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6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル
Agilent 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 安全上の注意 2 機器上の記号 2 一般的な機器の安全上の注意 5 物理的危険の安全上の注意 6 一般的な化学物質の安全上の注意 化学廃棄物の安全上の注意 10 生物学的危害の安全上の注意 11 適合規格 12 安全および規制に関する認証 12 電磁環境両立性(EMC) 13 環境条件 14 音響放射に関する宣言 14 9 このマニュアルには、Agilent 6000 シリーズ LC/MSの安全基準と適合基準に関 する情報が記載されています。 警告 溶媒や化学物質を使用する場合、または未装着の部品を取り扱う場合、保護 メガネ、実験用白衣、手袋などの適切な保護具を必ず着用してください。 安全上の注意 機器上の記号 安全上の注意 機器上の記号 電気記号 次の表で、LC/MS 機器上に表示されている可能性のある電気記号について説明 します。 表1 記号 電気記号 説明 アース (保護接地) 端子を示します。 遮断器 2 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 安全上の注意 機器上の記号 安全記号 次の表で、LC/MS 機器上に表示されている可能性のある安全記号について説明 します。各記号は、単独で表示される場合と、関連する危険について説明した テキストと一緒に表示される場合があります。これらの安全記号は、「危険」、 「警告」、 「注意」の横にも表示される場合があります。 表2 安全記号 記号 説明 機器にこの記号が表記されている場合、オペ レータの怪我と機器の破損を防止するために、 取扱説明書を参照してください。 または 危険電圧を示します。 機器にこの記号が表記されている場合、表面 が高温になる可能性があり、加熱時に触れて はいけないことを示します。 機器に対する静電気の危険性を示します。 爆発の危険性を示します。 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 3 安全上の注意 機器上の記号 表2 記号 安全記号 (続き) 説明 水素ガスなどの可燃性ガスや蒸気が存在する 環境で本機器を使用しないでください。その ような環境で電子機器を操作すると、安全上 の問題が発生する原因になります。 この記号は、当該の電気/電子製品を家庭ゴ ミとして廃棄してはいけないことを示します。 ヒューズを交換する前に、電源プラグをコン セントから抜いてください。 通電回路が 2 つあることを示します。メンテ ナンス前に、両方の電源コードを抜いてくだ さい。 4 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 安全上の注意 一般的な機器の安全上の注意 一般的な機器の安全上の注意 警告 物理的傷害の危険:LC/MS 機器は、取扱説明書に示された手順に従って使 用してください。アジレント・テクノロジーによって指定されていない方法 でシステムを使用すると、怪我や機器の破損を招く恐れがあります。 システムの移動または持ち上げ 警告 物理的傷害の危険:LC/MS 機器は重い機器です。6100 シリーズ LC/MS 機器 を持ち上げるには、2 人以上の作業員が必要です。6200/6400/6500 シリーズ LC/MS 機器の場合は、4 人以上の作業員が必要です。 機器の操作 機器を操作する前に、以下の作業を完了してください。 • 実験室での一般的な安全基準と、機器に対する特定の安全基準に関する説明 を受ける。 • 取り扱う化学物質のすべての製品安全データシート(MSDS)を読んで理解 する。 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 5 安全上の注意 物理的危険の安全上の注意 物理的危険の安全上の注意 溶媒 警告 物理的傷害の危険:溶媒や化学物質を使用する場合、保護メガネ、手袋など の適切な保護具を必ず着用してください。使用する器材の詳細については、 該当する MSDS を参照してください。 電気の安全上の注意 警告 LC/MS 機器が電源に接続されている場合、LC/MS の電源スイッチがオフに なっていたとしても、以下の部分には潜在的に危険な電圧がかかっている可 能性があります。 • LC/MS 機器の電源コードと AC 電源間の配線。 • AC 電源内部。 • AC 電源から電源スイッチまでの配線。 警告 特に指示されない限り、カバーを取り外さないでください。電源のスイッチ がオンの場合、以下の部分には潜在的に危険な電圧がかかっている可能性が あります。 • 機器内のすべてのエレクトロニクスボード。 • これらのボードに接続された内部配線およびケーブル。 • すべてのヒーター用の配線。 注意 6 LC/MS 機器内のプリント回路(PC)基板は、静電気により損傷する可能性 があります。絶対に必要でない限り、これらの基板には触れないでくださ い。PC 基板を取り扱う必要がある場合は、接地したリストストラップを着 用したりするなど、静電気防止のための措置を講じる必要があります。 LC/MS 機器のカバーを取り外す必要がある場合、接地されたリストストラッ プを必ず着用してください。 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 安全上の注意 物理的危険の安全上の注意 警告 アジレントの電源コードが適切に接続されていないと、LC/MS 機器の操作 中に重大な感電事故が発生する恐れがあります。 機器を安全に操作するには、接地回路の連続性が必要となります。 施設での電圧供給には、適切に構成され、承認されたラインコードを使用し てください。詳細については、設置準備ガイドを参照してください。 警告 電源コードの絶縁体が損傷した場合、または、擦り切れたり磨耗したりした 場合は、電源コードを交換してください。Agilent カスタマコンタクトセン ターにお問い合わせください。 警告 適切な電流容量を持ち、適切に接地されたコンセントに、LC/MS 機器の AC 入力電源コードのプラグを接続してください。分岐回路の過電流保護回路ブ レーカの定格は、20 A 未満にする必要があります。 警告 LC/MS の主電源ケーブルを配線する際には、つまずく恐れが最も少ない経 路を選択してください。アジレント・テクノロジーでは、床面の主電源ケー ブルを覆って保護するゴム製ケーブルプロテクターなど、機械的保護の使用 をお勧めします。 警告 LC/MS 機器に接続されている着脱可能な電源コードの周辺に散乱物がな く、その場所にいつでもアクセスできることを確認してください。 警告 LC/MS システムの内部または外部のアース線を切断したり、アース端子か ら外したりしないでください。そのような行為により、オペレータが感電し たり、機器が損傷したりする可能性があります。 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 7 安全上の注意 物理的危険の安全上の注意 警告 不適切なヒューズや代用のヒューズ、または、回路がショートしたヒューズ ホルダを使用すると、オペレータが感電したり、機器が損傷したりする可能 性があります。ヒューズを交換する場合は、電流定格および種類が同一の ヒューズのみを使用してください。詳細については、メンテナンスガイドを 参照してください。 警告 電源電圧に過度な変動がある場合、オペレータが感電したり、機器が損傷し たりする可能性があります。この機器は、IEC 664 で定義されている Category II 環境に設置する必要があります。 すべての機器で、電源電圧の変動は±10 % 以内である必要があります。 Agilent Jet Stream イオン源を使用する場合は、すべての機器で、電源電圧の 変動が定格電圧の+10 %/-5 % 以内である必要があります。 温度に関する安全上の注意 警告 LC/MS 機器の部品の中には非常に高温で稼動しているものがあり、触れる と重度のやけどを負う恐れがあります。機器の作業を行う場合は、必ず LC/MS 機器の加熱された部品を室温まで冷却してから実施してください。 加熱部の温度を室温に設定すると、機器を短時間で冷却できます。設定温度 に達したら、加熱部をオフにしてください。 高温のままでメンテナンス作業が必要な場合は、断熱手袋を着用してレンチ を使用してください。 8 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 安全上の注意 一般的な化学物質の安全上の注意 一般的な化学物質の安全上の注意 警告 化学的な危険:化学物質を取り扱う前に、製造元から提供される製品安全 データシート(MSDS)を参照し、関連するすべての注意事項を守ってくだ さい。 化学物質の危険性を最小限に抑えるには: • 化学物質または危険材料の保管、取り扱い、使用の前に、製造元から提供さ れる MSDS を読んで理解してください。 • 化学物質にできるだけ触れないようにしてください。化学物質を取り扱う場 合、適切な個人用保護具(保護メガネ、手袋、防護衣など)を着用してください。 • 化学物質をできるだけ吸入しないようにしてください。化学物質を入れた容 器を開けたままにしないでください。適切に換気された(換気ドラフトなど を設置した)環境でのみ使用してください。 • 化学物質が漏れたり、こぼれたりしていないかを定期的に確認してください。 これらのどちらかが発生した場合、MSDS で推奨されている、製造元のクリー ンアップ手順に従ってください。 • 化学物質の保管、取り扱い、廃棄に関する国、都道府県、市町村のすべての 法律と規制を順守してください。 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 9 安全上の注意 化学廃棄物の安全上の注意 化学廃棄物の安全上の注意 警告 化学廃棄物の危険:LC/MS システムによって生成された廃棄物は、潜在的 に危険な物質で、怪我、病気、死亡の原因になる恐れがあります。取り扱い と廃棄については、製品安全データシートおよび地元の規制を参照してくだ さい。 警告 化学廃棄物の危険:iFunnel ポンプ、フォアラインポンプ、イオン源の排気 には、分析した化学物質が微量に含まれています。排気物質は有害な場合が あります。ポンプとイオン源の排気は、適切な方法で屋外または換気ドラフ トに排出させてください。必ず、地域のすべての環境に関する規制に従って ください。 化学廃棄物の危険性を最小限に抑えるには: • 化学廃棄物の保管、取り扱い、廃棄の前に、廃棄物コンテナ内の化学物質の 製造元から提供された MSDS を読んで理解してください。 • 一次廃棄物コンテナと二次廃棄物コンテナを用意してください。どちらのコ ンテナも、廃棄物材料に対応し、コンテナ保管に対する国、都道府県、市町 村の要件を満たす必要があります。 • 化学物質にできるだけ触れないようにしてください。化学物質を取り扱う場 合、適切な個人用保護具(保護メガネ、手袋、防護衣など)を着用してください。 • 化学物質をできるだけ吸入しないようにしてください。化学物質を入れた容 器を開けたままにしないでください。 • 化学廃棄物の取り扱いは換気フード内で行ってください。 • 廃棄物コンテナを空にしたら、付属のキャップで密封してください。 • 廃棄物トレイと廃液ボトルの内容物の廃棄は、適正な実験室基準と、市町村、 都道府県、国の環境と健康に関する規制に従う必要があります。 • LC/MS 機器の廃棄物は、市町村、都道府県、国のすべての規制に従って保 管、移動、輸送、廃棄してください。 10 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 安全上の注意 生物学的危害の安全上の注意 生物学的危害の安全上の注意 警告 病原性、毒性、放射性サンプルを本器で使用する場合は、必要とされるすべ ての安全に関する規制、ガイドライン、予防措置、基準をユーザーが責任を もって遵守してください。これには、遺伝子組換え体の取り扱いも含まれま す。アプリケーションで要求される封じ込めレベル、および液体が容器から 漏れた場合の適切な除染や殺菌の手順については、実験室の安全管理責任者 の指示に従ってください。 生体材料の危険性を最小限に抑えるには: • 使用前に、溶液の元の容器に記載されているすべての注意事項を確認してく ださい。 • サンプルが漏れたり、こぼれたり、流出したりすると、エアロゾルが生成さ れる可能性があるため、適切な予防措置を講じてください。 • スプレーチャンバーのカバーは、エアロゾルや液体を遮蔽するためのバイオ シールとして設計されていません。 • 体液は病気の感染源となる恐れがあるため、取り扱いに注意してください。 これまでのところ、微生物が存在しないことを完全に保証するテストはあり ません。B 型および C 型肝炎ウィルス、HIV(I-V)ウィルス、非定型マイコ バクテリア、ある種の全身性真菌など、非常に有毒な微生物に対しては、さ らにエアロゾル対策を強化する必要があります。 • 生物学的に危険な廃棄物を処分するときには、常に、政府および各自治体の 定める生物学的危険物処理規制に従ってください。 • 病気が広がらないように、感染性のサンプルはすべて、実験室の手順やメソッ ドに従って処理してください。 • 廃液や廃棄物はすべて、該当する環境衛生および安全に関するガイドライン に従って廃棄してください。 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 11 適合規格 安全および規制に関する認証 適合規格 Agilent 6000 シリーズ LC/MSは、次の IEC(国際電気標準会議)の規格を満た しています。 • Equipment Class:I(Laboratory Equipment) • Installation Category:II • Pollution Degree:2 本機器は、認証された安全基準に準拠して設計、テストされており、室内にお ける使用を目的として設計されています。アジレント・テクノロジーの指定と は異なる方法で機器を使用した場合、機器に付属の安全機構は損なわれる可能 性があります。 安全および規制に関する認証 Agilent 6000 シリーズ LC/MSは、次の安全基準に適合しています。 • カナダ規格協会(CSA) :CAN/CSA–C22.2 No. 61010–1–04、CAN/CSA-C22.2 No. 61010-2-010-04 • CSA/米国国家認証試験機関(NRTL):UL 61010–1:2005 • 国際電気標準会議(IEC):61010–1、61010-2-10 • 欧州統一規格(EN):61010–1、61010-2-10 Agilent 6000 シリーズ LC/MSは、次の電磁環境両立性(EMC)および無線周波 数干渉(RFI)に関する規制に適合しています。 • CISPR 11/EN 55011:グループ 1、クラスA • IEC/EN 61326 • AUS/NZ • カナダ ICES-001(Cet appareil ISM est conforme a la norme NMB—001 du Canada) Agilent 6000 シリーズ LC/MS は、ISO 9001 に登録された品質システ ムで設計および製造されています。 12 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 適合規格 電磁環境両立性(EMC) 電磁環境両立性(EMC) CISPR11 に従い、LC/MS 機器の操作時における次の項目が確認されています。 • このデバイスによる有害な干渉が発生しないこと。 • このデバイスは、すべての干渉(誤動作を引き起こす可能性のある干渉を 含む)に順応できること。 この機器が有害な干渉の原因となり、ラジオまたはテレビの受信を妨害してい るかどうかは、機器の電源をオフにしてからオンにすることによって確かめる ことができます。機器が干渉の原因となっている場合は、以下の措置を試して ください。 1 ラジオまたはアンテナの場所を変える。 2 機器をラジオまたはテレビから遠ざける。 3 機器を別のコンセントに差し込み、機器の電気回路をラジオまたはテレビの 電気回路と分離する。 4 周辺機器もすべて認定を受けていることを確認する。 5 機器と周辺機器が適切なケーブルを使って接続されていることを確認する。 6 機器の販売元、アジレント・テクノロジー、または経験の豊富な技術者に相 談する。 アジレント・テクノロジーが明示的に認めた以外の変更または改造が行われた 場合、機器を操作するユーザー権限が無効になることがあります。 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル 13 適合規格 音響放射に関する宣言 音響放射に関する宣言 音圧 音圧(Lp)は 70 dB 未満(EN 27779:1991) Schalldruckpegel Schalldruckpegel LP < 70 dB nach EN 27779:1991 環境条件 14 Equipment Class Class I Laboratory Equipment Pollution Degree 2 Installation Category II 環境 室内で使用 標高 3000 m以下 電源 200 ~ 240 V AC、50/60 Hz、最大 2850 VA 主電源電圧変動 電源電圧公称値の 10 % 未満 動作温度 15 ~ 35 ℃ 湿度 < 85% RH(35 ℃) 6000 シリーズ LC/MS 安全に関するマニュアル This page intentionally left blank. www.agilent.com 本書の内容 このマニュアルには、 Agilent 6000 シリーズ LC/MSシステムの安全 および規制に関する情報が 記載されています。 Original Language - EN Agilent Technologies, Inc. 2015 Printed in USA リビジョン A、2015年2月 *G1960-96076* G1960-96076