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橡 Taro13-幼児交通安全教育のポイン

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橡 Taro13-幼児交通安全教育のポイン
幼児に対する交通安全教育
幼児(6歳未満)に対して交通安全教育を行うことは,幼児が道路を通行する場合に
おける安全を確保するためのみならず,将来,様々な態様で道路を通行する時に必要な
安全に道路を通行しようとする意識を養うためにも必要不可欠です。
そこで幼児に対する交通安全教育においては,心身の発達段階に応じて,基本的な交
通ルールを遵守し,交通マナーを実践する態度を拾得させるとともに,日常生活におい
て安全に道路を通行するために必要な基本的な技能及び知識を習得させます。
1 配意事項
(1) 基本的な心構え
交通安全教育を始める前に簡単な
体操,ゲーム,交通ルールに関する
質問等を行い,幼児の心身の発達段
階及び交通安全に関する理解の程度
を把握し,これに合わせて教育の目
標及び内容を設定します。
(2) 適切な時間及び教育の内容の設定
幼児の集中力は長く持たないことを理解し,短時間で効果的に交通安全教育が行
われるように配意します。
また,幼児の経験に即した身近な実例を平易な言葉を用いて説明するなど,分か
りやすい指導に心がけて下さい。
(3) 適切な教育手法の選定
紙芝居,人形劇,腹話術等の視覚等に訴える教育手法を取り入れると教育効果が
高まります。
2 幼児の特性
(1) 視野,視点が狭く低い
水平視野・・・大人約160度
幼児約90度
水直視野・・・大人約120度
幼児約70度
(2) 背後からの音の知覚が低い
(3) ひとつのものに注意が向くと,周りのものが目に入らなくなる
道路を隔てて子供を呼んだりしない
(4) 物事を単純にしか理解できない
手を挙げれば車は止まると思っている
信号が青になると一目散に走り出します
(5) その時の気分によって行動が変わる
うれしいとき,叱られたときは,そのことで頭がいっぱいになり,周りが見えな
くなりやすい
(6)
抽象的な言葉だけでは理解できない
危ない,注意しなさいではよく理解できない
(7) 大人の真似をする
大人が手本を示す
(8) 応用動作ができない
自宅付近では交通ルールが守れても,別の道路に
なると応用がききにくい傾向にある
(9) 物陰で遊ぶ傾向がある
車の下などが危険だとわからない
3 幼児に対する交通安全教育
(1) 歩行者の心得
基本的なルール等を習得させることにより,歩行者として安全に道
目 標 ∼
路を通行できるようにします。
ア 命の大切さ,他人への思いやりを教えます。
家で飼っているペットなど,死んでしまったらもとへ戻らないことなど
イ ルールやマナーを守らないと事故が起きたりすることを説明します。
ウ 歩行者用道路や横断禁止及び横断歩道など基本的な標識表示を教えます。
エ 飛び出しや,車の直前直後など,危険な横断による事故事例を挙げて「立ち止
まる」ことを説明します。
オ 横断して良いところ,横断してはいけない所を具体的に付近の道路で教えます。
カ 信号が青になっても左右を確認して渡るよう指導します。
首を振るだけでなく,左右から来る車などの状況を見るように習慣づけます。
キ 雨天時に歩行する場合は,傘で前が見えなくなるような差し方をしないよう指
導します。
(2) 自動車に関する心得
目
標 ∼ 基本的なルール等を理解させることにより,安全に自動車に乗車す
ることができるようにするとともに,自動車の基本的な特性及び合
図を習得することにより,自動車の動きを予測し,危険を回避して
歩行者として安全に道路を通行出来るようにします。
ア 重量と速度等から事故の場合の被害の大きさを知らせ,自動車の動きに対する
注意を促します。
イ 方向指示器,後退灯による合図の意味を理解させます。
ウ 車は急に止まれないこと,路面が濡れているときには,更に制動距離が長くな
ることを理解させます。
エ 車の周囲は見えにくいことを理解させます。
オ チャイルドシートを着用しない場合の危険性を理解させます。
カ 自動車の乗り降り時など安易にドアを開けない。車の直前直後を横断しないよ
う指導します。
キ 事故にあった場合は,現場に居合わせた人に助けを求めるように指導します。
また,事故に遭ったことを保護者に報告又は警察に必ず知らせるように指導し
ます。
(3)
保護者の方へ
ア 幼児に対する保護者の影響力は極めて大きいことを自覚し,親が基本的な交通
ルールを守り,子供に手本を見せましょう。
イ 道路交通法第14条第3項では,「保護者は,幼児を道路で遊ばせたり一人歩
きをさせない」義務を定めています。
ウ 幼児の手をしっかりつなぎ,幼児から目離さないようにしましょう。
エ 幼児には目立つ服装や反射材を身につけましょう。
オ 車への乗り降り時は,幼児が急に道路に飛び出さないように注意しましょう。
カ 体格に合ったチャイルドシートを利用させ,車内でみだりに動き回ったり,ハ
ンドルやギアに触れるなど運転操作に支障となるような行動をとらせないように
しましょう。
キ 事故の場合には警察に連絡し,外傷がなくても頭部などへ強い衝撃を受けた場
合は,医師への診断を受けるようにしましょう。
ク 事故に遭った場合に備えて持ち物への氏名・連絡先・血液型等を記入しましょう。
広島県警察ホームページ
URL http://www.police.pref.hiroshima.jp/
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