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「仙台市動物愛護行政の基本指針」(全文) (PDF:677KB)

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「仙台市動物愛護行政の基本指針」(全文) (PDF:677KB)
仙台市動物愛護行政の基本指針
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平成 18 年2月
仙 台 市
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目
次
はじめに
1
基本的視点
2
施策の体系
3
施策の推進
11
は
じ
め
に
近年、少 子高齢 化や核 家族 化が進 む中で 、犬 や猫など の動物 を飼う 家庭 が増え てい
ます。し かも、 これら の動物 が、人 間中心 の 単なる愛 玩動物 として ではな く、家 族の
一員、人 生の伴 侶とし ての認 識が高 まり、 人 も動物も 共に生 きる仲 間であ るとい う考
え方が急速に広がってきています。
また、人 と動物 のふれ あい が互い に良好 な影 響を及ぼ すとい われて おり 、動物 とふ
れあうことによって得られる効果を活用した動物介在活動が注目されています。
しかし、 その一 方にお いて 、心な い飼い 主に よる不適 切な飼 養や安 易な 繁殖、 飼い
主のマナ ーの低 下によ る近隣 への迷 惑行為 、 さらに動 物に対 する虐 待など 、動物 愛護
の精神に反する行為が社会問題化しています。
こうした背景のもと、平成 11 年 12 月、「動物の保護及び管理に関する法律」が改
正されて、法律名も「動物の愛護及び管理に関する法律」と改まり、基本原則の中に、
「動物が 命ある もので あるこ と」、 「人と 動 物の共生 に配慮 するこ と」が 追加さ れる
と共に、飼い主や販売業者の責務などが明記されました。
さらに、平成 17 年 6 月の同法の改正においては、動物取扱業の登録制への移行、登
録基準に 不適合 の場合 におけ る登録 取消し 又 は営業停 止命令 、特定 動物の 飼養・ 保管
に関する 全国一 律の許 可制の 導入な ど、動 物 愛護を一 層推進 するた めの措 置が設 けら
れました。
本市においては、平成 16 年 6 月に「仙台市動物愛護協議会」を設置し、動物行政の
効果的な対策と推進の方策について、各分野の関係者との協議・検討を重ね、この度、
「仙台市動物愛護行政の基本指針」を策定しました。
今後、この基本指針に基づいて、市民協働による動物愛護の取り組みを推進し、
「人と動物が共に健康に生きていけるまち」の実現をめざしてまいります。
1
基
本
的
視
点
人と動物の共生の推進
すべての市民が「動物は命あるもの」と認識し、
人と動物が共に健康に生きていけるまち をめざします。
市民協働の推進
すべての市民が動物愛護の精神を理解し、
地域の人々、市民ボランティア、関係団体、行政が協働で
動物愛護を実践できるまちをめざします。
2
施
策
の
体
系
Ⅰ 適正な飼養の推進
1
飼 い 主の マナ ー 向 上 対策
(1) 犬 猫の 排泄 物に よる 生活 環 境悪 化の 防止 対策
(2) 犬 の鳴 き声 によ る苦 情対 策
(3) 犬 の こう 傷事 故防 止対 策
2
終 生 飼養 の推 進
(1) 犬 猫引 き取 り件 数の 削減
(2) 収 容動 物の 譲渡 の促 進
(3) 個体 識別 措置 の普 及推 進
3
未 登 録犬 及び 狂犬 病 予防 注射 未実 施犬 対策
(1) 未 登録 犬及 び狂 犬病 予防 注 射未 実施 犬対 策
4
5
動 物 取扱 業者 の責 務 の徹 底
(1) 動物 取扱 業者 への 指導 ・ 啓発
(2) 自 主管 理意 識の 向上
5
5
特 定 動物 飼 い 主の 責 務の 徹底
(1) 特定 動物 飼い 主へ の指 導
(2) 特 定動 物の 逸走 時の 対応
Ⅱ
人と動物の 良好な関係構築の推進
1
動 物 介在 活動 の普 及 推進
(1) 動 物介 在活 動の 普及 推進
2
飼 い 主の いな い猫 対 策の 推進
(1) 飼 い主 のい ない 猫の 自然 繁 殖防 止対 策
(2) 無 責任 な給 餌に よる トラ ブ ル防 止対 策
(3) 地 域猫 活動 への 支援 のあ り 方
3
災 害 時の 動物 愛護 対 策
(1) 災害 発生 時の 体制 整備
(2) 災 害発 生時 の動 物愛 護対 策 の周 知
Ⅲ
人材の育成、市民との連携
1
市 民 ボラ ンテ ィア の 育成
(1) 動 物愛 護に 関す る 市 民ボ ラ ンテ ィア の育 成
(2) 専 門的 な動 物介 在活 動ボ ラ ンテ ィア の育 成
2
関 係 団体 、市 民、 行 政の 連携
(1) 市民、市民ボランティア、動物愛護団体、獣医師会、動物取扱業者、行政の役割
(2) 市民ボランティア、動物愛護団体、獣医師会、動物取扱業者、行政の連携
3
Ⅰ
適正な飼養の推進
飼 い 主の 動物 適正 飼養 やマ ナー の向 上を 図 る施 策 、動 物取 扱業 者の 自主 管理 意 識
の 向 上を 図る 施策 を推 進し ます 。ま た、 飼い主 、 動物 取扱 業者 の資 質向 上や 市民 が
よ り 動物 を理 解す るた めの 情報 及び 保護 された 動 物に 関す る情 報な どを 積極 的に 提
供します。
飼い主のマナー向上対策
1
犬 猫 の 飼 養 によ る 迷 惑行 為 に つい ては 、 適 正 な 飼 養 方 法へ の 理 解不 足 等 が
考えられることから、飼い主の責務の徹底やマナーの向上を呼びかけると共に、
動 物 へ の 理 解 を深 め て 正 しい 飼 養 方 法や 動 物へ の 接 し 方 が 習得 で き る 対策 を
推進します。
(1)
犬猫の排泄物による生活環境悪化の防止対策
① 散歩中の犬の糞の持ち帰りなど飼い主のマナー向上の啓発について、広報
誌やホームページなど各種情報媒体を通して積極的に呼びかけます。
② 無責任な猫の飼養による被害状況を伝え、飼い主に責任の自覚を促すと共
に猫の屋内飼養を勧めます。
③ マナー向上の啓発等については、行政、獣医師会、動物取扱業者、動物愛
護団体などが連携して行います。
④ 飼い主のいない猫対策(後述(Ⅱ-2))を推進します。
(2)
犬の鳴き声による苦情対策
犬 の 鳴 き声 につ い ては 、 行政 、 獣医 師会 、 動物 取 扱 業者 など が 連携 し て、
飼い主に対して適正な飼養方法の啓発を行います。
(3)
犬のこう傷事故防止対策
① 宮城県条例に基づく犬の係留の義務を徹底すると共に、飼い主のマナー向
上の啓発を行います。
② 動物への理解を深め、動物に正しく接することが、こう傷事故防止につな
がるので、犬への接し方、ふれあい方を学ばせる機会を充実します。
4
2
終生飼養の推進
飼い主がやむをえず飼養できなくなった犬猫を引き取っていますが、引取り
又は保護した犬の 63%(仙台市平成 16 年度 298 頭)、引取った猫の 99%(仙
台市 16 年度 2,271 頭)を、やむなく処分しています。
このような状況をなくすため、すべての飼い主が動物愛護の精神を理解し、
犬猫が終生適正に飼養されて、その命を全うできるような対策を推進します。
(1)
犬猫引き取り件数の削減
① 行政、獣医師会、動物取扱業者、動物愛護団体などが連携し、さまざまな
機会をと らえ、 飼い主 に対し 、犬猫が 終生適 正に飼養 される よう働 きかけ
ます。また、避妊・去勢の効果効能について広く啓発していきます。
② 安易な繁殖や飼養放棄を抑制するため、犬猫の引取り手数料の導入を検討
します。
平 成 18 年 10 月 1 日 よ り 引 取 手数 料 を 導入 し ました 。
③ やむをえず飼養できなくなったペット動物や迷い犬猫の飼い主探しを行
う市民ボランティアの育成を図ります。また、情報を共有して活動できるネ
ットワーク(動物愛護ボランティアネット)の構築を支援します。
(2)
収容動物の譲渡の推進
① 保護した犬の返還率を高めるよう、ホームページを通じて収容犬の情報を
提供します。
② 譲渡会などにより、収容した犬や猫の譲渡を積極的に行います。
③ 動物愛護ボランティアネットを介して収容動物の譲渡を積極的に進めま
す。
(3) 個体識別措置の普及推進
① 飼 い主を明 らかに し、迷い 犬猫 をすみやか に飼い主 へ返還 できるよ う、個体
識別措置の普及に努めます。
5
3
未登録犬及び狂犬病予防注射未実施犬対策
狂犬病は、人を初めとする多くの動物が感染し、発症すると致死率ほぼ
100% の 人畜 共 通感 染 症で す 。世 界 保健 機 関( WHO) に よ ると 、 全世 界 で 毎
年
3.5~5 万人が狂犬病によって死亡しています。日本での狂犬病は 1957 年
以降発生 してお らず、 その 最大の 要因は 犬へ の予防注 射や検 疫体制 が充 実し
ているた めとい われて いま すが、 日本へ の狂 犬病侵入 の危険 性は依 然と して
存在しま す。狂 犬病発 生予 防には 、すべ ての 犬に予防 注射を 行うこ とが もっ
とも重要なことですので、狂犬病予防法に基づく登録をしていない犬(未登録
犬)をなくし、すべての犬に予防注射を受けさせる対策を推進します。
(1)
未登録犬及び狂犬病予防注射未実施犬対策
① 行政、獣医師会、動物取扱業者が中心となり、狂犬病の危険性や犬の登録
と狂犬病予防注射の義務、罰則について、啓発や情報提供を行います。
② 狂犬病予防注射を実施していない飼い主に対しては個別に通知し指導を
行います。
4
動物取扱業者の責務の徹底
(1)
動物取扱業者への指導・啓発
① 動物の愛護及び管理に関する法律(以下動物愛護管理法)に基づく飼養施
設の構造 、管 理に関 する基 準の 遵守徹 底を図 るため、 定期 的に検 査を行い
ます。
② 動 物 取 扱 責 任 者 (* )に 動 物 愛 護 管 理 法 に 基 づ く 研 修 を 受 講 さ せ る と 共 に
動物取扱業者を対象とし た講習会を開催し 、 引き取られる犬猫の現状 、ペ
ット販売に関するトラブルなどについて説明し、業者の衛生的飼養・保管、
動物愛護についての意識向上を図ります。
③ 感 染 症 防 止 な ど衛 生 管 理 に 必要 な 情 報 をホ ー ム ペ ー ジ 等 を 通じ て 動 物 取
扱業者などにすみやかに提供します。
(2)
自主管理意識の向上
① 動物取扱業者 が、動 物愛護 管理法に 定め る施設及 び管理の 基準に ついて、
自ら点検を行い適正な動物飼養を図るよう指導します。
② 動物取扱業者及び動物取扱責任者が、購入者に対し、終生飼養、マナー遵
守、狂犬 病予 防法に 基づく 犬の 登録と 予防注 射など必 要な 説明を 行うよう
指導します。
* 動 物取 扱責 任者 :
業 務を 適正 に実 施 する ため 改正 動物 愛護 管 理 法 第 22 条 に 基づ き、選 任 され た者( 動物 愛 護
管 理 法は 平 成 17 年 6 月 に改 正さ れ、新し く動 物 取扱 責任 者 の設 置規 定を 設 けま した。改正
動 物 愛護 管理 法は 平 成 18 年 6 月 に 施行 され ます 。)
6
5
特定動物飼い主の責務の徹底
野生動物は本来ペットとして家庭で飼養することは望ましくないものの、動
物愛護管理法に基づく特定動物を飼養する場合、飼い主に対しては責務を徹底
する対策を推進します。
(1)
特定動物飼い主への指導
① 特定動物(*)が適正に飼養されるよう、動物愛護管理法に基づく飼養施
設 の構 造及び 規模 、飼養 又は 保管の 方法 に関す る基 準の遵 守徹 底を図 る た
め、定期的に検査を行います。
② 特定動物の飼い主に対して、適正な飼養方法の普及啓発を行って飼養者責
任 の自 覚を促 すと 共に、 個体 登録の 徹底 による 飼養 実態の 把握 や許可 施 設
の指導の強化を行います。
(2)
特定動物の逸走時の対応
① 特定動物は人の生命や財産に重大な危害を及ぼす恐れがあるので、逸走し
た場合、その対処 は、飼い主に 義務付けら れ ていることから、 飼い主の意
識啓発に努めます。
② 逸走した特定動物を飼い主が対処しきれない場合、市民の安全を守るため、
飼い主、行政、獣 医師会や警察 署等が連携 し て、緊急時の迅速 な対応と被
害の防止に努めます。
* 特 定動 物:
改 正動 物愛 護管 理 法第 26 条に 基 づき、クマ やワ ニ など 、人 の生 命等 に 害を 加え るお それ が
あ る 危 険 な動 物 で、 そ の種 類 は 政令 で 定め ら れ てい ます 。 こ の ほか 、 在来 生 物の 生 態 系に
大 き な 影 響を 及 ぼす お それ の あ る海 外 起源 の 外 来生 物( カ ミ ツ キガ メ 等 ) に つい て は 、別
途 「 特 定 外来 生 物に よ る 生 態 系 の 被 害 の防 止 に 関す る法 律 」 に より 規 制さ れ てお り 、 特定
動 物 に準 じた 対応 に 努め ます 。
7
Ⅱ
人と動物の良好な関係構築の推進
人と動物のふれあいが、動物に対する理解を深め、また、人の心身の健康のみならず、
動物にも良好な影響を及ぼすといわれています。人が動物から受ける恩恵を充分認識し、
人と動物の共生、動物介在活動を推進します。
1
動物介在活動の普及推進
人 と 動物 がふ れあ うこ と によ り、 人の 精神 や身 体 に、 安心 感、 スト レ ス解
消 など の良 好な 影響 が及ぼ され 、動 物に も良好 な影 響が 及ぼ される とい わ れ
て いま す。 その 効果 に着目 し、 また 、動 物に対 する 理解 を深 めるた め、 人 と
健康な動物たちがふれあう動物介在活動を推進します。
(1) 動物介在活動の普及推進
① 動物介在活動は、「人と動物の関係に関する国際組織(IAHAIO)」の「動
物介在活動実施ガイドライン」に沿い、動物の福祉を重視して行います。
(資料参照)
② 動物介在活動を実践できる市民ボランティアの育成(後述(Ⅲ-1))を
進 めま す。 なお 、動 物介在 教育 ・動 物介 在療法 につ いて は、 今後 の状況 を
踏 まえ 、教 育者 や医 師等と の連 携の もと 、市民 ボラ ンテ ィア を養 成する 体
制整備に努めます。
③ 動物介在活動に参加できる動物を増やすため、「しつけ教室」等を実施で
きる体制を整備します。
④ 行政、獣医師会など獣医療に係る団体は連携して、動物介在活動を行って
い る市 民ボ ラン ティ アに対 し、 必要 に応 じ人獣 共通 感染 症に 関す る指導 ・
支援に努めます。
⑤ 人と動物の共生のため、動物介在活動と各種動物愛護事業との連携を図っ
ていきます。
⑥ 動物介在活動を含め人と動物との共生について、広報誌やホームページな
ど各種広報媒体を通じ周知します。
2
飼い主のいない猫対策の推進
地 域 に住 みつ いた 飼い 主の いな い猫 は、 糞尿な ど によ る環 境汚 染や 寄生 虫
な どに よる 人へ の害、 器物 の破 損等周 辺地 域へ 与え る影 響も大 きく 、市 民 苦
情 のも とに なっ ていま す。 この ような 飼い 主の いな い猫 問題は 、人 間の 住 宅
環 境及 び生 活様 式の変 化に 伴い 、良好 な関 係を 保て なく なった こと によ る も
の と考 えら れま す。飼 い主 のい ない猫 の増 加を 防止 し、 人と猫 が共 生で き る
よ う、 地域 の人 々、市 民ボ ラン ティア 、獣 医師 、動 物取 扱業者 、行 政が 協 働
で、自然繁殖を防止すると共に、飼い猫に戻す対策を推進します。
8
(1)
飼い主のいない猫の自然繁殖防止対策
① 飼 い 主 の い な い 猫 を 飼 い 猫 化 す る た め に 経 過 的 な 手 法 と し て 地 域 猫 (* )
対策を行います。
② 地域猫については、現時点以上の頭数増加を抑えるため、避妊去勢手術を
実施します。
③ 飼い猫についても、繁殖を必要とする場合を除き、避妊去勢手術などの繁
殖制限の措置を勧めます。
(2)
無責任な給餌によるトラブル防止対策
① 無責任な猫の餌付けによる被害状況を、餌を与えている者に伝え、その責
任の自覚を促します。
② マナー啓発等については、行政、獣医師会、動物取扱業者、動物愛護団体
などが連携して行います。
(3)
地域猫活動への支援のあり方
地域猫活 動につい ては、地 域の人々 、地区 ボランティ アを中心 に、町内会
等の地域団 体が実践 すること を基本と し、市 民ボランテ ィア、獣 医師会、動
物取扱業者、行政が連携・協働で支援する体制を整備します。
* 地 域猫
町 内 会や 地区 ボラ ン ティ アグ ルー プ等 が役 割 分担 し、責 任 の所 在を 明ら か にし て、
周 辺 住民 の理 解を 得 て地 域で 適切 に飼 育管 理 され ている 猫 をい いま す。
3
災害時の動物愛護対策
地 震等 災害 時に おけ る動 物の 保護 ・救 護に つい ては 、飼 い主 とペ ット の 同
行 避 難を 基本 とし 、飼 い主 、市 民ボ ラン ティア 、 動物 愛護 団体 、獣 医師 会、
行政が連携して対応する体制を整備します。
(1)
災害発生時の体制整備
① 市民ボランティア、動物愛護団体が情報を共有して活動できるネットワー
ク(動物愛護ボラン ティアネット)の 構築を支 援し、災害発生時に中心とな
って動くボランティアの活動体制を整備します。
② 被災動物臨時救護所を設置すると共に、市民ボランティア、動物愛護団体、
獣医師会などが中心となって設置する「仙台市域災害時動物救護本部」と連
携して動物保護対策を実施します。
(2)
災害発生時の動物愛護対策の周知
① 飼い主に対し、災害時にペットと共に避難する方法、災害時に備えて
平常時に実施しておくべきことについて、広報誌やホームページなど各種情
報媒体を通して周知します。
② 行政、市民ボランティア、動物愛護団体、獣医師会などが連携し、災害時
に備えた研修会や避難訓練を行います。
9
Ⅲ
人材の育成、市民との連携
市民ボラ ンティ アなど、 動物愛護 推進の 担 い手の育成 に努め 、行政、 飼い主はも
とより、地 域の人 々、市民 ボランテ ィア、 関 係団体が互 いに連 携、協働 できる体制
を確立して、動物愛護に関する施策を推進します。
市民ボランティアの育成
1
動物 介在活 動、 地域 猫活動 、災害 時動 物救 護活動 など 、さ まざま な場 面 で
活動を行う市民ボランティアの育成を支援します。また、市民ボランティアや
動 物 愛 護団 体が 動 物愛 護 に関 す るさ ま ざま な情 報 を 共有 して 活 動で き る体 制
整備を支援します。
(1)
動物愛護に関する市民ボランティアの育成
① 市民ボランティア団体等と協働して、研修会等を開催し、市民ボランティ
アの育成を図ります。
② 市民ボランティアが、情報を共有して活動できるようなネットワーク(動
物愛護ボランティアネット)の構築、運営を支援します。
(2)
専門的な動物介在活動ボランティアの育成
①「人と動物の関係に関する国際組織(IAHAIO)」の理念に基づく動物介在
活動(動 物介在 教育・ 動物介 在療法 を含む ) ボランテ ィア 育 成を推 進しま
す。
② 専門的な動物介在活動ボランティアの技能向上のため、必要に応じて研修
を行い、 高度か つ多様 な活動 ができ るよう な 市民ボラ ンティ アの育 成に努
めます。
2
関係団体、市民、行政の連携
すべての市民が動物愛護の精神を理解し、地域の人々、市民ボランティア、
動物愛護団体 、獣医師 会、動物 取扱業者 、行 政が連携し、 動物愛護 を実践で
きるような体制を整備します。
(1)市民、市民ボランティア、動物愛護団体、獣医師会、動物取扱業者、行政の役割
① 市民や動物の飼い主は、動物は命あ る ものと認識すると共に、動物愛護の
精神を理解し、人と動物の共生を推進する役割を担います。
② 市民ボランティアや動物愛護団体 は、動物愛護についての啓発や情報提供、
飼い主のいない犬猫の譲渡、地域猫活動、災害発生時の動 物 愛護 対策 の 推 進
や動物介在活動などを推進する役割を担います。
③ 獣医師会は、市民に動物愛護や狂犬病予防について啓発や情報提供、災害発
生時の動物愛護対策、市民ボランティアに対する人畜共通感染症についての指
導・支援を行う役割を担います。
10
④ 動物取扱業者は、動物愛護管理法に 基づ き適正に動物を取扱う と共に、飼
い 主 に 対 し て 動 物 の 適 正 飼 養 に つ い て 啓 発 や情 報 提 供 を 行 う 役 割 を 担 い ま
す。
⑤ 行政は、動物愛護管理法や狂犬病予防法に基づく動物取扱業者、飼い主の指
導啓発を行い、また、動物愛護団体や市民ボランティアの活動への支援等、ボ
ランティア活動に必要な調整や広報を行う役割を担います。
(2) 市民ボランティア、動物愛護団体、獣医師会、動物取扱業者、行政の連携
市民ボランティア、動物愛護団体、獣医師会、動物取扱業者、行政すべてが「動
物は命あるもの」との共通認識のもと、互いに協力しながらそれぞれの役割を担
い、目的に応じて連携をとりながら、動物愛護を推進します。
施策の推進
基本指針 は、市民 や関係 者に、 市政だ より、 ホームペ ージ掲載 、パン フレッ ト等
多くの媒体により周知を図ります。
また、こ の基本指 針に基 づいて 動物愛 護行政 を推進す るため、 年度ご とにア クシ
ョンプラン を作成 します 。アクシ ョンプ ラン は、関係団 体、市 民、行 政が一体 とな
って取組め るよう 「仙台 市動物愛 護協議 会」 で意見交換 を行っ て作成 すること とし
ます。アク ション プラン の実施状 況等に つい ても「仙台 市動物 愛護協 議会」に おい
て、点検評価を行い、効果的な取組を行っていきます。
お問合せは
仙台市健康福祉局保健衛生部生活衛生課
仙台市健康福祉局保健衛生部動物管理センター
11
Tel
022-214-8205
Fax
022-214-8157
Tel&Fax
022-258-1815
http//www.city.sendai.jp/shizen/dobutsu/
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