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Mercury Business Availability Center のアップグレード・ガイド Version

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Mercury Business Availability Center のアップグレード・ガイド Version
Mercury Business Availability Center
Mercury Business Availability Center の
アップグレード・ガイド
Version 4.5 から Version 6.1 へ
i
Mercury Business Availability Center, Version 6.1
Mercury Business Availability Center のアップグレード・ガイド 4.5-6.1
本マニュアル,付属するソフトウェアおよびその他の文書の著作権は,米国著作権法,および各国の著作
権法によって保護されており,付属する使用許諾契約書に基づきその範囲内でのみ使用されるものとしま
す。Mercury Interactive Corporation のソフトウェア,その他の製品およびサービスの機能は次の 1 つまたは
それ以上の特許に記述があります。米国特許番号 5,511,185; 5,657,438; 5,701,139; 5,870,559; 5,958,008;
5,974,572; 6,137,782; 6,138,157; 6,144,962; 6,205,122; 6,237,006; 6,341,310; 6,360,332, 6,449,739; 6,470,383;
6,477,483; 6,549,944; 6,560,564; 6,564,342; 6,587,969; 6,631,408; 6,631,411; 6,633,912; 6,694,288; 6,738,813;
6,738,933; 6,754,701; 6,792,460 および 6,810,494。オーストラリア特許番号 763468 および 762554。その他の
特許は米国およびその他の国で申請中です。すべての権利は弊社に帰属します。
Mercury,Mercury Interactive,Mercury のロゴ,Mercury Interactive のロゴ,LoadRunner,WinRunner,
SiteScope および TestCenter は,米国およびその他の国の Mercury Interactive Corporation の商標または登録
商標です。上記の一覧に含まれていない商標についても,Mercury Interactive が当該商標の知的所有権を放
棄するものではありません。
その他の企業名,ブランド名,製品名の商標および登録商標は,各所有者に帰属します。
Mercury Interactive Corporation は,どの商標がどの企業または組織の所有に属するかを明記する責任を負い
ません。
Mercury では,補足情報を検索するため,サードパーティの Web サイトへのリンクを提供しています。サ
イトの内容および利用は予告なしに変更される場合があります。Mercury は,サイトの内容または利用に
ついて,いかなる表明や保証を行うものではありません。
Mercury Interactive Corporation
379 North Whisman Road
Mountain View, CA 94043
Tel: (650) 603-5200
Toll Free: (800) TEST-911
Customer Support: (877) TEST-HLP
Fax: (650) 603-5300
© 2005-2006 Mercury Interactive Corporation, All rights reserved
本書に関するご意見やご要望は [email protected] まで電子メールにてお送りください。
AMLIB_UPG4.5_6.1JP/01
目次
Mercury Business Availability Center の
アップグレード・ガイドへようこそ ......................................................... v
本書の使用方法 ......................................................................................... v
詳細情報の入手 ........................................................................................ vi
第 1 章 アップグレードの概要 ...............................................................1
アップグレード手順に関する重要情報 .....................................................1
主なアップグレード手順 ...........................................................................2
第 2 章 アップグレード・チェックリスト .............................................3
始める前に.................................................................................................4
アップグレード・チェックリスト.............................................................5
第 3 章 サーバのアップグレード..........................................................11
Mercury Business Availability Center のサーバ・アーキテクチャ ..........12
アップグレードに関する留意事項...........................................................12
Windows プラットフォームへの Mercury Business Availability
Center 6.1 のインストール..................................................................13
第 4 章 データベース・スキーマの検証とアップグレード ..................19
アップグレードの方法について ..............................................................20
検証 / アップグレード・ユーティリティの使用方法...............................20
データベース・スキーマの検証 ..............................................................22
データベース・スキーマのアップグレード ............................................27
アップグレード操作のためのデータベース・ユーザの作成 ...................30
データベース・スキーマ検証 / アップグレード・エラーの
トラブルシューティング ......................................................................31
第 5 章 設定のアップグレード .............................................................33
設定データのアップグレード..................................................................34
iii
目次
第 6 章 ダッシュボード・ビューのアップグレード .............................39
[ビューのアップグレード]ページ .........................................................40
ビューのアップグレードのシミュレーション.........................................42
ビューのアップグレード .........................................................................43
アップグレードされたビューの表示 .......................................................43
トラブルシューティング .........................................................................44
注意事項と制限事項 ................................................................................45
ロールバック ...........................................................................................47
第7章
サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability
Center 6.1 へのアップグレード..............................................49
必要条件 ..................................................................................................51
SLA のアップグレードとビジネス・プロセス・モニタ・
アダプタ・ソース.................................................................................52
SLA のアップグレードと SiteScope アダプタ・ソース .........................55
SLA 5.x から 6.1 へのアップグレード.....................................................56
ユーザ定義レポートのアップグレード....................................................59
レポート・リポジトリのアップグレード ................................................60
SLA 変換に使用されるルールのアップグレード.....................................61
アップグレード・メッセージ ..................................................................69
第8章
Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するため
のコンポーネントのアップグレード........................................75
データ・コレクタ上の Mercury Business Availability Center
URL の切り替え ..................................................................................76
Mercury Business Availability Center 6.1 コンポーネントの
アップグレード ....................................................................................80
索引 .........................................................................................................89
iv
Mercury Business Availability Center の
アップグレード・ガイドへようこそ
本書では,Topaz 4.5 FP2 を Mercury Business Availability Center 6.1 へアップグ
レードする方法について詳しく説明します。
注:本書の情報は,Mercury Managed Services の利用者には該当しません。
アップグレードを始める前に,1 ページ「アップグレード手順に関する重要情
報」を参照してください。
本書の使用方法
本書は,次の章で構成されています。
アップグレードの概要
サーバおよびデータベースを Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグ
レードする方法について概説します。
アップグレード・チェックリスト
Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレードする前,およびアップ
グレード中に実行する操作について説明します。
サーバのアップグレード
サーバを Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレードする方法につ
いて説明します。
v
ようこそ
データベース・スキーマの検証とアップグレード
データベース・スキーマを Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグ
レードする方法について説明します。
設定のアップグレード
データを Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレードする方法につ
いて説明します。
ダッシュボード・ビューのアップグレード
Mercury Business Availability Center のカスタム・ダッシュボード・ビューを
Mercury Business Availability Center 6.1 のビューにアップグレードする方法につ
いて説明します。
サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へ
のアップグレード
Mercury Business Availability Center 6.1 を使用するためのサービス品質保証契約
(SLA)のアップグレード方法について説明します。
Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポー
ネントのアップグレード
コンポーネントを Mercury Business Availability Center 6.1 用にアップグレードす
る方法について説明します。
詳細情報の入手
Mercury Business Availability Center 文書ライブラリの使用と更新の詳細,ほかの
文書リソースの参照情報,文書ライブラリで使用している表記規則,および
Mercury Business Availability Center の配備,管理,使用に関するクイック・リ
ファレンス情報については,『Mercury Business Availability Center スタートアッ
プ・ガイド』を参照してください。
vi
第1章
アップグレードの概要
本書では,サーバおよびデータベースを Mercury Business Availability Center 6.1
にアップグレードする方法について概説します。Mercury Business Availability
Center は,Topaz 4.5 FP2 からのスキーマとデータのダイレクト・アップグレー
ドをサポートしています。
本書で説明する手順と推奨事項は,システムの運用の中断を最小限に抑えなが
ら,プラットフォームを Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレー
ドできるようにすることを目的としたものです。
本書を PDF 形式で表示するには,次の場所からアクセスします(マシンに
Acrobat Reader 4.0 以降がインストールされていることを確認してください)。
➤ Mercury Business Availability Center 6.1 Japanese Documentation and
Utilities CD-ROM の Documentation\pdfs ディレクトリ
➤ Mercury カスタマー・サポート Web サイト(US サイト:support.mercury.com)
の Mercury Business Availability Center 文書ポータル領域
アップグレード手順に関する重要情報
Mercury Business Availability Center は,さまざまな設定でインストールされま
す。アップグレード手順は,それぞれの環境内で Mercury Business Availability
Center がどのように設定されているかによって異なります。本書で説明してい
る手順は,あくまでもガイドだけを目的としたものです。
Mercury 担当者までお問い合わせいただき,アップグレード手順の支援を受け
るよう強くお勧めします。
1
第 1 章 • アップグレードの概要
主なアップグレード手順
プラットフォームを Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレードす
るには,次の主な作業が必要になります。
➤ サーバのアップグレード
➤ データベース・スキーマのアップグレード
➤ データのアップグレードとアップグレードの完了
➤ Mercury Business Availability Center コンポーネントのアップグレード
この手順については,第 2 章「アップグレード・チェックリスト」を参照して
ください。アップグレードの各手順については,アップグレード・チェックリ
ストから本書の該当する手順を含む項へ進みます。
2
第2章
アップグレード・チェックリスト
本章では,Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレードする前,お
よびアップグレード中に実行する操作について説明します。
本章の内容
ページ
始める前に
4
アップグレード・チェックリスト
5
3
第 2 章 • アップグレード・チェックリスト
始める前に
アップグレードを始める前に,以下の情報を読んでください。
一般情報
➤ Mercury Business Availability Center 6.1 では,Topaz 4.5 FP2 とは異なるサーバ・
タイプが使用されます。詳細については,12 ページ「Mercury Business
Availability Center のサーバ・アーキテクチャ」を参照してください。
➤ Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード後の Topaz 4.5 FP2 へ
のロールバックはサポートされていません。
➤ Topaz 4.5 FP2 からのアップグレードで,「クリーン・インストール」を実行し
て既存データをすべて消去するには,従来の Topaz サーバをすべてアンインス
トールしてから,Mercury Business Availability Center 6.1 を初めてインストール
する場合と同様にインストールしてください。詳細については,『サーバの導
入』を参照してください。アンインストールする前に,カスタマイズした設定
のリストを作成しておけば,Mercury Business Availability Center 6.1 をクリー
ン・インストールした後で設定を再定義できます。
➤ データベース・スキーマをアップグレードした後,アップグレード作業がすべ
て完了するまでの間に,新規のデータベースを作成してはなりません。誤って
新規データベースを作成してしまった場合は,Mercury カスタマー・サポート
にお問い合わせください。
➤ 現在のシステムにプライベート パッチを適用している場合,それらのパッチは
アップグレードによって失われます。継続して使用したいパッチがある場合
は,アップグレード作業を始める前に Mercury カスタマー・サポートと相談し
てください。
➤ アップグレード作業中には,SiteScope およびビジネス・プロセス・モニタのダウン
タイム・イベントが複製されて 3 倍になります。定期ダウンタイム・イベントは設定ど
おりに実行され,ダウンタイム・イベントの複製は,それらが Mercury Business
Availability Center の[ダウンタイム / イベント スケジュール]ページに表示されるこ
と以外は,システムに何の影響も与えません。特に必要がなければ,複製されたエント
リを削除しないでください。削除が必要になった場合は,Mercury の担当者に連絡して
ご相談してください。
4
第 2 章 • アップグレード・チェックリスト
アップグレード・チェックリスト
Topaz 4.5 FP2 から Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレードする
ときには,以下のチェックリストを使用してください。
Topaz 4.5 FP2 から Mercury Business Availability Center 6.1 への
アップグレード・チェックリスト
手順
説明
詳細
1 ファイルをバックアップ
します。
アップグレード作業中に,予防措置と
して,必要なさまざまなファイルと
ディレクトリをバックアップします。
次のファイルおよびディレクト
リをバックアップします。
➤ MercuryAM\conf\TopazInfr
a.ini:手順 6 でデータベー
スをアップグレードするた
めに必要なファイル。デー
タベースのアップグレード
の詳細については,19 ペー
ジ「データベース・スキー
マの検証とアップグレード」
を参照してください。
➤ ビューを組み込んだ Topaz
4.5 FP2 システムの場合:手
順 11 でビューをアップグ
レードするためのバック
アップ要件の詳細について
は,Mercury カスタマー・サ
ポートにお問い合わせくだ
さい。
さらに,安全や記録のために保
存する必要のあるその他のファ
イルやディレクトリをバック
アップします。
5
5
第 2 章 • アップグレード・チェックリスト
手順
説明
詳細
2 既存の Topaz 4.5 FP2 サーバ
をシャットダウンします。
それぞれの旧 Mercury Business
Availability Center サーバで,Topaz
Supervisor サービスを停止します。
Mercury Business Availability Center へ
の接続が開いていないことを確認し
ます。
➤ Windows の場合:
[スタート]
3 既存の Topaz 4.5 FP2 サー
バを使用して Mercury
Business Availability
Center 6.1 にアップグレー
ドする場合は,Topaz 4.5
FP2 をアンインストール
します。
すべてのマシンから Mercury
Business Availability Center 4.5 FP2 を
アンインストールします。
➤ Windows の場合:
4 Mercury Business
Availability Center 6.1 をす
べてのマシンにインス
トールします。
Mercury Business Availability Center
6.1 および,Japanese User Interface
Pack をすべてのマシンにインストー
ルします。ただし,インストール作
業の一環としてのデータベースへの
接続は行わないでください。インス
トール完了後,Mercury Business
Availability Center 6.1 を起動しないで
(有効にしないで)ください。
5 データベースをバック
アップします。
6
>[プログラム]>[Topaz]
>[管理]>[Stop Topaz]
を選択します。
➤ Solaris の場合:次のコマン
ドを実行します。
< Topaz のホーム・ディレ
クトリ> /scripts/
run_topaz stop。
[スタート]>[プログ
ラム]>[Topaz]>
[Uninstall Topaz]を選択し
ます。
➤ Solaris の場合:次のコマン
ドを実行します。
cd <インストール・ディレ
クトリ> /_uninst./uninstall
既存の管理データベースおよびプロ
ファイル・データベースをバック
アップします。
Mercury Business Availability
Center 6.1 のインストールの詳
細については,『サーバの導入』
を参照してください。
データベースのバックアップの
詳細については,データベー
ス・サーバのマニュアルか,
Mercury Business Availability Center
のデータベース管理に関するマ
ニュアル『データベース環境の
準備』を参照してください。
第 2 章 • アップグレード・チェックリスト
手順
説明
詳細
6 データベース・スキーマ
のアップグレードを実行
します。
任意の Mercury Business Availability
Center 6.1 サーバから dbupgrade を実
行し,管理データベースおよびプロ
ファイル・データベースを Mercury
Business Availability Center 6.1 互換に
するために検証およびアップグレー
ドします。
詳細については,27 ページ
「データベース・スキーマの
アップグレード」を参照してく
ださい。
7 管理データベース内の
データベース・ポートを
更新します。
管理データベースに接続する前に,
アップグレードした管理データベー
スの中のデータベース・ポートを手
作業で更新してください。
アップグレードした管理データ
ベースに対して次のクエリを実
行します。
UPDATE SESSIONS SET
SESSION_DB_PORT = '1433'
WHERE SESSION_DBTYPE
IN (2,4) AND
SESSION_DB_PORT IS NULL
8 各 Mercury Business
Availability Center 6.1 マシ
ンを管理データベースに
接続します。
各 Mercury Business Availability Center [スタート]メニュー>[プロ
グラム]>[Mercury
6.1 マシンで[Connect to Database]
Business Availability Center]
を実行し,アップグレードした管理
>[Administration]>
データベースに接続します。
[Connect to Database]を選
最初に接続するべきサーバは,
択します。
LDAP を実行するように設定された
Mercury Business Availability Center
6.1 センタ・サーバです。LDAP の詳
細については,『データベース環境
の準備』を参照してください。
9 すべてのマシンで
Mercury Business
Availability Center 6.1 を起
動します。
すべてのマシンで Mercury Business
Availability Center 6.1 を有効にしま
す。分散環境では,次の順序に従っ
て,すべてのマシンで Mercury
Business Availability Center 6.1 を有効
にする必要があります。
➤ コア・サーバ
[スタート]>[プログラム]
>[Mercury Business
Availability Center]>
[Administration]>[Enable
Business Availability Center]
を選択します。
サーバが正常に起動されたこと
を確認するために,当該サーバ
➤ データ処理サーバ
上の< Topaz ホーム> \log
➤ センタ・サーバ
\jboss_boot.log ファイルを開
前のサーバの起動に成功するまでは,
き,INFO - JBoss および
次のサーバに進まないでください。
Started in を含んだ行を見つけ
ます。
7
7
第 2 章 • アップグレード・チェックリスト
8
手順
説明
詳細
10 Mercury Business
Availability Center 6.1 のラ
イセンス・キーを再入力
します。
Mercury Business Availability Center を [管理]>[プラットフォーム]
>[セットアップと保守]>
初めて起動した後,データをアップ
[ライセンス管理]を選択して
グレードするための手順に進む前
から,[新規 ライセンス キー]
に,Mercury Business Availability
をクリックします。
Center 6.1 のライセンス・キーを再
ライセンス・キーのアップデー
入力してください。
トの詳細については,『プラッ
トフォームの管理』を参照して
ください。
11 データが CMDB に挿入
されたことをチェックし
ます。
Mercury Business Availability Center
6.1 を再起動してから数分後に,ア
ダプタがデータを CMDB に挿入し
たことを確認します。
[CMDB の管理]から,[ソー
ス マネージャ]タブに表示さ
れたすべてのソースの[Last
Update]カラムに日付が表示
されていることを確認します。
12 設定データをアップグ
レードします。
すべての手動データ・アップグレー
ドを実行します。
詳細については,34 ページ
「設定データのアップグレード」
を参照してください。
13ビューを組み込んだ
Topaz 4.5 FP2 システムの
場合 - ビューを Mercury
Business Availability
Center 5.x Dashboard に
アップグレードします。
Topaz 4.5 で使用されていたビューと
リポジトリを,Mercury Business
Availability Center 5.x ダッシュボード
で使用できるようにアップグレード
します。
詳しい手順については,
Mercury カスタマー・サポート
に問い合わせてください。
14ビューを組み込んだ
Topaz 4.5 FP2 システムの
場合 - CMDB ディレクト
リをバックアップします。
CMDB ディレクトリを次の手順で使
用するためにバックアップします。
手順 13 でダッシュボード・
ビューをアップグレードするた
めに必要な MercuryAM
\CMDB ディレクトリをバック
アップします。ダッシュボー
ド・ビューのアップグレードの
詳細については,39 ページ
「ダッシュボード・ビューの
アップグレード」を参照してく
ださい。
第 2 章 • アップグレード・チェックリスト
手順
説明
詳細
15ビューを組み込んだ
Topaz 4.5 FP2 システムの
場合 - ダッシュボード・
ビューをアップグレード
します。
詳細については,39 ページ
ダッシュボードのアップグレード手
「ダッシュボード・ビューの
順を実行して,Mercury Business
Availability Center 5.x ダッシュボード アップグレード」を参照してく
ださい。
を Mercury Business Availability Center
6.1 にアップグレードします。
16 SLA をアップグレードし
ます。
SLM のアップグレード手順を実行し 詳細については,49 ページ
ます。
「サービス・レベル管理 の
Mercury Business Availability
Center 6.1 へのアップグレード」
を参照してください。
17データ・コレクタ上の
URL を切り替えます(新
しいサーバ上で Mercury
Business Availability
Center 6.1 にアップグレー
ドする場合のみ)。
Mercury Business Availability Center
6.1 を新しいマシンに異なる URL で
インストールした場合は,データ・
コレクタ上の URL をそれらの
Mercury Business Availability
Center 6.1 サーバに報告するように
切り替える必要があります。
18Mercury Business
Availability Center コン
ポーネントをアップグ
レードします。
詳細については,80 ページ
最新の機能を利用するには,
Mercury Business Availability Center コ 「Mercury Business Availability
Center 6.1 コンポーネントの
ンポーネントを Mercury Business
アップグレード」を参照してく
Availability Center 6.1 用の最新バー
ださい。
ジョンにアップグレードする必要が
あります。
詳細については,76 ページ
「データ・コレクタ上の
Mercury Business Availability
Center URL の切り替え」を参
照してください。
9
9
第 2 章 • アップグレード・チェックリスト
10
第3章
サーバのアップグレード
本章では,サーバを Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレードす
る方法について説明します。内の前の手順を実行したら,サーバをアップグ
レードします(3 ページを参照してください)
。
本章の内容
ページ
Mercury Business Availability Center のサーバ・アーキテクチャ
12
アップグレードに関する留意事項
12
Windows プラットフォームへの Mercury Business Availability Center 6.1
のインストール
13
11
第 3 章 • サーバのアップグレード
Mercury Business Availability Center のサーバ・アーキテクチャ
Mercury Business Availability Center 6.1 では,Mercury Business Availability Center
6.0 以前のバージョンで使用されていたサーバ・タイプのほかに新しいサーバ・
タイプが 1 つ追加されました。次の 3 つのサーバ・タイプがあります。
➤ センタ・サーバ:このサーバは主に,Mercury Business Availability Center アプリ
ケーション,レポート生成,および管理コンソールの実行を担当します。
➤ コア・サーバ:このサーバは主に,データ・コレクタからのデータ・サンプル
の受信と,さまざまな Mercury Business Availability Center コンポーネントへの
データの配信を担当します。
➤ データ処理サーバ:このサーバは主に,データ・コレクタから受信されたデー
タの処理を担当します。
Mercury Business Availability Center の各サーバは,単一のマシンに配備すること
も,分散環境で各サーバ(または各サーバの複数のインスタンス)を別々のマ
シンに配備することもできます。
アップグレードするときは,負荷分散と高可用性システムまたはその両方への
要求に注意しながら,新しいサーバ構造に適合するように,既存のアーキテク
チャをどのように移行するかを考える必要があります。詳細については,
『サーバの導入』を参照してください。
アップグレードに関する留意事項
Mercury Business Availability Center 6.1 は,新しいマシンにインストールすること
も,現行システムが稼働しているマシンにインストールすることもできます。
Mercury Business Availability Center 6.1 を既存のサーバにインストールする場合
は,アップグレード作業の一環として,すべてのサーバから現行システムをア
ンインストールする必要があります。現行システムのアンインストールの詳細
については,対応するシステムのマニュアルを参照してください。また,使用
するマシンが Mercury Business Availability Center 6.1 のすべてのシステム要件に
適合していることを確認してください。
新しいマシンに Mercury Business Availability Center 6.1 をインストールする場合
は,データ処理サーバが Mercury Business Availability Center 6.0 から加わった新
しいサーバであることに留意してください。場合によっては,マシンを追加す
る必要が生じることもあります(分散環境の場合)。また,新しいマシンが
12
第 3 章 • サーバのアップグレード
Mercury Business Availability Center 6.1 のすべてのシステム要件に適合している
ことを確認してください。
注:ダウンタイムの間,データ・コレクタはデータを収集し続けますが,デー
タベースへの送信は行わないため,警告は発生しません。
Windows プラットフォームへの Mercury Business Availability
Center 6.1 のインストール
以前 Topaz または Mercury Business Availability Center サーバとして使用していた
マシンにインストールする場合は,インストールされていた旧バージョンが完
全に削除されていることを確認します。アンインストールの手順については,
当該システムのマニュアルを参照してください。
Mercury Business Availability Center サーバのインストールの詳細については,
『サーバの導入』で Windows プラットフォームへのサーバのインストールにつ
いての章を参照してください。
Mercury Business Availability Center 6.1 サーバ(センタ・サーバ,コア・サーバ,
データ処理サーバ)は,Mercury Business Availability Center の製品パッケージに
付属する Mercury Business Availability Center 6.1 Japanese User Interface Pack Setup
CD-ROM からインストールします。IIS が実行されているマシンにインストー
ルするのでないかぎり,インストール・プロセス中に Apache HTTP サーバ
(Mercury Business Availability Center 用に調整されたもの)がインストールされ
ます。
Mercury Business Availability Center サーバをインストールするには,インストー
ルするマシンの管理者権限が必要です。
13
13
第 3 章 • サーバのアップグレード
注:インストールに関するトラブルシューティングについては,Mercury
Business Availability Center の[ヘルプ]メニューまたは,Mercury カスタマー・
サポート Web サイト(US サイト)からアクセスできる,Mercury カスタマー・
サポートのナレッジ・ベースを参照してください。
さらに,最新の技術情報およびトラブルシューティング情報については,
Mercury Business Availability Center の Readme ファイル(Mercury Business
Availability Center 6.1 Japanese User Interface Pack Setup CD-ROM のルート・ディレ
クトリにあります)を参照してください。
Mercury Business Availability Center サーバを Windows プラットフォームに
インストールするには,次の手順を実行します。
1 インストールするマシンのドライブに Mercury Business Availability Center 6.1 Setup
CD-ROM を挿入します。ネットワーク・ドライブからインストールする場合は,
CD-ROM を挿入するドライブを接続します。
2[スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]を選択します。
3 CD を挿入したドライブ名に続けて,「setup.exe」と入力します。Mercury
Business Availability Center サーバのセットアップ・ファイルは,CD-ROM の
ルート・フォルダにあります。たとえば,d:\setup.exe のように入力します。
4[OK]をクリックします。インストール先のマシンで,Topaz または Mercury
Business Availability Center の以前のバージョンが検出された場合,カスタマイ
ズされた設定データがすべて上書きされることを示す警告のメッセージが表示
されます。
5 セットアップが始まります。画面の指示に従って,サーバのインストールを行
います。
サーバをインストールする段階では,次の点に注意します。
14
第 3 章 • サーバのアップグレード
➤ リモート・サービスがアプリケーション・サーバ・モードで実行されている
Windows プラットフォームにインストールする場合
➤ Windows がインストールについて誤ったユーザ・モードを検出すると,次
のウィンドウが表示されます。
インストールが完了したら,このウィンドウの[Next]をクリックし,表
示される指示に従ってください。
この件の詳細については,Microsoft Knowledge Base Article - 252330 を参照し
てください。
➤ セットアップ・タイプの選択
➤ 標準(Mercury Business Availability Center ボックス)インストール用の
[typical]セットアップ・タイプを選択すると,コア・サーバ,センタ・
サーバ,およびデータ処理サーバがマシンにインストールされます(MDAC
を含む)。
➤[Custom]セットアップ・タイプを選択すると,マシンにインストールす
る Mercury Business Availability Center の機能を選択できます。詳細について
は,『サーバの導入』を参照してください。
➤ Web サーバ・タイプの選択
➤ インストール先のマシンに Microsoft IIS が検出されなかった場合は,
[Apache HTTP Server]オプションだけが使用できます。Mercury Business
15
15
第 3 章 • サーバのアップグレード
Availability Center を Microsoft IIS と組み合わせて実行する場合は,[キャン
セル]をクリックして Mercury Business Availability Center のセットアップを
終了します。IIS をインストールして Mercury Business Availability Center のイ
ンストールに戻ります。
➤ 接続の設定
➤ 接続の設定 Apache HTTP サーバでは,ポート 80(標準設定のポート)が既
存の Web サーバによって既に使用されている場合は,Mercury Business
Availability Center によりこの問題が通知されます。別のポート番号を入力す
るか(この場合,Mercury Business Availability Center によって,定義された
ポートを使用するように Apache HTTP サーバが設定されます),セットアッ
プを終了して既存の Web サーバのポート番号を変更することによって競合
を解決してから,インストールの手順を再開します。詳細については,
『サーバの導入』を参照してください。
➤ Microsoft IIS では,IIS がポート 80 以外のポートを使用している場合は,そ
の IIS ポートを入力します。
➤ SMTP メール・サーバの指定
➤ SMTP サーバの完全なインターネット・アドレスを指定することをお勧めし
ます。英数字のみを使用します。
➤[送信者名]ボックスには,Mercury Business Availability Center が送信する定
期レポートと警告通知に表示する名前を指定します。標準の名前
(「MercuryAM_Alert_Manager」)をそのまま使用するか,または送信者名を
表す別の名前を入力します。
6 Mercury Business Availability Center サーバ・ファイルのインストールが完了した
ときに,すぐに管理データベース設定の段階を続けるか,サーバのインストー
ルを終了して後でデータベース・パラメータを設定するかを選択するように求
められます。後でパラメータを設定することをお勧めします。管理データベー
スはこの時点では設定しないでください。管理データベースに接続するための
正しい手順については,5 ページのチェックリストを参照してください。
Mercury Business Availability Center サーバのインストールを完了させる方法の詳
細については,『サーバの導入』でサーバ・インストールの完了と Mercury
Business Availability Center の起動に関する章を参照してください。
16
第 3 章 • サーバのアップグレード
ヒント:すべてのサーバをインストールし終わったら,チェックリストの次の
手順に進みます。
17
17
第 3 章 • サーバのアップグレード
18
第4章
データベース・スキーマの検証とアップグレード
本章では,データベース・スキーマを Mercury Business Availability Center 6.1 に
アップグレードする方法について説明します。
本章の内容
ページ
アップグレードの方法について
20
検証 / アップグレード・ユーティリティの使用方法
20
データベース・スキーマの検証
22
データベース・スキーマのアップグレード
27
アップグレード操作のためのデータベース・ユーザの作成
30
データベース・スキーマ検証 / アップグレード・エラーのトラブル
シューティング
31
19
第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
アップグレードの方法について
データベース・スキーマのアップグレードは,アップグレード・チェックリス
トに従って正しい順序で行うことをお勧めします。
Mercury Business Availability Center 6.1 でデータベース・スキーマ検証 / アップ
グレード・ユーティリティにアクセスするには,[スタート]>[プログラム]
>[Mercury Business Availability Center]>[Administration]>
[Upgrade Database Schema]を選択します。
重要:データベース・スキーマのアップグレード段階を実行する前に,管理
データベースとプロファイル・データベースをバックアップしてください。
いったんデータベースのアップグレードを実行すると,データベースをアップ
グレード前の状態に戻すことはできなくなります。詳細については,『データ
ベース環境の準備』を参照してください。
注:現在のデータベース・サーバのバージョンが Mercury Business Availability
Center 6.1 でサポートされていることを確認してください。サポートされている
データベース・サーバと推奨データベース・サーバの詳細については,『デー
タベース環境の準備』を参照してください。
検証 / アップグレード・ユーティリティの使用方法
データベース・スキーマ検証 / アップグレード・ユーティリティは,検証プロ
グラムとアップグレード・プログラムを 2 つの別々の段階に分けて実行しま
す。検証段階(21 ページ「検証段階」を参照)とアップグレード段階
(22 ページ「アップグレード段階」を参照)です。
どちらかの段階でエラーが発生した場合は,問題をトラブルシューティングし
て,ユーティリティを再実行してください。詳細については,31 ページ「デー
タベース・スキーマ検証 / アップグレード・エラーのトラブルシューティング」
を参照してください。
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第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
注:データベース検証プログラムを Oracle 10g スキーマに対して実行する際に,
Oracle datapump ユーティリティを使って対象スキーマをインポートまたはエク
スポートした場合は,対象スキーマに対してアクティブな datapump ジョブが実
行中でないことを確認してください。
対象スキーマ内に datapump テーブルがある場合は,データベース・スキーマ検
証プログラムを実行する前に,それらのテーブルをドロップしてください。
datapump 操作の実行には管理者スキーマを割り当て,Mercury Business
Availability Center スキーマをログインとして使用しないことをお勧めします。
datapump 操作の実行に管理者スキーマを割り当てることにより,Mercury
Business Availability Center スキーマに追加の権限を付与する必要がなくなり,
管理者スキーマ内に datapump テ―ブルが作成されます。
注:Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード後にデータベー
スを検証する必要が生じた場合は(たとえばデータベースのアップグレードの
問題をトラブルシューティングするために),
『データベース環境の準備』の
「データベース・スキーマの検証」の章を参照してください。
検証段階
検証 / アップグレード・ユーティリティは,最初に検証段階を実行します。この
段階ではシステムのダウンタイムは生じません。検証プログラムは,既存のデー
タベースに問題がなくアップグレード可能であることを確認します。たとえば,
破壊された部分がないことや,十分な記憶領域があることなどを確認します。ま
た,アップグレード・プロセスを遅くさせる可能性のある長時間の操作があるか
どうかをチェックし,それにかかる予想時間をユーザに知らせます。
検証プログラムでは,マスタ・データベースにアクセスできるユーザ名とパス
ワードの入力が求められます。これは,一部のテスト(読み取りのみ)を実行
するために必要です。DBA アカウントのユーザ名とパスワードを使用したくな
い場合は,dbverify の操作に必要な最低限の権限を持つユーザ名を作成して使
用することができます。このようなユーザの作成方法については,30 ページ
「アップグレード操作のためのデータベース・ユーザの作成」を参照してくだ
さい。
21
21
第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
注:検証段階で,アップグレードする旧 Topaz バージョンから TopazInfra.ini
ファイル(< Topaz ルート・ディレクトリ> \conf\TopazInfra.ini)を参照す
る必要があります。データベース検証ユーティリティを実行する Mercury
Business Availability Center 6.1 マシンがこのファイルのコピーにアクセスできる
ようにしておいてください。
注:管理データベースとプロファイル・データベースが存在する各データベー
ス・サーバについて,ユーザ名とパスワードの入力を求められます。
アップグレード段階
検証が成功すると,データベース・スキーマ・アップグレード・プログラムを
続行するかどうか尋ねられます。続行すると,管理データベースとプロファイ
ル・データベースが最新バージョンのスキーマにアップグレードされます。
アップグレード段階では,Mercury Business Availability Center サーバの短いダウ
ンタイムが生じます(時間のかかる操作が検出されていないかぎり)。アップ
グレードに先立つ検証段階で長時間かかる操作が検出されている場合は,その
予想時間が検証段階で通知されているはずです。
重要:データベース・スキーマのアップグレード中に,データベースへの接続
が開いていてはなりません。
データベース・スキーマの検証
データベース・スキーマ検証ユーティリティは Mercury Business Availability
Center 6.1 サーバ・マシンから実行します。
データベースを検証するには,次の手順を実行します。
1 任意の Mercury Business Availability Center 6.1 サーバから,[スタート]>
[プログラム]>[Mercury Business Availability Center]>
[Administration]>[Upgrade Database Schema]を選択します。
22
第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
データベース検証プログラムが起動します。
2[TopazInfra.ini の選択]ダイアログ・ボックスで,旧 Topaz バージョンからコ
ピーした TopazInfra.ini ファイルを選択します。
3 適切なデータベースへの接続に必要な詳細を指定します。
➤[SQL マスタ接続]ダイアログ・ボックスで,マスタ・データベースへの接
続に必要な詳細情報を指定します。
[ユーザ]ボックスと[パスワード]ボックスに,データベースに対する権
限を持つユーザのユーザ名とパスワードを入力します([ユーザ]ボックス
には MS SQL Server の標準の管理者ユーザ名である sa が表示されています。
標準設定ではパスワードはありません)。[了解]をクリックします。
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23
第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
➤[Oracle ディクショナリ接続]ダイアログ・ボックスで,Oracle データベー
スへの接続に必要な詳細情報を指定します。
[ユーザ]ボックスおよび[パスワード]ボックスに,データベースに対す
る権限を持つユーザのユーザ名とパスワードを入力し,[了解]をクリック
します。
注:管理データベースとプロファイル・データベースが存在する各サーバの接
続データをそれぞれ入力するように求められます。
注:データベース管理者アカウントのユーザ名とパスワードを使用したくない
場合は,検証プログラムの操作に必要な最低限の権限を持つユーザ名を作成し
て使用することができます。このようなユーザの作成方法については,30 ペー
ジ「アップグレード操作のためのデータベース・ユーザの作成」を参照してく
ださい。
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第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
4 データベース検証プログラムが,データベースの検証を開始します。検証の進
行状況は,[Upgrade Database Schema]ウィンドウで確認できます。
5 スキーマのバージョンが[BAC ユーザ スキーマのバージョン]ダイアログ・
ボックスに表示されていることを確認します。
[了解]をクリックします。
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第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
6 データベースの検証中に問題が発生した場合は,問題の内容を表示するダイア
ログ・ボックスが表示されます。
問題を解決して[再試行]をクリックするか,または[終了]をクリックして
後でデータベース・スキーマ検証プログラムを実行し直します。問題を解決で
きない場合は,Mercury カスタマー・サポートにお問い合わせください。
< Mercury Business Availability Center サーバのルート・ディレクトリ>
\dbverify\log ディレクトリに保存されているログ・ファイルでエラーを確認
することができます。
7 アップグレード・プロセスを遅くさせてダウンタイムを長引かせる可能性のあ
る長時間の操作を検証プロセスが検出した場合は,それを知らせるダイアロ
グ・ボックスが表示されます。
[OK]をクリックして続行するか,[Details]をクリックして,アップグレー
ド時にその検出された長引く操作にかかる予想時間を表示します。
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第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
8 データベースの検証が正常に完了すると,データベース・スキーマのアップグ
レードに進むかどうかを尋ねる確認メッセージが表示されます。先に進む前
に,既存のデータベースをバックアップして,既存のサーバをシャットダウン
してください(詳細についてはチェックリストを参照してください)。
それが終わったら,27 ページ「データベース・スキーマのアップグレード」の
説明に従ってアップグレードに進みます。
注:データベースの検証において,検証ユーティリティはデータベースをロー
ルバックするのに十分なディスク領域がデータベースにあるかどうかをチェッ
クします。ディスク領域が足りない場合は,検証が中断されます。
データベース・スキーマのアップグレード
データベースの検証が正常に完了したら(詳細については 22 ページ「データ
ベース・スキーマの検証」を参照),データベースのアップグレードの段階に
進むことができます。
アップグレードに進む前に,管理データベースとプロファイル・データベース
のバックアップをとってあることを確認してください。
システムのダウンタイムを告知し,各サーバ・マシン上の Mercury Application
Management サービスを停止させてすべての Mercury Business Availability Center
サーバを停止させます。データベースへの接続(たとえば通常の機能の一部で
はない追加の接続など)が開いている場合は,その接続を閉じます。
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27
第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
注:サービス停止後に,すべてのプロセスが実際に停止していることを確認し
てください。停止には数分かかる場合があります。必要であれば,プロセスを
手作業で停止します。データベース・スキーマのアップグレード中に,データ
ベースへの接続が開いていてはなりません。
データベースをアップグレードするには,次の手順を実行します。
1 データベース検証段階が終了した後,dbverify プログラムが開いたままになっ
ている場合は,[Yes]をクリックしてデータベース・スキーマのアップグレー
ドに進みます。
dbverify を閉じてある場合は,22 ページの説明に従って dbverify を再実行しま
す。この場合,dbverify プログラムは再び検証段階をすべて実行します。
2 開いているデータベース接続がまだ存在する場合は,その接続の詳細を知らせ
るメッセージが表示されます。必ずすべての接続を閉じてください。
3 データベース・スキーマ・アップグレード・プログラムは,すべての既存デー
タベース(管理データベースとプロファイル・データベース)をチェックし,
各データベースにとって必要なアップグレード手順の実行を開始します。
4 特定のデータベースについて長時間かかる操作が検出された場合は,アップグ
レードにかかる予想時間を知らせるメッセージが,継続のためのオプションと
ともに表示されます。
継続のためのオプションは次のとおりです。
➤[Yes]:時間のかかる操作も含めて,その特定のデータベースのアップグ
レードを続行します。
➤[No]:その特定のデータベースのアップグレードを中止し,そのデータ
ベースのアップグレードを後ほど実行するためのスクリプトを作成します。
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第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
注:このスクリプトは,Mercury Business Availability Center が無効になって
いる間だけ有効です。いったん Mercury Business Availability Center が再起動
されると,このスクリプトは無効になります。
➤[Details]:検出された個々の時間のかかる操作の詳細を表示します。
➤[Yes for All]:時間のかかる操作も含めて,すべてのデータベースのアップ
グレードを続行します。
5 データベース・スキーマ・アップグレード・プログラムは,既存の MS SQL
Server データベースまたは Oracle データベースがすべて Mercury Business
Availability Center 6.1 形式にアップグレードされるまで実行されます。
注:データベースのアップグレード中に,
< Mercury Business Availability Center サーバ・ディレクトリ> \log ディ
レクトリにあるログ・ファイル dbupgrade.log を見ることができます。エラー
が発生した場合は,dbupgrade.log ファイルを調べてエラーをトラブルシュー
ティングしてください。詳細については,31 ページ「データベース・スキーマ
検証 / アップグレード・エラーのトラブルシューティング」を参照してくださ
い。
6[OK]をクリックして,データベース・スキーマ・アップグレード・ユーティ
リティを閉じます。
7 Mercury Business Availability Center サーバおよびプロセスを再起動します(アッ
プグレードされたデータベースを使用するために)。
ヒント:完了したら,チェックリストの次の手順に進みます。
29
29
第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
アップグレード操作のためのデータベース・ユーザの作成
データベース・スキーマ検証 / アップグレード・ユーティリティを実行すると
きは,マスタ・データベースにアクセスできるユーザ名とパスワードの入力を
求められます。次のスクリプトの 1 つを実行することで,最低限の権限を持つ
ユーザを作成できます。
MS SQL Server の場合
set nocount on
use master
GO
sp_addlogin @loginame ='dbv_read',@passwd = '<pass>'
GO
sp_adduser @loginame = 'dbv_read', @name_in_db = 'dbv_read'
go
grant select on syslogins to dbv_read
go
set nocount off
注:これらのスクリプトは sa ユーザとして実行する必要があります。
Oracle サーバの場合
CREATE USER dbv_read IDENTIFIED BY admin
GRANT SELECT_CATALOG_ROLE TO dbv_read;
GRANT CONNECT TO dbv_read;
注:このスクリプトは SYSTEM ユーザとして実行する必要があります。
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第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
データベース・スキーマ検証 / アップグレード・エラーのトラブル
シューティング
データベース検証プログラムの実行中にエラーが発生した場合は,
< Mercury Business Availability Center サーバのルート・ディレクトリ>
\dbverify\log にあるログ・ファイルを調べてトラブルシューティングしてく
ださい。データベース・スキーマ・アップグレード・プログラムの実行中にエ
ラーが発生した場合は,< Mercury Business Availability Center サーバの
ルート・ディレクトリ> \log ディレクトリにある dbupgrade.log ファイルを調
べてトラブルシューティングしてください。
エラーを修正し終わったら,データベース・スキーマ検証 / アップグレード・
ユーティリティを再実行します。さらにエラーが発生した場合は,必要に応じ
てそれを修正し,ユーティリティを再実行してください。
既知の問題のトラブルシューティングについては,Mercury カスタマー・サポー
ト Web サイト(US サイト:support.mercury.com)からアクセスできる Mercury
Business Availability Center Knowledge Base を参照してください(Mercury カスタ
マー・サポート Web サイト(US サイト)のリソースにアクセスできるのは,登
録済みのお客様だけです。未登録のお客様は,このサイトから登録できます)
。
注:データベース検証ユーティリティの実行中に,インデックスが欠けている
というエラーが発生した場合は,プロファイル・データベースのエクスポート
と再インポートが原因である可能性があります。詳細については,Mercury
Business Availability Center Knowledge Base を参照してください。
Java 実行環境パラメータ mx の変更
データベース・スキーマ検証 / アップグレード・ユーティリティ(dbverify)が
失敗して java.lang.OutOfMemoryError エラーが表示された場合は,dbverify
Java アプリケーションが使用する Java 実行環境パラメータ mx の標準設定の値
を変更する必要があります。プラットフォームと,使用する Java 仮想マシン
(JVM)のバージョンによりますが,標準設定値は約 64 MB です。
java <アプリケーション>コマンドを使用して JVM を実行する場合,JVM に
よって HEAP_SIZE が拡張されます。HEAP_SIZE は,アプリケーションのコー
ドに応じて,ms (最小サイズ)と mx (最大サイズ)の間で自動的に拡大縮小
します。
31
31
第 4 章 • データベース・スキーマの検証とアップグレード
mx の標準設定の値を,実装のサイズに合わせて変更します。
mx の値を変更するには,次の手順で行います。
1 データベース・スキーマ検証 / アップグレード・ユーティリティを実行している
マシンで,\MercuryAM\dbverify\bin\run_schema_upgrade.bat ファイルを
テキスト・エディタで開きます。
2 Java コマンドに mx パラメータを追加します。このパラメータの値は,使用す
るマシンのメモリ容量の上限でなければなりません(多くの場合,これは値が
200M より大きいことを意味します)。たとえば,変更後の行は次のようになり
ます。
%JAVA_CMD% %OPTS% -Xmx200m -jar %TOPAZ_HOME%/lib/dbverifier.jar
3 ファイルを保存して,データベース・スキーマ検証 / アップグレード・ユーティ
リティを再実行します。
32
第5章
設定のアップグレード
本章では,設定データをアップグレードする方法について説明します。
33
第 5 章 • 設定のアップグレード
設定データのアップグレード
設定データはすべて,Mercury Business Availability Center サイトの[手動設定
アップグレード]ページで Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグ
レードします。次に示されたエンティティはそれぞれ独立してアップグレード
されます。
次のエンティティは,
[手動データ アップグレード]ページに一覧表示されます。
User Upgrade
ユーザとユーザ・ロールを Mercury Business
Availability Center 6.1 にアップグレードします。
Custom Reports Upgrade
ユーザ定義レポートとトレンド・レポートを Mercury
Business Availability Center 6.1 にアップグレードしま
す。アップグレードには次の 2 フェーズがあります。
➤ フェーズ 1:ユーザ定義レポートには(4.5 では)
パブリック・フラグがありました。アップグレー
ド中,権限はこのフラグに従って設定されます。
フラグがプライベート・レポートに設定されてい
る場合,レポートの所有者に全権限が与えられ,
ほかのすべてのユーザには権限が与えられません。
フラグがパブリック・レポートに設定されている
場合,レポートの所有者に全権限が与えられ,ほ
かのすべてのユーザにはこのレポートの表示権限
が与えられます。
➤ フェーズ 2:ユーザ定義レポートがデータベース内
にユーザ定義レポートの JSP を保持します。これ
らの JSP は,レポートを入力する次のユーザの新
しい JSP が自動的作成されるように,アップグ
レード中にクリアされます。
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第 5 章 • 設定のアップグレード
Downtime Event Schedule
Upgrade
ダウンタイム / イベント・スケジュールを再設定し,
各スケジュールがイベントに基づき,複数のプロファ
イルに割り当てることができるようにします。
Topaz 4.5 では,ダウンタイム / イベントはプロファイ
ルごとに定義されていました。同じダウンタイム / イ
ベントを異なるプロファイルに対して使用する場合
は,ダウンタイム / イベントをプロファイルごとに再
定義する必要がありました。
Mercury Business Availability Center 6.1 を使って作業す
る場合は,特定のプロファイルに対して特定のダウン
タイム / イベントを指定できます。また,複数のプロ
ファイルに割り当てることができる共通のダウンタイ
ム / イベントを定義することもできます。
Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレー
ドする場合,すべてのダウンタイム / イベントおよび
それに対応するプロファイルの一覧を表示します。複
数のプロファイルでダウンタイム / イベントが表示さ
れる場合は,それを開き,ダウンタイム / イベントが
表示されるすべてのプロファイルをダウンタイム / イ
ベントに割り当て,ダウンタイム / イベントを共通に
することができます。詳細については,
『プラット
フォームの管理』の「ダウンタイム / イベント・ス
ケジューリング」の章を参照してください。
プロファイルに関するすべてのダウンタイム・イベン
トを CMDB に移します。
RUM MA Upgrade (5.1 to 6.1)
リアル・ユーザ・モニタのモニタ・エントリを
Mercury Business Availability Center 6.1 LDAP から削除
します。
Monitoring Upgrade
監視管理をアップグレードします。次のアップグレー
ドが含まれます。
➤ Monitor Permissions Upgrade(すべての LDAP デー
タのアップグレードを含む)
➤ Licensing Upgrade
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35
第 5 章 • 設定のアップグレード
Repositories Upgrade
すべてのカスタム・リポジトリ定義を Mercury Business
Availability Center 6.1 にアップグレードします。
Dashboard Filters Upgrade
フィルタの永続化を Mercury Business Availability
Center 6.1 にアップグレードします。さらに,ユーザ
とワイルドカードの間でのフィルタ共用のサポートを
追加します。
[手動設定アップグレード]ページに初めてアクセスすると,システムによっ
てグローバル・データが自動的にアップグレードされ,Mercury Business
Availability Center 6.1 の新しいデータ型が設定されます。
特定のコンポーネントでのデータ・アップグレードの影響の詳細については,
80 ページ「Mercury Business Availability Center 6.1 コンポーネントのアップグ
レード」を参照してください。
設定のアップグレードを実行するには,次の手順を実行します。
1 Web ブラウザで Mercury Business Availability Center にログインし,URL に
http:// <サーバ名> /MercuryAM(mercuryam も使用できます)と入力しま
す。この<サーバ名>は Mercury Business Availability Center サーバの名前また
は IP アドレスです。サーバが複数ある場合,または Mercury Business
Availability Center が分散アーキテクチャに配備されている場合には,必要に応
じて,ロード・バランサまたはセンタ・サーバの URL を指定します。
2 Mercury Business Availability Center システムで定義されたユーザのログイン・パ
ラメータ(ログイン名およびパスワード)を入力し,[ログイン]をクリック
します。ログイン後,ユーザ名がページの右上,トップ・メニュー・バーの下
に表示されます。
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第 5 章 • 設定のアップグレード
3 上部メニューの[管理]ボタンをクリックし,[プラットフォーム]>[セッ
トアップと保守]>[設定のアップグレード]を選択します。[手動設定アッ
プグレード]ページが開きます。
注:[手動設定アップグレード]ページを表示したり使用したりできるのは
スーパーユーザ権限を持つ管理者のみです。
4[すべてアップグレード]ボタンをクリックして,アップグレードが必要な要
素([ステータス]カラムに示されています)のアップグレードを実行します。
次のページが開き,実行中のデータ・アップグレードに関する情報が表示され
ます。
データのアップグレードが終了したら,テーブルには要素の一覧のすべてに
「アップグレード成功」と表示されます。
37
37
第 5 章 • 設定のアップグレード
「Upgrade Failed」と表示された要素がある場合は,[アップグレード ページに
戻る]ボタンをクリックし,Mercury カスタマー・サポートに問い合わせる
か,< Mercury Business Availability Center のルート・ディレクトリ>
\log\topaz_all.ejb.log ディレクトリにあるアップグレード・ログを使ってト
ラブルシューティングを試みてください。
5[アップグレード ページに戻る]ボタンをクリックし,すべてのエンティティ
がアップグレードされたことを確認します。
6[アップグレードの完了]ボタンをクリックします。
ヒント:完了したら,チェックリストの次の手順に進みます。
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第6章
ダッシュボード・ビューのアップグレード
本章では,Mercury Business Availability Center 5.x のカスタム・ダッシュボー
ド・ビューを Mercury Business Availability Center 6.1 のビューにアップグレード
する方法について説明します。
本章の内容
[ビューのアップグレード]ページ
ページ
40
ビューのアップグレードのシミュレーション
42
ビューのアップグレード
43
アップグレードされたビューの表示
43
トラブルシューティング
44
注意事項と制限事項
45
ロールバック
47
重要 :
➤ ダッシュボード・ビューのアップグレードを開始する前に,チェックリストの
手順 12 で保存した旧 Topaz 4.2 FP2 システムの
< Topaz ルート・ディレクトリ> \CMDB ディレクトリを, Mercury Business
Availability Center システムの< Mercury Business Availability Center のルート・
ディレクトリ> \CMDB\5.x にコピーする必要があります。
➤ すべてのビューをアップグレードし終わったら,その後の手順について
44 ページ「トラブルシューティング」を参照してください。
39
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
[ビューのアップグレード]ページ
Mercury Business Availability Center 5.x のカスタム・ダッシュボード・ビューは,
Mercury Business Availability Center 6.1 サイトの[ビューのアップグレード]
ページから,Mercury Business Availability Center 6.1 のビューにアップグレード
します。
[ビューのアップグレード]ページにアクセスするには,スーパーユーザ権限を
持つ管理者として Mercury Business Availability Center にログインし,
[管理]>
[プラットフォーム]>[セットアップと保守]>[ビューのアップグレード]
を選択します。
[ビューのアップグレード]ページが開きます。
このページの上部には,Mercury Business Availability Center 5.1 のすべてのカス
タム・ダッシュボード・ビューの一覧が,各ビューのアップグレード・ステー
タスと,各ビューに対して使用できる以下のボタンとともに表示されます。
➤[アップグレード]: ビューのアップグレードを実行します。このオプションは,
当該のビューがまだアップグレードされていない場合にのみ有効になります。
➤[アップグレードをシミュレート]: 実際にビューのアップグレードを実行する
前に,エラーをチェックするためのアップグレードのシミュレーションを実行
します。このオプションは,当該のビューがまだアップグレードされていない
場合にのみ有効になります。
40
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
➤[ログの表示]: 実行されたアップグレード・プロセスのログを表示します。こ
のオプションは,アップグレードの実行後にのみ有効になります。
➤[アップグレードされたビューの表示]: アップグレードされたビューが Mercury
Business Availability Center 6.1 でどのような外観になるかを表示します。このオプ
ションは,アップグレードの実行が成功した後にのみ有効になります。
ページの中ほどには,選択ボタン,複数のビューをアップグレードするための
ボタン,および完了したアップグレードをロールバックする(元に戻す)ため
のボタンがあります。
アップグレードするビューを選択するには,各ビューの左にあるチェック・
ボックスを選択するか,選択用の[すべて選択],[すべてクリア],および
[選択範囲の反転]ボタンを使用します。
ページの下部には,アップグレードの設定が表示されます。
アップグレードの設定
[ビューのアップグレード]ページでは,2 つの設定を行うことができます。設
定を有効にするには,その左側にあるチェック・ボックスを選択します。設定
を無効にするには,チェック・ボックスをクリアします。選択した設定を保存
するには,[アップグレード設定]セクションの下部にある[保存]ボタンを
クリックします。
➤ 最初の設定は,Mercury ユニバーサル CMDB スキーマと互換性のない Mercury
Business Availability Center 5.x のダッシュボード項目をアップグレードでどのよ
うに扱うかを決定します。この設定を選択すると,このような互換性のない項
目はアップグレード・プロセスにおいて無視され,ビュー内にあるそれ以外の
すべての項目に対してアップグレードが完了されます。この設定を選択しな
41
41
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
かった場合,アップグレード・プロセスは互換性のない項目に遭遇すると失敗
します。
➤ 2 番目の設定を選択すると,Mercury Business Availability Center 5.1 のダッシュ
ボード・ビューがすべて Mercury Business Availability Center 6.1 にアップグレー
ドされた後,[ビューのアップグレード]ページが表示されなくなります。
➤[現在のマッピングの表示と編集を行うにはここをクリックします。]リンクを
クリックすると,Mercury Business Availability Center 5.x のダッシュボード項目
と Mercury Business Availability Center 6.1 の CMDB 構成項目との間のマッピング
を含んだ XML 定義を表示,編集することができます。
注:これらのマッピングをどれか変更すると,ビューのアップグレードが失敗
する可能性があります。マッピングは変更しないことをお勧めします。
ビューのアップグレードのシミュレーション
特定のビューのアップグレード中にどのようなエラーが発生するかを前もって
知るために,そのビューについてアップグレードのシミュレーションを実行で
きます。
ビューのシミュレーションを実行するには,当該のビューの[アップグレード
をシミュレート]ボタンをクリックします。
アップグレード・シミュレーション・プロセスが完了すると,正常にアップグ
レードできる項目の詳細と発生するエラーの詳細が記録されたログ・ファイル
が表示されます。
実際のアップグレードでは,適切なアップグレード設定を有効にすることでエ
ラーを無視することも(詳細については 41 ページ「アップグレードの設定」
を参照),Mercury カスタマー・サポートに問い合わせてビューをアップグレー
ドする前に潜在的なエラーの修正を試みることもできます。
42
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
ビューのアップグレード
単一のビューをアップグレードすることも,複数のビューをアップグレードす
ることもできます。
個々のビューをアップグレードするには,そのビューの[アップグレード]ボ
タンをクリックします。
複数のビューをアップグレードするには,それらのビューのチェック・ボック
スを選択してから,ビュー・テーブルの下にある[アップグレード]ボタンを
クリックします。
ビューのアップグレードが正常に完了すると,そのステータスが「アップグレー
ドなし」から「成功」または「警告をともなって成功」に変わり,そのビューの
チェック・ボックスが無効になります。さらに,
[アップグレード]ボタンと
[アップグレードをシミュレート]ボタンが無効になり,
[ログの表示]ボタンと
[アップグレードされたビューの表示]ボタンが有効になります。
ビューのアップグレードが失敗すると,そのビューのステータスが「アップグ
レードなし」から「失敗 ( ログの表示 )」に変わり,[ログの表示]ボタンが有
効になります。
正常にアップグレードされた項目の詳細,警告,および発生したエラーが記録
された,アップグレード・プロセスのログを表示するには,当該のビューの
[ログの表示]ボタンをクリックします。新しいウィンドウが開いてアップグ
レード・ログが表示されます。
エラーが発生してアップグレードが失敗していた場合は,エラーを修正してアッ
プグレード・プロセスを再実行することができます。エラーの修正について援助
が必要な場合は,Mercury カスタマー・サポートに問い合わせてください。
アップグレードされたビューの表示
ビューをアップグレードした後,そのビューを表示して,Mercury Business
Availability Center でそのビューがどのような外観になったかを確認できます。
43
43
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
アップグレードしたビューを表示するには,そのビューの[アップグレードさ
れたビューの表示]ボタンをクリックします。新しいウィンドウが開いて,
アップグレードされたビューが表示されます。
ツリーの分岐を展開すると,すべての構成項目を表示できます。
トラブルシューティング
ビューをアップグレードした後,KPI がしきい値目標を 2 セット持ってしまう
場合がありますが,これは Mercury Business Availability Center では無効です。
すべてのビューのアップグレードが完了した後,ダッシュボードでそれらの
ビューとステータスの色を確認できます。KPI の目標が重複していないかどう
かチェックしてください。
目標の重複をチェックするには,次の操作を実行します。
オンライン・データ処理サーバで,
MercuryAM\log\EJBContainer\bam.app.rules.log ファイルを開いて次のテ
キストを検索します。
ERROR - Too many Objectives For KPI
このテキストが見つからなかった場合は,アップグレード・チェックリストの
手順に従ってアップグレード・プロセスを続行します。
bam.app.rules.log ファイルの中にこのテキストがあった場合は,重複する目
標を修正してください。
重複する目標を修正するには,次の手順を実行します。
1 管理者権限のあるユーザとして Mercury Business Availability Center 6.1 システム
にログインします。
44
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
2[管理]>[CMDB]で,[ソース マネージャ]タブを選択します。
3 ビジネス・プロセス・モニタ・アダプタを編集します。
4[テンプレートの編集]ボタンをクリックして,ビジネス・プロセス・モニタ・
アダプタのテンプレートを編集します。
5 テンプレート内で,エンティティ名 customer を探します。
<entity id=“customer”
6 このエンティティ内で,logic id の値を別の番号に変更します(次の例では
logic id 番号が 1 から 17 に変更されています)。
<logic><id>17</id></logic>
7[OK]をクリックして,変更を保存して[ソースの編集]ウィンドウを閉じます。
注意事項と制限事項
➤ Mercury Business Availability Center 5.x の次のダッシュボード・ソースは Mercury
Business Availability Center 6.1 にはアップグレードされません。アップグレード
しようとすると,ビューのアップグレード・プロセスにおいてエラーが発生し
ます。
➤ CA(認証局)
➤ Generic EMS
➤ HP OpenView
➤ HP OpenView Service Navigator(ノード・ファクトリを使って追加レベルが
生成されている場合)
➤ Tivoli Tec
➤ XML ファイル
注:Mercury Business Availability Center 6.1 で,これらのタイプについて新しい
ソース・アダプタを設定してください。
45
45
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
➤ Mercury Business Availability Center 5.x の次のダッシュボード・ソースは Mercury
Business Availability Center 6.1 ではサポートされません。アップグレードしよう
とすると,ビューのアップグレード・プロセスにおいてエラーが発生します。
➤ アプリケーション マッピング
➤ Remedy HelpDesk
➤ dbAdapter
➤ Siebel
➤ サービス レベル管理
➤ Mercury Business Availability Center 5.x の CW_SiteScope ダッシュボード・ソース
(SiteScope Advanced とも呼ばれます)は,Mercury Business Availability Center
6.1 ではサポートされませんが,アップグレードされて Mercury Business
Availability Center 6.1 の標準の SiteScope アダプタに組み入れられます。
➤ Mercury Business Availability Center 6.1 には,次の標準ソース・アダプタが含ま
れています。
➤ ビジネス・プロセス・モニタ
➤ リアル・ユーザ・モニタ
➤ SiteScope
Mercury Business Availability Center 5.x の同一タイプのソース・アダプタはアッ
プグレードされません。Mercury Business Availability Center 5.x でこれらのソー
ス・アダプタのテンプレートに変更を加えていて,Mercury Business Availability
Center 6.1 でも同じ変更内容を使用したい場合は,ビューのアップグレードを実
行する前に,
[管理]>[CMDB]>[ソース マネージャ]で Mercury Business
Availability Center 6.1 の標準のソース・アダプタ・テンプレートを手作業で変更
してください。
➤ カスタム・ソース・アダプタはアップグレードされません。Mercury Business
Availability Center 5.x でカスタム・ソース・アダプタのテンプレートに変更を加
えていて,Mercury Business Availability Center 6.1 でも同じ変更内容を使用した
い場合は,ビューのアップグレードを実行する前に,Mercury Business
Availability Center 6.1 で[管理]>[CMDB]>[ソース マネージャ]を選択
して新しいソース・アダプタを設定し,ソース・アダプタ・テンプレートを手
作業で変更してください。
46
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
➤ Mercury Business Availability Center では,CI の標準設定のプロパティが使用さ
れます。Mercury Business Availability Center 5.x でダッシュボード項目のプロパ
ティを変更していて,Mercury Business Availability Center 6.1 でも同じ変更内容
を使用したい場合は,[管理]>[CMDB]>[IT ユニバース マネージャ]>
[プロパティ]タブで手作業で変更してください。変更内容が Mercury Business
Availability Center 6.1 で上書きされるのを防ぐために,[Allow CI Update]
チェック・ボックスが選択されていないことを確認してください。
➤ Mercury Business Availability Center 5.x では,別々のビューに所属する複数の
ダッシュボード項目に同じ名前が付いていて,それぞれプロパティが異なって
いる場合があります。
Mercury Business Availability Center 6.1 では,CMDB 内の各 CI の名前は一意でな
ければなりません。1 つの CI を複数のビューに表示することはできますが,そ
の CI のインスタンスはすべて同じプロパティを持つことになります。5.x で同
じ名前を持つダッシュボード項目は,Mercury Business Availability Center 6.1 で
はすべてまとめて 1 つの等価な CI となります。この CI には,ビューのアップ
グレードの一環としてアップグレードされた,その名前を持つ最後の 5.x 項目
からのプロパティが割り当てられます。
➤ Mercury Business Availability Center 5.x では,ビジネス・プロセス・モニタ・
ソース・アダプタでの[階層の構成]の設定に関係なく,ビジネス・プロセ
ス・モニタ・ツリーの最下層のトランザクションおよび位置が,それぞれに設
定された名前のみを使って表示されます。Mercury Business Availability Center
6.1 で[階層の構成]を[トランザクション / 位置]に設定した場合,ビジネ
ス・プロセス・モニタ・ツリーの最下層のトランザクションおよび位置は,代
替形式を使って表示されます。この代替形式は,標準で位置名からトランザク
ション名に設定されています。代替表示の形式を変更するには,[CDMB
Admin]の[CI タイプ マネージャ]タブから,「BPM Transaction from
Location」CIT を編集します。
ロールバック
[ビューのアップグレード]ページの中ほどにある[すべてのアップグレード
をロールバック]ボタンをクリックすると,ビューのアップグレードをロール
バックして(元に戻して),すべて元の Mercury Business Availability Center 5.x
ダッシュボード・ビューに戻すことができます。ただし,Mercury Business
Availability Center 5.x のダッシュボード・ビューは,アップグレードするまでは
Mercury Business Availability Center 6.1 では表示されません。
47
47
第 6 章 • ダッシュボード・ビューのアップグレード
注:ロールバック・プロセスを実行すると,完了したビューのアップグレード
がすべて元に戻されます。アップグレード済みのビューを個別にロールバック
することはできません。
48
第7章
サービス・レベル管理 の Mercury Business
Availability Center 6.1 へのアップグレード
本章では,Mercury Business Availability Center 6.1 を使用するためのサービス品
質保証契約(SLA)のアップグレード方法について説明します。SLA,サービ
ス・レベル管理 ユーザ定義レポート,およびレポート・リポジトリに保存され
ているレポートをアップグレードできます。
Mercury Business Availability Center は,他のアップグレード・プロセスがすべて
終了してからのみ,サービス・レベル管理 アップグレード・ページを表示しま
す。つまり,サービス・レベル管理 アップグレード・プロセスを始める前に,
Mercury Business Availability Center によってすべての SLA がバージョン 5.x に
アップグレードされている必要があります。
Mercury Business Availability Center バージョン 5.x と 6.1 のアーキテクチャの違
いにより,サービス・レベル管理 の計算が 2 つのバージョンで一致しない可能
性があります。SLA は,モニタ(末端部)データは同じものを表示する可能性
はあるが,ルートに近い CI に接続しているデータは異なる結果が表示される
可能性があります。
本章の内容
ページ
必要条件
51
SLA のアップグレードとビジネス・プロセス・モニタ・アダプタ・
ソース
52
SLA のアップグレードと SiteScope アダプタ・ソース
55
SLA 5.x から 6.1 へのアップグレード
56
ユーザ定義レポートのアップグレード
59
レポート・リポジトリのアップグレード
60
49
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
50
本章の内容
ページ
SLA 変換に使用されるルールのアップグレード
61
アップグレード・メッセージ
69
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
必要条件
この項は,アップグレードの手順を始める前に考慮すべき事項を含みます。
➤ 下位互換性のため,アップグレードされた SLA の構成は前バージョンと異なり
ます。したがって,アップグレードの手順を実行する前に,重要なレポートは
レポート・リポジトリに保存することをお勧めします。詳細については,『ア
プリケーションの管理』の「レポート・リポジトリへのレポートの保存」を参
照してください。この手順は任意です。
➤ バージョン 5.x の SLA 設定データを確認するために,サービス・レベル・パノラ
マ・レポートを開いて,SLA 設定全体をレポート形式で表示できます。レポート
にアクセスするには,次の手順を実行します。レポートにアクセスするには,
[アプリケーション]>[サービス レベル管理]>[オフライン レポート]>
[サービス レベル パノラマ]を選択します。この手順は任意です。
➤ アップグレード・プロセスのバージョン 6.1 の標準の KPI 定義は,インフラスト
ラクチャ設定マネージャの XML ファイルに格納されます(
[管理]>
[プラットフォーム]>[セットアップと保守]>[インフラストラクチャ設定]
を選択し,
[アプリケーション]をクリックして,
[サービス レベル管理]を選
択します。そして,
[サービス レベル管理 :SLM 管理]テーブルで[アップグ
レード KPI]エントリを探します)
。アップグレードの前に,このファイルを確
認し,必要な変更を行っておくことをお勧めします。
➤ バージョン 6.1 の標準の目標は,インフラストラクチャ設定マネージャの XML
ファイルに格納されます([管理]>[プラットフォーム]>[セットアップ
と保守]>[インフラストラクチャ設定]を選択し,[アプリケーション]を
クリックして,[サービス レベル管理]を選択します。そして,[サービス レ
ベル管理 :SLM 管理]テーブルで[標準の KPI]エントリを探します)。アッ
プグレードの前に,目標値についてよく理解しておくことをお勧めします。
➤ モニタ構成アイテム・タイプ(CIT)が正常にアップグレードされていること
を確認します。詳細については,『Mercury Business Availability Center のアップ
グレード・ガイド』を参照してください。また,モニタ,トランザクション,
測定値が正常にアップグレードされているか,IT ユニバース またはモニタの管
理でそれらを表示して確認します。詳細については,『モニタの管理の使用』
を参照してください。
➤ ユーザ定義レポートのアップグレードはロール・バックできないため,ユーザ
定義レポートのアップグレードの前に,データベースの[カスタム レポート]
テーブルをバックアップしておいてください。この手順は任意です。
51
51
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
SLA のアップグレードとビジネス・プロセス・モニタ・アダプタ・
ソース
5.x トランザクションが位置を基準としてフィルタ処理されている場合は,CI
に位置情報が含まれるように,(アップグレード・プロセスの実行前に)ビジ
ネス・プロセス・モニタ・アダプタ・ソースを設定してバージョン 6.1 の SLA
でデータが失われないようにできます。
ビジネス・プロセス・モニタ・アダプタ・ソースを設定するには,次の手順を
実行します。
1[ソースの編集]ウィンドウを表示します。[管理]>[CMDB]>
[ソース マネージャ]を選択します。
2 ビジネス・プロセス・モニタ・アダプタ・ソースの[編集]ボタンをクリック
します。
3[階層の構成]フィールドで[トランザクション / 位置]を選択します。
階層の構成の詳細については,『ソース・マネージャの管理』の「ビジネス・
プロセス・モニタの階層」を参照してください。
52
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
ヒント:5.x のほとんどの SLA が位置を基準としてフィルタ処理されている場
合に,アダプタの階層の構成を[トランザクション / 位置]に設定します。ほ
とんどの SLA が位置を基準としてフィルタ処理されていない場合は,階層の構
成を[標準]に設定します。
アダプタのモードに依存する 6.1 の SLA の例
5.x では,SLA に位置情報を含めることも含めないこともできます。アップグ
レード・プロセスは,次のことに従って SLA をアップグレードします。
➤ SLA に位置情報が含まれるか
および
➤ ビジネス・プロセス・モニタ・アダプタ・ソースがどのように設定されているか
53
53
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
次の表に,アップグレード・プロセスによって 6.1 の SLA がどのように設定さ
れるかを示します。
バージョン 5.x
Version 6.1
[トランザクション / 位置]で
[標準]で設定されたビジネス・
設定されたビジネス・プロセ
プロセス・モニタ・アダプタ・
ス・モニタ・アダプタ・ソース ソース
位置(wall_050904)を基準とし
てフィルタ処理されたトランザク
ション(EverGreen)
アップグレード・プロセスは,
BP Step タイプの CI を追加し,
その下に Transaction from
Location タイプの CI を追加し
ます。その結果,5.x の SLA
が正確に複製されます。
アップグレード・プロセスは位
置を認識しません。したがって,
SLA にはトランザクションのみ
追加されます。
位置を基準としてフィルタ処理さ
れないトランザクション
アップグレード・プロセスは,
5.x の SLA を正確に複製します。
アップグレード・プロセス
は,BP Step タイプの CI を追
加し,その下に 6.1 のすべて
の位置の Transaction from
Location タイプの CI を追加し
ます。
54
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
SLA のアップグレードと SiteScope アダプタ・ソース
5.x モニタがモニタと測定値を基準としてフィルタ処理されている場合は,モ
ニタの目標だけでなく測定値のパフォーマンス目標も CI に含まれるように,
(アップグレード・プロセスの実行前に)SiteScope アダプタ・ソースを設定し
てバージョン 6.1 でデータが失われないようにできます。
SiteScope アダプタ・ソースを設定するには,次の手順を実行します。
1[ソースの編集]ウィンドウを表示します。[管理]>[CMDB]>
[ソース マネージャ]を選択します。
2 SiteScope アダプタ・ソースの[編集]ボタンをクリックします。
3[ソースの編集]ウィンドウで[測定値を含める]チェック・ボックスを選択
します。
SiteScope ソースの編集の詳細については,『ソース・マネージャの管理』の
「SiteScope の階層」を参照してください。
アダプタのモードに依存する 6.1 の SLA の例
5.x では,SLA に測定値情報を含めることも含めないこともできます。アップ
グレード・プロセスは,次のことに従って SLA をアップグレードします。
➤ SLA に SiteScope パフォーマンス目標が含まれるか
および
55
55
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
➤ SiteScope アダプタ・ソースがどのように設定されているか
次の表に,アップグレード・プロセスによって 6.1 の SLA がどのように設定さ
れるかを示します。
Version 6.1
バージョン 5.x
SiteScope アダプタ・ソース :
SiteScope アダプタ・ソース :
[測定値を含める]チェック・ [測定値を含める]チェック・
ボックスを選択
ボックスを選択しない
測定値(round trip time)を基準と
してフィルタ処理されたモニタ
(Ping ruli-am-il)
測定値が追加されます。
モニタのみ追加 :
アップグレード・プロセス
は,5.x の SLA を正確に複製
します。
アップグレード・プロセスは,
SLA にモニタのみ追加します。
注:この顧客の SiteScope パ
フォーマンス目標データは
失われます。
SLA 5.x から 6.1 へのアップグレード
本項では,バージョン 5.x から 6.1 へサービス・レベル保証契約をアップグレー
ドする方法,および 5.x の SLA を削除する方法について説明します。
SLA のテーブルには,次のコンポーネントが含まれます。
名前:SLA の名前。
詳細:SLA の説明。
状態:アップグレード・プロセスが実行されたかどうかを示します。
リストは,名前,説明,またはステータスを基準にして並べ替えることができ
ます。タイトルの横にある矢印は,SLA の並べ替えの基準になったカラムと,
そのカラムがどの並び順(昇順または降順)で並べ替えられたかを示します。
アクション:これらのボタンにより SLA で実行できるアクション([シミュ
レート],
[アップグレード]
,[ロールバック],および[ログの表示]
)が表示
されます。
56
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
バージョン 5.x の SLA をバージョン 6.1 にアップグレードするには,次の手順
を実行します。
1[管理]>[プラットフォーム]>[セットアップと保守]を選択し,
[サービス レベル管理のアップグレード]リンクをクリックして,アップグ
レード・ページを開きます。アップグレード・ページには,バージョン 6.1 と
互換性のない SLA がアルファベット順に一覧表示されます。
2 ダウンロードするコンポーネントをクリックします。
注:SLA がバージョン 6.1 の SLA と同じ名前を持つ場合,サービス・レベル管
理 はアップグレード・プロセスを実行しません。どちらかの SLA の名前を変
更する必要があります。
3 アップグレードの結果を表示し,設定の変更を確認するには,
[シミュレート]
をクリックします。この手順は任意ですが,実行することを強くお勧めします。
[アップグレードの警告]ウィンドウが表示されます。警告に目を通します。
このウィンドウの情報は,コピーと貼り付けによってテキスト・エディタにコ
ピーできます。
シミュレーションの間,KPI および目標との関連付けを除き,SLA のすべての
コンポーネントが更新されます。
4 結果に問題がなければ,アップグレード・ページに戻り,[アップグレード]
をクリックします。SLA のステータスが「アップグレード完了」に変わり,
[アップグレード]ボタンが[ロールバック]に変わります。
アップグレード・プロセスの最後に,再度[アップグレードの警告]ウィンド
ウが表示されます。SLA が正常にアップグレードされたという最初のメッセー
ジが表示されます。その他のメッセージは,バージョン 6.1 の SLA を変更する
か,それともアップグレードされたバージョンを受け入れるか判断するのに役
立ちます。[OK]をクリックして,[アップグレード]ページに戻ります。
結果に問題があった場合は,[ロールバック]をクリックし,Mercury Business
Availability Center の 5.x バージョンで,または,直接データベースに書き込む
ことによって,5.x の SLA に変更を加えます。
57
57
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
5[サービス レベル契約]ページでアップグレードされた SLA に対する変更を参
照するには,
[6.1 設定の確認]をクリックします。SLA は,今度はバージョン
6.1 と互換性がある SLA のリストに表示されます。このオプションの詳細につ
いては,『アプリケーションの管理』の「[サービス レベル契約]ページ」を参
照してください。
注:
➤ アップグレードされた 6.1 の SLA は,元の 5.x バージョンと同一ではありま
せん。
➤ SLA ウィザードを使用して SLA をチェックし,必要に応じて SLA に変更を加
えて,SLA を保存することを強くお勧めします。詳細については,
『アプリ
ケーションの管理』の「SLA の定義のワークフロー」を参照してください。
SLA をチェックする際,特に標準の目標が 5.x のサービスとグループを置き
換える場合は(5.x の SLA に全体的な目標が含まれない場合),この標準の
目標に特別な注意を払ってください。
➤ SLA を計算するには,サービス・レベル管理 の SLA を開始する必要があり
ます([開始]ボタンをクリックします)。サービス・レベル管理 によって,
過去 3 か月間の SLA が計算されます。
6[ログの表示]をクリックして,アップグレード・プロセスに関する時系列の
説明と警告メッセージを表示します。
ログはデータ処理サーバに保存されます。
7 引き続き SLA をアップグレードします。各ホストについて手順 2 ~ 5 を繰り返
します。
複数の SLA を同時にアップグレードまたはロール・バックするには,次の手順
を実行します。
注:この手順は,パフォーマンスを低下させ,多くの警告通知を発生させるた
め,お勧めしません。
58
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
1 アップグレードまたはロール・バックする SLA のチェック・ボックスを選択し
ます。
2 SLA のリストの下にある[アップグレード]ボタンまたは[ロール バック]ボ
タンをクリックします。
3 前の項の説明に従って,アップグレード・プロセスを続行します。
次に,ユーザ定義レポートをアップグレードします。詳細については,59 ペー
ジ「ユーザ定義レポートのアップグレード」を参照してください。
バージョン 5.x の SLA を削除するには,次の手順を実行します。
5.x の SLA をすべてアップグレードした後で,ユーザ定義レポートをバージョ
ン 6.1 にアップグレードできます。たとえば,システムに合わなくなったなど
の理由でアップグレードしない SLA がある場合,その SLA は削除する必要が
あります。
1 削除する SLA のチェック・ボックスを選択します。
2 SLA のリストの下にある[削除]ボタンをクリックします。
ユーザ定義レポートのアップグレード
SLA をすべてアップグレードした後で,サービス・レベル管理 ユーザ定義レ
ポートをアップグレードできます。
重要:ユーザ定義レポートはロール・バックできません。アップグレードを実
行する前に,アップグレードされた SLA に問題がないことを確認します。SLA
のアップグレードの前に,ユーザ定義レポートのテーブルをバックアップする
こともできます。
ユーザ定義レポートをアップグレードするには,次の手順を実行します。
➤[アップグレード]をクリックして,サービス・レベル管理 の既存のユーザ定
義レポートを更新します。
59
59
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
➤[6.1 設定の確認]をクリックして,ユーザ定義レポートのリストにアクセスし
ます。
バージョン 5.x のレポート
バージョン 6.1 のレポート
エグゼクティブ・スコアカード
SLA サマリ
可用性のスナップショット
パフォーマンスのスナップショット
SLA サマリ:Day 粒度を持つ
WeekToDate 時間範囲のみ保存され
ます。
サービスのステータス
CI ステータス:このバージョンには
サービスのみ保存されます。
一定時間内の可用性と SLA の比較
一定時間の CI とターゲットの対比
時間範囲比較
時間範囲比較:このバージョンには
サービスのみ保存されます。
サービス停止
サービス停止サマリ:~このバー
ジョンにはサービスのみ保存されま
す。停止状態のカテゴリがすべて表
示されます。
➤ 位置 / グループごとの可用性レポートはありません。似たレポートを生成するに
は,特定の位置またはグループの CI を割り当てる SLA を作成する必要があり
ます。
レポート・リポジトリのアップグレード
注:サービス・レベル管理 レポート・リポジトリは,SLA またはユーザ定義レ
ポートをアップグレードしなくてもアップグレードできます。
➤[アップグレード]をクリックして,レポート・リポジトリに保存されるサー
ビス・レベル管理 レポートを更新します。
➤[6.1 設定の確認]をクリックして,[レポート リポジトリ]ページにアクセス
します。
60
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
SLA 変換に使用されるルールのアップグレード
サービス・レベル管理 は,前のバージョンからバージョン 6.1 に SLA を割り当
てるのに非常に複雑なアルゴリズムを使用します。しかし,階層構造の違いか
ら生じる下位互換性の問題のため,アップグレードされた 6.1 の SLA は 5.x の
SLA と同一ではありません。本項では,この違いの理由について示します。
注:本項では,トランザクション,測定値,および外部データは,総称して
データ・ソースと呼びます。
標準の目標の詳細については,51 ページ「必要条件」を参照してください。
本項は,次の項目で構成されています。
➤ 61 ページ「SLA 構造の問題」
➤ 62 ページ「データ・ソースと目標に関する問題」
➤ 65 ページ「ダウンタイムおよびその他のイベントに関する問題」
➤ 66 ページ「サービス・レベル管理レポートに関する問題」
➤ 67 ページ「時間間隔に関する問題」
➤ 68 ページ「タイムゾーンに関する問題」
➤ 68 ページ「曜日に関する問題」
➤ 68 ページ「注意事項」
SLA 構造の問題
➤ アップグレードされた SLA の構造は,ソース・アダプタの階層構造に依存しま
す。詳細については,『ソース・マネージャの管理』の「ビジネス・プロセス・
ソースのパラメータ」を参照してください。
➤ 開始日は,SLA がアップグレードされた日付の 3 か月前に設定されます。終了
日は,アップグレードされた日付の 1 年後に設定されます。
➤ アップグレード・プロセスは,SLA の構造を保持するために,前のバージョン
の SLA のグループおよびサービスに対して,グループおよびサービスごとに
CI を作成します。
➤ データ・ソースを持たないグループおよびサービスは破棄されます。
61
61
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
➤ SLA グループ,SLA,またはサービスから作成された CI の場合,アップグ
レード・プロセスは CI に標準の目標を設定します。ただし,SLA グループに
ついては,5.x で全体的な目標が設定されていた場合,CI には標準の目標では
なく 5.x の全体的な目標が設定されます。
データ・ソースと目標に関する問題
➤ グループにビジネス・プロセス・モニタ・ソースおよび SiteScope ソース以外の
データ・ソース(すなわちリアル・ユーザ・モニタ・データまたは外部データ)
が含まれる場合,そのデータ・ソースは破棄され,SLA には含められません。
➤ 以前,データ・ソースは,位置を基準としてフィルタ処理されていました。
アップグレード・プロセスは,各データ・ソースの SLA に BP Step タイプの CI
を追加します。また,この CI の下には,以前存在した各位置の BP Transaction
from Location タイプの CI を追加します。
5.x トランザクションが位置を基準としてフィルタ処理されず,アップグレー
ド・プロセスを実行する前にアダプタを[トランザクション / 位置]階層構造
に設定した場合(詳細については 51 ページ「必要条件」を参照),アップグ
レード・プロセスは,BP Transaction from Location タイプの CI とともに既存の
各位置をトランザクションに割り当てます。したがって,各 SLA にはより多く
の情報が含まれます。
元の SLA に,BP Step タイプの CI に相当するノードがなく,目標も定義されて
いない場合,アップグレード・プロセスは,新しい CI に標準の目標を割り当
てます。アップグレード・プロセスの標準の KPI 定義に関する詳細について
は,51 ページ「必要条件」を参照してください。
➤ 元の SLA にデータ・ソースが複数回現れる場合,アップグレード・プロセス
は,データ・ソースのすべてのインスタンスを 1 つの CI に割り当てます。アッ
プグレード・プロセスは,最初に現れた KPI または目標を選択します。さら
に,同じ位置で実行されている同一のデータ・ソースも 1 つの CI に割り当てら
れ,ここでも,最初に現れた KPI または目標が選択されます。
62
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
元の 5.x データを保持するには,次のどちらかのオプションを使用します。
a サービスごとに SLA(バージョン 6.1)を作成します。
たとえば,5.x の SLA に 1 つのトランザクションと 2 つのサービスが含まれ
ていて,トランザクション A には 99% という目標のサービス 1 と 97% とい
う目標のサービス 2 があるとします。2 つの SLA(サービス 1 に対して SLA
1,サービス 2 に対して SLA 2)を作成します。99% という目標を SLA 1 に,
97% という目標を SLA 2 に割り当てます。
ヒント:SLA を複製し,サービスと同じ数の SLA を作成します。サービスの 1
つに従って各 SLA を変更します。詳細については,『アプリケーションの管理』
の「SLA の複製」を参照してください。
b「目標以上」および「失敗」を超えるターゲットが含まれるように,アップ
グレードされた SLA を設定します(詳細については,『アプリケーションの
管理』の「SLA の定義:プロパティ」を参照)。目標を定義し,5.x のより
高い値をより高いターゲットに,より低い値をより低いターゲットに設定し
ます。
たとえば,5.x の SLA に 1 つのトランザクションと 2 つのサービスが含まれて
いて,トランザクション A には 99% という目標のサービス 1 と 97% という目
標のサービス 2 があるとします。
「目標以上」が 99% という目標を持ち,
「適
合」が 97% という目標を持つように,6.1 の SLA の目標を設定します。
➤ 以前,SLA に,データ・ソースのないサービスが含まれていた場合,アップグ
レード・プロセスは,SLA の階層からそのサービスを削除します。
➤ 以前,SLA に,1 つ以上の位置を基準としてフィルタ処理されたデータ・ソー
スのあるサービスが含まれていた場合,アップグレード・プロセスは,BP Step
タイプの CI を各位置の SLA に追加します。
➤ 以前,SLA に,パフォーマンスの百分位数の目標が含まれていなかった場合,
アップグレード・プロセスは,シックス・シグマのパフォーマンスの目標を
SLA に追加できず,その目標は破棄されます。
バージョン 6.1 でパフォーマンス・シックス・シグマ測定値をサポートするに
は,バージョン 5.x の SLA に百分位数のパフォーマンス目標およびシックス・
シグマのパフォーマンス目標が定義されている必要があります。
63
63
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
➤ アップグレード・プロセスが,バージョン 5.x に存在したビジネス・プロセ
ス・モニタまたは SiteScope モニタをバージョン 6.1 で見つけられなかった場
合,そのモニタは SLA に追加されません。
➤ アップグレード・プロセスが,バージョン 5.x に存在したビジネス・プロセ
ス・モニタ・トランザクションまたは SiteScope 測定値をバージョン 6.1 で見つ
けられなかった場合,その測定値は SLA に追加されません。
➤ アップグレード・プロセスの前に,測定値ごとに CI をサポートするようにア
ダプタが設定されていなかった場合,アップグレード・プロセスは,SLA のグ
ループの全体的なパフォーマンス目標をアップグレードできません。
➤ バージョン 5.x のデータ・ソースの定義は,バージョン 6.1 と同じではありませ
ん。バージョン 5.x のデータ・ソースは,任意の位置からデータを受け取ること
ができます。これに対して,バージョン 6.1 のデータ・ソースは,バージョン 6.1
ですでに定義されている位置からしかデータを受け取ることができません。
➤ グループを基準としてビジネス・プロセス・モニタ・トランザクションを自動
的にフィルタ処理することはできません。これは,グループが IT ユニバース
に含まれないためです。しかし,手作業で,専用セレクタを持つ新しい構成ア
イテム(CI)を定義し,それを SLA に関連付けることはできます。
➤ 以前,データ・ソースが BPM グループ(バージョン 6.1 には存在しない)を基
準としてフィルタ処理されていた場合,アップグレード・プロセスは,その
データ・ソースの SLA からグループ・フィルタを削除します。アップグレード
後,SLA には,グループ・フィルタが含まれないデータ・ソースのインスタン
スが 1 つだけ含まれます。また,SLA の目標は,アップグレード・プロセスが
見つけた最初の出現から取得されます。
例 1:5.x の SLA には,2 つの測定値,すなわちグループ wall_050409 でフィル
タ処理された bloomberg ssl,およびグループ wall_050409_2 でフィルタ処理
された bloomberg ssl が含まれています。
アップグレード・プロセスは,CI bloomberg ssl を持つ SLA を作成します。
64
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
例 2:5.x の SLA には,wall_050904 と wall_050904_2 という 2 つのグループ
でフィルタ処理された 1 つの測定値 bloomberg ssl が含まれています。
アップグレード・プロセスは,bloomberg ssl という名前の CI を持つ SLA を作
成します。
➤ 異常値の除外はサポートされません。除外はサポートされます。
バージョン 5.x では,モニタの管理のトランザクションしきい値設定から異常
値のしきい値をインポートできました。バージョン 6.1 では,異常値の除外設
定はサポートされていません。除外は,[trimming condition]ルール・パラ
メータによって計算されます。
ダウンタイムおよびその他のイベントに関する問題
➤ イベントの終了日が期限切れになっている(つまり,終了日が 6.1 の SLA の開
始日以前になっている)場合,アップグレード・プロセスはそのイベントを破
棄します。
➤ バージョン 6.0 では,ダウンタイムの粒度は 5 分に変更されました。アップグ
レード後,ダウンタイムの継続時間を確認する必要があります。
アップグレード時に,イベントの開始時刻は切り捨てられ,終了時刻は切り上
げられます。たとえば,12:37 ~ 13:31 という期間は 12:35 ~ 13:35 になります。
➤ BPM グループに対してイベントが定義されていた場合,アップグレード・プロ
セスはそのイベントを破棄します(バージョン 6.1 には BPM グループが存在し
ないため)。
➤ すべての SLA ダウンタイム値は,アップグレード・プロセス時に各 SLA に複
製されます。このイベントは,元の名前と SLA の名前を受け取ります。
➤ BP Group Location タイプのイベント CI の場合,下位互換性の問題のため,
アップグレード・プロセスはそのイベントを破棄します。
65
65
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
➤ イベントの名前がすでにバージョン 6.1 に存在する場合,アップグレード・プ
ロセスは,大括弧で囲んだ SLA の名前をイベント名の後ろに追加することに
よって現在のイベント名を変更します。
➤ イベントの BP Step タイプの CI が見つからなかった場合,アップグレード・プ
ロセスはそのイベントを破棄します。
➤ イベントの BP Location タイプの CI が見つからなかった場合,アップグレー
ド・プロセスはそのイベントを破棄します。
➤ イベントの BP Transaction from Location タイプの CI が見つからなかった場合,
アップグレード・プロセスはそのイベントを破棄します。
サービス・レベル管理レポートに関する問題
➤ 次のレポートは,バージョン 6.1 では異なる形式を取ります。
バージョン 5.x のレポート
バージョン 6.1 のレポート
エグゼクティブ・スコアカード
可用性のスナップショット
パフォーマンスのスナップショット
SLA サマリ
サービスのステータス
CI ステータス
一定時間内の可用性と SLA の比較
一定時間内の CI とターゲットの対比
時間範囲比較
時間範囲比較
サービス停止
サービス停止サマリ
➤ 位置 / グループごとの可用性レポートはありません。似たレポートを生成するに
は,特定の位置またはグループの CI を割り当てる SLA を作成する必要があり
ます。
➤ レポートのカスタマイズはアップグレードされません。
➤ ユーザ定義レポートのアップグレード時,アップグレード・プロセスは,SLA
をアップグレードしたユーザの名前で SLA の作成者の名前を置換します。
➤ アップグレード・プロセスが,ユーザ定義レポートのコンポーネントの 1 つを
アップグレードするのに失敗した場合は,ユーザ定義レポート・マネージャを
使用してそのコンポーネントを削除する必要があります。
66
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
➤ アップグレード・プロセスは,前日の午前 0 時までの「現在まで」レポートを
計算します。
➤ アップグレード・プロセスは,アクティブ・フィルタが含まれるレポートを
アップグレードできません。
➤ アップグレード・プロセスは,定義済みの追跡期間のレポートのみアップグ
レードできます。たとえば,最後の 3 日間の単一値が含まれるレポートはアッ
プグレードされません。
➤ アップグレード・プロセスは,カレンダーの追跡期間のみレポートに割り当て
ます。追跡期間の最小の粒度は 1 時間です。
➤ バージョン 6.1 は,前のバージョンで生成された サービス・レベル管理 定期レ
ポートをサポートしません。つまり,レポートはアップグレードされません。
➤ アップグレード・プロセスは,バージョン 5.x の SLA からバージョン 6.1 の
SLA サービス・レベル管理 レポートへ,ヘッダまたはフッタを割り当てること
ができません。ただし,ヘッダまたはフッタがユーザ定義レポートの一部であ
る場合はアップグレードされます。レポートのヘッダおよびフッタは,インフ
ラストラクチャ設定マネージャで定義します。詳細については,『プラット
フォームの管理』の「レポートのカスタマイズ」を参照してください。
➤ アップグレード・プロセスは,レポートを .pdf 形式でのみレポート・リポジト
リに格納します。
時間間隔に関する問題
➤ 時間間隔は,特定の SLA と関連付けることができなくなりましたが,現在はグ
ローバル関数です。
➤ バージョン 5.x で時間間隔に目標が関連付けられていなかった場合,その時間
間隔はバージョン 6.1 の SLA に追加されません。
➤ 時間間隔には計算方法が含まれません。現在,計算方法は,KPI のビジネス・
ルールに組み込まれています。したがって,CI の時間間隔にほかの測定値を定
義することはできません(たとえば,24x7 時間間隔への平均パフォーマンス測
定値の定義,および営業時間への百分位数のパフォーマンス測定値の定義は行
うことができません)。
➤ バージョン 6.1 では,各時間間隔は一意で,特定のスケジュールを含みます。
以前は,時間間隔が関連付けられている SLA に応じて,異なるスケジュールを
時間間隔に定義することができました。アップグレード・プロセス時に,時間
間隔の名前に基づいて,1 つのスケジュールを持つ 1 つの時間間隔が作成され
67
67
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
ます。以前の時間間隔に関連付けられていた SLA はすべて(各 SLA でどのス
ケジュールが選択されていても),新しい時間間隔に関連付けられます。各
SLA を確認し,スケジュールが適切ではない場合は,時間間隔を作成して,そ
れを SLA に関連付けます。
タイムゾーンに関する問題
➤ バージョン 5.x のタイムゾーンがバージョン 6.1 でサポートされない場合,アッ
プグレード・プロセスは,5.x のタイムゾーンと同じ時間差を持つタイムゾー
ンの最初の出現を SLA に割り当てます。
曜日に関する問題
➤ アップグレード時に,バージョン 5.x と 6.1 で最初の曜日が同じ曜日に定義され
ていなかった場合,標準設定としてどちらの定義を使用するか選択するように
求められます。
注意事項
➤ 実行されている 6.1 の SLA に加えた変更(設定の変更,時間間隔の変更,また
はダウンタイム・イベントの変更)は,SLA の開始前に変更を加えたのでない
限り,過去に遡って SLA に影響を与えることはありません。以前の追跡期間に
ついて SLA を更新するには,データを再計算する必要があります。詳細につい
ては,
『アプリケーションの管理』の「再計算」を参照してください。
➤ サービス・レベル管理 では,過去 3 か月についてのみ SLA を再計算できます
(このパラメータは,インフラストラクチャ設定マネージャで設定できます。
[管理]>[プラットフォーム]>[セットアップと保守]>
[インフラストラクチャ設定]を選択し,[アプリケーション]をクリックし
て,[サービス レベル管理]を選択します。そして,[サービス レベル管理 :
SLM 管理]テーブルで[再計算期間の上限]エントリを探します)。
➤ CMDB オブジェクト・クォータ,アクティブ TQL クォータ,ビューの数のいず
れかが超過した場合,アップグレード・プロセスは失敗することがあります。
68
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
アップグレード・メッセージ
次の表に,SLA が正常にアップグレードされた後にサービス・レベル管理 に
よって表示されるメッセージを示します。この表のメッセージの順序は,サー
ビス・レベル管理 アプリケーションのメッセージの順序と同じです。
メッセージ
説明
SLA の終了日が(< 値 >)に設定されて
います。
開始日は,SLA がアップグレードされた日付の 3 か月前に
設定されます。終了日は,アップグレードされた日付の 1
年後に設定されます。
注:開始日は設定可能です。詳細については,68 ページ
「注意事項」を参照してください。
タイムゾーン < 値 > は 6.1 ではサポート
されていません。代わりに SLA < 値 >
タイムゾーンに割り当てます。
バージョン 5.x のタイムゾーンがバージョン 6.1 でサポート
されない場合,アップグレード・プロセスは,5.x のタイム
ゾーンと同じ時間差を持つタイムゾーンの最初の出現を
SLA に割り当てます。
SLA の所有者名が見つかりません
(ユーザ ID: < 値 >)。
バージョン 5.x にユーザ ID が含まれない場合,SLA の所有
者の名前は無視されます。
時間間隔(< 値 >)がすでに存在しま
す。SLA にそれを関連付けます。設定
スケジュールが合致することを確認し
てください。
バージョン 6.1 では,各時間間隔は一意で,特定のスケ
ジュールを含みます。以前は,時間間隔が関連付けられて
いる SLA に応じて,異なるスケジュールを時間間隔に定義
することができました。アップグレード・プロセス時に,
時間間隔の名前に基づいて,1 つのスケジュールを持つ 1 つ
の時間間隔が作成されます。以前の時間間隔に関連付けら
れていた SLA はすべて(各 SLA でどのスケジュールが選択
されていても),新しい時間間隔に関連付けられます。各
SLA を確認し,スケジュールが適切ではない場合は,時間
間隔を作成して,それを SLA に関連付けます。
時間間隔(< 値 >)は 5.x では目標があ
りません。したがって 6.1 の SLA には
追加されません。
バージョン 5.x で時間間隔に目標が関連付けられていなかっ
た場合,その時間間隔はバージョン 6.1 の SLA に追加され
ません。
サービス(< 値 >)にデータ ソースが
ありません。SLA の階層から削除しま
した。
以前,SLA に,データ・ソースのないサービスが含まれて
いた場合,アップグレード・プロセスは,SLA の階層から
そのサービスを削除します。
69
69
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
メッセージ
説明
グループ(< 値 >)に BPM および SiS
以外のタイプのデータ ソースが含まれ
ています。それらのデータ ソースは無
視されます。
アップグレード・プロセスは,ビジネス・プロセス・モニ
タ・データ・ソースおよび SiteScope データ・ソースのみ
アップグレードします。リアル・ユーザ・モニタやユーザ
定義クラスなどのその他のデータ・ソースは破棄されます。
サービス データ ソース(< 値 >)が複
数の位置でフィルタされています。各
位置について CI を追加します。
以前,データ・ソースは,位置を基準としてフィルタ処理
されていました。アップグレード・プロセスは,各データ・
ソースの SLA に BP Step タイプの CI を追加します。また,
この CI の下には,以前存在した各位置の BP Transaction
from Location タイプの CI を追加します。
元の SLA に,BP Step タイプの CI に相当するノードがなく,
目標も定義されていない場合,アップグレード・プロセス
は,新しい CI に標準の目標を割り当てます。
サービス データ ソース(< 値 >)が単
一の位置でフィルタされています。当
該位置について CI を追加します。
70
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
メッセージ
説明
サービス データ ソース(< 値 >)の構
成要素が SLA にすでにあります。目的
はすでにアップグレード済みです。
元の SLA にデータ・ソースが複数回現れる場合,アップグ
レード・プロセスは,データ・ソースのすべてのインスタ
ンスを 1 つの CI に割り当てます。アップグレード・プロセ
スは,最初に現れた KPI または目標を選択します。さらに,
同じ位置で実行されている同一のデータ・ソースも 1 つの
CI に割り当てられ,ここでも,最初に現れた KPI または目
標が選択されます。
元の 5.x データを保持するには,次のどちらかのオプション
を使用します。
➤ サービスごとに SLA(バージョン 6.1)を作成します。た
とえば,5.x の SLA に 1 つのトランザクションと 2 つの
サービスが含まれていて,トランザクション A には 99%
という目標のサービス 1 と 97% という目標のサービス 2
があるとします。2 つの SLA(サービス 1 に対して SLA
1,サービス 2 に対して SLA 2)を作成します。99% とい
う目標を SLA 1 に,97% という目標を SLA 2 に割り当て
ます。
ヒント:SLA を複製し,サービスと同じ数の SLA を作成
します。サービスの 1 つに従って各 SLA を変更し
ます。詳細については,
『アプリケーションの管
理』の「SLA の複製」を参照してください。
➤「目標以上」および「失敗」を超えるターゲットが含まれ
るように,アップグレードされた SLA を設定します(詳
細については『アプリケーションの管理』の「SLA の定
義:プロパティ」を参照)。目標を定義し,5.x のより高
い値をより高いターゲットに,より低い値をより低い
ターゲットに設定します。たとえば,5.x の SLA に 1 つ
のトランザクションと 2 つのサービスが含まれていて,
トランザクション A には 99% という目標のサービス 1 と
97% という目標のサービス 2 があるとします。¢ 目標以上
£ が 99% という目標を持ち,¢ 合致 £ が 97% という目標を
持つように,6.1 の SLA の目標を設定します。
サービス データ ソース(< 値 >)の構
成要素が 6.1 にありません。そのため
データソースは追加されません。
データ・ソースが CMDB に存在しない場合,データ・ソー
スは 6.1 の SLA に追加されません。
71
71
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
メッセージ
説明
サービス データ ソース(< 値 >)がグ
ループごとにフィルタされています。
各位置について CI を追加します。
以前,SLA が BPM グループ(バージョン 6.1 には存在しな
い)を基準としてフィルタ処理されていた場合,アップグ
レード・プロセスは,位置ごとに,子を持つ BP Step タイプ
の CI を追加します。
サービス データ ソース(< 値 >)が 1
つまたは複数の位置でフィルタされて
いますが,モデルが位置ごとの CI をサ
ポートしません。
5.x の SLA に,1 つ以上の位置を基準としてフィルタ処理さ
れたトランザクションが含まれ,階層構造が[標準]に設
定されている場合,アップグレード・プロセスは,子のな
い BP Step タイプの CI を SLA に追加します。
SLA に位置を含めるには,階層構造を変更する必要があり
ます。詳細については,52 ページ「SLA のアップグレード
とビジネス・プロセス・モニタ・アダプタ・ソース」を参
照してください。
サービス データ ソース(< 値 >)は
フィルタされませんが,モデルが位置
ごとの CI をサポートします。
5.x の SLA に,位置を基準としてフィルタ処理されていない
トランザクションが含まれ,階層構造が[トランザクショ
ン / 位置]に設定されている場合,アップグレード・プロセ
スは,BP Transaction from Location タイプの CI とともに,
6.1 のすべての位置をトランザクションに割り当てます。
アップグレード・プロセス後,SLA の確認時に,不要な位
置を削除できます。
注:トランザクションから位置をすべて削除しないでくだ
さい。削除してしまうと,データが無効になります。
SLA には,少なくとも 1 つの位置を(データ・ソース
として)残しておく必要があります。
グループ(< 値 >)に対するパフォーマ
ンスの 6 シグマ目標を定義できません。
パフォーマンス目標が定義されていな
いためです。
以前,SLA に,百分位数の全体的なパフォーマンス目標が
含まれていなかった場合,アップグレード・プロセスは,
シックス・シグマのパフォーマンスの目標を SLA に追加で
きず,その目標は破棄されます。
バージョン 6.1 でパフォーマンス・シックス・シグマ測定値
をサポートするには,バージョン 5.x の SLA に百分位数の
パフォーマンス目標およびシックス・シグマのパフォーマ
ンス目標が定義されている必要があります。
測定値(< 値 >)について,バージョン
6.1 で SiteScope モニタがみつかりませ
んでした。
アップグレード・プロセスが,バージョン 5.x に存在した
SiteScope モニタをバージョン 6.1 で見つけられなかった場
合,そのモニタは SLA に追加されません。
オブジェクトが見つからないその他の理由については,
51 ページ「必要条件」を参照してください。
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第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
メッセージ
説明
バージョン 5.1 の測定値(< 値 >)につ
いて,バージョン 6.1 で SiteScope 測定
値がみつかりませんでした。
アップグレード・プロセスが,バージョン 5.x に存在した
SiteScope 測定値をバージョン 6.1 で見つけられなかった場
合,その測定値は SLA に追加されません。
SiteScope が測定値別 CI をサポートする
ように設定されていないため,測定値
(< 値 >)に対してパフォーマンス目標
をアップグレードできません。
System クラス(SiteScope)測定値を持つサービスが含まれる
バージョン 5.x の SLA にパフォーマンス目標が定義されてい
る場合,バージョン 6.1 で測定値データが失われないように
できます。アップグレード・プロセスが,モニタの目標だけ
でなく測定値のパフォーマンス目標もアップグレードするよ
うに,SiteScope ソース・アダプタを設定します。これは,
アップグレード・プロセスの実行前に行う必要があります。
詳細については,55 ページ「SLA のアップグレードと
SiteScope アダプタ・ソース」を参照してください。
SiteScope が測定値別 CI をサポートする
ように設定されていないため,グルー
プ(< 値 >)に対して全体のパフォーマ
ンス目標をアップグレードできません。
BPM グループに対して定義されている
イベントを更新できません。イベント
名 :(< 値 >)。
BPM グループに対してイベントが定義されていた場合,
アップグレード・プロセスはそのイベントを破棄します
(バージョン 6.1 には BPM グループが存在しないため)。
プロファイルからの位置に対するイベ
ントはサポートされていません。イベ
ント :(< 値 >)。
下位互換性の問題のため,アップグレード・プロセスは,
特定のプロファイルの位置に基づくイベントをアップグ
レードできません。
イベント(< 値 >)を破棄しています。
終了日が過ぎています。
イベントの終了日が期限切れになっている(つまり,終了
日が 6.1 の SLA の開始日以前になっている)場合,アップ
グレード・プロセスはそのイベントを破棄します。
イベント名(< 値 >)はすでに存在しま
す。名前を(< 値 >)に変更します。
イベントの名前がすでにバージョン 6.1 に存在する場合,
アップグレード・プロセスは,大括弧で囲んだ SLA の名前
をイベント名の後ろに追加することによって現在のイベン
ト名を変更します。
73
73
第 7 章 • サービス・レベル管理 の Mercury Business Availability Center 6.1 へのアップグレード
メッセージ
イベント(< 値 >)について位置 CI
(< 値 >)が見つかりませんでした。こ
のイベントを破棄します。
イベント(< 値 >)について BPM グ
ループ CI(< 値 >)が見つかりません
でした。このイベントを破棄します。
説明
イベントの位置を 6.1 の CI に割り当てることができない場
合,アップグレード・プロセスはそのイベントを破棄しま
す。バージョン 6.1 でイベントが見つからない理由は,イベ
ントが基づいているオブジェクトが存在していないためで
あると考えられます。
オブジェクトが見つからないその他の理由については,
51 ページ「必要条件」を参照してください。
イベント(< 値 >)について BPM ス
テップ CI(< 値 >)が見つかりません
でした。このイベントを破棄します。
イベント(< 値 >)について位置 CI か
らの BPM トランザクションが見つかり
ませんでした。このイベントを破棄し
ます。
イベント(< 値 >)のスケジュール設定
を変更します。以前のスケジュール設
定 : 開始制限日 < 値 >,イベント範囲 :
< 値 > ~ < 値 >。アップグレードされた
スケジュール設定 : 開始制限日 < 値 >,
イベント範囲 : < 値 > ~ < 値 >
イベント(< 値 >)の開始制限時間を
< 値 > から < 値 > に変更します。
イベント(< 値 >)のスケジュール設定
を < 値 > ~ < 値 > から < 値 > ~ < 値 >
に変更します。
74
➤ 下位互換性の問題のため,アップグレード・プロセスは,
開始制限日付および時間を 1 つの値に連結します。
➤ アップグレード時に,イベントの開始時刻は切り捨てら
れ,終了時刻は切り上げられます。たとえば,12:37 ~
13:31 という期間は 12:35 ~ 13:35 になります。
➤ バージョン 6.0 では,ダウンタイムの粒度は 5 分に変更
されました。アップグレード後,ダウンタイムの継続時
間を確認する必要があります。
第8章
Mercury Business Availability Center 6.1 で使用
するためのコンポーネントのアップグレード
本章では,コンポーネントを Mercury Business Availability Center 6.1 で使用でき
るようにアップグレードする方法について説明します。
本章の内容
ページ
データ・コレクタ上の Mercury Business Availability Center URL の切り替え
76
Mercury Business Availability Center 6.1 コンポーネントのアップグレード
80
75
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
データ・コレクタ上の Mercury Business Availability Center URL
の切り替え
Mercury Business Availability Center 6.1 を新規のマシンにインストールした場合
は,すべてのデータ・コレクタ(ビジネス・プロセス・モニタ,クライアン
ト・モニタ,および SiteScope)を,新しい Mercury Business Availability Center
6.1 サーバにデータを報告するように更新する必要があります。
注:Mercury Business Availability Center 6.1 を新規のサーバにインストールした
ものの,それらのサーバがロード・バランサの背後にあり,ロード・バランサ
の URL が変わっていない場合には,ロード・バランサの URL を使用するデー
タ・コレクタを更新する必要はありません。ただし,ロード・バランサは,新
しい Mercury Business Availability Center サーバ・マシンの IP で更新する必要が
あります。Mercury Business Availability Center の分散配備の実装に関する詳細に
ついては,『サーバの導入』を参照してください。
ビジネス・プロセス・モニタの URL のリダイレクト
ビジネス・プロセス・モニタの URL をリダイレクトするには,次の手順を実
行します。
1 各ビジネス・プロセス・モニタ・ホスト・マシンで,ビジネス・プロセス・モ
ニタ管理を開きます。
2 ビジネス・プロセス・モニタの各インスタンスについて,コア・サーバの URL
を編集し,新しい Mercury Business Availability Center 6.1 コア・サーバ・マシン
を指すようにします。詳細については,『ビジネス・プロセス・モニタの管理』
を参照してください。
3[変更の保存とインスタンスの再スタート]をクリックします。ビジネス・プ
ロセス・モニタがインスタンスを再起動します。
4 ビジネス・プロセス・モニタの各インスタンスについて前述の手順を繰り返し
ます。
5Topaz 4.5 FP2 ビジネス・プロセス・トランザクション・モニタで使用するスクリ
プトを Mercury Business Availability Center 6.1 スクリプト・リポジトリに追加し
ます。モニタの管理からスクリプト・リポジトリへのスクリプトの追加の詳細
については,『エンド・ユーザ管理データ・コレクタの設定』を参照してくだ
さい。
76
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
クライアント・モニタの URL のリダイレクト
バージョン 5.0 FP1 以前のクライアント・モニタ・エージェントについてクラ
イアント・モニタの URL をリダイレクトするには,次の手順を実行します。
1 エンド・ユーザ・マシン上で,
< Mercury クライアント・モニタのルート・ディレクトリ>
\bin\OLConfig.exe ファイルを実行します。[クライアント モニタ エージェン
トの設定]ダイアログ・ボックスが開きます。
2[AM Core URL]ボックスに新しい URL を入力します。
3[Save & Exit]をクリックします。
4 クライアント・モニタを再起動します。
5Topaz 4.5 FP2 クライアント・モニタ・トランザクション・モニタで使用するスク
リプトを Mercury Business Availability Center 6.1 スクリプト・リポジトリに追加
します。モニタの管理からスクリプト・リポジトリへのスクリプトの追加の詳
細については,『エンド・ユーザ管理データ・コレクタの設定』を参照してく
ださい。
バージョン 5.0 FP1 およびそれ以降のクライアント・モニタ・エージェントに
ついてクライアント・モニタの URL をリダイレクトするには,次の手順を実
行します。
1 クライアント・モニタ・エージェント・マシンの[スタート]メニューから,
[プログラム]>[Mercury Client Monitor]>[クライアント モニタ エー
ジェントの設定]を選択します。[クライアント モニタ エージェントの設定]
ダイアログ・ボックスが開きます。
クライアント・モニタ・エージェントが[スタート]メニューに表示されるよ
うに設定されていない場合は,次の実行ファイルを実行して設定ユーティリ
ティを開きます。
\ < Mercury クライアント・モニタのルート・ディレクトリ> \bin
\OLConfig.exe
2[AM Core URL]ボックスに新しい URL を入力します。
3 変更を保存します。
4 クライアント・モニタを再起動します。
5Topaz 4.5 FP2 クライアント・モニタ・トランザクション・モニタで使用するスク
リプトを Mercury Business Availability Center 6.1 スクリプト・リポジトリに追加
します。モニタの管理からスクリプト・リポジトリへのスクリプトの追加の詳
77
77
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
細については,『エンド・ユーザ管理データ・コレクタの設定』を参照してく
ださい。
SiteScope の URL のリダイレクト
Mercury Business Availability Center 6.1 が以前の 4.5 FP2 システムと同じマシンに
インストールされている場合,SiteScope URL を SiteScope 8.x にリダイレクトす
る必要はありませんが,ポート番号をアップデートする必要があります。
既存の Topaz 4.5 FP2 マシンに Mercury Business Availability Center 6.1 がインス
トールされている場合,ポート番号をバージョン 8.x にリダイレクトするには,
次の手順を実行します。
1 アップグレードの前に,SiteScope を Mercury Business Availability Center から切
断します。
2 アップグレードの後にモニタの管理内で SiteScope を編集し,ポートを新しい
SiteScope インタフェースのポート番号に変更します。標準のポート番号は
8080 です。
3 SiteScope を Mercury Business Availability Center に接続します。
SiteScope 8.0 SP1 およびそれ以降のバージョンの URL をリダイレクトするに
は,次の手順を実行します。
1 アップグレードの前に,SiteScope を Mercury Business Availability Center から切
断します。
2 SiteScope のクラシック・インタフェースを使用して,Mercury Business
Availability Center コア・サーバ名,ユーザ名,およびユーザ・パスワードを変
更します。
3 SiteScope を再起動します。
4[モニタの管理]で,Mercury Business Availability Center コア・サーバ,ユーザ
名,およびユーザ・パスワードを変更します。さらに,ポート番号を新しい
SiteScope インタフェースのポート番号に変更します。標準のポート番号は
8080 です。
5 SiteScope を接続します。
詳細については,『SiteScope 配備と統合』を参照してください。
78
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
SiteScope 8.0 の URL をリダイレクトするには,次の手順を実行します。
1 アップグレードの前に,SiteScope を Mercury Business Availability Center から切
断します。
2 SiteScope を停止します。
3 SiteScope の設定をエクスポートします。
4 すべての Mercury Business Availability Center コア・サーバ名,ユーザ名,およ
びユーザ・パスワードを変更します。
5 設定をインポートします。
6 SiteScope を起動します。
7[モニタの管理]で,Mercury Business Availability Center コア・サーバ,ユーザ
名,およびユーザ・パスワードを変更します。さらに,ポート番号を新しい
SiteScope インタフェースのポート番号に変更します。標準のポート番号は
8080 です。
8 SiteScope を接続します。
詳細については,『SiteScope 配備と統合』を参照してください。
SiteScope 7.9.1.0/7.9.5 の URL をリダイレクトするには,次の手順を実行します。
1 アップグレードの前に,SiteScope を Mercury Business Availability Center から切
断します。
2 SiteScope を停止します。
3 SiteScope の設定をエクスポートします。
4 すべての Mercury Business Availability Center コア・サーバ名,ユーザ名,およ
びユーザ・パスワードを変更します。
5 設定をインポートします。
6 SiteScope を起動します。
7[モニタの管理]で,Mercury Business Availability Center コア・サーバ,ユーザ
名,およびユーザ・パスワードを変更します。
8 SiteScope を接続します。
詳細については,『SiteScope 配備と統合』を参照してください。
79
79
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
注:
SiteScope 7.9.1.0/7.9.5 の設定をインポートまたはエクスポートするには,
classes ディレクトリから次のコマンドを実行します。
\java\bin\java COM.freshtech.TopazIntegration.AMServerSettings
import/export <ファイル名>
Mercury Business Availability Center 6.1 コンポーネントの
アップグレード
ビジネス・プロセス・モニタ
Mercury Business Availability Center 6.1 には ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 が
含まれていますが,バージョン 4.5.2 以降のビジネス・プロセス・モニタも使
用できます。新しいバージョンの強化された機能を利用したい場合以外は,ビ
ジネス・プロセス・モニタをアップグレードする必要はありません。
ビジネス・プロセス・モニタ 6.1
ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 は,次のような強化された機能を備えています。
➤ QuickTest Professional 9.0 との互換性:QuickTest Professional 9.0 を Mercury
Business Availability Center とともに使用するときに,次のような利点を提供し
ます。
➤ アクションの反復を完全サポート
➤ テストおよびアクション・パラメータを完全サポート
➤ データ・テーブルの使用とデータ・テーブルの数式を完全サポート
➤ 新しいテスト実行クリーンアップ・ソリューション
➤ より正確なトランザクション時間
➤ 終了関数(ExitAction,ExitActionIteration,ExitIteration)をサポート
➤ 分散トランザクションと,トランザクション・データの手動入力を完全サ
ポート
80
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
➤ QuickTest Professional の新しい Silent Test Runner ユーティリティ:テスト実
行をビジネス・プロセス・モニタからシミュレートして,前もって問題を
チェックすることができます。
➤ Red Hat Enterprise Linux 3 オペレーティング・システム上で動作します。
➤ ビジネス・プロセス・モニタから Mercury Business Availability Center に送信さ
れた HTTP 要求に対してヘッダを追加または上書きする機能。
➤ ビジネス・プロセス・モニタによって実行される VuGen の WS_SOAP スクリプ
トが,ビジネス・プロセス・モニタを特別に設定する必要なしでブレークダウ
ン・データを報告する機能をサポートします。VuGen の WebJS(Web GUI)ス
クリプトが,SOE だけでなくブレークダウンの報告もサポートします。
注:
ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 は,バージョン 9.0 より前の QuickTest
Professional はサポートしません。
ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 は後方互換性を提供しますが,VuGen 8.1 で記
録されたスクリプトに対する前方互換性は提供しません。したがって,VuGen
8.1 で記録されたスクリプトは,ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 およびそれ以
降のバージョンでしか実行できません。8.1 以前のバージョンの VuGen で記録
されたスクリプトは,ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 で実行できます。
ビジネス・プロセス・モニタを 6.1 にアップグレードするには,次の手順を実
行します。
1 バージョン 5.0 より前のビジネス・プロセス・モニタを使用している場合は,
ビジネス・プロセス・モニタをアンインストールします。バージョン 5.0 およ
びそれ以降のビジネス・プロセス・モニタをアンインストールする必要はあり
ません。
ビジネス・プロセス・モニタをアンインストールすると,その設定データが次
のインストールのためにマシン上に保存されます。
81
81
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
2 Mercury Business Availability Center で[管理]>[プラットフォーム]>
[セットアップと保守]>[ダウンロード]>[Mercury Business Process
Monitor for Windows 2000/2003/XP]を選択して,使用しているオペレー
ティング・システムに対応したビジネス・プロセス・モニタ 6.1 のセットアッ
プ・ファイルにアクセスし,『ビジネス・プロセス・モニタの管理』の説明に
従ってビジネス・プロセス・モニタ 6.1 をインストールします。
ビジネス・プロセス・モニタのセットアップ・ファイルが[ダウンロード]
ページに表示されない場合は,『サーバの導入』を参照して,[ダウンロード]
ページ上のコンポーネント・セットアップ・ファイルをインストールする方法
を調べてください。
注:Mercury Business Availability Center 6.1 から,ビジネス・プロセス・モニタ
をリモートでアップグレードできます。詳細については,『プラットフォーム
の管理』を参照してください。
クライアント・モニタ
Mercury Business Availability Center 6.1 には クライアント・モニタ 6.1 が含まれ
ていますが,バージョン 5.0 以降のクライアント・モニタも使用できます。新
しいバージョンの強化された機能を利用したい場合以外は,クライアント・モ
ニタをアップグレードする必要はありません。
クライアント・モニタ 5.0 またはそれ以前のバージョンで記録されたクライア
ント・モニタ・スクリプトは,クライアント・モニタ 6.1 と互換にするために
変換する必要があります。詳細については,Mercury カスタマー・サポートま
でお問い合わせください。
クライアント・モニタ 6.1
クライアント・モニタ 6.1 は,次のような強化された機能を備えています。
➤ 現在のダウンロードが完了する前にユーザが別のリンクに移動した場合でも,
選択した Web トランザクションを続行させる機能。
➤ 改良されたログ・メカニズム。
➤ インストール・ディレクトリを指定可能。
82
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
クライアント・モニタを 6.1 にアップグレードするには,次の手順を実行します。
1 古いクライアント・モニタをアンインストールします。
2 Mercury Business Availability Center で[管理]>[プラットフォーム]>
[セットアップと保守]>[ダウンロード]>[Mercury クライアント モニタ
(日本語版)]を選択して,クライアント・モニタ 6.1 のセットアップ・ファイ
ルにアクセスし,『クライアント・モニタの管理』の説明に従ってクライアン
ト・モニタ 6.1 をインストールします。
クライアント・モニタのセットアップ・ファイルが[ダウンロード]ページに
表示されない場合は,『サーバの導入』を参照して,[ダウンロード]ページ上
のコンポーネント・セットアップ・ファイルをインストールする方法を調べて
ください。
注:Mercury Business Availability Center 6.1 から,クライアント・モニタをリ
モートでアップグレードできます。詳細については,『プラットフォームの管
理』を参照してください。
SiteScope
Mercury Business Availability Center 6.1 には SiteScope 8.1.2 が含まれていますが,
バージョン 7.9.0.0 以降の SiteScope も使用できます。SiteScope をアップグレー
ドする必要はありませんが,強化された機能の利点を利用できるように
SiteScope をアップグレードすることをお勧めします。新機能の完全なリストに
ついては,Mercury Business Availability Center 6.1 の[ヘルプ]メニューからア
クセスできる新機能の文書を参照してください。
Mercury Business Availability Center 6.1 における SiteScope のサポートについて,
次の点に注意してください。
➤ Mercury Business Availability Center 6.1 は SiteScope 7.9.0.0 およびそれ以降のバー
ジョンをサポートします。SiteScope のバージョンと Mercury Business
Availability Center 6.1 との互換性の詳細については,次の場所にある readme
ファイルの中の互換性の表を参照してください。
➤ Mercury Business Availability Center 6.1 Japanese Documentation and Utilities CDROM の Documentation\readme ディレクトリ
➤ Mercury Business Availability Center 6.1 Japanese User Interface Pack Setup CDROM のルート・ディレクトリ
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83
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
➤ Mercury カスタマー・サポート Web サイト(US サイト)内の Mercury
Documentation Portal(http://support.mercury.com/cgibin/portal/CSO/docViewAndSearch.jsp)
➤ 7.9.0 を使用していて,Mercury Business Availability Center が新しいサーバ・マ
シンにインストールされたため,URL を変更する必要がある場合には,
SiteScope 7.9.5.0 をアップグレードする必要があります(SiteScope 7.9.0 が URL
の変更をサポートしていないため)。
➤ カスタム・データを Mercury Business Availability Center に報告するために監視
する場合は,SiteScope 7.9.5.0 以上にアップグレードする必要があります。
➤ Mercury Business Availability Center 6.1 で[モニタの管理]から SiteScope を管理
する場合は,SiteScope 7.9.5.0 以上にアップグレードする必要があります。
➤ 現在 SiteScope が Topaz 4.5 FP2 で[Topaz モニタの管理]にアタッチされている
か,Mercury Business Availability Center 5.0(Application Management 5.0 とも呼ばれ
ます)で[モニタの管理]にアタッチされている場合には,サーバをアップグ
レードする前に,それらをデタッチしてアップグレードする必要があります。
➤ SiteScope を Mercury Business Availability Center からではなく SiteScope から管理
する場合は,7.9.5.0 にアップグレードする必要はありません。
➤ Topaz で作成された以前の SiteScope プロファイルは,Mercury Business
Availability Center 6.1 へのアップグレードの際に自動的にアップグレードさ
れます。SiteScope データを Mercury Business Availability Center で表示できま
す。さらに,それらのプロファイルのすべての機能が表示されますが,[モ
ニタの管理]を使ってそれらを変更することはできません(SiteScope の管
理でのみ変更できます)。
➤[モニタの管理]で新しい空のプロファイルを作成できます。それには,
[SiteScope 表示名]ボックスにプロファイルの名前を入力し,Mercury
Business Availability Center が稼働しているマシンの名前を[ホスト名]ボック
スに入力して,
[SiteScope 設定のインポート]をクリアします。その後,
SiteScope の管理画面に移動して,作成したプロファイルに接続します。この
新しいプロファイルによって,Mercury Business Availability Center に SiteScope
のデータを表示できますが,
[プリファレンス]
,
[システムの状況]などの機
能は追加できません。
注:Mercury Business Availability Center 6.1 で SiteScope を使用し続ける方法がよ
くわからない場合は,Mercury カスタマー・サポートに問い合わせてください。
84
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
SiteScope を 8.1.2 にアップグレードするには,次の手順を実行します。
1 < SiteScope のホーム・ディレクトリ> \cache ディレクトリをバックアップ
します。
2 < SiteScope のホーム・ディレクトリ> \groups ディレクトリをバックアップ
します。
3 Mercury Business Availability Center で[管理]>[プラットフォーム]>
[セットアップと保守]>[ダウンロード]>[SiteScope for Windows
2000/2003/XP]を選択して,SiteScope 8.1.2 のセットアップ・ファイルにアクセ
スし,
『SiteScope 配備と統合』の説明に従って SiteScope をインストールします。
4 SiteScope が正しい設定(以前のグループ)で動作していることを確認します。
5 Mercury Business Availability Center で,
[管理]>[モニタ]を選択し,各
SiteScope をアタッチします。詳細については,『SiteScope の管理』を参照して
ください。
SiteScope のセットアップ・ファイルが[ダウンロード]ページに表示されない
場合は,『サーバの導入』を参照して,[ダウンロード]ページ上のコンポーネ
ント・セットアップ・ファイルをインストールする方法を調べてください。
リアル・ユーザ・モニタ
Mercury Business Availability Center 6.1 はリアル・ユーザ・モニタ 6.1 を含んで
います。リアル・ユーザ・モニタ 6.1 は大幅に改訂されたバージョンであり,
新しいエンジン,データベース,新しいレポート,および強化された設定機能
を備えています。
以前のバージョンから リアル・ユーザ・モニタ 6.1 へのアップグレード・パス
はありません。インストールの詳細については,『Real User Monitor
Administration』を参照してください。
リアル・ユーザ・モニタの新機能と強化された機能の完全なリストについて
は,Mercury Business Availability Center 6.1 の[ヘルプ]メニューからアクセス
できる新機能の文書を参照してください。
J2EE
Mercury Business Availability Center は Mercury 診断と完全に統合されており,
J2EE,.NET,および SAP プラットフォーム上で,エンタープライズ・アプリ
ケーションのパフォーマンスをアプリケーションのライフサイクル全体を通し
85
85
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
て監視できます。詳細については,Mercury のカスタマー・サポートに問い合
わせてください。
Mercury 仮想ユーザ・ジェネレータ
Mercury Business Availability Center 6.1 は Mercury 仮想ユーザ・ジェネレータ
(VuGen)バージョン 8.1 を含んでいます。Mercury Business Availability
Center 6.1 のビジネス・プロセス・モニタと互換にして以下の強化された機能を
利用できるようにするために,VuGen をアップグレードしてください。
ワークフロー・ウィザード
新しいワークフロー・ウィザードは,仮想ユーザ・スクリプトを作成する手順
をガイドします。ウィザードの各画面には,手順の概要と,追加情報やダイア
ログ・ボックスへのリンクが表示されます。
このウィザードは,記録と再生のためのサマリ・レポートと,エラー発生時の
ためのトラブルシューティング・ガイドへのリンクを提供します。
VuGen はこのウィザードに加えて,スクリプトの作成に必要なすべてのタスク
が一覧表示される新しいタスク表示枠も提供しています。タスク・リスト内の
矢印は,現在のタスクを示しています。目的のタスクをクリックすることで,
タスクからタスクへと移動できます。
サムネイルとトランザクション・エディタ
VuGen は,Web,SAPGUI,および Citrix-ICA 仮想ユーザについて,スクリプト
のサムネイル表示をサポートするようになりました。サムネイルの名前を変更
したり,サムネイルに注釈を付けたり,フィルタを適用して主要なサムネイル
だけが表示されるようにすることができます。
トランザクション・エディタでは,スクリプトのトランザクションの概要がサ
ムネイルを使って視覚的に表示されます。トランザクションの大括弧をドラッ
グすることで,トランザクションの始まりと終わりをマーキングできます。
トランザクション・エディタはフィルタ適用可能なトランザクション・リスト
も提供しており,既存トランザクションの名前変更や削除ができます。
デバッグ機能
VuGen に新しい[実行時データ]タブが加わり,スクリプト実行中の実行時情
報を見られるようになりました。このタブには,反復回数,アクション名,行
番号,パラメータ値が表示されます。
86
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
VuGen のブレークポイント・マネージャは,ブレークポイントを管理するため
の単一のインタフェースを提供します。ブレークポイント・マネージャでは,
スクリプト内のブレークポイントの追加,削除,有効化,および無効化ができ
ます。
VuGen では,スクリプト内にブックマークを設定できます。スクリプトの各セ
クション内でのブックマーク間は,1 回 キーを押すだけで移動できます。
強化された NTLM 認証
VuGen が強化されて NTLM 認証をサポートするようになりました。VuGen は,
NTLM ログイン情報を入力するためのユーザ・インタフェースを提供する一方
で,ドメイン名とユーザ名を自動的にキャプチャします。これにより,手作業
でスクリプトを変更してユーザ名とパスワードを入力する手間が省けます。
VuGen をバージョン 8.1 にアップグレードするには,次の手順を実行します。
1 既存の仮想ユーザ・ジェネレータを実行している同じマシンに 8.1 をインス
トールする場合は,既存のバージョンをアンインストールします。
2 Mercury Business Availability Center で[管理]>[プラットフォーム]>
[セットアップと保守]>[ダウンロード]>[Mercury 仮想ユーザ ジェネ
レータ]を選択して,仮想ユーザ・ジェネレータのセットアップ・ファイルに
アクセスし,画面に表示される指示に従って Mercury 仮想ユーザ・ジェネレー
タ 8.1 をインストールします。
仮想ユーザ・ジェネレータのセットアップ・ファイルが[ダウンロード]ペー
ジに表示されない場合は,『サーバの導入』を参照して,[ダウンロード]ペー
ジ上のコンポーネント・セットアップ・ファイルをインストールする方法を調
べてください。
注:ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 は後方互換性を提供しますが,VuGen 8.1
で記録されたスクリプトに対する前方互換性は提供しません。したがって,
VuGen 8.1 で記録されたスクリプトは,ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 および
それ以降のバージョンでしか実行できません。8.1 以前のバージョンの VuGen
で記録されたスクリプトは,ビジネス・プロセス・モニタ 6.1 で実行できます。
87
87
第 8 章 • Mercury Business Availability Center 6.1 で使用するためのコンポーネントのアップグレード
88
索引
D
dbverify 20
dbverify エラーのトラブルシューティング 31
J
J2EE 85
Java 実行環境,mx パラメータの変更 31
M
Mercury 診断 85
S
Service Level Management
Mercury Business Availability Center 6.1
での作業のためのアップグレード 49
レポートのバリエーション 66
SiteScope
アップグレード 83
U
ダッシュボード・ビュー 39, 43
チェックリスト 5
データベース・スキーマ 19
ビュー 39, 43
方法 20
留意事項 12
アップグレードのシミュレーション
ダッシュボード・ビュー 42
ビュー 42
アップグレードの設定,ダッシュボード・
ビュー 41
か
仮想ユーザ・ジェネレータ,アップグレード
86
く
クライアント・モニタ,アップグレード 82
け
URL,データ・コレクタ上での変更 76
検証ユーティリティ 20
W
こ
Windows プラットフォーム
サーバのアップグレード 13
コンポーネント,アップグレード 80
あ
サーバ・アーキテクチャ 12
サーバ,アップグレード 11
サーバのインストール
Windows プラットフォーム 13
サービス・レベル管理
ユーザ定義レポートのアップグレード
59
レポート・リポジトリの
アップグレード 60
アーキテクチャ 12
アップグレード
dbverify ユーティリティ 20
主な手順 2
概要 1
コンポーネント 80
サーバ 11
スタートアップ 4
設定 33
さ
89
索引
サービス・レベル保証契約
5.x から 6.1 へのアップグレード 56
5.x と 6.1 の違い 61
し
と
トラブルシューティング
ダッシュボード・ビュー 44
ビュー 44
トランザクションと目標の違い 62
時間間隔のバリエーション 67
は
せ
設定,アップグレード 33
た
ダウンタイム・イベント
バリエーション 65
ダッシュボード・ビュー
アップグレード 39, 43
アップグレードされたビューの表示 43
アップグレードのシミュレーション 42
アップグレードの設定 41
アップグレードのロールバック 47
注意事項と制限事項 45
トラブルシューティング 44
ち
チェックリスト
Topaz 4.5.x からのアップグレード 5
アップグレード 5
違い
トランザクションと目標 62
注意事項と制限事項
ダッシュボード・ビュー 45
ビュー 45
て
データ・コレクタ,URL の変更 76
データベース・スキーマ
アップグレード 19, 27
検証 19, 22
データベース・スキーマの検証 19
データベース・ユーザ,アップグレードの
ための作成 30
90
バリエーション
Service Level Management レポート 66
時間間隔 67
ダウンタイム・イベント 65
ひ
ビジネス・プロセス・モニタ,
アップグレード 80
ビュー
アップグレード 39, 43
アップグレードされたビューの表示 43
アップグレードのシミュレーション 42
アップグレードの設定 41
アップグレードのロールバック 47
注意事項と制限事項 45
トラブルシューティング 44
表示,アップグレードされたビュー 43
り
リアル・ユーザ・モニタ,アップグレード 85
ろ
ロールバック,アップグレードしたビューの
47
Fly UP