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平成22年度以降入学者対象

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平成22年度以降入学者対象
平成26年度講義要項 目次(平成22年度以降入学者対象)
■教養基礎科目群
○前期開講科目
001 認知科学
002 コンピュータと教育
003 芸術論
004 情報産業論
005 言語と社会
006 環境と産業
007 人体生理学
008 ロボットの科学技術
009 技術者倫理
010 余暇と健康 I
011 コミュニケーション論
○前期集中開講科目
012 人類文明の興亡史
013 情報メディア社会論
014 法と科学技術
015 女性と社会
016 物質の科学
○後期開講科目
017 現代デザイン論
018 起業家としての自立
019 社会と経済の把握
020 地域と社会
021 社会思想の歩み
022 心理学
023 科学史・科学哲学
024 海の科学
○後期集中開講科目
025 発達と学習
026 現代の科学
027 メディアの科学
○通年開講科目
028 余暇と健康 II
■コミュニケーション科目群
029 コミュニケーション I
030 コミュニケーション II
031 コミュニケーション III
032 コミュニケーション IV
■1年次学部共通専門科目群
○第1セメスター開講科目
033 情報機器概論
034 線形代数学 I
035 解析学 I
036 数学総合演習 I
037 情報表現入門
038 科学技術リテラシ
039 物理学入門
040 バーチャル・イングリッシュプログラム I
○第2セメスター開講科目
041 線形代数学 II
042 解析学 II
043 数学総合演習 II
044 情報数学
045 情報表現基礎I
046 プログラミング基礎
047 電子工学基礎
048 バーチャル・イングリッシュプログラム II
■コース概要と履修モデル
○情報アーキテクチャ学科
185 情報システムコースおよび高度ICTコース
187 情報デザインコース
○複雑系知能学科
189 複雑系コース
191 知能システムコース
■卒業要件
193 情報アーキテクチャ学科
194 複雑知能学科
■講義科目の配当年次
および単位数
○情報アーキテクチャ学科
195 情報システムコース
197 高度ICTコース
199 情報デザインコース
○複雑系知能学科
201 複雑系コース
203 知能システムコース
■凡例
情報アーキテクチャ学科
T 情報システムコース
I 高度ICTコース
D 情報デザインコース
複雑系知能学科
C 複雑系コース
R 知能システムコース
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
必修
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
必修
必修
必修
必修
必修
必修
必修
必修
必修
必修
選択
必修
必修
必修
必修
必修
必修
必修
選択
必修
■情報アーキテクチャ学科専門科目群
○第3セメスター開講科目
049 情報マネージメント論
050 情報処理演習Ⅰ
051 ハードウェア基礎
051 ハードウェア基礎
052 応用数学Ⅰ
052 応用数学Ⅰ
053 応用数学Ⅱ
054 確率・統計学
054 確率・統計学
055 形式言語とオートマトン
056 情報デザインI
057 情報デザイン演習I
058 情報表現基礎II
059 情報表現基礎演習II
060 バーチャル・イングリッシュ・プログラム III
061 アルゴリズムとデータ構造
○第4セメスター開講科目
062 センサ工学
063 ハードウェア設計
063 ハードウェア設計
064 情報処理演習Ⅱ
065 人工知能基礎
066 認知心理学
067 認知心理学演習
068 オペレーションズリサーチ
068 オペレーションズリサーチ
069 システム工学
070 ソフトウェア設計論Ⅰ
070 ソフトウェア設計論Ⅰ
071 データベース工学
071 データベース工学
072 電気回路
073 形式言語とオートマトン
074 情報デザインII
075 情報デザイン演習II
076 情報表現基礎III
077 情報表現基礎演習III
078 バーチャル・イングリッシュ・プログラム IV
○第5セメスター開講科目
079 システム管理方法論
080 ソフトウェア設計論Ⅱ
080 ソフトウェア設計論Ⅱ
081 ヒューマンインタフェース
082 画像工学
083 情報ネットワーク
084 オペレーティングシステム
084 オペレーティングシステム
085 ネットワーク通信理論
086 パターン認識
087 ヒューマンインタフェース演習
088 実験・調査データ解析
089 知覚システム論
090 システム情報科学実習(通年)
091 企業実習
○第6セメスター開講科目
092 ワークプレイス論
093 インタラクティブシステム
094 コンピュータグラフィックス
095 ネットワークセキュリティ
096 音声音楽処理
097 システムプログラミング
097 システムプログラミング
098 人工知能とメディア
099 並列分散処理
100 プロジェクトマネージメント
100 プロジェクトマネージメント
101 モデル化と要求開発
101 モデル化と要求開発
102 ユーザ・センタード・デザイン
103 ユーザ・センタード・デザイン演習
090 システム情報科学実習(通年)
○第7セメスター開講科目
104 ソフトウェアプロセスと品質
104 ソフトウェアプロセスと品質
105 ITアーキテクチャ概論
106 情報デザイン特論
107 卒業研究(通年)
○第8セメスター開講科目
108 IT・ビジネススキル
107 卒業研究(通年)
必修 ● 学部または学科必修科目
必修 ◎ コース必修科目
選択 ○ コースで選択を推奨する科目
T I D
選択 ○ ○ ○
必修 ● ● ●
必修 ◎ ◎
選択
○
必修 ◎ ◎
選択
○
必修 ◎ ◎
◎
◎
必修
選択
○
選択 ○ ○
必修
◎
必修
◎
必修
◎
必修
◎
必修 ● ● ●
必修 ● ● ●
T I D
選択 ○ ○ ○
選択 ○
○
必修
●
選択 ○ ○ ○
選択 ○ ○ ○
必修 ● ● ●
必修 ● ● ●
必修 ◎ ◎
選択
○
選択 ○ ○
必修 ◎ ◎
選択
○
必修 ◎ ◎
選択
○
選択 ○ ○
選択
○
必修
◎
必修
◎
必修
◎
必修
◎
必修 ● ● ●
T I D
選択 ○ ○ ○
選択 ○
○
●
必修
必修 ● ● ●
選択 ○ ○ ○
必修 ● ● ●
必修 ◎ ◎
選択
○
選択 ○ ○
選択 ○ ○
必修
◎
選択
○
選択
○
必修 ● ● ●
選択 ○ ○ ○
T I D
選択 ○ ○ ○
選択 ○ ○ ○
選択 ○ ○ ○
選択 ○ ○ ○
選択 ○ ○ ○
選択 ○
必修
◎
選択 ○ ○
選択 ○ ○
選択 ○
○
必修
◎
選択 ○
必修
◎
必修
◎
必修
◎
必修 ● ● ●
T I D
選択 ○
必修
◎
必修
◎
選択
○
必修 ● ● ●
T I D
必修
◎
必修 ● ● ●
■複雑系知能学科専門科目群
○第3セメスター開講科目
C R
109 ハードウェア基礎
必修 ● ●
110 形式言語とオートマトン
必修 ●
111 システム数学基礎
必修 ◎
112 確率論
必修 ◎
113 生物物理の基礎
選択 ○
114 複雑系科学トピックス
選択 ○
115 力学基礎
必修 ◎
◎
116 応用数学Ⅰ
必修
◎
117 応用数学Ⅱ
必修
◎
118 確率・統計学
必修
◎
119 情報処理演習Ⅰ
必修
120 バーチャル・イングリッシュ・プログラム III
必修 ● ●
121 アルゴリズムとデータ構造
必修 ● ●
○第4セメスター開講科目
C R
073 形式言語とオートマトン
必修
●
122 システムと微分方程式
必修 ◎
123 情報処理演習Ⅰ ※ 必修 ◎
124 複雑系科学実験 ※ 必修 ◎
125 システム数学Ⅰ
選択 ○
126 確率論と情報理論
選択 ○
127 経済システム入門
選択 ○
128 情報代数と符号理論
選択 ○
129 人工知能基礎
選択 ○
◎
129 人工知能基礎
必修
130 生命情報学
選択 ○
131 力学応用
選択 ○
◎
132 AIプログラミングⅠ
必修
○
133 センサ工学
選択
○
134 ソフトウェア設計論Ⅰ
選択
○
135 データベース工学
選択
○
136 ハードウェア設計
選択
○
137 情報処理演習Ⅱ
選択
○
138 電気回路
選択
◎
139 認知心理学
必修
◎
140 認知心理学演習
必修
◎
141 微分方程式
必修
142 バーチャル・イングリッシュ・プログラム IV
必修 ● ●
○第5セメスター開講科目
C R
143 パターン認識
選択 ○ ○
144 オペレーティングシステム
必修 ◎
144 オペレーティングシステム
選択
○
145 カオス・フラクタルⅠ
必修 ◎
146 ゲーム理論
選択 ○
147 システムと微分方程式続論
選択 ○
148 システム数学Ⅱ
選択 ○
149 情報ネットワーク
選択 ○
150 信号処理基礎
選択 ○
151 数値解析
選択 ○
152 生命科学と複雑系
選択 ○
153 複雑系計算論
選択 ○
154 AIプログラミングⅡ
選択
○
155 ヒューマンインタフェース
必修
◎
156 画像工学
選択
○
157 自律システム
選択
○
158 情報ネットワーク
必修
◎
159 人工知能続論
必修
◎
160 制御理論
選択
○
161 認知システム論
選択
○
●
●
162 システム情報科学実習(通年)
必修
163 企業実習
選択 ○ ○
○第6セメスター開講科目
C R
164 ニューロコンピューティング
選択 ○ ○
165 オペレーションズリサーチ
選択 ○
166 カオス・フラクタルⅡ
選択 ○
167 データベース工学
選択 ○
168 情報処理演習Ⅱ
選択 ○
169 信号処理応用
選択 ○
170 複雑系科学演習
必修 ◎
171 複雑系科学特別セミナーA
選択 ○
172 複雑系科学特別セミナーB
選択 ○
173 物理と情報処理Ⅰ
選択 ○
174 インタラクティブシステム
選択
○
175 コンピュータグラフィックス
選択
○
176 ロボティクス
選択
○
177 音声音楽処理
選択
○
178 人工知能とメディア
選択
○
179 分散協調システム
選択
○
162 システム情報科学実習(通年)
必修 ● ●
○第7セメスター開講科目
C R
180 ブレインサイエンス
選択 ○ ○
181 画像工学
選択 ○
182 経済学特論
選択 ○
183 卒業研究(通年)
必修 ● ●
○第8セメスター開講科目
C R
183 卒業研究(通年)
必修 ● ●
※ 情報処理演習Ⅰと複雑系科学実験は選択必修
(注) 講義は開講しない場合がありますので,WEB掲示板等の情報をご覧ください。
講義受講にあたっての注意事項を学内サイトhttp://portal.fun.ac.jp/education/lecture/lecture.html に掲載しています。必ず確認してください。
このシラバスに掲載しきれない情報は,学内WEBサーバー上に置かれている場合があります。 http://portal.fun.ac.jp/syllabus/を参照してください。
教養基礎科目群
○前期開講科目
001 認知科学
002 コンピュータと教育
003 芸術論
004 情報産業論
005 言語と社会
006 環境と産業
007 人体生理学
008 ロボットの科学技術
009 技術者倫理
010 余暇と健康 I
011 コミュニケーション論
○前期集中開講科目
012 人類文明の興亡史
013 情報メディア社会論
014 法と科学技術
015 女性と社会
016 物質の科学
○後期開講科目
017 現代デザイン論
018 起業家としての自立
019 社会と経済の把握
020 地域と社会
021 社会思想の歩み
022 心理学
023 科学史・科学哲学
024 海の科学
○後期集中開講科目
025 発達と学習
026 現代の科学
027 メディアの科学
○通年開講科目
028 余暇と健康 II
認知科学(Cognitive Science)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
片桐 恭弘
角 康之
中島 秀之
松原 仁
美馬 のゆり
伊藤 精英
大塚 裕子
佐藤 直行
南部 美砂子
花田 光彦
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
認知科学のさまざまな分野の研究にふれながら,認知科学で扱う諸概念を学ぶ.
【講義内容】
認知科学が 20 世紀半ばに誕生したころの興奮は,人間の思考や認識の過程は重要な点で直列型
のコンピュータに似ているだろうという直観であった.その潮流のなかで計算的な方法やモデル
を厳密に適用することをきっかけとして,人間が典型的なコンピュータと異なっている点も明ら
かになってきた.認知科学は計算的で表象的なアプローチを基本とし,認知心理学や人工知能を
中心領域としつつ,哲学や言語学の一部もとりこみ,近年では神経科学との接点も増している.
このような認知科学の研究の実際にふれながら,コンピュータと人間の情報処理について考え
る.
キーワード: 思考,認知,知覚,人工知能,心理学,哲学,言語学
keywords: thought, cognition, perception, artificial intelligence, psychology,
philosophy, linguistics
2.講義計画
各テーマで,1 ないし 2 回ずつ講義する.順序は前後することがある.
1-2. 認知科学の諸領域
3-4. 視覚認知
5. 聴覚認知
6. 学びのプロセス
7. 人間とコンピュータの対話
8. 使いやすさの認知科学
9. 言語と認知
10. 認知の神経メカニズム
11. ディスコースの認知科学
12. ゲームを例に人間の認知過程を考える
13. 多人数インタラクションにおける非言語情報の発生とその認知
14-15. まとめ
3.成績の評価方法
授業中におこなう小テストと,学期末の課題(レポート)により評価する.
4.教科書・参考書
参考書:
メンタルモデル:言語・推論・意識の認知科学,P. N. ジョンソン・レアード著,産業図書.
マインド:認知科学入門,ポール・サガード著,共立出版.
認知心理学,箱田裕司ほか著,有斐閣
各テーマに関する推奨図書は授業時に紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
なし
6.備考
なし
— 1 —
コンピュータと教育(Computer and Education)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
美馬 のゆり
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータの教育的利用について,歴史とその背後にある学習理論の変遷について学ぶ.そこ
から,
「コンピュータがいかに学びを支援できるか」という学習者の視点で,コンピュータの教
育的利用の今後のあり方について考えていく.また同時に,学習の方法,理解の方法など,大学
の講義の参加の態度を養うとともに,生涯を通じて必要な,メタ学習(学び方の学び方)につい
て,意識的に学んでいく.
【講義内容】
コンピュータという道具は,本当に子どもの学びに役立つのだろうか.コンピュータを利用した
子どもの学びの可能性を考える.はじめに,コンピュータを導入することの歴史とその背景にあ
る教育観,学習観,知能観の変遷について紹介する.コンピュータを利用する可能性としての表
現活動やネットワークの利用について,具体的な学習活動の話をまじえながら,人の学びについ
て考える.さらに人工知能研究の知見をもとに,人間の知性をコンピュータの知から見直し,最
終的には,学習環境のデザインについて考える.
キーワード: 学習,教育,知識,記憶,ICT,知能
kewwords: learning, education, knowledge, memory, ICT, Intelligence
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. 「学習スタイル」を知る
2. 「学ぶ」ということの意味
3. 学習心理学の歴史から
4. 記憶と知識
5. 頭がいいとは
6. 日本における利用の始まり
7. 実践者の意図と学習
8. 学校の文化と真正の文化
9. 学習における共同体の意味
10. テレビ番組との連動
11. デジタル教材の現状と課題
12. シリアスゲーム
13. 学習環境のデザイン:空間・活動・共同体
14. 教室におけるコンピュータの意味
15. 全体のまとめ(総集編)
3.成績の評価方法
出席状況,講義時間中の小課題,期末試験により総合的に評価する.
4.教科書・参考書
参考書
美馬のゆり・山内祐平 『
「未来の学び」をデザインする空間・活動・共同体』 東京大学出版
会
佐伯胖 『コンピュータと教育』 岩波書店
佐伯胖 『新・コンピュータと教育』 岩波書店
佐伯胖 『「わかる」ということの意味』 岩波書店
三宅なほみ・白水始 『学習科学とテクノロジ』 放送大学教材
アラン・コリンズ 『デジタル社会の学びのかたち』 北大路書房
5.履修にあたっての注意事項
履修するかどうかの判断は,オンライン授業フィードバックシステムの履修学生からのメッセー
ジを読んでから行うことを勧める.
6.備考
なし.
— 2 —
芸術論(Art Management)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
木村 健一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
視覚的な芸術表現の設計段階に焦点を当てながら講義を進めていく。
人工物や天然素材を題材として、その構造や肌理の描写を行うデッサンの中から芸術表現の設計
法を理解するのがテーマである。設計(デザイン)に取り組む上で必要となる基本的な知識と技
能について、デッサンを通じて学ぶことを目標とする。
【講義内容】
まず、視覚的な芸術表現の設計過程を理解し、そのために必要となる知識、道具、技法などにつ
いて概観する。
デッサンについて現状と歴史を概観し、その課題、可能性について理解する。
人工物や天然素材の基本的な構造や肌理の観察法について学ぶ。
構造や肌理が生み出す陰影を描写する方法について学ぶ。
描出した人工物や天然素材の画面内での配置方法について学ぶ。
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
視覚的な芸術表現を設計してきたデッサンの現状と歴史を概観し、その流れを理解する。
デッサンの各段階で必要な手法や道具を選択し、実行に移すことができる。
設計の実践者になるための基本的なデッサンの描き方を習得する。
第 01 回 オリエンテーション 芸術表現におけるデッサンの位置づけについての概説
第 02 回 デッサンの歴史 原始
第 03 回 デッサンの歴史 ギリシャ・ローマ
第 04 回 デッサンの歴史 ルネサンス 透視図法
第 05 回 デッサンの歴史 ルネサンス 陰影法
第 06 回 デッサンの歴史 近代 画家のデッサン
第 07 回 デッサンの歴史 近代 彫刻家のデッサン
第 08 回 現代のデッサン 前半のまとめ、ふりかえり
第 09 回 天然素材をモチーフとしたデッサン1
第 10 回 天然素材をモチーフとしたデッサン2
第 11 回 天然素材をモチーフとしたデッサン3
第 12 回 人工物をモチーフとしたデッサン1
第 13 回 人工物をモチーフとしたデッサン2
第 14 回 人工物をモチーフとしたデッサン3
第 15 回 講義内で得た知識、技能の資料化と確認
前半はデッサンの歴史を理解し、後半は実際にデッサン行い、技能のあり方について考える。
3.成績の評価方法
出席点30% 、課題評価点70%を元に総合的に評価する。
4.教科書・参考書
教科書:カラー版 西洋美術史 高階秀爾監修 美術出版社
5.履修にあたっての注意事項
この授業は中学・高校の日本史,世界史、美術で取り上げられている美術史の知識を前提にデザ
インされている.
出席点30% 課題評価点70%を元に総合的に評価する。
6.備考
毎回、デッサンの実技を伴う授業であるため、鉛筆、カッター、練りゴム、スケッチブックが必
要である。
— 3 —
情報産業論(Basic Strategies to The Network Economy)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
永野 孝一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
現代までの情報通信技術の進展とその特徴を紹介し,それらの社会・経済活動,ライフスタイル
等への影響を理解する.そして,今後の情報通信技術の発展の方向性と社会・経済活動の変化等
を考察する.
【講義内容】
21 世紀はさまざまな人間の活動が情報化されていく時代である.そして情報化するためのハー
ドウェア技術・ソフトウェア技術,関連する制度等が日々進歩,変化している.しかし,これら
の目先の動向や流行に振り回されていると本質を見落としてしまうことになる.つまり,社会制
度や経済・金融システムの基本構造,情報化技術の進歩と産業化,情報化社会における市民・企
業・政府間のさまざまなコミュニケーション手段などについて,歴史的変遷や普遍的な原理を理
解することがまず重要である.また,現在の日本における情報通信産業と他産業とを比較するこ
とや国際比較することは,今後の情報通信産業の進展やそれによってもたらされるさまざまな商
品・サービスの市民生活や企業・政府活動への影響を考察していく上で,有益な視座を得ること
ができる.講義では up to date な話題を紹介しつつ,ワークスタイル(=働き方)やライフス
タイル(=生活様式)への影響に注目していく.
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. 情報通信産業の定義
2. 文明論としての情報産業論
3. 日本社会の課題
4. 情報化技術の萌芽
5. 情報通信技術(1)− 通信技術の基礎−
6. 情報通信技術(2)− 電気通信の発達−
7. 情報通信技術(3)− 通信技術と制度−
8. 情報通信技術(4)− 放送技術と制度−
9. 情報通信業界(1)− ハードウェア系−
10.情報通信業界(2)− ソフトウェア系−
11.情報通信業界(3)− コンテンツ系−
12.情報化とワークスタイル
13.情報化とライフスタイル
14.市民と政府の情報共有
15.情報化社会の未来
3.成績の評価方法
出席状況,受講態度,小テスト,期末試験等により総合的に評価する.おおむね,小テスト等を
30%,期末試験等を 70%の割合で評価する.
4.教科書・参考書
テキストとして資料を配布する.
参考文献等は配布する資料にて紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
なし
6.備考
傷病,クラブ活動,就職活動等による欠席は,その旨を書面(書式は任意)で届け出れば,出席
状況等に関して考慮する。
— 4 —
言語と社会(Language and Society)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
大塚 裕子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
・話し合いの進め方および問題解決プロセスに関する理論と技術を体験的に学ぶ.
・社会的問題に対するディスカッションを通し,問題に対する論理的思考力を身につける.
・グループによる話し合いと発表のための作業を通し,チーム力を身につける.
【講義内容】
近年,社会では話し合いによる意思決定や問題解決への関心が高く,人々はそのような場に参加
することが期待されている.また,就職面接ではグループディスカッションが行われることも多
い.就職後は同僚・上司とコミュニケーションをとりながらチームで仕事をする経験も重ねてい
く.このような社会状況のもと,この授業では実際にディスカッションの「体験」と「観察」を
繰り返しながら,話し合いに関する理論的知識と話し合いのスキルを身につける.また,これら
の過程の成果として,グループによる合意形成を行い,その結果を発表する.
キーワード: コミュニケーション, コミュニケーションデザイン, メタ認知, 論理的思考, グル
ープ意思決定法, グループディスカッション, ファシリテーション, プレゼンテーション
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
順番は前後することがある.
1. ガイダンス:講義の進め方および履修上の注意
2. 講義:話し合いの前提
3. 講義と演習:聴き方の技術
4. 講義と演習:問題解決におけるアイデア創出・問題発見
5. 講義と演習:問題解決のための思考法
6. 講義と演習:問題解決における意思決定
7. 講義と演習:ファシリテーション・スキルを学ぶ
8. 講義と演習:話し合いの観察法と分析法
9. 演習:ディスカッション体験とふりかえり(1)
10. 演習:ディスカッション体験とふりかえり(2)
11. 講義と演習:リフレクション・メソッドを学ぶ
12. 演習:コミュニケーション・スキルとトレーニング
13. 演習:ディスカッション体験とふりかえり(3)
14. 演習:ディスカッション体験とふりかえり(4)
15. 授業のふりかえり(テスト)
3.成績の評価方法
・単位取得の必須要件:やむを得ない理由がない限り下記の必須要件が満たされない場合は不合格
(D)とする.
(1)初回ガイダンスへの出席
(2)ディスカッションテーマの予習レポートの提出
(3)フィッシュボウル式ディスカッションとふりかえり(1〜4)実施時の課題提出
(4)受講前(予習時)の小テストの平均点が 60 点を超えていること
・成績評価の方法:
合格者の評価(A〜C)は、(2)(3)の内容および(4)の点数をそれぞれ 30%,30%,40%の配分で
決定する.
4.教科書・参考書
教科書:大塚・森本編著『話し合いトレーニング− 伝える力・聴く力・問う力を育てる自律型対
話入門』 (ナカニシヤ出版)
参考図書は随時紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
・初回ガイダンス時に本授業の履修上の注意について細かく指示するので必ず参加すること.
・ディスカッションなどグループワークは,フィードバックのため録音録画することがある.
6.備考
・毎回PCを必ず持参すること.
・飯野先生の「起業家としての自立」を受講したい学生は予め本講義を必ず履修すること.
— 5 —
環境と産業(Environment and Industry)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
田柳 恵美子
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
21 世紀の産業社会に求められている環境保全や資源保全への理念と活動について学ぶ.
【講義内容】
20 世紀の産業社会にとっての環境とは,もっぱら企業活動によってもたらされる公害や自然破
壊などの悪い影響,すなわち「環境問題」であった.これに対して 1980 年代頃から,環境へ
の負荷を積極的に低減し,環境との共生のもとでの持続可能な発展を理念とする企業経営,すな
わち「環境経営」という考え方が登場してきた.当初は一部の先進的企業のみの取り組みであっ
たが,次第に産業社会全体の理念として浸透し,いまや環境経営はすべての企業の責務となって
いる.
この講義では,こうした環境問題から環境経営への流れを把握するとともに,21 世紀の企業に
求められる環境経営とはどのようなものか,その理念と実践について学び考える.また,IT をベ
ースにした新しい環境技術の潮流として,グリーン IT やスマートシティなどの取り組みについ
ても取り上げる.
2.講義計画
以下のテーマに沿って,企業の実践事例なども紹介しながら講義を進めていく.
1)環境問題から環境経営へ
2)環境管理会計:環境負荷をどう測定し評価するか
3)環境ディスクロージャの潮流
4)環境経営の時代の新しいビジネスモデル,新しい生産様式,
新しい消費観:フローの時代からストックの時代へ
5)グリーン・マーケティング,グリーン・ロジスティクス
6)グリーン・ニューディール政策と新しい環境技術
7)環境と情報技術:グリーン IT,スマートシティ,スマートグリッド
8)企業の「環境報告書」「CSR 報告書」を読む
3.成績の評価方法
出席(30%),授業への参加態度・授業中の課題等(30%),レポート(40%).
4.教科書・参考書
教科書はなし.必要な資料は配布予定.
参考書:三橋規宏『環境再生と日本経済』(岩波新書),新井宏征『グーグルのグリーン戦略』
(イ
ンプレス R&D)他.
5.履修にあたっての注意事項
受講者一人ひとりが,講義を通じて環境と経済に対する自分なりの関心を掘り起こすことを期待
する.あなたの関心事に応じて参考書を紹介しますので積極的に意思表示してください.
6.備考
毎回,PC または手書きでノートを取ってもらいます.
— 6 —
人体生理学(Human Physiology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
櫻沢 繁
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
システム情報科学において有効となる,システムとしての人体の構造と機能について理解する.
【講義内容】
次にあげる順で,分子から個体を成り立たせる一連の階層構造を網羅しながら,生体システムを
述べる.
・一般的な知識としての生化学,細胞生物学,遺伝学の知識
・個体を構成する器官系の構造と機能
・系を構成する器官の調節機構
2.講義計画
1.序論
2.生化学の基礎
3.細胞生物学の基礎
4.遺伝学の基礎
5.細胞膜の興奮と電気生理学
6.神経系
7.脳
8.筋の収縮
9.感覚(体性感覚・視覚・聴覚・味覚・嗅覚)
10.循環器系
11.消化器系
12.呼吸器系
13.代謝と栄養
14.内分泌系
15.まとめと期末試験
3.成績の評価方法
期末試験 50%,課題(レポート)50%により評価する.
4.教科書・参考書
参考書:各種生理学の本
5.履修にあたっての注意事項
初めて生物学の講義を履修する学生は,図書館にある,基礎又は教養の生物学(薄い)又は高校
の教科書を通読後受講すること.
6.備考
なし
— 7 —
ロボットの科学技術(Robotics and History of Science /Engineering)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
三上 貞芳
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ロボット技術を利用・設計するために必要な技術,およびその原理を理解する
【講義内容】
この講義では,機械工学・電子工学・情報科学などの各分野にわたって,ロボットに広く利用
されている技術について解説を行い,これら技術を使って,ロボットとしての目的を実現させる
ための発想について解説する.これにより,産業用ロボットや知能ロボット,各種自動装置や歩
行,移動,介助ロボットなど,幅広い分野のロボットの動作と目的を原理から理解してもらう.
応用技術を紹介するために,高度な内容を含む回もあるが,少なくとも原理は理解できるように
講義を行うことを心がけている.
ロボット技術は様々なところに導入できる可能性をもっているが,その設計には幅広い技術
について理解が必要になる.本学は多様な学問領域を習得でき,ロボット技術を理解し作り上げ
てゆく人材を育てるには適したカリキュラムを有すると考えている.多くの学生に本講義の受講
をすすめる.
キーワード: ロボット, センサ技術, 機械工学, 人工知能
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. ロボットの概要 - 産業用ロボットから自律ロボットへ, ロボットの構成要素
2. ロボットアーム - ロボットアームの種類と目的,モータの原理と特性,制御の必要性
3. ロボットアーム - ロボットアームを自由な位置に持って行くための制御方法,運動学
4. ロボットアーム - 動力学,力,柔軟さを制御する方法
5. ロボットの移動方法 - 移動方法の種類,差動車輪の原理と位置・速度の計算,各種の車輪移
動
6. ロボットの移動方法 - 脚ロボットの安定性,歩行パターン
7. 2 足歩行ロボットの原理 - 静歩行と動歩行,歩行の安定性の指標:ZMP, 静歩行を実現す
るには
8. 2 足歩行ロボットの原理 - 動歩行を実現するには,受動歩行
9. 中間テスト
10.ロボットのセンサ技術 - 距離,視覚センサ
11.ロボットのセンサ技術 - 位置,方位センサ
12.知能ロボットの技術 - 人型機械(オートマトン)とロボット,ロボット学習
13.ロボットのナビゲーション - 障害物を避けてアームを動かすためには,衝突回避の方法
14.ロボットの科学技術総論
3.成績の評価方法
(中間試験+期末試験)70%,出席 30%で評価する.
4.教科書・参考書
参考書:日本機械学会編「ロボティクス」
{http://www.jsme.or.jp/publish/books/books-details/5614.html}
5.履修にあたっての注意事項
HOPE システムを利用して,出欠,資料閲覧,授業理解度の調査,確認のためのクイズを毎回行
うので,受講に際しては,かならずPCを持参すること.
6.備考
高校・大学で物理学を履修していることが望ましい(必須ではない).その他詳細は,HOPE シ
ステムの当授業サイトを参照されたい.{http://hope.c.fun.ac.jp/}
— 8 —
技術者倫理(Engineering Ethics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
田柳 恵美子
対象コース 全コース
学部共通必修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
技術者が社会の信頼を得て活動するために必要な倫理について学習する.
【講義内容】
3 年次必修のこの講義では,一人の人間が職業を通じて技術にかかわることの意義について,倫
理という観点から考察していく.
技術者倫理とは,技術がはらむリスク,組織や人間関係の圧力など,仕事をしていくうえで逃れ
ようのない様々な軋轢やジレンマと対峙しながら,技術者が自分なりの信念にもとづく行動規範
をいかに確立していくかについての理念と実践の体系である.技術者倫理に「これだ」という唯
一絶対の解はない.一人ひとりが,自らの内面精神(モラル)との対話,多元的な価値規範(社
会倫理,ビジネス倫理,技術倫理,情報倫理,環境倫理…)との対話を繰り返しながら,日々の
行動へと移される中で構築されていくものであることを,多数の事例を交えながら学ぶ.
2.講義計画
1.現代社会と倫理
生命倫理からグローバル・エシックスまで/科学技術に対する 3 つの立場
2.職業的アイデンティティと倫理
専門家集団の責任/情報技術の文化と倫理—ハッカー,OSS と Linux,プライバシー
3.組織と倫理
組織の倫理,集団圧力,人間関係とハラスメント/リーダーシップが組織を変える
4.技術のリスク,失敗への対処
失敗に学ぶ/リスクコミュニケーションの事例研究
5.法と倫理/技術の説明責任と情報公開
法的責任とコンプライアンス(法令遵守)/マニュアル,クレーム対応の事例研究
6.技術をめぐる所有権/報酬と倫理
技術は誰のものか/創造性への報酬
7.倫理規定・行動規定の策定とその実践
倫理規定に重要な要素/企業,大学,団体等の倫理規定・行動規定集の事例研究
(以上の項目に沿って講義を行う予定である.事例と小項目は変更の可能性がある)
3.成績の評価方法
出席状況(30%),授業への参加態度・授業中の課題等(30%),期末レポート(40%)
.
受講を通じた理解の進捗を重視する.受講を通じていかに主体的かつ論理的に「技術」と「倫理」
を論じることができるようになったかが評価される.
4.教科書・参考書
教科書は特に定めない.以下,参考書(テーマ別)
(哲学倫理)加藤尚武『技術と人間の倫理』NHK ライブラリー23
(情報技術)デボラ・G・ジョンソン『コンピュータ倫理学』オーム社
(プライバシー)名和小太郎『個人データ保護—イノベーションによるプライバシー像の変容』
みすず書房
5.履修にあたっての注意事項
・毎回の講義は受講者が自分なりにノートを取ることが望まれる.
・毎回のミニエッセイは,講義時間内に記述して提出する.
6.備考
— 9 —
余暇と健康 I(Leisure Health Study 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
田中 和久
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
現代日本人が抱える健康問題や体力・運動能力について、現状とその背景を理解し、スポーツ(運
動)を中心とした積極的な健康増進の方策について考察する。
【講義内容】
現代人は,健康や体力・運動能力に関する問題を抱えている人が多い。一方,週休2日制の導入
などにより余暇時間が増加している。これからは、より快適に生きるために,余暇を有効的に使
うなどして一人ひとりが積極的に健康増進や体力・運動能力の向上を考え実践していくことが求
められている。そのために、現状及びその背景を把握するとともに、原因療法としての健康増進
及び体力・運動能力向上を目的としたスポーツ(運動)のあり方や具体的な実践方法を学ぶ。
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. 余暇とスポーツと健康と
2. スポーツの魅力と意義
3. 現代人の健康の現状
4. 生活習慣病増加の背景
5. 現代人の体力・運動能力の現状
6. 健康増進のための運動処方
7. スポーツ・運動の効果(1)
8. スポーツ・運動の効果(2)
9. 中間試験
10. 運動(疲労)と休養
11. 運動と栄養(食生活)
12. 生涯スポーツ推進の施策
13. 日本のスポーツの現状と課題
14. 競技力向上のヒント
15. 期末試験・課題(レポート)
3.成績の評価方法
本授業に対する姿勢と試験(中間・期末)及び課題(大・小レポート)の出来ばえによって総合
的に評価する。なお、期末試験の受験者は中間試験の不合格者とする。また、課題(レポート)
は受講者全員に課す。
4.教科書・参考書
教科書:特に使用しない.
参考書:スポーツを考える(多木浩二/ちくま新書)、スポーツ解体新書(玉木正之/NHK 出版),
教養としてのスポーツ科学(早稲田大学スポーツ科学部編/大修館書店)
、国民衛生の動向 2013
年版(厚生統計協会編/同協会発行),病気にならない生き方(新谷弘実/サンマーク出版),病気
をよせつけない生き方(安保徹・ひろさちや/ぶんか社),エアロビクス(K.H.クーパー著・広田
公一ほか訳/ベースボールマガジン社)
,からだと心の健康百科(椎名健/講談社)
、などがある。
5.履修にあたっての注意事項
楽しく豊かなスポーツライフを創造(デザイン)するとともに、自身の快適なコンディションづ
くりを実践し、活き活きとした未来大生活を送ってほしい。
6.備考
なし
— 10 —
コミュニケーション論(Communication Theory)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期
2 単位
大塚 裕子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
・コミュニケーションについて,様々な分野からの研究アプローチや,ものの見方・考え方があ
ることを理解し,自らのコミュニケーションや学習に反映させる.
・言語学,自然言語処理,社会実践的コミュニケーション論における学術的および実践的な知見
や方法論を学ぶ.
【講義内容】
この授業では,コミュニケーションに関するさまざまな分野からの見方・考え方を理解するため,
授業内容の大枠を二つの柱で構成する.ひとつは実践的コミュニケーション論,もうひとつは言
語学・自然言語処理に関する知識,方法,技術である.実践的コミュニケーションでは,社会的
な意思決定について実際のデータを分析したり,現場に関わる人の講演を聞く.言語学・自然言
語処理では,ことばやコミュニケーションを測定するための要素技術や分析,およびそれらを支
える基礎的知識について学ぶ.
キーワード: 社会的意思決定,コミュニケーション支援,コミュニケーションスキル,自然言
語処理,日本語学,品詞論,文構造,テキストマイニング
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
下記の通り実施するが,順番は前後する.
<I 実践的コミュニケーション論>
1. ガイダンス
2. 傾聴の理論と技術
3. ノンバーバルコミュニケーション
4. ファシリテーション(1)
5. ファシリテーション(2)
6. 社会人基礎力とコミュニケーション
7. 裁判員裁判とコミュニケーション(1)
8. 裁判員裁判とコミュニケーション(2)
9. 中間ふりかえり
<II 言語学と自然言語処理>
10. 言語学と自然言語処理
11. 形態素解析,構文解析
12. 談話分析,会話分析
13. 内容分析,テキストマイニング
14. 対話システム
15. 最終ふりかえり
3.成績の評価方法
複数回の小課題と最終テストほ累積得点によって評価する.ただし,各回の課題やテストの得点
が 60%を超えることが単位取得条件である.課題とテストの方法についてはガイダンス時に説
明する.
4.教科書・参考書
授業スライドを配信し,参考書は随時紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
ガイダンス時に履修上の注意について細かく指示する.したがって初回ガイダンスの説明を理
解・承諾した上で受講を決定すること.
6.備考
なし
— 11 —
人類文明の興亡史(History of Civilization)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期集中
2 単位
横川 大輔
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ヨーロッパにおける「知の歴史」
・科学の成立にいたるまでのヨーロッパの知の営みを理解する
・われわれとは根本的に異なる社会における「合理的」なものの見方を理解する異文化理解
の視点を養うと同時に、われわれの社会の特徴も理解する
【講義内容】
近代以降われわれを規定しつづける「科学」がいかにして成立したのか、という問題を取り上
げる。
「科学」は西ヨーロッパを舞台に 19 世紀に成立したが、その過程をヨーロッパの特殊性
を見ながら、考察する。
2.講義計画
1.オリエンテーション
2~4.「古典」古代(古代ギリシアと古代ローマ、キリスト教)
5~6.中世(
「暗黒時代」、12 世紀の目覚め)
7~12.近世(「ルネサンス」、宗教改革、「大航海」、17世紀科学革命)
13. 理性の時代(啓蒙主義)
14. 科学の時代(19 世紀~現代)
15. まとめ
対象コース 全コース
学部共通選択
3.成績の評価方法
受講態度:コメントペーパーなどへの記入……20%
小レポート……10%分×5=50%
最終課題(レポート)……30%
*成績の判定には、最終課題の提出が必要不可欠である
4.教科書・参考書
教科書は使用せず、適宜プリントを配布する
参考書については、講義中に紹介する
5.履修にあたっての注意事項
本講義の担当教員は非常勤講師であるため、本学に常駐していない
世界史/ヨーロッパ史の知識は、あるにこしたことはないが、なくても理解できるように講義す
るので心配はいらない。ただし、ぼんやり聞いているだけで理解できるとは思わないので、積極
的に受講すること。
6.備考
歴史は、過去に生きた人々の生を追体験する作業です。覚えるのではなく、なぜそのときそんな
行動をしたのか、理解するよう心がけて下さい。
— 12 —
情報メディア社会論(Information Media Society)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期集中
2 単位
長谷川 一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報メディアと社会とのかかわりを実践的に学ぶことをとおして、メディア・リテラシーを獲得
することを目標とする。
【講義内容】
【講義内容】
・デジタル・ストーリーテリングという方法で映像作品の制作をおこなう.第一の目的は,制作
をとおしてメディアと社会について考える視点を養うことである.作品の質や制作技法はその次
である.
・作品は各自 1 本ずつ制作しますが,制作過程はグループ作業となる.
・授業は,プレゼンテーション(発表)とクリティーク(講評)を中心にすすめる.必要に応じ
て,適宜,講義をはさむ.キャンパス内,あるいは街にでて調査・見学をおこなう場合がある.
【学習目標】
(1)メディアと社会の関係を実践的に理解すること.
(2)メディアという観点から世界をとらえるものの見方を養うこと.
(3)メディアを活用して世界にはたらきかける姿勢を養うこと.
(4)上述(1)〜(3)を,受講者それぞれがもつ問題関心のなかで養うこと
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. オリエンテーション
2. 課題説明
第 3〜5 回 企画の相談・企画会議
第 6〜8 回 絵コンテ作成・中間報告
第 9〜12 回 撮影・制作・発表準備
第 13〜14 回 最終発表
15. まとめ
3.成績の評価方法
出席,受講態度,グループ活動,作品,発表,レポートなどから総合的に評価する.
4.教科書・参考書
参考書:東京大学情報学環メルプロジェクト・日本民間放送連盟編
『メディア・リテラシーの道具箱』東京大学出版会,2005(DVD 付き).
5.履修にあたっての注意事項
・映像制作経験の有無は不問. ・積極的な参加姿勢のある者のみ受講可. ・授業時間外での課題作
業が発生する場合あり. ・授業で制作する作品は公開が前提となる.
6.備考
なし。
— 13 —
法と科学技術(Law and Science/Engineering)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期集中
2 単位
前田 陽二
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
インターネット上の多くの情報を活用しながら各種活動を行う時代を迎え,他人の権利を尊重す
ること,自分の権利を主張できるようにすること,がますます重要になってきている.
本講義では,知的財産権について学ぶとともに,インターネットを使って必要な情報を検索しル
ールに沿った活用をすること,アイディアを文書として的確に記述すること,を学ぶ
【講義内容】
知的財産権,特に著作権,特許権について理解する.また,特許明細書を作成することにより文
章作成能力を高める.
・IT 社会について紹介し,関連する法律について紹介する.
・知的財産権について概要を紹介する.
・著作権について紹介する.
・特許権について紹介する.
・特許の明細書作成を実習する.
・適宜,小レポート(学習環境により小テスト)を行う.
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. 「法と科学技術」概論
2. 情報社会と法制度
3. 知的財産権 I
4. 知的財産権 II
5. 著作権法基礎
6. 著作権法 I
7. 著作権法 II
8. 著作権法 III
9. 特許法基礎
10.発想法 I
11.発想法 II
12.従来発明の検索
13.明細書作成 I
14.明細書作成 II
15.まとめ
3.成績の評価方法
課題(レポート),小テスト,及び出席状況により,総合的に評価する
4.教科書・参考書
適宜指示する
5.履修にあたっての注意事項
先修条件は特になし。
6.備考
なし。
— 14 —
女性と社会(Issues Concerning Women in Contemporary Society)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期集中
2 単位
堀江 有里
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ジェンダーの視点から「女性」の現状を考える。また、
「女性」とは何かを性別二元論、異性愛
主義という社会規範とともに考える。
【講義内容】
「女性」とは何か。身体のちがいを理由づけに、わたしたちの社会はジェンダー(社会的・文化
的性別)を生み出してきた。性別をめぐる「常識」に対する客観的な視点と、なぜそのような「常
識」が生まれてきたのか、維持されてきたのかを事例に取り上げながら考察する。ジェンダーが
つくりだすものには、性別そのものだけではなく、人間の関係性をも含まれる。家族、恋愛、結
婚、パートナーシップなど、異性間のみの関係が“当たり前”とされてきた社会の問題について
も考察する。
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
01.イントロダクション
02.ジェンダーとは何か?(1)
: ジェンダーの視点を学ぶ
03.ジェンダーとは何か?(2)
: 性の多様性
04.フェミニズムの思想と実践(1)
: 女性解放運動とあゆみ
05.フェミニズムの思想と実践(2)
: 日本における女性解放運動
06.性暴力の諸問題(1): 軍隊「慰安婦」問題
07.性暴力の諸問題(2): 軍事基地とジェンダー
08.セクシュアリティとは何か?: クィアという視点
09.性別二元論を問う(1)
: 性自認とトランスジェンダー(性別越境)
10.性別二元論を問う(2)
: トランスジェンダーと医療制度
11.性別二元論を問う(3)
: トランスジェンダーと法制度
12.異性愛主義を問う(1)
: 性的指向と同性愛者の人権
13.異性愛主義を問う(2)
: カミングアウトとクローゼット
14.異性愛主義を問う(3)
: さまざまな家族のかたち
15.ふりかえりと期末試験
3.成績の評価方法
(1)授業中のディスカッションへの参加 : 20%
(2)毎日の授業終了後に作成するレポート: 10%
(3)宿題として出された文献に関する課題(小レポート): 10%
(4)期末試験(授業評価・自己評価レポート): 60%
上記4項目に基づいて総合評価を行う。
4.教科書・参考書
風間孝・河口和也『同性愛と異性愛』(2010 年、岩波新書)
竹村和子『フェミニズム』
(2002 年、岩波書店)
大越愛子・倉橋耕平編『ジェンダーとセクシュアリティ』(2013 年、昭和堂)
ほか、講義内で紹介する。
5.履修にあたっての注意事項
講義内に意見を求め、ディスカッションを行うので積極的に参加すること。また、講義に向けて
の事前準備を行うことを求める。講義開始前には、まず、日常のなかに無意識にある“女らしさ”
“男らしさ”について自覚的に疑問をもって立ち止まる視点をもって準備していただきたい。
6.備考
特になし
— 15 —
物質の科学(Science of Material)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
前期集中
2 単位
日野 誠
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
物質が示す性質や現象について,何が起っているか,なぜ起こるか,どのように起っているかを
理解することをこの講義の第一の目的とする。物質についての基本的な理解を深めていくことと
同時に、化学の基礎的知識を習得し、身近な生活と関連ある様々な化学物質について客観的で正
しい判断ができることをめざす。
【講義内容】
身近な物質の科学(化学)を通して、普段、自分達かいかに多くの化学物質と接しているかを理
解するとともに、化学構造と物質の性質や機能との関係を理解し、我々が普段どれだけ化学物質
の恩恵を受けているかを実感する。次に、化学工業がどのように物質を生み出し、材料として利
用しているかを学ぶとともに、物質やエネルギー循環の観点から地球の環境について考えるため
の基礎知識を学ぶ。このため、物質科学の最近の話題を提供し,テクノロジへの応用事例も紹介
する。
2.講義計画
各テーマで,1 ないし 2 回ずつ講義する. 順序は前後することがある.
対象コース 全コース
学部共通選択
1.物質とは?:物質の成り立ち、分子のプロフィール・ふるまい
2.水の科学−1:水分子の構造、クラスター、水の状態変化、重水と軽水
3.水の科学−2:水の基本物性、水の注目すべき特性
4. 水の科学−3:溶解成分の異なる水、処理の異なる水、水中での化学反応
5. 生活をささえる気体:身のまわりの気体、気体に共通の特性、気体の特性を利用した装置
6. いろいろな金属:金属の一般的な性質、身のまわりの主な金属、レアメタル
7. エネルギーと物質−1:化石燃料、地球温暖化、原子力発電
8. エネルギーと物質−2:太陽エネルギー、水素エネルギー、新エネルギー
9. 化学物質と環境−1:環境中の化学物質、生物濃縮、環境ホルモン
10. 化学物質と環境−2:酸性雨、光化学スモッグ、オゾン層の破壊
3.成績の評価方法
課題(レポート),小テスト,および出席状況により,総合的に評価する.
4.教科書・参考書
・ 「化学」入門編 − 身近な現象・物質から学ぶ化学のしくみ
(日本化学会化学教育協議会「グループ・化学の本21」編、化学同人)
・新しい物質の科学(鈴木 孝弘著、昭晃堂 )
5.履修にあたっての注意事項
特になし
6.備考
特になし
— 16 —
現代デザイン論(Modern Design)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期
2 単位
岡本 誠
木村 健一
安井 重哉
迎山 和司
原田 泰
姜 南圭
柳 英克
美馬 のゆり
伊藤 精英
南部 美砂子
美馬 義亮
角 薫
竹川 佳成
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
デザインの意義,デザインの方法論,現場で行われている活動,近代化の中で変化するデザイン
の思想などを学び,情報化社会の中でのデザインの在り方を展望する.
【講義内容】
デザインは,産業と造形活動を結び付けることから始まった.有用で魅力のあるモノを生み出す
為のデザインプロセスや表現の技術は産業革命以降の長い実践の中で進化した.現代は情報革命
の発展の途上にある.デザインの課題は,モノ(製品)やモノと人の対話(UI)だけでなく生活
者の活動(社会システム)にまで拡大してきた.
20 世紀のデザインの考え方や手法では,現代的な課題に対処する事が難しい.現代デザインの
考え方,他分野と恊働するデザインアプローチ,多様なデザイン実践を紹介し,情報化社会での
デザインのあり方を概観する.
キーワード: デザイン史, デザインプロセス, ヒューマンインタフェース, 情報デザイン, 認
知心理学
2.講義計画
1. 講義の概要、デザインとは何か
2. 編集のデザイン
3. インダストリアルデザイン
4. プログラムとデザイン
5. 視覚伝達デザイン
6. 感性とデザイン
7. メディアデザイン
8. デザインの歴史(バウハウスから現代)
9. 学習環境のデザイン
10.音のデザイン
11.認知とデザイン
12.インタラクティブシステムのデザイン
13.音楽とデザイン
14.情報デザインの現場1
15.情報デザインの現場 2, まとめ
3.成績の評価方法
レポートおよび期末試験の総合評価による
4.教科書・参考書
なし
5.履修にあたっての注意事項
パソコンの使用不可.
6.備考
なし.
— 17 —
起業家としての自立(Entrepreneur Activities)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期
2 単位
飯野 智子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
起業について学ぶことを通じ,働くこととは何か,真の精神的自立とは何かを考えると共に
周囲の人と関わりの中で必要となるコミュニケーションについてもその重要性を学ぶ.
【講義内容】
起業には様々な人間力が求められる.本講義では起業というテーマを通じ,何のために働くのか
を考え,自ら考え行動する自立精神の重要性を知ることを軸とする.また,異質なことにチャレ
ンジするために必要とされる柔軟な発想力,失敗を恐れない強い意志,世の中に貢献することで
自分の居場所を得ることの幸福などについて考えを深める.そして,生き方,働き方には無限の
可能性と方法があって良いということを知る.尚,講義内では可能な限り多くの具体的事例を取
り上げたり,グループ演習形式を採用したりすることで理論と実践のバランスを取る.
2.講義計画
1〜8 のテーマについて 1 ないし 2 回講義する.また,演習では小グループ単位で与えられたテ
ーマに対し自ら考え行動を起こすまでのプロセスをプレゼンテーションする.
1. 働くということ
2. 精神的自立と社会貢献
3. 起業に必要な人間力
4. 着眼点
5. 失敗の定義
6. ビジネスモデルについて考える
7. 収支計画・事業計画・資金調達
8. コミュニケーション能力〜自分軸と他者への共感・理解〜広い意味での顧客満足と営業
9. 起業演習
対象コース 全コース
学部共通選択
3.成績の評価方法
出席時の課題(レポート)提出(30%)、プレゼンテーション(グループワーク)(35%),期
末課題(レポート)
(35%)により評価する.
4.教科書・参考書
教科書:特に指定しない
参考書:
① 20 歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリング著 高遠裕子訳 阪急コミュニケーションズ
② キミが働く理由(わけ) 福島正伸著 中経出版
③ 成功する人たちの起業術 はじめの一歩を踏み出そう マイケル・E・ガーバー著
原田喜浩訳 世界文化社
5.履修にあたっての注意事項
本講座履修に際しては議論への積極的参加、積極的傾聴を強く求める。
具体的には授業中の下記事項を禁ずる。
・10分以上の遅刻
・携帯電話の使用
・講義中の私語
・睡眠および飲食
・許可無く長時間の退出をすること
・授業に関連のないPC使用
6.備考
「地域と社会」は関連の深い科目である。併せて履修しておくことが望ましい。また、
前期「言語と社会」はグループワークに進め方において参考になるので履修を勧める。
— 18 —
社会と経済の把握(Comprehension of Socio-Economic System)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期
2 単位
田柳 恵美子
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
現代社会・現代経済の特性を把握するとともに,技術と社会,技術と経済の関係を理解する.
【講義内容】
社会と経済は複雑に相互依存している.経済はいつでもどこでも同じように成長するわけではな
く,国や地域の社会的・政治的な制度,地域間・国際間の関係など,様々な社会的制約のもとで,
急速な発展を遂げもするし,深刻な貧困に窮しもする.
この講義では,20 世紀の産業社会の隆盛から今日のグローバル社会へとわたる経済のありよう,
資本主義と社会主義,自由と平等,政府と市場といった対立概念の意味と現代社会の実態,21
世紀の課題などについて,代表的な自由主義経済学者のミルトン・フリードマンの主張を通じて,
学び考える.
2.講義計画
教科書の各章のテーマに沿って講義を進めていく.必要に応じて,日本や世界の様々な事例紹介,
ビデオ映像などを使用する.
1 経済的自由と政治的自由
2 自由社会における政府の役割
3 国内の金融政策
4 国際金融政策と貿易
5 財政政策
6 教育における政府の役割
7 資本主義と差別
8 独占と社会的責任
9 職業免許制度
10 所得の分配
11 社会福祉政策
12 貧困対策
3.成績の評価方法
出席(30%),授業への参加態度・授業中の課題等(30%),レポート(40%)
4.教科書・参考書
教科書:ミルトン・フリードマン著『資本主義と自由』日経 BP 社.
参考書:
『あなた自身の社会:スウェーデンの中学教科書』
(新評論)他.
5.履修にあたっての注意事項
受講者一人ひとりが,講義を通じて社会と経済に対する自分なりの関心を掘り起こすことを期待
する.あなたの関心事に応じて参考書を紹介しますので積極的に意思表示してください.
6.備考
毎回,PC または手書きでノートを取ってもらいます.
— 19 —
地域と社会(Region and Society)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期
2 単位
大塚 裕子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
・函館および北海道において,地域を支える様々な活動を行っている方々から現場の話を聞き,
活動上の問題点や活動のあり方を学ぶ.
・地域の課題を理解した上で,起業の企画書や計画書などを作成する技術を身に付けることによ
り,函館および北海道の地域活性に貢献するアントプレナーシップ(起業家精神)を育成する.
また,実際に起業計画書を作成する.
・地域で活動していく上で,重要かつ関心の高いコミュニケーション手法であるワークショップ
について学ぶ.
【講義内容】
近年,地域社会の課題やあり方について,個々の地域に根ざし,様々な角度から捉えようとする
「地域学」「地元学」「希望学」というジャンルがあり,注目されている.この授業では,われわ
れの地域である函館や北海道に,どのような課題があり,具体的に,どのように課題を解決しよ
うとする試みがあるのか,その事例を学ぶために,地域で活動する方々の話を聞く.また,その
ような事例を踏まえた上で,函館の街の課題や,IT 技術が地域を活性化する可能性について考え
る.授業の後半では,私たちが地域における活動の企画を考え,実際に企画書として設計・作成・
発表する.
キーワード:地域コミュニティ, 地域活動, 情報ニーズ, コミュニティ支援, コミュニケーション
デザイン, ワークショップ
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
授業は全 15 回で,下記の内容で行う.順番は前後する.
1. ガイダンス:授業の進め方および履修上の注意
2. 地域社会の現状と課題
3. 地域と行政
4. 地域と教育
5. 地域と医療
6. 地域と経済
7. 地域と産業
8. 地域と起業
9. 起業企画
10.発表
11.ふりかえり
3.成績の評価方法
・単位取得の必須要件:下記の必須要件が満たされない場合は不合格(D)とする.
(1) 起業計画書の提出(2 回)
(2)外部講師による講演時の授業メモの提出
(3)外部講演者講演時の聴講態度が適切であること
・成績評価の方法:
上記の具体的な評価指標については,ガイダンスおよび HOPE で示す.
4.教科書・参考書
授業スライドを適宜配信する.参考書は随時紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
ガイダンス時に履修上の注意について細かく指示する.したがって初回ガイダンスの説明を理
解・承諾した上で受講を決定すること.
6.備考
飯野先生の「起業家としての自立」は関連の深い科目である.併せて履修しておくことが望まし
い.
— 20 —
社会思想の歩み(History of social thought)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期
2 単位
田柳 恵美子
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間社会の発展における社会思想の役割について学び考える
【講義内容】
社会とは,それぞれの時代において,ある方向性をもった価値観にもとづき,地域や国家,集団
や組織といったまとまりをもって形づくられるものである.社会思想とは,より良い社会を形成
しようとする人間の精神であり,それはしばしば現実の社会をより良い社会へ,理想的な社会へ
と変革しようとする政治的な主張や運動というかたちを伴う.社会思想は,思想家といわれる偉
人たちによるものだけを指すのではない.例えば,あなたが情報技術を活用して新しい社会をデ
ザインすることに少しでも取り組もうとするなら,技術のみならず,そこで目指されるべき理想
の社会像,それを実際に形成していくための方策を含む社会思想を,大なり小なり提案する必要
がある.この講義では,日本や世界の歴史に登場してきた多様な社会思想を取り上げ,人間社会
を発展させていくうえでの社会思想の役割について学ぶとともに,受講者自身の問題意識のなか
で深く考える機会とする.
2.講義計画
以下のテーマに沿って,代表的な社会思想を取り上げながら講義を進める.
1)社会思想とは何か
2)ユートピア思想と理想主義
3)芸術・デザイン運動と社会思想
4)都市計画と社会思想
5)技術・産業と社会思想
6)郷土愛・愛国精神と社会思想
7)文学・SFなどの作品世界に描かれた社会思想
8)ソーシャル・イノベーション—21 世紀の自己組織的な社会変革思想の潮流
3.成績の評価方法
出席(30%),授業への参加態度・授業中の課題等(30%),レポート(40%)
4.教科書・参考書
教科書はなし.必要な資料は配布予定.
参考書:ウィリアム・モリス『理想の書物』(ちくま学芸文庫)
,トマス・モア『ユートピア』(岩
波文庫),ル・コルビュジエ『マルセイユのユニテ・ダビタシオン』(ちくま学芸文庫)他.
5.履修にあたっての注意事項
受講者一人ひとりが,講義を通じて社会思想に対する自分なりの関心を掘り起こすことを期待す
る.あなたの関心事に応じて参考書を紹介しますので積極的に意思表示してください.
6.備考
毎回,PC または手書きでノートを取ってもらいます.
— 21 —
心理学(Introduction to Psychology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期
2 単位
花田 光彦
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間の認知に関することを中心とした心理学の紹介を行う.様々な心理学の領域について学び,
心理学とはどのような学問かを把握する.
【講義内容】
心理学では何について研究されているのか,どのように研究されているのかといったことについ
て講義を行う.ただし,心理学で扱う領域は非常に広範囲であり,一講義ですべてを網羅するの
は不可能なので,認知心理学とその周辺を中心に講義する.まず,視覚・聴覚といった知覚につ
いて解説する.次に記憶・注意・思考といった認知心理学の主要分野について解説する.さらに,
感情,社会的認知,パーソナリティなどといった認知心理学の周辺分野を解説する.講義を通じ
て,心の働きについて学び,人間に対する理解を深める.自分でさらに学習するための手助けと
なるように,適宜,講義に関連する本などを紹介する.
キーワード: 心理学,認知,知覚,記憶,注意,感情,社会的認知,パーソナリティ,性格
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. 心理学の諸領域と心理学の歴史
2-4. 視覚
3. 聴覚
4-6. 記憶
7-8. 注意
9-10. 思考・意思決定
11. 感情と認知
12. 社会的認知
13-14. パーソナリティ,性格
15. まとめ
3.成績の評価方法
主に期末試験により評価する.ただし,課題(レポート課題)を補助的に評価に用いる.
4.教科書・参考書
参考書
P.H.リンゼイ, D.A.ノーマン(中溝ら訳)「情報処理心理学入門 I,II,III」
箱田裕司, 都築誉史, 川畑秀明 , 萩原滋 「認知心理学」 有斐閣
5.履修にあたっての注意事項
なし
6.備考
なし
— 22 —
サイエンス社
科学史・科学哲学(History and Philosophy of Science)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期
2 単位
沼田 寛
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
科学の歴史や考え方の基礎を学び,科学技術の成果を与えられた自明のものとして受け取るので
はなく,健全な批判能力をもってより深く理解しようとする姿勢を養う.
【講義内容】
近代科学成立以来の歴史を通して科学の骨格となってきた方法を理解し,自分たちの視点でも考
察する.主に,近代力学の成立(17 世紀)と,熱力学の歴史(18-19 世紀)を中心に取り上げる.自
然法則という概念の成立,仮説とその検証という考え方のポイントを紹介しつつ,科学的思考方
法について受講生と対話しながら考えてゆく.
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. 科学とは何だろうか? この授業のねらいと目標について
2. 近代力学の誕生(1) 古代・中世の宇宙観
3. 近代力学の誕生(2) プトレマイオスとコペルニクス
4. 近代力学の誕生(3) 等速円運動から楕円軌道へ:何が画期的だったか?
5. 近代力学の誕生(4) ガリレオの力学を考える
6. 近代力学の誕生(5) 運動法則というコンセプト
7. 近代力学の誕生(6) 錬金術師ニュートン?
8. 近代力学の誕生(7) 天上界と地上界の統一理論
9. 近代力学の誕生(8)自然法則という世界認識のスキーム
10. 経験科学のロジック:演繹的推論と帰納的推論
11. 操作的に定義される概念(1): 熱量と温度
12. 操作的に定義される概念(2): カルノ—効率・エントロピー・絶対温度
13. 反証可能性(ポパー)と検証,観測の理論負荷性
14. 科学史と科学哲学: クーンの「パラダイム」論を考える
15. まとめ
キーワード: 自然法則 観測 演繹と帰納 反証可能性
3.成績の評価方法
期末に提出を求める課題(期末試験に相当する作文課題)を 60%,ほぼ毎週に提出を求める課題
(次回講義の予習となる小課題や出席確認クイズ)を 40%として,成績を評価する.
4.教科書・参考書
推薦する参考図書: 朝永振一郎「物理学とは何だろうか(上・下)」(岩波新書),山本義隆「磁力と
重力の発見 1,2,3」(みすず書房),
「熱学思想の史的展開」(現代数学社),M.Davis"The Universal
Computer: The Road from Leibniz to Turing"(W. W. Norton & Company),クーン「科学
革命の構造」(中山茂訳,みすず書房),ダメット「真理という謎」(藤田晋吾訳,勁草書房)など.
5.履修にあたっての注意事項
なし
6.備考
なし
— 23 —
海の科学(Marine Science)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期
2 単位
今村央を代表
とする北海道
大学大学院水
産科学研究院
教員
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
海洋をキーワードにして,海洋生物とその生活の場である海洋という環境に関する基礎を学び,
海洋生物のユニークな生態や形態から動物の行動を理解する.
【講義内容】
地球の表面積の 71%を占める「海」には,バクテリア,プランクトンから魚,クジラ,海鳥ま
で,私たちの想像も及ばない多種多様な生物が住んでいます.これらの生物は,海洋という環境
の中で,それぞれ独自のスタイルで誕生し,生活し,次世代を残する.それぞれの海洋生物の営
みと生活の場である海洋環境をトータルに見渡すと,みごとに調和した「海洋生態」をイメージ
することができます.この講義では,海洋生物のユニークな生態,形態や行動,それらと環境の
関わりだけでなく,さらに海洋生物を食料資源として持続的に利用してゆくための国際的な取組
についても学びます.
2.講義計画
1.イントロダクション
2.海洋生物のモニタリング
3.ヤドカリの生態
4.サケの生態
5.魚の形の不思議
6.海鳥の世界
7.海獣学入門
8.カレイの生活史
9.クジラの世界
10.イカの生態
11.宇宙から見た海洋
12.プランクトンの世界
13.海洋生態系モデル
14.海をめぐる人間と生き物の関係
15.温暖化を含む気候変化と海洋生態系
3.成績の評価方法
出席状況と受講態度および担当各教員の課すレポートの内容を総合的に判断して評価する.
4.教科書・参考書
なし.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
講義計画の順序が変更される可能性があるので,掲示板など連絡されるお知らせに注意しておく
こと.
— 24 —
発達と学習(Human Development and Learning)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期集中
2 単位
植月 美希
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
[テーマ] ヒトの発達および学習過程を、主に心理学の見地から探求する。
[目標] 学習理論、動機づけに関する理論、記憶のメカニズム、発達理論、初期経験の重要性、
発達上問題となる主要な障害について理解し、日常生活における様々な自己の行動や他者との関
わりに関して、心理学的の視点から思考できるようになることを目指す。
【講義内容】
ヒトはいくつになっても発達と学習を続けている。本講義では、胎児期から老年期を対象として、
その発達プロセスや学習のメカニズムに関わる重要な理論や実験について解説する。
キーワード:生涯発達心理学、学習心理学、認知心理学
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. オリエンテーション
2. 発達とは
3. 身体運動発達
4. 情動発達
5. 認知発達
6. 言語発達
7. さまざまな発達理論
8. 発達のまとめ
9. 古典的な学習理論
10. 新しい学習理論
11. 動機づけ
12. 記憶
13. 知能
14. 障害
15. これまでのまとめ、課題(レポート)
3.成績の評価方法
課題レポート(60 点)と、講義内で随時実施するミニ課題(40 点)により評価する。
ただし、いずれの課題も合格点(60 %)に達していることを単位取得の条件とする。
4.教科書・参考書
[教科書] なし。適宜、資料を使用する。
[参考書]「やさしい教育心理学」 鎌原雅彦・竹綱誠一郎(著) 有斐閣
「保育の心理学Ⅰ」 柳生崇志・梅崎高行(編著) 大学図書出版
5.履修にあたっての注意事項
課題の提出期限を守ること。期限を過ぎて提出された課題は採点の対象外(0 点)となるので、
注意すること。
6.備考
各回の講義内容は、受講者数や進行状況に応じて前後することがある。
— 25 —
現代の科学(Contemporary Sciences)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期集中
2 単位
山科 直子
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
社会の中の科学技術の位置づけを確認し,自らがそこにどのように関わるべきかを考える.
【講義内容】
現代社会において,科学技術なしに生活を営むことはできない.しかし,科学技術の急速な
発展は,暮らしに大きな利便性をもたらす一方で,それを適切に利用するための社会システ
ムや市民のリテラシーが追いつかず,様々な不都合や問題も生んでいる. また,一見科学
的でも実は根拠の乏しい情報も氾濫し,専門知識を持たない多くの市民にとって,判断や選
択は一層難しいものになっている.そういった中で,社会における科学技術の在り方に関す
る意思決定は,専門家に任せるのではなく,誰もが主体的に参加すべきという考え方も広ま
りつつあり,理系人材には,そのために必要な情報発信や議論などのコミュニケーション(科
学コミュニケーション)を支援・推進する役割も求められている.
本講義では,いくつかの身近な事例をもとに,各人が科学技術とどのように対峙するかを考
えながら,科学技術と社会との関係性や,科学コミュニケーション活動の意義について議論
するとともに、先端の科学技術を専門に学ぶ者としての心構えや社会的役割に対する考察を
深める.
2.講義計画
以下のテーマについて、通常の講義形式とワークショップ形式との組み合わせで行う.
(出席者
数その他に応じて変更の可能性有り)
・科学技術の営み(特徴や性質、社会との関わり、成果のデュアルユース)
・科学技術情報に対するメディアの役割、リスク情報の扱い方
・疑似科学や風評被害
・科学技術の発達と社会システム(政治・経済・法律・教育など)の変化
・社会に受容される科学技術のあり方(ユーザーイノベーションなど)
・科学技術に関する意思決定プロセスへの市民参加
・科学コミュニケーションの意義(専門家と非専門家のコミュニケーション)
3.成績の評価方法
各回の課題(レポート)提出による
4.教科書・参考書
なし
5.履修にあたっての注意事項
なし
6.備考
なし
— 26 —
メディアの科学(Media Studies)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1-4 年次
後期集中
2 単位
重田 勝介
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
心理学や教育学を基盤とした教材デザインの手法である ID(インストラクショナル・デザイン)
が中心的なテーマである.ID のプロセス,主要な用語や概念を利用して,数時間程度の規模の教
材・コンテンツを設計・開発・評価できることを目標とする.
【講義内容】
他者に何らかの知識,技能,態度を効果的・効率的に教えるための教材(メディア)をデザイ
ンするための原理や方法を学ぶ.本講義では,教育工学,教育心理学,認知心理学,学習科学
などの観点から,学習者と教材の相互作用に関する重要事項について取りあげる.なお本講義
は,各受講者が自らの興味関心をふまえて持ちよった「教えたいこと」を対象として、実際に
教材やコンテンツを作成する.したがって,演習を中心として進める.
キーワード:インストラクショナル・デザイン,システムズアプローチ、生涯学習,
学習支援,教材
対象コース 全コース
学部共通選択
2.講義計画
1. はじめに
2. 教材をイメージする
3. 教材づくりをイメージする
4. 教材の責任範囲を明らかにする-出入り口の話5. テストを作成する
6. 教材企画書の作成 [課題 1] [課題 4]
7. 教材企画書に関する相互評価と改訂版の作成
8. 教材の構造を見きわめる
9. 学習を支援する作戦をたてる
10. 教材パッケージを作成する
11. 教材パッケージの作成実習 [課題 2] [課題 4]
12. 教材パッケージに関する相互評価と改訂版の作成 [課題 3] [課題 4]
13. 形成的評価を実施する
14. 教材を改善する
15. 教材作成報告書の作成・相互評価
3.成績の評価方法
次の課題についての累積点数で評価する.ただし,全ての課題が合格点(60%)に達している
ことを単位取得条件とする.課題の評価指針(ルーブリック)は,このシラバスに対応した学内
URL に掲載する.
[課題 1] 教材企画書(20 点)
[課題 2] 教材パッケージ(20 点)
[課題 3] 教材作成報告書(30 点)
[課題 4] 相互評価レポート(30 点:10 点×3)
4.教科書・参考書
[教科書]
鈴木克明(著) 教材設計マニュアル-独学を支援するために-,北大路書房
[参考書]
・ロバート・M. ガニェほか(著),鈴木克明ほか(訳) インストラクショナルデザインの原理,北大
路書房
・ジョン・M. ケラー (著),鈴木克明(訳) 学習意欲をデザインする-ARCS モデルによるインス
トラクショナルデザイン-,北大路書房
5.履修にあたっての注意事項
教科書を購入し,毎回の授業に持参すること.演習は教科書を参照しながら進める.
6.備考
授業内容の順序は前後することがある.
— 27 —
余暇と健康 II(Leisure Health Study 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
1 年次
通年
2 単位
鈴木 博
吉村 功
小西 俊昭
対象コース 全コース
学部共通選択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
主体的にスポーツ・運動を生活の中に取り入れる実践的能力の育成を目的とする.
【講義内容】
スポーツ・運動を楽しみ,ルールや技能の基本を身につける.男女共修を基本とするが,受講人
数,運動能力等を考慮してグループを構成し,選択種目別に実施することがある.また,天候や
受講人数等の状況により,実施する種目を決定する。
2.講義計画
(前期)
第1回:オリエンテーション・からだならしの運動
第2回:ソフトバレーボール・卓球
第3回:ソフトバレーボール・卓球
第4回:バレーボール・バドミントン・卓球
第5回:バレーボール・バドミントン・卓球
第6回:バレーボール・バドミントン・卓球
第7回:バレーボール・バドミントン・卓球
第8回:バレーボール・バドミントン・卓球
第9回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール
第10回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール
第11回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール
第12回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール
第13回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール
第14回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール
(後期)
第1回:オリエンテーション・からだならしの運動
第2回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第3回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第4回:ソフトボール・サッカー・テニス・バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第5回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第6回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第7回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第8回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第9回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第10回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第11回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第12回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第13回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第14回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
第15回:バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球
3.成績の評価方法
受講態度(積極性,協力,関心,創意工夫),ルールや技能の習得,安全に対する配慮,出席状
況等,総合的に評価する.なお,前期・後期いずれかにおいて4回以上欠席した場合は評価対象
外(不可)とする.
4.教科書・参考書
5.履修にあたっての注意事項
1)健康管理に気をつけること(長期間運動から遠ざかっている者は,受講前に体を慣らしてお
くこと) 2)運動に適したトレーニングシャツ,パンツ,運動靴を用意すること 3)やむを
得ない事由により欠席する場合は,欠席届を提出すること 4)体育館やグラウンドを離れる時
は申し出ること
6.備考
— 28 —
コミュニケーション科目群
029
コミュニケーション I
030
コミュニケーション II
031
コミュニケーション III
032
コミュニケーション IV
コミュニケーション I(Communication 1)
配当年次
1 年次
開講時期
前期
単位数
3 単位
担当教員
Dominic
Bagenda,
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コミュニケーション1の目的は、本学生のアカデミック、リタラシー、そしてコミュニケーショ
ンスキルを向上させることである。担当教員・学習内容・クラスメートとの英語によるインタラ
クションや交渉を通し、これら3つのスキルを文脈の中で学ぶ。受講生は、大学における目標達
成に不可欠な必要な新しい学びの方法にふれ、積極的に英語を使うことが期待される。
Andrew
Johnson,
Michiko
Nakamura,
Damian
Rivers,
Peter
【講義内容】
コミュニケーション1はプロジェクト形式にすすめられる。プロジェクトはそれぞれ、学生の既
習スキルの上に構築され、アカデミックな段落やエッセー作成のさまざまな要素が学べるよう設
計されている。プレゼンテーションを行い、様々なメディアを使うことも求められる。また、受
講生は、各プロジェクトを行うために必要となる、デジタル・リタラシー、プロジェクトの計画
方法、協同作業などについて学ぶ。自律的に学び、メタ学習スキルを伸ばしていくことが求めら
れる。
Ruthven-St
uart,
Adam Smith
2.講義計画
授業は週2回行われ、そのうち一回は、教員から個々の学生へ注意が行き届くよう少人数制にな
っている。4つのプロジェクトからなり、テーマは以下のとおりである。
プロジェクト1: 段落の導入
*段落の目的
*段落の形式
*トピックセンテンス、サポーティング・アイデア、接続表現、結論文
対象コース 全コース
学部共通必修
プロジェクト2: リサーチの導入
*計画、ブレーンストーミング、マインドマッピング、アウトライン作成
*情報収集
*引用と参照文献
プロジェクト3: 段落作成の発展練習
*根拠に基づいた議論
*事実と意見
プロジェクト4: プロジェクト3から発展させたエッセー
*エッセーのアウトライン作成
*導入、本論、結論
*主張文(シーシス・ステートメント)
コースの詳細は学生のニーズに合わせて変更されることがある。
3.成績の評価方法
最終成績の75%は、4つのコアプロジェクトの評価に基づいて行われる。残り25%はその他
の活動に基づく。本コースの単位を取得するには、受講生は、すべてのコアプロジェクトを期限
内に完了し、その他の必須の課題も終らせなければならない。その他の課題については授業内で
指示がある。活発な授業参加と授業外での作業が重要である。出欠に問題があると単位は与えら
れない。
4.教科書・参考書
コミュニケーション1の授業内容は<http://vle.c.fun.ac.jp/moodle/>で見ることができる。そ
の他、印刷物や資料等がある場合は授業内で配布される。
5.履修にあたっての注意事項
本コースに関して質問や不明な点がある場合は担当教員に速やかに連絡をとること。
6.備考
盗作、盗用等の不正行為はいかなる場合も認められず、厳重な罰則が課される。
— 29 —
コミュニケーション II(Communication 2)
配当年次
1 年次
開講時期
後期
単位数
3 単位
担当教員
Dominic
Bagenda,
Andrew
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コミュニケーション2の目的は、前期に学んだアカデミック、リタラシー、そしてコミュニケー
ションスキルをさらに発展・向上させることである。担当教員・学習内容・クラスメートとの英
語によるインタラクションや交渉を通し、これら3つのスキルを文脈の中で学ぶ。受講生は、大
学での目標達成に必要な新しい学びの方法に継続してふれていく。さらに、積極的に英語を使う
ことを期待される。
Johnson,
Michiko
Nakamura,
Damian
Rivers,
Peter
Ruthven-St
uart,
Adam Smith
対象コース 全コース
学部共通必修
【講義内容】
コミュニケーション2はプロジェクト形式にすすめられる。プロジェクトはそれぞれ、学生の既
習スキルの上に構築され、アカデミックな段落やエッセー作成のさまざまな要素が学べるよう設
計されている。プレゼンテーションを行い、様々なメディアを使うことも求められる。また、受
講生は、各プロジェクトを行うために必要となる、デジタル・リタラシー、プロジェクトの計画
方法、協同作業などについて学ぶ。自律的に学び、メタ学習スキルを伸ばしていくことが求めら
れる。
2.講義計画
授業は週2回行われ、そのうち一回は、教員から個々の学生へ注意が行き届くよう少人数制にな
っている。4つのプロジェクトからなり、テーマは以下のとおりである。
プロジェクト1: 意見文(エッセー)
*コミュニケーション1で学んだ概念の復習
*意見の表現とそのサポート
*ピア・レビュー
プロジェクト2: 比較・対照エッセー
*比較と対照
*定義の書き方
*引用と参照文献
プロジェクト3: データ解説
*データのグラフ化
*データの描写
*データを用いた意見のサポート
*推論
プロジェクト4: データを使った比較・対照エッセー
*コミュニケーション1と2で学んだ重要スキルを統合した最終課題(エッセー)
*外部データの検索と議論への導入
コースの詳細は学生のニーズに合わせて変更することがある。
3.成績の評価方法
最終成績の75%は、4つのコアプロジェクトの評価に基づいて行われる。残り25%はその他
の活動に基づく。本コースの単位を取得するには、受講生は、すべてのコアプロジェクトを期限
内に完了し、その他の必須の課題も終らせなければならない。その他の課題については授業内で
指示がある。活発な授業参加と授業外での作業が重要である。出欠に問題があると単位は与えら
れない。
4.教科書・参考書
コミュニケーション 2 の授業内容は<http://vle.c.fun.ac.jp/moodle/>で見ることができる。そ
の他、印刷物や資料等がある場合は授業内で配布される。
5.履修にあたっての注意事項
本コースに関して質問や不明な点がある場合は担当教員に速やかに連絡をとること。
6.備考
盗作、盗用等の不正行為はいかなる場合も認められず、厳重な罰則が課される。
— 30 —
コミュニケーション III(Communication 3)
配当年次
2 年次
開講時期
前期
単位数
3 単位
担当教員
Andrew
Johnson,
Damian
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The objective of Communication 3 is to promote a practical understanding and
application of skills acquired in Communication 1 and 2 and other first year courses.
This involves an academic approach that includes 1) thinking, 2) gathering
information, 3) organising information, and 4) presenting written, oral and visual
information in English through a variety of media.
Rivers,
Peter
Ruthven-St
uart,
AdamSmith,
Michael
Vallance.
対象コース 全コース
学部共通必修
【講義内容】
In Communication 3, students consider effective processes to create and
communicate original content and construct media that effectively communicates
that content to a targeted audience. Students are expected to be able to both
prepare and follow 1) a plan, 2) a schedule and 3) goals for their projects. This will
help students to understand what they wish to achieve and will enable them to
evaluate their work and consider ways of moving forward. English is learnt explicitly
and contextually through interaction and negotiation with the teachers, the content,
and other students. Students will be required to use English.
2.講義計画
This course meets twice a week, and each class is 90 minutes. The course
addresses various concepts and practices such as: general research strategies and
idea development (both critical and creative); systematic data collection and analysis;
audience analysis; understanding strengths and weaknesses of specific
communication media and technology; drafting; group presentations; and self and
peer evaluations. The course involves the use of Information Communication
Technologies (ICTs) and other creative media tools. Students are expected to
actively develop their projects, as well as professional and academic skills and
attitudes.
3.成績の評価方法
Grades are based on attendance, participation in class activities, and performance
in project tasks. Evaluation of projects includes both process and product. Refer to
your teacher’s course notes for information about grading and exams.
4.教科書・参考書
Course contents for Communication 3 can be found at
http://vle.c.fun.ac.jp/moodle/. Additional paper-based content may be provided to
you in class.
5.履修にあたっての注意事項
If you have any questions, are unclear about any aspect of the course or are unable
to meet a deadline, you should contact your teacher immediately.
6.備考
Deadlines for assignments are final unless an extension has been granted in
advance.
Plagiarism is not acceptable and will be severely penalised.
— 31 —
コミュニケーション IV(Communication 4)
配当年次
2 年次
開講時期
後期
単位数
3 単位
担当教員
Michiko
Nakamura,
Damian
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The objective of Communication 4 is to further develop a practical understanding
and application of skills acquired thus far in Communication and other courses. This
involves an academic approach that includes 1) thinking, 2) gathering information,
3) organising information, and 4) presenting written, oral and visual information in
English through a variety of media.
Rivers,
Peter
Ruthven-St
uart,
AdamSmith,
Michael
Vallance.
対象コース 全コース
学部共通必修
【講義内容】
In Communication 4, students consider effective processes to create and
communicate original content and construct media that effectively communicates
that content to a targeted audience. Students are expected to be able to both
prepare and follow 1) a plan, 2) a schedule and 3) goals for their projects. This will
help students to understand what they wish to achieve and will enable them to
evaluate their work and consider ways of moving forward. English is learnt explicitly
and contextually through interaction and negotiation with the teachers, the content,
and other students. Students will be required to use English.
2.講義計画
This course meets twice a week, and each class is 90 minutes. The course
addresses various concepts and practices such as: general research strategies and
idea development (both critical and creative); systematic data collection and analysis;
audience analysis; understanding strengths and weaknesses of specific
communication media and technology; drafting; group presentations; and self and
peer evaluations. The course involves the use of Information Communication
Technologies (ICTs) and other creative media tools. Students are expected to
actively develop their projects, as well as professional and academic skills and
attitudes.
3.成績の評価方法
Grades are based on attendance, participation in class activities, and performance
in project tasks. Evaluation of projects includes both process and product. Refer to
your teacher’s course notes for information about grading and exams.
4.教科書・参考書
Course contents for Communication 4 can be found at
http://vle.c.fun.ac.jp/moodle/. Additional paper-based content may be provided to
you in class.
5.履修にあたっての注意事項
If you have any questions, are unclear about any aspect of the course or are unable
to meet a deadline, you should contact your teacher immediately.
6.備考
Deadlines for assignments are final unless an extension has been granted in
advance.
Plagiarism is not acceptable and will be severely penalised.
— 32 —
1年次学部共通専門科目群
○第1セメスター開講科目
033 情報機器概論
034 線形代数学 I
035 解析学 I
036 数学総合演習 I
037 情報表現入門
038 科学技術リテラシ
039 物理学入門
040 バーチャル・イングリッシュプログラム I
○第2セメスター開講科目
041 線形代数学 II
042 解析学 II
043 数学総合演習 II
044 情報数学
045 情報表現基礎I
046 プログラミング基礎
047 電子工学基礎
048 バーチャル・イングリッシュプログラム II
情報機器概論(Introduction to Information System)
配当年次
1 年次
開講時期
前期
単位数
2 単位
担当教員
三上 貞芳
平田 圭二
白石 陽
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータおよびコンピュータリテラシー入門
【講義内容】
本講義では,コンピュータやコンピュータネットワークの基礎知識,およびこれらを使用する上
で守らなければならない決まりやマナーについて学習し,これら相互の関連についても理解を深
めていく.また,実践的な知識として,本学の情報ネットワークやサービスの利用法や,ウェブ
ページの作成および公開の方法を習得する.本講義によって,専門知識を深める上での出発点と
なる,コンピュータと情報処理技術の基礎知識を習得することができる.
キーワード:情報教育, 情報ネットワーク, 情報システムと社会, 情報倫理
対象コース 全コース
学部専門必修
2.講義計画
1. ガイダンス
2. インターネットの利用,本学メールシステムの利用(演習)
3. 情報化社会と私たち
4. メディアと表現の技術,本学オンラインストレージの利用(演習)
5. ネットの脅威とセキュリティ
6. 情報倫理とルール
7. インターネットの技術 1 ,本学ウェッブページへの HTML 公開(演習)
8. インターネットの技術 2
9. ハードウェアの技術 1
10. ハードウェアの技術 2
11. ソフトウェアの技術 1
12. ソフトウエアの技術 2
13. コンピュータの基礎 1
14. コンピュータの基礎 2
3.成績の評価方法
出席,毎回の講義でのクイズへの回答,演習課題の提出とその内容の評価により総合的に判断す
る.
4.教科書・参考書
教科書: 久野靖、佐藤義弘、辰己丈夫、中野由章 監修,
「キーワードで学ぶ最新情報トピック
ス 2013」
,日経 BP 社,2012 (ISBN:978-4-82229-552-3)
{http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/B18500.html}
5.履修にあたっての注意事項
授業によって HOPE システムを利用する場合があるので,本学ネットワークへの接続が可能な
ノート PC を毎回必ず持参すること.
6.備考
— 33 —
線形代数学 I(Linear Algebra 1)
配当年次
1 年次
開講時期
前期
単位数
2 単位
担当教員
由良 文孝
寺沢 憲吾
片桐 恭弘
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
行列と連立一次方程式,行列式,ベクトル空間
【講義内容】
微分方程式,ベクトル解析等の基礎となる上の事項を習得させる.また,高校課程,数,空間図
形と行列式と関連して,ベクトルの内積,外積もここで習得させる.
2.講義計画
1. 行列の定義と演算
2. 正則行列とその性質
3. 行列の基本変形と連立一次方程式の解法
4. 階段行列と行列の階数
5. 連立一次方程式の可解性
6. 基本行列と正則行列,逆行列の求め方
7.(中間試験)
8. 行列式の定義
9. 行列式の性質
10.余因子展開
11.余因子展開とクラメルの公式
12.ベクトルの内積と外積
13.一次独立と一次従属
14.応用問題
15.まとめ
対象コース 全コース
学部専門必修
3.成績の評価方法
中間試験および期末試験の両方を受けることを単位取得の条件とする.
適宜行う小テスト,中間試験および期末試験により総合的に評価する.
原則として,期末試験の成績をより重視して判断する.
4.教科書・参考書
教科書は以下の 2 冊
泉屋,上見,石川,三波,陳,西森『行列と連立一次方程式』共立出版(1996),
ISBN:978-4-320-01511-1,定価 1,470 円
石川,上見,泉屋,三波,陳,西森『線形写像と固有値』共立出版(1996),
ISBN:978-4-320-01519-7,定価 1,785 円
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 34 —
解析学 I(Analysis 1)
配当年次
1 年次
開講時期
前期
単位数
2 単位
担当教員
上野 嘉夫
高村 博之
永野 清仁
対象コース 全コース
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
1 変数の微分学
【講義内容】
1 変数関数に対する微分学の基礎を学ぶ.理論的な厳密性より計算能力を高めることに重点を置
く.この講義は,1 年生後期の解析学 II に直接繋がる他,2 年生以降における各コースの数理的
基礎になる.
2.講義計画
1.高校からの導入
2.数について
3.数列と極限
4.数列と極限(続)
5.1 変数関数と極限
6.関数の連続性
7.逆関数
8.前半部まとめと中間試験
9.前半部の復習
10.関数の微分と導関数
11.関数の微分と導関数(続)
12.平均値の定理,テイラーの定理
13.微分法の応用
14.微分法の応用(続)
15.後半部まとめ
16.期末試験
学部専門必修
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験により総合的に評価する.課題(レポートや小テスト)を課した場合には,
それらも成績評価の対象とする.ただし,これらの比率は受講状況によって決定され,授業内で
受講生に通知される.
4.教科書・参考書
上見,勝俣,加藤,久保田,神保,山口 『微分
ISBN:978-4-320-11081-6
改訂版』共立出版(2014),
5.履修にあたっての注意事項
受講にあたり,後期開講の『解析学 II』の教科書も購入すること.高校数学に不安のある者は,
高大数学の円滑な接続を目的とする特別補講の受講を強く推奨する(義務付けることもある).
6.備考
この講義は,数 III・数Cを履修せず入学した学生に対する一定の配慮のもとに構成されているが,
日頃の正しい学習習慣と学習姿勢が最も重要である.
— 35 —
数学総合演習 I(Mathematics Practice 1)
配当年次
1 年次
開講時期
前期
単位数
1 単位
担当教員
姜 暁鴻
(Jiang,
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
1 変数関数の微分および行列と連立 1 次方程式の数学演習
【講義内容】
解析学 I と線形代数学 I の講義内容の理解を助けるために問題演習を行う.
Xiaohong)
佐藤 直行
竹之内 高志
永野 清仁
2.講義計画
講義の進度と内容に合わせ適宜問題演習を設定する.
より詳しい講義計画は各担当教員が初回に案内する.
田中 健一郎
中村 嘉隆
3.成績の評価方法
問題解答状況・試験・レポート・出席などで総合的に判断する.
4.教科書・参考書
解析学 I,線形代数学 I の教科書と同じものを使用する.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
対象コース 全コース
学部専門必修
— 36 —
情報表現入門(Introduction to Information Expression)
配当年次
1 年次
開講時期
前期
単位数
2 単位
担当教員
角 薫
角 康之
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報表現を計画的かつ論理的な方法で行なうために必要な基礎力を身につけることを目標とす
る.これらの能力は,論理的思考力,初歩的プログラミング能力,分析力,表現力,成果物の作成
能力からなるものとし,次学期以降に開講される, 情報表現ならびにプログラミング関連教科へ
の接続を意図している.
竹川 佳成
新美 礼彦
美馬 のゆり
迎山 和司
【講義内容】
情報表現を行うための対象の観察・分析・様式化・再構築という手続きをアルゴリズミックな思
考に基づいて学ぶ.これと相関して,コンピュータを用いるために必要なプログラミング言語の
基礎を,情報表現を通して学ぶ.
表現に関連したテーマとしては,データが持つ情報属性を理解したうえで,それらを効果的に可
視化する方法などについて学ぶ.プログラミングに関連したテーマとしては,2 次元平面上に図
形を表示すること,繰り返しや関数呼び出しの概念を理解すること,アニメーション,ならびに
初歩的な対話処理を行なえるようになることを目指す.
キーワード: プログラミング, インフォグラフィックス, インタラクション
2.講義計画
以下の内容についての講義をおこなう(全 15 回).
対象コース 全コース
学部専門必修
1-2.ガイダンス, 描画, 変数, 条件分岐
3. 繰り返し、配列
4. ピンポンゲームの理解, ファイルの扱い
5. ゲームの拡張(設計)
6. ゲームの拡張(実装)
7. ゲーム設計のプレ発表
8. ゲームの発表と講評会
9. グラフの作成入門
10. グラフによる表現と実装
11. 生活時間の表現
12. アプリケーションプログラムの設計
13. アプリケーションプログラムの実装
14. アプッリケーションプログラムの発表と講評
15. センサやランプとの接続
3.成績の評価方法
試験: 小テストを行う. 全ての単元で合格点をとることを単位取得の資格とする. 成績上の配点
は 10%. 2 度の講評をともなう課題(プログラム+レポート+口頭発表)で50%の評価, そ
の他の課題(プログラム+レポート)で40%を基本とする. 課題の提出遅れ等については減点な
どの調整を行う.
4.教科書・参考書
教科書:情報表現入門 Processing プログラミング,美馬義亮 著(公立はこだて未来大学出版
会)
参考書:Processing をはじめよう,Casey Reas・Ben Fry 著,船田 巧 訳
Built with Processing デザイン/アートのためのプログラミング入門,前川峻志・田中孝太郎
5.履修にあたっての注意事項
原則として, 欠席は認めない.
6.備考
授業時間には,課題作成のための作業時間が含まれている.
— 37 —
科学技術リテラシ(Science and Engineering Literacy)
配当年次
1 年次
開講時期
前期 ※
単位数
2 単位
担当教員
大塚 裕子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
[テーマ] 本授業は,大学生が身につけるべき論理的な文章の読解・産出能力を育成するための
講義と演習を提供する.
[目標] テーマで示した能力を身につけるために,科学技術分野の文章が備えるべき要件と構成
を学び,レポートや論文を書くための基礎知識と技術を習得する.
※ 今年度は
後期に開講
対象コース 全コース
学部専門必修
【講義内容】
科学技術の実務や研究開発で必要になる文章が持つ型を理解する.その型に沿って,論文やレポ
ートで求められる論理的かつ構造的な文章の書き方について学ぶ.
授業は演習中心で行い,文章の作成に必要な資料の収集方法,型にしたがった文章作成の方法,
学生同士での文章の推敲方法,を身につける.
2.講義計画
1. ガイダンス
2. 文章の型を理解する:主張(仮説)
・根拠・結論
3. 主張(仮説)とは何か?
4. 根拠とは何か?(1)
5. 根拠とは何か?(2)
6. 3つの根拠の関係性
7. アウトラインの作成
8. 反論ゲーム
9. パラグラフの作成
10. モダリティとは何か?
11. 論文は誰のための文章?
12. 論文のルール
13. 主張・根拠・結論の再考
14. 引用の方法
15. 最終課題執筆要項の読解
キーワード: 理系の文章技術
批判的思考
設問・結論・根拠
ピアチェック
3.成績の評価方法
複数回の小課題と最終課題の累積得点が合格点(60%)に達していることを単位取得条件とする.
ただし,小課題および最終課題について,各回 60%以上の得点を合格とする.課題の評価指標
(ルーブリック)は,このシラバスに対応した学内 URL に掲載する.
出席は成績評価に含めない.期末試験は行わない.
4.教科書・参考書
教科書: 特になし
参考書:大島弥生ほか「ピアで学ぶ大学生の日本語表現」,ひつじ書房,2005.
高橋麻奈 「入門テクニカルライティング」
,朝倉書店,2005.
5.履修にあたっての注意事項
・毎回,自分の PC を持参すること.
・大幅な遅刻,居眠り,授業に関係ない Web 等の閲覧,Twitter 等 SNS への書きこみ,メール
のやりとり,飲食などを授業中に行った場合は退室を求める.
6.備考
・授業内容の順序は前後することがある.
・授業に関する質問は教員だけでなく,メタ学習ラボでも受け付ける.積極的に活用すること.
・補講および再試験は行わない.
— 38 —
物理学入門(Introduction to Physics)
配当年次
1 年次
開講時期
前期
単位数
2 単位
担当教員
及川 潔
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
数理・情報系専門科目を履修するための力学の基礎を学ぶ.
力学の基礎的な事項について理解し,定量的に計算できること.
【講義内容】
物理学は自然科学の中で最も基礎的な学問の一つであり,本学における様々な関連分野の講義を
学ぶにあたって物理学を理解することが必要である.高等学校で「物理」を履修していない学生,
もしくは十分に学んでいない学生のために力学の基本的な概念と物体の運動を記述する力学法
則を学ぶ.また,複雑な力学現象における多くの要素の中から重要な要素を取り出し単純化,抽
象化して運動を記述する方法を学ぶ.
2.講義計画
1. 物理量と単位
2. 質点の運動
位置と変位
速度
加速度
3. 基本的な一次元運動
4. 基本的な二次元運動
5. 運動の法則1
6. 運動の法則2
7. 等速円運動
8. 中間試験
9. ケプラーの三法則
10. 単振動と正弦波
対象コース 全コース
学部専門選択
11. 仕事と運動エネルギー
12. 位置エネルギーと力学的エネルギー保存
13. 運動量と力積1
14. 運動量と力積2
15. 気体の分子運動論
3.成績の評価方法
中間試験と期末試験および小テストの結果を加味し総合的に評価する.
4.教科書・参考書
大学生なら知っておきたい物理の基本[力学編]為近和彦
ISBN4-8061-1851-6
本体 ¥1, 800
[中経出版]
5.履修にあたっての注意事項
事前に数学(ベクトル・三角比)について復習しておくこと.
6.備考
解析力学・ベクトル解析への橋渡しの重要な講義なので,高校で物理を履修したが関心のあるも
の,また高校で物理を履修しなかったものは履修することが望ましい.
— 39 —
バーチャル・イングリッシュ・プログラム I(Virtual English Program 1)
配当年次
1 年次
開講時期
前期
単位数
1 単位
担当教員
VEP
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The Virtual English Program is an online content-based course aimed at improving the English
language proficiency of first and second year students. In particular, it has been designed to improve
students' reading, listening and writing skills, as well as enhance their lexical knowledge. Students have
to tackle various online language tasks on a regular basis in order to pass each VEP course.
Administrat
or (Peter
Ruthven-St
uart), VEP
Supervisor
(Adam
Smith), VEP
Assistant
Administrat
or (Andrew
Johnson), &
VEP
Assistant
Supervisor
【講義内容】
Each Virtual English Program consists of twenty to twenty-four Units, which are each made up of
multiple tasks and activities. These activities are done by students on their own, and sometimes in
groups. At the core of the first fifteen units are lexically controlled 400 to 600-word texts, around
which the various tasks are constructed. The topics of these Core Texts are introductions to many of
the courses that students study while at Future University.
As well as these 'Core-Text' units, there are also units that allow students to take more control of how
they experience and learn English. For example, they can get credit for reading short English books of
their choice (Extensive Reading) or writing about technology or science related videos (the TED web
site). They can also receive credit for attending conversation classes.
2.講義計画
The structure of the first 15 units are as follows:
Stage 1 (Pre-Reading, Scaffolding)
1. Topic prediction based on a list of the Key Words in the Core Text
2. Vocabulary list of all the words in the Core Text; each word is linked to Internet vocabulary resources
3. Vocabulary exercises to improve and check students' understanding of the words in the Core Text
(Michiko
Nakamura)
対象コース 全コース
学部専門必修
Stage 2 (Core-text: Listening & Reading Listening)
4. Students listen to the Core Text; they are expected to take notes
5. Listening quizzes (True false, then Multiple Choice) to check initial understanding of the Core Text
6. Students read the Core Text; they are expected to take notes
7. Comprehension quizzes to check students' listening, reading and note taking skills
Stage 3 (Review and Writing tasks)
8. Vocabulary and listening exercises using summaries of the Core Text
9. Review and Bonus Quiz
Each units is designed to take three hours to complete. Students are expected to spend about 20 to
30 minutes per day doing the activities.
Four Collaborative Writing Tasks
In addition to the units as described above, students are also required to complete four Collaborative
Writing Tasks for each VEP course. These writing tasks are usually done in groups of three, and are
expected to take a total of six hours to complete.
There are no traditional face-to-face lessons. However, students may consult with the Course
Administrators and Supervisors if they have any questions about the VEP. Students are also
encouraged to consult other Faculty members about the course content.
3.成績の評価方法
The final grade for each VEP Course is calculated by combining the average of the highest scoring
thirteen units with the average score of the Collaborative Writing Tasks. In order to foster regular study
habits, it is extremely difficult to complete all the tasks in any one unit in one day. Students should also
be aware that there are compulsory units in each VEP course, and that there are no make-up tasks
after the final deadline.
4.教科書・参考書
There is no textbook. All the tasks and activities and necessary material can be found in the online VEP
courses:
{http://hope2013.c.fun.ac.jp/}
The VEP Courses can be accessed from any Internet connected computer.
Students are advised to have access to an English-English dictionary with comprehensive example
sentences.
5.履修にあたっての注意事項
The ability to access the online VEP Courses is the responsibility of individual students. Failure to do so
will result in students having to repeat one or more courses.
6.備考
Inability to access the online VEP Courses will not be accepted as a legitimate reason for incompletion
of a VEP Course.
盗作,盗用等の不正行為は認めない.
— 40 —
線形代数学 II(Linear Algebra 2)
配当年次
1 年次
開講時期
後期
単位数
2 単位
担当教員
由良 文孝
寺沢 憲吾
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ベクトル空間と線形写像,固有値と対角化,内積空間
【講義内容】
微分方程式,ベクトル解析等の基礎として上の事項を習得させる.
中村 嘉隆
2.講義計画
1. 連立方程式と行列式の復習
2. ベクトルの 1 次独立性
3. 部分空間の基底と次元
4. 部分空間の直和
5. 線形写像の定義と像,核
6. 次元定理
7. 線形写像と表現行列
8. (中間試験)
9. 固有値と固有ベクトル
10.行列の対角化
11.Jordan 標準形への注意
12.内積とシュワルツの不等式
13.正規直交基底
14.エルミート行列とユニタリ行列
15.まとめ
対象コース 全コース
学部専門必修
3.成績の評価方法
中間試験および期末試験の両方を受けることを単位取得の条件とする.
適宜行う小テスト,中間試験および期末試験により総合的に評価する.
原則として,期末試験の成績をより重視して判断する.
4.教科書・参考書
教科書は以下の 2 冊
泉屋,上見,石川,三波,陳,西森『行列と連立一次方程式』共立出版(1996),
ISBN:978-4-320-01511-1,定価 1,470 円
石川,上見,泉屋,三波,陳,西森『線形写像と固有値』共立出版(1996),
ISBN:978-4-320-01519-7,定価 1,785 円
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 41 —
解析学 II(Analysis 2)
配当年次
1 年次
開講時期
後期
単位数
2 単位
担当教員
上野 嘉夫
高村 博之
永野 清仁
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
1 変数の積分学
【講義内容】
1 変数関数に対する積分学を学ぶ.理論的な厳密性よりは計算力の向上に重点を置く.この講義
は,1 年生前期の解析学 I と一対である他,2 年生以降における各コースの数理的基礎になる.
2.講義計画
1.微分法の復習と原始関数
2.基本的な原始関数
3.原始関数に対する部分積分法と置換積分法
4.部分分数展開,有理関数の積分
5.無理関数の積分
6.その他の原始関数計算法
7.前半部まとめと中間試験
8.定積分の定義と性質
9.定積分における部分積分法と置換積分法
10.広義積分
11.広義積分における部分積分法と置換積分法
12.応用例: ガンマ関数やベータ関数
13.応用例:曲線の長さ
14.応用例:面積や体積
15.後半部まとめ
16.期末試験
対象コース 全コース
学部専門必修
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験により総合的に評価する.課題(レポートや小テスト)を課した場合には,
それらも成績評価の対象とする.ただし,これらの比率は受講状況によって決定され,授業内で
受講生に通知される.
4.教科書・参考書
上見,勝股,加藤,久保田,神保,山口 『積分』 共立出版(1995),ISBN: 4− 320− 01494
− 4:今夏に改訂版の出版予定あり
5.履修にあたっての注意事項
高校数学に不安のある者に対しては,無償提供される数 III 特別講習の自主的な受講を強く推奨す
る.
6.備考
この講義は,数 III・数Cを履修せず入学した学生に対する一定の配慮のもとに構成されているが,
日頃の学習姿勢が最も重要である.
— 42 —
数学総合演習 II(Mathematics Practice 2)
配当年次
1 年次
開講時期
後期
単位数
1 単位
担当教員
姜 暁鴻
佐藤 直行
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
1 変数関数の積分学とその応用および線形写像と固有値の数学演習
【講義内容】
解析学 II と線形代数学 II の講義内容の理解を助けるために問題演習を行う.
川口 聡
高木 清二
田中 健一郎
中村 嘉隆
2.講義計画
講義の進度と内容に合わせ適宜問題演習を設定する.
より詳しい講義計画は各担当教員が初回に案内する.
3.成績の評価方法
問題解答状況・試験・レポート・出席などで総合的に判断する.
4.教科書・参考書
解析学 II,線形代数学 II の教科書と同じものを使用する.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
対象コース 全コース
学部専門必修
— 43 —
情報数学(Information Mathematics)
配当年次
1 年次
開講時期
後期 ※
単位数
2 単位
担当教員
松原 仁
佐藤 直行
高木 清二
※ 今年度は
前期に開講
対象コース 全コース
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータ科学・情報科学の発展を支える基盤となっている「離散数学」の基本を理解する.
【講義内容】
情報科学や情報工学の分野で使用される「離散数学」の基本を(扱われているテーマや用いられ
ている専門用語を中心に)理解する共に,その分野における豊かな発想と論理的思考について学
び,将来,情報系の専門分野を理解するための基礎知識と技術を獲得する.
・集合,関数,論理などの記号の定義と使い方(集合の記法,関数に関する諸概念-定義域,値
域,全射,単射,命題論理記号,述語論理記号)
・関係,順序などの基本的な数学概念とその使い方(二項関係,同値関係,半順序関係,全順序
関係)
・帰納法を使った証明,再帰的な定義などの方法(帰納法の原理,帰納法の各種バリエーション,
再帰的な定義の例,構造に基づく帰納法,各種数え上げ問題)
・グラフ理論の基礎(木,全域木,木の探索,グラフの連結性,グラフの彩色)
2.講義計画
離散集合
論理と証明
写像・関数
帰納法
離散関係
離散グラフ
木グラフ
学部専門必修
3.成績の評価方法
期末テスト,(場合によって中間テスト),小テスト,演習と宿題によって総合的に判断する.
期末テスト,出席状況(小テスト)により総合的に評価する.
期末テストの受験資格は原則として, 規定授業回数の 3 分の 2 以上出席していること.
再試験は,原則として(特別の事情がないかぎり)行わない.
4.教科書・参考書
教科書:授業開講時に指示する.
参考書:
・
「はじめての離散数学」 小倉久和著 近代科学社 2011 年
・
「離散数学 コンピュータサイエンスの基礎数学」 マグロウヒル大学演習シリーズ
リピュッツ著 成嶋弘監訳 オーム者 1995 年
5.履修にあたっての注意事項
高校ではなじみが少ない内容であるので,予習,復習を行なうこと.学習の範囲が広いので,冗
長のない講義を行なう.したがって,遅刻や欠席をしないこと.
6.備考
— 44 —
情報表現基礎 I(Basic Information Expression 1)
配当年次
1 年次
開講時期
後期
単位数
2 単位
担当教員
木村 健一
姜 南圭
原田 泰
柳 英克
安井 重哉
迎山 和司
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報表現の計画立案・実施に関する能力の獲得,および,文書作成と発表能力の獲得を目標とす
る.
【講義内容】
情報表現を行うための手続きをアルゴリズミックな思考に基づいて実行し,物理的な実体をもつ
システムのプロトタイピングを行う.
表現における基礎技術として,I/O コントローラーを用い,センサ入力ならびにアクチュエータ
の制御をおこなう初歩的なプログラミングを体験し習得する.
キーワード:情報表現,センサ,プログラミング,プロトタイプ
2.講義計画
以下の内容についての講義・演習をおこなう.
1. 課題の説明
2-3. 電子パーツの制作, サンプルを完成
4-5. ソフトウェアの制作, アイデアスケッチ(宿題)
6-7. アイデアスケッチの講評会、本格制作開始
8-9. 制作続き.
10-11. 制作続き.
12-13. 制作続き.ビデオ撮影を宿題とする.
14-15. 合評,部品回収,後片付け
対象コース 全コース
学部専門必修
3.成績の評価方法
課題(作品+口頭発表)に対して総合的に評価を行なう.
課題(作品)等の提出の遅れに対しては,減点を行なう.
4.教科書・参考書
教科書はない.適宜資料を配布する.
5.履修にあたっての注意事項
原則として,欠席は認めない.
6.備考
後期の後半に集中して行なう.
— 45 —
プログラミング基礎(Basic Programming)
配当年次
1 年次
開講時期
後期
単位数
2 単位
担当教員
白石 陽
Ian Frank
和田 雅昭
竹之内 高志
寺沢 憲吾
中村 嘉隆
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報表現入門で学んだことをもとに,C 言語について学び,プログラミング(概念,考え方)へ
の理解を深める.
【講義内容】
プログラミングの基礎概念である,変数,配列,条件分岐,繰り返し,関数,文字列,構造体な
どについて学ぶ.
講義だけでなく,演習として課題(プログラム)に取り組むことで学習内容の理解を深める.
キーワード:プログラミング,C 言語,アルゴリズム
2.講義計画
以下の内容についての講義・演習を行う.
1.入出力,変数,条件分岐
2.配列,繰り返し
3.関数
4.ポインタ
5.文字列処理
6.構造体
7.ファイル入出力
8.まとめ
対象コース 全コース
学部専門必修
3.成績の評価方法
期末試験を実施.
期末試験の結果を重視し,各回の課題(プログラム)の提出状況を考慮する.
課題提出の遅れに対しては,減点を行う.
4.教科書・参考書
教科書:実用マスターシリーズ 明快入門 C,林 晴比古,ソフトバンククリエイティブ
参考書:C 言語によるプログラミング 基礎編 第 2 版,内田 智史監修,オーム社
5.履修にあたっての注意事項
原則として,欠席は認めない.予習と復習を前提として講義を進める.
理解度向上のために自習を行うことを強く推奨する.
6.備考
後期の前半に集中して行う.
— 46 —
電子工学基礎(Basic of Electronics)
配当年次
1 年次
開講時期
後期
単位数
2 単位
担当教員
藤野 雄一
佐藤 生馬
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
本科目では,高校または大学一年の前期で学んだ線形代数と解析学を通して,電気回路の基礎的
な性質に関して講義を行う.電源,抵抗,コンデンサとコイルを含む基礎的な回路の原理を理解
し,講義の最終回では,半導体の開発の歴史,基本的性質,ダイオード,トランジスタ,LSI へ
の進歩などを学び,電子工学の基礎知識取得を目的とする.
【講義内容】
本科目は学部一年の学生を対象とする回路理論への入門科目である.科目の前半では,電気回路
論の基礎として線形デバイスの特徴,直流回路理論から始まり,受動回路,直流回路の回路方程
式の理解,線形代数の基礎知識を用いてそれを解くことにより,様々な回路の振舞いを学ぶ.後
半では,正弦波交流と受動素子の交流特性,複素数と正弦波の複素表示を学び,複素数を用いた
交流回路の基礎的な動作に関して理解する.
対象コース 全コース
学部専門選択
2.講義計画
1. 回路の基本概要,Ohm の法則と Kirchoff の法則
-抵抗とオームの法則
-キャパシタとインダクタ
-直列接続,並列接続とコンダクタンス,双対性
-キルヒホッフの法則
-重ね合わせの理,テブナンの定理
-ブリッジ回路
-回路方程式
4. コンデンサとコイルの物理
5. 複素解析の基礎
-正弦波の複素表示
-極座標,直交座標表示
-オイラーの公式
6. 交流電圧,電流,電力
-平均値と実効値
-正弦波交流と受動素子の交流特性
7. 基礎的な交流回路
8. 半導体の物理とダイオード・トランジスタ
3.成績の評価方法
本科目の評価は,授業中の小テスト,課題レポート,中間試験,期末試験で決定する.基本的に
は中間試験,期末試験にて 8 割,小テスト,課題レポートにて 2 割の配分とする.
4.教科書・参考書
教科書:電気学会大学講座 「回路理論基礎」 電気学会 オーム社
参考書:電気回路教本 秋月影雄監修,橋本洋司著 オーム社
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 47 —
バーチャル・イングリッシュ・プログラム II(Virtual English Program 2)
配当年次
1 年次
開講時期
後期
単位数
1 単位
担当教員
VEP
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The Virtual English Program is an online content-based course aimed at improving the English
language proficiency of first and second year students. In particular, it has been designed to improve
students' reading, listening and writing skills, as well as enhance their lexical knowledge. Students have
to tackle various online language tasks on a regular basis in order to pass each VEP course.
Administrat
or (Peter
Ruthven-St
uart), VEP
Supervisor
(Adam
Smith), VEP
Assistant
Administrat
or (Andrew
Johnson), &
VEP
Assistant
Supervisor
【講義内容】
Each Virtual English Program consists of twenty to twenty-four Units, which are each made up of
multiple tasks and activities. These activities are done by students on their own, and sometimes in
groups. At the core of the first fifteen units are lexically controlled 400 to 600-word texts, around
which the various tasks are constructed. The topics of these Core Texts are introductions to many of
the courses that students study while at Future University.
As well as these 'Core-Text' units, there are also units that allow students to take more control of how
they experience and learn English. For example, they can get credit for reading short English books of
their choice (Extensive Reading) or writing about technology or science related videos (the TED web
site). They can also receive credit for attending conversation classes.
2.講義計画
The structure of the first 15 units are as follows:
Stage 1 (Pre-Reading, Scaffolding)
1. Topic prediction based on a list of the Key Words in the Core Text
2. Vocabulary list of all the words in the Core Text; each word is linked to Internet vocabulary resources
3. Vocabulary exercises to improve and check students' understanding of the words in the Core Text
(Michiko
Nakamura)
対象コース 全コース
学部専門必修
Stage 2 (Core-text: Listening & Reading Listening)
4. Students listen to the Core Text; they are expected to take notes
5. Listening quizzes (True false, then Multiple Choice) to check initial understanding of the Core Text
6. Students read the Core Text; they are expected to take notes
7. Comprehension quizzes to check students' listening, reading and note taking skills
Stage 3 (Review and Writing tasks)
8. Vocabulary and listening exercises using summaries of the Core Text
9. Review and Bonus Quiz
Each units is designed to take three hours to complete. Students are expected to spend about 20 to
30 minutes per day doing the activities.
Four Collaborative Writing Tasks
In addition to the units as described above, students are also required to complete four Collaborative
Writing Tasks for each VEP course. These writing tasks are usually done in groups of three, and are
expected to take a total of six hours to complete.
There are no traditional face-to-face lessons. However, students may consult with the Course
Administrators and Supervisors if they have any questions about the VEP. Students are also
encouraged to consult other Faculty members about the course content.
3.成績の評価方法
The final grade for each VEP Course is calculated by combining the average of the highest scoring
thirteen units with the average score of the Collaborative Writing Tasks. In order to foster regular study
habits, it is extremely difficult to complete all the tasks in any one unit in one day. Students should also
be aware that there are compulsory units in each VEP course, and that there are no make-up tasks
after the final deadline.
4.教科書・参考書
There is no textbook. All the tasks and activities and necessary material can be found in the online VEP
courses:
{http://hope2013.c.fun.ac.jp/}
The VEP Courses can be accessed from any Internet connected computer.
Students are advised to have access to an English-English dictionary with comprehensive example
sentences.
5.履修にあたっての注意事項
The ability to access the online VEP Courses is the responsibility of individual students. Failure to do so
will result in students having to repeat one or more courses.
6.備考
Inability to access the online VEP Courses will not be accepted as a legitimate reason for incompletion
of a VEP Course.
盗作,盗用等の不正行為は認めない.
— 48 —
情報アーキテクチャ学科専門科目群
○第3セメスター開講科目
049 情報マネージメント論
050 情報処理演習Ⅰ
051 ハードウェア基礎
052 応用数学Ⅰ
053 応用数学Ⅱ
054 確率・統計学
055 形式言語とオートマトン
056 情報デザインI
057 情報デザイン演習I
058 情報表現基礎II
059 情報表現基礎演習II
060 バーチャル・イングリッシュ・プログラム III
061 アルゴリズムとデータ構造
○第4セメスター開講科目
062 センサ工学
063 ハードウェア設計
064 情報処理演習Ⅱ
065 人工知能基礎
066 認知心理学
067 認知心理学演習
068 オペレーションズリサーチ
069 システム工学
070 ソフトウェア設計論Ⅰ
071 データベース工学
072 電気回路
073 形式言語とオートマトン
074 情報デザインII
075 情報デザイン演習II
076 情報表現基礎III
077 情報表現基礎演習III
078 バーチャル・イングリッシュ・プログラム IV
○第5セメスター開講科目
079 システム管理方法論
080 ソフトウェア設計論Ⅱ
081 ヒューマンインタフェース
082 画像工学
083 情報ネットワーク
084 オペレーティングシステム
085 ネットワーク通信理論
086 パターン認識
087 ヒューマンインタフェース演習
088 実験・調査データ解析
089 知覚システム論
090 システム情報科学実習(通年)
091 企業実習
○第6セメスター開講科目
092 ワークプレイス論
093 インタラクティブシステム
094 コンピュータグラフィックス
095 ネットワークセキュリティ
096 音声音楽処理
097 システムプログラミング
098 人工知能とメディア
099 並列分散処理
100 プロジェクトマネージメント
101 モデル化と要求開発
102 ユーザ・センタード・デザイン
103 ユーザ・センタード・デザイン演習
090 システム情報科学実習(通年)
○第7セメスター開講科目
104 ソフトウェアプロセスと品質
105 ITアーキテクチャ概論
106 情報デザイン特論
107 卒業研究(通年)
○第8セメスター開講科目
108 IT・ビジネススキル
107 卒業研究(通年)
情報マネージメント論(Management of Information Industry)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
前期
2 単位
大場 みち子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
本講義では,第 4 の経営資源としての"情報”と"情報”を利用した情報システムのマネージメン
トをテーマとする。"情報"の特質や企業経営等における情報の役割を明らかにし,情報と情報シ
ステムがいかに生まれ育ってきたか,そのマネージメントの必要性や有用性を理解することを目
標とする.
【講義内容】
講義では,企業における活動や戦略に対して情報システムとの関係や位置付けを明らかにし,そ
こでのマネージメントの役割を学ぶ.また,情報システムの構築に関する戦略や開発プロセス,
プロジェクトマネージメントについて学ぶ.また,顧客,商取引,組織との関係に注目した情報
システムを扱い,情報や情報システムの新たな活用方法やセキュリティやコンプライアンス,シ
ステム監査などの問題にも言及する.
※情報処理技術者試験や IT パスポートなどの資格試験におけるストラテジー系,マネージメン
ト系の分野を対象とする.
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
1. 情報マネージメントとは
2.情報マネージメントの基礎知識
3. ビジネスと経営に着目した情報マネージメント
4. 企業活動
5. 企業と法務
6. 企業戦略マネージメント
7. 技術戦略マネージメント
8. 情報システム戦略, システム計画
9. プロジェクトと情報マネージメント
10. 情報システム開発に関する情報の管理
11. 個人情報と組織の情報
12. クラウド時代の情報マネージメント
13. 目的による情報の特徴と管理
14. インターネットと情報倫理
キーワード:ビジネス 経営 戦略 情報システム プロジェクトマネージメント
3.成績の評価方法
期末テスト,小テスト,課題,出席状況などにより総合的に評価する.
4.教科書・参考書
必要な場合は講義の中で指定する。
5.履修にあたっての注意事項
対象コース外の学生は定員を超えた場合,受講不可とする場合がある.
6.備考
情報処理技術者などの資格試験や検定試験におけるマネジメント系、ストラテジー系に対応して
いる.
— 49 —
情報処理演習 I(Information Processing Practice 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
伊藤 恵
神谷 年洋
平田 圭二
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
実用的なプログラム開発のための主要なツール/環境/技法について学ぶ.
【講義内容】
実用的なプログラム開発を行う場合,プログラム実行環境の理解,開発環境/ツールの習得など
が必須となる.本講義では Java 言語を題材とし,いくつかの課題を通して,実際的なソフトウ
ェア開発プロセスにおける以下のような基本技能を身に付けることを学習目標とする.
(1)プログラム実行環境の理解
(2)プログラム開発環境の活用
(3)オブジェクト指向プログラミング
(4)ライブラリの利用
(5)各種応用プログラミング技法の基礎
キーワード:Java プログラミング,クラスとインスタンス,メソッド,統合環境
2.講義計画
1.ガイダンス・実行環境と統合開発環境
2.Java 言語入門
3.プログラムの構造化
4-5.オブジェクト指向プログラミング
6.中間試験
7-9.基礎プログラミング
10-13.クラスライブラリの利用
14-15.総合演習
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
学科共通必修
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験,および,講義で提出された課題(プログラム)の達成度合いに基づいて評
価する.
4.教科書・参考書
[参考書] 矢沢久雄著「プログラムはなぜ動くのか 第 2 版」日経 BP 社
[参考書] アンク著「Java の絵本 増補改訂版」翔泳社
[参考書] 掌田 津耶乃著「Eclipse4.3 ではじめる Java プログラミング入門 Eclipse4.3 Kepler
対応」秀和システム
[参考書] D. Boswell, T. Foucher 著,角 征典訳 「リーダブルコード」 オライリー・ジャパン
5.履修にあたっての注意事項
「情報表現入門」
,「プログラミング基礎」を履修していることを前提とする.
6.備考
なし.
— 50 —
ハードウェア基礎(Basic Hardware)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
川嶋 稔夫
藤野 雄一
白勢 政明
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門必
修
情報デザイン
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータは論理回路を基本として,それらを組み合わせた大規模なハードウェアである.こ
の講義では基本となるデータ表現および論理回路の基本的な性質をまなぶとともに,それらを組
み合わせてコンピュータを構成するまでの各段階を順を追って学んでゆく.
【講義内容】
コンピュータハードウェアは,0 と 1 の二つの状態を扱うことのできる電子回路をもとにつくら
れた,きわめて大規模なシステムである.この講義の前半では,コンピュータの内部でのデータ
表現法を理解するとともに,ブール代数などの数学的なモデルをもとに,それを処理する組合せ
論理回路,順序回路などの論理回路の動作原理や,機能的ビルディングブロックについて学ぶ.
後半ではプロセッサの基本構成,アセンブリ言語,命令セット,記憶装置,入力装置などコンピ
ュータアーキテクチャの基礎を学ぶ.
2.講義計画
1 コンピュータハードウェアとは(1 週)
・コンピュータのしくみ,ディジタルによる抽象化,ハードウェアとは,講義の構成
2 データ表現(2 週)
・数の体系,文字コードと符号化,論理ゲート,ディジタル化抽象化の裏側
3 論理回路(5 週)
・集合演算,ブール論理式,ブール代数,主加法標準形,マルチレベル論理回路
・カルノーマップ,加算器,マルチプレクサ,デコーダ,タイミング
・ラッチとフリップフロップ,同期式順序回路,レジスタ,メモリ,有限状態マシン
4 アーキテクチャ(3 週)
・プロセッサの基本構成,アセンブリ言語,機械語,番地指定モード
・コンパイル,アセンブル,ロード,プロセッサの実例
5 記憶装置(1 週)
・記憶装置の原理,主記憶装置,補助記憶装置
6 入出力装置(1 週)
・入出力装置,入出力インタフェース
7 コンピュータの性能と信頼性(2 週)
・性能の尺度,性能の推移,コンピュータの信頼性の評価
3.成績の評価方法
単位認定は以下の条件を前提とする.
・全講義回数の 2/3 以上の出席
・すべての課題(レポート)が提出されていること
・総合点で 60 点以上の獲得
なお総合点は,基本的に課題(レポート)の評価(20%)と期末試験の成績(80%)から求める.
4.教科書・参考書
(教科書) D. ハリス,S. ハリス: ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ, 翔泳社.
この教科書は 2 年生後期に開講されるハードウェア設計でも使用する.
(参考書) 橋本,松永,小林,天野: 図解 コンピュータ概論 ハードウェア 改訂第 3 版, オーム
社
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 51 —
応用数学 I(Applied Mathematics 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
高木 清二
川嶋 稔夫
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
様々な工学的問題を扱うための応用数学を学習する.特に,解析学の応用として多変数関数の微
分,フーリエ解析をはじめ,乱数の応用について,基本的概念の習得をめざす.
【講義内容】
解析学の応用として多変数関数の微分,フーリエ解析,および乱数の応用について学ぶ.
2.講義計画
以下の項目について,演習問題を解きながら学ぶ.
1. 解析学の応用
多変数関数の微分(偏微分,ヤコビ行列)
曲線・曲面の方程式
多変数関数の極値(ラグランジュ未定乗数法)
関数の最適化(勾配法,ニュートン法)
数値積分(台形近似,シンプソンの公式)
2. フーリエ解析
フーリエ級数(直交関数展開)
複素数の指数関数(オイラーの式)
フーリエ変換
離散的フーリエ変換
3. 乱数の応用
乱数と疑似乱数
乱数の生成法
積分への応用(モンテカルロ法)
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門必
修
情報デザイン
コース専門選
択
3.成績の評価方法
期末テストを中心に,課題や講義への取り組みを加味して総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書(ただし購入は必須ではない):
小杉正男,キーポイント多変数関数の微分積分,岩波書店
参考書:
金谷健一,これならわかる応用数学,共立出版
金谷健一,これならわかる最適化数学,共立出版
金谷健一,数値で学ぶ計算と解析,共立出版
岩崎学,統計的データ解析のための数値計算法入門,朝倉書店
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 52 —
応用数学 II(Applied Mathematics 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
姜 暁鴻
(Jiang,
Xiaohong)
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報技術分野で使われるさまざまな数理手法の基礎とその応用について学ぶ.
【講義内容】
情報技術分野では,問題を数理手法によりモデル化し,そのモデルをプログラムに実装する技能
が重要である.この講義では,情報技術分野で良く使われる以下の数理手法の基礎について学び,
演習を通してさまざまな応用問題をモデル化して解決する技能を身につける.
線形代数の応用: ベクトル方程式などの計算と応用,線形変換,最小二乗法
数え上げ理論: 順列,組合せ,差分方程式
ネットワークの数理: ネットワークの表現,隣接行列,有向ネットワーク,2 部グラフ,次数,
パス
キーワード: 座標変換, 連立漸化式, グラフ, 順列,組合せ
2.講義計画
1. ガイダンス
2. 線形代数の応用
3. 数え上げ理論
4. ネットワークの数理
5. 演習
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門必
修
3.成績の評価方法
期末試験,レポート,演習の総合評価による.
4.教科書・参考書
開講時に指示する.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 53 —
確率・統計学(Probability Theory and Statistics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
佐藤 仁樹
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
【テーマ】
確率論・統計学の基礎,および工学へ応用する方法を学び,確率論の利用法を理解する.
【目標】
・確率論の基礎を理解する.
・統計学の基礎を理解する.
・確率密度関数および確率分布関数を理解する.
・確率過程を表現するための様々な特徴量(平均,分散,共分散,自己相関関数,電力スペクト
ル等)を理解する.
・確率論・統計学を工学に応用した例(主成分分析,予測,学習と認識等)を学び,確率論の利
用法を理解する.
【講義内容】
数理統計学の基礎を理解するために必要な基礎知識,および工学へ応用する方法を学ぶ.
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門必
修
情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
1. 確率と工学の結びつき
2. 確率論の基礎
3. 確率変数,確率密度関数,確率分布関数,
4. 確率変数のモーメント,平均,分散,共分散
5. 主成分分析
6. 確率過程の時間平均,自己相関関数,フーリエ変換,電力スペクトル
7. 学習と認識(条件付き確率密度関数による)
8. フーリエ級数展開と予測
※講義の進捗状況に応じて講義内容が多少異なる場合があります.
3.成績の評価方法
・課題(レポート)および期末試験の総合評価(試験重視)による.
・全ての課題に対するレポートを必ず提出すること.
・再試験はありません.
4.教科書・参考書
教科書:別途指示する.
参考書:中川正雄,真壁利明著,確率過程,培風館
A.コルモゴロフ; I.ジュルベンコ; A.プロホロフ, コルモゴロフの確率論入門, 森北出版
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
情報デザインコースは,複雑系知能学科のシラバス(P118)を参照のこと.
— 54 —
形式言語とオートマトン(Formal Languages and Automata)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
塚田 浩二
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータによる記号・計算・言語処理の基礎を学ぶ.
【講義内容】
コンピュータによる情報処理は,基本的には記号の集まりからなるデータの処理である.そこで
は,記号の並べ方によりどれくらいの記述能力があり,それを処理するにはどのような能力をも
った機械が必要であるか,またそのためにどのくらいの処理時間を要するのかを見極めておく必
要がある.記号の並べ方は,いわゆる文法規則であるが,この規則をクラス分けして,それぞれ
のクラスごとに表現能力や計算機械の能力を分析する.
このような学習を通じて,表現の基本的なモデルや考え方を学び,一方それに対応した計算機械
の基本的なモデルを学び,表現することおよび計算することの基礎を習得することを目的とす
る.これにより,コンピュータの処理の限界も明確になり,より上位の情報処理を考えるときに
も,基本的な枠組みは変わらないので,ここで学ぶことは情報処理の基礎的な概念として重要で
ある.
2.講義計画
1.形式文法と形式言語に関する基礎概念
2.オートマトンに関する基礎概念
3.正規文法と有限オートマトン
4.文脈自由言語とプッシュダウンオートマトン
5.句構造文法とチューリングマシン
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門選
択
3.成績の評価方法
期末テスト,小テスト,課題,出席状況などにより総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書:オートマトン・言語理論の基礎,米田政明他,近代科学社
参考書:オートマトン 言語理論 計算論 I,J.ホップクロフト/J.ウルマン共著,サイエンス社
5.履修にあたっての注意事項
「プログラミング言語論」および「プログラミング演習」を履修していること.
6.備考
— 55 —
情報デザイン I(Information Design 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
原田 泰
木村 健一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
この授業では、 情報デザインの中でも、情報コンテンツデザインに焦点を当てる。
博物館資料を題材としてコンテンツ開発をおこなうことがテーマである。
デザインプロジェクトに取り組む上で必要となる基本的な知識と技術について、これらを使いこ
なせるように理解することを目標とする。
デザインマインドの醸成。
【講義内容】
デザインのプロセスを理解し、実践に必要となる知識、道具、技法などについて概観する。
対象となる博物館についてその現状を理解する。
博物館を情報デザインの対象ととらえたときの課題、可能性について理解する。
資料収集、調査など、コンテンツの素材となる様々な情報の集め方について学ぶ。
集めた情報から関係性や価値を見いだすための方法について学ぶ。
コンテンツデザインの基本となる図解表現について理解する。
コンテンツ開発に不可欠なインタラクションデザインについて考え方と方法を学ぶ。
基本的なデザインプロジェクトを遂行するための計画を立てることができる。
デザインプロセスの各フェーズで必要な手法や道具を選択し、実行に移すことができる。
情報デザインの実践者になるための基本的な考え方「デザイン思考」を習得する。
キーワード:デザインプロセス,デザイン手法
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
2.講義計画
第 01 回 授業概要の説明、情報コンテンツデザインの位置づけについての概説
第 02 回 博物館というメディアと情報デザインについて
第 03 回 博物館見学 資料調査
第 04 回 スケッチによる観察
第 05 回 写真を使った経験の記録、記述
第 06 回 情報の構造化,KJ 法の利用
第 07 回 プロトタイピング(紙、映像、各種造形素材、アクティングアウト)
第 08 回 ユーザエクスペリエンスの記述
第 09 回 様々な発想法
第 10 回 アイデアの記述方法
第 11 回 ブレーンストーミングによるアイデアの拡張
第 12 回 インタラクションデザインの概略と基本
第 13 回 プレゼンテーションのための表現とスキル
第 14 回 授業内で得た知識、技術の資料化
第 15 回 まとめ、ふりかえり
3.成績の評価方法
レポートおよび出席状況により総合的に評価する
4.教科書・参考書
特になし
5.履修にあたっての注意事項
「情報デザイン演習I」と同時に履修すること。
6.備考
— 56 —
情報デザイン演習 I(Information Design Practice 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
原田 泰
木村 健一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
この授業では、 情報デザインの中でも、情報コンテンツデザインに焦点を当てる。
博物館資料を題材としてコンテンツ開発をおこなうことがテーマである。
デザインプロジェクト実践に必要となる基本的な知識と技術について理解し、
これらを駆使して具体的な課題制作に取り組み、作品として完成させることを目標とする。
デザインマインドの醸成。
【講義内容】
博物館資料および来館者の体験の調査。
様々なメディア、記録方法を用いた調査内容の記述(スケッチ,写真、文字、動画など)。
調査資料の蓄積、構造化、共有。デザインプロセスの可視化。(pin up & vote)
コンテンツ開発プロセスの体験(資料の構造化、テーマ設定、シナリオ化、 編集、表現、イン
タラクションなど)
。
プロトタイピング手法の体験。( 紙、映像、各種造形素材、アクティングアウト)
プレゼンテーションスキルの習得(グラフィックス、ストーリーテリング)。
インタラクションデザイン、ユーザエクスペリエンスの記述についての実践。
キーワード:デザインプロセス,デザイン手法
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
2.講義計画
第 01 回 授業概要の説明、情報コンテンツデザインプロセスの概説
第 02 回 博物館というメディアと情報デザインについて
第 03 回 博物館見学 資料調査
第 04 回 資料のまとめ、コンテンツ制作の準備
第 05 回 印刷メディアに向けたコンテンツ開発
第 06 回 プロトタイピング、テスト
第 07 回 コンテンツ化に向けた制作
第 08 回 プレゼンテーションおよびブッラッシュアップ
第 09 回 デジタルメディアに向けたコンテンツ開発
第 10 回 プロトタイピング,テスト
第 11 回 プロトタイピング、テスト
第 12 回 プレゼンテーションおよびブッラッシュアップ
第 13 回 新たな展示提案に向けたブレインストーミング
第 14 回 課題制作プロセスのまとめ、資料化
第 15 回 まとめ、ふりかえり
基本的なデザインプロジェクトをひとりで計画し遂行できる。
自分自身の体験を元にアイデアを出し、デザイン提案の企画を立てることができる。
他者の発話や表現をよく汲み、その本意/本質をつかみ、 自身の提案に応用することができる。
3.成績の評価方法
提出課題の品質および出席状況により総合的に判断する
4.教科書・参考書
特になし
5.履修にあたっての注意事項
「情報デザインI」と同時に履修すること。
6.備考
— 57 —
情報表現基礎 II(Basic Information Expression 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
竹川 佳成
迎山 和司
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
対象の中に潜む情報の構造を明らかにし,目的に応じた新たな形態に再構築し表現する.そのた
めの構成についての基礎的な知識と技法を学び,成果物の展示と合評を行うことで ,相対的で
客観的な評価感を養う.
【講義内容】
本授業においては同じ課題を 2 回以上おこなう.このことによって 1 回目で気がついたことを
2 回目に反映させ受講者自身の学習向上を促す.課題一つごとに展示会が行われ表現の基礎を学
ぶだけでなく,客観的な視点も学ぶ. ハードウェアとソフトウェアを用いてあるテーマに基づ
いた成果物を作成することを目標とする.その作成の流れを通して以下の基礎技術を習得してい
く.
1.構成と整理の思考プロセス.
2.計画だった作業.
3.丁寧な展示方法.
最終的には自身の成果物を発表し,相互評価によって客観的な視点を養う.
キーワード:情報表現,プログラミング,プロトタイプ
2.講義計画
授業の前半は教員による講義を主とし,後半は演習を主とする.
原則として 2 回の課題を行う.二回目の課題は一回目の内容を踏襲し一回目反省点を踏まえてさ
らなる改善を行う.
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
1-4. 第一回課題基礎技術講習
5-7. 第一回課題制作
8. 第一回課題講評会
9-11. 第二回課題プランニング
12-14. 第二回課題制作
15. 第二回課題講評会
3.成績の評価方法
課題(作品)を2回行い,第一回課題を 25%第二回課題を 75%の割合として総合的に評価す
る.
4.教科書・参考書
講義に使用する資料のコピーはその都度配布する.
5.履修にあたっての注意事項
「情報表現基礎演習 II」を同時に履修すること.
6.備考
機材数などの制約により履修はコース専門必修の学生が優先される.情報デザインコース以外で
履修を希望する学生は必ず第一回目の授業説明に参加すること.
— 58 —
情報表現基礎演習 II(Basic Information Expression Practice 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
竹川 佳成
迎山 和司
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
対象の中に潜む情報の構造を明らかにし,目的に応じた新たな形態に再構築し表現する.そのた
めの構成についての基礎的な知識と技法を学び,成果物の展示と合評を行うことで ,相対的で
客観的な評価感を養う.
【講義内容】
本授業においては同じ課題を 2 回以上おこなう.このことによって 1 回目で気がついたことを
2 回目に反映させ受講者自身の学習向上を促す.課題一つごとに展示会が行われ表現の基礎を学
ぶだけでなく,客観的な視点も学ぶ. ハードウェアとソフトウェアを用いてあるテーマに基づ
いた成果物を作成することを目標とする.その作成の流れを通して以下の基礎技術を習得してい
く.
1.構成と整理の思考プロセス.
2.計画だった作業.
3.丁寧な展示方法.
最終的には自身の成果物を発表し,相互評価によって客観的な視点を養う.
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
2.講義計画
授業の前半は教員による講義を主とし,後半は演習を主とする.
原則として 2 回の課題を行う.二回目の課題は一回目の内容を踏襲し一回目反省点を踏まえてさ
らなる改善を行う.
1-4. 第一回課題基礎技術講習
5-7. 第一回課題制作
8. 第一回課題講評会
9-11. 第二回課題プランニング
12-14. 第二回課題制作
15. 第二回課題講評会
3.成績の評価方法
課題(作品)を2回行い,第一回課題を 25%第二回課題を 75%の割合として総合的に評価す
る.
4.教科書・参考書
講義に使用する資料のコピーはその都度配布する.
5.履修にあたっての注意事項
「情報表現基礎 II」を同時に履修すること.
6.備考
機材数などの制約により履修はコース専門必修の学生が優先される.情報デザインコース以外で
履修を希望する学生は必ず第一回目の授業説明に参加すること.
— 59 —
バーチャル・イングリッシュ・プログラム 3(Virtual English Program 3)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
1 単位
VEP
Administrat
or (Peter
Ruthven-St
uart), VEP
Supervisor
(Adam
Smith), VEP
Assistant
Administrat
or (Andrew
Johnson), &
VEP
Assistant
Supervisor
(Michiko
Nakamura)
対象コース 全コース
学部専門必修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The Virtual English Program is an online content-based course aimed at improving the English
language proficiency of first and second year students. In particular, it has been designed to improve
students' reading, listening and writing skills, as well as enhance their lexical knowledge. Students have
to tackle various online language tasks on a regular basis in order to pass each VEP course.
【講義内容】
Each Virtual English Program consists of twenty to twenty-four Units, which are each made up of
multiple tasks and activities. These activities are done by students on their own, and sometimes in
groups. At the core of the first fifteen units are lexically controlled 400 to 600-word texts, around
which the various tasks are constructed. The topics of these Core Texts are introductions to many of
the courses that students study while at Future University.
As well as these 'Core-Text' units, there are also units that allow students to take more control of how
they experience and learn English. For example, they can get credit for reading short English books of
their choice (Extensive Reading) or writing about technology or science related videos (the TED web
site). They can also receive credit for attending conversation classes.
2.講義計画
The structure of the first 15 units are as follows:
Stage 1 (Pre-Reading, Scaffolding)
1. Topic prediction based on a list of the Key Words in the Core Text
2. Vocabulary list of all the words in the Core Text; each word is linked to Internet vocabulary resources
3. Vocabulary exercises to improve and check students' understanding of the words in the Core Text
Stage 2 (Core-text: Listening & Reading Listening)
4. Students listen to the Core Text; they are expected to take notes
5. Listening quizzes (True false, then Multiple Choice) to check initial understanding of the Core Text
6. Students read the Core Text; they are expected to take notes
7. Comprehension quizzes to check students' listening, reading and note taking skills
Stage 3 (Review and Writing tasks)
8. Vocabulary and listening exercises using summaries of the Core Text
9. Review and Bonus Quiz
Each units is designed to take three hours to complete. Students are expected to spend about 20 to
30 minutes per day doing the activities.
Four Collaborative Writing Tasks
In addition to the units as described above, students are also required to complete four Collaborative
Writing Tasks for each VEP course. These writing tasks are usually done in groups of three, and are
expected to take a total of six hours to complete.
There are no traditional face-to-face lessons. However, students may consult with the Course
Administrators and Supervisors if they have any questions about the VEP. Students are also
encouraged to consult other Faculty members about the course content.
3.成績の評価方法
The final grade for each VEP Course is calculated by combining the average of the highest scoring
thirteen units with the average score of the Collaborative Writing Tasks. In order to foster regular study
habits, it is extremely difficult to complete all the tasks in any one unit in one day. Students should also
be aware that there are compulsory units in each VEP course, and that there are no make-up tasks
after the final deadline.
4.教科書・参考書
There is no textbook. All the tasks and activities and necessary material can be found in the online VEP
courses:
{http://hope2013.c.fun.ac.jp/}
The VEP Courses can be accessed from any Internet connected computer.
Students are advised to have access to an English-English dictionary with comprehensive example
sentences.
5.履修にあたっての注意事項
The ability to access the online VEP Courses is the responsibility of individual students. Failure to do so
will result in students having to repeat one or more courses.
6.備考
Inability to access the online VEP Courses will not be accepted as a legitimate reason for incompletion
of a VEP Course.
盗作,盗用等の不正行為は認めない.
— 60 —
アルゴリズムとデータ構造(Algorithms and Data Structures)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
前期
2 単位
加藤 浩仁
高橋 信行
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
“アルゴリズムとデータ構造”は,アルゴリズムを設計し,効率的なプログラムを作成するため
に,必ず学ばねばならない基礎知識の要である.優れたアルゴリズムの動作原理の理解とプログ
ラムとしての実現の技術を学ぶ.データ構造と探索のプログラムをC言語を用いて実現する方法
を習得する.
【講義内容】
アプリケーションやシステムを効率的に表現するために必要な計算手順とデータ構造について,
その特徴や存在意義,応用について学ぶ.効率の良いソフトウエアを実現するためには,扱うデ
ータをいかに目的に合ったアルゴリズムに適した構造で表現するかが大きな問題である.本講義
では,配列,スタック,キュー,リスト,木などの代表的なデータ構造と,それを取り扱うアル
ゴリズムを解説し,これらを通じて,ソフトウエアの設計や解析をするための基本的な考え方の
習得を目指す.本講義は,全てのソフト開発の基礎となる重要な基礎科目である.コンピュータ
の世界は,日進月歩である.しかし,物事の本質を理解しておけば,表面的な変化があっても,
正しい対処はできる.授業では,分かりやすく整理されたプログラムを書くこと,プログラムの
実行に要する計算手間を客観的に評価すること,などの重要な概念や実用上の重要なものについ
て述べる.
キーワード:アルゴリズム, データ構造, 計算量
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
学科共通必修
2.講義計画
1. 序論(計算手順の概念,効率の良いアルゴリズム)とプログラム実行環境の確認
2. 基本的なデータ構造とその表現 1(配列,ポインター)
3. 基本的なデータ構造とその表現 2(構造体)
4. 文字列処理(C 言語の文字列と文字列検索)
5. データ構造 1(スタック)
6. データ構造 2(キュー)
7. 動的メモリ管理
8. データ構造 3(単連結リスト構造)
9. データ構造 4(重連結リスト構造)
10.アルゴリズムの再帰的,非再帰的な表現
11.整列(ソート)1
12.整列(ソート)2
13.木構造
14.整列(ソート)3
15.平衡木
3.成績の評価方法
毎回行う演習,課題(プログラム),期末試験により講義で学習したデータ構造とアルゴリズム
の理解度を総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書:
「新・明解 C 言語によるアルゴリズムとデータ構造 」
,柴田望洋・辻亮介 著,ソフトバ
ンククリエイティブ(ISBN 9784797366242 , 2011/08/27 出版)
参考書:
「C によるアルゴリズムとデータ構造」,茨木俊秀著,昭晃堂
「アルゴリズム C」第 1 巻・第 2 巻・第 3 巻,R.セジウィック著,近代科学社
5.履修にあたっての注意事項
前半は講義中心であるが,授業の後半では C のプログラムを用いた練習問題で演習を行い,さら
に,課題として練習問題で用いたプログラムの改良を指示する.
6.備考
一つの講義内容が次の講義の基礎となる構成となっているので,講義を休むと以後の内容が全く
理解出来ない恐れがある.
— 61 —
センサ工学(Sensor Engineering)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
塚田 浩二
和田 雅昭
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
日常生活から社会基盤までを支えるセンサ技術について,基礎から応用までを学ぶ.
【講義内容】
センサは家電機器やスマートフォンはもちろん,自動車や建築など,日常のいたるところに
組み込まれて利用されている.この講義では,実社会でどのようなセンサが用いられているか
を概観した上で,センサはどのように対象を計測し情報を取り出しているのか,また,計測
した情報はどのように処理されているのかを実習を交えて学習する.
2.講義計画
1 センサの概要と測定技術 (2)
2 基礎的なセンサ(3)
光センサ,温度センサ,圧力センサ,磁気センサ,加速度センサ,超音波センサ,他
3 インタフェース回路とアクチュエータ(3)
センサ信号の増幅,伝送,AD/DA 変換,
DC モーター,ステッピングモーター,サーボモーター,他
4 高度なセンサと情報処理(4)
GPS,RFID,画像認識(画像理解,バーコード,2 次元コード)
,
雑音やひずみ軽減,時系列データ処理,パターン検出,他
5 発展技術(3)
ユビキタスコンピューティング,センサネットワーク,ヘルスケア,ライフログ,他
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
3.成績の評価方法
期末試験,課題(小テスト/レポート)
,出席.
単位認定は全講義回数の 3 分の 2 以上の出席と,総合点で 60 点以上を
獲得することを条件とする.
4.教科書・参考書
特になし.講義中に適宜参考書を指示する.
5.履修にあたっての注意事項
「電子工学基礎」
、「ハードウェア基礎」
、「情報処理演習 II」の履修を推奨する.
6.備考
特になし
— 62 —
ハードウェア設計(Hardware Design)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
長崎 健
白勢 政明
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ハードウェアの設計に関する考え方を理解する.
【講義内容】
ハードウェア基礎から発展した内容を扱う.この講義では,現在のプロセッサが当然のように利
用している高性能化にかかわる技術や,ディジタル論理回路の具体的な設計法,身近に存在する
コンピュータシステムである組込システムに関する技術について学ぶ.
キーワード:プロセッサアーキテクチャ,メモリアーキテクチャ,記述言語,論理設計理論
2.講義計画
1 パイプラインプロセッサ(3)
・パイプラインデータパス,パイプライン制御,ハザード
2 メモリシステム(3)
・キャッシュメモリ
3 同期式順序回路の設計(4)
・同期式順序回路の設計,有限状態マシンの設計,順序回路のタイミング
4 ハードウェア記述言語(5)
・ハードウェア記述言語とは,組合せ論理回路の表現,構造化,順序回路
・論理回路シミュレーション
対象コース 高度 ICT
コース専門必
修
情報システム
情報デザイン
コース専門選
択
3.成績の評価方法
単位認定は以下の条件を前提とする.
・全講義回数の 2/3 以上の出席
・すべての課題の提出
・期末試験で 60 点以上の獲得
4.教科書・参考書
(教科書) D. ハリス,S. ハリス: ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ, 翔泳社.
この教科書は 2 年生前期に開講されるハードウェア基礎でも使用する.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 63 —
情報処理演習 II(Information Processing Practice 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
後期
2 単位
和田 雅昭
佐藤 生馬
対象コース 情報システム
コース(選択)
高度 ICT コー
ス(選択)
情報デザイン
コース(選択)
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
マイクロコンピュータのプログラムを記述することにより、プログラミング手法とコンピュータ
アーキテクチャについて理解を深める。
【講義内容】
今日の私達の生活はマイクロコンピュータにより支えられていると言っても過言ではない。身近
なところでは携帯電話や電子ポットにも利用されており、自動車には 100 個を超えるマイクロ
コンピュータが搭載されている。この演習では扱いやすい 8bit マイコンを用いて、マイクロコ
ンピュータのプログラムを記述することにより、プログラミング手法とコンピュータアーキテク
チャについて理解を深める。
キーワード:マイコン、C 言語
2.講義計画
1. ガイダンスと開発環境のインストール
2. LED とデジタル出力
3. スイッチとデジタル入力
4. シリアル通信 1
5. センサとアナログ入力
6. モータとアナログ出力
7. スピーカとパルス出力
8. PC との連携 1
9. PC との連携 2
10. シリアル通信 2
11. 低次のプログラミング 1
12. 低次のプログラミング 2
13. 最終課題 1
14. 最終課題 2
15. 最終課題 3
3.成績の評価方法
毎週の演習課題と提出物,最終課題で総合的に評価する。
4.教科書・参考書
教科書: Arduino をはじめようキット
参考書: Arduino をはじめよう 第 2 版
5.履修にあたっての注意事項
各自のパソコンに開発環境をインストールして演習を行なう。
C 言語を習得していることを履修の要件とする。
6.備考
— 64 —
人工知能基礎(Basic Artificial Intelligence)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
大澤 英一
Ian Frank
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間のように知的に思考し問題解決を行う人工的システム(ロボットやプログラム)の基本概念と
問題解決手法について学ぶ.
【講義内容】
本講義では,人工知能の目標とその意義を明らかにし,基本的な問題解決手法を理解し,応用に
関して学ぶ.問題解決手法に関しては,状態空間探索,制約充足の技法について学ぶ.
さらに,知識表現の手法に関し学び,最後に,知識を用いた問題解決システムの具体例として知
識ベースシステムとプロダクションシステムについて学ぶ.
本講義を履修することで,主に離散的で静的(もしくは準動的)な環境において,効率の良い個
別アルゴリズムが知られていない悪構造問題に対し,その問題を定式化し,適切な問題解決手法
を適用することで,解を効率よく得るための方法論の基礎について学ぶことができる.
2.講義計画
1. 人工知能研究の概要,背景,歴史
2. 問題解決 I − 状態空間探索−
(ヒューリスティック探索とゲームプレイング/問題分割)
3. 問題解決 II − 制約充足−
(後戻り法,ノード制約,アーク制約,経路制約アルゴリズム)
4. 知識表現と推論
(意味ネットワーク,フレームシステム,知識表現言語,プロダクションシステム)
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
3.成績の評価方法
課題,中間試験および期末試験の総合的な評価による.
それぞれの配分は以下の通り.
課題: 10%
中間試験: 45%
期末試験: 45%
4.教科書・参考書
西田豊明著:「人工知能の基礎」,丸善
5.履修にあたっての注意事項
「アルゴリズムとデータ構造」を履修していること.
6.備考
情報デザインコースはP129 を参照
— 65 —
認知心理学(Introduction to Cognitive Psychology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
美馬 のゆり
伊藤 精英
花田 光彦
南部 美砂子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
認知心理学の基本的な問題について学ぶとともに,その研究方法の基礎を習得する.
【講義内容】
認知心理学で扱う諸問題について解説するとともに,基礎的な研究方法についての講義を行う.
認知心理学は,人間の認知過程を,目に見える行動の系統だった観察から出発して,科学的に解
明しようとする学問であり,ロボティクス,脳科学などとも隣接している.また,人間の行為の
基礎にある暗黙知を認知心理学的に明らかにすることは, ヒューマンインターフェイスへの応
用にもつながる.
キーワード: 知覚,行為,視覚,言語,学習,認知過程,ヒューマンインターフェイス,ロボテ
ィクス,統計的手法
keywords: perception, behavior, vision, language, learning, cognitive process, human
interface, robotics, statistical method
2.講義計画
各テーマで,数週ずつ講義する.
1. 認知心理学とは
2. 心理測定における統計的手法
3. 認知心理学と人間の情報処理
4. 知覚と行為
5. 言語の認知処理
6. 視覚
7. 人とモノ・環境の相互作用
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
学科共通必修
3.成績の評価方法
授業時間中の小課題,レポートおよび期末試験により評価する.
4.教科書・参考書
教科書 箱田裕司ほか 認知心理学 有斐閣
教科書 山内光哉 心理・教育のための統計法 第 3 版 サイエンス社
5.履修にあたっての注意事項
「認知心理学演習」と同時に履修すること.
「確率・統計学」の知識に基礎をおくが,未履修でも受講可能とする.
教科書は,卒業研究のさいに役立つ場合も多いので,必ず購入すること.
6.備考
なし.
— 66 —
認知心理学演習(Seminars in Cognitive Psychology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
美馬 のゆり
伊藤 精英
花田 光彦
南部 美砂子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
認知過程の記述方法・推定方法の実際を,実験中心に体験的に学ぶ.
【講義内容】
認知心理学で扱ういくつかの基本的なトピックスを体験しながら,実験的手法の考え方および観
察法などの技法を学ぶ.「認知心理学」の講義と対応しながら統計的手法についても学び,ここ
では実際のデータ分析に適用し,科学的に根拠のある結論を導く方法の習得をめざす.同時に,
実験レポートの書き方も習得する.
キーワード: 実験手法,観察,測定,データ分析,統計的手法,プロトコル分析
keywords: experiment technique, observation, measurement, data analysis, statistical
method, protocol analysis
2.講義計画
下記のテーマについて 2 ないし 3 週ずつの演習をおこない,解説を加え,テーマごとにレポー
トを提出する.必要に応じ,統計法を実際に使ってのデータ分析が求められる.
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
学科共通必修
1. 解説:実験の行い方・心得
2. 解説:実験レポートの書き方
3. テーマ 1:両眼立体視
4. テーマ 2:重量弁別
5. テーマ 3:記憶の系列位置効果
6. テーマ 4:プロトコル分析
7 レポートの.ピアレビュー
8. 解説:レポートの講評・ディスカッション
3.成績の評価方法
レポートにより評価する.すべてのテーマにおいて,データ収集に参加しかつレポートを提出す
ることが,単位認定の要件となる.
4.教科書・参考書
教科書:なし
参考書:心理学実験指導会編 実験とテスト 心理学の基礎 実習編・解説編 培風館
5.履修にあたっての注意事項
「認知心理学」と同時に履修すること.
6.備考
実験は割り当てられたグループで実施する.場合によっては,実験が演習時間内に終わらないこ
ともあるので,演習時間の後の予定には注意が必要.
— 67 —
オペレーションズリサーチ(Operations Research)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
後期
2 単位
佐藤 仁樹
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
様々な問題の数学モデルを構築し,最適な解や戦略を見つける方法を学ぶ.
【講義内容】
オペレーションズリサーチ(OR)とは,決定や問題解決を数理的に行う方法である.実際に世
の中で起こっている複雑な問題も基本的な問題の組み合わせであると考え,まず,人間が出会う
数々の問題(分析,意思決定,作戦立案,計画設定など)を数理的なモデルを用いてモデル化す
る.次に,構築した数理モデルを基に,最良な解や戦略を導く.本講義を通して,科学的・合理
的な考え方により様々な問題を解決できる能力を養っていく.
2.講義計画
様々な種類の問題に対処する能力を養うため,OR の基本となる以下の項目を学ぶ.
1. システムモデル
2. 回帰分析
3. 線形計画法
4. 非線形計画法
5. ネットワーク計画法
6. 待ち行列理論
※講義の進捗状況に応じて講義内容が多少異なる場合があります.
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門必
修
情報デザイン
コース専門選
択
システムモデルは,生物,人間関係,政治,経済,工学,自然現象など,我々を取り巻く事象に
関する決定や問題解決を行うために必要となる数理モデルである.回帰分析は現象を解析する一
手法であり,データ間の因果関係を分析する方法として広く用いられている.線形計画法および
非線形計画法は,線形および非線形方程式で記述された問題の最適解(最小値または最大値)を
等式または不等式で表された制約条件の下で解く方法であり,様々な問題に適用される.ネット
ワーク計画法はネットワークの設計などに用いられる理論であり,インターネットなどの通信網
の設計には不可欠である.待ち行列理論は,待ち行列システムの確率的な特性を解析する手法で
あり,近年ではインターネットの設計や特性解析に広く用いられている.
3.成績の評価方法
・課題(レポート)および期末試験の総合評価(試験重視)による.
・全ての課題に対するレポートを必ず提出すること.
・再試験はありません.
4.教科書・参考書
別途指示する.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 68 —
システム工学(Systems Engineering)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
白石 陽
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
微分方程式の考え方を学び,システムへの応用という観点で重要となる基本的な解法を習得す
る.
【講義内容】
システムにおける現象解析,システムの挙動解析など時間変化する現象をモデル化し理解する上
で,微分方程式は強力な手段となり得る.本講義では,常微分方程式を対象として,「微分方程
式」の考え方について学び,システムへの応用という観点で重要となる基本的な解法を習得する
ことを目的とする.いくつかの基本的な解法を身に付け,工学的に応用するための能力を養う.
キーワード:微分方程式,モデル化,現象解析,過渡現象
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門選
択
2.講義計画
1. 微分方程式とは?
2. 1 階微分方程式
2-1 変数分離形
2-2 1 階線形微分方程式
3. 2 階微分方程式
3-1 2 階線形同次微分方程式
3-2 2 階線形非同次微分方程式
3-3 定数変化法
3-4 未定係数法
4 微分演算子法
4-1 微分演算子
4-2 逆演算子
4-3 高階微分方程式
4-4 連立微分方程式
5. 工学的応用のための解法
5-1 ラプラス変換
5-2 ラプラス変換による解法
6. 微分方程式の応用事例
7. まとめ
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験,小テスト,課題(レポート)により総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書:石村園子著,「やさしく学べる微分方程式」
,共立出版
5.履修にあたっての注意事項
原則として「解析学I」「解析学 II」を履修していること.
6.備考
予習と復習が十分に行われることを前提とした講義を行う.授業は板書しながら進めることにな
るが,ノートを必ず取ること.また,授業中の PC の利用は禁止する.
— 69 —
ソフトウェア設計論 I(Software Design Principle1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
後期
2 単位
奥野 拓
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門必
修
情報デザイン
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
大規模なソフトウェアをチームで高品質かつ効率的に開発する手法を学ぶ.
【講義内容】
大規模なソフトウェアをチームで高品質かつ効率的に開発する手法を学ぶ.
前半では,ソフトウェア開発プロセスの実際と,その各フェーズにおける作業と成果物について学ぶ.
後半では,詳細設計・実装・テストのフェーズを中心に,チームプログラミングに必要な技術や手法について
学ぶ.
全体を通して,ソフトウェア工学の入門的な内容をカバーする.
また,ソフトウェア開発を対象としたプロジェクトマネジメントの考え方と主要な技術を扱う.
理論的な内容に留まらず,ソフトウェア開発の現場に即した知識やエピソードを含めた内容とする.
キーワード: ソフトウェア工学, ソフトウェア開発, ソフトウェアライフサイクル, ソフトウェアプロセス,
プロジェクトマネジメント
2.講義計画
(1) ソフトウェアの定義と分類/大規模開発とソフトウェア工学
- ソフトウェアの分類・流通/ソフトウェアライフサイクル/大規模ソフトウエア開発/増員と工期短縮/ソフト
ウェア工学 SWEBOK
(2) 開発プロセス
- ステークホルダー/ウォーターフォール型開発プロセス/繰り返し型開発プロセス/プロトタイピング/アジャ
イルプロセス
(3) プロジェクトマネジメント
- プロジェクトの定義/PMBOK/プロジェクト計画/WBS/PERT/見積り/ファンクションポイント法/リスク
管理/進捗管理/
プロジェクト管理ツール/EVM/ソフトウェア構成管理(バージョン管理)/変更管理/CMMI
(4) 要件定義
- 要件定義フェーズの作業/SWEBOK における要求プロセス/要求工学/ユースケース/非機能要件/
システムの制約や前提条件/使用する用語の統一/用語辞書
(5) 設計
- 設計フェーズの作業/モデルの作成/UML/クラス図/要求仕様から設計仕様へ/シーケンス図/ステートマシ
ン図/
画面設計/デザインパターン/クライアントサーバアーキテクチャ/MVC モデル/アプリケーションフレーム
ワーク
(6) 実装
- 実装フェーズの作業/設計と実装の境界/プログラミングの基本原則/コーディングスタイル/コーディング規
約/
コードの所有者/リファクタリング/ユニットテスト/テスティングフレームワーク(xUnit)/JUnit/実装のド
キュメンテーション
(7) 品質・テスト
- 品質特性/バグ/ソフトウェアメトリクス/テストの分類/網羅性/非機能要件のテスト/回帰テスト/テストフ
ァースト
3.成績の評価方法
授業回数の半数程度で実施する課題 (レポート,プログラム等) 80%程度 (ただし,授業終了時点で全ての
課題を提出していることを必須とする).
授業開始時に行う出席確認の小テストの提出状況 20%程度 (ただし,原則として 2/3 以上提出していること
を必須とする).
中間試験,期末試験は実施しない.
なお,課題を自力で解いていないケースが多く見られるため,2014 年度は,課題の比率を下げ,小テストの
結果を成績評価に取り入れることを検討している.
4.教科書・参考書
参考書:「ソフトウェアエンジニアリング講座 1 ソフトウェア工学の基礎」日経 BP 社
参考書:「ソフトウェアエンジニアリング講座 2 システム開発プロジェクト」日経 BP 社
参考書:「実践的ソフトウェア工学」近代科学社
参考書:「演習と実例で学ぶプロジェクトマネジメント入門」ソフトバンククリエイティブ
参考書:「プログラミング作法」アスキー
5.履修にあたっての注意事項
トピックの一部にオブジェクト指向プログラミングの知識を前提とした内容を含む.
講義資料配布,出席確認,課題提出,連絡等に Web サイトを用いるので,毎回ノート PC を持参すること.
6.備考
— 70 —
データベース工学(Database Engineering)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
後期
2 単位
新美 礼彦
角 康之
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
データベースは,実世界をデータモデルによって抽象化することから始まる.そこで開発された
理論や技術は,各種の情報処理システムの基盤として,重要な役割を果たしている.また,デー
タベースは高度情報化社会の中核技術のひとつとなっている.データベースの設計と構築ができ
る基礎的能力を習得する.
【学習目標】
データベース管理システムを用いて,小規模な関係データベースを設計,構築し,卒業研究等
の関連分野での研究に取り組めるレベルの理解を求める.
【講義内容】
目的:情報の論理構造と物理構造の違いを認識し,その違いを支える仕掛けの原理を理解すると
ともに,大量の情報を蓄積・検索・管理するシステムの設計・利用法を習得する.
内容:授業は,データモデル,概念モデリング,関係代数,データベース設計理論,データベー
ス管理システムなどにおけるデータベースの原理や思考方法など,その基礎への理解力を培う.
キーワード:データベース,データモデル,関係データモデル,SQL,トランザクション処理
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門必
修
2.講義計画
1. データベースシステムの基本概念
2. データモデリング
3. 関係データモデル
4. データベース設計
5. SQL
6. 物理データ格納方式
7. 問合せ処理
8. トランザクション処理,障害回復
9. データベース管理
10. データベース応用,最近のデータベース
11. データベースからの知識発見
詳細はカリキュラムによって異なるので,各コースの講義ページを参照すること.
情報デザイン
コース専門選
択
3.成績の評価方法
カリキュラムによって異なる.
知能システム,情報デザインコースは授業参加状況、課題(レポート),期末試験の総合評価に
よる.
それ以外のコースは,小テストを 2 割,課題(レポート)を 3 割,期末試験を 5 割を目安に総
合評価する.
小テストは講義後に毎回行い,課題(レポート)は 2〜3 回行う予定である.
ただし,1)小テストの提出回数が講義回数の 3 分の 2 に満たない場合,または,2)課題(レポー
ト)に未提出のものがある場合は,不合格とする場合がある.
4.教科書・参考書
教科書: 速水治夫・宮崎収兄・山崎晴明:データベース, オーム社 IT TEXT
参考書: 北川博之: データベースシステム, 情報系教科書シリーズ第 14 巻, 昭晃堂
西尾章治郎,上林弥彦,植村俊亮: データベース, オーム社
ほか,必要に応じて講義中に紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
離散数学,代数・集合論,論理・述語論理,アルゴリズムとデータ構造など,コンピュータサイ
エンスの基礎をしっかり習得していることが望む.OS,ネットワークなどの知識も重要である.
6.備考
データベース研究は,コンピュータサイエンス・情報科学の一翼を担う重要な分野であり,対象
世界をモデル化する考え方も論理的思考の手段として重要である.将来 SE を目指す人は必修で
ある.
— 71 —
電気回路(Electric Circuit)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
藤野 雄一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
電気,電子回路を理解する上で前提となる交流回路理論の基礎を学ぶとともに,回路の解析方法
を習得する.また周波数特性の概念を学び,周波数応答,交流回路の解析方法,微分方程式による
解法,フーリエ変換,ラプラス変換などの回路理論的意味などを理解する.
【講義内容】
全ての電子機器は受動素子(コイル,コンデンサ,抵抗)と能動素子(トランジスタ)からなる
電子回路を集積したものである.本講義では最初に受動素子から成る回路に生ずる物理現象を数
理的に解析する手法を学ぶ.具体的にはキルヒホッフの法則を用いた回路方程式とその解法を理
解する.次に,波形伝送やディジタル回路内での現象の理解のために,回路の時間応答を理解す
ると共に複素関数としてのインピーダンス,アドミタンスの理解と周波数特性との関係の理解へ
と進む.交流の基本回路では RC や RL の直並列回路や RLC 共振回路の複素周波数領域の性質
を理解する.
回路理論は通信理論,信号処理(音声処理や画像処理)およびシステム理論などの基礎理論と
して使われる重要な理論である.また,機械系などの物理現象で微分方程式で表現可能なものは,
等価な回路として回路理論により代数的に解析可能であることからロボティクスなどの解析に
も有用である.
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門選
択
2.講義計画
1.電気回路と回路素子
-オームの法則とコンダクタンス
-キャパシタンスとコンダクタンス
-キルヒホッフの法則
2.回路方程式
3.グラフ理論基礎:節点,枝,閉路,木,補木
4.線形集中定数回路の過渡現象
-RC 直列回路のステップ応答
-RL 直列回路のステップ応答
-時定数
-微分,積分回路
6.インピーダンスと複素周波数
-フーリエ変換,ラプラス変換
-時間領域解析と周波数領域解析
7.インピーダンスと複素周波数
8..正弦波の電圧・電流とインピーダンス
9.実効値とフェーザ
10.インピーダンスとアドミタンス
3.成績の評価方法
本科目の評価は,授業中の小テスト,課題レポート,中間試験,期末試験で決定する.基本的に
は中間試験,期末試験にて 8 割,小テスト,課題レポートにて 2 割の配分とする.
4.教科書・参考書
大学講義シリーズ 「基礎電気回路(1)」 羽鳥孝三著 コロナ者
参考書:電気回路教本 秋月影雄監修,橋本洋司著 オーム社
基本から学ぶ電気回路 藤居信生著 電気学会 オーム社
5.履修にあたっての注意事項
数学(線形代数,解析学,微分方程式)および物理の基礎科目(電子工学基礎など)を履修して
いることが望ましい.
6.備考
— 72 —
形式言語とオートマトン(Formal Languages and Automata)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
松原 仁
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータによる記号・計算・言語処理の基礎理論であるオートマトンと形式言語の基本を学
ぶ.
【講義内容】
オートマトンはコンピュータの動作原理のモデルである.コンピュータが何かを計算するとはど
ういうことか,機械のレベルによって計算できることにどのような違いがあるのか,そもそもコ
ンピュータに計算できるのはどういうことなのかなど情報処理の根本にオートマトンは深く関
わっている.具体的なコンピュータは日進月歩の進歩をとげておりその仕様もさまざまに細分化
されているが,(デジタル)コンピュータの動作原理は共通である.ここではそのオートマトン
の有限オートマトン、プッシュダウンオートマトン、チューリング機械について基本を学ぶ.
オートマトンは言語を受理するシステムであるが、言語を生成するシステムが形式文法である.
形式文法によって生成される言語のモデルが形式言語であり,日本語などの自然言語、Cなどの
プログラミング言語を対象とする。情報処理の立場から言語とは何か,文法のレベルによって生
成される言語にどのような違いがあるか,そもそもコンピュータで扱える言語はどういうものか
などを学ぶ.
対象コース 情報デザイン
コース専門選
択
知能システム
コース専門必
修
2.講義計画
1.オートマトンとは
2.有限オートマトン入門
3.非決定性有限オートマトン
4.有限オートマトンの最簡形
5.プッシュダウンオートマトン
6.非決定性プッシュダウンオートマトン
7.チューリング機械
8.形式文法と形式言語
9.オートマトンと形式文法の関係
3.成績の評価方法
期末テスト,小テスト,課題,出席状況などにより総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書:オートマトン・言語理論の基礎,米田政明他,近代科学社
参考書:オートマトン 言語理論 計算論 I,J.ホップクロフト/J.ウルマン共著,サイエンス社
5.履修にあたっての注意事項
「プログラミング言語論」および「プログラミング演習」を履修していること.
6.備考
特になし。
— 73 —
情報デザイン II(Information Design 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
姜 南圭
柳 英克
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報デザインのプロセスを学び,それに必要な知識と技術を習得する.特に,コンセプト立案に
至る創造的な思考方法を理解することに重点を置く.
【講義内容】
社会の課題を発見し,その解決のために人と人や人と人工物の新たな関係をデザインするための
基礎的な知識と技法について学ぶ.
・これらの過程で,解釈と再構成のプロセスを体験する.
・解釈のプロセス:実社会に於ける人と人,人とモノ,人と環境などの相互関係や活動過程を観
察する.それらを対象に、そこに潜む情報の構造を明らかにし,構成する要素を抽出する.その
構造をダイアグラムとして可視化する.
・再構成のプロセス:抽出した要素を目的に応じた新たな形態に再構築する.メディアの特性や
情報技術を活用し,人工物への適用を試みる.社会の課題を発見し,解決に向けて具体的なアイ
デア提案を行う.
・これらの成果や提案内容を他者に伝達するため,web サイトの制作とプレゼンテーションを
行う.
2.講義計画
第 1 回:授業概要の説明.自己紹介.
第 2 回:モノの分析から意味の抽出.
第 3 回:観察と分析と解釈・ダイアグラムによる可視化.
第 4 回:最先端の情報機器の調査と分析・意味の抽出.
第 5 回:最先端の情報機器の調査・分析・意味の抽出.
第 6 回:最先端の情報機器の分析と解釈・ダイアグラムによる可視化.
第 7 回:最先端の情報機器の分析・発表会.
第 8 回:人や街や社会を対象にした状況の観察と課題抽出と提案.
第 9 回:フィールドワーク.
第 10 回:コンセプト立案,発表会.
第 11 回:アイデア展開.
第 12 回:メディア特性と情報技術の理解.
第 13 回:伝達のための表現.
第 14 回:伝達のための表現.
第 15 回:成果発表会,リフレクション(学びの定着).
3.成績の評価方法
成果内容,プレゼンテーション,取り組みの態度,出席状況などを総合的に評価する.
4.教科書・参考書
参考資料など随時紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
1.「情報デザイン I」 及び「情報デザイン演習 I」 を履修していること.
2.「情報デザイン演習 II 」と同時に履修すること.
6.備考
なし.
— 74 —
情報デザイン演習 II(Information Design Practice 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
姜 南圭
柳 英克
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報デザインのプロセスを学び,それに必要な知識と技術を習得する.特に,コンセプト立案に
至る創造的な思考方法を理解することに重点を置く.
【講義内容】
社会の課題を発見し,その解決のために人と人や人と人工物の新たな関係をデザインするための
基礎的な知識と技法について学ぶ.
・これらの過程で,解釈と再構成のプロセスを体験する.
・解釈のプロセス:実社会に於ける人と人,人とモノ,人と環境などの相互関係や活動過程を観
察する.それらを対象に、そこに潜む情報の構造を明らかにし,構成する要素を抽出する.その
構造をダイアグラムとして可視化する.
・再構成のプロセス:抽出した要素を目的に応じた新たな形態に再構築する.メディアの特性や
情報技術を活用し,人工物への適用を試みる.社会の課題を発見し,解決に向けて具体的なアイ
デア提案を行う.
・これらの成果や提案内容を他者に伝達するため,web サイトの制作とプレゼンテーションを
行う.
2.講義計画
第 1 回:授業概要の説明.自己紹介.
第 2 回:モノの分析から意味の抽出.
第 3 回:観察と分析と解釈・ダイアグラムによる可視化.
第 4 回:最先端の情報機器の調査と分析・意味の抽出.
第 5 回:最先端の情報機器の調査・分析・意味の抽出.
第 6 回:最先端の情報機器の分析と解釈・ダイアグラムによる可視化.
第 7 回:最先端の情報機器の分析・発表会.
第 8 回:人や街や社会を対象にした状況の観察と課題抽出と提案.
第 9 回:フィールドワーク.
第 10 回:コンセプト立案,発表会.
第 11 回:アイデア展開.
第 12 回:メディア特性と情報技術の理解.
第 13 回:伝達のための表現.
第 14 回:伝達のための表現.
第 15 回:成果発表会,リフレクション(学びの定着).
3.成績の評価方法
成果内容,プレゼンテーション,取り組みの態度,出席状況などを総合的に評価する.
4.教科書・参考書
参考資料など随時紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
1.「情報デザイン I」 及び「情報デザイン演習 I」 を履修していること.
2.「情報デザイン演習 II 」と同時に履修すること.
6.備考
なし.
— 75 —
情報表現基礎 III(Basic Information Expression 3)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
原田 泰
柳 英克
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報の構造を明らかにし,目的に応じたインフォメーション・グラフィクスとして表現するため
の基礎的な知識と技法を学び,情報デザイン,グラフィックデザイン,インタフェース・デザイ
ンへ,インタラクション・デザインへの応用方法について修得する.
【講義内容】
【講義内容】
インフォメーション・グラフィクスの基本的な理論を学び,表現のパラメータとして形状,色,
線,動きなど様々な要素があることを理解し,情報を可視化する表現手法を修得する.
・デジタル・ダイアグラムやインフォメーション・グラフィクスの概念を理解する.
・情報と属性との関わりについての理論を理解する.
・情報の性質を理解した上で,情報を適切に可視化する表現手法を学ぶ.
・データから属性を読み取り,情報表現のパラメータと関連づけて可視化する手法を学ぶ.
・効率の良い情報伝達と美的な情報表現について学ぶ.
・情報デザイン,インタフェース・デザイン,インタラクション・デザイン等に適用出来るイン
フォメーション・グラフィクスの基本概念を学ぶ.
【学習目標】
・情報を可視化表現する技術の習得.
・複雑なシステムを分かりやすく可視化表現する技術の習得.
・表現のパラメータとして様々な要素を扱う技術の習得.
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
2.講義計画
第 1回: 授業概要,自己紹介.
第 2回: おもちゃの分析(遊ぶ・観察・スケッチ)
.
第 3回: おもちゃの図解(測定とデータの可視化)
.
第 4回: おもちゃの図解・インフォメーション・グラフィクスの概念および活用例を紹介.
第 5回: おもちゃの図解・動的表現のパラメータについての考察.
第 6回: おもちゃの図解・プレゼンテーション.デザインプロセスの考察.
第 7回: 新しい動くオモチャの提案.
第 8回: 新しい動くオモチャの提案・作品発表.
第 9回: はこだてモビリティの提案・事例紹介.
第 10 回:フィールドワーク.
第 11 回:フィールドワークによる経験の可視化(経験空間地図・経験時間地図).
第 12 回:発想とプロトタイピング.
第 13 回:はこだてモビリティのプラン発表.
第 14 回:はこだてモビリティのプロトタイプ制作.
第 15回:プレゼンテーション・まとめ.
3.成績の評価方法
出席状況,課題レポート,プレゼンテーション,成果内容,取り組みの態度などを総合的に評価
する.
4.教科書・参考書
コミュニティデザイン—人がつながるしくみをつくる・山崎亮著(学芸出版社)
デザイン思考が世界を変える・Tim Brown 著(ハヤカワ新書)
プロジェクトブック・阿部 仁史著・本江 正茂著・小野田 泰明著・堀口 徹著(建築文化シナジ
ー)
その他,随時紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
情報表現基礎演習 III と同時に受講すること.
6.備考
なし.
— 76 —
情報表現基礎演習 III(Basic Information Expression Practice 3)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
原田 泰
柳 英克
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報の構造を明らかにし,目的に応じたインフォメーション・グラフィクスとして表現するため
の基礎的な知識と技法を学び,情報デザイン,グラフィックデザイン,インタフェース・デザイ
ンへ,インタラクション・デザインへの応用方法について修得する.
【講義内容】
【講義内容】
インフォメーション・グラフィクスの基本的な理論を学び,表現のパラメータとして形状,色,
線,動きなど様々な要素があることを理解し,情報を可視化する表現手法を修得する.
・デジタル・ダイアグラムやインフォメーション・グラフィクスの概念を理解する.
・情報と属性との関わりについての理論を理解する.
・情報の性質を理解した上で,情報を適切に可視化する表現手法を学ぶ.
・データから属性を読み取り,情報表現のパラメータと関連づけて可視化する手法を学ぶ.
・効率の良い情報伝達と美的な情報表現について学ぶ.
・情報デザイン,インタフェース・デザイン,インタラクション・デザイン等に適用出来るイン
フォメーション・グラフィクスの基本概念を学ぶ.
【学習目標】
・情報を可視化表現する技術の習得.
・複雑なシステムを分かりやすく可視化表現する技術の習得.
・表現のパラメータとして様々な要素を扱う技術の習得.
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
2.講義計画
第 1回: 授業概要,自己紹介.
第 2回: おもちゃの分析(遊ぶ・観察・スケッチ)
.
第 3回: おもちゃの図解(測定とデータの可視化)
.
第 4回: おもちゃの図解・インフォメーション・グラフィクスの考察.
第 5回: おもちゃの図解・動的表現のパラメータについての考察.
第 6回: おもちゃの図解・プレゼンテーション.デザインプロセスの考察.
第 7回: 新しい動くオモチャの提案.
第 8回: 新しい動くオモチャの提案・作品発表.
第 9回: はこだてモビリティの提案・事例紹介.
第 10 回:フィールドワーク.
第 11 回:フィールドワークによる経験の可視化(経験空間地図・経験時間地図).
第 12 回:発想とプロトタイピング.
第 13 回:はこだてモビリティのプラン発表.
第 14 回:はこだてモビリティのプロトタイプ制作.
第 15回:プレゼンテーション,まとめ.
3.成績の評価方法
出席状況,課題レポート,プレゼンテーション,成果内容,取り組みの態度などを総合的に評価
する.
4.教科書・参考書
コミュニティデザイン—人がつながるしくみをつくる・山崎亮著(学芸出版社)
デザイン思考が世界を変える・Tim Brown 著(ハヤカワ新書)
プロジェクトブック・阿部 仁史著・本江 正茂著・小野田 泰明著・堀口 徹著(建築文化シナジ
ー)
その他,随時紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
情報表現基礎 III と同時に受講すること.
6.備考
なし.
— 77 —
バーチャル・イングリッシュ・プログラム 4(Virtual English Program 4)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
1 単位
VEP
Administrat
or (Peter
Ruthven-St
uart), VEP
Supervisor
(Adam
Smith), VEP
Assistant
Administrat
or (Andrew
Johnson), &
VEP
Assistant
Supervisor
(Michiko
Nakamura)
対象コース 全コース
学部専門必修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The Virtual English Program is an online content-based course aimed at improving the English
language proficiency of first and second year students. In particular, it has been designed to improve
students' reading, listening and writing skills, as well as enhance their lexical knowledge. Students have
to tackle various online language tasks on a regular basis in order to pass each VEP course.
【講義内容】
Each Virtual English Program consists of twenty to twenty-four Units, which are each made up of
multiple tasks and activities. These activities are done by students on their own, and sometimes in
groups. At the core of the first fifteen units are lexically controlled 400 to 600-word texts, around
which the various tasks are constructed. The topics of these Core Texts are introductions to many of
the courses that students study while at Future University.
As well as these 'Core-Text' units, there are also units that allow students to take more control of how
they experience and learn English. For example, they can get credit for reading short English books of
their choice (Extensive Reading) or writing about technology or science related videos (the TED web
site). They can also receive credit for attending conversation classes.
2.講義計画
The structure of the first 15 units are as follows:
Stage 1 (Pre-Reading, Scaffolding)
1. Topic prediction based on a list of the Key Words in the Core Text
2. Vocabulary list of all the words in the Core Text; each word is linked to Internet vocabulary resources
3. Vocabulary exercises to improve and check students' understanding of the words in the Core Text
Stage 2 (Core-text: Listening & Reading Listening)
4. Students listen to the Core Text; they are expected to take notes
5. Listening quizzes (True false, then Multiple Choice) to check initial understanding of the Core Text
6. Students read the Core Text; they are expected to take notes
7. Comprehension quizzes to check students' listening, reading and note taking skills
Stage 3 (Review and Writing tasks)
8. Vocabulary and listening exercises using summaries of the Core Text
9. Review and Bonus Quiz
Each units is designed to take three hours to complete. Students are expected to spend about 20 to
30 minutes per day doing the activities.
Four Collaborative Writing Tasks
In addition to the units as described above, students are also required to complete four Collaborative
Writing Tasks for each VEP course. These writing tasks are usually done in groups of three, and are
expected to take a total of six hours to complete.
There are no traditional face-to-face lessons. However, students may consult with the Course
Administrators and Supervisors if they have any questions about the VEP. Students are also
encouraged to consult other Faculty members about the course content.
3.成績の評価方法
The final grade for each VEP Course is calculated by combining the average of the highest scoring
thirteen units with the average score of the Collaborative Writing Tasks. In order to foster regular study
habits, it is extremely difficult to complete all the tasks in any one unit in one day. Students should also
be aware that there are compulsory units in each VEP course, and that there are no make-up tasks
after the final deadline.
4.教科書・参考書
There is no textbook. All the tasks and activities and necessary material can be found in the online VEP
courses:
{http://hope2013.c.fun.ac.jp/}
The VEP Courses can be accessed from any Internet connected computer.
Students are advised to have access to an English-English dictionary with comprehensive example
sentences.
5.履修にあたっての注意事項
The ability to access the online VEP Courses is the responsibility of individual students. Failure to do so
will result in students having to repeat one or more courses.
6.備考
Inability to access the online VEP Courses will not be accepted as a legitimate reason for incompletion
of a VEP Course.
盗作,盗用等の不正行為は認めない.
— 78 —
システム管理方法論(System Administration)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
新美 礼彦
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
【テーマ・目標】
計算機システムの管理についての知識を学習し,技能を修得する.
【学習目標】
・システム管理者に必要な情報収集能力,報告書作成能力,日常的なコンピュータ操作技術の習
得
・スタンドアロン UNIX システムの管理・運用に関する知識および技能の獲得
・ネットワークの管理・運用に関する知識および技能の獲得
・クライアントにおけるネットワークサービスの運用に関する知識と技能の獲得
・サーバの管理・運用に関する知識および技能の獲得
【講義内容】
ファイルサーバ,メールサーバ,HTTP サーバなどネットワークで接続されることにより利用さ
れる各種のサーバの管理,運営法を実験的なシステムの構築を通し学ぶ.UNIX サーバに重点を
置き,LAN,インターネットを前提としたシステムの管理方法を学習する.(企業の部門サーバ
や SOHO システムの構築と管理を想定する.)全体をスタンドアロンシステムの管理,ネットワ
ークの管理,サーバの管理,連続運用のための管理,セキュリティ管理に分割し,基礎的な方法
を学習する.
キーワード:システム管理,OS,ネットワーク,サーバ(Web サーバ,メールサーバ,ファイ
ル共有サーバ),セキュリティ,Linux
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
講義と演習を交互に行う.講義で得た知識を元に,演習で実践することにより実際にサーバを構
築しながら,システム管理について学ぶ.
・ガイダンス.システム管理者の役割の説明
・スタンドアロンの管理
・ネットワークの設定とクライアントの設定
・サーバーの設定
・連続運用時の管理
・セキュリティ管理
・まとめ
3.成績の評価方法
単位認定は以下の項目を全て満たしていることが前提となる.
・すべての小テストを受験していること
・すべての課題(レポート)を提出していること
成績は,課題(レポート)の評価結果と小テストの結果をあわせて評価する.(課題(レポート)
を 6 割,小テストを 4 割を目安に総合評価する.)
4.教科書・参考書
参考書:Linux 標準教科書(LPI-JAPAN, {http://www.lpi.or.jp/linuxtext/} )
参考書:Linux サーバー構築標準教科書(LPI-JAPAN,
{http://www.lpi.or.jp/linuxservertext/} )
参考書:UNIX システム管理 第 3 版 VOLUME1,2 (オライリージャパン)
参考書:UNIX の絵本 (翔泳社)
参考書:TCP/IP の絵本 (翔泳社)
参考書:ネットワークはなぜつながるのか 第 2 版 (日経 BP 社)
参考書: [24 時間 365 日]サーバ/インフラを支える技術(技術評論社)
5.履修にあたっての注意事項
「情報機器概論」を履修していること.また,同時期開講の「情報ネットワーク」も履修するこ
と.UNIX の基本的なコマンドとエディタが使えることを前提とする.
6.備考
— 79 —
ソフトウェア設計論 II(Software Design Principle 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
伊藤 恵
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
大規模・高品質なソフトウェアの開発や保守のために必要となる分析・設計手法を学ぶ.
【講義内容】
大規模なソフトウェアシステムの開発/保守のための手法や方法論の背景/意義/概念を学ぶとと
もに,具体的な例題を用いた実習を通じて基本的な手法について習得する.
キーワード: ソフトウェア設計, 仕様記述, UML モデリング, 開発工程
2.講義計画
1.ガイダンスと導入
2.モデルと仕様、UML 導入
3.シナリオ記述
4.データフロー図
5.ドメインモデルと構造記述
6-8.クラス図
9.動作記述
10-12.状態遷移図
14.発展的な話題
15.まとめ
3.成績の評価方法
3 回程度の課題(レポート+口頭発表)によって評価する.ただし,そのうちの 1,2 回を試験に
置き換えることもある.
対象コース 高度 ICT
コース専門必
修
情報システム
情報デザイン
コース専門選
択
4.教科書・参考書
参考書: 技術評論社「ゼロからわかる UML 超入門」
参考書: ソーテック社「基礎からはじめる UML2.4」
参考書: 日経 BP 社「UML モデリングの本質第 2 版良いモデルを作るための知識と実践」
参考書: 日経 BP 社「オブジェクト指向でなぜつくるのか第 2 版知っておきたい OOP、設計、
関数型言語の基礎知識」
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 80 —
ヒューマンインタフェース(Human Interface)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
安井 重哉
姜 南圭
角 康之
南部 美砂子
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
学科専門必修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間と機器システムとのやさしい対話を実現するための設計手法を理解する.
【講義内容】
ヒューマンインタフェース(HI)は,認知科学,情報工学,デザインの領域からなる学際的な研
究領域である.ヒューマンインタフェースの具体的な探究課題は各領域にまたがり,コンピュー
タの画面表示や入力方式だけでなく,家電製品や駅の券売機などの公共機器の設計も含まれる.
この講義では,人間と機器システムとのやさしい対話を実現するために,人間の認知特性を理解
し,人間のためのシステム設計とその評価手法などを学ぶ.具体的には,現状の問題認識から改
善案の展開,およびその評価検証まで,製品開発プロセスに沿って一連の講義を行う.
キーワード:インタフェース設計,インタフェースデザイン,認知,評価
2.講義計画
1. ヒューマンインタフェースの全体概念(1)
2. ヒューマンインタフェースの全体概念(2)
3. ユーザの認知行動(1)
4. ユーザの認知行動(2)
5. ユーザの認知行動(3)
6. ヒューマンインタフェースの設計方法(1)
7. ヒューマンインタフェースの設計方法(2)
8. ヒューマンインタフェースの評価方法(1)
9. ヒューマンインタフェースの評価方法(2)
10.ヒューマンインタフェースの評価方法(3)
11.ヒューマンインタフェース設計の現況
12.インタラクティブシステムの実現(1)
13.インタラクティブシステムの実現(2)
14.インタラクティブシステムの実現(3)
15.まとめ
3.成績の評価方法
単位認定は,期末試験の点数と出席状況を等しく重んじ,総合的に判断する.
4.教科書・参考書
教科書はなし.
参考書は講義時に適宜推薦する.
5.履修にあたっての注意事項
「認知心理学」を履修していることが望ましい.
6.備考
情報デザインコースはP155 を参照
— 81 —
画像工学(Image Processing Technology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
前期
2 単位
長崎 健
対象コース 情報システム
高度ICT
情報デザイン
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
画像情報処理システムについて,その概要と特徴を理解する.
【講義内容】
空間に分布した情報の視覚的表現が画像である.
本講義では,人間の視覚処理系をコンピュータで実現するための画像処理システムについて,そ
の原理と手法(画像を取り扱うための基礎技術)を解説する.
外界の環境をコンピュータに取り込むための画像センシング手法からはじまり,画像補正や画質
改善,さらに画像認識・理解を目的とした画像解析手法に至るまでを説明する.また,画像処理
技術を用いた応用事例に関しても随時紹介する.必要に応じて画像や映像を認識および理解する
ための認識アルゴリズムについて演習を交えながら講義を進める.
2.講義計画
第 1 部 画像処理技術の基礎(2 回)
画像処理技術の導入として,画像入出力装置,人間の視覚特性などについて説明する.
第 2 部 画像処理の基本手法
画像処理技術の基本的な手法を紹介する.大きくは以下の 2 つに分類される.
2 - 1. 画像の前処理(4 回)
解析,認識処理を容易にする,あるいは画像を見やすくするための前処理技術として,ノイズ除
去,幾何や濃度の補正などを理解する.
2 - 2. 特徴抽出(5 回)
ラベリングやハフ変換等,画像中に含まれる特徴を抽出するための処理について説明する.
第 3 部 画像認識技術(4 回)
テンプレートマッチング等,パターンに基づいて画像を判別・分類する処理について説明する.
3.成績の評価方法
単位認定は
・全ての課題(レポート+オンラインテスト)が提出されていること
・期末試験で 60 点以上獲得すること
を前提とする.成績は定期試験により行う.
4.教科書・参考書
教科書:後日指定する.
5.履修にあたっての注意事項
原則として「プログラミング基礎」,
「線形代数学」を履修していること.
6.備考
なし.
— 82 —
情報ネットワーク(Network of Information)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
高橋 修
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
学科専門必修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
インターネットを支える各種ネットワーク技術について,その概要を理解する.
【講義内容】
現代のネットワーク社会を支えるインターネットは,現在社会インフラとしての地位を確固たる
ものとしつつある.本講義では,通信技術の基本的な原理からインターネットを初めとする各種
情報ネットワークの現状に至るまでを網羅的に学ぶ.インターネット上で提供されている種々の
サービスとその背景にある通信ネットワーク,各種プロトコルなどについての紹介を通じて,イ
ンターネット上で利用可能な各種の技術とネットワークに関する理解を深める.
2.講義計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 ネットワークアーキテクチャとインターネット
第 3 回 インターネット構成要素
第 4 回 名前とアドレス,標準化
第 5 回 OSI 参照モデル
第 6 回 TCP/IP プロトコル群
第 7 回 各種通信プロトコル
第 8 回 www サービス
第 9 回 電子メールサービス
第 10 回 その他のサービス
第 11 回 広域ネットワーク
第 12 回 無線ネットワーク
第 13 回 モバイル/ユビキタスネットワーク
第 14 回 応用事例
第 15 回 まとめ
3.成績の評価方法
成績は期末試験(80%)と課題レポート(20%)の総合評価により行う.
4.教科書・参考書
教科書:コンピュータネットワーク概論,水野等(著),ピアソン・エデュケーション社
参考書:情報ネットワーク,白鳥(監)
,佐藤等(著),共立出版
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
授業で使用する補足説明資料は,事前に公開する.
— 83 —
オペレーティングシステム(Operating Systems)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
前期
2 単位
長崎 健
神谷 年洋
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
オペレーティングシステムを構成する主要技術を理解する.
【講義内容】
オペレーティングシステムの存在意義を理解し,計算機資源の管理方法について学ぶ.プロセス
管理,入出力機器の管理,メモリ管理,セキュリティ管理について具体的に説明する.また,自
分が必要とするシステムを構築するのに適したオペレーティングシステムを選択できる素養を
身に付ける.
キーワード:ファイルシステム,I/O 管理,プロセス管理,スケジューリング,記憶管理
2.講義計画
1. 序論,情報数学準備(1 回)
2. オペレーティングシステムの役割,位置づけ,必要性 (1 回)
3. ファイルシステム (2 回)
4. 入出力と割り込み (2 回)
5. プロセス管理 (2 回)
6. 記憶管理 (2 回)
7. 並行プロセス (2 回)
8. セキュリティ (1 回)
9. まとめ (1 回)
※括弧内は授業回数の目安
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門必
修
情報デザイン
コース専門選
択
3.成績の評価方法
評価方法はクラスにより異なる.
ABCD クラス: 期末試験の成績(100%)により行う.
EFJKL クラス: 課題(各回の授業内容を確認する設問)および期末試験を総合して評価する.
4.教科書・参考書
参考書:
・情報処理入門コース 2 オペレーティングシステム,清水謙多郎著 岩波書店
・OS の基礎と応用 設計から実装,DOS から分散 OS Amoeba まで,.S.Tanenbaum 著引地
信之,引地美恵子訳,株式会社ピアソンエデュケーション
5.履修にあたっての注意事項
1 回目の講義で履修についての注意を行うので必ず出席すること
6.備考
なし.
— 84 —
ネットワーク通信理論(Theory of Network Communication)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
佐藤 仁樹
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
現代の情報通信とネットワーク技術の総合的な理解を目標として,情報通信の基礎及び,インタ
ーネットや無線通信について学ぶ.
【講義内容】
現代のネットワークシステムでは,インターネットや携帯電話に代表される通信網と端末である
コンピュータが非常に複雑に繋ぎ合わされている.そのため,現在の情報通信を理解するには,
その根幹をなす原理を数理論的な枠組みの中でしっかりと学ぶ必要がある.本講義では,情報通
信の基礎理論から現在の通信網(インターネットや無線通信網)の幅広い範囲の中で,重要なト
ピックスを項目別に学んでいく.また,これらの知識を基に,将来の情報通信のあり方を考えて
いく.情報通信に関する技術は IT 産業の根幹であり,現在では様々な産業の基盤技術の一つと
なっ
ている.この分野に興味のある場合は,この講義を受けることを強く勧める.
2.講義計画
1. 網構成と交換方式
2. 情報理論と符号理論
3. 待ち行列理論
4. トラフィック理論
5. 無線通信理論
6. KJ法による情報の統合
※講義の進捗状況に応じて講義内容が多少異なる場合があります.
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門選
択
3.成績の評価方法
・課題(レポート+口頭発表)および期末試験の総合評価(試験重視)による.
・全ての課題に対するレポートを必ず提出し,口頭発表会に参加すること.
・再試験はありません.
4.教科書・参考書
別途指示する.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 85 —
パターン認識(Pattern Recognition)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
松原 仁
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
画像をコンピュータを用いて理解する手法の理解
【講義内容】
コンピュータが画像を理解する際に,パターン認識が用いられる.これは,人間が顔を判断した
り,文字を判断する際に用いられる手法と類似している.このパターン認識を用いて画像を理解
する手法などを理解することが目的である.
2.講義計画
以下の順番で行う.
1. マスク処理,アフィン変換(画像の基本的な処理)
2. 特徴抽出(画像の基本的な演算)
3. クラスタリング 1(類似度の計算など)
4. クラスタリング 2(確率を用いる計算)
5. クラスタリング 3(応用 1)
6. クラスタリング 4(応用 2)
3.成績の評価方法
期末試験,及び出席状況とレポートの提出により総合的に評価する
4.教科書・参考書
参考書:パターン理解(白井良明編),パターン識別(尾上守夫監訳)
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門選
択
5.履修にあたっての注意事項
レポート及び出席状況,期末試験の成績により総合的に評価する.
6.備考
— 86 —
ヒューマンインタフェース演習(Human Interface Practice)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
姜 南圭
安井 重哉
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間にとってわかりやすい,使いやすい機器システムの改良設計を体験習得する.
【講義内容】
ヒューマンインタフェース(HI)の講義をふまえ,また,既に 1,2 年次に修得したコンピュータ
の情報処理技術,人間の認知のメカニズム,情報表現技術なども総合的に活用して,人間と機器
システムとのやさしい対話を実現するヒューマンインタフェースの実際的な設計を体験し,習得
する.全員共通する 1 つのテーマで演習を行ない,個々の学生は独自の改良提案を行う.
キーワード:インタフェース設計,インタフェースデザイン,認知,評価
2.講義計画
1.演習テーマの説明,HI の現状問題点調査
2.テーマとするシステムの問題点調査,分析
3.人間の認知特性から見た問題点の整理
4.人間の認知行動に合わせた改良案の展開
5.改良案設計計画の作成 →レポート提出
6.改良案のユーザ調査,確認
7.改良案の具体的展開
8.プロトタイプ作成
9.プロトタイプ作成
10.プロトタイプ作成
11.ユーザ評価実施
12.評価結果の分析 →レポート提出
13.プロトタイプの修正
14.最終報告書の作成と提出
15.最終評価会とフィードバック
(後日ポートフォリオを提出)
3.成績の評価方法
単位認定は,中間レポート,最終報告書,最終評価会の総点が 100 点満点で 60 点以上.
4.教科書・参考書
「GUI 設計の指針と実例 見せるユーザ・インタフェース・デザイン」
,「認知的インターフェー
ス」
,「ユーザ工学入門」
,「ユーザビリティーエンジニアリング」など.
5.履修にあたっての注意事項
「ヒューマンインタフェース」(講義)と同時に履修することが望ましい.
Photoshop,Illustrator,Dreamweaver が使えること.
6.備考
— 87 —
実験・調査データ解析(Experimental and Survey Data Analysis)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
花田 光彦
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
実験,質問紙などのデータを解析するための基本的な統計解析法を学ぶ.統計処理ソフト R を使
って実験データや質問紙データを実際に分析することを通して,データから有益な情報を引き出
すことができるようになることを目標とする.
【講義内容】
情報技術の発展に伴い,大量のデータが日々蓄積され続けるようになってきた.しかし,大量の
データをすべて人間がチェックすることは時間的に困難である.また,データを持っていても,
そのままでは解釈が難しいことも多い.よって,データを分析するための技術は重要である.し
かし,確率や統計法などの知識を習得しても,現実のデータの分析にその知識を適用することは
難しい.この講義では,確率・統計などの知識をもとに,実際にデータを分析する手法を解説す
る.授業では,データを収集し,そのデータをフリーの統計ソフト R などを用いて実際に分析す
ることにより,実用的なデータ解析の手法を学ぶ.統計的検定や基本的な多変量解析(主成分分
析,因子分析)などのよく使われる統計的分析手法を主に講義するが,データマイニング・機械
学習などで使われる最近の手法などについても一部紹介する.また,データの収集の手法や注意
点についても解説する.
キーワード: データ解析,多変量解析,主成分分析,因子分析,データマイニング
対象コース 情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
以下のように進める予定であるが,実験や質問紙などを実施して,実際のデータを収集作業も行
う.
1-3. R の使い方(R のインストール, R の基本的文法の解説,R プログラミング)
4-7. R によるデータの集計方法,記述統計量の計算(データの読み込み,書き込み,
平均・分散の計算,データの標準化,相関の計算やクロステーブルの作り方,グラフ
の作成など)
8-9. 主成分分析
10-11. 因子分析
12. R によるデータマイニング
13-14. 統計的検定(t 検定,カイ二乗検定,分散分析)
15. まとめ
3.成績の評価方法
小テスト,課題(レポート)によって評価する.
4.教科書・参考書
参考書 : 山田剛史, 杉澤武俊, 村井潤一郎 「R によるやさしい統計学」 オーム社
参考書 : 圓川隆夫 「多変量のデータ解析」 朝倉書店
参考書 : 山内光哉 「心理・教育のための統計法 第 3 版」 サイエンス社
5.履修にあたっての注意事項
「確率・統計学」を履修していることが望ましい.基本的な線形代数の知識が必要とされる.
6.備考
なし.
— 88 —
知覚システム論(Perceptual Systems)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期 ※
2 単位
伊藤 精英
※ 今年度は
後期に開講
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
認知科学の一領域である生態心理学の概論
【講義内容】
情報をデザインする上で,情報とは何か,人を含めた動物の知覚− 行為は環境の中でどのよう
に機能しているのかについて知識を習得することは,インタフェースなど情報と人を繋ぐデザイ
ンを行うためには重要である.特にアフォーダンスの概念は難解であり,誤解されることも多い.
本講義では,情報デザインと関連の深い生態心理学について,アフォーダンスなどその基本的概
念や,生態心理学の背景となる世界観について概観する.
キーワード: 生態心理学・感性心理学・光学・音響学
Key words: Ecological psychology, Sensory psychology, Optics, Acoustics
対象コース 情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
次の事項を含んだ授業を計画している.
1 生態心理学とはなにか
2 ゲシュタルト心理学と生態心理学の成立
3 アフォーダンスとは何か
4 アフォーダンス知覚に関する実験演習
5 生態光学
6 光学的トンネル製作
7 光学的流動
8 生態音響学
9 生態音響学に関する実験演習
10 触ること
11 ダイナミック・タッチ実験演習
12 知覚− 行為カップリング
13 予期的情報タウ
14 生態学的実在論
15 意識と無意識
3.成績の評価方法
実験演習レポート(80%),及び実験演習参加等(10%),総合評価(10%).
詳細は初回の講義時に説明する.
4.教科書・参考書
参考書:生態学的知覚システム(東京大学出版会)
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
学際的内容を含んだ講義になるため,他コース所属の学生も歓迎する.
— 89 —
システム情報科学実習(System Information Science Practice)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
通年
4 単位
プロジェクト
学習担当
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
・プロジェクト遂行に必要となるルールを学習する.
・プロジェクト遂行に必要となる技術を学習する.
・プロジェクトを自主的に管理・運営する方法を学習する.
・通常の講義とは異なる多様な教育機会を,履修者に提供する.
・成果を内外に公表し,大学および地域社会に貢献する.
【講義内容】
履修者は,プロジェクト遂行のために必要な以下の技術を学習する.
(1) 問題発見
・解決すべき問題を発見する.
(2) 共同作業
・複数のメンバーで 1 つの問題を解決する.
(3) 問題解決
・問題解決に必要となる専門知識を身に付ける.
・実践として新たな理論,システム,作品などを制作する.
(4) 報告(発表,文書)
・第三者に伝えるために,報告書を作成し,発表を行う.
対象コース 全コース
学部専門必修
2.講義計画
4 月:プロジェクトの説明会
希望調査
プロジェクトへの配属
プロジェクト学習開始
7 月:中間発表会
中間報告書提出
12 月:成果発表会
1 月:最終報告書提出
3.成績の評価方法
・ 学習フィードバックシートに基づき,学生が相互に活動内容を評価することにより,成績を
自己申告する.
・ 自己申告された成績に基づき,学生と担当教員の協議の上で成績を決定する.
4.教科書・参考書
プロジェクトに配属後,担当教員から連絡がある.
5.履修にあたっての注意事項
原則として欠席を認めない.また,提出物に不備があった場合には単位を取得できないので,注
意すること.
6.備考
なし
— 90 —
企業実習(Enterprise Intership)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
就職委員長他
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
企業での実習を通じて,社会全般の見聞を広げ,自己の進路を考える糧とする.
【講義内容】
目的:就業体験を通して,次のことを学ぶために行うものである.
・企業での実際の業務を経験することによって,社会全般についての見聞を広げ,自己の進路を
考える糧とする.
・企業での業務と本学での学習内容との関連を実例として体験する.
・企業における問題解決方法,業務の進め方などを実例として体験する.
内容:原則として,本学の就学内容(システム情報科学)と関連のある実習とする.受入企業の
業種や提示されている実習内容から各自が判断して,各自が希望する企業・実習内容を選ぶこと
ができる.原則として,受入企業は大学が提示するものから選択するが,学生本人が見つけてき
た受入企業,実習内容についても,本科目担当教員が事前に認めるものは,本科目の実習として
認める.
実習時期:3 年次夏季休暇期間中の 2 週間から 4 週間を充てる.
キーワード:就業体験、業務、問題解決、実習、進路
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
原則として,実働 10 日以上の実習期間とする.10 日未満の場合には,実習前に,本科目の実
習として認めるかどうかを本科目担当教員が判断する.実習に赴く前に,本人が作成した「実習
計画書」を事務局経由担当教員に提出する.
第 1 日目 :各受け入れ企業との調整による.
第 2 日目 :各受け入れ企業との調整による.
・・
第 10 日目:各受け入れ企業との調整による.
第 11 日目以降,各受け入れ企業との調整による.
「報告書提出」:実習終了後,2 週間以内に,または後期開始日に,事務局経由担当教員に提出
する.
3.成績の評価方法
実習前に,本人作成の「実習計画書」が提出されていること,実習後に,本人作成の「実習報告
書」が提出されていること,を単位認定の必要条件とする.本科目担当教員が,受入企業作成の
「実習評価」を参照し,実習の効果の度合いを評価して,A,B,C の成績評定を行なう.「実習
評価」が得られていない場合は,本人と本科目担当教員との面談を行い,成績評定を行う.
4.教科書・参考書
なし.
5.履修にあたっての注意事項
希望先選定プロセス履行,実習前マナー講座受講等,就職委員会や事務局の指示を遵守する事.本科
目は受入企業の事情により,実習が成立しない場合があり必ず履修できるとは限らない
6.備考
不明な点などあれば,事務局,就職委員とよく相談のこと.
— 91 —
ワークプレイス論(Teory of Work Place)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
南部 美砂子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ワークプレイス研究の歴史や方法,理論を学び,フィールドワークを実践し,
「現場のリアル」
をとらえる視点と技術を習得する.
【講義内容】
人の高度かつ複雑な知的活動を理解するためには,「個人(の頭のなか)
」をこえて,社会的な実
践の場,すなわち「ワークプレイス」を分析の対象とする必要がある.社会学の分野で発展して
きたワークプレイス研究の様々な方法論を学び,人と社会・文化・環境・他者・道具・コンテキ
ストなどの相互的な構成を記述することを通じて,人とその実践を理解し,いかにして支えるか
を考える.
キーワード:フィールドワーク,インタビュー,エスノグラフィー,エスノメソドロジー,状況
論,活動理論,社会文化的アプローチ,考現学,グラウンデッドセオリー,質的研究
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
(1) ワークプレイス研究の歴史と背景
なぜ社会的実践の場を分析対象とするのか
(2) ウォーミングアップ
まち・ひと・ものをみつめる
(3) ワークプレイス研究の考え方と方法
質的研究,活動理論,状況論,分散認知,状況的認知,グラウンデッドセオリー,会話分析
など
(4) 研究事例紹介
外来診察室のフィールド調査,暴走族のエスノグラフィーなど
(5) 現場のリアルをとらえる
フィールドワーク,インタビューなど
(6) 現場のリアルを表現する
3.成績の評価方法
出席状況,フィールドワークやインタビューなどの課題,プレゼンテーション,学期末試験など
を総合して評価する.
4.教科書・参考書
毎回資料を配付し,テーマごとに参考文献を紹介する.
基本的な参考文献は以下の通り.
佐藤郁哉 (2002). フィールドワークの技法:問いを育てる,仮説をきたえる. 新曜社
佐藤郁哉 (1984). 暴走族のエスノグラフィー:モードの叛乱と文化の呪縛. 新曜社
串田秀也・好井裕明(編集) (2010). エスノメソドロジーを学ぶ人のために. 世界思想社
鈴木聡志 (2007). ワードマップ 会話分析・ディスコース分析:ことばの織りなす世界を読み
解く. 新曜社
5.履修にあたっての注意事項
まちあるき,フィールドワーク,インタビュー,活動分析など,さまざまな実践的課題を設定し
ている.
授業時間内で完結しないことも多い.
6.備考
— 92 —
インタラクティブシステム(Interactive System)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
角 薫
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
・インタラクティブシステムを学び
・インタラクティブシステムを開発する
人間と人工物が情報を相互的にやりとりするシステムをインタラクティブシステムと呼ぶ.イン
タラクティブシステムの構成原理・構成方法・ソフトウエア技術の基礎について,講義およびプ
ログラミング(Unity など)をともなった演習を通して学ぶ.
【講義内容】
人間を中心としたインタフェース技術としてのインタラクティブシステムの構成原理・構成方
法・ソフトウエア技術について講義する.また,インタラクティブシステムを構築するためのプ
ログラミング演習を行う.
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
1.インタラクティブシステムの概要
・インタラクティブシステムとは何か
・インタラクティブシステムの事例
2.インタラクティブシステムの構成原理と構成方法
・インタラクティブシステムのデザイン
・インタラクティブシステムソフトウエア技術
・インタラクティブシステムにおける認知
3.インタラクティブシステムの研究事例
例) エージェントインタフェース,ロボットインタフェース,実世界指向インタフェース
など
4.演習課題
・インタラクティブシステムの設計・開発・相互評価
例) シリアスゲームの提案など
・レポートの作成
・課題発表
3.成績の評価方法
提出課題,演習成果物,発表内容の成績を総合的に判断して評価を行う.
4.教科書・参考書
教科書:Unity4 入門(ソフトバンククリエイティブ)
その他,参考書について開講時に紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
実習においては,必ず前回の実習でのやり残しを消化してから授業に参加すること.
6.備考
演習課題にはプログラミングの作業が含まれる.
— 93 —
コンピュータグラフィックス(Computer Graphics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
川嶋 稔夫
美馬 義亮
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータグラフィックスの基礎理論を中心に映像生成手法を理解する
【講義内容】
コンピュータグラフィックス技術は映像制作,エンターテイメント,デザイン,科学データの可
視化などに不可欠の技術で,物理的な世界と光の性質を数学的にモデル化し,それを計算に置き
換えることでリアルな情景を生成している.この授業では,コンピュータグラフィックスの数学
的基礎に始まり,シーン記述の技法,映像生成のアルゴリズム,リアルな映像生成の技法,動画
の生成等について学習する.本授業では,数回のミニプロジェクト(課題実習)を通じてグラフ
ィックス技術と映像表現方法の実際を習得する.
2.講義計画
1 コンピュータグラフィックス技術の全体像
2 画像を扱うためのデータ構造と座標変換
3 2 次元のグラフィックス
4 3 次元座標系と幾何学的変換
5 形状のモデリング
6 照明と表面の光学的特性
7 複雑な曲面の表現
8 模様や質感をつける
9 レイトレーシング,Z バッファ法
10 3 次元アニメーション
11 コンピュータグラフィックスの応用
12〜14 ミニプロジェクト
15 まとめ
○ プログラミング課題を随時提示する.
○ 上記の他 Java などをつかったミニプロジェクトに 2,3 週間をあてる.
なお,コースによって取り扱う内容が変わる場合がある.
3.成績の評価方法
すべての課題の提出を前提とする.成績は課題・ミニプロジェクトの評価 30%と期末試験の成
績 70%の総合でおこなう.
4.教科書・参考書
CGARTS 協会「コンピュータグラフィックス」
5.履修にあたっての注意事項
「線形代数学」,
「プログラミング基礎」
,「アルゴリズムとデータ構造」を履修していること.
6.備考
— 94 —
ネットワークセキュリティ(Network Security)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
高橋 修
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報セキュリティの基礎となる基本的な知識や技術について学ぶ
【講義内容】
IT 社会において,重要な基盤分野の一つであるネットワークセキュリティについて,暗号の基礎
理論と技術,および暗号を使ったネットワークシステムにおける応用技術を身につける.また,
インターネットで使用されているセキュリティ基盤,およびアプリケーションについて,それら
の基本概念と応用例を習得する.さらに,不正アクセス,不正利用の事例と,それらから防御す
るための方策についても習得する.
2.講義計画
1.セキュリティの重要性と基本コンセプト
2.暗号基本原理
3.暗号と暗号プロトコル
4.公開鍵暗号
5.ディジタル署名
6.鍵管理
7.IP セキュリティ
8.ファイアウォール
9.仮想プライベートネットワーク
10.無線セキュリティ
11.認証プロトコル
12.電子メールセキュリティ
13.Web セキュリティ
14.情報セキュリティ戦略・標準化動向
15.情報セキュリティ関連の法律・情報倫理
3.成績の評価方法
課題レポート(20%),期末試験(80%)により総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書:
「情報セキュリティの基礎」織笠(著),日本理工出版会
参考書:
「暗号とネットワークセキュリティ」W.Stallings 著,石橋啓一郎他訳,ピアソンエデュ
ケーション
5.履修にあたっての注意事項
「情報ネットワーク」,
「ネットワーク通信理論」,
「オペレーティングシステム」を履修している
ことが望ましい.
6.備考
授業で使用する補足説明資料は,事前に配布する.
— 95 —
音声音楽処理(Speech and music processing)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
佐藤 仁樹
(Hideki
Satoh)
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
音の物理的な特徴,音響信号の処理方法,音声の分析や合成の方法を理解する.
【講義内容】
音声音楽信号をパソコン上で周波数分析し,スペクトルの特徴を理解する.また,アナログ信
号の標本化(離散信号化)と標本化定理について学ぶ.さらに,離散信号のフーリエ変換,Z変
換の理論を学び,信号処理の基礎を理解する.最後に,これらの知識を基に,Z変換の理論から
実際にディジタル・フィルタをプログラムし,音声音楽信号の処理方法を体得する.
2.講義計画
・ 音の伝搬と聴覚特性
・ パソコン上でのスペクトル分析法
・ 信号処理のプログラミング
・ 信号のフーリエ変換とラプラス変換
・ 離散信号のスペクトル
・ 標本化定理
・ Z変換
・ ディジタル・フィルタ
・ ディジタル・フィルタによる音声音楽信号の処理プログラム
対象コース 情報システム
高度 ICT
情報デザイン
コース専門選
択
3.成績の評価方法
・課題(レポート)および期末試験の総合評価(試験重視)による.
・全ての課題に対するレポートを必ず提出すること.
・再試験はありません.
4.教科書・参考書
教科書: c言語ではじめる音のプログラミング 青木直史著 オーム社
5.履修にあたっての注意事項
各自のパソコンでc言語のプログラムを作成・実行できること.
講義中に指示されたソフトウェアを各自のパソコンにダウンロードし,自己責任で実行できるこ
と.
6.備考
— 96 —
システムプログラミング(System Programming)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
1 単位
神谷 年洋
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
システムコールレベルの機能及び利用法について理解する.
【講義内容】
UNIX や Linux のシステムコールを利用し,プロセス生成,プロセス間の同期など低レベルの
プログラミング技術についてとりあげ,基本的なプログラミング技術を理解する.
キーワード: プロセス管理, ファイルシステム, ネットワークプロトコル, コンパイラ
2.講義計画
1. プロセスの生成とプログラムの実行
2. gcc/make
3. 標準入出力とパイプライン
4. ファイルシステムとメモリマップ
5. プロセス/シグナル/スレッド
6. 排他制御
7. ネットワーク
3.成績の評価方法
課題(レポート),課題(プログラム)および演習(1コマ程度.1回を予定)により評価する.
4.教科書・参考書
教科書: 青木峰郎著, ふつうの Linux プログラミング, ソフトバンククリエイティブ.
対象コース 高度 ICT
コース専門必
修
情報システム
コース専門選
択
5.履修にあたっての注意事項
C 言語プログラミングによる演習および課題を課すため,「アルゴリズムとデータ構造」を履修
しているか,あるいは相当する知識と技術を取得していることを前提とする.
6.備考
なし.
— 97 —
人工知能とメディア(Artificial Intelligence and Media)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
川嶋 稔夫
角 康之
角 薫
平田 圭二
片桐 恭弘
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
メディア(情報伝達媒体)の特性と,それを支える人工知能技術に関する教養を身に付ける.
【講義内容】
現代の情報メディアは,従来のメディアとは異なり,時空を超えた情報伝達を容易にした.近年
では,様々な情報伝達が多様な情報メディアを介して行われるようになり,流通する情報の量と
多様性は急速に増している.本講義では,そのような大規模かつ多様な情報を活用するために編
み出されてきた各種技術について俯瞰し,情報メディアの特性および現代の情報基盤・情報処理
技術に関する教養の習得を目指す.
2.講義計画
1 情報検索
・人類とメディアの歴史
・ウェブによる情報の集積と検索
・情報検索の手法
2 映像と言語
・言語
・映像
・映像と言語/ヒューマンコンピュータインタラクション
3 対話
・複雑ネットワーク
・コミュニティ分析
・対話
4 表現と意味
・メデイアの表現と意味
・表現の宣言性と手続き性
・プログラムの表現と意味
5. 行動のモデル化・知的活動支援
・博物館や街を知識,文化,生活のメディアと捉え,その歴史,情報技術の導入,知能と認知な
どに関連するトピックを取り上げ,紹介する
3.成績の評価方法
各章ごとに指定される課題(レポート)によって評価を行う.
4.教科書・参考書
とくに指定しない.必要に応じて電子資料を配布する.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 98 —
並列分散処理(Parallel and Distributed processing2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
1 単位
神谷 年洋
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
並列分散処理の有効性を理解し,原理と応用の理解および実現手法を取得する.
【講義内容】
現在の技術トレンドでは,計算性能の向上は CPU のクロックの向上ではなくコア数の増大によ
ってもたらされる.また,長時間の計算時間を必要とする難問やシミュレーション計算は多数あ
り,これらの計算を実現するために多数の CPU を結び付け,処理を分散させる並列分散処理技
術が重要性を増している.
本講義では,並列処理ならびに分散処理の理論について学ぶとともに,プログラミング演習を通
して実践的な技術の習得を目指す.
キーワード: 並列アーキテクチャ, 並列・分散アルゴリズム, 性能評価と高性能化
2.講義計画
・並列計算機のアーキテクチャ
・並列計算モデル
・プロセスとスレッド
・並列化の要件とオーバヘッド
・分散処理アーキテクチャ
・分散処理の実践的課題
・MapReduce
3.成績の評価方法
課題(レポート),課題(プログラム)および課題(1コマ程度の演習.1 回を予定)により評
価する.
対象コース 情報システム
高度 ICT
コース専門選
択
4.教科書・参考書
参考書: C. ブレッシャーズ著, 並行コンピューティング技法, オライリージャパン.
5.履修にあたっての注意事項
C 言語プログラミングによる演習および課題を課すため,「アルゴリズムとデータ構造」を履修
しているか,あるいは相当する知識と技術を取得していることを前提とする.
6.備考
履修期間(後期 1 回目)の講義で「システムプログラミング」とあわせて履修についての注意を
行うので必ず出席すること.
— 99 —
プロジェクトマネージメント(Project Management)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
奥野 拓
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
PMBOK に基づいて主にソフトウェア開発を対象としたプロジェクトマネジメントの知識基盤
を修得する.
【講義内容】
PMBOK に基づいて主にソフトウェア開発を対象としたプロジェクトマネジメントの知識基盤
を修得する.
ソフトウェア開発未経験者にも理解しやすい教科書を使用して,プロジェクトマネジメントの基
本的な考え方や手法,ツールなどについて,プロジェクトマネジメントの知識体系である
PMBOK に基づいて学ぶ.
また,企業のプロジェクトマネジメント専門家を講師として招聘し,プロジェクトマネジメント
事例紹介,ソフトウェア開発を対象としたケーススタディ演習,身近なテーマによるプロジェク
ト演習を実施することにより,実践的にプロジェクトマネジメントの手法を学ぶ.
キーワード: プロジェクトマネジメント, ソフトウェア開発, PMBOK
対象コース 高度 ICT
コース専門必
修
情報システム
情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
・プロジェクトマネジメント事例紹介 (企業講師)
・第 1 章 プロジェクトマネジメント入門/第 2 章 ソフトウェア開発プロセス
・第 3 章 ソフトウェア開発におけるプロジェクトマネジメン卜/第 4 章 プロジェクトのライフ
サイクルと組織
・第 5 章 PMBOK/第 6 章 プロジェクトの立上げとスコープ定義
・第 7 章 WBS と資源計画/第 8 章 スケジュール作成
・第 9 章 コスト見積り/第 10 章 リスク管理
・ケーススタディ演習(1) (企業講師)
・ケーススタディ演習(2) (企業講師)
・ケーススタディ演習(3) (企業講師)
・第 11 章 プロジェクト・チーム/第 12 章 実績管理とコントロール
・プロジェクト演習(1) (企業講師)
・プロジェクト演習(2) (企業講師)
・第 13 章 コミュニケーション管理/第 14 章 成果の品質管理
・第 15 章 調達とプロジェクトの終結
※以上は 2012 年度の内容に基づく計画であり,企業講師との協議により改善のための変更が
あり得る.
3.成績の評価方法
毎回の講義の開始時に実施する小テスト 70%程度 (ただし,原則として 2/3 以上受験してい
ることを必須とする).
演習の課題 (レポート) 30%程度.
4.教科書・参考書
教科書: 「演習と実例で学ぶ プロジェクトマネジメント入門」 ソフトバンククリエイティブ
参考書: 「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK ガイド)第 4 版」 Project
Management Institute, Inc.
5.履修にあたっての注意事項
この授業で前提とするソフトウェア開発に関する基礎的な知識を扱っている「ソフトウェア設計
論 I」を履修済みであることが望ましい.
6.備考
— 100 —
モデル化と要求開発(Modeling and Requirement Development)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
伊藤 恵
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
より良いソフトウェア開発のためのモデル化技法と要求定義技法について学ぶ.
【講義内容】
モデル化と要求開発を中心として,より良いソフトウェア開発のための各種技法について,具体
的な例題を用いた実習を通じて学ぶ.
キーワード: 要求分析, 要件定義, モデル化, システム開発, 要求開発
2.講義計画
1.ガイダンスと導入
2.RFP と提案書、システム化
3.モデリング
4.設計と実装
5.要求開発概論
6.前半のまとめ
7-11.要求分析ツリー演習
12-14.プロセスモデリング演習
15.まとめ
3.成績の評価方法
小テスト,課題(レポート)や課題(演習成果物+口頭発表)等により総合的に評価する.
対象コース 高度 ICT
コース専門必
修
情報システム
コース専門選
択
4.教科書・参考書
参考書:「要求開発-価値ある要求を導き出すプロセスとモデリング」日経 BP 社
参考書:「現場の UML」ソーテック社
随時,Web 上の資料を紹介
5.履修にあたっての注意事項
グループ演習の質確保のため,受講人数を制限する場合がある.
対象コース以外からの受講を希望する場合は,事前に担当教員に相談すること
6.備考
— 101 —
ユーザ・センタード・デザイン(User Centered Design)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
岡本 誠
安井 重哉
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間中心のデザインの考え方とその設計方法を理解する.
【講義内容】
ヒューマンインタフェースで修得した内容を拡大し,単に人間とシステムとの接点だけでなく,
それを利用するユーザとして本当に利用する価値があり,使って満足できるシステムとはどうい
うものかを理解する.つまり,使う人間(ユーザ)を中心にしてシステムを開発することの必要
性と重要性を理解する.またそのための実践的な設計のプロセスを理解する.
セットになっている演習とは一体で授業を行い,演習のプロセスに合わせてその演習に必要な講
義をその都度行う.
・
・
・
・
ユーザ・センタード・デザイン(UCD)の必要性,重要性を具体事例で説明できる.
UCD の観点から必要なニーズを見つけ出し,具体化する方法を知っている.
UCD を実現するための設計プロセスを知っている.
UCD のプロトタイプを構築し,UCD 効果を評価確認する方法を知っている.
キーワード: 人間中心設計, 観察法, プロトタイプ
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
2.講義計画
1.授業内容およびテーマの説明
2.テーマ決定
3.基本コンセプト作成
4.コンセプトの展開とユーザ調査計画
5.ユーザ調査と分析
6.コンセプトの修正,中間審査会資料作成
7.中間審査会
8.プロトタイプの作成 1
9.プロトタイプの作成 2
10.プロトタイプの作成 3
11.プロトタイプの作成 4,ユーザ評価計画の作成
12.ユーザ評価と分析
13.プロトタイプの修正
14.最終発表会用資料作成
15.最終発表会
3.成績の評価方法
単位認定は,中間発表,成果発表会及び最終提出物の総合評価.
講義と演習は一体のものとして評価するため,どちらも同一点が与えられる
4.教科書・参考書
教科書:なし.
参考書:
「インタラクティブシステムデザイン」「ユーザビリティエンジニアリング原論」
5.履修にあたっての注意事項
「ユーザ・センタード・デザイン演習」と同時に履修すること.
6.備考
なし
— 102 —
ユーザ・センタード・デザイン演習(User Centered Design)
配当年次 3 年次
Practice)
1.講義内容と目的
開講時期 後期
単位数
担当教員
2 単位
岡本 誠
安井 重哉
【テーマ・目標】
演習を通じて,人間中心のデザインの考え方や設計方法を理解する.
【講義内容】
ヒューマンインタフェースで修得した内容を拡大し,単に人間とシステムとの接点だけでなく,
それを利用するユーザとして本当に利用する価値があり,使って満足できるシステムとはどうい
うものかを具体的に提案する.つまり,使う人間(ユーザ)を中心にしてシステムを開発するこ
との必要性と重要性を理解した提案を行う.またそのための実践的な設計のプロセスを実践す
る.セットになっている講義とは一体で行い,講義内容を演習で実践する.
・
・
・
・
ユーザーが中心という考え方が身に付く.
UCD の観点から必要なニーズを見つけ出し具体的な提案が出来る.
UCD を実現するための設計プロセスを身につける.
UCD のプロトタイプを構築し,UCD 効果を評価確認することが出来る.
キーワード: 人間中心設計, 観察法, プロトタイピング
対象コース 情報デザイン
コース専門必
修
2.講義計画
1.授業内容およびテーマの説明
2.テーマ決定
3.基本コンセプト作成
4.コンセプトの展開とユーザ調査計画
5.ユーザ調査と分析
6.コンセプトの修正,中間審査会資料作成
7.中間審査会
8.プロトタイプの作成 1
9.プロトタイプの作成 2
10.プロトタイプの作成 3
11.プロトタイプの作成 4 ユーザー評価計画の作成
12.ユーザ評価と分析
13.プロトタイプの修正
14.最終発表会用資料作成
15.最終発表会
3.成績の評価方法
単位認定は,中間発表,成果発表および最終成果物の総合評価.
講義と演習は一体のものとして評価するため,どちらも同一点が与えられる.
4.教科書・参考書
教科書:なし
参考書:
「インタラクティブシステムデザイン」「ユーザビリティエンジニアリング原論」
5.履修にあたっての注意事項
「ユーザ・センタード・デザイン(講義)」と同時に履修すること.
6.備考
なし
— 103 —
ソフトウェアプロセスと品質(Software Process and Quality)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4 年次
前期
2 単位
大場 みち子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
各種情報システムにおけるソフトウェアの開発プロセスと品質をテーマとする。さまざまな情報
システムを開発するためのプロセスや品質管理の考え方、品質管理手法や品質保証の考え方を修
得すると事を目標とする。
【講義内容】
ソフトウェアライフサイクルの中で、品質を作り込むための管理手法や品質保証を取り上げる。
そのためにソフトウェアの「品質」を定義し、開発プロセスの中で、品質を確保するために役立
つ、ツール、手法、指標などについて学ぶ。
2.講義計画
・ソフトウェアプロセスと品質とは
・ソフトウェア品質の概念、品質特性
・ソフトウェア品質の国際規格
・ソフトウェアの品質管理
・ドキュメントのレビュー手法
・ソフトウェアテスト
・ソフトウェアの品質保証
・ソフトウェアの生産性と品質
・ソフトウェアの品質と顧客満足度
・ソフトウェア品質管理と品質保証の実際
対象コース 高度 ICT
コース専門必
修
情報システム
コース専門選
択
キーワード:ソフトウェアプロセス、品質管理、ソフトウェアテスト、品質保証、顧客満足度
3.成績の評価方法
出席、小テスト、レポート課題、定期試験によって総合的に評価する。
4.教科書・参考書
必要な場合は講義の中で指定する。
5.履修にあたっての注意事項
「プロジェクトマネージメント」を受講していること。
6.備考
— 104 —
IT アーキテクチャ概論(Introduction to IT Architecture)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4 年次
前期
2 単位
神谷 年洋
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
単体テストの概念を理解し,手法を身につける.JUnit を利用して,Java のプログラムを対象
とした単体テストを実践できるようにする.
【講義内容】
ソフトウェア開発者にとって必須の技術である単体テストを,継続的インテグレーションやテス
ト駆動開発(TDD),振る舞い駆動開発(BDD)で利用することを念頭において学習する.
具体的には,ホワイトボックス/ブラックボックステスト,ユニットテストのフレームワーク,
テストケースやフィクスチャ,パラメータ化テスト,モック/スタブなどの概念を理解し利用で
きるようにする.
キーワード: テスト手法と環境,テスト容易化設計,テストパタン生成
対象コース 高度 ICT
コース専門必
修
2.講義計画
1. JUnit/Git
2. 単体テスト基礎
3. アサーション
4. テストランナー
5. コンテキスト
6. フィクスチャ
7. パラメータ化テスト
8. ルール
9. カテゴリ化テスト
10. テストダブル
11. データベースのテスト
12. コードカバレッジ
13. 継続的テスト
14. テスト駆動開発
15. 振る舞い駆動開発
3.成績の評価方法
課題(レポート),課題(プログラム)および課題(1コマ程度.1回を予定)を総合して評価
する.
4.教科書・参考書
教科書: 渡辺修司著, JUnit 実践入門, 技術評論社.
5.履修にあたっての注意事項
「情報処理演習 I」を履修していることを前提とする.1 回目の講義で履修についての注意を行う
ので必ず出席すること.
6.備考
なし.
— 105 —
情報デザイン特論(Theory of Information Design)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4 年次
前期
2 単位
岡本 誠
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報デザインの意義や現状を理解し,情報デザインの理解・応用について考察する.
【講義内容】
情報化社会の進展とともにデザイン活動は大きく変化している。デザインの対象は「モノ」から
「コト」を含むようになり,そのためにデザインの意義や方法論を見直す必要が出てきた。本講
義では,デザインの近代史,情報デザインの理論や手法を理解する.後半は,企業のデザイン現
場の活動を紹介し,簡単な演習(ワークショップ)を行う.
・情報デザインの社会的意義,社会の中での位置づけを理解する.
・情報デザインの活躍分野と活動内容を理解する.
・情報デザインの現場の活動を理解する.
・簡単な演習を通じて,現場のデザインプロセスを知る.
キーワード:情報デザイン,サービスデザイン,ユーザエクスペリエンス,ユーザーインタフェ
ース
対象コース 情報デザイン
コース専門選
択
2.講義計画
1.授業の概要
2.近代デザインの歩み
3.デザインの社会的意義の変化
4.情報デザインとは
5.情報デザイン実践:デザイン思考 1
6.情報デザイン実践:デザイン思考 2
7.情報デザイン実践:参加型デザイン 1
8.情報デザイン実践:参加型デザイン 2
9.情報デザインのプロセス
10.サービスデザインの概要
11-14. サービスデザインワークショップ
15.まとめ
3.成績の評価方法
課題(発表+レポート)の総合評価による.
4.教科書・参考書
参考書:デザイン思考が世界を変える: ティム ブラウン著
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 106 —
卒業研究(Graduation Study)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4 年次
通年
8 単位
卒研担当
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
卒業研究を通じて研究の進め方について学ぶ.
【講義内容】
研究室に配属され指導教官の指導のもとで卒業研究を行い卒業論文を作成し発表する.
2.講義計画
通年で指導教官の指導のもとで研究を自主的に進める.
3.成績の評価方法
研究態度,卒業論文などから総合的に判断する.
4.教科書・参考書
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
対象コース 全コース
学部専門必修
— 107 —
IT/ビジネススキル(IT/Business Skill)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4 年次
後期
2 単位
大場 みち子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
IT 業界で必要なビジネススキルをテーマとする。IT 業界のビジネスと IT エンジニアに求められ
るビジネススキルとしてロジカルシンキングやロジカルライティング、ラピッド開発の基礎を演
習を通して学ぶことを目標とする。
【講義内容】
新しい発想の高度な情報システムを開発する上で必要な IT やビジネスのスキルを学ぶ。具体的
には次のような技術を演習を通して修得する。それぞれ、専門家を招いた講義・演習を実施する。
・アイデアをロジカルに考える(ロジカル・シンキング)
・考えたアイデアをロジカルな文書として形にする(ロジカル・ライティング)
・考えたアイデアをシステムとして動く形にする(ラピッド開発、ハッカソン)
キーワード:ロジカル・シンキング、ロジカル・ライティング、ラピッド開発、
対象コース 高度 ICT
コース専門必
修
2.講義計画
1. イントロダクション
2. 文書作成技術
(1)ロジカルシンキング基礎
(2)ロジカルライティング基礎
(3)文書へのアウトプットと運用
(4)成果のプレゼンテーション
3. ラピッド開発
(1)テーマの説明
(2)開発環境の構築、チーム分け
(3)チーム開発(コードファースト、アイデアを形に)
(4)成果発表
3.成績の評価方法
出席、課題、開発状況、発表等によって総合的に評価する。
4.教科書・参考書
必要な場合は講義の中で指定する。
5.履修にあたっての注意事項
高度 ICT コース学生を対象とする。ただし、大学院進学予定者であり、モチベーションが高く、
プログラミング力がある学生は少数名受け入れる。
6.備考
— 108 —
複雑系科知能学科専門科目群
○第3セメスター開講科目
109
ハードウェア基礎
110
形式言語とオートマトン
111
システム数学基礎
112
確率論
113
生物物理の基礎
114
複雑系科学トピックス
115
力学基礎
116
応用数学Ⅰ
117
応用数学Ⅱ
118
確率・統計学
119
情報処理演習Ⅰ
120
バーチャル・イングリッシュ・プログラム III
121
アルゴリズムとデータ構造
○第4セメスター開講科目
073
形式言語とオートマトン
122
システムと微分方程式
123
情報処理演習Ⅰ 124
複雑系科学実験 125
システム数学Ⅰ
126
確率論と情報理論
127
経済システム入門
128
情報代数と符号理論
129
人工知能基礎
130
生命情報学
131
力学応用
132
AIプログラミングⅠ
133
センサ工学
134
ソフトウェア設計論Ⅰ
135
データベース工学
136
ハードウェア設計
137
情報処理演習Ⅱ
138
電気回路
139
認知心理学
140
認知心理学演習
141
微分方程式
142
バーチャル・イングリッシュ・プログラム IV
○第5セメスター開講科目
143
パターン認識
144
オペレーティングシステム
145
カオス・フラクタルⅠ
146
ゲーム理論
147
システムと微分方程式続論
148
システム数学Ⅱ
149
情報ネットワーク
150
信号処理基礎
151
数値解析
152
生命科学と複雑系
153
複雑系計算論
154
AIプログラミングⅡ
155
ヒューマンインタフェース
156
画像工学
157
自律システム
158
情報ネットワーク
159
人工知能続論
160
制御理論
161
認知システム論
162
システム情報科学実習(通年)
163
企業実習
○第6セメスター開講科目
164
ニューロコンピューティング
165
オペレーションズリサーチ
166
カオス・フラクタルⅡ
167
データベース工学
168
情報処理演習Ⅱ
169
信号処理応用
170
複雑系科学演習
171
複雑系科学特別セミナーA
172
複雑系科学特別セミナーB
173
物理と情報処理Ⅰ
174
インタラクティブシステム
175
コンピュータグラフィックス
176
ロボティクス
177
音声音楽処理
178
人工知能とメディア
179
分散協調システム
162
システム情報科学実習(通年)
○第7セメスター開講科目
180
ブレインサイエンス
181
画像工学
182
経済学特論
183
卒業研究(通年)
○第8セメスター開講科目
183
卒業研究(通年)
ハードウェア基礎(Basic Hardware)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
藤野 雄一
白勢 政明
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータは論理回路を基本として,それらを組み合わせた大規模なハードウェアである.こ
の講義では基本となるデータ表現および論理回路の基本的な性質をまなぶとともに,それらを組
み合わせてコンピュータを構成するまでの各段階を順を追って学んでゆく.
【講義内容】
コンピュータハードウェアは,0 と 1 の二つの状態を扱うことのできる電子回路をもとにつくら
れた,きわめて大規模なシステムである.この講義の前半では,コンピュータの内部でのデータ
表現法を理解するとともに,ブール代数などの数学的なモデルをもとに,それを処理する組合せ
論理回路,順序回路などの論理回路の動作原理や,機能的ビルディングブロックについて学ぶ.
後半ではプロセッサの基本構成,アセンブリ言語,命令セット,記憶装置,入力装置などコンピ
ュータアーキテクチャの基礎を学ぶ.
対象コース 複雑系
知能システム
コース専門必
修
2.講義計画
1 コンピュータハードウェアとは(1 週)
・コンピュータのしくみ,ディジタルによる抽象化,ハードウェアとは,講義の構成
2 データ表現(2 週)
・数の体系,文字コードと符号化,論理ゲート,ディジタル化抽象化の裏側
3 論理回路(5 週)
・集合演算,ブール論理式,ブール代数,主加法標準形,マルチレベル論理回路
・カルノーマップ,加算器,マルチプレクサ,デコーダ,タイミング
・ラッチとフリップフロップ,同期式順序回路,レジスタ,メモリ,有限状態マシン
4 アーキテクチャ(3 週)
・プロセッサの基本構成,アセンブリ言語,機械語,番地指定モード
・コンパイル,アセンブル,ロード,プロセッサの実例
5 記憶装置(1 週)
・記憶装置の原理,主記憶装置,補助記憶装置
6 入出力装置(1 週)
・入出力装置,入出力インタフェース
7 コンピュータの性能と信頼性(2 週)
・性能の尺度,性能の推移,コンピュータの信頼性の評価
3.成績の評価方法
単位認定は以下の条件を前提とする.
・全講義回数の 2/3 以上の出席
・すべての課題(レポート)が提出されていること
・総合点で 60 点以上の獲得
なお総合点は,基本的に課題(レポート)の評価(20%)と期末試験の成績(80%)から求める.
4.教科書・参考書
(教科書) D. ハリス,S. ハリス: ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ, 翔泳社.
この教科書は 2 年生後期に開講されるハードウェア設計でも使用する.
(参考書) 橋本,松永,小林,天野: 図解 コンピュータ概論 ハードウェア 改訂第 3 版, オーム
社
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 109 —
形式言語とオートマトン(Formal Languages and Automata)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
由良 文孝
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータによる記号・計算・言語処理の基礎を学ぶ.
【講義内容】
コンピュータによる情報処理は,基本的には記号の集まりからなるデータの処理である.そこで
は,記号の並べ方によりどれくらいの記述能力があり,それを処理するにはどのような能力をも
った機械が必要であるか,またそのためにどのくらいの処理時間を要するのかを見極めておく必
要がある.記号の並べ方は,いわゆる文法規則であるが,この規則をクラス分けして,それぞれ
のクラスごとに表現能力や計算機械の能力を分析する.
このような学習を通じて,表現の基本的なモデルや考え方を学び,一方それに対応した計算機械
の基本的なモデルを学び,表現することおよび計算することの基礎を習得することを目的とす
る.これにより,コンピュータの処理の限界も明確になり,より上位の情報処理を考えるときに
も,基本的な枠組みは変わらないので,ここで学ぶことは情報処理の基礎的な概念として重要で
ある.
2.講義計画
1.形式文法と形式言語に関する基礎概念
2.オートマトンに関する基礎概念
3.正規文法と有限オートマトン
4.文脈自由言語とプッシュダウンオートマトン
5.句構造文法とチューリングマシン
対象コース 複雑系
コース専門必
修
3.成績の評価方法
期末テスト,小テスト,課題,出席状況などにより総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書:オートマトン・言語理論の基礎,米田政明他,近代科学社
参考書:オートマトン 言語理論 計算論 I,J.ホップクロフト/J.ウルマン共著,サイエンス社
5.履修にあたっての注意事項
「プログラミング言語論」および「プログラミング演習」を履修していること.
6.備考
— 110 —
システム数学基礎(Basic System Mathematics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
川口 聡
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
2 変数関数の微分学から複素関数論の入門までを学ぶ.論理的な厳密性を追求するよりは,正確
な計算技術を身に付けることを目標とする.
【講義内容】
数学自身はもとより物理や工学など様々な領域で,この科目で習得する内容を使う場面が多数出
てくる.少なくとも参考文献を片手にそのような場面を乗り越えることができるように,講義で
は具体的な問題を通して教科書の読み方をガイドする.
対象コース 複雑系
コース専門必
修
2.講義計画
1.序論
2.2 変数関数とその連続性
3.偏導関数
4.合成関数の偏微分法
5.高階偏微分
6.極値
7.極値問題の解法
8.まとめ
9.複素数と複素平面
10.複素関数
11.複素数列の極限
12.複素関数の連続性
13.複素関数の微分可能性と Cauchy-Riemann の方程式
14.正則関数
15.まとめ
3.成績の評価方法
定期試験と出席状況やレポート課題の状況など,総合的に判定する.
4.教科書・参考書
1) 1 年次の『解析学 I・II』で使用した以下のものを使う.
上見,勝股,加藤,久保田,神保,山口『微分』共立出版
2) 殿塚,河村 ”理工系の複素関数論”
(東京大学出版会)
5.履修にあたっての注意事項
1 変数関数の微分学が基礎になっているので,高校の数 II や数 III も込めた今までの解析学を,す
べて良く復習してから受講することが望ましい.
6.備考
平成 17〜21 年入学者用科目『複素関数論』は,この科目で読み替える.
— 111 —
確率論(Probability Theory)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
高橋 信行
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
確率論の基礎を理解するとともに,情報理論の基礎で必要となる推定論・統計論の基礎的概念を
学ぶ.
【講義内容】
確率論においては,非確定な現象を確率モデルにより記述することに重点をおき,確率論の基礎
概念を重点的に学ぶ.推定論・統計学においては,数理統計学の基礎を理解するために必要な知
識,仮説検定,推定などの手法を学ぶ.
本講義を履修することにより,非確定な現象の数学的表現と確率論の基礎知識が取得でき,統計
学における仮説検定と推定の概念が理解できる.
キーワード:偶然事象,集合論,測度論,ルベーグ積分,統計学
対象コース 複雑系
コース専門必
修
2.講義計画
1. 序論(高等学校数学における関連項目)
2. 確率モデルと確率空間:非確定な現象の数学的モデル
3. 離散確率空間
4. 条件付き確率
5. 確率変数
6. 代表的な確率分布
7. 平均操作
8. モーメントとモーメント母関数
9. 多次元の確率分布
10. 大数の法則と中心極限定理
11.. 統計的推定の考え方
12. 推定の例
13. 仮説検定の考え方
14. 平均値の検定
15. 分散の検定
3.成績の評価方法
毎時間行う演習,課題(レポート)および期末試験の総合評価(演習 20%+課題 30%+期末試
験 50%)で行う.
4.教科書・参考書
教科書:確率と統計 —情報学への架橋—,渡辺澄夫・田村昇 共著,コロナ社,
ISBN:9784339060775,2008 年 3 月 10 日初版第 3 刷.
参考書:確率統計要論—確率モデルを中心にして—,尾畑伸明 著,牧野書店,ISBN:
9784434101496,2007 年 1 月 25 日初版第 1 刷.
参考書:高等学校教科書(数学I,数学 B,数学C)
講義内容の情報:{http://portal.fun.ac.jp/course/2014ProbabilityTheory/}
5.履修にあたっての注意事項
毎時間,講義の後半でプリントなどによる演習を行い,講義終了時に提出してもらう.このプ
リントの提出を出席に替える.但し,名前のみの白紙は欠席とみなす.
6.備考
担当教員は変わるが,後期に開講する選択科目の「確率論と情報理論」と連続して講義を行う.
教科書も前期の「確率論」と後期の「確率論と情報理論」は,同じものを用いる.
— 112 —
生物物理の基礎(Fundamental Biophysics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
櫻沢 繁
対象コース 複雑系
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
生物を情報科学で取り扱うための生物物理の基礎知識を身につける.
【講義内容】
生物を情報科学で取り扱う際,生物のみならず物理学や化学,あるいは物理化学など複数の領域
にわたっての統合された知識が必要となる.その中で,生物を観測し記述するために必要不可欠
な基礎知識を,生物物理学に沿って習得することを目指す.
生命現象の理解に必要不可欠な高校レベルの化学や物理の復習から始まり,特にタンパク質を中
心に細胞分子生物学や生化学の基礎知識を学び,更に電気生理を理解するための電子回路や電気
化学や基礎知識について学ぶ.
2.講義計画
次のテーマに沿い,理解の度合いを確認しつつ講義を進める.
1. 生物を観るときの問題点
2. 物質の構造原子,分子
3. 物質の状態と溶液
4. 酸・塩基,酸化・還元
5. 化学結合(強い結合)と物理結合(弱い結合)
6. 生命を構成する分子
7. 緩衝液
8. 生化学実験法
9. タンパク質の結晶構造解析法
10. タンパク質の機能・酵素
11. 分子動力学によるシミュレーション法
12. 科学計測における電子回路基礎
13. 物理化学計測の基礎
14. 生体信号計測の基礎
15. まとめと期末試験
3.成績の評価方法
期末試験 50%,課題(レポート)50%により評価する.
4.教科書・参考書
参考書:Molecular Biology of THE CELL,Bruce Alberts et. al., Garland Publishing
5.履修にあたっての注意事項
人体生理学を受講していることが望ましい.
6.備考
なし.
— 113 —
複雑系科学トピックス(Topics on Complex Systems Science)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
複雑系コース
教員
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
複雑系科学のさまざまな分野の研究にふれながら,複雑系科学で扱う諸概念を学ぶ.
【講義内容】
複雑系科学の諸分野の先端的研究にふれながら,複雑系科学の概念的な道具の基礎を学ぶ.自然,
生命,経済,社会などを複雑系として解明する基礎理論,及び実システムを複雑系として解析す
る手法を概観することで,コース配当科目の相互関連への理解を深める.
2.講義計画
1 はじめに
2.力学系理論,数理工学
3.統計力学,非線型物理学
4.ゲーム理論,実験経済学
5.非線形科学
6.生物物理学
7.脳科学,脳理論
8.統計的信号処理,確率過程論
9.偏微分方程式論
10.機械学習,パターン認識
11.数値解析,金融工学
12.最適化理論,離散アルゴリズム
13.可積分系,セルオートマトン
14.電波物理学
15.まとめ
対象コース 複雑系
コース専門選
択
3.成績の評価方法
出席状況,レポート課題等により総合的に評価する.
4.教科書・参考書
開講時にテーマに応じて担当教員が指定する.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 114 —
力学基礎(Elementary Dynamics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
斉藤 朝輝
対象コース 複雑系
コース専門必
修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
力学の考え方および基礎的知識を身につける.
【講義内容】
力学は,物理学全体の基礎であるばかりでなく,他の自然科学や工学の諸分野,
特に複雑系を学ぶ上で必要となるカオスなどの基礎ともなっている.この講義
では,力学の考え方を紹介し,そこに出てくる諸概念,たとえば,力,運動量,
エネルギーなどを解説する.さらに,これら力学の考え方が,他の分野とどの
ように関係しているかについても概説する.
2.講義計画
1 はじめに
2 質点の運動とその法則(1):質点の位置ベクトル,速度,加速度
3 質点の運動とその法則(2):3 次元空間のベクトルとその演算
4 質点の運動とその法則(3):運動の 3 法則
5 運動方程式の解法(1):運動の合成と分解
6 運動方程式の解法(2):いろいろな運動の運動方程式
7 運動方程式の解法(3):流体中の落体の運動
8
中間的なまとめ(運動編)
9 仕事とエネルギー(1):質点の運動エネルギーと力のする仕事
10 仕事とエネルギー(1):質点の運動エネルギーと力のする仕事
11 仕事とエネルギー(2):保存力の場のポテンシャル(1)
12 仕事とエネルギー(3):保存力の場のポテンシャル(2)
13 振り子について(1):極座標による運動の記述(1)
14 振り子について(2):極座標による運動の記述(2)
15 最終的なまとめ
3.成績の評価方法
主に中間・期末テストで評価する.進行に応じて小テスト実施,レポート課題を課すもありうる.
4.教科書・参考書
教科書:藤原邦男「物理学序論としての力学」東京大学出版会
5.履修にあたっての注意事項
「物理学入門」,
「線形代数学 I, II」
,「解析学 I, II」を履修していること
が望ましい.
6.備考
— 115 —
応用数学 I(Applied Mathematics 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
高木 清二
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
様々な工学的問題を扱うための応用数学を学習する.特に,解析学の応用として多変数関数の微
分,フーリエ解析をはじめ,乱数の応用について,基本的概念の習得をめざす.
【講義内容】
解析学の応用として多変数関数の微分,フーリエ解析,および乱数の応用について学ぶ.
2.講義計画
以下の項目について,演習問題を解きながら学ぶ.
1. 解析学の応用
多変数関数の微分(偏微分,ヤコビ行列)
曲線・曲面の方程式
多変数関数の極値(ラグランジュ未定乗数法)
関数の最適化(勾配法,ニュートン法)
数値積分(台形近似,シンプソンの公式)
2. フーリエ解析
フーリエ級数(直交関数展開)
複素数の指数関数(オイラーの式)
フーリエ変換
離散的フーリエ変換
3. 乱数の応用
乱数と疑似乱数
乱数の生成法
積分への応用(モンテカルロ法)
対象コース 知能システム
コース専門必
修
3.成績の評価方法
期末テストを中心に,課題や講義への取り組みを加味して総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書(ただし購入は必須ではない):
小杉正男,キーポイント多変数関数の微分積分,岩波書店
参考書:
金谷健一,これならわかる応用数学,共立出版
金谷健一,これならわかる最適化数学,共立出版
金谷健一,数値で学ぶ計算と解析,共立出版
岩崎学,統計的データ解析のための数値計算法入門,朝倉書店
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 116 —
応用数学 II(Applied Mathematics 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
大澤 英一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報技術分野で使われるさまざまな数理手法の基礎とその応用について学ぶ.
【講義内容】
情報技術分野では,問題を数理手法によりモデル化し,そのモデルをプログラムに実装する
技能が重要である.この講義では,情報技術分野で良く使われる以下の数理手法の基礎に
ついて学び,演習を通してさまざまな応用問題をモデル化して解決する技能を身につける.
線形代数の応用:
ベクトル方程式などの計算と応用,線形変換と 2 次元 CG,最小二乗法
数え上げ理論:
順列,組合せ,分割数,差分方程式,
ネットワークの数理:
ネットワークの表現,隣接行列,有向ネットワーク,2 部グラフ,次数,パス
2.講義計画
1. ガイダンス(1 回)
2. 行列とベクトルの応用(4 回)
3. 線形代数の応用(4 回)
4. 数え上げ理論(3 回)
5. ネットワークの数理(3 回)
対象コース 知能システム
コース専門必
修
3.成績の評価方法
中間試験 45%,期末試験 50%,演習 5%の比率で評価する.
4.教科書・参考書
開講時に指示する.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 117 —
確率・統計学(Probability Theory and Statistics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
姜 暁鴻
(Jiang,
Xiaohong)
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
【テーマ・目標】
確率論・統計学の基礎,および工学へ応用する方法を学び,確率論の利用法を理解する.
【学習目標】
・ 確率論の基礎を理解する.
・ 統計学の基礎を理解する.
・ 確率密度関数および確率分布関数を理解する.
・ 確率過程を表現するための様々な特徴量(平均,分散,共分散,自己相関関数,など)を理解す
る.
【講義内容】
数理統計学の基礎を理解するために必要な基礎知識,および工学へ応用する方法を学ぶ.
キーワード: 確率変数, 確率分布関数, 平均,共分散, 確率分布
対象コース 知能システム
コース専門必
修
2.講義計画
コースによっては授業内容が多少異なることがある.
講義 1ー講義 2:事象と確率
講義 3ー講義 4:確率変数と離散確率関数
講義 5ー講義 6:確率分布関数と確率密度関数
講義 7ー講義 8:確率変数の平均
講義 9ー講義 10:確率変数の共分散
講義 11ー講義 12:条件付確率
講義 13ー講義 14:確率分布
講義 15:まとめと復習
3.成績の評価方法
出席,レポートおよび,定期試験の総合評価による.
4.教科書・参考書
教科書:中川正雄,真壁利明著,確率過程,培風館
参考書:A.コルモゴロフ; I.ジュルベンコ; A.プロホロフ, コルモゴロフの確率論入門, 森北出版
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 118 —
情報処理演習 I(Information Processing Practice 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
2 単位
鈴木 昭二
三上 貞芳
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
実用的なプログラム開発のための主要なツール/環境/技法について学ぶ.
【講義内容】
実用的なプログラム開発を行う場合,プログラム実行環境の理解,開発環境/ツールの習得など
が必須となる.本講義では Java 言語を題材とし,いくつかの課題を通して,実際的なソフトウ
ェア開発プロセスにおける以下のような基本技能を身に付けることを学習目標とする.
(1)プログラム実行環境の理解
(2)プログラム開発環境の活用
(3)オブジェクト指向プログラミング
(4)ライブラリの利用
(5)各種応用プログラミング技法の基礎
キーワード:Java プログラミング,クラスとインスタンス,メソッド,統合環境
2.講義計画
1.ガイダンス・実行環境と統合開発環境
2.Java 言語入門
3.プログラムの構造化
4-5.オブジェクト指向プログラミング
6.中間試験
7-9.基礎プログラミング
10-13.クラスライブラリの利用
14-15.総合演習
対象コース 知能システム
コース専門必
修
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験,および,講義で提出された課題(プログラム)の達成度合いに基づいて評
価する.
4.教科書・参考書
[参考書] 矢沢久雄著「プログラムはなぜ動くのか 第 2 版」日経 BP 社
[参考書] アンク著「Java の絵本 増補改訂版」翔泳社
[参考書] 掌田 津耶乃著「Eclipse4.3 ではじめる Java プログラミング入門 Eclipse4.3 Kepler
対応」秀和システム
[参考書] D. Boswell, T. Foucher 著,角 征典訳 「リーダブルコード」 オライリー・ジャパン
5.履修にあたっての注意事項
「情報表現入門」
,「プログラミング基礎」を履修していることを前提とする.
6.備考
なし.
— 119 —
バーチャル・イングリッシュ・プログラム 3(Virtual English Program 3)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
前期
1 単位
VEP
Administrat
or (Peter
Ruthven-St
uart), VEP
Supervisor
(Adam
Smith), VEP
Assistant
Administrat
or (Andrew
Johnson), &
VEP
Assistant
Supervisor
(Michiko
Nakamura)
対象コース 全コース
学部専門必修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The Virtual English Program is an online content-based course aimed at improving the English language
proficiency of first and second year students. In particular, it has been designed to improve students'
reading, listening and writing skills, as well as enhance their lexical knowledge. Students have to tackle
various online language tasks on a regular basis in order to pass each VEP course.
【講義内容】
Each Virtual English Program consists of twenty to twenty-four Units, which are each made up of multiple
tasks and activities. These activities are done by students on their own, and sometimes in groups. At the
core of the first fifteen units are lexically controlled 400 to 600-word texts, around which the various
tasks are constructed. The topics of these Core Texts are introductions to many of the courses that
students study while at Future University.
As well as these 'Core-Text' units, there are also units that allow students to take more control of how
they experience and learn English. For example, they can get credit for reading short English books of their
choice (Extensive Reading) or writing about technology or science related videos (the TED web site). They
can also receive credit for attending conversation classes.
2.講義計画
The structure of the first 15 units are as follows:
Stage 1 (Pre-Reading, Scaffolding)
1. Topic prediction based on a list of the Key Words in the Core Text
2. Vocabulary list of all the words in the Core Text; each word is linked to Internet vocabulary resources
3. Vocabulary exercises to improve and check students' understanding of the words in the Core Text
Stage 2 (Core-text: Listening & Reading Listening)
4. Students listen to the Core Text; they are expected to take notes
5. Listening quizzes (True false, then Multiple Choice) to check initial understanding of the Core Text
6. Students read the Core Text; they are expected to take notes
7. Comprehension quizzes to check students' listening, reading and note taking skills
Stage 3 (Review and Writing tasks)
8. Vocabulary and listening exercises using summaries of the Core Text
9. Review and Bonus Quiz
Each units is designed to take three hours to complete. Students are expected to spend about 20 to 30
minutes per day doing the activities.
Four Collaborative Writing Tasks
In addition to the units as described above, students are also required to complete four Collaborative
Writing Tasks for each VEP course. These writing tasks are usually done in groups of three, and are
expected to take a total of six hours to complete.
There are no traditional face-to-face lessons. However, students may consult with the Course
Administrators and Supervisors if they have any questions about the VEP. Students are also encouraged
to consult other Faculty members about the course content.
3.成績の評価方法
The final grade for each VEP Course is calculated by combining the average of the highest scoring thirteen
units with the average score of the Collaborative Writing Tasks. In order to foster regular study habits, it is
extremely difficult to complete all the tasks in any one unit in one day. Students should also be aware that
there are compulsory units in each VEP course, and that there are no make-up tasks after the final
deadline.
4.教科書・参考書
There is no textbook. All the tasks and activities and necessary material can be found in the online VEP
courses:
{http://hope2013.c.fun.ac.jp/}
The VEP Courses can be accessed from any Internet connected computer.
Students are advised to have access to an English-English dictionary with comprehensive example
sentences.
5.履修にあたっての注意事項
The ability to access the online VEP Courses is the responsibility of individual students. Failure to do so will
result in students having to repeat one or more courses.
6.備考
Inability to access the online VEP Courses will not be accepted as a legitimate reason for incompletion of
a VEP Course.
盗作,盗用等の不正行為は認めない.
— 120
—
アルゴリズムとデータ構造(Algorithms and Data Structures)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
前期
2 単位
高橋 信行
加藤 浩仁
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
“アルゴリズムとデータ構造”は,アルゴリズムを設計し,効率的なプログラムを作成するため
に,必ず学ばねばならない基礎知識の要である.優れたアルゴリズムの動作原理の理解とプログ
ラムとしての実現の技術を学ぶ.データ構造と探索のプログラムをC言語を用いて実現する方法
を習得する.
【講義内容】
アプリケーションやシステムを効率的に表現するために必要な計算手順とデータ構造について,
その特徴や存在意義,応用について学ぶ.効率の良いソフトウエアを実現するためには,扱うデ
ータをいかに目的に合ったアルゴリズムに適した構造で表現するかが大きな問題である.本講義
では,配列,スタック,キュー,リスト,木などの代表的なデータ構造と,それを取り扱うアル
ゴリズムを解説し,これらを通じて,ソフトウエアの設計や解析をするための基本的な考え方の
習得を目指す.本講義は,全てのソフト開発の基礎となる重要な基礎科目である.コンピュータ
の世界は,日進月歩である.しかし,物事の本質を理解しておけば,表面的な変化があっても,
正しい対処はできる.授業では,分かりやすく整理されたプログラムを書くこと,プログラムの
実行に要する計算手間を客観的に評価すること,などの重要な概念や実用上の重要なものについ
て述べる.
キーワード:アルゴリズム, データ構造, 計算量
対象コース 複雑系
知能システム
学科共通必修
2.講義計画
1. 序論(計算手順の概念,効率の良いアルゴリズム)とプログラム実行環境の確認
2. 基本的なデータ構造とその表現 1(配列,ポインター)
3. 基本的なデータ構造とその表現 2(構造体)
4. 文字列処理(C 言語の文字列と文字列検索)
5. データ構造 1(スタック)
6. データ構造 2(キュー)
7. 動的メモリ管理
8. データ構造 3(単連結リスト構造)
9. データ構造 4(重連結リスト構造)
10.アルゴリズムの再帰的,非再帰的な表現
11.整列(ソート)1
12.整列(ソート)2
13.木構造
14.整列(ソート)3
15.平衡木
3.成績の評価方法
毎回行う演習,課題(プログラム),期末試験により講義で学習したデータ構造とアルゴリズム
の理解度を総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書:
「新・明解 C 言語によるアルゴリズムとデータ構造 」
,柴田望洋・辻亮介 著,ソフトバ
ンククリエイティブ(ISBN 9784797366242 , 2011/08/27 出版)
参考書:
「C によるアルゴリズムとデータ構造」,茨木俊秀著,昭晃堂
「アルゴリズム C」第 1 巻・第 2 巻・第 3 巻,R.セジウィック著,近代科学社
5.履修にあたっての注意事項
前半は講義中心であるが,授業の後半では C のプログラムを用いた練習問題で演習を行い,さら
に,課題として練習問題で用いたプログラムの改良を指示する.
6.備考
一つの講義内容が次の講義の基礎となる構成となっているので,講義を休むと以後の内容が全く
理解出来ない恐れがある.
— 121 —
システムと微分方程式(System and Differential Equation)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
高村 博之
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
常微分方程式とその系の解析を学ぶ.具体的な問題を通してこの分野を概観できるようになるこ
とを目標とする.
【講義内容】
解の公式集などに一切頼ることなく,手ぶらで 2 階の非斉次線形微分方程式や 2×2 の連立線形
微分方程式を解けるようにする.カオス・フラクタルや数理生物学におけるモデルの解析などを
含む,本学のより高度な授業や卒業研究を支える基礎を作る.
対象コース 複雑系
コース専門必
修
2.講義計画
1.序論および解の存在と一意性に関する注意
2.斉次 1 階線形方程式
3.非斉次 1 階線形方程式
4.斉次 2 階線形方程式
5.非斉次 2 階線形方程式
6.非線形方程式
7.まとめ
8.定数係数 1 階連立線形方程式
9.方程式と解の構造の関係
10.相平面解析の導入
11.陰関数定理の復習と相平面解析への応用
12.相平面解析
13.線形代数学を用いた解法の紹介
14.ラプラス変換による解法の紹介
15.まとめ
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験により総合的に評価する.課題(レポートや小テスト)を課した場合には,
それらも成績評価の対象とする.ただし,これらの比率は受講状況によって決定され,授業内で
受講生に通知される.
4.教科書・参考書
村上温夫『微分方程式入門』基礎数学叢書 10,新曜社(1997),ISBN : 4-7885-0617-3,
定価 2,000 円
5.履修にあたっての注意事項
1 変数関数の微積分学,特に部分積分は必須である.また後半の相平面解析では,前期開講『シ
ステム数学基礎』で学んだ 2 変数関数が出てくるので,良く復習してから受講することが望まし
い.
6.備考
平成 17〜21 年入学者用科目『微分方程式A』は,この科目で読み替える.
— 122 —
情報処理演習 I(Information Processing Practice 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
三上 貞芳
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
実用的なプログラム開発のための主要なツール/環境/技法について学ぶ.
【講義内容】
実用的なプログラム開発を行う場合,プログラム実行環境の理解,開発環境/ツールの習得など
が必須となる.本講義では Java 言語を題材とし,いくつかの課題を通して,実際的なソフトウ
ェア開発プロセスにおける以下のような基本技能を身に付けることを学習目標とする.
(1)プログラム実行環境の理解
(2)プログラム開発環境の活用
(3)オブジェクト指向プログラミング
(4)ライブラリの利用
(5)各種応用プログラミング技法の基礎
キーワード:Java プログラミング,クラスとインスタンス,メソッド,統合環境
2.講義計画
1.ガイダンス・実行環境と統合開発環境
2.Java 言語入門
3.プログラムの構造化
4-5.オブジェクト指向プログラミング
6.中間試験
7-9.基礎プログラミング
10-13.クラスライブラリの利用
14-15.総合演習
対象コース 複雑系
※コース専門
必修
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験,および,講義で提出された課題(プログラム)の達成度合いに基づいて評
価する.
4.教科書・参考書
[参考書] 矢沢久雄著「プログラムはなぜ動くのか 第 2 版」日経 BP 社
[参考書] アンク著「Java の絵本 増補改訂版」翔泳社
[参考書] 掌田 津耶乃著
「Eclipse4.3 ではじめる Java プログラミング入門 Eclipse4.3 Kepler
対応」秀和システム
[参考書] D. Boswell, T. Foucher 著,角 征典訳 「リーダブルコード」 オライリー・ジャパン
5.履修にあたっての注意事項
「情報表現入門」
,「プログラミング基礎」を履修していることを前提とする.
6.備考
情報処理演習Ⅰと複雑系科学実験は,複雑系コース専門選択必修科目である.
— 123
—
複雑系科学実験(Experiments on Complex Systems)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
後期
2 単位
櫻沢 繁
田中 健一郎
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
実験を通じて確率,平均,誤差,標準偏差,検定,最小 2 乗法などの基礎的な統計の概念と,レ
ポートの書き方を学ぶと共に,複雑系科学で取り扱われる複雑な現象を題材に,測定,解析,シ
ミュレーションなど実験科学の基本的な方法論を学ぶ.
【講義内容】
科学の方法論とは一般に,現象の客観的観察とその抽象化,およびその客観的記述である.本講
義は 4 つのステップでそれらの基礎を学んでいく.ステップ 1 では,まず確率・統計・検定の
概念を確認し,現象の客観的記述としてレポートの書き方を学ぶ.次に,以降の実験に必要なオ
ペアンプ,オシレータ,オシロスコープ,A/D 変換器の使い方を学ぶ.ステップ 2 では,測定
の基礎として誤差や最小 2 乗法について学ぶ.更に各種のセンサを用いて,力学計測,電気計測,
生体計測を行う.ステップ 3 では,ステップ 2 で測定した時系列データを用いて,様々な時系
列解析を学ぶ.最後にステップ 4 では,まず簡単な微分方程式を学び,ステップ 2 で測定した
現象についての微分方程式によるモデル化を学び,数値計算によるシミュレーションを体験す
る.
対象コース 複雑系
コース専門必
修
2.講義計画
ステップ 1(基礎)
1.イントロダクション〜レポートの書き方〜
2.確率・統計と検定
3.電気回路とオペアンプ(反転増幅器・非反転増幅器),A/D 変換
ステップ 2(測定)
4.各種センサと較正
5.振り子の運動
6.過渡現象
7.生体計測
8.電気回路とカオス 1
9.電気回路とカオス 2
ステップ 3(解析)
10.時系列解析 1
11.時系列解析 2
12.アトラクタ
ステップ 4(シミュレーション)
13.微分方程式
14.数値計算法によるシミュレーション 1
15.数値計算法によるシミュレーション 2
3.成績の評価方法
各実験の後に課される課題(レポート)で評価する.
4.教科書・参考書
なし.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
情報処理演習 I と複雑系科学実験は,複雑系コース専門選択必修科目である.
講義室及びエレクトロニクス工房で実施する.
— 124 —
システム数学 I(Mathematics for System 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
V. Riabov
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
テーマ
Mathematics in engineering and applied sciences
目標
Study selected advanced topics in mathematics necessary for understanding
further subjects in the course of Complex Systems and other courses
【講義内容】
Several topics in applied mathematics, which are widely used in physics, signal
analysis, robotics, computational biology, and other disciplines are introduced and
considered at elementary level. The theoretical concepts are explained with simple
examples and exercises.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1. Complex numbers and functions. Trigonometric functions, exponents and
logarithms of complex argument. Hyperbolic functions
2. Dirac delta-function and Heavyside step-function.
3. Transcendental functions.Gamma-function, Bessel functions, Legendre
polynomials
4. Approximating functions with polynomials.
5. Trigonometric polynomials and approximation with Fourier series.
6. Properties of Fourier series. Even and odd functions. Jumps and Gibbs
phenomenon. Complex form of Fourier series.Spectrum.
7. Fourier integral. Fourier transform. Spectral density.
8-15. Practice
3.成績の評価方法
Attendance of lectures, Three small tests A,B,C (based on homework problems)
4.教科書・参考書
1) Fourier Series, by Georgi P. Tolstov, Dover publications, New York, 1976, ISBN
0-486-63317-9
2) A course of modern analysis, by E.T. Whittaker and G.N. Watson, Cambridge
University Press, 2005, ISBN 0-521-58807-3
5.履修にあたっての注意事項
Necessary: Analysis I,II.
6.備考
— 125 —
確率論と情報理論(Probability and Information Theory)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
竹之内 高志
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
確率論および統計的推測法の基礎概念を理解し,情報理論との関係を学ぶ.
【講義内容】
確率論においては,確率論の基本概念を重点的に学び,非確定な現象を確率モデルにより記述す
ることに重点をおく.これに基づき,確率モデルの同定に必要な推定論・ベイズ推定論など情報
学で必要となる基礎知識を学ぶ.
情報理論においては,情報量,エントロピーなどの情報理論の基礎を学び,統計的推定との関係
を理解する.
本講義を履修することにより,確率論の基礎,確率的な現象の数学的表現方法及び同定法などの
情報学で必要となる基礎知識が理解できる.
キーワード:確率論,情報理論,予測・推定
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1.: 序論とガイダンス
2.: 確率論の基礎
3.: 期待値,分散
4.: 離散型確率変数とその分布
5.: 連続型確率変数とその分布
6.: 高次モーメント
7.: 多次元分布
8.: 大数の法則・中心極限定理
9.: 相関と共分散行列
10.: 推定論の基礎
11.: クラメール・ラオ不等式,最尤推定
12.: 最尤推定法の応用
13.: 情報量と平均情報量, 推定論との関係
14.: ベイズ推定論の基礎
3.成績の評価方法
小テストおよび期末試験の総合評価で行う.
4.教科書・参考書
教科書:確率と統計情報学への架橋,渡辺澄夫,田村昇 共著,コロナ社,ISBN:
9784339060775,2006 年初版第 2 刷
参考書:確率統計要論—確率モデルを中心にして—,尾畑伸明 著,牧野書店,ISBN:
9784434101496,2007 年 1 月 25 日初版第 1 刷.
参考書: 小倉久直, 確率過程入門, 森北出版
参考書: A.コルモゴロフ; I.ジュルベンコ; A.プロホロフ, コルモゴロフの確率論入門, 森北出版
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
前期開講科目である必修科目「確率論」に引き続いて講義を行い,教科書も同じものを用いる.
— 126 —
経済システム入門(Introduction to Economic System)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
川越 敏司
対象コース 複雑系
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ミクロ・マクロ経済学の基礎を理解する
【講義内容】
現代資本主義社会で生きるわたしたちにとって,経済学の基礎知識は必要不可欠な教養の一つで
ある.経済社会における基本問題は希少な資源の効率的な配分であると言われますが,ではなぜ
この効率的配分にとって市場がもっとも優れているのか,これに応えるのがミクロ経済学であ
る.また,なぜ失業やインフレーションが発生するのか,経済を成長させる要因は何か,為替相
場はどのように決まるのか,こうした問題に応えるのはマクロ経済学である.この講義では,経
済学の歴史から始めて,ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎を学びます.講義では,基本的な内
容理解を目指する.また,公務員試験の問題を適宜例題に使います.
2.講義計画
1. 経済学とは何か
2. 経済学の歴史
3. 消費者行動
4. 企業行動
5. 市場理論 1
6. 市場理論 2
7. 産業連関分析
8. ミクロ経済学のまとめ
9. マクロ経済分析 1
10. マクロ経済分析 2
11. 経済成長 1
12. 経済成長 2
13. 国際貿易 1
14. 国際貿易 2
15. マクロ経済学のまとめ
3.成績の評価方法
中間レポート課題 1 回と期末試験による.成績は、レポート課題を約 4 割、期末試験を約 6 割
の比率で評価して決定する。
4.教科書・参考書
教科書:
川越敏司『現代経済学のエッセンス』河出ブックス
参考書:
小川一仁・川越敏司・佐々木俊一郎著,
『実験ミクロ経済学』,東洋経済新報社
小川一仁・川越敏司・佐々木俊一郎著,
『実験マクロ経済学』,東洋経済新報社
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 127 —
情報代数と符号理論(Information Algebra and Code Theory)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
白勢 政明
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報理論・符号理論における符号化の概念は,情報通信や情報記録をはじめ,暗号や情報セキュ
リティなど情報を扱う多くの分野に関係する重要な内容を含んでいる. 情報理論・符号理論の
発展を支える基盤となっている「情報代数」の基本を理解すると共に,符号理論や暗号理論の分
野を理解するための基礎知識と技術を獲得する.
【講義内容】
広義の情報理論の主要な分野が符号化である.符号化とは,簡単に言えば,目的に応じて情報の
形態を変換することであり,主要な符号化としては,
「効率向上のための符号化」(情報源符号
化),及び「信頼性向上のための符号化」(通信路符号化)がある. 本講義では,情報理論・符
号理論の基礎となる情報代数を学び,その代数系の応用として,情報源符号化としてハフマン符
号を,情報源符号化として線形符号,巡回符号,BCH 符号について学ぶ.
キーワード: 符号理論,情報理論.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1.離散代数系(同値関係,合同関係)
2.離散代数系(群,環,体の定義と例)
3.離散代数系(巡回群)
4.離散代数系(有限体)
5.離散代数系(ラグランジュの定理)
6.情報量とエントロピー
7.相互情報量と結合エントロピー
8.符号理論の概要,ハフマン符号
9.ハフマン符号
10.線形符号
11.誤り検出と誤り訂正
12.シンドローム
13.巡回符号
14.巡回符号と最小距離
15.BCH 符号
3.成績の評価方法
期末試験 70%,課題(レポート)30%.
4.教科書・参考書
事前に資料を配布する.
参考書: 「符号理論入門」 先名健一著 森北出版
5.履修にあたっての注意事項
「線形代数」
(特に,ベクトル空間とその基底),
「情報数学」の知識を前提にしているので,本
講義では,これらの講義で用いられた教科書を持参することが望ましい.
6.備考
なし.
— 128 —
人工知能基礎(Basic Artificial Intelligence)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
松原 仁
Ian Frank
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間のように知的に思考し問題解決を行う人工的システム(ロボットやプログラム)の
基本概念と問題解決手法について学ぶ.
【講義内容】
本講義では,人工知能の目標とその意義を明らかにし,基本的な問題解決手法を理解し,
応用に関して学ぶ.
問題解決手法に関しては,状態空間探索,制約充足の技法について学ぶ.
さらに,知識表現の手法に関し学び,最後に,知識を用いた問題解決システムの具体例
として知識ベースシステムとプロダクションシステムについて学ぶ.
本講義を履修することで,主に離散的で静的(もしくは準動的)な環境において,効率の
良い個別アルゴリズムが知られていない悪構造問題に対し,その問題を定式化し,適切
な問題解決手法を適用することで,解を効率よく得るための方法論の基礎について学ぶ
ことができる.
2.講義計画
1. 人工知能研究の概要,背景,歴史
2. 問題解決 I − 状態空間探索−
(ヒューリスティック探索とゲームプレイング/問題分割)
3. 問題解決 II − 制約充足−
(後戻り法,ノード制約,アーク制約,経路制約アルゴリズム)
4. 知識表現と推論
(意味ネットワーク,フレームシステム,知識表現言語,プロダクションシステム)
対象コース 知能システム
コース専門必
修
複雑系
コース専門選
択
3.成績の評価方法
出欠,課題,中間試験および期末試験の総合的な評価による.
4.教科書・参考書
西田豊明著:「人工知能の基礎」,丸善
5.履修にあたっての注意事項
「アルゴリズムとデータ構造」を履修していること.
6.備考
— 129 —
生命情報学(Bioinformatics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
佐藤 直行
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
バイオインフォマティクスにおける生物学的知識と情報解析技術の基礎を学ぶ.
【講義内容】
生命情報学(バイオインフォマティクス)は生物学と情報学にまたがる学問領域で,DNA 配列
やタンパク質構造などのデータを解析し,新たな生物学的な知識を得ることが目的である.本講
義ではまず基礎的な生物学的な知識を学び,次に生理学的なデータを解析するためのアルゴリズ
ム及びデータベースの知識を学ぶ.本講義では,生物学的知識と情報学的アプローチを結びつけ
ることを主眼におく.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1.はじめに
2.バイオ基礎1(DNA, RNA)
3.バイオ基礎2(タンパク質)
4.バイオ基礎3(転写、翻訳)
5.分子生物学データベース1(DNA, RNA)
6.分子生物学データベース2(タンパク質)
7.数理・知識表現の基礎1
8.数理・知識表現の基礎2
9.ゲノム解析1(配列の比較1)
10.ゲノム解析2(配列の比較2)
11.ゲノム解析3(系統樹推定1)
12.ゲノム解析4(系統樹推定2)
13.タンパク質立体構造予測
14.細胞内ネットワーク
15.まとめ
3.成績の評価方法
講義中に行なう演習問題,レポートおよび定期試験の総合評価で行う.
4.教科書・参考書
参考書:David W. Mount ,「バイオインフォマティクス :ゲノム配列から機能解析へ,第二
版」, MedSi(2005)
参考書:阿久津達也,「バイオインフォマティクスの数理とアルゴリズム」,共立出版 (2007)
参考書:.金久實,「ポストゲノム情報への招待」,共立出版(2001)
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 130 —
力学応用(Advanced Dynamics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
斉藤 朝輝
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
「力学基礎」に引き続き,ニュートン力学の考え方および基礎的知識を身につ
ける.
【講義内容】
この講義では,「力学基礎」で学んだ内容をもとに,ニュートン力学のより発
展的な内容を学ぶ.
2.講義計画
1 はじめに:力学基礎で学んだ内容の復習
2 万有引力(1):角運動量と力の能率
3 万有引力(2):万有引力
4 万有引力(3):惑星の軌道
5 相対運動(1):互いに並進運動をしている 2 つの座標系
6 相対運動(2):慣性系に対し回転している座標系から見た運動(1)
7 相対運動(3):慣性系に対し回転している座標系から見た運動(2)
8 質点系の力学(1):ニュートンの運動の第 3 法則
9 質点系の力学(2):質点系の力学の一般論
10 質点系の力学(3)
:質点系の力学の一般論および 2 体問題
11 剛体の力学(1):剛体とその自由度
12 剛体の力学(2):剛体の静力学
13 剛体の力学(3):剛体の回転運動についての一般論
対象コース 複雑系
コース専門選
択
3.成績の評価方法
期末テスト,小テスト,レポート,出席状況により総合的に評価する.
4.教科書・参考書
教科書:藤原邦男「物理学序論としての力学」東京大学出版会
5.履修にあたっての注意事項
「力学基礎」を履修していること.
6.備考
— 131 —
AIプログラミングI(AI Programming I)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
片桐 恭弘
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人工知能の基本的問題解決手法である状態空間探索,ゲーム木探索,問題分割,探索,制約充足,
知識表現と推論などについてそのプログラミング技法を習得する.
【講義内容】
本講義では,
「人工知能 I」で学ぶ状態空間探索,ゲーム木探索,問題分割探索,制約充足,知識
表現および推論などの基本問題解決手法のプログラミング技法について学び,演習を通して実装
を行う.
本講義を履修することで,主に離散的で静的な環境において,効率の良い個別アルゴリズムが知
られていない悪構造問題に対し,その問題を定式化し,適切な問題解決手法を適用することで,
効率よく解を得るための人工知能プログラミング技法の基礎について学ぶことができる.
この講義は演習が主体となる.
2.講義計画
1. 問題解決 I 状態空間探索
1.1. 知識を用いない探索(深さ優先探索,幅優先探索,反復深化探索)
1.2. ヒューリスティック探索(山登り探索,最良優先探索,A*探索)
1.3. ゲームプレイング/問題分割
2. 問題解決 II 制約充足
2.1. 後戻り法
2.2. ノード制約アルゴリズム
2.3. アーク制約アルゴリズム
3. 知識表現と推論
対象コース 知能システム
コース専門必
修
3.成績の評価方法
出席と演習課題の総合的な評価による.
4.教科書・参考書
教科書は開講時までに指定する.
5.履修にあたっての注意事項
「プログラミング言語論」
,「プログラミング演習」および「アルゴリズムとデータ構造」を履修
していること.また,「人工知能 I」と同時に履修すること.
6.備考
<VEP課題>
10 時間程度の学習を目標とする.
— 132 —
センサ工学(Sensor Engineering)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
塚田 浩二
和田 雅昭
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
日常生活から社会基盤までを支えるセンサ技術について,基礎から応用までを学ぶ.
【講義内容】
センサは家電機器やスマートフォンはもちろん,自動車や建築など,日常のいたるところに
組み込まれて利用されている.この講義では,実社会でどのようなセンサが用いられているか
を概観した上で,センサはどのように対象を計測し情報を取り出しているのか,また,計測
した情報はどのように処理されているのかを実習を交えて学習する.
2.講義計画
1 センサの概要と測定技術 (2)
2 基礎的なセンサ(3)
光センサ,温度センサ,圧力センサ,磁気センサ,加速度センサ,超音波センサ,他
3 インタフェース回路とアクチュエータ(3)
センサ信号の増幅,伝送,AD/DA 変換,
DC モーター,ステッピングモーター,サーボモーター,他
4 高度なセンサと情報処理(4)
GPS,RFID,画像認識(画像理解,バーコード,2 次元コード)
,
雑音やひずみ軽減,時系列データ処理,パターン検出,他
5 発展技術(3)
ユビキタスコンピューティング,センサネットワーク,ヘルスケア,ライフログ,他
対象コース 知能システム
コース専門選
択
3.成績の評価方法
期末試験,課題(小テスト/レポート)
,出席.
単位認定は全講義回数の 3 分の 2 以上の出席と,総合点で 60 点以上を
獲得することを条件とする.
4.教科書・参考書
特になし.講義中に適宜参考書を指示する.
5.履修にあたっての注意事項
「電子工学基礎」
、「ハードウェア基礎」
、「情報処理演習 II」の履修を推奨する.
6.備考
特になし
— 133 —
ソフトウェア設計論 I(Software Design Principle1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
後期
2 単位
奥野 拓
対象コース 知能システム
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
大規模なソフトウェアをチームで高品質かつ効率的に開発する手法を学ぶ.
【講義内容】
大規模なソフトウェアをチームで高品質かつ効率的に開発する手法を学ぶ.
前半では,ソフトウェア開発プロセスの実際と,その各フェーズにおける作業と成果物について学ぶ.
後半では,詳細設計・実装・テストのフェーズを中心に,チームプログラミングに必要な技術や手法について
学ぶ.
全体を通して,ソフトウェア工学の入門的な内容をカバーする.
また,ソフトウェア開発を対象としたプロジェクトマネジメントの考え方と主要な技術を扱う.
理論的な内容に留まらず,ソフトウェア開発の現場に即した知識やエピソードを含めた内容とする.
キーワード: ソフトウェア工学, ソフトウェア開発, ソフトウェアライフサイクル, ソフトウェアプロセス,
プロジェクトマネジメント
2.講義計画
(1) ソフトウェアの定義と分類/大規模開発とソフトウェア工学
- ソフトウェアの分類・流通/ソフトウェアライフサイクル/大規模ソフトウエア開発/増員と工期短縮/ソフト
ウェア工学 SWEBOK
(2) 開発プロセス
- ステークホルダー/ウォーターフォール型開発プロセス/繰り返し型開発プロセス/プロトタイピング/アジャ
イルプロセス
(3) プロジェクトマネジメント
- プロジェクトの定義/PMBOK/プロジェクト計画/WBS/PERT/見積り/ファンクションポイント法/リスク
管理/進捗管理/
プロジェクト管理ツール/EVM/ソフトウェア構成管理(バージョン管理)/変更管理/CMMI
(4) 要件定義
- 要件定義フェーズの作業/SWEBOK における要求プロセス/要求工学/ユースケース/非機能要件/
システムの制約や前提条件/使用する用語の統一/用語辞書
(5) 設計
- 設計フェーズの作業/モデルの作成/UML/クラス図/要求仕様から設計仕様へ/シーケンス図/ステートマシ
ン図/
画面設計/デザインパターン/クライアントサーバアーキテクチャ/MVC モデル/アプリケーションフレーム
ワーク
(6) 実装
- 実装フェーズの作業/設計と実装の境界/プログラミングの基本原則/コーディングスタイル/コーディング規
約/
コードの所有者/リファクタリング/ユニットテスト/テスティングフレームワーク(xUnit)/JUnit/実装のド
キュメンテーション
(7) 品質・テスト
- 品質特性/バグ/ソフトウェアメトリクス/テストの分類/網羅性/非機能要件のテスト/回帰テスト/テストフ
ァースト
3.成績の評価方法
授業回数の半数程度で実施する課題 (レポート,プログラム等) 80%程度 (ただし,授業終了時点で全ての
課題を提出していることを必須とする).
授業開始時に行う出席確認の小テストの提出状況 20%程度 (ただし,原則として 2/3 以上提出していること
を必須とする).
中間試験,期末試験は実施しない.
なお,課題を自力で解いていないケースが多く見られるため,2014 年度は,課題の比率を下げ,小テストの
結果を成績評価に取り入れることを検討している.
4.教科書・参考書
参考書:「ソフトウェアエンジニアリング講座 1 ソフトウェア工学の基礎」日経 BP 社
参考書:「ソフトウェアエンジニアリング講座 2 システム開発プロジェクト」日経 BP 社
参考書:「実践的ソフトウェア工学」近代科学社
参考書:「演習と実例で学ぶプロジェクトマネジメント入門」ソフトバンククリエイティブ
参考書:「プログラミング作法」アスキー
5.履修にあたっての注意事項
トピックの一部にオブジェクト指向プログラミングの知識を前提とした内容を含む.
講義資料配布,出席確認,課題提出,連絡等に Web サイトを用いるので,毎回ノート PC を持参すること.
6.備考
— 134 —
データベース工学(Database Engineering)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
後期
2 単位
角 康之
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
データベースは,実世界をデータモデルによって抽象化することから始まる.そこで開発された
理論や技術は,各種の情報処理システムの基盤として,重要な役割を果たしている.また,デー
タベースは高度情報化社会の中核技術のひとつとなっている.データベースの設計と構築ができ
る基礎的能力を習得する.
【学習目標】
データベース管理システムを用いて,小規模な関係データベースを設計,構築し,卒業研究等
の関連分野での研究に取り組めるレベルの理解を求める.
【講義内容】
目的:情報の論理構造と物理構造の違いを認識し,その違いを支える仕掛けの原理を理解すると
ともに,大量の情報を蓄積・検索・管理するシステムの設計・利用法を習得する.
内容:授業は,データモデル,概念モデリング,関係代数,データベース設計理論,データベー
ス管理システムなどにおけるデータベースの原理や思考方法など,その基礎への理解力を培う.
キーワード:データベース,データモデル,関係データモデル,SQL,トランザクション処理
対象コース 知能システム
コース専門選
択
2.講義計画
1. データベースシステムの基本概念
2. データモデリング
3. 関係データモデル
4. データベース設計
5. SQL
6. 物理データ格納方式
7. 問合せ処理
8. トランザクション処理,障害回復
9. データベース管理
10. データベース応用,最近のデータベース
11. データベースからの知識発見
詳細はカリキュラムによって異なるので,各コースの講義ページを参照すること.
3.成績の評価方法
カリキュラムによって異なる.
知能システム,情報デザインコースは授業参加状況、課題(レポート),期末試験の総合評価に
よる.
それ以外のコースは,小テストを 2 割,課題(レポート)を 3 割,期末試験を 5 割を目安に総
合評価する.
小テストは講義後に毎回行い,課題(レポート)は 2〜3 回行う予定である.
ただし,1)小テストの提出回数が講義回数の 3 分の 2 に満たない場合,または,2)課題(レポー
ト)に未提出のものがある場合は,不合格とする場合がある.
4.教科書・参考書
教科書: 速水治夫・宮崎収兄・山崎晴明:データベース, オーム社 IT TEXT
参考書: 北川博之: データベースシステム, 情報系教科書シリーズ第 14 巻, 昭晃堂
西尾章治郎,上林弥彦,植村俊亮: データベース, オーム社
ほか,必要に応じて講義中に紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
離散数学,代数・集合論,論理・述語論理,アルゴリズムとデータ構造など,コンピュータサイ
エンスの基礎をしっかり習得していることが望む.OS,ネットワークなどの知識も重要である.
6.備考
データベース研究は,コンピュータサイエンス・情報科学の一翼を担う重要な分野であり,対象
世界をモデル化する考え方も論理的思考の手段として重要である.将来 SE を目指す人は必修で
ある.
— 135 —
ハードウェア設計(Hardware Design)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
白勢 政明
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ハードウェアの設計に関する考え方を理解する.
【講義内容】
ハードウェア基礎から発展した内容を扱う.この講義では,現在のプロセッサが当然のように利
用している高性能化にかかわる技術や,ディジタル論理回路の具体的な設計法,身近に存在する
コンピュータシステムである組込システムに関する技術について学ぶ.
キーワード:プロセッサアーキテクチャ,メモリアーキテクチャ,記述言語,論理設計理論
2.講義計画
1 パイプラインプロセッサ(3)
・パイプラインデータパス,パイプライン制御,ハザード
2 メモリシステム(3)
・キャッシュメモリ
3 同期式順序回路の設計(4)
・同期式順序回路の設計,有限状態マシンの設計,順序回路のタイミング
4 ハードウェア記述言語(5)
・ハードウェア記述言語とは,組合せ論理回路の表現,構造化,順序回路
・論理回路シミュレーション
対象コース 知能システム
コース専門選
択
3.成績の評価方法
単位認定は以下の条件を前提とする.
・全講義回数の 2/3 以上の出席
・すべての課題の提出
・期末試験で 60 点以上の獲得
4.教科書・参考書
(教科書) D. ハリス,S. ハリス: ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ, 翔泳社.
この教科書は 2 年生前期に開講されるハードウェア基礎でも使用する.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 136 —
情報処理演習 II(Information Processing Practice 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2年次
後期
2 単位
塚田 浩二
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
マイクロコンピュータのプログラムを記述することにより、プログラミング手法とコンピュータ
アーキテクチャについて理解を深める。
【講義内容】
今日の私達の生活はマイクロコンピュータにより支えられていると言っても過言ではない。身近
なところでは携帯電話や電子ポットにも利用されており、自動車には 100 個を超えるマイクロ
コンピュータが搭載されている。この演習では扱いやすい 8bit マイコンを用いて、マイクロコ
ンピュータのプログラムを記述することにより、プログラミング手法とコンピュータアーキテク
チャについて理解を深める。
キーワード:マイコン、C 言語
対象コース 知能システム
コース専門選
択
2.講義計画
1. ガイダンスと開発環境のインストール
2. LED とデジタル出力
3. スイッチとデジタル入力
4. シリアル通信 1
5. センサとアナログ入力
6. モータとアナログ出力
7. スピーカとパルス出力
8. PC との連携 1
9. PC との連携 2
10. シリアル通信 2
11. 低次のプログラミング 1
12. 低次のプログラミング 2
13. 最終課題 1
14. 最終課題 2
15. 最終課題 3
3.成績の評価方法
毎週の演習課題と提出物,最終課題で総合的に評価する。
4.教科書・参考書
教科書: Arduino をはじめようキット
参考書: Arduino をはじめよう 第 2 版
5.履修にあたっての注意事項
各自のパソコンに開発環境をインストールして演習を行なう。
C 言語を習得していることを履修の要件とする。
6.備考
なし
— 137 —
電気回路(Electric Circuit)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
藤野 雄一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
電気,電子回路を理解する上で前提となる交流回路理論の基礎を学ぶとともに,回路の解析方法
を習得する.また周波数特性の概念を学び,周波数応答,交流回路の解析方法,微分方程式による
解法,フーリエ変換,ラプラス変換などの回路理論的意味などを理解する.
【講義内容】
全ての電子機器は受動素子(コイル,コンデンサ,抵抗)と能動素子(トランジスタ)からなる
電子回路を集積したものである.本講義では最初に受動素子から成る回路に生ずる物理現象を数
理的に解析する手法を学ぶ.具体的にはキルヒホッフの法則を用いた回路方程式とその解法を理
解する.次に,波形伝送やディジタル回路内での現象の理解のために,回路の時間応答を理解す
ると共に複素関数としてのインピーダンス,アドミタンスの理解と周波数特性との関係の理解へ
と進む.交流の基本回路では RC や RL の直並列回路や RLC 共振回路の複素周波数領域の性質
を理解する.
回路理論は通信理論,信号処理(音声処理や画像処理)およびシステム理論などの基礎理論と
して使われる重要な理論である.また,機械系などの物理現象で微分方程式で表現可能なものは,
等価な回路として回路理論により代数的に解析可能であることからロボティクスなどの解析に
も有用である.
対象コース 知能システム
コース専門選
択
2.講義計画
1.電気回路と回路素子
-オームの法則とコンダクタンス
-キャパシタンスとコンダクタンス
-キルヒホッフの法則
2.回路方程式
3.グラフ理論基礎:節点,枝,閉路,木,補木
4.線形集中定数回路の過渡現象
-RC 直列回路のステップ応答
-RL 直列回路のステップ応答
-時定数
-微分,積分回路
6.インピーダンスと複素周波数
-フーリエ変換,ラプラス変換
-時間領域解析と周波数領域解析
7.インピーダンスと複素周波数
8..正弦波の電圧・電流とインピーダンス
9.実効値とフェーザ
10.インピーダンスとアドミタンス
3.成績の評価方法
本科目の評価は,授業中の小テスト,課題レポート,中間試験,期末試験で決定する.基本的に
は中間試験,期末試験にて 8 割,小テスト,課題レポートにて 2 割の配分とする.
4.教科書・参考書
大学講義シリーズ 「基礎電気回路(1)」 羽鳥孝三著 コロナ者
参考書:電気回路教本 秋月影雄監修,橋本洋司著 オーム社
基本から学ぶ電気回路 藤居信生著 電気学会 オーム社
5.履修にあたっての注意事項
数学(線形代数,解析学,微分方程式)および物理の基礎科目(電子工学基礎など)を履修して
いることが望ましい.
6.備考
— 138 —
認知心理学(Introduction to Cognitive Psychology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
美馬 のゆり
伊藤 精英
花田 光彦
南部 美砂子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
認知心理学の基本的な問題について学ぶとともに,その研究方法の基礎を習得する.
【講義内容】
認知心理学で扱う諸問題について解説するとともに,基礎的な研究方法についての講義を行う.
認知心理学は,人間の認知過程を,目に見える行動の系統だった観察から出発して,科学的に解
明しようとする学問であり,ロボティクス,脳科学などとも隣接している.また,人間の行為の
基礎にある暗黙知を認知心理学的に明らかにすることは, ヒューマンインターフェイスへの応
用にもつながる.
キーワード: 知覚,行為,視覚,言語,学習,認知過程,ヒューマンインターフェイス,ロボテ
ィクス,統計的手法
keywords: perception, behavior, vision, language, learning, cognitive process, human
interface, robotics, statistical method
2.講義計画
各テーマで,数週ずつ講義する.
1. 認知心理学とは
2. 心理測定における統計的手法
3. 認知心理学と人間の情報処理
4. 知覚と行為
5. 言語の認知処理
6. 視覚
7. 人とモノ・環境の相互作用
対象コース 知能システム
コース専門必
修
3.成績の評価方法
授業時間中の小課題,レポートおよび期末試験により評価する.
4.教科書・参考書
教科書 箱田裕司ほか 認知心理学 有斐閣
教科書 山内光哉 心理・教育のための統計法 第 3 版 サイエンス社
5.履修にあたっての注意事項
「認知心理学演習」と同時に履修すること.
「確率・統計学」の知識に基礎をおくが,未履修でも受講可能とする.
教科書は,卒業研究のさいに役立つ場合も多いので,必ず購入すること.
6.備考
なし.
— 139 —
認知心理学演習(Seminars in Cognitive Psychology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
美馬 のゆり
伊藤 精英
花田 光彦
南部 美砂子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
認知過程の記述方法・推定方法の実際を,実験中心に体験的に学ぶ.
【講義内容】
認知心理学で扱ういくつかの基本的なトピックスを体験しながら,実験的手法の考え方および観
察法などの技法を学ぶ.「認知心理学」の講義と対応しながら統計的手法についても学び,ここ
では実際のデータ分析に適用し,科学的に根拠のある結論を導く方法の習得をめざす.同時に,
実験レポートの書き方も習得する.
キーワード: 実験手法,観察,測定,データ分析,統計的手法,プロトコル分析
keywords: experiment technique, observation, measurement, data analysis, statistical
method, protocol analysis
2.講義計画
下記のテーマについて 2 ないし 3 週ずつの演習をおこない,解説を加え,テーマごとにレポー
トを提出する.必要に応じ,統計法を実際に使ってのデータ分析が求められる.
対象コース 知能システム
コース専門必
修
1. 解説:実験の行い方・心得
2. 解説:実験レポートの書き方
3. テーマ 1:両眼立体視
4. テーマ 2:重量弁別
5. テーマ 3:記憶の系列位置効果
6. テーマ 4:プロトコル分析
7 レポートの.ピアレビュー
8. 解説:レポートの講評・ディスカッション
3.成績の評価方法
レポートにより評価する.すべてのテーマにおいて,データ収集に参加しかつレポートを提出す
ることが,単位認定の要件となる.
4.教科書・参考書
教科書:なし
参考書:心理学実験指導会編 実験とテスト 心理学の基礎 実習編・解説編 培風館
5.履修にあたっての注意事項
「認知心理学」と同時に履修すること.
6.備考
実験は割り当てられたグループで実施する.場合によっては,実験が演習時間内に終わらないこ
ともあるので,演習時間の後の予定には注意が必要.
— 140 —
微分方程式(Differential Equations)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
2 単位
鈴木 昭二
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
微分方程式の考え方を学び,微分方程式の初等解法とその応用を習得する.
【講義内容】
私たちの暮らす実世界では,日々,物理現象,自然現象,社会現象,経済現象など時間的に変化
する様々な現象が起こっている.そうした時間変化する現象を表現し,工学的に応用するときに,
微分方程式が用いられる.
本講義では,常微分方程式を中心に,「微分方程式」の考え方について学び,初等解法を習得す
ることを目的とする.いくつかの基本的な解法を身に付け,微分方程式の形に応じた解法を選択
し,利用するための能力を養う.
キーワード:常微分方程式,線形微分方程式,一般解と特殊解
2.講義計画
以下の項目について演習を交えつつ数回ずつ講義を行う.
1. 微分方程式とは?
2. 1 階微分方程式の解法
2-1 変数分離系の方程式
2-2 1 階線形微分方程式
3. 2 階微分方程式の解法
3-1 2 階線形同次微分方程式
3-2 2 階線形非同次微分方程式
4. 微分方程式によるモデル化と応用
対象コース 知能システム
コース専門必
修
3.成績の評価方法
課題(演習)の提出状況,中間試験および期末試験の結果を総合的に判断する.
4.教科書・参考書
教科書: 石村園子著,
「やさしく学べる微分方程式」
,共立出版
5.履修にあたっての注意事項
原則として「解析学I」
「解析学 II」を履修していること.本科目は「センサ工学」
「制御理論」「ロ
ボティクス」の履修に向けて必要とされる科目である.
6.備考
予習と復習が十分に行われることを前提とした講義を行う.
授業は板書しながら進めることになるが,ノートを必ず取ること.
また,授業中の PC の利用は禁止する.
— 141 —
バーチャル・イングリッシュ・プログラム 4(Virtual English Program 4)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
2 年次
後期
1 単位
VEP
Administrat
or (Peter
Ruthven-St
uart), VEP
Supervisor
(Adam
Smith), VEP
Assistant
Administrat
or (Andrew
Johnson), &
VEP
Assistant
Supervisor
(Michiko
Nakamura)
対象コース 全コース
学部専門必修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The Virtual English Program is an online content-based course aimed at improving the English language
proficiency of first and second year students. In particular, it has been designed to improve students'
reading, listening and writing skills, as well as enhance their lexical knowledge. Students have to tackle
various online language tasks on a regular basis in order to pass each VEP course.
【講義内容】
Each Virtual English Program consists of twenty to twenty-four Units, which are each made up of multiple
tasks and activities. These activities are done by students on their own, and sometimes in groups. At the
core of the first fifteen units are lexically controlled 400 to 600-word texts, around which the various
tasks are constructed. The topics of these Core Texts are introductions to many of the courses that
students study while at Future University.
As well as these 'Core-Text' units, there are also units that allow students to take more control of how
they experience and learn English. For example, they can get credit for reading short English books of their
choice (Extensive Reading) or writing about technology or science related videos (the TED web site). They
can also receive credit for attending conversation classes.
2.講義計画
The structure of the first 15 units are as follows:
Stage 1 (Pre-Reading, Scaffolding)
1. Topic prediction based on a list of the Key Words in the Core Text
2. Vocabulary list of all the words in the Core Text; each word is linked to Internet vocabulary resources
3. Vocabulary exercises to improve and check students' understanding of the words in the Core Text
Stage 2 (Core-text: Listening & Reading Listening)
4. Students listen to the Core Text; they are expected to take notes
5. Listening quizzes (True false, then Multiple Choice) to check initial understanding of the Core Text
6. Students read the Core Text; they are expected to take notes
7. Comprehension quizzes to check students' listening, reading and note taking skills
Stage 3 (Review and Writing tasks)
8. Vocabulary and listening exercises using summaries of the Core Text
9. Review and Bonus Quiz
Each units is designed to take three hours to complete. Students are expected to spend about 20 to 30
minutes per day doing the activities.
Four Collaborative Writing Tasks
In addition to the units as described above, students are also required to complete four Collaborative
Writing Tasks for each VEP course. These writing tasks are usually done in groups of three, and are
expected to take a total of six hours to complete.
There are no traditional face-to-face lessons. However, students may consult with the Course
Administrators and Supervisors if they have any questions about the VEP. Students are also encouraged
to consult other Faculty members about the course content.
3.成績の評価方法
The final grade for each VEP Course is calculated by combining the average of the highest scoring
thirteen units with the average score of the Collaborative Writing Tasks. In order to foster regular study
habits, it is extremely difficult to complete all the tasks in any one unit in one day. Students should also be
aware that there are compulsory units in each VEP course, and that there are no make-up tasks after the
final deadline.
4.教科書・参考書
There is no textbook. All the tasks and activities and necessary material can be found in the online VEP
courses:
{http://hope2013.c.fun.ac.jp/}
The VEP Courses can be accessed from any Internet connected computer.
Students are advised to have access to an English-English dictionary with comprehensive example
sentences.
5.履修にあたっての注意事項
The ability to access the online VEP Courses is the responsibility of individual students. Failure to do so will
result in students having to repeat one or more courses.
6.備考
Inability to access the online VEP Courses will not be accepted as a legitimate reason for incompletion of
a VEP Course.
盗作,盗用等の不正行為は認めない.
— 142
—
パターン認識(Pattern Recognition)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
加藤 浩仁
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
画像処理や音声処理などの基礎となるパターン認識について学ぶ.
【講義内容】
コンピュータでパターンを「認識」するためにはさまざまな処理が必要である.まず外界の情報
をコンピュータに取り込み,基本的な処理を施した上で特徴を抽出する.さらに抽出した特徴に
クラスタリングという処理を施して分別する.そのように多くの段階を経てようやくパターンと
呼ばれるものが出現することになる.この講義では画像や音声を例にして具体的にどのような処
理でパターン認識を行なうかについて学ぶ.
2.講義計画
次の順番で行なう.
1: パタン認識入門
2: 基本的な前処理
3: 特徴抽出
4: クラスタリング基礎
5: クラスタリング応用
3.成績の評価方法
期末試験,及び出席状況とレポートの提出により総合的に評価する
4.教科書・参考書
参考書:授業のときに指定する.
対象コース 複雑系
知能システム
コース専門選
択
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 143 —
オペレーティングシステム(Operating Systems)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
前期
2 単位
高橋 信行
神谷 年洋
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
オペレーティングシステムを構成する主要技術を理解する.
【講義内容】
オペレーティングシステムの存在意義を理解し,計算機資源の管理方法について学ぶ.プロセス
管理,入出力機器の管理,メモリ管理,セキュリティ管理について具体的に説明する.また,自
分が必要とするシステムを構築するのに適したオペレーティングシステムを選択できる素養を
身に付ける.
キーワード: ファイルシステム,I/O 管理,プロセス管理,スケジューリング,記憶管理
2.講義計画
1. 序論,情報数学準備(1 回)
2. オペレーティングシステムの役割,位置づけ,必要性 (1 回)
3. ファイルシステム (2 回)
4. 入出力と割り込み (2 回)
5. プロセス管理 (2 回)
6. 記憶管理 (2 回)
7. 並行プロセス (2 回)
8. セキュリティ (1 回)
9. まとめ (1 回)
※括弧内は授業回数の目安
対象コース 複雑系
コース専門必
修
知能システム
コース専門選
択
3.成績の評価方法
評価方法はクラスにより異なる.
EFJKL クラス: 課題(各回の授業内容を確認する設問)および期末試験を総合して評価する.
GHIクラス:毎回行う練習課題,課題(レポート),期末試験の成績から総合的に決定する.
4.教科書・参考書
教科書:情報処理入門コース 2 オペレーティングシステム,清水謙多郎著 岩波書店
参考書:OS の基礎と応用 設計から実装,DOS から分散 OS Amoeba まで,.S.Tanenbaum
著引地信之,引地美恵子訳,株式会社ピアソンエデュケーション
5.履修にあたっての注意事項
1 回目の講義で履修についての注意を行うので必ず出席すること
6.備考
講義に関する情報は,{http://portal.fun.ac.jp/course/2014OS/}で公開する予定である.
— 144 —
カオス・フラクタル I(Chaos and Fractal Theory 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
上野 嘉夫
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
1 次元写像を用いてカオスとフラクタルの基礎を学ぶ.
【講義内容】
カオスの特徴は,ある法則にしたがって変化にしているにもかかわらず,非常に複雑で不規則な
ふるまいをするため予測しがたいことである.複雑なカオス現象の発生メカニズムや基本的性質
の一部は,比較的簡単な 1 次元写像を用いて理解することができる.また,カオスの性質はフラ
クタルの概念を用いて特徴づけることができる.本講義では,1 次元写像の反復が与えるカオス
に焦点をあて,複雑な現象を体系的にとらえる手法について学ぶ.
2.講義計画
1. カオスの実例 (1〜2 週)
・様々なシステムで観察されているカオスの紹介
・カオスの性質
2. 1 次元写像の不動点 (3〜7 週)
・ロジスティック写像の反復
・不動点の安定性と分岐現象
対象コース 複雑系
コース専門必
修
3. 1 次元写像のカオスとフラクタル (8〜15 週)
・テント写像の反復とカオス
・記号力学系
・カオスの性質(初期値鋭敏性と非周期性)
・フラクタルの例(カントール集合)
3.成績の評価方法
中間テスト,期末テストによる評価が大原則.状況により小テストやレポート課題を課すことが
ある.
4.教科書・参考書
山口昌哉 「カオス入門」 朝倉書店
合原一幸 「カオス学入門」 放送大学教育振興会
Robert L. Devaney 「カオス力学系入門 第 2 版」 共立出版
5.履修にあたっての注意事項
解析学,線形代数学,情報数学(特に集合と写像)などを前提とする.
6.備考
— 145 —
ゲーム理論(Game Theory)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
川越 敏司
対象コース 複雑系
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ゲーム理論の基礎を理解する
【講義内容】
経済や社会は多数の人々や企業が互いに戦略的行動する「ゲーム」の様相を呈している.この「ゲ
ーム」の構造を分析し行動の指針を与えてくれるのがゲーム理論である.ゲーム理論は,複雑な
経済・社会関係を分析するには既存の数学では不十分だとして,偉大な数学者フォン・ノイマン
が生み出したものである.ゲーム理論の発明以降 50 年が経過した現代,ゲーム理論抜きでは社
会科学は語れない.この講義では,ゲーム理論の中心概念であるナッシュ均衡を中心として,さ
まざまな経済・社会問題を取り上げ,みなさんにゲーム理論による分析能力を身に付けていって
もらいます.講義では適宜ゲーム実験を行い,内容の理解を深めてもらいます.経済学の予備知
識は特に必要とせず,適宜必要事項を説明します.
2.講義計画
1. ゲーム理論とは
2. ゲーム理論の歴史
3. 戦略形ゲーム
4. 支配戦略
5. 支配された戦略の逐次消去
6. ナッシュ均衡
7. 混合戦略
8. 相関均衡
9. サブゲーム完全均衡
10. 繰り返しゲーム
11. ベイズの定理と意思決定理論
12. ベイズ・ナッシュ均衡
13. 完全ベイズ均衡
14. オークションとメカニズム・デザイン
15. 全体のまとめ
3.成績の評価方法
中間レポート課題 1 回と期末試験による.成績は、レポート課題を約 4 割、期末試験を約 6 割
の比率で評価して決定する.
4.教科書・参考書
教科書:
川越敏司著,『行動ゲーム理論入門』,NTT 出版
参考書:
川越敏司著,
『はじめてのゲーム理論』
,講談社ブルーバックス
川越敏司著,
『実験経済学』,東京大学出版会
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 146 —
システムと微分方程式続論(Advanced System and Differential Equation)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
上野 嘉夫
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
多自由度システム解析の基礎となる,微分方程式にモデリングや解析手法を学ぶ.
【講義内容】
複雑系やシステム科学に現れる典型としての多自由度微分方程式で記述されるシステムの解析
手法の入り口を学ぶ.習熟を期すため,2 自由度系を主たる対象とする.
2.講義計画
1
授業の目的や進め方の説明に続き,力学系の考え方を,歴史に沿って紹介する.
また,「システムと微分方程式基礎」などとの科目関連を述べる.
2− 3
システムの数理モデルリング(1): 見かけの異なる対象が同一の微分方程式モデルに
帰着する例を紹介し,「数理モデリング」の重要性を学ぶ.
4− 5
システムの数理モデルリング(2): 実現象として生物種間の捕食関係を歴史も交えて
取り上げ,平衡点,安定性,相流などの重要概念を,数式に依存せずに紹介する.
6− 7 定係数線形 1 階方程式 (1): 減衰振動モデルを例に行列の指数化により解を表現する.
8
前半部まとめと中間試験
9
定係数線形 1 階方程式 (2): 解の挙動と係数行列の固有値の関係を述べる.
10− 12 平衡点の安定性 (1):一般の多自由度 1 階常微分方程式の平衡点と,その安定性の考
え方を学ぶ.
安定性判定法として,線形化の手法を学ぶ.
13
平衡点の安定性 (2): リアプノフの方法について紹介し,捕食モデルに応用する.
14
差分化とシミュレーション: システム解析の常套手段である微分方程式の差分化と注意
点を述べる.
15
後半部まとめ.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験により総合的に評価する.当該年度の進行状況に応じて課題(レポートや小
テスト)を課した場合には,それらも成績評価の対象とする.ただし,これらの比率は受講状況
によって決定され,授業内で受講生に通知される.
4.教科書・参考書
ノート講義を基本とし,配布資料を適宜活用する.
5.履修にあたっての注意事項
線形代数学 I・II,解析学 I・II,システム数学基礎,システムと微分方程式基礎の知識が融合され
る.「非線形力学」(複雑系科学コース(H16〜21 年入学)必修)は,本科目で読み替える.
6.備考
— 147 —
システム数学 II(Mathematics for System 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
川口 聡
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
応用線形代数と,ベクトル解析の初歩を学ぶ.
【講義内容】
行列の固有値問題は種々のシステム解析の場面に現れるという意味で重要である.いくつかの事
例において,行列の固有値問題が果たす役割を学ぶ.さらに,ベクトル解析の入門として,基本
的な作用素の導入と,システム解析に有用な基礎的知識を学ぶ.
2.講義計画
1− 3 授業目的や授業の進め方の説明に続き,行列やベクトルに関する演算や基礎概念の復
習,および行列の固有値問題の復習を行なう.
4− 10 連成振動,確率過程,グラフ・ネットワーク問題,線形計画問題,極値問題,剛体の
主軸,量子物理などから話題を選び,行列の固有値問題など線形代数学の知識がいかに応用さ
れているかを学ぶ.
11
ベクトル解析へのイントロダクション:システム数学基礎の学習内容の中から,ベクト
ル解析の題材となるものを紹介する.
12− 14 勾配作用素,回転作用素,ラプラス作用素を導入する.グリーンの公式,ガウスの発
散定理,ヘルムホルツの分解定理など,システムや実現象と関連が深い内容を紹介する.
まとめ
15
定期試験
16
3.成績の評価方法
レポート課題と期末試験の成績によって判定する.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
4.教科書・参考書
「行列と連立一次方程式」
(泉谷他,共立出版)
,「線形写像と固有値」(石川他,共立出版)を参
考書とする.その他,
必要に応じて参考書を挙げる.
5.履修にあたっての注意事項
線形代数学 I・II,解析学 I・II,システム数学基礎の履修が前提であるが,同時に良い復習の機会
ともなる.「ベクトル解析」(平成 17 年〜21 年入学者)はこの科目で読み替える.
6.備考
— 148 —
情報ネットワーク(Network of Information)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
高橋 修
対象コース 複雑系
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
インターネットを支える各種ネットワーク技術について,その概要を理解する.
【講義内容】
現代のネットワーク社会を支えるインターネットは,現在社会インフラとしての地位を確固たる
ものとしつつある.本講義では,通信技術の基本的な原理からインターネットを初めとする各種
情報ネットワークの現状に至るまでを網羅的に学ぶ.インターネット上で提供されている種々の
サービスとその背景にある通信ネットワーク,各種プロトコルなどについての紹介を通じて,イ
ンターネット上で利用可能な各種の技術とネットワークに関する理解を深める.
2.講義計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 ネットワークアーキテクチャとインターネット
第 3 回 インターネット構成要素
第 4 回 名前とアドレス,標準化
第 5 回 OSI 参照モデル
第 6 回 TCP/IP プロトコル群
第 7 回 各種通信プロトコル
第 8 回 www サービス
第 9 回 電子メールサービス
第 10 回 その他のサービス
第 11 回 広域ネットワーク
第 12 回 無線ネットワーク
第 13 回 モバイル/ユビキタスネットワーク
第 14 回 応用事例
第 15 回 まとめ
3.成績の評価方法
成績は期末試験(80%)と課題レポート(20%)の総合評価により行う.
4.教科書・参考書
教科書:コンピュータネットワーク概論,水野等(著),ピアソン・エデュケーション社
参考書:情報ネットワーク,白鳥(監)
,佐藤等(著),共立出版
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
授業で使用する補足説明資料は,事前に公開する.
— 149 —
信号処理基礎(Fundamental Signal Analysis)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
V. Riabov
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
Basic ideas and applications in signal processing: traditional methods of analysis
【講義内容】
The course introduces basic ideas of signal analysis that are used for image and
signal processing in various fields, including mechanical engineering electronics,
economy, biophysics, and astrophysics.
It includes two main parts.
Part 1. Fourier analysis.
Part 2. Statistical analysis.
Keywords: Approximation, Fourier series, Fourier transform, frequency response
function, probability distribution function
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1. Introduction to signal processing. Definition of signal, its amplitude and phase
characteristics. Principal types of signals used in communication and broadcasting
systems.
2. Approximating functions with polinomials and harmonic functions. Fourier series.
Continuous Fourier transform. Fourier integral.
3. Classification of systems: Linear vs. nonlinear, deterministic vs. stochstic.
Frequency response (transfer) function. Impulse response function.
4. Linear oscillator: an example of linear system.
5. Filtering and convolution. Analog filters. High-pass, low-pass, and band-pass
filters.
6. Statistical analysis of signals. Mean value, median, dispersion, histogram. Higher
moments.
7. Statistical hypothesis testing: Confidence intervals and Chi-squares test.
8. Software. Interactive Data Language from Research Systems (IDL).
3.成績の評価方法
Attendance of lectures, homework reports, final project.
4.教科書・参考書
1) The Scientist and Engineer's Guide to Digital Signal Processing. S. W. Smith,
California
Technical Publishing, ISBN 0-9660176-3-3 (1997)
http://www.dspguide.com/pdfbook.htm
2) Numerical Recipes in C. The Art of Scientific Computing, W.H. Press, S. A.
Teukolsky,
W.T. Vetterling and B.P. Flannery, CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS,
ISBN 0-5214310-8-5 (1992) http://apps.nrbook.com/c/index.html
5.履修にあたっての注意事項
Necessary: Analysis I,II; Mathematics for System I; Algorithms and data structures,
Probability and Statistics.
6.備考
http://portal.fun.ac.jp/~riabov/Signal_Processing/
— 150 —
数値解析(Numerical Analysis)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
前期
2 単位
田中 健一郎
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータを用いた数値計算に必要な基礎知識を学ぶ.
【講義内容】
数値計算とは,方程式の解にできるだけ近い解(近似解)を計算することである.複雑な現象を
モデル化した方程式は,紙と鉛筆だけでは解けない場合が多い.そのため,コンピュータを用い
た数値計算は必要不可欠であり,複雑系科学において重要な道具である.本講義では,数値計算
を支える理論と具体的な計算方法を理解することを目標とする.
2.講義計画
1. イントロダクション(1 週)
2. 数値の表現と誤差 (2〜4 週)
3. 連立 1 次方程式 (5〜6 週)
ガウスの消去法,ガウス・ザイデル法
4. 非線形方程式 (7〜9 週)
2 分法,ニュートン法
5. 補間(10 週)
ラグランジュ補間
6. 数値積分 (11〜12 週)
台形則,ガウス型積分公式
7. 常微分方程式の初期値問題 (13〜14 週)
オイラー法,ルンゲ・クッタ法
8. その他の発展事項の紹介(15 週)
対象コース 複雑系
コース専門選
択
3.成績の評価方法
中間試験,期末試験,レポートから総合評価する.これらの比率は受講状況によって決定され,
授業内で受講生に通知される.
4.教科書・参考書
山本哲朗 「数値解析入門」 サイエンス社
齊藤宣一 「数値解析入門」 東京大学出版会
5.履修にあたっての注意事項
解析学,線形代数学,微分方程式などを前提とする.
6.備考
— 151 —
生命科学と複雑系(Life Science and Complex Systems)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
櫻沢 繁
対象コース 複雑系
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
生命科学や生物システムにおける動力学の基礎知識を習得する.
【講義内容】
生物はミクロな分子の集積として成り立っている.それらの分子の相互作用は極めて複雑な
問題である.本講義では生物とその運動の成り立ちを分子のレベルからとらえ,特にタンパ
ク質の構造と動力学を中心に学ぶ.その時必要になる知識として,熱力学や非平衡系の物理
についても学ぶ.最後にそれらの知識を基に多角的に生命システムを考察し,生命システム
論としてまとめる.
2.講義計画
1. 序論「生命とは何か?」
2. 熱力学と生命
3. エネルギー変換とエントロピー
4. 微分方程式とポピュレーションダイナミクス
5. 反応速度論
6. 自己触媒とハイパーサイクル
7. 非線形振動子と協同現象
8. 非平衡科学と散逸構造
9. モータータンパク質
10. 1 分子科学とナノの世界
11. 生命システム論(哲学と歴史)
12. 生命システム論(共創と創発)
13. 生命システム論(自律性)
14. 生命システム論(起源と進化)
15. まとめと期末試験
3.成績の評価方法
期末試験 50%,課題(レポート)50%により評価する.
4.教科書・参考書
なし
5.履修にあたっての注意事項
生命情報学と生物物理の基礎を履修していることが望ましい.
6.備考
なし
— 152 —
複雑系計算論(Complex Computation Theory)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
竹之内 高志
対象コース 複雑系
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータサイエンス,情報学の基盤である「計算理論」の基礎について学ぶ.
【講義内容】
計算やアルゴリズムという直感的な概念を定式化するために,20 世紀の初めに様々な計算のモ
デルが提案された.異なる方針によってモデル化されたにもかかわらず,これらのモデルは同一
の計算可能性を定義する.現在では,これらのモデルが共通して定める計算の概念が,計算の定
式化として広く受け入れられている.その一方で,この定式化を通して,万能な計算モデルには
計算不可能な問題が必然的に存在することも示された.この講義では,(1)このような計算可能
性の理論を理解し,
(2)計算困難な最適化問題や新しい計算モデルなど先進的な話題を取り上げ
るなかで計算論の理解をさらに深める,ことを目的とする.
2.講義計画
1. 計算理論のための概念・用語
2. オートマトンと言語
2.1 有限オートマトン
2.2 文脈自由言語
3. 計算可能性
3.1 チューリング機械
3.2 万能チューリング機械
3.3 万能チューリング機械の限界
4. 計算の複雑さ
4.1 時間計算量
4.2 クラスP,クラスNP
4.3 NP完全問題
4.4 近似アルゴリズム
5. 確率的近似学習
5.1 確率的近似学習(PAC)モデル
5.2 PAC 学習とブースティング
3.成績の評価方法
小テストおよび期末試験の総合評価で行う.
4.教科書・参考書
教科書: 開講時に指示する.
参考書: 「計算理論とオートマトン言語理論」 丸岡 章 サイエンス社
「計算論的学習」 榊原康文,小林聡, 横森貴 培風館
「計算理論の基礎」 Michael Sipser 著 渡辺・太田・監訳 共立出版 2000 年
「オートマトン・言語と計算理論」岩間一雄著(電子情報通信学会)コロナ社
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 153 —
AIプログラミング II(AI Programming 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
前期
2 単位
Ian Frank
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
This course gives students the opportunity to put AI techniques
studied in AI2 (and AI1) into practice. We will concentrate on
using the language Prolog, and what it can teach us about AI.
We will use Prolog to implement two real systems: an 'expert system'
and a machine learning program.
【講義内容】
Prolog is an unusual language, and it can take some time to get used
to. You must come to the course with an open mind and be prepared to
experiment. FUN has purchased the 'SICStus' Prolog implementation, and
you will be required to install SICStus on your PC.
There will be a series of programming tasks and major practicals that
students will work on during the class and then for homework. Regular
classes will be interleaved with 'programming' classes where the
teacher and several TAs will help the students with homework.
2.講義計画
Introduction (1 Lecture + 1 programming session)
A basic orientation. I will tell you how to install SICStus
Prolog on your own PCs. I will talk about basic Prolog syntax. Also,
I will give you some Prolog programs with no comments. Your job will
be to experiment with the programs to see what they do, and write
the comments for the program.
Prolog Programming (4 Lectures + 2 programming sessions)
対象コース 知能システム
コース専門選
択
This is the core of the course. We will look at Prolog syntax
and practice recursive programs. The main data structure in Prolog
is the list, and we will look at examples of programs that process
lists.
Prolog and Logic (1 Lecture)
We will spend a class relating Prolog to the First-Order Predicate
Logic (FOPL) studied in AI2. We will see that Prolog is using
resolution to do refutation proofs, using Horn clauses.
Large Projects (2/3 Lectures + 2/3 programming sessions)
We will use Prolog to create and use a knowledge base of
rules and facts for an expert system (the topic is free: "Good
restaurants", "What's wrong with my car?", "Is FUN an interesting
university?" --- anything is OK). We will also investigate
a decision tree program written in Prolog. If time,
we will use the Netica software package to implement and use some
Bayesian networks to see how they perform.
3.成績の評価方法
There is no exam for this course: you need to demonstrate during the
course that you have learned how to write clear, well-documented
programs. Assessment is done on the basis of attendance and the
results of the homeworks and large projects.
4.教科書・参考書
The English language content of this course is moderately high.
Teaching materials and prints will generally be in English. I will
also expect programs to include comments in English. The main source
of Japanese information will be the course textbook: ."Prologへの入門(Prologと
AI)" by Ivan Bratko. The university has a supply of these books that I will
distribute at the beginning of the course: one book between one or two
students.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 154 —
ヒューマンインタフェース(Human Interface)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
安井 重哉
姜 南圭
角 康之
南部 美砂子
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間と機器システムとのやさしい対話を実現するための設計手法を理解する.
【講義内容】
ヒューマンインタフェース(HI)は,認知科学,情報工学,デザインの領域からなる学際的な研
究領域である.ヒューマンインタフェースの具体的な探究課題は各領域にまたがり,コンピュー
タの画面表示や入力方式だけでなく,家電製品や駅の券売機などの公共機器の設計も含まれる.
この講義では,人間と機器システムとのやさしい対話を実現するために,人間の認知特性を理解
し,人間のためのシステム設計とその評価手法などを学ぶ.具体的には,現状の問題認識から改
善案の展開,およびその評価検証まで,製品開発プロセスに沿って一連の講義を行う.
キーワード:インタフェース設計,インタフェースデザイン,認知,評価
2.講義計画
・ヒューマンインタフェースの全体概念(1)
・ユーザの認知行動(3)
・ヒューマンインタフェースの設計方法(2)
・ヒューマンインタフェースの評価方法(3)
・ヒューマンインタフェース設計の現場(2)
・インタラクティブシステムの実現(3)
・まとめ(1)
3.成績の評価方法
単位認定は,期末試験の点数と出席状況を等しく重んじ,総合的に判断する.
対象コース 知能システム
コース専門必
修
4.教科書・参考書
教科書はなし.
参考書は講義時に適宜推薦する.
5.履修にあたっての注意事項
「認知心理学」を履修していることが望ましい.
6.備考
— 155 —
画像工学(Image Processing Technology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
前期
2 単位
長崎 健
対象コース 知能システム
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
画像情報処理システムについて,その概要と特徴を理解する.
【講義内容】
空間に分布した情報の視覚的表現が画像である.
本講義では,人間の視覚処理系をコンピュータで実現するための画像処理システムについて,そ
の原理と手法(画像を取り扱うための基礎技術)を解説する.
外界の環境をコンピュータに取り込むための画像センシング手法からはじまり,画像補正や画質
改善,さらに画像認識・理解を目的とした画像解析手法に至るまでを説明する.また,画像処理
技術を用いた応用事例に関しても随時紹介する.必要に応じて画像や映像を認識および理解する
ための認識アルゴリズムについて演習を交えながら講義を進める.
2.講義計画
第 1 部 画像処理技術の基礎(2 回)
画像処理技術の導入として,画像入出力装置,人間の視覚特性などについて説明する.
第 2 部 画像処理の基本手法
画像処理技術の基本的な手法を紹介する.大きくは以下の 2 つに分類される.
2 - 1. 画像の前処理(4 回)
解析,認識処理を容易にする,あるいは画像を見やすくするための前処理技術として,ノイズ除
去,幾何や濃度の補正などを理解する.
2 - 2. 特徴抽出(5 回)
ラベリングやハフ変換等,画像中に含まれる特徴を抽出するための処理について説明する.
第 3 部 画像認識技術(4 回)
テンプレートマッチング等,パターンに基づいて画像を判別・分類する処理について説明する.
3.成績の評価方法
単位認定は
・全ての課題(レポート+オンラインテスト)が提出されていること
・期末試験で 60 点以上獲得すること
を前提とする.成績は定期試験により行う.
4.教科書・参考書
教科書:後日指定する.
5.履修にあたっての注意事項
原則として「プログラミング基礎」,
「線形代数学」を履修していること.
6.備考
なし.
— 156 —
自律システム(Autonomous Systems)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
Ian Frank
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
The key feature of autonomous systems is that they can observe and
react to changes in their environment without requiring external
instruction. This course examines the technology necessary to produce
such behaviour.
【講義内容】
We will start with the definition of an 'agent', and then examine
four basic types of agent:
1) Reflex agents; agents that just respond to simple stimuli in the
environment
2) Reflex agents with state; the next stage of complexity. Actions
are still reflex, but can be based on past information
3) Goal-based agents; the agents now have goals that they explicitly
try to achieve
4) Utility-based agents; how multiple goals can be balanced at once
through the concept of utility.
For actual practice, students will work on developing agents in a
complex domain: the 'Gamebots' domain based on the commercial game
'Unreal Tournament'.
対象コース 知能システム
コース専門選
択
2.講義計画
After an overview, we will tackle the different types of agent in
order. A key concept will be the notion of "rationality" which will
allow us to talk meaningfully about the notion of whether an agent is
actually acting in its own self-interest.
The lectures will be interleaved with work on a practical
implementation, using the Gamebots domain. For this implementation,
the scripting language Tcl will be necessary, so a fair portion of the
early lectures will involve learning Tcl syntax.
To study uncertainty, we will look at the Bayes' Networks (first
studied in other AI courses) and then at Bayes' Decision Networks
(BDNs) and Dynamic Bayes' Networks (DBNs). We will investigate
these with the Netica system. This works up to a beautiful
algorithm for controlling an autonomous agent in real time.
3.成績の評価方法
Evaluation will be based on attendance and seven or eight weekly
homeworks, plus performance in a final Gamebots contest, and its
associated report.
4.教科書・参考書
Appropriate papers and background material will be distributed in class.
5.履修にあたっての注意事項
The Unreal Tournament installation will take about 500Mb of disc space.
Tcl programming is not 'hard', but you will need to think for yourselves about
making programs.
6.備考
— 157 —
情報ネットワーク(Network of Information)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
白石 陽
対象コース 知能システム
コース専門必
修
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
インターネットを支える各種ネットワーク技術について,その概要を理解する.
【講義内容】
現代のネットワーク社会を支えるインターネットは,現在社会インフラとしての地位を確固たる
ものとしつつある.本講義では,通信技術の基本的な原理からインターネットを初めとする各種
情報ネットワークの現状に至るまでを網羅的に学ぶ.インターネット上で提供されている種々の
サービスとその背景にある通信ネットワーク,各種プロトコルなどについての紹介を通じて,イ
ンターネット上で利用可能な各種の技術とネットワークに関する理解を深める.
2.講義計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 ネットワークアーキテクチャとインターネット
第 3 回 インターネット構成要素
第 4 回 名前とアドレス,標準化
第 5 回 OSI 参照モデル
第 6 回 TCP/IP プロトコル群
第 7 回 各種通信プロトコル
第 8 回 www サービス
第 9 回 電子メールサービス
第 10 回 その他のサービス
第 11 回 広域ネットワーク
第 12 回 無線ネットワーク
第 13 回 モバイル/ユビキタスネットワーク
第 14 回 応用事例
第 15 回 まとめ
3.成績の評価方法
成績は期末試験(80%)と課題レポート(20%)の総合評価により行う.
4.教科書・参考書
教科書:コンピュータネットワーク概論,水野等(著),ピアソン・エデュケーション社
参考書:情報ネットワーク,白鳥(監)
,佐藤等(著),共立出版
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
授業で使用する補足説明資料は,事前に公開する.
— 158 —
人工知能続論(Advanced Theory of Artificial Intelligen)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
大澤 英一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
「人工知能基礎」の講義を踏まえて,知的に柔軟に思考し問題解決を行う人工システムの実現方
法に関し,さらに発展的な話題について学ぶ.
【講義内容】
本講義では,数理論理学に基づく形式的な問題解決の手法,論理プログラムによる問題解決とそ
の計算原理,不確実な知識を用いた問題解決の手法,そして機械学習に関する基本手法について
学ぶ.本講義を履修することで,論理プログラムによる問題解決システムの構築方法,不確実性
を含む知識の表現方法とそれに基づく推論手法,そしてシステム自ら知識を獲得するための機械
学習の基本的手法について学ぶことができる.これらにより,人間の思考をモデル化し,それに
より複雑な問題に対して知的で柔軟な解決を行うシステムを設計することができるようになる.
2.講義計画
1. 命題論理(3 回)
2. 述語論理(5 回)
3. 不確実な知識と推論(3 回)
4. 機械学習(4 回)
3.成績の評価方法
課題,期末試験の総合的な評価による.
課題と試験の成績配分は以下の通り.
課題: 30%
期末試験: 70%
対象コース 知能システム
コース専門必
修
4.教科書・参考書
西田豊明著:「人工知能の基礎」,丸善
5.履修にあたっての注意事項
「人工知能基礎」を履修していること.
6.備考
— 159 —
制御理論(Control Theory)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
鈴木 昭二
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
フィードバック制御の基礎
【講義内容】
自動制御は,エアコンの温度調整や自動車の ABS など日常的に使用する機器の中に組み込まれ
ており,ロボットの動作など高機能の機器の動きを実現する上でも欠かせない. 本講義では, 自
動制御の基本的な理論体系である古典制御理論に即して,一入力一出力系のフィードバック制御
を対象に自動制御の基礎を学習する.特に,伝達関数,応答,安定性などの制御における基礎概
念について学ぶとともに,微分方程式やラプラス変換を用いることでこれらの基礎概念と物理的
な現象とが数式により結びつけられることについて理解を深める.
キーワード:自動制御,フィードバック制御,伝達関数,応答
2.講義計画
下記の項目について講義を行なう.
1. 微分方程式と制御対象のモデル化
2. ラプラス変換
3. 伝達関数
4. ブロック線図
5. 過渡応答
6. 定常応答
7. 周波数応答
8. 安定性
9.フィードバック制御系の設計
対象コース 知能システム
コース専門選
択
3.成績の評価方法
課題(演習)の提出状況,中間試験および期末試験の結果を総合的に判断する.
4.教科書・参考書
江口弘文著,
「初めて学ぶ PID 制御の基礎」,東京電機大学出版局
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
なし.
— 160 —
認知システム論(Cognitive Systems)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期 ※
2 単位
平田 圭二
※ 今年度は
後期に開講
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
人間の認知システムの特性について学習する.
【講義内容】
本講では,主に音楽と言語にかかわる認知科学,認知心理学,そして認知神経額領域の研究成果
をもとに,純粋な認知のコンポーネント,認知コンポーネント間の相互作用,そして認知システ
ムと感情システムの間の相互作用について学ぶ.受講生数が討論に適切である場合には,複数の
小グループに分かれ,各受講生が選択し事前に要旨をまとめた先行研究について発表し討論する
グループ学習法を講義の中に取り入れる.
2.講義計画
1. 「認知システム論」についてのオリエンテーション
2. 心についての脳科学的検証
3. 心の科学の遍歴と認知科学のこれまでの問題点
4-5. 討論1回目:認知システムとしての言語知覚と音楽知覚
6. 乳児にとっての音楽
7. 音楽についての進化論的分析
8. 小テスト 1 回目
9-10. 討論2回目: 音楽・言語知覚の脳科学研究
11. 実験: 音楽知覚と言語知覚
12. 脳の構造
13. 脳の構築
14. 音楽とゲシュタルト現象
15. 小テスト 2 回目
対象コース 知能システム
コース専門選
択
キーワード:音楽認知,知覚,進化,脳
3.成績の評価方法
単位認定は全講義回数の 2/3 以上の出席を前提とする.出席 5%,クイズ 15%,小テスト(2
回)40%,実験レポート 20%,討論(要約とグループ討論のまとめ)20%で最終成績を算出
する.
4.教科書・参考書
・スティーブン・ミズン(著)熊谷淳子(訳)2006 歌うネアンデルタール 早川書房
・菱谷晋介、田山忠行(監) 2005 心を測る 八千代出版
・ジョセフ・ルドゥー、森憲作(監)・谷垣暁美(訳) (2002). シナプスが人格をつくる みす
ず書房
・ダニエル・レヴィティン(著)西田美緒子(訳)(2010). 音楽好きな脳ー人はなぜ音楽に夢
中になるのか 白揚社
5.履修にあたっての注意事項
「認知心理学」,
「認知心理学演習」を履修していること
6.備考
— 161 —
システム情報科学実習(System Information Science Practice)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
通年
4 単位
プロジェクト
学習担当
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
・プロジェクト遂行に必要となるルールを学習する.
・プロジェクト遂行に必要となる技術を学習する.
・プロジェクトを自主的に管理・運営する方法を学習する.
・通常の講義とは異なる多様な教育機会を,履修者に提供する.
・成果を内外に公表し,大学および地域社会に貢献する.
【講義内容】
履修者は,プロジェクト遂行のために必要な以下の技術を学習する.
(1) 問題発見
・解決すべき問題を発見する.
(2) 共同作業
・複数のメンバーで 1 つの問題を解決する.
(3) 問題解決
・問題解決に必要となる専門知識を身に付ける.
・実践として新たな理論,システム,作品などを制作する.
(4) 報告(発表,文書)
・第三者に伝えるために,報告書を作成し,発表を行う.
対象コース 全コース
学部専門必修
2.講義計画
4 月:プロジェクトの説明会
希望調査
プロジェクトへの配属
プロジェクト学習開始
7 月:中間発表会
中間報告書提出
12 月:成果発表会
1 月:最終報告書提出
3.成績の評価方法
・ 学習フィードバックシートに基づき,学生が相互に活動内容を評価することにより,成績を
自己申告する.
・ 自己申告された成績に基づき,学生と担当教員の協議の上で成績を決定する.
4.教科書・参考書
プロジェクトに配属後,担当教員から連絡がある.
5.履修にあたっての注意事項
原則として欠席を認めない.また,提出物に不備があった場合には単位を取得できないので,注
意すること.
6.備考
なし
— 162
—
企業実習(Enterprise Intership)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
前期
2 単位
就職委員長他
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
企業での実習を通じて,社会全般の見聞を広げ,自己の進路を考える糧とする.
【講義内容】
目的:就業体験を通して,次のことを学ぶために行うものである.
・企業での実際の業務を経験することによって,社会全般についての見聞を広げ,自己の進路を
考える糧とする.
・企業での業務と本学での学習内容との関連を実例として体験する.
・企業における問題解決方法,業務の進め方などを実例として体験する.
内容:原則として,本学の就学内容(システム情報科学)と関連のある実習とする.受入企業の
業種や提示されている実習内容から各自が判断して,各自が希望する企業・実習内容を選ぶこと
ができる.原則として,受入企業は大学が提示するものから選択するが,学生本人が見つけてき
た受入企業,実習内容についても,本科目担当教員が事前に認めるものは,本科目の実習として
認める.
実習時期:3 年次夏季休暇期間中の 2 週間から 4 週間を充てる.
キーワード:就業体験、業務、問題解決、実習、進路
対象コース 複雑系
知能システム
コース専門選
択
2.講義計画
原則として,実働 10 日以上の実習期間とする.10 日未満の場合には,実習前に,本科目の実
習として認めるかどうかを本科目担当教員が判断する.実習に赴く前に,本人が作成した「実習
計画書」を事務局経由担当教員に提出する.
第 1 日目 :各受け入れ企業との調整による.
第 2 日目 :各受け入れ企業との調整による.
・・
第 10 日目:各受け入れ企業との調整による.
第 11 日目以降,各受け入れ企業との調整による.
「報告書提出」:実習終了後,2 週間以内に,または後期開始日に,事務局経由担当教員に提出
する.
3.成績の評価方法
実習前に,本人作成の「実習計画書」が提出されていること,実習後に,本人作成の「実習報告
書」が提出されていること,を単位認定の必要条件とする.本科目担当教員が,受入企業作成の
「実習評価」を参照し,実習の効果の度合いを評価して,A,B,C の成績評定を行なう.
「実習
評価」が得られていない場合は,本人と本科目担当教員との面談を行い,成績評定を行う.
4.教科書・参考書
なし.
5.履修にあたっての注意事項
希望先選定プロセス履行,実習前マナー講座受講等,就職委員会や事務局の指示を遵守する事.本科
目は受入企業の事情により,実習が成立しない場合があり必ず履修できるとは限らない
6.備考
不明な点などあれば,事務局,就職委員とよく相談のこと.
— 163
—
ニューロコンピューティング(Neuro-Computing)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
斉藤 朝輝
対象コース 複雑系
知能システム
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ニューラルネットワークの基礎的知識を身につける
【講義内容】
脳の極めて単純なモデルでもある(人工)ニューラルネットワークの特徴は,ネットワーク構造
を有することによる並列分散型の情報処理能力と、情報処理に適したネットワーク構造を自動的
に獲得する学習能力とにある。この講義では、ニューラルネットワークの分野で用いられる代表
的なネットワーク構造と、学習アルゴリズムとについて解説する。また、これらの応用例として、
現在までになされた幾つかの重要な研究を紹介する。以上を通して、具体的な問題に適用する際
に必要となる基礎的知識を身につけることを目指す。
2.講義計画
1. ニューロコンピューティングの紹介(1週)
2. ニューロンと、そのモデル(3週)
3. ニューラルネットワークの構造(6週)
層状ネットワーク
相互結合ネットワーク
(Boltzmann Machine など)
4. ニューラルネットワークにおける学習(5週)
パーセプトロンの学習
(直交化学習・相関学習)
誤差逆伝搬則など
5. (ニューラルネットワークの応用)
パターン認識への応用
認知科学・人工知能的な課題への応用
最適化問題への応用など
6. 期末試験
3.成績の評価方法
期末試験とレポート課題(6:4の比率で評価する予定)
単位の取得には、期末テストを受験し、レポート課題を提出することが必要
4.教科書・参考書
教科書
麻生英樹「ニューラルネットワーク情報処理」産業図書
参考書
中野馨編著「ニューロコンピュータの基礎」コロナ社
甘利俊一「神経回路網モデルとコネクショニズム」東大出版
その他、講義中に紹介する。
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 164 —
オペレーションズリサーチ(Operations Research)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
後期
2 単位
永野 清仁
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
オペレーションズリサーチ(OR)とは,現実社会のシステムにおける様々な問題の解決や戦略
立案などのために,数学的なアプローチにより合理的な意思決定方法を導くための方法論であ
る.本講義ではORへの入門として,実問題の数理モデル化や数理計画法の基本手法の学習を通
じて,科学的・合理的判断に基づいた問題解決能力の素養を身につけることを目指す.
【講義内容】
ORでは,現実社会の問題解決のために,対象の問題を数学的なモデルをとして表現する.本講
義では,我々の社会において現れる種々の問題(分析,意思決定,作戦立案,計画など)のモデ
ル化の基本的な例を通じ,ORの考え方について紹介する.数学的に記述された問題を解くため
の手法として,応用上高い汎用性を持つ線形計画法をはじめ,ネットワーク計画や非線形計画法
の基礎を扱う.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1− 2 ORの考え方: オペレーションズリサーチの基本思想を,現実社会の問題の数学的なモ
デル化という形で紹介する.
3-4 線形計画問題: 線形計画問題を定式化し,標準形への変換,実行可能基底解とその最適性
判定条件を述べる.
5-6 シンプレックス法: 線形計画問題を解く標準的な方法であるシンプレックス法について解
説する.
7 線形計画における双対問題: 重要な概念である双対性について解説する.
8 中間まとめと中間試験
9− 12 ネットワーク計画: 最短経路問題,最大流問題などに対する離散的解法を紹介する.
13− 14 非線形計画: 非線形計画の基本概念について解説する.
15 全体のまとめ.
3.成績の評価方法
中間試験と期末試験により評価する.
4.教科書・参考書
福島雅夫著,
「新版 数理計画入門」,朝倉書店,2011を使用し,印刷資料も適宜配布するこ
ととする.
5.履修にあたっての注意事項
汎用性の観点から一般的な定式化を述べる一方で,簡単な例における計算遂行能力も重視する.
6.備考
— 165 —
カオス・フラクタル II(Chaos and Fractal Theory 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
斉藤 朝輝
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
カオス・フラクタルのうち,フラクタルに重点をおいて,その基礎的知識を身
につける
【講義内容】
Mandelbrot によって確立されたフラクタル科学は,幾何学の範囲に留まらず,
従来の科学に概念変革をせまるものである.この講義では,代表的フラクタル
の解説をとおして,フラクタルの数理的基礎を理解するとともに,フラクタル
を自然現象のモデルとして適用する能力を身につけることを目指す.また,カ
オス力学系を理解する上で重要な,位相共役の概念についても解説する.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1. フラクタルの紹介
2. 代表的なフラクタルと自己相似性
3. フラクタル次元(1)
:相似次元
4. フラクタル次元(2)
:box-counting 次元
5. フラクタル次元(3)
:位相次元
6. フラクタル次元(4)
:Hausdorff 次元
7. 自然界のフラクタル(1)
8. 自然界のフラクタル(2)
9. Julia 集合と Mandelbrot 集合(1):Julia 集合
10. Julia 集合と Mandelbrot 集合(2):Mandelbrot 集合
11. 位相共役(1)
12. 位相共役(2)
13. 位相共役(3)
3.成績の評価方法
期末テスト,レポート,出席状況などにより総合的に評価する.
4.教科書・参考書
参考書: 本田勝也「フラクタル」朝倉書店
高安秀樹「フラクタル」朝倉書店
山口・畑・木下「フラクタルの数理」岩波書店
R. デバニー「カオス力学系の基礎」アジソン・ウェスレイ
(B.B.Mandelbrot「The Fractal Geometry of Nature」Freeman)
その他,講義中に紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 166 —
データベース工学(Database Engineering)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
後期
2 単位
新美 礼彦
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
データベースは,実世界をデータモデルによって抽象化することから始まる.そこで開発された
理論や技術は,各種の情報処理システムの基盤として,重要な役割を果たしている.また,デー
タベースは高度情報化社会の中核技術のひとつとなっている.データベースの設計と構築ができ
る基礎的能力を習得する.
【学習目標】
データベース管理システムを用いて,小規模な関係データベースを設計,構築し,卒業研究等
の関連分野での研究に取り組めるレベルの理解を求める.
【講義内容】
目的:情報の論理構造と物理構造の違いを認識し,その違いを支える仕掛けの原理を理解すると
ともに,大量の情報を蓄積・検索・管理するシステムの設計・利用法を習得する.
内容:授業は,データモデル,概念モデリング,関係代数,データベース設計理論,データベー
ス管理システムなどにおけるデータベースの原理や思考方法など,その基礎への理解力を培う.
キーワード:データベース,データモデル,関係データモデル,SQL,トランザクション処理
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1. データベースシステムの基本概念
2. データモデリング
3. 関係データモデル
4. データベース設計
5. SQL
6. 物理データ格納方式
7. 問合せ処理
8. トランザクション処理,障害回復
9. データベース管理
10. データベース応用,最近のデータベース
11. データベースからの知識発見
詳細はカリキュラムによって異なるので,各コースの講義ページを参照すること.
3.成績の評価方法
カリキュラムによって異なる.
知能システム,情報デザインコースは授業参加状況、課題(レポート),期末試験の総合評価に
よる.
それ以外のコースは,小テストを 2 割,課題(レポート)を 3 割,期末試験を 5 割を目安に総
合評価する.
小テストは講義後に毎回行い,課題(レポート)は 2〜3 回行う予定である.
ただし,1)小テストの提出回数が講義回数の 3 分の 2 に満たない場合,または,2)課題(レポー
ト)に未提出のものがある場合は,不合格とする場合がある.
4.教科書・参考書
教科書: 速水治夫・宮崎収兄・山崎晴明:データベース, オーム社 IT TEXT
参考書: 北川博之: データベースシステム, 情報系教科書シリーズ第 14 巻, 昭晃堂
西尾章治郎,上林弥彦,植村俊亮: データベース, オーム社
ほか,必要に応じて講義中に紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
離散数学,代数・集合論,論理・述語論理,アルゴリズムとデータ構造など,コンピュータサイ
エンスの基礎をしっかり習得していることが望む.OS,ネットワークなどの知識も重要である.
6.備考
データベース研究は,コンピュータサイエンス・情報科学の一翼を担う重要な分野であり,対象
世界をモデル化する考え方も論理的思考の手段として重要である.将来 SE を目指す人は必修で
ある.
— 167 —
情報処理演習 II(Information Processing Practice 2)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3年次
後期
2 単位
佐藤 生馬
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
マイクロコンピュータのプログラムを記述することにより、プログラミング手法とコンピュータ
アーキテクチャについて理解を深める。
【講義内容】
今日の私達の生活はマイクロコンピュータにより支えられていると言っても過言ではない。身近
なところでは携帯電話や電子ポットにも利用されており、自動車には 100 個を超えるマイクロ
コンピュータが搭載されている。この演習では扱いやすい 8bit マイコンを用いて、マイクロコ
ンピュータのプログラムを記述することにより、プログラミング手法とコンピュータアーキテク
チャについて理解を深める。
キーワード:マイコン、C 言語
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1. ガイダンスと開発環境のインストール
2. LED とデジタル出力
3. スイッチとデジタル入力
4. シリアル通信 1
5. センサとアナログ入力
6. モータとアナログ出力
7. スピーカとパルス出力
8. PC との連携 1
9. PC との連携 2
10. シリアル通信 2
11. 低次のプログラミング 1
12. 低次のプログラミング 2
13. 最終課題 1
14. 最終課題 2
15. 最終課題 3
3.成績の評価方法
毎週の演習課題と提出物,最終課題で総合的に評価する。
4.教科書・参考書
教科書: Arduino をはじめようキット
参考書: Arduino をはじめよう 第 2 版
5.履修にあたっての注意事項
各自のパソコンに開発環境をインストールして演習を行なう。
C 言語を習得していることを履修の要件とする。
6.備考
なし
— 168 —
信号処理応用(Advanced Signal Analysis)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
V. Riabov
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
Advanced methods of signal processing: Windowed Fourier transform, wavelet
analysis, and correlation analysis
【講義内容】
The course introduces several advanced methods of signal processing and includes
many examples and practices of time series analysis
Keywords: sampling, correlation function, non-stationary signal, spectrogram,
scalogram
2.講義計画
1.Information content of continuous and discrete signals. Kotel’
nikov-Shannon-Whittaker (sampling) theorem. Aliasing.
2. Random signals. Stationarity, ergodicity, and correlations.
3. Power specrum and autocorrelation function.
4. Fast Fourier Transform (FFT). Examples of application.
5. Windowed Fourier transform. Window choice. Time and frequency resolution.
6. Continuous Wavelet transform. Filter banks and convolution.
7. Example: Analysis of a radio signal from Jupiter.
8. Software. Interactive Data Language from Research Systems (IDL).
対象コース 複雑系
コース専門選
択
3.成績の評価方法
Attendance of lectures, homework reports, signal processing project.
4.教科書・参考書
1) The Scientist and Engineer's Guide to Digital Signal Processing. S. W. Smith,
California Technical Publishing (1997) http://www.dspguide.com/pdfbook.htm
2) Numerical Recipes in C. The Art of Scientific Computing. W.H. Press, et al.,
CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS (1992) http://apps.nrbook.com/c/index.html
3) A Wavelet Tour of Signal Processing. S. Mallat, Academic Press, (1999).
5.履修にあたっての注意事項
Necessary: Analysis I,II; Mathematics for System I; Probability and Statistics,
Fundamental Signal Analysis
6.備考
http://portal.fun.ac.jp/~riabov/Advanced_Signal_Processing/
— 169 —
複雑系科学演習(Excercise on Complex Systems)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
V. Riabov
櫻沢 繁
川口 聡
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
カオスフラクタル 1,2 の講義内容についてノートパソコンを使った
演習を行い理解を深めることが目的である.
【講義内容】
自己相似性,フラクタル次元などについて基礎的な演習を行い,フラクタルの生成メカニズムの
視覚的
に理解する.
2.講義計画
1. イントロダクション(1-3 週)
学生のパソコンの C 言語プログラミング環境及びグラフ描画ソフトの整備
を行う. 簡単な数値計算を行いそのデータをグラフ化しレポートを作成できるようにする.
2. 非線形力学(4-15 週)
ノートパソコンを用いて数値計算し, 得られたデータを可視化する.
具体的には,ロジスティック写像,テント写像,エノン写像を用いて以下の事柄を学ぶ.
対象コース 複雑系
コース専門必
修
・不動点
・周期的サイクル
・周期倍分岐
・3 周期窓
・間欠性
・カオス
・アトラクター・ベイスン
・ストレンジアトラクターのフラクタル構造と次元の評価
3.成績の評価方法
出席状況,課題レポートなどの総合評価.
4.教科書・参考書
なし.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 170 —
複雑系科学特別セミナーA(Special Seminar on Complex Systems Science A)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
上野 嘉夫
高村 博之
永野 清仁
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
複雑系科学における発展・応用的な話題について,輪講形式で学ぶ.
【講義内容】
受講者は,担当教員が提案する複雑系科学に関連する学習テーマを輪講形式で学ぶ.
原則として英語で書かれたテキストを用いることとするが,必要に応じて適宜日本語の
テキストも併用することがある.
2.講義計画
全 15 回行う.
受講者は輪講形式で学習を進める.原則として講義中では,発表者は一部分ずつ分担して発表を
行い,聴講者はその発表に対して質問や意見を求められる.
また適宜,テーマに応じてテキストの読み方,発表の準備・方法などについて担当教員から
指導を受ける.詳細は開講時に担当教員が説明する.
3.成績の評価方法
課題(発表+レポート),質疑応答などの積極性および内容理解を確認するための
小テストにより総合的に評価する.輪講形式の講義であるため,試験は行わない.
詳細は開講時に担当教員が説明する.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
4.教科書・参考書
開講時にテーマに応じて担当教員が指定する.
5.履修にあたっての注意事項
輪講形式であるので,毎回出席し質疑応答に積極的に加わることを心がけること.
6.備考
本セミナーのテーマ選択は,卒業研究の研究室配属の前提条件にはならない.
— 171 —
複雑系科学特別セミナーB(Special Seminar on Complex Systems Science B)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
高橋 信行
櫻沢 繁
佐藤 直行
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
複雑系科学における発展・応用的な話題について,輪講形式で学ぶ.
【講義内容】
受講者は,担当教員が提案する複雑系科学に関連する学習テーマから希望するものを選択し,
輪講形式で学ぶ.
2.講義計画
全 15 回行う.
受講者は輪講形式で学習を進める.原則として講義中では,発表者は一部分ずつ分担して発表を
行い,聴講者はその発表に対して質問や意見を求められる.
また適宜,テーマに応じてテキストの読み方,発表の準備・方法などについて担当教員から
指導を受ける.詳細は開講時に担当教員が説明する.
3.成績の評価方法
課題(発表+レポート),質疑応答などの積極性および内容理解を確認するための
小テストにより総合的に評価する.輪講形式の講義であるため,試験は行わない.
詳細は開講時に担当教員が説明する.
4.教科書・参考書
開講時にテーマに応じて担当教員が指定する.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
5.履修にあたっての注意事項
輪講形式であるので,毎回出席し質疑応答に積極的に加わることを心がけること.
6.備考
本セミナーのテーマ選択は,卒業研究の研究室配属の前提条件にはならない.
— 172 —
物理と情報処理 I(Physics and Information Processing 1)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
川口 聡
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
情報科学において, 統計力学的な手法を用いて解析できる系が注目されている.
例えば, 画像処理, 誤り訂正符号, 携帯電話におけるCDMA通信方式などがあげられる.
この講義では,これらのテーマの基礎になっている統計力学の初歩的な事柄を学ぶ.
熱力学から始めて多粒子系の巨視的な振る舞いを記述する手法を説明したい.
本講義を履修することにより,多くの粒子が集まっている系
の集団としての性質をどう記述すればいいか理解できるようにしたい.
【講義内容】
熱力学,統計力学における基礎的な項目に説明の重点を置いて授業を行っていく.
講義の最後に最近の統計力学の情報科学への応用例を紹介したい.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
2.講義計画
1-3.熱力学の基礎
熱力学第一法則, 熱力学第二法則, 比熱, カルノーサイクル,
エントロピーと熱力学第三法則などを説明する.
4-6.統計力学の原理
正準集団の統計力学, 大正準集団の統計力学, ラグランジュの未定乗数法,
ボルツマンの関係式などについて説明する.
7-9.分配関数と様々な物理量
分配関数とヘルムホルツ自由エネルギー,平均エネルギー, エネルギー揺らぎの関係,
熱力学ポテンシャルの導入と定積比熱の定義について述べる.
10-12.自由粒子系の分布関数と統計平均
パウリの排他律, ボーズ分布とフェルミ分布の導出,
状態密度の導出などを説明する.
13-14.統計力学の情報科学への応用
統計力学の情報科学への応用例として, 画像処理, 誤り訂正符号, 携帯電話におけるCDMA通
信方式
などのトピックスからいくつかを紹介する.
3.成績の評価方法
レポート,試験による成績評価
4.教科書・参考書
授業中に適時に紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
— 173 —
インタラクティブシステム(Interactive System)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
角 薫
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
・インタラクティブシステムを学び
・インタラクティブシステムを開発する
人間と人工物が情報を相互的にやりとりするシステムをインタラクティブシステムと呼ぶ.イン
タラクティブシステムの構成原理・構成方法・ソフトウエア技術の基礎について,講義およびプ
ログラミング(Unity など)をともなった演習を通して学ぶ.
【講義内容】
人間を中心としたインタフェース技術としてのインタラクティブシステムの構成原理・構成方
法・ソフトウエア技術について講義する.また,インタラクティブシステムを構築するためのプ
ログラミング演習を行う.
対象コース 知能システム
コース専門選
択
2.講義計画
1.インタラクティブシステムの概要
・インタラクティブシステムとは何か
・インタラクティブシステムの事例
2.インタラクティブシステムの構成原理と構成方法
・インタラクティブシステムのデザイン
・インタラクティブシステムソフトウエア技術
・インタラクティブシステムにおける認知
3.インタラクティブシステムの研究事例
例) エージェントインタフェース,ロボットインタフェース,実世界指向インタフェース
など
4.演習課題
・インタラクティブシステムの設計・開発・相互評価
例) シリアスゲームの提案など
・レポートの作成
・課題発表
3.成績の評価方法
提出課題,演習成果物,発表内容の成績を総合的に判断して評価を行う.
4.教科書・参考書
教科書:Unity4 入門(ソフトバンククリエイティブ)
その他,参考書について開講時に紹介する.
5.履修にあたっての注意事項
実習においては,必ず前回の実習でのやり残しを消化してから授業に参加すること.
6.備考
演習課題にはプログラミングの作業が含まれる.
— 174
—
コンピュータグラフィックス(Computer Graphics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
川嶋 稔夫
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
コンピュータグラフィックスの基礎理論を中心に映像生成手法を理解する
【講義内容】
コンピュータグラフィックス技術は映像制作,エンターテイメント,デザイン,科学データの可
視化などに不可欠の技術で,物理的な世界と光の性質を数学的にモデル化し,それを計算に置き
換えることでリアルな情景を生成している.この授業では,コンピュータグラフィックスの数学
的基礎に始まり,シーン記述の技法,映像生成のアルゴリズム,リアルな映像生成の技法,動画
の生成等について学習する.本授業では,数回のミニプロジェクト(課題(プログラム))を通じ
てグラフィックス技術と映像表現方法の実際を習得する.
対象コース 知能システム
コース専門選
択
2.講義計画
1 コンピュータグラフィックス技術の全体像
2 画像を扱うためのデータ構造と座標変換
3 2 次元のグラフィックス
4 3 次元座標系と幾何学的変換
5 形状のモデリング
6 照明と表面の光学的特性
7 複雑な曲面の表現
8 模様や質感をつける
9 レイトレーシング,Z バッファ法
10 3 次元アニメーション
11 コンピュータグラフィックスの応用
12〜14 ミニプロジェクト
15 まとめ
○ プログラミング課題を随時提示する.
○ 上記の他 Java などをつかったミニプロジェクトに 2,3 週間をあてる.
なお,コースによって取り扱う内容が変わる場合がある.
3.成績の評価方法
すべての課題の提出を前提とする.成績は課題(レポート+プログラム)の評価 30%と期末試験
の成績 70%の総合でおこなう.
4.教科書・参考書
CGARTS 協会「コンピュータグラフィックス」
5.履修にあたっての注意事項
「線形代数学」,
「プログラミング基礎」
,「アルゴリズムとデータ構造」を履修していること.
6.備考
— 175 —
ロボティクス(Robotics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
鈴木 昭二
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
ロボットの運動制御の基礎理論を学ぶ
【講義内容】
ロボットを動かす上で必要となるさまざまな知識のうち,本講義では制御に関連する部分を中心
に扱う.ロボットの代表的なものは人間の腕に類似した形状を持つマニピュレータであり,マニ
ピューレタに作業を行わせるためにはロボットを構成する関節のフィードバック制御が必要で
ある.同時に関節ごとに作業に応じた適切な指令をどのように与えるかが課題となり,個々のフ
ィードバック制御系に対して適切な目標値を与える枠組みが重要である.本講議では,マニピュ
レータの機構を考慮したロボットの制御指令の生成とモータによる関節のフィードバック制御
の実現を通じて,ロボットの作業に必要な指令を生成し制御系に与える方法について基本的な理
論を学ぶ.また,理論と実際の機器制御との関係について理解を深めていく.
キーワード:フィードバック制御,マニピュレータ,運動学,逆運動学
対象コース 知能システム
コース専門選
択
2.講義計画
以下の項目について数回ずつ講義を行う.
1. モータのフィードバック制御
2. 制御のためのセンシング
3. マニピュレータへの作業指示
4. 関節の制御
5. マニピュレータの機構
6. 位置・姿勢の表現と座標変換
7. マニピュレータの運動学
8. マニピュレータの逆運動学
3.成績の評価方法
課題(演習)の提出状況,中間試験および期末試験の結果を総合的に判断する.
4.教科書・参考書
講義開講時に指定する.
5.履修にあたっての注意事項
原則として制御理論を履修していること.
6.備考
なし.
— 176 —
音声音楽処理(Speech and music processing)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
佐藤 仁樹
(Hideki
Satoh)
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
音の物理的な特徴,音響信号の処理方法,音声の分析や合成の方法を理解する.
【講義内容】
音声音楽信号をパソコン上で周波数分析し,スペクトルの特徴を理解する.また,アナログ信
号の標本化(離散信号化)と標本化定理について学ぶ.さらに,離散信号のフーリエ変換,Z変
換の理論を学び,信号処理の基礎を理解する.最後に,これらの知識を基に,Z変換の理論から
実際にディジタル・フィルタをプログラムし,音声音楽信号の処理方法を体得する.
2.講義計画
・ 音の伝搬と聴覚特性
・ パソコン上でのスペクトル分析法
・ 信号処理のプログラミング
・ 信号のフーリエ変換とラプラス変換
・ 離散信号のスペクトル
・ 標本化定理
・ Z変換
・ ディジタル・フィルタ
・ ディジタル・フィルタによる音声音楽信号の処理プログラム
対象コース 知能システム
コース専門選
択
3.成績の評価方法
・課題(レポート)および期末試験の総合評価(試験重視)による.
・全ての課題に対するレポートを必ず提出すること.
・再試験はありません.
4.教科書・参考書
教科書: c言語ではじめる音のプログラミング 青木直史著 オーム社
5.履修にあたっての注意事項
各自のパソコンでc言語のプログラムを作成・実行できること.
講義中に指示されたソフトウェアを各自のパソコンにダウンロードし,自己責任で実行できるこ
と.
6.備考
— 177
—
人工知能とメディア(Artificial Intelligence and Media)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
川嶋 稔夫
角 康之
角 薫
平田 圭二
片桐 恭弘
対象コース 知能システム
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
メディア(情報伝達媒体)の特性と,それを支える人工知能技術に関する教養を身に付ける.
【講義内容】
現代の情報メディアは,従来のメディアとは異なり,時空を超えた情報伝達を容易にした.近年
では,様々な情報伝達が多様な情報メディアを介して行われるようになり,流通する情報の量と
多様性は急速に増している.本講義では,そのような大規模かつ多様な情報を活用するために編
み出されてきた各種技術について俯瞰し,情報メディアの特性および現代の情報基盤・情報処理
技術に関する教養の習得を目指す.
2.講義計画
1 情報検索
・人類とメディアの歴史
・ウェブによる情報の集積と検索
・情報検索の手法
2 映像と言語
・言語
・映像
・映像と言語/ヒューマンコンピュータインタラクション
3 対話
・複雑ネットワーク
・コミュニティ分析
・対話
4 表現と意味
・メデイアの表現と意味
・表現の宣言性と手続き性
・プログラムの表現と意味
5. 行動のモデル化・知的活動支援
・博物館や街を知識,文化,生活のメディアと捉え,その歴史,情報技術の導入,知能と認知な
どに関連するトピックを取り上げ,紹介する
3.成績の評価方法
各章ごとに指定される課題(レポート)によって評価を行う.
4.教科書・参考書
とくに指定しない.必要に応じて電子資料を配布する.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
なし.
— 178
—
分散協調システム(Distributed Cooperative System)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
3 年次
後期
2 単位
大澤 英一
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
複数のロボットやソフトウェアエージェントが分散環境において協調的に動作するための数理
的理論と具体的な手法について学び,応用に関する現状を理解する.
【講義内容】
分散協調システムとは,複数の自律的なシステムが,局所的な情報をもとに互いの動作を整合さ
せながら,より大域的な協調を達成することを目的としたシステムである.この講義では,分散
協調システムの基礎理論から応用までを学ぶ.まず,分散協調システムの必要性と利点について
理解するとともに,基本的な技法について学ぶ.続いて,協調,競合解消,そして交渉にかかわ
る基礎的数理について学ぶ.最後に,マルチエージェントシステムの構成,協調機構,さらに応
用について学ぶ.
2.講義計画
1. 分散協調問題解決の概要
2. 非協力,協力ゲームの基礎
3. 交渉の数理
4. 合理的エージェント
5. マルチエージェントシステム
6. 協調の手法
7. 組織的問題解決
8. 応用
対象コース 知能システム
コース専門選
択
3.成績の評価方法
4 つの課題(レポートとプログラム)により評価する.
一つでも未提出の課題がある場合には不合格となる.
4.教科書・参考書
なし.
5.履修にあたっての注意事項
なし.
6.備考
— 179 —
ブレインサイエンス(Brain Science)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4 年次
前期
2 単位
佐藤 直行
対象コース 複雑系
知能システム
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
脳生理を中心に、神経細胞レベルから認知・行動レベルまでの脳の働きを理解する.
【講義内容】
私たちの脳は1000億の神経細胞からなり、これが機能的なネットワークを構成することで、
知覚や行動などを司る.本講義では,神経細胞レベルから認知・行動レベルまでの脳の働きにつ
いて,これを解明するための科学的な手法及び実験的な知見を解説する.さらに,実験的な知見
がどのようにモデル化されてきたかを理解することで,複雑なシステムを理解するための方法論
を学ぶ.
2.講義計画
1.イントロダクション
2. 脳の構造
3. ニューロン
4. シナプス
5. 視覚
6. 聴覚・体性感覚
7. 運動
8. 行動の化学的制御
9. 注意と意識
10. 動機づけ, 情動
11. 言語
12. 学習と記憶
13. 高次機能障害
14. 脳の計測技術
15. まとめ
3.成績の評価方法
講義中に行なう演習問題,レポートおよび定期試験の総合評価で行う.
4.教科書・参考書
参考書:
「神経科学—脳の探求—」
,ベアー・コノーズ・パラディーソ,西村書店
参考書:
「バイオサイコロジー」, ピネル, 西村書店
参考書:
「脳科学大事典」,甘利俊一・外山啓介編,朝倉書店
5.履修にあたっての注意事項
なし・
6.備考
なし.
— 180 —
画像工学(Image Processing Technology)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4年次
前期
2 単位
長崎 健
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
画像情報処理システムについて,その概要と特徴を理解する.
【講義内容】
空間に分布した情報の視覚的表現が画像である.
本講義では,人間の視覚処理系をコンピュータで実現するための画像処理システムについて,そ
の原理と手法(画像を取り扱うための基礎技術)を解説する.
外界の環境をコンピュータに取り込むための画像センシング手法からはじまり,画像補正や画質
改善,さらに画像認識・理解を目的とした画像解析手法に至るまでを説明する.また,画像処理
技術を用いた応用事例に関しても随時紹介する.必要に応じて画像や映像を認識および理解する
ための認識アルゴリズムについて演習を交えながら講義を進める.
2.講義計画
第 1 部 画像処理技術の基礎(2 回)
画像処理技術の導入として,画像入出力装置,人間の視覚特性などについて説明する.
第 2 部 画像処理の基本手法
画像処理技術の基本的な手法を紹介する.大きくは以下の 2 つに分類される.
2 - 1. 画像の前処理(4 回)
解析,認識処理を容易にする,あるいは画像を見やすくするための前処理技術として,ノイズ除
去,幾何や濃度の補正などを理解する.
2 - 2. 特徴抽出(5 回)
ラベリングやハフ変換等,画像中に含まれる特徴を抽出するための処理について説明する.
第 3 部 画像認識技術(4 回)
テンプレートマッチング等,パターンに基づいて画像を判別・分類する処理について説明する.
対象コース 複雑系
コース専門選
択
3.成績の評価方法
単位認定は
・全ての課題(レポート+オンラインテスト)が提出されていること
・期末試験で 60 点以上獲得すること
を前提とする.成績は定期試験により行う.
4.教科書・参考書
教科書:後日指定する.
5.履修にあたっての注意事項
原則として「プログラミング基礎」
,「線形代数学」を履修していること.
6.備考
なし.
— 181 —
経済学特論(Advanced Economics)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4 年次
前期
2 単位
川越 敏司
対象コース 複雑系
コース専門選
択
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
社会的選択理論およびメカニズム・デザイン論の理解
【講義内容】
選挙のように、人々の意見を集約して社会全体の意思を決定する問題を研究するのが社会選択理
論です。社会選択理論では、民主的な投票ルールが満たすべきいくつかの性質を組み合わせえる
と、実現可能な投票ルールは独裁制だけになってしまうというアローの不可能性定理がよく知ら
れています。また、人々が投票結果を自分の都合の良いものにしようと、表明する意見(選好)
を偽るような行動を阻止しようと思えば、やはり独裁的な投票ルールしかありえないというギバ
ード=サタースウェイトの不可能性定理も有名です。こうした社会選択理論の基礎を講義の前半
ではお話しします。後半は、オークションで売り手はどのような販売ルールを用いても平均的に
は利益を増やすことができないという収益同値定理をはじめとして、経済社会における取引メカ
ニズムを設計する問題、メカニズム・デザイン論について説明します。
2.講義計画
1.社会的選択理論とは何か
2.議席割り当て問題
3.投票のパラドックス
4.アローの不可能性定理1
5.アローの不可能性定理2
6.投票結果の戦略的操作
7.ギバード=サタースウェイトの不可能性定理
8.センのリベラル・パラドックス
9.ソロモン王のジレンマ1
10.ソロモン王のジレンマ2
11.チキンゲームと相関均衡
12.オークション
13.収益同値定理
14.遺産分割
15.マッチング理論
3.成績の評価方法
期末試験の成績によって決める.
4.教科書・参考書
教科書:
川越敏司『はじめてのゲーム理論』講談社ブルーバックス
参考書:
川越敏司『行動ゲーム理論入門』NTT 出版
ケン・ステイグリッツ『オークションの人間行動学』日経 BP 社
坂井豊貴『社会的選択理論への招待』日本評論社
坂井豊貴『マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学』ちくま新書
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
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卒業研究(Graduation Study)
配当年次
開講時期
単位数
担当教員
4 年次
通年
8 単位
卒研担当
1.講義内容と目的
【テーマ・目標】
卒業研究を通じて研究の進め方について学ぶ.
【講義内容】
研究室に配属され指導教官の指導のもとで卒業研究を行い卒業論文を作成し発表する.
2.講義計画
通年で指導教官の指導のもとで研究を自主的に進める.
3.成績の評価方法
研究態度,卒業論文などから総合的に判断する.
4.教科書・参考書
5.履修にあたっての注意事項
6.備考
対象コース 全コース
学部専門必修
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— 184
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