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はじめての Oracle9i Lite - OTN
はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ Creation Date: 2002/10/08 はじめに 本マニュアルは Pocket PC 2002(ARM)上で動作する Oracle9i Lite アプリケーション を Microsoft eMbedded Visual Tools 3.0 の eMbedded Visula Basic を使用して開発を始め る為の参考資料です。 前提条件 本マニュアルは Oracle9i Lite の PDA へのインストール経験がり、Visual Basic で の開発経験ある方を対象に記載されています。 プログラミング環境 本マニュアルで説明するプログラミングおよびアプリケーション実行環境は以下のもの を前提として記載されています。 プログラミング環境 開発用 PC プラットフォーム OS 開発用ソフト Development Kit Windows 2000 Professional SP2 eMbedded Visual Basic Pocket PC 2002 SDK Microsoft ActiveSync 3.5 Oracle9i Lite R5.0.1 Mobile Development Kit 実行環境 Pocket PC デバイス Pocket PC OS Pocket PC CPU iPAQ H3660 Pocket PC2002 StrongArm eMbedded Visual Basic での開発 Microsoft eMbedded Visual Tools に含まれる eMbedded Visual Basic(以下 eVB)を Pocket PC 2002(ARM)のアプリケーションで開発できるように設定します。 Mcrosoft eMbedded Visual Basic の動作確認 開発用ソフトウェアをインストールしたら動作確認をします。 eVB を起動。 新しいプロジェクトを開くと画面1が出てきます。ここではフォームの必要な アプリケーション作成するので[Windows CE for Pocket PC2002]を選択します。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 2 画面1 フォームのない windows ce プロジェクトを選ぶと次の画面 2 が出ます PocketPC2002 を選択して[OK]ボタンを押します。 画面 2 eVB を起動したら iPAQ と接続して動作するかを確認します。 メニューバーから[ツール]-[リモートツール]-[Platform Manager の構成]を選択し ます。画面 3 が表示されます。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 3 画面 3 Pocket PC2002 (Default Device)を選択し、[Properties]ボタンを押します。 画面 4 PDA がクレードルにつながっていることを確認し、[Test]ボタンを押します。 コネクションが確立されれば OK です。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 4 画面 5 ActiveX Data Objects for Windows CE の設定 ActiveX Data Object を使用すると、Visual Basic アプリケーションで Oracle Lite database の機能にアクセスできます。そのために Oracle の ADOCE の参照設定を おこないます。メニューバーの[プロジェクト]-[参照設定]を選びます。 参照ボタンを押し下記のファイルを選択します。 ORACLE_HOME¥Mobile¥SDK¥wince¥Pocket_PC¥arm¥windows¥OLADOCE.DLL [Olite ADOCE 1.0 Type Library]のチェックボックスをチェックし OK を押します。 画面 6 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 5 画面の作成 画面 7 のようなアプリケーションを作成してみましょう。 PlanID に値を入力し、[Select]ボタンを押すと Plan 名が表示される簡単なプログ ラムです。 画面 7 PlanID TextBox Plan_name Label Command Button コーディング まずアプリケーションで使う変数の宣言を行う。 Option Explicit 'Database 用変数宣言 Public connDB 'DB Connect Public rs01 As ADOCE.Recordset 画面を起動するときに(Form_Load)Oracle9i Lite Database との接続を行う。 Private Sub Form_Load() Set connDB = CreateObject("oladoce.activeconnection") connDB.Connect ("test") Set rs01 = CreateObject("oladoce.recordset") End Sub ■ソース 1 行目:Set connDB = CreateObject("oladoce.activeconnection") 2 行目:connDB.Connect ("test") 3 行目:Set rs01 = CreateObject("oladoce.recordset") はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 6 ■解説 1 行目:ここで ORACLE の ADOCE オブジェクトを生成 2 行目:ORACLE の ADOCE オブジェクトで指定のアプリケーションに接続。 ここでは"test"という Oracle9i Lite Database に接続 3 行目:指定したアプリケーションにあるテーブルのデータを取得するため ORACLE の Recordset オブジェクトを生成 コマンドボタンが押されると PlanID に入力された値で検索し、結果をプラン名に 返す。 Private Sub Command1_Click() Dim SQLStr As String SQLStr = "SELECT * from TM_plan_head WHERE planID = '" & PlanID.Text & "'" rs01.Open SQLStr plan_name.Caption = rs01.Fields("planID").Value End Sub 実際に SQL を実行する場合は、 SQLStr = "SELECT * from TM_plan_head WHERE planID = '" & PlanID.Text & "'" rs01.Open SQLStr のように、作成した Recordset オブジェクト(ここでは rs01)で指定 SQL 文で返 ってくるデータを rs01 に保持させます。 フィールドの値を取得する。 Plan_name.Caption = rs01.Fields("plan_name").Value ここでは、返ってきた Recordset から"TM_plan_head"テーブルの"plan_name"フィ ールドの値を取得し、Plan_name Label に表示させます。 アプリけ-ション終了時にデータベースをクローズする。 Private Sub Form_Terminate() connDB.Connect ("test") End Sub 以上でコーディングは終了です。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 7 画面 8 このほかのデータ操作については WindowsCE 開発者ガイドの 3-5 Recordset オブ ジェクトのメソッドを参考にしてください。 作成したアプリケーションを iPAQ に配布 1. 最初に.vb ファイルを作成する。 [ファイル]-[Project1.vb の作成...]から.vb ファイルを作成する。 2. アプリケーションインストールウィザードを使用して配布アプリケーショ ンを作成する。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 8 3. インストール用アプリケーションの吐き出し先を指定する。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 9 4. サポートするプロセッサを選択します。 今回は iPAQ H3660 なので Arm 1100(4k) v3.00 を選択します。 5. アプリケーションで使用した ActiveX コントロールを選択します。 今回は特別なコントロールは使用していないので何も選択しません。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 10 6. 追加するデータファイルですが、手動で Oracle Lite の ADOCE を iPAQ に登 録する場合は必要ありません。手動で登録する場合は「Oracle9i Lite Windows CE 開発者ガイド」の 3-2 をご参照してください。 自動で登録する場合ここで ADOCE ファイルを指定しますが、指定したフ ァイルは¥Windows フォルダか、作 成したアプ リケーショ ンフォル ダ (Program Files フォルダの中)にインストールするように指定されます。 今回は手動でインストールしたので何も指定しません。 7. アプリケーションに関する情報を入力します。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 11 8. インストールプログラムの作成ボタンを押して完了です。 9. インストールプログラムを作成したディレクトリに移動しその配下にでき た CD1 というディレクトリに移動します。 ここでは d:¥vb¥test¥CD1 です。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 12 10. Setup.exe を実行します。 11. iPAQ がクレードルに接続されていればインストールが開始されます。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 13 12. iPAQ が接続されていない場合は下記のメッセージが出て次回、接続して同 期が取られるときにインストールされます。 13. 正常にインストールされば ActiveSync のアプリケーションの追加と削除に 登録したアプリケーション(Oracle Test)が表示されます。 後はアプリケーションで使用する Oracle9i Lite のデータベースを iPAQ にインス トールして動作確認をしてください。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 14 14. 日本オラクル株式会社 Copyright © Oracle Corporation Japan. All Rights Reserved. 無断転載を禁ず この文書はあくまでも参考資料であり、掲載されている情報は予告なしに変更されるこ とがあります。万一、誤植などにお気づきの場合は、オラクル社までお知らせください。 オラクル社は本書の内容に関していかなる保証もしません。また、本書の内容に関連した いかなる損害についても責任を負いかねます。 Oracle は、オラクル社の登録商標です。Oracle8、Oracle8i、Oracle9i、Net8 は、オラ クル社の商標または登録商標です。 他のすべての企業名と製品名は、識別のためにのみ掲載されており、それぞれの所有者 の商標の場合があります。 はじめての Oracle9i Lite Vol.5 ∼Pocket PC アプリケーション開発(eMbedded Visual Basic 編)∼ 15