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4.5. コネクタアプリケーション

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4.5. コネクタアプリケーション
WebOTX アプリケーション開発ガイド
WebOTX アプリケーション開発ガイド
バージョン: 7.1
版数: 初版
リリース: 2007 年 7 月
Copyright (C) 1998 - 2007 NEC Corporation. All rights reserved.
4-5-1
目次
4. J2EE WebOTX ........................................................................................................................ 3
4.5. コネクタアプリケーション .................................................................................................................... 3
4.5.1. 概要 ............................................................................................................................................................3
4.5.2. 開発の流れ..................................................................................................................................................4
4.5.3. RARプロジェクトの作成 ................................................................................................................................6
4.5.4. アイテムマップの生成 ...............................................................................................................................8
4.5.5. 電文情報クラスの生成 .............................................................................................................................11
4.5.6. 電文情報クラスのコンパイル ......................................................................................................................12
4.5.7. 電文情報クラスのJARアーカイブ ...............................................................................................................12
4.5.8. EIS接続に必要なライブラリの追加 .............................................................................................................14
4.5.9. 配備記述子の編集.....................................................................................................................................15
4.5.10. RARファイルの作成.................................................................................................................................16
4.5.11. RARファイルの配備..................................................................................................................................16
4-5-2
4.J2EE WebOTX
4.5.コネクタアプリケーション
4.5.1.概要
RAR プロジェクトでは、J2EE Connector Architecture(JCA)1.5 準拠のリソースアダプタを使っ
てアプリケーションを開発する際に必要な、RAR ファイルを作成します。EIS(Enterplise
Information System)との対話に必要なライブラリや Java クラスをプロジェクトに追加し、RAR
ファイルに追加することができます。
また、アイテムマップ/電文情報生成ウィザードでは、COBOL コピー句から EIS と通信するため
のアイテムマップや電文情報クラスを生成します。COBOL アプリケーション資産を容易に活用す
ることができます。
4-5-3
4.5.2.開発の流れ
ここでは、OLF/TP Adapter 開発環境を使用して RAR ファイルを作成する手順について説明します。
開発の流れを下図に示します。
Developer's Studio の起動
RAR プロジェクト
ウィザードを起動して
RAR プロジェクトを作成
ACOS/TP-BASE に
接続する場合
アイテムマップ生成
ウィザードを起動して
アイテムマップ
ファイルを生成
ACOS/TP-BASE 以
外に接続する場合
電文情報クラス生成
ウィザードを起動して
電文情報クラスを
生成
EIS 接続に
必要なライブラリを
RAR プロジェクトに
追加
電文情報クラスの
コンパイル
電文情報クラスの
JAR アーカイブ
配備記述子の編集
RAR ファイルの作成
RAR ファイルの配備
アイテムマップファイル
OLF/TP Adapter が実行時に参照する電文情報を保持するファイルです。バイナリ形式の
ファイルで cdd という拡張子が付いています。ホスト側トランザクション処理プログラムが
COBOL で作成されている場合、アイテムマップ生成ウィザードを使用してコピー句を読込
み自動生成することができます。
アイテムマップファイルを使用すると、MappedRecord で COBOL の一意名標を指定してデ
ータにアクセスが可能になる他、繰り返しを定義している集団項目に通常の Index 指定でデ
ータにアクセスするといったことが可能になります。
アイテムマップファイルをご使用になる場合は、OLF/TP Adapter 実行環境のバージョンが
2.30 以上である必要があります。
電文情報クラス
OLF/TP Adapter が実行時に参照する電文情報を保持するクラスです。ホスト側トランザクシ
ョン処理プログラムが COBOL で作成されている場合、電文情報クラス生成ウィザードを使用
してコピー句を読込み自動生成することができます。
4-5-4
各工程での作業の概要は、以下に示す説明を参考にしてください。
1.
Developer's Studio の起動
Windows の「スタート」メニューから「プログラム(P)」を選択し、WebOTX のサブメニューから
「Developer's Studio」を起動してください。
2.
RAR プロジェクトウィザードを起動して RAR プロジェクトを作成
「ファイル(F)」メニューから「新規(N)」- 「プロジェクト(R)」を選択し、「RAR プロジェクト(WebOTX)」を
クリックして RAR プロジェクトウィザードを起動します。詳しくは、「4.5.3.RAR プロジェクトの作成」を
参照してください。
ACOS/TP-BASE に接続する場合でアイテムマップファイルを利用する場合は、3.へ進んでください。
また、電文情報クラスを利用する場合は、4.へ進んでください。ACOS/TP-BASE 以外の EIS に接続す
る場合、3.~6.の工程は必要ありません。7.へ進んでください。
3.
アイテムマップ生成ウィザードを起動してアイテムマップファイルを生成
「ファイル(F)」メニューから「新規(N)」- 「その他(O)」を選択し、
「アイテムマップ/電文情報ク
ラス生成ウィザード(WebOTX)」をクリックしてアイテムマップ生成ウィザードを起動します。詳
しくは、「4.5.4. アイテムマップ生成」を参照してください。
ACOS/TP-BASE に接続する場合でアイテムマップファイルを利用する場合は、4.~7.の工程は必要
ありません。8.へ進んでください。
4.
電文情報クラス生成ウィザードを起動して電文情報クラスを生成
「ファイル(F)」メニューから「新規(N)」- 「その他(O)」を選択し、
「アイテムマップ/電文情報ク
ラス生成ウィザード(WebOTX)」をクリックして電文情報クラス生成ウィザードを起動します。詳し
くは、「4.5.5.電文情報クラスの生成」を参照してください。
5.
電文情報クラスのコンパイル
Eclipse 標準のビルド機能を使用して、電文情報クラスのコンパイルをします。Developer's Studio をイ
ンストールしたままの設定の場合、電文情報クラスのコンパイルは自動実行されます。自動実行しな
いようにする場合は、「ウィンドウ(W)」メニューから「設定(P)」を選択し、「一般」-「ワークスペース」の
「自動的にビルド(B)」のチェックを外してください。詳しくは、
「4.5.5.電文情報クラスのコンパイル」を
参照してください。
6.
電文情報クラスの JAR アーカイブ
「ファイル(F)」メニューから「エクスポート(O)」を選択し、「Java」カテゴリ配下の「JAR ファイル」をクリッ
クして JAR エクスポートウィザードを起動します。詳しくは、「4.5.7.電文情報クラスの JAR アーカイブ」
を参照してください。
ACOS/TP-BASE に接続する場合で電文情報クラスを利用する場合は、7.の工程は必要ありません。
8.へ進んでください。
7.
EIS 接続に必要なライブラリを RAR プロジェクトに追加
パッケージ・エクスプローラー上の RAR プロジェクトに必要なライブラリをドロップ、またはコピーして追
加します。詳しくは、「4.5.8.EIS 接続に必要なライブラリの追加」を参照してください。
8.
配備記述子の編集
パッケージ・エクスプローラーで ra.xml をダブルクリックして配備記述子エディタを起動します。詳しく
は、「4.5.9.配備記述子の編集」を参照してください。
9.
RAR ファイルの作成
「ファイル(F)」メニューから「エクスポート(O)」を選択し、「J2EE」カテゴリ配下の「RAR ファイル
(WebOTX」をクリックして RAR エクスポートウィザードを起動します。詳しくは、「4.5.10.RAR ファイル
の作成 」を参照してください。
10.
RAR ファイルの配備
8.で作成した RAR ファイルは WebOTX サーバへ配備できます。配備する方法としては、配備ツ
ールを使用する方法、運用管理ツールを使用する方法、運用管理コマンドを使用する方法があ
4-5-5
ります。詳しくは、「4.5.11.RAR ファイルの配備」を参照してください。
4.5.3.RAR プロジェクトの作成
ここでは、RAR プロジェクトの作成について説明します。
「ファイル(F)」メニューから「新規(N)」- 「プロジェクト(R)」を選択し、「新規プロジェクト」ダイアログを
表示します。
「J2EE」カテゴリ配下の「RAR プロジェクト(WebOTX)」を選択し、「次へ(N)」をクリックします。
「プロジェクト名(P)」にプロジェクトの名前を入力します。
プロジェクト・コンテンツでは、プロジェクトの保管先をデフォルト以外の場所に変更することができます。「デ
フォルトの使用(D)」のチェックを外した場合、「参照(R)」をクリックして、プロジェクトの保管先を選択できま
す。
4-5-6
プロジェクト名(P)を入力し、「終了(F)」をクリックすることで、RAR プロジェクトを作成することができます。
「次へ(N)」をクリックすると、下図のようなプロジェクト設定ページが表示されます。このページは、前ページ
で「終了(F)」を押すことによりスキップできます。
4-5-7
利用するライブラリの選択で、「OLF/TP アダプタを使用する」にチェックをすると、ACOS や TP-BASE に接
続する際に必要な OLF/TP Adapter を RAR プロジェクトに含めることができます。
ACOS や TP-BASE 以外に接続する場合には、「OLF/TP アダプタを使用する」のチェックを外してください。
4.5.4.アイテムマップの生成
ここでは、アイテムマップの生成について説明します。
まず、最初にアイテムマップ移行定義ファイル(compbat.txt)を編集して、アイテムマップを生成するための
定義を行います。
アイテムマップ移行定義ファイル(compbat.txt)は、RAR プロジェクト内の txt フォルダ配下に存在します。パ
ッケージ・エクスプローラーで、compbat.txt をダブルクリックするか、compbat.txt を選択して、右クリックメニ
ューから「開く(O)」を選択、または、右クリックメニューから「アプリケーションから開く(H)」を選択し、テキスト
エディタ等で編集することが可能になります。
4-5-8
アイテムマップ移行定義ファイルの記述形式は次ようになっています。
形式
-create cdd/アイテムマップファイル名 -dir ディレクトリ名 COBOL コピー句ファイル名
アイテムマップファイル名は ACOS/TP-BASE から送られてくる画面 ID と同一になるように指
定してください。OLF/TP Adapter は、実行時に ACOS/TP-BASE から送られてくる画面 ID と
アイテムマップファイルを対応付けて動作します。
複数の定義をアイテムマップ移行定義ファイルに記述しておきますと、一括生成することができます。
以下は、C ドライブの CopyPhrase フォルダ配下に存在する 3 つの COBOL コピー句から 3 つのアイテムマ
ップファイルを一括生成する場合の例です。
アイテムマップ移行定義ファイルの編集が終了したら、アイテムマップ生成ウィザードを起動します。「ファ
イル(F)」メニューから「新規(N)」- 「その他(O)」を選択し、「新規」ダイアログ表示します。
4-5-9
「J2EE」カテゴリ配下の「アイテムマップ/電文情報クラス生成ウィザード(WebOTX)」を選択し、「次へ(N)」を
クリックします。
「アイテムマップ生成オプション」で、「処理過程を出力する」にチェックをすると、「コンソール」に処理過程を
出力することができます。(デフォルト:「処理過程を出力する」)
4-5-10
「終了(F)」をクリックすると RAR プロジェクト内の cdd フォルダ配下に、アイテムマップファイルが生成されま
す。
4.5.5.電文情報クラスの生成
ここでは、電文情報クラスの生成について説明します。
「ファイル(F)」メニューから「新規(N)」- 「その他(O)」を選択し、「新規」ダイアログ表示します。
「J2EE」カテゴリ配下の「アイテムマップ/電文情報クラス生成ウィザード(WebOTX)」を選択し、「次へ(N)」を
クリックします。
電文情報クラス生成ウィザードを起動するには、<WebOTX インストールフォルダ>\Studio\p
lugins\com.nec.webotx.olftpdev_x.x.x 配下(x.x.x は OLF/TP Adapter 開発環境のバージョン)
に存在する preferences.ini ファイル中の FieldInfoType プロパティを次のように設定しておく必
要があります。
preferences.ini の変
更を有効にするた
めには Developer's
Studio の再起動が
必要になります。
FieldInfoType= gen
「ソース・フォルダー(D)」には、選択しているプロジェクトのソースフォルダが表示されます。「参照(O)」をクリ
ックすると「フォルダーの選択」ダイアログが表示されます
「パッケージ(K)」には電文情報クラスのパッケージ名を入力します。「参照(W)」をクリックすると「パッケージ
の選択」ダイアログが表示されます。既定値では、パッケージ名なしとなっています。
「レコード」にはコピー句移行定義ファイルで指定しているレコード名を指定します。既定値は、レコード名な
しとなっており、この場合は、コピー句移行定義ファイルで指定しているすべてのレコードに対して処理を行
います。
「コピー句移行定義ファイルのパス」には、コピー句移行定義ファイルのパスを入力します。「ブラウズ」をク
リックすると「ファイルを開く」ダイアログが表示されます。
4-5-11
「終了(F)」をクリックすることで、電文情報クラスを生成することができます。
4.5.6.電文情報クラスのコンパイル
ここでは、電文情報クラスのコンパイルについて説明します。
電文情報クラスのコンパイルは Eclipse 標準のプロジェクトのビルド機能を使用して行います。
RAR プロジェクトを作成した時点で、コンパイルに必要なライブラリは追加されているので、新たにライブラ
リを追加する必要はありません。
電文情報クラスに
ついては、「4.5.2.開
発の流れ」を参照し
てください。
Developer's Studio をインストールしたままの設定の場合、電文情報クラスのコンパイルは自動実行されま
す。自動実行しないようにする場合は、「ウィンドウ(W)」メニューから「設定(P)」を選択し、「一般」-「ワーク
スペース」の「自動的にビルド(B)」のチェックを外してください。
4.5.7.電文情報クラスの JAR アーカイブ
ここでは、電文情報クラスの JAR アーカイブについて説明します。
「ファイル(F)」メニューから「エクスポート(O)」を選択し、「エクスポート」ダイアログを表示します。
4-5-12
「Java」カテゴリ配下の「JAR ファイル」を選択し、「次へ(N)」をクリックします。
4-5-13
JAR ファイル(J)には、JAR アーカイブの出力先を指定します。
「参照(R)」をクリックすると、「名前を付けて保存」ダイアログが表示され、JAR ファイルを選択することがで
きます。
「終了(F)」をクリックすると JAR ファイルを作成することができます。
4.5.8.EIS 接続に必要なライブラリの追加
ここでは、例として EIS.jar を RAR プロジェクトに追加する場合の手順について説明します。
ACOS/TP-BASE に接続する場合、この工程は必要ありません。
RAR プロジェクトに追加したいライブラリをコピーします。(ここでは、EIS.jar をコピーします。)
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RAR プロジェクトを選択し、「編集(E)」メニューから「貼り付け(P)」を選択することにより、RAR プロジェクトに
ライブラリ(EIS.jar)を追加することができます。
4.5.9.配備記述子の編集
ここでは、配備記述子の編集について説明します。
配備記述子(ra.xml)を編集する際には、配備記述子エディタを使用します。
配備記述子エディタは、Eclipse 用のプラグインです。
OLF/TP Adapter の
配備記述子のプロ
パティについては、
オプション製品 –
OLF/TP Adapter を
参照してください
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パッケージ・エクスプローラーで、ra.xml ファイルをダブルクリックするか、ra.xml ファイルを選択して、
右クリックメニューから「開く(O)」を選択、または、右クリックメニューから「アプリケーションから開く(H)」を選
択し、「配備記述子エディタ」をクリックすることで、配備記述子エディタが起動し、ra.xml ファイルを編集する
ことができます。
4.5.10.RAR ファイルの作成
RAR ファイルの作成(アーカイブ)を行います。アーカイブは、エクスポートで行います。
「ファイル(F)」メニューから「エクスポート
(O)」を選択し、「エクスポート」ダイアログを
表示します。
「J2EE」カテゴリ配下の「RAR ファイル
(WebOTX)」を選択し、「次へ(N)」をクリック
します。
「コネクター・モジュール」でアーカイブ対象
のプロジェクトを選択し、「宛先」で出力先
ファイル名を指定します。
「終了(F)」をクリックすると RAR ファイルが
作成されます。
4.5.11.RAR ファイルの配備
ここでは、RAR ファイルの配備について説明します。
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RAR ファイルを WebOTX サーバへ配備する方法として以下の3つがあります。
„ 配備ツールを使用する
„ 運用管理ツールを使用する
„ 運用管理コマンドを使用する
詳しい使用方法については、運用編を参照してください。
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