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小売業界 - 一般社団法人新日本スーパーマーケット協会

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小売業界 - 一般社団法人新日本スーパーマーケット協会
第3章
小売業界
第 1 節 小売業規模の動向
第 2 節 小売業全体の動向
第 3 節 小売業態別の動向
第 4 節 消費者購買行動
第 5 節 商品カテゴリー別の動向
小売業界の動向は、景気の低迷による消費支出の落ち込みや消費者の低価格志向、選択消費の高まり、少子高
齢化などに対応すべく、各業界とも努力をつづけている。もはや、既存顧客(消費)のみに依存するのではなく、
他業態から顧客(消費)を獲得することが大きな課題となっている。
そのため、これまでの同業種との競合のみならず、他業態との競合も今後一層厳しさを増していくと考えられ、
各業界での顧客の取り組みとその成果が注目される。
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2013年版 スーパーマーケット白書
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第 3章
小売業界
小売業規模の動向
第1節
1. 業態別企業年商規模
図表 COSMOS データベースによる業態別企業年商規模(2007 年と 2012 年の比較)
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医薬品小売業は約 3 割の伸び、百貨店業、各種商品小売業は減少
経済産業省の商業統計が事業所単位での年間
売業(主に食品スーパーマーケット)は、9 兆
販売額の集計であるのに対し、グラフは企業
1 千億円から 9 兆 6 千億円にやや増加している。
単位での年商規模の推移に着目し、2007 年と
そのほかでは、医薬品小売業(ドラッグストア)
2012 年を比較したものである。販売額の推移と
が 5 兆 8 千億円から 7 兆 6 千億円と約 3 割程度
は志向が異なるものの、各業界における規模推
の伸びをみている。コンビニエンスストア業も、
移の一例として掲載している。
約 2 割以上の伸びをみせている。逆に百貨店業
各種商品小売業(主に GMS)は、2007 年の
年商合計 19 兆円に対し、2012 年では 17 兆 7
は、7 兆 9 千億円から 6 兆7千億円に大きく年
商が減少している。
千億円と減少しているのに対し、各種食料品小
・主たる事業をもとに各業種に分類されているため、分類されている事業の年商だけでなく、企業活動における年商すべてが含まれている
・企業の年商は株式会社帝国データバンク 2007 年及び 2012 年末時点での COSMOS データベース収録全企業(同数)による年商合計
・業種分類は株式会社帝国データバンクに定義による分類
・株式会社イオンについては、2008 年純粋持ち株会社に移行したためデータから除外
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第 3 章 小売業界
図表 COSMOS データベースによる業態別年商規模の推移(2007 年∼ 2012 年)
(2007年=100)
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2007 年を 100 とした各業種における推移を
品小売業の合算)は、96.9 と小幅に縮小してい
みると、医薬品小売業が 130.2 と増加幅がもっ
る。飲食店(外食)は、2009 年の 109.7 をピー
とも大きくなっており、次いでコンビニエンス
ク に 近 年 は や や 減 少 傾 向 に あ り、2012 年 は、
ストアが 126.1、商品通信販売業が 123.9 とこ
103.8 となった。
れらが直近 5 年間で拡大した業種となっている。
料理品小売業は、2010 年の 102.2 からやや増
逆に百貨店は、84.3 と最も縮小しており、スー
加傾向にあり、2012 年は、106.7 となっている。
パーマーケット業(各種商品小売業と各種食料
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小売業全体の動向
第 2節
1. 小売業販売額
図表 商業動態統計による小売業販売動向の推移
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図表 各団体統計による業態別販売動向の推移(既存店、店舗調整後による前年同月比)
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概況:足元弱含みに推移
小売業界の販売動向は、2012 年初は比較的好
んでおり、こうした消費基調の弱さが売上の足
調だったものの、足元は全般に弱含みの状態に
踏み状態につながっている可能性が高く、先行
ある震災特需が一巡したとみられることや、天
きを慎重に見ていく必要がある。
候不順なども一因とみられる。もっとも、夏の
ボーナスの減少などから消費者マインドは弱含
・上図 経済産業省「商業動態統計調査」を基に作成
・下図 各業界団体資料を基に作成
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第 3 章 小売業界
2. 小売業景況感
図表 景気ウォッチャー調査による小売業界景気判断
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図表 景気ウォッチャー調査による小売業界景気判断(業態別)
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概況:震災の影響は一巡し、業態による景気判断差は縮小
2011 年 3 月東日本大震災で大きく落ち込ん
断が比較的堅調に推移しているものの、好不調
だ小売業の景気判断は、その後回復をみせ、一
判断の基準の 50 を下回る動きである。また震
進一退の推移を続けていた。その後 2012 年 4
災以前と比べ、業態間での判断の差が縮小して
月から下降傾向となり、10 月まで 6 か月連続の
おり、小売業全体にとって厳しい状況となって
下落となった。2012 年は、百貨店による景気判
いる。
・内閣府「景気ウオッチャー調査」を基に作成
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第 3節
小売業態別の動向
1. チェーンストア
チェーンストア販売動向:
チェーンストアの店舗数は、日本チェーンス
年を下回ることが確実であり、16 年連続での前
トア協会から退会した企業の影響を受けたため
年割れとなる。売上の約 6 割を占めている食料
2012 年にかけて大きく減少しており、その推移
品がいずれも低迷しており、厳しい価格競争が
を観察することが難しい。
その一因であると考えられる。
店舗調整後の販売動向をみると 2012 年も前
図表 チェーンストア月別販売金額と店舗数の推移(店舗調整前)
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・店舗調整前 = 全店ベース
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第 3 章 小売業界
図表 チェーンストア販売動向の推移(店舗調整後)①
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図表 チェーンストア販売動向の推移食料品細目(店舗調整後)②
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・日本チェーンストア協会資料を基に作成
・店舗調整後 = 既存店ベース
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2. コンビニエンスストア
コンビニエンスストア販売動向:好調続くも既存店ベースではやや頭打ち
コンビニエンスストアの店舗数は、2012 年
組みをすすめることで、スーパーマーケットや
に入りこれまで以上のペースで増加し、全店ベー
外食からの顧客獲得の取り組みを行っている。
スでの総販売額も増加を続けている。
また、コンビニスイーツによる女性客の獲得も
販売動向をみてみると、非食品(主にたばこ)
すすめている。
が値上げ前の買いだめや、東日本大震災による
その一方で既存店ベースでの客数・客単価は
製造中止等の影響を大きく受け、大きく乱高下
頭打ちの状況になっている。2012 年 6 月以降
しており、総販売額に多大な影響を与えている
は前年割れが続き、コンビニエンスストア市場
ことがわかる。
の飽和状態が懸念される。
コンビニエンスストアでは、近年、生鮮品の
取り扱いや店内飲食コーナーの設置などの取り
図表 コンビニエンスストア販売額(全店ベース)と店舗数推移
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・日本フランチャイズチェーン協会資料を基に作成
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第 3 章 小売業界
図表 コンビニエンスストア販売動向(全店ベース)
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図表 客数と客単価の動向(既存店ベース)
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・日本フランチャイズチェーン協会資料を基に作成
2013年版 スーパーマーケット白書
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3. 百貨店
百貨店動向:2012 年は 16 年ぶりに前年比プラスに。今後も大型改装相次ぐ
百貨店の店舗数は、年々減少を続け、販売額
2012 年以降、店舗の増床や大型改装に相次い
も低下を続けている。
でいる。これはテナントのリニューアルという
2012 年の売上高は、2011 年が東日本大震災
従来の改装ではなく、
「顧客に百貨店らしさ、楽
の影響による節約志向の高まりや、外国人観光
しさを提供する」という原点回帰の動きであり、
客が減少したことにより大幅に売上が落ち込ん
取り組みの成果が消費者にどのように受け入れ
だ反動も加わり、16 年ぶりに前年比でプラスと
られるか今後の動向が注目される。
なる見込みとなっている。食品部門では、取り
組みを強化している惣菜が堅調であり、こちら
も 2012 年は前年を上回ると見込まれる。
図表 百貨店販売額と店舗数推移(店舗調整前)
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・日本百貨店協会資料を基に作成
・店舗調整前 = 全店ベース
40
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第 3 章 小売業界
図表 百貨店販売動向(店舗調整後)
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図表 百貨店販売動向食品細目②(店舗調整後)
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・日本百貨店協会資料を基に作成
・店舗調整後 = 既存店ベース
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第 4節
消費者購買行動
1. 商品カテゴリー別購入金額
SCI − personal の 5 万人のデータによるライ
フステージ別の「食品(主食、調味料、加工食
②既婚子有り(末子 6 − 17 才)と既婚子有り
品、嗜好品)
」
、
「飲料(乳飲料、嗜好品(飲料用)、
(末子 5 才以下)
清涼飲料、アルコール飲料)
」の 15 歳∼ 69 歳
「食品」においては子の年齢が高くなること
までの男女個人一人当たりの年間購入金額を表
で全てのカテゴリーで購入金額が増加してい
している。(詳細については巻末 SCI − personal
る。なかでも加工食品(1.50 倍)と主食(1.43
概要資料参照)
倍)の増加率が高い。
ライフステージ別の特徴をみると、食品購入
「食品」同様に「飲料」も子の年齢と共に購
金額が最も多いのが「既婚子有り(末子 6 − 17
入金額が増加していく傾向がみられ、「アル
才)
」となっており、次いで「シニア(60 代)」
コール飲料」や「清涼飲料」の購入金額の増
となっている。逆に食品購入金額が少ないのは、
加が目立つ。
「乳飲料」についてはそれほど変
「その他(未婚同居)」、次いで「単身(10 代∼
わらない。
50 代)」である。
カテゴリー別の購入割合などを考慮して、そ
の特徴によりライフステージ分類を大きく 3 つ
のグループにわけ、それぞれのグループ内の違
いに着目してみる。
③単身と未婚同居
「食品」の購入金額は「未婚同居」に比べ「単
身」のほうが多い。
「食品」の購入金額に占める「嗜好品」の購
入割合が「未婚同居」で高く、
「主食」と「加工
①シニアと既婚子無し
「食品」においては「既婚子無し」に比べ、
「シニア」の購入金額が全てのカテゴリーにお
いて多い。
食品」は「単身」がやや高い。
「飲料」に関しては、
「アルコール飲料」が「未
婚同居」に比べ、
「単身」では 1.90 倍程度の購
入金額がある。
「主食」と「嗜好品」の購買金額はあまり変
わらないが、「調味料」と「加工食品」は「シ
ニア」の購入金額が上回っている。
「飲料」においては「清涼飲料」のみ「既婚
子無し」の購入金額が多いが、その他のカテ
ゴリーでは「シニア」の購入金額が上回って
いる。
42
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第 3 章 小売業界
図表 ライフステージ別一人あたり食品年間購入金額
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(10 代 -50 代)
(※末子 18 才
食
19,841 円
調 味 料
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既婚子有り
(末子 5 才以下)
既婚子有り
(末子 6-17 才)
シニア
(60 代)
その他
(未婚同居)
28,653 円
25,887 円
37,140 円
30,847 円
14,297 円
9,496 円
20,517 円
16,721 円
21,906 円
24,300 円
7,342 円
加工食品
19,800 円
40,767 円
31,346 円
46,880 円
47,206 円
13,941 円
嗜 好 品
22,271 円
30,657 円
27,683 円
36,279 円
30,932 円
19,307 円
2011.12-2012.11
主
以上を含む)
【ライフステージ分類について】
【カテゴリー分類について】
① 60 代は未既婚、
子供有無に関わらず全て「シニア」
①主食:米、パン、麺類など
②既婚者は末子年齢で3区分
②調味料:基礎調味料、加工調味料、油など
③ 15-59 歳の未婚者で家族人数1人を「単身」
③加工食品:○○料理の素、乾物、ハム、冷凍
④上記以外を「その他(未婚同居)」
食品など
④嗜好品:菓子、デザートなど
・(株)インテージ SC1-personal 2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月までの年間集計
・購入金額は、バーコードのある商品による合計金額
2013年版 スーパーマーケット白書
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43
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図表 ライフステージ別一人あたり飲料年間購入金額
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2011.12-2012.11
単身
(10 代 -50 代)
嗜好品 (飲料用)
2,534 円
乳
料
既婚子無し
᪜፡Ꮔ᭯䜐
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䟺ᮅ፡ྜྷᑽ䟻
䜦䝯䜷䞀䝯㣟ᩩ
既婚子有り
(末子 5 才以下)
既婚子有り
(末子 6-17 才)
シニア
(60 代)
その他
(未婚同居)
5,136 円
2,899 円
4,310 円
6,118 円
2,021 円
5,467 円
10,012 円
9,799 円
11,850 円
12,693 円
4,322 円
料
22,942 円
25,700 円
22,896 円
28,664 円
20,585 円
19,412 円
アルコール飲料
18,127 円
29,510 円
16,869 円
24,523 円
33,549 円
9,539 円
清
飲
涼
飲
(※末子 18 才
以上を含む)
【ライフステージ分類について】
【飲料カテゴリーの分類について】
① 60 代は未既婚、
子供有無に関わらず全て「シニア」
①嗜好品(飲料用):インスタントコーヒーなど
②既婚者は末子年齢で3区分
②乳飲料:牛乳、乳酸飲料など
③ 15-59 歳の未婚者で家族人数1人を「単身」
③清涼飲料
④上記以外を「その他(未婚同居)」
④アルコール飲料
・(株)インテージ SC1-personal 2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月までの年間集計
・購入金額は、バーコードのある商品による合計金額
44
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第 3 章 小売業界
2. 小売業態別購入金額
SCI − personal の 5 万人のデータによる業態
での購入が 20.3%にあたる 6,644 円となって
別の「食品(主食、
調味料、
加工食品、嗜好品)」、
「飲
おり、合わせて 69.6%となる。CVS(コンビ
料(乳飲料、嗜好品(飲料用)、清涼飲料、アル
ニエンスストア)が 1.6%、ドラッグストアが
コール飲料)
」の 15 歳∼ 69 歳までの男女個人
3.6%。
の年間購入額を表している。
(詳細については巻
末 SCI − personal 概要資料参照)
カテゴリー別の特徴を一人当たりの年間購入
金額における購入割合をもとに整理する。
④嗜好品
年間購入額の 40.2%にあたる 10,990 円が
スーパーマーケット(上位 10 社を除く)に
おいて購入されている。次いで大手スーパー
①主食
での購入が 17.8%にあたる 4,850 円となって
年間購入額の 47.7%にあたる 12,052 円が
おり、合わせて 58.0%となる。CVS(コンビ
スーパーマーケット(上位 10 社を除く)に
ニエンスストア)が 11.5%、ドラッグストア
おいて購入されている。次いで大手スーパー
が 9.8%。
での購入が 20.2%にあたる 5,113 円となって
食品のなかでは、CVS やホームセンター /
おり、合わせて 67.9%となる。CVS(コンビ
ディスカウントストア、ドラッグストアでの購
ニエンスストア)が 8.7%、ドラッグストアが
入割合が最も大きいカテゴリーとなっている。
6.5%。
⑤飲料
②調味料
「乳飲料」は上位 10 社を除いたスーパーマー
年間購入額の 53.9%にあたる 8,899 円が
ケットが 44.1%(3,893 円)
、大手スーパーが
スーパーマーケット(上位 10 社を除く)に
17.3%(1,532 円)、合計 61.4%と最もスーパー
おいて購入されている。次いで大手スーパー
マーケットでの購入割合の高いカテゴリーで
での購入が 21.3%にあたる 3,509 円となって
ある。それに対して「清涼飲料」はそれぞれ
おり、合わせて 75.2%となる。CVS(コンビ
25.9 %(5,917 円 )、12.8 %(2,932 円 )
、合
ニエンスストア)が 0.6%、ドラッグストアが
計 38.7%と最も購入割合の低いカテゴリーと
4.9%。
なっている。
スーパーマーケットでの購入割合が最も大
飲料カテゴリーでは、ドラッグストアは
きく、CVS の購入割合が最も小さいカテゴリー
6.2%∼ 9.9%の購入割合があるほか、清涼飲
となっている。
料は、CVS での購入割合が 17.4%である。
③加工食品
年間購入額の 49.3%にあたる 16,149 円が
スーパーマーケット(上位 10 社を除く)に
おいて購入されている。次いで大手スーパー
2013年版 スーパーマーケット白書
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45
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図表 小売業態別食品年間購入割合
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図表 小売業態別一人あたり食品年間購入額
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2011.12-2012.11
主
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䝋䜧䜽䜯䜪䝷䝌䜽䝌䜦
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䛣䛴௙
Ⴐይဗ
ホームセンター /
ディスカウントストア
大手スーパー
スーパー
CVS
5,113 円
12,052 円
2,212 円
819 円
食
ⷾᑻ㻒
䝍䝭䝇䜴䜽䝌䜦
薬局 /
ドラッグストア
その他
1,643 円
3,448 円
調 味 料
3,509 円
8,899 円
92 円
464 円
804 円
2,729 円
加工食品
6,644 円
16,149 円
518 円
639 円
1,166 円
7,620 円
嗜 好 品
4,850 円
10,990 円
3,130 円
1,128 円
2,681 円
4,530 円
【業種分類について】
【食品カテゴリーの分類について】
①大手スーパー:SCI-personal 金額ベース
①主食:米、パン、麺類など
上位 10 社(イオン、
西友、イトーヨーカドー等)
②調味料:基礎調味料、加工調味料、油など
②スーパー:上位 10 社を除くスーパー
③加工食品:○○料理の素、乾物、ハム、冷凍
③ CVS:コンビニンスストア
④ホームセンター/ディスカウントストア
食品など
④嗜好品:菓子、デザートなど
⑤薬局/ドラッグストア
⑥その他:自販機、酒屋、宅配、通販など
・
(株)インテージ SC1-personal 2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月までの年間集計
・購入金額は、バーコードのある商品による合計金額
46
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第 3 章 小売業界
図表 小売業態別飲料年間購入割合
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㻖㻑㻙㻈
㻗㻑㻛㻈
㻙㻑㻕㻈
㻔㻑㻛㻈
㻕㻘㻑㻜㻈
㻔㻛㻑㻗㻈
㻔㻚㻑㻗㻈
㻖㻖㻑㻙㻈
ኬᡥ䜽䞀䝕䞀
䜽䞀䝕䞀
㻗㻑㻖㻈
㻙㻑㻕㻈
㻦㻹㻶
㻖㻔㻑㻔㻈
㻙㻑㻔㻈
䝟䞀䝤䜿䝷䝃䞀㻒
䝋䜧䜽䜯䜪䝷䝌䜽䝌䜦
㻕㻘㻑㻛㻈
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図表 小売業態別一人あたり飲料年間購入額
䟺ළ䟻
㻛㻏㻓㻓㻓
㻚㻏㻓㻓㻓
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2011.12-2012.11
大手スーパー
嗜好品(飲料用)
スーパー
698 円
1,539 円
料
1,532 円
料
2,932 円
アルコール飲料
4,039 円
乳
清
飲
涼
飲
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ホームセンター /
ディスカウントストア
薬局 /
ドラッグストア
275 円
その他
43 円
141 円
1,215 円
3,893 円
422 円
156 円
546 円
2,281 円
5,917 円
3,977 円
977 円
2,250 円
6,766 円
7,394 円
1,357 円
1,350 円
1,588 円
6,277 円
【業種分類について】
①大手スーパー:SCI-personal 金額ベース
【飲料カテゴリーの分類について】
上位 10 社(イオン、
西友、イトーヨーカドー等)
①嗜好品(飲料用):インスタントコーヒーなど
②スーパー:上位 10 社を除くスーパー
②乳飲料:牛乳、乳酸飲料など
③ CVS:コンビニンスストア
③清涼飲料
④ホームセンター/ディスカウントストア
④アルコール飲料
⑤薬局/ドラッグストア
⑥その他:自販機、酒屋、宅配、通販など
・(株)インテージ SC1-personal 2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月までの年間集計
・購入金額は、バーコードのある商品による合計金額
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47
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第 5節
商品カテゴリー別の動向
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、
年 12 月∼ 2012 年 11 月の1年間における前年
ホームセンター、薬局・薬店、酒屋、食料品店・
比も掲載している。商品の好不調が、該当四半
パン菓子店、ペットショップなどの小売店など
期にとどまるものか、継続的なものかの判断の
全国 5161 店舗で収集された ( 株 ) インテージ
参考にされたい。
SRI(POS データ)をもとに、
2011 年第 4 期(10
なお、2011 年 3 月以降の商品動向については、
月∼ 12 月)から四半期ごとの商品カテゴリー
東日本大震災の影響を大きく受けている可能性
別好不調カテゴリーを上位 5 位と下位 5 位を掲
があることに留意していただきたい。
載している。またあわせて、その下段には 2011
1. 2011 年第 4 期(10 月∼ 12 月)
食品・飲料における好不調カテゴリー(上位、下位 5 カテゴリー)
2. 2012 年第1期(1 月∼ 3 月)
食品・飲料における好不調カテゴリー(上位、下位 5 カテゴリー)
3. 2012 年第 2 期(4 月∼ 6 月)
食品・飲料における好不調カテゴリー(上位、下位 5 カテゴリー)
4. 2012 年第 3 期(7 月∼ 9 月)
食品・飲料における好不調カテゴリー(上位、下位 5 カテゴリー)
48
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第 3 章 小売業界
1. 2011 年第 4 期(10-12 月)好不調カテゴリー
「食品」
好調カテゴリー:
不調カテゴリー:
ドレッシングは、和風タイプと乳化ごまタイ
キャラメルは、依然として生キャラメル、塩
プが市場を牽引。野菜の価格が低めだったこと
キャラメルの縮小が続く。香辛料は、ラー油
も影響か。調理用スープは、無添加や塩分控え
の前年同期比マイナスが大きく影響(前期比
め商品が好調。ビスケット&クラッカーは、チョ
35%)。プレミックスは、原材料等の価格高騰
コ掛けタイプ、サンドタイプが前年同期比プラ
による値上げの影響で前年同期比マイナス。
スに貢献。
図表 前年同期比(2011 年 10 月∼ 12 月)
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図表 前年比(2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月)
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・
(株)インテージ SRI Area: 全国による
・好不調カテゴリーについては、(株)インテージ I ー Fact report を基に作成
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「飲料」
好調カテゴリー:
不調カテゴリー:
ミネラルウォーターは、東北、関東、京浜エ
スポーツドリンクと機能性ドリンクは、主要
リアで前年同期比増。また、炭酸飲料は、新商品・
ブランドの不調により、前年同期比減。
リニューアル品の貢献により、前年増。アルコー
ル市場では、ワインが引き続き前年同期比増で
推移、1000 円以下の低価格帯が特に好調。
図表 前年同期比(2011 年 10 月∼ 12 月)
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図表 前年比(2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月)
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・
(株)インテージ SRI Area: 全国による
・好不調カテゴリーについては、(株)インテージ I ー Fact report を基に作成
50
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第 3 章 小売業界
2. 2012 年第 1 期(1-3 月)好不調カテゴリー
「食品」
好調カテゴリー:
不調カテゴリー:
ヨーグルトは、インフルエンザ対策報道の影
育児用粉ミルクは、上位メーカーの不調によ
響と昨年の東日本大震災直後のマイナスの反動
り、大きくマイナス。それ以外のカテゴリーの
で大きく前年同期比プラス。ドレッシングは、
マイナスは、東日本大震災直後の特需による反
和風と乳化ごまタイプが市場を牽引。つゆ・煮
動によるものと考えられる。
物料理の素は、和風鍋つゆが好調。
図表 前年同期比(2012 年 1 月∼ 3 月)
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図表 前年比(2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月)
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・
(株)インテージ SRI Area: 全国による
・好不調カテゴリーについては、(株)インテージ I ー Fact report を基に作成
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51
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「飲料」
好調カテゴリー:
不調カテゴリー:
「トマトには中性脂肪を減らす働きを持った成
スポーツドリンクと機能性ドリンクは、主要
分がある」というテレビ報道以降、トマトジュー
ブランドの不調により前年同期比減。
スが大幅増。炭酸飲料は、ノンアルコール飲料
と新商品の貢献により前年同期比増。サイダー
は、主要メーカーの炭酸水が貢献し、前年同期
比増。
図表 前年同期比(2012 年 1 月∼ 3 月)
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図表 前年比(2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月)
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(株)インテージ SRI Area: 全国による
・好不調カテゴリーについては、(株)インテージ I ー Fact report を基に作成
52
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第 3 章 小売業界
3. 2012 年第 2 期(4-6 月)好不調カテゴリー
「食品」
好調カテゴリー:
不調カテゴリー:
ヨーグルトは、プレーン(ソフト)、ドリン
キャラメルは大手メーカーのフルーツキャラ
クにおいて前年同期比プラス。プロバイオティ
メルの終売や、生キャラメルブームの沈静化に
クスに関する健康効用報道などが影響している
より、ダウントレンド。シロップ類は 6 月の気
と考えられる。米飯類は、ピラフ、チャーハン、
温の低下もあり、カキ氷シロップで前年同期比
五目御飯において前年同期比プラス。そば飯系
マイナス。
のヒット商品が大きく貢献。
図表 前年同期比(2012 年 4 月∼ 6 月)
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図表 前年比(2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月)
㪄㪉㪇
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(株)インテージ SRI Area: 全国による
・好不調カテゴリーについては、(株)インテージ I ー Fact report を基に作成
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「飲料」
好調カテゴリー:
不調カテゴリー:
トマトジュースは、2012 年 2 月以降トマト
機能性ドリンクは、主要ブランドの不調によ
の持つ効能についての報道が続き、好調が継続
り前年同期比減。ミネラルウォーターは昨年の
している。炭酸飲料は、ノンアルコール飲料と
東日本大震災直後の特需による反動で前年同期
新商品の貢献により前年同期比増。また、ワイ
比マイナス。
ンはペットボトル商品、ワインカクテルの貢献
により引き続き好調を維持。
図表 前年同期比(2012 年 4 月∼ 6 月)
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図表 前年比(2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月)
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(株)インテージ SRI Area: 全国による
・好不調カテゴリーについては、(株)インテージ I ー Fact report を基に作成
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第 3 章 小売業界
4. 2012 年第 3 期(7-9 月)好不調カテゴリー
「食品」
好調カテゴリー:
不調カテゴリー:
ヨーグルトは、プレーンとドリンクが好調。
キャラメルは、生キャラメルブームの沈静化
2012 年 1 月頃のプロバイオティクスの健康効
によりカテゴリ全体がダウントレンド。
用報道以降、機能性ヨーグルトが好調。袋イン
スタント麺は、
2008 年以降縮小傾向にあったが、
震災後需要の定着と、製麺方法等の技術革新に
よる新商品のヒットが要因となり前年同期比プ
ラスに転じた。
図表 前年同期比(2012 年 7 月∼ 9 月)
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図表 前年比(2011 年 12 月∼ 2012 年 11 月)
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「飲料」
好調カテゴリー:
不調カテゴリー:
前期に引き続きトマトの持つ効能についての
機能性ドリンク、紅茶ドリンクはともに 2011
報道以降、トマトジュースが好調。炭酸飲料は、
年より減少傾向にある。両カテゴリーとも大手
ノンアルコール飲料と新商品の貢献により前年
メーカーのブランドの不調がカテゴリーの売上
同期比増。ワインはペットボトル商品の貢献に
に影響。
より好調を維持。
図表 前年同期比(2012 年 7 月∼ 9 月)
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