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平成 26 年度最先端国際研究ユニット実績報告書 1.ユニット名:重

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平成 26 年度最先端国際研究ユニット実績報告書 1.ユニット名:重
平成 26 年度最先端国際研究ユニット実績報告書
1.ユニット名:重フレーバー素粒子物理学国際研究ユニット
2.ユニット構成
氏
名
所属部局名
職
名
ユニット研究代表者
飯嶋 徹
現象解析研究センター
教授
ユニット構成研究者 1
久野 純治
基礎理論研究センター
教授
ユニット構成研究者 2
戸本 誠
大学院理学研究科
准教授
ユニット構成研究者
(外国からの研究者)
Peter Krizan
ヨゼフ・ステファン研究所/ 教授
現象解析研究センター
3.研究実績の概要
H26 年度においては、本研究ユニットの外国人研究者であるピータークリザン教授が所
属するヨゼフ・ステファン研究所との研究協力を中心に進めた。具体的には、1)スーパ
ーB ファクトリー実験(Belle II 実験)における新物理探索感度のスタディを進めた。そ
して、2)同実験に向けて開発を進めてきた次世代型粒子識別装置「TOP カウンター」に
関して、名古屋大とスロベニアのチームが協力して実機モジュールの製作手法を確立し、
1号機の製作を完了した。また、2)製作した TOP カウンターの性能を試験するために行
う宇宙線テストのデザインや解析ソフトウェアの開発、3)B ファクトリー実験データを
用いたダブルチャーム粒子生成に関する共同解析研究、4)データ解析用計算機の高速処
理に関する共同研究を進めた。また、今後の重フレーバー素粒子研究に関する理論研究面
での協力の可能性についても議論を進めた。
4.現在までの達成度
ユニットの立ち上げに際し、ピーター・クリザン教授を現象解析研究センタ
ーの客員教授として受け入れることを決め、ユニットの事務と外国人研究者の
対応を行える事務職員1名を雇用した。2014 年 10 月には飯嶋がヨゼフ・ステ
ファン研究所を、11 月にはクリザン氏が名古屋を訪問して、ユニットの運営方
針を議論するとともに、素粒子宇宙起源研究機構とヨゼフ・ステファン研空所
の間で学術協定を結んだ。また、研究スペースとして、クリザン氏の居室を理
学部 B 館に設置した。今後、公募による研究者、特任教員の雇用とともにスペ
ースを増強してゆく。
現在、国際公募により、世界一線の研究者を募集中である(6月15日締切)。
その決定をふまえて、特任教員の雇用も迅速に進め、ユニットの体制を確立し
たい。
5.今後の研究の推進方策
本ユニットの研究上の3本柱は、1)スーパーB ファクトリー実験によるタ
ウレプトン、チャームクォーク、ボトムクォークの物理、2)LHC-ATLAS 実
験におけるトップクォークとヒッグス粒子の物理、3)重フレーバー粒子に関
する理論研究、である。1)につては公募による研究者の雇用によって研究を
さらに加速させる。2)については、本ユニットが申請主体となって頭脳循環
プログラムに申請中であるが、その採否によらず、マックスプランク研、アデ
レード大学などの海外研究機関との連携を強めて研究を進める方針である。3)
の理論研究については、スーパーB ファクトリー実験に関連して、B2TIP (Belle
II Theory Interface Platform)が立ち上がっており、久野がタウ物理のコンビナ
ーとして活動を開始した。ヨゼフ・ステファン研究所、オルセー研究所などと
連携して研究を進めて行く。
6.ユニットに関連した研究発表(平成 26 年度の研究成果)
[雑誌論文]計(3)件
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うち査読付き論文
計(3)件
A. Zupanc, et al. (Belle Collaboration), “Measurement of the Branching
Fraction B(Λc+ → pK-π+)” Phys. Rev. Lett. 113, 042002 (2014)
G. Aad, et al. (ATLAS Collaboration), “Search for squarks and gluinos in
events with isolated leptons, jets and missing transverse momentum at
sqrt(S) = 8TeV with the ATLAS detector”, Journal of High Energy
Physics 04, 116 (2015)
J. Hisano, D. Kobayashi, N. Mori, E. Senaha, “Effective Interaction of
Electroweak-Interacting Dark Matter with Higgs Boson and Its
Phenomenology”, Phys. Lett. B742, 80 (2015)
[学会発表]計(4)件
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うち招待講演
計(4)件
Peter Krizan, “Hadron Spectroscopy at Belle II”, International
Conference on Exotic Atoms and Related Topics (Sep. 15-19, 2014,
Vienna, Austria).
Toru Iijima, “Lepton Flavor Violating t decays”, International Workshop
on the CKM Unitarity Triangle (CKM2014), (Sep. 8-12, 2014, Vienna,
Austria)
Junji Hisano, “Probing the TeV scale and beyond with EDMs”, 4th KIAS
Workshop on particle physics and cosmology, Oct. 27, 2014, 韓国 KIAS
Junji Hisano, “Review of EDMs”, Rencontres de Moriond, July 15-22,
Italy
[図書]計(0)件
7.ユニットに関連した研究成果による産業財産権の出願・取得状況
[出願]計(0)件
[取得]計(0)件
8.備考
ユニットのHP
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