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太田市外三町広域一般廃棄物処理施設整備事業に係る 環境影響評価

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太田市外三町広域一般廃棄物処理施設整備事業に係る 環境影響評価
太田市外三町広域一般廃棄物処理施設整備事業に係る
環境影響評価準備書
―
要約書
―
平成28年6月
太田市外三町広域清掃組合
太田市外三町広域一般廃棄物処理施設整備事業に係る環境影響評価準備書(要約書)
平成 28 年 6 月
太田市外三町広域清掃組合
はじめに
本準備書(要約書)は、太田市外三町広域清掃組合が、一般廃棄物処理施設(ごみ焼却施設)を整備する
にあたり、
「群馬県環境影響評価条例」に基づき環境影響評価を実施することにより、周辺の地域環境に最大
限配慮した施設計画とするとともに、環境の保全のために講じる措置について検討を行った結果をとりまと
めた環境影響準備書を要約したものです。
第1章
事業者の氏名及び住所
1.事業者の氏名
名 称:太田市外三町広域清掃組合
代表者:管理者 清水聖義
太田市外三町広域清掃組合(以下「組合」という。)は太田市、千代田町、大泉町及び邑楽町の一市三町
で構成されています。
2.事業者の住所
群馬県太田市細谷町604番地1
第2章
対象事業の目的及び内容
1.事業の目的
組合は、太田市、千代田町、大泉町及び邑楽町の一市三町で構成されており、ごみの減量、再資源化の推
進、地球環境の保全と資源の有効利用を図り、資源循環型社会の構築を目指した事業に取り組んでいます。
一方、一市三町における可燃ごみは、平成9年3月竣工(昭和53年設置・平成8年改修)の太田市清掃セ
ンター3号炉(150t/24h×1炉)、平成4年3月竣工の太田市清掃センター4号炉(85t/24h×2炉)
において太田市で発生する可燃ごみを、平成4年1月竣工の大泉町外二町清掃センター(97.5t/24h×2
炉)において、千代田町、大泉町、邑楽町で発生する可燃ごみを焼却処理しています。
このような状況において、一市三町では、共同処理に向けた広域ごみ処理体制の構築を目指すなか、とも
に老朽化した2箇所の現有施設を1箇所に統合し、最新の技術動向や地域環境、安定性、経済性等を考慮し
た新たな施設を整備することとなりました。
本事業は、最新のごみ処理技術を導入し適正かつ安全な施設を実現するとともに、ごみから得られるエネ
ルギーの積極的活用によって、新しいエネルギー回収施設の実現を目指し、環境負荷の低減に寄与するなど
循環型社会の形成を推進することを目的とします。
- 1 -
2.事業の概要
・事業の種類
廃棄物処理施設の設置
・事業の規模
計画地面積 :約 4.4ha(うち工事区域面積約 1.9ha)
計画施設規模:330t/日(炉数 :2炉)
・事業の位置
群馬県太田市細谷町及び藤阿久町地内
対象事業実施区域(以下「計画地」という。
)の位置
- 2 -
・土地利用計画
区
計画施設
分
建築物
その他
現有施設
概 要
工場棟、計量棟、煙突、ストックヤード、洗車場
場内道路、緑地
管理棟(リサイクルプラザ)
詳細は緑化計画
p4 参照。
建物イメージ図は
p4 参照。
注)図は現段階でのイメージで
あり、今後実施する設計に
より変更することがありま
す。
建築物
・施設整備計画の概要
区 分
概 要
工場棟
鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、煙突高:59m
煙突
管理棟
現在稼働中のリサイクルプラザ管理棟を、計画施設の管理棟として継続して使用する。
処理能力
330 t/日(165 t/24 h×2炉)
処理方式
全連続燃焼方式(ストーカ炉)
ばいじん :バグフィルタ
塩化水素、硫黄酸化物:乾式 HCl・SOx 除去装置
窒素酸化物:還元剤吹込装置(無触媒脱硝)
ダイオキシン類:(バグフィルタ)+活性炭吹込装置
排ガス処理設備
熱回収方法
廃熱ボイラ方式
灰処理
焼却残渣の 32%以上の再資源化を目指す。
給水
水道水、地下水、排水処理後の再利用水、雨水(初期降雨 10mm 相当分を施設内で利用)
排水
再利用しきれないプラント排水(処理水)、生活排水は下水道放流
- 3 -
・緑化計画
敷地北側の県立太田高等特別支援学校及び敷
地東側のとうもうさわの寮(障害者支援施設)
に近接する箇所は、これら施設への環境配慮(騒
音・振動対策、威圧感の低減)を目的として敷
地境界線内側に緑地等の緩衝帯を設置します。
植栽樹種については、周辺景観との連続性を
持たせるよう配慮します。また、地域生態系の
攪乱を避けるため、敷地内の緑化の整備にあた
っては、群馬県産の苗木や種子を用いるよう努
めることとし、可能な限り当該地域に自然に生
息している在来種を再利用します。
また、計画施設供用時には現有施設周辺を部
分的に緑地化します。
植栽植物種の例
高木種:アラカシ(常緑)
、シラカシ(常緑) 中木種:シロダモ(常緑)
、ヤブツバキ(常緑)
、 リョウブ(落葉) 低木種:タマアジサイ(落葉)
、アオキ(常緑)
、 ヤマツツジ(半常緑)
、マンリョウ(常緑)
緩衝緑地イメージ図
・建物イメージ
北立面図
東立面図
59
59
31
31
16
16
55
南立面図
100
西立面図
59
59
31
31
16
55
100
(単位:m)
注:図は現段階でのイメージであり、今後実施する設計により変更することがあります。
計画施設の建物イメージ
- 4 -
・公害防止基準値
項目
硫黄酸化物
大気質
ばいじん
塩化水素
窒素酸化物
ダイオキシン類
騒音
振動
6:00~ 8:00
8:00~18:00
18:00~21:00
21:00~ 6:00
基準値
法規制値等
K値 1)=8.0
30ppm 以下
(500ppm 程度)
0.01g/m3N 以下 0.04g/m3N 以下
700mg/m3N 以下
50ppm 以下
(430ppm 程度)
50ppm 以下
250ppm 以下
0.05ng-TEQ/m3N 0.1ng-TEQ/m3N
以下
以下
50 dB 以下
50 dB 以下
55 dB 以下
55 dB 以下
50 dB 以下
50 dB 以下
45 dB 以下
45 dB 以下
群馬県行政指導値
大気汚染防止法(4t/時以上の廃棄物焼却炉)
大気汚染防止法(廃棄物焼却炉)
大気汚染防止法(廃棄物焼却炉(連続炉))
ダイオキシン類対策特別措置法
(4t/時以上の廃棄物焼却炉)
騒音規制法(第2種区域)
ただし、県立太田高等特別支援学校の敷地の周囲おお
むね 50m の区域内は左記から 5 dB を減じた値となる。
悪臭
水質
振動規制法(第1種区域)
ただし、県立太田高等特別支援学校の敷地の周囲おお
19:00~ 8:00
55 dB 以下
55 dB 以下
むね 50m の区域内は左記から 5 dB を減じた値となる。
敷地境界(臭気指数) 15 以下
21 以下
悪臭防止法(指数 21 区域)
煙突出口
悪臭防止法施行規則第6条の2に定める方法により算出した臭気指数以下
排出水(臭気指数) 31 以下
37 以下
悪臭防止法(指数 21 区域)
8:00~19:00
排出水
65 dB 以下
65 dB 以下
太田市下水道条例第 19 号
注:1)K値は、地域ごとに定められる値であり、計画地における「大気汚染防止法」の排出基準は 17.5 である
が、群馬県の行政指導値で 8.0 となっている。
注:2)赤字は法規制より厳しく設定した自主基準値を示す。
・工事計画
項目
解体・撤去工事
汚染土壌掘削等対策工事
(想定)
杭打・掘削工事
工場棟本体工事
外構工事
試運転
工事内容
土木建築工事に先立ち、計画施設建設エリアに位置する現有施設を解体・撤去する。
撤去する現有施設
旧第一老人福祉センター、溶融施設、倉庫(移設)、詰所、ストックヤード(移
設)、破砕施設、3号炉接続ランプウェイ(仮設)、農業用排水路(移設)
土壌汚染調査において、汚染土壌の存在が確認された場合には、平成 29 年度より
掘削・除去を基本とした対策工事に着手する。
工場棟の基礎杭の打設、地下部分の掘削を行う。
土木建築工事としての工場棟、煙突等の工事は、クレーンによる鉄骨及び鉄筋の組
み立てを行い、コンクリートを打設する。
土木建築工事と並行してプラント工事を実施する。プラント機器は、トラックによ
り搬入し、組み立て、据え付けはクレーン等を用いて行う。
場内道路の整備、場内排水設備、門扉、囲障、外灯等の設備や植栽等を行う。
プラント工事完了後に試運転を行い、処理能力及び公害防止機能等を確認する。
・工事工程
工 種
平成29年度
平成30年度
実施設計
仮設準備工事
解体・撤去工事
汚染土壌掘削等対策工事
杭打・掘削工事
工場棟本体工事
外構工事
無負荷調整
負荷試運転
竣工
- 5 -
平成31年度
平成32年度
第3章
方法書に対する県民等意見の概要及び知事の意見と事業者の見解
1.方法書についての県民等意見の概要
本事業に係る環境影響評価方法書について以下のとおり公告縦覧等を実施した結果、住民意見は提出さ
れませんでした。
・公
告
日:平成 26 年 11 月 13 日
・縦 覧 期 間:平成 26 年 11 月 13 日~12 月 12 日
・意見書提出期間:平成 26 年 11 月 13 日~12 月 26 日
・意 見 書 提 出 数:0 通(0 件)
2.方法書についての知事の意見と事業者の見解
本事業に係る環境影響評価方法書についての知事意見と事業者の見解は、以下に示すとおりです。
知事意見と事業者の見解(1/3)
区分
知事の意見
事業者の見解
施設整備基本計画を策定するに際しては、計
計画地近隣に複数の養護学校及び福祉施設等
が立地しており、工事及び供用開始後の振動・ 画地近隣に立地する複数の養護学校及び福祉施
騒音・低周波音については、十分配慮する必要 設への影響を最小限とするため、環境保全対策
についての検討を加えました。
がある。
また、本準備書では、この検討結果を反映し
施設整備基本計画の作成にあたっては、処理
能力増加による環境への影響を最小限とするな た具体的計画にもとづいて調査・予測・評価を
ど、環境保全対策についての検討を加えること。 行いました。
なお、振動・騒音・低周波音の供用後モニタ
そのうえで、準備書では、可能な限り、検討
結果を反映した具体的計画にもとづいて調査・ リング調査については、事後調査として計画し
ました。
予測・評価を行うこと。
また、事後調査計画の中で、振動・騒音・低
周波音の供用後モニタリング調査を検討するこ
と。
低周波音については、一般項目として、調査、
低周波音について、配慮項目(調査、予測及
び評価を行わず一般的な配慮事項として対処す 予測及び評価を行いました。また、低周波音の
る項目)として選定されているが、周辺施設の 調査地点は既存施設の建物に近い4箇所を設定
立地状況や発電施設導入等の既存施設との相違 しました。なお、調査に際しては、G特性音圧
1
点を踏まえ、一般項目(調査、予測及び評価を レベルだけではなく、1/3 オクターブバンド音
大 気 環 標準的な手法により実施する項目)とすること。 圧レベルについても調査対象としました。
また、低周波音の調査方法に関し、騒音と同
境につ
一の調査地点を設定しているが、建築物の付近
いて
から低周波音が発生する可能性があるため、騒
音とは別に調査地点の再検討を行うこと。
そのほか、
低周波音の状況を調査する際には、
G特性音圧レベルだけではなく、1/3 オクター
ブバンド音圧レベルについても調査対象とする
こと。
本計画地は市街化調整区域であり、臭気指数
計画地は指数21区域に指定されています
は21とされているが、近隣には複数の養護学 が、近隣には複数の養護学校及び福祉施設等が
校及び福祉施設等が立地していることから、こ 立地していることを踏まえ、本事業の公害防止
れらの施設に影響を及ぼすことのないよう、適 基準は、指数15区域と同等の基準を設定しま
切な悪臭対応策を検討すること。
した。
計画施設では、施設の稼働に伴う排出ガスに
施設の稼働に伴う排出ガスについて、実際に
どの方向に流れているかを把握するための継続 ついて、実際にどの方向に流れているかを継続
的な観測が必要であるため、施設整備計画を策 的に把握するため、風向・風速計を設置します。
定する中で、観測装置の設置を検討すること。
- 6 -
知事意見と事業者の見解(2/3)
区分
知事の意見
事業者の見解
水生生物について参照した既存調査の調
平成 25 年、蛇川(城西小学校西側)で実施さ
査地点は、計画地と離れており、水系も異な れた調査結果に改めました。
るため、参考とする調査結果として適切であ
るか検討すること。
水質調査地点について、計画地の下流1地
工事中の濁水による影響について事後調査
2
点を予定しているが、
今後の調査・予測及び
を計画しましたが、
ここでは、河川放流水(濁
水環境
に つ い 評価の結果、事後調査の実施が必要と判断さ 水)、放流点の上流、下流で調査を行うことと
れた場合には、事後調査計画において上流の しています。
て
調査地点設定を検討すること。
事業場敷地からの雨水の流入によって、公
計画施設敷地における雨水について、初期
共用水域での水質汚濁が生じることのない
降雨(10mm)相当分を貯留、処理の後、敷地
よう、十分配慮した計画とすること。
内緑地等への散水などに利用します。
清掃施設が被災すると廃棄物の流出によ
施設の構造体、建築非構造部材及び建築設
る周辺環境への影響が大きく、また災害廃棄 備は、国土交通省制定「官庁施設の総合耐震
3
物の処理にも支障を来すことから、地質環境 計画基準」の分類「Ⅱ類-A類-乙類」を参
地盤環
を踏まえたうえで、建替施設の耐震性に関す 考に設計します。
境につ
る検討を十分に行うこと。
この基準は学校など避難施設となりうる公
いて
共施設と同様の耐震安全性を維持するもので
す。
工事による影響(建築物等の建設)におい
計画地は、現在、ストックヤードなどに利
用されていること、また、同敷地内に既存施 て生態系を配慮項目として選定し、現地にお
設が稼働している現状から、今回の整備事業 ける生態系の概略、配慮措置を検討しました。
が動植物に影響を及ぼすことはないとの見
解であるが、都市化に対応してきている動植
物も存在するという視点に立ち、検討を加え
ることが必要である。
4
計画地内で、生態系の上位に位置するチョ
生物環
ウゲンボウも確認されていることから、工事
境につ
による影響において生態系を配慮項目とし
いて
て選定し、現地における生態系の概略を把握
したうえで、必要に応じた配慮措置を検討す
ること。
生物環境の「注目すべき種」の確認文献に、 生物環境の「注目すべき種」の確認文献に、
『太田市自然環境実態調査報告書』を加え、 『太田市自然環境実態調査報告書』を加え、
できるだけ太田市の現状に近い状況を把握
注目すべき動物種、植物種の状況を記載しま
すること。
した。
フォトモンタージュは近景景観についても
養護学校や福祉施設に隣接して、相当規模
の構造物が建設される計画であるため、緩衝 作成しました。また、フォトモンタージュで
緑地での圧迫感の低減、特に北側の緩衝地帯 は、特に北側への配慮がご理解いただけるよ
う作成しました。
についての十分な配慮が必要であると考え
る。そのため、準備書では、遠景・中景だけ
でなく、近傍の景観のフォトモンタージュも
作成し、予測・評価を行うこと。
5
事業計画の特性を踏まえたうえで、調査目的
文化財については、計画地周辺の概況を把
人と自
握するという目的に沿って、地域の歴史的背 に沿った記載に改めました。
然との
景を適切に踏まえたうえで記載すること。
ふれあ
いにつ
いて
計画地は、文化財保護法(昭和25年法律
第214号)第95条第1項の規定による周
知の埋蔵文化財包蔵地であるため、埋蔵文化
財の取扱いについては、太田市教育委員会と
協議したうえで、適切に対応すること。
- 7 -
本事業について、太田市教育委員会文化財
課との協議において、文化財保護法第 94 条の
届出を行うこととされています。万一、工事
中に埋蔵文化財が発見された場合には、改め
て太田市教育委員会文化財課と協議し、必要
に応じて適切に対応するよう検討します。
区分
6
その他
知事意見と事業者の見解(3/3)
知事の意見
事業者の見解
計画施設は太田市外三町広域清掃組合が建
施設整備後に予定される既存施設の解体
撤去計画については、現時点では未定である 設を計画しているものであり、既存施設につ
として、今回の環境影響評価に含まれていな いては太田市が建設・運営しており、その財
産所有権は太田市のものとなっております。
いが、将来に向けた環境保全という観点か
したがって、既存施設の撤去は太田市にて
ら、施設整備と同じように周辺施設等に十分
行うことが想定されますが、その時期、計画、
配慮して実施する必要がある。
跡地利用も含め現段階では未定です。
太田市が将来的に既存施設を撤去する場合
にあっては、本計画と同様に養護学校、とう
もうさわの寮などに対する騒音、振動等につ
いて配慮されるなど、環境保全に留意した工
事計画となります。また、既存施設における
アスベスト使用の有無、付着物、堆積物に含
まれるダイオキシン類について事前に調査を
行い、
「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対
策マニュアル」(2014.6 環境省)、「廃棄物焼
却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露
防止対策について」(平成 13 年 4 月 25 日 基
発第 401 号の 2)などに基づき適切な対策を講
じるものとなり、周辺住民への説明もあわせ
て行われるものとみられます。
地域の概況を示すために引用している既
太田市内における悪臭に係る苦情件数を方
存資料データに関して、可能な限り、数値の 法書(p.3-11)に示しましたが、太田市環境政
みでなく具体的事例を加えるなど、本事業計 策課に確認しましたところ、個別あるいは業
画における環境配慮の方向性との関連を持
種ごと等に区分したデータ整理、公表は行っ
たせた記載となるよう努めること。
ていないとのことでありました。
また、既存施設の稼働に関し、過去において、
洗車設備から発生する悪臭について、通行人
からのご指摘がありました。
事業計画につきまして、現在、施設整備基本
計画に取り組んでいます。ここでは、これま
での事例、他都市での類似施設における苦情
状況を踏まえ、施設からの悪臭漏洩対策を検
討しています。
既存施設における排出ガス測定結果など施
今回の事業計画は、ほぼ同じ場所に同規模
の施設を更新するものであるが、既存施設が 設の稼働に関するデータ、周辺における環境
長年稼働しており、環境影響評価の参考とな 調査結果等を収集・整理し、準備書にとりま
とめ、活用するよう努めます。
るデータが多く蓄積されていることが考え
られる。準備書作成にあたっては、これらの
データを積極的に活用することを検討する
こと。
- 8 -
第4章
環境影響評価項目の選定
1.環境影響要因の抽出
対象事業の実施に伴う、工事、存在及び供用による環境影響要因は、事業特性及び地域特性から、下表
に示すものが考えられます。
環境要因の抽出
環境影響要因
工事による影響
存在による影響
供用による影響
選定
選定理由又は選定しなかった根拠
資材等の運搬
○
計画地周辺において資材等の運搬に用いる車両の走行による
影響が想定されるため、環境影響要因として選定する。
重機の稼動
○
計画地において重機が稼動し、計画地周辺への影響が想定さ
れるため、環境影響要因として選定する。
土工=切土・盛土・発破・掘削等
(重機の稼動を除く)
○
計画地において掘削を主体とする土工を行い、計画地周辺へ
の影響が想定されるため、環境影響要因として選定する。
コンクリート工事
(重機の稼動を除く)
×
計画地で行う工事は土工及び建築工事が主体であり、大規模
なコンクリート工事は行わないことから、環境影響要因とし
て選定しない。
建築物等の建設
(重機の稼動を除く)
○
建築物等の建設による計画地周辺への影響が想定されるた
め、環境影響要因として選定する。
改変後の地形
×
計画地では大規模な地形の改変を行わないことから、環境影
響要因として選定しない。
樹木伐採後の状態
×
計画地では大規模な樹木伐採を行わないことから、環境影響
要因として選定しない。
改変後の河川・湖沼
×
本事業計画において、河川・湖沼の改変を行わないことから、
環境影響要因として選定しない。
工作物の出現
(建築物・道路・植栽地等)
○
建築物等の出現による計画地周辺への影響が想定されるた
め、環境影響要因として選定する。
焼却施設の稼働
○
焼却施設の稼働(廃棄物の焼却)に伴い、計画地周辺への影
響が想定されるため、環境影響要因として選定する。
自動車交通の発生
○
ごみ収集範囲の拡大により、計画地に出入りする廃棄物運搬
車両台数の増加、走行ルートの変化により、計画地周辺への
影響が想定されるため、環境影響要因として選定する。
人の入り込み利用
×
計画地の土地利用による人の入り込み利用は現状と同様であ
るため、環境影響要因として選定しない。
排水の発生
×
計画施設では、ごみピット排水、プラント排水は処理後、生
活排水とともに下水道放流とすることから、環境影響要因と
して選定しない。
有害物質の使用
×
計画施設では有害物質を使用するが、各種法令等の規定によ
り適切に管理するため、環境影響要因として選定しない。
農薬・肥料の使用
×
計画施設では、農薬・肥料の使用は想定されないため、環境
影響要因として選定しない。
- 9 -
2.環境影響評価項目の選定
対象事業における環境影響評価項目は、前項で抽出した環境影響要因に対して、事業特性及び地域特性
等から環境影響の内容及び程度について検討し選定を行いました。
環境影響評価項目の選定結果
○
○
建
重築
機物
の等
稼の
動建
を設
除
く
)
細区分
大気環境 大気質
悪臭
騒音・振動
水環境
水質
水生生物
水循環
地盤環境 土壌環境
地盤沈下
地形・地質
生物環境 植物
動物
生態系
景観
二酸化硫黄(SO 2)
二酸化窒素(NO 2)
一酸化炭素(CO)
浮遊粒子状物質(SPM)
粉じん
有害物質
臭気指数
特定悪臭物質
騒音
低周波音
振動
水質(河川) 生物化学的酸素要求量(BOD)
浮遊物質量(SS)
全窒素(T-N),全リン(T-P)
水素イオン濃度(pH)
有害物質
地下水汚染
底質
水生生物
水辺生物
水象
地下水
水辺環境
土壌汚染物質
地盤沈下
現況地形
注目地形
植物相及び注目すべき種
植生及び注目すべき群落
動物相及び注目すべき種
注目すべき生息環境
地域を特徴づける生態系
景観資源
主要な眺望地点
主要な眺望
触れ合い活動の場
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
※
自然との触れ合
いの場
指定文化財及び埋蔵文化財
文化財
廃棄物
環境への 廃棄物等
○
○
負荷
水使用
温室効果ガス
○
○
二酸化炭素(CO 2)
フロン等
オゾン層破壊物質
等
その他
その他の生活環境 光害
放射性物質
一般環境中の放射性物質
工事による影響:影響が工事中のみに限定される一過性の影響(工作物の撤去又は廃棄を含む。)
工事による影響であっても永続的な影響は存在による影響に含める。
存在による影響:自然の改変、工作物の存在等物理的な整備によって生じる永続的影響。
供用による影響:整備後に繰り広げられる人間活動によって生じる影響。
項目選定の結果の表示方法例:○環境影響評価項目として選定
◇群馬県環境影響評価条例技術指針に規定されていないが、自主的に
環境影響評価項目として選定
※配慮項目
- 10 -
存在によ 供用による
る影響
影響
自
焼
工
動
却
建作
車
施
築物
交
設
物の
通
の
・出
の
稼
道現
発
働
路
生
・
植
栽
地
等
)
○
土
重工
機
の切
稼土
動 ・
を盛
除土
く ・
発
破
・
掘
削
等
)
○
環境要素の区分
(
重
機
の
稼
動
=
細区分
資
材
等
の
運
搬
(
工事による影響
(
影響要因の区分
○
○
※
○
◇
○
No.5
由良町寺家区民広場
蛇川
●
●
No.9
県道鳥山・竜舞線
稲荷神社
●
●
●
No.6
市道1級26号線
県道 鳥山・竜舞線
●
No.1
計画地
No.2
天神公園
●
No.7
県道鳥山・龍舞線
市営新井団地
▲
■
●●
●
●
●
No.4
西新町1号公園
●
●
●
No.3
西矢島公園
No.8
市道1級30号線
国道354号
国道 407 号
凡例
● :環境大気調査地点
● :沿道大気、道路交通騒音・振動調査地点
N
S=1:25,000
■ :地上気象調査地点(計画地)
▲ :上層気象調査地点(計画地)
0
● :水質調査地点(蛇川)
250
500
● :土壌調査地点
調査位置図(1/3)
:事業関係車両主要走行ルート
- 11 -
1000m
●
特別支援学校
地下水観測井(No.1)
敷地境界(北側)
No.2
●
●
No.1
プラットホーム
入口付近
●
●
敷地境界(西側)
●
●
●
No.3
No.1
●
No.3
●
No.4
●
プラットホーム
出口付近
●
●
No.4
No.2
●
敷地境界(東側)
●
地下水観測井(No.2)
●
計画地周辺民家井戸
凡例
N
:計画地
● :悪臭調査地点
● :環境騒音・振動及び
工場騒音・振動調査地点(敷地境界)
0
● :低周波音調査地点
25
50
● :地下水汚染調査地点
● :地質調査地点
調査位置図(2/3)
- 12 -
100m
●金山城址
)
ード
グロ
クリン
(サイ
蛇川
3.0km範囲
2.0km範囲
●市役所
(12階レストラン)
計画地北近景
1.0km範囲
計画地北●
宝泉行政●
センター
県道 鳥山・竜舞線
●計画地東
● (サイクリングロード)
計画地西●
計画地
●計画地南
(サイクリングロード)
冠稲荷神社●
国道354号
国道 407
号
大泉町
熊谷市
凡例
N
● :景観調査地点
S=1:50,000
0
500
1000
調査位置図(3/3)
- 13 -
2000m
第5章
調査・予測及び評価方法
1.大気質
<調査の概要>
計画地では、地上気象の調査(風向・風速、気温、
湿度、日射量、放射収支量)を年間通じて、上層気象
の調査を4季(各1週間)で行いました。
大気質の調査は、計画地及びその周辺(環境大気5
地点、沿道大気4地点)で行い、二酸化硫黄、二酸化
窒素、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質等を測定しま
した。周辺の環境大気調査地点では地上気象(風向・
風速)調査についても併せて行いました。
(%) N
50
NNW
NNE
40
NW
NE
30
WNW
ENE
20
10
W
0
0
E
1
WSW
1)調査の結果
(1)地上気象
No.1 計画地における年間(平成 27 年4月~平成
28 年3月)の平均風速は 2.0m/s となっていまし
た。風向は、西南西の風が多い傾向となっていま
した。
ESE
2
3
SW
SE
4
SSW
SSE
S5
(m/s)
Calm:10.8%
平均風速(m/s)
平均風速:2.0m/s
出現率(%)
注)calm は静穏(風速 0.4m/秒以下)を示す。
風向・風速調査結果(No.1 計画地)
(2)上層気象
上層気象調査では、主として逆転層の出現状況を把握しました。
接地逆転は、春季と冬季に多くみられました。
逆転層出現率
夏季
秋季
調査頻度
56
56
56
頻度
19
8
11
接地逆転
率(%)
33.9
14.3
19.6
頻度
9
8
10
上空逆転
率(%)
16.1
14.3
17.9
注:接地逆転にはその崩壊に伴う逆転を含む。
区分
高度
(m)
春季
高度
(m)
気温(℃)
冬季
年間
56
224
18
56
32.1
25.0
3
30
5.4
13.4
上層気象調査
高度
(m)
気温(℃)
1000
1000
1000
900
900
900
800
800
800
700
700
700
600
600
600
500
500
500
400
400
400
300
300
300
200
200
200
100
100
100
0
-10
0
10
20
平成28年2月26日 6:00
(接地逆転)
30
0
-10
0
10
20
平成28年2月26日 7:00
(接地逆転)
30
気温(℃)
0
-10
0
20
平成28年2月26日 8:00
(左記接地逆転の崩壊)
上層気象調査結果の例(接地逆転層が崩壊する過程)
- 14 -
10
30
(3)大気質
調査の結果、全ての測定項目(二酸化硫黄、二酸化窒素、浮
遊粒子状物質、微小粒子状物質、降下ばいじん、塩化水素及び
ダイオキシン類)について、全地点において環境基準または目
標値を下回っていました。
大気質調査
二酸化硫黄調査結果
項目
環境基準値を
上回った日数
又は時間数
時間
日
期間平均値
1時間値の
最高値
日平均値
の最高値
ppm
ppm
ppm
No.1 計画地
0.004
0.014
0.006
0
0
No.2 天神公園
0.002
0.011
0.005
0
0
No.3 西矢島公園
0.003
0.011
0.006
0
0
No.4 西新町1号公園
0.003
0.011
0.006
0
0
No.5 由良町寺家区民広場
0.003
0.012
0.005
0
0
調査地点
環境大気
環境基準:1時間値の1日平均値が 0.04ppm 以下であり、かつ、1時間値が 0.1ppm 以下であること
二酸化窒素調査結果
項目
期間平均値
1時間値の
最高値
日平均値
の最高値
環境基準値を
上回った日数
ppm
ppm
ppm
日
No.1 計画地
0.011
0.038
0.021
0
No.2 天神公園
0.012
0.039
0.022
0
No.3 西矢島公園
0.012
0.037
0.021
0
No.4 西新町1号公園
0.012
0.040
0.022
0
No.5 由良町寺家区民広場
0.011
0.043
0.021
0
No.6 市道 1 級 26 号線
0.013
0.038
0.025
0
No.7 県道鳥山・竜舞線 市営新井団地
0.015
0.037
0.026
0
No.8 市道 1 級 30 号線
0.013
0.039
0.023
0
No.9 県道鳥山・竜舞線 稲荷神社
0.012
0.035
0.024
0
調査地点
環境大気
沿道大気
環境基準:1時間値の1日平均値が 0.04ppm から 0.06ppm までのゾーン内又はそれ以下であること
- 15 -
浮遊粒子状物質調査結果
項目
環境基準値を
上回った日数
又は時間数
期間平均値
1時間値の
最高値
日平均値
の最高値
mg/m3
mg/m3
mg/m3
時間
日
No.1 計画地
0.018
0.098
0.040
0
0
No.2 天神公園
0.018
0.128
0.055
0
0
No.3 西矢島公園
0.018
0.101
0.040
0
0
No.4 西新町1号公園
0.017
0.087
0.042
0
0
No.5 由良町寺家区民広場
0.018
0.092
0.043
0
0
No.6 市道 1 級 26 号線
0.017
0.118
0.045
0
0
No.7 県道鳥山・竜舞線 市営新井団地
0.020
0.120
0.041
0
0
No.8 市道 1 級 30 号線
0.017
0.083
0.037
0
0
0.018
0.084
0.042
0
0
調査地点
環境大気
沿道大気
No.9 県道鳥山・竜舞線 稲荷神社
3
3
環境基準:1時間値の1日平均値が 0.10mg/m 以下であり、かつ、1時間値が 0.20mg/m 以下であること
微小粒子状物質調査結果
項目
調査地点
環境大気
No.1 計画地
年間平均値が環境
期間
平均値
1時間値
の最高値
日平均値
の最高値
μg/m3
μg/m3
μg/m3
有無
日
12.5
49
24.2
無
0
基準値を上回った
ことの有無
環境基準値を
上回った日数
No.7 県道鳥山・竜舞線
14.1
49
29.3
無
市営新井団地
3
3
環境基準:1年平均値が 15μg/m 以下であり、かつ、日平均値が 35μg/m 以下であること
0
沿道大気
降下ばいじん調査結果
項目
調査地点
環境大気
No.1 計画地
調査結果範囲
調査結果が目標値
を上回った期間数
目標値注
t/km2/月
期間
t/km2/月
1.6 ~ 4.5
0
10 以下
注:「面整備事業環境影響評価技術マニュアル」(平成 11 年 11 月、建設省都市
局都市計画課監修)に示されている参考値
塩化水素及びダイオキシン類調査結果
塩化水素
項目
(ppm)
期間最大値
調査地点
ダイオキシン類
(pg-TEQ/m3)
期間平均値
環境大気
No.1 計画地
<0.002
0.037
No.2 天神公園
<0.002
0.047
No.3 西矢島公園
<0.002
0.052
No.4 西新町1号公園
<0.002
0.063
No.5 由良町寺家区民広場
<0.002
0.059
目標値・環境基準
0.02
注1
注:1)目標値、環境庁大気保全局長通達(昭和 52 年環大規第 136 号)
2)環境基準、年間平均値が 0.6pg-TEQ/m3 以下であること
- 16 -
0.6
注2
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 資材等の運搬
資材等の運搬について、二酸化窒素、浮遊粒子状物質を指標として予測した結果、いずれの項目ともに
環境保全目標値を下回りました。
事業の実施にあたっては、資材等運搬車両の搬入時間帯、搬入ルートの分散化、アイドリングストップ、
洗車の実施などにより大気質への負荷を低減させることとします。
大気質の予測・評価 (資材等の運搬)
日 平 均
予測濃度
区分
項目
単位
北東向き
車線側
道路端
No.6
市道1級26号線 南西向き
車線側
道路端
東向き
車線側
No.7
道路端
県道鳥山・竜
舞線 市営新
西向き
井団地
車線側
道路端
北向き
車線側
道路端
No.8
市道1級30号線 南向き
車線側
道路端
南東向き
車線側
No.9
道路端
県道鳥山・竜
舞線 稲荷神 北西向き
社
車線側
道路端
二酸化窒素
ppm
浮遊粒子状物質
mg/m 3
二酸化窒素
ppm
浮遊粒子状物質
mg/m 3
二酸化窒素
ppm
浮遊粒子状物質
mg/m 3
二酸化窒素
ppm
浮遊粒子状物質
mg/m
二酸化窒素
ppm
環境保全目標
0.029 二酸化窒素
0.033 日平均値:0.04~0.06ppmの
0.028 ゾーン内又はそれ以下
0.032
0.032 浮遊粒子状物質
0.039 日平均値:0.10mg/m 3 以下
0.032
3
0.039
0.029
3
浮遊粒子状物質
mg/m
二酸化窒素
ppm
0.029
浮遊粒子状物質
mg/m 3
0.032
二酸化窒素
ppm
0.027
浮遊粒子状物質
mg/m 3
0.034
二酸化窒素
ppm
0.026
浮遊粒子状物質
mg/m 3
0.034
0.032
②
重機の稼動
重機の稼動について、二酸化窒素、浮遊粒子状物質を指標として予測した結果、いずれの項目ともに環
境保全目標値を下回りました。
事業の実施にあたっては、重機は極力排ガス対策型の重機を使用し、またアイドリングストップを図る
ように運転手への指導を徹底するなどにより大気質への負荷を低減させることとします。
大気質の予測・評価 (重機の稼動)
日 平 均
予測濃度
区 分
最大着地濃度出現地点
二酸化窒素
(ppm)
0.046
3
0.053
二酸化窒素:
日平均値:0.04~0.06ppmの
ゾーン内又はそれ以下
(ppm)
0.037
浮遊粒子状物質:
3
(mg/ m )
0.051
日平均値:0.10mg/m 3 以下
(ppm)
0.046
3
(mg/ m )
0.053
(ppm)
0.034
3
0.050
浮遊粒子状物質
(mg/ m )
群馬県立太田高等特別支援学校
二酸化窒素
浮遊粒子状物質
とうもうさわの寮
二酸化窒素
浮遊粒子状物質
西側民家
二酸化窒素
浮遊粒子状物質
環境保全目標
(mg/ m )
- 17 -
③ 土工事による粉じんの影響
降下ばいじんについて予測した結果、近隣施設、近隣住居では 0.40~7.8t/km2/月と予測され、環境保
全目標値(10t/km2/月)を下回るものでした。
工事の実施にあたっては仮囲いを設置し、掘削土壌を仮置きする場合にあっては、シート等を被覆する
ことにより粉じんの発生を防止します。また、散水などの粉じんの飛散防止を行い、粉じんの発生を防止
する計画であることから、土工事等による粉じんの影響は低減されるものと考えます。
大気質の予測・評価 (土工事による粉じんの影響)
単位:t/km2/月
予測地点
春季
夏季
秋季
冬季
最大値
群馬県立太田高等特別支援学校
0.86
0.92
0.65
0.48
0.92
とうもうさわの寮
5.1
5.0
5.5
7.8
7.8
西側民家
0.59
0.83
0.58
0.40
0.83
環境保全目標
10
(1)供用による影響
① 焼却施設の稼働
年平均濃度を予測した結果、最大着地濃度出現地点は計画施設の西約680mに出現しますが、この地点に
おいても、いずれの項目ともに環境保全目標値を下回りました。
事業の実施にあたっては、計画施設からの排出ガスは、大気汚染防止法等で規制されている排出基準を
踏まえた計画施設の基準値を設定し遵守します。また、排出ガス中の窒素酸化物や燃焼室ガス温度などの
連続測定装置を設置し適切な運転管理を行うなどの大気汚染防止対策を実施することにより大気質への
負荷を低減させることから、環境保全目標は達成されるものと考えられます。
大気質の予測・評価 (焼却施設の稼働:年平均濃度)
年平均
予測濃度
区 分
日平均
予測濃度
環境保全目標
最大着地濃度出現地点
二酸化硫黄(SO 2 )
(ppm)
0.003
二酸化窒素(NO 2 )
(ppm)
0.012
0.006 二酸化硫黄
0.028 日平均値:0.04ppm以下
浮遊粒子状物質(SPM)
(mg/ m3)
0.018
ダイオキシン類
(pg-TEQ/ m3)
0.052
二酸化硫黄(SO 2 )
(ppm)
0.002
二酸化窒素(NO 2 )
(ppm)
0.012
二酸化窒素
0.004 日平均値:0.04~0.06ppmの
0.027 ゾーン内又はそれ以下
3
0.018
0.049
0.049
-
No.2 天神公園
浮遊粒子状物質(SPM)
ダイオキシン類
(mg/ m )
3
(pg-TEQ/ m )
0.047
-
浮遊粒子状物質
日平均値:0.10mg/m 3 以下
No.3 西矢島公園
二酸化硫黄(SO 2 )
(ppm)
0.003
二酸化窒素(NO 2 )
(ppm)
0.013
0.030
浮遊粒子状物質(SPM)
(mg/ m3)
0.018
0.049 ダイオキシン類
ダイオキシン類
(pg-TEQ/ m3)
0.052
(ppm)
0.003
0.006
年平均値:0.6pg-TEQ/m 3 以下
-
No.4 西新町1号公園
二酸化硫黄(SO 2 )
0.006
二酸化窒素(NO 2 )
(ppm)
0.013
0.029
浮遊粒子状物質(SPM)
(mg/ m3)
0.017
0.047
ダイオキシン類
(pg-TEQ/ m3)
0.063
-
No.5 由良町寺家区民広場
(ppm)
0.003
0.006
二酸化硫黄(SO 2 )
二酸化窒素(NO 2 )
(ppm)
0.012
0.028
浮遊粒子状物質(SPM)
0.018
0.049
(mg/ m3)
0.059
-
ダイオキシン類
(pg-TEQ/ m3)
注:日平均予測濃度:年平均予測濃度から回帰式を用いて換算した値。なお、ダイオキシン類
については、環境保全目標が年平均値であるため換算しない。
- 18 -
また、1時間値を予測した結果、逆転層発生時、ダウンウオッシュ・ダウンドラフト時も含めて、いず
れの項目ともに環境保全目標値を下回りました。
大気質の予測・評価 (焼却施設の稼働:1 時間値の高濃度)
条 件
1時間値の
予測濃度
対象物質
一般的な
気象条件下
二酸化硫黄(ppm)
0.019
1時間値0.1以下
0.051
1時間値0.1以下
浮遊粒子状物質(mg/m )
0.130
1時間値0.2以下
塩化水素(ppm)
0.010
1時間値0.02以下
二酸化硫黄(ppm)
0.023
1時間値0.1以下
0.058
1時間値0.1以下
浮遊粒子状物質(mg/m )
0.131
1時間値0.2以下
塩化水素(ppm)
0.017
1時間値0.02以下
二酸化硫黄(ppm)
0.016
1時間値0.1以下
0.046
1時間値0.1以下
浮遊粒子状物質(mg/m )
0.129
1時間値0.2以下
塩化水素(ppm)
0.005
1時間値0.02以下
二酸化窒素(ppm)
3
逆転層
発生時
二酸化窒素(ppm)
3
ダウンウオッシュ・
ダウンドラフト時
環境保全目標
二酸化窒素(ppm)
3
計画施設と現有施設の排出負荷量を比較すると、現況の排出負荷量に対し将来は硫黄酸化物 25.9%、
ばいじん-12.8%、窒素酸化物 42.4%、塩化水素 42.4%、ダイオキシン類 91.4%の削減がされるものと
考えられます。
大気質の予測・評価 (焼却施設の稼働:計画施設と現有施設の排出負荷量の比較)
現有施設
項 目
3号炉
4号炉
計
削減率
(%)
計画施設
(m3N/日)
80
51
58
108
25.9
(g/日)
27
7
16
24
-12.8
窒素酸化物
(m3N/日)
134
109
123
232
42.4
塩化水素
(m3N/日)
134
109
123
232
42.4
(mg-TEQ/日)
134
725
823
1,548
91.4
硫黄酸化物
ばいじん
ダイオキシン類
- 19 -
②
自動車交通の発生
廃棄物運搬車両による自動車交通の発生について、二酸化窒素、浮遊粒子状物質を指標として予測した
結果、いずれの項目ともに環境保全目標値を下回りました。
事業の実施にあたっては、廃棄物運搬車両の搬入ルートの分散化、アイドリングストップ、低公害車の
積極的導入など、大気汚染を低減させることから、廃棄物運搬車両の走行による大気質への影響は低減さ
れるものと考えます。
大気質の予測・評価 (自動車交通の発生)
区分
項目
単位
北東向き
車線側
道路端
No.6
市道1級26号線 南西向き
車線側
道路端
東向き
車線側
No.7
道路端
県道鳥山・竜
舞線 市営新
西向き
井団地
車線側
道路端
北向き
車線側
道路端
No.8
市道1級30号線 南向き
車線側
道路端
南東向き
車線側
No.9
道路端
県道鳥山・竜
舞線 稲荷神 北西向き
社
車線側
道路端
二酸化窒素
ppm
浮遊粒子状物質
mg/m 3
二酸化窒素
ppm
浮遊粒子状物質
mg/m 3
二酸化窒素
ppm
浮遊粒子状物質
mg/m
二酸化窒素
ppm
日 平 均
予測濃度
環境保全目標
0.028 二酸化窒素
0.032 日平均値:0.04~0.06ppmの
0.028 ゾーン内又はそれ以下
0.032
0.031 浮遊粒子状物質
3
0.039 日平均値:0.10mg/m 3 以下
0.031
3
浮遊粒子状物質
mg/m
二酸化窒素
ppm
0.028
浮遊粒子状物質
mg/m 3
0.032
二酸化窒素
ppm
0.028
浮遊粒子状物質
mg/m 3
0.032
二酸化窒素
ppm
0.026
浮遊粒子状物質
mg/m 3
0.034
二酸化窒素
ppm
0.026
浮遊粒子状物質
mg/m 3
0.034
- 20 -
0.039
2.悪臭
<調査の概要>
悪臭の現況の特性を把握するため、計画地(現有施設の周囲)に
おいて、調査時に風上、風下となる地点で夏季に現地調査を行いま
した。
1)調査の結果
調査の結果、風下の地点ではごくわずかに臭気が感じられる
程度であり、すべての調査(夏季2回)で風上、風下の2地点
ともに敷地境界における規制基準を満足していました。
悪臭調査
2)予測・評価
(1)供用による影響
① 煙突排ガスによる影響
施設の煙突からの排出ガスの悪臭の予測結果では、拡散効果の低い気象条件であっても臭気の最大着地
濃度は煙突より風下 545mで臭気指数<10 と予測され、環境保全目標(臭気指数 15)を下回るものでした。
なお、煙突排ガスでの臭気要因として、硫黄酸化物、窒素酸化物、塩化水素などの無機ガスがあげられ
ますが、法規制値より厳しい自主基準値を設定し、排出濃度を低下させる計画であり、これに応じて排出
口での臭気指数は低減されるものと考えます。
② 施設からの悪臭漏洩による影響
施設からの悪臭漏洩による影響を軽減するため、ごみピットから発生する臭気を燃焼空気として利用す
るなどの環境保全措置の実施により、計画地周辺の住民に対し、施設から漏洩する悪臭の影響はないもの
と予測されます。
③ 休炉時の影響
環境保全措置として、休炉時には、ごみピットの臭気が漏洩しないよう脱臭装置に吸引・処理し、大気
へ放出するものとします。このような環境保全措置の実施により、計画地周辺の住民に対し、施設から漏
洩する悪臭の影響はないものと予測されます。
- 21 -
3.騒音
<調査の概要>
計画地(現有施設)及びその周辺地域で、騒音レベル及び交通量の現
況の特性を把握するため、計画地(現有施設)敷地境界では環境騒音・
工場騒音を、周辺地域(事業関係車両主要走行ルート)では道路交通騒
音等の現地調査を行いました。
平日
1)調査の結果
計画地(現有施設)での調査の結果、敷地境界(北側)について、
平日の全ての時間区分及び休日の朝と夜間の時間区分において規
制基準を上回っていました。規制基準を上回っていた要因としては、
調査地点付近では施設からの騒音は感じられないため、施設敷地内
または敷地外の調査地点付近を走行している車両の騒音の影響が
考えられます。なお、敷地境界(北側)を除く 2 地点については、
騒音(振動)調査
平日・休日ともにいずれの時間区分においても規制基準を満足して
いました。
なお、環境基準との比較については、敷地境界 3 地点について、平日・休日ともにいずれの時間区分に
おいても基準を満足していました。
工場騒音調査結果
単位:dB
備考
時間率騒音レベル
調査地点
時間区分
(L5)
規制基準
類 型
朝
48
×
45
昼間
54
×
50
夕
47
×
45
計画地(現有施設)
夜間
43
×
40
朝
48
×
45
敷地境界(北側)
昼間
48
○
50
夕
44
○
45
夜間
43
×
40
朝
48
○
50
昼間
54
○
55
夕
45
○
50
計画地(現有施設)
夜間
44
○
45
第 2 種区域
朝
45
○
50
敷地境界(東側)
昼間
45
○
55
夕
42
○
50
夜間
42
○
45
朝
50
○
50
昼間
55
○
55
夕
48
○
50
計画地(現有施設)
夜間
44
○
45
朝
48
○
50
敷地境界(西側)
昼間
49
○
55
夕
42
○
50
夜間
41
○
45
注:1)時間区分の朝は 6 時~8 時、昼間は 8 時~18 時、夕は 18 時~21 時、夜間は 21 時~6 時を示す。
注:2)時間率騒音レベル(L5):90%レンジの上端値
注:3)計画地(現有施設)敷地境界(北側)における規制基準の値は、第 2 種区域の基準値から
5 デシベル減じた値である。
休日
平日
休日
平日
休日
- 22 -
道路交通騒音調査の結果、No.6(平日の昼間)及び No.9(平日の夜間)において、環境基準を上回っ
ていました。環境基準を上回っていた要因としては、当該時間帯における自動車交通量が多かったことが
考えられます。また、No.8 においても環境基準を上回っていた時間区分がありますが、これは調査地点
付近の道路舗装の劣化が進んでいるため、騒音レベルが高くなったと考えられます。
なお、要請限度との比較については、平日・休日ともにいずれの時間区分においても、全ての地点で基
準を満足していました。
交通騒音調査結果(環境基準との比較)
単位:dB
調査地点
類
型
66
×
65
夜間
昼間
59
63
○
○
60
65
夜間
57
○
60
昼間
67
○
70
夜間
64
○
65
幹線交通を担う道路
昼間
65
○
70
に近接する空間
夜間
昼間
62
68
○
×
65
65
夜間
61
×
60
昼間
66
×
65
夜間
60
○
60
昼間
67
○
70
夜間
昼間
65
66
×
○
65
70
夜間
62
○
65
休日
平日
休日
平日
休日
No.9
(県道鳥山・竜舞線
稲荷神社)
環境基準
昼間
平日
No.8
(市道 1 級 30 号線)
備考
休日
No.7
(県道鳥山・竜舞線
市営新井団地)
等価騒音レベル
(LAeq)
平日
No.6
(市道 1 級 26 号線)
時間区分
B 地域のうち 2 車線
以上の車線を有する
道路に面する地域
B 地域のうち 2 車線
以上の車線を有する
道路に面する地域
幹線交通を担う道路
に近接する空間
注:1)時間区分の昼間は 6~22 時、夜間は 22 時~翌 6 時を示す。
注:2)等価騒音レベル(LAeq):変動騒音の表し方の一種。騒音レベルが時間と共に変化する場合、
測定時間内でこれと等しい平均二乗音圧を与える連続定常音の騒音レベル。
ある時間内で観測された全ての測定値のパワー平均値と考えてよい。
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 資材等の運搬
予測の結果、No.7 及び No.9 では、環境保全目標(70dB)以下となりました。また、No.6 及び No.8 では、
現況値で環境保全目標(65dB)を上回っていますが、予測値は現況値からの増加が 1.1、1.5dB と小さく、
現況を著しく悪化させるものではありません。
事業の実施にあたっては、資材等運搬車両の搬入時間帯の分散化、搬入ルートの分散化などの対策を講
じることから、資材等運搬車両の騒音による影響は低減されるものと考えます。
騒音の予測・評価(資材等の運搬)
(LAeq)
単位:dB
一般車両
(現況値)
増加量
一般車両+
資材等運搬車両
(予測値)
環境保全目標
No.6 市道 1 級 26 号線
65.7
1.1
66.8
65dB 以下
No.7 県道鳥山・竜舞線 市営新井団地
66.7
0.6
67.3
70dB 以下
No.8 市道 1 級 30 号線
68.2
1.5
69.7
65dB 以下
No.9 県道鳥山・竜舞線 稲荷神社
67.3
0.6
67.9
70dB 以下
予測地点
- 23 -
②
重機の稼動
予測は、重機の稼動が最盛期(発生させる騒音レベルが最も大きくなる時期)となる時期を含む2期に
ついて行いました。
計画地の敷地境界においては 61dB~68dB と予測され、環境保全目標(85dB)以下となっています。近隣
施設、近隣住居では、56dB~61dB と予測され、環境保全目標(55dB)を上回る結果となりましたが、予測
は、騒音レベルが高くなる時期を対象としたもので一時的なものです。建設工事の実施にあたっては、低
騒音型建設機械の使用、建設機械や工事時期の集中を避け、また、仮囲いの設置等の騒音防止対策を実施
することにより、重機の稼動による影響は低減されるものと考えます。
騒音の予測・評価(重機の稼動)(L5)
第1期(解体、撤去、掘削工事)
現況騒音
寄与騒音
工事中の
区分
レベル
レベル
騒音レベル
敷地境界(北側)
54
68
68
敷地境界(東側)
54
63
64
敷地境界(西側)
55
61
62
単位:dB
環境保全目標
85 以下
騒音の予測・評価(重機の稼動)(L5)
第2期(工事の最盛期)
単位:dB
敷地境界(北側)
現況騒音
レベル
54
寄与騒音
レベル
61
工事中の
騒音レベル
62
敷地境界(東側)
54
63
64
敷地境界(西側)
55
59
61
区分
騒音の予測・評価(重機の稼動)(LAeq)
第1期(解体、撤去、掘削工事)
現況騒音
寄与騒音
工事中の
区分
レベル
レベル
騒音レベル
県立太田高等特別支援学校
49
61
61
とうもうさわの寮
50
59
60
西側民家
49
56
57
環境保全目標
85 以下
単位:dB
環境保全目標
55 以下
騒音の予測・評価(重機の稼動)(LAeq)
第2期(工事の最盛期)
単位:dB
県立太田高等特別支援学校
現況騒音
レベル
49
寄与騒音
レベル
59
工事中の
騒音レベル
59
とうもうさわの寮
50
60
60
西側民家
49
55
56
区分
- 24 -
環境保全目標
55 以下
(2)供用による影響
① 焼却施設の稼働
施設の稼働騒音について予測した結果、環境保全目標を上回る場合が見られましたが、寄与騒音レベル
は、<30~39dB と小さく、現況を著しく悪化させるものではないと考えます。
事業の実施にあたっては、騒音発生機器等は屋内に設置し、その設置位置にも配慮します。また、敷地
内道路(北側)は、屋内に設けるとともに、敷地の北側、東側には緩衝緑地(詳細は緑化計画 p4 参照)
を設けることなどにより焼却施設稼働の騒音による影響は低減されるものと考えます。
騒音の予測・評価(焼却施設の稼働)(L5)
単位:dB
予測地点
時間区分
敷地境界(北側)
敷地境界(東側)
敷地境界(西側)
朝
昼間
夕
夜間
朝
昼間
夕
夜間
朝
昼間
夕
夜間
現況騒音
レベル
48
48
44
43
45
45
42
42
48
49
42
41
寄与騒音
レベル
<30
39
<30
<30
39
39
39
39
30
32
30
30
稼働時の
騒音レベル
48
49
44
43
46
46
44
44
48
49
42
41
環境保全目標
45
50
45
40
50
55
50
45
50
55
50
45
注:1)昼間:プラットホーム出入り口が開放された状態で稼働しているものとした。
2)その他の時間帯:プラットホーム出入り口が閉鎖された状態で稼働しているものとした。
3)騒音レベルの計算にあたっては「<30」を「30」とした。
騒音の予測・評価(焼却施設の稼働)(LAeq)
単位:dB
予測地点
昼間
現況騒音
レベル
44
寄与騒音
レベル
34
稼働時の
騒音レベル
44
夜間
42
<30
42
40
昼間
42
37
43
55
夜間
42
37
43
45
昼間
44
31
44
55
夜間
39
<30
40
45
時間区分
県立太田高等特別支援学校
とうもうさわの寮
西側民家
環境保全目標
50
注:1)昼間:プラットホーム出入り口が開放された状態で稼働しているものとした。
2)その他の時間帯:プラットホーム出入り口が閉鎖された状態で稼働しているものとした。
3)騒音レベルの計算にあたっては「<30」を「30」とした。
②
自動車交通の発生
予測の結果、No.7 及び No.9 では、環境保全目標(70dB)以下となりました。また、No.6 及び No.8 では、
現況値で環境保全目標(65dB)を上回っていますが、予測値は現況値からの増加が 0.3dB と小さく、現況を
著しく悪化させるものではありません。
事業の実施にあたっては、廃棄物運搬車両の搬入時間帯の分散化、搬入ルートの分散化になど努めるこ
とから、廃棄物運搬車両の騒音による影響は低減されるものと考えます。
騒音の予測・評価(自動車交通の発生)(LAeq)
単位:dB
一般車両
(現況値)
増加量
No.6 市道 1 級 26 号線
65.7
0.3
一般車両+
廃棄物運搬車両
(予測値)
66.0
No.7 県道鳥山・竜舞線 市営新井団地
66.7
0.0
66.7
70dB 以下
No.8 市道 1 級 30 号線
68.2
0.3
68.5
65dB 以下
No.9 県道鳥山・竜舞線 稲荷神社
67.3
0.0
67.3
70dB 以下
予測地点
- 25 -
環境保全目標
65dB 以下
4.低周波音
<調査の概要>
低周波音の現況の特性を把握するため、計画地(現有施設)内の低周
波音の発生源付近において、現地調査を行いました。
1)調査の結果
調査の結果、L50、LGeq 及び LG5 の時間最大値は、平日・休日ともに
参考指標値を満足していました。
低周波音調査
低周波音調査結果
調査地点
測定日
単位:dB
参考指標値
測定項目
時間最大値
L50
87
○
90
LGeq
86
○
92
LG5
91
○
100
L50
85
○
90
LGeq
86
○
92
LG5
87
○
100
平日
計画地(現有施設)
No.1~No.4
休日
注:1)L50 とは、「50%時間率音圧レベル(1-80Hz 平坦特性)」を表す。
注:2)LGeq とは、「等価音圧レベル(G 特性)」を表す。
注:3)LG5 とは、「5%時間率低周波音圧レベル(G 特性)」を表す。
注:4)参考指標値:道路環境影響評価の技術手法(平成 12 年 11 月 (財)道路環境研究所)
注:5)G 特性:1-20Hz の超低周波音の人体感覚を評価するための周波数補正特性
1/3 オクターブバンド周波数毎の測定値については、参照値を上回っているケースが見られました。
ただし、参照値は、固定発生源(ある時間連続的に低周波音を発生する固定された音源)から発生する
低周波音について苦情の申し立てが発生した際に、低周波音によるものかを判断するための目安として示
したものです(「低周波音問題対応の手引き書における参照値の取扱について」 平成 20 年4月 環境省
水・大気環境局 大気生活環境室)。
また、測定条件として、物的苦情に関しては問題となる住居などの建物の屋外で、建物から 1~2m 程度
離れた位置とすること、心身に係る苦情に関しては苦情者の住居などの問題となっている部屋の問題とな
っている位置とし、窓の開閉条件は原則として窓を閉めた条件となっています(「低周波音問題対応の手
引書」 平成 16 年6月 環境省環境管理局大気生活環境室)。本業務では、現有施設の発生源付近におい
て測定しており、測定条件は異なりますが、参考までに示しています。
1/3 オクターブバンド音圧レベル調査結果
調査地点
計画地
(現有施設)
No.1
計画地
(現有施設)
No.2
計画地
(現有施設)
No.3
計画地
(現有施設)
No.4
1/3オクターブ
測定日 バンド周波数
(Hz)
平日
休日
平日
休日
平日
休日
平日
休日
単位:dB
1
1.25
1.6
2
2.5
3.15
4
5
6.3
8
10
12.5
16
20
25
31.5
40
50
63
80
AP(1-80)
84.4
L eq
77.7
77.0
76.4
75.8
73.9
72.8
72.4
71.1
69.4
67.7
72.8
70.5
64.7
62.8
66.0
60.4
63.1
69.6
62.0
56.8
L Geq
34.7
39.5
43.8
47.5
49.8
52.8
56.4
59.1
61.4
63.7
72.8
74.5
72.4
71.8
69.7
56.4
51.1
49.6
34.0
20.8
78.9
L eq
70.3
70.1
69.9
68.0
66.6
65.1
63.5
63.3
62.0
68.2
73.3
64.2
61.2
61.2
70.4
61.1
63.3
64.8
57.3
53.7
79.7
L Geq
27.3
32.6
37.3
39.7
42.5
45.1
47.5
51.3
54.0
64.2
73.3
68.2
68.9
70.2
74.1
57.1
51.3
44.8
29.3
17.7
78.3
L eq
76.3
74.9
74.2
73.1
72.0
71.2
69.5
68.6
67.1
65.8
64.0
62.4
66.2
65.4
67.1
61.8
59.4
62.5
57.8
58.0
82.4
L Geq
33.3
37.4
41.6
44.8
47.9
51.2
53.5
56.6
59.1
61.8
64.0
66.4
73.9
74.4
70.8
57.8
47.4
42.5
29.8
22.0
78.2
84.6
L eq
78.1
77.2
75.7
74.7
73.1
71.7
70.0
68.6
67.3
66.4
66.9
66.8
68.8
67.5
68.3
64.7
65.7
69.8
55.3
57.1
L Geq
35.1
39.7
43.1
46.4
49.0
51.7
54.0
56.6
59.3
62.4
66.9
70.8
76.5
76.5
72.0
60.7
53.7
49.8
27.3
21.1
80.9
L eq
81.2
80.0
78.8
77.9
76.9
76.0
75.0
73.7
72.4
71.1
69.8
76.2
72.8
67.8
73.1
66.1
67.6
68.0
63.6
68.5
87.3
L Geq
38.2
42.5
46.2
49.6
52.8
56.0
59.0
61.7
64.4
67.1
69.8
80.2
80.5
76.8
76.8
62.1
55.6
48.0
35.6
32.5
84.6
L eq
75.1
74.3
73.3
71.8
70.6
69.0
67.9
65.8
64.4
64.8
65.4
69.4
71.3
67.8
71.6
65.5
66.6
67.9
63.5
69.0
82.4
L Geq
32.1
36.8
40.7
43.5
46.5
49.0
51.9
53.8
56.4
60.8
65.4
73.4
79.0
76.8
75.3
61.5
54.6
47.9
35.5
33.0
82.0
L eq
84.1
82.9
82.5
81.4
80.5
79.8
78.6
77.6
76.5
75.4
74.3
72.9
73.5
71.9
75.5
78.9
74.2
71.7
68.6
69.7
91.2
L Geq
41.1
45.4
49.9
53.1
56.4
59.8
62.6
65.6
68.5
71.4
74.3
76.9
81.2
80.9
79.2
74.9
62.2
51.7
40.6
33.7
86.3
L eq
79.3
78.5
78.0
77.1
76.0
74.9
73.9
72.5
71.3
70.9
72.1
68.9
73.2
71.2
75.6
79.2
74.1
72.1
68.6
70.0
87.9
L Geq
36.3
41.0
45.4
48.8
51.9
54.9
57.9
60.5
63.3
66.9
72.1
72.9
80.9
80.2
79.3
75.2
62.1
52.1
40.6
34.0
85.6
-
-
-
-
-
-
-
70
71
72
73
75
77
80
83
87
93
99
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
92
88
83
76
70
64
57
52
47
41
-
物的苦情に関する参照値(L eq )
心身に係る苦情に関する参照値(Leq)
注:1)各測定値は測定期間中の10分間値の最大値を示した。
2)L eq とは、「等価音圧レベル(1-80Hz平坦特性)」を表す。
3)L Geq とは、「等価音圧レベル(G特性)」を表す。
4)参照値:低周波音問題対応の手引書(平成16年6月 環境省)
5)G特性:1-20Hzの超低周波音の人体感覚を評価するための周波数補正特性
6)物的苦情に関する参照値を超えたものは赤 字 、心身に係る苦情に関する参照値を超えたものは青 字 で示した。
- 26 -
2)予測・評価
(1)供用による影響
① 焼却施設の稼働
計画施設では廃熱ボイラ方式による発電を行うため、蒸気タービン、発電機、復水器等の現有施設に設
置されていない設備が新たに設けられることとなりますが、現段階でこれらの機器から発生する低周波音
レベルを設定し、定量的予測を行うことは困難であるため、環境保全のための措置を講じることとし、事
後調査を実施します。
環境保全の措置として、低周波音発生機器等は可能な限り屋内に設置し、その設置位置にも配慮します。
また、日常点検等の実施により、設備の作動を良好な状態に保つとともに、必要に応じて消音器の設置や
回転数の制御を行うなど講じます。また、他の焼却施設における低周波音に係る苦情と対応事例を参照し、
近隣地域住民への対応は丁寧、かつ慎重に行っていくことから、焼却施設稼働の低周波音による影響は低
減されるものと考えます。
- 27 -
5.振動
<調査の概要>
計画地(現有施設)及びその周辺地域で、振動レベルの現況の特性を把握するため、計画地(現有施設)敷
地境界で環境振動・工場振動を、周辺地域(事業関係車両主要走行ルート)で道路交通振動の現地調査を行い
ました。
1)調査の結果
計画地(現有施設)での調査の結果、敷地境界 3 地点について、平日・休日ともにいずれの時間区分に
おいても規制基準を満足していました。
環境振動・工場振動調査結果(L10)
単位:dB
項目
平日
休日
計画地(現有施設)
敷地境界(北側)
平日
休日
計画地(現有施設)
敷地境界(東側)
平日
休日
計画地(現有施設)
敷地境界(西側)
時間
区分
振動レベル
備考
規制基準
昼間
33
○
60
夜間
<30
○
50
昼間
夜間
<30
<30
○
○
60
50
昼間
33
○
65
夜間
<30
○
55
昼間
<30
○
65
夜間
<30
○
55
昼間
夜間
35
30
○
○
65
55
昼間
<30
○
65
類
型
第1種区域
夜間
<30
○
55
注:1)時間率振動レベルの各観測時間値及び平均値は、算術平均値である。
なお、時間区分の全ての時間で「<30」の場合は「<30」とし、一部の時間帯が「<30」の場合は
「<30」を 30dB として算出した。
注:2)測定下限値(30dB)未満の値については「<30」と示す。
注:3)時間区分の昼間は 8~19 時、夜間は 19 時~翌 8 時を示す。
注:4)振動レベル(L10):80%レンジの上端値
注:5)計画地(現有施設)敷地境界(北側)における規制基準の値は、第1種区域の基準値から
5 デシベル減じた値である。
- 28 -
道路交通振動の調査の結果、全ての地点について、いずれの時間区分においても要請限度を満足してお
り、また、人が日常生活において振動を感じる程度(閾値)55dB を下回る結果となっていました。
道路交通振動調査結果(L10)
単位:dB
項目
平日
平日
休日
No.7
(県道鳥山・竜舞線
市営新井団地)
休日
No.6
(市道 1 級 26 号線)
時間
区分
平日
平日
休日
No.9
(県道鳥山・竜舞線
稲荷神社)
休日
No.8
(市道 1 級 30 号線)
備考
振動レベル
昼間
50
要請限度
○
65
夜間
37
○
60
昼間
45
○
65
夜間
34
○
60
昼間
50
○
65
夜間
昼間
46
45
○
○
60
65
夜間
41
○
60
昼間
42
○
65
夜間
34
○
60
昼間
38
○
65
夜間
昼間
32
41
○
○
60
70
夜間
37
○
65
昼間
35
○
70
類
型
第1種区域
第2種区域
夜間
32
○
65
注:1)時間率振動レベルの各観測時間値及び平均値は、算術平均値である。
なお、時間区分の全ての時間で「<30」の場合は「<30」とし、一部の時間帯が「<30」の場合は
「<30」を 30dB として算出した。
注:2)測定下限値(30dB)未満の値については「<30」と示す。
注:3)時間区分の昼間は 8~19 時、夜間は 19 時~翌 8 時を示す。
注:4)振動レベル(L10):80%レンジの上端値
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 資材等の運搬
各地点ともに環境保全目標を下回り、大部分の人が振動を感知するレベル(55dB)を下回っていることか
ら、周辺住民の日常生活に支障を生じさせない程度です。
事業の実施にあたっては、資材等運搬車両の搬入時間帯の分散化、搬入ルートの分散化に努めることか
ら、資材等運搬車両の振動による影響は低減されるものと考えます。
振動の予測・評価(資材等の運搬)
(L10)
単位:dB
予測地点
No.6 市道 1 級 26 号線
No.7 県道鳥山・竜舞線 市営新井団地
No.8 市道 1 級 30 号線
No.9 県道鳥山・竜舞線 稲荷神社
時間
区分
一般車両
(現況値)
増加量
一般車両+
資材等運搬車両
(予測値)
環境保全
目標
昼間
50
3
53
65dB 以下
夜間
37
1
38
60dB 以下
昼間
50
2
52
65dB 以下
夜間
46
0
46
60dB 以下
昼間
42
5
47
65dB 以下
夜間
34
0
34
60dB 以下
昼間
41
2
43
70dB 以下
夜間
37
0
37
65dB 以下
- 29 -
②
重機の稼動
各地点ともに環境保全目標を下回り、大部分の人が振動を感知するレベル(55dB)を下回っていることか
ら、周辺住民の日常生活に支障を生じさせない程度です。
建設工事の実施にあたっては、低振動型重機の使用、重機や工事時期の集中を避けるなどの振動防止対
策を実施することにより、重機の稼動による影響は低減されるものと考えます。
振動の予測・評価(建設機械の振動)(L10)
単位:dB
敷地境界(北側)
現況振動
レベル
33
寄与振動
レベル
46
工事中の
振動レベル
46
敷地境界(東側)
敷地境界(西側)
33
35
41
<30
42
36
75 以下
県立太田高等特別支援学校
33
37
38
とうもうさわの寮
33
37
38
周辺住民の日常生活
に支障を生じさせな
いこと。
区分
西側民家
35
<30
注:振動レベルの計算にあたっては「<30」を「30」とした。
36
環境保全目標
(2)供用による影響
① 焼却施設の稼働
各地点ともに環境保全目標を下回り、大部分の人が振動を感知するレベル(55dB)を下回っていることか
ら、周辺住民の日常生活に支障を生じさせない程度です。
事業の実施にあたっては、送風機等の振動を発生する機器は、防振架台、防振ゴムの設置等の防振対策
を実施することから、施設稼働の振動による影響は低減されるものと考えます。
振動の予測・評価(焼却施設の稼働)(L10)
単位:dB
現況振動
寄与振動
稼働時の
調 査 地 点
時間区分
レベル
レベル
振動レベル
昼間
<30
45
敷地境界(北側)
45
夜間
<30
45
昼間
<30
34
敷地境界(東側)
31
夜間
<30
34
昼間
<30
<33
敷地境界(西側)
<30
夜間
<30
<33
昼間
<30
36
県立太田高等特別支援学校
35
夜間
<30
36
昼間
<30
<33
とうもうさわの寮
<30
夜間
<30
<33
昼間
<30
<33
西側民家
<30
夜間
<30
<33
注:1)時間区分の昼間は 8~19 時、夜間は 19 時~翌 8 時を示す。
2)稼働時振動レベルの計算にあたっては、「<30」を「30」として計算した。
環境保全目標
60 以下
50 以下
65 以下
55 以下
65 以下
55 以下
周辺住民の日
常生活に支障
を生じさせな
いこと。
②
自動車交通の発生
各地点ともに環境保全目標を下回り、大部分の人が振動を感知するレベル(55dB)を下回っていることか
ら、周辺住民の日常生活に支障を生じさせない程度です。
事業の実施にあたっては、廃棄物運搬車両が集中しないよう搬入時間の分散化、搬入ルートの分散化に
など努めることから、廃棄物運搬車両の振動による影響は低減されるものと考えます。
振動の予測・評価(自動車交通の発生)(L10)
単位:dB
予測地点
No.6
No.7
No.8
No.9
市道 1 級 26 号線
県道鳥山・竜舞線 市営新井団地
市道 1 級 30 号線
県道鳥山・竜舞線 稲荷神社
一般車両
(現況値)
増加量
50
50
42
41
0
0
1
0
- 30 -
一般車両+
廃棄物運搬車両
(予測値)
50
50
43
41
環境保全目標
65 以下
70 以下
6.水質(河川:浮遊物質量(SS))
<調査の概要>
水質の調査は、計画地の東を流れる蛇川で、平常時と降雨時におけ
る浮遊物質量(SS)等の調査を行いました。
1)調査の結果
(1)平常時
平常時には年4回(四季)行った結果、蛇川は類型指定されて
いないため環境基準は適用されませんが、参考値として記載した
石田川下流の環境基準(B 類型)と比較すると、全ての調査時期
で水素イオン濃度(pH)及び浮遊物質量(SS)ともに、環境基準を
下回っていました。
水質調査
(2)降雨時
降雨時の調査については、浮遊物質量(SS)及び流量のピークに留意し、4回(1回の調査につき2回)
採水を実施しました。
調査結果より浮遊物質量(SS)は 9~48mg/L の範囲となりました。試料採取前 24 時間降雨量の最高値
は桐生で 122.0mm、伊勢崎で 93.5mm でした。
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 土工
降雨時に発生する濁水は、沈砂池容量 75m3、滞留時間 0.27h(約 16 分)以上の沈砂池を設置すること
により濁水の発生を抑制します。また、必要に応じて濁水処理プラントの設置を検討するものとしたこと
から、濁水による影響は低減されます。
なお、降雨量のピークを想定したケースA、初期降雨の状況を想定したケースBを設定し、予測した結
果、両ケースで現況と大きな差はなく、環境保全目標である「工事に伴って発生する濁水が、河川水質に
大きく影響を及ぼさないこと。」は満足するものと考えます。
工事による水質への影響
項目
ケースA
ケースB
SS濃度
mg/L
200
55
濁水
3
濁水量
m /s
0.078
0.0047
SS濃度
mg/L
27
9
河川
3
流量
m /s
17.61
1.31
予測SS濃度
mg/L
27.8
9.2
予測の対象とする降雨量は、現地調査において降雨量が最大であり、
流量のピークを把握した平成 27 年 7 月 16 日(ケースA)、初期降雨の状
況を把握した平成 28 年 2 月 20 日(ケースB)を想定しました。
- 31 -
7.地下水汚染
<調査の概要>
地下水汚染の調査は、計画地周辺の既設井戸(計画地周辺民家井
戸)及び計画地内に設置した地下水観測井 2 地点で地下水の環境基
準項目等について行いました。なお、既設井戸(計画地周辺民家井
戸)では年4回(四季)
、地下水観測井 2 地点では年2回(夏季、
冬季)に行いました。
1)調査の結果
調査結果は、全ての地点のいずれの調査日においても、全て
の項目で環境基準値以下でした。
地下水汚染調査
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 土工
掘削にあたっては、遮水性の高い山留工法を採用し、地下水の掘削箇所への流入を極力防止するととも
に、土壌汚染対策工事を実施する必要性がある場合には、貯留した一部の湧水、雨水等は出来る限り地下
へ浸透させず、状況によっては水処理プラントを設置し処理することから、掘削による地下水への影響は
低減されます。よって、環境保全目標である「工事の実施に伴い地下水水質に大きく影響を及ぼさないこ
と。」は満足するものと考えます。
- 32 -
8.水循環
<調査の概要>
水循環の調査は、計画地周辺の既設井戸(計画地周辺民家井戸)及び計画地内に設置した地下水観測井 2
地点で地下水位の通年調査(毎時観測)を行いました。
1)調査の結果
計画地周辺の既設井戸(計画地周辺民家井戸)及び計画地内に設置した地下水観測井 2 地点で地下水位
を調査した結果、各調査地点ともに年間を通じて、降水量と連動した変動がみられ、ほぼ同様の水位の変
化を示していました。
降水量(桐生観測所)
降水量(伊勢崎観測所)
計画地周辺民家井戸
地下水観測井(No.1)
地下水観測井(No.2)
40
400
39
350
38
300
250
36
200
35
34
降水量(mm)
水位(標高)(m)
37
150
33
100
32
50
3月
2月
1月
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
30
4月
31
0
地下水位と降水量の関係
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 土工
掘削にあたっては、地下水位を低下させることのない遮水性の高い山留工法を採用することにより、環
境保全目標である「事業の実施に伴う地下水位の変化によって、計画地周辺の水循環に大きく影響を及ぼ
さないこと。
」は満足するものと考えます。
(2)供用による影響
① 焼却施設の稼働
焼却施設での地下水利用は、現有施設で利用する地下水量(550m3/日)を超えない範囲で計画することか
ら、焼却施設の稼働による地下水位への影響は低減され、環境保全目標である「事業の実施に伴う地下水
位の変化によって、計画地周辺の水循環に大きく影響を及ぼさないこと。」は満足するものと考えます。
- 33 -
9.土壌環境
<調査の概要>
土壌の調査は、とうもうさわの寮等計画地周辺地域5地点で、土
壌の環境基準項目等について行いました。
1)調査の結果
調査の結果、全ての地点でいずれの項目についても環境基準
値を下回っていました。
2)予測・評価
土壌調査
(1)工事による影響
① 土工
汚染土壌対策工事を実施する場合は、仮設テントの設置等、汚染土壌の飛散防止に必要な措置を講じま
す。また、運搬に際しては、
「汚染土壌の運搬に関するガイドライン(改訂第2版)
」
(平成 24 年5月環境
省 水・大気環境局 土壌環境課)に基づき、適正な運搬・処理を確保します。よって、環境保全目標であ
る「大気中の粉じん濃度に著しい影響を及ぼさず、また、土壌汚染に係る環境基準を満足すること。」は
満足するものと考えます。
(2)供用による影響
① 焼却施設の稼働
焼却施設では、環境への負荷の低減に配慮した設備を導入する計画です。このことにより、大気汚染物
質の排出濃度の自主規制値は法令等により定められた規制基準値を下回る自主基準値を設定しており、環
境影響の低減に努めるものであり、周辺土壌への影響は低減されるものと考えます。
なお、大気質予測結果に基づき、ダイオキシン類を対象とした土壌への年間蓄積量を算出すると、年間
蓄積量は 0.072pg-TEQ/gであり、30 年間の蓄積量は 2.2pg-TEQ/gであると試算されます。この値はダイ
オキシン類に係る土壌の環境基準(1,000pg-TEQ/g)に比べ十分小さいものでした。
- 34 -
10.地盤沈下
<調査の概要>
地盤沈下の調査は、地盤沈下の状況、地下水位の状況及び地盤の状況を既存資料の収集・整理により行いま
した。
1)調査の結果
(1)地盤沈下の状況
太田市内では 36 地点で水準点が設置され、変動量について調査が実施されています。平成 26 年度の調
査結果においては、沈下地点が 3 地点、隆起地点が 32 地点、変動なしの地点が 1 地点となっています。
また、沈下地点の変動量は全ての地点で 10mm/年未満であり、環境省が地盤沈下の監視目安としている年
間沈下量 20mm 以上を下回っており、地盤沈下は確認されていません。
(2)地下水位の状況
地下水位の調査結果については、「8 水循環」に示します。
(p33 参照)
(3)地盤の状況
計画地内4地点(標高約 41m)での地質調査結果は以下のとおりです。
No.1:標高 25m 付近より約 3m の層において、N 値が 50 以上を示し、非常に密な砂質土層でした。
No.2:標高 15m 以下では N 値が 50 以上を示す層が大部分を占めていました。
No.3:標高 23m 付近より約 5m の層において N 値が 50 以上を示し、非常に密な砂質及び粘性土層でし
た。
No.4:標高 25m 付近及び標高 9m 付近より約 2m の層において N 値が 50 以上を示し、非常に密な砂質
土層でした。
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 土工
掘削にあたっては、地下水位を低下させることのない遮水性の高い山留工法を採用することから、掘削
による地下水位への影響は低減され、同時に環境保全目標である「事業の実施に伴う地盤沈下によって、
計画地周辺の生活環境に大きく影響を及ぼさないこと。」は満足するものと考えます。
(2)供用による影響
① 焼却施設の稼働
焼却施設での地下水利用は、現有施設で利用する地下水量(550m3/日)を超えない範囲で計画することか
ら、焼却施設の稼働による地下水位への影響は低減され、同時に環境保全目標である「事業の実施に伴う
地盤沈下によって、計画地周辺の生活環境に大きく影響を及ぼさないこと。」は満足するものと考えます。
- 35 -
11.生態系(配慮項目)
<調査の概要>
生態系の調査は、計画地内で生息が確認されたチョウゲンボウ、生態系の概略を既存資料の収集・整理、現
地踏査により行いました。
1)調査の結果
(1)上位性注目種チョウゲンボウ
計画地は太田市のほぼ中央に位置しており、周辺地域には工場地帯や緑の多い住宅
地、水田、畑地などが広がっています。現在稼働している現有施設では、猛禽類であ
るチョウゲンボウ(ハヤブサ目ハヤブサ科)が建屋の一部で営巣していることが確認
されている。チョウゲンボウは、ネズミ類や小鳥類、トカゲ類、カエル類、昆虫等の
小型動物を捕食する高次捕食者であり、当地においては生態系の上位性注目種に相当
する動物種です。
チョウゲンボウは、本来崖にある岩の隙間等に営巣しますが、近年では鉄橋の横穴や
建築物の換気口、鉄骨のくぼみ、巣箱など人工構造物を利用して営巣する事例が増加し
ており、都市化に対応しつつある鳥類であると考えられています。当地においても、計
画地内の現有施設の横穴において営巣しており、平成 27 年も繁殖したようです。
チョウゲンボウ
(遠景、赤丸に巣)
(近景)
チョウゲンボウが営巣した横穴
(2)生態系の概略
計画地周辺を、
「市街地」
「水田」
、
「畑地」
、
「草地・水路」
、
「樹林」の 5 つの環境区分に分類し、チョウゲ
ンボウが積極的に利用しないと推定される「樹林」を除いた 4 つの環境における生態系の概略図を示しまし
た。チョウゲンボウの餌となる動物では、アブラコウモリや小鳥類、アマガエル等はどの環境にもみられ、
市内に広く分布していると思われます。また、ネズミ類や爬虫類、昆虫類は畑地や水田などに多く、チョウ
ゲンボウにとって重要な餌場環境であると考えられます。
市街地
水田
草地・水路
畑地
樹林
計画地周辺の環境区分
- 36 -
生態系
断面模式図
生息環境
市街地
畑地
爬虫類
草地・水路
アブラコウモリ、タヌキ、イタチ
哺乳類
鳥類
水田
アズマモグラ、ハタネズミ、ハツカネズミ
トビ、チョウゲンボウ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、スズメ、
ムクドリ、シジュウカラ、メジロ、オナガ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カワラバト
アオサギ、カルガモ、キジバト、ヒバリ、キセキレイ、
セグロセキレイ、モズ、ホオジロ、カワラヒワ
ヤマカガシ、シマヘビ、ニホントカゲ、カナヘビ
ニホンヤモリ
アマガエル
餌動物 両生類
トウキョウダルマガエル
シュレーゲルアオガエル
コイ、ギンブナ、タモロコ、モツゴ、ドジョウ、ナマズ
魚類
昆虫
-
アオマツムシ、アブラゼミ、キ
チョウ、ヤマトシジミ
アブラハヤ、
オイカワ、ヨシノボリ
アキアカネ、ナツアカネ、シオ ウズラカメムシ、ナナホシテン
ケウスゴモクムシ、ドウガネブ
カラトンボ、コバネイナゴ、フタ トウ、オオカマキリ、ショウリョ
イブイ、エンマコオロギ、キア
モンアシナガバチ、イチモンジ ウバッタ、トノサマバッタ、コム
ゲハ、モンシロチョウ
セセリ
ラサキ
注)図中の動物種については、
「表 3.1.2-29 注目すべき動物種の確認文献一覧(準備書 p3-50 参照)
」で示した文献より太田
市で確認された種を抽出し、さらに当地の環境を勘案して生息の可能性が高いと判断された種を選定した。朱書きはチョ
ウゲンボウの餌動物であることを示す。
生態系の概略(特にチョウゲンボウを頂点として)
2)生態系への配慮措置
(1)チョウゲンボウ
当地に生息する個体は、現在稼働している現有施設の建屋において営巣し繁殖していることや、推定さ
れる行動圏内には市街地や水田、畑地など人間活動の活発な土地利用が大部分を占めていることから、人
為的な改変によって維持されている環境をある程度受け入れている、あるいは都市化が進む環境を積極的
に利用して生息していると言えます。したがって、施設の稼働による生息への影響はない、または軽微で
あると考えられます。ただし、営巣地である人工構造物そのものが無くなれば繁殖への影響は大きいため、
営巣環境の保全措置が必要です。
本種は、建築物の換気口や鉄橋の横穴、鉄骨のくぼみの他、巣箱を利用することが知られています。そ
のため、計画施設に巣箱を設置することで営巣環境の保全を行うことが可能であると考えられます。巣箱
自体は、必ずしも新設される施設への設置にこだわる必要はなく、計画地内の他の建屋も含め複数個設置
することも検討します。
工事に際しての配慮事項としては、チョウゲンボウの繁殖期が 3 月~8 月であることをふまえ、巣箱設
置は繁殖期が始まる 3 月までに行うこと、また、営巣された現有施設横穴の封鎖などがあげられます。
(2)その他の生物
チョウゲンボウの餌となる小動物に対する影響については、計画地は現在ストックヤードなどに利用さ
れていることや同敷地内に現有施設が稼働していることから、工事後の施設稼働時に及ぼす影響はない、
または軽微であると考えられます。
工事中における配慮事項としては、チョウゲンボウの狩場と成りうる小さな空地や遊休地などに仮置き
する資材を可能な限り小面積にまとめることで、小動物の生息環境を改変しないことがあげられます。す
でに人為的な改変が大きい環境ですが、造成裸地や雑草地であっても生態系を支える小動物が生息してい
るため、極力改変を控えるように努めます。
- 37 -
12.景観
<調査の概要>
景観の調査は、計画地周辺における眺望地点9地点を選定し、四季の写真撮影を行いました。
地点名
地点の位置づけ
計画地北近景
計画地北側(群馬県立太田高等特別支援学校付近)からの近景
計画地北
計画地北側に位置する集落からの近景
計画地東
計画地東側(蛇川サイクリングロード)からの近景
計画地南
計画地南側(蛇川サイクリングロード)からの中景
計画地西
計画地西側(太田市立太田高等学校)からの近景
市役所
人の集まる公共施設からの遠景
冠稲荷神社
人の集まる場所からの遠景
宝泉行政センター
人の集まる公共施設からの遠景
金山城跡
人の集まる場所からの遠景
1)調査の結果
眺望地点として選定した9地点のうち、現地調査の結果、金山城址を除き、計画地を確認できる地点で
した。ただし、遠景の地点については、現有施設の煙突部が極めて小さく見える程度で視野に占める割合
が小さいものでした。
以上のことから、主要眺望地点は、近景~中景において代表的な方向からの視点である「計画地北近景」、
「計画地北」
、「計画地東」、「計画地南」及び「計画地西」の 5 地点を選定しました。
2)予測・評価
(1)存在による影響
① 主要な眺望景観の変化の程度
予測の結果、計画地南側及び計画地西側では眺望への影響は小さいと予測されますが、計画地との距離
が近く、計画地との間に障害物が少ない、計画地北近景、計画地北及び計画地東では、周囲の景観の中に
人工的な要素として出現するため、眺望に変化があると予測されます。
このことから、事業の実施にあたっては、環境の保全のための措置として、計画施設の稼働後に不要と
なった現有施設周辺の緑地化を図り、敷地境界内側には緩衝緑地帯の設置(詳細は緑化計画 p4 参照)な
どを検討し、景観への影響を低減します。しかしながら、人工的な構成要素をなくすことはできないため、
施設外観は親近感のある建物として、人工構造物としての施設の存在感を低減します。
また、太田市景観計画、太田市景観条例のうち、土地利用の景観形成基準(田園景観)で規定される位
置・配置、高さ・規模、形態・意匠、色彩等に配慮します。
以上のことから、施設の存在による景観への影響は低減されるものと考えます。
- 38 -
現
況
計画施設
施設存在時
眺望状況の変化
(計画地北近景)
- 39 -
現
況
計画施設
施設存在時
眺望状況の変化
(計画地北)
- 40 -
現
況
計画施設
施設存在時
眺望状況の変化
(計画地東)
- 41 -
現
況
計画施設
施設存在時
眺望状況の変化
(計画地南)
- 42 -
現
況
計画施設
施設存在時
眺望状況の変化
(計画地西)
- 43 -
13.廃棄物等
<調査の概要>
調査は、地域におけるごみ排出量の状況及び灰処理量の状況について、既存資料による情報の収集、整理に
より行いました。
1)調査の結果
(1)ごみ排出量の状況
太田市外三町広域清掃施設組合の構成自治体である太田市、千代田町、大泉町及び邑楽町の平成 22 年
度から平成 26 年度におけるごみ排出量実績は、減少または横ばい傾向です。
(ごみ排出量 平成 22 年度 114,173t/年→平成 26 年度 111,919t/年)
(2)灰処理量の状況
単位:t
項目
H22 年度
H23 年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
焼却残渣量
11,189.44
11,437.56
11,437.83
11,178.51
10,788.75
溶融処理量
89.24
2,450.57
2,486.09
3,851.46
5,047.66
最終処分量
11,100.63
8,998.86
8,963.16
7,358.60
5,760.30
出典:「太田市外三町広域一般廃棄物処理施設 施設整備基本計画」
(平成 27 年 12 月
太田市外三町広域清掃組合)
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 構造物の解体に伴う建設廃棄物
構造物の解体に伴っては、コンクリート及び金属くず等の建設廃棄物の発生が考えられますが、その発
生量については、現在のところ不明です。
構造物の解体に伴う建設廃棄物に含まれるコンクリート等は、適切に分別することにより、平成 24 年
度建設副産物実態調査結果参考資料の再資源化率及び産業廃棄物の排出及び処理状況(平成 25 年度実績)
に示された再生利用率以上の再資源化を目指すため、廃棄物の量は実行可能な範囲でできる限り低減され
ています。
② 計画施設建設工事時に発生する副産物
計画施設建設工事時に発生する副産物発生量は、廃棄物発生量は 7,025t(発生残土を除く)と予測さ
れました。建設工事時の廃棄物に含まれる鉄及びアスコンガラ等は、適切に分別することにより、再資源
化率 98.7%と予測され、発生残土についても、可能な限り再資源化に努めることから、廃棄物の量は実
行可能な範囲でできる限り低減されています。
(2)供用による影響
① 一般廃棄物の種類、発生量及び処分方法
太田市外三町広域一般廃棄物(ごみ)処理基本計画に掲げる平成 40 年度における資源化率及び最終処
分量の減量化率を達成するため、焼却残渣の約 32%以上を資源化します。資源化の方法は資源化率、継
続性及び経済性等により判断する計画ですが、廃棄物の量は実行可能な範囲でできる限り低減されていま
す。
- 44 -
14.温室効果ガス
<調査の概要>
調査は、地球温暖化防止対策のとりくみ状況、現在の温室効果ガスの排出量等の状況について、既存資料に
よる情報の収集、整理により行いました。
1)調査の結果
(1)地球温暖化防止対策のとりくみ状況
群馬県では、温室効果ガスの排出量を削減するために「第1次群馬県地球温暖化対策推進計画(コツコ
ツプラン)」
(平成 10 年)及び「第 2 次群馬県地球温暖化対策推進計画(新コツコツプラン)
」(平成 18
年)を策定し、温室効果ガスの排出量削減に向けた各種取り組みを推進しています。さらに「群馬県地球
温暖化防止条例」(平成 21 年)が制定され、その条例に基づき「群馬県地球温暖化対策実行計画」
(平成
27 年3月改定)を策定し、平成 32 年度の温室効果ガスの削減目標を平成 19 年度比で 14%削減すること
としています。
太田市では、
「太田市環境基本計画」を制定し、本計画を太田市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)
としても位置づけています。本取り組みでは、太田市域から排出される温室効果ガスの総排出量を平成
16 年度比で、平成 32 年度中までに 15%削減することを中期目標に、平成 62 年度までに 60%削減するこ
とを長期目標としています。
大泉町では、
「大泉町地球温暖化対策実行計画(事務事業編)
」を策定し、温室効果ガスの排出量を基準年
度(平成 24 年度)から毎年度、前年度比 1%削減することを目標(平成 30 年度 6%削減)としています。
(2)温室効果ガスの排出量等の状況
太田市清掃センター及び大泉町外二町清掃センターにおける現在の温室効果ガスの排出量
52,910(tCO2/年)
自動車交通の発生に伴う現在の温室効果ガス排出量
241(tCO2/年)
2)予測・評価
(1)工事による影響
①資材等の運搬、重機の稼動
工事中は、資材等の運搬に伴い、2,541 tCO2、重機の稼動に伴い、2,915 tCO2、の温室効果ガス排出量
が予測されます。そのため、資材等の運搬車両及び重機の適正な運行管理を遵守し、温室効果ガスの排出
抑制に努めます。
(2)供用による影響
①焼却施設の稼働、自動車交通の発生
工事中は、資材等の運搬に伴い 2,541 tCO2、重機の稼動に伴い 2,915 tCO2 の温室効果ガス排出量が予
測されますが、計画施設の稼働に伴い、現有施設と比較して年間 28,888 tCO2 の排出量削減となります。
そのため、稼働後約 1 年以内で計画施設の稼働が温室効果ガス排出量の削減に大きく貢献できると考えら
れます。さらに、温室効果ガスの排出量削減を図るため、ごみの排出量を削減、資源化率の向上、使用電
力量の抑制と発電効率の維持、効率的な燃焼管理を実施することによりエネルギー使用量の抑制等に努め、
また、廃棄物運搬車両等の適正な運行管理を遵守し、温室効果ガスの排出抑制に努めます。
項目
現況
(現有施設稼働時)
将来
(計画施設稼働時)
(現況-将来)
(削減量/現況×100)
施設の稼働(自動車交通の発
生を含む)に伴う
温室効果ガス排出量
53,151
24,321
28,830
54.2%
- 45 -
削減量
単位: tCO2/年
削減率
15.一般環境中の放射性物質(自主設定項目)
<調査の概要>
調査は、市内における放射線量の状況及び現有施設における放射性物質の状況について、既存資料による情
報の収集、整理により行いました。
1)調査の結果
(1)市内における放射線量の状況
平成 23 年度から太田市により実施されている市内 4 小学校における放射線量測定結果及び群馬県及び
県内市町村により実施されている「県及び市町村による全県的な放射線監視」(平成 27 年 11 月)の太田
市域の調査地点(30 地点)の測定結果は、すべての地点において国際放射線防護委員会が示している基
準値(年間 1mSv(0.23μSv/h))を下回っていました。
(2)現有施設における放射性物質の状況
太田市清掃センター並びに大泉町外二町清掃センターにおける排ガス中の放射性物質測定結果につい
て、全ての測定結果において不検出でした。
また、焼却灰等の放射性物質測定結果について、Cs-134 と Cs-137 の合計値は、全ての測定結果におい
て、一般廃棄物最終処分場(管理型最終処分場)に埋立処分可能である 8,000Bq/kg を下回っていました。
2)予測・評価
(1)工事による影響
① 土工
本事業に係る工事の実施に伴って環境影響を生じさせる放射性物質を同時に移動させることはないと
考えます。しかしながら、放射性物質の移動により、その汚染範囲を拡大させないよう、工事中の放射線
量測定を実施することにより、汚染範囲拡大防止に努めます。
(2)供用による影響
① 焼却施設の稼働
計画施設においても、現有施設と同様に排ガス、焼却灰等に含まれる放射性物質濃度は問題ないものと
考えます。しかしながら、放射性物質の汚染範囲を拡大させないよう、計画施設では、現有施設と同様に
排ガス、焼却灰等の放射性物質濃度測定を継続することにより、汚染範囲拡大防止に努めます。
- 46 -
第6章
環境影響の総合的な評価
本環境影響評価において、現況調査、予測及び評価を行った各環境要素は、「大気質」、「悪臭」、「騒音」、
「低周波音」、「振動」、「水質」、「地下水」、「水循環」、「土壌環境」、「地盤沈下」、「景観」、「廃棄物等」、「温
室効果ガス」及び「一般環境中の放射性物質」の計 14 項目です。
さらに、
「生態系」、
「廃棄物等」のうち水使用については、配慮項目として選定し、環境保全のための配慮
措置を検討しました。
本事業の実施による周辺環境への影響については、事業計画段階における事前配慮を行うとともに、種々
の環境の保全のための措置を講ずることにより、影響は低減されると評価しました。
なお、予測や環境保全のための措置における不確実性を鑑み、さらに周辺住民の信頼、安心、親近感を得
るために事後調査を実施し、その結果を公表するとともに、結果に応じて必要な対策を講じるものとします。
環境要素
大気質
現 況
予 測
調 査 の 結 果、 二酸 化硫 黄、 二酸 化窒 素、 浮遊 粒子 工 事 に よ る 影 響
状 物 質 、 微 小粒 子状 物質 、一 酸化 炭素 及び ダイ オキ 資 材 等 の 運 搬
シ ン 類 は 、 いず れの 項目 も全 地点 で環 境基 準値 を下
資材等の運搬によ る二 酸化 窒素 は0.04ppm 以下 (日
回 っ て い ま した 。ま た、 降下 ばい じん 、塩 化水 素に
平
均 値 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 は 0.10mg/m 3 以 下 ( 日 平 均
ついても全地点で目標値を下回っていました。
値))と予測されました。
重機の稼動
重機の稼動による 二酸 化窒 素は 0.04ppm以 下( 日平
均 値 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 は 0.10mg/m 3 以 下 ( 日 平 均
値))と予測されました。
土工事による粉じんの影響
土 工 事 等 によ る降 下ば いじ んの 予測 結果 は、 群馬
県立太田高等特別支援学校で0.48~0.92t/km 2 /月 、と
2
うもうさわの寮で5.0~7.8t/km /月、西側民家 で0.40
2
~0.83t/km /月と予測されました。
供用による影響
焼却施設の稼働
最 大 着 地 濃度 の予 測の 結果 、二 酸化 硫黄 、二 酸化
窒 素 、 浮 遊 粒子 状物 質、 ダイ オキ シン 類の 年平 均濃
度 は 0.003ppm 、 0.012ppm 、 0.018mg/m 3 、 0.052pgTEQ/m 3 、二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物 質の
日平均濃度は0.006ppm、0.028ppm、0.049mg/m 3 と 予測
されました。
自動車交通の発生
廃棄物運搬車両の 走行 によ る二 酸化 窒素 は0.04ppm
以 下 ( 日 平 均 値 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 は 0.10mg/m 3 以 下
(日平均値))と予測されました。
悪臭
計画地(現有施設の 周囲 )で 調査 を実 施し た結 供用による影響
果 、 風 下 地 点で は、 ごく わず かに 臭気 が感 じら れま 煙 突 排 ガ ス に よ る 影 響
し た が 、 い ずれ の調 査日 及び 地点 とも に敷 地境 界に
煙 突 排 ガ スに よる 影響 につ いて 予測 した 結果 、最
お け る 規 制 基 準 ( 指 数 21 区 域 ) を 満 足 し て い ま し
大着地臭気濃度は風下575 m付 近に 出現 し、 臭気 濃度
た。
は10未満となりました。
施設からの悪臭漏洩による影響
環 境 保 全 措置 の実 施に より 、計 画地 周辺 の住 民に
対 し 、 施 設 から 漏洩 する 悪臭 の影 響は ない もの と予
測しました。
休炉時の影響
環 境 保 全 措置 の実 施に より 、計 画地 周辺 の住 民に
対 し 、 施 設 から の悪 臭の 漏洩 の影 響は 無い もの と予
測しました。
- 47 -
環境保全措置
評 価
工事による影響
工事による影響
資材等の運搬
資材等の運搬
資材等運搬車両の搬入時間 帯、 搬入 ルー トの 分散 化、 アイ
予測の結果は、環境保全 目標 (二 酸化 窒素 :日 平均 値0.04
ドリングストップの運転手へ の指 導を 徹底 する など によ り大 ~0.06ppmのゾーン内又はそれ以下、浮遊粒子状物質:日平均
気質への負荷を低減させます。
値0.10mg/m 3 以下)を下回りました。
重機の稼動
重機の稼動
予測の結果は、環境保全 目標 (二 酸化 窒素 :日 平均 値0.04
重 機 は 極 力 排 ガ ス 対 策 型 を 使 用 し 、 ま たア イド リン グス
トップを図るように運転手へ の指 導を 徹底 する など によ り大 ~0.06ppmのゾーン内又はそれ以下、浮遊粒子状物質:日平均
3
気質への負荷を低減させます。
値0.10mg/m 以下)を下回りました。
土工事による粉じんの影響
工事の実施にあたっては仮 囲い を設 置し 、掘 削土 壌を 仮置
きする場合にあっては、シー ト等 を被 覆す るこ とに より 粉じ
んの発生を防止します。また 、散 水な どの 粉じ んの 飛散 防止
を行い、粉じんの発生を防止します。
土工事による粉じんの影響
降下ばいじんについての予測 の結 果、 近隣 施設 、近 隣住 居で
は 0.40 ~ 7.8t/km 2 / 月 と予 測さ れ、 環境 保全 目標 値(10t/km 2 /
月)を下回りました。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
大気汚染防止法等で規制さ れて いる 排出 基準 を踏 まえ た本
施設の自主規制値を設定し遵 守し ます 。ま た、 排出 ガス 中の
窒素酸化物や燃焼室ガス温度 など の連 続測 定装 置を 設置 し適
切な運転管理を行うなどの大 気汚 染防 止対 策を 実施 する こと
により大気質への負荷を低減させます。
焼却施設の稼働
予測の結果は、環境保全 目標 であ る二 酸化 硫黄 (日 平均
値 0.04ppm 以 下 ) 、 二 酸 化 窒 素 ( 日 平 均 値 0.04 ~ 0.06ppm の
ゾーン内又はそれ以下)、浮遊粒子状物 質( 日平 均値
3
3
0.10mg/m 以下)、ダイオキシン 類( 年平 均値 0.6pg-TEQ/m 以
下)を下回りました。
自動車交通の発生
自動車交通の発生
廃 棄 物 運 搬 車 両 の 搬 入 ル ー ト の 分 散 化 、ア イド リン グス
予測の結果は、環境保全 目標 (二 酸化 窒素 :日 平均 値0.04
トップ、低公害車の積極的導 入な ど、 大気 汚染 を低 減さ せる ~0.06ppmのゾーン内又はそれ以下、浮遊粒子状物質:日平均
ことから、廃棄物運搬車両の 走行 によ る大 気質 への 影響 を低 値0.10mg/m 3 以下)を下回りました。
減させます。
供用による影響
供用による影響
煙突排ガスによる影響
煙突排ガスによる影響
計 画 地 は 、 悪 臭 防 止 法 に よ る 指 数 21 区 域と なっ てい ます
予測結果は、拡散効果の低 い気 象条 件で あっ ても 臭気 の最
が、大部分の地域住民が日常 生活 にお いて 支障 のな い程 度と 大 着 地 濃 度は 煙突 より 風下 545m で臭 気指 数10 未満 と予 測さ
して、指数15区域の基準を適用します。
れ、環境保全目標(臭気指数15以下)を下回りました。
施設からの悪臭漏洩による影響
プラットホ-ム出入り口に はエ アカ ーテ ンを 設置 して 、臭
気の漏洩を防止します。ごみ ピッ トに 投入 扉を 設置 し、 ピッ
ト 内 を 負 圧 に 保 つ こ と に よ り 臭 気 の 漏 洩 を防 止し ます 。ま
た、ピット室内の臭気を含む 空気 は燃 焼用 空気 とし て焼 却炉
の中へ送り込み高温で分解処理します。
施設からの悪臭漏洩による影響
施設からの悪臭漏洩による 影響 を軽 減す るた め、 ごみ ピッ
トから発生する臭気の燃焼空 気と して 利用 する など の環 境保
全措置の実施により、計画地 周辺 の住 民に 対し 、施 設か ら漏
洩する悪臭の影響はないものと予測しました。
休炉時の影響
休炉時の影響
計画施設の休炉時には、ご みピ ット の悪 臭が 漏洩 しな いよ 休炉時には、ごみピットの臭気が漏洩しないよう脱臭装置
う脱臭装置に吸引・処理し、大気へ放出します。
に吸引・処理するものとした環境保全措置の実施により、計
画地周辺の住民に対し、施設から漏洩する悪臭の影響はない
ものと予測しました。
- 48 -
環境要素
現 況
騒音
計画地(現有施設)の敷 地境 界3 地点 で環 境騒 音(
等価騒音レベルLAeq )、 工場 騒音 (時 間率 騒音 レベ
ルL5 )を調査しました。その結果、
環境基準LAeq:全地点で満足していました。
規 制 基 準 L5: 敷地 境界 (北 側) で平 日の 全時 間区
分 及 び 休 日 の朝 と夜 間の 時間 区分 で基 準を 上回 って
いました。
要 因 と し て、 調査 地点 付近 では 施設 から の騒 音は
感 じ ら れ な いた め、 施設 敷地 内ま たは 敷地 外の 調査
地 点 付 近 を 走行 して いる 車両 の騒 音の 影響 が考 えら
れます。
工事による影響
予 測
計 画 地 ( 現有 施設 )内 の低 周波 音の 発生 源付 近で
調 査 し た 結 果、 平坦 特性 音圧 レベ ルL50 、G 特性 音圧
レベルLGeq及びLG5の時間 最大 値は 、平 日・ 休日 とも
に 参 考 指 標 値 を 満 足 し て い ま し た 。 ま た 、 1/3 オク
タ ー ブ バ ン ド周 波数 毎の 測定 値は 、参 照値 を上 回っ
ているケースが見られました。
供用による影響
資材等の運搬
資 材 等 の 運 搬 に よ る 騒 音 レ ベ ル の 増 加 は 0.6 ~
1.5dBと小さいものでした。
重機の稼動
工 事 中 の 騒音 レベ ルに つい て、 敷地 境界 では 、第
1 期 ( 解 体 ・ 撤 去工 事等 )62dB ~68dB 、第 2期 (工
場 棟 本 体 工 事 等 、最 盛期 )61dB ~64dB と予 測さ れま
した。
近 隣 施 設 、 近隣 住居 では 、第 1期 (解 体・ 撤去 工事
道路交通騒音については 4地 点で 調査 しま した 。各 等 ) 57dB ~ 61dB 、 第 2期 (工 場棟 本体 工事 等、 最盛
地点、環境基準と比較すると、
期)56dB~60dBと予測されました。
No.6:平日の昼間に環境基準を上回っていました。
No.7:環境基準を満足していました。
供用による影響
No.8 : 平 日 の 昼 夜間 、休 日昼 間に 環境 基準 を上 回っ 焼 却 施 設 の 稼 働
ていました。
敷地境界での予測騒音レベルは、
No.9:平日の夜間に環境基準を上回っていました。 朝(6~8時) 46dB~48dB、
No.6 、 No.9 の 要 因 とし て、 当該 時間 帯に おけ る自 昼間(8~19時) 46dB~49dB、
動車交通量が多かったことが考えられます。
夕(19~21時)
42dB~44dB、
No.8 の 要 因 と して 調査 地点 付近 の道 路舗 装の 劣化 夜間(21~翌6時)41dB~44dBと予測されました。
が 進 ん で い るた め、 騒音 レベ ルが 高く なっ たと 考え
近隣施設、近隣住居では、
られます。
昼間
43dB~44dB、
なお、騒音規制法に 基づ く要 請限 度と 比較 する
夜間
40dB~43dBと予測されました。
と、全ての区分で下回っていました。
自動車交通の発生
廃 棄 物 運 搬車 両の 走行 によ る騒 音レ ベル の増 加は
0.0~0.3dBと小さいものでした。
低周波音
振動
焼却施設の稼働
計 画 施 設 では 廃熱 ボイ ラ方 式に よる 発電 を行 うた
め 、 蒸 気 タ ービ ン、 発電 機、 復水 器等 の現 有施 設に
設 置 さ れ て いな い設 備が 新た に設 けら れる こと とな
り ま す が 、 現段 階で これ らの 機器 から 発生 する 低周
波 音 レ ベ ル を設 定し 、定 量的 予測 を行 うこ とは 困難
で あ る た め 、環 境保 全の ため の措 置を 講じ るこ とと
し、事後調査を実施します。
計画地(現有施設)の敷 地境 界3 地点 で環 境振 動・ 工 事 に よ る 影 響
工場振動を、また、道路交 通振 動を 4地 点で 調査 した 資 材 等 の 運 搬
結 果 、 い ず れも 人が 日常 生活 にお いて 振動 を感 じる
振 動 レ ベ ルの 増加 は小 さく 、各 地点 とも に大 部分
程度(閾値)55dBを下回りました。
の 人 が 振 動 を 感 知す るレ ベル (55dB)を 下回 る予 測結
果となりました。
重機の稼動
各 地 点 と もに 大部 分の 人が 振動 を感 知す るレ ベル
(55dB)を下回る予測結果となりました。
供用による影響
焼却施設の稼働
各 地 点 と もに 大部 分の 人が 振動 を感 知す るレ ベル
(55dB)を下回る予測結果となりました。
自動車交通の発生
振 動 レ ベ ルの 増加 は極 めて 小さ く、 各地 点と もに
大 部 分 の 人 が 振 動を 感知 する レベ ル(55dB) を下 回る
予測結果となりました。
水質
計 画 地 の 東を 流れ る蛇 川で 水質 調査 を実 施し たと
こ ろ 、 平 常 時 は、 四季 を通 じて 水素 イオ ン濃 度(pH)
及 び 浮 遊 物 質量 (SS )と もに 、環 境基 準( 参考 値:
石田川下流の環境基準(B 類型 )) を下 回っ てい まし
た。
降 雨 時 の 調査 結果 につ いて は、 浮遊 物質 量( SS)
は9~48mg/Lの範囲となり まし た。 試料 採取 前24 時間
降雨量の最高値 は桐 生で 122.0mm、 伊勢 崎で 93.5mmで
した。
- 49 -
工事による影響
土工
降 雨 量 の ピー クを 想定 した ケー スA 、初 期降 雨の
状 況 を 想 定 した ケー スB を想 定し 、濁 水の 影響 を予
測 し た と こ ろ、 両ケ ース で予 測S S濃 度は 河川 SS
濃度と大きな差がみられませんでした。
環境保全措置
評 価
工事による影響
工事による影響
資材等の運搬
資材等の運搬
資材等運搬車両の搬入時間 帯、 搬入 ルー トの 分散 化、 アイ
騒音レベルの増加量は 0.6~ 1.5dBと 小さ く、 現況 を著 しく
ドリングストップの運転手へ の指 導を 徹底 する など によ り、 悪化させるものではないと考えます。
資材等運搬車両の騒音による影響を低減させます。
重機の稼動
重機の稼動
低騒音型建設機械の使用、 建設 機械 の集 中を 避け 、ま た、
予測結果は、敷地 境界 で61dB ~68dB (環 境保 全目 標(85dB)
仮囲いの設置(3m)等の防音 対策 を実 施す るこ とに より 、重 以 下 ) 、 近 隣 施 設 、 近 隣 住 居 で 56dB ~ 61dB ( 環 境 保全 目標
機の稼動による騒音の影響を低減させます。
(55dB) ) と な り 、 近 隣 施 設 、 近 隣 住 居 で 環 境 保 全 目標 を上
回ったが、予測は、騒音レベ ルが 高く なる 条件 を対 象と した
ものです。建設工事の実施に あた って は、 低騒 音型 建設 機械
の使用、建設機械や工事時期 の集 中を 避け 、ま た、 仮囲 いの
設置等の騒音防止対策の実施など環境保全措置を講じます。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
焼却施設の稼働
騒音発生機器等は屋内に設 置、 壁面 の吸 音処 理や 低騒 音型 寄与騒音レベルは、<30~39dBと小さく、現況を著しく悪化
機器の設置等を実施するとと もに 、敷 地の 北側 、東 側に は緩 させるものではないと考えます。
衝 緑 地 を 設 置 し 、 施 設 稼 働 の 騒 音 に よ る 影響 を低 減さ せま
す。
自動車交通の発生
自動車交通の発生
廃棄物運搬車両の搬入時間 帯、 搬入 ルー トの 分散 化、 アイ
廃 棄 物 運 搬 車 両 の 走 行 に よ る 騒 音 レ ベ ル の 増 加 は 0.0 ~
ドリングストップの運転手へ の指 導を 徹底 する など によ り廃 0.3dBと小さく、現況を著しく悪化させるものではないと考え
棄物運搬車両の騒音による影響を低減させます。
ます。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
低周波音発生機器等は可能 な限 り屋 内に 設置 し、 その 設置
位置にも配慮します。また、 日常 点検 等の 実施 によ り、 設備
の作動を良好な状態に保つと とも に、 必要 に応 じて 消音 器の
設置や回転数の制御を行うな どに より 焼却 施設 稼働 の低 周波
音による影響は低減されます。
焼却施設の稼働
環境保全のための措置は、 類似 事例 を参 考に 、事 業者 の実
行可能な範囲で影響の低減が 最大 限図 られ てい るも のと 考え
ます。また、焼却施設の稼働 時に は事 後調 査を 実施 し、 低周
波音の発生状況を確認します。
工事による影響
工事による影響
資材等の運搬
資材等の運搬
予測結果は、各地点ともに 大部 分の 人が 振動 を感 知す るレ
資材等運搬車両の搬入時間 帯、 搬入 ルー トの 分散 化、 アイ
ドリングストップの運転手へ の指 導を 徹底 する など によ り、 ベル(55dB)を下回っているこ とか ら、 周辺 住民 の日 常生 活に
資材等運搬車両の振動による影響を低減させます。
支障を生じさせない程度です。
重機の稼動
重機の稼動
予測結果は、各地点ともに 大部 分の 人が 振動 を感 知す るレ
低振動型建設機械の使用、建 設機 械の 集中 稼動 を避 ける など
の振動防止対策を実施するこ とに より 、重 機の 稼動 によ る振 ベル(55dB)を下回っているこ とか ら、 周辺 住民 の日 常生 活に
支障を生じさせない程度です。
動の影響を低減させます。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
焼却施設の稼働
振動を発生する機器は、防 振架 台、 防振 ゴム の設 置等 の防
予測結果は、各地点ともに 大部 分の 人が 振動 を感 知す るレ
振 対 策 を 実 施 し 、 施 設 稼 働 の 振 動 に よ る 影響 を低 減さ せま ベル(55dB)を下回っているこ とか ら、 周辺 住民 の日 常生 活に
す。
支障を生じさせない程度です。
自動車交通の発生
自動車交通の発生
廃棄物運搬車両の搬入時間 帯の 分散 化、 搬入 ルー トの 分散
予測結果は、各地点ともに 大部 分の 人が 振動 を感 知す るレ
化になど努め、廃棄物運搬車 両の 振動 によ る影 響を 低減 させ ベル(55dB)を下回っているこ とか ら、 周辺 住民 の日 常生 活に
ます。
支障を生じさせない程度です。
工事による影響
工事による影響
土工
降 雨 時 に 発 生 す る 濁 水 は 沈 砂 池 で 滞 留 させ 、浮 遊物 質量
(SS)200mg/L以下として放流します。また、必要に応じて濁
水処理プラントの設置を検討 する もの とし たこ とか ら、 濁水
による影響は低減されます。
土工
事業の実施にあたっては、沈砂池容量75m 3 、滞 留時 間0.27h
以 上 の 沈 砂 池 を 設 置 す る こ と に よ り 濁 水 の発 生を 抑制 しま
す。また、必要に応じて濁水 処理 プラ ント の設 置を 検討 する
ものとしたことから、濁水に よる 影響 は低 減さ れま す。 予測
結果は現況と大きな差はなく 、環 境保 全目 標で ある 「工 事に
伴って発生する濁水が、河川 水質 に大 きく 影響 を及 ぼさ ない
こと。」は満足するものと考えます。
- 50 -
環境要素
現 況
予 測
地下水
計 画 地 に おけ る地 下水 流向 の下 流方 向に 位置 する 工 事 に よ る 影 響
既 設 井 戸 ( 計画 地周 辺民 家井 戸) 及び 計画 地内 に設 土 工
置した地下水観測井2地点 で地 下水 を調 査し た結 果、
計 画 地 内 では 土壌 汚染 対策 法に 基づ く土 壌溶 出量
全 て の 地 点 のい ずれ の調 査日 にお いて も、 環境 基準
基準、土壌含有量基準 を超 過す る埋 設廃 棄物 (土
値以下です。
壌)の存在が明らかとなる可能性があります。
一 方 、 計 画地 周辺 民家 井戸 、地 下水 観測 井に おけ
る 地 下 水 調 査で は、 環境 基準 を満 足し てお り、 過去
に 埋 め 立 て られ た廃 棄物 に起 因し た地 下水 汚染 は認
められませんでした。
汚 染 土 壌 の存 在が 明ら かと なっ た場 合、 平成 29年
度 よ り 掘 削 ・除 去を 基本 とし た対 策工 事に 着手 しま
すが、施工に際しては 、太 田市 環境 政策 課と の協
議 、 指 導 の もと 、地 下水 を含 む周 辺環 境保 全対 策を
講 じ ま す 。 なお 、計 画地 周辺 での 地下 水位 は浅 いた
め(8.8水循環参照)、掘 削に あた って は、 遮水 性の
高 い 山 留 工 法を 採用 し、 地下 水の 掘削 箇所 への 流入
を 極 力 防 止 する とと もに 、特 に汚 染土 壌対 策工 事の
実 施 に 際 し ては 、貯 留し た一 部の 湧水 、雨 水等 は出
来 る 限 り 地 下へ 浸透 させ ず、 水処 理プ ラン トを 設置
し処理します。
水循環
計 画 地 に おけ る地 下水 流向 の下 流方 向に 位置 する
既 設 井 戸 ( 計画 地周 辺民 家井 戸) 及び 計画 地内 に設
置 し た 地 下 水 観 測 井 2 地 点 で 地 下 水 位 を 調 査し た結
果 、 各 地 点 で年 間を 通じ て、 降水 量と 連動 した 変動
がみられ、ほぼ同様の 水位 の変 化を 示し てい まし
た。
ま た 、 水 位 (標 高) は地 下水 観測 井No.1 (敷 地北
側 ) か ら No.2 ( 敷地 南側 )に かけ て低 くな り、 計画
地周辺民家井戸では高くなっていました。
工事による影響
土工
計 画 地 周 辺で の地 下水 は浅 く存 在し 、計 画地 の地
質 は 砂 質 土 層、 粘性 土層 の互 層と なっ てい ます 。汚
染土壌対策工事を実施 する 場合 、掘 削に あた って
は 、 地 下 水 位を 低下 させ るこ との ない 遮水 性の 高い
山留工法を採用します。
ま た 、 焼 却施 設本 体工 事に 係る 掘削 は、 平成 30年
度 の 施 工 を 予定 して いま す。 この 場合 は、 汚染 土壌
対策工事に比べ深く掘 削す るこ とが 予想 され ます
が、同様に、地下水位 を低 下さ せる こと のな いよ
う、遮水性の高い山留工法を採用します。
供用による影響
焼却施設の稼働
3
現有施設 では 、井 戸( 深度 :150 m、 揚水 量550m /
日 ) を 保 有 し、 地下 水を プラ ント 用水 とし て利 用し
て い ま す 。 計画 施設 にお いて もプ ラン ト用 水に 地下
水の利用を 計画 して いま すが 、現 在の 揚水 量(550m 3 /
日)を超えない範囲で利用します。
土壌環境
No.1 計 画 地 隣 接地 (と うも うさ わの 家) 等計 画地 工 事 に よ る 影 響
周 辺 5 地 点 で土 壌の 環境 基準 項目 につ いて 調査 した 土 工
結 果 、 い ず れの 項目 につ いて も環 境基 準値 を下 回っ
汚 染 土 壌 対策 工事 を実 施す る場 合は 、太 田市 環境
ていました。
政策課との協議、指導 のも と、 仮設 テン トの 設置
等 、 汚 染 土 壌の 飛散 防止 に必 要な 措置 を講 じま す。
ま た 、 汚 染 土壌 の運 搬に 際し ては 、「 汚染 土壌 の運
搬 に 関 す る ガイ ドラ イン (改 訂第 2版 )」 (平 成24
年 5 月 環 境 省 水・ 大気 環境 局 土 壌環 境課 )に 基づ
き、適正な運搬・処理を確保します。
供用による影響
焼却施設の稼働
焼 却 施 設 の稼 働に 伴う 排出 ガス によ る大 気質 の予
測 結 果 か ら 、ば いじ ん及 びダ イオ キシ ン類 につ いて
寄与濃度は低く(最大 着地 点濃 度出 現地 点で 寄与
率 : ば い じ ん 0.30% 、 ダイ オキ シン 類0.54% )、 いず
れ も 現 況 の 濃度 を著 しく 悪化 させ るも ので はな いも
のと予測されました。
- 51 -
環境保全措置
評 価
工事による影響
工事による影響
土工
掘削にあたっては、遮水性 の高 い山 留工 法を 採用 し、 地下
水の掘削箇所への流入を極力 防止 しま す。 特に 汚染 土壌 対策
工事の実施する場合にあって は、 貯留 した 一部 の湧 水、 雨水
等は出来る限り地下へ浸透さ せず 、水 処理 プラ ント の設 置し
処理します。
土工
掘削にあたっては、遮水性 の高 い山 留工 法を 採用 し、 地下
水の掘削箇所への流入を極力 防止 する とと もに 、特 に汚 染土
壌 対 策 工 事 の 実 施 す る 場 合 に あ っ て は 、 貯留 した 一部 の湧
水、雨水等は出来る限り地下 へ浸 透さ せず 、水 処理 プラ ント
を設置し処理することから、 掘削 によ る地 下水 への 影響 は低
減されます。このような環境 保全 のた めの 措置 を講 じる こと
により、環境保全目標である 「工 事の 実施 に伴 い地 下水 水質
に大きく影響を及ぼさないこ と。 」は 満足 する もの と考 えま
す。
工事による影響
工事による影響
土工
土工
掘削にあたっては、地下水 位を 低下 させ るこ との ない 遮水
汚染土壌対策工事を実施す る場 合、 焼却 施設 本体 工事 に係
性の高い山留工法を採用します。
る掘削にあたっては、地下水 位を 低下 させ るこ との ない 遮水
性の高い山留工法を採用する こと から 、掘 削に よる 地下 水位
への影響は低減されます。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
焼却施設の稼働
焼却施設での地下水利用は 、現 有施 設で 利用 する 地下 水量
焼却施設での地下水利用は 、現 有施 設で 利用 する 地下 水量
3
(550m 3 /日)を超えな い範 囲で 計画 する こと から 、焼 却施 設の
(550m /日)を超えない範囲で計画します。
稼働による地下水位への影響は低減されるものと考えます。
工事による影響
工事による影響
土工
汚 染 土 壌 対 策 工 事 を 実 施 す る 場 合 は 、 仮設 テン トの 設置
等、汚染土壌の飛散防止に必 要な 措置 を講 じま す。 また 、運
搬に際しては、「汚染土壌の 運搬 に関 する ガイ ドラ イン (改
訂第2版)」(平成24 年5月環境省 水・大気環境局 土壌環
境課)に基づき、適正な運搬・処理を確保します。
土工
汚染土壌対策工事を実施す る場 合は 、左 記に 示し た措 置に
より、汚染土壌の飛散を防止 する とと もに 、適 正な 運搬 ・処
理を確保することから、工事 によ る周 辺環 境へ の影 響は 低減
されます。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
施設からの排出ガスは、大 気汚 染防 止法 等で 規制 され てい
る 排 出 基 準 を 踏 ま え た 自 主 基 準 値 を 設 定 し遵 守し ます 。ま
た、排出ガス中の大気汚染物 質の 濃度 は、 定期 的に 測定 し結
果を公表します。
焼却施設の稼働
焼却施設の稼働に伴う排出 ガス によ るダ イオ キシ ン類 を対
象とした土壌への 年間 蓄積 量は 0.072pg-TEQ/g であ り、 30年
間の蓄積量は2.2pg-TEQ/gで ある と試 算さ れま した 。こ の値
はダイオキシン類 に係 る土 壌の 環境 基準 (1,000pg-TEQ/ g)
に比べ十分小さいものでした 。ま た、 本事 業で は、 大気 質に
よる環境への負荷の一層の低 減に 向け て、 大気 汚染 物質 の排
出濃度の自主規制値は法令等 によ り定 めら れた 規制 基準 値を
下回る基準値を設定するなど 、土 壌汚 染の 影響 の低 減に 努め
る計画であることから、周辺環境への影響は低減されます。
- 52 -
環境要素
現 況
地盤沈下
太 田 市 内 では 、平 成26 年度 に36 地点 で変 動量 の調
査 が 行 わ れ 、そ のう ち沈 下地 点は 3地 点で す。 その
変動量は全ての地点で 10mm/年 未満 であ り、 環境 省が
地 盤 沈 下 の 監 視目 安と して いる 年間 沈下 量20mm 以上
を下回っており、地盤沈下は確認されていません。
計 画 地 内 4地 点( 標高 約41 m) での 地質 調査 結果
は以下のとおりです。
No.1 : 標 高 25m 付近 より 約3m の層 にお いて 、N 値が
50以上を示し、非常に密な砂質土層でした。
No.2 : 標 高 15m 以下 では N値 が50 以上 を示 す層 が大
部分を占めていました。
No.3 : 標 高 23m 付近 より 約5m の層 にお いて N値 が50
以上を示し、非常に密な砂質及び粘性土層でした。
No.4:標高25m付近及び 標高 9m付 近よ り約 2mの 層に
おいてN値が50以上を示し 、非 常に 密な 砂質 土層 でし
た。
景観
廃棄物等
予 測
計 画 地 を 含む 周辺 の地 域は 、農 地及 び住 宅地 等と
なっており、「太田市景観 計画 」( 平成 22年 3月 )よ
る と 、 計 画 地及 びそ の周 辺の 景観 類系 は、 田園 景観
に該当しています。
計 画 地 周 辺に は建 物は 少な く、 学校 及び 数棟 の住
居 が あ る の みで あり 、周 囲の 近景 の位 置か らは 計画
施 設 を 明 瞭 に望 むこ とが でき ます 。ま た、 中景 の位
置 か ら は 計 画施 設の 煙突 の一 部が 視認 でき る程 度と
推測されます。
工事による影響
土工
計 画 地 周 辺で の地 下水 は浅 く存 在し 、計 画地 の地
質 は 砂 質 土 層、 粘性 土層 の互 層と なっ てい ます 。汚
染土壌対策工事を実施 する 場合 、掘 削に あた って
は 、 地 下 水 位を 低下 させ るこ との ない 遮水 性の 高い
山留工法を採用します。
ま た 、 焼 却施 設本 体工 事に 係る 掘削 は、 平成 30年
度 の 施 工 を 予定 して いま す。 この 場合 は、 汚染 土壌
対策工事に比べ深く掘 削す るこ とが 予想 され ます
が、同様に、地下水位 を低 下さ せる こと のな いよ
う、遮水性の高い山留工法を採用します。
供用による影響
焼却施設の稼働
3
現有施設 では 、井 戸( 深度 :150 m、 揚水 量550m /
日 ) を 保 有 し、 地下 水を プラ ント 用水 とし て利 用し
て い ま す 。 計画 施設 にお いて もプ ラン ト用 水に 地下
水の利用を 計画 して いま すが 、現 在の 揚水 量(550m 3 /
日)を超えない範囲で利用します。
存在による影響
主要な眺望景観の改変の程度
予 測 の 結 果、 「計 画地 北近 景」 、「 計画 地北 」、
「 計 画 地 東 」で は施 設の 存在 は大 きく 視野 に入 り、
眺望に変化があると予測されます。
太 田 市 外 三町 広域 清掃 施設 組合 の構 成自 治体 であ 工 事 に よ る 影 響
る 太 田 市 、 千代 田町 、大 泉町 及び 邑楽 町の 平成 22年 構 造 物 の 解 体 に 伴 う 建 設 廃 棄 物
度 か ら 平 成 26年 度に おけ るご み排 出量 実績 は、 減少
構 造 物 の 解体 に伴 って は、 コン クリ ート 及び 金属
または横ばい傾向 です (平 成22 年度 114,173t/年 →平
く ず 等 の 建 設廃 棄物 の発 生が 考え られ ます が、 その
成26年度111,919t/年)。
発生量については、現 在の とこ ろ不 明で す。 ただ
し 、 解 体 に 際し ては 、「 廃棄 物の 処理 及び 清掃 に関
す る 法 律 」 及び 「建 設工 事に 係る 資材 の再 資源 化等
に関する法律」等の関 係法 令を 遵守 し、 適正 な処
理 ・ 処 分 を 実施 する とと もに リサ イク ルに 努め るも
のとします。
計画施設建設工事時に発生する副産物
計 画 施 設 建設 工事 時に 発生 する 副産 物発 生量 は、
廃棄物発生量は7,025t( 発生 残土 を除 く) と予 測さ
れ ま し た 。 ま た、 再資 源化 率98.7 %と 予測 され まし
た。
供用による影響
一般廃棄物の種類、発生量及び処分方法
計 画 施 設 の稼 働に より 発生 する 一般 廃棄 物は 、焼
却 残 渣 と し ては 焼却 炉か ら発 生す る焼 却灰 、集 じん
設備で捕集する飛灰が あげ られ ます 。そ の発 生量
は、平成33年度で10,055(t/年)と予測されます。
発 生 し た 焼却 残渣 は、 現状 と同 じく 民間 事業 者に
て溶融処理後資源化ま たは 最終 処分 を行 う予 定で
す。
- 53 -
環境保全措置
評 価
工事による影響
工事による影響
土工
土工
掘削にあたっては、地下水位を低下させることのない遮水
汚染土壌対策工事を実施す る場 合、 焼却 施設 本体 工事 に係
性の高い山留工法を採用します。
る掘削にあたっては、地下水 位を 低下 させ るこ との ない 遮水
性の高い山留工法を採用する こと から 、掘 削に よる 地下 水位
への影響は低減されます。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
焼却施設の稼働
焼却施設での地下水利用は 、現 有施 設で 利用 する 地下 水量 焼却施設での地下水利用は、現有施設で利用する地下水量
3
(550m 3 /日)を超えない範囲で計画することから、焼却施設の
(550m /日)を超えない範囲で計画します。
稼働による地下水位への影響は低減されます。
存在による影響
存在による影響
主要な眺望景観の改変の程度
敷地北側の県立太田高等特 別支 援学 校及 び敷 地東 側の とう
もうさわの寮(障害者支援施 設) に近 接す る箇 所は 、こ れら
施設への環境配慮を目的とし て敷 地境 界線 内側 に緩 衝緑 地帯
を設けます。また、景観に配 慮し た色 彩や デザ イン を採 用す
るなど、周辺環境との調和を図ります。
主要な眺望景観の改変の程度
計画施設の稼働後に不要と なっ た現 有施 設周 辺の 緑地 化を
図り、敷地境界線内側には緩 衝緑 地帯 を設 置な ど様 々な 方法
を検討します。また、人工的 な構 成要 素を なく すこ とは でき
ないため、施設外観は親近感 のあ る建 物と し、 すっ きり とし
た形態及び意匠とし、無機的 な人 工構 造物 とし ての 施設 の存
在感を低減します。以上のこ とか ら、 施設 の存 在に よる 景観
への影響は低減されます。
工事による影響
工事による影響
構造物の解体に伴う建設廃棄物
解体工事に伴い発生した廃 棄物 につ いて は「 廃棄 物の 処理
及び清掃に関する法律」及び 「建 設工 事に 係る 資材 の再 資源
化等に関する法律」等の関係 法令 を遵 守し 、適 正な 処理 、処
分を実施するとともにリサイクルに努めます。
構造物の解体に伴う建設廃棄物
構造物の解体に伴う建設廃 棄物 に含 まれ るコ ンク リー トや
鉄等は、適切に分別すること によ り、 平成 24年 度建 設副 産物
実態調査結果参考資料の再資 源化 率及 び産 業廃 棄物 の排 出及
び処理状況(平成25年度実績 )に 示さ れた 再生 利用 率以 上の
再資源化を目指すため、廃棄 物の 量は 実行 可能 な範 囲で でき
る限り低減されています。ま た、 廃棄 物の 分別 解体 等の 実施
及び再資源化の実施を促進す る建 設工 事に 係る 資材 の再 資源
化等に関する法律との間に整合が図られています。
計画施設建設工事時に発生する副産物
計画施設建設工事時に発生する副産物
平成24年度建設副産物実態調査結果参考資料の再資源化率
建設工事時の廃棄物に含ま れる 鉄及 びア スコ ンガ ラ等 は、
及び産業廃棄物の排出及び処理状況(平成25年度実績)に示 適 切 に 分 別 す る こ と に よ り 、 そ の 98.7 % 程 度 が再 資源 化さ
された再生利用率以上の再資源化を目指します。
れ、発生残土についても、可 能な 限り 再資 源化 に努 める こと
から、廃棄物の量は実行可能 な範 囲で でき る限 り低 減さ れて
います。また、廃棄物の分別 解体 等の 実施 及び 再資 源化 の実
施を促進する建設工事に係る 資材 の再 資源 化等 に関 する 法律
との間に整合が図られています。
供用による影響
供用による影響
一般廃棄物の種類、発生量及び処分方法
太田市外三町広域一般廃棄 物( ごみ )処 理基 本計 画に 掲げ
る平成40年度における資源化 率及 び最 終処 分量 の減 量化 率を
達 成 す る た め 、 焼 却 残 渣 の 約 32 % 以 上 を 資源 化し ます 。ま
た、施設の維持管理や管理事 務に 伴い 発生 する 廃棄 物は 、極
力 発 生 量 の 抑 制 に 努 め る と と も に 、 適 正 に処 理・ 処分 しま
す。
一般廃棄物の種類、発生量及び処分方法
焼却残渣について、太田市 外三 町広 域一 般廃 棄物 (ご み)
処理基本計画に掲げる平成 40年 度に おけ る資 源化 率21.4 %、
最終処分量の減少化率25.5% の目 標を 達成 する ため 、資 源化
の推進が図られます。また、 計画 施設 周辺 には セメ ント 原料
化の施設も立地していること から 、資 源化 の選 択肢 を広 く持
つことができるため、資源化 の促 進が 図れ るも のと 判断 でき
ます。
上記目標を達成するため焼 却残 渣の 32% 以上 は資 源化 する
こととし、資源化の方法は資 源化 率、 継続 性及 び経 済性 等に
より判断する計画ですが、廃 棄物 の量 は実 行可 能な 範囲 でで
きる限り低減されています。
- 54 -
環境要素
現 況
予 測
温室効果ガス
工事による影響
資材等の運搬
資材等の運搬に伴う温室効果ガス排出量
2,541(tCO 2 /年)
太田市清掃センター及び
大泉町外二町清掃センターにおける
重機の稼動
現在の温室効果ガスの排出量
52,910(tCO 2 /年)
重機の稼動に伴う温室効果ガス排出量
2,915(tCO 2 /年)
自動車交通の発生に伴う温室効果ガス排出量
241(tCO 2 /年)
供用による影響
焼却施設の稼働
計画施設の稼働に伴う温室効果ガス排出量
24,022(tCO 2 /年)
現況-将来=28,888 tCO 2 /年(54.6%)削減
自動車交通の発生
計画施設稼働時自動車交通の発生に伴う温室効果ガ
ス排出量 299(tCO 2 /年)
現況-将来=58 tCO 2 /年(24.1%)増加
一般環境中の
放射性物質
計 画 地 に 近い 地点 であ る太 田高 等特 別支 援学 校及
びその他市内4小学校にお ける 放射 線量 測定 結果 は、
全 て の 地 点 で調 査を 開始 した 平成 23年 度よ り減 少傾
向 か ら 横 ば い傾 向に 推移 して おり 、全 ての 調査 年度
及 び 調 査 地 点に おい て国 際放 射線 防護 委員 会が 示し
て い る 基 準 値 ( 年 間1mSv (0.23 μSv/h )) を下 回っ
ていました。
ま た 、 太 田市 清掃 セン ター 並び に大 泉町 外二 町清
掃 セ ン タ ー にお ける 放射 性物 質測 定結 果は 以下 のと
おりです。
・ 排 ガ ス 中 :不 検出 (両 清掃 セン ター 全て の測 定結
果)
・ 焼 却 灰 等 :一 般廃 棄物 最終 処分 場( 管理 型最 終処
分 場 ) に 埋 立 処 分 可 能で ある 8,000Bq/kgを 下回 って
いました(両清掃セン ター にお ける 全て の測 定結
果)。
- 55 -
工事による影響
土工
放 射 線 量 調査 結果 によ ると 、太 田市 内で の放 射線
量 は 問 題 と なる もの では なく 、現 有施 設に おけ る排
ガ ス 、 焼 却 灰等 の放 射性 物質 測定 結果 につ いて も問
題 と な る も ので はな いた め、 計画 地内 地表 での 放射
線 量 、 放 射 性物 質濃 度も 問題 ない もの と考 えら れま
す。
汚 染 土 壌 対策 工事 を実 施す る場 合は 、計 画地 内土
壌 を 外 部 に 搬出 する ケー スが 考え られ ます が、 この
搬 出 に 伴 っ て環 境影 響を 生じ させ る放 射性 物質 を同
時に移動させることはないと考えます。
供用による影響
焼却施設の稼働
計画施設では、現有 施設 と同 一方 式( スト ーカ
炉 ) で 焼 却 する もの であ り、 搬入 ごみ の収 集エ リア
に 変 化 が な いこ とか ら、 高濃 度の 放射 性物 質に 汚染
さ れ た 可 燃 ごみ の搬 入の 可能 性も なく 、計 画施 設に
お い て も 、 現有 施設 と同 様に 排ガ ス、 焼却 灰等 に含
まれる放射性物質濃度は問題ないものと考えます。
環境保全措置
工事による影響
評 価
工事による影響
資材等の運搬
資材等の運搬
資材等運搬車両の速度や積 載量 等の 交通 規制 の遵 守、 アイ
工事中は、 資材 等の 運搬 に伴 い、 2,541 tCO 2 の 温 室効 果ガ
ドリングストップの徹底、低 公害 車を 積極 的に 導入 する よう ス排出量が予測されます。そ のた め、 資材 等の 運搬 車両 の適
指導する等環境保全措置を講じます。
切な運行管理を遵守すること等努めます。
重機の稼動
重機の稼動
重機のアイドリングストッ プの 徹底 、低 公害 型の 重機 を積
工事中は、 重機 の稼 動に 伴い 、2,915 tCO 2 の 温室 効果 ガス
極的に導入するよう指導する等環境保全措置を講じます。
排出量が予測されます。その ため 、重 機の 適切 な運 行管 理を
遵守すること等努めます。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
焼却施設の稼働・自動車交通の発生
使用電力量の抑制と発電効率 の維 持、 不要 な照 明の 消灯 、冷
施設の稼働及び自動車交通 の発 生に つい て、 現況 と将 来の
暖房温度の適正な設定等場内 の消 費電 力の 低減 、助 燃料 とし 温室効果ガスの合計排出量は、
て大気環境への負荷が小さい 燃料 (灯 油) の選 択等 環境 保全
現況53,151 tCO 2 /年
措置を講じます。
54.2%削減となります。
将来24,321 tCO 2 /年
さらに、温室効果ガスの排 出量 削減 を図 るた め、 廃棄 物運
搬車両等の適正な運行管理を 遵守 する とと もに 、ご みの 排出
自動車交通の発生
廃棄物運搬車両の速度や積 載量 等の 交通 規制 の遵 守、 アイ 量を削減、資源化率の向上、 使用 電力 量の 抑制 と発 電効 率の
ドリングストップの徹底、低 公害 車を 積極 的に 導入 する よう 維持、効率的な燃焼管理を実 施す るこ とに より エネ ルギ ー使
用量の抑制等に努めます。
指導する等環境保全措置を講じます。
工事による影響
工事による影響
土工
土工
工事中は進捗にあわせ、表 層土 壌を 外部 搬出 する 際に はそ
工事の実施に伴って環境影 響を 生じ させ る放 射性 物質 を同
の都度、かつ定期的(1回/ 月) に工 事区 域内 にお ける 放射 時に移動させることはないと 考え ます 。し かし なが ら、 放射
線量を測定します。
性物質の移動により、その汚 染範 囲を 拡大 させ ない よう 、工
事中の放射線量測定を実施す るこ とに より 、汚 染範 囲拡 大防
止に努めます。
供用による影響
供用による影響
焼却施設の稼働
焼却施設の稼働
計画施設では、現有施設と 同様 に排 ガス 、焼 却灰 等の 放射
計画施設においても、現有 施設 と同 様に 排ガ ス、 焼却 灰等
性物質濃度測定を継続します。
に含まれる放射性物質濃度は 問題 ない もの と考 えま す。 しか
しながら、放射性物質の汚染 範囲 を拡 大さ せな いよ う、 計画
施設では、現有施設と同様に 排ガ ス、 焼却 灰等 の放 射性 物質
濃度測定を継続することによ り、 汚染 範囲 拡大 防止 に努 める
ます。
- 56 -
第7章
事後調査計画
本事業の実施にあたっては、計画地及びその周辺地域の環境保全を図るとともに、予測結果の検証、環境
の保全のための措置の確認などのために事後調査を実施します。
なお、事後調査の項目については、本事業は DBO 方式で実施し、今後に実施設計が行われること等により、
不確実性を伴っている項目、環境の保全のための措置を講じることを前提として予測を行い、環境影響の低
減を評価した項目等を考慮して選定しました。
選定した項目は、
「大気質」、
「悪臭」
、
「騒音」、
「低周波音」、
「振動」、
「水質」、
「地下水」、
「土壌環境」、
「景
観」、「廃棄物等」、「温室効果ガス」及び「一般環境中の放射性物質」の 12 項目です。
大気質調査
騒音・振動調査
事後調査計画【発生源調査】(工事の実施時)
項目
細項目
調査項目
調査地点
調査時期及び調査方法
「調査時期」
工事計画確認調査
工事計画、工事方
法、環境保全対策
の実施状況
-
工事中
「調査方法」
工事計画、工事方法、環境保全対策実施状況の記録の把握・集計による方法
発生源
重機の稼動
強度確
騒音
騒音レベル
敷地境界
「調査時期」
の3地点
土壌汚染対策工事(実施の場合)、杭打・掘削工事及び工場棟本体工事、
認調査
外構工事において重機の稼働台数が多くなる時期(2回)
「調査方法」
「特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準」 に定める方法
重機の稼動
振動レベル
振動
敷地境界
の3地点
「調査時期」
工場棟本体工事、外構工事において重機の稼動台数が多くなる時期(1回)
「調査方法」
「振動規制法施工規則」別表第一に定める方法
水質(濁水) SS
排出口
「調査時期」
土工期間中の降雨時(4回/濁水排出時)
「調査方法」
環告59 付表9等
一般環境中の 放射性物質
放射性物質
計画地
「調査時期」
土工期間中の表層土壌を外部搬出する際にはその都度、かつ定期的(1回/月)
「調査方法」
環境大臣が定める放射線の量の測定方法(平成23年12月28日環境省告示第110号)
- 57 -
事後調査計画【環境調査】(工事の実施時)
項目
大気質
細項目
調査項目
調査地点
調査時期及び調査方法
資材等の運搬 浮遊粒子状物質、 走行ルート 「調査時期」
二酸化窒素、
2地点
交通量
資材等運搬車両の走行が最大と考えられる時期(1週間:交通量は1日)
「調査方法」
「大気の汚染に係る環境基準について」に定める方法
カウンター計測等による方法
工事計画、実施状況の工事記録等の把握・集計による方法
重機の稼動
浮遊粒子状物質、 周辺1地点 「調査時期」
二酸化窒素
重機の稼動台数が代表的な時期(1週間)
「調査方法」
「大気の汚染に係る環境基準について」に定める方法
土工
降下ばいじん
周辺1地点 「調査時期」
重機の稼動台数が代表的な時期(1月間×4回)
「調査方法」
ダストジャー等による方法
騒音
資材等の運搬 騒音レベル、
交通量
走行ルート 「調査時期」
2地点
資材等運搬車両の走行が最大と考えられる時期(1日)
「調査方法」
「騒音に係る環境基準について」等に定める方法
カウンター計測等による方法
工事計画、実施状況の工事記録等の把握・集計による方法
振動
資材等の運搬 振動レベル、
交通量
走行ルート 「調査時期」
2地点
資材等運搬車両の走行が最大と考えられる時期(1日)
「調査方法」
日本工業規格(JIS)に規定する方法
カウンター計測等による方法
工事計画、実施状況の工事記録等の把握・集計による方法
地下水
土工
環境保全措置
計画地
の実施状況
「調査時期」
土壌汚染対策工事の実施時期(実施の場合)
「調査方法」
工事計画、実施状況の工事記録等の把握・集計による方法
土壌環境 土工
環境保全措置
計画地
の実施状況
「調査時期」
土壌汚染対策工事の実施時期(実施の場合)
「調査方法」
工事計画、実施状況の工事記録等の把握・集計による方法
廃棄物等 土工
建築物等の
環境保全措置
計画地
の実施状況
「調査時期」
工事期間中
建設
「調査方法」
工事計画、廃棄物の搬出・再資源化状況の工事記録等の把握・集計による方法
温室効果 資材等の運搬 環境保全措置
重機の稼動
ガス
の実施状況
計画地
「調査時期」
工事期間中
「調査方法」
工事計画、資材等運搬車両、重機の稼動台数の把握・集計による方法
- 58 -
事後調査計画【発生源調査】(供用時)
項 目
細項目
調査項目
調査地点
調査時期及び調査方法
「調査時期」
施設計画確認調査
施設計画、環境保
全計画の内容
-
施設が定常的に稼働している時期
「調査方法」
施設計画、環境保全計画の内容の把握・集計による方法
「調査期間」
稼働後1年(1回/年)
発生源強 ばい煙調査
硫黄酸化物、
度確認調
ばいじん、
査
煙突
(各炉)
「調査時期」
施設が定常的に稼働している時期
窒素酸化物、
「調査方法」
塩化水素
大気汚染防止法、ダイオキシン類対策特別措置法等に基づく調査結果により
把握する。
ダイオキシン類
「調査期間」
稼働後1年(6回/年、ただしダイオキシン類は1回/年)注1
施設からの
臭気指数
悪臭
敷地境界
「調査時期」
風上、風下 施設が定常的に稼働している時期
の2地点
及び煙突
(各炉)
「調査方法」
「特定悪臭物質の測定の方法」及び「臭気指数及び臭気排出強度の算定の方法」
に定める方法
「調査期間」
稼働後1年(1回/年)
施設稼働騒音 騒音レベル
敷地境界
「調査時期」
の3地点
施設が定常的に稼働している時期
「調査方法」
「特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準」及び「低周波音の測定
方法に関するマニュアル」に定める方法
「調査期間」
稼働後1年(1回/年)注1
施設低周波音 低周波音レベル
敷地内の
3地点
「調査時期」
施設が定常的に稼働している時期
「調査方法」
「低周波音の測定方法に関するマニュアル」(平成12年10月環境庁大気保全局)
に定める方法
「調査期間」
稼働後1年(1回/年)注1
施設稼働振動 振動レベル
敷地境界
「調査時期」
の3地点
施設が定常的に稼働している時期
「調査方法」
「特定工場等において発生する振動の規制に関する基準」に定める方法
「調査期間」
稼働後1年(1回/年)注1
一般環境中の 放射性物質
排ガス
「調査時期」
放射性物質
焼却灰
施設が定常的に稼働している時期
ばいじん
「調査方法」
廃棄物の事故由来放射性物質についての放射能濃度の測定方法
(平成 23 年 12 月28 日環境省告示第 107 号)
「調査期間」
稼働後1年(1回/年)注1
注)1 これらの調査項目は計画施設が稼働する間、調査を継続するものであるが、事後調査としての位置づけは稼働後1年とする。
- 59 -
事後調査計画【環境調査】(供用時)
項 目
大気質
細項目
調査項目
煙突からの
二酸化硫黄、
排出ガス
浮遊粒子状物質、
調査地点
調査時期及び調査方法
周辺4地点 「調査時期」
施設が定常的に稼働している時期
(環境大気質) 二酸化窒素、
「調査方法」
塩化水素
「大気の汚染に係る環境基準について」、「大気汚染物質測定法指針」、「有害
大気汚染物質測定方法マニュアル」、「ダイオキシン類に係る大気環境調査マニュ
アル」に定める方法
ダイオキシン類
「調査期間」
稼働後1年(7日間/回×4回、ただし塩化水素は1日間/回×4回)
自動車交通
の発生
浮遊粒子状物質、 走行ルート 「調査時期」
二酸化窒素、
2地点
交通量
廃棄物運搬車両の走行が代表的な時期(1週間:交通量は1日)
「調査方法」
「大気の汚染に係る環境基準について」に定める方法
「調査期間」
稼働後1年(7日間/回×1回)、ただし交通量は1日(24h)
騒音
自動車交通
騒音レベル・
の発生
交通量
走行ルート 「調査時期」
2地点
廃棄物運搬車両の走行が代表的な時期
「調査方法」
「騒音に係る環境基準について」等に定める方法
カウンター計測等による方法
収集運搬計画等の把握・廃棄物運搬車両台数の集計による方法
「調査期間」
稼働後1年(24時間/回×1回)
振動
自動車交通
振動レベル・
の発生
交通量
走行ルート 「調査時期」
2地点
廃棄物運搬車両の走行が代表的な時期
「調査方法」
「振動規制法施行規則」別表第2に定める方法
カウンター計測等による方法
収集運搬計画等の把握・廃棄物運搬車両台数の集計による方法
「調査期間」
稼働後1年(24時間/回×1回)
景観
建築物の存在 主要な眺望地点
からの景観
主要眺望
地点
5地点
「調査時期」
施設稼働時(1回)
「調査方法」
写真撮影による方法
廃棄物等 焼却施設の
稼働
環境保全措置
計画施設
の実施状況
「調査時期」
施設が定常的に稼働している時期 注1
「調査方法」
工事計画、廃棄物の搬出・再資源化状況の工事記録等の把握・集計による方法
「調査期間」
施設稼働中
温室効果 温室効果ガス 廃棄物処理量
ガス
の発生量
計画施設
「調査時期」
及び種類、電気
施設が定常的に稼働している時期 注1
及び燃料の使用
「調査方法」
量
運転記録、稼働記録の把握、集計による方法
「調査期間」
施設稼働中
注)1 これらの調査項目は計画施設が稼働する間、調査を継続するものであるが、事後調査としての位置づけは稼働後1年とする。
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環境影響評価準備書に関するお問い合わせ
(事業者)
太田市外三町広域清掃組合
群馬県太田市細谷町604番地1
TEL 0276-33-7980
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