担をし情報をまとめてくる,発表練習を行っておく,
- 45 -
など(後期・学校教育・演習)
・復習予習により授業を進めることを周知し、それに基づいて授業を展開した。
(後期・学
校教育・演習)
・実技の習得を課したので時間外に練習しておくように指導した。(後期・学校教育・演習)
・1人につき4回程度の英文の分析と発表を行なわせた。(後期・学校教育・演習)
・与えられた課題曲についての予習と復習を義務づけている。
(後期・学校教育・実験・実習)
・自主練習。(後期・学校教育・実験・実習)
・与えられた課題曲についての予習と復習を義務付けている。
(後期・学校教育・実験・実習)
・毎回配布するレジュメに、参考文献を必ず付して読むことを勧めた。その文献の一部は
附属図書館のリザーブブックに指定し、なおかつレポートの対象書目とした。そして試
験で出題するテーマと対応させ、学期末試験の対策としても利用できるように配慮した。
(後期・地域文化・講義)
・洋楽の歌詞の翻訳を、当該の授業の内容を踏まえるようにという制約を設けて、2 回ほど
課題としました。
さらに最終課題も同様に、この授業の成果として押韻したものを加えればプラスとす
るとしました。
(後期・地域文化・講義)
・英文テキストの語句の予習と内容の把握。
(後期・地域文化・演習)
・発表を前提にした予習。
(後期・地域文化・演習)
・後期あと三つは記述なし。
問28 次年度に向けてこの授業について工夫したいと考える課題があれば、該当するも
のにチェックをつけてください。
(複数選択可)
1.授業目標→前期 3 科目(6.0%)
、後期なし。
2.授業方法→前期 12 科目(24.0%)
、後期 6 科目(15.4%)
3.授業の内容構成→前期 15 科目(30.0%)
、後期 16 科目(41.0%)
4.特になし→前期 17 科目(34.0%)
、後期 14 科目(35.9%)
5.その他→前期 3 科目(6.0%)、後期 3 科目(7.7%)
問29 問28でチェックをつけたものについて特に力を入れたいことがあれば、その具
体的内容を記入してください。
まず項目番号をチェックしてください。
1.授業目標→前期 1 科目(4.5%)
、後期なし。
2.授業方法→前期 7 科目(31.8%)、後期 4 科目(23.5%)
3.授業の内容構成→前期 7 科目(31.8%)
、後期 10 科目(58.8%)
4.特になし→前期 6 科目(27.3%)
、後期 3 科目(17.6%)
5.その他→前期 1 科目(4.5%)
、後期なし。
- 46 -
問30 次に具体的内容を記入してください。
(記述式)
1.授業目標(前期 1 科目、後期なし。)
・今回は一部受講生の学力(基礎的音楽能力を含む)が非常に低く,授業内容を大幅に変更
せざるを得なかったが,もしこの状況が続くようであれば授業目標自体を到達しやすい
ものに修正する必要があるかもしれない。同一講座の教員と連携し,受講生の能力をあ
る程度事前に把握するよう務めたい。(前期・学校教育・演習)
2.授業方法(前期 7 科目、後期 4 科目)
・学習指導要領などの基本的な知識を押さえてつつ,授業を組み立てることも考えさせる
ような進め方を検討したい。
(前期・学校教育・講義)
・学習内容の理解状況確認を兼ねて、明瞭に自分の意見を発表できるように、授業の組み
立てと発表の時間配分を考えた。
(前期・学校教育・講義)
・丁寧な説明と進み具合とがぶつかり合い、遅くなる傾向がある。無駄な説明が多いのか
もしれない。取捨選択が大事かと思うので、その点を工夫したい。
(前期・学校教育・講義)
・移動型机椅子のある図書館ラーニングコモンズでの授業に移行する。
(前期・学校教育・講
義)
・受講生 100 名という大教室の授業は本年度限りで、来年度からは新教育学部において 10
名程度(再履修の学生以外)という少人数の授業(「日本史概論」
)に変わる。従来、コ
メントペーパーが担っていた役割の一部が授業時間内で可能になる。学生に頻繁に発問
して理解度を点検したり、学生からの質問が受けることができる。そうした少人数を対
象にした授業方法を工夫したい。
(前期・学校教育・講義)
・具体的に何をするためにこの性質を扱うのかという背景を伝えるという今年度の姿勢を
さらに深めたい(前期・学校教育・演習)
・早期に Evernote を活用できる仕組みを作ることです(前期・学校教育・演習)
・課題内容と取り組み状況の記録用紙の使用がうやむやになってしまったので,受講記録
に記録し,毎時間提出させるように工夫したい。
(後期・学校教育・講義)
・他学部のある学科の4年次生は,ほとんど単位を取得できなかった。評価の状況を聞き
にきた学生に聞いたところ,「ほぼノートをとる習慣がない」ということであった。これ
では,“学修”どころか,授業時間内の学習も成立しない。
(後期・学校教育・講義)
無理やりにでもノートをとらざるをえなくなるような教材を工夫する必要がある。
・今年度設問19で採用した方法は改善の余地があると思われるので、もう少し黒板に残
るような形で進めるようにしたい。
(後期・学校教育・講義)
・2017 年度以降は、新教育学部の学生を対象とする。受講生数は 10 人以下のが予想される
ので、少人数クラスに対応した指導法を検討していきたい。
(後期・地域文化・講義)
3.授業の内容構成(前期 7 科目、後期 10 科目)
・現在の教育課題にいっそう対応するようにしたい。(前期・学校教育・講義)
- 47 -
・小規模校のメリット・デメリットについての資料の紹介(前期・学校教育・講義)
・入学生のレベルに合わせた授業内容(前期・学校教育・講義)
・模擬授業の時間配分や要領について十分検討を加えたい。
(前期・学校教育・講義)
・史料の読解力をつけるのにふさわしい教材の選定や、補助教材の活用等を検討したい。
(前期・学校教育・演習)
・本年度のテキストは、1年生の必修科目「日本の歴史と文化」に深く関わるものを選ん
だ。理解しやすい側面がある一方、内容の重複もある。また期待した程、活発な議論に
ならなかった。テキストや分担量など、さらに検討していきたい。
(前期・学校教育・演習)
・初めてきく内容ばかりの講義であり、後半で発表をするのは各自の準備が大変だったし、
教員のフォローも難しかった。来年度は今年度の授業構成が妥当だったかをもう一度検
討したい。教科書をどういかしていくのかも課題である。
(無いと学生に不親切だがそれ
に沿って全ての内容を話できるわけでは無いため。
)
(前期・地域文化・講義)
・来年度からは教育学部開講科目となるので、高校倫理との関連をより一層意識した講義
内容とするつもりである。
(後期・学校教育・講義)
・より教育実践につながるよう、多様な事例を盛り込む。(後期・学校教育・講義)
・学生の理解が十分でない点があるので,各段階で理解の定着を図りながら授業を進める
工夫をしたい。
(後期・学校教育・講義)
・
どのトピックも、問いをどう組み立てるかにかかっています。
たとえば、「方言」というテーマで掲げても、
「方言は死ぬだろうか」から「じゃんけ
んであいこの時、何と言っていた」まで、具体的な答えからテーマと重要なポイントに
発展していく道筋をどうデザインするかが要であると判断しています。
(後期・学校教育・
講義)
・
橋本武『ディスコース』を中心に、まず授業で活用しやすいテキストをベースに展開
するという、オーソドックスな方法に戻って、組み立て直す予定です。(後期・学校教育・
講義)
・設問19で述べたように、「具体例を多く使用した」が、
「入れる場所、注目のさせ方等
もう少し工夫の余地があったかなと思う。」
(後期・学校教育・講義)
・ 概念の枠組みは変えないが、教材の再検討と構成の見直しをして覧ようと思っている。
(後期・地域文化・演習)
・後期あと三つは記述なし。
4.特になし(前期 6 科目、後期 3 科目)
・特になし。(前期・学校教育・講義)二つ
・後期記述なし。
5.その他(前期 1 科目、後期なし。
)
・
現在はボランティアで演示や作品披露をお願いしている芸術家に対し、謝金を支払え
るよう、事前に手続きをする。
(前期・学校教育・演習)
- 48 -
問31 授業の工夫・改善のために必要な設備の改善等について、意見・要望があれば記
入してください。
(記述式)
・各教室にあるプロジェクタの機種を統一して欲しい。パソコンを繋ぐのに苦労する。
(前期・学校教育・講義)二つ
・実験室,実験装置,大型 TV,プロジェクタなど。現在は,ほとんど,講座費からの持ち
出しで授業に対応しているが,予算減によって限界がある。
(前期・学校教育・講義)
・大きな講義室ではグループ活動をさせにくい。
ある程度受講者がいると狭い教室では困るが,だからといって机やイスが固定されてい
るのもスムーズに活動させにくい。
(前期・学校教育・講義)
・音声マイクが充電されていない場合がある。
(前期・学校教育・講義)
・移動型机椅子のある教室を教育文化学部講義棟にも設置して欲しい。また発表型ホワイ
トボード等の教具を基礎教育支援室に増量して備えて欲しい。(前期・学校教育・講義)
・附属小中学校で使用する板書周辺の用具、授業教具を大学でも揃えて欲しい。
(前期・学
校教育・講義)
・プロジェクターの性能がもっとよくなるとよい。映像資料を見せるとき綺麗にうつらず
苦労する。
(前期・地域文化・講義)
・1 年生と 3 年生が受講していましたが、グループ活動において 3 年生がいい手本となって
くれることを望みます。
(前期・地域文化・講義)
・今年使用した教室(303)のマイクが不調であった。また、時々映像資料を用いるので、
より使いやすい設備がほしいところである。
(後期・学校教育・講義)
・プロジェクターが旧式のため,たびたびプレゼンのトラブルが発生した。
(後期・学校教
育・講義)
・可動型の机・倚子(後期・学校教育・講義)
・授業時間数が多いので、大人数の意見をとりまとめるための時間確保が難しい。(後期・
学校教育・講義)
・マイクの改善と AV 機器の充実。
(後期・学校教育・講義)
・読み易さを求めて字を大きく板書しているので、黒板がもう少し広ければよいのにな、
と思う。(後期・学校教育・講義)
。(後期・学校教育・演習)にも。
・音楽教育講座が現有する指揮台は,演習でピアノを指揮させるには低く,学生の身長に
よっては好ましくない体勢を取らせてしまっている。この指揮台に高さを持たせるため
のオプション品が出ているので,購入を検討したい。(後期・学校教育・演習)
・
音楽棟 M216(ML)教室を使用した授業だが、今年度末に電子楽器の更新が図られるこ
とになり、学生にとって学修環境を向上させることができた。しかしながら、ML システ
ムとしての更新ができなかったため、本来の ML システム機能を活かした双方向授業は中
断せざるを得ない。次年度では、この ML システムの導入を強く希望する。
(後期・学校教
- 49 -
育・演習)
・アクティブラーニングになりやすいように、机やいす、また教具の予算が必要でしょう。
(後期・学校教育・演習)
・屋外での実技で手一杯のため、{学生による授業評価」はペーパーにして欲しい。(後期・
学校教育・実験・実習)
- 50 -
4.
「附属学校園を活用した FD 活動」
(1)
「附属学校園を活用した FD 活動」実施状況
昨年度から始まった「附属学校園を活用した FD 活動」は、附属学校園統括長の要請もあ
り、今年度も続けることとなった。昨年度は、「総合的な学習の時間」の指導助言と、附属
学校園における「土曜講座」の二本立てであったが、今年度は「土曜講座」に一本化され
た。その効果があったのか、
「土曜講座」は昨年度(6 講座)に倍増する 12 講座が開講され
た。詳細な日程は、次に掲げるとおりである。
- 51 -
(2)
「附属学校園を活用した FD 活動」実施報告書
昨年度と同様、今年度も基本的には、土曜講座を行った教員に、実施報告書を提出して
貰った。詳細は次に掲げるとおり。ただし、転出等の理由により、必ずしも全員分は揃っ
ていない。
なお、今年度もこれをテーマに FD フォーラムを行ったが、その報告は次章に譲る。
「附属学校園を活用したFD活動」実績報告書
附属学校園を活用したFD活動概要
担当大学教員
中林 健一
氏名
実施校園、学
5,6 年生
附属中学校 ・ ○附属小学校 ・ 附属幼稚園
年・組
日
平成 27 年 7 月 4 日
時
授業科目
テーマ
土 曜日
10:00
~
12:00
理科
身近な素材で色素増感太陽電池をつくろう
・以下のア~エの中から、あてはまる活動形態を選んで〇をつけてください。
エ)その他、の場合はカッコ内に具体的な活動形態を記入してください。
参加活動形態
ア)担当教諭との授業計画・実施面を含めた協働
イ)担当教諭の授業計画・実施を中心として、実施面でサポート
ウ 出前授業(実施校園との連携のもと、実施面で主担当。土曜講座など。)
○
エ)その他
(
)
実
施 内 容
小学校 5, 6 年生 20 名に対して,
身近な素材を使った色素増感太陽電池の作製を行った。
多段階にわたる太陽電池の作製を子どもたちが粘り強く、熱心に行った。また,近年身近
になってきた太陽電池の原理を知ることができることも教授した。
本講義では,これから将来,私たちが電力を得る手段としてどのような発電が理想的で
あるかということを簡単に説明し,環境に負荷を与えない,クリーンで効率のよい色素増
感太陽電池は優れた特性があることも明らかにした。
- 52 -
授業の工夫改善に関わる所見・感想等
受講した生徒は熱心に実験に取り組んでくれていた。また,同じグループの友達と楽し
そうに実験をしていたのが印象的であった。実験を伴う 90 分の講義であったので退屈する
のではないかと心配したが、皆が最後まで熱心に取り組んでくれ、完成した電池で電子メ
ロディがなったときには、教える側もほっとした。大学で教えるときとはまったく違う緊
張感を味わうことができて大変に有意義であった。
「附属学校園を活用したFD活動」実績報告書
附属学校園を活用したFD活動概要
担当大学教員
山元宣宏
氏名
実施校園、学
附属中学校
・ 附属小学校 ・ 附属幼稚園
1年
組
年・組
日
2015 年7月 11日土曜日
時
授業科目
テーマ
10 :00~10:50
漢字をつくってみよう!
漢字はどのように誕生してきたのか
・以下のア~エの中から、あてはまる活動形態を選んで〇をつけてください。
エ)その他、の場合はカッコ内に具体的な活動形態を記入してください。
参加活動形態
ア)担当教諭との授業計画・実施面を含めた協働
イ)担当教諭の授業計画・実施を中心として、実施面でサポート
ウ )出前授業(実施校園との連携のもと、実施面で主担当。土曜講座など。)
○
エ)その他
(
)
附属主担当教
諭氏名
実
施 内 容
- 53 -
中学校学習指導要領国語科第 1 学年「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の
うち「ウ 漢字に関する事項」 にあたり、漢字学習の導入として単元を設定した。
小学校の段階では、ごく単純な象形文字に関することを学ぶので中学生にもある程度の
知識があるが、より複雑な構成法である会意・形声への知識は乏しい。そのため、会意・
形声の構成法を特に取り上げ講義した。
また漢字には日本でうまれた国字もある。この国字が生まれるプロセスも漢字というも
のが、社会的な環境等も影響して誕生していることを紹介した。そこで本単元の指導にあ
たっては、日本が海に囲まれているということと関係して魚偏の国字(和製漢字)を作り
出したように、生徒自身でも独自の漢字を作ることを通じて漢字に興味や関心をもたせた。
また、自由な発想で創作漢字をつくってみることで、漢字っておもしろいと思ってもら
い、漢字嫌いを解消するにはどうずればよいのかを考えて実施した。
授業の工夫改善に関わる所見・感想等
中学生を指導するということで、いかに生徒に興味をもたせて授業にひきつけることが
できるのかが大切であると思い授業にのぞんだ。さいわい附属の生徒は集中して授業に参
加してくれたようであった。自由な発想で創作漢字を作ることによって漢字の苦手意識を
和らげるようにつとめた。また、生徒の作った多くの漢字作品を紹介するように気をつけ、
生徒に興味をもってもらうために、解説もできるだけ加えるようにしたので、楽しみなが
ら授業に参加してもらえたようであった。
「附属学校園を活用したFD活動」実績報告書
附属学校園を活用したFD活動概要
担当大学教員
理科教育(物理学) 秋山 博臣
氏名
実施校園、学
附属中学校 1 年生(2・3 年生も可)
年・組
日
時
実施校園、学
2015 年 9 月 19 日 土曜日 :10:00~10:50
:11:00~11:50
附属小学校 5・6 年生
年・組
日
時
授業科目
2015 年 9 月 26 日 土曜日 :10:00~10:40
:10:50~11:30
土曜講座
「音の不思議」
テーマ
身の回りには、いろいろな音があります。音はどのように発生するので
しょうか。実際に身近なものを利用して、音を出しながら考えてみましょ
う。音色の違いについても考えてみましょう。
参加活動形態
・以下のア~エの中から、あてはまる活動形態を選んで〇をつけてください。
- 54 -
エ)その他、の場合はカッコ内に具体的な活動形態を記入してください。
ア)担当教諭との授業計画・実施面を含めた協働
イ)担当教諭の授業計画・実施を中心として、実施面でサポート
ウ)出前授業(実施校園との連携のもと、実施面で主担当。土曜講座など。)
エ)その他
(
)
附属主担当教
諭氏名
実
施 内 容
〇附属中学校
〇附属小学校
音と光について,基本的な話と身のまわ
共振ふりこの実験と製作,音について基本的
りの題材を使った実験
な話と身のまわりの題材を使った実験
・波と音について
・音と振動
・音の高さ(振動数,平均律)
・共振ふりこの実験と製作
・実験(たたく,こする,吹く)
・実験(たたく,こする,吹く)
・音色(音の波形とスペクトル)
・音の高さ(振動数,平均律)
・実験(音の合成,フーリエ解析)
・音色(音の波形)
・実験(しゃべるコップ,グラスハープ,
・実験(音の合成,しゃべるコップ,グラス
バンジーチャイム)
ハープ,バンジーチャイム)
・光と電磁波
・実験(虹の観察)
授業の工夫改善に関わる所見・感想等
小学校の中・低学年向けにも講座を実施できるように,実施内容を検討したい。
「附属学校園を活用したFD活動」実績報告書
附属学校園を活用したFD活動概要
担当大学教員
山田 利博
氏名
実施校園、学
附属中学校 ・ 附属小学校 ・ 附属幼稚園
年・組
- 55 -
3,4年
組
日
2015 年
時
9月 19日
土曜日
10:00 ~
10:
50
授業科目
テーマ
国語
マンガを国語的に読む
・以下のア~エの中から、あてはまる活動形態を選んで〇をつけてください。
エ)その他、の場合はカッコ内に具体的な活動形態を記入してください。
参加活動形態
ア)担当教諭との授業計画・実施面を含めた協働
イ)担当教諭の授業計画・実施を中心として、実施面でサポート
ウ )出前授業(実施校園との連携のもと、実施面で主担当。土曜講座など。)
○
エ)その他
(
附属主担当教
)
特になし。
諭氏名
実
施 内 容
小学校第 3 学年及び第 4 学年の国語の学習指導要領「読むこと」の領域に、
「場面の移り
変わりに注意しながら,登場人物の性格や気持ちの変化,情景などについて,叙述を基に
想像して読むこと」という目標、同じく「言葉の特徴やきまりに関する事項」に、
「漢字と
仮名を用いた表記などに関心をもつこと」「句読点を適切に打ち,また,段落の始め,会話
の部分などの必要な箇所は行を改めて書くこと」という目標が掲げられている。このうち
前者は、教科書を用いた国語の授業等でも良く行われているが、後者は、既にきちんとし
た表記がなされている教科書を用いた授業では、達成するのはなかなか難しい。また、前
者も、
「何故そのようなことをしなければならないか」という疑問を持つ子もいるかもしれ
ない。そこで、国語だけではないが、特に国語は、日常用いている日本語の性質を理解す
るために必須の勉強であることを感じさせることを目的として、生徒たちが日常良く見る
マンガを題材に、「登場人物の性格や気持ち」を読み取ることが、作品理解=作品を面白く
読むことに如何に重要か、また、通常句読点のないマンガの科白を、読者は何故読み間違
えないか、そこに如何なる工夫がなされているかを探求してもらった。
授業の工夫改善に関わる所見・感想等
生徒たちが日常良く接している題材であったため、非常に食いつきは良く、句読点がな
いのに何故読み間違えないか、表現の工夫を理解するという目標は、アンケート結果から
見ても、充分達成できたと思われる。しかし、「もっとマンガを読みたくなった」という感
想が出て来たのは予想外で、これが国語の勉強であるということを理解させるためには、
もう少し工夫が必要だと思った。
- 56 -
「附属学校園を活用したFD活動」実績報告書
附属学校園を活用したFD活動概要
担当大学教員
柏葉武秀
氏名
実施校園、学
年・組
日
附属中学校 ・
附属小学校
・ 附属幼稚園
5 年生 3 名、6 年生
4名
2016
時
年 10
月 10
日 土
曜日
10 :
00 ~
10:50
授業科目
テーマ
やってみよう! こども哲学
こどもたちが自ら考えてみたい問いを探し出し、こども同士で話し合って
いく対話を試みる。
・以下のア~エの中から、あてはまる活動形態を選んで〇をつけてください。
エ)その他、の場合はカッコ内に具体的な活動形態を記入してください。
参加活動形態
ア)担当教諭との授業計画・実施面を含めた協働
イ)担当教諭の授業計画・実施を中心として、実施面でサポート
ウ )出前授業(実施校園との連携のもと、実施面で主担当。土曜講座など。)
○
エ)その他
(
)
附属主担当教
諭氏名
実
施 内 容
- 57 -
・絵本(シェル・シルヴァスタイン『おおきな木』)読み合わせからディスカッション
テーマの選定まではほぼ予定どおり。
・
「木でどうやって家を作ったか」がテーマになりかける。
木が自らをいわば犠牲にして木材を提供し、他人のために尽くすことが木のしあわせ
となるという絵本のメインテーマの一つに接近しつつあり、面白そうな議論が開始され
ようとしていた。
・ところが、読み合わせ終了と前後して遅刻してきた1名が出席。議論に入りづらそう
だったので、絵本を渡して読むように指示する。その直後から、ほかの小六男子も絵本
を中心に集まってばらばらにおしゃべりに興じるようになる。無秩序状態は収拾がつか
なくなり、そのまま終了。この授業は失敗に終わる。
・授業後アンケートは好意的な回答。全員が一言以上発言できたのは成果といえる。
授業の工夫改善に関わる所見・感想等
・途中からの参加者への対応が難しかった。通常授業であれば柔軟に対応できるかもしれ
ない。しかし、土曜講座のような一回限りのイベント型授業では無理だと思われる。
・今後も子ども哲学を継続するならば、実施にあたって附属学校ならびに PTA の方々と詳
細に渡る打ち合わせが必要となる。
「附属学校園を活用したFD活動」実績報告書
附属学校園を活用したFD活動概要
担当大学教員
木根主税、谷本洋、添田佳伸、藤井良宜
氏名
実施校園、学
附属小学校
年・組
日
時
授業科目
テーマ
平成27年10月17日 土曜日 9:30~11:00
算数科
「算数エンタ―楽しい算数のエンターテインメント!―」
・以下のア~エの中から、あてはまる活動形態を選んで〇をつけてください。
エ)その他、の場合はカッコ内に具体的な活動形態を記入してください。
参加活動形態
ア)担当教諭との授業計画・実施面を含めた協働
イ)担当教諭の授業計画・実施を中心として、実施面でサポート
ウ)出前授業(実施校園との連携のもと、実施面で主担当。土曜講座など。)
- 58 -
エ)その他
(
)
附属主担当教
諭氏名
実
施 内 容
「算数エンタ」とは、大学の先生や学生が準備した、算数にまつわる様々なエンターテ
インメント(ゲーム、パズル、ショーなど)に自由に取り組み、算数の楽しさや面白さを
感じてもらうオープンな体験講座である。小学校算数科の学習内容に関連する様々な活動
を開発し、それを児童が自由に取り組む機会を提供した。そのことを通して、児童の算数
に対する興味・関心を高めることを目指した。参加者は、附属小児童約 200 名、大学生約
80 名、大学教員 4 名、附属小PTA、附属小教員などであった。
授業の工夫改善に関わる所見・感想等
今回の取り組みを通して、児童の算数に対する関わり方の実態(興味・関心・態度、数
学的考え方、知識・技能)を把握することができた。また、学生が児童とどのような関わ
りを持つかを観察することもできた。さらに、児童の算数に対する関わり方の実態を、学
生と教員とで共有できた。こうした経験は、大学における学生指導の在り方などへの示唆
を与えてくれるものと思われた。
「附属学校園を活用したFD活動」実績報告書
附属学校園を活用したFD活動概要
担当大学教員氏
篠原 久枝
名
実施校園、学年・
附属中学校 3 年生 3 名 ・ 附属小学校 4~6 年生
19 名
組
日
時
授業科目
27 年 12 月
5日
家庭科
- 59 -
土曜日
10:00 ~11:30
テーマ
おいしさの不思議
・以下のア~エの中から、あてはまる活動形態を選んで〇をつけてください。
エ)その他、の場合はカッコ内に具体的な活動形態を記入してください。
参加活動形態
ア)担当教諭との授業計画・実施面を含めた協働
イ)担当教諭の授業計画・実施を中心として、実施面でサポート
ウ)出前授業(実施校園との連携のもと、実施面で主担当。土曜講座など。)
エ)その他
(
附属主担当教諭
)
川崎 夕子
氏名
実
施 内 容
この講座では、「美味しさ」について、各自が五感を使って感じること、感じたことを表
現することを重視する内容とした。更に一人一人感じ方が違うことにも気づき、他者への
理解を深めることも配慮するものとした。実施内容は以下の通りである。
項
1
内
目
自己紹介とアイスブレ
イク
容
・異学年の班編成としたため、
「自分の好きな食べ物紹介」
によりアイスブレイクを行った。
・食べ物の写真から「美味しさとは何か」
、
「美味しさに関わ
2
る感覚」とはどのようなものか気づかせた。
おいしさとは?
・更に美味しさをことばで表現する一方法として、
「オノマ
トペ」の例を挙げ、表現することの楽しさを感じさせた。
・触覚や聴覚のエクセサイズを通して、五感でわかること、
3
感覚のエクセサイズ
4
〇〇〇〇〇〇〇になろ
う
をことばで表現する活動を行った。
5
不思議体験
・味覚受容体の仕組みについて、不思議体験を行った。
6
確かめよう!あなたの
〇〇力
・各自の咀嚼力の測定を行った。
7
まとめと感想
わからないことに気づかせた。
・五感を使って牛乳の飲み比べを行い、その違い、美味しさ
・各自の好みから感覚には個人差があることに気づかせた。
・講座の振り返りと活用として、自己紹介の時の「好きな食
べ物」の美味しさを文章として表現させた。
授業の工夫改善に関わる所見・感想等
- 60 -
(1)実施内容について
・今までも出前講座として小学校、中学校において「味覚教室」を実施してきたが、今回
は小学生と中学生の合同授業であり、1 つの講座の中に中学生も配慮した内容まで取り入れ
てしまったこと、講座のタイトルを「美味しさの不思議」としてしまったために、
「不思議
体験」も取り入れたことなど、活動内容が多すぎで感覚を十分に表現し文章化する時間が
足りなかったことは大いに反省すべき点である。参加者からも「五感について様々なこと
が学べました。日常で色々な物を食べるとき,意識してみたいです。
」などこちらの意図し
た感想も見られたものの、
「不思議体験」の感想が大半を占めてしまった。今後は対象者に
応じた内容の精選や発問の仕方の工夫が必要であろう。
・小学校の家庭科の実習も 2 コマ続きで実施しているが、今回のような感覚を使う活動で
は集中力を高めるためにも途中休憩が必要であり、45 分×2 コマとして計画を立てるべきで
あろう。
・私から見えるような大きな名札も作成して、すべての子ども達の名前を呼んで発言でき
るようにと配慮したものの、大学教員では子ども達の背景が分からず後半では偏った指名
となってしまった。附属学校教員との事前協議が必要であろう。
(2)土曜講座の実施について
・今回は消耗品の購入を始め、補助学生の交通費の支給、講座内でのお手伝いなど、PTA
の方々の全面的なサポートの元に実施することができたことを、心より感謝申し上げたい。
また、統括長の河原先生にも急遽参加いただいたことにも感謝申し上げたい。
・子ども達は「味わい教育」に意欲的であり、今後も継続的に実施していけることを願う。
- 61 -
(3)その他
附属学校園で毎年行われている公開研究会に、学部教員も当然参加しているが、その報
告は特に義務づけていなかった。しかし、それに対する意見・感想等を述べることも、立
派な「附属学校園を活用した FD 活動」の一環なのではないかという指摘が附属学校園統括
長からあり、今年度から参加報告書の提出も、全教員に依頼した。初年度ということで余
り浸透せず、今年度はさほど数は多くなかったが、参考までに次にそれらを掲げる。来年
度以降の増加を祈念する。
附属学校園公開授業参観シート
大学教員氏名
村端 五郎 (英語教育講座)
実施校園、学年・組
附属小学校
日
平成28年
時
5
2月
5日
0
- 62 -
年
2
金曜日
組
10:45~16:0
授業科目
外国語活動(10:45〜11:30)及び講演(「外国語活動の今後
の展開〜教科化と小中の連携を視野に入れて〜」14:30〜16:
00)
附属主担当教諭氏
齋藤 匡 先生 [講演] 大城賢 琉球大学教授
名
授業の主題設定に関する所見感想
英語科の研究テーマは「切磋琢磨する子どもを育む外国語活動〜英語等で会話をつなぎ、
積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿〜」である。コミュニケーション場面にお
いて英語が実際に使える英語教育の推進が求められる中、時宜を得た適切なテーマである
と考える。
今後は、年間指導計画との関連で、年間を通じて「会話をつなぐための表現等」を具体
的にどのように意図的、計画的に進めていくかが鍵となるだろう。
授業の方法、内容構成に関する所見感想
研究テーマにせまるべく、ゲーム形式での必然性のある場面での英語使用が図られてい
る良い授業構成であった。教具の準備もすばらしく、授業展開もスムーズで見習うべき点
も多かった。
ただし、
「会話をつなぐ表現」については、まだ、自発的に使用できる段階までにはいた
っていない児童が多く見受けられた。年間を通して継続的に指導していくことによって、
適切な場面で、適切な表現を自発的に使うことができるようになっていくことが期待され
る。
また、教師の英語使用に関しては、英語を使用してもよいと思われる場面でも日本語を
使っていることが多い印象をもったが、教師が自分自身も第2言語としての英語ユーザで
あることを児童に範を示すという意味でも、もう少し、指示に限らず、評価や励まし等の
場面で英語を使用してもよかったのではないか、という感想をもった。
その他、全体会・分科会等に参加されての感想があれば
授業研究後の大城教授による講演では、国による英語教育改革に関する最新の動向につ
いて詳しく知ることができた。特に興味をもったのは、中高英語の指導体制の見直しであ
る。
「専科としての学級担任とのTTで指導する」ことを国は検討しているという。中高の
英語授業でも「学級担任」が英語を指導するというのはこれまでにないことである。今後
の行方を注視したいと思っている。
- 63 -
附属学校園公開授業参観シート
大学教員氏名
実施校園、学年・
アダチ 徹子
附属中学校
・ 附属小学校 ・ 附属幼稚園
2年 B 級
組
日
時
2015 年 7 月 7 日 火曜日
授業科目
英語
附属主担当教諭氏
授業者:西田 奈美
13:20~16:45
名
授業の主題設定に関する所見感想
英語科では今年の研究テーマを「学んだ英語を用いて、様々な場面で活用できる生徒の育
成~獲得した表現を使える表現につなげる」としている。研究授業では、there 構文の導入
であったが、picture describing などの手法を用いて、生徒が自ら何を言うか、どのよう
に表現するかを考え、新出表現だけでなく既習表現をも駆使して、活発に発言する姿が見
られた。
授業の方法、内容構成に関する所見感想
授業計画時に危ぶまれたのは、新出の文型の説明を最後の最後にまとめとして簡単に行
うことで、新表現を導入したあとすぐに「説明」をすることに慣れている参観者がどう受
け止めるかが心配された。協議会でもその点について質問が出たが、授業を見ればこの試
みが失敗でなかったことは一目瞭然であった。ほぼ英語だけで進められていたが、表現の
意味が分かりやすい導入と十分な練習、それに生徒が自発的に表現するアクティビティが
うまく組み合わされば、くどくどとした説明は不要だった。まさに「説明」よりも「練習」
が大切であることを証明した優れた授業であったと考える。
授業者は良く生徒のことを見ており、40 人という大きな学級においても個々の生徒の特
性に合わせた指名や声掛けをうまく行っていた。生徒も活動開始の合図を待ちきれないよ
うに発言しており、まさに「獲得した表現を使う」様子を参観者に見ていただくことがで
きたと考える。
その他、全体会・分科会等に参加されての感想があれば
- 64 -
全体テーマの説明は、一見理論的ではあったが、まだ借り物のような感じの箇所もあり、
練る余地があると思う。また、教科の特性上、生徒が自ら文法ルールを探求する、のよう
な「アクティブ」さは英語にはふさわしくない。また、毎回プレゼンテーションができる
わけでもなく、パターンプラクティスなどのドリル的学習が単元のどこかで必ず必要であ
る。全体テーマを追求するがために英語としての授業の良さが損なわれないよう、研究部
には特段のご配慮をお願いしたい。
附属学校園公開授業参観シート
大学教員氏名
実施校園、学年・組
塚本泰造
附属中学校 ・ 附属小学校 ・ 附属幼稚園
1年
A
組
日
時
2015 年
7月
7日
火曜日
13: 30~ 1
4 :30
授業科目
国語
附属主担当教諭氏
渡邉友恵
名
授業の主題設定に関する所見感想
単元 学びをひらく「わかりやすく説明しよう」
新聞作成という協同作業を通じながら、そこに材料選定のために記事を説明する活動を入
れることで、自然に単元のねらいである言語活動が組み込まれている。
問題は「わかりやすく」とは具体的にどう記事を読むのかの提示であろう。
授業の方法、内容構成に関する所見感想
- 65 -
・アクティブな活動はともすれば、賑やかな楽しい一時だけれど、ルールがないとただの
遊びになりがちである。授業担当者はそこを自覚し、「手は膝の上」「あと何分」というよ
うに指示を具体的に出していた。
・生徒一人一人の言語活動時間を保証する展開となっており、ともすれば活発に振る舞う
子だけが表現している(表現で顔を利かせている)風景になりそうなところを、管理し、
聞く姿勢も育てていた。
・どう分かりやすく「見せる」か、また「説明」するか、合格点(満点である必要はない)
の例示があるとさらに効果的で授業の狙いが達成できたかと思う。
・レイアウトは何を基準に決めるのだろうか? 見やすい=「わかりやすい」の糸口?
その他、全体会・分科会等に参加されての感想があれば
所用により欠席。
附属学校園公開授業参観シート
大学教員氏名
実施校園、学年・組
山田 利博
附属中学校 ・ 附属小学校 ・ 附属幼稚園
1年
A組
日
時
2015年
7月
7日
4:40
授業科目
国語
附属主担当教諭氏
渡邊 友恵
名
授業の主題設定に関する所見感想
- 66 -
火曜日
13:50 ~
1
毎月の協同研究で、共に考えたものであるから、客観的評価はしにくいが、全体テーマ
「社会で活きる汎用的な資質・能力の育成を視野に入れたこれからの教科指導の在り方~
深化を伴うアクティブラーニングの構築と実践を通して~」とも良くマッチした、適切な
ものではなかったかと思う。
授業の方法、内容構成に関する所見感想
分科会でも既に述べたが、グループ活動をやりなれた附属の特性を生かした適切な授業
内容であったと思う。生徒も生き生きと活動していたが、惜しむらくは投票のさせ方等、
ところどころ必要な指示が漏れ、生徒たちに若干の戸惑いが生じてしまったことである。
また、時間的制約もあり、なかなか難しいこととは思うが、それぞれの記事をどれにする
かも、単純な数だけで決めてしまっているグループが多く、せっかく編集長に方針を出さ
せたのだから、それと合致しているかどうか、内容面から振り返る時間も欲しかった。
細かなことを言えば、「附箋」の「箋」は中 1 ではまだ学習していないし、「セカンド」「サード」
も、知らない子も一部いた。小学校の時と同様、それぞれの学年の学習内容もきちんと把
握し、「分かる言葉」で授業を進める注意力も必要だろう。
その他、全体会・分科会等に参加されての感想があれば
附中のお家芸たる KJ 法による事後研は、今回も素晴らしい威力を発揮したと思う。ただ、
学部生に配慮したらしいが、時間に少し余裕があったのだから、彼らにも何か言わせた方
が、彼らにとっての学習となっただろうと思われる。
附属学校園公開授業参観シート
大学教員氏名
実施校園、学年・組
柏葉武秀
附属中学校 ・ 附属小学校 ・ 附属幼稚園
組
- 67 -
3
年
D
日
時
2015
年 7
月 9
日
水 曜日 13:50 ~ 14:
40
授業科目
現代社会の見方や考え方
附属主担当教諭氏
鬼塚拓
名
授業の主題設定に関する所見感想
「現代社会の見方や考え方」を、トゥールミン・モデルを使った論証指導で生徒に身に
つけてもらうという主題設定は、挑戦的な試みであると思われる。中学校の授業とは思え
ないほど高度な内容であった。
授業の方法、内容構成に関する所見感想
教師はほとんど説明せずに、生徒の個人作業、グループワーク、発表が 1 セットでスム
ーズに展開していく授業であった。大学でグループワークをやるときの手順と基本的に同
一ではある。しかし、生徒はグループで自律的にしかも自然に議論を行っている点がまっ
たく違う。これが驚いた点である。
漁獲量割当制度を例にとって、社会的公正について考えてもらうのがこの単元全体の目
的とされている。今回の授業ではあえて「公正」というキーワードを用いずに「社会的に
正しい割り当て方」を考えるように指示している。生徒に自力で「公正な配分」を編み出
させようとの工夫であろう。この工夫は見事に実を結んでいる。生徒はグループで話し合
いながら実質的に「公正な社会」とはいかなるものかを考えていた。グループでまとめら
れた提案にこの事実が反映されている。このような授業は確かに理想的であるけれども、
実現はきわめて困難である。教師の力量によるところが大きいと思われる。
教師自身も自覚していたが、課題は残されている。個人作業においてノートがほとんど
白紙であり、グループ討論では沈黙を守る生徒への対応がそれである。今回の授業ではそ
のような生徒への指導はなされていなかった。発言がないからといって、生徒が関心を抱
いてないわけでは必ずしもない。「いわば沈黙の思考」をどうくみ取っていくかは長期的な
課題なのかもしれない。
その他、全体会・分科会等に参加されての感想があれば
分科会で授業に出席していた生徒の発言を聞き、鬼塚氏が 2 年半継続して取り組んできた
成果を実感することができた。みなしっかりと自らの考えを述べており、こちらの質問に
も適確に応答している。言葉の端々から教師と生徒との信頼関係が構築されていることが
窺えた。授業計画あるいは方法などがどれほど優れていようとも、信頼関係がなければ実
効性はない。大学に無造作に導入されているアクティブ・ラーニングを考える上でもたい
へん参考となった。
- 68 -
附属学校園公開授業参観シート
大学教員氏名
村端 五郎 (英語教育講座)
実施校園、学年・組 附属中学校
日
時
平成27年
2
7月
7日
年
B
火曜日
組
13:20~15:3
0
授業科目
英語科
附属主担当教諭氏
西田 奈美 先生
名
授業の主題設定に関する所見感想
英語科の研究テーマは「学んだ英語を用いて、様々な場面で活用できる生徒の育成〜獲
得した表現を使える表現につなげる〜」である。英語が実際に使える教育が求められる中、
時宜を得た適切なテーマと言える。
今後は、年間指導計画との関連で、年間を通じて「英語が実際に使える教育」を具体的
にどのように意図的、計画的に進めていくかが鍵となるだろう。
授業の方法、内容構成に関する所見感想
研究テーマにせまるべく、生徒が主体的に自らの知識・スキルを頼りに言語活動を行う
機会が豊富にある良い授業構成であった。生徒も着実に会話力をつけているという印象を
もった。新学習事項の導入においても、表現が使われ得る、必然性のある場面を設定する
など、随所に工夫が見られた。
課題2点である。第1に、ペアで会話する場面が何度かあったが、いずれも唐突に質問
から会話を始め、唐突に会話を終る、というパターンであった。英語での会話では、まず、
挨拶を始めとした人間関係を築くためのことばのやり取りから始め、会話を継続し、そし
て最後には、対話相手の言語活動に対する評価といたわり・感謝のことばをやり取りして
終るのが一般的である。今後の指導の工夫を期待したい。
第2に、本時の目標文である There is/are 構文であるが、be 動詞の後続する主語にな
れるのは新情報となる名詞だけである。したがって、固有名詞や my book のような特定の
人・事物は文法上許されない。生徒の中には固有名詞を使っているものも散見されたが、
次時以降、どのようにこのことを処理していくかが課題となるだろう。
その他、全体会・分科会等に参加されての感想があれば
- 69 -
分科会では、まず、グループ討議を行い、その後、各グループでの議論を全体にフィード
バックするという形式を取った。私が加わったグループ(中学校教員3名、小学校教員1
名、大学生1名、私の6名)では、既習英語表現を積極的に使おうとしている生徒の積極
性と会話構成の指導のあり方についての議論を多く交わした。私は学内会議のため分科会
は中座したので全体会には参加できなかった。
- 70 -
5.
「FD フォーラム」
(1)実施内容
今年度も昨年度と同様、
「附属学校園を活用した FD 活動」を題材として、土曜講座を実
施した教員に、その工夫点・改善すべきと思った点等を提示して貰い、FD フォーラムに参加
した教員と議論を深めていくという形式を取った。ただ、前章で触れたように、土曜講座
の数が昨年度の倍に増えたこと、昨年度の講座数ですら、議論する時間が十分に取れなか
ったこと等の理由から、今年度は 2015 年 11 月 11 日(水)の 15 時からと、2016 年 2 月 10
日(水)の 15 時からの 2 回に分けて行った。参加者は、11 月 11 日が 20 名、2 月 10 日が
14 名であった。
詳細は次に掲げるとおり。
FD フォーラム次第
テーマ:
「附属学校園を活用した FD 活動」
(1)
日時:2015 年 11 月 11 日(水)午後 3 時~
於
1.開始の挨拶
第一会議室
FD 委員会委員長
2.テーマの趣旨説明
河原 国男 附属学校園統括長
3.報告・討議
中林 健一先生「みんなで太陽電池をつくろう」
山元 宣宏先生「漢字をつくってみよう」
西田
伸先生「ウミガメとイルカ~
日向灘にやってくる動物たち」
秋山 博臣先生「音の不思議」
山田 利博先生「マンガを国語的に読む」
4.閉会の挨拶
FD 委員会副委員長
FD フォーラム次第
テーマ:
「附属学校園を活用した FD 活動」
(2)
日時:2016 年2月 10 日(水)午後 3 時~
於
- 71 -
第一会議室
1.前期・学生による授業評価の分析報告
FD 委員会委員長
2.報告・討議
柏葉 武秀先生「やってみよう!こども哲学」
木根 主税先生「算数エンタ」
篠原 久枝先生「おいしさの不思議」
4.閉会の挨拶
FD 委員会副委員長
○11 月 11 日
○2 月 10 日
(2)FD フォーラムについてのアンケート
例年通り、今回も FD フォーラムに参加した教員に対して、アンケートを行った。その結
果、6 名の方から回答を頂いた。その詳細は以下の通り。
〈設問内容〉
本日の FD フォーラムについて、自由なご意見・ご感想・ご要望等をお寄せください。無記
名式ですので、どうぞご自由にご記入ください。
教育文化学部 FD 委員会
- 72 -
◆あなたは次のどれにあたりますか、該当する番号に○をつけてください。
1)教員
2)事務職員
3)その他(
)
◆FD フォーラムに関する自由なご意見・ご感想・ご要望等をご記入ください。
〈集計結果〉
◆全員教員(=6 名)
◆自由記述
・各先生方の土曜講座の内容、それについての意見を聞くことができ、大変勉強になりま
した。
・わたしも、やってみたいと思いました!
・
「子どもの哲学」についての柏葉先生のとり組みは自分の研究に繋がる内容を含んでおり、
非常に興味深かった。大学の教員が小学生を対象に授業をすることは、その学問の本質
を問い直すことにつながるのかもしれないと思った。
(別件)学生による授業評価の質問項目は、根本的に誤った考えに基づいて作成されてい
ます。
FD は授業の質を向上させるものであるという目的から離れて、学生が教員を評価すると
いう過ちをおかしています。これは教育評価に関する無知が原因の一つと思いますので、
全学の FD 委員会のメンバーが教育評価の専門家をまねいて研修を受けないと改善されな
いように思います。
また、
「全ての授業で」実施すべきであるというような全学 FD 委員会の姿勢は根本的に
改める必要があります。無責任とすら言えます。
・普段は直面している自分の教育実践のみに追われているので、異なる実践を知ることで、
さまざまな点が気づかされた。異分野の方からの質問も興味深かった。取り上げる実践
も多様な方が良いのではないか。
・時期がよくなかったようです(2 月 11 日のこと:記録者注)。仕方のないことでしょうが、
なんとか多くの方が出席できる日程を考えたいものですね。
・開催時期についてですが、今回は試験中、試験前ということで、一番忙しく、行くこと
が出来ないということを伝えてほしい、という要望がありました。
(3)ハラスメント防止研修
さらに今年度初の試みとして、学部・教育学研究科と共催という形で、L111 教室におい
て、
「ハラスメント防止研修」を行った。日時は 2016 年 1 月 13 日(水)14 時 50 分から 1 時
- 73 -
間半であった。対象は、教育文化学部及び大学院教育学研究科の教職員に限らず全学教職
員と、内容上、学生も参加した方が良いということで、これも初の試みとして、学生も参
加させた。結局参加者は、学生 50 名を含む、102 名であった。内容は、株式会社フォーブ
レーンによるレクチャーである。詳細を知るために、参考として、濱崎総務係長による当
日のまとめを掲げる。
平成 27 年度宮崎大学教育文化学部・教育学研究科ハラスメント防止研修(まとめ)
○開催日時:平成 28 年 1 月 13 日(水)14:50~16:20
○場所:教育文化学部
L111 教室
○参加者数:教職員 52 名
学生 50 名 (計 102 名)
○アンケート集計結果(89 件の回答がありました。)
1.本日の研修を、どのようにして知りましたか。1つ選んでください。
1.大学の先生から
33 名
2.メールで
21 名
3.宮崎大学のホームページで
0名
4.掲示で
6名
5.教授会などの会議で
19 名
6.その他
6名
無回答
4名
2.本日の研修の時間はどうでしたか。
1.ちょうどよかった
69 名
2.長かった
19 名
3.短かった
0名
4.その他
0名
無回答
1名
3.本日の研修の内容はどうでしたか。
1.よくわかった
70 名
2.まあまあわかった
19 名
3.あまりわからなかった
0名
4.理解できなかった
0名
4.本日の研修で得たことなど、今後どのようなかたちでいかせそうですか。
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・被害者にも加害者にもならない行動を取りたいです。
・社会に出てからの人間関係。
・先生方との距離感をしっかりとりたい。
・教員になったとき。これからの生活。
・学生間、同性間でも問題があるということは初めて知りました。許容範囲を広げてい
くことが大切だと分かったので、相手の考えや価値観、事情を理解するようにしたいと
思いました。自分が加害者にならないことはもちろんですが、被害を受けることのない
ようにしたいと思いました。
・教師となったときのいろいろな人との関わり方でいかすことができると思う。
・自分が発した言動でどんなささいなことでも“ハラスメント”につながるので、行動
には責任を持ち、相手のことを考えて発するようにしたい。また、自分も被害者になり
得るので、誰かに相談できる勇気をもちたい。
・実習。卒業後に社会人の後輩として、または上の立場となったときに、注意しておく
べきことを頭に入れておく。誰かがハラスメントを受けていると思ったとき。
・ハラスメントは縁遠いものだと思っていましたが、私たちの生活の身の回りに起きて
いてもおかしくないことだと思った。4月から教師になるので、今まで以上に意識して
気をつけていこうと思いました。また、自分の周りでハラスメントが起きないように、
未然に防ぐことができるようにしていきたい。
・ハラスメントのグレーゾーンなど個人の判断では難しいところがあるので、客観的に
物事を見るようにします。
・今後、ハラスメント問題を問題だと認識していけるようにしたいと思いました。
・春から働くので、こういった場面に直面した際の対策として活かせそう。アルコール
ハラスメントは初めて知った。
・自分の今後の言動をどう取るべきか、また、自分のこれまでの言動を見直すといった
面で活かせると思いました。
・私自身の言動が無意識のうちに他人に不快を与えてしまうおそれもあるという認識が
できたので、自らをチェックしてみたい。
・教育の場だけでなく、人間関係をよりよいものにするために、日常のかかわりから意
識していきたい。
・ハラスメントについて事例を通して学ぶことができました。大学内での事例について
の話が多かったですが、社会でも通用するような話だったと思います。これから、自分
が被害者にも加害者にもならないようにしっかりと意識していきたいと思います。
・今後、社会に出てから、今日得た知識を生かし、自分やまた、周りにもハラスメント
については気をつけていきたいです。
・様々な事例を通してハラスメントについて学ぶことがあった。ハインリッヒの法則か
ら、小さなハラスメントを減らせば、重大なハラスメントはなくせるということは納得
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だった。人間関係の中で、当たり前のようなことばかりだったが、影の加害者にもなら
ないためにも自分を見つめ直すいい機会になった。
・ハラスメントの被害者や加害者にならないために、ハラスメントの芽を放置せず、ハ
ラスメント防止に努めようと思いました。自分の判断が相手や周りに不快な思いを抱か
せないように自分の許容できる範囲を広げていこうと思いました。これから社会に出て
行く上で、貴重なお話を聴くことができました。ありがとうございました。
・言動や行動を一時に感情に任せないようにする。
・今までどこからがアカハラであるのかの基準が分からなかったので、その判断基準を
頂けたと思います。また、今までの後輩への注意がハラスメントに当たるのではと感じ
ました。来年度からは社会人になるので、今回教えていただいた指導のポイントを守り
ながら後輩ができたときに指導していこうと思います。本日はありがとうございました。
・来年度から社会人として活動するにあたって。友人との交友関係を築くに当たって。
・いろんな“ハラスメント”が最近話題になっていますが、全部に共通していえるのは、
相手の立場になってみる、といったことが揚げられると思います。“ハラスメント”と
いうと立場が上の人から下の人へといった形をよく思い浮かべますが、同じ立場などで
も相手が「いや」だと感じればハラスメントにもなり得るし、軽い気持ちでの言動はも
う一度考え直す必要があると思いました。また、大学卒業後も職場などでも起こり得る
ことだと思うので、自分が加害者・被害者のどちらにもならないように今日聞いたこと
を生かしていきたいです。
・4月から社会人になる身として、被害者にも加害者にもなり得ることが分かりました。
このようなハラスメントの可能生は誰にでも起こり得ることがあるとして、気をつけて
過ごしていきたいです。
・加害者にならないようにするには、相手を理解できる寛容さと距離感をうまくとると
いう基本的な姿勢を備えていることが大切だと感じた。今後は悩みを相談できる人間関
係を作ったり、専門部署・機関を利用できるようにしたいと感じた。
・学生や教授との付き合い方にいかそうと思った。
・セクハラとアカハラは判断基準が違うことが分かった。自分が直接的な加賀者でなく
ても、その問題を見て見ぬふりをしたり、影で楽しんでいたりすると影の加害者になる
ことが分かった。問題を起こさないことはもちろん、「何もしない」という行為をしな
いように気をつけようと思った。
・ハラスメントについては、テレビなどでよく耳にしていたが、今回の講義のように、
詳しく聞いたことがなかったので、新鮮だった。身近でハラスメントに関する事柄を経
験していないので、どのようなことがハラスメントとなるのか、学ぶことができてよか
った。また、セクハラやパワハラはよく耳にしていたことなので、だいたいのことは知
っていたが、アカハラは初めて聞いたので、大学という身近で起こり得るハラスメント
があったのだなと思った。今後自分が被害者、加害者にならないようにもう一度、今回
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の講義を見直したいです。
・セクハラは感じやすいハラスメントですが、アカハラ等はわかりにくいと思います。
ハラスメントかどうかは別だとして、変だ、おかしいと思うことは他人に相談していこ
うと思います。また、他人に不快な思いをさせることのないように気を遣っていこうと
思います。
・自分の知らないうちに、相手を傷付けてしまうことがあると分かった。あってはなら
ないことだが、身近に起きることだと知った。今後は学校の先生として、多くの人と関
わることがあるので気をつけていきたい。
・学校現場で。
・いよいよ4月から教壇に立つことになるので、児童・生徒と上手くカカワッテイクた
めの補助となる。それ以外でも、これから社会に出て行くうえでの良い心構えになった。
・4月から教員という立場で働くため、子どもたちにハラスメントしないようにしなけ
ればいけないと感じた。自分自身がハラスメントでないと思っている行為でも相手から
すればハラスメントという場合があると感じたので、言動なども気をつけていきたいと
思った。
・セクハラに関して、加害者の意図でなく相手がどう感じたかが判断基準である点はい
じめにも同じことが言えるので、とても参考になりました。今後教育現場に出ていく際
に気をつけたいと思います。自分はこう思うけど、周りの人間がそうとは限らないと考
えながら生活していくことは、良好なコミュニケーションを形成するだけでなく、ハラ
スメント防止にもつながると思うので、意識していきたいと思います。
・セクハラの判断の目安が相手の受け取り方で決まってしまうため、発言には充分な配
慮が必要なのだと分かりました。処分になる、ならないは別にして、相手からセクハラ
だと言われてしまえば、それはセクハラになるので、少なくとも自分の範囲からの印象
に傷かついてしまいます。自分の考え方で、はかれないものの判断は難しいと思います。
相手の立場に立つ=あの人は普段こういうことを言っているからこう考えるかな。それ
ぐらい考えないといけないと思います。特に私は「強い人」と言われることが多いので、
気をつけていきたいと思います。
・ハラスメントという言葉をよく聞くが実際にどんなことがハラスメントにあたるのか
何となく分かった。ハラスメントの被害者が被害を受けたと名乗り出ることはやっぱり
気後れすると思うので、周りが証人として言うことがベストなのだろうか、やっぱり難
しいのかなと感じた。
・自分が教員という立場になったとき、どのような言動がハラスメントにあたるのかよ
く分かりました。「これもハラスメントになるんだ」と思うようなことがあったので、
とても勉強になりました。自分がハラスメントを受けていなくても、身近な人の被害に
気づいたり、相談に乗ったりするようにしたいです。
・グレーゾーンの存在についての解説は参考になった。
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・学生も出席しているとのことだったので、今後、お互いの相互理解のもとで、ゼミ指
導にあたりたいと思う。
・ハラスメントにつながる小さな芽を摘むことに留意すること。相手は「違う」存在と
認識することや勝手なストーリーを作らないことに留意したい。
・もっと相手がどう感じるのかを考えてから行動していきたい。影の加害者にならない
ように気をつけたい。
・教員、学生、その他、それぞれの人の立場に立って、窓口に立ちたいと改めて思いま
した。
・セクハラとアカハラの判断の違いを認識することができました。指導については、感
情的にならず、一呼吸おいて対応することを心がけたいと思いました。
・ハラスメントはしていないつもりでしたが、改めてふりかえるよい機会となりました。
ありがとうございました。
・今回得た知識や情報を学生や他の人たちと共有し、お互いにハラスメントについて学
び、意識しハラスメント防止に努めていきたい。
・常識の範囲内だと思うが、、、。それがない人もいるのかしら。
・影の被害者にならないようにサポートしたいし、体制を作りたい。
・本日の内容をいつも思い起こすことで。
・クラスの運営。演習の指導について言葉に注意。
・学生への注意の仕方。
・学生への指導方法。コミュニケーション方法。学生間のハラスメントの注意。「ヤマ
アラシのジレンマ」「好意の返報性」は使いたい。
・業務で教職員、学生に関わる自分の立場や言動がどのような影響を与えるかを考えて、
行動していきたい。自分自身だけでなく、周囲にも目を配り、ハラスメントで悩んでい
る人がいる場合、適切な対応ができるように心がけたい。
・(ヤマアラシの)針を出さなければ距離感をつかめないが、出し過ぎるとハラスメン
トになる可能性が高まるような・・・毎度感じますが、難しいです」。
・ハラスメントの影の加害者というものを初めて知りました。直接の加害者にならなく
ても影の加害者になってしまうこともあり得ることを忘れず、見て見ぬふりや、無関心
な態度はとらないよう心掛けていきたいと思います。
・今の職場では、考えられないような事例がたくさんあり驚きました。今回参加したこ
とで、情報を得られ、もしそのような場面を見たら、ハラスメントの担当の方へすぐに
報告しようと思います。
・卒論指導などで一生懸命になるほど学生にとってはプレッシャーになりやすいので、
こういう時期こそ気をつけないといけない。度々、こういう機会があると襟を正せて良
いと思います。
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・感情的にならず、人と接するように心掛けることの大切さを学んだ。
・学生への指導上、注意することも多いが、一呼吸置いて、相手の事情を聞くことから
はじめるよう心掛けるつもりである。
・公立実習に送り出す際のゼミ生の指導。ハインリッヒの法則を考え、日常から芽を摘
む。「ことば」が大きなハラスメントになることから「ことばの力」を講座(教科)と
して考える。
・まわりの人の行動を見る見方
5.ご意見やご要望等がございましたら、ご自由にお書きください。
・とても勉強になりました。ありがとうございました。
・ハラスメントの種類に分けて、もっと詳しく細かく回数を分けて講話して欲しい。
・わかりやすかったです。
・今日は、貴重な時間をありがとうございました。
・親切がおせっかいになってしまう時代が進みつつあると感じました。
・本日は貴重なお話をありがとうございました。今後の教員生活に役立てていきたいで
す。
部屋の暖房がききすぎていた気がした。
・事例紹介で、「K 市立大学」等、大学の特定が比較的容易な紹介をしている場面があ
ったが、必要であったか疑問。「方言をばかにされた」という事例がアカハラの例とし
てあげられていたが、「方言」ということば自体に強い差別性が内在するので「ことば
の違いを指摘され、バカにされた」にすべき。
・3年に 1 度の研修の義務があるが、次回受講する際には別の内容でお願いしたい。(今
回は大変よく理解できたので。)
・勉強になりました。ありがとうございました。
・学生向けに今後も開催するのなら、ゼミ指導が本格化する前期の段階で行うのがよい
のではないでしょうか。
・分かりやすいご説明ありがとうございました。
・研修も良いけど、違う企業が良い。(内容が似通ってくる。)
・様々な研修が企画されますが、毎度頭初に計画を提出していただきたい。年度迫って
の研修は参加が厳しくなる。入門程度なら、ビデオ学習で十分である。
・学生、特に縦の関係に気をつけさせる機会があれば。
・スライドが見づらかったのが、やや残念でした。
・事例を示すことで分かりやすく、身近な問題として考えることができた。各論に入る
前に冒頭で事例を示してくれたので、理解が深まった。途中のケーススタディも効果的
だった。部屋の照明が明るすぎてスライドが見にくかった。ハンドアウトは良かった。
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・実際の事例を取り上げて説明していただき、イメージしやすかったです。ありがとう
ございました。
・すてきな研修をありがとうございました。
・今どき「セクハラ」の実態が分からない人がいるのか疑問に残った。90 分という限ら
れた時間の中で本当に大切な内容を厳選して講演してほしいと思った。80%ほどの内容
は、既にほとんどの人が知っているであろうもので構成されていた。この研修会に参加
した人にとって、本当に為になる深い内容で研修内容を構成して欲しい。また、研修で
は、スライドの文章を単に読んでいるだけの内容も一部(ほとんどかもしれません)あ
った。
・マイクのボリュームが少し大きかったです。大学の教職員も飲み会の席などでは、男
女差別/セクハラ的/セクシャルマイノリティ差別的な発言をしてしまっていることも
多々あります(飲み会などでは目上の人にはなかなか言い返せません。)マジョリティ
の価値観を問うような内容の講演などもあるとよいかもしれません。
・入学直後の学生全員に、本日の講習内容を受講必須としてはいかがでしょう。教職員
も3年に1回のノルマではなく、全員が講習を聞いて認識を持つ。講習を聞かない人こ
そ発生する危険があるのでは。
・パワハラの話が面白かった。
- 80 -
6.
「FD 懇談会」
例年通り、年度末の 3 月に実施した。今年度のテーマは、
1)各小講座等の授業における教育方法や教育内容、授業評価等。
2)今年度から始まりました「学生による授業評価」の公開への御意見・御要望等。
3)その他、FD活動に関する自由な御意見
のうちから自由に選択とした。
ほぼ全ての講座(12 グループ(教員数 59 名)
)から報告があった。次にそれを掲げる。
2015 年度 学校教育講座 FD 懇談会報告書
(1)講座:学校教育
(2)開催日時:2016 年 4 月 5 日(火)16:30~17:30
(3)場所:636 教室
(4)出席者:河原、椋木、遠藤、盛満
(5)懇談会で出された意見の概要:
【講座としての取り組み】
昨年度から卒論指導体制の改善を講座として行っている。今年度は、講座全体で卒論発
表会と卒論構想発表会(3 年次 12 月)を実施した。卒論発表会には講座の 1~3 年生や OG、
教職大学院の専任教員まで総勢 70 名以上が参加し、盛況なものとなった。ただ、発表者も
14 名と多く、1 人あたりの質疑応答時間が十分に取れない、受けた指摘をもとに論文の内
容を修正する時間的余裕が無いなどの課題が残った。こうした課題をふまえ、次年度から
は 4 年次 10 月頃に卒論中間発表会を講座として開催し、発表に対して各教員がコメントを
する時間や、コメントをふまえて学生が検討・修正する時間を十分に確保できるようにし
ていく予定である。
【河原国男】
「学校と教員の歴史」
①構成上の工夫:
予定している内容を、最後の回をもって終了するのではなく、その前の回で終了するよ
うにした。その分、最後の回は余裕を持って総括的に振り返ることができる機会になった。
②評価:
最後の回は、歴史的思考(振り返りの行事的実践)の事例として例年「卒業」について
考える回としている。最後の定期試験は、これまでこのことについての論述を求めてきた
が、受講生にとって対象化しがたい題材であることを感じて、今回は、題材の選択は受講
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生の興味、関心に委ねた。それによって、授業者が期待する学びの成果を豊かに評価する
ことができた。
【椋木香子】
「道徳教育論」
授業のイメージが掴めていないことが分かったので、講義内で 1 時間分の道徳授業を視
聴し、その解説を行った。コメントカードの学生の意見・感想を授業でフィードバックし、
理解を深めさせた。
「人権同和教育」
実地指導講師と意見交換を行い、内容の調整を行った。コメントカードの学生の意見・
感想を授業でフィードバックし、それを基に議論を行った。
【遠藤宏美】
「教育課程論」
前半は、教育課程の変遷とそれに影響を及ぼした社会背景についての講義を行った。高
校までの授業で近現代史を十分に扱っていないためか、関心を高めた学生がいる一方で、
社会と教育との関連を理解できず、受講意欲が減退する学生もいた様子であった。
リアクションペーパーを用い、受講生からの質問には丁寧に答えてきたことはおおむね
好評であったが、その分、質問への回答を兼ねた前時の復習に多くの時間をとられ、予定
通りに授業が進まなかったことがあった。口頭でなく、文書で回答するなどして時間短縮
を図りたい。
「教育方法学」
教育方法学に関わる基礎的な用語や考え方を、パワーポイントを用いて講義する形式が
主であった。
開講が遅れた(学期途中の着任のため)3 時間分の補講を集中講義として実施した際には、
宮崎県でなじみ深い家庭学習の習慣である「宅習」について考える、グループワークを行
った。県内/県外出身者、初等教育コース/中等教育コースの学生を意図的に混合させて
グループを作り、多様な意見の交流ができ、有意義な時間であった。
【盛満弥生】
「現代社会と子供・青年」
前半は、子どもの発達過程にかかわる基礎的知識や今日の問題状況について講義を行っ
た。後半は、前半の講義内容をふまえつつ、グループごとにテーマを設定し調査・報告を
行った。講義の流れは、昨年度と同様である。
今年度からの試みとして、リアクションペーパーに講師からの「一言コメント」や「質
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問への回答」を付けて毎回返却する方法を導入した(返却分はコピー。原本は保管)
。授業
内では応答しきれない細かい質問に対しても回答が可能となり、コメントカードが学生の
手元に残ることで学習記録としての役割も果たすなど、学生とのコミュニケーションの機
会を増やす以上の効果があった。初回のオリエンテーションで念のため「毎回全員にコメ
ントを返せるわけではない」という断りを入れておいたおかげで、無理なく継続して取り
組むことができた。この方法であれば、100 人以上の受講者がいる講義でも導入は可能であ
ろう(返却方法に課題があるため、次年度はその点を検討したい)
。
後半のグループワークでは、昨年度と同様に教育文化学部の学生にリーダーを任せたが、
1 人で数名の他学部学生をまとめるのに難しさを感じている様子があった(昨年度は 1 グル
ープに教育の学生が数名おり、リーダーの負担はそれほど大きくなかった)
。受講学生の学
部比率にもよるが、次年度はグループ分けの際に配慮したい。
国語科 FD 懇談会報告書
文責:山田 利博
○開催日時:2016 年3月 20 日 12:00~13:00
○参加者:塚本泰造・中村佳文・山元宣宏・山田利博
○懇談内容
1)各小講座等の授業における教育方法や教育内容、授業評価等。
中村准教授から提案があり、今年度は教科専門「国語(書写を含む)」を取り上げるこ
ととした。教科専門は、どの講座にもあることと思うが、小学校の教員免許を取得する上
での選択必修となっており、「国語(書写を含む)」の場合は、中学校教育コースで小学
校の二種免許取得を希望する学生も含め、毎年 120 名ほどが受講し、教員の負担もかなり
大きい。
教育方法・内容としては、国語の教科内容には国語科教育学・国語学・国文学・漢文学・
書写の五つの分野があり、幸い五つとも専門教員が揃っているので、オムニバス形式を採
用し、自己の専門とするところを学生に指導するという方法を採っている。方向性として
は、何も誤りがないと思われるが、受講者の数が多すぎるゆえか、3 年次の専門に進んだと
き、この科目の学習内容があまり定着していない事実が、中村准教授から報告された。国
語科の学生は、他の国語系の科目も履修するのでまだしも、他教科の学生は、この科目で
得た知識だけで小学校の教員になる者も多いため、これはゆゆしき事態と思われる。
そこで、どうすれば学習内容をもっと定着させることが出来るのかを、限られた時間で
はあるが検討した結果、やはり「少人数」にした方が良かろうということになり、来年度
から試みに、国語科教育学と国語学の授業を教室を分け、二度裏表で行い、受講者の数を
- 83 -
半分に減らして、その効果を確かめることにした。来年度の FD 懇談会の報告の一つは、そ
の結果となるだろう。
2)「学生による授業評価」の公開への意見・要望等。
公開してまだ間がないので、これはさほど積極的な意見はなかったが、当面は現在の
公表項目数で良いのではないかという意見と、あくまで「授業評価」であり、「教員評
価」ではないのだから、教員の個人名が特定されないよう、できる限り配慮すべき等、
慎重に行うべきという指摘が複数あった。
3)その他
特になし。
FD懇談会 社会系の報告
以下,3月 20 日に開催された平成 27 年度末のFD懇談会(社会科教育+社会システム
コース関係教員)の報告を行います。
担当:戸島に代わり
金谷
①日 時:2016 年3月 20 日(日)臨時教授会終了後
②場 所:歴史資料室
③出 席:柏葉,吉村,成瀬,中堀,関,足立,金谷
④懇談会:以下のような議論があった。
A.1年次生と2年次生の比較と課題設定(歴史)
・はじめに歴史の教員から「日本の歴史」,「日本史概説」の本年度における概要が報告さ
れた。特に注目を引いたのは,1年次配当科目と2年次配当科目の記述する力の比較であ
った。
・参考文献から1冊選んで内容要約を行うことで,1年次は論点を絞り込んで 600~800 字
程度で記述する課題で,受講生間の差は小さく,課題はうまく達成された。これに対して,
2年次では,(1)著作の意図を汲み,(2)目次を読ませ,(3)感想を記述するというように課
題設定された。注目すべきは,歴史を専攻する学校教育課程の学生に対して,社会システ
ムの学生はこれに負けない記述をするという点であった。前者では,論点を絞れず,目の
つけどころを明確にできない学生があったのに対して,後者ではこれがより明確であった。
その理由は,(1)おそらく社シスの受講生は,もちろん全員ではない訳で,歴史好きが集
- 84 -
まったこと,(2)社シスの学生はより多くのレポートを書く経験があることが挙げられる。
B.消費者契約法の授業から
・消費者契約法は,民法の中でも特別法(応用領域)に位置するが,受講生はこれを意識
しない。
・消費生活センターの見学・取材などの課題を課して学外体験と啓発活動をするように課
題を設定した。12 グループに分け調査を行い,ポスターを作成して報告会を行った。
C.中社と初等前後期の「セミナー」
・
「倫理」におけるライティング
・報告では,かなりの努力がなされているのは間違いがないが「今後に活かしていく!」
という志向性が涵養されたかと問うと疑問が残るということであった。社シスにおいても,
レポートは同様の評価である。これに対して,留学生はリザーブブックを読み,大変意欲
的であった。
D.社シス前後期の「セミナー」の経験(上掲 C.を受けて,
,,
)
・前学期は ICU の方法論を活かし,ICU のテキストを翻訳したりして,独自テキストを提
供して取り組んだ。
・前学期は2本レポートを課し,後学期は1本とレポートを課した。
・レポートとは如何なるものか,Wiki の利用の問題点,剽窃についてなど多面的な論点を
盛り込んだ。
・欠席者の多さ,どこまで効果があったかという点が指摘され,社シス最終学年が新年度
に2年次生として上がってくるので,この点を見極め,修正して進む必要があるという点
で関係者が一致した。
・報告に対して,1年次のレポートの質に議論が行われ,ほとんどの学生は「抜粋」にな
ること,医学部学生でも同様の傾向や受講態度の不良があること,逆セクハラ的な発言・
記述がみられることなどが議論になった。
・グループ討論の導入については,アイスブレイクの重要性,学生層の活発討論・不活発
の両極分解が起こることなどが議論になった。
E.経済学ゼミにおける留学生受け入れの新しい経験 ―釜山外国語大学からの留学生の事
例―
・良く日本ができることをベースに,経済学基礎演習・経済学演習Ⅱの学生の活動や,COC
+の学生調査活動に参加させて見た。
「滞在期間が終わっても,互いに海外にずっと友達
を持とう!」を掛け声にして,一度,深い学生間交流に位置づけた。
・年上なので「キム兄」と慕われ,彼もテキストを読み,しっかり参加・発言し,延岡の
長時間に渡る調査にも積極的に参加した。延岡では,取材先の「宮崎ひでじビール株式会
- 85 -
社」の社長との質疑応答もあり,社長の海外との交渉経験も示され,ビジネスの交渉の民
族差や,今後の韓国での協力まで依頼された。キム兄の父は,ドイツ留学でドイツの計測・
検査機器の輸入で韓国工業化を支える会社経営者で,これは学生との対話のきっかけも作
った。フルート(モダンフルート,トラヴェルソ,アジア各国の横笛)が得意で,歓迎会
では指導教員との合奏で演奏会も行った。帰国してもう少しで二カ月になるが,今なお在
学生との連絡があり,日本人学生の異文化理解教育という点でも,留学生と触れ合う抵抗
感の克服や韓国若者文化と日本との比較・交流など,学習面に留まらない大きな成果があ
った。日本人学生は,近いうちに渡航して旧交を温める予定が多数ある。
F.卒業論文の複数指導体制(歴史学)
・13 人について1日1本でに週間かけて実施し,この時点で4人落ちた。
・卒論指導の透明性,適格性が担保される。
・討論では,提出先を教務係に特定すべきだとの声も出された。
・また,締切直前に持ち込む悪弊について,指摘と対策が議論された。
G.初等社会科教育研究のグループ討論等の導入(社会科教育)
・60 人×2クラス,教員2人の事例で,グループ討論を導入し,討論の結果をホワイトボ
ードに書き出して全体にフィードバックする方式を取った。議論は多様性に富み,質問も
出された。
・宿題を出し,20 ページ程度のテキストを読んだが,読み込み方の違いは大きい。
・講義のグループ討論の部分では,議論好きの学生が刺激を受けて活躍するという傾向が
あった。
H.★授業評価の公開について★
・評価への学生による記載は何時行われているかが議論になった。現在は,スマホが普及
してかつてよりかなり改善されているとの点で一致した。
・完全公開については,掲載前に担当教員に閲覧可能にして,完全公開の代わりに反論権
を与えて,担当教員にも追記可能にするという過去の職場の事例が紹介された。
・ECU では,学生による改善点ががんがん書かれる実態が紹介された。若い担当者として
も,腹が立ったとの感想も出されたが,この点を如何に評価するか FD 委員会等でも議論
されたいと,本報告執筆者は考える。モチベーションを育み,学生・教員がともに育つ教
育課程を作りたい。
・学生の意見が無方向に逸脱することを押さえるためには,名前ではなく,学籍番号を記
載するという手もある,との意見も出された。
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2016.3.29
FD懇談会(数学教育講座)
テーマ:「1年間の授業のうちで、試みたこと・成果・来年度に向けての課題等について」
・実習と自分の科目の繋がりを感じた。ステージ論の流れと自分の科目の位置付けが見え
て、今後の改善を考えさせられた。特に、実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのそれぞれに向けてどうやって
行くかということを意識して考えたい。自分の科目との関わり、手応えを得ての積み重ね
を次に生かすようにしていきたい。また、小中の教科書分析が大事と思った。科目の目的
に大きく関わるので意識してやっていきたい。
もう一つ挑戦したいこととして、学校現場の経験を増やす取り組みをしたい。実地指導の
教師との協力でやってみたいと思う。
(
「専門教育入門セミナー」との関わりで学校訪問を考えている、という発言に対して、)
現場の先生方は、大学の先生との関わりを持ちたいと考えている。その手段は、学校訪問
とか、ビデオとかがある。
・先任の教員の授業を先任の教員の資料を使って行った。それは、例えばプリントの空白
部分を埋めさせたりなどの演習に力を入れたものであり、自分でやる時間が多いものだっ
た。これについては、講義と演習のバランスをとることがもう少し必要かと思う。来年は
そのようにしたい。また、前期の授業からの引き継ぎも考えて、うまく連携を図りたい。
カリキュラム上科目数が減り、それにより学習内容が少なくなることが予想されるので、
自主的に行う学習部分を増やすことで対応を考えていきたい。
・講義と演習のバランスが悪かった。講義の部分が多かった授業について、もう少し演習
の時間を増やしたいと思った。
・勉強する習慣、難しいことを考える忍耐力がない。講義60分・演習30分を心掛けた。
しゃべった内容の補足を心掛けた。それにより、結果はかなり良かった。もう少し、難し
い内容に踏み込みたい。然るべき勉強時間・然るべき理解力に対して然るべき成績判定を
することにより、勉学意欲の向上が期待できるだろう。もっと、必死の形相を浮かべさせ
たい。
・抽象的な内容の授業について、学生が苦手そうにしている概念に対し、具体例・繰り返
しの説明等によりその概念について述べ、そののちそれを使って話をしたが、その場での
主となるテーマが少しぼやけた印象があった。しかも、期末試験はかなり良いものであっ
- 87 -
た。このことから、来年度はもう少しチェックポイントを設け、演習問題によるきちんと
した理解をメリハリをつけながら目指したいと思った。
2016 年 3 月 8 日
理科教育講座FD懇談会報告書
1)
講座名:理科教育
2)
懇談会の日時:平成 28 年 3 月 8 日(火曜日)12:10~13:30
3)
出席者:秋山、中山、中林、八ツ橋、山北、有井
4)
懇談会で出された意見の概要
1)各小講座等の授業における教育方法や教育内容、授業評価等。
理科講座では、前期に 20 名以上の学生単位の講義がないので上記項目に関する意
見等は特に出なかった。
一方、FD活動に関する研究として、理科教育では学生の授業力と授業観察力向上
のための模擬授業を実施している。学生の授業力向上のためには何が授業の中で重
要なのかポイントを示すことによって、指導力と授業評価が上がることが明らかと
なった。
2)今年度から始まりました「学生による授業評価」の公開への御意見・御要望等。
学生が教員の授業評価をすることそのものに疑問があるし、そのことが適切なFD
活動であるかどうかについてもう少し、評価の専門家と評価項目のあり方について
議論し、適切な評価項目を設定し実施したほうがいいのではないかという意見が出
された。
3)その他、FD活動に関する自由な意見。
理科ではゾーニングに伴う教室環境変化が、学生への授業や卒論ゼミ等に与える
影響について心配しているという意見が出された。特に来年度前期の授業や実験が
支障なく実施できるかどうか心配であるという意見が出された。例えば、理科教材
開発演習では学生を 5 グループ(物理、化学、生物、地学、理科教育領域)に分け
て実験観察・教材作成等を行っているが、実験観察・工作作業をさせるための教室
スペースが足りないことも予想されているので、今後調整が必要であるとの意見が
出された。
- 88 -
平成 27 年度 FD 懇談会報告書
1)音楽教育講座
2)日時:平成 28 年 3 月 18 日(金)16:00〜17:00
3)出席者:葛西,藤本,菅,阪本,浦,酒井
出席者より音楽関係科目に関する報告があった。
【合唱指導法】
(3年前期)
合唱のための練習曲を1曲ずつ割り当て,「30分以内で楽曲の形を整えること」を課題とし
た。受講生は、楽曲研究を行い,独自の指導スタイルで課題をこなしたが,合唱を作り上
げるためには,より多角的な視点が必要であることも十分認識したようであり,まさにア
クティヴ・ラーニングの醍醐味を味わったといえよう。
【初等音楽科教育研究 IA, IB】
(3 年前期)
・小学校学習指導案作成を最終課題として提示し,これを縦軸として,これに関連する学
習指導要領の内容や教材研究の手順についてグループ演習をはさみながら学習させた。学
習指導案の作成時には,必要となる資料を授業用サイトにリンクし,学内からならいつで
もアクセスして自主学習に利用できるようにした。学生からは「小学校教諭を目指す上で
とても参考になる良い授業だった」との評価があった。
・多数の楽曲の階名唱や,授業用に編曲した作品のリコーダー合奏,ふしづくりなど,多
彩な活動を用意することで,学生が能動的に学修に取り組み,音楽の基礎的な知識・技能
を習得できるように工夫した。その結果,課題以外の自主練習に取り組む学生もみられ,
自力で課題を見つけ解決する力をある程度育成できたと考える。歌唱活動にやや偏ってし
まった為,来年度は器楽や創作の活動をより充実させたい。
【作曲法(編曲法を含む。)】
(3 年前期)
今年度の履修学生は,例年と比べて学修意欲が低く,音楽に関する知識量も少なかった。
このため,基礎的な事項の説明に十分な時間を割き,取り組みやすい課題を厳選して与え
た結果,入念な予習・復習を行った者については大きく成長したことが確認された。
【伴奏法】
(2 年前期)
教科書で使われている楽曲及びそれに準ずる作品についての学生の認知度を最初の授業の
際にチェックした上で学習していく楽曲を選択した。
結果、よりスムーズに自主的学習に取り組めたようだ。今後はさらに応用力につながるよ
うな作品を見つけ、学生との接点を持ちつつ、レヴェルアップにつなげたい。
- 89 -
【ソルフェージュ】
(1 年前期)
学校教育において不可欠なスコア(総譜)の読譜を目指して、まず,弦楽
合奏のスコアの読譜を中心に音楽実践に必要な基礎能力の育成を目指
した。また移調で伴奏できることが歌唱指導において重要であることか
ら,今年度は移調能力の向上にも力を注いだ。
この報告の他にもアクティブ・ラーニングの具体的な事例が紹介され,次年度に向けて
の授業改善に繋がる検討および懇談がなされた。
FD懇談会報告書(美術)
1)講座名
美術教育講座
2)懇談会の日時
2016年3月4日 14:30~15:30
3)出席者
幸秀樹 石川千佳子 大泉佳広 大野匠 樺島優子
4)懇談会で出された意見の概要
①各小講座等の授業における教育方法や教育内容、授業評価等について
・
「学生による授業評価」アンケート結果について、学生の学習に対する個人評価と、授
業(あるいは授業者)に対する評価が混在している現状がある。授業者の批判にならない
よう、
「学生による授業評価」アンケートの趣旨説明を学生に対して徹底すべきである。
・アンケートの趣旨が学生に分かりやすく伝わるよう質問内容を再検討するべきである。
②「学生による授業評価」の公開への意見・要望等。
・①の改善がなされないままの公開はすべきではない。
・公開する場合、授業者が特定できないような配慮をすべきである。現在、授業名が公開
されているが、必然的に授業者は特定可能である。例えば、○○科教育研究、あるいは
教職専門科目等、科目までの公開とするなど。
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保健体育科講座 福田 潤
FD 懇談会(保健体育科講座)の実施について(報告)
保健体育科講座にて FD 懇談会を実施いたしました。以下のとおり報告いたします。
1.期日:平成 28 年 3 月 10 日 10:00~
2.場所:体育学演習室
3.参加者:秦泉寺、高橋、三輪、松永、日髙、福田
4.懇談のテーマ:授業改善のための方策
5.懇談で出された具体的な意見
・公開したが、今年も参観者はいなかった。
・授業中に乱入する者(本学学生)が多く、いずれも 30 分以上中断せざる得ない状況にな
ったことから、
① 学部長及び教務長、教員による協議のうえで妨害した学生に処分を下す
② グラウンドや体育館等の使用制限を強化する
ことを取り決めた。
・保健体育に関連する施設が教育施設であることが周知されておらず、保養施設であると
認識しているようだ。
施設の使用規則の形骸化を防ぐためにも、在学生や新入生に対して数回にわたる説明と、
施錠体制の見直しを検討
することが必要である。
以上
2015 年度
FDグループ懇談会のまとめ
グループ名:学校教育教課程 技術教育講座
責任者:藤元嘉安
開催日時:2015 年 3 月 9 日(水)13:00~14:00
開催場所:技術家庭棟 T-114 室
参加者(報告者):藤元嘉安、佐野順一、湯地敏史、藤丸厚志
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1 今回の懇談会について
参加者全員で、
1)各小講座等の授業における教育方法や教育内容、授業評価等について、2)今年度から始
まった「学生による授業評価」の公開について、および 3)その他、FD活動に関する自由
なご意見」について、自由討論の形式で話し合った。
その結果、以下のような意見が述べられた。
1)各小講座等の授業における教育方法や教育内容、授業評価等につ
いて
●技術教育講座で行う授業では実習・演習等が多く含まれており、このような科目ではア
クティブラーニングがかなり実践できている。講義形式の科目においても、調べ学習や、
学生同士での討論形式の授業、毎回のようにレポートを課すなど、積極的にアクティブ
ラーニングが取り入れられつつある。
●木材加工実習では、木製品の作製において、箱形の棚を設計・作製させたが、外枠は規
定の寸法・形状とし、内側の棚については、自由設計とした。各人が自分の要求に合わ
せて工夫するとともに、非常に関心を持って実習に取り組むことが確認された。
●金属加工実習では、工具箱の作製を行ったが、寸法、形状、着色等のデザインを、自由
に行わせた。板金の加工ならびに塗装において、全員が非常に熱心に取り組んでいた。
また、作品も個性あふれるものとなっていた。
●教職実践演習では、工業高校あるいは海洋高校での授業にTAとして参加させ、毎回の
日誌を義務化するとともに、終了後における報告会を課している。学生は、高校におい
て様々な経験をするとともに、生徒の指導を通して、非常に多くのことを学び、有意義
な成果を得たようであった。
●専門教育入門セミナーでは、論文の読み方、書き方等について指導を行っているが、他
の授業においても、論文を書かせるようにし、日頃から論文作成について指導すること
が重要である。
●学生の評価においては、知識、技能の修得は重要であるが、それ以外にも、教員を目指
す者としての授業へ臨む態度・姿勢等を重視する必要がある。
●木育イベントへ学生を積極的に参加させ、木材加工作業の指導や補助を経験させている。
参加者の児童・生徒また、保護者と触れあうことにより、学校以外での教育の場におけ
る経験を積ませている。
●海洋教育に関するプロジェクトでは、県内の小・中学校における授業実践に、学生を積
極的に参加させている。
- 92 -
●日本産業技術教育学会が行う技術科教員指導能力認定試験を、4 年生は全員、3 年生は希
望者に受験させた。とくに、中学校技術専攻の学生にとっては、教員採用試験の予備試
験になり、採用試験に向けて意識を高めることとなるため、今後も継続的に受験させた
い。
●新入生に対し、「危険物取扱者乙種 4 類」の受験を推奨し、一部、「大学教育入門セミ
ナー」の時間を利用し、受験に向けた講習を行った。技術の授業では、実験・実習等が
多く、生徒の安全を確保することは最重要課題である。危険物取扱者の資格取得に挑戦
することで、学生の安全に対する意識を強めることが期待される。なお、今年度は、学
生9名が受験し、うち3名が合格した。
●卒業論文発表会の公開に関して、家政講座の岡村教授、旧教官の木原先生など、外部か
らの参加者があり、緊張した雰囲気の中にも活発な質疑応答が行われた。
2) 今年度から始まった「学生による授業評価」の公開について
●技術教育講座では受講者数が少ない科目が多く、これらの科目では学生の評価が授業を
正しく反映しているか疑問である。
●特に異論はない。
3)その他、FD活動に関する意見
●技術教育講座の教員の欠員(情報とコンピュータ、機械、金属加工)のために、非常勤
による集中講義が多く、他の科目との開講時期の重複など、しばしば困難な問題が生じ
ている。予算の都合から、必修の科目を含めてやむを得ず隔年開講としなければならな
い科目が多数出てきた。2 学年が同時に履修する場合、時間割の調整が困難となること、
また、実験・実習においては機器・器具等が不足すること、および安全指導の充分に行
えないことなどの問題が生じている。このように学生に不利益を被らせるような状況は
早急に改善すべきである。
●来年度からの教育学部への移行に伴い、実験・実習室や研究室の改編を行わなければな
らないが、技術科の授業の特殊性を踏まえ、技術家庭棟内に専用の講義室を設置する必
要がある。
●今年度の 4 年生では、卒業延長者が 3 名いる。今後、これら学生に対する指導を徹底す
るため、指導教員間での情報共有が必要である。
- 93 -
H27 年度 FD 懇談会報告書
講座名 :家政教育
開催日時:H28 年 3 月 3 日
10:30〜
出席者 :伊波、堀江、篠原、米村、岡村
懇談会の概要:前期の“学生による授業評価”を基にした概要を以下に示す。
I.
今回、
「問 14:この授業の事前準備、授業後の学修、試験準備に要した学習時間は、1
週間当たり平均何時間か」の評価が他項目に比べ、低かった。
平均の時間数は示されていないのでわからないが、事前準備、授業後の学修が十分でな
かった要因の一つには、前期は講義が中心で学生が受け身になっていたこともあると考え
られる。もっと学生が問題意識を高めるために、講義に出席するまでの課題を提示するこ
とも考えてみたい。他方、前期は記述式の試験は行っており、それ相応の試験準備はして
いたのではないかと推察される。
II.
1.学生からの授業評価について
○問 14 の評価が他の項目より低い理由
毎時間課題を出していたので,学習時間の平均値はもう少し高いのではと思う。アンケ
ート実施日が授業の総まとめの回であったため,直近 1 週間の学習時間で判断し,低い
数値になっていると思われる。
(学習時間調査と混同している?)
2.教育方法や教育内容等について
○自由記述も含むアンケート結果を踏まえると,適切な内容,方法での授業になっていた
と考える。
○教科に対する関心を高め,授業外での学習を促すのが非常に難しいと感じているので,
次年度も教育方法・内容とも試行錯誤を重ねたいと考えている。
3.学生による授業評価の公開等について
○インターネット利用のアンケートでは確実に入力してもらうための時間を授業内で確保
しなくてはならないが,授業の時間を割いてまで実施すべきという点については疑問を
感じる。紙ベースでの実施のほうが教員としては回答の有無を確認しやすいし,学生も
途中で入力ができなくなって何度もやり直すこともなくなるので,やりやすいのではな
いかと思う。
○「学生の評価が高いこと=良い授業」とも限らないので,学生の評価だけが独り歩きし
そうで怖い。また,特定の授業科目のみの公表なので,やはり公平さを欠いていると思
う。
- 94 -
平成 27 年度
FD 懇談会報告書
①グループ名:英語 (学校教育)
②日時:平成 28 年 3 月(メール会議)
③参加者:英語科教員5名(アダチ、井崎、新名、南、村端)
④対象授業科目:各教員が専門科目から 2~3 科目を選んで自己評価
⑤懇談の内容:各自が自らの授業の評価・反省を述べた。
Ⅰ.各教員による自己評価
*アダチ徹子
●「英語科授業研究Ⅰ」
(受講生:14 名 開講時期:3 年 前期金曜 3~4 限)
本来は中学校教育コースと言文で免許を取得予定の学生のための授業科目であるが,今年
は初等の学生も受講したので,小学校 5 年生から高校 1 年生まで(小学校の外国語活動,
中学校の英語,高校のコミュニケーション英語Ⅰ)6 学年分の模擬授業を行うことができ,
学生が授業を計画し実践する練習となったばかりでなく,学習者の学びが発展する過程
や発達段階に応じた教師の指導など,さまざまことを学生がお互いから学ぶことができ,
大変充実した授業となった。9 月の実習Ⅱでは,模擬授業で行ったことを授業に生かす学
生もいた。この授業を担当するのは今年が初めてであるため,模擬授業中心でいくかど
うか迷ったこともあったが,実習Ⅱに向けた模擬授業の経験はやはり大切であると感じ
た。
●「小学校外国語活動」
(受講生:30 名 開講時期:2 年 後期火曜 9~10 限)
例年のように理論の部分の講義あと、実践的な内容に入り、グループで行う課題(英語絵
本の読み聞かせと模擬授業)を課した。昨年は DVD を多用したが,今年は時間の関係な
どであまり視聴覚教材を活用できなかったことが反省として挙げられる。ただ,学生の
取組みはかなり良く,模擬授業でユニークや教材を作成したり,積極的に教師役を志願
したりという姿が見られた。
*今年は欠員の分の授業を担当したが,年間を通じて非常勤を1科目分しかもらえず,や
むなくもう1つの授業を休講とし,それ以外は講座の協力を得てなんとか乗り切ったが,
心身ともに非常に辛かった。空き時間がほとんどなくて授業の準備等ができず,土日に
行わざるを得なかった。学校外で学生が勉強する工夫をするようにと言われているが,
小テストやレポートを課せばチェックをするなどの負担が増えるのでかなり機会を減ら
した。教員の負担が増えれば学生にしわ寄せがくる。教員の置かれた環境をよくするこ
とも FD の一部ではないかと痛感した 1 年だった。
(FD 委員会ではなく学部の姿勢として。)
- 95 -
*井崎浩
●「米文学読解法」
(2 年後期)
短篇小説を題材に英文読解能力および文学テクストの理解力を養成することを目指した
授業。毎回全員が詳細な分析や資料作りを行うというハードなものであったが、受講生
は概ね真剣に取り組んでくれたと思う。授業では、各学生の着想や発想を大事にして、
それぞれが自分なりのテクスト読解を行うように配慮したつもりである。結果的に最終
レポートでも優れた内容のものが多く見られ、授業目標の一部は十分に達成できたので
はないかと考えている。
●「米文学演習」
(3 年前期)
週2回なのを生かして、中篇程度の作品を徹底して読み込んでいくスタイルをとった。毎
回のように全員が詳細な分析や資料作りを行うというハードなものであったが、受講生
は2年次後期の授業(米文学読解法)と比べても真剣に取り組んだ。また、構文や文法
および論理構成にいたる英文読解そのものにも時間をかけることができたのは有意義だ
った。
*新名桂子
●「英文学読解法基礎」 (受講生 20 名 開講時期:1 年後期 月曜5・6時限)
テキストは、Lewis Carroll の Alice's Adventures in Wonderland を使った。平成 25 年度
からこれまでのやり方を変えて、全員が毎回レポートを準備してくるスタイルに変更し
たが、本年度もこれを踏襲した。まず、全員に、毎週 5-7 頁の予習範囲について、問題
点、疑問点、感想、面白かったところ等を書いたレポートを作成してきてもらい、それ
をもとに 5 名程度のグループで討論を行うことで、意見交換の機会を設けた。また、英
語力のチェックのためには、予習範囲での小テストを毎週課した。レポートと小テスト
によって、受講生はより真剣に予習に取り組んだ様子がみられ、さらに、他の受講生の
意見に触れることで、よい刺激を受けたようであった。その結果、期末に課したレポー
トの質も向上したので、現在の授業スタイルはよかったと考えている。
なお、昨年の反省点であった、後半レポートの回収とチェックができなくなったことにつ
いては、何とか改善し、最終回以外のレポートはすべて返却した。そのことにより、学
生の取り組みも真剣さが最後まで続いたと思われ、効果があった。
●「英文学演習」 (受講生8名 開講時期:3 年後期 水5・6時限)
テキストは、James Joyce の"The Dead"を使った。最初の 2 回をかけて、この映画化作品を
みたあと、テキストの精読を行った。平成 25 年度、それまでの授業スタイルを変更して
新しいやり方で授業を行なったが、今年度もこれを踏襲した。
まず、全員に毎週 4‐5 頁程度の予習範囲について、問題点、疑問点、感想、面白かった点
- 96 -
等を書いたレポートを作成してもらい、それをもとに 4 名程度のグループまたは全員で
討論をおこなった。これにより、受講生同士の意見交換ができ、文学の読解について大
変よい進歩がみられた。また、英語力のチェックのために、予習範囲の小テストを課し
た。レポートと小テストによって、受講生はより真剣に予習に取り組んだ様子がみられ、
さらに、他の受講生の意見に触れることで、よい刺激を受けたようであった。その結果、
期末に課したレポートの質も向上したので、現在の授業スタイルはよかったと考えてい
る。
*南
太一郎
●「英文読解・表現法」
(受講生 13 名 開講時期:1 年前期 月・金 5・6 限)
・テキスト:1) Passages Worth Reading and Appreciating for Ever-Young Minds
(コピー教材)
2) 佐々木髙政『英文構成法(五訂新版)
』(金子書房)自学自習及び
提出課題用
指定テキスト 1)では、独自編集した読解教材音読も含めて読むことを通し、本物の英語
らしい英語(L. Hearn に始まり、20 世紀後半に至る滋味豊かな英文エッセイ集)の種々
の文体に触れて「英語の書き言葉としての表現法」に慣れ親しみ、ひいては英文の内在
化を通じて、自ら達意の英文が書ける様になるための素地の形成を図った。2)は自学自
習用課題として今年も課した。本文を熟読した上で、枠で囲まれた雛型英文例は音読を
繰り返して暗記すること、その上で別途にノートを用意し第二部の各項末の「実力養成
テスト」(全 26 回)及び第三部の各項末の「実力錬磨テスト」(全 10 回)を本文学習後
に厳正に解答することを課題として課した。学生には解答後巻末の「解答編」と付き合
わせて赤ペンで自己添削させ、指定された各期日にノートを進捗度の点検のために提出
させた。更に、科目の最終評価用提出課題として、授業で扱った英文 Essays の構文・表
現・文体、更には授業外課題の『英文構成法』の解説・練習問題等を参考にして、各自
が選んだ「人生で影響を受けた重要な言葉」
(To Ponder Over the Words of Great
Importance and Influence in My Life[OR The Words that Have Influenced and Shown
Me a Different Outlook on Life])に関する英文 Essay(A4 で 2 枚程度)を作成して提
出させた。
例年、学生の英語力からするとやや高めのレベルの教材を指定して読ませることで、敢え
て世間一般の英語レベルを意識して一年時から取り組み英語力の底上げを目指すよう意
識的にやや背伸びをさせている。唯、年々学生達の英語力は低下してきており、評価用
エッセイを読む限り、英語力が最終的にどこまで付いたかの判断は中々難しい。しかし、
これが現実の英文レベルなので、入学時までの英語と比較して目指すべき更なる高みが
あるのだという認識は持たせられたであろうし、好い刺激を与えることは出来たと思う。
科目の趣旨と方向性も基本的には理解されたと思う。今後も現実に怯むことなく、時間
- 97 -
軸の幅を持った英文読解能力(それがひいては表現へと繋がる)養成レベルを目指した
い。
●「英語学演習Ⅰ」
(受講生 21 名 開講時期:2 年前期 月・金 9・10 限)
・テキスト:1)
『VOA Special English:Time and Tune in English Speech』
(プリント教
材)
2)Rebecca M. Dauer, Accurate English: A Complete Course in Pronunciation
(プリント教材)
3)鳥居次好・兼子尚道『英語発音の指導』
(大修館書店)
昨年通り、先ず指定テキスト1)を用いて、基本的な英語音声に関する事項のうち主に強
勢・アクセント、リズム・話調等の prosodic features(韻律特徴)について、英語音
源の解説を聴きつつ種々の概念の確認を行ない、それと同時に各レッスンに組み込まれ
た発音練習を耳と口を働かせて行なう実践的授業を行なった。更に、2)及び 3)を用い
た母音・子音等の分節音(音素:segmentals)を含む理論的な概念把握を通じて、将来
英語音声の指導を行なうための基礎的事項を順次練習・学習させた。これにより、所謂、
英語によるコミュニケーション能力の基礎の習得を図るのが本授業の趣旨であった。特
に 3)を用いて、母語話者の母音発音時の口構えの写真及び口腔内レントゲン写真のトレ
ース図等のデータを援用しつつ、実際の生徒指導により近い授業指導を想定した練習方
法を順次学ばせることに努めた。
受講生たちはどのテキストの練習にも熱心に参加したが、1)は練習に至る前段の解説も
全て英語でなされている教材だったので、聴き取りの点で難のあった学生も散見された。
教授者が日本語で解説を加えた。2)は所謂 IPA の発音記号をアメリカ英語用に修正した
ものを用いての練習だったため、音と記号の摺り合わせがやや難しかったかも知れない
が、音源が非常に好くできているので敢えて模範たらしめるために用いた。3)は上述の
通りの特徴を備えた長年使用されてきた良書であったが、今年を以て版元在庫切れ[絶
版]となり、惜しいながら今後は別のテキストへの移行を考えなければならないのが残念
である。兎も角、今年も概ね伝えるべき点は伝えられた授業だったと思っている。
*村端五郎(10 月1日採用のため後期授業科目のみ)
●「英語コミュニケーション III」 (受講者 15 名 開講時期:2年前期 月曜 3~4 限)
『Culture and Conflict: Changing the World for the Better』を教科書に使用し、内
容をともなった英語による実践的なコミュニケーション・スキルの養成を目指した。具
体的には、
「文化摩擦」に関する英文エッセイについて、概要・要点や自分の意見を相手
に的確に伝える活動をペアで行わせた。
工夫した点は家庭学習の仕方と学習形態である。まず、家庭学習では読んだ事柄につい
て視覚的にまとめる予習ノートを作らせて、毎時間、すべてのノートを点検して予習の
- 98 -
程度や個人のつまずきなどの把握に活用した。授業では、全員が同じ章を読むのではな
く、各ペアで読解し発表する章を選択させ、その章の内容を知らない他の学生に対して
プレゼンテーションさせたことである。
課題としては、教科書の英文が「文化摩擦」という1つのテーマにそって展開していた
ため、内容的に偏りがあり、学生の興味・関心という意味では課題であった。学生の学
習意欲を高めるためにも教科書の選定は重要であることを再認識した。この課題経験を
今後に活かしていきたい。
●「英語学演習Ⅲ」 (受講者 6 名 開講時期:2年前期 水曜 5~6 限)
英語会話はどのように運ぶか、というテーマで英文資料を読ませ、英語談話構造、特に
英語会話特性の理解を促した。
工夫した点は、従来型のように全員が同じペースで資料を読み、担当者を割り振って概
要要点を発表するという形式を取らず、受講生が寡少ということもあり各自のペースで
資料を読み深め、授業でその内容に関する発表、議論、質疑を行なったことである。そ
の結果、活発で自由な視点からの議論ができた上に、読みの遅い学生は進みの速い学生
に質問して内容を確認したり、また、逆に読みの速い学生は読んだ内容を更に深めるこ
とができるなどピア活動が活発に行なわれた。
●「英語学概論」 (受講者 30 名 開講時期:2年後期 月曜 7~8 限)
『はじめての英語学 改訂版』を教科書に使用し、言語(英語)研究に対する興味・関心
を喚起させ、研究領域やそれぞれの研究課題、研究の歴史、影響を与えた研究者などに
関する基礎的知識を修得させることを目標にした授業を行った。
工夫した点は、予習確認の方法と学習形態の3点である。まず、昨年度から取り組んで
いることだが、本時の学習内容に則したテーマについての教科書の章を読み、要点・概
要を把握してくることと指示し、その予習の質を点検するため毎時間の冒頭、A4で1
ページ程度の小テスト(最後に興味を持った点、疑問に思った点を自由記述で書かせた)
を課した点である。これにより、確実な予習を促したこと、理解が困難な内容について
事前に把握することができたこと、学生の興味関心の領域がわかったこと、が大きな成
果であった。また、今年度は、グループ活動を取り入れたことが大きな変更点である。
小テストの採点と本時の学習内容の確認、授業の内容に応じて配布したワークシートの
取り組みなどにグループワークを活用した。3点目は、昨年度の反省を踏まえたもので
ある。具体的には、英語学の研究領域は広く内容が多岐にわたったため学生は消化不良
を起こす場面もあることが多い。今年度は、学期を前半部と後半部に分け、それぞれの
終りに定期試験を課して理解度、到達度を測った。
●「英語学演習 II」 (受講者 13 名 開講時期:2年後期 月曜 9~10 限・水曜 3~4 限)
- 99 -
「英語の意味を理解するとは?」をテーマにして、英語の語用論、結束性と整合性につい
ての資料(配布)を読ませた上で、中学校、高等学校で使用されている英語教科書のテ
クストを実際に分析させ学習材 (教材) 研究能力を養った。
工夫した点は2点ある。まず、語用論の重要概念である「implicature 推意」を先進的
な研究図書(英文)の一部を用いて読解させ、その概念の史的変遷と現代的課題につい
て理解させたことである。その上で、2点目は、英語教科書の英文を実際に分析、相互
に批評させた点である。
「英語の教科書を語用論の視点から分析するのはすごくおもしろ
い」
「’and’ という単語一つにしても、文脈により、これほど幅広い会社ができるとは
驚きだ」などという感想を述べた学生もいた。課題としては、自分が担当ではない授業
の場合、その学生への参加が必ずしも積極的ではなかった点である。今後工夫していか
なければならない課題である。
Ⅱ.学生による授業評価について
「これ何のためにやるんですか?」という疑問をもつ学生、
「学生の評価なんて信頼でき
るのか」という疑問をもつ先生、がいるのは確かである。しかし、FD 委員会がまとめた
授業評価表(2015 年度前期)を詳細に見てみると、授業によって評価値にかなりのばら
つきが見られる。学生の評価は必ずしも妥当性を欠くものとは思われない。つまり、学
生の授業への率直な思いがある程度この評価値に反映されていると考えて良いのではな
いだろうか。したがって、われわれ教師は、もし評価値が十分でない項目があれば、そ
の理由を内省して今後の授業展開の改善に活かしていくことが大切であろう。
ただし、1つ課題がある。それは、回答数の問題である。項目の評価値がすべて「100%」
となっている授業がある。理論的にはそのような数値はあり得るが、回答者が一定数い
れば現実的には考えられない数値である。100%となっている授業に対して、おそらく授
業評価を入力した学生は1人であった可能性が高い。もしそうであるとすれば、すべて
の授業につき、その解答数が表示されていないため、それぞれの数字のもつ意味が多少
異なってくることも考えた上で評価値を読んでいく必要がある。回答数を表示するかど
うかも含めて、この課題をどう解決していくか要検討ではないだろうか。
平成 28 年 3 月 31 日
FD懇談会の報告を致します。
1)講座:フランス語講座(ただし、正式な「講座」にあらず)
2)日時:3月28日
3)出席者:清水まさ志、吉田好克
4)意見の概要:
- 100 -
・やはり前期のみの必修というのは教員も学生も辛い。
・前期に別の言語を選択した学生が後期から新たに参入することを許可したが、既に前
期履修した学生と一緒に教えるのは非常に難しい。今年度は断るつもり。
・教育文化学部は前期後期の通年だが、週一回というのはやはり授業の低レベル化に繋
がり、学生のモチベーションの低下を招いている。
・フランス語の授業評価は結構良い部類ではないか。
・公開は全学指定の4項目のみで良い。公開にさほどの意味を見出せないし、学生の内部
事情を知らない人間が見たところで、たいした意味はないであろう。
以上
- 101 -
7.その他
その他に、本来これは基礎教育部の管轄かもしれないのだが、
「中期目標・計画」の 1 項
目に、昨年度から始まった、
「地域志向専門教育」がどの程度学生に根付いているかという
質問があったので、それについてのアンケートも行った。次に掲げるのがその詳細である。
まず、設問は次のようなものであった。
次頁に掲げるのが、その集計結果である。
- 102 -
「地域志向専門教育」に関するアンケート 集計結果
1. あなたは「宮崎」という「地域」に、もともと興味がありましたか?
はい(59)
いいえ(97)
いいえ(97)
回答1
はい(59)
0
20
40
60
80
100
120
2. あなたが受講した「大学入門セミナー」または「専門教育入門セミナー」に、「地域」
のことを扱う時間はありましたか?当てはまるものに丸を付けてください。
大学入門セミナーにあった
(35)
専門教育入門セミナーにあった (34)
両方ともあった
(30)
両方ともなかった
(45)
大学入門セミナーにあった(35)
専門教育入門セミナーにあった(34)
回答2
両方ともあった(30)
0
10
20
30
40
50
両方ともなかった(45)
3.「2」で「あった」を選んだ人は、それにより、「宮崎」という「地域」に関する感心
が高まりましたか?
高まった
(57)
変わらなかった (37)
高まらなかった (2)
高まった(57)
回答3
変わらなかった(37)
高まらなかった(2)
0
10
20
30
40
50
60
4.
「地域志向専門教育」に対して、ご意見、ご希望がありましたら、ご自由にどうぞ。
・
「地域志向専門教育」とはどういうものなのか分からない。
・
「地域」への関心が高まった。
・グローバルな人材の育成も必要なのではないか。
- 103 -
・もっとその「地域」
(宮崎)にしかないものを深めるとよい。
・
「地域志向専門教育」の実態が分からない。
・今更遅い。
・他の「地域」についても知りたい。
・
「地域」を知ることは大切。
・フィールドワークをやりたい。
・宮崎についてのムービー制作が面白かった。
─おわりに─
以上が、平成 27 年度の教育文化学部 FD 委員会の活動報告である。最後になったが、こ
の 1 年間、FD 活動にご協力くださった本学部の教職員並びに他学部の教職員に深く感謝申
し上げる。なお、ここに掲げた各講座からの報告書及びアンケート回答を除いては、本報
告書の文責は全て平成 27 年度 FD 委員会委員長が負うものである。
平成 27 年度教育文化学部 FD 委員会委員長
山田 利博
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