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風水力機械① - 日本産業機械工業会
平成28年8月22日発行(毎月1回20日発行第791号)ISSN0558−4809 一般社団法人 日本産業機械工業会 Aug 2016 791 8 ﹁風水力機械①﹂ 特集﹁風水力機械①﹂ 特集﹁風水力機械①﹂ 平成 年8月 日発行︵毎月1回 日発行第 号︶ 28 22 20 791 700 頒価 201608号-H1-4.indd すべてのページ 2016 Aug 円︵消費税別 円︶ 56 No. 791 2016/08/09 13:18 201608-H2-3.indd すべてのページ 2016/08/09 13:19 INDUSTRIAL MACHINERY 産 業 機 械 人と暮らしを支える産業機械 No.791 Aug Contents 特集: 「風水力機械①」 巻頭座談会 「ポンプ業界が将来、更なる飛躍を遂げるために 現在取り組むべき課題について考える」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 04 風水力機械部会 部会長 寺垣 彰夫 風水力機械部会 副部会長 青山 匡志 風水力機械部会 幹事 吉井 秀行 【汎用ポンプ】 省エネ家庭用深井戸水中ポンプユニット(株式会社 荏原製作所)・・・・・・・・・・・・・・・ 08 最新型増圧給水装置の省エネ効果について(テラル株式会社)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 【一般ポンプ】 ジ ャ ス ト JAST構造を採用した 小形・高効率 立形渦巻ポンプ(株式会社 川本製作所)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 高揚程全面水路型ポンプシリーズ(株式会社 鶴見製作所)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 当社クライオジェニックポンプの紹介(日機装株式会社) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 【メカニカルシール】 ベローズ形カートリッジ式メカニカルシール(イーグル工業株式会社)・・・・・・・・・・・ 非接触式補助軸封装置(三和工機株式会社)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 低い導入コストで安全性向上、環境保護に 貢献する気液両用メカニカルシール(株式会社 タンケンシールセーコウ) ・・・・・・・・・・ 高圧・高周速・温度変動対応 完全二つ割りアウトサイドメカニカルシール(日本ピラー工業株式会社) ・・・・・・・・・ 18 20 22 24 【圧力式下水道システム】 マンホールポンプ施設用高効率・高通過性水中ポンプ (株式会社 荏原製作所)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 【その他】 高効率水中ミキサの開発(新明和工業株式会社) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 縦型低動力撹拌機(新明和工業株式会社)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 海外レポート 一現地から旬の話題をお伝えする 一 米国のエネルギー需給動向について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 駐在員便り ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 企業トピックス 韓国・サムスンメディカルセンターにおいて 陽子線によるがん治療が開始されました(住友重機械工業株式会社)・・・・・・・・・・・・・ 40 連載コラム1 ・・・・・・・・ 33 産業・機械遺産を巡る旅 「国産初の硬貨計数機」 (兵庫県) イベント情報 ・・・・・・・・ 42 行事報告&予定 ・・・・・・ 43 書籍・報告書情報 ・・・・ 51 統計資料 産業機械受注状況 ・・・・・・・・ 53 産業機械輸出契約状況 ・・・・・ 56 環境装置受注状況 ・・・・・・・・ 58 ポンプ需要部門別受注状況 ・・・ 60 産業機械機種別生産実績 ・・・・・ 61 産業機械 2016.8 P003_目次_1608月号.indd 3 03 2016/08/10 11:17 企業の枠を超えて部会を代表する3人が語る ポンプ業界が将来、更なる飛躍を遂げるために 現在取り組むべき課題について考える 8月・9月号は昨年に引き続き「風水力機械」を特集する。 でも大きくは変わらないと思います。それに対して海外 8月号では、寺垣彰夫部会長(株式会社 荏原製作所) 、 市場ですが、新興国においては依然としてGDPで5% 青山匡志副部会長(株式会社 電業社機械製作所) 、吉井 以上の成長が続いていることから相応の経済効果が期待 秀行幹事(株式会社 日立製作所)の3人にお集まりいた だき、ポンプ業界の現状や将来の取り組みについて語っ てもらった。 できると思っています。その中でも依然として活況かつ 市場規模も大きいのはインドです。対して中国は経済的 にも政治的にも、更に設備過剰問題についても混沌状態 が続いていますが、もともとの市場規模が大きいことも 04 それではまず最初に、寺垣部会長から最近のポンプ業 あり、我々業界関係者にとって重要な地域であることに 界の概況に関してのご説明をお願いします。 変わりありません。また、地域ではなく業界別に目を向 寺垣 「まずは国内と海外、それぞれを分けてお話させ けると、厳しいのは原油関連であり、本年度も投資は数 ていただきたいと思います。国内経済に関しては、日本 十%規模の抑制はやむなしといった状況で、この市場と のGDPは0.7%増、その他の景気動向指数を見ても微増 しては厳しさが続くと考えています。一方、石油化学業 という状況が続いています。そうした中、ポンプ業界を 界については、原油価格の低下を受け活況を呈している 取り巻く環境はというと、ここ数年言われ続けています こともあり、エチレンやプロプレンを中心に相応の成長 が、 『緩やかな回復』という一言に尽きると思います。関 が確保できるのではないかと期待しています。もうひと 連企業の設備投資意欲については手控え感が続いていた つ、水関連のインフラについては新興国を中心に依然と こともあり、そろそろ動き出すのではないかと期待した して伸びが堅調であることから、今後も期待できるもの いと思います。更に民間に対して公共事業関連は、補正 と考えています。」 予算等も出ているようですが、動きとしては対前年度比 青山副部会長はいかがお考えでしょうか? INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P004-007_風水力機械座談会.indd 4 2016/08/10 11:17 青山 「一部、寺垣部会長と重複する話になってしまい 例えば、ポンプの回転体を最新の技術のものに交換し効 ますが、日本国内については『緩やかな回復』というこ 率の向上を図り、補機を減らす等してシステム全体の簡 とで、ポンプ関連については対前年度比4.3%の受注増 易化を図り、全体のメンテナンスコストの低減を実現さ が期待できるものと判断しています。ただし、国内の官 せるといった方向性は、今後の需要喚起において大きな 公庁関連の設備について言えば、老朽化が深刻であると 位置を占めるのではないかと思います。加えて昨今、各 いう大きな問題があります。これは設置から40〜50年以 地で大きな被害をもたらしている自然災害の予防や災害 上経過しているものが多く、お客様としてもより効率の 復旧に対応するシステムにおいてポンプが果たす役割は 良いものに更新したいという意欲はある一方で、いざ予 極めて大きいこともあり、そうした分野での公共工事と 算となるとなかなか厳しいというのが現状です。そこで しての需要も期待できるのではないかと思います。これ 更新ではなく延命策ということになるのですが、これは はオリンピック関連需要も同様だと思います。総じて民 これで対応が極めて多様化することもあり容易ではあり 間関連は老朽化設備に対する更新需要、公共投資におい ません。しかし、お客様のご要望である以上、機械メー ては老朽化対策に加えて新規案件と災害対策、そうした カとしてはできるだけ対応しようと考えています。また 部分が今後数年における期待分野であると思います。 」 現状の設備が実際にはどのような状態にあるのか?シス グローバル市場における、我が国のポンプ業界の位置 テム全体の寿命を延ばすにはどこをどうするのが一番リ 付けについて解説をお願いします。 ーズナブルなのか?といった診断システムをより向上さ 吉井 「グローバルに関しては、常に言われていること せることで、眠っている需要を更に喚起することができ ではありますが、ここ最近はリスクの部分がより大きく るのではないかと思っています。 」 クローズアップされています。イギリスのEU離脱問題 長い目で見れば延命策よりも新規入れ替えの方が最終 に関連する急激な円高や株安、様々な地域でのテロ問題。 的には安く上がるケースも多いとは思いますが、そうし これらは我々が何かしてどうにかなる問題ではありませ た場合はどのような形で営業を行うのでしょうか? ん。国内需要の大きな伸びは今後望めない以上グローバ 青山 「新しいものが良いというのは、みなさんに理解 ル市場で勝負するしかないと言われて久しいわけです いただいている一方で、結局のところイニシャルコスト が、こうしたリスクの部分については誠に痛し痒しでど への締め付けは軽くはないという一言に尽きると思いま うにかならないものかというのが正直なところです。 」 す。最終的には部品交換や材質変更といった延命策へ流 れるというのは仕方のないことだと思っています。我々 としては、そうした様々な要望にいかに応えることがで きるかということが大事になります。 」 吉井幹事はどのような印象をお持ちでしょうか? 吉井 「国内の更新及び延命策について付け加えさせて いただきますと、先ほど青山副部会長がお話された、現 状を的確に把握することで、手を加えなければならない 箇所をできるだけ少なくするということがポイントであ り、 そこがニーズの中核的な部分になると考えています。 寺垣 彰夫 Akio Teragaki 株式会社 荏原製作所 風水力機械カンパニー 常務執行役員 企画管理技術統括 国内市場が飽和状態である以上、 海外市場に積極的に進出しなくてはならない 産業機械 2016.8 P004-007_風水力機械座談会.indd 5 05 2016/08/10 11:17 青山 匡志 Masashi Aoyama 株式会社 電業社機械製作所 執行役員 気体機械設計部統括 兼 水力機械設計部長 兼 技術研究所長 診断システムを向上させることで、眠っている 需要を更に喚起することができるはず 競う分野であるかで変わってくると思います。水利関係 の大型ポンプ等はまさに前者であり、そこではヨーロッ パの大きなメーカが競争相手となります。後者について は、小型ポンプ等該当しますが、これは完全に成熟した 技術分野であり、新興国のメーカに対して日本メーカが どのような優位性を発揮できるかがポイントになってく ると思います。」 吉井 「小型ポンプについては、今後も地産地消的な考 え方が重要になってくると思いますので、現地工場を建 設しての進出はもちろん、現地企業との提携も進める必 06 吉井幹事が考える、リスクもメリットも含めて総合的 要があると思います。特にインド等はビジネスを取り巻 に今後重要度が増す地域はどこだとお考えでしょうか? く環境が非常に複雑で地元企業との提携なしには何事も 吉井 「総合的に見て、ポンプという機器に対して需要 うまく進まないという一面があります。この問題はエリ があるのは中東だと思いますが、基本的に極めてリスク アごとに事情は変わってくるので、情報収集も含めてし が高い地域でもあります。東南アジアは安定した需要が っかり取り組まなければならない分野であると認識して 望める一方で、ライバル国の企業との競争が熾烈です。 います。」 中国は中国で巨大市場ではあるものの、どうしても政治 青山副部会長はグローバル市場に関してはいかがお考 に左右されてしまいがちです。まさに一長一短で簡単に えでしょうか? は判断できない問題ですね。関連各社、自社の持ちゴマ 青山 「お二方がお話された通りで、技術的に難易度が を総合的に判断しつつ戦略を練っているというのが正直 低いポンプに関しては現状で既に新興国メーカとの熾烈 なところだと思います。 」 な価格競争に晒されています。そこに本格的に進出しよ 寺垣部会長はグローバル市場についてはどのようなお うと考えると現地生産を進めることを考えざるを得ない 考えをお持ちでしょうか? のですが、そこには相応のリスクが付いて回るという問 寺垣 「海外市場におけるリスクに関連しては、テロや 題もあります。難易度が高い製品については欧米メーカ、 自然災害等にいかに向き合うかということについての意 特にヨーロッパメーカとの戦いになりますが、技術的に 識が高まっていることは間違いありません。これは関連 は我が国のメーカも負けてはいない一方で、ヨーロッパ 各社すべてに共通している現象だと思います。それでも メーカの中には既に新興需要国に製造工場を持っている 積極的に海外へ出ていかざるを得ない状況であり、どの 例も少なくありません。そうした状況下で我が国のメー 地域でどのようなビジネスを展開するかについては、吉 カが戦っていくためにはまだまだ努力が必要だと思いま 井幹事がお話くださったように、まさに各社それぞれだ す。 」 と思います。 」 それでは次に、トップランナーモータについての現状 グローバル市場において、日本企業にとって脅威とな はどのような状況であるのか、解説をお願いします。 るライバルはどこの国の企業なのでしょうか? 寺垣 「トップランナー規制についてですが、1年前は 寺垣 「これは先進技術を競う分野であるか、コストを 盛んに話題に上っていましたが、現状ではしっかりと定 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P004-007_風水力機械座談会.indd 6 2016/08/10 11:17 吉井 秀行 Hideyuki Yoshii 株式会社 日立製作所 インダストリアルプロダクツビジネスユニット 機械システム事業部 ポンプ・送風機システム本部 本部長 老朽・災害対策等が今後数年における 期待分野である 着した印象があります。対象機種の出力が小さかったこ ともあり、当初はメリットをあまり感じないお客様も多 かったのですが、時間をかけたこともあり、現状は落ち 着いているかと思います。ちなみに日本国内における各 種産業用モータの消費電力については全消費電力中の半 分を占めているということから、トップランナー規制に よって相当量の電力節約に効果があります。」 ビジネスを展開する上で、このトップランナー規制と いうものは有効なセールストークに使えるということで しょうか? 寺垣 「個人的にはもうその段階は通り過ぎているかと 価格が50ドルを下回っている現状では、掘削サイドの投 思います。皆さんはどのようにお考えでしょうか?」 資意欲の回復はとても望めないというのが厳しいところ 青山 「現状では各社共に使用していることに加え、寺 ではあります。」 垣部会長がお話されたように既にかなり浸透しているこ 寺垣 「メジャーの中には原油価格の変動を見越して石 ともあり、ビジネス上のメリットはもはやあまりないの 油化学関連への投資を進めたところもあり、そうした企 ではないかと思います。当初は生産が間に合うのか?納 業は何とかなっている一方、掘削のみに注力していたと 期がどうなのか?といった懸念もありましたが、その辺 ころは完全にどん底の雰囲気だと思います。 」 りはモータメーカさんが頑張ってくれたこともあり、混 青山 「原油価格の低迷で上流の掘削側がジリ貧状態な 乱なく供給され現在に至っていると思います。」 のは言うまでもありませんが、ならば製品にする下流側 吉井 「ポンプ業界以外、例えば送風機業界等はまだ追 がいいのかというとそうでもないというのが私の印象で いついていないという話も耳にしますが、ポンプに関し す。全体的にオイル&ガスはどうにもならないというの ては問題なく転換できていると思います。」 が現状だと思います。」 寺垣 「規制導入当初は適応モータ単体の価格がどうし 寺垣 「そうした状況ですから、中東全体の投資意欲が ても上がってしまったことから、お客様側の反応として 下がっているのが現状の大きな問題であるということで は正直あまり芳しいものではありませんでした。ビジネ すね。」 ス的にはメリットはなかったということです。それを地 それでは最後に寺垣部会長から会員各社へ向けてのメ 道に普及させたため、現状ではトータルで良い方向に向 ッセージをお願いします。 いているということではないかと思います。」 寺垣 「我々の業界において、輸出関係は概ね2,000億円 その他、現状において抱えている問題点等はあります 規模で推移している一方、円高基調に転じてからはやや か? 低迷していることもり、この部分をどのように克服して 寺垣 「現状において深刻な問題は、やはりオイル&ガ いくかが当面の課題だと思います。そのためにはポンプ、 スだと思いますが、皆さんいかがお考えでしょうか?」 モータ、その他の関連機器メーカ全てが協力できるとこ 吉井 「油価が回復し、掘削側の投資意欲が回復しない ろは協力し合って強く前進するべく、皆様のお力添えを ことにはバランスの悪さが改善しないと思います。原油 お願いする次第です。」 産業機械 2016.8 P004-007_風水力機械座談会.indd 7 07 2016/08/10 11:17 特集 風水力機械①/汎用ポンプ 省エネ家庭用深井戸水中ポンプユニット 株式会社 荏原製作所 風水力機械カンパニー 標準ポンプ事業統括 開発設計統括部 システム機器開発設計室 システム機器開発グループ 大神田 和巳 として使用される。仕様範囲は、口径25mm、呼び 1.はじめに 出 力 は 単 相 100V 用 0.37 ∼ 0.6kW、 三 相 200V 用 近年の 「地球温暖化防止」 、 「エネルギー問題」 等の省エネ 0.45∼1.1kWであり、最大給水量90L/min、最大全 ルギー要求に応える製品として、当社は、省エネ家庭用 揚 程 84m を カ バ ー す る。 ま た、 最 大 吸 上 高 さ は 深井戸水中ポンプユニットHPBH-E型を2016(平成28) 1.1kW機種において60mとなっている。 年2月から出荷を開始した。深井戸水中ポンプを可変速 ⑵ 機器構成 制御し、従来製品を大きく上回る省エネルギー化を実現、 機器構成を図1に示す。多様な設置方法に対応する 更に構成部品の大幅な見直しによって小型化に成功した ため、3方向の吐出口を有した配管一体型ユニットベ 本製品HPBH-E型を紹介する (写真1参照) 。 ースを採用、水中ポンプの接続側には、小水量検知等 に使用するフロースイッチと逆流を防止する逆止め弁 2.製品概要 が一体構造となったフローチェッキ、フローチェッキ の2次側には、吐出圧力を検知・制御するための圧力 ⑴ 仕様範囲 本製品は、主に一般家庭での深井戸からの給水用途 センサ、停止時に水を蓄える圧力タンクを備えている。 また、周囲温度の低下によって動作するヒータを設け、 凍結防止対策も講じている。主要接液部品であるケー シングやユニットベース裏面の連結管には「鉛フリー H.335mm H.527∼758mm 銅合金」、相フランジには「ステンレス鋳物」 、更に、 水中ポンプ部の主要部品には「ステンレス鋼」を採用 し、水道法における「給水装置の浸出性能基準」 に適合、 飲料用途としての高い安全性を確保している。 制御盤はコントローラ部とインバータ部から構成さ れており、ノイズフィルタを装備している。また、 DCリアクトルを標準装備し、一般社団法人 日本電機 写真1 HPBH-E型 08 工業会が定めた「汎用インバータの高調波抑制指針」 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P008-009_風水力機械1-1.indd 8 2016/08/10 11:19 特集:風水力機械①/汎用ポンプ に適合すると共に、力率改善を図っている。 は万一に備え、難燃材を採用し、高い信頼性と安全性 更に、制御盤筐体をアルミダイキャスト製とし、冷 を確保した。 却ファンの風を効率的に当てることによって、放熱性 また、一般的に家庭用給水ポンプは戸建住宅の軒先 を向上させ、電気部品の長寿命化を図っている。 や畑に設置されることも多く、制御盤内部へのナメク ジや蟻の侵入対策や、井戸水の給水によるケーシング 3.特長 等の結露に伴う防湿対策が必要である。本製品では、 制御盤筐体内に樹脂を充填することによって、制御基 ⑴ 省エネルギー化 インバータによる吐出圧力一定制御を行い、主に小 水量域で運転回転数を抑えることによって、従来製品 と比較し、大幅な省エネルギー化を実現している。 板充電部を保護し、防虫・防湿対策を講じている。 ⑸ 外部信号出力に対応 特別附属品として、オプションボックスを用意し、 ポンプ運転と連動した滅菌器の制御や、電極を用いた ⑵ 小型化 地上部ユニットは、従来製品に対し、全ての構成機 井戸水位の液面検出機能(渇水信号の入力、自動復帰 器を見直すことによって、大幅な小型化と軽量化を実 信号の入力、渇水信号の外部出力)への対応を可能と 現した。 した。 0.75kW以下の主力機種では、体積比約65%の小 型化、4kg(76%)の軽量化となっている。 ⑶ 3種類の圧力設定を用意 4.おわりに 省エネ家庭用深井戸水中ポンプユニット、HPBH-E 井戸の水位は、渇水期と豊水期で数メートル変動す 型の開発に当たり、従来製品に関するヒアリングや市場 ることがあるが、吐出圧力一定制御を取り入れること 調査を実施し、顧客の省エネルギー志向と使い勝手に重 で、井戸の水位の影響を受けることなく常に一定の水 点を置いて開発を行った。今後も、本製品に対する意見 圧での給水が可能となっている。また、必要以上の水 収集、市場動向や顧客ニーズを的確に取り入れ、更なる 圧がかかることがないため、減圧弁の設置が不要とな 改良を行っていく所存である。 る。 〈参考文献〉 更に、用途や井戸水位によって、3種類の吐出圧力 設定を用意し、一般給水から水圧が必要な洗車や散水 社団法人 日本電機工業会技術資料、JEM-TR226「汎用インバータ (入力20A以下)の高調波抑制指針」、2003年 等まで、幅広い対応も可能となった。 ⑷ 高い信頼性と安心を確保 内部機器を風雨から保護するユニットカバー材質に ユニットカバー フローチェッキ 圧力センサ 制御盤 ポンプ 圧力タンク 凍結防止ヒータ (ケーシング裏) ストレーナ 冷却ファン 吐出口1 吐出口2/3 水中ポンプ接続口 ケーシング 水中電動機 ユニットベース (裏面に連結管) 水中ケーブル 図1 機器構成 産業機械 2016.8 P008-009_風水力機械1-1.indd 9 09 2016/08/10 11:19 特集 風水力機械①/汎用ポンプ 最新型増圧給水装置の省エネ効果について テラル株式会社 技術部 設計課 小倉 源貴 1.はじめに 物である。地上1階から6階を事務所として使用して いる。給水装置は地下1階に設置しており、直結増圧 建築物への給水方式として、省エネ・省スペース・衛 給水方式にて給水している。設置している衛生器具は、 生的等多くのメリットがある直結増圧給水方式が普及し 大便器19栓、小便器12栓、洗面器19栓、流し台12 ている。中でもキャビネット型は、呼び名の通りキャビネ 栓である。 ット内に給水ポンプとして必要な機能を全て収容したも 設置していた給水装置は設置後約18年経過してお ので、設置スペース・意匠・騒音における優位性もあっ り、今回、その給水装置の更新計画があり、更新前後 て現在主流となっている。 で比較調査を行った。 また、近年においては、国内外問わず高効率・省エネ ⑵ 給水装置 ルギーへの関心が高まる中、省エネ法により2015(平成 対象の給水装置は、新キャビネット型増圧給水装置 27)年4月から電動機のトップランナー規制が始まった。 (以下、MC5型)及び従来キャビネット型増圧給水装 このような社会的背景の中、当社では「高効率な商品で、 置(以下、SC型)である。 省エネを実現し、地球環境を守る」という企業コンセプト MC5型の特徴としては、三次元流体解析により最 の下、製品の高効率化を追求していく方針を掲げており、 2015(平成27)年1月に新キャビネット型増圧給水装置 を開発した。本製品の概要については、2015年8月発行 の当誌にて紹介しているので割愛し、本稿では、キャビ ネット型増圧給水装置の実使用環境における消費電力量 を測定し、省エネ効果について調査を行ったので紹介す る。 2.調査概要 ⑴ 測定建物 東京都内のビルで、地下1階から地上6階建ての建 10 写真1 製品写真 (MC5型) INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P010-011_風水力機械1-2.indd 10 2016/08/10 11:19 特集:風水力機械①/汎用ポンプ 適な流路設計を行い、損失の少ないステンレスプレス 消費電力量削減効果の要因として、まずユニットの高 の羽根車、精密鋳造のケーシングを採用することによ 効率化が挙げられる。SC型では、ユニット最高総合効 りポンプの高効率化を図っている。また、ポンプだけ 率が48.8%に対してMC5型では61.4%と12.6ポイン でなく装置全体の配管についての流体解析も実施し、 ト向上しており、エネルギー損失が減っている分、消費 配管内の損失を極力低減することで高効率化を実現し 電力量が削減された。次に、制御の適正化が挙げられる。 ている。 無駄な運転を制御することで、運転時間が短縮し、消費 電動機は、効率クラスIE4相当の電動機を採用して 電力量が削減されている。 いる。更に、運転状況に合わせて無駄な運転を制御す 今回の実使用環境での消費電力量測定により、MC5 る省エネ運転制御(Triple e制御)を搭載しており、 型とSC型を比較した場合、42.0%の大幅な消費電力削 省エネに寄与している。 減効果を実証することができた。 MC5型及びSC型の仕様を表1に示す。 4.おわりに 表1 給水装置仕様 機種名 型式 今回紹介した新キャビネット型増圧給水装置は、当社 MC5 SC 2015年 1998年 MC5-5050-3.7D SC-50DFC503-3.7-GSH 発売時期 電動機出力 3.7kW 運転方式 自動交互運転 制御方式 周波数制御による推定末端圧力一定制御 電動機種類 永久磁石モータ 仕様範囲全揚程 設定値 誘導電動機 0.3~0.45m3/min 仕様範囲吐出流量 15m~56m 26m~54m 最高給水揚程 40m 最小維持揚程 34m の企業コンセプト「高効率な商品で、省エネを実現し、 地 球 環 境 を 守 る 」 『Triple e』 (High efficiency products realize saving energy and preserving the Earth environment)の理念の下に開発した、高効 率を追求した製品である。 本製品は、環境性能を向上した製品として、エコプロ ダクツ大賞審査委員長特別賞を受賞する等、企業として の環境負荷低減への取り組みが評価されていると共に、 3.省エネ効果について 市場にて好評価をいただいており、着実に販売台数を増 MC5型及びSC型の調査期間における、ある24時間 やしている。 のデータを抜粋し比較を行った。 調査結果を表2に示す。 今回の調査を基に、今後も更なる高効率製品を開発し、 表2よりMC5型はSC型と比較して42.0%の消費電 省エネ化を推進していく所存である。 力削減効果があることが分かった。 表2 調査結果 合計消費 電力量 (kWh) 消費電力量 削減率 (SC比) (%) 機種名 測定時間 使用水量 (L) 合計運転 時間 (h) SC型 24Hrs 11,988 12.2 4.67 ー MC5型 24Hrs 12,836 7.3 2.71 42.0 図1 企業コンセプトロゴ 産業機械 2016.8 P010-011_風水力機械1-2.indd 11 11 2016/08/10 11:19 特集 ジ ャ 風水力機械①/一般ポンプ ス ト JAST構造を採用した 小形・高効率 立形渦巻ポンプ 株式会社 川本製作所 技術部 山下 英吾 本稿では、その概要を紹介する。 1.はじめに ジャスト 近年、都市部を中心に省スペース、省エネ、配管施工 性の向上、防振架台・基礎寸法の小形化等の観点から空 調用途において立形ポンプが要求されている。 当社においても、市場ニーズに対応すべく、特に「コ ンパクト設計(フランジ面間寸法)=省スペース」 「高効 ※1:JAST (Just Accorded Stream) 構造 ケーシング内において損失抵抗の少ない調和のとれた水の流 れを作り出す流路をもった構造。 2.特長 ⑴ コンパクト設計と高効率設計 率設計=省エネ」をキーワードに立形渦巻ポンプFV形 プリローテーション形状を持たせ、JAST構造を採 (写真1参照)を開発した。また、ケーシングにプリロ 用することでコンパクト化(当社横形ポンプ設置面積 ーテーション形状を持たせ、独自設計の流体(水)損失 比50%)と高効率化(当社横形ポンプ同等以上)を同 の少ないJAST構造※1(Just Accorded Stream)を採 時に実現した。更に、FV形ケーシングは、一般的な 用することで、開発する上でのキーワードを実現した。 立形ケーシングよりもコンパクト化を可能とした(図 写真1 立形渦巻ポンプ外観 12 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P012-013_風水力機械1-3.indd 12 2016/08/10 11:20 特集:風水力機械①/一般ポンプ FV形ケーシング 一般的な立形ケーシング 吐出側 吐出側 ③ メカニカルシールの漏れを容易に確認するための 点検窓を設置(図3参照)。 ④ モータ主軸部への指入れ防止構造。 ⑶ 低騒音・低振動 独自のケーシングにより、ケーシング内の損失抵抗 を低減させることに成功し、かつモータを軸直結型と センター オフセット 吸込側 したため、主軸の芯振れを最小限に抑え低騒音・低振 吸込側 センターオフセットのプリローテーション形状採用で フランジ面間が短く、コンパクト 図1 FV形ケーシング (左) と一般的な立形ケーシング (右) 動を実現させた。 ⑷ 専用モータ化による部品点数の削減 ① モータ負荷側の構造を工夫し、吸込・押込仕様の 兼用化を実現。 ② モータ軸直結型とし、芯出し調整を不要、かつ軸 1参照) 。 また、 吸込特性においても吸込側の損失を低減させ、 継手等のカップリング部品を削除し、部品点数の削 当社横形ポンプ同等以上の性能を実現した。 減を実現。 ⑵ 優れたメンテナンス性と安全性 ケーシングカバーを工夫し、下記3点を鋳物部品一 3.おわりに 体で実現させ、メンテナンス性向上の他に部品点数の 当社は「Comfort Earth(コンフォートアース) 」と題 削減を図った。 した環境負荷の軽減や環境保全活動をポンプメーカとし ① エア抜き作業が外部より容易に可能(図2参照)。 て「ものづくり」の観点から推進していき、今後も引き ② メカニカルシールのドライ運転を防止するため 続き「省エネ」等といった市場ニーズに対応した特長あ に、摺動面より上部に空間を確保(図2参照)。 る新製品開発への取り組みを継続する所存である。 排気弁 点検窓 図2 ケーシングカバー 図3 ケーシングカバー 産業機械 2016.8 P012-013_風水力機械1-3.indd 13 13 2016/08/10 11:20 特集 風水力機械①/一般ポンプ 高揚程全面水路型ポンプシリーズ 株式会社 鶴見製作所 京都工場 設計部 設計一課 係長 安田 将和 数多くの実績を積んできた。 1.はじめに 2.高揚程ポンプ 当社では日本国内で盛んに行われてきたディープウェ ル工事の排水用ポンプとして全面水路型ポンプを開発し、 従来ラインアップの最大出力110kWにおいては、最 その後、大深度地下開発時の高揚程排水や明石大橋でケ 大揚程184mであったが、同出力で最大揚程を230mへ ーソン沈埋用として性能の安定性と高い水深圧に耐える と高揚程化を実現、ポンプ構造としては羽根車を2ステ ポンプ等、信頼性を要求される場面で使用される排水ポ ージ(2段)とした上で、それらの羽根車を背面合わせ ンプシリーズとしてラインアップの拡大を行ってきた。 とすることで、軸受への負担を軽減、また、メカニカル 近年は北米を中心とした海外各地の鉱山開発が活発と シール部に直接水圧がかからない圧抜構造とした。 更に、 なり、より高揚程、大水量、耐水圧、耐久性の向上が必 揚水中の砂等による部材磨耗対策としてポンプ主要部材 要とされ、200mを超える高揚程タイプや10m³/minを超 える大水量タイプといった限定された用途の要求に特化 したポンプを開発し、シリーズを拡大、また海外を含め 250 高揚程化ポンプ 全揚程 (m) 200 従来ポンプ 150 100 50 0 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 吐出量 (m3/min) 図1 高揚程ポンプ性能曲線図 14 2.5 3.0 図2 高揚程ポンプ構造図 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P014-015_風水力機械1.indd 14 2016/08/10 11:20 特集:風水力機械①/一般ポンプ 型では大型となるため、ケーブルとモータの締結部に点 検窓を設けて絶縁確認の点検作業も容易にできることと し、メンテナンス性を向上させた。また、ポンプの水路 設計においては流体解析を用いてポンプの高効率化、キ ャビテーション対策も合わせて実現した。 4.水圧対策 大深度で使用される場合には、水深によりポンプにか かる水圧が大きくなる。その使用状況の中ではケーシン グ類の耐圧も要求されるが、水中ポンプの信頼性に重要 なメカニカルシールが最も重要な課題となる。そこで水 圧1.0MPaに耐えることのできるメカニカルシールの開 写真1 高揚程ポンプ外観 発に挑み、その構造はマルチコイル型による圧力バラン ス構造で実現することができた。 の材質はHiCrを採用、羽根車付近には材質SUS630の シャフトスリーブを設け、耐久性の向上を図った。 5.おわりに 3.大水量ポンプ 多くの国々で様々な用途で採用されてきた全面水路型 従来ラインアップの仕様点吐出量は4.5m³/min(全揚 ポンプはより高揚程、より大水量タイプへと進化してき 程90m)が最大であったが大水量タイプの要求に伴い吐 た。そのいずれの用途においても、過酷な使用環境での 出量10m³/min(全揚程76m)と拡大した。ポンプ構造 運転が要求され、それに応えることで多くの改善も積み としては吸込性能の良い両吸込型羽根車を採用した上 上げ、多くのシリーズを有するに至った。今後も更に高 で、摩耗による部品交換を容易にできる構造とし、更に 効率化や耐久性を含めた信頼性の向上に努め、より多く 現地での狭い水槽への設置を考慮し、より細身とするた の用途に貢献していく所存である。 め、2極モータを採用した。今回採用したモータは水中 90 80 出力185kW 70 出力110kW 全揚程 (m) 60 50 40 30 20 10 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 吐出量 (m3/min) 図3 大水量ポンプ性能曲線図 写真2 大水量ポンプ外観 産業機械 2016.8 P014-015_風水力機械1.indd 15 15 2016/08/10 11:20 特集 風水力機械①/一般ポンプ 当社クライオジェニックポンプの紹介 日機装株式会社 技術部 クライオ設計グループ 主任 近藤 陽介 1.はじめに 3.据付場所及び用途 環境にやさしい燃料であるLNGが世界中で利用されて LNG生産地と受入基地では、移送ポンプとタンクか いく限り、それに伴い、生産地から消費地までの輸送及 らの払出ポンプ、ブースターポンプが必要であり、以下 び設備に関して様々なプロジェクトが開発検討されてい の通り各々の用途に適したポンプ構造及び据付方式が採 る。 用される。 本稿では、多岐にわたるLNG設備に納入し運転されて ⑴ 陸上設備 いる当社クライオジェニックポンプについて紹介する。 2.当社クライオジェニックポンプの概要 ① 引抜式(Removable Type) タンクからの払出用及び非常時の荷揚げ用ポンプ として用いられる方式である(図1参照) 。タンク 当社クライオジェニックポンプは、液化ガスの特性を と一体に固定された吐出管(Column)内下部に、引 考慮して設計されている。まず、LNGの沸点が−160 抜装置と一緒に常設している。Column下部にFoot ℃程度であるように、取り扱う液化ガスの多くは極低温 Valveを取り付けており、これを開閉することで、 である。常温で組み立て、低温で運転するため、材料の タンク内の残液とは無関係にColumn内のローカル 伸縮差を考慮した各部の嵌合構造、材料の組み合わせ、 パージのみでポンプの引抜/据付が可能である。 クリアランス設定が重要となる。材料については、主に ② ポット式(Pot Type) アルミニウム合金、マルテンサイト・オーステナイト系 移送ポンプや払出ポンプまたはブースターポンプ ステンレス鋼等、取扱液温度で低温脆性を示さない金属 として用いられる方式である(図2参照) 。Suction を使用する。構造は、ウエットモータ構造でポンプとモ Vesselと呼ばれる圧力容器内に常設されている。 ータが一体となった構造になっており、ポンプは液中で ⑵ 船上及び洋上設備 運転される。液化ガスは電気伝導性がないため、冷却、 基本的に、ポンプ構造は陸上設備と同じである。た 潤滑を取扱液自身で行う。 だし、設備が陸上から洋上に変更となることに伴い、 ポンプの設計変更も必要となる。ポンプにとって洋上 での運転は、海面の揺れに対応した設計にする等、陸 16 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P016-017_風水力機械1-4.indd 16 2016/08/10 11:21 特集:風水力機械①/一般ポンプ ① Emergency Cargo/HP Feed Pump(In-tank Pump) タ ン ク か ら LNG の 非 常 用 払 い 出 し 及 び High Pressure PumpへLNGを供給する。陸上設備の 引抜式と同様、タンクと一体に固定された吐出管 (Column)内下部に、引抜装置と一緒に常設してい る。 Column ② High Pressure Pump(Send Out Pump) タンクから払い出されたLNGを加圧し気化器に Suction Vessel 送液する。ポット式と同様、Suction Vesselと呼 ばれる圧力容器内に常設されている。 ③ Small High Pressure Pump(Line Packing Pump) Foot Valve 図1 引抜式 再ガス化スタート時に船上の気化器を加圧し、配 図2 ポット式 管を冷却する。ポット式と同様、Suction Vessel 上より厳しい環境での運転が要求される。当社では、 洋上での運転においても安定した性能を出せるよう独 自のポンプ固定方法を設計し、採用している。 と呼ばれる圧力容器内に常設されている。 4.おわりに 次に述べるように、当社では船上及び洋上設備に3 本稿では、多岐にわたるLNG設備で運転されている 種類の製品を納入している(写真1参照)。 当社クライオジェニックポンプについて紹介した。 今後も、市場の要求に対応しながら、当社クライオジ ェニックポンプの技術も更に発展させ、次世代の洋上貯 蔵再ガス化施設等に、貢献する所存である。 Emergency Cargo/HP Feed Pump Small High Pressure Pump High Pressure Pump 写真1 洋上用ポンプ一式 産業機械 2016.8 P016-017_風水力機械1-4.indd 17 17 2016/08/10 11:21 特集 風水力機械①/メカニカルシール ベローズ形カートリッジ式 メカニカルシール イーグル工業株式会社 技術本部 シニアシールアドバイザー 高橋 秀和 る。高粘度液は、メカニカルシールの作動部に固着し、 1.はじめに 摺動面間においてはすき間を大きくする性状があり、メ 取り扱いが簡単で、機器への組立工数も削減でき、更 カニカルシールにとっては特別の配慮を要する厄介な流 に、取付長自動設定による組立誤り防止等ができるカー 体である。また、故障すると交換工数と工期を多く要す トリッジ式メカニカルシール(以下、カートリッジシー る機器でもある。ここでは、コンパクトで高性能の高粘 ル)が普及している。カートリッジシールには、シール 度液用ベローズ形カートリッジシールを紹介する。 装着位置によりスタフィングボックス内装形と外装形に 分類される。スタフィングボックス外装形はボックス内 2.構成と特長 の取合寸法に支配されない装着自在性が好まれ、急速に 図1に構造断面図を、写真1に外観写真を示す。以下 普及してきている。このような状況下で、装着スペース のような構成と特長を持つ。 に制限があり、高粘度液を扱う2軸スクリューポンプや ⑴ スタフィングボックス外・装着形 スクリューニーダ等にも適用されるようになってきてい すべての構成部品をスタフィングボックスより大気 図1 ベローズ形カートリッジデュアルシール構造図 18 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P018-019_風水力機械1-5.indd 18 2016/08/10 11:21 特集:風水力機械①/メカニカルシール 写真1 2軸スクリューポンプ用ベローズ形カートリッジデュアルシール 側で構成している。 ⑵ コンパクト設計のデュアルシール設計 ② 高機能摺動材 静止環摺動材に高強度・高硬度の高負荷用カーボ 追随性に優れた高性能・高機能かつコンパクトな静 ンを採用し、回転環摺動材SiCとの組み合わせによ 止形シールを正面合わせ配置している。 り摺動特性が優れている。 ⑶ 機内側シールは高性能・高機能のベローズシール ① ベローズによる追随 ベローズ自体の伸縮で作動するので、Oリングタ イプのような摺動部の固着がない。 ② ラインコンタクト設計 摺動面間の高粘度液膜を圧縮して適当な摺動面す き間を保持するので密封性がよい。 ③ ノントルクベローズ構造 ③ 密封環単体構造 熱によるシール端面の歪み発生と経時的変化を抑 え、優れた密封性を保持する。 ⑸ 直接冷却方式 メカニカルシールの摺動部に中間液を直接供給で き、最大のシール端面冷却効果が得られる。 ⑹ バックアップ機能 機内側シールが機能不全に陥った場合には、大気 摺動トルクはノックピンで受けるのでベローズに 側シールがバックアップシールとして機能し、機外 トルクが作用せず、摺動による振動も緩衝されるの への漏出を防止できる。 で、ベローズのロバスト性に優れている。 ④ 高機能摺動材 高硬度、高強度のシリコンカーバイド(SiC)同士 とし、耐摩耗性、耐久性に優れている。 ⑤ 密封環単体構造 熱によるシール端面の歪み発生と経時的変化を抑 え、優れた密封性を保持する。 ⑥ 正逆圧両用設計 中間液側圧力と機内側圧力との大小関係に支配さ れない両バランス構造で、どちらの圧力が高くても 使用できる。 3.適用 ① 高粘度液、スラリー液、機外へ漏出させてはいけな い流体。 ② 漏洩液が大気中で固まるような液性状の場合。 ③ 予備ポンプがなく、緊急停止を回避する必要がある ポンプの場合。 ④ 軸方向のスペースがなく、デュアルシールが必要な 場合。 ⑤ 2軸スクリューポンプ、ギヤポンプ、ロータリーフ ィーダ、押出機等の軸封部。 ⑷ 高性能・高機能の大気側シール ① 低摺動抵抗の作動用Oリング 作動用Oリングの摺動抵抗が極少で、摺動面圧の 変化が少なく、追随性が優れている。 産業機械 2016.8 P018-019_風水力機械1-5.indd 19 19 2016/08/10 11:21 特集 風水力機械①/メカニカルシール 非接触式補助軸封装置 三和工機株式会社 技術部 堀尾 和人 1.はじめに 2.概要 メカニカルシールは、各種産業分野で流体機器の軸封 ラビリンスシールは回転軸と固定部の間に凹凸の隙間 装置として使用され、近年はその使用条件も高圧・高速・ を何段にも組み合わせて、各段ごとに徐々に漏れ液の圧 高温化の流れがある。 力を下げていくものであるが、非接触であるため、隙間 メカニカルシールには様々な形式があるが、ガスや湿 は必ず存在し、流体は確実に漏れてしまう。 気の排除、たい積物(氷を含む)の防止・除去、漏れ液 ただ、ラビリンスシールは非接触式であり、接触式メ の希釈・加熱・冷却、発火の防止等のために大気側にク カニカルシールのように磨耗等により定期的な交換が必 エンチ流体を流すことがある。 要というわけではなく、基本的に交換の必要がないとい 通常クエンチ流体は外部に漏れ出ても問題のない液を うメリットがある。 使用し、ピットに放流したり、補助シールをつけてクエ そこで、メカニカルシールの代替とはいかないが、ク ンチ流体の回収・漏洩防止を要求される場合がある。 エンチ流体の漏れを制限するための簡易シールとして採 補助シールは各社様々なものがあるが、オイルシール 用できないものか検討を重ねていった。 等、高速条件下では軸との接触部で発生する磨耗等の現 検討したものは、アキシャル方向にラビリンスを配置 象により耐久性やその対策に難が出てくる。 し、隙間を狭くするのはもちろんのことではあるが、漏 また、摺動部を設けた簡易シールでは高速条件下での 洩経路の途中に2個の中間部屋を設け、放射状に等間隔 対応は難しく、ダブルメカニカルシールの採用を余儀な の穴をいくつも配置し、外部の空気をシール側へ送り出 くされる場合がある。 すエキスペラー効果により、流体の漏洩を防ぐ。また、 ダブルメカニカルシールでは、問題なく対応はできる 一時的に漏れ出た液も中間部屋同士をつなぐ穴より内部 が、 コスト的に高価なメカニカルシールとなってしまう。 へ戻る形となる。この構造図を図1に示す。 そのため、 非接触式のラビリンスシール等の開発を含め、 通常のダブルメカニカルシールではエアの噛み込みが 10,000min 以上の高速運転でも安定し、対応できる補 起こるとメカ漏れにつながってしまうが、クエンチ用の 助シールを目指している。 補助シールとしてのラビリンスシールでは問題とならな -1 い。 20 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P020-021_風水力機械1-6.indd 20 2016/08/10 11:21 特集:風水力機械①/メカニカルシール この構造により、 飛沫がかかる程度はもちろんのこと、 クエンチ用補助シールとしての使用は可能であると考え クエンチ流体が流れるボックス内部に低圧ではあるが圧 る。 力がかかっている状態でもシールする等、良好な結果を 現状では、ラビリンスシールの宿命ではあるが回転数 得ている。 が低いときにはシール性能が発揮できない等、使用でき 遠心力を利用しているため、低速回転ではシール性能 る条件が限定的である。 は軽微であるが、水ではボックス内に満水の状態で 1,000min-1 以 上 で 漏 れ を 止 め る こ と に 成 功 し、 3.おわりに 10,000min-1 以上の回転数でも安定したシール性能を ラビリンスシールを活用することにより、高価なメカ 有することを確認した。 ニカルシールでしか対応できなかった条件下でも使用で ただ、水以外の溶剤等では液質に左右され、大気側に きる可能性がある。現段階では使用条件が限定的だが、 漏れが発生してしまうものもあるため、通常のメカニカ 使用範囲を拡大し、安定したシール性能を持たせ、安価 ルシールの置き換え用途では使用は困難である。また、 な補助シールとして使用できるように、今後もラビリン 現状ではごく低圧での条件に限定される。しかしながら、 スシールの更なる可能性を模索していく所存である。 DRAIN 中間部屋 クエンチ流体 大気側 図1 構造図 産業機械 2016.8 P020-021_風水力機械1-6.indd 21 21 2016/08/10 11:21 特集 風水力機械①/メカニカルシール 低い導入コストで安全性向上、環境保護に 貢献する気液両用メカニカルシール 株式会社 タンケンシールセーコウ 技術部 技術課 係長 佐々木 純 可能であり、液体にも優れたシール性を発揮する。その 1.はじめに ため、 「SBシール」をタンデムシールの2次側に配置す 安全性向上や環境保護を考える上で、可燃性流体や危 ることで、1次側シールが安定している通常運転時には 険性流体の大気への漏出防止は重要なファクタとなる。 気中運転、1次側シールの多量漏洩時には液中運転とな 対象となる回転機の軸封部には、タンデム配置のメカニ るような過酷な条件下でも高いシール性が保たれる。 カルシール(以下、タンデムシール)が多く採用されて 「SBシール」はリザーバータンクが不要となるメリット いるが、封液式タンデムシールの場合はリザーバータン から、多くのユーザに採用されている。図1に封液式タン クが必要となる。 デムシールシステムとSBシールシステムの比較を示す。 当社の「SBシール」は、ドライ条件下での連続運転が 近年、低い導入コストで安全性の向上、環境保護を実 封液式タンデムシールシステム(例) SBシールシステム (例) 安全弁 安全弁 圧力 スイッチ 圧力計 回収・処理 PS PG RO オリフィス レベルスイッチ 回収・処理 リザーバータンク不要へ 圧力スイッチ RO PS オリフィス 圧力計 液面計 LS LG バッファ液 PG 冷却水 リザーバー タンク フレア等へ 回収し 大気への 漏出防止 漏洩検知可能 SBシール用途 タンデムシールの2次側シール 可燃性 危険性流体 1次側シール (ウエット) 2次側シール (ウエット) 1次側シール (ウエット) 2次側シール (SBシール) (通常運転時ドライ) 図1 封液式タンデムシールシステムとSBシールシステム 22 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P022-023_風水力機械1-8.indd 22 2016/08/10 11:22 特集:風水力機械①/メカニカルシール 現できる「SBシール」の需要が更に高まっている。 特殊な形状、材料のカーボン製固定環 「SBシール」の特長・導入効果を紹介する。 2.特長 図2にSBシール構造図を示す。 大気 ガスまたは液 ① 気体・液体の両方に安定した高いシール性能を発 揮する微接触式シール 硬質材製の回転環 ② 広い適用範囲 3.適用範囲 ⑴ 圧力 常用圧力:0~0.98MPaG 突発対応圧力:4.9MPaG ⑵ 周速 ~15m/s ⑶ 温度 -30~230℃ 図2 SBシール構造図 ③ バッファ液の廃液処理が不要。 ④ 保全・運転管理の簡略化が可能。 ⑷ 保全面 ① バッファ液・冷却水が不要となるため、運転・保 全管理の簡略化が可能。 ② 1次側シールからの漏洩を安全に検知可能。 ③ 1次側シールの漏洩状況によっては、経過観察や 運転継続が行え、計画保全が可能。 4.SBシールシステム導入効果 5.おわりに ⑴ 安全面 地球温暖化や大気汚染が深刻化する中で、企業にはそ ① 可燃性・危険性流体の大気への漏出による災害を れらの地球環境問題への積極的な対応・対策が求められ 防止。 ている。 ② 安全に機器の運転停止作業、 保全作業準備が可能。 国内では古い設備が多いこともあり、可燃性流体・危 ⑵ 環境面 険性流体を扱う回転機の軸封部に、シングルメカニカル ① 可燃性・危険性流体の大気への漏出による環境汚 染を抑制。 ② バッファ液が不要となるため、環境保護と工場の クリーン化が可能。 シールを使用しているケースが多い。そのため可燃性流 体・危険性流体を取り扱っている企業にとっては、環境 対策のための装置の導入コスト、それを維持する運転・ 管理コストも大きな関心事となっている。 ⑶ 経済面 今回紹介したSBシールシステムが、広く普及するこ ① リザーバータンクが不要となるため、導入コスト とで安全性の向上や環境保護に寄与できるものと考えて の大幅な削減が可能。 いる。 ② 冷却水設備の省略が可能。 産業機械 2016.8 P022-023_風水力機械1-8.indd 23 23 2016/08/10 11:22 特集 風水力機械①/メカニカルシール 高圧・高周速・温度変動対応 完全二つ割りアウトサイドメカニカルシール 日本ピラー工業株式会社 技術本部 三田技術部 MS 技術グループ 主任 西 崇伺 当社が開発した完全二つ割りアウトサイドメカニカル 1.はじめに シールの構造図を図1に示す。本メカニカルシールは、 近年、ポンプ等回転機器の軸封装置において、完全二 交換時に機器を分解する必要がないことはもちろん、従 つ割りメカニカルシールが普及してきている。完全二つ 来の摺動材分割型アウトサイドメカニカルシールに比べ 割りメカニカルシールの最大の利点は、シール交換時に 高圧・高周速への対応が可能(圧力1.0MPaG、周速15 機器を分解する必要がないことである。ただし、一般に m/s、PV 10MPa・m/s、従来品に比べ適用PV領域が2.5 完全二つ割り構造は、組込性とシール性の両立が容易で 倍に拡大)、シール液の漏洩量が少ない(エンドレス構 はなく、エンドレス構造のメカニカルシールに比べると 造のメカニカルシールと同等) 、シール液温変動に対し 適用範囲が限定される。また、完全二つ割り構造では、 安定したシール性の維持が可能、コンパクト化・軽量化 エンドレス構造に比べて液温変化による漏洩量の変動が に配慮した設計により機器上での組込・分解が容易等の 大きい傾向がある。 特長を備えている。本稿では、その製品概要を紹介する。 図1 完全二つ割りメカニカルシールの構造 24 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P024-025_風水力機械1-9.indd 24 2016/08/10 11:22 特集:風水力機械①/メカニカルシール ・試験結果:平均漏洩量0.05mL/min 試験結果(抜粋)を図3に示す。 ⑷ 洗練された二つ割り構造 ・コンパクト化・軽量化に配慮した設計で、確実なシ ール組込性を実現。径方向の位置決め作業が不要で、 機器上でのシールメンテナンス時間短縮に貢献。 ・摺動材は、当社独自の特殊な加工方法により分割。 組込時に合わせ面の精度不良によるズレが生じにく く、分割面の密封性が向上。 2.特長 図2 適用PV領域 ⑸ 信頼性に優れる静止形構造 ・スプリングが接液しない静止形構造の採用により、 ⑴ 高圧・高周速対応 スラリー等によるスプリング部の固着や作動不良が ・従来の摺動材分割型アウトサイドメカニカルシール 生じにくい。また、機器精度(直角度不良)の影響 を受けにくく、安定したシール性能を発揮する。 に比べ、高圧、高周速に適用。 適用PV領域を図2に示す。 3.適用範囲 ・潤滑特性に優れた特殊SiCを採用することにより、 長期に渡り安定したシール性を確保。 適用範囲は、以下の通りである。 ⑵ エンドレス構造と同等のシール性 ・流体:水、海水、汚水、スラリー液 ・シール設計諸元の最適化により、エンドレス構造の ・温度:max. 80℃ メカニカルシールと同等の漏洩量を実現。 ・軸周速:max. 15m/s [参考①]軸径φ80ポンプの回転試験結果 ・圧力:max. 1.0MPaG ・試験条件:工 業 用 水、 雰 囲 気 温 度、0.3 MPaG、 ・適用軸径:φ40∼φ224 3,600min ・摺動材質:SiC(分割)×SiC(分割) 1 ・主要構造材質:オーステナイト系ステンレス鋼(二 ・試験結果:平均漏洩量0.02mL/min 相系ステンレス鋼でも製作可能) ⑶ 液温変動に対する安定したシール性の維持 ・気温の日較差が大きい地域等、シール液温が変動す 4.おわりに る環境においても、安定したシール性を維持。 [参考②]軸径φ80ポンプの熱サイクル回転試験結果 当社の完全二つ割りアウトサイドメカニカルシールに ・試験条件:工 業 用 水、20 ∼ 80 ℃、0.55 MPaG、 1,800min ついて概要を紹介した。水用大型ポンプをはじめ、海水 淡水化ポンプや下水・雨水・河川水用排水ポンプ等への 1 適用により、保全業務・費用の削減、省スペース、省エ 10 ネルギー化に貢献できるものと確信する。 9 7 6 5 4 3 漏洩量 (mL/min) 8 2 1 0 図3 軸径φ80ポンプ 熱サイクル回転試験結果 産業機械 2016.8 P024-025_風水力機械1-9.indd 25 25 2016/08/10 11:22 特集 風水力機械①/圧力式下水道システム マンホールポンプ施設用 高効率・高通過性水中ポンプ 株式会社 荏原製作所 国内事業統括 サービス&セールス統括部 営業支援室 富永 英子 1.はじめに 2.ポンプ仕様 マンホールポンプ施設は、組立式マンホールに流入す る各家庭からの雑排水、学校・病院・団地・工場等の汚 水を水中汚水ポンプにて汚水処理場へ圧送する施設で、 自然流下方式では工事費が高くなる地形に経済的な施設 ある。 処理汚水量は最大3m³/minを目安とし、組立式マン ホール内にφ50~φ150までの小口径の水中汚水ポン プ2台を収納し、水位計による自動交互・並列運転を行 これらマンホールポンプ施設は、中小の市町村が限ら れた予算にて多数(数十~百ヶ所)を管理していること から、 ランニングコストを抑えた製品が要望されている。 当社では、これらの要望に対して、従来利用されてき たポンプに比べ、ポンプ効率が高く、異物通過性の高い ノンクロッグ形羽根をもつDML型水中ポンプを提供し ている。海外の排水施設にも実績が多く、国内外で3万 台以上の実績を持つ信頼性の高いポンプである。 電 動 機 う。 ポ ン プ として採用され、小規模下水道を構成する重要な施設で 表1 ポンプ仕様 口径(mm) φ50 φ65 φ80 φ100 出力範囲(kW) 0.75 0.75〜3.7 1.5〜11 3.7〜11 異物通過径(mm) 50 65 80※1 100※1 クローズ1枚羽根(ノンクロッグ形) 羽根車 メカニカルシール ワンコイルダブルメカニカルシール 構造 1.5kW以上:複列アンギュラ玉軸受 軸受 負荷側 0.75kW以下:単列深溝玉軸受 軸受 反負荷側 単列深溝玉軸受 FC250:口径50 FC200:口径65以上 ケーシング SCS13 羽根車 接液側摺動部:SiC/SiC 材料 メカニカルシール 電動機摺動部:セラミック/カーボン ゴム材料:NBR 軸封部封入液 タービン油ISO VG32 形式、極数 乾式水中:4極 周波数、相、電圧 三相50Hz:200V/三相60Hz:200/220V 始動方式 直入(11kWのみスタ-デルタ) 耐熱クラス 1.5kW以上:F種/0.75kW:E種 浸水検知器 有 内蔵保護装置 1.5kW以上:サーマルプロテクタ/0.75kW:オートカット フレーム FC200 材料 主軸 SUS403 ケーブル 1.5kW以上:2PNCT/0.75kW:VCT ※1 11kWは76mm 3.特長 ⑴ 高効率、省エネルギー運転 当社従来型ボルテックス形水中ポンプと比較し、最 高効率が約20ポイント向上し、ポンプ出力を1~2 ランク小さくできるため、契約電力やランニングコス トの低減につながる(図1、図2参照) 。 26 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P026-028_風水力機械1-10.indd 26 2016/08/10 11:23 特集:風水力機械①/圧力式下水道システム 図1 同一出力での効率・性能比較 (当社比) (φ65 3.7kW 60Hz) 図2 ポンプ仕様点での電気料金、CO₂排出量比較 (φ65 60Hz) ⑵ 高い異物通過性 本ポンプの羽根車は、特殊一枚羽根のノンクロッグ 形で、マンホールポンプで想定される異物をスムーズ に通過させる羽根形状である。当初は2次元形状だっ たがより高い通過性を実現するため、現在では3次元 形状としている。ポンプ閉塞の主な原因となる紙おむ つ、タオルも問題なく通過させることができるため異 物除去作業負荷が減り、維持管理が容易になる(図3、 図3 2次元形状 図4 3次元形状 図4参照) 。 産業機械 2016.8 P026-028_風水力機械1-10.indd 27 27 2016/08/10 11:23 ⑶ 長寿命設計 ステンレス鋳鋼製羽根車や高耐荷重用軸受を採用し 4.おわりに た長寿命設計のため部品交換回数が軽減し、メンテナ 現在、マンホールポンプ施設は機能強化事業、長寿命 ンス費用が削減できる。 化策定計画の対象となりポンプ更新等が進んでいる。新 しくポンプを選定する場合に本DML型水中ポンプを採 〈参考資料:通過粒径について〉 用することで、電気代や異物撤去費用のランニングコス 下水道関連の指針では汚水用水中ポンプの標準仕様に ト削減に貢献でき、省エネ運転を可能にできる。 ポンプ閉塞の点を考慮し、 「通過流径35mm以上確保す 今後当社は、更新だけでなく、未普及地域の下水道普 ること」 「最大通過粒径はポンプ口径の70%以上とする」 及率の向上していくためにも、より一層、省エネ製品の ことが規定されている。本ポンプはこの規定を満足して 提供に努力していく所存である。 いる(表2参照) 。 株式会社 荏原製作所 表2 通過粒径 内容 下水道 用マンホールポンプ 施設 技 術マニュアル ① 1997 年 (財団法人 下水道新技術推進機構) ② 下水道事業団 標準仕様書 通過粒径 35mm以上 最大通過粒径は 口径の70% ③ 当社ボルテックス形水中ポンプ (φ 50 〜φ 100) ポンプ同口径 ④ 当社 DML 型水中ポンプ (φ 50 〜φ 100) ポンプ同口径 写真1 DML型水中ポンプ (カットモデル) 28 〒144-8510 東京都大田区羽田旭町11-1 国内事業統括 セールス&サービス統括部 TEL:050-3416-3114 FAX:03-3743-2324 E-mail:[email protected] 図5 通過が確認できた異物例 (異物通過試験時条件:ポンプ仕様φ80×2.2kW、運転点は最高効率点付近) INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P026-028_風水力機械1-10.indd 28 2016/08/10 11:23 特集 風水力機械①/その他 高効率水中ミキサの開発 新明和工業株式会社 流体事業部 小野工場 設計部 開発グループ 田中 厚 撹拌が止まると下水に含まれる汚泥が沈降してしまう 1.はじめに 等、汚水処理に悪影響が生じてしまう。そのため、撹拌 水中ミキサは処理水槽内に水流を発生させることによ 機は24時間連続運転されることも珍しくない。 り、沈殿防止や均一撹拌等の用途に使用される撹拌機の 従来から広く使用されている高速型撹拌機の水中ミキ ひとつで、軸流形のプロペラと水中モータから構成され、 サは軽量・コンパクトという利点だけでなく、低水位や 下水処理施設をはじめとし、生活排水や工場排水処理施 異形槽等にも対応できるといった高い設置の自由度が特 設に広く使用されている。 長となっている。この特長を生かし、汎用の撹拌機とし て今後も更なる需要が見込まれている中、運転時間が長 いため省エネルギー化への対応が喫緊の課題となってい る。 当社の水中ミキサSMシリーズは、2001(平成13)年の 発売以来、多くの処理施設で採用いただいている。同品 の持つ数々の特長を継承しつつ省エネルギー化の要求に お応えできる新型高効率水中ミキサを開発したので、本 稿で技術紹介する。 2.開発機の特長 ⑴ 高効率プロペラの開発 流体解析及び強度解析によって、低動力を実現した 高効率プロペラを新規開発することで大幅な省エネル ギー化を実現した。 ⑵ 高効率モータの開発 巻線仕様及び珪素鋼板形状・寸法・材質・積厚等を 図1 各種解析例 最適設計することで高効率モータを新規開発し、省エ 産業機械 2016.8 P029-030_風水力機械1-12.indd 29 29 2016/08/10 11:23 まれる恐れがある。このケーブルを根元付近で直立 ネルギー化を実現した。 させるように保持することで、ケーブル吸込事故を ⑶ SMシリーズの特長をブラッシュアップして継承 抑制する。 ① 独立浸水溜まり室を標準装備 メカニカルシールが損耗したとき、汚水がモータ 3.省エネルギー効果の試算 室に浸入する前にいったん貯留される独立浸水溜ま り室を標準装備した。独立浸水溜り室には浸水検知 プロペラ及びモータの効率を改善することで消費電力 器を取り付けることができる。また、排出用プラグ を大幅に低減することが可能となった。一例として を装備したことで現場での点検が更に容易になっ 2.8kW機種の試算例を表1に示す。 た。 4.おわりに ② 高品質メカニカルシールの採用 従来通り、4端面SiCの高品質メカニカルシール 下水処理に使用される電力は国内で消費される年間消 を採用している。また、メカニカルシール室は従来 費電力量の0.7%とも言われ、大量の温室効果ガスを排 品では1つだったオイルプラグを注入用・排出用の 出している現状である。また地球温暖化防止の観点だけ 2つに分けることでオイル交換時に水中ミキサの姿 でなく、世界的に逼迫したエネルギー事情からも省エネ 勢を変えることなく作業ができるようになった。 ルギー化は非常に重要な課題となっている。 ③ サポートコイルの採用 本製品により下水処理施設の省エネルギー化が推進さ 大流量の水中ミキサは、設置するときにケーブル れ、これらの問題解決に少しでも貢献できれば幸いと考 に弛みがあると水流にあおられてプロペラに吸い込 える。 オイルプラグ (注入用) 高効率モータ サポートコイル メカニカルシール室 高品質メカニカルシール 高効率プロペラ 独立浸水溜まり室 独立浸水溜まり室排出プラグ オイルプラグ (排出用) 図2 水中ミキサの断面図 表1 省エネルギー効果の試算 (200V-50Hz) 定格出力 開発機 SM28A-417 2.8kW 2.8kW 反力 650N 650N 消費電力※1 2.1kW 3.2kW 年間電気量※2 18,400kWh 28,000kWh ※3 276,000円 420,000円 年間電力費 差額 144,000円/年 ※1 清水撹拌の場合の標準的な消費電力である。 ※2 24時間連続運転の場合である。 ※3 電力単価15円/kWhとする。 30 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P029-030_風水力機械1-12.indd 30 2016/08/10 11:23 特集 風水力機械①/その他 縦型低動力撹拌機 新明和工業株式会社 流体事業部 小野工場 設計部 流体機器第2グループ 渡部 剛久 上部に設置することで省エネルギー性とメンテナンス性 1.はじめに の向上を両立させた撹拌機の開発を進めているので、本 近年の下水処理場では、処理水質の向上のため高度処 理が推進され、反応タンクで嫌気撹拌と曝気を順次繰り 返すことで多様な微生物の特性を最大限に引き出し、窒 稿で紹介する。 2.技術の概要 素、リンの高い除去率を実現している。しかし、高度処 本撹拌機は反応タンク上部に設置した駆動装置に垂直 理では反応タンク撹拌のため多くの撹拌機を必要とし、 に撹拌軸を接続し、その下端部に大直径のプロペラを直 その動力やメンテナンス費の負担が増加するため、それ 結した構造である。プロペラを水面近くに配置し、低速 ら費用の削減が望まれている。そこで、これらの要求を で回転させることで大流量の下降流を発生させ撹拌を行 満足させるために高性能の撹拌翼を備え、駆動装置を地 う仕組みである。 駆動装置 地上部 撹拌軸 水中部 大直径プロペラ 図1 撹拌機外観 図2 槽内の撹拌状態 産業機械2016.8 P031-032_風水力機械1-13.indd 31 31 2016/08/10 12:05 (適用範囲) 4.最適設計 ①MLSS濃度 5,000mg/L以下 ②反応タンク形状 反応タンクの槽形状(長辺、短辺、水深)は様々であり、 縦横比 1:1~1:2.5 撹拌機のプロペラ径、設置位置によっては撹拌の効率が 水 深 4~10m 大きく変わる。本撹拌機では、最適な撹拌状態を得るた 長辺長さ 20m以下 めに実物大の多様な水槽を用いて実験を繰り返し、流体 容 量 200~1,600m³ 解析技術を併用することで最適なプロペラ径と設置位置 ③プロペラ径 を設計することができる。 φ1.4~φ2.5m また、条件によっては撹拌動力密度0.5W/m³以下の 実証結果も得ている。 3.特長 ① 反応タンクの活性汚泥の混合・撹拌を嫌気条件下で (単位:m/s) 行う場合において、従来技術(水中モータ式撹拌機) が撹拌動力密度(活性汚泥1m³の撹拌に必要な動力) を6~10W/m³必要とするのに比べ2W/m³以下で撹 拌可能である。 中心縦断面部 ② 駆動部の保守点検作業では、従来技術が水中からの 引き上げ点検作業が必要であることに対し、駆動部が 地上にあり保守点検作業が容易である。 ③ 施工作業は地上部のみで可能である。 ④ 浮上汚泥の発生を抑制、削減させる効果があり、浮 上汚泥の除去作業が低減可能である。 槽底部 表1 従来技術との比較 項目 本技術 従来技術 (縦型低動力撹拌機) (水中モータ式撹拌機) 図3 流体解析結果 5.おわりに ①撹拌動力密度 2W/m³以下 6〜10W/m³ ②駆動部の 保守点検作業 地上部設置のため容易 水中からの引き上げ必要 地上部作業のみ 槽内での施工 本技術は、実証試験を行っているA処理場において水 抑制効果あり 抑制効果なし 中モータ式撹拌機を本撹拌機に置き換えることにより、 φ1,400〜φ2,500 10〜55min -1 FRP SUS304 φ300〜φ520 600min -1 SCS13 SUS329J1 ③施工性 ④浮上汚泥の抑制・ 除去作業改善 主な仕様 プロペラ径 回転速度 プロペラ材質 シャフト材質 十分な撹拌能力を得ながら使用電力量の大幅な削減を実 現している。 また、高粘性の浮上汚泥の発生が大幅に抑制されたこ とで最終沈澱池の浮上汚泥除去作業が低減され、処理場 のメンテナンス性改善にも役立っている。 本撹拌機の導入により、反応タンクの撹拌において低 動力化及び省力化が図れることから下水処理場における 省エネルギー化に少しでも貢献できれば幸いである。 32 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P031-032_風水力機械1-13.indd 32 2016/08/10 12:05 産業・ 機械遺産 を巡る旅 vol.32 国産初の硬貨計数機(兵庫県) 機械編 私たちの経済活動になくてはならない「通貨」 。この通貨処理機械の分野 において世界100ヶ国以上で事業展開する企業がある。その原点となっ たのが1949(昭和24)年に開発、翌年に造幣局に納入された国産初の硬 貨計数機であった。㈱国栄機械製作所 (現・グローリー㈱) によって製造さ れた機械が、日本と世界の経済活動の安定に大きな役割を果たした。 国産初の硬貨計数機 ㈱ 国栄機械製作所のあった兵庫県姫 事情に合わせて石油以外の魚油などでも 揮されたのだった。1950(昭和25)年、 路市は、戦前から大企業の工場が 動く画期的なものだったが、小型船舶用 国産初の硬貨計数機が完成した。 建ち並ぶ重厚長大産業の町であった。こ としては値段が高くなってしまい結果的 その後、国内で10円、50円、100円硬 の地で、同社は造船会社の下請企業とし には商品化されなかった。しかし、この 貨が発行されると硬貨計数機は瞬く間に てポンプ、 回転装置、 弁類などの船舶用部 とき培った機械設計技術がその後の同社 民間金融機関にも普及していった。種類 品を製造していた。しかし終戦直後には の運命を大きく変えることとなった。 が増えた硬貨を扱う負担から職員を解放 原料資材も払底し、事業継続の危機に 当時、㈱国栄機械製作所では造幣局か しただけでなく、正確な計数により金融 度々直面した。 社長の尾上壽作は「今は らインゴットケース(硬貨の鋳型)製造 機関の信頼も大きく向上した。硬貨計数 なりふりかまっているときではない。 何で を請け負っていたが、その仕事が評価さ 機の普及に伴い、㈱国栄機械製作所の名 もやろう」 と檄を飛ばした。 チョークやア れ、硬貨計数機の製造を依頼された。そ 前は全国に広まった。その後、同社では イスキャンディー製造機など様々な製品 れまで造幣局で使われていた計数機は米 通貨処理技術を発展させ、国産初となる を手がけて難局を乗り越えていく中、尾 国製で1,000枚を1分程度で数えることが 硬貨自動包装機、千円紙幣両替機、チュ 上は、下請から脱却するには自社製品の できたが、大型で60万円と高価であっ ーインガムやたばこの自動販売機などを 開発しかないという信念を強めていった。 たため、小型で安価な硬貨計数機が必要 開発。その技術は日常生活の様々な分野 ある日、尾上は漁船など小型船舶用デ とされた。初めて硬貨計数機を見た技術 に応用されていった。 ィーゼルエンジンの開発を思いつく。そ 者たちは早速その機械を借り受け、機械 今や通貨処理機械のトップ企業として して戦時中に航空機・紫電改の設計に携 を細かく分解して設計図を作成した。構 世界100ヶ国以上で事業展開するグロー わったディーゼルエンジンの権威、林技 造を単純化することで小型化に成功、更 リー㈱。その原点となった国産初の硬貨 師に開発指導を依頼。2年間に渡って開 に計数精度も向上させた。ディーゼルエ 計数機はGLORY NEXT GALLERYで 発を進めた。このエンジンは当時の燃料 ンジン開発で培った設計技術が大いに発 見ることができる。 周辺一押し情報 Information 線 新 姫 R J JR 播磨高岡駅 GLORY NEXT GALLERY ▶所在地:〒670-8567 兵庫県姫路市下手野1-3-1 ▶電話:079-297-3131 ㈱グローリー ▶交通機関:JR姫新線 播磨高岡駅より徒歩約10分 ←岡山 ▶開館時間:8:30∼17:15 (※完全予約制 法人および 公共機関対象) ▶休館日:土、日、祝日、年末年始等 ←岡山 機械遺産は一般社団法人 日本機械学会が認定したものです。 新神戸→ JR姫路駅 JR山陽新幹線 山 JR ▶入場料:無料 10月14日 (金) 15日 (土) 灘のけんか祭り 2 本 陽 11月13日 (日) ∼15日 (火) 播磨国総社 霜月大祭 線 姫路バイパス 10月21日 (金) 22日 (土) 魚吹八幡神社 提灯祭り 2 神戸→ 3基の神輿をぶつけ合う奇祭と して海外でも有名な「灘のけんか 祭り」 写真提供:グローリー㈱、姫路市 産業機械 2016.8 P033_産業機械遺産_産業編.indd 33 33 2016/08/10 11:17 Part 1 米国のエネルギー需給動向について 〜海外情報 平成28年8月号より抜粋〜 (ジェトロ・シカゴ事務所 産業機械部 高橋 貴洋) 米国では、エネルギー価格の低迷が米国内の製造産業 の輸入が6割を占めている。2016年に入り、輸入総 に様々な影響を及ぼしている。直接的には、新規エネル 量は1日当たり770~810バレルで横ばいで推移し ギー関連投資の減少、先延ばしが行われることにより、 ており、カナダからの輸入は増加、メキシコからの輸 エネルギー関連設備にかかる部材や機器の製造産業の生 入は減少している。また、ナイジェリアの原油はシェ 産は減少している。一方で、低迷するエネルギー価格は ールオイルと同質の軽質原油であったため、2011年 ガソリン価格の低位安定をもたらすことから、米国内の から2014年は急減したが、2016年に入り微増傾向 自動車販売の好調を促進するなど、一部の分野では設備 となっている。 投資や消費意欲の向上を後押している点も見受けられ ⑶ エネルギー需要 国際エネルギー機関(IEA:International Energy る。 本稿では、機械・機器産業にも影響をもたらす米国の エネルギーの需給動向について報告する。 Agency)が、2015 年 11 月 に 発 表 し た「World Energy Outlook 2015」によると、2040年の世界 のエネルギー需要見通しで各エネルギー源が占める割 ⑴ 原油の埋蔵量と生産 米 エ ネ ル ギ ー 庁 エ ネ ル ギ ー 情 報 局(EIA)に よ り 子力が5%、再生可能エネルギーが15%となってい 2015 年 11 月 に 発 表 さ れ た「U.S. oil and natural る。主要なエネルギー源である石油及び天然ガスの占 gas reserves both increase in 2014」によると、 める割合は51%と約半分を占めている。 2014年における米国の原油確認埋蔵量は399億バレ 一方、米エネルギー庁エネルギー情報局(EIA)の ル (前年比9%増) となっている。 シェール革命により、 「Energy Outlook 2015」によると、米国のエネル シェールオイルが新たに埋蔵量に加わったことから、 ギー需要は2013年の97,100兆Btuから、2040年の 確認埋蔵量は増加傾向にある。 105,700兆Btuへと8.9%増の見通しとなっている。 一方で、米国の原油生産は2015年4月の月間平均 石油及び天然ガスが占める割合は、2013年で63% である969バレル/日をピークに減少している。EIA と、世界平均と比べて高く、2040年は62%の見込 の短期見通しによると、2015年12月には923バレ みとなっている。2013年からの劇的な差はないが、 ル / 日 と な り、2016 年 12 月 は 822 バ レ ル / 日、 天然ガスの占める割合が27%から29%へ、再生可能 2017年12月は811バレル/日と今後減少していく エネルギーの占める割合が8%から10%へ増加して と予想されている。 いる。 ⑵ 原油の輸入 34 合は石油が27%、天然ガス24%、石炭が29%、原 輸送用燃料の消費については、ガソリン価格の低位 米国原油の輸入については、隣国のカナダやメキシ 安定の影響もあり消費が伸びている。一方、2015年 コ、中東のサウジアラビア及び南米のベネズエラから のガソリン消費量は916万バレル/日(対前年比2.7 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P034-039_海外レポート.indd 34 2016/08/10 11:17 %増)で増加しているものの、国内自動車の総走行距 年に1,660万バレル/日であったものが、2016年4 離の伸び(対前年比3.7%増)に比べて、増加割合が低 月には1,831バレル/日まで増加している。EUや日 くとどまっていくことから、自動車の燃費向上が消費 本などの先進国が漸減傾向であるのとは対照的な動き に影響していると見られている。これらの傾向は今後 となっている。なお、米国の製油精製能力はPADDと も継続していくものと思われ、2016年の総走行距離 呼ばれる5つの地域に分けられて統計が取られている が対前年比で2.1%増の見込みの一方、ガソリン消費 が、PADD3と呼ばれるテキサスを含むメキシコ湾岸 量は925万バレル/日(対前年比1%増)にとどまる 地域が全体の半分を占めているのが特徴である。 2010年以降、米国の製油所の精製能力は増加傾向 と見られている。 であり、更に製油所の稼働率も世界平均を上回る高い ⑷ 製油所稼働状況と在庫状況 米国の製油所の精製能力は漸増傾向であり、2000 水準で推移している。2016年4月末の製油所の稼働 率は89.7%であり、精製能力の増加と相まって石油 1,000兆Btu 製品の生産能力は上がっている。そのため、結果的に 120 石油製品の在庫が積みあがっている。 見通し 100 1,000バレル/日 天然ガス 80 PADD1 再生可能エネルギー 60 15,000 原子力 石炭 40 Refinery Capacity (1,000B/D) 20,000 PADD2 10,000 PADD3 5,000 20 PADD4 PADD5 石油 0 2000 0 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 年 出典:米エネルギー庁エネルギー情報局 (EIA) 出典: 「Energy Annual Outlook 2015」 米エネルギー庁エネルギー情報局 (EIA) 図3 米PADD別の原油精製能力の推移 図1 米国の1次エネルギー別需要の推移及び見通し 1,000バレル Stocks of Crude Oil and Petroleum Products 再生可能エネルギー 10% 原子力 600,000 石油 (バイオ燃料を含む) 8% 35% 石炭 原油在庫 400,000 ガソリン在庫 18% 200,000 天然ガス 0 2010 29% 中間留分 2011 2012 2013 2014 2015 2016 出典:米エネルギー庁エネルギー情報局 (EIA) 図4 米原油・ガソリン在庫の推移 出典: 「Energy Annual Outlook 2015」 米エネルギー庁エネルギー情報局 (EIA) 図2 2040年の米国の1次エネルギー需要見通し 表1 2013年の米国の1次エネルギー需要と2040年の見通し 項目 総1次 エネルギーに 占める割合 2013年 2040年 石油 36% 33% (↓) 天然ガス 27% 29% (↑) 再生可能エネルギー 8% 10% (↑) 出典:米エネルギー庁エネルギー情報局「Petroleum Administration for Defense Districts」 図5 PADDの地域図 産業機械 2016.8 P034-039_海外レポート.indd 35 35 2016/08/10 11:17 Part 2 駐在員便り in ウィーン 皆さんこんにちは。7月に入り、 日本では梅雨が明け、 〜海外情報 平成28年8月号より抜粋〜 (ジェトロ・ウィーン事務所 産業機械部 藤田 侑士) ベント“Rainbow Prade”が開かれました。このイベ 盛夏を楽しまれていることと思いますが、皆様、いかが ントは1996年に初めて開催され、同性愛者にとって重 お過ごしでしょうか。ウィーンでは6月から7月にかけ 要なだけでなく、市民の連帯意識や許容性、平等性につ て気温が上昇し、 徐々に夏らしくなってきていましたが、 いての文化を養う目的でも行われており、毎年10万人 7月11日から3日間連続で降った雨で気温が急激に下 もの人がこのイベントに足を運ぶそうです。 がりました。14日には気温が7月とは思えない15℃ほ また今年は、1848年に即位して以来68年に渡りオ どまで低下し、長袖を着て外出する人が多く見られたほ ーストリアを統治してきたフランツ・ヨーゼフ(Franz どです。 Joseph)皇帝の没後100周年に当たり、これを記念し 夏と言えば欠かせないのが冷房です。日本では家庭や ていくつかの展覧会が行われています。一つ目は、シェ オフィス、公共交通機関など至る所に設置されているの ーンブルン宮殿の展覧会ではフランツ・ヨーゼフ皇帝の が一般的ですが、オーストリアではまだ必需品とはなっ 人物像や在位期間中の出来事にスポットが当てられてい ていません。実際、地下鉄や鉄道、トラムなどでは冷房 ます。馬車博物館での展覧会では皇帝家のイメージがテ が設置されていない車両が多く、家庭でも必ずしも冷房 ーマとなっています。その他、皇帝の質素な生活ぶりに が置かれているわけではありません。その理由としては スポットを置いた宮廷家具博物館の展覧会や、皇帝の趣 オーストリアは湿度が低く、日陰に入れば涼しいと感じ 味であった狩猟に焦点を当てたニーダーヴァイデン宮殿 ることができるためで、むしろ厳しい冬に備えた断熱構 の展覧会が開催されています。 造を優先しています。しかしながら、冷房なしで暑さに 7月16、17日には日本のアニメや漫画、コスプレ、 耐えられない時は、夜間に窓を開放して冷気を室内に取 ゲームといった文化をオーストリアで紹介するイベント り込み、日中は窓を閉め遮光カーテンを使用することで 「Nippon Nations」がMuseumquartierで開催されま 夜間の冷気を閉じ込めておくことが多いそうです。 6月16日~18日の3日間、1区のPride Parkにて、 同性愛者に対する差別に反対し、理解を深めるためのイ す。これは現地の若者によって企画されたイベントで、 自身の持つ趣味や嗜好を他の人と共有するための場とし て設けられており、各種のコンテストやレクリエーショ ン等を通じて多様なエンターテイメントを提供していま す。ウィーンでは日本のポップカルチャーを紹介するイ ベントは他にAniNiteといったものもあり、こちらでも 深く浸透してきているように感じます。 本 日(7 月 15 日 )付 の 現 地 の 新 聞 で も、 任 天 堂 と Niantec社が共同開発したPokemon Goと呼ばれるス マートフォンでのゲームアプリについてトップページで 紹介されており、日本発のコンテンツが世界に広く普及 していることを感じます。 最後に、これまでオーストリアではATMで預金を引 き出す際の手数料は無料でしたが、7月初旬より一部の 市立公園(Stadtpark、1区)と様子と、公園内に設置されているヨ ハン・シュトラウス2世(Johann StraussⅡ)の記念像です。昼過ぎ ということもあり、公園でリラックスする姿が多く見られます。 36 米国系ATM事業者のATM機で手数料が1.95ユーロ徴収 されることになりました。これまで無料だったものが急 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P034-039_海外レポート.indd 36 2016/08/10 11:17 に有料となったため、 現在国内でも物議となっています。 しています。警察により不審な装置は全て撤去されたと また、ATM関連として、先日ウィーンで街中に設置し のことですが、ウィーンで生活されている方やこれから てあるATMにスキミングの細工が施され、カード情報 赴任される方は、念のため街中のATMではなく、銀行 を読み取り、口座から違法に現金を引き出す犯罪が発生 などを利用することをおすすめします。 check Point in 現地で浸透している日本は? ウィーンまたはオーストリアで浸透している日本として、次の3つ を紹介したいと思います。 ①桜の森(Kirschenhain) (写真1参照) 1996年のオーストリア建国1000年を記念し、日本の自治体が 1,000本の桜を日墺友好のシンボルとしてウィーン市に寄贈しまし た。 「桜の森(Kirschenhain)」はその寄贈された1000本の桜の一部 を使用して2002年春にドナウ川沿いに作られました。また、同年に 「桜の祭り」 が行われ、その後、毎年桜の季節に開催されています。「 桜の祭り」 では、日本の歌及び踊りと弓道のデモンストレーションと いった様々なイベントが行われ、日本の料理と飲み物も提供されてい ます。 ②ゲーム(写真2参照) オーストリアでも家電量販店のSaturnやMedia Markt、ゲーム小 売店のGame Stopなどで広く販売されています。ハードとしてはソ 【上】 写真1 桜の森 (Kirschenhain) 。 ニーのPS4やPS3、任天堂のWiiや3DSなどが販売され、ソフトで 【中】写真2 ゲーム小売店のGame Stop。 はスクウェア・エニックス、バンダイナムコといった日本でも有名な 【下】写真3 市販されている抹茶ペースト。 ゲームメーカーのソフトが多数販売されています。今年の7月11日には、オーストリアでも任天堂のスマートフォン向けアプリ 「ポケモン GO」 の配信が開始され、オーストリアでも非常に人気を呼び、現地のテレビニュースや新聞の話題になりました。ウィーンの中心部である Stephansplatzや市立公園(Stadtpark)では、スマートフォンを眺めながら、「ポケモンGO」 のアプリをやっている若者がよく見られます。 ③抹茶(写真3参照) 日本の緑茶の一種である抹茶は、最近ウィーンのアジアショップや一部の小売店でも販売されています。また、Starbucksといった国際的 なコーヒーショップでも、抹茶ラテが最近人気を呼んでいます。日本人が経営されている喫茶店「Cha no ma(茶の間) 」では、抹茶から生産さ れた様々な飲み物が提供され、日本の純粋な味を味わうことができます。 Part 3 駐在員便り in シカゴ 〜海外情報 平成28年8月号より抜粋〜 (ジェトロ・シカゴ事務所 産業機械部 高橋 貴洋) 7月となり、シカゴは連日30℃前後の夏日が続いて で、この時期に非常に開放的になるシカゴ在住者の気持 おり夏真っ盛りです。自宅のあるシカゴ郊外の緑があふ ちも分かってくるというものです。気温の高さは例年と れる風景は自然の温かみにあふれ、非常に目にもやさし 同じようですが、今年はいつもより雨の日が多いそうで い風景です。一方、職場のあるダウンタウンは相変わら す。6月も日本の梅雨のように雨の日が続きましたし、 ずの都会の喧騒の真っ只中にありますが、ビル群の間か 先週も週の半分が雨続きでした。昨冬の暖冬もそうです ら覗く青く広がる空と、その空の陽光を湖面で反射する が、例年と違ったシカゴを体験中です。 ミシガン湖を青色で統一された風景はなかなか壮観で さて、先日7月4日(月)は米国の大きな祝日のひとつ す。特に、冬場のどんよりとした雲、寒さに凍るミシガ である独立記念日でした。独立記念日はその名の通り、 ン湖といったい灰色の風景を半年以上見続けていますの 1776年にアメリカがイギリスから独立をするために、 産業機械 2016.8 P034-039_海外レポート.indd 37 37 2016/08/10 11:17 アメリカ独立宣言を行ったことを祝した記念日であり、 埋まると会場周辺の道路は通行止めとなり、新たな車で 今年で240回目の記念日となります。 の来場者はお断り状態となります。来場者はすごすごと 独立記念日には、米国人は家族や友人同士で集まりパ 帰るしかないのですが、このあたりの非常に大雑把な対 ーティをして過ごすことが多いようですが、何と言って 応がアメリカらしいと言えば、そうなのではと思ったり も、独立記念日に欠かせないのは夜に打ち上げられる恒 します。 例の花火です。独立記念日やその週末などには、各地方 夜の午後8時半頃になり、花火の打ち上げが開始され 自治体ベースで様々なイベントを開催するのが恒例とな ると、花火の名前や提供会社の紹介アナウンス、 「玉や~」 っており、日中は独立記念日のパレードや野外コンサー の掛け声は当然のごとくないまま、ダイナミックにどん ト、公園やイベント会場での屋台の出店、そして夜は花 どん花火が打ち上げられます。ちょうど、 同じ時刻から、 火など、ちょっとしたお祭りとなります。ニューヨーク 他の自治体も花火を打ち上げるタイミングとなったこと などの大きな都市では有名歌手がステージに上がり、ち から、目の前の会場からの花火だけでなく、あちらこち ょっとしたコンサートが行われるためテレビ中継もされ らから、花火の打ち上げ音が響いてきます。実際、近隣 ますが、ほとんどの地域では地元のバンドなどが演奏を の市町村の花火もそれほど小さくない大きさで普通に見 行い、来場者はビール片手に演奏を鑑賞しながら、夜の えるため、周りを見渡せば、どこかかしこから花火が上 花火を待つという感じです。 がっている状態です。午後10時頃になり、ひときわ大 今年の独立記念日は、自分の居住する自治体が移動遊 きな花火の連発で最後になると観客からは一斉に拍手が 園地を設置していましたので、子供を連れて出かけるこ あがります。このあたりは日本と似た感覚のようです。 とにしました。イベント会場は近くにある比較的大きな 少し時期は早いですが、盛大な花火鑑賞でちょっとした 規模のイベント施設の駐車場とその周辺の公園でした 夏祭り気分を味わえました。 が、到着してみると、いつもの平凡な駐車場がなくなり、 ただ、この手のイベント。イベント終了後には必ずと 代わりにその場所に巨大な遊園地が出現していました。 言っていいほど交通渋滞が発生するため、自宅にたどり また、駐車場前の公園にはイベントのステージと屋台が 着くまでがまたひと苦労です。小学校でよく言われた 「お 設置されてあり、多くの来場者がアウトドア用の折りた 家に帰るまでが遠足です」の教訓よろしく、渋滞に巻き たみ椅子やレジャーシートを持ち込んで、昼間っから会 込まれつつもなんとか「自宅にたどりつくまでがイベン 場に流れるバンド演奏を聴きながらビールを飲んでいま ト」と思いながら、やっと自宅にたどり着いた頃にはす す。移動遊園地も急ごしらえの子供向けのアトラクショ でに午後11時を回っていました。翌日、子供たちが寝 ンが中心だろうと思っていたら、絶叫マシン系のアトラ 坊をせずに学校に行けるか心配になりましたが、妻から クションあり、小さいながらコースターなどのアトラク ひと言、 「安心してください。お父さん以外はみんな夏 ションありと、結構本格的な遊園地が駐車場に出現して いました。期間中のフリーパスが50ドル、1回乗車券 が4~6ドルとお値段もそれなりに設定されているのが 子持ちの親にはつらいところですが、子持ちの家族だけ ではなく、若いカップルなどがつめかけ、1時間待ちの アトラクションもあるなどおおいに賑わいました。 夕方になると、恒例の花火の打ち上げを目当てに、来 場者が数万人規模となり、広い公園には足の踏み場もな いほどの人、人、人です。来場用に用意された9,000台 の駐車スペースはすでに夕方を前にして満車となり、提 携する近くの企業や商業施設の駐車場を臨時駐車場とし ましたが、こちらもすぐに満車となりました。駐車場が 38 独立記念日のフェスティバルの様子 (シカゴ郊外ホフマンエステーツ市) INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P034-039_海外レポート.indd 38 2016/08/10 11:17 休みです」とのコメント。あ~、そうでした。年に1度 される場合は、ほとんどの場所で花火を鑑賞することが ぐらい、 学生が夏休みを満喫している姿を見ると、 「あ~、 できますので、ぜひ事前に滞在先のイベントを調べられ 学生時代に戻りたい」と思う瞬間があったりするのです ることをおすすめします。ただし、独立記念日はお店や が、今年はこのタイミングで思うこととなりました。 レストランが閉まっていたり、短縮営業時間となる場合 アメリカの独立記念日にアメリカへご出張やご旅行を がありますので、観光の際にはご注意ください。 check Point in 現地で浸透している日本は? 米国のスーパーなどで販売されている日本の食品や 製品について紹介します。海外に展開されている日本 の製品といえば、自動車や家電製品、ゲーム機、アニ メーションなどを思い浮かべる方が多いかと思います が、現在では、より多種多様な日本の製品が米国で販 売されています。シカゴ郊外にある地元のスーパーで は日本のお菓子や調味料(醤油)、お酒などが販売され ており、ホームセンターでは日本で見慣れたクリアケ ース、文具店では日本メーカーのボールペンが販売さ れているなど、より身近な商品の中にも日本の製品 (当 地製造品を含む)を見つけることができます。もちろ ん、古くから展開されているお寿司や緑茶などの食文 化はすでにローカライズされています。日本には、ま 【上】 写真1 米国のスーパーで販売される日本の食品。 だまだ世界に展開できる製品が宝の山のように積まれ 【中】写真2 米国書店チェーン最大手の「Barnes&Noble」の漫画コーナー。 ているのかもしれません。 【下】 写真3 今やどこのスーパーにもあるお寿司販売コーナー。 海外情報−産業機械業界をとりまく動向−目次 平成28年8月号 調査報告 (ウィーン) Renewable Energy World 2016 (その1) (シカゴ) American Water Works Association Annual Conference & Exposition2016について 情報報告 (ウィーン) ALL ENERGY 2016 (その2) (ウィーン) 欧州の太陽熱部門の現状 (ウィーン) 欧州環境情報 (シカゴ) 米国環境産業動向 (シカゴ) 最近の米国経済について (シカゴ) 化学プラント情報 (シカゴ) 米国産業機械の輸出入統計 (2016年4月) (シカゴ) 米国プラスチック機械の輸出入統計 (2016年4月) (シカゴ) 米国の鉄鋼生産と設備稼働率 (2016年4月) ※海外情報は当工業会ホームページでもご覧になれます。 (http://www.jsim.or.jp/) 産業機械 2016.8 P034-039_海外レポート.indd 39 39 2016/08/10 11:17 Company Topics 企業トピックス 韓国・サムスンメディカルセンターにおいて 陽子線によるがん治療が開始されました 住友重機械工業株式会社 産業機械事業部 営業部 医療システムグループ 主査 笈川 公一 当社が韓国サムスングループの基幹病院であるサムス (ボーラスおよびコリメータ)が不要となり、治療準備 ンメディカルセンター(韓国・ソウル/以下、SMC)に 作業やランニングコストの大幅な低減に寄与します。当 納入した陽子線治療システム (以下、 本システム)により、 社はスキャニング手法としてラインスキャニング照射 陽子線治療 が開始され、本年5月3日にオープニング 法、すなわち、ビームの走査速度を変調させつつ、連続 セレモニーが開催されました。 的に(一筆書き状に)照射する手法を採用しており、ビ *1 ームを断続的に照射するスポットスキャニング照射法*4 本システムは、連続かつ高線量率ビームを発生するサ などの他スキャニング手法と比較して照射時間の短縮が イクロトロン*2および、回転ガントリ治療室2室で構成 見込まれます。 され、将来的には回転ガントリ治療室1室の増設が可能 な構成となっています。治療室には多目的照射ノズル ラインスキャニング照射法による治療は、昨年10月 (G1室)およびスキャニング専用ノズル(G2室)をそれ に国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)において ぞれ有し、多目的照射ノズルでは拡大ビーム照射法 と 世界で初めて開始され、続いて本年1月より社会医療法 スキャニング照射法の対象患者ごとのランダムな切り替 人財団慈泉会相澤病院(長野県松本市)においても開始 えが、一方、スキャニング専用ノズルでは最大40cm× されました。今回のSMCでは当社としては初めてのス 30cmの大きなターゲットへのスキャニング照射が可能 キャニング専用ノズルによる治療が開始され、大照射野 という特徴を有します。SMCでは昨年12月にG1室に かつ複数照射の接合が容易な特徴を生かして、小児の全 おける拡大ビーム法による治療を開始し、本年3月より 脳全脊髄照射にも適用されております。 *3 はG2室におけるスキャニングによる治療を開始しまし た。 SMC陽子線プロジェクトマネジャーのDr. Youngyih Han(Professor, Medical Physicist)は「陽子線治療 40 スキャニング照射法は細いビームを標的がん組織の形 は正常組織への副作用を抑えつつ、標的がん組織への治 状に合わせて三次元的に照射する手法であり、従来の一 療効果を高めることができる画期的な放射線療法とし 般的照射法である拡大ビーム照射法と比較して、より複 て、優れた臨床成績と適応疾患の拡大が報告されており、 雑な形状のがんの治療を実現し、周囲の正常組織への照 今後も世界中での普及が予想されます。一方、この治療 射線量を抑えることが期待されています。また、拡大ビ 法の更なる発展と普及のためには技術開発の継続と共 ーム照射法において患者ごとに製作するビーム成形器具 に、専門知識を有する医療スタッフの育成が必要です。 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P040-041_企業トピックス.indd 40 2016/08/10 11:18 SMCは住友重機械との協力体制により、アジアにおけ 入(または納入予定)しました。引き続き、納入先施設 る陽子線治療の技術開発および人材育成の拠点化を目指 と協力の上、陽子線によるがん治療の全世界への普及に した取り組みを行っていきます」と述べています。 貢献してまいります。 当社はこれまで40年以上に渡り、サイクロトロンな 〈SMCについて〉 ど、加速器の医療分野での利用に関する研究・開発・機 本院およびがんセンター(病床数 約2,000)で構成さ 器納入を続けてきました。陽子線治療システムは1997 れる韓国をリードする病院であり、1994(平成6)年 (平成9)年に国内初(世界で2番目)となる病院設置型 に設立されました。開院当初から「患者中心の病院」を システムを国立がん研究センター東病院に納入したこと 標榜し、優秀な医療スタッフと最先端医療インフラを備 を皮切りに、現在までに日本、台湾、韓国の7施設に納 え、グローバルな診療、研究、教育を推進しています。 本年5月3日に行われたオープニングセレモニー *1 陽子線治療: 陽子線は荷電粒子線のひとつで、水素の原子核である陽子 を高エネルギーに加速することで得られる放射線です。陽 子線を人体に照射した場合、一定深さで急激にエネルギー を放出 ( 「ブラッグピーク」 と言います) し消滅するという、一 般的な放射線治療で使われるX線にはない物理特性があり ます。陽子線治療は放射線治療の一種であり、このブラッ グピークの深さや幅を調整することにより、近接する重要 臓器(脳、心臓、腸管系臓器など)や周囲の正常組織に悪影 響を与えずにがん組織のみに十分な線量を投与することで、 副作用の少ない治療が可能です。一般的な外科手術と異な り、体にやさしく、通院治療が可能ながん治療法として、 世界中で脚光を浴びています。これまでに、頭頸部がん、 肺がん、肝臓がん、食道がん、前立腺がんなどの疾患に対 して多くの治療実績が報告されています。 *3 拡大ビーム照射法: 陽子線発生装置から発生されたビーム径を大きく広げた上 で、患者ごとに製作するビーム成形器具(コリメータおよび ボーラス)を使用して、標的がん組織の形状にビームを成形 して照射する方法です。 *4 スポットスキャニング照射法: スキャニング手法のひとつであり、患部を数千の微少領域 に分割し、最深部の層から小さな点状のビームで照射位置 を逐次変えながら層全体に対し均一的な照射を行う方法で す。 *2 サイクロトロン: 円形加速器の一種です。水素の原子核である陽子を光速の 60%程度まで加速し、透過力の大きい陽子線を発生させま す。他方式の加速器よりも高線量かつ連続的なビームを安 定に発生させることが可能であり、ラインスキャニングへ の優れた適応性、肺や肝臓などの呼吸で動く臓器への照射 の適応性に優れ、治療時間の短縮や治療回数の低減を実現 させる能力を有します。 産業機械 2016.8 P040-041_企業トピックス.indd 41 41 2016/08/10 11:18 イベント情報 ●センサエキスポジャパン2016 会 期:9月28日(水)∼9月30日(金) 開 催 概 要:センサ・コントロールとその応用技術、機器、システム、ネットワークに関する専門 展示会 ※測定計測展、セラミックス&ガラス技術展2015、TEST2015(第13回総合試験 機器展)の4展同時開催 会 場:東京ビッグサイト 連 絡 先:フジサンケイビジネスアイ(日本工業新聞社) 営業・事業本部 センサエキスポジャパン事務局 TEL:03-3273-6180 URL:http://www.sensorexpojapan.com/ ●エヌプラス ∼新たな価値をプラスする材料と技術の複合展∼ 会 期:9月28日(水)∼9月30日(金) 開 催 概 要:8つのキーワード別展示会(軽量化・高強度化技術展、炭素繊維加工・活用技術展、 プラスチック高機能化技術展、接着・接合・ファスニング技術展、コーティング・表 面処理技術展、耐熱・放熱・断熱技術展、ソフトマテリアル開発技術展、ナノインプ リント展)で構成され、 「新たなマッチング」 「新ビジネス創出」を実現する総合展示会 会 場:東京ビッグサイト 連 絡 先:アテックス㈱内 エヌプラス事務局 TEL:03-3503-7621 URL:http://www.n-plus.biz/ ●エコテクノ2016 会 期:10月12日(水)∼10月14日(金) 開 催 概 要:地球環境時代にふさわしい低炭素・温暖化防止技術、浄化・汚染防止技術などの環境 ソリューション技術と共に、創エネ・省エネ・蓄エネによる新たなエネルギー社会の実 現に向けて、これらの普及拡大等に資する先進的製品・技術を一堂に紹介する展示会 会 場:西日本総合展示場 連 絡 先:公益財団法人 西日本産業貿易コンベンション協会 エコテクノ2016運営事務局 TEL:093-511-6800 URL:http://www.eco-t.net 42 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P042_イベント情報.indd 42 2016/08/10 11:18 工業会情報 行事報告 行事予定 本 部 第38回運営幹事会(6月20日) 書籍・報告書情報 ⑴ 経済産業大臣賞 「高効率型二軸スクリュープレス脱水機」 (㈱クボタ) ⑵ 経済産業省産業技術環境局長賞 「汚泥減量型好気処理プロセス(バイオプラネッ 佃会長の挨拶の後、経済産業省 資源エネルギー庁 省 ト®SR)」 エネルギー課長補佐 吉川泰弘 殿より「経済産業省の省 (栗田工業㈱) エネ施策の動向について~未利用熱活用制度について ⑶ 中小企業庁長官賞 ~」の講演があった。 統計資料 「ハイスピードシリンダーとインバータによる古 また、経済産業省 製造産業局 産業機械課 課長 片岡 紙圧縮梱包機の省エネシステム(省エネ油圧ジャ 隆一 殿より挨拶があった。 ンボプレス機 SW770型HE)」 次いで、議長から議事録署名人が選定され、次の事項 について審議を行った。 ⑴ 統計関係報告(平成28年4月分) ① 産業機械の受注状況 ② 産業機械の輸出契約状況 ③ 環境装置の受注状況 ⑵ 工業会の活動状況(平成28年5月分) ⑶ 海外情報(平成28年6月号) ⑷ 常任幹事補充選任 ⑸ 部会長の委嘱 第571回理事会(書面) (6月30日) 次の事項について承認した。 ⑴ 常任幹事補充選任 ⑵ 顧問の委嘱 第63回全国産業機械野球大会(第2日目) (6月4日) (㈱昭和) ⑷ 日本産業機械工業会会長賞(応募申請書受付順) ・ 「汚水沈砂池向けノズル式集砂装置(エジェクタ式 集砂装置)」 (アクアインテック㈱) ・ 「再生プラスチック原料中のゴム系異物選別装置」 (協和工業㈱) ・ 「乾式反応集じん装置(プレコートバグフィルタ) 」 (㈱プランテック) ・ 「高負荷生物脱窒素装置(バイオドリスター) 」 (前澤化成工業㈱) 「オイルミスト捕集用電気集じん装置(EM-eⅡシ ・ リーズ)」 (アマノ㈱) ・ 「浮上型チェーンフライト式汚泥かき寄せ機」 (月島機械㈱) また、経済産業大臣賞、経済産業省産業技術環境局長 賞、中小企業庁長官賞を受賞した装置の研究・開発に携 東京薬業健康保険組合総合運動場(埼玉県和光市)に った主たる開発者について、計13名を佃会長より表彰 おいて開催し、各所に熱戦が展開された。成績は次の通 した。 りである。 なお、表彰式終了後、祝賀パーティーを開催した。 優 勝:㈱電業社機械製作所 準優勝:JFEプラントエンジ㈱ 第3位:㈱IHI、三菱化工機㈱ 第42回優秀環境装置表彰式(6月20日) 経済産業大臣賞1件、経済産業省産業技術環境局長賞 部 会 ボイラ・原動機部会 6月2日 部会総会 次の事項について報告及び確認を行った。 1件、中小企業庁長官賞1件、日本産業機械工業会会長 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 賞6件の計9件の表彰を行った。表彰対象装置及び受賞 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 者は次の通り。 ⑶ 技術委員会活動内容 ⑷ 研修会の内容 産業機械 2016.8 P043-048_行事報告.indd 43 43 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 鉱山機械部会 6月14日 ボーリング技術委員会 次の事項について検討を行った。 ⑴ リスクアセスメント ⑵ 安全マニュアル 6月16日 骨材機械委員会 委員会及び施設調査 ⑴ 委員会 書籍・報告書情報 統計資料 6月10日 調査委員会 調査内容及び進め方、スケジュールについて検討を行 った。 6月14日 環境ビジネス委員会 有望ビジネス分科会 及び講演会 ⑴ 分科会 平成28年度の活動内容について検討を行った。 ⑵ 講演会 次の事項について報告及び審議を行った。 ① リスクアセスメント 次の講演会を行った。 「日本海の表層型メタンハイドレートに テーマ: ② 骨材機械に関する情報交換 ⑵ 施設調査 ついて」 講 師:明治大学 研究知財戦略機構 ガスハイド トヨタ自動車北海道㈱(北海道苫小牧市)を訪問 し、自動車エンジン製造ラインの視察を行った。 レート研究所 特任教授 松本良 殿 6月16日~17日 環境ビジネス委員会 施設調査 ⑴ 苫東ファーム㈱(北海道苫小牧市)を訪問し、太 化学機械部会 6月3日 技術委員会 ⑵ いわみざわ環境クリーンプラザ いわ☆ぴか(北海 道岩見沢市)を訪問し、エバラHPCC21型ストー 次の事項について検討及び審議を行った。 カ式焼却炉を採用した焼却施設及びリサイクル施 ⑴ JIS B 8249(多管円筒形熱交換器)の改正 設、浸出水処理施設について調査を行った。 ⑵ 施設見学会 環境装置部会 6月9日 環境ビジネス委員会 バイオマス発電推進分 科会及び講演会 ⑴ 分科会 ⑶ 鹿追町環境保全センター(北海道河東郡)を訪問 し、バイオガスプラント[嫌気性発酵(中温式)]か らの余剰熱活用施設について調査を行った。 6月24日 環境ビジネス委員会 施設調査 上野村バイオマス発電施設 木質ペレット工場(群馬 県多賀郡)を訪問し、小型木質ガス化発電装置、燃料と 平成28年度の活動内容について検討を行った。 ⑵ 講演会 次の講演会を行った。 なるペレット製造工場について調査を行った。 タンク部会 テーマ: 「電力自由化でのビジネスチャンス」 6月30日 部会総会 講 師:一 般社団法人 エネルギー情報センター 次の事項について審議及び確認を行った。 理事 江田健二 殿 6月9日 環境ビジネス委員会 水分科会及び講演会 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 ⑶ 役員改選 ⑴ 分科会 平成28年度の活動内容について検討を行った。 次の通り選任した。 ・部会長:JXエンジニアリング㈱ 代表取締役社長 ⑵ 講演会 次の講演会を行った。 テーマ: 「ウォーターフットプリントの開発と活 用-水に関わる環境影響をライフサイク ルの視点から測る-」 講 師:東京都市大学 環境学部 環境マネジメン ト学科 教授 伊坪徳宏 殿 44 陽光利用型植物工場について調査を行った。 倉田一郎 殿(新任) ・副部会長:㈱石井鐵工所 常務取締役 鉄構事業統 括本部長 石井宏明 殿(新任) 6月30日 政策分科会 講演会 次の講演会を行った。 テーマ: 「長周期地震動によるタンク被害と対策」 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P043-048_行事報告.indd 44 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 講 師:JXエンジニアリング㈱ 顧問 山内芳彦 殿 プラスチック機械部会 書籍・報告書情報 統計資料 6月1日 メカニカルシール委員会 春季総会 次の事項について報告及び確認を行った。 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 6月2日 特許委員会 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 次の事項について報告及び検討を行った。 ⑶ 分科会活動内容 ⑴ 射出成形機に係る米国の特許 6月3日 ポンプ国際規格審議会 ⑵ 射出成形機に係る中国の特許及び実用新案 次の事項について報告及び確認を行った。 ⑶ 射出成形機に係る欧州の特許 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 ⑷ 平成28年度活動内容 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 ⑸ 国内特許法改正等の動き ⑶ JIS B 8301(遠心ポンプ、斜流ポンプ及び軸流 6月6日 ISO/TC270国内審議委員会 押出成形機分科会 欧州規格について検討を行った。 6月7日 ISO/TC270国内審議委員会 射出成形機分科会 ポンプ―試験方法)改定準備委員会の活動内容 ⑷ TC113/SC2/WG11(開水路における流量測量) の活動内容 ISO規格案について検討を行った。 ⑸ ISO /TC115(ポンプ試験方法)の総会 6月14日 メンテナンス委員会 ⑹ TC115/SC2/WG4(ポンプ試験方法)の活動内容 次の事項について報告及び検討を行った。 6月9日 プロセス用圧縮機委員会 春季総会 ⑴ 射出成形機ユーザにおける事故事例と安全対策 次の事項について報告及び確認を行った。 ⑵ 大規模自然災害発生時の対応事例 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 ⑶ 平成28年度活動内容 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 6月22日 技術委員会 ⑶ プロセス用圧縮機平成27年度受注統計 次の事項について報告及び検討を行った。 ⑷ ISO/TC118(圧縮機)の活動内容 ⑴ 射出成形機ユーザにおける事故事例と安全対策 ⑸ 役員改選 ⑵ JIMS K-1001( 横 型 射 出 成 形 機 安 全 通 則 )、 K-1002(竪型射出成形機安全通則)の適合マーク 次の通り選任した。 ・委員長:㈱IHI回転機械 セクター 営業部 課長 の修正 ⑶ 平成28年度活動内容 工藤春生 殿(新任) ・副委員長:川 崎重工業㈱ 機械ビジネスセンター 6月23日 輸出委員会 陸用機械営業部 圧縮機営業課長 高橋 次の事項について報告及び検討を行った。 秀樹 殿(新任) ⑴ 海外展示会への参加 ・副委員長:三 井造船㈱ 機械・システム事業本部 ⑵ 平成28年度活動内 風水力機械部会 6月1日 メカニカルシール委員会 企画分科会 次の事項について報告及び審議を行った。 ⑴ メカニカルシール講習会の実施内容 産業機械第一営業部 グループマネー ジャ 丸山紳司 殿(新任) 6月10日 送風機技術者連盟 拡大常任幹事会 次の事項について報告及び審議を行った。 ⑴ 春季総会の総括 ⑵ 技術講習会の講習内容 ⑵ 「30年の歩み」の原稿 6月14日 ロータリ・ブロワ委員会 総会 ⑶ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿 次の事項について報告及び確認を行った。 ⑷ 30周年記念式典の内容 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 6月1日 メカニカルシール委員会 技術分科会 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 次の事項について報告及び審議を行った。 ⑶ ロータリ・ブロワ平成27年度下期受注統計 ⑴ メカニカルシール講習会の実施内容 ⑵ 「30年の歩み」の原稿 ⑷ 役員改選 次の通り選任した。 産業機械 2016.8 P043-048_行事報告.indd 45 45 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 ・副委員長:㈱ 宇野澤組鐵工所 営業部 部長 北村 &サービス統括部 営業支援室 営業技 泰弘 殿(新任) 6月15日 真空式下水道システム委員会 春季総会 次の事項について報告及び確認を行った。 術グループ 副参事 徳江隆 殿(新任) 運搬機械部会 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 6月9日 巻上機委員会 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 次の事項について報告及び検討を行った。 6月16日 汎用送風機委員会 春季総会 ⑴ JIS B 2809(ワイヤグリップ)の改正 次の事項について報告及び確認を行った。 ⑵ ISO/TC111(リンクチェーン、チェーンスリン ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 ⑶ JIS B 8331(多翼送風機)の内容 6月21日 汎用圧縮機委員会 春季総会 次の事項について報告及び確認を行った。 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 グ、構成要素及び付属品)関連規格の改正 ⑶ JIS B 0148(巻上機-用語)の改正 6月10日 コンベヤ技術委員会 委員会及び見学会 ⑴ 委員会 リスクアセスメントについて検討を行った。 ⑵ 見学会 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 ㈱でん六 蔵王の森工場(山形県上山市)を訪問し、 ⑶ 役員改選 食品製造工程等の視察をした。 次の通り選任した。 ・委員長:コ ベルコ・コンプレッサ㈱ 取締役営業 副本部長 太田浩行 殿(新任) ・副委員長:㈱ 日立産機システム 空圧システム事 6月13日 昇降機委員会 ISO 25745-2(昇降機のエネルギー性能の測定法と 区分)のJIMS化に向けた内容の検討を行った。 6月23日 コンベヤ技術委員会 JIS B 0140、JIS B 0141改正WG 業部 企画部長 今井文一 殿(新任) ・副委員長:東 芝産業機器システム㈱ モータ・ド JIS B 0140(コンベヤ用語-種類)、 JIS B 0141(コ ライブ事業部 モータ・ドライブ企画部 ンベヤ用語-部品・付属機器ほか)改正について検討を モータ企画・マーケティング担当 グ 行った。 ループ長 水上邦隆 殿(新任) 6月24日 流通設備委員会 クレーン分科会 ・技術分科会長:三井精機工業㈱ 産機生産本部 設 計部産機設計室長 赤塚信義 殿 (新任) 6月23日 汎用ポンプ委員会 春季総会 次の事項について報告及び確認を行った。 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 特別アセスメントについて検討を行った。 6月29日 JIS Z 0620改正原案作成委員会 JIS Z 0620(産業用ラック)改正原案作成について 審議及び検討を行った。 動力伝導装置部会 6月17日 減速機委員会 施設調査 6月28日 排水用水中ポンプシステム委員会 春季総会 ㈱日本製鋼所 広島製作所(広島県広島市)を訪問し、 次の事項について報告及び確認を行った。 プラスチック加工機械の生産ラインの見学を行った。 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 業務用洗濯機部会 6月21日 定例部会 ⑶ 役員改選 次の通り選任した。 ・委員長:新明和工業㈱ 流体事業部 システム部 営 業技術グループ グループ長 三宅崇太殿 (新任) ・副委員長:㈱荏原製作所 国内事業統括 セールス 46 統計資料 記者発表会の資料について検討及び審議を行った。 6月21日 記者発表会 次の事項について関係者に発表を行った。 ⑴ 平成28年度事業計画 ⑵ 平成28年度部会役員体制 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P043-048_行事報告.indd 46 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 ⑶ 平成27年度出荷統計 製鉄機械部会 6月1日 部会幹事会 書籍・報告書情報 統計資料 ⑴ 利用普及分科会及び標準化分科会の活動内容 ⑵ JIS A 5032幹事会の活動内容 ⑶ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 ⑷ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 次の事項について報告及び検討を行った。 ⑸ 道路用溶融スラグマニュアルの改訂 ⑴ 総会の開催内容 ⑹ 自治体連絡会の企画 ⑵ 平成28年度の活動内容 6月16日 利用普及分科会 編集WG ⑶ 海外展示会への参加 次の事項について報告及び検討を行った。 ⑴ 「2015年度版エコスラグ有効利用の現状とデー 委員会 政策委員会 6月16日 委員会 タ集」の内容 ⑵ 自治体連絡会の企画 ⑶ 施設調査の企画 ⑷ 今後のスケジュール 次の事項について報告及び審議を行った。 ⑴ 統計関係報告(平成28年4月分) ① 産業機械の受注状況 ② 産業機械の輸出契約状況 ③ 環境装置の受注状況 ⑵ 工業会の活動状況(平成28年5月分) ⑶ その他 関西支部 委員会 政策委員会 ① 未利用熱活用制度の概要 6月22日 委員会 ② 中小企業等経営強化法の概要 次の事項について報告及び審議を行った。 環境委員会 ⑴ 統計関係報告(平成28年4月分) ① 産業機械の受注状況 6月2日~3日 委員会 施設調査 ② 産業機械の輸出契約状況 北九州エコタウンで西日本オートリサイクル㈱の自動 ③ 環境装置の受注状況 車リサイクル工場、㈱リサイクルテックのOA機器リサ ⑵ 工業会の活動状況(平成28年5月分) イクル工場の視察を行った。 ⑶ 海外情報(平成28年6月号) また、㈱安川電機では環境への取り組み状況について ⑷ 常任幹事補充選任 説明を受けた後、ロボット工場の視察を行った。 ⑸ 部会長の委嘱 エコスラグ利用普及委員会 6月7日 JIS A 5032幹事会 次の事項について報告及び検討を行った。 ⑴ JIS A 5032(一般廃棄物、下水汚泥又はそれら 労務委員会 6月14日 委員会及び講演会 ⑴ 委員会 次の事項について審議及び確認を行った。 の焼却灰を溶融固化した道路用溶融スラグ)の改正 ① 役員改選 原案及び解説 ② 平成27年度事業報告 ⑵ 道路用溶融スラグマニュアルの改訂方針 ⑵ 講演会 ⑶ 自治体連絡会の企画 次の講演会を行った。 ⑷ 今後のスケジュール 「ハルカス大学プロジェクトの全体概要 テーマ: 6月10日 委員会 次の事項について確認及び審議を行った。 と人間関係力向上対策事業について」 講 師:ハ ルカス大学プロジェクト 運営委員会 産業機械 2016.8 P043-048_行事報告.indd 47 47 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 委員長 明野欣市 殿 テーマ: 「集中力研修の概要」 講 師:㈱集中力 代表取締役 森健次朗 殿 テーマ: 「体験型チームビルディングの概要」 講 師:㈲ソウルメイト 代表取締役 茶原忠督 殿 テーマ: 「人間関係が変われば職場が変わる ~ト ラブルシューティング実践セミナー~」 講 師:ヒューマニクス研究所 代表 宮崎英二 殿 部 会 ボイラ・原動機部会 6月9日 部会総会 次の事項について確認、報告及び審議を行った。 ⑴ 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画 ⑵ 平成27年度決算報告及び平成28年度収支予算 ⑶ 役員改選 ⑷ 施設調査の実施 ⑸ 第108回OBM会収支 48 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P043-048_行事報告.indd 48 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 9月8日風力発電関連機器産業に関する調査研究 統計資料 タンク部会 委員会 第1回委員会 15日 政策委員会 10月20日 ボーリング技術委員会 21日 運営幹事会 10月18日 政策委員会 プラスチック機械部会 20日 運営幹事会 部 会 9月上旬 特許委員会 〃 技術委員会 ボイラ・原動機部会 9月14日 20日 ボイラ幹事会 25日 技術分科会 風水力機械部会 9月上旬 汎用圧縮機委員会 技術分科会 ボイラ技術委員会 5日 ロータリ・ブロワ委員会 10月6日〜9日 東西合同会議 6日 プロセス用圧縮機委員会 9日 ポンプ技術者連盟 若手幹事会 鉱山機械部会 9月上旬 14日汎用送風機委員会 部会幹事会海外調査(韓国) 中旬骨材機械委員会 15日送風機技術者連盟 拡大常任幹事会 〃 下旬ボーリング技術委員会 10月上旬 ボーリング技術委員会 16日メカニカルシール委員会 技術分科会 〃 技術委員会施設調査 環境装置部会 9月上旬環境ビジネス委員会 第3回先端技術調 査分科会 〃環境ビジネス委員会 第2回3Rリサイ クル研究会 13日環境ビジネス委員会 第3回バイオマス 発電推進分科会 15日環境ビジネス委員会 第2回有望ビジネ ス分科会 28日環境ビジネス委員会 第3回水分科会 10月上旬環境ビジネス委員会 第3回有望ビジネ ス分科会 汎用ポンプ委員会 中旬排水用水中ポンプシステム委員会 化学機械部会 9月8日 送風機技術者連盟 技術講習会 30日ポンプ国際規格審議会 10月5日 ロータリ・ブロワ委員会 施設見学会 中旬 排水用水中ポンプシステム委員会 13日 汎用ポンプ委員会 19日 汎用圧縮機委員会 20日 汎用送風機委員会 〃 真空式下水道システム委員会 秋季総会 27日 ポンプ技術者連盟 秋季総会 31日 メカニカルシール委員会 秋季総会 運搬機械部会 9月上旬産業用ラックJIS改正原案作成委員会 〃産業用ラック用語JIS改正原案作成委員会 〃産業用ラックJIS改正原案作成WG 中旬昇降機委員会 〃環境ビジネス委員会 第4回水分科会 〃コンベヤ技術委員会 〃環境ビジネス委員会 第4回バイオマス 〃コンベヤ技術委員会 コンベヤ用語JIS 発電推進分科会 〃環境ビジネス委員会 第4回先端技術調 査分科会 改正WG 下旬産業用ラックJIS改正原案作成委員会 〃産業用ラック用語JIS改正原案作成委員会 〃流通設備委員会 クレーン分科会 産業機械 2016.8 P049-050_行事予定.indd 49 49 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 9月下旬コンベヤ技術委員会 仕分けコンベヤ JIS改正WG 〃流通設備委員会 建築分科会 10月中旬巻上機委員会 〃ISO/TC111国内審議委員会 〃昇降機委員会 書籍・報告書情報 関西支部 部 会 ボイラ・原動機部会 〃コンベヤ技術委員会 9月9日 〃コンベヤ技術委員会 コンベヤ用語JIS 10月6日〜9日 東西行動会議 改正WG 下旬流通設備委員会 クレーン分科会 〃チェーンブロック企画委員会 〃クレーン企画委員会 動力伝導装置部会 9月中旬 減速機委員会 10月下旬減速機委員会 製鉄機械部会 10月中旬 幹事会 業務用洗濯機部会 10月18日コインランドリー分科会 統計資料 定例部会、講演会 化学機械部会 9月15日 総会、施設調査 風水力機械部会 9月7日 総会、講演会 繊維スリング分科会 10月28日 分科会、施設調査 委員会 政策委員会 9月27日 委員会 10月25日 委員会 委員会 編集広報委員会 9月28日 委員会 エコスラグ利用普及委員会 9月上旬 エコスラグ利用普及分科会 施設調査 中旬 エコスラグ利用普及分科会 編集WG 下旬 エコスラグ利用普及分科会 10月上旬エコスラグ自治体連絡会 〃エコスラグ自治体連絡会 施設調査 〃エコスラグ幹事会 50 中旬道路用溶融スラグ設計施工マニュアル改訂 下旬溶融スラグJIS改正説明会 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P049-050_行事予定.indd 50 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 会員名簿2016 頒 価:1,080円(税込) 連絡先:総務部(TEL:03-3434-6821) 工業会会員の本社と支社所在地、取扱機種の一覧等をま とめたもの。 風力発電関連機器産業に関する調査研究報告書 頒 価:5,000円(税込) 連絡先:環境装置部(TEL:03-3434-7579) 風力発電機の本体から部品などまで含めた風力発電関連 機器産業に関する生産実態等の調査を実施し、各分野に 書籍・報告書情報 統計資料 (2006年10月発行)。 メカニカル・シールハンドブック 初・中級編(改訂第3版) 頒 価:2,000円(税込) 連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730) メカニカルシールに関する用語、分類、基本特性、寸法、 材料選定等についてまとめたもの(2010年10月発行) 。 風水力機械産業の現状と将来展望 — 2016年〜2020年 — おける産業規模や市場予測、現状での課題等を分析し、 頒 価:会員/1,500円(税込) 会員外/2,000円(税込) 連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730) 本報告書にまとめた。 1980年より約5年に1度、風水力機械部会より発行し 平成26年度 環境装置の生産実績 ている報告書の最新版。本報告書は、風水力機械産業の 代表的な機種であるポンプ、送風機、汎用圧縮機、プロ 頒 価:実費頒布 連絡先:環境装置部(TEL:03-3434-6820) セス用圧縮機、メカニカルシールのそれぞれの機種毎に 日本の環境装置の生産額を装置別、需要部門別(輸出含 需要動向と予測、技術動向、国際化を含めた今後の課題 む) 、 企業規模別、 研究開発費等で集計し図表化。その他、 と対応についてまとめている。風水力機械メーカはもと 前年度との比較や過去28年間における生産実績の推移 より官公庁、エンジニアリング会社、ユーザ会社等の方々 を掲載。 にも有益な内容である。 2015年度版 エコスラグ有効利用の現状と データ集 頒 価:5,000円(税込) 連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579) 化学機械製作の共通課題に関する調査研究報 告書(第8版 平成20年度版) 〜化学機械分野における輸出管理手続き〜 全国におけるエコスラグの生産状況、利用状況、分析デ 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730) ータ等をアンケート調査からまとめた。また、委員会の 化学機械製作に関する共通の課題・問題点を抽出し、取 活動についても報告している(2016年5月発行)。 りまとめたもの。 道路用溶融スラグ品質管理及び 設計施工マニュアル 頒 価:3,000円(税込) 連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579) 2006年7月20日に制定されたJIS A 5032「一般廃棄 物、下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融個化した道路用 溶融スラグ」について、溶融スラグの製造者及び道路の 設計施工者向けに関連したデータを加えて解説した (2007年9月発行) 。 港湾工事用エコスラグ利用手引書 今回は強化されつつある輸出管理について、化学機械分 野に限定して申請手続きの流れや実際の手続きの例を示 した。実際に手続きに携わる者への参考書となる一冊。 JIMS H 3002業務用洗濯機械の性能に係る 試験方法(平成20年8月制定) 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730) ユニット式ラック構造設計基準 (JIMS J-1001:2012)解説書 頒 価:800円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) 頒 価:実費頒布 連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579) ユニット式ラックの構造設計を行う場合の地震動に対す エコスラグを港湾工事用材料として有効利用するため る考え方をより理解してもらうための解説書として、 に、設計・施工に必要なエコスラグの物理的・化学的特 JIMS J-1001:2012と併せた活用を前提として発行 性をまとめた。工法としては、サンドコンパクションパ した。JIMS J-1001:2012を解説・補足する位置付け。 イル工法とバーチカルドレーン工法を対象としている 産業機械 2016.8 P051-052_書籍・報告書.indd 51 51 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 物流システム機器ハンドブック 頒 価:3,990円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) 書籍・報告書情報 統計資料 ラック式倉庫のスプリンクラー設備の解説書 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) (1)各システム機器の分類、用語の統一 平成10年7月の消防法令の改正に伴い、 「ラック式倉庫」 (2)能力表示方法の統一、標準化 の技術基準、ガイドラインについて、わかりやすく解説 (3)各機器の安全基準と関連法規・規格 したもの。 (4)取扱説明書、安全マニュアル (5)物流施設の計画における寸法算出基準 コンベヤ機器保守・点検業務に関する ガイドライン ゴムベルトコンベヤの計算式 (JIS B 8805-1992)計算マニュアル 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) 現行JIS(JIS B 8805-1992)の内容は、ISO5048に 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) 準拠して改正されたが、旧JIS(JIS B 8805-1976) コンベヤ機器の使用における事業者の最小限の保守・点検 と計算手順が異なるため、これをマニュアル化したもの。 レベルを確保するためガイドラインとしてまとめたもの。 チェーン・ローラ・ベルトコンベヤ、 仕分コンベヤ、 垂直コンベヤ、 及びパレタイザ検査要領書 ユニバーサルデザインを活かしたエレベータ のガイドライン 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) ユニバーサルデザインの理念に基づいた具体的な方法を ばら物コンベヤを除くコンベヤ機器については、検査要 ガイドラインとして提案したもの。 領の客観的な指針がないため、設備納入メーカや購入者 のガイドラインとして作成したもの。 バルク運搬用 ベルトコンベヤ設備保守・点検 業務に関するガイドライン 東京直下地震のエレベーター被害予測に 関する研究 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) 東京湾北部を震源としたマグニチュード7程度の地震が 頒 価:500円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) 予測されていることから、所有者、利用者にエレベータ コンベヤ機器を利用目的に応じて、安全にかつ支障なく ーの被害状況を提示し、対策の一助になることを目的と 稼動させるには日常の保守点検は事業者にとって必須条 して、エレベーターの閉じ込め被害状況の推定を行った 件であり、義務であるが、事業者や事業内容によって保 もの。 守・点検の実施レベルに大きな差が在るのが実情である。 本ガイドラインは、この様な情況からコンベヤ機器の使 用における事業者の最小限度の保守・点検レベルを確保 するためのガイドラインとしてまとめたものである。 バルク運搬用 ベルトコンベヤ検査基準 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) バルク運搬用ベルトコンベヤの製作、設置に関する部品 プラスチック機械産業の市場動向調査報告書 (平成28年2月発行版) 頒 価:1,000円(税込) 連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826) 射出成形機、押出成形機、ブロー成形機に関する平成 27〜29年の市場動向を取りまとめたもの。 2015年度 環境活動報告書 ならびに設備の機能を満足するための検査項目、検査個 頒 価:無償頒布 連絡先:企画調査部(TEL:03-3434-6823) 所および検査要領とその判定基準について規定したも 環境委員会が会員企業を対象に実施する各種環境関連調 の。 査の結果報告の他、会員企業の環境保全への取り組み等 を紹介している。 52 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P051-052_書籍・報告書.indd 52 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 産業機械受注状況(平成28年5月) 企画調査部 1.概 要 2.機種別の動向 5 月 の 受 注 高 は 2,385 億 8,500 万 円、 前 年 同 月 比 ①ボイラ・原動機 60.3%となった。 鉄鋼、電力、外需の減少により前年同月比45.0%と 内需は、1,734億3,600万円、前年同月比64.7%と なった。 なった。 ②鉱山機械 内需のうち、製造業向けは前年同月比54.5%、非製 窯業土石、その他製造業、鉱業の増加により同154.4 造業向けは同69.8%、官公需向けは同72.2%、代理店 %となった。 向けは同108.5%であった。 ③化学機械(冷凍機械を含む) 増 加 し た 機 種 は、 鉱 山 機 械(164.2 %)、 化 学 機 械 外需の減少により同68.4%となった。 (102.9 %) 、 ポ ン プ(104.3 %) 、 圧 縮 機(108.3 %)、 ④タンク 送風機(152.2%)の5機種であり、減少した機種は、 化学、石油・石炭、電力の減少により同19.5%とな ボイラ・原動機(40.6%) 、タンク(13.0%)、プラスチ った。 ック機械(86.9%) 、運搬機械(71.7%) 、変速機(73.8 ⑤プラスチック加工機械 %)、金属加工機械(57.4%) 、その他機械(56.1%)の 自動車、外需の減少により同78.2%となった。 7機種であった(括弧の数字は前年同月比)。 ⑥ポンプ 外需は、651億4,900万円、前年同月比51.2%とな 外需の減少により同82.2%となった。 った。 ⑦圧縮機 5月、プラント案件はなかった。 外需の減少により同80.0%となった。 増加した機種は、 タンク(740.9%) 、 変速機(180.6%) ⑧送風機 の2機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(61.0 官公需の増加により同105.1%となった。 %)、鉱山機械(65.1%) 、化学機械(25.5%)、プラス ⑨運搬機械 チック機械(72.9%) 、ポンプ(46.9%) 、圧縮機(54.0 情報通信機械、造船の減少により同77.6%となった。 %)、送風機(22.9%) 、運搬機械(96.4%)、金属加工 ⑩変速機 機械(59.4%) 、その他機械(51.1%)の10機種であっ 官公需の減少により同87.9%となった。 た(括弧の数字は前年同月比) 。 ⑪金属加工機械 鉄鋼、金属製品、自動車、外需の減少により同58.1 %となった。 産業機械 2016.8 P053-060_統計資料1-受注状況.indd 53 53 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 (表1) 産業機械 需要部門別受注状況 ①製造業 ②非製造業 ③民需計 ④官公需 (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (金額単位:百万円 比率:%) ⑤代理店 ⑥内需計 ⑦外 需 (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) 平成25年度 ⑧総 額 (金額) (前年比) (金額) (前年比) 957,925 104.6 1,101,713 116.3 2,059,638 110.5 625,079 107.8 293,640 88.9 2,978,357 107.4 1,796,987 98.8 4,775,344 104.0 26年度 1,061,676 110.8 1,436,606 130.4 2,498,282 121.3 699,550 111.9 296,944 101.1 3,494,776 117.3 2,580,415 143.6 6,075,191 127.2 27年度 1,251,327 117.9 1,437,386 100.1 2,688,713 107.6 641,159 91.7 296,220 99.8 3,626,092 103.8 1,831,576 71.0 5,457,668 89.8 平成25年 943,541 97.0 1,000,730 106.3 1,944,271 101.6 606,571 106.9 301,841 92.1 2,852,683 101.5 1,921,557 79.1 4,774,240 91.1 26年 959,391 101.7 1,227,523 122.7 2,186,914 112.5 690,679 113.9 294,419 97.5 3,172,012 111.2 2,525,574 131.4 5,697,586 119.3 27年 1,183,993 100.1 3,501,770 110.4 1,917,203 75.9 5,418,973 95.1 103.5 1,279,249 133.7 680,345 108.8 1,959,594 123.9 89.3 123.4 1,412,643 115.1 2,596,636 118.7 610,531 平成27年1~3月 342,625 142.6 654,932 146.9 997,557 145.4 206,487 104.5 75,205 4~6月 320,935 145.9 206,595 96.3 527,530 121.4 120,783 62.8 62,920 91.4 711,233 102.2 405,928 73.0 1,117,161 7~9月 263,406 102.3 257,988 77.9 521,394 88.6 168,044 98.9 79,546 105.9 768,984 92.3 461,147 48.8 1,230,131 69.1 10~12月 257,027 106.4 293,128 124.1 550,155 115.2 115,217 88.1 76,932 98.9 742,304 108.2 369,783 92.8 1,112,087 102.5 平成28年1~3月 409,959 119.7 679,675 103.8 1,089,634 109.2 237,115 102.0 H28.4~5累計 146,855 66.3 124,977 103.5 H28.1~5累計 556,814 98.7 804,652 103.7 1,361,466 平成28年3月 170,598 97.1 397,335 80.5 4月 67,399 89.4 81,206 139.9 148,605 111.3 40,220 140.2 21,712 5月 79,456 54.5 43,771 69.8 123,227 59.1 28,561 72.2 21,648 271,832 567,933 79.5 88.4 294,603 68,781 101.6 305,896 84.8 120,770 114.8 76,822 102.2 1,403,571 100.8 43,360 108.6 109.7 594,718 87.4 1,998,289 383,973 85.3 135,967 69.0 111.3 120,182 104.4 1,787,544 103.4 730,685 83.3 2,518,229 96.6 112.3 103.7 718,359 89.2 434,105 195.0 1,152,464 112.1 108.7 210,537 115.6 70,818 101.4 281,355 111.7 108.5 173,436 64.7 65,149 51.2 238,585 60.3 29,656 (表2) 産業機械 機種別受注状況 ①ボイラ・原動機 金額 前年比 ③化学機械 ②鉱山機械 金額 (冷凍機械を含む) 前年比 金額 前年比 ③-1 内 化学機械 金額 前年比 519,940 80.3 (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (金額単位:百万円 比率:%) ④タンク 金額 ⑤プラスチック加工機械 前年比 金額 前年比 ⑥ポンプ 金額 前年比 平成25年度 1,490,041 112.4 20,999 90.6 1,271,667 93.1 888,732 88.8 99,283 358.1 181,716 109.2 335,427 100.6 26年度 1,808,803 121.4 22,597 107.6 2,097,399 164.9 1,737,117 195.5 29,958 30.2 193,808 106.7 336,423 100.3 27年度 1,822,454 100.8 25,120 111.2 1,515,795 72.3 1,119,266 64.4 37,166 124.1 201,024 103.7 362,610 107.8 平成25年 1,428,416 107.6 19,076 81.7 1,409,687 71.9 1,030,503 64.8 41,305 153.2 177,243 101.7 337,085 103.6 26年 1,562,247 109.4 21,787 114.2 2,043,526 145.0 1,691,306 164.1 79,973 193.6 187,182 105.6 331,029 98.2 27年 1,776,585 113.7 27,218 124.9 1,403,741 68.7 1,007,848 59.6 46,658 58.3 206,336 110.2 368,714 111.4 平成27年1~3月 775,179 146.6 6,971 113.1 504,057 112.0 406,481 112.7 14,743 22.8 56,002 113.4 93,713 106.1 4~6月 329,598 119.3 10,807 192.3 251,868 55.5 160,094 43.8 26,211 435.8 50,375 114.3 76,519 111.3 7~9月 280,793 65.8 5,450 112.0 399,831 45.7 286,200 36.3 2,991 57.1 49,206 105.0 101,442 120.5 108.0 10~12月 391,015 118.2 3,990 77.6 247,985 93.9 155,073 87.8 2,713 68.4 50,753 108.3 97,040 平成28年1~3月 821,048 105.9 4,873 69.9 616,111 122.2 517,899 127.4 5,251 35.6 50,690 90.5 87,609 93.5 H28.4~5累計 136,984 67.3 3,670 44.3 106,898 80.1 55,399 66.1 1,586 23.3 27,828 91.4 41,206 93.5 H28.1~5累計 958,032 97.9 8,543 56.0 723,009 113.4 573,298 116.9 6,837 31.7 78,518 90.8 128,815 93.5 平成28年3月 465,586 85.1 2,394 89.9 421,685 243.9 379,481 287.9 3,162 30.3 15,987 103.2 39,352 103.2 4月 72,542 120.6 1,404 20.6 51,031 98.4 28,283 99.8 1,107 25.5 14,868 107.2 22,589 105.4 5月 64,442 45.0 2,266 154.4 55,867 68.4 27,116 48.9 479 19.5 12,960 78.2 18,617 82.2 会社数 16社 8社 ⑦圧縮機 金額 39社 ⑧送風機 前年比 金額 37社 ⑨運搬機械 前年比 金額 3社 ⑩変速機 前年比 金額 11社 ⑪金属加工機械 前年比 金額 前年比 17社 ⑫その他機械 金額 ⑬合計 前年比 金額 前年比 平成25年度 283,510 117.0 24,028 92.3 289,804 85.3 46,035 105.1 141,883 85.7 590,951 110.5 4,775,344 104.0 26年度 266,975 94.2 27,945 116.3 354,728 122.4 49,745 108.1 162,018 114.2 724,792 122.6 6,075,191 127.2 27年度 243,741 91.3 30,328 108.5 349,953 98.7 50,095 100.7 138,069 85.2 681,313 94.0 5,457,668 89.8 平成25年 270,381 105.7 26,110 110.8 308,640 88.4 45,154 99.5 142,674 80.9 568,569 103.3 4,774,240 91.1 26年 274,389 101.5 27,822 106.6 315,481 102.2 48,161 106.7 131,378 92.1 674,611 118.7 5,697,586 119.3 27年 261,971 95.5 29,420 105.7 377,051 119.5 51,974 107.9 177,457 135.1 691,848 102.6 5,418,973 95.1 平成27年1~3月 76,320 91.1 7,077 101.8 115,095 151.7 13,287 113.5 63,390 193.6 233,760 127.3 1,959,594 123.9 4~6月 60,506 95.8 5,747 103.7 85,979 109.1 13,127 111.7 44,037 188.0 162,387 75.9 1,117,161 89.3 7~9月 67,964 106.9 7,961 132.9 90,763 126.2 12,846 112.2 38,535 132.2 172,349 111.6 1,230,131 69.1 10~12月 57,181 89.5 8,635 92.5 85,214 95.9 12,714 95.9 31,495 68.4 123,352 100.7 1,112,087 102.5 平成28年1~3月 58,090 76.1 7,985 112.8 87,997 76.5 11,408 85.9 24,002 37.9 223,225 95.5 1,998,289 102.0 H28.4~5累計 33,389 88.2 3,229 95.9 49,553 96.1 8,044 92.0 12,728 68.0 94,825 94.3 519,940 80.3 H28.1~5累計 91,479 80.1 11,214 107.4 137,550 82.5 19,452 88.3 36,730 44.7 318,050 95.1 2,518,229 96.6 平成28年3月 25,394 79.0 2,805 78.2 47,594 73.9 3,771 80.2 9,716 73.5 115,018 93.2 1,152,464 112.1 4月 17,056 97.7 1,512 87.2 27,796 118.1 3,856 96.8 6,522 81.1 61,072 157.8 281,355 111.7 5月 16,333 80.0 1,717 105.1 21,757 77.6 4,188 87.9 6,206 58.1 33,753 54.6 238,585 60.3 会社数 16社 8社 25社 5社 13社 35社 196社 【注】⑫その他機械には、業務用洗濯機、メカニカルシール、ごみ処理装置等が含まれているが、そのうち業務用洗濯機とメカニカルシールの受注金額は次の通りである。 業務用洗濯機:1,370百万円 メカニカルシール:3,985百万円 54 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P053-060_統計資料1-受注状況.indd 54 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 (表3) 平成28年5月 需要部門別機種別受注額 (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (単位 : 100万円) ※平成23年4月より需要者分類を改訂しました。 機種別 需要者別 冷凍機械 プラスチック 加工機械 タンク ポンプ 圧縮機 送風機 運搬機械 金属加工 機 械 変速機 その他 合 計 製 品 工 業 577 0 1,718 297 0 2 20 128 11 53 85 4 442 維 工 業 42 0 33 117 0 92 11 3 4 76 30 0 97 505 紙・ パ ル プ 工 業 1,599 0 266 116 0 3 73 70 5 58 45 0 45 2,280 業 988 70 5,914 555 12 936 297 895 23 292 191 33 380 10,586 石油・石炭製品工業 158 0 3,097 461 233 9 162 168 8 28 4 0 52 4,380 石 60 935 231 118 0 0 13 92 1 233 79 28 20 1,810 業 691 11 367 230 0 0 353 105 97 545 235 2,222 187 5,043 12,723 学 工 民 業 鉄 土 鋼 3,337 造 非 鉄 金 属 11,365 0 50 230 0 1 14 69 87 709 ▲6 113 91 金 属 製 品 42 0 131 127 0 2 7 45 0 51 110 312 64 891 はん用・生産用機械 25 35 156 2,651 0 21 49 2,686 28 515 136 70 729 7,101 械 0 0 61 2,485 0 97 13 17 1 82 49 7 404 3,216 械 939 0 730 2,308 0 321 16 129 4 141 34 132 21 4,775 情 報 通 信 機 械 139 0 6 141 0 384 221 19 0 96 92 2 990 2,090 4,838 業 務 間 電 用 気 自 動 機 機 車 業 業 284 0 80 807 0 758 17 123 146 1,181 231 563 648 業 2,103 0 458 108 0 0 128 234 2 295 121 7 121 3,577 その他輸送機械工業 595 0 2 1 0 6 14 9 0 128 70 0 580 1,405 造 工 船 そ の 他 製 造 業 需 非 85 241 837 1 0 2,600 439 1,575 11 496 655 131 3,828 10,899 製 造 業 計 19,692 1,292 14,137 10,753 245 5,232 1,847 6,367 428 4,979 2,161 3,624 8,699 79,456 農 林 漁 業 10 0 1 127 0 0 0 20 4 148 7 0 13 330 鉱業・採石業・砂利採取業 0 681 71 0 0 0 18 3 8 5 3 2 131 922 198 41 59 0 2 36 306 4 760 258 19 781 2,533 建 設 業 69 電 力 製 造 要 業 業 13,935 0 1,291 4 14 0 672 177 146 534 74 0 138 16,985 運 輸 業・ 郵 便 業 272 0 214 253 0 0 454 8 9 1,904 107 5 10 3,236 通 業 440 0 0 27 0 0 0 0 0 0 0 0 0 467 卸 売 業・小 売 業 353 0 112 651 0 0 1,530 180 19 1,717 0 22 527 5,111 金 融 業・保 険 業 26 0 0 115 0 0 4 0 2 42 0 0 0 189 不 業 23 0 0 0 0 0 2 2 0 9 14 0 3 53 情 報 サ - ビ ス 業 37 0 67 115 0 0 0 0 9 8 0 0 0 236 業 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2 そ の 他 非 製 造 業 2,675 0 854 1,189 12 3 2,155 224 107 3,798 53 210 2,427 13,707 信 動 リ 間 産 ー 非 製 需 ス 造 要 業 合 計 計 17,840 879 2,651 2,540 26 5 4,871 921 309 8,925 516 258 4,030 43,771 37,532 2,171 16,788 13,293 271 5,237 6,718 7,288 737 13,904 2,677 3,882 12,729 123,227 官 運 輸 業 0 0 0 0 0 0 53 0 346 0 0 0 0 399 防 衛 省 873 0 0 261 0 0 0 15 11 0 0 0 99 1,259 公 需 国 家 公 務 50 0 0 0 0 0 47 10 105 35 7 1 130 385 地 方 公 務 363 0 4,742 231 45 1 2,084 113 33 92 2 18 10,463 18,187 そ の 他 官 公 需 6,628 0 259 233 0 0 554 14 0 44 252 0 347 8,331 官 7,914 0 5,001 725 45 1 2,738 152 495 171 261 19 11,039 28,561 65,149 公 外 代 受 化学機械 繊 窯 海 鉱山機械 食 化 民 ボイラ・ 原動機 需 需 理 注 額 合 計 要 18,845 95 4,298 4,960 163 7,541 4,094 5,752 136 6,433 1,138 2,214 9,480 店 151 0 1,029 9,773 0 181 5,067 3,141 349 1,249 112 91 505 21,648 計 64,442 2,266 27,116 28,751 479 12,960 18,617 16,333 1,717 21,757 4,188 6,206 33,753 238,585 産業機械 2016.8 P053-060_統計資料1-受注状況.indd 55 55 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 産業機械輸出契約状況(平成28年5月) 企画調査部 1.概 要 ④プラスチック加工機械 5月の主要約70社の輸出契約高は、586億5,200万 アジア、北アメリカ、南アメリカの減少により、前 円、前年同月比50.0%となった。 年同月比74.4%となった。 5月、プラント案件はなかった。 ⑤風水力機械 単体は586億5,200万円、前年同月比78.2%となっ 中東、北アメリカ、ロシア・東欧の減少により、前 た。 年同月比52.7%となった。 地域別構成比は、アジア52.0%、北アメリカ27.7%、 ⑥運搬機械 ヨーロッパ8.5%、中東5.7%、アフリカ3.5%、ロシア・ アジアが減少したものの、中東、ヨーロッパの増加 東欧1.0%となっている。 により、前年同月比100.8%となった。 ⑦変速機 2.機種別の動向 アジアの増加により、前年同月比179.2%となった。 ⑴ 単体機械 ⑧金属加工機械 ①ボイラ・原動機 ア ジ ア、 北 ア メ リ カ の 減 少 に よ り、 前 年 同 月 比 北アメリカの増加により、前年同月比121.0%とな 56.7%となった。 った。 ⑨冷凍機械 ②鉱山機械 アジア、ヨーロッパ、北アメリカの増加により、前 アジア、中東、アフリカの減少により、前年同月比 年同月比131.9%となった。 67.8%となった。 ⑵ プラント ③化学機械 5月、プラント案件はなかった。 アジアの減少により、前年同月比38.2%となった。 (表1) 平成28年5月 産業機械輸出契約状況 機種別受注状況 (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (金額単位:百万円) 単 体 機 械 ①ボイラ・原動機 金額 56 前年比 ②鉱山機械 金額 ③化学機械 前年比 金額 ④プラスチック加工機械 前年比 金額 前年比 ⑤風水力機械 金額 前年比 ⑥運搬機械 金額 前年比 ⑦変速機 金額 前年比 ⑧金属加工機械 金額 前年比 平成25年度 405,562 98.7 4,128 45.0 293,374 118.1 99,978 118.1 211,792 120.8 70,937 63.4 6,851 95.4 64,205 120.1 26年度 419,940 103.5 3,906 94.6 197,635 67.4 99,236 99.3 177,879 84.0 88,201 124.3 7,432 108.5 52,759 82.2 27年度 339,756 80.9 1,486 38.0 353,700 179.0 95,602 96.3 168,730 94.9 75,878 86.0 7,780 104.7 34,933 66.2 平成25年 461,854 104.8 2,907 30.2 273,868 173.0 95,021 101.5 209,943 119.0 88,211 81.0 6,798 81.9 57,345 82.0 26年 352,600 76.3 4,052 139.4 203,384 74.3 97,092 102.2 180,831 86.1 70,934 80.4 6,819 100.3 47,998 83.7 27年 391,069 110.9 2,725 67.3 333,267 163.9 102,797 105.9 193,184 106.8 93,335 131.6 8,148 119.5 45,790 95.4 平成27年1~3月 140,080 192.6 1,596 91.6 131,175 95.8 29,895 107.7 59,484 95.3 35,539 194.5 2,272 136.9 17,936 136.1 4~6月 76,335 78.1 553 45.6 29,003 83.2 25,640 118.3 42,820 109.3 17,568 99.6 2,090 120.3 8,585 132.1 7~9月 51,321 98.2 278 37.7 142,224 ー 21,281 89.3 54,334 142.2 19,578 116.6 2,087 120.2 12,037 119.1 10~12月 123,333 95.0 298 83.0 30,865 97.6 25,981 108.9 36,546 89.1 20,650 113.2 1,699 100.7 7,232 39.7 平成28年1~3月 88,767 63.4 357 22.4 151,608 115.6 22,700 75.9 35,030 58.9 18,082 50.9 1,904 83.8 7,079 39.5 H28.4~5累計 30,435 118.1 110 40.6 7,342 46.1 11,736 76.2 18,231 75.1 13,818 135.7 1,797 138.1 2,096 41.0 H28.1~5累計 119,202 71.9 467 25.0 158,950 108.1 34,436 76.0 53,261 63.6 31,900 69.8 3,701 103.6 9,175 39.8 平成27年12月 57,979 170.4 73 228.1 12,971 54.5 11,320 111.2 13,021 72.9 5,773 61.1 566 105.4 2,526 82.0 平成28年1月 14,096 43.1 12 3.0 18,763 16.6 7,260 51.4 8,906 65.8 2,642 77.5 650 98.2 1,910 24.3 2月 5,036 15.8 143 81.7 4,840 79.3 11,114 121.7 10,841 65.8 9,272 76.7 594 90.3 2,166 47.0 3月 69,635 92.3 202 19.7 128,005 1,066.4 4,326 65.3 15,283 51.9 6,168 30.8 660 69.3 3,003 54.8 4月 11,953 113.8 30 19.6 3,577 58.9 5,539 78.4 10,036 115.0 8,219 177.5 670 99.7 470 20.9 5月 18,482 121.0 80 67.8 3,765 38.2 6,197 74.4 8,195 52.7 5,599 100.8 1,127 179.2 1,626 56.7 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P053-060_統計資料1-受注状況.indd 56 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 単 体 機 械 ⑨冷凍機械 金額 ⑩その他 前年比 金額 ⑫プラント ⑪単体合計 前年比 金額 前年比 平成25年度 56,655 86.5 122,435 127.8 1,335,917 26年度 56,264 99.3 133,693 109.2 1,236,945 105.8 金額 統計資料 ⑬総 計 前年比 金額 前年比 333,494 73.7 1,669,411 97.4 92.6 1,210,208 362.9 2,447,153 146.6 27年度 69,744 124.0 166,384 124.5 1,313,993 106.2 395,946 32.7 1,709,939 69.9 平成25年 56,529 84.9 111,593 117.5 1,364,069 111.2 436,343 39.9 1,800,412 77.6 26年 58,193 102.9 137,163 122.9 1,159,066 85.0 1,231,059 282.1 2,390,125 132.8 27年 67,582 116.1 173,773 126.7 1,411,670 121.8 376,640 30.6 1,788,310 74.8 平成27年1~3月 15,648 89.0 37,700 91.6 471,325 119.8 173,878 89.3 645,203 109.7 4~6月 12,494 79.6 52,089 176.7 267,177 100.6 103,045 39.7 370,222 70.5 7~9月 21,805 169.1 35,794 112.6 360,739 191.5 67,387 9.3 428,126 46.8 95.2 10~12月 17,635 146.6 48,190 138.8 312,429 100.3 32,330 64.0 344,759 平成28年1~3月 17,810 113.8 30,311 80.4 373,648 79.3 193,184 111.1 566,832 87.9 H28.4~5累計 10,929 128.2 25,323 119.3 121,817 95.2 0 ー 121,817 68.6 H28.1~5累計 28,739 118.9 55,634 94.4 495,465 82.7 193,184 86.5 688,649 83.7 平成27年12月 6,797 152.9 15,076 92.0 126,102 105.3 15,706 41.1 141,808 89.7 平成28年1月 6,131 110.5 9,455 99.0 69,825 34.8 4,899 4.1 74,724 23.3 2月 5,454 111.6 9,642 84.4 59,102 60.6 10,120 58.9 69,222 60.3 3月 6,225 119.4 11,214 67.1 244,721 141.5 178,165 480.6 422,886 201.4 4月 5,974 125.2 16,697 204.9 63,165 119.2 0 ー 63,165 105.1 5月 4,955 131.9 8,626 65.9 58,652 78.2 0 ー 58,652 50.0 (表2) 平成28年5月 産業機械輸出契約状況 機種別・世界州別受注状況 (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (金額単位:百万円) ( 単 体 機 械) ア ジ ①ボイラ・原動機 件数 金額 ②鉱 山 機 械 前年同月比 件数 金額 ③化 学 機 械 前年同月比 件数 金額 ④プラスチック加工機械 前年同月比 件数 金額 ⑤風 水 力 機 械 前年同月比 件数 金額 前年同月比 ア 24 4,558 36.2% 9 14 53.8% 135 1,618 17.5% 56 4,565 79.5% 1,164 5,546 東 1 483 412.8% 3 2 7.7% 9 74 26.5% 4 44 86.3% 145 1,116 19.2% ヨーロッパ 4 279 54.2% 0 0 ー 11 692 6,290.9% 13 252 86.3% 96 816 195.7% 北アメリカ 17 10,852 575.4% 0 0 ー 13 1,213 507.5% 61 1,243 68.7% 253 414 21.8% 南アメリカ 1 243 357.4% 0 0 ー 2 4 19.0% 3 18 4.5% 23 117 177.3% ア フ リ カ 4 1,621 5,789.3% 10 43 74.1% 1 164 713.0% 1 2 6.5% 11 108 125.6% オセアニア 11 25 78.1% 5 21 300.0% 0 0 ー 1 10 333.3% 12 11 73.3% ロシア・東欧 1 421 1,169.4% 0 0 ー 0 0 ー 8 63 ー 14 67 3.2% 63 18,482 121.0% 27 80 67.8% 171 3,765 38.2% 147 6,197 74.4% 1,718 8,195 52.7% 中 合 計 ( 単 体 機 械) ア ジ ⑥運 搬 機 械 件数 金額 ⑦変速機 前年同月比 件数 金額 ⑧金属加工機械 前年同月比 件数 金額 ⑨冷 凍 機 械 前年同月比 件数 金額 106.6% ⑩そ の 他 前年同月比 件数 金額 前年同月比 ア 49 3,507 92.1% 75 1,127 298.9% 90 745 68.8% 4 1,679 126.5% 120 7,144 63.0% 東 2 1,375 110.4% 0 0 ー 0 0 ー 1 240 120.6% 9 7 50.0% ヨーロッパ 13 246 464.2% 0 0 ー 4 22 440.0% 4 2,038 131.8% 126 622 44.6% 北アメリカ 5 422 120.6% 0 0 ー 22 835 47.5% 2 427 202.4% 99 824 256.7% 南アメリカ 1 14 31.1% 0 0 ー 6 11 366.7% 1 63 121.2% 2 29 263.6% ア フ リ カ 1 25 75.8% 0 0 ー 1 13 86.7% 1 99 120.7% 0 0 ー オセアニア 0 0 ー 0 0 ー 0 0 ー 1 409 120.6% 0 0 ー 1 10 166.7% 0 0 ー 0 0 ー 0 0 ー 0 0 ー 72 5,599 100.8% 75 1,127 179.2% 123 1,626 56.7% 14 4,955 131.9% 356 8,626 65.9% 中 ロシア・東欧 合 計 ⑪単 体 合 計 件数 ア ジ 中 ア 1,726 金額 ⑫プ ラ ン ト 前年同月比 件数 金額 ⑬総 計 前年同月比 件数 金額 前年同月比 構成比 30,503 60.1% 0 0 ー 1,726 30,503 43.9% 52.0% 5.7% 東 174 3,341 43.2% 0 0 ー 174 3,341 10.7% ヨーロッパ 271 4,967 114.6% 0 0 ー 271 4,967 114.6% 8.5% 北アメリカ 472 16,230 188.9% 0 0 ー 472 16,230 188.9% 27.7% 南アメリカ 39 499 72.2% 0 0 ー 39 499 72.2% 0.9% ア フ リ カ 30 2,075 582.9% 0 0 ー 30 2,075 582.9% 3.5% オセアニア 30 476 109.9% 0 0 ー 30 476 109.9% 0.8% ロシア・東欧 24 561 26.0% 0 0 ー 24 561 26.0% 1.0% 2,766 58,652 78.2% 0 0 ー 2,766 58,652 50.0% 100.0% 合 計 産業機械 2016.8 P053-060_統計資料1-受注状況.indd 57 57 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 環境装置受注状況(平成28年5月) 企画調査部 2.装置別の動向(前年同月との比較) 5月の受注高は、210億6,800万円で、前年同月比 ①大気汚染防止装置 46.3%となった。 電力向け排煙脱硝装置、海外向け排煙脱硝装置、関 1.需要部門別の動向(前年同月との比較) 連機器の減少により、75.9%となった。 ①製造業 ②水質汚濁防止装置 化学向け排煙脱硝装置、産業廃水処理装置、窯業向 官公需向けし尿処理装置、汚泥処理装置の増加によ け集じん装置、その他向け事業系廃棄物処理装置の増 り、108.3%となった。 加により、111.9%となった。 ③ごみ処理装置 ②非製造業 官公需向け都市ごみ処理装置、海外向け都市ごみ処 電力向け排煙脱硝装置、事業系廃棄物処理装置、そ 理装置、事業系廃棄物処理装置の減少により、32.6 の他向け事業系廃棄物処理装置の減少により、37.9 %となった。 %となった。 ④騒音振動防止装置 ③官公需 そ の 他 製 造 業 向 け 騒 音 防 止 装 置 の 減 少 に よ り、 都市ごみ処理装置の減少により、51.8%となった。 97.2%となった。 ④外需 都市ごみ処理装置、事業系廃棄物処理装置の減少に より、6.6%となった。 (表1) 環境装置の需要部門別受注状況 (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (金額単位:百万円 比率:%) ①製造業 ②非製造業 ③民需計 ④官公需 ⑤内需計 ⑥外需 ⑦合計 (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) 58 平成25年度 46,231 86.7 40,943 146.0 87,174 107.1 412,955 110.9 500,129 110.3 15,475 43.1 515,604 105.3 26年度 55,062 119.1 48,826 119.3 103,888 119.2 506,221 122.6 610,109 122.0 39,189 253.2 649,298 125.9 27年度 75,571 137.2 66,023 135.2 141,594 136.3 435,429 86.0 577,023 94.6 35,088 89.5 612,111 94.3 平成25年 48,924 91.3 32,559 91.9 81,483 91.6 412,746 112.5 494,229 108.4 29,583 63.8 523,812 104.3 26年 49,881 102.0 33,080 101.6 82,961 101.8 474,586 115.0 557,547 112.8 26,579 89.8 584,126 111.5 27年 61,197 122.7 61,329 185.4 122,526 147.7 404,751 85.3 527,277 94.6 44,428 167.2 571,705 97.9 平成27年1~3月 17,407 142.4 31,779 198.2 49,186 174.1 145,067 127.9 194,253 137.1 14,923 645.2 209,176 145.3 4~6月 13,530 122.0 10,862 183.9 24,392 143.5 85,767 55.7 110,159 64.4 13,082 101.5 123,241 67.0 7~9月 13,675 87.3 7,856 154.6 21,531 103.8 117,007 98.4 138,538 99.2 7,534 240.5 146,072 102.3 10~12月 16,585 152.2 10,832 178.7 27,417 161.7 56,910 64.5 84,327 80.2 8,889 107.9 93,216 82.2 平成28年1~3月 31,781 182.6 36,473 114.8 68,254 138.8 175,745 121.1 243,999 125.6 5,583 37.4 249,582 119.3 H28.4~5累計 7,534 124.1 10,015 170.2 17,549 146.8 44,176 92.3 61,725 103.2 1,498 14.3 63,223 89.9 H28.1~5累計 39,315 167.5 46,488 123.4 85,803 140.3 219,921 114.0 305,724 120.3 7,081 27.8 312,805 111.9 平成28年3月 10,612 104.4 12,122 46.7 22,734 62.9 85,213 109.8 107,947 94.9 3,819 204.6 111,766 96.7 4月 4,480 134.1 8,336 574.5 12,816 267.4 28,361 163.8 41,177 186.3 978 36.5 42,155 170.1 5月 3,054 111.9 1,679 37.9 4,733 66.1 15,815 51.8 20,548 54.5 520 6.6 21,068 46.3 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P053-060_統計資料1-受注状況.indd 58 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 (表2) 環境装置の装置別受注状況 (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (金額単位:百万円 比率:%) ①大気汚染防止装置 (金額) ②水質汚濁防止装置 (前年比) (金額) ③ごみ処理装置 (前年比) (金額) ④騒音振動防止装置 (前年比) (金額) ⑤合計 (前年比) (金額) (前年比) 平成25年度 42,575 81.5 178,749 99.0 291,890 114.6 2,390 127.1 515,604 105.3 26年度 57,424 134.9 197,413 110.4 392,728 134.5 1,733 72.5 649,298 125.9 27年度 85,874 149.5 181,930 92.2 342,866 87.3 1,441 83.2 612,111 94.3 平成25年 47,281 93.6 196,223 102.3 278,261 107.9 2,047 104.1 523,812 104.3 111.5 26年 41,737 88.3 191,533 97.6 348,723 125.3 2,133 104.2 584,126 27年 61,487 147.3 162,207 84.7 346,506 99.4 1,505 70.6 571,705 97.9 平成27年1~3月 29,244 215.7 43,601 115.6 135,915 147.9 416 51.0 209,176 145.3 4~6月 13,142 77.5 28,135 80.1 81,789 62.2 175 42.7 123,241 67.0 7~9月 11,039 192.9 44,309 75.6 90,346 116.0 378 77.9 146,072 102.3 10~12月 8,062 146.5 46,162 76.9 38,456 81.1 536 127.0 93,216 82.2 平成28年1~3月 53,631 183.4 63,324 145.2 132,275 97.3 352 84.6 249,582 119.3 H28.4~5累計 5,580 84.4 15,642 126.3 41,877 81.9 124 91.9 63,223 89.9 H28.1~5累計 59,211 165.1 78,966 141.0 174,152 93.1 476 86.4 312,805 111.9 平成28年3月 14,851 56.2 20,983 139.6 75,821 102.6 111 58.4 111,766 96.7 4月 3,595 89.9 8,393 147.4 30,113 200.4 54 85.7 42,155 170.1 5月 1,985 75.9 7,249 108.3 11,764 32.6 70 97.2 21,068 46.3 (表3) 平成28年5月 環境装置需要部門別受注額 (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (単位:100万円) 需要部門 民 間 造 業 製 機種 集 食品 じ 石油 化学 化学 窯業 鉄鋼 官 公 需 非 製 造 業 非鉄 金属 機械 その他 小計 電力 鉱業 その他 小計 地方 その他 自治体 計 要 外需 小計 合計 大気汚染防止装置 置 10 15 19 1 5 61 125 46 5 87 94 468 0 0 43 43 511 122 0 122 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 排 煙 脱 硫 装 置 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 37 0 0 37 37 0 0 0 0 37 排 煙 脱 硝 装 置 0 0 0 0 0 98 0 0 0 6 2 106 623 0 0 623 729 0 0 0 341 1,070 排ガス処理装置 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 28 0 0 28 28 0 0 0 96 124 関 器 0 0 0 0 0 0 0 0 0 26 32 58 55 0 0 55 113 3 0 3 0 116 10 15 19 1 5 159 125 46 5 119 128 632 743 0 43 786 1,418 125 0 125 442 1,985 産業廃水処理装置 309 0 99 66 12 210 13 142 6 952 296 2,105 97 3 5 105 2,210 52 3 55 15 2,280 下水汚水処理装置 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 7 0 0 22 22 29 1,927 45 1,972 0 2,001 し 尿 処 理 装 置 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 807 0 807 0 807 汚 泥 処 理 装 置 3 0 0 0 0 1 0 0 0 0 16 20 0 0 0 0 20 1,920 1 1,921 0 1,941 海洋汚染防止装置 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 1 関 0 0 0 0 0 0 0 0 0 10 2 12 0 0 0 0 12 13 194 207 0 219 321 2,144 小 装 パルプ 石油 ・紙 石炭 要 重・ 軽 油 脱 硫 装 置 連 ん 繊維 需 機 計 水質汚濁防止装置 連 小 機 器 計 638 ごみ処理装置 312 0 99 66 12 211 13 142 6 962 97 3 28 128 2,272 4,719 243 4,962 15 7,249 都市ごみ処理装置 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 522 522 522 8,855 331 9,186 ▲ 57 9,651 事業系廃棄物処理装置 1 0 0 0 0 0 0 25 0 0 154 180 0 0 216 216 396 0 0 0 0 396 16 0 0 0 0 0 0 0 0 6 6 28 0 0 27 27 55 1,542 0 1,542 120 1,717 17 0 0 0 0 0 0 25 0 6 160 208 0 0 765 765 騒 音 防 止 装 置 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 70 70 0 0 0 0 70 0 0 0 0 70 振 動 防 止 装 置 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 関 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 70 70 0 0 0 0 70 0 0 0 0 70 合 計 339 15 118 67 17 370 138 213 679 3,054 840 3 関 連 小 器 計 騒音振動防止装置 連 小 機 機 器 11 1,087 836 1,679 973 10,397 4,733 15,241 331 10,728 574 15,815 63 11,764 520 21,068 産業機械 2016.8 P053-060_統計資料1-受注状況.indd 59 59 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 ポンプ需要部門別受注状況 (平成18~27年度) (一般社団法人 日本産業機械工業会調) (上段:金額(百万円) 下段:前年度比(%) H18年度 製 造 業 非 製 造 業 民 間 需 要 合 計 官 公 需 代 理 店 内 需 合 計 海 外 需 要 受 注 合 60 額 計 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度 30,182 33,680 25,058 18,188 20,797 22,241 21,880 23,421 23,323 91.0 111.6 74.4 72.6 114.3 106.9 98.4 107.0 99.6 27,775 119.1 39,104 50,387 40,413 43,863 43,871 49,457 58,680 58,543 64,119 68,365 88.2 128.9 80.2 108.5 100.0 112.7 118.6 99.8 109.5 106.6 69,286 84,067 65,471 62,051 64,668 71,698 80,560 81,964 87,442 96,140 89.4 121.3 77.9 94.8 104.2 110.9 112.4 101.7 106.7 109.9 69,504 92,722 79,096 70,999 61,305 71,888 91,545 88,445 85,859 102,582 65.0 133.4 85.3 89.8 86.3 117.3 127.3 96.6 97.1 119.5 70,310 65,315 67,590 64,338 64,080 67,712 75,455 76,231 71,510 72,963 102.7 92.9 103.5 95.2 99.6 105.7 111.4 101.0 93.8 102.0 209,100 242,104 212,157 197,388 190,053 211,298 247,560 246,640 244,811 271,685 82.7 115.8 87.6 93.0 96.3 111.2 117.2 99.6 99.3 111.0 81,919 143,535 99,326 76,108 83,883 86,763 85,721 88,787 91,612 90,925 88.3 175.2 69.2 76.6 110.2 103.4 98.8 103.6 103.2 99.3 291,019 385,639 311,483 273,496 273,936 298,061 333,281 335,427 336,423 362,610 84.2 132.5 80.8 87.8 100.2 108.8 111.8 100.6 100.3 107.8 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P053-060_統計資料1-受注状況.indd 60 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 産業機械機種別生産実績(平成28年5月) (指定統計第11号) 付月間出荷在庫高(経済産業省 大臣官房調査統計グループ 鉱工業動態統計室調) 生産 製品名 数量 (台) 容量 金額(百万円) ボイラ及び原動機(自動車用、二輪自動車用、鉄道車両用及び航空機用のものを除く) 107,794 ボイラ 18,186 一般用ボイラ 661 2,417t/h 14,370 水管ボイラ 628 2,391t/h 14,290 2t/h未満 528 238t/h 423 2t/h以上35t/h未満 × × × 35t/h以上490t/h未満 ー ー ー 490t/h以上 × × × その他の一般用ボイラ(煙管ボイラ、鋳鉄製ボイラ、丸ボイラ等) 33 26t/h 80 舶用ボイラ 17 107t/h 218 ボイラの部品・付属品(自己消費を除く) … … 3,598 タービン 32,546 蒸気タービン 10,263 一般用蒸気タービン 22 524千kW 舶用蒸気タービン 35 65千kW 339 蒸気タービンの部品・付属品(自己消費を除く) … … 6,507 14 600 22,283 281,421 6,797千PS 57,062 ガスタービン 内燃機関 3,417 生産 製品名 数量 (台) 重量 (t) 金額(百万円) 土木建設機械、鉱山機械及び破砕機 鉱山機械 (せん孔機、さく岩機) 1,275 1,363 17 473 破砕機 製品名 生産 数量(台) 化学機械及び貯蔵槽 化学機械 重量(t) 11,889 金額 (百万円) 製品名 生産 数量 (台) 重量 (t) 金額(百万円) 15,594 13,082 混合機、かくはん機及び粉砕機 3,811 8,201 ろ過機器 84 313 763 反応用機器 分離機器 392 210 579 塔槽機器 2,073 941 1,932 乾燥機器 352 191 547 463 1,757 51 3,688 2,512 とう(套)管式熱交換器 118 543 37 953 896 その他の熱交換器 345 1,214 14 2,735 1,616 集じん機器 熱交換器 3,268 貯蔵槽 661 固定式 2,607 その他の貯蔵槽 289 326 1,205 49 4,170 4,497 109 292 291 産業機械 2016.8 P061-065_統計資料2-生産実績.indd 61 61 2016/08/10 11:18 行事報告 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 生産 製品名 数量 (台) 重量 (t) 製紙機械・プラスチック加工機械 × 製紙機械 × × × × プラスチック加工機械 976 9,134 13,080 射出成形機(手動式を除く) 853 8,083 10,048 型締力100t未満 286 678 1,756 〃 100t以上200t未満 304 1,682 2,632 〃 200t以上500t未満 206 3,050 3,156 〃 500t以上 57 2,673 2,504 押出成形機(本体) 20 111 432 押出成形付属装置 61 418 970 ブロウ成形機(中空成形機) 42 522 1,630 製品名 生産 数量(台) 販売 重量 (t) ポンプ、圧縮機及び送風機 ポンプ (手動式及び消防ポンプを除く) 金額 (百万円) 数量 (台) 月末在庫 重量 (t) 33,775 金額 (百万円) 数量(台) 重量(t) 34,072 187,783 6,568 15,413 213,049 7,063 15,774 263,805 6,325 うず巻ポンプ(タービン形を含む) 39,844 4,328 8,013 38,746 4,271 7,837 50,675 2,491 単段式 31,598 2,586 4,008 30,751 2,565 4,012 44,536 1,688 多段式 8,246 1,742 4,005 7,995 1,705 3,825 6,139 803 軸・斜流ポンプ 8 102 220 9 124 267 6 12 回転ポンプ 26,571 347 781 26,235 348 807 9,888 223 耐しょく性ポンプ 65,914 388 3,001 67,301 389 2,833 41,627 158 水中ポンプ 33,038 938 1,823 57,642 1,447 2,481 126,852 3,101 汚水・土木用 31,453 848 1,348 55,766 1,355 1,980 122,714 2,856 1,585 91 475 1,876 91 501 4,138 244 22,408 466 1,574 23,116 485 1,549 34,757 340 4,992 … 2,952 4,683 … 2,955 1,830 … 圧縮機 15,537 3,631 12,859 16,106 3,526 12,683 12,161 2,977 往復圧縮機 13,042 930 2,191 13,718 918 2,197 9,561 732 可搬形 12,239 358 515 12,917 357 535 9,370 315 その他の水中ポンプ(清水用を含む) その他のポンプ 真空ポンプ 定置形 803 573 1,676 801 561 1,662 191 417 回転圧縮機 2,467 1,928 4,154 2,360 1,836 3,972 2,600 2,245 可搬形 1,156 1,057 1,245 1,174 1,053 1,183 1,526 1,422 定置形 1,311 871 2,909 1,186 783 2,789 1,074 823 遠心・軸流圧縮機 28 773 6,513 28 773 6,513 ー ー 19,096 1,589 2,551 20,518 1,576 2,661 14,268 1,036 回転送風機 6,312 348 819 6,266 350 821 1,449 355 遠心送風機 11,181 934 1,229 12,043 905 1,296 11,460 489 軸流送風機 1,603 307 503 2,209 322 543 1,359 192 送風機 (排風機を含み、電気ブロワを除く) 62 金額(百万円) INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P061-065_統計資料2-生産実績.indd 62 2016/08/10 11:18 行事報告 製品名 行事予定 書籍・報告書情報 生産 数量(台) 重量 (t) 運搬機械及び産業用ロボット 統計資料 生産 製品名 金額 (百万円) 数量 (台) 38,937 クレーン 天井走行クレーン 9,483 418 1,040 チェーンコンベヤ 2,050 1,419 2,077 ローラーコンベヤ 19,094 2,506 2,087 その他のコンベヤ 1,187 6,237 4,279 エレベータ (自動車用エレベータを除く) 2,105 16,942 13,773 ベルトコンベヤ 317 1,542 1,574 1,812 橋形クレーン 32 1,364 703 車両搭載形クレーン 1,211 1,397 1,236 ローダ・アンローダ 3 7 15 98 1,755 39,151 エスカレータ 103 … 1,546 機械式駐車装置 182 … 588 1,016 自動立体倉庫装置 201 … 2,689 産業用ロボット 129 … 1,170 シーケンスロボット 330 … 1,358 … 1,519 プレイバックロボット 8,135 … 17,878 数値制御ロボット 2,673 … 15,390 116 … 376 … … 3,291 知能ロボット 部品・付帯装置 生産 数量(台) 動力伝導装置 (自己消費を除く) 重量 (t) 21,017 29,693 389,103 10,756 15,775 モータ付のもの 201,378 5,675 5,516 モータなしのもの 187,725 5,082 10,260 重量 (t) 液圧プレス(リベッティングマシンを含み プラスチック加工用のものを除く) 9,324 3,846千m 4,439 4,594 数量 (台) 月末在庫 重量 (t) 金額 (百万円) 数量 (台) 重量(t) 178 13 118 103 … … … … … … … 75 … … … … … 2,837本 6,409 3,460 2,897本 6,596 3,543 440本 … 第二次金属加工機械 ベンディングマシン(矯正機を含む) 5,821 3,638 圧延機械 鉄鋼用ロール 金額 (百万円) 金額(百万円) 15,796 金属一次製品製造機械 圧延機械の部品(ロールを除く) スチールチェーン 重量 (t) 11,294 販売 金属加工機械及び鋳造装置 圧延機械(本体又は一式のもの)及び 同付属装置(シャーはせん断機に含む) 数量 (千個) 歯車 (粉末や金製品を除く) 生産 数量(台) 生産 製品名 金額 (百万円) 固定比減速機 製品名 4,502 38,295 39,022 舶用ウインチ チェーンブロック 10,580 5,103 6,356 2,605 巻上機 27,434 8,670 18 その他のクレーン コンベヤ 1,679 ジブクレーン (水平引込、塔型を含み、脚部の橋 形を除く) 数値制御式(液圧プレス内数) 金額(百万円) 77,232 運搬機械 製品名 重量(t) 9,498 10,444 44 451 729 43 416 665 3 2 126 1,479 1,378 103 1,309 1,376 328 3,506 86 886 759 67 662 582 269 3,050 機械プレス 200 5,972 6,288 198 6,940 7,253 135 2,131 100t未満 152 1,624 2,735 150 1,522 2,638 125 1,915 39 1,457 1,597 37 1,445 1,580 9 156 9 2,891 1,956 11 3,973 3,035 1 60 100t以上500t未満 500t以上 産業機械 2016.8 P061-065_統計資料2-生産実績.indd 63 63 2016/08/10 11:18 行事報告 製品名 行事予定 書籍・報告書情報 生産 数量(台) 統計資料 販売 重量 (t) 金額 (百万円) 数量 (台) 月末在庫 重量 (t) 金額 (百万円) 数量(台) 重量(t) 金属加工機械及び鋳造装置つづき 数値制御式(機械プレス内数) 56 3,493 2,565 49 3,375 2,437 119 1,884 せん断機 14 180 197 14 … 197 1 … 鍛造機械 15 191 372 15 … 419 6 … 24 … 534 ー … ワイヤーフォーミングマシン 24 283 534 103 2,362 2,660 ダイカストマシン 49 1,092 1,265 … … … … … 鋳型機械 13 291 916 … … … … … 砂処理・製品処理機械及び装置 41 979 479 … … … … … 鋳造装置 製品名 生産 数量 (台) 冷凍機及び冷凍機応用製品 金額 (百万円) 数量 (台) 175,543 重量 (t) 月末在庫 金額 (百万円) 数量(台) 170,226 冷凍機 1,610,235 30,263 1,459,209 28,507 962,546 圧縮機(電動機付を含む) 1,603,430 24,268 1,453,153 23,442 954,041 360,765 8,274 213,311 3,577 548,815 1,242,665 15,994 1,239,842 19,865 405,226 25 686 23 665 17 174 1,561 188 1,582 10 6,606 3,748 5,845 2,818 8,478 冷凍機応用製品 1,815,370 142,067 2,104,904 138,613 2,463,483 エアコンディショナ 1,739,034 126,331 2,025,211 123,093 2,311,255 電気により圧縮機を駆動するもの 1,124,590 96,994 1,411,739 92,589 2,237,144 セパレート形 1,122,783 95,083 1,410,272 91,007 2,233,029 1,807 1,911 1,467 1,582 4,115 11,241 5,426 14,036 5,986 27,120 603,203 23,911 599,436 24,518 46,991 16,718 5,636 18,075 6,158 34,220 6,119 1,291 12,893 1,480 14,894 除湿機 41,203 1,382 33,362 912 86,835 製氷機 6,649 1,295 7,085 1,346 9,094 979 2,585 681 2,196 1,322 冷凍・冷蔵ユニット 4,668 3,547 7,597 3,428 5,863 補器 8,306 2,374 8,697 2,217 7,950 527 839 529 889 651 一般冷凍空調用 乗用車エアコン用(トラック用を含む) 遠心式冷凍機 吸収式冷凍機(冷温水機を含む) コンデンシングユニット シングルパッケージ形(リモートコンデンサ形を含む) エンジンにより圧縮機を駆動するもの 輸送機械用 冷凍・冷蔵ショーケース フリーザ (業務用冷凍庫を含む) チリングユニット(ヒートポンプ式を含む) 冷凍・空調用冷却塔 64 重量 (t) 販売 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P061-065_統計資料2-生産実績.indd 64 2016/08/10 11:18 行事報告 製品名 行事予定 書籍・報告書情報 統計資料 生産 数量 (台) 重量 (t) 自動販売機、自動改札機・自動入場機 及び業務用洗濯機 販売 金額 (百万円) 数量 (台) 6,370 重量 (t) 月末在庫 金額 (百万円) 数量(台) 6,660 自動販売機 19,306 5,339 18,127 5,721 42,424 飲料用自動販売機 18,218 4,604 17,045 4,916 40,864 たばこ自動販売機 85 27 33 10 435 切符自動販売機 196 239 198 240 6 その他の自動販売機 807 469 851 555 1,119 自動改札機・自動入場機 108 245 115 255 22 業務用洗濯機 558 786 563 684 508 製品名 生産 数量 (t) 金額 (百万円) 鉄構物及び架線金物 鉄構物 126,320 35,015 鉄骨 87,693 17,765 軽量鉄骨 13,982 3,488 橋りょう (陸橋・水路橋・海洋橋等) 15,279 9,234 鉄塔 (送配電用・通信用・照明用・広告用等) 3,525 1,076 水門(水門巻上機を含む) 1,829 2,018 鋼管(ベンディングロールで成型したものに限る) 4,012 1,434 架線金物 10,649 (千個) 3,391 この統計にある記号は、下記の区分によります。 —印:実績のないもの …印:不詳 ×印:秘匿 末尾を四捨五入しているため、積み上げと合計が一致しない場合があります。 産業機械 2016.8 P061-065_統計資料2-生産実績.indd 65 65 2016/08/10 11:18 送信先 発信元 一般社団法人 日本産業機械工業会 編集広報部 行 FAX:03-3434-4767 貴社名: 所属・役職: 氏名: TEL: FAX: 「産業機械」をご購読いただき、誠にありがとうございます。定期購読の希望、送付先の変更・追加等が ございましたら、お手数ですが下記にご記入の上、ご返信下さいますようお願い申し上げます。 1 「産業機械」定期購読申し込みについて 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運営幹事会資料 (会議・講演) 年9回 8 機種別部会の調査研究報告書 (自主事業等) 発刊のご案内:随時(送料等を実費ご負担いただきます) 9 各種講演会のご案内 随時(講演会によっては実費ご負担いただきます) 10 新年賀詞交歓会 東京・大阪で年1回開催 11 工業会総会懇親パーティ 年1回 12 関西大会懇親パーティ 年1回(関西大会:11月の運営幹事会を大阪で開催) 13 関係省庁、関連団体からの各種資料 随時 14 その他 工業会ホームページ内の会員専用ページへの認証 (上記各資料の電子データをご利用いただけます) ≪お問い合わせ先≫ 一般社団法人 日本産業機械工業会 総務部 TEL:03-3434-6821 FAX:03-3434-4767 E-mail:[email protected] 産業機械 2016.8 P067_賛助会員制度.indd 67 67 2016/08/10 11:18 記事募集のご案内 当誌では、会員企業の相互の理解をより深め、会員各社のご活躍の様子を広く読者に紹介するという趣旨の下、各種 トピックスを設けており、会員の皆様からのご寄稿を募集しております(掲載料無料) 。ぜひ貴社のPRの場としていただ けると幸いに存じます。ご寄稿に関するお問い合わせにつきましては下記までご連絡ください。 (お問い合わせ先) 一般社団法人 日本産業機械工業会 編集広報部 TEL:03-3434-6823 FAX:03-3434-4767 E-mail:[email protected] 編集後記 ■8月号は、 特集 「風水力機械①」 として座談会をはじめ、 (作り方) 多くの装置、技術、事例について紹介させていただきま 良質な手すき した。部会長、副部会長、風水力機械部会の皆様には、 和紙を柿の渋で ご多忙のところ多大なご協力をいただき、心より感謝申 張り合わせた し上げます。 「 地 紙 」に、 錐 や小刀などを使 ◎今月号の伝統工芸品は「東京染小紋」 (とうきょうそめ って模様を彫り こもん)です。 ます。長板に白 (歴史) 生地を張り、そ 小紋の発症は室町時代にさかのぼります。広く小紋が の上に型紙をの 染められるようになったのは江戸時代です。全国から集 せ、ヘラで糊を まる大名の裃の染めを行うようになって産地が形成され おいていきます。生地を板からはがし、地色糊を大きな ました。当初は武士だけの裃小紋でしたが、江戸時代中 ヘラで塗り付けて地色染めをします。糊の中の染料を生 期には町人文化の自由で粋な感覚を受け、庶民の間でも 地に定着させるため、地色糊が乾かないうちに蒸します。 用いられ、華やかに発展しました。小紋は、江戸時代に 糊や余分な染料を落とすため、念入りに水洗いをします。 は男女を問わず着られましたが、明治時代になると女性 専用となりました。 (作り手から一言) 小紋とは、型染めの文様の種類をいい、細かい模様染 (特徴) めのことです。また、旗指物や天幕などの大紋、浴衣や 小紋染には伊勢型紙が使用され、練達した技術者によ 手ぬぐいなどの中紋があります。なお、型紙を大きさで って手彫りされています。東京染小紋は、長い伝統に培 区別したという説もあります。 われた技術によって生み出され、その微細な幾何学模様 (主要製造地域) 東 京都/墨田区、新宿区、世田谷区、 と、単彩な中にも粋で格調高い趣をもつところに特徴が あります。 産業機械 No.791 Aug 平成28年8月10日印刷 平成28年8月22日発行 練馬区他 (指定年月日) 昭和51年6月10日 2016年8月号 発行人/一般社団法人 日本産業機械工業会 田中 信介 ホームページアドレス http://www.jsim.or.jp 発行所・販売所/本部 (機械振興会館4階) 〒105-0011 東京都港区芝公園3丁目5番8号 TEL: (03)3434-6821 FAX: (03)3434-4767 販売所/関西支部 (堂ビル2階) 〒530-0047 大阪市北区西天満2丁目6番8号 TEL: (06)6363-2080 FAX: (06)6363-3086 編集協力/株式会社 ダイヤ・ピーアール TEL: (03)6716-5299 FAX: (03)6716-5929 株式会社 アズワン TEL: (03)3266-0081 FAX: (03)3266-5966 印刷所/株式会社 内外リッチ ■本誌は自然環境保護のため再生紙を使用しています。 (03)6272-3103 FAX: (03)6272-3108 TEL: (工業会会員については会費中に本誌頒価が含まれています) ●無断転載を禁ず 68 INDUSTRIAL MACHINERY 2016.8 P068_編集後記.indd 68 2016/08/10 11:18 201608-H2-3.indd すべてのページ 2016/08/09 13:19 平成28年8月22日発行(毎月1回20日発行第791号)ISSN0558−4809 一般社団法人 日本産業機械工業会 Aug 2016 791 8 ﹁風水力機械①﹂ 特集﹁風水力機械①﹂ 特集﹁風水力機械①﹂ 平成 年8月 日発行︵毎月1回 日発行第 号︶ 28 22 20 791 700 頒価 201608号-H1-4.indd すべてのページ 2016 Aug 円︵消費税別 円︶ 56 No. 791 2016/08/09 13:18