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農大有機 NEWS 第1号

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農大有機 NEWS 第1号
農大有機 NEWS
第1号
発行;平成26年7月
島根県立農林大学校
〒 699-2211 大田市波根町 970-1
電話;0854-85-7012
HP: http://www.pref.shimane.lg.jp/nourindaigakko/
浜崎(有機農業専攻)
佐藤(研修担当)
■発行に寄せて
平 素は 農林大 学校 の運 営にご 理解 ご協力 を賜 りまし て厚 くお 礼申し 上げ ます。
さ て 、 平 成 24年 度 春 に 創 設 さ れ た 有 機 農 業 専 攻 は 3 年 目 を 迎 え 、 今 年 春 に は 初 め て
の卒 業生 を送り 出し まし た。当専 攻につ いて は、各方 面か ら注 目を頂 いて います ので、
この「 農大有 機N EW S」にまと めて、取 り組 み紹介 をさ せて 頂くこ とと なりま した。
本紙では農大で実施している講義、実習の様子、トピック的な話題、お世話になっ
てい るサ テライ ト校 等の 状況等 につ いてお 知ら せした いと 考え ていま す。
末 永く よろし くお 願い します 。
島 根県立 農林 大学校 農業 科有 機農業 専攻
浜崎 修司
■今年度の専攻概要
学生数
1 年生 7 人、2 年 生 7 人
研修生
10 人(出雲 6、川本 1、邑南 1、美郷 1、 江津 1)
合計
14 人
■今年の卒論(2 年生)はこのテーマに取り組んでいます
野 菜
・夏秋ピーマンにおける基肥比較
・夏秋カボチャのうどんこ対策
・有機栽培向きキュウリ品種の育成
・夏秋ナスのアブラムシ対策
水 稲
・水稲の深水管理の抑草効果
・石見高原ハーブ米の有機栽培技術確立
コンパニオンプランツを植
・水稲有機栽培における食味向上対策
えたキュウリハウス
学生実習の一コマ
有機水稲栽培で一番頭を悩ませるのが雑草対策です。数々の
除草技術はあるものの、土質や気候によって効果を発揮するも
の、しないものがあります。
農 大 水 田 で は、 昨 年
の実績とデータを元
に、 今 年 も 色 々な 除 草
方法 を 試 し て いま す 。
今年 は 雑 草 の 生育 が 早
く、 昨 年 ど お りに は い
かな い こ と も あり ま す
が、 農 大 水 田 に適 し た
除草 方 法 を 見 つけ て 行
きたいと思っています。
オリジナル除草具による除草
田車による除草
[研修部門]「有機農業研修」がリニューアルしました
今年度、従来の有機農業に関する研修を「有機農業実践研修」として充実強化して、5 月 14
日から 10 名 を対象に実施しています。
研修期間は 5 月から 12 月 までの約 30 回
毎 週 開 催 と し 、 土 作り ・ 堆 肥 作 成 等 の有 機
の 基 本 技 術 は も と より 、 野 菜 ( 春 夏 作、 秋
冬 作 )、 水 稲 栽 培 実 習 に 取 り 組 み ま す 。
ま た 、 学 生 と と もに 先 進 事 例 講 義 や地 域
農 業 実 習 ( 視 察 ) 等に も 参 加 で き る よう に
し て い ま す 。 現 場 に即 し た よ り 実 践 的な 研
修 の 実 施 に よ り 、 就農 や 経 営 安 定 に つな が
るよう努めてまいります。
[トピックス]
ヨシの農業利用
宍道湖湖岸に植栽されたヨシの活用
を図るため、堆肥化処理や通路等への
敷きワラ用途(有機物マルチ)への適応性をみています。
ヨシ組織は比較的硬く、腐熟も遅いので通路へ敷設した場合、長期
間持ちます。このような敷設有機物は草抑えになるほか、クモ等の棲
息場所としても適し、ハウス内の生物環境の健全化に役立ちます。
[連携農業者情報]
佐々木農場(いわみ地方有機野菜の会)
農大有機農業専攻では有機栽培農家 6 戸と協力協定を結び、「サテラ
イト校」として設置し、講師として招いたり学生の実習先としてお世話になっています。
先般 5 月 13 日には、「いわみ地方有機野菜の会」のメンバーである浜田市の佐々木農場を地
域農業実習で訪問しました。
佐 々 木 農 場 は 現 在 、 ハ ウ ス 面 積 3.9ha、 95 棟
でホウ レン ソウ、 コマ ツナな どの 軟弱野菜 を作
付けされています。
有機 農産 物は「 安全 」プラ ス「 中身」が 必要
で硝酸 態窒 素濃度 の低 い野菜 作り を実践す るこ
と、ま た、 原価計 算を 基に契 約取 引を行い 経営
の成り 立つ 農業を 目指 すこと 、さ らに、安 全な
農産物 を日 本の消 費者 に買っ ても らわなけ れば
ならな いこ となど につ いて、 経験 に基づく お話
しをいただきました。
[当面の予定] 学生は有機農業実践現場で体験実習をします。
実習先の皆様にはどうかよろしくお願いいたします。
<1 年 7 名>7-8 月 1 週間 <2 年 7 名>7-9 月 1 カ月(先進農林業者等体験学習)
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