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6 - Biglobe
「障害者は、必要とする支援を受けながら、意思(自己)決定を行う権利が保障される」 「障害 者は、自らの意志に基づき、どこで誰と住むかを決める権利、どのように暮らしていくかを決める 権利、特定の様式での生活を強制されない権利を有し、そのための支援を受ける権利がある」 「 」は「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言」の一節 *人権の視点 *障害者の権利条約19条:街で暮らす権利があります。どこで誰と一緒に暮らすか自分で選ぶことができます。 (「わかりやすい障害者権利条約」育成会発行より)⇒「すみたいところで、すみたいひとと」 *本人の望む暮らしぶりを把握するためには、「意思決定支援」の視点が不可欠。 すなわち、セルフマネージメントが難しい知的障害や発達障害の人には、意思決定にあたっては、 十分な情報提供含め必要な支援が不可欠。「意思決定支援に配慮すること」を、23年7月の改正 障害者基本法は、国・地方公共団体に求め、24年6月に成立した障害者総合支援法は、事業者 に義務付けた。今までの「保護・指導・訓練」から「自己決定の尊重と地域生活支援」を理念として、 「施策の客体から権利の主体へ」が実践される。支援を受けた自己決定がようやく可能になる。 障害のとらえ方も「医学モデル(障害は本人の問題)から社会モデル(排除する社会の問 題)」へ価値の転換がなされた。特性にあわせた支援を=合理的配慮ある支援 周りの方々の正しい理解と適切な支援次第で、障害は重くもなり、軽くもなる(啓発)。 「一人の人間として、尊敬・尊重され、身体的にも精神的にも侵害されない権利」を支援す る(権利擁護の視点が重要) *24年10月から 障害者虐待防止法施行!25年6月「障害 者差別解消法」成立(平成28年4月施行) ⇒「障害者権利条約」批准に向けて *これからのキーワードは「意思決定支援」と「合理的配慮」 鍵は自己決定 支援を受けた意思決定 「自分らしく生きる」の保障は? 当たり前の生活を、誰からも管理されたり強制されたりではなく、 自分の意思で選んで、主体性をもってつくりだす(本人主体)。 そんな人生を送りたい。親亡き後も・・・。⇒権利を護る *支援の本質は、「自分らしく生きる」を支援する 韓国放送公社スタジオにて 自分らしく生きる基本=自分が何をしたいか(自己決定を支援する) 最初から自己決定はできない。幼いうちから「選ぶ」ということをさせておけば、その経験が成長したとき 「自己決定」となる。適切かつ十分な支援があれば、重い障害があってもその人なりの自己決定はできる。 支援の欠如や不適切なかかわりに気づかず、障害者が自己決定できないのはその人の障害にあると決 め付けているではないだろうか? 本人がわかる十分な情報提供や教育や社会経験が保障されれば、 自己決定は可能となるだろう。どのような重い障害のある人でも、人として思いがある。ただ、その思いを 引き出すには、特性を理解し、じっくり付き合う・信頼関係を作る・コミュニケーションスキルを工夫する等 が必要。障害の概念が、医学モデル(本人の問題:障害の克服)から社会モデル(排除する社会の問題: 変わるべきは社会)へ転換がなられた。思いを育て、思いに寄り添った支援をしよう。 徹之への実践(知的障害と自閉症):本人の意志が分かりづらい人への支援例 *コミュニケーションスキルに合わせて、本人が分かる方法で! 支援には、豊富な選択肢と、 失敗しても支えてもらえる ・楽しい経験を積んで、概念形成をする (経験してはじめて意味が分かる!) という安心感(信頼関係)が必要。 合理的配慮として「具体的・視覚的・ 徹之の自己決定;高校に行きたい・清掃局で働きたい・公務員試験受ける 肯定的」なかかわりをすること。 ・実物・写真・カード・図表などで選択肢を提示する(見て分かる!) ・・・徹之の次の目標「お仕事がんばりますの次は、結婚がんばります!」