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議事録[PDFファイル/335KB]
長野市中心市街地活性化基本計画評価専門委員会 第1回権堂地区再生計画評価・検討部会 議事録 日時 : 平成 28 年2月5日(金) 午後1時 45 分から午後3時 35 分まで 場所 : 権堂イーストプラザ市民交流センター コミュニティルーム 出席委員 18名 竜野泰一委員、金澤玲子委員、樋口敦子委員、柳瀬亮太委員、小野里幸織委員、 築山秀夫委員、清水秀幸委員、北村正博委員、山浦悦子委員、宵野間信行委員、 湯本 泉 委員、朝日貞義委員、加藤 烈 委員、後藤正行委員、内山文雄委員、 水内盛雄委員、市村信幸委員、石坂正志委員 欠席委員 2名 石川利江委員、宮島章郎委員 1.開会 2.都市整備部長 あいさつ 3.部会員委嘱及び部会員紹介 4.正副部会長選出 あいさつ ・部会長に北村正博委員、副部会長に築山秀夫委員を選出 5.議事 (1)部会の役割と進め方・スケジュールについて <資料1> (説明者:事務局) (2)現計画によるこれまでの取組みの状況と地区の現状について <資料2~5> (説明者:事務局) (3)意見交換 〈 委員1 〉 ・長野市全体にとって、中心市街地である権堂地域が、昔から昼も夜も楽しい権堂であ ったように、人が集まる魅力ある地域に活性化して、ファミリーも年寄りも若い人も 一日ここに来て楽しんで、また回遊してもらい、中央通りや周辺部でも楽しんでもら えるような地域にしていかなければいけない。そうでなければ、都市間競争において 観光客の誘致や住みたい、暮らしたい長野市にならないと思うので、ぜひとも魅力あ る権堂のまちづくりを推進していきたい。 〈 委員2 〉 ・第三地区は11か町からなり、関連するのは5か町であるが、権堂を応援する組織を つくりたい。 ・田町は役割上、多くの人に来て住んでもらうという位置付けで考えている。田町のま ちづくりを計画し、全体の中で融合させてもらいたい。 ・駐車場について空き地の典型のように書かれているが、権堂に来るお客さんよりも権 1 堂で働いている従業員やお店をやっている人の利用が多い。特に田町地区は多い。駐 車場と商店街をどういうふうにバランスを取っていくか、隠れたテーマではないかと 思う。 〈 委員3 〉 ・権堂のことを常々気にかけてもらい感謝している。権堂再生計画が出来てから関係者 のみなさんには一生懸命取組んでもらったり、こちら地元も取組んできた。ここ(権 堂イーストプラザ)は立派に出来上がってありがたい。 ・中央通りと大通りの間の活性化がなかなか難しい。人通りが増えない。空き店舗も埋 まったり空いたりで全体としては苦戦している。 ・権堂を中心とした長野市の発展のために皆さんからご意見を頂戴したい。 〈 委員4 〉 ・田町はもともと住宅街と捉えている。権堂地区再生計画に田町も入っているので住民 がよく知らないといけないと考え、早急に田町の中で勉強会を開きたい。その際には 市の担当者の説明をお願いしたい。田町の計画は拙速にならず時間をかけてじっくり と分かりやすく作りたい。 〈 委員5 〉 ・この計画をいつまでに仕上げるという目標があるのか、はっきりしないが、まちの整 備も何十年もかけてやっていると尻切れトンボになってしまう気がするので、早めに 決着を付けていかなければいけないと思う。 ・まちがきれいに見えない、少し汚れて見える気がするので、そういうことも見直して ほしい。 ・中央通りは電線がないが、アーケードの両側には電線がある。そういうのを見るとま ちに来た人たちはそんなにアーケードの中まで入って来ないと思う。もう少しその点 での整備を考えた方がいいと思う。古い物を活かしていくとか路地の整備して散策と か言うけれど、御座なりでは駄目である。 〈 委員6 〉 ・昔は、遠くから人が来れば、長野駅、善光寺、権堂と必ず3つの名前が出て「権堂」 が入っていた。小学生の頃、権堂には市場があり、大変賑わっていた覚えがある。 ・権堂を活性化させるためにどうやって人を集めるかということで、イベントを企画す るというお話だが、いまは車社会で、緑町でも年配者の中には車でイトーヨーカドー に行って買い物をする人もいるが、若い世代は車で郊外に出かけ買い物をする。 ・若い人は郊外に家を造って住むことが多く、権堂も緑町も高齢者が多くなっている。 地元の若い人たちにこのまちに住んでもらいたい、魅力あるまちづくりと同時に若い 人を住まわせることを考え、空洞化にならないよう人口の目減りを抑えていくことを 考えていかないといけない。そうでなければ、どんないい企画をしてもイベントの時 だけの賑わいで終わってしまう。観光客をメインに考えるのか、地域全体のバランス の中で権堂を盛り上げていくのか、そうした視点も課題にして取組んでいければいい と思っている。 2 〈 委員7 〉 ・権堂地区再生計画策定の時に会議に出ていた。その時も権堂町の人が権堂に住んでい ないという発言があった。人が少ないのだから、権堂の人は権堂に住んでもらいたい という意見だったが、その後を見てもずっとそういう状況であるので、そのあたりを 上手く出来たらいいと思う。 〈 委員8 〉 ・権堂地区再生計画はソフト事業が中心で、ここ5~6年取組んできた。ここ東の玄関 (権堂イーストプラザ)はハードだが、西側はソフト事業だった。現実的には頭打ち の状況で、いろいろイベントで集客しても、通行人は増えない、各店舗の売上も増え ないのが現状である。 ・アーケード商店街や周辺も環境が悪くなってきている。やはりハードを中心として権 堂町や近隣地区を再生していかないと中心市街地はスラム街になってしまう。 ・空き店舗が埋まっても似つかわしくないような商店で埋まっていて、組合費や区費も 払わない人が来ている。そして突然いなくなってしまうというのが実情です。 ・ハードを中心として中心地区、権堂町や周辺地区を含めたまちづくりをしていかなけ ればいけない時期が来ているのはないかと思っている。 ・町民が住めないというのは、住めないような状況に都市行政がしてきたということで ある。これからは住むようなまちづくりをしていく。買い物に来てくれるような、こ こに来たら楽しめるようなまちにしていかなければいけない。それにはハードを含め たまちづくりを考える必要があると強く感じている。 〈 委員9 〉 ・私もこの地域に住んでいないので地元の人が住んでいないという話には耳が痛い。 ・商店会の役員でお店に行くとお店の人にはそこで会えるが、地権者や大家さんには会 いたくてもなかなか会えないので、そういう意味でも地権者や大家さんを巻き込んで いかないとこうした大きな話は上手くいかないのではないか、と痛切に感じている。 〈 委員 10 〉 ・都市機能が強化されて地区内人口が増えたことは喜ばしいことだ思う。施設整備によ り、元々の住民に加えて新たな住民を増やすことは、中心市街地の活性化にとても有 効な手立てではないかと感じる。 ・資料に「権堂らしさ」という言葉が出て来るが、「らしさ」という言葉は重要なキー ワードだと考えている。まちの記憶を残しつつ都市機能を整備することは、まちの魅 力を増すきっかけになると思う。 ・都市機能を強化することにより人を呼び込み、一方で「らしさ」というものも忘れず に大事にしていきたいと思っている。 〈 委員 11 〉 ・長いこと中心市街地活性化に取組んでいる。居住人口の増加イコール賑わいの創出と は思っていない。交流人口が増加しお金を落としてもらわないと、中心市街地の活性 化はなかなか難しい。ただ、住む人が減ってしまえばもっと悪くなってしまうので食 い止めて行かないといけない。 3 ・権堂は長野の中では特別な地域だと思う。自分より上の年代は特にそうだと思うし、 また、若い人たちは自分たちとは違う印象を持っていると感じている。説明にもあっ たが、権堂の特性として「精進落としをする場所である」と必ず形容されるが、「精 進とは、落としとは、何だろう」と考えていくと、まちづくりでやっていくことがい っぱいある気がする。 〈 委員 12 〉 ・冒頭に「ここに市民芸術館が出来ていたら」という話があった。私も当時、市民ワー クショップの委員として関わっていたので、「もしここに拠点があったなら」と未だ に思う。文化の拠点としてここに多くの人が来て、終わったらご飯を食べたり、買い 物をしたりする、そういう人の流れが出来ていれば、今日のこのような会議も無かっ たのかなと思ってしまう。その代わりではないが、このイーストプラザが出来たので これをうまく使っていく、利用価値を高めていかなければいけないと思う。 ・郊外の人で、中心より長野市全体を見て他の地区に大きなものを持っていくことが大 事だと話す人がいる。間違いではないと思うが、まちの顔として中心市街地はしっか りとしていてほしいと思っている。長野市として権堂地区を含む中心市街地が大事だ と思っている。中心市街地に力を入れないと人が来なくなってしまう。長野市が力を 入れて中心市街地活性化に取組んでいることはありがたいことと思っている。今後と も取組んでいっていただきたい。 ・権堂地区再生計画を策定した時、表紙に「楽」という語を選んで楽しいイメージで盛 り上がった。3つの会議を持ち、人も時間もかけて策定した。どの事業を見ても継続 が弱い。西の玄関のまちづくりセンターも約3年で終わってしまったのがとても残念 に思う。やったことに対する評価も大事だが、継続できなかった理由を考えていかな いと今後に活かしていけない。計画を作って取り組んでも、補助金を受けられる期間 はいいが、それが終わると活動が無くなってしまう。資料を見て思ったが、24 年・25 年は活動が活発だったのに、26 年、27 年と活動が少なくなっている。やはり補助金 に頼った事業だけではいけない。そうしたことを踏まえて、まちに対して皆が主体的 にどう関わっていけばいいのか、この場を活かして考えていきたい。 〈 委員 13 〉 ・市街地に引っ越してきたので昔の権堂の賑わいを体験していないが、経験上、市街地 の良さは歩いて楽しめるのが一番の魅力だと思う。車をあまり利用しなくても生活し やすい。年齢を問わず子どもにもお年寄りにも優しいし、中間の人達にも便利である。 アクセスの利便性を上げることは大切だが、市街地内の車の利用は制限しても良いの ではないかと思っている。 ・駐車場が増えてきていることだが悪いことではないと思う。これだけの塊の空き地は 都市部ではなかなか出来ない。公園を造ろうとしたらもっと大変なことになる。最近 都市部では、スポーツをしたい人は人工芝を敷いてボールを蹴ったりヨガをするスペ ースをつくっている。工夫することで駐車場でも他の目的で活用することが出来ると 思う。 ・計画としてはやはり絶対的な目標を示してほしい。市街地の人口何人まで増やしたい のか、売上とかあると計画も立てやすくなる。 4 〈 委員 14 〉 ・休日とかに家族皆で権堂に買い物に来たりという環境が出来たらいいと思う。 ・駐車場がどこにあるのか、有料でもどこが安いのか、買い物をしたら無料になるのは どこかなど、はっきり分かると良い。 〈 委員 15 〉 ・1960年代に親に手を引かれ真新しい権堂アーケードを歩いてあちらこちらを見て 回ったり買い物をしたりした。それから中央通りへ出て丸光や丸善へ行ったことを忘 れずに覚えている。華々しい時代へタイムスリップするのではなく活性化に携われる チャンスをいただきありがたく思っている。 ・仕事柄いろいろな町で話をするが、権堂で仕事や商売をしながら権堂に住んでいない 人が多くなってきていることに一抹の寂しさを感じる。権堂はいろいろな顔を持ち合 わせている面白い場所だと思っている。これまで仕掛けづくりを展開してきて少しず つ実績をあげていることは喜ばしいことだ。これからのまちは、売り買いをする場で はなく、いかに交流の場を増やすか、もっと言えば売る側の下心が見えてはいけない 市場になりつつある。一緒に楽しむことが商店街の大事な要素となると思う。 ・長野市にもマンション業者が進出してきているが、もはや郊外型分譲マンションは売 れなくなっている。中心市街地に的を絞ってデベロッパーが土地を買収して分譲しよ うとしている。中心市街地に人を集めようという行政の方針に同調してやって来る業 者が多くなっている。ところが権堂は定住人口がもっと増えてもいいのに増えていな い、業者に権堂を提案しても進出しようとしない。その背景として、分譲マンション の購入では子育て中の奥さんが決めるケースが多く、生活環境よりも子育て環境をど こにするかが判断基準となっていて、権堂は選ばれにくい、と聞いたことがある。そ の点で環境をどう整えていくか、大事なテーマである。 ・長野市に宿泊する外国人観光客は、去年の実績でいうと5万2千人うち7千人強は欧 米人(アメリカ、カナダ、オーストラリア他)である。彼らは、宿泊費はあまりかけ ない。日本人の実生活を知りたい、実体験したい、小路を歩き何があるのか、我々が 見向きもしないようなことに興味を持っている。来街者の対策をどうするか、イベン トをやるだけでなく仕掛けづくりとして空き家の対策を考えていく。彼らが消費する 額は邦人客と桁が違う。権堂の魅力の一つである善光寺と長野駅のちょうどいい結節 点であることを意識して、まちづくりの展開を考えることも一つの方策であると思う。 〈 委員 16 〉 ・御開帳前に善光寺周辺から長野駅までまち歩きした。長野駅から権堂駅まで電車に乗 って善光寺へ行ってみようと権堂駅に降りたところが、暗くて案内標識がなくて善光 寺へどうやって行ったらいいのか分からなかった。このことは市役所へも伝えた。 ・車で郊外の店に買い物に行く、駐車場は無料だという話があったが、ドイツでは 50m、 100m と地域を丸く書いて近いところの駐車場は有料で、遠いところは無料になってい るのを見た。こうしたやり方は長野市でも出来るのではないかと感じた。 ・交流の場が出来ることが大事である。じゃん・けん・ぽんは親子交流の場で盛況であ るが、お年寄りや子育て中の人が一緒に集まれる場があるといい。核家族なので、お ばあちゃんおじいちゃんに子育ての悩みを相談し教えてもらったり、お母さんがほっ と出来たり、また、お年寄り同士がお茶を飲んだり、話し合いが出来る場、誰かしら 5 いる場が権堂の入ったところにあるといい。 ・権堂のまちは昔、市場があってよかった。市内にはデパートがあるが、他のデパート が来たら箱物を造るのではなく、空き店舗をデパートに貸してお菓子専門店や靴専門 店等のテナントに入って分けて使ってもらいデパートの名前の通り名で呼んだりす ることも出来るのではないか。 ・権堂といえば七夕、七夕といえば権堂という具合に皆が分かる。神戸のイルミネーシ ョンは大変賑わっているが、権堂でもイルミネーションをやってみたらどうか。一時 的でも人が集まるようなことをぜひやってもらいたい。 ・「おもてなしとは何だろう」と考えることも大事なことである。また、事業を継続さ せていかなくてはいけないという話が出たが、PDCAを実行することが大事だし、 5W1Hではないが、何時、何処で、誰が、何をする、ということを皆で話し合って やっていく、とかく皆人のせいにしていると感じることがあるので、役割もしっかり と決めることがつくづく大切だと思う。 〈 委員 17 〉 ・平成 30 年4月県立大学が開校する。後町小学校跡地に県立大学の寮が出来、1年生 240 人が寮生活をし、三輪キャンパスへ通うことになる。三輪と寮の間に権堂がある ので、学生が歩ける、楽しめるまちになったらいいなと思う。 ・長野県の高校生は毎年2万人卒業し、1万人が大学へ行くが、85 パーセントは県外 へ進学する。Uターン率の計算は難しいが、帰ってきて楽しいまちをつくるべきであ る。学生が帰ってきて自分のまちを紹介する時どうするか。大抵は中心市街地を歩く と思うが、権堂を歩くとはあまり聞かない。学生が歩いて楽しめる中心市街地、友達 を連れて来て楽しめる中心市街地になればいいなと思う。 ・権堂の夜のまちの話があったが、まちには楽しめるところが必要である。権堂の歴史 から言えば共存できると思うが、楽しめるところがまだら模様に点在しているので、 ゾーニングが必要である。ゾーニングをしながらまちをつくっていければいいと思う。 〈 委員 18 〉 ・中心市街地活性化基本計画で「訪れたくなるまち」 「住みたくなるまち」 「歩きたくな るまち」 「参加したくなるまち」を推進している。 「歩きたくなるのかな」という話が あったが、子どもたちも親子で歩いて何かに参加したりすることが出来る、そういう 何かが必要であると思う。Uターン率が非常に悪いという話があったが、長野の良さ を感じていない又は感じることが出来ていない。転勤の皆さんは長野に来たことをチ ャンスと捉え、土日にいろいろなところへ出かけ我々の知らない長野の魅力を感じて いる。いまの親は子どもを郷土の自然、文化歴史の所在地へ連れて行っていないので、 親子の絆、地域の絆が希薄になっている。権堂をひとつの起爆剤にして、寄り合い、 長野の良さを地域内、市内外へ発信できるようなまちをつくれればいいと思う。 6.事務連絡 7.閉会 6