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®
「改正水濁法」対応
液漏れ検知システムリークラーン
®
目次
1.はじめに
2.有害物質28物質について(水質汚濁防止法第2条第2項第1号;平成24年6月)
®
3.「改正水濁法」に適合する対応可能な液漏れ検知システムリークラーン の一覧
®
4.有害物質(1~28)のうち16物質に対するリークラーン システム
®
5.有害物質(1~28)のうち12物質に対するリークラーン システム
6.その他
7.各種センサの設置例
2
1.はじめに
平成24年6月1日、「改正水質汚濁防止法」が施行され、有害物質を取り扱う事業者、もしくは有害物質を貯蔵する施設を保有する
事業者に、漏洩の防止と拡散防止および地下への浸透防止ならびに定期点検が義務付けられ罰則規定が設けられています。
®
液漏れ検知システム “リークラーン ”は、微少な液漏れをいち早く検知して、漏洩の拡大を防ぎ漏洩事故を最小化することに寄与します。
2.有害物質28物質について
(水質汚濁防止法第2条第2項第1号;平成24年6月)
「改正水濁法」により下記28有害物質が規定され、取り扱い数量に関わらず、新基準による地下水汚染が起こらない設備、漏れた液体が
浸透しない床の構造にすることが義務付けられさらに定期点検の実施報告をすることが義務づけられています。
「改正水濁法」によると、「見える化対策」も必要とされていますが、さらに「見えない部分をカバーする対策」として、また「24時間連続的に
®
監視をする方法」として液漏れ検知システム“リークラーン システム”をご提案します。
有害物質一覧
1
カドミウム及びその化合物
15
シス1,2-ジクロロエチレン
2
シアン化合物
16
1,1,1-トリクロロエタン
3
有機燐化合物
17
1,1,2-トリクロロエタン
4
鉛及びその化合物
18
1,3-ジクロロプロペン
5
六価クロム化合物
19
チラウム
6
砒素及びその化合物
20
シマジン
7
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
21
チオペンカルブ
8
ポリ塩化ビフェニル
22
ベンゼン
9
トリクロロエチレン
23
セレン及びその化合物
10
テトラクロロエチレン
24
ほう素及びその化合物
11
ジクロロメタン
25
ふっ素及びその化合物
12
四塩化炭素
26
アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物
13
1,2-ジクロロエタン
27
塩化ビニルモノマー
14
1,1-ジクロロエチレン
28
1,4-ジオキサン
改正水濁法について
(1)対象施設の拡大
事業者は、都道府県知事等に対し事前の届出が必要となります。
(2)構造等に関する基準遵守義務等
事業者は、施設の床面及び周囲、施設に付帯する配管等、施設に付帯する排水溝等、地下貯蔵施設に関する構造等に
関する基準を満たす必要があります。
(3)定期点検の義務の創設
事業者は、施設の構造等について、目視等の方法により定期点検を実施し、その結果を記録・保存する必要があります。
3
®
3.改正水濁法に適合する対応可能な液漏れ検知システムリークラーン の一覧
「改正水濁法」に照らした有害物質とその漏洩を検知可能なセンサと検知器の組み合わせを表2「改正水濁法に適合する対応可能な
液漏れ検知システム一覧」に示します。
「改正水濁法」に適合する対応可能な液漏れ検知システム一覧
使用可能な検知器及びセンサ
WD-401 / LL002-A
重金属等
1
2
カドミウム及びその化合物
○
-
○
○
-
硫酸カドミウム
○
○
-
シアン化水素
○
○
-
シアン化カリウム
○
○
-
シアン化ナトリウム
○
○
-
シアン化カルシウム
○
○
-
塩化シアン
○
○
-
○
○
-
鉛
○
○
-
一酸化鉛
○
○
-
二酸化鉛
○
○
-
硝酸鉛
○
○
-
クロム
○
○
-
クロム酸
○
○
-
クロム酸鉛
○
○
-
クロム酸カリウム
○
○
-
クロム酸ストロンチウム
○
○
-
クロム酸ナトリウム
○
○
-
クロム酸亜鉛
○
○
-
クロム酸カルシウム
○
○
-
砒素
○
○
-
酸化砒素
○
○
-
三酸化砒素
○
○
-
アルシン
○
○
-
水銀及びアルキル水銀
水銀
○
○
-
その他の水銀化合物
塩化水銀
○
○
-
酸化水銀
○
○
-
塩化メチル水銀
○
○
-
シアン化合物
鉛及びその化合物
六価クロム化合物
砒素及びその化合物
農 薬 等 8
ポリ塩化ビフェニル(PCB)
-
-
○
V O C 9
トリクロロエチレン
-
-
○
10
テトラクロロエチレン
-
-
○
11
ジクロロメタン
-
-
○
12
四塩化炭素
-
-
○
13
1,2-ジクロロエタン
-
-
○
14
1,1-ジクロロエタン
-
-
○
15
シス・1,2-ジクロロエチレン -
-
○
16
1,1,1-トリクロロエタン
-
-
○
17
1,1,2-トリクロロエタン
-
-
○
18
1,3-ジクロロプロペン
-
-
○
農 薬 等 19
チラウム
○
○
-
20
シマジン
○
○
-
21
チオベンカルブ
○
○
-
V O C 22
ベンゼン
重金属等 2 3
セレン及びその化合物
24
25
26
ほう素及びその化合物
ふっ素及びその化合物
-
-
○
セレン
○
○
-
亜セレン酸
○
○
-
亜セレン酸ナトリウム
○
○
-
セレン化水素
○
○
-
六フッ化セレン
○
○
-
二硫化 セレン
○
○
-
ほう素
○
○
-
ほう酸
○
○
-
四ほう酸ナトリウム
○
○
-
ふっ素
○
○
-
ふっ化ナトリウム
○
○
-
ふっ化水素酸
○
○
-
アンモニア・アンモニア化合物
亜硝酸ナトリウム
○
○
-
亜硝酸化合物及び硝酸化合物
硝酸
○
○
-
硝酸ナトリウム
○
○
-
アンモニア
○
○
-
27
塩化ビニルモノマー
-
-
○
28
1,4-ジオキサン
-
-
○
4
参照頁
BE-6
-
○
重金属等 4
7
OD-7
酸化カドミウム
有機燐化合物
6
DGW130A
○
塩化カドミウム
農 薬 等 3
5
カドミウム
DGW021
○
5~7頁
8~10頁
5~7頁
8~10頁
5~7頁
8~10頁
®
4.有害物質(1~28)のうち16物質に対するリークラーン システム
センサDGW021・DGW040・DGW130A、検知器WD-401 またはLL002-A が使用可能です。
16有害物質一覧
1
カドミウム及びその化合物
20
シマジン
2
シアン化合物
21
チオべンカルブ
3
有機燐化合物
23
セレン及びその化合物
4
鉛及びその化合物
24
ほう素及びその化合物
5
六価クロム化合物
25
ふっ素及びその化合物
6
砒素及びその化合物
26
アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物
7
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
27
塩化ビニルモノマー
チラウム
28
1,4-ジオキサン
19
4-1 検知システムの検知原理と基本構成
1)検知原理
上記17有害物質がセンサに付着すると、センサの電極間の抵抗値が下降します。その抵抗値の変化を検出器が捉え、
設定値を超えたときに警報(漏液もしくはセンサ故障;センサオープン、センサショート)を表示し、リレーを駆動します。
2)基本構成
検知器 + リードケーブル + センサ +終端抵抗
※終端抵抗は、センサ異常(センサのオープンやショート)を検知するために必要となります。
検知システムの種類
検知システムの種類
検知器型式
ラインタイプ液漏れ検知システム
WD-401
LL002-A
リードケーブル
LC-3
LC-3-ASSY-TC
LC-3-ASSY-CC
ポイントタイプ液漏れ検知システム
適用センサ
その他付属部品
DGWシリーズ
平型ラインタイプ
丸型ラインタイプ
終端器:R80(平型センサ用)
終端器:R80M(丸型センサー用)
面状ポイントタイプ
終端器:R80(平型センサ用)
4-2 検知システムの構成例
検知システムの構成例を下図に示します。
検知器
電源
面状ポイントセンサ
リードケーブル
外部警報出力
ラインセンサ
リードケーブル
検知器からリード線・センサを含めた配線長は、最大200mまで可能です。
5
終端抵抗
4-3 検知システム(センサ)
ラインタイプ(平型タイプのDGW021、DGW040の2種類と丸型タイプのDGW130A)及びポイントタイプ(SB-10;面状タイプ)
があります。DGW021及びSB-10のセンサは、ふっ素ポリマーを使用しているため耐薬品性・耐熱性に優れています。
型 式
電極材質
絶縁体材質
センサ形状
標準寸法(mm)
DGW021
ステンレス
ふっ素ポリマー
平型タイプ
幅6.5mmX厚さ1.0mm
DGW040
ニッケル
ポリエステル
平型タイプ
幅6.5mmX厚さ0.6mm
DGW130A
ニッケルめっき
ポリエチレン
丸型タイプ
外径4.0mm
SB-10
ニッケル
ふっ素ポリマー(FR-4基板)
面状タイプ
幅8.5mmX長さ120mmX厚さ5mm
ラインタイプセンサ
DGW021
DGW040
ポイントタイプセンサ
SB-10
SB-10
6
DGW130A
4-4 検知システム(検知器)
検知器WD-401及びLL002-Aの2種類があります。
検知システムの種類
WD-401
LL002-A
検知対象
導電性薬液
センサ入力数
1
適用センサ
DGW021 DGW040 DGW130A SB-10
検知感度
漏液:20kΩ・40kΩ・60kΩ(DS設定)、 断線:120kΩ
入力電源
AC100・200V±10%(50/60Hz)
DC24V±10%
消費電力
3W以下
32mA(漏洩・断線出力時)、80mA(漏洩・断線検知時)
漏液:10kΩ~60kΩ、 断線:120kΩ
使用温度範囲
0~40℃
使用湿度範囲
80%以下(相対)結露させないこと
保管温度
-10~+50℃
センサ抵抗測定電圧
Max.12Vp-p矩形波
漏液警報出力
漏液ランプ
点灯(赤)
ブザー鳴動
あり
なし
a接点出力
a接点出力
漏液検出時リレー動作
警報出力ON時
断線警報出力
点灯(赤)
リレー出力ON
リレー出力ON
接点容量
抵抗負荷時AC110V, 0.3A DC24V,1A
抵抗負荷時AC125V, 0.3A DC30V,1A
断線ランプ
点灯(黄)
点灯(黄)
ブザー鳴動
あり
なし
漏液検出時リレー動作
警報出力ON時
接点容量
a接点出力
a接点出力
リレー出力ON
リレー出力ON
抵抗負荷時AC125V, 0.3A DC30V,1A
抵抗負荷時AC110V, 0.3A DC24V,1A
0.025μF以下
センサ間許容容量
屋内で腐食性ガス・油・金属粉のない場所
設置場所
外形寸法
142H X 80W X 42D (mm)
105H X 22W X 80D (mm)
重 量
0.5kg以下
100g以下
WD-401
LL002-A
・筐体が金属製のため堅牢で耐ノイズ性に優れています。
・検知器を多数使用しても場所を取りません。
・電源入力はAC100V/200Vのどちらでも使用可能です。
・消費電力が小さく、バッテリー駆動も可能です。
7
5.有害物質(1~28)のうち12物質に対するリークラーン ® システム
各種対応センサには対応する保護ボックスを用いて使用します。センサFDF-L-200とFDF-L-10Sには保護ボックスBA-5、センサ
FDF-H-10Sには保護ボックスBA-5、センサTHT-10とTOB-01にはセンサ保護ボックスBE-6が対応します。検知器にはOD-7を
使用します。
12有害物質一覧
8
ポリ塩化ビフェニル
14
1,1-ジクロロエチレン
9
トリクロロエチレン
15
シス-1,2-ジクロロエチレン
10
テトラクロロエチレン
16
1,1,1-トリクロロエタン
11
ジクロロメタン
17
1,1,2-トリクロロエタン
12
四塩化炭素
18
1,3-ジクロロプロペン
13
1,2-ジクロロエタン
22
ベンゼン
5-1 検知システムの検知原理と基本構成
1)検知原理
上記表の12有害物質がセンサに付着すると、抵抗値が時間とともに増加します。その単位時間当たりの変化量を検知器側で
現在と過去1分間の平均値と比較して設定値を超えたときに警報を発します。
2)基本構成
検知器 + リードケーブル + センサ (非防爆エリアの場合)
※防爆エリアにセンサを設置する場合には安全保持器(バリア)を非危険場所に設置します。
非危険場所
危険場所
安全保持器
((MTL765ac)
検知器
電源
リードケーブル
接続箱
リードケーブル
センサ
リードケーブル
外部警報出力
上記構成図は防爆エリアでの使用の場合です。非防爆エリアでの場合は安全保持器は必要ありません。
検知器からセンサまでの配線距離は700m(1.25sq)以下です。
8
5-2 検知システム(センサ)
適用場所
ピット・ドライピット
受け皿・床面
拡散防止ボックス
センサ型式
耐水性
検知対象
燃料油・溶剤
保護ボックス
FDF-L-200
あり
FDF-L-10N
あり
燃料油・溶剤
BA-5 (ケース)
FDF-H-10N
防滴程度
潤滑油(VG32相当)
BA-5 (ケース)
FDF-H-10S
なし
溶剤・潤滑油(VG220相当)
BA-5 (ケース)
備 考
BE-6
なし
溶剤・潤滑油(VG220相当)
小型金具ケース付属
THT-10
なし
タービン油(VG32相当)
TOB-01
吸油マット付
THT-10S
なし
EHC油
TOB-01
吸油マット付
FDF-L-10F
あり
燃料油・溶剤
フランジ付
FDF-H-10F
防滴程度
潤滑油(VG32相当)
フランジ付
FDF-L-200
BE-6
・センサを立て、Uボルトに固定して使用します。
・受け皿等に直接固定して使用します。
FDF-L-10N
BA-5
・保護金具BA-5を用いて使用します。
・床置き固定タイプの金具です
・FDF-L-10N、FDF-H-10NまたはFDF-H-10Sが
センサとして必要です。
センサ設置における留意点
・センサの選定および検知感度の設定はセンサの設置場所・対象液体の検知感度試験が必要です。
・センサは紫外線・オゾン・界面活性剤等により劣化しますので施工環境、施工場所及び施工方法を考慮する必要があります。
・FDF-L型センサは耐水性はありますが、水没等によりセンサの抵抗値の上昇が生じる場合があります。従って3~6ヶ月に1度は
センサの抵抗値の確認(検知器のモニタ電圧による確認)、若しくは年に1度の点検・確認を推奨します。水没等がない状態での
使用の場合も年に1度の定期点検を行うことを推奨します。
・FDF-H型センサは高感度タイプで使用環境(例:ガス等の影響)によってセンサ抵抗値が上昇する場合があります。そのため
1年以内でのセンサ交換が必要になる場合があります。防滴性はありますが、常時冠水のある場所での使用はできません。
・BE-6型センサは防滴・耐水性がありません。従って屋内の機器や装置内での使用のみ可能です。
9
5-3 検知システム(検知器)
検知器OD-7は、ポイント型センサの抵抗変化⊿ Rを検知します。ポイント型センサに定電流を流し、センサの抵抗値を電圧変換させ、
データの比較を行います。漏洩の検出は1分以上1時間以内に検知します。
5秒間で各チャンネルの抵抗値を4回計測し、最大値と最小値を除外した2つのデータの平均値をとり、このデーターを更に1分単位
(12データ)で平均し、1時間の累積データ(60データ)として蓄積します。蓄積したデータと測定したデータを比較し、警報設定値
以上の抵抗変化⊿ Rがあったときに警報を出力します。
センサやシステム異常の警報はそれぞれの設定値以上となったときに警報を出力します(オープン警報は50kΩ(設定により
62kΩ)以上になったときに警報を出力します。ショート警報は500Ω未満となったときに警報を出力します)。
なお、検知器の警報設定は検知器本体にあるディップスイッチにより10Ω単位で設定できます。
OD-7
項目
OD-7
入力チャンネル数
2
入力電源
AC85~264V (47~440Hz)
消費電力
30VA以下
動作温度
0~50℃
保管温度
-10~+60℃
湿度
80%以下(相対) 結露させないこと
設置場所
屋内で腐食性ガス・油・金属粉のない場所
外形寸法
199H X 52W X 166D (mm)
重量
2kg以下
6 その他
液漏れ検知システム リークラーン ® は、「改正水濁法」で規定されている有害物質の他に指定物質(56物質)の液体や燃料油
(ガソリン・灯油・軽油・A重油等)、潤滑油等の微少な液漏れ検知が可能ですので当社までお問い合わせください。
10
各種センサの設置例
送液配管
センサ(DGW021)
排水孔
センサ(DGW021)
センサ(DGW021)
送液配管の近傍にセンサ(DGW021)を設置
床面排水孔にセンサ(DGW130A)を設置
漏液流入部
センサ取付金具BA-5
(FDFセンサを収納)
側溝部にFDF-L-200を設置(1)
底部受け皿にFDFセンサを設置
側溝部にFDF-L-200を設置(2)
二重配管にFDF-L-10Fを設置
センサ(FDF-L-200)
屋外溶剤タンクの防液堤内にFDF-L-200を設置(1)
屋外溶剤タンクの防液堤内にFDF-L-200を設置(2)
11
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