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2 次元グラフ描画ツール Sma4 の使い方 富山大学総合情報基盤センター
16.1 Sma4 の起動と終了 情報処理科目補助テキスト 2008 富山大学情報処理科目補助テキスト 2008 2 次元グラフ描画ツール Sma4 の使い方 (第 1.1 版) 平成 20 年(2008 年)4 月 富山大学総合情報基盤センター Information Technology Center University of Toyama 0 16.1 Sma4 の起動と終了 目 1 次 16. 2次元グラフ描画ツール SMA4 の使い方 ·············································································· 1 16.1 Sma4 の起動と終了······················································································································1 16.2 データファイルの作成 ···············································································································2 16.2.1 Sma4 によるデータファイルの作成································································································ 2 16.2.2 エディタ(秀丸)によるデータファイルの作成 ··············································································· 2 16.2.3 エクセルによるデータファイルの作成···························································································· 2 16.3 データファイルによるグラフの作成 ·····························································································3 16.3.1 データファイルの入力とプロット設定···························································································· 3 16.3.2 軸の設定································································································································· 4 16.3.3 軸タイトルおよびその他の文字列の入力······················································································ 4 16.3.4 フレームの設定(グラフの大きさ等の設定) ··············································································· 5 16.4 グラフの保存と印刷 ··················································································································5 16.4.1 グラフの保存······························································································································ 5 16.4.2 グラフの印刷······························································································································ 5 16.5 グラフの MS-Word への貼り付け ································································································6 16.6 提出課題 ·································································································································6 16.7 参考 ·······································································································································8 16.1 Sma4 の起動と終了 16. 1 2次元グラフ描画ツール Sma4 の使い方 この章の目標: この章では,科学技術の世界で広く利用されている2次元散布図を描画するソフトである Sma4 for Windows (以下 Sma4 と称する)の使用法を学んでいきます.2次元グラフは先に学んだ Excel でも作成できますが,科学・技術系の論文やレポートに利用するための高品位の2次元グラフは Sma4 を利用した方が効率的に作成できます.この章では Sma4 を利用したグラフの作成方法並び に MS-Word への貼り付け方法を学びます. 16.1 Sma4 の起動と終了 Sma4 を起動するには,右図のアイコンをダブルクリックするか,スタート・ボタンか らメニューで[プログラム]を選択し,[Sma4]を選んで,クリックします. しばらくすると,下図の画面が現れます. 図 16.1.1 アイコン Sma4 の終了するには,[ファイル]メニューから[終了]又は[全終了]を選択します. 図 16.1.2 Sma4 起動画面 (参考:英語版の場合) 2 16 2次元グラフ描画ツール Sma4 の使い方 16.2 データファイルの作成 Sma4 によるグラフ作成作業の流れは, データファイルの作成→グラフ作成→印刷 の順である. ここでは, 作図に使用するデータファイル作成方法について説明します. データの作成方法には以下の3種類の方法があります.どの方法選択しても良いが,実験データ等の計算結 果をグラフにする場合「Excel によるデータファイルの作成」が便利です. 16.2.1 Sma4 によるデータファイルの作成 (1) Sma4 を起動します. (2)プルダウンメニューの「データ」→「データファイルの新規作成」を選び, 「保存する場所」と「ファイ ル名」を入力した後, 「保存」をクリックします. (例)保存する場所:Zドライブ又はフロッピ,USB ドライブ ファイル名:後で識別できるような名前 (3)「プロット」のタグをクリックします. Fig. 15.2 の Window が出たら以下のように設定 [基本的な設定] プロットタイプ:○ 線種:線なし ドット色:黒 中塗り色:白 線色:黒 サイズ:4 線幅:0.4 ピッチ:3 ドットのブラシ:中塗り 図 16.2.1 Property 設定 (4)「OK」をクリック 1,10 2,20 (5)エディタが起動するので右図のように入力します. (左側:x座標,右側:y座標,データの間はカンマ(, )または Tab) 3,30 4,40 5,50 (6)入力が終わったら,プルダウンメニューの「ファイル」→「終了」 図 16.2.2 エディタ画面 16.2.2 エディタ(秀丸)によるデータファイルの作成 (1) 秀丸を起動します. (2) 図 16.2.2 のようにデータを入力します. (左側:x座標,右側:y座標,データの間はカンマ(, )または Tab) (3)自分のディスク(zドライブまたはフロッピ,USB メモリ等)に保存. ファイル名は後で解るような名前にします.拡張子は[.csv]又は[.txt](???.csv 又は???.txt) 16.2.3 エクセルによるデータファイルの作成 (1)エクセルを起動します. (2)右図のようにデータを入力します. (3)エクセル用データを保存(後で再計算するときのため)します. 」 「メニュー」の「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます. 保存先:zドライブまたはフロッピ,ファイル名:適当, ファイルの種類:Microsoft Excel ブック. (4)Sma4 での作図用データを保存します. 「メニュー」の「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます. 図 15.2.3 Excel 画面 保存先:zドライブまたはフロッピ,ファイル名:適当, ファイルの種類:CSV(カンマ区切り)またはテキスト(タブ区切り)を選びます. 16.3 データファイルによるグラフの作成 3 16.3 データファイルによるグラフの作成 16.3.1 データファイルの入力とプロット設定 (1) Sma4 を起動します. (2) プルダウンメニューの「データ(D)」を選び, 「データファ 1 イルを開く(O)」を選択します. (3) Fig.16.3.1 の Window が開くので,①「ファイルの場所(I):」か らデータファイルの保存場所(zドライブ,フロッピ等) を選択し,②「ファイルの種類(T):」から「すべてのファイル (*.*)」 を選択します. (4) 目的のファイルをダブルクリックします(あるいは,ファ イルを選択し, 「開く(O)」をクリックします) . (5) Fig.16.3.2 の様な「Property」Window が開くので,①X軸 2 図 16.3.1 ファイルを開く 2 1 およびY軸の Column を設定します. (Column は縦の列を 示す.左から何列目をX座標にして,何列目をY座標にす るかを指定します) (6) ②「プロット」のタグをクリックします. (7) Fig.16.3.3 の Window になったら,①「プロットタイプ P」 」 を選択 [基本的な設定] プロットタイプ:○ 線種:線なし ドット色:黒 中塗り色:白 線色:黒 サイズ:4 線幅:0.4 図 16.3.2 Property 画面 3 1 2 ピッチ:3 ドットのブラシ:中塗り (8) ③「高度」のタグをクリックします. (9) Fig.16.3.4 の Window になったら, ①「先頭スキップ S」 」および「読込行数」 を設定します. (10) ②「OK」をクリックします. (11) プルダウンメニューの「グラフ」→「Clear All Scale」を 選択.入力したデータが全て表示されるような軸設定になる. 図 16.3.3 Property 画面 1 注) 先頭スキップ 何行読み飛ばすかを設定します.通常は「0」 . 読込行数 何行読み込むかを設定します. 「-1」に設定すると, すべての行を読み込む.通常は「-1」 . 2 図 15.3.4 Property 画面 4 16 2次元グラフ描画ツール Sma4 の使い方 16.3.2 軸の設定 (1)プルダウンメニューの「グラフ(G)」を選び, 「X-Axis」ある いは「Y-Axis」を選択します. (又は,グラフの設定したい軸を 4 5 2 3 1 ダブルクリックします. ) (2) Fig. 16.3.5Window が現れたら,①「From:」の欄に軸の「最 小値」を, 「To:」の欄に「最大値」を入力します. (3)目盛の間隔の設定をするには,②「Auto step」のチェック をはずし(チェックの入っているところをクリックします) , ③「Increment:」および「Division:」の欄に適当な数値を入力 します. (4) 目盛の「線種」 , 「位置」 , 「色」 , 「線幅」 , 「長さ」等を設定 図 16.3.5 X 軸設定画面 する場合は,④「目盛」のタグをクリックし,対応する欄に適 当な数値等を設定します. (「in」 , 「out」は各自で試すこと. ) 2 (5) 軸の数字の「フォント」 , 「色」 , 「サイズ」 , 「位置」等を設 定する場合は,⑤「数字」のタグをクリックし,Fig. 8 の様な Window になったら,①対応する欄に適当な数値等を設定しま す.②他の項目は各自で試すこと. 1 2 図 16.3.6 軸設定画面 Increment:大きな目盛(主目盛)の間隔を指定します. ( 「10」とすれば,-10, 0, 10, 20…というに数字と主目盛が表示される. ) Division:主目盛の間を何等分して,小さな目盛(副目盛)を表示かを指定します. ( 「5」とすれば,主目盛の間が5等分され,4つの副目盛が表示される. ) 16.3.3 軸タイトルおよびその他の文字列の入力 (1) プルダウンメニューの「挿入(I)」を選び, 「X 軸タイトル(X)」 あるいは「Y 軸タイトル(Y)」を選択します. (2) Fig.16.3.7 の「Title」Window が現れたら,①「文字列(R)」 の欄にタイトルを入力します. (3) ②「フォント」 , 「スタイル」 , 「サイズ」 , 「色」を設定します. (4) ③「OK」をクリックします. (5) 軸タイトルをマウスでドラッグし,グラフの適当な位置に移 1 2 3 図 16.3.7 Tytle 画面 動します. (6) グラフのタイトル(図1??関係図等) 」を付けるときは,プ ルダウンメニューの「挿入(I)」を選び, 「その他の文字列(O)」を 選択します. (あるいは, ツールバーのボタンをクリックします. ) 1 (7) もし,Fig.16.3.8 の様な Window が現れたら,①「新規」を クリックします. (8) Fig.16.3.7 と同じ Window が現れたら, 「文字列(R)」の欄にタ イトルを入力し, 「描画方向」 , 「フォント」 , 「スタイル」 , 「サイ 図 16.3.8 修正する文字列の選択画面 ズ」 , 「色」を設定し, 「OK」をクリックします.その後に,マウスで適当な位置に移動します. 16.4 グラフの保存と印刷 5 (9) その他の文字列を挿入したい場合は,(6) - (8)を行う. (10) 文字列の内容を変更するには,変更したい文字列をダブルクリックします.すると Fig. 16.3.7 と同じ Window が現れるので,そこで変更します. 上つき文字,下付文字の入力 「kgf/mm2」と入力したい場合 → 「kgf/mm^2@」と入力 (^と@で囲まれた文字が上付になる) 「A1」と入力したい場合 → 「A_1@」と入力 ( _と@で囲まれた文字が下付になる) ギリシャ文字の入力 「σ」と入力したい場合 → 「%Gs%A」と入力 (%G 以後の文字がギリシャ文字(シンボルフォント)になる.%A で元に戻す) 16.3.4 フレームの設定(グラフの大きさ等の設定) (1) プルダウンメニューの「グラフ(G)」を選び, 「Frame」を選 択します. (2) Fig.16.3.9 の様な Window が現れたら,①「線幅」 , 「線色」 , 「背景色」 , 「Type」を設定します. (「Type」は各自で試すこと) (3)グラフ全体の移動が必要ならば,②「Left margin (mm):」 , 「Top margin (mm):」の欄に適当な数値を入れる. 2 3 1 (4)グラフの大きさの変更は③「Width (mm)」 , 「Height (mm)」 の欄に適当な数値を入れる. 4 (5) ④「OK」をクリックします. 図 15.3.9 Graph Property 画面 16.4 グラフの保存と印刷 16.4.1 グラフの保存 (1) プルダウンメニューの「ファイル(F)」を選び, 「名前を付けて保存(A)」を選択します. (2) Fig. 16.4.1 の様な Window が現れたら,①「保存する場所(I):」をグラフを保存する場所(Zドライブ 又はフロッピ等) )に設定します. (3) ②「ファイル名(N):」を入力します. (なるべく,半角英 数字8文字以内のファイル名にします.拡張子( .SMP)を 入力する必要はない. ) 1 (4) ③「データも一緒に保存します」がチェックをされてい ることを確認. (5) ④「保存(S)」をクリックします. 2 4 3 図 15.4.1 名前を付けて保存 16.4.2 グラフの印刷 (1) プルダウンメニューの「ファイル(F)」→「プリンタの設定」で出力プリンタを確認. (2) プルダウンメニューの「ファイル(F)」→「印刷」で印刷 6 16 2次元グラフ描画ツール Sma4 の使い方 16.5 グラフの MS-Word への貼り付け レポート等ををワープロソフト(MS-Word 等)で作成する場合, Sma4 で作った図面を,以下の方 法で貼付ける事ができます. (1) プルダウンメニューの「編集(E)」→「図面コピー」を選択→「OK」 (Enhanced Metafile のチェック(レ)をはずした方がいい場合もある. ) (2) MS-Word を立ち上げ(既に立ち上がっていれば,マウスや Ctrl-ESC キー, Alt-TAB キーなど でワープロソフトにタスクを移す) ,MS-Word 上のプルダウンメニューの「編集(E)」→「張り付け」 16.6 提出課題 実験により下記2種類のデータが得られたとして,次ページを作成せよ. 鋼 アルミ ひずみ応力 ひずみ応力 (%) (MPa) (%) (MPa) 00 00 0.02 40 0.02 15 0.04 85 0.04 30 0.06 115 0.06 40 0.08 185 0.08 60 0.1215 0.170 0.12 250 0.12 85 0 14 290 0.14 100 0.16 115 0.18 130 0.2140 16.6 提出課題 7 SMA4 確認課題 学籍番号: 名 前: 3. 実験結果 本実験で得られた鋼とアルミの応力とひずみとの関係を表1および図1に示す.図中の直線は各材の応力ひ ずみ関係を最小2乗近似することにより得た. 図より両材とも応力とひずみとの間には比例関係があり,傾きはアルミと比較して鋼の方が大きいことが分か る. 表1 鋼とアルミのひずみと応力の関係 鋼 アルミ ひずみ ε(%) 応力σ(MPa) 応力σ(MPa) 0.00 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0 40 85 115 185 215 0 15 30 40 60 70 140.00 300 鋼 アルミ 直径4mm 挿入ー凡例で記入 直径4mm 200 100 応力 σ, MPa 400 解析ー最小二乗 ー多項式ー1次 100 0 0.1 ひずみ ε, (%) 図1 応力ーひずみ関係 挿入ーその他の文字で記入 0.2 挿入ーX軸タイトルで記入 8 16 2次元グラフ描画ツール Sma4 の使い方 16.7 参考 (1) エクセルで右図のように入力. (2) エクセル形式で保存. (Zドライブ又はフロッピ) (3) テキスト形式(タブ区切り)で保存. (Zドライブ又はフロッピ) (4) Sma4 起動. (5) 「データ」―「データファイルを開く」―データファイル 指定. (6) X 軸:1カラム Y 軸:2カラム OK プロットタイプ ○ サイズ 4 (7) 「グラフ」―「Clear All Scale」 (8) 「グラフ」―「X-Axis」 X軸の設定. 「グラフ」―「Y-Axis」 Y軸の設定. (9) 「データ」―「データファイルを開く」 ―データファイル指定((5)と同じファイル) . (10) X 軸:1カラム Y 軸:3カラム プロットタイプ ● サイズ 4 図 16.4.1 名前を付けて保存 OK (11) 「グラフ」―「Frame」 Width 140 Hight 100 (12) 「解析」―「最小二乗」―「多項式」― データ選択―次数 1次 ―「OK」 (13) 「挿入」―「X 軸タイトル」 (ひずみ ε, %) 「挿入」―「Y 軸タイトル」 「挿入」―「その他の文字」 (応力 σ, MPa) ( 図1 応力―ひずみ関係) (14) 「挿入」―「凡例」―2つのデータを選択する-「選択」 右図の様に表示されます. 文字列の意味 %01E: 1番目のデータのプロット %01N: 1番目のデータファイル名 文字列を下記のように修正 文字列 %01E%01N %02E%02N マウスで適当なところへ移動 (15) 「ファイル」―「名前を付けて保存」 保存する場所:Zドライブ又はフロッピ ファイル名:後でわかるように ファイル種類:*.SMP データも一緒に保存:レ 「保 存」 %01E 鋼 %02E アルミ 図 16.4.2 その他の文字列