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聖バーソロミュー病院1865年の症候群
聖バーソロミュー病院1865年の症候群 せい しょうこうぐん メチル水銀中毒症が1865年にロンドンで確認さ れてから「150年」を経過した。その事実(詳細 な臨床記録)が熊本醫科大學(現熊本大学)など 日本の研究機関に伝わってから少なくとも「85 年」を経過した。 また、アセトアルデヒドを製造すると有機水銀 が副生する事実が明治時代に『東亰化學會誌』 (1906年)などに掲載されて「周知」となってか ら「110年」を経過した。 2016年は、ヨーロッパで1916年にアセトアルデ ヒドを製造して有機水銀が副生し、実際に有機水 銀中毒症が発生して環境に流れないように対策が とられてから「100年目」にあたる。 日本窒素が1932年(昭和7年)にアセトアルデ ヒドの製造廃液を流しはじめたとき、有機水銀中 毒症が発生することは予見可能であった。 メチル水銀中毒症を「水俣病」(みなまたびょ う)と表現する行為は、地域である「水俣」や公 法人「水俣市」をメチル水銀中毒症やその原因と 同一視することによって他と峻別し、外から「結 界」に封じ込める差別行為である。 死後の「解剖所見」である「ハンター・ラッセ ル症候群」は、日本では生前の「臨床所見」と取 り違えてメチル水銀中毒症判定の根拠として利用 されてきた。 (Norio Iriguchi) 著者 入口紀男 発行日 2016年3月1日 ISBN 978-4-9907388-0-8 発行所 自由塾 〒860-8555熊本市中央区黒髪2丁目39-1 熊本大学総合情報統括センター(気付) Eメール i r i g @ k u m a m o t o - u . a c . j p A5版 148頁 ¥3400+税 ご注文方法 ☆ アマゾンからご購入ください。あるいは 発行所に直接お知らせください。 ☆ 水俣はブックシティ一心堂、熊本は熊大 生協、上通りまるぶん書店にあります。 (アマゾン社の登録商標)