ウイ ンズ

ウイメ ンズ
第75号 2000年 5月 25日
Ⅵbmenb Books
ブ ックス
5月 25日 発行
女性の本の情報誌・ウイメンズブ ック友の会会報
ウイメ ンズブ ックス トア
発 行 所
有限会社 松 香 堂 書 店
本
社 〒604-0024京 都市中京区下妙覚寺町185804
・祝日休み TEL 075-253-1860ご 滋 2531861
日
土。
天満橋店 〒540_0008大 阪市中央区大手前 1丁 目3番 49号
ドーンセンター内
水曜定休 。祝 日代休 あ り
TEL・ FAX 06_6910-6115 TEL 06-6910-8627
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年会費個人2,200円
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壺
冬15鍮
爵i椰疵厖
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フェミニ ズム・ 女性学〕
〔
『 OLの 創造 ―意味世 界 と しての ジェ ンダ ー』
金野美奈子 勁草書房 2000年 2月 2520円
OLと は どのよ うに生 まれた のか 。 具 体 的 な 資 料 を も
とに女性 事務職 の 〈意 味〉 を問 い、 その変遷 をた ど っ
た。職場 を「男性」
「女性」 とい う異 な った カテ ゴ リー
で と らえ る見方 自体 が どのよ うな ものだ ったか を検 証
の道程 を探 る。始 めての本格 的 な調 査・ 研究報告。
『 看護 のなかの母性 感 一三 歳児神話偏重 を検討する』
柴 田芳枝 東京経済 1999年 11月 2100円
伝統 的 な「母親 の在 り方」「育 児 の 在 り方 」 が 看 護 教
育 の 中 の母性 の と らえ方 にど う影響 して いるかを考察。
教 材、教員 の意識調査 な どを分析。母性 の強調 に疑 問
を な げか ける実証 的 な研 究書。
す る。
―近代 日本文化論 8』
『 女 の文 化
青木保他編 岩波書店 2000年 2月 2730円
女 歌 の 百 年 (道 浦 母 都 子 )「 良妻 賢 母 」 思 想 の 表 裏
(牟 田和恵 )大 正 。昭和 初期 にお け る女 性 文 化 と して
の稽古 事 (鈴 木幹子 )女 学生 と女工 (木 村涼 子 )ほ か
ユ ニ ー クで読 み ごたえあ る論文が並 んだ。
『 海外帰 国子女 のアイデ ンテ ィテ ィ
ー生活経験 と通 文化 的人間形成』
南保輔 東信堂 2000年 3月 3990円
本人・ 家族 へ の詳細 な イ ンタ ビューを通 して、二 重 生
活 の負担 や内面 的な危機 や アイデ ンテ ィテ ィの 回復 へ
『撹 乱分子 @境 界 一アー ト・ ア クテ ィヴ ィズムⅡ』
北原恵 イ ンパ ク ト出版会 2000年 1月 2625円
既存 の境界 を超 えて創作活動 す る人 たちの迫力 あ る作
品群 の紹介 と評論 の第 2弾 。 中 で も「「無 粋 な フ ェ ミ
ニ ズ ム」 とい う美術言説」 はわが国 美術 界 の状 況 が よ
く解 って興味深 い。
『 家事 の政治学』
柏木博 青土社 2000年 2月 2310円
の
は古
くか ら語 られて きたが、今後 ど う変
家事 未来型
い
遷 す るのか新 し 角度 か ら読 み解 く。人類 が 家事労 働
か ら解放 され る 日は来 るのか。
ウイメンズ
『 現代 フ ェミニ ズム理 論 の地 平
― ジェ ンダー関係 。公正・ 差異』
有賀美和子
新曜社 201111年 1月 2310円
フェ
な
ミニ ズムの複合 体 で あ る
多様
女性学 の 時系列的 な軌跡 と、 理 論 構
造 を明 らか に。「女 性 間 の 差 異 」 の
概念 の 可能性 と危険性 を追 求 。 第 2
波 フェ ミニ ズムの今 日までの うね りを辿 った。
『 ジ ェンダ ー学 を学 ぶ人 のために』
冨士谷 あつ 子 伊藤公雄監修 日本 ジェ ンダ ー学会編
世 界思想社
1995円
「 ジェ ンダ ー学」 とは、「 ジ ェ ン ダ ー に敏 感 な視 点 に
立 って、現状 の ジェ ンダーバ イアスを是正 す る こ とを
目的 とす る学際的 かつ実践 的 な学 問」 と定義 している。
21X10年 4月
ブ ックス
第75号 2000T5月 25日
『 女性 の帰国適応 問題 の研究
一異文化受容 と帰 国適応問題 の実証的研究』
伊佐雅子 多賀出版 201Xl年 2月 4935円
企業駐在員 と して アメ リカに何年 か 滞在 し帰国 した主
婦 た ちの ア ンケ ー ト調査 を もとに、帰 国文化 シ ョ ック
と帰 国適応問題 を検証 した。
『 捨 児 たちのルネ ッサ ンス
ー15世 紀 イ タ リア の捨児養育 院 と都市・ 農村』
高橋友子 名古 屋大学 出版会 201Xl年 4月 5040円
フ ィ レンツェに創設 された捨児 養育 院 の史料 か ら転 換
期 の都市社会 にお け る養育院 の姿 と捨児 たちの運 命 を
丁寧 に解 明 した。養 育院 か ら社会 の あ りよ うが照 射 さ
れ る。
18人 の 専門家 によ る入 門編。
『 性 と子育ての民俗 学』
森栗茂 一 明石書店 2CXlll年 2月 2310円
処女思想 や買 春、夜這 いにつ いて の近代以前 と近 代 の
『 ジ ェンダーと教育 一教育学年報 7』
藤 田英典他編 世織書房 1999年 9月 5565円
ジェ ンダー フ リー教育 について正面 か ら切 り込んだず っ
考 え方 の変化、そ して最近 の世相 を検証。子育 て の民
俗 や家族 の現在 を考 え、 リア リテ ィーの ない生 活 感 な
ど現代 の病理 が ど こか らくるのか を探 る。
しりと手 ごたえのあ る本。
「 ジ ェ ンダ ー問 題 の 構 造 と
ロジェ
ク ト〉 の課 題 」 藤 田英 典 、「 フェ
〈女性 解放 プ
ミニ ス ト教育学 の困難」上野 千 鶴 子 、「 ジ ェ ン ダ ー フ
リー教育 の コンセ プ ト」舘 か お る、「 男 女 共 学 論 の 地
平 」小 山静子 ほか。
『 女性
『 税理士がみた ジ ェンダ ー』
山崎久民 ユ ック舎 2∞ 0年 4月 1680円
家族 のため と働 いて きた 自分 の労 働 が結果的 に夫 の 財
産 を増 やす ことに貢献 す るだけで 、 自分 の財産取 得 の
権利 につ なが らな い って知 って ます か ?税 制度 が女 性
。ことば・ ドラマ
ー英米文学 か らの アプ ロー チ』
の 自立 を阻んで い る ことを明快 に語 る。
青山誠子編 彩流社 2000年 3月 3675円
英 米 文学 におけ る「 女性」
「 ことば」
「 ドラ マ」 を キ ー
ワ ー ドに した34人 の論 文集。短 い論文 に新鮮 な 視 点 が
『 セ ック ス「 産業 」
一東南 ア ジアにおける売 買春 の背景』
光 る。
リ ン・ リー ン・ リム編著
日本労働研究機構 1999年 12月 8675円
売 春 の裏側 には基 本 的 な人 権、雇 用、労働条件 、 性 差
『 女 性が変 える生活 と法
― シ リーズ 〈
女 。あす に生 きる〉⑭』
々
ミネル
ヴ ァ書房 21CCl年 3月 290円
佐 木静子
別、商業的搾取 な どの課題 が含 まれ る。 ILOで 総 括 的
な研究 が行われ た。 マ レー シヤ、 フ ィ リッ ピン、タイ、
イ ン ドネシア 4国 の売買春 の全容調 査 と法律政策 に関
「 婚姻 と女性」佐 々木静 子、「 産 む産 ま な い と女 性 」
金 城清子、
「子 ど もと女性 」 福 島瑞 穂 ほか 、 16項 目 に
各 専 門家が執筆。男女平 等社会 づ くりのためのテ キ ス
す る考察 も。
ト。
『 女性 問題 を学ぶ シ リー ズ 〈女性問題 を まなぶ〉
-あ る自治体 の こころみか ら』
1
下村 美恵子 新水社 2000年 3月 1470円
へ
の
女性
学習支援 と して、足立 区女性総合 セ ンタ ー で
行 われて きた「 女性大学」
。 この 長 期連 続 女 性 問題 講
座 の実践例 を もとに、方 法論 や女性問題 学 習 のか か え
る課 題 を詳述 して い る。
『 被服行動の社会心理学 一装 う人 間 のこころと行動』
神山進編 集 北大路書房 1999年 11月 2310円
被服 には、 自己 の確認 や強化、変身 願望 の充足 、 創 造
の楽 しみ、周囲 へ の 同調、役割 へ の適合 といった社会、
心 理 的効果 があ る とい う。装 う人 間 の こころと行 動 を
分析 した。
「被服 に よ る ジェンダ ーの表示」 ほか。
F母 性愛神話 の罠』
大 日向雅美
日本評論社
2∞ 0年 4月 1785円
母性学 を賛美 してや まな い従来 の母 性観 が、虐待 や母
ウイ メ ンズ
第75号 2000年 5月 25日
によ る事件 を発生 させ る素地 を つ くる とい う。「 母 性
愛 神話」 に と らわれ た社会 とその歴 史、三 歳児 神 話 が
起 す母子癒着、男 を父 にさせな い母 性愛神話 の罪 な ど
鋭 く「母性愛神話」を解体す る。
『 ラテ ンアメ リカ 新 しい社会 と女 性』
国本伊代編 新評論 2000年 3月 3675円
ラテ ン・ アメ リカ13カ 国 とプ エル トリコ、 マ ヤ 系 文 化
圏 の女性 の状況 と、女性政策 の進 展 、女性運動 な ど。
日本 を代表 す る女性 の ラテ ンア メ リカ研究者 た ちが 激
動 の社会 と女性 を レポー ト。
『 レオ ニー の選 択 -18歳 少女 の政 治 へ の旅立 ち』
プル クハ ル ト 0ヴ ェナ ー 鈴木仁子 訳
‐
光文社 201Xl年 1月 2310円
ブ ック ス
『 この仕事 が したい
― 自分 ら しい生 き方・ 働 き方 を見 つ けた54人 』
!
森 口秀志 川 島淳子編 洋泉社 1999年 12月 1995円
や りた い仕 事 がなければ 自分 でつ くれ、新 しい働 き方
の ヒン トが ここにあ る !と リス トラも定年 もな い仕事
を見 つ けた人 を紹介。 い ろ いろあ るもんだと感心する。
『 参加型 福 祉社会 を拓 く』
「 参 加 型福祉社会 を拓 く」出版 プ ロジ ェク ト編著
風土社 201Xl年 2月 1680円
ヮーヵ― ズ・ コ レクテ ィプの女 たちが 自分 たちが主 役
の参加型 福 祉 を創 り出 した。 その方法、事業 の 内容 な
どを紹介 。
1『
仕事 と職 場 を協 同で創 ろ う
ニ ヮー カ ーズ 。コー プ と シニ ア・ コー プ』
民主主義 の歴史 を過去 24年 にさか の ぼ って見 た うえで、
今 の政治 が 国民 か ら乖離 して しま ったのはなぜなのか。
現在 の民主主義 に どんな問題 が あ るのか。機能 マ ヒ に
陥 りか けて い る民主主義 を、若 い レオ ニー と共 に 考 え
石員尚 社会評論社 201Xl年 4月 1680円
日本型 の雇 用形態 が崩 れた今、 ワーカーズ・ コー プが
急 に注 目 されて いる。多 くの コー プの実状 と今後 の展
て い くしくみ にな って いる。現代 政 治 に対す る警鐘 。
望。
『 続 。よむ映画』
『 10年 後 は も つと働 ける』
藤本美奈子 出版文化社 2∞ 0年 2月 1365円
著者 は大 阪 の ノ ック知事 が大量得票 を得 た選 挙 に 自 ら
立候補。落 選 は したが、立 候補 してみて判 った 選 挙 の
鈴木陽子
西 田書店 1365円
1991年 か ら99年 まで『 女性 ニ ュ ー ズ』 (全 国婦 人 新 聞
社 )に 連載 された コ ラムをま とめ た。前作 に続 いて 、
映画 をた ど りなが ら女 の生 き方 や愛 の あ りかたにつ い
て 楽 しみ なが ら考 え させ る。
〔
仕
事〕
『 あ なたの天職 はき つとみつか る」
天職 ツカ ミ隊編著 星雲社 2∞ 0年 3月 1365円
好 きな ことを仕事 に した女性、頑 張 れ る目標 をみ つ け
た女性 の体験談。天職探 しの方法 や ハ ー ドルのの り こ
え方 ●起業 の心得 な ど、 これか ら翔 ぼ うとす る人 に。
『 ア ンベ イ ド・ ワー クとは何 か』
川 崎賢子
中村陽 一 編
藤原書店 211110年 2月 2940円
世界 の労働 の 3分 の 2を 担 って い る女性 の収入 はわ ず
か 5パ ーセ ン トにす ぎな い。 この原 因 は何 なのか 。 不
均衡 な配分 の是正 へ 向 けて の提言 。
『 が んば つてな にが ワルイ〃 』
がんば る ウ ーマ ン応援委員会編
レゾナ ンス出版発売 1999年 12月 1365円
ビジ ョ ンを持 って い る女性 たち は た くま しい。「 が ん
ば るなんて疲 れ るだ け」 と思 って る女性たちに贈 る本。
裏表 や ノ ック事件 に見 る人権 問題 な ど体験 を通 して率
直 に語 る。
『女性 アナ ウ ンサー とい う生 き方』
八塩圭子 日経BP出 版 セ ンター 1999年 12月 1260円
女子 アナ20人 の実像。 とか く華 やかな特別 な存 在 に見
られ るが、働 く女性 の悩 み、 イ ジメ、事故 な ど結 構 大
変 だ。 が 、彼女 たちは今 日 もさ っそ うと働 いて い る。
『 女性 の ための
オ ンラ イ ンシ ョッピ:ン グわ くわ くB00K』
メー リング リス ト「 LIFE」 編著
青樹社 2CDll年 2月 1470円
ン
オンライ ンシ ョッピ グをや ってみようと多彩なメニュー
のイ ンフ ォメ ー シ ョ ン。
「 女性 の仕 事 全 カタ ログ2001年版』
自由国民社 2oCXl年 5月 1365円
あなた の適職 さが しを応援 !452職 種 の 収 入 。資 格・
将来性 を完 全 ガイ ド.
『 女性 の職 業 のす べ て 2001年 版』
女性 の職 業研究会編 啓 明書房 2∞ 0年 4月 1470円
有利 な職 場選 びの最新情報 。
ウイメンズ ブ ックス
『 女性 に有利 な資 格 の カタ ログ 150 -2001年 度版』
一 ツ橋書店編集 部 一 ツ橋書 店 2000年 2月 1050円
女性 の職 業 と専修・ 各種学校 ガイ ド』
関 口義 啓明書房 2000年 2月 1470円
のための
女性
仕 事 と養成校完全 ガイ ド。
『 2001年 版
第75号 2000年 5月 25日
資格 の 内容、将来性、取 り方 のポイ ン トを案内。
『 間違 いだ らけの面接対策 2001年 版
一人事 の本音 は ここにあ る !』
福 沢恵子 日経事業 出版社 2000年 1月 1365円
「 私 の就 職手 帖」を創刊 した著者 が面接対策 の コ ッを
教 えて くれ る。 これ はほん とに役立 ちそ う。
『③ 働 く女性 の 味方 です !』
杉山明子 長坂寛 藤巻静代
ぎ ょうせ い 1999年 12月 1680円
初版か ら12年 。専 門性 を活か した働 く女性 へ の ア ドバ
イ ス。改正 され た均等法、育児・ 介 護休業法等 各 種 の
法制度、 セ クバ ラか ら介護問題 まで、上手 に働 く こ と
をサポー トして くれ る。
『 働 く女性 に伝 え たか ったこと』
芹沢茂 登子 大月書店 1999年 12月 1575円
いつ も笑顔で働 く後輩 の女性 た ちを暖か く励 ま して い
た著者 が亡 くな る直前 に 自身 の働 いて生 きた軌跡 と後
輩 たちへ の メ ッセ ー ジを語 った。
『 派遣社員 トラブ ル
なんで もQ&A』
中野 麻美 日本法令 2000年 3月 1800円
派遣労働 ネ ッ トヮー クによせ られ た登 録・ 契約・ 労 働
条件 などの さま ざまな トラブルをふ まえて解決策 を ア
ドバ イス。
『 ひまわ り先生 の元 気 になれ る処方 せん』
森津純 子 毎 日新聞社 2000年 2月 1470円
ピス医 とな った著者 の 体験をエ ッセイに。
ホス
若 くして
病気 の人 も看病 す るひ と も共 に元 気 が 出 る「 ひま わ り
ク リニ ック」 (が ん患 者 とそ の 家 族 の ため の 医療 相 談
『 全訂
有限会社 の いちばんや さ しいつ くり方』
白向野利治
経林書房 1999年 12月 1575円
有限会社 をつ くる ノウハ ウ。事業開始 まで の流れ が ひ
と日でわか る。会社 を つ くりた い人 の ための手 引書。
〔
家
『 家族 は どこへ い くのか』
河合隼雄
族〕
谷川俊 太郎
山田太 一
岩波書店 2000年 3月 1680円
今 まで は社会制度 や為政 者 が変 わ って も、家族 の あ り
方 は不 動 だ った とい うが、今 は日本 で家族 のあ り様 が
激変。
「 児童文学 の中 の家族」 (河 合隼雄 )ほ か 家 族 を
考 え る シ ンポ ジウムの記録。
『
「 家族」 と「 幸福」 の戦後史 ―郊外 の夢 と現実 』
三 浦展 講談社現代新書 1999年 12月 693円
高度経済成長期 の 日本 において、大量生 産 され た郊 外
と核家族。 アメ リカ と日本 の郊外化事情 、郊外 か ら見
えて くる日本社会 と家族 の姿 を探 る「郊 外」の社会学。
専 門病院)か らの発信 。
『 家族 法』
浦本寛雄 法律文化社 2000年 3月 3045円
家族 を と りま く状況 が大 き く変動 して い る今、家 族 法
の見 直 しも急 だ。成年後見制度 をめ ぐる民法 その 他 の
『 福祉・ 癒 しの仕 事が したい』
関連法 の 改正 や特 別 法 、 NPO法 、 選 択 的 夫婦 別 姓 制
度、離婚 法 の積極的破綻主義化、非嫡 出子 と嫡 出子 の
久 野 律子 同文書 院 2000年 1月 1260円
の
福祉施設 仕事 か らア ロマ テ ラ ピス トまで、仕事 の 内
容 と、 な るため の方法 や資格 そ して スクール情報 まで。
『 平成おんな大 学』
長井和 子編 著 人間出版 1999年 11月 1260円
自分 の人生が ほ しい と思 った主 婦 が コピー ライターに。
そ して ビジネスカ レッジを成功 させ る。その卒業 生 た
相続分平等化 な ど新 しい視点 で家族法 を検証す る。
『 家族論 を学 ぶ人のため に』
中川淳編 世界思想社 1999年 12月 1995円
「 家族」 は い ろ い ろな学問分野 で研究 の対象 とな って
い る。各分野 の研究 か ら家族 を どの よ うに把握 し、 ど
ん な課題 を も って い るのかを検証す る。家族問題 の テ
キ ス ト。
ち も、それぞれ「 好 き」を仕事 に して張 り切 ってい る。
「 平成 の資格 の 取 り方 ガイ ドブ ック 2001年 版』
総 合就職問題研究会編
ナ ツメネ
± 1999年 12月 1575円
仕事 に直結 した資格 を中心 に700近 くの種 類 を紹 介 。
『 近代 家族 団体論 の形成 と展開』
高橋朋子 有斐閣 1999年 12月 7350円
フラ ンス家族団体論 と日本 のそれ とを対照比較 す る論
文。 フ ラ ンス19世 紀 か ら20世 紀初頭 にか けて の判 例 研
究 が詳述 されて い る。
ウイメ ンズ
第75号 2000年 5月 25日
『 子 ども家族支援 の社会 学』
畠中宗 一 世 界思想社 2000年 2月 2310円
富裕化 社会 とな った 日本 で は家族機能 が脆 弱 となった。
個人主義 が 、家族 システ ムの機能不全 を起 こ しや す い
条件 を備 え るとい う。 さまざまな理念 の折 り合 い を模
索 しなが らもう一 つ の子 ど も家族支援 シス テムを提唱。
ブ ック ス
子 育 て〕
〔
『 危 ない学校 希望 の子 育 て
一楽 しい関係 を いか に創 るか』
灰谷健次郎 鎌 田慧 光文社 2000年 3月 840円
今 子 ど もを と りま く環境 がおか しい。親 も教 師 も人 間
関係 を修復 し生 きる元気 を取 り戻 そ うと呼 びか け る。
『 国際結婚 ガイ ドブ ック 第 2版 』
もりきかずみ 明石書店 2000年 1月 2100円
と
日本籍 外 国籍 カ ップ ル や子 ど もたちを とお して「 国
際家族」 の現実 を伝 え、 さまざまなケ ー スや場 面 に対
応す る法制 度、手続 き等 を詳 しく解説。
『 スー パ ー カ ップ ル症 候群』
・0・ ソーテ ィール
ウェイ ン
・ン1・ ソーテ ィール メア リ
都築幸恵訳 大修館書店 2000年 3月 1680円
責任 の重 い仕事 を もち、子 ど もの育児 を しなが ら人 間
関係 の葛 藤 を抱 えて い る とい つた人 たちが増 え た。 が
んば りす ぎて人間関係 を悪 くす る過程 とラクにやれ る
『 い じめをや っつ ける本』
ミッシェル・ エ リオ ッ ト
桜 内篤子訳
小学 館 2000年 4月 1260円
い じめの しくみ、 も しい じめ にあ っ
た ら、なぜ い じめ るの、 自分 に 自信
を もつ、友 だ ちを つ くろ うな ど。 い
じめをひ とりで解 決 す るの はむ ず か
しい ことや 自分 の 気持 ちをはっきり伝 え ることの大 切
さを教 えて くれ る。 5千 万 円 もの少年恐 喝事件 を聞 く
につ け、 この本 は大 人 に も子 ど もに もすす めたい。
方法 を示 す。
『 !N
PRAISE AND CELEBRAT!ON OF
PAUGHTERS
『
「 団塊」家族』
ハ イ ライフ研究所 /読 売広告社
PHP研 究所 1999年 12月 1575円
社会 の影響 力 が強 い といわれ る団塊世代 が 50を 超 え る
時代。 その子 どもたち と合 わせて二世代 の生活行 動 と
意識 を探 る。特有 の生活 ス タイル、消費傾 向 な どか ら
団塊家族 を解 明す る。
一かわ いい娘 に贈 る絵 。ことば』
ヘ レン・ エ クス レイ 木村晶子訳
三 修社 2000年 3月 1575円
娘 を持 った親 の気 持 ちを綴 った短 い ことばと素敵 な絵。
『 :N
PRAISE AND CELEBRAT10N OF
S:STE RS ―い と しい姉妹 の絵 。ことば』
ヘ レン・ エ クス レイ
『 毒 を盛 るか愛 を盛 るか 一女 が変 え る食 のか たち』
本 間千枝子 フ レー ベ ル館 1999年 11月 1680円
木村晶子訳
三修社 2000年 3月 1575円
姉 妹 に関す る優 しい ことば と美 しい絵 。
「現代 の家族 の食 は女性 だ けが ひ とりで取 り組 む に は
あま りに問題 があ りす ぎる」 とい う。世 界 の食事情や、
食 にまつ わ る面 白 い話、勢 いのあ る語 りを聞 くよ う。
『 お母 さん お疲 れ さま
―受験 生 を持 つ お母 さん へ贈 る10章 』
!
斎藤茂太
『 向田邦子 。家族 の いる風景
(実 践女子大公 開市民講座 )』
平原 日出夫編著
1365円
角川書店 発売 同朋舎発行 1999年
確 か に母親 は大 変 だ。心 くば りはさ りげ な く、突 きは
な し方 は上 手 に と、何 で も求 め られ る母親 に対 して父
親 へ の要求 は少 なす ぎる。
12月
清流 出版 1680円
向田邦子 の エ ッセイ、 ホー ム ドラマ な どを通 して家族
像 を探 る。 日本 のホー ム ドラマの流 れ と家族像、 父親
像、生 活 文化 と して の 向 田 ドラマ等。
『 山田太一 、小此木啓吾 、
「 家族」を語 る』
山 田太一 小此木啓吾
PHP研 究所 2000年 4月 1365円
ひ き こも り、 アダル トチル ドレン、 パ ラサ イ トシ ン グ
ル、熟年離 婚 と話題 に こと欠 かない「家族 」 問題 。 家
族 に何 を求 め、何 を求 め られてい るのか。 これ か らの
家族 は役割集団 か ら感情集 団 にな るので は と指摘。
『 カ ッとな ったあ とで後悔
子 どもをた た くっていけない こと ?』
主婦 の友社編
の
角川書店発売 主婦 友社発行 2000年 4月 1365円
人 との関係 が希 薄化 した社会状況 の なかで子育 て して
い る ママ たちの 真剣 な問 いや体験談。 たた くママ た た
か な いママの言 い分。 たたかず に しつ けはどうす れ ば
で きるのか な ど切 実 な問 いに答え る。
(6)
ウイメンズ
『 子 育 ての大誤解
―子 どもの性 格 を決定 す る ものは何 か』
ジュデ ィス・ リッチ・ ハ リス 石 田理恵訳
早川書房
2625円
「 育児 の仕方 が子 ど もの性 格 と将来 を決定 す る」 と多
くの親 が 信 じて きたが、 この子育 て神話 に根拠 はな い
とい う。古今東西 の エ ピソー ドを ま じえ なが ら、 心 理
2111n年 1月
学、人 類学、遺伝学 な どの最新情報 を駆使 して 、 子 ど
もの性 格形成 の本質 に迫 る。
『 子育 ての民俗 ―柳 田国男 の伝 えたい もの』
大藤 ゆ き 岩 田書 院 1999年 10月 9660円
子育 て の民俗 ―現代 と民 俗学 /産 育 の民俗 一民俗 にお
ブ ックス
第75号 20011年 5月 25日
晴 らしい。
『 知 らず に子 どもを傷 つ ける親 た ち
― チ ャイ ル ド
・ マル トリー トメ ン ト
の恐怖』
伊藤芳朗
河 出書房新社 2CXXl年 1月 1680円
両親 が揃 って、外 目 に は幸せ い っぱ
いに見 え る親子 関係 も、不適切 な 子
育 てのために、悩 み 、傷 つ き、 苦 し
み、破滅 してい く子 ど もが増えた。虐待 ではないが 、
人格 を歪 めた リ トラウマの大 きさにお いて、深刻 だ と
い う。 チ ャイル ド・ マル トリー トメ ン トのすす め。
け る母 親 像/生 と死 の民 俗 一成長 と老 い。 1933年 か ら
民俗学 一 筋 の著者 の米寿記念論文集。
「 子 ど もが育つ地域 づ く りとポ ランテ ィア ー学 んだ、
燃 え た、 そ して挑戦 した「 アカチバ ラチ ィ 。キ ャンプJ
アカチ バ ラチ ィの会 筒井書房 1999年 10月 1890円
地域 で の児童育成活動 に立 ち上 が ったボ ラ ンテ ィアた
ちの研 修活動 の記録。研修 キ ャ ンプの と り組 とそ の 後
の発展 の報告。
『 子 ど もとでかける京都 あそび場 ガイ ド'00∼ '01』
TRYあ ん ぐる メイ ツ出版 2000T3月 1538円
『 子 ども といっ しょに兵 庫子育 てガイ ド 改訂第 2版 』
TRYあ ん ぐる メイ ツ出版 1999年 12月 1544円
パ
デ ー トサ ー ビスー 覧、楽 しい遊 び場、 信 頼 で き る病
院 な どの ほか、再就職 の準備 や女性 セ ンタ ー情報 も。
『 子 ど もとでかける兵庫 あ そび場 ガイ ド'00∼ '01』
TRYあ ん ぐる メイ ツ出版 201111年 3月 1543円
ママの 日であそび場徹底 チ ェ ック。
『 子 ど もの社会力』
門脇厚司 岩 波新書 1999年 12月 693円
社 会性 で はな く「 社会 力」が欠 けて い る子 ど もた ち。
『 自分 を生 きる 一子 ど もの権利条約 を読 む』
牧柾名 新 日本 出版社 2000T2月 1785円
子 どもの権利条 約 は この 日本で活 か されているのだ ろ
うか。条約 にいの ちを吹 き込むた め の提言。
。
『 ス トップ ザ・ 学級崩壊』
とびた貞子 丸善 ライプラ リー 2000年 2月 777円
学級崩壊 させないための学校の内部 努力、家庭 と地 域
社会 へ の提言。
「 学級 崩壊」 は原 因 は一 つ で はな い。
何 が 出来 るか、何 をす べ きかを提示 して い る。
『 多摩 の子 育 てハ ン ドブ ック
ー行政 サ ー ビス早 わか り』
子持 ちSOHOネ ッ トヮー ク
けや き出版 2000年 3月 1470円
出産 か ら子 ど もの手 が離 れ るまでを 5つ のステー ジに
分 けて、各 々の ニ ーズ、行政 サ ー ビス、 その利 用 の 仕
方 などを ガイ ド。東 京都 のサー ビス情報付。
『 地域 か ら生 まれ る支 えあいの子育 て』
小 出まみ ひ とな る書房 1999年 11月 2100円
て
「 子育 支援」 とはど うい うことか。早 くか らと り組
んで い るカナ ダで研究 を続 けて きた著者が女性 が子 ど
もを産 み育 て る ことが、苦痛や不利益 にならないよう、
大人 も又 同 じ。人 と人 がつ なが る力が失 われ、地 域 は
あ って も コ ミュニ テ ィが な くな った社会 に「 冒険 遊 び
子育 て家庭 を社会 の力 で支援す る方 策 を提案す る。
場」 を提 唱す る。
『 21世 紀の親子支援
『 これが ぼ くらの五 体満足』
先天性 四肢障害児父母 の会編著
三 省堂 1999年 12月 1470円
四肢 に 障害 を持 つ子 ど もの 父母 たちが、障害 を も った
いの ちを拒絶す る社会、障 害 を もって生 きる ことを 困
難 に させ ている社会 に「 自分 の ことを好 きにな る心 」
を も った子 どもたちの生 の声 を伝 え る。一 人 一 人 が 素
―保育者 へ の メ ッセー ジ』
中野由美子 土谷みち子編 著
ブ レー ン出版 1999年 11月 1995円
保育施設 は子 ど もを預 か るだけで な く、親子関係 づ く
りを支援 す る型 に と説 く。未熟 な親 たちが多 い中、 親
子関係 が機能 しな い親子、自立 で きな い親子を いか に
支援 して い くか実践 と研究活動 の 中 か らのメッセージ。
『 働 くママとパパのためのは じめての小学校 &学 童保育』
(7)
ウイメ ンズ ブックス
第75号 2000年 5月 25日
保育 園を考 え る親 の会 編
学陽書 房 2000年 1月 1575円
る。つ つば った子 どもたち の内面 に追 るには、余 程 の
知識 と根気 が いる。
会員600人 とい う保育 園を考 え る親 の 会 が編 ん だ 実 に
親切 な働 くパパ とママのための放課後対策。子 ど もを
預 るサ ー ビスー 覧 や39都 市 の学童保育 デ ー タも便利 。
『 新版
不登校・ 中退生 のための スクールガ イ ド』
不登校情報 セ ンター編
東京学参 1999年 12月 1470円
全 国 の学習塾 。フ リース クール ;大 検予備校・ サ ポ ー
ト校等 の案 内。
一子 ど もたちへ』
朝 日新聞大阪社会部 朝 日新聞社 20∞ 年2月 1050円
朝 日新 聞 に連 載 され た「 絆 ―子 ど もたちへ」の単 行 本
化。心 のSOSを 発信 す る子 ど もたち ―登校拒 否・ 学 級
崩壊 。自殺 ―前例 のない危機 的 な状況 のなか、新 しい
『 や っとお前 が わ か つた
『 うつ 病
― よ くわか る最 新 医学』
関谷透 主婦 の友社 2000年 2月 1365円
ス トレス社会 が生 み出す “
心 の病 "。 どんな ときに起
こ りやす いのか、最新治療 法 や生活対策 を示 す。
『賢 い女 はいつ も前 向 き
一変化 を恐 れず、 自分 を変えて い こう !』
ソニ ア・ フ リー ドマ ン 田丸美寿 々訳
大和書房 2000年 2月 1680円
自分 を信 じる、イ エス と言 お う、 アサ ー テ ィブに な ろ
う。何 度 も くりかえ され る著者 のメ ッセ ー ジに も、 な
かなか変 われな い女 た ちが い る。だか らこうい う本 が
書 かれ るのだ ろ うが、心 理 的 な問題解決 だ けで はす ま
ないはず。
人 間 の「絆」 を育 もうと試行錯誤 をす る31の 具体 像。
『
「 私」を失 くす母親 たち』
石川結貴 星雲社 21100年 3月 1575円
文京区 で起 きた平凡 な主 婦 によ る 2歳 女児殺害事 件 の
背景 にあ る もの は ?現 代 の母親 たちの心 の危 うさは ど
こか ら くるのか 、母親 とい う立場 の女性 が 自分 を失 く
し、子 ど もと一 体化 して い く過程 を追 う。
こころ・ 癒 し〕
〔
『 〈愛〉 の処方 箋
― こころ と魂 を癒 す サイ コセ ラ ピス トの助言』
ダフニ 。ローズ 。キ ングス 近藤裕 森 内薫訳
春秋社 2000年 2月 1680円
男女 の 出会 いか らは じまる様 々な心模様 を、62の 項 目
に分 け、辞書 の よ うに定義付 け して いる。女性 セ ラ ピ
ス トであ る作者 は、愛 によ って こころが満足 す るだ け
で な く、魂 が愛 の意味 一人生 で 本 当 に大切 なただ ひ と
つ の もの 一を探 し求 めて い る と説 く。
『 癒 しのポ デ ィワー ク ーか らだ の感覚 を磨 く』
松井洋 子 メデ ィカ出版 1999年 12月 1680円
か らだ の感覚 を知 る感情 の流 れ を スムーズにす るな ど
ボデ ィヮー クを通 じて、人 と人 とのかかわ りを大 事 に
す ること。 その ための レ ッス ンが順 を追 って語 られ る。
図解入 りです ぐ実践 で きそ う。
一教育相談 の現場 か ら』
『 癒 しの こころ
山 口千 鶴子 学事 出版 1999年 12月 1470円
親 たちが子 ど もを叱 らな い、 しつ けを しない とい う現
在、学校 の先生 に実 に多 くの ことが押 しつ け られ て い
『 経験 は人生 の智恵袋
― ピアカ ウ ンセ リングガイ ドブ ック』
筒井書房発売
寺谷隆子編
エ ンパ ワメ ン ト研究所発行
1999年 11月
1260円
仲間 ど う しの相互 の支援 活動 ピアカ ウ ンセ リ ング。 理
念、基 本技術 などを簡 潔 に解説 した プ ック レ ッ ト.
『 心 を癒 す シネマセラ ピー
ー映画 が教 えて くれ る生 き方 の ヒン ト』
近藤裕 海拓舎 2000年 3月 1470円
った
の
に 出 て きた人物 の生 き方 や考 え 方
か
映画
高
評判
を紹介 しなが ら、だれ もが ナチ ュラル に生 き られ るよ
うア ドバ イス。 いい映画 が心 を豊 か に して くれ る。
励いと体 の疲 れをいやす本』
池下育子監修 ナ ツメ社 2000年 4月 1865円
ス トレス解 消 の味方 にな って くれ る本。睡眠薬 を飲 む
よ り、 この本 を傍 らにお いて、 ち ょ っと試 して み る と
よい。以 外 に簡単 な ことで、 ス トレスか らくる身 体 の
不快感 が とれ る。
『 サ バ イバ ー・ 生 き残 った人』
斎藤香苗 朱鳥社 星雲 社発売 1999年 12月 1050円
自分 に起 こったさまざまな嫌 な ことを書 く作業 は辛 い
だ ろ うな と思 う。家族 との葛藤、登校拒 否、過 食 と拒
食、 自殺 未遂 を繰 り返 した著者 に と って 、 自分 を表 現
す る ことは…。
『 自己 カウ ンセ リング とアサ ー シ ョンの すす め』
平木典子 金子書房 2000年 3月 1575円
(3)
ウイメ ンズ ブ ックス
カ ウ ンセ リング とは、 自分 とうま くつ き合 って い くた
第75号 200に 関月25日
号書評欄参照 )
め に、 自分 の特 徴 とクセを探 る ことで あ る。相 手 と相
互理解 をはか り、 自分をよりよ く知 るためにアサー シ ョ
ン (自 己表現 )が 必要 だ とい う。
『 35歳 か らの家庭 医学百科
一成人病健診 を受 け るよ うにな った ら』
『「 NO!」 を言 う ことか ら始 めよ う』
装 岩 奈 々 大和 出版 2000年 3月 1365円
日常生活 にす ぐ使 え る自分の感 情 の整理 の しかたを 教
秋 山洋 大 内尉義 杉本恒 明
時事通信社 2000年 3月 3780円
「35歳 か らの」 と名づ けた ところが新 しい家庭医学書。
医師 へ のかか り方、公 的 サ ー ビスの利用 の仕方、 応 急
え て くれ る。特 に 自己嫌悪 や怒 りな どの マ イナス の 感
情 を しっか り見 つ め、相手 に素 直 に伝 え られ る こ とを
め ざす。
『 生殖免疫 の話』
『 ひと りつて楽 しい「 自分育て」70の ヒン ト』
井 内紀 代 二 見書房 2000年 2月 1575円
増 えた一人 暮 ら しの若 い女性 たちへ、一人暮 らしか ら
早川智 佐藤和雄
診 断 と治療社 1999年 12月 1890円
生殖免疫学 は、21世 紀後半 か ら急激 な進 歩 をとげ た と
い う。歴史上 の女性 の 出産 や病 気、HIVの 挿話 を入 れ
くる寂 しさや孤 独 か ら抜 け出 し精神 的 な 自立 を、 自分
の生活 を マ ネ ー ジメ ン トす る方法 をて いね いに示 す。
手 当、各病気 につ いて な ど780ペ ー ジの情報。
なが ら生 殖免疫 とい う分野 を紹 介。
『 ビル と避妊 と性 の教育』
『 母性 とメ ンタル ヘ ル ス』
I.F.プ ロ ッキ ン トン 岡野禎治監訳
日本評論 社 1999年 12月 4935円
周産期精神医学 の膨大 なデ ー タを収集 した原著 の翻訳。
妊娠、中絶、産 褥 期、 マ タニ テ ィブル ー、 ス トレス、
不 安、 うつ病、母 子相互作用、児童虐待 とネグレク ト、
幼児殺 しなど こん な に多 くの症例 が あ るのか と思 う。
文献 の注が実 に豊 富 に揃 えてあ る。
『 私 ら しい豊 か さ①』
サ ラ 。バ ン・ プラナ ック
芦野 由利子 村瀬幸浩
星雲社発売 2000年 1月 1300円
ピル は こわ い とい う情報 ばか りが先走 り しているとい
う。飲 む ?飲 まな い ?を 二 人 で選択 しわた しが決 定 す
るために、正 しい知 識 を。
『 ピルの危険 な話』
武田玲子 吉田由布子 東京書籍 2000年 3月 1785円
ピルの避妊 法 は、か らだの内分泌 をか く乱す ることに
よ って は じめて可能 なので、不 自然 な薬物 が体内 に入
猪熊 弘子訳
る ことが起 す副作用 の危 険 を免 がれ ない と、世界 の最
早川書房
1470円
前 作「 シンプル な豊 か さ」(全 米 ベ ス トセ ラー第 1位 )
よ り精神的 。霊 的 な要素 が加 わ って い る。「 今 の 私 は
本 当 の私 で はな い」 と思 った時 こそ、本 当 の 自分 を発
掘 す る『 霊 的 な旅』 へ 出発す る機会 なのであ る。
新情報 も集 めて警告 して い る。 ピル につ いては一 人 一
人 が よ く考 えて決定 したい。
201111年 3月
『 私 ら しい豊か さ②』
サ ラ 。バ ン・ プラナ ック 猪熊 弘子訳
早川書房 2000年 3月 1470円
の
らしい豊
か
さ
私
①」 後篇。物語 や映画、 エ ピソー
「
ドか らのふんだ ん な 引用 は、作者 の語 りを生 で聴 い て
い るよ うであ る。
か ら だ〕
〔
『 アメ リカで乳 が ん と生 きる』
松井真 知 子 朝 日新聞社 2Kll10年 3月 1680円
第 4期 のがん告 知 か ら、聡明できっぱ りと、がんに向 っ
た アメ リカで の乳 が ん体験記。 自 らを生還者 とい う。
巻 末 の上野千鶴 子 、近 藤誠 の対 談 も参 考 に な る。 (本
〔
文学・ エ ッセイ〕
『 赤 く染 まるヴ ェネツ ィア ーサ ン ドと ミュッセの愛』
ベ ル ナデ ッ ト・ シ ョヴ ロ ン 持 田明子訳
藤原書店 21X10年 4月 1890円
ミュ ッセ とサ ン ドの二人 は「 ベ ネ ツ ィアの恋」 と騒 が
れた恋 愛 で パ リ文壇 を賑 わ した。二 人 が交わ した手紙、
日記、詩 な どか ら二人 の愛 と苦悩 を浮 かび上が らせた。
『 あの道 この道 』
古屋信子 図書刊行会 21111Cl年 3月 2625円
金持 ちの一人 娘 と、貧 しい漁師 の娘 をめ ぐり数奇 な運
命 …。代表 的 な古屋信子 の少女小説 の復刻版。
『 イギ リス女性作家の半世紀 5 -90年 代女 が 拓 く』
現代女 性作家研究会 宮澤邦子編
勁草書房 2000年 1月 2940円
ウイメンズ ブ ックス
第75号 2000年 5月 25日
90年 代 に入 って発売 され た作品 の中 か ら10篇 を紹 介 、
解 読 を して い る。A・ SOバ イア ッ ト『 抱 擁』 (窪 田憲子)
モ ー リン・ ダフ ィ『 閃光』 (宮 澤邦子 )ほ か。
『 恋人 と暮 らす沖縄 ―男 が女 にな って女 を愛 す る』
蔦森樹 星雲社 2000年 2月 1575円
の人 だ った。『 愛 の 力』 の 続 編 と も
は沖縄
愛 した女性
エ
セ
とれ る ッ イ。男 か ら女 にな った著者 が女 同士 と し
て愛 した い とい うやや こ しいが心 の純粋 さが伝わ る本。
『 エ ンデの贈 りもの』
子安美知子監修
堀 内美江編著
河 出書房新社 1999年 12月 1890円
モ
モ
い物語 』 ほか の 誕 生 秘 話 、 未 発 表
はて
しな
』
『
『
の 自筆 の さ し絵 、子 ど もの頃 の絵 や ノー トなど エ ンデ
の す べ てが解 る。
『 沖縄 オバ ア烈 伝』
沖縄 オバ ア研究 会編
双葉社 201Xl年 2月 1365円
あの沖縄戦 を くぐり抜 け、戦後 の辛 い時期 に子育 て を
して きたオバ アた ちは したたかで底抜 けに明 るい。 彼
女 らの老人力 を沖縄 在住 の グループが つぶ さに取 材。
Fお ん なの眼』
久 田恵 マ ガ ジ ンハ ウス 1999年 12月 1365円
ロ
「 ク ワ ッサ ン」連載 時 か ら好評 だ った エ ッセイ集 。
子 育 て、不登校、老親介護 など、 日常 生活 の 中 で起 こ
る ことか ら、社会 へ と思 いが溢れ る。
『 国際円卓議論 本 の未来 』
上野千鶴子他 トランスア ー ト 1999年 11月 2520円
電子 メールを駆使 して、本 の未来、活字 の未来 を各 国
の書 き手 が討論 す る。 い くつか の テ ーマをめ ぐ って 、
ぐる っと世界 を まわ るのだが、意見 がかみ合 ったか ど
うか。未来予測 を しの ぐ速 さで技術革新 が進 む。
『 在 日コ リア ンの 胸 の うち
一 日本人 に も韓国人 に もわか らない』
1
辛淑玉 光文社 2000年 2月 860円
テ レビで暴言 をあびせ られ た著者 がキ レた。韓 国 に 対
す る誤 解 と偏見 による暴言 や質 問 が多す ぎる。 日頃 か
らよ く耳 にす る ことに素 直 に ま じめに答えた。
『 疾走す る女 性歌 人
一現代短歌 の新 しい流 れ』
篠弘
集英社 21X10年 4月 714円
20世 紀後半 に活 躍 した女性歌人 た ちの系譜。彼 女 た ち
『 海 外 でつ くつた !人 の輸・ 仕事 の環』
山 口の り子 梨 の木舎 2000年 3月 1785円
の
夫 海外赴任 で外国 に住 む女性 も多 い。著者 もそん な
は 自 らの生 き方 や存在感 を探 り、果敢 な挑戦 を して き
た。
一 人 だが シ ンガポール在住 10年 の間 に女 たちのネ ッ ト
ワ ー クをつ くり、国 際的 な相互 援 助 を め ざす店 NAW
『 その 日暮 ら し』
森 まゆみ みすず書房 2000年 1月 1995円
コ ンビニの こと、 バ リア フ リーや コーポ ラテ ィヴハ ウ
ス、外国旅行、住 みたい環境 にす るために ム ダを作 ら
を設 立 した行動派。海外駐在 とい う環 境 を プ ラス に変
え た女 たちの元気 が伝 わ って くる。
ない生 活 の こと、 い まを語 る筆達者 な エ ッセイ。
『 感 情教育』
中山可穂 講談社 2000年 3月 1995円
の
え た女性 同士 が恋 にお ちる6生 殖 を
じ心
やみを抱
同
とせず
目的
、結婚制 度 に守 られな い純 粋 な愛 のかたち。
「 胸 の ち ぎれ るよ うな」恋愛小説。
『 決 断 しない男た ち』
石 坂晴海 TOKYO FM出 版 2111111年 1月 1260円
「 決 断 しない男 た ち」 は女 が決断 して くれ るの を じっ
と待 つ 男 の こと。 スネル、怒 る、逃 げ る、迷 う、 あ い
ま い、 のれ ない男 と、 イヤハ ヤ。
『 タイ ニ ィ・ タイ ニ ィ』
濱 田順子 河 出書 房新社 2∞ 0年 1月 1260円
36回
第
文芸賞受賞作。時代 の屈託 をそのままに若 者 た
ちの心 の風景 が描 かれ た新鋭 の作 品。
『 田辺聖子 の 源氏が た り (― )一 桐壺 か ら松風 まで』
田辺聖子 新潮社 2000年 4月 1365円
千年前 の時代 の匂 い と紫式部 の意図 を汲 み上 げて、 源
氏物語 の面 白 さを一層際立 たせ る源氏物語入 門。
『 鶴見和子
歌集
花道』
「 源 氏物語 の脇役 た ち』
瀬戸 内寂 聴 岩波書店 2000年 3月 1575円
源氏 物語 に出て くる脇役、つ ま り女 房 た ちな ど脇 で登
鶴 見和子 藤原書店 2000年 2月 2940円
脳 出血 で倒 れ、半世紀 ぶ りに歌 を編 んだ『 回生 』 か ら
三 年。 きもの、お ど りな ど生 涯 を通 じて愛 した文 化 的
場 す る人物 が性格 も心理描写 もい き い きと描 かれて い
て実 に面 白 い。 そ う した人物像 に焦点 をあてた。
素養 と学 問的蓄積 の結晶 と もいえ る第二歌集。
『 出遅 れた女』
(10)
ウイメ ンズ ブ ックス
太 田 ルカ 海拓 舎 1999年 12月 1365円
この本、 オ ビに 〈だ か ら「 出遅 れ女 」 はや め られ な
い〉 とち ゃん と書 いて あ る。 シア ワセの価値観 を 「 出
遅 れ る」 とい うことばをキー ヮー ドに読み とく。ニ ュー
タイプの エ ッセ イ とシ ョー トス トー リー。
第75号 2∞ 0年 5月 25日
吉沢久子 海竜社 1999年 12月 1575円
1983年 の『女 の気働 き』 1989年 『素 敵 な 女 の しま つ な
暮 し方』 を再構成 した。
「 もの を い とお しむ ケチ、 生
い
か し切 る知恵、使 切 を暮 らす」 ことが 今正 に求 め ら
れて い る。
『 図書館 であ そぼ う』
辻 由美 講談社現代新書 1999年 5月 693円
図書館 を上 手 に利用 す ると人生 の楽 しみ は倍増 と私 は
思 う。情報検索 の ヒン ト、 レフ ァ レンス利用 の コ ッな
『 和歌 文学大系 20 -賀 茂保憲女 集 。赤染衛 門集・
清 少 納言集・ 紫式部集・ 藤 三位集』
ど…。図書 館 をめ ぐる楽 しい エ ッセ イ。
和 歌 を集成 した全30巻 の うち、 5人 の女性歌人 の 歌 を
収録 した巻。丁寧 な解 説付。
「 日系女性 た ちが語 る心 の声』
野崎京子 山 口書 店 2000年 3月 2625円
日系女性作 家 3世 の ジ ャニ ス・ ミリキ タニ、 カナ ダー
2
世 の ジ ョイ・ コ ガ ヮ、そ して新 移 民 のキ ョウ コ 。モ リ
の 3人 につ いての エ ッセ イ的評 論集。
佐 藤雅代
中周子
明治書院
20∞ 年3月
6825円
『 わ た し三昧 ―… 眠 れ ない夜 のため に』
落合意子 徳間書店 ‐1999年 2月 1575円
人生 にはいろんな ことが ある。あの時 、 この時、 女 性
た ち の生 き方。心 が渇 いた ときに読 む エ ッセイ。
セクハラ・暴力〕
〔
『 逃れの森 の 魔女』
ドナ・ ジ ョー 0ナ ポ リ
金原端人
武 田早苗
久 慈美貴訳
『 家 庭 という名 の収 容所 そ して心の 闘 い
一虐待 を受 けた私 が本 当の心 に辿 りつ くまで』
青 山出版社 20∞ 年 2月 1470円
グ リム童話「 ヘ ンデ ル とグ レーテル」
永山翔子
PHP研 究所
20CXl年 2月 1575円
の魔女 を主 人公 に、 その生涯 を描 い
たパ ロデ ィー小説 の傑作。物語 は魔
継 父 か ら精神的、性 的虐待 を、実母 か らも精神 的身 体
的虐 待 を受 けて幼年 期 か ら青年期 まで を過 した少女 の
女 が魔女 にな る前 か ら始 まる。 人 物
描写 の うま さ と物語 の追力 にひ き こまれ る。
心 的外傷 と立 ち直 るまでの手記。
『 働 く女』
群 よ うこ 集英 社 1999年 12月 1260円
さまざまな働 く女 たちを活写 した短編小説集 。 お や じ
上 司、 い じわ る局 、働 く女性 の 回 りは敵が い っぱ い。
『 ひと りの女』
群 よ うこ 朝 日新 聞社 21Xlll年4月 1260円
上 司 の嫉妬 や マ ザ コン部下 1子 悩 ま され なが らも キ ッ
チ リ意見 を主 張 して、仕事一 直線 の 日々。週刊 朝 日で
陶 っていますか ?ド メステ ィック・
バ イ オ レンス ー 問 一 答』
日本DV防 止・ 情報 セ ンター
解放 出版社 201Xl年 3月 1050円
ドメ ス テ 才 ック・ バ
イ オ レ ンスの 実 態 や 現 行法 で の 解
Q&A方 式で、
決 の 方 策 な どを 簡 潔 に解説 して い
る。
,、
連載。愛情 を こめて描 く働 く女 の物語。
『 バ、しぎの 国 の ア リス
ー実訳 版』
ルイス 0キ ャ ロル
絵 )ヘ レン・ オ クセ ンバ リー
中村妙 子訳
評 論社
5250円
オ クセ ンバ リー の挿絵を得 て ア リスの魅力がパ ワーア ッ
プ した。 カ ジュアルな福 を着 た生 き生 きしたア リスや、
動物 たちや 各 々のキ ャラクタ ー も新 しい生命 を授 か っ
2CX10年 3月
たよ う。 カ ラー挿絵入 りの豪 華完訳版。
『 吉沢久子 の簡素 のすすめ
一 こころ豊に生 きる智恵』
『 少 女 が大人の女 に変 わ るとき」
ビー トライス・ スパ ー クス 林素子訳
講談社 2000年 2月 1680円
デ ー トで レイプ され た少女 の トラウ マ。 HIVで 短 い 生
涯 を 閉 じるまでの 2年 間 の心の 日記 。 14歳 の少 女 に 何
が起 こったのか。今 、 日本で毎 日の よ うに起 こる 出来
事 と無 縁 で はない。全 ての人 に読 ん で ほ しい 1冊 。
「 ドメ ステ ィック・ パ イオ レンス防止 法律 ハ ン ドブ ッ
ク ー妻 へ の暴力、子供 へ の虐待 の根 絶 に向けて』
日本弁護士連合会編
明石書店 2000年 2月 5040円
家族 の 中 の暴力、夫 か ら妻 へ の暴力、子供 へ の 虐 待 の
それ ぞれの定義 や概念 。実態、背景 、原 因、社 会 的 と
第75号 2000年 5月 25日
(11)
ウイメンズ ブ ックス
り くみ の現状、そ して虐待 や暴力をな くす ための提 言
を行 って い る。資料 も充 実 して いる。 あ らゆ る相談 窓
日、交番、警察署、保健所、児童相談所必読 書。
藤原書店 2000年 4月 7140円
アナール派 が達 成 した新 しい女 性史。 ギ リシ ャ・ ロー
マの女 と男 の関係史。
『 ほん とうの「 私」のみ つ けか た 一虐待 す る親 の も
とで育 ったア ダル トチル ドレンのための 自己成長 プ ロ
グラム』
『 古代史 の論点 2 女 と男、家 と村』
都 出比 呂志 佐原 真編 小学館 2000年 1月 2940円
先 史時代 は男女平 等 だ ったのか ? 結婚 と家族 の意 識
ステ ィー プ ン・ フ ァーマー 自根 伊登恵訳
ヘ ル ス ヮー ク協会 2000年 1月 2625円
の変化 な ど、新発見 の遺物 や遺 構 か ら古代社会 の 実 態
トラウマか らの回復 と成 長 の手 引書。 自分 で 回復 の プ
ログ ラム に沿 って エ クササ イ ズを進 めて い くよ うに工
夫 されて い る。 自分 にあ ったセ ラ ピス トの選 び方 が 付
録 に。
『 わ た しは生 まれかわ る
一虐待 を うけた16歳 の少女 の手記』
ア ンナ・ ミチナー 実 川元子訳
白水社 2000年 3月 2520円
に迫 る。巻頭座談 会「 女 と男 、 家 と村 」 (石 毛 直道 、
脇 田晴子、上野和男 ほか)は 最新 の考古学 もあ、まえ て
男女 の分業 や役割分担 が語 られ興 味深 い。
『 製糸女工 の教育史』
花井信 大月書店 1999年 12月 8925円
明治 。大正期、長野 県各地 の製糸工場 で、幼 い女 工 た
ちが 、仕事 のか たわ ら勉学 に励 んで いた。 きび しい労
働環境 の 中 で も懸命 に生 きる女工 た ちの姿 と義務教 育
成立 史。
父母 と祖母 か ら虐待 され た体験、虐
待被害 者 を収容す る児童精 神病棟 内
の実態 を冷静 なまなざ しで克明 に描
く16歳 の少女。 日本 で も児童 養 護施
設で の す さま じい虐 待 が 発覚 したばか りだ。
〔
女 性 史〕
『 せ たが や女性史
―近世 か ら近代 まで』
世 田谷書生 史編纂委員会編
ドメス出版 1999年 12月 2415円
江戸期 か ら、15年 戦争 の敗戦 まで の世 田谷区の女性史。
聞 き書 き集「里 か ら町 へ 100人 が語 るせ たがや女 性 史 」
の姉妹編。聞 き書 き集 と文献 を もとに編 まれた労作。
『 アメ リカ黒人姉妹 の一 世 紀
―家族・ 差 別・ 時代 を語 る』
A・ ヒル・ ハ ース 樋 口映 美訳
『 大平原 の戦士 と女 た ち
―写 され た イ ンデ ィア ン居留地 の暮 ら し』
ダ ン・ ア ー ドラ ン ド 横須賀孝 弘訳
彩 流社 2000年 3月 2100円
社会評論社 1999年 9月 2940円
20世 紀初 め、 イ ンデ ィア ンの居留地 に赴 いた ジ ュ リア
とい う女性が、 イ ンデ ィア ンの信頼 を得 て、 そ の 生 活
103歳 と101歳 の姉妹 が語 る、奴隷制度時代 の曾祖父母、
奴隷解放 を体験 した父親 の少年時代、 自分 た ち の 子 ど
も時代 の南部農村 の様子、青春時代 のハ ー レム、 大 恐
慌、第 2次 世界大戦 とその後 。姉妹 の語 る内容 は個 人
史 に とどま らず生 きた ア メ リカ史だ。
『 女 と男 の時空① 日本女性 史再考
― ヒメと ヒコの時代 原始 。古代 (上 )』
河野信子編
藤原書店 2000年 3月 1575円
縄文 か ら現代 まで、女 た ち男 たちの関係 の 時空 に耳 を
す ま し、新 しい女性史 を創造 した。1996年 ま で に刊行
され た同書 の ペ ーパ ーバ ック版。
『 女 と男 の 時空② 日本女 性史再考
― ヒメ と ヒコの時代 原始 。古代 (下 )』
河野信子編
『 女 の歴 史
1
古代
藤原書店 2000年 3月 1890円
1』
G・
デ ュ ビィ
M・ ペ ロー監修
を カメ ラを通 して記 録 した。素朴 な暮 ら しや儀式 、 人
物 な ど貴重 な記録写 真 と解説。
『 文 学 にみ る 日本女 性 の歴史』
西村汎子編 吉川弘文館 2000年 2月 2940円
古事記 か ら近代 の小説 まで、 日本 の代表 的 な文学 作 品
の 中 に登 場 す る女性 た ちの姿 を女性 史 の視点 で検証 し
た。果敢 に生 きた女 性 た ちが活躍 す る。
〔
自伝・ 評伝〕
『 アイルラ ン ドの 石 とな り、星 とな る
一女 ひ と り、夢 の家 を建 て る』
デ ニ ーズ・ ホール
三 谷眸訳
新宿書房 2000年 2月 2100円
ロサ ンゼルスで ジ ャー ナ リス トと して活躍 して いた 女
性 が アイル ラ ン ドの 田舎 に移住。 自然 の中 に家を造 り、
第75号 2000T5月 25日
ウイメンズ ブ ックス
(12)
動物 と暮 らす。 イギ リスで記事 を書 きなが ら、 自然 と
動物 保護 のために奮関す る彼女 の生活 ぶ り。
『 アメ リカ大統領の妻 た ち』
ポ =ル・F。 ボ ラーJr.吉 野寿子訳
メ タモル 出版 1999年 1月 3360円
ワシ ン トンか らク リン トンまで歴 代大統 領 の妻 たち は
どの よ うに生 きたか、そ の虚像 と実像 。一 人一 人 の 評
伝 と して面 白 く読 め るよ うに工夫 して あ る。 まだ 「 大
統領 の夫 たち」 とい う本 が ないのが残念。
F石 牟 礼道子 ―椿 の海 の記 (人 間の記録 104)』
張畠鳳
藤原書店 2000T2月 2940円
文化大革命 の時代 に少女時代 と青春 時代 を送 った女 性
が、民俗 の悲劇 を 自 らの 目で捉 えた真実。著者 は現 在
日本文学 の研究者。
『 ハ ンナ・ ア ー レン ト伝』
エ リザ ベ ス・ ヤ ング=ブ ルーエル
荒川幾男他訳
晶文社 1999年 12月 6930円
卓 越 した政治哲学 者 の全体像 を初 めて 明 らかに した 評
伝。 ユ ダヤ人 と して ドイツに生 まれ た ハ ンナは、 ナ チ
スの迫害 を逃 れて アメ リカに亡命 す る。 ハ イデ ッガ ー
との恋 、 アイ ヒマ ン諭争、師 ヤスパ ー スの こと、 膨 大
日本図書 セ ンター 1999年 12月 1890円
『 苦 海浄土 Jで 日本全国 に衝撃 を与 えた著者 の 自伝 。
な資料・ 書簡 。イ ンタ ビューを基 に書 かれた。
1976年 に書 かれた名 著。
・ レデ ィ』
『 ヒラ リー・ ク リン トン ー素顔の ファース ト
コー
ザ ー 鳥居千代香訳
・
リチ ャー ド
石牟礼道子
「 岡 田嘉 子 ―悔 いな き命 を (人 間 の記 録 108)』
岡 田嘉子 日本図書 セ ンター 1999年 12月 1890円
豪雪 の越境 で ソビエ トヘ逃 れ た ことで知 られ る女優 の
波乱 の 自伝。
東洋書林 1999年 12月 1890円
最 強 の フ ァ‐ス ト・ レデ ィといわれ る ヒラ リーの素顔。
自 らフ ェ ミニ ス トだ と言 う彼女 は強 い意志 と主 張 を も
つ。 ホ ワイ トウ ォー ター疑惑、 モ ニ カ問題 を経 て もな
お、女性 の支持 を得 て いるとい う。
F希 望
一いの ちあ る限 り』
ハ リナ・ ビレンバ ウ ム
日下部慧訳
潮 出版社 2000年 1月 1680円
ヮル シ ャヮのゲ ッ トーで成 長 し、 アウ シュ ビ ッツ等 4
カ所 の収容所で “
選別 "さ れ る恐 怖 と闘 い続 けた少女、
ホ ロコー ス トの生証人 ハ リナの 5年 7ケ 月 (1939∼ 45
年 )の 回想録。
『 女 性 は 賢 くあれ ―母娘 二 代女医 の道』
長池博子 河北新版社 1999年 12月 2310円
女性 の性 と健康 と自立 を求 め女 の健康運動 を支援 して
きた産婦 人科 医 の 自伝。当時 と して は珍 しい母娘 二 代
の開業 医 の足跡。
「 住井 すゑ 一生 きるとは創造 す る こと』
住井 す五 日本 図書 セ ンター 20∞ 年 2月 1890円
「 も し地球 に人 間 が存在 す ることはいい ことだ とい う
前提 が成 り立 つ な ら、地球 の存在 を危 う くす る もの は
全部 否定 す るべ きです。 と ころがそ うす る と危険 思 想
『 百萬人の身世打 鈴』
「 百萬人 の身世打鈴」編集委 員編
東方 出版 1999年 12月 6090円
朝鮮全土 か ら連 行 されて苦難 を しい られた人 々の各 々
の人生 の間 き書 き。七年 におよぶ 聴 き取 り調査 に よ っ
て真実 の声 を収録 した。
「 わが世 の物語
一ア ンナ・ ド・ ノアイユ 自伝』
ア ンナ・ ド・ ノアイ ユ 自土康代訳
藤原書店 2CXXl年 2月 3860円
プル ース ト『 失 われ た時を求 めて」 の ゲ ルマ ン ト公 爵
夫人 のモデル、 ア ンナ・ ド・ ノアイ ユ の 自伝。女 性 で
はは じめての レジオ ン・ ド・ ヌール勲章 を受章。 国 葬
され た「 文壇 の女 王」。 そ の華 や か な 交 友 関係 で 有 名
￨
とな るまでの 自己形成 の物語。
の よ うに いわれ る」す ゑ さん の言葉 は爽快 だ。
『 私 の通 つた路 』
高橋 たか子 講談社 1999T12月 1995円
神 の在 り処 を熱烈 に探究 し、パ リで修道女 とな らた 著
『 高群逸枝 ―火 の国 の女 の 日記抄 (人 間 の記 録 115)』
高群逸枝 日本図書 セ ンター 1999年 12月 1890円
者 の ノ ンフ ィク シ ョ ン。生 まれ つ き人 間観察 に長 けて
い るとい う著者 の修道士、修道女 た ちを見 る目が 的確
で、 なおかつ ユ ーモ アにあふれ る。
本書 で は『 火 の国 の女 の 日記』 の第 1部 、第 2部 を収
録 して い る。第 3部 が絶 筆 とな った。
『 中国医 師 の娘が見 た文革
―旧満州 と文化大革命 を超 えて」
〔
高齢問題・ 福祉〕
『 介護家族 の QOL」
野川 と も江
中央法規
2∞ 0年 2月 3860円
第75号 2000年 5月 25日
ウイメンズ
(13)
ブ ックス
利用者本 人 の 自己実現、QOL(生 活 の質 )と 家族 の 自
己実現、新 しい シス テ ムを構築す るため に、調 査 研究
を行 った。縮密 な論究 であ る。
『 倒 産す る老人ホ ーム
『 介護保 険 て拓 く高齢社会』
樋 口恵 子編 ミネル ヴ ァ書房 2000年 3月 2100円
「 介護 制度導入 を 目前 に さま ざ まな取 り組 み 」「痴 果
のお年 寄 りを支 え るための シス テ ムづ くり」「 誰 で も
る。 しっか りと選 ぶ ための情報 を知 ってお きた い。 倒
産・ 不祥事 の一 覧 も掲 載。
しな い老人 ホ ーム』
わ いふ編集部編
ミネル ヴ ァ書房 2000年 2月 1890円
ーム
は私企 業 だか ら倒 産 す ることもあ り得
有料老人 ホ
出歩 け るまちづ くりをめ ざ して」等、民 と官 、 女 と男
が 、 いい関係 を作 りなが ら、 いい制度 づ くりを。
『 年金 で豊 に暮 らせ る町』
わ い8、 編集部編 社 会思想社 2000年 1月 1680円
人 口 5万 人程度以上。家賃 の平均 が 東京 の50%以 下 、
『 介護保 険 で福祉が消 え る
一福 祉 を な くな さいための介護保 険 の修正 提言』
新鮮 な魚 が手 に入 りやす い、朝市 が立 つ 、農園 や 園芸
が で きる、温泉 が近 い、 とい う条件 で選 んだ30の 市町。
老人 ホー ム案内 も。移住 の手 がか りに。
伊 藤周平
か もがわ出版 2000年 3月 1200円
介護保 険 の抱 え る本質 的 な問題点 を検討 し、制 度 の 見
直 しも視野 に、 その修正 と解決策を提示 した。
『 母子生活支援施設 ― フ ァ ミリーサ ポー トの拠点』
松 原康雄編著 エ イデル研究所 1999年 11月 2200円
母子生活支援施設 へ の 支援 は今後益 々必要 とされ る こ
―あなたな らどうす る ?』
『 介護保 険 110番
岡本優 法政 出版 2000年 2月 1600円
お年寄 りに何 かが あ った とき、す ぐに対応 す るた め に
す べ き ことを簡潔 に解説 す る。絵入 りでわか りやす い。
とだ ろ う。新 しい視点 で母子生活 支援施設 とその 利 用
者 を調査・ 研究 し、今後 のあ るべ き姿 を提示す る。
『 転 ん だあ との杖 ―老 い と障害 と』
島 田 とみ子 未来社 2000年 2月 1785円
老年 にな ると転 んだ ことが もとで重大 な障害 を負 って
しま うことが あ る。転 ん だ ことか ら痛 み と障害 に 見 舞
われた著 者。治療 の様子 や 日常 と、そ の心情 が 率 直 に
『 利 用者 のための介護 保険 Q&A』
高齢社会 を よ くす る女性 の会編
岩波 ブ ック レ ッ トNo.501 2000年 3月 462円
介護保険 が ス ター トした。申請 や認定、サ ー ビス計 画
と介護支援専門員、 サ ー ビスの 内容 、保険料 と利 用 料
な ど、手短 に要点 をお さえた解説 が いい。
語 られて い る。
『 私 の定 年後』
『 在宅 ケ ア と介護保険 Q&A
―家庭 での介護 や リハ ビ リの疑間 に答 え る』
NHK「 す こやか シルバ ー介護」制作班編
岩波書店 2000年 3月 1470円
大 好評 だ った『 定年 後』 に続 いて 公
岩波 書店編集部編
NHK出 版 2000年 4月 1575円
イ ラス ト入 りで ケアの仕 方、気 をつ けたい ポイ ン ト、
在宅 ケアに関す る情報 を要 領 よ くまとめて便利 な本。
『 少子高齢社会 にお ける福祉 の 町 づ くり』
一番 ケ瀬康子
か もがわ ブ ック レ ッ ト 2000年 3月 600円
21世 紀 の まちづ くりにつ いて簡 明 に語 られ た。 福 祉 と
は何 か、生 き甲斐 づ くりとは何 か、 これか らの 福 祉 と
町 を考 え て い く。
『 素敵 な老 い じた く
一姑 の残 して くれた もの』
吉沢久子 集英社 2000年 1月 1680円
の
姑 生 き方 と老 いた 日々の生活 の知恵 の数 々。 なん て
素敵 な人 だ ろ うと誰 もが思 う。そんな姑 に老 い じた く
を教 わ った とい う著者 の生 き方 もすば らしい。
募 した 手 記 40編 を440篇 の 中 か ら精
選 した とい う。至福 の趣 味体 験 、 新
しい仕事 へ の挑戦、 ボ ラ ンテ ィア活
動 の喜 び、直面す る介 護体験 と多 彩
な第 2の 人生。
〔
男
性
学〕
『 男 の子 のか らだ と こ ころ -12歳 にな った ら読む本』
村瀬幸浩 成美堂 出版 2000年 2月 1050円
日本 で は、男 の子 に対 して特 に性 の話 を学校 や家 庭 で
き っち り話 され る ことはな く、雑誌 な どか ら知識 を得
て、解 ったよ うに思 う子 が多 い と聞 く。思春期 の 男 子
が 、直面 している性 の 不安 や悩 み に答 え る。学 校 で 副
読 本 に使 われ る ことを願 いたい。
『 男 の料理 77選
― これ は便利 !楽 しくわか る調理 の手順』
ウイメンズ ブ ックス
(14)
第75号 20110年 5月 25日
東京書店 21XICl年 4月 1890円
ため らう団体 も多 い。 この本 で は、設 立認証 申請 、 登
男 た ちよ料理 をつ くろ うと簡単 に作れ て グル メな料 理
を紹介。写真 イ ラス ト入 りで くわ しい手順 の解説 も。
記 申請、各種届 出 な ど、実務担 当者 の 身 にな って 解 り
やす く解説 した。各種必要書類 のフォー ム用 フロッピー
今井美津恵
もつ いて いて便利。
『 カ ップ ルで治す男性 不妊』
吉 田淳 主婦 の友社 2000年 1月 1470円
女性 の不 妊 につ いての本 は多 いが男性 の不 妊 につ いて
書 かれ た本 は珍 しい。不妊 の原因 は男女半 々だ とい う
のに。原 因か ら最新 の治療 までを解説。
そ
〔
の 他〕
『 葬送 の 自由 と自然葬
凱風社 2000年 3月 1575円
10年 ほど前 まで は違法 と思 われて いた 自然葬 は、 当会
の運動 によ り広 く認 め られ るよ うにな った。 自分 の の
ぞむ 自然葬 の仕方 と体験談。
〔
資
『 怒 りの臨界』
鎌 田慧
岩 波書店 2000年 3月 1680円
東海村「 臨界事故」、教育 と人 権 と マ ス コ ミの こ と、
環境 問題 な ど新聞雑誌 に書 かれた怒 りの コ ラム を集 め
た。社会派 ルポ ライ ターの見 た「 権力 の横暴」。
― うみ 。や ま・ そ らへ還 る旅』
葬送 の 自由 をすすめ る会
料〕
『 定本 伊藤野枝全集 全 4巻 』
井手文子 堀切利高 学藝書林 2CXlll年 2月 4725円
第 1巻 (以 後隔月刊 で発 行予定 )
今 まで に 出 た全 集未収録 の 118編 す べ て と今 回新 た に
『 ウオ ッチ !規 約人権 委員会
― ど こが ず れて る ? 人権 の国際基準 と日本 の現状』
国 際人権NGOネ ッ トワー ク編
発掘 された50余 編 も含 んだ集大成。28歳 の若 さで散 っ
た野枝 の旺盛 な執筆活動 の全て。
日本評論社 1999年 12月 2520円
1998年 ジュネープで 行 われ た規約人権委員会 で の 日本
。
『 トニ モ リス ン』
政府第 4回 報告書 の記 録 。29項 目にわた り何 が 問 題 と
な り、 日本 の課題 が何 か を明示 して いる。
紀伊 國屋書店発行 2ClllCl年 1月 9975円
モ リス ンの全著作 と作 品 に関す る研 究論文、書評 、 新
聞、雑誌記事 な どの ほか、関連文献 (そ の要 旨、 解 説
付 )を 全 て収録 した トニ・ モ リス ン書 誌。
『 失 われ た森』
大社 淑子
木内徹編
レイチ ェル・ カ ー ソン 古 草秀子訳
集英社 2000年 1月 2205円
名著『 沈黙 の春』 を生 んだ著者 の未公 開講演録 や原 稿
を ま とめた もの。優 れ た科 学者 であ り文筆家 であ った
彼女 の言葉 は今 もなお色 あせず訴 えか け る。
『 暮 ら しの ことわざ早 引 き辞典
一人生 を豊 にす る ヒン ト』
学研辞典編 集 部
『 安永蕗子全歌集』
安永蕗子 河 出書房新書 2000年 3月 10290円
歌人 で書家、熊 本県初 の女性教育委 員長 として も知 ら
れ る安永蕗子 の全歌集 54余 首 が一冊 に ま とま った。 資
料編 とのセ ッ ト。時 には力強 くときに は優雅 に詠 い上
げ られた数 々の名作品集。
〔
雑
学研 201111年 3月 977円
。
『 憲 法 の基 本 一人権・ 平和 男女共生』
植野妙実子 学 陽書房 2000年 3月 2730円
憲法 の危機 といえ る時代 にあ って再度憲法 の理念、 趣
旨を明 らか に したい と書 かれた。国連 で は国 際刑 事 裁
判所 条約 が採択 され たが 、国際化 の中 で の憲法、 女 性
の視点 で み る憲法 と女 性行政 につ いて詳述 されている。
『 自分 たちでつ くろ う NPO法 人
一特 定非常利活動 法人設立実務 マ ニ ュアル』
堀 田力監修 NPO事 業 サポ ー トセ ンター編集
!
‐
『 現代思想 (臨 時増刊号 )vol.28‐ 3
-総 特集 :現 代思想 のキ ー ヮー ド』
青土社 2000年 2月 1200円
『 現代思想 2000 vo:.28‐ 4
-特 集介護 福祉国家 の ゆ くえ』
青土社 21XD年 3月 13∞ 円
って
アの
ケ
をめ
ぐ
」市野 川容孝、
社会化
「福祉国家
「
と女性」A・ デル・ レ等 、 特 集 は読 み ごたえが あ る。
「 キ ャ ンパ ス・ セ クハ ラそ の後」上 野千鶴子他。
ぎ ょうせ い 1999年 12月 291Xl円
NPO法 が施行 されて 1年 。手続 きが厄介 と「 認証」を
.誌 〕
『 L:Z No.8」
キ ル タイ ム コ ミュニ ケ ー シ ョ ン 2000年 3月
特集 1
(15)
ウイメ ンズ ブ ック ス
第75号 2000年 5月 25日
550円
『 介護 保 険 まる ごと活 用 Book』
双葉社 2000年 4月 1680円
大 きな文字 とイ ラス トで よ くわか る (家 庭介護 3)
1365Fl
『 月刊女 性情報 2000-4』
0パ ド・ ウイメ ンズ 。オ フ ィス 2000年 4月 3045円
誌上離婚審判
『 介護 で へ こたれない 2』
主婦 の友社 2000円 5月
心 に しみて効 く介護 の悩 み と答特集
特集
1
2
介護保険 (2)
最新全国大学・ 短大 の女性学講座 一 覧 (上 )
『 ウ ェル ジ ャパ ン Vo1 1
-「 介護」 を考 え る総 合情報誌』
特集
高須企画発売 2000年 4月 1200円
つ
を知
り くす
介護保 険
『 性 と生 の教 育 No 28』
あゆみ出版 2000年 5月 1300円
べ
ら学
る性教育 を
特集「性 交」か
!
(松 香堂 で扱 って い る ミニ コ ミの最新情報 です)
「 あ ごら256号 ―「地 の塩」を たたえ る」
女 によ る女 のBOC出 版部 2000年 1月 900円
「あ ご ら257号 ―い ま動 か な けれ ば沖縄 は…」
2000年 3月
900FI
「 ア ジア女性研究 (英 語 )第 8号 」
ω ア ジア女 性交流・ 研究 フォー ラム
2000年 2月
「 IBU― lBU
VOL.26-対 談
2000年 4月
「 FLCニ ュー ス レタ ー No.33-特 集 「 女 性 ラ イ フサ
イ クル研究 第 9号 」を読 んで」
女 性 ライフサイ クル研究所 2000年 1月 315円
「 女 たちの 21世 紀 No 21-特 集 女 性 運 動 一北 京 か ら
21世 紀 へ」
ア ジア女性資料 セ ン ター 2000年 1月 1260円
「 女 たちの21世 紀 No.22-特 集 教育 とジェ ンダー」
2000年 4月
1260円
「 女 のため の ク リニ ック ニ ュー ス No.177-女 性 の人
生 を援助 す る医療 とは∼99女 と健康 フェステ ィバ ル
を終 えて②」
ウイメ ンズセ ンタ ー大 阪 2000年 1月 420円
「女 のための ク リニ ック ニ ュー スNo.178-性 って何 ?
か らだ って何 ?宮 子 あず さ さん のお話 を聞 いてみ ま
2000年 2月
420円
「女 のための ク リニ ック ニ ュー スNo.179-「 富士見産
婦人科事件 の女 たちの生 きざま」 へ のお さそい」
2000年 3月
420円
「女 ため の ク リニ ック ニ ュー ス No.180-第 2回 女 の
か らだ と性・ 全国一斉電 話相談 女性 の人生 を援助
420円
春 奈 ち ゃん事 件 "に 寄 せ る
「月刊 家族 168号 ―特集 “
それぞれの想 い」
家族社 2000年 2月 315円
一
「 月刊 家族 169号 特 集 :母 親 の「死 に場所 」 (自 宅・
病 院・ 老人 ホー ム)そ れぞれ の家族物語」
2000年 3月
lllllll円
フェア ビジネスで勝負
松村泰広、藤本裕子」
トラ ンタ ンネ ッ トワー ク新 聞社 2000年 1月 315円
「 !BU― !BU VOL.27-対 談 経 営論 を語 るな らこたつ
2000年 2月 315円
でみかん を食 べ なが ら」
せんか」
す る医療 とは∼99女 と健康 フェステ ィバ ル を終 え て
④全体会報告」
315円
「月刊 家族 170号 ―特集 春 らん まん井 戸 端 会議 ―親
は子 どもが勉強 しな い となぜ イ ラつ くのか」
2000年 4月
315円
「 くら しと教育 をつな ぐWe 2・ 3月 号 一特 集 フ ェ ミ
ニ ズム20Ю O」
フェ ミックス 2000年 1月 680円
「 くら しと教育 をつ な ぐWe 4月 号 ―特 集 違 い とつ
2000年 4月
きあ う」
「 GAZETTE No
を め ぐって」
70-(特 集)メ
680円
デ ィア・ リテ ラ シー
FCT市 民 の テ レビの会 2000年 3月 840円
「 Creen Letter VOL.16-尼 川洋子 イ ン タ ビュー「女
性 と情報 の 出会 いか ら生 まれ る力 」
大阪心 のサ ポー トセ ンター 2000年 冬 525円
。
「 Green Letter VOL.17-リ ンダ ジ ンガ ロ イ ンタ
ビュー「私 の警笛 を鳴 らし続 けた い」
2000年 春 525円
「 現 代性教育研究月報 2月 号 ― デ ー タか ら見 た若 者 の
起 こ しに
性 行動 性 の健康 を守 る「保健行動」 の “
くさ"」
働 日本性教育協会 2000年 2月 158円
3月 号 -10代 の 性 を め ぐる世 界
現
代性教育研究月報
「
2000年 3月 158円
の動 向」
。
ーナル
と風・ ベ トナ
シネ
マ
ジ
￨.49-新
しい光
V。
ャ
「
ム映画特集 韓 国映画特集 読者 とス タ ッフが選 ぶ
1999年 度 ベ ス トテ ン」 テス企画 2000年 4月 800円
「 シングルズ 。ネ ッ トVOL.45-世 界周遊記⑩」
(16)
ウイメ ンズ ブ ックス
確信犯 ?シ ングルの会 2CXXl年 1月 263円
「 シングルズ 。ネ ッ トVOL.46-シ ン グ ル 単 位 の社 会
諭 って ?2月 例会 の報告」
20110年 4月 263円
。
ーカー
―
シ
ドウ
ヮ
ズ宣
言 林真 理子、宮台 真 司 を
「 ャ
中心 と して」
シ ャ ドウ 。ワー ク研究会 1998年 10月 315円
「 シ ャ ドウ 。ヮ ー カ ー 通 信 vol.1-特 集 フ ェ ミニ ズ
ム と シ ャ ドゥ・ ヮ ー カ ー」
1999年 1月 105円
「 シ ャ ドウ 。ヮー カー通信vol.2-特 集 家父長制 フェ
ミニ ズムを撃 つ !― 上野千鶴子、瀬 知 山角批判 を 中
心 と して 一」
1999年 6月 210円
。
シ
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カ
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通 信 vo!。 3-特 集 新 自由主 義
「 ャ
とフェ ミニ ズムの密 やかな ?あ か らさまな ?結 託」
2000年 1月 210円
「 で る くい2号 ―鞠 子 の「 あ の人 に会 いた い」 2 中西
で る くい編集室 2000年 2月 420円
豊子 さん」
「 トラ ンタ ン新 聞 VOL.47-特 集 2000年 私 が変 わ る、
社 会 が変 わ る」
トラ ンタ ンネ ッ トヮー ク新聞社 20∞ 年 1月 210円
「 トラ ンタ ン新聞 VOL.48-特 集 これ か らの 夫 婦
・」
私 が離婚 を考 え た とき¨
2000T3月 210円
パ
ニ
ー
ー
「 ヮ ア ップ ュ ス VOL.32-井 上 知 子 さん イ ン
タ ビュー 気持 ちの いい生 き方 を さが しませんか」
パ ワー ア ッププ ラ ンニ ング 2000年 3月 315円
「 F ifty:Flfty Vol.41-特 集 危 険 な 時 代 の 流 れ にあ
らが って、 フェ ミニ ズムはい ま」
Click 2000年
3月
450円
「 ひ と りか ら第5号 ―「 南 ア ラ リカか らの風 」 植 田智
加 子」
編集室 ふ た りか ら 2111Xl年 3月 1050円
パ
「 フ ァイ ト ックvOL.40-横 山 ノ ック元 大 阪府 知 事
強制 わいせ つ事件」
性暴力を許 さな い女 の会 2000円 2月 525円
「 Voice第 106号 ―婚外子差別撤 廃・ 戸 籍 裁 判 開始 記
念 集会3/5」
住民票続柄裁判交流会 20∞ 年 2月 210円
Voice第
「
107号 -3/17戸 籍続柄差別 裁判 始 まる」
2CXXl年 3月
210円
「 月刊 むす ぶ No.350-特 集 平 和 を 創 る私 た ちの歩
ロシナ ンテ社 2110Cl年 2月 800円
み」
「 月 刊 むすぶ No.351-特 集 。団体 規 制 法 は国 会 で ど
う審議 されたか 。公調 に洗脳 され たメデ ィアと国会」
2tX10年 3月
「 マイ マイ族第37号 一特集
800円
世紀末女 の棚 お ろ し (第
論
第75号
名木太」
200m関 月25日
モ テ問 (モ テな い問題 を考 え る会 )
2000年 2月
282号 一特集
「 わ いら、
210円
子育て の損得勘定」
わ いふ編集部 201Xl年 3月 620円
、
「わ い応 283号 ―特集 私 の読書歴 」20∞ 年5月 620円
「女 のか らだか ら174号 一 なぜ堕 胎 罪 が 今 も存 在 す る
必要 が あ るのか」
SOSHIREN。
女 のか らだか ら 20110年
1月
315円
「 女 のか らだか ら175号 二 あの村 上 議 員 が また「 経 済
2011Cl年 3月 315円
的理 由 の削除」発言」
「 女 のか らだか ら176号 ―SOSHIRENと DPI女 性 障 害
者 ネ ッ トワー ク、石和温泉で合宿 を しま した そ の
21ell年 4月
1」
315円
「 れ組通信 No.154-特 集 主婦 の レズ ビア ン」
れ組 ス タ ジオ・ 東京 2000年 2月 420円
「 れ組通信 No.155-女 たちの情報 W.Eワ ークシ ョッ
プ報告」
2000年 3月 420円
の作 り方 特
れ組通信
No.156-特
れ
集
組通信」
「
「
2000年 4月 420円
集 女 との別 れ」
「
「 セ ックス +ワ ー ク」報 告 集 ―京 大 11月 祭企 画 ― パ
ネル デ ィスカ ッシ ョン記録 と最新情報 ―」
セ ック ス ワ ー ク の 非 犯 罪 化 を 要 求 す る グ ル ー プ
UNIDOS
1999年 12月
1050円
「 ホ ンノム シ。 一巻頭 イ ンタ ビュー 綾辻行人「 本 格
推理 のルー ツを垣 間見 た」
ア ミ編集者学校 2000年 2月 500円
ーニ ング 0ポ イ ン トをむかえて」
一
は
タ
総合商社
今
「
総合商社 問題研究会 2CXXl年 2月 12611円
「 比 べ てみれば…「 私」のまちの女性施策 (増 補改訂)
一大 阪 の女性 関係施策 を調査、比較、発信す る」
WIN‐ L
2000年 3月 525円
「 が んば つて る在 日 コ リアン女性 ヘ ー ワー クシ ョップ
&公 開講座・ 報告書」
大阪 ち ゃめ 2a10年 3月 840円
「 第8回 報告集 女性 労働 者 た ち !99.5.23-反 戦・ 改
‐ ‐
‐
憲阻止 !闘 いの前面 へ」
:
第8回 労働者女性解 放集会実行委員会
2000年 3月
315円
「 レジ リエ ンシー (自 己回復力 )か らフ ァイ テ ィ ング
ス ピ リッ トヘ ー フ ィ リピンの子 ど も性 虐待 へ の取 組
エ クパ ッ トジャパ ン関西 2∞ 0年 3月 525円
み」
「 報告書 連続講座「 2000年 会議 へ 向 けて 一北京 か ら
ニ ュー ヨー クヘ」」松井 や よ り、 竹 中恵 美子 、 ゆ の
1回 )
鈴木美和子 2aXl年 5月 315円
。
ンズ
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メ
ネ
トワ
ク
No.51-特 集 な ごみ な ご
ッ
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ンズセ
ンター 2000年 1月 315円
メ
まれ」
0ネ
ンズ
ッ トワ… ク No.52-特 集 オ トコの 居場
「メ
まえ知子、橋本 ヒロ子 ほか
世界女性会議 ネ ッ トヮー ク関西 20∞ 年3月 735円
「 関西環境 ポ ラ ンテ ィアガイ ドー環境 情報誌「 Pico」
2000年 3月 315円
「 モ テな い問題 を考 え る会通 信 第 1号 ―「 モ テ 問」 概
関西環境情報 ステー シ ョンPicO
2000年 4月 1260円
所」
の 3年 間 の活動 の集大成」
(17)
ウイメ ンズ ブ ックス
第75号 2000年 5月 25日
濱粽粽膨 あなたの情報・ わた しの情報 濱濱濱濱
「 女性差別撤廃条約 は 日本で活かされて い
るか ―マーシャが日本の裁判所に伝えたこと」
発行 ニワーキ ング・ ウイメ ンズ 。ネ ッ トワー ク
正路怜 子
1999年 10月 に国際女性 の権利 監視協会 (=IWRAW)
の会長 で あ る マー シ ャ 。フ リーマ ン博士 をおよび して、
ドー ンセ ン ターで行 った国際 シ ンポジウムの記録 と、
住友電 工 裁判 に対 す る意見書 を収録 してい る。 日本 国
は、差別撤廃 条約 を批 准 した のだか ら、世論 を変 え る
こと も政府 の仕事 で あ り、差 別 はただ ちに是正 しな け
れば い けな い。過去 の差 別 を是正 で きな い もの は、 未
“
2000年 世 界女性行 進 "
World h/1arch of Wornen 2000
-女 性が 自主的 に参加 す る行動 プ ロ ジ ェク トー
よびか け
カナダの ケベ ック女性連合
推進 団体
国際準備委員会 お よび国際連絡会
ユ ネス コ
(http://www.ffq.qc.ca)
援
後
共通要求 「貧困 と女性 に対 す る暴力 の根絶 」
期
間 3月 8日 (国 際婦人 デ ー)∼ 10月 17日
国連前集会、事務総長 に代表会見 申 し入 れ中。
加 143カ 国3139グ ル ー プ (99年 12月 4日 現 在 )
来 に も責 任 が とれないetc日 本 に実 質 的平 等 を定 着 さ
せ るに は何 が必 要 かを格調 高 く述 べ てい る。
今年 は住友裁判 は じめ多 くの賃金裁判 が結審 を迎 え
参
る予定 で あ る。 6月 の国連女性会議 を成功 させなが ら、
男女平等 の国 際基準 に追 いつ き追 い越す2000年 に した
い もので あ る。 この冊子 は、女性差別撤廃条約 の 英 語
目
正文 と日本語公定訳 も収録 してお り、学習会 の テ キ ス
卜に も便 利 で あ る。
A4・ 114頁 。1260円 〒310
マイマイ族第37号 が完成
申 込 み fax001-1-514_395_1224
E‐
鈴 木美和子
特集 は「 世紀末 。女 の棚 お ろ し」です。現 在 抱 え て
いて 、処 分 したい不要 な もの。今 の と ころ「 在 庫 」 は
ない ものの、是非欲 しい、必要 な もの。並 べ て い くう
ちに、女 た ちの過去 。現在 。未来 が見 えて くるのでは、
と企 画 して みま した。案 の定、集 ま った12人 の 原 稿 に
はイ ンパ ク トがあ ります。書 き手 の年代 は30代 か ら50
代、話 題 はい じめ、職 探 し、夫 の浮気、義 親 との葛 藤
等 々、共感 した り感情移 入 で きるものが並 び ます。
B5判 ・ 50ペ ー ジ 。1部 315円 (送 料別 )
〒201_0002東 京都狛 江市東野川 4-26-14
03_3489_3979(tel) 03-3489-0933(fax)
lnail:marche2000@ffq qc.ca
的 ①草 の根運動 を励 ま し、行進 を女性 の 意思
表示 の場 とす る。 ②男女平 等 の 促 進 ③ 共 通 要求
「貧困 と女性 に対 す る暴 力 の 根 絶 」 の 強 調 ④ 各 国
政府・ 意志決定者 に女性 の地位 向上 。生 活向上 の た
めの行動 を と らせ る ⑤ 世界 を変 え る女性 の決意 を
特
!
(国
際貧 困根 絶 デ ー)∼ 10月 15日 ― ワ シ ン トン集 会 、
IMF、 世界銀行 に代表会見 申 し入 れ中。 10月 17日 ―
示 して新千年紀 を迎 え る
徴 ①主導権 は女性 ② 世界 の全地 域 が主 導 権
を共有 ③参加 団体 は行進 の 目的 と全体 計画 に合意
し自主 的 に各国 で行動 す る ④女性運 動 の多様性 を
認 め尊重す る ⑤非暴力 の行動 で あ る
よびか け人 小 山内美江子 寿岳章子 湯川れ い子
江尻美穂子 櫛 田 8、 き 増 田れ い子 一 番 ケ瀬康子
落合意子
暉峻淑子
連続講座 の報告書 が 出 きま した /
「 2000年 会議 へ 向 けて
一北京 か らニ ュー ヨー クヘ」
世界女性会議 ネ ッ トワー ク関西
「 2000年 へ の課題 ―経済 の グ ローバ ル化 が 何 を もた
l
らした のか」松井 や よ り。「 政 策 と して の ア ンペ イ ド
ワー ク論 ―男女 で担 うとはど うい う事 か」竹中恵美子。
κl纂
-も っとステキに恋 をしようよ一
深江誠子書
松 香 堂書 店刊
=;7
定価 本体900円 +税
自分 を大切 に生 きよ う !援 助交際 なん て もっ
たいない。恋 をす る時 これだけは守 りたい。
親 子 対談 恋愛 と性 を語 る。
ホ ンネで語 る、若 い人 たちへの メ ッセ ー ジ
「 女性 と人 権 ―女性 に対 す る暴 力 を め ぐ って 」 ゆ の ま
え知子。
「北京 か らニ ュー ヨー クヘ ー 国 連 。女 性 政 策
とNGO活 動」橋本 ヒロ子。
パ ネル デ ィスカ ッ シ ョン「2000年 会議 へ の ア ク シ ョ
ン」森屋裕子、正路怜子 ほか。 (735円 )
)
(こ の欄 の本 は松香堂 にあ ります。
(18)
ウイメ ンズ ブ ックス
第75号 20∞ 年5月 25日
エ クパ ッ ト関西 は、1997年 か ら、国連 ア ジア太 平 洋
経済社会委員会 の「 アジア太平 洋地域 における子 ど も
と若者 の性 的虐待・ 性的搾取 防止」 プ ロジェ ク トの 協
連載 第69回
ミニ コ ミの女 た ち
エクパ ット0ジ ャパ ン
・関西
力団体 にな って い ます。 また昨年 は、 フ ィ リピ ンで 子
ど も性虐待 に取 り組 む多 くの NGOや 政府機 関 を 訪 問
しま した。 この ス タデ ィッア ーの報告書 も最近完 成 し
子どもの商業的性搾取(子 ども買春・ 子 ども
ポルノ・人身調 反対国際キャンペーン
ま した。2000年 か らは、 これ まで の蓄積を元 に、 子 ど
もの性虐待・ 性搾取 の防止 に向 けて、 ワー クシ ョ ップ
尽︱ ゴ
子 一
園 崎 寿
な どのプ ロ グ ラム開発や情報提 供 、被害者 のケア に あ
た る人 たちの研修 な どを進 めた い と思 って い ます。 大
勢 の方 の ご協力・ ご参加 をお願 い します。
エ クパ ッ トとは、 ア ジア観光 におけ る子 ど も買春 を
な くそ う (End Child PrOstitution in Asian Touri
い う意 味 の英語 の 頭 文 字 を取 って つ
sm=ECPAT)と
鰈
け られ た名前 で、 1991年 に始 まった国際的なキ ャンペー
ンです。 日本人 も含 めた「 先進国」 の観 光客 が 、 ア ジ
ア諸 国 に行 って子 ど も買春 (か い しゅん )を し、 子 ど
もたちには深刻 な影響 が出て きて い るの に、買 って い
る大人 の側 は処 罰 もされず帰国 し、何度 も同 じことを
趣
繰 り返 して いる、 とい う実態 があ ることが明 らか にな
り、買春者送 り出 し国 と、子 どもが被害 にあ って い る
国 とが協力 して、子 ど も買春 をな くす ための取 り組 み
を各 国 で進 めよ うと い うことにな ったので す。現 在 で
は、枠組 みを広 げて世 界 中 の子 ども買春 や子 ど もポ ル
ノ、子 ど もの人身売 買 な ど「 子 どもの商業 的性搾 取 」
に取 り組 んで い ます。 エ クパ ッ ト関西 は国際 エ クパ ッ
トの ネ ッ トヮー クの一 つ と して、 アジアの子 ど も買春
をな くす ために 日本 国 内で の課題 に取 り組 む ことを 目
的 と して1992年 か ら活動 して い ます。 これ まで はキ ャ
ンペ ー ンや ロ ビー活動 を して きま した。98年 に 開設 し
た ホ ームペー ジヘ の ア クセ スは ま もな く 4万 件 にの ぼ
り、多 くの方 々に情報 を提供 して きま した。 エ クパ ッ
トな どの キ ャ ンペ ー ンを受 けて、昨年 は 日本 で も「 児
出版 物
。
「 レジ リエ ンシー (自 己回 復 力 )か らフ ァイ テ ィ
ングス ピ リッ トヘ ?フ ィ リ ピ ンに お け る子 ど も性
虐待 へ の取 り組 み」 (新 刊 525円 )
・「 子 ども買春 ◆子 ど もポル ノ禁 止 法 で はな く子 ど
も性虐待禁止 法 を」 (残 りわず か 315円
).
直接下記 に ご連絡 くだ さるか、松 香堂書店 ベ
童買春・ 児童 ポル ノ禁止法」が国会で成立 しま した。
〒540_lll112大 阪市 中央 区谷町 1丁 目 7番 4号
しか し「 子 どもべ あ性虐待」とtヽ う問題 べ の認識 が弱
い日本では、
「子 ども買春 。子 ど もポル ノ」 な ど「 商
のに
な
業的」 も
限定 せず、
「子 ども性虐待」へ の視点、
取 り組 みを広げて くことが必要だと、 エ クパ ッ ト関西
は考 えています。
MF天満橋 ビル 6階 オ ラィスォル タナ テ ィプ内
TEL:06‐ 4790‐ 6189 FAX:06-4790‐ 6250
MAIL:ecpatik@e‐ mailserve.org
HI):http://tenkomOri.org/ecpat.htm
○天 満橋店 (ド ー ンセ ンター内)が 一 階中央 に移動 し、新装 オ ー プ ン しま した。是非 お立寄 り下 さい。
○書 籍 の ご注 文 (5000円 以上 )の 場合、 カ ー ドもご利用頂 け るよ うにな りま した。 カ ー ドの種類 は、 VISA、 DC、
MasterCard、 JCBが 使 え ます。 ご注 文 のFAX又 は郵便 で カ ー ドの種類、会員番号 、氏名、 カ ー ドの 有 効期 限 を
お書 き入 れ頂 けれ ば、 カ ー ドで 引落 させて頂 きます。会費 の納 入 もOKで す。 ご利 用 くだ さい。
○今年度 会費未納 の方 は、お早 目にお振込 み下 さ い ます よ うお願 い致 します。
(19)
ウイメ ンズ ブ ックス
第75号 20∞ 年 5月 25日
図書名 に見 る女性情報 の変遷
森
玲子
ンダー や エ ンパ ワメ ン トな ど、それ まで はその分 野 の
調査 に よ る と、1999年 時 点 で全 国 に227の 女 性 関 連
施設 が あ る とい う。施設 の機能 の一 つ と して「 情 報 」
があげ られ 、各施設 で整備 がすすめ られて いる と ころ
であ る。女 性情報 とい う分野 も言 われ るよ うにな り、
専 門家 のみが使用 して いた言葉 や ほとん ど使 用 されて
いなか った言葉が広 く一般 に広 ま った ことによ る影 響
が大 き い と思 われ る。 またその背景 に は、 フェ ミニ ズ
研究 も進 め られてい る。
ここで は女 性情報 の 中 の図書 につ いて、そ の タイ ト
ルを
「 ジェ ンダー」「 フ ェ ミニ ズ ム・ フ ェ ミ
「 女性 学」
ニ ス ト」
セ
「男性学」というキ ー ワー
「 ク シュア リテイ」
見 も垣 間見 られ る。
さ らに、女性学 /男 性学 につ いて は、 それ らの学 問
の成立 の意義が十分 日本 の社会 で理解 される前 に、 ジェ
ドを もとに分類 しその傾向 を分析 してみた い と思 う。
今回、松香堂発行 の「 ウイ メ ンズ ブックス」 の 1990
ンダ ー とい う言葉が広 ま ったため に 、「 女 性 /男 性 」
とこだ わ らず に「 ジェ ンダ ー」 を、 と言 う一 部 誤 った
年 2月 第34号 か ら1999年 11月 第 73号 まで の10年 分 に 掲
載 され た、新 規発行女性関連 図書約4000冊 を上 記 キ ー
ワー ドで 分類 した。 その結果 は次表 の とお りで あ る。
使 われ方 も見 られ る点 に も注 目 した い と思 う。学 会 や
研究 会 な どにおい て も、 ジェンダ ー論 か女性 学 か な ど
の議 論 が進 め られて い る。使 う人 々が、 ジェ ン ダ ー と
い う言葉 の中 に何 らか の ニ ュー トラルな響 きを感 じて、
ム/フ ェ ミニ ス トとい う言葉 へ の 日本 の社会 が 持 つ 偏
「 ジェ ン ダー」とい う言葉 が題 名 につ く図書 は、 1996
年以 降増 加 して い る。 その一方 で「 フェ ミニズム/フ ェ
ミニ ス ト」 は減 少 を続 けて い る。「 女 性 学 」 は この 10
好 ん で使用す ると言 う傾 向 が あ り、 ジェ ンダー は「 流
行言葉」 にな って しま ったかの感 が あ るので あ る。 そ
の ことが、発行 され る本 の タイ トル に も現 れて いる。
年間大 きな増 減 な くタイ トル に登 場 し、 そ の 傾 向 は
「 男性学」
「 セ ク シュア リテイ」 につ いて も同様 であ る。
は、1996年 に 1冊 見 られ た。
多 くの女性関連施設 がで きるとと もに、女性情 報 も
一 つ のマーケ ッ トと しての側面 を持 つ よ うにな る。 女
性情 報 が どうあ るべ きか とい う理論 にの っとって、 ふ
タイ トルの持 つ意 味
ジェ ンダ ー とい う言葉 の利用 の増加 の原因 は 、 1995
年第 4回 世 界女性会議 へ の 日本 か らの大量 の参加者 と、
さわ しい情報 を選 ぶ視 点 を もつ ことが 、今後 も っ と求
め られて い くことにな るので はないだ ろ うか。
(広 島県女性会議 ジェンダー フリー推進事業ディレクター)
会議 へ の 関心 の大 きさを反映 して いると見 られ、 ジ ェ
1990生 F
ジェ ンダー
1991年
1
フ ェ ミニ ズ ム
1992■ F
1998年
19941F
1995年
19961F
1997年
1998生 F
14
女性学
4
5
2
セ ク シュア リテ ィ
3
男性学
0
2
0
0
15
冊
数
10
5
0
◆― ジェ ンダー
ー 女性学
キー 男性学
■― フェ ミニ ズ ム
X―
1
1
1
キー ワー ドによる図書名分類
20
1999年
18
1
セ ク シュア リテ ィ
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ウイメ ンズ
=書 評 =
ブックス
第 75号 2000年 5月 25日
『 アメ リカで乳 がん と生 き る』
松井真 知子著
朝 日新聞社 2000年 1680円
大雑把 に言 うと人 は突然 自分 の病 に気付 く。特 に乳癌 はその傾向 が 強 い。 5年 前 の 私 も
そ うであ った。元気 であ りなが ら、症状 を 自覚 した瞬 間 にあ らゆ る ネ ガ テ イ ブな情 報 が 脳
裏 を駆 け巡 る。意 を決 して受診 し、癌 であ る事 を告 げ られ る。他人 で はな く自分 自身 の 生
命 に限 りが あ る とい う事実 に直面 し、行 き場 を失 った者 の よ うに立 ち尽 くす。著者 の 松 井 真 知 子氏 も又 そ の
よ うな一時 を過 ご したので はないだ ろ うか。だが それか ら猛然 と動 き始 め るのが、現 在 日本 の 乳癌患 者 の一
般 的 な姿 で あ る と私 は思 ってい る。乳癌 は「 女性 の象徴」 とい う言葉 で過剰 に評 価 され が ち な乳 房 を手 術 す
る とい う点 で、 ジェ ンダ ーその ものの問題 を含んで い るが、それゆえ にで あ ろ うか、 危 機 に面 した女 の 動 き
は早 い。
本書 は著 者 自身 が『 自分 のための セ ラ ピーのつ もりで書 いた』 と述 べ て いるよ うに、 個 人 的 な体験 記 で あ
る。内容的 には 日米 の 医療 を比較す るに当た って、 日本 の現状 を正確 に把握 していな い と い う点 が気 に な っ
た。 日本で も乳癌 の研究 は急速 に進 んで い るので乳癌 の病理或 いは治療法 な どについて 私 の 知 る限 り特 に 目
新 しい記述 はなか った。 日本 の乳癌患 者 は今 や 自分 の病 気 につ いて調 べ た り学んだ りす る事 を 自 らも求 め 、
医療者 の側 か らも求 め られて い る。各種 の本 や イ ン ター ネ ッ トを通 じて、 また幾 つ か あ る患 者 団体 か ら も必
要 な情報 を得 る事 は決 して困難 な事 で はない。従 って この本 を読んで一 番 強 く感 じるの は 、 日米 での情 報 獲
得 の機会 の差 で あ る。 アメ リカで の松井真知子氏 は非常 に恵 まれた存在 で あ ったか も知 れ な いが 、現在 の 日
本 で は乳癌 につ いて の情報 を得 る事 に関 して、それを本 気 で求 め る限 り経済状況や年 齢 、 ま た 階層 を超 え て
平等 な機会 を持 ち得 ると私 は思 う。 しか し著者が スーザ ン・ ラヴの言葉 と して引 いてい る『 (乳 癌 を)早 期 発
見 で きなか った と して も、それ はあなたの責任 で はな い』 の部分 は感銘深 い。 日本 で は、 全 く逆 の言 い方 が
な されて いる場合 が多 い。唯一 自己検診 で発 見 で き る癌 で あ る事 を強 調 す る余 り、乳 癌 を 見 つ けるの は夫
(こ の場合 パ ー トナ ー と表現 され る事 はまず ない)の 役 目で あ ると言 う医師 まで い る。 自分 を責 め る必 要 はな
い とい うラプの患者 に対 す る視線 とそれ に共感 す る著者 に、私 もまた深 く共感 を覚 え る。
ところで、私 は関西 を中心 と した乳 癌体験者 の会「虹 の会」 の事務局 を して い る。著 者 が ア メ リカで経 験
したサ ポー トグル ー プとは形態が違 うが、虹 の会 は例 会 で の体験者 ど う しの話 し合 い や学 習 等 を通 じ、各 自
が 《自立 した患者》 と して よ りよ い医療 を つ くり出す事 を 目標 と して活動 を続 けて きた。 患 者 が 笑顔 を取 り
戻 す過程 は日米 に共通 して いるよ うに思 う。最後 に虹 の会 の紹介 を して、 この稿 を開 じる。 (著 者 が少 しで も
よ い状態 を保 たれ るよ うに祈 りつつ)
虹 の会 の活動 :例 会・ 講演会・ 会報発行・ 協力医紹介 。電話 相談・ 情報提供・ 親睦旅行等
事務所 :〒 530‐ 0041大 阪市北 区天神橋 119-16 木 田鹿 ビル lF― C
TEL/FAX 03-6353-2510
＝ 原 稿 募 集 ＝
上記 の書評欄 へ の投稿 をお待 ち して い ます。
女性 の 日で見 直 した鋭 い批評 や、視点 を変 え た
ユニー クな ものをお寄 せ くだ さい。 1200字 前 後
です。掲載 させ て頂 いた方 には薄 々謝、進 呈 致
します。
「 あなた の情報 。私 の情報」 と コ ラム「 わ た
しの推 したい この一 冊」 は、知 って欲 しい本 、
ご意見・ 情報交換等 に御 利 用 くだ さ い。 400字
以 内 でお願 い します。但 しこれ らの欄 は、 薄 々
謝 も差 し上 げ られ ません。 ご了承下 さい。
尚、 ご投稿 は会 員 に限 らせて いただ きます。
宛先 は
〒604‐ ∞24京 都市 中京区下妙覚寺町 185-804
松香堂書店「 ウイメ ンズ ブ ックス係」
次号 の締切 は 2000年 7月 20日 。
た くさん の ご投稿 をお待 ち して い ます。
※次号 は2000年 8月 25日 発行 の予定 です 。
長谷川理江 (虹 の会事務局 )
編
集
後
記
○本 号 は新 刊紹介 が 多 く、 4Pの 増 頁 と致 しま した。
○北 京世界女性会議 か ら 5年 、 もうす ぐ2111Xl年 会議 で
す。 日本 のNGOも 力 をつ け、 発 行 され る冊子 が急
増 して います。 な るべ くご紹介 して い きたいと思 い
ます ので、出版 な どされ ま した ら、松 香堂 まで ご一
報 くだ さい。
○ フェ ミニ ズムが減 って ジェンダ ーが増 えた/本 の タ
イ トルのお話 です。面 白 いデー タを寄 せて頂 きま し
た。 19頁 を ご覧 にな って ご意見 をお寄 せ くだ され ば
幸 いで す。
○ カ ー ドでの会費納入 も出来 ます。 お 問合 せ下 さい。
(18頁 参照
)
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