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盛 岡市 立仁 王小学校 第 6学 I I O 年 社 会 科 学 習 指 導 案 日 時 平 成 16年 6月 30日 (水)5校 時 児 童 第 6学 年男子 14名 女子 13名 計 27名 指導者 和 美 智 教 単元名 武 士の世 の 中をさぐろ う 一 今 に生 きる文化 と産業 一 単元について 子どもたちは,前 単元 「 大陸に学 んだ国づ くり」の学習にお いて,聖 徳太子 の政治や大化 の改新,奈 良 の大仏 をつ くった 目的 と当時の人 々の様子1鑑 真や遣唐使 による外国 との結 びつ き,貴 族 の生活 の様 子 と藤原道長につい て学んできた。 これ らの学習を通 して,子 どもたちは,天 皇中心に国がつ くられて いつたことや外 国 と結びついて国を発展 させた り,文 化を取 り入れた りして きた ことなどについて 学 ん できている。そ して ,奈 良時代 の農民の様子や貴族 の生活を調べ ることを通 して,当 時の人々の生活や 身分のちがいについて興味をもち,さ まざまな考えをもつことができるようになつて きている。 本単元では,武 士が力 をつけ武 士 中心 の政治 が始まったこと,農 民が力 をつ け様 々な文化が生まれた ことⅢ 織田信長 ・豊臣秀吉 ・徳川家康 による天下統一の様子 について理解す るとともに,武 士や農民の 暮 らしについて も考 えさせていきたい。 ① 平安時代末期 にな る と,平 民 と源氏 を中心 とした武 士が 力 を強 め,武 士の世 の 中をつ くってい った。 源頼朝 は ,1192年 に鎌 倉 に幕府 を開 き,御 思 と奉公 の 関係 で武 士 との間 に強 いつ な が りをつ くる こ とによ り,武 士 に よる政 治 を行 つていつた。 ここか ら,武 士 に よる政治が約 700年 間 も続 く こ とにな る。そ の後,鎌 倉幕府 の実権は,執 権 である北条氏 が握 つたが ,北 条時宗 が 執権 の ときに元軍が侵攻 じ て くる。幕府 は武 士の 管間 によ り何 とか嬰退す るが,そ の元寇 によ り,御 思 と奉公 の 関係 が崩れ,鎌 倉 幕府が滅 亡す るきつか け とな った。 銭倉幕府 が滅 亡 した後 に ,足 利尊 氏が京都 に室町幕府 を開いた。 室町時代 には ,時 代 を代表す る建 築 物 として金 閣 ・銀閣 が建 て られた。 また,こ の ころか ら,畳 や障子 ,ふ す まが使 われ た書院造 とい う建 築様式が広まるとともに,本 の湯や 生け花 ,水 塁画 といつた新 しい文化 が武士 と貴族の間で広ま つた。 また ,室 町時代は大 きな戦乱が起 きた世 の 中で もあ つた。そ の よ うな世 の 中で農 民は,治 水 を発 達 さ せ た り,品 種改良や 肥料 の改良を した りして生産量を高めてい っ た。 また ,特 産品をつ くつた り,二 毛 作 を行 つた りして収入 を得て い く。 その結果,農 民 の生活 は次 第 に豊か にな り,力 を高めてい く。 力を 高 めていった農民 は ,能 や狂 言 ・お とぎ草子な どの今 も人 々 に規 しまれ てい る文化 を生んだ り,団 結 し て一揆 を起 こし領主 に抵 抗 した りしていつた。 戦乱 が続 く中で,ま わ りの大名 をたお し,力 で 世 の 中を治 め よ うとす る動 きが あ らわれて くる。織 田 信長,豊 臣秀吉,徳 川家康 は様 々 な戦術で戦 に勝 った りや様 々 な政策を行 つた りして ,戦 乱 の世 の 中を 統 一 していった。 ① 子 どもたちは,歴 史学習 に興味 をもち,中 で も,時代 を代表す る人物 の業績や ,貴 族や武 士の生活 の 様 子 な どについ ての学 習 に,大 変意欲的 に取 り組 んで きた。 自 ら問 いを もち積極 的 に調 べ た り,調 べ た ことを もとに考 えを もつた りす ることもできるよ うにな つてきている。 本単元では,こ れ までの学習 を生か しなが ら,武 士ほ天皇 に代わ つて どの よ うに政治 を進 めてい った か ,ど の ような暮 らしを していたか ,ど の よ うな文化 が生 まれたか ,ど の よ うに天下統 一 がな され てい つたのかな どについ て ,活 躍 した人物 の 業績や人 々の思 い に注 目させな が ら,自 分な りの考えをもたせ ていきたい と考える。 本 時 では,農 業 の 変化 を調べ る ことを通 して ,農 民 の生活が豊かにな り,そ の 中で,今 も親 しまれて い る文 化 を生み出 した り,団 結 して 一揆 を起 こ し領 主に抵抗 した りす る力 をつ けて い った ことを理 解 さ せたい。 このよ うな学習課程 の 中で ,自 分 の考 えをもつ場 面 を多 く取 り入れ ,当 時 の農 民 の様子 を考 え させていきたい。 そ して,子 どもた ちが よ り主体的 に追究活 動 に取 り組 めるよ う,子 どもた ち の 問 い を中心 に学 習 を展 開す るよ うに してい きた い。そ のために,絵 図や VrRな どの資料 を意 図的または子 どもたちの求 めに よ り提示 していきたい。 そ して ,補 助発問 を工夫 した り,学 び合 い を設 けた りす ることによ り, どの子 ど もに も自分 の考 えをもたせ るよ うに してい きたい。 また ,書 く作業 を取 り入れ,机 間指導 で一 人一 人 の 考 えを認 め,そ の考 えを もとに して学習に積極的に参加す るよ うに促 してい きたい。 また ,多 面的な ものの 見方 ・考 え方 を育 てるために,事 象 に対 して別 の 角度 か ら考 えることので きる の 場 設定を していきたい。 IIl 単元 目標 1 武 士が天皇 に代 わつて政治 を進めて い く様 子に関心 をもち,そ の政治 とそ の ころの文化や人 々 の暮 ら しについて,進 んで追究 しよ うとす る。 (関心 ・意欲 ・態度) 2 武 士の時代 の政治や 文化 をこれまで の もの と比較 してそのちがいを考 えた り,そ れぞれ の為政者 が と つた政策 の意味 を考え 自分な りの評価 を した りす ることがで きる。 (社会的思考 ・判断) の 士の 士 つい 3 源 頼朝な ど 武 て ,各 種資料 を活用 して調 べ た り,調 べ た 政策や ,武 による新 しい 文化 に 過程や結果 を目的 に応 じた方法で表 現 した りす ることがで きる。 (観察資料活用 の技能 ・表現) 4 源 頼朝 と北条時宗による鎌倉幕府 の政治,足 利義満 ・義政に よる室町幕府 の政治 と文化 ,天 下統一 に 向けた織田信長,豊 臣秀吉,徳 川家康 の動きをとらえるとともに,今 に伝 わる文化や産業 が生 まれた ことを理解す る ことがで きる。 (知識 ・理解) -37- Ⅳ 指 導計画及 び評価計画 (13時 間) 時 数 段 階 問 題 の把 握 1 ユ ,″ 問 評 学 習 内 容 関心 ・意欲 ・器度 価 社会的 な思考 ・判断 1 1 1 本時 5 ま と め 1 技能 ・表現 知識 ・理解 武士 の館 と源 頼朝 の 肖 ・源頼朝 の 肖像画やそ の業績 か ら,頼 朝 の人 像画 を もとに話 し合 い, 鎌倉幕府や武 士の暮 らし 物像に関しての界味 ・ に関す る学習問題 を設定 関心 をもつ。 する。 (発言 ・ふ りか え り) ・貴族 の寝殿造 の屋敷 と武士の館 とを比較 し て,そ のちがいに気づ くことができる。 (ノー ト・発言) 源額朝,鎌 倉幕府 の政 治コ武 士の生活 の様子な どにつ いて調 べ ,理 解す る。 ・各種 資料 を活用 しな ・調 べ た り交流 した り が ら自分 のテ ー マ に従 す る中で,武 士の生活 つて調 べ ることができ や将 軍 と御家人 との関 る。 係 ,鎌 倉幕府 の政治に つ いて理解す ることが (観察 ,ノ ー ト) で きる。 (発言 ・ふ りかえ り) 元軍 との戦いについ て 調べ ,戦 いの様子やそ の 後 の幕府 の表 えについて 理解す る。 ・外 国 との戦 い とい う ・資料 か ら,日 本 軍 と ・元 が 2回 にわたつて こ とで,御 思 と奉公の 元軍 の戦 いの仕方や兵 攻 めて きた ことと,そ 関係 が くずれ,鎌 倉幕 器 の ちがいについて読 の結果,勝 利 を得 たも 府 め衰 えの起因にな っ み取 る ことができ ると のの ,武 士たちの生活 た ことに気づ くこ とが は苦 しくな り,幕 府に (発言 ・ノー ト) できる。 不満 をもつ よ うにな つ た こ とを理解す ること (発言 ・ノー ト) がで きる。 (発言 ・ふ りかえ り) 追 究 準 平治の乱の絵図 をもと 。これまで学習 してき ・武 士の政治やそれに ・激 しい戦 いの様子や に話 し合 い,時 代背景 を た時代 との違いや武士 ともな う社会 の変化 に 鎧 に身 をま とって戦 う とらえ るとともに,武 士 の政治に対す る興味関 つい て学習 を進 めてい 人 々の様子 を絵図か ら の政治 に対す る興味 ・関 心をもち,調 べていこ く学習問題 を設定す る 読 み 取 る こ とが で き ことができる。 心を高 め,学 習問題 を設 うとしている。 る。 ( 観祭 ・発言) 定す る。 (発言 ・ふ りかえり) (発言 ・ノー ト) 題 の 規 ・金閣 と銀閉 の写真か らそ の ちが い に気 づ 寸 とした室町幕府 の政治 き,そ れぞれが造 られ や 文 化 の 特 色 を と らえ た時代背景について興 る。 味 ・関心をもつ。 (発言 ・編集) ・資料集 や教科書 ,各 自の資料 を活用 して , それぞれ の政 治や 文化 の様子 を調 べ るこ とが できる。 (観察 ・ノー ト) 金間 と銀閣 につ いて調 べ ,足 利義満 と義正 を中 ・農業 の発達 に よ り, ・資料集や 教科書 ,各 の して 農民 が力 をつ けて きた 自 資料 を活用 , 農業技術 の様 々な進歩 ことを理解す ることが を調 べ る こ とが で き で きる。 (発言 ・ふ りかえ り) る。 ー ・ ノ ト) ( 発言 農民 の暮 らしを調 べ る ことを通 して ,農 民 のカ の 高ま りを とらえる。 ・農 民か ら文化 が生 ま れた理 由を予想 し,話 し合 うことができる。 (観察 ・ノー ト) '3人 の生 きた時代 に 天下統 一へ の動 きを 3 ・ ・ 人 の人物 ( 信長 秀吉 果味 ・関心 を もち,自 べ 家康) を 中心に調 , そ 分 が選んだ人物 に対 し の様子 を とらえる。 て積極的 に調 べ ,発 表 してい る。 りかえり) (観第 ・発言 ・お】 ・調 べ た こ とを も と ・資料集や教科書 ,各 に,天 下統 一 にむ けて 自の資料 を活 用 して, の そ の人物 の役割 につ 選択 した人物 の業績や いて,自 分 の考 えを も 人物像 を調 べ るこ とが つ ことがで きる。 で きる。 (観集 ・ノー ト) (発言 ・観 祭) 学習 してきた ことをま とめ,表 現す る。 ,こ れまで学習 した こ 。「 武 士 の 政 治物語 」 とをふ り返 り,そ の人 を,こ れ まで の学習 を 物 な りの考 え方や 自分 想起 しなが らま とめる の学び方 について評価 ことがで きる。 (観察 ・作 品) す ることがで きる。 ( 受言 ・作品 ・ふ りかえり) -38- 。金閣,録 閣が造 られ た ころの政治や文化 の 様子 の ちがいについて 理 解 す る こ とが で き る。 (発言 ・ふ りかえ り) ・調 べ た ことや討論会 か ら, 3人 の人物 の天 下統 一 にむけての 業績 を理解す ることができ る。 ( 発言 ・ふ りかえ り) 3 問 題 の把 握 日円 時町 V 本 時 の指導 1 ね らい 。農民の暮 らしを調 べ ることを通 して , 新 しい文化 を生んだ り, 団 結 して領 主に反抗 した りす るな ど 農民の力の高ま って きた ことをとらえることがで きる。 2 展 開 段階 学 習 活 動 支援 と評価 (◇ :評 価) 学びの環境 ・VTRを 視聴 した後 ,感 想 を自由に話 さ ・能 の V r R 1 能 の VTRを もとに,本 時 の学 せ る。 習問題 を設定す る。 ・ (1)感想 を交流す る。 能や狂言 は どんな身分の人か ら生まれた のか考えさせ る。 (2)能 に関す る情報を知 る ・能 と狂言は,農 民か ら生まれた ことを日 田植 え をす る 植 え をす る人 々 と田楽 の様 子 の挿絵 を 人 々 と田楽 の 提示す る こ とでつか ませ ,学習問題 を設 様子 の挿絵 定す る。 (3)学 習問題 を設定す る。 3 2 農民か ら能や狂言な どの文化が」まれたのはなぜだろ う。 4 農業 が どの よ うに変わ つたの か調 べ る。 そ の後,交 流す るこ とより理解 を深 める。 (1)農業 が どの よ うに変わ つた のか調 べ る。 3 問 題 の追 究 農 民か ら文化 が生まれた理 由 を予想す る。 (1)予 想 をノー トに書 く。 (2)予 想 を し,交 流す るこ とで 考えを深 めてい く。 こ お し 督 8暑 昆 署 を {骨 ( 2 ) 調べ た こ とを交流す る。 8 3 4 農民 の 力が高ま った ことによ り,社 会的 に どんな変化 が起 こ ったのか調 べ る。 (1)一挨 の 様 子 の挿絵 をも とに 考える。 (2)教科書 をもとに調 べ る。 5 ・ 今 まで学 習 した こ とをもとに予想す る こ とができるよ うに支援す る。 ・予想 を交流 させ ,子 どもた ちの考 えを深 めるとともに,予想 で きなか った子 ども にも考 えをもたせ る。 ・予想 を練 り上げてい くことによ り,農 業 の変化につい ての観点に絞 つてい く。 ◇農 民か ら文化が生まれた理 由を予想 し, 話 し合 うこ とができる。 【 思→ ノー ト ・発言】 ・予想 の練 り上げによ り,絞 られた観点に ・教科 書 ・資料集 つい て調 べ させ る。その ことによ り,ど の子 に も確実 に調 べ る こ とができ るよ ・各 自の 資料 うにす る。 (普段 ,児 童 が ・机問指導 をす る中で ,一 人 一人調 べ た こ 使 用 す る 本 や 資 とを認 める。そ の こ とによ り,自 信 をも 料 を持 参 させ て つて発表できるよ うにす る。 い る) ◇ 資料集や教科書 ,各 自の 資料 を活用 し て ,農業技術 の様 々 な進歩 を調 べ ること がで きる。 【 技一発言 ・ノー ト】 ・子 どもの発表 を,室 町時代 の農耕 の様子 を示す挿絵の中で確認す る。 農耕 の 様 子 を ・農業技術 が進 歩 した ことによ り,農 民に 示 す 挿 絵 (室 は どんな変化 があらたか考えさせ る。 町時代) ・農 民の生活は以前 よ り豊かにな り,農 民 の力が高ま った こと,そ の ゆ とりの中か ら文化 が生 まれ た こ とを子 どもの考 え をもとにお さえる。 ・一撲 の様子 の挿絵 を提示 し,何 をや つて い るか考 え させ る。そ の ことに よ り,農 民 の 生活 を別 の 角度 で 見 るこ とがで き ・一 挨 の 様 子 の るよ うに させ る。教科書で ,農 民が団結 挿絵 して反抗 して いた こ とをお さえる。 ◇農業 の発達によ り,農民 が力 をつ けてき たことを理解す ることができる。 5 本 時 の 学習 のふ りかえ りを行 り。 ( 1 ) ふ りか え りを ノ ー トに書 く。 (2)ふ りかえ りを発表す る。 3 2 ま と め 理→発言 ・ふりかえり】 【 ・次 の観点 でふ りかえ りを書 かせ る。 ①わか ったこと ①思 つたこと,考 えたこと O知 りたい こと ,数 人 を指名 して発表 させ ることによ り, 次時 の学習へ の意欲化 を図る。 -39- 〔 資料〕 田植えをする人々 と田楽 農民か ら 今 も規 しまれ て い る文化 が生ま れた 学 習問題 農民か ら能や狂言な どの文化 が生まれたのはなぜだろ う。 〔 資料〕 〔 資料 〕 土 一撲 の様子 室町時代の農耕 の様子 一挟 を起 こ して領主に抵抗 した 予想 ・生活 が豊か になつたか ら '農 民が力 をつ けて きた か ら ・生活 にゆ と りがで きた 鉄製農具 のふ きゅ う 牛や馬 を使 つた 田お こ し 治水 の発達 (水車) 肥料 の改 良 寄合 を開 いた 村 のお きて をつ くつて がま っ 農 民 颯 す高 た 生産量が増 えた ↓ ル 渉 と え, メ ー 登 力 純 r i 夕 経 持 E中 央 黒 板 コ 中心 資料 陣 ヒ■ fく ゴ 逆! 二 日植 えをす る人 々 と田楽〕 〔 土一撲 の様 子〕 〔 -40-