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平成27年度第1回浜松市営住宅管理運営委員会会議録(PDF:193KB)

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平成27年度第1回浜松市営住宅管理運営委員会会議録(PDF:193KB)
公開・非公開の別 □公開 ■部分公開 □非公開
平成 27 年度 第 1 回浜松市営住宅管理運営委員会会議録
1 開催日時
平成27年8月6日(木)午後1時30分から午後4時00分まで
2 開催場所
ノーススタービル浜松 7階会議室
3 出席状況
委員長:井上泉
(敬称略)
委 員:阿部貞惠子、亀井暁子、小林正八、鈴木高夫、瀧本健司、
武田典子、中山けい子、村上武敏、渡部いづみ
事務局:内山住宅課長、平野専門監、廣瀬補佐、村田副主幹、水谷副技監、
佐田副主幹、神谷副主幹、清水北部住宅管理事務所長、中島
浜松市営住宅管理センター 水越所長、内田副所長
浜松市営住宅北部管理センター 内山センター長、松村
4 傍聴人
0人
5 議事内容
説明事項
(1)住宅課の概要説明
報告事項
(1)平成 27 年度第 1 回入居者募集の結果について
(2)市営住宅のストック・初生団地集約建替事業について
(3)市営住宅の現状と課題
6 会議録作成者 住宅課 総務グループ 中島
7 記録の方法
要点記録
録音の有無
有 無
8 会議記録
住宅課長挨拶
委嘱書授与
1 開会
委員長 開会挨拶
事務局 委員長に会議の進行を依頼。
(浜松市営住宅条例第49条第1項に基づく)
2 定足数の確認
委員長 定足数の確認を依頼。
事務局 委員10人全員が出席し、定足数に達しており、会議が成立していることを報告。
3 議事録作成及び会議の公開・非公開について
委員長 本日の議題は全て公開とする。
<委員から「異議なし」との声有り>
委員長 傍聴人の確認を依頼。
事務局 傍聴人0人と報告。
委員長 議事録作成人及び署名人の指名。
<議事録作成:事務局、署名人:井上委員長、武田職務代理者>
4 議事
◎説明事項
(1)住宅課の概要説明
□当日配布した資料1に基づき、事務局が補足説明を行う。
□委員による質問、意見、要望等、事務局からの回答。
●<瀧本委員>政策空家とは何か。
○<事務局>建物が古く耐用年数が過ぎているため新規入居募集を停止している部
屋のことである。
(政策空家とされている部屋に)入居者はいないが、放置してお
けないため住戸の管理をしており管理戸数に含めている。
●<瀧本委員>家賃の悪質滞納者と記載されているが、
「悪質」の定義は何か。払う
ことができるが払わないのか、払えなくて払わないのか、どちらか。
○<事務局>基本的には、
(家賃等を)払える資力はあるが、払わない方を差す。例
えば、3 か月以上滞納しているなど、再三の督促や催促をしても払わない方や、支
払の計画を立てて、約束をしても守らない方。ただし、現在の生活の事情から支払
が難しいなどの事情をあらかじめ聞いている場合は、
(支払の)猶予はしている。
そうでない場合は法的措置を取っている。
●<瀧本委員>払いたくても収入がなく払えないという方も、これだけの市営住宅を
管理していれば当然いるのではないか。
○<事務局>実際にそのような方もいる。滞納については後の議題で登場するため、
その際に詳しく説明したい。
◎報告事項
(1)平成 27 年度第1回入居者募集の結果について
□事務局より配布した資料2、資料3に基づき、補足説明を行う。
□委員による質問、意見、要望等、事務局からの回答。
●<井上委員長>平成 27 年度も 3 回募集を実施する予定か。
○<事務局>実施予定である。今年度も、10 月と 2 月に予定している。
●<井上委員長>(資料3の)タイプ A、B、C というのは何が違うのか。
○<事務局>基本的な部屋の間取りが違う。
●<小林委員>全体の空家の数に対して募集が少ないように感じたが何故か。
○<事務局>募集の前に部屋の修繕をしなければならないため、空き部屋全てを募
集することは出来ない。前入居者が退去する際に最低限の修繕をしてもらうが、
それ以外に市で修繕をしなければならない箇所もある。まず、募集できるような
部屋にすること、そして計画を立ててある程度絞った状態で部屋の募集をかけて
いる。
●<小林委員>民間だと 3 ヶ月くらいで部屋を修繕して貸している。
(部屋を)借り
たい人にとっては、すぐ入りたいものだろう。もう一つ、応募は一人一部屋だけ
か。一人の人が、優先順位をつけて2つ3つ申し込むことはできないのか。
○<事務局>申し込みは一世帯一部屋のみであり、
(同時に)複数申し込むことはで
きない。申し込みをする方は希望する部屋を 1 つ決めて申し込んでもらうという
形になっている。
●<村上委員>印象で結構だが、応募数の多いところと少ないところにはどのよう
な違いがあるのか。建物の違いか、立地条件の違いか、どちらなのか。
○<事務局>人気がある団地は、基本的に、新しい、交通の便が良い、周りに商業
施設などがあるなど条件が整ったところである。
●<村上委員>部屋数や広さは関係ないのか。
○<事務局>部屋にはそれほど違いはない。大体の部屋はダイニングキッチン、6 畳
程の部屋が 2 部屋から 3 部屋であり、
(間取りも)あまり変わりはない。そのため、
申し込む方はどちらかというと団地の新しさや、利便性の良い方を選ぶ傾向があ
る。
●<渡部委員>子育て世帯向け(住宅)の条件が資料3に無いので教えて欲しい。
また、子育て世帯向けや高齢者世帯向けと書いてある団地はこの条件にあてはま
る方しか申し込めないのか。
○<事務局>子育て世帯向け住宅への申し込み条件は、中学校就学前(小学生以下)
の子供がいる世帯である。また、高齢者世帯向け住宅は、団地の中の一部、例え
ば廊下やトイレに手すりが付いている住宅であり、応募条件に合う世帯だけが申
し込むことができる。
●<瀧本委員>資料3の表の一番右の随時募集の1や2の数字はどういう意味があ
るのか。
○<事務局>随時募集は募集がなかった場合2ヶ月(募集期間を)延長するが、随
時募集の横の数字は(随時募集に回った)部屋の数を表している。
●<瀧本委員>募集したときに、部屋の中を見たい、等の要望に応えているのか。
○<事務局>基本的には部屋の中までは見せていない。
●<瀧本委員>それはなぜか。
○<事務局>募集の時点ではまだ修繕途中の場合があるため、基本的には部屋の中
を見せることはしていない。図面などで間取りを見せてはいるが、内覧は多くの
方が希望された場合に対応できなくなる。そのため、応募段階で中を見せること
はしていない。
●<瀧本委員>我々民間からすると(応募の時点で内覧を実施しないことに)違和
感がある。以前は、賃貸物件自体が少なかったため中を見なくてもいいという方
が多かったが、最近はそのような方は稀だ。人気物件なら良いかも知れないが、
そうでない場合は見せて欲しいという場合が多い。先ほど理由は伺ったが、その
あたりはどうなのか。
●<武田委員>普通の大家さん(と借主)との関係とはどう違うのか。
(入居の手続
きが)契約ではなく使用許可であり、住宅課では合鍵を持っていないなど、民間
との違いをまとめて教えてほしい。管理自体も住宅課ではなく指定管理者がやっ
ているので、あくまでも仲介ということなのか。
○<事務局>公営住宅法は、元々、戦後、住宅が不足していた時代に、本当に住宅
に困っている方に住宅を提供しようというところから始まっており、入居申込資
格の中に、
「住宅に困窮している方」という要件があるため、民間賃貸住宅と違っ
て誰でも申し込める訳ではない。応募する方も、自分が好きな住宅を「選ぶ」の
ではなく、まずは住宅を提供してもらい、そこで生活を安定して暮らして行きた
いという要望が強い時代だったため、これまでは住宅の中を見せて欲しいという
要望も無い状況だった。昨今では、御指摘のとおり、
(応募する前に)住宅の中を
見たいという方も若干いるが、依然としてそのような要望は少ないというのが実
情である。ただし、中を見せられない訳ではないため、今後は状況を踏まえなが
ら可能な限り検討したいと思っている。現在は、あまり要望がない点や百戸以上
ある募集部屋の全てに内覧の機会を設けることは、応募期間の日数から考えても
困難である点から実施していないが、今後は、空家解消という面や社会状況のニ
ーズも考慮しつつ対応を検討していきたい。ただし、特別募集、いわゆる事故部
屋については、その性質上、現在も内覧可能としている。
(2)市営住宅のストック・初生団地集約建替事業について
□当日配布した資料4、資料5に基づき、事務局より補足説明を行う。
□委員による質問、意見、要望等、事務局からの回答。
●<渡部委員>資料5の事業概要の中に、中心部の 5 団地を用途廃止し、財産の効
率的運用を行うという記載があるが、具体的には(跡地を)売却して何か違うも
のにするのかどのようなことが予定されているのか。
○<事務局>集約計画は、中心部の 5 団地と初生の現団地を併せて現在 192 戸ある
管理戸数を集約化し、50 戸程度にしていく計画である。今後については、初生以
外の 5 団地は基本的には用途廃止をして解体し、その跡地利用についてはこれか
ら並行して検討していく。現在アドバイザリー業務委託により、初生団地を今後
どのような方式で民間活力を入れて建て替えていくかの方法を検討し始めたとこ
ろである。その中で、事業者から跡地利用も併せた提案があれば、その提案内容
も今後の検討事項に含めて考えていく。現時点では、跡地利用の計画が先にあっ
て、
(そのために)集約を行うのではなく、先ずは(既存ストックの)集約・整理
を目的に事業を実施し、跡地利用に関しては今後並行して考えていく。
●<井上委員長>(建物を)新しく作る予定がない、ということは、今よりも戸数
を増やすのではなく、今あるものを減らして、集約して建て直す、ということか。
○<事務局>総量を減らすということがまず一つある。老朽化により既に解体して
いる団地もあるが、単に解体という減らし方だけではなく、立地や適正配置を考
えながら集約先を検討していくという考えである。
●<亀井委員>入居者の方の高齢化に伴い、バリアフリー等の対応を、と資料 4 に
説明があったのだが、どのようにしていこうと考えているか。
○<事務局>新しい初生団地については、中をどのような室形態にしていくか、と
いうことも含めてこれから検討していく。機能的なものもあり、最近はサービス
部門を複合させて市営住宅を建て替え、あるいは新築するという他都市の事例も
ある。今回、初生という地の地域性や規模というものを含めて、入居者ニーズを
考えながら、高齢者向けの住宅にするか否か、ということも含めて検討している
ところである。
●<井上委員長>集約対象は昭和 20 年代の古い団地との説明があり、丁度市の中心
部に集中していることもあるため、後々のことを考えると集約を進めた方が良い
のではないかというところから動き出しているのだろう。募集結果での説明にも
あったが、沿岸部も大きな団地があり空家が多いという問題がある。北は山間部
の問題もあるので、また時期を見てこのような形で(集約)事業を行っていくの
だろう。
●<阿部委員>集約に伴う退去について、具体的な手続きや退去される方への対応
について教えて欲しい。
○<事務局>今回の事業の説明を丁寧にさせていただき、移転に関してのお願いは
するが、必ず移転される方の気持ち、どこに行きたいのか、他の(市営)住宅に
行きたいのか、民間に行きたいのかなどの細かいケアを行うように注意している。
一度でどこに移転するかは決まらないため、何度か足を運んで、
(入居者に)お会
いして最終的に移転を進めている。
●<阿部委員>古いところに住んでいる方は高齢の方が多いと思うし、地域への愛
着もあると思う。また、高齢になってから移転することからも、移転先の条件は
限られるのではないか。
○<事務局>高齢の方に移転していただく場合、当然、移転先も(移転対象者の)
行動範囲を考慮する必要がある。市としては、公の事業として建替事業を進めて
いくことから、移転先としてはまず、市営住宅を候補としている。
(現在)初生団
地に住んでいる方へは、一旦一時移転をして、完成後に(初生団地へ)再入居と
いう提案もしている。しかし、皆さんのお話を聴くと、低層階が良い、今まで住
んでいた地域の近くが良い、身寄りやお知り合いの方がいらっしゃる地域から選
びたい、などと希望は様々である。公的な事業によって移転してもらうため、移
転先の家賃が高い場合は、段階的に調整するなどの措置も実施していく。このよ
うに、相談の際に(移転対象者の)希望をお聞きしながら、一緒に移転先を探し
たり、検討したりしているところである。
●<阿部委員>地域で、どのように移転するのか聞かれたときに参考にさせてもら
う。
●<武田副委員長>(公的事業により移転する場合)優先的に市営住宅に入ること
ができ、階数も選べるというような特典はあるのか。
○<事務局>既存の入居者であるため、特定入居という形で、その方が希望される
ところが空いていれば優先的に入ることができる。もしその場所が空いていなけ
れば、その場所が空くまで待つか、待てない場合は第二希望、第三希望のところ
が空いていればそこを選択するかなどの相談をして、優先的に選んでもらってい
る。
●<武田副委員長>その他に、明渡し料や引っ越し費用などの支払はどうなるのか。
○<事務局>市の事業に伴い移転してもらうため、国土交通省が定める区画整理事
業の補償費基準に基づき算出している。
●<武田副委員長>個々の移転対象者に合わせた算出ではないのか。
○<事務局>その住戸の面積、エアコンの台数などにより、若干変わってくるが、
基準は統一したものを用いている。
●<武田副委員長>今のところ(集約建替事業に)概ね納得される方が多いのか。
○<事務局>現在 44 件ほど対象があるが、一人を除いてはほとんどこの建替事業に
ついては納得している。その一人の方についても、建替事業そのものに反対して
いるのではなく、別の理由によるもので、それさえ解消されるならば良いと考え
ている。
●<村上委員>50 代 60 代を中心に、子供がいない、身寄りもないという単身者が増
えており、そのような人たちが(市営住宅に)入れないということが想定される。
現状として、身寄りの無い人、連帯保証人の用意できない人はどうされているの
か。
○<事務局>連帯保証人の要件は決まっているが、特に市長が認める場合という規
定があり、それを適用することで、
(親族以外でも)友人など最低限一人いれば(連
帯保証人として)認める場合もある。そのため、連帯保証人の要件を雁字搦めに
して求めているわけではない。ただし、御指摘のとおり、友人もおらず、連帯保
証人を用意できないという人が増えてくることが想定されるため、今後は民間の
債務保証会社なども(連帯保証人に代わる手段として)視野に入れて検討してい
く。
●<武田副委員長>公営住宅のそもそもの本旨から言うと、連帯保証人は必ず必要
というわけではないはずだが。
○<事務局>公営住宅法そのものについては、住宅に困窮している方と収入要件の
みを入居要件としており、それ以外の条件は各自治体の条例で定めることになっ
ている。しかし、他の自治体も 99.9%連帯保証人を付けている。滞納問題や、も
し(入居者に)何かあったときのことを考えて、連帯保証人を付けてもらってい
る状況である。ただし、連帯保証人を付けられない方のために、債務保証会社を
(連帯保証人に代わる手段として)検討している自治体もある。
●<武田副委員長>(連帯保証人に)友人の名前を書いてしまうと、その友人が未
納家賃分を請求されてしまう。浜松市は連帯保証人に対して未納家賃を請求する
ことはしているか。
○<事務局>連帯債務保証という形で実施している。債務履行については確認を取
って、面談を何度も行っている。中には連帯保証人が滞納分を入居者の代わりに
払っていることも稀にある。
●<武田副委員長>そうすると友人が連帯保証人になるとトラブルになりかねない
と思うが。
○<事務局>トラブルの恐れがあるため、請書を取り交わして、入居説明時には、
請書のコピーを連帯保証人にも渡している。入居説明会にも連帯保証人に同席し
てもらうようには言っている。そのため、連帯保証人が役割を知らずに連帯保証
人になるということはないと思っている。ただ、友人が保証人になると、債務が
発生しても何もしてくれないという方も実際にいる。
●<井上委員長>最後に私からも 1 つ。集約するのは、
(昭和)24 年から 27 年にか
けて建てられたもので資料5にカラー写真があるが、築 60 年が経過しているとは
いえあまりにも手を入れておらず「早く出ていけ」と言わんばかりの状況だと見
て取れるが、それを、
(昭和)49 年に建てられた初生団地に集約するというのは、
おそらくその規模や場所的にちょうど良いだろうということで初生団地が出てき
たと推察されるがどうか。
○<事務局>勿論、御指摘のとおり規模や立地の問題もある。初生団地は、昭和 40
年代に建てられて、大規模改修しようと計画していたが、躯体自体に爆裂がある
などの理由から改修よりも建て替えた方が良いという結論になった。また、集約
対象の団地と初生団地に入居している入居者は全部で 79 名ほどおり、公営住宅法
によると、現在の入居者の再入居分は(戸数を)確保するようにと定められてい
る。しかし、入居者の年齢等を考えると、全員が新しい初生団地に移転しないこ
とが推測できるため、半分程度の戸数を考えている。そうすると規模的にも合致
し、立地条件についても周りに商業施設もあり、生活するにも便利であるという
ことから初生団地を集約先に決定した。
(3)市営住宅の現状と課題
□資料6(一部当日配布(p.p.1 8))に基づき、事務局が補足説明を行う。
□委員による質問、意見、要望等、事務局からの回答。
●<阿部委員>地域の民生委員としての意見を言いたい。地域には住宅費だけでは
なく様々な支払を抱える家族が様々な形で暮らしている。そのような方たちに関
わり、同じ生活者としての目線でその方たちの生活状況を見て支えていくという
関わりにおいて、我々も役割を担っていると考えていつも活動している。もし家
賃滞納などの状況があった場合、
(情報を提供することが)差支えなければ、民生
委員や地域の代表者に情報を提供していただき、その上で担当の者が(対象者宅
へ)伺いながら(支える)という方法も一つの方法だと思う。行政の措置として
話が出ることと生活者の立場としての視点では、少し違った物事の進め方がある。
様々な事情を抱えている方がいるので、お含みおきいただくということはできな
いか。
○<事務局>民生委員や地域包括センターとは連携をとって対応している。しかし、
一つの問題は、個人情報保護という観点から、事務局からは「この方たちは滞納
している」という情報提供ができないことである。
●<阿部委員>おそらく、そのような生活をしている様子というのは、訪問してい
る担当の民生委員はだいたい把握している。歳末にはそのような家族に歳末義援
金のお話もする。しかし、
(家賃を滞納していることを)知っている状態で伺って
も、滞納があるだろうという姿勢ではなく、生活は大丈夫かという話から、
(生活)
保護の手続きのことについても触れていくなど、何らかの対応を手伝うこともで
きる。
○<事務局>一番の初期対応としては、まず(滞納世帯の)事情を知るということ
がある。
(滞納をしている入居者と)連絡が取れないのだが、何か事情を御存知か、
という形で民生委員さんたちや地域包括支援センターの方にお伺いして、そこか
ら事態が発展していくことはある。入居者から(滞納があることを伝えることに
対する)承諾が取れれば、直に(支払の)相談もできる。様々に連携をとって対
応していきたい。
●<阿部委員>私たちは、入居者と話をする際に、もし事前に情報提供があったと
しても「
(市から)聞いたからね」という聞き方はしない。普段の家庭生活の関わ
りの中で、滞納だけではなく様々な話が出来ると思う。だから、承諾を取る・取
らない、ということではなく、
(民生委員だからこそ)自然に色々な話ができると
いう面もあると思う。
□資料6(一部当日配布(p.p.9 13))に基づき、事務局が補足説明を行う。
□委員による事前に考えてきていただいた質問、意見、要望等、事務局からの回答。
●<渡部委員>最初に、ペットの問題について、他の地域では、団地内でのペット
の飼育を試験的に認めているという取組があると読んだことがある。高齢者の方や
単身の世帯にとっては、
(ペットが)心のよりどころであるかもしれない。アンケー
トを取るなどして、どういう飼い方なら良いか、どういうペットなら良いのかなど
のルールを作り、可能であれば一部をペット飼育可とすることを試してみてはどう
か、と考えている。あとは、単身高齢世帯に色々問題があると伺っていたので、空
いている部屋を福祉的な高齢者向けのサービス付き住宅のような形で提供できない
か。建物を改修する必要や、お金の問題など解決しなければいけない問題がたくさ
んあるためどこまで可能かは難しいと思うが、従来のように一人の方が一つの所に
一人で住むというスタイルの住み方だけではなく、高齢者福祉施設のようなものを
建物の中に一緒に造るというようなことを、もし可能であれば、計画してみるのも
どうかと思った。一番難しい点は、民間の住宅であれば、
(家賃を)払わない人は(追
い)出す、ということが出来ると思うが、セーフティネットの意味合いを市営住宅
は持っているために、一概に(家賃を)払えない人や弱者を出して、ただ効率的な
お金の回収をすればいい、という問題ではないということが、この問題の根底にあ
って、携わっている方々が非常に苦労している点ではないかと思う。優先順位を単
純につけることは難しいと思うが、何を根幹として取り組むかということを考慮し、
事業に対して 1 つずつ優先順位をつけていくと良いと思う。
●<村上委員>資料6の内容とは、少し外れるかもしれないが、今日の話の中に、
入居率が下がっている(古い)団地を統廃合していくというものがあった。現在
の労働環境について言及すると、非正規雇用者の割合が増え、働いていてもまと
もな生活ができない人が増えている。
(全体の)38%が非正規雇用者であり、特に
母子世帯で見ると、生活保護受給者を除くと、働く世帯は全体の約 8 割であり、
そのうち 52%が非正規雇用者である。そのような社会情勢の中で、入居率が下が
ってきている。なぜこれだけ経済格差が生まれて住宅保障の必要な人が多くなっ
てきている中で、それが市営住宅(への入居)につながらないのかが疑問だ。手
続きの問題もあるかもしれないが、そのあたりを今後探って行けたら良いと思う。
●<中山委員>(今回の会議の前に、
)初生団地の集約建替事業については、初生の
自治会長からも少しお話を伺っていたが、そのときは、
(初生団地は)建設から約
40 年でもう新しくするのか、と少し疑問を感じていた。あと、市営住宅に住まれ
ている方は、生活保護の方が多いのだろうか。別の民間アパートに住んでいる(生
活保護を受けている)方から、先に保護費の中から家賃を支払ってもらうシステ
ムになっていると聞いたことがあるが、市営住宅に入居している(生活保護の)
方はどのように家賃をお支払しているのか。
○<事務局>代理納付という制度があって、お話にあった民間賃貸住宅と同様に、
直接社会福祉課の方から家賃を頂いている。納期に合わせて(生活保護の)支給
額の中から頂くということになっている。
●<瀧本委員>以前(の会議で)
、事務局の方が、説明されていた時の資料を拝見さ
せていただき、昨年度の議事録も読んだが、民間と市営住宅の問題点は、同じ住
宅を扱っているため当然ではあるが、似たような問題点が多かった。その議事録
の中で聞いてみたいことがあったのだが、昨年の第 1 回目の中で、管理上の問題
点として、入居率向上のための対策を議論している部分があったが、指定管理者
(大成)からいくつかのアイデアについて説明をしているような記述が残ってい
る。それについて、事務局の方が「指定管理者からの意見を聞いて、検討してい
きたい」という締め括りになっているが、その後何か新たなアイデアは挙がった
のか伺いたい。
○<事務局>以前から取り組んでいた、サービス系の提案については引き続き実施
していただいているが、御質問のあった、昨年の第 1 回目の会議開催以降の新た
な提案については無いという状況である。
●<鈴木委員>私も北遠地区(在住)だが、今北遠地区に移住してくる人について、
(民間の)空家が多くあるので、畑や山が付いている空家を借りて田舎暮らしを
する人や、廃屋を好きなようにして暮らしている、という話は私も 1 年に何件か
聞くが、市営住宅に入って何かしたいということは聞かない。あと、市営住宅の
人気がないのか需要がないのかわからないが、住宅難の時代に建てた、と資料を
いただいた際に聞いたが、民間では決して市営住宅よりも恵まれているとは言え
ないアパートがたくさんできている。なぜ民間(の住宅)が多くできているのに
市営住宅の募集がこれほど下がるのか、その辺りの分析や調査はしているのか。
○<事務局>そのためだけの具体的な調査はかけていない。長い間の政策的な取り
組みということで、市営住宅は存在しているので、今ここに来ての問題は、ハー
ド的な住宅ストックの整理、というのが数年続いている。やはり急激な高齢化や
一人住まいの問題、先ほど出たような問題、それから全体を含めての空家対策で
あるが、実は市内の実態というのはこれから調べるところである。また空家自体
の対策もそうだが、瀧本委員のおっしゃられた通り、住宅の現状、これからどう
していくのか、という方針は官民連携して取り組まなければならない課題だと思
っている。そのため、実態のつかみ方というのは、これから住生活基本計画の改
訂に向けて整理をしていきたい。
●<小林委員>入居率を向上させる取り組みだが、申込率を見ると棟によって人気
が全然違う。しかし、どこか入りたいという意識があるものなので、申し込みの
ルールを見直したり、定住について県のように東京に事務所を作ってみたり、あ
る棟に対してはしばらくは市が家賃を優遇するなど検討してみてはどうか。また、
ペット飼育可の棟や住宅、チャイナタウン、ブラジルタウンのように分けて活用
するのはどうか。公営住宅法(による制約)があると思うが、解体するまでは有
効に回転率を上げて多くの人に入居してもらう必要があることを考えると、新た
な試みが必要では無いか。
●<亀井委員>ペットの話題が多く出ているが、今後おそらくそういうニーズが増
えてくると思うので、無視できないことだと思う。ただ、
(ペットを)飼っている
方と飼っていない方が混ざるとトラブルが想定されるため、難しいかもしれない
が、ペットの飼育が可能なエリアを定めて、飼う方はそちらに移動してもらうな
ど検討してはどうか。また、そのことを逆手にとって、コミュニティの創出につ
なげたり、空家の解消を図ったり、この問題から発展的な見方や良いアイデアが
出てこないだろうかと思った。また、高齢者のためのバリアフリー対策について
だが、全て直していくとお金もかかってしまうので、何段階かグレードを設定し
て整備をして、
(現在の住居での生活が困難となった場合は)
「この棟のこの部屋
はバリアフリー設定してあるので、そちらに移ってもらえば、問題なく住めます」
というように、整備しやすい方法で段階的に対応できれば、解決できるかもしれ
ないと思った。
●<阿部委員>外国人のトラブルについて、よく聞くトラブルの他に(居住の)実
態が見えないということがある。例えば、二人暮らしの届出をしているが人数が
違っている、契約した本人ではない、行くたびに顔ぶれが違うなどと、民生委員
から報告されている。市営住宅を管理する側ではどのように把握しているのかと
いう意見もある。それから、市営住宅に住んでいる高齢の方について、昔は 4 階 5
階でも平気で住んでいたが、高齢、病気、けがなどの理由から、日々の生活の不
便さを訴えている方が多い。少しでも(低層階の部屋に)変えていただくという
ことはできないのだろうかという訴えが切実なものとして寄せられている。担当
地区内に市営住宅は 2 か所あるが、両方からそのような意見が出ている。また、
入居時は、老夫婦と、子供世帯の 2 世帯で(老人ペア住宅に)住んでいたが、老
夫婦が亡くなった後も未だにそこに住み続けている。子供が大きくなって、そち
ら(老夫婦が住んでいた部屋)を勝手に使っており、その部屋に色々な人が出入
りして、煙草を吸うなどの問題を起こしていることから、1 世帯という形に戻すこ
とはできないだろうかという意見も出ている。それから、ゴミがたまっている家
もある。捨てられない、捨てるのも大変など色々な事情があるにしてもゴミをそ
のままに放置しておくのは問題だという話も出ている。私は、空家が多いのであ
れば、少し視点を変えて先ほど渡部委員のお話にもあったように、行政で市営の
ケア付きの高齢者住宅のようなものを造り、エレベーターや管理人室、集会場な
ども欲しいのではないか。予算的なものも考えると大きな問題ではあると思うが、
これからの時代に合わせていくということであれば、一人暮らしの方の孤独死と
いうことも含めて考えていくと、そのような利用法もあるのではないかと考えた。
●<武田副委員長>ペット関連の話であるが、住宅管理の方は板挟みになっている
と思う。そこで調べてみたが、分譲マンションの件で管理規約にペット禁止条項
があった場合、管理組合の方から入居者に対してペットの飼育差し止め訴訟とい
うものがあって、小鳥や熱帯魚だから良いなど管理規約への書き方にもよるが差
し止めが認められたという裁判例もある。もし何か困っていることがあれば、こ
の場でディスカッションでも良いしペット対策で市の方針を決めていった方がい
いと思う。
(4)その他
□特になし。
5 閉会
委員長 進行を事務局に返す。
事務局 閉会
以上、この会議録が正確であることを証します。
平成27年 9月24日
委
員
長
井 上
泉
㊞
会議録署名人
武 田
典 子
㊞
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