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Page 1 京都大学 京都大学学術情報リポジトリ 紅
Title Author(s) Citation Issue Date URL パルプ及び製紙に関する研究 : 第17報 広葉樹ケミグラン ドパルプに関する研究(1) 寺谷, 文之; 木村, 良次 木材研究 : 京都大學木材研究所報告 (1957), 18: 16-26 1957-08 http://hdl.handle.net/2433/52839 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University パ ル プ及 び 製 紙 に 関 す る研 究 第1 7 報 広 葉 樹 ケ ミグ ラ ン ドパ ル プ に 関 す る 研 究 製紙研究室 寺 谷 文 之 ( ] ) ・木 村 良 次 (昭和 32年 5月31日受理) Fumi yukiTERATANIandYos bi t s u一 gu KI MURA :St udi eso nPul pand Papermaki ng.( ⅩⅤH)St udi eso nChemi gr o undwoodPul pf r om Har dwoo ds(1) ・ 緒 昌 近来 丸太 材 を化学 的 に前処 理 した後 ,磨 砕す るケ ミグ ラン ド法 に対 す る興味 が深 ま り, 国 内 にお いて も この方法 に よるパ ル プの製造 を開始 すべ く, そ の準 備 が行 わ れ てい るや うで あ る。 現在アメ , )カにお いて生 産 され て い るケ ミグ ラン ドパ ル プは, 大 別 して 2つ の Sys t em に分 類 され る様 で あ る1'2' 。 第 1は原木 を丸太 材 の まま前処 理 す る方法 で,Gr e atNort her n式 と 呼ばれ 同社 が主 として採 用 してい る方法 で あ り,第 2は丸太 材 をその まr ' ま使 用 せずチ ッ プに変 形 してか ら前処 理 を行 う Ba uer式 で あ る。 然 し このチ ッ プ法 は化学 的 に前処 理 した後 , プ レ サ ファ イ ナ -及 び ダ ブルディ ス ク レファイ ナ一等 にて磨 砕 す るので あ るが, その前処 理条 件 の 如何 に よっ ては セ ミケ ミカル法 に よるパ ル プの品質 と よ く類似 し,判然 とした区別 が 出来 ない 状 態 に あ る と言 われ てい る。 従 っ て ケ ミグ ラ/ ド法 と云 う名称 は主 とt て丸太法 に よる場 合 に 使 用 した方 が良 いので は ないか と考 え る。 丸 太 材 を化 学 的 に前処 理 す るケ ミグ ラン ド法 につ いて,現 在 に至 る研 究発 展 の概 略 を顧 み る と, 約 一世 紀 前 にその端 を発 す る。 1 8 6 9年 Mor i t zBe hr e nd3) に始 まる 水蒸 気 又 は蒸煮処 理 を特 徴 とす る褐 色砕木 パ ル プに関 す る一連 の研 究過程 を経 てT E・H・Lo ughe e d4' は亜硫 9 3 0年 Abi t i biPower and 酸 ソ-ダを使 用す る ケ ミグ ラン ド法 につ い て発 表 した 。 彼 は 1 PaperCompanyにお いて実験 され た方 法 を詳細 に報 じ,Spr uceと J ackpi neの丸太 を亜硫 酸 ソーダ溶液 (重 炭酸 ソーダを含 む) に て 1 1 5-1 2 5 o C にて前処 理 し磨 砕 して得 たパ ル プは , 新 聞紙 の Spr uceSP の使 用率 を 1 8%か ら 8%に低 下 せ しめ る事 が可能 で あっ た と云 う。 A.Hyt t i ne n と E.R.Sc haf er 5' は 1 9 4 9年 に U.S.For es tPr oduct sLabor at or y おけ る広葉樹 の実験 につ い て発 表 した。 即 ち Pa perbi r c h と Sw9 etgum を 中性 敢硫塩 蒸解 液 で減 圧後 加 圧 す る方法 で前処 理 した場 合 , Pa perbi r c h のパ ル プは未処 理 材パ ル プ よ りも良 好 な機械 的性 質 を もち ,Swe etgum は それ よ りも少 し劣 る とい う結 果 を得 てい る。 これ に引続 いて C.E.Li bby と F.W.0' ne i 16 ' は1 9 5 0軍 に Syr acus e の New Yor k st at e co l l e geofFdr es t r y にお い て研 究 され た広範 な広葉樹 ケ ミク ラン ド法 に関 す る報 文 s pe A n,Bi r e h,Be ech,Mapl e を対象 として榎 々な蒸解 方法 と磨 砕条 件 を発表 した。彼 等 は寸 下 にお け るパ ル プの生 産動 力 , 晶質,漂 白等 につ いて詳細 な実験 を行 い, ケ ミグ ラン ド法 に よ るパ ル プ製 造 の基 礎 を確立 し, その有利 な. 点 を強調 した。 更 に A,Hyt t i ne n と E.R.Schaf er T' は 1 9 5 5年 U.S.For es tPr oduct sLabor at or yに -ま 6- 寺谷 ・木村 :パルプ及び製紙に関する研尭 おけ る其 の後 の研 究 の発 展 を報 じた。 Qua ki ng as pe n, Swe etgum, Re d al de r,Bl ack t upe l s,Sugarmapl e,Re do ak 等 の広葉 樹を種 々な条件 で前処 理 し, 砕木条 件 ,パ ル プの 2i n.巾の長 網抄紙 機 佐 よる種 々のパ ルプの混合1 , 1紙試験 の結 果 につ 性 質 に及ぼす影響 及 び 1 いて,各樹榎 の ケ ミグ ラン ドパ ルプの優劣,用途等 を詳細 にわ た り詠 じてい る。 W.Br e c htと S.Pul s t , 及 びH.We iも8'9'10' ほ最近 Da r ms t adtTec hni s c l henHoc hs c hul e の I ns t i t ut ef urPapi e r f abr i kat i o n におけ るケ ミグ ラン ド法 に関す る研 究業 績 を発表 した. Fi c ht e,Bi r ke,Pappe l ,Buc he・ を用 い,種 々の前処 理条 件 とパ ル プ. o j性 質 との関係 を追究 し, 叉砕木 パ ルプ,褐 色砕木 パ ル プ等 と比較検討 す る事 に よって ケ ミグ ラン ドパ ル プの特 徴 を明確 に決定づ け ようとしてい る。 更 に木 材の前処 理 に代 り,砕木時 におけ る化学 的処理 につ いて も 研 究 を行 ってい る。 以 上 概観 せ る通 り,初 期 の研 究 は多 く針 葉樹 の処理 を対条 としていたが,最 近 では広葉樹 の 処 理 に より多 くの興味 が もたれ てい る 世界 的 に針 葉樹 の供給 の不 足す る地域 が広 ま り,広葉 。 樹 を合理的 に活 用 し得 ろ方法 の-・ つ として ケ ミグ ラン ド法 が有望視 され たた めで あ る 然 しな 。 が ら我 が 国では この方法\ について相 当研究 され てい る様 で あ るが,余 り研 究成果 の公表 が な さ れ ていない状態 で あ る 従 って著 者 らは広葉樹 ケ ミグ ラン ドパ ルプに蘭 す る総 括的 な研 究計画 。 の一部 として,現 在 までに行 った実験結果 を不 充分 ではあ るが一応 と りま とめ,報 告 す る次第 で あ る。即 ち本報 においてほ ケ ミグ ラン ド法 におけ る化学 的前処塩 の諸 条 件 と磨 砕圧力 の変 化 が,磨 砕及 びパ ルプの性質 に及ぼす影響 につ いて実験 し,考 察 した。 庸 本研究 に当 り御 指導下 さい まL' た本 研 究所所長 館教 授 に深 く感謝 致 します と共 に,研究費 の一部 は文部 省科学研究費 に よる事 を記 し,併せ て謝意 を表 す るもので あ ります。 実験 装置 と方法 5パ ルプ原木 として広華樹 の うちでは比較 的蓄積 量 の多い ブナ とシラカ六 を潜 んだ。直 径 1 3 0cm の岐阜 県産 の丸太材 より 3×3×1 5cm の角柱試 片 を作 成 し,約 3カ月間風乾 した もの 3. 5%) を実験 に使 用 した。化学的前処 理 には容量 1 01の実験 用蒸解釜 を使用 し, (含水率約 1 5-1 0本 の木 材試片 を安置 せ しめた 円筒容器 に所定 の蒸解 液 を充 た し, この容琴 を蒸解釜 中に 装 置 した後 ,前処 理 を開 始す る 最 初真空 ポ ンプにて蒸解釜 より排 気 し, 7mm Hg の美空 。 度 にて 1時間保持 した後 ,常圧 に一旦戻 し,次 いで エア - コンプ レッサ Tにて加 圧 した。叉加 圧 しない場 合 は減圧処理 後,直 ち に蒸解釜 の加熱 を始 め る 加熱 開始後約 1時間 にて 1 1 0o Cに 。 4 0 o Cに上 昇 せ しめて蒸解 を行 った。 その 達 や しや , 同湿 度 紅所定時間保持 した後 ,_ 最高 温度 1 bl elに示 され てい る。 蒸解 終 了後 速やか に排 気 して内容物 を取 り出 し,袷 詳細 な条件 は Ta ' 却 水洗後 麿 砕I t程 に移 る。 磨 砕に使用 した実験 用 グ ライ ンダ-は以前 に京都 大学林産化学教 室 にて試作 1 1 'した もので あ _ cm のポ ケッ トを有 し,重 量 の異 な る金 属板 に より試 片 に対 る。磨石 の上部 垂直方 向に 4×4 8cm,巾 5cm の ものを使 す る荷重 を調節す る装置 となってい る。 麿石 は天然 砂岩 で直径 2 i r al' , 目立 を行 った。 その回転数 は 5 2 6r pm,表面速度 は 4 6 3m/ mi nて あった。磨 用 し,Sp 砕 面 だ対 す る注 水量 は 2 ・ 51 / mi n と. L,Pi tの温度 は 8 o C で あった。 磨 砕 され たパ ルプを 2部 に分 ち, 一 部 は直 ち に実験 用 フ ラッ トス グ リーン ( 2 5×3 0cm の I - 1 7- 木 材 研 究 第1 8号 (昭3 2 ) I Ta bl e1. 木材 ブロッ クの前処理条件及び磨砕圧力 ( pr e t r e a t i ngCo ndi t i o nso fWo o dpI p c ka ndGr i ndi ngPr es s ur eEmpl o y e d j nt hi sl nve s t i ga t i o n) 磨砕庄力 ( 三認 L e i :t r o a r t ' i 莞 盈慧 g a ? 1 i 4 i t Fi : 選a f e 3 (旨r r i 霊 e g) 1 _ Ch e mi c al R at i o c kg/ c m ( Bi r c h) ( Be ec h) kg/ c m g/ 1 hr. hr . E x p e r i m e n t l l o . S b i r a k a b e B u n a 実 験 番 号 若 理畏 , u T 2 O . 3 6 Na 2 S Na HCO 3… 1 11 7 118 21 7 21 8 11 9 21 9 122 12 3 1 2 4 2 2 2 a 2 2 3α 224α 50 1 ′′ 〝 ′ ′ 〝 ′ ′ 〝 Na 2 SO 仁 , Na HCO 3 1 . 3 ′ ′ 50 . 1 3 3 3. 8 5 1. 0 ′ ′ ′′ ′′ ′ ′ 1 】 〃 21 3 21 4 21 5 0 1 11 3 11 4 1 1 5 2 〝 〝 ′ ′ 3 /, /, 5 / / , / / 5. 8 1. 0 1. 5 2. 0 Na 2 SO3 2 5 〟 ′ ′ ′ ′ ′ ・ - / ・ ' 0 /′ /y 〟 〟 1 5 ■ smai nt ai ne da t4. 8k g/ c m2. α:Ma xpr es s ur eofdi g es t e rwa プ レ- ト,0. 0 08i n ス ロヅ′ト) にて選 別 し,他 の一部 はス ク リーンを通 さず に実験 用 ビ-クー にて SRi 互ee nes s 75 0m. 1 .附近 に叩解 した 。 この両紙料 より坪量約 1 6 0g/m2 の試 験紙 I S に準 じて抄造 した。紙 の白色度 は Beckmann' st s pect rophot omet er にて 45 7mF l 葉を J の波長 を用 い,硫 酸 バ リゥ ム板 を標 準板 として測定 した。其 の他 の紙 の機械 的性 質 の測定 は大 体 J I S に準 じて行 い, ス ク リーン通過紙料 の飾別試験 は林 産化学教室 にて作製 され た装 置1 2 ' を使用 した。 磨 砕 デ ー, クの算 出,紙 の強度 は次式 広 より計算 され た。 磨砕率 ( Gri ndi ng r at e,kgs /hr)麿 砕 され た木材絶乾 量 ( Wei h tofwbodgr g ound( bo nedr y),kgs) 磨砕時間 ( Ti meofr un,hrs) 磨砕 電 力 ( El ect ri cpowerf orgri ndi ng,kw hrs) -全磨 砕電 力 ( Tot alel ect r i cpoweri nput ) -砕木 機 の空転 に要 した電 力 ( El ect ri cpowerr equi r edf orgr i nder) 消費 馬力 ( Powerco ns umpt i on,bpdays /t on) 麿砕電 力 ( El ect ri cpowerf orgr i ndi ng,kw hrs) 贋砕時間( Ti meofrum,hrs)×パ ル プ生 産 量 ( Pr oduct i onr at eof 紙 の- (Dens i t y ofpaper・g′cm3)-諾 裂 断長 ( Br e ∂ki ng l engt h,km) 比破裂 度 ( Burs tf act or) 切 断荷 電( Br eaki ngl oad,kg)×1 00 0 坪量 ( Bas i swei ght ,g/m2)×1 5 破裂 強 さ ( Burst i ngst r engt h,kg/ cm2) ×1 0 0 坪量 ( Bas i swei ght,g/m2) 引裂 強 さ ( Teari ngst r e ngt h,g)×1 0 0 比 引裂 度 ( Tearf act or)= 坪量 ( Bas i swei ght ,g/m 2) - 1 8- 寺谷 ・木村 :パルプ及び製紙に関する研尭 実験結果 と考 察 、 1 蒸解 時間の差異 による影響 Na2 SO3:NaHCO3 -6:1の比 にて 5 0g/1の濃度 の蒸解 . 夜を使用 し,所定 の減圧 を行 った 1 0o C にて 1叉 は 3時間薬液 を参透 せ しめた後 1 後,加 圧せず に加熱 し, 1 4 0o C におけ る蒸解 u o l //vT )dJJ (u O J1duJ nu so 3 」 aN Od 只 5' 歌 E rL を 1- 3- 5時間 と延長 した場 合, Fi g.1に示す如 き 結 果 を得 た。蒸解 韓間 と磨砕率 との関係 において , カ バ は ブナ と少 し興 った傾 向を示す。 カバは惨透時間 . の長短 に殆 ど関係 な く,蒸解 3時間 にて磨砕率 が最大 の値 に達 す るのに対 して, ブナでは惨透 3時間 の場 合 は 1段 と高 い磨砕率 を示 し,叉長 時間蒸解 す る程 磨砕率が増 加す る。 これ は薬液 の惨透速度 と密接 な関係 が あ り,従 って原木 ) の密度 が重要 な因子 として考 え られ る。即 ち カバ 材の密 Lu /空 / (a望 l ぞ pu. I Jg) + i ・豊 嘩 度 は 0. 5 2-0・ 5 8g/ cm3 で あ り,一方 ブナは 0. 61-0. 6 7 g/ cm3 で あ る。 二 枚に材密度 の大 きい ブナは比較 的長時 間鯵透処 理 した方 が よ く, 反対 に カバ は短時間 で も差 支 えない と認 め る事 が出来 る。 蒸解 時間 と消費 馬力 との関係 については,金股的 に長 時間惨透 した場 合及 び蒸解 時間 が長 くな る程 , 消費 馬力 1 Fi g.1) 。 又材密度 の大 な るブナが カバ よ が減 少す る ( 5 3 AT L王 里時 間 りも磨 砕率が大 な るにも拘 らず, 消費馬 力か/ ) 、さい とい ( Tr e a t T n %t i m eat1 40o c) , h r Fi g.1. 木材ブロックの前処世時間が 動力消費に及ぼす影響 (Ef f e ct of t het r e at i ngt i meofwoo dbl oc ko n po we rr e qui r e ment s) . う事 実 は,蒸解後 の ブナの材 質が もろ くな り,磨 砕 に称 す る抵産 が 少ないた めであ り,木 材組織 ,繊維長 ,化学 成分等 の差異 に基 因す るものであろ う。従 って磨 砕の面 か らのみ考 え ると,材 質が密 で短繊維 の多い ブナで も利 点 を もつ事 が認 め られ る。 磨砕 され たパ ルプを フ ラッ ト・ス ク リ-ンにて選別 し, その通 過部 と残留 部 の合 計 よ り原木 bl e2について見 れば,長 時間蒸解 に対 す る仝収率 を算 出 した。蒸解 時間 に対 す る関係 を Ta Tabl e2. ケミグランドパルプのスク1 )-y選別及び炉水乾に及ぼす前処理時間の影響 ( Efec tofPr et r eat i ngt i meonSc r ee ni ngandFr ee nes sofChemi gr oundwoo dPul ps) . 実験番号 姦 ク品一義 孟 ク造 I 義 収 率 炉 7k 寛 実験番号 姦 ク 一品 孟 ク造 一品 全収率 炉 水 度 Expt . Ret ai ne d Pas s e d To t al S-R Expt . Ret aj i i / ed Pas s e d Tot al SR c r e ent hr. s c r e en yi No. o ns c r e ent hr. s c r e en yi el d,Fr ee nes s No. on s el d,Fr e enes s % % % ml o ( ) o ( ) % ml 全 品 3 11 19. 4 68. 6 88. C 880 21 3 1 7. 0 7( ∴9 87. 9 890 11 4 15. 7 69. 9 85. 6 88C も 21 4 15. 1 74. 8 89. 9 870 87C 11 5 25. c c1. 9 86. 9 215 1 7. じ 67. 7 85. 2 880 11 7 16. G 72. 4 88. 4 8cc 21 7 1 3. 2 76. 0 89. 2 89( ) 11 8 15. 4 71. 8 87. 2 88( ) 21 8 1 5. 6 7 ′ 3. 2 11 9 15. 1 68. 7 83. 8 8' 7 ( j 21 9 1 4. 0 6 8. 2 88・ 8 82. 5 890 890 -1 9- 木 材 研 尭 療1 8号 ( 昭3 2) 4%, ブ ナ8 3%の収 率 を得 て い る。 カバ と ブ ナ と した場 合 , 収 率 が 少 し低 下 して お り, カバ で8 8 % で , 大体 の問 で は収 率 に殆 ん ど差 異 が な く. , 叉 ス ク リー ン を通 過 す る部 分 も原木 に対し約 6 -一 致 して い る。 庸 カバ に お け る珍 透 1時 間 の シ リーズ の値 が 少 し異 常 で あ るが , これ は ス ク リー ン操 作 に おけ る不 手 際 に 由来 す る もの で , 完 全 に ス ク リ- ン され て い な か っ た為 で あ る。 ス ク リ: ン通 過 紙 料 の Free- ness は何 れ の試 料 に お い て も変 スクリーン 倉 網 ( Sc r eenwi r e), me s h Fi g.2.郡処理時間がス ク1 )- ソを通過せるケ ミグフ: /ドパル プの飾別繊維に及ぼす影響 (EH l ectof pret r eat i ng t i me on月berci as si t i cat i or ) sofs cr e enpas s e dc hemi gr ound woodpul ps. 7 0 o 5 } Va i 他州 岬蒜 曇 u O)8 ( 0 3 L 2 1 }UVi TSJ⊃ 趣 諸 肇 71 0 1 3 (0 ) 1 0 巴 Fi g.畠. 前処理時間がス クl )-ソを通過せるケ ミゲラ, / ドパルプの機 械的性質に及ぼす影響 (Ef f ectofpr e-t r eat i ngt i meonT neC hani calpr ope r t i esofs cr eenpass e dc he mi gr oundwoodpul ps) .・ - 4 3 2 - (〟 J g) LB.1JiUij..P諒 哩 U ,M, ( エ}eua 5 °. 3 2 0 n U n U O 似顔 C L B/ir ( 首 su g) 1 3 5 処 守 甘 奇問 ( h ' Tr e a t明 ti mea t1 40 . C) ′h 「 1 3 Fi g.4.前処埋時間が叩解 された ケ ミグラ ン ドパルプの機械的性質に及ぼす影響 (Ef f ect of pr et r e at i ng t i me on mec hal l i cal pr oper t i es of be at en che mi gr oundwoodpul ps) . 5 _ t ・ ' r n ca t7 4 0 ℃) , h r 処 理 時 間 ( Tr e Q t璃 - 20 - 寺谷 ・木村 :パルプ及び製紙に関する研究 化 が 少 く,略 々 8 7 0-8 9 0ccの間 に存 在 して居 り,通常 の グ ラン ドパ ル プの Freeness とは比 較 にな らない程著 し く大 で あ る。 この事 実 は次 に述 べ る飾別試験 の結 果 か ら よ り明瞭 に察知 さ れ る。 ス ク リー ン通過紙料 を鮪別試験 した結 果 , Fi g.2 の如 き分 布 図 を得 た。 3時 間惨透 の場 合 は全般 に2 4メッ シュ残 留の粗繊維部 が増加 し,樽 に 5時 間蒸解 は ブ ナ, カバ共 に著 し く繊 維 素 を増 す結 果 とな り, ブ ナで3 1 %, カバ で4 4% と云 う値 を示 して い る。即 ち材 が最 も よ く軟 化 してい るや うで あ る。 亦 ブナは カ′ ヾに 比較 して 1 5 0メッ シュ を 通 過す る 微 細部分 を 少 し多 く 含 ん で い る事 が判 る。 これ らの ス ク リ-ン通過紙 料 につ いて蒸解 韓間 と紙 の機械 的性 質 との間b 関係 を求 め る と, Fi g・3 に示す如 くな る。 3時 間 珍透 , 5時 間 蒸解 の カバのパ ル プは針 喪樹 GP よ りも非常 に 優 れ た強度 を示 してい るが, これ は繊維束 を多量 含 んで い るに も拘 らず ,高 い密度 の紙 を形 成 す る事 に も関連 してい る。 叉 ブ ナは鯵透 1時 間処 理 で は不 充分 で, 3時間 鯵透 す る事 に まっ て 初 めて蒸解 の効 果 が明瞭 に現 れ, パ ル プの強度 的性 質 におし、 て針 葉樹 GP に匹敵 す る程 で あ る。 ス ク リ- ンを通 さず に磨 砕筏 直 ち に実験 用 ビータ ーにて SR Freeness7 5 0m. 1 .附 近 に叩 解 した紙料 につ いて, 強度試験 を行 った結 果 , Fi g.4 に示す如 き値 を得 た。全 般的 に ス ク リ ーン通過紙料 の場 合 と比較 して強度 は一段 と上 昇 してお り,実験範 囲 内で最 も よ く蒸解 した カ バ の ケ ミグ ラン ドパ ル プは化学 パ ル プに近 い強 さを保 有 してい る。叉 ブ ナの鯵透 1時 間処 理 の シ リーズは蒸解 時 間 が長 くなっ て も全然 強度 が増 加 しない事 が注 目 され る。 5-61 叩解 叉 は末 叩解 パ ル プの白色度 は蒸解 時間 の長短 に よっ て大 きな変 動 が な く, カバ で5 % , ブナで3 9-4 7% の値 を示 してい る。 これ は全 く原木 の色調 に支配 され て い るが, カバ の白 色度 で あれ ば通常 の針 葉樹 GP に劣 っ てい ない。 2 蒸解 液 と蒸解 圧力の差異 に よ る影 響 KB kB K a 、K β K-カノ ぐ( Bi r ch ) K B Ka Kら K E i KB B-アナ (Be ech) Fi g・5・ 前処理薬液の濃度 と最高処理圧力の差が動力消費及びケミグラン ドパル プの物理的性質に 与 え る影響 ( Ef f ect sofpr e t r e at i ngl i quo randmax.pr e s s ur eonpo we rr e qui r e me nt s andphys i calpr ope r t i esofc he mi gr oundwoo dpul ps) . - 21- 木 材 研 究 第1 8号 ( 昭32) Na2 SO3 6 化学 的前処 理 に おけ る蒸解 時間 と湿度 を一定 とし,5 0g/1の薬 液 (NaHCO3 1)を用 い て 1 4 9o C におけ る最高圧 力 3. 8kg/ cm3にて蒸解 した場 合 と,2 5g/ 1 の薬液 ( Na2 SO3 )を用 8kg/cm3 (ブ ナ) 叉 は 5. 8kg/cm2(カバ) にて蒸解 した場 いて 同温 度 におけ る最高 圧 力 4. 合 と, 両者 を比較 検討 す る と Fi g. .5 に示す や うな変 化 が認 め られ た。 磨 砕率 と 消費 馬 力 との関係 にお いて カ バは ブナ と反対 の傾 向を京 して い る。即ち カバ は低 濃 度 薬液 にて加圧 蒸解 した場 合 ,高 濃度 一低 圧 蒸解 に比較 して磨 砕率 は僅 か減 少 し, 消費 馬 力 が 少 し増 加 して い るが, ブ ナは全 く反対 で あ る。 'この事 実 は ブ ナの如 く密 度 の大 な る材 は薬液 の 惨透状 態 の如何 が,磨 枠に対 す る大 きな因子 とな るか ら,低濃度 の薬液 で も加 圧 して充分 に材 中に惨 透 せ しめ ると良結果 が得 られ る事 を示 す。然 しカバ の如 く比較 的 鯵透 の良 い材 は,薬液 濃度 の高 低 に よっ て蒸解 程度 が左右 され , ブ ナと反対 の詰 巣 を与 えた もの と推 察 され る。 パル プの仝 収 率 は両 蒸解法 に よる差 が殆 ん どな く,カバ,ブ ナ共 に8 4-8 6%程度 で あ る。 ス ク 4メッ シュ に残留 す る リー ン収 率 は低 濃度 -高 圧 蒸解 の場 合 少 し増 加 してい るが, その 中で も2 0%, ブナで は2 0%, / 部 分 が著 し く増 加 してお り, カバで は6 減 少す るのは 当然 で あ る。 蝶軟 中 y pdlJ (dM t SUO3 LaJ WOd) に達 して い る。 従 っ て4 2メッ シュ以上 の繊維 部 分の割合 が 強度 はす べ て低 濃度- 高 圧蕃解 の場 合 の方 が高 い値 を示 し 禁 0%以上 の粗繊維 部 を合 てい る。 特 に カバ は前述 せ る如 く6 . Jq JB{ み な示 らも高密 度 ゐ紙 を形 成 す る事 は注 目に値 す る。 然 し (a ) D L S u ! U!J9 轍 島 髄 この様 な強 度 の上 昇 が果 して何 の程 度 の高 圧蒸解 まで現 れ るか更 に検 討 す る必 要 が あ る と思 われ る。 パ ル プの 白色度 5%, ブ ナで は蒸解 方法 の何 加 に よっ て変 化 せず , カバ で5 P 41 %を示 してい る 。 ) 7 . 0 3 磨砕圧力の差異 による影響 1 . 5 2 . 0 磨 櫓圧力 (P o c k e t p ress u弓 2 5g/ 1の Na 3 SO3溶液 にて加 圧蒸解 した試 片 につ いて, g・6 に示 すo 磨 砕圧 力 を変 化 せ しめて鷹 砕 した結 果 を Fi 磨 砕率は 贋 砕圧 力 の増 力胴こ対 し殆 ん ど直線 的 に上 昇 してい K vcm2 Fi g.6. 磨砕圧力が動力消費に及ぼ す影響 蒜 f l r {C {:f妄言; 1 ' Ji ;{p ' / r 完s n sur eon powerr e qui r ement s). Tabl e, 3. ケ ミグランドパルプの師別に対する摩砕圧力の影響 (Ef f ectofGri nei ngPres s ureon Cl assi f i cat i on ofChemi groundwoodPul ps) . ス ク1 )I -ソ通過紙 料 の確別 実験番号 フラッ ト・ス ク リーン選別 Fi berCl as si f i cat i on ofScreenPassed.Pul p,? , / 0 E女pt. Fl atScreeni ng,% 4mes h 42mes h 80mes h1 50mes h Thru.1 50 I nt . No. Ret ai ned Passed Tot al 2 1 22 8. 9 77. 8 86. 7 Cl . 7 1 23 1 3. 1 75. 6 88. 7 55. 4 1 24 14. 2 73.1 87. 3 cc. 2 1 8. 3 21. C t 24. 5 222 223 8. 3 11. 6 12. 9 75. 3 72. 2 83. 6 83. 8 19. 6 20. C 1 71 ' . 8 84. 7 1 7. 3 224 9 .3 2. 5 8. 2 3C . 1 9. 3 2. 2 1 2. 1 32. 5 9. 8 1. 8 13. 7 36. 1 31. 2 1 7. 0 4. C r 28. 2 E ; 2. 2 32. 5 16. 5 4. 8 26. 2 53 . 8 33. 8 16. 3 3. 0 3( ) . 6 5 3. 1 -2 2- 寺谷 ・木村 :パルプ及び製紙に関する研究 るが,消費 馬力 は却 っ て幾 らか減 少す る傾 向に あ る。 又 ブナの磨 砕率 が カバ よ りも大 き くて両 も消費 馬力 が小 さい といい う関係 は,磨 砕圧 力 が 2 . 0kg/ cmコに増 して も変 化 しない。 これ は b一 e3に示 す飾別結 果 よ ブナの材質 が脆 くて微 細化 され 易 い事 に基 づ くもの と考 え られ, Ta りも首肯 され る。 又 同表 におけ るス ク リ- ン残 留部分 の割合 は磨砕圧 力 が大 な る程 増加 してい る。 侍 飾別 に よる中間 メッ シュ残留 部が カバで は3 0-3 6. %で あ り,新 聞 用紙 等 に用 い る場 合 は 丘ni ng して粗繊維束 を砕 く必要 が あ る。 更 に Re Ta bl e4. ケミグランドパルプの物理的性質に及ぼす磨砕圧力の影響 ( Et r ec tofGri ndi ngPr es s ur eonPhi s i s calPr o per t i esofChemi gr oundwoo dPul ps) . 実 験 番号 Expt . No_ 炉 水 度 SA Fr e e nes s ml 密 度 i ) ensit y 冒/ cm 2 断 長 Br eaki ng I . e ngt h,km 比破裂圧 Bur s t Fac t or 0. 49 3. 20 1. 9 4 7C 3 . 3 55. 0 裂 比破裂 度 . Tear Fac t or 白 色 度 Bri ght nes s , % 1 22 88C - 1 23 890 0. 45 2. 97 1. 86 65. 2 58. 0 1 24 890 C r . 56 3. 75 2. 37 68. 3 53 . 222 890 0. 34 0. 89 G. 79 23. 3 41. 5 22 3 90 0 0. 35 0. 96 ( ) . 89 23. 7 43. 0 224 890 0. 34 G . 7 5 C ? . 5 9 23.9 41. 0 Tabl e4 ほ磨 砕圧 力 を変 化 せ しめた場 合 の紙 の横械 的性 質 を測定 した結 果 で あ る 0 。 カバ, ブナ共 に実験範 囲内では磨砕圧 力 の大小 は殆 ん ど紙 の密 度 , 強度 , , 白色度等 に影響 を与 え な い。勿論 これ は ス ク リー ン通 過紙料 の飾別結 果 に大 きな変動 が ないか らで あ るが,結 局横板 的 性 質 に変 化が なけれ ば,磨 砕圧 力 を或 る程 度高 めて磨 砕 した方 が生 産能 率, 消費 馬 力 の点か ら 有利 と思 われ る 。 結 論 広葉樹 ケ ミグ ラン ドパ ルプ製 造 におけ る化学 的前処 理 の条 件 及 び磨 砕圧 力 が,パ ル プの性質 及 び磨 砕動 力 に与 え る影 響 を ブナ及 び カバ につ いて笑験 し,次 の如 き結 果 を得 た。 ( i) 薬液 惨透 の速 度 は材 の密 度 に よっ て も影 響 され るので,密 度 大な' る材 は充分 に薬 液 を鯵透 せ しめた後 ,. 最 高 温度 におけ る蒸解 を行 う可 きで あ るム このた めには減圧後 一旦 加 圧 し一 て蒸解 す る方法 が有効 な る事 を確 認 した。 同一条 件 にて充分 前処 理 した場 合 , ブナは カバ よ りも磨 砕 率 が大 き く, しか も消費 馬 力が少 ない。従 っ て材 質 の密 な る原木 で も磨 砕動 力 の面 で有利 とな り得 る。 ( 2) 実験範 囲内で最 も長 く蒸 解 した場 合 のパ ル プ収 率 は原木重 量 の約 83%で あ り, この中 0. 0 08i nス ロッ トのス グ づ- ンを通過 す る部分 は原木 に対 し約 68. %で あ る 。 この数値 は カバ, ブナに共 通 で あ る。 ( 3) 充分 前処 理 した カバ及 び ブナの ス ク リ- ン通 過紙料 は, 針 葉樹 GP よ りも優 れ た強度 を 表 し,特 に カバ は著 し く良好 で あ る。亦磨 砕 され たパ ル プを更 に ピーク -で軽 く機械 的処理 す る事 に よっ て紙 の強度 は一段 と上 昇 し,化学 パ ル プに近 い強 さを発揮 す る。紙 の白色度 は主 と 0%, ブナで約 45%附迫 の値 を示 し, 材 に よっ ては針 葉 して原木 の色調 に支配 され , カバで約 6 樹 GP に全 く劣 らない白色度 のパ ル プを造 る事 が可能 で あ る。 -2 3- 木 材 研 究 第1 8号 ( 昭32) ( 4) 磨 砕圧 力 を1 . 0か ら 2・ Okg/ cm2 まで上 昇せ しめて磨 砕 した結 果, 消費 馬力 は増 す番 な く 磨 砕率が直線 的 に増加 した 。 そのた めにパ ルプ中の粗織維 東 D含有率 は幾分高 くなったが,舵 の強度 , 白色度 には殆 ん ど変 化 が見 られ なかった。 以上 の結 果 よ り,次 の如 き結 論 を導 き出す事 が出来 る。即 ち な るべ く材 の白い樹種 を選 ♂, 最 研薬 液 を充 分相 中に鯵透 させ た後 ,最適条 件 にて蒸解 し,磨 砕圧力 を或 る程度高 めて磨砕 し, ピーク-, ジ ヨル ダンそ の他 の レフア イ ナ一等 にて軽度 に機械 的処理 を して粗組織束 を砕 くな らば,高 い生産能 率にて針 葉樹 GP よ りも白色度 において劣 らず,造 か に強度 の大な るケ ミグ ラン ド・パ ル プを 日本 産広葉樹 か ら製造 す る事 が可能 で あ る。 従 っ て現 在 の針 葉樹 GP の用途 におい て, そ の使用量 を節減 せ しめ或 いは全 く取替 る事 も期 待 され るので あ る 亦 た とえ着色 。 材 であっ て も. ,従来利 用す る事 の少 なか った広葉樹類 を一・ 応 パル プ化 し,適 当な用途 に進 出 さ せ る事 も可能 ではないか と考 え られ る。 Re s ume Thef undame nt als t udi eswer eundert ake nt odet er mi net hee f f ect sofvar i o us co ndi t i o nsofwoodpr et r e at me nt so nt hequal i t i esofc heml gr O undwo odpul ps. The be 占c h,Faguscr e nat aBl ume. )andShi r akaba( = whi t ebi r ch,Bet ul a l ogsofBuna(= iKoi dz, ) wer ec utof ft oauni f or m s i z e of3x3x1 5cm. ,andt he i rwoo d Taus chi bl oc kswer es e as o nedt ot hembi s t ur eco nt e nt sof1 3. 5%′f ort hr eemo nt hs. Equi pme nt sempl o ye dandEx▲ pe r i me nt almet ho ds: Thel abor at or ypul pdi ges t erwhi c h was us edf ort hewoo dpr et r e at me nt◆ has 01 .andi sequi ppe dwi t ht woacces s or i es,i . e.avacuum pumpand ac apaci t yof1 anai rcompr es s er.Thecyl i ndri c alves s e lco nt ai ni ng5-1 0woo dbl ockswer echar ged wi t ht hecooki ngl i quorand pl ace do nt he bot t om ofdi ges t er・ . Af t e rt hecover ofdi ges t erwasbol t eddown,t hedi ges t erwasevacuat edt oavacuum of2 9i n t .of mer cur yf or o ne ho ur・ Theai rc . ompr es s or was t he ns t ar t e dandt hepr es s ur e r ai s e dt ot ot hepr e det ermi nedl evel . Thes e pr et r e at me ntco ndi t i o nswer es hown i nTabl e 1. Thewoo dbl ockswhi c hwer et r e at edatt hedes i r e dt emper at ur eand per i od wer ei mmedi at el yr emove df r om t hedi ges t erandt he n was hed wi t ht he co l dwat er. Thewoo dpul pgr i nder empl oyedi nt hi si nves t i gat i o nwasas mal ll abor at or y t yp?havi ngaver t i c alpocket( 4×4 cm・i nar e a)abovet hegr i ndi ngs t one・ Thenat ur als a nds t oneof2 8cm.i ndi amet erwasr evol ve datas pe e dof5 2 6r. p. m. ,corr es po ndi ngt oas t o neper i pher als pe edof4 63m.permi nut e, ▲Thepi tt empe r at ur e wasmai nt ai nedat8 0o C・byt hepour i ngCO l dwat ero nt hes t o nef ac e. Thes us pe ns i o noft hecheml gr O undwoo dpul pwhi ch貝o壷e db utf r om t hegr i nd占r' pi twasdi vi de di nt ot i vof r act i o ns . Oneoft hef r act i o nswass cr e e ne dwi t ht hel abor at or y凸 ats cr ' e e nhavi nga0. 00 8i n.s l ot ,andt heot herf r act i o nwast hi cke nedand ) .i nas mal l でl abor at or ybe at er. Thet es t t he nbeat e nt oaSRf r e e nes sof7 5 0ml - 24-- 寺谷 ・木村 :パルプ及び製紙に関す る研究 s he et swe r e pr e par e df r om t he s edi fe r e nts l ur r i e sandt he i rphys i c alpr o pe r t i es we r ee xami ne dac cor di ngt ot heo r di nar yme t ho dso fJ apa n∫ ndus t r i alSt a ndar ds . The c al c ul at i o nso fgr i ndi ngdat aa nds he e ts t r e ngt hsar ebas e do nt hee quat i o ns i nt hi sr e por t . Re s ul t sa ndObs e r vat i o ns (1 )Si hc et hepe ne t r at i o ns pe e do ft he t r e at i ng l i quo ri nt ot hewoodbl o cks de pe ndedo nt hede ns i t yo fwo od,t hehi ghde ns i t ywo od s uc hasbee c hba dt obe co o ke datt hemaxi mum t e mpe r at ur eaf t e ri twast hor o ughl yi mpr e gnat e dwi t ht he t r e at i ngl i quo r・ Whe nt hewo o dbl o c ksoft wos pe c i e swe r et r e at e de no ughatt he s amec ondi t i o n,t hepo we rco ns L l mpt i o_ T IO fbe e c hwas s mal l er t ha nt hato fwhi t e bi r c h( Fi g.1). ( 2)Theyi e l dsoft hec he mi gr o undwo od pul pswhi c hwe r eo bt ai ne df r om t he mo s ts eve r et r e at me nti nt hi si nve s t i gat i o n wer e abo ut8 3% o n bot hbe e c ha nd whi t ebi r c h・ Thepe r c e nt ageoft hef r act i o nt hr o ught heO・ 0 0 8i n・s l ots cr e e nwas 68% ba s e do nt hebo ne dr ywo o dgr o und( Tabl e2) . Ther e s ul t so ft hec l as s i 丘c at i o nt e s t swhi c h we r e made o nt he i rf r act i o ns t hr o ught hes c r ee nar es ho wni n Fi g・2 ・ Thi s` dat ai ndi c at e st hatt hec heml gr O t l ndwo o dpul pco nt ai nst heco ar s e 丘be rf r act i o nmor et ha nt hecomme r ci als o f t wo o dme c ha ni c alpul pdo e s . ( 3)The phys i c alpr o pe r t i e so ft he c hemi gr o undwo o dp ul ps s ho we d l ar ge r s t r e ngt hc har act e r i s t i c sasc ompar e dwi t ht hec omme r c i alme c ha ni calpul p( Fi g. 3) . Whe nt heSRf r e e ne s so fpul pde c r e a L S e dt oabo ut7 5 0mLbyme a nso f. be at i ng,t hemaxi mum s t r e ngt ho ft hewhi t ebi r c hpul pf r om t hes eve r e l yt r e at e dbl o c k ncr i e as e dt ot heor di nar ys t r e ngt ho fc he mi c alpul p( Fi g.4) . Owi ngt ot hee fe ct % byBe ck一 o ft heo r i gi nalwo o dco l or,t hebr i ght ne s sofbi r c hpul pwasabo ut60. ma nn' sphot ome t e r,b utt hebe e c hp ul phadt hel o w br i ght nes so f4 5. %. ( 4)Thegr i ndi ngr at eso ft he t r e at e d bl o c ksatt hes ameco ndi t i o ni ncr e as e d i nal i ne arr e l at i o ns hi p wi t ht he i nc r e as i ng po c ketpr es s ur ef r om 1 . 0t o2 ・ 0kg. / cm2・ ,butt he po wer co ns umpt i o ns di d noti nc r e as e( Fi g.6) . 、Thec o ar s ef ibe r f r act i o nsc o nt a i ne dathi h pe g r c e nt ages i n pul psdi d notafe c l tt he me c hani c al pr o pe r t i e so ft hec hemi gr o undwo o dp ul ps( Tabl e4) . Ther es ul t so bt ai ne df r o mt hi ss t udyar enots u氏Ci e ntt ode ci det hepr ac t i c al c o nc l us i o no nt hec heml gr O undwo odpr oc e s s ,bec a us et hi si nves t i gat i o nwasunde r t ake natt hel abo r at o r ys c al e. I ti s,ho wever,r ec o gni z e dt hatt hec heml gr O undwo o d pul ps f r om har dwo o dshave t he i nt e r e s t i ng qual i t i esf or pap er maki ngl n t hei rhi h s g t r e ngt ha nd br i ht g ne s s ,and t he ot he r di f f e r e ntpr o pe r t i esf r om t he commer c i alme c ha ni c alpul p. 文 献 1 ) 内藤繁 こ紙 パ技術協会講演会特輯号 (Jam.1 9 57) . - 25 - 木 材 研 究 第1 8号 ( 昭3 2) 1,No.5,2 9 3(May.1 9 5 7) . 2) 嘩牧永袷 二紙 パ技術協会誌,3 3) I .D.Rue:PaperTradeJ. ,臥 ,No.16,57( Oc t .1 92 5), ・C. A. ,29,2 8 5. d:Pul pandPaperMag.Can. ,4 6,No.3, 1( , 5( L T e b.1 94 5);G. A. ,39 ,I _ ) 1 99. 4)E.H.Lou殖ee 5) A.Hyt t i ne n and E R.Sc haf er. ・Tappi ,32,No.2,7 9(Feb.1 9 4 9) . 6) C.E.Li bbyandF.W.Cr ' nei l:Tappi ,33,No.4,l e i( APT.1 9 50);Bul l et i noft heNew Yor k St at eCol l egeofFor es t r y2 3,No.3,Toc hni c alPubl i c at i ・ S nNo.7 2( 1 L 7 ・ 30) . E.R.Sc haf er‥Pul pandPaperMag.Can_ ,5 6,No.12,1 40( No v.1 9 55) . 7) A.Hyt t i nenandA 8) W.Br ec htundS.Pul s t:DasPapi er,9,5 51(Dez.1 955) 9) W.Br ec htundS.Pul s t:DasPapi er,且 i p ,12( Jan.1 9 5( L ) . 1 0) W.Br ec htundH.Wei f S:DasPapi er,且且,82( M畠rz1 9 57) . l l ) 渡辺護 . ・ J農芸化学会誌 ,' 1 6;No.6,586(J une19 逢0) . 6,No.6,590 (J une1 9 40) . 1 2) 渡辺護,安田猛,川瀬一明 二農芸化学会誌 ,i 一 一 ・ 一26 --