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環境ディプロマティックリーダーの育成拠点

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環境ディプロマティックリーダーの育成拠点
戦略的環境リーダー育成拠点形成
事後評価
「環境ディプロマティックリーダーの育成拠点」
機関名:国立大学法人筑波大学
総括責任者名:永田 恭介
実施期間:平成 21 年度~平成 25 年度
目次
Ⅰ.計画の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
1.機関の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(1)環境分野における研究・人材育成の実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(2)国際交流の実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.計画構想の内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(1)国際リーダー育成システムの内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(2)環境リーダー育成プログラムの内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
(3)留学生への支援措置の内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
3.実施体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・8
4.採択時コメント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・9
Ⅱ.ミッションステートメント・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
1.計画構想の概・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
2. 3年目における具体的な目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
3. 実施期間終了時(5年目)における具体的な目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
4. 実施期間終了後の取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
5. 期待される波及効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
Ⅲ.所要経費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・11
Ⅳ.自己評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
1. 進捗状況(目標達成度)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
2. 育成システム(実施体制等)の有効性・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
3. 育成プログラムの有効性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
4. 今後の進め方(継続性・発展性の見通し)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
5. 中間評価結果への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
Ⅴ.成果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
1. 採択時コメントへの対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
2. 中間評価コメントへの対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
3. ミッションステートメントの達成度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
(1)5 年間における育成人数の目標及び実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
(2)国別留学生数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
(3)育成人数以外の目標と実績 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
(4)客観的な情勢の変化への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
(5)波及効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
(6)修了者の活躍状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
4.育成システム(実施体制等)について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
(1)実施体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
(2)留学生受入措置の内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
(3)所要経費の使途・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
(4)情報発信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
5.育成プログラムについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
(1)育成対象者の募集・選定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
(2)科目及び育成従事者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
(3)育成対象者の到達度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
Ⅵ.今後の計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・47
1.本プログラム終了時の達成目標について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
2.本プログラム終了後の継続性・発展性について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
Ⅶ.参考資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51
Ⅰ.計画の概要
■プログラム名: 戦略的環境リーダー育成拠点形成(事後報告)
■課題名: 環境ディプロマティックリーダーの育成拠点
■機関名: 国立大学法人筑波大学
■総括責任者名(役職):
永田 恭介(学長) H25 年 4 月 1 日~H26 年 3 月 31 日
山田 信博(学長) H21 年 4 月 1 日~H25 年 3 月 31 日
■実施期間:5年間
■実施経費:これまでの総額 320.6 百万円(間接経費、環境改善費込み)
1.機関の現状
(1)環境分野における研究・人材育成の実績
筑波大学は、昭和 55 年に環境問題に関する高度実務者養成を目的とした我が国最初の大学院修士
課程を設立し、平成 19 年度から大学院生命環境科学研究科の環境科学専攻(博士前期課程:定員 84
名)と持続環境学専攻(博士後期課程:定員 12 名)へと改組した。平成 18 年度までに 3000 名を越える
修了生を産学官界に輩出しており、高度な専門性を有し、かつ学際的なバックグラウンドをもつ環境リー
ダーたる人材を育成するための基盤が構築された。
また平成 13~18 年度の間、同研究科環境科学専攻を中心に、科学技術振興機構による戦略的創造
研究推進事業(CREST)、「北東アジア植生変遷域の水循環と生物・大気圏の相互作用の解明」研究プ
ロジェクトが遂行され、我が国の地球環境分野における主導的なプロジェクトとの高い評価を受けた。平
成 18 年度からは同研究科生物資源科学専攻が JICA の協力を仰ぎつつ、アジア・アフリカ地域を主たる
対象とし、農村開発課題解決に貢献する人材を育成する「持続的農村開発コース(SRD)」を実施してい
る。平成 20 年度からは同研究科環境科学・持続環境学専攻が、「国際連携環境プログラム(ICEP)」を
始動し、日本国際協力センターの協力による外務省「人材育成支援無償事業(JDS)」の環境政策専門
家や、中国高水平大学公派計画に対応した、中国のトップレベル諸大学から派遣される環境分野の留学
生の受け入れを開始した。さらに平成 21 年度から国際環境法に対応し、規制実務や産業化実務者の養
成のため、同研究科生物科学専攻と生物資源科学専攻による学際プログラムのバイオディプロマシーコ
ースを開設している。その他人間総合科学研究科フロンティア医科学専攻ではアジア地域を対象に、医
療政策立案、生命倫理、医療安全管理、感染症対策などに精通した総合的保健衛生高度専門実務者
を育成する MPH(Master of Public Health)コースを平成 19 年度から創設し、留学生を受け入れてい
る。以上の諸プログラムはいずれもすべて、英語による講義・実習運営を基本としており、本学では国際リ
ーダー育成システムのもとに、環境ディプロマティックリーダー育成拠点を構築するポテンシャルが十分
に醸成されていると言える。本事業では、環境リーダー育成という目的のもと、これら既存プログラムを基
盤として、新たな「環境ディプロマティックリーダーの育成」学際プログラムとしてスタートさせる。
(2)国際交流の実績
本学は、1744 名(平成 25 年 5 月1日現在)の留学生を受け入れ、このうち 1504 名(86%)がアジア・
アフリカ地域からの学生である。私費留学生のうち 63 %の学生に経済援助(授業料免除等)を行うととも
に、国内奨学金制度への申請支援を行っている。また同地域とは、23 ヶ国、124 大学・機関と交流協定を
結び、最近 5 年間において延べ 3050 名に上る国際交流実績(教員および学生の派遣・受け入れ数)が
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ある。また、約 600 名のチューターによるキャンパスライフ支援を行うとともに、1984 年に留学生センター
(設立時は留学生教育センター)を設立して以来、日本語教育など、多岐にわたる留学生支援プログラム
を実施している。
特に、筑波大学は生命環境科学分野において、これまで 10 年間にわたり日本学術振興会(JSPS)の
交流拠点校として、日本の全国大学と中国大学等の交流を促進してきた。中国の主要拠点大学機関(北
京大学、清華大学、中国地質大学、中国農業大学、北京師範大学、中国科学院研究生院および中国科
学院地理科学資源研究所)は、中国側交流拠点校として位置づけられ、平成 20 年からは、大学院生を
中心とし、筑波大学とこれら大学・機関との共催による日中大学院生フォーラムが、毎年開催されている。
本学は、国際共同研究や国際高等教育協力等の取組の海外拠点として、国立大学法人としてはアフ
リカ、アジア地域で初めて、筑波大学北アフリカ・地中海連携センターを平成 18 年にチュニジアに、また
平成 19 年に筑波大学中央アジア国際連携センターをウズベキスタンに設立した。また、国際協力銀行
(JBIC)との連携事業として、チュニジアから我が国への JBIC 奨学生 29 名の内、水環境分野、バイオテ
クノロジー分野、再生エネルギー分野の 15 名を、平成 20 年度より本学博士後期課程留学生として受け
入れ、高度環境技術を中心とした教育を行っている。併せて本学は我が国で唯一、アフリカ開発銀行と
包括協定を結んでおり、アフリカ地域との研究・教育連携に関し、十分な実績がある。さらにアジア地域に
おいても、モンゴル国気象水文研究所(ウランバートル)、中国科学院地理科学資源研究所(北京)等と
密な国際共同研究を行ってきた。また本学は、平成 19 年に UNESCO と「モンゴルにおける持続可能な
地下水管理に関する UNESCO-Chair プログラム」の協定を結び、UNESCO 北京アジア地域統括事務
所をカウンターパートに、モンゴル地域の地下水資源に関する国際共同研究・教育活動に取り組んでい
る。加えて、インドネシア・ボゴール農科大学との交流協定に基づき、主に森林保全・水保全分野におい
て短期・長期における教員・学生の派遣・受入を行うとともに、定期的に国際ワークショップを開催しており、
ボゴール農科大は本学の有力な東南アジア地域研究・教育拠点となっている。
2.計画構想の内容
(1)国際リーダー育成システムの内容
運営体制について:
学長のリーダーシップのもとステアリングコミッティーを設置し、成果評価を行うとともに、環境ディプロマ
ティックリーダー育成プログラムの運営方針に対し助言を行う。また、大学による予算措置に関する意志
決定、5 年間の実施期間終了後の体制構築について責任を持った検討を行う。加えて、筑波研究学園
都市における本学、独立行政法人研究機関、民間企業、自治体の環境分野の連携枠組み(筑波研究学
園都市交流協議会・つくば 3E フォーラム)のもとに、授業実施に関する客員教授の招聘、インターンシッ
プ、共同研究等の実施を行う。また、本学のアジア・アフリカ地域における海外拠点、協定大学・機関との
連携関係をもとに、つくば環境ディプロマティックリーダー国際コンソーシアムを形成し、海外インターンシ
ップ等の教育活動、国際共同研究、定期ワークショップを行い、環境ディプロマティックリーダー育成プロ
グラムの円滑な遂行をはかる。
原則英語による講義について:
既存の各種関連プログラムはすべて英語で実施されており、本プログラムによる新規科目もすべて英
語で実施する。英語対応教員のための FD(Faculty Development)を積極的に行い、英語対応可能な
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主担当教員グループ(10 名程度)を構成する。カリキュラム中の環境倫理学概論の授業をコアにした教
員研究会を設立し、すでにある授業モデルにより、実践的 FD を実施する。
留学生への支援システム構築について:
交流協定締結校からの派遣留学生に対しては、既に入学金・授業料を免除している。渡航費・滞在費
等に関し、国費留学生(大学推薦)、国際連携環境プログラム、中国高水平大学公派推薦等のプログラム
による留学生の内、環境分野(水資源、生物多様性等)の学生を本申請プログラムの学生として位置づけ
ることにより、実質的なサポートとする。また、英語対応を前提としたリサーチアシスタント(RA)、ティーチ
ングアシスタント(TA)、ティーチングフェロー(TF)の積極的採用をはかり、留学生への後方支援を行う。
さらに、本プログラム専任スタッフに英語完全対応可能な技術職員を配置し、入学前手続きから、在学中、
および修了に至るまで、授業・研究活動のみならず、一切の事務手続きもすべて英語のみで完了できる
よう、サポートシステムを構築する。一方、留学生センターの既存コンテンツを活用し、留学生に対し、日
本語教育を施し、我が国の風習・文化等への理解を深めるようにする。
ニーズ対応の人材育成手法について:
すでに本学では、既存の海外研究教育拠点や、カウンターパートとの連携を通じ、北アフリカ、北東ア
ジア、東南アジア域における、水資源、バイオ資源、感染症等に関する環境問題を扱ってきており、当該
地域における現地の環境問題解決のニーズに関し十分な情報を有している。とくにアジア・アフリカの各
地域では、持続可能な水資源・バイオ資源・森林資源等の保全・利用システムの構築や、地域の実情に
即した保健衛生システムの構築に関する課題が、高いニーズを持っているものと認識している。このような
実績を背景に、留学生、とくに博士コースの学生には、各出身地域における環境問題を研究テーマとし
て取り上げさせることとする。すなわち、留学生は解決すべき環境問題を抱えて来日することになる。これ
に対し、各々の持っている問題に対応した技術、解決能力等を、学際的・国際的な教育環境を通じて身
につけさせることを、教育の基本方針に据える。
(2)環境リーダー育成プログラムの内容
環境ディプロマティックリーダーとは:
水、感染症、生物多様性等の地球規模課題には,自然科学的問題のみならず,人口、紛争、貧困、衛
生、生態系など各種の地域的問題が密接に関連しており、したがってこれらの問題に対処していくために
は、個々の問題を個別に取り扱うのではなく、文化的な背景の中で環境、経済、社会的要因が複合した
問題として取り組むことが求められ、環境ガバナンスに関わり国際調和に対応し得る能力を育成する必要
がある。すなわち、環境に関わる科学技術を有し、かつ環境政策や環境倫理、環境に関する法体系、国
際関係、比較文化等の人文社会学的な素養をも有した人材が求められている。平成 14 年の持続可能な
開発に関する世界首脳会議(WSSD:ヨハネスブルク・サミット)では、水、エネルギー、 健康、 農業およ
び生物多様性が最重要課題として取り上げられ、平成 20 年のダボス会議においても、気候変動、水、保
健衛生、アフリカ等が課題のキーワードとして指摘された。気候変動という大きな流れの中で、とくにアジ
ア・アフリカの各地域においては、水資源、生物多様性、バイオ・森林資源等を持続的に保全利用するた
めのシステム、また環境に即した保健衛生システム等の構築や実施が喫緊の課題となっている。
さらに地球規模環境問題は、各地域固有の課題をもつとともに、一国のみでは解決し得ない国際越境
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問題を含んでいる。したがって、環境問題を解決するためには、科学技術力とともに、コミュニケーション
力、外交的交渉力、プレゼンテーション力、合意形成のための調整能力、政策立案能力、実務能力等の
能力も必要とされるが、このような人材を育成する大学院レベルの教育・研究プログラムは従来なかった。
以上を鑑み本プログラムでは、アジア・アフリカ各国や地域において、水資源・水処理技術・水環境政
策、生物多様性・バイオ資源利用、公衆衛生・疫学・医療政策など、環境技術・環境政策に精通するとと
もに、国際交渉、規制実務、産業化、教育、環境政策等、異なる場面において環境諸問題を実際に解決
することのできる人材、「環境ディプロマティックリーダー」を育成する拠点として、修士コース(2 年)、博士
コース(3 年)を形成する。
コースおよびカリキュラムについて:
2 年(修士コース)および 3 年(博士コース)からなる長期コースを基本とし、修士コースおよび博士コー
ス(計 5 年)の両方を履修することも可能である。また修士 1 年、博士 2 年での早期修了も可能とする。修
士コースは 10 名(留学生 6 名、日本人学生 4 名)、博士コースは 6 名(留学生 4 名、日本人学生 2 名)
を定員とする。
①修士コース(博士前期課程)
環境ディプロマティックリーダーの基本となる知識、教養を身につけることを目的に、環境科学、実験手
法、統計処理法等の基礎、環境倫理、環境政策、環境外交等の教養、そして、海外の環境問題が生じて
いる現場や UNESCO 等の国際機関等において、問題の実態の視察、現地政策の情報収集、環境研究
者・実務者・政策立案者等と議論を行う海外インターンシップ、英語表現力・ディベート力の向上をはかる
科目を共通必修として履修する。さらに、国際関係論、比較文化論、環境政策評価論等の選択共通科目
を履修し、環境ディプロマティックリーダーとしての教養を広げる。また、水資源、生物多様性・バイオ資源、
環境保健衛生の 3 つの全ての分野を含むとともに、修士論文研究を行う分野に重心をおき、選択専門科
目の履修を行うことにより、一つのピークを持った環境技術を身につけるとともに、幅広い技術的素養をも
習得する。
海外インターンシップでは、複数専門分野の教員が引率し、各国の学生が共に行動することにより、技
術的な分野の領域を超え、実際の環境問題解決への道筋を考える機会になり、教員自身へのフィードバ
ックも実現可能である。海外インターンシップ対象としては、すでに、筑波大学において国際共同研究な
どの実績をもとに、北アフリカ・地中海連携センター、モンゴル気象水文研究所、中国科学院地理科学資
源研究所、UNESCO 等の諸機関、国際機関等を連携し、乾燥・半乾燥地域の水・生物資源・保健衛生
問題、湿潤熱帯地域の流域環境保全問題等をテーマとして実施する。また国内インターンシップも重視
し、環境問題のフロンティアである国立水俣病総合研究センターでの研修等を行い、我が国が経験して
きた環境問題の実態と対応・解決策を、留学生と日本人学生が共に学んでいく。
修士論文では、環境問題の発生現場を意識した、環境技術の改善や理解など基礎的事項と、環境問
題に関わる既存対策や政策のレビューが併せてまとめられるよう指導する。以上の修士コースプログラム
により、水、バイオ資源、環境保健衛生の分野において高度な知識と技術を有するとともに、それらが必
要とされる問題の背景、既存の政策や問題点についても十分な理解をもち、併せて政策立案・プレゼン
テーション能力をもつ、環境ディプロマティックリーダー(修士(環境科学))を育成する。
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②博士コース(博士後期課程)
留学生は出身国や出身地域において解決すべき環境問題を、博士論文のテーマとして入学時に持っ
てくることを、選抜時点で課すことを基本とする。そうすることにより、留学生の本学における学習が、より
motivation の高いものになるとともに、現地における環境問題に関するニーズを、留学生を通じて把握
することにもなり、現地ニーズにマッチした上級環境ディプロマティックリーダーの育成が可能になる。博
士論文のテーマとしては、北アフリカ・北東アジア半乾燥域の都市における地下水資源の持続可能な利
用可能量の推定と生物活性評価による水質の環境リスク評価、中国等の新興国における水質浄化・排水
処理問題、インドネシアにおける森林違法伐採対策政策の影響評価等、現地が抱える喫緊・深刻な課題
を取り上げる。
海外インターンシップでは、アジア・アフリカ地域にある本学海外拠点等を用い、環境問題の生じてい
る現地において、国際環境問題の現場を経験させ、交渉における実務能力や国際交渉への経験構築を
促す他、留学生派遣元の研究・現業機関と連携し、そこでの研究活動や実務の補助を中心とした、より実
践的・応用的な研修・研究活動等を中心に行うものとする。
持続環境学フォーラム I は、担当教員と博士コース学生が合宿形式をとり、各学生が環境問題等に関
わるトピックスを取り上げ、レビューし、その実態、対策施策、施策の効果などを報告し、それに対し、全員
で討論することにより、より実践的な英語プレゼンテーション力や、ディベート力を育成する。持続環境学
フォーラム II は、各専門分野の教員・学生が参加し、各学生の博士論文研究発表をもとに、分野の境界
を乗り越えた幅広い視点からの議論を行う。
持続環境学特別演習 I、II、III は各々、博士論文研究の方針・計画、進捗・経過、最終報告を、公聴
会において評価・試験するもので、本プログラムにおいては、博士論文の評価は、指導教員とは別の教
員を委員長とした評価委員によって、研究の進行にともない以上の 3 段階において行われ、より厳密で客
観的な学位認証システムを構成する。上級環境ディプロマティックリーダー特講は、各国・各界におけるリ
ーディング・パーソンによる特別講義であり、受講生の視野をよりグローバルなものにする上で重要な役
割を果たす。
また、博士論文では科学技術的な成果に加え、問題解決への具体的な政策提言を含むことを課す。
以上の博士コースプログラムにより、高度な環境科学知識や技術を問題が生じている現場に適用でき、
さらに問題に対応する政策の立案、実行、当事者間・関連諸国との地域・外交交渉、合意形成、国際社
会に対するアウトリーチ等、現地の環境問題を実質的に解決できる人材:上級環境ディプロマティックリー
ダー(博士(環境学))を育成する。
以上のカリキュラムや教育体制を実現するため、専門能力のみならず、プレゼンテーション能力や、交
渉力、コミュニケーション能力等に長けた教員を本プログラムの主担当教員とすると共に、外交官等、外
交実務経験者を適宜招聘し、カリキュラムにおける、外交官的素養やコミュニケーション能力の涵養を有
効に行う。
国内外学生の選抜法について:
入試実施委員会の設立と、同委員会による公正・透明な選抜を実施する。本学大学院の入試、および
入学後に本プログラム履修生としての採否を判断する試験を行う、2 段階選抜を課す。本学北アフリカ・
地中海連携センター、モンゴル国気象水文研究所内事務所、中国科学院地理科学資源研究所内準備
室等を広報窓口とし、また、中国高水平大学公派計画、国際連携環境プログラム、国費留学生(大学推
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薦・大使館推薦)による留学生のうち、環境分野志望者を本プログラム対象の学生として受け入れることに
より、高能力である留学生の確保をはかるとともに、公正な入学試験による広い募集も併せて行う。
国内生については、海外に拠点を持つ環境系コンサルタント企業において海外調査・国際協力業務
等に従事する者、府省や JICA 等において環境・科学技術政策立案に従事する者等を対象とし、国外生
と同様の選抜の他、英語による口頭試験を課す。
フォローアップ体制:
筑波大学北アフリカ・地中海連携センター、同中央アジア国際連携センター、モンゴル国気象水文研
究所内筑波大共同事務所、中国科学院地理科学資源研究所内日中水資源センター設立準備室等、ア
フリカ・アジア地域の各国にある本学の拠点、UNESCO 北京アジア地域統括事務所等の連携機関との
国際共同教育・研究枠組みを基本に、つくば環境ディプロマティックリーダー国際コンソーシアム
(Tsukuba Environment Diplomatic Leader International Consortium: TEDLIC)を構築し、その
枠組みにおいて、アジア・アフリカ地域の環境問題・環境技術に関する定期的ワークショップ、情報のアッ
プデート、ニュースレターの刊行による情報発信、各国環境政策担当者への積極的な提言を行い、将来
的に各国・地域の環境問題解決に関する “Tsukuba Model” を発信することにより、国際的な環境問題
解決の舞台において筑波大学、筑波研究学園都市、そして我が国の国際的存在感(プレゼンス)を高め
ることを志向する。また、TEDLIC の枠組みのもと外部資金による国際共同研究を積極的に推進し、留学
生の修了後に本学教員と修了生が現地の環境問題について継続的に共に取り組み、さらにその共同研
究によって、次の留学生を育成するというポジティブ・フィードバックがかかるような体制を構築する。こうし
た体制により、本プログラムの対象各国・地域と本学ならびに我が国が、相互に受益することが可能になり、
そのことがさらなる人材の国際的好循環を生み出すことになる。
(3)留学生への支援措置の内容
本プログラムの留学生に対しては、入学金・授業料、渡航費・滞在費等に関し、国費留学生(大学推
薦)、国際連携環境プログラム、中国高水平大学公派推薦等のプログラムによる学生の内、環境分野の
学生を本プログラムの学生として位置づけることにより、実質的なサポートとする。国費留学生(大学推薦)
については、本プログラム対応者を積極的に推薦するようにする。併せて、大学として国費留学生相当の
奨学金支援に努力する。また、国内学生によるチューター、英語対応を前提としたリサーチアシスタント
(RA)、ティーチングアシスタント(TA)、ティーチングフェロー(TF)等への従事を促すことを通じ、国内学
生の国際感覚向上と留学生への後方支援をはかる。さらに、本プログラム専任スタッフに英語完全対応
可能な技術職員を配置し、入学前手続きから、在学中、および修了に至るまで、授業・研究活動のみなら
ず、一切の事務手続きもすべて英語のみで完了できるようサポートシステムを構築する。一方、留学生セ
ンターの既存コンテンツを活用し、留学生に対し、日本語教育を施し、我が国の風習・文化等への理解を
深めるようにする。
3.実施体制
学長直轄のステアリングコミッティーの助言を受けて形成される運営方針に基づき、プログラムリーダ
ー・専任教員・専任技術職員らが中心となり教育ならびに学生支援の業務に当たる。また、予算の執行、
8
カリキュラムを中心としたプログラムの実施、各種学生のサポート、5 年間の実施期間終了後の体制構築
について責任を持った検討と運営を行う。加えて、筑波研究学園都市における本学、独立行政法人研究
機関、民間企業、自治体等の環境分野の連携枠組み(筑波研究学園都市交流協議会・つくば 3E フォー
ラム)を利用し、授業実施に関する客員教授の招聘、インターンシップ、共同研究等の実施を行う。また、
本学のアジア・アフリカ地域における海外拠点、協定大学・機関との連携関係をもとに、つくば環境ディプ
ロマティックリーダー国際コンソーシアムを形成し、海外実習、海外インターンシップ等の教育活動の円滑
な遂行をはかる。
4.採択時コメント
水資源、生物多様性・バイオ資源、環境保健衛生に重点を置き、環境問題解決のために環境政策、
科学技術外交等の能力を習得する教育プログラムによる、環境ディプロマティック・リーダーの養成という
視点はユニークであり、高く評価できる。また、大学をあげての協力体制がとられ、海外との豊富な連携実
績をもとに、アジアの環境課題の把握が具体的であり、課題解決に向けた実践的な研究の進展が期待で
きる。プログラム終了後に改組による学際新専攻を創設する計画であり、継続性が期待できる。なお、本
プログラムにより育成した「環境リーダー」に対しては、総括責任者より別途共通に指定する修了証明書を
発行することを検討願いたい。
Ⅱ.ミッションステートメント(採択時)
1. 計画構想の概要
本プログラムの中心は、筑波大学の既存プログラム、筑波研究学園都市諸機関、および海外拠点・協
定機関とで構成される、つくば環境ディプロマティックリーダー国際コンソーシアムとの連携により構築さ
れる、学際カリキュラムであり、アジア・アフリカ各国や地域において、水資源・水処理技術・水環境政策、
生物多様性・バイオ資源利用、公衆衛生・疫学・医療政策等の、環境技術・環境政策に精通するとともに、
国際交渉、規制実務、産業化、教育、地方司政、国の環境政策立案・法整備等、異なる場面において環
境諸問題を実際に解決することのできる人材、「環境ディプロマティックリーダー」を育成する。
2. 3年目における具体的な目標
修士コース(2 年)では、第 1 期生 10 名(留学生 6 名、日本人学生 4 名)が修了する。水、バイオ資源、
環境保健衛生の分野において高度な知識と技術を有するとともに、それらが必要とされる問題の背景、
既存の政策や問題点についても十分な理解をもち、併せて高いプレゼンテーション能力をもつ、環境デ
ィプロマティックリーダー(修士(環境科学))に到達する。博士コース(3 年)では、第 1 期生 6 名(留学生 4
名、日本人学生 2 名)が第 2 学年の課程を終える。必修共通科目、選択共通科目および専門科目の履修
をほぼ終え、博士論文研究のうち、環境技術の現地への適用評価を終了し、具体的な対応策、政策立
案部分の作業に入る段階になっている。高度な環境技術、当事者間・関連諸国との地域・外交交渉、合
意形成等の能力も身につけ、具体的政策立案と実行に至る工程表を提示することが、残り 1 年の目標と
なる。
3. 実施期間終了時における具体的な目標
修士コース(2 年)では 3 期生までが、博士コース(3 年)では 2 期生までが修了し、プログラム 5 年の終
了時において、修士(環境科学)をもつ環境ディプロマティックリーダー30 名(留学生 18 名、国内生 12
名)、博士(環境学)をもつ上級環境ディプロマティックリーダー12 名(留学生 8 名、国内生 4 名)の養成が
9
終了する。
4. 実施期間終了後の取組
本学際プログラムの受け皿となるべく、既存の生命環境科学研究科環境科学専攻、持続環境学専攻、
生命共存科学専攻を中心に改組を行い、環境ディプロマティックリーダー育成を目的とした新たな学際
新専攻(博士前期・後期課程)の設立を目指す。修了生に対しては、つくば環境ディプロマティックリーダ
ー国際コンソーシアムの枠組みを利用し、環境問題・環境技術に関する情報のアップデート、各国環境
政策担当者への積極的な提言を行うとともに、筑波大学とリーダーの所属する機関との間で国際共同研
究を展開し、修了後も引き続きフォローできる体制を構築する。
5. 期待される波及効果
本学が育成する環境ディプロマティックリーダーは、高度な環境技術能力と政策立案、外交交渉能力
を背景に、現地の環境問題を実質的に解決し得る、科学技術外交の担い手であり、我が国の国益に大き
く寄与するものである。また、つくば環境ディプロマティックリーダー国際コンソーシアムによる海外・インタ
ーンシップ、国際共同研究などの活動を通じ、我が国と対象国との関係がより密接になり、さらに対象国
どうしの連携関係も充実することが期待されるとともに、内外の関連諸機関においても、同様のコンセプト
やプログラムによる人材育成が広がることが期待される。
10
Ⅲ.所要経費
(単位:百万円)
補助対象経費
H21
1.人件費
H22
H23
H24
H25
総 額
備 考
5.8
38.2
38.8
40.5
45.4
168.7
0.6
13.3
13.1
13.1
13.2
53.3
(1 名)
(1 名)
(1 名)
(1 名)
(1 名)
0.7
8.5
8.6
2.2
9.2
(1 名)
(1 名)
(1 名)
(0.3 名)
(1 名)
1.6
8.0
8.3
13.3
8.0
(1 名)
(1 名)
(1 名)
(1.6 名)
(1 名)
2.8
8.4
8.5
11.6
14.6
(2 名)
(2 名)
(2 名)
(3 名)
(3.5 名)
(5)非常勤講師等
0.1
-
0.3
0.3
0.4
1.1
2.備品、試作品費等
14.8
-
-
-
-
14.8
学術成果の公開、海外機
(1) 教育環境の整備
6.1
-
-
-
-
6.1
関打合わせ、入試、機会
・大判プリンタ
0.5
-
-
-
-
0.5
提供、情報公開推進
・テレビ会議システム
1.3
-
-
-
-
1.3
・プレゼンテーション
4.3
-
-
-
-
4.3
(2) 実験用機器類
8.7
-
-
-
-
8.7
ウイルス・微生物簡易測定能
・リアルタイム PCR システム
1.5
-
-
-
-
1.5
力の向上、野外での水質
・多項目水質計
1.5
-
-
-
-
1.5
測定教材、水中汚染物質
・高速液体クロマトグラフシステム
5.7
-
-
-
-
5.7
濃度測定
(1) 専任教授
(2) 専任准教授
(3) 専任助教
(4) 補助者
3.旅費
29.2
39.2
45.9
2.6
9.1
12.4
16.7
14.4
55.2
インターンシップ(海外)
-
7.7
8.7
7.9
9.6
33.9
インターンシップ(国内)
-
0.3
1.7
2.4
2.6
7.0
講師等招聘
0.5
0.7
1.3
1.4
1.4
5.3
その他(海外)
0.9
-
0.2
4.4
0.6
6.1
その他(国内)
1.2
0.4
0.5
0.6
0.2
2.9
4.消耗品費
8.4
5.6
2.0
3.0
0.4
19.4
5.その他
6.5
2.6
1.7
2.2
3.3
16.3
(1) 広報(HP・パンフ他)
5.0
1.3
0.5
1.2
0.4
8.4
(2) EDL シンポジウム開催
1.5
0.6
0.3
0.3
2.4
5.1
(3) 諸謝金
-
0.4
0.2
0.1
0.1
0.8
(4) 雑費(賃貸借費他)
-
0.3
0.7
0.6
0.4
2.0
11.4
16.7
-
-
-
28.1
-
-
6.4
5.8
5.9
18.1
6.間接経費
7.環境改善費
計
(内、自己資金)
補助対象外経費
49.5
(
0 )
0.0
(
72.2
61.3
68.2
0 )
( 0 )
( 0 )
1.9
1.9
2.5
(
69.4
320.6
0 )
( 0 )
2.2
8.5
表 1. 所要経費
注1:人件費は、補助金により手当てする人材育成業務に従事する者を職階(教授、准教授、主任研究
員、研究補助員等)に分けて、年度毎に従事人数とともに記入してください。
注2:1.~5.項の○○は各項目(××)の小合計
11
注3:補助対象経費とは本課題実施にかかる経費のうち補助金と自己資金の合計
補助対象外経費とは本補助対象経費以外に別途、外部より予算措置される他の競争的資金等を財
源とした事業の経費および土地、建物に要する経費等
注4:総計欄のうち間接経費および環境改善費についてはそれぞれの合計金額を記入してください。
12
Ⅳ.自己評価
1.進捗状況(目標達成度)
ミッションステートメントでは、プログラム 5 年の終了時において、修士(環境科学)をもつ環境ディプロマ
ティックリーダー30 名(留学生 18 名、国内生 12 名)、博士(環境学)をもつ上級環境ディプロマティックリ
ーダー12 名(留学生 8 名、国内生 4 名)の養成が終了する、としている。下記の表に示したように、EDL コ
ース(博士前期課程)および上級 EDL コース(博士後期課程)を合わせ、受入者数目標 64 名、修了者数
目標 42 名に対し、各々実績数が 93 名、54 名と、大きく上回った。中間評価時においては、上級 EDL コ
ースの国内履修生が 0 名であったが、その後プログラムにおける国内学生へのメリットの周知等に務め、2
名の国内生が上級 EDL コースを履修している。
5 年間の育成者数
人材育成のカテゴリー
受入者数
(コース等)
実績
修了者数
目標
実績(予定)
目標
EDL コース
国外
55 人
24 人
37 人(14 人)
18 人
(博士前期課程)
国内
18 人
16 人
8 人(6 人)
12 人
上級 EDL コース
国外
18 人
16 人
9 人(8 人)
8人
(博士後期課程)
国内
2人
8人
0 人(2 人)
4人
93 人
64 人
54 人(30 人)
42 人
合計
表 2. 育成者数
※「修了者(実績)」は、5 年度末までに修了する人数(成果報告書作成時点の修了実績数)
※(予定)は、成果報告書作成時点では修了していないが、6 年度以降に修了する予定数を記入する。
図 1. 平成 22 年度の国別履修生数(左)と平成 25 年度の国別履修生数(右)
また上記の図にも示されるように、平成 22 年度における履修生は 8 か国 28 名(内国内生 3 名)であった
が、その後、受入国の多様化、国内生数の増加に努力した結果、平成 25 年度には 11 か国 54 名(内国
内生 10 名)に上った。以上のことを総合的に勘案すると、育成者数に関し、当初の目標は十分に達成し
ていると評価される。
13
2.育成システム(実施体制等)の有効性
本プログラムでは、学長の統括、国際担当副学長、国際部長、関連組織等の代表からなる運営委員会
のもとで、大学院生命環境科学研究科の環境科学専攻(博士前期課程)および持続環境学専攻(博士
後期課程)の本務教員、本務技術職員、ならびにプログラム専任教員、専任技術職員が一体となり、受講
学生の選抜、カリキュラムの遂行、学生支援、海外インターンシップ・国際シンポジウムの実施等、主要活
動に対し責任を持って遂行している。本務職員と専任職員は、原則として毎週 1 回会合をもち、そこにお
いて主要な情報共有、実務的な意志決定、学生の諸状況に関する意識共有等を実施している。こうした
日常的で基礎的な活動に基づく、本務職員と専任職員の目的・問題意識の一体化と協同意識の醸成が、
本プログラムの円滑な遂行にきわめて重要な役割を果たしているものと評価される。
さらに本プログラムでは、英語対応可能専任技術職員が常駐するプログラム専用事務局を設け、関連
業務を一括して遂行しているが、とくに学生対応の窓口としての役割も大きい。そのため当事務局におい
て、学生の学修面、生活面等の各種動向を一元的に把握することができ、学生の意識や要望を日常的
にくみとり、プログラム運営に生かすことが可能になっている。
カリキュラム遂行に際しては、大学関係者、外務省、環境省等の官庁および、民間からも出講を得るとと
もに、NPO 法人等との連携協力により、ステークホルダー参加型ワークショップ等の、より実践的な教育
を行う体制が構築され、有効に機能した。
本学の重要海外拠点の一つ、北アフリカ・地中海連携センター等とは、海外インターンシップの遂行に
際し、計画段階から実施中に至るまで、全面的な協力体制のもとで、育成が実施された。
また、第 8 代ユネスコ事務局長・松浦晃一郎氏ら、産官学界の有識者に外部評価委員を依頼し、延べ 4
回にわたり外部評価を実施した。とくに最終年度に実施した外部評価において、松浦氏より、育成者の質
の高さ、海外における認知度の向上と履修生の出身国地域の多様化等に関し高い評価が寄せられ、プ
ログラムの継続について、強い期待が示された。
加えて、例年履修生に対しプログラムに対するアンケートを実施し、また最終年度には、修了生に対し
当プログラムを振り返る形でアンケートを実施した。履修生からは、海外・国内インターンシップにおいて
きわめて高い満足度が示され、修了生からは分野横断的なカリキュラム内容等に高い満足度が示された。
そして履修生、修了生とも、回答者全員が、本プログラム履修により環境問題解決に関する自身の能力
が向上したと認識し、教員・スタッフによる総合的な学生サポート体制に高い満足度が示された。
以上により、本プログラムの育成システムは、履修生に対し有効に機能していたと評価している。
3.育成プログラムの有効性
履修生の選抜については、志望動機、英語力、専門分野等を総合的に勘案し、直接面接等の方策に
より、EDL コース、上級 EDL コースとも、専攻の中でとくに優秀な学生を集めることができた。また、北ア
フリカ・地中海連携センター、国際部等との協力の下、現地の留学生フェアー等で当プログラムの周知を
積極的に実施した結果、最終的には 11 か国からの履修生を受入れた。履修生の質、出身国の多様性に
ついては、外部評価委員から高く評価された。
必修科目である海外インターンシップでは、対象国の中央政府機関、研究機関のみならず、地方の政
府機関や公私立機関、業者等を訪問し、実務者と直接意見交換する機会を設けているが、この経験を通
じ、学生達は環境問題がいかに地域固有の特性や価値観等と密接に関係しているかを理解し、問題解
決への高い意識が涵養されるようになってきている。このように、各地域における問題の当事者の話を聞
14
き、意見交換することは、環境ディプロマティックリーダーの資質醸成において、最も重要な教育活動の
一つであり、また履修生アンケートを通じ、履修生の満足度が最も高いカリキュラムの一つでもあった。加
えて、EDL 特講“Meet the Leaders”(EDL セミナー)では、毎回全学および筑波研究学園都市関連機
関にアナウンスを行い、学内外から幅広い聴講者を得た。これにより、本プログラムの認知度が上がり、履
修希望者の増加にもつながったものと評価される。
また海外インターンシップ時に催す国際シンポジウムやワークショップでは、学生に個々の研究内容に
関する発表を義務づけている。この機会は、学生が国際会議等において魅力的にプレゼンテーションを
行う能力や、有効にコミュニケーションをはかる能力を涵養する上で、非常に効果が高いものと判断され
る。
履修生の質の保証を行う方策として、修了時において、修了証 Suppliment を履修生に対して作成し、
各人がどのような能力を身につけたかを明示できるようにするとともに、プログラム担当教員による評価委
員会をつくり、各履修生がプログラム修了要件を満たし、論文においてもプログラムの趣旨が反映されて
いるかの審査を行った。
4.今後の進め方(継続性・発展性の見通し)
平成 26 年度より、本プログラムは Global 30 の「廃棄物管理専門家育成コース」を統合し、新たな英語
プログラム「Sustainability Science, Technology and Policy: SUSTEP Program (持続性科学・技術・
政策プログラム)」に継承された。SUSTEP プログラムは、EDL プログラムにおける精神を引き継ぐととも
に、水・防災分野、生態系・生物多様性分野、総合資源・廃棄物管理分野、環境政策・計画分野の 4 分
野を主要分野としている。また、プログラムの修了生、アジア・アフリカ等の関係協力諸機関等による、
SUSTEP コンソーシアムを平成 24 年に設立、平成 26 年 3 月までに、つくば(筑波大)、ベトナム・ハノイ
(ベトナム教育訓練省)、中国・上海(復旦大)の計 3 回のワークショップを開催し、国際的な枠組みでの教
育協力、修了生のフォローアップ体制を構築している。平成 26 年度 4 月時点で、SUSTEP コンソーシア
ムには、中国、台湾、インドネシア、ベトナム、マレーシア、ブラジルの教育機関が参画しており、今後、チ
ュニジア、モンゴル、ペルーに加え、オランダ、イギリスの協力機関も加える方向で調整を行っている。
また本学は、環境リーダー事業を実施してきた 17 大学のリーディング大学として、平成 25 年 9 月に 17
大学が参集した「環境リーダープログラム合同会議 2013」を主催した。この会議では、17 大学の事業に
おける資産の事業終了後への継承の方策等について意見交換がなされるとともに、事業後の大学間連
携の方策として、UNEP(国連環境計画)における環境および持続性に関する高等教育機関の国際的連
携枠組みである GUPES (Global Universities Partnership on Environment and Sustainability)
の代表 Mr. Mahesh Pradhan を基調講演者に招聘し、Mr. Pradhan から 17 大学の取組に対する高い
評価と GUPES への参画が要請された。本学が主体となり、各大学の環境リーダー事業承継プログラム
を GUPES の傘下に入る方向で現在調整を行っている。こうした取組は、本学のプログラムを今後持続
的・実質的に継続していくためのみならず、環境リーダー事業全体の資産を、より有効に利用・承継して
いくために非常に重要なことであると認識している。
5.中間評価結果への対応
上級 EDL コース(博士後期課程)の国内生増加の方策として、博士論文における課題解決型研究課
題の推進、国際協力関係、国際機関関係、環境関係 NPO 等の多様なキャリアパスの推進を目指し、海
15
外関係機関のインターンシップ等における旅費支援等の方策を講じたことにより、平成 25 年度において 2
名の国内生を確保した。また、現在 EDL コース(博士前期課程)2 年次生の国内生が、博士後期課程に
進学し、SUSTEP プログラム履修生として、国際機関でのインターンシップを希望しているため、国際原子
力機関 (IAEA) でのインターンシップを実施すべく、調整を行っている。このように、中間評価以降、上級
EDL コースの国内生確保については、確実に進展した。
また、本学北アフリカ・地中海連携センター等が主催する留学生フェアーにおいて、本プログラム教員
がフランス語で説明すること等の取組を行ったことにより、チュニジア、エリトリアからの留学生が確保され
たとともに、中東ヨルダンからの留学生も受け入れるなど、受け入れ国が確実に多様化した。
海外インターンシップにおいては、単なる視察に終わるのではなく、現地において問題の所在を明らか
にし、解決策を検討・提言するワークショップを、現地の専門家等も招聘の上行うことにより、課題発見・解
決につながる取組になってきたと評価している。また、国内では、熊本大、東京大、北九州大等との連携
により実施された水俣ユニットにおいて、水俣病を題材とし、各ステークホルダーとともに問題の所在を明
らかにし、これまでに行われてきた解決策の有効点や問題点などを具体的に検討することにより、実践的
な教育が行われたと評価される。
修了生の協力を得ながら海外インターンシップを実施する等の方策や、SUSTEP コンソーシアムによる
教育協力を通じ、継続的な事業の遂行と修了生のフォローアップも有効に行われている。こうした取組が、
とくに水資源分野に関して、民間企業の関心を呼び、国内外の水源地域における水資源・水環境の総合
的評価に関し、サントリーグローバルイノベーションセンター(株)水科学研究所と当専攻との間で、共同
研究教育が行われている。
16
Ⅴ.成果
1. 採択時コメントへの対応
「本プログラムにより育成した「環境リーダー」に対しては、総括責任者より別途共通に指定する修了証
明書を発行することを検討願いたい。」との採択時コメントに対し、環境ディプロマティックリーダー修了証
(修士コース)、上級環境ディプロマティックリーダー修了証(博士コース)の発行にあたり、当初から設定
したプログラム修了要件を満たすことと同時に、修士論文のテーマや内容が、本プログラムのコアテーマ
(水、バイオ、保健)のいずれかに合致しており、「環境問題の発生現場を意識した、環境政策や環境技
術についてのレビュー」が含まれているかなどについても検討する教育達成水準検討委員会を設立し、
修了証明書の発行基準を明確化した。さらに、修了生の質の保証を明示化する方策として、修了証に加
え、各学生の単位修得科目、研究課題等を記述し、履修中にどのような能力を身につけたかを明示でき
る修了証サプリメントを発行した。以上に基づき、平成 23 年 7 月から平成 26 年 3 月までに、EDL コース
(博士前期課程)1 期~6 期、上級 EDL コース(博士後期課程)1 期~4 期の全修了生に対し、学長およ
びプログラムリーダー名による修了証および修了証 Seppliment を、学長または副学長により直接授与し
た。
2. 中間評価コメントへの対応
「キャリアパス構築に向けた一層の努力」および、「博士コースの国内受入者数」に関し、学生の多様な
キャリアパス観の醸成と構築のため、海外インターンシップ等において、国際機関(ユネスコ本部、IAEA
(国際原子力機関)本部)等の視察・研修を行うとともに、特講授業“Meet the Leaders”において、国際機
関(ユネスコ・国際水環境プログラム専門官、元 WHO 本部世界マラリア対策部長)や、民間企業(日立製
作所地球環境戦略室環境企画センター部長代理)等からも講師を招聘し、幅広いキャリアパスに対する
深い理解と、動機付けを行った。こうした努力等により、平成 25 年度において 2 名の上級 EDL コース(博
士後期課程)国内生を確保した。また、現在 EDL コース(博士前期課程)2 年次生の国内生が、博士後期
課程への進学を志望し、将来博士取得後、国際機関等への就職を希望しているため、平成 26 年 4 月に
当該学生等を帯同し国際原子力機関(IAEA)本部等の視察・研修を行い、来年度以降当機関における
長期インターンシップの実施についても調整を行った。
「アフリカからの受入者の増加」については、本学北アフリカ・地中海連携センター等が主催する留学
生フェアーにおいて、本プログラム教員がフランス語で説明すること等の取組を行ったことにより、チュニ
ジア、エリトリアからの留学生が確保されたとともに、平成 26 年度秋学期には、マラウィからの博士後期課
程留学生を受け入れる予定である。平成 24 年度には中東ヨルダンからの留学生も受け入れるなど、受入
国が確実に多様化した。
「国内外視察とシンポジウム開催について、より課題発見や解決につながる仕組みの構築」に関し、海
外インターンシップにおいては、単なる視察に終わるのではなく、現地において問題の所在を明らかにし、
解決策を検討・提言するワークショップを、現地の専門家等も招聘の上行うことにより、課題発見・解決に
つながる取組を行ってきた。また国内では、熊本大、東京大、北九州大等との連携により実施された水俣
ユニットにおいて、水俣病を題材とし、各ステークホルダーとともに問題の所在を明らかにし、これまでに
行われてきた解決策の有効点や問題点などを具体的に検討するワークショップを現地において実施し、
より実践的な教育を行った。また、平成 22 年度から毎年 PCM (Project Cycle Management) ワークショッ
17
プを開催し、水資源、廃棄物等、様々な問題に関し、課題発見や解決につながる取組に向けた実践力を
醸成する教育を行った。
「民間企業との連携強化を含め、財源確保の具体策」、および「修了生、関係機関、協力専門家等との
ネットワーク強化」に関し、平成 26 年度においては、国際協力機構(JICA)の人材育成支援無償事業
(JDS)を獲得し、ベトナム、モンゴル、バングラデシュ等から計 10 名 / 年を受け入れている。また、修了
生の協力を得ながら海外インターンシップを実施することにより、現地でのプログラム遂行がスムーズにな
るとともに、修了生のフォローアップにもつながっている。さらに、修了生、アジア・アフリカ等の関係協力
諸機関等による、SUSTEP (Sustainability Science, Technology and Policy) コンソーシアムを平成 24 年度
に設立し、国際的な枠組みでの教育協力、修了生のフォローアップ体制を構築している。平成 26 年度 4
月時点で、SUSTEP コンソーシアムには、中国、台湾、インドネシア、ベトナム、マレーシア、ブラジルの教
育機関が参画 SUSTEP コンソーシアムによる教育協力を通じ、継続的な事業の遂行と修了生のフォロー
アップも有効に行われている。こうした取組が、とくに水資源分野に関して、民間企業の関心を呼び、国
内外の水源地域における水資源・水環境の総合的評価に関し、サントリーグローバルイノベーションセン
ター(株)水科学研究所と当専攻との間で、共同研究教育が行われている。
18
3.ミッションステートメントの達成度
(1)5 年間における育成人数の目標及び実績(25 年度末までに修了した者及び修了する見込みの者の合計)を記入してください。
1 年度目
コ ース名 対象者
2 年度目
3 年度目
4 年度目
5 年度目
5年間合計
養成
期間
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
受入
修了
受入
修了
受入
修了
受入
修了
受入
修了
受入
修了
6 年目
以降
修了
EDL
コ ース
(博士前
期課程)
国外
2年間
0 (0)
0 (0)
18 (6)
0 (0)
16 (6)
11 (6)
14 (6)
11 (6)
7 (6)
15 (6)
55 (24)
37 (18)
14
国内
2年間
0 (0)
0 (0)
3 (4)
0 (0)
8 (4)
3 (4)
3 (4)
4 (4)
4 (4)
1 (4)
18 (16)
8 (12)
6
0 (0)
0 (0)
21 (10)
0 (0)
24 (10)
14 (12)
17 (10)
15 (12)
11 (10)
16 (12)
73 (40)
45 (30)
20
上級
EDL
コ ース
国外
3年間
0 (0)
0 (0)
8 (4)
0 (0)
5 (4)
1 (0)
5 (4)
3 (4)
0 (4)
5 (4)
18 (16)
9 (8)
8
国内
3年間
0 (0)
0 (0)
0 (2)
0 (0)
0 (2)
0 (0)
2 (2)
0 (2)
0 (2)
0 (2)
2 (8)
0 (4)
2
0 (0)
0 (0)
8 (6)
0 (0)
5 (6)
1 (0)
7 (6)
3 (6)
0 (6)
5 (6)
20 (24)
9 (12)
10
0
0
(18) 93 (64)
54 (42)
30
各年度計
(博士後
期課程)
各年度累計
各年度計
(0)
(0) 29
(16)
0
0
29
(16) 15
(12) 24
(16) 18 (18)
11 (16)
21
表 3. ミッションステートメントの達成度 (括弧内は申請時の目標人数を示す)
EDL コース(博士前期課程)において、8 名が未修了となった(2 名が専門分野変更のため辞退、2名が体調不良により辞退、4 名が修了要件不足)。
上級 EDL コース(博士後期課程)において、1 名が家庭の事情により帰国した。
19
(2)国別留学生数(H26.3.31 現在)
コース
EDL コース
(博士前期課程)
上級 EDL コース
(博士後期課程)
出身国
入学者数
在籍者数
修了者数
ベトナム
17
5
12
中国
15
3
10
日本
18
6
8
モンゴル
9
2
6
バングラデシュ
4
1
3
ネパール
3
0
3
ヨルダン
1
0
1
インドネシア
1
0
1
キルギス
1
0
1
エリトリア
1
1
0
ガーナ
1
0
0
ラオス
1
1
0
ラトビア
1
1
0
合計
73
20
45
中国
14
7
7
インドネシア
2
1
1
チュニジア
1
0
1
エジプト
1
0
0
日本
2
1i
0
合計
20
9
9
表 4. 国別留学生数
(3)育成人数以外の目標と実績
地域連携・国際連携の取り組みによる認知度の向上と将来ネットワーク:
「水総合学」の授業では、つくば 3E フォーラムの枠組みにより、筑波研究学園都市の UNESCO 水災
害・リスクマネージメント国際センター、農村工学研究所、農業環境技術研究所、国立環境研究所、国土
総合技術研究所、土木研究所、森林総合研究所等の諸研究機関、ならびに内閣府から講師を招き、水
環境、水循環、防災等に関わる諸問題に関し、系統的かつ広範に講義を展開した。
また、つくば 3E フォーラムのタスクフォース「つくば次世代環境教育カリキュラムの作成と試行実践」と
連携し、つくば市内の中学生と本プログラムの留学生とが、アジア・アフリカ諸国における環境諸問題に
ついて議論する機会を設けた。この取組は、中学生にとってはアジア・アフリカの留学生から直接環境問
題に関し情報を得る機会が得られ、また本プログラムの留学生にとっては、他国の中学生に対し、わかり
やすく環境問題を説明する能力を涵養する機会を得たという点で、双方にとって誠に有意義なものであ
った。
国際連携では、プログラムの修了生、アジア・アフリカ等の関係協力諸機関等による、SUSTEP コンソ
ーシアムを平成 24 年に設立、平成 26 年 3 月までに、つくば(筑波大)、ベトナム・ハノイ(ベトナム教育訓
練省)、中国・上海(復旦大)の計 3 回のワークショップを開催し、国際的な枠組みでの教育協力、修了生
のフォローアップ体制を構築している。平成 26 年度 4 月時点で、SUSTEP コンソーシアムには、中国、
20
台湾、インドネシア、ベトナム、マレーシア、ブラジルの教育機関が参画しており、今後、チュニジア、モン
ゴル、ペルーに加え、オランダ、イギリスの協力機関も加える方向で調整を行っている。
産官学連携活動と教育への効果:
つくば 3E フォーラムに参画することですでに産官学との連携がある他、外交講座、環境ディプロマティ
ックリーダーセミナー・特講「Meet the leader」、その他の集中講義などにおいて、外務省、JICA、環境
省、電力中央研究所、膜分離技術振興協会、UNICEF、UNFPA (国連人口基金)、東北大学、京都大
学等、産学官界から幅広いトップクラスの講師を招き、本プログラム受講生が直接受講、議論する機会を
設けることができた。また個別学生のインターンシップ先として、平成 22 年には中国北京 JICA 事務所、
平成 23 年には日本適合性認定協会において実施され、さらに平成 27 年度には IAEA(国際原子力機
関)において、長期インターンシップを実施する方向で調整している。
(4)客観的な情勢への変化への対応
東日本大震災時の対応:
平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災によって筑波大学も被災し、教室や実験室の破損などにより
教育活動の一部停滞があった。春季休業中に入っていたため、留学生は一部を除きほとんどが、急遽、
出身国への帰国をしたが、本プログラムとして全学生の安否確認、定期的連絡をおこなった。福島第一
原発からの放射能汚染に対する不安感は学生の中に大変強く、再来日への抵抗もあったが、予定通り開
始された筑波大学の新学期には本プログラム受講生は全員、学業を再開した。また専攻への 4 月入学生
に対する、本プログラムへの選抜試験も 4 月 27 日に実施され、国内リーダー8 名が合格、国外リーダー
は修士コース 6 名、博士コース 1 名が合格した。また震災のため入国が遅れた博士コース希望の学生 1
名の面接試験を 5 月 12 日に別途行い、合格とした。
加えて、履修学生らの原発問題に関する関心が高まったことに伴い、EDL Café and Debate におい
て、複数回にわたり原発問題を取り上げ、議論を行った。
(5)波及効果
修了証 Suppliment の発行:
修了生の質の保証を行う方策として、修了時において、修了証 とその Suppliment を履修生に対して
作成し、学長、プログラムリーダー名により発行した。修了証 Suppliment には、履修科目、研究論文テ
ーマ等が記載され、各人が履修中にどのような能力を身につけたかを概観できるようになっている。これ
は、欧州のボローニャプロセスの中で発行されている Diploma Suppliment を参考にしたものであるが、
各大学院専攻等の事情に合わせて発行することにより、環境リーダーの修了証における質保証を行う一
助になるものと思われる。すでに、いくつかの大学には、本学の修了証 Suppliment の事例を提供してお
り、他機関等にとっても有効であるものと考えている。
実践能力の育成:
現場を知り、自分で考え、議論・交渉・合意形成を行う能力があり、目標達成に結び付ける実践力、こ
れらを養うことをプログラムの主要目標とし、海外インターンシップをその中核として位置づけている。すな
わち、第三国の現場をできるだけ体験させること、そのための事前勉強会、必ず何か質問できるようにす
21
る、現地で開催する国際ワークショップの企画や実施に主体的に関わらせること等である。また国内では、
定期的に「EDL Café and Debate」を開催し、時事問題、環境問題を議論しあうディベートの場を定期的
に設け学生が主体的に企画実践している。また講義の一環として、国際機関や JICA など各国政府の開
発 援 助 計 画 な ど に 広 く ツ ー ル と し て 用 い ら れ て い る 、 参 加 型 ワ ー ク シ ョ ッ プ ( Project Cycle
Management; PCM)を 2 日間にわたり実施し、問題発見能力、プロジェクト形成能力やマネージメント
能力を養成する試みを行った。2 日間のワークショップを修了した学生には、PCM 東京より修了証が発
行される。PCM 手法は、JICA を始め国際協力分野においてプロジェクト管理手法として広く使われてお
り、同分野での就職あるいはキャリアアップを図るためのスキルの一つである。本プログラムでは人材育成
の必須要素と位置づけ、積極的に推奨しており、受講生のほぼ全員が履修している。
平成 22 年度
開講日
平成22年12月21日,22日
テーマ
環境プロジェクト計画立案PCM ワークショップ
講師(所属)
大迫
林
正弘(NPO 法人 PCM Tokyo 理事長)
泰子(開発コンサルタント・フリー)
平成 23 年度
開講日
平成 23 年 12 月 2 日,3 日
テーマ
都市廃棄物処理
講師(所属)
大迫
正弘(NPO 法人 PCM Tokyo 理事長)
高橋
佳子(有限会社 Y’sコンサルティングオフィス 代表)
平成24年度
開講日
平成25年1 月11日,12日
テーマ
飲料水の安全と安心
講師(所属)
大迫
正弘(NPO 法人 PCM Tokyo 理事長)
石渡
文子(ビコーズインスチチュート㈱ シニアコンサルタント)
– つくば市を例に–
平成25年度
開講日
平成25年12月26日,27日
テーマ
自然災害と気候変動
講師(所属)
大迫
正弘(NPO 法人 PCM Tokyo 理事長)
砂原
美佳(名古屋大学大学院法学研究科 特任講師)
表 5. PCM ワークショップ開催一覧
(6)修了者の活躍状況
修了生の進路状況を、下記の表に示し、また何人かの事例について、在学中の学修概要および現職
での業務概要等を、46ページから54ページにかけて示した。外国人留学生については、修了後派遣元
の機関に復帰する者、公募等を通し研究職に就く者、日本企業に就職する者等があげられる。また、日
本人学生については、NPO、民間企業、進学等、幅広いキャリアパスが認められる。国際協力コンサルタ
ントNPOにおいて各種ODA案件に関わる者、水ビジネス関連グローバル企業の海外事業部において国
際案件担当を務める者、歯科医師として国際協力に貢献するため大学歯学部に編入学した者等、本プ
ログラムの履修を通じて学修した各種の能力等を生かして活躍することが、期待される。また、平成26年
度博士前期課程を修了後、博士後期課程に進学し、博士取得後に、国際機関等への就職を志望してい
る者もいる。58ページには、本プログラム履修生、修了生の専門分野と扱う問題が対象とする空間的なス
22
ケールを、模式的に示した図を掲載した。このように、本プロラム履修生・修了生の守備範囲は、実験室
の試験管スケールから地球規模スケールまで、また、微生物から生態系、水資源、保健衛生、気候変動、
文化人類学までときわめて幅広く、かなりの地球規模課題をカバーしている。本プログラムの修了生が、
様々なキャリアにおいて、地球規模課題解決の最前線で、グローバルリーダーとして活躍してくれるであ
ろうことを、確信している。
国籍・性別
帰国後勤務先
職 務
(平成 26 年 3 月現在)
ベトナム・男・35 歳
Cityneon Vietnam Company Limited, Vietnam
ベトナム・男・35 歳
ベトナム自然資源環境省・ベトナム環境局
水質汚染のモニタリングと管理のための規
制や法整備に関する調査と検討。ベトナム政
府への報告と政策提言。
モンゴル・女・40 歳
モンゴル品質標準局(MASM)
国の法律や規制の運用、規制遵守の監視、国
キルギス・女・35 歳
キルギス政府・環境森林保護機関・生物多様性・自
自然保護区の管理と生物多様性保全のため
然保護区と環境教育部局
の科学研究のモニタリングと指導。
日本・男・29 歳
アイ・シー・ネット(株)
インターナショナル開発コンサルタント、
日本・男・31 歳
筑波大学大学院生命環境科学研究科持続環境学専攻
際基準の導入および関連する行政業務。
ODA 案件形成基礎調査等
大学院生
博士課程
中国・男・28 歳
Beijing
Foreign
Enterprise
Human
Resources
人材派遣・コンサルタント
Service Co.,Ltd (公社)
中国・男・28 歳
日立システムズ(株)
システムエンジニア
バングラデシュ・男・28 歳
(株)システムエグゼ
システムエンジニア
中国・女・32 歳
筑波大学大学院生命環境科学研究科持続環境学専攻
大学院生
博士課程
中国・女・28 歳
Lidyarich Financial Group, Shanghai
モンゴル・男・36 歳
ADRA-Mongolia
MEAL project specialist
モンゴル・女・36 歳
モンゴル国家水文気象研究所
研究員
モンゴル・女・31 歳
モンゴル地生態学研究所
研究員
ベトナム・男・29 歳
Center for Agricultural Research and Ecological
Studies (CARES) - Hanoi University of Agriculture
(HUA), Vietnam
バングラデシュ・男・38 歳
バングラデシュ人事省
ベトナム・男・34 歳
Center
for
Agrarian
Systems
Research
and
Development, Vietnamese Academy of Agriculture
Sciences( ベトナム農業科学アカデミー)
日本・女・44 歳
東京大学大学院 博士課程
大学院生
日本・男・25 歳
日立製作所(株)
日本・女・25 歳
水 ing(株)
海外事業部・水ビジネス海外展開等担当。
日本・男・27 歳
岡山大学歯学部編入
大学生 (歯科部門での国際協力を志望)
ベトナム・女・28 歳
筑波大学大学院生命環境科学研究科持続環境学専攻
大学院生
博士課程
中国・女・26 歳
Chongqing Municipal Administration Commission,
China
インドネシア・女・26 歳
筑波大学大学院生命環境科学研究科持続環境学専攻
大学院生
博士課程
中国・女・28 歳
(独)物質・材料研究機構
研究補助
ネパール・男・30 歳
東京大学大学院 博士課程
大学院生
ヨルダン・男・32 歳
東京大学大学院 博士課程
大学院生
23
ベトナム・男・30 歳
Vietnam Institute of Meteorology Hydrology and
研究者
Environment, Researcher,
バングラデシュ・女・38 歳
Ministry of Public Administration as senior
senior assistant secretary
assistant secretary; Bangladesh Secretariat,
ベトナム・女・26 歳
"Centre for Agriculture and Forestry Planning and
技術者
Designation
ベトナム・女・29 歳
Vietnam Institute of Meteorology, Hydrology and
研究者
Environment, Ministry of Natural Resources and
Environment
ベトナム・女・28 歳
Vietnam
Ministry
of
Natural
Resources
and
Officer
Environment
ベトナム・女・29 歳
Ministry of Agriculture and Rural Development
Officer
ベトナム・男・28 歳
Faculty
Lecturer
of
Fisheries,
Hue
university
of
Agriculture and Forestry
モンゴル・女・37 歳
Eastern Mongolian Protected Area Administration.
日本・男・25 歳
シェブロンコーポレーション
ネパール・男・27 歳
筑波大学大学院命環境科学研究科持続環境学専攻
大学院生
博士課程
ネパール・女・32 歳
筑波大学大学院命環境科学研究科持続環境学専攻
大学院生
博士課程
表6. EDLコース(博士前期課程)修了者の進路状況
国籍・性別・年齢
帰国後勤務先
職 務
(平成 26 年 3 月現在)
中国・男・32 歳
ハイケム株式会社
チュニジア・男・33 歳
Water Researches and Technologies Center at Borj
助教
Cedria Technopark, Tunisia
インドネシア・男・35 歳
日本大学生物資源科学部生物環境工学科
博士研究員
中国・女・27 歳
Research Center on Fictitious Economy and Data
研究者
Science, 中国科学院大学
中国・女・29 歳
School of Environmental Science and Engineering, 助教
中国天津大学
表7. 上級EDLコース(博士後期課程)修了者の進路状況
24
4.育成システム(実施体制等)について
(1)実施体制
プログラムの管理運営:
プログラム実施体制は図 1 の通りである。本プロ
グラムでは、筑波大学学長の下、国際担当副学長、
環境担当学長補佐、調整官、留学生センター長、
関連研究科長等から構成されるステアリングコミッ
ティー(運営委員会)を設置している。
この委員会の機能は、プログラムの全体方針の
確立、実施内容に関する助言、評価、支援等であ
る。具体的には、運営の中心を担うプログラムリー
ダー、担当専攻および専任教員に対し、プログラ
SUSTEP コンソーシアム
ムの戦略・方針の策定、大学内の他プログラムお
よび大学外の諸機関・諸団体との調整など、プロ
図 2. 環境ディプロマティックリーダープログラム実施体制
グラム全体に関わる議題について助言と評価を行
い、円滑なプロジェクト運営を推進することである。
これまでの会議で日本人学生受入促進や多様な
国・地域からの留学生の受入促進、留学生への総合的サポートの充実、修了後のキャリアパス形成、産
業界・官公庁との連携の強化等につき議論がなされ、随時プログラムの更新が図られる体制となってい
る。
教育体制に関し、本プログラムでは、水、バイオ・生物資源、環境保健という幅広い分野の教育活動を
充実すべく、中心拠点である生命環境科学研究科のみならず、人間総合科学研究科、人文社会科学研
究科、北アフリカ研究センター、農林技術センター、陸域環境研究センターといった学内の他組織からの
協力を得ている。こうした総合大学の潜在能力を十分に活用した体制を構築することで、自然科学、社会
科学、人文科学、それぞれの要素を含めた教育プログラムを提供している。
大学外の機関とは、筑波研究学園都市交流協議会およびつくば 3E フォーラムを通じて協力体制を確
立している。これらプラットフォームを通じて、国立環境問題研究所、土木研究所といった、つくば市内の
他の研究機関から非常勤講師を招き、連携を通じた教育プログラムの充実化を行っている。またプログラ
ムの修了生、アジア・アフリカ等の関係協力諸機関等による、 SUSTEP (Sustainability Science,
Technology and Policy) コンソーシアムを平成 24 年に設立、平成 26 年 3 月までに、つくば(筑波大)、
ベトナム・ハノイ(ベトナム教育訓練省)、中国・上海(復旦大)の計 3 回のワークショップを開催し、国際的
な枠組みでの教育協力、修了生のフォローアップ体制を構築している。
外部からの評価とシステムの改善:
本プログラムでは以下のメンバーににより、第三者評価委員会を構成し(下表、順不同、敬称略)、平
成 23 年 9 月以降、延べ 4 回にわたり委員会を開催した。
25
氏 名
機 関・役 職
佐藤 洋
国立環境研究所・理事
塩尻 和子
東京国際大学・国際交流研究所長
松浦 晃一郎
第8代ユネスコ事務局長
丸山 康樹
(財)電力中央研究所・主席研究員
Joseph R. DesJardins
Professor, Vice Provost, Department of Philosophy, College of St. Benedict and
St. John’s University, Minnesota, U.S.A.
表 8. 第三者評価委員一覧
委員会開催日:
•
2011 年 9 月 6 日
•
2011 年 9 月 30 日
•
2012 年 2 月 16 日
•
2013 年 7 月 11 日
主なコメント
•
カリキュラムの構成が途上国のニーズに対応し、環境問題の解決につながる構成になっている
•
海外拠点などを活用して、海外インターンシップを通して実践的なリーダー育成が達成されて
いる
•
育成対象者の質が高く、また育成対象者の本プログラムに対する評価が高い
•
育成されたリーダーとのネットワークが構築され、継続的な支援と交流の維持が期待される
•
海外での認知度も向上し、学生の出身国・地域が多様化してきている
•
プログラムの継続を強く期待する
また本プログラムでは随時、履修生を対象にしたアンケートを実施してきた。教育プログラムの内容に
対して、①インターンシップのさらなる充実化、②年間スケジュールの提示、③英語作文能力向上に向け
たプログラムの強化といった要望が寄せられた。こうした要望に対し①講義内でインターンシップ予定地
の環境問題を取り上げる、②プログラム新受講生向けガイダンスで年間スケジュールを提示、③英語ライ
ティングセンターの設置(英語を母国語とする英文校正非常勤スタッフの採用)といった措置を取り、プロ
グラムの充実化に努めてきた。
EDL ライティングセンター
平成 23 年 7 月より英語ネイティブスピーカーを雇用し、EDL ライティングセンターを発足した。当センタ
ーには英語ネイティブスピーカーが常駐し、EDL 履修生のクラスレポートや研究論文、学位論文の英文
校閲を実施している。また、ライティングセンター主催の英語科学論文執筆におけるチュートリアルを開催
し、剽窃への倫理意識を高めるとともに、適切な引用方法について課題を出しながら実習を行った。現在
雇用中の校閲者(オーストラリア国籍・博士学位保持者)を、平成 26 年度以降も継続雇用しており、学生
の英語力向上に役立てている。
26
Document type
Apr
May
Jun
Jul
Aug
Sep
Oct
Nov
Dec
Jan
Feb
Mar
Year total
Document review
14
15
38
8
10
16
17
23
16
24
19
23
223
Abstracts
2
2
6
2
1
44
1
58
2
1
17
2
2
17
5
2
Reports
1
Theses
2
3
5
Journal articles
5
5
1
Power point
2
2
8
3
1
3
2
3
4
2
2
1
1
Oral papers
1
6
3
1
1
3
1
40
7
5
表 9. EDL Writing Centre の利用状況(2013 年度)
本プログラムの目的は、アジア・アフリカ各国や地域において、水資源・水処理技術・水環境政策、生
物多様性・バイオ資源利用、公衆衛生・疫学・医療政策など、環境技術・環境政策に精通するとともに、
国際交渉、規制実務、産業化、教育、地方行政、国の環境政策立案・法整備等、異なる場面において環
境諸問題を実際に解決することのできる人材を育成することである。この目標に鑑み、各分野の専門能力
はもちろん、プレゼンテーション能力や、交渉力、コミュニケーション能力等に長けた教員の公募を行い、
平成 22 年 3 月までに専任教授、同准教授、同助教をそれぞれ 1 名ずつ、計 3 名を採用した。この内、
准教授 1 名が平成 24 年 4 月に異動したことに伴い、審査を経て同月に助教を准教授に昇任させ、公募
を経て、助教 1 名を平成 24 年 4 月より新たに採用した。また補助者として専任技術職員 2 名を公募によ
り選定し、こちらについては平成 21 年 11 月よりプログラムに専従している。その他、上記の学内諸機関に
所属する教員も事業参加者としてプログラム運営に従事しており、全学的な支援の下、プログラムの実施
を行っている。
(2) 留学生受入措置の内容
本学の大学改革・改善推進経費(公募型教育研究経費等支援経費)により、平成 21 年度以降、毎年
200 万円~400 万円の学内補助措置が講じられてきた。これら経費により、国内実習(熊本県水俣市)の
参加補助に用いるとともに、受講生への学習支援のため、履修留学生に対し英語 OS のノートパソコンを
貸与している。加えて大使館推薦国費留学生枠の確保努力や、国際協力機構(JICA)の人材育成支援
無償事業(JDS)により、ベトナム、モンゴル、バングラデシュ等から毎年 10 名程度の留学生を受け入れ
ている。その他、私費留学生を対象とした本学の入学料、授業料減免制度等の利用やその他奨学金に
ついての情報提供及び手続き補助を実施している。さらに外国語に堪能な専任技術職員 2 名により、随
時、留学生の履修、海外インターンシップに伴うビザ手続き、日常生活面等、多様な支援を行っている。
EDL コース(修士)履修生のうち約 6 割(43名)が無償奨学金を受給しており、さらに無利子・有利子を
合わせると、奨学金受給生は全体の 7 割に上る。上級 EDL コース(博士)では、全体の 85%が無償の奨
学金を受けており、研究活動に専念できる環境が整えられている。
本学の入学金・授業料の免除制度により補助を受けている履修生は、EDL コース 13 名、上級 EDL コ
ース 17 名であり、さらに国際協力機構(JICA)の人材育成支援無償事業(JDS)や留学生本国政府によ
り入学金・授業料が別途支給されている履修生は 30 名に上る。このように、本プログラム履修生の多くは
27
外部での選抜による補助を受けており、これは優秀な学生が本プログラムに集まっていることの裏付けの
一つとも言える。
奨学金種別
EDL コース
無償
上級 EDL コース
43
17
無利子
4
0
有利子
3
0
なし
23
3
合計(人)
73
20
表 10. EDL 履修生の奨学金需給者数
(3)所要経費の使途
全体経費:
本プログラムの戦略推進費(旧:振興調整費)の総額(間接経費および環境改善費を含む)は、平成 21
年度:49.5 百万円、平成 22 年度:72.2 百万円、平成 23 年度 61.3 百万円、平成 24 年度 68.2 百万円、
平成 25 年度 69.4 百万円である。これに対して育成対象となる学生数は平成 22 年度 28 名から、平成
25 年度 54 名であり、当初予定育成者数を上回っている。
人件費:
本プログラムの専従者にかかる人件費総額は、平成 22 年度 38.2 百万円から平成 25 年度 46.0 百万
円(見込み)となっており、経費全体の 72%から 66%程度を占めているが、人材育成を目的とする本プロ
グラムでは必要十分な経費であると考えている。それぞれの職務内容は次の通りである。(表 3)
補助者:
平成 21 年度以降、2 名の専任技術職員を雇用し、教材作成、ホームページの維持管理、各種行事の
アナウンスおよび受付、実習授業のサポート業務等を行っている。
職 名・人 数
H21
H22
H23
H24
H25
職 務 内 容
予算計画および執行の取りまとめ、環境ディプロマティックリーダー
専任教授
1
1
1
1
1
専任准教授
1
1
1
0.3
1
EDL Café の運営、必修講義の運営、国内実習・海外実習の計画
専任助教
1
1
1
1.6
1
ニュースレターの発行、必修講義の運営、国内年次シンポジウム、国
プログラム特別講義を含む必修講義の運営、国内・海外実習の手配
内実習・海外実習の計画
技術職員
2
2
2
2
1.7
―
―
2.8
3.3
3.9
予算管理、海外実習の手配、講師招聘、学務、留学生サポート、広報
(HP・ニュースレター)
補佐員
外国人補佐員による英文校閲(各種レポート・論文等)、会計・学務等
の補助
人件費総額
5.8
38.2
44.5
45.6
46.0
180.1(環境改善費を含む総額)
(単位:百万円)
表 11.
プログラム担当教員・職員の職務内容
28
設備用品:
本プログラムにおいては、教育環境を整備し、課題を計画通りに遂行すべく、以下の表に示すような設
備用品を購入した。(表 4)
名称・形式
テレビ会議システム
ポスター印刷用
大判印刷機
OKIプリンタ複合機
StepOnePlus リアルタイム
PCR システム
多項目簡易水質計
プレゼンステーション
(E-learning)
高速液体クロマトグラフシ
ステム
表 12.
数量
価格
設置場所(要更新)
理科系棟 C501
用途
海外連携機関との打合せ、入試に伴う面接試
1
1,320,375
1
539,175
理科系棟 A 206
被育成者による学術成果の公開促進
1
527,436
理科系棟 B 201
プログラムに係る教材・資料の作成
1
4,252,500
理科系棟 A
2
1,575,000
理科系棟 A
1
1,480,500
理科系棟 B 201
1
5,722,500
理科系棟 A
験や遠隔講義の実施
被育成者によるウイルス・微生物簡易測定能
力の向上
水質測定の実習教材として活用
各種セミナーの復習機会の提供および各種
セミナーの情報公開の推進
水中の汚染物質濃度を測定する実習教材と
して活用
設備備品
(4)情報発信
本プログラムのカリキュラムの一つである、環境ディプロマティックリーダー(EDL)特講は、EDL セミナ
ーとして、HP 等を通じ広報を行っている。そのため、学内はもとより、筑波研究学園都市の各研究機関
等からも聴講者があり、本プログラムの認知度の向上にも寄与した。また、特講の講義のほぼ全てについ
て、講師の了承のもとで、その内容を E-Learning システムを活用し、HP 上で公開している(講師の希望
により、完全公開と、パスワード付き公開とがある)。これについては、各国から反響があり、E-Learning
を聴講したので、本プログラムの履修生になりたい旨の問い合わせ等もあり、プログラムの周知にも役立
っている。
また、毎年度実施している、EDL 年次シンポジウムも公開で開催しており、プログラム全体の年次報告
に加え、履修生によるインターンシップ等の報告、研究成果報告(口頭・ポスター発表)、招聘者によるコ
メント等からなり、本プログラムの重要な情報発信の場となっている。加えて、平成 25 年 9 月には、環境リ
ーダー合同会議 2013 を、本学が主催して開催し、環境リーダー事業実施 17 大学全体の取組について、
情報交換・情報発信するとともに、事業終了後の課題等についても有益な情報交換を行うことができた。
こうしたシンポジウムや会議の成果等は、いずれも、プログラムの HP に掲載されている。
(http://edl.envr.tsukuba.ac.jp/jp/)。
また、季刊ニュースレターを発行(全 17 号)し、HP 上で公開するとともに、印刷媒体も毎回作成し、関
係諸機関等に配布、様々な媒体による情報発信に努めてきた。
(i)育成された人材による研究成果
【修了者の修士、博士論文の題目】
修士論文(計 46 件)
29
平成 23 年 7 月修士論文(4 件)
TURDUMATOVA, Nazgul. “The Legal Framework of Nature Conservation and Protected Area
Management in the Kyrgyz Republic.” Master’s Thesis, University of Tsukuba.
NGUYEN, Trung Thuan. “A Study on the Pollution Control Policy for Industrial Waste Water in Hanoi
City, Vietnam.” Master’s Thesis, University of Tsukuba.
他2件
平成 24 年 3 月修士論文(10 件)
SHIRAISHI, Takuya. “Grazing Impact on Above-Ground Biomass and Species Diversity along Altitudinal
Gradient in Alpine Meadow on the Qinghai-Tibetan Plateau.” Master’s Theses, University of Tsukuba.
SUGAMOTO, Yusuke. “Measurement of Primary Productivity at Boulder Shore and Its Contribution to
the Coastal Ecosystem.” Master’s Theses, University of Tsukuba.
他8件
平成 24 年 7 月修士論文(6 件)
GONCHIG, Gantulga. “The Establishment of Sustainable Livestock Farming Service in Galshir, Mongolia:
Challenges and Possibilities of Integrated Governance”, Master’s Theses, University of Tsukuba.
NATSAGDORJ, Natsagsuren. “Evaluation of Factors Affecting on Soil Moisture in Arid and Semi-arid
Regions in Mongolia.” Master’s Theses, University of Tsukuba.
他4件
平成 25 年 3 月修士論文(9 件)
NAGAHAMA, Kazuyo. “Forest Management, Utilization, and People's Perception of a Van Panchayat in
Garhwal, Uttarakhand, India.” Master’s Theses, University of Tsukuba.
SHIMIZU, Tatsuki. “Study on the Effectiveness of Windbreak Trees for Reduction of Evaporation in an
Agricultural Land in the Nile-Delta, Egypt.” Master’s Theses, University of Tsukuba.
他7件
平成 25 年 7 月修士論文(10 件)
IKHLAYEL, Mahdi. “Proposal for Sustainable and Integrated Municipal Solid Waste Management System
in Amman, Jordan Based on the Life Cycle Assessment Method.” Master’s Theses, University of
Tsukuba.
VU, Van Minh. “Assessment of the Impacts of Climate Change on Water Allocation in the Upper Cau
River Basin-Vietnam.” Master’s Theses, University of Tsukuba.
他8件
平成 26 年 3 月修士論文(7 件)
TOMIMATSU, Kosuke. “Groundwater Recharge Process in Tuul River Watershed, Ulaanbaatar,
Mongolia.” Master’s Theses, University of Tsukuba.WANG, Wenlong. “Effect of Mg2+ on Nitrification
Capability of Aerobic Cranules When Treating Synthetic Wastewater.” Master’s Theses, University of
Tsukuba.
SINGH, Kumar Rajeev. “Analysis of the Benefits of Introducing the Integrated Solid Waste Management
Approach in Developing Countries: Case Study in Kathmandu City.” Master’s Theses, University of
Tsukuba.
30
他4件
博士論文(計 9 件)
平成 24 年 3 月博士論文(4 件)
WANG,Shuozhi. “Interactions between Fungi and Bacteria Associated with Degradation of PAHs.”
Doctoral Diss., University of Tsukuba.
CHEKIRBANE, Anis. “Interaction Between Groundwater and Saline Surface Water in Alluvial Aquifers of
Ephemeral Coastal Streams, North-east of Tunisia.” Doctoral Diss., University of Tsukuba.
SETIAWAN, Yudi. “Study of Land Use Change in Regional Scale of Java Island, Indonesia.” Doctoral
Diss., University of Tsukuba.
XIANG, Nan. “Comprehensive Evaluation of Socio-Economic and Environmental Policies Emphasizing
Reclaimed Water Utilization to Effectively Achieve Sustainable Development in Tianjin, China.” Doctoral
Diss., University of Tsukuba.
平成 25 年 7 月博士論文(4 件)
ZHANG, Wanjun, “Genetic Analysis of Chloral Hydrate Dechlorination in Pseudomonas putida LF54”,
Doctoral Diss., University of Tsukuba.
ZHAO, Yingxin. “Adsorption of Chromium (VI) from Wastewater Using Natural and Modified Akadama
clay.” Doctoral Diss., University of Tsukuba.
FANG, Hao. “Regulation of Phenotypic Variations in Pseudomonas aeruginosa.” Doctoral Diss.,
University of Tsukuba.
YANG, Shengjiong. “Development of Adsorbents for Phosphate Removal from Aqueous Solution.”
Doctoral Diss., University of Tsukuba.
平成 26 年 3 月博士論文(1 件)
LI, Shuhong. “Utilization of Soybean Curd Residue for Polysaccharides Production by Morchella esculenta
and Evaluation of its Biological Activity.” Doctoral Diss., University of Tsukuba.
【国際会議などでの発表実績】(12 件)
Anis Chekirbane and Maki Tsujimura, “Study on Interaction between Surface Water and Groundwater in
the Eastern Coastal Plain of Cap-Bon, Tunisia.” International Symposium: Bridging Environmental
Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010).
Hossain Md. Shahadat, “Potential Impact of Climate Change on Rice Production in Indo-Gangetic
Plains.” International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline,
Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010).
他 10 件
【主要雑誌への研究成果発表】(36 件)
Yudi Setiawan, and Kunihiko Yoshino, “Land Use Change Detection by Characterizing the Vegetation
Dynamics: Case Study of Java Island, Indonesia.” Journal of the Japan Society of Photogrammetry and
Remote Sensing, vol 50 (2), 96-103, 2011
D. Ding, Y. Zhao, S. Yang, W. Shi, Z. Zhang, Z. Lei, Y. Yang. “Adsorption of Cesium from Aqueous
31
Solution Using Agricultural Residue – Walnut Shell: Equilibrium, Kinetic and Thermodynamic Modeling
Studies.” Water Research, 47, 2563-2571, 2013.
他 34 件
(ⅱ)育成システム構築に関する成果
【成果発表等】(34 件)
辻村真貴(2010):環境ディプロマティックリーダーの育成拠点.第33回国立大学法人大学院環境科学
関係研究科長等会議、2010 年 7 月 16 日、筑波大学.
辻村真貴・若杉なおみ・遠藤崇浩・孫 暁剛(2010):水問題を中心とした環境外交人材の育成.第 13 回
日本水環境学会シンポジウム「アジア・アフリカとの協働による環境リーダー育成のための国際拠点形
成事業」、2010 年 9 月 9 日、京都大学.
辻村真貴・若杉なおみ・遠藤崇浩・孫 暁剛(2010):環境ディプロマティックリーダーの育成拠点-新しい
環境人材育成を目指して-.環境科学会年会シンポジウム、環境科学と大学の環境教育の体系化-
歴史・現状・未来 VI-「環境冠大学院のサスティナビリティと大学院環境教育プログラム」、2010 年 9
月 16 日、東洋大学.
辻村真貴(2012):ポスト・環境リーダー育成事業の展望と戦略-800 人の環境リーダー人材ネットワーク
をどのように生かしていくべきか-.第 49 回環境工学研究フォーラム「環境研究・教育の海外展開に
関する特別セッション」、2012 年 11 月 29 日、京都大学.
辻村真貴(2013):環境リーダープログラムの今後の展望と課題-1000 人の環境リーダー人材ネットワー
クをどのように生かしていくべきか-.環境リーダープログラム合同会議 2013、2013 年 9 月 14 日、筑
波大学東京キャンパス文京校舎.
辻村真貴(2013):パネルディスカッション:Future Perspective of Environmental Leaders. 環境リーダープ
ログラム合同会議 2013、2013 年 9 月 14 日、筑波大学東京キャンパス文京校舎.
他 28 件
【国際会議などでの発表実績】(12 件)
Tsujimura, M. (2012): Importance of groundwater-surface water interaction in hydrological cycle and
integrated water management in arid and semi-arid regions. International Symposium on Integral
Approach towards Water Resources Management for Sustainable Development, 13th August 2012,
Zhangye City, China
Tsujimura, M. (2012): What kind of talent is necessary to solve environmental issues? -A challenge of
Environmental Diplomatic Leader (EDL) Program in University of Tsukuba-. International Conference
on “Challenges and Opportunities for Sustainable”, 4th October 2012, National University of
Mongolia, Ulaanbaatar, Mongolia.
Tsujimura, M. (2013): What kind of talent is necessary to solve environmental issues? -A challenge of 17
universities to educate new environmental leaders in Japan-. Global Universities Partnership on
Environmental and Sustainability (GUPES) Session, 7th World Environmental Education (WEEK)
Congress, 10th June 2013, Marrakesh, Morocco.
他9件
32
【主要雑誌への研究成果発表】(20 件)
Tsujimura, M., Ikeda, K., Tanaka, T., Janchivdorj, L., Erdenchimeg, B., Unurjargal, D. and Jayakumar, R.
(2013): Groundwater and surface water interactions in an alluvial plain, Tuul River Basin, Ulaanbaatar,
Mongolia. Sciences in Cold and Arid Regions, 5 (1), 126-132
Chekirbane, A., Tsujimura, M., Kawachi, A., Isoda, H., Tarhouni, J. and Benalaya, A.:
Hydrogeochemistry and groundwater salinization in an ephemeral coastal floodplain CapBon, Tunisia.
Hydrological Sciences Journal, Volume 58, Number 5, 1 July 2013 , pp. 1097-1110(14) , DOI:
10.1080/02626667.2013.800202.
他 18 件
5.育成プログラムについて
(1) 育成対象者の募集・選定
プログラムへの応募資格:
本プログラムへ応募できるのは、大学院生命環境科学研究科環境科学専攻(博士前期課程)及び持続
環境学専攻(博士後期課程)の大学院生である。
募集ならびに選抜の方法:
入学前の募集について、研究科・専攻のオープンキャンパス等においてプログラムの説明を行なうととも
に、海外の関係教育・研究機関にプログラムの案内を送付し、プログラム教員が関係機関に出張し担当
者に直接会って説明を行なった。同時に、HP 上において admission 情報を常時更新、周知している。
選抜は、2 段階により実施している。すなわち、大学院生命環境科学研究科環境科学専攻(博士前期課
程)と持続環境学専攻(博士後期課程)の入学試験、ならびにそれを経て入学した者で本プログラム履修
を希望する者に対して行う口述試験である。本学では平成 24 年度まで、1 学期(4 月)、2 学期(8 月)、3
学期(12 月)入学制度を実施しているため、各学期の新入生オリエンテーションにおいてプログラムの詳
細な説明を行なうとともに、応募用紙を配布し、学生募集を行なった。
コース
H22
4月
EDL コース
12 月
-
15
6
(20)
(7)
4
4
士後期)
(4)
合計
19
(24)
(博士前期)
上級 EDL コース(博
表 13.
H23
9月
4月
9月
H24
12 月
4月
H25
9月
合計
4月
14
9
1
10
7
11
73
(15)
(11)
(1)
(20)
(9)
(11)
(94)
1
2
3
-
4
3
-
21
(4)
(3)
(2)
(3)
(5)
(4)
10
1
16
12
1
14
10
11
94
(11)
(3)
(17)
(14)
(1)
(25)
(13)
(11)
(119)
(25)
プログラムの応募者及び合格者(括弧内は応募者数)
本プログラム応募者に対しては、口述試験を行なっている。審査はプログラム専任教員が全員参加し、
意欲(積極性)、コア分野との関連性、そして語学力(英語)の 3 項目について各 5 点、合計 15 点を満点
として総合評価を行う。また、応募者の国籍や職業、修了後の進路や活躍分野についても配慮している
(表 14)。
33
政府職員
バングラデシュ
教育機関
研究者
国際機関
民間 NGO
学生
3
エリトリア
合計
1
1
4
1
中国
3
24
27
日本
1
12
13
1
3
ヨルダン
インドネシア
キルギス
2
1
1
ラオス
ラトビア
モンゴル
1
5
3
8
ネパール
チュニジア
ベトナム
合計
2
2
2
1
17
6
42
78
1
4
2
8
13
3
14
1
1
0
表 14. プログラムの育成対象者の国籍と職業
(2) 科目及び育成従事者
本プログラムでは、環境問題に関する幅広い教養と環境科学技術の専門性を身につけている人材を
育成するためのカリキュラムが構築されている。具体的には、環境問題に関する基礎教養科目として循環
環境学概論、環境共生学概論、環境倫理学概論など、また、環境ディプロマティックリーダーに必要不可
欠な英語表現力・説明力、地域の文化の違いに対する深い理解力、環境政策に対する包括的な理解力
等を涵養するために、英語プレゼンテーション・ディベート論、国際保健概論、環境政策概論、文化生態
原論、水総合学、生物資源リサイクル論、環境政策評価論などの専門科目がある。とくに水総合学では、
筑波研究学園都市の特長を生かし、関連研究機関との連携のもとで、水に関わる幅広い分野を専門的
に講義し討論を行うことで、水問題に関する多角的な視野と洞察力を育成する。また国際保健概論(グロ
ーバルヘルス)では、感染症を中心とした地球規模の人間健康問題、気候変動や水問題による健康被
害、世界初の環境汚染公害「水俣病」などの学習を通じて、保健医療という専門性も一定程度身につけ
た環境リーダーの育成を目指している。
EDL(修士)コース(博士前期課程)(育成期間 24 カ月)
環境ディプロマティックリーダーの基本となる知識・教養を身につけるために、必修となる共通科目には、
環境科学や実験手法、統計処理法等の基礎知識養成科目から、環境倫理や政策、外交、公衆衛生、人
類学等の教養を身につける科目を備えている。そして、海外の現場において環境研究者・実務者・政策
立案者と議論する海外実習や、英語表現力・討論力の徹底的な向上を図る科目を履修することができる。
さらに、水資源、生物多様性・バイオ資源、環境保健衛生の 3 つの全ての分野を含むとともに、修士論文
研究を行う分野に重心をおき、選択専門科目の履修を行うことにより、一つのピークを持った環境技術を
身につけるとともに、幅広い技術的素養をも習得する。修士学生には修士論文の作成において、環境問
題の発生現場を意識した、既存の環境対策・政策のレビューや環境技術の改善手法や環境問題への提
言などを基本に据えることが求められる。
34
修士論文においては、1) 取り上げたテーマに関し実際に発生している環境問題との関連性が十分に
記述されているか、2) その問題に関して従来どのような科学技術が対応策として適用されているか、3)
本論文における成果は問題解決にどのような役割を果たすことが期待されるか、以上の 3 項目について
十分に検討・記述されていることを、本プログラムの修了証を得るための要件とし、プログラム専任教員に
よる、到達水準を検討し判断する委員会で評価を決定している。
図 3. EDL 生修士課程における履修例
・講義「循環環境学概論」を開講。(毎週月曜日、計 10 回開講)
・講義「環境共生学概論」を開講。(毎週水曜日、計 10 回開講)
・講義「環境倫理学概論」を開講。(毎週金曜日、計 10 回開講)
・講義「文化生態原論」を開講。(毎週月曜日、計 10 回開講)
・講義「予防環境医学」を開講。(毎週金曜日、計 10 回開講)
・講義「英語プレゼンテーション・ディベート論」を開講。(毎週月曜日、計 10 回開講)
・講義「環境政策評価論」を開講。(毎週木曜日、計 10 回開講)
・講義「水総合学」を開講。(毎週月曜日、計 10 回開講)
・講義「生物多様性論」を開講。(毎週火曜日、計 10 回開講)
・講義「国際保健概論」を開講。(毎週水曜日、計 10 回開講)
・講義「環境ディプロマティックリーダー特講 I(Meet the Leaders)」を西暦偶数年に開講。(集中、5 回
10 時限)
・講義「環境ディプロマティックリーダー特講 III(Meet the Leaders)」を西暦奇数年に開講。(集中、5 回
10 時限)
・講義「環境ディプロマティックリーダー特講 IV」を西暦奇数年に開講。(集中、2 日 10 時限)
35
・講義「環境ディプロマティックリーダー特講 II」(PCM)を西暦偶数年に開講。(集中、計 10 時限開講)
・講義「国際法概論」を開講。(集中、計 10 時限開講)
・講義「環境政策概論」を開講。(毎週月曜日、計 10 回開講)
・講義「水環境学序論」を開講。(毎週木曜日、計 10 回開講)
・講義「生物資源リサイクル論」を開講。(毎週水曜日、計 10 回開講)
・講義「森林保全計画論」を開講。(毎週木曜日、計 10 回開講)
・講義「サスティナビリティ学概論」を開講。(毎週火曜日、計 10 回開講)
・講義「環境ガバナンス」を開講。(集中、計 10 時限開講)
・実習「環境科学実習」を開講。(毎週水曜日、計 10 時限開講)
・実習「環境科学実践実習 I(海外インターンシップ)」を開講。
上級 EDL(博士)コース(博士後期課程)(育成期間 36 カ月)
国や地域の抱える環境問題などを博士論文のテーマとし、現実に即した研究を指導・評価委員会のも
とコースプログラムを高いモチベーションで進める。論文研究の一環として実施される海外インターンシッ
プでは、環境技術の応用、情報収集、実態のモニタリングなど実践的な活動を行う。また、ユネスコなどの
国際機関、海外の研究機関や政府機関等において国際・地域環境問題対応の現場を視察・経験し、環
境問題の現場を知り、問題解決に必要な能力や知識を涵養するとともに、現地の研究・教育機関と連携
し、より実践的・応用的な研修を行う。博士学生には博士論文の作成において、具体的な環境問題に対
する科学的な分析をふまえて、問題の地域的・文化的な特性に即した改善策の提案や、政策立案・管
理・実行および評価を含めることが求められる。
博士論文においては、1) 博士論文のテーマに関連した環境問題が生じた社会的背景、ならびにその
問題に対する既存の施策、政策の展開状況を検討しているか、2) その既存の施策、政策の問題点を示
しているか、3) 提言が現行の政策の問題点の改善に役立つ理由が示されているかどうか、以上の 3 項
目について、プログラム専任教員による、到達水準を検討し判断する委員会で評価を決定している。
36
図 4. EDL 生博士課程における履修例
・講義「上級環境ディプロマティックリーダー特別講義 I」を西暦偶数年開講。(集中、5 回 10 時限)
・講義「上級環境ディプロマティックリーダー特別講義 II」を西暦偶数年開講。(集中、2 日計 10 時限開
講)
・講義「上級環境ディプロマティックリーダー特別講義 III」を西暦奇数年開講。(集中、5 回 10 時限)
・講義「上級環境ディプロマティックリーダー特別講義 IV」を西暦奇数年開講。(集中、2 日計 10 時限開
講)
・講義「持続環境学フォーラム I」を開講。
・実習「環境学実践実習(海外インターンシップ)」を開講。
環境ディプロマティックリーダー特別講義・上級環境ディプロマティックリーダー特別講義
本プログラムではリーダーとしての素養と責任感の育成に重点をおき、「Meet the Leaders」とよばれ
るおよそ月一回のセミナー方式の講義を開講している。各界のトップリーダーをゲストとして招き、地球規
模で人類が抱えている生命と環境に関する諸課題や、リーダーとして国際舞台で活躍するための資質な
どについて講義を行った(下表)。また、PCM(Project Cycle Management)参加型ワークショップによ
る、問題発見能力、プロジェクト形成能力やマネージメント能力を養成する講義も開催している。PCM は
利害関係者の対話を通じて、現地の環境問題解決に向けた計画立案作りを進める手法で、国際開発・
協力の現場で活用されている。このような講義を通して、受講生に自然科学と社会科学の両分野に関す
る知見の必要性、および、学際的な素養を備えることの重要性を再認識させ、環境問題に対して臨機応
変的に対応できる素地作りを支援している。
同時に本プログラムでは主に環境ディプロマティックリーダー特別講義をプラットフォームとし、国内外
から著名な研究者および実務家を招聘しセミナーを開催した。その講演記録およびその後の質疑応答
37
は E-learning システムにて記録し、講演者の了解を得た上で、本プログラムホームページ上にて一般公
開している。こうした情報公開は、本事業の成果を広くアピールするだけでなく、新規受講生の発掘にも
大いに貢献していると考えている。
日時
H22.9.17
テーマ
講師
「地球温暖化問題:緩和と適応」
講師所属:東京大学客員教授・電力中央研究所主席研究員
H22.11.4
「水処理を革新する膜分離技術、基礎と実例」
講師所属:膜分離技術振興協会
H22.11.5
田村真紀夫
「Water, Cultural Diversity and Global Environmental Changes」
講師所属:国連大学高等研究所/UNESCO 客員教授
H22.11.19
Yves Charbit
「子どもたちにとっての環境問題―公平性という観点から考える―」
講師所属:UNICEF 東京事務所代表
H23.2.15
平林国彦
「霞ヶ浦の市民型公共事業~アサザプロジェクト~」
講師所属:NPO 法人アサザ基金代表理事
H23.5.6
飯島博
「外交講座「日本の環境外交」
講師所属:外務省国際協力局気候変動課課長
H23.9.30
加納雄大
「人類と文明」
講師所属:第 8 代 UNESCO 事務局長
H23.10.28
松浦晃一郎
「人口と環境-増大する人口、縮小する世界-」
講師所属:国連人口基金東京事務所長
H23.11.10
池上清子
「地球規模課題としてのエイズ -世界の現状と展望-」
講師所属:ボルドー第 2 大学・公衆衛生・疫学・開発研究所 教授
H23.11.24
京都大学名誉教授
講師所属:Engineer & Hydro Ecologist. National University of Mongolia
「Environmental Ethics – Sustainability and Ethics – 持続可能性と倫理-」
-2.16
講師所属:セントベネディクト/セントジョンズ大学教授
H24.6.1
「気候変動交渉と日本の外交」
講師所属:外務省国際協力局気候変動課気候変動交渉官
H24.12.14
H25.1.18
Ishgaldan
Joseph DesJardins
中村浩平
「地球温暖化:現在、将来」
講師所属:東京大学客員教授・電力中央研究所主席研究員
H24.11.15
市川光雄
「National University of Mongolia (NUM) Its Research and Education Activities」 BYAMBAKHUU
H24.2.15
H24.9.27
松岡俊二
「アフリカにおける熱帯雨林保護と先住民の生活」
講師所属:日本モンキーセンター所長
H24.2.14
François Dabis
「持続可能な地球社会と国際環境協力」
講師所属:早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授
H24.1.14
佐藤洋
「世界の人口問題:終焉へと向かうか?」
講師所属:パリ第 5 大学人口・開発研究所所長
H23.1.20
Dipak GYAWALI
「メチル水銀の健康影響:水俣病から低濃度ばく露の影響まで」
講師所属:東北大学医学系研究科環境保健医学教授
H22.12.18
丸山康樹
丸山康樹
「環境と企業-日立グループの環境への取り組み-」
講師所属:株式会社日立製作所地球環境戦略室環境企画センタ部長代理
伊藤裕理
「都市化する世界の水問題-現状と未来への挑戦-」
Sarantuyaa
講師所属:ユネスコ国際水環境プログラム・専門家
Zandaryaa
「世界マラリア対策のリーダーとして-WHO での経験から-」
講師所属:元 WHO 本部世界結核対策部長・マラリア対策部長
38
古知新
H25.2.1
「変貌する世界で生きる子どもたち」
講師所属:UNICEF 東京事務所代表
H25.6.28
平林国彦
「人口と環境 狭まる世界と拡大する課題」
講師所属:日本大学大学院総合社会情報研究科・教授、前国連人口基金東京事務所・
池上清子
所長
H25.6.29
「水俣病の科学」
講師所属:東京大学・名誉教授
H25.7.11
西村肇
「人類と文明」
講師所属:第 8 代 UNESCO 事務局長
松浦晃一郎
H25.10.2、
「地球規模課題としてのエイズ―過去、現在、未来。エイズの終焉は可能か?」
10.8
講師所属:ボルドー第 2 大学・公衆衛生・疫学・開発研究所 教授
H25.10.5
「国際環境問題と日本外交」
講師所属:地球環境問題担当大使
H25.11.14
François Dabis
堀江正彦
「アフリカにおける熱帯雨林保護と先住民の生活」
講師所属:京都大学名誉教授・日本モンキーセンター所長
H26.1.17、
「環境倫理学」
1.24
講師所属:セントベネディクト/セントジョンズ大学教授
市川光雄
Joseph DesJardins
表15. EDL特別講義ならびにEDLセミナー
実践的な育成カリキュラム
海外インターンシップはアジア、アフリカ諸国を対象とし、現地の政府関連機関、研究機関、JICA、地
方政府機関等、及び問題が生じている現場において、現地の高官、研究者、実務者等によるレクチャー、
討論、現地学生との意見交換、調査に係わる実習等を行い、実際の環境問題解決への高い問題意識を
醸成し、国際感覚を磨く機会とした(下表)。
① インドネシアインターンシップでは、ボゴール農科大学、ガジャマダ大学等との連携のもと、教育シス
テム、廃棄物処理、水資源・森林利用、地盤沈下、洪水予防、火山噴火等について関連機関視察、
フィールド調査等を実施した。さらに、現地専門家とのワークショップにおいて、調査結果の報告と森
林保全、砂防対策等に関し提言を行った。
② 中国インターンシップでは、雲南大学生命環境学院の協力のもと、急速な経済発展とともに発生した、
都市化に伴う廃水処理問題、レアメタルと鉱山開発問題、外来種・換金作物による生物多様性の破
壊問題などについて、発生現場を検証した。また、それぞれの問題の解決にむけて、行政・研究者・
地元の人々がどのような取り組みを行なっているかについて聞き取り調査を行った。
③ フランスにおいては、パリのユネスコ本部を訪問し、ユネスコにおける国際協力のミッション、業務等、
水資源問題に関わる実施プログラムの評価・検証等について、研修、意見交換、提言等を行うととも
に、パスツール研究所を訪問し、感染症基礎研究や対策等に関する国際展開戦略、世界の感染症
問題に関するあらゆる研究をリードしてきた歴史等について、研修を行った。
④ チュニジアインターンシップでは、筑波大学の海外拠点の一つである北アフリカ・地中海連携センタ
ーをはじめ、チュニジア国立農業研究所、チュニジア保健省、現地 JICA 事務所との連携のもと、水
資源問題、保健衛生問題について、フィールド調査及び関係機関の見学を行った。
⑤ ブータンインターンシップでは、持続可能な観光資源利用や文化財保存の方向性、伝統知が持続
39
可能な環境維持果たす役割などをテーマとした実地調査を行った。
⑥ モンゴルインターンシップでは、モンゴル科学アカデミー地質生態研究所や自然環境省、公衆衛生
省との連携のもと、水資源問題、生物多様性、保健衛生問題に関するインターンシップを行った。期
間中にモンゴル科学アカデミー地質生態研究所との共催でシンポジウムを開催し、EDL 教員による
口頭発表と EDL 生によるポスターセッションが行なわれた。また、水源地、下水処理場、牧場などを
見学して、現場の責任者や研究者から水源地の保全と放牧、都市化による水供給や衛生問題につ
いて講義を受けた。
⑦ ケニアインターンシップでは、日本学術振興会ナイロビ研究連絡センター、国連環境計画(UNEP)
等との連携のもと、文化多様性と民族問題、都市のスラム問題、地域住民による森林管理、生物多
様性と侵略的外来種の管理、NGO による野生動物保護活動等をテーマとし、関連諸機関の視察、
フィールドトリップを行うとともに、最終日には、各ステークホルダーも交え、課題の明確化、対応策の
検討等を行うワークショップを開催し、その内容は、現地専門家から高い評価を得た。
⑧ ベトナムインターンシップでは、ベトナム天然資源環境省、JICA ベトナム事務所等との連携のもと、
温暖化に伴う水資源問題、海洋生態保全、エコツーリズム、感染症、公衆衛生問題等に関し、関連
機関視察およびフィールドトリップ、フィールド調査を行い、ワークショップにおいて、現地専門家等と、
調査結果の検討、課題の明確化、対策・方策等に関し、意見交換を行った。
⑨ すべてのインターンシップにおいて、事前勉強会を実施し、参加学生全員に対しテーマを与え、そ
れに関するプレゼンテーションおよび質疑応答を行うことを義務づけている。さらに、インターンシッ
プ期間中には、国際ワークショップを開催し、研究内容に関する口頭・ポスター発表を参加学生に課
している。これを通じ参加学生は、インターンシップを通じ、現地で生じている環境諸問題を身近な
課題として捉え、問題発見力、質問力、コメント力、プレゼンテーション能力、討論力等を向上させる
ことができる。
派遣先(国)
期間
人数
訪問機関
重点領域
チュニジア
2010.7.26
教員 2 名、学
国立農業研究所
水資源・乾燥地の水問題
-8.5
生 10 名
保健省
保健衛生
JICA 事務所
国際協力
フランス-チュ
2011.7.11
教員 4 名、学
フランス:
環境問題への国際機関の取り組み
ニジア
-7.22
生 12 名
ユネスコ本部科学部
感染症、公衆衛生対策
パスツール研究所
水資源問題
チュニジア:
保健衛生問題
国立農業研究所
保健省
2013.9.19
教員 1 名、学
フランス:
環境問題への国際機関の取り組み
-9.27
生9名
ユネスコ本部科学部
都市化に伴う水問題
パリ市水道局
世界の公衆衛生対策
パスツール研究所
チュニジア:
水資源問題
国立農業研究所
世界遺産エコシステム
イシュクル湖
保健衛生問題
保健・環境保護局
40
地域病院施設
モンゴル
ケニア
2010.10.25
教員 4 名、学
モンゴル地質生態研究所
水処理、浄化問題
-11.1
生6名
ウランバートル市西部下水処理場
保健衛生問題
ウランバートル市保健衛生局
農村開発、地下水、水資源、水源
バヤチャンドマニ村役場
保全
2011.8.27
教員 5 名、学
モンゴル科学アカデミー地生態学研究所
水資源問題
-9.3
生 11 名
モンゴル自然環境省気象水文研究所
生物多様性
ウランバートル第 3 火力発電所
保健衛生問題
バガヌール炭鉱
エネルギー問題
2012.7.28
教員 2 名、
モンゴル国立大学
鉱山開発による水資源問題や保健
-8.4
学生 5 名
第 3 火力発電所
衛生問題
Ikh Nart in Chuluu 自然保護区
生物多様性の保全
遊牧民のゲル地区
モンゴルの文化多様性と現状
2012.7.8
教員 1 名、
日本学術振興会ナイロビ研究連絡センタ
文化多様性と民族問題
-7.21
学生 10 名
ー
による森林管理
Karura 森林地区
生物多様性と侵略的外来種の管理
ケニア野生動物公社
NGO 野生動物保護活動
アンボセリ国立公園
ケニア国立博物館
2013.8.26
教員 2 名、
日本学術振興会ナイロビ研究連絡センタ
文化多様性と民族問題
-9.7
学生 9 名
ー
地域住民による森林管理
Karura 森林地区
生物多様性と侵略的外来種の管理
Kuku group ranch
NGO の野生動物保護活動
UNEP
マサイ族村
ケニア野生動物公社
アンボセリ国立公園
インドネシア
2010.7.3
教員 1 名、学
ボゴール農科大学
水資源・森林利用
-7.16
生2名
インドネシア科学院
地下水利用
公共事業省バンドン支社
地盤沈下
洪水予防
ベトナム
2013.9.1
教員 2 名、
ガジャマダ大学
火山噴火、土砂災害河川形態、河
-9.12
学生 4 名
メラピ火山
川水理学
ウォノギリ貯水池
地下水資源、河川水質
2012.8.5
教員 3 名、
ベトナム天然資源環境省
水資源問題
-8.12
学生 8 名
JICA ベトナム事務所
海洋生態保全
フエ大学
エコツーリズム
WHO ベトナム事務所
感染症、公衆衛生問題
パスツール研究所
中国
2010.7.23
教員 2 名、学
雲南大学生命環境学院
連携国際研究
-8.6
生3名
開遠市汚水処理工場
都市化、下水処理
大囲山国立保護区
生物多様性保全
個旧船、精製工場
レアメタル鉱山開発に伴う環境問
異竜湖保護区
題
水資源、水浄化問題
ブータン
2010.8.20
教員 1 名、
農務省森林局ジグメドルジ国立公園
生物多様性
-8.30
学生 1 名
ガサ県庁
持続可能な観光資源利用
41
伝統文化保存
表 16. 海外インターンシップ
派遣先(国)
期間
国内実習(水俣) 2010.12.2
-12.4
人数
訪問機関
重点領域
教員 3 名、学
国立水俣病研究センター
毛髪水銀検査実験実習
生 15 名
水俣市立水俣病資料館
公害問題の歴史と現在
南阿蘇村
生物多様性、日本の農山村問題
2011.11.27
教員 4 名、
長崎原爆資料館
戦争と放射線が人体に与える影響
-12.1
学生 15 名
土石流被災家屋保存公園
諫早湾干拓問題
長崎県諌早湾干拓事務所
公害問題の歴史と現在
有明海漁民・市民ネットワーク
毛髪水銀検査実験実習
水俣市立水俣病資料館
環境リーダー合同シンポジウム
環境省国立水俣病総合研究センター
熊本大学
2012.11.26
教員 3 名、
長崎原爆資料館
戦争と放射線が人体に与える影響
-11.29
学生 16 名
軍艦島
日本の近代化を支えた産業の盛衰
長崎県諌早湾干拓事務所
諫早湾干拓問題
有明海漁民・市民ネットワーク
公害問題の歴史と現在
みなまたエコタウン
毛髪水銀検査実験実習
水俣病資料館
水俣市の取り組み
国立水俣病研究センター
2013.7.7
教員 3 名、
長崎原爆資料館
戦争と平和
-7.10
学生 12 名
軍艦島
日本の近代化を支えた産業の盛衰
長崎県諌早湾干拓事務所
公害問題の歴史と現在
有明海漁民・市民ネットワーク
毛髪水銀検査実験実習
熊本県庁環境生活部水俣病保健課
相思社
水俣病資料館
国立水俣病研究センター
水俣ユニット
2012.11.21-11
教員 1 名、
相思社
水俣病の過去、現在
(環境リーダー
.26
学生 5 名
御所浦島
患者組織からの聞き取り調査
大学共催プログ
遠見の家
ラム)
水俣病患者連合会
2013.11.23
教員 2 名、
水俣病資料館
水俣病の過去、現在
-11.27
学生 5 名
国立水俣病総合研究所
患者組織からの聞き取り調査
遠見の家、相思社、愛林館、産業団地
表17. 国内研修
42
月 日
9 月 19 日
訪 問 先
成田発→パリ着(フランス)
UNESCO 本部「Water Quality for Human Well-being and Environment: A Key Challenge to Water Security」
9 月 20 日
パリ市水道局 「Paris water services and the re-municipalization of water utilities」
Pavillon de l’Eau Museum
パスツール研究所
9 月 21 日
パリ発(フランス)→チュニス着(チュニジア)
国立チュニジア農業学院(INAT)セミナー
9 月 22 日
カルタゴ遺跡 古代の水供給技術
イシュケル湖自然保護(世界遺産)
9 月 23 日
High Institute of Fisheries and Aquaculture in Bizerte 養殖業と日本の国際協力
Sidi El Barrak ダム
Sylvo-Pastoral Institute of Tabarka
9 月 24 日
“Kroumirie mountains”エコシステム
Jendouba Regional Hospital 感染症、高度医療の現状
9 月 25 日
Regional Department of Hygiene and Environment Protection of Jendouba
Department of Public Health in Jendouba.
在チュニジア日本大使館
SONEDE, Tunisian National Water Distribution Utility
9 月 26 日
在チュニジア JICA 事務所
ラップアップミーティングにて研修で学んだことを発表・意見交換
チュニス発(チュニジア)→パリ着(フランス) パリ発(フランス)
9 月 27 日
成田着
表 18. フランス・チュニジアインターンシップ日程表
図 5. UNSCO 本部(9 月 20 日)
図 6. パリ市水道博物館(9 月 20 日)
図 7. 森林保全と資源の利用(9 月 24 日) 図 8.Jendouba Regional Hospital(9 月 25 日)
43
日程
10月 25日(月)
訪問先・内容
成田発
- ウランバートル着
国際シンポジウム:Bridging Environmental Leaders –Dialogue between isciplines-を開催し、モンゴル地生
10 月 26 日(火) 態学研究所研究者、UNESCO Chair、本学教員による研究発表を行った。後半では環境ディプロマティックリーダ
ーについての討論を開催。
(ウランバートル)
シンポジウム二日目を開催。プログラム受講学生6名及び現地の若手研究者2名によるポスターセッションを開
10 月 27 日(水)
催。(ウランバートル)
10 月 28 日(木) ウランバートル市汚水処理施設、公衆衛生研究所、地生態学研究所における実習。(ウランバートル)
Tuv県Bayanchandmaniへ移動。同地域の代表者からの聞き取り調査、農地で農業活動に関する調査、農地周辺の
10 月 29 日(金)
牧草地視察後、モンゴルの伝統的住居(ゲル)の見学と住民からの聞き取り調査。(Bayanchadmani泊)
10 月 30 日(土) 牧草地における水資源(湧水)に関する調査後、ウランバートルへ移動
10 月 31 日(日) ウランバートル市における現地実習・調査(ウランバートル)
11 月 1 日(月)
ウランバートル発
-成田着
表 19. モンゴルインターンシップ日程表
図 9. 国際シンポジム
図 10. 国際シンポジウム:ポスターセッションの様子
図 11. ウランバートル市汚水処理施設
⑥国内実習
受講生の 6 割以上が留学生である本プログラムでは、日本の環境問題とその解決への取組みから学ぶ
ことを重視している。平成 22 年度から毎年、「水俣インターンシップ」を実施している。熊本県水俣市で生
じた水俣病は公害の原点とされるものであり、その教訓はこれから経済成長を目指す途上国にとって大き
な意味をもつ。参加者はまず国立水俣病研究センターにおいて毛髪の水銀検査実験を自ら行い、食生
活と体内水銀値との関係を理解する。次に水俣市立水俣病資料館において水俣病患者に直接に会って
話を聞き、日本の経済発展と環境保全・地域住民の健康問題が複雑に絡み合っていることを学ぶ。
44
また、熊本大、東京大、九州大、北九州大との連携により実施した水俣ユニットでは、水俣病に関する
各セクター関係者との意見交換、関連機関等の視察を行い、それもとに、Project Cycle Management
(PCM) ワークショップ等により、参加学生らが互いに、課題について徹底的に議論し、その結果を報告
する機会をもった。参加学生は、他大学の環境リーダー履修生との交流を通じ、良い刺激を互いに受け、
また課題発見、課題解決に向けた具体的・実質的な取組ができたことで、大きく進歩したように思われた
(下表)。
2012 年 11 月 20 日~11 月 29 日
研修名
水俣ユニット
日程
11 月 20 日(火)
午後:羽田―熊本空港―水俣市
11 月 21 日(水)
現地ガイダンス
参加(5大学):
- 東京大学
訪問先・内容
水俣歴史考証館(水俣の歴史)
11 月 22 日(木)
- 筑波大学
水俣病患者連合会(不知火患者連合会・水俣病患者連合御所浦支部)を訪問(現
存する水俣病の患者認定等)
- 熊本大学
11 月 23 日(金)
水俣病協働センター遠見の家(患者発掘・補償について現状の取り組み)
- 九州大学
11 月 24 日(土)
水俣病関連講義:
- 北九州大学
- 新聞記者から見た水俣病への対応と現代の課題(熊本日日新聞社)
- 公の立場から見た水俣病(熊本県庁担当者等)
EDL 国内
11 月 25 日(日)
成果発表
11 月 26 日(月)
午後:水俣環境テクノセンター(水俣市の復興に向けての活動とエコタウン事業)
インターンシップ
RBS:屎尿堆肥化プラント、アクトビー:家電リサイクルプラント(リサイクル
事業)
11 月 27 日(火)
午前:水俣病資料館・語り部(水俣病患者による体験聴講)
午後:国立水俣病総合研究センター(近年の水銀研究の動向、毛髪中の水銀濃度
検査体験)
11 月 28 日(水)
午前:熊本港-島原港-湯江港
有明漁業協同組合(諫早湾干拓事業の漁業者側の意見をきく)
午後:諫早湾干拓堤防事務所・干拓地(干拓事業者側(長崎県)及び干拓農地農
業者側の意見をきく)
11 月 29 日(木)
午前:軍艦島(昭和の高度経済成長を支えた炭鉱産業)
午後:原爆資料館(原爆被害)
長崎空港-羽田空港
表 20. 平成 24 年度水俣ユニット(環境リーダー大学共催)
・EDL 国内インターンシップ日程表
図 12. 国立水俣病総合研究センター
図 13. 阿蘇山の牧草地と人間活動との相互作用
45
EDL Café and Debate
環境に関わる諸問題に関し、時事問題も含み幅広く議論する目的で、定期的に EDL Café and
Debateを開催している。水資源、生物多様性等、基本的な地球規模課題から、原子力発電問題等、喫
緊の課題までを幅広くテーマとして取り上げ、題材となる活字や映像資料をもとに、学生が議長になり自
由に議論することにより、単に自己主張するだけではなく、正確な情報に基づき、前向きな議論を行う素
養を身につけることができる(下表)。とくに、2011年3月の東日本大震災後は、原発問題が多く取り上げ
られ、各国の留学生、国内生が互いに原発の是非を含めて、議論を行った。
実施日
テーマ
2010.5.12
オリエンテーション
2010.6. 9
懇談
2010.7.1
議論の課題について
2010.9.6
水資源に関する総合的マネージメントについて
2010.11.12
懇談
2010.12.17
土地利用の変化:経済性、エコシステムおよび人間の健康への影響に注目する
2010.4.19
懇談
2011.5.11
原子力発電とエネルギー問題の将来
2011.6.10
福島原発事故に対する EDL 生出身国の報道のあり方と各国の人々の反応
2011.6.17
原発廃棄物の処理問題:モンゴルの原発廃棄物処理場の建設計画
2012.4.10
懇談
2012.5.25
食糧・貧困問題「飢餓と肥満のバランスをどう取るか」
2012.6.20
自然保護と資源の利用における「動物の権利」
2012.9.26
懇談
2012.10.31
エコタウン事業は地元住民にとって本当に必要か
2012.11.7
諫早干拓事業の水門は開門すべきか
2012.11.14
水俣病問題を引き起したチッソは倒産させるべきか
2013.4.8
懇談
2013.6.5
原子力発電はやはり必要か
2013. 11.13
環境問題の解決における「共通だが差異ある責任(CBDR)」の有効性を問う
表 21. EDL Cafe and Debate
(3)育成対象者の到達度
本プログラムの修了要件は以下の通りである。
環境ディプロマティックリーダー
①環境科学専攻(博士前期課程)の必修科目(18 単位)に、環境科学実践実習(海外インターンシップ)
(2 単位)を加え、必修科目とする。
②本プログラムの専門科目のうち、英語プレゼンテーション・ディベート論、国際保健概論等 8 単位を必
46
修科目とする。加えて、水資源関連、生物多様性関連、環境保健衛生の各専門分野のうち合計 4 科目
以上(ただし各分野から 1 科目以上)を必修科目とする。また、環境ディプロマティックリーダー特講 I~
IV のうち、二つ以上を必修とする。
③以上の必修科目のほか、環境政策評価論、国際法概論、環境ガバナンス、サスティナビリティ学概論
の履修を推奨する。
④修士論文においては、1) 取り上げたテーマに関し実際に発生している環境問題との関連性が十分に
記述されているか、2) その問題に関して従来どのような科学技術が対応策として適用されているか、3)
本論文における成果は問題解決にどのような役割を果たすことが期待されるか、以上の 3 項目を満たす
こと。
上級環境ディプロマティックリーダー
①持続環境学専攻(博士後期課程)必修科目(7 単位)に、環境学実践実習(海外インターンシップ)(2
単位)を加え、必修科目とする。
②上級環境ディプロマティックリーダー特講 I~IV のうち、二つ以上を必修とする。
③博士論文においては、1) 博士論文のテーマに関連した環境問題が生じた社会的背景、ならびにその
問題に対する既存の施策、政策の展開状況を検討しているか、2) その既存の施策、政策の問題点を
示しているか、3) 提言が現行の政策の問題点の改善に役立つ理由が示されているかどうか、以上の 3
項目を満たすこと。
Ⅵ.今後の計画
1. 本プログラム終了時の達成目標について
本プログラムは終了時に環境ディプロマティックリーダー(修士(環境科学))30 名(留学生 18 名、国内
生 12 名)、上級環境ディプロマティックリーダー(博士(環境学))12 名(留学生 8 名、国内生 4 名)の育成
を目標としてきた。平成 25 年度末の段階で、博士前期課程修了者は 45 名(留学生 37 名、国内 8 名)、
博士後期課程修了者は 9 名(留学生 9 名)であり、合計 54 名と目標数 42 名を大きく超えており、全体と
しては当初の計画を超えて発展していると、判断される。
2. 本プログラム終了後の継続性・発展性について
平成 26 年度より、本プログラムは Global 30 の「廃棄物管理専門家育成コース」を統合し、新たな英語プ
ログラム「Sustainability Science, Technology and Policy: SUSTEP Program (持続性科学・技術・政策プロ
グラム)」に継承された。SUSTEP プログラムは、EDL プログラムにおける精神を引き継ぎ、水資源・防災分
野、生態系・生物多様性分野、総合資源・廃棄物管理分野、環境政策・計画分野を主要分野とし、高度
な環境科学技術を身につけるとともに、問題を地域スケールから地球スケールまでの視点で俯瞰する能
力を持ち、使命感と正義感を有したグローバルリーダー人材を育成することを目的としている。平成 26 年
4 月時点における SUSTEP プログラム履修登録者は、中国、日本、ベトナム等 12 ヶ国から、博士前期(修
士)課程 27 名、博士後期(博士)課程 10 名、合計 37 名であった。本プログラムの修士課程では、環境政
策分野の授業科目を選択必修とし、主分野から 5 単位以上の取得、全 30 単位をすべて英語科目で取得、
修士論文執筆および関連プレゼンテーションをすべて英語で行うこと、海外または国内実習・インターン
47
シップを 1 科目以上履修することを修了要件としている。また、博士課程では海外または国内実習・インタ
ーンシップを 1 科目以上履修すること、SUSTEP 主催の国際セミナー・シンポジウムに参加すること、そし
て博士論文研究として SUSTEP の趣旨に合った問題解決型の課題に取り組むことを課している。
さらに、プログラムの修了生、アジア・アフリカ等の関係協力諸機関等による、SUSTEP コンソーシアムを
平成 24 年に設立、平成 26 年 3 月までに、つくば(筑波大)、ベトナム・ハノイ(ベトナム教育訓練省)、中
国・上海(復旦大)の計 3 回のワークショップを開催し、国際的な枠組みでの教育協力、修了生のフォロー
アップ体制を構築している。平成 26 年度 4 月時点で、SUSTEP コンソーシアムには、中国、台湾、インド
ネシア、ベトナム、マレーシア、ブラジルの教育機関が参画しており、今後、チュニジア、モンゴル、ペル
ーに加え、オランダ、イギリスの協力機関も加える方向で調整を行っている。
図 14. SUSTEP プログラムにおける主要分野(左)と、2014 年 4 月時点での SUSTEP 履修学生数および
出身国(右)。
実施体制としては、生命環境科学研究科環境系専攻の本務教員からなる SUSTEP 委員会が運営母体
となり、これまでに引き続き、学長のリーダーシップのもと、学長補佐室長、国際担当副学長、国際部、留
学生センター、北アフリカ研究センター、北アフリカ・地中海事務所等と連携しつつ、プログラムを遂行す
る。英語校閲担当の英語 native 職員 1 名、および教務等担当職員 2 名の計 3 名を雇用し、プログラム遂
行における事務・技術・学生サポートを行う。平成 26 年度は、JICA の人材育成支援無償事業(JDS)とし
て、ベトナム、モンゴル、バングラデシュ等から計 10 名の留学生を受入ており、JDS 事業等による経費、学
内諸経費および、研究科専攻の自己資金により、プログラム経費を賄う。加えて、引き続き、文部科学省
国費留学生の受入、JICA-JST の地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)等、大型外部資金
の獲得を図る。
また本学は、環境リーダー事業を実施してきた 17 大学のリーディング大学として、平成 25 年 9 月に 17
大学が参集した「環境リーダープログラム合同会議 2013」を主催した。17 大学の教育プログラムは、汚染
浄化や地下水等の専門的技術分野からリーダーシップ、コミュニケーション力等の普遍的な能力までをカ
バーし、また地域スケールから地球スケールまでの問題を対象にしており、ほぼすべての地球規模課題
に対応している。そして 17 大学から合計 1000 名を超える環境リーダーが輩出され、世界で活躍する。こ
れは、地球環境・地球規模課題の国際的な枠組みの中で、我が国のプレゼンスを示すきわめて重要な
成果である。この会議では、17 大学の事業における資産の事業終了後への継承の方策等について意見
48
交換がなされるとともに、事業後の大学間連携の方策として、UNEP(国連環境計画)における環境および
持続性に関する高等教育機関の国際的連携枠組みである GUPES (Global Universities Partnership on
Environment and Sustainability) の代表 Mr. Mahesh Pradhan を基調講演者に招聘し、Mr. Pradhan から
17 大学の取組に対する高い評価と GUPES への参画が要請された。本学が主体となり、各大学の環境リ
ーダー事業承継プログラムを GUPES の傘下に入る方向で現在調整を行っている。こうした取組は、本学
のプログラムを今後持続的・実質的に継続していくためのみならず、環境リーダー事業全体の資産を、よ
り有効に利用・承継していくために非常に重要なことであると認識している。
図 15. 17 大学における環境リーダープログラムが取り組む問題の性質と、対象とするスケール、また国際
枠組みの中の位置づけ
49
図 16. 17 大学による環境リーダープログラム合同会議 2013 の集合写真。
50
Ⅷ. 参考資料
被育成者による研究業績(実線下線は育成された人材氏名、破線下線は育成従事者名)(日付順)
1. 査読付き学術論文(36 件)
Mohamad Kefi, Kunihiko Yoshino, and Yudi Setiawan. “Assessment and Mapping of Soil Erosion Risk by Water in Tunisia
Using Time Series MODIS Data”. Paddy and Water Environment (Published online: 30 December 2010, DOI
0.1007/s10333-011-0265-3)
Mohamad Kefi, Kunihiko Yoshino, Yudi Setiawan, Zayani, K., and Boufarona, M., “Assessment of the Effects of Vegetation
on Soil Erosion Risk by Water: A Case Study of the Batta Watershed in Tunisia”. Environmental Earth Sciences
(Published online: 27 February 2011, DOI 10.1007/s12665-010-0891-x)
Yudi Setiawan, and Kunihiko Yoshino, “Land Use Change Detection by Characterizing the Vegetation Dynamics: Case Study
of Java Island, Indonesia”. Journal of the Japan Society of Photogrammetry and Remote Sensing, vol 50 (2), 96-103,
2011
Dahu Ding, Chuanping Feng, Yunxiao Jin, Chunbo Hao, Yingxin Zhao and Takashi Suemurab, “Domestic Sewage Treatment
in a Sequencing Batch Biofilm Reactor (SBBR) with an Intelligent Controlling System,” Desalination, Volume 276,
260-265, 2011.8
Yingxin Zhao , Chuanping Feng , Qinghong Wang , Yingnan Yang , Zhenya Zhang and Norio Sugiura, “Nitrate Removal from
Groundwater by Cooperating Heterotrophic with Autotrophic Denitrification in a Biofilm-electrode Reactor,”
Journal of Hazardous Materials, Volume 192, 1033-1039,2011.9
Yudi Setiawan, Kunihiko Yoshino, and William D. Philpot. “Characterizing Temporal Vegetation Dynamics of Land Use
in Regional Scale of Java Island, Indonesia”, Journal of Land Use Science (Submitted, minor revision)
Adrianus Amheka, “Design Needs of a Solar PV System for Winton-Queensland, Australia”, Journal of Energy Technologies
and Policy, vol. 2, No.4, 2012(Ready to be published)
Chunfeng Song, Yukata Kitamura, Shuhong Li, Kenji Ogasawara, “Design of a cryogenic CO2 capture system based on Stirling
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Chunfeng Song, Yutaka Kitamura, Shuhong Li, “Evaluation of Stirling cooler system for cryogenic CO2 capture”. Applied
Energy, vol.98, 491-501, 2012.04
Chufeng Song, Yukata Kitamura, Shuhong Li, WeiZhong Jiang, “Parametric analysis of a novel cryogenic CO2 capture system
based on stirling coolers”. Environmetnt Science Technology, vol.46, 12735-41, 2012.11
D. Ding, Y. Zhao, S. Yang, W. Shi, Z. Zhang, Z. Lei, Y. Yang. Adsorption of cesium from aqueous solution using agricultural
residue – Walnut shell: Equilibrium, kinetic and thermodynamic modeling studies. Water Research, 47, 2563-2571,
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W. Cai, B. Zhang, Y. Jin, Z. Lei, C. Feng, D. Ding, W. Hu, N. Chen, T. Suemura. Behavior of total phosphorus removal
in an intelligent controlled sequencing batch biofilm reactor for municipal wastewater treatment. Bioresource
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from Aqueous Solution. Chemistry letters, 42, 307-309, 2013
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solution using Kanuma mud: Behaviors and mechanisms. Journal of Environmental Chemical Engineering, 1, 355-362,
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Wansheng Shi, Chunguang Liu, Dahu Ding, Zhongfang Lei, Yingnan Yang, Chuanping Feng, Zhenya Zhang, 2013. Immobilization
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Wansheng Shi, Chunguang Liu, Youju Shu, Chuanping Feng, Zhongfang Lei, Zhenya Zhang,2013. Synergistic effect of rice
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Xuansheng Hu, Shuhong Li, Linbo Wang, Dan Zhu, Yuepeng Wang, Yiting Li, Yingnan Yang, Zhenya Zhang, Delin Cheng,
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of Pharmacognosy and Phytochemistry, vol.2, 53-57, 2013. 10
Shuhong Li, Xuansheng Hu, Kejuan Li, Xi Yuan, Zhenya Zhang, “Effect of fermentation by Morchella esculenta on the
physicochemical properties of soybean curd residue”, Food Hydrocolloids, under review, 2013.12
Tran Dang An, Maki Tsujimura, Vo Le Phu, Atsushi Kawachi, Doan Thu Ha, "Chemical Characteristics of Surface water and
Groundwater in Coastal Watershed, Mekong Delta, Vietnam", Procedia of Environmental Science – Elsevier, (ISSN:
1878-0296), January, 2014
Chunfeng Song, Yutaka Kitamura, Shuhong Li, “Optimization of a novel cryogenic CO2 capture process by response surface
methodology (RSM)”. Journal of the Taiwan Institute of Chemical Engineers, Available online 7 January 2014
Chunfeng Song, Yutaka Kitamura, Shuhong Li, “Energy analysis of the cryogenic CO2 capture process based on Stirling
coolers”. Energy, Volume65, P580-P589, 1 February 2014
Adrianus Amheka, Yoshiro Higano, Takeshi Mizunoya, Helmut Yabar , “Comprehensive Evaluation Approach of Current
Situation in Kupang Municipality, NTT Province, Indonesia In order to achieve CO2e Target in Regional Level Based
on Kupang IO Table”: Regional Science Inquiry Journal Vol. 6, No.1 June 2014, Publisher: RSI Athens
李
双紅、藤川 昌樹、「中国晩清期『点石斎画報』に描かれた盆景による空間演出手法とその意図」、日本建築学会(投稿中)
2. 査読付き学会報告論文(12 件)
Kunihiko Yoshino, Ishida, T., Nagano, T., Yudi Setiawan, “Landcover Pattern Analysis of Tropical Peat Swamp Lands
in Southeast Asia”. International Archives of the Photogrammetry, Remote Sensing and Spatial Information Science,
Vol XXXVIII, Part 8, International Society of Photogrammetry and Remote Sensing/ISPRS, Kyoto, Japan (August 9-12,
2010)
Yudi Setiawan, and Kunihiko Yoshino, “Temporal pattern analysis of wavelet-filtered MODIS EVI to detect land use change
in Java Island, Indonesia”. International Archives of the Photogrammetry, Remote Sensing and Spatial Information
Science, Vol XXXVIII, Part 8, International Society of Photogrammetry and Remote Sensing/ISPRS, Kyoto, Japan
52
(August 9-12, 2010)
Yudi Setiawan, and Kunihiko Yoshino, “Temporal pattern analysis of dynamic agricultural system toward improving water
resource effectiveness in Java Island, Indonesia”, International Symposium on Agricultural Education for
Sustainable Development, Tsukuba, Japan (November 8-11, 2010).
Ishii, K., Yudi Setiawan,.and Kunihiko Yoshino, “A new approach of structural change modeling of Cassava foliage
(Manihot esculenta) under water stress”. International Symposium on Agricultural Education for Sustainable
Development, Tsukuba, Japan (November 8-11, 2010)
Nguyen Trung Thuan. “Industrial wastewater management in Hanoi City, Vietnam Current status, problems and solutions” Proceeding of the 5th Young Researchers Conference, Japan Association
for Planning Administration, The University of Electro-Communication, 27-30 (March 5, 2011)
Shuhong Li, Zhenya Zhang, M. Tsujimura, Xiaogang Sun, “EDL and LDE: Environmental Diplomatic Leader and Learn Discover
Extend.” Environmental Engineering Research Forum, 2012. 10
Wei YANG, Yoshiro HIGANO, “Simulation on Agricultural Non-point Source Pollution Based on SWAT Model in Dahuofang
Reservoir Catchment, China”. Proceedings of the 50th Meeting of JSRSAI, Sustainable Socio-economic Activity
and Regional Policy to the Bright Future II, Oct, 2012
Shuhong Li, Xuansheng Hu, Dahu Ding, Dan Zhu, Hongyi Sun, Zhenya Zhang, Yingnan Yang, Zhongfang Lei. “Optimization
of fermentation conditions for polysaccharides production by Poria cocos using soybean curd residue”.
International Conference on Agricultural Education for Sustainable Development, 2012.11
Shuhong Li, Xuansheng Hu, Dan Zhu, Zhenya Zhang, Yingnan Yang, Zhongfang Lei, “Reuse soybean curd residue for
polysaccharide by Morchella esculenta”. Bioscience and Bioengineering, 83, 2013.09
Junnian SONG, Wei YANG, Yoshiro HIGANO, “Study on the Construction of Integrated Biomass Energy Utilization System:
A case study of Jilin Province, China”. Proceedings of the 50th Meeting of JSRSAI, Sustainable Socio-economic
Activity and Regional Policy to the Bright Future II, Oct,2013
Shuhong Li, Yingnan Yang, Zhongfang Lei, Zhenya Zhang, “Structure and antitumor activities of polysaccharides from
soybean curd residue fermented by Morchella esculenta”. International Conference on Agricultural Education for
Sustainable Development, 83, 2013,11
Michael A. Gebreslassie and Nagakura Emiko, Asia Youth Declaration for Conservation of National Parks and Protected
Areas, National Parks Magazine, Japan, to be published in 2014
3. 学位論文
修士論文(計 46 件)
平成 23 年 7 月修士論文(4 件)
Nazgul Turdumatova, The Legal Framework of Nature Conservation and Protected Area Management in the Kyrgyz Republic,
Master Thesis, University of Tsukuba
Nguyen Trung Thuan, A Study on the Pollution Control Policy for Industrial Waste Water in Hanoi City, Vietnam, Master
Thesis, University of Tsukuba
Nguyen Van Tra, Study on the Influences of Urban Growth to Agricultural Lands in Urban Fringe Area of Hanoi City,
University of Tsukuba
Otgonbayar Zagdragchaa, Removal of Chromium from Water by Adsorption onto Akadama Mud and Its Application to Tannery
Waste Water Handling, Master Thesis, University of Tsukuba, 2011
平成 24 年 3 月修士論文(10 件)
SHIRAISHI Takuya, Grazing Impact on Above-Ground Biomass and Species Diversity along Altitudinal Gradient in Alpine
Meadow on the Qinghai-Tibetan Plateau
SUGAMOTO Yusuke, Measurement of Primary Productivity at Boulder Shore and Its Contribution to the Coastal Ecosystem
AIZAWA Naoto, Possibility of Inland Aquaculture Development in the Northeast Pará, Brazil
JIA Chengshan, Economic Impacts of Tourism on the Local People's Livelihood in the Phoenix Mountain National Forest
Park (PMNFP) in Liaoning Province, China
ZHU Aijun, Guidelines for Participatory Municipal Solid Waste Management Planning in Beijing
SUN Shuang, Comprehensive Comparison through LCA of the Municipal Wastewater Treatment Technologies in Beijing
NI Bingbin, Solutions against Water Quality Degradation in Minjiang River, Fuzhou, China
53
HOSSAIN MD. Shahadat, Potential Impact of Climate Change on Rice Production in Bangladesh
LI Shuanghong, A Study on the Evolution of Medium and Small Riverside District Urban Space in Rugao City, China
LI Meihua, One-child policy in China - KAP(Knowledge Attitude Practice) study in Yanbian autonomous prefecture-
平成 24 年 7 月修士論文(6 件)
GONCHIG Gantulga, The Establishment of Sustainable Livestock Farming Service in Galshir, Mongolia: Challenges and
Possibilities of Integrated Governance
NATSAGDORJ Natsagsuren, Evaluation of Factors Affecting on Soil Moisture in Arid and Semi-arid Regions in Mongolia
NYAMSAMBUU Khishigsuren, Optimal Pastureland Use Planning in Bayan, Mongolia using Remote Sensing and GIS
PHAM Tien Dat, Mangrove Area Change Analysis for Coastal Environmental Management in Hai Phong city, Vietnam using
Remote Sensing and GIS
Fakir Muhammad Munawar HOSSAIN, Socio-economic Background of Deforestation and Forest Degradation in the Whykong Forest
Range of Bangladesh
HOANG Thanh Tung, Policy for Risk Management in the Rice Value Chain to Adapt with Climate Change in Vietnam
平成 25 年 3 月修士論文(9 件)
NAGAHAMA Kazuyo, Forest Management, Utilization, and People's Perception of a Van Panchayat in Garhwal, Uttarakhand,
India
SHIMIZU Tatsuki, Study on the Effectiveness of Windbreak Trees for Reduction of Evaporation in an Agricultural Land
in the Nile-Delta, Egypt
TAKAHASHI Mizuho, Groundwater Flow System in an Irrigated Coastal Watershed, Cap-Bon, North-East
YAMADA Wataru, Spatial Distribution of Isotopic Compositions in Terrestrial Water, Northern Region of Tunisia
Nguyen Thi Thu, Groundwater Flow System in Tay Island, Dong Thap Province, Southwest Vietnam
HUANG Wenyu, Life Cycle Assessment of Municipal Solid Waste Management in Chinese Urban Areas: Case study in Chongqing
City
SIMONAPENDI Maria Ludia, Economic Conditions and Forest Dependency in a Community Forest User Group, Chitwan District,
Nepal
CHEN Jie, Adsorption of Chromium Cr(VI) from Industrial Wastewater Using Heat-treated Akadama Clay
PUN Ishwar, Radionuclides Behavior of Subsurface Water in Small Catchments, Covered by Different Vegetation in Kawamata
Town, Fukushima Prefecture
平成 25 年 7 月(10 件)
Mahdi IKHLAYEL, Proposal for Sustainable and Integrated Municipal Solid Waste Management System in Amman, Jordan Based
on the Life Cycle Assessment Method
VU Van Minh Minh,Assessment of the Impacts of Climate Change on Water Allocation in the Upper Cau River Basin-Vietnam
KHANAM Syeda Masuma, The Empowerment of Rural Women in Bangladesh for Environmental Conservation: Integrating
Traditional Knowledge and Environmental Education
NGUYEN Thi My Quynh, Mapping of Soil Erosion in the Binh Dien Reservoir Watershed using the RUSLE Model in GIS and
Remote Sensing
NGUYEN Tu Anh, Policy Options for REDD+ Implementation and Enhancing the Participation of Local People in Ba Be National
Park, Bac Kan Province, Viet Nam
DAO Minh Khue, Sustainable Management of Wastewater emitted by Paper Making Activities in Phong Khe Craft Village,
Bac Ninh Province, Vietnam
DANG Nguyet Anh, Economic Valuation of the Nha Trang Bay Marine Protected Area (MPA): A Willingness to Pay Survey for
MPA Conservation Programs
HA Nam Thang, Seagrass Mapping using ALOS AVNIR-2 Data in Lap An Lagoon, Vietnam
BADAMSED Delgermaa, Impacts of Herder Livelihood on Waterbird Habitats in Mongol Daguur Strictly Protected Area and
its Buffer Zone and Possible Solutions for Wetland Ecosystem Conservation
YADMAA Tseveenkhand, Environmental Management through Tourismin han-Khentii State Special Protected Area, Mongolia
平成 26 年 3 月修士論文(7 件)
TOMIMATSU Kosuke, Groundwater Recharge Process in Tuul River Watershed, Ulaanbaatar, Mongolia
54
WANG Wenlong, Effect of Mg2+ on Nitrification Capability of Aerobic Cranules When Treating Synthetic Wastewater
SINGH Kumar Rajeev, Analysis of the Benefits of Introducing the Integrated Solid Waste Management Approach in Developing
Countries: Case Study in Kathmandu City
DINH Thu Hang, The Application of Life Cycle Assessment towards Integrated Municipal Solid Waste Management in Gia
Lam District, Hanoi City, Vietnam
TIAN Xiaojie, Informal Learning and Practices of Indigenous Ecological Knowledge among Maasai Children in Kajiado County,
Southern Kenya
BANU Yasin, Kathmandu's Attempts to Improve the Water Supply System : A Historical Analysis
LIU Yu, In Vitro and In Vivo Anti-Diabetic Activity of Extracts from Actinidia kolomikta
博士論文(計 9 件)
平成 24 年 3 月博士論文(4 件)
WANG Shuozhi, Interactions between Fungi and Bacteria Associated with Degradation of PAHs
CHEKIRBANE Anis, Interaction Between Groundwater and Saline Surface Water in Alluvial Aquifers of Ephemeral Coastal
Streams, North-east of Tunisia
SETIAWAN Yudi, Study of Land Use Change in Regional Scale of Java Island, Indonesia
XIANG Nan, Comprehensive Evaluation of Socio-Economic and Environmental Policies Emphasizing Reclaimed Water
Utilization to Effectively Achieve Sustainable Development in Tianjin, China
平成 25 年 7 月博士論文(4 件)
ZHANG Wanjun, Genetic analysis of chloral hydrate dechlorination in Pseudomonas putida LF54
ZHAO Yingxin, Adsorption of Chromium (VI) from wastewater using natural and modified Akadama clay
FANG Hao, Regulation of Phenotypic Variations in Pseudomonas aeruginosa
YANG Shengjiong, Development of Adsorbents for Phosphate Removal from Aqueous
Solution
平成 26 年 3 月博士論文(1 件)
Shuhong Li, Utilization of Soybean Curd Residue for Polysaccharides Production by Morchella esculenta and Evaluation
of its Biological Activity
4. 著作・出版物(2 件)
Lilik Budi Prasetyo, Candra Irawadi Wijaya and Yudi Setiawan, “Spatial Model Approach for Deforestation: Case Study
in Java Island, Indonesia”. In: Land Use, Climate Change and Biodiversity Modeling: Perspectives and
Application,.edited by Trisurat Y., Shrestha R. P., and Alkemade R., IGI Global, 367-387, 2011
Adrianus Amheka, The risks and consequences of climate change in Asia-Pacific: An integrated analysis report of climate
change impact, chapter title, volume, page number, Lambert Academic Publishing, 2012
5. 査読なし論文(3 件)
Elwan Abeer and Yoshino Kunihiko, “Using Landsat ETM+ To Detect Some Soil Characteristics Egypt,” 1st International
Conference on Arid Land (Desert Technology 10), Narita, Japan (May 24, 2011)
Khishigsuren Nyamsambuu, Kunihiko Yoshino, Yudi Setiawan and Mohamed Kefi, ”Characteristics of Spatial Distribution
of Aboveground Biomass in Bayan soum, Mongolia”, 1st International Conference on Arid Land (Desert Technology
10), Narita, Japan (May 24, 2011)
Christian W. Spang, Naoto Aizawa, Beisenov Kuanish, Igor Milovanovic and Nurlan Tussupov, “Discussing Geopolitics,”
Outside the Box: The Tsukuba Multi-lingual Forum (submitted)
6. 国外会議での口頭報告(12 件)
Anis Chekirbane and Maki Tsujimura, “Study on Interaction between Surface Water and Groundwater in the Eastern Coastal
Plain of Cap-Bon, Tunisia”, International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between
Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
55
Hossain Md. Shahadat, “Potential Impact of Climate Change on Rice Production in Indo-Gangetic Plains,” International
Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
Meihua Li, “The Characteristics of Tsingtao’s Architectural Heritage in Modern China and Its Preservation,”
International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia
(October 27, 2010)
Nazgul Turdumatova, Misa Masuda, The Protected Areas in the Kyrgyz Republic and Their Prospects, International
Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
Nguyen Van Tra, Study on the Influences of Urban Growth to Agricultural Lands in Urban Fringe Area of Hanoi City,
International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia
(October 27, 2010)
Yudi Setiawan and Kunihiko Yoshino, “Temporal Pattern Analysis of Agricultural Land at a Regional Scale by Using MODIS
Imagery 250 m” International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline,
Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
Jie Zhang, Maki Tsujimura, Xianfang Song and Koichi Sakakibara. “Interaction between Shallow and Deep Aquifers in
Baiyangdian Lake Watershed, North China Plain”, Knowledge for the future: IAHS-IAPSO-IASPEI Joint Assembly,
Gothenburg, Sweden (July 22-26, 2013)
Mariko Furukawa and Maki Tsujimura, “Groundwater Flow System Revealed by Stable Isotopes and Solute Constituents
Tracers in Semi-Arid Region, Nothern Tunisia”, International Symposium: IAHS IAPSO IASPEI 2013, Gothenburg,
Sweden (July 26, 2013)
Adrianus Amheka, “An integrated evaluation approach in develop strategy policy of renewable energy (RE) in Kupang
Municipality, NTT Province, Indonesia”, 13th European IAEE Conference, 18-21 August 2013, Dusseldorf, Germany
Adrianus Amheka, Yoshiro Higano, Takeshi Mizunoya, Helmut Yabar “An estimation count GHG emission in level of city,
case study Kupang City, Indonesia, ICSRD Conference, August 25-26, 2013, Purwokerto Central Java Indonesia
Tran Dang An, Maki Tsujimura, Vo Le Phu, Truong Thi Hang, "Groundwater flow system in Coastal aquifers of Mekong Delta
as determined by hydrogeochemistry", The 19th CONGRESS OF THE ASIA and PACIFIC DIVISION of the International
Association for Hydro-Environment Engineering and Research, (September, 2014 )
TODA Miki, “Impact of health care provision on the contribution of medicinal plants to health and livelihoods in Peruvian
Amazon” XXIV IUFRO World Congress 2014, Salt Lake City, UT, United States, October 2014 (accepted)
7. 国外会議でのポスター発表(12 件)
Nan XIANG, Jinghua SHA, Lin GUO. “Research on Water Resource Problems of Capital Economic Circle Based on Circular
Economy”, 50th Anniversary European Congress of the Regional Science Association International, Jonkoping,
Sweden, (August 19-23, 2010)
Anis Chekirbane and Maki Tsujimura, “Study on Interaction between Surface Water and Groundwater in the Eastern Coastal
Plain of Cap-Bon, Tunisia”, International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between
Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
Hossain Md. Shahadat, “Potential Impact of Climate Change on Rice Production in Indo-Gangetic plains,” International
Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
Meihua Li, “The Characteristics of Tsingtao’s Architectural Heritage in Modern China and its Preservation,”
International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia
(October 27, 2010)
Nazgul Turdumatova, Misa Masuda, The Protected Areas in the Kyrgyz Republic and Their Prospects, International
Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
Nguyen Van Tra, Study on the Influences of Urban Growth to Agricultural Lands in Urban Fringe Area of Hanoi City,
International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia
(October 27, 2010)
Yudi Setiawan and Kunihiko Yoshino, “Temporal Pattern Analysis of Agricultural land at a Regional Scale by Using MODIS
Imagery 250 m” International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline,
Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
Feng Xu, Nan Xiang, Takeshi Mizunoya, Yoshiro Higano, “The Comprehensive Evaluation of Environmental Policy for
Decreasing Water Pollutants in Jiaxing City, China, Workshop of Regional Science and Regional Sustainable
Development”, 50th Anniversary Session of JSRSAI, Hangzhou, China, (March 14, 2011)
56
Feng Xu, Takuya Yoshizawa, Nan Xiang, Yoshiro Higano, “The Study on Evaluation of Economical Influence by Reasonable
and Effective Use of Ground Water”, The 22nd Conference for the Pacific Regional Science Conference Organization,
Seoul, Korea, (July, 2011)
Nan Xiang, Feng Xu, Yoshiro Higano, “Study on Comprehensive Evaluation of Environmental Policies on Water pollutant
Prevention and Reclaimed Water Utilization in Tianjin, China”, The 22nd Conference for the Pacific Regional
Science Conference Organization, Seoul, Korea, (July, 2011)
Koyama Nika , Effect of pH and surface proteins on biofilm formation of Lactobacillus plantarum, EURO biofilm, ゲ
ント、ベルギー、2013
Koichi Sakakibara, and Maki Tsujimura, “Interaction Between Surface Water and Groundwater in Baiyangdian Lake Watershed,
North China Plain ”Knowledge for the future, Joint Assembly of IAHS-IAPSO- IASPEI, Gothenburg, Sweden, (July
22-26, 2013)
8. 国内会議での口頭報告(47 件)
Yudi Setiawan and Kunihiko Yoshino, “Temporal Pattern Analysis of Wavelet-filtered MODIS EVI to Detect Land Use Change
in Java Island, Indonesia”, International Symposium of International Society of Photogrammetry and Remote
Sensing/ISPRS (Working Group VIII), Kyoto, Japan (August 9-12, 2010)
Nan Xiang, Zhihong SHEN, Yoshiro Higano, “Analysis of Water Resources Management Problems in Capital Economic Circle
of China”, JCGSF 2010, University of Tsukuba, (October 29-30, 2010)
Yingxin Zhao, Chuanping Feng, Zhenya Zhang, “Nitrate Removal from Groundwater Using an Intensified Electrode-biofilm
Reactor,” 3rd Japan-China Graduate Student Forum, University of Tsukuba, Ibaraki, (October, 2010)
Nan Xiang, Zhihong SHEN, Yoshiro Higano, “Analysis of Water Resources Management Problems in Capital Economic Circle
of China”, Japan Association for Applied Economics, Takasaki City University of Economics, (November. 2010)
Nguyen Van Tra, Air Pollution and Environmental Management in Hanoi City, International Seminar on the Environment
and Policy Program, University of Tsukuba, Ibaraki, (November, 2010)
Nazgul Turdumatova, Misa Masuda, The Legal Status and Management of the Protected Areas in the Kyrgyz Republic, 2nd
International Seminar on Environmental Policies and Practicees, Graduate School of the Life and Environmental
Sciences, University of Tsukuba (February, 2011)
Nguyen Trung Thuan “Pollution Control Policy for Industrial Wastewater in Hanoi City, Vietnam” 2 nd International
Seminar on Environmental Policies and Practices, University of Tsukuba, (February 2011)
Nguyen Van Tra, Study on the Influences of Urban Growth to Agricultural Lands in the Peri-urban of Hanoi City, 2nd
International Seminar on Environmental Policies and Practices, University of Tsukuba, Ibaraki, (February, 2011)
Nan Xiang, Feng Xu, Yang Li, Shanshan Wang, Yoshiro Higano, “The Comprehensive Evaluation of Reclaimed Water Effectively
Utilization Policy in Tianjin, China”, Japan Association of Planning Administration, The University of
Electro-Communications, (March, 2011)
Nguyen Trung Thuan. “Industrial Wastewater Management in Hanoi City, Vietnam - Current Status, Problems and Solutions”
Proceeding of the 5th Young Researchers Conference, University of Chofu, (March 2011)
Yudi Setiawan and Kunihiko Yoshino, “Land-use Change Detection Using Characterizing Temporal Vegetation Dynamics in
Java Island, Indonesia”. International Symposium of Japan Geoscience Union, Makuhari Messe, Chiba, Japan (May
22-27, 2011)
Khishigsuren Nyamsambuu, Kunihiko Yoshino, Yudi Setiawan and Mohamed Kefi, ”Characteristics of Spatial Distribution
of Aboveground Biomass in Bayan soum, Mongolia”, 1st International Conference on Arid Land (Desert Technology
10), Narita, Japan (May 24, 2011)
長濱和代「インド・ヒマラヤにおける森林環境保護運動の潮流」日本環境教育学会第 22 回大会、青森大学、青森県、
(2011 年 7
月)
Singh Rajeev Kumar , Helmut Yabar, Yoshiro Higano, Takeshi Mizunoya and Rie Murakami , 学生交流学際融合教育セミナ
ー「2030 年に向けた安心安全で持続可能なエネルギーミックスを考える~国力を支える分散型エネルギーシステムのデザ
イン~」, 大阪大学, 2012 年 10 月 26 日~28 日
Qian Zhou, Feng Xu, Nan Xiang, Guofeng Zhang, Takeshi Mizunoya, Yoshiro Higano, “Simulation analysis of the impact
of introducing new energy technology in environmental policy for both air pollutant and greenhouse gas reduction
in Chongqing, China”, Japan Regional Science Association 50th Anniversary Meeting, Tokyo, Japan, (October, 2012)
Wenlong WANG, Zhongfang LEI, Zhenya ZHANG, Effect of Mg2+ on Nitrification Capability of Aerobic Granules when Treating
Synthetic Wastewater, the 50th annual meeting of Japanese Society of Water Treatment Biology, Kobe, Japan, 2013
57
NGUYEN Tu Anh, IWANAGA Seiji, TODA Miki and MASUDA Misa “Policy Options for Enhancing the Participation of Local People
in Forest Activities in Ba Be National Park, Bac Kan Province, Viet Nam” 第 23 回日本熱帯生態学会年次大会、
福岡、2013 年 6 月
Tran Dang An, Maki Tsujimura, Vo Le Phu, Atsushi Kawachi, Doan Thu Ha, "Hydrological Processes of Surface water and
Groundwater in Coastal Watershed, Mekong Delta, Vietnam", 4th International Conference on Sustainable Future
for Human Security ( SustaiN 2013), University of Kyoto and SustaiN society, (October, 2013)
Qian Zhou, Takeshi Mizunoya, Helmut Yabar, Yoshiro Higano, “Comprehensive analysis of the potential of introducing
renewable energy to reduce GHG and SO2 emissions in Chonqing city, China”, Japan Regional Science Association
Meeting, Tokushima, University of Tokushima, Japan, (October, 2013)
李
双紅、藤川 昌樹、
「中国晩清期『点石斎画報』に描かれた盆景の設置方法と位置」、日本インテリア学会第 25 回大会(京都)、
京都女子大学(2013 年 10 月)
Adrianus Amheka, Yoshiro Higano, Takeshi Mizunoya, Helmut Yabar, “Comprehensive Evaluation Approach of Current
Situation in Kupang Municipality, NTT Province, Indonesia In order to achieve CO2e target in regional level Based
on Kupang IO Table”, The 50th Annual Meeting of JSRSAI, The University of Tokushima, Japan, Oct 12-14, 2013
Adrianus Amheka, Yoshiro Higano, Takeshi Mizunoya, Helmut Yabar, “Evaluate Comprehensively Feasibility Develop
Renewable Energy Technology System and Waste Treatment Plant in Kupang City, Indonesia Based on Kupang Input
Output Table”, The 4th International Conference on Sustainable Future for Human Security (SUSTAIN), October
19 - 21, 2013, Kyoto University, Japan
Wansheng Shi,Zhongfang Lei,Zhenya. Zhang. Environmental Risk of Heavy Metals in Sewage Sludge after Hydrothermal
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三木
友梨紗,「地球温暖化に伴う熱帯域の降水特性変化」日本気象学会 2013 年度秋季大会, 仙台国際センター, 宮城県・仙台
市 (2013 年 11 月 19 日—21 日)
Michael A. Gebreslassie, Conservation of Semenawi-Debubawi Bahri Protected Area of Eritrea: A Great Responsibility,
1st Asia Parks Congress, Sendai, Miyagi Prefecture, Japan, November 2013
Nguyen Viet Anh, Tran Dang An, "Research Activities of Reducing Methane Emissions from Paddy Rice Fields in Vietnam",
The Climate and Clean Air Coalition (CCAC) Workshop, Tokyo City, Japan, (January, 2014)
TODA Miki and MASUDA Misa, “The utilization of medicinal plants under the influence of medical service: a case in
the Peruvian Amazon.” 第 125 回日本森林学会大会、大宮、2014 年 3 月 (accepted)
2011 年度 EDL 年次シンポジウム口頭発表(2012.2.17)
Naoto Aizawa, “Possibility of Inland Aquaculture Development in the Northeast Pará, Brazil”
Takuya Shiraishi, “Impact on Above-Ground Biomass and Species Diversity along Altitudinal Gradient in Alpine Meadow
on the Qinghai-Tibetan Plateau”
Yusuke Sugamoto, “Measurement of Primary Productivity at Boulder Shore and Its Contribution to the Coastal Ecosystem”
Chengshan Jia, “Economic Impacts of Tourism on the Local People's Livelihood in the Phoenix Mountain National Forest
Park in Liaoning Province, China”
Aijun Zhu, “Guidelines for Participatory Municipal Solid Waste Management Planning in Beijing”.
Shuang Sun, “Comprehensive Comparison through LCA of the Municipal Wastewater Treatment Technologies in Beijing”
Bingbin Ni, “Solutions against Water Quality Degradation inMinjiang River (闽江), Fuzhou (福州市), China”.
Shuanghong Li, “A Study on the Evolution of Medium and Small Riverside District Urban Space in Rugao City, China”
Meihua Li, “One Child Policy in China —KAP (Knowledge Attitude Practice) Study in Yanbian Autonomous Prefecture—”
Hossain Md. Shahadat, “Potential Impact of Climate Change on Rice Production in Bangladesh”
Shuozhi Wang, “Interactions between Fungi and Bacteria Associated with Degradation of PAHs”
2013 年度 EDL 総括シンポジウム口頭発表(2014.2.13)
Shuhong Li, “Utilization of Soybean Curd Residue for Polysaccharides Production by Morchella Esculenta and Evaluation
of the Biological Activity”
Jie Zhang, “The Interaction between Shallow and Deep Groundwater in Baiyangdian Lake Watershed, North China Plain”
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栃
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2011 年度 EDL 年次シンポジウムポスター発表(2012.2.17)
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2012 年度 EDL シンポジウムポスター発表(2013.2.15)
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2013 年度 EDL 総括シンポジウムポスター発表(2013.2.13)
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Miki Toda, “The Utilization of Medicinal Plants under the Influence of Medical Service: A Case in the Peruvian Amazon”
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63
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た最適放牧強度に関する研究;野外操作実験からの検証(平成 23 年 4 月)
11.受賞歴(10 件)
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(ISPRS), Commission VIII, Kyoto, August 2010
Pham Tien Dat, The CTSPRS Accommodation Support Award, The 32nd Asian Conference on Remote Sensing, Taiwan, April 2011
白石 拓也, The third Presentation Award, Resources, Environment and Life, the Doctoral Forum of China and the 4th
China-Japan Graduate Student Forum, the China University of Geosciences (Beijing), September 24, 2011
Wang Shouzhi, Outstanding poster award, International Agricultural ESD Symposium, sukuba, November 2011
長濱 和代, Outstanding Poster Presentation Award, Towards Sustainable Forestry in India: Prospects of Van Panchayat
in Uttarakhand for Community-based Forest Management, 5th Japan-China-Korea Graduate Student Forum, Tsukuba,
September 21 - 24, 2012.
榊原 厚一, 日本地球惑星科学連合 2012 年大会, 大気水圏科学セクション学生優秀発表賞, “中国華北平原白洋淀流域における
地下水・地表水の交流関係” 2012 年 6 月 15 日.
Pham Tien Dat, Travel Grant by The Southeast Asian Regional Center for Graduate Study and Research in Agriculture (SEARCA),
the travel expenses of the 3rd International Conference on Sustainable Future for Human Security – SUSTAIN 2012
in Kyoto, November 3-5, 2012
Yudi Setiawan, ISPRS Incentive Award 2011 by Japan Society of Photogrammetry and Remote Sensing (JSPRS), 250,000 JPY
for the travel expenses of ISPRS2012 in Melbourne, Australia
戸田 美紀, EDL Annual Symposium 2012, Poster Award, “Assessing medicinal plants as the linkage between health care,
biodiversity and livelihoods: Cases in Peruvian Amazon” February, 2013
Tran Dang An, The Best Paper of 4th International Conference on Sustainable Future for Human Security (SustaiN 2013),
"Hydrological Processes of Surface Water and Groundwater in Coastal Watershed, Mekong Delta, Vietnam", Kyoto
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参考資料 II
システム構築に関する成果
(実線下線は育成従事者名) (日付順)
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森池寛通、恩田裕一、辻村真貴、堀内成都、赤沼隼一、唐木理富「異なる流域面積の流量観測による長期雨量指標の設定方法の
検討」
『砂防学会誌』第 62 巻第 1 号、2009 年、32-39 頁
Pankaji Kumar, Manish Kumar, A.L. Ramanathan and Maki Tsujimura “Tracing the Factors Responsible for Arsenic Enrichment
in Groundwater of the Middle Gangetic Plain, India: A Source Identification Perspective,” Environmental
Geochemistry and Health, vol.32, 2009: 129-146. DOI: 10.1007/s10653-009-9270-5
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浅井和由、辻村真貴「トレーサーを用いた若い地下水の年代推定法-火山地域の湧水への CFCs 年代推定法の適用-」
『日本水文
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斎藤健志、田瀬則雄、辻村真貴、丸岡照幸、中島誠「揮発性有機化合物(CVOCs)原液の炭素安定同位体比(d13C)-CVOCs に
よる地下水汚染の自然減衰プロセス解明に向けて-」
『日本地下水学会誌』第 52 巻第 1 号、2010 年、87-96 頁
遠藤崇浩「生態系保護に向けた水配分と政府の役割-環境用水口座(Environmental Water Account)を例に-」『環境技術』
(環
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Mekong Delta, Vietnam」. Procedoia Environmental Sciences, 20, 712-721, (2014)
2. 査読付き学会報告論文(0 件)
特になし
65
3. 著作・出版物(21 件)
Tadashi Tanaka, Ramasamy Jayakumar and Maki Tsujimura (eds.) Proceedings of UNESCO Chair Workshop on International
Strategy for Sustainable Groundwater Management: Transboundary Aquifers and Integrated Watershed Management.
(IHP VII Technical Document in Hydrology, No. 2), UNESCO Office Beijing, September 2009, pp. 107
遠藤崇浩「アジア大都市の地下水問題-地盤沈下と社会的ジレンマ-」
『アジアの地下環境-残された地球環境問題-』谷口真人編、学報社、215-234 頁、2010 年
遠藤崇浩「地表水と地下水の統合管理-愛媛県西条市を事例に」
『人と水(水と環境)』秋道智彌、小松和彦、中村康夫編、勉誠出版、209-232 頁、2010 年
遠藤崇浩「地下水管理における政府の役割-バンコクの地盤沈下問題を事例に-」
『日本水文科学会誌』(日本水文科学会)40 巻 3 号、95-108 頁、2010 年
遠藤崇浩「成長の限界」『地球環境学事典』総合地球環境学研究所編、弘文堂、502-503 頁、2010 年。
遠藤崇浩「ダムの功罪」『地球環境学事典』総合地球環境学研究所編、弘文堂、488-489 頁、2010 年
遠藤崇浩「地表水と地下水」『地球環境学事典』総合地球環境学研究所編、弘文堂、80-81 頁、2010 年
遠藤崇浩「カレント・トピックス第 2 シリーズ-海外の水管理政策動向-(第 3 回)カリフォルニア州の環境用水口座について」
『河川』(社団法人日本河川協会)平成 22 年 9 月号、90-95 頁、2010 年
河野泰之・孫暁剛・星川圭介 「水の利用からみた熱帯社会の多様性」
『地球圏・生命圏・人間圏-持続的な生存基盤を求めて-』
杉原 薫、河野 泰之、田辺 明生、 川井 秀一編、京都大学学術出版会、185-209 頁、2010 年
小松秀樹、若杉なおみ 13 章「医療へのまなざし-小松秀樹氏(
『医療崩壊』の著者)に聞く-」『科学技術は社会とどう共生
するか』岡本暁子・西村吉雄・若杉なおみ編、東京電気大学出版局、186-199 頁、2010 年
河野泰之・孫暁剛・星川圭介,「水の利用からみた熱帯社会の多様性」,第 6 章,
『地球圏・生命圏・人間圏:持続的な生存基盤
を求めて』,杉原薫・川井秀一・河野泰之・田辺明生(編)
,京都大学学術出版会,185〜209 頁,2010
若杉なおみ 8 章「地球規模感染症エイズが示す現代的意味」『科学技術は社会とどう共生するか』岡本暁子・西村吉雄・若杉
なおみ編、東京電気大学出版局、102-106 頁、2010 年
若杉なおみ「東日本大震災とアフリカで出会った、奥深い男たち、女たち・・・」『Field+ 』07no.6
語大学アジアアフリカ研究所出版、4-5 頁、2011 年
永原陽子編、東京外国
Takahiro Endo “Sinking Cities and Governmental Action: Institutional Responses to Land Subsidence Problem in Osaka
and Bangkok in Groundwater”, Groundwater and Subsurface Environments: Human Impacts in Asian Coastal Cities,
edited by M. Taniguchi, Springer, 271-288, 2011
遠藤崇浩「地下水をめぐる公共政策」『地下水流動‐モンスーンアジアの資源と循環‐』谷口真人編、共立出版、204-221 頁、
2011 年
谷口真人編著(2011)「地下水流動-モンスーンアジアの資源と循環」共立出版,274 頁
25-44 頁(分担執筆)
若杉なおみ「FGM」現代社会学辞典
辻村真貴:第 2 章 源流域の地下水.
677 頁、2012 年
孫暁剛『遊牧と定住の人類学:ケニア・レンディーレ社会の持続と変容』
,昭和堂,196 頁,2012
孫暁剛「不確実性に生きる人々のリスク・マネジメント:自然災害とともに生きる東アフリカ遊牧社会」,第 11 章,『人間圏の
再構築:熱帯社会の潜在力』,速水洋子・西真如・木村周平(編)
,京都大学学術出版会,313〜332 頁,2012
孫暁剛「不確実性」
「移動[人間圏]」
「牧畜」
,
『持続型生存基盤論ハンドブック』,東長靖・石坂晋也(編),京都大学学術出版会,
122〜125 頁,2012
若杉なおみ「リプロダクティブヘルスとジェンダー
-エイズ、FGM」 アフリカ学事典
昭和堂 374-377 頁、2014 年
4. 査読なし論文(4 件)
Naomi Wakasugi, “Population, Reproductive health and Gender”, Abstract of International Forum on Reconsideration
of the World Population of 21st Century –Gender, Matrimony, Family in Africa-National Museum of Ethnology, 7-8,
2010
吉越昭久、香川雄一、加藤政洋、谷口智雅、安達一、鈴木和哉、山下亜紀郎、一ノ瀬俊明、井上学、白迎玖、片岡久美、遠藤崇
浩、白木洋平、戸所泰子、Josaphat Tetuko Sri Sumantyo、谷口真人「ジャカルタの都市発展プロセスと環境変化―水環
境と文化遺産の課題を中心に―」『立命館国際地域研究』(立命館大学国際地域研究所)第 32 号、105-117 頁、2010 年
村上(鈴木)理映 「
「おもちゃ」で「便利」な携帯電話と 3R」『廃棄物資源循環学会 C&G』(廃棄物資源循環学会)58-63 頁、
2013 年
66
辻村真貴:
「環境リーダープログラムの成果と展望-我が国からの環境リーダー発信-」,環境リーダープログラム合同会議 2014
要旨集,43-44, (2014)
5. 国外会議での口頭報告(12 件)
Naomi Wakasugi, “Environment and Human health - The Role of Public Health―”International Symposium: Bridging
Environmental Leaders - Dialogue between Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October, 2010)
Xiaogang Sun “Integrating Scientific Technologies with Local Knowledge and Practice for Sustainable Development of
Pastoral Societies,” International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline,
Ulaanbaatar, Mongolia (October 27, 2010)
Takahiro Endo, “The Case for Government in Groundwater Management: Institutional Responses to the Problem of Land
Subsidence in Asian Megacities” International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between
Discipline, Ulaanbaatar, Mongolia (October, 2010)
Xiaogang Sun “Integrating Scientific Technologies with Local Knowledge and Practice for Sustainable Development of
Pastoral Societies,” International Symposium: Bridging Environmental Leaders – Dialogue between Discipline,
Ulaanbaatar, Mongolia (October, 2010)
Maki Tsujimura “An Importance of Interaction between Groundwater and Surface Water in Semi-Arid Regions Under the
Climatic Change,” Regional G-WADI Workshop on Climate Change Impacts on Water Resources Management in Arid and
Semi-Arid Zones, Tehran, Iran, (June, 2011)
辻村真貴 : IAEA (国際原子力機関) 科学フォーラム 2011 "Water Matters: Making a Difference with Nuclear Techniques",
2011-09
Maki Tsujimura : Regional G-WADI Workshop on Climate Change Impacts on Water Resources Management in Arid and Semi-Arid
Zones, 2011-06.Where, When and How? -Rain-fed / IrrigationMaki Tsujimura : Anthropogenic effect on groundwater flow system revealed by CFCs in Bangkok metropolitan area, Thailand
Maki Tsujimura : Seminar on Evolution of Groundwater System in Large-size River Basins, Geological Society of China,
2011-09
辻村 真貴 : Mapping of groundwater salinization using Time Domain Electromagnetic induction in a small coastal semi-arid
aquifer in CapBon, North-eastern of Tunisia, 22nd Salt Water Intrusion Meeting/2012-06-17--2012-06-22, 2012-06
Naomi Wakasugi, Environment and Human Health –History and key role of Public health –Hue-Tsukuba International Seminar
-Bridging environmental sciences and policy for better solutions toward a sustainable society-. Hue,
VietNam, August 10, 2012
Chkirbene Anis , Tsujimura Maki , Charef Abdelkrim , Tanaka :Hydro-geochemical evolution of groundwater in an alluvial
aquifer: Case of Kurokawa aquifer, Tochigi ,International Conference of Multiple Roles of Wetlands
6. 国外会議でのポスター発表(0 件)
特になし
7. 国内会議での口頭報告(30 件)
若杉なおみ 「地球環境と人々の健康 -問題解決のための新たなリーダー像を求めて-」
「環境ディプロマティックリーダー
育成拠点」キックオフシンポジウム、筑波大学、茨城県(2010 年 3 月)
Xiaogang Sun “Rethinking Drought Coping Strategies and Risk Management among Nomadic Pastoralists of East,”
International Workshop “Integrating Local Practice and Scientific Technologies for Sustainable Development among
Pastoral Societies in Africa”, Kyoto University, Kyoto, (March 2010)
辻村真貴「モンゴルの水循環と水資源」モンゴルカレッジ 2010、東京都練馬区(2010 年 5 月)
Naomi Wakasugi “Diseases and Environment(Nature, Society, Culture)-The Role of Public Health-“ 3rd EDL seminar,
University of Tsukuba, Ibaraki, (May, 2010)
Naomi Wakasugi “Care and Treatment of people living with HIV/AIDS The Role of Laboratory Systems” JICA Seminar for
Diagnosis and Monitoring of HIV &AID, National Institute for Infectious Disease, Tokyo (June, 2010)
若杉なおみ「人間の安全保障とアフリカ -地球規模感染症エイズ その対策と展望-」品川シルバー大学いきいきコース、品
川区民センター、東京都、2010 年 6 月
Takahiro Endo, “Intersection of Law and Technology in Water Resource Management: The California Experience,” Water
67
Resources Management and Legal System - Towards the Implementation of Integrated Water Management System ‐,
Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University, (August, 2010)
遠藤崇浩「地下水管理について」西条市地下水シンポジウム「地下水シンポジウム未来につなぐ地下水の科学」、愛媛県西条市、
2010 年 9 月
辻村真貴「環境ディプロマティックリーダーの育成拠点」社団法人 環境科学会 2010 年会、東洋大学、東京都(2010 年 9 月)
若杉なおみ「FGM(Female Genital Mutilation)をどう見るか」日仏女性資料研究センター第3回セミナー、日仏会館、東京都、
2010 年 10 月
Naomi Wakasugi “AIDS Pandemic and Prevention of HIV Transmission from Mother to Child” JICA Seminar for African Women
Leaders on the Improvement of Health and Nutrition, JICA, Tokyo (November, 2010) 。
遠藤崇浩「水を管理する‐米国カリフォルニア州の試み‐」品川シルバー大学いきいきコース、品川区民センター、東京都、2010
年 11 月
遠藤崇浩「地表水と地下水の統合管理について」地下水地盤環境に関するシンポジウム 2010「水の都における水環境・水資源
と安心快適社会」、大阪市建設交流館グリーンホール、2010 年 11 月
Takahiro Endo, Maki Tsujimura, Naomi Wakasugi, Xiaogang Sun and Ken’ichi Matsui, “Internship Program of Environment
Diplomatic Leader Program” Environmental Leadership Education: Pedagogy and Institutionalization, University
of Tokyo, (November, 2010)
若杉なおみ「医学とジェンダー ―弁証法的展開-」第4回国際連携セミナー、長崎大学、長崎県、2010 年 12 月
Takahiro Endo “EDL Activities in 2010,” Environmental Diplomatic Leader Program Annual Symposium, University of
Tsukuba, (February, 2011)
Xiaogang Sun “Voice from EDL Students,” Environmental Diplomatic Leader Program Annual Symposium, University of
Tsukuba, Ibaraki, (February, 2011)
Maki Tsujimura, “An Importance of Integrated Understanding in Groundwater and Surface Water Interaction in Mongolia”,
UNESCO-Chair Workshop on Sustainable Groundwater Management in Mongolia “Bridging Disciplines and Sectors”,
Tsukuba, (February, 2011)
遠藤崇浩、辻村真貴、若杉なおみ、孫暁剛「筑波大学環境ディプロマティックリーダーの育成拠点 -新しい環境人材育成を目
指して-」環境人材育成コンソーシアム設立記念シンポジウム、名古屋市、2011 年 3 月
若杉なおみ 小児科医と国際協力―アフリカの子どものエイズと向き合ってー, 筑波大学小児科セミナー, 2012 年 5 月 11 日
菊地君与、若杉なおみ ルワンダ国キガリにおける小児エイズの服薬治療について, 日本アフリカ学会, 2012 年 5 月 28 日
村上(鈴木)理映「環境ディプロマティックリーダーの育成拠点」プログラムの成果と課題, 環境共生学会第 15 回学術大会、
北九州市、2012 年 9 月
村上(鈴木)理映・寺園淳・吉田綾「小型家電の回収・リサイクルシステムとその課題」環境経済・政策学会 2012 年大会、仙
台市、2012 年 9 月
林志浩・村上(鈴木)理映・十時義明・粟生木千佳「アジアでのリサイクル認証制度の導入に向けた課題-各国のリサイクル許
認可制度の枠組みと実態-」環境経済・政策学会 2012 年大会、仙台市、2012 年 9 月
Naomi Wakasugi “AIDS Pandemic and Prevention of HIV Transmission from Mother to Child” JICA Seminar for African Women
Leaders on the Improvement of Health and Nutrition, JICA, Tokyo (October, 2012)
田崎智宏・村上(鈴木)理映・萩原一仁・森部昌一・新井理恵「3R 対象物の対策優先度に係るポジショニング方法の開発」第
23 回廃棄物資源循環学会研究発表会、仙台市、2012 年 10 月
若杉なおみ 筑波大学環境ディプロマティックリーダープログラムの紹介、第 6 回つくば3E フォーラム会議 2012 年 12 月 4
日
Naomi Wakasugi “Care and Treatment of people living with HIV/AIDS The Role of Laboratory Systems” JICA Seminar for
Diagnosis and Monitoring of HIV &AID, National Institute for Infectious Disease, Tokyo (June, 2013)
若杉なおみ 人口・リプロダクティブヘルス・ジェンダー-産む性・育てる性と私の人生― 早稲田大学男女共同参画講演会 基
調講演 2013 年 10 月 18 日
若杉なおみ 感染症と向きあうアジア
明治大学ワンアジア基金講座
8. 国内会議でのポスター報告(0 件)
特になし
68
講演 2013 年 10 月 21 日
69
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