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賃貸で起きる具体的な問題とその対処法

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賃貸で起きる具体的な問題とその対処法
「賃貸で起きる具体的な問題とその対処法」
アパート・収益物件で、オーナー様が望まれることは何かを聴くと、次の四つに集約で
きる。
①
空室を早く埋めて欲しい!
②
賃料の滞納がないように、もし滞納者が出たらすぐに取り立てて欲しい!
③
入居者とのトラブルは、管理業者で処理して、私の方に持ってこないようにして欲
しい!
④
できるだけ永く貸し続けることができるようにしたい!
従って、我々賃貸斡旋・管理業者が、心掛けなければならないことも、以上の四つを解
決するために何をしたらいいかを考え、実行することでしょう。
以下、賃貸物件の管理行為を、(1)「建物管理」と(2)「人的管理」とに分けて、
具体的な事例に沿って対応します。
(1)建 物 管 理
「アパート・収益物件として建てた建物を、できるだけ有効に、且つ、永く賃料を稼ぎ続
けるようにするにはどうしたらいいか」、と言う問題です。
(1)まず、「賃貸管理の実務上、どんな問題が出るか?」考えてみましょう。
① 屋根に関するもの
雨漏れ事故
瓦が風で飛んだ
屋上に人が上がって騒がしい
屋上のテレビアンテナが傾いた
② 外壁に関するもの
雨風の時に水漏れする
亀裂が入って、みっともない
ペンキが剥げ落ち始めた
タイルが落ちて危ない
外壁にペンキで落書きされた
③ 部屋の外部設備
フェンスが傾いて危ない
浄化槽から汚物が溢れている
貯水槽から水が飛び散る
貯水槽の送水ポンプが異常音を出して、壊れた
貯水槽の掃除をしないので、水道から赤い水が出る
外水道の水が止まらなくなって溢れている
外水道を誰かに壊された
外水道で勝手に誰かが洗車している
ガス管が壊れてガスが噴出している
廊下の蛍光灯が点いたり消えたりしている
オートロックが壊れた
郵便受けが壊れた・鍵が開かない・雨で濡れる
郵便受けからチラシが飛び散っている
階段のペンキが剥げて汚い
階段が錆びて穴があいて危ない
バルコニーが落ちて入居者が怪我をした
雨樋から水が飛び散る
外部の植え込みの木が枯れた
雑草が生えてみっともない
植え込みの木が伸びすぎて日当たりが悪い
隣の生垣に害虫がわいて困っている
隣の生垣がはみ出してきて暗いし邪魔になる
隣の竹がこちらにも生えて来て困る
隣の植え込みの鳥の糞が落ちてきて汚い
ゴミ置き場が汚い
ゴミ置き場に何時もゴミがいっぱい出ていて汚い
廊下にチラシやゴミが飛び散っている
物干しのフックが壊れた
階段の手すりが錆びてきた
自転車置き場にバイクが捨てられて邪魔になる
避難梯子が古くなった
駐輪場の屋根が破れた
エレベータが故障した
④ 部屋の内部設備
テレビの映りが悪い
ガスが出ない
エアコンが壊れた
エアコンから水が出る(フィルターの清掃をしないとそうなる)
湯沸し器が壊れた
給湯器が壊れてお湯が出ない
お風呂の換気扇が壊れた
お風呂のシャワーが使えない
お風呂の壁がゆがんで剥がれそう
お風呂の壁に亀裂が入って、タイルが落ちた
お風呂の壁が湿っぽくてカビだらけ
お風呂の換気扇が作動しない
お風呂の蓋が壊れた
お風呂の排水溝の蓋が壊れた
洗濯機の排水口から水が漏れる
床から水が染み出してくる
天井から水漏れする
雨風の強い日に窓から水が染み出してくる
網戸が破けた、締りが悪い
玄関ドアのノブが緩んでガタガタしている
玄関ドアの覗きレンズを壊された
玄関ドアの鍵を替えたい
玄関ドアのスペアキーが欲しい
玄関ドアの鍵をなくしたので部屋には入れない
壁を勝手にペンキで塗り替えてしまった
床をタバコの火で焦がした
キッチンセットが古くなって汚い
吊り戸棚が落ちそうで危ない
畳が擦り切れて汚い
畳からダニが出た
床板がきしむ
雨戸が壊れそうで、開け閉めし難い
電動シャッターが動かない
窓の鍵がしまり難い
ガラスを割って泥棒に入られた
ガラスを割られて侵入した男に強姦された
エアコンが効かない
換気扇の音が大きくなった、壊れた
電気コンロの調子が悪い
トイレの水が止まらない
トイレに指輪を落とした
トイレが詰まって流れない
上の部屋のトイレが詰まって下の部屋の天井から汚物が流れ落ちた
クロスがかびて汚い
建具がきしんで開け難い
収納がかびて汚い
畳がささくれて汚い
チャイム・インターホンが鳴らない
(2)建物に関する入居者からの苦情や連絡があった場合、どう対応するか?
その受け答えをテキパキと、出きるだけ早く現場確認をして、できるだけ早く関係
業者の手配をし、「何時に、誰々がお伺いします!」、と入居者に知らせることが、
不満解消に役立ちます。
業者の見積りを取り、大家さんに連絡してその了承を得ることは、当然です。
(3)建物本体及び設備機器の維持・管理・保守
建物本体及び設備機器は所有者であるオーナー様の責任と負担で維持することにな
ります。
建物本体と設備機器の定期点検と補修が必要になります。
火災による建物本体の消失・毀損 ⇒ オーナー様は、必ず建物火災保険に加入して
下さい。
玄関廊下の蛍光灯は2年に1回取替える
外壁は10年毎に、階段・ローカの鉄部は5年毎に、ペンキを塗り替える
貯水槽は1年に1回は清掃する
屋根の点検補修は10年毎に行う
水道管は10年くらいで内部清掃する
送水ポンプは5~7年で故障が始まり取替える時期となる
☆
日常清掃業務の時に、異常に気がついたら早めに手配することが大切です。
(4)部屋の内部のリフォーム
壁・天井のクロスは入居者が入れ替わるたびに交換するのが原則
室内のペンキは入居者が入れ替わる度に塗り替えるのが原則
畳・フスマは入居者が入れ替わるたびに交換するのが原則
その他の各備品類も入居者が入れ替わるたびに点検調整する
エアコンは入居者が入れ替わるたびにエアコンクリーニングする
部屋全体をハウスクリーニングする
(5)清掃
どんなに建物や設備にお金を掛けて良いものを造っても、散らかったり汚れたりし
ては、価値は無くなります。
行き届いた掃除はアパート管理の基本です。
特に、ゴミの収集日には必ず玄関・ローカ・ゴミ置き場の清掃をさせなければなりま
せん(週2・3回)
☆
家賃を貰って借りて頂く以上、何時も新築同様に綺麗で気持ちの良いものにして貸
し出さなければ、良い家賃は取れないのではないでしょうか。
4年以上の長期の借主の場合にも、エアコンクリーニングやその他の生活機器の整
備点検等は必要です。
☆
建物管理に、当社の行う清掃業務等の日常的な管理行為と、5年・10年・15年・
20年に行う定期点検と建物補修工事についての予定表と経費予測は、別紙をご参照
下さい。
(2)人 的 管 理
入居者が居るか、入居者は賃料をきちんと払っているか、滞納賃料をどう回収する
か、契約違反者をどう退去させるか、入居者からの苦情やトラブルにどう対応する
か、等々の入居者にどう対応するか、の問題です。
①
★
賃料設定等の賃貸条件の整備・準備
適正な賃料の設定をしないと空室の原因になります。
近隣物件との比較や社会状況の変化をいち早く正確にオーナー様にお話しして、
適正な家賃の設定ができるように、最大の努力をすることが我々の責務です。
時には言いにくいことも言わなければなりません。
★
②
リフォームと清掃を終わってから案内しましょう。
入居者の募集・広告について
入居者の募集・広告は、入居希望者をいっぱい持つことこそが、良い入居者を選べ
ることになるのですから、賃貸管理には一番大切だと考えます。
その為の広告や
人件費は大変かかりますが、必要経費として考えるしかありません。
・
入居者の募集・広告は、駅前の目立つ賃貸案内用の店舗に依頼することが重要です。
賃貸に入居しようとする人は、必ず住みたい地域の現場の物件を見に行って、住む
部屋を決めます。
最近はインターネットが発達したので、インターネットで自分
の住みたい地域と物件を探してから、その案内業者の所に行きますが、駅を降りた
ら目につく店舗にも入って様子を聞きます。
そこで、駅前の目立つ店舗が必要に
なるのです。
・
弊社では、東西線浦安駅の改札口から30mの位置に浦安駅前支店、京葉線新浦安駅
ビル内のアトレ新浦安支店、入船中央交差点の新浦安本店というような交通の要所
に店舗を配置しています。
・
店頭広告で、人目を引く工夫を凝らす。
電光掲示板で地域情報を流すとか、物件
情報誌や地域情報紙「浦安に住みたい!」等々を置いて置く等々の工夫をする。
・
広告は、週1回、情報誌「ティータイム」を、浦安市全域に66,000部配布します。
・
月刊情報誌「浦安に住みたい!」30,000部に掲載する。
・ 「賃貸情報誌」を、当社で扱える全ての賃貸物件情報をコンピューターで編集し、
月1回作成して、店頭に置いています。
・
部屋を探す人の90%がインターネットを見て、これから探しに行く地域の案内業者
を選んでから見に来る時代になったので、インターネット広告は最重要なものとな
った。
有力なインターネットのサイトとのリンクも必要です。
・
レインズ(全宅連のネット)に掲載し、関係業者に入居者の斡旋を依頼する。
・
自治会や商工会議所や各種運動団体への寄付や広告をする。
③
・
入居者の案内
案内の仕方は、どこに住むかと探している人にとって、一番重要な部分です。
弊社では、浦安中のほぼ全ての賃貸物件情報をデータベース化してありますので、
お客様の希望と経済条件をよーく聴き、それに合いそうな部屋を10戸くらい選んで、
図面上で一緒に選んで、4つに絞り込み、それを案内することで、一発決定して頂
くことを原則にしています。
お客様は、多くの情報の中から、自分で選んで、自
分で決めたい、というのが本音だからです。
・
案内できる空室は、「共通キー」をつけて、その鍵さえ持っていれば、何時でも誰
でも案内できるようにして、案内しやすいようにする。
・
案内の道順は、お客様の印象に大きく影響するので、良い感じの道順で案内する工
夫をする。
・
食堂やコンビニ、娯楽施設、交通環境等々の周囲環境の説明は重要なので、工夫を
して、パンフレットを作成しておく。
④ 契約相手の人選
希望を聞いて案内、職業確認、保証人確認、入居後他の入居者と問題を起こさず、
賃料の支払いもし続けることができる方を選ぶことが基本です。
外国人の場合は、日本人の保証人をつけることが条件です。
以上の条件を整えて大家さんに報告、了承を受ける。
☆
企業借主を希望される方が多いのですが、確かに大手の場合は賃料の支払いや退去
時のトラブルは少ないのですが、リストラ時代のためか、企業が出す賃料の上限が
低く設定されるようになった上に、最近の企業の総務部の担当者は、賃料の値下げ
等の賃貸条件を厳しく交渉することが仕事になってしまいましたので、そう甘くは
ありません。
一旦契約しても、入居後の管理状態や、更新時の賃料の値下げ等の
条件交渉は大変厳しいものになってきていることをご留意下さい。
また、賃貸マンションを企業に一括貸しする場合には、安心される大家さんが多い
のですが、1つだけ気をつける必要があります。
企業は好調な時は確かに借主と
して安心なのですが、その企業の業績が悪くなった時は、突然に解約してきます。
その時は全部の部屋が一緒に明渡しとなります。
その時は、また同じような企業
借主を見つければ良い、とお考えでしょうが、残念ながら1つの企業が不景気にな
るとき、多くの企業が同時にやっぱり不景気になるものですから、なかなか借主が
見つからず、永い間空き部屋を抱えてしまうことになってしまう危険があります。
従って、
企業に一括貸しする時は、契約解除された時は、何時でも個別貸しに変更できるよ
うに、部屋の作りも、貸し方も工夫しておく必要があります。
☆
ヤクザも最近はとても巧妙な手を使ってきます。
自分の関係者である若い女性を
借主にしたリ、自分がお金を貸している企業の人間を借主にして、そこに自分達が
入ったりします。
それを見破るには、質問の仕方を工夫したりして、「職業上の
勘」を働かせないと難しい場合も増えてきています。
⑤ 契
約
重要事項説明書作成、交付
契約書作成、締結
入居規約作成、交付
入居者に「家財共済保険」に加入して頂きます
実印と印鑑証明書を添付した保証人を立てて頂きます
賃料の振込み方やゴミの出し方等の共同生活のし方の説明
更新時の更新条件等の説明
敷金・礼金・1ヶ月分の賃料を受領して、大家さんに送金
契約書と計算書等を大家さんに郵送
☆
契約や更新契約の時、契約の切れる時(期限)が1月~3月20日に明渡しになるよ
うに工夫する必要があります。
何故ならば、入居希望者が1月~3月はその他の時の5倍は居ます。
その時期に
空かずに、4月になって空いたのでは、その後1週間でリフォームして案内してた
のでは、お客さんが居なくなってしまいます。
お客さんがいっぱい居る時に案内
できれば、良いお客さんを選ぶことも出きるし、家賃もも高く貸すことができます
が、お客さんが少ない時は、借主に選ばれ、家賃も値切られて安くなるからです。
☆
保証人は、印鑑証明書を添付した実印で契約することが大切です。
★
貸主・大家さん側についても、大家さんの貸し物件に抵当権がいくらついているか、
登記簿上に差し押さえや競売開始手続きが登記されていないか、を調査確認しなけ
ればなリません。
貸主の倒産・破産事例が増えた為に競売法が改正されて 、「競
売で落札した人が出た時から6ヶ月以内に借主は退去しなければならない」ことに
なりました。
また、借主は借りた部屋の礼金・敷金・店舗内総費用等々の使っ
たお金の返還や回収を競落人には請求できない(貸主に請求できても事実上回収で
きない)のです。
そこで、借主保護の為に、貸主の抵当権や差押え等々の重要事
項説明することが業者の義務となりました。
⑥ 賃借人の家財保険契約
「入居者家財保険共済」を契約する。
水漏れ等で他の入居者に損害を与えた場合
家財保険に加入しておかないと、加害者と被害者と大家さんの間で、誰が損害を負
担するかでトラブルになることが多かった過去の経験から、半強制的に加入して頂
いています。
⑦
入居者に「MAG保証契約書」に申し込んで頂き、滞納賃料の代理支払いができるよう
にする。
保証人が居ない場合はもちろん、保証人が居る場合にも、原則としてこ
の契約をしていただけば、12ヶ月間の滞納賃料保証ができるように配慮します。
⑧
入居引渡し前の手配・入居直後の手配
電気・ガス・水道を中心として、部屋を貸せる状態に整える。
リフォーム見積りを取り、大家さんに報告・了解の後、リフォーム工事をする。
工事期間中の色々な手配を行い、終了後は現場確認をする。
入居者への鍵の引渡しと鍵紛失時の処置の説明
電気・ガス・水道の開栓手続きとその使用方の説明
賃料振込み方法の説明
共同生活の仕方・ルールの説明
★ 当社では、退去後の鍵の取り替えをしないと、安全面の保証ができない時代に備え
て、入居者の一人一人に独自の「カードキー」を作成・交付するシステムを整えまし
た。
ご利用をお願いいたします。
⑨ 入居者の住み方の問題
ゴミの出し方が悪い場合、話し合って指導する。
騒音を出す入居者の場合、話し合って指導する。
夜間早朝の出入りやステレオテレ
ビの音は控えめに、深夜に大勢の人を集めて騒がないように指導する。
場合によっては、神経質過ぎる文句を言っている方に移動してもらうこともあります。
自転車・バイクの置き方を指導する。
犬猫を飼っている場合、話し合って処理する。
契約者以外の者が入居している場合、話し合って退去するか、再契約してもらう。
★
入居者間のトラブルは、どちらもお客様ですので対応に配慮が必要です。
いきなり個別注意ではなく、まず全室に文書で配布し、次に個人に電話で注意し、
それでも直らない場合には会って注意し、まだダメな時に保証人に連絡注意する等の
配慮が必要です。
⑩ 入居者の部屋に関する事故処理・手配
・ 水漏れで自分や他の入居者に損害を与えた場合 、「入居者家財共済保険」を使って
当社が間に入って調整し、損害の補填をするので、トラブルは少ない。
・ 電気・ガス・水道等の不良個所がでたら、できるだけ早く現場に出向いて確認し、で
きるだけ早く業者手配をする。
土曜・日曜の場合、受け答えと手配だけでも早くや
ることが、入居者を納得させるコツです。
★ その他、建物管理で述べたいろいろの部屋内の不具合が出た場合にも、できるだけ早
い受け答えと、現場に出向いての確認と、業者手配をやることが、入居者の不満を和
らげて、納得して頂く基本です。
この為に大変多く人と時間を取られますが、これ
を抜きには賃貸管理は出来ないでしょう。
・ 入居者が鍵を忘れたか紛失したかで、部屋には入れない場合、管理用の鍵で部屋を開
け、スペアキーを作ってあげる(費用は入居者持ち)
・ 入居者が長期不在で、連絡も取れない場合、保証人と連絡して本人を探す。 賃料も
滞納している時は、部屋に立ち入り、保証人と相談して、賃料を払ってもらい、状況
によっては部屋を明渡してもらう。
⑪ 入居者の賃料支払い上の問題
完全管理の場合は、翌月分を前月26日までに、明和地所の口座に振込んで頂き、管
理報酬を差し引いた残りのお金を、当月の10日までに、大家さんの口座に送金しま
す。
大家さんの口座に入居者から直接振込む場合は、その月の5日までに入金具合をご連
絡頂いて、
★
滞納者には早く催告することが大切です。
もし2ヶ月以上の滞納が起きた場合、その人は以後も滞納の常習者になることが多い
のです。
そんなことにならないように、滞納者にはいち早く本人と保証人に連絡し
て早く支払うように催促することが肝要です。
このためにも、RJ1(賃貸業務支援システム)による、賃料の自動引き落とし、自動
送金システムをご採用頂きたいのです。
なぜならば、当社の口座に自動振り込みさ
れれば、当社のコンピューターシステムで、その月の1日には滞納の有無が判るため、
直ちに催促ができ、滞納が少なくなるからです。
また、滞納した時でもいち早い対
応で賃料の徴収ができるからです。
このことこそが、大家さんにとって一番重要なことではないでしょうか。
⑫
入居者の賃料滞納処理
賃料滞納には、早い対応こそが重要ですが、万一3ヶ月以上の滞納となった場合は、
賃料滞納に基づく解約通知を内容証明郵便で出します。
者も居ますし、支払わない者は退去させます。
ります。
そうすれば、慌てて支払う
その時、保証人との連絡が大事にな
このような場合、弁護士に相談して訴訟事件にすると、大変な時間と費用
が要り、その間の賃料が取れないことを考えると、大家さんの損失は莫大となります。
訴訟事件にならないように、なんとか早く解決するのが得策であり、その為に動くの
が我々管理業者の任務と考えています。
★
当社では、契約書の中に、「賃料の滞納は、1日につき¥200円の延滞損害金を支
払う」旨明記ています。
うに」するためです。
これは延滞金を取るのが目的ではなく、「延滞しないよ
借り賃を支払わない時には、大きな損害金が発生することを
知って頂き、自分の住んでいる一番大事な住まいのための賃料を、他の支払に先んじ
て第1番目に支払う必要があることを知って頂くための工夫です。
(貸主様には賃料の滞納がないように、あった場合はいち早く取り立てるため、延滞
損害金は、賃料の催促と取り立ての費用として、当社で利用させて頂きたい、と思っ
ています。)
⑬
入居者の退去処理
入居者がヤクザであったり、契約者以外が住んでいたり、契約違反の使用法をしてい
る場合等の場合、あくまで話し合って退去させることが我々の任務です。
・ ヤクザの場合は顧問弁護士と相談しながら、内容証明郵便で解約通知を出し、警察と
連携して、本人と交渉して出てもらいます。
この場合だけは時間がかかります。
・ 賃料滞納者の場合は、3ヶ月以上滞納した時点で、直ちに内容証明郵便で解約通知を
出し、できるだけ早く出て貰うようにすることを心がけています。
・ 以上の処置で大体なんとか処理できてきましたが、残念ながら、訴訟事件となってし
まった場合は、よほど頑な人に出会った場合か、交渉に失敗した場合でしょう。
どんなに努力しても結果が上手く行かないこともありますから。
その場合には
当社の顧問弁護士さんにはそこから出番をお願いし、処理をお願い致します。
⑭
入居者間のトラブル処理
騒音やゴミの出し方で喧嘩になった場合は、立ち会って話し合い、調整します。
⑮
近隣住民との問題処理
・
車の止め方、早朝夜間の出入りの仕方、ゴミの出し方等で、近隣に迷惑を及ぼした
場合等に、近隣との調整を致します。
・
日常清掃を週に3回ゴミの回収日に行えば、ゴミの問題は少なくなります。
年3回の自治会の道路清掃日にはなるだけ出るようにします。
・
自治会の夏祭りには、明和地所で寄付をしますので、当社への住民の不満は少ない
ですが、大家さん自体にも自治会費を払って頂ければ受けが良くなります。
・
隣近所への日照障害や騒音問題も無いわけではありませんので、盆暮れの付け届け
には配慮しています。
⑯
更新契約に関する事務処理
契約書をコンピューターに入力しておいて、忘れない様に、必ず期限6ヶ月前に更新
の通知を出す事が大事です。
これを怠るとトラブルの原因になります。
そして、更新条件を調整して後に更新契約することになります。
企業に貸している場合は、今の総務部は値下げや条件交渉をすることが仕事になって
いますので、日ごろの管理状態の良さと、事前の交渉が重要になってきています。
企業の借主が楽で安定していると思うのは過去の話であり、今は企業借主こそ難しく
なっていることをご理解頂くことが肝要です。
⑰
退去後の原状回復を巡る(敷金精算)トラブル防止対策
退去後の敷金の返還と損傷個所の補修金の徴収は、一番揉めるところです。
国土交通省から「原状回復を巡るトラブルとガイドライン(平成16年改訂版)」が出
されましたので、それに従い精算する方向になりました。
原則として「通常の利用
による損耗・経年変化による損耗は、オーナー様の費用負担」になり、「それ以外の
入居者の故意過失による毀損」は損害賠償の対象になります。 (「 原状回復を巡る
トラブルとガイドライン(平成16年改訂版)」参照)
これを明確に判断できるように、入居前に、「現況確認書」で入居者にチェックして
記入して頂き、それをオーナー様と管理業者も所持することで、退去後の現況と比較
しながらチェックして、原状回復すべき箇所(損害賠償箇所)を確定し、トラブルに
ならないようにすることが必要です。 (別紙「現況確認書」参照)
退去後に、具体的な見積り書を見て、現場立会いと入居者との交渉は、我々の腕の見
せ所です。
交渉次第で、損害賠償金と敷金返還分の額が変ってきます。
この際、日ごろの管理の良し悪しが、入居者の判断や了解の決め手でしょう。
心し
て入居者への管理サービスに励まなければ、と思っています。
⑱
退去後のリフォーム
入居者負担であれ、大家さん負担であれ、次の借主にとっては、綺麗で感じの良い部
屋にリフォームしておかなければなりません。
適切なリフォームの指示、見積り金
額と仕上がりは、我々業者の腕の見せ所です。
安く上げれば良いだけではなく、時
には大家さんにきついことを言ってその了解を得ることも我々の仕事であると思いま
す。
結局は、永い目で見て大家さんに得なことをする為ですから。
☆ ところで、「どんなリフォームをしたらいいか?」については、別項で述べますが、
考え方としては、「入居者がその部屋に入りたくなるような楽しく生活できそうな部
屋にする」と言うことです。
何もかも新しく取り替えて新築そっくりにする(大き
なお金を掛ける)のではなく、そこに住む人が、楽しく暮らせるイメージが持てるよ
うに、できるだけ安く、且つ、効果的なリフォームすることが大事です。
☆ 以上のことを実行するには、お金と人手が必要ですが、管理費の徴収無くしては、広
告も管理サービス用員の人件費も出せなくなり、良い管理サービスができないのが実
情です。
従来通りに管理費用の徴収もなく、ただ賃貸物件を扱わせて頂くため
に、社長と家族だけでやっている不動産業者の誠心誠意の努力で、前述してきたよう
な充分な管理サービスができるでしょうか?
とても無理な話です。
ご自分の賃貸物件が、永い目で見て20年・30年の永きに亘って、できる限り新築時と
同様の状態を保たねばなりません、そして、直ぐに良い借り主が見つかり、賃貸収入
が予定通りに確保できるように、しなければなりません。
その為には、「建物管理」と「人的管理」の両面に亘っての適切な管理行為が必要で
あり、その為には管理料の支払いも必要不可欠なものである事をご理解頂けますよう
に、社員一同、借主様、オーナー様にお願い申し上げます。
(3)管理形態 には 5タイプ あります。
☆
①
部分管理契約
ハイリスク・ハイリターン
②
一般管理契約(賃料代理徴収)
中リスク・ハイリターン
③
滞納保証・管理契約
中リスク・中リターン
④
一括借上契約
ローリスク・ローリターン
⑤
留守宅管理契約
管理契約については、お問い合わせください。
管理費を頂いている以上、大家さんからの苦情やご要求は充分にお聞かせ頂き、 我
々にできる限りの管理サービスをさせて頂き、少しでも良い管理ができますように、
また貸し主様に信頼して頂くことができますように、努力し続けます。
合いになります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2007年5月28日記
千葉県 浦安市入船4-1-1
㈱
明
代表取締役
和
今
地
泉
所
浩
一
賃貸部員一同
永いお付き
Fly UP