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NGO-JICAジャパンデスクニュースレター(2008年8月~10月)(PDF

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NGO-JICAジャパンデスクニュースレター(2008年8月~10月)(PDF
独立行政法人
国際協力機構
中華人民共和国事務所
北京市朝陽区東三環北路5号 北京発展大厦 400 室 郵便番号:100004
TEL:+86-010-6590-9250
FAX:010-6590-9260
Vol.10
*CONTENTS*
1. ト ピ ッ ク ス
‹ 「視覚障害者ための触って鑑賞する展覧会」への参加
‹ 日 中 緑 化 NGO 現 地 技 術 考 察 会
2. 草 の 根 技 術 協 力 事 業 の 動 向
‹ 「河南省上蔡県貧困村における自立支援プロジェクト」視察団
‹ 新規草の根技術協力事業の採択について
3. 日 中 NGO 活 動 ル ポ
‹ 「 異 な る 視 点 か ら 見 た 北 京 」 -知 的 障 害 者 の 写 真 作 品 展
‹ 清 華 大 学 公 共 管 理 学 院 NGO 研 究 所 成 立 10 周 年
‹ 「視覚障害者を連れスタジアムで試合観戦」イベントとボランティアの声
‹
美 し い ス テ ッ プ で ——2008 慧 霊 芸 術 全 国 公 演
‹ 農 家 女 文 化 発 展 セ ン タ ー 成 立 10 周 年
4. NGO と の 交 流
✰ 編集後記 ✰
お問合せ先
NGO-JICAジ ャ パ ン デ ス ク 担 当 者 : 周
迎 ( [email protected] ) ま で
1
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トピックス
◆「視覚障害者ための触って鑑賞する展覧会」へ参加◆
8 月 2 7 日 か ら 2 9 日 北 京 市 広 安 門 の 障 害 者 活 動 セ ン タ ー ビ ル に お い て 、「 視
覚 障 害 者 た め の 触 っ て 鑑 賞 す る 展 覧 会 」( 主 催 : 中 国 盲 人 協 会 、 中 央 テ レ ビ 局 ニ
ュースチャンネル新聞社区、北京紅丹丹教育文化交流中心)が開催されました。
会場には宇宙船、車、動物、建物など80個あまりの模型が展示されました。
「視覚障害者ための触って鑑賞する展覧会」とは何か? 多くの方がこの展覧
会名を読んで疑問に思ったとことでしょう。これ
は 「 物 品 を ”見 る ”の で は な く 、 触 っ た り 、 聞 い た
りすることによって、鑑賞しようという展覧会」
なのです。
同 展 覧 会 の サ ブ テ ー マ は「 パ ラ リ ン ピ ッ ク に 参
加、世界を触り、調和の取れた社会を共有する」
です。障害者の方々もパラリンピックを控えてわ
く わ く し て い ま す 。出 展 品 に は 上 述 の 模 型 の 他 に 、
「 鳥 の 巣 」、「 水 立 方 」 の 模 型 も あ り 、 手 で 触 り な
がら、自分も会場に身を置く事を想像していると
語 る 方 が 多 く い ら っ し ゃ い ま し た 。ま た 、な ん と 、
北京五輪聖火リレーで使われた本物のトーチも出
笑顔で浴衣初体験
展されていました。
JICA中国事務所からは日本文化紹介のために利用している野球のボール、
バ ッ ト 、剣 玉 、浴 衣 、下 駄 、鳴 子 な ど を 出 展 し ま し た 。こ の 中 で も 一 番 人 気 が あ
っ た の が 、浴 衣 で し た 。浴 衣 は 触 っ て み る だ け で は な く 、実 際 に 着 て み る こ と が
で き る こ と に し た の で す 。わ た し 達 は 初 日 に 会 場 に 出 向 い た の で す が 、会 場 に い
た2時間のほとんどを浴衣の着付けに費やさざるを得ませんでした。それほど、
浴 衣 を 着 て み た い 方 が た く さ ん い ら っ し ゃ っ た の で す 。浴 衣 を 着 て ポ ー ズ を と る 。
その時の笑顔…! 浴衣を着てみた方々の心には浴衣を着た自分の姿がどのよう
に写ったのでしょうか?
◆ 日 中 緑 化 NGO現 地 技 術 考 察 会 ◆
今 年 4 月 25 日 に 日 中 林 業 生 態 研 修 セ ン タ ー 主 催 の「 中 国 で 植 林 活 動 を 行 う 日
中 NGO シ ン ポ ジ ウ ム 」が 国 家 林 業 局 管 理 幹 部 学 院 で 開 催 さ れ 、各 方 面 の 組 織 代
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表 ら 80 人 近 く が 参 加 し ま し た が 、 覚 え て い ら っ し ゃ る で し ょ う か 。
そ の シ ン ポ ジ ウ ム に 続 く 活 動 と し て 、 10 月 12 日 ~ 15 日 「 日 中 緑 化 NGO
現 地 技 術 考 察 会 」が 行 わ れ ま し た 。主 催 者 側 の 日 中 林 業 生 態 研 修 セ ン タ ー 計 画 は 、
中 国 で 緑 化 活 動 を 行 っ て い る 日 中 NGO 代 表 や 林 業 専 門 家 な ど 50 人 あ ま り を 集
め 、寧 夏 回 族 自 治 区 霊 武 県 小 渕 基 金 実 施 サ イ ト と 、内 モ ン ゴ ル 自 治 区「 世 界 の 砂
漠を緑で包む会」阿拉善サイトを訪れ、学習、交流、視察を行いました。
寧夏霊武県の白芨灘国家級自然保護区内には砂漠化対策の実験基地としての
林 場 が あ り ま し た 。90 年 代 初 期 か ら 基 地 で は 日 本 の 支 援 を 受 け 、
「日中共同砂漠
化 地 区 農 業 用 林 業 実 験 モ デ ル 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト 」、
「中国黄河中流域保全林造成計
画 」、「 小 渕 基 金 日 中 青 少 年 友 好 林 プ ロ ジ
ェクト(寧夏回族自治区青少年教育普及
治 砂 防 護 林 造 成 事 業 )」な ど が 相 次 い で 進
められました。また内モンゴル自治区阿
拉 善 盟 で は 、NPO 法 人「 世 界 の 砂 漠 を 緑
で 包 む 会 」が 、現 地 NGO「 阿 拉 善 盟 黄 河
経 済 文 化 発 展 研 究 会 」と 協 力 し 、JICA の
草の根技術協力の支援を受け、防砂林の
栽 培 や 維 持 を 行 っ て お り 、ス タ ー ト か ら 5
阿拉善盟プロジェクト日本側専門家の
採種についての説明
年余りが経過しています。
代表団一行は 2 日間でそれぞれ異なるプロジェクト地区を視察し、砂漠化防
止 、砂 漠 緑 化 に 関 す る 植 林 技 術 、日 中 協 力 に よ る 緑 化 事 業 マ ネ ジ メ ン ト 、プ ロ ジ
ェクト地区住民にへの環境教育などについて意見が交わされました。
草の根技術協力事業の動向
◆「河南省上蔡県貧困村における
自立支援プロジェクト」の現場から◆
「河南省駐馬店市上蔡県貧困村における自
立支援プロジェクト」がスタートしてすぐの 8
月 28 日 ~ 30 日 、 日 本 側 の 実 施 機 関 で あ る ア ジ
ア 環 境 研 究 所 、JICA 中 国 事 務 所 担 当 者 が 河 南 省
養豚技術を交流している
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上 蔡 県 を 訪 れ 、中 国 側 カ ウ ン タ ー パ ー ト の 河 南 省 慈 善 総 会 の 関 係 者 ら と 本 事 業 始
動後に実行しなければならない具体的な事柄について話し合われました。
ま た 日 本 側 実 施 団 体 と JICA 中 国 事 務 所 担 当 者 、上 蔡 県 政 府 の 関 係 担 当 者 ら に
よ る 座 談 会 が 開 か れ 、現 地 政 府 か ら 本 事 業 へ の 大 き な 支 持 と 協 力 が 得 ら れ ま し た 。
座 談 会 終 了 後 、現 地 養 豚 場 を 見 学 し て 、日 本 側 実 施 団 体 が 現 地 の 実 情 を 考 慮 し て
日 本 の 養 豚 技 術 を 導 入 し 、堆 肥 生 産 計 画 も 少 し ず つ 実 施 し て い る こ と な ど が わ か
りました。本事業期間は 3 年間で、日本側実施団体が自身の持つ農業技術を無
償 で 現 地 農 民 に 提 供 し て い る も の で 、 特 に 上 蔡 県 文 楼 村 の よ う な HIV 感 染 の 脅
威 に さ ら さ れ て い る 貧 困 村 で は 、農 民 が 農 業 生 産 技 術 の 向 上 に よ っ て 自 立 し 、生
活レベルを引き上げることを目指しています。
◆新規草の根技術協力事業の採択について◆
このほど、以下のプロジェクトは採択内定になりました。
「内モンゴル自治区ドキトラ村における作物残渣利用の有機肥料生産による農村
の 持 続 的 生 産 環 境 づ く り 」( 支 援 型 )
日 本 側 実 施 機 関 : NPO 日 中 蒙 農 業 交 流 協 会
中 国 側 実 施 機 関:内 モ ン ゴ ル 自 治 区 独 貴 塔 拉 鎮 烏 蘭 淖 爾 村 七 社 、独 貴 塔 拉 鎮 青
年農民連絡会
現 在 JICA 中 国 事 務 所 は 本 件 に 関 す る 備 忘 録( M/M)の 締 結 に つ い て 、科 学 技
術部との作業を進めています。
日中 NGO 活動ルポ
◆ 「 異 な る 視 点 か ら 見 た 北 京 」 -知 的 障 害 者 の 写 真 作 品 展 ◆
9 月 22 日 ~ 26 日 、趣 を 殊 に し た 写 真 作 品 展 が 日 本 国 際 交 流 基 金 会 北 京 日 本 文
化 セ ン タ ー で 開 か れ ま し た 。出 展 作 品 は 日 本 か ら の ボ ラ ン テ ィ ア 清 水 陽 太 さ ん と
北京慧霊障害者 コミュニティサービス機構の 7 人の知的障害者らが撮影したもので
す。本展示会は「伸展」をテーマとしています。この「伸」という字は中・日・人
の 3 つの文字の組み合わせで出来ており、これには本作品展の出展者の思い、つま
り多くの人が今回の写真作品に触れることにより視線がもっと伸び、作品を体感す
ることで心が開かれ、知的障害者への認識が深まることなどが込められています。
写 真 作 品 の ほ か 、本 作 品 展 に は 知 的 障 害 者 が 製 作 し た 手 工 芸 品 や 絵 画 も 展 示 さ
れました。
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本作品展の企画実行責任者である清水さんは、立教大学の 2 年生で、夏休み
を利用して 2 ヶ月間 北京慧霊で インターンシップ生として実習を行っていまし
た。
北 京 慧 霊 で の 経 験 と 知 的 障 害 者 と の ふ れ あ い を 通 じ て 、彼 は み な が そ れ ぞ れ 独
自 の 視 点 に 恵 ま れ て い る こ と に 気 づ き 、メ ッ セ ー ジ を 表 現 す る 世 界 共 通 の 手 段 で
ある写真を利用して、芸術面での交流を試み
ました。
清水さんは写真が好きで、日本国内でも多
くの写真を撮影し、中国に来てからは北京の
胡同(路地)に惹かれ、北京彗 霊 の人たちと
各々の視点から多くの写真を撮りました。そ
れぞれの国の、異なる視点からの作品を比較
すると、その中から微妙な違いが発見できて
胡同の風景(写真作品の一つ)
興味深いものでした。
清水さんが北京彗 霊に来て、この活動を行った感想を聞いてみましょう。
(投稿者:清水陽太)
今 回 は こ の 場 を お 借 り し て 、 私 が 北 京 の NGO 北 京 慧 霊 に て 2008 年 夏 に 2
ヶ月間のインターンシップをした際の活動を紹介したいと思います。
初 め に 今 回 私 が 北 京 の NGO,北 京 慧 霊 で イ ン タ ー ン シ ッ プ を し よ う と し た
経 緯 を 軽 く 説 明 い た し ま す と 、私 は 訪 中 す る 以 前 か ら 日 本 国 内 の ア イ セ ッ ク と
い う 学 生 NPO 団 体 で 活 動 し て い ま し た 。大 学 入 学 後 か ら 思 い や 理 想 ば か り が
先 行 し て い た 私 は 、大 学 一 年 間 で の ア イ セ ッ ク で の 活 動 を 通 し て 、団 体 の 持 つ
大 き な 理 念 、理 想 と 、日 々 の 机 に 向 い 思 考 す る 時 間 の 多 い 時 に 成 果 の 見 え に く
い活動との差に度々疑問を持ちながらの活動でした。
思 え ば 出 国 前 の 私 に は 日 本 で 問 題 意 識 を 感 じ て い る「 現 場 」に さ え 赴 け ば 日
本 で 抱 い て い る 多 く の 問 題 が 解 決 さ れ る の で は 、そ ん な 過 度 な 思 い 込 み を 持 っ
ていたのかもしれません。
とにかく「現場」に行きたい、その一心から半ば期待に近い感情を抱いて、
北京慧霊での 2 ヶ月間のインターンに臨みました。2ヶ月の研修を終え、語
学 面 、海 外 の NGO の 運 営 形 態 を 知 る と い っ た 個 人 的 な 成 長 が 感 じ ら れ る 一 方
で 、思 っ て い た よ う な 成 果 が 上 げ ら れ ず 、2 ヶ 月 と い う 限 定 的 に 期 間 で 残 せ る
成 果 の 限 界 も 感 じ て い ま す 。そ ん な 中 で も 私 の 研 修 の 一 つ の 形 と し て 、研 修 先
の精神障害者の方々と私の合作で写真展を日中国際交流基金の協力を頂き開
催 し ま し た 。テ ー マ は 中 国 語 で「 伸 び 広 が る 」を 意 味 す る「 伸 展 」で す 。元 々
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写 真 好 き と い う の も あ っ て 、北 京 に 日 本 か ら イ ン ス タ ン ト カ メ ラ を い く つ か 持
参 し て い た の で す が 、 NGO で の 研 修 中 に 暇 を 見 つ け て は NGO の 障 害 者 た ち
と 近 く の 胡 同 に 写 真 を 撮 り に い っ て い ま し た 。彼 ら の 見 て い る 風 景 を 見 て い る
と 、同 じ 道 を 歩 い て い る の に 自 分 と 見 て い る 視 点 が 異 な り 非 常 に ユ ニ ー ク な 写
真 が 集 ま り 、 写 真 展 の 開 催 ま で こ ぎ つ け ま し た 。 PR 不 足 等 か ら 、 結 果 だ け を
み る と 集 客 不 足 は 否 め ま せ ん 。し か し 今 回 の 研 修 を 機 に 強 く 意 識 す る こ と に な
っ た 、現 実 と 向 き 合 い な が ら 理 想 を 実 現 さ せ よ う と す る 想 い を 忘 れ ず に 、次 回
訪 中 を 近 い う ち に 実 現 さ せ 納 得 で き る だ け の 成 果 を 残 せ る よ う 、そ ん な 思 い を
胸に2ケ月間の滞在を終えました。
◆ 清 華 大 学 公 共 管 理 学 院 NGO 研 究 所 成 立 10 周 年 ◆
10 月 14 日 、 清 華 大 学 公 共 管 理 学 院 NGO 研 究 所 の 成 立 10 周 年 を 記 念 し て 座
談 会 と 学 術 シ ン ポ ジ ウ ム が 開 催 さ れ ま し た 。北 京 大 学 、中 国 人 民 大 学 、北 京 師 範
大学などの専門家、民政部国家民間組織管理局副局長、北京の民間組織代表ら
40 人 あ ま り が 会 議 に 出 席 し 、清 華 大 学 元 党 委 員 書 記 の 方 恵 堅 教 授 、21 世 紀 発 展
研 究 院 元 常 務 副 院 長 の 侯 世 昌 教 授 、 21 世 紀 発 展 研 究 院 常 務 副 院 長 の 薛 瀾 教 授 か
ら講演がありました。
10 年 前 の こ の 日 、21 世 紀 発 展 研 究
院による「非政府組織問題座談会」
が甲所招待所にて開催され、方恵堅
院 長 に よ り「 清 華 大 学 NGO 研 究 セ ン
タ ー 」( 後 に 公 共 管 理 学 院 NGO 研 究
所 と 改 名 )の 成 立 が 宣 言 さ れ ま し た 。
こ の 10 年 で 、NGO 研 究 所 は 47 部 の
活発的な発言が行われ
専 門 書 、 専 門 翻 訳 書 を 出 版 し 、 293 篇 の 学 術 論 文 を 発 表 し 、 60 部 余 り の 研 究 報
告 を 完 成 さ せ 、ま た 国 家 社 会 科 学 基 金 重 大 事 業 を 含 む 62 の 各 分 野 の 科 学 研 究 事
業 を 担 い 、 年 間 平 均 研 究 経 費 は 112.55 万 元 と な り ま し た 。 同 時 に 各 学 科 の 大 学
院 生 に 30 の カ リ キ ュ ラ ム を 開 設 し 、 育 成 し た 修 士 課 程 修 了 人 材 、 博 士 課 程 修 了
人 材 は 110 人 に お よ び 、 オ ー バ ー ド ク タ ー は 15 人 に な り ま す 。 NGO 研 究 所 は
この分野では海外にも名の知れた教育基地となりました。
NGO 研 究 所 は 自 強 不 息 、 厚 徳 載 物 、 明 徳 為 公 の 伝 統 に の っ と り 、 科 学 、 現 実
追 求 、イ ノ ベ ー シ ョ ン の 精 神 を 堅 持 し 、中 国 非 営 利 お よ び 社 会 組 織 の 理 論 と 実 証
研 究 に 力 を 入 れ 、 NGO に 適 し た 高 級 公 共 マ ネ ジ メ ン ト 人 材 を 育 成 し 、 関 係 す る
公 共 政 策 制 定 の 科 学 化 を 促 進 し 、各 レ ベ ル 各 分 野 の NGO の ブ レ イ ン 構 築 を サ ポ
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ートしてきました。
14 日 午 後 に は 新 刊 書 籍「 中 国 民 間 組 織 30 年 —公 民 社 会 へ 向 か っ て 」の 出 版 記
念 シ ン ポ ジ ウ ム が 行 わ れ 、中 国 人 民 大 学 非 営 利 組 織 研 究 所 所 長 の 康 暁 光 教 授 、国
家 民 間 組 織 管 理 局 の 李 勇 副 局 長 か ら そ れ ぞ れ 基 調 講 演 が あ り 、北 京 大 学 の 高 丙 中
教 授 、清 華 大 学 の 鄧 国 勝 準 教 授 、北 京 大 学 の 金 錦 萍 準 教 授 、中 国 社 会 科 学 院 の 呉
玉章教授が順に意見を述べました。
本 事 務 所 ジ ャ パ ン デ ス ク の 担 当 者 も 座 談 会 に 招 待 さ れ 、JICA 事 務 所 を 代 表 し
NGO 研 究 所 の 10 歳 の 誕 生 日 を 祝 福 し 、 同 時 に 引 き 続 き 情 報 共 有 の 強 化 と 業 務
交流や協力への期待を表しました。
◆視覚障害者を連れスタジアムで試合観戦
とボランティアの声◆
2008 年 9 月 11 日 ~ 15 日 、 中 国 盲 人 協 会 と 北 京 紅 丹 丹 教 育 文 化 交 流 セ ン タ ー
の共同で「視覚障害者を連れスタジアムで試合観戦」イベントが行われました。
視 覚 障 害 者 の 方 々 に パ ラ リ ン ピ ッ ク 期 間 中 多 く の す ば ら し い 試 合 に 参 加 し 、た く
さ ん の 視 覚 障 害 者 が 自 ら パ ラ リ ン ピ ッ ク 試 合 会 場 で 観 戦 し 、オ リ ン ピ ッ ク 精 神 を
感じてもらうことができました。
イベントではボランティアが視覚障害者の方を連れて 5 人制サッカー(視聴
覚 障 害 )、 陸 上 競 技 な ど を 「 観 戦 」 し 、 国 家 体 育 場 の 壮 大 な 様 子 を 身 を も っ て 体
験しました。
JICA 中 国 事 務 所 職 員 の 陳 南 も こ の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 参 加 し ま し た 。彼 女 の
声を聞いてみましょう。
(投稿者:陳南)
2008 年 北 京 オ リ ン ピ ッ ク や パ ラ リ ン ピ ッ ク は 、 誰 も が 自 ら 体 験 し た い と 思
っ て い ま し た 。ボ ラ ン テ ィ ア と し て 試 合 会 場 に 身 を 置 き 、誰 か の 助 け に な る ば
か り で な く 全 身 で オ リ ン ピ ッ ク の 雰 囲 気 を 味 わ う こ と が で き た の は 、本 当 に 幸
せ な こ と で し た 。紅 丹 丹 教 育 文 化 交 流 セ ン タ ー を 通 じ て ボ ラ ン テ ィ ア に 参 加 し 、
視 覚 障 害 者 を 会 場 に 連 れ パ ラ リ ン ピ ッ ク を 体 験 し て き ま し た 。 9 月 15 日 は ち
ょうど中秋節にあたり、私と他 4 名のそれぞれの業界から来られたボランテ
ィ ア が 視 覚 障 害 者 を 連 れ て 陸 上 競 技 会 場 に 向 か い ま し た 。そ ば に い る 視 覚 障 害
を 持 つ お じ い さ ん に 、で き る 限 り 詳 し く 競 技 会 場 の 白 熱 し た 情 景 を 説 明 し ま し
た 。私 の 解 説 中 に 中 国 の 視 覚 障 害 を 持 つ 選 手 が 、コ ー チ の 誘 導 の も と 走 り 幅 跳
び の 金 メ ダ ル を 取 っ た と 知 っ た 時 、か つ て は 視 覚 障 害 を 持 つ ス ポ ー ツ 選 手 で あ
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ったおじいさんは興奮して立ち上がり、熱い拍手を送られました。このとき、
私 は 障 害 者 ス ポ ー ツ 選 手 の 不 屈 の 精 神 だ け で な く 、障 害 者 を サ ポ ー ト す る こ と
によってもたらされる喜びも感じたのでした。
中 国 は 今 回 の オ リ ン ピ ッ ク 、パ ラ リ ン ピ ッ ク 開 催 の プ ロ セ ス で 国 際 的 に も 賞
賛 さ れ ま し た が 、中 国 の 一 般 ボ ラ ン テ ィ ア た ち も 同 様 に 、誰 か の 助 け に な る こ
との喜びを感じたことでしょう。
◆ 美 し い ス テ ッ プ で ——2008 慧 霊 芸 術 全 国 公 演 ◆
10 月 14 日 、 15 日 、 広 州 慧 霊 、 西 安 慧 霊 、 重 慶 慧 霊 、 北 京 慧 霊 で 結 成 さ れ た
中国各地慧霊芸術団が北京天倫松鶴大飯店で一般の人々に向け文芸公演を行い
ました。この慧霊第一回障害者芸術公演
は北京を皮切りに、西安、広州公演と続
きます。知的障害を持つ彼らは、歌やダ
ンスで生命への思いをつづり、会場に集
まった数百人の観衆の心を揺り動かしま
した。
彼らの重ねてきた努力は本当に大きく、
公演が成功に終わり観衆からの支持を得
たとき、抱き合って泣く者もあり、その
シーンは感動を呼びました。
人々の感動を呼んだ出し物が次から次へと
今 回 の 演 目 は 環 境 保 護 を コ ン セ プ ト に し た フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー や 、特 殊 グ ル ー
プ の す ば ら し い 理 想 を 表 現 し た「 美 し い ス テ ッ プ 」な ど が あ り 、歌 や ダ ン ス や パ
ン ト マ イ ム な ど 、バ ラ エ テ ィ に 富 む 芸 術 で 表 現 さ れ 、出 演 者 た ち の 姿 は 本 当 に 美
しいものでした。
知 的 障 害 を 持 つ 人 た ち が 、社 会 の 大 勢 に 向 け 公 演 を 行 っ た こ と は 、知 的 障 害 者
サ ー ビ ス に お い て も 初 め て の こ と で 、ま た 知 的 障 害 者 の よ り 幅 広 い 社 会 生 活 参 与
を 推 進 す る と い う 慧 霊 の ひ と つ の 試 み で も あ り ま す 。こ れ ら の 活 動 を 通 じ て 、一
般 社 会 の さ ま ざ ま な 角 度 か ら 知 的 障 害 者 の 生 活 状 況 を 理 解 す る こ と が で き 、知 的
障 害 者 に 対 す る 認 識 と 理 解 も 深 ま り 、そ こ か ら 知 的 障 害 者 の 生 活 ス テ ー ジ が さ ら
に 広 が る こ と で し ょ う 。ス テ ー ジ は 必 ず し も 専 門 的 で は あ り ま せ ん が 、彼 ら は 真
剣 に 、誠 実 に 、情 熱 を 持 っ て 積 極 的 な 態 度 で 自 分 た ち の 生 活 を 表 現 し 、情 感 を あ
ら わ に し ま し た 。彼 ら の こ の よ う な 姿 勢 と 純 粋 な 笑 顔 が 会 場 の 人 々 を 感 動 に 導 い
た の か も し れ ま せ ん 。会 場 の 人 々 は 熱 烈 な 拍 手 と 激 励 を 送 り 、さ ら に 熱 心 な 人 は
惜 し み な く 寄 付 し 、少 し ば か り の 気 持 ち が 彼 ら の 芸 術 の 道 が も っ と 開 け る よ う 助
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けになり、彼らがこの道で成功し夢を実現できればと願っていました。
◆ 農 家 女 文 化 発 展 セ ン タ ー 成 立 10 周 年 ◆
10 月 20 日 は 農 家 女 文 化 発 展 セ ン タ ー の 成 立 10 周 年 に あ た り 、 そ の 記 念 式 典
が学校 2 階講堂で、北京市慈善協会、北京農家女文化発展センター、北京昌平
農家女実用技能研修学校の共同主催により開催されました。
農 家 女 学 校 は 1998 年 10 月 に 創 設 さ れ た 民 間 に よ る 公 益 型 の 学 校 で す 。 主 に
農 村 貧 困 地 区 の 16~ 20 歳 の 未 婚 女 性 を 対 象 に 、 1~ 3 ヶ 月 の 職 業 技 能 短 期 研 修
を無償提供し、同時に公民意識とジェン
ダー意識教育も行い、彼女らがコンプレ
ックスから抜け出して自信をつかみ、潜
在能力を引き出すことで、よりよい社会
参 加 を サ ポ ー ト し て い ま す 。こ の 10 年 で 、
農 家 女 学 校 の 研 修 生 は 7000 人 余 り 、彼 女
たちのほとんどは研修を通じてアルバイ
トや就職をし、生き方を変え、家庭内で
の地位も変えました。
たくさんのドナーより寄付金が寄せられた
10 年 間 で 農 家 女 学 校 は 国 内 外 の 多 方 面 の 支 援 を 受 け ま し た が 、今 年 4 月 JICA
青年海外協力隊の田中千代子隊員がソーシャルワーカーとして始めて農家女学
校 に 派 遣 さ れ ま し た 。田 中 隊 員 は 農 家 女 学 校 で 貧 困 地 区 出 身 の 女 性 に 授 業 を 行 っ
ています。
農 家 女 学 校 創 設 10 周 年 を 記 念 し て 、 同 校 は 「 女 子 児 童 の た め の 就 学 支 援 」 募
金 活 動 を 行 い 、貧 困 に 苦 し む 女 子 児 童 、特 に 四 川 地 震 被 災 地 の 貧 困 女 子 お よ び 農
村 女 性 の 家 庭 再 建 の た め 、適 切 に 男 女 平 等 を 推 進 し 、地 道 で 確 実 な 活 動 を し て い
るということです。
NGO との交流
¾
事 務 所 NGO デ ス ク の 最 近 の 来 訪 者 受 け 入 れ は 以 下 の 通 り で す 。
( 1) 8 月 15 日 、 立 教 大 学 の 清 水 陽 太 氏 が ご 来 訪
清 水 氏 は ア イ セ ッ ク ( AIESEC) を 通 じ て 中 国 を 訪 れ 、 NGO実 習 で の 状 況 を
紹 介 し 、 JICAの 中 国 で 行 っ て い る 事 業 に つ い て 尋 ね ま し た 。
( 2)9 月 3 日 、ジ ャ パ ン プ ラ ッ ト フ ォ ー ム( JPF)、日 本 国 際 民 間 協 力 会 (NICCO)、
9
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国際協力機構
中華人民共和国事務所
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ADRA Japan( ア ド ラ ・ ジ ャ パ ン )、児 童 救 助 会 中 国 プ ロ ジ ェ ク ト 代 表 一 行 が ご
来訪
4 団体が今回中国を訪問した目的は、四川大地震被害のその後の現状調査で、
何 ら か の 形 で 復 興 作 業 に 参 与 し た い と の 希 望 が 示 さ れ ま し た 。ま た デ ス ク に 中 国
で活動する際注意しなければならないことなどを尋ねられました。
( 3) 9 月 11 日 、 沙 漠 植 林 ボ ラ ン テ ィ ア 協 会 の 菊 池 豊 氏 が ご 来 訪
菊 池 氏 は 同 会 の 最 近 の 活 動 状 況 な ど を 紹 介 し 、緑 化 の 専 門 的 な 問 題 を 中 日 林 業
生 態 研 修 セ ン タ ー の 専 門 家 に 尋 ね た い と 希 望 さ れ ま し た 。NGO デ ス ク の 紹 介 で 、
菊池氏は上述事業の日本専門家を訪ねられました。
( 4)9 月 16 日 、NPOフ ォ ー エ ヴ ァ ー グ リ ー ン の 新 倉 茂 理 事 長 一 行 が ご 来
訪
新 倉 氏 一 行 は 、草 の 根 技 術 協 力 プ ロ ジ ェ ク ト に 関 連 す る 情 報 を 収 集 さ れ ま し た 。
国 を 挙 げ 10 数 年 待 ち わ び た 北 京 五 輪 も ま た た く 間 に 終 わ り ま し た 。 期 間
中 NGO も さ ま ざ ま な 形 で そ れ ぞ れ 参 加 を 実 現 し ま し た 。 オ リ ン ピ ッ ク 期 間
中 は 膨 大 な 数 の ボ ラ ン テ ィ ア 陣 が 国 内 外 の 感 動 を 呼 び 、中 国 の ボ ラ ン テ ィ ア
精 神 と 公 民 社 会 発 展 の 姿 勢 は 新 し い 発 見 で し た 。 北 京 五 輪 が 中 国 NGO、 ボ
ランティアの発展に新たな契機をもたらしたことでしょう。
緑 の 葉 が 黄 色 に 色 づ き 寒 さ が 押 し 寄 せ る 秋 、ま た 1 年 間 の 収 穫 の 季 節 で も
あ り ま す 。 私 た ち も NGO 団 体 や NGO 研 究 機 関 が 周 年 祭 の 記 念 式 典 を 迎 え
ることを喜び、これまでの苦労や喜びを経て限りない希望ある未来に向か
い 、さ ら に 多 く の NGO 関 連 団 体 の 周 年 祭 を 期 待 し つ つ 、NGO 団 体 の 歩 み が
より堅実に未来へ進むことを見守っていきたいと思います。
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