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資料3 日本ガス協会資料(PDF形式:1.25MB)
The Japan Gas Association 資料3 今後のエネルギー政策の方向を踏まえた 都市ガス産業の取組み - 安定的かつ低廉な天然ガス資源の確保 - 2011年11月25日 一般社団法人日本ガス協会 会長 鳥原 光憲 1 © 2011 The Japan Gas Association The Japan Gas Association 天然ガスシフトの実現 バリューチェーン全体にわたってガス事業者が主体的に取り組むことにより、 上流と下流の相乗効果にて天然ガスシフトを促進 天然ガスバリューチェーン 上流(ガス田の開発・液化事業) LNGの安定供給 競争力のある価格 下流における天然ガスシフト 1.タイムリーな 新規プロジェクトの立ち上げ 1.天然ガスの分散型での利用拡大・ 高度利用(燃料転換) 2.安定的で低廉な価格 2.天然ガスの広域利用 新規事業化時の 投資リスク低下 2 © 2011 The Japan Gas Association The Japan Gas Association 供給面の課題 供給ポテンシャルは需要増分に対して十分あり、ガス田開発の円滑な立ち上がりが課題 非在来型天然ガスによる埋蔵量の増大 天然ガスの生産量の見通し 回収可能な非在来型ガス資源量を加えると、 250年分の生産量に近い埋蔵量が存在。 2035年までの需要の伸びに十分に対応 ロシア・中国などがけん引役となり1.7兆m3の供給増。 そのうち40%を非在来型天然ガスが担う ■ 主要ガス生産国(2035年) ■ 在来型+非在来型天然ガス回収可能な埋蔵量 ロシア 米国 シェールガス 204兆m3 非在来型ガス 406兆m3 従来の 確認埋蔵量 187兆m3 (可採年数 59年) 回収可能な 埋蔵量計 810兆m3 中国 イラン カタール 在来型ガス 404兆m3 コールベッド (可採年数250年) メタン 118兆m3 在来型 カナダ 非在来型 アルジェリア オーストラリア タイトガス 84兆m3 インド ノルウェー 2,000 ※IEA 「World Energy Outlook 2011 Special Report」、 BP 「Statistical Review of World Energy 2011」より作成 4,000 6,000 8,000 10,000 億m3 出典:第4回基本問題委員会におけるIEAプレゼン資料 3 © 2011 The Japan Gas Association The Japan Gas Association 価格面の課題 アジア地域はパイプラインガスや自国産ガスに乏しく、 LNG価格は相対的に高い状況で推移 日本向けLNG ロシアPLガス(ドイツ) JCC(日本向け原油) WTI(米国) $/MMBTU 25 米国向けLNG ヘンリーハブ(米国) ドバイ原油 $/バレル 160 140 120 20 100 15 80 60 10 4 11/4 11/1 10/10 10/7 10/4 10/1 09/10 09/7 09/4 09/1 08/10 08/7 08/4 08/1 07/10 07/7 0 07/4 0 07/1 5 40 アジア向けLNG 価格の引き下げ 20 © 2011 The Japan Gas Association The Japan Gas Association 安定的かつ低廉な天然ガス資源の確保に向けたこれまでの取組み① 2.LNG船の所有(14 2.LNG船の所有(14隻 隻) 1.長期契約と調達先の多様化 ■ LNG既存長期契約量 ■ LNG船の所有状況 船 名 202 738 334 530 エルエヌジーフローラ エルエヌジーヴェスタ エルエヌジージャマル エルエヌジードリーム エルエヌジーバルカ エルエヌジージュピター エネルギーフロンティア エネルギーアドバンス エネルギ アドバンス エネルギープログレス エネルギーナビゲーター エネルギーコンフィデンス スリヤアキ サンアローズ エネルギーホライズン 積載量 (m3) 125,000 125,000 135,000 145,000 153,000 153,000 145,000 145 000 145,000 145,000 145,000 153,000 19,100 19,100 177,000 所 有 者 東京ガス 大阪ガス 東邦ガス 他 東京ガス 大阪ガス 東邦ガス 他 大阪ガス 他 大阪ガス 他 大阪ガス 他 大阪ガス 他 東京ガス 東京ガス 東邦ガス 他 ※商船三井(東京ガスが傭船) 東京ガス 他 東京ガス 他 広島ガス 他 広島ガス 他 東京ガス 他(2011年就航) ■ LNG輸入量(2010年度) オマーン アラスカ ロシア その他 カタール ブルネイ オースト ラリア 計 2,305万トン インドネシア マレーシア LNG船「エネルギーホライズン号」 5 © 2011 The Japan Gas Association The Japan Gas Association 安定的かつ低廉な天然ガス資源の確保に向けたこれまでの取組み② 3.上流への進出 3. 上流への進出 ①上流権益の獲得 プロジェクト サンガサンガ (原油・天然ガス) グレーターサンライズ エヴァンスショール バユ・ウンダン(コンデ ンセート・天然ガス) 、 ダーウィンLNG カルハットLNG プルートLNG クラックス鉱区 (コンデンセート) ゴーゴンLNG サンガサンガCBM 鉱区 クイーンズランド・ カーティス CBM-LNG コルドバ堆積盆地 (シェールガス) センカンLNG 国 インドネシア 事業者 大阪ガス ②非在来型ガス田への進出 ・インドネシア CBMプロジェクト(サンガサンガ鉱区) ・オーストラリア CBM-LNGプロジェクト(クィーンズランドカーチス) ・カナダ シェールガスプロジェクト(コルドバ) 出資割合 1.46% ■ コルドバシェールガスのプロジェクトスキーム オーストラリア 大阪ガス オーストラリア 大阪ガス 10% 10% オーストラリア 東京ガス 3.36% オマーン 大阪ガス オーストラリア 東京ガス 3% 5% オーストラリア 大阪ガス 15% オーストラリア 東京ガス 大阪ガス 1% 1.25% インドネシア 1.76% 大阪ガス オーストラリア 東京ガス カナダ インドネシア 東京ガス 大阪ガス 東京ガス ③FLNG(洋上浮体式)を活用した中小ガス田開発 ・サンライズ・プロジェクトでFLNG採用予定 ガス田1.25% 第2液化トレイン 2.5% 3.75% 3.75% 25% 6 © 2011 The Japan Gas Association The Japan Gas Association 安定的かつ低廉な天然ガス資源の確保に向けた今後の取組み① 需要増加が見込まれるLNGの安定確保に向け、 さらなる官民一体となった取り組みが重要 ①新規供給源の獲得のさらなる強化 ・上流権益の獲得強化 ・洋上液化等、新技術を活用したプロジェクトへの参画 ・将来のメタンハイドレート技術、石炭ガス化技術の展開 将来 メタ イド ト技術 石炭ガ 化技術 展開 ・資源外交・資源金融による支援 ②多様な調達手段、多様なLNGの確保 ・共同調達等による交渉力強化のための取組み ・非在来型ガス等含むアジア・太平洋域内外からの調達 ・産消国間、消費国間対話の継続 7 © 2011 The Japan Gas Association The Japan Gas Association 【ご参考 ご参考】安定的かつ低廉な天然ガス資源の確保に向けた今後の取組み② 安定的かつ低廉な天然ガス資源の確保に向けた今後の取組み② 資源獲得競争が激化する中、 政府の取り組みのさらなる進展を期待 ①資源外交・資源金融による支援 資源外交・資源金融による支援 ・資源国における上流権益保有に伴う税制整備 ○超過利潤税等、産ガス国との租税上のハードルの解決 ・JBIC・JOGMEC・NEXI等を活用したファイナンス・保険等 によるさらなる事業支援 ○民間金融機関で取れないリスクへの支援 (FLNG等新技術を活用したプロジェクト) ○財務信用力の低いパートナーが存在するプロジェクト開発支援 ○カントリーリスク・探鉱リスク・事業リスクをカバー ②産消国間、消費国間対話の継続 産消国間、消費国間対話の継続 ・資源国との良好な政府レベルでの関係構築 ・資源国の投資環境整備へのサポート 8 © 2011 The Japan Gas Association The Japan Gas Association 【ご参考 ご参考】電力事業者・ガス事業者による 電力事業者・ガス事業者によるLNG LNG共同調達事例 共同調達事例 プロジェクト名 導入開始時期 平年度供給量 (契約ベース) 輸入者 ブルネイ 1972年12月 601万t 東京ガス、大阪ガス、東京電力 インドネシアⅠ 1977年8月 845万t インドネシアⅡ 1983年8月 352万t 大阪ガス、東邦ガス、中部電力、関西電力 マレーシアⅠ 1983年2月 740万t 東京ガス、東京電力 マレーシアⅡ 1995年6月 210万t 東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、関西電力 1997年1月 400万t 中部電力 1998年9月 200万t 2006年1月 300万t 東京ガス、東京電力 大阪ガス、東邦ガス、関西電力、中部電力、 九州電力、新日本製鐵 カタール ダーウィン (オーストラリア) 東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、 東北電力、東京電力、関西電力、中国電力 ※平成21年度版ガス事業便覧より作成 9 © 2011 The Japan Gas Association