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札 幌 市 子 ど も 議 会 幌 市 子 ど も 議 会 会 議 議 会 会 議 録
平 成 2 6 年 度 札 幌 市 子 ど も 議 会 会 議 録 はじめに 札幌市では、未来を担う子どもたちに札幌のまちづくりについて考えてもら い、市政に参加する体験を通して、子ども自身が市政について理解・関心を深 める場として、また、「子どもの権利条約」及び条約の考え方を基本として制 定された「札幌市子どもの最善の利益を実現するための権利条例(子どもの権 利条例)」で保障されている意見表明権を体現する場として、平成 13 年度か ら、札幌市子ども議会を開催しています。 今年度の子ども議員は五つの委員会にわかれて、平成 26 年9月 20 日から約 3カ月間、まちづくりのさまざまな問題について話し合いを重ねて市政への提 案をまとめ、平成 27 年1月8日に市議会の議場において開催された子ども議 会本会議で発表しました。 参加した子どもたちには、子ども議会での経験を生かして、札幌のまちづく りを担う一員として、これからも健やかに成長していってほしいと願っていま す。 この冊子は、子ども議員の活動の様子を広くお知らせするために作成いたし ました。本事業が、子どもが市政に参加することの意義や、子どもの権利の大 切さについて、理解を深めていただくきっかけになると幸いです。 最後に、子ども議員の活動を支援してくださった保護者をはじめ、サポータ ーなど関係の皆様に深く感謝を申し上げます。 平成 27 年3月 札 幌 市 長 目 次 Ⅰ 平成 26 年度札幌市子ども議会次第・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 1 Ⅱ 子ども議員・サポーター及び本会議出席者名簿・・・・・・・・・・ 2 Ⅲ 本会議録・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 1.開会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 2.札幌市長・札幌市議会議長・副議長入場・・・・・・・・・・・ 4 3.札幌市議会議長あいさつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 4.平成 26 年度札幌市子ども議会の概要説明 ・・・・・・・・・・ 5 5.個別テーマに係る各委員会の提案と答弁・・・・・・・・・・・ 6 ノー モ ア ① No more いじめ委員会(第一委員会)・・・・・・・・・・・ レ ッ 6 ツ ② Let’s!防犯委員会(第二委員会) ・・・・・・・・・・・・ 10 ツリー プランティング ③ さっぽろ×tree planting委員会(第三委員会)・・・・・・・・ 14 ④ 熱烈観光~北の大地~委員会(第四委員会)・・・・・・・・・ 18 ⑤ 札幌市の農業このままで委員会(第五委員会)・・・・・・・・ 22 6.再質問・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 7.共通テーマに係る各委員会の提案発表・・・・・・・・・・・・ 31 8.意見交換・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 9.平成 26 年度札幌市子ども議会提案書手交・・・・・・・・・・ 43 10.札幌市長あいさつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44 11.札幌市議会議長・副議長講評・・・・・・・・・・・・・・・・ 45 12.閉会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47 Ⅳ 平成 26 年度札幌市子ども議会資料 ・・・・・・・・・・・・・・ 48 ・ 1.個別テーマ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49 ノー モ ア ① No more いじめ委員会(第一委員会)資料・・・・・・・・・・ 49 レ ッ ツ ② Let’s!防犯委員会(第二委員会)資料・・・・・・・・・・・ 50 ツリー プランティング ③ さっぽろ×tree planting委員会(第三委員会)資料・・・・・・ 51 ④ 熱烈観光~北の大地~委員会(第四委員会)資料・・・・・・・ 52 ⑤ 札幌市の農業このままで委員会(第五委員会)資料・・・・・・ 53 2.共通テーマ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55 ノー モ ア ① No more いじめ委員会(第一委員会)資料・・・・・・・・・・ 55 レ ッ ツ ② Let’s!防犯委員会(第二委員会)資料・・・・・・・・・・・ 55 ツリー プランティング ③ さっぽろ×tree planting委員会(第三委員会)資料・・・・・・ 56 ④ 熱烈観光~北の大地~委員会(第四委員会)資料・・・・・・・ 57 ⑤ 札幌市の農業このままで委員会(第五委員会)資料・・・・・・ 58 Ⅴ 委員会開催経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60 Ⅵ 子ども議会通信 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62 Ⅶ 子ども議員・サポーターの声・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 66 Ⅰ 平成26年度 札幌市子ども議会次第 平成27年1月8日(木曜日)午後1時00分~ 1.開 会 2.札幌市長・札幌市議会議長・副議長入場 3.札幌市議会議長あいさつ 4.平成26年度札幌市子ども議会の概要説明 5.個別テーマに係る各委員会の提案と答弁 ノー モ ア ・ No more いじめ委員会(第一委員会) レ ッ ツ ・ Let’s!防犯委員会(第二委員会) ツ リ ー プランティング ・ さっぽろ×tree planting委員会(第三委員会) ・ 熱烈観光~北の大地~委員会(第四委員会) ・ 札幌市の農業このままで委員会(第五委員会) 6.再質問 <休 憩> 7.共通テーマに係る各委員会の提案発表 8.意見交換 9.平成26年度札幌市子ども議会提案書手交 10.札幌市長あいさつ 11.札幌市議会議長・副議長講評 12.閉 会 - 1 - Ⅱ 子ども議員・サポーター及び本会議出席者名簿 子ども議員及びサポーター(73名) ノー モ ア No more いじめ委員会(12名) 白井 美貴 議員 伏見小学校 土坂 菅原 里菜 議員 発寒西小学校 成田 遠藤 環 議員 石山南小学校 成田 遠藤 遥 議員 石山南小学校 山本 古屋 奈津乃 議員 真駒内桜山小学校 本郷 面出 杏菜 議員 清田南小学校 水戸 サポーター(3名) 田村 研登 春名 恭太朗 本田 采那 レ ッ 柚希 琴音 愛結 颯太 千尋 七海 議員 議員 議員 議員 議員 議員 稲穂中学校 篠路西中学校 屯田北中学校 厚別南中学校 藤女子高等学校 藤女子高等学校 望乃 愛菜 雪充 佳輝 拓真 議員 議員 議員 議員 議員 宮の森中学校 北海道教育大学附属札幌中学校 新川西中学校 北広島高等学校 札幌創成高等学校 議員 議員 議員 議員 議員 議員 屯田北中学校 西岡中学校 啓明中学校 手稲中学校 札幌旭丘高等学校 藤女子高等学校 議員 議員 議員 議員 議員 議員 元町中学校 伏見中学校 西岡中学校 札幌平岸高等学校 札幌北陵高等学校 札幌藻岩高等学校 ツ Let’s!防犯委員会(11名) 西舘 あいね 議員 新光小学校 高岡 菫 議員 共栄小学校 藤坂 唯菜 議員 手稲北小学校 吉川 すず 議員 伏古北小学校 若菜 美咲 議員 手稲北小学校 岩澤 義悦 議員 中央中学校 サポーター(2名) 木村 拓真 宮本 万里子 ツリー 齊藤 笹森 桐木 小山 長田 プランティング さっぽろ×tree planting委員会(13名) 長谷川 愛璃 佐藤 佑樹 議員 駒岡小学校 長谷川 鈴華 湊 真之 議員 山の手南小学校 湯沢 澪央 議員 日新小学校 金澤 菜々珠 笹木 祥歩 氏川 祐依 議員 新川小学校 遠藤 才織 議員 伏見小学校 三上 麗 小松 瑠菜 鈴木 万祐子 議員 伏見小学校 村田 真一 議員 東苗穂小学校 サポーター(3名) 酒田 大輔 佐々木 育美 松浦 史征 熱烈観光~北の大地~委員会(13 名) 今枝 心優 議員 石山南小学校 小澤 美由紀 議員 緑丘小学校 田畑 快 議員 北海道教育大学附属札幌小学校 板井 暖 議員 緑丘小学校 金澤 千鶴 議員 緑丘小学校 濱島 萌音 議員 琴似中央小学校 二渡 遥紀 議員 緑丘中学校 サポーター(2名) 菊池 直人 戸ノ崎 尚仁 菅原 木村 苗加 深堀 見込 木村 - 2 - 弥寿羽 こはく 亜也人 麻菜香 将太 あおい 札幌市の農業このままで委員会(12名) 笠井 瑞樹 議員 佐々木 司 議員 神 真貴 議員 鈴木 絢音 議員 西村 航 議員 山下 知大 議員 サポーター(2名) 田中 雄太 山田 清田南小学校 清田緑小学校 手稲山口小学校 栄緑小学校 共栄小学校 円山小学校 佐々木 花鈴 工藤 雄太 小林 祐人 渋谷 鴻 小林 優斗 金澤 輝儀 議員 議員 議員 議員 議員 議員 西陵中学校 幌東中学校 信濃中学校 東白石中学校 札幌開成高等学校 札幌北斗高等学校 純也 出席した札幌市の職員 札 幌 市 長 副 市 長 副 市 長 教育委員長 教 育 長 市民まちづくり局長 上田 生島 井上 山中 町田 池田 文雄 典明 唯文 善夫 隆敏 佳恵 さん さん さん さん さん さん 都市計画担当局長 子ども未来局長 みどり環境担当局長 経 済 局 長 観光文化局長 建 設 局 長 若松 岸 今井 荒井 可児 吉岡 郁郎 光右 啓二 功 敏章 亨 さん さん さん さん さん さん 列 席 者 札幌市議会議長 高橋 克朋 さん 札幌市議会副議長 - 3 - ふじわら 広昭 さん Ⅲ 本会議録 午後1時00分開会 1.開 会 ○深堀麻菜香議長 皆さん、こんにちは。 これから、平成26年度札幌市子ども議会を開会します。 本日の出席子ども議員数は52人です。私は、議長を務めます深堀麻 菜香です。よろしくお願いいたします。 2.札幌市長・札幌市議会議長入場 ○深堀麻菜香議長 初めに、上田市長さんと、いつもこの議場で議長、副議長を務めてお られる札幌市議会の高橋議長さん、ふじわら副議長さんを拍手でお迎えしたいと思います。 〔上田市長、高橋議長、ふじわら副議長入場〕(拍手) ○桐木雪充副議長 僕は、副議長を務めます桐木雪充です。きょうは、僕たち子ども議員 が考えた札幌市への提案を、上田市長さん、高橋議長さんを初め、提 案に関係する仕事をされている市役所の職員の皆さん、傍聴に来てく ださっている方々に聞いてもらえることをとてもうれしく思います。 また、僕たちが提案をまとめるまでの間、力になってくれたサポー ターのお兄さん、お姉さん、ありがとうございました。 これから、僕たちが考えた提案を発表しますので、皆さん、よろしくお願いします。 3.札幌市議会議長あいさつ ○深堀麻菜香議長 ここで、札幌市議会の高橋議長さんから御挨拶をいただきたいと思い ます。よろしくお願いします。 ○高橋克朋札幌市議会議長 子ども議員の皆さん、こんにちは。 私は、札幌市議会議長の高橋克朋です。そして、私の隣に座ってい るのが副議長のふじわら広昭さんです。どうぞよろしくお願いしたい と思います。 ようこそ、札幌市議会の本会議場にお越しいただきました。 この札幌市議会は、大正11年にできてからもうすぐ100年を迎える - 4 - という歴史のある市議会でもあります。現在は68人の議員がそれぞれの区から選ばれて、 皆さんと一緒のまちづくりについての思いを持って議論をする大切な本会議場なのです。 日ごろは、今お話ししたように、68人の議員が、もっともっと札幌を住みやすくするた めにはどうすればいいかをいろいろな角度からみんなで話し合いをして、ルールづくりや まちづくりの方針を決めていくという本会議場でもあります。 皆さんは、昨年9月から、それぞれの委員会に分かれて、我々市議会議員と同じように、 どうすれば札幌のまちがもっと住みやすくなるのか、そんな思いを持ちながら、7回にわ たって議論してきたと伺っております。きょうは、緊張することがあるかもしれませんけ れども、その7回にわたった議論をしっかりと踏まえて、元気に提案して発表していただ きたいと思います。 札幌市の上田市長を初め、市の職員の方が皆さんの質問や提案に真摯に答えてくれます ので、何でも言っていただければいいのかなと思っております。私も、ふじわら副議長も その提案を大変楽しみにしてまいりましたので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 なお、きょうの本会議場はインターネットで中継されておりますが、私たちの本会議も インターネットで中継されておりますので、機会があればぜひ見ていただきたいと思いま す。 最後になりますが、保護者の皆さん、サポーターの皆さん、ようこそ本会議場にお越し いただきました。きょうまで、こうして皆さんをサポートしていただきましたことに心か ら感謝を申し上げて、冒頭の挨拶にかえさせていただきたいと思います。 きょうは、どうぞよろしくお願いいたします。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 4.平成26年度札幌市子ども議会の概要説明 ○深堀麻菜香議長 それでは、桐木副議長から、平成26年度札幌市子ども議会の概要につ いて説明してもらいます。 ○桐木雪充副議長 これから、平成26年度札幌市子ども議会について説明します。 僕たち子どもには、自分にかかわることに参加することができるという意見表明権があ ります。意見表明権は、1989年に国連総会で採択された子どもの権利条約や、条約の考え 方を基本として制定された札幌市子どもの最善の利益を実現するための権利条例において、 子どもの大切な権利の一つとして定められています。子ども議会は、小学5年生から高校 生までの子どもが、まちづくりについて学びながら、意見表明権の理念に基づき、札幌市 の一員としてまちづくりの提案をするものです。 僕たち子ども議員は、9月20日からこれまで、五つの委員会に分かれて、委員会ごとに - 5 - 決めた個別のテーマと全委員会共通のテーマについて7回にわたり話し合いを行ってきま した。個別テーマについては、市役所の職員の方を招いて勉強会をしたり、さまざまな資 料を読んだりして、札幌をよりよくするためにはどうすればよいかを考え、提案をつくり ました。また、共通テーマでは、誰もが快適で暮らしやすいまちにするためにはどんなと ころにどんなものがあればいいかについて提案を考えました。 きょうは、個別テーマの提案について、上田市長さんを初め、市役所の皆さんから答弁 をしていただき、また、共通テーマでは、僕たちが考えた誰もが快適で暮らしやすいまち にするためにはどんなところにどんなものがあればいいかについて、皆さんと意見交換を 行います。これから僕たちが発表する提案や意見が今後の札幌のまちづくりに生かされる ことを願います。これで、僕からの説明を終わります。 5.個別テーマに係る各委員会の提案と答弁 ○深堀麻菜香議長 それでは、最初に、個別テーマについて、各委員会の提案発表を始め ます。提案を発表するときに、各委員会が作成したポスターなどを議場の中で御紹介しま すが、お手元にお配りしている資料の中にもポスターなどの写真がありますので、そちら もごらんください。 ノー モ ア ノー モ ア 最初は、No more いじめ委員会の提案です。No more いじめ委員会の皆さん、よろしく お願いします。 ノー モ ア 〔No more いじめ委員会子ども議員登壇〕 ノー モ ア ①No more いじめ委員会(第一委員会) ノー ○古屋奈津乃議員 モ ア こんにちは。No more いじめ委員会です。 私たちは、いじめ問題の対応に疑問を感じたため、いじめを解決するためにはどうした らいいのかについて話し合いました。いじりからいじめに発展してしまったりするため、 いじめの発生を防ぐのは難しいです。 - 6 - ○遠藤環議員 私たちは、起きているいじめを減らすことを中心に議論し、相談したくて も相談場所や相談方法がわからないため、相談できない人が多いということがわかりまし た。 ○菅原里菜議員 いじめを相談できる場所は学校や教育委員会の窓口もありますが、札幌 には、子どもアシストセンターというところがあり、無料の電話やメールでも相談できま す。そして、いじめだけではなく、いろいろなことを相談できることもわかりました。 ○白井美貴議員 しかし、アシストセンターで相談に乗ってくれる人がどんな人なのか、 相談したことを言いふらされるのではないかという不安から、相談することに抵抗が生ま れます。 ○遠藤遥議員 そこで、いじめられている人が抵抗なく相談できるようにするため、アシ ストセンターについての子ども向けの広報の仕方の改善を提案します。 ○面出杏奈議員 これまでは、広報は紙が多かったので、文字が小さく、量も多くなりが ちでした。そのため、子どもにとっては見づらく、読む気が起きず、すぐに捨ててしまう という問題がありました。 ○成田愛結議員 このことから、広報物を捨てにくく、手元に残してもらえるような定規 などの文房具に連絡先や相談窓口の名前、キャラクターなどを印刷するといいと思います。 ○土坂柚希議員 また、解決までの流れを漫画にしてたくさんの人に読んでもらうように すると、読む気も起こると思います。 例えば、漫画を冊子にして教室に1部ずつ置いてもらうと、関心が深まり、相談しやす くなります。 ○成田琴音議員 そして、文章での広報だけでは情報量も知る機会も少ないため、どのよ うに解決してくれるのかもわからず、まだ相談しづらいです。 ○水戸七海議員 例えば、アシストセンターの職員さんによる講演会を、児童会館だけで はなく、小・中・高校で行い、質疑応答の時間も設けます。そうすると、紙で書くよりも、 人が直接説明するので、アシストセンターの活動内容について、より多くの人の理解が深 まります。 ○本郷千尋議員 そのため、いい印象に変わったり、どんな人がどんな思いで相談に乗っ - 7 - てくれるのかという不安や疑問が解消されます。また、広報物に載っていないことも聞け るので、情報量がふえます。 ○山本颯太議員 このように、子ども向けの広報や学校での講演会をすることで、相談す る人の抵抗がなくなり、相談者がふえ、早期にいじめ問題が解決します。 そうすることで、札幌市の子どもたちは、いじめに悩まされずに、以前よりもより自分 らしく、快適に過ごすことができるようになるのではないでしょうか。 ノー モ ア 以上で、No more いじめ委員会の提案を終わります。 ノー モ ア 〔No more いじめ委員会子ども議員降壇〕 ○深堀麻菜香議長 ただいまの提案について、お答えをいただきたいと思います。 上田市長さん、よろしくお願いします。 ○上田文雄市長 提案をどうもありがとうございました。 子ども議会は、年に1度、君たちの先輩や仲間たちにおいでいた だきます。その中で必ず問題になるのは、いじめの問題です。それ だけ多くの子どもたちにとっていじめという問題が広く、深く皆さ ん方を悩ませる事柄になっているのだということをいつも深刻に受 けとめているところです。 先ほどの御提案の中でもお話がありました「子どもの権利条約」、それを実現するため の札幌市の条例としての「子どもの最善の利益を実現するための権利条例」の二つがある わけですが、特に、札幌市では、子どもたちが参加して、自分たちが生き生きと札幌で生 活できる、学校も楽しく行ける、多くの友達と一緒にこのまちで楽しく生活できるように するためにはどうしたらいいのかということを書き込んでいただいた条例ができました。 その中で、皆さんがこのまちで生き生きと生活するために特に大事なこととして、自分の 意見がちゃんと言える子どもたちになってほしいなという思いが込められております。 先ほど、意見表明権のお話がありましたけれども、それがそのことを意味しています。 自分らしく生きるためには、自分の意見をはっきり言えるということ、自分の意見をまと めるためには人の意見をちゃんと聞くことができて、それを理解し、相手方に伝えていく ということが意見を表明することの大事な内容になるということであります。 そして、いじめというのは、大人でもありますが、子どもたちが、人から嫌なことを言 われたり、いじられて、それがだんだんひどくなってきて、陥れるとか、人格を認めない ということをみんなで集団的にやっていくことがいじめという概念に入ると思います。そ ういうことがいつも起こり得る状況をどうやって防止していくかということを、僕たちは 考えなければならないという思いです。それは、人を尊重するということ、人の意見をち - 8 - ゃんと聞くことができる子どもたちになってほしい、大人になってほしいという願いも込 めて、最善の利益を実現するための権利条例というものをつくったのです。 ですから、日ごろの生活の中で、ちゃんと人の話を聞いたり、相手の立場を考えたりす ることで、自分の権利の実現を邪魔されない、邪魔してはいけないという思いをみんなで 持てるような社会にしていきたい、学校にしていきたい、それを保障していこうというの が権利条例であるわけです。 ただ、現実には、日々、この議会でもよく問題になって、御提案にありますように、子 どものいじめが後を絶たない、それに苦しんでいる子どもがたくさんいるということであ りますので、この子どもたちの問題を解決するためにどんな方法がいいのかということで、 札幌市で設けたのが子どもアシストセンターという相談機関です。もちろん、学校で先生 に相談したり仲間たちに相談したり、あるいは上級生に相談したり、いろいろなことがで きると思いますが、そういうところには相談したくない、もっと違うところで相談したい と思っている子どもたちの話をちゃんと聞いてあげて、問題解決をしていこうということ でアシストセンターが設けられております。電話やメールで相談を受けているわけですが、 年間3,500から4,000件ほどの相談が子どもたちから寄せられております。ぜひ、それを使 ってほしいと私たちは思っております。 心配なこととして、相談したことがほかに漏らされると嫌だという気持ちを持っている と今おっしゃっておりましたが、絶対に秘密を守るというのが大前提になっておりますし、 相談を受ける人たちはきちんと訓練を受けた人たちですので、君たちが、匿名であっても、 名前をちゃんと名乗ってくれても、どちらにしても君たちの相談内容を学校に知らせたり することは絶対にしないということだけはお約束していますので、安心して相談してほし いと思っているところです。 それから、広報の仕方が足りないのではないかということで、具体的な方法についての 提案もありました。そのことについては、担当の副市長からお話しさせていただきますが、 秘密は守られますということと、君たちの気持ちをわかってくれる大人が相談に乗ってく れるということだけは信用していただきたいと思いますので、そのことだけ、私からお話 を申し上げたいと思います。 それから、いじめられている子が自分で相談することももちろんあるのですが、それ以 外に、いじめられている子がいるのをそばで見ていて、いじめられている子に対してどう いうことをしたらいいか迷ったり、そういう相談にも乗ってくれますので、いろいろな意 味でアシストセンターを活用していただきたいと思います。 小学生は電話が多いようです。そして、中学生ぐらいになるとメールがすごく多いのだ そうです。ぜひ活用していただきたいと思います。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。井上副市長さん、よろしくお願いします。 - 9 - ○井上唯文副市長 この関係を担当しております副市長の井上です。 子どもアシストセンターの広報の仕方についてであります。 まず、お礼を申し上げます。子どもアシストセンターに関する広報 は、基本的には皆さん方が対象ですので、実際に配っている人たちに いろいろと御意見をいただいたのは大変ありがたいと思っています。 まずは感謝を申し上げます。 広報の仕方について、少し説明させていただきます。 まず、全小・中学生に配布していますのは、このカードです。ひとりで悩まないでくだ さいと書いて、電話番号を書いた子どもアシストセンターのカードを全小・中学生にお配 りしています。それから、リーフレットも、小学校1年生と4年生と中学校1年生に配布 しています。それから、ポスターも貼ってもらっています。それから、学校を通して、お 父さん、お母さん方に「あしすと通信」というものもお配りしております。それから、各 ディーブイディー 学校で見られるように、いじめとアシストセンターのことを説明した D V D も学校にお 配りしております。いろいろと広報しておりますが、御指摘がありましたように、字が大 変多いので、皆さん方が興味を持つように、もっともっと工夫する必要があるということ を改めて感じましたので、その点については再度検討したいと思います。 それから、文房具にアシストセンターの宣伝を入れてくれるとずっと持っているという 大変いいアイデアをいただきました。一つ考えなければならないのは、文房具をつくると きにはどうしてもお金がかかりますので、そのお金がどれぐらいになるかをきちんと考え ないと難しいこともあろうかと思っております。 それから、紙で配りますと、字が多いのでなくしてしまうということなので、教室に一 つ、もっと大きなものでアシストセンターのことがわかるようなものを置いておくことも 考える必要があるかもしれないと思いました。 それから、実は、学校で子どもアシストセンターに関する出前授業もやっております。 小学校、中学校を対象にやっているのですが、出前授業の回数が少ないので、これらにつ いても、もっと数をふやすようにしていきたいと思います。 いろいろと参考になる御意見をいただきましたので、その点について再度検討しながら、 アシストセンターが、より多くの子どもの頼りになるように、いろいろと考えてまいりた いと思います。本当にありがとうございました。 レ ○深堀麻菜香議長 レ ッ ッ ツ す。Let’s!防犯委員会の皆さん、よろしくお願いします。 レ ッ ツ 〔Let’s!防犯委員会子ども議員登壇〕 レ ッ ツ ありがとうございました。続きまして、Let’s!防犯委員会の提案で ツ ②Let’s !防犯委員会(第二委員会) - 10 - レ ○西舘あいね議員 ッ ツ こんにちは、Let’s!防犯委員会です。 私たちは、地域が協力して子どもを守れるまちをつくるためにはどうすればよいかを話 し合ってきました。 ○藤坂唯菜議員 まず、子どもの防犯意識の問題です。 現状を見てみると、小学生、中学生、高校生と学年が上がるにつれて子どもの防犯意識 が低下するという傾向があります。 ○笹森愛菜議員 ですから、子どもが興味を持てる、防犯意識を高める取組が必要です。 例えば、現在、小学1年生に配布している防犯ブザーのデザインの改良です。この防犯ブ ザーは、長期間使う人が少ないのが実態です。これを子どもたちでデザインを考案して配 布することにすれば、より長く使いたいと思えるようになると考えます。 ○吉川すず議員 また、子ども110番の家についてですが、小学校の校区ごとにキャラク ターを作成したりスタンプラリーを行ったりして子どもたちに周知を行うとよいのではな いでしょうか。 ○若菜美咲議員 次に、地域防犯についてです。 大人と子どもが協力し合える地域防犯活動を行う必要があると考えます。なぜなら、住 民の交流が多い地域では犯罪が起こりにくいと思うからです。 ○岩澤義悦議員 札幌市内では、平成25年の窃盗件数が1万2,932件で、この年の全犯罪 件数の66.6%もあり、その中には自転車盗やタイヤ盗、車上荒らしなど、地域の防犯活動 によって減らせる犯罪が多く含まれています。このような小さな犯罪を防ぐことが重大犯 罪の芽を摘むことにつながります。そして、犯罪を減らすのに効果的な地域の交流をふや していくには、大人の意識を変える必要があります。 - 11 - ○齊藤望乃議員 現時点の地域には、挨拶をしない大人がいる、パトロールを行う町内会 が少ない、街路灯が少なく夜道が暗いなど、大人では気づかないような問題点もあります。 ですから、町内会等で大人と子どもがその地域での問題点を話し合う機会をふやし、必要 があれば市に提案をしたらよいと思います。 ○小山佳輝議員 また、子どもと大人が触れ合える活動を行い、暮らしやすく、笑顔で過 ごすことができるようなまちづくりを目指します。そして、地域で防犯に対するさまざま な取組をする際の資金や場所に関して、市には支援をしてほしいと思います。 これらのことを行うことによって、子どもや地域の防犯意識は向上し、また、地域での 交流が活発化することで、地域が協力して子どもを守れるまちが実現できるのではないで しょうか。 レ ッ ツ 以上で、Let’s!防犯委員会の提案を終わります。 レ ッ ツ 〔Let’s!防犯委員会子ども議員降壇〕 ○深堀麻菜香議長 ただいまの提案について、お答えをいただきたいと思います。上田市 長さん、よろしくお願いします。 ○上田文雄市長 提案をありがとうございます。 お話の中で、高学年になればなるほど防犯意識が低くなっていくということがありまし た。ちょっとびっくりしたのですけれども、本当にそうですか。どうしてそういうふうに なるのかな。小学校1年生には防犯ブザーが配布されて、そのときにはお父さん、お母さ ん、あるいは学校の先生から、注意するのだよと言われるのだけれども、大きくなってく ると、自分のことは自分でしなさいという感じで言われなくなる、そしてまた、自分で何 とかできるのではないかという思いがあるから意識がだんだん遠のいていくということな のかもしれないなと思って聞いていましたけれども、そんな感じなのかな。そうですか。 不審者の被害に遭う子どもたちの年齢層というのは、小さい子ばかりではなくて、中学 生になっても嫌な思いをしなければならないこともありますので、自分の身は自分で守る、 危険な目に遭わないようにするためにはどうしたらいいかということは常に意識をしてお かなければいけないと思いました。とても重要な指摘をしていただきましたことをうれし く思います。 それで、具体的な防犯ブザーのデザインの問題は、どういう形でできるかわかりません が、全小学生にデザインを募集して、ことしはこれにしましょうとか、来年はこれにしま しょうという形で決まっていくと、それ自体が防犯意識を向上させることにもなるかと思 いますので、私はいい方法だと思います。 具体的にどうするかについては教育委員会等とも議論しなければなりませんが、今持っ - 12 - ている皆さん、どうですか。防犯ブザーのデザインはださいと思っていますか。余り格好 よくないですか。そうですか。なるべく隠しておきたい感じですか。それは、やっぱりま ずいですよね。いつも手に届くところに持っていたいと思えるようなものにするように子 どもたちの発想を生かしていくのはとても大事なことだと思いますので、今の提案を頂戴 しまして、どこまでできるかを検討させていただきたいと思います。 それから、もう一つ大事な提案をいただきました。防犯、そしてまた、犯罪を起こさな いような状況にするには、地域の人たちの交流が大事だとおっしゃっていただきました。 そのとおりだと思います。犯罪を犯す人たちは、犯罪を犯しやすい場所を選んで犯罪行為 なり人に嫌がられるようなことが行われやすいと言われております。 学問的に言うと犯罪心理学と言われていますが、すぐに捕まってしまうとか、ばれてし まうとか、逃げられないとか、そういうところで犯罪はなかなか起きません。ですから、 地域の中でみんなが仲よくしている、いろいろな人が注意を払っている、見守っている状 況があるところでは犯罪が起きにくい、犯罪に走る人が少ないと一般的に言われておりま すので、地域の皆さん方の交流が緊密になっていけばいくほど犯罪が起こりにくい社会に なっていくと思いますので、そのことはとても大事な提案だったと思います。 そして、その中に子どもたちが参加していくこともとても大事だと思います。大人同士 が仲よくなり、子どもたちもその中に入っていろいろな活動を一緒にやるということです。 例えば、お祭りなどもそうでしょうし、子どもたち同士でも高学年の子が低学年の子ども たちのことをちゃんと見守ってあげることが日常的に行われている地域は、もっと安全な まちになっていくのだろうと思います。 今、とても大事なことばかり御提案いただいたと思いますので、参考にさせていただき ながら、まちづくりに生かしていきたいと思います。 市民まちづくり局長さんからお話がありますので、聞いてください。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。池田市民まちづくり局長さん、よろしくお 願いします。 ○池田佳恵市民まちづくり局長 市民まちづくり局長の池田でござい ます。ただいまの市長の答弁に少し補足させていただきます。 まず、1点目に、子どもの防犯意識を高める活動を行ってほしいと いう御提案でございます。 今、御提案をいただきましたが、防犯ブザーのデザインを考えると いう提案とか、子ども110番の家のキャラクターをつくったり、スタ ンプラリーをしてはどうかという提案をいただきましたけれども、具体的で楽しくなるよ うなとてもいい提案だと思います。 札幌市では、犯罪のない安全で安心なまちづくりの条例をつくっています。その条例に - 13 - 基づいて5年間の基本計画を立てて、市民の皆さんと札幌市が協力して犯罪被害に遭う子 どもたちを一人でも少なくしようという取組を進めています。この計画に基づいて、子ど もの皆さんに防犯ブザーを配布したり、子ども110番の家の支援など、さまざまな取組を 行っているところでございます。 子ども110番の家でございますが、現在、地域で独自に行っていますが、子ども110番の 家の取組を継続してもらって、もっと多くの人々の協力を得て取組を拡大していけるよう、 札幌市の制度として創設しまして、地域の活動を支援していきたいと思います。この制度 では、子ども110番の家を示すステッカーを配付したり、協力してくれた方に何らかの損 害が起きたときにそれを支援するとか、皆さんが参加しやすい活動となるように検討して いきたいと思っています。 それから、2点目にお話がありました大人と子どもが協力して地域の防犯活動に取り組 んでほしいという御提案でございますが、本当にすばらしい提案であると思います。防犯 を未然に防ぐ、地域の防犯力を高めていくことにつながっていきますので、本当によい提 案だと思います。 今も、地域ぐるみで防犯活動が行われています。地域で子どもたちを見守っていこうと いうことで、パトロールをしたり、いろいろな団体がネットワークをつくったり、大変多 く行われています。防犯、子どもの安全に対する関心が地域でもすごく高いと思っていま す。そういう活動を後押しするために、地域ごとにきめ細やかに支援を行っていくことが 大切であると思います。 先ほどありました子ども110番の家の取組でも、110番の家の協力をしてくださる方と子 どもたちの結びつきを深めるために交流会をしたり、110番の家が載った地域安全マップ づくりとかスタンプラリーとか、こういった取組は、大人と子どもが地域の問題点を話し 合って共有するとてもいい機会であると思いますので、多くの地域で実施できるように支 援していきたいと思います。 110番の家に限らず、札幌市では、地域全体でいろいろな課題を共有して、地域が一体 となって連携・協力していって防犯活動を促進するためのきめ細やかな支援を行っていき たいと考えています。 貴重な御意見、御提案をありがとうございました。 ツリー ○深堀麻菜香議長 プランティング ありがとうございました。次は、さっぽろ×tree planting委員会の提案 ツリー プランティング です。さっぽろ×tree planting委員会の皆さん、よろしくお願いします。 ツリー プランティング 〔さっぽろ×tree planting委員会子ども議員登壇〕 ツリー プランティング ③さっぽろ×tree planting委員会(第三委員会) ツリー ○湊真之議員 プランティング こんにちは。さっぽろ×tree planting委員会では、観光客の方に緑を印象づ - 14 - けるまちづくりについて話し合いました。 ○湯沢澪央議員 札幌市には、年間1,360万人の観光客が訪れており、多くは札幌駅をお り立ったところから札幌というまちを目で見て感じるのではないでしょうか。すなわち、 札幌について最初に受ける印象が札幌市のイメージになると考えられます。 そこで、私たちは、観光客の方に緑あふれるまち札幌を印象づけるために、これまで以 上の緑化が必要だと考えました。 ○遠藤才織議員 検討した場所は、札幌駅前広場と市内の道路です。 まず、観光客の方が多く利用すると思われる駅前広場ですが、既に樹木や植栽など緑化 が進められておりますが、緑あふれるまち札幌を印象づけるには少し弱いと思われます。 ○氏川結依議員 例えば、タクシーシェルターなどの屋根にグリーンカーテンやつたを取 りつけたり、イベントなどで使用していない空きスペースにプランターを並べたりなどの 緑化をしてみてはどうでしょうか。 ○村田真一議員 広場のあちこちに緑化を取り入れることで、緑あふれるまち札幌を印象 づけることができ、夏場の涼にもつながると思います。また、空きスペースを活用するこ とで、ごみのポイ捨て防止にもつながると思います。 ○長谷川鈴華議員 また、観光客の方は、駅前通を初めとした市内の道路を、徒歩で、あ るいはバスやタクシーなどを利用して通る際に、中央分離帯や歩道の植樹ますの植栽も目 にすることになると思います。ところが、中央分離帯や植樹ますの土がむき出しになって いたり、空きスペースになっている場所が多いように見受けられました。 そこで、その空きスペースに草花を植えたり、手入れの簡単な球根を植えてみてはどう でしょうか。これにより、景観がよくなるとともに、植樹ますの植栽により、木の根元に - 15 - 自転車をとめたり、木と自転車を結わえたりする行為も減り、環境保護にもつながると考 えました。 ○笹木祥歩議員 しかし、上記に述べたことを札幌市及び植樹や植栽などのボランティア 団体だけで行うことは厳しいかと思われます。 そこで、私たち子どもも積極的にボランティアに参加していきたいと思います。 ○金澤菜々珠議員 これまでも、行政及び植樹や植栽を行う各ボランティア団体がチラシ や広報などでボランティア活動の実施についてお知らせしているかと思いますが、今後は、 子どもたちが理解しやすい表記を用い、子どもにとって身近な形で情報を提供していただ けると、ボランティア活動に参加しやすくなると思います。 ○小松瑠菜議員 観光客の方々に緑あふれるまち札幌を印象づけるには、札幌市をはじめ とした大人の力が必要です。私たち子どもも意欲的、積極的に緑をふやす取組にかかわる ことで、北海道らしい緑あふれる印象を将来に継承していけると思います。 ツリー プランティング 以上で、さっぽろ×tree planting委員会の提案を終わります。 ツリー プランティング 〔さっぽろ×tree planting委員会子ども議員降壇〕 ○深堀麻菜香議長 ただいまの提案について、お答えをいただきたいと思います。上田市 長さん、よろしくお願いします。 ○上田文雄市長 どうもありがとうございました。 緑あふれるまちにしたいという皆さんの気持ちがとてもよく伝わってきました。ありが とうございます。 僕も、市長になって、このまちが緑あふれるまちになってほしいという思いで、毎年、 植樹活動をたくさんやってまいりました。札幌は、年間7万本ぐらいずつの木を植えてい ます。大変な数ですが、ボランティアの皆さん方にお手伝いいただいたりしながら、かな り郊外に木をたくさん植えていっております。ただ、そういう形で緑豊かなまちにしてい くことはやっているのですが、みんなが生活しているまちの中で緑を感ずることをふやす のはとても難しい状況にあることは御指摘のとおりだと思います。 駅前通といっても、みんなコンクリートで埋め尽くされておりますし、そこに大きな木 がたくさん植えられていて、緑が本当に豊かになるには、かなり限界があることも間違い ありません。 それから、本州なんかに行きますと、歩道あたりにもたくさんの街路樹が豊かにありま すが、札幌の場合は雪があります。背の高い木はいいのですが、背の低い木はなかなか厳 - 16 - しい状況にありますので、それがなかなか植えられません。雪が多いことによって、見た 目が本当に緑いっぱいというふうにはなかなかならないという事態も引き起こされてきま す。しかし、私たちは、このまちが緑豊かなまちになるにはどうしたらいいのかをみんな で一緒に考えたいと思います。 そして、特に観光客の皆さん方が、とても多いまちでもありますので、札幌のまちが快 適でいいまちだなと思ってもらえるようにするために、必ず皆さんが通る場所、駅前通や 札幌駅について、もっともっと緑が豊かになるような努力をしていかなければならないな と思います。 植えるのが難しければ、そこにプランターなどを置いて花を飾ったり、街路樹のますに 花を植えるという御提案ですが、とてもいい提案だと思いますし、今、ボランティアの皆 さんにもたくさんお手伝いをいただきまして、町内会の皆さん方にも毎年手入れをしてい ただくということでお手伝いをいただきながら、札幌は比較的きれいなまちになっている のではないかと思います。 外国の皆さん方は、私の部屋に表敬訪問でおいでになります。皆さんは札幌の印象をす ぐに述べられますが、とてもきれいなまちですねと言っていただけます。皆さんもそう言 われると気持ちいいと思いますが、札幌市長として、外国の方々にとてもきれいなまちで すねと言われると、とてもうれしく思いますし、このまちを誇りに思うことができます。 そういうまちづくりをこれからも進めていくために、木が無理であれば花を、ごみなどは 全然落ちていないという清潔なまちを目指して努力していきたいと思っております。 もっと具体的にどんな方法があるのかにつきましては、生島副市長がお答えいたします ので、お聞きください。以上です。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。生島副市長さん、よろしくお願いします。 ○生島典明副市長 緑を担当している副市長の生島です。 まず、皆さんが緑について関心を持っていただいて、テーマとして 取り上げてくれたことにお礼を申し上げたいと思います。 ここでは、二つのことがあるかと思いました。一つは、具体的にど ういうアイデアで緑をふやしていくかということです。その中で、私 が大変おもしろく思ったのは、タクシーシェルターを利用したグリー ンカーテンです。これは、私たちはちょっと思いつきませんでした。今も、札幌駅前広場 ジェイアール をごらんいただくと、 J R 北海道の皆さんなどがプランターを置いています。それをも っと立体的にやったらどうだという非常に新鮮な提案をいただいたと思っております。 もう一つは、植えた後にどう管理していくかということです。プランターというのは、 土があれしかありませんから、水やりをしないと枯れてしまいます。そういう意味でいく と、特に都心部の緑化をするときには、維持管理をどうやっていくかが必要だということ - 17 - です。 そこで、子どももボランティアとしてやりたいのだというお話を聞いて、私は非常に心 強く思いました。実は、今も、小学校でマイタウン・マイフラワープランをやっていただ いていて、204校ある小学校のうちの174校に取り組んでいただいていて、校内のプランタ ーや植樹ますに植えていただいています。また、ことしから、市内全小学校に呼びかけて、 小学校が育てた花を周辺の企業に置く取組も進めているところです。それ以外に、私自身 もそうですが、私の町内会でも植樹ますに花を植えています。そのときに、私も含めてそ うですが、おじさん、おばさんでやっています。そこで、皆さん方のような子どもも本当 はやりたいのだということを私は新鮮に受けとめました。私たちは、いろいろな手段を通 じてそんなことを広めていきたいと思っています。 それ以外にも、たくさんのボランティアの方が活動しています。例えば、タウンガーデ ナーという名前で登録していただいています。タウンというのはまちです。ガーデナーと いうのは、英語で公園のことをガーデンと言いますよね。公園を管理するような人で、や や専門的な知識を持った人の登録もしています。 そこで、ここからはややコマーシャルですが、1月27日から30日までの間、駅前通の地 下歩行空間で、ガーデナーの人たちがどんな活動をしているかをお知らせする展示もやる ことにしています。ぜひ、そういうものもごらんになっていただければと思います。 ボランティアの活動は本当に重要なことだと思っています。緑化は、札幌全域で幅広く やっていく必要があります。そのときには、役所の人あるいは専門業者だけではなくて、 札幌市民全員がそれに取り組んでいくことが、みんなで札幌のまちをきれいにしていくぞ、 緑あふれるまちにしていくぞという気持ちのあらわれでもありますから、皆さんとともに 札幌を緑あふれるまちにしていきたいなと思っています。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 ここで、議事の進行を副議長に交代します。 ○桐木雪充副議長 次は、熱烈観光~北の大地~委員会の提案です。熱烈観光~北の大地 ~委員会の皆さん、よろしくお願いします。 〔熱烈観光~北の大地~委員会子ども議員登壇〕 ④熱烈観光~北の大地~委員会(第四委員会) ○田畑快議員 皆さん、こんにちは。熱烈観光~北の大地~委員会です。 僕たちは、外国人観光客に何度も札幌市に来てもらうにはどうしたらよいかを話し合い ました。 - 18 - ○今枝心優議員 最近、札幌市には、いろいろな国から観光客が訪れています。そこで、 一度来た観光客が繰り返し何度も来てくれる方法について幾つか提案します。 ○二渡遥紀議員 まずは、交通の便についてです。 札幌市内で人気がある観光地の多くは、中心部より離れていて、地下鉄で直接行くこと はできません。そのため、地下鉄からバスなどを乗り継いで行く必要があります。 ○木村あおい議員 しかし、初めて札幌に来た外国人が何十通りもある行き先のバスの中 から自分の行きたいバスを選んで乗ることはとても難しいことだと思います。 ○小澤美由紀議員 そこで、中心部から離れた観光地へ行くためのシャトルバスやタクシ ーについて提案します。具体的には、札幌の中心地である大通や札幌駅から郊外にある観 光地へシャトルバスを運行すると、初めて来た外国の人でも手軽に郊外の観光地へ行くこ とができると思います。 ○濱島萌音議員 また、交通費が高いという意見も上げられているので、バスやタクシー などの割引券があるともっと移動がしやすくなるのではないかと思います。 ○苗加亜也人議員 次に、小さい子どもを連れた家族向けのサービスです。 札幌市では、平成24年度に外国人個人観光客動態調査を行いました。 ○金澤千鶴議員 その結果を見ると、外国人観光客は、ベビーカーなどのレンタルサービ スが欲しい、子どもが遊べる場所をふやしてほしいなど、小さい子どもを連れた家族向け のサービスを望んでいることがわかりました。 - 19 - ○木村こはく議員 そこで、小さい子どもを連れた外国人観光客が一日中楽しめるような お店や施設が入った複合ビルについて提案します。 例えば、外国語で書かれた絵本が置いてある図書館だったり、ベビーカーの貸出しスペ ース、子どもを少しの間預けておける託児所などが一つの建物にまとまっていると、利用 しやすいのではないかと思います。 ○見込将太議員 また、フードコートや休憩所を設けるなど、小さい子どもが疲れても休 めるようにすると、一日中いても飽きない施設になるのではないでしょうか。 ○菅原弥寿羽議員 こうすることで、外国人観光客がふえ、札幌がもっとにぎやかになる と思います。 これで、熱烈観光~北の大地~委員会の提案を終わります。 〔熱烈観光~北の大地~委員会子ども議員降壇〕 ○桐木雪充副議長 ただいまの提案について、お答えをいただきたいと思います。上田市 長さん、よろしくお願いします。 ○上田文雄市長 ありがとうございます。 我がまち札幌にたくさんのお客さんが来てほしい、外国人はどうやったら札幌をよく楽 しむことができるだろうか、いろいろな観点で勉強して、発表していただきました。本当 にありがとうございます。 このまちにたくさんの方においでいただいて、いろいろな方にいい印象を持ってもらい たい、そしてまた、おいでいただきたいと思いながら、まちをきれいにしたり、まちを楽 しんでいただくための工夫をしているつもりでありますが、交通の便だとか、どこにいる と楽しめるかという情報発信などの工夫について、これからもっともっと進めていかなけ ればならないと思っております。 特に、外国人観光客は、ここ一、二年、とてもふえまして、100万人を超えました。皆 さん御承知だと思いますが、多いのは、台湾、香港、中国、韓国、タイ、シンガポールの 順序になっております。これらの方々が繰り返し札幌においでいただけるようにするには、 いろいろなまちの魅力を高めていくことがとても大事だと思っております。その中で、家 族で遊べる場所、例えばモエレ沼公園や芸術の森など、一日いても飽きない場所で遊んで もらうための交通の便をどうしたらいいかについて、シャトルバスのお話がありましたが、 真剣に考えなければならないことではないかと思ってお聞きしておりました。 具体的な対策については、観光文化局長からお話があると思います。 一番の基本は何かというと、お客様がおいでになったときに、札幌市民がどういう心構 - 20 - えでお迎えするのか、おもてなしの心をみんながどうやって表現していくかが大事ではな いかと思います。 そこで、市民が、何しに来たのだという顔をしているとか、ようこそおいでいただきま したと言っていただけるような表情を持った市民なのかどうなのかが大事ではないかと思 っております。 きょう、皆さん方にスマイルバッジをつけてもらっていますが、これは、札幌市民が笑 顔になるまちにしようということでつくったものです。笑顔で観光客の皆さん方をお迎え する、ちょっと困っているようなことがあれば御案内できる、親しくしましょう、よく来 ていただきましたと言える心を僕たちは育てていくことが観光客の皆さん方にとってはこ のまちを好きになってもらう大きな要素だと私たちは考えています。そんな意味で、これ からもスマイルバッジを大事にしていただきたいと思います。 笑顔は世界共通です。笑顔をつくっていると、相手も必ず心がやわらかくなります。そ うすると、このまちは温かいまちだなと思ってくれると思います。もう一つは、言葉をか けることができるかどうかです。今言いましたように、台湾、香港、中国は英語圏ではな いのですが、英語は世界共通語になりつつありますので、少しぐらいはしゃべれるように する努力をしたらどうかと思います。小学生、中学生ですから、まだまだ勉強ができる世 代だと思いますので、日本語以外の言葉を使えるように勉強して、まちに出て外国の方を 見かけたら話しかけてみて、このまちがどんなにすてきなまちなのかを表現できるように することができるといいなと思っております。 観光文化局長がつけ加えてお答えいたしますので、聞いてください。 ○桐木雪充副議長 ありがとうございました。可児観光文化局長さん、お願いします。 ○可児敏章観光文化局長 観光文化局長の可児でございます。私から、 具体的な取組についてお答えします。 提案は、大きく二つあったかと思います。都心部から郊外にある観光 地に行く交通手段、シャトルバスやタクシーがいいのではないかという お話でした。これは、外国人観光客に限った問題ではなくて、国内から の観光客にとっても本当に大きな課題になっているところでございます。 そうしたことから、昨年の夏、大通公園とモエレ沼公園、さとらんどを直接結ぶシャト ルバスを試験的に運行してみました。多くの市民や観光客に利用されまして、非常に好評 だったところでございます。今後は、皆さんからの提案も参考にさせていただきながら、 札幌の都心部と観光地をダイレクトに結ぶ交通手段のあり方について、本格的に検討して いきたいと考えております。 こういった取組の中で、外国人観光客にも快適で安心して市内を移動していただける工 夫をしていきたいと考えているところでございます。 - 21 - もう一つ、小さな子どもを連れた家族向けサービスの点でございます。 子ども連れの家族のことを考えながら観光のおもてなしを充実させていくことは、今、 市長からもお話がありましたが、非常に重要だと考えております。 実は、ベビーカーの貸出しについて、平成24年に、地下鉄大通駅のコンコースを活用し て、実験的に実施したところです。そのときも、多くの利用者から高い評価を得たところ でございます。あそこは、今、再整備をしてございますので、今後、具体的な実現に向け てこれらの取組を支援していきたいと考えているところでございます。 また、御提案をいただいた複合ビルについて、子どもも楽しめる充実したビルをつくっ てはどうかということでございます。 確かに、それはすばらしいアイデアですが、新たにそれをつくるとなると、非常に大き なお金がかかるというのが問題でありまして、なかなか簡単にはできないと思っています。 しかし、皆さんはひょっとしたら気がついているかもしれませんが、御提案にあったベビ ーカーの貸出し、託児所、フードコート、休憩所、映画館というキーワードを既に備えて いる施設があるのではないかと思います。それは、民間が運営している大型ショッピング センターがそういう施設になっているのではないかと思います。都心部では、札幌ファク トリーやアリオ札幌が代表的かと思っています。こういった施設では、外国人観光客のシ ョッピングにも対応できるように、英語版のフロアガイドをつくったり、外国語を話せる 店員を置いたりするような工夫を行っているところでございます。 ただ、初めて来た外国人は、こういった施設がどこにあるのかがなかなかわかりにくい という問題点がございます。そこで、子どもたちが楽しめるような施設の情報をまとめて、 外国人にもわかりやすいパンフレットなどをつくって、子ども連れの観光客向けの情報発 信をしっかりと強化していきたいと考えているところでございます。 私からは以上です。 ○桐木雪充副議長 ありがとうございました。次は、札幌市の農業このままで委員会の提 案です。札幌市の農業このままで委員会の皆さん、よろしくお願いします。 〔札幌市の農業このままで委員会子ども議員登壇〕 ⑤札幌市の農業このままで委員会(第五委員会) ○山下知大議員 こんにちは。札幌市の農業このままで委員会です。 私たちは、札幌の農業について話し合いました。 ○西村航議員 札幌市の農家の数は、昭和35年をピークに減少を続けております。その理 由としては、農家の跡を継ぐ人が減少していることや農家の収入が不安定であることなど が考えられます。 - 22 - ○鈴木絢音議員 このまま農家の減少が続けば、やがて市内から畑や農業そのものがなく なってしまうかもしれません。そうならないためには、農家の方々が安心して農業を続け られることが重要です。 ○佐々木司議員 札幌を代表する農産物というと、タマネギが思い浮かぶ方が多いと思い ますが、札幌には、タマネギのほかにも、レタスやホウレンソウなど、特色ある魅力的な 農産物が生産されています。 ○佐々木花鈴議員 しかし、残念ながら、札幌の農産物の知名度は低いように感じます。 まずは、多くの人に札幌が農業の産地であるということを知ってもらい、その上で札幌の 農産物をえらんでもらう必要があります。 ○笠井瑞樹議員 そのためには、札幌産であることに付加価値をつけることが重要である と考えました。つまり、札幌の農産物をブランドとして認識してもらわなければなりませ ん。認識されるためには、その魅力について、市民だけでなく、市外の人々によく知って もらうことが必要だと考えます。 ○工藤雄太議員 例えば、札幌黄というタマネギは、ほかの品種よりも肉厚でやわらかく、 ピーアール 甘みが強いことで知られており、札幌ブランドとして P R しやすい農産物だと思います。 札幌黄を足がかりに、ほかの作物も札幌ブランドとして売り出していけるとよいのではな いでしょうか。 ○神真貴議員 また、市民だけではなく、多くの人に認識してもらうため、市内の観光名 所での販売や観光名所でのイベントを開催してはいかがでしょうか。イベントでは、販売 や試食もしてもらいます。また、イベントに注目してもらうためにも、ゆるキャラがいる と効果的だと思います。 - 23 - ○小林祐人議員 そのほかにも、レストランなどで札幌産の作物を使っていることをお客 ピーアール さんに対して P R してもらうのもよいのではないでしょうか。札幌の農産物をブランドと して広く知ってもらうことができれば、農産物の値段を多少高く設定しても、札幌産のも のを選んでくれる人がふえると思います。 ○金澤輝儀議員 その結果、農家の収入がふえ、農家の方々も安心して農業を続けること ができるとともに、今後、新たに札幌で農業を始めてみたいと思う人もふえてくるのでは ないでしょうか。 以上で、札幌市の農業このままで委員会の提案を終わります。 〔札幌市の農業このままで委員会子ども議員降壇〕 ○桐木雪充副議長 ただいまの提案について、お答えをいただきたいと思います。上田市 長さん、よろしくお願いします。 ○上田文雄市長 このままで「いいんかい」、「いけない」というお話だと思います。札 幌のことを心配していただいている皆さん方に本当に感謝を申し上げたいと思います。 専業農家もだんだん減ってまいりまして、札幌の農業がこれから広がっていく状況には ないというのが正直なところかと思います。それでも、今おっしゃいましたように、タマ ネギばかりではなくて、コマツナなんかは生産量が多くて品質もいいということで、札幌 ブランドというのは結構あるようでございます。これからも農業経営を続けていくにはど うしたらいいかというのは、とても大事な問題意識だと思います。 ティーピーピー 皆さん方も新聞などで T P P という言葉を耳や目にしたことがあるかと思いますけれど も、外国から農産物が安く入ってくると、日本の農家の皆さん方の生産コストが違い過ぎ て、日本のものが売れなくなってしまう、収入も上げられない、だから農業経営ができな ティーピーピー くなってしまうということを農家の皆さん方はとても心配されて、 T P P についていろい ろな議論がなされているところですので、日本全体の農業のこともこの際は考えていただ ければうれしいと思います。 札幌の農業に限って言っても、都市化とともにどんどん農家が経営できなくなってしま っているという事態も深刻な問題としてあるように思います。自分のまちでつくれるもの をたくさん食べられるのは一番幸せなことだと思いますので、農業経営を続けていただけ るように、札幌人が札幌のものを食べる習慣をつけるようにしていくことが大事かと思う のが一つです。 それから、札幌ブランドをつくるべきではないかという御提案も、とてもいいお話だと 思います。 札幌黄というタマネギが一つのブランドになっているのと同様に、コマツナなども、札 - 24 - 幌産というのは、農家の皆さん方あるいは消費者の皆さん方にとってもブランド化されて いるのではないかと私は思います。産地をちゃんと示して、これは札幌のものだよ、だか ら食べよう、だったら買おう、価格が高くても安全でおいしいものが食べられるという文 化が育つことが農家の皆さんが情熱を持って仕事ができる、農業生産に当たることができ る社会になるのではないかと思います。ですので、皆さんの問題意識を私たちもしっかり と頂戴して、農家の皆さん、そして、これを販売する皆さん、消費する皆さんにもお知ら せしていく役割を市役所として担っていきたいと思います。 あとは、経済局長から補足の答弁がございますので、お聞きください。 ○桐木雪充副議長 ありがとうございました。荒井経済局長さん、よろしくお願いします。 ○荒井功経済局長 今回は、とてもいい名前の委員会をつくっていただいて、札幌市の農 業について御提案をいただきまして、本当にありがとうございます。 私からは、皆さんから提案のありました札幌産農産物のブランド化 ピーアール と P R の取組についてお答えしたいと思います。 札幌では、皆さんも御存じのように、たくさんの種類の野菜あるい は果物が栽培されて、市内を初め、多くの土地で流通しています。今 回提案されましたブランド化というのは、札幌の農業を知ってもらい、 より多くの販売につながる機会になりますので、大変大事なことだと思います。 皆さんの提案にありましたように、札幌市で古くからつくられてきたタマネギの札幌黄 は、温めると非常に独特な甘みと辛さのバランスがとれて、カレーやジンギスカンにとて もよく合います。私はカレーが大好きなので札幌黄が入ったカレーを食べますが、大変甘 くておいしいです。ぜひ、皆さんも食べてください。 ほかにも、札幌市内で栽培されているイチゴで、さとほろというものがございます。こ れは、ほどよい酸味があり、中まで非常に赤く、とてもきれいなので、ジェラートやお菓 子の原材料に使われていて、評判も非常に高いものであります。このように、品種そのも のが持っている特徴とか、その魅力を知ってもらうことによって付加価値を高めますので、 そういったことが非常に大事だと思っております。 今後も、今言った二つだけではなくて、先ほど市長からありましたコマツナなども含め ピーアール て、そういった農産物を掘り起こして、さらにいろいろな形で P R していきたいと思って おります。 もう一つ、札幌産の農産物をより多くの方々に知っていただくための取組についてお答 えいたします。 札幌市と札幌市農業協同組合などでつくっております札幌市農業振興協議会というもの がありまして、環境に配慮してつくられた農産物を「さっぽろとれたてっこ」と言って、 そこで多くの品種を指定しております。市内の八百屋や直売所で販売されています。皆さ - 25 - んも、学校の給食だよりなどで「さっぽろとれたてっこ」について書いたものを読んだこ とがあるかと思いますが、現在、「さっぽろとれたてっこ」に取り組んでいる農家の人は 171名おられまして、それを販売しているお店が71店舗ございます。今後、「さっぽろと れたてっこ」をつくっていただいている農家や販売店の数をふやしていって、さらに市民 の皆さんの目に触れる機会をふやして、できるだけ購入しやすいようにしていければと思 っております。 ピーアール また、 P R に当たっては、皆さんから提案のありましたマスコットキャラクターを市民 や観光客が多く訪れる場所などで活用することは、大変よい取組だと思っております。 市民が農業を学ぶことができる東区のサッポロさとらんどには、ぐんぐんというマスコ ットキャラクターがあります。見たことがあるかどうかはわかりませんが、卵の形をした 非常にかわいらしいキャラクターがありますので、そういったキャラクターなんかも販売 イベントなどで活用していきたいと思っております。 今後も、皆さんからの提案を参考にしながら、札幌の農業や農産物に興味を持っていた だけるような取組を進めて、農家の皆さんを応援していきたいと思っております。 とてもよい提案を本当にありがとうございました。以上です。 ○桐木雪充副議長 ありがとうございました。 以上で、五つの委員会からの個別テーマに関する提案と答弁を終わります。 6.再質問 ○桐木雪充副議長 これから、再質問を行います。 札幌市からの答弁に対して、全体を通して質問がある人は挙手をして、指名されたら、 最初に委員会名と自分の名前を言って質問してください。 ノー モ ア それでは、質問がある方は挙手をお願いします。No more いじめ委員会の山本子ども議 員。 ノー ○山本颯太議員 モ ア No more いじめ委員会の山本です。 先ほど答弁でいただいたところにもありましたが、アシストセンター では出前授業を行っているとお聞きしました。これも含めて、今回の提 案とは関係なく、アシストセンターが新しく行おうとしていることや改 善しようとしていることなどがありましたら、ぜひ教えていただきたい と思います。 ○桐木雪充副議長 ただいまの質問について、回答をいただきたいと思います。岸子ども 未来局長さん、お願いします。 - 26 - ○岸光右子ども未来局長 子ども未来局長の岸と言います。今回は、よくアシストセンタ ーに着目していただいて、たくさんの提案を本当にありがとうございま した。 そしてまた、今、新しい取組などはあるかということでしたが、出前 授業は確かに数が少ないです。これは、そういうことをやっているとい うのが学校に浸透していないのかなと思います。ですから、私たちとし ては、学校に実際に出向いて、こんなこともやっていますよ、どうです かということもやっていきたいと思いますし、先生たちにも、アシストセンターでこうい う活動をやっています、決して学校の邪魔にはなりません、子どもたちのためにやってい ますということを知っていただく活動をやっていきたいと思います。 もう一つは、最近、アシストセンターに寄せられる相談の手段について、電話の相談が 来る件数は余り変わっていないです。ただ、メール相談の件数が以前に比べて随分減りま した。これは、特に中学生だと思うのですが、いわゆるガラケーからスマートフォンに変 ライン わって、メールのソフトではなくてLINEのアプリを使っている方のほうがふえてきたのか なと思います。そういうことで、今、新しい手段で会話をすることに私たちとしても素早 く対応していかないと、ちょっと乗りおくれてしまうのかなという危機感も持っています。 それに対して、どういうことをやっていけばいいのかを一生懸命考えてやっていきたいと 思っています。 いずれにしても、皆さんがアシストセンターに非常に注目していただいたことにうれし く思っていますので、皆さん方の周りに困っている人がいるなと思ったら、こんなものが あるよということをぜひお知らせしてほしいと思います。 どうもありがとうございました。 レ ○桐木雪充副議長 ッ ツ ありがとうございました。ほかに質問などはございませんか。Let’s! 防犯委員会の小山議員。 レ ○小山佳輝議員 ッ ツ Let’s!防犯委員会の小山と申します。 まず、先ほどの提案に関しまして、上田市長さんと池田市民まちづ くり局長さんから、前向きに検討していただける旨の御回答をいただ きましたことを大変ありがたく思います。 先ほどの私たちの提案では、子どもの防犯に関して、地域防犯の面 から提案したのですが、子どもの防犯を考える上で軸となってくるの は学校における防犯教育だと思います。 昨年の話になりますが、小学校の女子児童が誘拐される事件もございました。また、大 変珍しいケースではあるのですが、市内の学校に不審人物が侵入する事件もあったと思い ます。 - 27 - これらの件を踏まえまして、やはり、学校における防犯活動及び防犯指導が大変見直す べきものとなっているときかと思いますが、今後の学校における防犯指導及び学校防犯対 策について、新たな対策等はありますでしょうか。どのようにお考えでしょうか。御回答 をお願いします。 ○桐木雪充副議長 ただいまの質問について、回答をいただきたいと思います。町田教育 長さん、よろしくお願いします。 ○町田隆敏教育長 学校での防犯の考え方について、教育委員会でどんなことを考えてい るかについてお話をしたいと思います。 去年もいろいろな事件がございました。それから、今もお話があったように、学校に不 審人物が入ってくる、どうするのかということですが、学校というの は、保護者の皆さん、地域の町内会の皆さんが学校にたくさん入って きてくれることで、かえって防犯につながるのではないかと思ってい ピーティーエー ます。地域の皆さん、保護者の皆さん、 P T A の皆さんが学校の子ど ピーティーエー もたちの防犯のことを考えていく、地域ぐるみで保護者の皆さん、P T A の皆さんと一緒に学校の安全を考えていく、地域で子どもたちの見守 り活動をして、通学路の安全を確保していただいているボランティアの方もたくさんいま すが、そういった方々が学校に出入りすると、子どもたちも地域の人たち、保護者の皆さ んと顔見知りになります。そのような中で、地域の安全、学校の安全を考えていくという 方向が一番いいのではないかと教育委員会では思っています。 それから、答弁させていただく機会をいただきましたので、先ほどの防犯ブザーの件に ついてお話しします。 私は、きょう、たまたま防犯ブザーを持ってきておりますが、これをいろいろなデザイ ンにするということも非常にいい考えで、いろいろと検討しますけれども、まずは、それ ぞれにシールを貼るなどということからすると、これはすぐにできることになります。来 年度はどんなデザインのシールにするか、複数のシールをつくって、それをそれぞれで貼 ってもらう。デザインがださいという御批判もございましたので、まずはそんなところか ら改革していきたいと思います。 以上です。 ○桐木雪充副議長 ありがとうございました。ほかに質問などはご ツリー プランティング ざいませんか。さっぽろ×tree planting委員会の小松子ども議員。 ツリー ○小松瑠菜議員 プランティング さっぽろ×tree planting委員会の小松です。 先ほどの答弁にて、前向きに検討していただけることをうれしく - 28 - 思います。また、私たち学生も、積極的に既存のボランティア団体に参加していきたいと 思うのですが、もし、大学生、高校生などの子どもが中心となって緑をふやす団体をつく った場合、人材育成のために既存のボランティア団体で学ぶ機会や資金、又は活動場所の 提供をしていただくとことはできますか。 ○桐木雪充副議長 ただいまの質問について、回答をいただきたいと思います。今井みど り環境担当局長さん、お願いします。 ○今井啓二みどり環境担当局長 みどり環境担当局長の今井でございます。先ほどの質問 は、大変積極的で、札幌の緑豊かなまちづくりの視点から、本当にう れしい質問をいただきました。ありがとうございます。 エヌピーオー ただいまの質問にありましたように、小学生、中学生、高校生で N P O をつくって緑をふやしていく、花を植えていきたいという御質問かと 思います。 エヌピーオー N P O をつくりましたら、所定の審査はございますが、札幌市とし ては、例えば、それに伴います苗や資材については、可能な限り提供させていただいて、 より豊かな花、緑をつくっていく活動につなげていただければと思います。 また、皆さん方とともに、ほかの団体とも横の連携をとっていただいて、当然、札幌の まちは大変広うございますので、一人でも多くがそういう活動に携わっていただければ、 ますます札幌が緑豊かなまちになると思いますので、今後も御協力のほどをよろしくお願 いいたします。私からは以上です。 ○桐木雪充副議長 ありがとうございました。ほかに質問などはございませんか。熱烈観 光~北の大地~委員会の木村あおい子ども議員。 ○木村あおい議員 熱烈観光~北の大地~委員会の木村あおいです。 可児観光文化局長さんの答弁について質問があります。 昨年度の夏はシャトルバスの運行を、おととしはベビーカーの貸出 しを行ったとお聞きしましたが、通年的に行われる見込みはあるので しょうか。御答弁をお願いします。 ○桐木雪充副議長 ただいまの質問について、回答をいただきたいと思います。可児観光 文化局長さん、よろしくお願いします。 ○可児敏章観光文化局長 まず、シャトルバスの実験をした結果、非常に好評だったとい うことなのですけれども、最大の問題点は料金設定の問題になろうかと思います。もちろ - 29 - ん、料金が安ければたくさん乗っていただけるでしょうし、高ければなかなか乗りにくい です。たしか、提案の中にも、郊外まで行くのに交通費が多くかかるのも課題だというこ とがあったかもしれませんが、その辺の議論をしっかりした上でないと、効果的に税金を 使わなければいけませんので、その辺の収支見通しをしっかりと見きわめた上で、実現の 可能性について検討していくことになろうかと思います。 もう一つ、ベビーカーの貸出しについてですが、今、大通交流拠点の再整備を進めてお りまして、そこの整備が終わったときに、新たなサービス強化の一つとして考えておりま す。したがって、実現に向けて、その辺の検討をもう少し深めていきたいと考えておりま す。以上です。 ○桐木雪充副議長 ありがとうございました。ほかに質問などはございませんか。札幌市 の農業このままで委員会の金澤輝儀子ども議員。 ○金澤輝儀議員 札幌市の農業このままで委員会の金澤です。先ほ どキャラクターのお話になったのですが、自分が知っている限り、 東区ではタッピーというキャラクターぐらいなので、自分たちの委 員会でタマネギ伯爵というキャラクターを考えていました。そのこ とに関して余り触れていただいていなかったので、正直な御感想を お願いしたいなと思います。 ○桐木雪充副議長 ただいまの質問について、回答をいただきたいと思います。荒井経済 局長さん、よろしくお願いします。 ○荒井功経済局長 コメントしませんで、大変失礼しました。余りの強烈なインパクトに 言葉を失ってしまったところでございます。 ネーミングも、タマネギ伯爵ということで、非常にいいなと思います。タッピーもいい ので、どっちがいいというのは言いづらいのですが、キャラクターとしては親しみやすく ていいのではないかと思います。 もう少しビジュアル化して使うこともあるかと思いますので、製作者の方は私のところ に来ていただければ大変ありがたいと思います。よろしくお願いします。 ○桐木雪充副議長 ありがとうございました。 今から、約10分間の休憩をとりたいと思います。 - 30 - <休 憩> 休憩 午後2時38分 再開 午後2時51分 7.共通テーマに係る各委員会の提案発表 ○深堀麻菜香議長 時間となりましたので、再開します。 ここからは、議長が議事の進行を行います。 これより、共通テーマについての意見交換を始めます。 まず、各委員会の発表です。 共通テーマは、「誰もが快適で暮らしやすいまちにするためには、どんなところにどん なものがあればいいか考えよう。」です。 現在、市で見直しを進めている都市計画マスタープランなどの参考としてもらうため、 地下鉄駅周辺部や都心部、郊外住宅地が将来どのような場所になっていってほしいか、提 案を行います。各委員会の発表者の皆さん、よろしくお願いします。 〔各委員会発表者登壇〕 ノー ○深堀麻菜香議長 モ ア 最初は、No more いじめ委員会の発表です。成田愛結子ども議員、よ ろしくお願いします。 ノー ○成田愛結議員 モ ア No more いじめ委員会では、郊外住宅地について話し合いました。人口 が減ると、郊外住宅地で空き地がふえてしまいます。その空き地の有効活用について考え ました。 小学校高学年ぐらいになると、遊具ではなく、球技をして遊ぶようになりますが、公園 で球技をすると、幼い子どもやお年寄りにぶつかり危険なので、多くの公園では球技を禁 - 31 - 止にしています。また、公園を雪捨場にしているところもありますが、遊具が壊れたり雪 が解けないため、春先に遊べないという問題があります。 そこで、私たちは、空き地を球技ができる場所にすることを考えました。 例えば、球技ができるように地面を整備したり、冬は雪捨場としても利用できるように します。このようにすると、子どもは球技ができるようになり、幼い子どもやお年寄りが 今ある公園をより安心して利用できます。また、春先から使えるようになり、遊具が雪に よって壊れることもなくなります。そうすることで、郊外住宅地に住む多くの人が快適に 過ごせるようになるのではないでしょうか。 ノー モ ア これで、No more いじめ委員会の提案を終わります。 レ ○深堀麻菜香議長 ッ ツ 続きまして、Let’s!防犯委員会の発表です。齊藤子ども議員、よろ しくお願いします。 レ ○齊藤望乃議員 ッ ツ 私たちLet’s!防犯委員会では、都心部の屋内、屋外にイベントスペー スをふやすことを提案します。なぜなら、そこではさまざまな活動ができるからです。 例えば、まず、屋内イベントスペースでは、昔遊びや茶道、華道などの伝統文化体験が できます。その効果として、子どもや外国人観光客が、高齢者との交流の中で、ふだんは 触れることのできないことを体験できます。また、高齢者の外出する機会がふえ、生きが いができるなどの効果も期待できます。 次に、屋外イベントスペースの活用例ですが、公園を利用して植木鉢を個人や団体で設 シーオーツー 置し、花を育てます。その効果として、公園の景観の向上や C O 2 の削減につながります。 また、冬には、雪を利用した運動会を行います。これには、市民の健康増進や交流の機会 がふえるなどの効果が期待できます。さらに、屋内・屋外両方のイベントスペースを利用 してスタンプラリーなどを行えば、公共交通機関の利用促進も望めます。 このように、さまざまな活動ができるイベントスペースをふやすことで都心部の魅力を 高められるのではないでしょうか。 レ ッ ツ これで、Let’s!防犯委員会の提案を終わります。 ツリー ○深堀麻菜香議長 プランティング 続きまして、さっぽろ×tree planting委員会の発表です。笹木祥歩子ど も議員、よろしくお願いします。 ツリー ○笹木祥歩議員 プランティング こんにちは。さっぽろ×tree planting委員会です。私たちは、郊外住宅地 に住んでいる人たちがよりよい暮らしをするためにどのようなことをしたらいいかを話し 合いました。 現在、郊外住宅地が抱えている問題は二つあり、一つは空き地や空き家がふえたことに よる防犯上の問題で、もう一つは近所の小型スーパーが減ったことで気軽に買物をするこ - 32 - とが困難になったことだと思います。 これらの問題を解決するために、空き家や空き地を集会目的に使ったり、フリーマーケ ットや花見などのイベント目的で使い、空き地と大型スーパーや病院、駅をつなげ、循環 させたらどうかと考えました。地域の住民が循環バスを利用すれば、生活がより便利にな り、知り合いがふえ、生活に張り合いが出てきます。 こうして、循環バスを導入することにより、地域の人たちで協力できる体制づくりのも とができるのではないでしょうか。また、事故がないかどうか、安否確認や地域の情報を 共有することができると思います。 ツリー プランティング 以上で、さっぽろ×tree planting委員会の提案を終わります。 ○深堀麻菜香議長 続きまして、熱烈観光~北の大地~委員会の発表です。木村あおい子 ども議員、よろしくお願いします。 ○木村あおい議員 私たち熱烈観光~北の大地~委員会では、都心部にどのような施設が あったらいいのか、話し合いました。 将来、札幌市では、人口の減少が進む見込みであり、また、それにより、郊外の公民館 や保育所などの施設の維持管理が大変になることが考えられます。 そこで、これらの施設を一つにまとめることで、維持管理も楽になるのではないかと考 えました。 まず、この複合施設に収容するのは保育所です。保育所が都心部にあると、保護者が仕 事から真っすぐ迎えに行くことができ、子どものぐあいが悪くなったときにもすぐに駆け つけることができます。また、同じ建物にスーパーなどがあると、ついでに買物していく こともでき、利用しやすくなるのではないでしょうか。また、市民交流施設もその施設に 入るといいと思います。都心部にあることでさまざまな地域の人とかかわることができ、 交流の輪の広がりも期待できるのではないでしょうか。また、保育園と同じ建物にあるこ とで、保護者同士の情報交換の場となり、子育ての不安も解消することができます。 このように、都心部に主要な施設を集めると、より暮らしやすいまちになるのではない でしょうか。 以上で、熱烈観光~北の大地~委員会の提案を終わります。 ○深堀麻菜香議長 最後に、札幌市の農業このままで委員会の発表です。西村子ども議員、 よろしくお願いします。 ○西村航議員 こんにちは。札幌市の農業このままで委員会です。私たちは、地下鉄駅周 辺の活性化について話し合いました。 現在、札幌市には46の地下鉄駅がありますが、全ての駅ににぎわいがあるとは思えませ - 33 - ん。その理由としては、地下鉄駅周辺部には利用したいと思う建物や公園などが少なく、 魅力が少ないことが挙げられると思います。 そこで、私たちは、各駅にテーマを設けて、そのテーマに沿ったまちづくりを行うこと を提案します。 例えば、農業をテーマとして駅をつくるとします。その駅周辺に農家の直売所、農家と の交流施設ができ、その施設を利用しようと、周辺住民だけでなく、郊外や札幌市以外の 人が地下鉄、バスに乗って訪れる機会がふえるのではないかと考えます。また、地下鉄を 利用しない人も駅周辺に集まるようになり、にぎわいが生まれるのではないかと考えます。 このように、駅ごとに魅力あるテーマを設けることによって、その駅周辺が活性化され、 多くの人にとって住みよいまちになるのではないでしょうか。 以上で、札幌市の農業このままで委員会の提案を終わります。 ○深堀麻菜香議長 以上で、五つの委員会からの発表を終わります。発表者の皆さんは、 座席にお戻りください。 〔各委員会発表者降壇〕 8.意見交換 ○深堀麻菜香議長 これから、意見交換を行います。 子ども議員からの共通テーマの提案に対して、市役所の方で感想や質問、意見などのあ る方は挙手をして、指名されたら発言してください。 なお、多くの方が意見交換に参加できるように、発言は簡潔にしてください。また、質 問の際は、全体に対する質問なのか、個々の委員会に対するものなのか、わかるようにお 願いします。 それでは、質問、意見などのある方は挙手をお願いします。若松都市計画担当局長さん、 よろしくお願いします。 ○若松郁郎都市計画担当局長 市民まちづくり局都市計画担当局長の 若松と申します。共通テーマに関しまして、今回、郊外住宅地、地下 鉄駅周辺、都心部、それぞれの地域の実情や特性をよく把握していた だいて、課題の解決や魅力の向上といった御提案をいただきまして、 本当にありがとうございました。 五つの委員会から提案をいただいていますが、それぞれについて簡 単に感想を述べさせていただきたいと思います。 まず、郊外住宅地の空き地、空き家の問題に関しまして、二つの委員会から提案をいた - 34 - だきました。 ノー モ ア 最初に、No more いじめ委員会の提案ですが、夏の遊び場の課題と冬の雪対策の課題の 両方を解決するためのいいアイデアだなと思いました。 札幌市では、市の公園を冬の雪置場に活用しております。公園を雪置場として使うに当 たりまして、町内会と札幌市の間で使用のルールを決めています。 その内容は、雪山で遊ぶ子どもに危険がないように町内会で安全パトロールを実施する、 遊具や樹木が傷まないようにその周辺には雪を置かない、春先には清掃を行うといった内 容のルールを決めて使っていただきます。同じようなルールで民間の空き地を使うことに ついて、町内会で合意が得られ、土地の所有者の合意も得られれば実現は可能ではないか と思いました。 また、夏に球技ができる遊び場として活用する上では、周辺の状況も踏まえて、それに 応じたルールづくりを新たに行うことも必要になるのではないかと思いました。 ツリー プランティング 次に、さっぽろ×tree planting委員会は、空き家や空き地を集会・イベント目的で使い、 生活利便施設とバスでつなげて循環させるという提案でございました。 郊外では、今後、人口が減少して高齢化が進み、バスの利用者が減少することが見込ま れています。そうしますと、それにあわせて、バスの運行便数が減り、生活が不便になる ことが心配されています。 今回の提案は、空き家や空き地の活用にとどまらず、生活利便施設とバスでつなげて、 買物の利便性向上やバスの利用者の増加につなげるというアイデアがすばらしいと思いま した。土地、建物の利用と交通の問題を一体的に考えるのが都市計画の鉄則でありますの で、その鉄則を踏まえたすぐれた提案だと受けとめさせていただきました。 なお、空き地、空き家の問題につきましては全国的にも問題になっていまして、昨年、 空家等対策の推進に関する法律が制定されました。札幌市では、この法律の制定を受けま して、今後、空き家や空き家の跡地の活用についての対策を検討することとしております ので、今回の提案も検討の参考にさせていただきたいと考えております。 続きまして、札幌市の農業このままで委員会から提案がありました、地下鉄駅周辺部で テーマを設けてまちづくりを進めるという提案ですが、テーマを設けてまちづくりを行う ことは、個性的で魅力あるまちづくりを進める上で非常に重要な視点だと考えています。 テーマを決めるための方法として、例えば、地域の歴史や地域資源を再確認するという ことがあろうかと思います。そのことを通して、地域の皆さんがまちに対する愛着が高ま り、それによって魅力的なまちづくりにつながっていくのではないかと思います。 なお、札幌市交通局では、駅の個性化プロジェクトという取組をやっています。例えば、 地下鉄南北線の真駒内駅ですが、ここは、芸術の森など、芸術文化施設の玄関口になって いることを踏まえまして、札幌市立大学と連携して、駅構内の壁をアートで飾る取組をや っています。 また、提案の中で、農業をテーマにするまちづくりをすることが掲げられておりました - 35 - が、南区は、果物や野菜などを生産する農家も多いですので、現在進めています真駒内駅 前地区のまちづくりの中で農業をテーマとした取組が何かできないか、今後検討させてい ただきたいと思います。 続いて、都心について2点の提案がありました。 レ ッ ツ Let’s!防犯委員会からは、都心部に屋内イベントスペースをふやすという提案でした。 皆さん御承知のとおり、最近できたイベントのスペースとして、屋内では平成23年3月 にオープンした札幌駅前通地下歩行空間、愛称チ・カ・ホ、屋外では昨年7月にオープン した北3条広場、愛称アカプラがございます。ともに、昨年開催されました札幌国際芸術 祭では会場としても使用されまして、大勢の市民、観光客でにぎわったところでございま す。 都心部に屋外、屋内のイベントスペースがふえて、既存施設を含めてそれらを回遊する コースができれば、都心のまち歩きが一層楽しくなり、市民、また観光客にとっても、札 幌の魅力アップにつながるのではないかと思います。 次に、熱烈観光~北の大地~委員会は、都心部に複合施設をつくるという提案でした。 施設の複合化は、提案でも言われていましたが、人口減少が進む中で、施設を効率的に 使い、維持管理のコストを少なくするという観点に加えて、いろいろな世代やさまざまな 分野で活動する人たちが交流する機会をつくることにもなります。そういう観点からも、 これからのまちづくりに当たって、複合化という視点は非常に重要だと考えています。 また、複合施設に導入する機能として保育所が提案されていましたが、女性が子育てを しながら働きやすい環境をつくっていく上で、保育所は非常に重要な施設であります。北 1条西1丁目の市民交流複合施設の建設が間もなく始まります。ここに保育所を導入する 計画はありませんけれども、北8条西1丁目の再開発ビルでは民間による保育所の設置が 検討されています。今後も、都心部では、老朽化したビルの建てかえが数多くございます ので、保育所を含めて、機能の複合化を積極的に検討していきたいと考えております。 ことしは、都心部のまちづくりについての基本計画を見直す予定でありますので、今の 二つの提案についてはその参考にさせていただきたいと思います。 次に、私から皆さんに質問させていただきたいと思います。 最初に、深堀麻菜香議長からも紹介がありましたように、現在、都市づくりの基本計画 であります都市計画マスタープランの見直しを進めておりまして、郊外住宅地、地下鉄駅 周辺、都心部のそれぞれについて、今後の具体的な取組をまとめる予定にしております。 その参考にするために、昨年10月に市内の小学校21校を対象に子どもアンケートを行い、 その質問の一つとして、皆さんが大人になったときに、郊外住宅地、地下鉄駅周辺、都心 部のどこに住みたいか、その理由を含めて質問させていただきました。 そこで、皆さんにも同じ質問をさせていただきたいと思います。 最後になりますが、都市計画マスタープランにつきましては、案ができた段階で、子ど も向けのパブリックコメントを行う予定です。その際には、皆さんから御意見をいただけ - 36 - れば幸いに存じます。よろしくお願いします。以上です。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。ただいまの質問について、子ども議会は回 答をお願いします。熱烈観光~北の大地~委員会の見込子ども議員。 ○見込将太議員 熱烈観光~北の大地~委員会の見込です。都心部と地下鉄駅周辺と郊外 地のどこに住みたいかという話だったのですけれども、個人的には 都心部に住みたいと思います。 なぜかというと、高齢になって移動が厳しくなったときに、駅や 施設があるといろいろ便利なので、僕は都心部がいいと思います。 レ ○深堀麻菜香議長 ッ ツ ほかの委員会はどうでしょうか。Let’s!防犯委員会の小山子ども議 員。 レ ○小山佳輝議員 ッ ツ Let’s!防犯委員会の小山です。御質問への回答ですが、私個人の見解 といたしましては、将来は郊外住宅地に住みたいなと思います。 都心部ですと、人間関係が疎遠になりやすいという点がどうしても出てくるかと思いま す。やはり、郊外住宅地には、地域の温かさなどがあると思います。騒音なども少なく、 夜もぐっすり眠れるかと思うので、そういった点から、郊外で地元愛を養いながら住むの がいいのかなと思います。 ○深堀麻菜香議長 ほかの委員会はどうでしょうか。札幌市の農業このままで委員会の金 澤輝儀子ども議員。 ○金澤輝儀議員 札幌市の農業このままで委員会の金澤です。自分たちが出した駅周辺に あればいいと思うもので、この発表では農業と言っているのですが、今聞いたところ、遊 ぶ場所や食べる場所が欲しいという話があるので、できれば駅周辺に必ずというほど置い てくれればうれしいなと思います。 ○深堀麻菜香議長 ほかの委員会はどうでしょうか。 それでは、ほかに質問などはございませんか。岸子ども未来局長さん、よろしくお願い します。 ○岸光右子ども未来局長 子ども未来局長の岸でございます。今、共通テーマの提案の中 で、保育所のお話が少し出ておりました。そちらの関係の仕事も私の担当なので、少し発 - 37 - 言させてもらいたいと思います。 皆さんは、待機児童という言葉を御存じでしょうか。何人かの方が頷いていただきまし た。新聞で読んだりニュースで聞いたことがあるという方は結構いるのかなと思います。 今、都市部で特に多いのですが、保育所を利用して働きに出たい、お仕事をしたいと希望 する方が非常にたくさんいます。そうした人たちの希望どおりに保育所で子どもを受け入 れられないということが起きています。保育所に入ることを希望していながら、満員で入 れない、入れるまで待っているお子さんを待機児童と言っています。札幌市としては、こ うした待機児童が出ないように、保育所を新しくつくったり、今ある保育所の定員をふや したり、幼稚園でも子どもを預かったりしてもらうようなことをいろいろと取り組んでい ます。 そこで、今、熱烈観光~北の大地~委員会から、都心部に保育所をつくったらどうだろ うか、できたら買物などもできるように、ほかの施設と一緒につくったらどうだろうかと いう提案がありました。保育所を利用する人の立場に立った本当にいい提案だと感じまし た。札幌市としても、そういうことが実現できればいいなと思います。 また、交通の便利がいいという意味では、都心部に限らず、地下鉄駅の周辺に保育所が あることも利用者にとっては非常に喜ばれると思いますので、札幌市としては、実際にそ ういう取組を進めているところであります。今、札幌市として取り組んでいること、これ からやりたいと考えていることと同じようなことを皆さんが考えてくれまして、私どもと しても大変勇気づけられたと感じております。 ツリー プランティング それから、さっぽろ×tree planting委員会から、郊外住宅地にいろいろな利便施設を循環 バスでつなげると地域の問題解決になるのではないかという提案がありました。 この循環バスでつなぐ利便施設の中にも保育所を入れてもらうと、保育所を利用する方 にとっては非常に便利になるのではないかと感じました。そうしたことで地域全体の利便 性が増すということで、その地域の人口減少が抑制されることは、地域にもともとある保 育所の維持にも役立っていると思いますので、とてもいい考えだと感じた次第です。 皆さんが考えてくれたことを大いに参考にしながら、待機児童が出ないように、これか らもしっかりと取組をしていきたいと思っています。 そのほかの委員会の提案を含めて、非常にいい提案を聞くことができたと思いました。 お礼と感想でございます。ありがとうございました。 ○深堀麻菜香議長 申しわけありませんが、時間の関係上、ここで市役所の方からの質問 や意見などは終了させていただきます。 では、市役所の方から出た意見や感想に対して質問などがある人、あるいは、委員会で の共通テーマに関する話合いなどについて、市役所の方に何か話したいという人はいませ ノー モ ア んか。No more いじめ委員会の水戸子ども議員。 - 38 - ノー ○水戸七海議員 モ ア No more いじめ委員会の水戸です。 私たちの生活が便利になるにつれてエネルギーの消費量も多くな ってしまうと思いますが、札幌市が行っている環境に配慮した開発 の方法などが何かありましたら教えてください。 ○深堀麻菜香議長 ただいまの質問について、御回答をお願いしま す。若松都市計画担当局長さん、よろしくお願いします。 ○若松郁郎都市計画担当局長 今の御質問にありましたように、効率的なエネルギーの使 用というのは、まちづくりにとっても非常に重要なテーマになっています。 例えば、都心部でいいますと、皆さんはコージェネレーションシステムという言葉を聞 いたことがありますか。これは、ガスで発電を行って、それで発生した熱をビルの暖房な どに使うというシステムで、非常にエネルギー効率がいいシステムです。都心部の大きな ビルの建てかえのときにそういうシステムを入れて、エネルギーの効率化に既に努めてい ますし、これからもそれを推進しようとしています。 ジェイアール 今あるものとしては、 J R タワーの地下に大規模なコージェネレーションシステムが ジェイアール あって、 J R タワーや大丸などに電気と熱を供給しています。外からは見えませんけれ ども、そういうことがあります。今後も、エネルギーの効率化について推進していきたい と思います。 以上です。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 レ ッ ツ ほかに質問などはございませんか。Let’s!防犯委員会の笹森子ども議員。 レ ○笹森愛菜議員 ッ ツ レ ッ ツ Let’s !防犯委員会の笹森です。私たちLet’s ! 防犯委員会では、都心部にある公園の有効活用について提案しまし た。 そこで、大通公園などの大きな公園以外の中小公園などの有効活 用について何か考えがありましたら教えてください。御回答をお願 いします。 ○深堀麻菜香議長 ただいまの質問について、御回答をお願いします。今井みどり環境担 当局長さん、お願いします。 ○今井啓二みどり環境担当局長 みどり環境担当局長の今井でございます。札幌の公園の 有効活用ということでございます。 - 39 - 札幌には、小さい公園から大きな公園まで、実は2,700余りの公園がございます。それ ぞれ身近な公園、あるいは運動機能を持った公園、今のお話にありました大通公園はいろ いろなイベントの会場になっています。それから、中島公園、円山公園は大変森林にも恵 まれた公園ということで、たくさんの個性を持った公園がございます。皆さんが公園を使 われるときには、目的に沿って活用していただきたいと思っています。 先ほどの個別テーマの中にもございましたけれども、例えば、運動をしたいということ であれば、運動機能を持った公園もございます。メニュー豊かな公園を札幌市内に備えて おりますので、いろいろな機会に公園を利用していただければと思います。 私からは以上です。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 ツリー プランティング ほかに質問などはございませんか。さっぽろ×tree planting委員会の金澤菜々珠子ども議 員。 ツリー ○金澤菜々珠議員 プランティング さっぽろ×tree planting委員会の金澤です。 全国的に問題になっている空き地、空き家の対策を検討しているとの ことだったのですけれども、その検討の対策案とは具体的にどのような 案が出ていますか。 ○深堀麻菜香議長 ただいまの質問について、御回答をお願いします。 生島副市長さん、お願いします。 ○生島典明副市長 私も、今回の提案の中で、空き地・空き家問題について取り上げてく れたことは、非常にポイントをついているなと思っています。 それで、空き家についてはどんなことが問題かというと、例えば、ものすごく古い空き 家だと、それが倒れてしまうかもしれません。それから、そこに悪い人が潜んでいて悪い ことをするかもしれない、そういう問題があります。ただ、それは、誰かの財産なので、 周りの人が、これは危ないなと思っていても手を出せないわけです。その辺が大きな問題 なのです。そのことについて、いろいろな手続を踏んで空き家の処置をすることが一番大 きなテーマになっています。 それから、やや外れるかもしれませんが、今回、空き地や空き家についてはいろいろな 提案がありました。市役所で仕事を進めていく上で一番問題になるのは、空き家や空き地 は、誰か所有している人がいて、その人にとっては物すごく大きな財産です。したがって、 人の財産を対象にするときには、いろいろと難しいことがあるということも皆さんの中で 一度考えて提案していただくと、より深まった議論になるのではないかと思います。 - 40 - ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 ほかに質問などはございませんか。熱烈観光~北の大地~委員会の田畑子ども議員。 ○田畑快議員 熱烈観光~北の大地~委員会の田畑です。複合施設の 質問ですが、北1条西1丁目に市民交流複合施設を既につくっている と聞きました。その複合ビルにはどのような施設を入れる予定なのか を聞きたいです。御回答をお願いします。 ○深堀麻菜香議長 ただいまの質問について、御回答をお願いします。 生島副市長さん、お願いします。 ○生島典明副市長 大きく分けると、いわゆる市役所がかかわる部分があります。それで、 一番大きいのはホールです。オペラやお芝居ができる大きなホールをつくるのが一番大き なものになっています。そのほかに、都心にふさわしい図書館ということで、例えば、ビ ジネスのことを考える図書館、民間では、あそこに放送局が入ることになっています。そ れ以外には、オフィスのための貸しビルができることになっています。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 ほかに質問などはございませんか。札幌市の農業このままで委員会の金澤輝儀子ども議 員。 ○金澤輝儀議員 札幌市の農業このままで委員会の金澤です。何度もすみません。 共通テーマの内容とは結構離れてしまうのですが、どうしても市役所の方々に聞いてほ しいことがあります。 私は、小学校5年生から8年間、子ども議員をやってきたのですが、私にとって最後と なるこの場をかりて一つ意見を言わせてもらいたいです。 長らくかかわってきた立場として、年々、話合いの時間や回数が少なくなってきました。 話合いの時間が少なければ、なかなか深くまで話せなくなりますし、提案の内容が表面的 になってしまいます。今回も、話合いの質よりも時間内に終わらせることにばかり気をと られてしまいました。せっかく提案をするなら、もっと深い議論をしたいです。 僕はもう出られないので、後輩の議員たちがもっと生き生きとした議論ができるように、 子どもの立場に立った運営をしてほしいです。どうぞよろしくお願いします。 ○深堀麻菜香議長 ただいまの質問について、御回答をお願いします。上田市長さん、お 願いします。 - 41 - ○上田文雄市長 御意見、大変ありがとうございます。私も卒業するものですから、ちょ っとお答えしたいと思います。 子ども議員を8年やったのですね。すごくベテランの議員からお話を頂戴しまして、と ても味わい深いお話だと思います。 これは、本会議というシステムです。たくさんの議員がおられるので、それぞれに思い があって、お話ししたいことがたくさんあるわけです。ですから、この場で深めた議論は なかなか難しいというのが現状だと思います。深めた議論は委員会でやるのです。委員会 で議員からたくさんの発言をいただいて、我々もそれに触発されて、ああでもない、こう でもないと言いながら、でも、これだったらできるかもしれないという議論をしていく、 これが金澤君が求められたことだと思います。 7回の委員会を重ねてこられた過程で、疑問なことがあれば、委員会に担当職員を呼ん で、ここに並んでいる局長さんなどを呼んで話を聞いてみることができれば、もっともっ と深まったいい議論ができるのではないかと私は思います。 そんな意味で、とてもすばらしい意見だと思います。来年もやってみようという議員の 皆さんがおられれば、職員を呼んで、皆さん方をサポートしてくれているサポーターの皆 さんは大変御苦労をいただいておりますけれども、その方を通して、今考えていることは、 どの部局の仕事なのでしょうか、その部局の職員をぜひ呼んでほしいという形で委員会を 進めていただくといいのではないかなと思います。そして、そこでまとまった話をここで 議論するということです。皆さん方は違うテーマで勉強してこられたわけですから、ここ でもまた議論ができると、本会議の意味合いがまた深まるのかなと思っているところです。 一緒に退職しましょう。ありがとうございました。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 それでは、時間となりましたので、共通テーマ「誰もが快適で暮らしやすいまちにする ためには、どんなところにどんなものがあればいいか考えよう」の意見交換会について、 上田市長さんから御感想をいただいて、共通テーマの意見交換を締めくくりたいと思いま す。上田市長さん、よろしくお願いします。 ○上田文雄市長 発言の機会をいただきまして、どうもありがとうございます。 皆さん方は、将来にわたって、どういうまちに住みたいのかということを表現していた だく上で、大変すばらしい意見を頂戴したと思います。 都心に住みたいという人と郊外のほうがいいという2人の意見が違う側面で出てまいり ました。こういうことはすごくいいなと思いました。便利だからいいというのと、ちょっ と便利ではないかもしれないけれども、そこで穏やかな気持ちで過ごせればいいな、ある いは、地域の人といろいろな交流ができるほうがいいかなと、都市の場合はいろいろな選 択ができるわけです。いろいろな人がいるから、いいまちだと私も思います。全部が都心 - 42 - みたいになってしまったら、札幌というまちの魅力が少し少なくなってしまうかもしれな いと私は思います。それぞれの住みたい場所に住みたいような住み方をしていくことがで きるまちづくりを私たちは目指していかなければならないと思います。 これからの皆さん方の世代は、新幹線が札幌にやってきます。札幌とほかのまちがすご く近くなってくると思います。新幹線ができますと、札幌駅の形も違うようになると思い ますし、いろいろな形でまちづくりの工夫をしなければなりません。そんなまちに、皆さ ん方がどんな意見を持つかがとても大事な時代になってくると思います。 きょうは、たくさんのお話を頂戴しましたが、子どもを育てやすいまちだとか、高齢に なったときにみんなで見守ることができる複合的なまちづくりなど、いろいろな観点から 工夫がなされていると思います。私たちも、自分たちが今まで勉強してきたことを一生懸 命皆さんにわかりやすいように御説明しながら、また意見を頂戴するということで、人の 意見をちゃんと聞くことを訓練してきております。これからも、いろいろなチャンネルを 使って多くの意見を札幌市役所にお届けいただければ、みんなでつくるすばらしいまちに なっていくことは間違いないだろうと思ったところです。 いずれにいたしましても、7回にわたります皆さん方の勉強会と、それを踏まえた共通 テーマの意見は大変うれしく思いますし、それをサポートしていただきました皆さん方に も心から感謝したいと思います。ありがとうございました。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 それでは、以上をもちまして、共通テーマの意見交換を終了させていただきます。 9.平成26年度札幌市子ども議会提案書手交 ノー ○深堀麻菜香議長 モ ア 続きまして、平成26年度札幌市子ども議会提案書をNo more いじめ委 員会の遠藤遥子ども議員から上田市長さんにお渡しします。 上田市長さんと遠藤遥子ども議員は、前に出てきてください。 〔平成26年度札幌市子ども議会提案書手交〕 - 43 - ○深堀麻菜香議長 上田市長さん、遠藤遥子ども議員、ありがとうございました。 10.札幌市長挨拶 ○深堀麻菜香議長 上田市長さん、本日は、長時間、いろいろと丁寧に答えていただきま して、どうもありがとうございます。 最後に、本日の子ども議会を通して、上田市長さんはどのようにお感じになられたのか、 御感想をお願いいたします。 ○上田文雄市長 今、提案書という形でいただきまして、本当にありがたいことだと思っ ております。 市役所は何をしなければならないところかというと、私もずっと考えてきたことですが、 大人も子どももお年寄りも、それぞれの時間をこのまちで生活しております。その子ども から大人、お年寄りの循環がうまくいくようにサポートするのが市役所の仕事だと私は思 っております。 そんな中で、今、お年寄りの数がすごく多くなり、子どもの数が少なくなるというバラ ンスが余りよくない困った状況がこのまちに訪れています。それでも、みんなが幸せにな るためには、それぞれの子どもが活躍できる、大人も活躍できる、お年寄りもみんな生き 生きと活躍できるまちを目指していかなければいけないと思っているところです。 皆さんは、世代間交流についても着目して、交流が大事だと提案の中で言っていただい ております。そして、そういう場所をつくったほうがいいのだとお話しになっています。 それから、みんながそこに行けるようなシステム、例えば、地下鉄駅が46ありますが、 なるべくその駅の周辺にいろいろな施設をつくったほうがいいのではないかという提案も すばらしい提案だと思いますし、私たちもそういう思いで、区役所など、みんなが使う場 所はなるべく地下鉄駅に近づけてつくっていこうという思いでまちづくりを進めていると ころです。そんな意味で、みんなが楽しめる、このまちに住んでいてよかったなと思える ようなまちづくりをするために、これからも努力していきたいと思います。 そして、自分が長く住んでいるところが一番住みやすいところだと思います。例えば、 小学校なら小学校の区域ぐらいの場所にいろいろなことができるセンターのような機能を 学校単位でつくっていくことができればいいなと思っています。子どもたちだけのための 学校ではなく、大人たちもそこに集まってこられるような場所にできればいいなとも考え ているところです。これからの時代を担う皆さん方でありますので、どんどん勉強して、 いろいろな意見をみんなでつくっていくことができればうれしいなと思います。 そんな君たちが一番心を悩ませているのがいじめ問題だということで、皆さん方で検討 していただいて、提案を頂戴したところであります。子どもたちが心を痛めて、過ごしに くい環境にあるとすれば、それは大人のせいであると私は思います。ぜひ、子どもたちの - 44 - 相談に乗れる体制、子どもたちの気持ちがわかってやれる大人になれるように努力してい きたいと思っているところでございます。 きょうは、たくさんの皆さん方に意見を述べていただきました。そして、サポーターの 皆さん方には、委員会活動からずっとお世話になりました。ありがとうございました。そ してまた、御家庭で子どもたちを応援していただきました保護者の皆様方にも心から感謝 を申し上げたいと思います。 本日は、まことにありがとうございました。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 今、上田市長さんから、みんなが幸せになるために大人も子どもも活躍できるまちにし たいとお聞きして、これからも、いろいろな人が住みやすく、活動しやすいまちにするた めに、積極的にまちづくりができればいいなと思っています。 上田市長さん、どうもありがとうございました。 11.札幌市議会議長・副議長講評 ○深堀麻菜香議長 続きまして、市議会の高橋議長さん、ふじわら副議長さんから、本日 の子ども議会の御感想をお願いしたいと思います。 まず、高橋議長さんからよろしくお願いします。 ○高橋克朋札幌市議会議長 皆さん、大変お疲れさまでございました。 前半の五つのテーマ、いじめ問題から農業の問題まで、それぞれ皆さんは一生懸命勉強 していただいて、札幌のことを思っていただいての発言、提案、質問がありまして、私も 本当に感動いたしました。 市議会の中でも、必ずと言っていいぐらい、このような問題、テーマについて議論して おりますが、これといって結果が出ないことも事実でありますし、私どもも、資料を見た り意見交換をしたり先進都市に行ったりということで、一つの質問をするのに何日もかけ て勉強します。そして、それを何年もかけてようやく実現に結びつけていく市議会の仕組 みでもございます。皆さん方も、7回にわたって短い時間の中で議論しながら、きょう、 こうして本会議場で発表する姿を見て、すごいなと私は感じました。 将来、この中から、市議会に出てみたい人が多数いることを私は期待したいと思います し、きょうは横で見ていましたけれども、発言席に立つと、私も今は緊張しています。し かし、みんなが堂々と発表する姿に感動する思いでもございました。 最後に、空き家の話が出ておりました。市議会でも、防犯、安全の面から空き家条例を つくろうということで動きがございました。ただ、国でその法律ができましたので、これ から札幌市と国との整合性の中で、空き家の問題にも取り組んでいきたいと思っておりま - 45 - す。 きょうまでサポートしていただいた皆さん、見守っていただいた保護者の皆さんに感謝 申し上げたいと思います。最後に、議長を務めていただいた深堀さん、副議長の桐木さん には、私やふじわらさんより名議長役でございまして、臆することなく議事進行していた だいたことに感動いたしました。そのことを申し上げて、私の講評としたいと思います。 きょうは、本当にお疲れさまでございました。 ○深堀麻菜香議長 ありがとうございました。 続きまして、ふじわら副議長さん、よろしくお願いします。 ○ふじわら広昭札幌市議会副議長 御紹介いただきました副議長のふじ わらです。きょうは、皆様、大変御苦労さまでした。 五つの委員会から、それぞれの個別テーマや共通テーマに対する質問、 提案、提言などがたくさん出されました。皆さんがこの本会議に向けて、 いろいろな調査をしたり、同じ委員会の皆さんと意見交換をしたりして きた成果がここに大きな形となって出てきたのではないかと考えており ます。 高橋議長からもお話がありましたように、皆さんが取り組んで出されたテーマや内容は、 これからの札幌市にとって欠かせない大変重要なテーマであります。私どもも、皆さんと 同じ目線に立って、これからの札幌のまちに向けて、初心に立ち返って、議会の中でもし っかりと頑張っていきたいと考えております。 先ほど高橋議長とも話していたのですが、金澤輝儀君がここに出てこられたときに、 「気 をつけ」とか「礼」という号令をかけるのを聞きまして、たしか去年も金澤君は出ていた のではないかというお話をしておりましたら、最後のほうに金澤君から、この議会に何回 も参加したというお話があり、やっぱりすごいなと思いました。 一つだけ言わせていただきますと、私も高橋議長も、2年前に札幌市議会議員選出の枠 として、札幌市農業委員会に2年間所属いたしました。清田区にポーラスターという大変 おいしいホウレンソウがあるのですが、それをつくっている農家も訪ねたことがあります。 そこでいろいろと教わったことは、つくるだけではなくて、世界には約72億人が住んでい て、そのうちの8億人が朝昼晩の食事が十分にとれなくて困っているということも教えて いただきました。 きょう、皆さんが一生懸命提案してくれたことを、私どもも、これから札幌市内ででき ることをしっかりと取り組んでいきたいということを申し上げまして、講評にかえさせて いただきたいと思います。皆さん、大変御苦労さまでした。 ○深堀麻菜香議長 今、お2人から、きょうまでの取組に対する御感想やお褒めのお言葉 - 46 - をいただき、とてもうれしく思います。高橋議長さん、ふじわら副議長さん、ありがとう ございました。 12.閉 会 ○深堀麻菜香議長 皆さん、本日はお疲れさまでした。 ことしは、初めて子ども議会に参加した人が多く、初めのころはなかなか話合いが進ま なかったりしたのですが、だんだんと委員会の雰囲気もよくなり、和気あいあいと和やか な話合いが見受けられてよかったと思います。 また、先ほども意見があったように、年々、開催時間が短くなったり、委員会ごとに部 屋が区切られてしまい、なかなか思うように活動できず、私も思うことがいろいろとあっ たのですが、本日の本会議を無事に終えることができて何よりです。 高校3年生はことしが最後の子ども議会となりますが、私たち後輩が先輩の意思を引き 継いで、これからも札幌市をよりよくするために頑張っていきたいと思います。 最後になりますが、委員会全体を率先してまとめてくれた高校生の方、臨機応変に高校 生と小学生を支えてくれた中学生、たくさんの意見を出してくれた小学生、小・中・高生 をサポートしてくれたサポーターの皆さん、そして、これらの活動を理解し、お昼御飯の 準備や送り迎えをしてくださった保護者の方々と毎年開催してくれる市職員の皆さん、本 当にありがとうございました。どの一つが欠けてしまっても子ども議会は成り立たないの だと身を持って実感しました。 きょうまでの3カ月の間、本当にお世話になりました。次回も参加される方は、また来 年会いましょう。 それでは、これをもちまして、平成26年度札幌市子ども議会を閉会します。 皆さん、ありがとうございました。 午後3時 51 分閉会 - 47 - Ⅳ 平成 26 年度札幌市子ども議会資料 - 48 - 1.個別テーマ ノー ① モ ア No more いじめ委員会(第一委員会)資料 - 49 - レ ② ッ ツ Let’s!防犯委員会(第二委員会)資料 - 50 - ツ リ ー ③ プ ランテ ィン グ さっぽろ×tree planting委員会(第三委員会)資料 - 51 - ④ 熱烈観光~北の大地~委員会(第四委員会)資料 - 52 - ⑤ 札幌市の農業このままで委員会(第五委員会)資料 - 53 - - 54 - 2.共通テーマ ノー ① レ ② モ ア No more いじめ委員会(第一委員会)資料 ッ ツ Let’s!防犯委員会(第二委員会)資料 - 55 - ツ リ ー ③ プ ランテ ィン グ さっぽろ×tree planting委員会(第三委員会)資料 - 56 - ④ 熱烈観光~北の大地~委員会(第四委員会)資料 - 57 - ⑤ 札幌市の農業このままで委員会(第五委員会)資料 - 58 - - 59 - Ⅴ 委員会開催経過 - 60 - 本会議に向けて、委員会活動を全7回開催しました。各回の開催経過を紹介します。 第1回委員会(平成 26 年9月 20 日) 【全体説明・委員会分け】 全体説明を行ったあと、話し合う内容に応じ た五つの委員会に分かれました。委員長などの 役割分担を決めたり、各委員会で話し合うテー マも検討しました。 第2回委員会(平成 26 年9月 27 日) 【質問リストの作成】 提案したいテーマ(個別テーマ)を候補の中 から絞り込み、調べたいことを考えました。 第3回委員会(平成 26 年 10 月 18 日) 【個別テーマに関する勉強会】 テーマに関係する市役所の職員を招き、前回 話し合ったことを中心に質問しました。 第4回委員会(平成 26 年 11 月9日) 【個別テーマ・共通テーマの話し合い】 勉強会を踏まえて、個別テーマの話し合いを 深めました。また、共通テーマについて話し合 い、各委員会でサブテーマを検討しました。 第 5 回委員会(平成 26 年 11 月 24 日) 【各テーマの提案書・資料作成】 勉強会やその後の話し合いをもとに、市役所 への提案文章や資料の作成を行いました。 第 6 回委員会(平成 26 年 11 月 30 日) 第 7 回委員会(平成 26 年 12 月 14 日) 【議長・副議長選挙、本会議の練習など】 本会議で司会進行をする議長、副議長の選挙 を行いました。また、提案発表時の役割分担を 決めて、本会議に向けたリハーサルをしまし た。 - 61 - Ⅵ 子ども議会通信 - 62 - 子ども議会の活動の様子を広くお知らせするため、子ども議会通信を全3回発行し、市内の小学校、 中学校、高等学校等に配布するとともに、札幌市のホームページにも掲載しました。 - 63 - - 64 - - 65 - Ⅵ 子ども議員・サポーターの声 - 66 - 平成 26 年度札幌市子ども議会に参加してくれた子ども議員とサポーターの皆さんに、 子ども議会に参加して感じた意見や感想をお聞きしましたので、その一部を紹介します。 1.子ども議員の声 ○ サポーターの方や委員のメンバーとやさしい職員さん、みんなで楽しく話合いが できたので、参加して良かったと思います。 ○ この子ども議会をやることで札幌市のことをよく知り、自分達の意見がこれから の札幌のまちづくりに役立っていることがうれしく、今後の子ども議員も、もっと 人が増えていろいろな子ども達が札幌市のことをもっとよく知ってほしく思います。 この子ども議会をやってきて良かったです。 ○ 子ども議会は今年で4年目になるが、今まで気が付かなかった新たな発見ができ た。サポーターとの交流も円滑にでき、いい経験ができた。人前で話すことへの抵 抗が少しはなくなったと思う。高校生になっても参加したい。 ○ 今年で3年目の参加となりましたが、毎年メンバーが違うので毎回本当に勉強に なります。来年度もぜひ参加したいです。 ○ 自分が大人になっても子ども議会があれば、サポーターになって、私たちにして くれたことを思い出して、サポーターになりたいです。いつまでも「子どもの権利」 が忘れられずに、このような活動があればいいと思います。 ○ 本格的な委員会だったけど、委員のみんなもサポーターさん、職員の方々も優し くて昼食なども楽しかったです。とても素敵な経験でした! ○ 他の子と交流できて、意見などをたくさん出せたのが良かったし、サポーターも 話合いを支えてくれていたのでよかった。 ○ サポーターさんと気軽に話ができたり、他の子と話ができるか心配だったが、楽 しくできてよかった。 ○ 初めて会う人ともなかよく話し合えたのでよかったです。市政についても勉強に なりました。 ○ 思っていたよりも楽しくて、友達がすぐにできた。やる前はいろいろ心配してい たけれど、大丈夫だった。 ○ もう少し回数があれば、より良い提案になったのかなと思います。 ○ 子ども議会のメンバーで市の施設の見学をできるようにしてほしい。 - 67 - ○ 子ども議会で、除雪などについて話し合ってみたいです ○ もっと掘り下げて意見交換したかった。落ち着いた雰囲気で進めたい。欠席者の 意見も取り上げてほしかった。 ○ 私は初めての参加でしたが、ほかの小学校や中学校、高校生と年代が幅広く友達 ができてよかったです。そして、子ども議会がきっかけで札幌市のことがよくわか りました。来年も絶対参加します! 2.サポーターの声 ○ 子ども議員や子ども未来局職員など、老若男女様々な人と関わりながら1つの目 標に向かって取り組むことができたというのは、自分自身にとっても、子ども議員 にとっても大変貴重な体験だったと思います。このような活動をより多くの人に知 ってもらいたいと感じました。 ○ 事務方の苦労は感じられましたが、それでもやはり子ども議員視点での運営をお 願いしたいです。たとえそれが子ども達の負担になることがあったとしても、その 意図が伝われば、みんな協力してくれると思います。 ○ 2年間経験してきましたが、似たような内容についてでも、子ども達によって考 え方が全く違うので、とても楽しかったです。普段小学生や中学生と接することが ないので、ほんわかした気持ちになりました。 ○ 子ども議会に携わるという機会はとても貴重なものだと思うので、とてもいい経 験になりました。 - 68 - 平成 26 年度札幌市子ども議会会議録 平成 27 年3月 編集・発行 札幌市子ども未来局子ども育成部子どもの権利推進課 〒060-0051 札幌市中央区南 1 条東 1 丁目 大通バスセンタービル1号館3F Tel:011-211-2942 Fax:011-211-2943 市政等資料番号 関係部局保存年限 01―F01―14―2216 1年